トップページ


 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2017年11月20日(月) Jim Kweskin 「The Way You Look Tonight」

2013年1月26日ヴァン・ダイク・パークスが来店した時のこと。(詳細はこちらのビルボードHPをご参照下さい)

<ヴァン・ダイクが選んだCDをプレゼント!>というビルボード・ライヴの企画で、当店にてそのCDを選んでいただいたのですが、ヴァン・ダイクが一番最初にピックアップしたのが、ジム・クウェスキンでした。

「クウェスキンは、アメリカのルーツ・ミュージックには欠かせない人物だ。」(ヴァン・ダイク・パークス談)

ジム・クウェスキンは1940年アメリカコネチカット州スタンフォード生まれ。
1960年代前半フリッツ・リッチモンド、ジェフ&マリア・マルダー等とジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドを結成。
2013年4月、結成50周年を祝し来日公演を行ったのも記憶に新しいですね。

2017年で77歳となったそのジム・クウェスキンがソロ・アルバムを発表しました。

Jim Kweskin『Unjugged』
(輸入CD ジム本人による楽曲解説付 Homebeam Recordings HBR-0005)

タイトル通り“ジャグしていない”今作は、Bonnie Dobson、Ben Paley、Tali Trow、Bill Dentonと共に、1930年代から伝わるトラディショナルなルーツ・ナンバー等全15曲をフォーキー&小粋なアレンジで聴かせる1枚。

今日のこの1曲は、12曲目「The Way You Look Tonight」(邦題:今宵の君は)。
オリジナルはフレッド・アステア主演ミュージカル映画『Swing Time』(有頂天時代)の主題歌。

味わい深い歌とギターに郷愁を覚える心持ちになります。森 陽馬


2017年11月19日(日) YUSUF (Cat Stevens) 「I'm So Sleepy」

アート・ガーファンクルと同じように、この人の歌声を耳にすると心洗われるような気持ちになります。

英国出身シンガー・ソングライター、キャット・スティーヴンス。
イスラム教へ改宗した後、Yusuf名義で作品を発表している彼の2017年発表アルバム『Laughing Apple』。
(輸入CD DECCA/CAT-O-LOG B0027220-02)

これが素晴らしいアルバムで、聴く度に感動しています。

1970年発表名作『Tea For The Tillerman』(邦題:父と子)と同じくPaul samwell-Smithプロデュース。
また、当時参加していたギタリストAlun Daviesも参加。

付属ブックレットには、キャット自身による絵が各楽曲毎描かれ、歌詞カードは絵本のような仕様。
まさに『Tea For The Tillerman』(父と子)を引き継ぐようなコンセプト的作品です。

今日のこの1曲は、アルバム・ラスト11曲目「I'm So Sleepy」。
祈るような彼の歌声、センチメンタルなメロディーが子守唄のように優しく響きます。森 陽馬


2017年11月18日(土) アート・ガーファンクル 「Perfect Moment」

2017年11月17日アート・ガーファンクル、渋谷オーチャードホールでの公演を観に行きました。

温もりある歌声に心がほっこりする至福のライヴでしたね。

アートは今年で76歳。
2010年以降声帯の不調により高い声は出にくくなりましたが、サイモン&ガーファンクル時代の歌からソロでの人気曲、ランディ・ニューマンやジョージ・ガーシュウィン作カヴァーなど、心を込めて唄ってくれました。

そう、彼の歌は単なるヒット曲ではなく、その時代を象徴する曲というのでもなく、老若男女それぞれの人生に優しく寄り添ってきた歌であり、その様々な人生での想い出をそっと優しく差し出してくれたように感じました。

2014年来日時はサポート・メンバーがアコースティック・ギタリストだけでしたが、今回はキーボード奏者も加わり、僕が大好きなジミー・ウェッブ作による隠れた名曲「Skywriter」(
2016年8月14日今日のこの1曲で紹介)を生で聴けてとてもうれしかったです。

個人的に最も感動した1曲は「Perfect Moment」。
2002年発表アルバム『Everything Waits To Be Noticed』(邦題:心の散歩道)収録。
バディ・モンドロックとピアース・ペティスというソングライターによる共作曲。

美しい心に残る瞬間。
瞼から離れないあの日の記憶。
アートの歌は、胸に去来する想い出を夢見させてくれました。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Perfect Moment」収録、2012年リリース2枚組ベスト盤CD『シンガー』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-20426 3,800円+税)


2017年11月17日(金) ブルー・ペパーズ 「ふたりの未来を」feat.佐々木詩織

福田直木、井上薫による新世代シティ・ポップ/AORユニット、ブルー・ペパーズ。

お互いに作詞・作曲、マルチ・プレイヤーである2人がデビューして約2年。
待望の1stフル・アルバム『レトロアクティヴ』が今週リリースされました。
(国内CD VSCD-3196 2,500円+税)

今作には7曲の新曲に加え、2015年発表デビュー作『ブルー・ペパーズEP』から佐々木詩織のヴォーカルをフィーチャーした名曲「6月の夢」、「汗は甘い口づけ」の2曲、2017年7月に7インチ・シングル(CD付)で発表された「ずっと feat.佐々木詩織」とカップリングの「秋風のリグレット」も収められています。

新作でありながら、ベスト盤ともいえる内容の濃い1枚♪

今日の1曲は、ブルー・ペパーズ・サウンドに欠かせない存在となっている佐々木詩織さんを再度フィーチャーした「ふたりの未来」を。
彼女の溌剌な歌声がのると曲がいっそう華やかになりますね。とてもポップで良い曲です。

もう1人のゲスト・ヴォーカル、星野みちるさんがほんのりと歌い上げるセンチメンタルな「コバルトブルー」もオススメです。
70~80年代ロック~AORを踏襲したサウンドはもちろんですが、聴くと口ずさみたくなる良いメロディが詰まっていて嬉しくなります。東尾沙紀


2017年11月16日(木) Fitness Forever 「Tonight」

ウワノソラ『陽だまり』、大好評発売中です。

そのウワノソラのサウンド・プロデュース&アレンジを一手に担っている角谷博栄さんが先月ご来店。
最近気に入っているアーティスト/作品は?と質問したら、「Fitness Forever」という返答でした。

Fitness Foreverは、<ナポリの渋谷系>とも評されるイタリア/ナポリ出身男女混成7人組ポップ・ユニット。
彼らの2017年録音最新オリジナル・アルバム『Tonight』が超ゴキゲンだったので、そこから今日のこの1曲。

Fitness Forever『Tonight』
(輸入CD Elefant records ER-1221)

スペインのインディー・レーベル、Elefant recordsからの今作は80'sPop/Discoの素敵な要素を散りばめた1枚。

マイクロスター「Tiny Spark」を聴いた後に作ったのでは?と思えるようなタイトル曲①「Tonight」他全9曲、ウワノソラ角谷さんがフェイヴァリットに挙げたのも頷ける見事なサウンド・アレンジ。

今秋ヘビロテ中のラッキー・ソウル『HARD LINES』に続く、2017年ディスコ・ポップ愛聴盤となりそうです。森 陽馬


2017年11月15日(水) Lucinda Williams 「Something About What Happens When We Talk」

2018年1月で65歳を迎えるアメリカの女性シンガーソングライター、ルシンダ・ウィリアムズ。

最新作『This Sweet Old World』が、今年の夏頃にリリースされています。
(輸入CD H2005)

新作は、92年に発表された4作目『Sweet Old World』の25周年記念盤として、再レコーディングされたもの。
曲順も少し並び替えられ、4曲のボーナス・トラックが追加されています

近年サポートを務めるスチュアート・マティス(g/ex.The Wallflowers)、ブッチ・ノートン(dr/EELS)、デヴィッド・サットン(b)、今作のエンジニアでもあるデヴィッド・ビアンコ(Key)、グレッグ・リーズ(g,lap steel)が参加。

瑞々しい12弦ギターのイントロから始まる「Six Blocks Away」、今作で最もロックな「Hot Blood」の重厚感、苦味のある歌声が沁みるバラード「Something About What Happens When We Talk」...。

当時のアレンジよりシンプルながら音に重みが増し、フォーキーな曲はより枯れた雰囲気に。
60代の今だからこそ出せる深味を堪能できる1枚。かっこいいです。東尾沙紀


2017年11月14日(火) アレサ・フランクリン 「リスペクト」(2017ニュー・ヴァージョン)

アレサ・フランクリンのすてきなアルバムが出ました。

アレサ・フランクリン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ『ア・ブラン・ニュー・ミー』
(国内CD ワーナー WPCR-17925 解説(吉岡正晴)・歌詞・対訳付 2,200円+税)

アレサがアトランティック・レコードへ移籍して今年で50周年。
このアルバムは1960年代後半から1970年代前半のアレサの楽曲中から14曲を選び、ヴォーカル部分とバック演奏の一部を抜き出したトラックに、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏を新たに加えたものです。

原曲ももちろん良かったのですが、オーケストレーションされ新しく甦った楽曲たちは新鮮な感覚に溢れています。

映画『ブルース・ブラザーズ』でも歌われた「シンク」、バカラック作品を大胆にアレンジした「アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー」、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作の名曲「ナチュラル・ウーマン」、カーティス・メイフィールド作「ピープル・ゲット・レディ」、語りが沁みる「エンジェル」など全14曲。どれも聴き応えがあります。

今日は彼女の最大ヒットとなった1967年「リスペクト」を選んでみました。

オーティス・レディングとテッド・ホワイトの共作。
スウィート・インスピレーションズのコーラスとの掛け合う迫力のヴォーカルはそのままですが、思わせぶりなイントロのストリングスが加わり、ドラムスのビートが強調されなんとも魅力的なヴァージョンに仕上がっています。森 勉


2017年11月13日(月) Bruce Cockburn 「3 Al Purdys」

2017年11月13日朝、東京含め今季一番の冷え込みとなりました。
寒いのが苦手な僕にとっては、辛い季節がやってきたなぁ、、、と早くも春の訪れを切望している今日この頃です。

しかしながら、寒くなると聴きたくなる音楽というのもありますね。

カナダ出身男性シンガー・ソングライター、ブルース・コバーンも冬に聴きたくなるミュージシャン。
(1971年発表2nd『雪の世界』(
2008年1月21日今日のこの1曲で紹介)のイメージも大きいかもしれませんが。)

そのブルース・コバーン2017年発表オリジナル作『Bone To Bone』から今日のこの曲。
(輸入CD True North TND678)

同じくカナダ出身コリン・リンデンプロデュースにより、ルーツに根差したバンド編成でレコーディングされた1枚。

20世紀カナダを代表する詩人Al Purdyへ捧げた⑤「3 Al Purdys」から、⑥「looking And Waiting」を挟み、彼らしいアコースティック・ギター・インスト⑦「Bone To Bone」へ続く流れを堪能しながら、冬支度するとしましょう。森 陽馬


2017年11月12日(日) ダン・ペン&スプーナー・オールダム 「アイム・ユア・パペット」

1966年全米チャートベスト10に入る大ヒットとなったR&Bデュオ、ジェイムス&ボビー・ピュリファイ「アイム・ユア・パペット」は、当時から大好きな1曲でした。

ドラムスのビートとソウルフルなヴォーカルが適度にポップな雰囲気を運んでくれ、中学生にもわかるイイ曲だったのです。

その時はまだこの曲を作った人たちのことは何も知りませんでした。
それから10年ほど過ぎて、ダン・ペンとスプーナー・オールダムの名前をやっと認識して、コンポーザーとして注目するようになったわけです。

ということで、今日はダン・ペン&スプーナー・オールダム『コンプリート・デュオ・レコーディング』から1曲目に入っている「アイム・ユア・パペット」を。(国内仕様CD+DVD MSIG-1024 3,200円+税)

1998年の名作ライヴCDにプラスして、2006年のライヴDVDをパッケージしたお徳用盤です。

ダンのアコースティック・ギターとリード・ヴォーカル、スプーナーのエレクトリック・ピアノとハーモニー・ヴォーカルだけの音作りなのに、なんと豊潤な音の世界が繰り広げられるライヴなんでしょう。
CDは14曲、DVDは22曲収録されています。森 勉


2017年11月11日(土) Neil Young 「Throw Your Hatred Down」

2017年11月12日はニール・ヤング72歳の誕生日!
おめでとう!ニール!!

ニールは年初オーストラリアツアーから待望の来日がほぼ確定していたものの急遽全キャンセル。
更にRock&Roll Hall Of Fame 2017(ロックの殿堂)授賞式にて、パールジャムのプレゼンターを務める予定がこれも病気のため直前で辞退。
秋に1976年録音未発表作『ヒッチハイカー』をリリースしたものの、ファンからは体調不良を心配されていました。

しかしながら先日、2017年12月新作オリジナル・アルバム『Visitor』を発売すると公式サイトで突然の発表!
Neil Young & Promise Of The Real『Visitor』

いや~、さすがニール・ヤング! 凄いなあ。
「錆びつくより燃え尽きたい」と歌ったニールも72歳。
錆びつこうが、周りがどう言おうが、燃えている限り歌い続けて欲しいですね。

ということで、今日は僕の大好きなニール・ヤングの曲から今日のこの1曲。

1995年発表、パールジャムをバック・バンドに従え4日間で録音したアルバム『Mirror Ball』(輸入CD Reprise/Warner)から、疾走感あるバック演奏を不屈の魂で吹き飛ばすような「Throw You Hatred Down」を。森 陽馬


2017年11月10日(金) Chris Hillman 「Wildflowers」

2017年10月2日急逝したアメリカン・ロックの雄、トム・ペティ。

彼が関わった仕事/プロデュース・ワークとして、これが最後の作品かもしれません。

Chris Hillman『Bidin' My Time』
(輸入CD rounder 1166100249)

ザ・バーズのオリジナル・メンバー、フライング・ブリトー・ブラザーズ、マナサス在籍で知られるクリス・ヒルマン。
2017年発表、久々のソロ・オリジナル・アルバムです。

サウンド・プロデュースをトム・ペティが担当し、ベンモント・テンチやマイク・キャンベル等トム人脈から、デヴィッド・クロスビー、ロジャー・マッギン、ハーブ・ペダーセンといった古くからの盟友も参加。

彼が辿ってきたカントリー・ロックの道をじっくり楽しめる全12曲です。

今日のこの1曲は、アルバム・ラストに収録されているトム・ペティ作「Wildflowers」カヴァーを。森 陽馬


2017年11月9日(木) 細野晴臣 「Angel On My Shoulder」

細野晴臣のニュー・アルバム『Vu Ja De』(ヴ・ジャ・デ)が11月8日発売になりました。
(国内CD 初回限定 写真満載34ページブックレット付 細野晴臣解説付 VICL-64872 3,300円+税)

待望です。
前作『Heavenly Music』が2013年5月発売でしたから、4年6カ月ぶりということになります。

今回は2枚組。
収録時間的には1枚のCDに入る分量ですが、コンセプト別にディスクを分けてあります。

ディスク1は『エイト・ビート・コンボ』と題されており、細野晴臣お気に入りの外国曲が8曲選ばれ、独特な味付けでカヴァーされています。

ディスク2は『エッセイ』と題され、細野晴臣のオリジナル曲が12曲。
Eテレ『2355』テーマ曲、いろいろなCM曲や石川さゆり、中川翔子への提供曲をセルフ・カヴァーしたものなどに加え、新曲「州埼パラダイス」も収録。
この曲の解説を読むと、大滝詠一同様細野も10年ほど前、昭和の古い映画に誘われて撮影された場所を訪ね歩いたとのこと。はっぴいえんどのこの二人のこだわりは同じ方向に向いていることが多いんですね。

そんなことも発見できた自身の書き下ろしライナーノーツもこのアルバムの魅力のひとつです。

今日のこの1曲は、ディスク1から選んでみました。
1961年にボビー・ヴィーでチャートに登場し、1980年レオ・セイヤーがカヴァーして大ヒットした「モア・ザン・アイ・キャン・セイ」もいいと思ったのですが、低音の魅力が強調された「エンジェル・オン・マイ・ショルダー」を。

1960年発表のシェルビー・フリントの清楚なヴァージョンとは違うやさぐれ感が耳に残ります。森 勉



2017年11月8日(水) 大橋トリオ 「Amy Said」

9月末から順次公開されている日本映画『Amy Said (エイミー・セッド)』を先日鑑賞しました。

大学の映画研究会のマドンナだったエミが亡くなって20年。
その命日に久し振りに集まった仲間8人が、思い出話に花を咲かせつつ、彼女の死によってそれぞれ抱えてきた想いがぶつかりあっていく...ほぼバーでの会話劇でみせる<大人の青春映画>です。

嫉妬だったり、後悔だったり...渦巻く心情を掻き立てるようなjan and naomiの音楽も良く、ある大事なシーンでのギターにぞわぞわしました。

ラストには、本人役で少し出演している大橋トリオが映画と同タイトルの主題歌「Amy Said」を弾き語るシーンも。
それまでシリアスなシーンが多めですが、大橋さんの穏やかなメロディと、フィルムのあたたかな映像が重なり、パーっと霧が晴れていくような気分になりました。

