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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2018年1月19日(金) ERIN BODE 「These Days」(邦題:青春の日々)

1/18、19は近隣の中学校在学生による職場体験実習があり、当店へも中学2年生1名に来ていただきました。

初めての慣れない環境・接客・仕事内容にも関わらず、最後まで笑顔で頑張ってくれてうれしかったですね。
CD・レコード店で仕事をしてみたい、という若い世代の方がいらっしゃるのは本当にありがたいな、と。

自分が中学2年生の時なんて、志も何もなく、ただひたすらファミコンやってたような、、、。

将来の職業はどうあれ、これからも良い音楽をたくさん聴いて、感受性豊かな人になってもらいたいですね。

さて、今日のこの1曲はジャクソン・ブラウン名曲「These Days」(邦題:青春の日々)カヴァーを。

エリン・ボーディー『HERE & NOW』
(国内CD 渡辺享氏による日本語解説付 RPOZ-10033 2,500円+税)

ERIN BODE(エリン・ボーディー)はアメリカ/ミネソタ州出身女性シンガー。
今作は2016年ナッシュビル録音、ヴィクター・クラウス(アリソン・クラウスの兄)によるプロデュース。

ヴァン・ダイク・パークス作ブライアン・ウィルソンが歌っていたことでも有名な「Orange Crate Art」、リッキー・リー・ジョーンズ「On Saturday Afternoons In 1963」、ポール・サイモン「How The Heart Approaches What It Yearns」、ジェリー・ラファティー「Whatever's Written In Your Heart」等も今作でカヴァーしています。森 陽馬


PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2017年ベスト・アルバム選出しました。



2018年1月18日(木) レモン・パイパーズ 「グリーン・タンブリン」

2018年から50年前の1968年1月。
今でもとても印象に残っている曲が大ヒットしていました。

レモン・パイパーズ「グリーン・タンブリン」です。

オハイオ州で結成された5人組のレモン・パイパーズというよりは、この曲のソングライターであり、プロデューサーでもあるポール・レカの個性が光っている曲だと思います。

まず、エレクトリック・シタールのなんとも不思議な響き。
当時はどんな形の楽器かもわからなかったのですが、今までになかった感じの音にノックアウトされました。
(初めてエレクトリック・シタールを見たのは、スパイダース「黒ゆりの詩」が歌われていた1968年9月頃テレビでだったと思います。普段はキーボード担当の大野克夫が弾いていました。)

他の楽器のアンサンブルやストリングス、そしてエンディングの皮をゆるめに張ったようなタイコの音も実に効果的に耳に届いてきます。大胆なエコー/ディレイ処理もサイケ色を増幅してくれています。

近年はソフト・サイケのジャンルの名曲中の1曲として取り上げられるようですが、当時は1910フルーツガム・カンパニーでも話題になったブッダ・レーベル所属だったので、<バブルガム・ミュージックの旗手!>というキャッチ・フレーズも付いていました。森 勉


★掲載ジャケットはレモン・パイパーズ『レモン・パイパーズ・ベスト』
(国内CD 日本編集盤 解説・歌詞・対訳付 BVCM-35299 1,800円+税)
2017年12月29日今日のこの1曲で紹介した『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴー・ゴー・ゴー!Vol.2』にも収録されています。



2018年1月17日(水) Colin Steele Quartet 「The Umbrellas Of Shibuya」

今日は久々の雨でした。
傘を持って家を出るのは久々だなぁと思いながら、ふとパールフィッシャーズの「The Umbrellas Of Shibuya」という曲が頭に浮かびました。

パールフィッシャーズは、グラスゴー出身デヴィッド・スコットによるギター・ポップ・ユニット。
「The Umbrallas Of Shibuya」は2007年発表5作目『Up With The Larks』に収録されています。
曲名に<渋谷>というのもありますが、センチメンタルなメロディが耳に残る、アルバムの中でも特に好きな1曲です。

この曲をはじめ、パールフィッシャーズの1stから最新作(2014年)までの楽曲を、ジャズ・アレンジでカヴァーした作品が2017年にリリースされています。

コリン・スティール・カルテット『ダイヴィング・フォー・パールズ』
(輸入国内仕様CD MA82CDJ 2,100円+税)

パールフィッシャーズとのセッション経験もあるスコットランド・エジンバラ出身男性トランペット奏者コリン・スティールをリーダーとしたピアノ、ダブル・ベース、ドラムのカルテット。

オリジナルはバカラック風のインスト「The Vampires Of Camelon」、最新作(2014年)からの「You'll Never Steal My Spirit」、ウィンター・アルバムから「Ice Race」と「Snow On The Pines」など全10曲。

ふくよかなトランペットと、ときにドラマチックなピアノ・・・パールフィッシャーズを知ってる方は勿論、シンプルなジャズ・アルバムとしても楽しめる1枚です。東尾沙紀



2018年1月16日(火) 折坂悠太 「口無し」

その佇まい、その言葉、そしてその歌声。
聴く者をハッとさせる1989年鳥取生まれの男性吟遊詩人、折坂悠太。

寺尾紗穂さんと同様に、僕が末永く聴き続けたいと思っている注目のシンガー・ソングライターです。

そんな彼の2018年作『ざわめき』が本日入荷しました。

折坂悠太『ざわめき』
(国内CD ORSK-003 1,500円+税)

絵を描くように書かれた詩世界を、唯一無二の民謡のような声色で表現していく全5曲。

今日のこの1曲は、寺田燿児(B)、青野慧志郎(Clarinet)、飯島はるか(P)、田中久仁彦(Dr)、井手健介(Syn)、葛西敏彦(Syn)によるバック演奏と歌とのアンサンブル・間が印象的な3曲目「口無し」。

聴き重ねていくうちに、歌の奥底から何かしらが訴えかけてくる不思議な魅力を持っています。
まさにそれこそが<ざわめき>なのかも。森 陽馬



2018年1月15日(月) Peggy Lee 「Black Coffee」

日々の小さな楽しみ、ささやかな贅沢。

僕の場合は、郵便局へ行った帰りにコーヒー店Amameria Espresso(アマメリア・エスプレッソ)へ寄り、美味しいコーヒーをテイクアウトすることです。

この店で焙煎され淹れられる珈琲は本当に美味しい!
郵便局へ行った帰り、仕事の合間に温もり伝わる1杯。ホッとしますね。

ということで、今日のこの1曲はコーヒーの定番曲、ペギー・リー「Black Coffee」を。
(掲載ジャケットは「Black Coffee」収録ベスト盤 国内CD UICY-1534 1,748円+税)

「Black Coffee」はPaul Francis Webster作詞、Sonny Burke作曲による1948年作。
♪あなたに逢いたくて、寂しくて、コーヒーを飲み続けている♪というブルージーな失恋ソング。

最初に録音したのはサラ・ヴォーンですが、ペギー・リーが1954年録音したのが一番有名。
ジャズ・スタンダードとしてジュリー・ロンドンやエラ・フィッツジェラルド等多くの人に歌われています。森 陽馬



2018年1月14日(日) 比屋定篤子 「夫婦善哉」

2017年でデビュー20周年を迎えた女性シンガー、比屋定篤子。

故郷那覇を拠点にライヴ活動を続け、10年ぶりに発表された2017年発表アルバム『風と鱗』。
今冬のリリースながら、一足先に南国の穏やかな風を運んできてくれるような1枚です。
(国内CD HRBR-007 2,315円+税)

流線形とのコラボ作(2009年)、クニモンド瀧口選曲によるソニー時代ベスト盤(
2016年11月22日今日のこの1曲で紹介)など、近年シティ・ポップファンの間でも再評価著しい比屋定さん。

今作はサウンド・プロデュースに千ヶ崎学(KIRINJI、ロンサム・ストリングス)を迎え、彼女のルーツの一つであるブラジル音楽をベースとしたアコースティック中心の作品となっています。

懐かしい東京の風景、沖縄、夫婦、母と子、季節毎の匂い...日々の暮らしからうまれた様々な想いが、まっすぐ丁寧に歌われています。

スタジオver.としては初収録となる金延幸子作曲「カサカサジンジン」、ライヴでは御馴染みというキリンジ名曲「エイリアンズ」カヴァー、子どもを見つめる母の心情を生々しくも優しい視点で描いた堀込高樹(KIRINJI)作詞による「みんなはできた君はできない」など全11曲。

今日の1曲は、今作にギターで参加している笹子重治作曲&アレンジによる「夫婦善哉」を。
軽やかなギター&懐かしいメロディに乗せられる詞には、相容れないでも離れられない妻(女性)のちょっと切ない気持ちが綴られています。(あるドラマからインスパイアされたそう。ちょっと昭和の世界観?)

2月下旬から3月初めにかけて、笹子さんとのデュオで名古屋・関東圏を回るリリース・ツアーも予定されています。
比屋定篤子さんのHPを是非チェックしてみてください。東尾沙紀


2018年1月13日(土) ザ・ナショナル 「Day I Die」

山田稔明さんが2017年ベストに選出し、<R.E.M.の後継者>と評しているこの1枚。

ザ・ナショナル『Sleep Well Beast』
(国内CD ボーナス・ディスク付2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 4AD0020CDJP 2,500円+税)

The Nationalはオハイオ州シンシナティで1999年結成し、ブルックリンを拠点に活動している男性5人組バンド。
今作『Sleep Well Beast』は彼らの7枚目となる2017年発表オリジナル・アルバムです。

現代アメリカが抱える暗部、人々の心に巣食う闇、退廃的な感情を幻想的な音世界で描いたロック作。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドから連なるニューヨークの空気感。
R.E.M.にも通ずるアーティスティックな詩世界とサウンド・センス。

フリート・フォクシーズやボン・イヴェールとはまた違った質感で不思議な夢を見させてくれる作品です。

♪僕が死ぬ日、僕が死ぬ日、僕らはどこにいるんだろう?♪
とサビで連呼される②「Day I Die」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2018年1月12日(金) ビーチ・ボーイズ 「ガール・ドント・テル・ミー」

2018年のビーチ・ボーイズ始めは何にしようかな...といろいろ物色したところ、この曲にしました。

「ガール・ドント・テル・ミー」。
1965年7月発表『サマー・デイズ(アンド・サマー・ナイツ)』A面5曲目、ブライアン・ウィルソン作詞・作曲による曲です。

この曲はブライアンがビートルズを意識して作った曲と言われていますが、決して本気を出して作ったわけではなく、ほんの軽い気持ちでちょちょいと作り録音したものではないかと思います。練っている時間がなかったのかもしれませんね。

1965年、ビーチ・ボーイズは3枚のアルバムと5枚のシングルを発表し、ブライアンはコンサートには参加しなくても多忙を極めていました。
そんなこともあって、気分転換の1曲とも考えられます。

この「ガール・ドント・テル・ミー」はスタジオ・ミュージシャンを使わずにメンバーだけで演奏をしています。
また、この曲にはビーチ・ボーイズならではのコーラスも入っていません。

ブライアンが誰かに提供しようと思っていた曲で、デモテープとも考えられなくもないという感じ。
ですが、なんとも心惹かれる曲なのです。

リード・ヴォーカルはカール・ウィルソン。
初めてのリード・ヴォーカル曲!

この後、「ガール・ドント・テル・ミー」
→「ゴッド・オンリー・ノウズ」
→「グッド・ヴァイブレーションズ」と、1年ほどでヴォーカリストとして大成長を遂げるカールの初々しいヴォーカルがいとおしいのだなぁ。森 勉



2018年1月11日(木) 吉田美奈子 「夢で逢えたら」

大瀧詠一がプロデュースを手掛けたシリア・ポール1977年発表名作『夢で逢えたら』が3/21再発されます。


4CD+2LP+2EPの豪華8枚組限定VOXと2枚組CD通常盤の2種類。
限定VOXは内容充実で予約特典も! プレス枚数が限られているのでお早めにどうぞ。

さて、そのシリア・ポールと同時発売されるこちらのコンピレーション・アルバムも大注目です。

EIICHI OHTAKI Song Book Ⅲ 大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)
(2018年3月21日発売 SRCL-9693 3,980円+税)

全曲「夢で逢えたら」!
様々なアーティストがカヴァーした大瀧詠一作「夢で逢えたら」を集めたオムニバスCDです。

当初3枚組CDの予定でしたが4枚組CDに!
一番最初に歌われた吉田美奈子さんのヴァージョンから、最新のカヴァーまでまとめた画期的なコンピ!

これは凄いですねー。夢の中でも「夢で逢えたら」が聴けそうな4CDとなりそうです。

このコンピに自分の知らない「夢で逢えたら」がたくさん入っていますが、現時点で一番好きな吉田美奈子さんによるオリジナル・ヴァージョンを今日のこの1曲に。森 陽馬



2018年1月10日(水) 大貫妙子 「街」

近年はアナログ・ブームと言われていますね。

実際にここ10年でアナログ・レコードの国内生産が最も低調だった2009年に比べ約8倍になっているとのこと。
当店でも20~30代の若い世代の方が購入される機会が増えてきました。

先月2017年12月には色々なアナログ新譜が出て、個人的にも欲しい盤がたくさんあり目移りしてしまいます。
その中からアナログで持っていたいオススメこの1枚。

大貫妙子『Grey Skies』
(国内LP CRJ-1013 3,500円+税)

2017年夏TV番組『Youは何しに日本へ?』で注目された大貫妙子1977年発表ソロ2nd『SUNSHOWER』。
アナログ盤も再プレスされ大ロングセラーとなりました。(
2017年9月19日今日のこの1曲で紹介)

その『SUNSHOWER』気に入った方には、1976年発表ソロ1st作『Grey Skies』も是非聴いていただきたいですね。

シュガー・ベイブ時代からライヴで歌われていた「愛は幻」や「約束」は山下達郎がアレンジを手掛け、他楽曲にはティン・パン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、佐藤博)、坂本龍一、中野督夫、かしぶち哲郎他が参加。

「時の始まり」、「街」はシュガー・ベイブの2ndアルバムが出ていれば収録されていたのでは、と言われています。

今日のこの1曲は、ニック・デカロ『イタリアン・グラフィティ』やマイケル・フランクス『アート・オブ・ティー』にも通じる穏やかで暖かな音感が、彼女のピュアな歌声と融合した名曲「街」を。森 陽馬


2018年1月9日(火) Carlos Aguirre Trio 「Hiroshi」

今日から2018年仕事始め、新学期の始まり、という方が多かったようですね。
皆さんは年始いかがお過ごしでしたでしょうか。

武蔵小山の新年は例年以上に開いている店が多く、天気が良かったこともあり賑わっていました。
商店街は新しいチェーン店が増えて、買い物や生活は便利になってきています。

でも、自慢亭やかんだ屋(惣菜店)等のような老舗店が閉店したのは寂しいですね。
年始の独特な静寂が好きだったりしたのですが、最近は平日昼間の方がかえって静かに感じるような。

今日のこの1曲はそんな静寂が似合う1枚から。

カルロス・アギーレ・トリオ『Calma』
(国内CD 日本語解説&本人による各曲コメント付 RCIP-267 2,500円+税)

アルゼンチンのピアニスト/編曲家カルロス・アギーレ。
当店でもロングセラーのコンピCD『バー・ブエノスアイレス』シリーズに収録されていることが多いですね。

その彼の約6年ぶり新作アルバムはフェルナンド・シルヴァ(B)&ルチアーノ・クヴィエージョ(Ds)とのトリオ作。
アルゼンチンの雄大な自然と穏やかな風を感じさせるCalma(平穏・静けさの意)な音楽を聴かせます。

3曲目「Hiroshi」は、アギーレ自身が「もう一つの家族」と呼ぶ日本の友人へ捧げた静かで優しいナンバー。

ちなみに、このカルロス・アギーレが1月12日武蔵小山へ来るのです!
(武蔵小山駅から徒歩10分ほどの場所にあるスクエア荏原ひらつかホールにて19時開演。)

遠路はるばるアルゼンチンから武蔵小山へ。なんだかうれしいですね。森 陽馬



2018年1月8日(月) Eddie Mottau 「Ballad Of A Traveling Woman」

寒々しいはずの雪景色も、手をつないで歩く親子の姿があるだけでなんだかあたたかな気持ちになります。
素敵なジャケット写真に惹かれ聴いた今作で奏でられる音と素朴な歌声からも同じく、あたたかな空気感が伝わってきます。

エディ・モトウ 『ノー・ターニング・アラウンド』
(国内仕様CD 日本語解説付 VSCD-5737 2,700円+税)

エディ・モトウは、ボストン出身の男性シンガー/ギタリスト。
60年代後半フェリックス・パパラルディのプロデュースの下、2枚のアルバムを残したボ・グランパスほか、70年代はセッション・ミュージシャンとしても活動し、有名なところですとジョン・レノン『心の壁、愛の橋』、『ロックンロール』へのギター参加があるそうです。

73年発表のソロ1作目である今作は、ノエル・ストゥーキー(PP&M)プロデュース、フェリックス・パパラルディ、ジャズのサックス奏者ジェリー・マリガン、ポコのラスティ・ヤングなどが参加。

南部的な武骨さもありつつ、ストリングスやピアノを交えたバラードが耳に残ります。
派手さはありませんが、聴く人の心に火を灯してくれるような美しいメロディが詰まった1枚。

今日の1曲は、ラスティ・ヤングのペダル・スティールがフィーチャーされた「Ballad Of A Traveling Woman」を。東尾沙紀



2018年1月7日(日) BIMBAMBOOM (ビンバンブーン)「Shinzo BakuBaku Ochokochoi」

「この店にあるCDは全部聴いているのですか?」
「発売されている音楽はほとんど知っている?」
とお客様から時々聞かれることがありますが、いやいや、全然そんなことないのです。

全部を聴くことはできないですし、知らないことばかりなのでお客様から教えていただくことが多いですね。

このアーティスト&アルバムも2017年末お客様からの問い合わせで知った1枚。

BIMBAMBOOM(ビンバンブーン)『SHINZO BAKUBAKU』
(国内CD APWA-0021 2,000円+税)

BIMBAMBOOMはドラマー山口美代子(detroit7)を中心とした日本人女性インスト・ファンク・バンド。
2016年6月1st『TIGER ROLL』を発表。FUJI ROCKや中津川THE SOLAR BUDOKAN等にも出演。
今作『SHINZO BAKUBAKU』は2017年10月発売2ndアルバムになります。

ニューオリンズ・ファンク、メンフィス・ソウルのグルーヴを抽出し、よりアグレッシヴに表現したような全9曲。
初期Galacticのような勢いがあって凄くかっこいい!

