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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2018年12月12日(水) 原田知世 「銀河絵日記」

邦楽/洋楽カヴァー、デビュー35周年を迎えた2017年に発表した新録セルフ・カヴァー・アルバムを挟み、オリジナル・アルバムとしては約4年半ぶりとなる新作『L'Heure Bleue(ルール・ブルー)』をリリースした原田知世。

原田知世『L'Heure Bleue』
(国内CD UCCJ-9216 初回盤DVD付 四つ折りミニ・ポスター封入 3,700円+税)

プロデュース/アレンジ/作曲/プログラミング等手掛けるのは、近年彼女に欠かせない存在となっている伊藤ゴロー。

作詞家陣には、高橋久美子(ex.チャットモンチー)、堀込高樹(KIRINJI)、土岐麻子、角田隆太(ものんくる)、角銅真実、辻村豪文(キセル/作曲も)が参加。

タイトル『L'Heure Bleue(ルール・ブルー)』とは、日の出や日の入り後に発生する空が濃い青色に染まるひととき<青の時間>を意味する言葉なのだそうです。

青空、深い海の底、星が瞬く夜、宇宙...アルバムの中にいろんな<青>が散りばめられ、ストリングスを交えたドラマチックなアレンジも印象的な一枚となっています。

本日は、透明感ある歌声にぴったりな世界観を描いた高橋久美子作詞による爽やかなリード曲「銀河絵日記」を。
本編最後には、この曲のピアノver.も。
初回盤のDVDには、知世さんがとってもキュートな「銀河絵日記」のPVが収録されています。東尾沙紀


2018年12月11日(火) 鈴木祥子 「鼓動(ハートビート)」

2018年でデビュー30周年を迎えた鈴木祥子さん。
2018年7月21日代官山ヒルサイド・プラザ・ホールで行った30周年記念ライヴが2枚組CDで発売されました。

鈴木祥子『Syk30/721』
(2枚組CD BECD-025 3,800円+税)

菅原弘明(G)、名村武(B)、Dr.kyOn(Key)、矢部浩志(Dr)によるバック演奏と、祥子さんの気合い入った歌声。
オーバーダブや修正は一切無し! 当日の曲順そのままの素晴らしい実況録音盤です。

大瀧詠一作はっぴいえんど「空いろのくれよん」カヴァーから始まり、デビュー曲「夏はどこへ行った」や初期名曲「ステイションワゴン」、90年代後半ワーナー期の楽曲や岡村靖幸「イケナイコトカイ」カヴァー、ジャーニー「Any Way You Want It」(お気に召すまま)カヴァー、「優しい雨」セルフカヴァー等充実の2CD。

「音楽の中では旅をして何歳にでもなれる」という印象的なMC後、本編ラストに歌われた2018年新曲「鼓動(ハートビート)」を今日のこの1曲に。

なお、「鼓動(ハートビート)」スタジオ音源は、ライヴ当日配布されたスペシャルCDのみに収録。
今のところ一般発売はされておりません。森 陽馬

★30周年記念ライヴ盤発売を記念したインタビューリーフレットを作成予定でしたが、発売日に間にありませんでした。当店にてお買い上げいただいた方には後日別送にてお届けする予定です。ご了承くださいませ。


2018年12月10日(月) DELVON LAMARR ORGAN TRIO 「Move On Up」

先週の夏日はどこへやら。各地冬将軍到来でしょうが、東京も10℃以下が続きかなり冷え込んできました。

ということで、身体が熱くなってくるようなライヴ盤を今日は店内でよくかけましたね。
その中から、最近出たファンキーなライヴ盤新譜をご紹介。

DELVON LAMARR ORGAN TRIO『LIVE AT KEXP!』
(輸入CD CLMN12020)

オルガン奏者デルヴォン・ラマーを中心にアメリカ/シアトルで結成したソウル・ジャズ・バンド。
Colemine Recordsから2018年春発表した1st『Close But No Cigar』がジャズ・ファンク好きの方から大好評。
今作は、そのデビュー作に続いてリリースされた熱狂ライヴ盤になります。

シアトルのラジオ局KEXPに2017年5月13日出演し行ったライヴ録音で、全曲インストながらかっこいい!
特に1曲目、カーティス・メイフィールド「Move On Up」カヴァー!

この選曲は反則だなぁ~!
まあでもオリジナルのグルーヴはそのままに、ヴィンテージ感あるハモンド・オルガンの音色Nice!
ソウライヴの疾走感あるファンキーさとブッカーT&MG'sの渋味を合わせたような魅力ですね。オススメ。森 陽馬


2018年12月9日(日) ステッペンウルフ 「ワイルドで行こう」

ビートルズ『ホワイト・アルバム』が50周年で盛り上がっていますが、この人たちもファースト・ヒットが出てから50周年になります。

ステッペンウルフ!
ヴォーカルのジョン・ケイを中心にL.A.で結成され、1968年夏に「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」が大ヒット。
日本でも「ワイルドで行こう」の邦題でラジオでもよく流れていました。

スネアドラムがストンときまり、ギター、ベース、そしてオルガンの迫力あるイントロから、ジョン・ケイのヴォーカル。
何度聴いても気持ちが熱くなってくる曲です。

1969年公開映画『イージー・ライダー』で印象的に使われたことによって、再度話題になりました。

50年前の1968年11月頃は第2弾ヒット「マジック・カーペット・ライヴ」が全米チャートベスト10に入っていました。
日本でのそのB面「スキー・スキー」もラジオからよく聴こえてきました。

近年はハード・ロック/ヘヴィ・メタルの元祖のように言われているステッペンウルフですが、やはりその押しの強いサウンドと圧倒的なヴォーカルは強さと重さを感じさせてくれるものがあります。森 勉


★掲載ジャケットのこのCDは全米HOT100にチャートインした13曲すべてを収めた全18曲入りベスト盤。
ステッペンウルフ『ワイルドで行こう ~ベスト・オブ・ステッペンウルフ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 限定価格盤 ユニヴァーサル UICY-77792 1,389円+税)


2018年12月8日(土) Buddy Holly with Royal Philharmonic Orchestra 「True Love Ways」

オリジナルの歌を活かし、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を新録音した人気シリーズ。
昨日紹介したカーペンターズに続き、バディ・ホリーのも出ているのでピックアップしておきましょう。

Buddy Holly with Royal Philharmonic Orchestra『True Love Ways』
(輸入CD DECCA 7702171 国内盤の発売予定は今のところございません)

エルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー等と並び、ロックン・ロールの祖とも言えるバディ・ホリー。
1959年2月飛行機事故にて22歳という若さで急逝した彼のヴォーカリストとしての魅力を改めて実感できる1枚。

特に、当時の妻Maria Elena Hollyへ結婚の記念として捧げた①「True Love Ways」。
亡くなる4か月前録音された愛溢れるこの曲には、ストリングスが元々入っていました。
そのオリジナルを忠実にアレンジし、より優雅で美しい1曲に仕上げています。

なお、エグゼクティヴ・プロデューサーはMaria Elena Holly。サウンド・プロデュースはエルヴィス・プレスリーやロイ・オービソンの今シリーズも手掛けたNick Patrickが手掛けています。森 陽馬


2018年12月7日(金) カーペンターズ 「Overture」~「Yesterday Once More」

歌から伝わってくる温もり、優しさ、そして切なさ、哀しさ。
様々な感情を内包しながら、聴く者を感動させてくれるカーペンターズの<新作>が発売されました。

カーペンターズ『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 全19曲 解説・歌詞・対訳付 UICY-15801 2,500円+税)

エルヴィス・プレスリーから始まり、ロイ・オービソン、ビーチ・ボーイズも発売された人気シリーズ。
オリジナルの歌や楽曲はそのままに、ストリングス/管弦楽団の新録バック演奏を活かした企画盤です。

今までと違うのは、リチャード・カーペンター本人がストリングス・アレンジを担当し、自ら指揮している点。
彼の解説によると、当時の録音に修正したい点や手を加えたい部分が多数あったとのこと。
この度念願叶い、彼の頭の中に鳴っていたアレンジでカレンの歌声をより良く聴こえるようにできたそうです。

今日のこの1曲は、新たに作られたリチャード入魂の「Overture」から名曲「Yesterday Once More」への流れを。

今は亡きカレン・カーペンターの美しい歌声がリアルに響いてきます。森 陽馬


2018年12月6日(木) KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION 「Driving Home For Christmas」

一昨日(12/4)はとても暖かかったのに、一気に冷え込んできましたね。
寒いのが苦手な僕は、カイロを下着に貼り、更にポケット内にも忍ばせております、、、。

クリスマスの曲は好きだけれど、寒々しくない中南米っぽい音楽を聴きたい。
そんな時にオススメのクリスマス・アルバムがこの1枚。

KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION『Christmas Meets Cuba 2』
(輸入CD SONY 19075899692)

ドイツ出身ミュージシャン3人(Kilian Forster、Tim Hahn、Bruno Bohmer Camacho)と、キューバ出身パーカッショニスト2人(Alexis Herrera Estevez、Elio Rodriguez Luis)が組んだユニットによる2018年新録クリスマス作。

ワム!「Last Christmas」、マライア・キャリー「All I Want For Christmas」等ヒット曲から、「White Christmas」、「Sleigh Ride」、「Let It Snow」等スタンダード・ナンバーを、キューバ音楽的絶妙なアレンジで聴かせます。

ジャズ、ラテン、マンボ、etc...、リズミカルなサウンドから落ち着いた雰囲気まで。
各曲様々ですが、全体的な音がとても上品で、聴いていて気持ち良いんですよね。

今日のこの1曲は、クリス・レア「Driving Home For Christmas」カヴァーを。
口笛で主旋律を奏でる後半の流れが、穏やかで優雅な気分に浸れます。森 陽馬


2018年12月5日(水) The Charm Park 「アタック」

大橋トリオのツアーギタリストや、他アーティストへの楽曲提供などでも活躍している男性シンガーソングライター、The Charm Park(ザ・チャーム・パーク)。

当店が選ぶ2015ベスト・アルバムにも選出した、2015年ソロ・デビューから約3年。
メジャー第1弾となる最新作『Timeless Imperfections』が本日発売になりました。
(国内CD CD2枚組 RZCD-86709 3,150円+税)

今作はなんと2枚組!(全17曲)
躍動感あるポップな楽曲をこれでもか!と聴かせてくれるディスク①。
情緒ある美しいメロディが詰まったディスク②。

作詞・作曲、アレンジは勿論、ストリングス以外の殆ど楽器を自身で手掛けるスタイルは変わらず(伊澤一葉(p)、神谷洵平(ds/赤い靴、大橋トリオ・サポート)等参加)ですが、さらに進化したThe Charm Parkワールドが広がっています。

1987年生まれのCharmさん、自身の現在の年齢のことであろう「三十一」という曲で始まります。
本日はディスク①から、どことなくブライアン・メイ風のギター・ソロが楽しいめちゃめちゃポップな「アタック」を今日の一曲に。東尾沙紀


2018年12月4日(火) Gregg Karukas + Shelby Flint 「Still」

今日の東京は12月とは思えない暖かさ(25℃のところも!)。

しかしながら、クリスマスは3週間後に迫っています。
ということで、クリスマス作品お気に入りの1枚をご紹介しましょう。

グレッグ・カルーキス+シェルビー・フリント(Gregg Karukas + Shellby Flint)『Home For The Holidays』
(国内CD 日本語解説付 MZCF-1379 2,400円+税)

Rippingtonsオリジナル・メンバーの名キーボード奏者グレッグ・カルカスと、「Angel On My Shoulder」(1961)で知られる女性シンガー、シェルビー・フリントが組み1993年録音したクリスマス・アルバム。
良質な音楽作品をリリースし続けているMUZAKレーベルから国内初CD化されました。

クリスマス・スタンダード中心に落ち着いて聴ける全12曲。(そのうち、シェルビー・フリントヴォーカル曲は6曲。)
シェルビー・フリントの包容力ある歌声も魅力ですが、グレッグ・カルカスのピアノが素晴らしいですね。

今日のこの1曲は、静かな感動を覚えたグレッグとシェルビーの共作オリジナル曲⑪「Still」を。森 陽馬


2018年12月3日(月) OLD DAYS TAILOR 「Velvet Motel」

2018年11月3日レコードの日にアナログLPで発売された『大瀧詠一Cover Book Go!Go! Aragain』。
そのCD盤が発売されました。

『大瀧詠一 Cover Book ネクスト・ジェネレーション編 Go!Go!Aragain
(国内CD 全12曲収録 MHCL-2794 2,500円+税)

大瀧詠一楽曲を、新世代インディー・ミュージシャンが各々の個性を活かすアレンジでカヴァーした1枚。

今日のこの1曲には、前田憲男氏(2018年11月25日逝去 享年83歳)がストリングスを手掛けていた「Velvet Motel」。
笹倉慎介が大滝詠一そっくりの声色で歌っているOLD DAYS TAILORによるカヴァー。

なお、今回出たCDは、LPと曲順が多少変わっただけでなく、ヴァージョン違いもございます。

特に、1曲目少林兄弟「君は天然色」の出だし!
ナイアガラに同じ物なし、の格言通り。
どう違うか、あとは各自で聴き比べてみてください。森 陽馬


2018年12月2日(日) WACK WACK RHYTHM BAND 「EASY RIDING」

楽しい!ゴキゲン! 聴いていてHAPPYになれるオススメ盤です。

WACK WACK RHYTHM BAND(ワック・ワック・リズム・バンド)『WEEKEND JACK +1ディスク』
(ボーナスCD付2枚組CD BRIDGE-261 2,500円+税)

渋谷のDJ BAR INKSTICKに集っていた仲間達で1991年頃結成されたWACK WACK RHYTHM BAND。
グルーヴィーなインストが持ち味の彼らが1998年発表した記念すべき1stアルバム。
発売20周年を機にこの度再CD化されました。

60~70'sソウル/ファンクから、ACID JAZZムーヴメントを通過したファンキー・ナンバー目白押しの全11曲。
更に、今回の再発盤にはレア音源&ライヴ&新曲収録のボーナスCDが付いており、これがまた最高なのです。

今日のこの1曲は、そのディスク2ボーナスCD最後に収録されている2018年新曲「EASY RIDING」を。
バカラック的なトランペットのメロディーに、軽快なグルーヴィーさが加味されたキラーチューン!

なお、この「Easy Riding」のミックスは佐藤清喜(マイクロスター)が手掛けています。森 陽馬


2018年12月1日(土) 高橋幸宏 「プレゼント」(ニュー・ヴォーカル・ヴァージョン)

1978年はYMOがファースト・アルバムを発表した年でした。

そして、メンバーの細野晴臣は『はらいそ』を、坂本龍一はファースト・ソロ『千のナイフ』を。
高橋幸宏もファースト・ソロ『サラヴァ!』を発表した年でした。

『サラヴァ』のマルチ・トラック・テープが発見されたということで、演奏部分をリミックスし、ヴォーカル部分を新しく録音しなおしたのが、今日紹介するCDです。

高橋幸宏『サラヴァ サラヴァ!』
(国内CD COCB-54275 3,000円+税)

アナログLPが発売された時からの愛聴盤でしたが、今回の新しい音になった全9曲を聴いて、改めて名作だなぁと思った次第であります。

イタリアのカンツォーネ「ヴォラーレ」、フランスのシャンソン「セ・シ・ボン」、デューク・エリントン作のジャズ「ムード・インディゴ」等のシャレたカヴァーは高橋幸宏の個性をとてもよく表現しているような気がします。

そして、「サラヴァ!」、「サンセット」、「ミッドナイト・クイーン」等のオリジナル曲は、メロディーと詞だけで映像が浮かんでくる不思議な世界を想像させてくれます。

僕のベスト・トラックはアルバムのラストに入っている「プレゼント」。
メロディーメイカーとしての高橋幸宏ここにあり、という名曲だと思います。

新しく録音されたヴォーカルは違和感なく耳に入ってきますし、高橋幸宏自身がアレンジしたリズム・トラックは、40年前のものとは思えない鮮度でヴォーカルに馴染んでいます。森 勉


2018年11月30日(金) 冬にわかれて(寺尾紗穂) 「北へ向かう」

11月30日(金)吉祥寺スターパインズカフェ、冬にわかれてリリースパーティー1stへ行ってきました。

寺尾紗穂(Vo,Key,P)、伊賀航(B)、あだち麗三郎(Ds)が組んだ3人バンド、冬にわかれて。
10月17日発売1stアルバム『なんにもいらない』リリースを記念してのライヴで超満員札止め!

