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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2019年4月20日(土) ジョージ・シアリング 「追憶」

バーブラ・ストライサンド「追憶」(The Way We Were)は僕にとってのエヴァーグリーンなフェイヴァリット楽曲のひとつです。
彼女とロバート・レッドフォードが主演、シドニー・ポラックが監督した名作映画『追憶』主題歌であるということも印象深い一因かもしれません。

マーヴィン・ハムリッシュ作曲、アラン&マリリン・バーグマン作詞。
いつ聴いても名曲だなぁ~と思う曲です。

今日はそんな名曲を盲目のジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリングの演奏で楽しんでみたいと思います。

ジョージ・シアリング『追憶』
(国内CD 日本語解説付 NCS-10132 1,800円+税)

1974年ドイツで録音されMPSレーベルから発売されたこのアルバムは、正統派ジャズ・ファンからは眉をひそめられる作品かもしれません。
まず演奏されている曲が、「サン・ホセへの道」、「やさしく歌って」、「スーパースター」、「エリナー・リグビー」、「輝く星座」、「アローン・アゲイン」等、60~70'sポップス・ヒットである点。それから、演奏自体がラウンジ・ジャズ/イージー・リスニング的である点がそのように思われる要因です。

しかし、逆にそれが良かったりするのです。
ジョージ・シアリングのピアノとドイツで活躍していたミュージシャンによるヴィブラフォン、ギター、そしてラテン風味を醸し出してくれるパーカッションとのアンサンブルが実に耳ざわり良く響いてくるのです。森 勉


2019年4月19日(金) Monks Road Social 「The Coming Of Grace」

元The Jamのベーシスト、ブルース・フォクストン率いる3ピース・バンド、From The Jamの来日公演が9月14日に行われます。
2018年3月以来2年連続の来日!9月の公演は2部制で両公演とも大きく異なるセットリストになるとのこと。
前回と同じくお客さんも大合唱の楽しいライヴになりそうですね。

本日はザ・ジャム→ポール・ウェラーに無理矢理絡めまして、彼に近しい人達が沢山参加しているこちらのアルバムをご紹介したいと思います。

Monks Road Social『Down The Willows』
(輸入CD WSG60CD)

Monks Road Socialは、Dr.ロバート(The Blow Monkeys)を中心としたプロジェクトで、ミック・タルボット(ex.The Style Council)、スティーヴ・ホワイト(ex.The Style Council)、マット・デイトン(Mother Earth)、デーモン・ミンチェラ(ex.Ocean Colour Scene)、ジャッコー・ピーク、クリスピン・テイラー(ex.Galliano)、ストーン・ファンデーション、マイルス・コープランド、女性ヴォーカルにSam Whates、Angelina他、80年代から活躍する新旧ミュージシャン達が集結しています。

それぞれ曲を持ち寄り、ヴォーカルをとり、片田舎にあるスタジオで10日間に渡ってレコーディングされたという今作。
サウンドは全体的にアーシー&ソウルフル。
マット・デイトンらThe Family Silverによるロックな曲以外は結構渋いです。

今日の1曲はDr.ロバートとストーン・ファンデーションと熱い掛け合いが沁みる「The Coming Of Grace」を。
アナログ盤(2LP)も入荷しております。東尾沙紀


2019年4月18日(木) Funk On Da Table 「June's Spirit ~ Ain't No Use」

4月も後半に近づくと、毎年気になるのがNew Orleans Jazz Heritage Festival

2019年で50回目を迎えるアメリカ/ニューオリンズでの大々的な野外フェス。
ローリング・ストーンズがキャンセルになってしまったのは残念ですが、それでも超豪華メンバー!
行かないのにタイムテーブルを眺め、これ観た後ここ行って、とかシュミレーションしたくなりますね。

ということで、ニューオリンズ・ファンクな新譜この1枚を。

Funk On Da Table『Live At Tipitina's In New Orleans』
(国内CD CHCL-01 3,000円+税)

ワイルド・マグノリアスにも在籍経験があるギタリスト山岸潤史、ニューオリンズの名キーボーディストJohn Gros、ジョニー吉長と金子マリの息子であり、現在日本ロック界で指折りのベーシストに成長したKenKen、激ファンキー女性ドラマーNikki Glaspieの4人が組んだバンド、Funk On Da Table。

ニューオリンズの名ライヴ・ハウスTipitina'sで2018年9月6日行ったライヴを録音したCDです。
ファンキーな演奏はもちろんのこと、山岸さんのワイルドなギター健在!

なお、2018年2月東京渋谷クワトロでのライヴ音源、ミーターズ「Ain't No Use」カヴァーが追加収録。
暑苦しいくらいのファンク・スピリッツ溢れるカヴァー、聴きものです。森 陽馬



2019年4月17日(水) The Gibson Brothers 「Everybody Hurts」

Punch Brothersが2019年7月来日決定!

2016年8月来日公演が大好評!
マンドリン奏者クリス・シーリーのソロ作『Thanks For Listening』も素晴らしかったですしこれは見逃せませんね。
現代アメリカーナ/新時代ブルーグラスの今を、この機会に体感してみてください。

さて、最近店でよくかけているアメリカン・ルーツ・ロック/カントリーな1枚を。

The Gibson Brothers『mocking bird』
(輸入CD EASY EYE SOUND EES-006)

1980年代後半から活動しているEric GibsonとLeigh Gibsonによるブルー・グラスデュオ。
ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースを担当し、彼のレーベルからリリースされた2018年作。

エヴァリー・ブラザーズが現代に生きていたら、と想起したくなるような心地良さ。
ナッシュビル産カントリー・ロックな仕上がりで穏やかに聴ける全10曲。

その中から、R.E.M.カヴァー③「Everybody Hurts」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年4月16日(火) 矢野顕子 「昨日はもう」

矢野顕子が1977年に発表した3枚目のアルバム『いろはにこんぺいとう』は、ジャケットのインパクトもさることながら、音の内容も背骨に衝撃が走るようなすばらしい出来でした。

矢野顕子『いろはにこんぺいとう』
(CD 2017年リマスター 1977年発売時プレス・リリース・パンフレット復刻版封入 MDCL-5044 3,000円+税)

ファースト・アルバム『ジャパニーズ・ガール』で1976年ソロ・デビューする前の1973年5月、18歳の時録音されたセッション(バックは細野晴臣、そして高校の軽音楽部先輩である林立夫)を含む全10曲。

先行シングルとして発売された「いろはにこんぺいとう」は1976年秋ニューヨーク録音。
デヴィッド・スピノザ、リック・マロッタ、そして現在でもセッション交流があるウィル・リーがバックを固めています。

「行け、柳田」はプロ野球がテーマの異色曲。
1977年長嶋ジャイアンツの最強の5番打者と言われた柳田外野手の讃歌で、ジャイアンツの当時の打順も歌われるファンキーな一作です。アルバムと同時発売でシングル発売もされました。

「やませ(東風)」は小坂忠1975年発表名作『ほうろう』に提供した「つるべ糸」を自身でセルフ・カヴァーしたもの。

どの曲にもこの当時の矢野顕子のパッションが漲っていて聴き応えがありますが、今日は8曲目「昨日はもう」を。

作曲:矢野顕子、作詞は石川セリ(1977年のアルバム『気まぐれ』で石川セリヴァージョンも聴けます)。森 勉



2019年4月15日(月)The Leisure Society 「Ways To Be Saved」

2019年でデビュー10周年♪イギリスのポップ・ロック・バンド、ザ・レジャー・ソサエティ。
前作から4年ぶり、5作目となる最新作がリリースされました。

ザ・レジャー・ソサエティ『アライヴァルズ・アンド・デパーチャーズ』
(国内CD 国内流通盤のみボーナス4曲+歌詞・対訳のダウンロード・コード付 AMIP-0165 2,600円+税)

分裂と境界、失われた希望など別離がテーマだという新作は2枚組のアルバムとなっています。
ストリングスやブラスを取り入れた緻密なアレンジと一言では表現できない哲学的な歌詞。
作品を出す毎にどんどんスケール・アップしていますが、メロディとサウンドの気持ち良さは変わらずです。

フォーキーなものからロックなナンバーまで...バンドと共に巡る音楽の旅。
その締め括りにふさわしい、ディスク②最後の「Ways To Be Saved」を今日の1曲に。

なお、彼らのアナログEP盤もRECORD STORE DAY2019で発売になりました。
A面は、バンドを以前から支持しているブライアン・イーノをフィーチャーした「I'll Pay For Now」、
B面には、アルバム未収録のフォーク・ナンバー「Pieces」の計2曲が収録されています。東尾沙紀


2019年4月14日(日)Dennis Wilson, Taylor Hawkin, Brian May, Roger Taylor 「Holy Man」

RECORD STORE DAY2019で、ビーチ・ボーイズファン及びクイーンマニアも要チェックの1枚!

Dennis Wilson『Holy Man』
(輸入EP 3,000枚限定 Legacy 190759359273)

ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソン、1977年発表ソロ1st『Pacific Ocean Blue』録音時にレコーディングされながらアルバム未収録となったインスト楽曲「Holy Man」。

デニス没後25年を経て2008年再発された『Pacific Ocean Blue』デラックス盤に、Foo FightersのドラマーTaylor Hawkinsが新たにヴォーカルを付け足したヴァージョンが追加収録されたことがありました。

今回はそのトラックに、クイーンのロジャー・テイラーとブライアン・メイが演奏&バック・ヴォーカルを更に加え、ブライアン・メイ自身がアート・ワークも担当し制作された限定EPです。

厚みあるコーラス&ブライアン・メイらしいエレキ・ギターが盛り込まれ、デニスのイノセンスな精神はそのままに、より壮大なアレンジで聴かせる素晴らしい仕上がり! 天国のデニスも喜んでいるんじゃないかな。
なお、B面にはデニスによる元々のインスト・ヴァージョンが収録されています。森 陽馬


2019年4月13日(土) CSN&Y (Neil Young)「The Loner~Cinnamon Girl~Down By The River」

RECORD STORE DAY、たくさんのご来店ありがとうございました。

絶好のレコード日和でしたね。皆さんお探しのレコードは見つかりましたでしょうか?
お目当てを手に入れることができなかった方も、これに懲りずまたお店へ立ち寄ってくださいね。

ちなみに、僕のRECORD STORE DAY2019本命盤はこの1枚でした。

CSN&Y『4 WAY STREET (Expanded 3LP Edition)』
(輸入LP 9,000枚限定プレス ATLANTIC 603497853854)

デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、そしてニール・ヤング。
この4人によるスーパー・バンドが1971年発表したライヴ名盤『4 WAY STREET』。
1992年CD化された際に追加収録されたボーナス曲を加え、3枚組LPとして9,000枚限定再発売。

ニール・ヤングギター弾き語りによる「The Loner」~「Cinnamon Girl」~「Down By The River」メドレー名演は初アナログ化ということになります。

180g重量盤、こだわった新カッティングで最高の音質!
アナログで聴けてうれしいっ!! 森 陽馬


2019年4月12日(金) 高橋幸宏 「C'est si bon」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう!>というコンセプトで、
2008年頃米国で始まった中小アナログ店&アナログ・ファンのためのイベント、
RECORD STORE DAY

2019年は4月13日(土)行われます。
当店にて3,000円以上お買い上げの方、先着で当店ロゴ入り特製トート・バックをプレゼント!
(レコード・ストア・デイ商品以外のもの、もしくはアナログでなくても3,000円以上お買い上げなら差し上げます)
←タテ43cm×ヨコ37cm、アナログも入るしっかりしたシーチング生地

RECORD STORE DAY商品はご予約・お取り置きができませんのでご了承くださいませ。

さて、何が人気で何が売れるか、僕らでも毎年予想つかないのですが、売り切れる可能性が高そうなこの1枚。

高橋幸宏『C'est si bon/Back Street Midnight Queen』
(国内EP TOYO7S1015 926円+税)

RECORD STORE DAY2019アンバサダーを務める高橋幸宏さん。
1978年発表ソロ1st『サラヴァ!』のヴォーカルを新緑した2018年作『Saravah Saravah!』からのシングル・カット。

なんといっても、値段が安い!
2,000円近いEP盤も近年多い中、1,000円(税込)ですから! もちろん内容もNICE♪
幸宏さんが好きなニール・ヤングのLPジャケットがさりげなく写り込んでいるのもいいですね。森 陽馬


2019年4月11日(木) アール・ヴァン・ダイク 「カム・シー・アバウト・ミー」

昔からソウル・インストと呼ばれるジャンルの曲が好きです。

今日はその中でもオルガンをフィーチャーしたものを紹介したいと思います。

オルガンのソウル・インストの代表的な曲としては、ブッカーT&MG's「グリーン・オニオン」、「タイム・イズ・タイド」や、デイヴ・ベイビー・コルテス「リンキー・ディンク」(毎週日曜日ラジオ日本で放送されている宮治淳一さんD.J.による『ラジオ名盤アワー』エンディング・テーマに使われている曲です)などがあります。
1960年代にシングルとしても発売され大ヒットしました。

今日紹介するアール・ヴァン・ダイクはヒットはしていませんが、60'sのソウル・インストの中でも隠れたオルガン・インスト名盤と言ってもいい、オルガン・ファンにはグッとくるアルバムです。

アール・ヴァン・ダイク&ザ・ソウル・ブラザーズ『ザット・モータウン・サウンド』
(国内CD 生産限定盤 UICY-78870 1,000円+税)

モータウン・レーベルのアーティストを陰で支えた演奏集団ファンク・ブラザーズの一員、アール・ヴァン・ダイクが仲間と一緒に1968年発表したアルバムです。
「ノー・ホエア・トゥ・ラン」、「ハウ・スウィート・イット・イズ」、「マイ・ガール」、「マネー」等のモータウン・ヒッツをオルガンをフィーチャーしたインスト・ヴァージョンに仕立ててあります。

「カム・シー・アバウト・ミー」は1964年暮から1965年1月にかけて大ヒットしたシュープリームスの曲。
個人的にはシュープリームスの曲では2番目に好きなので、これを選んでみました。
ミドル60'sならではのハモンド・オルガンの音色がいいですね。

<MOTOWN 60>というシリーズ(1枚1,000円+税)でモータウン・レーベルの名作が今回60タイトル出ましたが、アール・ヴァン・ダイクものでは、「ウィチタ・ラインマン」、「スタンド・バイ・ミー」等を演奏しているライヴ盤『ジ・アール・オブ・ファンク』も世界初CD化されています。森 勉


2019年4月10日(水) James Taylor 「Fire And Rain」

PET SOUNDS RECORD旧店舗前、昔の武蔵小山駅周辺にあった桜の木。
2005年千葉へ移植されてから毎年見に行っていましたが、今年も行ってきました。
(桜の木にまつわる今までの経緯は、
コラム・コーナー『武蔵小山駅前にあった桜の物語』をご参照下さい)

2019年東京の桜は、咲いてから寒い日が多かったこともあり例年に比べ長く咲いていました。
千葉の桜も僕が見に行った時はちょうど満開!
 

