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 今日のこの1曲コーナー

ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2026年11月2日(月) さらさ 「Thinking Of You」

<レコードの日>は、アナログ・レコードのプレス会社である東洋化成が主催のイベント。
「アナログ盤の魅力を多くの人に知ってもらおう」と、2015年から文化の日頃に行われています。

2026年は11月3日と12月5日に様々なレコードが入荷いたします。
オススメの新譜CDも色々ありますので、文化の日に"音楽"を楽しんでいただけるとうれしいですね。



<レコードの日 2026>のアンバサダーは、さらささん。
1998年生まれ湘南出身、求心力ある歌声が素晴らしい女性シンガーです。

過去3作(『ネイルの島』、『Inner Ocean』、『Golden Child』)のLP再発。
そして、配信のみで2025年に発売されていた作品『Live Bluesy』がアナログLP化され発売になります。
(2026年11月3日発売 さらさ『Live Bluesy』 ESJL-3182 4,400円)

桑田佳祐さんが選ぶ邦楽ベストで1位に選出した「Thinking Of You」も収録。
これからの活動にも注目したいですね。

ちなみに、<レコードの日 2026>のさらささんが映っている上記の写真。
どこで撮影されたかわかりますか? 森陽馬

★ヒント・・・さらささんの生まれ故郷、茅ヶ崎にある名カフェと言えば、、、?!


2026年11月1日(日) Andy Crofts 「Human Touch」

英国シンガー・ソングライター/ポップ・アルバムおすすめ♪

Andy Crofts『Melody Boy』
(輸入CD Colorama Records RAMACDA064)

アンディ・クロフツは1977年ブラジル・サンパウロ生まれ、イングランド・ノーサンプトン育ちの男性ミュージシャン。
フロントを務めるバンドThe Moonsでの活動や、ポール・ウェラーのレコーディング/ツアーメンバー(2008~2022年頃)だったことでも知られています。

2026年、自身のレーベルColorama Recordsから発表した『Melody Boy』はアンディの初ソロ・アルバム。
ビートルズやキンクス、ビーチ・ボーイズ、バディ・ホリーなど50~60年代の音楽やポップ・カルチャーに深く親しんできた彼ならではの、レトロな質感のサウンドとグッド・メロディ&ハーモニーで楽しませてくれます。

レコードに針を置いた時のプツという音で始まる「Human Touch」の60年代の華やかさを詰め込んだカラフルなアレンジと爽やかなシャラララ・コーラスがとっても気持ち良い名曲♪
フックの効いたメロディに心弾む次曲「Living In A Box」への流れがまた良い感じです。東尾沙紀


2026年10月31日(土) Jimmy Webb 「Winter Clothes」 feat Graham Nash

「冬物のコートを用意しなければ、...」
そんな想いがよぎった10月末、ジミー・ウェッブの新作が届けられました。

・Jimmy Webb『Yours For The Taking : The Found Songs Of Jimmy Webb』
(輸入CD SUN Records SUN8205)

ジミー・ウェッブは2026年で80歳を迎えました。
1960年代からたくさんの名曲を生み出した彼が、以前に制作しながら世に出なかった自身の楽曲を厳選し、フレッド・モリンによるプロデュースの元、新たに録音したオリジナル・アルバム。
彼らしい哀愁のメロディーが、冷えた心をやさしく温めてくれる1枚です。

今日のこの1曲は、グラハム・ナッシュがコーラスで参加している「Winter Clothes」。

♪君の温もりと愛を失って、冬服が必要なんだ♪
ジミー・ウェッブらしいセンチメンタルな歌詞と渋い歌声、ナッシュのコーラスが沁みる1曲。
1970年代フランク・シナトラが歌うために書いた曲だそうです。

CDのボーナス・トラックには、この曲の弾き語りオリジナル・デモ音源が収録されています。森陽馬


2026年10月30日(金) Jennifer Madsen 「Why Can't We Fall In Love」

ヴァレリー・カーター、ローラ・アランをお好きな方にオススメ!
温もり伝わる歌声が魅力的な女性シンガーの推薦盤です。

ジェニファー・マドセン『Consider Me』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-26161 2,860円)

ジェニファー・マドセンはカリフォルニア生まれでユタ州在住の女性シンガー。
本作は1983年に発表した1stアルバムで、世界初CD化になります。

彼女の当時の夫ロン・マドセンとケン・ホッジズが共同でプロデュースを担当。
打ち込みではなく、生演奏を主体としたサウンドが美しいメロディーの楽曲を引き立てています。

ランディ・グッドラム作品が4曲収められているのも注目ですが、今日のこの1曲は、デニース・ウィリアムス&デイヴィッド・フォスター&キャロル・ベイヤー・セイガー作によるセンチメンタルなナンバー「Why Can't We Fall In Love」。

なお、ジェニファー・マドセン本人による詳細な解説文の日本語翻訳がブックレットに記載されています。森
陽馬


2026年10月29日(木) ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸 「On The Bandstand」

ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸 EN JAPAN TOUR 2026、目黒ブルースアレイ公演へ行ってきました。

2025年来日公演(
2025年6月26日今日のこの1曲参照)はバンドでしたが、今回は2人だけのステージ。
その分、ピーターの温もりある歌声と、それに寄り添う佐橋さんのギターがより深く響きました。

ピーターは1曲毎にわかりやすい英語でその歌の説明をしてくれました。
そして、2026年11月18日発売予定のアルバム『Sepia』に収録予定の新曲も披露しました。

2026年で79歳を迎えた彼の心に、歌を届けたい、という意志がまだあるのでしょう。
グリニッジヴィレッジで育った経験、さりげない日常での出来事、そこで感じた悲喜交々。
そこから新しい歌が生まれている、ということに僕は純粋に感動しました。

今日のこの1曲は、2025年ライヴ盤から「On The Bandstand」。

少年の心と音楽への愛を抱き続けている二人の笑顔に、ありがとうの気持ちを込めて。森陽馬


★ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸『EN LIVE IN JAPAN』
(国内CD VSCD-3250 3,300円)


2026年10月28日(水) チ・チ 「Just Let It Happen」

60'sガール・ポップ・ファンの皆様、お待たせいたしました。

ティーンズヴィル・レーベルから、1960年代ガール・ポップの中でもとびきり珍しい曲ばかりを集めたコンピレーションCDが発売になりました。

・V.A.『ただ可愛いだけの君~ジャスト・アナザー・プリティ・フェイス 1960's Girl Goodies Lost & Found』
(国内仕様CD 24ページ英文ブックレット&日本語解説付 TV1074CDJ 2,860円)

全36曲、79分収録。
今回もレアを越えたベリー・ベリー・レア・ソング満載です。
相変わらず選曲センスが素晴らしい。
全曲いい感じですが、注目曲を挙げておきましょう。

・2曲目ベイビー・ドールズ・・・楽器演奏もできたらしい。(ブックレットに写真あり)
・8曲目ミッキー&オードンズ・・・N.Y.ガール・ポップ。まだこんなイイ曲隠れていたのね。
・12曲目アトリアンヌ・ポスター・・・ブリティッシュらしいビート感に痺れます。
・21曲目シェリル・ウィリアムズ・・・ヴァン・マッコイ作。
・24曲目リンダ・ボール・・・ロジャ・ニコ作品&アレンジ
・25曲目ロニー&リンダ・・・名曲「ハーティング・オーチ・アザー」を作ったゲルド&ユーデル作品。

今日の1曲は、4曲目に入っているチ・チの「ジャスト・レット・イット・ハプン」。
チップ・テイラー&トレード・マーティン作品。
それにしても、こんないい曲ばかり、どこから見つけてくるのでしょう。森勉


2026年10月27日(火) The Dead Boys 「Ain't Nothing To Do」

映画『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』を新宿シネマートで鑑賞しました。

PUNKの聖地!ニューヨークにあった伝説的なライヴ・ハウス、CBGBの映画。
ドキュメンタリーではなく、創設者ヒリー・クリスタル含め、実在する音楽家を役者が演じた劇作品です。
今から約13年前の2013年に制作され、この度日本で初めて劇場公開されました。

まず結論から言って、楽しめました!
1970年代ニューヨーク/バワリー街周辺の喧噪、CBGBの危うい雰囲気が伝わってきましたね。
当時のカウンター等、保管されていた実在する物を実際にセットで使用し店内セットを再現したそうです。

テレヴィジョン、パティ・スミス、ラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ、デッド・ボーイズ、ルー・リード、イギー・ポップ、ポリス等が出てくるシーンは、似てる似てないはさておき、とても面白かったです。(特に、デッド・ボーイズに関するエピソードは色々凄かったですね。)

ただ、現実にはCBGBに出演したことがないイギー・ポップ(故テイラー・ホーキンスが演じる)の件や、パティ・スミス(なんと!スティングの娘ミッキー・サムナーが演じる)が「ビコーズ・ザ・ナイト」を歌っていたり、選曲や時代設定が曖昧な点は気になりました。NYパンクファンからすると不満が出るのは当然かもしれません。
まあでも、ご覧になる方は、ツッコミどころが多々あること含め、笑いながら楽しみましょう!

ちなみに、CBGBは2006年に資金難で閉店。ヒリー・クリスタルは2007年に癌で逝去。
その主役ヒリーを演じたアラン・リックマンも2016年に癌で逝去しています。森陽馬

★掲載ジャケットは、『CBGB:A New York City Soundtrack 1975-1986』。
(国内仕様4枚組CD 日本語解説付 CRCD4BOX204J 6,380円)


2026年10月26日(月) DYGL 「De Nada」

今作もアツイ!
日本の4人組ロック・バンド、DYGL(デイグロー)の新作がリリースされました。

DYGL『De Nada』
(国内CD 全編英語詞/日本語詞付 3,300円)

今夏、メンバー下中洋介(g)によるJフュージョン・リスペクトなインスト作『SHIMONAKA』が話題となりましたが、本丸DYGLの新作が前作から約1年と短いスパンで登場。
ガレージ、パンク・サウンドに回帰した2025年作『'Who's In The House?』の勢いそのままに、より鋭く、荒々しく、熱気に満ちたアルバムとなっています!

ビートルズ「I Want You」を想起させるヘヴィなイントロダクション「Hyperfixation」をはじめ、70年代ハード・ロック、パンクなどの影響を感じさせるタフで骨太なサウンドもかっこいいですね。

アルバム・タイトルにもなっている「De Nada」は、キレのあるリフで突っ切っていく疾走感あるナンバー。
彼らの最初期のバンド名でもあり、当時すでに演奏されていたという楽曲を初収録しています。
お金を出せばなんでも買える消費社会をシニカルな視点で切り取った詞が、グサリと刺さる痛快な1曲です。東尾沙紀


2026年10月25日(日) Joyce Cooling 「It's You」

2026年10月から始まったラジオ番組『FREE SOUL WAVE』を最近よく聴いています。

Free Soulのコンピを多数手掛け、カフェ・アプレミディのオーナーである橋本徹さんが選曲&キュレーターを担当している30分の音楽ラジオ番組。月曜日から木曜日の21時半~22時にJ-WAVEで放送中です。

J-WAVEで昔よくかかっていたなぁ、とか、Free Soul関連で好きだった曲だけど〇十年ぶりに聴いたかも等々、更には意外な選曲もあって、心地良さと懐かしさが同居した名曲群を楽しんで聴けます。

その番組の2026年10月22日(木)放送回で、1曲目にオンエアされたのがJoyce Cooling「It's You」でした。

ジョイス・クーリングは1969年生まれアメリカ/ニュージャージー出身の女性ギタリスト&シンガー。
「It's You」は1988年発表デビュー・アルバム『Cameo』の1曲目に収録されています。

ブラジリアンなギターと歌、そしてクールなスキャット&コーラスがかっこいい♪ 森陽馬


★「It's You」収録のアルバム『Cameo』が、P-VINEから限定アナログLP化されました。
オリジナルの中古LPは超高値です。アナログ派の方はこの機会にどうぞ♪
・ジョイス・クーリング『Cameo』(国内LP PLP-8384 5,060円)


