PET SOUNDS RECORD
今日のこの1曲 アーカイヴス


  今日のこの1曲 “Achives”

<2012月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2012年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。
廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2012年12月1日(土) ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「ムーン・イズ・レッド」

 素敵な新作が届きました。

ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、5年ぶり3枚目のアルバム『マイ・ハート・イズ・ホーム』です。(国内CD VICP-75089 2,800円)

 2007年に出た前作『フル・サークル』は、A&Mレーベルから出た名作ファーストからなんと40年ぶりでした。今回は5年間隔があいたとはいえ、5年前はついこの間のような感覚です。

 ロジャー・ニコルス、マレイ&メリンダのクレオド兄妹、3人によるハーモニーは今作も聴き手を暖かく包んでくれます。

 全曲ロジャー・ニコルスによる作曲作品は、新曲もあれば、ヒットした有名曲のカヴァーもあったり、昔作られた作品ながら未発表だったものなど、作られた時期はまちまちのようですが、ロジャニコ・ブランドの品質は揺るがない優れた楽曲ばかりです。

 それに、これぞソフト・ロック、というサウンド構築も見事。
本当に才能ある人なんですね。ロジャー・ニコルスさんは。

 全12曲、カーペンターズのヒット曲として有名なA「愛のプレリュード」(We've Only Just Begun)、1980年代初期にネスカフェのCMとして使われたD「ワン・ワールド・オブ・ユー・アンド・ミー」、心安らぐクリスマス・ソング「クリスマス・イズ・マイ・フェイヴァリット・タイム・オブ・イヤー」など名曲目白押し。

 その中から今日は、ロジャーが大学生の時に書いたという軽快なナンバー「ムーン・イズ・レッド」を。

 3人のコーラスとそれに溶け込んでいる間奏のエレクトリック・ピアノの音に心踊ります。森 勉

2012年12月2日(日) SHAKIN' HIP SHAKE  「Lonely Nights」

 1986年結成、関西のライブハウスを中心に精力的に活動を続けている4人組ロック・バンド、シェイキン・ヒップ・シェイク。

 ヴォーカル/ハープ/キーボードの中島英述さんは、10年ほど前に発売されたウィル・バーチ著「パブロック革命」の翻訳を担当。
 ジャキジャキと鳴るテレキャスター、渋いブルースハープの音色は正に、Dr.Feelgood直系のブルース〜ロックンロール!

 バンドとしては初の全国流通盤となる最新作『Evil Eyes』(TINK-0002 2,000円)。
NRBQ最新ライブ盤『We Travel The Spaceways』等をリリースしているTINKER RECORDSから発売されました。

 NRBQにもとても影響を受けているそうで、キーボードで始まる一曲目の「Lonely Nights」などはとても親しみやすいポップなメロディーの曲も。

パブロック/NRBQお好きな方、要チェックの一枚です。東尾沙紀

2012年12月3日(月) 空気公団 「夜と明日のレコード」

 空気公団の代表曲、となるであろう名曲「夜と明日のレコード」。

 ここ最近毎夜必ず聴いているくらい大好きな1曲です。

 先月発売された空気公団最新アルバム『夜はそのまなざしの先に流れる』は、2012年7月6日日本橋公会堂で行われたライヴ・イベント録音(山本精一、ノーナ・リーヴスの奥田健介他が参加)をベースに、スタジオ録音を重ねた“ライヴ盤でもスタジオ盤でもない1枚”。(DDCZ-1840 3,000円)

 言い換えれば、ライヴ盤の臨場感もスタジオ盤の良さも含まれた1枚で、心動かされる生の息遣いが伝わってきます。

 その中でも8曲目「夜と明日のレコード」。

 6分を越える楽曲ながら、歌詞の言葉ひとつひとつが印象的。

♪レコードは明日を聴かせてくれる♪のフレーズには、音楽を愛する者としてとても勇気づけられました。森 陽馬

2012年12月4日(火) 星野 源 「知らない」

 星野源の新曲が発売されました。(初回限定盤 VIZL-510 1,890円)
2012年7月に出た「夢の外へ」に続く今年3枚目、通算4枚目のシングルです。

「知らない」、「ダンサー」、「季節」、「おもかげ」の4曲入で、初回盤にはタップリお楽しみが入っているDVDが付いています。

 毎度お馴染みになっているそのDVDですが、今回もプロモーション・ビデオ、日比谷野音ライヴ映像、レコーディングのドキュメンタリー、今夏ビーチ・ボーイズ来日公演のオープニング・アクトとして出演した幕張QVCマリンフィールドではしゃぐ源くんの姿(残念ながら権利上の問題もあり、ビーチ・ボーイズのメンバーに会ったりした映像は含まれていませんが)等、72分も収録の大盤振る舞い!
 このDVDだけでも1,890円の価値ありだと思います。

