ペット・サウンズ・レコード店の店長
森 勉が選ぶ“2006年ベスト・アルバム”

    

その年に自分が気になったCDを思い出してベストを選出するのは
大変難しいことですが、とても楽しいことでもあります。
2006年を振り返って、つくづくたくさんいいものが出たなあ、という印象です。

今回は涙をのんでベスト5には入れませんでしたが、再発では“ジャケガイノススメ”シリーズや、
スペンサー・デイヴィス・グループのUSヴァージョン入り紙ジャケ(またたく間に売り切れてしまいましたが、
2007年2月に再プレスが決まりました。これはゼッタイのオススメです)などは、
日本のレコード会社もがんばってくれていることを再認識した次第であります。
ということで、前置きが長いのもなんですので、まずはビーチ・ボーイズ関連で3枚。



(国内CD) ビーチ・ボーイズ 『ペット・サウンズ 40th アニヴァーサリー・エディション』
TOCP-70077 CD+DVD (\5,000)

1966年に発売されたこのアルバムが、40年経った現在でも、
音楽ファンの注目を浴びていることを素直に喜びたいです。
通常仕様にはDVDの字幕あり、限定仕様は字幕なしだが、ジャケットが手ざわりの良い布張りの特別仕立て...。
困りますね、こういう発売は...。ファンはもちろん両方買い?!
DVDに入っているビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンが
ブライアン・ウィルソンの家を訪ねる映像は単純に感動してしまいました。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪




(国内CD) リッキー・マーティン 『ビーチト』
MHCP-1149 完全限定盤 (\1,890)


カール・ウィルソンが全面協力して出来上がったディーン・マーティンの息子、
リッキー(Ricciと綴る)の快心作。
1曲目、2曲目が本当にイイ曲です。
うれしいうれしい初CD化! 1977年作。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪




(国内CD) ホット・ドッガーズ 『サーフィン・U・S・A』
MHCP-1046 完全限定盤 (\1,890)


ブルース・ジョンストン&テリー・メルチャーによる覆面バンドのまさかの再発!
60年代前半のサーフィン・ホットロッドの名曲集的な本編、いいですね。
フィル・スペクター絡みのボーナス・トラック収録も快挙といっていいでしょう。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪


あと2枚は2006年新譜から。



(国内CD) 高田渡/高田漣 『27/03/03』
HRAD-11 (\2,625)


NHK FMの番組のために録音されたスタジオ・ライヴ。
ラジオでは放送されなかった曲も加えてのCD化。選曲も出来も素晴らしい。
自由奔放な父を息子が好サポート。高田渡を1枚も持っていない人にもおすすめの1枚。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪




(国内CD) 寺尾紗穂 『愛し、日々』
VCCM-2018 (\2,000)

2006年は彼女の歌と作品に出会えたということだけでも、とても価値のある年になりました。
ピアノ弾き語り−静かだが強い精神力と確かで鋭い洞察力、
そして優しいまなざしにあふれた傑作。


ペット・サウンズ・レコード店  森 勉
(2006.12.20)


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Good Timin' (コラム)
VOL.12 ペット・サウンズ・レコード店が選ぶ2006年ベスト・アルバム!