PET SOUNDS RECORD



  今日のこの1曲


当店ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内演奏していた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

先々月以前にこちらで掲載された“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

◆こちらで紹介しているCDも注文できます◆

くわしくは、通販商品ページなどをご覧いただき、直接、こちらまでご連絡くださいませ。
(中には廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承ください。)


2012年2月3日(金) Florence Joelle's Kiss Of Fire 「Unchain My Heart」

 キティー・デイジー&ルイス、ラファエル・サディークなど、50〜60'sR&B(リズム&ブルース)のエッセンスを自身に取り込み現代流にアレンジしているミュージシャンが近年増えてきました。

 今日紹介するFlorence Joelle's Kiss Of Fireも、その筋のサウンドお好きな方にオススメの新人グループです。(輸入CD ZOLTAN ZOL-002)

 パリ出身の女性シンガー、Florence Joelleを中心としたUK発ユニットで、古き良きアメリカのR&B/JIVEサウンドとジプシー風味がミックスされたヴィンテージ感あるサウンド・センス。

 キティー・デイジー・ルイスよりも洗練された大人の夜をイメージさせ、クエンティン・タランティーノ監督映画に使われていそうな雰囲気の楽曲が並びます。

 特にレイ・チャールズで有名なG「アンチェイン・マイ・ハート」カヴァー。
クールかつデンジャラスな魅力が炸裂したキラー・チューン! 森 陽馬

2012年2月2日(木) ピーター&ゴードン 「トゥルー・ラヴ・ウェイズ」

 ブリティッシュ・ビート系のもの(我々の世代は総称して“リヴァプール・サウンド”と呼んでいました)は、月イチで紹介したいと思っているのですが、かなり間が空いてしまいました。

 今日はピーター&ゴードンです。

 エヴァリー・ブラザーズに憧れたピーター・アッシャーとゴードン・ウォーラーは1963年ロンドンでデュオを結成。
 ピーターの妹ジェーンがポール・マッカートニーのガールフレンドだったこともあり、レノン=マッカートニー作「愛なき世界」(A World Without Love)でデビュー、大ヒットとなりました。

 ピーターがプロデューサー志望の意志が強まった1967年にコンビを解消しますが、本当にイイ曲をたくさん残してくれました。

「トゥルー・ラヴ・ウェイズ」は1965年ヒットで、邦題は「二人の恋は」でした。

 バディ・ホリーの作品。ビートルズ「ワーズ・オブ・ラヴ」とともにバディ・ホリーの名を知るきっかけになった曲です。

 ゴードン・ウォーラーの低音の魅力が発揮された歌い出しは、いつ聴いても、いいゾクゾク感が。森 勉

2012年2月1日(水) 青葉市子 「3びきのくま」

 クラシック・ギター弾き語りでライヴにも定評がある、1990年生まれの女性シンガー、青葉市子。

 前作『檻髪(おりがみ)』から1年ぶり、3枚目となる新作アルバム『うたびこ』が先日リリースされました。(ROTL-003 2,100円)

 20秒ほどの沈黙から静かに始まり、スリリングなギターを聴かせる@「IMPERIAL SMOKE TOWN」、インストC「裸足の庭」ほか、全編ギターの弾き語りによる、前作以上に極限までにシンプルなアルバムです。

 今作では、大貫妙子&坂本龍一『UTAU』収録の「3びきのくま」をカバー。

彼女の少女のような透明感ある歌声が、大貫さんのイメージと共通する気がします。

 ミニ詩集のような趣きのある彼女の手書き歌詞ブックレット付き。
歌い手としても勿論ですが、詩人としても注目していきたい人です。

 彼女は今週末2月4日(土)に行われる、細野晴臣さん、星野源さん、キリンジ、ハイラマズ他出演のイベント『De La FANRASIA 2012』に出演予定です。東尾沙紀

2012年1月31日(火) DR.DOG 「Station」

 “フィラデルフィアの東京ローカル・ホンク”!?

 東京ローカル・ホンクがレコ発ツアーで昨年末関西へ行った際、観に来ていた外国人に「グレイトフル・デッド、ザ・バンド、そして“ドクター・ドッグ(DR.DOG)”のエッセンスを感じる」と言われたそうです。

 東京に戻ってゲンジさんからそのことを聞き、「“DR.DOG”って知ってる?」と尋ねられましたが僕も知らないバンドでした。

 早速チェックし、“DR.DOG”はフィラデルフィアを拠点に活動している5人組ロック・バンドということが判明。
 2010年作『Shame Shame』を取寄せて聴いてみたところ、なるほど!まさに東京ローカル・ホンクに相通じるものがある好盤でした。(輸入CD ANTI 87054-2)

 独特なリズム感、所々でコーラスが入る曲展開、ギター・ソロの雰囲気まで似ていますね。

 今日のこの1曲「Station」は、ザ・バンド的なナンバー。
ゲンジさんが歌ったら、そのままホンクの曲になりそう!?

 他の作品も聴いてみたくなりました。
来月には新作も発売予定になっています。森 陽馬

2012年1月30日(月) カート・ヴァイル 「Downbound Train」

 尊敬する天辰保文氏が2011年ベスト3に挙げている1枚。

カート・ヴァイル『スモーク・リング・フォー・マイ・ハロー』。
(国内盤 限定2枚組仕様 解説・歌詞・対訳付 BGJ-11288 1,980円)

 サーストン・ムーア、J・マスキス(ダイナソーJr)も絶賛しているフィラデルフィア出身男性シンガー・ソングライター。

 年末年始音楽誌で取り上げられていたものの、メーカー完売状態でしばらく店頭品切れ。先日やっと再入荷したので購入し聴いてみました。

 アコースティック・ギターの弾き語りを基調としながらも、独特なローファイ感あるバック・サウンドと、彼が敬愛するニール・ヤング&ボブ・ディランのエッセンスが織り込まれた仕上がり。

 ほぼ全曲彼のオリジナルですが、国内盤ボーナス・ディスクにブルース・スプリングスティーン「ダウンバウンド・トレイン」カヴァーが収録。

 歌声はニール・ヤングを更にヨレヨレにした感じ。
クレイジーホース的な武骨なバンド・サウンドがかっこいい!

 そういえば“カート”の綴りは、ニルヴァーナのカート・コバーンと同じ“Kurt”ですね。
 ニール・ヤング、カート・コバーン、エリオット・スミス、デヴェンドラ・バンハートの流れを引き継ぐ新世代シンガー・ソングライターとしてこれからも注目したいアーティストですね。森 陽馬

2012年1月29日(日) マシュー・スウィート 「She Walks The Night」

 今月初旬に来日し、リリースから20周年の3rdアルバム『ガールフレンド』全曲演奏公演を行ったマシュー・スウィート。デカイ音でロックなライヴを見せてくれました。

 来日公演で新曲は演奏されませんでしたが、昨年には3年ぶりの新作『Modern Art』(輸入CD MIP 0005-2)が発売されています。

 参加メンバーは、共に来日したリック・メンク(drs/perc)、デニス・テイラー(g)の2人、それ以外のベースや鍵盤楽器、コーラスは全てマシュー本人によるものです。アメリカの俳優フレッド・アーミセンが一曲ドラムでゲスト参加しています。

 ビートルズ「Tomorrow Never Knows」風サイケポップ「Ivory Tower」や、デニスのギターが格好良いブルース・ナンバー「Ladyfingers」、The Thornsのような美しいコーラスが聴ける曲もあり、いつもよりは地味めですが良い曲が詰まったアルバムだと思います。

 今日の一曲は、アルバム中でも一際ポップな「She Walks The Night」。

 12弦ギターを使用したバーズを彷彿とさせる曲です。
途中のサイケな展開にも注目!東尾沙紀

2012年1月28日(土) Spooner & The Spoons 「Wish You Didn't Have To Go」

 東京では雪は止みましたが、とても冷たい風が吹いています。
(地方に比べれば気温はそれほどでもないのですが、東京の寒さというのは何故か体の芯まで冷えますね)

 さて、そんな冷えた体と心を温めてくれる“ソウル”オススメ盤。
『フェイム・スタジオ・ストーリー 1961〜1973』。
(国内仕様盤 英文解説対訳、歌詞付 3枚組CD PCD-17503 5,250円)

 昨年12月に発売後、ピーター・バラカンのラジオ番組『BARAKAN MORNING』や山下達郎『サンデー・ソングブック』でも取り上げられ、ソウル・ファンの間で話題の編集盤です。

 アラバマ州マッスル・ショールズを拠点にサザン・ソウルの名曲を多数生み出したFAMEレーベル。
 アレサ・フレンクリン「I Never Loved A Man」、ウィルソン・ピケット「Land Of 1000 Dances」、オーティス・レディング等の定番曲はもちろん、ジョージ・ジャクソン、キャンディ・ステイトン、スペンサー・ウィギンス等による渋〜い名曲を3枚組CDにギッシリ75曲!

 この編集盤の素晴らしいところは、単なる寄せ集めではなく、ソウル・マニア垂涎の未発表曲も収録(しっかりとした解説付)されていることでしょう。

 目移りする未発表ものから今日はこの1曲。
ACEソングライター・シリーズでもお馴染み! サザン・ソウルのイイ曲をたくさん生み出しているダン・ペン&スプーナー・オールダム作によるこのナンバー。(ちなみにスプーナー・オールダムは、後にニール・ヤングなどのバック・キーボード奏者としても有名です)

 トミー・ロウ、ジェイムス&ボビー・ピューリファイ、リンダ・カーのカヴァーもありますが、これはスプーナー・オールダム自身が1964年に録音していた貴重なオリジナル音源。

 モータウンを意識したようなポップな楽曲アレンジですね。
 フェイムでは異色の仕上がりですが、当時モータウンの影響力がそれだけ大きかった、ということかもしれません。

 ちなみに一つ難点を言えば、ブックレット付CDが紙ケースから非常ーーーに取り出しにくいこと。外側の紙ケースがキツすぎて破けてしまいますね。潔癖症の方はCDだけ別ケースに入替えておいた方がいいかも。森 陽馬

2012年1月27日(金) マーシー・ブレイン 「She'll Break The String」 

 山下達郎のディスク・ジョッキーによるラジオ番組『サンデー・ソングブック』にて、先日1月22日放送された<ジョージ・フィショフ作品特集>はとても意義深いものでした。

 アルドン=スクリーン・ジェムスに所属しているとはいえ、今までほとんど語られることがなかったソングライターを取り上げて特集してくれたのですから。

 キース「Ain't Gonna Lie」と「98.6」以外の曲はおそらく初めてFMの電波にのったのではないでしょうか。

 放送でかかった曲が店頭に何かあるのでは・・・、と探したところ・・・、ありました!

