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 今日のこの1曲コーナー

ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2026年5月6日(水) Dan Penn 「Smoke Filled Room」

御年85歳、いぶし銀な歌声も魅力♪
サザン・ソウル、スワンプ名ソングライター、ダン・ペン。

未発表デモ音源集シリーズ、2026年最新盤が発売されました。

・Dan Penn『Smoke Filled Room』
(輸入CD THE LAST MUSIC COMPANY LMCD280)

今作のタイトルにもなっている「Smoke Filled Room」は、アーマ・トーマスに提供された楽曲。(1992年作『True Believer』収録)
''涙が出るのはけむりのせい 貴方のことで泣いているんじゃない''
恋人は別の女性の元へ....傷つく心を悟られまいと強がってみせる女性の切ない心情を歌ったバラードです。

味わいあるハモンド、エレキ・ギターの沁みるソロ、ダン・ペンが哀愁たっぷりに歌い上げた本バージョンは、完成までに長い時間をかけ、納得のいく音に仕上げたと語る渾身の1曲。

全曲録音年の詳しい記載はありませんが、色んな時代の発掘ものかな?というのが声や音の雰囲気から感じ取れます。
ジャケット内側にはダン・ペン自身による曲毎のミニ・コメント、演奏者のクレジットが掲載されています。

長年音楽活動を共にしたBucky Lindseyが2025年6月に逝去。
Carson Whitsetによる美しいピアノにのせ、Lindseyがメイン・ヴォーカルをとる「Crazy Ol' Girl」も注目したい1曲です。東尾沙紀


2026年5月5日(火) 冬にわかれて 「君の旅」

寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎によるバンド、冬にわかれての新作『forgotten』が入荷しました。

・冬にわかれて『forgotten』
(国内CD KHGCD-006 3,410円税込)

冬にわかれて名義としては2023年5月発表作『flow』以来約3年ぶり、4枚目のアルバムになります。
(寺尾紗穂名義の2025年作『わたしの好きな労働歌』からは約11か月ぶり)

僕個人としては、冬にわかれての過去作品の中で最高傑作と言いたくなる1枚でした。
メンバー3人が今までになく密に関わり、ミックス作業もきちんと集まって制作された、とのことです。

各々が書き下ろした楽曲はどれも魅力的ですが、寺尾紗穂作によるラスト2曲「君の旅」「みらい」が本作の軸となり、アルバムをより深く重厚なものに押し上げていることは確かだと思います。

特に、<彗星>という名の特攻隊がモチーフとなって生まれた歌「君の旅」には、不思議な力を感じました。
寺尾さんは初めて一人で「君の旅」をライヴで歌った時、客席上空に光の丸い玉がきているのが見えたそう。
まさに、<光のたましい>が集まってくるような、心奥に訴えかける何かが宿っている1曲です。

なお、当店にてお買い上げの方には、冬にわかれたのメンバーへインタビューした内容を纏めたリーフレットと、鰺坂兼充さんによる素晴らしい絵画を基にしたジャケット・デザインのマグネットを先着で差し上げています。森陽馬


2026年5月4日(月) Little Feat 「Hamburger Midnight」

今日は、風がとても強い1日でした。
でも、このジャケットのような青空が広がったのはよかったですね。

・Little Feat『Little Feat』(2CD Deluxe Edition)
(輸入2枚組CD RHINO R2-728638/Record Store Day限定アナログ2LPもあり)

リトル・フィートが1971年に発表した1stアルバムに最新リマスターを施し、更に未発表デモ&アウトテイク12トラックを収録したボーナス・ディスク付の55周年記念盤が発売されました。

この時期のリトル・フィートは、フランク・ザッパのバンドにいたローウェル・ジョージ(ギター)とロイ・エストラーダ(ベース)。そこに、リッチー・ヘイワード(ドラムス)とビル・ペイン(キーボード)が加わった4人編成。

オリジナルLPファースト・プレスで裏ジャケに使用していた4人の写真を復活させてくれたのはうれしいですね。
更に、当時の4人が仲良く映っているカットや、演奏している時の写真が内ジャケやインナーに使われているのを、聴きながら眺めているだけで、とても幸せな気持ちになれます。

後の『セイリン・シューズ』(1972)、『ディキシー・チキン』(1973)に比べると過小評価されていて、今回の再発でも国内盤は出なそうな状況ですが、ローウェル・ジョージ節の歌声とスライドは存分に堪能できる1枚です。

今日のこの1曲は、そんなリトル・フィート/ローウェルらしいナンバー「Hamburger Midnight」。
ボーナス・ディスクには、より荒々しい別ヴァージョンも追加収録されています。森陽馬


2026年5月3日(日) The Milk Carton Kids 「A Friend Like You」

ゴールデン・ウィーク真っ只中の5月3日は憲法記念日。
東京・武蔵小山は例年通り、平穏でまったりとした空気が流れています。

そういった穏やかな休日の昼下がりにオススメしたい新譜この1枚♪

・The Milk Carton Kids『Lost Cause Lover Fool』
(輸入CD Far Cry Records FCR9CD/輸入LP FCR9LP)

<新世代のサイモン&ガーファンクル>!?
The Milk Carton Kidsは、2011年頃から活動しているKenneth PattengaleとJoseph Edward Ryanの2人組。
アコースティック・ギターを基調にしたサウンド、歌とハーモニーが魅力のユニットです。

2026年発表オリジナル・アルバムとなる本作『Lost Cause Lover Fool』は、2023年発表前作『I Only See The Moon』に続き、Kenneth Pattengale自身によるプロデュース。
二人のギター&歌に加えベース&ドラムス、曲によってはマンドリン、バンジョーも取り入れながら、アコースティックでフォーキーな魅力はそのままに、温もりに満ちた親密な空気が伝わるシンガー・ソングライター作品に仕上がっています。
今日のこの1曲は、味わい深い3曲目「A Friend Like You」。森陽馬


2026年5月2日(土) ティン・パン・アレー 「チョッパーズ・ブギ」

細野晴臣、林立夫、松任谷正隆、鈴木茂、(生誕順)による、キャラメル・ママというグループ名は、1973年に発表されたLP吉田美奈子『扉の冬』、荒井由実『ひこうき雲』によって印象付けられました。

といっても、一般の音楽ファンではなく、あくまで<はっぴいえんど>の流れを汲む音楽が好きだったファンに限ってのお話です。

1974年には、雪村いづみ『スーパー・ジェネレイション』や、当時大人気だったアグネス・チャンのヒット曲「ポケットいっぱいの秘密」のバッキングを担当したりと、キャラメル・ママ・ファンを喜ばせてくれました。

その後もさまざまなセッションに参加して、1975年11月にはキャラメル・ママ自身をメインにしたアルバムを発表してくれました。
この頃はグループ名をキャラメル・ママからティン・パン・アレーに変更しましたが、アルバム名にキャラメル・ママという名前を残してくれました。

・ティン・パン・アレー『キャラメル・ママ』
(国内CD CRCP-20463 2,200円税込)

「ソバカスのある少女」、「イエロー・マジック・カーニヴァル」、「月にてらされて」など、聴き所たっぷりの曲が並びますが、今日は林立夫のペンによる「チョッパーズ・ブギ」を。
高中正義も参加していますし、後藤次利のワイルドなベース・プレイが圧巻! 森勉


2026年5月1日(金) イーグルス 「Carol」

イーグルスが1976年に発表した名盤『ホテル・カリフォルニア』は2026年で50周年を迎えます。

その50周年記念盤が出るかな?と思いきや、1975年発表作『呪われた夜』のデラックス盤が発売されました。

・イーグルス『呪われた夜』(デラックス・エディション)
(国内盤3CD+Blu-ray 天辰保文氏の解説・歌詞・対訳付 WPZR-31109 8,800円税込)

原題は『One Of These Nights』。
オリジナル・メンバーでカントリーフィーリングに溢れたバーニー・レドンが本作まで在籍。
ファンの間でも人気が高く、グレン・フライ自身も大好きなレコードと公言していた名盤です。

今回の目玉は、ボーナス・ディスクに収められた未発表ライヴ音源でしょう。
1975年9月28日カリフォルニアにあるアナハイム・スタジアムでのコンサート。
バーニー・リドンが当時在籍していたイーグルスとして最後に出演したライヴ音源になります。

初期ライヴでは後半の定番だった、チャック・ベリー「Carol」のカヴァーが初公式音源化されたのもうれしいですね。

ちなみに、ジョー・ウォルシュがゲスト出演し「Rocky Mountain Way」で盛り上がっているのですが、バーニーの脱退を思うと切なく感じるのは僕だけでしょうか。
そのジョー・ウォルシュが新加入したイーグルスは1976年2月に初来日。日本武道館でコンサートを行いました。
今年はイーグルス初来日から、ちょうど50年でもあります。森陽馬


2026年4月30日(木) 杉真理 「It's Show Time」

当店が45周年を迎えた2026年4月は、魅力的な新譜がたくさん発売されました。

その締めとして、杉真理さんの新作『MUSIC MAN』が入荷!
杉さんらしいポップなメロディー&ハート・ウォーミングなサウンドが全開の1枚です。

・杉真理『MUSIC MAN』
(国内CD FWPI-002C 3,850円税込)

来年2027年でデビュー50周年となる杉真理さん。
本作『MUSIC MAN』は、『MUSIC LIFE』(2019)以来約7年ぶりの新作オリジナル・アルバムになります。

FOURTH WAVE RECORD FACTORYというインディーズからのリリースですが高クオリティ!
小泉信彦を中心に、清水淳、藤田哲也、橋本哲、高橋結子ほか馴染みのバック陣が参加。
杉さんの歌声も変わらずの素晴らしさですね。

今日のこの1曲は、<大谷翔平選手を勝手に応援ソング>な「It's Show Time」を。
2021年頃から披露されていたナンバーで、この度めでたく公式リリース♪
実名は出てきませんが、野球用語が散りばめられた歌詞は、まさにSHOW(翔)TIMEなナンバーですね。

なお、渋谷PLEASURE PLEASUREと神戸チキンジョージでのライヴが基になっていて、オーディエンスのコーラス及び和田唱と鈴木雄大のヴォーカルもミックスされています。森陽馬


2026年4月29日(水) フォー・フレッシュメン 「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」

好きなミュージシャンに関する事柄や情報はなんでも知りたくなるものです。
しかし、1960年代の日本では、洋楽アーティストの情報は少なくて遅いというのが当たり前でした。
自分自身で積極的に調べる術も知りませんでしたし。
大好きなビーチ・ボーイズに関してもそんな状態でした。

ビーチ・ボーイズの1960年代に出たLPの解説には、<フォー・フレッシュメンのようなコーラス>という表現がよく書かれていました。また、ビーチ・ボーイズはフォー・フレッシュメンが歌っていた「グラデュエイション・デイ」をカヴァーしたりしていました。
しかし、フォー・フレッシュメン自体の曲を聴く機会はほとんどありませんでした。

いつだかははっきりわからないのですが、大橋巨泉が司会をするテレビ番組『11P.M.』に、フォー・フレッシュメンが出演して歌と演奏を聴かせてくれたことがありました。
とても素晴らしいパフォーマンスで、それをテレビで見て感激したことを憶えています。

ということで、今日はフォー・フレッシュメンを。
・フォー・フレッシュメン『フォー・フレッシュメン・アンド・5・トロンボーイズ』
(国内CD 1955年録音 UCCU-5877 1,650円税込)

ブライアン・ウィルソンが若い時に聴いて感動した彼らのハーモニーは、70年以上経った今でも僕たちの心を揺さぶってくれます。森勉


2026年4月28日(火) JOE PERNICE 「It Got Away From Me」 feat.Jimmy Webb

僕が大好きなソングライター、ジミー・ウェッブがゲスト参加している新譜を紹介しましょう。

・JOE PERNICE『Sunny, I Was Wrong』
(輸入CD NEW WEST Records CDNW6615/輸入LP LPNW5954 直筆サイン入り限定盤あり)

ジョー・パーニスはアメリカ/マサチューセッツ州出身1967年生まれの男性シンガー・ソングライター。
90年代にバンド、SCUD MOUNTAIN BOYS、PERNICE BROTHERSを結成し、現在はカナダ/トロントを拠点に活動している彼が書き下ろしの新曲を纏めた2026年発表のソロ・アルバムをNEW WESTレーベルからリリースしました。

アメリカン・ルーツに根ざしたシンガー・ソングライター作で、エイミー・マン、ノーマン・ブレイク(Teenage Fanclub)、ロドニー・クロムウェルがゲスト参加しています。

そのアルバムラスト11曲目「It Got Away From Me」に、ジミー・ウェッブがピアニストとして参加!
作詞・作曲はジョー・パーニスですが、ジミー・ウェッブを意識して書いたような哀愁漂うメロディーの1曲です。森陽馬


2026年4月27日(月) 寺尾紗穂 「アジアの汗」

2026年4月26日(日)りんりんふぇす山谷Vol.13へ行ってきました。

東京・山谷の玉姫公園で行われるのは今回で3回目。
(2回目は
2025年4月27日今日のこの1曲参照)
今年も好天に恵まれ、初夏のような暖かい陽射しが降り注ぐ1日で良かったですね。