 さて、「知らない」ですが、音楽家としてますます成長している源くんを感じさせてくれるメロディーと詞(ことば)になっています。

 彼は本当にいい唄を書きますね。

 今日は最後に、CDブックレットに彼が書いた「知らない」のコメントを記しておきます。

--- 「知らない」ってタイトルに決定したあと、ジャケット会議のときに英訳を調べたら「Strange」でした。ストレンジという言葉は大好きでしたが、「変」とか「バカ」とかそういう意味だと思っていたら、もっと深いんですね。人は、どれだけ勉強してもどれだけ物知りでも、「知らない」ことがなくなることはないと思います。様々な「終わり」が襲ってくるこの世の中で、それはいつまでも新鮮に生きていられる、希望のようなものでもあると思います。星野源---
森 勉

2012年12月5日(水) BMXバンディッツ 「Like The Morning Sun」

 ダグラス・T・スチュワートを中心に80年代から活動している、グラスゴーのポップ・バンド、BMXバンディッツ。

 デヴィッド・スコット(パールフィッシャーズ)、女性ヴォーカルのレイチェル・アリソンなど、現在在籍する7名のメンバーでの最新作『イン・スペース』がリリースされました。(国内CD VSCD-9429 1,995円)

 壮大な雰囲気のコーラスで始まる今作は、過去、未来、宇宙の旅を描いたコンセプト作品になっています。

 コンセプト作ながら、取っ掛かりにくさは全く無く、全体的に緩やかな空気が流れるドリーミーなポップ・アルバムになっています。

今日のこの1曲は、女性vo.レイチェルが歌う「Like The Morning Sun」。
チェンバロ(?)の音色が印象的なメロウな一曲です。

ペット・サウンズを意識したと思われる「You Disappointed Me」も注目の一曲。

ゲストとして、ノーマン・ブレイク(ティーンエイジ・ファンクラブ)も参加しています。東尾沙紀

2012年12月6日(木) TURTLES 「Elenore」

 そんなにヒットしなかったものでも国内盤として何度も再発されているものがあれば、かなりヒットしたのに全く再発されないものも多くあります。

 今日紹介するタートルズは代表曲が入った国内盤が出ないアーティストの代表的存在のように感じます。

 解散近くの1969年にキンクスのレイ・デイヴィスがプロデュースした『タートル・スープ』は、マニアックな良盤を再発しているエアー・メイル・レコードから出ているのですが、僕がまず出して欲しいと思うのは、1965年から1969年の間にヒットしたシングル曲が入ったものです。
 タートルズのシングル・ヒットが入った国内盤は、CDの時代になってからはほとんど出ていないのです。

 約4年間でトップ40ヒットが10曲、そのうちベスト10ヒットが5曲、「ハッピー・トゥゲザー」はNo.1ヒット!
という成績はなかなかなものだと思うのでが・・・。

ということで、いつかは今日のこの1曲で取り上げようと思っていたタートルズ。

今日は2009年にアメリカ盤として出た『タートルズ・グレイテスト・ヒッツ』からです。(輸入CD 『Save The Turtles:The Turtles Greatest Hits』 MFO48002)

 デビュー・ヒット「イット・エイント・ミー・ベイブ」(ボブ・ディランのカヴァー)もいいし、「ユー・ベイビー」も「ハッピー・トゥゲザー」も「シード・ラザー・ビー・ウィズ・ミー」も、「ユー・ショード・ミー」も捨てがたいですが、1968年大ヒット「エレノア」を。

 当時のメンバー5人で共作した名曲中の名曲。

 イントロもいいし、ドラムの強いビートが引っ張るサビもいいし、高音ヴォーカルでしめるエンディングも最高。完璧な2分22秒のポップスです。森 

2012年12月7日(金) 「You May Dream」 (V.A 『スペクトル・サウンズIN 歌謡曲』より)

 マイクロスターファン、フィル・スペクター・サウンド・マニアの方、更にはJ-POP歌謡好きにもオススメの1枚!

 『スペクトル・サウンズ IN 歌謡曲』(VSCD-9720 1,575円)。

 なんといっても、サウンド・アレンジがバツグン!
実は、マイクロスター佐藤清喜さんがバック・サウンドのアレンジを全曲担当しているのです。

 そして、はせはじむさんによる選曲も最高!

 「A面で恋をして」から始まり、「あなただけI Love You」(大瀧詠一作)、原めぐみ「みつめあう恋」、岡本舞子「ファンレター」等のレア曲カヴァーから、竹内まりや作「恋はじめまして」まで、ウォール・オブ・サウンドに影響を受けたと思われる日本ポップスの名曲を女性ヴォーカルでノンストップ・カヴァー・ミックス! ポップス・フリークは胸弾む13トラックです。 

その中でも聴きものは、シーナ&ロケッツの名曲「You May Dream」カヴァー。

 この曲のみ、マイクロスター飯泉裕子さんがヴォーカル担当!
多幸感溢れるメロディーと歌声♪ マイクロスター・ファン必聴のキラー・チューンですね! 森 陽馬

2012年12月8日(土) 「悲しい気持ち」 (V.A 『モーター・タウン・ビーツIN歌謡曲』より)

 昨日紹介した『スペクトル・サウンズIN 歌謡曲』と同時発売のこの1枚。

『モーター・タウン・ビーツ IN 歌謡曲』(VSCD-9719 1,575円)。

 こちらはソウル老舗レーベル、“モータウン”の60'sビート(シュープリームス「恋は焦らず」のようなリズム/ビート♪)に影響を受けた日本ポップスを女性ヴォーカルでカヴァーし、ノンストップ・ミックスした13トラック。

