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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2018年4月21日(土) Neil Young 「Walk On」

RECORD STORE DAY 2018。たくさんのご来店ありがとうございました。

お客様に店舗へお越しいただき、お買い上げいただけることが本当にありがたく、うれしいと実感できた1日でした。

通販は便利ですが、たまには店舗へ足を運び、お買い物を楽しんでくださいね。

さて、RECORD STORE DAY2018は輸入盤アイテムも多数入荷しました。
その中から個人的に購入し気に入っている盤から今日のこの1曲。

NEIL YOUNG『ROXY TONIGHT'S THE NIGHT LIVE』
(輸入LP 2枚組 reprise 9362-49079-7)

1973年9月20~22日、カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにあるロキシー・シアターのオープニング記念として行われた、バックバンドThe Santa Monica Flyers(クレイジー・ホースのビリー・タルボット、ラルフ・モリーナに加え、ベン・キース、ニルス・ロフグレン)を従えてのライヴ。

やっぱり、この時期のニール・ヤングは最高!
聴いていてゾクゾクするような緊張感と絶妙なルーズさが奇跡的に融合しているんですよね。
ニール・ファンは必聴のライヴ音源でしょう。

なお、アナログLPは通常盤も出る予定ですが、このRECORD STORE DAY限定仕様には、1973年当時のNeil Young & The Santa Monica Flyersライヴ写真が追加封入。
また、輸入CDは4月下旬、国内CDは5月30日発売予定となっています。森 陽馬

★当店にて3,000円以上お買い上げの方、先着で特製トート・バックをプレゼント!



2018年4月20日(金) OLD DAYS TAILOR 「晴耕雨読」

2018年4月21日(土)はRECORD STORE DAY

洋邦様々なアナログ盤が限定発売される中から、当店推薦盤を紹介しておきましょう。

OLD DAYS TAILOR『晴耕雨読』
(国内EP 限定アナログ盤 TYO7S-1004 1,400円+税)

アーティスト名が当初<OLD and YOUNG>でしたが、<OLD DAYS TAILOR>と直前で変わりました。
(そのため、レコードのレーベル面及びRECORD STORE DAY JAPANカタログはOLD and YOUNGです)

「在りし日を紡ぎ、仕立てることで生まれる音や言葉、そんなことを大切にしたいという思いを込め、OLD DAYS TAILORとした」というこのユニットは、入間在住の男性シンガー・ソングライター笹倉慎介を中心としたバンド。

メンバーは伊賀航、森は生きているのメンバーであった岡田拓郎、谷口雄、増村和彦。
そして女性シンガー優河、濱口ちなが参加しています。

A面曲「晴耕雨読」、B面曲「南の窓から」、どちらも笹倉慎介のジェイムス・テイラー愛が伝わってくるナンバー。
これからの活動が楽しみな彼らの初リリース作品。是非手に取ってみてください。森 陽馬

★当店で販売予定のレコード・ストア・デイ商品、国内盤及び輸入盤を通販ページに一部掲載致しました。



2018年4月19日(木) エゴラッピン「A Little Dance SKA」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>、という主旨で、
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベントRECORD STORE DAY

2018年開催日は4月21日(土)。
その日に色々なアナログ盤が限定発売されます。
当店で販売予定のレコード・ストア・デイ商品、国内盤及び輸入盤を
通販ページに一部掲載致しました。

注意事項といたしまして、レコード・ストア・デイ商品はご予約受付・お取り置きができません。
また、通販受付は店頭販売開始から1週間後4月28日以降となりますのでご了承くださいませ。

今年の目玉商品はやはりこの1枚でしょうか。

エゴラッピン『A Little Dance SKA』
(国内EP 限定アナログ盤 MNSG0005 1,200円+税)

2018年RECORD STORE DAYアンバサダーを務めるエゴラッピン。
待望の新曲を限定アナログEP盤でリリース!

値段も安いですし、B面にはおそらくこのEP盤のみの収録となるであろうDUB Verも収録されますからね。
今作に限らずRECORD STORE DAY商品は入荷枚数に限りがあります。ご希望のものはお早めに。森 陽馬



2018年4月18日(水) 斎藤誠 「It's A Beautiful Day」

2018年1月で還暦(祝!)、デビュー35周年を迎えた斎藤誠さん。
とっても素敵な新曲を届けてくれました。

斎藤誠『It's A Beautiful Day』
(国内CD 当店のみの先着特典カンバッチ付 初回限定盤 TECI-613 1,389円+税)

斎藤誠さんのシングル発売は、なんと!2007年7月「天気雨」以来10年9カ月ぶり!

"煮え切らない男の切ない心情を歌わせたら日本一"な誠さんですが、新曲は春らしい晴れやかなナンバー。
ファンの皆への想いを歌にした、という2曲目「MUSIC LIFE」もすごくイイ曲!
斎藤誠画伯自ら手掛けたジャケットの富士山のようにゴキゲンなシングルです。

CDには新曲2曲に加え、「It's A Beautiful Day」オリジナル・カラオケのみならず、コーラス用カラオケ、アコースティック・ギター用カラオケ、マーティン・ギターCM/番組バージョン等全7トラック収録。

なお、購入したCDをスマホで聴けるプレイパス対応になっており、初回限定盤に封入されているコードを専用サイトで有効期限内に入力すれば、特典映像<斎藤誠の君も弾いてみないかい?「It's A Beautiful Day」>(斎藤誠さんが「It's A Beautiful Day」ギタープレイを教えてくれる映像)を見ることができます。森 陽馬


2018年4月17日(火) Bob Dylan 「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)

映画『さよなら、僕のマンハッタン』を新宿ピカデリーにて鑑賞。

私的大好きな映画ベスト3に入る『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督による最新作。
原題(The Only Living Boy In New York)はサイモン&ガーファンクルの曲名から取られており、映画『卒業』(1967)を想起させるようなニューヨークを舞台にした青春恋物語でした。

あらすじだけを記載すると陳腐になりそうなストーリーですが、マーク・ウェブ監督マジックが効いていましたね。
『(500)日のサマー』とはまた違った感性がときめく映画で物語が進むにつれて引き込まれました。

そして、なんと言っても、ジェフ・ブリッジス!
映画『ラストショー』(1971)で若き青年を演じた彼が、今作では悩める青年に道標を示す重要な役として出演。
奥深い人物像を見事に演じていました。
ジェフ・ブリッジス好きの僕としては、彼のこの演技を見るだけでも価値ある映画だと思いますね。

映画の中でかかる音楽は、サイモン&ガーファンクルのタイトル曲「The Only Living Boy In New York」はもちろんのこと、S&G「Blues Run The Game」、ニューヨーク繋がりでルー・リード「Perfect Day」、そして、ビル・エヴァンスやハービー・ハンコックなどジャズが使われています。

あと、印象的に使われているのが、ボブ・ディラン「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)。

映画内で主人公の青年を幻惑させるジョアンナは、この曲の歌詞から連想されたのかもしれません。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Vision Of Johanna」収録、ボブ・ディラン1966年発表アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-30028 1,800円+税)


2018年4月16日(月) 優河 「瞬く星の夜に」

4月13日(金)渋谷クラブ・クアトロで行われた優河さんのライヴへ行ってきました。

2018年3月リリースされた最新2ndアルバム『魔法』を引っ提げての東名阪ツアー初日。

エレキ/アコギを携えて、凛とした姿でステージに立つ優河さんは独特のオーラというか存在感がありました。
立ち姿だけでなく、もちろん美しい歌声も。
緩やかに、流れるように...深遠な歌の世界へ連れていってくれました。

バックは今作のレコーディング・メンバー、千葉広樹(b)、岡田拓郎(g)、谷口雄(p,key)、神谷洵平(drs)の4人。
途中千葉さんとのデュオ・コーナーあり、アイルランドの伝統歌のようなもの、モリアーティのカヴァー等英語詞の曲も歌われました。

波間を漂うような心地良い演奏で歌声を引き立てつつ、時折鬼気迫る瞬間もあり、とても緊張感のあるライヴでした。

今日の1曲は、アルバムではピアノで歌われているこの曲を、自身のギター弾き語りで披露した「瞬く星の夜に」。
歌に入る前にひと言、「生きていきましょう。」と呟いた言葉が印象的でした。

ツアーは17日(火)大阪・梅田シャングリラ、18日(水)名古屋TOKUZOと続きます。東尾沙紀


2018年4月15日(日) デヴィッド・キャシディ 「ゴー・ナウ」

デヴィッド・キャシディのCDは今までも発売されていましたが、日本未CD化だったものが3種発売されました。

①デヴィッド・キャシディ&パートリッジ・ファミリー『グレイテスト・ヒッツ~ディフィニティヴ・コレクション』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31142 1,600円+税)
全24曲、パートリッジ・ファミリー時代11曲、ソロ時代13曲。

②デヴィッド・キャシディ『チェリッシュ』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31144 1,600円+税)
1972年1月発表 ファースト・アルバム 全11曲

③デヴィッド・キャシディ『ロック・ミー・ベイビー』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31145 1,600円+税)
1972年10月発表 セカント・アルバム 全11曲

今日はアルバム『ロック・ミーベイビー』から、「ゴー・ナウ」を選んでみました。

この曲は1964年R&B女性歌手ベッシー・バンクスのヴァージョンがオリジナルですが、一般的に知られるのは1965年ヒットしたムーディ・ブルースのヴァージョンです。
この時のリード・ヴォーカルは、後のポール・マッカートニーと行動を共にすることになるデニー・レーン。

デヴィッド・キャシディのこのヴァージョンもそれに負けない熱唱です。デヴィッド22歳! 森 勉


2018年4月14日(土) 相川理沙 「星めぐりのうた」

当店PET SOUNDS RECORDが長年応援している女性シンガー、相川理沙さんが本日ご来店。
新作アルバム『唄うように伝えられたなら』を届けてくれました。

3月からライヴ会場で販売している完全自主制作した新作は全9曲、ギターの弾き語りのみ。
そのギターもよりシンプルなアレンジで。

今までの作品でも歌声の素晴らしさを感じ取れましたが、今作は特に<声>が心へ響いてきます。

清い川が流れているようなその歌声には雑念が全く感じられません。

美しい水で心が洗われる1枚。

宮沢賢治の詩を独唱している7曲目「星めぐりのうた」を今日のこの1曲に。森 陽馬


通販コーナーにも掲載いたしました。


2018年4月13日(金) Catherine Howe 「Where Would You Start?」(それは愛ですか)

昨日紹介したキャサリン・ハウのCDは、小西勝監修による<70's UKポップの迷宮>シリーズの再発盤。

2018年4/4ソニーから1,300円+税、解説・歌詞・対訳付、音もリマスターされ20タイトル発売された中の1枚です。

そのシリーズ中に、キャサリン・ハウ1975年発表作もありますので、こちらも取り上げましょう。

キャサリン・ハウ『Harry』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5775 1,300円+税)

エルトン・ジョン『黄昏のレンガ路』やニルソン『シュミルソン2世』を手掛けたDel Newmanプロデュース。
彼女のソングライティングの良さを活かしたポップなアレンジがNice。

ボブ・ディラン「To Be Alone With You」(『ナッシュビル・スカイライン』収録曲)、トム・ヤンス作「Loving Arms」(ドビー・グレイが1974年シングル発売)のカヴァー2曲も、違和感なくアルバムに溶け込んでいます。

今日のこの1曲はキャサリン本人によるオリジナル楽曲④「Where Would You Start?」。
これが本当にイイ曲!

カーペンターズ「I Need To Be In Love」(青春の輝き)は、この曲のサビ部分を聴いて作ったのでは?、と想像したくなるような切なくも美しいナンバーです。森 陽馬


2018年4月12日(木) Catherine Howe 「All The Music In Me」

神保町いもや(天ぷら、とんかつ)が2018年3月末で3軒とも閉店したそうです。

御茶ノ水~神保町周辺でレコード店巡りをした時はよく行きました。
食費を節約してCD・レコードばかり買っていたので、その日の収穫を抱えながら500~600円くらい(当時)でアツアツの天ぷらやとんかつをほおばれたのはうれしかったですね。

レコード店巡りは、欲しい商品を探すのももちろん胸踊るけれど、店員さんとのちょっとした会話であったり、その合間や帰りに行きつけの喫茶店・食堂でお気に入りを注文したりするのが、付随するささやかな楽しみだったりするんですよ。

と書いていたら、食事をした想い出と共にその頃買ったレコードのことも思い出してきました。

例えば、トニイレコードは基本的にジャズ専門だけれど、シンガー・ソングライター系が安く買えたので、ジャケットの雰囲気だけで色々購入したのです。

英国女性シンガー・ソングライター、キャサリン・ハウもその頃中古LPを手に入れて初めて聴きました。
英国のキャロル・キングと評されたレスリー・ダンカンも好きでしたが、キャサリン・ハウは歌声に凛とした強さがあって、楽曲やサウンドも聴きやすかったのですぐ気に入りましたね。

今日のこの1曲は、そのキャサリン・ハウ1976年発表アルバムから。

キャサリン・ハウ『Silent Mother Nature』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5776 1,300円+税)

穏やかな曲調が多い中、B面4曲目(CD10曲目「All The Music In Me」は面白いナンバー。
途中で転調してテンポアップする展開がかっこいい!
マイク・ジャイルズ(元キング・クリムゾン)がドラムを叩いており、彼がこのアレンジを発案したそうです。森 陽馬


2018年4月11日(水) 松任谷由実 「まずはどこへ行こう」

松任谷由実45周年記念ベスト・アルバム『ユーミンからの、恋のうた。』が発売になりました。
(3枚組CD ユニヴァーサル UPCH-20479 3,400円+税)

1973年『ひこうき雲』でデビューして、2018年の今年で45周年!
今年の9月からは『タイムマシーン・ツアー』と題してのライヴの日程も発表になりました。

休むことなく活躍し続けるユーミン、凄いなぁ。
45年間でオリジナル・アルバム38枚(ベスト、ライヴ・アルバムは除く)を発表! ワォー!

この3枚組ベストCDには、そのいろいろなアルバムから全45曲が選ばれています。
2012年に出た3枚組ベスト・アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』の続編ということでダブリ曲はありません。

さて、このCD、曲目が発表された時に、ちょっと地味な曲が多いかなと思ったのですが、なんのなんのこれが実にいいんです。歌詞とユーミンの自記筆コメントが載っている100ページにも及ぶブックレットを読みながら曲を聴いていると、さながら良質な短編小説を読んでいるような感覚になります。

今日はその中から新しい季節を感じながら、ほのかな恋心を胸にあたたかい風に吹かれて自転車をこぐ様子が目の前に浮かんでくる「まずはどこへ行こう」を。
2009年発表アルバム『そしてもう一度夢見るだろう』に入っていた曲です。

こういう新しめの曲だけでなく、「瞳を閉じて」、「雨の街を」、「セシルの週末」、「街角のペシミスト」、「夕涼み」、「雨のステイション」などなど、オールドファンにうれしい選曲もたっぷり。

なお、この3枚組CDにはブルーレイ付(4,500円+税)、DVD付(4,000円+税)も限定発売されています。
プラス1,100円or600円で様々なパターンのライヴ映像11曲と最新インタビューが楽しめるというものです。
77分収録という超お徳用価格です。森 勉


2018年4月10日(火) Ry Cooder 「Volver, Volver」

映画『ラッキー』を新宿シネマカリテにて先日鑑賞。

名画『パリ、テキサス』で知られる俳優ハリー・ディーン・スタントン(90歳)が主演。
架空の物語ながら、2017年9月亡くなった彼の人生になぞらえ描かれた脚本による映画作品です。

ハリー演じるラッキーのセリフは、実際に彼が経験した事(第二次世界大戦に出征し沖縄に上陸した話、子供時代に銃で鳥を撃ち哀しい想いをした話など)が元になっており、一言一言に重みが感じられました。

死生観に関する会話も哲学的・仏教的な視点があり興味深かったです。
特に最後、彼が「何もかも無になる」と説き、無ならどうする?と問われた後の言葉が良かったですね。

デヴィッド・リンチ、ジェームス・ダーレン等も出演。
ジム・ジャームッシュがお好きな方や『パリ、テキサス』見たことがある人は是非ご覧になってみてください。

ちなみに、映画内ではハリー自身が吹くハーモニカで「Red River Valley」が頻繁に流れます。
また、ハリーがメキシコの歌「Volver, Volver」を歌う場面がとても素晴らしかった!