トップバッターは、寺尾紗穂さん+新人Hソケリッサ!。
「九年」、「夕まぐれ」、「アジアの汗」、「愛のありか」、「魔法みたいに」が披露されました。

「アジアの汗」は、建設現場で働いてきて絵描きでもあった坂本久治さんと山谷のお祭りで2000年代に出会い、その交流がきっかけで生まれた歌です。りんりんふぇす開催へ繋がった経緯もあり、この山谷で歌われることの意義が伝わってきました。

2番手に登場した、ビッグイシュー講談部がとても面白かったですね。
ホームレス状態を経験したビッグイシュー販売者と販売者OBからなるビッグイシュー部活動で大阪からの参戦。
新作講談に会場が大きな笑いに包まれて、朗らかな雰囲気になりました。

モンゴルから来日したバンド、Delkhii(デルヒー)の演奏も素晴らしかった!
オーガニックなサウンドが心地良く、穏やかな夕陽下の山谷で、モンゴルの風を感じることができました。
冬にわかれてとのセッションも調和していて、いつまでも聴いていられるような演奏でしたね。

Momと寺尾紗穂の共演による「泣けない人には優しくない世界」。恒例のカラオケタイム。川村亘平斎×トンチの影絵。ラストの全員セッション「どうにかなるさ」。そしてアンコールの寺尾紗穂「グローリー・ハレルヤ」も感動的でした。

寺尾紗穂さん、りんりんふぇすスタッフの皆さま、そして来場された皆々さん、おつかれさまでした。
また来年、この会場にて元気な姿で集えることを祈っております。森陽馬

PS 南千住駅前の人形焼き店で買っていこうとしたら、2025年10月で閉店していました。
昨年購入して美味しかったので楽しみにしていたのですが。。。

★掲載ジャケットは、寺尾紗穂「アジアの汗」収録の2010年発表アルバム『残照』。


2026年4月26日(日) 三浦透子 with 澤部渡(スカート) 「空の名前」

2023年2月14日に逝去した岡田徹さん(はちみつぱい/ムーンライダーズ)のトリビュート・アルバムがリリースされました。
(発売日の4月23日は、岡田徹さんのお誕生日)

V.A.『ADVENTURES in MODERN RECORDING by TOHRU OKADA』
(国内CD 小暮秀夫氏による解説・歌詞付 HEAD-0001 3,520円税込)

ムーンライダーズはもちろん、アグネス・チャンや伊藤つかさ、杏里ら女性アーティストへの提供曲など、岡田さんが手掛けた楽曲を、ゆかりのある多彩な女性ヴォーカリスト14組がカヴァー。

野宮真貴、佐藤奈々子、野田幹子、Nav Katze(ナーヴ・カッツェ)、CHAKA、3776、姫乃たま、島崎夏美、覚和歌子をはじめ、山本精一、CTO LAB.、ムーンライダーズのメンバーも参加。
ミックスやマスタリングを担当するのは、佐藤清喜(microstar)、ジャケットのイラストを手掛けたのは、大学時代からの友人でイラストレーターの真鍋太郎...と、関わる皆さんの深い愛情とご縁で紡がれた1枚なのです。

今作のラストを締め括る「空の名前」で透き通った歌声を聴かせるのは、俳優としても活躍する三浦透子。
ライナーノーツを手掛けた小暮秀夫氏(素敵な文章を寄せられています)によると、岡田さん自身が生前この曲を彼女に歌ってもらいたいというプランを持っていたことがきっかけなのだそう。

ピュアで繊細で遊び心を感じるメロディの魅力。女性ヴォーカリストとの相性の良さも実感できる作品です。

先着で当店だけのダブル特典、ジャケット・デザイン・マグネット(四角)&岡田徹丸型缶バッジ付きです。東尾沙紀


2026年4月25日(土) DAISUKE 「悲しみのJODY」

山下達郎楽曲のカヴァーが収録されているオススメのこの1枚。

・DAISUKE『No Pain, No Gain』
(国内CD PCD-18931 3,000円税込)

DAISUKEは、1984年生まれの静岡県伊東市出身男性シンガー。
鈴木雅之、清水翔太などのバック・コーラスでも活躍中です。

その彼が今月発表した約6年ぶり4thアルバム『No Pain, No Gain』には、魅力的なオリジナル曲に加え、山下達郎「悲しみのJODY」、シング・ライク・トーキング「RISE」、安部恭広「アイリーン」のカヴァーが収められています。

オリジナルに忠実なアレンジで、伸びのあるファルセット・ヴォイスがNice♪

ちなみに、「悲しみのJODY」と「RISE」のカヴァーをカップリングした7インチ・レコードも6/17発売予定。
アナログ・ファンもチェックしてみてください。森陽馬


2026年4月24日(金) 冬にわかれて 「ペパーミント・タイムズ」

寺尾紗穂さんが発起人となり行われているイベント<りんりんふぇす>。
第13回目となる2026年は、引き続き東京・山谷の玉姫公園で4月26日(日)に開催されます。


りんりんふぇすは、路上生活者が販売員となる雑誌『BIG ISSUE』を多くの人に知ってもらい、ホームレス問題や自分たちの生活・仕事について考えよう、との目的で行われてきました。
イベント名には、「隣」の人と「輪」になる、というメッセージが込められています。
恒例の座談会や炊き出し(無料の軽食配布)もありますし、当日はきっと晴れるでしょう!
入場料金は自由価格(投げ銭)、予約無しで当日来場可能です。お時間ある方は是非立ち寄ってみてください。

今年の出演者は、寺尾紗穂、ビッグイシュー講談部、Mom、新人Hソケリッサ!、Delkhii(デルヒー) fromモンゴル、川村亘平斎×トンチ。
Momは、1997年生まれ埼玉出身Akihiko Karibeによるソロ・プロジェクト。
2020年発表オリジナル曲「あかるいみらい」がappleのTV CMに起用されました。
寺尾紗穂さんとは2021年三井ホールのイベントで出会い、繋がりが生まれたそうです。

以前に彼は、寺尾紗穂『余白のメロディ』(2022)収録曲「ニセアカシアの木の下で」のトラック制作&編曲を手掛け、サントリーホール/ブルーローズで行われた寺尾紗穂コンサート2022でも共演しました。
来月5/6発売冬にわかれての4thアルバム『forgotten』に収録される「ペパーミント・タイムズ」(4/22に配信開始)の作詞も担当しています。Momがりんりんふぇすのステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみですね。森陽馬

★掲載ジャケットは、冬にわかれて『forgotten』。
(2026年5月6日発売 当店のみの特典インタビューリーフレット&マグネット付 KHGCD-006 3,410円税込)


2026年4月23日(木) リヴィングストン・テイラー 「ダンス・ウィズ・ミー」

ジェイムス・テイラーの弟、リヴィングストン・テイラーは、兄ほどのの派手さはありませんが、品があって質の良い作品をたくさん発表しています。

今日はそんな彼が1980年に発表したアルバムの中から1曲選んでみました。

リヴィングストン・テイラー『マンズ・ベスト・フレンド』
(国内CD 天辰保文氏の解説付 SICP-4873 1,100円税込)

彼はソングライターでもありますが、兄のジェイムス同様、多くの名曲カヴァーがあります。
このアルバムでも、オーリアンズの「ダンス・ウィズ・ミー」をナイス・カヴァーしています。

彼らしいほのぼのした雰囲気の「ダンス・ウィズ・ミー」に仕上がっています。

なお、このアルバムからは「ファースト・タイム・ラヴ」がシングル発売され、スマッシュ・ヒットしています。森勉


2026年4月22日(水) 寺尾聰 「ルビーの指環」

2026年4月22日で、PET SOUNDS RECORDは45周年を迎えることができました。

皆々様、本当にありがとうございます。
人それぞれの<PET SOUNDS>(よい音)を見つけられる手伝いがこれからもできれば、と思っております。
末永くよろしくお願い申し上げます。

今日は、当店がオープンした1981年頃に発売されたアルバムをよくかけていました。
その内の1枚である大滝詠一『A LONG VACATION』は、1981年発表大ヒット・アルバムで現在もロングセラー継続中ですが、当時もっと売れていた作品があります。それがこの1枚。

寺尾聰『Reflections』
(国内CD TOCT-95188 2,200円税込)

大ヒット・シングル曲「ルビーの指環」(作曲:寺尾聰、作詞:松本隆、編曲:井上鑑)を収録した寺尾聰の名盤『Reflections』は、1981年4月5日に発売されオリコンアルバムチャートで12週間1位を記録しました。
近年は2週間1位も滅多にないのに、12週間1位は現在では考えられない長期ヒットですよね。
でも、そういう大ヒット作が生まれた年に、店をオープンできたことがとても幸運だったのかもしれません。

今から45年後にもこのように語られ人の心に残る作品が、2026年以降も生まれることを願って。森陽馬


2026年4月21日(火) Neil Young 「Rockin' In The Free World」

2026年4月20日(月)東京ガーデンシアターでのエディ・ヴェダー来日公演へ行ってきました。

パール・ジャムで2003年に来日して以来、約23年ぶり!の単独公演。
(昨年2025年3月野球観戦で来日し、ジャック・ホワイト公演に飛び入り参加したこともありましたが)

日本でのライヴで、外国人客がこんなに多いのは初めて、というくらい、客席はアメリカ人でいっぱい!
大げさな言い方ですが、3分の1~半分くらいは外国人客だったのではないでしょうか。
(それもあって、グッズのデザインも外国人客向けなデザインだったのかも)

エディ(現61歳)のカリスマ性あるかっこいい歌声は健在!
一人の弾き語りながら、アコギとエレキ、更に足でバスドラを踏んだり、ステージ上のオーディオ・ボタンを押してカラオケで歌い、客席へ下りてきてハイタッチしながら歌ったり、と、終始大盛り上がりでしたね。(僕の後ろの外国人はずっと一緒に歌っていましたー)

パール・ジャムの曲はもちろん、映画『Into The Wild』からのソロ曲。更には、ビートルズ「悲しみはぶっとばせ」、ウォーレン・ジヴォン「Keep Me In Your Heart」、グレン・ハンサード「Song Of Good Hope」、トム・ペティ「I Won't Back Down」のカヴァーも披露。
そして、2回目のアンコールでは、ボブ・ディラン「Forever Young」、ニール・ヤング「Rockin' In The Free World」のカヴァーで締め! アメリカン・ロックの歴史を引き継ぎ体現するようなラストは、客席を無視して前方に観客が押し寄せて、ファン大熱狂の約110分でした。

ちなみに、アリーナ前方にはエディの奥さまがいて、ファンとの写真撮影に丁寧に応じていたのが印象的。
(個人的にはブライアン・ウィルソン公演のメリンダさんを思い出した)
エディ自身も、MCを日本語で話したり、曲毎に使ったピックを一番前の客へ渡したり、ラストはサイン入りタンバリンをいくつか手渡したりして、ファンサービスが充実していましたね。とても楽しい一夜でした。森陽馬

★掲載ジャケットは、「Rockin' In The Free World」収録のニール・ヤングのベスト盤。


2026年4月20日(月) Joe Jackson 「Fabulous People」

1954年生まれ/イギリス出身のミュージシャン、ジョー・ジャクソン。
約2年半ぶりの新作『ホープ・アンド・フューリー』が発売になりました。

ジョー・ジャクソン『ホープ・アンド・フューリー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 GQCS-91738 3,300円税込)

燃える海辺の町...想像を搔き立てるジャケットが目を引く22枚目のアルバムです。

ブライトンや故郷ポーツマスを題材に書き始め、母国への愛憎入り混じった感情を表現したという「Welcome To Burning-By-Sea」、1922年と2022年(パンデミック後)のイギリスの家族を描いた「End Of The Pier」、ラテン・ロック風のギターが耳に残る「The Face」など、世情への憤りや皮肉を込めた鋭いジョー節が炸裂。

1st『ルック・シャープ!』からの盟友グラハム・メイビー(b)ら、バンド編成でレコーディング。
パーカッション奏者Paulo Stangnaroをゲストに招き、ラテンやジャズの要素を取り込みつつ、シンプルなロック/ポップに回帰した印象です。

代表作『ナイト・アンド・デイ』の頃を彷彿とさせる「Fabulous People」、アルバムを締め括るバラード「See You In September」など、ポップで美しいメロディの曲に乗せた瑞々しい歌声も聴きものです。

ライヴ会場などのアンケートで「今後観たいアーティストを教えてください」という項目があると、必ず最初に名前を書くジョー・ジャクソン。(一度は観てみたい!)
なかなか来日は叶いませんが、5月にアメリカからスタートするツアーの成功を祈りたいと思います。東尾沙紀


2026年4月19日(日) KOKOROKO 「Da Du Dah」

本日武蔵小山駅前では、1年に1回のお祭り「ムサコたけのこ祭り」が行われました。
駅前ロータリーの車道を一般開放して、武蔵小山生まれの笠原シェフによるたけのこ汁が先着3,000名(長蛇の列!)に無料で配られたり、千葉県大多喜町の掘りたてのたけのこが売られたり、地元のバンドやダンスパフォーマンスが行われ大盛況でした。天気がよくてよかったですね。