アルバム全10曲+彼女のソロ、わらべうた、あがた森魚カヴァーなどを披露。
3人が音楽で描く世界というか宇宙をじっくり堪能できました。

特に印象に残ったのが、「北へ向かう」という新曲(未発表)。

寺尾次郎氏(シュガーベイブのベーシスト/映画字幕翻訳家 2018年6月6日逝去)告別式の日、紗穂さんは金沢にてコンサートがあったため、骨を拾う前に葬式を退席し北陸新幹線で会場へ向かったそうで、その新幹線の中で書いたのがこの「北へ向かう」。

新幹線の窓から見えた頼りなく飛んでいる鳥に、自らの揺れる心を反映させた歌。
その場にいた観客皆、息を呑むように、歌の世界に吸い込まれるように聴いた1曲でした。森 陽馬

★掲載ジャケットは冬にわかれて『なんにもいらない』
(国内CD PCD-28041 2,800円+税 「北へ向かう」はアルバム未収録)


2018年11月29日(木) 小坂忠 「つるべ糸」

11月26日(月)東京国際フォーラムホールA <SONGS & FRIENDS 小坂忠『ほうろう』>へ行ってきました。

小坂忠1975年発表名作『ほうろう』を再現する一夜限りのプレミアム・コンサートです。

フォージョーハーフ再結成、ユーミン、田島貴男、BEGIN等ゲスト陣によるカヴァー&コラボ、ティンパンアレー&吉田美奈子のコーラスをバックに忠さんが歌う『ほうろう』ナンバーの数々、ゴスペル・クワイアと共にパワフルな歌声を聴かせてくれた「Amaging Grace」、出演者全員で演奏した「ゆうがたラブ」、締め括りは武部聡志のピアノで「You Are So Beautiful」...。

『ほうろう』を中心に忠さんの音楽人生を振り返るような、とっても充実したコンサートでした。
特に好きな曲というのもありますが、矢野顕子さんのピアノのみで歌われた「つるべ糸」が本当に素晴らしかったです。

コンサートの裏テーマは''奇跡''だったそうですが、2017年の大病を乗り越え、2018年7月で70歳を迎えられた忠さんが歌えば、なにか奇跡が起こるような気がしてきます。

『ほうろう』はペット・サウンズで出会った、すごく大切な作品の1つです。
大好きなアルバムを、特別なコンサートで観ることが出来て嬉しかったです。

掲載ジャケットは、2018年8月に発売されたライヴCD『HORO 2018 SPECIAL LIVE』です。
12月12日にアナログ盤(HRLP-144 3,800円+税)が発売予定です。(CDとジャケットが異なります。)東尾沙紀



2018年11月28日(水) ロイ・オービソン with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 「Danny Boy」

11月末、日中は心地良い暖かな陽射しながら、2018年も残り約1か月となりました。
紅葉の葉も風に吹かれ、年末が近づいてきたな、と感じますね。

1年が終わろうとしている感慨を胸にする時、僕はロイ・オービソンの歌声を聴きたくなるのです。
そのロイの新作と言えるアルバムが発売されました。

ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団『アンチェインド・メロディーズ』
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 SICP-5934 2,400円+税)

1988年末52歳という若さで急逝したロイ・オービソン。
彼のヴォーカル・トラックはそのままに、新たにストリングス、バック演奏&コーラスをレコーディングした作品。
2017年発売『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル』(
2017年11月29日今日のこの1曲で紹介)の第2弾となる1枚です。

今日のこの1曲は、ロイの伸びやかで包容力ある歌声が最も感動的に響く「ダニー・ボーイ」カヴァーを。

なお、バック・コーラスのアレンジはジェフリー・フォスケット(現ビーチ・ボーイズ)が手掛けています。森 陽馬


2018年11月27日(火) ポーラ・ウェイン 「イット・クッド・ハプン」

2016年『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』。
2017年『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズVol.2』。
そして2018年。女性シンガーにスポットを当てた姉妹編『コロンビア・グルーヴィー・ソングバーズ』が出ました。

『コロンビア・グルーヴィー・ソングバーズ』
(国内CD 解説:長門芳郎、歌詞・対訳付 SICP-31221 2,000円+税)

パイド・パイパー・ハウスの店長、長門芳郎さんの監修・選曲による、コロンビア・レーベルに眠っていた60'sガール・ポップの秘宝がうれしいCD化です。

世界初CD化10曲、日本初CD化12曲というレア音源アメアラレながら、レア度を感じさせない親しみやすいメロディーの隠れ名曲ばかり。12人の女性の歌を各2曲、全24曲収録。

トップを飾るのはボニー・ハーマン。
この名前だけでは誰?という感じですが、ジャズマン、ウディ・ハーマンの姪及びコーラス・グループ、シンガーズ・リミテッドの一員として活躍したシンガーと言えば、頷いてくれる方が多いはず。
彼女がグループを組む前に発表していた1966年2ndシングルA面のダンドゥビ・コーラスも入るポップな「ハッシュ、ドント・クライ」。B面のナイス・ビートルズ・カヴァー「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」は共にSランクの出来。

リズ・ヴェルディは高校を卒業後1964年にデビュー。
とても17歳とは思えない堂々とした歌い方と、彼女の姉ベアトリス・ヴェルディの書いた楽曲が魅力。
スーザン・クリスティが歌うノベルティ・ソング「アイ・ラヴ・オニオン」。
パティ・ペイジがドラマティックに歌うテディ・ランダッツォ作品「ユー・ドント・ニード・ア・ハート」。
ブロンド美女パティ・マイケルズが可憐に歌うヘレン・ミラー作「ミセス・ジョニー」。
女優バーナデッド・ピーターズが19歳の時に出したジョン・サイモンプロデュース「ユーアー・テイキング・ミー・グランテッド」等々、何回も繰り返し聴きたくなる曲ばかり。

今日のこの1曲は、ブロードウェイのミュージカルにも多く出演したというポーラ・ウェイン「イット・クッド・ハプン」。
いい曲だァー。

アーティスト写真満載の40ページに及ぶブックレットはデータも充実! 森 勉


2018年11月26日(月) ダイナソーJr 「Hold Unknown」

11月22日今日のこの1曲Jマスキスを聴いていたら、ダイナソーJrをやっぱり聴きたくなってしまいました。

ということで、先日発売されたダイナソーJr2CDベスト盤を購入。

ダイナソーJr『Ear Bleeding Country ~The Best Of Dinosaur Jr』
(国内仕様CD 2枚組 日本語解説付 AW033 2,350円+税/輸入アナログ盤も発売)

2001年にRHINOレーベルからリリースされたベストに、2007年再結成から近年の曲を収録したディスクを追加。
更に、シングルB面曲やコンピに入っていたレア曲、J Mascis & The Fog名義の楽曲も収録。

「Freak Scene」、「The Wagon」、「Out There」、「Feel The Pain」は当然ながら最強だな!、と感じたり、ディスク2の最近の曲は初期とはまた違ったパワーと疾走感があるな、と改めて実感しグッときましたね。

そして、なによりうれしいのは、ディスク2ラストに2018年新曲「Hold Unknown」(初CD化)が入っていること!

コレがまた、スピード感溢れる爆走&爆音ナンバー!
2019年で結成35周年を迎えるダイナソーJrの今と未来も感じつつ、心をスカッとさせてくれる1曲です。森 陽馬


2018年11月25日(日) 竹内まりや 「輝くスターリー・ナイト」

祝!竹内まりや デビュー40周年。

1978年11月25日発売になったファースト・アルバムが初めてリマスターされ、ボーナス・トラック4曲追加で再発CD化されました。

竹内まりや『BEGINNING』
(国内CD BVCL-940 ボーナス・トラック4曲追加 ライナーノーツ:能地祐子 歌詞付 1,852円+税)

彼女の洋楽テイストを感じさせてくれるヴォーカルと、初々しくもキュートなルックスは当時の音楽界においてとても新鮮でした。

プロデューサーは牧村憲一、ディレクターが宮田茂樹、というこの後音楽的に資質の高いミュージシャンを多く世に出す目利きのふたりに見守られてのデビュー。
林哲司、加藤和彦、山下達郎、細野晴臣、大貫妙子、告井延隆、杉真理という作曲陣の人選も、竹内まりやという個性にぴったりフィットしたアルバムとなりました。

収録11曲中4曲がL.A.録音。
残り7曲が日本録音で、センチメンタル・シティ・ロマンスが歌い手に寄り添った素晴らしい演奏を5曲披露しています。

ボーナス・トラックは初音源化となる1981年8月のライヴから「夏の恋人」、「グッバイ・サマーブリーズ」、「すてきなヒットソング」の3曲と、「戻っておいで・私の時間」オーケストラ・ヴァージョンを収録。
リマスターされたいい音でじっくり堪能したい『BEGINNING』です。

今日のこの1曲は、今日の気分で「輝くスターリー・ナイト」。
細野晴臣が“星娘”リンダ・スコットをイメージして作った曲だそうです。

なお、竹内まりやセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』リマスター盤は12月26日発売予定です。森 勉


2018年11月24日(土) Graham Parker 「Maida Hill」

グレアム・パーカー約3年ぶりの新作が発売になりました。

グレアム・パーカー『クラウド・シンボルズ』
(国内CD グレアム自身によるライナーノーツ対訳付 MSIG-1238 2,800円+税)

<冒頭曲の最初の2小説を聴いてもお尻が揺れないという方は、医師に相談する必要があるかもしれない。>
(帯掲載の本人によるコメントより)

アルバムを出す毎に枯れていくイメージがありましたが、今作では初期作に参加していたザ・ルーモア・ブラス(トランペット/テナーサックス/トロンボーン)が久々に加わり、まさにお尻が揺れちゃう軽快さが戻ってきた感じです。

ザ・ルーモアのマーティン・ベルモント(g)、ゲラント・ワトキンス(key)、元フェアグラウンド・アトラクションのサイモン・エドワーズ(b)とロイ・ドッズ(ds)らが参加。

近年のニック・ロウ作品で知られるニール・ブロックバンクが共同プロデューサーを務め、今作は制作中の2017年5月に癌で急逝したニールに捧げられています。

ポップな冒頭曲「Girl In Need」も良いですが、本日はロンドンにあるその地に立ち、自分の人生や国の歴史に想いを馳せる「Maida Hill」を。
この曲の切なさと哀愁ある歌声を際立たせるマーティン・ベルモントのギターが印象的な1曲です。東尾沙紀


2018年11月23日(金) Keith Richards 「Run Rudolph Run」

本日はBLACK FRIDAY、Record Store Day限定アナログ盤が色々発売されました。

ポール・マッカートニー『Come On To Me』EP、グレイトフル・デッド『Playing In The Band』(7,400枚限定LP)、ハンク・ウィリアムス『The First Recordings1938』(80周年!2,500枚限定EP)、イギー・ポップ『Rare Power』(ジャケ強烈)、バーズ『ロデオの恋人』50周年4LP、ウィーザー『Africa』(変形ピクチャー)、フランク・ザッパLP、ジミ・ヘンEP、エラ・フィッツジェラルドLP、スティング&シャギーEP等。

春(4月第3土曜日)のRecord Store Dayと比べ、秋版は邦楽が少ないのですが洋楽は充実していますね。

ローリング・ストーンズファンは要注目!ということで、今日のこの1曲はこちらを。

Keith Richards『Run Rudolph Run』
(輸入LP レッド・カラー盤限定 Mindless Records 4050538426830)

キース・リチャーズソロ・デビュー40周年を記念しての限定アナログ。
A面チャック・ベリーX'mas曲「Run Rudolph Run」カヴァー、B面ジミー・クリフ「The Harder They Come」カヴァー。
そして、2007年再発時B面曲「Pressure Drop」の3曲をスティーヴ・ジョーダンによる新ミックスで12インチに収録。

煙草を吸ったサンタ帽子姿のキースが描かれたHoliday Card封入されています。森 陽馬


2018年11月22日(木) J Mascis 「Sometimes」

心に鬱憤が溜まった時、爆音で聴きたくなるのがニール・ヤングかダイナソーJr。

モヤモヤとした気持ちを吹き飛ばしてくれるんですよね。

でも爆音はちょっと今は、、、という時にピッタリの1枚が出ました。

ダイナソーJrのJマスキス、ソロ3作目となるオリジナル・アルバム『Elastic Day』。
J Mascis『Elastic Day』
(輸入CD Sub Pop SP1270)

ほぼ全ての演奏をJ Mascisが多重録音。
ダイナソーJrをややアコースティック寄りにした感じで、メロディアスな楽曲やJのエレキギター・ソロは変わらず。
僕らの鬱な心を代弁してくれているようなJの歌も健在!

