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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2020年11月23日(月) John Forgerty 「Have You Ever Seen The Rain」

日本ではコロナ感染者が広がり第3波と言われていますが海外はより深刻。
アメリカ及びヨーロッパの一部では再びロックダウンされ、アーティストは皆大変な状況です。

コンサート活動ができない自粛期間中、自宅から配信で音楽を届けてくれるミュージシャンが多くなりました。

CCRのジョン・フォガティも自身のサイト&youtubeで家族と共にライヴ配信を行っています。
そこで公開した7曲に5曲を新たに追加し全12曲入りの2020年新作アルバムを発表しました。

John Fogerty『Fogerty's Factory』
(輸入CD BMG 538633602)

2020年で75歳になったジョン・フォガティと、息子2人(Shane、Tyler)&娘(Kelsy)。
4人で自宅録音したサウンドはシンプルなアレンジですが、ジョンの元気な歌声が際立って聴こえます。

今日のこの1曲は、CCRと言えばこの曲「Have You Ever Seen The Rain」(邦題:雨を見たかい)セルフカヴァーを。
ちなみにジャケットはCCR1969年発表名作『Cosmo's Factory』のセルフ・パロディーですね。森 陽馬


★現在当店は、11時から21時までの営業時間となります。

2020年11月22日(日) EPO 「センチメンタル・シティロマンス」

エポはシングルになっていない曲でも好きな曲がたくさんあります。

今日はそんな曲を選んでみました。
1987年発表アルバム『GO GO EPO』にひっそりと収めらていた「センチメンタル・シティロマンス」という曲です。

まず、タイトルがいいですよね。
もちろん、こういうタイトルですから、バックの演奏はセンチメンタル・シティ・ロマンスです。

アレンジ、オルガン、エレクトリック・シタール等は告井延隆。
キーボード&ハーモニカは細井豊。ギターは中野督夫。
そしてこの3人が印象的なコーラスを担当しています。

エポが書いた詞も曲も、ちょっと感傷的ながらも彼女らしいポップさがあって、昔から大好きな曲です。

2011年発売RCA~ミディ時代の曲を収録した2枚組CDに収められています。ナイス・チョイス! 森 勉

★EPO『ゴールデン・ベスト~The Best 80's Director's Edition』
(国内2枚組CD 全32曲 MHCL-1994 2,857円+税)


2020年11月21日(土) Neil Young & Crazy Horse 「Be The Rain」

君は見たか!? ニール・ヤング&クレイジー・ホース2003年『GREENDALE』ツアー!

ステージ上で総勢約50名の出演者による演劇と、ニール・ヤングのライヴが同時進行。
ニールの歌が物語『GREENDALE』のセリフ&進行とリンクし、クレイジー・ホースの演奏が観る者を引き込む。

日本公演は2003年11月大阪、12日福岡、14・15東京。
呆気にとられた方も多かったようだが、僕にとってあの感動は今も忘れないほど大切なものだ。

その『GREENDALE』ツアー・ライヴ音源&映像がこの度オフィシャルリリースされた。

Neil Young & Crazy Horse『RETURN TO GREENDALE』
(輸入2CD+2LP+Blu-ray+DVD BOX reprise 9362489325/国内2枚組CDは11月25日発売)

環境問題、メディア・社会問題、反戦、家族愛、そして若者へのメッセージ。
ニールの伝えたいという想いで弾けた大団円「Be The Rain」が、17年前のイノセントな心に引き戻す。

そして、そのイノセントな心を持った瞳が17年後の自分へ問う。
「We got to wake up. We got to keep goin'.(目を覚まさなくては。進み続けなくては。)」 森 陽馬


2020年11月20日(金) Nick Kurosawa 「What You Won't Do For Love」

金澤寿和氏監修のコンピレーション、Light Mellowシリーズから<ハワイ編>が発売になりました。

『ライトメロウ・ハワイ~ミーツ・アロハ・ゴット・ソウル』
(国内CD 解説付 OTLCD-2510 2,300円+税)

2015年発足ホノルルのレーベルALOHA GOT SOULとのコラボレーションによるファンキー&ブリージンな70~80'sハワイ産AOR~シティ・ポップ・ナンバーを最新リマスタリングで楽しめるコンピレーションです。

近年7インチやLPも再発されるなど再注目のグリーンウッドによる山下達郎「Sparkle」英詞カヴァー(オリジナルの演奏にほぼ忠実)、テンダー・リーフ、リズ・ダモンズ・オリエント・エクスプレス、ノヘラニ・シプリアーノ、テレサ・ブライトが80年代に活動していた男女デュオ、スティーヴ&テレサ、見事なファルセットを聴かせるフェイズ7、踊りだしたくなるミュージック・マジック、ウエスト・コースト・ロックお好きな方も聴きもののレイ・グーリアックなど、聴き所満載の全19曲!

本日は低めの歌声がなんとも魅力的な新世代シンガー、ニック・クロサワによるボビー・コールドウェル名曲カヴァー「What You Won't Do For Love」を今日の1曲に。
このコンピでは唯一近年(2018年)の録音。アコースティック・ギター弾き語りによる切ない歌声が沁みます。東尾沙紀


2020年11月19日(木) George Benson 「Cruise Control」

ジョージ・ベンソンのライヴ盤といえば、1978年発表作『WEEKEND IN L.A.』(メローなロスの週末)。
1977年米国L.A.ロキシー・シアターでの臨場感溢れるライヴ音源で、永らく愛聴盤の1枚です。

それと双璧を成すような素晴らしい内容のライヴ・アルバムが新しく発売されました。

George Benson『WEEKEND IN LONDON』
(輸入CD PROVOGUE PRD76152/輸入LP2枚組も発売中)

英国ロンドンの老舗ジャズ・クラブ、ロニー・スコッツにて2019年行ったライヴを収めた全14曲。
ロニー・スコッツと言えば、ジェフ・ベックの名ライヴも記憶に新しいキャパ250名のライヴ・ハウス。
そんな小さい場所でのプレミアムな一夜の興奮が伝わってくる作品です。

ダニー・ハサウェイ「The Ghetto」、ロバータ・フラック等で有名な「Feel Like Makin' Love」カヴァー。
冒頭「Give Me The Night」、名盤『ブリージン』収録曲「Affirmation」他、聴き所満載!
演奏の質もさることながら、音質&ミックスが非常に良く、とっても気持ちいい音感ですね。

今日のこの1曲は、ファンキー&メロウ・グルーヴなラスト14曲目「Cruise Control」を。森 陽馬


2020年11月18日(水) 寺尾紗穂 「岐阜/本巣のてまり唄 鳥になりたや」

今昔様々な人の想いで紡がれ、長い年月をかけ歌い継がれてきたわらべうた/子守唄/労働歌。
しかしながら現在は、全国各地で途絶えてしまいそうになっているのが実状です。

そんな現代人に忘れ去られようとしているわらべうたを、新たな表現・アレンジでカヴァーした1枚。

寺尾紗穂『わたしの好きなわらべうた2』
(国内CD 寺尾紗穂本人による各曲のミニ解説付 PCD-27047 2,700円+税)

2016年発表第1弾(2016年8月9日今日のこの1曲紹介)から更にサウンドがふくよかになった印象。
歌島昌智、冬にわかれて(伊賀航、あだち麗三郎)を中心にした演奏が、わらべうたの可能性をより広げています。

そして寺尾紗穂の唄。
何かが憑依したかのような力強さがありますね。

今日のこの1曲は7曲目、岐阜/本巣のてまり唄「鳥になりたや」。
彼女の神々しい歌声と、やぶくみこによるグンデルの音色が共鳴。
鳥が天国で羽ばたいているような異世界を感じさせてくれる不思議なナンバーです。森 陽馬

★寺尾紗穂『わたしの好きなわらべうた2』、当店のみの3大先着特典!
・ジャケット・イラスト正方形カード
・ジャケット・イラストマグネット
・寺尾紗穂インタビュー・リーフレット


2020年11月17日(火) 竹内まりや 「プラスティック・ラヴ」(ライヴ映像)

遂に竹内まりやの映像作品が発売になりました。

映像作品はゼッタイに!出さないだろうと言われている山下達郎がバックにずっと映っているので、竹内まりやのライヴも映画館はOKだけれども商品化は無理と思われていました。

しかしうれしいことに、映画館で上映され大好評だった『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』がそのままブルーレイ/DVDに。
ディスクは2枚組で、1枚目はその映画を全編ノーカット、2枚目は映画では未公開だったライヴ映像を4曲追加し、更に今まで制作された竹内まりやの楽曲を使ったミュージック・ビデオをほぼ全曲収録。更に更に「プラスティック・ラヴ」の2019年製作ビデオも完全版で収録されるというてんこ盛りです。

さて、今日のこの1曲は何にしましょうか。
やはり、昨今のシティ・ポップ・ブームの中、この曲が無難なところではないでしょうか。
「プラスティック・ラヴ」!

「いってみようか」というなんとも粋な姉御肌口調で始まるこの曲では、まりやさんのダンス姿及びエンディングの決めのポーズがまた観れますし、この曲をソングジャックしてしまう達郎さんのハイトーン・ヴォーカルもお茶の間で見放題なんですね。

ちなみに、ディスク2に入っているミュージック・ビデオの中からもオススメを1曲挙げておきたいと思います。
「真夜中のナイチンゲール」。
曲もいいし、ビデオもなかなかの出来だと思います。森 勉


竹内まりや『souvenir the movie ~MARIYA TAKEUCHI Theater Live Special Edition~』
(Blu-ray2枚組 WPXL-90242 9,000円+税/DVD2枚組 WPBL.-90558 8,000円+税)
初回プレスのみ2021年ライヴ・ツアー先行予約を受付できるマジックカード封入!
竹内まりや&山下達郎の対談も収録した80ページブックレット付


2020年11月16日(月) Dawes 「Between The Zero And The One」

マンディ・ムーア『Silver Landings』(2020年4月29日今日のこの1曲紹介)は、希望の光を感じさせる傑作だ。

元夫ライアン・アダムスのDV被害・離婚・苦難を乗り越え、テイラー・ゴールドスミスと2018年再婚。
彼が全面サポートし制作した楽曲群には陽の気が漲っている。

そして、テイラー・ゴールドスミス率いるDAWES(ドーズ)も2020年作を発表した。

DAWES『Good Luck With Whatever』
(輸入CD Rounder 1166101020)

Dave Cobbがプロデュースを担当。
アメリカン・ロックの良心、優しさ、そして未来への決意を感じさせる全9曲。

今日のこの1曲は3曲目「Between The Zero And The One」を。
ジャクソン・ブラウンの名曲を彷彿とさせる美しいメロディーに、悲哀と覚悟を秘めた力強い歌声。

希望が宿った精神には、音と歌にその希望が乗り移り、聴く者の心に届くものなのだ。森 陽馬



2020年11月15日(日) Naive Super feat Maki Nomiya 「Memory of Moonage Nightlife」

''大阪のプリファブ・スプラウト''と称されるネオアコ/アーバン・シンセ・ポップ・バンドPictured Resort。
そのキーボーディストYushi Ibukiソロ・プロジェクトであるNaive Superは、80~90'sなニューウェイヴ/シンセ・ポップ・サウンドで国内外から注目を集めています。

2020年4月から月1~2曲のペースで新曲を配信で発表。
今月4日は元Luby SparksのEmilyをゲスト・ヴォーカルに迎えた新曲が配信リリースされ話題に。
その2020年配信曲の中から2曲をカップリングした7インチ・シングルが発売されました。

Naive Super「Memories of Moonage Nightlife feat.Maki Nomiya/Keep Mine No Hidden feat.Sugar me」
(国内7インチEP TBV-0004 1,636円+税)

「月」をテーマにした2曲に、ゲスト・ヴォーカルとして野宮真貴、Sugar meをそれぞれフィーチャー!