初夏の陽気で、暖かい陽射しが降り注いだ1日。
店内ではこのレコードをかけていました。

・KOKOROKO『Live At Metropolis Studios』
(輸入LP Record Store Day限定盤 Brownswood BWOOD0450EP)

KOKOROKOはアフリカ系ルーツを持つロンドン在住女性トランペット奏者Sheila Maurice-Greyが中心のジャズ・ユニット。
本作はロンドンのメトロポリス・スタジオにて、JACK DANIEL'S REVIVE LIVEセッションで録音された1枚。
ジャイルズ・ピーターソン主宰BrownswoodレーベルからRSD限定LPでリリースされました。

白昼夢をゆらゆらと漂うような極上グルーヴがとっても心地良い4曲が収録されています。
今日のこの1曲は、B面2曲目に収録されている2025年発表の新曲「Da Du Dah」。
シャーデーやスムースなR&Bお好きな方にもオススメなナンバーです。森陽馬


2026年4月18日(土) Neil Young & The Chrome Hearts 「Big Crime」

RECORD STORE DAY 2026、ご来店いただいたお客様ありがとうございました。
平和かつ健康で、音楽を楽しめることに感謝の1日でしたね。

僕にとっての<RECORD STORE DAY>はこの1枚です。

Neil Young & The Chrome Hearts『As Time Explodes』
(輸入2枚組LP RSD限定クリア・カラー盤 Reprise/Warner 9362.482391)

ニール・ヤングが2025年に行っていたコンサート・ツアーの音源を2LPに収めた最新ライヴ盤。
大好きなアルバム『Silver & Gold』(2000)の収録曲「Daddy Went Walkin'」から始まるというだけで、グッときちゃいますね。
地味に始まったと思いきや、「OHIO」や「Like A Hurricane」、長尺の「Coltez The Killer」、「Be The Rain」では、らしいエレキ・ギターも健在! ニール・ファンならば満足間違いなしのライヴ音源です。

今日のこの1曲は、オリジナル・アルバムにはまだ収録されていない新曲「Big Crime」を。
イラク戦争に踏み込んだ2003年ブッシュ政権時には、「大統領を弾劾せよ」と歌ったニールが、今回も反骨の心はそのままに、「ファシストを追い出し、ホワイトハウスを浄化しなければ」と歌っています。

ちなみに、このRSD限定仕様は、<EXCLUSIVE! INCLUDES LYRIC SHEET POSTER & PRESSED ON CLEAR VINYL>のシールが貼付されていて、ポスターってどんなのが入っているのかな?と思ったら、ニールによるいつもの汚い、、、じゃなくて特徴ある筆跡で書かれた歌詞カードが折り畳んで入っていました。
これかー・・・、となりながらも、ある意味ニールらしくてイイのかな、と思った次第です。森陽馬


2026年4月17日(金) Professor Longhair 「Meet Me Tomorrow Night」

<レコード店へ足を運び、アナログ・レコードを聴いて音楽を楽しもう!>

2008年に米国で始まった、中小のレコード店と音楽ファンのためのイベント、RECORD STORE DAY。
2026年は明日4月18日(土)に開催いたします。

当店で販売するRSD2026輸入盤タイトルは以下になります。
Taylor Swift、Bruno Mars、HAIM、Steely Dan、Talking Heads、Pink Floyd、Professor Longhair、George Harrison2種、John Lennon、David Bowie2種、The Cure2種、XTC、King Crimson、Brian Wilson、Neil Young、Joni Mitchell、CSN、Paul Weller、Joe Strummer、Annie Lennox、Brian Eno with John Hopkins、Roxy Music、Jeff Buckley、Mark Knopfler & Emmylou Harris、Ramones、Tom Petty、Grateful Dead、The Doors、Cream、Little Feat、Bruce Springsteen、John Prime、RUNT、Tony Bennett、The Walker Brothers、Laufey、Corinne Bailey Rae、Jamie Cullum、Lucy Dacus、Olivia Dean、English Teacher、DIJON、Flying Lotus、KOKOROKO、The Chemical Brothers、フリートウッドマックトリビュート、STAXB面コンピ、ミッション・インポッシブル、The Bucketheads、Leslie Butler、Marie Pierre、etc...。

ブライアン・ウィルソン『Imagination』は少量入りましたが、『On Tour』の方は未入荷です。
他にも、割当で入荷制限されたものや、入荷しなかった商品も多くございます。
(後日遅れて入荷するものもあるかも?)

今日のこの1曲は、このRSDアイテムの中から、プロフェッサー・ロングヘア「Meet Me Tomorrow Night」。
ニューオリンズの名ピアニスト、プロフェッサー・ロングヘアが1971~72年に録音した楽曲群ながら、1991年に発掘&CD化された作品なので、今回が初アナログ化になります。 ニューオリンズ・ファン必聴のゴキゲン盤! 森陽馬

★掲載ジャケットは、Professor Longhair『Mardi Gras In Baton Rouge』。
(2026年4月18日発売 RSD2026限定商品 輸入2枚組LP RHINO)


2026年4月16日(木) 満島ひかり 「踊るノアール」

<レコード店へ足を運び、アナログ・レコードを聴いて音楽を楽しもう!>

2008年に米国で始まった、中小のレコード店と音楽ファンのためのイベント、RECORD STORE DAY。
2026年は4月18日(土)に開催! 様々なアナログ・レコードが4月18日店頭に並びます。

RECORD STORE DAY JAPAN 2026のアンバサダーは、満島ひかりさん!

当店で販売する国内盤タイトルは以下になります。
満島ひかり、3776、小倉優子、左とん平、ザ・スクーターズ、HⅡH、ONEGRAM、DJ Mitsu the Beats、DEN BARON、Lisako Oshimaジブリ2、神野美伽、『SEA OF LOVE3』、TESTSET、ニューエスト・モデル、坂本龍一+ダンスリー、etc...。
(輸入盤タイトルは明日4/17の今日のこの1曲で紹介予定)

今日のこの1曲は、このRSDアイテムの中から、満島ひかり「踊るノアール」を。
ceroが作曲・サウンドプロデュースを手掛けた注目のコラボ・ナンバーです。

なお、4月18日(土)RECORD STORE DAYに当店で7,000円以上お買い上げの方にはトート・バックをプレゼント!
よろしければご来店ください。森陽馬


2026年4月15日(水) スピッツ 「春の歌」

武蔵小山駅前に2005年始めまであり、駅前再開発のため、千葉へ移植された桜の樹を見てきました。

2026年は2月から暖かい日が多く、東京は3月19日に桜開花/3月28日に満開だったため、千葉の桜もソメイヨシノは葉桜になっていましたが、八重桜はとてもきれいに咲いていました。
 

コラム・コーナーに
『武蔵小山駅前にあった桜の物語 続報2026』をアップし、他の写真も掲載しております。
よろしければ、そちらもご覧ください。

今日のこの1曲は、スピッツ「春の歌」。

「春の歌」が収録されているアルバム『スーベニア』は、当店旧店舗が閉店する直前の2005年1月に発売されました。
この歌を聴くと、当時の忙しなさと不安、そして切なさの入り混じった気持ちが甦ってきます。森陽馬


2026年4月14日(火) EL MICHELS AFFAIR 「Indifference」(Instrumental)

インスト・ヴァージョンを収めたアルバムが注目されています。

昔はカラオケというだけで重要視されていませんでしたが、一つの作品として認識されてきたように感じます。
耳は声や歌詞をどうしても追ってしまいますよね。
そのため、インストを改めて聴くと、聞こえていなかった音が認識できて新鮮に響くことが多いのです。

ということで、インスト・ヴァージョンのオススメ盤を今日は紹介しましょう。

・EL MICHELS AFFAIR『24 HR SPORTS』(INSTRUMENTALS)
(輸入LP FIELD GREEN COLORED VINYL BIG CROWN BC193-LP-C1)

LEON MICHELS(リオン・マイケルズ)によるユニット、EL MICHELS AFFAIRの2025年発表作『24 HR SPORTS』は、ミュージック・マガジン誌2026年1月号掲載<ベスト・アルバム2025>のロック部門で1位に選出されました。
本作は、『24 HR SPORTS』全16曲のインスト・ヴァージョンを収録したアナログ・レコード。
メロウ・グルーヴなインスト作、もしくはラウンジーなBGMとしても楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、「Indifference」(Instrumental)。
オリジナルは坂本慎太郎がヴォーカルをとっていた楽曲ですが、インストで聴くとまた違った印象を受けました。

ちなみに、レコードの盤面は美しい緑色で、ターンテーブルに乗せるだけでも絵になりますね。森陽馬


2026年4月13日(月) Mamas Gun 「Joy」

ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスでも活躍するアンディ・プラッツを中心としたUKの5人組ソウル・バンド、ママズ・ガン。
4年ぶり、6枚目となる新作『ディグ!』が先日リリースされました。

ママズ・ガン『ディグ!』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-25516 2,750円)

前作はスウィートで味わい深い曲が並んでいた印象ですが、新作はファンキーでポップ、もちろん極上バラードもありの、グッド・メロディが満載♪
70年代ソウル・ファンの方も注目のタイトル曲「Dig!」には、ギル・スコット=ヘロンとのコラボレーションで知られるフルート/鍵盤奏者ブライアン・ジャクソンがヴォーカル/フルート/キーボードで参加!
(ジャクソンは新作のライナーノーツも担当。愛とユーモアを込めたとても素敵な文章を寄せています。)

今日の1曲は、彼らの代表曲のひとつとなっていきそうな、本編最後を締めくくる「Joy」。
家族、友人、音楽...通じ合える存在がいること、日常や人生の中で感じる喜びがテーマとなっています。
この曲が放つポジティヴなエネルギーが、聴く人の心を幸せな気分で満たしてくれると思います。

今作発売のタイミングで、約7年ぶりとなる待望の来日公演も発表になりました!
10月7日(水)、8日(木)、東京・丸の内COTTON CLUBにて開催が予定されています。東尾沙紀


2026年4月12日(日) Tom Misch 「Flower In Bloom」

「時間をかけて心を癒した。列車に乗って田園へ向かった。金の力では僕を動かせはしないから。」
「振り出しに戻った。ただ自分の心の奥を探りたくて。迷いの中にいたけれど、道を見出したから。」
(Tom Misch「Flower In Bloom」歌詞翻訳より)

2018年発表デビュー・アルバム『Geography』が大ヒットしたトム・ミッシュは、世界各地をツアーで廻り続けるうち精神的に疲労し、重度の不安症とパニック発作に悩まされてしまったそうです。

その彼が、音楽から距離を置いて約3年を過ごし、後にナッシュビルで音楽制作を開始。
そして遂に、約8年ぶりの2ndオリジナル・アルバムを完成させました。

Tom Misch『Full Circle』
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 油納将志氏による解説・歌詞・対訳付 BRC-809 3,080円税込/LPもあり)

冒頭に記した歌詞は、本作の1曲目「Flower In Bloom」の言葉です。

レコーディング中は、ジェイムス・テイラー「Fire And Rain」を精神的支柱としてよく聴いていたそう。
一聴すると和やかで穏やかな彼の歌には、実は「生きること」への切実な想いが込められているのでしょう。

歌の最後は、以下の言葉で締め括られます。
「永遠に周り続ける、太陽と月のように。それが生きるということ。永遠に変わり続ける、咲き誇る花のように。」
森陽馬


2026年4月11日(土) LES IMPRIMES 「Untainted Love」

昨日に続いて、新世代ソウルの新譜オススメ盤♪

・LES IMPRIMES『Fading Forward』
(輸入CD BIG CROWN BC188CD)

LES IMPRIMES(レ・アンプリメ)は、ノルウェー出身のMorten Martensを中心にしたユニット。
アメリカ/ブルックリンを拠点に現行ソウルの良盤を多くリリースしているインディー・レーベル<BIG CROWN Records>から、2ndアルバム『fading Forward』を発表しました。

ソウルフルでヴィンテージ感がありながら、現代に呼応した音作りで、休日の昼下がりに聴いていると、白昼夢を漂っているような心持ちになる1枚です。

今日のこの1曲は、3曲目「Untainted Love」。
スウィート・ソウル的なメロディーと歌に、心の揺らぎを音像に表したシンセの音色が切なく響きます。森陽馬


2026年4月10日(金) Tiwayo 「Sunshine Lady」

<オーティス・レディングとジャニス・ジョプリンの隠し子!?>

これは、Tiwayoというミュージシャンに対する海外記事の宣伝文句です。
(もちろん、本当の隠し子ではありません)

さすがに誇張しすぎだなぁ、と感じましたが、本作を聴いてちょっと納得。
そう表現したくなるのも頷ける歌声と、ヴィンテージ感伝わるサウンドが魅力的な1枚でした。

Tiwayo『Outsider』
(輸入CD Record Kicks RKX106CD)

Tiwayoはフランス出身でパリを拠点に活動している男性ソウル・シンガー。
2019年にブルーノートから『The Gypsy Soul Of Tiwayo』でデビューし、その後も活動を続けてきました。
本作は、BLACK PUMASのADRIAN QUESADA(エイドリアン・ケサーダ)をプロデューサーに迎え、テキサス州オースティンで録音した2026年発表の入魂作です。