今日のこの1曲は10曲目「Sometimes」。
和やかに始まったと思いきや、2分過ぎくらいからいきなり疾走感アップし、3分直前からJのギター爆発!
いかにも、ダイナソーらしい展開が最高! ダイナソーJrファンは必聴の1枚。森 陽馬


2018年11月21日(水) ロイヤレッツ 「ゼア・ヒー・ゴーズ」

ACEレーベルより60'sガールものを集めたCDが新しく発売されました。

『SHE'S A DOLL! ~Warner Bros Feminine Side』
(輸入CD ACE CDTOP-1532)

ガール・ポップ・マニアであるイギリス人のミック・パトリックが選曲した全24曲入。
ワーナー&ロマ・レーベルから1962~68年に発売になったシングル曲をマニアな視点でセレクションしています。

何曲か注目曲を挙げておきましょう。
レニー・ワロンカーがプロデュースしたティーン・ターバンズ「ウィ・ニード・トゥ・ビー・ラヴド」と、アーティ・リップがプロデュースしたソシアライツ「ジャイヴ・ジミー」はともにヴァン・マッコイ作品。

シャーロット・オハラという名前でもレコードを出したことがあるボニー&トレジャーズのボニーによる「マイ・ラヴ・キープス・グローウィン」は後にあのパレードの中心人物として活躍するジェリー・リオペル作・編曲・プロデュース作品。

ラモーナ・キング「チコズ・ガール」(バリー・マン作品)は未発表音源だったり、ジャック・ニッチェが作・プロデュースに関わった1962年のダンス・ナンバー、シンダーズ「カモン・ウォーブル」やロニー&デイトナスのバッキー・ウィルキンが作・プロデュースのブレンダ・ホール「オー・エディ、マイ・ベイビー」(ビーチ・ボーイズ「ドント・ウォーリー・ベイビー」のギター・リズムが使われています)など、気になる曲が色々入っていて楽しいコンピです。

ヒットはしなかったのですが、その筋のファンには有名なハニーズ「ヒーズ・ア・ドール」(ブライアン・ウィルソン作・プロデュース作品)も入っています。

今日の1曲は8曲目に収録されているロイヤレッツ「ゼア・ヒー・ゴーズ」を。
テディ・ランダッツォプロデュースでブレイクする前の1964年ワーナーから出た貴重なシングルです。森 勉


2018年11月20日(火) トニー・ジョー・ホワイト 「Awful Dreams」

圧倒的な男気を感じさせる歌力、トニー・ジョー・ホワイト。

2018年10月24日心臓発作で急逝(享年75歳)した彼の最新かつ最後のアルバムは、沁みるブルース作。

トニー・ジョー・ホワイト『Bad Mouthin'』
(国内仕様CD 日本語解説付 2,400円+税)

ジョン・リー・フッカー「Boom Boom」、マディ・ウォーターズ「Baby Please Don't Go」、ジミー・リード「Big Boss Man」、チャーリー・パットン「Down The Dirt Road Blues」他、ブルージーなオリジナル5曲含め全12曲収録。

今日のこの1曲は、ライトニング・ホプキンス「Awful Dreams」カヴァーを。

最小限のリズム、ギター、ものすごくシンプルなバック演奏。
トニー・ジョーの歌声が地の底から湧き上がってくるように響いてきます。森 陽馬



2018年11月19日(月) 浜田真理子 「東京ドドンパ娘」

昨日に続いてカヴァー作品オススメ盤を。

浜田真理子『LOUNGE ROSES 浜田真理子の昭和歌謡』
(国内CD 松山晋也氏による解説付 COCP-40540 2,700円+税)

島根県松江在住女性シンガー・ソングライター、浜田真理子。
6月発売『NEXT TEARDROP』(
2018年6月5日今日のこの1曲で紹介)に続く本年2作目は昭和歌謡カヴァー作。

久保田麻琴プロデュース、伊藤大地(Ds)、加瀬達(B)、小島良喜(Key)、鈴木茂(G)ほか参加。

スナック/クラブを経営していた父親の影響で、子供の頃から昭和歌謡を弾き語りしていたとのこと。
彼女の唄には一朝一夕では生まれない深みを感じさせます。

今日のこの1曲は1曲目「東京ドドンパ娘」(オリジナルは渡辺マリ)。
ローウェル・ジョージを彷彿させる鈴木茂のギター、池村真理野(ブラックワックス)他によるホーン演奏が絶妙。

平成が終わっても心に残る歌は引き継がれ、懐かしさを越えた感慨を与えてくれることを実感した1枚。森 陽馬


2018年11月18日(日) Scary Pockets 「Never Gonna Give You Up」

カヴァー曲、色々出ている中で最近のお気に入りこの1曲。

スケアリー・ポケッツ『SCARY POCKETS』
(国内CD 日本語解説付 PCD-24774 2,400円+税)

Jack ConteとRyan Lermanを中心にしたアメリカ西海岸発ポップ・ファンク・ユニット、スケアリー・ポケッツ。
彼らがyoutube上にアップした様々なカヴァー楽曲を日本のみでCDにした編集盤。

ビートルズ「Yesterday」、クイーン「We Are The Champions」等定番曲から、ブルーノ・マーズ「That's What I Like」、アリシア・キーズ「If I Ain't Got You」他近年のヒット曲カヴァー、そしてオリジナル1曲含めた全15曲。

中でも最高にファンキーでかっこいいのが、ガンズ・アンド・ローゼズ「Sweet Child O'Mine」カヴァー.。
グルーヴィーな演奏、ポップなアレンジも魅力的なキラーチューンです。

でも今日のこの1曲には、何度も聴きたくなるリック・アストリー「Never Gonna Give You Up」カヴァーを。
オリジナルとは違ったスローかつアーバン・メロウなアレンジが素晴らしい! 聴きもの! 森 陽馬


2018年11月17日(土) The Monkees 「Unwrap You At Christmas」

2016年にデビュー50周年を迎え、復活オリジナル・アルバム『Good Times!』(2016年6月26日今日のこの1曲で紹介)を発表したモンキーズ。
約2年ぶりとなる最新作は、新録クリスマス・アルバムです!

The Monkees『Christmas Party』
(輸入CD RHINO 603497856657)

ミッキー・ドレンツ、マイク・ネスミス、ピーター・トーク各々の歌声で聴く、楽しく心和む作品に仕上がっています。

『Good Times!』と同じく、ファウンテンズ・オブ・ウェインのアダム・シュレンジャーがプロデュース&ミックスを担当。

アダム、アンディ・パートリッジ(XTC)、リヴァース・クオモ(ウィ―ザー)、以前にマイナス5名義でモンキーズを題材にした作品を発表した事もあるピーター・バック(ex.R.E.M)&スコット・マッコーイ提供曲に加え、ポール・マッカートニー「Wonderful Christmastime」、ウィザード「I Wish It Could Be Christmas Everyday」、ビッグ・スター「Jesus Christ」のカヴァーや、クリスマス・スタンダードなど13曲を収録。

デイヴィ・ジョーンズのヴォーカル・トラックを使用し、新たなアレンジを施した「Mele Kalikimaka」、「Silver Bells」収録も嬉しいところですね。

本日は、鈴の音に心弾む1曲目のアンディ・パートリッジ作の「Unwrap You At Christmas」を今日の1曲に。東尾沙紀


2018年11月16日(金) 朱里エイコ 「愛のめざめ」

2018年5月30日発売クリス松村監修・選曲・解説によるJ-POPコンピCD『クリス・ミュージック・プロマイド~あの夏のカセット』(2018年6月1日今日のこの1曲で紹介)は、内容の良さからとても評判になり、当店ではベストセラーになりました。

続編が待ち望まれていたのですが、11月14日第2弾が発売になりました。

『クリス・ミュージック・プロマイド~あのドライヴのカセット』
(国内CD クリス松村解説、歌詞付 MHCL-30563 2,000円+税)

今回はクリス松村が編集したカセットを聴きながらドライヴ気分が味わえる選曲。
A面吉田美奈子「Light'n Up」から桑名正博「キャデラック」。
B面笠井紀美子「フォール・イン・ラヴ」からSOAP「愛のTake Off」までの流れ。なんともいい感じです。

ドライヴがテーマなのでファンキーな曲が多めですが、今日のこの1曲はメロウな曲を選んでみました。

朱里エイコ「愛のめざめ」(I'm Not A Little Girl Anymore)は1976年3月ワーナーから発売されたシングル曲。
バックの演奏・編曲・作詞・作曲はタワー・オブ・パワーというなんとも魅力的な1曲です。
脚線美だけでなく彼女のヴォーカルは最高。

あともう1曲、凄い選曲があります。
フォーリーブス、1971年の未発表曲!

ジェリー&ザ・ペイスメーカーズが1964年にヒットさせた「Don't Let The Sun Catch You Crying」のカヴァー。
素晴らしい編曲は、マイク・カーブ&トニー・スコッティ。
ヴォーカルのピッチ・コントロールが気になる所ありますが、リード・ヴォーカル青山孝、やるじゃんという感じです。

この2曲をCDに収録したクリス松村はさすが!
その知識と実現力に脱帽です。森 勉


2018年11月15日(木) SOLEIL 「恋のハッピー・デート」(ノーランズカヴァー)

当店にて大人気!2018年3月発売1st及び9月発売2ndが大ロングセラー中のSOLEIL(ソレイユ)。

新アイテムが2018年12月12日発売決定しました。

SOLEIL『Baby Boo/恋のハッピー・デート』
(2018年12月12日発売 限定アナログ盤 HCR-9680 1,800円+税)

2ndアルバム『SOLEIL is Alright』から、マイクロスター(佐藤清喜&飯泉裕子)が手掛けたフィル・スペクター的ポップ歌謡チューン「Baby Boo」をシングルEPカット。

B面にはライヴで評判のノーランズ「恋のハッピー・デート」(原題:Gotta Pull Myself Together)カヴァーを初収録。

SOLEILが今までリリースした限定アナログ盤は完売状態。
今回のアイテムもお見逃しなく。森 陽馬

★通販コーナーで予約受け付けています。


2018年11月14日(水) The Pen Friend Club 「Frosty The Snowman」

今日の東京は日中から寒くて、冬の到来を感じましたね。
そんな本日、ペンフレンドクラブの新作となるクリスマス・アルバムが発売されました。

The Pen Friend Club『Merry Christmas from The Pen Friend Club』
(国内CD TOMMY(VIVIAN BOYS)による詳細な日本語解説付 PPRD-0004 2,500円+税)
当店にてお買い上げの方先着でThe Penfriend Clubロゴ入りオリジナル・ペン付!


2012年結成から2018年までオリジナル・アルバムを5枚発表してきましたが、今作は真に集大成と言える1枚。

ペンフレンドクラブのルーツであるフィル・スペクターやビーチ・ボーイズのサウンド・アレンジ。
そして、今まで培ってきたドリーミーで心弾む音楽の楽しさをクリスマス楽曲に詰め込んだ全16曲です。

ビーチ・ボーイズ「Little Saint Nick」、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」、ワム!「Last Christmas」、その他クリスマス・スタンダードが並ぶ中、今日のこの1曲は③「Frosty The Snowman」を。

出だしだけ聴いたら、ロネッツ「Do I Love You」だと思えるほど、「Do I Love You」アレンジでこの曲をカヴァー。

リーダー平川雄一氏はクリスマス・アルバム制作が念願だったとのこと。
コーラスや演奏、音の鳴りやドラムフィル等細かい部分含め、ペンフレンドクラブの歴史が投影された入魂作。
POPな中にも情熱が伝わってきます。森 陽馬


2018年11月13日(火) ビートルズ 「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(サード・ヴァージョン テイク27)

『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』)50周年盤スーパー・デラックス・エディション、11月9日の続きです。
(国内6CD+Blu-ray+豪華本 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-78856 19,500円+税)

なんてったってCD6枚にブルーレイ・オーディオ1枚、そして164ページ豪華本付という大盛感たっぷりの内容なので、全部を楽しむのに時間がかかりましたが、CDに関しては3回ほど通して聴いてだいたいの感じは掴めました。

『CD4』、『CD5』、『CD6』の『セッションズ』はほとんどが未発表音源。とても刺激的です。

このアルバムはメンバー個々のパーソナルな楽曲が多く、リード・ヴォーカルを歌っている人がひとりで録音しているイメージが強いのですが、セッションの模様を聴いたり、ブックレットの解説を読んだりすると意外にそうでもない楽曲が多いことに気付かされます。

最初の方のセッションズでは、まだ色付けされてなかったものがスタジオでいろいろ演っていくうちどんどん完成形へ近づいていく様がなんともビートルズらしいなぁと思いました。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの共同作業は世界遺産だと思います。

ジョージ・マーティンのピアノ伴奏でリンゴが歌う「グッド・ナイト」(テイク22)、「レヴォリューション」リハーサル・テイク、それに続くテイク14のインストゥルメンタル・バッキング・トラック、「マーサ・マイ・ディア」ブラス&ストリングスなしヴァージョンなどが現在気に入って繰り返し聴きたくなってしまいます。

そして、そして、やっぱりジョージ・ハリスンのあの曲!
『CD5』13曲目に収録「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(サード・ヴァージョン・テイク27)。

エリック・クラプトンのリード・ギターのフレーズが違う発展途上ヴァージョン、なんとも味わい深い3分15秒なのです。
この曲でのジョージのファルセットになる所は、スモーキー・ロビンソンを念頭に置いていたんですね。森 勉


2018年11月12日(月) Neil Young 「No One Seems To Know」

11月12日はニール・ヤングの誕生日でした。(2018年で73歳!)
おめでとう、ニール!

2018年は1973年秘蔵ライヴ『ロキシー』発売、それに合わせて久々にクレイジー・ホース(ギターはニルス・ロフグレン)とのライヴを行い、秋にはダリル・ハンナと結婚式を挙げるなど、相変わらず血気盛んなニール・ヤング。

カリフォルニア州山火事で被害を受けたのは心配ですが、<Heart Of Gold>を探し求め続けてほしいですね。

さて、ニール・ヤング関連では、1976年11月ライヴ未発表音源が11月30日発売予定です。
(国内盤は12月19日発売 ニール・ヤング『Song For Judy』 WPCR-18154 2,457円+税)

1976年は3月初来日、その後スティーヴン・スティルスとのスティルス・ヤング・バンドで作品を制作しツアー始めるも途中で頓挫。1976年11月には再びクレイジー・ホースとツアーを行っていました。

なお、1976年11月と言えば、ザ・バンド『ラスト・ワルツ』(11月25日)が行われた時期。
この頃のニールは活力に満ち溢れながら、危うさも併せ持っていましたよね。

今日のこの1曲は、このライヴ盤に収録予定の未発表曲「No One Seems To Know」を。森 陽馬


2018年11月11日(日) クイーン 「Bohemian Rhapsody」

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を新宿にて鑑賞。

英国ロック・バンド、クイーンとそのリード・シンガーであったフレディ・マーキュリーを描いた映画。

前評判通りとても面白かったですね。
ラスト21分(家族を訪ねるシーン含め約30分)は実際にライヴ体験している如く心身共熱くなりました。

物語に深く引き込まれたのは、音楽映画でありながら、家族をテーマにしている点が大きいと思います。

私利私欲ではなく、本当に自分を大切に思ってくれる存在とは?
家族、友人との絆を考えさせられました。

サントラ盤はフレディのヴォーカル含め全てクイーンによってレコーディングされた音源。
感動のライヴ・エイド音源も4曲収録。(実際は6曲演奏、撮影も6曲撮ったが使われたのは4曲だったとのこと)。

クイーン『ボヘミアン・ラプソディ』(オリジナル・サウンドトラック)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15762 2,500円+税)

なお、フレディの恋人メアリーを、映画『シング・ストリート』の女優ルーシー・ボーイントンが演じています。森 陽馬


2018年11月10日(土) Luby Sparks 「Perfect」

2018年1月発表1stアルバム『Luby Sparks』が第11回CDショップ大賞2019一次ノミネート作品として選出。
洋楽ファンにも注目の日本人男女5人組ロック・バンド、Luby Sparksが4曲入りの最新EPをリリースしました。

Luby Sparks『(I'm) Lost In Sadness』
(国内CD DDCB-12107 1,300円+税)

1st発表後まもなく前ヴォーカリストEmilyが脱退し、モデルでも活躍する新ヴォーカリストErika Murphyが加入。
新体制初リリースとなる今作、前作と同じくYuckのMax Bloomが共同プロデューサーとして名を連ねています。

疾走する爽やかなギター・ポップから、白昼夢へと誘われるようなけだるい雰囲気も漂うドリーム・ポップへ...。
ゆらゆらと浮遊する男女ツイン・ヴォーカル、炸裂する轟音ギター。これは爆音で聴きたいですね!