幹から新しい枝や花も出てきていて生命力を感じました。
数年前、害虫が付いて心配しましたが、駆除され元気を取り戻したようです。
老木ではありますが、これからも末永く美しい花を咲かせてもらいたいですね。

「ぼくは炎もくぐりぬけてきたし、雨にもうたれてきた。
お陽さまが燦燦と輝く日々はとこしえに続くと思えたし、
一人の友だちも見つけられない孤独な日々も経験した。
でもいつだって、きみとはまた逢えると思っていたんだ。」(James Taylor「Fire And Rain」歌詞より) 森 陽馬


★掲載ジャケットは、ジェイムス・テイラー「Fire And Rain」他全37曲収録2枚組ベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16851 2,700円+税)


2019年4月9日(火) mitsume 「タイム」

桜が満開になったというのに、ひんやりとした風が吹いている不安定な日和の昨今。
店内でよくかけているのがこの1枚。

mitsume『Ghosts』
(国内CD PECF-1168 2,800円+税/限定LP PEJF-91025 3,000円+税)

mitsume(ミツメ)は、2009年東京で結成された男性4人組ロック・バンド。
2018年上海で1,000人キャパのワンマン・ライヴを成功させ、国内外で評価が高まっている中発表された2019年作。

川辺素(Vo,G)、須田洋次郎(Dr)、nakayaan(B)、大竹雅生(G,Syn)が奏でる演奏・歌は、とりたてて何かを主張したり、熱く訴える類いではないけれど、気の置けない友人が語りかけているような親近感が感じられます。

今日のこの1曲は、9曲目「タイム」を。
時の流れの切ない感情を浮遊感あるサウンドとさりげない言葉で綴った叙情的な1曲。

心の揺れを抱えながら白昼夢の中で漂うような、不思議な心地良さを与えてくれるナンバーです。森 陽馬


2019年4月8日(月) REESE WYNANS And Friends 「You're Killing My Love」

入学式&入社式シーズンですね。
不安を抱えている方も多いでしょうが、若いうちの苦労はたくさんした方が良いですヨ!
失敗してもコツコツ続けていけば、長い人生いつかは報われるときが来るでしょうからね。

さて、そんな人生の苦楽が滲み出ているようなサザン/ブルース・ロック好き必聴の1枚をご紹介。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンとのバンド、ダブルトラブルのメンバーとして知られ、1960年代からセッション・キーボーディストとして長年活動を続けてきたリース・ワイナンス。
2019年11月で72歳を迎える彼が、初ソロ・アルバムを完成させました。

REESE WYNANS And Friends『SWEET RELEASE』
(輸入CD J&R ADVENTURES JRA61072)

ギタリストJoe Bonamassa(ジョー・ボナマッサ)がプロデュースを担当。
ダブルトラブルの盟友Tommy Shannon(B)、Chris Layton(Dr)に加え、Warren Haynes、Doyle Bramhall Ⅱ、Bonnie Bramlett、Kenny Wayne Shephead、Keb'Mo、更にはSam Mooreもゲスト参加。

レイ・ヴォーンファン感涙ナンバー「Crossfire」、「Say What!」、「Riviera Paradise」や、ボズ・スキャッグス1969年発表作収録曲「Sweet Release」、ミーターズ「Soul Island」等を、豪放かつ味わい深く聴かせます。

今日の1曲は、ドイル・ブラムホールⅡがヴォーカル&ギターで大活躍!④「You're Killing My Love」を。森 陽馬


2019年4月7日(日) Edwyn Collins 「Spark The Spark」

元オレンジ・ジュースのエドウィン・コリンズ、約6年ぶり新作がリリースされました。

エドウィン・コリンズ『バッドベイ』
(国内仕様CD 日本語解説付 BF076 2,200円+税)

脳溢血の後遺症を抱えながらも、家族や仲間達に支えられ、プロデューサー/シンガー・ソングライターとして音楽を発信し続けているエドウィン。

ジャケット写真の中で彼が立っているのは、今作のレコーディングが行われたスコットランド北部ヘムズデールにある自宅兼新スタジオCrushnarrow Studio。

裏ジャケットにもスタジオ外観の素敵な写真が使われており、海が一望出来る自慢のスタジオと共に写る彼のどこか誇らしげな佇まいが印象的です。

新作はデキシーズなどで活躍するショーン・リードが共同プロデュース&エンジニアを務め、前作『アンダーステイテッド』にも参加したジェームズ・ウォルボーン、カーウィン・エリス(共に現プリテンダーズ在籍)、ドラムにジェイク・ハットンら馴染みのメンバーもサポートしています。

前2作に比べるとポップなものよりビートの効いたロック/ガレージっぽいサウンドが耳に残りますが、ショーン・リードがブラスを担当した「In The Morning」、マーヴィン・ゲイ「悲しいうわさ」風イントロ「Spark The Spark」など、彼らしいソウル・テイストな楽曲もかっこいいです。

帯やブックレットに記載ありませんが、全12曲のところ更にもう1曲あって、CDには13曲入っているようです。
シークレット・トラック扱いなのでしょうか? 曲名をご存知の方がいたら教えてください。東尾沙紀


2019年4月6日(土) Steve Tyrell 「Make It Easy On Yourself」

スティーヴ・タイレルが2008年に発表したバート・バカラック作品をカヴァーしたアルバム『Back To Bacharach』。
ボーナス・トラック6曲を追加し全21曲の増補盤として再発されているので紹介しておこうと思います。

残念ながら今のところ日本盤の発売はないようですが、店頭にはアメリカ盤を在庫してあります。
気になる方はチェックしてみてください。

Steve Tyrell『Back To Bacharach ~Expanded Edition』
(輸入CD New Design 2-572466)

1944年生まれのスティーヴ・タイレルは、二十歳前からセプター・レコードで働き始めA&Rとして活躍していました。
ディオンヌ・ワーウィックがバート・バカラック&ハル・デヴィッドの作品を歌い次々とヒットさせている頃でした。

B.J.トーマスを見出してスターにしたり、ニュー・デザインというレコード会社を作りバリー・マンの名作『Lay It All Out』をプロデュースしたりと裏方としては有名な存在でした。

その彼が本格的に歌手として歌い始めアルバムを出したのが1999年でした。
評判がすこぶる良かったことから、しゃがれているけれど聴き手をいい心持ちにしてくれる渋い歌声でスタンダード・ソングを歌ったアルバムが何枚も発売されました。

その中でも、このバカラック作品集は彼のルーツと言える曲を歌ったものです。
腕利きのミュージシャンによる上質で上品な演奏に乗ったスティーヴ・タイレルの歌声は、バカラックの曲を歌える喜びに溢れているように感じられます。

「ウォーク・オン・バイ」、「ルック・オブ・ラヴ」、「クロース・トゥ・ユー」、「アルフィー」、「雨にぬれても」名曲ズラリ。
今日は新たに追加された曲の中から「涙でさよなら」(Make It Easy On Yourself)を選んでみました。森 勉


2019年4月5日(金) 3KINGS 「こだわり」

鮎川誠(70歳)、友部正人(68歳)、三宅伸治(58歳)が組んだバンド、3KINGS。

会場限定販売だったライヴ盤を経て公式発売された1stオリジナル・アルバム『王様のノイズ』。
これが凄い!

3KINGS『王様のノイズ』
(国内CD 3KCD-0002 2,600円+税)

3人各々の書き下ろし新曲を、高橋Jr知治(B)、AKANE(Dr)加えた5人でガツンとレコーディング!
ロックの初期衝動というか、ピュアなロック魂が心臓に突き刺さる全11曲。

どの曲も歌詞が最高! 特に象徴的なのが三宅伸治作⑤「こだわり」。

「夜が明けるまで 行けることろまで行こう もう何の為だか分からないくらい 夢中になることばかり
こだわって歳をとる こだわって生きてやる 頑固なジジイが笑うぜ これは誰にも譲れない」(「こだわり」歌詞より)

<大人のロック>と言うより、たくさんの苦難を乗り越えてきた<永遠の子供達によるブルース>。
全然合っていないようで絶妙に絡む3人の歌と演奏に感動すら覚える1枚。森 陽馬


2019年4月4日(木) Don Shirley 「The Lonesome Road」

2019年アカデミー作品賞を受賞した映画『グリーンブック』を先日鑑賞。

1962年アメリカ、黒人ピアニストと運転手兼用心棒のイタリア系男性の友情を実話に基づき描いた物語。
『メリーに首ったけ』等コメディ映画で知られるピーター・ファレリー監督が手掛け、人種差別の描写があるもののそれほど重くなく、主題はアイデンティティの探求がテーマとなっていて、テンポ良く楽しむことができる秀作でした。

映画冒頭、ニューヨークのクラブ、コパカバーナが出てきます。
ある白人歌手(映画見てのお楽しみ)が裕福な白人客を前に歌っている場面を観て、サム・クック『ライヴ・アット・コパ』はこういう場所、こういう観客を前にして歌っていたんだな、と再認識できましたね。
(これら伏線は、物語後半に黒人ピアニストがとる行動へ映画的に繋がっていると思われます。)

なお、今作で黒人ピアニスト役マハーシャラ・アリがアカデミー助演男優賞を受賞しましたが、イタリア系男性を演じたヴィゴ・モーテンセンが素晴らしかった!
猛々しい男性がラストに見せた、長旅の疲れではない寂しさ/切なさが入り混じった表情の演技。
なんともいえない彼の想いが観る側へ伝わってきましたね。

映画スコアは、セロニアスモンク国際ジャズ・コンペティション2011年優勝者のクリス・パワーズが担当。
実在する黒人ピアニスト、ドン・シャーリーの楽曲と音源も一部収録されています。森 陽馬


★掲載ジャケットは映画サントラ盤『グリーン・ブック』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18181 2,400円+税)


2019年4月3日(水) Paul Weller 「Aspects」

ポール・ウェラー最新ライヴ盤が先週発売になりました。

ポール・ウェラー『アザー・アスペクツ -ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・フェスティバル・ホール』
(国内CD 2CD+DVD 解説・歌詞・対訳付 WPZR-30845 4,800円+税)

2018年オリジナル最新作『トゥルー・ミーニングス』発表からほどなくした10月11日、12日にロンドンの2900人ほどが収容出来る由緒あるホールで行われたオーケストラとの共演ライヴの模様を収めたものです。

『トゥルー・ミーニングス』の楽曲を中心に全25曲。
『トゥルー~』のストリングス・アレンジを担当したハンナ・ピールがこのライヴでもアレンジ/指揮を務めており、新たなアレンジが施されたジャムやスタイル・カウンシルの楽曲も違和感なく溶け込んでいます。

ロンドン・メトロポリタン・オーケストラ、4名のブラス・セクションを従え、ウェラーもバンドも全編着席し、歌と演奏に集中!心地良い音のハーモニーと共に、ほどよい緊張感が伝わってきます。

付属のDVDにはライヴ本編(CDではカットされているMC等も含む)、リハーサル風景、メンバーやお客さんのインタビュー等約125分の映像を収録。

ウェラーが特別な曲だと語る「Aspects」、スティーヴ・クラドックのギターソロが良い「Old Castles」、ルーシー・ローズのコーラスとシタールとの共演「Books」、近年では珍しい「Country」(『ワイルド・ウッド』収録曲)など、全体的に大人しめですが見所/聴き所も多く、ロック/ソウルフルとはまた違った側面を見せてくれる素晴らしい内容だと思います。東尾沙紀


2019年4月2日(火) Andrew Bird 「Sisyphus」

口笛が入っている曲、というと、心地良いイメージが湧いてきますよね。

でもこのアルバム中で聴ける口笛は、どことなく影があるというか、さすらいの痛みが伝わってくるのです。

Andrew Bird『My Finest Work Yet』
(輸入CD Loma Vista Recordings 00888072082069)

1990年代ネオ・スウィング・バンドSquirrel Zut Zippersでヴァイオリン奏者として活動。
その後ソロで作品を発表してきたアメリカ/イリノイ州出身男性シンガー・ソングライター、アンドリュー・バード。

<私にとって今までで最も精鋭な作品>というタイトル通り、緻密に築いたポップなメロディー&サウンド・アレンジで様々なテーマを装飾し、重みのある言葉で紡いだ全10曲。

今日のこの1曲は、口笛が特に印象深い1曲目「Sisyphus」。
ギリシャ神話に出てくる人物シシュポスをタイトルにした哲学的な詞に、彼らしい世界観を感じます。森 陽馬


2019年4月1日(月) yojikとwanda「ブライアンイーノ」

♪図書館にブライアンイーノが流れてる いいーね♪ (yojikとwanda「ブライアンイーノ」歌詞より)

こんな素敵な歌い出しで始まる曲がリリースされました。

当店が長年応援している男女ユニット、yojikとwanda。
2015年『フィロカリア』以来となるオリジナル・アルバム『ナイトレイン』2曲目に収録。
その名も「ブライアンイーノ」!

yojikとwanda『ナイトレイン』
(国内CD 当店のみの特典ジャケット・イラストの丸マグネット付 hdhg-1903 2,000円+税)

歌う喜びが聴き手へ直に伝わってくる名女性シンガーyojikさん。
そして、唯一無二の感性を持つwandaくん(大阪の図書館勤務)。
アンバランスなようで不思議と相性バツグン!?な二人によるゆるやか空気感に包まれたポップ・ナンバー。

なお、アルバムにはitoken、服部将典、吉田悠樹、水谷康久がゲスト参加。
yojikとwandaがお店や街中、ラジオでもっと流れてたら、いいーのにね。森 陽馬


2019年3月31日(日) Muddy Waters 「Mannish Boy」

ローリング・ストーンズ展へ先日行ってきました。

3/15から5/6までTOC五反田メッセで行われているローリング・ストーンズ自身のプロデュースによる展示会。
当店から自転車で約10分、隣駅の不動前駅から徒歩約7分の場所でやっています。
(入場料は平日3,500円、土日4,000円。平日17時以降は500円引で3,000円)

ストーンズ結成当初の境遇・状況解説が記され、衣装や楽器も多数展示。ファン以外でも楽しめるでしょうね。
元メンバーのビル・ワイマン、ミック・テイラー等に関して、解説が欠けていた感があるのと、ライヴ映像がもっとあると良かったなあ、とも感じましたが、2時間半以上じっくり堪能してきました。

僕が特にハマッてしまったのが、<体験型ミキシング・コーナー>。
ストーンズの楽曲をヘッドホンで聴きながら、各楽器&ミックの歌声等を実際にミックスできるコーナーです。
例えば、僕はニッキー・ホプキンスが好きなので、「アンジー」におけるピアノ以外の楽器をオフにして、彼のピアノ・ソロをカラオケで聴けたりするわけです。(チューニングがズレたようなキースらしいギターのみ、とかも聴けますよー)
ロック好きの方はチェックしてみてください。