今日のこの1曲は、歌い方にオーティスっぽさを少し感じさせる2曲目「Sunshine Lady」を。
なお、③「Daddy Was Born With The Blues」にはドイル・ブラムホールⅡがゲスト参加しています。森陽馬


2026年4月9日(木) 小野リサ 「Por Causa de Voce」(あなたのせいで)

「正直なところ、アントニオ・カルロス・ジョビンのつくった音楽は、もうこれまで十分聴いてきたと思っていた。(中略) でも今回の小野リサさんの新譜、カルロス・ジョビン曲集を聴いて、そんな僕の考えが浅く傲慢なものであったことに気づかされた。」
(小野リサ『Sue Ann』のブックレットに記載された村上春樹によるライナーノーツより)

小野リサの新作はアントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲を取り上げたボサノヴァ・アルバム。
そのブックレットには、村上春樹の寄稿文が掲載されています。

小野リサ『Sue Ann ~アントニオ・カルロス・ジョビンへのオマージュ』
(国内CD 2025年11月録音 歌詞付 UCCJ-2255 3,520円税込/LPは5/20発売予定)

ピアニスト林正樹とのデュオで、音数は少ないながら、表現はとても豊かで素敵な全12曲入。
更に、2026年3月で93歳を迎えた名サックス奏者の渡辺貞夫が3曲参加しています。

今日のこの1曲は、渡辺貞夫の味わい深いサックス・ソロが沁みる「Por Causa de Voce」(あなたのせいで)を。

最後に、村上春樹が本作へ捧げた言葉をもう一文。
「何度も聴き返したくなる、心のこもった音楽がここにはある。」(村上春樹) 森陽馬


2026年4月8日(水) Thundercat 「Pozole」 feat.The Lemon Twigs

5月開催予定の東名阪ツアーは軒並みソールド・アウト!
柔らかなファルセット、6弦ベースを操るロサンゼルスの個性派ベーシスト、サンダーキャット。
約6年ぶり、5枚目となる新作『ディストラクテッド』が先日リリースされました。

サンダーキャット『ディストラクテッド』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 BRC810 3,080円 / LPもあり)

今作のプロデューサーを務めたのは、ザ・バーズ&ザ・ビーではイナラ・ジョージの相棒で、ポール・マッカートニーやベック、アデルほか多くのアーティストを手掛けてきたグレッグ・カースティン。楽曲制作、エンジニア、ミックスなども担当しています。

ベックが共作者の1人としてクレジットされ、バーバレラ、ウーフラ(スタートレック)などSFネタを散りばめた「Walking On The Moon」、音の広がりが気持ち良いウィロー(俳優ウィル・スミスの娘)とのデュエット「Thunderwave」ほか、テーム・インパラ、フライング・ロータスなどジャンルを飛び越え多彩なゲストが参加しています。

中でも注目なのが、レモン・ツイッグスのダダリオ兄弟とのコラボレーションです。
ビー・ジーズ+トッド・ラングレンな雰囲気の「What Is Left To Say」。
そして、ピアノとベース、ハーモニーだけで聴かせる「Pozole」の2曲♪
共作、演奏&コーラスでもがっつり参加しています。

両曲共、サンダーキャットの繊細なファルセットを活かしたメロウで美しいナンバーです。東尾沙紀


2026年4月7日(火) 友部正人 「風がこんなにも」

「風がこんなにも話したがっているのに、君はどうしてその風に無関心なの?」
(友部正人「風がこんなにも」歌詞より)

友部正人さんの新作アルバム『長い旅』が入荷しました。

友部正人『長い旅』
(国内2枚組CD TM020 4,180円税込)

ソロ名義としては『銀座線を探して』(2024年11月21日今日のこの1曲で紹介)以来のアルバム。
その前作と同じく、おおはた雄一、伊賀航、芳垣安洋、吉森信と共に、ライブレコーディングで制作されました。
本作は2024年6月、2025年1月、10月のライブレコーディングから厳選された18曲がCD2枚に収められています。

今日のこの1曲は、最近の新曲を中心に収録したディスク1の中から「風がこんなにも」を。

ボブ・ディランは「友よ、答えは風に吹かれている」と1963年に歌いました。
友部正人が歌う「風がこんなにも話したがっているのに」の言葉は、現代を生きる僕らの心に深く響いてきます。森陽馬


2026年4月6日(月) デルフォニックス 「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」

先月3月23日に東京NHKホールで、トッド・ラングレンのコンサートがありました。

残念ながら行くことはできなかったのですが、動画撮影がOKだったらしく、色々な方々の映像がネット上で見れますね。
中にはオフィシャルのようなライヴほぼ全編を収めたものがありました。

それを見ると、さすがトッド・ラングレン!と感じました。
有名曲を惜しみなく演奏し、アコースティク・セットもあり、スウィート・ソウル・メドレーもやってくれて...。

ということで、今日はトッドのライヴからの連想ゲームで、デルフォニックス「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」を。

トッドもライヴの後半、「アイム・ソー・プラウド」、「ウー・ベイビー・ベイビー」に続いて、この曲をカヴァーしていましたね。
(1978年発表のライヴ盤を想い出します。)

この曲は、16歳の僕に、スウィート・ソウルの良さを教えてくれた曲です。

メンバーのウィリアム・ハートとトム・ベルの共作。
現在出ている国内盤CDは、ボーナス・トラック5曲入りで税込1,430円! 森勉

★デルフォニックス『ララは愛の言葉』
(国内CD 期間生産限定盤 日本語解説付 SICP-6683 1,430円税込)


2026年4月5日(日) 冬にわかれて 「君の旅」

寺尾紗穂さんの2026年4月5日(日)永福町ソノリウム公演:夜の部を観てきました。

お父さま(次郎・2018年逝去)に続き、紗穂さんのお母さまが2026年1月に急逝したそうで、3曲目に彼女が好きだった歌「孤独の彗星」を取り上げた時には、涙で歌えなくなる一幕もありました。

しかしその後は、大貫妙子さんのビルボード公演を見に行った話から「じゃじゃ馬娘」のカヴァーを珍しく披露したり、戦争と平和に関しての切実な想いが込められた「浅間温泉望郷の歌」「ハチと僕」「未来」を、歌の背景を語りながらじっくりと歌ってくれて、とても印象深い一夜となりました。

特に、特攻隊のことが歌われている新曲「君の旅」は、言葉に表せないような気持ちが心に残っています。
<この「君の旅」は、冬にわかれて4枚目のアルバム『forgotten』(2026年5月6日発売)に収録されます。>

ちなみに、2026年4月26日(日)には、彼女が発起人として行っている「りんりんふぇす」のVol.13が、東京・山谷の玉姫公園で行われます。入場無料・投げ銭制ですので、お時間ある方は是非立ち寄ってみてください。森陽馬

★掲載ジャケットは、冬にわかれて『forgotten』。
(2026年5月6日発売 国内CD 「君の旅」収録 KHGCD-6 3,410円)


2026年4月4日(土) 峯田和伸×若葉竜也 「宣戦布告」(映画『ストリート・キングダム』より)

「やっぱ自分の踊り方でおどればいいんだよ 江戸アケミ」
(三軒茶屋FUJIYAMAの看板より)

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』を、TOHOシネマズ大井町の轟音シアターで鑑賞。

写真家・地引雄一氏の著書を原作に、田口トモロヲ監督、宮藤官九郎脚本、峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗ほか、勢いのある俳優陣が出演し製作された映画『ストリート・キングダム』。
音楽映画であり、青春映画でもあり、そして古き良き昭和の空気と匂いが伝わってくる映画でした。

1978年~の新宿ロフト周辺、東京ロッカーズのバンドたちが描かれ、リザード、フリクション、スターリン、ZELDA、じゃがたら等、実際の楽曲が映画内で使われていますが、その背景を知らなくても楽しめる物語になっています。

何がPUNKで何がそうでないかとか、ROCKであることの意義だとか、はたまた年収やコスパ・タイパがいいとか、そんなことは重要ではなく、映画タイトルの「自分の音を鳴らせ」であったり、江戸アケミの言葉「自分の踊り方でおどればいい」ということを改めて痛感しました。

映画の中では、ミニコミ誌を作り、暗室で写真を現像し、そして、レコードをプレスする場面が出てきます。
それを自分たちの゛音”、゛踊り”で作り上げた喜びが伝わり、心が揺さぶられました。

年を重ね友人や知り合いが逝くようになると、自分が何を目指して生きてきたか、ということを考えるようになります。
夢を追うとか薄っぺらい建前ではなく、それが心から向き合える何かを探し求める旅であり人生なのでしょう。

余談ですが、TOHOシネマズ大井町の轟音シアターは、個人的感想としては全然轟音ではなかったですね。
吉祥寺バウスシアターの爆音上映くらいガツン!と出してほしいところです。森陽馬

★掲載ジャケットは、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』サントラ盤。
(国内CD 音楽:大友良英 LIZARDカヴァー「宣戦布告」も収録 TGRD-1 3,500円)



2026年4月3日(金) Arlo Parks 「Senses」 feat.Sampha

グラミー賞ノミネート、ブリット・アワード受賞など、デビュー時から注目されているロンドン育ちのシンガーソングライター、アーロ・パークス。
当店でもロングセラーとなった前作『マイ・ソフト・マシーン』から約3年ぶり、3枚目となる新作がリリースされました。

アーロ・パークス『アンビギュアス・デザイア』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック3曲追加 TRANS930CDJ 2,970円)

LA、ニューヨーク、ロンドン...繰り出した夜の街、クラブでの人々との交流、最近彼女が好んで聴いているハウス、ガラージなどダンス・ミュージックからの影響が色濃く反映された今作。
ゆるやかで時に刺激的なビート、揺らぎのある彼女の歌声からは、深い夜の匂いが漂ってきます。

本日は、ロンドンの男性シンガーSampha(サンファ)の繊細な歌声をフィーチャーした「Senses」を今日の1曲に。

ボーナス・トラックとして、新作の楽曲を歌ったLAでのライヴ音源3曲を追加収録。

彼女はフジ・ロック・フェスティバル2026への出演が予定されています。東尾沙紀


2026年4月2日(木) Candi Staton 「Shine A Light」

ジャケットのお花畑から顔をのぞかせている女性は誰でしょう?

正解は、サザン・ソウルの女王、キャンディ・ステイトンです。

1940年生まれ、2026年で86歳を迎えた彼女の最新作(2025年配信発表作)がCDで発売されました。

・Candi Staton『Back To My Roots』
(輸入CD KENT SOUL CDTOP537)

息子のマーカス・ウィリアムスがプロデュースを担当。
タイトル通り、ルーツに根ざしたゴスペル・サウンドに、彼女のソウルフルな歌声が沁みる1枚。

社会的なメッセージが込められた力強いオリジナル曲や、あのウィリアム・ベル(STAXの名シンガー。まだまだ健在!)が参加している楽曲なども注目ですが、僕が一番耳に残ったのは、「Shine A Light」のカヴァーでした。

オリジナルは、ローリング・ストーンズの1972年発表名盤『メインストリートのならず者』収録曲。
彼女のカヴァーは、オリジナルに忠実なアレンジながら、ゴスペルのルーツが伝わってきます。森陽馬



2026年4月1日(水) ビーチ・ボーイズ 『ペット・サウンズ・セッションズ・ハイライト』

ビーチ・ボーイズが1966年5月に発表した『ペット・サウンズ』。
(日本発売は約3か月遅れの1966年8月15日でした。)

その60周年記念盤が、2026年5月15日金曜日に発売決定いたしました。

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ・セッションズ・ハイライト』
(国内2枚組CD 英文ライナーの和訳、解説・歌詞・対訳付 UICY-16424 4,400円税込)

内容は1997年に出た4枚組CD BOXセット『ペット・サウンズ・セッションズ』から25曲をセレクトしてCD2枚組にしたもの。
まずは60周年記念盤の発売を喜びたいと思います。

『ペット・サウンズ・セッションズ』のBOX発売から約30年も経っているので、リマスターされた音がどうなっているのかな。
それにしても、ディスク1とディスク1の両方に、「待ったこの日」(ヴォーカル・オンリー)のヴァージョンが入っているってどういう事なんでしょう? 森勉


2026年3月31日(火) Bruce Hornsby & The Range 「Mandolin Rain」

東京の桜は満開になり見頃を迎えましたが、今日は強い雨と風が終日吹く1日でした。

出会いと別れが交差するこの時期。
季節の狭間に降る雨の日に聴きたくなるのが、ブルース・ホーンズビー「Mandolin Rain」です。

1954年生まれアメリカ/ヴァージニア州出身のピアニスト/シンガー・ソングライター、ブルース・ホーンズビーが中心となって1984年に結成したバンド、Bruce Hornsby & The Range。
彼らが1986年に発表した名作1stアルバム『The Way It Is』に、「Mandolin Rain」は収録されています。
(翌年1987年にシングル・カットされ、全米4位のヒットも記録)

♪Listen To The Mandolin Rain. Listen To The Music On The Lake.
Ah,Listen To My Heart Break. Every Time She Runs Away.♪
(マンドリンのような雨の音を聴いてくれ。湖上で鳴っている音を聴いてくれ。
あぁ、そして、彼女が去ってしまう時に傷つくこの心の音を。♪