Moogやシンクラヴィア・シンセなどを用いた拘りのサウンド、野宮さんによる「Moonage Nightlife~♪」のリフレイン、Naive Super作品の常連であるLuby Sparksのギタリスト、Sunao Hiwatariによる終盤の印象的なギターが聴く者を異空間へと誘います。東尾沙紀



2020年11月14日(土) Teacher's Edition 「I Wanna Be Loved」

良質なコンピレーションCDを多数発売しているイギリスのACEレコードからは色々なCDが出ています。

今まで出た商品・選曲を全部チェックしているわけではないので、発売されてから何年も経ってやっとその存在に興味が向くことも多々あります。

今日はそんな中からこの1枚を。

『in perfect harmony ~ sweet soul groups 1968-77』
(輸入CD KENT/ACE CDKEND219)

1968年から1977年に発表されたR&Bグループの中から比較的スウィートな曲調のものを全24曲集めたCDです。

フローターズ(ジャケット写真は彼らです)、スミス・コネクション、テンプリーズ、エルドラドス、マスカレーダーズなど多少有名なグループもありますが、ニュー・ホリデイズ、サイレント・マジョリティー、スモールウッド・ブラザース、ニュー・シンバルズ、LTGエクスチェンジ、ゴッズ・ギフト・トゥ・ウーマンなど、耳馴染みのないグループが大半を占めていますが、みんないい曲ばかりです。

目移りする中から、今日は13曲目に入っているティーチャーズ・エディション「アイ・ウォナ・ビー・ラヴド」を。

1973年にハイ・レーベルから出た曲です。
エルヴィス・コステロが1984年にカヴァーした曲のオリジナルということになります。
コステロが日本公演に来た時、東京の某所でレコードをたくさん買っていった中にこの曲があり、気に入ってカヴァーしたらしい、という話を昔聞いたことがあります。森 勉


2020年11月13日(金) 杉林恭雄 「Garden」

自粛疲れのせいでしょうか。
喜怒哀楽の中で言えば<怒>の感情が、最近ネット上で目に付くことが多いような気がします。

ストレスが溜まってイライラすると、どうしても何かのせいにしたくなりますよね。
でも、そんな<怒>の感情に時を費やすのは、時間がもったいないなと思うのです。

何かに感謝する気持ちを忘れず、<喜>や<楽>な時を過ごせるといいですね。

さて、今日紹介する1枚は、落ち着いた心を取り戻させてくれる歌とギターによる作品。

杉林恭雄『一番星のしずくみたいだ』
(国内CD MIW-001 2,000円+税)

1980年代から活動しているミュージシャンズ・ミュージシャンなバンド、くじらの杉林恭雄。
0655/2355でも優しい歌声を聴かせてくれている彼の2020年弾き語りソロ・アルバムが本日発売。

家族への愛情、亡き母への想い、さりげない雨や雷の音。
<日本のヴィニシウス・カントゥアリア>が奏でるギターと温もりある言葉が沁みます。森 陽馬


2020年11月12日(木) 渡辺香津美 「オリーヴス・ステップ」

ギタリスト渡辺香津美が1977年に発表した名作です。

渡辺香津美『Olives's Step』
(国内CD 解説・渡辺香津美インタビュー掲載 COCB-54210 2,000円+税)

1976年ジョージ・ベンソン『ブリージン』、スタッフ『スタッフ』が大ベストセラーとなり、新しいジャズとしてクロスオーヴァーと言葉が使われるようになりました。

クロスオーヴァーはその後、フュージョンという呼び名に変化していくのですが、この『Olive's Step』は1977年に発表された日本製のクロスオーヴァー・アルバムのさきがけ的な作品です。

1977年6月1~3日の3日間で録音されました。
レコード時代のA面は坂本龍一、後藤次利、つのだひろ、B面は一緒にグループを組んでいた松本弘、井野信義、倉田在秀、横山達治が参加しています。

今日はその中からA面1曲目「オリーヴス・ステップ」を。
グルーヴィーな後藤次利のベースのリズムの中を、24歳の渡辺香津美のギターが気持ち良く泳いでいます。森 勉


2020年11月11日(水) 流線形/一十三十一 「悲しいくらいダイヤモンド」

2020年10月から始まったNHKドラマ『タリオ 復讐代行の2人』(主演:浜辺美波、岡田将生)。
劇中の音楽が『探偵物語』のような昭和のTVドラマを彷彿とさせるんですよね。

その劇伴及びオープニング&エンディング曲を手掛けているのは、流線形と一十三十一。
現代シティ・ポップ界の中核を担っているこのコンビによるサントラ的アルバムが発売されました。

流線形/一十三十一『タリオ』
(国内CD VICL-65441 2,800円+税)

ドラマ『タリオ』オープニング曲「金曜日のヴィーナス」 feat堀込泰行、エンディング曲「悲しいくらいダイヤモンド」に加え、ソウルフルかつフュージョン的な香りも漂う劇伴インストを中心とした21トラック収録。

昭和な雰囲気なのは、プログラミングで制作されている近年の劇伴と違い、生バンド録音だからでしょう。
演奏は、クニモンド瀧口、北山ゆう子、山之内俊夫、松木俊郎、平畑徹也、平野栄二、シーナアキコ。
ホーン&ストリングスアレンジはシンリズムが担当。KASHIFが手掛けた楽曲も4トラック収録されています。

今日のこの1曲は、一十三十一がヴォーカルをとるエンディング曲「悲しいくらいダイヤモンド」。
「恋のブギウギ・トレインみたいなアッパーな曲を」と、彼女がクニモンド瀧口へ依頼し制作された華やかなナンバー。
ちなみに、ジャケット・イラストは永井博さんが手掛けています。森 陽馬


2020年11月10日(火) 広瀬愛菜 「17」

富士山ご当地アイドル3776等の活動を経て、2018年ソロ・デビュー作を発表した現在17歳の広瀬愛菜。

リリースされて間もない最新作は、彼女自身も手掛ける等身大の詞と透明感ある歌声、名プレイヤー陣による大人なシティ・ポップ・サウンドがマッチした素敵なポップ・ソング・アルバム♪

広瀬愛菜『17』
(CD NRSD-3092 2,727円+税)

2018年発表前作に引き続き、関美彦がプロデュース/作曲を担当。
バックには、北山ゆう子(ds,per)、伊賀航(b)、長谷泰宏(p/ユメトコスメ)、山之内俊夫(g)が全面参加。
マイクロスター佐藤清喜ミックス、マスタリング。

2020年6月にクローズした入間guzuri recording houseの最後の録音作としても話題です。

イントロのヒリヒリしたギターから曽我部恵一節な書き下ろし曲「晴れた朝、人生の予感」、長谷泰宏作詞・作曲のとびきりキャッチーな「なんだ、ただの青春か」、関美彦作の王道アイドル・ソング「Tiffany Blue」、最後は松任谷由実「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」カヴァーでしっとりと。

今日の1曲は、彼女自身によるハーモニーに気持ちがほわっとする青春なタイトル・トラック「17」。
<レコードの日2020>に7インチ・シングルでもリリースされました。そちらも要チェックです。

バラードからソウル・テイストのナンバーまで表情豊かに歌いあげる歌声も良いっ。次作も楽しみです。東尾沙紀


2020年11月9日(月) ラヴィン・スプーンフル 「魔法を信じるかい」

ソニー、BMG、ワーナーから数年前に限定で発売され、生産中止・入手困難になっていた紙ジャケット・シリーズがランダムに数十種ほど再プレスされています。

今日はその中から、ミドル60'sミュージック・シーンを彩ってくれたニューヨークのバンド、ラヴィン・スプーンフルを。

ラヴィン・スプーンフル『魔法を信じるかい?』+19
(国内CD 紙ジャケット仕様 長門芳郎解説・歌詞・対訳付 SICP-31007 2,100円+税)

1965年ラジオから流れてきた「魔法を信じるかい」(Do You Believe In Magic)を初めて聴いた時は結構な衝撃でした。
彼らがレコードを出していたカーマ・ストラ・レーベルは60年代当時、日本グラモフォン(ポリドール)が配給していました。

日本でのファースト・アルバムは、ジャケットは同じ写真だったのですが、だいぶ遅れて発売されたので収録内容はセカンド・アルバム『デイドリーム』の曲も含めたものでした。
それをいち早く買った友達がいたので、何回も借りて聴いていました。
(その後このレコードは何かと交換して自分のものになるのですが...)

ラジオから聴こえてくる音はモノラルでしたが、LPはステレオでした。
この紙ジャケはモノ&ステレオ+ボーナス・トラック5曲の全29曲収録。
この名曲がモノ&ステレオ両方で楽しめます。
とにかくうれしい再プレスです。森 勉


2020年11月8日(日) 寺尾紗穂 「えぐえぐ節」

当店がデビュー時から応援している女性シンガー、寺尾紗穂さんのアルバムが11月18日発売されます。

寺尾紗穂『わたしの好きなわらべうた2』
(2020年11月18日発売 PCD-27047 2,700円+税)

2020年3月発表オリジナル・アルバム『北へ向かう』(
2020年3月3日今日のこの1紹介)から約8カ月。

今作は2016年作『わたしの好きなわらべうた』(
2016年8月9日今日のこの1曲紹介)の第2弾です。

日本各地に伝わるわらべうたを彼女らしいアレンジと歌で紡いだ1作目に続き今回も素晴らしい仕上がり。
サウンドがよりふくよかになって、わらべうたの可能性が更に広がりました。
そして何より、彼女の唄にとても力強さを感じます。

冬にわかれてや「北へ向かう」で彼女を知った方、童歌・民謡お好きな方にも是非聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、民謡「縁故節」の元唄という山梨の労作唄「えぐえぐ節」を。
甲府桜座でまた聴きたいな。森 陽馬

★当店のみの特典&インタビューリーフレットも作成予定。
通販コーナーにて予約受付中!


2020年11月7日(土) T字路s 「涙のナポリタン」

1990年代御徒町の某店で働いている時、昭和通り沿いにある上野の店まで時々食べに行きました。
カプリという店だったかな。2000年代に閉店してしまったんですよね。
ミートボールをのっけたスパゲッティ(ナポリタン、インデアンetc)が山盛りで美味しかったなぁ。

あの時期は体力的&精神的にもキツくて嫌な思い出ばかりだけれど、その頃食べた味って忘れない。
当時には絶対戻りたくないのに、あれをまた食べたいな、なんて思ってしまうから不思議。

そんな過去のことを、T字路s「涙のナポリタン」を聴いて回想してしまいました。

T字路s『BRAND NEW CARAVAN』
(国内CD POCS-23008 3,000円+税)

2020年で結成10周年を迎えた伊東妙子と篠田智仁によるユニット、T字路s。
メジャー流通となる新レーベルMix Nuts Recordsからの新作オリジナル・アルバム。

目が覚めるような迫力ある彼女の歌声には、力強さに加え優しさや哀愁も加味されたように感じます。森 陽馬


2020年11月6日(金) CHILDISH TONES feat.宇佐蔵べに 「Cruel To Be Kind」

ニック・ロウ全面協力による''ほぼ''自伝本『恋するふたり ニック・ロウの人生と音楽』が発売されました。
(シンコー・ミュージック 3,200円+税)

索引、付録(家系図付ファミリーヒストリー)、ディスコグラフィー、貴重な写真等含め511ページという大ヴォリューム♪

カーサル・フライヤーズ他で活躍、『パブ・ロック革命』の著者ウィル・バーチが、ニック本人への30時間に及ぶインタビュー、エルヴィス・コステロ、デイヴ・エドモンズら周辺人物の証言を交え綴られた初の評伝。訳は丸山京子さんです。
両親が英国空軍で出会うところから始まる長い長い物語。これから読み進めるのが楽しみです。

本日はニック・ロウに絡めまして、''日本のピアノザウルス''<CHILDISH TONES feat.宇佐蔵べに>を。

CHILDISH TONESはネモト・ド・ショボーレ(Deckrecレーベル主宰)率いるトイ楽器ガレージ・ポップ・バンド。
2019年2月、元あヴぁんだんどの宇佐蔵べにをヴォーカルに迎え7インチ・シングルで発表した「恋のホワン・ホワン」(三遊亭円丈によるニック・ロウ日本語カヴァー)のカヴァーが話題に♪

feat.宇佐蔵べにで発表した4枚の7インチ・シングルに新曲3曲を加えたアルバム『GOD BLESS THE GIRLS』が2020年10月にリリースされました。

CHILDISH TONES feat.宇佐蔵べに『GOD BLESS THE GIRLS』
(国内CD KKV-107 2,000円+税)

ラーズ「There She Goes」、ザ・スミス「ASK」、ザ・スパイダース「なればいい」、Hipster Image「Make Her Mine」、ジェーン・バーキン「思い出のロックンロール」など多彩なカヴァーや、ピチカート・ファイヴの楽曲を織り交ぜた新曲「The Beat Goes On」など、トイ楽器による賑やか&ほんわかサウンドで楽しませてくれます。

表記は12曲ですが、実際は18曲入り!収録曲の日本語or英語ver.がひっそりと追加されています♪東尾沙紀


2020年11月5日(木) ビーチ・ボーイズ 「シャット・ダウン パートⅡ」

11月11日発売予定だったビーチ・ボーイズが1960年代に出した日本企画盤復刻CDは、諸般の事情により12月23日発売へ再度延期になってしまいましたが、案内は続けていきたいと思います。

ビーチ・ボーイズ『サーフ・ジャム』(インストゥルメンタル・ヒッツ)
(国内CD MQA/UHQCD 紙ジャケット仕様 UICY-40326 2,800円+税)

1965年に発売された日本ならではの企画盤です。
この1965年、日本は空前のエレキ・ギター・ブームでした。
ヴェンチャーズを筆頭に、アストロノウツ、サファリーズ、シャンティーズ、スプートニクスなどインスト・グループが大人気を集めていました。

そんなこともあり、ビーチ・ボーイズが所属していた東芝レコードの担当者が考えたことは、初期のアルバムに入っているインスト曲を集めて1枚LPを作ってしまおう、ということでした。
そして発売されたのが、世界的にも珍しいビーチ・ボーイズのインストゥルメンタル集です。

1980年代初めに外国で出版されたビーチ・ボーイズファンのバイブル的なディスコグラフィー・ブック『サーフズ・アップ』にも、世界的に珍しい選曲の企画及び他にあまりないジャケット写真のレコード、ということで掲載されていたくらいですから...。

以前、曲を追加してCD化されたことがありましたが、今回は発売当初のフォーマット、全12曲収録予定です。
このジャケットの紙ジャケ、やっぱり欲しくなります。

今日のこの1曲は、『シャット・ダウンVol.2』に入っていた「シャット・ダウン パートⅡ」を。森 勉


2020年11月4日(水) Cindy 「私達を信じていて」

新世代シティ・ポップの中心的存在、クニモンド瀧口(流線形)が選曲を手掛けた編集盤。
その名も『CITY MUSIC TOKYO invitation』が最高!