そのハーモニカの音色とハリーの熱唱を聴くだけでも価値がある映画だと思います。森 陽馬


★掲載ジャケットは、ライ・クーダーが歌う「Volver, Volver」収録のライヴ盤『Show Time』。
なお、ライ・クーダーは新作『The Prodgal Son』を5月11日リリース予定です。


2018年4月9日(月) Cheap Trick 「Ain't That A Shame」

今月4月25日、『at 武道館』40周年を記念して、日本武道館でライヴを行う予定だったチープ・トリック。

ギターのリック・ニールセン体調不良により、暫くの間海外渡航が出来なくなり、残念ながら来日公演は延期未定となってしまいましたが、万全の状態で来てくれる事を楽しみに待ちたいと思います。

来日に合わせて、新しいベスト盤が発売になりました。

チープ・トリック『グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-』
(国内CD+DVD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31162 2,778円+税)

「甘い罠」「サレンダー」などEPIC在籍時に日本リリースされた全シングルを収録したCD(全21曲収録/2017年リマスター)と、MVや78年武道館ライヴ他など全18曲73分の映像を収録したDVD付です。

DVDの方には、日本初DVD化/世界初DVD化のものも多数。
EPIC時のMVなどがまとめて見られるが嬉しいですね。

個人的に(日本初)DVD化が嬉しかったのが、1980年のアメリカン・ミュージック・アワードで披露された「Ain't That A Shame」の映像です。
ドラム、ベース、ギターと順に音が重なっていき、1分半の長めのイントロの後、Vo.のロビンがようやく登場!

分厚いバンドの音に、リックのスライド・ギター、ロビンのシャウト...カヴァー曲ですが、バンドのかっこ良さが凝縮されていて、とにかくこのバージョン最高です。東尾沙紀

2018年4月8日(日) パーシー・フェイス・オーケストラ 「夏の日の恋 '76」

パーシー・フェイス・オーケストラ「夏の日の恋」は1960年に大ヒットし、全米チャートNo.1の座を9週間も続けたインスト名曲です。

イージー・リスニングファンのみならず、ロックファンにも好きだという人が多い美しいメロディーを持った曲です。
大編成オーケストラならではの流麗なストリングスが耳を刺激し、心をほぐしてくれます。

その「夏の日の恋」がパーシー・フェイス自身により1975年、当時のディスコ・ブームに乗った形で再録音されたのが、「夏の日の恋 '76」です。

パーシー・フェイス・オーケストラ『夏の日の恋 '76』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5718 1,000円+税)

アメリカではチャート・アクションはありませんでしたが、日本ではパーシー・フェイスの来日コンサートが予定されていたこともあり、1975年暮れから1976年春先にかけてラジオで頻繁にオンエアーされていました。

パーシー・フェイスは残念ながら1976年2月9日ガンのため67歳で亡くなってしまいます。

このアルバムが遺作となってしまいましたが、彼が構築したオーケストレーションの素晴らしさは、当時の流行のサウンドを取り入れながらも演奏の中にしっかり息づいています。森 勉


2018年4月7日(土) The Hues Corporation 「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker)」

<DISCO FEVER 40>1,000円シリーズで発売されたソウル名盤。
3/31に紹介したGQ、4/4オデッセイの他にも良作が色々出ています。

ヒューズ・コーポレーションは、<初めて全米No.1になったディスコ曲>と評されている「愛の航海」(Rock The Boat)をヒットさせた女性1人&男性2人によるコーラス・グループ。
今作は彼らの1973年発表1stアルバムですが、ディスコというより70'sソウル好きの方にオススメしたい1枚です。

ヒューズ・コーポレーション『Freedom For The Stallion』
(国内CD 限定盤 ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説付 SICP-5701 1,000円+税)

3人のコーラスもさることながら、バックのメンバーが豪華!
クルセイダーズのジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン他参加。
更に、ストリングス・アレンジにはジーン・ペイジの名前も!

先に挙げたヒット曲「Rock The Boat」に加え、アラン・トゥーサン作によるタイトル曲(1971年リー・ドーシーへの提供曲)「Freedom For The Stallion」も聴きものですが、今日のこの1曲は本編ラストに収録されている「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker」を。

スウィートな魅力溢れるこの曲はバリー・マン&シンシア・ワイル作。
ジーン・ペイジのストリングス・アレンジ、イントロで入るエレクトリック・シタールの音色もNice!森 陽馬


2018年4月6日(金) 須藤薫&杉真理 「COLOR THE WORLD」

ペット・サウンズ・レコード旧店舗前にあった桜の木。
2005年千葉へ移植されてから毎年見に行っていますが今年も行ってきました。
(桜の木の今までの経緯はコラム・コーナー『武蔵小山駅前にあった桜の物語』をご参照ください)

2018年東京の桜は早かったですね。
あっという間に散ってしまいましたが、例年は東京よりやや遅れ気味に咲く千葉でもすでに葉桜状態でした。
 

でも、昔旧店舗前にあった頃はゴールデン・ウィーク前に咲いていた八重桜の方が、早くも少し花を咲かせているのが確認できてうれしかったです。(写真右側)

周辺には若い桜の樹が植えられていますが、老木のこの桜も末永く花を咲かせてほしいですね。

今日のこの1曲は、千葉へ向かう道中聴いていた須藤薫さんの歌を。
太陽の陽射しのように明るく伸び伸びとした薫さんの歌声は、春の訪れを実感させてくれます。森 陽馬

掲載ジャケットは、2013年3月3日急逝した薫さんにとって最後の作品となってしまった2012年発表アルバム。
須藤薫&杉真理『恋愛同盟』(CD TECG-30062 2,857円+税)。


2018年4月5日(木) スパイダース 「いつまでも どこまでも」

スパイダースはグループ・サウンズの中ではやはり一番好きな存在でした。

ライヴも1966年1月、ビーチ・ボーイズの前座(前座でしたが、女の子の歓声が凄く、ビーチ・ボーイズが出てくる前にこんなに盛り上がっていてビーチ・ボーイズのファンとしては、本編でみんな静かだったらどうしよう、とちょっと心配になるほどでした。)や、日劇のウエスタン・カーニヴァルで観ましたが、演奏力&ステージの面白さはピカイチでした。

そんなスパイダースの2枚組ベスト盤です。
スパイダース『ツイン・ベスト・セレクション』
(2枚組CD TECH-31365 3,000円+税)

Disc1には1965年5月発売「フリフリ」から1970年10月発売「エレクトリックおばあちゃん」まで、シングル・オリジナル・ナンバーが28曲。
Disc.2には「ブーン・ブーン」、「悲しき叫び」、「悲しき願い」などアニマルズ関連の5曲をはじめ、デイヴ・クラーク・ファイヴ「シンキング・オブ・ユー・ベイビー」、トロッグス「僕は危機一髪」(I Can't Control Myself)など、洋楽カヴァーを28曲収録。

今日はこの中から井上順がリード・ヴォーカルをとった1967年10月発表「いつまでも どこまでも」を。

途中、セリフがありますが、テレビ目線で歌う井上順の少し照れた表情が思い出されます。森 勉


2018年4月4日(水) オデッセイ 「Native New Yorker」

70'sソウル好きの方、フランキー・ヴァリファン、山下達郎お好きな方にもオススメの再発盤です。

オデッセイ『ODYSSEY』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5732 1,000円+税)

女性2人(リリアン&ルイーズ)&男性1人(トニー・レイノルズ)がニューヨークで結成した混成コーラス・トリオ。

その3人がオデッセイと名乗りRCAと契約、1977年発表1stアルバムがこの度日本初CD化されました。

70年代半ばニューヨーク、と言えば、山下達郎『サーカス・タウン』A面が録音された頃ですよね。

まさにその『サーカス・タウン』A面を手掛けたチャーリー・カレロが、このオデッセイ1stをプロデュース。
更には『サーカス・タウン』に携わったウィル・リー、ランディ・ブレッカー、ジェフ・ミロノフに加え、ゴードン・エドワーズやコーネル・デュプリー等名手も参加しています。

今日のこの1曲は、フランキー・ヴァリが歌っていることでも知られる1曲目「Native New Yorker」。
バリー・ホワイトを彷彿とさせる煌びやかなストリングス・アレンジが素敵なナンバーです。森 陽馬


2018年4月3日(火) レズリー・ダンカン 「Love Song」

春に聴きたくなる名盤、というと、レスリー・ダンカン『ムーン・ベイジング』(1975)。

2016年ベストに選出(2016年1月14日今日のこの1曲で紹介)した大好きなアルバムです。

そのレスリー・ダンカン1971年発表1stアルバムが2018最新リマスタリングで日本初CD化されました。

レズリー・ダンカン『シング・チルドレン・シング』
(国内CD ボーナス・トラック6曲追加 小西勝氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-5761 1,300円+税)

彼女の夫ジミー・ホロヴィッツによるプロデュース/アレンジ。
<英国のキャロル・キング>と評された温もりある歌声が、木漏れ日のように柔らかく沁みてくる1枚。

今日のこの1曲は、エルトン・ジョンがカヴァーしたことでも知られる「Love Song」を。

ボーナス・トラックには、この曲の1969年シングル(B面)・オリジナル・ヴァージョンを収録。
そのシングルA面であったキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作「A Road To Nowhere」も追加収録されています。森 陽馬


2018年4月2日(月) ミシェル・ンデゲオチェロ 「Sometimes It Snow In April」

♪ 時には4月に雪が降ることもある。 ひどく落ち込むこともある。
人生が永遠に続くことを願うけれど、いいことには終わりがある。そう人は言うんだ。♪
(プリンス「Sometimes It Snow In April」歌詞より)

新しい月、新しい季節に、新しい場所、新しい環境、そして新たな想い。
希望・期待を夢見ながら4月を迎え、新たな一歩踏み出した方が多いと思います。

反面、不安を抱えながら、哀しみや苦しみを味わう方々もいらっしゃることでしょう。

そんな感傷的な想いを代弁してくれるのが、プリンス1986年発表名曲「Sometimes It Snow In April」。

華やかなようで憂鬱な4月、複雑な感情を表現したこの歌をミチェル・ンデゲオチェロがカヴァーしています。

ミチェル・ンデゲオチェロ『カヴァーズ~ Ventriloquism』
(国内CD PCD-24712 2,400円+税)

アルバム・タイトル『Ventriloquism』は腹話術の意。
2016年4月逝去したプリンスの精霊がミシェルへ宿ったかのような深遠な歌に心震わされます。森 陽馬


2018年4月1日(日) 古川麦 「Halo」

5月16日に3年ぶり4枚目となるアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』をリリースするcero。

そのceroのサポートや、あだち麗三郎クワルテッット、表現(Hyogen)などで活躍する男性シンガーソングライター/ギタリスト、古川麦(ふるかわばく)。

ソロ名義では、約3年半ぶりとなる新作2nd『シースケープ』が3月にリリースされました。

古川麦『シースケープ』
(国内CD PCD-25250 2,500円+税)

田中佑司(drs)、千葉広樹(b)、谷口雄(org/ex.森は生きている)等が参加。

躍動するリズム、軽やかで乾いたギター、穏やかな中にも熱を秘めた歌...ストリングスやヴィブラフォンを交え、ジャズのテイストを取り入れながらも、前作同様ジャンルわけできない魅力に満ちています。

女性シンガー、優河のヴォーカルをフィーチャーし、ギターとハーモニーで聴かせる爽やかな「Coo Coo」、ソプラノ・サックスの滑らかな音色が絡む「Halo」では、ceroの高城晶平が詞を提供。

DJ/トラックメイカーのMEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABOがシンセとプログラミングを担当した英語詞の「Here Lies the Sun」も今作の中では異色な雰囲気を放つかっこいい1曲です。東尾沙紀


2018年3月31日(土) GQ 「ディスコ・ナイツ」

'DISCO FEVER 40'というキャンペーンが始まり、ソニー・ミュージックより1970年代から1980年代初めにかけてのソウル/ディスコの名曲が入ったCDが50タイトル、3月21日発売されました。
各1,000円+税、新規解説付です。

ヒューズ・コーポレーション、ジミー・キャスター・バンチ、インスタント・ファンク、アンドレア・トゥルー・コネクション、メルバ・ムーア、フランティークなどのマニアックなものから、オージェイズ、MFSB、ワイルドチェリー、エモーションズ、EW&F、シェリル・リンなど人気・有名どころも入っています。

その中から今日は待望の日本初CD化となったGQ『ディスコ・ナイツ』を取り上げたいと思います。

GQ『ディスコ・ナイツ』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5738 1,000円+税)

GQはニューヨーク/ブロンクスで結成された4人組。
1979年に「ディスコ・ナイツ」が全米R&BチャートNo.1、ポップ・チャートでも12位と大ヒットしました。

キレのいいリズムと小気味良いギターのカッティングが耳に残ります。
ボーナス・トラックとして12インチ及び7インチ・ヴァージョンも入っています。

セカンド・ヒットとなったビリー・スチュワート「アイ・ドゥ・ラヴ・ユー」のナイス・カヴァーも収録。
シュビ・ドゥワ・コーラス最高! うれしい再発です。森 勉


2018年3月30日(金) ダニー・コーチマー・アンド・イミディエイト・ファミリー 「Honey Don't Leave LA」

東京の桜は満開。
武蔵小山&不動前周辺住民にとって最大の桜名所、かむろ坂は早くも桜吹雪状態です。

心地良い春の訪れと共に、初夏の楽しみな新譜&来日情報が入ってきました。

キャロル・キング、ジェイムス・テイラーとの共演で知られるダニー・コーチマー、久々オリジナル・アルバム!
更に、セクションのメンバー(リー・スクラー&ラス・カンケル)等を連れて6月来日公演決定!

<5月16日発売>
ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリー『Honey Don't Leave LA』
(国内CD 36Pブックレット 天辰保文氏による解説付 VSCD-3956 2,800円+税)

2017年7月来日公演(
2017年7月31日今日のこの1曲にて記述)でも元気な姿を見せてくれたダニー・クーチ。
そのライヴでも披露していたジャクソン・ブラウン『孤独なランナー』収録のダニー作「Shaky Town」、ジェイムス・テイラー/ジョーママで知られる「Machine Gun Kelly」、彼がドン・ヘンリーと共作した名曲「New York Minute」他、新曲含めた全12曲収録新作。

リー・スクラー、ラス・カンケルに加え、ワディ・ワクテル(!)、ジム・コックス、スティーヴ・ポステルによる強力布陣。
更にジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラー、デヴィッド・クロスビ-、マイケル・マクドナルドもゲスト参加!