映画や俳優の名前も会話の中に色々登場するので、洋画に詳しい方も楽しめるかと思います。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「Amy Said」(作詞:Emi Mayer 作曲:大橋トリオ)収録の限定7インチ・アナログ盤。
2017年春ライヴ会場でCD販売され、即完売したナンバーをアナログ化したものです。
(国内アナログEP TYO7S-1002 1,500円+税)


2017年11月7日(火) ザ・フロント・ロウ 「ただ逢いたくて」

2016年2月に逝去した村田和人さん。
先生であり、父であり、ブラザーであり、そして太陽のような存在でしたね。

人それぞれ、様々な感じ方があるでしょうが、いなくなってからの方が村田さんのことを想う機会が増えました。
村田さんだったらこうおっしゃるだろうな、歌っていただろうな、etc...。

そのような村田さんへの皆の大切な想いを受け止め、彼が残した未発表楽曲へ紡いだこの1枚。

ザ・フロント・ロウ『この空の向こうに』
(国内CD IMCT-0008 2,315円+税)

ザ・フロント・ロウは、村田和人さんの一番弟子であり親友であった川崎太郎(Vo&G)と佐藤正彦(G)、人見欣幸を中心に、村田さんの実息子である村田彼方(Dr)、そして山本耕右(B)を新メンバーとして迎えた5人組バンド。

村田さんが生前録音し残した41個の音楽Files(メロディー)。
それを託された川崎太郎さんが、歌詞を付け完成させた①「この空の向こうに」、⑩「七色のクレヨン~41 files~」。
そして湯川トーベンと村田和人による1990年代の共作曲「雨の日には」カヴァー以外のオリジナル楽曲にも、そこかしこに村田和人さんを感じられる全10曲。

太郎さんのフェイヴァリットであるアイズレー・ブラザーズや日本シティ・ポップ等への音楽愛、そして村田愛。
2014年作『出会えてよかった』と比べ、より温もりや優しい眼差しを感じさせます。

今日のこの1曲は、エレクトリック・シタール的な音色とメロウな楽曲が沁みる「ただ逢いたくて」。森 陽馬


2017年11月6日(月) かせきさいだぁとザ・なつやすみバンド 「Quiet School」

先週末11月4日、第12回東京蚤の市へ行ってきました。

京王多摩川駅にある競輪場、東京オーヴァル京王閣の敷地内全体で行われるマーケット市。
天候にも恵まれ、たくさんの人で賑わっていました。

有形な<モノ>に価値が見出されなくなり、無形な対象が重宝されるようになった現代。
多くの来場客が目を輝かせて、様々な<モノ>を手に取っている光景を見て、レコード・CDを販売している僕としては、心が洗われ勇気づけられる思いでした。
(レコードを扱っている店が少なかったのは残念でしたが、、、)

この東京蚤の市は入場料500円ですが、場内ステージでミュージシャンのライヴも行っていて、僕が行った日は栗コーダーカルテット、ビューティフル・ハミングバード、Drakskip Trio、ザ・なつやすみバンド等が出演。

最後に登場したザ・なつやすみバンドは、「S.S.W(スーパーサマーウィークエンダー)」
の歌詞♪毎日が夏休みだったらいいのになぁ~♪のところを、♪毎日が蚤の市だったらいいのになぁ~♪と変えて歌ったりして素敵なライヴでしたね。

今日のこの1曲は、そのザ・なつやすみバンド関連最新リリースから。
かせきさいだぁとザ・なつやすみバンド「Quiet School」
(国内アナログEP TRRD-1004 1,500円+税)

なお、蚤の市ライヴ時は、かせきさいだぁのRAP部分をMC sirafuが頑張ってやっていて良かったです。森 陽馬


2017年11月5日(日) ブルース・ブラザーズ 「監獄ロック」

1980年製作映画『ブルース・ブラザーズ』は何回観ても楽しめる傑作コメディ映画であり音楽映画だと思います。

ハチャメチャでありながら、随所に絶妙のくすぐりと音楽ファンを唸らせるレジェンド(ジェイムス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、ジョン・リー・フッカー、キャブ・キャロウェイ)を登場させる演出は拍手喝采ものです。

脚本を書いたのは監督でもあるジョンランディスとエルウッド役で主演も兼ねているダン・エイクロイド。
人気TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』を豪華に発展させたストーリーですが、そもそもの発想が素晴らしいですね。

ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドでブルース・ブラザーズ!
スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダックダン、マット・マーフィーなど本物のミュージシャンを配するこだわり。

今日はその映画サントラ盤からこの1曲。
ド派手なカーチェイスの末、結局刑務所に戻って歌う「監獄ロック」。

このシーンで囚人の1人としてなんと、ジョー・ウォルシュが出演しています。

この映画にはその他にもちょい役の有名人が多数出演しているんですよね。
パトカーに乗る警察官役のスティーヴン・ビショップとジョン・ランディス。
サウナで出会う大物にスティーヴ・ローレンス。
エルウッドがナンパしようとする妖艶な美女にツイッギー。
役所の受付人スティーヴン・スピルバーグ・・・などがさりげなく出ています。

本当に楽しい映画です。森 勉

★掲載ジャケットは『ブルース・ブラザーズ・オリジナル・サウンドトラック』
(国内CD 完全生産限定価格盤 解説・歌詞・対訳付 WPCR-28516 1,000円+税)


2017年11月4日(土) Squeeze 「Rough Ride」

1stアルバムを発表してから、2018年で40周年を迎えるイギリスのバンド、スクイーズ。

前作『Cradle To The Grave』から、約2年ぶりの新作『The Knowledge』がリリースされました。
(輸入CD LVCRCD004)

還暦を迎えてもますますパワフルなグレン・ティルブルックと、全曲の詞を手掛けるクリス・ディフォードのコンビを中心に、今作では新たに女性ベーシストのヨランダ・チャールズ(ポール・ウェラーのバック他)、ダーティ・ヴェガスのスティーヴ・スミス(パーカッション担当)の2人が加入。
前作にも参加したメルヴィン・ダフィー(ウォーターボーイズ)やデニス・グレイヴス(ナイン・ビロウ・ゼロ)の名も。

先行シングルである1曲目「Innocence In Paradise」がマイナー調の曲だったので、全体的に地味かなと想像していたのですが、コーラスやアレンジも前作以上に作り込まれ、スクイーズらしい少しひねくれたポップな曲が並んでいます。

救急医療、政治、男性の体のこと、フリートウッド・マックがテーマらしい「Albatross」という曲があったり…。
ポップなメロディとは裏腹に詞には辛辣さや毒気が含まれていたりするので、やはり歌詞対訳を読みたいですね。

今日の1曲は、オペラのような女性コーラス&子供コーラス、ディスコティックなノリの良いナンバー「Rough Ride」。
ライヴで盛り上がりそうです。

2016年4月にはスクイーズとして久々に来日、とっっっても楽しいステージを披露してくれました。
来年またバンドで来てくれると嬉しいです。もし来日が決まったら是非お見逃しなく!東尾沙紀


2017年11月3日(金) 鈴木茂 「微熱少年」

2017年11月3日<レコードの日>。
開店時からお越しいただいたお客様、通販でお買い上げいただいた方、皆々様ありがとうございました。

東京では深夜降り続いていた雨も朝方には上がって、絶好のレコード日和になりましたね。

レコードの日記念として、当店にて2,000円以上お買い上げの方にロゴ入り特製タオルをプレゼント中です。

レコードの日関連商品以外でも、2,000円以上お買い上げならば先着で差し上げております。
店頭ではなく通販お買い上げでもお付けできますので、よろしければ是非。

さて、様々なジャンルのアナログ盤が出ましたが、当店一番人気はこの1枚でした。

鈴木茂『BAND WAGON』
(国内LP CRJ-1012 3,800円+税)

はっぴいえんど、キャラメルママ、ティンパンアレー、そしてソロとして現在も活躍中の名ギタリスト、鈴木茂。
1975年アメリカ西海岸にてタワー・オブ・パワー、リトルフィートのメンバーを迎え録音した大名盤です。

松本隆が全曲の作詞を担当。
その中から、松本隆の長編小説処女作のタイトルとなった「微熱少年」を今日のこの1曲に。

なお、このアナログ・レコードは、オリジナル盤と同じく非常に高いカッティング・レベルで収録されているとのこと。
針圧調整機能が付いていないプレイヤーだと音飛びする可能性もあるそうなので、ご了承ください。森 陽馬


2017年11月2日(木) シリア・ポール 「夢で逢えたら」

ナイアガラ/大滝詠一関連商品がリリースされる毎年恒例の3月21日。
2018年3月21日発売タイトルが発表されました!

なんと!!!
シリア・ポール『夢で逢えたらVOX』!!!
(2018年3月21日発売 2LP+2EP+4CD 全8枚組 SRJL-1112 20,000円+税/通常盤2CD 3,000円+税)

女性シンガー、シリア・ポールが大瀧詠一プロデュースで1977年発表した名盤が待望の復刻です。

プロデューサー大瀧詠一が異なるスタジオでミックスダウンした3つのマスターテープを軸に、シングル・ヴァージョン、ライヴ音源、アウトテイク、プロモ、カラオケ、CM音源ほか未発表を多数収録した究極のコレクターズ仕様!

2枚組LPはロンドン/メトロポリス・スタジオにおける最新ハーフスピードカッティングマスター180g重量盤仕様。
NIAGARA 45RPM VOXには入らなかった『夢で逢えたら』アナログEP&プロモ・シングルも収録!
更に、シリア・ポールの近況や綿密な取材に基づいて構成された原稿・未公開写真含む豪華ブックレット付!

まさに『夢で逢えたら』セッションの全貌が刻み込まれたナイアガラファン垂涎のBOXとなりそうです。

このVOXを2CDに凝縮した通常盤(3,000円+税)、CD3枚組『夢で逢えたら SONG BOOK』も同時発売予定。
来年春が楽しみになりましたね。絶賛予約受付中です。森 陽馬



2017年11月1日(水) トリプルファイヤー 「野球選手になるために」

全世界数千人のトリプルファイヤーファン皆々様、お待たせしました!
待望の4作目『FIRE』が遂に発売!

トリプルファイヤー『FIRE』
(国内CD 初回限定盤のみライヴCD付 WAVE-04 2,000円+税)

トリプルファイヤーは2006年結成、吉田靖直(Vo)・鳥居真道(g)・山本慶幸(b)・大垣翔(dr)による4人組。
テレビ番組『タモリ倶楽部』に吉田靖直が時々出演しているので、最近知ったという方も多いかもしれませんね。

2015年発表3作目『エピタフ』(
2015年10月22日今日のこの1曲で紹介)は聴き込むほどクセになる傑作でしたが、今作『FIRE』はサウンド面でも更に進化。
吉田靖直のナンセンスな詞だけでなく、楽曲&演奏アレンジも魅力タップリの仕上がりです。

今日のこの1曲は、4曲目「野球選手になるために」。
ニューオリンズ的な変則リズムと、ツッコミどころ満載な歌詞が最高な1曲。

初回限定盤のみ2017年9月8日渋谷O-nestでのライヴを収録したボーナスCD付。
更には、当店のみの先着特典として、"あなたの心も燃やす!?"FIREライタープレゼント中!


彼らの存在をキワモノと捉えるか、はたまた日本音楽界の救世主ととるか。
是非その耳で確かめてみてください。森 陽馬


2017年10月31日(火) ボーイズⅡメン 「Stay」

オールディーズ/ドゥーワップ好きの方にオススメの新譜アルバム!

ボーイズⅡメン『Under The Streetlight』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5619 2,400円+税)

2017年デビュー25周年を迎えた黒人ヴォーカル・グループ、ボーイズⅡメン。
彼らの最新作は1950~60年代ソウル&オールディーズ名曲をカヴァーした1枚。

①フランキー・ライモン&ザ・ティーネイジャーズ「Why Do Fools Fall In Love」を筆頭に、ハートビーツによるドゥーワップ名曲②「A Thousand Miles Away」、フラミンゴス④「I Only Have Eyes For You」、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ⑦「Tears On My Pillow」(ブライアン・マックナイト参加)等、Doo Wopファン感涙の選曲。

キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作で僕の大好きな「Up On The Roof」をカヴァーしているのもうれしいですね。

今日のこの1曲は、3曲目「Stay」。
モーリス・ウィリアムズ&ザ・ゾディアックスによる<ビルボードNo.1曲中最も短い楽曲>とも言われるナンバー。
ボーイズⅡメンもそのオリジナルに忠実なアレンジでカヴァーしています。

ちなみに10月来日したジャクソン・ブラウン。
「Stay」を東京&名古屋公演ではやりませんでしたが、大阪&広島公演ではラストに披露したそうです。森 陽馬



2017年10月30日(月) アル・グリーン 「Love And Happiness」

テレビ東京の人気番組『出没!アド街ック天国』
先週10月28日の放送は『昭和の下北沢』特集。

僕は大学卒業後、下北沢のディスク・ユニオンでアルバイトをしていたので、懐かしく楽しく拝見しました。
当時は中古レコード店がたくさんあって、仕事の休憩中に他のレコード店へもよく行きましたね。

特にフラッシュ・ディスク・ランチへは1日に2回行ったりもして、アナログ盤三昧な日々でした。
変わらずお元気そうな椿正雄さん(フラッシュ店主)も番組で紹介されていて、うれしかったです。

あの頃買って聴いた盤は今でもよく覚えていて、当時の情景が聴く度に甦ってくるから不思議ですね。

今日のこの1曲は、そのフラッシュ・ディスク・ランチで中古レコードを買って好きになった作品から。

アル・グリーン『I'm Still In Love With You』
(国内CD 日本語解説付 CDSOL-5021 1,800円+税)

名ソウル・シンガー、アル・グリーンが1972年発表した5作目(ハイ・レーベルでは4作目)。
メンフィス/ロイヤル・スタジオで録音されたハイ・サウンド/サザン・ソウルの名盤。

アル・グリーンというと1971年発表作『Let's Stay Together』が有名ですが、このアルバムも素晴らしい1枚。

特に3曲目「Love And Happiness」。

これぞハイ・サウンドと言えるナンバー。
チャールズ・ホッジズによるオルガンの音色は情感豊かで、心の中まで温もりが伝わってきます。森 陽馬


2017年10月29日(日) ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ「Our Day Will Come」

2017年11月3日は<レコードの日>。

レコードのプレス会社、東洋化成が主催するイベントで、様々なアナログ盤がこの日発売になります。

アナログ・レコードの普及を目的として2015年から行われ今年で3回目。
若い世代にもアナログ盤の魅力が浸透してきた感じがしますね。

それを反映してか今まではインディーズからのリリースが多かったアナログ盤も、メジャー・レーベルから出ることが近年多くなりました。

2017年レコードの日にもメジャーからのリリースが色々ありますが、注目はこのアナログ!

ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『スペシャル・7インチ・ボックス』
(国内10枚組EP BOX UIKY-75031 10,000円+税)

ロジャ・ニコがA&Mで録音したシングル8種とアルバム中の楽曲4曲、計10枚7インチEP盤で復刻!
BOXセットにまとめられ、今回のレコードの日に限定発売。

シングルEP1枚で2,000円以上することが多くなった近年、10枚入って10,000円+税はお得感ありますよね。
ロジャ・ニコ関連のアナログ盤はすぐに売切れてプレミアが付くことが多いのでご入用の方はお早めに。森 陽馬



2017年10月28日(土) ドアーズ 「ハートに火をつけて」(シングル・モノ・ヴァージョン)

今までありそうでなかったドアーズのシングル集が発売されました。

ドアーズ『ザ・シングルズ』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17892 3,000円+税)

1967年から1972年の間にエレクトラ・レーベルから発売されたドアーズ名義のシングル盤18枚AB面に加えて、グループ解散後に出た2枚のシングルAB面、そして「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」、「タッチ・ミー」など4曲のモノラル・ラジオ・ヴァージョンを含めた全44曲を収録。2017年最新リマスターです。

国内盤初回プレスには日本盤シングル・ジャケットをCDサイズに縮小して繋ぎ合わせたポスターが付いています。
当時日本ではエレクトラ・レーベルの発売元はビクターでした。JETの番号が懐かしい。

今日はこの中からやっぱりこれ!
1967年4月発表セカンド・シングル「ハートに火をつけて」(Light My Fire)。

アルバムでは7分10秒ありますが、オルガン、ギターの間奏部分をばっさり切った2分53秒のシングル・ヴァージョンです。

僕らの世代が1967年夏頃、ラジオで毎日のように聴いていたのは、このモノラルのショート・ヴァージョンだったのです。
うれしい再会です。

コアなドアーズ・ファンには、アルバム未収録曲「トリートランク」などの収録も・・・。森 勉


2017年10月27日(金) 高野寛 「Everything is good」

2018年で、デビュー30周年♪
アニバーサリー・イヤーを前に、最新ミニ・アルバムが今週リリースされました。

高野寛 『Everything is good』
(国内CD SBST-007 2,000円+税)

ライヴで磨いてきた曲や、クリエイターズ・サイトnoteで発表してきた未発表曲の中から厳選、新たに手を加えられた7曲と、ボーナス・トラックとして同曲のデモやインストver.など5曲を追加した全12曲を収録。

初期を彷彿とさせるポップな「Portrait」、92年に作れられた「炎」が元だという「Candle of Hope」、宮川剛(Dr)、鈴木正人(B/リトル・クリーチャーズ)参加「180°」、忌野清志郎の詞に影響を受けたという「DAN☆SHARI」、前作『Trio』の制作で訪れたブラジル・リオの音や想いが詰められた「Rio-Tokio」など。

高野さんらしいポップなメロディと、少しセンチメンタルな詞がギュッと凝縮された1枚。

2018年秋頃に30周年記念アルバムを発表する予定だそうですが、今作を聴いていると期待に胸が膨らんできます。
とても楽しみです。

今日の1曲は、珈琲の香りがふわ~っと漂ってきそうなゆったりとしたアコースティック・ナンバー「Everything is good」。

''僕は、といえば「Everything is good」''
これからも変わらず良い曲を届けるよ...そんなメッセージも込められているように感じました。東尾沙紀


2017年10月26日(木) ジャクソン・ブラウン 「The Barricades Of Heaven」

ジャクソン・ブラウン2017来日公演(10/17~10/24)。
10月18日東京・渋谷オーチャード・ホールへ行ってきました。

今回は新作のツアーではなかったので、往年の人気曲から珍しい曲、そして先日亡くなったトム・ペティやグレッグ・オールマンのカヴァーまで、ファンのリクエストにも色々と応えてくれて充実したコンサートでしたね。

ジャクソンの歌も、バック・メンバーの演奏も、ファンの熱気も素晴らしかったと思います。

でも見終わった後、もやもやしたものが心に残ったのは僕だけでしょうか、、、。

音楽の楽しみ方には色々あって、カラオケで歌ったり、車の中で聴いたり、皆で一緒に盛り上がったり、etc...、
そういう中、僕にとって彼の歌は<夜1人で耳をそばだてるようにして聴く音楽なのだな>と実感しましたね。

ジャクソンに関するトーク・イベントを行っておきながら無責任な物言い、なおかつジャクソンの問題ではなく自身の捉え方なので大変恐縮ですが、ファンの要望へ誠実に対応しているステージ上の彼を見ながら改めてそう感じたのです。

ということで、ここ最近深夜1人で何度も繰り返し聴いているナンバー。
ジャクソン・ブラウン「The Barricades Of Heaven」を今日のこの1曲に。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ジャクソン・ブラウン『ザ・ロード・イースト ライヴ・イン・ジャパン』
「The Barricades Of Heaven」ライヴ・ヴァージョンも収録。(国内CD SICX-30050 2,000円+税)



2017年10月25日(水) 大瀧詠一楽団 「Istanbul (Not Constantinople)」

大滝詠一ファン要注目のこの1曲!