V.A『CITY MUSIC TOKYO invitation』
(国内CD クニモンド瀧口による解説・歌詞付 MHCL-2862 2,200円+税)

<都会・音楽・東京>をコンセプトに、70's後半~90年代邦楽から独自のセンスでセレクトされた全17曲。
曲順&流れがNice! 今日は5回以上繰り返して聴いたほど、リピードボタンを押したくなる1枚です。

EPO「雨のケンネル通り」から始まり、国分友里恵、野田幹子、マナ、ラジ、PIZZICATO FIVE。
珍しいところではPLATINUM900、KAORU、長谷川みつ美(初CD化!)。
個人的には、SECRET CRUISE(シャムロック高橋一路ソロユニット)「Bitter Sweet」が刺さりましたね。

今日のこの1曲は、山下達郎のバックコーラスをしていたことでも知られるCindy「私達を信じていて」。
1990年発表2ndアルバム『ANGEL TOUCH』収録曲でシングル・カットもされた心躍るナンバー。
山下達郎のバックで活躍した名ギタリスト鳴海寛(東北新幹線)が作曲・編曲を手掛けています。森 陽馬


2020年11月3日(火) 大貫妙子 「風の道」

2020年11月3日レコードの日、たくさんのご来店・お買い上げありがとうございました。

アナログ・レコードが100タイトル以上発売された2020年レコードの日。
お目当ての商品は見つかりましたか?

さて、僕がリリースを楽しみにしていたのがこの1枚。

大貫妙子『Pure Acoustic』
(国内LP 180g重量盤 天辰保文氏による解説付 UPJY-9125 3,800円+税)

1987年9月サントリーホールで行われたコンサート『Pure Acoustic Nights』の7曲に、1994年天王洲アートスフィアでの4曲を追加した1996年発表セルフ・カヴァー・ライヴ・アルバム『Pure Acoustic』。
彼女の凛とした歌声と美しいストリングスの音色が心地良く響く大好きな作品です。

この度、2016年リマスター音源をアビー・ロード・スタジオにてハーフ・スピード・カッティング。
音質重視の180g重量盤でうれしいアナログ化!
穏やかで静謐ながら、緊張感ある凛とした空気もレコード針を通して伝わってきますね。

今日のこの1曲は、フェビアン・レザ・パネのピアノと大貫妙子さんの歌声が優しく包んでくれる「風の道」。
美しい波動に心洗われながら、懐かしい想い出に浸れるナンバーです。森 陽馬


2020年11月2日(月) 細野晴臣 「Tutti Frutti」

2020年11月3日は<レコードの日>。
東洋化成(アナログ・レコードのプレス会社)主催のイベントで、様々なレコードが新発売されます。

細野晴臣5種(+カセット1種)、ニック・デカロ『Love Storm』(山下達郎カヴァー作)、大貫妙子、JADOES、Vaundy等注目の初アナログLP化から、吾妻光良、paris match、藤井隆「ナンダカンダ」、キテレツ大百科「はじめてのチュウ」の初アナログ化7インチ等々、手に取りたくなってしまうアイテム目白押し!

当店にてレコードの日関連アナログ盤3,000円以上お買い上げの方先着でオリジナルエコバックプレゼント!
お探しの商品ございましたらお気軽にお問合せくださいませ。

ということで、レコードの日2020アイテム中から当店オススメのこの1枚。

細野晴臣『Vu Ja De』
(国内10インチ・アナログ2枚組 完全限定盤 VIJL-60235 4,800円+税)

細野晴臣2017年11月発表アルバム『Vu Ja De』(
2017年11月9日今日のこの1曲紹介)。
SPを意識したデザインによる10インチ・アナログ2枚組仕様で初アナログ化。
細野さん本人による解説が、このアナログ盤では日本語&英語で記されブックレット化されているのがうれしい!

今日のこの1曲は、リトル・リチャードで有名な「Tutti Frutti」細野流カヴァーを。
ちなみに、細野晴臣『omni sight seeing』、『MEDICINE COMPILATION』が初アナログ化&久々CD再発。
『Hosonova』、『Heavenly Music』、『vu ja de』LP化、『花に水』カセット・テープが11/3発売されます。森 陽馬


2020年11月1日(日) エルヴィス・コステロ 「バイライン」

エルヴィス・コステロは以前からまるで冒険家のようなミュージシャンだと思っていましたが、今回の作品はそんな雰囲気が発揮されたものになっています。

一か所に留まらず、絶えず未知なる音を求めて旅をしているコステロの新作です。

エルヴィス・コステロ『ヘイ・クロックフェイス』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1224 2,600円+税)

約2年半前に出た『ルックナウ』は
2018年ベスト・アルバムに挙げさせてもらい、当店でもロングセラーを記録したのが記憶に新しい1枚です。
今回のアルバムは前作ほどポップ感はありませんが、冒険し続けるコステロらしい仕上がりになっています。

自分のことを誰も知らない場所へ行って録音したかった、ということで、フィンランドのヘルシンキで一人でマルチ・レコーディングしたものがあったり、コステロの長年の良き協力者スティーヴ・ナイーヴがいるパリで録音したものもあり、はたまたトランペッターでもあり様々な楽器をこなす作曲家マイケル・レオンハートのメロディーにコステロが歌詞を付けたニューヨーク録音もある全15曲。

1曲目がアヴァンギャルドな「リヴォリューション#49」、2曲目がビートが効いた「ノー・フラッグ」と続くので、そのイメージで全体を捉えがちになりますが、コステロのヴォーカルの魅力がタップリなバラードも入っています。
今日はその中から14曲目「バイライン」を。いい節回し、いい声。森 勉


2020年10月31日(土) Travis 「A Ghost」

英国グラスゴー発ロック・バンド、トラヴィスの2020年発表作『10 Songs』6曲目「A GHOST」。

その歌で、鏡の中から出てきた幽霊(A GHOST)はこう語りかける。
「Live Your Life. Don't Waste Your Time. (生きるんだ。時間をムダにしないで。)」

幽霊(A GHOST)とは、まぎれもなく自分自身なのだろう。

憎しみや怒りが消費され、傷つけられ、立ち上がれずベットに横たわる。
そこから起き上がり、再び歩み続けるのは自分の意志でしかないはずだ。

2017年ベルリンから米国L.A.へ移り住み、フラン・ヒーリィが家族を支えに書いた入魂の楽曲群。
それをロンドンRAKスタジオにて、ロビン・ベイントンとの共同プロデュース&盟友4人と共に仕上げた作品。

②「The Only Thing」にスザンナ・ホフスとグレッグ・リーズが参加するなどアメリカン・ルーツな香りも漂わせながら、軸足はブレず瑞々しいポップ・サウンドは健在。刹那に生きる感情が伝わってくる1枚。森 陽馬

トラヴィス『10 Songs』
(国内2枚組CD デモ音源収録ボーナスCD付 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18365 2,600円+税)


2020年10月30日(金) The Style Council 「My Ever Changing Moods (demo)」

ポール・ウェラー共同編集!
ザ・スタイル・カウンシルの2枚組最新ベストが発売になりました。

ザ・スタイル・カウンシル『ロング・ホット・サマーズ:ザ・ストーリー・オブ・ザ・スタイル・カウンシル』
(国内CD マーティン・フリーマンらによる英文ライナー和訳・歌詞・対訳付 UICY-15943 3,600円+税)

10月31日UKのTVチャンネルSky Artsにてザ・スタイル・カウンシルの最新ドキュメンタリーを放送予定。
(日本語字幕付きで是非公開してほしい!)

放送前日発売となる新しいベスト盤には、「My Ever Changing Moods」、「Long Hot Summer」(ともに12インチver)、「Walls Come Tumbling Down!」、「Speak Like A Child」、「Shout To The Top!」他、代表曲からシングルB面曲等約6年の活動の間に発表した楽曲中から37曲がセレクトされています。

更に未発表音源も!
アルバムverより2分ほど長く、スティーヴ・ホワイトのドラム・ソロなどがたっぷり聴けるジャズ・インスト「ホワイトハウスへ爆撃(Dropping Bombs On The Whitehouse)」、ピアノの伴奏での歌にヴァイオリンが加えられた「My Ever Changing Moods」デモの2曲が収録されています。

未発表曲ではありませんが、ミック・タルボットのオルガンがとってもクールなインストverの「Party Chambers」が編集盤等に入るのは珍しいので、こちらも要チェックです。東尾沙紀


2020年10月29日(木) ビーチ・ボーイズ 「恋のリバイバル (Do It Again)」

11月11日発売予定になっているビーチ・ボーイズが1960年代日本で発売したベスト及び企画盤の復刻CD御案内、Vol.4です。

ビーチ・ボーイズ『ビーチ・ボーイズ・デラックス第2集』
(国内 MQA/UHQCD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 UICY-40329 2,800円+税)

1968年に発売された日本でのベスト盤第4弾。
全14曲中「恋のリバイバル」、「ダーリン」、「フレンズ」、「ワイルド・ハニー」、「英雄と悪漢」、「グッド・バイブレーション」、「素敵じゃないか」、「キャロライン・ノー」と8曲が、アルバム『ペット・サウンズ』以降に発表された曲を収録しているのが特徴と言えます。

ジャケットの写真は、アメリカ盤及びイギリス盤『The Best Of Beach Boys Vol.3』と同じ写真が使われています。
しかし、収録曲の内容は英米日でそれぞれ異なった選曲です。

ヒゲ面のブライアン・ウィルソンの写真が初めて表ジャケットに使われたレコード、と記憶している盤です。森 勉


2020年10月28日(水) Janet Seidel 「Danny Boy」

「今かかっているのは誰ですか?」
店内で流している音楽を聴いて、問い合わせいただくことが時々あります。

最近では、リアン・ラ・ハヴァス(
2020年7月19日今日のこの1曲で紹介)をかけているとよく聞かれますね。
求心力ある歌声というのは、趣向やジャンルを問わず心へ届くものなのだな、と改めて実感する次第。

今日紹介するジャネット・サイデルの歌声も魅力的で、以前から店内でかけるとよく聞かれます。
残念ながら2017年8月逝去した彼女ですが、最後の録音作というアルバムが発売されました。

ジャネット・サイデル『オンリー・イエスタデイ ~ラスト・レコーディング』
(国内CD 兄デヴィッド・サイデルによる楽曲解説付 MZCF-1421 2,400円+税)

オーストラリア出身女性シンガー/ピアニスト、Janet Seidel(ジャネット・サイデル)。
2013年発表作『ある恋の物語』の翌年2014年英国ロンドンにて録音されていたセッションが初CD化。

「Yesterday When I Was Young」、「Moonray」、「Misty」、「Autumn Leaves」、「Vaya Con Dios」他全13曲。
包容力に溢れ、店内でかけると暖かい空気になる「Danny Boy」カヴァーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2020年10月27日(火) バート・バカラック&ダニエル・タシアン 「ベルズ・オブ・セント・オーガスティン」

バート・バカラックの新しい作品が10月28日発売で本日入荷しました。

1928年5月生まれと言いますから、御年92歳!
そんな年齢で作品を生み出していこうというパワーは本当に凄いと思います。
それがまた期待を裏切らないグレードなのですから、もう感服するしかありません。

バート・バカラック&ダニエル・タシアン『ブルー・アンブレラ』
(国内CD 解説:朝妻一郎、バート・バカラック&ダニエル・タシアン対談の英文翻訳・歌詞・対訳付 SICX-30088 2,000円+税)