今はいない彼女との想い出の湖で、マンドリンのような雨とその日にあった出来事を回想する1曲。
切ないけれど、その想い出にはやさしさと温もりも込められているのでしょう。
ブルースが弾くピアノの旋律は、新たな一歩を踏み出す勇気も与えてくれるように感じます。森陽馬

★ブルース・ホーンズビー『The Way It Is』
(国内CD 日本語解説付 SICP-5478 1,100円税込)


2026年3月30日(月) The Black Crowes 「Prophane Prophecy」

90年代に活躍し一度解散したものの再結成→近年活動している兄弟バンド。
・・・と言えば、イギリスのオアシスが人気ですが、アメリカには、ブラック・クロウズがいます。

クリス(ヴォーカル)とリッチ(ギター)のロビンソン兄弟を中心としたブラック・クロウズ。
彼らの持ち味でもあるかっこいいアメリカン・ロックが炸裂した新作を発表しました。

ブラック・クロウズ『A Pound Of Feathers』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SAR67CDJ 3,410円税込)

グラミー最優秀ロック・アルバムにノミネートされた2024年発表の前作『Happiness Bastards』と同じく、ジェイ・ジョイスによるプロデュース。サザン・ロックのイメージもあるブラック・クロウズですが、本作はナッシュビル録音。
それもあってか重すぎず、だからといって軽くないロックンロールを聴かせる1枚です。

今日のこの1曲は、1曲目「Prophane Prophecy」。
イントロのギターリフから最高!
激辛ではないけれど、ほどよくスパイスが効いたカレーを食べた後のような、爽快感かつ力強さがありますね。

なお、2026年4月14、15日に、東京Zepp DiverCityで来日公演を行う予定です。森陽馬


2026年3月29日(日) Charile Puth 「Home」 feat.Hikaru Utada

本国アメリカのみならず、世界的人気のシンガーソングライター、チャーリー・プース。
アルバム・デビュー10周年となる2026年、4作目となる新作をリリースしました。

チャーリー・プース『ホワットエヴァーズ・クレヴァー!』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤のみボーナス・トラック追加収録 WPCR-18814 3,300円 / グッズ付限定盤、輸入LPもあり)

2月に開催されたスーパーボウルで国歌斉唱の大役を務めたりと文字通り人気者の彼(今月第一子となる男の子が誕生したそうです)ですが、曲は殆ど聴いたことがありませんでした。

2026年版のヨット・ロック・アルバムを目指したという新作の楽曲、アレンジは70~80年代AOR/ポップ・ロックの影響が色濃く表れており、ケニーGをフィーチャーした「Cry」、マイケル・マクドナルド&ケニー・ロギンスがヴォーカル参加した「Love In Exile」等はまさにそんな雰囲気♪
憧れの存在に会った後悔を歌った90年代R&B的バラード「Don't Meet Your Heroes」、アコースティック・ギターで歌う「I Used To Be Cringe」など、ゆったりと聴かせる曲もいい感じです。

全体に先達へのリスペクトを込めつつ、彼の素直な歌声、メロディの良さが感じられて、とても耳に馴染む作品だなと思いました。

日本語歌唱で参加した宇多田ヒカルとのコラボ曲「Home」も話題ですね。
もうすぐ1000万回再生に届きそうなMVには、彼女も出演しているので是非チェックしてみてください。東尾沙紀


2026年3月28日(土) ドノヴァン 「サンシャイン・スーパーマン」

ドノヴァンがエピック・レコード(イギリスではパイ・レコードのまま)に移籍した1966年から1969年にかけて発表したアルバムが5枚、そして1973年に行われた日本公演の模様をライヴ録音して、日本でのみ1974年発売されたライヴ盤1枚が、ソニー・ミュージックから最新リマスター&紙ジャケット仕様で3月25日に発売されました。

①『サンシャイン・スーパーマン』 +3
②『メロー・イエロー』 +4
③『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』(2枚組)
④『ハーディー・ガーディー・マン』 +5
⑤『バラバジャガ』 +3
⑥『ライヴ・イン・ジャパン:スプリング・ツアー1973』(CD+当時のドキュメンタリー・フィルム映像DVD付)

今日の1曲は、この中から「サンシャイン・スーパーマン」を。

ドノヴァン『サンシャイン・スーパーマン』
(国内CD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 SICP-31845 2,530円税込)

それまでの「キャッチ・ザ・ウインド」、「カラーズ」などギター1本でのフォーク調とは異なり、インド音楽に影響を受けたサイケなロック調だったこの曲は当時から大好きでした。

ギターでジミー・ペイジが参加していることはだいぶ経ってから知りました。
その後、ヴァニラ・ファッジやスーパーセッションにカヴァーされる「魔女の季節」(Season Of The Witch)のオリジナルも収録されています。森勉


2026年3月27日(金) Inara George 「Undreamy Dreams」

ローウェル・ジョージ(リトル・フィート)の娘、イナラ・ジョージの新作がCD発売されました。

イナラ・ジョージ『Songs Of Douglass & Littell』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HYCA-8096 3,080円税込)

彼女の友人であるフィリップ・リテルとエリオット・ダグラスが1990年代初頭に制作したオペラ『No Miracle:A Consolation』の楽曲を中心に、二人が書いた楽曲を取り上げた1枚。
プロデュースはマイク・アンドリューズが手掛けており、全体的にジャジーな仕上がりです。

わずか3日間でライヴ録音し制作された本作には、ジェフ・バブコによるオーケストラが入った楽曲もありますが、シンプルな編成の方が彼女の素晴らしい歌声が映えて僕は好きですね。

今日のこの1曲は、エリオット・ダグラスが弾くピアノとイナラの歌声のみによる「Undreamy Dreams」を。
「夢とは思えないような夢」にまつわる物語のような歌詞、そして、イナラの歌の力に魅了されます。森陽馬


2026年3月26日(木) Aubrey Johnson 「Chorinho」

パット・メセニー・グループのピアニストであり、パットの盟友であった故ライル・メイズ。
彼の姪にあたる女性シンガー、オーブリー・ジョンソンが新作を発表しました。

Aubrey Johnson(オーブリー・ジョンソン)『The Lively Air』
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック追加収録 解説付 RPOZ-10115 2,750円税込)

彼女の前作は、2020年に発表したアルバム『Unraveled』。
約6年の間に、敬愛していた叔父ライル・メイズが亡くなり、コロナ禍がありました。
本作はそれを乗り越えての作品になります。

ボーナス・トラック含め全11曲中6曲が自作で、ジョニ・ミッチェル「Help Me」のカヴァーも注目ですが、今日のこの1曲は、叔父ライル・メイズが書いた楽曲「Chorinho」(ショリーニョ)のカヴァーを。

ブラジル音楽/ショーロのスタイルを元にした楽曲で、ライルが弾いていたメロディー部分を、オーブリー・ジョンソンはスキャットで唄い表現しています。森陽馬



2026年3月25日(水) 優河 「soba ni ite」

2024年9月に発表された前作『Love Deluxe』では、ダンサブル&メロウなサウンドにのせ、クールな歌声を聴かせてくれた女性シンガーソングライター、優河。

2025年12月にデジタル・リリースされた約1年ぶりとなる最新EP『All the words you said』は、新境地といえる前作から一転、彼女のしなやかな息遣いが伝わる静謐な作品に。
配信のみだった今作が、12インチ・アナログ・レコードでも発売されました。(CDは出ていません)

優河『All the words you said』
(国内12インチ ライナーノーツ・歌詞付 YUGA-002 4,400円)

今作はL.Aを拠点とするシンガーソングライター/プロデューサー鹿野洋平と出会ったことをきっかけに、2024年末単身渡米し、
Tortoiseのメンバーとしても知られるギタリスト、ジェフ・パーカー、セッションドラマー/パーカッショニストのジェイ・ベルローズら共に、現地でレコーディングした作品です。

英語詞を織り交ぜた全6曲。
優河さんの清らかな歌声にそっと寄り添うよう、一音一音を丁寧に奏でるバンドの演奏が心地良く響いてきます。
本日は美しく切ない余韻を残す日本語詞の「Soba ni ite」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年3月24日(火) Nubiyan Twist 「Azimuth」

昨日に続いて、ワールド・ミュージック的な新譜この1枚。

Nubiyan Twist『Chasing Shadows』
(国内仕様CD STRUT507CDJ 2,970円税込/輸入LP STRUT507LP)

ヌビヤン・ツイストは英国/ロンドンを拠点に活動しているジャズ・プロジェクト。
前作『Find Your Flame』(
2024年7月27日今日のこの1曲で紹介)は当店でもロングセラーになりました。
通算5作目となる2026年発表の本作も、洗練されたグルーヴがクールでかっこいい1枚です。

今日のこの1曲は、1曲目「Azimuth」。
ブラジリアン・フュージョンの名グループAzymuth(アジムス)をイメージしたと思われるこの曲。
アフロビートを基調にしながら、ブラジル風味がミックスされ、身体と心を揺らしてくれるキラーチューン♪

ジャイルズ・ピーターソンがセレクトするClub Jazzお好きな方にオススメです。森陽馬



2026年3月23日(月) LUCAS SANTTANA 「A Historia Da Nossa Lingua」

1960年代ブラジルでは、トロピカリズモという音楽ムーヴメントがありました。

トロピカリズモ/トロピカリアは、1960年代後半にカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルが中心となり、欧米の音楽カルチャーや芸術を取り入れながら、新たなブラジル文化を志した運動のこと。
軍事政権であった当時のブラジルでは規制され、亡命を余儀なくされたミュージシャンもいましたが、後のブラジル音楽に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

そのトロピカリズモを継承しながら、現代の空気も震わせる2026年作の新譜がリリースされました。

LUCAS SANTTANA『BRASILIANO』
(輸入CD NOF69/輸入LP NOFLP69)

ルーカス・サンタナは、ブラジル/サルヴァドール出身1970年生まれの男性ミュージシャン。
トン・ゼーの甥であり、フランスのパリ/モンパルナスにホーム・スタジオを持つ彼が、祖国ブラジルとフランスを往復し、様々な音楽要素を練り込んで本盤を作り上げました

こう説明すると少し敷居が高い印象もあるかもですが、全体的には陽気で快い歌と音がゴキゲンな1枚♪
カラフルでポップなサウンドに、トロピカリズモの精神が宿った傑作です。

今日のこの1曲は、ジルベルト・ジルが参加した1曲目「A Historia Da Nossa Lingua」。
ルーカス・サンタナは、ジルベルト・ジルのバックでフルート奏者としてキャリアをスタートしたそう。
2026年で84歳を迎えるそのジルベルト・ジルと共に、新時代のトロピカリズモを体現したナンバーです。森陽馬



2026年3月22日(日) Sam Greenfield 「CASIONAKA」

渋谷、新宿のレコード店へ立ち寄ると、外国人観光客がたくさん購入しているのを近年よく見かけます。
(某レコード店は、1日の売り上げの半分以上が外国人観光客によるものだとか...)
武蔵小山にあり、新品商品のみの当店には、外国人観光客がほとんどいらっしゃらないですね。
ただ、ごくまれに、何かの都合で武蔵小山へ来た方が寄ってくれることがあります。

その外国人観光客からの問い合わせで一番多いのが、高中正義、CASIOPEA。
CITY POPと同じかそれ以上に、日本JAZZ/フュージョンの再評価・人気高騰を実感しますね。

今日紹介する1曲「CASIONAKA」は、まさに日本のフュージョン人気を象徴するナンバー!

サム・グリーンフィールド『Worst Of Sam Greenfield』
(国内CD 日本語解説付 PCD-25522 2,750円)

サム・グリーンフィールドは、アメリカ/フィラデルフィア出身1992年生まれのサックス奏者。
コリー・ウォンのバンドや多くのセッションに参加している彼の最新作が日本限定でCD化されました。

その5曲目に収録されているのが、「CASIONAKA」!
CASIOPEAと高中正義を組み合わせた造語で、楽曲自体もオマージュ的な爽快フュージョン♪
高中サウンドお好きな方も是非チェックしてみてください。森陽馬


2026年3月21日(土) Mod Lang 「TV Star」

当店でも大推薦♪USロングアイランド出身の兄弟ユニット、レモン・ツイッグスの2年ぶり6枚目となる新作『ルック・フォー・ユア・マインド!!』が2026年5月8日(金)発売になります。
先行トラック「I Just Can't Get Over Losing You」も彼等らしいレトロな質感のポップ・ソング♪アルバムの発売が楽しみです。

本日は、レモン・ツイッグスお好きな方も要チェックの新人バンド、Mod Langを取り上げたいと思います。

Mod Langは、2024年に結成されたデトロイト出身の男女4人組ロック・バンド。
バンド名は、アレックス・チルトンらが在籍したビッグ・スターの曲名(『Radio City』収録曲)が由来とのこと。
メンバーは見た感じ10代後半から20代前半とまだまだ若そうですが、60~70年代ロック/ポップスのエッセンスを感じさせるサウンドと、ライヴ・パフォーマンスが評判となっているようです。(ライヴではキンクスのカヴァーもレパートリー)

結成以降リリースが無かった彼等が、2026年満を持して1stアルバム『Borrowed Time』を発表。
アルバムに先駆け、7インチ・シングルで発売された「TV STAR」は、パワー・ポップ・ファンも思わず反応してしまうキャッチーなロックンロール・ナンバー♪
これからの活躍が楽しみなバンドです。東尾沙紀

Mod Lang「TV STAR / 3+1」
(輸入7インチ・アナログ・シングル JUST ADD WATER JAW075)



2026年3月20日(金) Tedeschi Trucks Band 「Who Am I」

2026年のアメリカン・ロックを代表する1枚!
となるであろう、テデスキ・トラックス・バンド待望の新作オリジナル・アルバムが本日入荷しました。

テデスキ・トラックス・バンド『Future Soul』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1248 3,300円税込)

女性シンガー/ギタリストのスーザン・テデスキと、名ギタリストの夫デレク・トラックスを中心としたバンド、テデスキ・トラックス・バンド。2011年発表1st『レヴェレイター』から作品を重ね、前作のライヴ盤『マッド・ドッグス&イングリッシュメン・リヴィジテッド』(
2025年9月12日今日のこの1曲で紹介)も好評でしたが、本作が最高傑作でしょう!