2026年10月24日(土) ASHE 「Lasso The Moon」

弾け飛ぶポップ・センスとドリーミーなメロディーがNice♪
洋楽女性シンガーの新譜オススメ盤です。

・ASHE『The Girl From Your Dreams』
(輸入CD Atlantic 075678581588

ASHE(アッシュ)は、1993年生まれアメリカ/カリフォルニア出身の女性シンガー。
本作は、インディーズからAtlantic Recordsへ移籍してのメジャー1stアルバムになります。

キュートな中に力強さを秘めた女性ヴォーカル。
その歌をバックアップしているバンド・サウンド&Noah Conradによるプロデュース・ワークがイイですね。
1990年代のロック・ポップスを彷彿とさせる勢いが伝わってきます。

今日のこの1曲は、1番のお気に入り曲②「Lasso The Moon」。
名作映画『素晴らしき哉、人生!』に出てくるセリフからインスパイアされ作られたと思われるナンバー。
聴いていると胸が高鳴り、ジッとしていられなくなる最高にゴキゲンなポップ・チューンです。森陽馬


2026年10月23日(金) 朝野ことり 「日課」

「あなたは今日も生き抜いて、夜を越え明日を繋いでいく。
そんなあなたの日常が、誰かの心に水をまく。」
(朝野ことり「日課」歌詞より)

ふわふわしていながら、包容力ある特徴的な歌声が魅力の女性シンガー、朝野ことりさん。
彼女の自主制作CD『NIKKA』を、当店で取り扱いさせていただくことになりました。

・朝野ことり『NIKKA』
(国内CD 4曲入り 2,000円)

バック演奏は、共同プロデュースを担当した高橋コウを中心にしたバンド編成。
(高橋コウ、IKESO、篠木拓哉、石郷岡郁)。
彼女の歌に寄り添い、楽曲の良さを引き出しています。

今日のこの1曲は、アルバム・タイトルにもなっている①「日課」。
ささやかな日々に、やわらかな陽射しを照らしてくれる、温かい1曲です。森陽馬


2026年10月22日(木) エタ・ジェイムス 「テル・ママ」

サザン・ソウルもフェイム・スタジオのこともよく知らないけれど、16~17歳の頃、エタ・ジェイムスという女性シンガーをラジオで初めて聴いて、気になる存在になりました。

1968年、全米でヒットし始めている曲をよくオンエアーしてくれたNHKラジオの<リクエスト・アワー>とか、桜井ユタカさん、かまやつひろしさん、井上孝之さんがDJだった<MGCビートタイム>で、おそらく聴いたんだと思います。

迫力満点のヴォーカル!
今まで甘いガール・ポップばかりを聴いてきた者にとっては、ビックリしたものです。

その当時はレコードを見つけられなかったのですが、1970年代半ばにこのLPを見つけた時はうれしかったですね。
現在はユニヴァーサルが10数年前に出してくれたボーナス曲たっぷりの低価格CDがまだ流通しています。

・エタ・ジェイムス『テル・ママ』+10
(国内CD 解説・歌詞付 UICY-75981 1,047円)

今日の1曲は、クラレンス・カーター作の「テル・ママ」。
オーティス・レディングの曲をカヴァーして大ヒットした「セキュリティ」も収録。
この2曲がTOP40になったおかげで、日本のラジオでも聴くことができたと思うと、やっぱりヒットするって大切なことですね。森勉


2026年10月21日(水) ジョージ・ハリスン with エリック・クラプトン and ヒズ・バンド「While My Guitar Gently Weeps」(LIVE)

「エリック・クラプトン、サイコー!ギター!」
(「While My Guitar Gently Weeps」後のジョージ・ハリスンによるMCより)

ジョージ・ハリスンの名盤各種が2026年最新リマスタリング&紙ジャケット仕様国内盤CDで発売されました。
『慈愛の輝き』『クラウド・ナイン』に加え、特にオススメしたいのがこのライヴ盤です。

・ジョージ・ハリスン with エリック・クラプトン and ヒズ・バンド『ライヴ・イン・ジャパン』
(国内2枚組CD 大鷹俊一氏による新規解説・英文解説翻訳・歌詞・対訳付 UICB-15021 4,730円)

ライヴに不安があったジョージ・ハリスンを、エリック・クラプトンが「僕とバンドがサポートするから一緒にやろう!」と説得し、日本のみで1991年12月に行われた貴重なコンサート音源が収められています。

バックのミュージシャンは、エリック・クラプトン、アンディ・フェアウェザー・ロウ(G)、チャック・リーヴェル(Key)、ネイザン・イースト(B)、スティーヴ・フェローン(Ds)、グレッグ・フィリンゲインズ(Key)、レイ・クーパー(Per)という布陣。
ビートルズ・ナンバーからジョージのソロ名曲を素晴らしい演奏でバックアップしています。

今日のこの1曲は、アンコールで披露された「While My Guitar Gently Weeps」。
エリック・クラプトンのむせび泣くようなギター・ソロは名演!
曲後半、ジョージとクラプトンのギターが会話しているような絡みは感動で胸が熱くなります。森陽馬

★ジョージ・ハリスン再発盤お買い上げの方に、レコスケくんダークホースステッカーをプレゼント中♪


2026年10月20日(火) 山下達郎 「~BOMBER~SILENT SCREAMER」

10月14日に発売された山下達郎『JOY 2』が、オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得しました。
(初週売上は約10万7千枚)

山下達郎さんは20代~70代、年齢の6つの年代にわたりアルバム1位を獲得したことになります。
(20代『RIDE ON TIME』、『FOR YOU』、30代『MELODIES』他、40代『TREASURES』他、50代『Ray Of Hope』、60代『SOFTLY』、70代『JOY 2』)

デビュー50周年を過ぎてなお進化と深化を続けるパフォーマンス、そして音楽愛。
『JOY 2』を聴いて感じたのは、歌・演奏・音質の素晴らしさと共に、"積み重ね"の大切さです。

AIではなく、ミュージシャンが作る音楽は、一朝一夕で出来上がったものではありません。
様々な愛する音を聴いて血肉となり、それが人生の積み重ねと結実して1曲の音楽となるのです。

『JOY 2』収録の「BOMBER~SILENT SCREAMER」後半で聴ける山下達郎カッティング・ギター・ソロでは、The J.B's「Doing It To Death」、ラムゼイ・ルイス「Sun Goddess」のフレーズが織り込まれます。

ラスカルズ、フランキー・ヴァリ、アイズレー・ブラザーズ、リーバー&ストーラー、大滝詠一、etc...
本作を聴き改めて、山下達郎の楽曲にはルーツとなった音楽への敬意が伝わってきました。森陽馬


2026年10月19日(月) Sex Pistols 「Pretty Vacant」

映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』を先日鑑賞してきました。

セックス・ピストルズの初代ベーシスト、グレン・マトロックの著書をもとに、彼の目線から振り返るドキュメンタリー作品です。

彼の生い立ち、スモール・フェイセスやフェイセスをはじめとする音楽的ルーツ、メンバーとの出会い、ジョニー・ロットンとの不仲、理不尽な脱退劇、シド・ヴィシャスとの一触即発?!なエピソード、クリス・スぺディングやブロンディのメンバーなど交流のあるミュージシャンらのインタビュー、当時の貴重な映像も交え、興味深い話が色々知ることができてとても楽しめました。

名作『勝手にしやがれ!!』の殆どの曲を手掛けていながら、本格的なレコーディング前での脱退...。
一般的には''悲運なミュージシャン''といったイメージが大きいかと思いますが、現在もピストルズという呪縛にも近いコンテンツをうまく乗りこなしつつ、自身の活動を楽しんでいる姿が印象的でした。

「音楽はリレーのようなもの。前の世代から受け取ったものを、次の世代に受け継いでいくんだ。」
中盤の何気ないシーンでしたが、音楽への向き合い方や熱意、彼の人柄が感じられ、とてもグッときました。
実際に下の世代との交流を大事にし、その言葉を体現しているのも素敵だと思います。

劇中で、「Pretty Vacant」のリフは、ある人気グループの大ヒット曲がヒントになったと実際にベースを弾きながら語るシーンがあります。意外な名前が出てきたので鑑賞後思わず聴き比べてしまいました。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、セックス・ピストルズ1977年作『勝手にしやがれ!!』(国内CD 解説・歌詞・対訳付 1,885円)です。
(マトロックの今作での演奏は「Anarchy In The U.K.」のみ)


2026年10月18日(日) Cocco 「艦砲ぬ喰ぇー残さー」

Coccoが14作目のアルバム『ハナウムイ』を2026年9月23日に発表しました。

彼女のルーツがある沖縄県伊平屋島に根ざした入魂の作品。
メジャー流通ではなくインディーズからの自主リリースです。
そのCDを当店でも取り扱いさせていただけることになりました。

・Cocco『ハナウムイ』
(国内CD 先着特典ステッカー付 FCB-0001 3,000円/アナログLPも入荷予定)

琉球古謡「大田名節」(ウフダナブシ)、「四季口説」、「想い」(川田松夫作)。
更には、人気曲セルフカバー「強く儚い者たち from okinawa」、「花」(喜納昌吉)カバー他全9曲を収録。
辺土名直子がサウンド・プロデュースを手掛け、椎野恭一(Dr)、根岸孝旨(B)も参加。
沖縄音楽に馴染みのない方でも聴きやすく、Coccoの求心力ある歌声が心に響く1枚です。

今日のこの1曲は、アルバムのラストに収録されているカバー曲「艦砲ぬ喰ぇー残さー」を。

戦争で家族5人を失ったという比嘉恒敏による作。
第二次世界大戦末期の厳しい沖縄戦を生き抜いた人たちが、「艦砲の食べ残し」と例えた沖縄民謡です。
さつき小合唱団&金城中合唱団による沖縄の過去と未来を繋ぐ美しい歌声に胸を深く衝かれました。森陽馬


2026年10月17日(土) VIDEOTAPEMUSIC 「1990年のカッコーオーケストラ」

人間が紡いだ音楽は一音一音に意味があって、それが繋がって楽曲になる。
その楽曲が聴き手の様々な記憶を呼び戻し、新たな想い出が作られていく。

VIDEOTAPEMUSICの2026年発表作『NOISE FACE LANDSCAPE』は、そんなことを実感させてくれる1枚でした。

・VIDEOTAPEMUSIC『NOISE FACE LANDSCAPE』
(国内LP 完全限定アナログ盤 カクバリズム KAKU-256 4,950円)

VIDEOTAPEMUSICは、古いホームビデオやVHSテープ、色々な場所でのフィールドレコーディング等をサンプリング+ミックスし楽曲制作しているミュージシャン&映像ディレクター。

2026年作『NOISE FACE LANDSCAPE』には、活動初期の2009年頃に制作され現在でもライヴで披露している「1990年のカッコーオーケストラ」が収録されています。

「1990年のカッコーオーケストラ」は、彼が幼稚園の時に鍵盤ハーモニカで「カッコーワルツ」を演奏しているホームビデオの音源を基に、新たに現在の演奏を重ねて、時空を越えて自身の合奏を実現しているナンバー。
懐かしい記憶を呼び覚ますような不思議な感動と浮遊感を覚えます。森陽馬


2026年10月16日(金) The Beach Boys 「The Warmth Of The Sun」

山下達郎『JOY 2』発売で賑やかだった今週、ビーチ・ボーイズファンにとってショッキングな映像が流れてきた。

2026年夏の公演中止が続いていたビーチ・ボーイズが、10月11日約3ヶ月ぶりにライヴ活動を再開した。
しかし、中心人物のマイク・ラブは椅子に座った状態でステージに登場。
立てず歌えず、いかにも体調が優れない印象で心配になる動画だった。

85歳を迎えたマイクは「自分こそがビーチ・ボーイズだ」という自負があるのだろう。
痛々しい映像だが、誰がなんと言おうとステージを務めるんだ、という覚悟が感じられた。