全7曲、全て二人の共作です。
ダニエル・タシアンはナッシュビルのプロデューサーであり、ソングライター。
このアルバムでは全曲でヴォーカルも担当しています。

二人の出会いに関しては、朝妻一郎氏の解説、二人の対談に詳しいことが書いてありますので、音と共にライナーノーツを読む楽しみもあります。

アレンジは全曲バート・バカラック。
1曲目の第一音を聴いただけで、この作品は間違いない!と思わせてくれます。
珠玉のバカラック・メロディ、健在です。森 勉


2020年10月26日(月) ザ・バンド 「The Night They Drove Old Dixie Down」

映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』を角川シネマ有楽町にて鑑賞。

ザ・バンドのデビューから解散までを、ロビー・ロバートソンへのインタビュー中心に描いたドキュメンタリー作。

ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、マーティン・スコセッシ、ボブ・ディラン、ヴァン・モリソン、ロニー・ホーキンス他、様々なアーティストや周辺人物による発言も興味深く、貴重な写真&映像も多数。
ダニエル・ロアー監督(20代!若い!)、そして映画自体の仕上がりも良かったと思います。

感動した場面もあったし、ザ・バンドの素晴らしさを改めて実感、、、でも、、、複雑な想いが残りましたね。

解散の原因となったロビーとリヴォン・ヘルムの仲違い、印税はロビー側へ支払れている件に関して、映画を観れば実際にロビーが作曲していたのは明白だし、リヴォン、リック・ダンコ、リチャード・マニュエルがドラッグ&アルコール中毒でライヴ演奏にも支障をきたしていたことは百も承知なのですが、、、でもやっぱり僕はリヴォン達が好きなんだなぁ。

ロビー・ロバートソンの気高く品格高い音楽スタジオ風景。対してガース・ハドソンは現在もウッドストックで生活。
(ガースのインタビューも撮影されたが、あまりに老けたガースがショッキングなため監督判断でカットされたそう)
ザ・バンドの光と影がなんとも切ないのです。

ビジネスマンなデヴィッド・ゲフィンがロビーへ接近したのも解散の一因だったのでは?とか、言いたいことは他にもたくさんありますが、まあとにかくも映画を見たら、ザ・バンドをまた聴きたくなりましたよ。
ということで今日のこの1曲は、映画内でも印象的に響いた「オールド・ディキシー・ダウン」。森 陽馬

★掲載ジャケットは1971年12月末ニューヨークにて行われた名ライヴ盤『ロック・オブ・エイジズ』。
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25690 2,286円+税)


2020年10月25日(日) ブルース・スプリングスティーン 「I'll See You In My Dreams」

「友よ、おまえのことはよく覚えている。
おまえはいなくなってしまい、俺の心は空っぽになってしまった。夢で逢おう。」
(Bruce Springsteen「I'll See You In My Dreams」歌詞より抜粋)

ブルース・スプリングスティーンがEストリート・バンドを従え発表した2020年作『Letter To You』。
そのラスト12曲目に収録されている「I'll See You In My Dreams」は、今は亡き友へ語りかける1曲。

ブルース・スプリングスティーン『Letter To You』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6359 2,400円+税)

2019年秋、ブルース自宅スタジオに盟友が集い僅か5日間でセッションを終了させたという作品。
しかしながら聴き返すほどに、コロナ禍で精神的に疲れている僕らへ宛てた手紙のようにも感じさせる。
そして、祈りにも似たブルースの咆哮とEストリード・バンドの熱い演奏は、冷えた心に火をつける。

「死は終わりではないんだ。夢で逢おう。俺たちは再び会い、生きて、笑うだろう。」
生きていれば、誰しもが別れに向き合うはずだ。
亡き友へ語る鎮魂歌は、哀しみに満ちた人々へ送る励ましのエールであるのかもしれない。森 陽馬


2020年10月24日(土) bjons 「抱きしめられたい」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう!>をコンセプトに、2008年頃米国にて始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベント、Record Store Day

日程は例年4月第3土曜日なのですが、コロナ禍のため2020年は8月、9月、10月と3回に分けて開催。
そのレコード・ストア・デイ第3弾が絶好のレコード日和だった本日10月24日行われました。

邦楽は、銀杏BOYZ2種再発、bjons、marble≒marble、the fin、SAKA-SAMA等。
洋楽は、Rolling Stone『metamorphosis』カラー、Keith Richards7インチ、Beck(クルアンビンRemix)、Warren Zevon、Eminem、Cheap Trick、Lou Reed&John Cale、The Who、OST『The Virgin Suicides』、坂本龍一等々。

今日はRecord Store Day2020アイテムから、bjons(ビョーンズ)待望の新曲を。

bjons(ビョーンズ)『抱きしめられたい』
(国内7インチ・アナログ盤 NRSP-775 1,500円+税)

当店店長森勉が
2018年ベストに選出したbjons。
彼らの持ち味である実直なバンド・サウンドに、メロウかつソウルフルな面も加味されたナンバー。

季節の狭間に横たわる黄昏、優しさと切なさが同時に感じられ、人恋しいような余韻が残ります。森 陽馬


2020年10月23日(金) Martin & Garp 「Told You Straight」

金澤寿和さん監修のLight Mellow Searchersからオランダ発のAORユニットが日本デビュー♪

マーティン&ガープ『センティメンタル・フールズ』
(国内CD 解説付 PCD-24993 2,400円+税)

ザ・ジャズインヴェーダーズのリーダー/プロデューサー、フィル・マーティンと、バック・コーラスなど主にセッション・シンガーとして活躍してきたロー・ヴァン・ガープによる男性2人組。

スティーリー・ダン、イーグルス、ホール&オーツ、ボズ・スキャッグスなど両親の影響もあり、70~80年代ウエストコースト・ロックやAORに親しんできた2人によるサウンドも、正にその時代の雰囲気を纏っています。

キャッチーなオープニング・ナンバー「Making Up」など、シドニー出身の男性シンガーソングライター、ジョエル・サラクラも作詞で数曲参加。サラクラが作詞・作曲したミディアム・スロー「Told You Straight」が絶品です。

ガープの少しハスキーな歌声と、全編で聴ける心地良いハーモニーもGood!
ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスお好きな方にもオススメの1枚です。東尾沙紀


2020年10月22日(木) ハンバートハンバート 「手のひらの中」

音楽・歌の魅力の1つは、聴き手それぞれの心に物語を描かせてくれることだ。

たった3分でも悲喜交々な夢を見させてくれる。
佐藤良成と佐野遊穂による夫婦ユニット、ハンバートハンバートの歌にはその力が確かにある。

ハンバートハンバート『愛のひみつ』
(初回限定CD+DVD DDCB-94026 3,500円/通常CD DDCB-14075 2,800円+税)

2017年ベストに選出した『家族行進曲』以来約3年ぶりオリジナル・アルバム『愛のひみつ』。
フォーキーな魅力はそのままに、ポップかつ華やかなバンド・サウンドも加味した1枚。

今日のこの1曲は、佐藤良成の滋味深い歌声と切ない歌詞が印象深い11曲目「手のひらの中」。
落語の人情噺『子別れ』にて、一人息子を育てる女将さんの気持ちを投影したような歌詞だ。

愛のひみつ、人生のひみつを手のひらの中にしっかりと握りしめる。
そして僕らはまた夢を見る。森 陽馬


2020年10月21日(水) ビーチ・ボーイズ 「グッド・ヴァイブレーション」

またまた11月11日発売予定のビーチ・ボーイズ日本企画・編集によるCDを紹介したいと思います。

今日は1967年夏頃に発売された見開きジャケット・ベスト編集LPを紙ジャケCDで復刻した盤です。

ビーチ・ボーイズ『ビーチ・ボーイズ・デラックス』
(国内CD MQA/UHQCD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 UICY-40328 2,800円+税)

このジャケット写真、どこかで見たことある。
と思った方いらっしゃるのではないでしょうか。

そうです! 『トゥデイ』のジャケットに使われている写真と同じものです。
上半身部分をトリミングして使用している『トゥデイ』写真を元のサイズに戻して裏焼き(おそらく意図してやったのでしょう)したものです。

曲目的には「サーファー・ガール」、「サーフィンUSA」、「アイ・ゲット・アラウンド」、「ファン・ファン・ファン」などおなじみの曲が並んでいますが、ベスト盤としては初めて「グッド・ヴァイブレーション」を収録したのが目新しい所でしょうか。

ちなみに「ヘルプ・ミー・ロンダ」は、『ザ・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズNo.2』に続きアルバム・ヴァージョンでの収録でした。
当時日本盤シングルもアルバム・ヴァージョンで発売されたんですよね。森 勉



2020年10月20日(火) WORKSHY 「Ooh Child」

スウィング・アウト・シスター、バーシア、ワークシャイ、ポール・ハードキャッスル、ジャズマスターズ。
これらを聴くと、1990年代のFMを想い出しますね。

ラジオのチャンネルを回せば、どこかしらでかかっていたスタイリッシュな音楽。
<More Music Less Talk>のコンセプトで開局したJ-WAVEは、Non Stop Power Playが印象的でした。

さて、90年代の懐かしい想い出にアクセスするようなワークシャイの新譜が出ました。

ワークシャイ『LOVE SOUL』
(国内CD 金澤寿和氏による解説付 PCD-25294 2,500円+税)

英国ロンドン発Chrysta JonesとMichael McDermottによる男女ユニット、Workshy。
2017年発表『Wayward』(
2017年8月5日紹介)以来の新作は、1994年『Soul Love』の続編的カヴァー作。
オデッセイ「Inside Out」、デルフォニックス「Didn't I」等ソウル楽曲を軽やかなアレンジでカヴァーしています。

今日のこの1曲はファイヴ・ステアステップスの名曲、ヴァレリー・カーター等カヴァーも有名な「Ohh Child」を。
苦難中でも希望を、というメッセージが洗練されたサウンド&歌に込められています。森 陽馬


2020年10月19日(月) Bon Iver 「U (Men Like)」

&Premium特別編集BOOK『土曜の朝と日曜の夜の音楽Ⅱ』が好評発売中。
(マガジン・ハウス・ムック 1,200円+税)

<土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲>を紹介する『
&Premiun.jp』の連載をまとめた書籍。
選曲者は、小西康陽、テイトウワ、kaoru inoue、Kan Sano、アン・サリー、akiko、青葉市子、冬にわかれて他。
パラパラとページをめくり、選者のコメントを読みながらゆったりと音楽を楽しみたくなる1冊です。

今日のこの1曲は、優河さんが<日曜の夜>に選んだBon Iver「U (Man Like)」を。

ボン・イヴェール『i i』(アイ、アイ)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 JAG350JCD 2,400円+税)

米国ウィスコンシン州出身ジャスティン・ヴァーノンによるユニット、Bon Iver(ボン・イヴェール)。
独特な世界観と個性を放つ2019年発表アルバム『i i』に収録されている楽曲「U (Man Like)」。

<ジャスティン・ヴァーノンの声には真の優しさがあり、孤独がある。>(優河さんによるコメントより)
神秘的な彼の歌声が幻想的なサウンドと相まって、ひんやりとした秋の風を感じさせます。森 陽馬


2020年10月18日(日) Little Barrie & Malcom Catto 「After After」

バーリー・カドガン率いるブリティッシュ3ピース・ロック・バンド、リトル・バーリーの新作が発売になりました。

リトル・バーリー&マルコム・カット『クオーターマス・セブン』
(国内CD 解説付 MMS043CDJP 2,400円+税)

2008年に加入したドラマー、ヴァージル・ハウ(元イエスのスティーヴ・ハウの息子)が2017年9月逝去。
前作のツアー開始直前のことでメンバーは勿論、ファンにとってあまりにも急で悲しい出来事でした。

その後目立った動きのなかったバンドが2020年に入りライヴにて再始動。
復活への第一歩となる今作を、イギリスのドラマー/プロデューサーであるマルコム・カットを迎え制作。
HIPHOP界で有名なアメリカのプロデューサー、マッドリブのレーベルMadlib Invazionからリリースしました。

印象的なベース・ライン、タイトなビート、歪んだギター...全体的にサイケデリックでダークな雰囲気を持った7曲。
8分を超える「After After」や「T.R.A.B.S」のようなインストも聴きものです。東尾沙紀


2020年10月17日(土) Tom Petty 「Crawling Back To You」(Live)

アメリカン・ロックの雄トム・ペティ急逝、の報が飛び込んできたのは2017年10月。
彼はデビュー40周年記念ツアー中で、亡くなる1週間前もハリウッドボウルでライヴを行っていました。

あれから3年。
彼が生前リリースしたがっていた、という1994年発表名作『Wildflowers』の拡張盤が遂に発売。

Tom Petty『Wildflowers & All The Rest』
(輸入4CD Warner 093624899112/2CD盤、3LP盤、7LP等もあり)

リック・ルービンがプロデュースしたソロ2作目にしてワーナー移籍第1弾アルバム『Wildflowers』(1994)。
当時は15曲収録でしたが、元々2枚組リリースの予定もあり、たくさんの楽曲が録音されていたそう。

4CD盤にはオリジナル『Wildflowers』に加え以下ディスクが同封。
・『All The Rest』(『Wildflowers』アウトテイク10曲)
・『Home Recordings』(トム・ペティによるソロデモ音源15曲)
・『Wildflowers Live』(関連曲の貴重ライヴ音源14曲)

各楽曲のメンバーによる詳細解説(英語)や写真満載のブックレット等素晴らしい装丁。
トム・ペティファンは是非手に取ってもらいたい1枚です。

今日のこの1曲はディスク4『Wildflowers Live』から。
2017年7月27日40周年記念ツアーニューヨーク公演、「Crawling Back To You」未発表ライヴ音源。

好きな曲だ、とMCで前置きし、トム・ペティ節全開の歌、そして泣き叫ぶようなギター・ソロ!
在りし日の雄姿が目に浮かぶようで心が高鳴りなりました。森 陽馬


2020年10月16日(金) イーグルス 「Take It Easy」

グレン・フライが亡くなったのは2016年1月。当時ドン・ヘンリーはイーグルス解散を表明した。

しかしながら、グレン・フライの息子ディーコン・フライとヴィンス・ギルが加わり再結成が決定。
そしてこの度、新生イーグルスとしてL.A.フォーラムにて行った2018年コンサートがCD&映像化!