「Soul Finger」含めた「The Bar-Kays Medley」も聴きものですが、今日のこの1曲はロックでパンクでファンキーな爆走オリジナル・ナンバー「Shinzo BakuBaku Ochokochoi」を。森 陽馬



2018年1月6日(土) サニー&ザ・サンライナーズ 「Should I Take You Home」

サニー・オズーナを中心にテキサス/サンアントニオで結成されたサニー&ザ・サンライナーズの貴重な音源を集めたCDが出ました。

1966年から1972年にKey-Loc(キーロックなんてプロレスのオールドファンには懐かしいワザのレーベルですね)というレーベルから出た全15曲が収められています。

サニー&ザ・サンライナーズ『Mr.ブラウン・アンド・ソウル』
(国内仕様CD 英文ライナー和訳&日本語解説付 BG-5216 2,400円+税)

チカーノ・ソウルと呼ばれる彼らの音楽は、スウィート・ソウルにラテン風味を加えてポップに仕上げた心地良いサウンドです。

チカーノという言葉はテキサス出身メキシコ系アメリカ人のことを指すそうで、イーストL.A.にコミュニティーが出来上がったことにより、そこから色々な音楽が発信されて60~70'sはエルチカーノのようなその名もズバリなグループが活躍していました。

サニーのハスキーでソウルフルなロマンティック・ヴォイスはミディアム・バラードにぴったりで、そんな曲が大半を占めているこのCDは、目下一番よく聴いているCDになっています。

ルビー&ザ・ロマンティックス「Our Day Will Come」、フラミンゴス「I Only Have Eyes For You」、リトル・アンソニー&インペリアルズ「Outside Looking In」、シャイライツ「Give It Away」、ビリー・スチュワート「Cross My Heart」等カヴァーもいい感じですが、今日はオリジナル曲「Should I Take You Home」を。

サニーのヴォーカルにコーラスが絡み、素朴ながら雰囲気ある演奏が極上のグルーヴ感を届けてくれます。森勉



2018年1月5日(金) Mamas Gun 「On The Wire」

2015年発表の1st『West End Coast』が当店でも好評だった、現代のウエスト・コースト・ロック/AOR2人組ユニット、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス。(2015年10月8日今日のこの1曲で紹介)
それ以降ちょこちょこと発表されている新曲がこれまた素敵で、次回作への期待が高まっています。

ヤング・ガン~の動向も気になりますが、今ユニットのメンバー、アンディ・プラッツの母船であるUKソウル・バンド、ママズ・ガンが、2017年12月日本先行で新作をリリースしました。

Mamas Gun 『Golden Days』
(国内CD 解説付 PCD-24685 2,400円+税)

3年ぶり4作目となる新作は、ロックぽさも目立った今までの作風とはまた違い、メロディの良さはそのままに生音を重視したヴィンテージ感ある仕上がりに♪
音や楽曲から今まで以上に60~70年代ソウル・ミュージック/ポップスへのリスペクトがひしひしと伝わってきます。

今日の1曲はバッキンガムズ版「マーシー・マーシー・マーシー」イントロを想起させる「On The Wire」を。

ヤング・ガン~の相方ショーン・リーが、今作のミックスを手掛けています。

宮子和眞氏が今作のライナーノーツの冒頭で、ママズ・ガンのライヴの楽しさについて書かれていますが、新作を引っ提げての来日公演も間近!ビルボードライヴ大阪(1月31日)/東京(2月1日)で行われる予定です。東尾沙紀



2018年1月4日(木) Chris Thile 「Thanks For Listening」

喜び、怒り、哀しみ、そして楽しむ心。

音楽に込められた作り手の感情には様々な想いがあるのだろう。

今日紹介するこのアルバムからは、音楽を届ける喜び、そして感謝する気持ちが伝わってくる。

Chris Thile『Thanks For Listening』
(輸入CD NONESUCH 564711-2)

アメリカーナの今を象徴するバンドPunch Brothers(パンチ・ブラザーズ)に在籍。
素晴らしいマンドリン奏者/男性シンガー・ソングライター、クリス・シーリー。

アメリカ老舗ラジオ番組『A Prairie Home Companion』にて、彼が毎週新曲を発表するというコーナーがあり、その楽曲を新たにレコーディング・編曲したものをまとめたのが2017年12月発表の今作だ。

Sarah Jarosz(サラ・ジャローズ)、Aoife O'Donovan(イーファ・オドノヴァン)、Gaby Moreno(ギャビー・モレノ)がゲスト参加。
伝統的なアメリカン・ルーツに固執することなく、やさしい眼差しで紡ぎあげたポップで美しい全10曲。

憎しみや悲しみからは何も生まれない。
湧き出るような温もりが、乾いた心へ静かに訴える。

窓間から差し込む一筋の陽射し、そんな素敵な1枚だ。森 陽馬



2018年1月3日(水) RHEAD BROTHERS 「Love's A Crazy Game」

2017年末は良質な珍しい再発盤が色々出ました。

その中でも気に入ってよく聴いているこの1枚。

RHEAD BROTHERS(リード・ブラザーズ)『Black Shaheen』
(国内CD 完全限定紙ジャケット仕様 金澤寿和氏監修・解説付 PCD-17766 2,700円+税)

英国出身ミュージシャン、ジョン&スティーヴ・リード兄弟によるユニット、リード・ブラザーズ。

1977年発表1stアルバム『Dedicate』が以前CD化されたことがありましたが、今作『Black Shaheen』は1978年制作・完成しながらも市場に出回ることがなかった幻の2ndアルバムになります。

アレサ・フランクリン等ソウルフルな名作を多数輩出したフェイム・スタジオで知られる米国マッスル・ショールズ録音。
しかしながらバック・メンツにはメル・コリンズやマックス・ミドルトン等UKジャズ・ロックのミュージシャンが参加。

どんな作品なのか...と思いきや、これがまさに<ライト・メロウ>な素晴らしい仕上がり!
メロウAORファンは必聴の1枚ですね。


今日のこの1曲はメロウ・グルーヴなB面1曲目(CDは5曲目)「Love's A Crazy Game」を。森 陽馬



2018年1月2日(火) FIRE & RAIN 「Hello Stranger」

FIRE & RAINといえば、「僕は炎も雨もくぐり抜けてきたんだ」の歌詞で知られるジェイムス・テイラー1970年発表名曲「Fire & Rain」が有名ですね。

今日紹介するFIRE & RAINは、The Grodes(ザ・グローデス)というバンドに在籍していたManny Freiser(マニー・フレイザー)とその奥方Patti McCarron(パティ・マカロン)によるユニット名。
今作は彼らの1972年発表1stアルバムになります。

FIRE & RAIN『FIRE & RAIN』
(国内仕様CD 日本語解説付 VSCD-5756 2,700円+税)

ユニット名、発表時期、そしてジャケット・イメージそのままに、1970年代シンガー・ソングライターブームを象徴するような1枚。

バックのサウンドはレッキング・クルーの面々が演奏。
ハル・ブレイン、ジム・ゴードン、アル・ケイシー、ディーン・パークス他、若きジェイ・グレイドン、デヴィッド・フォスター、デヴィッド・ペイチ等による耳ざわりの良い音を70'sアレンジで聴かせます。

オリジナル曲やジェファーソン・エアプレイン「Somebody To Love」カヴァーも収録されていますが、今日のこの1曲は2017年アカデミー受賞映画『ムーンライト』で印象的に使われたバーバラ・ルイス「Hello Stranger」カヴァーを。森 陽馬



2018年1月1日(月) Bill Haley and His Comets 「Two Hound Dog」

2018年/平成30年戌年が始まりました。
PET SOUNDS RECORDを今年もよろしくお願い申し上げます。

2017年大晦日東京では雪が散るほど寒い1日でしたが、2018年お正月は雲一つない青い空。
清々しい日和でしたね。

店を開ける前、初詣へ行きましたが、例年よりも犬を連れている人が多かったような。
今年はいつも以上に"ワン"ダフルな1年にしたいですね。

ということで、戌年最初の今日のこの1曲は、犬をテーマにした曲を集めたコンピから"DOG"が付くこの曲を。

Bill Haley and His Comets「Two Hound Dog」
V.A『MAN'S BEST FRIEND ・ A CANINE CORNUCOPIA』(輸入CD Jasmine JASCD-952)より

ロックン・ロールの祖、ビル・ヘイリーが1955年Deccaからリリースしたシングル「Razzle-Dazzle」のB面曲。
バック・メンバーによる掛け声♪Hound Dog♪がゴキゲンなロックン・ロール・ナンバー。

翌年1956年エルヴィス・プレスリーが「Hound Dog」(リーバー&ストーラー作/ビッグ・ママ・ソーントンのカヴァー)を大ヒットさせていますが、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツによるこちらのハウンド・ドッグもお忘れなく。森 陽馬



2017年12月31日(日) ジョニー・ソマーズ 「ネヴァー・スロウ・ユア・ドリームズ・アウェイ」

世の中にはまだまだ知らない曲があちこちに隠れているんだろうと思います。

2017年初めに発売された『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズVol.2』はそんなことを思わせてくれるCDでした。
(国内CD 全24曲収録 曲目解説・歌詞・対訳付 SICP-31038 2,000円+税)

ゲイリー・ウィリアムズ、ポール・ヴァリスコ&マイルストーンズ、ロビー・フォーク&バド、アーバーズなど耳馴染みのないアーティストでも聴けばイイ曲ばかり。
またポール・アンカ、コニー・スティーヴンス、ケニー・ランキン、メイン・イングリーディエント、ビリー・ジョー・ロイヤルなどは、ヒット曲以外の隠れた名曲を紹介してくれています。

そして、選曲・監修の長門芳郎さんがお気に入りのバッキンガムス、スパイラル・ステアケース、ユニオン・ギャップのヒット曲や、サークル、イノセンス、アルゾなどの等の楽曲も散りばめられています。

とにかく聴いていて気持ちのいい選曲のCDなのです。

店頭でかけていると、「今、かかっているのなんですか?」と問い合わせの多い1枚です。

今日はその中から個人的に一番のお気に入り曲、ジョニー・ソマーズ「Never Throw Your Dreams Away」を。
アルバム未収録のシングルB面曲! よくぞ収録してくれました。

3年ほど前にジョニー・ソマーズのジャジーな要素を強調した1968年発表アルバムがCD化された時にボーナス・トラックとして収録されていたのを初めて聴いて、こんなポップな曲もあったのか、と感激した曲です。
ジョニー・ソマーズのハスキー・ヴォイスがいいんだなぁ。森 勉



2017年12月30日(土) スピッツ 「君は太陽」

2017年で結成30周年を迎えたスピッツ。
旧作はもちろん、2017年7月にリリースされたベスト盤もとにかく良く聴いた一年でした。

8月には日本武道館で初めてスピッツのライヴへ。
生の歌声に感動したこと、4人の<ロック・バンド>としての拘り、現在進行形のステージに感激!
今夏の忘れられない思い出となりました。

私が行った8月19日公演は、最後の曲が「君は太陽」でした。
♪斜めった芝生を転がっていくのだ♪
2018年も転がりながら、削れて減りながら、一歩一歩進んでいきたいと思います。

ライヴを観た日はちょうど台風が通り過ぎる頃だったと思いますが、終演後には雨も雷もすっかりやみ、涼しく心地良い風に吹かれながら清々しい気分で駅へ向かったことも、印象深い出来事です。

CD3枚組ベスト・アルバム『CYCLE HIT 1991-2017 -Spitz Complete Single Collection- 30th Anniversary Box』の限定アナログ盤も先日発売になりました。(国内6枚組LP 完全受注限定生産商品 UPJH-9053 15,000円+税)

LP6枚組!
このベストに収録された新曲「ヘビーメロウ」、「1987→」、「歌ウサギ」は、初アナログ化になります。東尾沙紀



2017年12月29日(金) DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ・ゴー・ゴーVol.2より
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド 「ウォーキン・ブルース」

「ゴー・ゴー」と言えば、『ゴー・ゴー・ナイアガラ』、大滝詠一D.J.によるラジオ番組。
「ゴー・ゴー・ゴー」と3回続けると、D.J.糸居五郎による名調子の代名詞ではないでしょうか。

糸居五郎は1954年7月ニッポン放送開局時代からのアナウンサー。
いろいろな番組を担当していましたが、1967年10月から始まった『オールナイト・ニッポン』での放送が我々の世代には印象に残っています。

その「オールナイト・ニッポン」初期に放送されたD.J.糸居五郎の録音テープが発見されたということで、このCDが企画されました。

『D.J.糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ・ゴー・ゴー・ゴー』Vol.1~Vol.3 3種
(国内CD WPCR-17926、17927、17928 解説・歌詞付 各2,300円+税)

各CD、1960年代中期から1970年代初期ヒット曲が19曲もしくは20曲収録。
その曲間5~6か所に今回発掘された糸居五郎のD.J.テープから抜粋されたナレーションが入る構成のCDです。
ナレーションは曲にかぶることなくトラックが独立しており、ナレーションor曲だけの選曲も可能になっていて親切。

選曲・曲解説は、<日本一のレコード大好き男>を自称する宮治淳一!
定番曲以外にもシャムロックス「ラ・ラ・ラ」、レーン&リー・キングス「ストップ・ザ・ミュージック」、ウィッシュフル・シンキング「ピーナッツ」、デヴィッド・マックウィリアムス「パーリー・スペンサーの日々」、ベッドロックス「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」等、当時を知る人にはニヤリの曲も収録されています。

今日は「Vol.2」の中から紹介しましょう。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド「ウォーキン・ブルース」。

オールディーズのコンピにはあまり入ることのないホワイト・ブルース。
この曲の前には貴重な糸居五郎ナレーションが入っていて、なんとゴールデン・カップスやハーフ・ブリード・ファンの女の子からのハガキを紹介しています。
そして、カップスもカヴァーしていたこの曲がかかるという仕掛け。素晴らしい!

