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 今日のこの1曲コーナー

ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2026年8月4日(火) OCTOBER LONDON 「Missing You」

<Rebirth Of Marvin>(マーヴォンの生まれ変わり!)。
オクトーバー・ロンドンの2ndアルバムがフィジカル・リリースされました。

・OCTOBER LONDON『OCTOBER NIGHTS』
(輸入CD DRR-241002/輸入2枚組LPもあり)

1stアルバム(
2025年1月18日今日のこの1曲で紹介)の流れを引き継ぐ、メロウな仕上がりの1枚。
<マーヴィン・ゲイが90's~現代に生きていたら>と想起させるような極上のR&B楽曲全16曲を収録しています。

今日のこの1曲は、ベイビー・フェイスが作詞作曲を手掛けた「Missing You」を。

アルバム・タイトル通り、10月の夜へ向けて、これから繰り返し聴くことになりそうです。森陽馬


★2,000円以上お買い上げの方、PET SOUNDS RECORDペンを先着でプレゼント中♪



2026年8月3日(月) Lenny Kaye 「Goin' Local」

パティ・スミス・グループのギタリストであり、名コンピ『NUGGETS』(1972)を手掛けたのはこの人!

2026年で80才を迎えるレニー・ケイが、初ソロ・デビュー(!)・アルバム『GOIN' LOCAL』を発表しました。

・LENNY KAYE『GOIN' LOCAL』
(輸入CD YEP ROC RECORDS YEP-3129)

ほぼ全曲の作曲&メイン・ヴォーカルをレニー・ケイ自身が担当。
(歌い方はトム・ペティっぽい感じ?! ちなみに7曲目「Solstice」はパティ・スミスとの共作曲)
パティのバンドで一緒だったトニー・シャナハンが共同プロデュース&ベースで参加しています。

武骨なロックがかっこいいタイトル曲①から、味わい深いスロー・ナンバー、フォーキーなトラック等々。
全12曲の楽曲はバラエティに富みながら、彼らしい芯の通ったロックを聴かせる1枚です。

パティファンだけでなく、アメリカン・ロック好きな方は是非チェックしてくださいね。森陽馬



2026年8月2日(日) Trashcan Sinatras 「A View From Nowhere」

スコットランド出身のポップ・バンド、トラッシュキャン・シナトラズ。
2016年発表作『Wild Pendulum』(
2016年5月5日今日のこの1曲で紹介)以来10年ぶり、7枚目となる新作が発売になりました。

トラッシュキャン・シナトラズ『エヴァー・ジ・オプティミスト』
(国内CD メンバーによる楽曲解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 VICP-65655 2,970円)

ジョン・ダグラスのソロ作、フランシス・リーダーの別ユニットなどメンバーの個別活動も挟みつつ、バンドとしては非常にのんびりとしたペースで作品を発表しています。

新作の先行シングルであるトレイシーアン・キャンベル(カメラ・オブスキュラ)と相性ぴったりのデュエット「Bad Husband」(エディ・リーダーらがコーラス参加)、爽やかなミディアム・チューン「The Bitter End」をはじめ、彼ららしい温かみのあるメロディ、穏やかな歌声とハーモニーは健在の充実作♪

前作『ワイルド・ペンデュラム』での煌びやかな装飾がだいぶそぎ落とされ、バンドらしいシンプルめなサウンドに立ち返ったのも良かったなと思います。

ゲストがもう1人、グリーン・ガートサイド(スクリッティ・ポリッティ)をフィーチャーした味わいある「Hold On To Today」、ひりつくようなギターが印象的なロック・ナンバー「Rome」、電子的でリズミカルなサウンドが新鮮な「The Associated Funk」...
変わらぬ空気感のなかに、新たな表情をみせてくれる作品でもあります。

本日はトラッシュキャン流の心地良いソフトロック・ナンバー「A View From Nowhere」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年8月1日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'66 「ナイト・アンド・デイ」

暑い日が続いていますが、音楽で気分的に少し涼しくなるという事があるような気がします。

僕の場合、ボサノヴァっぽいものがそんな清涼感を運んでくれる音楽になっています。

ということで、今日はこのアルバムを。

・セルジオ・メンデス&ブラジル'66『分岐点~コンスタント・レイン』
(国内CD 解説・歌詞付 UCCV-3081 2,178円)

1967年発表、ブラジル'66としてはセカンド・アルバムになります。
このアルバムからは3曲のシングル・ヒットが生まれています。

「コンスタント・レイン」は、「マシュ・ケ・ナダ」と同じジョルジ・ベンの作品。
ブラジル'66らしいアレンジが施され、ミドル'60の曲ならではのシタールの音色が斬新さを運んでくれます。

「フォー・ミー」はエドゥ・ロボの作品。
途中でテンポが変化するアレンジの妙がなんともいい感じ。
セルジオ・メンデスの弾くオルガンがいいアクセントになっています。

「ナイト・アンド・デイ」はコール・ポーター作品のスタンダードを見事にアレンジ。
リード・ヴォーカルのラニ・ホールの声が素敵です。森勉



2026年7月31日(金) ブルース・ザ・ブッチャー with 山岸潤史 「So Many Roads, So Many Trains」

磔磔(たくたく)という1974年開業の老舗ライヴ・ハウスが京都にあります。

元々は1917年建立の木造酒蔵だったこともあり、店内の雰囲気が良いんですよね。
いつかまた磔磔へ訪れて、ゴキゲンなライヴを楽しみたいと思っています。

さて、その磔磔で録音されたブルース・ザ・ブッチャーのライヴ盤が発売になりました。

・ブルース・ザ・ブッチャー with 山岸潤史『ライヴ・アット・磔磔』
(国内CD PCD-18932 3,300円)

ブルース・ザ・ブッチャーは、永井"ホトケ"隆、沼澤尚、中條卓、KOTEZによる4人組ブルース・バンド。
本作は、磔磔の50周年記念として2024年4月2日に、永井"ホトケ"隆のウエスト・ロード・ブルース・バンド時代からの盟友である名ギタリスト、山岸潤史をゲストに迎えて行ったライヴ音源です。

磔磔での音の響きがとってもイイ感じで、ファンキーな「Party Girl」、「Mojo Boogie」がかっこいい!
でも、今日のこの1曲は、オーティス・ラッシュ「So Many Roads, So Many Trains」のカヴァーを。

真夏の熱帯夜に、山岸潤史によるギター・ソロ&味わい深いミディアム・ブルースが沁みます。森陽馬


2026年7月30日(木)  Barry Manillow 「One More Chance」

「バリー・マニロウの新作がとても良い!」
という情報をお客様から教えていただき、早速注文→聴きました。

・Barry Manillow『What A Time』
(輸入CD STILETTO BYPT-252)

2026年で83才を迎えたアメリカの名シンガー、バリー・マニロウ。
オリジナル・アルバムとしては約15年ぶりとなる作品です。
この15年の間に、肺がんになるなどの紆余曲折を経て録音されました。

ジャジーなアレンジを想像していましたが、その予想は大きく外れましたね。
マイケル・ロイドのプロデュースによる本作は、"歌の力"を感じさせる素晴らしいヴォーカル・アルバムでした。

<It represents years of pop songwriting.>・・・(ポップ・ソングライターとしての集大成)
ブックレットの冒頭に彼自身の言葉で書かれているように、83才の彼にとって渾身の1枚。
多少の衰えはありながら、バリー・マニロウの歌声の求心力が伝わってきます。

ベイビー・フェイスが手掛けたピーター・アレン作のカヴァー①「One Before I Go」も魅力ですが、今日のこの1曲は、切ない失恋バラード・ナンバー「One More Chance」を。森陽馬


2026年7月29日(水) I'm With Her 「Standing On The Fault Line」

パンチ・ブラザーズと同じく、現代アメリカーナを牽引する存在であるサラ・ワトキンス、サラ・ジャローズ、イーファ・オドノヴァンによるユニット、I’m With Her。

2025年には約7年ぶりの2ndアルバム『Wild Clear And Blue』(
当店が選ぶ2025年ベスト・アルバムに選出)を届けてくれた3人が、初のライヴ・アルバムをリリースしました。

I'm With Her『Sing Me Alive』
(輸入CD Rounder 1166103001)

2025年のツアー音源を収録した今作は、『Wild Clear And Blue』の全楽曲と、前作『See You Around』(2018)からの数曲、カヴァー曲で構成され、アトランタやトロントほか各地の公演から20曲が厳選されています。

ライヴでこそ一層輝きを増す3人の美しく力強いハーモニーと、フィドル、マンドリン、ギターの息を呑むようなアンサンブル!

穏やかな歌い出しから、イーファとサラ・ジャローズのユニゾン、サラ・ワトキンスのフィドル・ソロへと繋がっていくエモーショナルな「Standing On The Fault Line」、サラ・ワトキンスの熱唱に心つかまれる!「Sisters Of The Night Watch」、''all time favorite''と紹介して歌うジョン・ハイアット「Crossing Muddy Waters」、ポール・サイモン「The Obvious Kid」などカヴァーも含め、彼女たちの魅力を余すことなく感じられる1枚だと思います。(音質も最高です) 東尾沙紀


2026年7月28日(火)  Punch Brothers 「New Bike」

ブルーグラスというと、古臭いアメリカ音楽のイメージを持っているかもしれませんが、モリー・タトルやビリー・ストリングス等、新しい世代の優秀なミュージシャンが色々出てきています。

中でも、現代ブルーグラス界を代表するバンド、と言っても過言ではないPunch Brothersが新作を発表しました。

・Punch Brothers『The Unsung Adventures Of Punch Brothers』
(輸入CD Nonsuch 7559789248/輸入LPもあり)

パンチ・ブラザーズは名マンドリン奏者クリス・シーリーを中心に、2006年頃に結成した5人組バンド。
オリジナル・メンバーであったゲイブ・ウィッチャーに代わり、女性フィドル奏者ブリタニー・ハースが2023年に新加入。その新体制で制作された本作は全曲インストです。
クリス・シーリーの包み込むような優しい歌声が聴けないのは残念ですが、5人の演奏は歌詞がなくても歌心が伝わるような素晴らしいものでした。

今日のこの1曲は、1曲目「New Bike」。
新しいバイクに跨るような、爽快感あるアンサンブルが清々しいナンバー♪

いつか、フジロックのフィールド・オブ・ヘヴンで観たいですね。森陽馬


2026年7月27日(月)  阿部海太郎 「Tears」

昨日紹介した「京都慕情」の編曲・アレンジを担当しているのは、阿部海太郎さんです。

阿部海太郎さんは1978年生まれのミュージシャンで、ドラマ等様々な映像作品の音楽も手掛けています。
その彼による演出家・源孝志のドラマ音楽を集めた『Musical Portrait of Takashi Minamoto』(配信リリースのみ)から、更にソロ・ピアノ楽曲を厳選し纏めたアルバムがCDとLPで発売されました。

・阿部海太郎『PIANO PORTRAIT OF TAKASHI MIYAMOTO』
(国内CD DDCM-8019 3,300円/国内LP 完全限定盤 DDJM-98003 5,500円)

彼のピアノはクラシックが基となっているのでしょうが、クラシック音楽の堅苦しさは特になく、聴いていると映像の場面が目に浮かんでくるようなメロディーとピアノの響きがありますね。

今日のこの1曲は、BSドラマ『グレースの履歴』で使用されたA面1曲目「Tears」。
涙がポロポロと流れて落ちる雰囲気が、ピアノの一音一音に表現されているようです。森陽馬


2026年7月26日(日)  武田カオリ 「京都慕情」

ベンチャーズ(ヴェンチャーズではなく、今回はあえてこの表記にさせていただきます)は、1960年代半ば日本においてのエレキ・ブームの立役者でした。毎年のように来日し全国津々浦々の土地でエレキ・サウンドを披露してくれました。

ベンチャーズには、もうひとつ日本歌謡界のヒット作曲家チームとしての顔もありました。
「二人の銀座」、「京都の恋」、「京都慕情」、「雨の御堂筋」、「北国の青い空」。
どの曲もテレビ・ラジオで当時大流行でした。

今日はベンチャーズが作曲した名曲の名カヴァーを紹介したいと思います。
NHKテレビドラマの人気シリーズ『京都人の密かな愉しみ』に使用されたことがある「京都慕情」です。

歌っているのは武田カオリ。
アルバムの中に収録されたことはあったのですが、うれしいことにアナログ・シングル・レコードとして今回発売されました。

・武田カオリ『京都慕情』
(国内7インチ・レコード THEATRE MUSICA MUSR016 2,530円)

B面「Mal Take Ebisu」は『京都人の密かな愉しみ』の最新シリーズ(穂志もえかがフランス帰りの学生を演じた)でのエンディング・テーマ。京都の道の名前を歌詞にした伝承歌をフランス語歌詞を交え、オシャレなアレンジで聴かせてくれます。
アレンジはAB面とも、NHK朝ドラ『らんまん』の音楽担当でも知られる阿部海太郎。森勉


2026年7月25日(土)  砂の壁 「楽園」

7月24日(金)にフジ・ロック・フェスへ行ってきました。
例年の金曜日より混雑していた印象ながら、雨もそれほど降らず楽しめました!

僕が見たアーティストとステージを以下です。

・ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA<GREEN STAGE 11時~>
(池畑潤二率いるスペシャル・バンド。トータス松本、浅井健一、甲本ヒロト、大江慎也がゲスト参加。ヒロトが歌う「新型セドリック」「ロージー」かっこよかった! そして、池畑さん、花田裕之、井上富雄に、大江慎也さんが加わって、オリジナル・ルースターズ結集!)

・CHAPPO<FIELD OF HEAVEN 12時10分~>
(福原音と細野悠太によるシャッポ。小山田米呂のギター&森飛鳥のペダル・スティールがアクセントに)

・クマイルス<ORANGE ECHO 13時~>
(カンボジアの音楽を演奏し歌い踊るバンド。超絶楽しい!)

・奇妙礼太郎BAND<FIELD OF HEAVEN 13時50分~>
(50歳を迎えた奇妙礼太郎。この時のヘヴンは人多かった。)

・ALTIN GUN<FIELD OF HEAVEN 15時40分~>
(トルコ民謡とロックをブレンドさせたサウンドが魅力のバンド、アルトゥン・ギュン。ヘヴンらしい気持ち良い音♪)

・TORO Y MOI<WHITE STAGE 16時40分~>
(バンド・セット)

・TURNSTILE<GREEN STAGE 17時~>
(頭が痛くなるほどの爆音。)

・ARLO PARKS<WHITE STAGE 18時40分~>
(アーロ・パークスの歌声が、夕暮れ時に映えてとても良かった。)

・ANTIBALAS<FIELD OF HEAVEN 19時半~>
(ニューヨーク発アフロビート・インスト・ファンク。夜のヘヴンに空気感がピッタリ♪>

・LETTUCE<FIELD OF HEAVEN 21時半~>
(アメリカ/ボストン発ファンク・バンド。アダム・ダイチによる歯切れの良いキレキレなドラミング!)