イーグルス『ライヴ・フロム・ザ・フォーラム 2018』
(国内2CD+Blu-ray 天辰保文解説・歌詞・対訳付 WPZR-30878 6,000円+税/DVD付、CDのみもあり)

久々のイーグルス公式リリース。ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミットも健在。
1曲目「Seven Bridges Road」を聴き、ロック・バンドであると同時にコーラス・バンドなのだ、と再認識した。

そして、ディーコン・フライがリード・ヴォーカルをとる「Take It Easy」。
過去と現在と未来。それを繋ぐ音楽。バンドを存続させることの意義。
色々な想いが込められた「Take It Easy」という言葉に胸が熱くなった。

今まで以上にイーグルスというバンドが好きだ、そんな感動を与えてくれる音源&映像だった。森 陽馬


2020年10月15日(木) ビーチ・ボーイズ 「浜辺の乙女」(Girls On The Beach)

10月3日に紹介した11月11日発売予定ビーチ・ボーイズ日本企画CDを今回も取り上げてみたいと思います。
全6種類出る予定です。

・『ザ・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ』
・『ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズNo.2』
・『ビーチ・ボーイズ・デラックス』
・『ビーチ・ボーイズ・デラックス第2集』
・『ビーチ・ボーイズ/サーフ・ジャム~インストゥルメンタル・ヒッツ』
この5枚は1965~1968年の間に発売された日本独自選曲の企画盤。

・『ビーチ・ボーイズ/テン・イヤーズ・オブ・ハーモニー』
これは日本企画盤ではありませんが、1981年に発表された1970年から1980年にかけての2枚組ベスト盤。
未発表曲も収録されています。

以上6種が日本でLPとして発売時のジャケットや帯をミニチュア再現した紙ジャケット仕様でリリースされます。
お楽しみに。

今日は1966年8月発売の日本でのベスト第2弾。
ビーチ・ボーイズ『ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズVol.2』
(11月11日発売予定 国内CD MQA/UHQCD UICY-40327 2,800円+税)

当時この盤で初めて聴いた「浜辺の乙女」(Girls On The Beach)のコーラスの美しさに圧倒されました。森 勉


2020年10月14日(水) The Jaded Hearts Club 「Nobody But Me」

メンバーの誕生日パーティーから生まれたグループが初のアルバムをリリース。

The Jaded Hearts Clubは、マシュー・ベラミー(MUSE)、グレアム・コクソン(Blur)、ニック・セスター(JET)、マイルズ・ケイン(The Last Shadow Puppets)、The Zutonsのショーン・ペインとジェイミー・デイヴィスらによるバンドです。

パーティーでビートルズのカヴァー・バンドを...というのが事の発端だそうで結成は2017年。
ライヴを中心に不定期に活動を行い、2020年10月バンド初となる全編カヴァー・アルバムがリリースされました。

The Jaded Hearts Club『You've Always Been Here』
(輸入CD INFECT589CD)

フォー・トップス「Reach Out I'll Be There」、マーヴィン・ゲイ「This Love Starved Heart Of Mine(It's Killing Me)」、ビートルズがカヴァー/バレット・ストロング「Money(That's What I Want)」、アイズレー・ブラザーズ「Why When The Love Is Gone」、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス「I Put A Spell On You」他、ショッキング・ブルー、ソニックスなど全11曲を収録。

ニックとマイルズの2人が大体半分ずつリード・ヴォーカルを担当。
本日はマイルズVo.、アイズレー・ブラザーズ作/ヒューマン・ベインズのヒットで有名な「Nobody But Me」を今日の1曲に。
歌も演奏もとにかくエネルギッシュ!ロッキンなカヴァー集です。東尾沙紀


2020年10月13日(火) 原田知世 「花咲く旅路」

原田知世が恋愛ソングをカヴァーした人気アルバム『恋愛小説』。
2015年第1弾、2016年第2弾に続き、第3弾が発売されました。

原田知世『恋愛小説3 You & Me』
(初回限定盤「Winter Lullaby」追加全11曲収録+DVD付 UCCJ-9224 3,700円+税)

近作に引き続き、伊藤ゴロープロデュース。
「A面で恋をして」カヴァーからスタートし、「新しいシャツ」(大貫妙子)、「あなたから遠くへ」(金延幸子)。
更に、「ユー・メイ・ドリーム」(シーナ&ロケッツ)のような今までのイメージとは違った意外な選曲も。

今作はデュエット曲が豊富で、大貫妙子との「ベジタブル」、小山田圭吾との「二人の果て」、細野晴臣との「A Doodlin' Song」、土岐麻子との「ping-pong」等注目曲満載。

全11曲中僕が一番印象に残ったのは、原由子のカヴァー「花咲く旅路」。
郷愁を誘うメロディーが彼女の穏やかな歌声にとても合ってますね♪
古き良き子供の頃の情景が脳裏に浮かんでくるような、懐かしい気持ちにさせられた1曲です。森 陽馬

★「A面で恋をして」と「A Doodlin' Song」のカップリング限定7インチが11月18日発売! 予約受付中!


2020年10月12日(月) 大滝詠一 「君は天然色」

日本音楽史に残る1981年発表名盤、大滝詠一『A LONG VACATION』。
その40周年記念盤が2021年3月21日発売決定いたしました。

大滝詠一『A LONG VACATION VOX』
(2021年3月21日発売 完全生産限定盤 4CD+Blu-ray+アナログレコード2LP+カセットテープ+豪華ブックレット+復刻イラストブック+ナイアガラ福袋 SRCL-12000 23,000円+税)
予約先着特典:特製レコードコースター

大滝詠一『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』
(2021年3月21日発売 通常2CD SRCL-12010 2,500円+税)
(2021年3月21日発売 完全生産限定アナログ盤 SRJL-1234 3,500円+税)
予約先着特典:特製ポストカード

VOX及び通常2CD盤には、『Road to A LONG VACATION』大滝詠一DJによる貴重音源満載のディスクあり!
更にVOXに入っている『SESSIONS』、『RARITIES』、Blu-rayの内容も楽しみですね。

なお、ロンバケ40th本編は、新たなマスターテープからリマスターされた2021年版最新音源を使用、とのこと。

ポップスの素晴らしさを教えてくれたロンバケが、2021年春自分の心へどのように響くのか。
色褪せない音楽と受け継いできた方々へ感謝し、元気な心で2021年3月を迎えたいと思います。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付中!


2020年10月11日(日) Joachim Cooder 「Morning Blues」

ライ・クーダーの息子、1978年生まれのマルチ・ミュージシャンJoachim Cooder。
父やSam Gendelのドラマーとして来日経験もある彼の初ソロ作がNonesuchから発売されました。

Joachim Cooder『Over That Road I'm Bound』
(輸入CD Nonesuch 075597919905/輸入LPもあり)

1870年生まれ伝説のバンジョー奏者Uncle dave Maconの楽曲をJoachimらしいアレンジで現代に蘇らせた1枚。

父譲りと言ったら彼に怒られそうですが、ルーツ・ミュージックを民族的スパイスで仕上げた絶妙な味わい!
Joachim自ら奏でるmbira(ムビラ・・・カリンバと同じような音色を出す民族楽器)の音色が心地良いですね。

今日のこの1曲は、8曲目「Morning Blues」。
Sam Gendel(
2020年4/20今日のこの1曲紹介)がベース、父ライもバンジョー等で参加しています。森 陽馬


2020年10月10日(土) 佐野元春 「悲しきレイディオ」('20 re-mix version)

ジョン・レノンの故郷リヴァプールで近年行われていた『ダブル・ファンタジー ~ジョン&ヨーコ展』
現地では70万人を動員した展覧会が東京上陸!
ソニーミュージック六本木ミュージアムにて10/9から開催され、早速行ってきました!

映像含め充実の展示物をじっくり観て約2時間。ジョン&ヨーコ二人の世界に浸ることができました。
ジョンの音楽だけでなく、ヨーコさんの芸術、活動、生活、そして、人としての強さも感じられてよかったです。

前売2,500円(グッズ付もあり)、当日券2,600円、2021年1月11日まで開催。
ジョン・レノン&オノ・ヨーコのことを詳しく知らなくても感慨深い想いになれると思いますよ。要チェック!

さて、ジョン・レノンが亡くなった1980年にデビューした佐野元春。
デビュー40周年を記念してベスト盤を2種リリースしました。

佐野元春『ベスト・コレクション1980-2005』(初回MHCL-30640 5,000円+税/通常MHCL-30644 4,000円+税)
佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド『2005-2020』(限定盤 POCE-9399 4,500円+税)
先着ポストカード付

今日はこの中から、佐野元春のラジオ&ロックンロール愛が伝わってくる「悲しきレイディオ」。
歌詞には、ジーン・ヴィンセント、チャック・ベリー、リトル・リチャード、バディ・ホリーも登場。
今回のベスト盤には、2020年リミックス・ヴァージョンで収録されています。森 陽馬

★「悲しきレイディオ」オリジナルは1981年発表2ndアルバム『Heart Beat』収録。
掲載ジャケットは2020年リミックス・ヴァージョン収録『佐野元春ベスト・コレクション1980-2005』。


2020年10月9日(金) ジョン・レノン 「エンジェル・ベイビー」

ジョン・レノンがもし生きていたら、今日2020年10月9日で80歳を迎えたことになります。

そんなこともあり、生誕80周年記念として、ニュー・ベスト・アルバムが発売されました。

ジョン・レノン『ギミ・サム・トゥルース』
(国内2枚組CD 英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 UICY-15941 3,600円+税)
(国内4LPBOX、2CD+Blu ray付BOX国内盤は10月16日発売予定)

今回の盤はオリジナル・マルチ・トラックからの新しいリミックス音源での発売です。
もちろん、オリジナルのミックスの雰囲気を損なうことのない仕上がりになっていることは言うまでもありませんが、音が良くなっている感じは伝わってきます。

さて、選曲ですが、2枚組全36曲とたっぷり収録されているので、シングル曲以外からもいろいろと入っているのがうれしい所です。

今日の1曲として個人的に特に注目したいのが、Disc.2の6曲目「エンジェル・ベイビー」!!

