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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2017年3月25日(土) Geyster 「When Love Breaks Down」(プリファブ・スプラウト・カヴァー)

今月中旬発売になった、渡辺亨さん最新著書『プリファブ・スプラウトの音楽 永遠のポップ・ミュージックを求めて』が評判ですね。

お客様から読み応えがあって面白かったとの感想もお聞きし、早く自分も読みたい!と思いつつ、引越の片付けが一段落した後の楽しみにしようと思っています。

書籍発売と同じ頃、プリファブ・スプラウト「When Love Breaks Down」のカヴァーが収録された、ガイスターの新作『With All Due Respect』が日本先行でリリースされました。
(国内CD 金澤寿和監修・解説 PCD-24605 2,400円+税)

ガイスターは99年に男女デュオとしてスタートし、現在はガエル・ベンヤミンのソロ・プロジェクトとして活動しているフランス発AOR/ポップ職人。

ディスコ調①「Easy」に始まり、女性コーラスを交えたメロウな「Emily」や、エレピ・ソロが聴きものの「Higher Lands」など、ソウル色の強いAORや80s好きな方にオススメです。

そしてアルバム最後を締め括るのは、プリファブ・スプラウトのカヴァー。
『スティーヴ・マックイーン』収録名曲を、エレピを主体としたシンプルなアレンジが洒落ています。東尾沙紀


★PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2016年ベスト・アルバム、選出いたしました。
(上記リンク先のコラムー・コーナーに掲載)


2017年3月24日(金) Young Rascals 「Good Lovin'」(モノラル)

3月20日全国の民放ラジオで放送された特別番組「We Love Radio」。
皆さんお聴きになったでしょうか?

『山下達郎と星野源のラジオ放談』というタイトルで各放送局・同内容1時間のオンエアーでした。
楽しい放送でしたね。

トークの合間に、「ラジオでかかった衝撃の1曲コーナー」や、この番組でしか聴けないスタジオ・ライヴ音源があったりと、音楽的にもトーク的にも実の多い番組だったと思います。
ラジオの重要性と楽しさも多くの人々に伝わったのではないでしょうか。

星野源がかけた阪神タイガースのオマリー選手による「六甲おろし」が大きな話題になっているようですね。
天下の珍盤・奇盤好きの山下達郎を前に、この曲を選んだ星野源の大胆さに脱帽です。
(サンデー・ソングブックの珍盤・奇盤特集でも、オマリーはまだかかっていない曲でした)

山下達郎が選んだのは、ヤング・ラスカルズ(1968年からヤングが取れてラスカルズ表記になります)。
1966年全米No.1ヒット「グッド・ラヴィン」。

ロックン・ロールの醍醐味を感じる直球ど真ん中という選曲。
気持ち良かったですね。

そんなラスカルズが発表したシングル盤A面・B面すべてを収録したCDが出ました。

The Rascals『The Complete Singles A's & B's』
(輸入2枚組CD 全47曲 Real Gone/RHINO RGM-0518)

1965年から1972年にアトランティックとコロンビア・レーベルから発表された全シングル曲を収録。
シングルということで、ほとんどの楽曲はオリジナル通りのモノラル・ヴァージョン。

「グッド・ラヴィン」を番組でかけた時、山下達郎が力説していたモノがこのCDで聴けます。

なお
「We Love Radio」の放送はラジコのタイムフリーで3/27まで聴けますので、是非お聴きになってみてください。森 勉


2017年3月23日(木) Bobbi Boyle 「Rain Sometimes」

昨日紹介したボビイ・ボイル。
世界初CD化された2ndアルバム『シングス』(オリジナルは激レア!)も取り上げておきましょう。

ボビイ・ボイル『ボビイ・ボイル・シングス』
(国内CD 長門芳郎氏による日本語解説付 MZCF-1336 2,400円+税)

1970年発表今作は、1967年発表1stほどソフト・ロック・アレンジではなく、ジャジーかつしっとりと聴かせる1枚。

ジョージ・ハリスン作「Something」、キャロル・キング作「No Easy Way Down」、バカラック作「I'll Never Fall In Love Again」、ブレンダ・ハロウェイ作「You've Made Me So Very Happy」、ウイ・ファイヴやヤングブラッズのヒットで知られるディノ・ヴァレンテ作「Get Together」等、通好みな選曲を落ち着いた雰囲気で楽しめます。

今日のこの1曲はラスト8曲目「Rain Sometimes」。

ナンシー・ウィルソンの歌唱でも知られるアーサー・ハミルトン作。

ゆったりと間をとったピアノ、上品なヴィブラフォンの音色。そして情感豊かな彼女の歌声。
じんわりと沁みる、隠れた<雨>名曲ですね。森 陽馬


2017年3月22日(水) Bobbi Boyle 「Spring Can Really Hang You Up The Most」

風は肌寒いものの、春らしい陽気になってきましたね。

青い空を店内から眺めながら、昼間に最近よく聴いているお気に入りの1枚。

ボビイ・ボイル『ア・デイ・イン・ザ・ライフ (+2)』
(国内CD 日本語解説付 ボーナス・トラック2曲追加 MZCF-1335 2,400円+税)

Bobbi Boyleは1931年アメリカ/ボストン生まれの女性ジャズ・ピアニスト/シンガー。
60年代ロサンゼルスへ拠点を移し、Encino Recordsから1967年発表した1stアルバムが今作です。

ジミー・ウェッブ作フィフス・ディメンションで有名な「Up Up And Away」(ビートでジャンプ)で幕を開け、同じくジミー・ウェッブ作「By The Time I Get To Phoenix」(恋はフェニックス)、ロジャ・ニコ名曲「Love So Fine」、バカラック作「This Girl's In Love With You」などをゴキゲンなアレンジでカヴァー。

Ron Anthony(G)、Chris Clark(B)、Chuck Piscitello(Dr)という無名のバック・メンバーながら、ジャジーかつポップな楽曲アレンジ及び演奏は素晴らしいの一語。

ジャズ・ヴォーカルというより、ソフト・ロック好きの方へ大推薦したい作品ですね。

今日のこの1曲はジャッキー&ロイの名唱でも知られる「Spring Can Really Hang You Up The Most」。
軽快に、そしてクールに、なおかつ心地良いキラーチューン♪

ちなみに、「Sad Old World」、「Everybody's Talkin」がボーナス・トラックとして追加収録されています。森 陽馬


2017年3月21日(火) ビーチ・ボーイズ 「サーファー・ムーン」

小山台高校脇の道に1本だけある早咲きの桜。林試の森にある早咲きの桜。
どちらも散り始めていますが、普通の桜の開花がもうすぐというニュース(気象庁では3月24日頃とのこと)が伝わってきています。

もうすぐ春といえば、もうすぐ夏も近いということで、今日はビーチ・ボーイズ。

<今日のこの1曲>に、僕としては今年初めてビーチ・ボーイズについて書くような気がしますが、動機は『NIAGARA 45RPM VOX』に入っていた多羅尾伴内楽団によるインスト「サーファー・ムーン」を聴いたことです。

「サーファー・ムーン」は1962年ボブ&シェリに提供したブライアン・ウィルソン初期の名曲と言っていいでしょう。

アメリカではアルバム『サーファー・ガール』に収められていただけでしたが、日本では1964年「夢のハワイ」B面として「サーファー・ムーン」はシングル化されています。

この曲の歌詞に
♪Blame It All On The Surfer Moon♪
というフレーズが出てくるのが気になりますね。

「Blame It On The Bossa Nova」(恋はボサノヴァ)は1963年1月にヒットし始めています。
ボブ&シェリ「サーファー・ムーン」は1962年10月発売ですが人知れずの状態だったので偶然だとは思いますが...。

「サーファー・ムーン」 ~ 「恋はボサノヴァ」 ~ 「恋はメレンゲ」がぐるぐる頭の中を回り出しました。森 勉


2017年3月20日(月) Jens Lekman 「What's That Perfume That You Wear?」

丁度1か月前くらいになりますが、渋谷クラブ・クアトロでトラッシュキャン・シナトラズ×サニーデイ・サービスのカップリング・ライヴを観ました。

先手のサニーデイは胸が掻き毟られるような熱い演奏。
トラッシュキャンの方は彼らのあたたかい人柄が伝わる心地よいメロディ&ハーモニーの連続。

両バンドとも生は初体験だったのですが、またこの組み合わせでツアーをしてほしいなぁと思いました。

トラッシュキャンのフロントマン、フランシス・リーダーの声がお好きな方にオススメ♪
スウェーデンの男性シンガー・ソングライター、イェンス・レークマンが4年半ぶりの新作『LIFE WILL SEE YOU NOW』をリリース。(輸入CD SC339)

4作目となる今作では、ベン・ワット『ヘンドラ』やトレイシー・ソーンの近作を手掛けたイワン・ピアソンを共同プロデューサーに迎え、サンバやブラジル、ディスコなどをアレンジに取り入れた仕上がり。
これまでの彼のちょっと切ない作風とはまた違った、とてもポップな作品になっています。

トレイシー・ソーンとの共作&コーラスで参加した「Hotwire The Ferris Wheel」、名パーカッション奏者ラルフ・マクドナルド「The Path」をサンプリングしたリード・トラック「What's That Perfume That You Wear?」ほか、彼のしっとりとした歌声が活きるアコースティックな楽曲も聴きものです。
(同じ北欧のアーティスト、ディラン・モンドグリーンの声にも似ていますね。)

ボーナストラック4曲をダウンロードできるコードが付いた国内盤(HSE-6378)も4/5発売予定です。東尾沙紀


2017年3月19日(日) The Dynamics 「We Found Love」

ノーザン・ソウル/甘茶スウィート・ソウル・ファン狂喜!

デトロイト発60~70'sソウル/ヴォーカル・フループ、ダイナミックスの再発CDが出ました!

The Dynamics『Lights Out』
(輸入CD PLAY BACK Record PBR-8510)

60年代中期RCA時代の「I Need Your Love」、「You Make Me Feel Good」から、1969年メンフィス録音名盤1stアルバム全曲、更に1977年Columbiaからリリースされたレアスウィート貴重EP音源まで、黒汁タップリの美味なところをギッシリ詰め込んだ全20曲編集盤。

今日のこの1曲は、山下達郎サンデー・ソングブックでも昔かかった究極の甘茶ソウル「We Found Love」。
1977年コロンビア・レーベルから7インチリリースされたミディアム・メロウ・キラーチューン♪

この1曲が聴けるだけでも買いですね。森 陽馬



2017年3月18日(土) マイクロスター 「She Got The Blues」

PET SOUNDS RECORD2016年ベスト殿堂入りの名盤、マイクロスター『SHE GOT THE BLUES』。

限定アナログ盤が2017年5月24日発売決定いたしました!

<2017年5月24日発売>
・(LP)マイクロスター『SHE GOT THE BLUES』
(国内LP HCR9674 3,200円+税)

2017年に入っても大ロングセラー中の素晴らしい1枚。
アナログ盤で聴きたい!という方も多かったと思います。

収録曲はCDと同じですが、B面(6~10曲目)をアナログで聴いてみたかったんですよね。

高瀬康一デザインによる各曲毎のジャケットやブックレットがアナログ盤ではどのように表現されているのか?
LP用の帯も付くそうなので楽しみです。

今日のこの1曲は、シングル化はされていないアルバム中の大名曲「She Got The Blues」。

もうちょっと聴きたい、というところでフェイドアウトしてしまいますが、そうなってしまったのもLP化されることを想定し製作した(B面の収録時間が長くなり過ぎないようにした)所以だとか、、、?!

まあとにかくも、「She Got The Blues」をアナログで聴けるシアワセ♪
お早めにご予約ください! 森 陽馬

通販コーナーにてご予約受け付けております。当店オリジナル特典も検討中!


2017年3月17日(金) カルメン・マキ 「デラシネ」

カルメン・マキさんが近年ライヴで披露している新曲「デラシネ」が、アナログ・シングル盤で3月22日発売。

カルメン・マキ『デラシネ』(c/w 「望みのない恋 ~挿入朗読詩「波の音」~」
(国内EP glax-001 1,500円+税)

スーマー『ミンストレル』&『泥水は揺れる』も手掛けた桜井芳樹(ロンサム・ストリングス)がプロデュースを担当。

椎野恭一(dr)、西嶋徹(b)、清水一登(p)、桜井芳樹(g)をバックに、マキさんの魂宿った歌声が心奥まで響きます。

B面には、寺山修司「波の音」の朗読を曲間に挿入した「望みのない恋」を収録。
(作詞:ガルシア・ロルカ/日本語詞:長谷川四郎、作曲:桜井李早)

一般流通はしない限定盤で、ライヴ会場及び一部店舗のみの販売ですが、当店でも取り扱いできることになりました。マキさんの“現在(いま)”をアナログ盤でお聴きになってみてください。森 陽馬

★通販でもお買い求めいただけます。


2017年3月16日(木) 大滝詠一 「青空のように」(モノ&カラオケ)

アナログ・シングル盤が9枚、その全18曲を収録したCD、そして16ページブック・レットをBOXに収めた『NIAGARA 45RPM VOX』が本日入荷しました。

(9EP+CD『NIAGARA 45RPM VOX』 4,500セット完全限定盤 SRKL-3041 19,800円+税)

発売日設定は3月21日ですが、今日から店頭出ししていいとのことなので、予約していただいた方々、取りに来ていただいてOKですよ。
予約していないという方には、若干ですがキャンセル分など含め今なら在庫ありますのでお早めに、、、。

シングル盤は9枚中5枚が当時市販されたもの。
その他の4枚は一般人は見たことも触ったこともないプロモーション・オンリー盤を復刻したものになのです。

今日はその中から「青空のように」プロモ盤を。

市販ジャケに『DJ Copy Only~MONAURAL~NOT FOR SALE』のシールが貼ってあるマニア垂涎の一品。

ナイアガラの白レーベルがまぶしい、、、。
A面モノラル・ミックスもいいですが、B面インスト・ヴァージョンもエコーの塩梅、カスタネットの鳴り具合、サイコーです。アレンジは山下達郎&多羅尾伴内。森 勉


2017年3月15日(水) Diane Renay (ダイアン・リネイ) 「Billy Blue Eys」

ひさしぶりに60'sガール・ポップ・コンピCDの紹介です。

オーストラリアのティーンズヴィルというレーベルから出ている編集盤CD『GIRLS ON 45 Vol.4』。
(輸入CD Teensville TV1018)

副題に『26 Girl Groups, Girlie Pop And Soulful Ladies 1962-1967』とあるように、いかしたガール・ポップが全26曲収録されています。

内容はかなりレアなものが集められていて、初めて耳にした曲が多いのですがイイ曲ばかり。
60'sガール・ポップの奥深さに今さらながら舌を巻いてしまいますね。

何曲か注目曲を、、、。
4曲目と23曲目に入っているキャロル&シェリー。
1965年MGMのシングルですがこのキャロルさん、後のキャロル・ベイヤー・セイガー。
1970年代後半にソロ・アルバムを出した頃はかなりハスキーなお声でしたが、この頃はまだかわいいキュート・ヴォイス。曲もなかなかいい出来。

マーガレット・マンドロフの9曲目はシンシア・ワイル&ラス・タイトルマン作のバラード。
15曲目はなんと日本で1965年人気爆発していたエミー・ジャクソン。
「涙の太陽」ではなく、第2弾「夢見るマイ・ボーイ」が選ばれています。

その他、ガール・ポップ・ファンには楽しめる曲がたっぷり入っています。

今日のこの1曲に選んだのは、ナイアガラ・ファンにオススメの11曲目。
「ネイビー・ブルー」で有名なダイアン・リネイが、MGMに移籍して発表した「Watch Out, Sally」(涙のサリー)にカップリングされていた「ビリー・ブルー・アイズ」という曲です。

