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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2018年9月21日(金) SOLEIL 「Baby Boo」

60'sサウンド炸裂の1stアルバム『My Name Is SOLEIL』から半年。
キュートな歌声で聴く者をキュンとさせる15歳の女性ヴォーカルそれいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)。
早くも2枚目となる新作が発売になりました。

SOLEIL『SOLEIL is Alright』
(国内CD VICL-65044 2,315円+税)

今作も、サリー久保田(b)、中森泰弘(g)、白根賢一(ds)らによるオールディーズ/ガール・ポップ/ブリティッシュ・ビートな遊び心溢れるアレンジ&演奏がとにかく楽しいです。

マイクロスター、かせきさいだぁ、横山剣(クレイジーケンバンド)、イリア、高浪慶太郎、森若香織、澤部渡(スカート)、原田真二など豪華作家陣による楽曲にも注目です。

前作と同じくこだわりのMONO録音。マイクロスター佐藤清喜さんが全曲ミックスを手掛けています。

ビートルズ「Taxman」とザ・ジャム「Start!」を絶妙に織り交ぜた「太陽がいっぱい」、フィル・スペクター・サウンドに乗せて切ない乙女心を歌うマイクロスター提供曲「Baby Boo」(それいゆちゃんのセリフ入り!)、ヒックスヴィルの曲をリメイク「恋のはじまり」、モンキーズ・テイストを施した一般公募曲「Every Day Every Night」等、甘酸っぱさ全開の名曲揃い。

明日22日からの東名阪ツアー以降、それいゆちゃんは高校受験のため、しばらく活動はお休みとのこと。
次の作品を楽しみに待ってます~。

お買い上げの方先着で、当店のみ特典缶バッチ付です。東尾沙紀


2018年9月20日(木) ジャネット・サイデル 「You Are There」

ジャケット・サイデルが病気で急逝したのは2017年8月7日。

それから約1年を経て、追悼盤と言える未発表音源集が発売されました。

ジャネット・サイデル『ユー・アー・ゼア ~あなたの面影』
(国内CD 日本語解説付 MZCF-1377 2,400円+税)

オーストラリア出身女性ジャズ・ヴォーカリスト、ジャネット・サイデル。
彼女の温もりある歌声は、故郷へ帰ってホッとするような心持ちにさせてくれます。

今作は、彼女の兄デヴィッド・サイデルが、彼女自身病床でリリースを望んでいた音源や思い入れのある楽曲を選び纏めた12曲。(「Younger Than Springtime」、「I Wish You Love」、「Tenessee Waltz」、「Days Of Wine And Roses」、「Night And Day」他)

ラストに収録されている「You Are There」はデイヴ・フリッシュバーグ作詞、ジョニー・マンデル作曲。
今はいなくなってしまった人を想う切ないナンバー。

♪I often think there's just one thing to do. Pretend the dream is true. And tell myself that. You are there.♪
(ただ一つできること。それは夢は本当だと想うふりをすること。そして、私は自分に言い聞かせる。あなたはそこにいるのだ、と。) <「You Are There」歌詞より> 森 陽馬


2018年9月19日(水) トニー・ベネット&ダイアナ・クラール 「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」

トニー・ベネットは1926年生まれ。2018年で御年92歳! すごいですね。
ニュー・レコーディングのアルバムが発売になりました。

2014年にはレディー・ガガとのデュエット・アルバムを発表して話題になりましたが、2018年の今年はダイアナ・クラールとのデュエット・アルバムです。
ダイアナ・クラールの落ち着いた声と、トニー・ベネットの年を感じさせない艶のある声のブレンドは聴きものです。

今回選ばれた楽曲はアメリカン音楽界の至宝、ジョージ・ガーシュイン作曲の作品。
兄であった作詞家のアイラ・ガーシュインと共作した数多くの名曲があります。

そんなスタンダード名曲をこの二人の歌声でボーナス・トラック含め14曲楽しめるのがこのCDです。
(トニー、ダイアナ、各々のソロが2曲ずつ含まれてます)

今日はその中から、アルバム・タイトルにもなった「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」を。

元々は1938年に公開された映画『ゴールドウィン・フォーリーズ』のために作られた曲で、その時歌っていたのはケニー・ベイカーという人だったそうです。
1951年の映画『パリのアメリカ人」でジーン・ケリーが歌ったことによって広く知られるようになり、多くの人にカヴァーされるスタンダードとなったようです。

ピアノ・トリオをバックにトニーとダイアナのなんとも雰囲気あるヴォーカルが心地良く聴き手を包んでくれます。
これからの秋の夜長にぴったりのアルバムだと思います。

トニー・ベネット&ダイアナ・クラール『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCV-1173 2,600円+税)

3曲のミュージック・ビデオを収録したDVDが付いた<デラックス・エディション>も出ています。
(国内CD+DVD 完全限定盤 UCCV-9677 3,300円+税)

ダイアナ・クラールファンの僕はもちろんこちらを買いました。森 勉


2018年9月18日(火) Willie Hightower 「I Found You」

昨日に続いて、アメリカ南部マッスル・ショールズ録音の新譜オススメ盤を紹介しましょう。

ウィリー・ハイタワー『Out Of The Blue』
(国内仕様CD 英文解説対訳・歌詞付 PCD-17786 2,700円+税)

ウィリー・ハイタワーは1940年生まれアラバマ州出身の黒人男性ミュージシャン。
サム・クックを彷彿とさせる歌声が魅力のサザン・ソウル・シンガーです。

2018年で御年78歳となる彼が、96歳(!)のメンフィス在住プロデューサー、クイントン・クランチを迎え故郷でありサザン・ソウルの聖地と言えるマッスル・ショールズにてレコーディングしたのがこのアルバム。

包容力に溢れた温もり伝わる魂“ソウル”が伝わってきます。
これぞ、サザン・ソウル!な1枚。

なお、10月下旬にはスティーヴ・クロッパー&ハイ・リズムを従え来日が決定!
(10/25ビルボード大阪、10/27、29、30ビルボード東京)
ディープ・ソウル/サザン・ソウル好きの方には見逃せない公演となりそうですね。森 陽馬


2018年9月17日(月) Donnie Fritts 「Thank God He Came」

アメリカ南部スワンプ・ロックの雄、ドニー・フリッツ。
マッスル・ショールズ録音による新作が発売されました。

ドニー・フリッツ『June (A Tribute To Arthur Alexander)』
(国内仕様CD 日本語解説付 OM-30 2,000円+税)

ビートルズ「Anna」等、名曲を多く輩出したソングライターであり、大滝詠一「恋するカレン」の下敷きとなったバリーマン作「Where Have You Been (All My Life)」を歌っていることでも知られるアーサー・アレクサンダー。

アーサーとドニーは古くから友人で、今作は1993年亡くなった彼へ捧げたトリビュート・アルバムになります。
タイトル『June』は、アーサー・アレクサンダーのニックネームとのこと。

今日のこの1曲は、9曲目「Thank God He Came」。
アーサー・アレクサンダー1972年発表アルバム『Arthur Alexander』のラストに収録されているアーサーとドニー共作曲セルフカヴァー。

この曲、改めて聴くと、小坂忠「機関車」(1975)の雰囲気に似ていますね。
ドニー・フリッツいぶし銀の歌が沁みます。森 陽馬


2018年9月16日(日) Paul Weller 「Movin On」

ポール・マッカートニーの新作が話題ですが、こっちのポールさん新作も是非注目していただきたいです。

ポール・ウェラー『トゥルー・ミーニングス』
(国内CD 歌詞・解説・対訳付 WPCR-18080 2,457円+税)

2018年5月25日で還暦を迎えたポール・ウェラー。
前作『ア・カインド・レボリューション』から僅か1年ほどで新作を届けてくれました。

今年1月の来日公演でいち早く披露された「Gravity」、自身の誕生日に公開した「Aspects」をはじめ、優雅なストリングスを加えた、フォーキーで穏やかな作品に。
(帯の''雄大で繊細なサウンド''という表現がしっくりきます。)

ロッド・アージェント、マーティン・カーシー、ダニー・トンプソン、ルーシー・ローズ、バーリー・カドガン(リトル・バーリー)、ノエル・ギャラガーらが多彩なゲストも参加しています。

♪俺から小さな波が生まれて 大きな絵を描いていく そうすればわかる 俺は、俺は先へ進んでいるのだと♪

尽きない創作意欲、みなぎる自信...現在の好調ぶりを表すような「Movin On」の詞、美しいメロディ、優しく力強い歌声にグッときました。(名曲です!) 東尾沙紀


2018年9月15日(土) Rayland Baxter 「Strange American Dream」

まさに、“目が覚めた”ような快作だ。

Rayland Baxter『Wide Awake』
(輸入CD ATO 0430CD)

レイランド・バクスターは1983年生まれアメリカ/ナッシュビル出身の男性シンガー・ソングライター。
父バッキー・バクスターもミュージシャンであった彼は2012年デビュー。
今作は3枚目となるオリジナル・アルバム。

ブッチ・ウォーカープロデュースによるサウンド・アレンジがとにかく素晴らしい。
バック演奏はEric Slick(ドクター・ドッグ)、Nick Bockrath(ケイジ・ジ・エレファント)、Aaron Embry他。
キレと艶のある音感が、レイランドの勇気ある歌声をより盛り立てている。

今日のこの1曲は、1曲目「Strange American Dream」。

多くの人が夢見た<アメリカン・ドリーム>は、やはり幻想だったのだろうか。

様々な問題に揺れる現代アメリカが産み落とした1枚。森 陽馬


2018年9月14日(金) ayU tokiO 「幸せな結末」

ナイアガラ/大滝詠一関連商品の新リリースが本日発表になりました。

タイトルは、『大瀧詠一Cover Book ネクスト・ジェネレーション編 GO! GO! ARAGAIN』
(11月3日発売 クリアカラー限定アナログ盤 TYOLP8-1103 3,000円+税)

ザ・ナイアガラ・エンタープライズ楽曲管理部門ARAGAINが制作協力!
『GO!GO!NIAGARA』などナイアガラ作ジャケットを多くを手掛けた中山泰による新ジャケ・デザイン!
新世代アーティストによる大滝詠一カヴァーを集めた作品集です。

ayU tokiO「幸せな結末」、OLD DAYS TAYLOR「Velvet Motel」、キイチビール&ザ・ホーリーティッツ「指切り」、KEEPON「ロックン・ロール・マーチ」、柴田聡子「風立ちぬ」、シャムキャッツ「夢で逢えたら」、少林兄弟「君は天然色」、Spoonful of Lovin'「それはぼくぢゃないよ」、トリプルファイヤー「朝寝坊」、秘密のミーニーズ「春らんまん」、bjons「雨のウェンズデイ」、やなぎさわまちこ「うれしい予感」が収録予定。

上記参加アーティスト内に、『ロンバケ』をリアルタイムで聴いた人はほとんどいないのではないでしょうか。

でも、というか、だからこそ意義深いカヴァー・アルバムだと思うのです。

今作によって、新世代アーティスト&若いリスナーにもグッド・ミュージックが引き継がれるといいですね。森 陽馬


2018年9月13日(木) The California Honeydrops 「Call It Home」

カリフォルニア州オークランドの地下鉄構内でのセッションからキャリアをスタートさせたという男性5人組バンド、ザ・カリフォルニア・ハニードロップス。

2018年でデビュー10周年。
サザン・ソウル、ファンク、ニューオリンズ、ブルースをベースにしたヴィンテージ・サウンドを聴かせる本格派ソウル・バンドです。

7枚目にして、日本デビュー盤となる2018年最新作『Call It Home』がリリースされました。

ザ・カリフォルニア・ハニードロップス『コール・イット・ホーム』
(国内CD 解説付 PCD-24756 2,400円+税)

これまでにアラン・トゥーサン、B.B.キング、バディ・ガイ、ドクター・ジョン、ボニー・レイット等のサポート・アクトを務めたこともあるそうで、今作の1曲目「Call It Home」にはボニー・レイットが参加!
バック・ヴォーカルながら存在感ある歌声を聴かせてくれます。

マイク・フィニガンがハモンドで参加したR&Bナンバー「Silicon World」、サム・クック、レイ・チャールズなどをルーツに持つフロントマン、Lech Wierzynskiのファルセットに痺れるバラード「Those Days」、レゲエ調の「Your Sweet Love」など多彩な表情をみせる全16曲。

本国ではダブル・アルバムとして発表され、聴き応えありの1枚となっています。東尾沙紀


2018年9月12日(水) 大貫妙子 「海と少年」

大貫妙子のRCA移籍第1作、通算ではソロ第3作目の『ミニヨン』は1978年9月に発売されました。
そう、40周年なんですよね。

大貫妙子『ミニヨン』
(国内CD 大貫妙子自身による書下ろし解説付 BVCK-18019 1,800円+税)