ジャケットを最初見た時は、あれっ!?と思いましたが、内容は本当に素晴らしい!
サザン・ロック、カントリー、ブルース、etc...アメリカン・ロックの歴史を辿っているように感じさせる1枚です。

プロデュースを担当したのはマイク・エリゾンドという人で、ドクター・ドレー、エミネムや、フィオナ・アップル、P!NK等の作品も手掛けたプロデューサー/ベーシストですが、これが見事にハマりました。
ルーツを深堀し過ぎてマニアックになりがちだったテデスキ・トラックス・バンドの楽曲&アレンジが、とても親しみやすく、なおかつ、ライヴ感を感じる仕上がりになっています。

今日のこの1曲は、3曲目「Who Am I」。
彼らの代表曲「Midnight In Harlem」を彷彿とさせるような、じわじわと沁みてくる名曲です。
国内盤CDのボーナス・トラックには、「Who Am I」ライヴ・ヴァージョンも追加収録。
生のライヴでも体感したいですね。願・来日! 森陽馬


2026年3月19日(木) 渡辺満里奈 「ダンスが終る前に」(Live Version)

東京の桜の開花が発表された本日、2026年ナイアガラ関連アイテムが入荷しました。

2026年のリリースは『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』50周年盤。
そして、大瀧詠一プロデュースによる渡辺満里奈『Ring-a-Bell』の30周年盤も要注目の内容です。

渡辺満里奈『Ring-a-Bell』(30th Anniversary Deluxe Edition)
(国内2枚組CD 能地祐子さんによる詳細な解説付 SRCL-13588 3,960円税込)

まず第一に、満里奈さんの歌がとってもイイですよね。
聴いていると、ピュアでドリーミーな気持ちになれるのです。

さて、30周年盤の本編ディスク1は、元々の6曲に未発表だった2曲を追加し全8曲入。
その2曲は、大滝詠一とのデュエットで聴かせる「冬の星座」と、大貫妙子書き下ろしの完全未発表曲「高い空遠い街」! 「うれしい予感」(アルバム・バージョン)が1曲目になり、曲順も大幅に変更されました。

そして、ディスク2には、貴重音源が全17トラックも収録。
「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)や、「ダンスが終る前に」 feat.大滝詠一(佐野元春作。2020年作『Happy Ending』とは違ったバック・トラック!)で、大滝さんの歌声をたくさん聴くことができて、まさにうれしい予感ですね。
ブックレットやインレイ(CDトレイの内側)に、満里奈さん&大滝さんの写真もたくさん掲載されています。

今日のこの1曲は、ディスク2のラスト17曲目「ダンスが終る前に」の2025年ライヴ・ヴァージョンを。
井上鑑氏のアレンジによって、大滝詠一が発するカウントがイントロに挿入されています。
能地祐子さんがライナーノーツにも書いていますが、<渡辺満里奈、井上鑑、大滝詠一によるナイアガラ・トライアングル2025>といっていいかもしれませんね。森陽馬


2026年3月18日(水) 大橋トリオ 「スタンダード」 feat.Hina(スーパー登山部)

東京の桜開花宣言はまだですが、陽当たりのいい場所にある桜は咲いていますね。

かむろ坂上の陽光桜も満開になっている樹が1本ありました。
他の樹も蕾が膨らんできて、今にも咲きそうな雰囲気です。
明日の雨上がりには咲いているかな?

そんな春を感じさせる桜を眺めながら聴くのにピッタリな作品が本日発売されました。

大橋トリオ『A BAND』
(初回限定Blu-ray付 RZCB-87203 6,820円/通常盤 RZCB-87204 3,520円)

大橋トリオの2026年作は、ロックをテーマにしたアルバム、、、
ながら、いつも通りの大橋トリオを感じられる仕上がりの1枚。

やさしくて、温もりを感じられて、でもどこか切なくて。
心を豊かにしてくれる音楽です。

今日のこの1曲は、2曲目「スダンダード」feat Hina(スーパー登山部)。
スーパー登山部(これがバンド名)の女性シンガーHinaの歌声も、大橋トリオのサウンドに合っていますね。

なお、アルバムのラストには、人気曲「HONEY」の2026ヴァージョンも収録されています。森陽馬


2026年3月17日(火) Noah Samuel 「You've Been Good To Me」

当店の入口前には公衆電話ボックスがあります。
一昔前は駅周辺や街中に必ずありましたが、現在は珍しいですよね。

その公衆電話が映っているジャケットが印象的な新譜レコードが発売されました。

Noah Samuel『Too Young To Die』
(輸入LP ARSM-010)

Noah Samuel(ノア・サミュエル)は、日本生まれフランス育ちの日本&フランスのハーフで、近年は下北沢を拠点に活動している男性シンガー・ソングライター。
本作はイギリス/ロンドン滞在中に多重録音し制作された彼の2026年発表2ndアルバムです。

ジャケットのロゴがイーグルス『ホテル・カリフォルニア』を彷彿させるなど懐かしい雰囲気の見た目ですが、楽曲やサウンド、そして彼の歌声も1970~80年代の温もりを感じさせてくれます。

今日のこの1曲は、A面1曲目「You've Been Good To Me」を。
なお、基本的には英語詞ですが、日本語詞にチャレンジした歌(A面3曲目「Yesterday」)もあり。
ネッド・ドヒニー、マーカス・ジョセフなど1970年代後半SSW/AORお好きの方にオススメの1枚です。森陽馬



2026年3月16日(月) ナイアガラ・トライアングル 「幸せにさよなら(山下&大滝ヴォーカル・バージョン)」

『ナイアガラ・トライアングルVol.1』50周年記念のVOXセットの発売が近づいてきました。

発売は3月21日(土)ですが、店には3月19日(木)昼過ぎには入荷する予定です。

VOXセットには、今回初めてお披露目される音源が数多く含まれています。
資料の曲目を見ると早く聴いてみたいと思うものがたくさんありますが、まずはこれでしょうか。

<ディスク3>の8曲目「幸せにさよなら」(山下&大滝ヴォーカル・バージョン)!
3月19日が待ち遠しい。

なお、50周年記念盤を当店でお買い上げの方には、当店のみの特典を用意しています。
50年前このアルバムが出た時に、大滝詠一、伊藤銀次、山下達郎の三人が一堂に会した「ナイアガラ・トライアングル・コンサート」(1976年3月29日開催)を誌上レビューした、ペット・サウンズ・レコード特製リーフレットを作成しました。
さて、どんなコンサートだったのでしょう? こちらのリーフレットもお楽しみに。森勉



2026年3月15日(日) The Beach Boys 「Getcha Back」

本日3月15日はマイク・ラブの誕生日でした。
2026年で85歳♪ おめでとう!マイク♪

マイク・ラブ率いる現行ビーチ・ボーイズのツアー・メンバーから、ブルース・ジョンストンが勇退する、というニュースが先日ありましたが、マイクにはこれからも健康でいて、ビーチ・ボーイズのライヴバンドとしての看板を守り続けてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、マイク・ラブとテリー・メルチャーの共作による「Getcha Back」を。
1985年発表アルバム『The Beach Boys』に収録。
発売当時、ビルボード・シングルチャートで最高位26位のヒットを記録しました。
「Hushabye」を元にしたビーチ・ボーイズらしいコーラス・ワークは、何時聴いてもジーンときますね。

ちなみに、
ガチャガチャのカプセルトイで、ビーチ・ボーイズのキーホルダーが出ています。
全10種類の中にこの『The Beach Boys'85』や『Friends』も入っているのがマニア心をくすぐりますね。森陽馬



2026年3月14日(土) エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン 「三月の雨」

映画『エリス&トム』を角川シネマ有楽町で鑑賞しました。

エリス・レジーナとアントニオ・カルロス・ジョビンが1974年2月にアメリカ/L.A.で録音した名盤『エリス&トム』のレコーディング映像を、約半世紀を経て再編集し作品として仕上げた音楽ドキュメンタリー映画です。

エリス・レジーナの作品制作で、アントニオ・カルロス・ジョビンはゲスト扱いだったのに、歌・演奏だけでなく編曲等にも関わってきて、エリスの夫でアレンジャー&ピアニストであったセザル含めたスタッフ皆が困惑しながらもレコーディングしていく現場が描かれています。

映画はスタジオ映像だけでなく、参加していたミュージシャン達による当時を回顧した2018年頃のインタビューや、エリスの1979年ライヴ映像等も織り込まれ、単なる50年前の制作現場を纏めた映像ではなく、エリス&トムの音楽家としての矜持が伝わる内容でした。
そして、1982年に急逝したエリスが<ブラジルを代表する歌姫>と評される所以も再認識できました。

ちなみに、この映画への渡辺貞夫さんのコメント(プログラムや公式サイトに記載)が、素晴らしい言葉でした。
さすが、世界のナベサダさん。実現しなかったエリスとの共演作も聴いてみたかったですね。森陽馬

★掲載ジャケットは、エシル・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン『エリス&トム』。
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-79574 1,100円税込)


2026年3月13日(金) ジョニ・ミッチェル 「Chelsea Morning」

書籍『幸せな結末 大滝詠一ができるまで』(著者:萩原健太氏)が発売されました。


・書籍『幸せな結末 大滝詠一ができるまで』
(文藝春秋 萩原健太著 288ページ 1,925円税込)

萩原健太氏が1991年8月に大滝詠一のいる福生の仕事場に3日3晩泊まり込みしてインタビューした内容を、約35年を経て吟味し1冊の本に仕上げました。

大滝さんのしゃべり言葉をほぼそのままの形で記載しているので、ラジオで大滝さんがしゃべっているのを聴いているように読むことができて楽しいですね。
大滝さん自身が「死後公開」と明言していた通り、たくさんの逸話が語られています。

以前にも大滝さんが語ったことがあるエピソードとしては、はっぴいえんど結成前、ばれんたいん・ぶるうと名乗っていた頃に、大滝詠一さんと細野晴臣さんが二人でフォーク・コンサートに出演した時のこと。
そこで大滝さんは1曲目に、ジョニ・ミッチェル「Chelsea Morning」(チェルシーの朝)を唄ったそうです。
演奏後にジョン・セバスチャン・ファンクラブの会員だという女の子3人から<チェルシー>と呼ばれ、それが大瀧詠一のプロデューサー変名<ちぇるしぃ>となった話も掲載されています。

なお、大滝詠一さんの昔の貴重な写真に混じって、本秀康さんの愛犬モコゾウが映り込んでいる写真も載っていました。手に取られた方は是非探してみてください。森陽馬

★掲載ジャケットは、ジョニ・ミッチェル「Chelsea Morning」が収録されているアルバム『Clouds』(1969)。


2026年3月12日(木) Jon Lucien 「We Got Love」

本日もACE/KENT SOULリリースものからオススメの1枚を。

甘く伸びやかなバリトン・ヴォイス、ジャズ、ブラジル、ラテン等を織り交ぜた独自のサウンドで人気の男性ソウル・シンガー、ジョン・ルシアン。
70年代前半にRCAから発表された代表作『Rashida』、『Mind's Eye』より以前の1969年に制作していたとされ、当時はお蔵入りとなった貴重な楽曲集が正式にリリースされました。

Jon Lucien『Search For The Inner Self』
(輸入CD KENT SOUL CDKENM536 / 輸入LPもあり)

今作のタイトルにもなっている「Search For The Inner Self」は、2025年にACEから発売されたポール・ウェラー選曲のソウル・コンピ『That Sweet Sweet Music』にも収録されていました。(ウェラーは90年代初頭にこの曲のシングルに出会い、その壮麗さに圧倒されたとコメントしています。)
Horace Ottが手掛けたアレンジ、ドラマチックなイントロとメロディ...コンピの中でもひときわ存在感を放っています。

上記曲をはじめ、どれも当時未発表となってしまったのは勿体無い名曲揃い♪
(解説によると、90年代後半にルシアン自身が自主で制作したCD(100枚!)も存在しているとのこと...マニア垂涎の1枚ですね。)