このメンバーを引き連れての来日公演は2018年6月16日&18日
ビルボード・ライヴ東京にて。

数多くの名曲を支えてきた彼らが現役で、昔の仲間と一緒に新しい作品とライヴを届けてくれます。
楽しみですね。森 陽馬


2018年3月29日(木) Bruno Major 「Home」

”憂いのあるヴォーカルにメロウなトラック 叙情的な風景を想起させるナイトクルージング”
最近の夜聴くお気に入りはこれです。

ブルーノ・メジャー『ア・ソング・フォー・エヴリ・ムーン』
(国内CD 歌詞・対訳付 IPM-8089 2,200円+税)

ブルーノ・メジャーは、ロンドンを拠点に活動している男性シンガーソングライター。
無名ながら、ストリーミング・サービス<Spotify>にアップした楽曲が人気に。
2017年末本国でリリースされた1stアルバムが、歌詞・対訳付の国内盤でも発売されました。

『A Song For Every Moon』と名付けられた本作に収録された楽曲は、2016~2017年の間、満月の日毎にアップしてきたものをまとめたもの。(その試みも、アルバム・タイトルも素敵だと思います。)

打ち込みを取り入れたジャジー/ソウルなアレンジ、温かみのあるギターの音色、歌い上げ過ぎない心地良いヴォーカル...夜、物思いに耽りながら聴くのにぴったりなのではないでしょうか。

彼の歌声を例えるのに名が挙げられているサム・スミス他、ベニー・シングス、ジェイソン・ムラーズ等お好きな方にもオススメの1枚です。

ちなみに次の満月は2日後の31日です。東尾沙紀


2018年3月28日(水) Seatrain 「I'm Willin'」

アメリカン・ルーツ/カントリー・ロックファン、要チェックの再発盤!

シートレイン『海上列車』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SHM-CD限定紙ジャケット仕様 UICY-78612 2,667円+税)

アル・クーパーが在籍していたことで知られるバンド、ブルース・プロジェクト。
そのメンバーであったアンディ・カルバーグが中心となり、あのジョージ・マーティンがプロデュースを担当。
1970年制作されたのが、シートレインによる今作です。

元ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのフィドル奏者リチャード・グリーン、ブルーグラス出身のピーター・ローワンがメンバーに名を連ねており、カントリー/ブルーグラスを基にしたサウンド。
そこにジョージ・マーティン的エッセンスが加わり、異質かつ上質なカントリー・ロック名盤に仕上がっています。

今日のこの1曲は、ローウェル・ジョージ作「I'm Willin'」。

リトルフィートの代表曲となる「Willin'」と同曲ですが、年代的にこちらの方が先に出たのかも。
<ポコが「ウィリン」をカヴァーしたような雰囲気>と表現したくなるポップなアレンジで聴かせます。森 陽馬


2018年3月27日(火) Stills & Collins 「Who Know Where The Time Goes」(時の流れを誰が知る)

クロスビー、スティルス&ナッシュ1969年発表の名曲「組曲:青い眼のジュディ」。
この<ジュディ>は、スティーヴン・スティルスが当時付き合っていたジュディ・コリンズのことを歌っています。

交際期間は1968年から約9カ月と短かったそうですが、友情は50年続きこの度作品を一緒に制作。
それが今日紹介するこのアルバムです。

スティルス&コリンズ『Everybody Knows』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-5681 2,400円+税)

1939年生まれのジュディ・コリンズは2018年で79歳。
年下とはいえ1945年生まれのスティルスも73歳。
70歳を越える二人によるカヴァー中心の作品ではありますが、驚くほどの瑞々しい歌と演奏が素晴らしい!

単なるノスタルジックな作品集とは違い、新たな青春を吹き込んだような1枚です。

レナード・コーエン「Everybody Knows」、トラヴェリング・ウィルベリーズ「Handle With Care」、ボブ・ディラン「Girl From The North Country」、ティム・ハーディン「Reason To Believe」、ジュディ作新曲「River Of Gold」他全10曲。

スティルスとジュディが1968年初めて一緒に録音した「Who Knows Where The Time Goes」(時の流れを誰が知る)。
約50年を経て新録音したナンバーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年3月26日(月) デヴィッド・ゲイツ 「スプレイ・カラード・グラシズ」

ソフト・ロックというジャンルもなかなか深いものがあります。

色々な所で掘り起こしが行われていますが、このCDはオーストラリアの再発レーベル、ティーンズヴィルで企画されたマニアックな選曲のソフト・ロック・コンピレーションCDです。

『見せかけの世界 ~あなたの知らないソフト・ロック名曲選 1966~1972』
<原題『My World Of Make Believe ~Sunshine Soft & Studio Pop 1966~1972』>
(国内CD 安田謙一氏による日本語解説付  MSIG-1195 3,100円+税

20ページ英文ブックレットはACEレーベルのブックレットを踏まえた作りで写真も満載。
音を聴きながら想像力を巡らすことができます。

全32曲、一般的にはなじみのない曲ばかりですが、聴いていて心地良い曲ばかり。
選曲者の耳は確かなようです。

ちょっと気になる曲を挙げておきましょう。
バリー・ダーヴェルが歌う1曲目「My World Of Make Believe」はなんと、あの「ミスター・ベイスマン」のヒットを出したジョニー・シンバルの作品。
12曲目The New Establishment「Time For Everything」、29曲目Bob Dileo「Sing To Me」は共にミレニウム人脈の曲。
10曲目Kris Jensen「I Can't Get Nowhere With You」はホリーズ1966年頃の未発表曲(後年、編集CDに収録)。
21曲目Tony Scotti「I Just Haven't Got What It Takes」のロジャニコ作品は、「To Put Up With You」のタイトルでも知られる曲。
The Seagulls1966年のケニー・ヤング作28曲目「Don't Go Out Into The Rain (You're Gonna Melt)」は、翌年ハーマンズ・ハーミッツの歌で大ヒット。
26曲目Peter Courtney「Loving Two」はなかなかいい雰囲気の曲と思って解説を見たら、プロデュースがスナッフ・ギャレット、アレンジがアル・キャップスでした。

今日のこの1曲は、8曲目デヴィッド・ゲイツ1968年の未発表デモ録音「Thru Spray Colored Glasses」。

山下達郎サンデー・ソングブック2002年3月10日デヴィッド・ゲイツのソングライター特集でかかったディノ、デシ&ビリーの元になる貴重音源です。森 勉


2018年3月25日(日) Yogee New Waves 「Bluemin' Days」

昨日3月24日、千鳥ヶ淵の方へ桜を見に行ってきました。

咲いていない所もチラホラありましたので、東京では今日~来週が見頃でしょうか。
武道館付近には色とりどりの袴姿の学生さん達が居て、桜と共に華やかな雰囲気を楽しむ事が出来ました。

そんな春のワクワク感、まったり感が詰め込まれたYogee New Waves(ヨギー・ニュー・ウェイヴス)の最新作が昨日は頭の中をぐるぐると流れていました。

Yogee New Waves 『SPRING CAVE e.p.』
(国内CD 初回DVD付 VIZL-1315 2,300円+税)

今作からメジャーへ移籍、現在アジア3か国を含むツアーの真っ最中!

咲くという意味の<Bloom>に、不安で繊細な気持ち<Blue>が掛け合わされた言葉でしょうか...。
「花束をおくろう」というフレーズが耳に残るリード曲「Bluemin' Days」。
女性の背中をそっと押してくれるような詞が印象的な1曲です。

続く、軽やかなイントロに心弾む「Boyish」も春らしいとても気持ち良い1曲。

初回盤には、ドキュメンタリーやミュージック・ビデオ3曲が収録されたDVD(42分)が付いています。東尾沙紀



2018年3月24日(土) THE BABES 「I Hold You Back」

マレーシア産3人組ガール・グループ秘宝盤!?

THE BABES『Be-Bop Babes!』
(国内CD Mt. River Records MRRC0001 1,000円+税)

THE BABESはNabila Iman、Shasha Nelson、Jay Zainabによる女性3人グループ。
マレーシア/クアラルンプールで1960年代結成、1964年5曲入EP『Be-Bop Babes!』を発表。
アメリカでリリースされるもヒットには至らず1965年解散。
唯一・幻の1枚であった今作のマスターテープが奇跡的に発見されこの度リマスタリングされ復刻。

この5曲がどれも素晴らしい! 特に2曲目「I Hold You Back」!
ポップなアレンジとドリーミーなメロディー・センスが最高です。

と、ここまで書きましたが、完璧なまでの完成度、そして様々な要素を加味した洗練されたサウンド。
このグループ/この音源は本当に1960年代のものなのか?
それとも、、、実は、、、!?

とにもかくにも、内容は保証します。
是非、CDを購入して自分の耳で確かめてみてください。森 陽馬

通販コーナーにも掲載しました。


2018年3月23日(金) SOLEIL 「恋するギター」

大滝詠一さんがお住まいだった福生在住の方からおみやげをいただきました。

ラトリエ・サクラという洋菓子店の福生銘菓、その名も<ふくうむ>。
「福生行き」ならぬ、「福生はつ」の切符を模した"幸福入場券"が付く包装もうれしいですね。
(大滝詠一「福生ストラット」に、「福生行きの切符買って 福が生まれる町」という歌詞が出てきます。)

上記サイトから通販でも購入できるようですので、大滝詠一ファンは是非チェックしてみてください。

さて、ナイアガラ・ファンにも大評判!の新譜CD、ご紹介しましょう。

SOLEIL『My Name Is SOLEIL』
(国内CD 当店のみの先着特典バッチ付 VICL-64973 2,315円+税)

日本人女性14歳ヴォーカリスト、それいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)の1stフル・アルバム。
マイクロスター佐藤清喜さんが全曲のミックスを担当。(なんと!mono録音!)
サリー久保田(B)、中森泰弘(G)、白根賢一(Dr)が中心となった演奏/アレンジが最高の1枚です。

オールディーズ/ブリティッシュ/ガール・ポップお好きの方にオススメの全12曲。
その中から、マーシー(真島昌利)が作詞・作曲を手掛けた2曲目「恋するギター」を今日のこの1曲に。

なお、3月25日(日)代々木Zher the Zooにて発売記念ライヴも開催予定。
貴重かつ楽しいライヴとなりそうですね。森 陽馬



2018年3月22日(木) 太田裕美 「夢で逢えたら」

4枚組CD全86曲「夢で逢えたら」コンピ。売れてます!

大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)
(4枚組CD 全86曲収録 SRCL-9693 3,980円+税)

オリコンの3月20日付アルバム・デイリー・チャートでは初登場9位を記録。
(シリア・ポール『夢で逢えたら』は初登場8位!)

購入された方からも絶賛の声多数!
内容自体も素晴らしいので大滝詠一ファンでない方にも是非手に取ってもらいたいですね。

正直言うと、同じ曲86曲はさすがに飽きるよな、と思っていたのですよ。
でも、聴いてみたら全然そんなことなくて、かえって「夢で逢えたら」新緑コンピも今後期待!と感じたほど。
(マイクロスター、竹内まりやなどのヴァージョンもいつか聴いてみたい!)

歌い方・サウンド・アレンジは十人十色、好みも人それぞれ。
僕が気に入った「夢で逢えたら」は、太田裕美ヴァージョン♪
1981年大滝詠一ロンバケ・コンサートに太田裕美がゲスト出演した時のライヴ音源です。

なんと、いきなり歌い出しミス!更に歌詞間違い!
でもそれがライヴならではの良さですよね。彼女らしい無垢で美しい歌声が素晴らしいな。

ちなみに大滝詠一MC、歌の後の太田裕美MC「歌詞間違えちゃった~」も収録されています。森 陽馬



2018年3月21日(水) 吉岡聖恵(いきものがかり) 「夢で逢えたら」

シリア・ポール『夢で逢えたら』40周年記念盤と同時発売で、収録曲全て「夢で逢えたら」の楽曲で構成された4枚組CDが発売されました。

大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)
(4枚組CD 全86曲収録 SRCL-9693 3,980円+税)

別のミュージシャンによって録音された同じ曲を40年以上に渡ってこれだけの数集めたCDは、前例がなかったのではないでしょうか。

年代順に集計してみると、
<1970年代3曲、1980年代11曲、1990年代12曲、2000年代19曲、2010年代41曲、
と、近年「夢で逢えたら」をカヴァーする人が飛躍的に増えているのがわかります。

全86曲普通の歌ものだけでなく、オルゴールがあったり、京浜急行電鉄の駅メロディーがあったり、演奏ものが10曲、あのダーレン・ラヴが歌っているものを含めて英語詞が5曲、あとロシア語、フランス語で歌われているのが各1曲、とたった1曲のカヴァー集と言えども、ヴァラエティーに富んだコンピレーションCDになっています。
なんてったって1曲換算46円+税ですからねぇ。

1976年に大滝プロデュースによって吉田美奈子がアルバム『フラッパー』の中で歌った最初のレコーディングで始まり、桜田淳子、石川ひとみ、北原佐和子などのアイドルあり、多岐川裕美、桃井かおりなど女優ものあり、ラッツ&スター、キンモクセイももちろん入っていますし、小西康陽アレンジによる森丘祥子、NHK TV『SONGS』での特別ヴァージョンだった大滝詠一・鈴木雅之・薬師丸ひろ子による夢のコラボ・ヴァージョンにも注目です。

そして、新録音された吉岡聖恵(いきものがかり)と吉田美奈子2018ヴァージョン。
大滝さん、いい歌作ってくれて、ありがとう! 森 勉



2018年3月20日(火) シリア・ポール 「こんな時」

シリア・ポール『夢で逢えたらVOX』(SRJL-1112 20,000円+税)。
本日入荷いたしました。

やはり、当たり前のことですが、画像で見るより実際に実物を手に取ってみると違いますねぇ。
インパクトあります。

縦32cm、横32cm、厚み2.8cmの美しくコーティングされた三方背BOXで微笑むシリアさんにまずはごあいさつ。
その中にミックス及び曲順の異なる30cmLP盤2枚を収めたジャケットで、また微笑んでいるシリアさんがいます。

更にシリアさんの顔がアップになった白黒写真が表紙になった30cmLP型のアルバムが。
この中にはCDが4枚、アナログ・シングル盤が2枚、LPと同じサイズの40ページ・ブックレットが入っています。

CDは1977オリジナル・シングル(ステレオ&モノ)、音響ハウスミックス、1986吉田保リミックス、ライヴ、カラオケ、アウトテイク、CM曲など、ナイアガラ・レーベルに残されたシリア・ポール音源のすべてが聴ける仕組みになっています。

「夢が逢えたら」オリジナル・シングルとモノラル・ヴァージョンとそのインストを収めたプロモーション・シングル2枚は、ポケットのような凝ったデザインのところに収納されています。

そして、充実のブックレット。
大滝詠一のノートやレコーディング・シート、マスターテープの写真、その他貴重な資料や曲目解説、シリア・ポールへのインタビューなど何回も見たり読み返したくなるものです。
とにかく、サウンドにもヴィジュアルにも圧倒される『夢で逢えたらVOX』です。

今宵、60'sガール・ポップを踏まえたシリア・ポールのキュートな歌声と、フィル・スペクター・サウンドをナイアガラ流に昇華させた大滝詠一のプロデューサー/アレンジャー/エンジニアとしてのこだわりを楽しみ尽くしたいと思います。森 勉



2018年3月19日(月) T-GROOVE 「Move Your Body」feat B.Thompson

先日3/16、The Soultrend Orchestraを取り上げましたが、同様に新世代ソウル/ブギー推薦盤をもう1枚。

T-GROOVE『Move Your Body』
(輸入CD Diggy Down Recordz DDR-008)

T-GROOVEは、1982年生まれ青森県八戸市出身、東京在住の日本人プロデューサー/トラック・メイカー。
ヨーロッパを中心にリミックス仕事やアレンジャーとして活躍している彼の2017年発表1stアルバムです。

日本人ながら、フランスのディスコ/ブギー名門レーベルDiggy Downからのリリース。
国内盤は出ておらず輸入CDと配信のみですが、これは名盤!と早くも業界内外で話題となっていますね。

70~80'sディスコ/ブギー、シックお好きな方なら絶対オススメの全13曲。
今日のこの1曲は、ダフトパンク「Get Lucky」をも彷彿とさせるタイトル曲「Move Your Body」を。

ちなみにこの曲がアナログ7インチ・カット決定!
4月25日発売予定です。要GET! 森 陽馬



2018年3月18日(日) コースターズ 「ヤング・ブラッド」

バングラデシュ・コンサートの中で、レオン・ラッセルが中心となって「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」と「ヤング・ブラッド」のメドレーを演奏するシーンの迫力に圧倒されて、「ヤング・ブラッド」という曲に興味を持ちました。

