BEACH BOYS PAPER! VOL.1



2004年8月に作成したものなので、情報が古いものもあるのですが、
掲載しました一部のコンテンツをご紹介いたします。


 当店店長 森 勉が独断と偏見で選ぶ 
◆ ビーチボーイズの名曲10選!◆
<夏に聴きたい!編>

1.Good To My Baby (『TODAY』収録)
イントロのコーラスから、グイグイくるギターのリフが最高!



2.Ballad Of Ole'Betsy (『Little Deuse Coupe』収録)
ブライアンのロマンティック・メロディー全開のバラード。



3.Match Point Of Our Love (『M.I.U Album』収録)
1978年『M.I.U』より隠れた名曲。
ベスト盤などには入らないだろうけれど、こんないい曲もあるのです。


4.Do You Wanna Dance? (『Today』収録)
カヴァーだが、完全に自分達流になっている所が素晴らしい。
怒涛のコーラスと演奏にも引き込まれる。
リアル・ステレオ・ヴァージョン発表が待ち遠しい。リード・ヴォーカルはデニス。

5.Carifornia Girls (2002 Stereo Mix)
名曲中の名曲。ここ数年、自分の中ではこの曲の凄さ値が更にアップ!
 このミックスはエンディングのハル・ブレインの得意技・3連ドラムが
フェイドアウトせずに完璧に聴こえる。

6.Your Summer Dream  (『Surfer Girl』収録)
珍しくコーラスが入らずに、ブライアン一人で歌われる。
海辺で聴きたい1曲。


7.Girls On The Beach  (『All Summer Long』収録)
ブライアンを中心に素晴らしいハーモニーが堪能できる。
中間部のデニスの枯れた声にもシビレる。


8.Oh Darlin' (『Keepin' The Summer Alive』収録)
1980年発表『Keepin' The Summer Alive』より。
ブライアンの流れるような美しいメロディと
カールの余裕たっぷりのリード・ヴォーカルが見事に融合。
最後に"God Only Knows"という歌詞のフレーズが出てくる所にニンマリ。

9.Fun Fun Fun (『Shut Down Vol.2』収録)
おなじみの有名曲もいれておかないと…。
ライヴのラストを飾ることが多い躍動感溢れるナンバー。


10.Keep An Eye On Summer (『Shut Down Vol.2』収録)
ブライアンの素晴らしいファルセット・ヴォーカルが魅力的。
フォー・フレッシュメン・スタイルのコーラスを見事にビーチボーイズ・スタイルに昇華した1曲。



ブライアン・ウィルソン 
★ 『ゲッティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド』評 ★




<CD> BRIAN WILSON 「Gettin' In Over My Head」
国内盤は歌詞・対訳・解説付きWPCR 11886  (税込 \2,520)

1.How Could We Still Be Dancin' - with Elton John 
2.Soul Searchin' - with Carl Wilson 3.You've Touched Me 
4.Gettin' In Over My Head 5.City Blues - with Eric Clapton 
6.Desert Drive 7.A Friend Like You - with Paul McCartney 
8.Make A Wish 9.Rainbow Eyes 10.Saturday Morning In The City 
11.Fairy Tale 12.Don't Le He Know She's An Angel 13.The Waltz



ブライアンの実質的には5枚目のオリジナル・ソロ・アルバムとなる今作。
出してくれるだけでも嬉しいとすべてを無条件に受け入れてしまう
ボクのようなファンも多いことと思います。
しかし、1988年のファースト・ソロ『ブライアン・ウィルソン』を出した頃に比べると、
ファンの心理というか、ブライアンに対するファンとしての現実的な期待感は
かなり違ってきているような気がします。

 一時は廃人のようになっていたブライアンが、ファースト・アルバムを出した時には、
ここまで充実したアルバムを完成させたことに大いなる驚きと喜びがありました。
言葉は悪いですが、あまり期待していなかったのに素晴らしいものが出来た、
といった感じでしょうか。
 1995年には2枚のアルバムが出ました。
セルフ・カヴァー集『アイ・ジャスト・ワズント・メイド・フォー・ジーズ・タイム』と、
ヴァン・ダイク・パークスが作った楽曲を歌うことに徹した『オレンジ・クレイト・アート』。
個人的には、リハビリ・アルバムと呼んでいるこの2作によって、
昔のカンを少しずつ取り戻しているブライアンを感じていました。