今まで商品化されていなかった幻の大滝詠一関連楽曲が初CD化されました。

"名音楽家"井上鑑が作詞・作曲・編曲で関わった楽曲を厳選、2CDに収めた作品集が2種類発売。
そのソニーミュージック編の方に収録されています。
(国内2枚組CD 井上鑑作品集『Believing』 MHCL-30472 3,200円+税)

アーティスト名は、大瀧詠一楽団!
曲名は「Istanbul (Not Constantinople)」。

大滝詠一「恋するふたり」が主題歌となったドラマ『東京ラブ・シネマ』用に録音されていたインスト曲です。

2003年3月28日ソニーのスタジオでの録音。
演奏は、井上鑑、村上"ポンタ"秀一、高水健司、今剛、八尋和洋、仙波清彦、エリック宮城、村田陽一、山本拓夫、金山功という豪華メンバー。

ドラマ『東京ラブ・シネマ』内でも少しだけ流れたそうですが、今回リリースされたのは約3分のフル・ヴァージョン!
演奏終了後、大滝詠一本人と思われる声が入っています! お聴き逃しなく。森 陽馬



2017年10月24日(火) 伊藤銀次 「ビバーチェな夜だから」

♪ ドアを開けたらそこには あたたかい料理のにおい
とびきりの笑顔のお出迎え ビバーチェな夜だから ♪
(伊藤銀次「ビバーチェな夜だから」歌詞より)

東京・水道橋A1出口からすぐの場所にあるイタリアン・レストラン、ビバーチェ。
音楽好きでもある中川浩之シェフが腕を振るう料理はどれも美味♪ 心がほんわかする素敵なお店です。

そのビバーチェで不定期にライヴ・イベントを行っているデビュー45周年を迎えた伊藤銀次さん。
ソロ名義としては1993年『LOVE PARADE』以来、久々のオリジナル・アルバムが本日入荷しました。

伊藤銀次『MAGIC TIME』
(国内CD BZCS-1158 2,778円+税 
先着で当店のみの特典マグネット&インタビューリーフレット付

大滝詠一「青空のように」、村田和人「堕落の夏」カヴァー、太田裕美が作詞を手掛けた「星降る夜に」、1982年発表人気作「BABY BLUE」の続きとも言える「2017年のBABY BLUE」、温もり伝わる「虹」他全13曲。

2017年の今の銀次さんがパッケージングされた銀次流ウキウキ・ミュージックな仕上がりです。

そのラストに収録されているのが、「ビバーチェな夜だから」。
ビバーチェの美味しいラザニアを食べたくなりますね。森 陽馬



2017年10月23日(月) 青野りえ 「晴海通り」

大人のシティ・ポップ/女性ヴォーカル新譜、オススメ盤。

青野りえ『パストラル』
(国内CD VSCD-3197 2,315円+税)

aoyama(2007年10月21日今日のこの1曲で紹介)、青野りえ&hums等で活動してきた女性シンガー、青野りえ。

可憐さがありながら、温もりと包容力をも感じさせる歌声が魅力の彼女。
関美彦が作曲&プロデュースを手掛けた2017年ソロ・オリジナル・アルバムをリリース。

北山ゆう子(Dr)、伊賀航(B)、山之内俊夫(G)、井上薫(key)等による都会的な演奏が心地良くてクール。
いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ『アワー・コネクション』を彷彿とさせる語りが入っているのも良いですね。

流線形、土岐麻子など新世代シティ・サウンドお好きな方に推薦したい1枚。

今日のこの1曲は、新世代シティ・ポップ・デュオ、ブルーペパーズ井上薫が作曲した⑥「晴海通り」を。森 陽馬



2017年10月22日(日) フラミンゴス 「瞳は君ゆえに」

今日は秋の夜長に聴きたいしっとりとしたアルバムを紹介したいと思います。

フラミンゴス『フラミンゴ・セレナーデ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27853 952円+税)

シカゴで結成されたフラミンゴスは、ソフトなバラードを得意としていたドゥワップ・グループです。

このアルバムは1959年にENDレーベルから発表されたスタンダードを彼らのスタイルでカヴァーした実にムーディーなヴォーカルが楽しめるものです。

2014年に低価格で日本初CD化されて3年経ちました。
廃盤になる前に、ドゥワップ・ファンは手に入れておいた方がいい1枚だと思います。

今日はその中からフラミンゴス最大のヒットとなった「瞳は君ゆえに」(I Only Have Eyes For You)を。

♪ジワジワ♪と聴こえるコーラスが印象的です。

元々この曲は1935年公開映画『DAMES』(日本でのタイトルは『泥酔夢』)のために、ハリー・ウォーレンが作曲し、アル・ダービンが作詞した曲だそうです。
機会があったら映画、観てみたいですね。森 勉



2017年10月21日(土) 中シゲヲ 「ひき潮 (Ebb Tide)」

ギタリスト中シゲヲの新作『タイム・ハズ・ウィングス』が発売になりました。
(国内CD 中シゲヲによる曲目解説付 78Label FNFY-34 2,593円+税)

サーフコースターズでのワイルドでエキサイティングなギター・サウンドもいいですが、ソロ名義では毎回美しいトーンのリラックスしたギター・サウンドを聴かせてくれています。

今回のアルバムは全10曲。
オリジナルとカヴァーが5曲ずつ収録されています。

カヴァーはグリーグ、フォーレ、チャイコフスキー作曲のクラシックをアレンジしたものが3曲。
それと「ひき潮」、モンキーズ「自由になりたい」が選ばれています。

オリジナルを含めてどの曲も絶品の出来ですが、今日は「ひき潮」を。

作曲者ロバート・マックスウェルのハープ演奏やライチャス・ブラザーズの歌入りヴァージョンなどスタンダード有名曲ですが、エレキ・インストではあまり聴けなかった曲かもしれません。

シャドウズのハンク・マーヴィンかシャープ・ファイヴの三根信宏か、なんとも夢見心地にさせてくれる中シゲヲのギター・テクニックを存分に堪能できます。

2曲目「ひき潮」を聴きながら書き始めたこの文章も現在8曲目。
この「自由になりたい」も凄くいい仕上がりです。
亡きデイビー・ジョーンズへの想いが込められた名演と言えると思います。

哀愁の音色に秋がいっぱい!
しばらくは店でいっぱいかかりそうです。森 勉



2017年10月20日(金) We Banjo 3 「Little Liza Jane」

<アイルランドのパンチ・ブラザーズ>
と評され、本国だけでなく世界で活躍する新世代ケルト×ブルーグラス・バンド、We Banjo 3(ウィ・バンジョー・スリー)。

バンジョーの魔術師とも称される名手エンダ・スカヒルを中心に、フィドル、マンドリン、ギター、バウロンなどを駆使した躍動感ある演奏が魅力の兄弟2組からなる男性4人組。

現在最新作3rd『ストリング・セオリー』を引っ提げての来日ツアー中で、10月22日(日)にはピーター・バラカンさん主催イベント
『LIVE MAGIC!』にも出演。大トリを飾る予定です。
(国内CD 天辰保文氏による解説付 VIVO-461 2,500円+税)

親しみやすいメロディーとハーモニーを聴かせるオリジナル曲(歌もの&インスト)を中心に、アイルランドやアメリカの古い伝承曲もメドレーで繋いだりと盛りだくさん。

今日のこの1曲は、ニーナ・シモンやドクター・ジョンなどでも知られる「Little Liza Jane」。

We Banjo 3は、エリザベス・ミッチェルが子供達のためにアレンジし歌ったヴァージョンを基にしていると思われ、ボルチモアやシカゴ、東京など都市の名前が出てくる歌詞に、更に彼らが旅で訪れた土地(オハイオ、カンサス・シティ、ミルウォーキー他)を織り込むなど手を加え歌っています。

馴染みがない曲でもどこか懐かしさを感じたり、聴いていると自然と体が動きだしたり...。
そんなトラッドの魅力が詰まった1枚。

ライヴでは演奏の腕はもちろん、エネルギッシュなパフォーマンスも話題です。東尾沙紀



2017年10月19日(木) PIPER 「Summer Breeze」

村田和人バンドのギタリスト、山本圭右によるユニット、PIPER(パイパー)。

1980年代Yupitel Recordsからリリースした4枚のアルバムが初CD化決定!
2017年12月20日リリースされることになりました。

・『I'm Not In Love』(1981)
・『Summer Breeze』(1982)
・『Gentle Breeze』(1983)
・『Sunshine Kiz』(1984)
4作とも80'sシティ・ポップ/村田和人ファンは要チェックですね。

肌寒くて夏が恋しい今日のこの1曲は、1982年発表2作目『Summer Breeze』から爽快なタイトル・チューンを。

ちなみに、品切中だった村田和人『My Crew』もこのPiperCD化と同じタイミングで再プレスされるとのこと。
PIPER含めご予約受付しております。森 陽馬



2017年10月18日(水) 吉田省念 「カサナリアッテクオト」

ここのところ冷たい雨の日が続いていましたが、本日は束の間の晴れ。
太陽が顔を出して洗濯物を外に干せるだけで、ちょっとしたしあわせを感じてしまいました。

京都の男性シンガーソングライター、吉田省念が紡ぎ出すメロディや飾らない歌声にも、日常にあるちょっとしたしあわせや、ホッと心落ち着かせてくれるあったかさを感じます。

前作『黄金の館』(ポップな名作!)から1年5ヵ月ぶりとなる新作『桃源郷』が本日発売になりました。
(国内CD PCD-25241 2,500円+税)

伊藤大地(ドラム)、谷健人(ベース)、Yatchi(ピアノ)、四家卯大(チェロ)や千葉広樹(コントラバス)他、前作にも参加したメンバーらを交え、今作でも殆どの楽器を自身で担当。

前作のポップな世界観を引き継ぐ、心弾むタイトル曲「桃源郷」が耳に残りますが、「雨男」(前作には細野晴臣参加「晴れ男」という曲がありましたね)や、トイピアノの音にほっこりする「うたの木」など、今作ではそっと寄り添うような穏やかなナンバーがとても印象的です。

本編最後の「カサナリアッテクオト」はどことなく「Hey Jude」を感じさせるギターに、グッときました。東尾沙紀



2017年10月17日(火) 野宮真貴 「雪やコンコ」(原編曲:多羅尾伴内 a.k.a.大瀧詠一)

10月17日北海道・釧路で初雪を観測、というニュース。
関東では夏日が先週あり、半袖で過ごした日もあったのですが一気に寒くなりましたね。

冬の足音が聞こえてきたのと同時に、こんな素敵なアルバムも本日入荷してきました。

野宮真貴『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』
(国内CD 当店のみの先着特典バッチ付 UICZ-4406 2,593円+税)

永遠の渋谷系レディー、野宮真貴さんが冬のラヴ・ソング名曲を歌った1枚。

オリジナルと同じく高野寛をfeatしての「Winter's Tale」(高野寛&田島貴男)、横山剣とのデュエット「Baby, It's Cold Outside」(日本語歌詞:吾妻光良)、いしだあゆみ&ティンパンアレーによる名曲「ウインター・コンサート」、鈴木雅之をfeatした「冬がはじまるよ」(槇原敬之)など、秋冬をテーマにした渋谷系&ルーツ名曲を聴かせる作品。

今日のこの1曲は、童謡「雪やコンコ」。

でも単なる「雪やコンコ」ではありません。
大滝詠一が多羅尾伴内楽團名義1977年発表作内でカヴァーしていた「雪やコンコ」と同じアレンジ!

フィル・スペクター・サウンド的で、ペダル・スティールの演奏も駒沢裕城が弾いていたのと同じ雰囲気♪
多羅尾伴内はインストでしたが、野宮さんの歌声が加わり、より魅力的な「雪やコンコ」になっています。森 陽馬

★当店のみの特典、先着でジャケット・デザイン・カンバッチプレセント!


2017年10月16日(月) David Crosby 「AMELIA」

雲一つない青い空の下で楽しむ音楽も良いが、静寂佇む闇夜聴く音楽もまた格別だ。

David Crosby『Sky Trails』
(輸入CD BMG 4050538286458)

The Byrds、CSN(クロスビー,スティルス&ナッシュ)、CSN&Yで知られるデヴィッド・クロスビー。
2016年発表作『Lighthouse』(
2016年11月23日今日のこの1曲で紹介)の深遠な世界観を引き継ぎながら、ジャズ的アプローチで彼らしい独特な間を聴かせる2017年発表新作。

彼の息子James Raymondがプロデュースを担当。
ベッカ・スティーヴンス参加②「Sky Trails」、マイケル・マクドナルドとの共作曲④「Before Tomorrow Falls On Love」など素晴らしいが、今日のこの1曲は⑦「Amelia」。

ジョニ・ミッチェル1976年発表作『Hejira』(逃避行)収録曲のカヴァーだ。

ジョニの1968年デビュー作をプロデュースした彼が、病床の彼女へ祈るように歌う「Amelia」。
深夜心が震える想いで聴いた。森 陽馬


2017年10月15日(日) ダリル・ホール&ジョン・オーツ 「ふられた気持ち」

10月6日このコーナーで紹介したエヴァリー・ブラザーズは1950~60年代男性デュオの代表と言えると思いますが、今日は1970~80年代男性デュオの代表、ダリル・ホール&ジョン・オーツを取り上げたいと思います。

全米No.1ヒットの数では、エヴァリー4曲、ホール&オーツ6曲と、時代は違えどもホール&オーツの方に軍配が上がるんですね。

当店ペット・サウンズ・レコードがオープンした1981年4月頃に大ヒットしていた「キス・オン・マイ・リスト」。
それ以降にヒットした「プライヴェート・アイズ」、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」、「マンイーター」、「ワン・オン・ワン」、「セイ・イット・イズント・ソー」、「アウト・オブ・タッチ」、「エヴリシング・ユア・ハート・ディザイアー」等、1990年代初めまでの10年近く、店の売り上げに貢献してくれました。

もちろん好きな曲も多く、当時発売になったシングル・レコードの何枚かを今も大切に持っています。

ということで、今日のこの1曲は1979年に出た「ウエイト・フォーミー」にしようと思ったのですが、ちょっと変化をつけて、この曲にしました。「ふられた気持ち」(You're Lost That Lovin' Feeling)。

ライチャス・ブラザーズのカヴァーで1980年全米12位のヒットを記録しています。

最初に歌い始めるのはジョン・オーツ。
ドラムのビートがフィル・スペクター関連曲であることを特徴づけしているようでいいアレンジです。

日本では1981年「キス・オン・マイ・リスト」とのカップリングでシングルが出ています。森 勉

★掲載ジャケットは、ダリル・ホール&ジョン・オーツ『ザ・シングルズ」。
(国内CD ソニー SICP-30437 解説・歌詞・対訳付 全18曲収録 1,600円+税)


2017年10月14日(土) LUBY SPARKS 「THURSDAY」

<日本版シング・ストリート!?>

YUCK(UKのバンド)とのスプリット・カセットテープをカセット・ストア・デイ2017で発売したLUBY SPARKS。

2016年3月結成、Natsuki(B, Vo)、Emily(Vo)、Sunao(G)、Tamio(G)、Shin(Dr)、現役大学生5人組バンド。
人気急上昇中の彼らによる3曲入限定シングルCDが当店にて販売中です。

LUBY SPARKS『THURSDAY』
(国内CD 一部店舗のみの限定販売 DDCB-12976 500円+税)

今日のこの1曲は、ポップな楽曲にロックなアレンジが魅力的な1曲目「THURSDAY」。

20代前後の今の彼らでしか鳴らせない音。虚ろげな女性ヴォーカル、そして、瑞々しいメロディー。
初期スーパーカーが引き合いに出されるのも頷ける青春煌めくフレッシュ・キラーチューン!