この曲は1973年10~12月にかけて録音されていたと言われる曲ですが、1975年発表アルバム『ロックン・ロール』には収録されませんでした。一般的に発表されたのは、ジョンが亡くなった後に出た未発表曲及び未発表ヴァージョンを集めた1986年『メンローヴ・アヴェニュー』収録曲としてでした。

「エンジェル・ベイビー」はロジー&オリジナルズが1960~61年にかけてヒットさせた曲がオリジナルとなります。
ジョンのヴァージョンはウォール・オブ・サウンドをバックに、ガール・ポップ好きの彼らしい気合いの入ったヴォーカルを聴かせてくれます。

よくぞ、このベスト盤に入れてくれました。うれしい!
ショーン君のナイス・プレイ! 森 勉


2020年10月8日(木) Bananagun 「The Master」

バナナマンでもママズ・ガンでもありません。

オーストラリア・メルボルンを拠点とする彼らの名は<バナナガン>。

バナナガン『ザ・トゥルー・ストーリー・オブ・バナナガン』
(国内CD 解説付 ボーナストラック4曲追加 PCD-24992 2,400円+税)

アフロ・ファンクに、サイケ、ガレージ、フォーク、ソフトロック、亜熱帯に迷い込んだかのようなインスト(?)ありと、とにかく好きなもの1stアルバムに全部詰め込んじゃいました的な無国籍サウンドを鳴らす男女5人組です。

小気味良いギターとビートにゆるめのヴォーカルがのるグルーヴィー・ポップ「The Master」、中心人物ニック・ヴァン・ベイケルのフェイヴァリットだというフェラ・クティの影響色濃い「People Talk Too Much」、
ハープシコードとフルートを用いた60'sポップス風の「Perfect Stranger」等々。
キャッチーなメロディーも相まって聴けば聴くほどクセになる1枚です。東尾沙紀


2020年10月7日(水) Bettye LaVette 「Blackbird」

ピーター・バラカン著『テイキング・ストック 僕がどうしても手放せない21世紀の愛聴盤』好評発売中。
(書籍 144ページ 駒草出版 1,700円+税)

21世紀(2000年以降)発売されたアルバムから、ピーター・バラカン氏お気に入りの作品を50枚+α掲載。
ピーターさんならではの渋いセレクト&作品解説が楽しめる1冊です。

その書籍で挙げている50枚の中に、Bettye LaVette(ベティ・ラヴェット)が取り上げられていました。

<どんな名曲も生まれ変わらせることができる稀代のシンガー>
ピータ・バラカン氏がこう評するように、彼女の歌声にはソウル/ブルースの魂を感じさせてくれます。

今作は彼女の2018年作『Things Have Changed』(
2018年5月20日今日のこの1曲紹介)以来のアルバム。

Bettye LaVette『Blackbirds』
(輸入CD スティーヴ・ジョーダンプロデュース 全9曲収録 VERVE 8003170602)

ビートルズカヴァーだと気付かないほどアレンジされた「Blackbird」他、心を鷲掴みにされる歌の力。
一言一言を噛みしめて歌うスタイルはジミー・スコットを彷彿とさせます。森 陽馬


2020年10月6日(火) ブルー・マジック 「サイドショウ」

TOKYO FMの長寿番組である山下達郎D.J.による<サンデー・ソングブック>。
次の回(10月11日放送予定)の特集は、秋に相応しい「スウィート・ソウル」特集だそうです。

どんな曲がオンエアされるのか、とても楽しみですね。

ということで、今日は僕が大好きなスウィート・ソウルを。

1974年全米R&BチャートNo.1及びPOPチャートでもNo.8まで上昇したブルー・マジック「サイドショウ」。
フィラデルフィア出身の彼ら最大のヒットで、リード・ヴォーカルのセオドア・“テッド”・ミルズによる清流のようなファルセット・ヴォイスが印象的です。

録音はエンジニアのジョー・ターシャを始めとする音の職人を擁したフィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオ。
バックのサウンドにも注目です。

ブルー・マジック『ブルー・マジック』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27548 952円+税)

「サイドショウ」他全9曲。すべてがスウィート・ソウル・ファンにオススメできます。森 勉


2020年10月5日(月) SKY KING 「Don't Be Afraid (Of What You Don't Understand)」

タワー・オブ・パワー、ファンキー・サウンドお好きな方要チェック!

クリス・ブルーベック(ジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベックの息子!)を中心にしたバンド、SKY KING。
1975年発表唯一のアルバムはスティーヴ・クロッパープロデュースで超かっこいい!!

スカイ・キング『Secret Sauce』
(国内仕様CD 解説付 VSCD-5911 2,700円+税)

タワー・オブ・パワーのホーン隊4人(エミリオ・カスティーヨ、スティーヴン"ドク"クプカ、レニー・ピケット、グレグ・アダムス)、シシー・ヒューストン(ホイットニー・ヒューストンの母)も参加。メンフィス&ニューヨーク録音。

今日のこの1曲は、グルーヴィーチューン!⑤「Don't Be Afraid (Of What You Don't Understand)」。
冒頭のカッティング・ギター聴きもの! 山下達郎氏も当時このレコード聴いていたのかな? 森 陽馬


2020年10月4日(日) ホセ“チェピート”アリアス 「Funky Folsom」

「サンタナの音楽と出会った中学生の頃、(中略)、サンタナ・サウンド全体に響き渡るパーカッションが、ドラムを差し置いて迫りくるその存在感に圧倒されたものだった。その中核を担っていたのが、ホセ“チェピート”アリアスその人だった。ティンバレスという楽器に興味を持ったのもその時だ。」(角松敏生による寄稿文から)

大のパーカッション/ティンバレス好きである角松敏生は、ホセ“チェピート”のソロ作中古LPを近年やっと手に入れ、チェピート熱が再燃。楽器を大人買いし、自身のツアーではサンタナのカヴァーを披露したそう。
そのチェピートの1974年発表ソロ・アルバムが世界初CD化されました。

ホセ“チェピート”アリアス『チェピート』
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 SICP-31380 2,100円+税)

サンタナファンはもちろん、ラテン・ロック好きには是非聴いてもらいたい1枚!
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのグレッグ・エリコ、ジャーニー結成直前ニール・ショーン他サンタナメンバーも参加。
熱いラテン・ロック/ファンクを楽しめます。

今日のこの1曲は、フリーソウル好きも必聴! 身体が勝手に踊り出したくなる②「Funky Fulsom」。

なお、角松敏生寄稿文に加え、ウィリー・ナガサキ書き下ろし解説、中村とうよう1974年時の原稿文も掲載。
音質も抜群!丁寧に作られた国内盤CDは充実感タップリ、手に取る喜びが溢れてきます。森 陽馬


2020年10月3日(土) ビーチ・ボーイズ 「サーフ・ジャム」

9月30日発売から11月11日発売へ延期になってしまいましたが、ビーチ・ボーイズのCDが6種出る予定になっています。発売まであと1ヶ月少しあるので、その間にどんなものが出るのか紹介していきたいと思います。まずこれから。

ビーチ・ボーイズ『ザ・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ』
(国内MQA/UHQCD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 UICY-40325 2,800円+税)

このジャケットを見ただけで、からだがぶるっときてしまいます。
1965年6月、日本で初めて企画されたビーチ・ボーイズのベスト盤LPを紙ジャケットCDで復刻したものです。
当時出たLPは見開きのダブル・ジャケットでしたが、今回はそれを再現してミニチュア化したものになるそうです。
ワォー!

ビーチ・ボーイズは1966年1月初来日するわけですが、個人的にはその来日の予習!ということでこのLPを何回も何回も聴いた記憶が残っています。

全14曲収録。A面1曲目「リトル・ホンダ」からB面7曲目「サーフィン」まで、日本独自の選曲で楽しませてくれます。
このアルバムの日本ならではを1番感じるのは、インスト曲「サーフ・ジャム」が入っていることでしょう。
日本では1965年は“エレキ”の年で、この曲はシングルA面として発売されたくらいでしたから。

カール・ウィルソン作品、彼のギター・プレイ、そしてデニス・ウィルソンによるイントロの「1、2、3、ジャム」の掛け声が聴き所です。

同時発売予定の他5種も順次紹介していきたいと思っています。森 勉


2020年10月2日(金) Neil Young 「Lookin' For A Leader 2020」

2020年11月3日に行われる予定のアメリカ大統領選挙。
トランプ現大統領とバイデン候補、注目の対決直前、トランプ氏がコロナ・ウイルス感染との報道。
混沌としていた状況に拍車がかかり、1か月後が本当にわからなくなりましたね。

そんな荒波の社会情勢とコロナ禍の最中、ニール・ヤングの新しい作品が本日発売されました。

Neil Young『The Times』
(輸入CD 9362-488895 国内盤は発売予定なし)

ニール・ヤングが現妻ダリル・ハンナと行った2020年ライヴ・ストリーミングFireside Session。
そこで歌われた弾き語り楽曲から7曲を選出し編集したCDが今作です。

「Alabama」、「Ohio」、「Campaigner」、「Lookin' For A Leader 2020」、「Southern Man」、「Little Wing」。
そして、ボブ・ディランのカヴァー「The Times They Are A - Changin'」。
大統領選挙を意識した選曲の中から、今日のこの1曲は「Looking For A Leader 2020」を。

ブッシュ政権&戦争を痛烈に批判したニール2006年発表作『Living With War』。
その収録曲「Lookin' For A Leader」歌詞に、「Black Lives Matter」等現代の問題を盛り込み改作した楽曲。

20代の時「Ohio」を作りニクソン大統領を痛烈に批判したニールは、時を経て70代になっても、ロックの精神を失わず、強風に向かって歌い続けているのです。森 陽馬


2020年10月1日(木) Brandi Disterheft Trio 「Manhattan Moon」

心が伸びやかになるような、スタイリッシュで爽快なジャズ・アルバムこの1枚。

Brandi Disterheft Trio『Surfboard』
(国内CD RCIP-309 2,400円+税)

ブランディ・ディスターヘフトは1980年生まれカナダ出身、ニューヨーク拠点に活動の女性ベーシスト。

Portinho(Dr)、Klaus Mueller(P)とのトリオ編成に、George Coleman(Sax)をゲストに迎えた通算5作目。
クールでフレッシュな音作りで聴かせるブラジリアン・ジャズな仕上がりです。

陽なオーラを放つ彼女のヴォーカルも魅力的♪
全14曲中6曲ある歌入り楽曲から、中秋の名月に映える⑥「Manhattan Moon」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2020年9月30日(水) Stone Foundation 「The Light In Us feat.Laville」

UKのソウル・バンド、ストーン・ファンデーション約2年ぶり新作が発売になりました。

ストーン・ファンデーション『イズ・ラヴ・イナフ?』
(国内CD 解説付 PCD-24933 2,400円+税)

2020年6月に自身主催のオンライン・フェスを開催。彼らの過去のライヴや交流のあるゲスト陣による自宅演奏映像など、コロナ禍で活動がままならない中、盛り沢山な内容で楽しませてくれました。

短いインタールード(中には''Love''をテーマにした日本語による詩の朗読も)をいくつか挟み、注目のコラボも収録された充実作!

今作もポール・ウェラーのスタジオで録音。
演奏、コーラスでも参加しているウェラーがヴォーカルをとる「Deeper Love」、ルイジアナ出身Durand Jones&The Indicationsのドゥラン・ジョーンズが渋い歌声を聴かせる「Hold On To Love」、ACID JAZZ新星Laville参加のリード・トラック「The Light In Us」、元ブラン・ニュー・へヴィーズ/現マザー・アースの女性シンガーSulene Fleming参加「83:This Is Our Time」他、前作にも参加していたミック・タルボット、スティーヴ・ホワイトの名も数曲クレジットされています。

ボーナス・トラックには、2019年に7インチ・シングルで発表されたテリー・キャリアー「Ordinary Joe」、グレアム・パーカーが参加したアン・ピーブルズ「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」のカヴァー2曲。嬉しい追加収録です。東尾沙紀


2020年9月29日(火) Marvin Gaye 「What's Going On」

映画『メイキング・オブ・モータウン』を、ヒューマントラストシネマ渋谷にて先日鑑賞。

多くのヒット曲&名曲を生み出したソウル・レーベル、MOTOWN(モータウン)。
創始者ベリー・ゴーディJrとスモーキー・ロビンソンの会話を軸に、貴重映像と共に描かれるドキュメンタリー作。
しっかりと制作された映像作品でとても面白かったです。

特に「マイ・ガール」録音時(当時の映像残っているのが凄い!)、ジェームス・ジェマーソン他バック・ミュージシャンがリハーサル時弾いていたフレーズがイントロ部分に採用されたエピソード、良かったですね。
ファイルのやり取りだけで楽曲が作れる昨今ですが、セッションしながらのレコーディングだからこそ、マジック(魔法)が生まれるのだな、と実感できました。

今日のこの1曲は、モータウン及びソウル音楽界において最も重要なナンバー。
マーヴィン・ゲイがベリー・ゴーディJrの猛反対を押し切り、1971年リリースした名曲「What's Going On」。

ヴェトナム戦争に従軍していたマーヴィン実弟からの手紙に触発され書かれたという1曲。
「たくさんの人々が涙を流している。そして命を落としている。
僕たちは見つけなければいけないんだ。今愛をもたらしてくれるその道を。」(「What's Going On」歌詞より)

何度も聴いてきたはずのこの歌の重みを、改めて感じとれた気がしました。森 陽馬


2020年9月28日(月) 山下達郎 「蒼氓」

山下達郎1986年発表『POCKET MUSIC』、1988年発表『僕の中の少年』。
80年代の名盤2作品が2020年最新リマスタリングされ11月25日発売決定しました。

CDはボーナス・トラック追加収録で2,200円+税。
アナログLPは音質重視2枚組LP仕様4,000円+税。
山下達郎本人による解説文もブックレットに掲載予定です。楽しみですね。