 「イイ曲です!」とお墨付きのコメントもあったマーシー・ブレイン「She'll Break The String」が入っている『The Complete Seville Recordings』。(輸入CD President Records PRCD-159)

 彼女がセヴィル・レーベルで録音した全ての曲(未発表も含む)が収録されています。

 ちなみにこのジョージ・フィショフ作品は1965年発表のシングルB面曲でした。B面にはもったいない出来の良い曲です。

 次のサンソン(1月29日放送)は、ジョージ・フィショフ特集第2回が予定されています。どんな曲がかかるのか楽しみです。森 勉

2012年1月26日(木) Sufjan Stevens 「Happy Birthday」

 映画『永遠の僕たち』を先日渋谷シネマライズで鑑賞。

 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で知られるガス・ヴァン・サント監督最新映画。主演は名優デニス・ホッパーの息子!ヘンリー・ホッパー。

 そして、物語中重要な人物(幽霊)として描かれる戦死した日本人兵士役を、加瀬亮が好演しています。

 寓話的かつ物悲しいストーリーですが、ラストは『グッド・ウィル・ハンティング』と同じように、過去を引きずっていた青年の“新たな旅立ち”を予感させ、個人的にはジーンと心に残る作品でした。

 映画内の音楽では、冒頭ビートルズ「Two Of Us」が流れますが、それ以上に印象に残ったのがこの曲。

 最初かかった時は、エリオット・スミスの未発表曲?とも思いましたが(ちなみにエリオット・スミスは『グッド・ウィル・ハンティング』で楽曲が使われたことでブレイクしましたよね)、調べたらスフィアン・スティーヴンスでした。

 スフィアン・スティーヴンスは不思議な魅力を放つミシガン出身の新世代フォーキー/シンガー・ソングライター。

 映画で使われた「Happy Birthday」は、彼が2000年に発表した1stアルバム『Sun Game』からのナンバー。(輸入CD AKR-009)

 翳のあるこんな曲を使うなんて、さすがガス・ヴァン・サント。
ヘンリー・ホッパー演じる主人公の自閉的な雰囲気も見事に表現していた1曲だと思います。森 陽馬

2012年1月25日(水) 竹内まりや 「いのちの歌」

 竹内まりや、待望のニュー・シングルが本日発売になりました。
(国内CD 初回限定ボーナス・トラック追加 WPCL-11024 1,000円)

2010年11月に出た「ウイスキーが、お好きでしょ」以来の新曲ということになります。前作は珍しくカヴァーでしたが、今作もカヴァーと言えばカヴァーということになるんですね。
 (「いのちの歌」は2008年NHK連続テレビ小説『だんだん』劇中歌として使用され、茉奈佳奈ちゃんがシングルとしても発売してヒット)

 作曲は『だんだん』の音楽を担当していた村松崇継、作詞は竹内まりや。
今回はNHK・BSでのドラマ『開拓者たち』主題歌として使用されたことでのシングル発売です。

 この『開拓者たち』主演女優は満島ひかり。
そういえば『だんだん』には母親役で石田ひかりが出てましたよね。“ひかり”でも繋がっていたんですね。「希望という名の光」がこんな所にもさしこんでいたということなんでしょうか。

 初回盤にはボーナス・トラックとして、竹内まりやのヴォーカルと村松崇継ピアノ伴奏によるシンプルなアレンジの「いのちの歌」も収録。ピアノ譜も封入されています。森 勉

2012年1月24日(火) ボビー・ハケット 「セント・ジェームス病院」

 24日朝最初の仕事は雪かき。

 “文化的雪かき”という言葉が村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』に出てきたなあ、と思いながら約30分雪かき(というより氷かき)をしていたら、もう腕と腰が痛くなってしまいました。雪国の方々はこの作業を1日数回やっているわけですから凄いですね。

 さて、今日のこのボビー・ハケットのアルバム『コースト・コンサート』は、村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』で紹介されていた1枚。

 ボビー・ハケットによるコルネット(トランペットを小さくしたような管楽器)のほのぼのとした音色と、名トロンボーン奏者ジャック・ティーガーデンとの掛け合いがゴキゲンな1955年録音ディキシーランド・ジャズ名作です。

 ちなみに今日のこの1曲「セント・ジェームス病院」は、当時のLPには未収録でCD化の際に追加収録されたナンバー。
 このアルバムは基本的にジャズ・インストですが、この曲とC「Basin Street Blues」ではジャック・ティーガーデンの歌声も楽しめます。

 ちなみに最近国内盤で再発されたのですが、なんと999円!
(国内CD 限定盤 TOCJ-50158 999円)

リマスター&日本語解説も付いていてこの値段ですから、ジャズ好きの方はもちろん、村上春樹ファンも買っておいて損はないと思います。森 陽馬

2012年1月23日(月) セシル・ドゥ・キンゲ 「lettre a personne」

 錦織圭がテニス全豪オープンでベスト8進出!
本当に素晴らしい!

 “粘り強いテニスで4大大会ベスト8”、と口では簡単に言えますが、その裏では血の滲むような苦しい練習を積み重ねてきたのだと思います。(僕も学生時代テニス部で全然上手くなりませんでしたが、練習は本当につらかったなぁ)
 彼はまだ22歳。ケガに気を付けて頑張ってもらいたいですね。

 さて、そのベスト8を決めた試合の相手は、コンゴ共和国移民2世でフランス育ちのツォンガという選手でしたが、同じアフリカのカメルーン移民2世でニューヨーク生まれ&フランス育ちのミュージシャンがこのセシル・ドゥ・キンゲ。(Cecile Doo-Kingue)

 現在はカナダ/モントリオールを拠点に活動しているシンガー・ソングライターで、ジャケットの見た目も実際の歌声も男みたいですが、“女性”と聞いてビックリ!

 ニーナ・シモンとトレイシー・チャップマンを合わせたようなソウルフル&ブルージーな歌声。

 全ての楽器を一人で多重録音しているとは思えないほど武骨なロック・サウンドもかっこいい!

 ルーツ・ロックや様々なジャンルをミックスしたジャム・バンド・サウンドお好きな方にもオススメのアルバムです。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SFR-5 2,500円)

 今日のこの1曲は、フランス語で歌われワールド・ミュージックのエッセンスが魅力のD「lettre a personne」を。森 陽馬

2012年1月22日(日) ラムゼイ・ルイス 「スプリング・ハイ」

 今日は素敵なインストゥルメンタル曲を紹介したいと思います。

 ジャズ/フュージョン系、知る人ぞ知る名曲です。

 ラムゼイ・ルイスが1977年に発表したアルバム『ラヴ・ノーツ』。
(国内CD 限定紙ジャケット 最新リマスター SICP-20294 2,200円)

 A面1曲目に収録されていたこの曲「スプリング・ハイ」です。

 作曲はなんとスティーヴィー・ワンダー。
このアルバムのための書下ろし曲で、更にシンセサイザー(クレジットではアープ・オデッセイと記されています)で演奏にも参加しています。

 この頃のスティーヴィーと言えば、1976年に名作『キー・オブ・ライフ』を発表しノリにノッていた時期。もし歌詞が付いて誰かが歌っていたら、大ヒットしていたかもと思うくらいにいいメロディーを持った曲です。

 ラムゼイのキレのある生ピアノとスティーヴィーのシンセが絶妙にブレンド。楽器でデュエットしているような雰囲気が伝わってきます。

 鍵盤の上を泳いでいるようなラムゼイの手(だと思います)が大写しになったジャケット写真も絵になっています。森 勉

2012年1月21日(土)Betty Wright & THE ROOTS feat Joss Stone 「Whisper In The Wind」

 2011年リリースSOUL/R&B新譜、指折りの1枚。

 60年代後半から活動している女性ソウル・シンガー、ベティ・ライト。
ザ・ルーツをバックに従えての約10年ぶりとなるオリジナル・アルバムです。
(輸入CD 『The Movie』 Curve Records 0731519012)

 彼女の歌声はもちろんのこと、ザ・ルーツによる生音R&Bサウンドがヴィンテージ感ある仕上がりでNice!

 特にベティの愛弟子?ジョス・ストーンをfeatしたH「Whisper In The Wind」。
 貫禄ある極上ミディアム! 聴きものです。

 他にもリル・ウェイン、スヌープ・ドッグなどHIP HOPミュージシャンも参加していますが、それほどHIP HOP色は強くありませんね。ソウライヴのギタリスト、エリック・クラズノーもこっそり参加しています。森 陽馬

2012年1月20日(金) ヨンジンとグラスゴーのゆかいな仲間たち 「Me Japanese Boy, I Love You」

 グラスゴーのポップ・シーンを牽引するメンバーが集結したバート・バカラック・カバー集『Burt Bacharach Songbook』が発売になりました。(国内CD OSOUL-1025 1,995円)

 この作品の主役は、ライナス・ブランケットというユニットでも活動する韓国女性シンガー、ヨンジン。

 彼女の才能に惚れ込んだダグラス・スチュワート(BMX Bandits)が全面バックアップし、06年に発売された彼女のソロ作『Me & My Burt』(日本盤はドリームズヴィルさんから)と、同年発売されたBMX Banditsのカバー4曲入りシングルをカップリングしたものが本作です。

 共同プロデュースはデヴィッド・スコット(パールフィッシャーズ)。

 ユージン・ケリー(ヴァセリンズ)とのデュエット「I'll Never Fall In Love Again」、「雨にぬれても」、「Paper Mache」、「Tower Of Strength」などをアコースティックなアレンジでカバーしています。

 今日の一曲は、ノーマン・ブレイク(ティーンエイジ・ファンクラブ)とデュエットした、ボビー・ゴールズボロ/ハーパーズ・ビザールのカバーでも知られる「Me Japanese Boy,I Love You」。

二人の歌声、浮遊感のあるアレンジが溶けあった心和む一曲です。

ウィスパーボイス系の女性シンガーお好きな方にもオススメです。東尾沙

2012年1月19日(木) ヴァン・モリソン 「グロリア」

 布谷文夫さんが亡くなってしまいました。

布谷さんのライヴを初めて見たのは、渋谷KABUTOでだったと思います。
 元シュガーベイブの上原裕(Dr)、ハックルバックの田中章弘(B)他による凄腕バック・メンツの演奏、布谷さんの迫力ある歌声、そして、なんともいえない絶妙(?)なMC。(そう!布谷さんのMCは本当に良かったなぁ)

 どれも最高だったけれど、とにかくお客さんが少なかった・・・。

 告知が行き届いていなかったのでしょうが、布谷さんのライヴはいつもお客さんが少なかったですね。

 かくいう僕もそれ以来数回しか観に行ってません。
なので、哀悼とかそういう言い方は、布谷さんにも足繁くライヴに通い続けていたファンの方にも失礼かな、と思っているのです。

 「グロリア」はヴァン・モリソンが在籍していたゼムの名曲。
パティ・スミス、ドアーズでも有名なナンバー。

 布谷さんがライヴで好んでやっていました。森 陽馬


★掲載ジャケットは、ヴァン・モリソン1974年発表ライヴ盤『魂の道のり』。
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 UICY-93434 4,200円)

2012年1月18日(水) フォー・ミンツ 「ドゥ・ユー・リアリー・ラヴ・ミー」

 東京は晴天が続いていますが、寒い日も続いています。

 寒いといっても氷点下になることはないので、それで寒いなんて言っては、冬は氷点下が当たり前/マイナス20度よりもっと冷えることもある北海道の人々に笑われるかもしれませんね。

 さて、真冬に聴くスウィート・ソウルもいいものです。

 フォーミンツ!

 一般的には全く無名なグループですが、おすすめのオハイオ出身4人組です。(国内CD PCD-17152 2,625円)

 1973年発表唯一のアルバム・ジャケットが、いかにも70年代前半を感じさせてくれるファッションで印象的。袖とすその広がりがスゴイし、パジャマのような布地も・・・。

 フォー・ミンツのヴォーカルは、ただスウィートというよりちょっとビターさもあるハーモニーで、なんとも味わいがあります。

 @〜C曲目(LPレコードではA面でした)のミディアム・バラードはどれもイイ曲です。

 今日は4曲目、イントロの長い語りも魅力のこの1曲を。森 勉

2012年1月17日(火) Cedric Watson & Bijou Creole 「La Danse Kalinda」

 僕が初めてニューオリンズ行った時、現地で聴いて一番印象に残った音楽は、ジャズでもブルースでもソウルでもなく、“ザディコ”でした。

 アコーディオン、フィドル、ラブボード(金物洗濯板を胸に付け引っかいて音を出す楽器)他が渾然一体となったサウンド。そして、耳にした皆が踊り出したくなる陽気なワルツのリズム。とにかくザディコは楽しい!

 今日紹介するのは、そのザディコ界の貴公子と評されているセドリック・ワトスンのアルバムです。(国内CD セドリック・ワトスン&ビージュー・クレオール 『ライジング・サン』 PCD-93480 2,415円)

 彼は1983年生まれだからまだ20代。
でも、クレオール(フランス語文化を持つサウス・ルイジアナ黒人)の血を引いており、若い頃からルイジアナ音楽やザディコに興味を持っていたそう。

 この新作も、自然と体が動いてしまう最高に楽しい1枚!