・映画『落下の王国』<WHITE横のところ天国にて上映 23時~>
(フジロックでの映画上映会復活!食事しながら途中まで鑑賞)

・TORO Y MOI<RED MARQUEE 24時半~>
(夕方のバンドセットとはうってかわり、アゲアゲのDJセット。照明も強烈。)

・砂の壁<ROOKIE A GO-GO 26時~>
(神戸の大学出身で、現在は東京・下北沢を拠点に活動している4人組バンド。)

砂の壁のライヴは夜中26時過ぎという時間帯ながら観客も集まり、素晴らしいパフォーマンスでした。
フェスは音大きくテンポ速めな曲がウケる傾向でしょうが、イイ曲を作って歌とアレンジがしっかりしていれば聞き手にしっかり伝わるのだということが実感できてうれしかったですね。

今日のこの1曲は、2023年発表1stミニアルバム『GUMBO』(
2023年5月17日今日のこの1曲で紹介)から、フジロックのステージでも披露された「楽園」。森陽馬


2026年7月24日(金) Goldie 「Headlines」

ローリング・ストーンズのマネージャーを務めたことでも知られるアンドリュー・オールダムらが創設したロンドンのレーベル、イミディエイト。
設立60周年を迎えた2025年以降、関連アーティストの過去作やボックスなどがたくさん再発されています。
今週はこちらのCDが発売されました。

V.A.『ザ・コンプリート・イミディエイト・シングルズ・コレクション 1965-1969』
(国内6CD 解説付 CDSOL-3944 19,800円)

イミディエイトが活動していた1965~1969年の間に発表された英国盤シングル81枚分のAB面曲に、イミディエイト傘下のインスタントから発売されたトゥインクルの2曲をプラスした164曲入りのCD6枚組ボックスです。

2000年に海外盤でほぼ同内容のCD6枚組ボックス(縦長)が発売されていましたが、今回は外箱もCDサイズでコンパクト。
最新リマスターで音質も良く、各シングル毎の解説を掲載した日本語ブックレットとファミリー・ツリー・ポスターが付属されています。

レーベル第一弾であるザ・マッコイズ「Hang On Sloopy」に始まり、スモール・フェイセス、クリス・ファーロウ、P.P.アーノルド、ザ・ナイス、エイメン・コーナー、タートルズ、ハンブル・パイ、ザ・モッキンバーズ(グレアム・グールドマン在籍)、トニー・リヴァース&ザ・キャスタウェイズなど有名どころをはじめ、ザ・ヴァリエーションズ、ザ・ファクトタムズらによるビーチ・ボーイズ・カヴァーなど、マイナーなグループの中にも良い曲が色々あり聴き応え十分です。

本日は女性ヴォーカリスト、ゴールディーによる1966年のシングルB面曲「Headlines」を今日の1曲に。
A面はゴフィン/キング作による「Going Back」なのですが、アンドリュー・オールダム作によるこの「Headlines」もとても良い曲!
まったく印象が変わる同曲のクリス・ファーロウverと聴き比べるのも面白いと思います。東尾沙紀


2026年7月23日(木) ビーチ・ボーイズ 「ヘルプ・ミー・ロンダ」

東京は夏本番という気温になってきましたね。
今年は6月が昨年より暑くなかったので、身体が夏の暑さにまだ慣れていないようです。

おいしいものを食べて体力をつけ、いい音楽を聴いて気分を上げて、今年も夏を乗り切っていきたいと思います。
店も自動ドアを閉めて、お客様が入っていらした時に「涼しくて気持ちいい」と思っていただけるように、空調を26℃設定で御来店お待ちしております。

夏になると(一年中?)、ペット・サウンズ・レコードではこのCDが活躍してくれます。

・ビーチ・ボーイズ『サウンズ・オブ・サマー ~ヴェリー・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ』
(国内CD 解説・英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 UICY-16075 2,750円)

全30曲収録! リマスターされた素晴らしい音質でビーチ・ボーイズの主要曲が楽しめます。

今日は1965年のNo.1ヒット「ヘルプ・ミー・ロンダ」を。
2012年来日コンサートでの会場一体の曲タイトルコーラス盛り上がり、忘れられません。

「グッド・ヴァイブレーション」の♪Gotta Keep Those Lovin' Good Vibrations A-Happenin' With Her♪より、日本人にとっては、♪Help Me, Rhonda, Help Help...♪の方が圧倒的にシングアウトしやすいんですよね。森勉


2026年7月22日(水) 矢野顕子 「YOU ARE SPECIAL TO ME」 feat.松たか子

矢野顕子さんの1stアルバム『JAPANESE GIRL』は1976年7月25日発売でした。
今週末の土曜日7月25日で矢野さんはソロ・デビュー50周年を迎えることになります。

その彼女の新作オリジナル・アルバム『生きものたちへ』が本日発売されました。

・矢野顕子『生きものたちへ』
(国内CD 初回限定ライヴ映像収Blu-ray付 VIZL-2521 9,000円)
(国内CD VICL-66142 3,500円)
(国内LP 完全限定盤 VIJL-60419 6,600円)

これが、とても素晴らしい!
歌もピアノも愛に溢れていて、優しく包み込まれるような気持ちになる1枚です。

細野晴臣さんが歌とベースで参加している1曲目「海男と瑠璃亜」から心掴まれますね。
タイトル曲の⑤「生きものたちへ」、野球をテーマにした⑧「LIFETIME BASEBALL」もNice♪

今日のこの1曲は、7曲目「YOU ARE SPECIAL TO ME」 feat.松たか子。
矢野顕子さんと松たか子さん、2人のイノセントな美しい歌声に魂が浄化されました。

ちなみに、CDとアナログLPでジャケットが違います。
(矢野さんはバレエを最近始めたそう。LPジャケはその影響が垣間見えますね) 森陽馬


2026年7月21日(火) ザ・クロマニヨンズ 「チャンバラ」(ライヴ)

灼熱の暑さを吹っ飛ばすような、熱すぎるライヴ・アルバムが本日入荷しました。

・ザ・クロマニヨンズ『ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026』
(国内CD 先着ステッカー付 初回紙ジャケット仕様 BVCL-1535 3,500円)
(国内2枚組LP 先着ステッカー付 完全限定盤 BVJL-142 6,600円)

アルバム『JAMBO JAPAN』(
2025年10月28日今日のこの1曲で紹介)リリース後に行われた、全j国47都道府県を廻るザ・クロマニヨンズのツアーを収めているライヴ・アルバム。

ベスト選曲な全24曲の演奏はライヴな迫力&臨場感が伝わるので、入門編としてもオススメしたい1枚です。

今日のこの1曲は、マーシーがリード・ヴォーカルをとる「チャンバラ」!
ヒロトはもちろんだけれど、マーシーのシャウトも最高にかっこいい!! 森陽馬


2026年7月20日(月) テイト・ギャラリー 「アウト・オブ・ザ・クラウド」

オールディーズ・ポップス・ファンにはおなじみのティーンズヴィル・レーベルから、新しいコンピレーションCDが発売されています。

レア物満載ですが、聴いてイイ曲ばかりの好内容です。

・V.A.『メロディが聴こえる 1968~1972年のとってもキャッチーな英国ポップス』
(国内仕様CD 日本語解説付 TV1072CDJ 2,750円)

今回もマニアックで他では誰も手を付けないようなやっかいなテーマの編集を成功させています。
情報収集力、音源収集力、それを1枚のCDにまとめるプロデュース力、どれも素晴らしい。

タイトルにあるように、1968~1972年にかけてイギリス向けに制作されたティーンポップがずらっと全28曲。
当時ヒットしたエジソン・ライトハウス、ファーストクラス、ホワイト・プレインズ、フライング・マシーンなどのサウンドがお好きな方には、このCDの中でたくさんのお気に入り曲に出会えると思います。

歌っている人は無名でも、裏方さんにイギリスのソングライターの名前が・・・。
・ケン・ハワード&アラン・ブレイクリー
・ジョン・カーター&ケン・ルイス
・ダニエル・ブーン(「ビューティフル・サンデー」が大ヒット)こと、ピーター・リー・スターリング。

今日の1曲は、テイト・ギャラリーというグループの曲を。
曲を書いているのは、マイク・リーンダー&エディ・シーゴのコンビ。
マイク・リーンダーはビートルズの「シーズ・リヴィング・ホーム」のオーケストラ・アレンジをした人です。
ビートルズ・ファンも注目してね。

なお、2曲目に入っているカプリコーンの「リヴァプール・ハロー」は、70年代初頭日本で大ヒットしました。
邦題は「ハロー・リバプール」でした。森勉


2026年7月19日(日) GIPSY KINGS feat.TONINO BALIARDO 「Historia」

「Volare」(ボラーレ)・・・ビールのCMソング
「Inspiration」(インスプレイション)・・・時代劇『鬼平犯科帳』テーマ曲
「Djobi Djoba」(ジョビ・ジョバ)・・・京セラCMソング
「Bamboleo」(バンボレオ)、「Bem, Bem, Maria」(ベン・ベン・マリア)等々。

曲名を知らなくても、誰しもが耳にしたことがある歌なのではないでしょうか。
そんな名曲を多数生みだしたフランス出身バンド、ジプシー・キングス。
前身グループを含めると1970年代後半から活動している彼らの、2026年作『Historia』が発売されました。

・GIPSY KINGS feat. TONINO BALIARDO 『Historia』
(輸入CD COOKCD961/輸入LP COOKLP961)

約11年ぶりとなる新作ながら、魂を揺さぶるような歌声と、フラメンコ/ラテンを基調にした演奏は変わらず!
情熱と哀愁を帯びたジプシー・キングス節が存分に楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、創設者であるトニーノ・バリアルドが奏でるギターと、活気溢れる演奏&歌唱が胸熱なタイトル曲「Historia」。森陽馬


2026年7月18日(土) IBRAHIM MAALOUF 「Bring The Light」 feat. Jon Batiste

<私たちは自らの人生を正しく歩み、自らのことを為して、自らの光を灯そう。嵐の真っ只中でも。>
「LIVE OUR LIFE AND WE STAND RIGHT.
WE DO OUR THING. AND WE SHINE OUR LIGHT.
IN THE MIDDLE OF THE STORM.」 Jon Batiste

これは、イブラヒム・マーロフの2026年発表作『TRUMPETS OF MICHEL-ANGE Vol.2』ブックレットに記載されている、ジョン・バティステの言葉です。

・IBRAHIM MAALOUF(イブラヒム・マーロフ)『TRUMPETS OF MICHEL-ANGE Vol.2』
(輸入CD IBM45/輸入LP IBM46)

イブラヒム・マーロフはレバノン出身でフランスを拠点に活動しているトランペット奏者。
父親が考案したという微分音トランペットを操り、独特な音階と音色で聴く者を魅了し続けています。

その彼の本作は、6本の微分音トランペット&サックスに加え、ジョン・バティステ、トロンボーン・ショーティ、リシャール・ガリアーノ等も参加し、ジャズ・ソウル・ロック等混然一体となったサウンドで、活気に満ち溢れた1枚。

特に1曲目「Bring The Light」(イブラヒム・マーロフとジョン・バティステの共作)が素晴らしい。
聴いた瞬間から体中に電気が走るキラー・チューン!

冒頭の言葉を体現するようなポジティヴなパワーが、身体も心も激しく揺らす感動的なナンバーです。森陽馬


2026年7月17日(金) 民謡クルセイダーズ 「北海盆唄」

♪エンヤーコーラヤット ドッコイジャンジャン コーラヤット♪

これを聴くと、ドリフターズのTV番組『8時だヨ!全員集合』のテーマ曲だった「ドリフ音頭」を思い出しますよね。
実は、北海道の民謡「北海盆唄」が元歌なのです。

今更ながら、そのことを教えてくれたのは民謡クルセイダーズでした。
彼らの2026年作アルバム『日本民謡より愛をこめて』の1曲目に「北海盆唄」が収録されています。

2026年6月25日に今日のこの1曲で紹介した本作の限定アナログ・レコードが本日発売になりました。

・民謡クルセイダーズ『日本民謡より愛をこめて』
(国内アナログ・レコード 完全限定盤 UCJJ-9059 4,950円)

CDに続きアナログLPのレーベル面も、BLUE NOTEレーベル仕様になっています。
全世界のジャズ/ブルーノート・ファンの方々にも聴いていただきたいですね。

ちなみに、民謡クルセイダーズでは初の北米ツアーが2026年9月に決定!
ブルックリンを皮切りに、フィラデルフィア、ワシントン、トロント、シカゴ等々7都市を廻るとのこと。
盛り上がるといいですね。森陽馬


2026年7月16日(木) 家主 「らせんだよ、人生は」

田中ヤコブが在籍する東京の4人組ロック・バンド、家主。
7月20日(月・祝)の広島公演を皮切りに全国5箇所でのツアー。更にLINE CUBE SHIBUYA(単独ではバンド史上最大規模!)での追加公演が予定されています。

その家主の最新曲「らせんだよ、人生は」が、8cmシングルCDでリリースされました。

家主『らせんだよ、人生は』 (c/w 1/6の夢旅人2002)
(8cmCD 歌詞付 「らせんだよ、人生は」オリジナル・カラオケ収録 NFD-029 1,300円)

ヤコブさんの愛車パジェロミニがジャケットに登場している「らせんだよ、人生は」は、<カーライフ>をテーマにアーティストがオリジナル曲を制作するM802内のラジオCM企画『SOFT99 CAR LIFE WITH SONG』のために書き下ろされた楽曲。

ぐるぐる遠回りして計画通りにはいかないけれど、自分たちにしか見えない景色を、いまのペースで進んでいこう''
ドライヴと人生をなぞらえた、ポップだけど沁みる1曲です。

カップリングには、人気バラエティ『水曜どうでしょう』のエンディング・テーマでお馴染み、樋口了一の名曲「1/6の夢旅人2002」のカヴァーを収録。
メンバー全員がリード・ヴォーカルを担当しており、最後ユニゾンで歌うパートはちょっとほっこり。
家主の世界観にもぴったりハマっていて、オリジナル同様沢山の人に聴いてほしいバージョンです。

8月12日には、田中ヤコブ6枚目のソロ新作アルバム『県央の憂鬱』が発売予定です。東尾沙紀


2026年7月15日(水) 山下達郎 「LOVE SPACE」

山下達郎、2026年のツアー日程が発表になりました。

今年はソロとして1976年に『CIRCUS TOWN』を発売して50年。
50周年アニヴァーサリー・ライヴ楽しみです。
果して、チケットが入手できるのかどうか心配ですが・・・。

山下達郎が初めて単独でホール・ライヴを行ったのは、1977年5月27日東京・新橋ヤクルト・ホールでした。
タイトルは<from CIRCUS TOWN TO SPACY ~山下達郎 SINGS>。
チケット代金はなんと1,400円!