映画公開時のパンフレットか何かで、この曲は1950年代に活躍したコースターズというR&Bヴォーカル・グループがオリジナルだ、ということを知り、そのレコードを探したりましたが、残念ながらその当時は見つけることができませんでした。

それから数年後、新たに編集されたベスト盤でやっとオリジナル音源が聴けたのですが、今はなんと低価格のCDで聴けるんです。

コースターズ『コースターズ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27628 952円+税)

「ヤング・ブラッド」は1957年に「サーチン」のB面として発売されて両面ヒットを記録しました。

ジェリー・リーバー、マイク・ストーラー、ドク・ポーマスによる共作曲です。森 勉



2018年3月17日(土) The Family Silver 「It Comes In Waves」

ポール・ウェラーが在籍したスリーピース・バンド、ザ・ジャム。
その元ベーシストであったブルース・フォクストンが、バンドを率いて来日(おそらく約30年ぶりでしょうか?)。
先日ライヴを観に行ってきました。

2007年頃から、ポール・ウェラー似のギター&ヴォーカルと共に、ジャムの楽曲を歌うライヴ活動を行っており、<From The Jam>としては初来日。
当時のようにピョンピョン跳ねながら、バキバキとしたベースを弾く姿を初めて生で観られて感激!
熱いパフォーマンス&大合唱が楽しい夜でした。

本日は、ポール・ウェラー繋がりでこちらの新譜を。

元マザー・アースのマット・デイトン(g,vo)、スタイル・カウンシル~ポール・ウェラーソロを支えたスティーヴ・ホワイト(Drs)、元オーシャン・カラー・シーンのデーモン・ミンチェラ(b)によるバンド、The Family Silver。

2016年2月7日ご紹介した1stアルバム(2015年)から久々となる新作ミニ・アルバム(全6曲)をリリースしました。

The Family Silver 『Blaze Of Light』
(輸入CD 0700461952183)

熱量の高いロックなナンバーで固められ、気迫ある骨太なサウンドを聴かせてくれます。

⑥「It Comes In Waves」は、エルヴィス・コステロのバンドで長年活躍するスティーヴ・ナイーヴがハモンド・オルガンで参加。
終盤のスペイシーな展開に一役買っており、前作にはなかったスケール感で締め括ってくれます。東尾沙紀



2018年3月16日(金)The Soultrend Orchestra 「Don't You Ever Loose It」feat Frankie Lovecchio

ディスコ・ブームの火付け役となった映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本公開1978年)。
2018年はその日本公開から40周年ということで、Soul/Discoの名盤が色々再発予定です。

新譜でも、ソウル/ディスコ/ブギーを取り入れたアレンジの作品・楽曲が増えていますね。

今日紹介するThe Soultrend Orchestraは、イタリア発ソウル/ディスコ・ユニット。
2011年発表『Soultrend』に続く2018年新録音2ndアルバムですが、70~80'sソウルファンに超オススメの1枚です。

The Soultrend Orchestra『84 King Street』
(輸入CD IRMA IRM1638)

イタリアの人気プロデューサー、パピックを中心に総勢36名のミュージシャンが集って制作された全20曲。

クレジットの最後に<In Memory Of Three Giants:Maurice White、Barry White & Bernard Edwards>の文面。
そして、ニューヨークにあるディスコ聖地パラダイス・ガレージの住所を冠したタイトル『84 King Street』通り、様々なソウル・エッセンスがミックスされながら、グルーヴ感溢れるサウンド・アレンジに統一感があって、全曲Nice!

特に13曲目「Don't You Ever Loose It」! バリー・ホワイト/ラヴ・アンリミテッド好きは必聴!
ストリングス・アレンジがジーン・ペイジ的、メロウ・グルーヴが美しくも切ないナンバーです。森 陽馬



2018年3月15日(木) Mike Love 「Fun Fun Fun」

PET SOUNDS RECORDは新店舗へ移転して2018年3月15日で11周年を迎えました。
(旧店舗含めると4月で37周年)

夢の中に時折出てくるのは昔の旧店舗で、今の店で働いている夢は不思議と見ないということもあり、新店舗移転からそんなに月日が経っていない印象だったのですが、、、。もう11年か、というのが率直な思いです。

とにかくも、こうして店が続けられているのは、お客様皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。

なお、3月15日はマイク・ラブ(ビーチ・ボーイズ)の誕生日!
2018年で77歳!喜寿!! マイク、おめでとう!

ということで、2017年末に出たマイク・ラブ新作から楽しい定番曲「Fun Fun Fun」を今日のこの1曲に。
(Mike Love『Unleash The Love』 輸入2枚組CD BMG 538337182)

ビーチ・ボーイズ・ファン皆が「思ったより良い!」(期待値が低かったから?)と評判の2枚組。
新録ナンバーを集めたディスク1、ブライアン・ウィルソンとの共作&往年の名曲をセルフ・カヴァーしたディスク2。
どちらも聴いていてゴキゲンな快作です。

公式サイトによると、9月までびっしりツアーが入っているビーチ・ボーイズ。
また来日して楽しいステージを見せてほしいですね。森 陽馬



2018年3月14日(水) 斉藤和義 「オモチャの国」

2018年でデビュー25周年となる斉藤和義。
新作オリジナル・アルバム『Toys Blood Music』が本日発売。

斉藤和義『Toys Blood Music』
(CD 初回限定盤のみタイアップ曲6曲収録ボーナスCD付2CD VIZL-1800 3,800円+税)

今作は従来の1人多重録音に加え、LINN DRUM、TR-808、アナログ・シンセを使用。
ロックンロール軸はそのままに、一味違うサウンド・アレンジで聴かせる1枚に仕上がっています。

彼らしい恋愛観を描いた詞世界が中心の楽曲中、耳を引いたのは2曲目「オモチャの国」。

♪ご主人さまはいつでもちょっとだけ乱暴だけれど
お金をちゃんと払えばここに住んでもOKって言うんだよ

オモチャのテレビに 今日もオモチャの国会議事堂
言葉の通じない人に バンバン土地を売ってあげたりしてる
優しいなご主人様は 太っ腹だなご主人様♪(「オモチャの国」歌詞より)

2011年原発事故の時、「ずっと好きだった」の替え歌で「ずっとウソだった」を歌った彼らしい1曲。

ちなみにボーナスCD収録シングル曲「遺伝」は、細野晴臣(B)、林立夫(Dr)が参加しています。森 陽馬



2018年3月13日(火) Femi Kuti 「One People One World」

ナイジェリアの雄、フェラ・クティが1970年代確立させた音楽、アフロ・ビート。

伝統的なアフリカ音楽、アメリカのファンク/ジャズを融合し、血湧き躍るグルーヴ感で聴かせるサウンド。
その音楽スタイルには、アフリカ/ナイジェリア政治への不満・怒りが込められていました。

フェラ亡き後の現代、アフロ・ビートのリズムを取り入れたミュージシャンは数多くいますが、真の意味でその精神を継いでいるのは、フェミ・クティ(フェラの長男)でしょう。

父フェラのバンドへ1970年代後半加入した後、自らのバンドポジティヴ・フォースを結成。
精力的に活動し作品を発表してきたフェミ。この度前作から約4年半ぶり新作をリリースしました。

フェミ・クティ『One People One World』
(国内CD 北中正和氏による解説・歌詞対訳付 HSE-4466 2,490円+税)

今作にはフェミの息子オモリンマディ・クティがピアノ/ベースで参加。
より強靭となったアフロ・ビートには聴く者の身体を自然と動かし、高揚させる力が備わっています。

そして、政治的/怒りの感情だけでなく、愛や平和への想いも込められたメッセージ。
♪ひとつの人類 ひとつの世界 いがみ合っている時点で どの国もみんな悪い
今こそ平和のために動くべき それが我々の責任だ♪(「One People One World」歌詞より)

前向きな志が、熱いアフロビートに乗せて伝わってくる1枚。森 陽馬


2018年3月12日(月) 鈴木茂 「レイニー・ステイション」(2018 リミックス)

鈴木茂が1978年1月発表したソロになってからのサード・アルバム『Caution!』が40周年を迎え、スペシャル盤が発売されました。

鈴木茂『Caution! 2018 Special Edition』
(国内CD クラウン CRCP-20551 2,778円+税)

オリジナルに収録されていた全9曲を本人自らリミックスし、今まで未発表だった「涙の糸と銀の針」を加えた全10曲に、更にボーナス・トラックとして全曲のバッキング・トラックが収録されています。

このアルバムはファースト、セカンドに比べると、鈴木茂のヴォーカリスト及びアレンジャーとしての側面を強調した雰囲気があります。

バックには細野晴臣、林立夫、松任谷正隆を中心に腕利きが参加しているので、各曲のバッキング・トラックでその腕前がたっぷり楽しめます。
歌のうしろに隠れていた伴奏の音がとても新鮮に聴こえます。森 勉



2018年3月11日(日) Tracey Thorn 「Queen」

今でも根強い人気を誇る男女ユニット、エヴリシング・バット・ザ・ガール。
女性ヴォーカリスト、トレイシー・ソーンの新作が今月発売になりました。

クリスマス・アルバムや映画のために書き下ろした作品を挟んでの、約8年ぶりオリジナル・アルバム!

トレイシー・ソーン『レコード』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 HSU-10178 2,490円+税)

裏ジャケにも、ブックレットにもキラキラ輝くミラーボール...。
2010年発表前作『ラヴ・アンド・イッツ・オポジット』がシンプルなアコースティック調の作品だったのに対して、新作は80年代シンセ・ポップ~ディスコ・テイストなアレンジとなっています。

高揚感のあるものが新作のテーマとしてあったようで、1曲目「Queen」はポップでまさに心弾むナンバー♪

10代の頃の恋心を綴った「Guitar」、独り立ちしていく子供に向けた「Go」、別れた夫の行く末をSNSでこっそり探っている「Face」...毒っ気の中にも繊細さ、反骨心が内包された詞、打ち込み主体のサウンドにも埋もれることなく、どっしりと落ち着いていて、低音が魅力の歌声は健在です。

プロデュース&ミックスはお馴染み、イワン・ピアソン。
コリーヌ・ベイリー・レイや、ウォーペイントのメンバー等がゲスト参加しています。東尾沙紀


2018年3月10日(土) 大津賀八郎/スタンダードジャズバンド 「青空」(My Blue Heaven)

日本のジャズ注目盤として、店頭でお客様が手に取る確率が高いCDを紹介しましょう。
といっても、普通のジャズではありません。

<これは酷い! 昭和初期に夜店で売られていた怪しきインチキレコードたち>
(CD帯文より抜粋)

『へたジャズ!昭和戦前インチキバンド1929-1940』
(国内CD G10035 2,200円+税)

戦前日本のジャズマンによる録音から、<ベスト・オブ・下手>を基準に保利透氏が選曲・監修したSP音源集。
難曲へのチャレンジ故か演奏がヨレヨレの曲、音程がずれた歌など全23トラック。

中でも、この編集盤を制作するきっかけになったというのが、ラスト23曲目大津賀八郎「青空」。
名曲「My Blue Heaven」を見たまま聞いたままと思われる出鱈目のような英語で歌っています。

むむむ、、、これは凄いというかなんというか、、、。
とにかくも、昭和歌謡マニアの方は要チェックの1枚ですね。森 陽馬


2018年3月9日(金) Matador! Soul Sounds 「Move Move Move」

アメリカの<ソウライヴ>!
イギリスの<ニュー・マスターサウンズ>!

21世紀に入ったばかりの2000年代前半は、新世代ジャズ・ファンク・ブームでした。
ソウライヴとニュー・マスターサウンズは特に好きで、来日公演も行きましたね。

そのブームの筆頭であったソウライヴのアラン・エヴァンス(Ds)と、ニュー・マスターサウンズのエディ・ロバーツ(G)を中心に結成された新しいバンドが今日紹介する<マタドール!ソウル・サウンズ>です。

マタドール!ソウル・サウンズ『GET READY』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 PCD-24671 2,400円+税)

ヴィンテージ感あるサウンドで、期待通りのかっこいいファンキーな仕上がり。
ヴォーカルをfeatした楽曲もあり、70'sソウルお好きな方にもオススメの1枚!

今日のこの1曲はボーナス・トラックとしてラストに収録されている「Move Move Move」。
ソウライヴのかっこいいオルガン・ジャズと、ニュー・マスターサウンズのクールな魅力が合わさった激グルーヴィー・キラー・チューン! 聴きもの!森 陽馬


2018年3月8日(木) Pugwash 「What Are You Like」

''ダブリンのジェフ・リン''こと、トーマス・ウォルシュ率いるポップ・バンド、パグウォッシュ。

ジャケットに描かれた丸っこいおじさんがトーマスその人(似てます。)
現在は彼の1人ユニット状態のようですが、まろやかな歌声&ELO、ビートルズ、XTCなどに影響を受けたポップな世界観は変わらず♪

元ジェリーフィッシュ~ソロ、Beckなどサポートでも活躍しているジェイソン・フォークナーをプロデューサーに迎えた約2年ぶりの新作が2017年に発表されています。

Pugwash『Silverlake』
(国内流通仕様CD LJX111CDJ 2,100円+税)

流行に捉われず、毎度良いメロディを届けてくれる彼の7枚目となる新作は、トーマスが全ての曲を書き、ジェイソンと共に多数の楽器を自ら演奏。
参加ミュージシャンも最小限に、ほぼ二人三脚で作り上げたアルバムです。
(見開きジャケには、素敵な笑顔の2ショットが...)

リード・トラックで1曲目「The Perfect Summer」、XTC感のある「Why Do I...」、ストリングスを交えたアコースティック・ナンバー「Sunshine True」、ビートルズ「Tomorrow Never Knows」を彷彿とさせるサイケな「Deeper Deeper」(ボーナス・トラック)で締め括る全12曲。

こちらもリード・トラックで、ちょっとセンチメンタルな「What Are You Like」を今日の1曲に。
MVにはイギリスの俳優/ミュージシャン、Matt Berryが出演しています。東尾沙紀

2018年3月7日(水) bice 「How Deep Is Your Love」

<街のレコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>、という主旨で、
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベント
RECORD STORE DAY

2018年は4月21日(土)に行われることが決定!(2018年アンバサダーはエゴ・ラッピン!)
リリース・タイトルも公式ページで発表になりました。

数多い注目タイトルの中から1枚ご紹介しておきましょう。

bice『Spotty Syrup』
(10インチ・アナログ盤 JS10S010 2,100円+税)

小西康陽もフェイヴァリットに挙げ、近年再評価されている女性シンガー・ソングライター、bice。
2010年急逝してしまった彼女の1998年発表初期作『Spotty Syrup』が10インチ・アナログ化。

90年代後期サニーデイ・サービスやZEPPET STOREを輩出したインディー・レーベル、アンダー・フラワー。
そのアンダー・フラワー・レコーズ代表田中謙次とbiceによる共同プロデュース作で、当時同レーベルに所属していたNONA REEVESの奥田健介(G)、小松シゲル(Dr)も参加。
アコースティック/ベッドルーム・ポップな全6曲です。

今日のこの1曲は、ビージーズ「How Deep Is Your Love」カヴァーを。森 陽馬



2018年3月6日(火) 星野源 「ドラえもん」

星野源の新曲「ドラえもん」シングルCDが発売になりました。

星野源『ドラえもん』
(国内CD DVD付初回限定盤 VIZL-1346 1,800円+税)

2017年8月発売「Family Song」から早6カ月、待望の新曲は3/3公開『映画ドラえもん のび太の宝島』主題歌です。

もちろん、作詞・作曲は星野源自身。アレンジ・プロデュースも彼です。
シングルといっても、今回も盛り沢山です。CDは4曲入り。

1曲目「ドラえもん」は主題歌らしいスピード感のある曲で、河村"カースケ"智康&ハマ・オカモトのリズム・セクションによるグルーヴ感と共に含蓄のある言葉で綴られた詞を歌う源くんの歌も魅力です。
2曲目「ここにいないあなたへ」は映画の中で使われている挿入歌で、いいバラードに仕上がっています。
3曲目「The Shower」はスモーキー・ロビンソン・スタイル(はっぴいえんど「あしたてんきになあれ」クレジット参照)というか裏声で歌われる、源曰く思春期の女の子をイメージした曲。
4曲目はいつものように自宅弾き語り曲。今回はあの♪こんなこといいな できたらいいな♪の「ドラえもんのうた」をカヴァー。ドラえもんも声のゲスト参加を果たしています。

