★Master Low
(ジャケットは2002年作 \2,205)
10時45分頃、グリーン・ステージ上にフジ・ロックを主催するSMASHの代表、
日高さんが開会の挨拶。
初日の11時とは思えないほどグリーン・ステージも人で埋まり、
Master Lowがコールされると大歓声! バック・バンドの演奏が続いた後、
かっこいいクールなスーツ姿に身を包んだMaster Lowが登場。
Master Lowは、90年代中期から後期に、スーパー・ステューピッドというJ-PUNKグループに
在籍していたいっちゃんこと、"Low IQ 01"が中心となるユニット。
一般的な認知度はそれほど高くはないかもしれませんが、
J-PUNK界のみならず、その音楽性・ファッション感覚は幅広く評価されているのです。
映像では何度か見たことがあったものの、生のライヴは今回が初めて。
そんなこともあり、始まる前は、
「栄えある一発目、それも一番大きいGreen Stageの最初が何故Master Lowなのかな?」
なんて、失礼ながら思っていたのですが、いやはや恐れ入りました。
彼がステージ上に登場しただけで、カリスマ感出まくり!
ジャズ、ロック、パンク、スカなどをブレンドしながらもキャッチーなメロディーと、
気合が伝わってくるバックの演奏に、しょっぱなにも関わらず見ていた人達は皆、
自然と体が揺れてましたね。
遠目ながら見ていて、フジ・ロック'05の一発目を任された心意気が伝わってきました。
このままMaster Lowを最後まで見てようか、とも思っていたのですが、当初の予定通り、
グリーン・ステージから徒歩約10分ほどのホワイト・ステージへ11時半に移動。
YOUR SONG IS GOODを見に行きました。
★YOUR SONG IS GOOD
(ジャケットは2004年作オススメ! \2,625)
"YOUR SONG IS GOOD"という面白いグループ名の彼らは、
オルガンを中心にした日本人6人組インスト・グループ。
カクバリズムという日本のSKAを中心にリリースしているレーベルに所属し、
地道に活動を続けて昨年フル・アルバムも発売。
最初はSKAインストというイメージもあったのですが、ジャンルにこだわらないグルーヴ感は、
やはり生で聴いてこそ、と実感。
CDで聴いていたよりも更にファンキーでガンガンくる感じでした。
楽しくてハッピーで思わず踊っちゃう、そんなグループ。あっという間の50分でした。
各メイン・ステージの一発目が、Master LowとYOUR SONG IS GOOD。
本文でも書きましたがこの二組の新世代日本人アーティストの活きのいいパフォーマンスを見
て、フジ・ロックに対する主催者側の方向性というかコンセプト、意気込みが伝わってきたよう な気がしました。
それなりにネームヴァリューがある洋楽アーティスト、などではなく、敢えて活気ある日本の新
世代ミュージシャンを持ってきたところに、フジ・ロックとはこういう風な楽しみ方もあるのだ、と いうことを暗に示してくれているような気がします。
★ポカスカジャン・バンバンバザール (バンバンジャン)
(ジャケットは2003年発表のアルバム。\1,890)
YOUR SONG IS GOODで盛り上がった後、
ステージ脇から伸びている小道を登ってGYPSY AVALON&食堂エリアへ。
FIELD OF HEAVEN、ORANGE COURTと呼ばれるステージへもここの道を登っていくのです。
朝霧食堂というところでバナナミルクを買って(超美味!最終日は朝から売り切れていた)、
GYPSY AVALONのステージへ。
ここの場所はちょうど坂になっていて、その上の方の芝生で見ると景色も良くてホント気持ち
いい。上の方に行き過ぎるとちょっと音が聴こえにくくなるのですが、
何故か?この日このポカスカジャンの時はやたら人が多かったですね〜。
ポカスカジャン12時半に登場。
もうのっけから爆笑ネタ連発!
