ペット・サウンズ・レコード店 森 陽馬が選ぶ“2006年ベスト・アルバム”


    

今年もたくさんの素晴らしい作品に出会えましたが、
特に“日本人による音楽”、更に言うと、
“日本語の奥深さ・良さ”を実感できた1年でした。

ということで、あえて邦楽アーティストに絞って、ベスト5を選んでみました。



(国内CD) チャーリー&ザ・ホット・ホイールズ 『ロッダーズ・ルール』
CRCD-102 \1,575

Charie、Buddy、Junの日本人男3人によるロックン・ロール・バンド!
【日本が誇れる最強のビーチ・ボーイズ・フォロワー】と断言してもかまわないでしょう!
オールディーズ・ファンの方にも是非騙されたと思って聴いてもらいたい1枚。
4曲目「はじめてのビキニ」はホント名曲!

1.C GAS CHEVY (邦題:僕はドラッグ・レーサー)
2.RODDER'S RULE (邦題:クラブの掟)
3.HUNTINGTON GIRL (邦題:恋するハンティントン・ガール)
4.FIRST ROMANCE IN SUMMER (邦題:はじめてのビキニ)
5.409 (ブライアン・ウィルソン&ゲイリー・アッシャー作のカヴァー)


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(国内CD) パリス・マッチ 『after six』
VICL-61882 (\3,045)

名“音職人”杉山洋介と古澤大、そして女性ヴォーカル・ミズノマリの3人によるユニット、
パリス・マッチの6作目となる新作アルバム。
ジャケット、そしてタイトルに『after six』とあるように、
午後6時以降から明け方6時までの“夜”を表現した作品で、1曲ごとに1時間ずつ時間が過ぎていくイメージ。
もうこれが本当に素晴らしい1枚で、ヘタな海外のCLUB JAZZやら、女性ヴォーカルもの聴くよりも全然質が高くて、
なおかつ聴きやすいポップスに昇華されている最高傑作! 深夜ドライヴしながら聴きたい1枚。


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(国内CD) 流線形 『TOKYO SNIPER』
HRAD-19 (\2,520)

クニモンド瀧口という男性のソロ・ユニット“流線形”
そのユニット名からもわかる通り、サウンドはもう完全に70〜80'sシティ・ポップ!
ヴォーカルは全編女性ヴォーカルですが、RCA時代の山下達郎やティンパンアレイ系ミュージシャン、
吉田美奈子やユーミンなど、その時代の日本ポップスがお好きな方なら、もう絶対に一聴の価値あり!


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(国内CD) Leyona 『Clappin'』 
 初回限定盤 VIZL-194  (\3,360)

数年前にはっぴいえんどの「風をあつめて」をカヴァーしたり、
関口和之&砂山オールスターズのアルバムで、サザンの名曲を歌っていたレヨナの新作。
くるりの岸田繁が楽曲提供した「Rainy Blue」、吾妻光良作による「ワンちゃんのようにね」が
とにかく秀逸! バックの演奏も含めリラックスした雰囲気ながらも質の高い1枚。


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(国内CD) バートン・クレーン 『バートン・クレーン作品集』
NEACH-0123 (\2,000)

おっと、これは日本人ではないのですが、日本語の良さを再確認ということでラインナップ。
1930年代(!)にジャーナリストとして来日していたアメリカ人、バートン・クレーンが
日本語で歌った曲・SP音源を集めた奇跡の1枚。
山田晴通さんによる詳しい曲解説などブックレットも秀逸。
2006年の再発大賞は文句無くこの1枚でしょう。




ペット・サウンズ・レコード店  森 陽馬
(2006.12.20)



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Good Timin' (コラム)
VOL.12 ペット・サウンズ・レコード店が選ぶ2006年ベスト・アルバム!