「ビーチ・ボーイズは終わった」と言う方もいるようだ。
ブルース・ジョンストンが脱退し、マイクの衰えが顕著になってきた今、そう感じる人がいて当然かな、とも思う。

でも、ビーチ・ボーイズは永遠だ、と断言したい。
ブライアンが作った曲、マイクが書いた歌、ウィルソン兄弟のハーモニー。
時代を経て状況が変化したとしても、ビーチ・ボーイズの音楽は、"夢"そのものなのだ。

マイク・ラブと彼のバンドを支えるビーチ・ボーイズのメンバー。
アル・ジャーディンをバックアップして今もツアーを続けているブライアン・バンドの面々。
更には、これからもビーチ・ボーイズを愛し、精神を引き継ぐミュージシャンたち。

落ち込んだり辛いときにも心を潤してくれたビーチ・ボーイズの音楽に、今こそ感謝とエールを。森陽馬


2026年10月15日(木) 岡林信康 「男80のひとり言」

「ワタシャ80 まだまだこれから 思い出作りをやりまっせ。
歌を通して人と触れ合って 人と交わってやりまっせ。」
(岡林信康「男80のひとり言」歌詞より)

2026年で80歳を迎えた岡林信康が、全曲オリジナルの新作を発表しました。

・岡林信康『生命(いのち)の深き力に』
(国内CD ONL-19 3,520円)

まさに、男80歳の独白というか、日々感じた感情を言葉とメロディに表現した1枚。

加藤実のキーボード&ギター、中路英明のトロンボーン、そして、岡林信康のギター&ハーモニカ。
贅肉をそぎ落としたシンプルな演奏が、岡林の歌を引き立たせています。

今日のこの1曲は、迫りくる死をテーマにしながらも、ユーモア溢れる「男80のひとり言」。

ちなみに、岡林信康が昔愛用していたギルドのギターは、山下達郎が現在所有しているそうです。森陽馬


2026年10月14日(水) Teenage Fanclub 「Be With You Tonight」

ノーマン・ブレイク、レイモンド・マッギンリーを中心に、長年にわたって美しいメロディとハーモニーを届けてくれるスコットランド・グラスゴーの人気バンド、ティーンエイジ・ファンクラブ。

2026年9月22日(火・祝)に行なわれたスピッツ主催イベント<ロック大陸漫遊祭り>出演のため来日。
素朴でじんわり沁みる、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
新作リリースに先駆け、いち早く披露された「Day In The Sun」を含む13作目のアルバムが先日発表されました。

ティーンエイジ・ファンクラブ『ドゥ・ノット・デア・トゥ・ドリーム』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 MRG892JCD ボーナス・トラック1曲追加 2,860円)

スコットランド北西部の小さいな島、グレート・バーネラにあるBlack Bay Studioで2週間合宿レコーディングされたという今作。
広がる海岸線、古代遺跡に囲まれた自然豊かな環境が音にも反映され、全編通りして穏やかな旋律と歌声が耳に残ります。
(島内で撮られたミュージック・ビデオも公開されています。)

牧歌的なオープニング曲「There Was You」、60'sフォーク・ロックのような神秘的なハーモニーと教会用オルガンの音色が印象的な「Over and Over」など、聴き終えたあとじんわりと心が温かくなる、ティーンエイジ・ファンクラブらしい魅力が詰まった1枚です。

本日は大切な人と過ごすひととき、日常の中で感じる幸せを曲に込めたノーマン作の「Be With You Tonight」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年10月13日(火) 山下達郎 「スプリンクラー」(Live)

『JOY 2』、遂に発売になりました。

・山下達郎『JOY 2』
(初回限定盤4CD WPCL-13825 6,900円/通常3CD WPCL-13790 6,600円)

まず、4枚組全47トラックという量に圧倒されます。
4時間14分35秒!

東京駅から新幹線のぞみに乗って博多方面に向かった場合、『JOY 2』のディスク1とディスク2を聴き終えた頃には新大阪に着き、ディスク3で福山を過ぎ、ディスク4が終わる頃には新関門トンネルの手前まで行くことができる計算になります。
聴き応え充分!

いきなり話は脱線していますが、量も凄いのですが、その質も凄いものがあります。

全47トラック中、一番古い音源が2009年4月。新しい音源が2025年12月と、山下達郎56歳から72歳までのパフォーマンスがたっぷり楽しめる内容。とにかく、ヴォーカルのパワー、テクニック、マインド(歌心)が曲に乗り移り、楽曲がいきいきとしているのが感じられます。

今日の1曲は、山下達郎が還暦になった年、2013年に演奏されたディスク3の5曲目「スプリンクラー」を。
当店のみの特典として、この「スプリンクラー」が演奏された2013年12月24日のコンサートの全貌を誌上でレポートしたリーフレットをプレゼント中です。森勉


2026年10月12日(月) 青野りえ 「恋する惑星」(Live at TOKIO TOKYO)

青野りえさんの新作『TOKYO step』をお買い上げの方に、特典CDRが先着で付くことになりました。

・青野りえ『TOKYO step』
(2026年10月21日発売 先着特典CDR付 VSCF-1762 3,300円)

当店がオススメしている女性シンガー、青野りえさん。
2023年11月発表の前作『TOKYO magic』は大好評の1枚でした。
(
2023年11月20日今日のこの1曲で紹介)
来週10/21発売になる本作は、約3年ぶり通算4作目のソロ・アルバムになります。

マイクロスター佐藤清喜さんがミックス/マスタリングを担当。
関美彦&洞澤徹(The Bookmarcs)によるプロデュース。
バックは伊賀航、北山ゆう子、山之内俊夫、長谷泰宏、そして矢舟テツローがゲスト参加しています。

ネオ・ディスコをテーマにしたグルーヴィーでロマンティックなシティ・ポップ作品をお楽しみに♪

今日のこの1曲は、特典CDRに収録される「恋する惑星」(Live at TOKIO TOKYO)を。森陽馬

★発売記念ライヴが10月17日(土)昼12時半から渋谷gee-geにて行われます。
レコーディング・メンバーを迎えての数少ない彼女のライヴをお見逃しなく。


2026年10月11日(日) Warren Haynes 「Dreams」 feat.Asheville Symphony Orchestra

「今年はうま年、馬ジャケを紹介していきたい!」
と、年始(
2026年1月1日今日のこの1曲)に意気込んだものの、全然取り上げていなかったですね。

The Strokes『Reality Awaits』等、2026年新譜もあったんですけれど...。
これから発売される馬ジャケ新譜も控えていますから、2026年中にまた紹介したいですね。

ということで、今日は最近出た馬ジャケ(馬は小さいけれど)のライヴ盤この1枚!

・Warren Haynes『Dreams & Songs』~A Symphonic Journey with The Ashville Symphony Orchestra
(輸入2枚組CD Evil Teen/Provogue PRD76972)

オールマン・ブラザーズ・バンド、Gov't Mule(ガヴァメント・ミュール)やソロでも活動しているギタリスト/シンガーのウォーレン・ヘインズが、2019年に彼の故郷であるノースカロライナ州アッシュビルのトーマス・ウルフ・オーディトリアムで、オーケストラをバックに行ったライヴ音源です。

サザン・ロック/ブルース+64名編成のAshville Symphony Orchestra(アッシュビル交響楽団)!
豪放な演奏&歌に繊細なストリングスが合うのかな?、と危惧しましたが、これが絶妙なミックス♪
格調高いオペラのように盛り上がっていくサウンドがかっこよかったです。

今日のこの1曲は、オールマン・ブラザーズ名曲「Dreams」のオーケストラ付ヴァージョン!

ちなみに、本作CDはDISC.1にDISC2の音源、DISC.2にDISC.1の音源が入っています。
CDレーベル面の印刷ミスと思われます。御注意ください。森陽馬


2026年10月10日(土) The Who 「クイック・ワン」

店をやっていると、「固有のミュージシャンのこのアルバム」、又は、「この曲が入っているCDは?」
というお問合せがあります。

お客様が欲しいCD/レコードが決まっている場合は、そのような質問になりますが、具体的なミュージシャンは決まっていないで、
「読書をするバックで流れているといい感じの曲」とか、「ピアノの曲で何かいいもの」とか、「女性の声のヴォーカルもの」とか、色々な要望が投げかけられたりします。

今日は、お客様から「何か、いいライヴ・アルバムはない?」という問いがもしあった場合のチョイスを考えてみました。

店頭には、いいライヴ・アルバムがたくさんありますが、これぞライヴの臨場感が味わえるものを選んでみました。

・ザ・フー『ライヴ・アット・ザ・リーズ +8』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-20006 1,885円/限定紙ジャケ UICY-80743 3,300円)

1971年にレコードで最初に出た時の収録曲数は全6曲でしたが、現在出ているCDには全14曲収録されています。

今日の1曲は、CDの時代になってから加えられた「クイック・ワン」を。

激しい演奏はもちろん、ライヴでもコーラスするザ・フーの真髄が聴ける曲です。森勉


2026年10月9日(金) KARATE BOOGALOO 「We've Lost Something We Can't Replace」

<クルアンビン的+ティミー・トーマス「Why Can't We Live Together」風味!?>

KARATE BOOGALOOの新作は、そんな雰囲気のインスト作品でした。

・KARATE BOOGALOO『Access All Areas』
(輸入CD CLMN-12077/輸入LP  CLMN-12077LP)

KARATE BOOGALOOはオーストラリア/メルボルン発の4人組バンド。
空手と関係はなさそうで、ブ-ガルーなサウンド・アレンジでもありません。
グイグイ押すようなファンクではなく、漂うようなグルーヴで、ラウンジーに楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、アルバムのラスト11曲目「We've Lost Something We Can't Replace」。
”ツイン・ピークス”的な浮遊感がありますね。
夜中に聴くと異空間へ吸い込まれそうになりますね。森陽馬


2026年10月8日(木) サニーデイ・サービス 「セツナ」

アナログ・レコードの値段が、この5年ほどで全体的に値上がりしたなぁ、と感じます。

以前は新品LPが4,000円代だと高く感じたものですが、現在は4,000円代ならば安い方ですよね。
(先日発売されたビートルズ『ラバー・ソウル』国内盤LPは、1LPで7,150円でした。)

さて、サニーデイ・サービスの名作『Dance To You』が、アナログ・レコードで再発売されました。
2016年発表当時の盤は3,000円+税で、今回の再発は3,500円+税。
550円アップしていますが、それでも3,000円代は破格の値段だと思います。

・サニーデイ・サービス『Dance To You』
(国内LP 2026年新マスタリング&カッティング 限定盤 ROSE198XRE 3,850円税込)

2008年に再結成したサニーデイ・サービスは、2016年2月に丸山晴茂(Dr)が体調不良のため脱退を発表。
(アルコール中毒であった丸山晴茂は2018年に急逝。享年47歳。)
その夏(2016年8月)にリリースされたアルバムが『Dance To You』でした。

曽我部恵一は様々な想いを胸に抱きながら、苦心して本作を完成させました。
永井博のイラストをジャケットに配し、青く広がる空のようにポップなサウンドながら、晩夏の少年の如く、センチメンタルな歌心が溢れた傑作です。

なお、サニーデイ・サービスの最新ライヴ(2026年10月7日Zepp新宿)は4時間ぶっ続け!の熱演。
その本編ラストに演奏されたのが「セツナ」だったそうです。森陽馬


2026年10月7日(水) Buddy Miller 「Don't Look Back」 feat.Dan Penn

今秋にオススメしたい、いぶし銀なアメリカン・ルーツ・ロック新譜この1枚♪

・Buddy Miller『Buddy Miller』
(輸入CD New West CDNW6623)

バディ・ミラーは1952年生まれアメリカ/オハイオ出身の男性シンガー・ソングライター&ギタリスト。
ソロ及び妻ジュリーとの共同名義作に加え、様々な作品のバックでギターを弾くなどして活動してきました。