そして、いつものように初回盤には約70分間も収録された山岸聖太監督によるDVD付です。
今回はまたまたニセ明登場! タイトルが「ニセ明をスキーに連れてって」。
平昌オリンピックにあやかったわけではないようですが、ニセ明がスノーボードやスキーに挑戦しています。
ご覧になればわかりますが、大爆笑の連続で顔の筋力が自然にいい運動をしてしまいます。
初登場のチャックにも注目です。

DVDには音楽もちゃんと入っています。
2016年10月に行われた<テレビ朝日ドリームフェスティバル>に出演した際のライヴ4曲。
「化物」、「地獄でなぜ悪い」、「恋」、「SUN」をいつものバンド演奏ではなく、アコースティック・ギター弾き語りで聴かせてくれます。
源くんのギタリストとしての側面も見聞きできる映像です。

もちろん、山岸聖太との息の合った漫才のようなオーディオコメンタリーも聞き逃せませんよ。森 勉


2018年3月5日(月) 小坂忠 「氷雨月のスケッチ」

小坂忠 feat鈴木茂、小原礼、Dr.kyon、屋敷豪太、斎藤有太&Aisa ビルボードライヴ東京公演を見てきました。

2017年8月S字結腸ガン・胃がんで緊急入院、大病を患っていた小坂忠さん。
10時間にも及ぶ大手術、術後も肺に水がたまり息ができなくなるなど、生死を彷徨う日が続いたそうです。

苦難を乗り越え行われた復活コンサート。
忠さんには失礼ながら見る前は期待・心配が半々という心持ちでした。

そして迎えた3月5日、スライ&ザ・ファミリー・ストーン「Everyday People」で入場してきた忠さんは、日中の強風雨とこちらの不安を吹き飛ばすような変わらぬパワフルな歌声!
『ほうろう』全曲+アンコール(ビリー・プレストン「You Are So Beautiful」、「上を向いて歩こう」、ボブ・ディラン「Forever Young」カヴァー)含め約85分。

「みんなの励ましがあって元気になれた。ありがとう。」、と事あるごとにMCでおっしゃっていましたが、いやいや、忠さんの朗らかなお人柄と歌に、こちらが元気付けられた一夜でした。

鈴木茂(この日はいつもよりギターの音が大きかった!)含めバックの演奏も素晴らしかったですね。
新アレンジで聴かせた「機関車」、ファンキーな「夕方ラブ」、素晴らしかった「流星都市」、ライヴではほとんど歌ったことがなかったけれど歌ってみるといい歌だね、と話していた矢野顕子作「つるべ糸」。
どの曲にも忠さんへの温かい愛情が感じられました。

今日のこの1曲は、はっぴいえんど1973年3rd収録でも知られる鈴木茂作曲・松本隆作詞「氷雨月のスケッチ」。
ソウルフルというかまさにソウル(魂)が宿った忠さんのシャウトに、身も心も熱くなった1曲。

終演後、場内でかかったキャロル・キング「You've Got A Friend」も印象に残りました。森 陽馬


★掲載ジャケットは小坂忠『ほうろう 40th Anniversary Package』
(国内CD 1975年オリジナル音源と2010年新緑の2枚組 MHCL-30322 3,241円+税)


2018年3月4日(日) ルエジ・ルナ 「na beira」

ブラジル音楽新世代ミュージシャンによる新譜オススメの1枚。

Luedji Luna(ルエジ・ルナ)『Um Corpo No Mundo』
(国内CD 日本語解説付 RCIP-0270 2,200円+税)

ルエジ・ルナは1987年生まれブラジル/サルヴァドール出身女性シンガー。
現在はサンパウロを拠点に活動している彼女が、スウェーデン出身ドラマー/パーカッショニストのセバスティアン・ノティーニをプロデューサーに迎え、2017年暮れに完成させた1stアルバムです。

アフロ・ブラジリアンなパーカッションのリズム。
バイーアのルーツを感じさせるオーガニックな演奏。
そして、彼女の芯ある奥深い歌声が懐かしくも新しく響く快作に仕上がっています。

今日のこの1曲は南米の清らかな川の流れを想起させる⑨「na beira」(国境)。

アコースティックなブラジリアン・シンガー・ソングライター/女性MPB好きの方も要チェック♪ 森 陽馬


2018年3月3日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'77 「寂しい夜」(Don't Let Me Be Lonely Tonight)

セルジオ・メンデスと言えば、ブラジル'66、そしてA&Mでの作品が有名です。

が、今日は1973年にベル・レーベルから発表されたブラジル'77名義の作品を紹介したいと思います。

セルジオ・メンデス&ブラジル'77『ラヴ・ミュージック』
(国内CD 完全限定盤 SICJ-313 1,000円+税)

A&M時代も抜群の聴き心地良さを届けてくれていましたが、この盤でも極上のブラジリアン・テイスト・ポップスを聴かせてくれます。

プロデューサーはボーンズ・ハウ。
アソシエイションやフィフス・ディメンションを手掛けたことでも知られるポップスの極意をわかっている人なので、セルジオ・メンデスの選曲センスの良さと合体して全10曲、すべて素晴らしい出来になっています。

ラニ・ホールはメンバーから離れていますが、二人の女性ヴォーカルは実にいい雰囲気で歌っています。

ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムス作「愛は夢の中に」、バート・バカラック&ハル・デイヴィッド作「ウォーク・ザ・ウェイ・ユー・トーク」、デニス・ランバート&ブライアン・ポッター作「プット・ア・リトル・ラヴ・アウェイ」や「ラヴ・ミュージック」などイイ曲が並んでいますが、今日はジェイムス・テイラーの名曲をカヴァーした「寂しい夜」を。

間奏でのセルメンのエレクトリック・ピアノの音色、サイコーです。森 勉


2018年3月2日(金) チェン・ビー 「夜の枯れ花」

中国人アーティストとの交流が以前より活発になり、良質な作品やライヴが近年増えてきました。

今日紹介する作品は、注目の中国人女性シンガーを日本人ミュージシャンがバックアップした新譜この1枚。

チェン・ビー『歩いても歩いても』
(国内CD BRANCD003 2,500円+税)

チェン・ビーは中国山東省生まれ、北京大学(外国語学部日本語科、修士号)卒業の女性シンガー。
日本文化に親しみを持ち、谷川俊太郎や金子みすゞの詩を自ら訳して楽曲にしたことも以前あった彼女。

5枚目となるアルバム『歩いても歩いても』は鈴木惣一朗がプロデュースを担当。
演奏はワールド・スタンダード(たなかゆうじ、伊賀航、安宅浩司、中島久美、白佐武史、武嶋聡、三浦千明)。
味わい深い演奏・アレンジ、彼女の美声が心地良く融合しています。

今日のこの1曲は、金子みすゞの詩を中国語訳し曲を付けて歌った⑨「夜の枯れ花」。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ「Chan Chan」のアレンジを大胆に取り入れています。森 陽馬


2018年3月1日(木) 優河 「さよならの声」

深夜降った台風のような雨も朝には止み、東京では日中20度に。

春の訪れを感じさせる3月の始まり。
とても素敵なアルバムが入荷しました。

優河『魔法』
(国内CD PCD-25248 2,500円+税)

1992年東京生まれの女性シンガー・ソングライター、優河。
求心力ある歌声は以前から評判で、牧村憲一氏含め多くの著名人が絶賛。
この度P-VINEへ移籍し、千葉広樹と共同プロデュースで作り上げたのが今作『魔法』です。

森は生きているに在籍していた岡田拓郎、谷口雄、増村和彦。
そして、千葉広樹、haruka nakamura、神谷洵平、林正樹、木下陽輔、田辺玄が参加。

聴く者皆の魂をこがす歌の力。
それを引き立てる演奏と絶妙な音の間。

暗闇から伸びた一筋の光、ほのかな温もりを帯びた手を差し伸べられたよう。
日々垂れ流されるように出てくる音楽に対し、やや不感症になっていた僕が久々に感動した1枚。森 陽馬

★当店ではP-VINE SSWキャンペーンを実施中!
優河、寺尾紗穂などCDをお買い上げの方、特製CD付き卓上カレンダーを先着でプレゼントしています。


2018年2月28日(水) Graham Gouldman 「Play Nicely and Share」

現在も10ccを率いてライヴ活動を行っているグレアム・グールドマン。

2017年12月18日の今日の1曲で店長がご紹介した、ACEのソングライター・シリーズ<グレアム・グールドマン編>は当店でも好評となっています。
ソングライターとして活躍した時代から50年を超える長いキャリアの中で、10ccやWAXなどは除いてソロ名義のアルバムはほんの3枚ほど。
ソロとしてはとても寡作な人ですが、2012年発表の前作『Love and Work』(アンドリュー・ゴールドに捧げられた名作♪)から約5年ぶりとなる新作ミニ・アルバムが出ました。

本国では2017年9月頃にリリースの『プレイ・ナイスリー・アンド・シェア』。
2018年1月に、MSIから歌詞対訳付きの国内仕様盤が発売になっています。
(国内仕様 歌詞対訳付 MSIG-1184 2,500円+税)

バディ・ホリーで有名な「Rave On」のカヴァーを含む6曲入り。
親しみやすくて、牧歌的で、でもちょっぴり切ないグールドマンらしいメロディが凝縮されています。

現10ccのメンバーであるミック・ウィルソンが共同プロデュース/演奏で、アメリカの女性シンガー、ベス・ニールセン・チャップマンが共作&デュエットで参加しています。

今日の1曲は、タイトルにもなっている「Play Nicely and Share」。
仕事に出かけるとき、夫人が掛けてくれる「気持ちよくやって 皆でわかち合ってね」という言葉が元になっているそう。
何気ない一言から生まれた、愛と優しさが込められた1曲。
落ち着いた歌声も相まって、聴くとなんだかホッと心がほぐれる気がします。東尾沙紀


2018年2月27日(火) Jules Shear 「Painkiller」

痛み、哀しみを伴った歌。

聴き手にとってはそれが癒しとなることもあります。

自らの心を代弁しているからか。
それとも、言葉にならない想いを歌に投影させてくれるからか。

今日紹介するアルバムは、そんな感慨に浸れる1枚。

ジュールズ・シアー『One More Crooked Dance』
(国内CD 長門芳郎氏による日本語解説・歌詞・対訳付 HYCA-3068 2,400円+税)

ジュールズ・シアーは1952年生まれアメリカ/ペンシルヴァニア州ピッツバーグ出身。
ファンキー・キングスのメンバーとして1976年デビュー。ジュールズ&ザ・ポーラー・ベアーズとして活動後、1983年トッド・ラングレンプロデュース『ウォッチドッグ』でソロ作をリリース。その後もコンスタントに作品を発表している男性シンガー・ソングライターです。

14作目となる今作のバック演奏は、ピアノ伴奏とMolly Farleyのコーラス、そして、ジョン・セバスチャン(ラヴィン・スプーンフル)によるハーモニカのみ。
ジャクソン・ブラウン似のジュールズの歌声が、苦悩を綴った詩と共にじんわり響いてきます。

今日のこの1曲は、「どんな万能な痛み止めでもこの心の痛みを止めることはできない」と歌われる深遠な②「Painkiller」を。森 陽馬


2018年2月26日(月) George Jackson 「A Man And A Half」

今月のソウル再発盤、一番のオススメがこの1枚!

ジョージ・ジャクソン『リーヴィング・ユア・ホームワーク・アンダン~イン・ザ・スタジオ1968-71』
(国内仕様CD 原盤Kent Soul 英文解説対訳付 PCD-17776 2,700円+税)

秘蔵音源が多数発掘され、近年再評価著しいサザン・ソウルのシンガー/ソングライター、ジョージ・ジャクソン。
彼がフェイム/マッスル・ショールズ期に録音していながら未発表になっていた音源集第4弾です。

今まで出た3枚の未発表音源集は素晴らしい内容だったけれど、さすがに4枚目になると...と思いきや。
いやいや、今までで一番完成度が高い演奏・楽曲が並んだ全24曲。

1968~71年マッスル・ショールズ・スタジオでの録音、ということですから、バックはスワンパーズ(Swampers)!
Jimmy Johnson(G)、David Hood(B)、Barry Beckett(Key)、Roger Hawkins(Dr)による演奏も聴きどころです。

今日のこの1曲はウィルソン・ピケット「A Man And A Half」のジョージ・ジャクソン・ヴァージョンを。

スワンパーズの演奏がオリジナルよりもラフでグルーヴィーかつかっこいい!
ウィルソン・ピケットを意識してか、ジョージ・ジャクソンがラストに高い声で吠えているのも印象的ですね。森 陽馬


2018年2月25日(日) 加山雄三 「アイ・ライト・ザ・ソングス」

今から5年前の2013年2月25日、午前11時30分頃だったでしょうか。

散歩番組の撮影であの加山雄三さんがペット・サウンズ・レコードへ来てくれました。

永遠の若大将はやはりオーラ排出量が半端ない量で圧倒されました。
特に我々の世代にとっては、真のスーパースターでしたから。

自分で作った曲を歌って、かっこよくギターを弾いて、映画の中でハツラツと演技をして。
そして、星由里子演じるきれいなスミちゃんといつも恋仲になってしまうんですから・・・。
憧れましたね。

さて、今日はあの日から5周年記念ということで、若大将の歌を聴きましょう。
オリジナルもいいのですが、今日は洋楽をカヴァーした曲を集めたアルバムでいってみましょう。

加山雄三『ポピュラー・ソング・コレクション』
(2枚組CD 曲目解説・歌詞付 MUCD-81012 2,857円+税)

1983年発表アルバム『フォー・ザ・グッド・タイムズ』と1986年『イエスタデイ』に収録されていた楽曲を中心に、1996年『鯛取る』、2005年『ナチュラル』などのアルバムから選曲された2枚組全30曲。

フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」、「レット・ミー・トライ・アゲイン」、エルヴィス・プレスリー「ラヴ・ミー・テンダー」、「好きにならずにいられない」、ビートルズ「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」、「サムシング」他、スタンダードの「想い出のサンフランシスコ」、「スターダスト」、「スマイル」、「虹の彼方に」、「魅惑のワルツ」などを歌心を大切にした若大将節で聴かせてくれます。

1曲だけ選ぶのは難しいのですが、今日の気分でこの曲。
ビーチ・ボーイズのブルース・ジョンストンが作って、バリー・マニロウの歌で大ヒット、グラミー賞も獲得した「アイ・ライト・ザ・ソング」のカヴァーを。

ペリー・コモの音楽監督をしていたこともあるニック・ペリートのドラマティックなアレンジに応えるような、加山雄三さんの見事な歌唱に注目です。1986年録音。森 勉


2018年2月24日(土) SOLEIL (ソレイユ) 「MARINE I LOVE YOU」

2018年3月21日は、ナイアガラ関連アイテム(シリア・ポール、『夢で逢えたら』コンピ、『夢で逢えたら』アナログ盤)の他に、The Pen Friend Club新作、PIPER再発4タイトル、竹内まりや『リクエスト』30周年アナログ盤、ディスコ1,000円シリーズ等、色々な商品が発売予定となっています。

中でも、フレッシュな新譜!ということで当店が大プッシュしたい1枚がこれっ!