・長渕剛が歌うどらえもん絵描き唄
・ビートルズ「ラヴ・ミー・ドゥー」村上ジョージVersion (見え見え)などなど。
特に危険だったのが、エルヴィス・"キム"スリーが歌う「監獄ロック」。
北朝鮮ネタでマンセー・コールが起こるGYPSY AVALON・・・。
大観衆の大爆笑を背にここを後にし、再びホワイト・ステージへ。
★SOIL & "PIMP" SESSIONS
(ジャケットは2005年発表最新作 \1,680)
GYPSY AVALONを出るとすぐにホワイト・ステージの方から爆音のジャズが聴こえてきた。
SOIL & "PIMP" SESSIONSは、日本人新世代ジャズ・グループ。
JAZZといっても昔ながらのJAZZとは違い、また最近大ブレイクしたPE'Zともまた違った
"PUNK JAZZ"、"サムライ・ジャズ"とでも形容したくなるようなグループ。
たしかにJAZZではあるのですが、やはり精神は"ROCK"ですね。
ビシッとスーツできめていたアジテーターの"社長"(メンバーの名前)の存在感抜群!
いつかまたじっくり見てみたいグループ。
★風味堂
(ジャケットは2005年発表 1stフル・アルバム \2,900)
ホワイト・ステージの入り口脇から新設されたボード・ウォークを通り、FIELD OF HEAVEN へ。
道幅は狭くて一方通行ですが、歩きやすくていいですね。
13時40分くらいにFIELD OF HEAVENにて風味堂を。
2005年6月に記念すべきメジャー・初フル・アルバムをリリースした風味堂は、
キーボード、ドラム、ベースの3人によるギター・レスの日本ポップ・バンド。
強引な例えだとサニーデイ・サービスとベン・フォールズ・ファイヴを足して2で割った感じ?
昨年に引き続きのフジ・ロック出演のようです
★EDDI READER
(ジャケットは2001年ソロ作。\2,548)
14時頃になってから、FIELD OF HEAVEN隣にあるORANGE COURTへ移動。
楽しみにしていたエディ・リーダーを鑑賞。
彼女はフェアグランド・アトラクションズというグループに在籍していた
イギリスはグラスゴー出身女性ヴォーカリスト。
グループ解散後もソロで活動。コンスタントにソロ・アルバムも発売しています。
アコースティック・ギター、アコーディオン(?)の二人の男性を従えてのステージ。
大きな空が広がるこのORANGE COURTにて、天使の歌声が響き渡りまさに至福のひととき。
アン・サリーもカヴァーした「ハレルヤ」、観客のリクエストに応え、
自ら"ベスト・カラオケ・ソング"と曲紹介して歌われた大ヒット曲「パーフェクト」・・・。
ただ単に歌がうまい、声がきれい、とかというのではなく、
彼女の透き通った美しい歌声にはなにか独特な癒しを人に与えてくれますね。
観衆も大拍手で終了。
エディ・リーダーが終了し、ゲバヴ・ライスを食べていたら雨が強くなってきました。
空も暗くなってきてぽつぽつきてるな、と思っていたら、途端に強烈な豪雨に。
ORANGE COURT、FIELD OF HEAVENもあっという間に田んぼ状態です。
FIELD OF HEAVENのインド雑貨のお店でしばし雨宿り。
すぐに止むかな、と思っていましたがなかなか雨足は変わらず。
TOKYO NO.1 SOUL SETが始まる15時20分ごろになって、やっと小雨になってきた感じ。
★TOKYO NO.1 SOUL SET
(ジャケットは2005年久々となる新作 \2,940)
渡辺俊美、BIKKE、川辺ヒロシの3人によるソウル・セット。
90年代にその独特なリリック、そしてターンテーブルと生楽器の融合によって、幅広いファンに
人気がありましたが、一時期活動休止。ここ最近復活し、今年は新作も発売されました。
実は渡辺俊美さんは当店ペット・サウンズ・レコード店に何度かご来店いただいていて、
サム・クックのDVDを購入いただいたり、オールディーズ関連のお話をしていただいたり、と
音楽への愛情を感じさせてくれるミュージシャンの一人でもあります。
悪天候でちょっと沈んだ気持ちになっていた観衆が、ソウル・セットの演奏が始まった瞬間、
息を吹き返した感じで、人もステージ周りに集まってきました。
なかなか雨は止まないものの、あまり気にならない小雨になってきたので、ソウル・セットを切
り上げ、グリーン・ステージのハイロウズへ移動開始。
★THE HIGH-LOWS
(ジャケットは2004年作 \3,059)
ぐちゃぐちゃになってしまった道を転ばないように歩いて、グリーン・ステージに到着すると、
まだハイロウズが出てきてないにも関わらず、「GO! HIGH-LOW GO!」の大コール。
15時50分に登場・大歓声!