 桑田佳祐「悲しい気持ち」、原由子「恋はご多忙申し上げます」、プリプリ「ダイヤモンド」など、そう言われればモータウン・ビートなんだなあ、というゴキゲン・ナンバーが目白押し。

 松田聖子「ハートをRock」を筆頭に、モーニング娘。などのハロプロ系から、少女隊及びAKB48までの秋元康が手掛けた楽曲など、隠れたアイドル・ソング名曲もしっかり掘り起こしているのがミソ。

なお、『スペクトル・サウンズ〜』同様、マイクロスター佐藤清喜さんがアレンジ担当!なので、マイクロスター・ファンはこちらも必聴です。森 陽

2012年12月9日(日) 鈴木祥子 「竹田の子守唄」

 鈴木祥子さんのクリスマス・アルバムが発売になりました。
(『Merry Christmas from BEARFOREST RECORDS 〜 ベアフォレストのクリスマス』 完全限定盤CD+ソノシート BECD-12 3,500円)

 クリスマス・アルバムといっても、スタンダード曲のカヴァーのみならず、新曲やセルフ・カヴァーに混じって、ジャーニー「Sweet And Simple」カヴァー(祥子さん絶唱!)、「カチューシャの唄」カヴァー(11月30日のこのコーナーで紹介)、更には「竹田の子守唄」を取り上げているのが興味深いですね。

 「竹田の子守唄」は大阪府・京都府の被差別部落に伝わる、子守の仕事をしている子供の労働歌/民謡曲。

 赤い鳥が1971年にヒットさせたことで有名ですが、2005年頃京都に住んでいたことがある祥子さんが情感込めて歌っています。

 「クリスマス、ってただ楽しくウキウキするというだけじゃないと思うのです。今年も1年やってこれた、という思いとか、感謝とか、見えないものに祈りたいような気持ちになるというか。親元を離れて子守りに出された女の子たちがあの京都の寒さの中で歌った、その気持ちになって、と云ったらおこがましいのですが、クリスマス・アルバムにそういう歌を入れてもおかしくないんじゃないか、と思ったのです」
(当店作成 鈴木祥子最新インタビュー・リーフレットより)

 アナログ録音によるフェンダー・ローズの暖かい音色と共に、祥子さんの想いが伝わってくる1曲です。森 陽馬

★店頭販売分残りわずかとなっております。お早めに!

2012年12月10日(月) アニマルズ 「ブーン・ブーン」

 イギリス/ニューキャッスルで結成されたアニマルズは、いつ聴いてもカッコイイバンドだなぁ、と思ってしまいます。

 それと同時にこんなに渋い音楽をやっていたのに、60年代中期、あんなにヒットを連発していたなんて−、と不思議に思ってもしまいます。

 こういう連中が活躍してくれていたおかげで当時の若者は、ブルースやR&Bなど黒っぽい音楽を楽しめたわけですが、ジャンル分けしないで変な先入観なく音を聴けたのは、幸せだったのかもしれません。

 さて、アニマルズ。
今日はアニマルズで僕が一番好きな曲を紹介します。

 「朝日のあたる家」でも、「悲しき願い」でも、「朝日のない街」でも、「悲しき叫び」でも・・・、ない曲です。

 「ブーン・ブーン」!
昔からこれが一番好きです。

 しっかりしたバックの演奏に乗ってのエリック・バードンのヴォーカル、最高!

 なんと最近見た映画の中で、後半クライマックス近くで突然この曲が流れてビックリ! そして緊迫した場面なのに好きな曲なのでニッコリ。 選曲した人、凄いなあ。

 映画のタイトルは書きませんが、歴史ある娯楽大作の最新作です。
この曲が流れて反応している人は、見てる人の1割にも満たないと思いますが・・・。森 勉


★掲載ジャケットは先日999円で発売された「ブーン・ブーン」収録日本デビュー盤再発CD。(アニマルズ『朝日のあたる家』 TOCP-71424 歌詞・解説付 999円)

2012年12月11日(火) ビーチ・ボーイズ 「マーセラ」

 2012年も残りわずか。今年の最大のトピックはやっぱりビーチ・ボーイズ来日だったなあ〜、なんて考えていたら、2013年3月!ビーチ・ボーイズ来日がまたまた決定しました!

 会場はビルボード・ライヴ東京。
ブライアン&アル&デヴィッド・マークスはいない、マイク・ラブ&ブルース・ジョンストンによるビーチ・ボーイズではありますが、前回2010年ビルボード・ライヴ来日の時も楽しかったですからね。期待しましょう! (それにしてもマイクは元気ですねー)

 ということで、今日入荷してきたビーチ・ボーイズ50周年コンサートDVDをピックアップ。(国内DVD 『ビーチ・ボーイズ50周年コンサート』 日本語字幕・萩原健太による解説付 UIBY-15018 4,800円)

 ディスク1には今年7月7日アメリカ/アリゾナ州でのライヴ映像21曲。
ディスク2には国内盤が出ていなかった『Do It Again』というドキュメンタリーDVDが付属。インタビューや昔の未公開映像、50周年コンサート&レコーディング・セッションの模様など貴重映像も多く見逃せません。