でも、御本人的には悪い想い出ばかりがこのアルバムにはあるようで・・・。
移籍第1弾ということもあり、「売れるアルバムを!」というレコード会社の社長自らの号令のもと、曲や歌詞にまで干渉され、書き直しをさせられたりしたそうなのです。
大変だったんですね。そんな裏事情は当時のファンはほとんど知る由もなかったのですが・・・。

後年、そんな話を知ってからは、このアルバム・ジャケットの写真の目力の強さはそんな彼女の反骨心の表れなのかなと思ったりしました。ハイ。

さて、この『ミニヨン』、売れる売れないに関わらず、良い作品であることには変わりがありません。

「大貫妙子の新しいアルバムはいい曲がいろいろ入っているんだぜ!」とまわりの音楽ファンに「横顔」や「突然の贈りもの」や「海と少年」を入れたカセットを聴かせてから40年なんですね。

ということで、今日は1978年で一番の名曲と言っていい「海と少年」を。

大貫妙子、24歳! 曲よし、詞よし、歌よし。
そしてYMO前夜・細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、プラス鈴木茂、松原正樹、浜口茂外也の演奏も素晴らしい。
伊集加代子、鈴木宏子、和田夏代子のコーラスも印象に残ります。森 勉


2018年9月11日(火) ドクター・ジョン 「Tipitina」

天辰保文氏を招き、当店地下カフェアゲインにて行っているトーク・イベント『Talking Man』。
第11回目が2018年10月12日(金)開催決定いたしました。

今回のお題は<ニューオリンズ特集>!
天辰保文さんお気に入りのニューオリンズ・サウンドを聴きながら、楽しい一夜を是非ご一緒に♪

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2018年10月12日(金)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.11 ニューオリンズ特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1500円
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今日は、多くの音楽ファンにとってニューオリンズ・サウンドの入り口になったであろう1972年発表名作を。

ドクター・ジョン『ガンボ』
(国内CD 限定紙ジャケット WPCR-18021 2,500円+税/限定価格盤 WPCR-14834 1,143円+税)

様々な食材をごった煮にし極上のスパイスで味付けされたニューオリンズのソウルフード、<ガンボ>。
このドクター・ジョンのアルバムも、そんな<ガンボ>的な魅力が詰まった1枚!

この中から、ニューオリンズの伝説的名ピアニスト、プロフェッサー・ロングヘアのカヴァー「Tipitina」。
<Tipitinas>(ティピティナス)というニューオリンズのライヴハウスは、この曲名から取られています。森 陽馬


2018年9月10日(月) ゴンザレス 「October 3rd」

<『Solo PianoⅢ』の音楽的純度の高さは、決して現代に生きる私たちに向けた解毒剤ではなく、
私たちの周りにあるすべての美しさと醜さを表現したものだ。> (ゴンザレスのコメントより)

カナダ/フランス圏ケベック育ちの奇才ミュージシャン、チリー・ゴンザレス。
2004年発表『ソロ・ピアノ』(
2008年6月10日今日のこの曲で紹介)。
2012年発表『ソロ・ピアノⅡ』(
2012年8月29日今日のこの1曲で紹介)に続く『ソロ・ピアノⅢ』が発売。

ゴンザレス『ソロ・ピアノⅢ』
(国内CD ボーナス・トラック「Lo Hi」追加全16曲収録 服部のり子解説付 BRC-577 2,200円+税)

美しく、優しく、そして切ないピアノの奏。
インストながら魂宿った旋律に心動かされる1枚。

なお、今作は収録各曲様々な人物へ捧げられているのも聴きどころ。
例えば⑨「Present Tense」はThomas Bangalter(ダフト・パンク)、②「Pretenderness」はFanny Mendelssohn(19世紀女性作曲家メンデルスゾーン)、⑭「Kopfkino」はNadia Comaneci(ルーマニア元体操選手コマネチ)へ捧げている。

そして13曲目「October 3rd」は、Jason Beck(ゴンザレスの本名ジェイソン・ベック)へ。
つまり、自分自身へ捧げているナンバーだ。

10月3日はゴンザレスにとってプライベートで重要な事象が起こった日とのこと。
この曲へ込めた感情は、愛なのか、それとも狂気なのだろうか? 森 陽馬

★トートバック付限定盤も発売中です。

2018年9月9日(日) ポール・マッカートニー 「ピープル・ウォント・ピース」

ポール・マッカートニーのニュー・アルバムが予定通り9月7日発売になりました。

ポール・マッカートニー『エジプト・ステーション』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICC-10040 2,600円+税)

タイトルは『エジプト・ステーション』。
「『エジプト・ステーション』は1曲目の駅から出発し、そして次の曲と言う別の駅へ行く。そのアイディアがすべての曲の元になっている。それは音楽が作り出す夢のような場所だ。」と、ポールは語っているそうです。

CD6枚分の大きさに横広がりするジャケットはポール自身によるもので、絵のタイトルも『エジプト・ステーション』。
曲が出来てから絵を描いたのか、絵を描いた後に曲を作ったのかは不明ですが、ポールらしいポップな曲が並んでいます。
76歳でこんなアルバムを作ってしまうのですから、、、やっぱりポールはポールなのです。

個人的には、2013年発表前作『NEW』より好きな曲が多く入っている感じです。
先行シングルとして出たロックしている「カム・オン・トゥ・ミー」とポールの得意パターンのミディアム・バラード「アイ・ドント・ノウ」はやはり心を掴んでくれるし、イントロのアコースティック・ギターの音に魅かれてしまう「コンフィダンテ」と「ドミノズ」、日本人には特にキャッチーに聴こえる♪一番♪を連呼するコーラスが入る「バック・イン・ブラジル」。ポールならではの美しいメロディーでもっと聴き込んでいけば大好きな曲になりそうな「ドゥ・イット・ナウ」など注目曲が目白押しなのです。

今日のこの1曲は、8曲目に入っている「ピープル・ウォント・ピース」。

昨今のきな臭い国際情勢など見るに見かねてポールからの平和を願う祈りの歌です。「ギヴ・ピース・ア・チャンス!」

この曲のイントロのパーカッションは、ブライアン・ウィルソン「キャロライン・ノー」のイントロを想い起させてくれます。森 勉



2018年9月8日(土) Benny Sings 「Everything I Know」

ヒップホップ、AOR、ポップスなどをベースに心地良いサウンドを作り続けている、オランダの男性シンガー/プロデューサー、ベニー・シングス。
約3年ぶり、6枚目となる最新オリジナル・アルバム『シティ・メロディ』が日本先行でリリースされました。

ベニー・シングス『シティ・メロディ』
(国内CD 歌詞・対訳・本人による楽曲解説付 ボーナス・トラック4曲 VICP-65498 2,500円+税)

「昔の曲作りのスタイルが戻ってきた」と語る原点回帰的な作品。
柔らかで洗練されたビートに溶け込むメロディ...音の気持ち良さはここ数作では群を抜いています♪

近年はメロディよりもトラックに対する試行錯誤に重点を置いている気がしていたので、新作では彼らしい軽やかさが戻ってきた感じがして、発売早々お気に入りの1枚となりました。

女性ヴォーカリストGwen Thomasとデュエットした今作で最もポップなナンバー「Softly」、メイヤー・ホーソーン参加「Not Enough」、レコードを聴いているような感覚になるモッキー参加の「Duplicate」、コーネリアス参加「My World」等、ゲスト陣にも注目です。
本日は、今作のカギとなったというメロウな「Everything I Know」を今日の1曲に。

9月18、19日には、ビルボード・ライヴ大阪/東京で新作を引っ提げての来日公演も行われる予定です。東尾沙紀


2018年9月7日(金) Lesley Duncan 「Don't Cry Anita」

昨日紹介した英国女性シンガー・ソングライター、レスリー・ダンカン。

『Everything Changes』(1974)、『Moon Bathing』(1975)、そして最後のオリジナル・アルバムとなる6th『Maybe It's Lost』(1977)後は、英国ロンドンを離れスコットランド西部の島へ移住。
夫&プロデューサーのトニー・コックスと共に楽曲を録音していたそうです。

彼女がその頃レコーディングした未発表音源集がセレスト・レーベルから発売されました。

レスリー・ダンカン『Love Song: Previous Unreleased 1977-86』
(国内CD セレスト CMYK-6340 歌詞付 2,300円+税)

全15曲中、シングル化されたことがあるボブ・ディランカヴァー「Masters Of War」、「The Magic's Fine」、「Tomorrow」等6曲以外は未発表音源。それも、デモではなくバック演奏や歌もしっかりと録られた楽曲群。
彼女の歌声に魅せられた方には是非聴いてもらいたい1枚です。

今日のこの1曲は、1979年録音曲、アンディ・ロバーツがマンドリンで参加している「Don't Cry Anita」を。

なお、今作お買い上げの方先着で、レスリー・ダンカンCDが4作収納できる紙BOX差し上げています。森 陽馬


2018年9月6日(木) レスリー・ダンカン 「We'll Get By」

<英国のキャロル・キング>と評される女性シンガー・ソングライター、レスリー・ダンカン。

彼女の1975年発表4thアルバム『Moon Bathing』は、再発盤ながら
2016年ベストに選出したほど大好きな1枚です。

その『Moon Bathing』リリース前年にあたる1974年。
レスリー・ダンカンが発表した3rdアルバム『Everything Changes』がこの度再発CD化されました。

レスリー・ダンカン『Everything Changes』
(国内CD セレスト CMYK-6337 歌詞付 2,300円+税)

『Moon Bathing』と同じく、ジミー・ホロヴィッツがプロデュース/アレンジを担当。
温もりある音の雰囲気が彼女の歌声と相まって心地良いですね。

今日のこの1曲は、ラスト10曲目に収録されている「We'll Get By」。
切ないメロディーラインが秋の風を運んできてくれます。森 陽馬


2018年9月5日(水) ビーチ・ボーイズ 「アイ・ゲット・アラウンド」(ステレオ・バッキング・トラック)

ビーチ・ボーイズ50周年記念のローテーションとしては、2018年の今年はアルバム『フレンズ』50thアニヴァーサリー盤が発売されるはずなのですが、インフォメーションがまだ出てきませんね。

2016年は『ペット・サウンズ』、2017年は『スマイリー・スマイル』と『ワイルド・ハニー』を含めた2枚組『1967~サンシャイン・トゥモロウ』を出したので、1968年に出たものとしては『フレンズ』だろうと、噂の方が先行しているのかもしれませんが...。

実は1968年に発売されたアルバムで50周年を祝って欲しいものがもうひとつあります。
『Stack-O-Tracks』!!

1968年8月頃アメリカで発表された全15曲入りのカラオケ・アルバムです。
コーラス・ハーモニーが売りのビーチ・ボーイズの歌を抜いたバック・トラック(演奏)だけを入れた作品です。

以前CDで再発されていましたが、現在は入手困難になっているので、50周年というアニヴァーサリーを機にまた再発を考えて欲しいものです。
忘れられがちな『スタック・オー・トラックス』、よろしくお願いいたします。

ということで、今日はビーチ・ボーイズのカラオケが3曲だけですが聴けるBOXセットから「アイ・ゲット・アラウンド」のバッキング・トラックを。

ビーチ・ボーイズ『U.S.シングル・コレクション (1962~1965)』
(国内CD16枚組 解説・歌詞・対訳付 TOCP-70553 19,048円+税)

解説はビーチ・ボーイズ愛に溢れた文章で定評だった佐野邦彦氏です。
CD16枚組、オリジナル・モノ・ヴァージョンの他、レア・トラック満載の全66曲収録。
USオリジナル・シングルのピクチャー・スリーブをCDサイズで再現してあります。森 勉



2018年9月4日(火) ザ・なつやすみバンド 「喪のビート」

<夏休み>の楽しさ、儚さ、そして切なさを音像化し体現しているザ・なつやすみバンド。

2018年で結成10周年! 4枚目のオリジナル・アルバム『映像』を本日リリースしました。

ザ・なつやすみバンド『映像』
(国内CD 
当店のみの特典ポストカード付 VBCD-0092 2,593円+税)
←メンバー4人が映った特製ポストカード!お買い上げの方へ先着でプレゼント中。

躍動感溢れる①「風を呼ぶ」、先行アナログカットされた②「蜃気楼」(TNB×mitsume)、「サマーゾンビー」のB面だった隠れた名曲「echo」新ヴァージョン、代表曲「S.S.W」新ヴァージョン、山崎ゆかり(空気公団)をfeatした「なつやすみ」(終)新ヴァージョン等、10年に及ぶ<夏休み>の様々な想いが凝縮された全10曲。

中でも、MC.sirafu作4曲目「喪のビート」。

曲後半ドラマー瑞希さんによって歌われる♪どこにも行けない 8ビートじゃないからね♪が耳に残るこの曲。
そこの部分に至るまでの構成、MC.sirafuによるさりげない切なさ込み上げる歌詞が素晴らしいのです。

<夏休み>は終わったとしても、心の中の<夏休み>は永遠に、、、と思わせてくれる1枚。森 陽馬


2018年9月3日(月) Tower Of Power 「Souled Out」

タワー・オブ・パワー、結成50周年イヤーを飾る2018来日公演atブルーノート東京へ先日行ってきました。

ロッコ(B)は不在ながら、オリジナル・メンバーのエミリオ・カスティーヨ(t.sax)、クプカ(b.sax)は健在。
そして、前回の来日では腰の手術で離脱していた名ドラマー、デヴィッド・ガリバルディが大復活!

