トップページ


 今日のこの1曲コーナー

ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2024年7月13日(土) ナンシー・ウィルソン 「ジョー」

2020年に発売されたトム・ベル作品集『THOM BELL 'ready or not 1965-1978'』(2020年7月12日今日のこの1曲で紹介)は、当店ではいまだにロングセラー続行中の人気コンピCDです。

その続編CDが発売になりました。

『Didn't Blow You Mind? ~ THOM BELL 'The Sound of Philadelphia Soul 1969-1983』
(輸入CD KENT/ACE 16ページ英文ブックレット付 CDTOP522)

全20曲、トム・ベルが手掛けたフィラデルフィア産の名曲たっぷりの選曲です。
プロデュース、アレンジ、オーケストラ指揮、又は作曲に携わった作品が、最新リマスターのいい音で楽しめます。

デルフォニックス、スピナーズ、ロニー・ダイソン、エルトン・ジョン、スタイリスティックス、ルー・ロウルズ、ベル&ジェイムス、オージェイズ、etc...。

今日の1曲は、エレクトリック・シタールなどが入り、トム・ベルらしいアレンジが後半に繰り広げられるジェリー・バトラー「ウォーキング・アラウンド・イン・ティアー・ドロップス」にしようかと思いましたが、ナンシー・ウィルソン「ジョー」にしました。

ナンシーのヴォーカルに、トム・ベルならではのフレンチホルンの響き。
2分20秒ほどの短い曲ですが、シビレました。森勉


★2,000円以上お買い上げの方に先着で当店ロゴ入りオリジナル・ペンをプレゼント中!


★現在の営業時間は11時~21時。年中無休です。

2024年7月12日(金) 大滝詠一 「NIAGARA ROCK'N' ROLL ONDO」

明日7月13日(土)は、東京の盆の入り日(迎え火)です。

そして、2024年7月13、14、15日の3日間、
<ナイアガラ盆踊り>が代々木公園イベント広場で開催されます。

ナイアガラ盆踊りは、J-WAVEのイベントINSPIRE TOKYOに合わせて行われる盆踊り祭。
大滝詠一が作った数々の音頭が会場内に流れ、花柳糸之社中と共に盆踊りが楽しめます。

2023年第1回は代々木競技場前で行われましたが、2024年はNHKホール近くに位置する代々木公園イベント広場・ケヤキ並木で18時から開催。(入場無料!)
野宮真貴さんが3日間出演し、更に7月15日には横山剣さん(クレイジーケンバンド)もゲスト参加予定です。

昨年に続き、ナイアガラうちわが無料で配布され、オリジナルのナイアガラTシャツの販売もあり!
渋谷区観光協会が後援となって、出店も色々あるようです。お祭り気分で立ち寄ってみてくださいね。

さてさて、会場ではどんな音頭がかかるでしょうか?!
大好評だった2023年第1回目も多彩な選曲で盛り上がっていましたが、本作で是非予習・復習してください。

『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK/NIAGARA ONDO BOOK』
(国内2枚組CD 安田謙一氏による詳細な解説付 SRCL-12450 3,960円税込/LPもあり)

今日のこの1曲は、「ナイアガラ音頭」をドライヴ感あるロックンロールなアレンジにした「NIAGARA ROCK'N' ROLL ONDO」を。
2023年の盆踊りでもかかり、他の音頭とは異質ながらテンポアップして盛り上がっていましたね。森陽馬


2024年7月11日(木) 大貫妙子&坂本龍一 「四季」

坂本龍一が音響監修を務めた映画館<109シネマズプレミアム新宿>で、7月5日から3週間特別上映されている大貫妙子&坂本龍一のライヴ映像『UTAU LIVE IN TOKYO 2010』を鑑賞しました。

このライヴ映像は、大貫妙子と坂本龍一が2010年11月10日に発表したアルバム『UTAU』のリリースに合わせて行ったツアー、2010年12月10・11日東京国際フォーラム公演の模様です。

観た後、体中の疲労や邪念がすべて浄化されるような心持ちになりました。
素晴らしい音響はもちろん、当時のツアーの舞台照明や演出がとても美しかったです。
(「鉄道員」、「戦場のメリークリスマス」での照明・映像編集は深く印象に残りました)

そして、このツアーのお二人は、若々しい恋人のように、キラキラしていましたね。
大貫妙子さんの澄んだ歌声は、坂本龍一への恋文のように響いてきました。

今日のこの1曲は、本編ラストに歌われ、特に感動的だった「四季」を。
「つないだ手に夏の匂い 海へと続く道 <中略> さようならとさようならと あなたは手をふる 鈴の音が唄いながら 空を駆けていく」(大貫妙子「四季」歌詞より) 森 陽馬


★このライヴ映像が初ブルーレイ化されました。
大貫妙子&坂本龍一『UTAU LIVE IN TOKYO 2010 A PROJECT OF ONUKI TAEKO & RYUICHI SAKAMOTO』
(国内Blu-ray RZXM-77999 6,600円税込)


2024年7月10日(水) Graham Parker & The Goldtops 「Last Stretch Of The Road」

ニック・ロウの新作『Indoor Safari』が2024年9月に発売されます。
フル・アルバムとしてはホリデー・アルバム『Quality Street』を含めると約11年ぶり!
近年発表されたEP楽曲のリメイクなど既発曲が中心のようですが、ロックンロールな新曲「Went To A Party」がかっこいいので、アルバムが楽しみになりました。

ニック・ロウ縁の人、グレアム・パーカーもコンスタントに作品を発表しています。
海外では2023年に発表されたものですが、日本でも手に取りやすい状況になったようです。

Graham Parker & The Goldtops『Last Chace To Learn The Twist』
(輸入CD Big Stir Records BSR-0099)

最新作でバックを務めているのは、The Goldtops。
先日フェアーグラウンド・アトラクションで来日したばかりのサイモン・エドワーズ(b)、ザ・ルーモアのマーティン・ベルモント(g)、ゲラント・ワトキンス(key)、ジム・ラッセル(ds)に、女性コーラス2人、ホーン・セクションが加わった編成です。

郷愁を誘う「Sun Valley」や、ハーモニカが良い味わいの「Last Stretch Of The Road」など、ほどよく枯れて、ほどよくポップで、レゲエがあったり、サザン・ソウル・テイストがあったり...安定のGP節を聴かせてくれます。東尾沙紀


2024年7月9日(火) ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース 「Come On Baby Let's Go Downtown」

ニール・ヤングとバンド活動を共にしてきたクレイジー・ホースは、ビリー・タルボット(ベース)とラルフ・モリーナ(ドラムス)が不動のメンバーながら、ギタリストは変化してきました。

一番最初は、ダニー・ウィッテン(1968-1971 1972年にオーバードーズで急逝)。
次に、フランク・“ポンチョ”・サンペドロ(1974-2014)。
近年は、ニルス・ロフグレン(2018-2023)。
今年2024年のツアーは、マイカ・ネルソン(ウィリー・ネルソンの息子)が加わっています。

この度、ダニー・ウィッテンが在籍していた1969年、ニールとクレイジー・ホースが最初に組んだアルバム『Everybody Knows This Is Where』(邦題:ウィズ・クレイジー・ホース)頃の未発表音源集が発売されました。

ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース『EARLY DAZE』
(国内CD SHM-CD仕様 大鷹俊一氏による解説・歌詞・対訳付 WPCR-18672 3,080円税込/輸入LPもあり)

当時のニールはグレッチのギターを弾いていて、その音色と響きが痛快!
狂馬との演奏は、独特な荒々しさが感じられて、何時聴いても刺激的ですね。

今日のこの1曲は、ニールとダニーの共作曲「Come On Baby Let's Go Downtown」未発表スタジオ・ヴァージョン。
リード・ヴォーカルはダニー・ウィッテン。ジャック・ニッチェが加わっているのもこの時期ならではの編成ですね。

約55年を経ても爆走し続けているニールwith狂馬。まさに「Long May You Run」!
(この曲はクレイジー・ホースとの曲ではないけれど) 森 陽馬


2024年7月8日(月) Aaron Frazer 「Thinking Of You」

近年は世界各国で、ヴィンテージ感あるスウィート・ソウルな新譜アルバムが増えています。

今日紹介するアーロン・フレイザーの新作も、レトロな雰囲気ながら現代に響くメロウな1枚でした。

アーロン・フレイザー『Into The Blue』
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 DOC320JCD 2,750円税込/アナログLPもあり)

アーロン・フレイザーはドラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズのドラマー/ヴォーカリスト。
本作『Into The Blue』は、ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースした2021年発表1stアルバム『introducing...』に続く、約3年ぶりの2ndオリジナル・アルバムです。

日本盤帯の文面には、<ヒップホップ的なメンタリティを核として作り上げた>と記載されていますが、HIP HOPな節回し&サウンドはほとんどなく、彼特有のファルセット・ヴォイスがソウルフルに心地良く伝わってきますね。
70'sスウィート・ソウルお好きな方にもオススメしたい作品です。

今日のこの1曲は、「君のことが忘れられない・・・」と歌われる、甘く切ない①「Thinking Of You」を。
この数年間で、アーロンは交際していた恋人と別れ、ブルックリンからロサンゼルスへ引っ越しました。
そんな彼の哀愁がこの歌には込められています。森 陽馬


2024年7月7日(日) アン・ルイス 「恋のブギ・ウギ・トレイン」

山下達郎が携わった作品は、相変わらずの人気でいろいろなものが再発されています。

今日は2024年最新リマスターで7月3日に再発されたCDを紹介したいと思います。

アン・ルイス『ピンク・キャット」+5
(国内CD 解説:金澤寿和 VICL-77056 2,420円税込)

1979年に発表された山下達郎によるプロデュース作品のアルバムに、シングル曲を5曲追加したものです。

現在でも山下達郎のライヴでよく演奏される「恋のブギ・ウギ・トレイン」は、最初はアン・ルイスへの提供曲でした。

今回、その「恋のブギ・ウギ・トレイン」が、日本語・英語&ロング・ヴァージョンの3ヴァージョン収録されています。森 勉


2024年7月6日(土) 平野友里(ゆり丸) 「超ゆり丸音頭」 白井良明プロデュース

7月7日は<短冊CDの日 2024>!
大好評だった2023年第1回に続き、8cmシングルが2024年7月7日に色々発売されます。

<短冊CDの日>は「シングルCD文化の継承と発展」を目的に、1990年代に流行した短冊CDの縦長パッケージを通じて、令和の世の中で活動するアーティストとCDショップを盛り上げていこう、と企画されたイベントです。
CDショップへ足を運んで、短冊CDを手に取っていただけたらうれしいですね。

ということで、7月7日にリリースされるアイテムの中から1枚紹介しましょう。

平野友里(ゆり丸)『超ゆり丸音頭』
(国内8cmシングルCD 先着特典マグネット付 NRSD-3133 1,650円税込)

彼女の出身地である千葉県旭市への愛が詰まった“音頭”新曲。
なんと、ムーンライダーズ白井良明氏が作曲・編曲・ギター・プロデュースを担当しています!