それから長い年月が過ぎましたが、山下達郎は今年も元気にツアーをしてくれます。
昨年より公演回数は少なくなりましたが、70才を越えてあのパフォーマンスを我々に見聴かせてくれるのは、ファンとして本当にありがたいことです。

ということで、今日の1曲は、そのヤクルト・ホールでライヴの1曲目だった「LOVE SPACE」を。

2026年8月14日から2週間、全国25館の映画館にて山下達郎のライヴを見ることができます。
2012年に初上映された<山下達郎シアター・ライヴ>が再上映。
そして今年の秋・冬(?)には、遂にライヴ・アルバム『JOY2』が・・・。

楽しみな2026年の夏が始まりました。森勉


2026年7月14日(火) ジェイク・シマブクロ 「Sounds Of Hakalau」

ハワイ出身の名ウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロが新作アルバムを2種発表しました。

・ジェイク・シマブクロ『CALM SEAS』(国内CD 日本語解説付 SICX-221 3,000円)
・ジェイク・シマブクロ『POP EXPERIENCE』(国内CD 日本語解説付 SICX-222 3,000円)

『CALM SEAS』は、ハワイの自然音も取り入れた穏やかなウクレレ・ソロ作品。
『POP EXPERIENCE』は、女性シンガーの楽曲をカヴァーしたポップなウクレレ・アルバムです。

夏本番を感じさせた今日は、『CALM SEAS』から癒やしのこの1曲「Sounds Of Hakalau」を。

ハワイに吹く風の音。鳥の声。波の音。
そして、ジェイク・シマブクロがつま弾くウクレレの音色が融合したナンバー。

目を瞑ると、Hakalau(ハワイ島の地名)で横になっているようなアンビエントな音世界が楽しめます。森陽馬。


2026年7月13日(月) パブロ・カザルス指揮 「ブランデンブルク協奏曲」

村上春樹の小説最新作『夏帆 The Tale Of KAHO』を読了。

アリクイ、白アリの女王等々、不思議なキャラクターも登場しますが、村上春樹ワールドは変わらず。
最後までテンポ良く楽しく読むことができました。

夢の中で起きたファンタジーのようで、現代社会や世界で起きている争いごとへのメッセージが、そこかしこに散りばめられており、「地続きの生と死を見つめながら前へ進み続ける」という、彼の一貫したテーマもしっかり見受けられました。
2026年で77歳を迎えた村上春樹ですが、まだまだ物語を紡いでいってほしいですね。

さて、小説『夏帆 The Tale Of KAHO』の後半にはクラシック音楽が登場します。

その中の一つが、パブロ・カザルス指揮による『ブランデンブルク協奏曲』。
主人公の夏帆が、父親のLP棚から選んで聴いた、という場面が出てきました。

<『ブランデンブルク協奏曲』は有名曲だから、多くの演奏家が取り上げて演奏しているが、本職はチェリストであるカザルスの指揮する盤ほど、じかに心に呼びかけてくる演奏を夏帆は耳にしたことがない。>

<柔らかい栗色の毛並みの、たくましい熊さんみたい>な本曲を聴きながら、小説の後半(300ページ以降)を読み直したいですね。森陽馬

★掲載ジャケットは、パブロ・カザルス指揮・マールボロ音楽祭管弦楽団による『バッハ:管弦楽組曲、ブランデンブルク協奏曲』。(国内3枚組CD SICC-1212 3,080円税込)


2026年7月12日(日) Joan Baez 「Day After Tomorrow」

ACEレーベルからソングライター・シリーズの新しいアイテムが発売されました。

スティーヴィー・ワンダー(
2026年5月20日今日のこの1曲で紹介)、スモーキー・ロビンソン(2026年6月28日今日のこの1曲で紹介)に続き、今回はトム・ウェイツ&キャスリーン・ブレナン作品集です。

・V.A.『Where The Willow And The Dogwood Grow - Words And Muisc TOM WAITS and KATHLEEN BRENNAN』
(輸入CD ACE Records CDTOP-1664)

キャスリーン・ブレナンはトム・ウェイツの奥さんで1980年に結婚。
2人の共作として最初にクレジットされたのは『Rain Dogs』(1985)収録曲「Hang Down Your Head」でした。

本CDはトム・ウェイツとキャスリーン・ブレナンが共作した楽曲を、他ミュージシャンが取り上げた編集盤なので、トム・ウェイツ70年代の有名曲は基本的に入っていません。
しかしながら、彼が中期以降に作り、一般的には知られていなかった歌を知るきっかけを作ってくれる1枚です。

結婚前にニュージャージーに当時住んでいたキャスリーン・ブレナンへトム・ウェイツが捧げた歌「Jersey Girl」を、ブルース・スプリングスティーンがライヴでカヴァーしたヴァージョンや、トム・ウェイツ自身も気に入っているというジョニー・キャッシュによる「Down There By The Train」他全19曲収録。

今日のこの1曲は、ジョーン・バエズが歌う「Day After Tomorrow」を。
トム・ウェイツのオリジナルは、奇盤『Real Gone』(2004)に収録。
21歳の誕生日に故郷へ手紙を書く兵士の視点で書かれた、反戦をテーマにしているナンバーです。森陽馬


2026年7月11日(土) ローリング・ストーンズ 「Some Of Us」

ミック・ジャガー82歳、キース・リチャーズ82歳、ロニー・ウッド79歳。
結成して64年目を迎えたローリング・ストーンズの新作アルバムが発売されました。

・ザ・ローリング・ストーンズ『Foreign Tongues』(フォーリン・タングス)
(国内CD 英文解説翻訳・歌詞・対訳付 UICY-16494 3,300円)
(国内CD+Blu-ray Audio 完全限定盤 UICY-80757 9,350円)
(国内2枚組アナログLP 完全限定盤 UIJY-75393 7,700円)

2023年発表の前作『ハックニー・ダイアモンズ』(
2023年10月20日今日のこの1曲で紹介)に続き、35歳の若き職人アンドリュー・ワットがプロデュースを担当。(ポール・マッカートニーの2026年新作『ダンジョン・レインの少年たち』も彼が手掛けていました。)
新作を出すだけでも凄いのに、昔からのファンだけでなく新しいリスナーをも惹きつける感動的な1枚です。

今日のこの1曲は、キースの渋いリード・ヴォーカルが沁みる10曲目「Some Of Us」。

曲後半に、ミックとキースの歌が掛け合いになる箇所があって、ホント感涙モノ!
スティーヴ・ウィンウッド(ピアノ)、ベンモント・テンチ(オルガン)が参加しているのもイイですね。

ミックのかっこいい曲もいいけど、こういう歌があってこそ、"ローリング・ストーンズ"だなと、改めて感じました。森陽馬


2026年7月10日(金) クリス・ファーロウ 「ロッキン・ニューモニア・ブギ・ウギ・フルー」

クリス・ファーロウはイギリスの白人のR&Bっぽい雰囲気をもったシンガー。
1960年代中期から後期を彩った忘れられないミュージシャンのひとりです。

1966年にイギリスのチャートではNo.1になった「アウト・オブ・タイム」は、日本では人気大爆発とはなりませんでしたが、ラジオではそれなりにかかっていて、好きになった曲でした。

そんなクリス・ファーロウのイミディエイト・レーベルから発売された初期の作品がひさしぶりに3種CD化されました。
それぞれボーナス・トラックも多数追加収録されています。

今日はその中から、1966年発表のファースト・アルバムからの曲を。

クリス・ファーロウ『14シングス・トゥ・シンク・アバウト +6』
(国内CD 解説・歌詞付 CDSOL-3938 2,420円)

ミック・ジャガーがプロデュースして、ミック・ジャガー&キース・リチャードの共作で、クリスのファーストヒットにもなった「シンク」を収録。
今日はカヴァー曲を選んでみました。
ヒューイ・ピアノ・スミスのニューオリンズ・ナンバーをカヴァーした「ロッキン・ニューモニア・ブギ・ウギ・フルー」です。森勉


2026年7月9日(木) ソフテロ 「なんかしたい」

角田光代さんによる新聞のコラムに、「ぼうっとするのは高度技術」という話が掲載されていました。

スマホで何でもできてしまう今の時代、「ぼうっとする、ごろごろする、というとき、今は、スマホをぼうっと見ていたり、見ながらごろごろしたりすることを意味するように思う。何もせず、虚空を見つめ、ぼうっと時間をやり過ごすということは、もしかしたら、非常にむずかしい高度技術になりつつあるのではないか。」というのです。

うーん、なるほど。たしかに休憩中や電車に乗る時も、ついついスマホを見てしまいますよね。

そんなことを考えていた時、ソフテロというバンドの「なんかしたい」という歌を聴きました。

♪ぼーーーっとしようぜ。夢中でやれることがあるのはいいけど、たまには休めよ。
ぼーーーーーーーーっとしようぜ。♪ (ソフテロ「なんかしたい」歌詞より)

ソフテロは愛知県出身の石川亨輔を中心に、マサキ・ハサウェイ、やべなつきを加えたトリオバンド。
「なんかしたい」は、長野・白馬での合宿レコーディングにてほぼ一発録りで制作された8曲入りのアルバム『Country Breakfast Music』に収録されています。

・ソフテロ『Country Breakfast Music』
(国内CD SFR-100 3,000円税込)

はっぴいえんど、ムーンライダーズから現代へ連なる日本語ロック。
武骨ながら寄り添ってくれるような演奏と、ポップなメロディー&日常を描いた歌詞が耳に残る1枚です。

最後に、鈴木博文さん(ムーンライダーズ)の推薦文を紹介しましょう。
「ソフテロのこの音楽を聴いて、幸せな気持ちになるのはなぜでしょう。それは多分全ての楽曲が発している優しさと包容力、それに相対するような未知の詞のリズムが拮抗したサウンドと歌と歌詞にあるのでしょう。脂乗ってます。」(鈴木博文)
森陽馬


2026年7月8日(水) シャッポ 「ありきたり」

福原音と細野悠太によるユニット、CHAPPOの新作アルバムが本日発売になりました。

・CHAPPO(シャッポ)『Commonplace』
(国内CD カクバリズム DQC-1685 3,300円)
当店にてお買い上げの方に先着で、木梨銀士が手掛けたイラストのジャケット・デザイン・マグネット付

1stアルバム『a one & a two』(
2025年5月1日今日のこの1曲紹介)はインスト曲中心でしたが、2枚目のアルバムとなる本作は11曲中8曲が歌モノ。福原音がヴォーカルを担当しています。

タイトル『Commonplace』は<ありきたり/ありふれたもの>の意。
ロック、ジャズ、カントリー、ブルース、J-POP、NEW WAVE、そして細野晴臣的なエッセンスが散りばめられた楽曲達は、ありきたりのようで珍しい、普通のようで異端な新世代ポップスの風を感じさせます。

今日のこの1曲は、3曲目「ありきたり」。
ペダル・スティールの若き名手、森飛鳥による素晴らしい演奏がイントロからラストまで楽しめます。森陽馬


2026年7月7日(火) 平野友里 「CANDY GIRL」(編曲・ミックス・マスタリング:佐藤清喜)

7月7日は<短冊CDの日>。
8cmシングルCDの新譜が色々と発売されました。

<短冊CDの日>は、「シングルCD文化の継承」を目的に、1990年代に流行した短冊CDのパッケージを通じて、現在活動しているミュージシャンとCDショップを盛り上げていこう、という趣旨で2023年から始まり、2026年で第4回目となりました。
CDショップへ足を運び、商品を実際に手に取っていただけるとうれしいですね。

今日のこの1曲は、<短冊CDの日2026>アイテムの中から、平野友里「CANDY GIRL」(hitomiのカヴァー)。

・平野友里『MICKEY』(c/w 「CANDY GIRL」)
(8cmCD NRSD-3174 1,650円)

A面(1曲目)は、トニー・バジルによる1982年全米No.1ヒット「MICKEY」のカヴァー。
B面に、hitomiの1995年ヒット曲「CANDY GIRL」のカヴァーが収録されています。

「CANDY GIRL」の編曲・ミックス・マスタリングは、microstar佐藤清喜さんが担当。
バックも全て佐藤清喜さんが手掛けており、4曲目に収録されているインストでそのトラックを堪能できます。森陽馬


2026年7月6日(月) スティング 「Every Little Thing She Does Is Magic」

トリオ編成による<スティング3.0>のツアーが6月から再開、そのツアーの合間には自身が主演を務めるミュージカル『ザ・ラスト・シップ』の公演...と、精力的な活動を続けているスティング。

2026年1月、そのミュージカル公演のため訪れたオランダ・アムステルダムで開催されたスペシャルなライヴが、アルバムとしてリリースされました。

スティング『夜警~ライヴ・アット・アムステルダム国立美術館』
(国内CD UICY-16436 解説・歌詞・対訳付 3,300円)

ライヴを行なった場所は、レンブラント『夜警』、フェルメール『牛乳を注ぐ女』など有名な作品を多数所蔵しているアムステルダム国立美術館。
名画『夜警』をバックに、盟友ドミニク・ミラー(g)と2人だけで行なったアコースティック・ライヴが収められています。

美術館という特別な空間ならではの響きと余韻、静謐な雰囲気。
『ザ・ラスト・シップ』の楽曲に加え、「孤独のメッセージ」、「ロクサーヌ」、「見つめていたい」、「マジック(Every Little Thing She Does Is Magic)」、「シェイプ・オブ・マイ・ハート」、「フラジャイル」、「フィールズ・オブ・ゴールド」など、ポリスやソロの代表曲も披露。
アレンジや歌の表現がどれも新鮮に聴こえてきますし、全編を通してドミニクのギターがとても美しい音色を奏でています。東尾沙紀


2026年7月5日(日) 桑田佳祐 「聖なるカンロ飴/ドゥーワップ・ヴァージョン」

桑田佳祐の新曲シングルCDは、6月24日発売になり好評を博しています。

いつものようにカラオケなどで水増しするのではなく、正真正銘の新曲3曲に、彼がDJをしているラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』のスポンサー、アメで有名な<カンロ>のCM曲が4ヴァージョンも収められています。

このCM曲が4ヴァージョンとも傑作なのです。
・「みたらし慕情/演歌編」
・「飴とミラーボール/ディスコ・ヴァージョン」
・「飴ちゃんマン/ロック編」
・「聖なるカンロ飴/ドゥーワップ・ヴァージョン」

1曲30秒のヴァージョンですが、どの曲も素晴らしい!
桑田佳祐-新しい作品を発表するたびに、いつも思うことがですが凄い!すごい!スゴイ!