大滝さんがどんな風にこの曲に影響を受けたかは、『大瀧詠一SONGBOOK2 ~作品集Vol.2』中に入っている曲で各自お確かめください。

ナイアガラの滝つぼには、まだまだ秘密がいっぱいですな。森 勉


2017年3月14日(火) うずまき 「おいのりのうた」

PET SOUNDS RECORDは1981年4月22日武蔵小山駅前にオープン。

2005年1月末駅前開発による立ち退きで一旦閉店後、2005年末から仮店舗にて営業を再開。
2007年3月15日現在の場所に新店舗を再オープンいたしました。

そして、2017年3月15日。移転してきてちょうど10年目を迎えることになります。

本当にたくさんのお客様皆々様のおかげだと、ありがたい気持ちでいっぱいです。
感謝・感激、重ねてありがとうございます。

これからも良い音楽を皆さんと共有しながら、現在の店舗で営業を続けていきたいと思っております。
末永くよろしくお願いいたします。

ということで、3月15日から2,000円以上お買い上げのお客様に当店ロゴ入り新緑タオルを先着でプレゼント♪

お時間ある時に是非お越しください。

ちなみに、明日3月15日は当店地下アゲイン(アゲインも祝10周年!)にて、東京ローカル・ホンクに記念ライヴをやっていただける予定。とても楽しみですね。

♪どうか笑顔が絶えぬように 愛する人の行く先に どうか光があるように♪(「おいのりのうた」歌詞より)
森 陽馬


★掲載ジャケットは、東京ローカル・ホンクの原点!1999年発表うずまき名義の名作『ヒコーキのうた』。
(国内CD CRCD-5113 2,000円+税


2017年3月13日(月) ドミン・ギーニョス 「Abri a porta」

ブラジルへ旅行していた友人が帰国、おみやげを持ってきてくれました。

その友人は今までに何度もブラジルを訪れているのですが、今回初めて拳銃強盗に遭ったそうです。

両替所から出てしばらく歩いていると、拳銃を突き付けられ人通りのない場所へ、、、。
現金とiPhoneを盗まれたものの、怪我なく無事だったのは不幸中の幸いだと思います。
(実際に拳銃強盗による死者や怪我人が、五輪後のブラジルでは多発しているとのこと)

こういう話を伺うと、日本という国は平和だな、と改めて感じますね。
ブラジルに限らず海外へご旅行される方、気を抜かずにお気をつけて。

ということで、ブラジルの暗い話になってしまったので、対照的にブラジルの明るい音楽で今日のこの1曲。

ブラジルの名アコーディオン奏者、ドミン・ギーニョス。
1980年録音13作目『ケン・ミ・レヴァラ・ソウ・エウ』から、ジルベルト・ジルとドミン・ギーニョスの共作によるゴキゲンなナンバー「アブリ・ア・ポルタ」を。
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-4825 1,000円+税)

ジルベルト・ジルの憂いを帯びた歌声、そして、ドミン・ギーニョスによるアコーディオンの朗らかな音色が魅力的です。森 陽馬



2017年3月12日(日) ジョージ・ハリスン 「Someplace Else」

ジョージ・ハリスンがもし存命ならば、先月2月25日で74歳でした。

ラジオ日本で放送されている
『ビートルズ10』では毎週ビートルズの曲をベスト10形式で発表していますが、ジョージ、ポール、リンゴ、ジョン(誕生日順)の誕生日周辺ではソロ作品のみに限った<ソロ10>を発表しています。

先日放送された<ジョージ10>では初めて「ファー・イースト・マン」がチャートインしたり、毎年上位に食い込むも首位を獲得できなかった「セット・オン・ユー」が1位になったりと、新しい動きがあって楽しめました。

そんな慈愛の人、ジョージのアップル及びダーク・ホース・レーベルからの13枚のアルバムが最新リマスター&紙ジャケット仕様で再CD化されました。

レコード時代の帯や内袋などをCDサイズにして復元したり、ポスターが入っていた『オール・シングス・マスト・パス』はミニチュア化して封入されていたりと、日本盤ならではの細やかなアートワークが施されています。

今日はその中から、『B10/ジョージ10』No.1獲得記念ということで、「セット・オン・ユー」収録1987年発表アルバム『クラウド・ナイン』からシングルでない曲を選んでみました。
(ジョージ・ハリスン『クラウド・ナイン』 国内CD 完全限定盤 SHM-CD仕様 UICY-78146 2,667円+税)

LP時代はB面2曲目(CDでは8曲目)に収められていた「サムプレイス・エルス」。

このメロディー、この声、このスライド・ギター、ジョージ、、、。森 勉



2017年3月11日(土) ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ 「Where Is The Love」

村上春樹2017年発表長編小説『騎士団長殺し』を読了。

彼らしい示唆に富んだ言葉が多く、楽しく読むことができました。
穴であったり、壁であったり、暗闇であったり、春樹ワールドの象徴とも言える情景も存分に出てきたし、主人公の男性がレコードで音楽を聴く、という設定も良かったですね。

ブルース・スプリングスティーン『ザ・リヴァー』をターンテーブルに載せてレコードを聴く場面が後半あり、
<それはCDで続けざまに聴くアルバムではない。『ラバー・ソウル』だって『ペット・サウンズ』だって同じことだ。優れた音楽を聴くには、聴くべき様式というものがある。>
という文面が出てくるのです。
村上春樹の長編小説で久々に『ペット・サウンズ』という言葉を目にできただけで僕は満足ですよ(笑)。

あと別項で、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイのデュエット・アルバムが出てきたのもうれしかったです。
(『ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ』 国内CD WPCR-27610 952円+税)
今作には「Where Is The Love」(邦題:恋人は何処に)という名曲が収録されていて、この曲と小説内男性"諸君"の想いが繋がっているから使われたのかな、と想像したりして、、、。

そういう春樹的要素を含みながら、東日本大震災、南京大虐殺、ドイツに併合されたウィーンでの悲劇、戦争が生む残虐さ、などもさりげなく描写。彼の現代日本へ向けられた意志のようなものを感じられました。

ちなみに、物語内で印象的に使われている歌劇『ドン・ジョヴァンニ』と『薔薇の騎士』ハイライトを両方収録したCDが4月12日発売。(『ドン・ジョヴァンニと薔薇の騎士~小説に出てくるクラシック』 UCCS-3087 2,500円+税)
『騎士団長殺し』の世界へ浸りたい方はチェックしてみてください。森 陽馬



2017年3月10日(金) Kathryn Williams & Anthony Kerr 「The Very Thought Of You」

白日夢...このアルバムを聴いているとそんな言葉が浮かんできます。
フワフワと夢見心地で独特の空気感を持った作品です。

リヴァプール出身の女性フォーク・シンガー、キャスリン・ウィリアムス。11枚目となる新作『レゾネイター』。
(国内CD MZCF-1345 解説付 2,480円+税)

ジョージィ・フェイムやヴァン・モリソンなど多くのミュージシャンとの共演でも知られるヴィブラフォン奏者アンソニー・カーとコラボした、自身初のスタンダード・カヴァー集です。

「My Funny Valentaine」、「Every Time We Say Goodbye」、「Stormy Weather」、「Autumn Leaves」、「Embraceable You」、日本盤ボーナス・トラックに「Moon River」.など。

トランペットの深い音色、ベースが時折加わりますが、繊細な歌と柔らかく響くヴィブラフォンで形作られたゆったりとした静寂に包まれたアルバム。

今日の1曲は、彼女と同じ英国生まれのスタンダード・ナンバー「The Very Thought Of You」。
<君を想いて>物思いに耽る...そんな夜に聴くのもオススメの1枚です。東尾沙紀



2017年3月9日(木) セロニアス・モンク 「Japanese Folk Song」(荒城の月)

現在大ヒット上映中、2月26日今日のこの1曲でも取り上げた映画『ラ・ラ・ランド』

不思議と後を引く映画で、サントラを聴く度に高揚感であったり、狂おしいくらいの切なさであったり、様々な感情が心奥に甦ってきます。

そのサントラ盤には収録されていませんが、映画『ラ・ラ・ランド』内で主人公のピアニスト、セブがレコードを聴きながら繰り返し練習していたのがこの曲、セロニアス・モンク「Japanese Folk Song」(荒城の月)。

セロニアス・モンク1966年発表アルバム『ストレイト・ノー・チェイサー』収録。
(国内CD 日本語解説付 ボーナス・トラック3曲追加 SICP-4248 1,000円+税)

滝廉太郎が1900年に作曲した古き良き日本の名曲「荒城の月」。
1963年及び1966年に来日公演も行っているセロニアス・モンクは、どこかでこの曲を耳にしメロディーに心奪われ、1966年5月公演最終日で披露したこともあるそう。

ジャズに対して頑なな意志を持っている『ラ・ラ・ランド』主人公セブが、ビル・エヴァンスやキース・ジャレット等ではなく、独特のセンスでモダン・ジャズ・ピアノのスタイルを体現していたセロニアス・モンクを愛聴している、という設定にも、デイミアン・チャゼル監督のこだわりが感じられて興味深いですね。森 陽馬



2017年3月8日(水) Scott Walker 「Windows Of The World」

ウォーカー・ブラザーズのリード・ヴォーカリストだったスコット・ウォーカーがソロ作を出したのは1967年でした。

そのスコットの当時のソロ・アルバムが5枚まとまって低価格で発売されています。

Scott Walker『5 Classic Albums』
(輸入CD Spectrum/UMC 5370220)

『Scott』、『Scott2』、『Scott3』、『Scott4』、『'Til The Band Comes In』。
5枚のアルバム全曲(全62曲)聴くことができます。

アルバム単位の収録なので、シングルだけの発売だった「ジョアンナ」や「ライツ・オブ・シンシナティ」などが入っていないのは残念ですが、スコットのあの歌声をたっぷり聴けるのはうれしいです。
(「ジョアンナ」はACEレーベルから2014年出たトニー・ハッチ作品集『カラー・マイ・ワールド ~ソングス・オブ・トニー・ハッチ』に収録されています。)

「いとしのマチルダ」や「ジャッキー」などスコットのダイナミックな歌唱力が発揮されるのもいいですが、今日はバラードを選んでみました。

『Scott2』に入っているバート・バカラック&ハル・デヴィッドの曲「Windows Of The World」(世界の窓と窓)。

この曲を録音した当時、スコットはまだ24歳くらい。
なんというヴォーカルの説得力。素晴らしい! 森 勉



2017年3月7日(火) エリオット・スミス 「Angeles」

アカデミー2017主演男優賞を受賞したのは、大ヒット作『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングではなく、黒人名優デンゼル・ワシントンでもなく、ケイシー・アフレック(映画『マンチェスター・バイ・シー』)だった。

そのケイシー・アフレック及び兄ベン・アフレックが出演し、友人であったマット・デイモンがベンと共に脚本を手掛けたのが1997年公開ガス・ヴァン・サント監督映画『グッド・ウィル・ハンティング』。

心のどこかに孤独というか空虚な苛立ちを抱えながら日々過ごしていた約20年前。
おぼつかない足どりでも見えない出口を目指す勇気をもらえた印象深い名画であった。

その『グッド・ウィル・ハンティング』内、皆の哀しみを代弁するように歌っていたのがエリオット・スミスだ。

映画公開と同じ1997年に彼が発表した3rdアルバム『イーザー/オア』。
20周年を記念したエクスパンデッド盤が未発表曲含む2枚組CD仕様で本日リリース。

エリオット・スミス『イーザー/オア』 (エクスパンデッド・エディション)
(国内仕様CD 1996年インタビュー対訳・歌詞対訳付 2,400円+税)

人気曲「Say Yes」、「Between The Bars」もいいが、なんといっても「Angeles」だろう。

後に自らの心臓を刃物で刺してこの世を去ってしまう彼が、天使達へ許しを乞うように歌う「Angeles」。
聴く度に胸が狂おしく、そして切なくなる名曲。森 陽馬

★ボーナス・ディスクに「Angeles」1997年ライヴ・ヴァージョンも収録



2017年3月6日(月) Tomorrow's People 「Hurt Perversion」

<世のソウル/レアグルーヴ・フリーク達を泣かせてきた究極の1枚>
<現在の取引価格は1,800ドル超えの激レア盤>

上記は、この度世界初CD化されたトゥモローズ・ピープル日本盤帯に記載されている解説文の一部です。

トゥモローズ・ピープル(Tomorrow's People)『OPEN SOUL』
(国内CD 完全限定盤 日本語解説付 PCD-24596 2,400円+税)

こういう売り文句の再発盤は、実際に聴いてみると期待外れということが多々あるのですが、この作品は当たりでしたね。

Tomorrows Peopleはアメリカ/イリノイ州シカゴ出身の4人兄弟を中心に結成したバンド。
彼らが1976年発表した唯一のアルバムが今作『OPEN SOUL』です。

甘茶ソウル④「Hurry On Up Tomorrow」、②「It Ain't Fair」も良いですが、聴きものはファンキーな③「Hurt Perversion」と⑥「Open Soul」でしょう。

3曲目「Hurt Perversion」は、疾走感あるインスト・ファンク・トラック!
当時LPのB面を丸々全部使った20分にも及ぶ⑥「Open Soul」は、DJ/コレクターとして知られるSadar Baharがヘヴィ・プレイしていることでも知られるナンバー。

どちらもファンク好きは必聴のキラーチューンです。森 陽馬



2017年3月5日(日) The Move 「I Can Hear The Glass Glow」

ザ・ムーヴのオリジナル・アルバムやライヴ盤が曲を追加した形で2016年から再発されています。
(今日のこの1曲コーナーでも何度か取り上げさせていただきました。)

そして、新しいベスト・アルバムが発売されました。

ザ・ムーヴ『ベスト・オブ・ザ・ムーヴ』(Magnetic Wave Of Sound - The Best Of The Move)』
(輸入国内仕様CD+DVD 若月眞人氏による解説付 3,200円+税)

CDにはシングル&4枚のアルバムから21曲。
DVDには1967~70年のTV出演時のものを中心に約1時間の映像が収録されています。

DVDを再生してまず最初に観られるのは、とても画質が良いモノクロの「I Can Hear The Glass Glow」プロモーション・フィルム。

<優雅にお茶を楽しんでいたと思ったら女の子たちに洋服を剥ぎ取られる>
というシュールな設定ながら、ポップなこの曲に乗せて若くチャーミングなメンバーが楽しめます。

この他、公式では初リリースとなる映像が10曲程あり、時系列にまとめて観られるのは嬉しい限りです♪

メンバーの変遷、服装や髪型、増していく音の厚み...。
3年ほどの間に変化していくザ・ムーヴのサウンドを耳と目で楽しめるお得な1枚です。東尾沙紀


2017年3月4日(土) スティーヴン・ビショップ 「Looking For The Right One」

昔、スティーヴン・ビショップ『ケアレス』の中でどの曲が一番好きか?をある女性と話したことがあった。

定番「On And On」、切ない「Never Letting Go」、静かに沁みる「Madge」、小品的ながら美しい「Little Italy」、しっとりと聴かせる「One More Night」、そして、センチメンタルな「Rock And Roll Slave」etc...。

結局意見は一致せず、なおかつその女性はこんなことも話していた。
「『ケアレス』よりも2作目『BISH』の方がロマンティックよ。
「Looking For The Right One」の後半、ピアノ・ソロからストリングスが入る部分とかね。」

、、、時が経ち、2017年3月4日ビルボードライヴ東京、スティーヴン・ビショップ来日公演。

BISHは風邪をひいて声は辛そうだったけれど、それも含めて素敵なライヴだった。

本編ラストに「On And On」。そして、アンコールに応えて「Madge」。
やはり『ケアレス』の曲が素晴らしいな、と思っていた矢先、客席から声が飛んだ。
「Looking For The Right One」!