 リズミカルなザディコ(詞はフランス語)に、ブルージー&ファンキーな風味も加わり、まさにガンボ・スパイスたっぷり。

これ聴いてるとニューオリンズ行きたくなっちゃいますね。森 陽馬

2012年1月16日(月) William Elliott Whitmore 「Everything Gets Done」

 武蔵小山商店街一番奥のモールにあったシグマ書房。
残念ながら閉店してしまうそうです。

 新刊のみながら、頑固おじさんがこだわりを持ってやっていた昔ながらの本屋。僕は熱心な顧客ではありませんでしたが、無くなってしまうのはやはり寂しいですね。
(昨年7月小山ブックセンターが閉店したので、この半年で武蔵小山では2店舗も本屋が閉店したことになります)

CD・音楽もそうですが、本はこれから先どうなっていくんでしょう?

 例えば電車に乗ると、昔は本・雑誌・新聞を読んでいた人が多かったのが、今ではほとんどの人が携帯電話を見ています。

 現在アメリカで急速に拡がっているキンドル(アマゾンが販売している電子書籍閲覧機)のようなものは、日本ではあまり馴染まないのでは?と以前は思っていましたが、スマートフォンと連動して普及し出したら、一気に利用者が増えるのかもしれません。

 便利になるのは良いことですが、実物が手元にないと物足りなく感じるのは僕が年寄りのせい・・・?

 今日のこの1曲は、アメリカの新世代シンガー・ソングライター、William Elliott Whitmore。2011年発表新作アルバム『Field Songs』から。(輸入CD ANTI 87138-2)

 カントリー&フォーキー、古き良きアメリカン・ルーツを引き継ぐシンプルなアコースティック・サウンドと武骨な歌声。
アルバム・タイトル通り、フィールド録音のような(実際はスタジオ録音)、草の匂いがする味わい深い1枚です。森 陽馬

2012年1月15日(日) Radiohead 「High And Dry」

 日比谷シャンテで映画『50/50』(フィフティ・フィフティ)を鑑賞。

 <27歳でガンを宣告された青年の闘病記>という重いテーマですが、随所にユーモアが散りばめられ、主人公や友人&家族に感情移入しながらも、恋愛映画のようにスッキリと見ることができました。

 それというのも、ガン患者を演じたジョセフ・ゴードン=レヴィット(『(500)日のサマー』、『インセプション』)、そしてその友人役であり製作にも関わっているセス・ローゲンに拠るところが大きいでしょう。(前半のセスはどうしようもない奴!と思わせますが、後半株が一気にUP!)

 「実際のガン闘病はもっともっと苦しい」という意見もあるでしょうが、この映画の脚本を手掛けたウィル・レイサーは、実際にガン闘病を経験しており、その悲喜交々、友情と家族の大切さをPOPな感覚でエピソードに盛り込んでいます。

 映画内の音楽は、パール・ジャム隠れた初期名曲「Yellow Ledbetter」、ロイ・オービソン「Crying」、ビージーズ「Love Somebody」など。

 特に印象に残ったのは、ガンを宣告された時にかかっていたレディオヘッド「High And Dry」。

 1995年2ndアルバム『ベンズ』収録の名曲。

♪Don't leave me high, Don't leave me dry♪
というサビの詞と切ない楽曲がこの場面に合っていましたね。

ちなみにこの映画、別エンディングも作ってあったそうです。
そっちはどんなラストだったのかな? 森 陽馬

★掲載ジャケットはこの「High And Dry」や人気曲「Creep」も収録されたレディオヘッド初〜中期ベスト盤。現在期間限定1,500円で国内盤出ています。(TOCP-54342 1,500円)

2012年1月14日(土) Heaven & Earth 「Jenny」

 美女2人のジャケットが目をひきます。

 シカゴの女性デュオ、“Heaven&Earth”唯一の作品。
73年発表アルバム『Refuge』です。(輸入CD LION652)

 昨年国内盤でも限定紙ジャケで再発されていますが、今回は更にシングル曲や未発表曲などボーナストラック15曲を追加し、Lion Productionsというレーベルから1000枚限定で発売されました。ミニ写真集も付いてます。

 2人の美しいハーモニーを活かしたオリジナル曲を中心に、スティーヴン・スティルス「To A Flame」他、ボブ・ディラン、エルトン・ジョンのカバーも収録。

 フォーク/ソフトロックものが多い中、フィル・アップチャーチほかシカゴのミュージシャン達による演奏がかっこいいロックな曲も耳に残ります。

 追加されたシングル曲はアルバムよりも割とキャッチー。
(時期外れですが「Home For Christmas」良い曲です)
 未発表曲の中にもギターと2人の歌だけのものなど親しみやすい雰囲気があります。後半にはアルバム未発表テイクも収録。

 そのテイクを含め、3バージョン収録されているのが「Jenny」という曲。
ニール・ヤングの「Down By The River」を意識したのかなと感じさせるアレンジがされています。東尾沙紀

2012年1月13日(金) ニール・ヤング 「カウガール・イン・ザ・サンド」

 今日はニール・ヤングが聴きたい気分。
それもエレキでぐいぐい押してくるような曲が。いろいろ好きな曲がありますが、初期の曲いってみましょう。

1969年2ndアルバムに入っていた「カウガール・イン・ザ・サンド」。

 ニールのギター・ソロはワンパターンだと言われますが、これが意外と飽きがこないんですねぇ。この曲もギター・ソロで存分に楽しませてくれます。

 今日ジャケットを紹介しているのは2004年発表『グレイテスト・ヒッツ』です。

 16曲入り、約77分収録。2曲目にこの10分5秒の曲、1曲目「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」も9分16秒!

 ベスト盤でこの1曲目、2曲目。
ニール・ヤング、攻めてますね。

 現在このベスト国内盤は限定価格1,500円で出ています。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 1,500円)

初心者からマニアまで、ニールのおいしいところタップリです。森 勉

2012年1月12日(木) 遠藤賢司 「俺が死んだ時」

 明日1月13日に65歳を迎える遠藤賢司、2年ぶり新作『ちゃんとやれ!えんけん!』が発売。(MDCL-1523 3,150円)

 2002年『幾つになっても甘かあネェ!』、2006年『にゃあ!』、2009年『君にふにゃふにゃ』、そして今作。
 リリースを重ねるごとに、若返っているかのようだ。

 轟音ギターと静かなピアノが同居した入魂作。
 年を取るにつれて渋味を増し枯れた味わいを出すアーティストが多い中、エンケンは身を削るような歌と演奏で大暴走し続けている。

 最近の日本ロックには何かが物足りないと感じていたが、それはエンケンのようなロックに対する真剣な眼差し&情念なのかもしれない。

 ♪俺は臆病で怠け者だ でも音楽だけは逃げたことが無い
〜中略〜
 俺が死んだからって トンチンカンな 御世辞をふりまくな
お前になんぞ 俺の音楽が語れるものか!♪
(A「俺が死んだ時」歌詞より)

 ニール・ヤングの詞を借りるなら、まさに“錆び付くよりより燃え尽きたい”という不屈のロック精神。
 「ちゃんとやれ!」というエンケンの言葉が心臓にグサッと刺さる快作だ。森 陽馬

2012年1月11日(水) リトル・ウィリーズ 「ジョリーン」

 今年でデビュー10周年のノラ・ジョーンズ、ソロシンガーとしても活動しているリチャード・ジュリアンを中心に結成された5人組バンド、リトル・ウィリーズ。

 06年以来2作目となる新作『フォー・ザ・グッド・タイムス』をリリースしました。(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 宇田和弘氏による詳細な楽曲解説付 TOCP-71220 2,300円)

 ブルーグラス・ナンバーに始まり、ウィリー・ネルソン、ジョニー・キャッシュ等、前作同様メンバーの好きなカントリー・ロック/フォーク楽曲を取り上げています。

 唯一のオリジナル楽曲はバンドのギタリスト、ジム・カンピロンゴ作「TOMMY ROCKWOOD」。グワワンと響くテレキャスターの音色が印象的なカントリー・ギター・インストです。

 昨年のグラミー賞のステージで、ノラ、ジョン・メイヤー、キース・アーバンの3人で歌った、ドリー・パートン作/オリビア・ニュートン・ジョンで有名な「ジョリーン」カバーが本作に収録。
 ウィリーズverは彼女の歌声がより際立つゆったりとしたアレンジが施されています。

なおノラ・ジョーンズは今年中に新作をリリースする予定だそうです。東尾沙紀

2012年1月10日(火) The Hollies 「Carrie Anne」

佐野元春、杉真理、大滝詠一による『ナイアガラ・トライアングルVol.2』。
30周年記念盤が、3月21日発売決定いたしました。

 ロンバケ30周年盤と同じく2枚組CD。
Disc.1にはオリジナルLPと同じ13曲を最新リマスター。
Disc.2には初となる全曲分の純カラオケを収録。(「A面で恋をして」はコーラス有りヴァージョンと無いヴァージョンの2トラック入り、14曲分のカラオケが収録予定)

 ブリティッシュ・ビートとアメリカン・ポップスをブレンドさせた楽曲群は活き活きとしていて、30年経った今でも(今だからこそ)、“ポップスの良心”を感じさせてくれます。

(昨年末ラジオデイズ対談で、大滝さんがビートルズ前後のブリティッシュ・ポップス研究をされているとおっしゃっていましたが、このトライアングルVol.2リリースに繋がる研究なのでしょうね)

 ということで、本日もブリティッシュな1曲。
昨日のこのコーナーでも名前が挙がったホリーズから、サンデーソングブックでもかかった未発表ライヴ音源を。

 ちなみにこの曲が入っている盤は1963年〜1968年の全音源がコンプリートで6枚組CDに入っていて超お買得! (輸入CD EMI 5099909624221 タップリ158曲収録)

ブリティッシュ・ビート初心者からマニアの方にもオススメです。森 陽馬

2012年1月9日(月) チャーリー&ザ・スリー・クール・キャッツ 「夢見るバックビート」

当店では大・大好評! 初期ビーチ・ボーイズ・サウンドを日本語オリジナル曲で聴かせてくれたチャーリー&ザ・ホット・ホイールズ。残念ながら現在活動停止中ですが、そのチャーリーさんが別ユニットを結成!

 それがチャーリー&ザ・スリー・クール・キャッツ!
(国内CD 『冷たいマージー・ビート』 PT-1001 2,000円)

<和製サーフィン/ホット・ロッド>だった“ホット・ホイールズ”と違い、“スリー・クール・キャッツ”は<和製マージービート!>

ビートルズ/60'sブリティッシュ・ビートのエッセンスが詰まったサウンドに日本語詞を乗せたオリジナル楽曲がかっこいい!

 ホリーズ「Come On back」カヴァーもNICEですが、ビートルズ・ネタが愛情タップリに練り込まれた4曲目「You Don't Need Me」(夢見るバックビート)、聴きもの!

 ビートルズ好きな方はもちろん、キャロルやマックショウなど和製ロックンローラー・ファンにも是非聴いてもらいたいアルバムです。森 陽馬

★当店にてお買い上げの方には先着で、モノラル・ミックスCDRを特典で差し上げています。

2012年1月8日(日)ウエス・モンゴメリー 「ゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッド」

誰がカヴァーしても注目してしまう好きな曲の中でも、「ゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッド」は特別に大好きな1曲です

 オリジナルは1964年にヒットしたリトル・アンソニー&インペリアルズ。
作ったのはプロデューサーでもテディ・ランダッツォ。名曲です。

 オリジナル以外でもいいカヴァーが多い曲で、レターメン、セルジオ・メンデス&ブラジル'66、ゾンビーズ、フランク・シナトラ、小川知子などが気に入っています。

 このウエス・モンゴメリーのヴァージョンは、彼のギターとオリヴァー・ネルソンのアレンジによるオーケストラの音が見事にマッチしたものになっています。

 中学生の頃にラジオ(FEN)で聴いて、「いったい、このゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッドは誰の?」と思ったのが最初でした。

 限定ですが、現在1,100円という低価格で発売されていますので、この機会に紹介しておきます。(国内CD 24bitリマスター使用 UCCU-9760 1,100円) 森 勉

2012年1月7日(土) ビーチ・ボーイズ 「Wouldn't It Be Nice」

 当店名の由来となっているお馴染み『ペット・サウンズ』のSACDハイブリット仕様CDが入荷してきました。(輸入CD UDSACD-2065 3,500円)

 今までにも様々な名盤の高音質CD/LPをリリースしているMobile Fidelity社からの限定発売。裏面下に金色刻印ナンバリングが施されています。(当店に入ってきた盤は1700番台)

 しっかりとした厚紙による紙ジャケで、かつダブル・ジャケット仕様。
各曲ごとの演奏者クレジットやマーク・リネット&ブライアンによる英文解説(以前と同じもの)が記載されたブックレットも充実していて、ずっしり重量感ある装丁です。

 肝心の音源は、現行モノ・マスターではなく、2006年に40周年盤として出たマスターでもなく、1998年『ペット・サウンズ・セッションズ』BOXがリリースされた時のマーク・リネットによるステレオ・マスターを基に、今回のSACD用としての新たに制作したマスターのようです。

 (ただ、『ペット・サウンズ・セッションズ』の時は、マスターが発見されなかったためブライアンのヴォーカルに差し替えられていた「Wouldn't It Be Nice」内のマイク・ラヴのパートが、今回は現行ステレオと同じマイクのヴォーカルになっています。他にも違いがあるかも。)

 SACDですがハイブリッド仕様なので通常のプレイヤーでも再生可。
早速店内で聴いてみました。

他の一般的なCDに比べて音圧が抑え目で、最初の一音が出た時はアレッ?と思いましたが、音量を上げるとステレオの素晴らしさを実感できます。

 こもりのない粒立ちのいい音質で、演奏と歌声&コーラスが見事に融合。美しい音の拡がりは感動的!