今日のこの1曲は、僕が一番好きな山下達郎作品『僕の中の少年』から。

山下達郎アルバムは英語タイトルが多いのですが、唯一の日本語タイトルである『僕の中の少年』。
年を重ねること、その喜びと悲しみ。そして、胸の奥に残っている少年の無垢な心が結晶化された1枚。

「生き続ける事の意味 それだけを待ち望んでいたい」(「蒼氓」歌詞より)
この言葉が重ねて歌われ、最後のラララコーラスで竹内まりや、桑田佳祐・原由子夫妻が参加している「蒼氓」。
何時聴いても、襟を正し、背筋を伸ばし、そして神聖な気持ちになるゴスペル(聖歌)のような1曲。

ライヴ盤『JOY』のヴァージョンは、インプレッションズ「People Get Ready」(カーティス・メイフィールド作)、マーヴィン・ゲイ「What's Going On」、U2「Pride (In The Name Of Love)」(マーティン・ルーサー・キングJrへ捧げられたナンバー)が織り込まれています。
この歌がまたライヴで聴ける日が来ますように。森 陽馬

通販コーナーにて予約受付中。


2020年9月27日(日) ダイアナ・クラール 「ニューヨークの秋」

ダイアナ・クラールの新作が発売されました。

ダイアナ・クラール『ディス・ドリーム・オブ・ユー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCV-1181 2,600円+税)

プロデュースはダイアナ・クラールとトミー・リピューマ。
トミー・リピューマは残念ながら2017年3月13日に亡くなっていますが、その前2016~17年に録音されお蔵入りになっていた音源とのことです。

2017年にダイアナ・クラールが発表したアルバム『ターン・アップ・ザ・クワイエット』の時に録音されていましたが、そのアルバムには収録しきれなかったものが陽の目を見たわけです。
(『ターン・アップ・ザ・クワイエット』国内盤ボーナス・トラックに収録されていた「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」が今回は正式な収録曲として入っています。)

なんとも心地良いバックの演奏に、ダイアナ・クラールのハスキー・ヴォイスが映えています。
レコーディング・エンジニアはアル・シュミット。
「バット・ビューティフル」、「モア・ザン・ユー・ノウ」、「ニューヨークの秋」、「雨に唄えば」などのスタンダード及びボブ・ディラン作「ディス・ドリーム・オブ・ユー」含む全12曲。

トミー・リピューマが見守りつつダイアナが歌った曲は、このコロナ禍、気持ちを少し楽にしてくれそうです。森 勉



2020年9月26日(土) Yusuf / Cat Stevens 「Father And Son」

50年前の自分と対話するならば、どんな言葉を語りかけるだろうか?
そんなことを考えさせられた1枚。

ユスフ(キャット・スティーヴンス)『父と子2』(Tea for the Tillerman2』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 UICY-15921 2,600円+税)

1948年生まれ英国ロンドン生まれの男性シンガー・ソングライター、キャット・スティーヴンス。
1978年イスラム教へ改宗、ユスフ・イスラムと改名。近年も音楽活動を続けている。
(『TELL'EM I'M GONE』を
2014年11月21日、『Laughing Apple』2017年11月19日今日のこの1曲にて紹介)

彼の2020年最新作は、1970年発表名作『父と子』(Tea for the Tillerman)を全曲新録音したアルバム。
当時のプロデューサー、ポール・サミュエル・スミス、当時のギタリスト、アラン・デイヴィスが参加。
現在のバンド・メンバーや家族も加わり、彼特有の温もりや優しさはそのままに新たなアレンジで聴かせる。

今日のこの1曲は、父と子の対話が歌詞となっている⑩「Father And Son」。

今回の新録音、父の部分は現在の彼が歌い、子の箇所は1970年当時彼が歌ったテイクだそうだ。
50年を経て真に自身へ語りかけるこの歌は、継続することの大切さと、人生の深遠さを教えてくれる。森 陽馬


2020年9月25日(金) PIZZICATO ONE 「また恋におちてしまった」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう!>
2008年頃米国にて始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベント
Recrord Store Day

例年4月に行われていましたが、2020年はコロナ禍のため8月9月10月と3カ月に分かれて開催。
2020年第2回目のRecord Store Dayアイテムが明日9月26日発売されます。

対象商品のほとんどは1回目8月29日に発売されたため、9月26日発売タイトルは多くありません。
(Rストーンズ10インチ、Pマッカートニー輸入LP、ロジャー・ウォーターズ輸入LP、土岐麻子LP等)
でもその中で、最も問い合わせが多く完売必至なアイテムがこの1枚!

PIZZICATO ONE『前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン』
(国内LP+7インチ 完全限定盤 小西康陽直筆サイン入りカード封入 PROZ-7901 4,500円+税)
(CDは2019年6月24日発売 UCCJ-2178 3,000円+税)

小西康陽氏によるPIZZICATO ONE、2019年10月ビルボード・ライヴ東京&大阪公演実況録音盤。
アナログ化にあたり、ライヴ本編は12インチ、アンコール2曲を7インチに収録。

もれなく、小西康陽氏直筆サイン入りカード封入!
小西さんが自らカッティングに立ち会ったこだわりのアナログ盤です。

今日のこの1曲は、アンコールに歌われたPIZZICATO FIVE時代の楽曲「また恋におちてしまった」。森 陽馬


2020年9月24日(木) Roger Joseph Manning Jr. 「Wish I Would Rain」

雨/rainのつく曲「Wish I Would Rain」はずっと大好きな1曲です。

元ジェリーフィッシュのロジャー・ジョセフ・マニングJr.2006年発表の初ソロ作に収録されている名曲。

ロジャーのアルバムが出た2006年はお店で働き始めた年で、店内でこの曲を流した時お客様が気に入ってその場で購入してくださり、とても嬉しかったことを今でもよく覚えています。

長らく廃盤となっていたこのソロ1stが、曲を少し追加したデラックス・エディションで久々に再発されました。

Roger Joseph Manning Jr.『The Land Of Pure Imagination』
(輸入CD 0192641069314)

2006年に『ソリッド・ステイト・ウォリアー』というタイトルで日本先行&日本独自のジャケットで発売された本作。
同年に収録曲とジャケットが異なる輸入盤も発売になりました。

今回の再発は2006年発売時の輸入盤に、『ソリッド・ステイト・ウォリアー』に収録されていた3曲をプラスしたものになります。ジャケットは日本盤の方が好きだったんですけど...「Too Late For Us Now」、「Dragonfly」などなど名曲揃いの色褪せない1枚です。東尾沙紀


2020年9月23日(水) 小坂忠 「好きなんだから」

日本ロックの発掘音源がうれしい初CD化です。

小坂忠とフォー・ジョー・ハーフ『ロック・ソサエティ・ウラワ』
(国内CD 解説・歌詞付 FJ-177 2,273円+税)

フォー・ジョー・ハーフのメンバーは、駒沢裕城(ペダル・スティール・ギター&コーラス)、松任谷正隆(ピアノ、バンジョー&コーラス)、後藤次利(エレクトリック・ベース)、林立夫(ドラムス)、平均年齢21歳の4人。

1972年当時、狭山の米軍ハウスで牧歌的な暮らしをしていた小坂忠がフォー・ジョー・ハーフをバックに1972年3月30日、東京・芝の郵便貯金ホールで収録したライヴ盤『もっともっと』しか、このメンバーでのアルバムはありませんでした。

今回の発掘音源は1972年8月26日、浦和の埼玉会館大ホールで行われた<1972RSU夏の陣>での音源。
RSUはロック・ソサエティ・ウラワの意。
ブックレットにはその時の実行委員の代表者だった松本清氏によるライナーノーツと、当時の貴重なチラシが掲載されています。

前述の『もっともっと』は、ちょっと余所行き感のある演奏でしたが、ここではワイルド感が少しですが感じられる演奏になっています。
忠さんがジェイムス・テイラーに信奉している時期のギターのつま弾きとほんわかしたヴォーカル、そしてフォー・ジョー・ハーフの息がぴったりあったプレイが楽しめます。

全8曲、約30分ほどの収録ですが、音質はかなり良好です。
幻のお宝音源と言っていいでしょう。森 勉


2020年9月22日(火) Brad Mehldau 「Don't Let It Bring You Down」

「落ち込んじゃダメだよ。城が燃え落ちているだけさ。
変えようとしている人を探すんだ。そうすればきっと、道が開けるはずだよ。」
(Neil Young「Don't Let It Bring You Down」歌詞より)

現代屈指の名ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドー。
コロナ禍により活動拠点のアメリカを離れ、パートナーの実家オランダで家族と共に自粛生活を送ったそうです。
そして、2020年4月23、24日アムステルダムPower Sound Studiosにて録音したのがこのアルバム。

ブラッド・メルドー『Suite:April 2020』(組曲:2020年4月)
(輸入CD nonesuch 075597919288/日本語解説付国内盤CDもあり)

12のオリジナル楽曲の組曲と3曲のカヴァーを収録。
革新的かつ独創性溢れる作品が多かった今までのキャリアにおいて、最も優しさを感じさせるソロ・ピアノ作。

カヴァーはニール・ヤング「Don't Let It Bring You Down」、ビリー・ジョエル「New York State Of Mind」(ニューヨークの想い)、ジェローム・カーン作「Look For The Silver Lining」(幸せを求めて)の3曲。
「自分に助言を与えてくれた」(ブラッド・メルドーのコメント)という「Don't Let It Bring You Down」は、歌なくともピアノの響きにその想いが表現されているようです。

なお、コロナ禍により打撃を受けたアメリカのライヴハウスやミュージシャンへのサポート
<Jazz Foundation Of America's COVID-19 Musician's Emergency Fund>へ今作の売上を寄付することを目的とされています。森 陽馬


2020年9月21日(月) 星野源 「老夫婦」

NHK『ドキュメント72時間』。毎回1つの場所で72時間取材し様々な人生や視点を放送するドキュメンタリー番組。
先週放送されたのは、『東京・隅田川 花火のない静かな夏に』でした。

「東京で一旗あげてやろうって出てきた人達がくすぶって、大都会の底辺を固めているんだよ」と話す現在無職60代男性の言葉も印象的でしたが、昨年亡くなった妻との想い出に浸りながら夕陽を見に来ていた老人の「もっと優しくしてあげればよかった」という後悔話が切なくも感慨深かったですね。

その場面を観ていて心に鳴ったのがこの曲。星野源「老夫婦」。
星野源2010年発表ソロ1枚目のオリジナル・アルバム『ばかのうた』(VICL-63626 2,800円)に収録。

<ある1人暮らしのおじいさんが、今は亡きおばあさんと一緒に歩いた想い出の場所を歩く>という歌詞。
ただそれだけの歌なのですが、郷愁をおぼえるような、しみじみとした気持ちになる1曲。

シングル化されなかった楽曲ながら、彼は大スターになった今でも折にふれライヴで取り上げています。
地味で、素朴で、言葉少なで、だけれども血が通った温もりがこの歌には流れているのです。森 陽馬


2020年9月20日(日) Julianna Raye 「Peach Window」

2019年発売英国BIG BEAT発コンピレーション『パワー・ポップ万博70s & 80s』(2019年8月24日今日のこの1曲にて紹介)の続編となる<女性アーティスト編>が発売になりました。

V.A『GIRLS GO POWER POP!』
(輸入CD BIG BEAT CDTOP345)

ジャケットに登場しているバングルスをはじめ、ランナウェイズ、GO-GO's、プリテンダーズ、ニッキー&コルベッツ、ジュリアナ・ハットフィールド、レベル・ぺブルズ、The Muffsなど有名どころから知る人ぞ知るアーティストまで全25組の1976~1999年に発表された楽曲を収録。

他にも...パティ・スマイス(vo.)/ヴィニ・ポンシア・プロデュースによるSCANDAL「Goodbye To You」、ポール・コリンズ・ビートのポール作MuMs「Knock Knock Knock」、ミック・ジョーンズ(ザ・クラッシュ)プロデュースによるTHE ''B'' GIRLS「Boys Are Drinking」、90年代バンドLetters To Cleoによるニック・ロウ名曲「Cruel To Be Kind」、キャシー・ヴァレンタインがGO-GO's以前に在籍したTEXTONESの「Vacation」などなど盛り沢山です!。

本日は、ジェフ・リンお好きな方にはお馴染みでしょうか?
ジェフ・リンが全面プロデュース/アレンジを手掛けたアメリカのSSW、ジュリアンナ・レイ1992年作『Something Peculiar』収録曲「Peach Window」を今日の1曲に♪東尾沙紀



2020年9月19日(土) Donald Byrd 「Love's So Far Away」

デヴィッド・T・ウォーカーが愛器Gibson Byrdlandを抱え微笑んでいる写真。
このジャケットだけでも手に取りたくなってしまった方は要チェックの1枚!