当初は別の歌で締める予定だったのだろう。
BISHも最初戸惑っていたが、キーボード奏者Jim Wilsonに指示して曲が始まった。
そう、「Looking For The Right One」。

♪ I 'm Looking For The Right One. When will the right one come along. ~
They say there's no use running afer something You'll never get ♪
(愛する人を探しているんだ いつになったら巡り合えるだろうか お前には無理だって そう人は言うけれど)

かすれ声での歌、後半のピアノ・ソロ。
そして、切ないストリングス、、、は演奏されなかったが、僕の心の中で優しく、確かに響いた。森 陽馬


★掲載ジャケットは、スティーヴン・ビショップ1978年発表2ndアルバム『BISH』(邦題:水色の手帖)。
(国内CD UICY-15161 1,714円+税)
ちなみに「Looking For The Right One」スタジオ録音は、デヴィッド・フォスターがピアノ、マーティ・ペイチがストリングス・アレンジを手掛けている。


2017年3月3日(金) 須藤薫 「RAINY DAY HELLO」

須藤薫さんの命日(2013年3月3日逝去)である本日。
7thアルバム『モア・ザン・イエスタデイ』リリース直後1988年4月24日東京・中野サンプラザでの未発表貴重ライヴ音源が初CD化されました。

須藤薫『ライヴ at 中野サンプラザ 1988』
(ボーナス・ディスク付2CD 土橋一夫監修・解説付 DQCL-3289 3,333円+税)

この日のバック演奏は、杉真理のバンド、ザ・ドリーマーズの清水淳(Ds)、京田誠一(key)、嶋田陽一(key)に、杉真理のコーラスを担当していたセイル・アウェイの向井寛(B)、ギタリスト山津亨(G)を加えたメンバー。

資料用に録音されていたカセット・テープ音源ながら音質はかなり良好。
伸びやかな薫さんの歌声には、約29年の時を経ても色褪せないときめきとイノセントな輝きを感じさせますね。

今日のこの1曲は、雨に関するMCから繋がる「Rainy Day Hello」。
1982年発表名作3rdアルバム『アメイジング・トイズ』収録の杉真理作。

薫さんの歌が少し苦しそうになる部分が曲中あるのですが、“生”を感じさせるその息遣いに心動かされます。

ボーナス・ディスクには「Rainy Day Hello」含め、「素敵なステディ」、「涙のマイ・ボーイ」、「恋の最終列車」等を英語詞による仮歌で録音していた未発表デモ音源が7曲収録。

なお、このCDはSony Music Shop通販限定商品ですが、ご遺族・制作関係者によるご厚意で、当店でも販売できることになりました。ご遺族の方々、関係者皆々様、そして薫さん、謹んで御礼申し上げます。森 陽馬



2017年3月2日(木) ディオン 「アブラハム、マーティン&ジョン」

ディオンは1950年代後半から1960年代初めにかけて、「アイ・ワンダー・ホワイ」、「浮気なスー」、「ザ・ワンダラー」、「かわいいドンナ」など多くのヒットを放ちました。
しかし、1964年からの5年間はほとんどヒットが出ない状況になっていました。

1968年11月全米チャートTOP10を紹介するラジオ番組で僕は初めてディオンを知ることになりました。

「アブラハム、マーティン&ジョン」が大ヒットし、ベスト10に入ってきていたのです。

先に挙げた彼のヒット曲はこの後おいおいやっと知ることになるのですが、ずいぶん昔から歌っていたんだなぁ、という印象でした。たかが10年前ぐらいなのですが、、、。

この「アブラハム、マーティン&ジョン」はそれまでのロックンロール/ホワイト・ドゥワップ的なディオンと違ってフォーク調の曲でした。

タートルズ「エレノア」、D.C.スミス「リトル・グリーン・アップルズ」、クリーム「ホワイト・ルーム」、メリー・ホプキン「悲しき天使」、ビートルズ「ヘイ・ジュード」など同時期にベスト10に入っていた曲で、その頃の僕にとっては新しいタイプのお気に入り曲となりました。

アブラハム・リンカーン、マーティン・ルーサー・キング牧師、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディに捧げられた静かに魂を揺さぶられる1曲です。森 勉

★掲載ジャケットはディオン『エッセンシャル・ディオン』。(国内CD SICP-4484 1,300円+税)



2017年3月1日(水) Brent Cash 「Fade/Return」

ブライアン・ウィルソン、ロジャニコ、アート・ガーファンクル、トッド・ラングレンなどのポップ・センスを凝縮した美しいハーモニー&メロディは健在♪

アメリカ/ジョージア州出身の男性シンガーソングライター、ブレント・キャッシュ。
2011年7月5日今日のこの1曲で取り上げた前作『How Strange it Seems』から約5年半ぶり、3作目となる新作『The New High』が発表になりました。
(輸入盤国内流通仕様CD MA81CDJ 2,100円+税)

前2作同様、ストリングス四重奏の演奏を除くすべての楽器を自身が担当。

10cc「I'm Not In Love」のような余韻を残しつつ終わっていく「The Way You Were」、ビーチ・ボーイズ「Surf's Up」を彷彿とさせる内省的な「Fade/Return」など、後半へと聴き進むにつれ寂しげなメロディが耳に残り、胸が切なくなります。

今作も、ふんだんに取り入れた弦のアレンジが素晴らしく、木洩れ日のように穏やかなコーラス・ワークは一足早く春の空気を運んできてくれます。東尾沙紀



2017年2月28日(火) スティング 「Shape Of My Heart」

<映画内でかかる名曲>ということで、僕がまず思い浮かんだのはこの曲でした。

映画『レオン』(1994年製作)で印象的に使われたスティング「Shape Of My Heart」。

スティング1993年発表アルバム『Ten Summoner's Tales』収録曲。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-20449 2,095円+税)

彼と長年活動を共にしているギタリスト、ドミニク・ミラーとの共作曲。
ドミニクによる哀愁込められたギターの爪弾きとメロディーが美しいナンバーです。

ジャン・レノ演じる殺し屋レオンの゛Heart (心)”が、ナタリー・ポートマン演じる少女マチルダとの交流で次第に優しい心へと象られていくものの、切ない結末となるラスト。
そこで、レオンの気持ちを代弁するかのようにかかる「Shape Of My Heart」。

映画『レオン』が製作される前に作られた楽曲ですが、歌詞に出てくる仮面を被ったカード・プレイヤーの葛藤を抱く゛Heart (心)”と見事にリンクした名曲&名場面ですね。森 陽馬



2017年2月27日(月) サム・クック 「Change Is Gonna Come」

店内特設コーナーでは、<映画内でかかる名曲特集>としてサントラを中心に推薦盤をご紹介中。

黒人少年の成長と愛を描いた
映画『ムーンライト』がアカデミー作品賞を受賞したということで、黒人映画で使われた名曲から今日のこの1曲。

スパイク・リー監督による1992年製作映画『マルコムX』。
ソウルの名曲が色々使われていましたが、サム・クック「Change Is Gonna Come」が一番印象深いですね。

黒人問題や息子の死、そしてボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」からインスパイアされたとも言われる1964年発表楽曲。

ただ、映画『マルコムX』サントラ盤にはサム・クック「Change Is Gonna Come」が収録されていないのです。

サム・クックの編集盤にも入っていないことが多いのですが、このベスト盤には代表曲含め収録。
全31曲入っており歌詞・対訳も付いているので、廉価なベストよりもこのCDをオススメしています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、サム・クック『ポートレイト・オブ・ア・レジェンド』
(国内CD 英文ライナー対訳・歌詞・対訳付 UICY-15185 2,095円+税)



2017年2月26日(日) ジャスティン・ハーウィッツ「Epilogue」(映画『ラ・ラ・ランド』サントラより)

<ラ・ラ・ランド>・・・ロサンゼルス/ハリウッド地域の愛称。もしくは陶酔する状態のこと、夢の国、、、。

アカデミー賞に多数ノミネートされている話題
映画『ラ・ラ・ランド』を見てきました。

心躍るオープニング、華やかな映像美、胸がワクワクする展開。
様々な名作映画のオマージュを散りばめながら、現代オリジナル作に仕上げた若きチャゼル監督の手腕。

本当に素晴らしい映画でしたが、こんなにも切ない物語だったとは、、、。
賛否両論分かれているのもわかるような気がします。

今日のこの1曲に選んだ「Epilogue」がかかるラスト10分。
走馬燈のように駆け巡る夢か幻か、はたまた現実・二次元をも超えたシーンは、甘くロマンティックでありながら、この上なく切ないものでしたね。

鑑賞後は、人生の分岐点に出会った人、自分が今ある礎となった時期にすれ違った大切な人、でもこれからの人生においておそらく2度と逢うことはないであろうそういう人たちのことが思い出され、その過去を愛おしくもほろ苦く感じさせられました。

なお、映画にはジョン・レジェンドがミュージシャン役で出演。
見事なパフォーマンスも披露し、劇中で歌われた「Start A Fire」がサントラ盤に収録されています。森 陽馬


★掲載ジャケットは、映画『ラ・ラ・ランド』サントラの輸入盤オリジナル・ジャケット。
(国内盤は解説・歌詞・対訳付 UICS-1322 2,500円+税)



2017年2月25日(土) つのだひろ 「アイ・ラヴ・ユー」

近頃、日本のロック黎明期のアルバムをよく聴いています。

グループ・サウンズが終わろうとしていた1969年以降、俄然日本ロック・シーンが動き出したという感じでしたね。

はっぴいえんどが一番のひいきでしたが、英語で歌うグループも気になるものが多くありました。

日比谷の野外音楽堂で行われた10円コンサートに行くと、そんなグループがいろいろと出演していて、日本人もみんなうまくなったなぁ、なんて思ったりしていました。

さて、そんな時代に大活躍したのがつのだひろです。
パワフルなドラムス、そしてヴォーカルも達者だということで、引く手あまたでした。

フード・ブレイン、ストロベリー・パス、フライド・エッグで作品を残し、ジャックスや渡辺貞夫グループにも参加して話題を集めたことも、、、。
自身をフィーチャーしたキャプテン・ひろ&スペース・バンドなんていうのもありました。

今日はつのだひろの歌を聴いてみましょう。

「メリー・ジェーン」は定番すぎるので、「アイ・ラヴ・ユー」でいってみましょう。
彼の作曲によるミディアム・バラードの名曲です。森 勉

★掲載ジャケットは、つのだひろ『ゴールデン・ベスト』。
(CD UICZ-6051 1,886円+税)



2017年2月24日(金) ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン「ベートーヴェン:大公」

村上春樹著による2017年発表長編小説『騎士団長殺し』が本日発売。
僕も近所の本屋で早速購入しました。

第1部の途中までしか読んでいませんが、村上春樹らしい独特な言葉の表現・流れは不変。
タイトル『騎士団長殺し』は、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』から取られたようです。

この曲以外にもクラシック音楽をアナログ・レコードで聴く場面が小説内で度々登場。
物語とどのように結びついていくか楽しみですね。
読了後、感想含めまたこちらで『騎士団長殺し』で印象的に使われた曲を取り上げたいと思っています。

ということで、今までの村上春樹著書籍内で印象的に使われたクラシック音楽から今日のこの1曲。

『海辺のカフカ』(2002年長編小説)で、中日ドラゴンズファンの星野さんが音楽の素晴らしさに目覚めるベートーヴェン『大公』はこれっ!

ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン『ベートーヴェン 大公トリオ他』
(国内CD Blu-SpecCD仕様 SICC-30397 1,600円+税)

ベートーヴェンが当時弟子であり恩人であったオーストリア皇帝レオポルドⅡ世末子のルドルフ大公に捧げた曲「大公」(ベートーヴェン:ピアノ3重奏曲第7番変ロ長調)。

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)、エマニュエル・フォイアマン(チェロ)、ソリスト3人によるこの「大公」は1941年録音。
スーク・トリオ(チェコスロバキアのピアノ・トリオ)による「大公」もCD出ていますので、そちらと合わせて聴き比べてみてください。森 陽馬



2017年2月23日(木) Mondo Gascaro 「Naked」

当店でも人気のアディティア・ソフィアン、爽やかギター・ポップを奏でるダリル・ウェジーなど、インドネシア発の良質なポップスを発掘し届けてくれるプロダクション・デシネから、またまた注目の作品がリリースされました。

インドネシアと日本のハーフで、ジャカルタを拠点に15年ほど前から活躍している男性シンガーソングライター/プロデューサー、モンド・ガスカロ。

本国では2016年リリースの1st『旅する風』は、あたたかく心地よい空間へと誘ってくれる1枚♪
(国内CD 歌詞・解説付 ボーナストラック2曲収録 VSCD-9829 2,200円+税)

穏やかな波音の間から聴こえてくるパーカッションのリズムに、エレピ、ストリングス、ホルン、甘い歌声とハーモニーが重なっていく1曲目「Naked」から、贅沢な音作りに魅了されてしまいました。

60~70年代ポップ/ロック、ジャズ、ソフトロック、AOR、映画音楽、ブラジル、日本のシティ・ポップなどの影響も
滲ませるメロディ&アレンジ。

映画音楽も手掛けてきた手腕が発揮された、優雅なストリングスや女性コーラスを織り交ぜたインストもとてもロマンティックで素敵です。東尾沙紀



2017年2月22日(水) 村田和人 「Boy's Life」

永遠に冬が続いてしまうのでは、と思えるような冷たい雨が降った2016年2月22日。

村田和人さん逝去の報が入ってきたのは、底冷えするそんな日の夜でした。

月並みな言い方ですが長いようで短い、でもあっという間のようで長く感じた1年でしたね。

何事もなかったかのようにさりげなく2月22日が過ぎてしまうのは切ないので、春の訪れを告げるような風が強くなってきた夜、村田さんの曲を繰り返し店内でかけていました。

村田和人『Boy's Life』
(CD 解説付 ボーナス・トラック7曲追加 VSCD-1738 2,600円+税)

1987年6月25日発表5thアルバム。
全曲の作詞を安藤芳彦、作曲を村田和人本人が手掛け、編曲はロニー・フォスターが担当。
A面がLA録音、B面は東京でのレコーディング。湯川トーベン、友成好宏、山本圭右、小板橋博司他参加。

2017年1月2日に行われた杉真理さん主催ライヴ『杉まつり』では、村田和人さんの息子でドラマーの村田彼方さんがこの「Boy's Life」を歌いました。

♪Oh, Boy! 擦り傷ぐらい あたりまえの 毎日さ♪

今まで人前では歌ったことがなかった彼方さんが村田さんの歌を、それも「Boy's Life」を選んだことが感慨深いですね。森 陽馬



2017年2月21日(火) 小沢健二 「神秘的」

小沢健二最新シングル『流動体について/神秘的』が本日入荷。
(国内CD 完全限定盤 TYCT-39050 1,200円+税)

<19年ぶりシングル!>との宣伝文句が一部踊っていますが、2002年作『Eclectic』、2006年作『毎日の環境学 Ecology Of Everyday Life』もあったし、2010年ツアー『ひふみよ』、2012年ツアー『東京の街が奏でる』、そして2016年ツアーで新曲も披露されていましたから、ブランクをそれほど感じないんですよね。

それよりも、<『球体の奏でる音楽』から21年>という印象の方が強いのは僕だけでしょうか。
←小沢健二『球体の奏でる音楽』(2nd『LIFE』に次ぐ1996年発表3作目)

波打ち際を走っていた青年が様々な経験を重ね、21年を経ての視線の先が海辺を歩く子供を見つめるショットとなったことがなんとも感慨深いのです。

時は流れても歌、サウンド、楽曲はあくまで小沢健二のまま。
そういう意味で、曲目は<神秘的>だけれど、歌自体は<現実的>かつ<日常的>な想いも馳せらされる2曲目「神秘的」を今日のこの1曲に。

服部隆之によるストリングス・アレンジ。
インスト・ヴァージョンの美しさと切なさに、青春の郷愁をおぼえました。森 陽馬


★2017年3月22日発売 渡辺満里奈『バースデイ・ボーイ』限定アナログ盤。
小沢健二全面プロデュースによる素晴らしい楽曲が初アナログ化です。ご予約はお早めに。



2017年2月20日(月) バーニー・ケッセル 「MEU IRMAO」

ギタリストのお客様から、武蔵小山の喫茶店でかかっていた曲について質問されたことがありました。

その曲はギターのインスト・ナンバーで、リズミカルなラテン的&ボッサ調。
喫茶店では有線かもしれないけれどよくかかっている、とのこと。

バーデン・パウエルなど60'sブラジルのギター曲を聴いてもらったのですが、その時は結局わからず、、、。

でも後日喫茶店で再びかかっている際、Shazam(楽曲が検索できる携帯アプリ)をかざして判明しました!