今日の1曲は、Luby Sparksらしいキャッチーなメロディのリード・ナンバー「Perfect」を。
1度聴いたら耳から離れない♪Hey you, what's been up? ♪のフレーズ!
ミュージック・ビデオもかっこいいので是非ご覧ください。

今作は英語詞の対訳も掲載されています。(4曲目Mazzy Starのカヴァーは除く)
当店にてお買い上げの方、先着でポスター差し上げています。東尾沙紀


2018年11月9日(金) ビートルズ 「バック・イン・ザ・U.S.S.R」(2018ステレオ・ミックス)

祝!『ホワイト・アルバム』発売から50周年!
ビートルズの『ザ・ビートルズ』(ジャケットが真っ白だったため『ホワイト・アルバム』と呼ばれることになりました)が発表されたのは1968年。イギリスでは11月22日、アメリカでは11月25日、日本では年が明けた1969年1月21日の発売でした。

個人的な話をちょっとさせていただきます。
このアルバムが発売された頃、僕は17歳の高校生。そう高校2年生でした。それまでビートルズのLPはすべて日本盤を買っていましたが、この『ザ・ビートルズ』はアメリカ盤を買いました。理由は日本盤の発売まで待ちきれなかったことと価格が安かったことでしょうか。

1968年12月下旬2学期の期末試験が終わった頃、ふと立ち寄った西銀座ハンターに<『ザ・ビートルズ』2枚組・新品・直輸入盤>があったのです。価格は3,000円くらいだったと記憶しています。これは買うしかないということで購入しました。ハンターは中古レコード店だったのですが、60年代後半頃からは時々新品の輸入盤も売っていることがありました。

そうやって手に入れて日本盤発売前にいち早く聴けたビートルズの新しいアルバムは、期待を大きく上回る充実した内容でした。ビートルズの新曲がまとめて30曲も聴けた幸せ。そんな50年前の気分を思い出しながら聴く今回の新しくリミックスされた<2018ステレオ・ミックス>。実はまだ全部聴ききれていないので細かい所は後日また書きたいと思っています。

今日はとりあえず1曲目「バック・イン・ザ・U.S.S.R」を。
新しいミックス新鮮です。ジョン、ポール、ジョージによるビーチ・ボーイズ風コーラスがくっきりした音像になっていてうれしい! 森 勉

★掲載ジャケットはスーパー・デラックス・エディション。
(国内6CD+Blu-ray+豪華本 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-78856 19,500円+税)



2018年11月8日(木) Ben Pirani 「How Do I Talk To My Brother?」

カーティス・メイフィールド等70'sノーザン・ソウル、もしくはブルー・アイド・ソウル好きの方、必聴です!

Ben Pirani『How Do I Talk To My Brother?』
(国内仕様CD AMIP-152 2,100円+税)

米国出身白人男性シンガー・ソングライター、Benjamin Ouriachi Piraniによるデビュー・アルバム。
全曲オリジナル楽曲ながら、1970年代の音源かと思えるほど古き良きノーザン・ソウルな雰囲気でビックリ!

懐かしさを感じさせるアレンジとメロディー、そして現行ヴィンテージ・サウンドが見事に融合。

グルーヴィーな①「Try Love」、グイグイ迫る②「Not One More Tear」、とことん60'sな⑦「It's Understanding」。
そして、極上スウィート・ソウルなタイトル曲⑩「How Do I Talk To My Brother?」にソウルファン悶絶必至!

聴いていると踊りたくなったり、ワクワクしたり、ほっこりしたり。
ソウル・ミュージックの楽しさを今の時代に体現した傑作だと思います。森 陽馬



2018年11月7日(水) Herb Alpert 「Bittersweet Samba」 Reimagines version

来日中のポール・マッカートニー(76歳)、昨日紹介したマイク・ラヴ(77歳)、そしてこの人も元気一杯!

A&Mレーベル創始者にして名トランペッター/コンポーザー、ハーブ・アルパート。
1935年生まれ、2018年で83歳を迎えた彼の新録音アルバムです。

Herb Alpert『Music Volume3 Herb Alpert Reimagines The Tifuana Brass』
(輸入CD HRB-197)

プロデューサーJochem van Der Saagがシンセ&打ち込みでサウンド・アレンジを担当。
1960年代ティファナ・ブラス期の名曲群をReimagines(新たにレコーディング)した全12トラック。

バック・サウンドは重厚感に欠けますが、その分ハーブらしいトランペットの音色が若々しく響きますね。
今日のこの1曲はオールナイトニッポンテーマ曲でおなじみ、「ビタースウィート・サンバ」新緑を。森 陽馬



2018年11月6日(火) Mike Love 「Finally It's Christmas」 feat Hanson

ハロウィンが終わったと思ったら、早くもクリスマス・アルバム2018年新譜が色々出てきています。
(エリック・クラプトン、マイケル・マクドナルド、モンキーズ等々)

中でも、ビーチ・ボーイズファン必聴!この1枚!

Mike Love『Reason For The Season』
(輸入CD BMG 538430792)

ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴ、2018年新作はクリスマス・アルバム。
これが予想以上にイイ出来!

ゴキゲンな仕上がりだった2017年末発表オリジナル作『Unleash The Love』(
2017年12月8日今日のこの1曲で紹介)に続き、今作もコーラスやサウンドが77歳を感じさせないフレッシュなアレンジ。

ジョン・カウシル、スコット・トッテン、ジェフリー・フォスケット他によるビーチ・ボーイズ人脈参加。更にマイク・ラヴ・ファミリー総出で楽しく華やかに、そしてラストではしっとりとクリスマスを演出してくれる1枚です。

今日のこの1曲は2曲目「Finally It's Christmas」 feat Hanson。
現ビーチ・ボーイズ・メンバー&ハンソン・ファミリーによる最高に心弾むX'masナンバー! Nice! 森 陽馬



2018年11月5日(月) The Willows 「What Are You Waiting For?」

カナダ/トロントから華やかな女性コーラス・グループが日本デビュー盤をリリース。

The Willows『Tea For Three』
(国内CD FBAC-62 2,200円+税)

ノスタルジックな雰囲気漂うオールド・スタイルのジャズ・アレンジ。
アルト/ソプラノ/メゾソプラノの三声の爽やかなハーモニー。
さらに、学生の頃に学んだというダンスでも魅了する容姿端麗な3人組♪

1stアルバム『Tea For Three』は、本国では2017年に発表されています。

カナダのジャズ・シーンで活躍するミュージシャンをバックに、スタンダードのカヴァー集かなと思いきや、全曲がオリジナルで、メンバーの1人であるLauren Pedersenと、Chris Grahamという人物が中心に共作しているようです。

本日はジャジー・ポップな「What Are You Waiting For?」を今日の1曲に。
親しみやすいメロディも彼女達の澄んだハーモニーを引き立てています。

日本限定のボーナストラックには、アンドリュース・シスターズのカヴァー「(I'll Be With You) in Apple Blossom Time」が追加収録されています。東尾沙紀



2018年11月4日(日) イソップス・フェイブルズ 「テイク・ア・ステップ」

『ラヴ・ランド~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ Vol.7』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-17950 1,600円+税)

ポップ・ロック・ナゲッツ・シリーズ『Vol.7』はR&B/ソウル編です。
今回もこだわりの選曲、1961~71年の音源を全25曲収録。とにかく聴いていて気持ちが高揚してくるメロディの良さを感じられる曲ばかり。全曲コメントを書きたくなってしまいますが、そうもいかないので数曲挙げておきましょう。

ボブ・クルー、サンデー・リンツァー、デニー・ランデル作品のバーバラ・ルイス「プッシン・ア・グッド・シング・トゥ・ファー」。
プロデュースがディック・グラッサー、アレンジにジーン・ペイジを配した3人組アポラス「ロック・ミー・イン・ユア・ハート」。
フィリーらしいスウィートな雰囲気が魅力の4人組ハニー&ビーズ「ウィ・ガット・トゥ・ステイ・トゥゲザー」等は、ヒットはしていないけれど、良質のガール・ポップスとして楽しめる曲。

あと、ヒットした曲もうまく散りばめられていて、いいアクセントになっています。
ミシガンのカーティス・メイフィールドと呼びたいデオン・ジャクソン「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」。
ニュージャージーの歌姫リンダ・ジョーンズの情感あふれる歌が沁みる「ヒプノタイズド」はジョージ・カープロデュース。
かっこいい太い音色のギター・カッティングで始まる「バット・イッツ・オールライト」はヴォーカルも野太い声質でせまってくるJ.J.ジョンソン。
ミディアム・メロウな隠れた名曲「アイ・ラヴ・ユー・フォー・オール・シーズンズ」を歌う女性4人組ファズなどはヒットした当時それなりに話題を集めていましたが、近年はまったく顧みられなかった曲たちなので、とてもうれしい収録です。

今日のこの1曲は15曲目に入っているイソップス・フェイブルズ「テイク・ア・ステップ」。

ラスカルズやソウル・サヴァイヴァーズのテイストを感じるロング・アイランドのグループで、中心人物ソニー・ボタリのレコードも含めて集めたくなりました。

『Vol.7』の日本語解説は平野孝則さん。楽曲への興味が増してくる詳しい解説です。森 勉



2018年11月3日(土)BLOODEST SAXOPHONE feat Crystal Thomas 「Your Eyes」 山下達郎カヴァー

11月3日<レコードの日>。
たくさんのお客様ご来店、そしてお買い上げありがとうございました。

ご予約及び一定期間通販禁止のRECORD STORE DAYと違い、レコードの日は予約&通販も可。
それなのに、わざわざお店まで足を運んでいただき、レコードを手に取っていただけて本当にうれしいですね。
オマケもご用意しておりますので、よろしければ店にお立ち寄りください。

ということで、レコードの日アイテムから今日のこの1曲。

BLOODEST SAXOPHONE feat TEXAS BLUES LADIES『Your Eyes/The Grape Vine』
(国内EP 限定アナログ SPACE-015 1,600円+税)

甲田伸太郎を中心に1998年結成したジャンプ・ブルース/ソウル・バンド、ブラッデスト・サキソフォン。
今作はアメリカのテキサス/オースティンにてレコーディング。
山下達郎がライヴ最後に必ず唄う名曲「Your Eyes」をソウルフルにカヴァーしています。

黒人女性シンガーCrystal Thomasをfeatし、サザン・ソウルの滋味をブレンドした極上「Your Eyes」!
これは聴きものですよ。森 陽馬

★「Your Eyes」収録の新作CD『I Just Want To Make Love To You』は11月21日発売予定。



2018年11月2日(金) KEEPON 「ロックン・ロール・マーチ」

2018年11月3日は<レコードの日>!
東洋化成(レコードのプレス会社)が主催するアナログ・レコード祭。
様々なアナログ盤が限定発売されるこのイベントも2018年で4年目を迎え、リリース・タイトルが増えました。

その中でも2018年目玉アイテムはやはりこの1枚。

『大瀧詠一 Cover Book ネクスト・ジェネレーション編 Go!Go!Aragain』
(国内LP 限定クリアカラー盤 解説・歌詞付 TYOLP8-1103 3,000円+税)

新世代アーティストが中心になり、大滝詠一楽曲をカヴァーした新緑アルバムです。

ザ・ナイアガラ・エンタープライズ楽曲管理部門ARAGAINが制作協力。
『GO!GO!NIAGARA』含めナイアガラ作ジャケット多くを手掛けた中山泰による新ジャケ・デザインも魅力的。
大滝詠一ファンはもちろんのこと、幅広い日本ポップス好きの方に聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、A面ラスト6曲目に収録されているKEEPON「ロックン・ロール・マーチ」。

2003年東京生まれ(この曲録音時は14歳!)のKEEPONは凄い!(細野晴臣氏も絶賛)
ナイアガラ要素をこの1曲に集約させたようなこのカヴァーは、ダイナマイトが百五十屯な破壊力!
レコード針が上がる最後までじっくり聴いて、この曲が何故A面ラストなのかを確認してください。森 陽馬

★『Go!Go!Aragain』。12月3日にCD発売も決まりました。


2018年11月1日(木) トニー・サマーズ 「メイク・タイム・スタンド・スティル」

2018年10月31日発売された3枚の『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』。
どれも聴き心地が良いので、店でもガンガン流しています。

今日は『Vol.6~アイ・ヒア・ユー・ノッキング』の中から1曲選んでみたいと思います。
『アイ・ヒア・ユー・ノッキング~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.6』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 WPCR-17949 1,600円+税)


『Vol.5』はアメリカで作られたものを集めていましたが、『Vol.6』は1964~1978年に発表されたイギリス産のもので構成されています。

全25曲、有名な曲と無名ながら今日においても鑑賞に堪えうる良質なポップスがバランス良く並んでいます。
とにかく1曲目から25曲目までなんともワーナーのナゲッツ・シリーズならではの流れで大満足の選曲です。

1曲目ジェリー&ペイスメイカーズ「ホエア・ハヴ・ユー・ビーン」は「恋するカレン」、2曲目マット・モンロー「ウォーク・アウェイ」は「冬のリヴィエラ」&「熱き心に」を思い出さずにはいられないナイアガラ・モードな始まりで、つかみはバッチリ。
20曲目ウィザード「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ」でもナイアガラ・テイストをタップリ感じられると思います。

キース・リチャーズ&アンドリュー・オールダム作を歌う正統派ブリティッシュ・ビート・グループのトガリー・ファイヴ、バリー・マン作を歌うヴォーカルも達者なシャドウズ、トニー・リヴァース&キャスタウェイズ「神のみぞ知る」、フェイセズのロニー・レインとロッド・スチュワートが歌うポール・マッカートニー・ソロ作「恋することのもどかしさ」等々、イギリス・ポップ&ロックの奥深さがじんわりと感じられる曲多数。

今日のこの1曲は、このCDで初めて聴いた曲ながら、とても気に入った16曲目。
ニュージーランド出身のトニー・サマーズ「メイク・タイム・スタンド・スティル」。

魅惑のウォール・オブ・サウンドです。
CDラストに入っているラトルズ「恋の乗車券」的に邦題をつけるとすればどんな感じがいいか考えてみました。

「会ったとたんに太陽はもう輝いていた」
なんていうのはいかがでしょうか? 森 勉



2018年10月31日(水) ポール・マッカートニー 「Come On To Me」

ポール・マッカートニーFRESHEN UP TOUR 2018 10/31東京ドーム公演へ行ってきました。

当日券で2階席上の方でしたが、約2時間半、とても楽しかったですね。

<FRESHEN UP TOUR>と銘打たれ、ホーン隊が3人加わった2018年の今ツアー。
以前に披露されたことがある楽曲もロック色をより強め熱を帯びたかっこいいアレンジ!
セットリストだけでは伝わらない現地・生ならではの良さが1曲毎にありました。

ポールは後半声が苦しくなる部分もありながら、こちらが心配になるくらいシャウトしまくり。
いつも以上にギターをガンガン弾いていた印象で、最高にフレッシュな76歳でしたよ。
(10/31はポールの母メアリー・マッカートニーの命日だったので、気合いが入っていたのかな)

2018年9月発売新作『エジプト・ステーション』からも3曲やってくれましたね。

ポール・マッカートニー『エジプト・ステーション』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 初回仕様UICC-10040/通常UICC-10041 2,600円+税)

今作はポールのメロディーメーカーぶりが堪能できる傑作アルバムです。
ソロ作はあまり聴いたことがないという方もこの機会に是非。森 陽馬



2018年10月30日(火) ジャン・ローズ 「チェイシン・ハニー」

「オマットサンデシタ」。
ずーーっと延期・延期(最初の発売日設定は2017年11月29日でした)になっていた『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』シリーズのVol.5、Vol.6、Vol.7が遂に発売となりました。

もしかしたら、もうこれはボツになってしまうのでは?と心配していましたが、このコンピを企画・選曲した宮治淳一さんのこのシリーズにかける情熱とこだわり、そして根気強いネバリがあったからこその実現だと思います。音楽ファンの一人として、「お疲れさま&ありがとう」の声をかけてあげたいと思います。次なる企画も期待しています。

さて、今日はまず『Vol.5~ナイスフォークス』からいってみましょう。

『ナイス・フォークス~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.5』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 WPCR-17948 1,600円+税)