毎度のことながら、こちらの想像や期待を軽く超えてくる熱狂のライヴ・パフォーマンス。
更に、結成50周年という記念すべきツアーということもあり、場内が多幸感で包まれていましたね。

強靭なグルーヴ&ファンキーなホーンに身体は自然と躍動。それと同時に、50年もの長い歳月、多くの聴衆を楽しませてきたミュージシャンシップを想い、踊りながら目頭が熱くなるのです。

そんな感動と興奮の2018日本公演は、9月5日名古屋ブルーノート公演を残すのみ。
空きはまだあるようですから、興味ある方&TOPまだご覧になっていない方も是非!

今日のこの1曲は、後期名曲(1995年)、近年ライヴでも定番となっている「Souled Out」を。森 陽馬


★掲載ジャケットは日本独自企画・2018年リマスターによるレーベルを越えたオールタイム・ベスト。
タワー・オブ・パワー『アンソロジー!』
(国内CD 2枚組 解説・歌詞付 WPCR-18045 2,778円+税)


2018年9月2日(日) Bird Streets 「Betting On The Sun」

BECKのサポート、ノエル・ギャラガー作品参加、パグウォッシュ最新作『Silverlake』プロデュース等、近年も他アーティストとのセッション/プロデュースで活躍しているジェイソン・フォークナー(ex.ジェリーフィッシュ)。

ソロ名義作が10年近く出ていないのは寂しいですが、ジェイソンが携わった新たな作品がリリースされました。

Bird Streets『Bird Streets』
(輸入CD OMNIVORE OVCD-294)

Bird Streetsはニューヨークを拠点に活動している男性シンガーソングライターJohn Brodeurによるプロジェクト。
殆どの楽器を2人で演奏し、ジェイソンは今作のプロデュース、共作、コーラス、ミックスなどを手掛けています。

ギターをメインにしたシンプルなバンド・サウンド、メロディ重視の楽曲。
90年代の懐かしい雰囲気を漂わせるロック/ポップ・アルバムです。

今日の1曲は、今作からのリード・シングルで最もポップな「Betting On The Sun」を。
歌詞にスティーリー・ダンの名前が登場します。

元Freewheelersのルーサー・ラッセル(2018年10月来日!)が「Stop The Breathe」にギター&ヴォーカルで、女性シンガーミランダ・リー・リチャーズが「Spaceship」にコーラス参加しています。東尾沙紀


2018年9月1日(土) Alessi Brothers 「Zombie Love」

<ゾンビ>と言えば、今夏の話題はなんといっても映画『カメラを止めるな!』でしょうね。

口コミで観客がどんどん増え、現在は全国100館以上に拡大上映。
僕も観に行きましたが、映画館であんなに楽しく笑えて、爽快な気分で上映館を出れたのは久々でした。

ほとんど無名の俳優陣&監督によるインディー映画での大ヒットというのが痛快ですよね。
ゾンビ映画は苦手、流行に乗るのは好きじゃないというひねくれた方も観れば笑顔になるんじゃないかな。

さて、映画と全く関係ありませんが、ポップで明るい<ゾンビ>・ナンバーで今日のこの1曲。

1970年代から活躍しているニューヨーク/ロングアイランド出身の男性双子デュオ、アレッシー・ブラザーズ。
2018年発表11作目となるオリジナル・アルバムが発売。

Alessi Brothers『Water』
(輸入CD Alessi Music 0798576549923)

8曲目に、美人でセクシーなゾンビを歌ったという謎のポップ・ナンバー「Zombie Love」が収録。
他の楽曲も爽快ですから、アレッシーファン&AOR好きは是非チェックを。

なお、今作の国内仕様盤が、金澤寿和氏による日本語解説が付いて9月19日発売予定です。森 陽馬



2018年8月31日(金) 村田和人 「終わらない夏」

商店街を歩いていたら、100円ショップでハロウィングッズが売っていました。
更には、来年2019年1月からのカレンダーが早くも販売。
CD・レコード店としては、クリスマス商品&12月発売の新譜案内が、、、。

こんなに暑かった(今も暑い)夏なのに、すっかり忘れて暑さが恋しくなるのでしょうかね。
夏男の村田和人さんだったら、今年の酷暑をどう歌ったのかな。

そんな感傷的な気分の8月最終日、この歌を大音量で聴くとしましょう。

村田和人「終わらない夏」
(1982年発表『また明日』収録 ボーナス・トラック5曲追加全15曲 VSCD-1734 2,600円+税)

記念すべき1stアルバム『また明日』には山下達郎プロデュースのシングル曲「電話しても」が収録。
「Lady September」、「Be With You」等も人気ですが、「終わらない夏」こそ村田さんを象徴している1曲!

♪ 一つ夏が過ぎて大人になる 消えてゆく想い出に "See you again" ♪
(「終わらない夏」歌詞より 作詞:安藤芳彦)

なお、この「終わらない夏」は鈴木茂による編曲。(後半のギター・ソロも鈴木茂)
山下達郎(コーラス)、難波弘之、松任谷正隆、浜口茂外也が参加しています。森 陽馬



2018年8月30日(木) ザ・なつやすみバンド「蜃気楼」(TNB×mitsume)

♪毎日が夏休みだったら、いいのになあ~♪
(ザ・なつやすみバンド「S.S.W (スーパーサマーウィークエンダー)」歌詞より)

8月ももうすぐ終わりということで、この歌詞をつい口ずさんでしまう今日この頃です。

そのザ・なつやすみバンドは2018年で結成10周年!
新作CD『映像』が9月5日発売されるのですが、当店のみの先着特典が急遽決定しました。

特典はメンバー4人が映った特製ポストカードになります。
作品内容も原点回帰と言える素晴らしい仕上がり! 乞うご期待!

さて、今日のこの1曲は、ザ・なつやすみバンド9/5発売『映像』からの先行シングルEP曲を。

ザ・なつやすみバンド『蜃気楼』(TNB×mitsume)
(2018年8/29発売 国内EP 完全限定アナログ VB-1050 1,750円+税)

東京発インディー・ロック・バンド、mitsume(ミツメ)とコラボした不思議な魅力を持った楽曲「蜃気楼」。
独特かつ不安定なゆらゆら感が、夏の終わりの心情を象徴するかのよう。
アナログ盤B面には、アルバム未収録となる「蜃気楼」DORIAN Remixが収録されています。森 陽馬



2018年8月29日(水) リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」

2018年8月8日ワーナーから発売になった『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』は、8月7日付オリコン・アルバム・デイリー・チャートで第6位に入ったり、ウィークリー・チャートでも『Vol.1』、『Vol.2』、『Vol.3』3種ともベスト20以内に入ったりと、痛快な売れ方を記録しています。

ペット・サウンズ・レコードでも本当にたくさんのお客様にお買い上げいただきました。
ありがとうございます。
当店では当然のことながらベスト3独占でした。

やはり、山下達郎監修・選曲・解説という黄門様の印籠のような強力なインパクトがあったとはいえ、これだけ多くの方にドゥー・ワップを楽しんでいただけるのはうれしいですね。

ということで、今日もすてきなドゥー・ワップを聴いてもらいましょう。
リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」はいかがでしょうか。

リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ『ウィ・アー・リトル・アンソニー・&ジ・インペリアルズ』
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞付 WPCR-27857 952円+税)

1957年ニューヨーク/ブルックリンで結成された5人組。
この曲は今から約60年前1958年夏から秋にかけて全米で大ヒットした曲です。

18歳のリトル・アンソニーの堂々としたヴォーカルとそれに絡んでくるコーラスが魅力です。森 勉



2018年8月28日(火) ヴィクター&スポイルズ 「オール・アイ・アスク」

ソフト・ロック・ファンにはうれしいCDがまた出ました。

『陽のあたる大通り~あなたの知らないソフト・ロック名曲選 第2集』
<原題:The Sun Shines On My Street ~Sunshine,Soft & Studio Pop 1966-1970>
(国内仕様CD 安田謙一による解説付 MSIG-1227 3,100円+税)

原盤はマニアックなCDを発売することにかけては、どこにも負けないオーストラリアのティーンズヴィル・レーベルです。
2018年7月3日に紹介したトニー・マコウレイの作品集もそうでしたが、とにかく知られていない曲の中からイイ曲を見つけ出すのがうまいレーベルなのです。耳の肥えたスタッフが揃っているんでしょうね。

このCDには全31曲が収録されていますが、ヒットとは無縁の曲ばかり。しかし耳ざわりの良い曲が並び、サウンド的にも注目したい曲がいっぱいあります。
耳馴染みのないアーティスト名と言えども、ソフト・ロック・ファンは全曲気に入ってしまうのではないでしょうか。
かく言う僕も全31曲、全部気に入りました。

ブライアン・ウィルソンに影響を受けたアザー・フォー、
兄のトリニ・ロペスとは違う魅力があるジェシー・ロペス、
実験的なサウンドながらポップなアプローチが耳に残るシャギー・ボーイズ、
ブリティッシュ・ポップの良い所を引き継いでいるアーモンド・マジパン、
1968年に録音されながら未発表だったソフト・ロック・テイストがあるボビー・ヴィーの2曲など。

その中から今日は5曲目に入っているヴィクター&スポイルズ「オール・アイ・アスク」を。
曲を作ったのはドン・シコーネ、アレンジはジミー・ウィズナー。
ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのサウンドを感じさせてくれる曲です。森 勉



2018年8月27日(月) アルパカ・スポーツ 「Summer Days」

新世代ネオアコ~スウェディッシュ・ポップ新譜おすすめ盤!

アルパカ・スポーツは2011年頃から活動しているスウェーデン出身Andreas Jonssonを中心とした、女性ヴォーカルAmanda Akermanとのユニットです。

爽やかな男女ヴォーカル&胸弾むメロディーは、まさに王道のギター・ポップ♪
英国インディー・シーンで活躍するIan Cattをプロデューサーに迎えた彼らの2枚目となる新作『From Paris With Love』が日本先行でリリースされました。

アルパカ・スポーツ『From Paris With Love』
(国内CD 歌詞・解説付 AW-022 2,300円+税)

拠点をパリへ移し、「Eiffel Tower」(エッフェル塔)なんて曲もあり。
サウンドにより華やかな雰囲気も感じられる今作。

収録曲のすべてをAndreasと共作している、シカゴのガール・ポップ・バンド、ベリー・トゥルーリー・ユアーズのギタリストLisle Minikとの相性もとても良いようです。

3曲目「Summer Days」を聴いていたら、映画『シング・ストリート』が頭に浮かびました。
キラキラとして、疾走感があるこの曲を映画の中の彼らが演奏していたらピッタリかも?!と想像してみたり...。

10cc「I'm Not In Love」風のコーラス&Amandaのウィスパーヴォイスが心地良い「Luxembourg Gardens」もアルバムの中では異色で、彼らの新たな一面をみた気がします。東尾沙紀



2018年8月26日(日) ライ・クーダー 「荒野をくだれば~Down In The Boondocks」

2018年5月に出たライクーダー新作『ザ・プロディガル・サン』は、昔からのファンにも評判が良く、ロングセラーを続けています。

そんなこともあり、今日は彼の古いアルバムを引っ張り出してきました。

ライ・クーダー1980年発表作『ボーダーライン』
(国内CD 限定紙ジャケット 解説・歌詞・対訳付 WPCR-13693 2,095円+税)