それが今日のこの1曲!
バーニー・ケッセル「MEU IRMAO」(メウ・イルマオ)

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』にも参加していることで知られる名ジャズ・ギタリスト、バーニー・ケッセル。
彼が1969年イタリアにて現地ミュージシャンをバックに録音した作品『Kessel's Kit』に収録。
(バーニー・ケッセル『ケッセルズ・キット』 国内CD 解説付 完全限定盤 SICJ-100 1,000円+税)

2曲目に収録されている「MEU IRMAO」はイタリア人ギタリスト、Carlo Pes(カルロ・ペス)による作曲。

たしかにこれはブラジリアンな雰囲気でかっこいいですね。他の収録曲もとってもイイ感じです。
今なら超お買得価格でCD出ているので、ギターインスト好きの方は是非チェックしてみてください。森 陽馬



2017年2月19日(日) ポール・ウィリアムス 「こんな恋ってはじめて」(I Never Had It So Good)

2016年末発売された『ロジャー・ニコルス・トレジャリー デモ&CMトラックス』は、ロジャニコ・ファンから御好評をいただき、発売から約2か月が経ちましたが、当店ではロングセラー続行中です。

デモ録音と言っても、質の高いものばかりで普通のアルバムと同等に聴ける曲がたっぷり収録されていたのが良かったのではないでしょうか。

そして、それらの曲の多くをポール・ウィリアムスのヴォーカルで聴けたということも、いいなぁ~と思うキメ手になったと思います。

今日はそんなポール・ウィリアムスの歌が聴きたい気分なので、1971年発表アルバム『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』を引っぱり出してきました。

ポール・ウィリアムス『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』
(国内CD 限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-76750 1,000円+税)

聴いている者を優しく包み込んでくれるポール・ウィリアムスの歌声と、ラス・カンケル、リーランド・スクラー、デヴィッド・スピノザ等によるツボを心得た演奏が見事に結集した1枚です。

「愛のプレリュード」も入っていますが、今日は「こんな恋ってはじめて」を。森 勉



2017年2月18日(土) 大橋トリオ 「りんごの木」

作品が出る度に購入している大好きな男性シンガー・ソングライター、大橋トリオ。

2017年で活動10周年を迎える彼の新作アルバム『Blue』が発売されました。
(大橋トリオ『Blue』 CD+Blu-ray RZCD-86262 4,800円+税/CD+DVD、CDのみの盤も発売中)

温もり溢れる楽曲と、耳・体・心に優しいサウンド・アレンジは健在。

大橋トリオが紡ぎ出す音楽に魅せられたことがあるならば、変わらぬ包容力で温かい気持ちになれる1枚です。

今日のこの1曲は2016年シングル・カットもされた9曲目「りんごの木」。

♪小さな君に伝えたいこと 赤いリンゴが甘いこと♪、の歌い出しから、
♪いつかは君もこの大空を一人で飛びたがる日が来て そしたら僕に教えて欲しいんだ どんな美しい世界か♪
というサビへ繋がる歌詞が印象的。

日々成長していく愛する子供へ宛てた歌でしょうか。

穏やかな歌声、大切に奏でられる音とハーモニー。
ほんわかした想いと同時に、ちょっと切ない感慨/まなざしも感じさせるナンバーです。森 陽馬



2017年2月17日(金) 浜田真理子 「春の嵐の夜の手品師」(あがた森魚カヴァー)

恋愛にまつわる歌を書かせたら、古内東子、aiko、そして浜田真理子。
日本人でこの3人より右に出る者はいない、と僕は思っています。

中でも、2002年作『あなたへ』、2006年作『昼も夜も』、2009年作『うたかた』(
2009年12月21日今日のこの1曲で紹介)など、寡作ながら永く聴ける良作をリリースしている名シンガー・ソングライター、浜田真理子。

2017年発表6作目となるオリジナル・アルバム『Town Girl Blue』は、久保田麻琴プロデュースによる入魂作。
(CD 浜田真理子『Town Girl Blue』 VSCD-9725 2,700円+税)

<今回はドロドロした感情を沈殿させ、その上澄みのところを歌った感じかな。決して真水じゃないのよ。元は泥水でそれをろ過したもの。>(
和田靜香さんによる解説文から浜田真理子の発言を抜粋)

たしかに一聴だけだとすっきりした感じかもしれないけれど、歌詞をじっくりと味わいながら聴き込むと、ピアノと歌の隙間から奥深い愛しみ(かなしみ)が伝わってくる1枚。

今日のこの1曲は、あがた森魚のカヴァー「春の嵐の夜の手品師」。

浜田真理子の歌はカヴァー曲より彼女自身の楽曲でこそ美しく生きる、と感じていましたが、この曲のカヴァーに関しては歌詞の雰囲気含め、パズルがピタリと合わさるように今作ラストひっそりと収まっています。森 陽馬



2017年2月16日(木) The Excitements 「The Mojo Train」

セクシーなタイトスカートでパワフルに踊り歌う姿がティナ・ターナーを彷彿とさせるココ・ジャン・デイヴィスをフロントに、ホーンを擁する演奏も熱いスペインのR&B/ソウル・バンド、ジ・エキサイトメンツ。

本国では2016年発表の最新作『Breaking The Rule』の国内盤が昨日リリースになりました。
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-24591 2,400円+税)

ウィルソン・ピケット、エタ・ジェイムス、アイク&ティナ・ターナー他、メンフィス、デトロイト、ニュー・オリンズR&Bなど、50~60年代のソウル・サウンドを現代に受け継ぐ7人組。

ニュー・オリンズ・テイストのリード曲「The Mojo Train」、グルーヴィーなオルガンとギターが絡む疾走感あるインスト「Chicken Pickin'」、男女の会話から始まる「Did I Let You Down」など、ヴォーカルもバンドもキレッキレでとにかくかっこいいです♪

ライヴ・パフォーマンスはさらにアツイという彼ら。
ココ嬢のエネルギッシュな歌を生で体感してみたいものです。東尾沙紀



2017年2月15日(水) 脇田もなり 「Boy Friend」

マイクロスター・ファン、要チェック!

Especiaに在籍していた脇田もなりのソロ・シングル第2弾は、マイクロスターが完全プロデュース!

脇田もなり『Boy Friend/赤いスカート』
(初回限定CD+DVD 初回のみPV収録DVD付&off vocal ver追加収録 HCCD-9583 1,800円+税)

佐藤清喜さんが作曲&バック・トラック制作&アレンジ&ミックス、飯泉裕子さんが作詞&コーラスを担当。

゛カイリー・ミノーグやシニータをデヴィッド・モーションがプロデュースしたイメージ”で作られたという①「Boy Friend」。
80'sの薫り漂うラグジュアリー・シンセ・ポップな1曲に仕上がっています。

ちなみに②「赤いスカート」も①と同じくマイクロスターのお二人によるプロダクションです。

初回限定盤のみ佐藤清喜制作のバック・トラックが細部までよくわかるoff vocalヴァージョンが追加収録。
限定アナログ(HCR-9673 1,400円+税)も同時発売されました。(掲載ジャケットは限定アナログ盤) 森 陽馬



2017年2月14日(火) ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド 「Travelin' Cheeba Man」

2003年12月、今はなき新宿リキッドルーム。
゛ペダル・スティール界のジミヘン!”、ロバート・ランドルフ初来日公演には度肝を抜かれましたね。

ジャムバンド・ブームがまだ続いていた時代で、客席後方空間では天使のような恰好をした女性が踊っていたり、ちょっと怪しい煙の匂いが漂っていたり、とヒッピー的な雰囲気が会場内にはありました。

盛り上がる観客を更に煽るように、ジミヘンのカヴァーを披露。
ペダル・スティール・ソロを延々と弾きまくっていた彼の熱演が今も瞼に焼き付いています。

あの強烈なライヴを体感してしまったせいか、その後の彼の作品は食い足りないものをずっと感じていました。
音楽的には成熟していったのかもしれませんが、ロバート・ランドルフの魅力がどうにも伝わってこないのです。

でも本日入荷した約3年ぶりとなるオリジナル5作目『GOT SOUL』。
あの生の興奮を呼び覚ましてくれる素晴らしいアルバムでした。

ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド『ガット・ソウル』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 SICP-5170 2,200円+税)

原点に立ち返ったロックで、ソウルで、ブルージーで、ファンキーな、体中が熱くなる1枚!

フーティー&ザ・ブロウフィッシュ(懐かしい!)のヴォーカリスト、ダリアス・タッカーをfeatした「Love Do What It Do」や、スナーキー・パピーのキーボーディスト、コリー・ヘンリー参加のサム&デイヴカヴァー「I Thank You」もいいけれど、ロバート・ランドルフらしい早弾きペダル・スティールが疾走するインスト・キラー・チューン!10曲目「Travelin' Cheeba Man」を今日のこの1曲に。

この曲名になった面白いいきさつは、日本盤ライナーノーツをご覧ください。森 陽馬



2017年2月13日(月) 高中正義 「Thunder Storm」

映画『LIVE FOR TODAY 天龍源一郎』を新宿武蔵野館にて先日鑑賞。

プロレスラー天龍源一郎が2015年2月引退を発表してから2015年11月15日両国国技館引退試合までの舞台裏&試合の一部を追ったドキュメンタリー作品。

心躍って、興奮して、時折笑って、でもホロッとさせられて、、、これはプロレスファン必見!!

プロレスに対する実直な姿勢はもちろんのこと、奥さんの病気が原因で引退を決意した経緯や娘さんが天龍プロジェクトの代表を務めている背景など、家族への温かい想いも伝わってきて本当に感動しましたね。

昭和プロレスを盛り上げた名レスラーも多数出演。(スタン・ハンセン、小橋、川田、小川、カブキ、藤原、グレート小鹿、鈴木みのる、長州、越中、そしてドリー・ファンクJr! 遅れて会場入りする年老いたドリー。でもリングに上がると闘志むき出しになったその姿に感動の嵐!)

プロレスは「技を出す」スポーツではなく、「技を受ける」スポーツだと僕は考えています。
ここが格闘技との決定的な違いだと思うんですよね。
天龍源一郎はそういう意味でも真にプロレスラーだったな、と実感できた映画でした。
(ちなみに、ガラガラ声&滑舌の悪さで評判?の天龍ですが、映画内の会話は字幕が入りますのでご安心を)

ということで、今日のこの1曲は長年使われた天龍の入場テーマ曲!高中正義「Thunder Storm」!
(高中正義 1981年発表アルバム『虹伝説』収録 UPCY-6718 1,886円+税)

なお、映画内に高中正義本人も出てきますよ。(引退試合の日が初対面だったそう。) 森 陽馬



2017年2月12日(日) 角川博 「うさぎ温泉音頭」 大瀧詠一プロデュース

大瀧詠一プロデュースによる「うさぎ温泉音頭」は、一般に発売されたものではなく、テレビの劇中でオンエアするため1982年に作られた曲です。

歌っているのは当時人気があって毎日のようにテレビに出ていた演歌歌手の角川博。

水谷豊が主演していたドラマ『あんちゃん』のお祭りシーンで流れたそうです。
実際にそのシーンを見ていないので、どんな感じだったのかお話しできないのが残念ですが、1982年10月の放送と記録には残っています。

それにしても、そんなTVドラマのワンシーンのために曲を作ってしまうなんて、いい時代というしかないですね。
大滝さんのことですから、制作費もそれなりにかかっていそうですし、、、。

♪ 空にウットリ お月様 ほらうさぎと飛び出して ~ うさぎ温泉 湯煙音頭
 ハァ ピョンピョン ハァ ピョンピョン ♪

作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一、編曲:萩原哲晶の素晴らしいトライアングルでの作品です。

そしてこのセッションが世紀の「イエロー・サブマリン音頭」へとなだれ込んでいくわけなのですね。森 勉

★掲載ジャケットは、角川博「うさぎ温泉音頭」収録。
『大瀧詠一 SONGBOOK2 (1971-1988)』(CD ビクター VICL-2154 1,942円+税)



2017年2月11日(土) カウント・ベイシー・オーケストラ 「Dinner With Friends」

武蔵小山には食事処がたくさんあります。

有名店や人気店も多いのですが、チェーンストアにはない心も満たしてくれるようなお店が僕は好きですね。

りんくすという食事処は、中高年のご夫婦がお二人だけで営業している洋食店。
こだわりのブランド豚メニューやフライ、ドライカレーなど美味しいんですよねー。

店内ではいつもスウィング・ジャズがかかっていて、それも僕にとっては魅力のひとつ。
(ジャズの中でもハードバップやフュージョンではなく、必ずスウィングなんです。)

レトロだけれどどこかほっとするような温かい居心地で落ち着くんだよなぁ。

その店にいるご夫婦、そしてお客さんにも合った音楽がBGMとして馴染んでいる感じ。
武蔵小山駅からは少し離れているけれど(定休日は日曜日)、フラッとまた立ち寄りたいと思っています。

ということで、スウィング/ビッグ・バンド・ジャズと言えばカウント・ベイシー・オーケストラ。

そのカウント・ベイシーが゛ニュー・ベイシー”と称され始めた頃1950年代中期の名盤『エイプリン・イン・パリ』。
カウント・ベイシー・オーケストラ『エイプリル・イン・パリ』
(国内CD 完全限定盤 UCCU-99022 1,000円+税)

♪ワン・モア・タイム♪の掛け声で繰り返されるエンディングが有名なタイトル曲「April In Paris」が有名ですが、ラストに収録されているゴキゲンな「Dinner With Friends」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年2月10日(金) ザ・タイマーズ 「総理大臣」

1988年日本はバブルのピーク。
音楽業界も好景気で、たくさんのヒット・ソングが出ていました。

そんなバブリーな世相と浮かれた業界へのアンチテーゼとして出てきたのがザ・タイマーズ!

忌野清志郎扮するZERRYを中心にした4人組。
RCサクセションや清志郎ソロとも違った強烈なメッセージ性とユーモアを含んだ歌が物議を呼びながらも、多くの人の心の蝋燭に火を点けた1stアルバムに、初期音源を収録したCDと貴重ライヴ&PV映像DVDを付属したスペシャル・エディション版が2016年末出ました。

ザ・タイマーズ『ザ・タイマーズ スペシャル・エディション』
(国内2CD+DVD 高橋ROCK ME BABYによる解説付 UPCY-7179 5,000円+税)

CMで使われた人気曲モンキーズの日本語カヴァー「デイ・ドリーム・ビリーバー」。
「モンキーズのテーマ」を絶妙な日本語で歌った「タイマーズのテーマ」。

更には゛原子爆弾ブルース”とも言える「Long Time Ago」。
♪政治家はただ選挙で争ってる 宗教の奴らは神様で争ってる 科学者ときたら特許で争ってる 企業はひたすら利益を争ってる♪という詞が今作から約30年を経ても変わっていないことを実感させる「争いの河」、、、。

♪なんにもはっきり言わねぇ総理大臣~アメリカ行っても恥ずかしくねぇ様に~プロデュースしてやるぜ♪
と清志郎が歌う「総理大臣」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年2月9日(木) 大村憲司 「Tokyo Rose」

2月1日発売された書籍『大村憲司のギターが聴こえる』。
(リットー・ミュージック 150ページ 2,800円+税)


この本は凄いですね。

1998年逝去したギタリスト、大村憲司のワークス等を掲載したCD付書籍ですが、使用ギターはもちろんのこと、ギターのパーツや調整用の細かいツール、彼が収集していたレコードや読書家だった彼の愛書、サングラス・コレクションや洋服、更には小学校時の書道(習字)まで写真掲載。

彼の生い立ち、ディスコグラフィー、参加作品紹介、昔のインタビュー、そして、息子でギタリストの大村真司から村上ポンタ秀一、矢野顕子ほかの最新インタビューも読み応えあり!