今日の1曲は、「ドゥーワップ・ヴァージョン」を。
というか「ビーチ・ボーイズ風ヴァージョン」と言っていいコーラスの「聖なるカンロ飴」を。

なお、アナログ・レコードも7月8日発売で出ます。
CDと同じ収録曲です。森勉

・桑田佳祐『人誑し/ひとたらし』
(CD+アクリルスタンド付初回限定盤 先着で寄席文字木札ストラップ付 VIZL-3300 2,750円)
(通常CD VICL-38700 1,430円)
(7/8発売アナログ盤 CDとはジャケット違い VIJL-61900 2,750円)


2026年7月4日(土) ナット・キング・コール 「夢見る頃を過ぎても」(When I Grow Too Old To Dream)

村上春樹の長編小説最新作『夏帆 The Tale of KAHO』が2026年7月3日発売になりました。

フラヌール書店(武蔵小山の隣駅、不動前にあるお気に入りの本屋さん)で早速購入。
休みの日にゆっくり読んでいきたいですね。(とか言いつつ一気に読んじゃうかも)

村上春樹は本作を書き始めた2024年に大病を患ったそうです。
入院して体重も激減し、新しい小説はもう書けないかも、と感じたことをインタビューで語っていました。
病気を乗り越え、2026年で77歳を迎えた彼が紡いだ新しい物語を楽しみたいと思っています。

さて、最新作『夏帆』発売を祝して、村上春樹のお気に入りのアルバムをピックアップしましょう。

『村上RADIO』2025年2月23日放送回<一生ものレコード特集>にて、「いつまでも永く聴いていたいレコード」として紹介されたのがこの1枚です。

・ナット・キング・コール『After Midnight』
(国内CD 解説・歌詞付 UCCU-5906 1,650円)

ナット・キング・コールが1956年に録音したジャズ・ヴォーカルの名盤『アフター・ミッドナイト』。
温もりある歌声とピアノは、聴いていると心穏やかな気持ちになりますね。

今日のこの1曲は、「夢見る頃を過ぎても」(原題:When I Grow Too Old To Dream)。
スタッフ・スミスのヴァイオリンとジョン・コリンズのギター・ソロが郷愁を誘います。森陽馬


2026年7月3日(金) 大貫妙子 「Alice」

「大人と子供のあいだを行ったり来たりするのが好きなんです。大人の視点の高さと子供の視点の低さのあいだを。子供のまなざしに帰ることで、いつもいる場所がもっとよく見える、そんな気がします。『Comin' Sonn』はそんな風にして大人と子供のあいだを行ったり来たりしているなかから生まれたものなんです」
(1986年発売当時のMIDI新譜資料に掲載された大貫妙子による言葉より)

大貫妙子さんの1986年発表アルバム『Comin' Soon』が、最新リマスタリングを施されCD化。
当時アナログLPのみに付いていたアートブック(絵本)を可能な限り再現し付属して発売されました。

大貫妙子『Comin' Soon』
(国内CD+復刻絵本セット 完全生産限定盤 村尾泰郎氏による解説付 MDCL-5048 3,960円税込)

清水信之編曲による「Alice」、「ロボット・マーチ」、「メトロポリタン美術館」、「地下鉄のザジ」。
坂本龍一編曲の「ピーターラビットとわたし」、「テディ・ベア」、「タンタンの冒険」他、全12曲収録。
夢の中を彷徨うようなファンタジーなサウンドと、物語の裏にある厳しい現実を突いた歌世界が融合している傑作です。

今日のこの1曲は、宮沢りえ主演NHKドラマ『テレビの国のアリス』(1985)の主題歌だった「Alice」。

「悲しいことはよく起こるのに、嬉しいことはすぐに消えてしまう。」
「勇気をくれた怖い冒険。目を覚ますのはとてもきけんなこと。」(「Alice」歌詞より)
ドリーミーな世界観や単なる癒しではない、大貫妙子さんらしい眼差しが感じられる歌詞が印象深い1曲です。

なお、今回の再発で復刻された付属の絵本は、特色印刷が多種あり、作製が大変困難だったそう。
採算度外視での制作だったため、現在庫が無くなれば同じ値段で再生産されることはまずないと思われます。
購入予定の方はお早めにお手にとってみてください。森陽馬



2026年7月2日(木) Linda Ronstadt 「Blue Bayou」

音楽ドキュメンタリー映画『イミディエイト・ファミリー』をkino cinema新宿で観てきました。

ジェイムス・テイラー、キャロル・キング等のバックを務めたダニー・コーチマー、リー・スクラー、ラス・カンケルに、ワディ・ワクテルが加わったセッション・ミュージシャン達によるバンド、"イミディエイト・ファミリー"の足跡をインタビュー&貴重な映像と音楽で追った映像作品です。

各メンバーの対話と証言者としてキャロル、ジェイムスだけでなく、ルー・アドラー、ピーター・アッシャー、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、ドン・ヘンリー、ニール・ヤング、フィル・コリンズ、キース・リチャーズ等々が出演。名曲の裏話や逸話が多数あり、なかなかに興味深い内容でした。

70'sアメリカン・ロックお好きな方や、映画『ローレル・キャニオン』(
2022年5月9日今日のこの1曲で紹介)をご覧になった方は、是非チェックしてもらいたいですね。

面白いエピソードとしては、リンダ・ロンシュタットのツアー中、ワディ・ワクテルとリンダがツアー先にあったストリップ劇場へ一緒に行くことになった時のこと。
リンダが入場時に必要なIDを忘れたため、その場で「ブルー・バイユー」を唄って入れてもらったそうです。
作り話のような笑い話ですが、若かりし頃のツアーの想い出なのでしょうね。

ちなみに、本作はレッキング・クルーの名セッション・ミュージシャン、トミー・テデスコを父に持つ映像作家、デニー・テデスコが監督を務めています。森陽馬

★掲載ジャケットは、リンダ・ロンシュタットのアサイラム時代70's名盤『Don't Cry Now』(1973)、『Prisoner In Disguise』(1975)、『Hasten Down The Wind』(1976)、『Simple Dreams』(1977)の4作を収めた4LP BOX。
・Linda Ronstadt『THE ASYLUM YEARS 1973-1977』<Record Store Day 2024>
(輸入4LP RHINO 0349.782714)

2026年7月1日(水) カルモニカ from Calmera 「Sunny Side Up」

梅雨のジメジメを吹き飛ばす活気溢れるホーン・インスト♪

カルモニカ from Calmera『WAKUmonica』
(国内CD ILCA-1110 2,750円)

2026年5月で結成20周年を迎えた大阪発のエンタメジャズバンド、カルメラ。
カルモニカ from Calmeraは、カルメラの創設メンバーである西崎ゴウシ伝説(Agitator/Composer)と、宮本敦(Guitar/Banjo)の2人で2023年に始動させたユニット。

2024年の前々作<SKA>、2025年の前作<FUNKY>に続き、4作目となる2026年最新作のテーマは<ワクワク>。
爽快なホーン(トランペット、テナーサックス、トロンボーン)、疾走感あるバンド・サウンド、超キャッチー&晴れやかなメロディが詰まった1枚。

「おにぎりころりん」、「Drink!Fight!!Sing!!!」、「有頂天ラブ」など楽しい曲名が並んでおりますが、
本日はビッグバンドジャズなオリジナル曲「Sunny Side Up」を今日の1曲に♪ 東尾沙紀

2026年6月30日(火) マット・モンロー 「ウォーク・アウェイ」

知人たちと楽しい音楽談義の時間が先日あり、いろいろな人や曲の話に花が咲き、あっという間に時間は過ぎていきました。

その時、ちょっと話題になったのが、イギリスの男性歌手、マット・モンローでした。

マット・モンローは、007/ジェイムス・ボンド・シリーズの第2作目『007/危機一発』(イギリス1963年公開、日本では1964年)の主題歌「ロシアより愛をこめて」を歌ったことで、日本では知られるようになりました。
その後、日本のラジオでよくかかったマット・モンローの曲は「ウォーク・アウェイ」でした。

おじさんが歌っている大人の曲、というのが、当時中学生だった僕の印象でしたが、何回も聴くうちにとても好きな曲になりました。

「ウォーク・アウェイ」はオーストリア人のウド・ユルゲンスが作り、自分で歌ったものがオリジナル。
1964年ユーロヴィジョン・ソング・コンテストで6位に入賞しています。

マット・モンローの「ウォーク・アウェイ」は、現在このCDで聴くことができます。

・『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.6 ~ アイ・ヒア・ユー・ノッキング』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-17949 1,760円)

1960年代中期から1970年代前半のブリティッシュ・ポップ・ロックの隠れた名曲満載。日本独自編集盤です。森勉


2026年6月29日(月) Char 「SMOKY」(LIVE) feat. Mateus Asato

日比谷公園大音楽堂(通称:日比谷野音)は、再整備のため2025年9月末で休止になっています。

休止前最後の有料公演は2025年9月28日(日)にエレファント・カシマシでしたが、その前日(2025年9月27日)には、Charさんプロデュースによる<Char Sound of History -Since 1923->が開催されました。

本作は、その日の素晴らしいコンサート映像+2CD音源、改修前の野音の勇姿を収めた貴重な作品です。

・Char『Char Sound of History -Since 1923-』
(国内2CD+Blu-ray ZRSOH-03 7,000円税込)
(国内2CD+2DVD ZRSOH-02 7,000円税込)

Char、澤田浩史、Tully Ryanのトリオに、世界各国の若手凄腕ギタリストが各曲毎に参加。
Mateus Asato(ブラジル)、Josh Smith(アメリカ)、Ichika Nito(日本)、Phum Viphurit(タイ)、Poch Barretto(フィリピン)が、個性的なギタープレイを披露しています。
そして、それを迎え撃つCharさんのギターがかっこいい!

今日のこの1曲は、現代ブラジルが誇る名ギタリストMateus Asatoをfeatした「SMOKY」! 森陽馬


2026年6月28日(日) ヘレン・シャピロ 「マイ・ガイ」

2026年5月20日に紹介したスティーヴィー・ワンダーの作品集に続いて、スモーキー・ロビンソンの作品集が発売されました。

・『Shop Around ~ The SMOKEY ROBINSON SONGBOOK』
(輸入CD ACE CDTOP-1676)

信用のACEレーベル、いつもながらのイイ作りです。
スモーキー・ロビンソンが作った楽曲がいろいろな歌手によって歌われている全24曲。

・1970年代前半に活躍した女性4人組バンド、ファニーの「Ain't That Peculiar」。
・ソニー&シェールの「You've Really Got A Hold On Me」。
・オーティス・レディングの「My Girl」。
・ブロンディがマーヴェレッツをカヴァーした「The Hunter Gets Captured By The Game」。
・エラ・フィッツジェラルドの「Get Ready」。
・ローラ・ニーロ「Ooh Baby Baby」。
など、その他興味深いカヴァーも満載です。

今日の1曲は、映画『天使にラヴソングを』でもおなじみの「マイ・ガイ」を。

このCDでは、イギリスの女性シンガー、ヘレン・シャピロのヴァージョンを採用しています。
女性にしては低音ヴォーカルがイカしています。森勉


2026年6月27日(土) アンジェリーク・キジョー 「OYAYA」 feat. Nile Rodgers & IZA

FIFAサッカー・ワールド・カップが盛り上がっていますね。

日本の健闘はもちろん、カーボベルデが決勝トーナメント進出を決めたことにも拍手!
カーボベルデは西アフリカ沖の小さな島国で、大きさは滋賀県並み、人口は八王子市と同じくらいしかないそう。
40歳になるゴールキーパーのインスタフォロワー数が、W杯前の5万人から、現在1,000万人を突破した、という大ブレイク・サクセスストーリーも話題ですよね。新しいドラマが続いていくことに期待!

さて、今日はアフリカ発ミュージシャンの新譜を取り上げましょう。

・Angelique Kidjo『HOPE!!』
(輸入CD Parlophone 5021732500519)

アンジェリーク・キジョーは、西アフリカに位置するペナン共和国出身。
グラミー賞受賞経験があり、現在もワールドワイドに活動している1960年生まれの女性シンガーです。

2026年発表作『HOPE!!』は、ファレル・ウィリアムス等の世界的スターも参加しており、土着的なワールド・ミュージックだけでなく、メインストリームなアレンジや歌で攻めた意欲作に仕上がっています。

今日のこの1曲は、ナイル・ロジャース&IZAをゲストに迎え制作された「OYAYA」を。
ナイル・ロジャースらしいカッティング・ギターが登場します。森陽馬


2026年6月26日(金) 宇多田ヒカル 「パッパパラダイス」 feat.甲本ヒロト

今春からTVアニメ『ちびまる子ちゃん』エンディング・テーマとして放映されている、宇多田ヒカルの新曲「パッパパラダイス」。

♪好きなことをしてたい 愚か者でいいじゃない 羽ばたく君を追いかけた夏に
シュビドゥビ ドゥビドゥビ ずっといたい ドゥビドゥワ パッパパラダイス♪

大事な存在(家族でも、恋人でも、友人でも)をそっと見守る、あたたかな目線で歌われていて、聴く度に心にポッと花が咲くような優しい気持ちになります。(加えてドゥーワップ・コーラスで楽しい気分♪)

5月上旬から配信されている本楽曲が、先日7インチ・シングルでも発売になりました。

宇多田ヒカル「パッパパラダイス」
(国内7inch 歌詞付 ESKL6 2,500円)

今月情報解禁され話題となったのが、甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)とのコラボレーション!
「''できるからやる''じゃなくて、''やってみたいからやる''」(ヒロト談)で実現した世代もジャンルも異なる2人のデュエット。
調和するというよりはピュアな個性がぶつかりあっているみたいで、初めて聴いた時は少し違和感がありましたが、終盤のパートがとても感動的で毎回グッときてしまいます。

♪ここはいつまでも晴れの予報 (いつだって晴れの予報♪
素敵なコラボをありがとうございました。東尾沙紀


2026年6月25日(木) 民謡クルセイダーズ 「しげき節」 feat. 朝倉さや

世界に誇れる日本・福生発バンド、民謡クルセイダーズの2026年新作が本日入荷しました。

ジャケットを手に取りビックリ! CDを取り出して更にビックリ!!
ジャズの名門レーベル、ブルーノートからの発売で、ジャケット&帯にはBLUE NOTEのロゴが印刷!
CDレーベル面もお馴染みのBLUE NOTEなデザインでした。

・民謡クルセイダーズ『日本民謡より愛をこめて』
(国内CD 全8曲収録 UCCJ-2257 3,300円/アナログLPは7月17日発売)