SOLEIL『My Name Is SOLEIL』
(国内CD 当店のみの先着特典付! VICL-64973 2,315円+税)

日本人女性14歳(!)のボーカリスト、それいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)。
待望のファースト・アルバムです。

サリー久保田(B)、中森泰弘(G)、白根賢一(Dr)による演奏。
真島昌利、カジヒデキ、高浪慶太郎、かせきさいだぁ、近田春夫等が楽曲提供!
更に、マイクロスター佐藤清喜さんがミックスを担当!(全曲モノラル録音!)

こんな豪華メンツで作られたサウンド&アレンジは、オールディーズ/ポップ・ロック好きの方にオススメ!
それいゆちゃんのキュートな歌声はガール・ポップ・ファンにも是非聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、マイクロスター佐藤清喜&飯泉裕子さんが作曲・作詞を手掛けた「MARINE I LOVE YOU」。

なお、3月25日には代々木Zher the Zooにて発売記念ライヴも決定!
4月から中学3年生となる彼女の貴重なライヴ、お見逃しなく! 森 陽馬

★先着で当店のみの特典バッチ付!予約受付中!


2018年2月23日(金) Graham Parker & The Rumour 「Discovering Japan」

ニック・ロウが2018年の間に新作を出す予定があると聞き、いつ頃なのかまだ何の詳細も出ていないのでわかりませんが、.新譜の楽しみがまた一つ増えました。

さて本日は、ニック・ロウに関連付けまして、この人の再発ものを。

現在も現役バリバリ!サングラスがトレードマークのグレアム・パーカー。
ザ・ルーモアとの4作目(通算5作目)となる、1979年発表の『スクイージング・アウト・スパークス』です。
(国内仕様CD 本人によるライナーノーツの対訳付 MSIG-1194 2,600円+税)

ホーンなども取り入れていたそれまでの作品とはまた違うものをと、ジャック・ニッチェをプロデューサーに迎えて制作された本作。
グレアム本人によるライナーには、制作時のジャック・ニッチェとのエピソードが少しですが綴られています。

2013年の来日公演でも、ひと際盛り上がったと記憶している「Discovering Japan」を筆頭に、痛快でストレートなロックを聴かせる、ファンの方の間でも人気の高い1枚です。

今回の再発では、新たにリマスターされた本編10曲のほか、79年6月24日シアトルのパラマウント・シアターでのライヴ音源11曲(未発表)が追加収録されています。東尾沙紀


2018年2月22日(木) Petra Van Nuis & Andy Brown 「Try To Remember」

女性ジャズ・ヴォーカルもの、今月の新譜この1枚。

ペトラ・ヴァン・ナウス&アンディ・ブラウン『トライ・トゥ・リメンバー』
(国内CD MZCF-1367 2,400円+税)

シカゴを拠点に活動している女性シンガー、ペトラ・ヴァン・ナウス。

ビヴァリー・ケニーとブロッサム・ディアリーを合わせたような彼女の歌声。
そして、アンディ・ブラウンによるエレキ・ギター伴奏がシンプルながらもセンチメンタルに響く作品です。

①「Speak Low」から、ビル・エヴァンスで有名なミシェル・ルグラン作「You Must Believe In Spring」まで全17曲。

今日のこの1曲は、過ぎ去った古き良き想い出を回想する⑬「Try To Remember」を。
温かいギターの音色と歌の隙間から、郷愁が滲み出てきます。森 陽馬


2018年2月21日(水) サイモン&ガーファンクル「The Only Living Boy In New York」(ニューヨークの少年)

武蔵小山駅前開発&41階タワーマンション建設が進んできました。

日に日に高くなっていく建物と共に、店内から見える空がどんどん小さくなっていきます。
まさに山下達郎「俺の空」状態ですね。(富士山は元々見えませんが...)

駅前開発の横(不動前側)にも40階タワマン建設予定で、そこにあった既存の建物も解体工事中。
あっという間に更地となり、飲み屋街や飲食店が並んでいた面影はほとんど残っていません。

生まれ育ってきた街・慣れ親しんだ風景が無くなっていくのは、やはり寂しい気持ちになりますね。
新しい店ができる期待ももちろんありますが、、、都会・東京という街に住む宿命でしょうか。

さて、舞台は東京ではなくニューヨークですが、このような映画が2018年4月公開予定になっています。
『さよなら、僕のマンハッタン』

『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督最新作青春ドラマ映画。
<サイモン&ガーファンクルが流れると思い出す 今甦る、あの頃の青春物語>というキャッチ・コピー。

「The Only Living Boy In New York」(邦題:ニューヨークの少年)が映画内でかかるようです。
『(500)日のサマー』でもサイモン&ガーファンクルが印象的に使われていましたが、今回もどのような場面でかかるのか楽しみですね。森 陽馬


★掲載ジャケットは、サイモン&ガーファンクル「ニューヨークの少年」収録、1970年発表オリジナル・アルバム『明日に架ける橋』。ベスト盤にも収録されています。

2018年2月20日(火) Jimmy Webb 「Adios」

同じ作品のCD・レコードはできるだけ買わない!
と、2018年に入ってから決めていたのに、早くもその禁を破ってしまいました...。

Jimmy Webb『Angel Heart』35th Anniversary Expanded Edition
(輸入CD Real Gone RGM-656)

名シンガー・ソングライター、ジミー・ウェッブ1982年発表(1978年録音)名作『Angel Heart』。
アート・ガーファンクルへ提供した「Scissors Cut」、「In Cars」等を収録した大好きな1枚です。

今作の35周年盤は、ビーチ・ボーイズ関連のエンジニア仕事で知られるマーク・リネットがオリジナル・マスター・テープからリマスター。更にプロデューサーのフレッド・モーリンが所有していた未発表音源を6曲追加!

その6曲の中でも特に聴きものは13曲目「Adios」。

リンダ・ロンシュタットの歌(1989年発表作『Cry Like A Rainstorm』収録)で知られる感動の名曲。
この「Adios」をジミー・ウェッブ本人が、リンダより10年以上前に録音していたとは!
それも弾き語りではなく、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、リー・スクラー、ヴィクター・フェルドマン、フレッド・タケットという『Angel Heart』収録曲と同じ布陣!

スーザン・ウェッブがコーラス参加⑫「High Rent Ghetto」含め、この2曲だけでも購入して良かったかな。

ただ、2010年リマスター盤とこの35周年盤を聴き比べたら、2010年盤の方が音が良く聴こえるんですよね。
今回の35周年盤より2010年盤の方が音圧が高くて、低音やヴォーカルも前に出ている印象。
音質は35周年盤の方がすっきりして整った感もあるので、音マニアの方、チェックしてみてください。森 陽馬

2018年2月19日(月) 高中正義 「アイ・リメンバー・ユー」

高中正義は現在でもライヴ活動を続け、コンスタントに新しいアルバムを出し続けている稀有なミュージシャンだと思います。

1972年、まだ10代の時に成毛滋のフライド・エッグというグループで初レコーディングを経験し(この時はベーシスト)、1973年に加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドで弾けるギタリストとして名を知られるようになりました。
そして、1976年にソロ・アルバム『シェイシェルズ』を発表して以来、歌を歌わないギタリストとしては最多ではないかと思える30枚以上のアルバムを発表しています。

彼の場合、ギタリストとしての腕前はもちろんなのですが、作曲家としても秀でた才能があったからこそ、これだけ長い間第一線での活躍ができているのだと思います。

ということで、今日は彼の作曲家としてのセンスが発揮されているこの1曲を。

マンボの曲があったり、高中の初シングルにもなった「スウィート・アグネス」が収録されている1977年発表セカンド・アルバム『TAKANAKA』(UPCY-6710 1,886円+税)より、美しいメロディーを持った「アイ・リメンバー・ユー」。森 勉


2018年2月18日(日) Darjeeling 「J・Tea」

Dr.kyOnと佐橋佳幸によるインスト・ユニット、Darjeeling(ダージリン)。

2017年発足の自身のレーベル、GEAEG RECORDS(ソミラミソ・レコーズ)から2nd『8芯二葉~梅鶯Blend』が、2月14日今日のこの1曲でご紹介した高野寛新作と同日にリリースされました。
(国内CD CRCP-40530 2,315円+税)

ジェイムス・テイラーの歌が聴こえてきそうなインスト…その名も「J・Tea」から始まる今作。
ダニー・コーチマー、エイモス・ギャレットを意識したというギターソロも披露する佐橋さんのJT愛が伝わる1曲です。

今回、作詞も担当するゲスト・ヴォーカルは4名。(歌もの4曲+インスト4曲の全8曲)

キンモクセイの伊藤俊吾Vo.によるポップな「泣き虫ケトル」(「ハートに火をつけて」のフレーズが?)、石橋凌Vo.による重厚感があり男臭い「タフ ラブ」、''日本のマリア・マルダー''中村まりVo.によるアメリカン・ルーツなナンバー「Funky Tea Race」、デーモン閣下のシャウトも炸裂「巳年のペリカン」など...ゲスト陣の個性と、ダージリンによる遊び心が詰まった1枚♪

演奏陣には、屋敷豪太、高桑圭、三沢またろう、小原礼、島村英二、河合徹三、納浩一、古田たかし、MONKEYが参加しています。東尾沙紀


2018年2月17日(土) Brandi Carlile 「Fulton Country Jane Doe」

引き続き、アメリカーナ/フォーク系女性シンガーの新譜をご紹介。
といっても、昨日紹介したI'm with herに比べ、本日のはかなり気合の入った骨太な仕上がりの作品。

Brandi Carlile『by the way, I forgive you』
(輸入CD low Country Sound/Electra 7507-80501-8)

ブランディ・カーライルはアメリカ/ワシントン州レーベンズデール出身女性シンガー・ソングライター。
2005年メジャー・デビュー後、コンスタントに作品を発表。
プロデューサーとして関わったSecret Sisters2017年発表作『You Don't Own Me Anymore』(
2017年8月19日今日のこの1曲で紹介)がグラミーにノミネートされるなど、着実にキャリアを重ねているミュージシャンです。

2018年発表6枚目となるオリジナル・アルバム『by the way,I forgive you』はDave Cobbプロデュース。
ナッシュビル録音ながら、ガッツある歌と演奏で聴かせる全10曲。

全体的にやや力み過ぎな感があるものの、⑥「Fulton Country Jane Doe」含め良曲多し。
メリッサ・エスリッジ、シェリル・クロウお好きな方にオススメですね。

なお今作は、2017年逝去した英国人コンポーザーPaul Buckmasterへ捧げられています。森 陽馬


2018年2月16日(金) I'm With Her 「See You Around」

2018年アメリカーナ/フォーク ベスト・アルバム候補、と評判の作品が遂に発売!

I'm With Her『See You Around』
(輸入CD rounder 00888072040724)

I'm With Herは、Sara Watkins(サラ・ワトキンス)、Sarah Jarosz(サラ・ジャローズ)、Aoife O'donovan(イーファ・オドノヴァン)による女性3人組フォーク・コーラス・ユニット。

ピータ・バラカン氏主催イベント、LIVE MAGIC 2015に来日し、多くの観客を魅了した彼女たち。
待望の1stアルバムは、イーサン・ジョーンズとの共同プロデュース作。

ピーター・ガブリエルが所有する英国Real World Studiosにてほぼ一発録りで制作された全12曲。

今日のこの1曲は、冒頭のタイトル曲「See You Around」を。

贅肉を削ぎ落とすかの如くシンプルに研ぎ澄まされた3人の歌と演奏。
静かで穏やかな透き通った清流を連想させます。森 陽馬


2018年2月15日(木) ペニー・シスターズ 「ディン・ドン」

60'sガール・グループのレアものコンピ『GIRLS ON 45』シリーズで有名なオーストラリアのTeensvillレコードから、新しいガール・ポップ・コンピが出ました。

『Lookin' For Boys!~Girl Pop & Girl Group Gems In Stereo 1962~1967』(Teensvill TV1024)です。
この輸入盤に帯と英文解説の和訳を付けたCDがMSIから発売されました。

『ユッキン・フォー・ボーイズ~60's ガール・ポップ蔵出し名曲選』
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-1188 3,100円+税)

このCDの売りは収録32曲中29曲がステレオ・ミックスになっているということでしょうか。
(それ以前にモノラルだとしても珍しい曲がいっぱい入っているんですけどね)

エンジェルズのNo.1ヒット「マイ・ボーイ・フレンズ・バック」を手掛けたプロデューサー&ソングライター・チーム、ボブ・フェルドマン、ジェリー・ゴールドスタイン、リチャード・ゴッテラーの楽曲が数多く収録されていますが、なんとその当人のボブ・フェルドマンが所蔵しているマルチトラック・マスターを使用しているからこそ、この貴重なステレオ・ミックスや別ミックスを収めることが出来たとのことです。

マルリナ・マーズ、タウニー・ウォン、ジュディ・ワセンダ、シェリー・デニング、エレクトラズ、シック・レッツなど耳慣れない歌手が多いですが、60'sガール・ポップスの良さはバッチリ味わえました。

今日は、B.T.パピー・レーベルから出たペニー・シスターズ「ディン・ドン」を。
ニール・セダカの作品です。森 勉

2018年2月14日(水) 高野寛 「みじかい歌」

高野寛2017年10月発表作『Everything is good』は、ミニ・アルバムながらバラエティ豊かでポップな魅力が凝縮された1枚でした。

本日2月14日発売の約4ヶ月ぶり最新作『A-UN』は、Dr.kyOnと佐橋佳幸のユニットDarjeeling(ダージリン)のレーベル<GEAEG RECORDS(ソミラミソ・レコーズ)>からのリリース作です。
(ダージリンの新作2nd『8芯二葉~梅鶯Blend』も同じく本日発売!)

高野寛 『A-UN』
(国内CD CRCP-40543 2,315円+税)

以前から親交のあるダージリンの2人がプロデュース&全面サポートし、リズム隊には屋敷豪太、高桑圭、コーラスで坂本美雨、野宮真貴が参加。

書き下ろし新曲2曲、田島貴男とのシングル「Winter's Tale」(92年)カップリング曲「Affair」や提供曲のセルフ・カヴァー、自身が訳詞を手掛けたボブ・ディラン「時代は変わる」カヴァー、6分を超えるロックなギターインストなど全9曲。
バンドと、''A-UN''の呼吸で作り上げた味わいのある楽曲が並んでいます。

今日の1曲は、ウーリッツァーの温かな音色に誘われて...書き下ろし新曲から「みじかい歌」を。

♪100年後の今も 陽はまた昇るだろう 君も僕もいないこの場所に 
  そんなこと考えて 愛おしくて こんな平凡な毎日が ♪

普遍的な詞も、優しい歌声にもどこか切なさが滲んでいて、聴いていて心がキュッとなる1曲です。東尾沙紀


2018年2月13日(火) 大橋トリオ 「鳥のように」

2015年1月28日『PARODY』、2016年2月3日『10』、2017年2月15日『Blue』。

大橋トリオの近作は冬発売が定番になっていますね。

例年より寒い日が続いている2018年。
温もりある歌声&サウンドと共に今冬も素敵な作品を届けてくれました。

大橋トリオ『STEREO』
(国内CD+Blu-ray RZCD-86480 5,000円+税 /CDのみ RZCD-86481 3,000円+税)

ブリティッシュ風味なかっこいいアップ・チューン①「VENUS」。
キリン淡麗グリーンラベルCM曲⑤「SHE」。
布袋寅泰がギター・ソロを披露している②「Embark」。
新味も織り交ぜながら、大橋トリオらしさはそのままに、暖かい心持ちにさせられる全10曲(+remix1曲)。

今日のこの1曲は、THE CHARM PARKがギター&コーラスで参加している⑩「鳥のように」。
後半の♪トゥ~ルラ♪コーラス、鳥のように羽ばたきたくなります。森 陽馬


2018年2月12日(月) カランツバターサブレ 「溶け始めた君を」

レコード・コレクターズ誌2018年3月号は、70年代シティ・ポップ特集。
海外でも人気が高まり再評価されている日本シティ・ポップを多角的な視点で取り上げています。

<70年代の日本で作られるようになった、都市で生きることを歌った新しい音楽>
<米英のロックやソウルの当時の動きとも呼応して生まれた音楽>
レコード・コレクターズ誌では日本シティ・ポップについて上記のように書かれていました。

現代のミュージシャンへも影響を与え続けていますが、90年代は今ほど語られることはなかったと思います。
2000年代前半<喫茶ロック>というムーヴメントが一部であり、そこから新たな脚光が当たった感もありますね。

当時『喫茶ロックNow』というCDも出て、70年代ルーツを引き継ぐ新世代が紹介されたこともありました。
キリンジ、くるり、空気公団、クラムボン、ママレイド・ラグ、キセル、東京ローカル・ホンク、ヨシンバ、etc...