大村憲司のギターに一度でも魅了されたことがある方ならば必読の1冊でしょう。

さて、その書籍と時をほぼ同じくして、『ベスト・ライヴ・トラックス』シリーズ第7弾が発売されました。

大村憲司『レインボウ・イン・ユア・アイズ ~ベスト・ライヴ・トラックスⅦ』
(国内CD 解説付 STPR-007 2,400円+税)

貴重ライヴ音源8曲中6曲が完全未発表トラック。
レオン・ラッセル作「Rainbow In Your Eyes」をグルーヴィーにアレンジした1978年六本木ピットイン音源①含め全曲素晴らしい演奏ですが、聴きものは②「Tokyo Rose」。

大村憲司が晩年病に侵され入院している間に書いたというオリジナル・インスト曲。
1997年4月12日チキンジョージ。村上ポンタ秀一、青木智仁、小林信吾との未発表ライヴ音源。

東京ローズとは、太平洋戦争中、日本がアメリカ軍含め連合国向けへ行っていた放送の女性アナウンサーのこと。情念溢れる彼のギタープレイに胸が熱くなります。森 陽馬



2017年2月8日(水) The Pen Friend Club 「Wonderful World Of The Pen Friend Club」

本日発売日♪
ザ・ペンフレンドクラブの4枚目となる新作『Wonderful World Of The Pen Friend Club』。
フラゲ日の昨日から店内でもガンガン流れております。
(国内CD SZDW-1029 2,500円+税)

大谷英紗子(sax)が加入、新ヴォーカリスト藤本有華を迎え、現在7人組で活動中のザ・ペンフレンドクラブ。

大滝詠一「夏のペーパーバック」を筆頭に、ロネッツ、フィフス・ディメンション他ポップス・ファンの心をくすぐるカヴァーを交えつつ、サックスも入り、更に厚みが増したサウンド&ハーモニーを聴かせてくれます。

1月にシングルでも発売された「ふたりの夕日ライン」(新潟のアイドル・RYUTistへの提供曲セルフ・カヴァー)と「微笑んで」、大滝さん+ビーチ・ボーイズ「Don't Worry Baby」的な「8月の雨の日」などオリジナル曲も充実♪

アルバム終盤には、バンド初となるオリジナル・インスト曲「Wonderful World Of The Pen Friend Club」も。
『ペット・サウンズ』へのオマージュに溢れた1曲です。

作家・越谷オサムさんによる丁寧なライナーノーツ付(各曲ごとの解説も)で読み応えアリ!東尾沙紀

当店のみの先着特典付き!大滝詠一「夏のペーパーバック」のインスト&アカペラver.収録のCD-R、
特製ロゴ入りボールペン差し上げております。



2017年2月7日(火) 松原正樹 「旅立ちの日」

名ギタリスト、松原正樹が61歳で亡くなったのは2016年2月8日。

あれからちょうど1年。
松原正樹による最新そして最後のアルバムが発売されました。

松原正樹『旅立ちの日』
(国内CD RCM-1028 2,778円+税)

彼が生前に残した未発表曲、デモトラックのギターパートを元に、盟友ミュージシャンがレコーディング。
奥さまの南部昌江さんプロデュースにより全10曲の素晴らしい作品に纏め上げました。

彼のギターに思い入れがある人には、複雑な心境の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このCDを手に取り、南部昌江さんの解説文を読み、楽曲を聴けばその想いは晴れることでしょう。

今作で聴けるのは、まぎれもなく松原正樹のギター。
参加ミュージシャンの演奏も、ギターに寄り添うような優しい表情で、楽曲&ギタープレイを引き立てています。

今日のこの1曲はタイトル曲③「旅立ちの日」。
高水健司(B)、村上ポンタ秀一(Dr)、斉藤ノブ(per)によるバック布陣。
南部昌江さんによるシンセ音、八木のぶおが吹くハープは、遠い場所への旅立ちを想起させる松原正樹のギターのフレーズを、切なくも温かく包み込むように泣いています。森 陽馬



2017年2月6日(月) トム・ウェイツ 「Christmas Card From A Hooker In Minneapolis」

映画『スモーク』デジタル・リマスター版を恵比寿ガーデン・シネマで先日鑑賞。

1995年作映画ですが、公開当時3回劇場へ観に行ったくらい大好きな映画。

約20年ぶりに観ましたが、やはり素晴らしい!
想い出の中に眠っていた感動はそのままでしたね。

この映画を観ると、日々すれ違う人々にも様々な人生があるのだということ、そして、普段は気に留めることがないようなさりげない出来事にも意味があるのだ、と感じられるのです。

映画の最後、ハーヴェイ・カイテル演じるオーギーが語るクリスマス・ストーリー回想シーン。
トム・ウェイツ「Innocent When You Dream」(夢見る頃はいつも)が沁みるんだよなぁ。
(この曲は
2006年12月23日の今日のこの1曲で取り上げました)

ご覧になったことがない方、観たことがあるという方もこの機会に是非!

今日のこの1曲は、映画『スモーク』ではかからないけれど、トム・ウェイツを聴きたい気分なので1978年発表作『ブルー・ヴァレンタイン』からセンチメンタルで切ない「Christmas Card From A Hooker In Minneapolis」(ミネアポリスの女からのクリスマス・カード)を。(国内CD 限定紙ジャケット WPCR-13779 2,095円+税)

今作裏ジャケットには、当時彼の恋人だったリッキー・リー・ジョーンズの後ろ姿も映っています。森 陽馬



2017年2月5日(日) TORO Y MOI 「What You Want」

この盤、最高にカッコイイ!!!

TORO Y MOI『Live From Trona』
(輸入LP Carpark Records 2枚組限定ピンク・カラー・アナログ盤 677517011715)

コロンビア出身Chaz Bundick(チャズ・バンディック)によるユニット、TORO Y MOI(トロ・イ・モア)。
2016年11月に出たライヴ盤。
CDは出ておらずこのアナログLPor配信のみのリリースです。

ジャケット写真にもなっている米国カリフォルニアのモハベ砂漠にあるトロナ・ピナクルズでのライヴ音源。
ポップかつダンサブルな楽曲を有機的かつグルーヴ感溢れる演奏で聴かせます。
(Andy Woodward(dr)、Patrick Jeffords(B)、Jordan Blackmon(G)、Anthony Ferraro(rhordes)、Brijean Murphy(Per)というバック布陣。)

有料配信で映像&音源ダウンロードもできますが、独特な色味のカラー・レコードで聴く音の雰囲気が最高!

今日のこの1曲は2015年発表作『What For?』冒頭を飾っているキラー・チューン!「What You Want」!

なお、ショコラ&アキトとのコラボ(2016年ベストにも選出)や今作にもゲスト参加している双子ユニットThe Mattson 2と、トロ・イ・モアの新作アルバムも今春発売予定だそうです。森 陽馬



2017年2月4日(土) ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ 「No Woman, No Cry」(Live)

今日は珍しくレゲエです。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『ライヴ!』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-77305 1,389円+税)

初めてこの盤を聴いたのは、41年前のちょうど今頃の季節だったと思います。

新宿にあるレコード店に勤め始めてのある日、先輩が入荷したてのイギリス盤の『ライヴ!』を店頭演奏する1枚に選び、その日1日何回も繰り返して聴くことになりました。

ハマりましたねぇ。
それまでは「アイ・ショット・ザ・シェリフ」くらいしか認識がなかったのですが、この『ライヴ!』に収録されている「ノー・ウーマン・ノー・クライ」にノックアウトされました。

ボブ・マーリーとコーラス隊の掛け合いに、ウェイラーズのアツイ演奏。
永遠のライヴ名盤です。

時々引っ張り出して聴きたくなるんですね。森 勉



2017年2月3日(金) Tift Merritt 「Heartache Is an Uphill Climb」

ここ数年、アメリカで活躍する女性シンガーの良い作品が色々リリースされていますね。

もうすぐキャリア20年となる彼女も2017年に入り、5年ぶりの新作を発表しました。
当店大推薦の女性シンガー・ソングライター、ティフト・メリット6枚目となる『Stitch Of The World』。
(国内CD 解説付 BSMF-6099 2,400円+税)

ロックな曲でのちょっとハスキーな声、バラードでの柔らかくやさしい声。
今作のレコーディング中、お腹に新しい命を宿していたという彼女。
40代となり、円熟味も増したような...心地良い歌声は、変わらず素敵です。

今作は、彼女と親交のあるアイアン&ワインことサム・ビームとの共同プロデュース。
マーク・リボー(g, ukulele, banjo)、ジェイ・ベルローズ(drums)等が参加しています。

今日の1曲は、MVも作られている②「Heartache Is an Uphill Climb」(自然体な姿がグッド♪)。
彼女自身によるピアノ、エリック・ヘイウッドのペダル・スティールも印象的なバラードです。

初回限定盤には今作の中から3曲のアコースティック・バージョンを収録。
サム・ビームとの息のあったハーモニーも聴きものです。東尾沙紀



2017年2月2日(木) スーマー 「もうない船」

少し気が早いかもしれないが、<2017年ベスト・アルバム>候補の1枚が出た。

スーマー『泥水は揺れる』
(国内CD 全12曲+α MS-009 2,593円+税)

2016年末に200枚限定アナログLPとしてライヴ会場及びHPのみで販売、即完売した2ndアルバム。

そのLPに収録されていた10曲に、ライヴで評判の「愛がぶらさがっている」、ビートルズのカヴァーを中村まりと歌う「Mother Nature's Son」、そしてアナログ盤では収録時間の関係でフェイドアウトされていた「Winter Song」をFull Version収録した全12曲(+α)。

スーマーの切ない情念が籠った歌声。そして、
劇画作家エルド吉永氏による各曲毎に描き下ろしたイラストと歌詞を掲載したブックレットがとにかく素晴らしい。

高田渡「酒が飲みたい夜は」カヴァー、心の蝋燭を優しく灯すような「Winter Song」も良いが、つまらない自分の人生を束の間振り返りたくなる「もうない船」を今日のこの1曲に。

たくさんの哀しみや涙が入り混じり、泥水のように濁ってしまった心と瞳。
その奥底に沈殿した過去の忘れたい記憶や想い出。

それらが一緒くたに揺さぶられ、様々な表情で聴く者へ何かを問いかけてくる静かな傑作だ。森 陽馬



2017年2月1日(水) ザ★ガソリンズ 「かくれんぼ」

当店が長年応援している東京ローカル・ホンクとも関わり深い門脇大作氏率いるザ★ガソリンズ。

(例えば、東京ローカル・ホンクが近年ライヴで披露している「たまらない夜」。
あの楽しくも不思議な切なさと余韻を残す名曲を作ったのが、ザ★ガソリンズ門脇大作さんです。
1990年代うずまきのメンバーだったことも一時期あったとか。)

その大作さんの音楽活動約30年において初音源商品となるCDが2016年11月発売。
ライヴ会場で販売されていましたが、ペット・サウンズ・レコードにて取り扱いさせていただけることになりました。

ザ★ガソリンズ『ドゥルーズビート』
(国内CD GAS0001 926円+税)

<ロックの源流をさかのぼってぶち当たったブルースと、いつか昔耳に聴いて離れない童謡を脈打つ心臓の鼓動のようなビートで思いっきりシェイクした音楽>・・・『ドゥルーズビート』(門脇大作さん命名!)

今作に収録されたドゥルーズビートな全6曲。
大作さんの真っすぐな歌声と心奥からの叫びのような詞世界、そして武骨な演奏に心打たれます。

初期のRCサクセションや、東京ローカル・ホンクの歌を好きな方に推薦したい1枚ですね。

僕が一番好きな1曲は4曲目「かくれんぼ」。

♪君の顔が見れなくっちゃ さみしいんだ♪
♪苦しい胸を叩きながら 君の名前を叫んでるんだ♪
♪僕はここにいる だから見つけておくれよ♪

喉から血が滲むように吐き出されるこの歌を聴くと、伏し目がちに、でも自らの怖れを振り払うが如く懸命に歌っている大作さんの姿が目に浮かんで、何気ない日常やかけがえのない家族・親友のことが愛おしくなってくるのです。森 陽馬



2017年1月31日(火) トゥーツ・シールマンス 「ザ・マウンテン・ウィスラー」

トゥーツ・シールマンスは1922年ベルギー/ブリュッセル生まれ。
惜しくも2016年8月に94歳で亡くなってしまいましたが、ハート・ウォーミングな作品をたくさん残してくれました。

このアルバムは1961年にスウェーデンのメトロノーム・レーベルから発表されたもの。
CD化は世界初となるそうです。

トゥーツ・シールマンス『トゥーツ』
(国内CD 解説:大江田信 WPCR-17585 1,500円+税)

トゥーツと言えば暖かな音色のハーモニカ演奏が代名詞になっていますが、このアルバムではそれに加えて彼の口笛とギターがフィーチャーされています。

「ブルーゼット」の初演ヴァージョンも収録されていますが、今日は1曲目に入っているほのぼのとした雰囲気に心和む「ザ・マウンテン・ウィスラー」。森 勉



2017年1月30日(月) LONGBRANCH/PENNYWHISTLE 「Don't Talk Now」

1990年代某レコード店に勤めていた時、中古LP買取でLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが入ってきました。

音楽雑誌で存在は知っていたものの初めて見る盤!
仕事中ながら半ば興奮しつつ、店内営業中に針を落としてみました。

1度通して聴き、名残惜しい思いで店頭に出したら、高額ながらその当日に即売!
もう少し聴き込みたかったなぁ、と感じたのが懐かしいですね。

そのLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが、遂に初CD化されました。

ロングブランチ/ペニーホイッスル『LONGBRANCH/PENNYWHISTLE』
(国内仕様CD 日本語解説・歌詞付 2,700円+税)

イーグルスのグレン・フライと、ソングライターのJ.D.サウザーがアサイラムからデビューする前に組んでいたユニット。1969年発表唯一のアルバムです。

当時はAmos Recordsというレーベルからの発売で全くヒットしなかったのでプレス枚数も少ないのでしょう。
あの時一度聴いて以来、何度か見かけたことはありましたが、○万円という価格で手が出ませんでした。

約20年ぶり!やっとじっくり聴くことができてうれしい限り♪
ジェームス・バートン、ライ・クーダー、ジョー・オズボーン、ジム・ゴードン、バディ・エモンズ、ラリー・ネクテル、ダグ・カーショウ等バック・ミュージシャンが凄腕揃いだったのも今回初めて知りました。

今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラー作「Don't Talk Now」。
あのジェイムス・テイラーがアップル時代に出した作品の1曲目に収録されていた楽曲のカヴァーです。
ライ・クーダーのギターが印象的に響いてきます。森 陽馬



2017年1月29日(日) OASIS 「Live Forever」

2016年末から公開されているオアシスの映画『オアシス:スーパーソニック』を先日鑑賞しました。

リアム&ノエル・ギャラガー兄弟製作総指揮。
バンド結成時~2日で25万人を動員した96年ネブワース公演まで、絶頂期の彼らを凝縮したドキュメンタリーです。

メンバーにツアーマネージャー、2人の母親などのインタビューとライブ映像を交えた約2時間。

当時の彼らの悪ガキっぷり、父親との確執、どのようにしてモンスターバンドへとのし上がっていったかという事も世代ではない自分にはよくわかりましたし、日本初来日時の映像も結構あり見応えがありました。

何より大きい音で聴くライヴ映像,,,。
特にノエル兄ちゃん弾き語りによる「Live Forever」にはグッときてしまいました。

掲載ジャケットは「Live Forever」を収録した94年の1stアルバム『オアシス(Definitely Maybe)』。
(国内CD 20周年記念デラックス・エディション3枚組 SICP-4110 4,000円+税) 東尾沙紀



2017年1月28日(土) ダイナソーJr 「Tiny」

ダイナソーJr、最高!!

1月27日(金)ダイナソーJr、六本木EXシアター単独公演へ当日券で行ってきました。

怒り、悲しみ、痛み、、、僕らの日々もやもやした想いを解放してくれるような轟音!
その轟音の霧奥から微かに聴こえてくるJ・マスシスの怠い歌声。
そして、その深い霧を切り裂くようなJのギターと、爆走するマーフのドラム&ルーのベース!

1日何十回もリピートしてバカみたいに昔聴きまくった「Out There」をやってくれた時は、ホント涙出そうになりましたよ。

爆音シャワーを浴びてたら、学生時代の色々なことを思い出してなんだか感動しちゃったなあ。

古い曲聴いてアガったけど、2016年発表作『Give A Glimpse Of What Yet Not』から演った5曲も良かった。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSE-6192 2,490円+税)

ということで、今日のこの1曲は「Out There」の直前に披露された「Tiny」を。森 陽馬



2017年1月27日(金) カウント・ファイヴ 「サイコティック・リアクション」

エレクトリック・プルーンズ、ストレンジラヴス、シャドウズ・オブ・ナイト、シーズ、カウント・ファイヴ、クライアン・シェイムス、ブルース・マグース、ナッズ、、、。
グループ名を口にしただけでも、1960年代中期ロック・シーンの興奮が甦ってくるなぁ。
中学・高校時代を思い出します。

『オリジナル・ナゲッツ』(国内CD ワーナー WPCR-17537 1,600円+税)は、そんな時代(1965~68年)のサウンドが全27曲詰め込まれているナイス・コンピCDです。
ミドル60'sの音楽シーンを知る上で欠かせないアメリカン・ビート・グループの活きの良さをたっぷり楽しめるものです。

ビートルズを中心にしたブリティッシュ・グループに圧倒されていた時期もありましたが、このCDに入っている曲などを聴けば、アメリカのグループも捨てたもんじゃないと感じる方が多いと思います。

ファズ、ワウワウ、フィードバックなどのギター・サウンドを強調しながらロックンロールするサイケなサウンドは、時を超えて『ナゲッツ』として存在しています。

チョコレート・ウォッチ・バンド、マジック・マッシュルームス、サーティーンズ・フロア・エレヴェーターズなど、名前だけでそそられるグループもいます。

カウント・ファイヴはカリフォルニア/サンノゼ出身、10代の5人組。
メンバー全員の共作「サイコティック・リアクション」は、1966年10月に全米チャートで最高位5位を記録した大ヒットとなりました。

当時ヒットしたからこそ知った1曲ですが、今でも大好きな1曲です。

ファズを効かせたギターで始まり、楽器がひとつずつ加わっていくイントロと強引な転調。
熱演に心熱くなります。森 勉



2017年1月26日(木) Nulbarich(ナルバリッチ) 「NEW ERA」

<黒っぽい日本のマルーン5>!?