 ディスク1のライヴ映像が実際のコンサートより少なめの21曲とやや寂しい感もありますが、この5人で再びツアーを行うことは本当にもうないかも・・・、と思うと1曲1曲が沁みてきますね。
 ちなみに、日本公演では演奏されなかった「マーセラ」が収録されています。森 陽馬

2012年12月12日(水) スザンヌ・ヴェガ 「Brother Mine」

 今年の1月に来日公演を行い、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたスザンヌ・ヴェガ。

 凛とした佇まいがとても素敵で、当日は大雪というあいにくの天候ながら、しんしんと降り続ける雪をバックに歌う姿が印象深かったです。

 2010年にスタートした自身の楽曲をテーマ毎にセルフカヴァーしていく“Close Up”シリーズが最新作vol.4で完結。

 国内盤未発売だった前作『Vol.3〜State Of Being〜』との2枚組で発売になりました。(TECI-26674 2780円 日本限定仕様)

 最新作Vol.4のテーマは<Songs Of Family>。
その名の通り、彼女の家族や身近な人について書かれた曲に焦点を当てています。

「Rosemary」、「World Before Columbus」、「Tired Of Sleeping」ほか、人種差別を取り上げた新曲「Daddy Is White」、彼女が14歳の時に書いたという「Brother Mine」、「The Silver Lady」も今作に初収録。

 トラブルの多い弟に優しく諭すカントリーテイストの「Brother Mine」では、14歳らしいポップで瑞々しいメロディーが印象的です。

日本語解説はvol.1&2と同じく、天辰保文さん、上柴とおるさんが担当されています。東尾沙紀

2012年12月13日(木) 伊藤銀次 「クライング・オール・ナイト・ロング」

 『伊藤銀次 ゴールデン・ベスト 〜40th Anniversary Edition〜』が発売になりました。(MHCL-2177 3,000円)

 プロデビュー40周年を記念してレーベルを越えての全37曲、2枚組アンソロジーCDです。

 『ナイアガラ・トライアングルVol.1』に収録されていた「幸せにさよなら」に始まり、各ソロ・アルバムから数曲がチョイスされ、ごまのはえの「留子ちゃんたら」も入り、ラストは『笑っていいとも!』でおなじみの「ウキウキWATCHING」新録セルフ・カヴァーで締める充実した内容です。

 今日はその中から、黒沢秀樹とのユニット、アンクル・ジャム名義「クライング・オール・ナイト・ロング」。

 二人のハモリがたまらなくイイ感じです。

 竹内まりや1981年発表5枚目のアルバム『ポートレイト』に提供した作品のセルフ・カヴァー、ということになります。

 作詞:竹内まりや、作曲:伊藤銀次による名曲です。森 勉


★当店にて伊藤銀次ゴールデン・ベストお買い上げの方には先着で豪華3大特典付!(ミニ・タオル、ギター・ピック、最新インタビュー・リーフレット!)

★12月15日(土)渋谷で行われるBOXのライヴに、フロントアクトとしてuncle-jamも出演します。

2012年12月14日(金) EPO with 伊藤銀次 「こぬか雨」

EPOがセンチのメンバーをバックに従え、往年のヒット曲を歌うライヴCD。

大好評だった2011年12月盤に続き、第2弾2012年7月盤が入荷!
(『EPO ザ・ヒットパレードパラダイス 2012 Summer』 2CDR 3,000円)

今夏7月28日東京・六本木STB139で行われたライヴで、中野督夫さんは不在ですが、基本的にバックはセンチのメンバー中心です。(告井延隆、細井豊、瀬川信二、野口明彦、秋元カヲル)

 第1弾とはまた違った選曲で、懐かしい曲連発!
更には、土岐麻子さんに提供したヒット曲「Gift〜あなたはマドンナ」セルフ・カヴァーも熱唱しています。

 そして今回の注目は、伊藤銀次さんが後半ゲスト参加しているところでしょう。

 銀次さんの代表曲「こぬか雨」、そして「ダウンタウン」を二人で披露!
EPOファン及びシティ・ポップ好きの方、今回も要チェックです。森 陽馬

2012年12月15日(土) ママレイド・ラグ 「クリスマス・ナイト」

 今年10周年を迎えたママレイド・ラグが通算5作目となる新作『Day And Night Blues』をリリースしました。(DQC-967 3,000円)

 ストリングス、管楽器以外の殆どの楽器を田中拡邦さん一人で演奏し、アナログ・テープ録音された本作。

 70年代フォーク的字余りソング「祈りの言葉を知らなければ」、ゆったりと流れるラヴソング「いつでもどこでも」、ライヴ感溢れるブルース・ナンバー「Day And Night Blues」、泣きのギターを聴かせるインスト「SING ALONG -TOMATTA TOKI-」など、10周年という節目に相応しい充実した内容です。