本作は自身の名前をタイトルに冠した入魂の2026年発表アルバム。
エミルー・ハリス、ショーン・コルヴィン、ラリー・キャンベル等が参加しています。

今日のこの1曲は、ダン・ペンがヴォーカルで参加しているスモーキー・ロビンソン作「Don't Look Back」。
バディ・ミラーとダン・ペン、二人の滋味深い歌声が沁みます。

なお、バディ・ミラー直筆サインが入ったIndie Exclusive 限定CDが店頭に在庫あり!
お早めにどうぞ♪ 森陽馬


2026年10月6日(火) Leon Bridges 「Light The Way」

漏洩だ、情報流出だ、と心落ち着かないニュースが続いていますね。

今日紹介するのは、イライラした時に聴いて、気分が晴れるような思いになれる1枚です。

・Leon Bridges『Happiness Anytime』
(輸入CD Columbia 199584556727/輸入LPもあり)

リオン・ブリッジスは1989年生まれアメリカ/テキサス出身の黒人男性シンガー。
2015年発表1st『Coming Home』(
2015年7月9日今日のこの1曲で紹介)から着実にキャリアを重ね、この度5作目となるオリジナル・アルバム『Happiness Anytime』を発表しました。

英国発ダンス・ユニットJungleのJ.LloydとLydia Kittoがプロデュースを担当し、サム・クック似の温もりある歌声はそのままに、カリブ、アフロ、南米音楽の要素も加味したサウンドが、前向きで華やかな印象を与えてくれる作品に仕上がっています。

今日のこの1曲は、快活でファンキーなホーンが落ち込んだ気持ちを上げてくれる①「Light The Way」。
アルバム・タイトル通り、"Anithime Happiness"な心持ちでいたいですね。森陽馬


2026年10月5日(月) 山下達郎 「オープニング」(2014アカペラ)

山下達郎『JOY 2』の発売が約1週間後となりましたね。

10月4日のサンデー・ソングブックでも、短い時間ながらメドレーで全曲がオンエアされ、益々楽しみになってきました。

更にYouTubeで自身の言葉による解説が聞ける<『JOY 2』ができるまで>が公開されたり、期待は膨らむばかりです。

ブックレットにどんな写真が掲載されるのか? 配信では味わえないヴィジュアルのお楽しみもありますね。

今日の1曲は、ライヴが始まる前の高揚感を刺激してくれるオープニングのアカペラを。森勉

<2026年10月14日発売>
・山下達郎『JOY 2』
(先着特典ポストカード付 初回限定盤4枚組CD WPCL-13825 6,900円/通常盤3CD WPCL-13790 6,600円)

★お買い上げの方に当店作成の発売記念リーフレットもお付けできることになりました!


2026年10月4日(日) Tahiti 80 「Pick It Up」

11月26日(木)東京Zepp Divercityにて来日公演が予定されている、フランスのポップ/ロック・バンド、タヒチ80
2年ぶり、11作目となる新作がリリースされました。

タヒチ80『リジョイス (アン・インヴェントリー・オブ・ポップ・マップス)』
(国内CD グザヴィエ・ボワイエによる解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 2,970円)

最新作は、90年代ロック的なざらついたギターがかっこいい「Made Up」からスタート!

グザヴィエ・ボワイエ(vo/g)のコメントによると、今作はテーマやサウンドの一貫性にとらわれず、シングル・コレクションを編むような自由な感覚で制作されたとのこと。
ディスコ、アフロ・ファンク、ハウス・ミュージックに80'sポップなど曲毎にさまざまなカラーがあり、いずれも個性が光っています。
それでもとっちらかった印象にならないのは、根底にタヒチらしいポップなメロディが息づいているからなのでしょうね。

本日は、本編ラストを締めくくるソウル・ナンバー「Pick It Up」を。
カーティス・メイフィールド作の名曲「Move On Up」を彷彿とさせる、グルーヴィーで踊りたくなる1曲です。東尾沙紀


2026年10月3日(土) Jon Cleary 「So Damn Good」(Live)

ヒューイ・ピアノ・スミス、ジェイムス・ブッカー、アラン・トゥーサン、ドクター・ジョン、etc...。
偉大なる巨匠亡き後、<ニューオリンズ・ピアノの正しき継承者>といえば、ジョン・クリアリーです。

1962年イギリス生まれの彼は、1980年17歳の時に渡米してニューオリンズへ移住しました。
それから約45年の時を経た2025年6月。
英国の由緒あるロイヤル・アルバート・ホールでソロ・ライヴを行う機会があったのです。
(ボニー・レイットのコンサートにサポートとして参加し、その際に前座として出演したそう。)

まさに、アメリカン・ドリームならぬブリティッシュ・ドリーム!
その素晴らしいソロ・ライヴの音源が公式発売されました。

・ジョン・クリアリー『Live At The Royal Albert Hall』
(国内CD ピーター・バラカン氏による解説・歌詞・対訳付 SICX-30281 3,300円)

ニューオリンズの名曲カヴァーに、ジョン自身のオリジナル曲も含めた全10曲。
楽曲の説明をMCで話しており、その内容をピーター・バラカン氏が解説でわかりやすく記しています。

今日のこの1曲は、ライヴでも定番のオリジナル曲「So Damn Good」を。
ちょっと変わった曲名ですが、解説によると、ジョンが生まれる前に亡くなった曾祖父の口癖・言葉「幸せすぎて、ふてくされたいくらいだ!」をもじった楽曲タイトルとのこと。
ちなみに、素晴らしいジャケットはジョン・クリアリー本人が描いたイラストです。森陽馬

★ジョン・クリアリーのピアノ・ソロ・ツアー来日公演が決定!
2027年2月24日大阪、25・26日東京・渋谷で予定されています。


2026年10月2日(金) Elvis Costello & The Attractions 「I'm Not Angry」(Live)

「昨日の晩、約45年ぶりに、この見事なまでにひねくれたレコードを最初から最後まで聴いた。
これはまるで耳で聴く夢のようだった。」(ニック・ロウ 2026年)

エルヴィス・コステロが1977年に発表した1stアルバム『My Aim Is True』の49周年記念エディションが出ました。
冒頭の言葉は、その名作をプロデュースしたニック・ロウが、今回の記念盤に寄稿した文章の一部です。

・エルヴィス・コステロ『My Aim Is True』<49周年記念エディション>
(国内仕様5枚組CD 完全生産限定盤 E・コステロによる英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 28,600円)

本編の2026年最新リマスターに加え、デビュー前1975~76年のデモ/ライヴや2007年にクローヴァーと共演したライヴ音源等、全104トラック中50以上の未発表が収録された5CD。更に、コステロ本人による熱い解説&貴重な写真を掲載した読み応えたっぷりのブックレットが付属されています。

コステロの未発表デモは、弾き語りながら完成度の高いデモ音源。
そして、秘蔵ライヴ音源は予想以上に高音質で素晴らしい歌と演奏でした。
(チープな音質のブート的音源を想像していましたが、良い意味で裏切られましたね)

今日のこの1曲は、ディスク4『Becoming The Attractions』ラスト25曲目に収録されている1978年サンフランシスコ/Winterland Ballroomでの未発表ライヴ音源「I'm Not Angry」!
大熱狂の観客に「Angry」の部分を歌わせるコール&レスポンス、そしてアトラクションズの爆発した演奏が最高にかっこいい! 初期コステロ好きの方は必聴!

もちろん、ニック・ロウが「耳で聴く夢」と評した本編のオリジナル作も"大音量"で聴きましょう。森陽馬


2026年10月1日(木) 小田和正 「きっと!」

「幸せだったね 君がそう言った。僕はとても 嬉しかった。」
小田和正さんの新曲「きっと!」は、上記の歌い出しから始まります。

そして、サビでは以下のように歌われます。
「特別なことは何もいらない。今日と同じ明日が来ればいい。」
竹内まりや「毎日がスペシャル」と真逆なようで、真意は近いのかもしれません。

「なつかしいあの歌を何度も何度もきいている。皆んな、どうしているんだろう。季節はまた変わってゆく。」
歌後半のこのフレーズは、彼を長年支えてきたファンへ向けた言葉なのでしょう。

それを証明するように、小田さんは語りかけるようにラストこう歌います。
「そして、もういちど会おうよ、皆んなで。いつかの場所へ。」

歌詞の中に「きっと」という言葉は出てきません。
でも、最後の歌詞に、タイトルの「きっと!」という想いを込めたに違いありません。

2025年ツアーライヴ音源の後に、新曲「きっと!」を据えたのにも意味を感じました。

なお、「きっと!」のバックは、佐橋佳幸、ネイザン・イースト、木村万作、望月英樹、金原千恵子ストリングスに加え、松たか子、和田唱がコーラスで参加しています。森陽馬

★小田和正『きっと!』
(国内2CD+Blu-ray 初回限定盤 FHCL-3020 7,700円/通常盤2CD FHCL-3023 6,050円)


2026年9月30日(水) 竹内まりや 「毎日がスペシャル」

竹内まりやさんの2001年発表名作『Bon Appétit!』が、2026 Editionとして11月25日に再発売されることになりました。

<2026年11月25日発売>
・竹内まりや『Bon Appétit! (2026 Edition)』
(国内CD WPCL-13845 3,080円/アナログ2枚組LP 限定盤 WPJL-10343 5,940円)

2026年最新リマスターが施され、CDには「毎日がスペシャル」(ギター・インストゥルメンタル)が追加収録。
LPは180g重量盤の2枚組で、初アナログ化になります。

「誰もがみんなちょっとずつ年をとってゆくから 何でもない一日が実はすごく大切さ」
(「毎日がスペシャル」歌詞より)

西武渋谷、相鉄ムービル、etc...昭和の時代から当たり前のようにあったものが本日姿を消しました。
発売から25年の時を経たこの歌「毎日がスペシャル」の歌詞が心により響いてきます。森陽馬

★
通販コーナーにて予約受付中。


2026年9月29日(火) Jim Croce 「Alabama Rain」

エルヴィス・プレスリーにはスコッティ・ムーア、
リッキー・ネルソンにはジェームズ・バートン、
オーティス・レディングにはスティーヴ・クロッパー、
ジェイムス・テイラーにはダニー・クーチ、
ジャクソン・ブラウンにはデヴィッド・リンドレー、
というシンガー&ギタリストのコンビは、音楽の歴史の中で素晴らしい作品を残しています。
相乗効果ということなのでしょう。

今日はそんなシンガー&ギタリストのコンビでもう一組、忘れられない組み合わせを。

シンガー・ソングライターのジム・クロウチと、ギタリストのモーリー・ミューライゼンのコンビです。

ジムの優しい歌声と、シンプルながらも耳に残るソングライティングと、モーリーの絶妙なフレーズ満載のアコースティック・ギターの音色!