この頃、ライ・クーダーは毎年意欲的なアルバムを発表していましたね。
1976年名作『チキン・スキン・ミュージック』、1977年ライヴ盤『ショウ・タイム』、1978年古いジャズをライ流にうまく料理した『ジャズ』、1979年R&Bルーツを強調した『バップ・ティル・ユー・ドロップ』。そして、この『ボーダーライン』。

前作のフレイヴァーを大切にしつつ、沖縄サウンド風味(このアルバムを録音する前に喜納昌吉&チャンプルーズ『ブラッド・ライン』にライがギター参加したことが影響していると思われます)を加えたライ自身70'sと80'sの橋渡しになった名盤だと思います。

ウィルソン・ピケット、キャデラックスの歌でヒットした「634-5789」、「スピード」のカヴァーに惹かれるものがありますが、今日は白人であるビリー・ジョー・ロイヤルが1965年にベスト10ヒットさせた「荒野をくだれば~Down In The Boondocks」ナイス・カヴァーを。

この曲を作ったのは、アトランタ出身の白人ジョー・サウス。
全米でヒットしていた頃、ライは18歳ぐらい。
きっとこの曲が好きだったのでは、と想像してしまいます。

南部ものには目がないライならではの選曲であり、その出来もさすがな感があります。森 勉


2018年8月25日(土) The Milk Carton Kids 「Younger Years」

昨日8/24紹介したエイミー・ヘルムのアルバムで、3曲目に収録されている「Michigan」はThe Milk Carton Kidsの二人(Kenneth Pattengale、Joseph Edward Ryan)による楽曲でした。

今日はそのThe Milk Carton Kids2018年発表作を取り上げましょう。

The Milk Carton Kids『All The Things That I Did and All The Things That I Didn't Do』
(輸入CD ANTI 87516-2)

The Milk Carton Kidsは、2011年頃から活動しているKenneth Pattengaleとjoseph Edward Ryanの二人ユニット。
<新世代のサイモン&ガーファンクル>とも評されるフォーキーなアコースティック・サウンドと歌声が魅力です。

今作は4枚目となるアルバムで、エイミー・ヘルムと同じくジョー・ヘンリーがプロデュース。
ナッシュビルのハウス・オブ・ブルースThe Sun Roomスタジオでの録音、ジェイ・ベルローズ(Dr)他参加。
ヴァイオリン、チェロ、クラリネット等がフォーキーな楽曲にさりげなく溶け込み、心地良い音感で聴かせます。

今日のこの1曲は2人のハーモニーがまさにサイモン&ガーファンクル的で沁みる③「Younger Years」。森 陽馬


2018年8月24日(金) Amy Helm 「Freedom For The Stallion」

今年2018年は1968年からちょうど50年。
ということで、ザ・バンド1968年発表1st『ミュージック・フロム・ビック・ピンク』50周年盤が来週8/31発売予定。

ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビック・ピンク』(50周年記念エディション)
(スーパーデラックス盤 CD+2LP+EP+Blu-ray+ブックレット 16,000円+税/通常CD 2,500円+税)

名エンジニア、ボブ・クリアマウンテンによる新ステレオ・ミックス、そして新ボーナス・トラックが楽しみですね。

その発売1週間前となる本日、ザ・バンドファンにも注目の新譜が発売されました。

故レヴォン・ヘルム(ザ・バンド名ドラマー)の娘、エイミー・ヘルム。
2015年発表ソロ1st『Didn't It Rain』(
2015年9月17日今日のこの1曲紹介)から約3年ぶり、ソロ2作目となるアルバム『This Too Shall Light』。

エイミー・ヘルム『This Too Shall Light』(邦題:明日への希望)
(国内仕様CD エイミー・ヘルム自身による解説日本語訳付 MSIG-1230 3,000円+税)

ジョー・ヘンリーがプロデュース。ドイル・ブラムホールⅡ(G)、ジェイ・ベルローズ(Dr)他参加。
アメリカン・ルーツ、ゴスペル、ロック、ニューオリンズ等の要素をブレンドしたサウンド・アレンジで聴かせます。

今日のこの1曲は、ジョー・ヘンリー繋がりでアラン・トゥーサン「Freedom For The Stallion」カヴァーを。森 陽馬


2018年8月23日(木) Stone Foundation 「Carry The News」

ポール・ウェラーがプロデュース&参加した『Street Rituals』(2017年3月30日今日のこの1曲紹介)から約1年半。
UKブルー・アイド・ソウル・バンド、ストーン・ファンデーションの新作が発売になりました。

ストーン・ファンデーション『エヴリバディ・エニワン』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-24752 2,400円+税)

前作と同じくウェラー所有のBlack Barn Studiosでの録音。
ストーン・ファンデーションらしい渋味、哀愁を帯びたソウル・ナンバーの数々の中に嬉しい共演が♪

新作収録曲「Carry The News」では、ポール・ウェラー、ミック・タルボット、スティーヴ・ホワイトの元スタイル・カウンシルの3人が参加しています。
(事前に公開されたこの曲のミュージック・ビデオでも、同じ画面には映らないものの、3人がスタジオで演奏している姿が収めらています。)

中盤で熱く展開していく「Carry The News」...
スティーヴ・ホワイトによるキレのあるドラミングにスタカンの面影をみました。

元アヴェレイジ・ホワイト・バンドのヘイミッシュ・スチュワート、ザ・ブロウ・モンキーズのDr.ロバート、リヴァプールの女性シンガー、キャサリン・ウィリアムズなどもゲスト参加しています。東尾沙紀


2018年8月22日(水) アラゲホンジ 「秋田大黒舞 (秋田民謡)」

寺尾紗穂さんが発起人&実行委員として2010年から行っているイベント、りんりんふぇす。
第9回目が2018年10月27日(土)外苑前・梅窓院 祖師堂にて行われます。
りんりんふぇす 『The BIG ISSUE』 Suport Live Vol.9

『THE BIG ISSUE』は路上生活者である販売員が売上の約6割を収入とできる仕組の雑誌。
音楽を楽しみながら、その雑誌の意義&皆の生活・仕事・将来について考えよう、という催しです。

出演者、スタッフ、観客、参加している皆1人1人の優しい眼差し、手作り感が伝わってくるイベント。
ご興味ある方は是非足を運んでみてください。

Vol.9の出演者は、坂口恭平、ふちがみとふなと、マレウレウ、東郷清丸、アラゲホンジ、寺尾紗穂&ソケリッサ。
高校野球での金足農(祝!準優勝!)/秋田旋風に乗って、アラゲホンジを紹介しておきましょう。

アラゲホンジは秋田県出身シンガー齋藤真文を中心に2007年結成した7人組バンド。
日本各地の民謡や伝統歌とロック、ソウル、ジャズ、レゲエ等様々な音楽要素をブレンドして聴かせます。

今日のこの1曲は、現代的にアップデートされた「秋田大黒舞」(秋田民謡)を。(限定アナログEPのB面収録)

アラゲホンジ『十万人の橋/秋田大黒舞(秋田民謡)』
(国内EP 限定アナログ盤 GLREAL006 1,400円+税)

民謡クルセイダーズ気に入った方も要チェック!森 陽馬


2018年8月21日(火) 小坂忠 「上を向いて歩こう」

小坂忠さんが2018年3月5日ビルボード・ライヴ東京で行った感動のコンサートがCD化されました。

小坂忠『ほうろう 2018 SPECIAL LIVE』
(国内CD 解説・小倉エージ COCB-54264 3,200円+税)

約1年前の2017年8月、ガンが見つかり緊急手術、そして長期入院した忠さんが復活。
鈴木茂、小原礼、Dr.kyon、屋敷豪太、斎藤有太、Aisaが集い、1975年作『ほうろう』を全曲再現したライヴ。
2018年3月5日今日のこの1曲でその時のことを拙文で紹介)

このCDでそのライヴを追体験し、改めて素晴らしい演奏&歌だったな、と実感できました。

鈴木茂が中心となってヘッドアレンジされたこの日の『ほうろう』は、活き活きとしたグルーヴ感に溢れています。
屋敷豪太&小原礼のリズム隊が特に素晴らしい!

当日ライヴへ見に行っていた方はもちろん、スタジオの『ほうろう』お好きな方にも是非聴いてもらいたいですね。

なお、アンコールでは「You Are So Beautiful」(ビリー・プレストン)、「上を向いて歩こう」(坂本九)、「Forever Young」(ボブ・ディラン)が歌われました。CDには「上を向いて歩こう」が収録されています。森 陽馬


2018年8月20日(月) Young Gun Silver Fox 「Just A Man」

8月18日ビルボード・ライヴで行われた、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス来日公演へ行ってきました。

2018年2月ママズ・ガンでも来日した''ヤング・ガン''ことアンディ・プラッツ(vo,key)、銀髪の''シルヴァー・フォックス''ことショーン・リー(g,cho)によるAOR/ブルーアイドソウル・ユニットです。

当店でもロングセラー中の新作2nd『AM Waves』(2018年5月)を引っ提げた、このユニットとしては初の日本公演。
新作からは「Kingston Boogie」を除く全曲と、1stからも殆どの曲が演奏され約90分。
想像以上にたっぷり聴かせてくれました。

アンディは曲毎にグランドピアノとエレピを弾き分け、ショーンは時折ボンゴを叩きつつ、コーラスをしながら1本のギターで様々な音色を奏でていました。(「Lolita」のアイズレー・ブラザーズ風ギターソロもっと弾いて欲しかった!)

エイドリアン・ミーハン(drs)、コーラスもできるデヴィッド・ペイジ(b)をサポートに加えての4人編成。
スタジオ盤では殆どの楽器を2人で演奏しているので、バンドでの演奏はまた違った魅力を放っていました。

アンコールの「Long Way Back」(1st収録曲)でヒートアップしていく力強いドラム、アンディの熱唱もかっこよかったですし、ちょっと切ないバラード「Just A Man」(2nd収録曲)のショーン&ベーシストによる時間差コーラス(?)にもウットリしてしまいました...。

写真は『AM Waves』の輸入盤LPです。
曲数など内容は同じですが、日本盤とジャケットが異なります。東尾沙紀


2018年8月19日(日) Neil Young 「ハーベストムーン」

遅ればせながら、的場文男騎手、地方競馬最多勝記録更新7152勝!
おめでとうございます!

中央競馬(JRA)ではないため、一般的に軽視されている感ありますが、コレ本当に凄い記録なんですよね。
<ちなみに、武豊はJRA通算3989勝。(2018年8月19日現在) これも凄い!>

続けること、そして1勝することの大変さを実感しているからこその大記録。
2018年9月で62歳。ケガに気を付けて末永く騎乗してほしいですね。

ということで、というかその大記録が達成される約1か月前。大井競馬場へ行ってきました。
レジェンド的場文騎手が乗っていることもありましたが、実はこんな馬名の馬が出走していたからでもあります。

ハーベストムーン!
 