更に、ミックス&マスタリングはマイクロスター佐藤清喜さんが手掛けており、曲中の“合の手”(掛け声)を白井良明氏と佐藤清喜さんのお二人が入れているという珍品!
(録音現場で、白井良明氏が「君も一緒にやろう!」と声をかけて、佐藤清喜さんも参加することになったそう)
ムーンライダーズファン、マイクロスターマニアも要チェック! 森 陽馬


2024年7月5日(金) 安田成美 「風の谷のナウシカ」(2024ver)

宮崎駿原作の映画『風の谷のナウシカ』(1984)は、2024年で劇場公開40周年!
主題歌「風の谷のナウシカ」を歌った安田成美さんもデビュー40周年を迎えました。

それを記念して、作曲を手掛けた細野晴臣氏がプロデュースを担当し40周年ヴァージョンを制作。
2024年1月に配信で発表されましたが、この度限定アナログ盤で7月31日発売が決定しました。

安田成美「風の谷のナウシカ(2024ver)/銀色のハーモニカ(2024ver)
(2024年7月31日発売 国内7inchアナログ カクバリズム KAKU-206 2,420円税込)

細野晴臣さんは、この40周年盤を制作するにあたって、音の調整を何度も何度もやり直しました。
苦労の末、やっとできあがったその新しい「風の谷のナウシカ」を安田成美さんが色々な人に聴かせたところ、ほとんどの人が心を震わせて涙を流したそうです。

アナログ盤に針を落として聴く「風の谷のナウシカ」(2024ver)は、どのように響いてくるでしょうか。森 陽馬


2024年7月4日(木) 布谷文夫 with ナイアガラ社中 「ナイアガラ音頭」(シングル・ヴァージョン)

今年の夏は、「ナイアガラ音頭」で踊り明かそう!

1976年6月にアナログ・シングルとして発売された「ナイアガラ音頭」が、短冊型ジャケ8cmCDで甦りました。

布谷文夫 wtih ナイアガラ社中『大瀧詠一プロデュース ナイアガラ音頭EP』
(国内8cmCD 完全生産限定盤 SRDL4755 1,500円税込)

発売は七夕の日、7月7日ですが、本日7月4日から店頭販売が始まっています。

この8cmCDに収録されているのは以下の5曲。
①ナイアガラ音頭(シングル・ヴァージョン)
②あなたが唄うナイアガラ音頭(カラオケ)
③Let's Ondo Again(1981 Mix)
④Let's Ondo Again(1981 Mixカラオケ)
⑤夏バテ(熱中症Version)

昔の貴重な資料や音頭手順も歌詞カードに掲載されています。

2024年の夏は、大滝入魂の音頭を聴いて、踊って乗り切りましょう。森 勉


2024年7月3日(水) LEYLA McCALLA 「Take Me Away」

気温・湿度が上がってきて、夏の到来を感じますね。

太陽の日差しが強くなり、蒸し暑くなってきた最近、気に入って店でよくかけているのがこの1枚。

LEYLA McCALLA『Sun Without The Heat』
(輸入CD Anti 880342)

ハイチにルーツを持つ1985年生まれ、NY出身の女性シンガー/チェロ奏者、レイラ・マッカラ。
Carolina Chocolate DropsやOur Native Daughtersの活動でも知られる彼女が、ハイチの伝統音楽やアフロビート、ブラジルなど様々な音楽要素をミックスし、バンド・サウンドで聴かせる快心のソロ・アルバムです。

オーガニックな演奏と血湧き躍るグルーヴィーさが合わさって、とてもかっこいい1枚!

今日のこの1曲は、独特なリズムとリフが印象的な3曲目「Take Me Away」を。森 陽馬


2024年7月2日(火) 砂の壁 「きてしまう夏」

猪爪東風(ayU tokiO)がプロデュースしているインディー・ポップ・バンド、“砂の壁”が新作を発表しました。

砂の壁『都市漂流のために』
(国内CD AICP-41 1,650円税込)

砂の壁は、神戸の同大学出身で現在は東京を拠点に活動している4人組ポップ・バンド。
(オボキョウヘイ(Vo.G)、ヤマザキマオ(B)、青木聖陽(Key)、大見勇人(Dr))
2023年発表1stミニ『GUMBO』(
2023年5月17日今日のこの1曲で紹介)は素晴らしい内容で大評判の作品でした。

本作も、ayU tokiOがプロデュース&コーラス・アレンジ、佐藤清喜さんがマスタリングを担当。
白昼夢を漂いながら都会の街中を闊歩していくような、“砂の壁ミュージック”を響かせる1枚に仕上がっています。

♪コンクリートジャングル 帰りたい場所はどこだろう♪
今日のこの1曲は、そんな歌詞のフレーズが印象に残った3曲目「きてしまう夏」を。
美しいメロディの中に、賑やかなようでいて孤独を募らせる都会の悲哀を感じます。森 陽馬



2024年7月1日(月) Jasmine Myra 「Glimmers」

ピーター・バラカン氏が監修している音楽フェス<LIVE MAGIC!>の2024年開催が発表されました。
第10回目となる今回は、2024年10月19・20日に行われ、ピーターさんが2023年ベストに挙げていたマシュー・ハルソール(
2024年2月11日今日のこの1曲で紹介)の来日が決定! 7人編成のバンドで来るそうで、とても楽しみです。

ただ、<LIVE MAGIC! FINALE>と銘打たれており、10回目で一区切りになるとのこと。
残念ではありますが、そのFINALEが楽しいイベントになるといいですね。

さて、マシュー・ハルソールがプロデュースしているジャスミン・マイラの新作が、国内盤で発売になりました。

ジャスミン・マイラ『Rising』
(国内CD 解説付  RPOZ-10096 2,640円税込)

ジャスミン・マイラは、イギリス北部リーズ出身の女性サックス/フルート奏者。
本作は2022年発表1st『Horizons』に続く、マシュー主宰Gondwanaレーベルからの2ndアルバムです。
Gondwanaらしい美的センス溢れるスピリチュアルなインストJAZZが全6曲収録されています。

今日のこの1曲は、4曲目「Glimmers」を。
メインのメロディ&フレーズが、マシューの作品に収録されていた「Jewels」に繋がる雰囲気を持っていて、かすかな希望の光(Glimmers)を感じさせてくれる、美しい崇高なナンバーです。森 陽馬



2024年6月30日(日) Skeeter Davis & NRBQ 「I Want You Bad」

雨の日はのんびりと、ロッキン&カントリー・ポップな1枚を♪

Skeeter Davis & NRBQ『She Sings,They Play』
(輸入CD omnivore OVCD-546)

名曲「The End Of The World」で知られるスキーター・デイヴィスが、NRBQとコラボレーションした1985年発表作が、ボーナス・トラック6曲を追加し再発されました。

<キャリアの中で多くのことを成し遂げてきましたが、NRBQと作ったこの作品は、私の人生の旅におけるマイルストーンのひとつであると感じています。> (スキーターが残した今作に寄せたコメントより)

1950年代から活躍していたスキーター・デイヴィスはこの頃50代前半。
70年代初頭テリー・アダムスと親交を深めたことから今作へと繋がり、のちにメンバーのジョーイ・スパンピナート結婚と...彼女にとってさまざまな意味で特別な作品であったことが感じとれます。

テリー・アダムスが彼女のために書いた「How Many Tears」、『白雪姫』から「いつか王子様が」をはじめ、ピュアな歌声と彼ららしい演奏でホッと和ませてくれます。
オリジナルには未収録だったNRBQの楽曲「I Want You Bad」(『アット・ヤンキー・スタジアム』収録曲)、ワンダ・ジャクソン「I Gotta Know」カヴァーのロックンロールな2曲も聴きものです。

ボーナス・トラックには同年10月18日ニューヨークのボトム・ラインでのライヴ音源も追加!
60年代の楽曲「Gonna Get Along Without You Now」、「The End Of The World」も披露されており、スキーターの楽し気なMCも含め4曲が収録されています。東尾沙紀



2024年6月29日(土) 豆巨人 「Serendipity」 feat 有坂美香

ハミングキッチンというユニット(2009年5月4日今日のこの1曲で紹介)で活動していた眞中やすさんは、神奈川県横須賀市でSYOKU-YABO農園を現在営んでいます。

晴れの日(基本的に雨の日以外)は農園で採れた野菜中心のランチを出しており、音楽イベントも時折行っているそうなので、お近くへ行かれる方は是非立ち寄ってみてくださいね。

さて、眞中やすさんを中心に約25年活動しているバンド、豆巨人が初のアルバムを完成させました。

豆巨人『斜に構えたニヒルな男達』
(国内CD 人見欣幸のライナーノーツ&眞中やすによる曲解説付 RKDR-001 2,500円税込)

豆巨人は、眞中やす、三浦じゅんご、今井ごう、高橋雅裕、掛川おじさんによる5人組ロック・バンド。
彼らが敬愛する70's音楽をルーツに、和風かつオーガニックに料理した13曲が収録されています。

今日のこの1曲は、女性シンガー有坂美香をfeatした7曲目「Serendipity」を。
ハミングキッチン時に作られた曲で、この度、SYOKU-YABO農園内にある山小屋で録音され陽の目をみました。

いつまでも青春を忘れない大人の熟したロックを味わってみてください。森 陽馬

★一般流通していないこのCDを、当店で販売させていただけることになりました。
通販コーナーでもご購入いただけます。


2024年6月28日(金) フランク・シナトラ 「夜のストレンジャー」

フランク・シナトラが「夜のストレンジャー」(ストレンジャー・イン・ザ・ナイト)で全米チャート1位を獲得したのは1966年でした。

僕はまだ中学生だったので、その時50歳のシナトラのことは、ずいぶん年のおじさんが歌っているんだなぁ、と思ったものです。
でも、同時にいい曲だな、とも・・・。
それ以来大好きな1曲となっています。

アーニー・フリーマンの豊潤なアレンジに、御大シナトラの円熟のヴォーカルが乗った絶品の1曲です。

フランク・シナトラ『マイウェイ/夜のストレンジャー フランク・シナトラ・ベスト』
(国内CD 解説・歌詞付 TYCJ-60031 1,046円税込)

余談ですが、ベット・ミドラーが1976年に「夜のストレンジャー」をカヴァーしています。
アレンジはちょっとディスコ調になっていますが、ナイス・カヴァーです。

それが収録されたアルバムは持っていたのですが、最近、そのシングル盤を手に入れました!
聴いてビックリ、なんと、シングル・エディット・ヴァージョンになっているではありませんか。
シングル盤を追いかける旅は、まだまだ続きそうです。森 勉



2024年6月27日(木) Weldon Irvine 「What's Goin' On」

イハラカンタロウ、45trio、Dee C Lee、etc...。
ウェルドン・アーヴィンの「I Love You」が人気で、近年色々なアーティストがカヴァーしました。

しかしながら、そのオリジナルが入っているアルバム『シンバット』は永らく生産中止状態・・・。
歯がゆい思いでしたが、久々に国内盤CDで再発売されました。

ウェルドン・アーヴィン『Sinbad』
(国内CD 極HiFi CD仕様 日本語解説付 SICJ-40030 1,760円税込)

黒人キーボード奏者のウェルドン・アーヴィンが、RCAレーベルから1976年に発表した名盤。
スピリチュアル/ブラック・ジャズな彼の他作品に比べ、本作はソウルフルでとても聴きやすい1枚です。