よくぞ、こんなすてきなナレーションを見つけてくれましたね。
ゴー・ゴー・ゴー・ゴーズ・オン! 森 勉



2017年12月28日(木) ビーチ・ボーイズ 「It's About Time」

12月28日はデニス・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)の命日でした。

1983年冬、当時39歳、ドラッグ渦に苛まれ冷たい海に沈んだデニス。

ビーチ・ボーイズの光と影を体現していた彼が関わった楽曲には、ブライアンやマイクとは違った引力を感じます。

デニスの代表曲と言えば、1970年発表アルバム『サンフラワー』収録曲「Forever」ですが、今日のこの1曲は、その同じ『サンフラワー』に入っているデニスが作曲で関わった「It's About Time」を。

ビーチ・ボーイズ史上最もハードなロック・ナンバーと言われる、デニスの激情が乗り移ったような1曲。
1970年代前半ビーチ・ボーイズのコンサートではこの曲が最後に演奏されていたそうです。

♪兄弟たち、みんな、今からお互いを助け合おうよ 愛を分かち合うんだ♪

協調を呼びかける歌詞、前にどんどん進んでいくサウンド、カールの歌声とギター。

どんなに寒い風に吹かれたとしても、この曲を聴けば心も身体も熱くなります。森 陽馬

★掲載ジャケットはビーチ・ボーイズ『サンフラワー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25600 1,714円+税)



2017年12月27日(水) スーマー 「とんでゆけ」

今年2017年もベスト・アルバムを選ばせていただきました。

バンジョー弾き吟遊詩人スーマー、2ndアルバム『泥水は揺れる』。
哀愁を帯びた歌、詩、乾いた音、エルド吉水が描くジャケットや挿絵ひっくるめて、素晴らしい1枚だと思います。
(国内CD MS-009 2,593円+税)

<音が消えても響きは残る 響いた先で思いが散らばる>

7曲目「とんでゆけ」の一節です。
特にこの曲が好きなのですが、スーマーさんの歌や言葉はこの一節のように聴く者に深い余韻を残します。

中村まりさんがコーラスで参加。
ケルトっぽい雰囲気を醸し出す川口義之さん(栗コーダーカルテット/渋さ知らズ)のリコーダーの、ゆらゆらと風に乗ってどこまでも飛べそうな軽やかなフレーズも聴きものです。

この曲を弾き語りで聴いたこと、歌旅のエピソードを交えた楽しいMCに頬がゆるみっぱなしだった事。
2017年観たスーマーさんのライヴ、印象に残っています。東尾沙紀



2017年12月26日(火) Rusty Young 「My Friend」

PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2017年ベスト・アルバム>、選出いたしました。
(上記リンク先、特設ページに掲載)

2017年もたくさんの良い作品に出逢うことができました。
各スタッフのお気に入り盤、ということでよろしければご覧になってみてください。

さて、今日紹介するのはここ最近よく聴いているお気に入り盤。

Rusty Young『Waitin' For The Sun』
(輸入CD Blue Elan Records BER1052)

1969年頃結成しカントリー・ロックの雄として現在も活動しているバンド、POCOのラスティ・ヤング。
音楽活動約50年にして初となるソロ・アルバムです。

ジャケットに貼付されているシールには、<Debut album from Rusty Young of POCO>の文字。

POCO一筋!であった彼のPOCO愛と、今までのバンド活動で培ってきた繋がりを大事にした温もり伝わる1枚。

今日のこの1曲は、リッチー・フューレイ&ティモシー・B・シュミットが参加している2曲目「My Friend」を。森 陽馬



2017年12月25日(月) ヴァン・モリソン with ポール・ジョーンズ 「フェイム」

今年2枚目のニュー・アルバムを先日発売したヴァン・モリソン。
そのアルバム『ヴァーサタイル』はジャズのスタンダード・カヴァー含め、渋くていい作品でした。

今日はそのニュー・アルバムではなくて、夏頃に出たアルバムの方をとりあげたいと思います。
2017年を振り返って、気に入った作品を考えた時、やはり今日のこの1曲で取り上げておかないといけないな、と思った次第です。

ヴァン・モリソン『ロール・ウィズ・ザ・パンチズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSU-10156 2,490円+税)

R&B/ブルースのカヴァーとヴァンのオリジナル曲が違和感なく同居した全15曲。
T・ボーン・ウォーカー「ストーミー・マンデー」、サム・クック「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」(我々の世代はアニマルズのヴァージョンで知りました)、リトル・ウォルター「ミーン・オールド・ワールド」等を気持ち良さそうに歌うヴァンの姿が頭に浮かんできます。

盟友ジョージ・フェイムのハモンド・オルガンとヴォーカルが聴けるカウント・ベイシー&ジミー・ラッシング作「ゴーイン・トゥ・シカゴ」。
元マンフレッド・マンのポール・ジョーンズのヴォーカルとハーモニカが、元ゼムのヴァンのヴォーカルと程よく拮抗するオリジナル曲「フェイム」。
そして、渋いノドを聴かせるクリス・ファーロウ。
ヴァン・モリソン一座の音をきっちり踏まえたジェフ・ベックのギターが何曲もで楽しめます。

ヴァンと同時代にデビューしたブリティッシュ・ビート世代のベテラン達と共演するヴァンのヴォーカルが心地良く耳に残ります。森 勉



2017年12月24日(日) サニーデイ・サービス 「クリスマス」

2017年発表されたクリスマス・ソング、ベスト・ナンバーはこの曲。

サニーデイ・サービス「クリスマス」
(CD&LP『Popcorn Ballads』収録/国内EP『クリスマス remixed by小西康陽』 ROSE-216 1,500円+税)

2017年6月配信のみでリリースされたサニーデイ・サービス新作アルバム『Popcorn Ballads』。
CDと限定アナログ盤が12月25日発売され、更にその収録曲「クリスマス」がシングルEPカットで発売。

メロウ・グルーヴ/ファンクなサウンドに、曽我部恵一が綴る恋人たちのクリスマス物語。

アナログEPに収録されたヴァージョンには、よりジャジーに聴かせる小西康陽リミックスを収録。

オリジナル及びRemixヴァージョン、両方のMusic Videoがyoutubeにアップされ、恋人カップルの心模様が渋谷やお台場を舞台に映像で描かれています。(赤い少女は恋人の心に潜む怪物か?)
そちらを両方ご覧になれば、この曲をより深く理解できると思いますので是非チェックを。

なお、アナログB面には、曽我部恵一が書き下ろした「Rose for Sally」(クリスマス・ソング)も収録。
穏やかな余韻が残ります。森 陽馬



2017年12月23日(土) ダン・フォーゲルバーグ 「Same Old Lang Syne」(懐かしき恋人の歌)

クリスマス・ソング、皆さんはどんな曲がお好きでしょうか?

賑やかで楽しいクリスマス曲もたくさんありますが、ちょっと切ない気持ちになるような曲が僕は好きです。

今日のこの1曲は、そんなセンチメンタルなクリスマス・ソングを。

ダン・フォーゲルバーグ「Same Old Lang Syne」(邦題:懐かしき恋人の歌)
(オリジナルは1981年発表作『Innocent Age』収録。掲載ジャケットは『エッセンシャル』MHCP-451 1,700円+税)

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雪が降るクリスマス・イブの夜、男性がコンビニへ立ち寄ると昔の懐かしい恋人と偶然出会う。
立ち話後、飲みに行こうとしたが近くのBarは開いておらず、ビールを買って彼女の車の中で飲むことになる。
彼女は建築家と結婚、優しくて真面目な夫だ、と話しているけど、夫のことを愛しているとは言わない。
イブの夜に一人で冷凍食品を買っているくらいだから、もしかしたらあまり幸せではないのかもしれない。
かくいう男性は若い頃の夢を追いミュージシャンになったが、過酷なツアーの連続に厳しい現実を感じている。
ビールも話題も尽き彼が別れを告げた時、彼女は彼にキスをしてくれた。
ちょっとの間学生時代に戻った二人。
昔の懐かしい気持ち、でも切ない想いを抱きながら車を降り彼女を見送ると、外は雪から雨へ変わっていた。
(「Same Old Lang Syne」(懐かしき恋人の歌)歌詞要約)
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美しくも切ないピアノの奏とメロディー。
そして最後の最後に、マイケル・ブレッカーによる「蛍の光」サックス・ソロが優しく心を潤してくれる1曲。

実際にダン・フォーゲルバーグがクリスマス・イブ、昔の恋人と出会った話がモチーフになっているそうです。

ちなみに、「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」という山下達郎「クリスマス・イブ」の歌詞は、雪と雨のシチュエーション及び物語こそ違えど、この歌の影響を受けているのでは、と想像しています。森 陽馬



2017年12月22日(金) The Blow Monkeys 「Crying For The Moon」

今年は、ポール・ウェラー、スクイーズ、ニック・ヘイワード等...<イギリス>・<80's>好きな方には嬉しいリリースが色々ありました。

彼らと同時代から活躍を続ける、Dr.ロバート率いるザ・ブロウ・モンキーズも今年新作を発表。
国内盤も発売になりました。

ザ・ブロウ・モンキーズ 『The Wild River』
(国内CD 金澤寿和氏による解説付 PCD-24688 2,400円+税)

2008年再結成後、コンスタントにアルバムを発表しており、前作から約2年ぶり通算11作目。
2016年にはDr.ロバートのソロ作(国内盤未発売)もリリースされているので、かなり精力的ですよね。

ロックンロールな曲やキャッチーさが目立った前作に比べると、新作はバンドのルーツであるソウル・ミュージックに立ち返った味わい深いメロウなナンバーが並んでいます。

サックス奏者ジャコ・ピーク(PUSH)、ドラムにクリスピン・テイラー(ガリアーノ/PUSH)、②「What In The World」での、ミック・タルボット(元スタイル・カウンシル)の客演も嬉しいところ。
(欲を言えば、ミックのハモンドの音量をもう少し大きくしてほしかったなぁ...)

今日の1曲は、今作のオープニングを飾るミディアム・チューン「Crying For The Moon」を。東尾沙紀



2017年12月21日(木) Tom Petty 「I Won't Back Down」

PET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』。
2018年1月22日(月)、第9回目の開催が決定いたしました。

第8回目ジャクソン・ブラウン特集に続き、第9回目はトム・ペティ特集!

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2018年1月22日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.9 トム・ペティ特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1500円
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2017年10月急逝したトム・ペティの魅力を天辰保文氏に語っていただきます。
アメリカン・ロックのルーツに対峙しそれを体現してきた彼の名曲群、感謝を込めて皆で堪能したいですね。

今日のこの1曲は、1989年発表名作『フル・ムーン・フィーヴァー』から、ジョージ・ハリスンもゲスト参加した「I Won't Back Down」を。
(国内CD 天辰保文氏による日本語解説・歌詞・対訳付 UICY-25706 1,714円)

ジェフ・リンがプロデュース参加、武骨なアメリカン・ロックにポップな魅力が加わった快作です。森 陽馬



2017年12月20日(水) Jimmy Smith 「Why Can't We Live Together」

ソウル・ジャズ/メロウ・グルーヴ、オルガン好きの方へ推薦!

名オルガン奏者、ジミー・スミスが1974年発表したアルバムが世界初CD化されました。

ジミー・スミス『ブラック・スミス』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 日本語解説付 OTLCD-5413 1,850円+税)

ジミー・スミスというと、黒猫ジャケで有名な『キャット』やファンキーなライヴ盤『ルート・ダウン』等1960年代の作品が人気ですが、プライド・レーベルへ残した唯一のアルバムである1974年発表今作も凄くかっこよくてオススメ。

バリー・ホワイト「I'm Gonna Love You Just A Little Bit More Baby」(つのりゆく愛)、ヤング・ラスカルズ「Groovin'」カヴァーも聴きものですが、今日のこの1曲はティミー・トーマス名曲カヴァー「Why Can't We Live Together」を。

この曲が作られたのは1972年。
様々な世界で45年前と変わらず分断が進む現代にも通じるメッセージ・ナンバー。

メロウなサウンドに女性コーラス隊がヴォーカルをとるソウルフルなアレンジが、乾いた心へ優しく響きます。森 陽馬



2017年12月19日(火) Foster Sylvers 「I'm Your Puppet」

ジャクソン・ファイヴ好きは必聴! 世界初CD化!

70'sソウル・ファンに絶対オススメの再発盤です。

フォスター・シルヴァーズ『Foster Sylvers』
(国内CD 完全限定生産 日本語解説付 OTLCD-5408 1,850円+税)

ジャクソン5(マイケル・ジャクソン在籍)フォロワーとして知る人ぞ知るメンフィス出身グループ、シルヴァーズ。
ジャクソン・シスターズと共にキッズ・ソウル/レア・グルーヴ界でコアな人気を誇っています。

そのシルヴァーズメンバー中で一番の末っ子、フォスター・シルヴァーズが1973年発表したソロ作がこの1枚!

歌声もサウンドもまさにジャクソン・ファイヴな感じ♪
多くのHIP HOP/DJにサンプリングされ、『ULTIMATE BREAKS & BEATS』にも収録された1曲目「Misdemeanor」が人気ですが、他の曲もポップ&グルーヴィーでNice♪

今日のこの1曲は、ダン・ペン作の大好きなナンバー「I'm Your Puppet」カヴァーを。

ちなみに1974年発表ソロ2ndも一緒に出ました。こちらも世界初CD化! 森 陽馬



2017年12月18日(月) Graham Gouldman 「No Milk Today」

ACEレーベルのソングライター・シリーズ、ニュー・リリースはグラハム・グールドマン作品集です。

V.A『Listen People ~ THE GRAHAM GOULDMAN SONGBOOK 1964~2005』
(輸入CD ACE CDTOP-1487)

グラハム・グールドマンは1946年5月10日生まれ。
彼が書いた「フォー・ユア・ラヴ」、「ハート・フル・オブ・ソウル」が大ヒットした1965年はまだ19歳だったんですね。

そしてホリーズへ提供した「バス・ストップ」!
ホリーズの歌と演奏の素晴らしさも相まって日本でもヒットしました。

このCDはそんな彼が作った曲を24曲収録。
グラハムが十代の時に組んでいたバンド、モッキンバーズや10cc「愛ゆえに」、80年代アンドリュー・ゴールドと一緒にやっていたWAXの音源も入っています。

ケニー・ギャンブルの奥様ディー・ディー・シャープがTSOPレーベルから出した「アイム・ノット・イン・ラヴ」、ゲイリー・ルイス&プレイボーイズ「恋は窓から」、アウトサイダーズ「リッスン・ピープル」等のカヴァーもなかなかの聴きものです。

今日は、ハーマンズ・ハーミッツが歌っていた曲を1968年にセルフ・カヴァーした「ノー・ミルク・トゥデイ」を。森 勉



2017年12月17日(日) イーグルス 「Take It To The Limit」(Live)

グレン・フライが亡くなったのは2016年1月。
イーグルスとしての活動は終わった、とドン・ヘンリーはその時話していました。

しかしながら、2017年夏。
グレンの息子ディーコン・フライとヴィンス・ギルをゲストに迎え、イーグルスとしてコンサートを行ったそうです。

複雑な想いを抱くファンもいるでしょうが、イーグルスの名曲を歌い継ぐ意味でも続けて欲しいなと思いますね。

ベンチャーズやフォーフレッシュメン等、オリジナル・メンバーがいなくなっても続けているバンドはあります。
スピリッツ(魂)があればその名曲は聴く人へ伝わる力を持つ、と僕は信じたいですから。

さて、そのイーグルスが1976年12月発表した名作『ホテル・カリフォルニア』の40周年盤が発売されました。

イーグルス『ホテル・カリフォルニア』40周年記念エクスパンデッド・エディション
(国内2CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17963 2,600円+税/Blu-ray Audio&グッズ付限定盤は12/20発売)

ディスク1はデジタル・リマスターされたオリジナル・アルバム。
ディスク2には、『ホテル・カリフォルニア』発売前1976年10月にロサンゼルスで行われたライヴ音源が収録。

ライヴ音源の中では、ランディ・マイズナーが歌う「Take It To The Limit」がやはり素晴らしい!
彼の歌声には、グレンやドンにはない温もりが感じられるのです。

ちなみに、イーグルスの近年のライヴでは、グレン・フライがこの曲を歌っていました。
イーグルスが再び復活するのならば、ティモシー・B・シュミットに歌ってもらいたいですね。森 陽馬



2017年12月16日(土) Minnie Riperton 「Take A Little Trip」 duet with Stevie Wonder

胸の奥が締め付けられるようなミニー・リパートンの神懸った歌声。

スティーヴィー・ワンダーによる“気”に満ちた演奏&サウンド・アレンジ。

1979年若くして逝ったミニー・リパートン。
聴く者の心を躍らせる1974年発表2ndアルバム『Perfect Angel』が2CDデラックス盤で再発されました。

Minnie Riperton『Perfect Angel』Deluxe Edition
(輸入2枚組CD Capitol B0027406-02 国内盤は2018年2月7日発売予定)

プロデュースはScorbu Productions、アレンジはWonderlove、ドラムやピアノなどのミュージシャン・クレジットはEL TORO NEGROとなっていますが、実際はスティーヴィー・ワンダーの手によるもの。

1970年代中盤と言えば、スティーヴィーが3部作~『キー・オブ・ライフ』を手掛けていた充実期ですからね。
音楽への情熱がほとばしる心意気が伝わってきます。

ディスク1には、オリジナル・アルバムの9曲に「Lovin' You」シングル・ヴァージョンを追加した全10曲。
ディスク2には、様々な曲の未発表別ヴァージョンを10曲収録。

今日のこの1曲は、ディスク1のオリジナル版ではミニーがソロで歌っている「Take A Little Trip」を、スティーヴィーとデュエットで歌っている心暖まる新ヴァージョン。デニース・ウィリアムスがコーラスで参加しています。森 陽馬


2017年12月15日(金) THE LAKE MATTHEWS 「星くず」

シンガー・ソングライター杉瀬陽子主催イベントのため結成されたザ・レイク・マシューズ。

ザ・レイク・マシューズは、杉瀬陽子、堀込泰行、伊藤隆博、伊賀航、北山ゆう子の5人による期間限定ユニット。

最初で最後かもしれない(!?)1stミニ・アルバム『Gimme FIve!!』が今月リリースされました。
(国内CD HRBR-006 1,852円+税)

2017年9月に7インチ・レコードで発表されたオリジナル新曲「Pegasus(ペガサス)」と、5人それぞれが選曲した5曲のカヴァー(井上陽水「氷の世界」、久保田麻琴と夕焼け楽団「星くず」、中森明菜「水に挿した花」、高中正義「渚・モデラート」、GARO「地球はメリーゴーランド」)を合わせた全6曲を収録。

時代もジャンルも様々な5曲のカヴァーを、耳心地の良いアレンジ&グルーヴ感ある演奏で聴かせてくれます。
杉瀬さんと堀込さんによるとても相性の良い掛け合い&ハーモニーも聴きどころです。

今日のこの1曲は、エレピを用い都会の夜的な雰囲気を放つ名曲「星くず」のカヴァーを。

ジャケットのイメージもありますが、星がきれいに見える冬の空気にもぴったりの1枚かと思います。

今作のレコ発ライヴが今月上旬に行われ、そこで活動は一旦終了となったようですが、またいつかオリジナル曲の作品も発表してくれれば良いなと密かに期待しています。東尾沙紀


2017年12月14日(木) 民謡クルセイダーズ 「ホーハイ節」(青森)

今週出た新譜で一番反響が大きいこの1枚!

ジャズ・クルセイダーズではなく、フォーク・クルセイダーズでもなく、<民謡クルセイダーズ>!