 1998年には、『イマジネイション』を発表。
親しみやすい新曲の多くは、まだまだブライアンの創作力は枯れずに、
今後も大丈夫だという印象を強く与えてくれました。

スタジオ・ワークだけでなく、1999年からはワールド・ワイドなツアーも始まりました。
人前でのライヴは難しいのでは、と思われていましたが…。
その危惧は1999年のソロとしての初来日公演で振り払われました。
ビーチボーイズ時代の曲を含めて1部・2部構成の2時間は、
バックを担当するメンバーのブライアンに対する愛情と尊敬に溢れたサポートが感じられ、
何よりもブライアン自身の存在感を見せつけてくれました。

 2001年には、そのツアーが一段と進化した形のライヴが…。
名作『ペット・サウンズ』の全曲をステージ上で再現してしまおう、
という夢のような企画が行なわれました。
2002年に来日して夢が現実に。
そして今年2004年には幻のアルバム『スマイル』をライヴで…。
完成していないアルバムをどのようにしてステージでやるのか…?
 これは夢のまた夢のような話なのに、イギリスでのライヴを見た方の報告では、
本当に素晴らしいものだったということです。
(早く日本でも見たい!)
 
 色々と書いてきましたが、
15.6年前とは、ファンのブライアンを見る目が随分と変わってきている
ということを言いたかったのです。
より高い位置での期待感というか理想が上がったというか…。


 さて前置きが長くなってしまいましたが、
新作は上記のような期待があったとしても、充分に満足できる作りであると思います。
1曲1曲がよく練られており、クオリティも高い、
バックの演奏も『ペット・サウンズ』時代のエッセンスがあちこちに散りばめられています。
全曲の感想はおいおいということで、
今回は3曲についてのちょっと個人的な思いを書きとめておきたいと思います。


 「ソウル・サーチン」は、90年代中頃に、カール・ウィルソンのリード・ヴォーカルで
ビーチボーイズとして録音されていたが、公式発売の予定がないために、
そのカールのヴォーカルのみを取り出して、新しい演奏を録音、
そして、ブライアンがコーラスを加えたヴァージョンが今回発表。
カールのヴォーカルが好きなボクにとっては、
ブライアンのアルバムでカールの声が聴けるなんて、
思わぬプレゼントをもらった気分で嬉しくなってしまう。
ドラムで始まるイントロもいいし、病に苦しんでいたカールと言えども、
やはり、味のある声と力強い歌い方がいい。
ブライアンの高音から低音(絞り出すようなベース・ヴォーカルをお聴き逃しなく!)まで
多重コーラスがカールを好サポート。
すべてブライアンのヴォーカルでという意見もあろうが、
今は亡き弟カールとのコラボレーションを選んだブライアンの気持ちを
ファンとしては察したい、と思います。

「A Friend Like You」は遂に実現!
 ブライアンとポール・マッカートニーの共演。
この事実だけで感激するのに、これがまたとてもいい曲いい詞で。
語りたいことはいっぱいあるのですが、次回のリーフレットにくわしく。

「Fairy Tale」は初めてこのアルバムを聴いたときに一番印象に残った曲。
イントロのピアノはライヴでの「Love & Mercy」を思い起こさせてくれたし
リード・ヴォーカルに絡んでくるコーラスの厚み、
そして4分過ぎのエンディング・コーラスの組み立てが素晴らしい。
ロネッツを思わずにはいられない"Baby, Baby I Love You"の文句に、心地良いめまいが…。

PET SOUNDS RECORD店長 森 勉



他には、

・ビーチ・ボーイズのオリジナル・アルバム ディスコ・グラフィー表
・2004年発売されたビーチ・ボーイズ編集盤紹介
・その時はまだ発売されていなかったブライアン・ウィルソン『スマイル』の情報

などを掲載しています。





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