 今日のこの一曲は、「クリスマス・ナイト」。

 全編鳴り響く鈴の音と、彩りを添えるグロッケンの音色が、クリスマスのワクワク感を味わわせてくれるほっこりと心温まるクリスマス・ソングです。東尾沙紀

2012年12月16日(日) ダイアナ・パントン 「Snowbound」

 今年出たクリスマス・アルバムの中で、一番気に入っている1枚。

カナダ/オンタリオ州出身女性ジャズ・シンガー、ダイアナ・パントンの新作『ウインター・キッス』。(国内CD 解説・歌詞付 MZCF-1259 2,520円)

 店内でかけていると、「これ誰ですか?」とよく聴かれるこのアルバム。

 音の隙間を大事に使った落ち着いた雰囲気のサウンドに、くせのないアンニュイな彼女の歌声が心地良く沁みます。

 クリスマス定番曲に混じって、アレサ・フランクリンで有名な「Kissing By The Mistletoe」や、トレイシー・ソーンもカヴァーしていたランディ・ニューマン作「Snow」、更にはアンリ・サルヴァドール作「C'est Noel Cheri」など、見事な選曲&カヴァー・アレンジ♪

 中でもデイヴ・フリッシュバーグ作「Snowbound」の可憐なカヴァー。聴きものです。森 陽馬

2012年12月17日(月) 「クリスマス・イブ」 (『北のカナリアたち』サントラより)

 数週間前のサンデー・ソングブックでもかかりましたが、映画『北のカナリアたち』の中で、山下達郎「クリスマス・イブ」がカヴァーされています。

 子供たちによるコーラスなのですが、ただみんなが声を合わせて歌っているのではなく、パート/パートの構成が素晴らしいものになっています。

 ボップ・ソングでありながら聖夜の清らかな雰囲気を持った「クリスマス・イブ」にふさわしいアレンジと言えるかもしれません。

 それになんといっても、子供たちの無垢な声がそのアレンジにとけ込んでいるのがいいですね。

 映画の中では一部分しか聴けませんでしたが、このサントラCDではフルに聴くことができます。(『北のカナリアたち』オリジナル・サウンドトラック VICL-63940 2,500円) 森 勉

2012年12月18日(火) Laura Nyro 「The Cat Song」

 冬になると聴きたくなるアーティスト。
僕の場合はローラ・ニーロです。

 そのローラの1976年ライヴ音源が発売されました。
(輸入CD 『LIVE AT CARNEGIE HALL』 AACD-109)

 1976年3月、カーネギー・ホールで行われたライヴ音源。
『光の季節』というタイトルのライヴ盤が以前発売されていましたが、その別テイクという感じでしょうか。ニューヨークのラジオ局WNEW-FMが音源ソースのようです。

 76年発表作『スマイル』収録曲が中心でバック・メンツが超豪華!

 ジョン・トロペイ(G)、リチャード・デイヴィス(B)、アンディ・ニューマーク(Dr)、マイク・マイニエリ(Vib)他、サックス、ゴンガ、フルート、トランペットも含めた編成。
 ローラのライヴ音源は弾き語りが多いのですが、バンド・サウンドもいいですね。

 今日のこの1曲は『スマイル』収録曲で、各々の楽器アンサンブルが活かされた「The Cat Song」を。

 どの曲の演奏も歌も良いのですが、難を言えば大好きな12曲目「Emmie」の途中でかなり大きなノイズが数回入ること。

 それが針音/スクラッチ・ノイズっぽいので、ブート・レコードのアナログ起こしなのかも?(というか、このCD自体がブートみたいな感じ。) 貴重音源には変わりないものの購入される方はご注意を。森 陽馬

2012年12月19日(水) ヴェンチャーズ 「ブルー・クリスマス」

 年齢を重ねるごとにクリスマス時期の楽しみというものが減少しているように感じます。

 しかしクリスマス・ソングを楽しむ気持ちは年々増しているようです。

 毎年このシーズンになると、定番クリスマス・ソングが聴きたくなりますし、新しいクリスマス・アルバムが出れば気になるものです。

 聴きなれたスタンダード曲が同じ曲なのに毎年毎年熟成して、自分の中で曲の良さをより深く味わうことができているようです。

 一番最初に買ったクリスマスLPは、たしかヴェンチャーズが1965年に出した『ベンチャーズ・イン・クリスマス』でした。

 インスト・クリスマス・アルバムの最高峰!

 クリスマス・スタンダードをヴェンチャーズならではのアレンジにして、イントロには「ウォーク・ドント・ラン」、「アイ・フィール・ファイン」、「テキーラ」、「ホワッド・アイ・セイ」、「メンフィス」などの有名曲をちょっと配し、うまく味付けしています。

 今日はイントロに「ホエン・ユー・ウォーク・イン・ザ・ルーム」を使った「ブルー・クリスマス」。

 今年1,500円で再発されたこのアルバムは、歴代3種類のジャケットが楽しめるようになっています。(国内CD 解説付 TOCP-71469 1,500円) 森 勉

2012年12月20日(木) Jellyfish 「The Man I Used To Be」

 先月のRECORD STORE DAYの日に、ジェリーフィッシュの限定商品が発売になりました。

 その名もビーチ・ボーイズ『Stack-O-Tracks』を文字った「Stack-a-Tracks」(輸入盤 OVCD-54)

 オリジナル・アルバム2作品(1st『Bellybutton』、2nd『Spilt Milk』)のインストゥルメンタルを収めたCD2枚組。
 当時のオリジナル・ミックス音源を元にしたもので、バックコーラスも入っています。シリアルナンバー入り限定2,000枚!