その大歓声を掻き消すぐらいの爆音で、ヒロトのブルース・ハープと上半身裸&バンダナ姿の
マーシーのギターが交差!
"キターーーーーーーー!" まさに鳥肌ものでしたね。
曲はまさにベスト的選曲で、1時間20分程の短い時間ながらハイロウズの集大成とも思わせ
る内容。シングル曲連発でしたが、特に感動したのは「千年メダル」!
98年発表されたアルバム『ロブスター』に収録のこの曲。
♪たとえば君に名前なんてなくっても
たとえば君に星座なんてなくっても
思い出す 忘れない 僕はずっと君のこと考えてるところ ♪
僕の周りにいた人達がみんなこのフレーズで泣いてましたよ〜。
小雨が降り注ぐ中、これ以上ない一体感が支配したグリーン・ステージ。
ちょっと大袈裟ですが、この時点ですでに、
フジ・ロックに来てよかった! と実感した瞬間でもありました。
更に曲間にヒロトはMCで「Can You Speak Japanese?」を連発。
最初は「?」と思っていたけれど、後半には、
「わかりやすい日本語でやっている(歌っている)つもりですけど、一語だけ日本語にどうしても
できない英語があるんやね。"ロックン・ロール!" "ロックン・ロール"はやっぱり"ロックン・ロ ール"だよね。」とMC。
うーーーん! 素晴らしい!
更には、
「(略)ジーン・ヴィンセントやバディ・ホリーとかそういう人達が立てなかったこういうステージに
立てて、〜(略)」、と、ロックン・ロールに先人達へのリスペクトも忘れない。
「ただのチンピラみたいな俺らがこんな大きなステージに立てて、〜」
とも、ヒロトが言っていたけれど、そんな最高のチンピラにしかできない最高のステージでした。
<ハイロウズなんて、いっつもライヴやってるから、いつでも見れるじゃん>
なんて言って、まだブルーハーツの残骸を引きずっている輩にこそ体感させたい、
そんなフジ・ロックならではのスペシャルなライヴでした。
★The Beautiful Girls
(ジャケットは2005年発表の新作 \2,310)
ハイロウズの余韻を引きずりつつ、グリーン・ステージから再び
FIELD OF HEAVEN&ORANGE COURT方面へ移動。
ORANGE COURTで17時半から始まるキング・トーンズに向かっていたのですが、
FIELD OF HEAVENですでに始まっていたビューティフル・ガールズに
ついつい足を止められてしまいました。
The Beautiful Girlsという名前ですが、オーストラリア出身の男性グループ。
サウンドはわかりやすくいえば、ジャック・ジョンソン的な感じ。ゆったりした心地良いグルーヴ
がFIELD OF HEAVENを包んでいました。2、3曲聴いてからORANGE COURTへ。
★キング・トーンズ
(ジャケットは2枚組ベスト盤 \3,500)
開始にちょっと遅れちゃったかな、と思っていましたが、
サウンド・チェックにかなり時間をかけていたようで、17時50分にメンバー登場。
しかしながら、
リーダーの内田正人さんがメンバーの手を借りておぼつかない足でステージへ。
MCで話してましたが、昨年もフジ・ロックのオファーがあったもののキャンセルになったのは、
そのリーダーが脳梗塞で倒れてしまったからだそうで、それからずっと入院&リハビリ生活。
長島茂雄さんと同じくまだまだ完全ではないものの、今日のステージが復帰だそうです。
さすがに声を出すのも苦しそうでしたが、キングタウンズというコーラス・グループをやっている
ジミー入枝というサポート・メンバーに助けられて、ドゥーワップ名曲ナンバーを次々披露。
「In The Still Of The Night」、「Only You」、「Good Old Acappella」…etc。
途中、ナンシーという若い女性シンガーもゲストで出てきましたが、
後半の曲(曲目失念)での高い金切り声のシャウトがどうにもキツく、ちょっとイマイチ。