なお、11月8日にはYUCKのマックスがプロデュースを担当したロンドン録音1stアルバムがリリース決定。
洋楽ギターポップファンも要注目の1枚となりそうです。森 陽馬


2017年10月13日(金) IKKUBARU feat Monari Wakita 「Cloudless Night」

2017年10月14日(土)はCASSETTE STORE DAY JAPAN 2017(カセット・ストア・デイ 2017)

カセット・テープ文化を盛り上げよう!と2013年イギリスでスタートしたイベント。
日本での開催は2回目。この日に合わせて限定カセットが色々リリースされます。

当店にて販売するカセットは以下タイトル。
・イックバル/トゥイーディーズ(ikkubaru/Tweedees)
・ヤック/ルビー・スパークス(YUCK/LUBY SPARKS)
・清水靖晃『案山子』 →こちらは入荷遅れる可能性

今日のこの1曲は、イックバルとTweedeesのスプリット・カセットテープから。

IKKUBARU/TWEESEES(イックバル/トゥイーディーズ)
(国内カセット ダウンロード・コード付 AW-008 1,500円+税)

インドネシア発シティ・ポップ・バンド、イックバルが脇田もなり2017年発表アルバム『I am ONLY』へ提供した楽曲「Cloudless Night」(
2017年7月25日今日のこの1曲で紹介)を、セルフカヴァーしたナンバー。

イックバルが日本語で歌っており、脇田もなりもヴォーカル参加。
キラキラした音色とグルーヴィーなサウンドが心ときめくアーバン・キラーチューン♪
2曲目に収録されているアルバム未収録の新曲「Skyline」もシティ・ポップファン要チェックです。森 陽馬


2017年10月12日(木) 寺尾紗穂 「思い出どおり」feat OKI

寺尾紗穂さんが発起人として行っているりんりんふぇす。
第8回目が2017年10月15日(日)外苑前・梅窓院 祖師堂にて行われます。
りんりんふぇす 『The BIG ISSUE』 Suport Live Vol.8

路上生活者が販売員となり売り上げの6割ほどがその人の収入になる仕組の雑誌『THE BIG ISSUE』。
音楽を楽しみながら知ってもらおう、活動を通して皆の生活・仕事・将来について考えよう、という催しです。

フェスや音楽イベントが近年増えてきましたが、僕はこのりんりんふぇすが大好き!
出演者、スタッフ、観客、参加している皆1人1人の優しい眼差し、手作り感が伝わってくるイベント。
2017年も開催が決まり本当にうれしいですね。

第8回目となる今年はキセル、OKI、折坂悠太、エマーソン北村、加納真実(パントマイム大道芸人)等が出演。
予約は
公式サイトから簡単にできますし当日券もあると思います。
お時間ある方は是非立ち寄ってみてください。

今日のこの1曲は、りんりんふぇすが行われる前、2009年に寺尾紗穂さんが発表したアルバム『愛の秘密』。
(国内CD MDCL-1493 3,000円+税)
トンコリ奏者OKIが参加している3曲目「思い出どおり」。森 陽馬


2017年10月11日(水) Beck 「Colors」

今月末、来日公演を控えているベック。
3年半ぶりの新作『カラーズ』が日本先行で発売になりました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSE-6963 2,490円+税)

前作『モーニング・フェイズ』のフォーキーなサウンドから一変。
新作はビートを効かせたダンス・ポップ/ロック・アルバムに。

作品やその時代ごとに装いをかえてきたデヴィッド・ボウイや、ビートルズなどにインスパイアされたという今作。
ポリスを想起させる曲があったり一言でいうと80'sな雰囲気なのですが、メロディの良さと1曲目「Colors」から全体に広がる高揚感にグイグイと引き込まれてしまいました。

ヴィンテージ感ある音と、緻密でカラフルな現在の音がうまく融合された音作りは、共同プロデューサーであるグレッグ・カースティンの貢献も大きいのでしょう。

グレッグはイナラ・ジョージとのユニット、ザ・バーズ・アンド・ザ・ビー、アデルやSIA、最近ではフー・ファイターズやリアム・ギャラガーの新作等にも携わっている売れっ子で、今作では共作、弦以外の殆どの演奏を2人で手掛けています。
(ロジャー・ジョセフ・マニングJr.がバック・コーラスで4曲参加。)

新作を聴いたら、ライヴを観てみたくなりました!
ちなみに、ベックのバンド・ギタリストとして来日するジェイソン・フォークナーも今月末単独公演を行う予定です。東尾沙紀


2017年10月10日(火) ウワノソラ 「パールブリッジを渡ったら」

2017年邦楽ベスト・アルバム候補!

ウワノソラ『陽だまり』が本日入荷しました。
(国内CD 当店作成角谷博栄インタビューリーフレット付 UWAN-003 3,000円+税)

2012年11月結成したウワノソラは角谷博栄、桶田知道、いえもとめぐみによるユニット。
2014年発表1stアルバム『ウワノソラ』から3年。
当店の2015年ベストにも選出したウワノソラ'67名義作から2年。

2017年に入り桶田知道が脱退したとのことですが、今作には彼が書いた楽曲・角谷さんとの共作曲も収録。
70'sシティ・ポップから幅広いルーツを、2017年今の時代に呼応するサウンドで聴かせる力作に仕上がっています。

今日のこの1曲は7曲目「パールブリッジを渡ったら」。
パールブリッジ(明石海峡大橋・・・神戸市と淡路島を結ぶ3911mの世界一のつり橋)の情景が浮かぶ、聴いていてとても心地良いナンバー。

角谷さん曰く<関西若手実力No.1>というトランペット奏者、横尾昌二郎によるトランペット・ソロが素晴らしい。
(『陽だまり』のメロディーそして8曲目「夏の客船」を意識したフレーズが織り込まれているような?!)

10曲目「鳥になったようだ」、12曲目「渚まで」含め、いえもとめぐみさんの表現力豊かな歌声が活かされたバラードも聴きものです。森 陽馬


2017年10月9日(月) クミコ with 風街レビュー 「恋に落ちる」

松本隆が描く大人の恋物語。

優しく穏やかなようで、哀しく、切なく、そして狂おしい恋模様にしっとりと浸れる作品が出ました。

クミコ with 風街レビュー『Deracine』(デラシネ)
(国内CD COCP-40092 2,778円+税)

クミコwith風街レビューは、歌手活動35周年を迎えたクミコが歌い、松本隆が作詞を手掛けるユニット。
冨田恵一がサウンド・プロデュースを全曲手掛けています。

菊地成孔、七尾旅人、横山剣、吉沢嘉代子、村松崇継、秦基博、亀田誠治、永積崇、つんく。
2015年に作詞家活動45周年を迎えた松本隆が、今まで組んだことがなかった作家陣へ作曲を依頼。

<大人の恋歌>をテーマに書かれた全10曲が静かに心を揺さぶります。

今日のこの1曲は、ハナレグミの永積崇が作曲した⑧「恋に落ちる」。
後半のリフレインは<恋に落ちる>心情を表現しているよう。

なお、『Deracine』(デラシネ)は、根無し草、故郷を去った人の意。
自らのルーツである土地・故郷を追われた人の喪失感、やるせない気持ち。
それを恋心と合わせ鏡にしタイトルとしたのかもしれません。森 陽馬


★この作品のアナログ盤が11月3日レコードの日に発売予定です。


2017年10月8日(日) Peter Gallway 「Feels Like Religion」

♪ New York Tendaberry blue berry ~ You looks like a city.
but you feel like religion to me. ♪
(ローラ・ニーロ「New York Tendaberry」歌詞より)

ローラ・ニーロが22歳の時、1969年発表した『ニューヨーク・テンダベリー』。
ニューヨーク讃歌ながら、大都市に潜む孤独感・光と陰を抽象的に描いた名作です。

同じく1969年、フィフス・アヴェニュー・バンドでデビューし、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで当時活動していたシンガー・ソングライター、ピーター・ゴールウェイ。

彼の2017年発表アルバム『Feels Like Religion』は、ローラ・ニーロへ捧げた1枚。

Peter Gallway『Feels Like Religion』
(輸入CD Gallway Bay Music GBM112)

Jerry Marotta、Annie Gallupが参加したシンプルなバックに、変わらぬ歌声で綴られるローラ・ニーロへの想い。
そして、1960年代ニューヨーク/グリニッジ・ヴィレッジへの追憶。

1997年ローラが病魔で命を絶たれてから早20年。
ピーター・ゴールウェイらしい優しい眼差しと悲哀が伝わる静かな傑作。森 陽馬


2017年10月7日(土) The Andy Tolman Cartel 「Cypher」

SpeedometerやLack Of Afro、Deep Street Soulなどの作品をリリースしているUKファンク・レーベルFREESTYLE RECORDSから、ファンク/フュージョン/サントラ好きにもおすすめのアーティストがデビュー♪

ロンドンの白人ベーシスト、アンディ・トールマンをリーダーとするアンディ・トールマン・カルテル。

ホーン・セクションを擁したグループのコンセプトのひとつとして掲げられている"Smells of 70's TV"。
1stアルバム『Cypher』には、1970年代のTVや映画テーマのゴージャスでスタイリッシュな雰囲気を漂わせるインスト・ナンバーが収録されています。

The AndyTolman Cartel『Cypher』
(国内仕様CD OTLCD-2327 2,200円+税)

キメのフレーズに気分が高まるディスコ/ファンクなタイトル曲「Cypher」がかっこいい!

スパイやサスペンスもの、ガン・アクションに空撮。
曲を聴きながら頭の中で架空のオープニング映像を想像するのもまた楽しいです。

ジャミロクワイなどで知られるドラマー、ニック・ヴァン・ゲルダーが全面参加。
本作唯一のヴォーカル入り楽曲、白人女性ソウル・シンガーJo Harmanをフィーチャーしたジャニス・ジョプリン「Move Over」カヴァーも注目です。東尾沙紀


2017年10月6日(金) エヴァリー・ブラザーズ 「メイド・トゥ・ラヴ」

ドン・エヴァリーとフィル・エヴァリー。
兄弟二人によるエヴァリー・ブラザーズのハーモニーはワン・アンド・オンリーの響きを聴く者に与えてくれます。

エヴァリー・ブラザーズ『ア・デイト・ウィズ・エヴァリー・ブラザーズ』
(国内CD ワーナー 解説・歌詞付 WPCR-27806 952円+税)

1950年代後半ケイデンス・レーベルからヒットを連発した後、1960年にワーナー・ブラザーズ・レーベルへ移籍して発表したアルバムがこれです。

全米で5週間もNo.1を獲得した「キャシーズ・クラウン」を収録していますが、この曲以外もジミー・リード「ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ」、リトル・リチャード「ルシール」のナイス・カヴァーや、ブードロウ・ブライアント作品「ラヴ・ハーツ」などが彼らならではのハモリで楽しませてくれます。

今日は1曲目に入っている弟フィルが作った「メイド・トゥ・ラヴ」を選んでみました。

この曲は2年後の1962年にエディ・ホッジスがカヴァーしてアメリカでヒットしました。
「メイド・トゥ・ラヴ」歌詞前に歌われる「ガールズ・ガールズ・ガールズ」部分が印象付けられる軽快な1曲です。森 勉



2017年10月5日(木) 伊藤銀次 「堕落の夏」

ベルウッドと同じくデビュー45周年を迎えた伊藤銀次さん。
ソロ名義としては1993年『LOVE PARADE』以来、久々のオリジナル・アルバムが10月25日発売決定しました。

伊藤銀次『MAGIC TIME』
(2017年10月25日発売 国内CD BZCS-1158 2,778円+税)

2016年発表ココナツバンクのアルバムはバンドの持ち味が発揮された傑作で
当店の2016年ベストに選出。
ソロ名義の今作はシンガー・ソングライターとしての魅力が伝わる感動的な1枚に仕上がっています。

オリジナル曲以外にカヴァーも収録されており、注目は大滝詠一作「青空のように」。
そして、村田和人「堕落の夏」!

特に村田和人さん2010年発表『ずーーっとずっと、夏。』収録名曲「堕落の夏」カヴァーは泣けます、、、。

村田和人ファンにも是非聴いてもらいたい1曲ですね。森 陽馬



2017年10月4日(水) 高田漣 「文違い」

2017年はベルウッド・レコード45周年、ということで、はっぴいえんどや大滝詠一の限定アナログ再発や名盤リマスター再CD化など関連アイテムが色々リイシューされましたが、こんな素晴らしい新譜も発売されました。

高田漣『ナイトライダーズ・ブルース』
(国内CD KICS-3525 2,778円+税)

父高田渡が亡くなって早12年。
今や名ギタリストとしてだけでなく、シンガーソングライター/文筆家としても一目置かれる存在となった高田漣。
ルーツ・ミュージック&フォーキーな魅力に、ブルージーな味付けも加わった快作です。

伊藤大地(Dr)、伊賀航(B)、野村卓史(P)等に加え、長岡亮介、佐藤良成(ハンバート・ハンバート)、秋田ゴールドマン(SOIL&"PIMP SESSIONS)、そしてTIN PAN(細野晴臣、林立夫、鈴木茂)もゲスト参加。

今日のこの1曲はそのTIN PANをバックに従えた8曲目「文違い」。

「文違い」とは、落語の題目で遊郭(昔の大人の遊び場)を舞台にした騙し騙される男と女の廓話のこと。

細野晴臣節な高田漣の歌から、後半のアウトロ部分が聴きどころ。
鈴木茂のスライド・ギターが味わい深いですね。

ちなみに、TIN PANが参加しているもう1曲、5曲目「Sleepwalk」カヴァーもお聴き逃しなく。森 陽馬


2017年10月3日(火) Kitty, Daisy & Lewis 「Black Van」

イギリス/ロンドン発3人兄弟(女2男1)、キティー・デイジー&ルイス。
4thアルバム『Superscope』が発売。
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 BRC-552 2,200円+税)

最高だった2011年発表2nd『Smoking In Heaven』に比べ、ミック・ジョーンズ(The Clash)がプロデュースした2015年発表3rd『The Third』は音がスッキリし過ぎているせいか、悪くはないけれどリピート率が低かったんですよね。

で、約2年半ぶりの今作。
コレはイイ!

作曲、プロデュース、エンジニアリングまですべて自分達で行ったとのこと。
演奏は荒々しさ抑えめで安定感がより増した印象ながら、初期のヴィンテージ感ある魅力が復活!
ロックンロールな楽曲多めでカッコイイ!

今日のこの1曲は5曲目「Black Van』。
途中からドライヴ感加わりスピード・アップする曲展開にゾクゾクさせられますね。

2018年1月22~26日来日公演も決定! 要チェック! 森 陽馬


2017年10月2日(月) スピッツ 「スパイダー」

10月1日はスピッツ結成30周年記念ツアー最終日、宮城セキスイハイムアリーナ公演へ。

1991年デビュー曲「ヒバリのこころ」から2017年最新曲「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」「1987→」まで25曲。
様々なファンの想いを乗せて紡がれるヒット曲、人気曲、レア曲...etc。

草野マサムネが持つ永遠の少年性、そして変わらぬ歌声に醒めない夢を彷徨った約2時間半だった。

派手なステージ演出、サプライズ的なMC、奇をてらったアレンジはほとんど無し。
そこにあるのは、30年続けてきた歌と演奏、そして夢と絶望を抱えながら彼らの歌を聴いてきたファンの眼差しだ。

30年前音楽が好きな4人が集まり組んだバンドが、時を越えそのまま演奏しているようなステージ。
集った観客の心も時空を越える。忘れかけていた記憶がフラッシュバックする。

そのことが当たり前のようだけれど、とても素敵に思えた一夜だった。

今日のこの1曲は、30周年ツアー締め括りとして、最後に歌われた1994年発表曲「スパイダー」。森 陽馬


★掲載ジャケットは、スピッツ『CYCLE HIT 1991-2017』。
(3枚組CDベスト限定盤 UPCH-7329 3,900円+税)

なお、この3CDベストが6枚組アナログLP BOXとなり12月27日発売。
このライヴ・ツアー映像も12月27日発売決定した。


2017年10月1日(日) The Alan Bown 「All Along The Watchtower」

ボブ・ディランのカバーというと、時代をまたいで数えきれないほど存在するのでしょうね。

先頃、60年代イギリスのミュージシャンによって録音されたバージョンに的を絞ったコンピレーションが、英aceから発売になりました。

V.A. 『テイク・ホワット・ユー・ニード~UKカヴァーズ・オブ・ボブ・ディラン・ソングズ 1964-69』
(国内CD 英文ライナーの対訳付 PCD-17768 2,600円+税)

マリアンヌ・フェイスフル「風に吹かれて」、チャド&ジェレミー「Mr.Tambourine Man」、ジョー・コッカー「Just Like A Woman」、サンディ・ショウ「Lay Lady Lay」、サンディ・デニーのヴォーカルによるフェアポート・コンヴェンション「I'll Keep It With Mine」、オルガン・プレイが炸裂するジュリー・ドリスコール,ブライアン・オーガー&ザ・トリニティの「I Am A Lonesome Hobo」他、イギリスで初のディラン・カヴァーだったというフェアリーズの音源など、全22曲が収録されています。

今日はその中から、ジミ・ヘンドリックスを筆頭に、デイヴ・メイスン、ニール・ヤング、U2、ポール・ウェラー等沢山のアーティストにカバーされている「見張り塔からずっと (All Along The Watchtower)」を。

今コンピに収められているのは、60~70年代に活動し、一時ロバート・パーマーが在籍していた事でも知られるThe Alan Bownのバージョン(1968年)です。
ホーン・セクションを擁したサイケ・ロックなアレンジ、威勢のいいジェス・ローデンの歌が聴きものです。東尾沙紀


2017年9月30日(土) プラターズ 「My Prayer」 (『ツイン・ピークス』サントラ盤より)

8~9月は寝不足気味だった、、、という方多いのではないでしょうか。
かくいう僕もそのうちの1人です。

理由は、、、ツイン・ピークス続編!