 ヘッドフォンでじっくり聴きたいですね。森 陽馬

2012年1月6日(金) スティーヴ・タイレル 「ベラ・ノッテ」

 昨年ブライアン・ウィルソンがディズニー映画に使われた楽曲のカヴァー・アルバムをリリースしましたが、このアルバムは同じレーベルから2008年に出たスティーヴ・タイレルによるディズニー・カヴァーです。
(『ザ・ディズニー・スタンダード』 AVCW-12707 2,548円)

 ウォルト・ディズニー・レーベルの契約書には、ディズニー・カヴァーが義務づけられていたりして・・・。

 スティーヴ・タイレルは1960年代後半よりプロデューサー/A&Rとして活躍。B.J.トーマスやバリー・マンなど通好みの音楽を手掛けていました。

 自身で歌い始めたのは1990年代になってからですが、ジャズ・スタンダードやバート・バカラックの曲を彼独特のしゃがれた渋い声で聴かせてくれるアルバムを数枚発表しています。

 「星に願いを」(ピノキオ)、「美女と野獣」、「いつか夢で」(眠れる森の美女)等の定番曲もいい仕上がりですし、ドクター・ジョンとの渋声デュエット「君はともだち」(トイ・ストーリー)もグッときますが、今日は「ベラ・ノッテ」を。

 僕らの世代には印象深いディズニー映画『わんわん物語』からの1曲です。

 山下達郎も『シーズンズ・グリーティングス』の中でカヴァーしていましたね。森 勉

2012年1月5日(木) ラキタ 「船出の唄」

 ニューオリンズ・サウンドと日本ロックを融合させた伝説的バンド、ボ・ガンボスのボーカリストだった“どんと”。

 その息子である“ラキタ”は、一昨年の京浜ロック・フェスで見てから、気になっていたミュージシャンでした。

 20歳前後の若さながら、父譲りの個性溢れる存在感。
豪放なギターの腕前は、2世アーティストという色眼鏡以上に強く印象に残っています。

 そのラキタのソロ・デビュー・アルバムが昨年末やっと発売。
(『フライングロック』 UBCA-1025 2,500円)

 インディーズからの発売ですが、最近のメジャー・レーベルから出るような型にはまったサウンドではなく、全体的に武骨な音作りで、とにかくかっこいい!

 1曲目「船出の唄」。
ゴツゴツしたバンド・サウンドは初期のニール・ヤング&クレイジーホースを彷彿とさせますね。

曲後半1分半以上にも及ぶギター・ソロは、まさにニール・ヤング的!

2012年、そしてこれからもずっと追いかけたいニューカマーです。森 陽

2012年1月4日(水) Electric Light Orchestra 「All Over The World」

 三が日お休みを頂いたので、今年一本目の映画『宇宙人ポール』を鑑賞してきました。

 アメリカに旅行でやって来たSFオタクの英国人2人組と、米軍基地から逃亡したエイリアンとの珍道中を描いたコメディ映画です。

 おバカなギャグも満載ですが、SF名作ドラマや映画へのオマージュ的なシーンやセリフも盛り込まれていて、元ネタを知っているとより楽しめる作品になっています。

 劇中で流れるのはELO、トッド・ラングレン、マーヴィン・ゲイほか。

 エンドロールには宇宙のイメージにぴったり!?な、ELO「All Over The World」が使われています。音楽も意外な選曲で楽しめました。

掲載ジャケットは、エレクトリック・ライト・オーケストラのベスト盤です。(MHCP-759 2,520円) 東尾沙紀

2012年1月3日(月) 45 「Expansions」

 “2012年流行する音/ジャンル”、何でしょうかね。

 昨年は震災の影響もあり、耳に優しいサウンド、穏やかなジャンルの音楽が全体的に多かったように思います。

 今年はもっとグルーヴ感溢れる音、リズミカルな楽曲をリスナーが求めているのでは?と予想してます。

 メイヤー・ホーソーン(2011年11月7日のこのコーナーで紹介)もロングセラーですし、“ク−ルでかっこいいソウルフルな音”を出すニューカマーに期待!

 さて、昨年末リリースされたソウルフルな作品といえばこの1枚。

 沖野修也絡みの作品やJ-POP/CLUB系のライヴ/アルバムで活躍中の日本人名キーボード奏者、SWING-O(スウィンゴ)による3rdアルバム『Stop! Look! Listen!』。(OPAE-1003 2,300円)

 2ndに続き、良質な日本CLUB/SOUL/JAZZをリリースしているorigamiプロダクションからの発売で、今回もグルーヴィー!

 特にロニー・リストン・スミスの激キラー・チューン!「Expansions」カヴァーは聴きものです。森 陽馬

2012年1月2日(月) 小野リサ 「切手のないおくりもの」

 ついこの前21世紀になったと思ったら、もう2012年。

 早いものですね。
今年もよろしくお願い致します。

 東京は青空が広がり、気持ちの良い年始です。

穏やかに過ごせるシアワセに感謝しながら、この1枚を聴いています。

 小野リサ最新作『ジャポン』。(MUCD-1254 3,000円)

 彼女にとっては初となる全曲日本語によるアルバム。

 最初は違和感があるかな、と思ってましたが、選曲とアレンジの良さで、彼女のゆったりとした歌声が活かされた好作に仕上がっています。

 「黄昏のビギン」、「遠くへ行きたい」、「見上げてごらん夜の星を」等の名歌謡から、「あの日にかえりたい」、「オリビアを聴きながら」、「異邦人」等、日本人ならば馴染み深い人気曲中心に全12曲。

「切手のないおくりもの」は財津和夫作詞・作曲。(歌詞がいいですね)

後半、子どものコーラスが入り、ピアノと笛のアレンジがほんわかムードを高めてます。森 陽馬

2012年1月1日(日) 杉 真理 「Nobody」

 2012年! 新しい年を迎えました。
本年もよろしくお願いいたします。

 今年はサンデー・ソングブックでの大滝詠一&山下達郎による新春放談がなくて残念です。

 しかしNHK FMでの佐野元春<Motoharu Radio Show>にて、ナイアガラ・トライアングルVol.2の30周年に向けて新春対談があるというので、それを楽しみにしています。

 <Motoharu Radio Show〜ナイアガラDJトライアングル>は1月10日(火)21時10分から放送予定。皆さんもチェックしてみてください。

 ということで、1982年に発表された佐野元春、杉真理、大滝詠一による名作『ナイアガラ・トライアングルVol.2』からこの曲を。

 作詞・作曲杉真理による「Nobody」。

 杉真理らしいビートルズ初期を感じさせてくれる躍動感ある1曲で、サビのコーラスには佐野元春が参加しています。森 勉

2011年12月31日(土) 細野 晴臣 「smile」

 今年も様々なアーティスト、色々な音楽を聴くことができました。

気に入った曲はたくさんありましたが、“2011年の1曲”はこの曲でしょう。

 オリジナルはチャールズ・チャップリンによる1936年名作映画『モダン・タイムス』のテーマ曲。

 約2年前川崎で行われた京浜ロック、細野晴臣さんは1曲目にこの曲を歌いました。
 暖かい陽射しの下で聴いたこの時の「スマイル」は、ただ単に「心地良いなあ」くらいにしか感じませんでしたが、今年聴く「スマイル」からは、また違った様々な想いが胸に去来します。

 ♪辛いときも苦しい時も スマイルを忘れなければ 明日には君の心を太陽が照らしてくれる♪

 昨日12月30日のレコード大賞でもこの曲が歌われましたね。

 2012年、皆が健康でスマイルでいられますように。森 陽馬


★掲載ジャケットは、「スマイル」が収録された細野晴臣さんの新作アルバム『HOSONOVA』。(VICL-63777 3,150円)


年始も休まず営業いたします。
2012年1月1、2、3日 14時〜18時
2012年1月4日 11時〜20時
5日以降は通常通り11時〜22時まで営業致します。

2011年12月30日(金) サカナクション 「ワード」

 年の瀬になって毎度思うのは、来年の音楽業界はどうなるだろうか?ということ。

 不況で全体的な売上も落ちている中、再販制度撤廃や円高がより進んだ場合、状況が更に悪化することは必至。

 音楽ソフトだけでなく映像ソフトも厳しい状況で、12月1日からは映画の有料配信サービスが開始。来年からタイトルも増え、携帯電話で映画を楽しむ、ということが一般化していくかもしれません。

 ではダウンロード販売や配信事業が伸びているか、というと意外とそうでもないのが難しいところ。

 やはり良質な魅力ある作品を出していくことが一番かもしれませんね。

 “初回限定盤のみDVD付”はもう止めて、コンサート優先予約券など各々のファンが本当に望んでいる特典を、ファンが喜ぶような良質な作品にサービスしていくスタンスが確立すれば、まだまだソフトは売れると思いますし、アーティストも末永く活動できると思うのです。

 サカナクションのように、最初は大ヒットにならなくても、長い目で見てポテンシャルを活かし大きくなっていくアーティストが増えていくといいですね。森 陽馬


★掲載ジャケットは約4年前、2008年1月に発表されたサカナクション2ndアルバム『ナイト・フィッシング』。(VICB-60029 2,100円) このアルバムの1曲目「ワード」を聴いたときの不思議な感覚は今も忘れません。

2011年12月29日(木) 星野 源 「くだらないの中に」

 4、5年前に弾き語りライヴを見てから、星野源はずっとずっと気になる存在でしたが、<今日のこの1曲>で僕が取り上げるの初めてなのです。

 2010年に出たファースト・アルバム『ばかのうた』も気に入ってよく聴いていましたし、この曲「くだらないの中に」が収録された今年リリースのセカンド・アルバム『エピソード』(VICL-63781 2,940円)も彼だけが作り上げられる世界観がタップリ詰まった好盤。
 2011年によく聴いたアルバムということで、この年末に取り上げておきたいと思います。

 あっさり歌っているようで、言葉とメロディーが意外にずっしりと聴き手の中に入り込んでくるのが、彼のうたの特徴かもしれません。

 最近は人気がありすぎて、ライヴのチケットが手に入りにくくなり、ライヴを見れてないのが残念です。
 来年2月中野サンプラザ公演も即売切でしたもんね。森 勉

2011年12月28日(水) David Myhr 「I Love The Feeling」

今年もベスト・アルバムを選ばさせて頂きました。

 カコイミクさんのアルバム『RAFT』収録の「IROHA」がお気に入りでしたが、この曲の作曲者デヴィッド・マイアーのソロ・デビュー作『SOUNDSHINE』が今月リリースされました。(国内CD XQER-1035 2,310円)