 いわゆるカラオケCDなので、マニアックなファン向けなのかもしれませんが、こんな楽器も使われいるのかと新しい発見あり。音も良くなっているような気がします。

 ドラマチックな展開のロック・ナンバー、1stのオープニング曲「The Man I Used To Be」や、オルガン主体のモッドな2ndの「He's My Best Friend」...などなど、元々インストとしても成立しそうな楽曲含め、彼らの細やかな音使いがより楽しるものになっています。東尾沙紀

2012年12月21日(金) いちかたいとしまさ 「夕暮れになると」

 2013年3月21日、恒例のナイアガラ・リリースが決定しました。

 NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL 『NIAGARA SONG BOOK 30th Edition』! (初回三方背BOX仕様 SRCL-8004 2,100円)

 『A LONG VACATION』収録楽曲などナイアガラ名曲群を、オーケストラ演奏のインストゥルメンタル・アレンジで聴かせる1982年発表作『ナイアガラ・ソング・ブック』。

 今回の30周年盤では、曲順を変更し最新リマスター!
更にボーナス・トラックとして、1997年「幸せな結末」、2003年「恋するふたり」、2曲のシングル曲もオーケストラ・インスト・ヴァージョンで追加収録されます。

ナイアガラーにとって“2013年究極の癒しアルバムこの1枚!”となりそうですね。

 今日のこの1曲は、大滝詠一さんに歌声がソックリなシンガー・ソングライター、いちかたいとしまささんの新作『わすれもの』から1曲目「夕暮れになると」。(FJ-52 1,800円)

 ベルウッド系70's日本フォークお好きな方にも聴いてもらいたい1枚。

なお、いちかたいさんの新作、当店のみの特典として、あのバンド!のあの曲のカヴァー(LIVE)も収録した3曲入りスペシャルCDRを先着でプレゼントしています。森 陽馬

2012年12月22日(土) The Pen Friend Club 「Darlin'」

“世界一詳しいビーチ・ボーイズ本”! 『ビーチ・ボーイズ・コンプリート Revised Edition』が12月27日発売決定しました。(書籍 シンコー・ミュージック 3,360円)

 8月発売予定から延期になっていましたが、来日公演情報も存分に盛り込んだ超充実の304ページ! ビーチ・ボーイズ・ファンは一家に一冊! 以前のヴァージョンをお持ちの方も新しい情報がタップリ追加されているので是非ご覧になっていただきたいですね。

 今日はビーチ・ボーイズ・カヴァーのこの1曲。

 The Pen Friend Clubは、The Young Folksにも在籍しているギタリスト平川雄一を中心とした男1人女5人という日本人6人バンド。

 唯一リリースしているこの自主制作盤が最高にゴキゲンな1枚で、アンダース&ポンシア作の名曲「New York's A Lonely Town」カヴァー(男女ヴォーカル)、ビーチ・ボーイズ「Darlin'」カヴァー(女性ヴォーカル)、そしてオリジナル曲「I Sing A Song For You」の3曲がモノ&ステレオで収録。

 アレンジ含めほぼ完コピ。愛情&多幸感溢れるカヴァー!
 オススメです! 森 陽馬

★店頭にて500円で販売しています。(通販コーナーにも近日アップ予定)

2012年12月23日(日)Roger Nichols And The Small Circle Of Friends 「Christmas Is My Favorite Time Of Year」

 今年のNo.1クリスマス曲はこれでしょう。

 ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、5年ぶり新作『マイ・ハート・イズ・ホーム』11曲目に収録されている「Christmas Is My Favorite Time Of Year」。(国内CD VICP-75089 2,800円)

 90年代に日本人シンガーAkikoがカヴァーしたことでも知られるロジャニコ作による1曲。

 エヴァーグリーンなコーラス・ハーモニーで紡ぐ心温まるクリスマス・ナンバーで、自分にとって大事な家族や友人、そして子供たちへの愛が込められた歌詞もいいですね。

 今作はクリスマス・アルバムではありませんが、これから毎冬、CD棚から引っ張り出して聴くことになりそう。

 “Favorite Time Of Year”(クリスマス)を無事過ごすことができることに、感謝の気持ちが込み上げてくる名曲です。森 陽馬

2012年12月24日(月) リック・ネルソン 「イット・ダズント・マター・エニイモア」

 バート・バカラック&ハル・デイヴィッドが楽曲を提供。リック・ネルソンやジョニー・ソマーズが出演し歌ったテレビ用に制作されたミュージカル『オン・ザ・フリップ・サイド』は、1966年12月にアメリカで放送されました。

 サントラ盤も1967年に発売されましたが、当時日本では話題になることもなく、この作品は忘れられていました。

 僕自身はこの「イット・ダズント・マター・エニイモア」、サークルのアルバム『ネオン』に収録されていたカヴァーを聴いて大好きになりました。

 オリジナルのリック・ネルソンのヴァージョンはだいぶ経ってから聴きましたが、このサントラ自体がバカラックらしい雰囲気に満ちているので気に入っています。

 リックとジョニーの貴重なデュエット「トライ・トゥ・シー・イット・マイ・ウェイ」も収録。(2006年7月2日の今日のこの1曲で取り上げたことがありました)