ニール・ヤング1992年発表名曲「Harvest Moon」と同じ馬名!
シナモンガールという馬もいました(
こちらのコラムに掲載 2005年)が、この馬はJRAで結構強いのです。

戸崎騎手騎乗ということで期待しましたが、、、残念ながら9着。
ちょっと疲れていたのかなー。リフレッシュして秋以降頑張ってほしいですね。

♪もう1度君が踊る姿を見せておくれ。だってまだ僕は君に恋しているんだから。♪
(Neil Young「Harvest Moon」歌詞より) 森 陽馬


2018年8月18日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'66 「マシュ・ケ・ナダ」

勢いのあるピアノのフレーズに導かれて、♪オワリイヤーヨ・・・♪と聴こえる女性の声。

セルジオ・メンデス&ブラジル'66「マシュ・ケ・ナダ」はいつ聴いても充分なインパクトを持ったイントロだなぁと思ってしまいます。

セルジオ・メンデス&ブラジル'66『マシュ・ケ・ナーダ』
(国内CD 限定盤 解説・歌詞付 UCCU-90039 1,000円+税)

ボサノヴァに心地良いビートをプラスしたサウンドと二人の女性シンガーが色を揃えたヴィジュアル。
プロデューサーはハーブ・アルパート、実にA&Mらしいレーベル・カラーを持ったグループです。

アルバム全体としても素晴らしく、発売から52年経った現在でも、全く飽きのこない感覚で聴ける1枚なのです。

ジョルジ・ベン作「マシュ・ケ・ナダ」をはじめ、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズでヒットしたテディ・ランダッツォ作「君に夢中~Going Out Of My Head」、ビートルズ「デイトリッパー」等、セルジオ・メンデスのアレンジが冴え渡っています。

これが発売された1966年、セルメンは25歳の若者だったんですね。森 勉


2018年8月17日(金) スピッツ 「ハートが帰らない」

本日8/17発売、雑誌『ケトル Vol.44』ゼロ年代特集に、当店スタッフ東尾沙紀の記事が掲載!
←ケトルVol.44 (表紙はアジカン後藤正文。太田出版 900円+税)

「ゼロ年代の日本の音楽で、今聴くなら?」という質問に対して、東尾沙紀が選んだ1枚は?
是非雑誌を手に取って、確認してみてください。

ゼロ年代(2000~2009年)邦楽のこの1枚。
今でもよく聴いている作品ということで、僕ならばこのアルバムを挙げたいと思います。

スピッツ『ハヤブサ』
(国内CD UPCH-1680 3,048円+税)

スピッツ2000年発表9作目となるオリジナル・アルバム『ハヤブサ』。
スクーデリア・エレクトロの石田小吉がプロデュース、寺田康彦がエンジニアを担当。

ライヴ定番曲「8823」、人気曲「ホタル」。
そして、不思議なインスト曲⑧「宇宙虫」から⑨「ハートが帰らない」への流れ。

五島良子と草野マサムネのハーモニーは、あの夏のときめいたハートがそのまま帰らず、そこにいることを実感させてくれるのです。森 陽馬


2018年8月16日(木) ルーマー 「Aretha」

2018年8月16日閉店後、アレサ・フランクリンが膵臓がんで逝去した、というニュースが入ってきました。

享年76歳。
「アレサの歌を聴く」という歌い出しから始まる曲で追悼することにしましょう。

パキスタン生まれ英国育ちの女性シンガー、ルーマー。
彼女が歌う「Aretha」は2010年発表1stアルバム『Seasons Of My Soul』に収録。

ルーマー『シーズンズ・オブ・マイ・ソウル』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック「Come Saturday Morning」収録 WPCR-13995 2,457円+税)

幼少の頃から不遇な環境で育った彼女が、アレサ・フランクリンを聴き想う心情を歌に託した名曲。

なお、このルーマー「アレサ」は「I Got The Blues」と歌われる一節があり、マイクロスター2016年発表名作『She Got The Blues』タイトルの元になった楽曲でもあります。森 陽馬


2018年8月15日(水) エリック・バードン&アニマルズ 「スカイ・パイロット」

2018年8月5日(日)TOKYO FMで放送された『村上RADIO』、みなさん聴きましたか?

村上春樹が初めてラジオでディスク・ジョッキー(曲をかけてそれにまつわることをおしゃべりする)をしました。
DJの声を聴いたのは初めてでしたが、あまり違和感はなく感じました。

オンエアーされた曲はランニングをする時に聴く音楽という縛りをもうけていろいろかかりましたが、ブライアン・ウィルソンが最初に紹介されたのはやっぱり嬉しかったですね。

ウィルソン3兄弟やビーチ・ボーイズに関してのコメントがあり、村上春樹が一貫したビーチ・ボーイズ愛を持ち続けていることに感激しました。

一番驚いた選曲はエリック・バードン&アニマルズ「スカイ・パイロット」でした。
「朝日のあたる家」や「悲しき願い」のヒットを出していた頃のアニマルズとは、ヴォーカルのエリック・バードン以外全員違うメンバーでの1968年夏のヒット曲です。

7分以上の長い曲なのでシングルAB面でパート1、パート2に分かれている話もしてくれました。
このCDでは続けて聴けるアルバム・ヴァージョンと、ボーナス・トラックとしてパート1パート2に分かれているモノラル・シングル・ヴァージョンも収録されています。森 勉

エリック・バードン&アニマルズ『野生の若者たち』
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-93375 2,571円+税)



2018年8月14日(火) PUNCH BROTHERS 「Jungle Bird」

現在最も人気あるブルーグラス・バンドが新作を出したので、今日はそちらを取り上げましょう。

PUNCH BROTHERS『ALL ASHORE』
(輸入CD Nonesuch 571873-2)

ニッケル・クリークのマンドリン奏者であったクリス・シーリーを中心に2006年結成。
従来のブルーグラス/アメリカン・ルーツ音楽を引き継ぎながら、ロック、ジャズ、クラシックなど様々な音楽ジャンルの要素を取り入れつつ進化を続けてきた5人組バンド、パンチ・ブラザーズ。

オリジナル・アルバムとしては2015年発表『The Phosphorescent Blues』(邦題:燐光ブルース)以来となる作。
2017年12月発売クリス・シーリーのソロ新作『Thanks For Listening』(
2018年1月4日今日のこの1曲で紹介)が素晴らしい出来だったので、パンチ・ブラザーズの方も期待して聴いたのですが...。

うーん、僕の聴き込みが足りないせいか、ちょっとまだピンと来ないんですよね。

今作はセルフ・プロデュースということで原点回帰的な部分と新味の融合も意図されていたと思います。
ただ、喜怒哀楽でいうと、喜と楽の部分があまり感じられないせいでしょうか。
もっと心弾む楽曲があればなあ、というのが正直な感想です。

まあでも、ライヴで聴いたら印象がガラリ一変しそうな感じもありますから、再来日を期待しましょうかね。
ということで、今日のこの1曲は今作中最も痛快に聴かせるインスト・チューン⑦「Jungle Bird」を。森 陽馬


2018年8月13日(月) GREENSKY BLUEGRASS 「Run or Die」

楽しかったフジロック2018から早くも2週間が過ぎました。

ボブ・ディラン出演が話題でしたが、ベストアクトは文句なしにこれっ!
2000年ミシガン州カラマズーで結成した5人組ブルーグラス・バンド、GREENSKY BLUEGRASS!

最終日3日目夜、フィールド・オブ・ヘヴンのトリというシチュエーションも良かったですね。
木々で囲まれた野外にて、ミラーボールの光が縦横無尽に周り照らし続ける中、繰り出される超絶演奏。

デッドとPHISHを足してブルーグラスで割ったようなジャム・バンド的白熱のライヴ!
あの一夜のあの場所へタイムスリップしたいなぁ~。

ということで、GREENSKY BLUEGRASS2016年発表アルバムからフジロックでも披露されたこの1曲。

マンドリン&ヴォーカルのPaul Hoffmanが中心に楽曲を制作しており、この曲も彼のペンによるもの。
マムフォード&サンズお好きな方にもオススメですね。森 陽馬


2018年8月12日(日) PERFECT YASAI PLUCK 「PARADISE」

猛暑続きの中、今日の東京はやや一段落、と思いきや、気温では測れない蒸し暑さでした。

“悲しき夏バテ”な感じですが、そんなグッタリしている時でも心地良く聴ける最近のお気に入り盤をご紹介。

PERFECT YASAI PLUCK『キミョウな休暇』
(国内CD DSB-32 2,400円+税)

PERFECT YASAI PLUCK(パーフェクト・ヤサイ・プラック)は新世代日本人ジャズ・バンドBlu-Swingの中村祐介(key)、小島翔(G)、蓮池真治(B)、宮本"ブータン"知聡(Dr)によるインスト・プロジェクト。

インストといっても、ジャズではなく、ロックでもなく、イージー・リスニングでもなく。
メロウ・グルーヴとバレアリック、フュージョンとチルアウトの対角線上的インストです。

言葉にするのは難しいのですが、とにかくもオーガニックなサウンドが気持ち良い全9トラック。

今日のこの1曲は、ギター・カッティングがゴキゲンなアーバン・グルーヴ・チューン⑦「PARADISE」。
シティ・ポップ好きの方にも是非聴いてもらいたいナンバーですね。

なお、この「PARADISE」と④「RADIANT」をカップリングしたアナログEPも発売されています。森 陽馬


2018年8月11日(土) ルビナーズ 「I Only Have Eyes For You」

過去4度来日公演を行っているアメリカのポップ・バンド、ルビナーズ。

2017年11月に行われたジャパン・ツアー最終日の9日。
カヴァー曲限定というスペシャルなライヴを収めたCDが今週発売になりました。

ルビナーズ『ナイト・オブ・オール・カヴァーズ』
(国内CD 解説・歌詞付 WSBCD-007 2,500円+税)

さすがルビナーズ!
ロック、ポップスのあんな曲こんな曲を、抜群の演奏力&ハーモニーで楽しませてくれます。

コーデッツ「Mr.Sandman」に始まり、バッドフィンガー「恋の嵐」、続けてビートルズ「抱きしめたい」、ザ・フーの「The Kids Are Alright」、ポール・リヴィア&レイダース「Kicks」、ベンチャーズ「Walk,Don't Run」、ラモーンズ「シーナはパンク・ロッカー」、エンニオ・モリコーネ作の「続・夕陽のガンマンのテーマ」なんてのもあり、全13曲。

本日はドゥーワップ・ナゲッツに乗っかりまして、フラミンゴスの名曲「I Only Have Eyes For You」を。
4人の素晴らしい歌声&ハーモニーが堪能できる1曲です。東尾沙紀


2018年8月10日(金) ジェイソン・ムラーズ 「Love Is Still The Answer」

憎悪や怒りに対して、見て見ぬふりをするのは簡単なこと。
拳を振り上げるのは実際難しいことかもしれません。

ただ、本当に必要なのはその拳を振り下ろすのではなく、愛で包み込もうとすることだ、と気づかさせてくれる1枚。

ジェイソン・ムラーズ『Know.』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加全12曲 解説・歌詞・対訳付 2,457円)

1977年生まれ男性シンガー・ソングライター、ジェイソン・ムラーズ。
オリジナルとしては6枚目となる2018年発表作が本日発売。

2016年アメリカ大統領選挙後、彼が書いた曲には悲しみ・怒り・不満が詰まっていたとのこと。
それは怒りの火に油を注ぐだけで何の意味もない、と感じた彼が新たに書いたのが「Love Is Still The Answer」。

♪質問はなぜ? なぜ僕らはここにいるの?
ハローと言って、さよならを言って、そして消えていくため?
素晴らしいこの人生、その目的は?
学ぶためかな、平和の成就を。あるいは戦争の成就を?♪

こう問いかけて、彼はこう結びます。
「やっぱり、答えは愛。愛こそがその答えなんだ」と。森 陽馬


2018年8月9日(木) チャーツ 「デザリー」

<ドゥー・ワップ・ナイト第3夜>です。

シュガー・ベイブ解散後1976年7月31日、東京・下北沢ロフトで山下達郎のライヴが行われました。
ファースト・ソロ・アルバム『サーカス・タウン』をアメリカへ録音しに行くちょっと前ということになります。

のんびりした雰囲気の中、山下達郎が歌ったのは彼の好きなアメリカン・ポップスの名曲たちでした。
「オン・ブロードウェイ」、「モンキー・タイム」、「スパニッシュ・ハーレム」、「グルーヴィン」など。

そして後半、「同じリズムで何曲でも歌えちゃうんだよね」と言い歌ってくれたのがドゥー・ワップのメドレーでした。
「アース・エンジェル」(ペンギンズ)、「デヴィル・オン・エンジェル」(クローヴァーズ)、「シンシアリー」(ムーングロウズ)、「ストーリー・アントールド」(ナッツメグス)、「アイム・ソー・ヤング」(ステューデンツ)、「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」(ファイヴ・サテンズ)、「ディザリー」(チャーツ)などを一節、二節歌うメドレー。
コーラスはないもののライヴで聴くドゥー・ワップの名曲に興奮したことを想い出します。

少ない限られた観客の前でしたが、すでに1976年の時点でこんなドゥー・ワップ曲をステージ披露していた山下達郎はやはり尊敬に値するミュージシャンです。

山下達郎が「人生最高の1曲」という「デザリー」も1976年7月31日に歌っていたんですね。
ということで、今日はそのオリジナル、チャーツ「デザリー」を聴いてみましょう。

『デザリー ~ドゥー・ワップ・ナゲッツVol.1』
(国内CD 山下達郎監修・選曲・解説、鈴木啓志曲目解説、歌詞付 WPCR-18040 1,852円+税)

この「デザリー」、我々の世代はローラ・ニーロ1971年発表名作アルバム『ゴナ・テイク・ア・ミラクル』の中のカヴァーで知った方も多いと思います。

最後に、この『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』シリーズを企画したワーナーの宮治淳一さん、本当に御苦労さまでした。
あなたの根気強い権利許諾交渉がなければ、この素晴らしいコンピCDは我々の手元に届かなかったでしょう。
ありがとうございました。森 勉


2018年8月8日(水) ザ・コルヴェアーズ 「トゥルー・トゥルー・ラヴ」

今日は<ドゥー・ワップ・ナイト第2夜>ということで、『ドゥー・ワップ・ナゲッツVol.2』から選んでみたいと思います。

『ユア・テンダー・リップス ~ドゥー・ワップ・ナゲッツVol.2』
(国内CD 山下達郎監修・選曲・解説、鈴木啓志曲目解説、歌詞付 WPCR-18041 1,852円+税)