 彼はスウェーデンのポップ・ロック・バンド、メリーメーカーズのメンバーとして活躍した人物。

 彼の事を知らないという方も、90年代後半ヒットした曲「Monument Of Me」は一度はどこかで耳にした事があるのではないでしょうか。

 近年は日本人アーティストへの曲提供やプロデュースでも名前を見かける事も多く、PUFFY(コーラス参加!)への提供曲のセルフ・カバー2曲が本作にボーナス・トラックとして収録されています。

 ビーチ・ボーイズやビートルズ、ジェリーフィッシュが好きな彼らしいポップなメロディ&ハーモニーが満載です。

 ポップだけど切ない「Never Mine」、ビーチ・ボーイズ風コーラス+ポール・マッカートニー「The One」など、聴いてすぐ口ずさみたくなる曲ばかり。

 「IROHA」のデヴィッドver.「I Love The Feeling」も収録♪
男性が歌ってもとても良い曲ですね。

1月初旬には急遽来日が決定!
大阪・東京でライブが行われる予定です。東尾沙紀

2011年12月27日(火) ZAZ 「Le Long De La Route」

 ペット・サウンズ・レコードが選ぶ“2011年ベスト・アルバム”
 コラム・コーナーにアップしました。

 今年も良いアルバムが多かったと思います。
 再発関連も色々と出ましたね。

 ピックアップしたアルバム以外にも取り上げたい作品が多くて悩みましたが、特にザーズ『モンマルトルのラブレター』はベスト7に入れなかったものの、衝撃を受けた1枚でした。

 そのザーズのライヴCD+DVDが本日発売。
(2CD+DVD 『ライブ!〜聞かせてよ、愛の歌を〜』 RES-201 3,200円)

 “21世紀のエディット・ピアフ”と評されているフランス1980年生まれ。

キャバレーやモンマルトルの路上で歌っていたこともあるそうですが、聴いていると胸が熱くなってくる求心力ある歌声が本当に素晴らしい!
 前に進んでいく意志が伝わってきます。

 特にB「Le Long De La Route」(邦題:人生の旅路)はかっこいい!

 来年2月には赤坂ブリッツでの単独公演も決定。
生の歌声を聴きたくなりますね。森 陽馬

2011年12月26日(月) ドリス・デイ 「ケ・セラ・セラ」

 現在綾瀬はるかが出ている日本生命のテレビCMに、この曲が使われています。

 1956年に大ヒットした曲が2011年地デジ化された時代のテレビから盛んに流れている、というのもなんとも不思議な感じですね。

 ヒッチコック監督映画『知りすぎた男』で、ジェイムス・スチュワートと共演したドリス・デイが、ラスト近くの緊迫したシーンで歌うのが印象に残っていますが、この曲の良さがわかるようになったのは自分の年齢が30を越えてからでした。

 ビーチ・ボーイズと関係が深いテリー・メルチャーがドリス・デイの息子だときちんと認識したのもその頃だったように思います。
 それがわかったことがよりこの曲を身近な存在にしてくれました。

ビーチ・ボーイズに繋がるものは、すべて好印象に...。森 勉

★掲載ジャケットは「ケ・セラ・セラ」、「センチメンタル・ジャーニー」、「アゲイン」他名曲タップリ全48曲2CD編集盤。(国内CD 『ゴールデン・ガール』 SICP-5011 2,940円)

2011年12月25日(日) Quentin Sirjacq 「Et le Noir」

 今日は東京もクリスマスらしい寒い1日でした。

 夜は特に冷えこんで、3連休ラストということもあり、武蔵小山の夜はひっそりとした雰囲気。

 そんな静かな夜、店内でかけていたのがこの1枚。
Quentin Sirjacq 『La Chambre Claire』(国内CD SCH-20 2,100円)。

 クエンティン・サージャックは、フランス/パリ出身ピアニスト。

 ラヴェルやエリック・サティ、モーツァルトやシューベルトに影響を受けたということから、クラシック・ピアノがルーツ。ただセロニアス・モンクなどのジャズ・ピアニスト、そして現代音楽やポップ・ミュージックも聴いているようで、メロディアスな旋律が印象的です。

 今作は2010年にフランスで発表されたアルバムの国内盤で、チェロが入っている曲もありますが、基本的にソロ・ピアノ。

 今日のこの1曲は2曲目「Et le Noir」。
夜の闇にそっと優しく吸い込まれていくような隙間のあるピアノの奏。

坂本龍一やゴンザレス『ソロ・ピアノ』お好きな方にオススメです。森 陽


★近日中にペット・サウンズ・レコード恒例、2011年ベスト・アルバムをアップする予定です。

2011年12月24日(土) Anita Kerr Singers 「Have Yourself A Merry Little Christmas」

 今年出たクリスマス・アルバムでは、キャロル・キング、シー&ヒムの新譜が評判良かったのですが、個人的にはこれが一番でした。

 アニタ・カー・シンガーズ、1969年にドット・レーベルから発表した『Spend This Holiday With Me』の再発CD盤です。(アニタ・カー・シンガーズ6枚組CD BOXセットに収録 TR-101 12,600円)

 作品数が多いアニタ・カーのアルバムの中でも屈指の名作である『Reflect』(バカラック・カヴァー集)、『Velvet Voices and Bold Brass』と同時期の作品なので、悪いわけがありません!

 オリジナルの良さを活かしつつ、独自の美しいコーラスを配したアレンジが本当に素晴らしい! 多幸感に溢れた1枚です。

 バート・バカラック/ハル・デヴィッド作による隠れたクリスマス名曲「The Bell That Couldn't Jingle」も聴きものですが、今日のこの1曲は優雅なストリングスと優しい彼女の歌声&コーラス・アレンジが沁みる定番曲「Have Yourself A Merry Little Christmas」を。

 2011年のクリスマス、音楽を楽しみながら過ごせることに感謝して。
Merry Christmas♪ Happy Holiday♪ 森 陽馬

★掲載写真は、BOXお買い上げの方への先着特典ポストカードです。

2011年12月23日(金) 原 めぐみ 「涙の太陽」

 原めぐみの新しいCDが発売になりました。
(『PARTY!』 CRCD-5036 2,400円)

 2009年12月に発売され、ペット・サウンズ・レコードでは大ヒットを記録した『エヴァーラスティング・ラヴ』以来のリリースで、今回は『パーティー』というタイトルのスタジオ・ライヴ盤です。

 ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」、コニー・フランシス「ロリポップ・リップス」、「ボーイハント」、ヘレン・シャピロ「悲しき片想い」、タイガース「シー・シー・シー」、ハーマンズ・ハーミッツやカーペンターズで有名な「見つめあう恋」、オリジナル曲「トビラ〜エヴァーラスティング・ラヴ」、そして今日取り上げるエミー・ジャクソン「涙の太陽」含む8曲入りです。

 「涙の太陽」は中島安敏作曲、湯川れい子作詞。
 60年代和製ポップスの名曲。

 原めぐみのキャンディー・ヴォイスと、バックのエレキ・サウンドもぴったりはまってます。森 勉

2011年12月22日(木) Ian Whitcomb 「The War In Snider's Grocery Store」

 ジャネット・クラインのバック・バンドや単独での来日経験もある、41年英国生まれのシンガー/ピアニスト/ウクレレ演奏家/音楽研究家、イアン・ウィットコム。

 65年にアメリカで「You Turn Me On」という曲をヒットさせている彼。
動画サイトで見れる60年代アイドル的なルックスとモッドな雰囲気の楽曲もいい感じです。

 以後長きに渡って1910〜30年代のアメリカの音楽を研究・演奏し続けている彼の最新作がこの『I LOVE A PIANO』です。(輸入CD BSW-2218)

 「ホワイト・クリスマス」で知られる作曲家アーヴィング・バーリンの作品他1910〜20年代ミュージカル音楽、コメディソングなどを中心に自作曲を織り交ぜた全19曲を、若きラグタイム・ピアノニスト、Adam Swansonとニューヨーク出身のドラマー、Danny Cootsとのトリオで録音しています。

 今日の一曲は、全然関係無いと思いますが、中盤のピアノソロで「赤鼻のトナカイ」を連想させるフレーズが一瞬だけ登場するこの曲を。ただそう聴こえるというだけなのですが...。

 ライナーノーツには本人による各曲の解説付き。
それによると「サンタが街にやってくる」を作曲したJ.F.CootsはDanny Cootsの叔父なのだそうです。東尾沙紀

2011年12月21日(水) ロネッツ 「Baby, I Love You」

 フィル・スペクターによるフィレス・レーベルから彼プロデュースによりリリースされた当時のアルバム6枚に、入手困難なシングル盤のB面を集めたボーナス・ディスクをプラス!
 世界初CD化となる7枚組CD BOXセットの国内盤が本日発売になりました。(国内CD 『フィレス・アルバム・コレクション』 SICP-20330 10,500円)

 輸入盤が約2ヶ月前に廉価で発売されていましたが、こうやって手に取ると断然国内盤の方がいいですね。

 国内盤のみ高品質ブルースペックCD仕様で、中の紙ジャケット及び外側BOX箱もしっかりとした日本製作。日本語ブックレットも超充実していて、亀渕昭信氏と朝妻一郎氏による約1万字対談や土橋一夫氏によるライナー、英文ライナー訳など読み応え充分。

 メーカー在庫もあまりない状態だそうです。
 購入検討されている方はお早めに!
(当店ならオマケも付いてますヨ!)

 ロネッツといえば「Be My Maby」ですが、今日の1曲はこれ。
 独特なエコー感があって、これぞ“音壁”といったサビ部分。
でもロニー・スペクターの声がその音壁に埋れず前に出ていて、最新リマスターの素晴らしさを実感できます。

 なお、来年3月ユニバーサル社から、ライチャス・ブラザーズ、アイク&ティナ・ターナー、エリー・グリニッチ『Let It Be Written, Let It Be Sung…』など、フィル・スペクター関連作名盤のCD化が決定!(詳細後日!)

 フィル・スペクター祭は来年も続きそうです。森 陽馬

2011年12月20日(火) ビーチ・ボーイズ 「Do It Again」

 ビーチ・ボーイズ再結成!

 来年2012年にビーチ・ボーイズ名義での最新アルバムが発売決定したそうです。

 (すでに海外オフィシャル・サイト及び動画サイトにその再結成録音ヴァージョンの「Do It Again 2011」がアップされています!)

 マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストンの現ビーチ・ボーイズ・メンバーに、ブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディン、デヴィッド・マークスが加わり、再結成ツアーも決まったとのこと!

 日本にも来て欲しい!
でもやっぱり来日は難しいだろうから、観に行かなきゃだめかな?

 日本のゴールデン・ウィーク時に毎年恒例で行われているニューオリンズ・ジャズ・フェスティバルのヘッドライナーで出演するようなので、これに行きたいですね。

 まさに“Do It Again”!

 ブライアン・ウィルソン1999年ソロ初来日公演、ビーチ・ボーイズ2010年来日公演で聴いたヴァージョンが印象的でしたが、今回のこの新録映像&音源も心にグッときます。森 陽馬


★オリジナル・アルバムとしては69年発表『20/20』に収録されていますが、そのジャケットにはブライアンが写っていないので、掲載ジャケットはグレイテスト・ヒッツVol.2の方を。現在1,500円と安い値段で再発されています。(国内CD TOCP-54326 1,500円)

2011年12月19日(月) 村田和人 「Flying Santa Claus」

 クリスマスが近づいてきましたので、クリスマス・ソングを。

 2011年の新作クリスマス・アルバムとしては、キャロル・キング『クリスマス・キャロル』と、ズーイー・デシャネルのユニット、シー&ヒム『ア・ヴェリー・シー&ヒム・クリスマス』がお気に入りでしたが、今日は旧作から1曲。

 村田和人の隠れ名曲「フライング・サンタ・クロース」!