1990年~91年アメリカで放映されたTVシリーズ、1992年公開映画から約25年を経て復活した新シリーズ。
全18話をデヴィッド・リンチ自らが監督、とのことで期待していましたが、いやはや、、、ホント狂ってますね。

リンチの集大成と言えるようなカオスっぷりで、マニアをも置き去りにするような超絶描写。
普通の人が見てもワケわからんというか不快にさせる要素タップリ。
でもリンチファンならば狂喜連発! とにかく凄い!

特に第2~3話と第8話が強烈でしたね。(これを書いている現時点では9話までしか観てません。ご了承のほど)
深夜というか明け方4~5時に観直したら、赤いカーテンの世界へ本当にトリップしてしまいそうな衝撃度。
(今までのツインピークスを経験しある程度理解している"変人"向けではありますが、、、。)

なお、今回の続編は各回最後、バンバンバー(ロードハウス/ライヴハウス的飲食店)へ場面が転換し赤いカーテンをバックに様々なアーティストが演奏するシーンで終わることが多く、音楽的魅力が豊富なのも面白いですね。

『ブルー・ベルベット』でロイ・オービソン、『マルホランド・ドライヴ』でコニー・スティーヴンス、リンダ・スコットが使われたように、今回もパリス・シスターズ「I Love How You Love Me」やプラターズ「My Prayer」等、オールディーズが使われているのも興味深いところ。

今日のこの1曲は、大問題回の第8話にて美しくも不気味に響いたプラターズ「My Prayer」を。森 陽馬


★サントラ盤は歌ものを集めた盤とスコア盤の2種が発売。(「ツイン・ピークス」メインテーマは両方に収録)
掲載ジャケットは、プラターズ収録の歌もの盤『ツイン・ピークス Music From The Limited Event Series』。
(国内CD 日本語解説付 WPCR-17908 2,200円+税)


2017年9月29日(金) Lucky Soul 「No Ti Amo」

2007年発表デビュー作『The Great Unwanted(恋はゴージャスに)』で、60'sポップス~ガール・ポップ・ファンを胸キュンさせたイギリスの6人組グループ、ラッキー・ソウル。

2010年発表2nd『A Coming Of Age』からも早7年。
80年代ディスコ・ポップ~ファンキーなサウンドを纏った新作3rd『Hard Lines』を久々にリリース!
(国内仕様CD AW-001 解説付 2,300円+税)

鋭いギター・カッティング、太いベース、シンセ...前2作とはまた異なる音作りの中、ラッキー・ソウルらしいキャッチーなメロディ・センスは変わらず♪

今作の80年代的サウンド+紅一点ヴォーカリスト・アリの甘い歌声を聴いて、初期のマドンナを連想する方も多いのではないでしょうか。

かつての12インチ・バージョンを意識したような6分近くある先行シングル「Ti Amo」のような、ダンサブルだけどどこか切ないメロディ・ラインに乗せて歌われる詞の中には、本国の行く末への不安やフラストレーションも込められているとのこと。
バンドが進化しまた戻ってきてくれて嬉しく思います。東尾沙紀

2017年9月28日(木) ヴァン・モリソン 「Transformation」

雨が降って、一気に冷え込んだ今日の東京。

ヴァン・モリソンが聴きたくなる季節になってきましたね。

ということで、ヴァン・モリソン37作目となる2017年発表アルバム『Roll With The Punches』から今日のこの1曲。

ヴァン・モリソン『Roll With The Punches』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSU-10156 2,490円+税)

2016年発表作『Keep Me Singing』(
2016年9月30日今日のこの1曲で紹介)は、彼の生涯ベスト3と評してもいいくらい素晴らしいアルバムでしたが、今作もファンならば満足間違いなしの仕上がり。

ボ・ディドリー「I can tell」、サム・クック「Bring it on home to me」等、彼のルーツであるR&Bカヴァーやそのルーツに根差したオリジナル曲が多く、変わらぬヴァン節を楽しむことができます。

僕のお気に入りは、温もりあるスローナンバー②「Transformation」。

クリス・ファーロウのヴォーカルをfeatしたこの曲。
ギターを弾いているのは、なんと!ジェフ・ベック!

ヴァンのヴォーカルに負けない滋味深い余韻を残すギターソロ、聴きものです。森 陽馬

2017年9月27日(水) ブライアン・ウィルソン 「ラン・ジェイムス・ラン」

ブライアン・ウィルソンが初めてソロ・アルバムを発表したのが1988年。
もう、かれこれ30年になるんですね。

その間に発表されたアルバムは2015年『ノー・ピア・プレッシャー』までにライヴ盤なども含めると13枚。
ライヴ・ツアーもずっと継続していることを思えば、かなりいいペースで出し続けてくれているのではないでしょうか。

個人的な意見としては、ブライアンも御年なので、ハード・スケジュールのライヴよりも、スタジオで新しい録音をどんどん出してもらいたいのですが・・・。

さて、そんなブライアンのソロになってからの楽曲を集めたベスト・アルバムが発売されました。

ブライアン・ウィルソン『プレイバック~ザ・ブライアン・ウィルソン・アンソロジー』
(国内CD WPCR-17877 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 2,200円+税)

全18曲収録。その内2曲は未発表曲です。
アンディー・ペイリーとの共作「サム・スウィート・デイ」と、ジョー・トーマスとの共作「ラン・ジェイムス・ラン」。

前者はファースト・アルバムの頃の録音と思われるもの。
後者はマット・ジャーディンが参加していることもあり、ここ3年内の録音かな?

アルバム『ペット・サウンズ』が録音された1966年頃、インスト曲「ペット・サウンズ」に「ラン・ジェイムス・ラン」という仮タイトルが付けられていましたが、この曲はそれとは別物でしたね。

2曲の未発表曲だけでなく、「ラヴ&マーシー」、「サーフズ・アップ」(『スマイル』からも入っています)、「レイ・ダウン・バーデン」、「ソウル・サーチン」、「ザ・ライク・イン・アイ・ラヴ・ユー」(ジョージ・ガーシュウィンとの共作)、「ワン・カインド・オブ・ラヴ」などなど、約30年間のブライアンを凝縮!

時の移ろいをしみじみ味わいつつ、ブライアンの衰えることのない創作意欲の結晶に舌鼓をうつ秋です。森 勉

2017年9月26日(火) キャロル・キング 「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」(ライヴ)

わが最愛のシンガー・ソングライター、キャロル・キングの新しいアイテムが発売になりました。

キャロル・キング『つづれおり:ライヴ・イン・ハイドパーク』
(国内CD+DVD キャロル・キングによる英文ライナーノーツ&ダニー・コーチマーの日本盤のみのインタビュー(共に日本語訳付) 解説・歌詞・対訳付 SICP-31074 4,200円+税)

2016年7月3日、ロンドンのハイド・パークで行われた歴史的名作『つづれおり』全曲再現をメインにしたライヴの模様をCDとDVDで楽しめるものです。

前半は『つづれおり』をオリジナル・アレンジに近い形で曲順通りに進行し、後半はソングライターとして活躍した60's前半のヒット曲をセルフ・カヴァーする構成になっています。本編最後は1974年大ヒット曲「ジャズマン」。ギタリストのダニー・コーチマーが参加。

車の中とか何かやりながらの時はCDで、画面に集中できる時はDVDで、両方楽しめるのがいいですね。
CD80分、DVD91分収録です。
入っている曲は同じですが、オープニングのトム・ハンクスなどのヴィジョン・コメントや曲間のMCが収められている分だけDVDの方が長くなっています。

全部がベスト・シーンと言っていいキャロルのライヴですが、見逃したくないシーンをひとつだけ挙げておきたいと思います。

「地の果てまでも」と「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」、「スマックウォーター・ジャック」で、キャロルの長女ルイーズ・ゴフィン登場。デュエットしたり、テレキャスターでギター・ソロをとったり、とても50代半ばと思えないキュートな姿を見せてくれます。娘との共演で74歳のキャロルの笑顔が一段とすてきです。森 勉

2017年9月25日(月) Bap Kennedy 「The Universe And Me」

9/25天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』Vol.8 ジャクソン・ブラウン特集。
ご来場のお客様、ありがとうございました。

天辰保文さんが語るジャクソン・ブラウンの魅力。
今まで何気なく聴いてきた彼の歌に、新たに気付かされる点が多々ありましたね。

ジャクソンの歌に関して天辰さんは、以下のようにお話しされていました。

<普段生活する上で、特別困ったりしているわけではなく、満足とまではいかなくとも、ある程度人並みだなと思いながら暮らしていても、ふとしか瞬間に、孤独だとか、不安だとか、何かに襲われるようなときがあります。そういう瞬間が人生には存在するということ、そしてその存在が大切だということを語りかけてくれているような気がします>

音楽は聴く人によって様々な解釈や受け取り方がありますが、天辰さんのような音楽の聴き方、楽しみ方ができるように真剣に音楽に向き合わなくては、とも僕は感じました。

さて、その天辰保文さんが今夏気に入ってよく聴いていた、という作品がこの1枚。

Bap Kennedy『Reckless Heart』
(輸入CD Last Chance Records LCR-048)

ヴァン・モリソンと同じ北アイルランド/ベルファスト出身男性シンガー・ソングライター、バップ・ケネディ。
2016年逝去した彼の遺作です。

ジャクソン・ブラウンとボブ・ディランを合わせたような味わい深い歌声が優しく心をノックします。森 陽馬

2017年9月24日(日) ジャクソン・ブラウン 「For Everyman」

9月25日(月)、PET SOUNDS RECORD企画/天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』Vol.8を行います。

-----------------------------
2017年9月25日(月)
PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.8 ジャクソン・ブラウン特集”
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
-----------------------------

第8回目の特集は、2017年10月来日公演が決定しているジャクソン・ブラウン。

デビュー45周年を迎えた彼の楽曲を聴きながら、天辰保文氏にお話を色々伺いたいと思っております。
ジャクソンのことをあまりご存じでなくても興味ある方は是非お気軽にお立ち寄りください。

さて、今日のこの1曲はジャクソン・ブラウン名作2ndアルバムからタイトル曲「For Everyman」を。

♪ユートピア(理想の国)へ木の舟に乗り漕ぎ出そう♪
という歌であるクロスビー・スティルス&ナッシュ1969年発表曲「Wooden Ships(木の船)」。

それに対し、木の舟に乗れなかった普通の人々へ視線を向けたのが、ジャクソン・ブラウン「For Everyman」。
つまり、「Wooden Ships」へのアンサー・ソングとなっているのです。

なおこの2ndアルバム『For Everyman』は、冒頭の2曲と最後の2曲が途切れず繋がっていて、コンセプト作品のような趣で制作されているのも魅力ですね。森 陽馬

2017年9月23日(土) ザ・バンド 「イン・ア・ステイション」

ザ・バンド!
なんと潔いグループ名なんでしょう。

1960年代後半、グループ名はどんどん長くなり複雑化していました。

ストロベリー・アラーム・クロック、サーティーンズ・フロア・エレヴェーターズ、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル等、言うことも、書くことも面倒くさくなるようなグループが登場していた時代を逆手に取ったザ・バンドという名前は目立ちましたね。

レコード・ジャケットがどんどん派手になっていった時代に、真っ白なジャケットで驚かせてくれたビートルズ『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』)にも通じる主張というか、決意を感じるシンプル・イズ・ベストなグループ名だと思います。

ということで、ザ・バンド、1968年発表ファースト・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』。
(国内CD 期間限定価格 解説・歌詞・対訳付 UICY-78288 1,380円+税)

「怒りの涙」、「ザ・ウエイト」、「アイ・シャル・ビー・リリースト」など名曲揃いの名盤ですが、今日はリチャード・マニュエル作「イン・ア・ステイション」を。森 勉

2017年9月22日(金) ルルルルズ 「(Something of Life) Place to Be」

メンバーチェンジを経て、本格的再始動-東京発シティ・ポップ・バンド、ルルルルズ。

2014年発表1stアルバム『色即是空』(2014年4月3日今日のこの1曲でご紹介)から、約3年半ぶり2枚目となる新作『ルルルルズ』が今週リリースになりました。
(RURUCD-001 2,000円+税)

ルルルルズの繊細な世界観、女性ヴォーカリスト・モミさんのしなやかな歌声はそのままに、2作目はソウル、ボサノバ、ジャズのエッセンスも散りばめられ、演奏もアレンジもより洗練された雰囲気に♪

ボサノバ調の「沙上のメモリアル」、「あまく危険な香り」等を彷彿とさせるカッティングが印象的な「スカイライン」、オルガンがクールなジャズ・ナンバー「Night Owl」など、グルーヴ感ある演奏も新生ルルルルズの持ち味となっていくのでしょうね。

今日の1曲は、英語詞の「(Something of Life)Place to Be」。

スティール・パンを取り入れた、ソウル・テイストのこの曲が個人的にお気に入りです。
ワウワウ(?)ギターと、ヴァイオリンが絡む間奏もかっこいい!東尾沙紀

2017年9月21日(木) ウワノソラ 「夏の客船」

ウワノソラ、2ndアルバム『陽だまり』が10月11日発売決定しました!

ウワノソラは角谷博栄、桶田知道、いえもとめぐみによるユニット。
2014年1stアルバム『ウワノソラ』をリリース。2015年に角谷博栄といえもとめぐみの二人によるウワノソラ'67名義で、ナイアガラ愛溢れたアルバム『Portrait in Rock'n 'Roll』を発表。

2017年に入り桶田知道が脱退したとのことですが、今作はウワノソラ名義でのアルバムになります。

ウワノソラ'67『Portrait in Rock'n 'Roll』は、大滝詠一/ナイアガラへのトリビュート的コンセプト作品でしたが、新生ウワノソラの2ndアルバムでは、彼らの様々なルーツが表現された仕上がりとなっているようです。

2017年邦楽のベスト・アルバム候補な1枚!
乞うご期待!

今日のこの1曲は、その新作2ndアルバム『陽だまり』から、晩夏の叙情感溢れる「夏の客船」を。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付開始!