でもラストは素晴らしい「スタンド・バイ・ミー」、更にアンコール「アンチェインド・メロディ」。
このフジ・ロック、それも開放的なORANGE COURTのステージで、
心暖まるドゥーワップ・コーラスが聴けて至福のひとときを過ごせました。
★PE'Z
(ジャケットは2002年発表ライヴ盤 \2,500)
暖かい雰囲気に包まれたORANGE COURTを後にし、FIELD OF HEAVENに移動。
すでに19時を過ぎ、暗くなった夜空と幻想的な照明が相まって、
FIELD OF HEAVENは昼間とは全く違った表情を見せていた。
そんなシチュエーションの中、PE'Zの熱い演奏が始まっている。
PE'Z(ペズと読みます)は、今や新世代日本人JAZZ ROCKを代表する存在。
ヴォーカル無しインスト・オンリーの楽曲ながら若年層に人気が高いのは、
JAZZの要素に歌謡曲的なメロディ、どこか懐かしいような郷愁を呼ぶような音感覚をメンバー
個々が持ち合わせているからだろう。
イキのいいステージを遠目でしばらく眺めた後、再びORANGE COURTへ。
★クレイジー・ケン・バンド
(ジャケットは2005年発表新作アルバム)
グリーン・ステージのコールド・プレイに行くことも少し考えたが、
やはりフジ・ロックで横山剣さんの勇姿を見ておきたいと思い、
19時半からのクレイジー・ケン・バンドを選択。
おそらく、ORANGE COURTはこの日一番の入り。期待感が高まったところで剣さん登場。
気負うことなく、ミディアム・ナンバーを中心に展開。
曲間に"イイネ!コール"、そして、ギターの小野瀬コーナーで盛り上がる。
だんだん暖まってきたところで、このまま居座ることも考えたが初志貫徹、
20時15分くらいにホワイト・ステージのポーグスへ向かうことにする。
★The Pogues
(ジャケットは来日記念2枚組ベスト盤 \2,980)
やはりもう2度見れないかもしれないポーグスは見ておかなきゃな、
と思い、ホワイト・ステージへ。
ホワイト・ステージも物凄い人人人!
ポーグスのためにフジ・ロックに来た!って人も多いんでしょうね!
クラッシュの「ストレイト・トゥ・ヘル」がかかって、メンバーがステージ上に登場すると
観客のボルテージも最高潮!
PA近くで見ていたのですが、演奏が始まるいなやみんな踊る踊る!
ポーグスは80年代初期に結成されたロック・バンドで、アイリッシュ・ミュージックの要素とパン
ク・ロック的な部分とを掛け合わせたサウンド/メロディが持ち味。
そして、なんといっても?中心人物のシェイン・マグガヴァンの酔いどれぶり。
今回もタバコ吸いーの、酒は飲みーの、1曲ごとに袖に下がって、新しいボトルを調達して、
曲中にラッパ飲みしたりと、ステージ上でいかんなく、その存在感をアピール?してましたね。
かなりいい感じです。雨もほぼ止んだホワイト・ステージ。
ここにも最後までいようかと思いましたが、やはり見たい!と思っていて、
まだ見たことがなかったROSSOのステージを見にRED MARQUEEへ。
★ROSSO
(ジャケットは2002年発表 名作1st! \3,059)
RED MARQUEEは、フジ・ロック唯一の屋根のあるライヴ・ハウス空間。
5000人くらい収容できるくらいですから、結構大きくて後ろからだとステージが見えないのです
が、案外脇の方からスルスルと前の方まで見に行くことができるので結構便利。
着いた時にはすでにライヴも後半に差し掛かってましたが、
結構前の方で見ることができました。
ROSSOは、ご存知ミッシェル・ガン・エレファントのヴォーカル、チバユウスケと
元ブランキー・ジェット・シティのベーシストの照井利幸を中心としたグループ。
ミッシェルともブランキーともまた違った志向のロックで、チバユウスケが積極的にギターを弾
いていたのが見ていて新鮮でしたね。アンコールもチバが一人で出てきて、エレキ・ギター弾き 語り。次第にメンバーもステージに戻ってきて、ラストは「シャロン」で爆発!