 1988年発表『GO POP』に収められている曲ですが、アルバムがずっと廃盤になったままだったので、この曲も聴けないままになっていました。

 しかし今夏ボーナス曲入りでリマスター再発されたので、今年は店でもかけられ、いいクリスマスになりそうです。(完全限定 VSCD-1722 2,500円)

 伸びのある村田ヴォイスが存分に味わえる
♪ Wow Wow フライング・サンタ・クロース ♪
のサビ・フレーズがたまらなく良くて、何回も繰り返し聴きたくなってしまいます。森 勉

2011年12月18日(日) L.J.レイノルズ 「Baby Come Back」

 冬になるとやはりソウルが聴きたくなります。

 “歌モノでいい雰囲気の新作”。
ファンクや再発CDとは違ってこれがなかなかないのですが、L.J.レイノルズの新作アルバムは安心して聴ける仕上がりでオススメできる1枚でした。

 L.J.レイノルズは、1970年代にドラマティックスのヴォーカリストとして在籍。ソロ作品も何枚かリリースしていましたが、今作『Get To This』は2008年発表ゴスペル作は除くと約12年ぶりとなるオリジナル・アルバム。(国内仕様CD UH-6 2,500円)

 マーヴィン・ゲイ『レッツ・ゲット・イット・オン』に収録されていた「Come Get To This」カヴァーを筆頭に、スムースな大人のR&B/ソウルを聴かせます。

 意外だったのはラストI「Baby Come Back」。

 AORファンならお馴染み!
プレイヤー1977年発表、あのヒット曲のカヴァー!

 こうやって聴くと、サビがソウルフルなメロディーですね。森 陽馬

2011年12月17日(土) Mr. Gasser & The Weirdos 「Hot Rod Hootenanny」 

 書籍『ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化』が発売されました。
(P-Vine Books 3,360円)

 ウィルソン家を3代前まで遡り、その家系や人の繋がりまで詳細に記した約440ページ! かなり読み応えのある内容ですが、ビーチ・ボーイズ・ファンは必読!と断言してもいい素晴らしい1冊だと思います。

 元々はティモシー・ホワイト1994年著の洋書『The Nearest Faraway Place』ですが邦訳は初めて。翻訳はとても大変だったと思います。宮治ひろみさん、お疲れ様でした。

 文章だけでなく、カラーページに掲載されている関連アイテムのオリジナル・アナログ・ジャケットやファミリー・ツリー、解説&用語注釈も付いているので、読書は苦手という方にもオススメ。

 当店でお買い上げの方には先着でオマケ付です。
是非手にとってみてください。

 今日の1曲は、ネズミのイラスト(ラットフィンク)を生み出したエド・ロスとゲイリー・アッシャーが組んだユニット、Mr.Gasser & The Weirdos、1963年発表ホット・ロッド名作『Hot Rod Hootenanny』。

 2011年11月25日全米で行われたレコード・ストアデイにおいて、サンデイズド・レーベルからCDとアナログLPで限定再発されました。(輸入CD Sundazed SC5382)

 ちなみに、書籍『ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化』には200ページ目くらいに、エド・ロスについて詳しい記述があります。森 陽馬

2011年12月16日(金) スザンヌ・ヴェガ 「Blood Makes Noise」 

 2012年1月21日大阪、23日ビルボードライヴ東京で、3年ぶりの来日公演を予定しているスザンヌ・ヴェガ。

 昨年からスタートした自身の楽曲をテーマ別にセルフカバーしていく『Close-up』シリーズ第3弾『Close-up vol.3 States Of Being』。

 今作のテーマ、合っているかどうか自信がありませんが、彼女の精神状態について歌った曲を過去のアルバムからまんべんなく選曲しています。

 Vol.1〜2と同じく、マイケル・ヴィセグリア(ベース)や、ゲリー・レオナルド(ギター)等が、今作でも演奏・アレンジなどで参加。ストリングスやパーカッションが加わる以外はギターを中心としたシンプルなアレンジです。

 今日のこの1曲は、92年発表異色作『99.9 F°(微熱)』収録の「Blood Makes Noise」という曲です。

 元々のアレンジの金属を叩くような音はなくなったのですが、より重厚な雰囲気に生まれ変わっています。
 ゲリーのノイジーなエレキがかっこいいです。

 リリース日は未定ですが、シリーズ最終作Vol.4のテーマは“Songs Of Family”。
今のところVol.3の国内盤が出る予定はありませんが、Vol.4が出たら前作1と2(2010年9月23日のこのコーナーで紹介)のように2作カップリングで出ると良いですね。東尾沙紀

2011年12月15日(木) yanokami 「曇り空」

 今年7月に急逝したレイ・ハラカミと矢野顕子によるユニット、yanokami。

 レイ・ハラカミによる浮遊感あるエレクトロニカ・トラックに、矢野顕子の歌声&ピアノが躍るように漂うサウンド。

 店でかけていると、今かかっているのは何?と普段テクノ・エレクトロニカを聴かない方からも尋ねられるほど不思議な魅力があります。

 そのyanokamiによる新作『遠くは近い』が発売になりました。
(国内CD YCCW-10163 2,625円)

 2007年発表1st以上に聴きやすい仕上がり。

ローリング・ストーンズ「Ruby Tuesday」、オフコース「YES YES YES」、荒井由実「曇り空」のカヴァーは、歌詞を聴けばカヴァーとわかりますが、同時発売『遠くは近い リプライズ』版(レイ・ハラカミのインストのみ YCCW-10164 2,310円)を聴くと、オリジナル曲が何かわからないほどレイ・ハラカミ色の濃いアレンジになっています。

 以前yanokamiのライヴに行った時、「ニューヨークと京都にお互い住んでいるので、一度も会わず、データのやり取りだけで完成させた」と、MCで話していました。

 今作の帯には最終作と書いてありますが、レイ・ハラカミの残されたトラックを元に、是非またyanokami名義の作品を発表してもらいたいです。森 陽馬

2011年12月14日(水) SO NICE 「光速道路」

 シュガーベイブ、山下達郎ファン、コレは聴きもの!

 約1ヶ月前、金澤寿和さんのブログで紹介され話題となったSO NICEというグループの作品が初CD化されました。(『LOVE』 OTCD-2441 2,500円)

 1979年録音されていたこのSO NICEの音源。
実際聴いてみてビックリしました! 本当にシュガーベイブそっくり!

 演奏や歌、そしてオリジナルの楽曲自体もシュガーベイブ的。
男性シンガーは達郎似、そして女性シンガーは大貫妙子というよりは吉田美奈子似!(そこがまたソソります。)

 演奏に拙い部分もありますが、あまり気になりませんね。コーラスもなかなかですし。

 1979年当時の大学生が無名ながらこれだけの音を残していた、という事実だけでも驚きです。

 今日のこの1曲は、山下達郎「Love Space」とシュガーベイブ「今日はなんだか」を足して2で割ったようなオリジナル曲A「光速道路」。

 シティ・ポップ好きはもちろん、流線形やジャンクフジヤマなど最近の70'sフォロワー気に入っている方にも是非聴いてもらいたい1枚ですね。森 陽馬

2011年12月13日(火) Bon Iver (ボン・イヴェール) 「Towers」

 第54回グラミー賞(来年2月授賞式)に4部門ノミネートされている新人、ボン・イヴェール。

 天辰保文氏のブログで先日知り、新作となる2nd『ボン・イヴェール』を早速購入、聴いてみた。

 Bon Iver(ボン・イヴェール)は、アメリカ/ウィスコンシン州出身のシンガー・ソングライター、ジャスティン・ヴァーノンによるユニット。

一聴して頭に浮かんだのは、フリート・フォクシーズとヴァン・モリソン『アストラル・ウィークス』。

 日本盤にはブックレットに歌詞・対訳が付いているがかなり難解な詞世界で、<実験的な現代詩のような原詞ですが、訳出の難しい言葉やフレーズが多く、対訳は参考程度にご参照いただければと存じます>と、対訳担当者による記述があるほど。

 楽曲自体もポップではなく、フリート・フォクシーズのような雰囲気。
叙情的な世界観があり、冬の山小屋内で録音したような独特な音像だ。

 今アメリカではこういう音が流行なのだろう。
(将来このロック・ムーヴメントがどのように形容されるのだろうか。リリシズム・ロック? ピクトリアル・アート・ロック?)

 ちなみにグラミーでは、最優秀レコード賞、楽曲賞、新人賞、オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞、4部門にノミネートされ、楽曲賞で選出されているのは3曲目「Holocene」。

 個人的には、じわじわと音が重なり合っていくC「Towers」が印象に残った。森 陽馬

2011年12月12日(月)ヴァン・モリソン 「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー」

 ヴァン・モリソンはゼム脱退以来、あれだけ多くのソロ作品を発表していますが、本国イギリス(生まれはアイルランドですが)では、ヒット曲らしいヒット曲を持っていないにも関わらず、実力派アーティストになっています。

 アメリカではソロ転向後すぐの1967年に「ブラウン・アイド・ガール」がベスト10に入り、70年代前半には「ドミノ」をはじめ、「ワイルド・ナイト」、「ジャッキー・ウィルソン・セッド」など、モリソン節が冴えた曲が次々とヒット・チャートに登場したのに、イギリスでは全くチャート・インしませんでした。ロック界の七不思議のひとつ?!

 この曲も1989年にシングル発売されましたが、英米共にヒットしませんでした。当時初めてこの曲を聴いた時、あまりのイイ曲に今度こそヒットするのでは、と思いましたがダメでしたね。レコード会社のプッシュ不足が残念でした。

 しかしそれから4年後の1993年、ロッド・スチュワートが『アンプラグド』で歌ったヴァージョンが話題になり、ロッドで大ヒットを記録。この曲を書いたヴァン・モリソンのメロディー・センスが大衆に受け入れられた事実はうれしかったなぁ。

 ということで、今日はヴァン・モリソンの最高傑作バラード「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー」。

 美しいストリングスの響きと優しいピアノと生ギターの音色に、ヴァンのソウルフルな節回しが絡みつく名曲です。

 ヴァン・モリソンの中で一番穏やかな雰囲気が伝わってくると言われる1989年発表アルバム『アヴァロン・サンセット』より。(国内CD UICY-93439 限定 2,800円) 森 勉

2011年12月11日(日) 畠山美由紀 「花の夜舟」

 ポート・オブ・ノーツやダブル・フェイマスのヴォーカリストとして知られ、今年でソロデビュー10周年を迎えた女性シンガー、畠山美由紀。

 前作『Summer Clouds, Summer Rain』以来、約4年ぶりの新作『わが美しき故郷よ』がリリースされました。(RBCP-2603 2,800円)

 宮城県気仙沼市出身である畠山さん。
3.11以降のさまざまな想いが綴られています。

 おおはた雄一が詞を書きスライド・ギターを聴かせる「その町の名は」、栗原努が作編曲した「風の吹くまま」、中島ノブユキがストリングス・アレンジ「わが美しき故郷よ」、ピアノの旋律にのせた同名の詩の朗読。

 オリジナル以外に「What A Wonderful World」、「Moon River」、「Over The Rainbow」のスタンダードカバー、童謡「浜辺の歌」、笹子重治のギター演奏で歌う「ふるさと」でアルバムは締めくくられます。

 アルバムの中で印象的だったのが「花の夜舟」。
ウェイウェイ・ウーのたおやかなニ胡の音色が響き渡る美しい一曲です。

 故郷の美しい風景を風景を懐かしむように、聴く者を優しく励ますように...。暖かい歌声が胸に響きます。東尾沙紀

2011年12月10日(土) DSK 「Moonlight In The Forest」

 畠山美由紀とのユニット、ポート・オブ・ノーツのギタリストとして知られる小島大介。DSK名義での新作ソロ・アルバム『Trace』が発売されました。(国内CD YZDI-23 2,415円)

 彼による温かい生ギター&エレキ・ギターのメロディーに、クールなバック・トラックを重ねたインスト全14曲。

 ジャズでもCLUB MUSICでもないのですが、なんとも心地良く聴ける作品で、良質なラウンジ・アルバムお探しの方、音響好きからCLUB好きの方にもオススメしたい1枚です。

 トミー・ゲレロをもっと有機的にした雰囲気の楽曲や、初期スペシャル・アザーズをアコースティックで上品にした感じのインスト、ブルース・コバーンのギター・アルバムを彷彿とさせるトラックなど、バラバラなようでいて統一感のある仕上がり。