それが聴ける「アラバマ・レイン」を今日の1曲に。
ヒット曲ではありませんが、じんわり響いてくるバラード・ソングです。

・JIM CROCE『Life And Times』
(輸入CD BMG 538630642)

なお、ジムとモーリーは、1973年9月20日にツアー移動のための飛行機事故で帰らぬ人となってしまいました。
もっと、もっと、二人のコラボが聴きたかった・・・。森勉


2026年9月28日(月) Benny Sings 「You Love Me」

12月11日東京・渋谷WWWで一夜限りの来日公演が予定されている、オランダのシンガーソングライター/プロデューサー、ベニー・シングス。

約3年半ぶり、9作目となる新作オリジナル・アルバムがリリースされました。

ベニー・シングス『22ダーナム・デュー』
(国内CD 本人による楽曲解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 VICP-65657 2,970円)

首都アムステルダムから、のんびりとした地に拠点を移したことで増えた家族との時間。
妻とこどもたち、新居となる自宅を改装したときのこと、日々の暮らしの中で感じたことなど、アルバム全体のテーマとなっているのは家や生活のことで、彼らしい心地良いメロディとトラック、曲の雰囲気はそのままに、これまで以上にパーソナルな部分にフォーカスした作品となっています。

本日は、今作のリード・トラックでアルバムの1曲目を飾る「You Love Me」を今日の1曲に。
パートナーとの深い愛情をテーマにしたこの曲で、妻Jolienと息ぴったり素敵なデュエットを披露しています。

タイトル曲「22 Durham Dew」では娘のTedjeちゃんがキュートな歌声を聴かせてくれています。東尾沙紀

2026年9月27日(日) 畠山美由紀 「いそひよどりの歌」

暑さ寒さも彼岸まで、の言葉通り、夜は肌寒く感じるほど涼しくなりましたね。

今日紹介するのは、季節の移ろいを感じながら、ゆったりした気持ちで聴きたいアルバム。

・畠山美由紀『空からみてる 日本のうた・唱歌集』
(国内CD HRBR-32 3,300円)

「日本の唱歌を後世に伝えたい」
宮城県気仙沼出身で、Double Famous、Port Of Notes、ソロとしても活動を続けてきた女性シンガー・ソングライターの畠山美由紀さんが、その思いで制作した、日本のうた・唱歌のカヴァー・アルバムです。

沢田穣治(ショーロクラブ)がサウンド・プロデュースを担当。
柳原由佳さんのピアノ、藤本一馬&小池徹平の繊細なギター、橋本歩によるチェロの音色。
空の星がゆっくり流れていくような演奏が、彼女の歌声を引き立たたせています。

「春の小川」、「浜辺の歌」、「夏の思い出」、「ふるさと」、「赤とんぼ」、etc...
美しい歌全14曲の中から、今日のこの1曲は、アルバムの最後に収録されている「いそひよどりの歌」。
畠山美由紀作詞、沢田穣治作曲による唯一のオリジナル曲。本作に調和して聴く者の心を優しく響かせます。

ご年配の方へのプレゼントとしても最適な1枚ですね。森陽馬


2026年9月26日(土) 山下達郎 「GOD ONLY KNOWS」

山下達郎『JOY 2』の10/14発売を記念して、特典付の旧譜セールを行っています。

山下達郎の旧譜商品(CD・LP・カセット)をお買い上げの方に、特製うちわを先着でプレゼント中!


買い逃していたり、手元に持っていない商品ありましたら、この機会に是非お買い求めください。

今日のこの1曲は、山下達郎『JOY』(1989)から選びました。
2026年で発売60周年を迎えたビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』収録の名曲「GOD ONLY KNOWS」カヴァー。

時は1989年3月3日、現在は閉館している中野サンプラザでのライヴ音源。
バックの温もりあるキーボード/シンセは、今月逝去された重実徹さんが奏でています。森陽馬


2026年9月25日(金) LOSALIOS 「JOKER'S DANCE」

9月25日は中秋の名月でした。
ということで月ジャケ、ではなく、太陽ジャケの新譜この1枚!

・LOSALIOS『太陽系の鳥たち』
(国内CD ブックレットに各メンバーの曲解説付 UICZ-4709 3,300円/アナログLPは10/28発売)

BLANKEY JET CITY中村達也(Dr)が中心のLOSALIOS(ロザリオス)。
TOKIE(B)、加藤隆志(G)、會田茂一(G)、堀江博久(Key)によるバンド形態で、約21年ぶりアルバムを発表しました。

収録されている10曲は全てインストながら、ジャケットに映っている灼熱の太陽そのまま!
火傷するような熱いサウンドが、強靱な圧で聴く者を踊らせます。

今日のこの1曲は、ロザリオスらしさ爆発の6曲目「JOKER'S DANCE」を。
凄烈な演奏がゴツゴツとぶつかり合いながら疾走・展開していくのが超絶かっこいい! 森陽馬


2026年9月24日(木) KAORU 「クリスタル・ナイト」

ソニー・ミュージックから新しく選曲・編集されたシティ・ポップのコンピレーションCDが出ました。
企画・選曲・解説は栗木斉氏です。

・V.A.『TOKYO CITY POP ~New Standard』
(国内CD2枚組 ジャケット・イラストは永井博 MHCL-3178 3,500円税込)

2枚組のディスク1は<スウィート・イヴニング>。
ディスク2は<ビター・ミッドナイト>、というコンセプトによる全34曲を収録。

定番の高中正義、杏里、吉田美奈子、大橋純子、大貫妙子、松原みき、笠井紀美子、亜蘭知子、ハイ・ファイ・セットで基本を踏まえつつ、新しい感覚でのシティ・ポップも多数含まれています。

例えば・・・、
・高橋玲子「サンセット・ロード」
・黒住憲五「Juggler」
・親松敦子「Steppin' Out」
・秋元薫「Dress Down」
等々、発掘的音源も収録され、彩りを添えています。

今日の1曲は、そんな新感覚ものを。

KAORU「クリスタル・ナイト」。
1979年にソニーから発売された彼女の唯一のアルバム『ジャスト・マイ・フィーリング』の中の1曲です。
アレンジは鳴瀬喜博が担当。
なお、彼女のアルバムはアナログでも再発されています。森勉


★2026年9月26日(土)SGC HALL有明にて、
TOKYO POP Chronicleが開催されます。
金延幸子、鈴木茂、伊藤銀次、南佳孝、ブレッド&バター、杉真理、尾崎亜美、清水ミチコによるライヴと、松本隆、佐野史郎も参加するトークが組み込まれた音楽イベントです。


2026年9月23日(水) RIDE 「Vapor Trail」

9月22日(火・祝) 有明アリーナで開催された『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊祭り -ロク漫祭り-』に行ってきました。

草野マサムネがパーソナリティを務めるラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』から生まれたイベントで、スピッツに加え、ティーンエイジ・ファンクラブ(TFC)、ライド、羊文学の計4組が出演しました。

トップバッターを務めたのはスピッツ。
TFC、ライドに影響を受けて作った曲が色々あるとMCでお話しされていましたが、それが反映されたセットリストになっていました。(「プール」、「旅の途中」など)
個人的にはチープ・トリック「甘い罠(I Want You To Want Me)」の激レアすぎるカヴァーが聴けて嬉しかったです。

二番手のティーンエイジ・ファンクラブは、初期から近年のものまでわりと満遍なく演奏してくれました。
(10月9日発売予定の最新アルバム『Do Not Dare To Dream』からも1曲♪) 
終盤での「The Concept」(『バンドワゴネスク』収録曲)、レイモンド・マッギンリーのギターが沁みました…。ハーモニーも素晴らしかった!

三番手は羊文学。女性3人だけのステージ、一番尖っててかっこよかったです。
特にベース河西ゆりかさんのクールな佇まいに釘付けでした。(サポート・ドラムは元CHAIのyunaさん)

トリは、RIDEです。
1曲目「Leave Them All Behind」からゾクゾク!
1st『Nowhere』の曲を中心に代表曲でまとめられた圧巻のステージ。
「Dreams Burn Dpwn」、「Taste」、「Like a Daydream」、「Chelsea Girl」、特に「Vapor Trail」への歓声は特別なものがありました。
バシバシと体にぶつかってくるような爆音のなか、不思議な心地良さを感じることができました。

草野さんは締めで、ロックの神様にプレゼントをいただいたような一日になったとコメントされていましたが、まさにそんな一夜を過ごすことができました。第2回の開催も期待しています。

余談ですが、場内BGMもスモール・フェイセス「Tin Soldier」、クリエイション「Makin’Time」など、UK 60's縛りな選曲で良かったです。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、昨日演奏された8曲のうち、「Seagull」を除いた7曲が収録されているライドのお買得ベスト『OX4 -The Best Of RIDE』(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-26366 1,650円)


2026年9月22日(火) aron! 「Macramè」 feat. Mei Semones

青空が広がる穏やかな休日に聴きたいオススメの1枚♪

・aron!『Too Close For Running』
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 UCCV-1216 3,300円)

aron!(アロン)ことAron Stornaiuoloは、2003年生まれアメリカ/ノースカロライナ州シャーロット出身の男性シンガー・ソングライター。2023年頃からネット上に楽曲を配信し、2025年にジャズの名レーベルVerveと契約。この度、待望の1stアルバムを発表しました。
全てオリジナル曲で、アレンジも彼自身が手掛けた全12曲(国内盤は+1)を収録しています。

aron!曰く、"Cozy Pop"。
(Cozyは「居心地のよい」の意)
ジャック・ジョンソンをジャジーかつ親密な雰囲気にしたような歌とサウンドが爽やかで快い作品です。

今日のこの1曲は、恋人(!?)のメイ・シモネスとデュエットしている甘くキュートな「Macramè」。
メイ・シモネスが歌詞の一部を日本語で歌っています。森陽馬


2026年9月21日(月) Daniel Lanois 「Canadian National」

台風の影響で東京は強い雨が1日中降り続きました。
商店街も臨時休業の店が多く、連休中なのに閑散としていましたね。

こんな日の夜は、異世界へ迷い込むような不思議な作品を聴きたくなります。

ニール・ヤング『ル・ノイズ』、ボブ・ディラン『オー・マーシー』、U2『ヨシュア・トゥリー』等を手掛けたカナダ出身の鬼才ダニエル・ラノワが2026年夏に発表した新作『Belladonna Nocturne』は、神秘的で独特な音世界でした。

・Daniel Lanois『Belladonna Nocturne』
(輸入CD Red Floor Records/Warner 603497805013/輸入LP 603497805020)

2005年発表作『Belladonna』の続編となる本作は、美しさと不気味さが融合したインスト作。
ダニエル・ラノワが奏でるペダル・スティール、ギター、ピアノ、ブライアン・ブレイドのドラミングに、幽玄的な音響が加わり、唯一無二のサウンドスケープを聴かせる1枚です。

今日のこの1曲は、静謐なアンビエント・ピアノ・ナンバー「Canadian National」を。

なお、作品の中核に位置する⑧「Advent」には、エミルー・ハリス(カナダ出身)が歌のない声で参加しています。森陽馬


2026年9月20日(日) Neil Young & The Chrome Hearts 「Second Song」

今日は彼岸の入り日でした。

この世を旅立った人を想い出すことは、自身の過去と向き合うことでもあると思います。
過ぎ去った出来事、戻らない時間、でも、想い出は残っている。
その想い出に触れることが、今は亡き人への供養になるのかもしれません。

そんな秋の彼岸に、ニール・ヤングの新作『SECOND SONG』がリリースされました。
80歳になったニールが、想い出を紡ぎ生み出した1枚です。

・Neil Young & The Chrome Hearts『Second Song』
(輸入CD Reprise/Warner 9362482021/輸入LPは10月入荷予定)

2025年発表作『Talkin To The Trees』に続き、リック・ルービン所有のシャングリラ・スタジオ録音。
ルー・アドラーとニール&ニコ・ボラスがプロデュースを務め、ジョン・ハンロンがミックスを担当。
そして、マイカ・ネルソン(ギター)、コーリー・マコーミック(ベース)、アンソニー・ロガーフォ(ドラムス)、スプーナー・オールダム(キーボード)によるバンド、The Chrome Heartsを従えてのアルバムになります。

バックのサウンドはアコースティックかつ抑えめ。
ニールの弾き語りに近い雰囲気ながら、とても滋味深い素晴らしい作品でした。

今日のこの1曲は、11分に及ぶタイトル曲「Second Song」。
ニールの歌とハーモニカの音色が郷愁を誘います。森陽馬


2026年9月19日(土) Beck 「Ride Lonesome」

ベック、7年ぶりとなる新作がリリースされました。

ベック『ライド・ロンサム』
(国内CD 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)によるライナーノーツ・歌詞・対訳付 3,300円)

「孤独な旅を続けなくては 進むべき道を見つけなくては 涙が川になるほど泣き尽くさなくては...」
(1曲目「Ride Lonesome」より)

愛する人が自分の元を去ったあとの孤独や喪失感を歌ったタイトル曲①「Ride Lonesome」をはじめ、終始メランコリックなムードを貫いた今作。

アコースティック・ギター、ゆるやかな音色のスライド・ギター、管弦楽器、フィルターを通したような浮遊感あるサウンドと内省的な詞は、過去の2作『シー・チェンジ』(2002)、『モーニング・フェイズ』(2014)を彷彿とさせます。
(いつか、''○○三部作''という呼び方が定着しそうですね。)