アメリカ産のポップスという括りでワーナーが現在販売権を持っているレーベルを駆使して1964~1973年の音源全25曲が集められています。

ちょっと知られている曲もありますが、ほとんどはヒットしていない無名の曲です。
でも、イイ曲ばかり。ざっと注目曲を挙げておきましょう。

ラモーナ・キング「ヘイ・エヴリバディ」、ピーター・ジェイムス「ステージ・ドア」、シェール「ユアーズ・アンティル・トゥモロウ」の3曲はキャロル・キング&ジェリー・ゴフィンの隠れ名曲。
ジミー・ウェッブ作品ならではの哀愁が感じられるジェイムス・ダーレン「ディドゥント・ウィ」、ジェフ・トーマス「アイ・キープ・イット・ヒッド」。トニー・ハッチ作のキーリー・スミス「オープン・ユア・ハート」、バート・バカラック作のレスリー・アガムス「イン・ザ・ランド・オブ・メイク・ビリーヴ」の女性シンガーものやジェイムスタウン・マサカ「サマー・サン」(遥かなる夏の陽)もうれしい収録。

今日のこの1曲は、有名ソングライター曲を押しのけて、ナゾが多い12曲目ジャン・ローズ「チェイシン・ハニー」を。

皆川勝さんの詳しいライナー・ノーツは分量が多くて文字が小さくなっていますが、拡大鏡を使ってでも読む価値があると思います。特にこの曲に関しての妄想的考察は、ポップス・ファンが模範にしたい道標になるような気がします。

それにしても、まだこんないい曲が埋もれているんですね。
60'sガール・ポップ・ファンには是非聴いてもらいたい1曲です。森 勉



2018年10月29日(月) James Taylor 「Caroline I See You」

<秋>に聴きたくなる大好きな1枚。

James Taylor『October Road』
(輸入CD Columbia CK63584 2018年時点で国内盤は生産中止状態)

1960年代から活動し、シンガー・ソングライターの礎を築いたジェイムス・テイラー。
『Mud Slide Slim』等70年代中心に名盤を数多く残していますが、2002年発表今作は最高傑作と称したい名作。

1曲目「September Grass」、2曲目「October Road」、9曲目「Carry Me On My Way」。
日々のさりげない出来事や想い出、その大切さを気付かせてくれるのです。

今日は、長いイントロと優しい彼の歌声が解毒剤のように心に安らぎを与えてくれる⑩「Caroline I See You」を。

なお、本編最後12曲目には「Have Youself A Merry Little Christmas」カヴァーが収録。
冬の訪れも告げてくれる作品でもあります。森 陽馬


2018年10月28日(日) クリフ・リチャード 「ダディーズ・ホーム」

年金受給者になった世代の洋楽ファンには、クリフ・リチャードは忘れられない存在の歌手です。

「ヤング・ワン」、「レッツ・メイク・ア・メモリー」、「バチュラー・ボーイ」、「サマー・ホリデイ」、「ラッキー・リップス」、「コンスタントリー」、「オン・ザ・ビーチ」、「いつも青空」、「コングラチュレーションズ」(全曲今日紹介のCDに収録されています)など、1960年代日本のラジオでのヒットパレード番組ではいつも上位にくい込むヒットを出していました。

クリフ・リチャード『グレイテスト・ヒッツVol.1』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 全25曲収録 WPCR-26326 1,300円+税)

本国イギリスでは1950年代後半から現在まで100曲以上をチャートインさせているという、長い年月にわたって人気を保ち、いい曲を歌い続けているレジェンドなのです。

1981年から1982年にかけてヒットした「ダディーズ・ホーム」は全英2位、全米23位を記録しました。
この曲はカヴァーで、オリジナルは1961年にヒットしたシェップ&ライムライツのドゥーワップ・ナンバー。

クリフのヴァージョンはライヴですが、彼の美声が活かされていて、ヒットした理由がわかります。森 勉


2018年10月27日(土) The Magic Gang 「Oh,Saki」

メガネの人が一人いて、どこか冴えない感じも含め、現代版のハウスマーティンズ、はたまたウィ―ザーか?
と、ジャケットを初めて見た時思いました。

2015年に結成された英ブライトン出身4人組、ザ・マジック・ギャング。
2018年発表1stフル・アルバムの国内盤が今週リリースされました。

ザ・マジック・ギャング『ザ・マジック・ギャング』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤ボーナス・トラック7曲 WPCR-18097 1,980円+税)

サウンドは引き合いに出される事も多いというウィ―ザーに、UKらしいポップ・エッセンスが合わさった感じ。

ライヴの楽しさが想像できる、一緒に歌いたくなるキャッチーな曲が多く、そんな中に「Take Care」みたいな切なげな曲がポツンと入っていて、ジャケ写のメンバーからは掴みきれない魅力を感じました。

そして全国の<サキ>さんに伝えたい!1曲目のタイトルはなんと「Oh,Saki」...。

女性の名前が付けられた曲は数多くありますが、<サキ>なんて最初で最後なんじゃないでしょうか?
後半で聴かせるコーラスも地味ですがなかなかイケてます♪

11月8日(木)に代官山SPACE ODDにて一夜限りの来日ショーケース・ライヴも予定されています。東尾沙紀


2018年10月26日(金) JACYE 「Who's Gonna Save Me」

目隠ししてこの曲を聴き、テデスキ・トラックス・バンドの新作だと言われたら、そう信じてしまいそうな1曲!

スーザン・テデスキに歌がそっくり!
サウンドやバック演奏もアメリカン・ルーツの良心を感じさせる素晴らしいアルバムが出ました。

JACYE『That Was Then』
(輸入CD CCR-009)

ルイジアナ州出身女性シンガー・ソングライター、JACYE GUERINのデビュー・アルバム。
Andreas Werner(Crazy Chester Recordsオーナー)プロデュース、ナッシュビル&マッスルショールズでの録音。
David Hood(B)、Jimmy Johnson(G)等マッスルショールズの名ミュージシャンが多数参加しています。

今日のこの1曲は、かっこいい1曲目「Who's Gonna Save Me」を。

なお、中盤から後半はレイドバックした雰囲気の楽曲多め。ボニー・レイット好きの方にもオススメです。森 陽馬


2018年10月25日(木) The Marcus King Band 「Autumn Rains」

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2016年ベストに選出したマーカス・キング・バンド。
約2年ぶり、3作目となるアルバムをリリースしました。

マーカス・キング・バンド『Carolina Confessions』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 UCCO-1199 2,500円+税)

1996年生まれサウスカロライナ州育ちのマーカス・キングを中心としたバンド。
今作はカントリー系新録を多く手掛けグラミー受賞歴あるDave Cobbによるプロデュースでナッシュビル録音。

ウォーレン・ヘインズ(オールマン・ブラザーズ・バンド/Gov't Mule)プロデュースで豪放だった2016年2ndに比べ、サウンドの雰囲気がやや洗練され、ソウル/ブルース色が薄れた印象ですが、マーカス・キングの歌、ギター、そしてソングライティングはサザン・ロックの未来を感じさせてくれます。

今日のこの1曲は、オールマン的でアメリカの広大な大地が目に浮かぶような⑧「Autumn Rains」を。

ちなみに、元々はエリック・クラズノー(ソウライヴのギタリスト)がプロデュースを担当する予定だったとのこと。
ヴィンテージ感と新味を融合させるのが得意な彼の手による作品もいつか聴いてみたいですね。森 陽馬


2018年10月24日(水) トム・ペティ 「Two Men Talking」

<これはソングライターであり、あらゆる面で素晴らしい男だったトム・ペティの生涯に対し、愛を込めて私達がまとめ上げたボックス・セットです。 (中略) 彼はまさにアメリカン・ドリームの申し子でした。いつも愛と希望に溢れていました。このボックス・セットにもそれが詰め込まれています。>
(トム・ペティ『アメリカン・トレジャー』ブックレット記載 エイドリア・ペティによる前書きより)

トム・ペティの長女でありアート・ディレクターのエイドリア・ペティが発起人となり、家族、親友、仲間が協力し制作されたトム・ペティ音源集『アメリカン・トレジャー』、国内仕様盤が本日発売。

トム・ペティ『アメリカン・トレジャー:デラックス・エディション』
(国内仕様CD 4枚組CD限定盤 詳細な楽曲解説含む英文ライナー対訳付 WPCR-18115 4,800円+税)

デラックス盤4CDの全63曲は、ヒット&シングル曲を基準に選曲されたのではなく、アメリカン・ロックを体現したトム・ペティの神髄を感じさせる未発表曲、ライヴ音源、別ver等中心に収録。
友人や家族との貴重な写真を多数収めた52Pブックレット含め、有名曲だけではない彼の魅力が伝わってきます。

今日のこの1曲はディスク4の9曲目に収録されている2012年録音の未発表曲「Two Men Talking」を。
マイク・キャンベルのギター、ベンモント・テンチのピアノ、後半のジャム的演奏に胸が熱くなりました。森 陽馬


2018年10月23日(火) エディ・リーダー 「MAID O'THE LOCH」

ひんやりとしてきた秋の空気に、温もりと郷愁を感じさせてくれる歌声。

フェアーグラウンド・アトラクション、そしてソロで長年活動し続けているスコットランド/グラスゴー出身女性シンガー・ソングライター、エディ・リーダー。

2014年発表『Vagabond』(
2014年4月11日今日のこの1曲)以来、約4年半ぶりオリジナル・アルバムが発売。

エディ・リーダー『Cavalier』(キャヴァリア)
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加全18曲 解説・歌詞・対訳付 SICX-30063 2,600円+税)

地元グラスゴーで、気心の通じたメンバーとのレコーディング。
夫でありトラッシュキャン・シナトラズのメンバーであるジョン・ダグラスとの共同プロデュース。
とてもポップなタイトル曲③「Cavalier」(ジョン・ダグラス作)もありつつ、今までと変わらず落ち着いて聴ける1枚。

今日のこの1曲は9曲目「Maid O'The Loch」を。
曲名のメイド・オー・ザ・ロッホは、スコットランドにあるローモンド湖にて、古くからある乗客船の名称。
多くの人々を楽しませてきた船と付随する想い出が、優しい眼差しと美しいメロディーで紡がれています。森 陽馬


2018年10月22日(月) ステファン・グラッペリ 「今宵の君は」

ヴァイオリンでジャズる心を感じさせてくれるなんて、いかしてますよね。

ステファン・グラッペリは1908年フランス・パリ生まれのヴァイオリニスト。
1930年代からギタリストのジャンゴ・ラインハルトと一緒にグループ活動をするなど、1997年に89歳で亡くなるまで、さまざまなミュージシャンと共演し、すてきな演奏をたくさん残してくれました。

今日ご紹介するのは、ステファン・グラッペリがGRPレーベルから1987年に発表した極上のスタンダード集です。

ステファン・グラッペリ『煙が目にしみる』
(国内CD ユニヴァーサル UCCV-9528 1,000円+税)

原題は『Plays Herome Kern』。
ミュージカルの作曲家として有名なジェローム・カーンの作品を集めたCDです。
二人のギタリストを含む少人数のコンボとストリングス隊をバックに、ステファン・グラッペリのヴァイオリンがその中で気持ち良く泳いでいるような軽やかな演奏が印象的です。

今日は2曲目に入っている「今宵の君は ~ The Way You Look Tonight」を。森 勉


2018年10月21日(日) 高野寛 「Moon Shadow」

2018年10月でデビュー30周年を迎えたシンガーソングライター、高野寛。
ポップな魅力を凝縮したCD3枚組ベスト・アルバムが今月リリースされました。

高野寛『SPECTRA~30th All Time & Collaboration Best~』
(国内CD セルフライナーノーツ付 UPCY-7545 3,900円+税)

ディスク①には、デビュー曲「See You Again」、代表曲「虹の都へ」、「ベステンダンク」等88~95年までの15曲。
ディスク②には、96年『Rain or Shine』から、2017年発表作『Everything Is Good』までの15曲。
ディスク③には、田島貴男との「Winter's Tale~冬物語~」をはじめとしたコラボ曲、pupa他参加ユニット楽曲等を中心に未発表やライヴ音源を含めた16曲を収録。

「平成とCDと高野寛の30年」と題し、これまでの活動と音楽への想いを丁寧に綴ったセルフライナーノーツ、収録曲全てに対するコメント、歌詞やクレジットが記載された充実のブックレットも付いています。

本日は月がきれいに見えたので、ディスク②から斎藤誠共同プロデュース&アレンジ「Moon Shadow」を。

森川美穂&高中正義と3人でプロモ用に録音されたビーチ・ボーイズ「Good Vibrations」カヴァー(92年)などレアな音源にも注目です。東尾沙紀

2018年10月20日(土) Marcia Ball 「Take A Little Lousiana」

ニューオリンズの良心を体現しているミュージシャン、と評しても過言ではないでしょう。
1949年テキサス生まれルイジアナ育ちの女性シンガー/ピアニスト、Marcia Ball(マーシャ・ボール)。

1970年代初期Freda & the Firedogsとして活動し1978年ソロ・デビュー。
日本での知名度は低いのですが、ニューオリンズ界隈では知らぬ者がいないくらい一目置かれた存在なのです。
(僕も1990年代初めてニューオリンズへ行った際、一番惚れたミュージシャンがマーシャでした!)

近年も変わらず地道に活動を続けている彼女が2018年快心のアルバムを届けてくれました。

Marcia Ball『Shine Bright』
(輸入CD Alligator Records ALCD-4982)

ロス・ロボスのSteve Berlinプロデュース。
ロック、ソウル、ブルース、ジャズ、ザディコ、ラテン等ごった煮なニューオリンズ・サウンド。
そして、持ち味であるコロコロと転がりながらグイグイ前へ出てくるピアノが最高にゴキゲンな全12曲。

今日のこの1曲はラスト12曲目、ジェシ・ウィンチェスターのカヴァー「Take A Little Louisiana」を。

なお今作は、今は亡きアラン・トゥーサン、ファッツ・ドミノ、バックウィート・ザディコへ捧げられています。森 陽馬


2018年10月19日(金) 坂本龍一 「opus」

『個人的で親密な音楽-BTTBの世界』 村上春樹

上記のタイトルで、村上春樹が書き下ろしライナー・ノーツを寄稿したCDが発売されました。

坂本龍一『BTTB 20th Anniversary Edition』
(国内CD ライナー・ノーツ:村上春樹 WPCL-12924 2,600円+税)

坂本龍一による1998年発表ピアノ・ソロ・インスト・アルバム『BTTB』。
発売20周年を記念し新たにリマスタリングが施され、1999年発表『ウラBTTB』に収録されていた「energy flow」(リゲインCM曲)、『BTTB』インターナショナル版収録曲「reversing」を追加。

坂本龍一の思慮深いピアノの奏を堪能できる全18曲、新BTTBな1枚です。

今日のこの1曲には、冒頭①「opus」を。

村上春樹はこの作品を朝早く(5時前後)に聴くそう。
『BTTB』=『Back To The Basic』の略。心をリセットできる音楽なのかもしれませんね。森 陽馬


2018年10月18日(木) 古内東子 「Enough is Enough」

「誰より好きなのに」等、恋愛の狂おしい想いを数多く描いてきた女性シンガー、古内東子。
2018年でデビュー25周年を迎えた彼女の最新オリジナル・アルバムが発売されました。

古内東子『After The Rain』
(国内CD 初回DVD付 UMCK-9970 3,600円+税/通常盤 UMCK-1610 3,000円+税)

結婚・出産を経て、2016年ユニヴァーサルへ移籍し男性とのデュエット作『with 10 legends』発売。
オリジナル・アルバムとしては2012年『夢の続き』以来となる作品です。

彼女の名作に関わってきた石成正人、河野伸、そして松本良喜、小松秀行、インコグニート他が参加。
「誰より好きなのに」のアレンジを彷彿とさせる⑨「Just Because I Know」含め全11曲。
意識的にか切ない恋心を綴った詞が多い印象ですが、『Dark Ocean』程の重さはなく、爽やかに聴ける1枚です。