 今年バカラックの来日もあり、このアルバムも紙ジャケで再発されました。(国内CD 完全限定盤 UICY-75219 2,800円)森 勉


★延期になっていたバート・バカラックの新バカラック・ソングブックCD。12月26日発売決定いたしました。

2012年12月25日(火)Burt Bacharach feat Jackie De Shannon 「I Don't Need You Anymore」

 クリスマスが終わり、2012年も残すところあと1週間弱。
 そのわずかな期間ですが、年末12月31日まで店頭でお買い上げの方には、当店のスタンプカードを2倍押印するセールを行っております。

 例えば、ビートルズのアナログBOX(59,800円)ご購入いただければスタンプ120ヶ! 一気にスタンプカードが2枚たまり次回4,000円お引きできるようになります。
 購入予定のものございましたらこの機会に是非お買い上げくださいませ。

 さて、昨日に続きバカラック関連アイテムをご紹介。

 バカラック・マニア大感激!
バート・バカラックが作曲・編曲・指揮を担当した1979年公開イタリア映画『TOGETHER?』が世界初CD化されました。(国内CD 限定紙ジャケット仕様 2012年リマスター、長門芳郎解説/歌詞・対訳付 2,205円)

 “AORの名盤としても人気”と帯に書いてありますが、それよりなにより、“バカラック・サウンド”としか表現できないような絶妙なアレンジ!
 「バカラックは好きだけれど1979年だから・・・」と半信半疑の方にもオススメの1枚です。

 今日のこの1曲@「I Don't Need You Anymore」は、ジャッキー・デシャノンがメイン・ヴォーカルとして参加。
 包み込むような歌声と切ないストリングスの音色が沁みます。

 マイケル・マクドナルド、リビー・タイタスがヴォーカルをとっている曲、バカラックらしいインストも楽しめる隠れたサントラ名作。限定盤なのでお早めに。森 陽馬


当店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムもアップしました。
通販コーナーも随時更新予定です。

2012年12月26日(水) アリー・ウィリス 「チャイルドスター」

 南青山・骨董通りにあった<パイド・パイパー・ハウス>は、音楽好きの憩のオアシス的なレコード店でした。

 その元店長であった長門芳郎氏が監修した再発シリーズ<パイド・パイパー・デイズ紙ジャケ・シリーズ>の新しいラインナップが5種類ソニー・ミュージックより発売になりました。

 一般的には人知れずという作品が多いのですが、時代を越えていつまでも輝きを失わないグッド・タイム・ミュージックを紹介してくれる貴重なシリーズなので、次に繋げるためにも多くの人に注目してもらいたいと思う次第です。

 アリー・ウィリス、デイヴィ・ジョーンズ、デヴィッド・キャシディ、ザ・マッチ、昨日紹介したバート・バカラックが音楽を担当したサントラ『トゥゲザー』。5種の中から今日はアリー・ウィリス。

 アリー・ウィリスといっても、誰?という感じですが、EW&F「セプテンバー」、「ブギー・ワンダーランド」、マキシン・ナイチンゲール「リード・ミー・オン」、映画『ビバリー・ヒルズ・コップ』に使われたポインター・シスターズの「ニュートロン・ダンス」、90年代になってからもレンブランツ「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」など多くのヒット曲の作曲及び作詞に携わっている才能を持った白人女性なのです。

 この『チャイルドスター』というアルバムは、彼女がまだ無名時代、1974年エピック・レーベルよりリリースされた唯一のソロ・アルバム。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 世界初CD化 EICP-30004 2,205円)

 プロデュースはジェリー・ラゴヴォイ。ニューヨークで録音され、スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザ、ケニー・アッシャーなどが参加。
 彼女の歌声及び風貌は、どこかベット・ミドラーを感じさせてくれます。

 1970年代中〜後期にかけて<パイド・パイパー・ハウス>の隠れた推薦盤だったんだろうなぁ〜、というイイ雰囲気を持ったアルバムです。森 


ペット・サウンズ・レコード店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムップしました!

2012年12月27日(木)Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra feat.Rumer 「Ac-cent-tchu-ate The Positive」

 Squeezeのメンバーだった事でも知られるキーボーディスト、ジュールズ・ホランドが司会を務める英BBCの人気音楽番組『LATER (ジュールズ倶楽部)』。
 20周年を記念した新作『The Golden Age Of Song』がリリースされました。(輸入CD Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra 『The Golden Age Of Song』 RHINO/Warner UK 2564654342)

 エイミー・ワインハウス&ポール・ウェラー「Don't Go To Strangers」(06年音源)、ポール・ウェラーが歌うジャズ・スタンダード「九月の雨」、ジェイムス・モリソン「A Place In The Sun」(スティーヴィー・ワンダーのカバー)ほか、トム・ジョーンズ、ミック・ハックネル、ジョス・ストーン、シーロー・グリーンなど、ゲスト・ヴォーカルを迎えたカバーを中心に、 LATERの年末特番“Hootenanny”からのライヴ音源も収録した全17曲。

 今日のこの一曲は、ルーマーが参加した「Ac-Cent -Tchu-Ate The Positive」。

ポール・マッカートニーが最新作『キス・オン・ザ・ボトム』で取り上げていた事でも知られる1944年の楽曲。

 彼女が溌剌としたビッグバンドの演奏で歌っているのが新鮮で良い感じです。東尾沙紀


ペット・サウンズ・レコード店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムップしました!