ナイジェル・ゴドリッチ、ジョーイ・ワロンカー、スモーキー・ホーメル、ロジャー・ジョセフ・マニングJr.、ジェイソン・フォークナーら上記2作にも携わったメンバーらで制作。実父デヴィッド・キャンベルもアレンジャーとして参加しています。

静かな夜にひとり聴き入りたい1枚。
ベックの穏やかな歌声で、今晩も心地良い眠りにつけそうです。東尾沙紀


2026年9月18日(金) カーラ・ボノフ 「ルーズ・アゲイン」

カーラ・ボノフの名前を初めて知ったのは、リンダ・ロンシュタット1976年発表のアルバム『Hasten Down The Wind』(風にさらわれた恋)でした。

このアルバムにはカーラ・ボノフの作品が3曲収録されていて、どの曲もリンダの声質にあったイイ曲だな、と思っていました。

翌1977年、カーラ・ボノフのファースト・アルバムはコロンビア・レコードから発売され、シンガー・ソングライター・ファンからはあたたかい拍手で迎え入れられていました。

・カーラ・ボノフ『カーラ・ボノフ』
(国内CD 大江田信の解説付 SICP-5468 1,100円)

リンダのアルバムで取り上げられた3曲のセルフ・カヴァーを含めて全10曲。
どの曲も彼女の飾らないシンプルな歌声が魅力です。
個人的には、キャロル・キング同様、ヴォーカルにかわいらしさを感じています。

ラス・カンケル、リーランド・スクラー、ワディ・ワクテル等の腕利きミュージシャンが参加した曲もいいのですが、今日の1曲は、カーラのピアノ弾き語りで聴かせてくれる「Lose Again」(またひとりぼっち)を。森勉


2026年9月17日(木) Jack Wyllie 「Love Colour」

明け方近くなり、空が徐々に明るくなってきた頃に聴きたいインスト・アルバムです。

・JACK WYLLIE(ジャック・ワイリー)『Eternal Spring』
(国内CD PCD-25556 2,750円)

ジャック・ワイリーはPortico Quartet、Szun Waves等のグループで活動している英国出身サックス/フルート奏者。
UKジャズの気鋭マシュー・ハルソールが主宰しているGondwanaレーベルからソロ作を発表しました。

Gondwanaレーベルらしいスピリチュアルな美しさを持ったアンビエント・ジャズ&ポスト・クラシカルな作品。
ハニャ・ラニのピアノ、流麗なストリングス、エレクトロニカ、そして彼が奏でるサックス&フルートの音色。

夢の中を彷徨っている時に、遠くの空から聞こえてくる遠雷のような1枚。

今日のこの1曲は、朝焼けの瞬間を表したような「Love Colour」。森陽馬



2026年9月16日(水) Banda Mandacarinho convida Ivan Lins 「Lua Soberana」

イヴァン・リンスお好きな方にオススメの新譜この1枚!

・Banda Mandacarinho『Banda Mandacarinho convida Ivan Lins』
(国内CD MCBR-003 3,300円)

Banda Mandacarinho(バンダ・マンダカリーニョ)は2011年に結成されたブラジル音楽を奏でるビッグ・バンド。
八木美楠子(八木公生の娘)が中心となり、彼女がバンド・サウンド全体のアレンジを手掛けています。

通算3作目となる2026年発表の本作は、イヴァン・リンスが全面参加!
全曲イヴァン作で、彼がメイン・ヴォーカルも担当しています。

更に、リオで録音されたリズム・セクションは名ドラマーのテオ・リマ含めたイヴァンのバンド。
イヴァン・リンス名義ではないものの、彼の作品といっても過言ではないアルバムですね。

今日のこの1曲は、中秋の名月がもうすぐということで1曲目「Lua Soberana」(至高の月)を。
セルジオ・メンデスが『Brasileiro』(1992)で発表したイヴァン作で、2025年来日公演でも披露していました。森陽馬



2026年9月15日(火) サイモン&ガーファンクル 「The Boxer」

レディオヘッド、ブルーノ・マーズ、マルーン5、TOTO、リトル・フィート、スクイーズ、TOTO、etc...。
2027年の大物アーティスト来日公演が続々と発表されてきましたね。

2026年末も多数の公演がありますが、僕が注目しているのは
アート・ガーファンクルのコンサートです。
(2026年11/26京都、11/27三重、11/29群馬、12/1東京、12/4大阪)

アート・ガーファンクルが前回来日したのは2017年11月。
(
2017年11月18日今日のこの1曲参照)
今回は2026年11月で85歳を迎える彼の約9年ぶりとなる来日公演です。

アートは昔、日本各地をプライベートの一人旅で縦断したことがありました。
その経験もあってか、三重や群馬の会場でも公演を行うのが興味深いですね。
85歳になる彼の歌声を生で聴けることを楽しみにしています。

今日のこの1曲は、サイモン&ガーファンクルが1969年発表の名曲「ボクサー」を。森陽馬

★掲載ジャケットは、サイモン&ガーファンクルのベスト盤『サイモン&ガーファンクルのすべて』。
(国内CD MHCP-153 2,640円)


2026年9月14日(月) THE ALFEE 「Crossroad -愛の免許返納-」

映画『THE ALFEE 3000PREMIUM ~トラベリングバンドが刻んだ3000本の奇跡と軌跡』を、新宿バルト9で鑑賞。

2026年でデビュー52年を迎え、2026年4月17日東京ガーデンシアター公演をもって国内バンドとして史上初の通算ライヴ3,000本を達成したTHE ALFEEのドキュメンタリー映画です。

高見沢俊彦が自ら監修しており、ファンでない方や若い世代にも楽しめる映像作品でした。
デビューからライヴ3,000本達成までの軌跡を、貴重映像も含め丁寧に描いています。
(90年代~00年代は駆け足ですが、52年の歴史を約2時間に纏めているのでやむなしと思われ)

1986年8月東京埋立地に10万人を集めたTOKYO BAY AREAコンサート等の懐かしい映像から、ライヴ3,000本目の感動的な「Sweat & Tears」を大画面で観ることができてうれしかったです。

サイモン&ガーファンクル「ボクサー」、CSN「青い眼のジュディ」のカヴァーや、コンサートの舞台裏&終演後の楽屋風景、撮り下ろしのインタビュー等、コアファンにとっても見どころ多数。
アル中(・・・THE ALFEEの熱心なファンのこと)は最寄りの映画館をチェックしてみてくださいね。
(ちなみに、鑑賞料金は4,000円!) 森陽馬

★掲載ジャケットはTHE ALFEE現時点の最新シングル「Crossroad-愛の免許返納-」。
(国内CD TYCT-39356 1,320円)


2026年9月13日(日) Alabama Shakes 「I Feel Hope Coming」

歌声も見た目もパワフルなブリタニー・ハワード擁するアメリカのロック・バンド、アラバマ・シェイクス。

2018年にバンド活動を休止しましたが、2024年末イベントで久々に一緒に演奏したことをきっかけにメンバー3人で再始動!
ブリタニーのソロ作など個々の活動を挟み、2015年作『Sound&Color』以来となる3枚目の新作『I Must Be Dreaming』を発表しました。

Alabama Shakes『I Must Be Dreaming』
(輸入CD ISLAND 00881061002871)

「戦いに勝つということは血を流すことではなく、「ノー」という勇気を持つこと」(「Tea Time」)、「今週、一体どれだけの人が銃で撃たれた?」(「American Dream」)...今作の中には戦争、労働環境、政治、社会批判が直接的なテーマとして扱われています。

目を覆いたくなるこんな状況でも、声を上げ連帯しようする人々がいる...何かが変わっていく兆し、希望を感じると歌う「I Feel Hope Coming」。
ただ怒りにまかせ、がなるのでなく、柔らかな旋律と歌声で聴かせる印象的な曲です。東尾沙紀


2026年9月12日(土) Billy Strings 「Debra's Waltz」

現代ブルーグラス界で最も勢いのあるギタリスト&シンガーが、ビリー・ストリングスです。
アメリカ/ミシガン出身1992年生まれの彼が爪弾く超絶ギターは圧巻の一語。
2024年作『Highway Prayers』はグラミーを受賞し、ライヴ・パフォーマンスも評判になっています。
(
2025年1月31日今日のこの1曲でライヴ盤『Live Vol.1』を取り上げました)

その彼が2026年新作アルバム『So Much For Goodbyes』を発表しました。

・Billy Strings『So Much For Goodbyes』
(輸入CD Reprise/Warner 9362481806)

T・ボーン・バーネットのプロデュースによる全16曲入。
快活なブルーグラスを聴かせる内容、、、と思いきや、内省的でとても滋味深い作品でした。
2025年に母Debraが亡くなったそうで、本作は彼女へ捧げられています。

今日のこの1曲は本作のラスト16曲目に収録されている「Debra's Waltz」を。
早弾きだけではない、彼のギターの魅力が凝縮されたインスト・ナンバー。
美しく切ないメロディーとギターの響きが胸に沁みます。森陽馬


2026年9月11日(金) The Jayhawks 「Hands Upon The Wheel」

アメリカン・ロック新譜アルバム、大推薦の1枚!

・The Jayhawks『Sanctuary Park』
(輸入CD Thirty Tigers 32884CD/輸入LPもあり)

ずっと大好きなアメリカン・ロック・バンド、ジェイホークスは2026年でデビュー40周年を迎えました。
本作は2020年発表作『XOXO』(
2021年1月17日今日のこの1曲で紹介)以来約6年ぶりの新作です。

この約6年間に、ゲイリー・ルーリスはソロ作『Jump For Joy』(2021)、『Dark Country』(2025)(
2025年3月6日今日のこの1曲で紹介)の2枚を発表しました。どちらも彼の素晴らしいソングライティングが活かされた内容でしたが、ジェイホークスとしての作品の方が、バンド・サウンド&コーラス・ハーモニーの一体感をより感じられますね。

プロデュースは『Smile』(2000)も手掛けていたBob Ezrinが約26年ぶりに携わりました。
彼の故郷であるカナダ/トロントにあるCanterbury Music Companyでのレコーディング。
アメリカ社会の現状を反映した楽曲もあり、イーグルス、CSN&Y等から受け継ぐ70'sロックの精神も伝わる1枚。
40周年のメモリアルに相応しい傑作アルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲は、ジェイホークス節炸裂の4曲目「Hands Upon The Wheel」を。
出だしのアカペラ・ハーモニーにグッときます。森陽馬


2026年9月10日(木) 細野晴臣 「Sincerely」

<人間国宝>候補、とボクが勝手に思っている細野晴臣の新作が本日入荷しました。

・細野晴臣『YOURS SINCERELY』
(完全生産限定盤CD フォトブック+ステッカー他封入 XSCL-142 9,900円)
(初回生産限定盤CD ハンカチ付 XSCL-144 6,050円)
(初回仕様CD XSCL-146 3,850円)
(完全生産限定盤LP ポストカード+お手紙+鉛筆+マグネット他封入 XSJL-10 14,300円)
(完全生産限定盤LP XSCL-12 4,400円)
(完全生産限定盤カセット XSTL-1 3,300円)

今回はソニー・ミュージックから全世界へ向けてのリリース。
アメリカでのコンサートも予定されています。
9月16日ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホール。
9月20日L.A.グリーク・シアター。(1979年にYMOとしても公演をした場所。)
行ってみた~い!