スティーヴ・ガッド、クリス・パーカー、コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、ゴードン・エドワーズ、リチャード・ティー、マイケル&ランディ・ブレッカー等々、スタッフ人脈がバック・ミュージシャンとして参加しており、グルーヴィーでメロウな演奏がかっこいいですね。

今日のこの1曲は、「I Love You」の前に入っているマーヴィン・ゲイ「What's Goin' On」のインスト・カヴァーを。
エリック・ゲイルによる味のあるギター・ソロ、聴きものです。森 陽馬



2024年6月26日(水) 松任谷由実 「真夏の夜の夢」

2022年10月にリリースし大ヒットした松任谷由実の50周年記念ベスト・アルバム『ユーミン万歳!』が、アナログ・レコード6枚組+ブックレットを付属した5,000セット限定豪華BOX仕様で本日発売されました。

松任谷由実『ユーミン万歳! 完全限定盤アナログ・ボックス』
(6枚組LP 5,000セット限定生産 UPJH-20051 33,000円税込)

美しい真っ赤な装丁(盤面もレッド・カラー)のBOXは、手に取った時のワクワク感がありますね。
肝心の音質も、新たにカッティング用マスタリングを施しアナログ化!
更に、CD未収録だった7曲を新たに追加(「ブリザード」、「コバルトアワー」、「14番目の月」他、「ダイヤモンドダストが消えぬまに GOH HOTODA 2024 REMIX」も収録)しており、マニア泣かせな内容です。

ユーミンは1990年代以降のオリジナル・アルバムをレコード盤では出していないので、初アナログ化の楽曲も「Hello, my Friend」、「春よ、来い」、「輪舞曲」など色々入っています。
今日のこの1曲は、初アナログ化の中から、ディスク1の1曲目「真夏の夜の夢」を。

「真夏の夜の夢」は、今から約31年前の1993年にドラマ『誰にも言えない』主題歌としてシングル発売。
当時、8cmシングルCDが飛ぶように売れたことを懐かしく思い出しました。
ラテン調の躍動感あるサウンドに呼応した、中間のかっこいいギターソロは、鈴木茂による名演です。森 陽馬



2024年6月25日(火) 折坂悠太 「スペル」

現代で最も存在感ある歌声を響かせている日本人歌手、
と言えば、折坂悠太を僕は挙げます。

その彼の4thアルバム『呪文』が本日入荷しました。

折坂悠太『呪文』
(国内CD インストCD付2枚組限定盤 ORSK-20 4,400円税込/通常盤CD ORSK-21 3,300円税込)
<特典音源CD『折坂悠太ツアー2024あいず ライヴ盤』をお買い上げの方に先着でプレゼント中>

2021年10月に発表した3rdアルバム『心理』以来となる4thオリジナル・アルバム。
タイトル『呪文』からして重そうなイメージでしたが、歌声及びサウンドも全体的に穏やかな1枚でした。

誰かを“呪う文”ではなく、“祈る文”としての呪文(=スペル)。
圧倒するのではなく、包み込むような歌声が、聴く者の日常にやさしく寄り添ってくれます。

なお、レコーディング・エンジニアは、池間由布子やNRQを手掛けている大城真が担当。
折坂悠太が池間由布子の作品を聴き、いい音だなと感じて依頼したそうです。森 陽馬



2024年6月24日(月) Jimi Tenor 「What Are You Doing?」

フルート、サックス、シンセを操る、キャリア35年越えのフィンランド奇才、ジミ・テナー。
ヘルシンキのインディ・レーベルTimmion Recordsからリリースされたコズミック・ソウル・アルバム!

Jimi Tenor『Is There Love in Outer Space?』
(輸入CD Timmion Records TRCD-12014)

ヤマハやKORGなど幾つかのシンセサイザーを駆使した怪しげで浮遊感ある音色が全編を彩る今作。
Timmionのハウス・バンド、Cold Diamond & Minkと生み出すゆったりとしたグルーヴ、ローファイなサウンドがクセになる1枚です。
(Cold Diamond & Minkは、ボビー・オローザ、ジェブ・ロイ・ニコルズとの共演でも知られ、ベーシストのSami KantelinenはThe Soul Investigatorsのメンバーとしても活躍しています。)

本編最後の「What Are You Doing?」は店頭で流れているとお客さんからの反応が特に多い曲!
ブレイクビーツ的なタイトで乾いたドラム、歪なシンセ音、終盤のフルート&サックス、挑発的な歌声がかっこいいファンク・チューン♪

クルアンビンなどお好きな方もぜひチェックしてみてください。東尾沙紀



2024年6月23日(日) デイヴ・グルーシン&リー・リトナー 「Beyond The Storm」(Depois Dos Temporais) feat イヴァン・リンス

6月18日(火)に紹介したリー・リトナー&デイヴ・グルーシンの新作『ブラジル』が、あまりにも素晴らしいので、このアルバムもCDで取り寄せして購入しました。

デイヴ・グルーシン&リー・リトナー『ハーレクイン』
(国内CD SHM-CD仕様 解説・歌詞付 UCCU-6292 1,650円税込)

1985年にリー・リトナー(33才)とデイヴ・グルーシン(51才)が組んでロサンゼルスで録音。
GRP Recordsから発表した名盤です。

バック・ミュージシャンは、カルロス・ヴェガ(Dr)、ジミー・ジョンソン(B)、エイブラハム・ラボリエル(B)、パウリーニョ・ダ・コスタ(Per)他が参加。更に、イヴァン・リンスがヴォーカル&コンポーザーとして3曲(「Harlequin」、「Before It's Too Late」、「Beyond The Storm」)に関わっています。

今日のこの1曲は、イヴァン・リンスが参加している「Beyond The Storm」(Depois Dos Temporais)を。
曲後半で聴けるリー・リトナーのギターと、イヴァン・リンスによるスキャットとのアンサンブルは、梅雨の季節に時折広がる青空のように、晴れやかで心地良い気分にさせてくれます。森 陽馬



2024年6月22日(土) Little Feat 「Spanish Moon」

リトル・フィートの代表作といえば、1973年発表の3rdアルバム『ディキシー・チキン』、もしくは1972年発表の2ndアルバム『セイリン・シューズ』を挙げる方が多いでしょう。

しかしながら、1974年に発表した4thアルバム『Feats Don't Fail Me Now』(邦題:アメイジング!)も傑作です。
この度、2024年で50周年を迎えた本作のデラックス盤が発売されました。

Little Feat『Feats Don't Fail Me Now』 Limited Edition Deluxe 3-CD Set
(輸入3枚組CD Warner/Rhino R2726196)

デラックス盤は本編ディスク1に加え、別テイク等を収録したディスク2、そして、1975年2月1日フランス/パリ公演のライヴ音源を加えたディスク3含む、3枚組CD仕様です。

高音質とは言えないものの、フィートらしい音の塊のような熱いライヴが楽しめるディスク3も魅力ですが、今日のこの1曲は、最新リマスタリングされた本編ディスク1から、満月ということもあり「Spanish Moon」を。

「Spanish Moon」はヴァン・ダイク・パークスによるプロデュース楽曲。
タワー・オブ・パワーのホーン隊、エミルー・ハリス&ボニー・レイットが参加しています。
ニューオリンズ的土着的なリズムがかっこいいですね。森 陽馬



2024年6月21日(金) プロコル・ハルム 「ヴァルプルギスの後悔」

今日の主役はオルガンです。

1960年代中期から後期にかけて、ロック界ではオルガンが花形の楽器でした。
1966~68年の間には、ビーチ・ボーイズ「グッド・ヴァイブレーション」、ヤング・ラスカルズ「グッド・ラヴィン」、ドアーズ「ハートに火をつけて」、ディープ・パープル「ハッシュ」など、オルガンが印象的に使われた曲が大ヒットしました。
ヒットソングを聴いているだけでも、オルガンのいろいろな音色が楽しめました。

もう1曲、忘れてはいけない曲が・・・。
プロコル・ハルムの「青い影」がありましたね。
この曲は、他のヒット曲とはまた違った荘厳なオルガンの響きが耳に残りました。

「青い影」でオルガンを弾いていたのは、マシュー・フィッシャーという人。
今日は、そのマシュー・フィッシャーの作品で、彼のオルガンをフィーチャーしたインストゥルメンタル曲「ヴァルプルギスの後悔」を1stアルバム『青い影』から。
途中のロビン・トロワーによるギター・ソロも聴きものです。森 勉



2024年6月20日(木) Fairground Attraction 「Beautiful Happening」

<祝・再結成>フェアーグラウンド・アトラクションの来日公演がいよいよ来週にせまってきました。

バンドとしては35年ぶりとなる来日に合わせて、日本のファンだけに素敵なプレゼントが届けられました。

フェアーグラウンド・アトラクション『ビューティフル・ハプニング (Limited Edition Four Track EP)』
(国内12インチ・アナログ 歌詞・対訳付 2,000枚限定/ピンク・カラー SIJP-1098 3,500円税込)

<何か素敵なことが起こっているのね>...いまの彼らのことが歌われているような穏やかな「Beautiful Happening」をはじめ、再始動を機に制作された新曲4曲を収録した日本限定スペシャル12インチ・シングル♪
きれいなクリア・ピンク・カラー盤です。

エディ・リーダーの歌声も、マーク・ネヴィンが手掛けた新曲も、フォーキーで柔らかな演奏もより深みを増して、とても良い雰囲気です。アコーディオンやヴィブラフォンのやさしい音色にも癒されます。
9月頃に予定されているフェアーグラウンドとしての新作フル・アルバム『Beautiful Happning』が一層楽しみになりました。

1988年発表作『ファースト・キッス』も国内初アナログ化!上記12インチと同時発売されました。
こちらは1,000枚限定、鮮やかなクリア・レッド・カラー盤です。東尾沙紀



2024年6月19日(水) ポール・マッカートニー&ウィングス 「The Long And Winding Road~Lady Madonna」

6月18日はポール・マッカートニー、6月20日はブライアン・ウィルソンの誕生日♪
2人とも2024年で82歳!
おめでとう! ポール&ブライアン♪

ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、そして2人が作ったたくさんの曲たちは、人生において悲しいことや辛いことがあっても、僕らにやさしく寄り添ってくれました。
長生きしてこれからも多くの人たちに夢や希望を与え続けてほしいですね。

なお、
<ポール・マッカートニー写真展>が7月19日から六本木の東京シティビューで開催決定しました。
1963年末から1964年2月の間に、ポール本人が撮影した写真を250枚展示する写真展です。
本開催のために録音したポール自身による音声ガイドも楽しめるようで楽しみですね。

さて、今日のこの1曲は、2024年6月14日に発売されたポール・マッカートニー&ウィングスの1974年録音スタジオ・ライヴ音源『ワン・ハンド・クラッピング』から、「The Long And Winding Road」と「Lady Madonna」のメドレーを。

ポールの弾き語りですが、ピアノのアタックが強くて、繰り返し聴きたくなるトラックです。森 陽馬

★ポール・マッカートニー&ウィングス『ワン・ハンド・クラッピング』
(国内2枚組CD UICY-80488 3,960円税込/国内仕様2枚組LP UIJY-75277 9,900円税込)



2024年6月18日(火) リー・リトナー&デイヴ・グルーシン 「Vitoriosa」 feat イヴァン・リンス&タチアナ・バーハ

リー・リトナー72歳、デイヴ・グルーシン90歳!
この2人が組んだ2024年新作が素晴らしい!