BLUE NOTEだからジャズ寄りになったということは特になく、民クル節は本作でも健在。
民謡本来の良さを活かしながら、ワールド・ミュージック要素も加味したアレンジが楽しい1枚です。

今日のこの1曲は、ゲスト・ヴォーカル朝倉さやによる民謡のこぶしが炸裂する「しげき節」(島根)を。

なお、本作のリード曲「ワイド節」(鹿児島)には、元ちとせもヴォーカルで参加しています。森陽馬


2026年6月24日(水) MORELENBAUM2/SAKAMOTO 「SAMBA DO AVIAO」(LIVE)

約25年前に発表された大傑作ながら、近年は入手困難だった1枚が新たに再発されました。

・MORELENBAUM2/SAKAMOTO『CASA』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加全18曲収録 歌詞・対訳付 WPCL-13756 3,080円)
(国内2枚組アナログLP 完全限定盤 全18曲収録 WPJL-10325 7,150円)

坂本龍一がジャキス&パウラ・モレレンバウム夫妻と一緒に制作した2001年発表作品。
ブラジルの名作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲を、亡きジョビンの自宅を訪れ、坂本龍一がジョビンのピアノを使用しレコーディングした極上ボサノヴァ・アルバムです。

再発に際し2026年最新リマスタリングを施し、2001年日本で行われたコンサートの音源を2曲追加。
ブックレットには、当時のレコーディング風景やジョビンの美しい部屋・邸宅の写真が掲載されています。

時がいつもよりゆっくりと過ぎていくような静謐な音世界。
パウラ・モレレンバウムの美しい歌声に心が洗われます。

今日のこの1曲は、2001年8月東京・赤坂ACTシアターでのライヴ音源「SAMBA DO AVIAO」。森陽馬


2026年6月23日(火) ドン&グッドタイムズ 「ブルー・ターンズ・トゥ・グレイ」

アンドリュー・オールダムが設立したイギリスのイミディエイト・レーベルの音源が、ウルトラ・ヴァイヴ社からCDが色々と再発されています。

アンドリュー・オールダムはローリング・ストーンズのマネージャーでしたが、当時からビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』の素晴らしさを理解してくれた人でもあります。
そんな人が作ったレコード会社ですから、注目しないといけないな、と以前から思っている次第です。

今日は、日本編集で最近出たイミディエイト・レーベルのコンピレーションCDを紹介しましょう。

・『ミック・ジャガー&キース・リチャード・ソングブック』
(国内CD 日本語解説付 CDSOL-3943 2,750円税込)

タイトル通り、ミック&キースの作品を集めたCDです。
・クリス・ファーロウ「アウト・オブ・タイム」、「黒くぬれ」、「サティスファクション」
・トゥワイス・アズ・マッチ「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」
・ヴァシュティ・バニヤン「サムシングス・ジャスト・スティック・イン・ユア・マインド」
・マリアンヌ・フェイスフル「シスター・モーフィン」
など、全24曲収録。

アメリカのレーベルからライセンスされた曲、キャンディ&キッシィズ「ザ・ラスト・タイム」も入っていて楽しめます。

今日の1曲は、アメリカのグループ、ドン&グッド・タイムスがカヴァーした「ブルー・ターンズ・トゥ・グレイ」を。
1966~67年当時、日本ではクリフ・リチャード&シャドウズのヴァージョンが少し話題になっていた曲です。森勉


2026年6月22日(月) 寺尾紗穂 feat.君島大空 「青空」

2026年6月21日(日)東京・有楽町よみうりホールで行われた寺尾紗穂サマーコンサートを観ました。

彼女の単独公演としては最大規模(約1,100人収容)のホール公演でしたが満席。
客層は老若男女、ワールドカップ・サッカー日本代表ユニホームを着用している方もいて、寺尾紗穂の知名度と歌が着実に広がっていることを実感しました。

そして、コンサート自体も息が止まるような、言葉に表せない想いが駆け巡るライヴでした。
1部は懐かしい歌(「残照」がよかった!)に加え、未発表曲「スプリングヒムのこと」等を披露。
休憩を挟み、2部はゲスト君島大空のソロ(寺尾紗穂「迷う」カヴァーも)から、共演へ繋がって計3時間超。
心が壊れてしまう辛い気持ちを背負った人へ捧げられた新曲「極地」も初披露されました。

美しい照明が使われていたのも記憶に強く残っています。
特に「愛のありか」は、"光"だけでなく"影"もステージ上・バックスクリーン・天井を幻想的に彩っていました。
観客各々が抱える哀しみ、怒り、渦巻く感情を集約し、それを歌と光に転換し放っているようにも見えました。

曲をやり直すハプニングがあったものの、アンコールで歌った2曲も印象深かったです。
まずは「楕円の夢」。
続いて、一番最後に歌われたのが、ザ・ブルーハーツ「青空」のカヴァーでした。

「生まれたところや、皮膚や、目の色で、いったいこの僕の何がわかるというのだろう」
(ザ・ブルーハーツ「青空」歌詞より。作詞・作曲:真島昌利))

歌に込められたメッセージ。今はいなくなった人との想い出。生きていくということの意味。
そんなことを考えながら帰路につきました。森陽馬


★掲載ジャケットは、ザ・ブルーハーツ「青空」収録の1988年発表アルバム『TRAIN-TRAIN』。
(国内CD MECR-2033 2,619円税込)


2026年6月21日(日) The Monkees 「Me & Magdalena」(ver.2)

モンキーズ、2026年でデビュー60周年♪

海外で2026年1月にリリースされたシングルA・B面集『ザ・エーズ、ザ・ビーズ・アンド・ザ・モンキーズ』(2CD)の日本盤が6月24日に発売されます。

そして、デビュー50周年イヤーの2016年に発表したアルバム『GOOD TIMES!』の10周年記念2CDデラックス・エディションが発売になりました。

The Monkees『GOOD TIMES! -Deluxe Edition-』
(輸入2CD RHINO 603497804320)

『GOOD TIMES!』は、ミッキー・ドレンツ、ピーター・トーク、マイク・ネスミスが再集結、アダム・シュレンジャー(ファウンテンズ・オブ・ウェイン)がプロデュースを手掛けたアルバム。
アンディ・パートリッジ(XTC)、リヴァース・クオモ(Weezer)、ノエル・ギャラガー&ポール・ウェラーらによる楽曲提供も当時話題となりました。

本デラックス盤のボーナス・ディスクには、『Good Times!』全曲分のインストゥルメンタル、オルタネイト・テイクなど全17トラックが追加されています。

ベンジャミン・ギバート(Death Cab For Cutie)作「Me&Magdalena」の本編とは異なるポップなバンド・アレンジ(12弦ギターがアクセント)が施された<バージョン2>や、ピーター・トークの弟Nick Thorkelson作「A Better World」、Zach Rogue(Rogue Wave)作「Terrifying」、アンディ・パートリッジ作「Love's What I Want」(日本盤ボーナス・トラックとして聴くことができました)など、アルバム本編には未収録だった良い曲が纏まって聴けるのが嬉しいですね。

現在ミッキー・ドレンツは、11月まで続くモンキーズ60周年をお祝いするスペシャルなツアーを開催中です。東尾沙紀


2026年6月20日(土) Neil Young 「Like A Hurricane」(『Unplugged』より)

ニール・ヤングの2025年ライヴ盤『As Time Explodes』(2026年6月7日今日のこの1曲で紹介)と一緒に、『Unplugged』(1993)の2LP、『Sleeps With Angels』(1994)の2LP、『Mirror Ball』(1995)の2LPとCDが発売されました。

2025年10月発売のBOX『NEIL YOUNG OFFICIAL RELEASE SERIES DISCS 26, 27, 28 & 29』に入っていたアルバムの単体リリースになります。

CDが全盛だった1990年代の作品ということもあり、各々のオリジナルLPは数が少なく、あまり見ない盤でした。
最新リマスタリングも施されているのでうれしい再発ですね。

今日はこの中から、『Unplugged』(1993)を取り上げましょう。

・Neil Young『Unplugged』
(輸入2枚組LP Warner/Reprise 9362.484665)

アメリカのMTVで放送された音楽プログラム『MTVアンプラグド』は、アコースティック・アレンジを基調にしたライヴを放映する番組。エリック・クラプトン、マライア・キャリーで知名度を上げ、多くのミュージシャンのアンプラグド・ライヴ音源がリリースされました。

ニール・ヤングの『アンプラグド』は1993年3月に放映され、同年6月に作品が発売。
「ニール・ヤングは"アンプラグド"でしょっちゅうやってるじゃん」なんて、当時言われたりしましたが、バッファロー・スプリングフィールド時代の「Mr.Soul」や、テクノ・ポップな問題作『トランス』(1983)から「Transformer Man」など、珍しい選曲&アレンジがなかなかに良かったですね。

特に話題となったのが、「Like A Hurricane」のパイプオルガン弾き語りヴァージョン!
エレキ・ギターでガツンと演るロックな曲を、憂いのある叙情的なスロー・ヴァージョンで披露。
パイプオルガンの音色と、ニールの揺れ揺れな歌声&ハーモニカがマッチして、唯一無二な浮遊感ある「Like A Hurricane」でした。森陽馬


2026年6月19日(金) 細野晴臣 「ハリケーン・ドロシー」(中華街ライヴ)

細野晴臣が1976年5月8日に中華街で行ったライヴ音源のアナログ盤が6月24日発売になります。

・細野晴臣『HARRY HOSONO & TIN PAN ALLEY IN CHINA TOWN』
(2026年6月24日発売 国内LP 完全限定盤 HHMK-004 4,400円税込)

今回のアナログ盤は、新たに発見されたステレオマスターを基にGOH HOTODA氏が新たなミックス/マスタリングを行った音源になっています。

CDに関しては、2007年に出た『細野晴臣クラウン・イヤーズ 1974-1977』BOXセットに、細野晴臣氏監修のリマスタリングでこの中華街ライヴ音源がディスク3に収録されていました。

・細野晴臣『クラウン・イヤーズ 1974-1977』
(国内3枚組CD+DVD CRCP-20386 7,150円税込)

クラウン・レーベルに細野晴臣が残した2枚の名作アルバム『トロピカル・ダンディー』、『泰安洋行』に加え、ティン・パン・アレー名義で出した2枚のアルバムからの曲やシングル盤のみの音源もボーナス曲として追加。更に、中華街ライヴCDやその映像の一部も入ったDVDが付いたクラウン時代の細野晴臣の集大成BOXです。

今日の1曲は、曲が始まる前にメンバー紹介も入っている「ハリケーン・ドロシー」を。森勉


2026年6月18日(木) 座布団忍者 「川を下って」

<座布団忍者>、これがバンド名です!

座布団忍者『Still, You Dance』
(国内CD NFD-028 3,000円税込)

都内の大学に在学中の4人組バンド、座布団忍者。
家主、台風クラブ、ゴリラ祭ーズを輩出したNEW FOLKから、1stアルバム『Still, You Dance』を発表しました。

メンバーは秋田温奏(Vo、G)、野崎千鶴(Vo、B)、河上憲将(Vo、G)、金子凌大(Dr)。
この4人中3人(秋田、野崎、河上)各々が作詞・作曲している楽曲はポップかつ個性的♪
カラフルで若々しいパワーに溢れています。

今日のこの1曲は、河上憲将が書いた「川を下って」を。

never young beach、YOGEE NEW WAVESなどお好きな方も要チェックのニューカマーです。森陽馬


2026年6月17日(水) Shabason & Krgovich 「Little Wind」

雲の間から太陽が顔を出し、陽が差し込む。
わずかに風が吹いて、爽やかな気持ちで歩道を歩く。

当たり前のように過ぎていく日常の何気ない瞬間。
でも、たしかに僕は生きている。
そしてそれを実感できる。

そんなことを気付かせてくれる1枚。

Shabason & Krgovich『Four Days in June』
(国内CD 歌詞・対訳付 epcd-140 2,640円)

トロント在住のジョセフ・シャバソンと、ヴァンクーバー在住のニコラス・ケルゴヴィッチによるカナダ発ユニット、シャバソン&ケルゴヴィッチの2026年発表アルバム。

静かで穏やかなサウンドと歌は、外の音にかき消されてしまうほどの静謐さ。
まるで、道端の落ち葉のように見過ごしてしまいそうな音楽。
でも、だからこそ、日々の大切さを教えてくれるのかもしれません。

今日のこの1曲は、6月の風を運んでくれるような10曲目「Little Wind」を。森陽馬


2026年6月16日(火) エンニオ・モリコーネ 「ニュー・シネマ・パラダイス」

シネスイッチ銀座が2026年10月で閉館するというニュースが入ってきました。

『銀座文化劇場』として1955年に開館し、1987年からシネスイッチ銀座と改名。
東京・銀座で約71年に渡って営業を続けてきた老舗映画館です。

『かもめ食堂』、『アーティスト』、『さざなみ』は、シネスイッチ銀座で観ました。
90年代は、『ライフ・イズ・ビューティフル』、『クライング・ゲーム』、『プリシラ』が印象深いです。
2024年の個人的ベスト映画『本日公休』もシネスイッチ銀座でしたね。

何時行っても変わらない、良質な作品を上映している古き良き映画館でした。
閉館前にまた立ち寄りたいと思っています。

今日のこの1曲は、映画館の年老いた映写技師と少年の友情・青春、そして映画愛が描かれた名作『ニュー・シネマ・パラダイス』(完全版)のサウンドトラックから。
エンニオ・モリコーネによる美しくも切ない旋律が、心に深く響いてきます。森陽馬

★エンニオ・モリコーネ『ニュー・シネマ・パラダイス』(完全版)
(国内CD VICP-63190 2,640円)


2026年6月15日(月) WIM 「Snacks & Wine」

タイのインディーズ・シーンを牽引する''Mr.Feelgood''♪

ネオ・シティポップとも評される洗練されたサウンド、グッドすぎるメロディ・センスで、現地だけではなく世界的注目を集める男性ミュージシャン、WIM(ウィム)。
配信で発表されていた2025年発表作『HONEYMOOD』が、日本のみで世界初CD化されました。

WIM『HONEYMOOD』
(国内CD 歌詞・対訳付 WIMCD-1001 3,300円)

バンコク出身のWIMことKasidej Hongladaromp(通称:Karn)は、2024年に解散した大人気デュオHYBSのメンバーとして活躍していた人物。今作『HONEYMOOD』は、ソロ転向後2作目となります。

ソウル、R&B、80年代ポップや日本のシティ・ポップ(今作に「Tokyo」という曲が収録!)などの要素が自然に溶け込んだサウンド、滑らかなファルセット&さわやかな歌声が最高に気持ち良い♪