さて、今回の新作、細野自身のヴォーカルは少ないものの、近年の<サウンズ・オブ・細野ワールド>に浸れる1枚になっています。

今日の1曲は、8曲目に入っているリストの「愛の夢」を細野晴臣のギターとハミングで表現した「Humming "Dream of Love"」も考えましたが、ストレートに2曲目の「Sincerely」を選びました。

細野自身が書いた日本語詞で歌われています。
1955年に発表されたドゥワップ・グループ、ムーングロウズがオリジナルで、白人音楽ファン向けに、マクガイア・シスターズがカヴァーしたものが大ヒットしました。
ちなみにボクは、フォー・シーズンズでこの曲を知りました。

『YOURS SINCERELY』-録音されている一音一音を噛み締めながら、静かな場所で聴きたいアルバムです。森勉


2026年9月9日(水) Diskoria 「Prahara Api Asmara」(燃え上がる恋の嵐)

サイケデリックなアートワークが目を引く、新世代インドネシア・ポップの名作♪

ジャカルタを拠点とするDJ/音楽ユニット、DISKORIA(ディスコリア)が活動10周年を記念し、2025年に配信(同年にレコード、カセットでも)リリースされた1stアルバムがCD化されました。

ディスコリア『イントゥネシア』
(国内仕様CD 解説付 折込ポスター&ステッカー封入 UNCD-122 2,530円)

1970年代以降のインドネシアで生まれた都会的なポップス<ポップ・クレアティフ>(日本のシティ・ポップのようなジャンルのこと)の魅力を再発見・再構築し、現代に発信してきた彼ら。

現地で活躍する女性シンガー/俳優/ミュージシャンらが集った初のフル・アルバム『イントゥネシア』は、色彩豊かで洗練されたサウンドとキャッチーなメロディが満載で気持ち良く聴ける一枚です。

本日は、日本でもソロ・アルバム『旅する風(Rajakelana)』が話題となったモンド・ガスカロが作曲・編曲・プロデュースを手掛け、キーボード/コーラスでも参加した「Prahara Api Asmara」(燃え上がる恋の嵐)を今日の1曲に。

女優Chelsea Islanをヴォーカルに迎えた爽やかなポップ・ナンバー。管弦の軽快なアレンジは流石のひと言です。東尾沙紀


2026年9月8日(火) Tiny Habits 「Love Ruins Everything」

2026年ベスト・アルバム候補の傑作が出ました!

Tiny Habits『Keepers』
(輸入CD Mom and Pop 810090099873/輸入LP 限定Sky Blue Vinyl 810090099880)

Tiny Habitsは、ボストンのバークレー音楽大学で出会った3人によるポップ・ユニット。
メンバーの3人(Cinya Karn、Maya Rae、Judah Mayowa)各々が曲を書いて歌います。
2025年にはジェイムス・テイラーやサラ・マクラクランのコンサートで前座を務めていました。

本作『Keepers』は先日発売された2ndオリジナル・アルバムで、これが素晴らしい1枚!

心がキュンとくるような温もりあるポップなメロディー、オーガニックな演奏、見事なハーモニー。
レイク・ストリート・ダイヴ、ジェイソン・ムラーズお好きな方に大推薦したいアルバムです。

今日のこの1曲は、心弾むキラー・ポップ・チューンの①「Love Ruins Everything」! 森陽馬


2026年9月7日(月) コーノ・イ・ロス・チコス・デ・クーバ 「ダウン・タウン」

7インチ・アナログ盤で発売された「プラスティック・ラヴ」のラテン・アレンジ(2026年1月26日今日のこの1曲で紹介)が大評判だったコーノ・イ・ロス・チコス・デ・クーバの新曲が発売されました。

今回のカヴァーはシュガー・ベイブの「ダウン・タウン」!

コーノ・イ・ロス・チコス・デ・クーバは、日本人パーカッション奏者の河野治彦が中心となって、キューバの首都ハバナで結成されたラテン・ジャズ・グループです。

Kono Y Los Chicos De Cuba『Down Town』
(国内7インチ・アナログ・レコード AIYOU-0009 2,530円)

A面が日本語ヴァージョン、B面がスペイン語ヴァージョンです。
女性シンガーmizqui(ミズキ)のヴォーカルと、バンドのラテン・グルーヴの一体感が心地良いノリを届けてくれます。

2026年9月6日のサンデー・ソングブックでは、スペイン語ヴァージョンがオンエアーされましたね。森勉


2026年9月6日(日) 浮 「おなじみの短い手紙」

映画『平行と垂直』を、2026年10月25日で閉館してしまうシネスイッチ銀座にて鑑賞。


自閉スペクトラム症の兄と、恋人との結婚を控える妹を描いた人間ドラマ。
兄・大貴役の安田章大さんと、妹・希役のんさんが、内に秘めた想いを丁寧に演じていましたね。
小林聖太郎監督による演出も細かい配慮が感じられて、とても良い映画でした。

その映画の最後にかかる歌が、浮「話そう」です。

浮(ぶい)は女性シンガーの米山ミサさんによるソロ・ユニット。
2026年5月に発表したアルバム『私』(
2026年5月14日今日のこの1曲で紹介)も心に響く傑作でした。

『平行と垂直』の主題歌「話そう」は、浮による書き下ろし楽曲で、安田章大さんもコーラスで参加しています。
現在配信のみですが、彼女が広く認知された歌として、いつかフィジカルも発売されるといいですね。

今日のこの1曲は、浮が2025年に発表したライヴ盤『草蔭』から、高田渡のカヴァー「おなじみの短い手紙」。

・浮『草陰』(国内LP SIBASI-3 6,000円)
京都のカルチャー・スペース<しばし>で録音された本作がアナログ・レコードで先日発売されました。
静かな1枚ですが、寺尾紗穂さんをリスペクトしている彼女の歌声からは深遠な波動が伝わってきます。森陽馬


2026年9月5日(土) デルフォニックス 「ホエン・ユー・ゲット・ライト・ダウン・トゥ・イット」

9月になりました。
暦の上では秋ということで、今日はスウィート・ソウルを。

・デルフォニックス『デルフォニックス』
(国内CD 日本語解説付 SICP-6684 1,430円)

1968年の大ヒット「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」収録のファースト・アルバムもCD化されていますが、今日はこちらを。

1970年発表のサード・アルバムです。
例によって、トム・ベルのアレンジが気持ちいい1枚です。

このアルバムには、「ファニー・フィーリング」、「オーヴァー&オーヴァー」、「ホエン・ユー・ゲット・ライト・ダウン・トゥ・イット」、そしてベスト10ヒットになった「ディドゥント・アイ」のシングル・ヒット4曲が収録されています。

今日の1曲は、バリー・マン作品の「ホエン・ユー・ゲット・ライト・ダウン・トゥ・イット」にしました。

フィラデルフィアのセッション・ドラマー、アール・ヤングの絶妙なプレイを楽しめるアルバムでもあります。森勉


2026年9月4日(金) Tangarine 「Sunday Morning Love」 feat.Alessi Brothers

ただ並んでいるだけで画になる2人。

1983年オランダ生まれ、アーノウト&サンダー・ブリンクス兄弟(一卵性双生児)によるユニット、タンジェリン。

70年代ウエスト・コースト・ロック、AORファンの間でも評判となり、当店でもロングセラーとなった前作『ブランク・カセット』(本国では2023年発表)以来となる新作がリリースされました。

タンジェリン『ファミリー・トラディション』
(国内CD 解説・歌詞付 ボーナス・トラック1曲追加 PCD-26162 2,860円)

叙情的なメロディ、心安らぐハーモニーはそのままに、アレンジは華やかで洗練され、楽曲全体はメロウな雰囲気に仕上がっています。

タイトルからも感じ取れる通り、家族、愛、次世代へと継いでいきたい想い等が楽曲のテーマとなっています。
亡き兄弟のことを歌った「Every Rainbow」では、サイモン&ガーファンクルのような素朴な歌と演奏を聴かせてくれます。

''家族''にちなんだゲストにも注目です。
キップ・レノンを中心としたアメリカのファミリー・バンド、ヴェニスが参加した「By Your Side」、
同郷ベニー・シングスとの共作曲「Sunday Morning Love」では、アレッシーがヴォーカルで参加し、新旧双子デュオ2組でのコラボレーションが実現♪

「Sunday~」はベニー・シングスのカラーが色濃い軽やかなサウンドで、4人の歌声がとても心地良い爽やかなナンバーです。東尾沙紀


2026年9月3日(木) Keith Urban 「Baby Come Back」

キース・アーバンは、カントリー・シンガーというイメージが強いのですが、その彼の新作は、ヨット・ロック(AOR)をテーマにしたアルバムでした。

・Keith Urban『Flow State』
(輸入CD MCA 199957832410)

これが、すごくイイ!
AOR/ポップ・ヴォーカル好きの方にオススメしたい1枚です。

スティーヴン・ビショップ「On And On」、シールズ&クロフツ「Summer Breeze」、ロビー・デュプリー「Steal Away」、ジノ・ヴァネリ「I Just Wanna Stop」、若年層にも近年大人気のグローバー・ワシントンJr「Just The Two Of Us」等を、オリジナルに忠実なアレンジでカヴァーしています。

更に、ブレッド「Guitar Man」のカヴァーにジョン・メイヤーが参加!
オリジナル曲「We Go Back」にはマイケル・マクドナルドもゲスト・ヴォーカルで加わっています。
ダン・ハフが共同プロデュースしていて、AORファンならば間違いなしのサウンド・アレンジです。

今日のこの1曲は、プレイヤー「Baby Come Back」のカヴァーを。
哀愁あるイントロ、そしてサビにおける泣きのメロディー。やっぱり名曲ですね。森陽馬


2026年9月2日(水) サカナクション 「怪獣」(Cornelius Remix)

サカナクションの山口一郎は、2022年7月に心身の体調不良で活動を休止しました。
その後、自らの鬱病を告白。長期療養を経て2025年2月20日に配信シングルを発表します。

再始動の足掛かりとなったその歌が「怪獣」でした。

「怪獣みたいに遠く遠く叫んでも また消えてしまうんだ」(「怪獣」歌詞より)

この「怪獣」は、鬱病の最中、孤独と戦い続けていた内なる自分自身なのでしょう。
生きているという実感、そのために叫ぶ。でも「消える」、そして「忘れる」。

でも、この歌のラストにはこう歌われます。
「この未来は好都合に光ってる。だから進むんだ。今何光年も遠く遠く遠く叫んで、また怪獣になるんだ。」

サカナクション「怪獣」は、ストリーミング累積再生回数2億回を突破。
そして、MUSIC AWARDS JAPAN 2026にて最優秀楽曲賞を受賞しました。

山口一郎という人間の人生・生き方が表現され、未来への光が歌に込められたからこそ、聴き手の共感を得て評価された「怪獣」が、遂にCDで本日発売されました。
配信では未発表だった「怪獣」(Cornelius Remix)、「いらない」(石野卓球 Remix)、川床明日香が歌う「いらない」(Piano Ver)も追加収録されています。森陽馬

・サカナクション『怪獣/いらない』
(国内CD 完全限定盤 5曲収録 VICL-37838 2,500円)


2026年9月1日(火) 山下達郎 「GROOVIN'」(古希記念ライヴ・ヴァージョン)

2026年10月14日発売になる山下達郎『JOY2』のジャケットが本日公開されました。

『JOY』(1989)、『ARTISAN』(1991)のジャケットを手掛けたL.A.在住アーティスト、Andre Miripolsky(アンドレ・ミリポルスキー)による描き下ろしアートワーク。ポップかつカラフルでいいですね。

シアター・ライヴも延長上映中で、『JOY2』の期待も高まってきました。
(今秋のコンサート・チケットが当たらず歯痒い思いですが、、、)
注目トラックを一足早くピックアップしちゃいましょう!

ディスク2の4曲目に収録予定の「GROOVIN'」(2023年11月6日沖縄市民会館)。
コレはとても楽しみですね。

「サンソンのエンディングでもお馴染み、ヤング・ラスカルズのカヴァーでしょ?」
その通りだけれど、いやいや!この2023年に披露された<70歳古希記念ライヴ・ヴァージョン>は必聴です!