 ニール・ハートマン(スノーボーダー)とコラボレートしたフォト・ブックレットには、“山中の美しい自然”の写真が掲載され、この世界観が音像に表現されています。

 今日は皆既月食だったので、Moonの付く曲を選びました。
9曲目には「Full Moon Mountain」という曲もあります。森 陽馬

2011年12月9日(金) ビル・エヴァンス・トリオ 「ワルツ・フォー・デビイ」

 今年は“ビーチ・ボーイズ・レコード・デビュー50周年”ですが、ジャズ・ファンにとっては、ビル・エヴァンス・トリオの名盤『ワルツ・フォー・デビイ』が録音されて50周年という年でもありました。

 『ワルツ・フォー・デビイ』は1961年6月25日、ニューヨーク<ヴィレッジ・ヴァンガード>というジャズ・クラブでのライヴ・レコーディングです。

 この日に録音された曲は『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』というタイトルのアルバムにも収録されましたが、やはり名曲「ワルツ・フォー・デビイ」、「マイ・フーリッシュ・ハート」、「マイ・ロマンス」が収録されている『ワルツ・フォー・デビイ』の方が人気が上のようです。

 このセッションでドラムスを担当していたポール・モチアンが、先日11月22日80歳で亡くなったことが新聞に載っていました。
 ベースのスコット・ラファロは27歳、ビル・エヴァンスは51歳で亡くなってしまったので、モチアンさんは長生きしたと言えるのではないでしょうか。

 このアルバム、本当にいいですね。
こんなピアノ・トリオのライヴ体験をしてみたいです。森 勉


★ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』、お買得限定価格1,100円で現在発売中です。(国内CD UCCO-9003 1,100円)

2011年12月8日(木) 中島ノブユキ 「Prelude E minor (プレリュード ホ短調)」

 昨日紹介した大橋トリオ「アネモネが鳴いた」で、ストリングス・アレンジを手掛けていた中島ノブユキ。

 一般的には知られていないかもしれませんが、ミュージシャン間で今最も注目されている編曲家/ピアニストかもしれません。

 パリで管弦楽・編曲を学び、映画『人間失格』、アニメーション『たまゆら』の音楽を担当。菊地成孔、UA、ゴンチチ、沖仁、高木正勝、CALMらの作品に参加し、自らもソロ作『エテパルマ』(2006年作)、『パッサカイユ』(2007年作)を発表。

 最近では、ジェーン・バーキン最新公演の音楽監督・ピアニストも務めてます。

 その彼が2010年に発表したアルバム『メランコリア』(国内CD XQAW-1101 3,000円)から今日のこの1曲「Prelude E minor (プレリュード ホ短調)」。

 ブルータス誌2011年11月15日号『気持ちいい音楽』特集で、坂本美雨が<私のお葬式でかけてほしい曲>として紹介していた曲です。

 悲しいけれど美しいピアノの奏。
クラシック、ジャズ詳しくない方にもオススメの音響名作です。森 陽馬

2011年12月7日(水) 大橋トリオ 「アネモネが鳴いた」

 本日も引き続き大橋トリオの新作からこの1曲。

 昨日ピックアップした「ユニコーン」が収録されている『L』は、ボニー・ピンクとのデュエット曲「Be there」や沁みるD「ゼロ」、H「わすれない」も収録され、最初はこちらばかりリピート。

 でも繰り返し聴くうちに『R』の方が好きになってきました。
(『R』 初回限定紙ジャケ RZCD-46935 2,415円)

 それというのも@「アネモネが鳴いた」。
これは感動の名曲ですね。

♪ ありがとうさようなら 今日と言う日よ ♪

サビのこのフレーズが心に響きます。

 ストリングス・アレンジを中島ノブユキが手掛けているのもミソ。

 秦基博が参加したB「モンスター」、G「ホルトノキ」もイイ曲ですね。森 陽馬

2011年12月6日(火) 大橋トリオ 「ユニコーン」

 名作『NEWOLD』から約1年。
大橋トリオの新作オリジナル・アルバムが発売になりました。

 それも『L』と『R』、2種同時リリース!
TOYOTAラクティスCM曲「Bing Bang」は、ヴァージョン違いで両方に入っているものの、各々10曲全て新曲です。

 今年3月にはカヴァー作第2弾『FAKE BOOK U』も発表しており、リリース間隔が開いたわけではないので、「あんまり出し過ぎると楽曲の質が落ちるのでは・・・?」と危惧していましたがそれは杞憂でしたね。『L』も『R』もどちらも素晴らしい作品に仕上がってます。

 最初聴いた時は、前作に比べ地味な印象もありましたが、聴き込むほどに沁みてきます。大橋トリオの楽曲は今までもそうでしたが、聴きかえすごとに新しい音が聴こえてくるのです。

 今日のこの1曲は、『L』の1曲目「ユニコーン」。
(『L』 初回紙ジャケット仕様 RZCD-46934 2,415円)

 『NEWOLD』ツアーでも超絶ピアノを聴かせていた東京事変の伊澤一葉によるアレンジ&ピアノがクールでかっこいい! 森 陽馬

★当店にてお買い上げの方には、大橋トリオ・オリジナル・カンバッチを差し上げます。(バッチも『L』と『R』、2種あります)

2011年12月5日(月) 藤山 一郎 「恋の花束」(奥様お手をどうぞ)

 「丘を越えて」、「ニコライの鐘」、「青い山脈」、「東京ラプソディ」。
 コロンビア時代の藤山一郎の曲はテレビ・ラジオの<懐かしの歌声>等番組で耳にしていましたが、ジャズ/ポピュラー調の曲をこんなに歌っているとは知りませんでした。

 藤山一郎がビクター専属時代の20代前半に録音した貴重な音源がCD化されました。(『ジャズを歌う』 VICL-63813 2,520円)

 瀬川昌久氏監修のもと、全24曲が収録されています。
(テイチクに移籍後の音源も1曲収録)

 ライナーノーツも充実しており、時代背景がわかった上で歌を楽しむことができます。

 昭和流行歌の歌手ではないクルーナーシンガーとしての藤山一郎。いいですね。 森 勉

2011年12月4日(日) Chicago 「My Favorite Things」

 シカゴの新作が発売されました。

 「またクリスマス・アルバムー!?」という感じですが、そうなんです。またクリスマス・アルバムです。(ちなみに1998年と2003年、すでに2枚クリスマス作品を出しています)

 なので、タイトルが『O Christmas Three』。
“Tree”と“Three”を引っ掛けて、3作目のクリスマス作。

 現シカゴとしては、ビル・チャップリンが脱退し、ルー・パーディニという新キーボード奏者が加入してからの初新録音作となります。(ちなみに、ロバート・ラムはもちろん健在!)

 ポール・マッカートニー作カヴァー@「Wonderful Christmas Time」(ドリー・パートン参加)で始まり、盟友アメリカ参加B「I Saw Three Ships」、スティーヴ・クロッパー参加I「Rockin' And Rollin' On Christmas Day」、ビービー・ワイナンスが参加しソウルフルなH「Merry Christmas Darling」他、スウィンギーなFからロック風味なアレンジGまで全14曲。

 フィル・ラモーンプロデュース作のわりにはごった煮感ある仕上がり。
随所にシカゴらしいホーンが入っていて悪くないのですが、“シカゴ・サウンド”はクリスマス曲ではなくオリジナル曲で聴きたくなってきますね。

 まあでも、ビーチ・ボーイズに比べれば、コンスタントに新録作品を出しているからシカゴはエライ!

 スティーヴ・クロッパー参加I、有名曲カヴァーJ「My Facorite Things」、かっこいいです。森 陽馬

2011年12月3日(土) シェルビー・フリント 「アイ・ウィル・ラヴ・ユー」

 60年代前半のガール・ポップスの中では、シェルビー・フリントの楽曲はちょっと異色といっていいかもしれません。

 自作曲が多いということ、そしていわゆるガール・ポップスらしいキラキラ感はないことが特徴なのです。

 穏やかで上品な歌い方と楽曲は、その後登場するジョニ・ミッチェルやジュディ・コリンズを思い起こさせます。

 このCDは彼女が1960年から1966年にヴァリアント・レーベルで発表したシングルA・B面22曲に、1958年ケイデンス・レーベルでの初シングルA・B面を加えた全24曲。(国内仕様盤 『コンプリート・ヴァリアント・シングルス』 CDSOL-7667 2,625円)

 時代の変化の波間を漂いながら、彼女らしさを発揮した歌がたっぷり楽しめます。

 プロデュースのバリー・デヴォーゾン、アレンジのペリー・ボトキン・ジュニアが若い彼女を好サポート。

 バート・バカラック作品「何かいいことないか仔猫ちゃん」やアドリシ・ブラザーズ作品「ワンダーランド」のように彼女にしては少し派手めな楽曲もいい雰囲気ですが、今日は自作の「アイ・ウィル・ラヴ・ユー」を。

 ケイデンス・レーベルでの録音と聴き比べもできます。森 勉

2011年12月2日(金) 赤い靴 「カフェ「セピアの丘」」

 来週7日に新作をリリースする大橋トリオお好きな方にもオススメの1枚。

 06年ミディからデビューしたシンガーソングライター東川亜希子(vo,p)と、大橋トリオや羊毛とおはな、星野源などのサポートで活躍中のドラマー、神谷洵平による男女二人組ユニット、“赤い靴”。

 2011年7月リリース1stアルバム『コマドイルの旅』(PWSR-1025 2,000円)には、大橋トリオ、コトリンゴ、伊藤大地(SAKEROCK)、ジャンクフジヤマが演奏やコーラスで、大橋トリオ作品でお馴染みmicca、市川和則(羊毛とおはな)等が作詞で参加してます。(10曲中4曲は英語詞)

 ポップながらどこか翳のあるメロディと幻想的な世界観の詞を、ストリングスやホーンを織り交ぜたシンプルで心地良いアレンジで聴かせてくれます。

 今日のこの一曲には、個人的に強く印象に残った、神谷さん作詞作曲「カフェ「セピアの丘」。

 メロディーラインとハーモニーが、ミッドレイク等のフォーク・ロック・バンドを彷彿とさせる曲です。

大橋トリオがピアノ、ダブルベース、アレンジで参加したジャジーな「re:sign」も注目です。東尾沙紀

2011年12月1日(木) Toni Stante 「Donde Esta Santa Claus」

 ずーーっとずっと聴いていなかった曲なのに、聴いたとたん「あっ!あの曲だ!」という1曲を最近発見しました。

 オールディーズ・ファンにはこのところ話題のReal Gone Musicから発売された『Cameo Parkway Holiday Hits』というクリスマス曲を集めたコンピレーションCDの中の1曲です。(輸入CD RGM-9)

 店頭で何気なくかかっていたこのCDですが、12曲目になんと!昔々聴いた懐かしい空耳フレーズ、
♪ママ!来た!飛んできたサンタクロース♪
が聴こえてくるではありませんか。

 45年ほど前になるでしょうか? ラジオから流れてきたこのクリスマス・ソングが妙に印象に残っていたんですね。
 今回聴くまで頭の端っこにあったので長年忘れていたのですが、クラス会で久し振りに再会した学友のように会った途端にスイッチが入った感じなのです。

 タイトルにもなっている♪Donde Esta Santa Claus♪のところが、♪飛んできたサンタクロース♪に聴こえるんです。

 当時ラジオで流れた時にも、ディスクジョッキーの人がそんなことを言っていたような、いないような・・・。

 この曲は1965年にアメリカでシングル発売されたようですが、今回調べてみたらカヴァーだったことがわかりました。

 オリジナル・ヒットは1958年、子役であり歌も歌っていたAugie RiosがMetroレーベルから出したもののようです。
 そちらもいずれ聴くことが出来る気がします。
♪飛んできたサンタクロース♪の正確なタイトルがわかったのですから。

 カメオ・パークウェイ・レーベルから1957〜1967年に発売されたクリスマス・ソングが18曲収録されたこのCD。今までなかなかCD化されなかった曲が多く、オールディーズ/クリスマス・ソング・ファンは要チェックです。森 勉

2011年11月30日(水) 忌野清志郎 「君が僕を知ってる」

 映画『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ?感度サイコー!!!?』を先日見てきました。

 2001年4月26日、2004年2月27日、2006年2月25日、大阪城ホールにて行われた忌野清志郎によるライヴ・イベント、“ナニワ・サリバン・ショー”。

 その3回分から厳選された貴重ライヴ映像と、当時出演したミュージシャンがラジオDJ的に曲紹介した撮り下ろし映像、更には間寛平や清水ミチコが絡んだコメディー・タッチなやり取りも含んだ約2時間の音楽ドキュメンタリー映画。

 映画館の大画面で見ると、2001年&2004年のライヴ映像はやや粗さが目立ちましたが、音量が通常の映画よりも大きい感じで、演奏と歌の迫力がビンビン伝わってきてよかったです。

 村上ポンタ秀一や高水健司を擁するナニワ・スウィング・オーケストラと布袋寅泰の競演、若き斉藤和義との「空がまた暗くなる」、矢野顕子との「ひとつだけ」、宮藤官九郎が参加した「ナニワ・サリバン・ショーのテーマ」などが印象深いですね。

 特にハナレグミとの「君が僕を知ってる」。
RCサクセション時代のナンバーですが、ハナレグミの歌声とマッチしていて良かったなあ。

 ラスト、仲井戸麗市と二人だけでやった曲も沁みました。
(曲は見てからのお楽しみ?)