本日は、夜のムード漂う、とろけるような「Snacks & Wine」を今日の1曲に。

ジェイソン・ムラーズ、ベニー・シングスがお好きな方にもチェックしていただきたい一枚です。東尾沙紀


2026年6月14日(日) 高田渡 「フィッシング・オン・サンデー」

高田渡が1976年に発表したオリジナル・アルバム『FISHIN' ON SUNDAY』がアナログLPで再発になりました。

・高田渡『FISHIN' ON SUNDAY』
(国内LP 最新リマスタリング 小川真一氏による解説付 TBV0108 5,500円)

なんと、このアルバムはL.A.録音!
プロデュースは細野晴臣、中川イサト、高田渡の連名。
海外録音といっても、高田渡は高田渡。その彼しか出せない味わいはそのままです。

今日の1曲は、アルバム・ラストに入っている「フィッシング・オン・サンデー」を。

このアルバムの中で、バックの音が一番賑やかな曲で、ベースに細野晴臣、ギターに中川イサト、マンドセロ(サイズの大きいマンドリン)にフレッド・タケット、スチールドラムにロバート・グリニッジ、そしてピアノ&アコーディオンにヴァン・ダイク・パークスが参加して、高田渡の飄々とした歌に色を添えています。
ジャケットの絵は河村要助氏によるもので、額に入れて壁に飾りたい力作です。

余談ですが、高田渡が撮影した写真をまとめた『高田渡の視線の先に』という本があります。

(『高田渡の視線の先に 写真擬 1972-1979』 リットーミュージック 高田渡(写真)・高田漣(文) 4,950円)

そこには、このアルバムを録音したL.A.での写真が色々収められています。
ジェシ・エド・デイヴィス『ウルル』のジャケットで有名な壁の前でのショットもあります。
なお、この写真集には、わが街、武蔵小山の1970年代の懐かしい写真も数点掲載。
渡さん、安い酒場が多かった武蔵小山に来ていたんですね。森勉


2026年6月13日(土) ブギ連 「やっとられん」(ライヴ)

「ブギ連、自慢してくれえ~~!」
(甲本ヒロトのMCより)

内田勘太郎(憂歌団)と甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)が組んだブルース・デュオ、ブギ連。
2024年作『懲役二秒』発表後に行ったツアーから厳選したライヴ・アルバムが出ました。

ブギ連『ブギる心』
(国内CD 先着特典ステッカー付 BVCL-1520 3,500円/国内LP 完全限定盤 BVJL-141 5,500円)

甲本ヒロトの歌&ハーモニカと、内田勘太郎のギター。そして観客の熱狂!
音の塊がぶつかってくるようなMONO録音で、臨場感も凄いライヴ盤です。

今日のこの1曲は、内田勘太郎作詞による「やっとられん」!
曲後の拍手中に、ヒロトが放つMC「ウーチーダー、カンターロー!!」のイントネーションも最高ですね。

ちなみに、ジャケット・デザインはいつもの菅谷晉一さんではなく、甲本ヒロト自身が担当。
ヒロトは音源のミックスも行っています。森陽馬


2026年6月12日(金) 渡辺満里奈 「あなただけI LOVE YOU」

2026年6月10日(水)にSGCホール有明で行われた『MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE - A Tribute to EIICHI OHTAKI』へ行ってきました。

井上鑑を中心としたNIAGARA'S CLUB BAND(ドラムは上原ユカリ!)をバックに、豪華ミュージシャンが大滝詠一作の楽曲を披露する素晴らしいコンサートでした。

吉田美奈子、鈴木茂、伊藤銀次、杉真理、稲垣潤一、野宮真貴、トータス松本、渡辺満里奈、ハンバートハンバート、そして大滝詠一本人の歌声で、大滝詠一作品が歌い継がれた約180分。とても"幸せな"時間を過ごすことができました。

一番盛り上がったのは、小林旭(87歳!)がシークレット・ゲストとして出演! 「熱き心に」を歌った時の拍手と歓声は凄かったですね。

コンサートの最後に吉田美奈子が歌った「夢で逢えたら」も印象的でした。
多くの人が歌っている「夢で逢えたら」ですが、一番最初に歌った吉田美奈子による深みのある歌は、誰にも真似できない、唯一無二の「夢で逢えたら」だ、と改めて強く実感しました。

個人的には、渡辺満里奈が須藤薫の名曲「あなただけI LOVE YOU」を歌ってくれたことに感動しました。
須藤薫も大滝詠一が亡くなった2013年と同年3月に逝去しています。
大滝詠一だけでなく、布谷文夫、須藤薫、この世を去ったナイアガラーの方々も本公演を天国から見守り、喜んでいたことでしょう。森陽馬


★掲載ジャケットは、2025年7月に行われたライヴのBlu-ray映像作品『Eiichi Ohtaki's NIAGARA 50th Odyssey Live & 鈴木茂☆大滝詠一を唄う!! Vol.9』。(2026年6月10日発売 国内2枚組Blu-ray SRXL-650 9,000円)


2026年6月11日(木) ビーチ・ボーイズ 「ゴッド・オンリー・ノウズ」(モノラル/ステレオ/インスト/ライヴ)

ブライアン・ウィルソンがこの世を去ってから、早くも1年が経ちました。

喪失感はありますが、ブライアンが残してくれた作品は、自分が生きていく糧になり続けてくれています。

十代前半に自分の意志で音楽を聴き始め、色々なミュージシャンからたくさんの栄養を頂き、育ててもらいました。
なかでも、一番たくさんの栄養をもらったのは、ビーチ・ボーイズだったのだ、と思います。

認識するようになったのは、二十代後半になってから・・・。
特に自分でレコード店を始めてみようという思いが強くなり、だったら店名をどうする?
―そんな、こんなを考えるようになってからでした。

ということで、今日の1曲は、このアルバムからの1曲にしました。

・ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ 50周年記念デラックス・エディション』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15519 3,960円)

初めて『ペット・サウンズ』を聴きたい方にも、深くじっくり『ペット・サウンズ』を味わいたい方にも、オススメ」したいものです。
モノラル、ステレオ、カラオケ、ライヴと4方面から全曲楽しめます。

今年出た60周年盤はベイシックな音が収録されていないマニアックな作りだったので、原点に帰る意味ではこの50周年盤を再評価してみたいと思います。森勉


2026年6月10日(水) スーパー登山部 「Breathe」

<音楽>と<山>を軸にした独自の試みと、爽やかな歌/楽曲でいま人気急上昇中のバンド、スーパー登山部。

標高3,000mまで楽器を運びライヴを開催するなど、実際に登山活動を行っているという名古屋発男女5人組!
2023年の結成以降、配信でシングルを発表してきた彼らの1stアルバム『スーパー登山部』がリリースされました。

スーパー登山部『スーパー登山部』
(国内CD 歌詞付 SCC-003 3,850円 / インストCD付完全生産限定盤もあり)

大橋トリオ2026年3月発表『A BAND』に参加したことでも注目を集めた紅一点ヴォーカリストHinaの清涼感ある歌声、ポップ、ジャズ、レゲエなど様々なジャンルがさらりと溶け込んだサウンド、彼らが見てきた情景と日常の機微をかけあわせた詞の世界観。
どの楽曲からも季節ごとの風や匂いが感じられて、アルバム全体の柔らかな空気感がとても良いですね。

新緑薫るような瑞々しい新曲「Breathe」をはじめ、これまで配信でリリースしてきた楽曲のアルバムver.や、人気曲「燕」、TENDREをフィーチャーした浮遊感ある「樹海」など全14曲入りです。東尾沙紀

2026年6月9日(火) Brian Wilson 「Your Imagination」

RECORD STORどのAY 2026アイテムながら、オーダー数よりかなりショートして入荷し、2026年4月18日当日には少量しか店頭出しできなかったブライアン・ウィルソン『Imagination』アナログLPが再入荷しました。

・Brian Wilson『Imagination』
(輸入LP Giant/RHINO R1 728451)

ブライアン・ウィルソンが1998年に発表したソロ・アルバムで、今回が初アナログLP化。
共同プロデュース&アレンジを手掛けたジョー・トーマスのサウンドがAOR的過ぎる、という声もありましたが、僕は大好きで、心癒された思い出深い1枚です。

ブライアン自身、暗黒の時代・カール・ウィルソンの死を乗り越え完成させた作品でした。

ファンとしては、書籍『ブライアン・ウィルソン自叙伝』(1993)で書かれていた<ビーチ・ボーイズの光と影>を経て、よこぞここまで復活し、これだけの素晴らしいアルバムを作ってくれた、という感謝が当時ありましたね。
その気持ちは今も変わらず、1曲目「Your Imagination」を改めて聴いて感動が呼び覚まされました。

なお、LPジャケットに<RECORD STORE DAY EXCLUSIVE>のシールが貼付。
盤は黒。インナーに歌詞カード&クレジットのシートが入っている仕様です。森陽馬


2026年6月8日(月) Willie Nelson 「I Can't Read Your Mind」

『Dream Chaser』・・・夢追い人。
93歳を迎えたウィリー・ネルソンによる新作アルバムのタイトルです。

・Willie Nelson『Dream Chaser』
(輸入CD Legacy 199584314921)

通算79作目のオリジナル・アルバムは、そのタイトル曲「Dream Chaser」で幕を開けます。
近年の彼を支え続けているバディ・キャノンによるプロデュース作。
ウィリーの滋味深い歌声を引き立たせるような、哀愁伝わるサウンドが沁みますね。

今日のこの1曲は、4曲目「I Can't Read Your Mind」。
なんと、ボブ・ディランと共作している楽曲なのです。

意識して聴くと、歌詞の節回しがディランっぽい?

ウィリー・ネルソン93歳、ボブ・ディラン85歳。夢を追い続けています。森陽馬


2026年6月7日(日) Neil Young & The Chrome Hearts 「Daddy Went Walkin'」(Live)

ニール・ヤングの新しいライヴ盤が発売されました。
RECORD STORE DAY 2026(
2026年4月18日)に限定カラーLPで出た2025年ライヴ音源のCDと黒盤LPです。

・Neil Young & The Chrome Hearts『As Time Explodes』
(輸入CD Reprise 93624820871/輸入2LP 93624823377/国内盤は発売予定なし)

ニール・ヤングは2024年秋に、マイカ・ネルソン(ウィリー・ネルソンの息子)、プロミス・オブ・ザ・リアルのコーリー・マコーミック(B)&アンソニー・ロファーフォ(Dr)、スプーナー・オールダム(key)を集め、The Chrome Heartsというバンドを結成しました。
2025年6月にそのバンド名義でアルバム『Talkin' To The Trees』を発表し、Love Earth World Tourを敢行。そのツアーの音源を収めたのがこのライヴ盤になります。

トランプ政権批判の新曲「Big Crime」は初CD化。他にも「Ohio」や「Be The Rain」といったニールの反骨精神が生んだ楽曲に加え、「Like A Hurricane」、「Cortez The Killer」等の名曲も演っていて、つい繰り返し聴いてしまいますね。

今日のこの1曲は、本作の冒頭を飾る「Daddy Went Walkin'」を。
2000年発表の名作『Silver & Gold』に収録されている地味な歌ですが、ライヴで披露するのは珍しいですね。
父の日は2週間後(6月21日)ですが、一足先に<父>ソングを選んでみました。

なお、RSD2026限定LPに付いていた歌詞カード・ポスターは、黒盤LPにはなく、ダブル・ジャケットの内側に歌詞が記載されていました。輸入CDには歌詞ブックレットが付属の仕様となっています。森陽馬


2026年6月6日(土) Paul & Barry Ryan 「I Love How You Love Me」

1960年代中期、イギリスにはピーター&ゴードン、チャド&ジェレミーと魅力的なデュオが活躍していましたが、もう一組、忘れてはいけないのが、ポール&バリー・ライアンです。

ポールとバリーは、1948年生まれの双子で1965年から3年間ほど二人で活動。
その後、兄のポールは作曲&プロデュースと裏方に回り、弟のバリーはソロ歌手となり、1968年にイギリスで大ヒットとなった「エロイーズ」を発表しています。

そのヒット曲が入ったバリー・ライアンのCDも店頭にありますが、今日はデュオ時代のCDを紹介したいと思います。

・Paul & Barry Ryan『Have Pity On The Boys! ~ The Pop Hits And More 1965~1968』
(輸入CD Teensville TV1028)

全31曲収録。ミドル60'sのブリティッシュらしい、ポップで躍動感のある曲が並んでいます。

今日の1曲は、アメリカのガール・グループ、パリス・シスターズのヒット曲「I Love How You Love Me」を彼らがカヴァーした曲を。
バグパイプの音が入った大胆なアレンジが魅力です。森勉


2026年6月5日(金) Jalen Ngonda 「Burning Temptation」

1994年生まれのJalen Ngondaは、11歳の時にThe Temptationsを聴いて音楽に目覚めたそうです。

アメリカ/ワシントンD.C.出身で、現在はUK/ロンドンを拠点に活動しているJalen Ngonda。
様々な経緯の後DAPTONE Recodingsと契約し、2023年に放った1st『Come Around and Love Me』は鮮烈でした。

<マーヴィン・ゲイ+ノーザン・ソウル>な傑作だったその1stアルバム(
2023年9月28日今日のこの1曲で紹介)は、世界的にも評判となり、ロングセラー作となっています。

そのリリースから約3年を経て、彼の2ndアルバム『Doctrine Of Love』が本日発売されました。

・Jalen Ngonda『Doctrine Of Love』
(国内仕様CD 日本語解説付 REDN0060 3,190円)

1stと同じくMichael Buckley & Vincent Chiaritoがプロデュースを担当。
70'sソウルな仕上がりだった前作から時代が遡り、本作は<1968年頃のソウル>がコンセプトになっています。

今日のこの1曲は、4曲目「Burning Temptation」。
まさに、ファンク・ブラザーズが演奏していた60'sのテンプテーションズを彷彿とさせるヴィンテージ感溢れるナンバー。
オリジナル曲ながら、60'sモータウン的な歌とサウンドは、聴く者を懐かしい想いへ誘います。森陽馬


2026年6月4日(木) Joey Quinones 「there must be something」

台風6号が過ぎて、街は平常モード、というか、まったりとした空気が流れています。
(当店向かいにあるミスタードーナツは、もっちゅりん効果で朝から長蛇の列ですが。)

爽やかな風が吹く昼下がりに、店でかけていたのがこの1枚。

・Joey Quinones『Inna Soul Steady Situation』
(輸入CD Colemine Records CLMN-12047/輸入LP CLMN12047LP-C1)

レトロな雰囲気の演奏と50~60's的なコーラス・ワークが魅力的な現代チカーノ・ソウル・グループ、Thee Sinseers(
2024年3月22日今日のこの1曲で紹介)のフロントマンであるJoey Quinones、初ソロ・アルバムです。