今日のこの1曲はクニモンド瀧口が編曲を担当している①「Enough is Enough」。
松木俊郎(B)、北山ゆう子(Ds)、シーナアキコ(key)というバック布陣が個人的にうれしいですね。

ちなみに「Enough is Enough」は、<必要>ではなく、<もう我慢できない、もうたくさんだ>の意。
歌詞中に「Enough is Enough」の言葉は出てきませんが、この曲名に深く秘めた想いを込めたのでしょう。森 陽馬


2018年10月17日(水) 竹内まりや 「小さな願い」

竹内まりやデビュー40周年記念日がもうすぐやってきます。
1978年11月25日がファースト・アルバム『BEGINNING』及びファースト・シングル『戻っておいで・私の時間』発売日でした。

その前に露払いのような形で本日10月17日発売になったのが、このブランニュー・シングルです。

竹内まりや『小さな願い/今を生きよう(Seize the Day)』
(国内CD WPCL-12937 1,111円+税)
歌入り4曲、カラオケ3曲を収録。

まず1曲目は10月26日に全国ロードショー公開になる映画『あいあい傘』(倉科カナ/市原隼人/立川談春/原田知世が出演)の主題歌「小さな願い」。

2曲目は「今を生きよう (Seize the Day)」。こちらは10月27日より放送がスタートするNHK総合・土曜ドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り』(連続8回)の主題歌。

3曲目は「声だけ聞かせて」、2011年11月発売、松田聖子のシングル「特別な恋人」のカップリング曲として竹内まりやが提供した曲をセルフ・カヴァー。セリフ入りです。

4曲目は「シャンプー」。アン・ルイスが1979年に発表したアルバム『ピンク・キャット』(Pink Pussycat)に山下達郎が提供した曲をカヴァー。

5、6、7曲目には歌うためだけでなくバックのサウンド解明にも有意義なオリジナル・カラオケを収録。
アルバム『TRAD』及び前シングル「静かな伝説」から早4年。待ち遠しかった分、盛りだくさんのシングルでうれしい限りです。

「小さな願い」は以前の曲でいうと「スロー・ラヴ」タイプの曲で、アレンジとしては12弦ギター、間奏のオルガンは「マージービートで唄わせて」を思い出しました。
「今を生きよう」は「人生の扉」を感じる曲調で、山下達郎のアレンジとギターが耳に残ります。
この2曲は両A面扱いです。

とにかく、まりやさんの歌声が新曲として聴けるひさしぶりのシングルです。
封入のハガキで応募すると、運の良い方はまりやさん自身が出演するファン・ミーティングに参加できます。
自分自身を含めて、応募する方の幸運を祈っています。森 勉



2018年10月16日(火) 冬にわかれて 「なんにもいらない」

<冬にわかれて 私の春を生きなければならない>(尾崎翠の詩より)

寺尾紗穂(Vo,Key,P)、伊賀航(B)、あだち麗三郎(Ds)が組んだ3人バンド。
尾崎翠による詩の一節から命名された<冬にわかれて>、1stアルバムが入荷しました。

冬にわかれて『なんにもいらない』
(国内CD PCD-28041 2,800円+税)

寺尾紗穂ソロ作とはまた違った味わいを感じさせる全10曲。
伊賀航作詞・作曲①「君の街」、あだち麗三郎作⑤「冬にわかれて」含め、各々の個性が色濃くでています。

今日のこの1曲は、タイトル曲⑧「なんにもいらない」。
心の揺れが細やかに描かれた歌詞。その揺れを表現するようにどこかへ飛んで行ってしまう如き3人の演奏。

なお、この歌を書くきっかけとなったのは、吉原聖洋というライターの死だったそう。

寺尾紗穂エッセイ集『彗星の孤独』(10/17発売書籍 スタンドブックス 1,900円+税)。
あとがきにそのことが記されています。森 陽馬


★当店のみの3大特典! 先着で以下を差し上げております。
①ササキエイコさんのアート作品を起用したジャケット・イラストのマグネット
②冬にわかれて3人が映ったポストカード
③寺尾紗穂独占インタビュー・リーフレット

★寺尾紗穂書籍『彗星の孤独』(サイン本は先着)も発売中!先着で書下ろしエッセイ付。


2018年10月15日(月) ビリー・ホリデイ 「君ほほえめば」(When You're Smiling)

作家の村上春樹がラジオで好きな曲をかけて、おしゃべりをする『村上RADIO』
第1回目が放送されたのは2018年8月5日のことでした。

彼自身がジョギングをする時に聴いているというテーマでの選曲で、話っぷりと共にとても楽しめた放送でした。

それが大好評だったということで、10月21日(日)に第2回目の放送があります。
選曲のテーマは『秋の夜長は村上ソングスで』だそうです。楽しみですね。

前回同様、TOKYO FMを中心としてネット局で聴けますのでご興味ある方は是非。
放送時間の時、都合が悪いという方にはRadikoのタイムフリーもありますので。

さて、そんなこともあり、今日は村上春樹が選曲したコンピレーションCDから聴いてみたいと思います。

『ポートレイト・イン・ジャズ ソニー・ミュージック編』(和田誠・村上春樹セレクション)
(国内CD SRCS-8680 2,400円+税)

イラスト&デザインは和田誠。
村上春樹「雨の夜のビリー・ホリデイ」というエッセイが寄稿されています。

この二人ならではの感性で選ばれた全11曲、なんとも味わい深いものがありますね。
ベニー・グッドマン、ビックス・バイダーベック、ジェリー・マリガン、デクスター・ゴードン、ルイ・アームストロング、マイルス・デイヴィスなどなど。

今日のこの1曲は、ジャケットにも描かれているし、村上春樹がエッセイのテーマにしているビリー・ホリデイの歌を聴いてみたいと思います。森 勉


2018年10月14日(日) Paul Carrack 「You Make Me Feel Good」

現在もエリック・クラプトンのツアーメンバーを継続中、現在67歳のポール・キャラック。

約2年ぶり、17枚目となる2018年発表新作『These Days』がリリースされました。

ポール・キャラック『ジーズ・デイズ』
(国内CD 解説付 PPR-7151 2,700円+税)

今作も気持ち良いサウンドにのせて、''黄金の歌声''を聴かせる上質のブルーアイドソウル作品♪

前作は殆どの楽器を自身で演奏していましたが、今作にはスティーヴ・ガッド(drs)、プリテンダーズやポール・マッカートニーのバンド等で活躍したロビー・マッキントッシュ(g)、キャラックのサポートを以前から務めるジェレミー・ミーク(b)らが脇を固め、スクイーズのクリス・ディフォードが5曲作詞で参加しています。

エリック・クラプトン「Change The World」風の②「Life In A Bubble」にフフッとなりつつ、本日はピー・ウィー・エリスがホーン・アレンジを担当したソウルフルなナンバー「You Make Me Feel Good」を。
オルガンからスライド・ギターへのソロまわしも必聴です!

付属の47Pブックレットには、レコーディング風景を収めたモノクロ写真と、ジャケット写真を含めた彼の子供の頃の素敵な家族写真が沢山収められています。東尾沙紀


2018年10月13日(土) 大滝詠一 「ハンド・クラッピング・ルンバ」

武蔵小山にあったお気に入りの蕎麦屋、吉良が2018年9月末に閉店してしまいました。

ショックを受けていたら、中華井門も2019年1月末で閉店するとのこと。
(追記:更にドスコイ酒場西海も10/28閉店するそう)
昔から馴染みの飲食店が閉まるのは寂しいですね。

ちなみに、大滝詠一さんがラジオデイズ収録のため当店地下アゲインへいらっしゃった際、中華井門にて五目粥を召し上がったエピソードがあるのです。聖地巡礼の場所とメニューがもうすぐ無くなってしまうのも残念だなぁ、、。

さて、10/12(金)天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』、ご来場の皆様ありがとうございました。
ニューオリンズ特集でしたが、この曲もかかりました!

大滝詠一「ハンド・クラッピング・ルンバ」
(大滝詠一1975年発表作『ナイアガラ・ムーン』収録 ナイアガラレーベル40周年記念 SRCL-8712 2,800円+税)

ニューオリンズのセカンド・ライン&ルンバのリズムを取り入れたファンキーで楽しいナンバー。

なお、この曲の間奏で「2番は1番とちょと違う」と歌われる部分。
これはハーマンズ・ハーミッツ「I'm Henry The Eighth」(邦題:ヘンリー八世君)の歌詞、♪Second Verse, Same As The First♪というフレーズのオマージュだそうです。森 陽馬


2018年10月12日(金) エルヴィス・コステロ 「サスペクト・マイ・ティアーズ」

今年2018年7月に癌のため手術を行い、ヨーロッパでのコンサートを中止したということが伝わってきて、ファンを心配させていたエルヴィス・コステロ。

病気の方は11月北米ツアーは行われる予定らしいので、おそらく回復しているのだろうと思います。
ホッと一安心ですが、相変わらず過密スケジュールのツアーなので心配は心配です。
日本にもまた来てほしいですが...。

さて、そんな近況のコステロですが、新しいアルバムが発売されました。

エルヴィス・コステロ『ルック・ナウ』
(国内CD ボーナス・トラック4曲追加 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1197 2,600円+税)

輸入盤は12曲収録の通常盤と、それに4曲入りCDをつけた全16曲収録2枚組デラックス盤が発売されていますが、日本版は1枚のCDに16曲を入れた仕様での発売で、1枚で全16曲、約63分楽しめるようになっています。

内容も素晴らしい! 何回も聴きたくなってしまう楽曲満載です。

バート・バカラックとの共作が3曲。1998年名作『ペインテッド・フロム・メモリー』を想い起させてくれます。
バカラックが書くメロディーとコステロの詞とヴォーカルは抜群の相性で聴き手の耳を刺激してくれます。

キャロル・キングとの共作曲「バーント・シュガー・イズ・ソー・ビター」も話題の1曲です。
約20年前に曲は完成していて、ライヴでは何度か演奏されていたらしいのですが、スタジオ録音がお披露目されるのは初めてのこと。
1996年制作映画『グレイス・オブ・マイ・ハート』へ提供した「アンウォンテッド・ナンバー」のセルフ・カヴァーにも注目ですね。とにかく気になるイイ曲めじろ押しのアルバムです。

今日は10曲目に入っているミディアム・バラードの「サスペクト・マイ・ティアーズ」を選んでみました。
サビの♪僕は泣こう 君が僕の涙を疑うまで♪のメロディーとコステロの節回しに酔いました。森 勉



2018年10月11日(木) John Cleary 「DYNA-MITE」

天辰保文氏を招き、当店地下アゲインにて行っているトーク・イベント『Talking Man』。
2018年10月12日(金)、第11回目は<ニューオリンズ特集>!

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2018年10月12日(金)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.11 ニューオリンズ特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1500円
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天辰保文さんお気に入りのニューオリンズ音楽を一緒に楽しく聴きましょう♪
よろしければお気軽にフラッとお立ち寄りください。


さて、今日は最近リリースされたニューオリンズ関連新譜オススメ盤をご紹介。

ジョン・クリアリー『DYNA-MITE』
(国内仕様CD BSMF-2623 2,400円+税)

1962年英国ロンドン生まれ、1980年頃からニューオリンズ拠点に活動中の男性シンガー/キーボード奏者。
グラミー受賞(Best Regional Roots Music Album)
2015年作『Go Go Juice』を経て待望の2018年新作です。

今日のこの1曲は、レオ・ノセンテリ(ミーターズのギタリスト)、Jamison Ross(
2018年2月1日今日のこの1曲で紹介)他が参加しているゴキゲンなファンキーナンバー、タイトル曲①「DYNA-MITE」を。森 陽馬

★ジョン・クリアリーはピーター・バラカン主催『LIVE MAGIC2018』(2018年10月20、21日開催)に来日


2018年10月10日(水) ウィリー・ネルソン 「マイ・ウェイ」

昨日に続いて、最近毎夜噛みしめるように聴いているこの1曲。

ウィリー・ネルソン『マイ・ウェイ』
(国内CD SICP-5850 2,400円+税)

2018年で85歳を迎えたアメリカ/ロック界の大御所、ウィリー・ネルソン。
ニール・ヤングやヴァン・モリソンに負けず劣らず毎年のように新作をリリースしています。

今回の2018年作は、フランク・シナトラのレパートリーを歌ったカヴァー・アルバム。

1978年「スターダスト」のヒット、2016年ジョージ・ガーシュウィンのトリビュート作など、今までにもジャジーな歌モノ作品を出してきましたが、より深い郷愁を感じさせてくれる歌を聴かせてくれる1枚に仕上がっています。

近年のウィリー作を手掛けているバディ・キャノンと、ジョージ・ガーシュウィン作に関わっていたマット・ローリングスによるプロデュース。「Fly Me To The Moon」、「A Foggy day」(霧深き日)、「Blue Moon」、「It Was A Very Good Year」(楽しかったあの頃)、「Night And Day」、そして「what Is This Thing Called Love」(恋とは何でしょう)ではノラ・ジョーンズとのデュエットも。

そして、ラスト11曲目「マイ・ウェイ」。
1日が無事終わった感謝を込めて。森 陽馬


2018年10月9日(火) 折坂悠太 「さびしさ」

こういう作品にこそCDショップ大賞を授与したい、と思わせる傑作が出ました。

折坂悠太『平成』
(国内CD ORSK-005 2,500円+税)

1989年(平成元年)鳥取生まれ、圧倒的な歌声が魅力の男性シンガー・ソングライター、折坂悠太。

2018年1月発売されたミニ・アルバム『ざわめき』(
2018年1月16日今日のこの1曲で紹介)から更に一歩踏み込んだサウンド・アレンジで聴かせる入魂の全11曲フル・アルバムです。

折坂悠太自身によるプロデュース&全曲作詞・作曲。
寺田燿児(B)、青野慧志郎(G、Banjo、Clarinet)、飯島はるか(P)、田中久仁彦(Dr)を中心に、宮坂遼太郎(conga)、波多野敦子(Strings)、影山朋子(Vib)、ハラナツコ(sax)によるバック演奏も素晴らしいの一語。

今日のこの1曲は、10曲目「さびしさ」を。

♪さようなら さようなら 今日の日は さようなら♪ (折坂悠太「さびしさ」歌詞より)

平成という時代に生きた僕らのさびしさを代弁するように、心の底から歌われる最後のこのフレーズ。
噛みしめるように毎夜聴いています。森 陽馬


2018年10月8日(月) ムッシュかまやつ 「ゴロワーズ」

ファンキー&グルーヴィーな名作!
ムッシュかまやつ1994年発表アルバム『ゴロワーズ』が、2018年リマスターで再発されました。

ムッシュかまやつ『ゴロワーズ』
(国内CD BRIDGE-260 2,500円+税)

コーネリアス&トシ矢嶋プロデュースのもと、ロンドンで録音された本作。

75年発表代表曲の1つ「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」をアップデートした「ゴロワーズ」をはじめ、ブランニュー・へヴィーズ、ジェイムス・テイラー・カルテット、スノーボーイ、D.C.リーなど当時の音楽シーンを盛り上げたアシッド・ジャズ界隈ミュージシャン達による演奏&アレンジにしびれます。

かまやつさんの描く詞の世界観や、ファンキーな歌声は、これからも絶対古びれることがない時代を超越したかっこよさがありますね。

当時の歌詞カードやライナーノーツに加え、中村俊夫さんによる新規ライナーノーツも掲載。
ボーナス・トラックとして、コーネリアスと共演した「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」ライヴ音源が追加収録されています。東尾沙紀


2018年10月7日(日) チェット・アトキンス 「アイル・クライ・インステッド」(邦題:ぼくが泣く)

ソニー・ミュージック1,000円盤ラインナップから、<ギター・レジェンド>シリーズ第2弾が好評発売中です。

ジェフ・ベック、ジョニー・ウィンター、マイク・ブルームフィールド、サンタナ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、デレク・トラックスなどに混じって、チェット・アトキンスが1枚含まれています。うれしいですね。

チェット・アトキンス『チェット・アトキンス ビートルズを弾く』
(国内CD 日本語解説付 SICP-5901 1,000円+税)

1966年春頃に発売されたビートルズ楽曲のカヴァー集です。

ビートルズが『ラバー・ソウル』を発表したちょっと後に出たもので、その当時の最新曲「ミッシェル」カヴァーも収録されています。ビートルズ来日少し前に出た日本盤では曲順が変えられていて、本来は「アイ・フィール・ファイン」がA面1曲目でしたが、日本盤LPはその「ミッシェル」が1曲目を飾っていました。

「イエスタデイ」、「イフ・アイ・フェル」、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、「ハード・デイズ・ナイト」、「アイ・フォロー・ザ・サン」、「シー・ラヴズ・ユー」など全12曲、どの曲もチェット・アトキンスの指使いが冴え渡るギター・プレイが楽しめます。

その中から「アイル・クライ・インステッド」(邦題:ぼくが泣く)を選んでみました。
ハーモニカのチャーリー・マッコイが参加しています。森 勉


2018年10月6日(土) Nile Rogers & Chic 「I Dance My Dance」

ダンス/ディスコ界レジェンド、ナイル・ロジャース&シック26年ぶり新作が遂に出ました!