2012年12月28日(金) マッチ 「ドント・テイク・ユア・タイム」

 先日に続いて、<パイド・パイパー・デイズ 紙ジャケ・シリーズ>から紹介したいと思います。

 紙ジャケにしては2,205円というリーズナブルな価格ですし、親切な解説・歌詞・対訳も付いているので、この機会に是非!ということで。

 今日は、よくぞこんなマイナーなものを再発してくれましたと賞賛の拍手を送りたいザ・マッチ『ア・ニュー・ライト』。(国内CD 完全限定盤 SICP-30010 2,205円)

 1969年RCAレーベルから発売された唯一のアルバムの中の1曲です。

 ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズのファースト・アルバム1曲目に入っていた「ドント・テイク・ユア・タイム」をカヴァーしています。

 この曲だけでもインパクト充分なのに、「モーニン・アイル・ビー・ムーヴィン・オン」、「タイム」とこのアルバム発売の翌年にポール・ウィリアムス『サムデイマン』に収録されることになるロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムスのソングライター・コンビによる楽曲が収録されているのもミソ!

 ソフト・ロックの隠れた名盤がまた1枚CD化されました。森 勉


ペット・サウンズ・レコード店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムップしました!

2012年12月29日(土) Gary Clark Jr 「Bright Lights」

 先日行われたローリング・ストーンズ50周年記念コンサートに、ゲストとしてジョン・メイヤーと一緒に出てきてかっこいいギター・バトルを魅せた黒人ギタリストはこの人!

オースティン出身黒人ギタリスト/シンガー、ゲイリー・クラーク・ジュニア。

 2011年にEPを出していますが、今作『Blak And Blue』が1stフル・アルバムです。(輸入CD WARNER 9362494857)

 エピフォン・カジノ(ギブソン社のエレキ・ギター)を操り、豪放かつ新世代のブルース・ロックを聴かせるレニー・クラヴィッツ+マイケル・フランティ、といった感じでしょうか。

 タイトル曲ではR&B的アレンジだったり、ヘヴィー・ロックな楽曲もありますが、ルーツに根ざした音作りなので全体を通して楽しめる1枚ですね。

 今日のこの1曲は後半のギター・ソロがかっこいいC「Bright Lights」を。

 ちなみに、来年2月6日にボーナス・ディスクが付いた仕様で国内盤も発売予定。これからが楽しみな黒人ギタリスト/シンガー・ソングライターとして更に脚光を浴びそうなニューカマーです。森 陽馬

2012年12月30日(日) The Jam 「Just Who Is The 5 O'clock Hero」

今年もベスト・アルバムを選ばせていただきました。

2012年はビーチ・ボーイズの新作、来日公演が特に深く印象に残った一年でした。

10月には個人的に好きなポール・ウェラーが来日公演を3年ぶりに観られた事も嬉しかったです。

 今年の春に新作『SONIK KICKS』がリリースされ、そこから沢山演奏するのだろうと思っていましたが、ジャム、スタイル・カウンシル(「The Cost Of Loving」のアレンジがすごく良かった!)、ソロ初期と予想を裏切る幅広い選曲で楽しませてくれました。

 リリース30周年を迎えたジャムのラスト・アルバム『The Gift』(国内CD 限定紙ジャケット仕様 UICY-93576 2,800円)からも、「Running On The Spot」、「Carnation」、「Just Who Is The 5 o'clock Hero」などを演奏。
 ジャムの曲は一際ポップで良いですね。東尾沙紀


ペット・サウンズ・レコード店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムップしました!

2012年12月31日(月) 須藤薫&杉真理 「My Favorite Songs」

 2012年もたくさんのいい音楽に出会うことができました。

 先行きが見えない、とか不況・不景気とも言われる世の中ですが、健康で音楽を楽しめる、ということに改めて感謝したいですね。

 さて、2012年ベスト・アルバムのコーナーで、2012年この1曲は村田和人「どこ吹く風」!と書きましたが、もう1曲挙げたいと思います。

 須藤薫&杉真理 「My Favorite Song」。
(アルバム『恋愛同盟』収録 TECG-30062 3,000円)

 伊藤銀次作曲、田口俊作詞による1曲。
薫さんのイノセントな歌声、田口俊による詞が本当に素晴らしい!

♪〜大人になり あの頃より 音楽から少し離れていた 熱い想いとも
自分の事 変えてくれた曲を 10曲だけ選んでみて あなたも
Your Favorite Songs 〜♪

 皆さんの2012年“My Favorite Songs”は何でしたか?

2013年も皆が健康で、“Favorite Songs”を楽しめますように。森 陽馬


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