ということで、ローリング・ストーンズのメンバーが選曲・監修したブルース・コンピ2CDから今日のこの1曲。

V.A『Confessin' The Blues』
(輸入CD2枚組 BMGCAT155CD)

マディ・ウォターズ、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォーター他、ミック&キースが影響を受けたブルース名曲全42曲。
その中から、ラストに入っているマディ・ウォーターズ「Mannish Boy」を。

ストーンズ2003年来日公演横浜アリーナにて、後半センターステージに移って演奏した「Mannish Boy」。
身体が熱くなり、興奮した記憶が甦ります。森 陽馬


2019年3月30日(土) スタン・ゲッツ 「ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」

<ユニヴァーサル・ジャズ・レア盤コレクション>というシリーズが全70タイトル2018年末発売されました。

ユニヴァーサル・ミュージックが現在保持しているマーキュリー、エマーシー、ヴァーヴ、ライムライト、チェス、アーゴ、カデット、フォンタナ、デッカ、ドット等のレーベルから普段あまり再発されない盤が1,200円+税で色々出ました。

今日はその中からロック/ポップス・ファンにも楽しんでもらえるようなCDを選んでみました。

スタン・ゲッツ『プレイズ・バート・バカラック』
(国内CD UCCU-90344 1,200円+税)

タイトル通り、バート・バカラックの名曲をスタン・ゲッツのテナー・サックスで聴かせるアルバムです。
録音は1967年8月シカゴが主体で、バックにはチック・コリア、フィル・アップチャーチ、ロイ・ヘインズ等参加。
ストリングス及びブラス・アレンジはリチャード・エヴァンスが担当。
曲によっては1966年ニュージャージー、1968年ニューヨークの録音もあり、そちらにはハービー・ハンコック、ロン・カーター、ケニー・バレル等も参加しています。

「ルック・オブ・ラヴ」、「アルフィー」、「世界は愛を求めている」、「ウォーク・オン・バイ」等バカラック作品を独特のアドリブが入るスタン・ゲッツのテナー・サックスで楽しめる1枚です。

今日の1曲は「ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」を。
ハル・デイヴィッドの書いた歌詞はしんみり系ですが、ここはインストということもあり、軽やかにスウィングするようなアレンジになっています。森 勉


2019年3月29日(金) Attic Lights 「Ruby's Song」

2005年グラスゴーで結成されたポップ・ロック・バンド、アティック・ライツ。

1st、2ndと2作続けてティーンエイジ・ファンクラブのフランシス・マクドナルドがプロデュースを担当したことで、ポップ・ファンの間でも話題となりました。
そして前作から約6年。ThrumのJohnny Smillieを共同プロデュースに迎えた3作目となる最新作『Love In The Time Of Shark Attacks』が2019年に入り届けられました。

Attic Lights『Love In The Time Of Shark Attacks』
(国内仕様CD 解説付 AW039 2,400円+税)

2008年メジャーデビューからその間アルバム3枚とのんびりとした活動を続けている彼ら。
パワー・ポップともカテゴリーされてきた楽曲、サウンドも少し落ち着き、アコースティック・ギターで聴かせる曲やバンジョーやマンドリンを取り入れた牧歌的な曲も収められ、新たな一面をみせてくれています。

ルイルイ~♪と一緒に口ずさみたくなる「Louis」、ファウンテンズ・オブ・ウェインを彷彿とさせる「kings Of Whatever」のようなとびきりキャッチーなナンバーも勿論健在です。

本日は、間奏のギターがどことなくロッド・スチュワート「Maggie May」風のロックンロール・ナンバー「Ruby's Song」を今日の1曲に。東尾沙紀


2019年3月28日(木) 大滝詠一 「すこしだけやさしく」(LIVE)

大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83』のアナログ・レコードが7月24日発売決定しました!

大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83 LP』
(2019年7月24日発売 国内LP 完全生産限定盤 SRJL-1130 3,500円+税)
予約先着特典ポストカード付

CDは全16曲でしたが、アナログLPは大滝詠一ヴォーカル曲10トラックをセレクトして収録。
臨場感あるサウンドと、大滝さんの素晴らしい歌声はアナログ盤でよりふくよかに響くでしょうね。

『NIAGARA CONCERT'83』中、特に僕が気に入っているのは「すこしだけやさしく」。
ライヴ感ある後半のストリングスとリズム隊のアンサンブルは、癒しと感動が同時に味わえます。

ちなみに、このライヴ盤に収録されている大滝詠一名義最後のコンサートは1983年7月24日に行われました。
36年の時を経て、同じ7月24日にアナログ・レコードで聴ける喜び♪ 皆で享受しましょう! 森 陽馬


★予約受付ています。(通販コーナーでも直接メールでも大丈夫です)

2019年3月27日(水) 竹内まりや 「Crying All Night Long」

竹内まりやデビュー40周年記念企画、RCA時代のリマスター&ボーナス・トラック追加での再発第5弾『Portrait』が発売になりました。

竹内まりや『Portrait』
(国内CD ライナーノーツ:能地祐子 ボーナス・トラック6曲追加 BVCL-944 1,852円+税)

『Portrait』のLPレコードが発売されたのは1981年10月21日。
竹内まりやが歌手活動を一時休止し休養に入ることが決まっていて制作されたアルバムらしい、安堵感と開放感が感じ取れる作りになっていると思います。
彼女自身の精神状態も余裕が持てるようになったこともあり、その時彼女がやりたかったサウンドや言っておきたかった言葉がこのアルバム中には散りばめられているような感じです。

休養明け1984年に発表された復活第一弾『ヴァラエティ』に繋がるアルバムと言っていいと思います。
12曲中9曲でまりや自身が作詞(詞・曲ともには4曲)、山下達郎アレンジが5曲、曲調やバックを担当したミュージシャンなど、共通項がいろいろと思い当たってきます。

この『Portrait』には1981年に出たシングルが3枚含まれています。
「イチゴの誘惑」c/w「悲しきNight&Day」、「スペシャル・デリヴァリー」c/w「Crying All Night Long」、そしてアルバム発売後の12月に出た「Natalie」c/w「アップル・パップル・プリンセス」。

ちなみに今回のボーナス・トラックに、「アップル・パップル・プリンセス」(当時NHKみんなのうたで放送され、作曲:加瀬邦彦、作詞:柴田陽平、編曲:大村憲司)は残念ながら含まれませんでした。しかし、当時のライヴ録音6曲がプラスされています。

「Crying All Night Long」は作詞:竹内まりや、作曲・アレンジ・デュエット・ヴォーカルが伊藤銀次の隠れた名曲です。森 勉


2019年3月26日(火) シュープリームス 「All I Want」

ソウル名門レーベル<モータウン>が設立60周年ということで、関連作が60タイトル1,000円で発売されました。

シリータ、リオン・ウェア、スピナーズ等、質の高いアルバムがお買い得価格です。
「モータウンはだいたい持っているからな~」という方も、世界初CD化やレア盤があって要チェックですよ。

中でも特にオススメしたいのがこの1枚。

シュープリームス『The Supremes Produced And Arranged By Jimmy Webb』
(国内CD 生産限定盤 世界初CD化 解説・歌詞付 UICY-78869 1,000円+税)

ダイアナ・ロスが脱退し、女性3人組(メアリー・ウィルソン、ジーン・テレル、リンダ・ローレンス)になったシュープリームスが、1972年ジミー・ウェッブをプロデューサー&アレンジャーに迎え制作した5thアルバムです。

ジミー・ウェッブがプロ作曲家として行った初仕事は1965年シュープリームス「My Christmas Tree」だったそう。
その後彼はフィフス・ディメンション「Up Up And Away」、グレン・キャンベル「By The Time I Get To Phoenix」、「Wichita Lineman」、リチャード・ハリス「MacArther Park」等多くのヒットを手掛けました。
そして時は巡り、1972年シュープリームスと再び組んだのが今作。

ジミー・ウェッブらしいストリングス・アレンジやメロディー・ラインが楽しめる全11曲。
ソウルファンのみならず、ジミー・ウェッブ・ワークスお好きな方は必聴ですね。

11曲中6曲がジミー・ウェッブ作ですが、今日のこの1曲はジョニ・ミッチェルカヴァーを。
この「All I Want」(ジョニのオリジナルは『Blue』収録)のアレンジは斬新ですねー。聴きものです。森 陽馬


2019年3月25日(月) Charlie Faye & The Fayettes 「1-2-3-4」

60'sガール・ポップなサウンド&楽曲を、現代の音で奏でる新譜も紹介しましょう。

チャーリー・フェイ&ザ・フェイレッツ『The Whole Shebang』
(国内仕様CD 日本語解説付 BBM2008JP 2,400円+税)

2006年ソロ・デビューしている女性シンガー・ソングライター、チャーリー・フェイを中心に、テキサス発黒人女性シンガーBetty Soo、キャノンボール・アダレイを親戚に持つAkina Adderleyによる女性3人ユニット、Charlie Faye & The Fayettes。2016年デビュー作に続く約3年ぶり2ndオリジナル・アルバムです。

オールディーズ/フィル・スペクター・サウンドから、シュープリームス等のモータウン、ヴィンテージ感あるソウルフルな楽曲まで、チャーリー・フェイの可憐な歌声とキャッチーなメロディーでポップに聴かせる全12曲。

ベーシストのエリック・ホールデンがプロデュースを担当し、エルヴィス・コステロとの仕事で御馴染みのピート・トーマス(ドラム)、ジャズ・ギタリストのマーカス・ワトキンスがバック演奏。スワンダイヴのBill Demainと7曲共作しており、なかなかにイナタいジャケットながら、思ったよりゴキゲンで楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、シュープリームスを彷彿とさせる①「1-2-3-4」を。森 陽馬


2019年3月24日(日) Jackie & Gayle 「That's How It Goes」(『Where The Girls Are Vol.10』より)

ひな祭りはとっくに過ぎてしまいましたが、60'sガール・ポップを集めたCDが出ましたので取り上げたいと思います。

『Where The Girls Are Vol.10』
(輸入CD 20ページ英文カラーブックレット付 ACE CDCHD1511)

イギリスのACEレーベル人気シリーズも遂にVol.10まで来ました。
CD『Where The Girls Are』(Vol.1とは表記がありませんでした)が出たのは、1997年のことでした。

1960年代のレアなガール・ポップに特化したシリーズで、<あまり知られていないけれど、イイ曲を集めました>というコンセプトを貫いています。

有名グループのレア曲や、無名グループの人知れず出ていたシングルや、時には蔵出し未発表曲など、ヒット・チャートとは無縁の曲を収録しる方針で22年間。
Vol.10で一応このシリーズは最後になるようですが、凄いシリーズです。
イギリスの音楽好事家ミック・パトリックを中心に、面白い曲を集めてくるスタッフに拍手!

全26曲収録されていますが、注目曲を挙げておきましょう。

ラス・タイトルマンが曲を作り、プロデュースも担当したサンドラ・フランクリン⑦。
ラリー・ウェス(アニマルズ「ヘルプ・ミー・ガール」、アメリカン・ブリード「ベンド・ミー・シェイプ・ミー」、グレン・キャンベル「ラインストーン・カウボーイ」等の作者)が関わったのに未発表のままだったキャロラインズ④。
ジャック・ニッチェがアレンジ&プロデュースした奥様も在籍のサティスファクションズ⑯など、60'sガール・ポップらしい曲がたっぷり入っています。

今日のこの1曲は、15曲目ジャッキー&ゲイル「That's How It Goes」を。
トニー・ハッチ作品、アレンジはジーン・ペイジ。
イギリスではブレイカウェイズが歌っていた曲で、それに負けないパンチのあるヴァージョンに仕上がっています。森 勉


2019年3月23日(土) Dan Penn & Spooner Oldham 「Do Right Woman,Do Right Man」

先週ダン・ペン&スプーナー・オールダムの来日公演へ行ってきました。

このコンビで来日するのは1999年以来、20年ぶりとのこと!
遠目からだと当時の写真とそんなに変わらないように見えましたが、現在ダン・ペン77歳、スプーナー75歳。
ダン・ペンの声が苦しそうなところもありましたが、生で観ることが出来て、99年の名ライヴ盤『Moments From The Theatre』を初めて聴いた時のようにとても感激してしまいました。

司会らしき方の紹介で、ゆっくりと登場した2人。
「I'm Your Puppet」からスタートし、「Sweet Inspiration」、続く「Cry Like A Baby」ではお客さんに歌わせる一幕も。
(3月17日がアレックス・チルトンの命日だったこともあり「Cry Like A Baby」前にボックス・トップスの話も少し。)

スプーナー・オールダムのさりげないコーラスとエレピが心地良く、アンコールで演奏した「Raining In Memphis」の軽やかなタッチも素晴らしかったです。

ダン・ペンの深みのある歌声に特にグッときた「Do Right Woman,Do Right Man」を今日の1曲に。
また元気で来日してくれますように!

掲載ジャケットは99年のライヴ盤『Moments From The Theatre』に2006年のライヴDVDをプラスした『ザ・コンプリート・デュオ・レコーディングス』(国内CD MSIG-1024 解説付 3,200円+税)です。東尾沙紀

2019年3月22日(金) James Taylor 「Woodstock」

<たった一人で私は旅しているの、旅しているの。自由になるカギを探して...>
ジョニ・ミッチェル「All I Want」歌詞より

1943年カナダ生まれ孤高の女性シンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェル。
生誕75歳を祝ったトリビュート・コンサートが2018年11月6、7日L.AのThe Music Centerで開催。

ジェイムス・テイラー、グラハム・ナッシュ、ノラ・ジョーンズ、チャカ・カーン、ダイアナ・クラール、エミルー・ハリス、ルーファス・ウェインライト、シール等が参加した本イベントのライヴ盤がこの度発売されました。

『JONI 75~A Birthday Celebration』
(輸入CD DECCA B0029724-02 国内盤はボーナス・トラック1曲追加し4/3発売予定)

アーティスト各々の個性で彼女の名曲をカヴァーし、感動的なパフォーマンスも多々あるのですが、「ジョニの歌は、ジョニのようには誰も歌えないのだな」という当たり前のことを改めて実感しましたね。

とは言え、各カヴァー素晴らしい出来ですので是非聴いていただきたい1枚。

なお、モロジェロンズ病を患い、2015年緊急入院するなど近年は表舞台から遠ざかっていた彼女ですが、このイベントでは公の場に出てきて参加ミュージシャンと記念撮影等行いました。(ブックレットに写真掲載。)
その模様がドキュメンタリー映像として全米では配信され、今後DVD発売も予定されているそうです。森 陽馬


2019年3月21日(木) Benny Sings 「Nakameguro」

<東京で桜(ソメイヨシノ)開花>、が気象庁より本日発表されました。

武蔵小山近隣、かむろ坂の桜はまだまだこれからですが、暖かくなり春めいてきましたね。
閉店時の外看板を片付ける際、蚊や虫が看板照明に集まっていて、その些細な出来事にも春の訪れを感じます。

東京桜の名所として近年有名になってしまった目黒川沿い、特に中目黒は今後凄い人出となるのでしょうね。

そんな<中目黒>をタイトルに冠した楽曲が、海外アーティストからリリースされたのでご紹介。

Benny Sings『City Pop』
(輸入LP Stones Throw STH2403)

オランダ人男性シンガー・ソングライター/プロデューサー、ベニー・シングス。
2018年9月日本先行発売し、当店でも大ロングセラー中の6thアルバム『CITY MELODY』。
タイトルを『CITY POP』へ変更し、楽曲&曲順も大幅に入替。輸入アナログ盤として再発売されたのが今作。

そのA面4曲目に収録されている日本盤CD未収録「Nakameguro」。

元々は2018年6月配信のみで発表されたデモ音源集『Beat Tape』に収録されていた楽曲。
「ナカメグロ」と歌われる部分はありますがほぼインストで、親日の彼が中目黒をイメージし制作したようです。

ちなみに、A面2曲目「Familiar」、B面2曲目「Summerlude」も日本盤CD未収録曲で聴きもの♪ 森 陽馬



2019年3月20日(水) Inara George & Charlie Wadhams 「Something Stupid」

長門芳郎氏のパイドパイパーハウス企画による限定アナログ盤が本日発売されました。

ヴァレリー・カーターとイナラ・ジョージのスプリットEP盤です。

ヴァレリー・カーター「Baby It's You」/イナラ・ジョージ「Something Stupid」
(国内EP PPH-19304 1,500円+税)


ヴァレリー・カーターサイドは、
2018年12月15日今日のこの1曲でも紹介した「Baby It's You」カヴァー。
ニコレッタ・ラーソン&ローレン・ウッドと一緒に歌っているゴキゲンなトラック。もちろん初アナログ化!