ナイル・ロジャース&シック『It's About Time』
(国内CD ボーナス・トラック3曲追加 内本順一氏による解説・歌詞・対訳付 UICR-1143 2,600円+税)

「私たちはみんな 自分たちの人生を生きて謳歌しないと 私は踊るの 自分のダンスを」
(6曲目「I Dance My Dance」歌詞より)


この詞が象徴するように、ナイル2度の癌、ボウイやプリンス等盟友の死を乗り越え放たれたダンス讃歌。

ムラ・マサ、クレイグ・デイヴィッド、レディー・ガガ、エルトン・ジョン、アンダーソン・パーク他ゲストが多数参加。
アップデートされた楽しいシック・サウンドは、心も身体も自然と動き出すようなダンス魂に満ちています。

最後に、1曲目「Till The World Falls」から最高にスパイスが効いた歌詞を引用しましょう。

「踊れるわ 世界が崩壊するまで ~中略~
この世はおかしくなってしまった ダンスフロアにいたほうが 安全かもね」 森 陽馬



2018年10月5日(金) 高見山大五郎 「スーパー・ジェシー」

昨日に続いて、最近リリースされたディスコ歌謡コンピをもう1枚ご紹介しましょう。

『国産ディスコ・ナイト ~吉沢dynamite.jp監修編~』
(国内CD UICZ-8196 2,000円+税)

シアター・ブルックに在籍していたDJ吉沢Dynamite.jpが選曲・監修の日本産ディスコオムニバスCD。
1970年代から1980年中頃までの国産ディスコ歌謡で珍しいナンバー選りすぐり全18曲が収録されています。

筒美京平が手掛けた野口五郎のキラーなインスト「From Tokyo To New York」から始まり、山下達郎作曲による原久美子「Magic Night」、大野雄二編曲による坂本スミ子「たそがれの御堂筋'77」。更には三上寛「オートバイの失恋」(編曲:井上鑑)、泰葉「愛はメモリー」(こちらも編曲:井上鑑)等、かっこいい珍曲連発!

今日のこの1曲は、知る人ぞ知る抱腹絶倒ディスコ・ナンバー!高見山大五郎「スーパー・ジェシー」を。

1960~80年代ハワイ出身人気力士、高見山大五郎による1977年発表ハイパー・ディスコ・チューン!
BPM速めな演奏をバックに、「どすこい!」、「ちゃんこ鍋」等、意味不明な日本語詞でグイグイ攻める強烈な1曲。

新世代相撲ファンはもちろんのこと、押しの弱い若造必聴! 森 陽馬



2018年10月4日(木) ピンク・パラシュート 「DISCO GREAT TOKYO」

近年は、和モノ(70~80年代邦楽・歌謡曲)/ディスコ歌謡ブーム。

当時の楽曲が再評価され、昔中古レコード店で安価だった歌謡曲のアナログ盤も高騰。
あまり知られていなかった珍しい曲がDJに発掘され、若いリスナーへどんどん広まっています。

そんな和モノ・ディスコ歌謡ファン必聴!の素晴らしいコンピが出ました。

『ディスコ・グレイト・トーキョー Columbia Disco Fever1977-1980』
(国内CD 選曲:T-GROOVE 解説:吉岡正晴 COCP-40485 2,315円)

若きディスコ・クリエイターT-GROOVE(彼の作品は
2018年3月19日5月19日紹介)の選曲がとにかく凄い!

山下達郎がギター参加している初CD化音源⑦ヘレン・サンタ=マリア「ジェラシー」、長戸大幸が手掛け織田哲郎が歌っているらしい⑩アミューズメント・スクエア「ディスコ月光仮面」、ロッテ・チョコレートCMソング「小さな瞳」の販促用レアEP盤B面収録曲⑪しばたはつみ「My Sweet Little Eyes」等々、マニア垂涎かつ質も高い全18曲。
吉岡正晴さんによる解説も充実の1枚です。

今日のこの1曲は、アルバム・タイトルになっている⑱ピンク・パラシュート「DISCO GREAT TOKYO」を。

なんと!都はるみ1979年6月発売シングルEP『大東京音頭』のB面に収録されていたディスコ秘宝名曲!
ピンク・パラシュートはスタジオ・ミュージシャンで、石田勝範アレンジによりA面曲をディスコ調にしたナンバー。
今回が初CD化! 和モノ好き必聴のキラーチューンですね。 森 陽馬


2018年10月3日(水) The Lemon Twigs 「Rock Dreams」

ニューヨーク・ロングアイランド出身のブライアン&マイケル・ダダリオ兄弟によるユニット、ザ・レモン・ツイッグス。

2016年の1st『Do Hollywood』発表時、まだ2人とも10代ながら、ポール・マッカートニーやトッド・ラングレンなどの影響を感じさせるメロディー・センス、様々な楽器をこなす高い演奏力が評判となりました。

2作目となる新作『Go To School』では、ロック・ミュージカルに挑戦!
ほとんどの楽器はもちろん、アレンジやミックス、プロデュースも自身で手掛けた渾身の1枚。

ザ・レモン・ツイッグス『Go To School』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 4AD0094CDJP 2,200円+税)

ある夫婦のもとで人間の男の子として育てられたチンパンジーのシェーンが学校や家族との間で葛藤しながら成長していく物語がコンセプトとなっています。

シェーンの父親役をトッド・ラングレン、母親役をダダリオ兄弟の実母スーザン・ホールが担当。
ザ・フー、ビートルズ、クイーンが混在したような「Rock Dreams」では、トッドとスーザンの掛け合いと四声のハーモニーが聴きもの!

2曲目「The Student Becomes The Teacher」には元ビッグ・スターのドラマー、ジョディ・スティーヴンスが参加しています。

11月下旬には新作を引っ提げての東名阪ツアーも決定しています。
どのような形で今作を表現するのか?!楽しみですね!東尾沙紀


2018年10月2日(火) ホセ・ジェイムス 「Lean On Me」

昨日紹介したジョーイ・ドーシックのアルバムには、ビル・ウィザース「Stories」カヴァーが収録されていました。

1938年生まれ黒人男性シンガー・ソングライター、ビル・ウィザースが作った楽曲は、「Lovely Day」、「Use Me」、「Ain't No Sunshine」、「Just The Two Of Us」、「Grandma's Hands」等、多くのミュージシャンに歌われてます。

そのビル・ウィザース名曲カヴァーで統一したトリビュート・アルバムが発売されました。

ホセ・ジェイムス『Lean On Me』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 内本順一氏による解説・歌詞・対訳付 UCCO-1088 2,600円+税)

ホセ・ジェイムスは1978年生まれ黒人男性シンガー。
2008年デビュー・アルバム『The Dreamer』をリリースしてから2018年でちょうど10周年。
ジャズ・シンガーという印象が強かった彼ですが、今作はソウルフルな魅力を存分に放っています。

ドン・ウォズプロデュース、ピノ・パラディーノ(B)、ネイト・スミス(Ds)、ブラッド・アレン・ウィリアムス(G)、クリス・パワーズ(Key)、マーカス・ストリックランド(TS)、黒田卓也(Tp)、レニー・カストロ(Per)他という豪華布陣。

今日のこの1曲はタイトル曲「Lean On Me」を。
ボーナス・トラック含め全14曲、オリジナルに忠実なアレンジで素晴らしい演奏と歌が楽しめる1枚です。森 陽馬


2018年10月1日(月) Joey Dosik 「Inside Voice」

台風一過、真っ青な空、夏の陽射し、秋の風。

季節の移り変わりや普段は意識しないささやかな幸せを穏やかに実感させてくれる素晴らしい作品。

Joey Dosik(ジョーイ・ドーシック)『Inside Voice』
(国内CD 国内盤ボーナス・トラック6曲追加 本人による楽曲解説・歌詞・対訳付 HSE-6858 2,200円+税)

ジョーイ・ドーシックはアメリカ/ロサンゼルス出身白人男性シンガー・ソングライター。
MOCKY(モッキー)の友人&共作者で、MOCKY2015年来日公演ではツアーメンバーとして参加していたそう。

そのMOCKYやモーゼス・サムニーも参加している2018年発表今作は、彼にとって初となる1stフル・アルバム。

<成長する中で最も影響されて聴いてきた曲>として、キャロル・キング「You've Got A Friend」とビル・ウィザース「Lean On Me」を挙げているように、70'sシンガー・ソングライター&ソウルのルーツ、そしてMOCKY一派のサウンド・センスを合わせた全13曲+ボーナス・トラック6曲は耳ざわりが本当に良くて心地良く沁みます。

今日のこの1曲はMOCKYとの共作①「Inside Voice」を。
2018年ベスト候補としてだけでなく、末永く愛聴したくなる愛と優しさに満ちた1枚。森 陽馬


2018年9月30日(日) オラン 「Chanson de TAKUBOKU」(望郷そして希望)

女性アコーディオン奏者/シンガー・ソングライター、オラン平賀康子。

7枚目となるアルバム『カンバス』を当店にて取り扱いさせていただけることになりました。

オラン『カンバス』
(国内CD 2018年発表作 MUI-20181 2,800円+税)

フレンチミュゼットを軸に様々な音楽を吸収し、サポートのみならずアコーディオン弾き語りも行うオランさん。

彼女の自作曲にアコーディオンの音色と歌、そして江森孝之によるアコースティック・ギターが調和した全11曲。

今日のこの1曲は、石川啄木の詩(「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」等)にオランさんが曲を付け歌っている6曲目「Chanson de TAKUBOKU」(望郷そして希望)を。

なお、11月30日学芸大学アピア40にて、CDリリース記念ライヴ・バンド編が行われる予定です。森 陽馬

★通販も可能です。


2018年9月29日(土) ロジャー・ニコルス 「オンリー・ミー」

ロジャー・ニコルス『トレジャリー<エクストラ・トラックス>』が発売されました。
(国内CD VICP-65501 2,800円+税)

これは2016年12月発売されて音楽ファンの間で大評判になったロジャー・ニコルス『トレジャリー<デモ&CMトラックス>の続編になるものです。

ジャケットの写真だけ見ると、「おやっ」と思う方もいると思います。
2016年出たCDにとても似ています、というか写真は同じでタイトル/文字のレイアウトも同じです。
写真の色合いが違うのと、帯の色が黒から白になったという違うだけですので、ご注意ください。

前回は2枚組、今回は1枚ものなので、よく見れば間違うことはないと思いますが、こういうネット上の写真では見間違いやすいかも。

さて、大半の曲が初音盤化。もちろん前回CDとはダブリ曲はありません。
ロジャニコらしい楽曲・アレンジが満載です。

それにしても、埋もれていた中にこれだけ聴き応えのあるものがあって、それをいい形で編纂してくれたこのCDの監修者:濱田高志には感謝・感激です。

デモテープ、CM曲、幻のミュージカル楽曲など全30曲。
普通に完成されたアルバムとして聴いても遜色ないグレードの作品集だと思います。

今日のこの1曲は、10曲目、12曲目、13曲目等の美しい旋律に持ったインスト曲にも心奪われましたが、ロジャー・ニコルス自身の歌が聴ける1曲目「オンリー・ミー」を。

この曲はケニー・ロジャースが在籍していたファースト・エディション1968年発表セカンド・アルバムの中の1曲として取り上げられました。森 勉


2018年9月28日(金) 奥田民生 「BEAT」

2017年秋からスタートした奥田民生の新プロジェクト<カンタンカンタビレ>

8トラックオープンリールテープレコーダーなど希少なアナログ機材を駆使した宅録&DIYスタイルで、他アーティストへの提供曲などをセルフ・カヴァーしていく企画。
これまでに20曲近くがデジタル配信され、その中から11曲を厳選。
再ミックス&マスタリングを施したものを収録したアルバムが今週発売されました。

奥田民生『カンタンカンタビレ』
(国内CD RCMR-8 3,000円+税)

Youtubeの公式チャンネルには、解説を交えたレコーディングの様子が沢山アップされており、機材に囲まれた一畳ほどのスペースで1人音を重ねていく作業は実に楽しそうです。

曲目は「トキオドライブ」(Char)、「俺の車」(長田進 with GRAPEVINE)、「モグラライフ」(PUFFY)、「悪い月」(ザ・コレクターズ)、「スロウサーフィン」(石川さゆり)、嵐の海(藤井フミヤ)など。

なかでも、ストーンズとAC/DCが合わさったようなギターリフと高揚感が堪らない「BEAT」(木村カエラ2005年のシングル)がめちゃめちゃかっこいいのですが、この曲でドラムの代わりに用いられたのは、折り畳み傘の袋やタオルと厚紙などとても身近なもの!
それでこんなかっこいいビートが刻めるのですから・・・発想力とテクニックが素晴らしい♪東尾沙紀


2018年9月27日(木) ポール・サイモン 「Darling Lorraine」(『In The Blue Light』より)

「生まれ育った家の古い壁が新しいペンキで塗り直されたみたいに、
古い曲が新たに生まれ変わった様をリスナーにはぜひ聞いてもらいたい。」(ポール・サイモン)

上記の言葉は、ポール・サイモン2018年作『In The Blue Light』ブックレットに記載されている序文だ。

ポール・サイモン『In The Blue Light』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31188 2,400円+税)

過去作品の中からヒット曲ではなく隠れた名曲を選りすぐり、新たに構築したセルフ・カヴァー・アルバム。
新進気鋭ニューヨークのクラシカル・ユニットyMusicとのコラボや、スティーヴ・ガッド、ビル・フリーゼル、ジャック・ディジョネット、ウィントン・マルサリスを迎え、創造性豊かなアレンジで聴かせる全10曲。

今日のこの1曲は⑧「Darling Lorraine(愛しのロレイン)」(オリジナルは2000年作『You Are The One』収録)を。

彼がツアー活動から引退する旨を発表したのは、活動を長年共にしてきたカメルーン出身ギタリストVincent Nguini(ヴィンセント・ンギニ)の2017年末急逝が大きく影を落としているのだろう。

この「Darling Lorraine」再演には、Nguiniのギターが今作中唯一クレジットされている。

優しさと哀しさと、ささやかな狂気を含んだポール・サイモンの歌声が、ンギニのギターと共鳴し闇夜に溶けていく。
そしてその音は青い光となって、彷徨う心をほのかに照らしてくれるのだ。森 陽馬