民謡クルセイダーズ『エコーズ・オブ・ジャパン』
(国内CD PCD-25239 2,500円+税)

福生在住ギタリスト田中克海と、民謡歌手フレディ塚本を中心に2012年頃結成。

CDリリース前にも関わらず、ピーター・バラカン氏が絶賛し『LIVE MAGIC!』含め各地のフェスへ出演。
ライ・クーダーがツイッターで取り上げたりするなど、業界内外で話題となっていたバンドです。

今作は、日本人ならば誰もが耳にしたことがある日本民謡を、ラテン、カリブ、ジャマイカなどのワールド・ミュージック的要素を融合し、福生米軍ハウスでのセッションを重ね生み出された待望の1stアルバム。
LITTLE TEMPOの内田直之ミックス、カセットコンロスのアンドウケンジロウがゲスト参加。

これが本当にかっこいい!

串本節(和歌山)クンビア・アレンジを筆頭に、ブーガルー風炭坑節(福岡)、おてもやん(熊本)レゲエ・ヴァージョン、秋田荷方節エチオビアン・ファンク等々全10曲聴きもの。

今日のこの1曲は、2曲目「ホーハイ節」(青森)。
矢野顕子「津軽ツアー」の元となったこの曲をアフロ・アレンジで聴かせます。森 陽馬


2017年12月13日(水) ヴァン・モリソン 「Affirmation」

2017年でソロ・デビュー50周年を迎えたヴァン・モリソン。
通算では38枚目、2017年2枚目!となるオリジナル・アルバム『VERSATILE』が発売されました。

ヴァン・モリソン『ヴァーサタイル』
(国内CD 大鷹俊一氏による日本語解説付 HSU-10170 2,490円+税)

2016年発表作『Keep Me Singing』、前作『Roll With The Punches』(
2017年9月28日今日のこの1曲で紹介)は素晴らしい内容でしたが、僅か3か月で届けられた今作も充実の仕上がりです。

ガーシュイン作②「A Foggy Day」(霧深き日)&⑯「They Can't Take That Away From Me」(誰にも奪えぬこの想い)、ライチャス・ブラザーズで有名な⑩「Unchained Melody」、コール・ポーター作「I Get A Kick Out Of You」(君にこそ心ときめく)等の名スタンダード・ナンバーをヴァン・モリソン流にアレンジした楽曲に、1987年発表『Poetic Champions Compose』に収録されていたヴァン自作名曲「I Forget That Love Existed」再演等含む全16曲。

味わい深いジャジーなアレンジも魅力ですが、彼が醸し出す郷愁を誘うメロディーと叙情感に僕は惹かれます。

今日のこの1曲は「Take Me Back」や「Every Time I See A River」に通ずる雰囲気を持つ「Affirmation」。
名フルート奏者Sir James Galwayと、ヴァンのスキャットが織りなす気高い崇高なナンバー。

年末、去来する様々な想いを抱きながら聴きたい珠玉の1曲です。森 陽馬


2017年12月12日(火) 山下達郎 「クリスマス・イブ」2017スペシャル・パッケージ

今年もクリスマスが近づいてきました。
ということで、山下達郎「クリスマス・イブ」のシーズンです。

山下達郎『クリスマス・イブ』(2017クリスマス・スペシャル・パッケージ)
(CD WPCL-11665 1,000円+税)

2017年の今年は特にタイアップはないのですが、パッケージが特別です。

『FOR YOU』や『COME ALONG』シリーズでおなじみの鈴木英人氏のイラストがあしらわれた三方背ケースに入っています。

CDは2013年に出た30周年記念エディションが使用されています。
「クリスマス・イブ」が4ヴァージョンに、「ホワイト・クリスマス」が収録された5曲入りのCDです。

鈴木英人氏のイラスト図柄に関しては、ネット上で見たりしていましたが、やはり実物はいいですね。
表側のリース、裏側の冬の海岸とクリスマス・ツリーとシャンパンのボトルとグラス...素敵です。

もちろん曲自体は文句なしの名曲!
英語ヴァージョン、アコースティック・ライヴ・ヴァージョン、オリジナル・カラオケでも楽しめます。森 勉


2017年12月11日(月) Lake Street Dive 「I Want A Hippopotamus For Christmas」

昨日に続き、2017年新録音クリスマス・アルバムのオススメ盤をご紹介。

V.A『Christmas Rules Vol.2』
(輸入CD Capitol 00602567042884)

アメリカNBCテレビ番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で披露されたポール・マッカートニー&ジミー・ファロン&ザ・ルーツによる名曲「Wonderful Christmastime」新ヴァージョン他、ノラ・ジョーンズ、グレイス・ポッター、ロザンヌ・キャッシュ、ディセンバリスツ等、様々なアーティストのクリスマス新録音楽曲が収録されたコンピ第2弾。(第1弾は2012年発売)

パッと見、日本では馴染みがないミュージシャンも入っていますが、全16曲どれもナイスなアレンジ♪
ジャンル問わず、クリスマス楽曲好きならば持ってて損なしの1枚ですね。

特に耳に残ったのは、レイク・ストリート・ダイヴ「I Want A Hippopotamus For Christmas」。

2017年1月来日公演も大好評だった2004年結成男女4人組グループ、Lake Street Dive。
カリプソ調アレンジで聴かせるゴキゲンなクリスマス・ナンバーです。森 陽馬


2017年12月10日(日) Dave Koz 「Hallelujah」feat Kenny Lattimore

クリスマス・イヴまで、あと2週間。

その2週間が穏やかな気持ちで過ごせるようになる新緑クリスマス・アルバムをご紹介しましょう。

Dave Koz & Friends『20th Anniversary Christmas』
(輸入CD Concord CRE00567)

12/8今日のこの1曲で紹介したマイク・ラヴ新作にも参加している1963年生まれアメリカ出身サックス奏者Dave Koz(デイヴ・コーズ)が、David Benoit、Rick Braun、Peter Whiteと組んだ新作アルバム。

1曲目「Winter Wonderland」他クリスマス・スタンダード曲をスムース・ジャズ・インスト・アレンジ中心に全11曲。
1997年発表ホリディ・アルバム『December Makes Me Feel This Way』から20年を経て、よりアダルトな雰囲気でゆったりと聴かせるクリスマス作品に仕上がっています。

今日のこの1曲は、黒人男性ヴォーカリスト、ケニー・ラティモアをfeatしたレナード・コーエン名曲カヴァー⑨「Hallelujah」(ハレルヤ)を。森 陽馬


2017年12月9日(土) Nicole Atkins 「Sleepwalking」

デビューして約10年ほどのキャリア中で3枚のアルバムを発表している、78年・ニュージャージー州出身女性シンガー、ニコール・アトキンズ。

ロイ・オービソンやブリル・ビルディング・サウンドなどポップスにも影響を受けつつ、ロック、カントリーと作品、曲毎に印象を変える彼女の4枚目となる2017年最新作『Goodnight Rhonda Lee』は、ヴィンテージ感があり、渋味のあるソウル・アルバムに仕上がっています。

''21世紀のサム・クック''と当店でも評判となったリオン・ブリッジズ『カミング・ホーム』(2016年1月国内盤発売)を手掛けたテキサスの音楽スタジオ、Niles City Soundがプロデュース。
アラバマ・シェイクスのサポートも務めるベン・タナーがミックスを担当していたりと、その人脈だけでも今作の少しざらついた音のイメージが想像しやすいのではないかと思います。

1曲目「A Little Crazy」では、クリス・アイザックと共作。
60年代ポップス風の5曲目「If I Could」には、ルイーズ・ゴフィンの名前がクレジットされています。

今日のこの1曲は、今作中で最もポップで洗練された雰囲気の「Sleepwalking」を。
「What's Going On」を意識した(?)ギターも聴きものの心弾む1曲です♪東尾沙紀


2017年12月8日(金) MIKE LOVE 「All The Love Is Paris」

ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴが新作アルバムを発表しました。

MIKE LOVE『Unleash The Love』
(輸入CD BMG 538337182)

なんと2枚組です。
ディスク1は『NOW』と題され、マイクのオリジナル曲が13曲。
マイクらしいミディアム・テンポの楽曲が並んでおり、思っていたよりいい出来なので安心しました。

プロデュース・アレンジ・ミックス、そしてベーシストと大活躍でマイクを助けているのがマイケル・ロイド。
ミドル・オブ・ザ・ロード的サウンドはお手の物の彼だけに、良いコンビになったと思います。
ディスク2も全曲マイケル・ロイドのプロデュース&アレンジです。

そのディスク2は『Then』と題され、マイクがブライアン・ウィルソンと共作したビーチ・ボーイズの名曲(「カリフォルニア・ガールズ」、「ヘルプ・ミー・ロンダ」、「アイ・ゲット・アラウンド」、「素敵じゃないか」、「グッド・ヴァイブレーションズ」、「ファン・ファン・ファン」等)を新録音した12曲を収録。
「ブライアンズ・バック」のみマイクの単独作品で、故カール・ウィルソンのヴォーカル部分をうまく使った作りになっています。

バックには現在のビーチ・ボーイズのツアー・バンドで活躍中のスコット・トッテン、ジェフリー・フォスケット、ジョン・カウシル等が参加して、ビーチ・ボーイズ・サウンドを再現してくれています。
「ダーリン」ではAJRことアル・ジャーディンがリード・ヴォーカルを担当。
バラードの「ウォーム・オブ・ザ・サン」や「キス・ミー・ベイビー」ではマイクの娘Ambha Loveがきれいな声を聴かせてくれます。あと、リード・ヴォーカルのジョン・カウシルとリード・ギターのスコット・トッテンが活躍するワイルドなヴァージョンになった「ワイルド・ハニー」など、なかなか楽しめるカヴァーになっています。
色々なゲストが参加しても、要所要所はマイクがしっかり締めている感じです。

さて、今日のこの1曲はディスク1の1曲目「All The Love Is Paris」。

さすがに栄えある1曲目に選ばれた曲だと思います。
ビーチ・ボーイズ・テイストたっぷりのコーラスにマイクの声が乗れば、無防備になるしかありませんからね。森 勉

★マイク・ラヴ新作お買い上げの方先着で当店ロゴ入りタオルを先着でプレゼント中♪
通販コーナーにも掲載しました。


2017年12月7日(木) ロニー・リストン・スミス 「Speak About It」

昨日に続き、フュージョン/クロスオーバー1,000円シリーズからこの1枚。

ロニー・リストン・スミス『ラヴ・イズ・ジ・アンサー』
(国内CD 期間生産限定盤 日本語解説付 SICJ-311 1,000円+税)

ロニー・リストン・スミスというと、フライング・ダッチマン・レーベルから発表した70年代中期の作品群が人気。
特に1975年発表『エクスパンションズ』は当店でもロングセラーになっています。

今回再発されたのは、1978年から1980年にかけてコロンビア・レーベルからリリースした3作。
中でも1980年発表作『ラヴ・イズ・ジ・アンサー』はヴォーカル入り楽曲も収録され、日本盤帯には<ディスコ・テイストの強いサウンドに仕上げた>という文章も。

スピリチュアルかつ宇宙的な世界観あるブラック・ジャズ・サウンドがフュージョンになったら、、、。
最初はその方向性を危惧していましたが、実際に聴いてみるとこれがなかなかに心地良い快作なのです。

今日のこの1曲は、ラテン風味を塗し洗練された80's版「Expansions」的な雰囲気の③「Speak About It」を。

ちなみに、♪ダチーチー♪好き(12/5今日のこの1曲参照)は5曲目「On The Real Side」も聴きもの!森 陽馬


2017年12月6日(水) ラムゼイ・ルイス 「テキーラ・モッキン・バード」

11月29日発売ソニー・ミュージックのフュージョン/クロスオーバー1,000円シリーズから紹介したいと思います。

ラムゼイ・ルイス『テキーラ・モッキン・バード』
(国内CD 期間生産限定盤 日本語解説付 SICJ-305 1,000円+税)

1977年に発表されたフュージョン名作アルバムです。
これが1,000円! いいですね。

このアルバムに収録されている8曲はすべて耳ざわりのいい曲ばかり。
数あるラムゼイ・ルイスの作品中で、最もメロディアスでポップな曲が集まっていると言われますが、それが納得のサウンドです。

今日はその中からメロウな2曲目「ワンダリング・ローズ」にしようかと思ったのですが、やっぱり躍動感あふれる1曲目「テキーラ・モッキン・バード」でいきましょう。

作曲/プロデュース/アレンジはアース・ウィンド&ファイヤーのキーボード奏者、ラリー・ダンが担当しているので、「サン・ゴッデス」同様EW&F色の強い曲になっています。

ラムゼイ・ルイスのアコースティック・ピアノと、ラリー・ダンの電子キーボード群、そしてその影でしっかり音の主張をしているアル・マッケイによるギターのアンサンブルが見事です。森 勉


2017年12月5日(火) ALICE CLARK 「Never Did I Stop Loving You」

ファンキー&グルーヴィーなドラム好きは必聴! こんなオムニバスCDが出ました!

V.A『ダチーチーチー』
(国内CD 全16曲収録 PCD-18828 2,111円+税)

「ダチーチーチーって何?」と思われるでしょうが、音を聴けば納得。

名ドラマー、バーナード・パーディが生み出したと言われる特徴的なドラム・フィル。
ハイハットのオープン&クローズとバスドラの組み合わせで♪ダチーチーチー♪と聴こえるのです。
(TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』でDJ JIN氏が命名したとのこと)

このCDは、その♪ダチーチーチー♪が入っている曲を集めた画期的コンピ。
バーナード・パーディ演奏楽曲だけでなく、他ドラマーがダチーチーチーやっている曲も収録。

今日のこの1曲は、アリス・クラーク「Never Did I Stop Loving You」。
1972年発表アリス・クラーク唯一のアルバムに収録されているナンバー。
クレジットはありませんが、このドラムは明らかにバーナード・パーディですね。

ちなみに僕の好きなダチーチーチーは、定番ですがキング・カーティス「Memphis Soul Stew」かな。
(キング・カーティス『Live At Fillmore West』収録。)
このメンバー紹介におけるバーナード・パーディのダチーチーチーは最高! 森 陽馬


2017年12月4日(月) 伊藤俊吾 「あたりまえの事だけど」

このジャケットをご覧になってピンときた方、(そうでない方にも)オススメの邦楽アルバムです。

伊藤俊吾『四畳半レコード』
(国内CD YJHR-0001 2,778円+税)

伊藤俊吾は、キンモクセイというバンドのヴォーカリストとして2001年デビュー。
ナイアガラ・サウンドの影響を強く感じさせていたキンモクセイは、「夢で逢えたら」をカヴァーしたり、大瀧詠一トリビュート・アルバムに参加(「熱き心に」をカヴァー)していたので、ナイアガラ・フォロワーとしてご存知の方も多いと思います。

そのキンモクセイは2011年から活動休止中。
今作が彼にとっての初ソロ・アルバム。

四畳半の自宅スタジオにて、生ドラム含め全ての楽器演奏及びマスタリングを自身で手掛けた入魂の1枚。
ジャケット写真はまさにその四畳半スタジオ、大滝詠一『ナイアガラ・ムーン』裏ジャケへのオマージュでもあります。

父の死をきっかけにソロ活動スタートの1曲となった「みんなのそら」他、ポップなメロディーとシンガー・ソングライター的側面が優しく融和した全14トラック。

今日のこの1曲は、以前SMAPのコンペ楽曲として書かれたというナンバーで、<ナイアガラ>を感じさせるアレンジが耳に残る名曲「あたりまえの事だけど」を。森 陽馬


2017年12月3日(日) 伊藤銀次、杉真理、村田和人 「ウキウキWATCHING」

2017年でデビュー45周年を迎え、10/25発売オリジナル・アルバム『MAGIC TIME』も好評の伊藤銀次さん。

銀次さん本人監修による集大成4枚組CD BOXがSONYサイト&ライヴ会場限定で発売。

伊藤銀次『POP FILE 1972-2017』
(4CD BOX レーベルの垣根を越えた全69曲 伊藤銀次本人による解説ブックレット付 10,000円+税)

一般流通はされていないこの商品ですが、関係者のご厚意で当店にて購入できることになりました!

DISC1は初オール・シングル・コレクション。12インチを除くソロでのシングル楽曲を全てSingle Versionで収録。
(佐野元春コーラス参加「夜を駆けぬけて」(1985)シングル・ミックス・ヴァージョンは初CD化!)

DISC2とDISC3は、伊藤銀次さんが作詞・作曲・編曲・演奏した楽曲を集めたセレクション。
初のレコーディング参加曲1972年加川良『親愛なるQに捧ぐ』から、ごまのはえ、シュガー・ベイブ、佐野元春、沢田研二アレンジ、アン・ルイス最大のヒット曲「ラ・セゾン」編曲、原田知世、吉川晃司、早見優、ウルフルズ等々。

DISC4は1985年佐野元春『ヴィジターズ・ツアー』ゲスト登場した際の「夜を駆けぬけて」ライヴ音源に始まり、伊藤銀次『WINTER WONDER MEETING2015』からのライヴ音源、ネットラジオ『伊藤銀次のPOP FILE RETURNS』から、杉真理、村田和人とのパフォーマンス音源など初商品化貴重音源が目白押し!