リー・リトナー&デイヴ・グルーシン『ブラジル』
(国内CD 中原仁による日本語解説付 PCCY-1996 3,000円税込)

1985年にアルバム『ハーレクイン』を発表した2人が、約40年を経て再び手を取り合った傑作です。

ブラジル録音で、若い世代のミュージシャン(エドゥ・ヒベイロ(Dr).ブルーノ・ミゴット(B).マルセロ・コスタ(Per))に加え、イヴァン・リンス、タチアナ・バーハ、シコ・ピニュイロ、セルソ・フォンセカ、グレゴア・マレが参加。

各々の演奏もさることながら、リー・リトナー&デイヴ・グルーシンの2人が自ら手掛けたアレンジが絶妙ですね。
店内でかけていると、澄んだ心地良い空気が流れます。

今日のこの1曲は、イヴァン・リンス&タチアナ・バーハがゲスト参加しているリンス作④「Vitoriosa」を。
瑞々しいサウンド&美しいデュエット・ヴォーカルに、涙が込み上げるほど感動しました。森 陽馬



2024年6月17日(月) Pat Metheny 「Watercolors」

パット・メセニーのアルバムで僕が一番好きな作品は、『ウォーターカラーズ』です。

パット・メセニー『Watercolors』
(国内CD 生産限定盤 日本語解説付 UCCE-9412 1,980円税込)

本作は名ギタリストのパット・メセニーが、1977年にECMレーベルから発表したオリジナル・アルバム。
後にパット・メセニー・グループを結成し、共に活動することとなるキーボード奏者ライル・メイズが参加。

メロディアスな「Lakes」、「River Quay」、10分にも及び叙情的なラスト「Sea Song」。
そして、心が洗われるようなタイトル曲「Watercolors」(=水彩画の意)。

清涼感あるパットのギター&ライル・メイズの美しいピアノの奏が、水辺を漂うようにやさしく響いてきます。

なお、ECMは1969年にマンフレート・アイヒャーがドイツのミュンヘンに創立したレーベル。
本年はECM創立55周年記念ということで、関連アーティストの来日公演や、ドキュメンタリー映画『ECMレコード - サウンズ&サイレンス』も2024年秋に公開予定だそうです。森 陽馬



2024年6月16日(日) Neil Young 「Don't Be Denied」

♪When I was a young boy, my mama said to me. Your daddy's leave home today.♪
(僕が少年だった頃、ママが僕に言った。パパは今日家を出て行ったのよ、と。)
<ニール・ヤング「Don't Be Denied」歌詞より>

ニール・ヤングの父、スコット・ヤングはジャーナリストとして、物書きの仕事をしていました。
後にニールが自伝を書いたのはその影響が大きいでしょうが、そもそも音楽の道を志したのは、父からプレゼントしてもらったウクレレを弾き始めたのがきっかけだったようです。

10代前半で両親が離婚し、父と離れ離れになったニールは、父に対しどんな思いを抱いていたのでしょうか。

懐かしい記憶、感謝の心、怒りの念、哀しい気持ち。
一言では表せない複雑な想いが、自伝的な歌詞の「Don't Be Denied」には込められていたのかもしれません。

なお、ノラ・ジョーンズが「Don't Be Denied」をカヴァーしたことがありました。
ラヴィ・シャンカールを父に持つ彼女にとって、この歌の境遇に共鳴したのだと思います。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ニール・ヤング1973年発表ライヴ盤『Time Fades Away』
(輸入CD 「Don't Be Denied」収録 Reprise/Warner 9362-491449)



2024年6月15日(土) Dee C Lee 「Walk Away」

ワム!のバック・コーラス、スタイル・カウンシルのメンバー、ポール・ウェラーの元奥様としても知られるイギリスの女性シンガー、D.C.リー。
1998年作『Smiles』以来、26年ぶりとなるソロ新作がACID JAZZからリリースされました。

Dee C Lee『Just Something』
(輸入CD ACID JAZZ AJXCD735)

この十数年、近影を見かけることはあっても特に表立った音楽活動は見受けられなかった彼女ですが、最新作ではブランクを感じさせない貫禄の歌声を披露してくれています。
プロデュースはブランニュー・ヘヴィーズやラヴィールなどACID JAZZ関連作りで活躍するSir Tristan Longwarth。
軽妙で華やかでグルーヴィーなバックの演奏もも気持ち良く、カムバックに相応しい充実作となっています♪

ウェルドン・アーヴィン「I Love You」、レネ・ゲイヤー「Be Where In The Morning」のカヴァー2曲、娘リア・ウェラーが提供した「Everyday Summer」等11曲を収録。

なんといっても嬉しいのがミック・タルボットとの共作、ピアノ/ウーリッツァーでも参加している「Walk Away」。
スタイル・カウンシル・ファン感涙のポップな名曲です。(長めのアウトロがまたグッときます...) 東尾沙紀



2024年6月14日(金) Crowded House 「The Howl」

音楽を聴いて、心が豊かになったり、幸せな気持ちになる。

ささやかなことかもしれないけれど、そんな大事なことを、改めて実感させてくれる1枚。

Crowded House『Gravity Stairs』
(輸入CD BMG 964027382)

ニール・フィン率いるオーストラリアのロック・バンド、クラウデッド・ハウス。
1986年発表の大ヒット曲「Don't Dream It's Over」で知られる彼らは、オリジナル・メンバーのニールとニック・シーモアに、ミッチェル・フレームとニール・フィンの息子2人(リアム、エルロイ)が加わった5人組で現在活動しています。

本作は2021年作『Dreamers Are Waiting』以来、通算8作目となるオリジナル・アルバム。
今日のこの1曲は、疾走感溢れるポップなメロディーが胸を締め付ける3曲目「The Howl」を。

なお、商品では2曲目が「Life's Imitation」と記載されていますが、タイトルを改題したようで、公式サイト等では「Teenage Summer」になっています。この曲も“青春”に満ちていて、切なくも懐かしい感慨を抱きました。森 陽馬



2024年6月13日(木) 大貫妙子&坂本龍一 「Tango」

2024年4月からFMラジオJ-WAVEの番組『THE UNIVERSE』が始まりました。

水曜日27~29時(深夜3~5時)のナビゲーターは、大貫妙子さんです。
(月曜:安藤裕子、火曜:大橋トリオ、木曜:岸田繁)
大貫さんが選ぶ曲と、さりげないお話が心地良くて、毎週の楽しみになっています。

ジェイムス・テイラーが来日公演を行った4月の放送では、セットリスト順に曲をかけたり、ジョニ・ミッチェル特集、キャロル・キング特集、バート・バカラック特集等々、良い曲がテンポ良くかかって、とてもいいですね。

さて、6月12日放送回の最後に紹介していましたが、大貫妙子さんと坂本龍一さんのコラボによる2010年発表名作『UTAU』が、アナログ・レコードで2024年7月3日発売されることになりました。

大貫妙子&坂本龍一『UTAU』
(2024年7月3日発売 国内LPレコード3枚組 RZJM-77978 12,100円税込)
(2010年11月10日発売中 国内2枚組CD RZCM-46624 3,666円税込)

北海道・札幌の芸森スタジオで2010年に録音されたアルバムで、本編に加え坂本龍一のピアノによるインスト・ヴァージョンも一緒に収録された仕様(アナログ・レコード3枚組)でリリースされます。

この芸森スタジオが素晴らしい音楽スタジオで、宿泊施設もあり、滞在している間は食事も出てくるそう。
坂本龍一も音の鳴りを気に入っていたスタジオでの傑作を、アナログ盤でじっくり楽しみたいですね。森 陽馬



2024年6月12日(水) 六角精児 「臨港線」

テレビ、ラジオでおなじみの俳優、六角さんの新しいアルバムが発売になりました。

六角精児バンド『ともだちのうた』
(国内CD HW038 2,500円税込)

六角精児バンド名義としては『石ころ人生』『そのまま生きる』に続く3枚目。
作品的には六角精児のソロ作品として2022年4月発表の昭和日本のフォーク&ロックの隠れた名曲をナイス・カヴァーした『人は人を救えない』に続く、約2年ぶりのアルバムです。

バンド・メンバーは高橋悟郎、有馬自由、佐藤克彦。
今回は、伊藤大地、谷口雄、ハンバートハンバートの佐藤良成、バンバンバザールの福島康之、落語芸術協会会長の春風亭昇太などが協力して、六角さんをサポートしています。

ザ・バンドの名曲「ザ・ウェイト」を模したような「偽Weight」。
セリフ入りの「アンタだけさ」。
ムッシュかまやつの名曲をカヴァーした「どうにかなるさ」など全9曲。
六角さんらしい朴訥とした味わいに満ちた1枚です。

今日の1曲は、六角さんならではの鉄道もので、3曲目に入っている「臨港線」(作詞:春風亭昇太、作曲:六角精児)を。森 勉


2024年6月11日(火) 吉田拓郎 「どうしてこんなに悲しいんだろう」

エレックレコードに在籍していた吉田拓郎は、あるラジオ番組に出演した際、加藤和彦と初めて会いました。

「イギリスのドノヴァンがカラーズという曲で弾いているアコギの音が大好きで、自分もその音を欲しいと思っているんだけれど、今使っているカワセのギターであの音は出ないんだ」
番組終了後、喫茶店でそういう話をしたそうです。

それから数週間後、加藤和彦がギターケースを抱えて、エレックレコードを突然訪れました。
「拓郎!これだよ!君の好きなギターサウンドはこれ!」
加藤和彦はそう言って、持参したギターでドノヴァンの「カラーズ」弾き始めました。
「あ、これ!あの音だ!」 涙が流れるほど嬉しかった、と吉田拓郎は本作品のブックレットで語っています。

吉田拓郎『Another Side Of Takuro 25 1970-1999』
(2枚組CD+60Pブックレット 7インチ・サイズBOX仕様 FLCF-4536 5,500円税込)

今までのベスト・アルバムと違い、吉田拓郎本人が選曲した25曲+1曲を2CDに纏めた新編集盤。
2024年最新デジタル・リマスタリングで素晴らしい音質になっています。

なおかつ、吉田拓郎自身による解説文が掲載された60Pブックレットは読み応えタップリ!
1曲毎丁寧にその楽曲の想い出やエピソードが記されていて、ファン必読の内容です。

今日のこの1曲は、加藤和彦も関わった1971年発表名作『人間なんて』収録の「どうしてこんなに悲しいんだろう」。
なお、吉田拓郎&加藤和彦1993年12月発表のシングル「純情」がボーナス曲として追加されています。森陽馬



2024年6月10日(月) Lizz Wright 「Roots Of Mercy」

昨日の今日の1曲にも登場した、アメリカ南部ジョージア州出身のシンガー、リズ・ライト。

デビュー作『ソルト』から約20年、音楽キャリアも25年目を迎える彼女の2024年最新作『Shadow』。
益々深みを増していく美しいアルト・ヴォイスと、ルーツ・ロックに根差した滋味豊かなサウンドに魅了されます。

Lizz Wright『Shadow』
(輸入CD BLUES & GREENS/LIGHTYEAR  00810069450872)

自身で立ち上げた
レーベルBlues & Greens Recordsからのスタジオ・アルバム第1弾。
ライヴ・アルバムを含む通算8枚目となる今作のプロデューサーはクリス・ブルースです。

アンジェリーク・キジョーをフィーチャーした「Sparrow」、ミシェル・ンデゲオチェロがベース、ハープ奏者ブランディー・ヤンガー参加「Your Love」など盟友を招いてのオリジナル5曲。
ブルージーにアレンジされた「Sweet Feeling」(キャンディ・ステイトン)、「Who Knows Where The Time Goes」(サンディ・デニー)、「I Made A Lovers Prayer」(ギリアン・ウェルチ&デヴィッド・ローリングス作)等カヴァー6曲で構成されています。

優しく爪弾かれるギター、柔らかなハミング...「Roots Of Mercy」は初めて聴いたときから一番好きな曲です。
ブックレットの背面には家族を愛し、世界をあたたかく包んでくれた祖母Marthaへの想いが綴られています。
祖母が歩んできた長い旅路、歴史に祈りを捧げるように...穏やかな歌声が心に響いてくるこの曲を今日の1曲に。東尾沙紀



2024年6月9日(日) David Sanborn 「Don't Let Me Be Lonely Tonight」 feat Lizz Wright

サックス奏者デイヴィッド・サンボーンを知るきっかけは何だったでしょうか?