2018年9月26日(水) 南佳孝 「ニュアンス」

1973年9月、松本隆プロデュース作『摩天楼のヒロイン』でデビューした男性シンガー・ソングライター、南佳孝。

2018年でデビュー45周年を迎えた彼のオリジナル作としては7年ぶりとなるアルバムが本日発売。

南佳孝『Dear My Generation』
(国内CD ハイレゾ音源も楽しめるハイブリッドMQA-CD仕様 CVOV-10049 3,000円+税)

近年はジャジー&ボッサなアレンジが多い印象でしたが、今作は大人なロック&ラヴ・ソングで“聴かせる”1枚。

斉藤和義が作詞/ギター/コーラス参加、The Renaissance(小原礼&屋敷豪太)編曲による①「Mystery Train」。
その斉藤和義とのデュエット&Charのギターも炸裂する⑦「はないちもんめ」。(鈴木茂作とは同名異曲)
太田裕美とのデュエット曲⑤「トキメイテ」。森俊之編曲④「Jazzy Night」&⑩「寒い日に」&⑧「恋するAngelina」。
更には、来生えつこが4曲歌詞を書き下ろしている点も見逃せません。

今日のこの1曲は、その来生えつこが作詞、南佳孝作曲、井上鑑が編曲を手掛けているラスト⑫「ニュアンス」を。
情景が浮かんでくる詞世界、ビターな想い出と感慨が伝わってくる歌声が味わい深い逸品。森 陽馬

★当店にてお買い上げの方、先着で特典CD付!
ラヴィン・スプーンフル「You didn't have to be so nice」、ビートルズ「While My Guitar Gentry Weeps」、斉藤和義「歩いて帰ろう」、小沢健二「今夜はブギー・バック」カヴァー収録ラジオCD『レディオソロイズム』

2018年9月25日(火) 松尾清憲 「All The World Is Made Of Stories」

「この世界は原子でできていなくて、世界は物語でできている」
(松尾清憲「All The World Is Made Of Stories」歌詞より)

このタイトル及び歌詞は、アメリカの女流詩人Muriel Rukeyserによる言葉がヒントとなったそう。

その言葉に導かれ、松尾清憲が描く12の物語(曲)が完成。ソロ11作目となる快作が届けられました。

松尾清憲『All The World Is Made Of Stories』
(国内CD CDSOL-1811 2,800円+税)

Language掛川陽介+本澤尚之プロデュースによるサウンドはELO/ジェフ・リン、バグルスのエッセンス。
独特なエコー感はプリファブ・スプラウト、トニー・マンスフィールド等ブリティッシュ・エレポップからの流れ。
そのサウンド・ルーツに、松尾清憲ワールド全開のグッド・メロディーが紡がれた1枚。

今日のこの1曲は、鈴木さえ子ドラムス参加のタイトル曲「All the World Is Made Of Stories」を。森 陽馬

★当店にてお買い上げの方にはダブル特典!
アルバム中でもとびきりかっこいいナンバー「Midnight Train Called Desire」の別アレンジ・ヴァージョンを収録したCDRと、当店のみの特製ジャケット・デザイン・マグネットを先着で差し上げています。


2018年9月24日(月) Mime 「Driftin'」

吉田美奈子「Town」的楽曲+ラーバンドのシンセ・スパイス+ソウルフルなシティ・ポップ・サウンド♪

上記の要素を兼ね備えたキラーチューン!「Driftin'」。
この曲を収録したMime(マイム)1stアルバムが発売されました。

Mime『Capricious』
(国内CD PCD-24759 2,400円+税)

Mime(マイム)は森川祐樹(B)を中心に2014年結成し東京拠点に活動中の日本人5人組ユニット。
メロウ&グルーヴィーなソウル・サウンドと女性シンガーひかりによる日本語詞の歌がバランス良くミックス。

冒頭1曲目「Driftin'」以外の曲もクールでかっこいい!
一十三十一、初期UAお好きな方にオススメの都会的アーバン・シティ・ポップな1枚です。

ちなみに、アルバム・ラストには「Driftin'」Kan Sano Remixが収録。
オリジナルVerとこのRemixが入った限定EPも出ています。アナログファンはそちらも要チェック。 森 陽馬


2018年9月23日(日) 千紗子と純太 「千紗子と純太」

「これ聴いた!?」とお客様から教わり知った新世代インディーJ-POP新譜この1枚。

千紗子と純太『千紗子と純太と君』
(国内CD FANO-0001 2,130円+税)

テクノ・サンプリング・民謡をミクスチャーした奇天烈グループ<CASIOトルコ温泉>のMTG(千紗子)。
大阪を拠点に活動しているインスト・ダブ/ダンス・ロック・バンド<neco眠る>のBIOMAN(純太)。

異色な二人が組んだ“異空間シティ・ポップ”!
懐かしいようなメロディーに、独特な打ち込み&ポップ・サウンドが絡む摩訶不思議な魅力に満ちた作品です。

cero髙城晶平の母が亡くなったことをモチーフに書かれた歌詞&純太の実兄オオルタイチ作曲が融合「骨拾い」。
アンビエント・ポップ③「馬鹿」、空気公団を想起させる⑩「若光物語」等ヴァラエティな全10曲。

今日のこの1曲は冒頭1曲目「千紗子と純太」。
アーティスト名をそのまま冠した華やかな楽曲ながら、「生きていく上で言いようのない哀しみや寂しさを受け入れていく」という内容の深い詞世界が心にズドーンときました。森 陽馬


2018年9月22日(土) ロッド・スチュワート 「ソー・ファー・アウェイ」

ちょうど1年前の2017年9月日本発売になった(CD+DVD)キャロル・キング『つづれおり:ライヴ・イン・ハイドパーク』は、本当に素敵なアルバムでした。

あれから1年、キャロル・キング関連の何かが出ればと思っていたのですが、これといったものがないので、1995年発表『つづれおり』カヴァー集を今日は紹介したいと思います。

V.A『つづれおり ~キャロル・キング・トリビュート・アルバム』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-13827 1,905円+税)

キャロル・キングが1971年に発表しその当時から現在までの間、世代を越えて多くの人々に感銘を与え続けている歴史的名盤『TAPESTRY ~つづれおり』を12アーティストがカヴァーし、オリジナルの曲順通りに並べてCD化したのがこのアルバムです。

プロデューサーは曲目によって異なりますが、デヴィッド・フォスターが2曲、アリフ・マーディンが3曲担当しています。
発表されたのが1995年ということもあり、その当時は旬でも、現在ではもう忘れられているミュージシャンも収録されていますが、それもひとつの歴史ということで今聴いても楽しめました。

エターナル、エイイミー・グラント、リチャード・マークス、フェイス・ヒル、オール・フォー・ワン。
80's、90's大活躍した人たちが入っています。

アレサ・フランクリンをフィーチャーしたビービー&シーシー・ワイナンス「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」、ビージーズ「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」、マンハッタン・トランスファー「スマックウォーター・ジャック」、セリーヌ・ディオン「ナチュラル・ウーマン」などもいい出来ですが、今日はロッド・スチュワート「ソー・ファー・アウェイ」を。

プロデュース、アレンジ、そしてキーボードはデヴィッド・フォスターです。
ロッドの名唱が光っています。やっぱり曲がいい! 森 勉


2018年9月21日(金) SOLEIL 「Baby Boo」

60'sサウンド炸裂の1stアルバム『My Name Is SOLEIL』から半年。
キュートな歌声で聴く者をキュンとさせる15歳の女性ヴォーカルそれいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)。
早くも2枚目となる新作が発売になりました。

SOLEIL『SOLEIL is Alright』
(国内CD VICL-65044 2,315円+税)

今作も、サリー久保田(b)、中森泰弘(g)、白根賢一(ds)らによるオールディーズ/ガール・ポップ/ブリティッシュ・ビートな遊び心溢れるアレンジ&演奏がとにかく楽しいです。

マイクロスター、かせきさいだぁ、横山剣(クレイジーケンバンド)、イリア、高浪慶太郎、森若香織、澤部渡(スカート)、原田真二など豪華作家陣による楽曲にも注目です。

前作と同じくこだわりのMONO録音。マイクロスター佐藤清喜さんが全曲ミックスを手掛けています。

ビートルズ「Taxman」とザ・ジャム「Start!」を絶妙に織り交ぜた「太陽がいっぱい」、フィル・スペクター・サウンドに乗せて切ない乙女心を歌うマイクロスター提供曲「Baby Boo」(それいゆちゃんのセリフ入り!)、ヒックスヴィルの曲をリメイク「恋のはじまり」、モンキーズ・テイストを施した一般公募曲「Every Day Every Night」等、甘酸っぱさ全開の名曲揃い。

明日22日からの東名阪ツアー以降、それいゆちゃんは高校受験のため、しばらく活動はお休みとのこと。
次の作品を楽しみに待ってます~。

お買い上げの方先着で、当店のみ特典缶バッチ付です。東尾沙紀



2018年9月20日(木) ジャネット・サイデル 「You Are There」

ジャケット・サイデルが病気で急逝したのは2017年8月7日。

それから約1年を経て、追悼盤と言える未発表音源集が発売されました。

ジャネット・サイデル『ユー・アー・ゼア ~あなたの面影』
(国内CD 日本語解説付 MZCF-1377 2,400円+税)

オーストラリア出身女性ジャズ・ヴォーカリスト、ジャネット・サイデル。
彼女の温もりある歌声は、故郷へ帰ってホッとするような心持ちにさせてくれます。

今作は、彼女の兄デヴィッド・サイデルが、彼女自身病床でリリースを望んでいた音源や思い入れのある楽曲を選び纏めた12曲。(「Younger Than Springtime」、「I Wish You Love」、「Tenessee Waltz」、「Days Of Wine And Roses」、「Night And Day」他)

ラストに収録されている「You Are There」はデイヴ・フリッシュバーグ作詞、ジョニー・マンデル作曲。
今はいなくなってしまった人を想う切ないナンバー。

♪I often think there's just one thing to do. Pretend the dream is true. And tell myself that. You are there.♪
(ただ一つできること。それは夢は本当だと想うふりをすること。そして、私は自分に言い聞かせる。あなたはそこにいるのだ、と。) <「You Are There」歌詞より> 森 陽馬


2018年9月19日(水) トニー・ベネット&ダイアナ・クラール 「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」

トニー・ベネットは1926年生まれ。2018年で御年92歳! すごいですね。
ニュー・レコーディングのアルバムが発売になりました。

2014年にはレディー・ガガとのデュエット・アルバムを発表して話題になりましたが、2018年の今年はダイアナ・クラールとのデュエット・アルバムです。
ダイアナ・クラールの落ち着いた声と、トニー・ベネットの年を感じさせない艶のある声のブレンドは聴きものです。

今回選ばれた楽曲はアメリカン音楽界の至宝、ジョージ・ガーシュイン作曲の作品。
兄であった作詞家のアイラ・ガーシュインと共作した数多くの名曲があります。

そんなスタンダード名曲をこの二人の歌声でボーナス・トラック含め14曲楽しめるのがこのCDです。
(トニー、ダイアナ、各々のソロが2曲ずつ含まれてます)

今日はその中から、アルバム・タイトルにもなった「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」を。

元々は1938年に公開された映画『ゴールドウィン・フォーリーズ』のために作られた曲で、その時歌っていたのはケニー・ベイカーという人だったそうです。
1951年の映画『パリのアメリカ人」でジーン・ケリーが歌ったことによって広く知られるようになり、多くの人にカヴァーされるスタンダードとなったようです。

ピアノ・トリオをバックにトニーとダイアナのなんとも雰囲気あるヴォーカルが心地良く聴き手を包んでくれます。
これからの秋の夜長にぴったりのアルバムだと思います。

トニー・ベネット&ダイアナ・クラール『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCV-1173 2,600円+税)

3曲のミュージック・ビデオを収録したDVDが付いた<デラックス・エディション>も出ています。
(国内CD+DVD 完全限定盤 UCCV-9677 3,300円+税)

ダイアナ・クラールファンの僕はもちろんこちらを買いました。森 勉


2018年9月18日(火) Willie Hightower 「I Found You」

昨日に続いて、アメリカ南部マッスル・ショールズ録音の新譜オススメ盤を紹介しましょう。

ウィリー・ハイタワー『Out Of The Blue』
(国内仕様CD 英文解説対訳・歌詞付 PCD-17786 2,700円+税)

ウィリー・ハイタワーは1940年生まれアラバマ州出身の黒人男性ミュージシャン。
サム・クックを彷彿とさせる歌声が魅力のサザン・ソウル・シンガーです。

2018年で御年78歳となる彼が、96歳(!)のメンフィス在住プロデューサー、クイントン・クランチを迎え故郷でありサザン・ソウルの聖地と言えるマッスル・ショールズにてレコーディングしたのがこのアルバム。

包容力に溢れた温もり伝わる魂“ソウル”が伝わってきます。
これぞ、サザン・ソウル!な1枚。

なお、10月下旬にはスティーヴ・クロッパー&ハイ・リズムを従え来日が決定!
(10/25ビルボード大阪、10/27、29、30ビルボード東京)
ディープ・ソウル/サザン・ソウル好きの方には見逃せない公演となりそうですね。森 陽馬


2018年9月17日(月) Donnie Fritts 「Thank God He Came」

アメリカ南部スワンプ・ロックの雄、ドニー・フリッツ。
マッスル・ショールズ録音による新作が発売されました。

ドニー・フリッツ『June (A Tribute To Arthur Alexander)』
(国内仕様CD 日本語解説付 OM-30 2,000円+税)

ビートルズ「Anna」等、名曲を多く輩出したソングライターであり、大滝詠一「恋するカレン」の下敷きとなったバリーマン作「Where Have You Been (All My Life)」を歌っていることでも知られるアーサー・アレクサンダー。

アーサーとドニーは古くから友人で、今作は1993年亡くなった彼へ捧げたトリビュート・アルバムになります。
タイトル『June』は、アーサー・アレクサンダーのニックネームとのこと。

今日のこの1曲は、9曲目「Thank God He Came」。
アーサー・アレクサンダー1972年発表アルバム『Arthur Alexander』のラストに収録されているアーサーとドニー共作曲セルフカヴァー。

この曲、改めて聴くと、小坂忠「機関車」(1975)の雰囲気に似ていますね。
ドニー・フリッツいぶし銀の歌が沁みます。森 陽馬


2018年9月16日(日) Paul Weller 「Movin On」

ポール・マッカートニーの新作が話題ですが、こっちのポールさん新作も是非注目していただきたいです。

ポール・ウェラー『トゥルー・ミーニングス』
(国内CD 歌詞・解説・対訳付 WPCR-18080 2,457円+税)

2018年5月25日で還暦を迎えたポール・ウェラー。
前作『ア・カインド・レボリューション』から僅か1年ほどで新作を届けてくれました。

今年1月の来日公演でいち早く披露された「Gravity」、自身の誕生日に公開した「Aspects」をはじめ、優雅なストリングスを加えた、フォーキーで穏やかな作品に。
(帯の''雄大で繊細なサウンド''という表現がしっくりきます。)

ロッド・アージェント、マーティン・カーシー、ダニー・トンプソン、ルーシー・ローズ、バーリー・カドガン(リトル・バーリー)、ノエル・ギャラガーらが多彩なゲストも参加しています。

♪俺から小さな波が生まれて 大きな絵を描いていく そうすればわかる 俺は、俺は先へ進んでいるのだと♪

尽きない創作意欲、みなぎる自信...現在の好調ぶりを表すような「Movin On」の詞、美しいメロディ、優しく力強い歌声にグッときました。(名曲です!) 東尾沙紀



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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