そして、イナラ・ジョージサイドは、「Something Stupid」(邦題:恋のひとこと)カヴァー。
アメリカ/LA出身男性シンガ・ソングライター、チャーリー・ワダムスとのデュエット。
2018年発表アルバム『Dearest Everybody』の国内盤CDにボーナス・トラックとして収録されていた楽曲です。

今日のこの1曲には、フランク・シナトラ&ナンシー・シナトラの大ヒットヴァージョンが有名で、なおかつ大滝詠一&竹内まりやのデュエットも印象深い「Something Stupid」カヴァーの方を。森 陽馬


2019年3月19日(火) 大滝詠一 「FUN×4」(LIVE)

大滝詠一初のライヴ・アルバムが本日入荷しました。
3月21日発売ですが、2日早い店頭出しOKとなっています。

大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83』
(国内CD2枚組+DVD 初回生産限定盤 解説:能地祐子 SRCL-11100 6,000円+税)

先行試聴会&試写会の話をこちらで書きましたが、遂に発売になりました。
今回は本当に盛りだくさんの内容で、多角的にナイアガラ・ワールドが楽しめるものだと思います。

まず<ディスク1>のCD。
1983年7月24日西武ライオンズ球場で行われた夏のイヴェント『LIVE JAM』に出演した際のライヴ録音盤です。

バックを担当した新日本フィルハーモニー・オーケストラと、ナイアガラ・レッキング・クルーの演奏が6曲。
そして、大滝詠一のヴォーカル曲が10曲(メドレーもあり)の全16曲。
真夏の夕暮れの夢のようなナイアガラ・サウンドと、大滝詠一のなんともふくよかなヴォーカルが堪能できる約62分。

『ナイアガラ・トライアングルVol.2』の中の曲や薬師丸ひろ子へ提供した「探偵物語」、「すこしだけやさしく」が聴けるのもうれしいところです。

<ディスク2>は『EACH Sings Oldies from NIAGARA CONCERT』。
大滝詠一が行ったライヴにおいて洋楽オールディーズをカヴァーした曲を集めたものです。
伊集加代子らをコーラスに従えたフリートウッズ風のほんわかハーモニーものと、バンドをバックにしたロックンロールものが両方聴けます。

<ディスク3>は大滝詠一の動いている所を見ることができるDVD。
1977年『ファースト・ナイアガラ・ツアー』を記録した貴重な映像です。
28歳11カ月の若き大滝詠一を見て、女性ファンが増えるのではないでしょうか。

それから、初回盤のみのブックレットを眺める楽しみ。
今回はまさに楽しみが4倍です。森 勉


2019年3月18日(月) 東京ビートルズ 「プリーズ・プリーズ・ミー」

大滝詠一初のライヴ盤『NIAGARA CONCERT'83』、遂に出ます!

3月21日発売ですが、3月19日(火)昼過ぎ入荷することになりました。
大滝さんのコンサートでの歌声、本当に素晴らしいです!乞うご期待!!

さて、ずっと生産中止になっていたCDが突如再プレスされ入ってくることがあります。
最近では、長らくメーカー在庫切れとなっていた大滝詠一関連のこのCDが再入荷しました。

東京ビートルズ『meet the 東京ビートルズ』
(国内CD 厚家羅漢(大瀧詠一)による解説付 VICL-35870 1,143円+税)

GSブームが爆発する直前、ビートルズ旋風巻き起こる1964年。
漣健児による日本語詞でビートルズをカヴァーしていた4人組、東京ビートルズ。

彼らが当時シングルEP盤でリリースした計4曲収録。
「抱きしめたい」、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、「ツイスト・アンド・シャウト」。
厚家羅漢(大瀧詠一)、高田文夫、野村義男、黒沢進による解説がブックレットに記載されています。

なお、このCDの宣伝文句として<大瀧詠一プロデュース>との文面も見受けられますが、大滝詠一が編曲を担当したのではなく、彼が中心となりビクターから1990年代に初CD化した、という意味合いです。森 陽馬


2019年3月17日(日) トゥーツ・シールマンス 「ベ・ベ・クレオール」

ハーモニカ&ギター奏者のトゥーツ・シールマンスは、様々なレーベルから作品を発表しています。

今日は1974年4月オランダで録音され、キーノート・レコードから発表されたアルバムを紹介したいと思います。
(キーノートはその後、タイムレスのサブ・レーベルであるライムツリーへ権利が移ります。)

トゥーツ・シールマンス『トゥー・ジェネレーションズ』
(国内CD 期間限定価格盤 UVJZ-10196 980円+税)

トゥーツの代名詞的なゆったりソング「ブルーセット」再演ヴァージョンも入っていますが、このアルバムは全体的にアグレッシヴなハーモニカ・プレイを聴くことができます。

ギターのフィリップ・カテリーンをはじめ、このセッションに参加したミュージシャンが50歳を越えたトゥーツを刺激する何かを持っていたんだろうと思います。

2曲目「ベ・ベ・クレオール」は、ジャズ/ロック・テイストの演奏をバックに、トゥーツ・シールマンスがハーモニカを吹きまくるオリジナル曲です。森 勉



2019年3月16日(土) Vladimir Cetkar 「Joyride」

ギター・マガジン2019年4月号は<シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち>特集。
(リットー・ミュージック 907円+税)

松任谷由実、吉田美奈子、山下達郎他シティ・ポップ名盤で聴ける、松原正樹、松木恒秀、鈴木茂、村松邦男、山下達郎のカッティング・ギター・プレイを、作品の背景を掘り下げながら紹介しています。
1970年代鈴木茂の写真を使った表紙もイイですね。

さて、最近リリースされた新譜でギターの鳴りが印象的だった1枚を。

ヴラディミール・チェトカー『Going Home』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 吉岡正晴氏による解説付 PCD-24809 2,400円+税)

1977年マケドニア共和国生まれ、ニューヨーク拠点に活動中の男性ミュージシャン、ヴラディミール・チェトカー。
2013年末発売『Heavenly』(
2014年1月26日今日のこの1曲で紹介)から約5年ぶりとなるスタジオ録音3作目。

ハイセンスで洗練されたグルーヴはそのままに、よりメロディアス、心地良い音感も増した仕上がり。

今日のこの1曲はジョージ・ベンソンを現代流にアレンジしたようなクールなキラー・インスト②「Joyride」を。
カッティング・ギター好きは4曲目「Jagula」も聴きものですよ。 森 陽馬


2019年3月15日(金) The Beach Boys 「Caroline No」

3月15日は、2007年当店新店舗オープン日であり、マイク・ラブの誕生日でした。

そんな記念日に、(書籍)『ブライアン・ウィルソン自伝』(日本語版)が遂に発売!
(DU BOOKS 翻訳:松永良平 3,000円+税)

生い立ちや1960年代スタジオ・ワークの話もありますが、2015年公開映画『ラヴ&マーシー』で描かれたメリンダさんとの出逢いとそれ以降の話も多く、2012年再結集ツアーや映画『ラヴ&マーシー』を実際に見た話、ニューヨークでバリー・マン夫妻&キャロル・キングと偶然会った話など、興味深く楽しんで読むことができました。

松永良平さんによる日本語訳も読みやすいですね。
ビーチ・ボーイズ・ファンは是非チェックしてみてください。

<「神のみぞ知る」はあのアルバムの最高の曲かもしれないけど、ぼくがいちばん好きな曲は「キャロライン・ノー」になるだろうね。>『ブライアン・ウィルソン自伝』より

その「Caroline No」を今日のこの曲に。森 陽馬


2019年3月14日(木) Le SuperHomard 「Paper Girl」

<フランスの(ステレオラブ+セイント・エティエンヌ)×ハイ・ラマズ!> 日本盤帯より

同じく帯記載の<ポール・ウェラーが昨年(2018年)のベスト・ソングのひとつに選出した「ブラック・ダイヤモンド」も収録!!>というコメントがあっては聴かずにはおれません。

ル・シュペール・オマールは、タヒチ80と昔から交流があるクリストフ・ヴァイヤンを中心としたフランス男女5人組バンド。
スペインのElefant Recordsから2018年に発表した1st『Medow Lane Park』の日本盤が2019年2月リリースされました。

ル・シュペール・オマール『メドウ・レーン・パーク』
(国内CD 日本語解説付 初回盤のみ特製CD封入 AW-043 2,600円+税)

ハイ・ラマズを彷彿とさせる流麗なストリングス・インストを交えたドリーミー&サイケなエレクトロ・ガール・ポップ♪、といった感じでしょうか。

ウェラーがイチオシの「Black Diamond」も良いですが、私は「Paper Girl」という曲を激オシしたいと思います。

ワクワク感を煽るデジタルなビートに、キュートな女性ヴォーカル、明るいメロディーのアレンジにふんわり香る60'sポップス。
エレ・ポップは苦手かもという方にも是非聴いていただきたい1曲です!

初回には、日本オリジナル特製CDが付いています。
タヒチ80のグザヴィエ・ボワイエがヴォーカルで参加した音源など全6曲が収録されています。東尾沙紀


2019年3月13日(水) ニック・デカロ 「Under The Jamaican Moon」

レコード・コレクターズ2019年4月号が入荷。
今号の第一特集は<大滝詠一 NIAGARA CONCERT '83>。

3月21日発売となるこの大滝詠一初のライヴ盤、3月19日(火)昼過ぎ入荷することになりました。
記事を読んでいて楽しみになってきましたね。

あと、今回のレココレで読み応えあったのが<トミー・リピューマの仕事>特集。
松永良平氏による<トミー・リピューマの仕事 プロデュース・アルバム100選>等、とても勉強になりました。

当店でも大プッシュ中『トミー・リピューマ・ワークス』を手にした方、もしくはトミー・リピューマの名前をご存知でない方も、「この名作もトミー・リピューマが手掛けたんだ!」と目に鱗だと思われます。
よろしければ、是非ご覧ください。

ちなみに、数多いトミー・リピューマプロデュース作の中で、僕が一番好きな1枚はコレ。

ニック・デカロ『イタリアン・グラフィティ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15147 1,714円+税)

トミー・リピューマの古くからの盟友であったニック・デカロ。1974年発表名作アルバム。

デヴィッド・T・ウォーカー、ハーヴィー・メイスン、バド・シャンク等の名ミュージシャンによるバック演奏が素晴らしいのはもちろんのこと、アルバム全体の空気感というか、音の雰囲気がとっても心地良いんですよね。

肌触りの良い毛布で包まれているような、そんな多幸感ある全10曲中から、スティーヴン・ビショップとリア・カンケルによる共作曲「Under The Jamaican Moon」(ジャマイカの月の下で)を今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年3月12日(火) マッコイズ 「嘘はイヤ」(If You Tell A Lie)

マッコイズは60'sアメリカン・ビート・グループの中でも忘れられないグループのひとつです。

1965年「ハング・オン・スルーピー」が大ヒットした頃、メンバー4人中一番年上で、リーダーでありヴォーカルとギターを担当していたリック・デリンジャーはまだ18歳になったばかりでした。

若いバンドらしい勢いが魅力でした。
このCDはそんな彼らのシングル・ヒット8曲を中心に、アルバムの中の佳曲も含めた全22曲収録ベスト盤です。

マッコイズ『ハング・オン・スルーピー ~ベスト・オブ・マッコイズ』
(国内CD 日本語解説:萩原健太 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 EICP-837 1,700円+税)

大ヒット「ハング・オン・スルーピー」をはじめ、「フィーヴァー」、「カモン・レッツ・ゴー」等のヒットに加え、ビーチ・ボーイズ風な「ミスター・サマー」、ビートルズ・テイストを感じる「セイ・ドーズ・マジック・ワーズ」、ローリング・ストーンズ「黒くぬれ」風な「ドント・ウォリー・マザー」など、彼らが好きな先輩グループをうまくサウンドに取り入れた楽曲も収録されています。

今日の1曲は、1966年のシングル「アップ・アンド・ダウン」のB面曲だった「嘘はイヤ」(If You tell A Lie)を。
ポップでなんとも言えない良いメロディーの曲です。
この曲を作ったのは、若いマッコイズを支えたプロデューサー・チームでもあったボブ・フェルドマン、ジェリー・ゴールドスタイン、リチャード・コッテラーの3人でした。

12年ほど前、タヒチ80のグザヴィエ・ボワイエが、アックス・リヴァーボーイ名義で出したアルバムの中にこの曲のカヴァーが入っていたことを思い出します。なかなか良いカヴァーでしたよ。森 勉


2019年3月11日(月) The Last Detail 「You're Not Mine」

雨や晴れの日を繰り返しながら、新しい季節へと移り変わっていくこの時期。
お天気の良い日もあまり良くない日でも心地良く聴けるフォーキー・ポップなこの作品が最近のお気に入りです。

ザ・ラスト・ディティール『The Last Detail』
(国内CD 日本語解説付 AW-35 2,300円+税)

ラスト・ディティールは、Fugu名義で活動しているフランス人男性ミュージシャン、メディ・ザナドと、ANTIから作品をリリースしているアメリカ/ニュージャージー出身女性シンガーA Girl Called Eddyことエリン・モランによる男女ユニット。
今作はスペインのElefant Recordsから発表された2018年1作目です。

60年代ポップス、70年代シンガー・ソングライター作品、ソフト・ロック、ビートルズなど二人の様々なルーツが垣間見えるメロディアスな楽曲をそれぞれのヴォーカルで聴かせ、美しいハーモニーも披露してくれています。

本日はエイミー・マンを彷彿とさせる歌声と切ないメロディ・ラインがじんわり沁みるエリン作&リード・ヴォーカルの「You're Not Mine」を今日のこの1曲に。
グザヴィエ・ボワイエらタヒチ80のメンバーが参加しています。

メディ作&リード・ヴォーカルの「Places」もポップな名曲!
アルバムの中ではこの1曲がイチオシです。東尾沙紀


2019年3月10日(日) 松永希 「かなたへ」

<松永孝義の音を残したいと立ち上げたプレシャスプレシャスレコーズは、私の出発点になりました。そして素晴らしいミュージシャンの音の記録にもなりました。優しく寛大でユーモア溢れる仲間に支えられてこのアルバムは完成しました。遠くまで届きますように。>松永希『声』セルフライナーより

2012年逝去した名ベーシスト松永孝義氏の妻であり、リングリンクスのヴォーカル、小笠原古謡の歌い手としても知られる女性シンガー、松永希(宮武希)。

以前から交流が深かったアーリータイムスストリングスバンドの今井忍をプロデューサーに迎え、気心の知れたミュージシャン(ロケット・マツ、アンドウケンジロウ、楠均、岡嶋善文)と共に制作したアルバムが遂にリリース。

松永希『声』
(国内CD PPRS-0001 松永希セルフライナー&森泉岳士イラストによるステッカー封入 2,800円+税)

魂が宿る歌、というのはこういう作品のことを言うのだろう。

松永孝義の死後、原マスミ氏が彼女のために書き下ろしたタイトル曲「声」他全10曲。
彼女の瞳の奥に潜む哀しさと優しさが歌を伝って感じとれるのです。

今日の1曲はラスト10曲目「かなたへ」。
松本市にある神宮寺の元住職、高橋卓志氏からお寺での法要のために般若心経をテーマに曲を作ってほしい、という依頼で作られた1曲。柔らかいオーラで心を包んでくれるような暖かくも力強さも感じさせるナンバー。森 陽馬



2019年3月9日(土) INITIAL TALK feat MONDAY MICHIRU 「STAR」(T-GROOVE REMIX)

こちらも待望のリリース!