デヴィッド・サンボーンは1975年に1stリーダー作『Taking Off』を発表していますが、ジェイムス・テイラーによるマーヴィン・ゲイカヴァー「How Sweet It Is」(To Be Loved By You)の客演で名前を知ったという方も多いと思います。

ジェイムス・テイラーの1975年発表名盤『Gorilla』に収録されている「How Sweet It Is」(To Be Loved By You)は、JTらしい雰囲気良いアレンジで、サンボーンの伸び伸びとしたソロがゴキゲンですよね。

さて、今日のこの1曲は、デイヴィッド・サンボーンがジェイムス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」(邦題:寂しい夜)を2004年に取り上げた名カヴァー・ヴァージョンを。

デイヴィッド・サンボーン『クローサー』
(国内CD 2004年発表アルバム UCCU-5978 1,650円税込)

バックは、スティーヴ・ガッド、ラリー・ゴールディングス、マイク・マイニエリ、ラッセル・マローン他。
女性シンガー、リズ・ライトの味わい深い歌声が、サンボーンのサックスと合わさって、情熱的な余韻を残します。
(デイヴィッド・サンボーンは2024年5月12日癌で永眠いたしました。合掌) 森 陽馬



2024年6月8日(土) Young Rascals 「Marryin' Kind Of Love」

ラスカルズのコンプリートBOXセットが発売されました。
三度目かな?

しかし、前回までと違うのは、未発表ものが収録されているところでしょうか。
やはり、彼らのファンとして買わずにはいられませんでした。

The Rascals『It's Wonderful ~ The Complete Atlantic Studio Recordings』
(輸入7枚組CD Now Sounds/Cherry Red Records QCRNOW7BX60 英文60ページブックレット付/日本語帯付き(解説なし)の国内仕様盤もあり CDSOL-71761 12,100円税込)

1966~1971年にかけてアトランティック・レーベルから発売された7枚のアルバムに収録された82曲に加えて、モノラル・ヴァージョン、シングル・エディットの既発曲、さらに、コアなファンにはたまらないプレゼントになった未発表もの・・・合計152曲を収録。

ジャケットは紙ジャケ使用、ボックスも最低限の大きさで収納に便利です。
60ページのブックレットには珍しい写真満載で見ていて楽しい。

今日はディスク2、アルバム『コレクションズ』のボーナス曲として収録されている未発表曲「Marryin' Kind Of Love」を。

なんと、ピート・アンダース、ヴィニ・ポンシア、ドク・ポーマスの共作曲。
ラスカルズ・ミーツ・トレイドウインズ! 素敵な曲です。

アトランティック時代のラスカルズの全部入りのBOX。
価格もそれなりに安いのでオススメです。森 勉


2024年6月7日(金) Lake Street Dive 「Twenty-Five」

レイク・ストリート・ダイヴがFANTASYへ移籍して2022年に発表したアルバム『Fun Machine:The Sequel』には、ボニー・レイットの1989年発表名曲「Nick Of Time」のカヴァーが収録されていました。
2022年10月6日今日のこの1曲で紹介)

「Nick Of Time」は歳を重ねた女性の切実な想いが込められたナンバーです。
30代後半を迎えたレイチェル・プライスの歌には、本心が宿っていました。

あれから約2年を経て、レイク・ストリート・ダイヴのオリジナル・アルバム『Good Together』が届けられました。

Lake Street Dive『Good Together』
(輸入CD Fantasy 888072543560)

シェリル・クロウの2024年作『Evolution』も手掛けたMike Elizondoによるプロデュース作。
タイトル曲①「Good Together」含め、陽の気に溢れた素晴らしい楽曲揃いです。

その9曲目に、「Nick Of Time」同様、歳を重ねた女性が主人公の歌「Twenty-Five」が収められています。
作詞・作曲は、女性メンバーBridget Kearney(ブリジット・カーニー)。
青春を駆け抜けた25歳時に付き合っていたパートナーを想う、美しいバラード曲です。

♪I'll be an old woman with somebody else by my side. But I will always be in love with you in my memories. When we were twenty-five.♪
(私が年老いた女性になって、その隣には違う誰かがいるだろう。でも、私たちが25歳だったあの想い出の中では、ずっとあなたを愛しているわ。)

レイチェル・プライスの歌声はより哀愁を帯びて、心に響いてきました。森 陽馬


2024年6月6日(木) Bill Cantos 「Love,To Me」 feat.Herb Alpert

洒脱な演奏、歌声を聴かせるピアニスト/シンガーソングライター、ジャジー&メロウなオススメ盤♪

Bill Cantos『Sensibility』
(輸入CD SNRCD030)

ビル・カントスは1963年サンディエゴ出身のピアニスト/コンポーザー/プロデューサー。
1995年『明日巡り逢う君(Who Are You)』でソロ・デビューを果たし、自身の作品以外にも、2011~2019年までバート・バカラックのバンドでキーボード/ヴォーカルを務めた他、ハーブ・アルパート、ジェイ・グレイドンら沢山のミュージシャンのレコーディング、ツアー・サポート、映画音楽でも活躍しています。

今作は彼の軽やかで美しいピアノを堪能できる最新ソロ・アルバム♪
クールなアレンジに仕上げた「I’m A Believer」(モンキーズ)、「Kiss On My List」(ホール&オーツ)、「Things We Said Today」(ビートルズ)などロック/ポップス名曲や、スタンダードのカヴァーを織り交ぜ全12曲が収録されています。

バート・バカラック作のインスト「Bond Street」をアレンジし、詞を付けた「Bull In A China Shop」、ハーブ・アルパートがトランペットで参加、ジョニー・マンデル作曲の切ないメロディが沁みるバラード「Love,To Me」などレジェンドとのコラボレーションにも注目です。東尾沙紀


2024年6月5日(水) サニーデイ・サービス 「青春狂走曲」→「セツナ」(Live)

2023年7月に劇場公開された映画『ドキュメント サニーデイ・サービス』は、2020年春からのツアーに密着する予定で撮影が開始されたため、コロナ禍に暗中模索する曽我部恵一の姿から始まります。

そこから過去へ遡り、1992年結成&デビュー、2000年頃活動休止→2008年再結成。
2018年丸山晴茂の死去を経て、大工原幹雄が加入。前へ進み続けるバンドが映画では描かれていました。

本作は、様々な苦難を乗り越えたサニーデイ・サービスの、2023年10月29日に横浜Bay Hallで行ったライヴ音源がCDとLPに真空パックされたものです。

サニーデイ・サービス『Live!』
(国内CD ROSE326 2,200円税込/限定アナログLP ROSE326X 3,300円税込)

息をするのもためらわれるようなコロナ禍の規制や抑制から解き放たれた情熱ほとばしる演奏&歌。
特に、「そっちはどうだい?」と観客or天国の友へ語り叫ぶような「青春狂走曲」から、後半はニール・ヤングwithクレイジーホースを彷彿とさせる「セツナ」! 痛いほど心に響きました。森 陽馬


2024年6月4日(火) 松尾清憲 「夢見た少年」

祝!ソロ・デビュー40周年!
松尾清憲さんは、1980年にCINEMA(メンバーは鈴木さえ子、一色進ほか。プロデュースは鈴木慶一)でデビュー。1984年にソロ・シングル「愛しのロージー」を発表しており、2024年でソロ・デビュー40周年を迎えます。

その松尾清憲さんから、通算12作目となるオリジナル・アルバムが届けられました。
マイクロスター佐藤清喜さんをプロデューサーとして迎え、素晴らしい作品に仕上がっています。

松尾清憲『Young and Innocent』
(国内CD 当店のみの特典付 CDSOL-2028 3,300円税込)

今日のこの1曲は、胸が高鳴ってくる1曲目「夢見た少年」を。
「小さなラジオが友達だった」という歌い出しで始まるこの歌の少年は、松尾さん自身の経験も反映されているそう。

なお、当店にてお買い上げの方には、本秀康氏デザインによる40周年記念ロゴ・マグネットを先着でプレゼント!

更に、松尾清憲さんへの最新インタビューを纏めた発売記念リーフレットを差し上げています。森 陽馬


2024年6月3日(月) Daisuke Kazaoka 「水色の午後」

「この街にも夏至は近い 昨日の雨は夢みたい。」
「用もないけど街をふらり 遠い彼方の月曜日。」
(Daisuke Kazaoka「水色の午後」歌詞より)

レゲエ/ダブをベースにしたサウンドながら、Daisuke Kazaokaが紡ぐ歌はどこか優しい。
さりげなくも尊い日々の生活が、飾らない言葉で描かれている。

Daisuke Kazaoka『サウンドスケープ』
(国内CD 先着特典:「水色の午後」アコースティックVer収録CDR付 WIJ-001 2,750円税込)

Daisuke Kazaokaは、1994年愛知県生まれのミュージシャン。
レゲエ/ダブ・のトラックメイカーであり、作曲・作詞も手掛ける男性シンガー・ソングライター。
本作『サウンドスケープ』は、彼にとっては初のフル・アルバムである。

「雨の音が暗闇に溶ける。(中略) ふとした時に考える。明日から俺はどこへ向かう。
この先にどこの誰と出会う。そしてこれから誰と別れる。」(「一日の終わり」歌詞より)

遠い過去と、今はいなくなってしまった人を想い出させてくれる。
でも、心は未来を向いている。そんな作品だ。森 陽馬

2024年6月2日(日) 高野寛、高田漣ほか 「あの素晴らしい愛をもう一度 ~2024Ver」

映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を渋谷シネクイントで鑑賞。

写真家・鋤田正義さんの半生を描いた映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』、銀座の老舗レコーディング・スタジオを題材にした『音響ハウス Melody-Go-Round』を手掛けた相原裕美監督が、加藤和彦に関する証言や生前の映像を纏めたドキュメンタリー映画です。