昨日1/25の今日のこの1曲で取り上げたSuchmosに続き、ブレイクが期待されるバンド。

Nulbarich『Guess Who?』
(国内CD NCS-10121 2,200円+税)

Nubarich(ナルバリッチ)は、シンガー・ソングライターJQを中心にした日本人グループ。

ポップなメロディーに、生演奏を主体にしたソウルフルなアレンジがNice♪
大橋トリオのような洋楽っぽい邦楽、Suchmos、cero等SOULの影響を受けたPOP/ROCK好きの方にオススメ。

今日のこの1曲は、2016年10月発表1stアルバムから、まさに"新世代"を意味する2曲目「NEW ERA」を。

なお、この1stアルバム『Guess Who?』は、
第9回CDショップ大賞2017にノミネートされています。森 陽馬


2017年1月25日(水) Suchmos 「PINKVIBES」

年が明けたと思ったら、あっという間に1月も下旬になってしまいましたね。
忙しなく過ぎてしまったこの年始、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

CD店としては、昨年末から年始にかけてSMAPのベスト盤がたくさん売れました。

ここ10年以上CDを買っていなかった、というような方もご購入層で多くいらっしゃいましたからね。
CD不況と言われていますが、リスナーが望んでいる商品を出せば売れるんだな、というのを感じました。
とにかくも、街のCD店としてはこういうヒット商品があるのは本当にありがたい限りです。

さて、「最近売れているCDは?」と聞かれたら、今はこのアルバムと答えるでしょう。

Suchmos(サチモス)『THE KIDS』
(限定盤CD+DVD PECF-9023 3,500円+税/通常盤CD PECF-3174 2,500円+税)

2015年発表1stアルバム『The Bay』が当店でも超ロングセラーを記録。
2015年7月13日今日のこの1曲で紹介)
2016年1月発表シングル収録曲「STAYTUNE」が車のCMソングとして使われブレイク。
夏フェス出演でファン層を広げ、満を持しての2ndアルバム発売、という見事な流れ。

<湘南のジャミロクワイ>なんて表現を以前使いましたが、そんな形容詞はもう不要でしょう。
このデジタルの時代に、幼馴染のメンバー6人がスタジオで音を出し合い魂込めて作ったSuchmos Soundは、これから更に多くの人へ聴かれることになると思います。

今日のこの1曲は、メロウかつグルーヴィーなエレピの音色と、ベース&ドラムのアンサンブルが最高にシャレている3曲目「PINKVIBES」を。森 陽馬



2017年1月24日(火) コニー・スティーヴンス 「Tick-Tock」

2016年7月に発売され大好評を博した長門芳郎氏監修によるコンピレーションCD『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』の第2弾が発売になりました。

『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ Vol.2』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ソニー SICP-31038 2,000円+税)

全24曲収録。今回も前回同様ただのカタログ・コンピではなく、長門さんの音楽体験と知識に裏付けされた趣味趣味ミュージックがタップリ。世界初CD化、日本初CD化音源ざっくざっくです。

珍しい曲だけでなく、我々の世代にはおなじみのバッキンガムス、スパイラル・ステアケース、ゲイリー・パケット&ユニオン・ギャップ、サークルなど60'sの名曲も散りばめてあり、こういう曲も若い世代に聴いてほしいという長門さんの想いも伝わってきます。

選曲、ライナーノーツ、ジャケット・デザイン、三拍子揃って、聴いて、読んで、見て楽しいコンピ。
今回も長い間店頭演奏されることでしょう。

今日のこの1曲は、とびっきりのガール・ポップスを。
コニー・スティーヴンス1970年のシングルB面曲「チック・タック」(Tick-Tock)。

プロデュース&アレンジはこの後フィラデルフィア・サウンドの重鎮となるトム・ベル。
めでたく世界初CD化です。

なお、前作『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』が全16曲入でアナログ化されました。
あのジャケットがLPサイズに。イイです。森 勉



2017年1月23日(月) The Smiths 「Asleep」

隙間からヒューヒューと吹いてくる冷たい風のような音。
どこか儚げで淡々と繰り返されるピアノのフレーズ。

♪眠れるよう歌って その後は一人にして 朝になっても起こそうとしないで
  僕は居なくなってしまうだろうから♪

ザ・スミス「Asleep」の詞の一部分、モリッシーらしいナイーヴな胸のうちが綴られた曲です。

冬の曲という訳でもないですし、どちらかというと詞もメロディも暗いのに、不思議と癒しをくれる1曲です。

飄々としてるのに切ない歌声と、美しいピアノの音色は、目を瞑って聴いていると違う世界へ連れて行ってくれます。東尾沙紀


掲載ジャケットは、ザ・スミスの「Asleep」収録の2枚組ベスト『ザ・ベスト~サウンド・オブ・ザ・スミス』です。
(国内CD WPCR-17186 1,800円+税)



2017年1月22日(日) Jimmy Webb 「Across The River」

ジミー・ウェッブマニア、要チェックの1枚!

映画OST『VOICES』
(輸入CD Varese Sarabande 3020674288)

1978年製作映画『VOICES』(邦題:ふたりだけの微笑)は、ジミー・ウェッブが音楽を担当。
サントラ盤には14トラック収録されており、そのうち12トラックをジミー・ウェッブが作曲。
(残り2曲は、Tom Petty&The Heartbreakers「Anything That's Rock'n'Roll」と、Willie Nelson「Bubbles In My Beer」)

ジミー・ウェッブ作12トラック中ヴォーカル曲は4曲だけで小品的作品ではありますが、どの曲も彼らしいセンチメンタルな旋律が楽しめます。

Burton Cummingsが歌う主題歌「I Will Always Wait For You」、あのアンディ・ウィリアムスの甥Andy&David Williamsがアート・ガーファンクルを彷彿とさせる歌声で聴かせる「The Children's Song」が聴きどころでしょう。

ただ、僕が一番気に入ったトラックは9曲目「Across The River」。

サックスが主旋律を奏でる約3分間のジャジーなインスト・ナンバー。
ジミー・ウェッブ作が持つ切なさと悲哀が内包された美しい1曲です。森 陽馬



2017年1月21日(土) チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス「Masters Of War」(戦争の親玉)

ピーター・バラカン氏が2016年ベストに挙げているアルバム。

チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス(Charles LLoyd & The Marvels)『I Long To See You』
(国内CD SHM-CD仕様 日本語解説付 UCCQ-1060 2,600円+税)

チャールス・ロイドは1938年メンフィス/テネシー生まれ、1960年代から活動しているジャス・サックス奏者。
2016年で御年78歳を迎えた彼。老舗ジャズ・レーベル、ブルーノートからリリースした入魂作がこの1枚。

ビル・フリーゼル、グレッグ・リーズ、ルーベン・ロジャース、エリック・ハーランドをバックに従え紡ぎ出す演奏は、静かで洗練された美しさがありながらも、その中に主張であったり優しさが込められていて、聴くほどにじんわりと沁みてきます。

ノラ・ジョーンズがしっとりと歌う「You Are So Beautiful」(ビリー・プレストン作カヴァー)、ウィリー・ネルソンをfeatした「Last Night I Had The Strangest Dream」が聴きものですが、今日のこの1曲はボブ・ディラン「戦争の親玉」(Masters Of War)カヴァーを。

♪戦争の親玉よ、そんなに金が欲しいか?お前が死ぬ時どんなに金があってもその魂は買い戻せないんだぜ♪
というディランのこの曲を、歌がなくとも気高い演奏と気品に満ちたアンサンブルで見事に表現しています。森 陽馬



2017年1月20日(金) サンドラ・アレキサンドラ 「夜霧よ今夜もありがとう」

1960~70年代、外国人が日本語で歌うレコードが数多く発売されました。
このCDはそんな曲を全20曲集めた労作コンピです。

『昭和カタコト歌謡曲 <女声編>』
(国内CD コロンビア COCP-39523 2,200円+税)

タイトルに歌謡曲とありますが、フランス・ギャル「夢みるシャンソン人形」、コニー・フランシス「ヴァケイション」、ダニエル・ビダル「オー・シャンゼリゼ」のような外国曲に日本語詞を付けて歌ってくれた曲も収録されています。

タイトル通り「カタコト」の美学が満載で、現在日本で活躍中のクリス・ハートのような流暢すぎる日本語ではなく、あやうさ、かわいさ、さりげなさが魅力の楽曲がずらっと並んでいます。

一般にも知られラジオでもよく流れていたベッツィ&クリス、ミルバ、ヴィッキーに加えて、グラビア界で人気だったアグネス・ラムや、美人ゴルファー、ローラ・ボーのキュートな日本語は誰にもまねできない雰囲気を感じさせてくれます。

今日はその中から、1970年前後に東京のクラブで歌手として活躍していたアメリカ黒人歌手、サンドラ・アレキサンドラが歌う浜口庫之助の名曲はいかがでしょうか。
ソウルフルな「夜霧よ今夜もありがとう」です。森 勉


2017年1月19日(木) COUCH 「ちいさな星」

東京都には現在1300万人以上の人が住んでいるそうだ。

渋谷や新宿など中心部はもちろん、たくさんの人が行き交う東京という街。
でも、その都会の雑踏にいると、なぜか無性に寂しさを感じることがある。

すれ違う通行人の疲れた横顔。
どこかに心を置き忘れてきたサラリーマンの無表情な目線。
名も知らない家族の楽しそうな風景。

騒音の中の静寂、ふと誰かのことを思い出す。
果たして自分という存在は、その誰かにとって意味があるものなのだろうか。

benzoの平泉光司、シアター・ブルックの中條卓、大橋徹也による3人組バンド、COUCH(カウチ)。
グルーヴ感溢れる演奏と平泉光司の真っすぐな歌声が持ち味である彼らの2017年発表新作『リトル・ダンサー』9曲目に収録されている切なくて美しいスロー・ナンバー「ちいさな星」を聴いて、そんなことを想った。

なお、その「ちいさな星」の後には、大貫妙子名曲「都会」のカヴァーがボーナス・トラックとして収録。
「都会」カヴァーは限定アナログEP盤で2017年1月25日発売されるそうだ。森 陽馬


★掲載ジャケットはCOUCH『リトル・ダンサー』。
(国内CD HRBR-004 2,000円+税)



2017年1月18日(水) The Pen Friend Club 「夏のペーパーバック」

2017年2月8日発売The Pen Friend Club『Wonderful World Of The Pen Friend Club』。
(国内CD 『陽だまりの彼女』等の作家越谷オサム氏によるライナーノーツ付 SZDW-1029 2,500円+税)

当店PET SOUNDS RECORDのみの先着オリジナル特典が決定いたしました!

大滝詠一「夏のペーパーバック」カヴァーのインスト&アカペラ・ヴァージョンを収録したCDR!

更に!恒例のThe Pen Friend Clubロゴ入りボールペンも先着で差し上げます!!

どちらも数に限りがありますのでご予約はお早めに。

ということで、今日のこの1曲はその2/8発売アルバムから、大滝詠一『EACH TIME』収録の名曲カヴァーを。

なお、この曲以外にも、ビーチ・ボーイズ「Sherry She Needs Me」(ブライアン・ウィルソン1998年発表作『Imagination』収録曲「She Says That She Needs Me」の元となった未発表曲)や、ロネッツ「Born To Be Together」のカヴァー。そして、素敵なオリジナル曲も収録された充実の4thアルバム。

平川雄一(G.Cho)、藤本有華(Vo.Cho)、西岡利恵(B.Cho)、祥雲貴行(Dr.Per)、ヨーコ(Org.P.Cho)、中川ユミ(Glo.Per)、大谷英紗子(Sax)による7人組となり、更に進化したペンクラ・サウンドをお楽しみに♪ 森 陽馬



2017年1月17日(火) イーグルス 「You Are Not Alone」(邦題:陽だまりの中へ)

1月16日PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.6 イーグルス特集”。
お越しいただいたお客様皆様、ありがとうございました。

日本列島大寒波のピークで朝からとても寒い1日でしたが、天辰保文氏の温かいトークと、イーグルスの素敵な歌に心が暖まりましたね。

グレン・フライが逝去したのが、2016年1月18日。
もうすぐ1周忌ということもあり、イベントの最後にはこの曲を天辰保文氏に選んでかけていただきました。

イーグルス「You Are Not Alone」

イーグルスの最新にして実質ラスト・オリジナル・アルバムとなってしまった2007年発表作『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』(国内2CD 天辰保文氏による解説、歌詞・対訳付 UICY-15005 2,857円+税)。
2枚組CDのうちディスク1の最後11曲目に収録されているナンバー。

グレン・フライが作詞・作曲・メイン・ヴォーカル。
♪孤独な夜に別れを告げよう 君はひとりじゃない♪と歌われる、彼らしい優しさと切なさに溢れた1曲。

天辰保文氏は、グレン・フライが亡くなった時、この曲を1日中聴いていたそうです。森 陽馬


2017年1月16日(月) The Tikis 「Pay Attention To Me」

60年代サイケ/ガレージ・パンクの有名・レアものを詰め込んだ人気ロック・コンピ・シリーズ <ナゲッツ>。

その発端となった、レニー・ケイ(パティ・スミス・グループ)監修・選曲『オリジナル・ナゲッツ』(72年)が2016年末に日本初CD化。(こちらは店長が後日ご紹介する予定です!)

あわせて日本編集/初CD化曲も満載の『ナゲッツ Vol.2』、『ナゲッツ Vol.3』も同時発売になりました。

65~68年の間に発表されたものにこだわり、エレクトリック・プルーンズ、ラヴ、デイヴィー・ジョーンズ(デヴィッド・ボウイ)、アートウッズなど名の知れたアーティストは収録されていますが、全部知ってるという方はかなりのツウ!という程、マニアックな名前が並んでいます...。

Vol.2とVol.3の監修者・伊藤秀世さんによる各曲の詳細な解説を読むと、新しい発見がたくさん♪

例えば、Vol.3に収録されているザ・ティキスですが、ハーパース・ビザールの前身となるグループ。
65年発表のシングルB面「Pay Attention To Me」はもろにビートルズに影響を受けた1曲になっています。

歌詞・対訳はありませんが、充実の日本語解説&最新リマスターで聴き応えありの内容です!東尾沙紀

★掲載ジャケットは『ナゲッツ Vol.3』
(国内CD 解説付 WPCR-17539 1,600円+税)



2017年1月15日(日) シェイラ 「愛なき世界」(フランス語)

フランス・ギャル、シルヴィ・バルタンと共に、ミドル60'sのフレンチ・ポップス界を盛り上げてくれたシェイラ。

その彼女が1964年に発表したアルバムが日本初CD化されました。

シェイラ『ハロー・リトル・ガール』
(国内CD ワーナー 限定盤 WPCR-17556 1,143円+税)

新・名盤探険隊シリーズなので、低価格なのに詳しい解説・歌詞・対訳が付いているのがうれしいです。

このアルバムは、レノン&マッカートニー作品でイギリスではフォアモストがヒットさせた「ハロー・リトル・ガール」、マンフレッドマン「ドゥー・ワ・ディディ」、バート・バカラック作品2曲などをフランス語でカヴァーした曲や、フレンチ・ポップスらしいオリジナル曲を収録。

当時18才!キュートなシェイラの歌声と、フランスのスタジオ・ミュージシャンによるセンスある演奏が魅力です。

今日のこの1曲は、ピーター&ゴードンのデビュー・ヒット「愛なき世界」のフランス語カヴァーを。

フランス語は全くわからない僕ですが、なんとも語感がこの曲に合っている感じ。森 勉



2017年1月14日(土) 矢野顕子 「How Can I Be Sure」

映画『矢野顕子 SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女』(2017デジタル・リマスター版)が現在劇場公開中。

<2017年1月6日より新宿バルト9ほか映画館で15日限定ロードショー>とのことで、先日新宿へ行き開演ギリギリに間に合ったー、と思ったら、なんと!満席で入れず!