<A TINCTURE OF ROCKSTEADY REGGAE AND SWEET SOUL>
上記は、本作LPジャケットに貼付されているシールの文面。
まさに、ロックステディ・レゲエとスウィート・ソウルの風味が合わさった作品でした。

今日のこの1曲は、ゆったりと漂うようなサザン・ソウル的ナンバー「there must be something」。
日常のテンポが忙しなく感じる方、もしくは、急かされてリズムが崩れている方。
この曲を聴いて、自分のペースを取り戻してください。森陽馬


2026年6月3日(水) Neighbors Complain 「Make The Groove」

ブラック・ミュージックをルーツに、ストリート・ライヴで培った卓越した歌と演奏力で人気は全国区に♪
明日4日からツアーがスタートする、大阪の男性4人組R&B/ソウル・バンド、Neighbors Complain(ネイバーズ・コンプレイン)。

佐藤竹善とのジョイント、洋邦名曲カヴァー・シリーズ『Made in Street (Live Covers)』などでも名を知られる彼らの2026年新作がリリースされました。

Neighbors Complain『Street Story.』
(国内CD 歌詞付 VSCD3251 3,000円)

90年代R&B愛を詰め込んだスウィートな「Sugar Donuts」、<New Jack Swing>をテーマにした「You Could Be Mine」、AOR風味の英語詞バラード「One More Dance?」、大阪で活動する関真哉のジャジーなサックスをフィーチャーした
バンド初のインストゥルメンタル「Black Coffee」など、新しいのにどこか懐かしく洗練されたアレンジがクール♪
結成から12年。葛藤.しながらも音を鳴らし続けてきたバンドのこれまでを振り返りつつ、前進していこうという詞が印象的です。

「迷ったり悩んだりを繰り返し 先の見えない道を今日も行く それでいいや、それがいい......」
アルバム最後を締め括るソウルフルなバラード「Make The Groove」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年6月2日(火) Samuel Purdey 「I Just Can't Get You 'Outta My Mind」

1990年代に録音・発売されたものの、一般的には知られていない隠れた名盤が数多くあります。

サミュエル・パーディーが1999年に発表した唯一のアルバム『Musically Adrift』もそんな1枚。
クワトロ・レーベルから当時出て日本でもヒット。2009年にリマスターで再発。その後もアナログ・レコードが出たりして、一部のAORファンには人気が高い作品です。
この度、ボーナス・トラックを新たに追加、ジャケットも新装して再CD化されました。

・サミュエル・パーディー『Musically Adrift』 コンプリート・エディション
(国内CD メンバーのギャヴィン・ドッズによる解説付 PCD-25538 2,750円)

Samuel Purdey(サミュエル・パーディー)は、ジャミロクワイの初期ツアーメンバーであった英国出身のギャヴィン・ドッズとバーニー・ハーレイによる2人ユニット。
1999年発表の本作は、ドナルド・フェイゲンとマイケル・マクドナルドを合わせたような歌声と、スティーリー・ダン+ジャミロクワイ的サウンドが、ポップな魅力に溢れたアルバムです。

今日のこの1曲は、ボーナス・トラックとして追加収録された「I Just Can't Get You Out Of My Mind」(Demo)。
フォー・トップス1973年発表楽曲(Dennis Lambert & Brian Potter作)のカヴァーで、オリジナルに忠実な演奏・アレンジ。デモ音源ながらヴォーカルも音質も良くて、AORだけではない彼らのルーツが垣間見えるトラックです。

なお、メンバーのバーニー・ハーレイは2025年5月に病気で亡くなりました。享年54歳。
唯一残された本作が、1990年代の傑作として次世代へ聴き継がれるといいですね。森陽馬


2026年6月1日(月) HALFBY 「Between Them」 feat MIYA (Alborg)

1990年代の音楽、ファッション、カルチャーが再注目されているのを感じています。

オアシス2025年来日が大盛り上がりだったり、ニルヴァーナ、ビョークのTシャツを着ている人が多かったり。
90's渋谷系の音楽を好きな10~20代の若い方も結構いらっしゃるんですよね。

でも、ハンズが2026年11月に閉店、渋谷西武が9月末閉店と、90's渋谷を象徴する建物がなくなるのは寂しいな。
昔よく行ったレコード店もほとんど無くなったし、時代の流れでしょうか。

さて、90年代のノスタルジーを覚えつつ、現代の音とセンスで構築されたHALFBYの新譜が出ました。

・HALFBY『The Sound Of Memory Lane』
(国内CD SECOND ROYAL RECORDS SRCD-075 2,970円)

HALFBY(ハーフビー)は京都在住のDJ/トラックメイカー高橋孝博によるソロ・ユニット。
本作は、ジャケットに90's・00'sとデザインされているように、当時のサウンドやエッセンスがミックスされた快作です。

今日のこの1曲は、カクバリズム発バンドAlborgの女性シンガーMIYAをfeatした「Between Them」。
「渋谷系」+「90'sに流行したスウェーディッシュ・ポップ」+「フリー・ソウル」的な要素も加味したNiceグルーヴ♪
曲中でサンプリング的に鳴っているギターリフ、どこかで聴いたことがあるような...。森陽馬


2026年5月31日(日) 9m88 with YUMA HARA 「You Can Fly On My Aeroplane」

厳しい現実社会をテーマにしながら、心の扉を開いてくれるような映画を、5月は観ることができました。

まずは、『オールド・オーク』。
もうすぐ90歳になるケン・ローチ監督が、英国北部の移民問題を描いた物語です。
シリア難民だけでなく、苦渋の立場である地元民の視点も描かれていました。
悲しい実状と共に、温もりも感じさせるラストは、かすかな希望の光を未来に託したかったのでしょう。

2本目は、『シンプル・アクシデント 偶然』。
2025年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞映画。
イランのジャナル・パナヒ監督が、反体制的な活動を理由に投獄・拘束された自身の経験を糧に手掛けた物語。
難しい話かと思いきや、ユーモア&サスペンス的な要素もあって、五感を刺激させられましたね。
聴覚だけでゾクッとなるラストは映画館で観てこそ。
前半の何気ない会話や出来事が繋がっていくことに感銘を受けると同時に深く考えさせられました。

そして、3本目は『霧のごとく』。
『1秒先の彼女』(が日本でも話題となったチェン・ユーシュン監督による台湾映画。
1950年代戒厳令下の台湾であった「白色テロ」、そこで犠牲となった人々を描いた物語です。
難しい社会テーマを扱いながら、テンポ良く、わかりやすく、なおかつ力強い作品で圧倒されました。
躍動感に満ちた出演者たちが魅力的で、鑑賞後も心の中で生き続けているような余韻が残る傑作。
個人的に2026年ベスト映画となりそうです。

今日のこの1曲は、映画『霧のごとく』に出演していた台湾の人気女性シンガー、9m88(ジョウエムバーバー)がリリースした7インチ・レコード『You Can Fly On My Aeroplane』。(国内7inch P7-6730 2,750円税込)
隠れたメロウ・ソウル名曲を日本語&英語でカヴァーしています。森陽馬


2026年5月30日(土) バッドフィンガー 「嵐の恋」

今日はなんだか・・・バッドフィンガーが聴きたい気分です。

アップル・レーベルからデビューしたことによって、ビートルズとのコネクションがどうしても話題になりますが、彼らの個性や才能は忘れられないものがあります。

今日はこのベスト盤から。

・バッドフィンガー『永遠のバッドフィンガー ~オールタイム・ベスト・アルバム』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 TYCP-60105 2,200円税込)

全16曲収録。いろいろと好きな曲はありますが、今日は直球ど真ん中の「嵐の恋」(No Matter What)を。
イントロの歪んだギターリフ最高。

バングラデシュ・コンサートでの「ヒア・カム・ザ・サン」の演奏シーン。
ジョージ・ハリスンの隣でギターを弾くピート・ハムの姿、忘れられません。森勉


2026年5月29日(金) ポール・マッカートニー 「Ripples In A Pond」

ポール・マッカートニーの新作アルバム『ダンジョン・レインの少年たち』が本日発売されました。

・ポール・マッカートニー『The Boys Of Dungeon Lane』(ダンジョン・レインの少年たち)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 限定盤 UICY-80751 5,500円/通常盤 UICY-16448 3,300円/輸入LPもあり)

タイトルの「ダンジョン・レイン」は、ポールの故郷リヴァプールにある道路名。
標識を模したジャケットからも、彼が生まれ育ったホームタウンでの家族との想い出等が綴られた作品です。

プロデュースは、ローリング・ストーンズの2023年作『ハックニー・ダイアモンズ』を手掛け、数多くのヒット作を世に出してきた若きプロデューサー、アンドリュー・ワットが担当。
ガツンと前に出るロックな音になると思いきや、ポールらしい美しいメロディー&哀愁伝わる歌声を、現行のリアルなサウンドで心の温もりと共に聴かせる、素晴らしいアルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲は、かっこいいイントロから惹きつけられる4曲目「Ripples In A Pond』を。

一聴して穏やかに感じた本作ですが、繰り返し聴くたびに新たな表情を見せてくれる1枚でもあります。森陽馬


2026年5月28日(木) THE BREAKS 「Hasheesh」

ソウライヴ、The New Mastersoundsなどのインスト・ジャズ・ファンクお好きな方にオススメの1枚!

・THE BREAKS『The Breaks』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説付 PCD-25529 2,750円)

ザ・ブレイクスは、エディ・ロバーツ(The New Mastersoundsのギタリスト)、スタントン・ムーア(ギャラクテイックのドラマー)、ロバート・ウォルター(名オルガン奏者)によるソウル・ジャズ・ユニット。
60'sオルガン・ジャズのルーツと、現行ファンクのグルーヴが絡み合ったかっこいいインストを聴かせます。

今日のこの1曲は、約6分の長尺ながら冗長さを感じさせない1曲目「Hasheesh」を。

彼らはニューオリンズのジャズ・フェス(5/2)に出演し、更にフジロック・フェス(7/26)にも出演決定!
本作の国内盤にはライヴ音源が2曲追加されています。
これを聴くと、熱い演奏をライヴで体感したくなりますね。森陽馬


2026年5月27日(水) Joe Bonamassa 「The Thrill Is Gone」 feat.Chaka Khan & Eric Clapton

2026年ブルース・アルバムのベスト作品はこの1枚に決定!?
ミュージシャンも、楽曲も、そして内容も素晴らしいブルース・アルバムです。

・Joe Bonamassa『B.B.King's Blues Summit 100』
(輸入2枚組CD KIBA RECORDS KTBA10125)

ギタリストのジョー・ボナマッサが中心となり、B.B.キングの生誕100周年を記念して制作された1枚。
2枚組CD全32曲に豪華ゲストが各々参加し、ブルースの巨人B.B.キングの楽曲を取り上げています。

今日のこの1曲は、チャカ・カーン&エリック・クラプトンをfeatした「The Thrill Is Gone」。
クレジットによると、チャカとクラプトンは別録りのようですが、さすが!な貫禄と力強さを感じさせます。

他にも、スーザン・テデスキ&デレク・トラックスとマイケル・マクドナルドが参加した「To Know You Is To Love You」や、ジョージ・ベンソンの味わい深いブルース・ギター&歌が聴ける「There Must Be A Better World Somewhere」、ポール・ロジャースが唄う「Night Life」、ディオン、バディ・ガイ、ロベン・フォード、ラリー・カールトン、スラッシュ等のトラックも聴きもの。

1曲毎にミュージシャン&スタジオのクレジットが記載されているブックレットも丁寧な作りでうれしいですね。森陽馬



2026年5月26日(火) 竹内まりや 「All I Have To Do Is Dream」 duet with 山下達郎

竹内まりやが2025年に行ったコンサート『souvenir 2025』が、映像作品として7月22日発売決定いたしました。

<2026年7月22日発売>
・竹内まりや『souvenir 2025 ~mariya takeuchi live』
(Blu-ray WPXL-90367 11,000円税込)
(DVD WPBL-90707 11,000円税込)
初回プレス分のみマジックカード封入。先着特典ポストカード付。

竹内まりやの2025年アリーナ・ツアーは、2025年4月15日名古屋から始まり、6月25日横浜Kアリーナまで8都市14公演が行われました。本作はその2025年各公演からのベストテイクを集めた映像作品(ブルーレイ/DVD)になります。

約11年ぶりのツアーということもあり、チケットは入手困難でしたよね。
運良く観に行くことができた方はもちろん、全然当たらなかったという方(僕もその1人)にも、うれしいリリースです。

今日のこの1曲は、コンサート後半に披露された「All I Have To Do Is Dream」。
2024年発表作『Precious Days』収録。山下達郎とのデュエットで聴かせるエヴァリー・ブラザーズのカヴァー曲です。

山下達郎ファンも、今秋発売(!?)と噂されている『JOY2』の前にこの映像を観て楽しみましょう。森陽馬

通販コーナーにて予約受付中!


2026年5月25日(月) Little Barrie 「Coralisa」

プライマル・スクリームをはじめ、他アーティストのサポートでも活躍してきた英国出身のギタリスト、バーリー・カドガン率いる3ピース・ロック・バンド、リトル・バーリー。

2026年2月には、ここ数作でコラボを重ねてきたドラマー、マルコム・カットと共に久々の来日を果たした彼らの最新作『グラヴィティ・フリーズ』が先週発売になりました。

リトル・バーリー『グラヴィティ・フリーズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳 ボーナス・トラック2曲 UICB-10019)

日本でも評判となった名作1st『ウィ・アー・リトル・バーリー』から21年。
その後サポート等でもひっぱりだことなったカドガンの外仕事をはさみつつ、バンドとしての活動を続けてきた彼らですが、2017年にドラマーのヴァージル・ハウ(父はスティーヴ・ハウ)が急逝しました。

マルコム・カットと連名での2作品を経て、<リトル・バーリー>名義としては実に9年ぶりとなる本作は、Easy Eye Sound(ダン・オーバックのレーベル)からのリリースで、ジャケットのアートワークからも窺えるサイケデリックなムード漂うリズム&ブルース/ソウル・アルバムに仕上がっています。

本日はメンバーのフェイバリットのひとつ、ストーン・ローゼスからの影響が色濃く今作の中で最もグルーヴィーな「Coralisa」を。
新ドラマー、トニー・クートが刻むタイトなビート、ルイス・ワートンのベース、後半畳み掛けるカドガンのギター...不思議な高揚感に包まれる中毒性の高い1曲です。東尾沙紀


2026年5月24日(日) VULFPECK 「Tokyo Night」

今年のフジ・ロック・フェス2026は、7/24(金)、7/25(土)、7/26(日)の3日間。
開催まで残り2ヶ月となりましたが、3日通し券と7/25(土)1日券が早くも売り切れたそうです。

3日通し券がこんなに早く売り切れるとは、、、!
7/25(土)に藤井風、XGが出演するからでしょうね。

さて、昨年のフジ・ロック2025、僕は土曜日のみ参加しました。
強烈な雨からの、山下達郎(ゲスト竹内まりや)→ヴルフペックのパフォーマンスが印象深い1日でした。

そのヴルフペックがマジソン・スクエア・ガーデンで2025年9月に行ったライヴがアナログLP2枚組で発売!