オリジナルや『ARTISAN』ヴァージョンとは全く違い、テンポアップしたグルーヴィーなアレンジ!
そのファンキーな曲中に、バンドアンサンブルで70回連発カウントする演奏箇所があるのです。
言葉ではうまく説明できないので、『JOY2』を購入&聴いて確認してくださいね。

ちなみに、このライヴ・アレンジの「GROOVIN'」は、2013年に還暦ヴァージョンもありました。
喜寿、傘寿ヴァージョンもいつか聴けることを願って、まずは『JOY2』を心待ちにしたいと思います。森陽馬

・山下達郎『JOY2』
(国内CD4枚組 初回限定盤 WPCL-13825 6,900円)


2026年8月31日(月) スターダスト☆レビュー 「路傍の歌」

映画『ゴースト・オブ・ウエノ』を渋谷ユーロスペースにて鑑賞。

東京の上野公園周辺を舞台にした路上生活者/失踪者にまつわる物語。
名作映画『スモーク』(1995)を手掛けたウェイン・ワンが共同脚本で参加しています。
主演の竹中直人、門脇麦の演技は素晴らしかったですね。

ただ、終わり方がやや消化不良でした。
撮影カメラの反射が映り込む場面があるのも気になりました。
作品が提示している問題点は伝わってきただけに、もう一押しあれば、、、と僕は感じましたね。

なお、映画のエンドロールには、スターダスト☆レビュー「路傍の歌」が流れます。
ワン・チイ監督が、スタレビのライヴへ直接足を運び、この歌の使用をオファーしたそう。

「路傍の歌」は、スターダスト☆レビューの2018年発表傑作アルバム『還暦少年』に収録されている名曲。
(国内CD COCP-40399 3,157円)
映画の雰囲気&テーマとピッタリ合っていました。森陽馬


2026年8月30日(日) キャロル・キング 「ナイチンゲール」

キャロル・キングの半生を描いたミュージカル『ビューティフル』が、日本人キャストによって帝国劇場で上演されたのは、2017年夏のことでした。

大好きなキャロル・キングの物語なので、3回観劇しました。
キャロル・キング役は平原綾香と水樹奈々のダブル・キャストで、二人とも素晴らしい歌と演技を披露してくれました。
また、他のキャストやミュージシャンも自分が想像していた以上のパフォーマンスで大満足の舞台でした。
特にバリー・マンとシンシア・ワイルを演じた中川晃教とソニンの存在感、グッときました。

そのミュージカルが日本上陸少し前に編集されたキャロル・キングのオード・レーベル時代のベスト盤から、今日の1曲を選んでみようと思います。

・キャロル・キング『ビューティフル・コレクション ~ベスト・オブ・キャロル・キング』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-30888 1,980円)

海外編集の15曲に、日本盤のみ5曲のボーナス・トラック(なかなかいい選曲です)の全20曲を収録。

今日の1曲は、ミュージカルの中には出てこない曲ですが、1974年発表のアルバム『Wrap Around Joy』に入っていて、翌年シングル・カットされ全米9位の大ヒットとなった「ナイチンゲール」を。
キャロル・キングならではのメロディーラインを持った軽快なナンバーです。森勉


2026年8月29日(土) Duane Betts 「Winners Of War」

ディッキー・ベッツの息子であり、オールマン・ベッツ・バンドのギタリストであるデュアン・ベッツが、2023年作『Wild & Precious Life』(2024年3月23日今日のこの1曲で紹介)以来となるソロ2作目『Isle Of Hope』を発表しました。

・Duane Betts『Isle Of Hope』
(輸入CD Sun Records SNEO81782)

多くの傑作を手掛けているデイヴ・コブがプロデュースを担当。
前作はオールマン・ブラザーズ・バンドを意識した要素が濃い内容でしたが、『Isle Of Hope』(希望の島)とのタイトルを冠した今作はルーツ色が増し、シンガー・ソングライター/スワンプ・ロック的な味わい深い仕上がりです。
名前は”デュアン”ながら、グレッグ・オールマンのソロを彷彿とさせる1枚。

今日のこの1曲は、「戦争の勝者たちは、自分たちが何のために死んでいくのかを知らない」と歌う「Winners Of War」。

サザン・ロックの魂を引き継ぎながら、新たな時代のアメリカ社会を見つめ直すデュアンの想いが伝わってきます。森陽馬


2026年8月28日(金) ダイナソーJr. 「no friends」

フジロックフェス2005(リンク先は僕の駄文レポート)での再結成ライヴから早21年。
ダイナソーJr.の2026年新作アルバム『there near』が本日発売になりました。

・ダイナソーJr.『there near』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲追加 JAG480JCD 2,860円)

J・マスシス節全開のギター&哀愁のメロディーが炸裂!
ダイナソー・ファンならば胸が熱くなること間違いなしの傑作です。

1985年発表1st録音の際、エンジニアのクリス・ディクソンが使っていた70年代製Mesa Boogie MK1のアンプを、J・マスシスが最近入手し今回使用しているとのこと。原点回帰したギターを轟かせています。

今日のこの1曲は、2曲目「no friends」。
心奥に秘められた切なさや哀しさが、爆音に覆われながら突き抜ける痛快なナンバー!
ダイナソーの曲は熱狂的なのに、聴いていると涙が出そうになるのは何故なのだろう? 森陽馬


2026年8月27日(木) 東京ローカル・ホンク 「お手紙」

2026年9月末に閉店する横浜サムズアップで行われた、東京ローカル・ホンクのライヴを見てきました。

サムズアップは、エリック・カズや細野晴臣さんの公演等も拝見した思い入れのあるライヴ・ハウスです。
そこでのラストとなるホンクの今日のライヴは、とても感慨深い一夜となりました。

2025年発表作『夜明け前』の楽曲、2026年に入ってからライヴで披露している新曲「すてきなおさるさん」、「球体の上」含め、3人ホンクの演奏と歌にはいつも以上に気合が感じられましたね。

そして、アンコールに驚きの展開が!
2020年以降、ホンクの活動には参加していなかったギターの井上文貴さんが急遽登場!
「お手紙」(この日2回目)、「おいのりのうた」、「くるまのうた」で、4人ホンクが一時的に復活しました!

満員の観客、そしてステージ上のメンバーも感極まっていましたね。
生ではもう2度と聴くことができないと思っていた、井上さんが弾くイントロ&ギターソロ付の「お手紙」。
メンバー4人の演奏とハーモニーが重なった瞬間の感動は言葉になりません。

ホンクを好きでよかった!
そして、サムズアップ、ありがとう! 森陽馬

★掲載ジャケットは、東京ローカル・ホンク「お手紙」収録の2005年発表作『東京ローカル・ホンク』。
(アナログLP2枚組 TBV-67 6,600円)


2026年8月26日(水) Julia Cumming 「Sounds Of A Secret」

70年代の風ふんわり薫る、メロディアスな女性シンガー/ポップ・アルバム♪

・Julia Cumming『Julia』
(輸入CD PTSN3059-2)

ジュリア・カミングは、ニューヨーク出身の3人組ロック・バンドSunflower Beanのベース/リード・ヴォーカルとしても活動している、1996年生まれの女性シンガーです。

10代の頃からアメリカのインディー・シーンで活躍する彼女が、どんな流行にも枠にもとらわれず自分が歌いたいものを...と制作した初ソロ作『Julia』は、メロディ際立つ正統派ポップ・アルバム。

自身が影響を受けた60~70年代ポップスの要素が、メロディやアレンジ、演奏のあちらこちらに感じられて、1枚通して気持ち良く聴ける作品だと思います。少し鼻にかかった伸びやかな歌声もまた魅力的。
(インタビューによると意外(?)にも彼女のヒーローはブライアン・ウィルソンなのだとか!)

心を隠そうとする相手にあなたの居場所はここにあるから...と歌われる「Sounds Of A Secret」は、70年代女性シンガーの雰囲気漂う美しく切ないバラード。
この曲をはじめ、今作でピアノ、キーボードを担当しているのはロジャー・ジョセフ・マニングJr.(ex.ジェリーフィッシュ)。
彼のセッション仕事としても注目したい1枚です。東尾沙紀


2026年8月25日(火) 難波弘之 「夏への扉」

祝!難波弘之さん、音楽活動50周年!

1976年に金子マリ&バックス・バニーのメンバーとしてデビューした名鍵盤奏者、難波弘之さん。
鍵盤生活50周年を記念したベスト的編集盤が2種類発売になりました。

・難波弘之『夏への扉 ~難波弘之アンソロジー』
(国内CD セルフライナーノーツ掲載 2026年リマスター KICS-4266 3,300円)

・難波弘之『シルバーグレイの街 ~難波弘之アンソロジー』
(国内CD セルフライナーノーツ掲載 2026年リマスター MHCL-31282 3,300円)

ポップス、プログレッシヴ・ロック、ジャズ/フュージョン、歌もの、インスト、etc...。
ジャンルは様々ながら、難波さんの優しいお人柄がその音楽から伝わってきます。

今日のこの1曲は、1979年に発表した初ソロ作に収録されている名曲「夏への扉」。
山下達郎『RIDE ON TIME』(1980)に収録のヴァージョンが有名ですが、難波さんの方がオリジナルです。

好きな海外のSF作品と作者へ音楽の捧げ物をする、というコンセプトで制作された『Sense Of Wonder』。
そのB面1曲目に収録されていたのが、山下達郎作曲、吉田美奈子作詞による「夏への扉」でした。

ロバート・A・ハインラインによる1956年発表SF小説『夏への扉』を、吉田美奈子さんに読んでいただき歌詞を書き下ろしてもらったそうで、小説に出てくる猫(ピート)も歌詞に出てきますね。その歌詞部分で猫の鳴き声が入っているのもお聞き逃しなく。森陽馬


2026年8月24日(月) MIKE D'ABO 「Broken Rainbows」

84才の亀渕昭信さんに負けじと、2026年で82才を迎えたマイク・ダボも元気いっぱい!
ソロ・アルバム『The Journey... So Far』を発表しました。

・MIKE D'ABO『The Journey... So Far』
(国内仕様CD CDSOL-72789 3,630円)

マイク・ダボは、1960年代イギリスで活躍したマンフレッド・マンの2代目ヴォーカリスト&ピアニスト。
「The Mighty Quinn」(ボブ・ディラン作)等を歌い1966~69年に在籍。バンドの黄金期を支えました。
英国のポップ職人として、ソロ&ソングライターとしても永く活動を続けています。

その彼の2026年最新作は、過去の楽曲を再録音したナンバー&新曲で構成された全16曲入。
これが味わい深くてとてもいいですね。

タイトな演奏&バック・コーラスも見事に配置されていて、バックのサウンドが素晴らしい!
シンガー・ソングライター好きの方にもオススメしたい1枚。

今日のこの1曲は、1974年発表曲「Broken Rainbows」の新録セルフ・リメイクを。
マイク・ダボのややハスキーながらソウルフルな歌声が沁みます。

なお、CDのレーベル面には、IMMEDIATEの大きなロゴ文字が!
更にジャケットの写真は1966年当時のマイク・ダボですが、裏ジャケットには60年後の2026年にほぼ同じポーズで撮影(車種は違うけれど)された、現在のマイク・ダボの写真が使われています。森陽馬


2026年8月23日(日) ニール・セダカ 「The Diary」(恋の日記)

亀渕昭信さんによる書籍『アメリカン・ポップス大全 ドーナッツ盤に恋をして』が発売されました。

・『アメリカン・ポップス大全 ドーナッツ盤に恋をして』
(著者:亀渕昭信 白水社 336ページ 2,640円)

2026年で84才を迎えた亀渕昭信さんによる入魂の書き下ろし本です。

帯には<佐野元春推薦>の文字あり!
大瀧詠一さんと2011年に行った濃い内容の対談や、牧村憲一氏の解説も掲載されています。

アメリカン・ポップスの歴史から2026年最新の音楽事情まで、音楽愛に溢れた1冊。
亀渕さんのラジオでの語り口と同じように、文章も読みやすいですね。

約30ある章の中には、2026年2月に逝去したニール・セダカへの追悼も記されています。
アメリカン・ポップス好きの方はもちろん、亀渕さんのことをご存じの方は是非手に取ってくださいね。森陽馬

★掲載ジャケットは、ニール・セダカのベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-4481 1,430円)



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
■ “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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