そもそも、ドゥー・ワップという音楽に僕がどうして惹かれるようになったかというと、『アメリカン・グラフィティ』サントラ盤の存在が大きかったと思います。

そこには、ティーンエイジャース「恋は曲者」と、リジェンツ「バーバラ・アン」が入っていて、その2曲をビーチ・ボーイズがカヴァーしていたので曲は知っていましたが、オリジナルは『アメグラ』サントラ盤で初めて聴いたのだと思います。
(ドゥー・ワップではありませんが、ボビー・フリーマン「踊ろよ、ベイビー」もこれで初めて耳にしました)

その他、クローヴァーズ「恋の特効薬」、オリオールズ「涙のチャペル」、スカイライナーズ「シンス・ドント・ハヴ・ユー」、モノトーンズ「ブック・オブ・ラヴ」等、ドゥーワップ(この頃はまだその言葉を知らなくて、黒人ヴォーカル・グループと総称していたかもしれません)の名曲がたくさん収録されていて、一気にこういった音楽のファンになってしまったわけです。

ドゥー・ワップという言葉は、おそらく1970年代中頃にスペシャリティー・レーベルから発売されていたオムニバス・レコード『doo wop』から自分の中でポピュラーな言葉になったと思います。

前置きが長くなりましたが、『Vol.2』は山下達郎コンサートの開場から開演までの間、会場内で流れているドゥー・ワップの曲を集めたコンピ。達郎自身が気に入った曲だけを集めて構成された保証付ものです。

みんなイイ曲ばかりですが、今日は19曲目に入っているコルヴェアーズ「トゥルー・トゥルー・ラヴ」を。
ベース・パートのヴォーカリストが大活躍するゴキゲンなアップ・テンポの曲です。森 勉



2018年8月7日(火) アールズ 「リメンバー・ミー・ベイビー」

苦節○十年、山下達郎監修・選曲・解説によるドゥー・ワップのコンピレーションCD『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』3種が遂に発売になりました。

『Vol.1』、『Vol.2』は山下達郎コンサート会場でライヴが始まる前に流れているBGM用音源をCDにしたものです。
「ドゥー・ワップは自分自身の心の音楽」という山下達郎が選んだヒットはしていないけれど大好きだ!というドゥー・ワップ・ナンバーが並んでいます。

2008年から2017年のツアーで流れた曲の中から『Vol.1』に25曲、『Vol.2』に26曲が収められています。
『Vol.3』は山下達郎が一人多重録音で作り上げた『オン・ザ・ストリート・コーナー』(Vol.1~3)でカヴァーした楽曲のオリジナル、又は山下達郎が聴いていたヴァージョン全22曲収録されています。

今日はその『Vol.3』から1曲選んでみたいと思います。

山下達郎のおかげでドゥー・ワップとかアカペラという言葉が多くの人々に伝わり、その音楽自体の素晴らしさも理解されるようになり、たくさんのドゥー・ワップ名曲及び隠れた名曲を教えてくれました。

アールズ「リメンバー・ミー・ベイビー」はバリー・マン&シンシア・ワイル作品でしたが、1980年に『オンスト』が出る前まではほとんど知る人がいない曲でした。
しかし、達郎のナイス・カヴァーにより白人ドゥー・ワップ・グループ、アールズの名が達郎ファンの間では一気に認知されるようになりました。

『ザッツ・マイ・ディザイアー ~ドゥー・ワップ・ナゲッツVol.3』
(国内CD 山下達郎監修・選曲・解説、鈴木啓志曲目解説、歌詞付 WPCR-18042 1,852円+税)

Vol.1、Vol.2も順次紹介したいと思っています。森 勉



2018年8月6日(月) DYGL 「Bad Kicks」

東京発男性4人組ロック・バンド、DYGL(デイグロー)。

国内にとどまらず、アジアやヨーロッパでも精力的にツアーを行っている彼ら。
2018年2月に配信でリリースされた新曲「Bad Kicks/Hard To Love」が、先日7インチで発売されました。

DYGL「Bad Kicks/Hard To Love」
(国内EP HEA-005 1,500円+税)

UKのミュージシャンRory Attwellをプロデューサーに迎え、イギリスで録音された2曲を収録。

切れ味鋭いギター、Nobuki Akiyamaの歌声がこれまで以上に熱い「Bad Kicks」、
DYGL「Happy Life」(『Say Goodbye to Memory Den』(2017)収録)を彷彿とさせるまったりとした「Hard To Love」。
オープンリールを使用したアナログ録音によるザラついた音が、70年代パンクみたいでかっこいいです。

7インチ・シングルは1,000枚限定です。お早めに!東尾沙紀



2018年8月5日(日) Tim Bernardes (チン・ベルナルデス)「recomeçar」

<カエターノ・ヴェローゾ×ブライアン・ウィルソン>
<21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル>

国内盤帯に記載されている上記の宣伝文句につられて購入した1枚。

チン・ベルナルデス(Tim Bernardes)『ヘコメサール (Recomeçar)』
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 THCD-538 2,300円+税)

シンガー/サックス奏者マウリシオ・ペレイラの息子として1991年1月に生まれたチン・ベルナルデス。
サンパウロ発ロック・バンド、O TERNO(ウ・テルノ)のシンガー&ギタリストだった彼の初ソロ作です。

ギター、ベース、ドラムス、各種キーボード&ピアノを全て一人で多重録音。
そのベーシック・トラックに、管弦楽器奏者を迎えストリングスを加えて制作された全13曲。

なるほど、ヴァン・ダイク・パークスからの影響を感じますね。
歌い方や楽曲に関して、ジェフ・バックリィを想起させられました。

今日のこの1曲はラストに収録されているタイトル曲「Recomeçar」(ヘコメサール・・・再出発の意)。
「キャロライン・ノー」を意識したような内省的・繊細な世界観が、弦楽器の美しい奏で表現されています。森 陽馬



2018年8月4日(土) ボズ・スキャッグス 「On The Beach」(ニール・ヤングカヴァー)

先週7/29フジロック・フェスでのこと。
ボブ・ディラン公演後、余韻を引きずりながらGreensky Bluegrassを見るためフィールド・オブ・ヘヴンへ移動。
そのヘヴンでは、ボズ・スキャッグス「Lowdown」が場内でかかっていました。

都会的なサウンドが魅力であるこの曲、ミラーボールの光が舞う山奥で聴いても不思議とマッチしていましたね。

さて、そのボズ・スキャッグスが2018年新作『アウト・オブ・ザ・ブルース』を発表しました。
2013年発表『メンフィス』、2015年発表『ア・フール・トゥ・ケア』に続く<ルーツ3部作>ラストは“ブルース”!

ボズ・スキャッグス『Out Of The Blues』
(国内CD ボズ自身による解説&日本語解説・歌詞付 ボーナス・トラック2曲追加 UCCO-1196 2,600円+税)

レイ・パーカーJr、チャーリー・セクストン、ウィリー・ウィークス、ジム・ケルトナー、ジム・コックス他参加。
影響を受けたと公言しているボビー・ブランドの楽曲やオリジナル含め、ボズ流ブルースを聴かせます。

その中にあって意外な選曲、ニール・ヤング「On The Beach」カヴァーを今日のこの1曲に。

ライナーノーツによると、ボズの息子とその友人による音楽制作&コンサートにてニール・ヤングを取り上げており、その息子達の薦めもあってマイナーブルース調なニール「On The Beach」をカヴァーしたそう。
なお、この曲のギター・ソロはドイル・ブラムホールⅡが弾いています。森 陽馬



2018年8月3日(金) Lack Of Afro feat.Nick Corbin 「Home」

2017年お気に入りのこの1枚で選んだ、イギリスのバンドNew Street Adventure
次世代のポール・ウェラーかも!?と好きになったバンドでしたが、2017年12月のライヴを最後に活動停止...。

バンドが無くなり非常に残念でしたが、フロントマンNick Corbinは既にソロとして動き出しており、近いうちに発表されるであろうソロ作への期待に胸が高まってます。
その彼がソロとなって初の音源となる参加作を今日はご紹介します。

現行英国ファンク/クラブ・シーンで活躍中のコンポーザー/DJ、Adam Gibbonsによるユニット、Lack Of Afro。

2007年発表1stから、約2年ごとのペースでアルバムを発表している彼が、6枚目となる新作『Jack Of All Trades』を自身のレーベルLOA RECORDSからリリースしました。

Lack Of Afro『Jack Of All Trades』
(輸入CD LOA014CD)

初期作品のアフロ・ビートを取り入れたファンキーなインストというイメージがありましたが、新作はほぼ全ての曲でヴォーカリストをフィーチャーし、60~70'sソウル・ファンの方も楽しめる歌ものアルバムとなっています。

Elliott Cole、Juliette Ashby、Wax、Herbal Tなど、Lack Of Afroとのコラボでお馴染みのアーティストのほか、Nick Corbinもヴォーカルで2曲参加。
Nickの穏やかな歌声が郷愁を誘うフォーキーなナンバー「Home」(沁みる良い曲です)を今日の1曲に。東尾沙紀



2018年8月2日(木) ハンバートハンバート 「永遠の夕日」

当店が選ぶ2017年ベスト>にも選出した佐野遊穂&佐藤良成夫婦デュオ、ハンバートハンバート。

2018年で結成20周年! フォークをコンセプトにほぼ2人だけで録音したアルバム第2弾を発表しました。

ハンバートハンバート『FOLK2』
(国内CD 初回限定2017年9月9日日比谷野音ライヴDVD付 DDCB-94021 3,000円+税)

モンゴル800「小さな恋のうた」、森高千里「渡良瀬橋」、荒井由実「ひこうき雲」、加川良「教訓1」カヴァーから、「ホンマツテントウ虫」、「おいらの船」、「虎」、キセルをゲストに迎えた「おなじ話」等セルフ・カヴァー含めた全12曲。

60~70年代フォークの良心を引き継ぎつつ、ハンバート流の新時代フォークを表現した1枚です。

今日のこの1曲は、唯一のオリジナル新曲「永遠の夕日」を。

歳をとり髪も白くなった"僕"が昔の恋人を想い出し、夕焼けの色へその想いを馳せるナンバー。
今まで2人が歩んできた道筋と出会ってきた楽曲への想いが、この歌へ込められているように感じます。森 陽馬



2018年8月1日(水) イトウサチ 「静かな夜に」

イトウサチさんがアルバムを制作している、と話を伺ったのは数年前のことだったと思います。

東京ローカル・ホンクの新井健太さん(B)&井上文貴さん(G)と組んだイトウサチ&ブンケンバレエ団。
ライヴは不定期に行っていたものの、CD作品はなかったので僕はずっと楽しみにしていました。

そして、2017年末発売が決定!発売記念ライヴも行われることとなりましたが、、、。
そのレコ発ライヴまでに完成へ至らず、アルバム発売は2018年へ持ち越しに。
2018年も季節は夏、そして、そして遂に!やっと!7月31日発売が決まり僕の手元にアルバムが届きました!