 12月9日まで上映されているそうなので、“動いている清志郎”を是非見に行ってみてください。年末の疲れが吹き飛びますよ。森 陽馬


★掲載ジャケットは代表曲が網羅されている2CD+DVDのベスト盤『青山ロックンロール・ショー 2009.5.9』(UMCC-1037 3,800円)。
 ちなみに映画プログラム(1,000円)には、斉藤和義とゆずの最新インタビュー、イベント開催のきっかけとなったチャボとのラジオ番組『ナニワ・サリバン・ショー』(1996年FM802)文字起こし、出演者の一言サイン等が掲載されています。

2011年11月29日(火) The Beatles 「Something」

アメリカのレコード店で年2回行われているイベント、“レコード・ストア・デイ”。

 春(2011年4月16日)はビーチ・ボーイズ78回転10インチなどがリリースされ好評でしたが、11月25日にも開催されました。

 今回の目玉はなんといっても、ビートルズでしょう!

 なんと!全世界1万枚限定!
ほとんど入ってこないかな、と思ったら入荷してきました。

 コンパクトな赤いEPサイズのBOXに4枚のEPが封入。
・「Ticket To Ride」/「Yes It Is」
・「Yellow Submarine」/「Eleanor Rigby」
・「Hey Jude」/「Revolution」
・「Something」/「Come Together」

更に、ミニ・ポスターとかわいいデザインのEP用アダプターが入った仕様。
なんともマニア心をくすぐりますね。

 本日はジョージの命日ということで「Something」を。

 ジョージが亡くなって早10年。
時が経つのはあっという間ですね。森 陽馬

2011年11月28日(月) ジャック・ジョンソン 「エンジェル (ホリデイ)」 

 ジャック・ジョンソン主宰のレーベル、ブラッシュファイアー・レコーズから新作クリスマス・コンピレーション『ディス・ウォーム・ディセンバー:ブラッシュファイアー・ホリデイ Vol.2』がリリースされました。(国内CD UICU-1215 2,500円)

 Gラヴ、マニー・マーク、マット・コスタ、ALO、ニール・ハルステッド(スロウダイヴ)など、所属アーティストらによるオリジナル楽曲を中心に、ローグ・ウェーヴによる「ジングル・ベル・ロック」、マレーシア出身の女性SSWジィ・アーヴィによる「フロスティ・ザ・スノーマン」、バハマス「今宵はクリスマス」(ザ・バンドのカバー)など全13曲を収録。

 ジャック・ジョンソンは新曲「イン・ザ・モーニング」と、自身の2008年発表アルバム『スリープ・スルー・ザ・スタティック』に入っている「エンジェル (ホリデイ)」をアレンジを変えて収録。

 両曲共、家族や愛する人に向けたラヴソングで優しさに溢れた歌声とサウンドが聴いていてとても心暖まります。

 このレーベルらしいゆったりのんびりとしたアコースティック・サウンドが心地良く、シー&ヒムの作品同様に、お家でくつろぎながら聴ける一枚です♪ 東尾沙紀

2011年11月27日(日) Rickie Lee Jones 「Living It Up」

 東京ローカル・ホンク新作『さよならカーゴカルト』購入者限定ライヴ・イベントが、当店地下アゲインで行われました。

 過酷なツアー(22、23日九州、24日広島、25日京都、26日大阪)を乗り越え、素晴らしいライヴ見せてくれたメンバーの方々、そしていらっしゃっていただいたお客様皆様、本当にありがとうございました!

 ライヴ前には、森勉とメンバー4人によるトークをお聞きいただきましたが楽しんでもらえたでしょうか?
 そのトークでは各々<人生を変えたこの1曲>を選曲してもらい、それを皆で聴きながらその曲に対する思い出を語っていただきました。

ヴォーカルの木下弦二さんはジョン・レノン「Mother」。
ベースの新井健太さんはリッキー・リー・ジョーンズ「Living It Up」
ギターの井上文貴さんはディーヴォ「Mongoloid」。
ドラムの田中邦雄さんはローリング・ストーンズ「Hang Fire」。

 メンバー各々の好きな音楽ひとつひとつがホンク・ミュージックのエッセンスとなっているのだな、と感じることができましたね。

 個人的には、リッキー・リー・ジョーンズ「Living It Up」。
このアルバムが入った『パイレーツ』を店でもかけて久々に聴きましたが、やっぱりイイ曲ですねー。(国内CD WPCR-75434 1,800円)

 “女トム・ウェイツ”的なイメージを持つリッキー・リー・ジョーンズ(実際当時二人は付き合っていたらしい)の歌声ばかり今までは注目していましたが、チャック・レイニー、スティーヴ・ガッド、デヴィッド・サンボーン、ドナルド・フェイゲン等による演奏、ニック・デカロによるアレンジの素晴らしさも再認識!
 音楽ってイイな!と改めて思えた1日でした。森 陽馬

2011年11月26日(土) ジョニー・ソマーズ 「I'd Be So Good For You」

 アメリカの再発レーベル、コレクターズ・チョイスというレコード会社が事実上無くなってしまったため、2011年2月頃リリース予定だったこのCDが発売延期になっていましたが、リアル・ゴーン・ミュージックというレーベルから、この度やっと発売になりました。(国内仕様CD CDSOL-7669 2,940円)

 ジョニー・ソマーズがワーナー・ブラザーズ・レコードに残したシングルを全て収録した2枚組全36曲を収録したCDです。

 1960年から1968年にかけて彼女が発表したシングルA・B面がすべて聴けるようになりました。

 ジョニー・ソマーズのCDは色々出てはいるのですがジャズを歌っているものがほとんどだったので、そういう意味では60'sガール・ポップス・テイストのシングル集は待ち望まれたものでした。

 「ワン・ボーイ」、「内気なジョニー」、「すてきなメモリー」など、日本でも当時ヒットした曲などがオリジナル・モノラル・ヴァージョンで楽しめます。

 歌のあまりうまくないガール・ポップスもいいのですが、ジョニー・ソマーズのように本当に歌のうまいガール・ポップスもイイですね。

 いい曲が多いのですが、今日は1964年に出たこの曲を。
バリー・マン&シンシア・ワイル作品です。森 勉

2011年11月25日(金) 矢野顕子×上原ひろみ 「ラーメン食べたい」

 今一番勢いがある旬なピアニスト、といえば上原ひろみ。

 そして、唯一無二の感性を持つピアニスト/シンガー、矢野顕子。

この二人が、2011年9月9日昭和女子大学人見記念講堂で行なったライヴがCDで発売になりました。(初回DVD付 UCCT-9022 3,500円)

 ライヴCDを出す前提で行われたこのコンサート。
実際に観に行った方の話によると、予定曲が終了し二人がステージ脇に下がった後、矢野顕子自身が再び出てきて、「今までの演奏が納得いかなかったのでもう一度演奏させてください」と話し、再び同じ曲を演奏し直したそうです。

 その話を聞いていたせいか、冒頭から“熱”が伝わってくるような演奏。
スパッと切れ込むような上原ひろみのピアノが躍動すればするほど、矢野さんの歌とピアノのアタックもどんどん強くなっていきます。

 「あんたがたどこさ」と「アフロ・ブルー」が合わさったA「あんたがたアフロ」、作曲だけでなく作詞も上原ひろみが手掛けた感動のE「月と太陽」など聴きもの。

 特にラストG「ラーメン食べたい」。
矢野さんの歌が終わってから上原ひろみのピアノ・ソロが続く展開は鳥肌ものです。森 陽馬

2011年11月24日(木) アバランチ・シティ 「Love Love Love」

 “2010年ベスト”に挙げた『NEWOLD』から約1年。
大橋トリオ待望の新作アルバムが12月7日発売になります。

 なんと今回は『L』と『R』、2タイトル発売。(当店のみの特典付!)
最近はCMにも出演(そのCM曲も収録予定)して、一般的認知度も上ってきた彼。時代・世相を問わないイイ音楽を期待したいですね。

 さて、今日紹介するのは、“ニュージーランドの大橋トリオ”!?

 個人的に最近一番気に入っているアバランチ・シティのデビュー・アルバム『未来旅行』です。(国内CD WPCR-14274 1,980円)

 アバランチ・シティは、ニュージーランドのシンガー・ソングライター、デイヴ・バクスターによるユニット。

 大橋トリオと同じように、アルバム中の楽曲・演奏は彼がほぼ一人で作り上げたようで、アレンジや世界観も相通じるところがあるように感じます。

 1曲目「Love Love Love」は、今年2月ニュージーランド/クライストチャーチでの震災後にシングル・ヒットし、多くのニュージーランド人の心を癒したとのこと。

ポップだけれど、ちょっと胸の奥がキュンとするようなメロディーが魅力。

 前向きだけど、聴いていて不思議と切ない気持ちになる1枚です。森 陽馬

2011年11月23日(水) アニタ・カー・シンガーズ 「グッド・ヴァイブレーション」

 アニタ・カー・シンガーズのCDボックスが発売されました。
(国内BOX TR101 12,600円)

これからの季節、愛聴しそうな曲がたっぷり詰め込まれた6枚組全92曲。

 アニタ・カーのアルバムは、1958年から1988年までかなりの数が様々なレーベルから発売されていますが、今回のBOXは1960年代末から1970年代前半にフィリップス・レーベルから発売された作品が中心となっています。

 1969年にドット・レーベル及び1971年アンペックス・レーベルから出たクリスマス作品や、最新録音でもある2003年ロンドン録音の4曲も聴けるうれしいBOXセットです。

 スイス、ジュネーヴまで出向いてインタビューした大江田信さんの詳しい解説が読めるのも、このBOXの楽しみのひとつです。

 今日は全92曲中から、『スマイル』も出たことですし、ビーチ・ボーイズのカヴァーを。

 アニタ・カーならではのコーラス・アレンジメントが楽しめます。

 歌詞は、“彼女”が“彼”に置き換えられて歌われています。

 BOXタイトル『Relaxin' Moments With Anita』とあるように、くつろぎのひと時を与えてくれるアニタ・カー・シンガーズ。当分店頭で数多く流れそうです。森 勉

★先着でポスト・カードを差し上げています。

2011年11月22日(火) 左とん平 「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」

 発表されてから38年。今なお日本歌謡史上最高のグルーヴを感じさせてくれる「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」が7インチ・シングル・レコードで復刻されました。

 ひさしぶりのアナログでの再発です。(CREP-5714 1,575円)

 1973年11月にトリオ・レコードで発売された時からそのスジの好きものにはとても評判の良かった曲ですが、当時を知らない方まで巻き込みながら、この曲のファンが増殖し続けているようです。

 深町純によるアレンジの演奏も見事ですが、主役である喜劇人、左とん平のヴォーカルがなんといっても強烈なインパクトを聴く者に与えてくれます。

 B面「東京っていい街だな」もいい歌だなぁ。森 勉





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