モダン・ディスコ界で今や世界的に一目置かれる存在となった高橋佑貴によるユニット、T-GROOVE。
単独名義としては初の国内盤が遂に発売されました。

T-GROOVE『コズミック・クラッシュ』
(国内CD 林剛&T-GROOVE本人による解説・歌詞付 VICP-65517 2,400円+税)

2017年発表1st『Move Your Body』(
2018年3月19日今日のこの1曲で紹介)と、2018年12月発表2nd『Get On The Floor』(2019年1月13日今日のこの1曲で紹介)から選りすぐりの楽曲をチョイスし、その別ヴァージョンを収録。
更に新曲「Cosmic Crush」と初CD化リミックス音源も加えた入門編としても最適な1枚です。

今日のこの1曲は、ボーナス・トラックのINITIAL TALK feat MONDAY満ちる「STAR」(T-GROOVE REMIX)を。
MONDAY満ちるの歌声が映えるシティ・ソウル的楽曲に、メロウなフェンダー・ローズが絡むナイス・トラック♪

ちなみに、高橋佑貴は1982年12月3日生まれ(マイケル・ジャクソン『スリラー』が発売された3日後)とのこと。
まさに新世代ですが、彼自身の解説文を読むと、ソウル/ディスコへの深い造詣と愛情を感じます。森 陽馬


2019年3月8日(金) Lucas Arruda 「Onda Nova」

待ってました!
ブラジリアン・メロウ・グルーヴの新星、ルーカス・アルーダ。待望の3作目です。

ルーカス・アルーダ『Onda Nova』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説付 PCD-24816 2,400円+税)

ルーカス・アルーダは1983年ブラジル生まれの男性キーボード奏者/ミュージシャン。
2013年発表1st『Sambadi』(
2013年7月18日今日のこの1曲で紹介)、2015年発表2nd『Solar』(2015年6月27日今日のこの1曲で紹介)はどちらも好評で、店内でかけていると「これ何ですか?」とよく聞かれた傑作でした。

約3年半ぶりとなる今作は、今までと同じくアンドレ・ソロンコを輩出したFavorite Recordingsからリリース。
そして、エヂ・モッタのアルバムにも参加していた兄チアゴ・アルーダとの共同プロデュース作。

AOR的になり過ぎ凡庸な仕上がりを危惧していましたが、彼の持ち味であるメロウなエレピ使いは健在。
グルーヴィーかつハイセンスなブラジリアン・フュージョンはそのままに、AOR的アプローチが施された全10曲。

その中から、“新しい波”の意であるタイトル曲「Onda Nova」を今日のこの1曲に。
約7分30秒の長尺ながら、心地良いウェイヴ(波)が続くかっこいいインスト・ナンバーです。森 陽馬


2019年3月7日(木) 伴瀬朝彦 「水をぶっかけて」

片想い、ホライズン山下宅配便、cooking songs他、CM音楽をはじめアーティストのプロデュースやサポートでも活躍しているシンガー・ソングライター、伴瀬朝彦(ばんせともひこ)。

ソロとしては5年ぶり、2枚目となる新作『エモノ』がリリースされました。
伴瀬朝彦『エモノ』 (国内CD MYRD-128 2,500円+税)

マルチプレイヤーとしての手腕が活かされた一人多重録音の前作『カリハラのうた』(
2014年4月24日今日のこの1曲で紹介)とは異なり、今作にはNRQ服部将典(ベース/チェロ)、みしませうこ(ドラム)、cooking songsのメンバーでもある田島拓(ギター)が参加。シンプルながら絶妙なアンサンブルを聴かせてくれます。

はっぴいえんど然としたタイトル曲「エモノ」、ブルージーな「針と糸」、「ヘイ・ジュード」を想起させるフレーズが印象的な「パラレルストーリー」、ポップな中にフッと影を落とす「哀愁ロボ」、ピアノやチェロの音色が後引く「夢のあと」。
飾らない歌声と独自の世界観を持った詞・楽曲。聴けば聴くほど味が出る伴瀬ワールドが広がっています。

本日は、アメリカ南部ロックの武骨な雰囲気を纏った「水をぶっかけて」を今日の1曲に。
伴瀬さんのさりげないエレピ(?)の音色にも注目です。

お買い上げの方には先着で伴瀬さんの写真を使用した缶バッチ型栓抜きを差し上げています。東尾沙紀


2019年3月6日(水) エヴリシング・バット・ザ・ガール 「ドライヴィング」

発売前2月22日に今日のこの1曲で紹介したトミー・リピューマ作品集が2月27日発売されました。
とても素晴らしい日本編集・独自企画のCDなので、もう一度御案内しておきたいと思います。

『トミー・リピューマ・ワークス』
(国内3枚組CD 解説・歌詞付 WPCR-18138~40 4,500円+税)

トミーの奥様ジルさんのコメントが付いたブックレットには、プロデュースしたアーティストたち<オージェイズ、サンドパイパーズ、クロディーヌ・ロンジェ、ニック・デカロ、ダン・ヒックス、マイルス・デイヴィス、ドクター・ジョン、マイケル・フランクス、ポール・マッカートニー、ダイアナ・クラール、そして良き相棒であったエンジニアのアル・シュミット>との貴重な写真が掲載されています。

解説には各曲毎のミュージシャン・クレジットも記されているので、このドラムスは、このギターは、このサックスは誰?と思った時に見ればわかるようになっているのもうれしいところです。

とにかく選曲がいい、曲の並びがいい、リマスターされた音がいい。
そして、当たり前ですが、トミー・リピューマにプロデュースされた1曲1曲の楽曲が素晴らしい。

3枚組CDに全45曲、1965年の初ヒットとなったプロデュース作品から2017年の遺作となった作品まで、聴き応えのある曲がずらり。

個人的な好みにスパッとはまったのが曲の並びです。
ジョージ・ベンソン「ブリージン」~マイケル・フランクス「淑女の想い」、デオダート「ラヴ・アイランド」~ジョアン・ジルベルト「ス・ワンダフル」、スティーヴン・ビショップ「愛の贈りもの」~ラーセン=フェイトン・バンド「訪問者」、マイルス・デイヴィス「「TUTU」~クラウス・オガーマン&マイケル・ブレッカー「夜の翼」など、曲順の妙も感じられるコンピレーションCDなのです。

今日のこの1曲はディスク3の6曲目に入っているエヴリシング・バット・ザ・ガール「ドライヴィング」。
トレイシー・ソーンの物憂げな声のバックに、オマー・ハキムやマイケル・ブレッカーを配すなんてトミー・リピューマ・マジックです。
この曲の次にアズテック・カメラが入っているのもグッときた流れです。

イギリス人ミュージシャンのプロデュースにも手腕を発揮したトミー・リピューマのセンスに脱帽です。森 勉


2019年3月5日(火) 細野晴臣 「僕は一寸・夏編」

「気軽に出来そうだと思ったのは大間違い、これほど難しい作業になるとは・・ (中略)
誰の助けも借りずに「宅録」という手段を選択したのだが、これが大問題だった。」

「70年代の音楽をそのまま現在に置き換えることは困難な作業だ。今の自分ならどうやるか、という命題がスムーズに行ったとは思えない。いくら客観的な視点を持とうとしても、結局自分からは離れられないことを思い知った。」
<細野晴臣『HOCHONO HOUSE』ブックレット 細野晴臣氏自身による解説より>

細野晴臣、待望のアルバムは1973年発表名盤『HOSONO HOUSE』を新レコーディングした作品。
その名も『HOCHONO HOUSE』!

細野晴臣『HOCHONO HOUSE』
(国内CD VICL-65086 3,000円+税 
先着特典ポストカード&当店のみの特典ステッカー

曲順はオリジナルと真逆で、「相合傘」から始まり「ろっか・ばい・まい・べいびい」で終わる流れ。
「パーティー」は1975年10月29日目黒区民センターでのライヴ音源が使われ、「終わりの季節」はインスト。
「CHOO CHOO ガタゴト・アメリカ編」は歌詞を大幅に変更、と随所に創意工夫が散りばめられています。

今日のこの1曲は、マッスルショールズ録音のようにソウルフルな「僕は一寸 夏編」。
2018年9月アレサ・フランクリンが急逝。そのことを想いながらレコーディングしたそうです。森 陽馬

★先着特典ポストカード&当店のみの特典ステッカーをプレゼント中!


2019年3月4日(月) 杉真理 「平和な人へ」

杉真理、最高傑作!
デビュー40周年(厳密には2019年で42周年)記念作『MUSIC LIFE』は、そんな声も上がるくらい大好評です。

杉真理『MUSIC LIFE』
(国内CD UICZ-4445 3,000円+税 
当店のみの先着特典バッチ付

竹内まりやへの提供曲セルフ・カヴァー「Dear Angie~あなたは負けない」(竹内まりやコーラス参加)、「大丈夫さ」という歌詞が心に残る名曲「コロンブス」他、杉さんらしいポップ・ワールド満載全12曲。
『STARGAZER』(1983)等、80年代名作ジャケットを手掛けた田島照久氏によるアート・ワークもNiceですね。

今日のこの1曲には、2016年急逝した村田和人さんへ捧げた8曲目「平和な人へ」を。

「ありがとう、そしてみんな愛してます」
村田さんがよく口にしていた言葉や曲名等を歌詞に織り込み、村田サウンドの要であった山本圭右によるエレキ・ギターがフィーチャーされた、まさに♪夏を連れてくる♪涙の爽快チューンです。森 陽馬


2019年3月3日(日) ブライアン・アダムス 「All Or Nothing」

ブライアン・アダムスの新作が発売になりました。
2017年発売ベスト盤を挟み『ゲット・アップ』(
2015年10月19日今日のこの曲で紹介)から約3年半ぶり。
14作目となるオリジナル・アルバム『Shine A Light』。

ブライアン・アダムス『シャイン・ア・ライト』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICP-1191 2,600円+税)

2014年発表カヴァー・アルバムに携わっていたボブ・ロックが半数以上の曲で共同プロデュースを務めている他、タイトル曲「Shine A Light」をエド・シーランと共作していたり、熱い愛の歌「That's How Storong Our Love Is」をジェニファー・ロペスとのデュエット等話題の共演も交えつつ、今作もポップで爽快でロックンロールなナンバーをたっぷり聴かせてくれます。

「Shine A Light」、「All Or Nothing」、「Don't Look Back」...
ロック・ファンは思わず反応してしまいそうな曲名中から、AC/DC的なギターリフで切り込んでいくオリジナル曲「All Or Nothing」を今日のこの1曲に。

本編最後には、シン・リジィのカヴァーで知られるアイルランド民謡「Whisky In The Jar」に加え、日本盤ボーナス・トラックとして、デイヴ・エドモンズのヴァージョンが有名な「I Hear You Knockin'」カヴァーが収録されています。東尾沙紀


2019年3月2日(土) リトル・ミルトン(ギター:レジー・ヤング) 「Whenever You Come Around」

アメリカという国はとても広大な土地なので、東西南北、国の色々な場所に録音スタジオがあります。

スタジオにそれぞれ座付きのような形でミュージシャンがいて、その人たちが奏でる音がその土地のスタジオの特徴になっていくことが多くあります。

今日はそんなスタジオ・ミュージシャンをフィーチャーしたCDを紹介したいと思います。

レジー・ヤング『セッション・ギター・スター』
(国内仕様CD ACE原盤36ページ写真満載ブックレット 宇田和弘氏の日本語解説付 MSIG-1260 3,100円+税)

メンフィスやナッシュビルのスタジオでセッション・ギタリストをしていたレジー・ヤングが参加した楽曲が全24曲収められています。
彼のギター・プレイは決して派手なものではないのに、その曲を見事にサポートして楽曲の価値を高めているプレイばかりです。

1960~70年代を中心に、1956~2010年までの音源で、ビル・ブラック・コンボ、ボビー・ブライド、ソロモン・バーク、ジェイムス・カー、ダスティ・スプリングフィールド、ジャッキー・デシャノン、J.J.ケイル、マール・ハガード、ウェイロン・ジャニングス、ナタリー・マーチャントなどの楽曲で個性的なギター・プレイを聴くことができます。

今日のこの1曲はどの曲にしようか迷っています。
ジョー・テックス「チキン・クレイジー」ではチキン・ピッキングが聴きものだし、エルヴィス・プレスリーの曲ではエレクトリック・シタールが聴けたり、ドビー・グレイの大ヒット曲「ドリフト・アウェイ」では必殺フレーズのオンパレードだったり、うしろ髪を引かれますが、決めました!