福生で大瀧詠一によって録音された「こぬか雨」プリ・ヴァージョン!
という歴史的発掘とも言える貴重音源も入っているので、ナイアガラファンも要チェックですね。

今日のこの1曲は、村田和人さんの歌声が入っている「ウキウキWATCHING」を。森 陽馬


2017年12月2日(土) 村田和人 「雨の日には」

村田和人さんのライヴ音源を収録したCDが12月15日発売されます。

村田和人『雨の日には/ストロベリー・ガール』
(2017年12月15日発売予定 限定CD IMCM-0009 1,500円税込)

今作は湯川トーベンさん及び関係者が中心となって制作した村田和人名義での1枚。
トーベンさんのライヴ会場にて販売されるCDを、トーベンさん及び関係者によるご厚意で当店でも限定枚数取り扱いさせていただけるようになりました。

「雨の日には」は、1990年代初め湯川トーベンさんが書いたオリジナル楽曲に村田和人さんが一部メロディーを付け足したという共作曲。

このCDには1991年11月30日神戸チキンジョージでのライヴ音源に、湯川トーベンさんと永井ルイさんによって音が重ねられたヴァージョンと、“むらべん”(村田和人&湯川トーベン)で行った2011年10月22日岐阜・地球村でのライヴ音源が収録されます。

もう1曲「ストロベリー・ガール」は、湯川トーベンさんと永井ルイさんによる共作曲。
フォークロックス2010年発表アルバム(
2010年5月25日今日のこの1曲で紹介)に収録されたこのナンバーを村田さんがライヴでカヴァーした音源(2010年神戸&2015年大阪)2トラック分収録。

入荷枚数に限りがあるため発売前に予約を締め切らせていただく場合もございます。ご了承くださいませ。森 陽馬

★なお、「雨の日には」はザ・フロント・ロウ(11月7日今日のこの1曲で紹介)も最新作『この空の向こうに』で取り上げています。


2017年12月1日(金) Neil Young+Promise Of The Real 「Forever」

ニール・ヤング、2017年最新録音オリジナル・アルバムが発売されました。

Neil Young+Promise Of The Real『The Visitor』
(輸入CD Reprise 9362-49088-6 国内盤は12月20日発売予定)

個人的には、もう内容なんてどうでもいい!ってくらいウレシイですねー!

2017年のニールは、2~3月頃予定されていたオーストラリア~アジア・ツアーを急遽キャンセル。
4月Rock&Roll Hall Of Fame 2017授賞式は、パールジャムのプレゼンターとして出演予定も直前辞退。
半年間は表立った活動をほとんどせず、ファンから体調不良を心配されていました。

しかしながら、6月30日に新曲「Chirdren Of Destiny」をネット上で突然発表。
9月に行われたウィリー・ネルソンが中心となった恒例フェスFarm Aid2017に出演。
ベスト選曲なライヴで元気な姿を見せてくれた上、更に今回の新作『The Visitor』発売!

近年活動を共にしているバンド、Promise Of The Realとの歯車もガッチリ合ってきた感じ。
変わらぬニール印な全10曲です。

今日のこの1曲はアコースティック主体に聴かせるラスト10曲目。
♪地球は牧師のいない教会のようだ♪という歌い出しで始まる「Forever」を。森 陽馬


2017年11月30日(木) KASHIF 「PPP I Love You (Part2.1)」

2017年も残り1か月となってしまいました。

PET SOUNDS RECORD恒例の<スタッフが選ぶ年間ベスト・アルバム>。
そろそろ考えなければいけませんね。
(各年のベスト選出は
こちらのコラム・コーナー参照)

今年も良い作品が多く、選抜は悩みそうですが、このアルバムは当確と断言しましょう。

KASHIF『BlueSongs』
2017年5月7日今日のこの1曲で紹介)

ギタリスト&作編曲家として活動している日本人男性ミュージシャン、カシーフ。
彼が全てのサウンド&歌などを自ら手掛けた1stソロ・アルバム。

何度聴いても、というか聴く度に新しい発見もあって、不思議な魅力を放つ1枚です。

今作の限定アナログ盤がこの度発売されました。
(国内LP HBRV-1010 3,000円+税)

永井博氏が近年では珍しく人物を描いたジャケット・イラスト、LPサイズだと映えますね。

今日のこの1曲は、B面1曲目(CDでは6曲目)。
KASHIF自身のアカペラ・コーラス多重録音&ギターで聴かせる名トラック「PPP I Love You (Part2.1)」。森 陽馬


2017年11月29日(水) ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団「イン・ドリームス」

11月14日今日のこの1曲で紹介したアレサ・フランクリン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのアルバム同様に、ロイ・オービソンのヴォーカル・トラックはそのままに、バック演奏やコーラスに手を加え新たな感覚でロイの作品を楽しめるようにしたアルバムです。

ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5623 2,400円+税)

全17曲、1960年代前半モニュメント・レーベル時代のヒット曲である「オンリー・ザ・ロンリー」、「ランニング・スケアード」、「クライング」、「ドリーム・ベイビー」、「ブルー・エンジェル」、「ミーン・ウーマン・ブルース」、「オー・プリティ・ウーマン」や、ジェフ・リン&トム・ペティ作品でヴァージン・レーベルから発表され1989年大ヒットした「ユー・ガット・イット」等も収録されています。

どの曲も元々のアレンジのイメージを壊さずに、新しい味がうまくブレンドされていると思います。

今日は1曲目に入っている1963年ヒット「イン・ドリームス」を選んでみました。

なお、心暖まるライナーノーツを書いているロイの息子ウエスレー・オービソンは、ロイがボブ・シーガーやZZトップをカーステレオで好んで聴いていたことを明かしてくれています。森 勉


2017年11月28日(火) リズ・ライト 「Seems I'm Never Tired Lovin' You」

昨日紹介したステイシー・ケントの可憐な歌声とは対照的に、ソウルフルに味わい深く聴かせる現代女性ジャズ・シンガーならば、この人。

1980年生まれジョージア州出身、ゴスペルをルーツに持つ黒人女性シンガー、リズ・ライト。

彼女の2017年作は、ジョー・ヘンリーをプロデューサーに迎えた沁みる1枚。

リズ・ライト『GRACE』
(国内CD 解説・歌詞付 ボーナス・トラック1曲追加 UCCO-1192 2,500円+税)

故アラン・トゥーサン晩年の作品に関わってきたジョー・ヘンリーによるプロデュースということもあり「Southern Nights」カヴァーが収録されていますが、ニューオリンズ色が濃いわけでなく、ジェイ・ベルローズやマーク・リボーが参加しているわりにはT・ボーン・バーネットっぽくなり過ぎず。

アメリカーナとゴスペル、そしてジャズとロックが程よく共存している傑作。

ボブ・ディランのゴスペル期隠れた名曲「Every Grain Of Sand」(1981年発表『Shot Of Love』収録曲)カヴァーも聴きものですが、僕の好きなニーナ・シモン『ニーナとピアノ』1曲目を飾っていることで有名な「Seems I'm Never Tired Lovin' You」、寒い夜救いを求めるように歌われるこの歌のカヴァーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2017年11月27日(月) ステイシー・ケント 「Bullet Train」(新幹線)

現役女性ジャズ・シンガーの中で僕が最も好きな歌手はこの人、ステイシー・ケント。

アメリカ/ニュージャージー出身1968年生まれ1997年デビュー、ショートカットと可憐な歌声が魅力的な彼女。
11作目となる2017年発表作は、長年の夢だったというオーケストラを従えてのアルバムです。

ステイシー・ケント『I Know I Dream ~The Orchestral Sessions』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5617 2,400円+税)

50名を超える管弦楽団/オーケストラの編曲はトミー・ローレンスが担当。
穏やかなアレンジで、キュートなステイシーの歌声を優しく包み、より引き立てています。

今日のこの1曲は、2017ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロが作詞を手掛けた新曲「Bullet Train」。

<新幹線>内での独白をテーマに、今作用に書き下ろされたナンバー。
日本語による電車内アナウンスがイントロで使われ、歌詞の中にも♪東京、名古屋♪という地名が登場します。

ちなみに、ラストに収録されている彼女の代表曲「The Changing Lights」もカズオ・イシグロ作。
物語のような歌詞の展開をストリングス・アレンジが見事表現しており、感動的に響きます。森 陽馬


2017年11月26日(日) Xavier Boyer 「Cherry Cloud Panic」

タヒチ80のフロントマン、グザヴィエ・ボワイエが<アックス・リヴァーボーイ>名義でソロ作を発表したのが2007年。

ソロとしては実に10年ぶりとなる新作『サム/エニー/ニュー』が先日リリースされました。
(国内CD 本人による曲解説・歌詞・対訳付 VICP-65478 2,500円+税)

アックス・リヴァーボーイ『チュ・チュ・トゥ・タンゴ』は、シンプルなバンド・サウンドを主とした和やかなポップ・アルバム。
新作もポップですが、そちらに比べると内省的な雰囲気が漂い、シンセやプログラミング、多重コーラスを駆使し、どこかフワフワとした浮遊感あるアレンジが印象的です。

ウクレレの軽やかな音が心地よい「Stockholm Syndrome」、メロディ・ラインにトッド・ラングレンを感じる「Cherry Cloud Panic」の冒頭2曲がお気に入りです。

「Cherry~」を最初に聴いていから、新作のタイトルは、トッド・ラングレンの『サムシング/エニシング?』を意識したのかな?なんて勝手に想像を膨らませています。

アックス・リヴァーボーイの日本盤ボーナス・トラックには、マッコイズの「If You Tell A Lie」のカヴァーが収録されていましたが、今回はスティーヴン・ビショップ作「Under The Jamaica Moon」のカヴァーが追加されています。
友人が送ってくれたニック・デカロ『イタリアン・グラフィティ』がきっかけだったようです。
サイケなギターが鳴る怪しげな世界観のアレンジです。東尾沙紀


2017年11月25日(土) Neil Young 「One Of These Days」

毎年4月にあるRECORD STORE DAY、その秋版と言える11月BLACK FRIDAY限定アナログが入荷。

アレサ・フランクリン名曲群にロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏を新たに加えたアルバム(2017年11月14日今日のこの1曲で紹介)からの7インチ・カット「Respect」、新緑クリスマス・オムニバス作『HOLIDAYS RULE VOL.2』からポール・マッカートニー
「Wonderful Christmas」新ヴァージョンの7インチ・カット、クイーン「We Are The Champions」12インチ等。

その中から、個人的にうれしくて即購入したこの1枚。

Neil Young『Harvest Moon』
(輸入LP REPRISE 563181-1)

ニール・ヤング名盤『Harvest』(1972)から20年を経た1992年に発表された人気作『Harvest Moon』。
レコードからCDへ移行した時期であったため、発売当時アナログがほとんど流通しなかった作品。

発売から25年を経た2017年、アメリカ/カナダでは初!2枚組アナログLPで復刻されました。

アコースティックのニールの良さを堪能できる素晴らしいアルバムなんですよね。
ホント、この季節にピッタリな感じ。

特に好きな曲は「One Of These Days」。
♪今までに出会った大切な友人たちへ長い手紙を書こう。そう先のことじゃなく、きっとそのうちに...♪
という内容の歌詞がまた良いのです。

ちなみに今回の2枚組LP、実際に音が収録されているのはディスク1~3で、ディスク4(2枚目ディスクの裏面)には、ジャケットに映っているニールのシルエットがエッチングで描かれた仕様になっています。森 陽馬


2017年11月24日(金) 鈴木祥子 「Stand Up! Gurls」(Demo2010)

2018年でデビュー30周年(祝!)となる鈴木祥子さん。
彼女の新アイテム、2012年発表クリスマス・アルバムのComplete Editionが本日入荷しました。

鈴木祥子『Merry Christmas from BEARFOREST RECORDS ~ベアフォレストのクリスマス~』 Complete Edition
(国内CD2枚組 20ページブックレット付属 BECD-018 3,500円+税)

入手困難になっていたクリスマス作にボーナス・トラックを多数追加。
更に、今回付属されたディスク2に珍しい音源が多数収録されてます。
(高校3年生の時に組んでいた女の子バンド、メルティ・マーブルの1983年デモ音源も!
瑞々しいメロディーと祥子さんのドラミングはファン必聴ですね。)

今日のこの1曲は、ディスク2の1曲目に収録されている「Stand Up! Gurls」(demo2010)。

2010年鈴木祥子さんが坂本真綾さんへ書き下ろした楽曲「Stand Up! Girls」を自身で多重録音している貴重音源。

大滝詠一ラジオ『ゴーゴーナイアガラ』のジェフ・バリー&エリー・グリニッチ特集でかかったThe Exciters「Do Wah Deddy」に触発され書かれた楽曲とのことで、♪ドゥ・ワ・ディディ♪のフレーズも織り込まれているナンバー。
祥子さんの大滝詠一愛、ジェフ&エリー愛が伝わってきますね。

なお、今作のヴァージョンは、アレックス・チルトンへの敬意を表し、「Girls」が「Gurls」になってます。
(ブックレットの鈴木祥子さん本人による解説参照) 誤字ではありませんのでご承知のほど。

ちなみに、
当店のみの先着特典として、ジャケットとは別デザイン写真のバッチ2種!

そして、
鈴木祥子さんへの最新インタビュー・リーフレットも差し上げています。

そのインタビューでは、大滝詠一カヴァー集を何があっても絶対作る!と宣言。2018年が楽しみです。森 陽馬


2017年11月23日(木) ビージーズ 「イン・ザ・モーニング」(1966年ヴァージョン)

バリー、ロビン、モーリスのギブ兄弟はイギリス/マンチェスター生まれ。

1958年に父親の仕事の関係でオーストラリアへ移住、
1963年にレコード・デビューし、オーストラリア、ニュージーランドでは徐々に人気者になっていきました。

1967年イギリスへ戻り、ビージーズとして世界デビューを果たし、その年だけでも「ニューヨーク炭鉱の悲劇」、「トゥ・ラヴ・サムバディ」、「ホリデイ」、「マサチューセッツ」と連続してヒットを出す人気グループになりました。

ビージーズ『アンソロジー1963~1966』
(国内CD 解説・歌詞付 テイチク TECI-27721 2,500円+税)

このCDは彼らのオーストラリア時代の貴重な音源を全27曲収録しています。

全27曲中バリー・ギブ作品22曲、ロビン・ギブ作品2曲、カヴァー3曲という内訳で、十代の頃からバリーの作曲能力が非凡なものだったことがわかります。(ロビンの2曲も)

アレンジも含めて曲全体の完成度という点では、世界デビュー後の作品と比べると若さが出ていますが、兄弟ならではのハーモニーはもうこの頃からその片鱗を感じさせてくれるものが多くあります。

今日のこの1曲は、映画『小さな恋のメロディ』でも使われ、日本ではシングルとしてもヒットした「イン・ザ・モーニング」の1966年録音初期ヴァージョンを。森 勉


2017年11月22日(水) Nick Heyward 「I Can See Her」

2017年夏頃に発表され評判となっている、ニック・ヘイワードの約20年ぶり新作『ウッドランド・エコーズ』。
国内盤が本日発売になりました。
(国内CD 多屋澄礼氏による解説・歌詞・対訳付 HYCA-3065 2,400円+税)

ヘアカット100のメンバーとしてデビューし、2017年で35年...。
現在56歳。前作から随分間も空きましたが、枯れゆくどころか、メロディも歌声も以前にも増して瑞々しさに溢れていて、まさに<エヴァーグリーン>という言葉がぴったりな1枚♪

流行りに捉われない、メロディを重視した音作りは健在です。
カントリーやジャズなどのテイスト、温かみのあるハーモニーも取り入れ、彼らしい爽やかサウンドで楽しませてくれます。

今日の1曲は、♪彼女こそ僕にとって唯一の人~♪ゆったりとした「I Can See Her」。
この曲に限らず、今作の曲の情感豊かでロマンチックな詞には、ラヴやハッピーな空気が漂っています。

さらにもう1枚、ボーナス・トラックを収録したディスクが付いた2枚組!
こちらはロック・サイドともいえる「Angelfish」と「Make It Happen」、ウクレレが印象的な「Back Together Again」の3曲が収められています。東尾沙紀


2017年11月21日(火) 竹内まりや 「OH NO, OH YES!」

竹内まりやが1987年8月に発表したアルバム『リクエスト』の30周年エディションが発売になりました。

2017年最新リマスター、そしてボーナス・トラックが6曲追加されています。
山下達郎、能地祐子による曲目解説もブックレットに掲載され、ミュージシャン・クレジットもわかるようになっています。

竹内まりや『リクエスト』30th Anniversary Edition
(国内CD 山下達郎・能地祐子による解説・歌詞付 WPCL-12756 2,200円+税)
先着でポストカード&当店作成発売記念リーフレットプレゼント。

ボーナス曲はサックス・ソロやコーラスが違う「テコのテーマ」シングル・ヴァージョン。
ミックス違いの「夢の続き」('89CDシングル・ミックス)。
歌詞などが違う「時空の旅人」初期ヴァージョンである「Good Bye」。(今回初めて発表される未発表音源)
そして、「恋の嵐」、「元気を出して」、「駅」のカラオケ含む6曲。

オリジナル・フォーマットの10曲はベスト盤『エクスプレッションズ』に収録されリマスターされた曲もありますが、アルバム『リクエスト』としては1999年以来のリマスターになるので、とても新鮮な音質になっています。
ソフトで優しい抜けのいい音とでも表現しましょうか、とても耳ざわりがいいのです。

『リクエスト』の中で一番よく聴いてしまうのは2曲目に入っている「OH NO, OH YES!」です。

80'sブラコン・テイストのオケがいい効果をあげていると思います。
アレンジャー山下達郎としても「凝りに凝った自信作のアレンジ」(今回の解説より)だそうです。森 勉


2017年11月20日(月) Jim Kweskin 「The Way You Look Tonight」

2013年1月26日ヴァン・ダイク・パークスが来店した時のこと。(詳細はこちらのビルボードHPをご参照下さい)

<ヴァン・ダイクが選んだCDをプレゼント!>というビルボード・ライヴの企画で、当店にてそのCDを選んでいただいたのですが、ヴァン・ダイクが一番最初にピックアップしたのが、ジム・クウェスキンでした。