きたやまおさむ、朝妻一郎、高橋幸宏、高中正義、小原礼、今井裕、つのだひろ、林立夫、泉谷しげる、牧村憲一、松山猛、重実博、清水信之、クリス・トーマスほか多数の関係者が出演。
中でも、全盛期の加藤和彦と一番近い存在であったプロデューサー新田和長氏が語る話は面白かったですね。

「コンサートの音響設備に不満を持ち、PAシステムを海外から自費で購入、PA会社ギンガムを設立」
「ヴィンテージのロールスロイスを買いにロンドンへ買いに行く」
「店で一番高い料理を注文して食べないと、その店の評価は決められない」
等々、加藤和彦にまつわるセレブ逸話は、単なる金持ちの道楽ではなく、音楽・料理・ファッションに関して一流のこだわりを貫いていたことが伝わってきました。

フォーク・クルセイダーズ、サディスティック・ミカ・バンドの話が半分以上を占め、ソロのヨーロッパ3部作(1979~1981)後、キャリアを端折って2009年の急逝へ一気に飛んでしまう展開は、やや性急な印象もありますが、加藤和彦の存在に興味を持ったことがある方は要チェックの映像作品だと思います。
(デビュー直後の竹内まりやと「サイクリング・ブギ」を歌っているTVなど、貴重映像も色々ありましたよ)

なお、映画公開に合わせて、本作で登場した加藤和彦関連楽曲を編集した2枚組CDが発売されました。

『The Works Of TONOBAN ~加藤和彦作品集~』
(国内2枚組CD UICZ-8235 3,850円税込)

今日のこの1曲は、映画のエンドロールで流れる「あの素晴らしい愛をもう一度~2024Ver」を。
高野寛、高田漣を中心に、きたやまおさむ、坂崎幸之助、坂本美雨、石川紅奈などによって新たにレコーディングされたヴァージョンで、本作のみに収録されています。森 陽馬


2024年6月1日(土) リンダ・ロンシュタット 「セイル・アウェイ」

リンダ・ロンシュタットのことは、ストーンポニーズ時代から知っていましたが、本格的に注目し始めたのは、1973年後半からでした。

初めて買った彼女のLPは、1973年アサイラム・レーベルに移籍し、第1弾として発売された『ドント・クライ・ナウ』でした。

リンダ・ロンシュタット『ドント・クライ・ナウ』
(国内CD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 SICP-31376 2,934円税込)

今日はこのアルバムから、ランディ・ニューマンの名曲をカヴァーした「セイル・アウェイ」を。
リンダの表現力の素晴らしさ、張りのある声に感動してしまう1曲です。

それにしても、このジャケット・ポートレート!
こちらを見つめてくれているようなキュートな表情のリンダに、どのくらいの数の男性がノックアウトされたことでしょうか。森 勉


2024年5月31日(金) Lauryn Hill 「To Zion」 feat Carlos Santana

<Apple Musicが選ぶ史上最高のアルバム ベスト100>が先日発表になりました。

ロック、ソウル、ジャズ他オール・ジャンル、年代も問わず!のベスト100。
第3位ビートルズ『Abbey Road』。
第2位マイケル・ジャクソン『Thriller』。
そして、注目の第1位は、、、このアルバムでした!

ローリン・ヒル『The Miseducation of Lauryn Hill』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31376 2,200円税込/輸入2LPもあり)

1990年代初めから活動していたソウル・グループThe Fugees(フージーズ)の女性シンガー、ローリン・ヒルが1998年に発表したソロ1stアルバムです。

発売当時、日本でも大ヒットしましたね。洋楽を聴かない方でも、彼女が車の中で「Ex Factor」を歌っているCM(SONY stamina乾電池 RED HOT)を憶えている方も多いのではないでしょうか。
サンタナが参加し、美しいギターを聴かせる「To Zion」も印象に残っています。

ただ、率直に言って、これが第1位とは驚きました。
このアーティストがベスト100に入っていない!という意見も多々あるでしょう。
音楽作品の順位付けは難しいな、と改めて実感。

ちなみに、ビーチ・ボーイズ『PET SOUNDS』は第20位でした。森 陽馬


2024年5月30日(木) フランキー・ライモン&ティーンエイジャーズ 「恋は曲者」

「恋はくせもの」(Why Do Fools Fall In Love)という曲を教えてくれたのは、ビーチ・ボーイズでした。

発表から1年遅れで知った『シャット・ダウンVol.2』というアルバムに入っているのを聴いて、お気に入りの曲となりました。

オリジナルのティーンエイジャーズのヴァージョンを初めて聴いたのは、それから8年あまり後でした。
映画『アメリカン・グラフィティ』のサントラ盤に入っていて、ビーチ・ボーイズのとはちょっと違う雰囲気でしたが、このオリジナルもすぐにお気に入りとなりました。
曲目表記は「恋は曲者」となっていました。

今日紹介するCDと同じジャケットのLPを輸入盤屋さんで見つけたのは、オリジナルを聴いてから、また3年後ぐらいだったかな。
もちろん、再発盤でしたが、その鮮やかな色彩のLPを手に入れて、とてもうれしかった記憶がよみがえってきます。

ということで今日は、アメリカで1956年に大ヒットを記録したこの曲を。
リード・ヴォーカルのフランキー・ライモンはこの頃まだ13歳でした。森 勉

『ティーンエイジャーズ・フィーチャリング・フランキー・ライモン』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27852 1,047円税込)


2024年5月29日(水) Camera Obscura 「Only A Dream」

スコットランド・グラスゴーの人気インディー・ポップ・バンド、カメラ・オブスキュラ。
2013年発表作『Desire Lines』以来、11年ぶりとなる新作をリリースしました。

Camera Obscura『Look To The East, Look To The West』
(輸入CD MERGE RECORDS MRG839)

2015年にキーボーディスト、キャリー・ランダーが亡くなり、同年からしばらくバンドは活動を休止。
親友を失い、バンドを続けること、アルバムを作ることの意義を見失ってしまったことも...。
しかし、ベル&セバスチャンが主催する2019年The Boaty Weekender(クルーズ船内での音楽フェス)に出演し、仲間やファンと共に良い時間を過ごせたことが本格的な活動再開、新作制作へと繋がっていったのだそうです。

現キーボーディストDonna Maciociaの優しいピアノとハーモニーは、トレイシーアンのヴォーカルととても良い相性で、アルバム全編が穏やかな空気に包まれ、前作よりさらに成熟したサウンドを聴かせてくれます。

「あなたは心の中にいて、わたしは引き裂かれている...」と歌われる、メランコリックで美しい「Only A Dream」を今日の1曲に。東尾沙紀


2024年5月28日(火) Bob Marley & The Wailers 「War/No More Trouble」

映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』を劇場で先日観てきました。

映画サウンドトラック『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
(国内CD UICY-16224 解説・歌詞・対訳付 2,860円税込)

ジャマイカが生んだ伝説のレゲエ・ミュージシャン、ボブ・マーリーの人生を描いた音楽伝記映画です。
ドキュメンタリーではなく、映画『あの夜、マイアミで』でマルコムXを演じ、ヒット映画『バービー』にも出演していた男性俳優キングズリー・ベン=アディルが、ボブ・マーリーを熱演しています。

ボブ・マーリーの息子ジギー・マーリーや、妻だったリタ・マーリーが製作に関わっているため、事実より美化されていることが多々あって、ボブの昔からのファンからは辛口な評があるようですが、僕は興味深く鑑賞できました。

1970年代ジャマイカの政局や一般人の日常を背景に、ボブ・マーリーが発していたメッセージがどのように伝わっていたかを観て、彼の音楽をより身近に感じることができましたね。

敵対していたジャマイカの二大政党の党首を、コンサートのステージ上で握手をさせるなど、36才という若さで亡くなったボブ・マーリーの平和への情熱は、音楽を通じて確かに心へ響きました。

今日のこの1曲は、映画内のライヴで披露され衝撃的だった「War/No More Trouble」を。
なお、映画のサウンドトラックは、海外では配信のみで、CD化されているのは日本だけです。森 陽馬


2024年5月27日(月) シェリル・クロウ 「Love Life」

シェリル・クロウは2019年作『Threads』(2019年8月30日今日のこの1曲で紹介)をリリースした後、「アルバムはもう作らない」と発言していました・・・が、約5年を経て、全9曲新録音の素晴らしいアルバムが届きました。

Sheryl Crow『Evolution』
(輸入CD Valory Music/Big Machine 00843930103683 国内盤CDの発売予定はなし)

これがなかなかの力作!
どの曲もメロディアスかつロックな演奏で、かなりイイですね。

大半の曲はMike Elizondo(マイク・エリゾンド)がプロデュースを担当。
彼は元々ベーシストながら、ドクター・ドレーやエミネム等Hip Hop系から、ジュエル、アラニス・モリセット、レジーナ・スペクター等女性シンガーの作品を手掛けたり、ニッケル・クリークの2023年作に参加しており、その幅広い音楽性としっかりしたリズム感が、シェリルの本作にも十二分に活かされている印象です。

今日のこの1曲は、3曲目「Love Life」を。
約5分の曲ながら、2分30秒以降(つまり曲の半分)は♪Na Na Na♪コーラスの繰り返しのみ!
でも、それがシェリルらしいというか、1stの頃のルーズな雰囲気があって、僕は気に入っています。

・・・と、これを書きながら本作を聴いていたら、1995年4月のシェリル・クロウ初来日公演、新宿リキッドルームの最前列で観た時の、胸の高鳴りが甦ってきました。森 陽馬

2024年5月26日(日) レニー・クラヴィッツ 「It's Just Another Fine Day (In This Universe Of Love)」

「CDが売れなくなった」、「洋楽の売り場が縮小」、ということは20年以上前から言われていました。

でも、
山野楽器の銀座本店が2024年7月末でCD/DVDの取り扱いを終了というニュースや、TSUTAYA渋谷店レンタル終了後の現況を目の当たりにして、より顕著になってきたなと感じています。

今までは国内盤が出ていた洋楽アーティストでも、新作は輸入盤のみ、ということが増えてきました。
(国内盤が出ないのは権利関係の要因も多々あるようですが)

レニー・クラヴィッツの新作アルバム『Blue Electric Light』も、国内盤は結局出ないようです。

Lenny Kravitz『Blue Electric Light』
(輸入CD Roxie Records/BMG 5053-893921)

レニー・クラヴィッツは5月26日が誕生日。2024年で還暦60歳を迎えました。
しかしながら、風貌と同様に演奏も、ほぼ一人多重録音での生音中心なロック・サウンドは変わらず。

1曲目「It's Just Another Fine Day (In This Universe Of Love)」のように、ベースが効いたミディアム・ファンクなナンバーでも、レニーらしいシャウトとクレイグ・ロスによるギター演奏が“ロック”しています。森 陽馬


2024年5月25日(土) Paul Weller 「A Glimpse Of You」

5月25日はポール・ウェラー66歳の誕生日!
前日24日に3年ぶり、ソロ17枚目となる新作『66』がリリースされました。

ポール・ウェラー『66』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 2,860円税込)

2024年1月下旬~2月初旬に行われた久々の来日公演で素晴らしい演奏を聴かせてくれたウェラー・バンド。
そこでいち早く披露された新曲「Jumble Queen」、「Nothing」がとても良かったのでリリースが楽しみでしたが、全編こんなに良いメロディーに溢れているとは...!

