ペット・サウンズ・レコード店の店長
森 勉が選ぶ “2008年ベスト・アルバム”
ベスト１０
    
    
新録音の新譜も再発ものも充実した内容のCDが多く発売された2008年でした。
ロジャー・ニコルス＆ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズの新作『フル・サークル』
（2007年春に日本先行発売され最近UK盤が出ました）、
デニス・ウィルソン、ビーチ・ボーイズ シングルBOX、
そして村田和人、斉藤誠、ご両人それぞれの新作も良かったですね。
おなじみの寺尾紗穂の新作『風はびゅうびゅう』
＆彼女のバンド"サウザンズ・バーディーズ・レッグス"のセカンド・アルバム『Ⅱ』（「クマの朝」、「いのり」最高）
も何回も聴いた2008年心のベストです。
（国内CD） ブライアン・ウィルソン 『ザット・ラッキー・オールド・サン』
（TOCP-70601 紙ジャケ \2,800）
（TOCP-70602 DVD付 \3,700）
組曲風に仕上げたアルバム・コンセプトが見事。
各曲の質も高く、ブライアンらしいメロディとアレンジが楽しめる。
66歳になっても、ファンを唸らせる新作を発表できるブライアンはやっぱりスゴイ人。
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（国内CD） マイクロスター 『microstar album』
（VSCD-3382 \2,625）
忘れえぬエヴァーグリーン・ソング「スウィート・ソング」を初めて聴いてから8年、
待望の１stアルバム！60'sの香りタップリに日本語で展開される極上ポップス。
すべて名曲！
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（国内CD） 高田みち子 『TOKYO GIRLS TALK』
（SICL-179 \2,940）
このアルバムは2月に発売になったのですが、10ヶ月経った今でもよく聴いています。
彼女の声、歌い方、曲の作り方はオーソドックスな良さに溢れています。
松木恒秀、岡沢章らのバックの演奏も職人芸を感じさせてくれます。
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（国内CD） スティーヴ・タイレル 『バカラックへの想い』
（VICJ-61560 解説・歌詞・対訳付）
バート・バカラックの名曲を上品なアレンジで聴かせてくれる大人のヴォーカル・アルバム。
ジェイムス・テイラー、ディオンヌ・ワーウィック、ハーブ・アルパートなどのゲストも魅力だが、
何よりもスティーヴ自身の渋い歌声とバカラック作品の絶妙なブレンドが聴きもの。
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（国内CD） エクスプローラーズ・クラブ 『フリーダム・ウインド』
（ARTD-5532 解説・萩原健太 \2,200）
ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴが一緒になって
ビーチ・ボーイズとしての新曲を録音してくれそうにない昨今、
ビーチ・ボーイズ・ファンの欲求を満たしてくれるアルバムが登場。
アメリカの今の若いバンドのオリジナル曲ですが、どの曲にもビーチ・ボーイズ・テイストがたっぷり。
インディーズながら日本盤も発売。解説は萩原健太さん。
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（国内CD）告井 延隆 『サージャント・ツゲイズ・オンリーワン・クラブ・バンド』
（TSCS-11 \2,800） 一般流通はされておりません。
ビートルズの楽曲をセンチメンタル・シティ・ロマンスのリーダー、
告井延隆がギター一本でダビングなしの一発録りしたインスト集第1弾。
「イン・マイ・ライフ」、「マーサ・マイ・ディア」など全16曲。
オリジナルの雰囲気を大切にオリジナルのメロディ・伴奏をギター1本で表現するテクニックに脱帽。
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（国内CD） V.A 『ソウル・ギャラクシー』
（UICZ-1304 解説付 \2,500）
よっぽどのソウル・マニアでないと知らない隠れに隠れたスウィート・ソウル20曲収録。
これがいい曲ばかりで、普通に聴いても心地良いアルバム。
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（国内CD） ジョニー・ティロットソン 『ベスト』
（VICP-64556 解説・歌詞・対訳付 限定紙ジャケット仕様 \2,520）
1960年代に大活躍したアメリカの男性シンガー、ベスト・ヒット盤。
60'sものというとガール・ポップばかりがもてはやされる昨今ですが、
男性シンガーにももっとスポットを当てて欲しいものです。
その意味でもよくぞ発売してくれました！ジョニー・ティロットソンを、と言いたいです。
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（国内CD）バリー＆ザ・タマレーンズ 『恋の危険信号 ＋４』
（WPCR-75415 解説・歌詞・対訳付 \1,800）
ワーナー・ブラザーズ・レコード創立50周年"フォーエヴァー・ヤング・スペシャル・リリース"シリーズ
の1枚としてうれしい世界初CD化。
こういうマニアックなオールディーズCDが1,800円という低価格で出るなんて画期的です。
60'sポップ・コーラスがお好きな方におすすめ。
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（輸入CD） イギリスACEレーベルのコンピレーションCD各種
ジェリー・ラゴヴォイ、バート・バーンズ、ジャッキー・デシャノン、バート・バカラック、
ジェフ・バリー＆エリー・グリニッジ、ランディ・ニューマン、以上6種のソングライター・シリーズ、
及びフィル・スペクター初期のプロデュース作品も収録した『BIG TOP RECORD STORY』、
そしてフランク＆ナンシー・シナトラの全米No.1「サムシング・ステューピット」の作者によるヴァージョンなど
大ヒットのレアなオリジナル曲を惜しげもなく全26曲収録のV.A『You Heard It Here First』。
みんな素晴らしい編集盤で絞りきれないのでまとめて選出させてもらいます。
ペット・サウンズ・レコード店 森 勉
(2008.12.25)
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