「クウェスキンは、アメリカのルーツ・ミュージックには欠かせない人物だ。」(ヴァン・ダイク・パークス談)

ジム・クウェスキンは1940年アメリカコネチカット州スタンフォード生まれ。
1960年代前半フリッツ・リッチモンド、ジェフ&マリア・マルダー等とジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドを結成。
2013年4月、結成50周年を祝し来日公演を行ったのも記憶に新しいですね。

2017年で77歳となったそのジム・クウェスキンがソロ・アルバムを発表しました。

Jim Kweskin『Unjugged』
(輸入CD ジム本人による楽曲解説付 Homebeam Recordings HBR-0005)

タイトル通り“ジャグしていない”今作は、Bonnie Dobson、Ben Paley、Tali Trow、Bill Dentonと共に、1930年代から伝わるトラディショナルなルーツ・ナンバー等全15曲をフォーキー&小粋なアレンジで聴かせる1枚。

今日のこの1曲は、12曲目「The Way You Look Tonight」(邦題:今宵の君は)。
オリジナルはフレッド・アステア主演ミュージカル映画『Swing Time』(有頂天時代)の主題歌。

味わい深い歌とギターに郷愁を覚える心持ちになります。森 陽馬


2017年11月19日(日) YUSUF (Cat Stevens) 「I'm So Sleepy」

アート・ガーファンクルと同じように、この人の歌声を耳にすると心洗われるような気持ちになります。

英国出身シンガー・ソングライター、キャット・スティーヴンス。
イスラム教へ改宗した後、Yusuf名義で作品を発表している彼の2017年発表アルバム『Laughing Apple』。
(輸入CD DECCA/CAT-O-LOG B0027220-02)

これが素晴らしいアルバムで、聴く度に感動しています。

1970年発表名作『Tea For The Tillerman』(邦題:父と子)と同じくPaul samwell-Smithプロデュース。
また、当時参加していたギタリストAlun Daviesも参加。

付属ブックレットには、キャット自身による絵が各楽曲毎描かれ、歌詞カードは絵本のような仕様。
まさに『Tea For The Tillerman』(父と子)を引き継ぐようなコンセプト的作品です。

今日のこの1曲は、アルバム・ラスト11曲目「I'm So Sleepy」。
祈るような彼の歌声、センチメンタルなメロディーが子守唄のように優しく響きます。森 陽馬


2017年11月18日(土) アート・ガーファンクル 「Perfect Moment」

2017年11月17日アート・ガーファンクル、渋谷オーチャードホールでの公演を観に行きました。

温もりある歌声に心がほっこりする至福のライヴでしたね。

アートは今年で76歳。
2010年以降声帯の不調により高い声は出にくくなりましたが、サイモン&ガーファンクル時代の歌からソロでの人気曲、ランディ・ニューマンやジョージ・ガーシュウィン作カヴァーなど、心を込めて唄ってくれました。

そう、彼の歌は単なるヒット曲ではなく、その時代を象徴する曲というのでもなく、老若男女それぞれの人生に優しく寄り添ってきた歌であり、その様々な人生での想い出をそっと優しく差し出してくれたように感じました。

2014年来日時はサポート・メンバーがアコースティック・ギタリストだけでしたが、今回はキーボード奏者も加わり、僕が大好きなジミー・ウェッブ作による隠れた名曲「Skywriter」(
2016年8月14日今日のこの1曲で紹介)を生で聴けてとてもうれしかったです。

個人的に最も感動した1曲は「Perfect Moment」。
2002年発表アルバム『Everything Waits To Be Noticed』(邦題:心の散歩道)収録。
バディ・モンドロックとピアース・ペティスというソングライターによる共作曲。

美しい心に残る瞬間。
瞼から離れないあの日の記憶。
アートの歌は、胸に去来する想い出を夢見させてくれました。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Perfect Moment」収録、2012年リリース2枚組ベスト盤CD『シンガー』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-20426 3,800円+税)


2017年11月17日(金) ブルー・ペパーズ 「ふたりの未来を」feat.佐々木詩織

福田直木、井上薫による新世代シティ・ポップ/AORユニット、ブルー・ペパーズ。

お互いに作詞・作曲、マルチ・プレイヤーである2人がデビューして約2年。
待望の1stフル・アルバム『レトロアクティヴ』が今週リリースされました。
(国内CD VSCD-3196 2,500円+税)

今作には7曲の新曲に加え、2015年発表デビュー作『ブルー・ペパーズEP』から佐々木詩織のヴォーカルをフィーチャーした名曲「6月の夢」、「汗は甘い口づけ」の2曲、2017年7月に7インチ・シングル(CD付)で発表された「ずっと feat.佐々木詩織」とカップリングの「秋風のリグレット」も収められています。

新作でありながら、ベスト盤ともいえる内容の濃い1枚♪

今日の1曲は、ブルー・ペパーズ・サウンドに欠かせない存在となっている佐々木詩織さんを再度フィーチャーした「ふたりの未来」を。
彼女の溌剌な歌声がのると曲がいっそう華やかになりますね。とてもポップで良い曲です。

もう1人のゲスト・ヴォーカル、星野みちるさんがほんのりと歌い上げるセンチメンタルな「コバルトブルー」もオススメです。
70~80年代ロック~AORを踏襲したサウンドはもちろんですが、聴くと口ずさみたくなる良いメロディが詰まっていて嬉しくなります。東尾沙紀


2017年11月16日(木) Fitness Forever 「Tonight」

ウワノソラ『陽だまり』、大好評発売中です。

そのウワノソラのサウンド・プロデュース&アレンジを一手に担っている角谷博栄さんが先月ご来店。
最近気に入っているアーティスト/作品は?と質問したら、「Fitness Forever」という返答でした。

Fitness Foreverは、<ナポリの渋谷系>とも評されるイタリア/ナポリ出身男女混成7人組ポップ・ユニット。
彼らの2017年録音最新オリジナル・アルバム『Tonight』が超ゴキゲンだったので、そこから今日のこの1曲。

Fitness Forever『Tonight』
(輸入CD Elefant records ER-1221)

スペインのインディー・レーベル、Elefant recordsからの今作は80'sPop/Discoの素敵な要素を散りばめた1枚。

マイクロスター「Tiny Spark」を聴いた後に作ったのでは?と思えるようなタイトル曲①「Tonight」他全9曲、ウワノソラ角谷さんがフェイヴァリットに挙げたのも頷ける見事なサウンド・アレンジ。

今秋ヘビロテ中のラッキー・ソウル『HARD LINES』に続く、2017年ディスコ・ポップ愛聴盤となりそうです。森 陽馬


2017年11月15日(水) Lucinda Williams 「Something About What Happens When We Talk」

2018年1月で65歳を迎えるアメリカの女性シンガーソングライター、ルシンダ・ウィリアムズ。

最新作『This Sweet Old World』が、今年の夏頃にリリースされています。
(輸入CD H2005)

新作は、92年に発表された4作目『Sweet Old World』の25周年記念盤として、再レコーディングされたもの。
曲順も少し並び替えられ、4曲のボーナス・トラックが追加されています

近年サポートを務めるスチュアート・マティス(g/ex.The Wallflowers)、ブッチ・ノートン(dr/EELS)、デヴィッド・サットン(b)、今作のエンジニアでもあるデヴィッド・ビアンコ(Key)、グレッグ・リーズ(g,lap steel)が参加。

瑞々しい12弦ギターのイントロから始まる「Six Blocks Away」、今作で最もロックな「Hot Blood」の重厚感、苦味のある歌声が沁みるバラード「Something About What Happens When We Talk」...。

当時のアレンジよりシンプルながら音に重みが増し、フォーキーな曲はより枯れた雰囲気に。
60代の今だからこそ出せる深味を堪能できる1枚。かっこいいです。東尾沙紀


2017年11月14日(火) アレサ・フランクリン 「リスペクト」(2017ニュー・ヴァージョン)

アレサ・フランクリンのすてきなアルバムが出ました。

アレサ・フランクリン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ『ア・ブラン・ニュー・ミー』
(国内CD ワーナー WPCR-17925 解説(吉岡正晴)・歌詞・対訳付 2,200円+税)

アレサがアトランティック・レコードへ移籍して今年で50周年。
このアルバムは1960年代後半から1970年代前半のアレサの楽曲中から14曲を選び、ヴォーカル部分とバック演奏の一部を抜き出したトラックに、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏を新たに加えたものです。

原曲ももちろん良かったのですが、オーケストレーションされ新しく甦った楽曲たちは新鮮な感覚に溢れています。

映画『ブルース・ブラザーズ』でも歌われた「シンク」、バカラック作品を大胆にアレンジした「アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー」、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作の名曲「ナチュラル・ウーマン」、カーティス・メイフィールド作「ピープル・ゲット・レディ」、語りが沁みる「エンジェル」など全14曲。どれも聴き応えがあります。

今日は彼女の最大ヒットとなった1967年「リスペクト」を選んでみました。

オーティス・レディングとテッド・ホワイトの共作。
スウィート・インスピレーションズのコーラスとの掛け合う迫力のヴォーカルはそのままですが、思わせぶりなイントロのストリングスが加わり、ドラムスのビートが強調されなんとも魅力的なヴァージョンに仕上がっています。森 勉


2017年11月13日(月) Bruce Cockburn 「3 Al Purdys」

2017年11月13日朝、東京含め今季一番の冷え込みとなりました。
寒いのが苦手な僕にとっては、辛い季節がやってきたなぁ、、、と早くも春の訪れを切望している今日この頃です。

しかしながら、寒くなると聴きたくなる音楽というのもありますね。

カナダ出身男性シンガー・ソングライター、ブルース・コバーンも冬に聴きたくなるミュージシャン。
(1971年発表2nd『雪の世界』(
2008年1月21日今日のこの1曲で紹介)のイメージも大きいかもしれませんが。)

そのブルース・コバーン2017年発表オリジナル作『Bone To Bone』から今日のこの曲。
(輸入CD True North TND678)

同じくカナダ出身コリン・リンデンプロデュースにより、ルーツに根差したバンド編成でレコーディングされた1枚。

20世紀カナダを代表する詩人Al Purdyへ捧げた⑤「3 Al Purdys」から、⑥「looking And Waiting」を挟み、彼らしいアコースティック・ギター・インスト⑦「Bone To Bone」へ続く流れを堪能しながら、冬支度するとしましょう。森 陽馬


2017年11月12日(日) ダン・ペン&スプーナー・オールダム 「アイム・ユア・パペット」

1966年全米チャートベスト10に入る大ヒットとなったR&Bデュオ、ジェイムス&ボビー・ピュリファイ「アイム・ユア・パペット」は、当時から大好きな1曲でした。

ドラムスのビートとソウルフルなヴォーカルが適度にポップな雰囲気を運んでくれ、中学生にもわかるイイ曲だったのです。

その時はまだこの曲を作った人たちのことは何も知りませんでした。
それから10年ほど過ぎて、ダン・ペンとスプーナー・オールダムの名前をやっと認識して、コンポーザーとして注目するようになったわけです。

ということで、今日はダン・ペン&スプーナー・オールダム『コンプリート・デュオ・レコーディング』から1曲目に入っている「アイム・ユア・パペット」を。(国内仕様CD+DVD MSIG-1024 3,200円+税)

1998年の名作ライヴCDにプラスして、2006年のライヴDVDをパッケージしたお徳用盤です。

ダンのアコースティック・ギターとリード・ヴォーカル、スプーナーのエレクトリック・ピアノとハーモニー・ヴォーカルだけの音作りなのに、なんと豊潤な音の世界が繰り広げられるライヴなんでしょう。
CDは14曲、DVDは22曲収録されています。森 勉


2017年11月11日(土) Neil Young 「Throw Your Hatred Down」

2017年11月12日はニール・ヤング72歳の誕生日!
おめでとう!ニール!!

ニールは年初オーストラリアツアーから待望の来日がほぼ確定していたものの急遽全キャンセル。
更にRock&Roll Hall Of Fame 2017(ロックの殿堂)授賞式にて、パールジャムのプレゼンターを務める予定がこれも病気のため直前で辞退。
秋に1976年録音未発表作『ヒッチハイカー』をリリースしたものの、ファンからは体調不良を心配されていました。

しかしながら先日、2017年12月新作オリジナル・アルバム『Visitor』を発売すると公式サイトで突然の発表!
Neil Young & Promise Of The Real『Visitor』

いや~、さすがニール・ヤング! 凄いなあ。
「錆びつくより燃え尽きたい」と歌ったニールも72歳。
錆びつこうが、周りがどう言おうが、燃えている限り歌い続けて欲しいですね。

ということで、今日は僕の大好きなニール・ヤングの曲から今日のこの1曲。

1995年発表、パールジャムをバック・バンドに従え4日間で録音したアルバム『Mirror Ball』(輸入CD Reprise/Warner)から、疾走感あるバック演奏を不屈の魂で吹き飛ばすような「Throw You Hatred Down」を。森 陽馬


2017年11月10日(金) Chris Hillman 「Wildflowers」

2017年10月2日急逝したアメリカン・ロックの雄、トム・ペティ。

彼が関わった仕事/プロデュース・ワークとして、これが最後の作品かもしれません。

Chris Hillman『Bidin' My Time』
(輸入CD rounder 1166100249)

ザ・バーズのオリジナル・メンバー、フライング・ブリトー・ブラザーズ、マナサス在籍で知られるクリス・ヒルマン。
2017年発表、久々のソロ・オリジナル・アルバムです。

サウンド・プロデュースをトム・ペティが担当し、ベンモント・テンチやマイク・キャンベル等トム人脈から、デヴィッド・クロスビー、ロジャー・マッギン、ハーブ・ペダーセンといった古くからの盟友も参加。

彼が辿ってきたカントリー・ロックの道をじっくり楽しめる全12曲です。

今日のこの1曲は、アルバム・ラストに収録されているトム・ペティ作「Wildflowers」カヴァーを。森 陽馬


2017年11月9日(木) 細野晴臣 「Angel On My Shoulder」

細野晴臣のニュー・アルバム『Vu Ja De』(ヴ・ジャ・デ)が11月8日発売になりました。
(国内CD 初回限定 写真満載34ページブックレット付 細野晴臣解説付 VICL-64872 3,300円+税)

待望です。
前作『Heavenly Music』が2013年5月発売でしたから、4年6カ月ぶりということになります。

今回は2枚組。
収録時間的には1枚のCDに入る分量ですが、コンセプト別にディスクを分けてあります。

ディスク1は『エイト・ビート・コンボ』と題されており、細野晴臣お気に入りの外国曲が8曲選ばれ、独特な味付けでカヴァーされています。

ディスク2は『エッセイ』と題され、細野晴臣のオリジナル曲が12曲。
Eテレ『2355』テーマ曲、いろいろなCM曲や石川さゆり、中川翔子への提供曲をセルフ・カヴァーしたものなどに加え、新曲「州埼パラダイス」も収録。
この曲の解説を読むと、大滝詠一同様細野も10年ほど前、昭和の古い映画に誘われて撮影された場所を訪ね歩いたとのこと。はっぴいえんどのこの二人のこだわりは同じ方向に向いていることが多いんですね。

そんなことも発見できた自身の書き下ろしライナーノーツもこのアルバムの魅力のひとつです。

今日のこの1曲は、ディスク1から選んでみました。
1961年にボビー・ヴィーでチャートに登場し、1980年レオ・セイヤーがカヴァーして大ヒットした「モア・ザン・アイ・キャン・セイ」もいいと思ったのですが、低音の魅力が強調された「エンジェル・オン・マイ・ショルダー」を。

1960年発表のシェルビー・フリントの清楚なヴァージョンとは違うやさぐれ感が耳に残ります。森 勉



2017年11月8日(水) 大橋トリオ 「Amy Said」

9月末から順次公開されている日本映画『Amy Said (エイミー・セッド)』を先日鑑賞しました。

大学の映画研究会のマドンナだったエミが亡くなって20年。
その命日に久し振りに集まった仲間8人が、思い出話に花を咲かせつつ、彼女の死によってそれぞれ抱えてきた想いがぶつかりあっていく...ほぼバーでの会話劇でみせる<大人の青春映画>です。

嫉妬だったり、後悔だったり...渦巻く心情を掻き立てるようなjan and naomiの音楽も良く、ある大事なシーンでのギターにぞわぞわしました。

ラストには、本人役で少し出演している大橋トリオが映画と同タイトルの主題歌「Amy Said」を弾き語るシーンも。
それまでシリアスなシーンが多めですが、大橋さんの穏やかなメロディと、フィルムのあたたかな映像が重なり、パーっと霧が晴れていくような気分になりました。

映画や俳優の名前も会話の中に色々登場するので、洋画に詳しい方も楽しめるかと思います。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「Amy Said」(作詞:Emi Mayer 作曲:大橋トリオ)収録の限定7インチ・アナログ盤。
2017年春ライヴ会場でCD販売され、即完売したナンバーをアナログ化したものです。
(国内アナログEP TYO7S-1002 1,500円+税)


2017年11月7日(火) ザ・フロント・ロウ 「ただ逢いたくて」

2016年2月に逝去した村田和人さん。
先生であり、父であり、ブラザーであり、そして太陽のような存在でしたね。

人それぞれ、様々な感じ方があるでしょうが、いなくなってからの方が村田さんのことを想う機会が増えました。
村田さんだったらこうおっしゃるだろうな、歌っていただろうな、etc...。