そのヨシンバのヴォーカリスト吉井功を中心にしたバンド、カランツバターサブレが待望の1stアルバムを発表。

カランツバターサブレ『べいくあっぷ』
(国内CD PR-001 2,500円+税)

現在は、吉井功、藤田厚史(G)、福島ピート幹夫(B)、藤原マヒト(Key)、SACHI-A(Dr)による5人組。

<カンタベリーな雰囲気を持ちつつ、ラヴィンスプーンフルの緩さとフェイセズの精神でロックを奏でる>
<ひとことで言うならばフォークロック> (公式ページBiographyより)

アメリカン・ルーツに根差したフォークロックなサウンドと歌声。
はっぴいえんどからシティ・ポップ、喫茶ロックから今の日本ロックの流れも感じられる1枚です。森 陽馬

2018年2月11日(日) Electric Empire 「Have You Around」

最近リリースされたアナログ・レコードのオススメ盤!

エレクトリック・エンパイア『Electric Empire』
(国内LP HRLP106 3,300円+税 /国内CD BBQ38CD 2,100円+税)

Electric Empireはオーストラリア/メルボルン出身男性3人組バンド。
Dennis Dowlut(G)、Aaron Mendoza(Key)、Jason Heerah(Dr)によるメンバー皆が作詞・作曲・歌を担当。

<ダニー・ハサウェイ+スティーヴィー・ワンダー+アル・グリーン的な新世代ヴィンテージ・ソウル>
とも評された2011年発表1stアルバム。
CDは今でもロングセラー中ですが、当時出なかったアナログLPがこの度日本企画で発売されました。

楽曲やサウンド・アレンジだけでなく、音の質感も1970年代ソウルの温もりを感じる1枚。
アナログ・レコードで聴いてみたかった作品なのでうれしいLP化ですね。

今日のこの1曲は、最もグルーヴィーでかっこいいナンバー「Have You Around」を。

なお、国内CDと輸入CDでは収録曲順が違っており、今回のLPはオリジナル輸入CDに準拠しています。森 陽馬

2018年2月10日(土) くるり 「春を待つ」

日本レコード協会によると、2017年日本でのアナログ・レコード生産枚数は106万枚だったそうです。

2009年が約10万枚でしたから、8年で10倍に!
2018年はソニーでの自社生産がスタートするので、更に増えるかもしれませんね。

これからのアナログ・リリース情報が色々入ってきている中から、楽しみな1枚をご紹介しておきましょう。

<3月21日発売>
くるり『春を待つ/その線は水平線』
(国内EP HR7S088 1,800円+税)

2月21日に1万枚限定シングルCD『その線は水平線』を発売するくるり。
そのCDには収録されていない完全未発表新曲「春を待つ」を3/21アナログ・リリース。
初回限定生産、追加プレス予定はないとのこと。ご予約・ご購入はお早めに。

なお、このアナログ盤にも収録される「その線は水平線」。
公式サイトに
岸田繁本人によるセルフ・ライナーノーツが掲載されています。

2/21発売1万枚限定シングルCDには、異なるアレンジが施された2バージョンが収録予定。
通常verは屋敷豪太、ver.2はクリフ・アーモンドがドラムを叩いているそう。こちらも要チェックですね。森 陽馬


2018年2月9日(金) 雀斑Freckles 「Silly Girl」

2月なのにクリスマスのアナログ?!
という感じかもしれませんが、珍しい盤が当店で取り扱いできるようになったのでご紹介しましょう。

雀斑Frecklesは、作詞・作曲及びボーカル&ギターを担当している林以樂(benben)と、実の兄弟である偉博(ウェイボー)、ボーカル&ギター偉安(ウェイアン)、ドラマー菜圃(ツァイプー)による台湾出身4人組バンド。

2017年発表アルバム『Imperfect Lover』(
2017年7月20日今日のこの1曲で紹介)は当店で大ロングセラー中!
シュガー・ベイブ、土岐麻子など、日本のシティ・ポップ好きの方にも是非聴いてもらいたい1枚です。

その雀斑が2017年12月末、クリスマス直前にリリースした新曲収録の限定アナログ盤がこの1枚。

雀斑Freckles『楓港的小孩 We wish you a Merry Xmas/Silly Girl』
(国内EP 限定アナログ ダウンロード・コード付 BRRCD-019 1,852円+税)

生楽器による演奏とサウンド・アレンジ、音感に温もりがあって良いですよね。
今日のこの1曲は、B面に収録されているアルバム未収録曲「Silly Girl」を。

ちなみにダウンロード・コードも入っていますので、アナログ聴けない方も要チェックです。森 陽馬



2018年2月8日(木) エラ・フィッツジェラルド 「In A Mellow Tone」

レコード・コレクターズ誌2018年2月号掲載<リイシュー・ベスト2017>。
ジャズ・ヴォーカル部門1位に選出されたこの1枚。

エラ・フィッツジェラルド『ELLA AT ZARDIS』(ライヴ・アット・ザルディーズ)
(国内CD 日本語解説付 全21曲 UCCV-1171 2,600円+税)

エラ・フィッツジェラルドのライヴ盤は1960年『Mack The Knife - Ella In Berlin』が有名ですが、その4年前1956年2月2日アメリカ/ロサンゼルスにあったジャズ・クラブZARDISでのライヴを収めた未発表音源です。

約60年以上前の秘蔵音源ながら、音質が素晴らしい!
エラの息遣いや観客とのやりとり&会話から、気心が知れた小さい会場での熱気・臨場感が伝わってきます。

Don Abney(P)、Vernon Alley(B)、Frank Capp(Ds)による演奏もとても良い雰囲気♪

今日のこの1曲は、エラ流スキャットが堪能できる「In A Mellow Tone」を。森 陽馬



2018年2月7日(水) Kakkmaddafakka 「Neighbourhood」

Kakkmaddafakka(カックマダファッカ)というバンド名。
特別意味はないようですが、ちょっと変わっていますよね。

Kakkmaddafakkaは、ノルウェーのベルゲン出身の男性6人組バンド。
メンバーがまだ若く新人っぽい雰囲気もありますが、バンド結成は2004年、1作目をリリースしたのが2007年と意外とキャリアが長いバンドです。

2011年発表2ndと、2013年発表3rdは、バンドと同郷のアーランド・オイエ(キングス・オブ・コンビニエンス)がプロデュースを手掛けており、5枚目となる最新作『HUS(フース)』は、バンド初のセルフ・プロデュース作となります。
(国内CD 日本盤ボーナストラック1曲追加 RIMO-042 1,852円+税)

軽快なギター・カッティングで始まる①「Neighbourhood」を筆頭に、リズミカルで残響感あるギターが印象的。
細かなアンサンブルも気持ち良く、飄々としたヴォーカルも聴いていて楽しい気分にさせてくれます。

ヴァンパイア・ウィークエンド、タヒチ80などお好きな方にもオススメの1枚です。東尾沙紀



2018年2月6日(火) SOFT GLAS 「Oceanic Dawn」

<新時代のノース・マリン・ドライヴ>!?

MOCKY、RHYE、はたまたベン・ワット『ノース・マリン・ドライヴ』お好きな方へオススメの1枚。

ソフト・グラス(SOFT GLAS)『Orange Earth』
(国内CD アーティストへのインタビュー対訳付 PCD-24676 2,400円+税)

ゴンサロ・ルバルカバ(ジャズ・ピアニスト)の息子、ジョアン・ゴンザレスによるソロ・ユニット、ソフト・グラス。
ブルックリン在住の彼が配信のみでリリースした作品にボーナス・トラックを追加、日本独自CD化。

生音とエレクトロニカを絶妙に織り交ぜた浮遊感あるドリーミーなラウンジ・ミュージック。
オーガニックなサウンドと歌が調和、不思議な魅力を持った郷愁誘う全14曲。

今日のこの1曲は波の音とギターをミックスした導入部的インスト・ナンバー①「Oceanic Dawn」を。森 陽馬



2018年2月5日(月) America 「Ventura Highway」

2018年1月25日の今日のこの1曲でアメリカのファースト・アルバムを紹介しましたが、彼らの未発表曲やデモ録音を収めたCDが2017年に出ていますので、そちらも取り上げておきたいと思います。
現在のところ、残念ながら国内盤が出る予定はなさそうです。

America『Heritage:Home Recordings/Demo 1970-1973』
(輸入CD OMNIVORE RECORDINGS OVCD240)

1970~1973年の間に録音されたデモ音源やアーリーテイクを集めた編集盤です。
全15曲中6曲は2000年と2015年に発表されたアメリカのアーカイヴCDに収録されていましたが、あとの9曲は今回が初お目見えになるものです。

レコード・デビュー頃の初々しいヴォーカルと小気味よいアコースティック・ギターのサウンドがたっぷり味わえます。

CSN&Yのサウンドに影響を受けながらも、アメリカ=デューイ・バーネル、ジェリー・ベックリー、ダン・ピークの3人が醸し出すハーモニーやリズムは音楽の新しい扉を開いてくれました。

今日の1曲は、2ndアルバムに収録されていた名曲「ヴェンチュラ・ハイウェイ」の1972年録音アーリーテイクを。
3人のアコースティック・ギター・アンサンブルに、ハル・ブレインのドラムス(ハイハット・ワークにも注目)とジョー・オズボーンのベースが絶妙な合いの手を加えています。

なお、ジャケットに表記はありませんが、16曲目に「名前のない馬」のアカペラ・ヴァージョンがおまけとして追加されています。うれしいサプライズですね。森 勉



2018年2月4日(日)  BURNIER & CARTIER 「Deixa Mudar」

今日は昼過ぎに太陽が顔を出して、久々に心地良い陽射しを感じました。

そんな温かな陽を浴びながら聴きたい、ブラジリアン・ソフト・ロックなこの1枚。

ブルニエール&カルリエール『BURNIER & CARTIER』
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 中原仁氏による解説付 PCD-17774 2,700円+税)

Octavio Burnier(オクタヴィオ・ブルニエール)とClaudio Cartier(クラウヂオ・カルチエール)による二人ユニット。
ブラジル音楽本に隠れた名盤として紹介されたこともあるポップな魅力が詰まった1974年発表1stアルバムです。

アジムスのアレックス・マリュイロス、ママォン、タンバ・トリオのベベート&エミリオ・ミリートが参加。
イヴァン・リンスやアクアリウスの作品も手掛けているハイムンド・ビッテンクールがアレンジを担当。

多幸感溢れる1970年代ブラジル産メロウ・サウンド&メロディーが素晴らしい全12曲。

今日のこの1曲は温かいホーンの音色がゴキゲンな5曲目「Deixa Mudar」。
A&Mサウンドお好きな方にも是非聴いてもらいたいナンバーです。森 陽馬



2018年2月3日(土) Mamas Gun  「London Girls」

2018年2月1日ビルボード・ライヴ東京で行われたママズ・ガンの公演へ行ってきました。

生で観るのは初めてだったのですが、バンドの演奏もアンディ・プラッツの伸びのある歌声も素晴らしく、メロディの良さも再認識でき、よりいっそうファンになってしまいました。

2017年12月リリースの最新作『Golden Days』の楽曲を中心に、キャッチーな人気曲「Red Casette」(2014年3rd収録)、長めのギターソロに胸が熱くなったアンコール前ラストのバラード「Sending You a Message」、メンバーが中央に集まりギター1本でハーモニーを聴かせる「On A String」(共に2011年2nd収録)など交えた充実の90分でした。

中でも新作のリード曲である「London Girls」♪

キレのある演奏、お客さんとのコール&レスポンス、最後バシッと決まった時の気持ち良さ...
また味わいたくてウズウズしています。

次回来日公演があれば、少しでも興味のある方に観ていただきたいなと思いました。東尾沙紀

掲載ジャケットは、「London Girls」収録の最新作4th『Golden Days』です。
(国内CD PCD-24685 2,400円+税)



2018年2月2日(金) Larry Campbell & Teresa Williams 「Turn Around」

ボブ・ディラン2001年冬来日公演。
ディランの雄姿もさることながら、殊に目を引かれ耳を奪われたのはラリー・キャンベルの演奏でした。

彼が響かせていたペダル・スティールの音色は、ディラン楽曲の深味をより際立たせていました。
心に温かな明かりを灯してくれた印象が残っています。

ラリー・キャンベルは2004年までボブ・ディランのバンドに在籍。そしてレヴォン・ヘルムのバンドで活躍。
2015年には奥方テレサ・ウィリアムスとのアルバムもリリースしています。(
2015年8月19日今日のこの1曲で紹介)

その作品から約2年半ぶり、テレサとのデュオ第2弾アルバムが発売されました。

ラリー・キャンベル&テレサ・ウィリアムス『Contraband Love』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6129 2,400円+税)

アメリカン・ルーツに根差したオリジナル曲を中心にカヴァーも織り交ぜた全11曲。
今日のこの1曲はカール・パーキンス1955年作⑥「Turn Around」を。

レヴォン・ヘルムが2012年亡くなる直前、最後のセッションでの録音とのこと。
泣きのペダル・スティールが、冷えた身体と心を優しく包んでくれます。森 陽馬



2018年2月1日(木) Jamison Ross 「A Mellow Good Time」

長く聴き続けられるソウル新譜アルバムが最近少ない、とお嘆きのあなたへ。
これは本当に是非聴いてもらいたいソウル大推薦盤!

Jamison Ross(ジェイムソン・ロス)『All For One』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 UCCO-1195 2,500円+税)

ジェイムソン・ロスは1987年アメリカ/フロリダ州ジャクソンヴィル生まれの黒人ドラマー&シンガー。

2012年セロニアスモンク国際ジャズ・コンペティションにドラマーとしてエントリーし最優秀賞を受賞。
コンコード・ジャズからデビューする権利を獲得し、2015年1stアルバム『Jamison』をリリース。
グラミーのベスト・ジャズ・ヴォーカルにノミネートされ、期待が高まっていた中での2018年発表2ndです。

ダニー・ハサウェイやマーヴィン・ゲイにも通ずる魂伝わるヴォーカル。
そのソウルフルな歌声を引き立たせるオーガニックなサウンド・センスが素晴らしい全14曲。

テクニックが前に出過ぎているドラマーが近年多い中、彼のような歌に寄り添うドラミングは新鮮に響きます。
ソウル・ミュージックの奥深さを改めて感じられる1枚。

アラン・トゥーサン作、リー・ドーシーのカヴァー①「A Mellow Good Time」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2018年1月31日(水) Jimmy Gordon And His Jazznpops Band 「Bluebird」

ソウル/ジャズ・ファンにオススメの再発シリーズ。
<フライング・ダッチマン1000・マスター・コレクション>

1970年代ジャズ・レーベル、フライング・ダッチマンの名盤が2018年リマスター、解説、歌詞付で1,000円!
世界初&日本初CD化作品多数!