23曲目リトル・ミルトン「「ホエンエヴァー・ユー・カム・アラウンド」。
声良し、歌良し、曲良し、そしてレジーのギター良し。

レジー・ヤングは1936年12月12日生まれ、残念ながら今年2019年1月17日に心不全のため82歳で亡くなってしまいましたが、長い年月に渡って印象的なフレーズを紡ぎ出し続けたギター職人レジー・ヤングよ、永遠に。森 勉


2019年3月1日(金) エゴ・ラッピン 「裸足の果実」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベント、
RECORD STORE DAY

2019年4月13日(土)開催、アンバサダーは高橋幸宏さん! 発売予定タイトルも本日発表されました。

スマホやネットで音楽を気軽に楽しめる時代ですが、レコードで聴くからこその良さもありますよね。

例えば、7インチEPに入っている3分の曲。
聴く側は3分で聴き終わりますが、作り手はその3分のために何時間・何日、もしくは何カ月をかけているもの。
レコード針を落として聴くと、その作り手の苦労が伝わってくる感じがするんです。

ふくよかな音質、そして、曲の重みが増すという点が僕にとってのアナログの魅力かな。

さて、RECORD STORE DAY 2018アンバサダーだったエゴ・ラッピンが新曲をアナログEPで発売しました。

EGO-WRAPPIN'『裸足の果実/Shine Shine』
(国内EP 完全限定盤 TFKC-38034 1,200円+税)

テレビ東京系ドラマ『フルーツ宅配便』オープニング・テーマ曲「裸足の果実」。
アフロとカリプソを合わせたようなホーン&リズム・アレンジ、中納良恵の歌声が最高にかっこいい!
この曲が収録されたアルバムもCDとLP5月22日発売が決まっています。森 陽馬


2019年2月28日(木) Bob Dylan 「Make You Feel My Love」

河津桜を先日観に行きました。

TVや新聞などでは毎年見ていましたが、現地で実際に見るのは初めて。
想像よりも長い区間に渡って川沿いに花開いており、菜の花も一部で咲いていて壮観でした。

その桜の下では露店もたくさん出ていて多くの人で賑わっています。
観光客、近隣の学生達や車いすのお年寄りまで朗らかな笑顔で桜を眺めていました。

その情景を見渡していたら、昔一緒に桜を見た友人や亡くなった祖母の顔を想い出しました。
桜が美しいのはもちろんですが、見て何かを心に感じること、それが大切なのかな、と気付かされましたね。

音楽も同じで、歌や演奏、ジャンルで選別し楽しむだけでなく、その音楽を聴いて感じることが大事だと思うのです。

家族や友人の懐かしい表情、あの日見た景色、喜びや哀しみ、心に揺れる想い。
人それぞれの想い出があるのと同様、様々な音楽があり、各々好みの音を見つけてもらいたいと願っています。

終日雨が降った今日のこの1曲は「雨が君の顔に~」という歌い出しのボブ・ディラン「Make You Feel My Love」を。

1997年発表アルバム『Time Out Of Mind』収録曲。
2019年2月公開映画『七つの会議』主題歌として使われ、日本のみの限定アナログ盤も発売中です。森 陽馬

ボブ・ディラン『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』
(国内EP 完全限定ブルーカラー盤 解説・歌詞・対訳付 SIKP-6 1,852円+税)


2019年2月27日(水) 竹内まりや 「Heart To Heart」

竹内まりやデビュー40周年記念企画、RVC時代のリマスター&ボーナス・トラック追加での再発第4弾です。

竹内まりや『Miss M』
(国内CD ライナーノーツ:能地祐子 BVCL-943 1,852円+税)

このアルバムは1980年12月5日にLPレコードとして発売されました。
A面はデヴィッド・フォスター&ジェイ・グレイドン(彼らも1980年に日本では大評判となったアルバム『エアプレイ』を発表していました)をはじめ、TOTOのメンバーであるジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイト、スティーヴ・ルカサーが参加したL.A録音サイド。
B面は鈴木茂、岡沢章、高水健司、島村英二、そして当時のライヴではバックを務めていた青山徹、清水信之、中西康晴、野口明彦が参加した東京サイド、という構成でした。

収録全9曲中4曲が英語詞という攻めた内容。
「SEPTEMBER」、「不思議なピーチパイ」とヒットを続けた女性シンガーの新しいアルバムとしては、彼女自身もスタッフも冒険心だけではない音楽的資質があったからこその聴き応えを感じる作品になったのだろうと思います。

今日はL.A録音からの1曲。
ロジャー・ニコルスの曲に竹内まりやが日本語詞をのせた美しいバラード「Heart To Heart」。

なお、ボーナス・トラックは『Miss M』に入っている「二人のバカンス」、「Secret Love」、「Sweetest Music」、「Farewell Call」のライヴ録音が収められています。4曲とも1981年8月25日中野サンプラザでの音源です。森 勉


2019年2月26日(火) 寺尾紗穂 「心のままに」

当店がデビュー時から応援している女性シンガー・ソングライター、寺尾紗穂。
2019年2月中旬韓国のライヴ会場で販売した自主制作盤CDを当店でも販売させていただくことになりました。

寺尾紗穂『君は僕の友達』
(2,000円+税)

自身のコーラスを重ね再録音された1曲目「楕円の夢」。
神々しいまでの素晴らしい仕上がりです。聴きもの!

宮城のわらべうた③「こけしぼっこ」、大阪の手毬唄④「一でよいのは」、沖縄民謡⑤「安里屋ユンタ」。
そして、オリジナル曲②「君は私の友達」、⑥「心のままに」含めた全6曲収録。

今日のこの1曲は、ラスト6曲目「心のままに」を。

<深い愛、名付けられない愛を鼻歌のように歌えたなら>
毅然としながらも揺れる心が表れた歌と、それに寄り添う伊賀航のベースラインに胸が締め付けられる1曲。

冬にわかれての2人(伊賀航、あだち麗三郎)も参加しています。森 陽馬

通販コーナーに掲載しました。
直接メールorお電話でもお気軽にお問合せくださいませ。


2019年2月25日(月) The SEARCHERS 「It's In Her Kiss」

サーチャーズは1960年代中期にヒット曲を量産し、その後も長く活動を続けたリヴァプール出身グループです。

ビートルズ同様、人気が出る前はドイツ/ハンブルグのスタークラブなどで武者修行をしていました。
1963年に「スウィーツ・フォー・マイ・スウィート」がイギリスでNo.1を獲得。
1964年「ピンと針」、「ドント・スロー・ユア・ラヴ・アウェイ」(心がわりはやめてくれ)もNo.1。
その他「シュガー&スパイス」、「ホエン・ユー・ウォーク・イン・ザ・ルーム」、「グッバイ・マイ・ラヴ」、そしてアメリカで大ヒットとなった「ラヴ・ポーションNo.9」(恋の特効薬)など、ビートルズに次ぐリヴァプール出身の人気者でした。

当時彼らのレコードを発売していたのは、イギリスのパイ・レコード。
そこにいたトニー・ハッチが初期の彼らをうまくプロデュースし、いいサウンドを作っていました。
サーチャーズは自分達では曲を作らなかったのですが、選曲が良かったですね。
そんな所にもトニー・ハッチが貢献していると思います。

現在、彼らはイギリスで2019年1月から3月31日までの予定で『フェアウェル・ツアー』を敢行中。
そんなこともあり、最新編集の2枚組ベストCDが発売されました。

The SEARCHERS『The Farewell Album ~the Greatest Hits & More』
(輸入2枚組CD BMG UK BMGCAT302DCD 12ページブックレット付)

全50曲収録、チャート・ヒットはもちろん、アルバムの中の佳曲も収められています。

今日のこの1曲はディスク2の8曲目にひっそりと入っている「イッツ・イン・ハー・キス」を。
この曲は別名が「シュープ・シュープ・ソング」。1964年ベティ・エヴェレットのベスト10ヒットのカヴァーです。

サーチャーズは1964年『エド・サリバン・ショー』出演時、この曲を歌い、それは1965年になってから日本でも放送されました。
クリス・カーティス(ジャケット写真の一番左の人)がドラムスを叩きながら、ファルセットで歌う姿とこの曲のカッコ良さが忘れられません。森 勉


2019年2月24日(日) John Mellencamp 「Eyes On The Prize」

2019年2月24日(日本時間25日)は第91回アカデミー賞授賞式。

作品賞は『ローマ』、『グリーンブック』、『ボヘミアン・ラプソディ』の争いと評されているようです。
Netflix発メキシコが舞台の『ローマ』、黒人ピアニスト実話『グリーンブック』、日本でも大ヒット『ボヘミアン~』。
世相が反映されることの多いアカデミー、どうなるでしょうかね。

さて、映画関連ニュースで2018年末僕がビックリしたのは、メグ・ライアン婚約の報でした。
青春時代に甘い想い出を作ってくれた女優さんが56歳にして再婚、ということで驚いていたら、その相手がなんと、ジョン・クーガーことジョン・メレンキャンプ(67歳)だということで2度ビックリ!
(ちなみにメグ・ライアンは2回目、ジョン・メレンキャンプは3回目の結婚だそう)

そのジョン・メレンキャンプ、近年カバーした楽曲等編集したアルバムを2018年末リリースしています。

John Mellencamp『Other People's Stuff』
(輸入CD Republic Records/Universal 602567995548)

ジャニス・イアン作「To The River」(1993)から始まり、スティーヴィー・ワンダー作「I Don't Know Why I Love You」(2003)まで、彼らしいアメリカン・ロックな歌&アレンジで楽しめる全10曲収録。

今日のこの1曲は、オバマ政権時の2010年ホワイトハウスにて歌われた「Eyes On The Prize」。
トラディショナル・ソング「Gospel Plow」、「Hold On」、「Keep Your Hand On The Plow」等楽曲を基に派生し、様々なミュージシャンによって1950~60年代公民権運動時から歌われているフォーク・ナンバーです。

このCDに収められているのは、2010年ホワイトハウスでのライヴではなく新録音ヴァージョン。
アメリカの様々な社会問題への想いがこの新緑に込められています。森 陽馬


2019年2月23日(土) Reality Club 「Elastic Hearts」

爽やか&キャッチーなインディー・ポップ from インドネシア♪

紅一点ヴォーカル、ファティア・イザッティを中心としたジャカルタ拠点の5人組バンド、リアリティ・クラブ。
2017年に発表された1stが日本デビュー盤として今週リリースされました。

リアリティ・クラブ『ネヴァー・ゲット・ベター』
(国内CD 歌詞付 LIIP-1535 2,300円+税)

全編英語詞によるポップな楽曲は、何も知らずに聴くとインドネシアから出てきたバンドだとは想像できません。

彼等がどんな音楽が好きなのかわからないのですが、UKやUSのインディー・ポップやギター・ポップがお好きな方は、1曲目の「Elastic Hearts」を聴いただけでビビッと反応してしまうのではないのでしょうか。

男女ツイン・ヴォーカルと、メロディの雰囲気は、個人的にマジック・ナンバーズを想起させます。

当店でも人気の同郷ミュージシャン、イックバル、モンド・ガスカロに続いて注目したいバンドです。東尾沙紀

2019年2月22日(金) ジョエル・クリスティー 「シー・ザット・ガール」(トミー・リピューマ・プロデュース作)

日本独自企画の聴き応えあるコンピレーションが2月27日に発売されます。

『トミー・リピューマ・ワークス』
(国内3枚組CD 全45曲 解説・歌詞付 WPCR-18138 4,500円+税)

1960年代から活動を始め、2017年3月に亡くなるまで名プロデューサーとして数々の名作を生みだしたトミー・リピューマの足跡を振り返る大変意義のあるコンピレーションだと思います。

ジョージ・ベンソン『ブリージン』、マイケル・フランクス『スリーピング・ジプシー』、スタッフのファースト・アルバム、デオダート『ラヴ・アイランド』、ラーセン・フェイトン・バンドの1st、2ndアルバムなど、AOR/フュージョンのベストセラーを次々と生み出したワーナー時代中心にたっぷり全45曲。

その他、サンドパイパーズ、クリス・モンテス、クロディーヌ・ロンジェ、ロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズでソフト・ロック・テイストをうまく表現したA&Mレーベル時代、シーウインド、マーク=アーモンド、マイルス・デイヴィス、ドクター・ジョン、エヴリシング・バット・ザ・ガール、アズテック・カメラをプロデュースした作品も本CDに収録されています。また近年のポール・マッカートニー、ダイアナ・クラールもきちんと押さえてあります。

あと、レアものとしては1965年インペリアル・レーベルからシングルとして発売されていたオージェイズ「リップスティック・トレイセス」と、ジョエル・クリスティー「シー・ザット・ガール」の2曲。
トミー・リピューマって、この頃からいい曲をプロデュースする才能があったんですね。

今日のこの1曲は、世界初CD化「シー・ザット・ガール」を。
バリー・マン&シンシア・ワイル作品、うれしいCD化です。

このCDは、トミー・リピューマの奥様ジル・リピューマ公認の日本企画CDです。
発売は2月27日。もうしばらくお待ちください。森 勉



2019年2月21日(木) Cecile McLorin Salvant 「Visions」

第61回グラミー賞、ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバムを受賞した1枚。

Cecile McLorin Salvant(セシル・マクロリン・サルヴァント)『The Window』
(国内仕様CD 日本語解説付 KKE-83 2,315円+税)

セシル・マクロリン・サルヴァントはハイチ人の父とフランス人の母を持つ1989年米国マイアミ生まれの女性シンガー。
2010年デビューし、『The Window』が5作目のオリジナル・アルバム。
今回の受賞で、なんと3作連続グラミー受賞という快挙を成し遂げました。

今作はポール・サイモン2018年作『In The Blue Light』にも参加しているピアニスト、Sullivan Fortnerとのデュオ。
彼のピアノはプログレッシヴで、セシルの表現力溢れる歌声と共にいかにもジャズらしい熱を感じさせます。

ただ、曲によっては歌唱の抑揚が激しくアクの強さも感じるので、好みは分かれるかもしれませんね。

今日のこの1曲は、スティーヴィー・ワンダーのカヴァー①「Visons」を。森 陽馬



2019年2月20日(水) John Hiatt 「All The Way To The River」

アメリカの大地、力強さ、おおらかさ、そして自由な心。

この人の歌を聴くとそれを感じることができるのです。

1952年生まれ、2019年でソロ・デビュー45年目を迎えるアメリカン・ロック・シンガー、ジョン・ハイアット。
2018年末に発売されたオリジナル・アルバム『The Eclipse Sessions』も心に響く作品でした。
(輸入CD NEW WEST RECORDS NW6452)

以前の作品にも関わっていたピアニスト、Kevin McKendreeがプロデュースを担当。
Yates McKendreeが弾くギター含め、ジョン・ハイアットの慈愛に満ちた武骨な魅力をうまく引き出しています。

今日のこの1曲は②「All The Way To The River」を。
ブルース・スプリングスティーン1980年名曲「River」を想起させるアレンジとフレーズにグッときました。森 陽馬



2019年2月19日(火) Jackson Browne 「Your Bright Baby Blues」

2月18日天辰保文トーク・イベントTalking Manリトル・フィート特集。
たくさんのご来場ありがとうございました。

リトル・フィート『セイリン・シューズ』は1972年発売当時国内盤はリリースされていなかったため、天辰保文さんは海外から船便で取り寄せたそうです。
その届いたレコードの封を切った時に感じた異国の香り。
針を落として感じた乾いた熱風のような印象を語っていただいたのがとても心に残りましたね。

なお、リトル・フィートのメンバー/ローウェル・ジョージが参加した曲も色々紹介していただきました。
その中から今日のこの1曲、ジャクソン・ブラウン「Your Bright Baby Blues」
(国内CD ジャクソン・ブラウン『プリテンダー』(1976) 解説・歌詞・対訳付 WPCR-80299 1,400円+税)

僕は『プリテンダー』を大好きなアルバムと公言していましたが、この曲のギター・ソロがローウェル・ジョージだったということを恥ずかしながら知りませんでした。(不勉強で申し訳ございません!)