70年代の諸作品に比べると、オーケストラのアレンジ、メロディもポップでより華やか。ルシアンの美声が響き渡ります。
ビー・ジーズ「To Love Somebody」を取り上げていたり、「We Got Love」などは、ポップス・ファンの方にも是非チェックしていただきたい名曲です。東尾沙紀


2026年3月11日(水) The Turtles 「Let Me Be」

イギリスのACEレーベルから発売されているソングライターの作品集があります。

・キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン
・エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー
・バリーマン&シンシア・ワイル
等々、この約20年の間に色々なCDが出ました。

再入荷して現在店頭で販売しているものを紹介しておきたいと思います。

・『You Baby : Words & Music By P.F.Sloan & Steve Barri』
(輸入CD CDTOP-1264)

P.F.スローンとスティーヴ・バリのコンビで作られた1964~1967年の楽曲を収録。
サーフィン/ホットロッドから、フォーク・ロック、そして反戦プロテスト・ソングまで全25曲。
時代の流れをうまく読み取ったこのコンピならではの曲が、フィフス・ディメンション、サーチャーズ、ママス&パパス、ジャン&ディーン、ブルース&テリー、バリー・マクガイアなどの歌で楽しめる作品集です。

今日の1曲は、1965年タートルズのセカンド・ヒット「レット・ミー・ビー」を。
フォーク・ロック・テイストの曲です。森勉


2026年3月10日(火) The Dells 「It's All Up To You」

素晴らしい編集盤を数多く出しているUKのACE Recordsから、チャールズ・ステップニーのワークスを纏めたCDが発売されました。

・『Eternal Journey - The Arrangements And Productions Of Charles Stepney』
(輸入CD BGP/ACE Records CDTOP-320)

ジャズのヴィブラフォン奏者として音楽活動のキャリアをスタートさせたシカゴ出身のチャールズ・ステップニーは、CHESS RECORDSやその傘下のCadetレーベルのソウル作品を手掛けていることで知られるアレンジャー/プロデューサー。

独特なストリングス・アレンジや、サイケデリックだったりポップス/ロック寄りな編曲も多く、黒人音楽ファンからは好き嫌いが別れるほど革新的なプロデュース・ワークであったことを、この編集盤で感じられると思います。

例えば、後に「ラヴィン・ユー」で大ヒットを出すミニー・リパートンが在籍していたThe Rotary Connectionや、テリー・キャリア「What Color Is Love」。本作の中でも一際光を放っているマリーナ・ショウ「California Soul」、アルバム・タイトルにもなっているサイケで先鋭的なクロスオーバー・サウンドが印象深いラムゼイ・ルイス「Eternal Journey」等は特徴的ですね。

今日のこの1曲は、テリー・キャリア作のザ・デルズ「It's All Up To You」を。
ソフト・ロック的なアレンジと、デルズのソウルフルな歌声が不思議とマッチしています。森陽馬


2026年3月9日(月) The Dictators 「(I Live For) Cars And Girls」

夜中に作業している時のBGMは、心落ち着く静かな音楽...ではなく、気合の入るロックを聴くこともあります。

最近は、店営業中も閉店後もこの4枚組CDがヘビーローテーション!

V.A.『CBGB:A New York City Soundtrack 1975-1986』
(輸入4枚組CD Cherry Red Records CRCD4BOX204)

ニューヨークの伝説的ライヴ・ハウスCBGBが活気に満ち溢れていた1975年~1986年頃の、ニューヨーク発バンドやミュージシャン達を全101曲ブチ込んだ、とにかくゴキゲンな4CDコンピ!

パティ・スミス、ラモーンズ、テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ、ブロンディ等の有名どころから、SUICIDE、THE CRAMPS等アンダー・グラウンドなバンド、無名&初CD化音源までバラエティに富みながら、全体的にポップな楽曲揃い。PUNKが続くと思いきや、爽やかなTHE PALEY BROTHERSが入っていたり、知らないバンドなのにすごくグッとくる曲があったり。その度に、ブックレット(1曲ずつジャケ&英語の解説付)を開き確認して、仕事中なのに手が止まったりもしちゃいますね。

今日のこの1曲は、ディスク1の1曲目を飾るThe Dictators「(I Live For) Cars And Girls」。
ニューヨーク・パンクの元祖とも言えるバンド、The Dictatorsの最高にかっこいいナンバー!
<ニューヨークの不良なビーチ・ボーイズ!?>的な疾走感もあって、本作の1発目にピッタリですね。森陽馬



2026年3月8日(日) 渡辺満里奈 「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)[feat.渡辺満里奈、トータス松本、大滝詠一]

3月21日に発売される渡辺満里奈『Ring-a-Bell』30周年記念盤の収録詳細がやっと発表になりました。

・渡辺満里奈『Ring-a-Bell 30th Anniversary Deluxe Edition』
(2026年3月21日 2枚組CD SRCL-13588 3,960円税込)

本編に「冬の星座」(Duet with 大滝詠一)が追加されることに加え、ボーナス・ディスクには、「ダンスが終る前に」(feat.大滝詠一)、「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)[feat.渡辺満里奈、トータス松本、大滝詠一]も収録決定!
(『Niagara Triangle Vol.1』の50周年に合わせて、1990年代のNiagara Triangleが登場するとは!)

能地佑子さん曰く、「大滝詠一さんの思いつきで即興レコーディングされ、他言無用だと念を押された関係者のみに渡されたプライベート音源」という「正月のモチつき」(「金曜日のウソつき」の替え歌)も収録。
大滝詠一/ナイアガラ・ファンは聴き逃せない1枚となりそうです。

なお、3月13日(金)20時半から、
ニッポン放送ラジオ番組『デビュー40周年記念特別番組 渡辺満里奈 Ring-a-Bell』が放送決定しました。30周年盤に収録される音源も先駆けてオンエアされるでしょう。要チェックですね。森陽馬


2026年3月7日(土) ウワノソラ 「土曜の夜は」

ウワノソラの公式サイトのみで発売しているライヴCDを、当店でも販売させていただけることになりました。

ウワノソラ『7 Years Live 2019 -Music & Movie-』
(国内2枚組CD ライヴ映像のダウンロード・コード付 UWAN-009 5,280円税込)

いえもとめぐみと角谷博栄によるポップ・ユニット、ウワノソラ。
本作は、ウワノソラ結成7周年を記念して2019年8月3日に東京・月見ル君想フで行った伝説の初ワンマン・ライヴ音源2CD+ライヴ映像視聴・ダウンロードQRコードが付いた新アイテムです。

今日のこの1曲は、角谷博栄が2016年にNegiccoへ楽曲提供した「土曜の夜は」を。
約4分半に及ぶピアノ・ソロから始まるドラマチックなアレンジが聴きもの。
このライヴのみの貴重なセルフ・カヴァーです。

なお、ウワノソラは2026年8月21日(金)に渋谷PLEASURE PLEASUREで、コンサートを行うことが決定しました。
公式サイトで
先行チケット販売が開始されています。
約7年前観た方&観れなかったという方も、“真夏のエコー”を縫って会いに行きましょう。森陽馬

★本盤は、収録内容のミスがあった初版を修正した再発盤(ブルー版)になります。


2026年3月6日(金) Squeeze 「Trixies (Part1)」~「Trixies (Part2)」

オリジナル・メンバーで、ソングライティングのコンビであるグレン・ティルブルック、クリス・ディフォードの2人を中心に、1970年代から活躍しているイギリスのポップ・ロック・バンド、スクイーズ。

主にツアーを活動の軸にしていた彼ら(現在メンバーは8人)が、約8年半ぶりの新作を発表しました。

Squeeze『Trixies』(Deluxe Edition)
(輸入2CD+Blu-ray BMG 964202933)

今作制作のきっかけは、結成年(1974年)に録音した古いテープを発掘したこと。
当時グレン16歳、クリス19歳と若かった2人が、架空のナイト・クラブ『Trixies』を舞台に制作した、お蔵入りとなっていたデモ音源を元に現在のバンドで完成させた作品です。

Trixiesで働く女性ダンサー、店の片隅の男女のやりとり、なにやら訳ありの人々が集う真夜中の人間模様を描いた物語性のある詞も、ひねりのあるメロディも、10代の頃の楽曲ながらスクイーズらしさ満載♪
コンセプト、現在のバンドの演奏、ハーモニー共に聴き応えのあるアルバムとなっています。

本編最後の「Trixies」の流れるような2部作の壮大なアレンジもすばらしい。
曲こそ昔のものですが、バンドはまだまだ進化しているのだと実感させてくれます。

デラックス盤のディスク2には、1974年録音のデモ音源(11曲)も収録。(比べて聴くとメロディ・ラインは殆どそのままです。)
デモに続いて、今作の曲を演奏した2024年ロンドンで演奏したのライヴ(2曲)、さらに本編のドルビー・アトモス・ミックス&24bitステレオ・マスターズが聴けるブルーレイ・ディスクも付いています。東尾沙紀


2026年3月5日(木) KAITA 「LOOKING FOR LOVE」

先週2/26(木)に取り上げた障子久美の再発盤と同様く、ビクターから再CD化されたオススメの1枚を紹介します。

KAITA『KAITA』+4
(国内CD 金澤寿和氏による解説付 VICL-77069 2,420円)

KAITAは能勢海太を中心とした日本人6人グループ。
1995年末にメジャーデビューする際、PUNCH KICKSからKAITAへ改名し1999年までオリジナル・メンバーで活動。
3枚のアルバムと7枚のシングルを残しました。

本作は、1996年に発表した7曲入り1stアルバムに、ボーナス・トラックを4曲追加した再発盤。
なんと、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトがプロデュースを担当し、L.A.で録音した作品です!

モーリス・ホワイト&ビル・マイヤーズが手掛けたポップなサウンド・アレンジに、KAITAの1990年代らしい溌剌とした歌声が、とっても耳馴染みがよくて、何度リピートしても飽きないですね。

今日のこの1曲は、モーリス・ホワイト&ビル・マイヤーズが編曲だけでなく作曲も手掛け、当時シングル・カットもされたホーン入りのポップな名曲「LOOKING FOR LOVE」。
SING LIKE TALKINGやスタレビをお好きな方は是非チェックしてみてください。森陽馬


2026年3月4日(水) 椎名林檎 「人生は夢だらけ」 映画『木挽町のあだ討ち』より

NHK・BSチャンネルの『京都人の密かな愉しみ』は、10年ほど前の2015年から不定期に放送されている好きなテレビ・ドラマです。(時々、ドキュメンタリー・タッチになります。)

その脚本を書き、演出をしているのが源孝志。
その源孝志が監督・脚本を担当しているということで、気になっていた
映画『木挽町のあだ討ち』を、TOHOシネマズ日比谷のスクリーン9で先日観てきました。

映画チラシに書いてあった「心震わす極上エンタメミステリー」というキャッチフレーズは本当でした。
それが時代劇として展開される面白さが満載の映画でした。

まず冒頭シーンの美しい映像と迫力のある殺陣は、つかみバッチリで、一気に映画の世界へ惹き込まれてしまいました。
それもそのはず、担当の殺陣師は、『侍タイムスリッパー』や『室町無頼』などで近年おなじみの清家一斗。

ということで、今日の1曲は、『木挽町のあだ討ち』のエンディング・テーマ曲、椎名林檎の「人生は夢だらけ」を。

椎名林檎『逆輸入~航空局』
(国内CD UPCH-20468 3,300円)

「人生は夢だらけ」は、2017年発表セルフ・カヴァー・アルバムに収録。
源孝志監督が椎名林檎のこの曲を選んだコメントも素敵でした。森勉


2026年3月3日(火) 須藤薫&杉真理 「君の物語」

3月3日はひなまつり。
そして、須藤薫さんの命日(2013年3月3日逝去)です。

雨が降り続いて肌寒い1日でしたが、薫さんの素晴らしい歌を改めて聴き、心が熱くなりました。
今日は、後世に歌い継いでもらいたい歌「君の物語」を取り上げたいと思います。

「君の物語」は、須藤薫&杉真理名義で2000年1月に発表した4曲入マキシ・シングル『君の物語』に収録されていた楽曲で、当時二人のライヴでも後半に歌われることが多かった名曲です。

作曲は杉真理さんと松尾清憲さんによるゴールデン・コンビ。作詞は杉真理さん。
ポップでセンチメンタルなメロディーと、ひたむきな薫さんと杉さんの歌に、何時聴いても感動で胸いっぱいになります。

♪同じ雨にぬれ 同じ虹を見て 心ふるえたよね♪
(「君の物語」歌詞より)

人生という名の旅が続く限り、この歌を心のポケットに入れて大事にしたいと思っています。森陽馬

★掲載ジャケットは、須藤薫『ゴールデン・ベスト 須藤薫シングル・コレクション』
(国内2枚組CD 「君の物語」他全38曲収録 MHCL-2272 3,143円)


2026年3月2日(月) Iron And Wine 「Wait Up」 feat.I'm With Her

春らしい陽気だった週末が明け、今週は冷え込む予報がでています。
洋服も音楽も<衣替え>は、もう少し先になりそうですね。

ということで、たき火にあたりながら、一人でひっそりと聴きたい1枚。

Iron And Wine『Hen's Teeth』
(輸入CD Sub Pop SPCD1707/国内仕様CDもあり)