バーナード・パーディー、ロニー・リストン・スミス、リチャード・グルーヴ・ホームズ等黒人ジャズ・ファンクお好きな方は要チェック・アイテムが色々ありますが、中にはロック・ファン注目のこんな珍しい1枚も。

ジミー・ゴードン&ヒズ・ジャズンポップス・バンド『ホッグ・ファット』
(国内CD 完全限定生産 原田和典氏による解説付 CDSOL-45758 1,000円+税)

ジミー・ゴードンというのは、「いとしのレイラ」で御馴染み!デレク&ドミノスのドラマー、ジム・ゴードンです。

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』、ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』、ジョン・レノン『イマジン』他、1960~70年代ロック名盤の土台を築いた名セッション・ドラマーでした。

その彼が1969年、フライング・ダッチマン・レーベルに残した唯一のアルバムが世界初CD化。
ボビー・ヘブ「サニー」、バッファロー・スプリングフィールド「ブルーバード」、ローリング・ストーンズ「サティスファクション」等全9曲。タメが効いていながらリズミカルかつグルーヴ感溢れるドラミングが楽しめるインスト作品です。

今日のこの1曲は、後半のロック・ジャムな演奏がかっこいいバッファロー・スプリングフィールド・カヴァーを。

ちなみにジム・ゴードンは1980年代に入ってから精神を病み、1983年母親殺害の罪で収監。
現在はカリフォルニア・メディカル・ファシリティ(精神病患者のための刑務所)に収容されているそうです。森 陽馬



2018年1月30日(火) ウエスト・ウィング 「I'm Gonna Love You Just A Little More baby」

新年明けてから、新譜は少なかったものの、再発盤は魅力的なアイテムが色々出ました。

その中でも、ソウルのリイシューでオススメしたいのがこの1枚!

ウエスト・ウィング『West Wing』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15697 1,800円+税)

アメリカ西海岸発、黒人男性4人組コーラス・グループ、WEST WING。
1975年発表唯一のアルバムが世界初CD化!

バリー・ホワイトがエウゼクティヴ・プロデューサー、ヴァンス・ウィルソンがプロデュースを担当。
鈴木啓志氏の解説によると、このヴァンス・ウィルソンという人が中心の4人組グループだそうです。

1970年代中期バリーホワイト・ワークスお好きな方なら気に入ること間違いなしな全8曲。

特にバリー・ホワイトのカヴァー「I 'm Gonna Love You Just A Little More Baby」(邦題「つのりゆく愛」)。
オリジナルよりコーラス・ワークをきかせて、心地良いメロウ・グルーヴな仕上がり。聴きものです。森 陽馬



2018年1月29日(月) The Fantastic Johnny C 「Boogaloo Down Broadway」

ブーガルー、又はブガルーという音楽リズムの名称は、近年ほとんど聞かれなくなりましたし、話題にする人もいませんでした。

英語の綴りは「Boogaloo」、「Bogaloo」、「Boo-Ga-Loo」、「Bugaloo」、「Bugulu」など、様々あるようですが、なんと、イギリスACEレーベルからこんなすてきなコンピCDが出ていました。

V.A『Let's Do The Boogaloo』
(輸入CD 全24曲収録 ACE CDBGPD307)

サブタイトルというかキャッチコピーとしては、
「Infections American Dance Music That United Soul,Jazz And Latin」
という言葉が添えられています。

ミドル60'sに流行したダンスの一つで、言葉で説明するのは難しいですが端的に言うと、
<ソウル+ラテンにジャズをふりかけたような感じ>でしょうか。

1966~68年あたりに様々なブーガルー曲が発表されましたが、今日はこのCDの15曲目に入っているザ・ファンタスティック・ジョニー・C「ブーガルー・ダウン・ブロードウェイ」を。

ソロ・シンガーなのに「ザ」が付くんですね。
1967年秋から冬にかけて全米で大ヒットして第7位まで上昇したので、日本のラジオでも少しは紹介されていました。

R&B色の強いガッツある歌い方で、ラテン色は薄いのですが、「ブーガルー」という言葉を意識した最初の曲として思い出に残っています。森 勉



2018年1月28日(日) Luby Sparks 「Farewell,Lily」

自ら創造した小説の中の女性が突如目の前に現れ恋に落ちるラヴ・ストーリー『Ruby Sparks(ルビー・スパークス』(2012年公開映画)。

ファンタジーな中にもリアリティ、ちょっとした狂気や儚さを感じさせながら、ポール・ダノとゾーイ・カザンの爽やかなカップルにキュンとした素敵な物語でした。

この映画のタイトルがバンド名の由来なのでしょうか??
''R''ではなく、''L''のLuby Sparksが待望の1stアルバムをリリース♪

Luby Sparks 『Luby Sparks』
(国内CD DDCB-12101 2,200円+税)

2016年3月結成、平均年齢21歳、人気急上昇中の日本人男女5人組インディー・ポップ・バンド。

2017年9月発表の3曲入り限定シングル『Thursday』(2017年10月14日の今日のこの1曲)から、タイトル曲を収録した1stはロンドンで録音され、メンバーが敬愛するYuckのマックス・ブルーム(ex.Cajun Dance Party)が共同プロデュース&ミックスを手掛けた完成度の高いアルバム!

紅一点Emilyを主とした物憂げな男女ツイン・ヴォーカル、ドリーミーでキラキラとした音の中をザクザクと切り込んでいくギター、後引くキャッチーなメロディ...。
疾走感、ワクワク感、儚さ、青さ、20代前半の彼らだからこそ出せるサウンドが詰まっています。

今日の1曲は爽快な「Farewell,Lily」を。

90年代オルタナ/シューゲイザー/ギター・ポップ、洋楽お好きな方にオススメの1枚です!東尾沙紀



2018年1月27日(土) GENTLE FOREST JAZZ BAND 「いつも心にシャボン玉」 feat二階堂和美

ビッグ・バンド、スウィング・ジャズ好きの方に是非聴いてもらいたい1枚!

ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド『GFJB』
(国内CD WPCL-12851 2,800円+税)

ジェントル久保田(在日ファンクのトロンボーン奏者)率いる20人組ビッグ・バンド、Gentle Forest Jazz Band。

以前
(2015年5月11日今日のこの1曲)取り上げたことがあり、近年は二階堂和美さんとの共演でも活躍中。
地道に活動の幅を広げてきたジェントルが、この度メジャーデビューしました!

メジャーからのリリースになると、煌びやかになってインディーズ時の良さが薄れる作品も多いのですが...。
このジェントルのメジャー第一弾アルバムは、なんと、以前にも増してビッグ・バンドの滋味が深まった1枚。

一般受けを狙うのではなく、あくまでビッグ・バンド/スウィングのルーツに根差したサウンド・アレンジ。
各々の楽器演奏が見事に調和して、ヴィンテージ感ある心地良い音で録音されています。

基本的にインストですが、ヴォーカルが入っている楽曲もゴキゲンですね。
今日のこの1曲は、二階堂和美さんをfeatした素敵なオリジナル曲「いつも心にシャボン玉」を。森 陽馬



2018年1月26日(金) 大滝詠一 「夢で逢えたら」

ナイアガラ関連商品が毎年リリースされる3月21日。
2018年はシリア・ポール『夢で逢えたら』が遂に再発売されます。

以前出ていた再発CDは廃盤状態で、中古盤はかなりの高値になっていました。
今回の完全限定VOXにはミックス違いやライヴやデモ等のレア音源も多数追加。
シリア・ポールへのインタビューや貴重な資料が掲載されたブックレットにも期待が高まります。

同じ3月21日には『EIICHI OHTAKI Song BookⅢ 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」』も発売。
(掲載ジャケット 4枚組CD SRCL-9693 3,980円+税)

こちらのコンピは、なんと!4枚組CD全曲「夢で逢えたら」!!
1976年オリジナルの吉田美奈子さんから歌い継がれてきた様々な「夢で逢えたら」が楽しめる凄い作品です。

当初3CDの予定でしたが、収録予定楽曲がどんどん追加され4枚組CDになり、1月19日時点で71曲!
いきものがかり吉岡聖恵さんによる新緑、そして吉田美奈子さんによる「夢で逢えたら2018」も収録!
こちらも楽しみですね。

更に更に!このコンピから厳選した「夢で逢えたら」5トラックを収録した完全限定アナログ盤も発売決定しました。
『EIICHI OHTAKI Song BookⅢ 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」』
(3/21 限定アナログ SRJL-1120 2,300円+税)

A面に大滝詠一、ラッツ&スター、シリア・ポール('87 MIX)。
B面に吉岡聖恵(いきものがかり)、吉田美奈子(夢で逢えたら2018)を収録。

1982年CDが初めて国内生産された時大滝詠一『ロング・バケイション』が最初のリリースでしたが、それと同じく、ソニー・ミュージックによるアナログ自社生産復活第一弾も大滝詠一さんというのも粋でうれしいですね。
各々予約受付中です。森 陽馬



2018年1月25日(木) アメリカ 「三本のバラ」(Three Roses)

CSN及びCSNYは1960年代と1970年代の狭間に新しい音楽スタイルを教えてくれたグループでした。

そんな彼らに影響を受けたフォロワーはたくさんいると思いますが、現在でも活動を続けているグループは?

まず思い浮かぶのがアメリカです。

アメリカのファースト・アルバムは1972年1月に発表されました。

アメリカ『名前のない馬』
(国内CD 天辰保文氏による新規解説・歌詞・対訳付 WPCR-17731 1,300円+税)

このアルバムからは2曲の大ヒットが生まれています。
「A Horse With No Name」(名前のない馬)は全米No.1、「I Need You」はベスト10入りしています。

このシングル以外の曲の出来も良く、20歳前後の若者3人組が作詞・作曲・演奏・歌をほとんど自分達だけで作り上げた、と聞いた時はとても驚いたものでした。

6弦と12弦のアコースティック・ギターを駆使し、エレクトリック・ギターとギタリストが弾く独特のテイストがあるベース・ギターで少し味付けした演奏アンサンブルを、3人のヴォーカル・ハーモニーがうまく包み込んでいます。

「Three Roses」はギターのストロークとアコギのリード・ギターに耳が吸い寄せられる1曲です。森 勉



2018年1月24日(水) Chris Rea 「Road Songs For Lovers」

1980年代にヒットした「オン・ザ・ビーチ」、「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」等で知られるイギリスのシンガーソングライター/ギタリスト、クリス・レア。

自身でコラージュしたというジャケットからもギター愛が伝わる、約6年ぶり新作『Road Songs For Lovers』が2017年にリリースされています。
(輸入CD BMG 538290832)

店頭でかけていると、「ゴキゲンなスライドだねぇ~」と反応して下さった方がおりましたが、仰るとおり今作でも味わいあるスライド・ギターはもちろんのこと、ダンディなハスキー・ボイスも健在♪

病気療養後の2000年代以降、自身の原点であるブルースに重きを置いた活動を行い作品を発表していますが、今作では、ブルージーな中にも80年代の頃の洒落た雰囲気も感じられ、大人の余裕と色気を漂わせたロック・アルバムとなっています。

今日の1曲は、気持ち良いギターソロを聴かせるタイトル曲「Road Songs For Lovers」を。東尾沙紀



2018年1月23日(火) Bob Seger 「I Knew You When」

天辰保文さんが最近気に入ってよく聴いている曲、として1/22イベントにて紹介してくれたこの1曲。

Bob Seger『I Knew You When』
(「I Knew You When」収録 輸入CD Capitol 6707563)

アメリカ/デトロイト出身ロックシンガー、ボブ・シーガー。
2017年発表アルバム『I Knew You When』は、2016年逝去した同郷のグレン・フライへ捧げた作品です。

特にタイトル曲「I Knew You When」は、グレンへの哀悼の想いが強く込められたナンバー。

この曲のドラムスはリトル・フィートのリッチー・ヘイワード(2010年逝去)。
2003年頃録音していたトラックへ新たに歌詞を付けた楽曲のようです。
同じ時代のアメリカン・ロック道を歩んできた同志へ、ボブ・シーガーの武骨な男気が伝わってきます。

なお、ルー・リード「Busload Of Faith」、レナード・コーエン「Democracy」も彼らしいロック・アレンジでカヴァー。
そして、ラストには「Glenn Song」というオリジナル曲も収録されています。森 陽馬



2018年1月22日(月) Tom Petty & The Heartbreakers 「Mary Jane's Last Dance」(Live)

天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』。
1月22日、トム・ペティ特集を行いました。

こんな大雪の中、<トム・ペティ愛>溢れる方々に多くお越しいただけて...。本当にありがとうございました。

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの素晴らしい楽曲群はもちろんのこと、天辰さんの良い話もたくさん聴けて、感動というかなんというか、とても心に残る一夜になりましたね。

今日のこの1曲は、<天辰保文さんが好きなトム・ペティの曲ベスト3+α>のコーナーにて紹介したこの曲を。

1993年発売『Greatest Hits』に収録されたオリジナル・アルバム未収録曲「Mary Jane's Last Dance」。
1994年発表作『Wildflowers』と同じく、リック・ルービンが共同プロデュースしたロック・ナンバー。
(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ2006年発表「Dani California」がこの曲に似ていると当時一部で話題に)

今回のイベントでは、この曲のライヴ盤をかけていただきました。
体が熱くなりましたね!
天辰さん曰く、「ロックンロールのかっこいい要素が全て入っている」のです。

なお、このライヴ・ヴァージョンが入っている盤は、4枚組CDに代表曲含め全48曲!
素晴らしいライヴ音源がタップリ入っているので、トム・ペティ初心者にもオススメです。森 陽馬

★Tom Petty & The Heartbreakers『The Live Anthology』(輸入4枚組CD Reprise S12765-2)



2018年1月21日(日) トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ 「雨の日の女」

1月22日(月)はアゲインにてPET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベントを開催予定です。
第9回目となる『Talking Man』、今回はトム・ペティ特集!

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2018年1月22日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.9 トム・ペティ特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1500円
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2017年10月急逝したトム・ペティの魅力を天辰保文氏に語っていただきます。
僕自身とても楽しみにしているのですが、雪で交通機関に影響が大きな影響が出る可能性もございます。
不明な点ございましたら当店かアゲインへお電話でご確認くださいませ。


ちなみに、僕がトム・ペティの動く姿を初めて見たのはこのライヴ映像だったと思います。

『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』
(国内CD SICP-30550 3,600円+税/国内Blu-ray SIXP-16 5,700円+税)

1992年10月16日ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われたディランデビュー30周年記念コンサート。
ジョージ・ハリスン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、そしてディラン本人他、超豪華メンバーの中でも、ブロンドの髪をたなびかせての彼のパフォーマンスには存在感がありましたよね。

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとしては「License To Kill」、「雨の日の女」のディラン作2曲を披露。
感動の「My Back Pages」にも参加しています。森 陽馬



2018年1月20日(土) 荒井由実 「生まれた街で」

ひさしぶりにユーミンが聴きたい気分ということで、1974年10月発売されたセカンド・アルバム『ミスリム』を今日の題材にしたいと思います。

荒井由実『ミスリム』
(国内CD TOCT-10712 2,381円+税)

前年出たファースト・アルバム『ひこうき雲』も大好きになったアルバムでしたが、この『ミスリム』も何回も何回も繰り返し聴いた自分の中での大ベストセラーでした。
(この1974年、ユーミン人気はまだ一般的ではなく知る人ぞ知るという感じでした)

『ひこうき雲』と『ミスリム』は共にバックはキャラメル・ママが担当して、ユーミンの詞曲の世界を最良の形に色付けしてくれています。

ほぼ同じテイストで制作されている2枚のアルバムですが、違う点をあげるとするとコーラスではないでしょうか。

『ミスリム』に収録の10曲中5曲に山下達郎アレンジによるコーラスが配されていて、それが新しいユーミン楽曲の魅力になっていたと思います。
ミュージシャン・クレジットに<background vocals:Sugar Babe>という文字を初めて見た時は、とても感激した憶えがあります。シュガー・ベイブがまだレコード・デビューする前のことです。

もちろん、ユーミン初期ならではの素朴なきらめきも感じられる飾り気のないヴォーカルもすてきです。

「生まれた街で」、「瞳を閉じて」、「12月の雨」、「あなただけのもの」、「たぶんあなたはむかえに来ない」の5曲がコーラス・アレンジを山下達郎が行い、自らも参加しています。森 勉



PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2017年ベスト・アルバム選出しました。




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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