ハイウェイを行ったり来たりし現実逃避をしながら、いつまでたっても自分自身からは逃げ出せず苦悩する一人の男が、心を許せる人へ助けを求めるこの歌「Your Bright Baby Blues」。
妻の自殺を経て当時心に傷を負っていたジャクソンの歌であると同時に、ローウェルの心の歌でもあったのかも、と感じました。森 陽馬


2019年2月18日(月) Tobi Legend 「Time Will Pass You By」

映画『ノーザン・ソウル』を鑑賞してきました。

1970年代イギリス北部、労働者階級の若者たちが熱狂し、その後の英国ミュージシャンに影響を与えた音楽ムーヴメント、“ノーザン・ソウル”。

退屈な日常を吹き飛ばすかのように週末クラブへ出掛けては、DJが回す1960年代のレアなソウル・ナンバーに合わせ夜通し踊り明かす...。
友情、恋、ドラッグ、レコード収集、ダンスに明け暮れる若者たちを描いた音楽青春映画です。
海外では2014年に公開された作品が、2019年2月から日本の劇場で上映されています。

劇中で流れるのは殆ど知らないレアな曲ばかり!
でも主人公たちと一緒にダンス&手拍子したくなってしまう軽快で気持ち良いナンバーばかりでした。
ポップスにしても、ソウルにしてもこんな良い曲が埋もれているとは...奥が深い世界ですね。

当時ティーンネイジャーだったエレイン・コンスタンティン監督の原体験を反映させつつ、当時のクラブの空気感やレコードショップの雰囲気(試聴機コーナーが新鮮でした!)、ファッション、ノーザン・ソウルがどういうムーヴメントだったのか、がこの映画を観て感じとることができました。

掲載ジャケットは、CD2枚にレアなノーザン・ソウル・クラシックをたっぷり52曲収録した『キープ・ザ・フェイス・ザ・ベスト・オブ・ノーザン・ソウル』。
(国内CD 解説・全曲の歌詞・対訳付 SICP-4071 2,700円+税)

物語の大事なシーンで印象的に使われるTobi Legend「Time Will Pass You By」をはじめ、♪2・4・6・8・10♪のカウントが耳に残るShirley Ellis「Soul Time」、Billy Butler「Right Track」、Larry Williams&Johnny Watson「Too Late」など、劇中で流れるナンバーがいくつか収録されています。東尾沙紀



2019年2月17日(日) Little Feat 「Long Distance Love」

天辰保文氏にミュージシャンの魅力を語っていただくトーク・イベント<Talking Man>。
2月18日(月)行うVol.12はリトル・フィート特集です。

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2019年2月18日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.12 リトル・フィート特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山 当店地下)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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2019年で結成50年、ローウェル・ジョージが1979年急逝して40年となるロック・バンド、リトル・フィート。
天辰氏がセレクトする楽曲を聴きながら、奥深い魅力を存分に楽しみたいと思っております。
よろしければ武蔵小山へふらりとお越しくださいませ。

さて、リトル・フィート楽曲中から、味わい深い沁みるナンバーを今日のこの1曲に。
1976年発表5thアルバム『ラスト・レコード・アルバム』から、ローウェル・ジョージ作「Long Distance Love」。

リトル・フィート『ラスト・レコード・アルバム』
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 WPCR-12617 2,095円+税)

豪放のようでいてナイーヴなローウェルの心情を表したミディアム・バラード。
ローウェル・ジョージトリビュート・アルバム『ROCK AND ROLL DOCTOR』(1997)では、サザンオールスターズ桑田佳祐がこの曲をカヴァーしています。森 陽馬


2019年2月16日(土) テデスキ・トラックス・バンド 「I'm Gonna Be There」

デレク・トラックスとスーザン・テデスキによる最強ギタリスト夫婦中心のバンド、テデスキ・トラックス・バンド。

2016年発表作『Let Me Get By』(
2016年1月31日今日のこの1曲で紹介)から約3年。
ライヴ盤『live From The Fox Oakland』を挟み、4作目となるスタジオ録音アルバム『Signs』が発売されました。

テデスキ・トラックス・バンド『Signs』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1203 2,500円+税)

12人編成バンド・メンバーの個性を活かしながら、デレク自身も持ち味のギター・ソロを随所に発揮。
今までの路線はそのままに、程好くまとまった1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲はドイル・ブラムホールⅡが共作&ギター参加した2曲目「I'm Gonna Be There」。

スティーヴィー・ワンダー「He's Misstra Know It All」(邦題「いつわり」。『Innervisions』収録曲)を彷彿とさせる後半のコーラスが印象的。

なお、今作のCDは他アーティストの近作に比べ音圧が低く、同じヴォリュームでかけると音が小さく感じます。
それだけ音域の幅を持たせた作りになっているので、ヴォリューム・レベルを各々の好みで調整し、サウンドの奥行きを楽しみたい作品ですね。森 陽馬



2019年2月15日(金) イーヴィ・サンズ 「Any Way That You Want Me」

チップ・テイラーが作り、トロッグスが1966~1967年にかけてイギリスのヒット・チャートへ送り込んだヒット曲「Any Way That You Want Me」は当時から好きで、今でも久し振りに聴くと、やっぱりいいね、と思ってしまう曲です。

その曲をアメリカでヒットさせたのは今日紹介するイーヴィ・サンズです。
(エヴィー・サンズ、と昔は表記されていました。)

1969年全米チャートでは最高位53位でしたが、17週間もチャートインし、しぶといスマッシュ・ヒットとなりました。
日本のラジオ局ではほとんど耳にすることはなかったように思いますが、FENでは時々流れていました。
その時は、「あっ、これってトロッグスが歌っていたあの曲だ!」という程度の興味しかなかったので、レコードを探したりはしませんでした。

その後1970年代半ば、銀座・数寄屋橋のハンターで、イーヴィ・サンズのアメリカ盤を見つけ、タイトルもズバリだったので即買いした想い出がある盤です。

1970年に発表されたそのアルバムが2018年3月に最新リマスターされ紙ジャケット仕様で発売されていますので、忘れないうちに紹介しておきたいと思います。

イーヴィ・サンズ『エニー・ウェイ・ザット・ユー・ウォント・ミー』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 UICY-78605 2,667円+税)

プロデュースはチップ・テイラー&アル・ゴルゴーニ。
イーヴィの声は顔に似合わず低めのけだるい雰囲気を醸し出していて、なんともいい感じなんです。森 勉



2019年2月14日(木) 大橋トリオ 「Fragments」

2007年デビュー時から、良質な作品を作り続けている男性シンガー・ソングライター、大橋トリオ。
2018年2月発売『STEREO』から1年、新作オリジナル・アルバム『THUNDERBIRD』をリリースしました。

大橋トリオ『THUNDERBIRD』
(CD DVD付 RZCD-86735 4,700円+税/Blu-ray付 RZCD-86736/CDのみRZCD-86737 3,000円+税)

2018年はアナログ盤にハマり、ツアー先のレコード店を廻って中古レコードを色々聴いたそうです。
その影響もあり、アナログ的な質感に回帰しながら、新味もミックスさせた仕上がりの1枚。

Tik Tok『グランピング編』CMソング④「S・M・I・L・E・S」、メナード企業CMソング⑧「Natural Woman」他、70年代的な温もりが伝わってくる全10曲。

今日のこの1曲は、CHARM PARKが英語詞を担当している⑤「Fragments」を。

2018年12月にはメジャーデビューも果たしたCHARM PARK。(
2018年12月5日今日のこの1曲にて紹介)
彼が手掛けたこの曲の歌詞には、大橋トリオの過去楽曲タイトルがたくさん散りばめられています。
大橋トリオの現ツアー・メンバーでもある彼の大橋トリオ愛が伝わってくる美しい1曲ですね。森 陽馬



2019年2月13日(水) イ・ランと柴田聡子 「Run Away」

シンガー・ソングライター、文筆家、イラストレーター等マルチな顔を持つ韓国の女性アーティスト、イ・ラン。
最新作『がんばれ!メロディー』の発売を3月に控える柴田聡子。

共に1986年生まれで、声や楽曲の雰囲気もどことなく近く、毒っ気がチラチラと見え隠れするお二人のコラボ作が発売されました。

イ・ランと柴田聡子『ランナウェイ』
(国内CD 全6曲入 歌詞対訳付 初回生産限定盤 SDCD-041 1,600円+税)

2016年11月、2人で7か所をまわる日本ツアーを敢行。
今作はそのツアーで披露した共作曲「Run Away」をはじめ、ツアー翌月に録音したセッション音源を収録。

アコースティック・ギターでのごくシンプルな演奏に、日本語、韓国語、英語を交えた詞、素朴なメロディ、相性の良いハーモニー...仲の良い友達同士がじゃれ合いながら作ったようなリラックスした空気が漂います。
最後に収録された「Run Away」ピアノ・インストverもあったかな雰囲気で良い感じです。

ブックレットには、ツアーの事、友人の事、お互いの事などが綴られた、それぞれのエッセイも掲載。
エッセイといえば、イ・ランさん2018年著書『悲しくてかっこいい人』が日本メディアにも取り上げられ話題ですね。
(2019年2月2日朝日新聞には寺尾紗穂さんによる書評が掲載されました。来週には韓国のイベントで共演も。)

角度で画がかわるレンチキュラーカードもオマケ(?)で付いています。東尾沙紀



2019年2月12日(火) ORIGINAL LOVE 「ゼロセット」

よくぞこれだけの素晴らしいアルバムを作ってくれた!と歓喜したくなる傑作。

ORIGINAL LOVE、ビクター移籍第1弾(メジャー・リリースは約12年ぶり!)。
約4年ぶりとなる18枚目のオリジナル・アルバム『bless you!』が本日入荷しました。

ORIGINAL LOVE『bless you!』
(初回5000セット限定フォトブック付 VIZL-1527 4,000円+税/通常CDのみVICL-65123 3,000円+税)

木暮晋也、真城めぐみ、小松シゲル、村田シゲ、冨田謙のライヴ・メンバーに加え、小松秀行、佐野康夫、村田陽一といった過去名作に参加していた名ミュージシャン、そして現在飛ぶ鳥を落とす勢いのPUNPEE、長岡亮介、角銅真実など新世代ミュージシャンも参加。

新たな挑戦と冒険をブレンドしながら、ORIGINAL LOVEとしての軸は全くブレず。
現代の空気にもビンビン響くフレッシュな楽曲に感動すら覚えます。

いつの日よりも今、現在を肯定する前向きな人生讃歌「ゼロセット」。
長岡亮介によるギター・ソロ、弦一徹のストリングスは、『RAINBOW RACE』ジャケットで舞う鳥の如く、聴く者の心を開放し羽ばたかせる力を感じます。森 陽馬


2019年2月11日(月) ミンディ・グレッドヒル 「Icarus」

東京では早朝、雪が舞うように降りました。
明け方の雪は幻想的で、寒いながらも美しい光景でしたね。

そんなドリーミーな雰囲気にピッタリな女性シンガー新譜オススメ盤。

ミンディ・グレッドヒル『Rabbit Hole』
(国内CD 歌詞付 VSCD-9833 2,300円+税)

アメリカ/カリフォルニア出身1981年生まれの女性シンガー・ソングライター、Mindy Gledhill。
2012年発表『ANCHOR』(アンカー)は当店でもロングセラーを記録。
今作『Rabbit Hall』は通算6枚目となる2019年発表オリジナル・アルバムです。

心地良いメロディー&サウンドで奏でられるアコースティックなファンタジー・ポップ♪
可憐な彼女の歌声がとってもステキな1枚。

心が躍る②「Boo Hoo」、⑤「Lines」もGoodですが、今日のこの1曲はセンチメンタルな⑩「Icarus」を。森 陽馬


2019年2月10日(日) 大滝詠一 「オリーヴの午后」(ライヴ)

2019年3月21日発売される大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83』の先行試聴会&試写会が先週行われました。
ありがたいことにお声をかけていただき、いち早く貴重な音源と映像を見聴きしてまいりました。

所は東京市ヶ谷ソニー・ミュージック六番町ビルの一室。
約1時間ほどの間、ナイアガラ・ワールドに酔いしれることができました。

まず前半はCD音源。
1983年7月24日西武ライオンズ球場で行われた<LIVE JAM>での大滝詠一のパフォーマンスを30分程堪能。
大滝のヴォーカルと大滝組レッキング・クルーのリズム・セクション、そして新日本フィルハーモニー・オーケストラの共演は臨場感たっぷりの音で残されており、聴いているだけで感動ものの音でした。

ちなみにこの日のバック・ミュージシャンはドラムスに島村英二、ベースに長岡道夫、エレクトリック・ギターは徳武弘文(鈴木茂、村松邦男は珍しく欠席)、アコースティック・ギターに吉川忠英、石川鷹彦、安田裕美、加藤達雄、キーボードに中西康晴、難波弘之、国吉良一、パーカッションに川瀬正人、鳴島英治、浜口茂外也、斉藤ノブ、コーラスに伊集加代子、鈴木宏子、和田夏代子、コンピューター・プログラムに松武秀樹という布陣でした。

それから初回盤のみに付いている『EACH Sings Oldies from NIAGARA CONCERT』というCDから2曲を聴くことができました。このCDは大滝詠一が1976年から1981年にかけて行ったコンサートで歌った洋楽オールディーズ曲を集めたというなんともナイアガラチックな選曲の1枚なのです。試聴会では聴けませんでしたが、1966年大滝17歳時の「イエスタデイ」も収録されています。

そして、ラストは大きめのスクリーンで、初回盤に付いている『THE FIRST NIAGARA TOUR 1977/6/20渋谷公会堂』DVD映像を約30分全部試写。

衝撃の動く大滝詠一(28歳11カ月)!
日本コロンビア・レコードで当時制作されたナイアガラ・レーベルプロモーションのためのこの映像がお茶の間のテレビで見れるようになるとは・・・。
大滝ファンでステージを観たことがない方はもちろんのこと、観たことがある方も必見です。
シリア・ポールも布谷文夫も出演しています。