Iron & Wine(アイアン&ワイン)は、アメリカ/サウスカロライナ出身1974年生まれの男性シンガー・ソングライター、サム・ビームによるソロ・ユニット。本作は、2024年発表作『Light Verse』(
2024年4月28日今日のこの1曲で紹介)から約2年ぶりとなる8枚目のアルバムです。

幻想的ながら美しいメロディーを持つフォーキーな楽曲に、冬眠中の洞窟奥から絞り出すように放たれる歌声が、不思議な世界へ誘いながらも、心を落ち着かせてくれます。

今日のこの1曲は、I'm With Her(サラ・ジャローズ、サラ・ワトキンス、イーシャ・オドノヴァン)をfeatして穏やかな川辺を連想させる7曲目「Wait Up」を。森陽馬


2026年3月1日(日) Anthony Lazaro 「Sunday Breakfast」

武蔵小山駅から徒歩約10分の場所にある林試の森公園。
早朝からジョギングや犬の散歩などで近隣住民から親しまれているこの公園に、河津桜が11本あります。

2月中旬に開花し、見頃はやや過ぎましたが、濃いピンク色の花がきれいに咲いています。
穏やかな幸せと、春の訪れを感じることができました。平和であることに感謝ですね。

今日紹介するのは、暖かい陽射しとささやかな幸せを与えてくれる1枚。

アンソニー・ラザロ『Anthony Lazaro For Quiet Corner - Itallian Graffiti』
(国内CD 選曲・解説:山本勇樹氏 RCIP-380 2,750円)

アンソニー・ラザロはイタリア/ジェノヴァ出身の男性シンガー・ソングライター。
2018年頃から活動している彼の楽曲を、バー・ブエノスアイレスやクワイエット・コーナーのシリーズでお馴染みの山本勇樹氏がセレクトし、CDに纏めた日本のみのベスト編集盤です。

<マイケル・フランクスやジョン・ピザレリにも通じるクルーナー・ヴォイス>
という文が帯に記載されていますが、僕は彼の歌声を聴いてケニー・ランキンを思い浮かべました。

温もりある歌声と、ジャジーでメロウなサウンドが寛ぎのひとときを与えてくれます。森陽馬


2026年2月28日(土) Mitski 「I'll Change For You」

日本とアメリカのルーツを持つ,1990年生まれの女性シンガーソングライター、Mitski(ミツキ)。
FUJI ROCK FESTIVAL2026への出演が決定している彼女の8枚目となる最新作がリリースされました。

ミツキ『ナッシングス・アバウト・トゥ・ハプン・トゥ・ミー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲 DOC450JCD 2,750円)

今作の主人公は、<手入れの行き届いていない家で隠遁生活を送る女性>。

誰かが訪ねてきてもジッと身を潜め、自分の居場所すら見失いそうな人...少し陰鬱としたコンセプトにも感じられましたが、アコーディオン、バンジョー、ペダル・スティール・ギターなどを用いたカントリー調の穏やかな曲があったり、意外にポップなメロディのものもあったり....生バンド/オーケストラの芳醇なサウンドをバックに彼女が描き出す世界にどんどん惹きつけられていきます。

貴方がまた愛してくれるならなんだってする、変わることだってできると歌う、ジャジーな雰囲気のある「I'll Change For You」は、歌声もアレンジもすごく良いので、ミツキをまだ聴いたことがないという方にも是非触れて欲しい1曲です。東尾沙紀


2026年2月27日(金) Bruno Mars 「Nothing Left」

ブルーノ・マーズの新作アルバム『ザ・ロマンティック』が本日入荷。
これがグッド・メロディー&ソウルフルな素晴らしい傑作でした!

・ブルーノ・マーズ『ザ・ロマンティック』
(国内CD 歌詞・対訳付 WPCR-18808 3,300円/国内LP WPJR-10069 6,600円/輸入盤もあり)

ソロとしては、2016年11月発表作『24K・Magic』から約9年3か月ぶり。
シルク・ソニック名義(2021年11月15日今日のこの1曲で紹介)からは、約4年3か月ぶりとなる新作です。

全9曲31分。HIP HOP色は皆無で、ルーツに根ざしたソウル・アルバム♪
チカーノ・ソウル/ラテン風味な曲や、ストリングスが入ってフィリー/ノーザン・ソウルな雰囲気の楽曲もあり。
全体的にはシルク・ソニックの流れを汲んだメロウ・グルーヴな仕上がりですね。
なので、シルク・ソニックを気に入った方なら間違いなし! 絶対にオススメできる1枚です。

今日のこの1曲は、ブルーノの歌心&歌力に溢れたバラード・ナンバー⑧「Nothing Left」。
ソウルの奥底に潜むロック魂全開な後半のエレキ・ギター・ソロも聴きもの! 森陽馬


2026年2月26日(木) 障子久美 「あの頃のように」(prime version)

月9ドラマ『東京ラブストーリー』が放映された1991年は、80年代の雰囲気を引き継ぎながら、90年代という新しい息吹を感じさせる傑作がたくさん生まれました。
邦楽はB'z、槇原敬之などが頭角を現し、洋楽はニルヴァーナ、マライア・キャリーが出てきた年です。

その1991年に発表された障子久美の傑作『PRIME』がボーナス・トラックを追加して再発されました。

・障子久美『PRIME』
(国内CD 解説付 2026年最新リマスタリング ボーナス・トラック6曲追加 VICL-77068 2,420円)

障子久美は、松任谷正隆主宰の音楽学校マイカ・ミュージックに在籍し、1990年に彼のプロデュースでビクターからデビューした滋賀県出身の女性シンガー・ソングライター。
本作『PRIME』は1991年7月3日に発表した3rdアルバムです。

TBS系ドラマ『それでも家を買いました』(主演:三上博史、田中美佐子)の主題歌に抜擢された「あの頃のように」は、シングルカットされオリコン・シングルチャートで最高位12位のヒットを記録しました。
CDにはアルバム・ヴァージョン/prime version(編曲:新川博、参加:伊藤広規、松原正樹、本田雅人)と、シングル・ヴァージョン(編曲:岩本正樹)の両方が収録されています。
大好きだった1曲で、ライヴを当時観に行った時に、この曲に加え、吉田美奈子「時を」をカヴァーしていたことなどを懐かしく想い出しました。

なお、ボーナス・トラックには、障子久美のプロモーション用8cmCDに収録されていた音源が収録。
シリア・ポールがDJを担当し、ラジオ的な雰囲気/英語で障子久美の楽曲6曲を紹介・オンエアしている貴重音源を聴くことができます。森陽馬


2026年2月25日(水) Brinsley Schwarz 「It's Been A Long Year」

ニック・ロウ、イアン・ゴムらが在籍/自身の名を冠したバンド、ブリンズリー・シュウォーツや、グレアム・パーカーのバックを支えたザ・ルーモアでの活動等で知られるギタリスト、ブリンズリー・シュウォーツ。

海外では2025年秋頃に発表されたソロ3作目が、HAYABUSA LANDINGSより国内盤でリリース!

ブリンズリー・シュウォーツ『シャウティング・アット・ザ・ムーン』
(国内CD HYCA-8095 山田順一氏による解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック3曲追加 3,080円)

ソロ・デビューは2016年と割と最近で、解説によりますと一時期は音楽業界を離れ、弦楽器職人をしていたとのこと。
御年78歳となるブリンズリーの歌を今作で初めて聴きましたが、朴訥として味わいある良い声をしていますね。
前2作を一緒に制作したジェイムス・ハラウェル(ザ・ウォーターボーイズ他)のオルガン、管楽器を活かした楽曲/アレンジも軽妙かつブルージー。しみじみと聴かせる作品です。

自身が書いたオリジナル曲を中心に、グレアム・パーカーの名曲「Watch The Moon Come Down」(~&ザ・ルーモア名義の1977年作『Stick To Me』収録曲)のカヴァーも嬉しいところ♪

本編最後の「It's Been A Long Year」も枯れた歌声とギターが沁みる名曲。
こちらの曲を含め、過去曲などのアコースティック・バージョン3曲が日本盤ボーナス・トラックとして追加されています。東尾沙紀


2026年2月24日(火) 日向敏文 「Rica's Theme ~ Special Version」(『東京ラブストーリー』より)

今から35年前の1991年冬。
高校の休憩・昼休み中は、このドラマの話題で持ちきりでした。

フジテレビ系"月9"ドラマ『東京ラブストーリー』です。

その放映35周年を記念して、サウンドトラックがCDと初アナログ・レコードで再発売されました。

・日向敏文『東京ラブストーリー 35th Anniversary Edition』
(国内CD MHCL-31251 3,300円/国内LP 完全限定クリアブルー・カラー盤 MHJL-490 4,950円)

オリジナルの13曲中9曲を日向敏文氏自らRe-editし、2026年最新リマスタリング。
CDには当時シングルカットされた「Rica's Theme - Special Version」と後にベスト盤に収録された「Good Evening, Heartache (Orchestra Version)」がボーナス・トラックとして追加されています。

更に、ブックレットの日向敏文氏による最新インタビューがとても興味深い内容でした。
ドラマのディレクターであった永山耕三氏は学生時代からの知り合いで、軽い気持ちで引き受けたものの、当時はとても大変だったエピソードが色々と語られています。

予算が足りなかったためサウンドトラック盤を発売することになった経緯。
その盤の収録時間が短いと言われたため、曲を付け加えたり引き延ばした件。
映像ができてからでは間に合わないため脚本を読みながら曲を作っていったこと。
ドラマの3話目までの音楽しかサントラには入れられなかった、等々。

心をときめかせる美しいメロディーに溢れた本作を、後追い世代の方も是非聴いてみてください。森陽馬


2026年2月23日(月) Randy Newman 「I Love L.A.」

ランディ・ニューマンが1983年に発表したアルバム『Trouble In Paradise』が2枚組CDになって再発されています。
発売元は、音楽ファンから信頼度が高いRHINO(ライノ)です。

2枚組CDの内容は、1枚目が『Trouble In Paradise』の最新リマスター&デモ・ヴァージョン。
2枚目は、1982年12月パリで行われたライヴ14曲が収められています。

このアルバムには、ポール・サイモンと共演して、1983年にスマッシュ・ヒットとなった「ザ・ブルース」、そしてMLBのロサンゼルス・ドジャースがホーム球場で勝利した時にグラウンド内で流れる「I Love L.A.」も収録されています。

残念ながら、国内盤は発売されないようなので、この輸入盤でお楽しみください。森勉

・Randy Newman『Trouble In Paradise ~Expanded Edition』
(輸入2枚組CD RHINO R2-728224)


2026年2月22日(日) ザ・フロント・ロウ 「アナログの街で」

ザ・フロント・ロウの新作アルバム『君と会えたことで』を、2月23日から当店で先行発売いたします。

・ザ・フロント・ロウ『君と会えたことで』
(2026年2月23日先行発売 国内CD Rsley10002 3,300円税込)

村田和人さんとも親交が深かった川崎太郎さんを中心に、佐藤正彦さん、村田彼方さん(村田和人さんの息子)、柞山一彦さん(ルースターズに以前在籍)による4人組バンド、ザ・フロント・ロウ。
2022年に急逝した盟友・島村文彦氏への哀悼が込められた作品です。

今日のこの1曲は、村田和人さん作曲!の「アナログの街で」。

村田和人さんが生前に遺し、川崎太郎さんへ託したメロディに、新たに歌詞を付けた楽曲。
その歌の中に、<ペット・サウンズ・レコード>という歌詞が出てくるのです!

ライヴ通いしていた頃の想い出が綴られており、想い出のライヴハウス、レコード店、飲食店が出てくる中で、<ペット・サウンズ・レコード>も登場! とても目立つ部分で歌われていて、とってもうれしいですね。

なお、ブックレットには村田さんの懐かしい写真(アゲインで撮影)、川崎太郎氏自身の解説も掲載されています。森陽馬


2026年2月21日(土) 村田和人 「Catching The Sun」

明日2月22日は、村田和人さんの命日です。

2016年逝去から10年が経ちました。
村田さんの太陽のような笑顔は、時を越えて昨日のことのように思い出しますね。

ということで、今日のこの1曲は、村田和人さんの歌「Catching The Sun」を取り上げましょう。

・村田和人『ひとかけらの夏』
(国内CD 2023年リマスタリング 川崎太郎氏による解説付 BRIDGE381 2,530円)

「Catching The Sun」はシャープ社ソーラー電卓エルシーメイトのCMソングとして1982年にシングル発売された楽曲で、1983年発表2ndアルバム『ひとかけらの夏』に収録されているナンバー。
村田さんの爽やかで伸びのある歌声は、心地良い陽射しが降り注ぐ日に聴きたくなりますね。
本CDにボーナス・トラックで収録されているシングル・ヴァージョンはシンセのオケですが、アルバム・ヴァージョンは山下達郎氏による10管ホーン・セクションが足されています。

なお、編曲は、2026年2月17日に急逝した名ギタリスト椎名和夫氏が手掛けていました。森陽馬



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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