・VULFPECK『MSGⅡ』
(輸入アナログLP2枚組 限定盤 VULFMSG2)

今日のこの1曲は、2024年頃に制作・公開された「Tokyo Night」。
フジ・ロック2025時は、マヤ・デライラがゲスト参加してこの歌を一緒に歌っていましたね。
各メンバー忙しいと思いますが、また集まって日本で単独ライヴをいつかやってもらいたいです。森陽馬


2026年5月23日(土) ビーチ・ボーイズ 「キャロライン・ノー」(オリジナル・スピード・ステレオ・ミックス)

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』の60周年記念盤『ペット・サウンズ・セッションズ・ハイライト』のアナログ盤も入荷して、好評発売中です。

The Beach Boys『The Pet Sounds Sessions Highlights』
(輸入LP2枚組 Capitol 00199957236706)

ヴォーカル・オンリー(アカペラ)、オルタネイト・ヴァージョン(別ヴァージョン)、トラッキング・セッションズなど、初アナログ化の音源を全25曲収録しています。
1997年発表の4枚組CD BOXセット『ペット・サウンズ・セッションズ』に入っていた上記のレア音源を2枚組にしたものです。

同じ音源を最新リマスターしただけ、と思っていたら・・・。
見つけました! 違いを!

レコードのSide4の2曲目(CDではディスク2の8曲目)、「キャロライン・ノー」オリジナル・スピードが、なんと!ステレオ・ミックスになっていました。
1997年版ではモノラルでしたが、今回はうれしいオリジナル・スピード・ヴァージョンでの初ステレオ・ミックス!

60周年だからね。そのぐらいのサービスはしてくれないとね。森勉


2026年5月22日(金) パット・メセニー 「Make A New World」

素晴らしい「技術」を持っているミュージシャンはたくさんいます。

加えて「個性」がないと、プロの世界では生き残れません。
時代やスタイルが変わっても、音を聴いてこの人だ、とわかる求心力を持った「個性」。

圧倒的な「技術」と、唯一無二の「個性」を兼ね備えている人、といえば、まずこの人でしょう。
名ジャズ・ギタリスト、パット・メセニー。

その彼がジョー・ダイソン(ds)、クリス・フィッシュマン(key)という若手と組んだ新作を発表しました。

・パット・メセニー『サイドアイ・Ⅲ+』
(日本流通仕様輸入盤CD ボーナス・トラック追加 日本語解説付 GHD-6684 3,300円)

本作は80~90's的なフュージョン・ジャズ期を彷彿とさせる仕上がり。
独特なギターの音色と、研ぎ澄まされた音の空間は、まさに<パット・メセニー>!
聴いていると、不思議な世界へ足を踏み込んでいくような気持ちにさせてくれますね。

今日のこの1曲は、長尺で展開が変化しながらもメロディアスな3曲目「Make A New World」。

なお、本盤が「輸入盤」となっているのは、パット・メセニー側から「プレスは海外で」という意向があったため。
プレス以外は、インタビューを基にした日本語解説や、パット自身が選んだボーナス・トラックも追加収録されていますので、CDを購入しようと思った方は、この「日本流通仕様輸入盤」を躊躇なく手に取っていただければ、と思います。森陽馬


2026年5月21日(木) 細野晴臣 「Anemo Wheel」

細野晴臣さんのラジオ番組『デイジーホリデー』(5/17放送回)。
「新作は8割できている」、と細野さん自身が話していたのが印象深かったですね。

その発言を聴いて、今年中に出るといいなぁ、と思った矢先!
<細野晴臣さんの新作アルバム『Your Sincerely』、9月11日発売決定>が告知されました。

・細野晴臣『Your Sincerely』
(2026年9月11日発売 グッズ付限定CD 9,900円、ハンカチ付限定CD 6,050円、通常CD 3,850円)
(グッズ付限定LP 14,300円、通常LP 4,400円、カセットテープ 3,300円)
先着特典ステッカー

収録予定曲は10曲。
1.Note Of Mothership 2.Sincerely 3.Ayurveda 4.M for Mandala 5.Rojiura 6.Happy Holiday 7.To a Wild Rose 8.Humming "Dream of Love" 9.Figlio Perduto 10.Anemo Wheel

・映画『グーグーだって猫である』サントラ(音楽:細野晴臣)にも収録されていた「Ayurveda」。
・エドワード・マクダウェル作楽曲で邦題「野ばらに寄す」のカヴァーと思われる「To a Wild Rose」。
・ベートーベン交響曲第7番第2楽章に歌詞を付けたカヴァーと思われる「Figlip Perduto」。
等々、曲目だけでも想像が膨らんで楽しいのですが、今日のこの1曲はラスト10曲目「Anemo Wheel」。

この「Anemo Wheel」は、細野晴臣さん1980年代後半の未発表音源。
国立新美術館で2026年2月11日から5月11日まで行われた展示『YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート』の音声ガイドを入口で購入すると、齋藤飛鳥さん&細野晴臣さんによる作品解説の音声ガイドに加え、楽曲「Anemo Wheel」がスマホで聴ける仕様になっていました。

そこで聴いた時は、レイモンド・スコットの作品集に入っていそうな小粋かつアンビエントなインスト曲でした。
約20年の時を経て、本作ではどのようなアレンジになっているのか楽しみですね。森陽馬


2026年5月20日(水) ジャーメイン・ジャクソン 「レッツ・ゲット・シリアス」

スティーヴィー・ワンダーが作った曲を他のミュージシャンが歌った作品集が、ACEレーベルから出ました。

・V.A.『Black America Sings Stevie Wonder』
(輸入CD ACE CDTOP-1671)

タイトルにあるように、アメリカのブラック・アーティストによるスティーヴィー・ワンダーのソングブックです。
全20曲79分たっぷり収録。
ACEらしく24ページのブックレットには、曲のデータ・解説も掲載されています。

・アレサ・フランクリン「Until You Come Back To Me」(1973年発表の大ヒット曲)
・ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン「Tell Me Something Good」(1974年のファースト・ヒット)
・バーケイズ「I Was Made To Love Her」
・ナンシー・ウィルソン「Uptight」
・シスタースレッジ「As」
などなど、いろいろ入っていますが、今日の1曲は1980年に大ヒットしたジャーメイン・ジャクソン(2026年6月公開の話題映画『マイケル』の主演ジャファー・ジャクソンのお父さん)の「Let's Get Serious」を。

作曲だけでなく、プロデュースもスティーヴィー。
そして、曲の途中ではヴォーカルでも参加。かっこいい1曲です。森勉


2026年5月19日(火) Brian Wilson 「Good Timin'」(LIVE)

RECORD STORE DAY 2026 限定アイテムが、約1ヶ月遅れて入荷しました。

・Brian Wilson『On Tour 1999-2007』
(輸入LP Exclusive Marble Vinyl OGLIO OGL82106-1)

ブライアン・ウィルソン2000年のライヴ盤『Live At ROXY THEATRE』には収録されなかった(ボーナス曲追加盤とは多少ダブりあり)、レア曲&隠れた名演を集めた14トラック入りのライヴLPです。

「This Could Be The Night」カヴァーから始まり、ブライアンのソロ名曲「Melt Away」、「Desert Drive」や、ビーチ・ボーイズ名義でもライヴで披露されるのは珍しい「Meant For You」、「Friends」、「Busy Doin' Nothin'」、感動のデニス作「Forever」等々、マニア度かなり高めな選曲。
1999年から2007年のライヴから選ばれていることもあり、ブライアンが2005年1月末に来日して行なったスマイル・ツアーで披露された楽曲が多い印象ですね。

今日のこの1曲は、ブライアンが歌う「Good Timin'」!
元々は1979年発表『L.A.』の1曲目に収録され、カール・ウィルソンがヴォーカルをとっていた隠れた名曲。
本作には2004年10月13日ニューヨーク/カーネギーホールでのコンサート音源が収録されています。

2005年1月31日来日公演で歌ってくれた時に大感激した想い出が蘇りました。森陽馬


2026年5月18日(月) Paul Weller 「I've Never Found A Girl (Who Loves Me Like You Do)」

来週5月25日で68歳の誕生日を迎えるポール・ウェラー。
約17年ぶりとなるBBC音源集の第2弾が先週発売になりました。

・Paul Weller『WELLER AT THE BBC VOL.2』
(輸入CD Parlophone 5021732945990)

VOL.2となる今作には、2008~2024年までのBBCセッション/ライヴ音源がCD3枚に48曲収録♪

オリジナル・アルバムでいうと『22 dreams』から『66』までの9作品からの曲を主にセレクト。
さらに近年のライヴでも披露され好評のザ・ジャムやスタイル・カウンシルの楽曲(「Start!」、「The Eton Rifles」、「Boy About Town」、「Shout To The Top」、「My Ever Changing Moods」他)、アルバム等未収録の興味深いカヴァーも収められています。

「アルバムのバージョンより、シンプルなライヴのアレンジの方が断然かっこいいよなぁ...」と感じさせるものも多く、近年の作品はそんなに聴いていないという方にも是非手に取っていただきたい充実の内容です。

カヴァーをご紹介しますと、ゾンビーズ「ふたりのシーズン」、キンクス「Days」、意外なところではビリー・アイリッシュ「What Was I Made For?」など。
ウェラーが取り上げるソウル・ナンバーが好きな者としては、エディ・フロイド「I've Never Found A Girl」は嬉しいカヴァー♪
リラックスした歌と演奏が非常に良い雰囲気です。

VOL.1同様、国内盤の発売予定はなく、配信もされておりません! 東尾沙紀


2026年5月17日(日) Willie Nelson & Emmylou Harris feat. Inara George 「Willin'」

1990年代は日本企画の作品・編集盤が色々出ました。

ローウェル・ジョージのトリビュート・アルバム『Rock And Roll Doctor』は、湘南のカイガン・レコードから1997年にリリースされ、ジャクソン・ブラウン、ボニー・レイット、ランディ・ニューマン、J.D.サウザー、アラン・トゥーサン、タジ・マハール、リトル・フィートなど超豪華メンバーに加え、桑田佳祐が歌う「Long Distance Love」が収録されたことも話題になりました。

その国内CDは廃盤で近年入手困難な状況が続いていましたが、約29年の時を経て、アメリカのインディ・レーベルOmnivore Recordingsからボーナス・トラックを追加してこの度再発売。当店にも入荷いたしました。

・V.A.『Rock And Roll Doctor - Lowell George Tribute Album』
(輸入CD Omnivore Recordings OVCD626)

参加アーティストは、ローウェル・ジョージと繋がりがあったミュージシャンが多く、熱演揃い!
アラン・トゥーサン&レオ・ノセンテリ(ミーターズ)による「Two Trains」は最高にゴキゲンですね。

今日のこの1曲は、当時録音されながら1997年発売時のCDには収録されず、今回の新盤に追加されたウィリー・ネルソン&エミルー・ハリス featイナラ・ジョージ(ローウェル・ジョージの娘。当時23歳)が歌う「ウィリン」。
ウィリー・ネルソンの哀愁漂う歌声は、長く広大なアメリカの道を走っているような心持ちにさせられます。森陽馬


2026年5月16日(土) ローリング・ストーンズ 「Rough And Twisted」

昨日5月15日は、ビーチ・ボーイズだけでなく、ローリング・ストーンズによる新曲CDも出ました。

・ローリング・ストーンズ『In The Stars/Rough And Twisted』
(国内CDシングル UICY-5143 歌詞・対訳付 1,210円税込)

ローリング・ストーンズは新作アルバム『Foreign Tongues』を2026年7月1日に発売する予定です。

(2026年7月1日発売 国内CD+Blu-ray Audio付限定盤 UICY-80757 9,350円/通常CD UICY-16494 3,300円/限定アナログ盤2LPもあり)

本盤は、その7/1発売新作から2曲を選び収録した先行シングルCD。
約1週間前の5月7日にこのシングル・リリースが急遽告知され、CD店員にとっても驚きの緊急発売でした。

2023年10月発表の前作『Hackney Diamonds』に続き、アンドリュー・ワットがプロデュースを担当。
新しい息吹を感じさせる「In The Stars」は、いかにも彼らしい編曲と勢いを感じさせるナンバーですね。

今日のこの1曲は、ブルージーでかっこいい2曲目「Rough And Twisted」を。

先月4月11日にThe Cockroachesという偽名バンド名義で、この曲の1,000枚限定12インチ・レコードが出ていたそう。
(その12インチ・レコードは現在超高値で取引されています)
デビュー(1963)から『Blue & Lonesome』(2016)、そして現代(2026)を繋ぐ、ストーンズらしい新曲。
アルバムも楽しみです。森陽馬


2026年5月15日(金) ビーチ・ボーイズ 「素敵じゃないか」(セッション)

ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』が1966年5月の発売から60周年を迎え、アニヴァーサリー盤が発売になりました。

・ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ・セッションズ・ハイライト』
(国内2枚組CD 英文ライナー和訳・歌詞・対訳付 UICY-16424 4,400円税込)

1997年に発売された4枚組CD BOXセット『ペット・サウンズ・セッションズ』から25曲をセレクトして、2枚組CDに収めたものです。
60周年ということもあり通常ヴァージョン(モノラル又はステレオ)は、皆さんがすでに持っていることを前提とした別ヴァージョンのみを収めた内容になっています。

今回はヴォーカル・オンリー・ヴァージョンが中心に据えられていますが、BOXセットには入っていたヴォーカル・オンリー・ヴァージョン11曲の内、3曲がカットされています。それなのに、「I'm Waiting Fot The Day」(邦題:待ったこの日)は、ディスク1と2に同じヴォーカル・オンリーが入っています。

何故? 収録ミス?
Beach Boys公式Youtubeチャンネルで本日公開された本作の音源は、CDディスク2の7曲目「I'm Waiting For The Day」のヴァージョンが、ヴォーカル・オンリーではなく、バッキング・トラックになっていました。)

編集方針に疑問が残るところはありますが、まずは60周年盤の発売を祝いたいと思います。
そして、『ペット・サウンズ』という作品が多くの方々に愛され続けていることを喜びたいと思います。

今回のCDの中で、ブライアン・ウィルソンがスタジオ内でミュージシャンへの指示などの音声が入っていますが、日本盤にはその日本語訳がブックレットに掲載されています。森勉



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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