自然体な歌声も良く、近年の作品には欠かせないハンナ・ピールによる華やかなストリングスやストーン・ファンデーションのブラス組らによる生楽器を主とした豊潤なアレンジも聴きどころ♪
現在のバンド・メンバーをはじめ、作詞陣にサッグス(マッドネス)、ノエル・ギャラガー、ボビー・ギレスピー、NYのグループSay She She(コーラス)などウェラーお気に入りの若手も参加しています。

本日は、こちらもウェラーお気に入りフランスのバンド、ル・シュペールオマールのクリストフ・ヴァイランとのコラボで、美しいストリングスが絡むフォーキー・ポップ「A Glimpse Of You」を今日の1曲に。

シンプル且つインパクト大な今作のアートワークは、ウェラー1995年作『スタンリー・ロード』のジャケットも手掛けた英国のアーティスト、Sirピーター・ブレイク。(ビートルズ『サージェント・ペパーズ~』が有名ですね)

日本盤ボーナス・トラック「That's What She Said」もスタイル・カウンシルっぽさのある洒落た曲。
軽やかなメロディに反して、実体験かな?と想像させる詞がちょっぴり切ないです。東尾沙紀


2024年5月24日(金) 布谷文夫 with ナイアガラ社中 「ナイアガラ音頭」

2023年の第1回に引き続き、7月7日七夕の日に<短冊CDの日2024>の開催が決定!

布谷文夫withナイアガラ社中『大瀧詠一プロデュース:ナイアガラ音頭EP』の発売も告知されました。
(2024年7月7日発売 8cmCD SRDL-4755 完全生産限定盤 1,500円税込)

日本の夏に欠かせない!?大瀧詠一プロデュースによる名曲「ナイアガラ音頭」。
そのヴォーカリストであった布谷文夫さんの13回忌にあたる2024年のお盆に、短冊CD(8cmCD)で出ます!

「ナイアガラ音頭」シングル・ヴァージョンに加え、「Let's Ondo Again」の81'Mixとカラオケ音源。
更に、「夏バテ」(熱中症Version)という未発表トラックも追加収録される予定です。

このリリースと共に、<ナイアガラ盆踊り2024>の開催も7月13日、14日、15日に決まりました!
J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2024の一環として、代々木公園イベント広場・ケヤキ並木にて入場無料。
2023年の第1回が大好評でしたから、とても楽しみですね。森 陽馬


2024年5月23日(木) Sandy Nelson 「Drums A Go-Go」

サンディ・ネルソンは1950年代後半から1960年代に活躍したドラマーです。

1950年代はセッション・マンとして様々な曲に参加して実績を重ね、1959年からはソロ・アーティストとして活動を始めました。
単独名義でのシングル・ヒットも10曲ほど放ち、アルバムもいっぱい残してくれました。

今日は1965年に発表したアルバムが再発されているので、それを紹介したいと思います。

Sandy Nelson『Drums A Go-Go』
(輸入CD Sundazed SC5663)

インペリアル・レーベルから1965年に発表したアルバムをそのまま紙ジャケCD化したもので、全12曲収録されています。
今日の1曲は、アルバム・タイトルにもなった「ドラムス・ア・ゴー・ゴー」を。

サンディ・ネルソンを念頭にポール・バフが作った曲で、ハリウッド・パースエイダーズというスタジオ・ミュージシャンで作ったヴァージョンがオリジナル。
これはカヴァーということになりますが、サンディ・ネルソンのドラミングを基に作られた曲なので、オリジナルと同じ趣きがあるヴァージョンになっています。

山下達郎さんのサンデー・ソングブックでもおなじみのあの曲のベーシックになっている曲です。森 勉

2024年5月22日(水) スターダスト☆レビュー 「ブギウギワンダー☆レビューのテーマ」

5月23日はスターダスト☆レビュー根本要さんの誕生日!(2024年で祝67歳♪)
そして本日、スタレビの新アイテムが発売されました。


スターダスト☆レビュー『ブギウギワンダー☆レビューのテーマ』
(CD+DVD 先着特典ステッカー付 COZA-2075 2,750円税込)

2022年から約2年間続いていたスタレビのライヴ・ツアー<ブギウギワンダー☆レビュー>も、今週末5月25日で遂に終了予定ですが、そのアンコールで毎回披露されていたのが、「ブギウギワンダー☆レビューのテーマ」です。

これは、スタレビ名曲のサビをディスコ調アレンジにしてメドレー的に繋げた約12分のトラック。
根本要さん曰く、スターズ・オン・45(ビートルズ等名ミュージシャンの人気曲をディスコ調でカヴァー&メドレーで繋げ1980年代に全世界でヒットを記録)を意識して制作したそうです。

CDには約5分のラジオ・エディット・ヴァージョンが追加。更にMusic Video等を収録したDVD付。
音楽愛&ファンへの愛が伝わって、とっても楽しいのと同時に、心の奥がポッと温かくなってくる1枚です。森 陽馬


2024年5月21日(火) 大貫妙子 「Happy-go-Lucky」(Live)

福岡のフェスCIRCLE'24では、大貫妙子さんのステージを青空が広がる中で観ることができました。
彼女の澄んだ歌声が響きわたって、心が豊かになりましたね。

さて、その大貫妙子さんが2023年11月18日に東京の人見記念講堂で行ったコンサートの模様を、完全収録した2枚組CDとブルーレイが本日入荷しました。

大貫妙子『Taeko Onuki Concert 2023』
(国内2枚組CD COCB-54368 5,500円税込/ブルーレイ COXA-1360 7,700円税込)

本作のバンド・メンバーは、ファビアン・レザパネ、森俊之、小倉博和、鈴木正人、沼澤尚、林立夫、網守将平。
鉄壁な布陣による演奏は、大貫さんの温もりある歌声を優しくサポートしています。

今日のこの1曲は、CIRCLE'24でも披露された「Happy-go-Lucky」を。

オリジナルは坂本龍一が編曲を担当し、1997年5月にシングルで発売されアルバム『LUCY』に収録。

♪Happy-go-Lucky 今日も元気で Good, good, You're so good うれしい時も かなしい時も♪
「Happy-go-Lucky」は“楽天的に、のんきに”の意。
つらい時やかなしい時でも楽天的に生きていこう、という前向きなメッセージが込められたナンバーです。森 陽馬


2024年5月20日(月) 大橋トリオ 「そんなことがすてきです。」

5月18~19日に福岡で行われた音楽フェス、CIRCLE'24へ行ってきました。

CIRCLEは、毎年5月に福岡・海の中道海浜公園で行われている音楽フェス。
今年は5月18日(土)に、大貫妙子、くるり、大橋トリオ、KIRINJI、折坂悠太(Band)、never young beach、TENDRE、グソクムズ、Nagakumo。
5月19日(日)に、エゴ・ラッピン、ZAZEN BOYS、ペトロールズ、cero、Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin、青葉市子、在日ファンク、グッドラックヘイワ、YONLAPAが出演しました。

海の中道海浜公園のロケーション&絶好のフェス日和で、最高に心地良い2日間が過ごせました。
広い空の下、ゆったりとした気持ちでGood Musicを楽しむことができて、また参加したいと思えるフェスでしたね。

特に胸が躍って感動したのが、大橋トリオ。
富樫マコト(Ba)、高橋直希(Dr)、Takumadrops(Key)、佐藤敬幸(Sax)による20代前半の若く活気溢れるミュージシャン(すごく良かった!)を従えて、とてもフレッシュな演奏と歌を披露してくれました。

今日のこの1曲は、夕陽に沁みた「そんなことがすてきです。」を。
(2008年発表作『THIS IS MUSIC』(PWSR-1018 1,885円)に収録。)

あと、青葉市子さんが、「音楽をすること、聴くこと、健康で過ごせる当たり前の生活に感謝することを忘れずにいたい。地球の皮膚は繋がっているからね。」ということをMCで話していたのが印象に残っています。森 陽馬

2024年5月19日(日) Bright Young & Old Wan-Gan Workers 「くれない埠頭」

本日5月19日で70歳の誕生日を迎えたムーンライダーズ鈴木博文の古希を祝うトリビュート・アルバム♪

6月25日の一般発売に先駆けて、本日から公式通販及び一部店舗(当店含む)で先行販売されております。

V.A.『16 SONGS OF HIROBUMI SUZUKI -DON'T TRUST OVER 70-』
(国内CD 6月25日一般発売 NRSD-30130/AICP-040 3,300円税込)

平澤直孝(なりすレコード)、猪爪東風(ayU tokiO/COMPEX主宰)両氏による企画・プロデュースで、あがた森魚wth秘密のミーニーズ、PORTABLE ROCK、3776、MUSMENT、カーネーション、XOXO EXTREME、GRANDFATHERS、やなぎさわまちこ、佐藤優介、スカート等々、個性的な面々が集結。

ムーンライダーズやソロの曲を中心に、マニアックな選曲も交えた全16曲はすべて新緑!
鈴木博文さんの詩情豊かな世界観と、参加アーティスト独自の解釈によるアレンジがマッチした1枚です。

今作ラストを飾るのは猪爪東風(ayU tokiO)編曲による「くれない埠頭」(ムーンライダーズ1982年作『青空百景』収録)。
参加アーティスト(おそらく)全員が歌い繋ぐ、感動的なカヴァーを本日の1曲に。

6月1日(土)には新代田FEVERにて、古希記念ライヴ<Wan-Gan King 70th Anniversary>が開催予定。
完売となっていたチケットですが、明日5月20日の21時から追加販売されるそうなのでこちらも要チェックです。東尾沙紀


2024年5月18日(土) 荒井由実 「生まれた街で」~「瞳を閉じて」

荒井由実というミュージシャンに興味を持ったのは、キャラメル・ママがバック演奏を担当することがきっかけだったような気がします。

1973年11月発売のファースト・アルバム『ひこうき雲』を聴いてからは、彼女自身のヴォーカルや作詞・作曲した楽曲にも興味が広がり、新感覚を持った日本人女性ミュージシャンの登場を喜んだものです。

1974年10月には、セカンド・アルバム『ミスリム』発表。
このアルバムではユーミン、そしてキャラメル・ママに加えて、もうひとつ強力な興味ポイントがプラスされていました。

それは、シュガー・ベイブのコーラス参加でした。

レコードを買って、ミュージシャン・クレジットの所に、シュガー・ベイブの名を発見した時はうれしかったなぁ。
シュガー・ベイブはレコードをまだ出していない時でしたが、ライヴ・ハウスには足をよく運んでいた頃だったので、そこに目を付けてくれたユーミンはやっぱりセンスがいいなー、なんて思ったものでした。

ということで、今日は、ユーミン+キャラメル・ママ+シュガー・ベイブのコラボが実現した2曲を続けて・・・。森 勉

・荒井由実『ミスリム』
(国内CD TOCT-10712 2,619円税込)