2017年9月20日(水) 吉田美奈子 「時よ」

昨日に続き、1970年代日本女性シンガー名盤のアナログLP限定再発盤から、今日のこの1曲。

吉田美奈子『愛は思うままに』
(国内LP 限定盤 MHJL-12 4,500円+税)

RCAからの1976年名作『FLAPPER』、1977年『TWILIGHT ZONE』を経てアルファ・レコードへ移籍。
ジーン&ビリー・ペイジがプロデュース、アメリカ西海岸/ハリウッドのスタジオで録音された1978年発表作。

デヴィッド・T・ウォーカー、ワー・ワー・ワトソン、エド・グリーン等、LAミュージシャンが多数参加していますが、今作の魅力はなんといっても吉田美奈子の<歌>でしょう。

特にA面3曲目「時よ」。
山下達郎『イッツ・ア・ポッピン・タイム』でも有名なこの曲。
吉田美奈子の切ない情念が聴き手に伝わってくる神懸った歌声は何時聴いても心震わされます。

なお、この再発アナログ盤は名マスタリング・エンジニアBernie Grundmanによるカッティング。
アメリカのレコード・プレス会社Quality Record Pressingで製作。
とことんこだわったアナログ盤、素晴らしい音質ですが、LP1枚で4,860円(税込)はさすがに高いなぁ...。

ちなみに、1980年発表名盤『MONOCHROME』のアナログ盤も10月25日発売予定です。森 陽馬



2017年9月19日(火) 大貫妙子 「Summer Connection」

2017年8月7日テレビ東京で放映された番組『Youは何しに日本へ?』

アメリカから来た音楽好きのスティーブさんが、大貫妙子『SUNSHOWER』LPレコードを探す、というドキュメント。
皆さんはご覧になられましたでしょうか?
(上記リンク先、番組公式ページに写真にてダイジェストが掲載)

この番組終了後、大貫妙子『SUNSHOWER』が大人気!
現在出ている再発CDの注文が殺到し、しばらくの間メーカー品切れ。
再生産された分もまたたく間に売れたそうです。

この反響を受け、2014年にHMV渋谷店オープン記念で限定再発され完売していたアナログLPが再発決定!
本日入荷しました。

大貫妙子『SUNSHOWER』
(国内LP CRJ-1011 3,241円+税)

シュガー・ベイブ解散後、1976年1stソロ作『Grey Skies』に続き発表した1977年ソロ2作目。
坂本龍一が実質的にプロデュースを担当。
クリス・パーカー(スタッフの名ドラマー)、山下達郎、細野晴臣、松木恒秀、大村憲司、渡辺香津美、他強力布陣。

瑞々しい大貫さんの感性と素晴らしいバック演奏は、40年を経た現在でも全く色褪せない輝きを放っていますね。

今日のこの1曲は、当時シングル化もされた1曲目「Summer Connection」。

なお、現行CDにはアナログLPには入っていないそのシングル・ヴァージョンも追加収録。
アルバム・ヴァージョンよりスピードアップした超かっこいいシングルverも聴きものです。

ちなみに近年は『SUNSHOWER』ばかり注目されている感がありますが、大貫妙子さんを知らなかった若い世代には、1stアルバム『Grey Skies』も是非聴いてもらいたいですね。森 陽馬



2017年9月18日(月) アール・クルー 「キャプテン・カリブ」

1976年にブルーノート・レーベルから発表されたアール・クルーのセカンド・アルバム『リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ』は、41年経った現在でも時々引っぱり出して聴きたくなるジャズ/フュージョンの名盤です。

アコースティック・ギター(ガット・ギター)でフュージョンするということは、1976年当時ちょっと驚きでした。

プロデューサーであり、キーボード奏者として参加したデイヴ・グルーシンが実にうまくアール・クルーをサポートし、彼の個性を引き出すのに成功した作品になっています。

どれか1曲を選ぶとすればやはり1曲目でしょうか。
デイヴ・グルーシン作品「キャプテン・カリブ」。

1年後にリー・リトナー&ジェントル・ソウツの演奏でも有名になりますが、こちらが本家ということになります。

スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、ラルフ・マクドナルド、デイヴ・グルーシンがバックをがっちり固めて、その中でアール・クルーのガット・ギターが自由にグルーヴする5分20秒!
気分爽快になる1曲です。森 勉



2017年9月17日(日) Jake Bugg 「Southern Rain」

新世代フォークSSWとして注目を浴びた1st。
エレキ主体のロックンロール作品となった2nd。
ダンス・ミュージックやラップを取り入れた意欲作3rd....
2013年デビューから芯となるものは変わらず、アルバム毎に変化を遂げてきたイギリス出身ジェイク・バグ。

約1年ぶり、4枚目となる新作『ハーツ・ザット・ザ・ストレイン』がリリースになりました。
(国内CD 歌詞・解説・対訳付 ボーナス・トラック1曲収録 UICR-1132 2,500円+税)

2ndにもギターで参加したマット・スウィーニー、ジョニー・キャッシュ作品他エンジニアとして活躍するデヴィッド・ファーガソンの2人をプロデューサーに、ナッシュヴィルで3週間に亘り録音。

コンガの軽やかなリズムに、美しいハーモニーを聴かせる1曲目「How Soon The Dawn」を筆頭に、打ち込み等新しい一面を見せた前作から雰囲気はガラリと変わり、穏やかで叙情的なメロディ、今までになく柔らかい歌声がとても印象的。

ブラック・キーズのダン・オーバックが共作&ギターで、ドラムにフレッド・エルトリンガム(元ウォール・フラワーズ)、ブルージーな曲のデュエットのお相手にマイリー・サイラスの妹ノア・サイラスなどが参加。

今日の1曲には、恋人との別れを惜しむ切なく、美しい「Southern Rain」。
ジェイク作による豊かなメロディと、マンドリンの瑞々しい音色、ダン・ダグモア(RONIN、リンダ・ロンシュタット他)によるスティール・ギターが沁みます。東尾沙紀



2017年9月16日(土) デヴィッド・ローリングス 「Guitar Man」

アメリカン・ロック界最強のギタリスト夫婦、と言えばデレク・トラックス&スーザン・テデスキ。

その夫婦とはまた違った魅力を放つフォーク/アメリカーナ界随一のカップルと言えばこの二人でしょう。
デヴィッド・ローリングス&ギリアン・ウェルチ。

ギリアン・ウェルチ1996年発表1stアルバム『Revival』からずっとお互いをサポートし合い、寡作ながら素晴らしい作品をリリースし続けています。

その二人がデヴィッド・ローリングス名義で新作オリジナル・アルバムを発表しました。

デヴィッド・ローリングス『Poor David's Almanack』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6117 2,400円+税)

アメリカ合衆国100ドル紙幣の肖像になっているベンジャミン・フランクリン(変名リチャード・ソンダース)。
彼が18世紀出版した日めくりカレンダー『Poor Richard's Almanack』から発想を得て制作された今作。

ナッシュビルの伝統的なスタジオ、ウッドランド・サウンドにてレコーディング。
デヴィッド&ギリアンの他、ウィリー・ワトソン(元オールド・クロウ・メディスン・ショー)、ポール・コワート(パンチ・ブラザーズ)、ドーズのテイラー&グリフィン・ゴールドスミス兄弟等も参加。

ゆったりと、じっくりと、1秒1秒を味わうように奏でられるギターと歌。

持ち味のアコースティックではなくエレキ・ギターでソロを聴かせるデヴィッド&ギリアン共作7曲目「Guitar Man」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年9月15日(金) Michael McDonald 「Blessing In Disguise」

ソウルフルな味わい深い歌声健在!

中期ドゥービー・ブラザーズを支えた名シンガー、マイケル・マクドナルド。
スタジオ作として約8年ぶり、オリジナル・アルバムは約17年ぶり!となる2017年発表作が本日入荷。

Michael McDonald『Wide Open』
(輸入CD CHONIN RECORDS 538305292)

近年はTOTOのドラマーとしても活動しているSHANNON FORRESTがプロデュースを担当。
ロベン・フォード、マイケル・ランドウ、マーカス・ミラー、ウィリー・ウィークス、デヴィッド・ペイチ他参加。

じっくりまったりと聴かせる1曲目「Hail Mary」から、ウォーレン・ヘインズとロベン・フォードがブルージーなギターを披露する2曲目「Just Strong Enough」の流れで、落ち着いた仕上がりと思いきや、プログレッシヴでかっこいい12曲目「Free A Man」等スティーリー・ダンを彷彿とさせるナンバーもあったりして、全体的に聴きどころが多い1枚。

今日のこの1曲は、7曲目「Blessing In Disguise」。
ブランフォード・マルサリスのソプラノ・サックスが、マイケル・マクドナルドの歌声に負けない個性を発揮している大人のミディアム・ロック・ナンバーです。森 陽馬



2017年9月14日(木) 秘密のミーニーズ 「ヌマベの踊り」

このジャケットにピン!ときた方、オススメ!

(そう!ニール・ヤング1974年発表隠れた名作『On The Beach』(邦題:渚にて)のジャケットに...!?)
 

秘密のミーニーズ『イッツ・ノー・シークレット』
(国内CD HYCA-3063 2,300円+税)

秘密のミーニーズは、バンジョー&マンドリンやペダル・スティールを操る渡辺たもつ(Vo、G他)、菅野みち子(Vo、G)、淡路遼(Vo、Per、B)、青木利文(G.Violin)、高橋U太(Dr)、相本廉(B)の6人組バンド。
2011年結成の彼らによる記念すべき1stフル・アルバムが今作です。

全編70年代アメリカン・ロックの影響を感じさせる演奏&サウンド・アレンジが素晴らしい!

全14トラック中10曲作曲に関わっている渡辺たもつは、The Byrdsとスティーヴン・スティルスが大好き、とのこと。
ジャケはニールですが、収録曲にはCSNやThe Byrds、ウエスト・コースト・ロックへの愛が伝わってきます。

と、書きつつ今日のこの1曲は、デレク&ドミノス的な9曲目「ヌマベの踊り」を。
曲後半ギターの掛け合いはライヴで実際に聴きたい(見てみたい)ですね。

なお、ミックスはDEWマキノ(毛皮のマリーズ等)、マスタリングは中村宗一郎が担当しています。森 陽馬



2017年9月13日(水) Pictured Resort 「Southern Freeway」

ネオアコ・ファンも注目の日本発アーバン・シンセ・シティ・ポップ・バンド、PICTURED RESORT。

約1年ぶりとなる最新作『SOUTHEN FREEWAY』が本日発売になりました。
(国内CD SLYD-006 1,600円+税)

<プリファブ・スプラウトが地中海イビザ島に行ったら、というような曲もあってひたすら清涼感があって気持ちいい。>
(橋本徹氏(SUBURBIA) 帯の推薦コメントより)

全英語詞&プリファブのような儚げなヴォーカル、少しエコーがかったドリーミーなサウンド♪

1曲目「Southern Freeway」のどこまでも続いていきそうな清爽感、2015年発表の1stミニ・アルバム『Now And On』収録曲を2017年版として再録した「Night Drive('17)」の高揚していくギター・ソロも必聴です。

ジャケットは永井博氏描き下ろしイラスト。
そのイラストのような青空が広がる海沿いの道を曲を流しながらドライヴすると気持ち良さそうですね。

今作の全7トラックから4曲を厳選して収録した12インチ・アナログ・シングルも同時発売になりました。
(国内LP SLYD-006EP 2,000円+税)
クリア・ヴァイナル&ダウンロード・コード付き。限定です、お早めに!東尾沙紀



2017年9月12日(火) 山下達郎 ・セリ(門脇麦)「REBORN」

東野圭吾原作の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が映画化され、9月23日全国ロードショー公開されます。

その映画の主題歌を山下達郎が担当して、シングルCDが9月13日発売。
本日より店に並んでおります。

山下達郎『REBORN』
(CD ワーナー WPCL-12715 1,200円+税)

小説の中に出てくる「再生」という曲を具体化するのは難儀なことだったと思いますが、物語の内容に寄り添ったいい作品に仕上がったのではないでしょうか。さすが、山下達郎。

映画の中で人気歌手になったセリが歌うヴァージョンもCD2曲目に収録。
セリ役の女優:門脇麦のあやうくもナイーヴな歌声が絶品です。
池永正二によるアンプラグドなアレンジも光っていますね。

3曲目には劇中で使用されているハーモニカ演奏ヴァージョンを収録。
これがなかなかの感動ものの演奏です。
実際にハーモニカを吹いているのは、ジャズ/ブルース・ハーピストとしてその筋では有名な続木力。

あと今回のシングルは盛り沢山で、「REBORN」の山下及びセリ各ヴァージョンのオリジナル・カラオケに加え、山下達郎最新ライヴ2曲も収録。
2017年ツアーから「ターナーの汽罐車」、2016年新宿ロフトでの「DRIP DROP」が城北トリオ(難波弘之、伊藤広規、山下達郎)の演奏で楽しめます。

映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の音楽プロデューサーは安井輝(ヤスイシン)。
『そして父になる』、『キツツキと雨』、『君と100回目の恋』など数多くの映画でいい仕事をしていますが、山下達郎とは『陽だまりの彼女』(主題歌「光と君へのレクイエム」)でもタッグを組んでいました。

今回の映画は小説に書いてあるエピソードが全部描かれているわけではなさそうですが公開が待ち遠しいです。
映画が終わった後のエンドロールの歌、どんな気持ちで聴けるのか、楽しみです。森 勉



2017年9月11日(月) ジャック・ジョンソン 「My Mind Is For Sale」

ジャケット写真でジャック・ジョンソンの周りを囲んでいる様々なプラスチック製品、、、。
これは海で拾ってきたプラスチック・ゴミなのでしょう、、、。

美しい海が汚された現状を伝えるドキュメンタリー短編映画『The Smog Of The Sea』。
その音楽及び制作にも関わった彼が地元ハワイのマンゴー・ツリー・スタジオで録音。
7枚目となるスタジオ・オリジナル・アルバムを発売しました。

ジャック・ジョンソン『All The Light Above It Too』
(国内CD ボーナス・トラック「Seasick Dream」追加収録 解説・歌詞・対訳付 UICU-1292 2,500円+税)

ハートフルかつ心地良いサウンドはそのままに、自然保護・平和を祈る力強いメッセージが伝わる1枚。

ゆるやかなグルーヴ⑥「Big Sur」、心和む⑦「Love Song#16」等、アコースティック&心優しい歌声がいつもながら魅力的ですが、今日のこの1曲は彼のひたむきなメッセージが示された4曲目「My Mind Is For Sale」。

アメリカ大統領/トランプ政権への警鐘を表した歌詞。
穏やかなヴォーカルとは裏腹に鋭く心に迫ります。森 陽馬



2017年9月10日(日) グレッグ・オールマン 「My Only True Friend」

2017年5月27日に69歳で逝去したグレッグ・オールマン。
遺作となるオリジナル・アルバムが発売されました。

グレッグ・オールマン『サザン・ブラッド』
(国内CD 解説・歌詞付 UCCO-6017 2,600円+税)

死期を悟っていた彼が最後の作品をレコーディングする場所として選んだのはマッスルショールズ。

兄デュアン・オールマン(1971年逝去)が多くのソウル名盤/セッションに参加したフェイム・スタジオ。
サザン・ロック&ソウルの魂が染みついた聖地と言える名スタジオで今作は録音されています。

プロデュースは名匠ドン・ウォズ。

ジャクソン・ブラウン作でジャクソン自身もヴォーカル参加している本編ラスト「Song For Adam」、リトル・フィート名曲「Willin'」カヴァー等聴きものですが、今日のこの1曲はグレッグのオリジナル曲①「My Only True Friend」。

彼の人生を集約させたお別れのメッセージともとれるサザン・スピリッツ溢れるナンバー。

体中の情念を振り絞るように歌うグレッグのヴォーカルと"オールマン"らしいギターの絡みが、青い空を自由に羽ばたく鳥のように揺らめきながら、僕らの胸を熱くノックします。森 陽馬



2017年9月9日(土) ニール・ヤング 「Give Me Strength」

静寂の闇が深まる夜。
乾いた心に隙間ができた時。
ニール・ヤングを無性に聴きたくなることがあります。

危くて、哀しくて、でも意志は鋭くどこかへ向いている歌声。

そのニール・ヤングが30歳を迎えた夏に録音していた弾き語り秘蔵音源が発売。

ニール・ヤング『ヒッチハイカー (hitchhiker)』
(国内CD SHM-CD仕様 大鷹俊一氏解説・歌詞・対訳付 WPCR-17885 2,457円+税)

名盤『ZUMA』(1975)と『American Stars N'Bars』(1977)の間。
初来日しスティルス・ヤング・バンド『Long May You Run』を発表した1976年の夏。
カリフォルニア州マリブにあるインディゴ・スタジオにて一発録り。

「Human Highway」、「Old Country Waltz」、「Powderfinger」等全10曲中、
4曲目「Hawaii」と5曲目「Give Me Strength」はオフィシャル完全未発表曲。

今日のこの1曲は、消え入りそうな歌と後半のハーモニカが沁みる「Give Me Strength」を。森 陽馬



2017年9月8日(金) Barry White 「Never, Never Gonna Give You Up」

昨日に続いて、本日も映画の話題をひとつ。

''カーチェイス版のラ・ラ・ランド!?''とも評されているエドガー・ライト監督
映画『ベイビー・ドライバー』を鑑賞しました。

ミュージカルでもなく、純粋な音楽映画という訳でもなく、ソウル~ロックの名曲とカーアクション、ラヴ・ロマンスが盛り込まれたアクション・エンターテインメント作品。

運転技術を買われ、強盗メンバーを逃がすためのドライバーとして組織に身をおく主人公ベイビー。
幼い頃の交通事故が原因で続く耳鳴りを和らげるのは、気分によって使い分けるipodに入れられた様々な音楽。

序盤で流れるジョン・スペンサー・グループを筆頭に、ザ・ダムド、ベック、クイーン、ビーチ・ボーイズ、T-Rex、コモドアーズ、サム&デイヴ、カーラ・トーマス、マーサ・リーヴス&ヴァンデラス他、劇中に登場する楽曲が、登場人物の心情やセリフ、アクション等にうまくリンクしていて、スピード感のあるストーリーと共に楽しめました!