そのような村田さんへの皆の大切な想いを受け止め、彼が残した未発表楽曲へ紡いだこの1枚。

ザ・フロント・ロウ『この空の向こうに』
(国内CD IMCT-0008 2,315円+税)

ザ・フロント・ロウは、村田和人さんの一番弟子であり親友であった川崎太郎(Vo&G)と佐藤正彦(G)、人見欣幸を中心に、村田さんの実息子である村田彼方(Dr)、そして山本耕右(B)を新メンバーとして迎えた5人組バンド。

村田さんが生前録音し残した41個の音楽Files(メロディー)。
それを託された川崎太郎さんが、歌詞を付け完成させた①「この空の向こうに」、⑩「七色のクレヨン~41 files~」。
そして湯川トーベンと村田和人による1990年代の共作曲「雨の日には」カヴァー以外のオリジナル楽曲にも、そこかしこに村田和人さんを感じられる全10曲。

太郎さんのフェイヴァリットであるアイズレー・ブラザーズや日本シティ・ポップ等への音楽愛、そして村田愛。
2014年作『出会えてよかった』と比べ、より温もりや優しい眼差しを感じさせます。

今日のこの1曲は、エレクトリック・シタール的な音色とメロウな楽曲が沁みる「ただ逢いたくて」。森 陽馬


2017年11月6日(月) かせきさいだぁとザ・なつやすみバンド 「Quiet School」

先週末11月4日、第12回東京蚤の市へ行ってきました。

京王多摩川駅にある競輪場、東京オーヴァル京王閣の敷地内全体で行われるマーケット市。
天候にも恵まれ、たくさんの人で賑わっていました。

有形な<モノ>に価値が見出されなくなり、無形な対象が重宝されるようになった現代。
多くの来場客が目を輝かせて、様々な<モノ>を手に取っている光景を見て、レコード・CDを販売している僕としては、心が洗われ勇気づけられる思いでした。
(レコードを扱っている店が少なかったのは残念でしたが、、、)

この東京蚤の市は入場料500円ですが、場内ステージでミュージシャンのライヴも行っていて、僕が行った日は栗コーダーカルテット、ビューティフル・ハミングバード、Drakskip Trio、ザ・なつやすみバンド等が出演。

最後に登場したザ・なつやすみバンドは、「S.S.W(スーパーサマーウィークエンダー)」
の歌詞♪毎日が夏休みだったらいいのになぁ~♪のところを、♪毎日が蚤の市だったらいいのになぁ~♪と変えて歌ったりして素敵なライヴでしたね。

今日のこの1曲は、そのザ・なつやすみバンド関連最新リリースから。
かせきさいだぁとザ・なつやすみバンド「Quiet School」
(国内アナログEP TRRD-1004 1,500円+税)

なお、蚤の市ライヴ時は、かせきさいだぁのRAP部分をMC sirafuが頑張ってやっていて良かったです。森 陽馬


2017年11月5日(日) ブルース・ブラザーズ 「監獄ロック」

1980年製作映画『ブルース・ブラザーズ』は何回観ても楽しめる傑作コメディ映画であり音楽映画だと思います。

ハチャメチャでありながら、随所に絶妙のくすぐりと音楽ファンを唸らせるレジェンド(ジェイムス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、ジョン・リー・フッカー、キャブ・キャロウェイ)を登場させる演出は拍手喝采ものです。

脚本を書いたのは監督でもあるジョンランディスとエルウッド役で主演も兼ねているダン・エイクロイド。
人気TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』を豪華に発展させたストーリーですが、そもそもの発想が素晴らしいですね。

ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドでブルース・ブラザーズ!
スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダックダン、マット・マーフィーなど本物のミュージシャンを配するこだわり。

今日はその映画サントラ盤からこの1曲。
ド派手なカーチェイスの末、結局刑務所に戻って歌う「監獄ロック」。

このシーンで囚人の1人としてなんと、ジョー・ウォルシュが出演しています。

この映画にはその他にもちょい役の有名人が多数出演しているんですよね。
パトカーに乗る警察官役のスティーヴン・ビショップとジョン・ランディス。
サウナで出会う大物にスティーヴ・ローレンス。
エルウッドがナンパしようとする妖艶な美女にツイッギー。
役所の受付人スティーヴン・スピルバーグ・・・などがさりげなく出ています。

本当に楽しい映画です。森 勉

★掲載ジャケットは『ブルース・ブラザーズ・オリジナル・サウンドトラック』
(国内CD 完全生産限定価格盤 解説・歌詞・対訳付 WPCR-28516 1,000円+税)


2017年11月4日(土) Squeeze 「Rough Ride」

1stアルバムを発表してから、2018年で40周年を迎えるイギリスのバンド、スクイーズ。

前作『Cradle To The Grave』から、約2年ぶりの新作『The Knowledge』がリリースされました。
(輸入CD LVCRCD004)

還暦を迎えてもますますパワフルなグレン・ティルブルックと、全曲の詞を手掛けるクリス・ディフォードのコンビを中心に、今作では新たに女性ベーシストのヨランダ・チャールズ(ポール・ウェラーのバック他)、ダーティ・ヴェガスのスティーヴ・スミス(パーカッション担当)の2人が加入。
前作にも参加したメルヴィン・ダフィー(ウォーターボーイズ)やデニス・グレイヴス(ナイン・ビロウ・ゼロ)の名も。

先行シングルである1曲目「Innocence In Paradise」がマイナー調の曲だったので、全体的に地味かなと想像していたのですが、コーラスやアレンジも前作以上に作り込まれ、スクイーズらしい少しひねくれたポップな曲が並んでいます。

救急医療、政治、男性の体のこと、フリートウッド・マックがテーマらしい「Albatross」という曲があったり…。
ポップなメロディとは裏腹に詞には辛辣さや毒気が含まれていたりするので、やはり歌詞対訳を読みたいですね。

今日の1曲は、オペラのような女性コーラス&子供コーラス、ディスコティックなノリの良いナンバー「Rough Ride」。
ライヴで盛り上がりそうです。

2016年4月にはスクイーズとして久々に来日、とっっっても楽しいステージを披露してくれました。
来年またバンドで来てくれると嬉しいです。もし来日が決まったら是非お見逃しなく!東尾沙紀


2017年11月3日(金) 鈴木茂 「微熱少年」

2017年11月3日<レコードの日>。
開店時からお越しいただいたお客様、通販でお買い上げいただいた方、皆々様ありがとうございました。

東京では深夜降り続いていた雨も朝方には上がって、絶好のレコード日和になりましたね。

レコードの日記念として、当店にて2,000円以上お買い上げの方にロゴ入り特製タオルをプレゼント中です。

レコードの日関連商品以外でも、2,000円以上お買い上げならば先着で差し上げております。
店頭ではなく通販お買い上げでもお付けできますので、よろしければ是非。

さて、様々なジャンルのアナログ盤が出ましたが、当店一番人気はこの1枚でした。

鈴木茂『BAND WAGON』
(国内LP CRJ-1012 3,800円+税)

はっぴいえんど、キャラメルママ、ティンパンアレー、そしてソロとして現在も活躍中の名ギタリスト、鈴木茂。
1975年アメリカ西海岸にてタワー・オブ・パワー、リトルフィートのメンバーを迎え録音した大名盤です。

松本隆が全曲の作詞を担当。
その中から、松本隆の長編小説処女作のタイトルとなった「微熱少年」を今日のこの1曲に。

なお、このアナログ・レコードは、オリジナル盤と同じく非常に高いカッティング・レベルで収録されているとのこと。
針圧調整機能が付いていないプレイヤーだと音飛びする可能性もあるそうなので、ご了承ください。森 陽馬


2017年11月2日(木) シリア・ポール 「夢で逢えたら」

ナイアガラ/大滝詠一関連商品がリリースされる毎年恒例の3月21日。
2018年3月21日発売タイトルが発表されました!

なんと!!!
シリア・ポール『夢で逢えたらVOX』!!!
(2018年3月21日発売 2LP+2EP+4CD 全8枚組 SRJL-1112 20,000円+税/通常盤2CD 3,000円+税)

女性シンガー、シリア・ポールが大瀧詠一プロデュースで1977年発表した名盤が待望の復刻です。

プロデューサー大瀧詠一が異なるスタジオでミックスダウンした3つのマスターテープを軸に、シングル・ヴァージョン、ライヴ音源、アウトテイク、プロモ、カラオケ、CM音源ほか未発表を多数収録した究極のコレクターズ仕様!

2枚組LPはロンドン/メトロポリス・スタジオにおける最新ハーフスピードカッティングマスター180g重量盤仕様。
NIAGARA 45RPM VOXには入らなかった『夢で逢えたら』アナログEP&プロモ・シングルも収録!
更に、シリア・ポールの近況や綿密な取材に基づいて構成された原稿・未公開写真含む豪華ブックレット付!

まさに『夢で逢えたら』セッションの全貌が刻み込まれたナイアガラファン垂涎のBOXとなりそうです。

このVOXを2CDに凝縮した通常盤(3,000円+税)、CD3枚組『夢で逢えたら SONG BOOK』も同時発売予定。
来年春が楽しみになりましたね。絶賛予約受付中です。森 陽馬



2017年11月1日(水) トリプルファイヤー 「野球選手になるために」

全世界数千人のトリプルファイヤーファン皆々様、お待たせしました!
待望の4作目『FIRE』が遂に発売!

トリプルファイヤー『FIRE』
(国内CD 初回限定盤のみライヴCD付 WAVE-04 2,000円+税)

トリプルファイヤーは2006年結成、吉田靖直(Vo)・鳥居真道(g)・山本慶幸(b)・大垣翔(dr)による4人組。
テレビ番組『タモリ倶楽部』に吉田靖直が時々出演しているので、最近知ったという方も多いかもしれませんね。

2015年発表3作目『エピタフ』(
2015年10月22日今日のこの1曲で紹介)は聴き込むほどクセになる傑作でしたが、今作『FIRE』はサウンド面でも更に進化。
吉田靖直のナンセンスな詞だけでなく、楽曲&演奏アレンジも魅力タップリの仕上がりです。

今日のこの1曲は、4曲目「野球選手になるために」。
ニューオリンズ的な変則リズムと、ツッコミどころ満載な歌詞が最高な1曲。

初回限定盤のみ2017年9月8日渋谷O-nestでのライヴを収録したボーナスCD付。
更には、当店のみの先着特典として、"あなたの心も燃やす!?"FIREライタープレゼント中!


彼らの存在をキワモノと捉えるか、はたまた日本音楽界の救世主ととるか。
是非その耳で確かめてみてください。森 陽馬


2017年10月31日(火) ボーイズⅡメン 「Stay」

オールディーズ/ドゥーワップ好きの方にオススメの新譜アルバム!

ボーイズⅡメン『Under The Streetlight』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5619 2,400円+税)

2017年デビュー25周年を迎えた黒人ヴォーカル・グループ、ボーイズⅡメン。
彼らの最新作は1950~60年代ソウル&オールディーズ名曲をカヴァーした1枚。

①フランキー・ライモン&ザ・ティーネイジャーズ「Why Do Fools Fall In Love」を筆頭に、ハートビーツによるドゥーワップ名曲②「A Thousand Miles Away」、フラミンゴス④「I Only Have Eyes For You」、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ⑦「Tears On My Pillow」(ブライアン・マックナイト参加)等、Doo Wopファン感涙の選曲。

キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作で僕の大好きな「Up On The Roof」をカヴァーしているのもうれしいですね。

今日のこの1曲は、3曲目「Stay」。
モーリス・ウィリアムズ&ザ・ゾディアックスによる<ビルボードNo.1曲中最も短い楽曲>とも言われるナンバー。
ボーイズⅡメンもそのオリジナルに忠実なアレンジでカヴァーしています。

ちなみに10月来日したジャクソン・ブラウン。
「Stay」を東京&名古屋公演ではやりませんでしたが、大阪&広島公演ではラストに披露したそうです。森 陽馬



2017年10月30日(月) アル・グリーン 「Love And Happiness」

テレビ東京の人気番組『出没!アド街ック天国』
先週10月28日の放送は『昭和の下北沢』特集。

僕は大学卒業後、下北沢のディスク・ユニオンでアルバイトをしていたので、懐かしく楽しく拝見しました。
当時は中古レコード店がたくさんあって、仕事の休憩中に他のレコード店へもよく行きましたね。

特にフラッシュ・ディスク・ランチへは1日に2回行ったりもして、アナログ盤三昧な日々でした。
変わらずお元気そうな椿正雄さん(フラッシュ店主)も番組で紹介されていて、うれしかったです。

あの頃買って聴いた盤は今でもよく覚えていて、当時の情景が聴く度に甦ってくるから不思議ですね。

今日のこの1曲は、そのフラッシュ・ディスク・ランチで中古レコードを買って好きになった作品から。

アル・グリーン『I'm Still In Love With You』
(国内CD 日本語解説付 CDSOL-5021 1,800円+税)

名ソウル・シンガー、アル・グリーンが1972年発表した5作目(ハイ・レーベルでは4作目)。
メンフィス/ロイヤル・スタジオで録音されたハイ・サウンド/サザン・ソウルの名盤。

アル・グリーンというと1971年発表作『Let's Stay Together』が有名ですが、このアルバムも素晴らしい1枚。

特に3曲目「Love And Happiness」。

これぞハイ・サウンドと言えるナンバー。
チャールズ・ホッジズによるオルガンの音色は情感豊かで、心の中まで温もりが伝わってきます。森 陽馬


2017年10月29日(日) ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ「Our Day Will Come」

2017年11月3日は<レコードの日>。

レコードのプレス会社、東洋化成が主催するイベントで、様々なアナログ盤がこの日発売になります。

アナログ・レコードの普及を目的として2015年から行われ今年で3回目。
若い世代にもアナログ盤の魅力が浸透してきた感じがしますね。

それを反映してか今まではインディーズからのリリースが多かったアナログ盤も、メジャー・レーベルから出ることが近年多くなりました。

2017年レコードの日にもメジャーからのリリースが色々ありますが、注目はこのアナログ!

ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『スペシャル・7インチ・ボックス』
(国内10枚組EP BOX UIKY-75031 10,000円+税)

ロジャ・ニコがA&Mで録音したシングル8種とアルバム中の楽曲4曲、計10枚7インチEP盤で復刻!
BOXセットにまとめられ、今回のレコードの日に限定発売。

シングルEP1枚で2,000円以上することが多くなった近年、10枚入って10,000円+税はお得感ありますよね。
ロジャ・ニコ関連のアナログ盤はすぐに売切れてプレミアが付くことが多いのでご入用の方はお早めに。森 陽馬



2017年10月28日(土) ドアーズ 「ハートに火をつけて」(シングル・モノ・ヴァージョン)

今までありそうでなかったドアーズのシングル集が発売されました。

ドアーズ『ザ・シングルズ』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17892 3,000円+税)

1967年から1972年の間にエレクトラ・レーベルから発売されたドアーズ名義のシングル盤18枚AB面に加えて、グループ解散後に出た2枚のシングルAB面、そして「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」、「タッチ・ミー」など4曲のモノラル・ラジオ・ヴァージョンを含めた全44曲を収録。2017年最新リマスターです。

国内盤初回プレスには日本盤シングル・ジャケットをCDサイズに縮小して繋ぎ合わせたポスターが付いています。
当時日本ではエレクトラ・レーベルの発売元はビクターでした。JETの番号が懐かしい。

今日はこの中からやっぱりこれ!
1967年4月発表セカンド・シングル「ハートに火をつけて」(Light My Fire)。

アルバムでは7分10秒ありますが、オルガン、ギターの間奏部分をばっさり切った2分53秒のシングル・ヴァージョンです。

僕らの世代が1967年夏頃、ラジオで毎日のように聴いていたのは、このモノラルのショート・ヴァージョンだったのです。
うれしい再会です。

コアなドアーズ・ファンには、アルバム未収録曲「トリートランク」などの収録も・・・。森 勉


2017年10月27日(金) 高野寛 「Everything is good」

2018年で、デビュー30周年♪
アニバーサリー・イヤーを前に、最新ミニ・アルバムが今週リリースされました。

高野寛 『Everything is good』
(国内CD SBST-007 2,000円+税)

ライヴで磨いてきた曲や、クリエイターズ・サイトnoteで発表してきた未発表曲の中から厳選、新たに手を加えられた7曲と、ボーナス・トラックとして同曲のデモやインストver.など5曲を追加した全12曲を収録。

初期を彷彿とさせるポップな「Portrait」、92年に作れられた「炎」が元だという「Candle of Hope」、宮川剛(Dr)、鈴木正人(B/リトル・クリーチャーズ)参加「180°」、忌野清志郎の詞に影響を受けたという「DAN☆SHARI」、前作『Trio』の制作で訪れたブラジル・リオの音や想いが詰められた「Rio-Tokio」など。

高野さんらしいポップなメロディと、少しセンチメンタルな詞がギュッと凝縮された1枚。

2018年秋頃に30周年記念アルバムを発表する予定だそうですが、今作を聴いていると期待に胸が膨らんできます。
とても楽しみです。

今日の1曲は、珈琲の香りがふわ~っと漂ってきそうなゆったりとしたアコースティック・ナンバー「Everything is good」。

''僕は、といえば「Everything is good」''
これからも変わらず良い曲を届けるよ...そんなメッセージも込められているように感じました。東尾沙紀


2017年10月26日(木) ジャクソン・ブラウン 「The Barricades Of Heaven」

ジャクソン・ブラウン2017来日公演(10/17~10/24)。
10月18日東京・渋谷オーチャード・ホールへ行ってきました。

今回は新作のツアーではなかったので、往年の人気曲から珍しい曲、そして先日亡くなったトム・ペティやグレッグ・オールマンのカヴァーまで、ファンのリクエストにも色々と応えてくれて充実したコンサートでしたね。

ジャクソンの歌も、バック・メンバーの演奏も、ファンの熱気も素晴らしかったと思います。

でも見終わった後、もやもやしたものが心に残ったのは僕だけでしょうか、、、。

音楽の楽しみ方には色々あって、カラオケで歌ったり、車の中で聴いたり、皆で一緒に盛り上がったり、etc...、
そういう中、僕にとって彼の歌は<夜1人で耳をそばだてるようにして聴く音楽なのだな>と実感しましたね。

ジャクソンに関するトーク・イベントを行っておきながら無責任な物言い、なおかつジャクソンの問題ではなく自身の捉え方なので大変恐縮ですが、ファンの要望へ誠実に対応しているステージ上の彼を見ながら改めてそう感じたのです。

ということで、ここ最近深夜1人で何度も繰り返し聴いているナンバー。
ジャクソン・ブラウン「The Barricades Of Heaven」を今日のこの1曲に。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ジャクソン・ブラウン『ザ・ロード・イースト ライヴ・イン・ジャパン』
「The Barricades Of Heaven」ライヴ・ヴァージョンも収録。(国内CD SICX-30050 2,000円+税)



2017年10月25日(水) 大瀧詠一楽団 「Istanbul (Not Constantinople)」

大滝詠一ファン要注目のこの1曲!