イトウサチ&ブンケンバレエ団『きぼうのうた』
(国内CD KZNK-0001 2,300円+税)

この1枚、この1曲が完成するまで、様々な苦悩、思案、そして“希望”が交錯しただろうな。

彼女のまっすぐな歌と、それを支えるバック演奏のアンサンブル。
さりげない一音一音、更には音の隙間からも、3人の気持ちが伝わってくるようです。

今作の発売記念ライヴも以下決まりました。
8月18日(土)高円寺JIROKICHI、8月29日(水)武蔵小山アゲイン、9月1日(土)新高円寺STAX FRED。

僕が出したCDではないのですが、このCDを手に取って聴いていただけたら本当にうれしいですね。森 陽馬



2018年7月31日(火) ボブ・ディラン 「Make You Feel My Love」

フジロック・フェス3日目(2018年7月29日)、行ってきました。

あーー、楽しかったー!
個人的に思いついたこと、記憶していることを箇条書きにしてみますね。

・越後湯沢駅シャトルバス待ちが長蛇の列。例年より電車で来た人が多かったのかも。(外国人も多い)
・会場到着直後11時頃、半端じゃない暴風雨。レインコート着用にも関わらずあっという間に全身びしょ濡れに。
・暴風雨→曇り→カンカン照り→弱雨→天気強雨→晴れ、とヴァラエティに富んだ苗場らしい天候の1日。
・WESTERN CARAVAN、フィールド・オブ・ヘヴン昼時にピッタリな雰囲気。
・今年グラストンベリー・フェスがないため、元オレンジコートの場所に英国からUNFAIRGROUNDテント登場。
・Smash日高さん推薦のキューバ多人数バンド、INTERACTIVO。めちゃくちゃな感じで面白かった。
・KACEY MUSGRAVES、超ミニスカートに男性釘づけ!?  ラスト何故か日本舞踊とコラボ。
・ANDERSON PAAK、見に行けなかったが大人気で好評だったとのこと。
・JACK JOHNSON、夕暮れ前のグリーン、最高に心地良い!GREENSKY BLUEGRASSの人もゲスト出演。
・BOB DYLAN前「多くの人が見れるように立ってください」とスタッフが呼びかけ、芝生で座っていた人起立。
・BOB DYLAN、ギターのインスト演奏中、ステージ上に御大突然登場。珍しくビジョンにディラン映し出される。
・BOB DYLAN、ピアノを立って弾きながら歌うスタイル。歌の途中ニヤリと微笑むシーンも。
・BOB DYLAN、2016年来日時よりロックな選曲&演奏アレンジ。ジャズ・スタンダードカヴァー無し。
・BOB DYLAN、ギターは持たなかった(数日前の韓国公演ではギター披露したらしい)。
・BOB DYLAN、ラストは「Ballad Of A Thin Man」→「Blowin' In The Wind」。最近のセットリストとは逆に。
・DYLANで感無量だったが終了後すぐ移動。ホワイトのceroを横目にヘヴンのGREENSKY BLUEGRASSへ。
・GREENSKY BLUEGRASSはドラムレスのジャム・バンド。ラストにPHISHカヴァーも。最高!
・夜のフィールド・オブ・ヘヴンはやはり格別。またこの場へ戻ってきたい、と毎度ながら名残惜しく思う。
ちょっと長くなってしまったのでこのへんで。

ボブ・ディランのステージで一番印象に残ったのは、中盤あたりで披露した「Make You Feel My Love」。
この曲のディラン本人によるハーモニカ・ソロ、徐々に消えていく夕陽とシンクロして、とても感動的でした。
長いようで短かった1日を労ってくれているような、そんな優しい音色でした。

オリジナル・アルバムとしては1997年発表作『Time Out Of Mind』に収録されていますが、アデルやビリー・ジョエルのヴァージョンも有名。ベスト盤にも収録されています。森 陽馬

★掲載ジャケットは「Make You Feel My Love」収録『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』。
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31035 2,500円+税)



2018年7月30日(月) リッチー・ヴァレンス 「ラ・バンバ」

リッチー・ヴァレンスの生涯をルー・ダイアモンド・フィリップスが演じて映画化された『ラ・バンバ』(1987)は、とても感激した映画でした。

現在のように映像がすぐ商品化される時代ではなかったので、3回ほど映画館へ通った記憶があります。

映画の中で「ラ・バンバ」をはじめ、リッチー・ヴァレンスの歌を歌っていたのは、ロス・ロボスでした。
適任といった素晴らしい出来でした。

そう、ステージで演奏するシーンでは、バディ・ホリー役のマーシャル・クレンショーや、エディ・コクラン役のブライアン・セツァーの熱演も忘れられませんね。

ということで今日は、オリジナルのリッチー・ヴァレンスを聴いてみたくなりました。

リッチー・ヴァレンス『ラ・バンバ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27801 952円+税)

「ラ・バンバ」の他にもノリノリの「カム・オン・レッツ・ゴー」、ナイス・バラード「ドナ」など名曲も収録されています。

リッチーって、どの写真見ても貫禄があって、とても17歳に見えないんですよね。森 勉


2018年7月29日(日) ayU tokiO 「一人暮らし」

男性シンガーソングライター、猪爪東風(イノツメアユ)によるソロ・プロジェクト、ayU tokiO(アユ・トーキョー)。

名作『新たなる解』以来、約2年ぶりとなる新作2nd『遊撃手』が先日リリースされました。

ayU tokiO『遊撃手』
(国内CD AICP-012 2,500円+税)

アルバム終盤に収録された「一人暮らし」という曲が特に好きで、発売以来繰り返し聴いています。

どこか奇妙さ、寂しさを漂わせ、美しいストリングスの旋律が、不思議な余韻を残すこの曲。
ヴォーカル&コーラスで参加した、やなぎさわまちこ、佐久間幸子(SaToA)、松本従子(MISOLA)、3人の声の重なりの気持ち良さ、ひねりの効いたアレンジが聴きどころ!

まだまだ聴き込みが足りませんが、『遊撃手』はとても中毒性のある作品なのかもと感じています。

平見文生(b)、小川タカシ(g/カンバス)、すずきみすず(cho)などが参加。
ミックスは自身のほか、ayU tokiO作品でお馴染みの佐藤清喜(microstar)、森達彦(hammerlabel)が担当しています。

アナログ・レコード、カセットも同時にリリースされました。

レコードは、頭脳警察の1stのLPを参考にされたそうで、通常より少し大きめなサイズとなっています!
いでたつろうによる独特なイラスト・ジャケットも、CD、レコード、カセットでそれぞれちょっとした違いが...。
パッケージにも猪爪さんのこだわりが詰まっています。東尾沙紀

2018年7月28日(土) ASA-CHANG エマーソン北村 「丘を越えて」

寺尾紗穂さんが編集した書籍『音楽のまわり』が当店に入荷しました。

・(書籍)『音楽のまわり』(1,800円+税)

寺尾紗穂さんが繋がりのあるミュージシャン9名へ声をかけ各々エッセイを寄稿。
紗穂さんによるコメントと小林エリカさんの画を添え、そして紗穂さん自身のエッセイも加えて纏めた1冊。
(ユザーンによる『十月二十一日の昼ごはん』がとても面白かった!)

その『音楽のまわり』で執筆しているエマーソン北村が、ASA-CHANGと組んだCDを発表したので紹介しましょう。

ASA-CHANG エマーソン北村『Debut』
(CD AP1076 2,000円+税)

エマーソン北村の浮遊感あるキーボードと、ASA-CHANGによるタブラボンゴ&トランペットがゴキゲンな1枚。

今日のこの1曲は、2曲目に収録されている「丘を越えて」。
この曲は、小泉今日子1990年発表シングル曲ですが、ASA-CHANG在籍時の東京スカパラダイスオーケストラが編曲・演奏を担当していたナンバーとのこと。ASA-CHANGの歌声とトランペットがとってもイイ感じです。

なお、ジャケットは細野晴臣『トロピカル・ダンディー』等で知られるヤギヤスオ氏が手掛けています。森 陽馬


2018年7月27日(金) The Wild Feathers 「Big Sky」

昨日紹介したジェイホークス新作の5曲目「Backwards Women」。
とりわけカントリー・ロックな仕上がりのこのナンバーは、The Wild Feathersとの共作楽曲でした。

そのThe Wild Feathersの新作も先日発売されたので取り上げておきましょう。

The Wild Feathers『Greeting From The Neon Frontier』
(輸入CD Reprise 9362-49061-3)

The Wild Feathersは2013年メジャー・デビュー、ナッシュビルを拠点に活動中の男性4人組ロック・バンド。
今作は彼らの3作目となる2018年発表オリジナル・アルバム。

2016年発表2nd『Lonely Is A Lifetime』はニール・ヤング&ザ・クレイジーホース的な演奏・楽曲もありましたが、今回は<正統派アメリカン・ロックをより実直に正統化した>ようなカントリー・アメリカン・ロックな1枚です。

今日のこの1曲は、ジェイホークスっぽいコーラス&展開で聴かせる⑦「Big Sky」を。森 陽馬


2018年7月26日(木) THE JAYHAWKS 「Carry You To Safety」(邦題:約束するよ、君に)

2018年アメリカン・ロック・アルバム・ベスト確定!

僕の大好きなバンド、ジェイホークス。
2016年『Paging Mr. Proust』以来、約2年ぶり新作アルバムを発表しました。

ザ・ジェイホークス『寂れたモーテルとズッと続く道と』(Back Roads And Abandoned Motels)
(国内CD 天辰保文解説・歌詞・対訳付 SICP-5814 2,400円+税)

1990年代メジャー・デビューした頃、<正統派アメリカン・ロックを継承する新星バンド>的なイメージでしたが、そんな彼らも2018年で結成33周年。
メンバー・チェンジもありましたが、グッドメロディー&見事なコーラス・ワークは変わらず健在です。

特に今回のアルバムは、近作中でも出色な素晴らしい仕上がり。
1995年発表名作『Tomorrow The Green Grass』気に入っていた方、イーグルスやウエスト・コースト・ロックお好きな方にも是非聴いてもらいたい傑作!

フリートウッドマックやエイミーマンを彷彿とさせる①「Come Cryin' to Me」等、女性メンバーのカレン・グロットバーグがリード・ヴォーカルをとる新味もありますが、ジェイホークスらしい叙情感漂う新曲⑩「Carry You To Safety」(邦題:約束するよ、君に)を今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年7月25日(水) GOMES THE HITMAN 「虹とスニーカー」

結成25周年!そして2019年でデビュー20周年を迎えるGOMES THE HITMAN <ゴメス・ザ・ヒットマン>。

山田稔明(vo,g)、高橋結子(drs)、堀越和子(key)、須藤俊明(b)。
それぞれソロやサポートで活躍してきた4人が集結!バンドとしては13年ぶりとなる新録盤がリリースされました。

GOMES THE HITMAN『SONG LIMBO』
(国内CD GTHC-0013 2,778円+税)

90年代~2000年代前半に書かれ、会場限定CDRでの発売やライヴで披露され人気となりながらも、正式なリリースはされてこなかった楽曲をメンバー4人のみで新録した作品。

センチメンタルな夏から、心地良い風吹く秋、鈴の音が鳴り響く冬、旅立ちの季節に物想う春....
澄んだメロディと気持ち良いバンド・アンサンブルと共に駆け抜けていく四季の歌の数々。

今日の一曲は、疾走感溢れるサウンドが、スカッと広がる夏空にぴったりの「虹とスニーカー」を。

2019年12月頃に<ネオアコ>をテーマとした、バンドの完全なる新作もリリースする予定とのことで楽しみですね。

GOMES THE HITMANが2000年代リリースした『mono』(2002年)、『omni』(2003年)、『ripple』(2005年)の3作品に未発表音源などボーナス7曲をプラスしたリイシューBOX『00-ism(ノーティーイズム)』も本日発売。
山田稔明2013年の名作ソロ3rd『新しい青の時代』、5周年記念アナログ盤も入荷しました!東尾沙紀


2018年7月24日(火) イトウサチ&ブンケンバレエ団 「きぼうのうた」

<夢を追いかけながら 道に迷った半そで半ズボンの風の子は、
哀しみや痛みを乗り越えて、もう一度前を向く。そして歩き出す。
「きぼうのうた」は、そんな“ぼく”の背中をそっと押してくれる。> PET SOUNDS RECORD 森 陽馬

女性シンガー・ソングライターのイトウサチさん。
そして、東京ローカル・ホンク新井健太(B)&井上文貴(G)が脇を固めるバンド、イトウサチ&ブンケンバレエ団。

待望のアルバムが7月31日発売決定いたしました。

イトウサチ&ブンケンバレエ団『きぼうのうた』
(2018年7月31日発売 国内CD KZNK-0001 2,300円+税)

彼女の凛とした歌声と、心の隙間を優しく埋めてくれるようなバック演奏が滋味深く沁みる素晴らしい1枚。

8月18日(土)高円寺JIROKICHI、8月29日(水)武蔵小山アゲイン、9月1日(土)新高円寺STAX FRED。
上記にて発売記念ライヴがあり、7月31日より当店及びイトウサチさんのサイトでも先行発売される予定。
ライヴへ足を運べない方には、通販でお買い上げいただけます。

女性シンガー好きの方、そして東京ローカル・ホンクファンの方々には是非聴いてもらいたいですね。森 陽馬


2018年7月23日(月) スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト 「コルコヴァド」

文芸誌『文學界』2018年7月号に村上春樹の最新短編が3作掲載、興味深い仕上がりでした。

特に、『チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ』という短編がとても面白い!