矢野顕子『SUPER FOLK SONG』は1992年発表ピアノ弾き語り一発録りによるカヴァー・アルバム。
この映画は、そのアルバムと同時に制作されたドキュメンタリー映像で以前TVかDVDで観たことがありました。

当日見に行こうと思い立って、予約もせずに新宿へフラッと向かったのですが、完全に侮ってましたね。

その映画『矢野顕子 SUPER FOLK SONG』。
昔見て印象に残っているのは、矢野顕子が同じ曲を何度も何度もやり直すシーン。

「アーティストの魅力は個性だ」とか「感性だ」と言う人もいるでしょうが、矢野顕子がその1曲のために悪戦苦闘している場面を見て、「重要なのは実力であり、努力であり、ひたむきな姿勢なのだ」と実感したことを憶えています。

なんとか、1月20日までに時間を作って、その場面をもう一度劇場で見たいですね。
(ちなみにその日は結局、シド&ナンシーの映画『サッド・ヴァケイション ラスト・デイズ・オブ・シド&ナンシー』を見ましたが、、。矢野顕子見る予定がシド・ヴィシャスになってしまうとは、、、うーん、、。)

今日のこの1曲は、矢野顕子『SUPER FOLK SONG』(国内CD 2013年リマスター MHCL-30075 1,800円+税)から、フェリックス・キャヴァリエ作/ヤング・ラスカルズの名曲「How Can I Be Sure」を。森 陽馬


2017年1月13日(金) LAVA 「Larry Lee」

ジャケットからは内容の良さが伝わりにくい作品が時折ありますが、今日紹介するのもそんな1枚。

LAVA『ラーヴァ』
(国内仕様CD 金澤寿和氏による日本語解説付 TR049 2,400円+税)

<ノルウェーのTOTO>とも評されているSvein Dag Hauge(ギター)を中心とした4人組バンド。
1981年2nd&1982年3rdアルバムがAORマニアに知られているLAVA。
今作は1981年に発表されていた知る人ぞ知る1stアルバムです。

LAVAは英語で溶岩の意を持つので火山ジャケなのでしょうが、内容は心地良いフュージョン・サウンド。

ヴォーカルが入っているのは8曲中2曲のみで、他6曲は爽やかなインスト・フュージョン。
ラリー・カールトン、リー・リトナー、70年代後半フュージョンお好きな方なら絶対にオススメの隠れた名盤です。

今日のこの1曲は1曲目「Larry Lee」。

軽快かつ伸びやかに広がるギター・ソロが青い空に映えるゴキゲンなキラー・チューン♪
“ラリー”・カールトンと、“リー”・リトナーへのオマージュでしょうね。森 陽馬



2017年1月12日(木) 小沢昭一 「流行歌のルーツ」

今日は新春初笑いといきましょう。

2016年は『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』という文字通り爆笑CDを紹介(
2016年1月9日今日のこの1曲)しましたが、2017年は少し落ち着いた笑いで攻めてみたいと思います。

小沢昭一『CD版小沢昭一的新宿末廣亭特選三夜』
(国内CD ビクター VICL-64684 2,200円+税)

2005年6月21~30日の10日間、小沢昭一は末廣亭の高座に連日上がり、粋な話を独特の語り口で聞かせてくれました。

俳句仲間であり、気心の知れた柳家小三治師匠の誘いで実現したこの企画は、6月下席夜の部の出し物のひとつとして、その日その場に居合わせた人のみが体験できたものでした。

その貴重な隋談が11年の時を経てCD化されました。

20数分の話×三夜、約1時間収録されています。

ノンキ節、オッペケペー節などを一節歌い流行歌のルーツを語ってくれたり、人間国宝・桂米朝師匠の秘密を語ったり、京都の鴨川沿いで昔見て忘れられない流しの夫婦の話とか、浪曲・清水次郎長伝の話があったり。

軽妙な語りのラストには、哀愁を帯びた音色が魅力のハーモニカ演奏も披露しています。森 勉



2017年1月11日(水) La Turbo 「wistaria」

当店地下アゲインで毎月第一金曜日に定例ライヴを行っているLa Turbo(ラターボ)。

2013年秋からバンド活動は休止。
現在は加藤智子さん(vo/words)、村田潤哉さん(g/music)の男女ユニットとして活動中です。

2012年10月8日の今日のこの1曲で取り上げました前作『Share With』から約4年ぶり!
2016年発表5枚目となる新作『wistaria』は、お二人の''ギターと歌''で丁寧に紡がれたアコースティック・アルバム。(SRLT-2 全10曲 1,500円+税)

軽やかに爪弾かれるガット・ギター、少しハスキーで芯のある歌声に、ピアニカの懐かしい音色がちょこっと彩りを添えるほどのごくシンプルな作品です。

♪半世紀続く一件のある洋菓子店...Dear wistaria...♪
♪ウィスタリア(=藤)色した大きな看板 夕日に染まって♪
タイトル曲「wistaria」の詞の一部です。
ここに登場するお店は実在しているのかな?と想像を巡らせながらゆったりと音の波間を漂うのも楽しいです.。

最後を締めくくる「黄金色とノクターン」も、La Turboらしいブラジリアン・テイストの軽快な1曲♪
この曲を聴くと、あたたかな陽気が待ち遠しくなります。東尾沙紀



2017年1月10日(火) Jamestown Revival 「Love Is A Burden」

イーグルス/70年代アメリカン・ロックの良心を引き継ぐ最近のバンドも紹介しましょう。

Jamestown Revival『The Education Of A Wandering Man』
(輸入CD Republic Records B0025641-02)

Jamestown Revivalはテキサス出身Jonathan ClayとZach Chanceによる二人ユニット。

2014年発表1stアルバム『UTAH』(
2014年4月28日今日のこの1曲で紹介)はカントリー要素が強い作風&アレンジでしたが、2016年発表の今作はルーツ・ロック色が濃くなり、よりバンドっぽい仕上がりになりました。

メロディアスな楽曲及び二人のユニゾン・ヴォーカルはジェイ・ホークスを彷彿とさせますね。

今日のこの1曲は2曲目「Love Is A Burden」。

前作を取り上げた時はビートルズ「Hey Jude」を想起させるオリジナル曲「Home」が今日のこの1曲でした。

今作のこの1曲「Love Is A Burden」はビートルズ「Don't Let Me Down」的な雰囲気を持ったナンバー。
中間のギター・ソロもそれっぽい感じですね。

正統派アメリカン・ロックの王道をいくような3曲目「Journeyman」もお気に入りです。森 陽馬



2017年1月9日(月) ファンキー・キングス 「スロー・ダンシング」

ファンキー・キングスが1976年に発表した唯一のアルバムが最新リマスターされ再発されました。
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 ソニー・ミュージック SICP-5156 1,300円+税)

ヒット曲としては1976年から1977年にかけてTOP100チャートに11週間入り、最高位61位まで上昇した「スロー・ダンシング」だけでしたが、アメリカン・ロック好きには無視できないアルバムでありグループだと思います。

この6人組グループには、3人のソングライターが在籍して腕を競ったかたちでアルバムを制作しました。

後にケニー・ロギンスと共作もするリチャード・ステコル。
シンディー・ローパーやバングルスに曲を取り上げられたジュールズ・シアー。
イーグルスへ曲を提供したり、グレン・フライとの共作も多いジャック・テンプチン。

それぞれがリード・ヴォーカルも担当し、ソングライティングと共にその個性を楽しむことができます。

なお、ジャック・テンプチンが作った今日のこの1曲「スロー・ダンシング」は、ジョニー・リヴァースが歌詞の中に出てくる「Swayin' To The Music」という言葉をタイトルにして全米10位まで上がるヒットを記録しました。森 勉



2017年1月8日(日) イーグルス 「Outlaw Man」

2017年1月16日(月)当店地下アゲインにて、PET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man Vol.6』イーグルス特集を行います。

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2017年1月16日(月)
PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.6 イーグルス特集”
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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2016年1月18日にグレン・フライが亡くなり、解散が表明されたイーグルス。
「ホテル・カリフォルニア」含め、イーグルス楽曲の魅力を天辰保文さんのお話しを伺いながら皆で噛みしめたいと思っております。お楽しみに。

さて、僕が好きなイーグルス楽曲は?

「Desperado」、「One Of These Night」、「I Can't Tell You Why」、「Take It Easy」、「Take It To The Limit」。
他にもイイ曲がたくさんあって絞れませんが、特に好きなのは2ndアルバム『Desperado』(ならず者)のB面!

ランディ・マイズナー作「Certain kind Of Fool」から、バーニー・レドンのバンジョー技が冴える「Doolin Dalton」。
そこからなだれ込むように続く「Outlaw Man」(デヴィッド・ブルー作)がかっこいいんですよね!
そしてイーグルスらしいサビのコーラスが切なく美しい「Saturday Night」。

このB面に初期イーグルスの魅力が凝縮されていると思います。森 陽馬



2017年1月7日(土) Eddi Reader 「Wild Mountainside」

東名高速から小田原厚木道路へ入りしばらく走ると、視界が広がるポイントがある。

陽の光を浴びながら、横目に富士山が見える瞬間。
心が浄化されるような想いで感極まりそうになるのは僕だけだろうか。

うまく表現できないが、言葉にならない想いが込み上げてくる。

富士山に何かがあるわけではなく、何かが待っているわけでもない。
ましてや、その何かが何かもわからない。
でも、その何かを探し求めて皆が生きている。

先日その道を走っている時、カーステレオからエディ・リーダー「Wild Mountainside」が流れてきた。

彼女の故郷スコットランド18世紀の名詩人ロバート・バーンズへ捧げた2003年発表作『Songs Of Robert Burns』に収録されているジョン・ダグラス作のナンバーだ。

その歌の中で、エディ・リーダーはこう歌っていた。
♪自然と自由の間を 私たちはあてもなく放浪する
Wild Mountainsideへ行ってみよう さまよいながら歩き回ろう そして山の呼ぶ声を聞こう♪ 森 陽馬


★掲載ジャケットは、「Wild Mountainside」収録、2016年発売2CD全30曲ベスト盤。
(輸入2CD Eddi Reader『The Best of Eddi Reader』 REVEAL059CDX)



2017年1月6日(金) The Baker Brothers 「The Tide Is Turning」

日本でも人気のUKジャズ・ファンク・グループ、ザ・ベイカー・ブラザーズ。

1stアルバムから14年あまり、メンバー交代もありながら活動を続ける彼らの2017年最新作『ハイ・レズ』が、日本先行で本日発売になりました。
(国内CD 解説付 PCD-24482 2,400円+税)

オープニングに相応しいグルーヴィーなインスト「The Tide Is Turning」で幕を開ける今作。
(シンセ・ソロがかっこいい!)

新作は9曲のうち6曲がヴォーカル入り。

ニュー・オリンズ出身の黒人女性シンガー、アカンサ・ラングをフィーチャー。
彼女の歌声が入ることにより、インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズらを想起させるアシッド・ジャズ感があり、ファンキーなだけでなく緩急つけたソウル・アルバムに仕上がっています。

来週、新作を引っ提げて早々に来日も!
ヴァネッサ・フリーマンをヴォーカルに据えて、ビルボード・ライヴ東京と大阪で公演が行われる予定です。東尾沙紀


★新年お買い上げの方には当店ロゴ入りお年賀タオルをプレゼント!


★PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2016年ベスト・アルバム、選出いたしました。
(上記リンク先のコラムー・コーナーに掲載)



2017年1月5日(木) 勝 新太郎 「サニー」

このCDはおよそ14年前に発売されたものですが、廃盤にならずしぶとく現行商品として残っています。

ペット・サウンズ・レコードでも隠れたベストセラーとして、常時店頭の壁を飾ってくれています。

勝新太郎『夜を歌う +8』
(国内CD 徳間ジャパン TKCA-72490 1,905円+税)

1969年に大映レコードよりLPとして発売された『夜を歌う』全12曲に、いろいろな所から集めた9曲をボーナスとして加えた全21曲が収録。

破天荒なイメージが充満しているカツシンさんですが、このアルバムに収められている楽曲はスタンダード・ナンバーということもあり、大真面目に取り組んでいるところが興味深く、微笑ましいところであります。

いい曲いっぱい入っていますが、ボブー・ヘブ1966年大ヒットを日本語(訳詞:曽根幸明)でカヴァーした「サニー」を今日のこの1曲に。森 勉


2017年1月4日(水) Aaron Neville 「I Wanna Love You」

ニューオリンズ繋がりで、アーロン・ネヴィル2016年発表作から今日のこの1曲。

Aaron Neville『Apache』
(輸入CD tellit records TELIT001CD)

2013年ドゥワップ・カバー作『My True Story』
(2013年2月1日今日のこの1曲紹介)以来約3年ぶりのアルバム。

近年は歌もの&ゴスペル作が多かったのですが、今作はガラッと変わって、ファンキーなサウンド・アレンジ。

それもそのはず、ソウライヴのギタリストだったエリック・クラズノーがプロデュース/ギター/作曲を担当。
更にレタス等ファンク・バンドで活躍している凄腕ドラマー、アダム・ダイチが全曲ドラムを叩いています。

2017年で76歳になるミュージシャンの新作とは思えないほど、活気溢れるグルーヴ感タップリの仕上がり。

でもやっぱり、アーロンの美しいファルセットが活かされたミディアム~スローな楽曲が僕は好きですね。

泣きのファルセット健在バラード⑤「Heaven』も彼らしい1曲ですが、今日はミディアム⑧「I Wanna Love You」。

テデスキ・トラックス・バンド現メンバーAlecia Chakourによるコーラスとアーロンの歌心が、優しく、力強く、愛の魂を揺さぶります。森 陽馬



2017年1月3日(火)Dr John、Aaron Neville and Charles Neville 「Please Send Me Someone To Love」

2016年末から新年にかけて、店内でよくかけているお気に入り盤。

V.A『The Musical Mojo Of Dr John Celebrating Mac And His Music』
(輸入2CD+DVD Concord 0888072017733)

2014年5月3日ニューオリンズSAENGER THEATREで行われたドクター・ジョン・トリビュート・コンサート。

ブルース・スプリングスティーン、ジョン・フォガティ、ウォーレン・ヘインズ、メイヴィス・ステイプル等大物から、アラン・トゥーサン、アーロン・ネヴィル他ネヴィル兄弟、ダーティー・ダズン・ブラス・バンド、アンダース・オズボーン、ミーターズのジョージ・ポーターJr、ジガブー・モデリステ他、ニューオリンズ人脈の盟友も多数参加。

ブルーノートの現社長でありストーンズ新作のプロデュースも手掛けたドン・ウォズがベースを担当し、チャック・リーベル(Key)やファンキー・ミーターズのブライアン・ストルツ他が加わったバック・バンドも素晴らしい!

22曲収録2枚組CDと、更にその映像が丸々収録されたDVDも付いて超お買い得価格ですので、ドクター・ジョン及びニューオリンズ好きの方は買っておいて損はない1枚です。

今日のこの1曲は、ポール・バターフィールズ・ブルース・バンドの名カヴァーでも知られるパーシー・メイフィールド作「Please Send Me Someone To Love」。

ドクター・ジョンによるピアノ伴奏、アーロン・ネヴィルの美声、チャールズ・ネヴィルのサックス・ソロにジーンときます。森 陽馬



2017年1月2日(月) ミーターズ 「チキン・ストラット」

新しい年が始まりました。

2017年は酉年。
その前の酉年は2005年。
ついこの前の感覚が強いのですが、12年間が過ぎたのですね。

さて、酉年にちなんだ曲を、と思いまして色々考えました。
曲名はもちろん、ジャケットもトリがデザインされているものがいいのでは、ということで、このCDにしました。

ミーターズ『ストラッティン』
(国内CD ワーナー 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16375 1,143円+税)

1970年に発表されたミーターズ3枚目のアルバムです。

このアルバムの1曲目に入っているのが「チキン・ストラット」。

初期のミーターズらしいインスト曲。
ニューオリンズのグルーヴ感が味わえる独特なビート感が最高です。

1970年当時シングルでも発売され全米50位まで上がるヒットを記録しています。
ギターの弦をひっかくような音が、ニワトリの鳴き声を表現していて面白い効果を上げていますね。森 勉



2017年1月1日(日) ビーチ・ボーイズ 「We're Together Again」

新年がやってきました。
2017年もPET SOUNDS RECORDをよろしくお願い申し上げます。

1981年OPENの当店は今年36周年。
現在の場所へ移転したのが2007年でしたから、新店舗での営業は早くも10年目となります。

この10年で武蔵小山の街並みも随分変わりました。
現在駅前は大規模な再開発工事を行っていますが、その横側の区画で新たに再開発事業が始まるとのこと。
一部の店舗は2016年末で閉店し、2017年3月までにその区画の他の店舗も閉店していくそうです。
悟空とか新楽飯店とかじらい屋ももうすぐなくなっちゃうのかな、、、。寂しいですね。

さて、元旦の今日は雲一つない青い空で、とても穏やかな1日でした。

心地良いけれど、ちょっとセンチメンタルな気分の時に聴きたい1枚。

ビーチ・ボーイズ『フレンズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25598 1,714円+税)

『ペット・サウンズ』ばかりが注目されている昨今ですが、1968年発表の今作も聴いてもらいたい名作。

♪友達でいよう 僕らはしあわせも涙も共に味わってきた♪「Friends」。
♪僕の人生を支えてくれ♪と祈るように歌われる「Be Here In The Morning」。

『ペット・サウンズ』、発売中止となった『スマイル』、ブライアン・ウィルソンの栄光と挫折が折り重なった時期、ビーチ・ボーイズの結束を呼びかけるようなメッセージも感じられる、穏やかながらも心に沁みる作品。

今日のこの1曲「We're Together Again」は、『フレンズ』と同じ頃に録音されたオリジナル・アルバム未収録曲。
ブライアン・ウィルソン作らしい繊細で美しくも切ないメロディーとコーラスが素晴らしいですね。

現在発売されている『フレンズ』国内盤ボーナス・トラックに収録されています。森 陽馬



2016年12月31日(土) テルマ・ヒューストン 「This Is Your Life」

2016年当店にてお買い上げ、ご来店いただいたお客様皆様、ありがとうございました。

年明け2017年1月1日は14時から18時まで営業いたします。
(1/2は14時~18時、1/3は12時~18時、1/4から通常通り11時~22時)

新年お買い上げの方には当店ロゴ入りお年賀タオルをプレゼント!