2024年5月17日(金) ザ・ナスポンズ 「サバの味噌煮」

唯一無二の女性シンガー・ソングライター松浦湊を中心に、春日hachi博文(ギター)、上原yukari裕(ドラムス)、小滝みつる(キーボード)、新井健太(ベース)という強者が集った、現役にして伝説のバンド!“ザ・ナスポンズ”。

2021年頃からライヴ活動を続けていたザ・ナスポンズのCDR『ナスの缶詰め ver.1』(1,000円税込)を、当店でも取り扱いさせていただけることになりました。

「アサリでも動いている」、「アフターわっしょい」、「サバの味噌煮」の3曲入。
メンバー各々の個性が濃縮されたバンド・サウンドはもちろん、松浦湊さんでしか歌えないような情念とユーモア入り混じった不思議な歌世界が、なんだか凄い!
例えようがない独特な求心力がありますね。

ちなみに、ザ・ナスポンズ次回のライヴは、2024年6月15日(土)原宿クロコダイル。
“生”の「サバの味噌煮」で異世界へ吹き飛ばされに行きましょう! 森 陽馬


2024年5月16日(木) Mark Nevin 「Deep Long Love」

フェアーグラウンド・アトラクションの名盤『ファースト・キッス』が発表されて、今日5月16日でちょうど36年。

オリジナル・メンバー4人で再結成、バンドとしては35年ぶりとなる来日公演(東名阪全5公演全てソールド・アウト!)も約1ヶ月後に迫ってきました。懐かしい友人と久々に再会するような、楽しいライヴになりそうですね。
さらに9月頃には新作リリースも予定されており、嬉しいニュースが目白押しです。

フェアーグラウン・アトラクションの楽曲殆どを手掛けるリーダー/ギタリスト、マーク・ネヴィン。
海外では2022年に配信でのみ発表されたソロ最新作が、来日を記念し、日本でのみCD化されました!
HAYABUSA LANDNGSから、嬉しい解説・歌詞・対訳付きでのリリースです。

マーク・ネヴィン『ホワイル・ザ・キングダム・クランブルズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 HYCA-8072 2,640円税込)

ピュアな歌声と美しいオーケストレーションに魅了される「Show Me Who You Are」、現スクイーズでも活躍中のメルヴィン・ダフィーのペダル・スティールが印象的な「Deep Long Love」をはじめ、彼の楽曲はいつも温かな眼差し、愛情を感じます。
聴く程にじんわり沁みる味わい深い1枚です。東尾沙紀


2024年5月15日(水) Momy & The Mega 「ここから」

ニューオリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティヴァル2024は、ニューオリンズ地元勢に加え、ローリング・ストーンズやニール・ヤング、ビーチ・ボーイズ他豪華アーティストも目白押しで、大盛り上がりだったようですね。
ネット動画でも楽しめましたが、やっぱり現地の空気を感じながら聴けたら最高だろうなぁ。

さて、ニューオリンズで録音した日本人アーティストの新譜CDを紹介しましょう。

Momy & The Mega『Mega』
(国内CD MOAK-0004 3,300円税込)

3人組ファンク・バンド、モミーFUNK!のヴォーカリスト&エンターテイナー、“モミー”。
本作は、彼の長年の夢であったアメリカでのレコーディングを叶えるため、クラウドファンディングで約200万円の支援を集め、Nori Naraokaのプロデュースで、ニューオリンズを拠点にして制作したソロ・アルバムです。

今日のこの1曲は、これぞニューオリンズ!なリズムに、彼の日本語詞が乗った1曲目「ここから」を。森 陽馬


2024年5月14日(火) Lowell George 「Doctor My Eyes」

ローウェル・ジョージが歌う「Doctor My Eyes」(ジャクソン・ブラウンカヴァー)!

CD及び配信でもまだ出ていない音源が、このアナログ再発盤に収録されています。

Lowell George『Thanks I'll Eat It Here』(Limited 2LP Deluxe Edition)
(輸入アナログ・レコード2枚組 Record Store Day Exclusive RHINO R1-726086)

リトル・フィートのローウェル・ジョージが1979年に発表した唯一のソロ・アルバム『Thanks I'll Eat It Here』(邦題:特別料理 イート・イット・ヒア)の45周年記念盤として、レコード・ストア・デイ限定で発売されたアナログLP2枚組。

名エンジニアのバーニー・グランドマンによるオリジナル・マスターテープからの最新リマスタリング!
更に、2枚目のディスクにアウトテイクなど未発表トラックが追加収録。
その中に、ジャクソン・ブラウン「Doctor My Eyes」のカヴァーが入っています。

デモっぽいのかな、と思いきや、スタジオでしっかりと録音されたヴァージョン!
ローウェル・ジョージ色なアレンジで料理されていました。
リリースから約半世紀を経て、こんな音源が出てくるとは驚きですね。森 陽馬


2024年5月13日(月) 久保田麻琴 「遠い願い」

音楽を聴くと、忘れかけていた記憶が一瞬で甦ってくることがあります。

アナログ・レコードで先日再発売された本作も、針を落としたら想い出が胸に込み上げてきました。

久保田麻琴『On The Border』
(国内アナログ・レコード TBV-0055 4,400円税込)

『On The Border』は久保田麻琴さんがBEAMS RECORDSから2000年に発表したオリジナル・アルバム。
ハリー&マック(細野晴臣&久保田麻琴)の1999年作『Road To Lousiana』はよく知られていますが、本作もニューオリンズ含むアメリカで録音されており、ザ・バンドのガース・ハドソンやレヴォン・ヘルムが参加している名盤です。

今日のこの1曲は、東京ローカル・ホンクの木下弦二作「遠い願い」のカヴァーを。

発売当時、久保田麻琴が東京ローカル・ホンクをバックに従えて、インストア・イベントを各所で行いました。
タワー・レコード渋谷(地下)で行ったミニ・ライヴでは、東京ローカル・ホンクのメンバー4人が普段のステージと違い、BEAMS店舗で選んだシックでかっこいい洋服を着て演奏していたことを、懐かしく想い出しました。森 陽馬


2024年5月12日(日) ジョン・レノン 「真夜中を突っ走れ」(Whatever Gets You Thru The Night)

映画『ジョン・レノン 失われた週末』を、角川シネマ有楽町で先日鑑賞しました。

ジョン・レノンがオノ・ヨーコと別居していた1973年秋から1975年初頭の間に、恋人として一緒に過ごしていた女性メイ・パンの証言によって描かれるドキュメンタリー作品です。

タイトルは「失われた週末」ですが、ジョン自身のプライベートはもちろん、音楽的にも充実していた時期だったのだな、ということが実感できました。

1年半の間に、『マインド・ゲームス』(1973)がリリースされ、『ロックン・ロール』を録音。
更に、「真夜中を突っ走れ」が全米シングルチャート1位を獲得し、名盤『心の壁、愛の端』(1974)を制作。
エルトン・ジョンやハリー・ニルソンと出逢い、当時は犬猿の中と言われていたポール・マッカートニーと久々の再会を果たしてセッションも行っていました。
付き合いたてのカップル同様、彼女とお互いの写真をたくさん撮っていたことも感心しましたね。

他にも、1975年にヨーコと復縁した後もメイ・パンはジョンと密会していたことや、元妻シンシアと和解し息子ジュリアンとディズニーランドへ行った話、メイ・パンはトニー・ヴィスコンティと後に結婚した等、本作で初めて知りました。
ジョンは母性的なものをヨーコへ求めていたのかも? 彼の複雑な人間性を改めて感じさせた映画でした。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ジョン・レノン「真夜中を突っ走れ」(Whatever Gets You Thru The Night)他、全19曲収録のベスト・アルバム『Gimme Some Truth』。(国内CD UICY-15940 2,750円税込)


2024年5月11日(土) 坂本龍一 「opus」

映画『Ryuichi Sakamoto / Opus』を、109シネマズプレミアム新宿で鑑賞しました。

本作は、2023年3月に逝去した坂本龍一が、NHK509スタジオで2022年9月に録音した映像作品です。
今までに配信やNHKで放送されましたが、曲を追加しソロ・ピアノ演奏計20曲103分で構成されています。

観ていて辛くなったり感傷的な気持ちになるかも、と覚悟して観に行きましたが、坂本龍一の気概が伝わってきて、魂が浄化されるような素晴らしい時間を過ごすことができました。

<Ars Longa, vita brevis>(芸術は長く、人生は短し)
この世からいなくなっても彼の音楽は永遠に残り、聴く者の心を震わせるのだ、ということを改めて実感。

坂本龍一のコンサート・チケットが取れたから行ってみよう、くらいの感覚で観ても構わないと思います。
多くの方にご覧になっていただきたい“opus”(芸術作品)ですね。森 陽馬


★掲載ジャケットは、「opus」が収録されている坂本龍一の1998年発表アルバム『BTTB』。
「energy flow」等が追加収録された20周年盤が2018年に発売されました。
(国内CD 村上春樹によるライナーノーツ付 WPCL-12924 2,860円税込)


2024年5月10日(金) 山下達郎 「プラスティック・ラブ」(LIVE)

<山下達郎 PERFORMANCE 2024>の日程が発表になりました。

2024年7月12日から12月5日まで、2,000人前後収容のホールで43公演。
毎公演2時間半から3時間の超充実のライヴ・パフォーマンス。
達郎さんは71歳、頭がさがります。

約6カ月のライヴ・ツアーは、体調管理、のどのケアなど大変でしょうが、全国の達郎ファンをまた喜ばせてほしいと思います。
今年も狭き門のチケット抽選となるでしょうが、とにかく楽しみです。

今日のこの1曲は、ライヴ・アルバム『JOY』より、今年は聴けるといいな・・・。
「プラスティック・ラブ」を。森 勉

・山下達郎『JOY』
(国内2枚組CD WPCV-10024 5,016円税込)


2024年5月9日(木) 大滝詠一 「君は天然色」

駅で列車が発着する時のメロディ(駅メロ)に、つい反応してしまいます。
ドアが閉まるまでほんのちょっとの短い時間ながら、そのメロディが聴こえてくると心が和みますよね。

そんな“駅メロ”好きな方にオススメしたい書籍が出ました。


・『駅メロものがたり』
(交通新聞社新書 著者:藤澤志穂子 990円税込)

この本では、特徴的な駅メロが使われている18の駅と、その駅メロを導入し地域おこしに力を尽くした人たちの話が、駅メロ音楽の背景含め紹介されています。

仙台駅「青葉城恋唄」、呉駅「宇宙戦艦ヤマト」、茅ケ崎駅「希望の轍」「海その愛」、川崎駅「上を向いて歩こう」、桃谷駅「酒と泪と男と女」、郡山駅「キセキ」、福島駅「栄冠は君に輝く」、津久見駅「なごり雪」等々。

そして、水沢江刺駅「君は天然色」のことも約15ページ紹介されていました!
松本隆さんへの取材インタビューも掲載されており、読み応えがあります。
(松本さんにとっての「大滝さんとの一番の想い出」も語られています。)

駅メロ好きの方のみならず、大滝詠一ファンの方には是非手に取ってご覧いただきたいですね。森 陽馬

★書籍も当店で販売中!
★掲載ジャケットは、「君は天然色」収録の大滝詠一1981年発表アルバム『A LONG VACATION』



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

トップページ