2025年5月20日(火) 小坂忠 「夢を聞かせて」 |
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書籍『佐橋佳幸の仕事 1983-2025』が本日発売されました。

(リットー・ミュージック 著:能地祐子 全304ページ 2,750円税込)
名ギタリスト/編曲家であり、心優しきミュージシャンである佐橋佳幸さんの仕事を纏めた1冊。
ギターテクニックだけでなく、佐橋佳幸さんが築き上げてきた“人”との繋がりや、温和な性格の内に秘めた音楽への情熱が、名曲をたくさん作り出してきたということを実感できる素晴らしい1冊です。
彼が深く関わった40曲を佐橋さんの証言を基に解説した項は特に面白いですね。
渡辺美里「センチメンタルカンガルー」(1988)は、移動中にイントロのギターリフが浮かび、忘れないうちに!と、公衆電話から自宅の留守番電話へそのメロディーを歌った思い出(元ネタはアンドリュー・ゴールド「ロンリー・ボーイ」だったそう)や、小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」イントロの有名なギター・リフが生まれた瞬間の話。藤井フミヤ「True
Love」編曲時の逸話や、鈴木祥子さんを手掛けていた頃の話、山下達郎、竹内まりや、佐野元春、松たか子さんとの出逢い等々、興味深いエピソードが満載です。
今日のこの1曲は、佐橋さんが作曲・編曲を手掛けた小坂忠の2001年発表曲「夢を聞かせて」。
プロデューサーの細野晴臣さんから、「ジェイムス・テイラー・ミーツ・ビル・ウィザースの感じでお願いします。いい曲待っています。」との連絡をもらい、一気に書き上げたナンバーだそうです。森陽馬
★掲載ジャケットは、小坂忠『People』
(国内CD 「夢を聞かせて」収録 MHCL-30630 2,750円/国内LP MHJL-140 4,070円)
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