ある女性との出会いで組織から離れようとする主人公と、行く手を阻む人物とが対峙するヒリヒリとした場面で流れるバリー・ホワイト「Never Never Gonna Give You Up」がとても印象的でした。

レッチリのフリー、ポール・ウィリアムス、スカイ・フェレイラなどミュージシャンがちょっとした役で出ているのも必見。

掲載ジャケットは、「Never,Never Gonna Give You Up」を収録したバリー・ホワイトの20曲入りのベスト盤『ALL-TIME GREATEST HITS』(輸入CD)です。東尾沙紀


2017年9月7日(木) イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ 「I Got A Right」

「音楽は人生だ。
だが、人生は商売(ビジネス)ではない。」
(イギー・ポップ 2010年ロックの殿堂授賞式での発言より)

映画『ギミー・デンジャー』を新宿シネマカリテにて鑑賞。

ジム・ジャームッシュ監督、イギー・ポップ&ザ・ストゥージズのドキュメンタリー映画。
イギー・ポップへのインタビューを軸に、昔のライヴ映像や他メンバーの証言で構成された約108分。

イギー・ポップの生き様に感動すら覚えました。
ストゥージズをよく知らない方にこそ見ていただきたい音楽映画です。

今日のこの1曲は、最高に突き抜けててかっこいい「I Got A Right」。
オリジナル・アルバム未収録曲ながら、イギーのPUNK精神を象徴するようなナンバー。

サントラには1973年発表名作『Raw Power』制作初期録音されたレアなアウトテイクが収録されています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、映画『ギミー・デンジャー』サントラ盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17711 2,400円+税)



2017年9月6日(水) ブリジット・バルドー 「ふたりの夏にさよなら」

ひさしぶりにNHK Eテレ『0655』『2355』からのネタです。

このところ以前に比べ熱心に番組を見ていないのですが、先日ひさしぶりに見た時、大好きな曲が『2355』おやすみソングとして流れていたので、つい反応して今日のこの1曲となったわけです。

『2355』では以前から時々オンエアされていますよね。
フランスの女優として有名なブリジット・バルドーが歌っている「La Madrague」。

やはりこの季節が似合っていますね。
夏が終わり、これから本来的な秋を迎えようかという時期・・・。

邦題は「ふたりの夏にさよなら」。
フランス語の空気が抜けるような語感とバルドーのかまととヴォイスがたまらないフレンチ・ポップスに仕上がっています。森 勉

★掲載ジャケットはブリジット・バルドー『ベスト・オブ・BB』。
(国内CD ユニヴァーサル 解説・歌詞・対訳付 UICY-15053 1,714円+税)



2017年9月5日(火) ごまのはえ 「留子ちゃんたら」

2017年で創立45周年となるベルウッド・レコードと共に、伊藤銀次さんもデビュー45周年を迎えます。

その伊藤銀次さんがデビューした時のバンド、ごまのはえ。
1972年発表唯一のシングル作品が7インチ・アナログ盤で復刻決定!
11月3日発売されることになりました。

ごまのはえ『留子ちゃんたら/のぞきからくり』
(2017年11月3日発売 国内EP FJEP-1010 1,852円+税)

ごまのはえは伊藤銀次、上原裕、末永博嗣、角谷安彦、藤本雄志の5人が大阪で結成したバンド。
1972年9月25日ベルウッド・レコードから今作でレコード・デビューしましたが紆余曲折ありバンドは解体。

その後伊藤銀次さんは大滝詠一氏の元でココナツバンク結成、布谷文夫のバック、シュガー・ベイブのサポート、ナイアガラ・トライアングル、ソロ、佐野元春との交流、ウルフルズ等プロデュース業等で活躍。
現在も精力的に活動していますが、ごまのはえはまさに銀次さんにとって音楽活動の原点。

45年の時を経て甦る「留子ちゃんたら」。
オリジナル・マスター・テープからカッティング、ジャケットや内袋もオリジナル盤を忠実に再現。
ベルウッド及び銀次さん45周年を祝して、是非手にとってみてください。森 陽馬


★なお、11月3日はレコードの日!様々なレコードが発売されます。
鈴木茂、ロジャー・ニコルズEP BOX、キリンジ初アナログ化商品などご予約受付中。

(発売前に予約終了となる可能性ございますのでご入用の方はお早めに)


2017年9月4日(月) はっぴいえんど 「さよならアメリカさよならニッポン」

ベルウッド・レコード45周年記念7インチ復刻シリーズ。
7/19第1弾大瀧詠一&細野晴臣、8/9第2弾高田渡&遠藤賢司に続き第3弾はっぴいえんど3種が9/6発売。

  
・はっぴいえんど『12月の雨の日/はいからはくち』(FJEP-1007 1,852円+税)
・はっぴいえんど『花いちもんめ/夏なんです』(FJEP-1008 1,852円+税)
・はっぴいえんど『さよならアメリカさよならニッポン/無風状態』(FJEP-1009 1,852円+税)

オリジナル・マスター・テープからカッティング、ジャケットや内袋も可能な限りオリジナル盤を再現。
オリジナル盤をお持ちでない方だけでなく、持っているという方にも魅力的なこだわりのアナログ盤です。

更に!当店のみの特典として、ジャケット・デザイン・マグネットをお買い上げの方先着でプレゼント!
はっぴいえんどを知らない新しい世代のアナログ・ファンもよろしければ是非。

今日のこの1曲は、ヴァン・ダイク・パークスがレコーディングに参加した「さよならアメリカさよならニッポン」。

1972年アメリカ/ロサンゼルス録音。
大滝詠一が作曲、松本隆が作詞を手掛けた曲(クレジットは<はっぴいえんど作詞/はっぴいえんど&ヴァン・ダイク・パークス作曲>)をヴァン・ダイク・パークスが編曲。

アメリカ西海岸1972年の空気感、独特なリズム感・グルーヴ・浮遊感が、溝から針を通って45年を経た現代へリアルに伝わってきます。森 陽馬


2017年9月3日(日) ドリフターズ 「アップ・オン・ザ・ルーフ」

アメリカのR&Bヴォーカル・グループ、ドリフターズは1953年に結成されました。

浮き沈みの激しい50~60'sアメリカン・ヒット・チャートの中で、1966年までシングル・ヒットを出し続けた稀有なグループと言っていいと思います。

しかし、このドリフターズはメンバー変遷が一筋縄ではいかない複雑な歴史を辿っているんですねぇ、これが。
くわしい話をしていると、とてもこのコーナーでは収まらないので今日はひとつまみ程度に・・・。

<その1>リード・ヴォーカリストがよく交代しました。
クライド・マクファター(「ハニー・ラヴ」)→ジョニー・ムーア(「フールズ・フォール・イン・ラヴ」)→ベン・E・キング(「ラスト・ダンスは私に」)→ルディ・ルイス(「オン・ブロードウェイ」)→ジョニー・ムーア(「渚のボードウォーク」)
・・・とメイン・ヴォーカルが変わりつつヒットが出ました。

<その2>1959年にメンバー総入れ替えがありました。
要するにまったく違うグループ(ファイヴ・クラウンズ)がドリフターズを名乗ることに。

なんともメンバーの出入りが激しかったドリフターズですが、いい曲がいっぱいあります。

このCDは1962年に出た全14曲入りのアルバム。
ドリフターズ『アップ・オン・ザ・ルーフ』
(国内CD 歌詞・解説付 WPCR-27629 952円+税)

ベン・E・キングがリードをとっている「ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー」、「ジス・マジック・モーメント」、「ラスト・ダンスは私に」も入っていますが、味のあるルディ・ルイスがリードをとっている1962~3年大ヒット「アップ・オン・ザ・ルーフ」。

作詞をしたジェリー・ゴフィンがドリフターズが歌うことを想定して一番の歌詞に「ドリフト」という単語を使った、というエピソードも残っている名曲です。森 勉


2017年9月2日(土) Paul Weller 「Above The Clouds」

1週間ほど前、ポール・ウェラー2018年来日公演が発表になりました。

2017年5月にリリースされた最新作『ア・カインド・レボリューション』を引っ提げての約3年ぶりの来日♪
2018年1月19日の大阪を皮切りに、20日・横浜、22~23日・東京2公演が決定しています。
まだまだ先ですが、新作を聴き込んで楽しみに待ちたいと思います!

ソロとして再スタートし、1stアルバム『ポール・ウェラー』がリリースされて今年で25年。

スタイル・カウンシルがなくなり、ソロ・アーティストとしていちからまた地道にライヴ活動をはじめ、アルバムを制作したものの当初イギリス本国では契約が決まらず、日本で最初にリリースされた本作。

♪あの雲の上には何があるんだろう いつかあそこへ行けるんだろうか♪(「Above The Clouds」)

今作の詞の多くは、先への不安や葛藤など、当時苦悩するウェラーの心情が綴られています。
セットリストに織り込まれることの多い人気曲「Above The Clouds」。
現在行われているツアーでも演奏されているようです。

へこたれそうな時、夏の終わり聴きたくなる曲です。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「Above The Clouds」収録92年発表ソロ1stアルバム『ポール・ウェラー』。
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-93561 2,667円+税)


2017年9月1日(金) Jillette Johnson 「Love Is Blind」

秋風を運んでくるような女性シンガー新譜この1枚。

Jillette Johnson『All I Ever See In You Is Me』
(輸入CD Rounder 1166100260)

ジレット・ジョンソンは1989年生まれニューヨーク育ちの女性シンガー・ソングライター。
ナッシュビルを拠点に現在活動してる彼女、2017年8月発表2ndアルバムが今作です。

良質なナッシュビル産ロックを数々生み出している若きプロデューサーDave Cobbが全面的に関わった編曲は、70'sの香り漂うアコースティックなサウンド。
風通しよい演奏がフェミニンなムード溢れるジレット・ジョンソンの歌声を引き立てています。

今日のこの1曲は2曲目「Love Is Blind」。

フリートウッド・マックを意識したと思われるアレンジが秀逸。
彼女の歌もスティーヴィー・ニックスっぽく聴こえてくるマジカルなキラーチューンです。森 陽馬


2017年8月31日(木) ビーチ・ボーイズ 「ジャスト・ワンス・イン・マイ・ライフ」

ファンというものは、そのミュージシャンの作品の中で一般的評価が高くないものでも、高くないからこそ肩入れしたくなってしまうものです。

ビーチ・ボーイズの場合、1976年発表アルバム『15ビッグ・ワンズ』がそんな作品です。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25605 1,714円+税)

当時それまで隠居状態になっていたブライアン・ウィルソンが再び第一線に戻ってきたぞ!という触れ込みプロモーションが結構大きく展開されました。しかし収録15曲中ブライアンの作品は5曲と少なく、カヴァーが8曲も含まれていたこともあり、近年でも「これはいらない」と思っている方が多いように感じます。

しかし、でも・・・僕はこの『15ビッグ・ワンズ』が好きなんです。

1976年初めて聴いた時、何はともあれ、ブライアンが帰ってきたことが感じられたのです。
ずいぶんと太っていても、髭面になっていても、全曲自作でなくても、あの美しい声が出なくなっても・・・。
ブライアンは生きていて、仲間とまた音楽を始めてくれたんだから・・・。

「ジャスト・ワンス・イン・マイ・ライフ」は、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、そしてフィル・スペクターが加わって出来上がったライチャス・ブラザーズ1965年のヒット曲。

ビーチ・ボーイズ・ヴァージョンはブライアン流重厚なウォール・オブ・サウンド仕立て。

リード・ヴォーカルはカール・ウィルソンとガラガラ声のブライアン。
ブライアンの痛々しい歌唱を救ってくれるのは、カールの力強い名唱です。森 勉


2017年8月30日(水) Iron & Wine 「Summer Clouds」

まだまだ夏の暑さは続くでしょうが、時折涼しい風が吹くと夏が終わっていく寂しさを感じます。(少し気が早いですね...)
そんな残暑厳しいこれからの季節、穏やかに聴けるおすすめの1枚。

アメリカ・サウスカロライナ出身男性シンガー・ソングライター、サム・ビームのソロ・プロジェクト、アイアン&ワイン。

約4年ぶり、6枚目となる新作『ビースト・エピック』が発売になりました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤のみ2曲入りボーナス・ディスク付 OTCD-6162 2,300円+税)

バンド・オブ・ホーセズのベン・ブリッドウェルとの2015年のコラボ・カヴァー作、共同プロデュースを務めたティフト・メリット2017年新作等を挟んでの約4年ぶり新作は、古巣SUB POPからのリリースです。

オーバーダブを極力控え、ライヴ・レコーディングされたという今作。
ギター、ピアノ、バンジョー/マンドリン、ペダル・スティール、チェロなど、バンドとのさりげないアンサンブルが繊細な歌声とメロディを引き立てています。

今日の1曲は、内省的な詞とメロディに切なさが漂う「Summer Clouds」。
流れるようなペダル・スティール、どこか物悲しいチェロの音色が、夏のけだるさと雨の匂いを感じさせます。東尾沙紀


2017年8月29日(火) スティーヴ・ハイエット 「Standing There」

「コレはAORではないっ!」
と批判があるかもしれませんが、<AOR CITY2017>シリーズで密かにお気に入りの1枚。

スティーヴ・ハイエット『渚にて...』 (Steve Hiett『Down On The Road By The Beach』)
(国内CD 日本語解説付 SICP-5530 1,000円+税)

『Vogue』ほか一流ファッション誌のフォトグラファーとして活躍した英国男性写真家スティーヴ・ハイエット。
彼が自らエレクトリック・ギターを弾き、1982~1983年にかけて日本制作されたアルバムが世界初CD化!

CBS/SONY信濃町スタジオで10曲、ニューヨークで2曲、パリで1曲、と3か国で録音された全13曲。
加藤和彦、岡田徹、白井良明、鈴木博文、武川雅寛、エリオット・ランドールが参加。

<1980年代のサント&ジョニー>と表現したい白昼夢へ誘うようなエレクトリック・ギター。
(実際に、サント&ジョニー名曲「SLEEP WALK」カヴァーも12曲目収録)

S・ハイエット撮影によるジャケット写真の深い青空へ吸い込まれるような浮遊感ある音世界。
ヴォーカル入りは数曲で、ほぼ全編夢見心地のインストというのも魅力です。

今日のこの1曲は、晩夏に聴きたいラスト13曲目「Standing There」。
ゆったりとした音の隙間が波の如く揺れる極上の3分半。森 陽馬


2017年8月28日(月) FCC 「Where Did You Come From」

2017年8月23日発売された<AOR CITY 2017>シリーズ50タイトル中、当店の1番人気はこの1枚。

FCC『Do You Believe In Magic?』
(国内CD 金澤寿和氏解説付 SICP-5517 1,000円+税)

FCC(Funky Communication Committee)はヴォーカル&ギターのデニス・クリフトン中心白人5人組バンド。
1980年発表2ndアルバムの今作は世界初CD化(!)です。

マッスルショールズのウィッシュボーン・スタジオを拠点にした制作チーム、テリー・ウッドフォード&クレイトン・アイヴィーがプロデュースを担当。

サザン・ソウル名作を数多く生み出したマッスルショールズ発らしいソウルフルな楽曲&演奏が魅力。

マイケル・マクドナルドが入った頃のドゥービー・ブラザーズっぽい①「Give Me A Reason」、ボズ・スキャッグス「Lowdown」そっくり!?な⑩「Let The Love On Through」等、昨日紹介したソウル・サヴァイヴァーズなどブルー・アイド・ソウル好きの方は必聴ですね。

今日のこの1曲は、ミディアム・メロウ・キラーチューン④「Where Did You Come From」。
ラリー・カールトン1978年発表代表作『夜の彷徨』収録曲として有名(オリジナルはウィリアム・D・スミス)ですが、FCCヴァージョンの方がソウルフルかつメロウ・グルーヴな感じで僕は好きです。森 陽馬


2017年8月27日(日) ソウル・サヴァイヴァーズ 「シティ・オブ・ブラザリー・ラヴ」

<AOR CITY 2017>シリーズ、2017年8月23日発売分50タイトルが発売されました。

今回の50枚中半分以上はソウル系のミュージシャンですが、広く言えばというかサウンドを聴いてみるとAORイメージにフィットするものが選ばれているなぁと感じます。

ソウル・サヴァイヴァーズもそんな1枚です。

1967年に「Expressway To Your Heart」が全米4位の大ヒットとなり、一躍ブルー・アイド・ソウル・シーンの新星として人気を博しました。
その後グループは解散状態になっていましたが、1974年ケニー・ギャンブル&レオン・ハフを共同プロデューサーに迎えTSOPレーベルから発表したのがこの名作です。

ソウル・サヴァイヴァーズ『ソウル・サヴァイヴァーズ』
(国内CD 解説:長門芳郎 SICP-5518 1,000円+税)

オリジナル・メンバーでリード・ヴォーカルを担当するチャールズとリチャードのインガイ兄弟以外のメンバーは総入れ替えされ、フレッドとスティーヴのベックメイヤー兄弟やニール・ラーセンが参加。
なんとも張りがあるいい音を聴かせてくれます。

全曲オススメですが、今日はボビー・マーティンがアレンジに加わった「シティ・オブ・ブラザリー・ラヴ」を。

インガイ兄弟のヴォーカルがサイコー!
ラスカルズ・ファンにもおすすめです。その理由は聴いてもらえばわかると思います。森 勉



2017年8月26日(土) ジョー長岡 「猫背」

♪僕の背中が丸く曲がってるのは君のせいだよ 君が小さく君の目の位置が低いから
~中略~
僕の猫背はうなだれているわけじゃないのだよ 君の瞳の奥の奥を知りたいんだよ♪
(ジョー長岡「猫背」歌詞より)

実直な歌がやさしい心持ちにさせてくれる1枚。

ジョー長岡『猫背』
(CD ONB-001 1,852円+税)

ジョー長岡は1970年神戸生まれ男性シンガー・ソングライター/ナレーター/プランナー。
寺尾紗穂さんが年末行っている永福町ソノリウムでのライヴを企画・主催するなど、多くのミュージシャン・関係者と親交があり信頼を得ているアーティストです。

その彼がソロとして初のアルバムを2017年リリース。
ライヴ会場にて販売していましたが、当店でも取り扱いさせていただけることになりました。

武骨そうな面持ちとは対照的な、穏やかで柔らかな風のようにそよぐ歌声。
うのしょうじ(ウッドベース)、樋口裕志(ペダルスティール)、松村拓海(フルート)、岸田佳也(カスタネット)によるアコースティックなバック演奏もシンプルな深みを感じさせます。

今日のこの1曲は、上からではなく、下からでもなく、同じ目線でやさしく語りかける6曲目「猫背」。
彼が飼っていた猫まあまの声も最後に入っています。森 陽馬


通販コーナーに掲載いたしました。


2017年8月25日(金) A.J.Croce 「The Other Side Of Love」

あのジム・クロウチの息子であり、自身もシンガー・ソングライターとして1990年代から活動しているA.J.クロウチ。

ニューオリンズに影響を受けた作品やアラン・トゥーサンをプロデューサーに迎えた楽曲(
2014年4月20日今日のこの1曲で紹介「Tarnished And Shining」)を発表したことがある彼の新作オリジアル・アルバムが発売。

A.J.クロウチ『Just Like Medicine』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6116 2,400円+税)

今作はなんと!ダン・ペンプロデュース!