特典CDとDVDは初回限定盤にしか付いていませんので、くれぐれもお買い漏らしのないように。森 勉

★掲載ジャケットは「オリーヴの午后」収録『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』。


2019年2月9日(土) Jimmy Webb 「All I Know」

「In 1995, when I sat down at the piano at McClear Studio in Toronto I was a little damaged.
I was going through a trying divorce and probably drinking too much.」 Jimmy Webb 2018
(ジミー・ウェッブ『Ten Easy Pieces - The Deluxe Edition』ブックレット記載文章の冒頭部分より抜粋)

Jimmy Webb『Ten Easy Pieaces - The Deluxe Edition』
(輸入CD Friday Music FRM-52826)

「Wichita Lineman」、「Galveston」、「By The Time I Get To Phoenix」、「Macarthur Park」、「Didn't We」、etc...。
ジミー・ウェッブが自作曲を弾き語り軸にセルフ・カヴァー、Fred Mollinプロデュースによる1996年発表名作。

2010年にも再発されていますが、その盤とは違うボーナス・トラック(「Galveston」、「Worst Thet Could Happen」、「Up Up And Away」、「I Was Too Busy Loving You」のデモ)を追加収録し2018年末再CD化されました。

何故に今作は、悲哀と慈愛が入り混じったようにかくも切なくそして美しいのか?
その答えが、彼の言葉(録音当時、離婚問題に苦悩していたのでしょう)にあるのかもしれません。

今日のこの1曲は聴く度に感動が増している、1973年アート・ガーファンクルへ書き下ろした「All I Know」を。
ジミーの深味ある歌声、Pat Perezによるソプラノ・サックスが入るこのセルフ・カヴァーも僕は大好きです。森 陽馬


2019年2月8日(金) Leyona 「I Know」

はっぴいえんど「風をあつめて」カヴァーで話題を集めたのは2001年。
その後も活動を続け、2019年でデビュー20周年を迎えた実力派女性シンガーLeyona。

<レイドバックしたサウンド・アレンジにパンチの効いたソウルフルな歌声>
というイメージが強かったのですが、2018年12月発表最新作『SMMR』は今までと雰囲気がちょっと違います。

Leyona『SMMR』
(国内CD DDCZ-2225 2,500円+税)

モダン・ディスコ/ハウスDJプロデューサーとして活動しているTAAR(ター)がプロデュースを担当。
ペトロールズのベーシスト三浦淳悟が楽曲共作等で参加し、アーバンなシンセ入りソウル・ポップな仕上がり。
Leyonaのヴォーカルも全体的にスムースな印象です。

今日のこの1曲はディスコ・ブギーなグルーヴィー・ポップ・チューン⑥「I Know」を。
彼女の個性的な歌声がグルーヴ感あるサウンド&曲調に合っていますね。森 陽馬



2019年2月7日(木) THE LOCH NESS MOUSE 「By Piccadilly Station I Sat Down And Wept」

ノルウェーのプリファブ・スプラウト!?と2016年2月3日の今日のこの1曲コーナーで紹介して約3年。

プリファブをはじめ、エヴリシング・バット・ザ・ガール、ブルー・ナイルなど80'sUKポップやネオアコに影響を受けたサウンドを奏でる男女ヴォーカル中心6人組、ザ・ロッホ・ネス・マウス。
最新作『THE LOCH NESS MOUSE Ⅱ』がリリースになりました。

ザ・ロッホ・ネス・マウス『THE LOCH NESS MOUSE Ⅱ』
(国内CD セルフ・ライナーノーツ・歌詞・対訳付 PCD-24804 2,400円+税)

活動歴は意外にも長く、2019年でデビュー20周年。
今作は新曲と日本未発売の過去作品から選ばれた楽曲の再録で構成されたアルバムとなっています。

スタイル・カウンシルのメンバーでポール・ウェラーの元奥様の名前がタイトルにつけられた新曲「Dee C.Lee」。
日本語の台詞が入るプリファブ風ナンバー「A Name For 2002 (Komorebi)」。
ボーナス・トラックとして「The Sound Of Crying (with Tenant From Zero)」(プリファブ・スプラウト)、「Overnite」(スクリッティ・ポリッティ)のカヴァー2曲が収録されています。

そして、本編にもカヴァーが1曲。
彼らのライヴ・レパートリーだったという、トレイシー・ソーン「By Piccadilly Station I Sat Down And Wept」。

オリジナルは2007年発表ソロ2nd『Out Of The Woods』収録のバラードを良いアレンジでカヴァーしています。
素敵なギター・ソロを披露しているロードリ・マースデン(スクリッティ・ポリッティのキーボーディスト)のゲスト参加も嬉しいところです。東尾沙紀


2019年2月6日(水) ローウェル・ジョージ 「Find A River」

天辰保文氏を迎え、当店地下アゲインにて不定期に行っているトーク・イベント、Talking Man。
2月18日に行う第12回目の特集がリトル・フィートに決まり、その関連作品を最近よく聴いています。

リトル・フィート(Little Feat・・・小さな偉業)というバンドが結成されて2019年で50年。
そして、中心人物だったローウェル・ジョージが1979年急逝してから40年。

聴き込むにつれ奥深い不思議な魅力に改めて気付かされますね。

今日のこの1曲は、ローウェル・ジョージが1979年発表した唯一のソロ作から。
ローウェル・ジョージ『Thanks I'll Eat It Here』(イート・イット・ヒア 特別料理)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17435 1,143円+税)

アラン・トゥーサン作「What Do You Want The Girl To Do」、リトル・フィート名作3rd『Dixie Chicken』にも収録されている「Two Trains」等、ニューオリンズ色濃い楽曲が楽しめる1枚。

その中にあって、フレッド・タケットが提供した「Find A River」。
ローウェルのイノセントな心が乗り移ったような神聖な心持ちにさせられる美しいナンバー。

ヴァレリー・カーターも1998年カヴァー作(現在『The Way It Is』CDに追加収録)で取り上げています。森 陽馬

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2019年2月18日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.12 リトル・フィート特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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2019年2月5日(火) Orleans 「Dance With Me」(オムニバスCD『本日のおすすめ』より)

『本日のおすすめ』という言葉&このジャケット、ですが料理レシピではありません。

<本日のおすすめ>は、スターダスト・レビュー根本要と名ギタリスト佐橋佳幸によるユニット名なのです。

逗子海岸の海の家兼ライヴハウス音霊(OTODAMA)でのイベントを機に2010年結成。
多忙な2人ですが、影響を受けた洋楽&邦楽の名曲をカヴァーするコンセプトでライヴを行っています。

このCDは、2人が影響を受けカヴァーした楽曲のオリジナルを収録した洋楽コンピレーション。

根本要&佐橋佳幸プレゼンツ『本日のおすすめ』
(国内CD 根本&佐橋による対談付 解説:天辰保文 WPCR-18153 2,315円+税)

オーリアンズ「Dance With Me」、スリー・ドッグ・ナイト「Joy To The World」、モンキーズ「Daydream Believer」、ラズベリーズ「Let's Pretend」、モーリス・ホワイト「I Need You」、ボストン「More Than A Feeling」、イエス「Roundabout」、グランド・ファンク・レイルロード「Footstompin' Music」、シールズ&クロフツ「Summer Breeze」、マリア・マルダー「Midnight At The Oasis」、ザ・バンド「Ophelia」、ジェイムス・ブラウン「I Got You」、パーシー・スレッジ「When A Man Loves A Woman」、ジミー・クリフ「Many Rivers To Cross」、という2人の青春を彩った全14曲。

今日のこの1曲は、1975年ビルボード・シングル・チャート6位のヒット曲、オーリアンズ「Dance With Me」を。
ハイトーンなヴォーカル、そして楽曲最後で聴けるアコースティック・ギターの奏も美しい名曲。
村田和人さんもこの歌をカヴァーしていましたね。森 陽馬


2019年2月4日(月) カーティス・メイフィールド 「Move On Up」

自宅のCD棚を久々に整理したら、同じCDが色々出てきました。

意図して買っている場合はいいのですが、気付かぬうちに同じCDがダブっているのはショックですよね。

まあでも、自分にとってその作品がそれだけの魅力・求心力がある、ってことですから。
棚に入れたままにしておくのではなく、頻繁に出して聴いてあげないといけませんね。

ということで、僕のCD棚にダブってあったこの1枚。
カーティス・メイフィールド『CURTIS』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27702 952円+税)

名コーラス・グループ、インプレッションズを脱退し、ニュー・ソウルの旗手となったカーティス・メイフィールド。
公民権運動・様々な社会問題を背景に、愛と団結をテーマにした1970年発表ソロ1stアルバム。

R&Bアルバム・チャート1位となった今作にはポール・ウェラー他多くの人がカヴァーした「Move On Up」が収録。
シングル・カットもされていますが、9分に迫るこの長尺アルバム・ヴァージョンが最高にかっこいい!!

彼のメッセージが込められた「Move On Up」はベスト盤とかではなく、このアルバムで聴きましょう。森 陽馬


2019年2月3日(日) ポール・ウェラー 「May Love Travel With You」

ポール・ウェラーが2018年1月に来日公演を行って気付けば1年が経ちました。
5月に還暦を迎え、新作『True Meanings』を9月発売と、2018年は嬉しい&おめでたい話題の多かった年でした。

そしてまたまた嬉しいリリースのニュースが♪

新作発表後の2018年10月11日、12日に、ロンドンにあるロイヤル・フェスティバル・ホールで行われたライヴ音源&映像が2019年3月発売になります。

タイトルは『アザー・アスペクツ -ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・フェスティバル・ホール』。
(国内盤は3月27日発売 2CD+DVD 4,800円+税)

2900人が収容できるホールでの、いつものバンド・メンバーとオーケストラを従えた豪華なコンサートです。

最新作の楽曲を中心に、「Wild Wood」、「You Do Something To Me」、ザ・ジャムの「Boy About Town」や「Private Hell」、スタイル・カウンシルの「A Man Of Great Promise」などが盛り込まれた全25曲。

最新作はストリングスを取り入れた美しいアレンジが印象的だったので、久々のライヴ盤とても楽しみです。
DVDにはコンサートのフル映像に加え、リハーサル風景やインタビューなどが収録予定とのことです。東尾沙紀


2019年2月2日(土) ビートルズ 「ドント・レット・ミー・ダウン」

先日2019年1月30日は、50年前の1969年ロンドンのアップル・ビル屋上でビートルズが人前で久し振りにライヴを行った日なんです。

人前と言っても屋上ですから、アップル・ビルの近くにいた人でも音はすれども姿は見えずといった状態で、映画『レット・イット・ビー』を見る限り、極少数の人が近隣ビル屋上からビートルズの姿を確認できたくらいだったようです。
しかしビートルズと同じ空間というか音が良く聴こえなかったとしても、近くにビートルズのメンバーがいて今演奏しているという興奮は味わってみたかったものです。50年も経った今ではもう夢の中で体験するか妄想するしかありませんが...。

とにかくこの屋上での演奏が初めて映画を観た時から好きで好きで大好きなんです。

寒風吹くロンドンの1月30日ビル屋上、寒かったと思います。
条件が悪い中での演奏は、メンバーにとって満足のいくものでなかったと思いますが、ファンとしてはそんな所も含めていとおしくて、いとおしくて...。

ということで、ペット・サウンズ・レコード店内では1月30日午後9時から1時間ほど、ビートルズ屋上ライヴ50周年記念ということで、その関連音源を店内で流していました。
どうして午後9時かというと、東京とロンドンは時差があり、東京の方が9時間進んでいるということなんですね。
屋上ライヴはランチタイムを狙って始まったらしいので、東京の午後9時はロンドンの昼12時頃だったわけです。

今日のこの1曲は、その屋上ライヴ・シーンが観れる『ビートルズ1+』から「ドント・レット・ミー・ダウン」を。
(デラックス・エディション 国内1CD+2ブルーレイ UICY-77527 9,800円+税)

なんと、映画『ロード・オブ・ザ・リング』を監督したピーター・ジャクソンが映画『レット・イット・ビー』のために撮影された長時間に渡る映像を再編集するというニュースが伝わってきました。これに関しては後日またここで。森 勉


2019年2月1日(金) リンダ・ロンシュタット 「Hurt So Bad」

昨日からうって変わり、アメリカ西海岸のような青い空が広がった月替わりの本日。

ウエスト・コースト永遠の歌姫、リンダ・ロンシュタットの1980年ライヴ音源が公式発売されました。
彼女はパーキンソン病を患い歌手活動を引退したため、ファンにとってはうれしい新リリースです。

リンダ・ロンシュタット『ライヴ・イン・ハリウッド』
(国内CD ジョン・ボイランによる解説日本語訳・歌詞・対訳付 WPCR-18147 2,400円+税)

1980年4月24日HBOテレビ番組のためのコンサート、ハリウッドのテレビジョン・センター・スタジオでの録音。
Dan Dugmore、Bob Glaub、Russell Kunkel、Danny Kortchmar、Kenny Edwards、Billy Payne、Wendy Waldman、更にPeter Asherも参加。

「Blue Bayou」、「Desperado」等スローも好きですが、パンチの効いた「Hurt So Bad」を今日のこの1曲に。

「Hurt So Bad」(邦題:涙がいっぱい)は1980年発表『MAD LOVE』(激愛)に収録のテディ・ランダッツォ作。
リンダのシャウトに呼応し、泣き叫びたい心情を表現したようなダニー・コーチマーによる激情ギター聴きもの!

なお、今回の商品化は彼女のマネジメントをしていたジョン・ボイランがリンダの海賊盤を手にしたのがきっかけ。
様々な縁でそのマスターテープを発掘できた経緯がライナーノーツに記されています。森 陽馬


2019年1月31日(木) 細野晴臣 「ただいま」

「失われて初めて気づくことがある。
東京から失われたものの本質は情緒だと気がつき、自分はその失われた情緒に憧れるのだ。」(細野晴臣)

東京新聞に『私の東京物語』という連載があり、2019年1月21~28日の間、細野晴臣氏が寄稿。
古き良き東京の想い出と共に記されていたのが上記の言葉だ。

武蔵小山駅前も再開発で情緒が失わつつある。
本日1月31日で、地元民に長く愛されてきた中華井門が閉店。
何年後になるかわからないが、その場所にも40階建てマンションが建築されるらしい。

今日のこの1曲には、変わりゆく東京の街を横目に見るジャケットが印象的な名作『HOSONOVA』から。
(細野晴臣『HOSONOVA』 2011年発表国内CD VICL-63777 3,000円+税)

星野源2010年発表1stアルバム『ばかのうた』へ、細野晴臣が楽曲提供した「ただいま」。(作詞は星野源)
細野氏の情緒溢れる歌声と演奏が楽しめるセルフ・カヴァーを。

なお、『私の東京物語』記事には、冒頭の言葉に続き以下文面も記されている。

「そして今、時とともに再び忘れ去られた情緒は、自分にとってはとても大事なこととして、音楽表現の核心になりつつあるのだ。」(細野晴臣)
森 陽馬



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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