今まで商品化されていなかった幻の大滝詠一関連楽曲が初CD化されました。

"名音楽家"井上鑑が作詞・作曲・編曲で関わった楽曲を厳選、2CDに収めた作品集が2種類発売。
そのソニーミュージック編の方に収録されています。
(国内2枚組CD 井上鑑作品集『Believing』 MHCL-30472 3,200円+税)

アーティスト名は、大瀧詠一楽団!
曲名は「Istanbul (Not Constantinople)」。

大滝詠一「恋するふたり」が主題歌となったドラマ『東京ラブ・シネマ』用に録音されていたインスト曲です。

2003年3月28日ソニーのスタジオでの録音。
演奏は、井上鑑、村上"ポンタ"秀一、高水健司、今剛、八尋和洋、仙波清彦、エリック宮城、村田陽一、山本拓夫、金山功という豪華メンバー。

ドラマ『東京ラブ・シネマ』内でも少しだけ流れたそうですが、今回リリースされたのは約3分のフル・ヴァージョン!
演奏終了後、大滝詠一本人と思われる声が入っています! お聴き逃しなく。森 陽馬



2017年10月24日(火) 伊藤銀次 「ビバーチェな夜だから」

♪ ドアを開けたらそこには あたたかい料理のにおい
とびきりの笑顔のお出迎え ビバーチェな夜だから ♪
(伊藤銀次「ビバーチェな夜だから」歌詞より)

東京・水道橋A1出口からすぐの場所にあるイタリアン・レストラン、ビバーチェ。
音楽好きでもある中川浩之シェフが腕を振るう料理はどれも美味♪ 心がほんわかする素敵なお店です。

そのビバーチェで不定期にライヴ・イベントを行っているデビュー45周年を迎えた伊藤銀次さん。
ソロ名義としては1993年『LOVE PARADE』以来、久々のオリジナル・アルバムが本日入荷しました。

伊藤銀次『MAGIC TIME』
(国内CD BZCS-1158 2,778円+税 
先着で当店のみの特典マグネット&インタビューリーフレット付

大滝詠一「青空のように」、村田和人「堕落の夏」カヴァー、太田裕美が作詞を手掛けた「星降る夜に」、1982年発表人気作「BABY BLUE」の続きとも言える「2017年のBABY BLUE」、温もり伝わる「虹」他全13曲。

2017年の今の銀次さんがパッケージングされた銀次流ウキウキ・ミュージックな仕上がりです。

そのラストに収録されているのが、「ビバーチェな夜だから」。
ビバーチェの美味しいラザニアを食べたくなりますね。森 陽馬



2017年10月23日(月) 青野りえ 「晴海通り」

大人のシティ・ポップ/女性ヴォーカル新譜、オススメ盤。

青野りえ『パストラル』
(国内CD VSCD-3197 2,315円+税)

aoyama(2007年10月21日今日のこの1曲で紹介)、青野りえ&hums等で活動してきた女性シンガー、青野りえ。

可憐さがありながら、温もりと包容力をも感じさせる歌声が魅力の彼女。
関美彦が作曲&プロデュースを手掛けた2017年ソロ・オリジナル・アルバムをリリース。

北山ゆう子(Dr)、伊賀航(B)、山之内俊夫(G)、井上薫(key)等による都会的な演奏が心地良くてクール。
いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ『アワー・コネクション』を彷彿とさせる語りが入っているのも良いですね。

流線形、土岐麻子など新世代シティ・サウンドお好きな方に推薦したい1枚。

今日のこの1曲は、新世代シティ・ポップ・デュオ、ブルーペパーズ井上薫が作曲した⑥「晴海通り」を。森 陽馬



2017年10月22日(日) フラミンゴス 「瞳は君ゆえに」

今日は秋の夜長に聴きたいしっとりとしたアルバムを紹介したいと思います。

フラミンゴス『フラミンゴ・セレナーデ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27853 952円+税)

シカゴで結成されたフラミンゴスは、ソフトなバラードを得意としていたドゥワップ・グループです。

このアルバムは1959年にENDレーベルから発表されたスタンダードを彼らのスタイルでカヴァーした実にムーディーなヴォーカルが楽しめるものです。

2014年に低価格で日本初CD化されて3年経ちました。
廃盤になる前に、ドゥワップ・ファンは手に入れておいた方がいい1枚だと思います。

今日はその中からフラミンゴス最大のヒットとなった「瞳は君ゆえに」(I Only Have Eyes For You)を。

♪ジワジワ♪と聴こえるコーラスが印象的です。

元々この曲は1935年公開映画『DAMES』(日本でのタイトルは『泥酔夢』)のために、ハリー・ウォーレンが作曲し、アル・ダービンが作詞した曲だそうです。
機会があったら映画、観てみたいですね。森 勉



2017年10月21日(土) 中シゲヲ 「ひき潮 (Ebb Tide)」

ギタリスト中シゲヲの新作『タイム・ハズ・ウィングス』が発売になりました。
(国内CD 中シゲヲによる曲目解説付 78Label FNFY-34 2,593円+税)

サーフコースターズでのワイルドでエキサイティングなギター・サウンドもいいですが、ソロ名義では毎回美しいトーンのリラックスしたギター・サウンドを聴かせてくれています。

今回のアルバムは全10曲。
オリジナルとカヴァーが5曲ずつ収録されています。

カヴァーはグリーグ、フォーレ、チャイコフスキー作曲のクラシックをアレンジしたものが3曲。
それと「ひき潮」、モンキーズ「自由になりたい」が選ばれています。

オリジナルを含めてどの曲も絶品の出来ですが、今日は「ひき潮」を。

作曲者ロバート・マックスウェルのハープ演奏やライチャス・ブラザーズの歌入りヴァージョンなどスタンダード有名曲ですが、エレキ・インストではあまり聴けなかった曲かもしれません。

シャドウズのハンク・マーヴィンかシャープ・ファイヴの三根信宏か、なんとも夢見心地にさせてくれる中シゲヲのギター・テクニックを存分に堪能できます。

2曲目「ひき潮」を聴きながら書き始めたこの文章も現在8曲目。
この「自由になりたい」も凄くいい仕上がりです。
亡きデイビー・ジョーンズへの想いが込められた名演と言えると思います。

哀愁の音色に秋がいっぱい!
しばらくは店でいっぱいかかりそうです。森 勉



2017年10月20日(金) We Banjo 3 「Little Liza Jane」

<アイルランドのパンチ・ブラザーズ>
と評され、本国だけでなく世界で活躍する新世代ケルト×ブルーグラス・バンド、We Banjo 3(ウィ・バンジョー・スリー)。

バンジョーの魔術師とも称される名手エンダ・スカヒルを中心に、フィドル、マンドリン、ギター、バウロンなどを駆使した躍動感ある演奏が魅力の兄弟2組からなる男性4人組。

現在最新作3rd『ストリング・セオリー』を引っ提げての来日ツアー中で、10月22日(日)にはピーター・バラカンさん主催イベント
『LIVE MAGIC!』にも出演。大トリを飾る予定です。
(国内CD 天辰保文氏による解説付 VIVO-461 2,500円+税)

親しみやすいメロディーとハーモニーを聴かせるオリジナル曲(歌もの&インスト)を中心に、アイルランドやアメリカの古い伝承曲もメドレーで繋いだりと盛りだくさん。

今日のこの1曲は、ニーナ・シモンやドクター・ジョンなどでも知られる「Little Liza Jane」。

We Banjo 3は、エリザベス・ミッチェルが子供達のためにアレンジし歌ったヴァージョンを基にしていると思われ、ボルチモアやシカゴ、東京など都市の名前が出てくる歌詞に、更に彼らが旅で訪れた土地(オハイオ、カンサス・シティ、ミルウォーキー他)を織り込むなど手を加え歌っています。

馴染みがない曲でもどこか懐かしさを感じたり、聴いていると自然と体が動きだしたり...。
そんなトラッドの魅力が詰まった1枚。

ライヴでは演奏の腕はもちろん、エネルギッシュなパフォーマンスも話題です。東尾沙紀



2017年10月19日(木) PIPER 「Summer Breeze」

村田和人バンドのギタリスト、山本圭右によるユニット、PIPER(パイパー)。

1980年代Yupitel Recordsからリリースした4枚のアルバムが初CD化決定!
2017年12月20日リリースされることになりました。

・『I'm Not In Love』(1981)
・『Summer Breeze』(1982)
・『Gentle Breeze』(1983)
・『Sunshine Kiz』(1984)
4作とも80'sシティ・ポップ/村田和人ファンは要チェックですね。

肌寒くて夏が恋しい今日のこの1曲は、1982年発表2作目『Summer Breeze』から爽快なタイトル・チューンを。

ちなみに、品切中だった村田和人『My Crew』もこのPiperCD化と同じタイミングで再プレスされるとのこと。
PIPER含めご予約受付しております。森 陽馬



2017年10月18日(水) 吉田省念 「カサナリアッテクオト」

ここのところ冷たい雨の日が続いていましたが、本日は束の間の晴れ。
太陽が顔を出して洗濯物を外に干せるだけで、ちょっとしたしあわせを感じてしまいました。

京都の男性シンガーソングライター、吉田省念が紡ぎ出すメロディや飾らない歌声にも、日常にあるちょっとしたしあわせや、ホッと心落ち着かせてくれるあったかさを感じます。

前作『黄金の館』(ポップな名作!)から1年5ヵ月ぶりとなる新作『桃源郷』が本日発売になりました。
(国内CD PCD-25241 2,500円+税)

伊藤大地(ドラム)、谷健人(ベース)、Yatchi(ピアノ)、四家卯大(チェロ)や千葉広樹(コントラバス)他、前作にも参加したメンバーらを交え、今作でも殆どの楽器を自身で担当。

前作のポップな世界観を引き継ぐ、心弾むタイトル曲「桃源郷」が耳に残りますが、「雨男」(前作には細野晴臣参加「晴れ男」という曲がありましたね)や、トイピアノの音にほっこりする「うたの木」など、今作ではそっと寄り添うような穏やかなナンバーがとても印象的です。

本編最後の「カサナリアッテクオト」はどことなく「Hey Jude」を感じさせるギターに、グッときました。東尾沙紀



2017年10月17日(火) 野宮真貴 「雪やコンコ」(原編曲:多羅尾伴内 a.k.a.大瀧詠一)

10月17日北海道・釧路で初雪を観測、というニュース。
関東では夏日が先週あり、半袖で過ごした日もあったのですが一気に寒くなりましたね。

冬の足音が聞こえてきたのと同時に、こんな素敵なアルバムも本日入荷してきました。

野宮真貴『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』
(国内CD 当店のみの先着特典バッチ付 UICZ-4406 2,593円+税)

永遠の渋谷系レディー、野宮真貴さんが冬のラヴ・ソング名曲を歌った1枚。

オリジナルと同じく高野寛をfeatしての「Winter's Tale」(高野寛&田島貴男)、横山剣とのデュエット「Baby, It's Cold Outside」(日本語歌詞:吾妻光良)、いしだあゆみ&ティンパンアレーによる名曲「ウインター・コンサート」、鈴木雅之をfeatした「冬がはじまるよ」(槇原敬之)など、秋冬をテーマにした渋谷系&ルーツ名曲を聴かせる作品。

今日のこの1曲は、童謡「雪やコンコ」。

でも単なる「雪やコンコ」ではありません。
大滝詠一が多羅尾伴内楽團名義1977年発表作内でカヴァーしていた「雪やコンコ」と同じアレンジ!

フィル・スペクター・サウンド的で、ペダル・スティールの演奏も駒沢裕城が弾いていたのと同じ雰囲気♪
多羅尾伴内はインストでしたが、野宮さんの歌声が加わり、より魅力的な「雪やコンコ」になっています。森 陽馬

★当店のみの特典、先着でジャケット・デザイン・カンバッチプレセント!


2017年10月16日(月) David Crosby 「AMELIA」

雲一つない青い空の下で楽しむ音楽も良いが、静寂佇む闇夜聴く音楽もまた格別だ。

David Crosby『Sky Trails』
(輸入CD BMG 4050538286458)

The Byrds、CSN(クロスビー,スティルス&ナッシュ)、CSN&Yで知られるデヴィッド・クロスビー。
2016年発表作『Lighthouse』(
2016年11月23日今日のこの1曲で紹介)の深遠な世界観を引き継ぎながら、ジャズ的アプローチで彼らしい独特な間を聴かせる2017年発表新作。

彼の息子James Raymondがプロデュースを担当。
ベッカ・スティーヴンス参加②「Sky Trails」、マイケル・マクドナルドとの共作曲④「Before Tomorrow Falls On Love」など素晴らしいが、今日のこの1曲は⑦「Amelia」。

ジョニ・ミッチェル1976年発表作『Hejira』(逃避行)収録曲のカヴァーだ。

ジョニの1968年デビュー作をプロデュースした彼が、病床の彼女へ祈るように歌う「Amelia」。
深夜心が震える想いで聴いた。森 陽馬


2017年10月15日(日) ダリル・ホール&ジョン・オーツ 「ふられた気持ち」

10月6日このコーナーで紹介したエヴァリー・ブラザーズは1950~60年代男性デュオの代表と言えると思いますが、今日は1970~80年代男性デュオの代表、ダリル・ホール&ジョン・オーツを取り上げたいと思います。

全米No.1ヒットの数では、エヴァリー4曲、ホール&オーツ6曲と、時代は違えどもホール&オーツの方に軍配が上がるんですね。

当店ペット・サウンズ・レコードがオープンした1981年4月頃に大ヒットしていた「キス・オン・マイ・リスト」。
それ以降にヒットした「プライヴェート・アイズ」、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」、「マンイーター」、「ワン・オン・ワン」、「セイ・イット・イズント・ソー」、「アウト・オブ・タッチ」、「エヴリシング・ユア・ハート・ディザイアー」等、1990年代初めまでの10年近く、店の売り上げに貢献してくれました。

もちろん好きな曲も多く、当時発売になったシングル・レコードの何枚かを今も大切に持っています。

ということで、今日のこの1曲は1979年に出た「ウエイト・フォーミー」にしようと思ったのですが、ちょっと変化をつけて、この曲にしました。「ふられた気持ち」(You're Lost That Lovin' Feeling)。

ライチャス・ブラザーズのカヴァーで1980年全米12位のヒットを記録しています。

最初に歌い始めるのはジョン・オーツ。
ドラムのビートがフィル・スペクター関連曲であることを特徴づけしているようでいいアレンジです。

日本では1981年「キス・オン・マイ・リスト」とのカップリングでシングルが出ています。森 勉

★掲載ジャケットは、ダリル・ホール&ジョン・オーツ『ザ・シングルズ」。
(国内CD ソニー SICP-30437 解説・歌詞・対訳付 全18曲収録 1,600円+税)


2017年10月14日(土) LUBY SPARKS 「THURSDAY」

<日本版シング・ストリート!?>

YUCK(UKのバンド)とのスプリット・カセットテープをカセット・ストア・デイ2017で発売したLUBY SPARKS。

2016年3月結成、Natsuki(B, Vo)、Emily(Vo)、Sunao(G)、Tamio(G)、Shin(Dr)、現役大学生5人組バンド。
人気急上昇中の彼らによる3曲入限定シングルCDが当店にて販売中です。

LUBY SPARKS『THURSDAY』
(国内CD 一部店舗のみの限定販売 DDCB-12976 500円+税)

今日のこの1曲は、ポップな楽曲にロックなアレンジが魅力的な1曲目「THURSDAY」。

20代前後の今の彼らでしか鳴らせない音。虚ろげな女性ヴォーカル、そして、瑞々しいメロディー。
初期スーパーカーが引き合いに出されるのも頷ける青春煌めくフレッシュ・キラーチューン!

なお、11月8日にはYUCKのマックスがプロデュースを担当したロンドン録音1stアルバムがリリース決定。
洋楽ギターポップファンも要注目の1枚となりそうです。森 陽馬



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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