お時間ある方は是非お立ち寄りくださいませ。
(ちなみにお年賀タオルは店頭でも通販でも差し上げます)

さて、2016年皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。

喜ばしいニュース、怒りたくなるような出来事、哀しい報せ、楽しいこと、色々ありました。

辛いな、と思うときもあったかもしれませんが、そういう時こそ、“思いやり”を持っていたいですね。

2016年最後の今日のこの1曲は、テルマ・ヒューストン「This Is Your Life」。
黒人女性シンガーの彼女がジミー・ウェッブをプロデューサーに迎え、レッキングクルーを中心としたバンドをバックに1969年録音した1stアルバム『Sunshower』。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15579 1,800円+税)

ローリング・ストーンズ「Jumpin' Jack Flash」以外は当時まだ23歳だったジミー・ウェッブによる作詞・作曲。
どの曲も素晴らしいアレンジ&楽曲ですが、特に心迫るのが10曲目「This Is Your Life」。

♪あなたの人生はあなたのもの たった一つしかない ~ ゲームや遊園地ではなく人生なのだから、無駄に終わらせちゃいけないわ♪ と愛する人へ語りかけるナンバー。

ところが最後に出てくる歌詞にハッとさせられます。
♪ これはわたしの人生でもあるの 大切なあなた気付いて わたしの人生でもあるの、、、♪

人は一人では生きていけません。

2017年も皆がやさしさと思いやりを胸に抱き、健康で過ごせることを祈っております。森 陽馬



2016年12月30日(金) The Charm Park 「Rolling On」

2016年も残り僅かとなりましたので、今月リリースになった作品を今年のうちにご紹介したいと思います。

2015年12月3日の今日のこの1曲で取り上げました、男性シンガーソングライターThe Charm Park(ザ・チャーム・パーク)の約1年ぶり新作『A REPLY』が発売になりました。

大橋トリオとのコラボや、他アーティストへの曲提供やサポートなど、活躍の場を広げているThe Charm Park。

新作はインタールードを含めて全8曲。

ほぼ全編英語詞だった前作に比べて、今作では日本語詞も増え、曲の世界観がより身近に感じられます。

今回もアレンジ、ストリングスを除く殆どの演奏、ミックス等を自身で手掛けていますが、1曲目「Rolling On」では神谷洵平(赤い靴/大橋トリオ・サポート他)がドラムで参加。

繊細な歌い出しから、力強いドラムが入り、徐々に熱を帯びていくスケールの大きな1曲。
前作同様、心高まる美しいメロディーが広がっています。

2017年も心揺さぶられるような曲と出会えるよう、いろんなものを吸収していきたいです。
来年も皆様にとって、希望に満ちた1年になりますように。東尾沙紀



2016年12月29日(木) ベット・ミドラー 「踊ろよベイビー」(Do You Want To Dance?)

ベット・ミドラーのファースト・アルバム『The Divine Miss M』は1972年に発表されました。

日本盤のタイトルは『アメリカが生んだ最後のシンガー/ベット・ミドラー・デビュー』というものでした。

1972年あたりと言えば、シンガー・ソングライター隆盛の時期。
デビューする新人は自分で作った曲を歌う人が圧倒的に多かった時でした。

それでスタンダードをカヴァーするベット・ミドラーは、<最後のシンガー>という表現になったんでしょうね。

さて、そんなファースト・アルバムが2枚組デラックス・エディションとして再発されました。
ベット・ミドラー『アメリカが生んだ最後のシンガー/ベッド・ミドラー・デビュー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17544 2,750円+税)

名人ビル・イングロットも絡んでの最新リマスター、そしてディスク2にはシングル・ミックスや未発表デモなどが収録されています。

アンドリューズ・シスターズ「ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ」をひとり3役でハモったり、ディキシー・カップス「チャペル・オブ・ラヴ」、シャングリラス「リーダー・オブ・ザ・パック」の60's名曲を独特な歌いまわしで披露してくれたり、エセル・ウォーターズ、ビリー・ホリデイなどで知られる「アム・アイ・ブルー」をしっとり聴かせてくれたり、、、なんともすてきなアルバムです。

ビーチ・ボーイズでもおなじみ、ボビー・フリーマンがオリジナルのロックン・ロール「踊ろよベイビー」カヴァーは、まさかのスロー・テンポに。

しかしこれがいいんです。
まだヒットを出す前のバリー・マニロウによるピアノ、ロン・カーターのベース、ラルフ・マクドナルドのパーカッションに、ベッドのヴォーカルが重なってくる所がなんともいい雰囲気。
後半トム・ベルのアレンジによるストリングス&ホーンも歌を引き立たせています。森 勉



2016年12月28日(水) Gillian Welch 「Only One And Only」(Alternate Version)

今から約20年前の1996年。

音楽業界はとても華やかな時代でしたね。
一般的には小室哲哉サウンド(globe、安室奈美恵、華原朋美etc)が大ヒット。
ライヴハウスが多い下北沢ではJ-PUNKが大流行していました。

洋楽ではセリーヌ・ディオンやマライア・キャリー等DIVAと呼ばれるような女性シンガーや、フージーズのヒットでR&B系が売れていたかな。ロック界ではオアシス人気でUKロックが全盛だった印象があります。

ギリアン・ウェルチのデビュー・アルバム『Revival』はそんな1996年にひっそりと発売されました。

シンプルなアコースティック・ギターに凛とした彼女の歌声。
空間を埋めるのではなく、そこにあえて隙間をじっくりと空けるTボーン・バーネットのプロデュース・ワーク。

1967年ニューヨーク生まれのギリアンがナッシュビルへ移り、生き急ぐ世の人々の足を止めさせた名作です。

その『Revival』のDEMO/アウト・テイク/ライヴ音源等を収録した2枚組CDがこの度リリース。

Gillian Welch『Boots No.1:The Official revival Bootleg』
(国内仕様2枚組CD 日本語解説付 BSMF-6095 2,750円+税)

デイヴ・ローリングスのギターと、全てを悟っているかのようなギリアンの歌は時の経過を感じさせませんね。

時代はどんなに移り変わろうと、本当に美しく強いものは色褪せないのだ、ということを実感した1枚。森 陽馬



2016年12月27日(火) エクスプローラーズ・クラブ 「No Strings Attached」

毎年恒例の当店スタッフによる<2016年ベスト・アルバム>が決定いたしました。

今日はその中から、僕が選んだベスト5に入れさせてもらったエクスプローラーズ・クラブを紹介します。

2008年ファースト・アルバム『フリーダム』(
2008年6月5日今日のこの1曲参照)を発表して以来、ビーチ・ボーイズ・ファンや60'sサウンドに興味のある音楽ファンから熱い支持を集めているアメリカの若者による現在活動中のグループです。

中心人物は、ヴォーカル/ギターを担当し、すべての楽曲を作り、プロデュースもしているジェイソン・ブリュワーという人。

何曲かにブライアン・ウィルソン・バンドのダリアン・サハナジャ、プロビン・グレゴリー、ネルソン・ブラックが参加という人脈もあるようです。

このアルバムは今年の夏少し前に発売された3枚目『トゥゲザー』(国内仕様CD BF-50 2,000円)。

とにかくサウンド&コーラスがさわやか。楽曲も皆いい感じ。

夏ごろは、こんな曲ビーチ・ボーイズにもあったんじゃないの?と思ってしまう最高に"らしい"曲「カリフォルニアズ・コーリン・ヤ」が気に入っていましたが、冬になってバラード「ノー・ストリングス・アタッチド」がフィットしてきました。

全曲オススメしたいサウンドとコーラス。見事です。森 勉



2016年12月26日(月) 山田稔明 「スミス」

今年もベスト・アルバムを選ばせていただきました。

5枚以外でもお気に入りは沢山あり、中でも山田稔明さんの青春が詰まった作品『pale/みずいろの時代』は今夏よく聴いたアルバムでした。
(GTHC-0008 2,500円+税)

自身のシンガーソングライター原点だと語る英語詩曲「スミス」は、The Smithsやギターポップ・サウンドへのオマージュに溢れた1曲。何度も何度も繰り返し聴きました。

「次の土曜日はどう?」好きな女の子をドライブに誘い、「君のために費やす時間がこの上なく嬉しい」毎晩色んなプランを考え、「彼女の誕生日に自分の持っているパティ・スミス(のCD)をプレゼントする」.。

意訳なので間違っているかもしれませんが、詞もなんだか初々しくて、まさに青春...。
山田さんが19歳の頃に書かれた曲です。

青くて、瑞々しくて、海のにおいがフワッと薫ってくるようなイントロを聴くと、フッと自分も十代の頃の空間へ帰るような不思議な感覚を覚えます。東尾沙紀

★PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2016年ベスト・アルバム、選出いたしました。
(上記リンク先のコラムー・コーナーに掲載)


2016年12月25日(日) スーマー 「泥水は揺れる」

PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2016年ベスト・アルバム、選出いたしました。
(上記リンク先のコラムー・コーナーに掲載)

皆さんの2016年お気に入りの1枚は何でしたか?
こんな作品も良かった、などお声を是非お聞かせください。

ちなみに、アーティスト本人から直接購入し一般流通していない商品のため選から漏れましたが、ここ最近はスーマーさんの新作『泥水は揺れる』を気に入ってよく聴いています。

200枚限定アナログLP、ライヴ会場もしくはスーマーさんのHPのみで販売された2ndアルバム。
そのアナログ盤は完売してしまったそうですが、2017年1月18日にCDでも発売されることになりました。

スーマー『泥水は揺れる』
(2017年1月18日発売 MS-009 2,592円+税)

2014年ベストにも選出した1stアルバム『ミンストレル』にも増して、2nd『泥水は揺れる』は素晴らしい1枚。
スーマーさんの切ない情念が音の波動を通して伝わってくるのです。

CD発売は2017年ですが、2016年発表隠れた名盤として是非チェックしておいてください。森 陽馬



2016年12月24日(土) ロジャー・ニコルス 「イッツ・ハード・トゥ・セイ・グッバイ」

ポップス・ファンにとって2016年も色々な価値ある音源がCD化されましたが、暮れになってそのトリを飾るような凄いCDが登場しました。

カーペンターズなどへの曲提供やスモール・サークル・オブ・フレンズのアルバムで日本のポップス・ファンにはおなじみのコンポーザー、ロジャー・ニコルスの未発表音源集です。

ロジャー・ニコルス『ロジャー・ニコルス・トレジャリー デモ&CMトラックス』
(国内2枚組CD VICP-65430~1 3,500円+税)

まだ一度も音盤化されていない秘蔵音源ばかりを全69曲。
本当は400を越えるほどの音素材があったそうですが、その中からこのCDの企画・監修者である濱田高志さんが厳選した楽曲を収録。
どの曲も未発表にしておくにはもったいなかったと思える作品ばかりです。

資料性の高い未発表音源集ではありますが、単純にその楽曲を楽しめるようにも構成された優れた編集だと思います。

今日のこの1曲は、クロディーヌ・ロンジェが歌った「イッツ・ハード・トゥ・セイ・グッバイ」を作者であるロジャーが自ら歌っているデモ音源。
感動の3分10秒です。

丁寧なライナーノーツも聴く楽しさを増幅してくれます。森 勉


★PET SOUNDS RECORDが選ぶ2016年ベスト・アルバム 選出しました!


2016年12月23日(金) Magnetic Force 「Ole Sweet Music」

昨日紹介したスウィート・ソウルのコンピCDと同時発売されたもう1枚も今日のこの1曲に。

V.A『This Love Is For Real ~The Sweet Soul Of Chicago:1968~1981』
(輸入CD Interstate Records IS6802)

昨日のはフィラデルフィア編でしたが、今日はシカゴ編です。

全22曲、すべてイイ曲ばかり。
恐るべしスウィート・ソウルの虎の穴。

Essence、Magnum Force、Hands Of Time、Turks、Eight Minutes、Visitors、Cheers、Harlem Meat Company、etc...。

10曲目のチョコレート・サンデーという甘そうなグループもとっても気に入ったのですが、今日は14曲目マグネティック・フォース「Ole Sweet Music」を。

ドゥワップ・テイストも加味したスウィート・ソウル。
聴き応えあります。

1曲じっくり聴くも良し、アルバム全部をのんびり流して聴くも良し。
いいCDが出てくれました。森 勉


2016年12月22日(木) Festivals 「Take Your Time」

スウィート・ソウル好きにはたまらないCDを紹介したいと思います。

全22曲収録のコンピレーションです。

V.A『This Time Will Be Different ~The Sweet Soul Of Philadelphia』
(輸入CD Interstate Records IS6801)

レアなシングルを集めることのない根性なしのスウィート・ソウル・ファンの僕ではありますが、中学・高校時代からサウンドは大好きです。
ミラクルズ「ウー・ベイビー・ベイビー」、インプレッションズ「アイム・ソー・プラウド」、デルフォニックス「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」等の名曲で仕込まれたのが、好きになったきっかけでしょうか。

さて、このCD、一般的には名の知れぬグループが並んでいますが、曲は魅力あるものばかりです。
Invitations、Butlers、Broadway Express、Countships、Mellow Moods、etc...

今日は2曲目に入っているフェスティヴァルズ「Take Your Time」。

巨像とか巨大なものを意味するCOLOSSUSというレーベルから出ていたシングル。
ジェリー・ロスのプロダクション所属というお墨付きです。

甘美で切ないメロディーのスウィート・ソウル。
くわしい知識がなくても楽しめる音楽です。森 勉


2016年12月21日(水) Herb Alpert 「Don't Go Breaking My Heart」

1935年生まれ、2016年で81歳を迎えたハーブ・アルパート。

印象深かった2015年発表アルバム『Come Fly With Me』(
2015年10月11日今日のこの1曲で紹介)に続き、今年も新作を発表しました。

Herb Alpert『Human Nature』
(輸入CD Herb Alpert Presents HRB153)

ジャケット・デザインは、マイルス・デイヴィス1971年発表作『A Tribute To Jack Johnson』(世界ヘビー級王者にもなった黒人ボクサー、ジャック・ジョンソンを描いた映画のサントラ盤)へのオマージュでしょうか。
←Miles Davis『A Tribute To Jack Johnson』

ジャズから革新的なロック・サウンドへ挑戦したマイルスの作品同様、ハーブ・アルパートもダンス・ミュージックの要素を大胆に取り入れたアレンジが目立つ楽曲が収録されています。

マイケル・ジャクソンの大ヒット曲カヴァー「Human Nature」、ハーブ・アルパートオリジナル新曲「Doodles」等魅力なトラックがありますが、昨日に引き続きバカラック&デイヴィッド作カヴァーを今日のこの1曲に。

軽快なイントロで一瞬かけた曲を間違えたか?とも思わせる斬新な「Don't Go Breaking My Heart」。
アレンジャーはBill Cantos。
女性の歌声は、ハーブ・アルパートの奥方ラニ・ホールです。森 陽馬



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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