珍しくMCで、「また来年!」と言って幕。ROSSOとしての活動はまだまだ続きそうだ。
★忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS
(ジャケットは、2005年新作『GOD』 \3,059)
RED MARQUEEを出てから、ジンギスカン丼を食べて腹ごしらえ。
再びぬかるんだ道を歩いて、グリーン・ステージのFOO FIGHTEWRSを横目に見ながら、
22時20分から始まるホワイト・ステージへ向かう。
到着してPA近くに陣取ったものの、さすがにちょっと疲れたなあ〜と思っていたのですが、
演奏が始まり、忌野清志郎が登場したらそんな疲れがぶっ飛びましたね。
いや〜〜〜!ホントスゴイ!!
今年デビュー35周年を迎えたという忌野清志郎のパワーに脱帽!
2003年にリリースした作品名は『KING』、そして今年2005年発売したのは『GOD』!
まさに"王"から"神"と化した清志郎は、これでもか!
というパフォーマンスを次々と見せつける。
歌や演奏だけでなく、楽しい一面も。
特にお笑いの"ヒロシです"ならぬ「キヨシです」ネタは最高!
あのメロディーをバック・メンツが生演奏しながら
♪キヨシです・・・ 娘に「コンサートって仕事なの?」と聞かれたとです。♪
♪キヨシです・・・ 息子が口をきいてくれません!♪
♪キヨシです・・・ 映画『妖怪大戦争』では主題歌を頼まれましたが、ぬらりひょんの役でも出
演しているとです♪
などの爆笑ネタを披露。
この流れから、その映画主題歌に入る流れはさすが!
その後も「サマータイム・ブルース」日本語ヴァージョンでは、
原発&社会批判の歌詞と共にマイク振り回しパフォーマンス。
名曲「スロー・バラード」では感動のSAXソロ。「上を向いて歩こう」は清志郎的アレンジで。
JBばりのマント・ショーで何度も不死鳥のように甦り、観客の期待に応える清志郎。
本当に胸が熱くなりましたね。
そしてラスト近くのMC。
「35年やってきてその間、人間の歴史なんて、ずっと戦争の歴史なんだよ!(略)
俺がデビューした頃、ベトナム戦争とかやっていたけれど今だに戦争なんてやっているんだ
よ。この世の中は。(略) 俺はよ! そんな35年間、ベイビー!とか、イエー!とかずっと言っ てきたんだ! ザマーみやがれ! (略) そんなお前らにここで一つだけ聴きたいことがある。 ひとつだけ。 "愛し合ってるかーーーーい!"」
記憶に頼って書いているので多少違うところもあるかもしれませんし、
文字にすると今ひとつ伝わらない部分もありますが、
あの場のあのMCは、フジ・ロック史上に残る名MCでしたね。
これ以上ない一体感に包まれながらのアンコールは「雨上がりの夜空に」。
感動のフィナーレと相成りました。
海外アーティストと違って、ハイロウズと同じく忌野清志郎もライヴを定期的にやっているので、
見ようと思えばいつでも見れるアーティスト、という固定概念があるかもしれませんが、
このフジ・ロックでのステージは本当に特別・格別なものがありました。
真に日本が誇れるロック・アーティストと実感!
清志郎のライヴが終わったのはすでに24時近く。
みつまた地区行きのシャトル・バス乗り場には、これでもか!というくらいの長い列。
結局、1時間以上並んで、バスに乗り込んだのは夜中の1時半すぎ。
さすがに旅館に着いたときにはヘトヘトになってましたが、
この充足感は仕事などでは到底得られないもの。
ここ近年にないような素晴らしい音楽漬けの1日が終了しました。
ペット・サウンズ・レコード店 森 陽馬
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