スティーヴ・クロッパー、コリン・リンデンに加え、マッスルショールズから名ベーシストデヴィッド・フッド!
更にはマッスルショールズのホーン・セクションもゲスト参加。

味わい深いオリジナル曲から、父ジム・クロウチの未発表曲③「Name Of The Game」(ヴィンス・ギル参加)、レオン・ラッセルとの共作曲②「The Heart That Makes Me Whole」などヴァラエティな全10曲。

聴きものは、ダン・ペン書き下ろし!6曲目「The Other Side Of Love」。

サザン・ソウルの旨味を凝縮させたような、これぞダン・ペンといったナンバー。
ダン・ペン自身が歌っているヴァージョンもあったらいつか聴いてみたいですね。森 陽馬


2017年8月24日(木) Stanton Moore 「JAVA」

先週までの涼しい夏はどこへやら、蒸し暑い猛暑が戻ってきました。

ムワッとした暑さを感じると、1990年代ニューオリンズへ旅行した時のことを想い出しますね。

ほとんどの観客やアーティストがTシャツや半袖という蒸し暑い中、アラン・トゥーサンはビシッとスーツにネクタイ姿、ジェントルマンないで立ちだったのが懐かしいなぁ。

2015年急逝したそのアランを偲んで、スタントン・ムーアがアラン・トゥーサントリビュート作を発表しました。

Stanton Moore『With You In Mind』
(輸入CD Cool Green Recordings CGR75302)

ニューオリンズ発ファンク・バンド、ギャラクティクの名ドラマーとして活動を続けているスタントン・ムーア。

今作はアラン・トゥーサン楽曲で統一し、シリル・ネヴィル、トロンボーン・ショーティ等ニューオリンズの盟友及びメイシオ・パーカーもゲスト参加。
ギャラクティクはHIP HOP色が濃くなり過ぎて、、、という方にもオススメしたいニューオリンズ色な仕上がりです。

今日のこの1曲は、アラン・トゥーサンがデビューした最初期1958年頃に作られた「JAVA」。

アル・ハートによるカヴァー「ジャワの夜は更けて」(邦題)で有名なニューオリンズを象徴する楽しいリズムのこの曲を、ニコラス・ペイトン、ドナルド・ハリソン、トロンボーン・ショーティをfeatしゴキゲンに演奏しています。森 陽馬


2017年8月23日(水) 桑田佳祐 「若い広場」

お父さん、みね子がとってもお世話になっている桑田佳祐さんの新しいアルバム『がらくた』が出ましたよ。

タイトルは『がらくた』だけれども、入っている15曲みんないい曲ばかりなんだから。

毎日聴いている「若い広場」、もちろん入ってますよ。
他にも「君への手紙」、「大河の一滴」、「百万本の赤い薔薇」、「ヨシ子さん」、「Yin Yang」などのタイアップ曲もいいですし、このアルバムで初めて発表されるロック調の1曲目「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」や最後に入っているバラード「春まだ遠く」も良かったです。

お父さん、一緒に聴きたいですね。
(NHK連続テレビ小説『ひよっこ』出演中の有村架純ちゃん演じる役柄の谷田部みね子の口調、もしくは父宛てに出す手紙の文章を想定して読んでいただければ幸いです。)

桑田佳祐『がらくた』
・初回生産限定盤A (CD+ブルーレイ+特製120ページブックレット) VIZL-1700 4,800円+税
・初回生産限定盤B (CD+DVD+特製120ページブックレット) VIZL-1701 4,500円+税
・初回生産限定盤C (CD+特製120ページブックレット) VIZL-1702 3,500円+税
・通常盤(CDのみ) VICL-65000 3,300円+税
・完全生産限定2枚組アナログLP (オリジナルB2ポスター封入) VIJL-61800 4,300円+税

お父さん、(まだ続きます...) みね子は7月にビルボードライヴ東京で行われたスペシャル・ライヴ映像8曲と「悪戯されて」ニュー・アレンジ・ヴァージョンのミュージック・ビデオが見れる初回Aブルーレイ付か初回BDVD付がおすすめだと思いますよ。森 勉


2017年8月22日(火) ケニー・ランキン 「Baby Goodbye」

ケニー・ランキンお好きな方、シンガー・ソングライターファン必聴の1枚が出ました!

ケニー・ランキン『コロンビアUSシングルズ 1963-1966』
(国内LP 完全限定アナログ180g重量盤 監修・解説:長門芳郎 歌詞・対訳付 SIJP-54 3,400円+税)

『Silver Morning』(1974)、『The Kenny Rankin Album』(1977)で知られる1940年L.A生まれ男性シンガー。
優しくソフトな歌声と心地良いアコースティック・サウンドで多くの人を魅了した彼(2009年逝去)が1963年コロンビア・レーベルからリリースしたシングル音源全10曲を、こだわりのアナログ・レコード180g重量盤で世界初再発した編集盤です。

単に貴重音源というだけでなく、60年代ケニー・ランキンの瑞々しい魅力が詰まった楽曲が良いですね。
特に、『Silver Morning』収録曲「In The Name Of Love」、「Haven't We Met」の初期ヴァージョンは聴きもの♪

今日のこの1曲は、1963年発表コロンビア移籍第1弾シングル曲「Baby Goodbye」。
ティナ・ハセル作詞作曲、ランキン自身がつま弾くクラシック・ギターの音色に、柔らかで穏やかな彼の歌声とストリングスがじわじわ沁みるナンバー。

パイド・パイパー・ハウスの長門芳郎氏が監修・解説。
細野晴臣、近年のナイアガラ関連作品などのアートワークを手掛けている岡田崇さんがデザインを担当。

今のところCD化の予定はないそうです。森 陽馬


2017年8月21日(月) OKAMOTO'S 「時差」

星野源8/16発売最新シングル「Family Song」、性別問わずいろんな世代の方が購入されていきます。

毎回カップリング曲も楽しみで、初期プリンスを意識したという「プリン」は、全編裏声を駆使したノリノリな1曲♪
レコーディングなどサポートでもおなじみハマ・オカモトがこの曲でベースを担当、OKAMOTO'Sメンバー全員がコーラス参加しています。
「Family Song」初回盤DVDには、この曲の実に楽しそうなレコーディング風景も収録。
曲の途中にはさみ込まれる寸劇での、ハマ・オカモト名演もお見逃しなく!(笑)

OKAMOTO'Sも、今月7枚目となる新作『NO MORE MUSIC』をリリースしています。
(BVCL-820 初回DVD付 3,500円+税)

4人らしいガンガン押していくロックな曲は少なめで、90年代的~ソウル寄りのサウンドで洗練された印象に。

未練を残しながら旅立とうとする者の切ない心情を歌った「時差」は、切ないメロディも相まって今作の中でも特に胸に残る1曲!ギタリストのオカモトコウキ作詞・作曲です。
(春頃放送されていたNHK BSプレミアムドラマ『嘘なんてひとつもないの』主題歌)

ピアニカ&フェンダーローズで参加したINO hidefumiの熱演も大きいですね!
シティ・ポップ+ダブなアレンジや中盤での展開も聴きもの...最近のOKAMOTO'Sでは一番好きです。東尾沙紀


2017年8月20日(日) The Jerry Douglas Band 「The Last Wild Moor」

昨日に続き、アメリカン・ルーツ新譜作品からこの1枚。

1956年生まれの名ドブロ・ギター奏者、ジェリー・ダグラス。
2014年来日公演での超絶プレイも記憶に新しい彼の新作オリジナル・アルバムが発売されました。

The Jerry Douglas Band『What If』
(輸入CD ROUNDER 1166100259)

ブルーグラス/アメリカン・ルーツに根差しながら、ロック、ジャズのテイストを融合させた極上の仕上がり。

トランペット、サックスも加わり、ジャジーなテイストも感じさせる冒頭①「Cavebop」から、ジミヘンで有名な⑤「Hey Joe」のドライヴ感あるブルーグラスヴァージョンなど、彼の音楽的魅力が凝縮された充実の全11曲。

今日のこの1曲はオリジナル・インスト作10曲目「The Last Wild Moor」。

ジェイムス・テイラーやジミー・ウェッブの名曲を彷彿とさせる哀愁帯びたメロディーが沁みます。森 陽馬


2017年8月19日(土) The Secret Sisters 「Kathy's Song」

♪ I hear the drizzle of the rain. Like a memory it falls.
Soft and warm,continuing. Tapping on my roof and walls ♪
(霧雨の音が聞こえる 想い出のようなその雨は 優しく暖かく降り注ぎ 僕の心の屋根と壁を叩いている)

サイモン&ガーファンクル「Kathy's Song」。
名曲「America」の歌詞にも出てくる恋人キャシーへの想いを綴ったポール・サイモン作。
1966年発表アルバム『Sound Of Silence』収録曲の大好きな歌い出しの歌詞一節です。

東京で今日降った雨は、優しくなく暖かくもなく、雹を伴って恐ろしいほどのどしゃ降りでした。
夏の恋にはそんな激しさもあるのかもしれませんね、、、

ということで、「Kathy's Song」のカヴァーを今日のこの1曲に。

The Secret Sistersはアラバマ州マッスルショールズ育ちのLaura RogersとLydia Rogersによる姉妹ユニット。
Tボーン・バーネットプロデュースだった2010年発表1st、2014年発表2ndに続く約3年ぶり3作目が今作。
The Secret Sisters『You Don't Own Me Anymore』(輸入CD NEW WEST Records NW6397)

Brandi Carlile、Tim Hanseroth、Phil Hanserothをプロデューサーに迎え、ハーモニーやサウンドにより深みが増した素晴らしい仕上がり。現代女性版エヴァリー・ブラザーズorサイモン&ガーファンクルな雰囲気も感じさせます。

アコースティック・ギターの音色と2人のコーラスが優しく暖かい「Kathy's Song」カヴァーは5曲目に収録。
他オリジナル曲も、遠い夏の想い出に優しく暖かく心をノックしてくれます。森 陽馬


2017年8月18日(金) アース・ウインド&ファイアー 「ラヴズ・ホリデイ」

アース・ウインド&ファイアー(以下EW&F)は1975年から約10年ぐらいの間、好きでよく聴いていました。

ブラック・ミュージックとしてアルバム・コンセプトはしっかりしているし、シングルになる曲はポップでファンキーでインパクトの強いものだったし、何よりもリーダーでありソングライター/プロデューサー/ドラマー/カリンバ奏者、そしてリード・ヴォーカリストであったモーリス・ホワイトの声が好きでした。

ということで、今日はEW&Fが聴きたい気分。
どうせならベスト盤にあまり入っていない曲を。

「ラヴズ・ホリデイ」。
1977年発表アルバム『太陽神 (All 'N All)』に収録されています。

EW&Fのホーン・セクションのゆったりしたイントロから、フィリップ・ベイリーのファルセットを効かせたバック・コーラス、そして聴き手の耳だけでなく心にも巻きついてくるようなモーリス・ホワイトのヴォーカル。

好きだなぁ、この曲。
歌の後ろで地味に刻まれているアル・マッケイのギターもEW&Fの聴き所のひとつです。森 勉


2017年8月17日(木) Melissa Manchester 「The Warmth Of The Sun」

昨日に引き続き、AOR1,000円シリーズからもう1枚。

ジャケット写真のような土砂降り...とはいかないまでも、東京はずっと雨/くもりの日が続いています。

『雨と唄えば』という素敵な邦題(原題は『Singin'...』)に惹かれて、メリサ・マンチェスターの77年発表の6作目を聴いてみました。
(国内CD SICP-5441 1,000円+税)

リオン・ウェア作/マイケル・ジャクソンの「I Wanna Be Where You Are」、ネッド・ドヒニー「A Love Of Your Own」、ジェイムス・テイラー「You Make It Easy」、スライ&ザ・ファミリー・ストーン「Stand」、スリー・ドッグ・ナイト「Let Me Serenade You」など、大半をカバーが占める本作。

ヴィニ・ポンシア・プロデュース。デヴィッド・スピノザ、スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、トニー・レヴィン等による洗練された演奏にのせ、ときにしっとりと、ソウルフルに歌い上げています

最後に収録されているのは、ビーチ・ボーイズの「The Warmth Of The Sun」。
ホワーッと空間に溶けていくようなエレピと、重なるギターの音色が心地良いジャジーなアレンジは、再生するたびにうっとり聴き惚れてしまいます。東尾沙紀


2017年8月16日(水) リッキー・マーティン 「ストップ・ルック・アラウンド」

ソニー・ミュージックから2016年夏も発売されたAOR1,000円シリーズ。今年も出ました。

監修:金澤寿和、イラストレーション:永井博のあのシリーズです。

2016年のキャッチ・フレーズは『夏と、AORと、』でしたが、2017年は『A面で恋に落ちた、夏。』。

まず8月2日に48タイトル出ました。そして8月23日に50タイトル。
先日発売された中から何か紹介したいと思います。
2016年100種リリースされた後とはいえまだまだ名盤は残っています。

今日はビーチ・ボーイズ絡みでいってみましょう。

リッキー・マーティン『ビーチト』
(国内CD SICP-5461 1,000円+税)

プエルトリコのリッキーとは別人、ディーン・マーティンの息子が1977年発表した唯一のアルバムです。

プロデュースはカール・ウィルソンとビリー・ヒンチ。
参加ミュージシャンはデニス・ウィルソン、ヴァン・ダイク・パークス、ピーター・セテラ、ジェイムス・パンコウ、ジェリー・ベックリーなど。
カリフォルニアらしいさわやかなビーチ・サウンドを運んでくれます。

当時「ストップ・ルック・アラウンド」と「ムーンビームス」がシングル盤としてカップリングされましたが、今回のCDにはボーナス・トラックとして、それぞれのシングル・ヴァージョンとモノラルのプロモ・シングル・ヴァージョンが追加されています。森 勉


2017年8月15日(火)  ローラ・ニーロ 「Save The Country」

森泉岳土という漫画家をご存じでしょうか?

装画を水で書き、そこに墨を落として爪楊枝や割りばしを使い描かれる独特な絵世界。
シンプルなようで奥深い物語にとても惹きこまれています。

特に寺尾紗穂さんも絶賛している彼の著書『うとそうそう』は、何度読み返しても心にじんわり沁み入りますね。
日常を描いていながら、普段は見過ごしている心象や忘れていた感情を呼び覚ましてくれるのです。
漫画や本は普段読まない、という方にも是非手に取ってもらいたい1冊ですね。

なお、彼が2014年出した著書『耳は忘れない』も不思議な余韻を残す作品。
1994年主人公がインド旅行に出て帰国してからの恋模様が、その時代の音楽と共に綴られた短編です。
僕もちょうどその頃インド旅行へ約1か月行ったことがあったので、読後懐かしい想い出が、、、。

1994年に聴いていた音楽。
シェリル・クロウ、ジャミロクワイ、オアシス、ブラー、ベック、ポール・ウェラー、マライア・キャリー、etc...。
他にも様々なヒットが出ていたと思いますが、実際のところ僕はニール・ヤングばかり聴いていました。

ニルヴァーナのカート・コバーンがニール「Hey Hey My My」歌詞一節を遺書に記し自殺。
それを受けてリリースした『Sleeps With Angels』(1994)、パールジャムとの共演作『Mirror Ball』(1995)。
この2作は本当によく聴きましたね。

将来への不安や孤独感を掻き消すようにニール・ヤング三昧だったそんな1994年。
僕にとって最も<耳は忘れない>出来事がありました。
それが、ローラ・ニーロ来日公演。

音楽に関わる仕事をしたい、と初めて思った瞬間がまさに1994年ローラ・ニーロ生の歌声だったのです。

♪争いはもういらない♪
その来日公演でも歌われた「Save The Country」を今日のこの1曲に。森 陽馬

★掲載ジャケットは「Save The Country」収録、ローラ・ニーロ1969年発表作『ニューヨーク・テンダベリー』。



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

トップページ