V.A『THE GUITAR OF BN-LA ~70年代、ブルーノートLAのギタリストたち。』
(国内2枚組CD 日本語解説付 UCCQ-1128~9 2,000円+税)

ギターマガジン2020年10月号ブルーノートLA特集と連動し編集された2枚組CD。
伝説のジャズ・レーベル、ブルーノートが1970年ニューヨークからロサンゼルスへオフィスを移動。
クロスオーヴァーの波が押し寄せたBN-LA時代、活躍していたギタリストにスポットを当てています。

ディスク2はデヴィッド・T・ウォーカー・ワークスで纏めた10曲。
その中から今日のこの1曲、ドナルド・バード1972年発表『Black Byrd』収録曲「Love's So Far Away」。

超絶スリリングなジャズ・ファンクキラーチューン!
、、、とここまで長々書きましたが、この曲の主役はデヴィッド・Tではなくチャック・レイニーですね。
縦横無尽にグイグイと引っ張っていくベースプレイ、最高にかっこいい! 森 陽馬


2020年9月18日(金) AFEL BOCOUM 「Bambolo Liilo」

「秋の空気に~」と昨日書いたら、今日は夏に逆戻りの暑さでしたね。
汗もかきましたが、この暑さが今年最後だったらちょっと寂しいな。

ということで、夏の陽射し、熱い砂(ビーチではなく砂漠の砂)を感じられるようなアルバムを。

AFEL BOCOUM『LINDE』
(輸入CD BMG WCD095)

アフリカ/マリ音楽を代表する名ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレ(
2010年5月2日今日のこの1曲にて遺作を紹介)を叔父に持ち、彼のバンドでも活動していたマリ出身男性ミュージシャン、AFEL BOCOUM(アフェル・ボクム)。

ブラー、ゴリラズのDamon Albarnと、Nick Goldがエグゼクティヴ・プロデューサーとして協力し、現地マリでレコーディングされた2020年作。伝統・民族的なマリ音楽に、ポップさとファンキーな味付けも加えられた快心の1枚です。

今日のこの1曲は、名コラ奏者ドゥマニ・ジャバテの弟Madou Sidiki Diabateがコラを弾いている「Bambolo Liilo」。
スカタライツのトロンボーン奏者Vin Godonも参加。ほのぼのかつ多国籍な魅力を放つお気に入り曲♪ 森 陽馬



2020年9月17日(木) The Ballads 「Confessing The Feeling」

7月発売され大好評ながら、長期品切れしていていたトム・ベル作品集がやっと再入荷しました。
2020年7月12日今日のこの1曲にて紹介)
メロウかつ優美なグルーヴ感あるストリングスが秋の空気にピッタリですね。

暑さも多少やわらいできましたから、今日はスウィート・ソウル推薦盤をご紹介。

ザ・バラッズ『Confessing The Feeling』
(国内CD 全16曲 鈴木啓志氏による解説付 PCD-18047 1,800円+税)

The Balladsは1960年代からアメリカ西海岸を拠点に活動していたソウル・グループ。
1980年日本のVIVID SOUNDがリリースしたLPにボーナス曲を追加し2007年世界初CD化された盤を、更に安い値段で新たに再発売したのがこの1枚。

1969年発表作『The Gift Of Love』の方が甘~いジャケットですが、内容的にはこちらがスウィート♪
その中でも特にオススメ曲が「Confessing The Feeling」!

オリジナルはニューオリンズ発Tony Owensの1970年発表ディープ・ソウル・バラード「Confessin' A Feeling」。
The Balladsヴァージョンはイントロでヴァースも入って、甘さ&切なさが5割増しになっています。森 陽馬



2020年9月16日(水) Camille Bertault 「Ma Muse」

映画『スペシャルズ!』を日比谷シャンテシネにて先日鑑賞。

大ヒットしたフランス映画『最強のふたり』の監督による、実話を基にした自閉症ケア施設の物語。
『最強のふたり』は障害者が主人公ながら笑えて泣ける映画でしたが、今作はほとんど笑えません。
物語ながら実録に近い内容で、自閉症を抱えた家族や施設スタッフの苦労が痛いほど伝わってきました。

でも観て良かったと思ったのは、現実の厳しさだけでなく、生きる喜びや光を改めて実感できたからでしょうか。
宗教や政治的イデオロギーが一切介在しないその施設では、自閉症の子供だけでなく、施設で働くスタッフ達も苦難を乗り越え成長していく。全てを受け入れ、日々の幸せを望むその眼差しに襟を正された想いがしました。
決して楽しい映画ではありませんが、多くの人に観ていただき何かを感じてほしいな、と感じた力作です。

さて、映画とは関係ありませんが、フランスの新世代女性シンガーオススメ盤を紹介しましょう。

Camille Bertault『Le Tigre』
(輸入CD SONY/Masterworks 19439727602)

1986年パリ生まれ、2016年デビューの女性シンガーCamille Bertault(カミーユ・ベルトー)。
マイケル・レオンハルトプロデュースによる2020年発表新作オリジナル・アルバム『Le Tigre』。

カラフルなジャケット通り、ジャンルにとらわれない鮮やかな色彩を放つ全14曲。
今日のこの1曲は、ジャジーポップでかっこいい⑦「MA MUSE」を。森 陽馬


2020年9月15日(火) 菅原弘明 「星のメロディー」

近年は、かもめ児童合唱団、吉川晃司等のプロデュースやアレンジ。
1990年代はYMO人脈や鈴木祥子とも関わりが深かったミュージシャン、菅原弘明。

男性シンガー・ソングライターとして自主制作、入魂のフル・アルバムが9月14日発売。
当店にて販売させていただけることになりました。

菅原弘明『DO YOU DREAM ELECTRIC LOTUS?』
(国内CD 全11曲収録 NBCD-01 2,500円+税)

彼自身によるギター、ベース、プログラミングに加え、大木彩乃、ホッピー神山、酒井まろが参加。

1曲目「星のメロディー」の一音目から、温もりある素晴らしい音感。
人間味伝わる歌声、男の色気とこだわりが滲み出た大人のロック・ナンバーです。

一般流通していませんが、是非手に取ってもらいたい1枚。森 陽馬



2020年9月14日(月) リンダ・ロンシュタット 「You Tell Me That I'm Falling Down」

リンダ・ロンシュタットは我々の世代にとって紛れもなく最高の歌姫の一人です。

ということで、今日はリンダの声が聴きたくなりました。
色々なアルバム・曲がありますが、僕の大のお気に入り、1976年発表のこの1枚を。

リンダ・ロンシュタット『哀しみのプリズナー』
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 WPCR-13854 2,667円+税)

「Love Is A Rose」(ニール・ヤング作)、「Hey Mister, That's Me Up On The Jukebox」(ジェイムス・テイラー作)、「Roll Um Easy」(ローウェル・ジョージ作)と、仲間内の曲が1曲目から3曲目までを飾り、その他ミラクルズ「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」や、マーサ&ヴァンデラス「ヒート・ウェイヴ」、ジミー・クリフ「メニー・リヴァース・トゥ・クロス」を、リンダならではの歌い回しと声量でナイス・カヴァーしています。

今日の1曲はLPでB面4曲目に収められていた地味ながら味わい深い「アイム・フォーリング・ダウン」(You Tell Me That's I'm Falling Down)を。

カナダ出身姉妹デュオ、ケイト&アンナ・マッガリグルの妹アンナの作です。
ジェイムス・テイラーとアンドリュー・ゴールドによる絶妙なアルペジオ奏法に、リンダの歌声とマリア・マルダーのハーモニーが心に響いてきます。森 勉



2020年9月13日(日) Kathleen Edwards 「Glenfern」

カナダ出身女性シンガーソングライター、キャスリーン・エドワーズ(Kathleen Edwards)。
2012年作『Voyageur』(
2012年3月6日今日のこの1曲紹介)は、2012年ベストに選出するほどお気に入りでした。

あれから8年。待望の新作アルバム『Total Freedom』がリリース!

Kathleen Edwards『Total Freedom』
(輸入CD DUALTONE 803020199521)

前作『Voyageur』(2012)後は地元カナダで自身のコーヒー店をオープン。
音楽から離れた生活だったそうですが、ブランクを全く感じさせない仕上がり。歌声も変わらないですね。

今日のこの1曲は、<女トム・ペティ>的アメリカン・ロックを聴かせる1曲目「Glenfern」を。
アコースティック、スローな楽曲含め全10曲。今作もお気に入りの1枚となりそうです。森 陽馬


2020年9月12日(土) 友部正人 「1月1日午後1時(高橋さん)」

「スターバックスのコーヒーはおいしくないね。あれじゃ炭とおんなじだ。
君の言葉は風になり、ぼくの心の扉を開く。」
(友部正人「1月1日午後1時(高橋さん)」歌詞より)

盛岡に<クラムボン>という自家焙煎コーヒー店があるのをご存知でしょうか?
店主の高橋正明氏は2020年1月1日逝去されましたが、現在は娘さんが店を引き継いで営業中。
冒頭の歌詞は、高橋氏の言葉を友部正人が追悼の意を込め歌った楽曲に織り込んだものです。

友部正人『あの橋を渡る』
(国内CD 全10曲収録 TM-018 2,600円)

東北で録音する、というコンセプトで制作された友部正人2020年作『あの橋を渡る』。
おおはた雄一、芳垣安洋、伊賀航、澁谷浩次、マヒトゥ・ザ・ピーポーが参加。

仙台パルシティ音楽室、Studio SOLFA、南三陸町・上山八幡宮、そして盛岡クラムボンにて録音。
友部正人の武骨な歌声を通して、場の空気感、息遣いが伝わってきます。森 陽馬


2020年9月11日(金) Suzanne Vega 「Marlene On The Wall」

1stアルバム・リリースから2020年で35周年を迎えたスザンヌ・ヴェガ。
約4年ぶりとなる最新作が発売になりました。

スザンヌ・ヴェガ『アン・イヴニング・オブ・ニューヨーク・ソングス・アンド・ストーリーズ』
(国内CD 解説付 OTCD-6803 2,400円+税)

代表曲の1つ「マレーネの肖像(Marlene On The Wall)」にのせ、「カーライルへようこそ」の挨拶で幕を開ける今作。

彼女が2歳から長い時間を過ごしてきた<ニューヨーク>をテーマに、ニューヨークの老舗高級ホテル内にあるジャズ・クラブ、カフェ・カーライルにて2019年3月にライヴ・レコーディングされたアルバムです。

今作のプロデューサー/長年彼女を支えるギタリストGerry Leonard、鍵盤奏者Jamie Edwards、アコースティック・ダブル・ベースのJeff Allen(b)の3人をバックに、「Luka」、「Tom's Diner」、「Gypsy」、「Some Journey」、「New York Is A Woman」、「Frank and Ava」、「Ludlow Street」など初期のヒット曲からコアな曲まで16曲が披露されています。

「彼を初めて見たのは19歳の頃...」とMCを交え、2020年2月配信リリースもされたルー・リード「ワイルド・サイドを歩け(Walk On The Wild Side)」のカヴァーも収録。

本日はグランド・ピアノの音色が印象的なオープニング・ナンバー「マレーネの肖像」を今日の1曲に。東尾沙紀


2020年9月10日(木) スティーヴン・ビショップ 「オン・アンド・オン」

発売から40年以上、昔から聴いている方の心に残り、また初めて聴く方の琴線をも震わせてくれる名曲が何曲も収録されている名盤です。

スティーヴン・ビショップ『ケアレス』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15160 1,714円+税)

1976年暮頃に発売。同じ頃に発売されたものとしてイーグルス『ホテル・カリフォルニア』があったことが記憶に残っています。

当時は全くの新人のファースト・アルバムなので、なんの予備知識もありませんでしたが、ジャケットの裏に掲載されていたバック・ミュージシャンのクレジットにまず心を動かされました。
リー・リトナー、ジム・ゴードン、チャカ・カーン、エリック・クラプトン、アート・ガーファンクル、マックス・ベネット、ラリー・カールトン、ラス・カンケル。

A面1曲目に針を落として、聴いてみるとこれがいい曲で、いい声で。
ということで、今日はその1曲目「オン・アンド・オン」を。

その他にも「ネヴァー・レッティング・ゴー」、「マッジ」、「エヴリ・ミニット」、「リトル・イタリー」、「ワン・モア・ナイト」、「セイヴ・イット・フォー・ア・レイニー・デイ」など名曲目白押しの作品です。

このアルバムは村田和人さんのお気に入りの1枚。
『ずーーっと、夏。』が発売された時のインタビューで、<村田和人セレクション“ずーーっと、聴いていたいこの1枚”>に選ばれたアルバムです。
その時のコメントは、「名盤です。曲、演奏とも村田の70年代の甘酸っぱい青春と音楽の中心にあります。」と寄せていただきました。村田さん、あらためてありがとう!
ちなみに、「オン・アンド・オン」という言葉は、対訳では「ずっと、ずっと」と訳されています。森 勉




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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