「チャーリー・パーカーがボサノヴァ作品をもしも発表していたら」という"僕"の想像が様々な形となって表れ、そしてチャーリー・パーカーが"僕"の夢に出てくる、というジャズ好き垂涎のなんとも不思議な小説。

「もしこのアーティストがこんな作品を録音していたら、...」という架空のアルバムに対する憧れは、音楽ファンなら誰しも想像したことがあるはず。そんな楽しい想像と夢の世界を春樹自らの世界観で描いています。

現代ネット社会におけるデマ発信とその反応も皮肉っているのかな。長編も書いて欲しいですね。

ちなみに、短編内で紹介された<チャーリー・パーカー幻のボサノヴァ作>は1963年夏録音の設定。
実際に1963年春には、アメリカの名サックス奏者スタン・ゲッツが、ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンと共にボサノヴァ・アルバムを制作。『ゲッツ・ジルベルト』というタイトルの名盤を残しました。
チャーリー・パーカーが夢の中で演奏してくれたという「コルコヴァド」もこの名作に収録されています。森 陽馬

★掲載ジャケットはスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『ゲッツ・ジルベルト』
(国内CD UCCU-5555 1,500円+税)


2018年7月22日(日) Jennifer Warnes 「Why Worry」

2018年上半期にリリースされた女性シンガー作品の中で、5本指に入る1枚。

Jennifer Warnes『Another Time, Another Place』
(輸入CD BMG 538358052)

ジェニファー・ウォーンズは1947年生まれシアトル出身の女性シンガー。
一般的には映画『愛と青春の旅立ち』主題歌「Up Where We Belong」(ジョー・コッカーとのデュエット)で有名ですが、僕はジャクソン・ブラウン作「These Days」等を歌っている1972年発表作『ジェニファー』が愛聴盤です。

今作は、2018年デビュー50周年を迎えた彼女が17年ぶりにリリースした新録アルバム。

テキサス/オースティン録音、レナード・コーエンとの仕事でも知られるRoscoe Beckとの共同プロデュース。
グレッグ・リーズ、サニー・ランドレス、ディーン・パークス、レニー・カストロ、ヴィニー・カリウタ等参加。

人間味、温もりをより纏った歌声は、一服の清涼剤となり心に安らぎを与えてくれます。

パール・ジャム「Just Breathe」(エディ・ヴェダー作)、デレク・トラック・バンド「Back Where I Started」(ウォーレン・ヘインズ&デレク・トラックスの共作)、ジョン・レジェンド「Once I Was Loved」等カヴァーの中から、沁みるダイアー・ストレイツ「Why Worry」(マーク・ノップラー作)を今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年7月21日(土) クール・キャッツ 「あの娘のスタイル」(She's Just My Style)

60'sはまだまだネタの宝庫だなぁ、と思いました。

1964年にビートルズ「プリーズ・プリーズ・ミー」を日本語詞でカヴァーして、日本コロンビアからデビューした4人組コーラス・グループ、クール・キャッツ。
当時名前は目にしたことがありましたが、色々な曲を今回初めて聴いて、その選曲の面白さにびっくりしました。

こんな曲をカヴァーしてレコードとして発売していたんだぁ~~。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」(マーヴェレッツ、ビートルズ)、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」(コントゥアーズ、デイヴ・クラーク・ファイヴ)あたりは常識的な範囲としても、「もっと寄りそって~Come A Little Bit Closer」(ジェイ&アメリカンズ)、「ルック・オブ・ラヴ」(レスリー・ゴーア)、「ウーマン」(ゾンビーズLPの中の1曲)、「アイ・キャント・ストップ」(ハニーカムズ)、「シンキング・オブ・ユー・ベイビー」(デイヴ・クラーク・ファイヴ)、「涙のクラウン~Everybody Loves A Clown」「あの娘のスタイル~She's Just My Style」(2曲ともゲイリー・ルイス&プレイボーイズ)、そして「孤独の世界~The Sounds Of Silence」(サイモン&ガーファンクル)。

スゴイです。全部シングルとして発売しているんですからね。
当時レコード屋さんでジャケット見たのかもしれないけど、全く記憶に残っていませんでした。失礼しました。

今日のこの1曲は、エリー・グリニッチ作品「ルック・オブ・ラヴ」も捨て難かったのですが、漣健児の♪僕のこのみに 全部ピタコン♪という歌詞にハマった「あの娘のスタイル」を挙げておきます。

クールキャッツ『プリーズ・プリーズ・ミー ~ベスト・コレクション1964-1966』
(国内CD 限定盤 解説・歌詞付16ページブックレット 全25曲 UVPR-10019 1,000円+税)
以前2,500円でしたが、グッと値下げして今なら1,000円+税です。森 勉



2018年7月20日(金) Charles Lloyd & The Marvels 「Defiant」

CDorレコードを開封し、音楽をかけた瞬間の出音。

この瞬間、その作品の印象が決まると言っても過言ではないと思います。

今日紹介するこのアルバムも、その第一音から引き込まれた1枚。

Charles LLoyd & The Marvels + Lucinda Williams『Vanished Gardens』
(輸入CD Blue Note B002843502)

チャールス・ロイドは1938年アメリカ/メンフィス・テネシー出身、1960年代から活動しているジャズ・サックス奏者。
2018年で80歳を迎えた彼が、女性シンガーのルシンダ・ウィリアムスを迎えて制作したアルバムです。

2016年発表『I Long To See You』(
2017年1月21日今日のこの1曲で紹介)に続き、The Marvels(ビル・フリーゼル、グレッグ・リーズ、ルーベン・ロジャース、エリック・ハーランド)をバックに、奥深いサックスの音色を響かせる傑作。

ジミヘンカヴァー「Angel」等で聴けるルシンダの歌も魅力ですが、チャールス・ロイドのテナー・サックスが、グレッグ・リーズのペダル・スティールと重なり更に味わいが増している①「Defiant」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年7月19日(木) カンバス 「ラバー」

日本のポップス新譜、キリンジお好きな方にオススメです。

2009年結成、小川タカシと菱川浩太郎による福岡出身男性2人組ユニット、カンバス。
2013年発表前作『流星のベクトル』から約5年ぶりとなる新作2ndアルバムが入荷しました。

カンバス『アイランド』
(国内CD HRBR-009 2,300円+税)

Vo,の小川さんはウワノソラ『陽だまり』収録曲「遅梅雨のパレード」にゲスト参加など話題もありましたが、次のアルバムはまだかな?と首を長くして待っていた方も多いではないでしょうか。

待望の2ndも、爽やかなヴォーカル&ハーモニー、胸弾むメロディが詰まった渾身の1枚!

北山ゆう子(drs)、月の満ちかけの今井カズヤ(key)、ayU tokiOのサポート等でも活躍する大石陽介(g)、高木沙耶(sax)、
山田翔一(trombone)が参加。

2016年2月に7インチ・シングルでリリースされ、当店でも評判だったマイクロスター佐藤清喜プロデュース曲「この街の夜さ」と、カップリング「Sunset202」の2曲も収録されています。

愛する人へ向けた想い溢れる詞と、オフコース風懐かしいメロディにグッときたラヴソング「ラバー」を今日の1曲に。

お買い上げの方には先着特典として、未発表音源「ディナー」収録CD-Rが付きます!
(フォーキーで落ち着く1曲です。) 東尾沙紀


2018年7月18日(水) ジョアン・サビア 「na casa de sol」

こんなに猛暑が続くと、ブラジル音楽が聴きたくなりますね。

でも、ボサノヴァだとまったりしてちょい食い足りない、という方に超オススメのアルバムが本日発売!

ジョアン・サビア『JOAN』
(国内CD 中原仁さんによる解説付 PCD-24747 2,400円+税)

JOAO SABIAは1981年生まれリオ出身、現在はサンパウロを中心に活動している男性シンガー・ソングライター。
2000年代は俳優として活動し2006年歌手デビュー。今作が4枚目のオリジナル・アルバムです。

2015年発表作『Nossa Copacabana』に続き、聴いていて心地良い雰囲気になる仕上がり。

生音の温もりが伝わってくる落ち着いたサウンドと優しい歌声。
<1980~90年代ジェイムス・テイラー的なアーバン・メロウMPB>と評したくなる1枚ですね。

今日のこの1曲は、エレピの音色が和む③「na casa de sol」(太陽の家)を。森 陽馬


2018年7月17日(火) ボブ・ディラン 「くよくよするなよ」(Don't Think Twice, It's All Right)

地域に根差した活動を行っているコミュニティや、様々なフェスの魅力を紹介しているフリーペーパー、DEAL
元Switchの菊地崇さんが責任編集し年3~4回作られる冊子、僕も愛読しています。

そのDEAL新号が入ってきました。
(欲しい方はレジで「DEALが欲しい!」とおっしゃってくださいね。)

また、DEALに関わる写真&アートの展覧会がbasement Ginza(Ploom Sho銀座店B1F)で行われています。
フェスでライヴペインティングを行っているGravityfreeの絵や、宇宙大使☆スターによるフェス写真等を展示中。
7月14日~7月24日まで入場無料です。

さて、フェスと言えばフジロックまであと10日と近づいてきました。
今年の目玉はボブ・ディランだと思いますが、日本のフェス初参戦となるディランの来日記念盤が本日入荷。

ボブ・ディラン『ライヴ:1962-1966~追憶のレア・パフォーマンス』
(国内2枚組CD 日本盤のみボーナス・トラック追加 解説・歌詞・対訳付 SICP-31180 2,800円+税)

近年ヨーロッパで発売されていたレア・ライヴ音源収録アナログ盤から主にセレクトした2枚組CD。
1966年のライヴ音源以外は全て世界初CD化!

「ディランとホットハウスがかぶらないことを祈る」(2018年7月5日今日のこの1曲参照)と書いた直後タイムテーブル発表→ややかぶりで落胆していましたが、この曲を聴いてディランに慰めてもらいましょうか。森 陽馬


2018年7月16日(月) クリス・レインボウ 「リング・リング」

クリス・レインボウは1970年代後半に優れた作品を残してくれた1946年生まれのイギリス/グラスゴー出身男性シンガー・ソングライター。

近年はソフト・ロックの範疇で語られることも多いブリティッシュ・ハーモニー・ポップの重要アーティストです。
ヒット曲はありませんが、良質なポップスを数多く届けてくれました。

その中から、1979年発表3rdアルバム『ホワイト・トレイルズ』が12インチ・ヴァージョン等をボーナス曲として追加した形で再発されました。

クリス・レインボウ『White Trails』
(国内仕様CD 日本語解説付 ATOZ-110 2,400円+税)

キャッチーな「ラ・ラ・ラ」のコーラスで始まる「ラヴ・ユー・エターナリー」(2018年6月10日放送サンデー・ソングブックでオンエアされましたね)を1曲目に、作り込んだサウンドと多重に重ねられたコーラスが楽しめる極上のポップ・ミュージックになっています。

今日は4曲目に収録されている「リング・リング」を。
エリック・カルメンと70'sビーチ・ボーイズが合体したような軽快なテレフォン・ソングです。森 勉


2018年7月15日(日) the innocence mission 「records from your room」

2019年でデビュー30周年を迎える米ペンシルベニア州出身男女3人組、ジ・イノセンス・ミッション。

約3年ぶり、10枚目となるオリジナル・アルバム『サン・オン・ザ・スクエア』がリリースされました。

the innocence mission『sun on the square』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 PCD-24742 2,400円+税)

独特の揺らぎを持ったカレン・ぺリスの無垢な歌声、ギターを爪弾くやさしい音色、叙情的なストリングス。
イノセンス・ミッションの楽曲はどこか物悲しさが漂うのに、陽の光のようなあたたかさもあって、いつも聴く者を深く心地良い音の世界へ連れていってくれます。
私はいつも子守唄がわりに聴いています。

ボサノヴァのテイストが加えられたタイトル曲「sun on the square」には、カレンとギタリストのドン・ぺリスの子どもたち2人が、ヴィオラとヴァイオリンで参加。弦の響きにひきこまれます。

今日の1曲は、1曲目の「records from your room」を。

♪きみの部屋からレコードが花咲くようにあふれだす
この曲のカレンの美しい詩がとても素敵です。東尾沙紀



2018年7月14日(土) Playing For Change 「Listen To The Music」 (feat Char)

日本でも大和証券グループCMで使われ知られることとなったチャリティー・プロジェクト<Playing For Change>。

プロデューサー/エンジニアのマーク・ジョンソンが主宰し、世界各地のミュージシャンが参加。
国境・人種・文化・宗教を越えた繋がりを表現し、音楽を通してチャリティー活動を展開していくコラボ・ユニットです。

2009年に第一弾(「Stand By Me」収録)が出た後、2011年Vol.2、2014年Vol.3がリリース。
そして、この度2018年版『Playing For Change - Listen To The Music』が発売されました。

『Playing For Change - Listen To The Music』
(輸入CD MTM0253)

全12曲中、計25か国/全210アーティストが参加。
(ジャック・ジョンソン、バディ・ガイ、デヴィッド・クロスビー、ドクタージョン、ウォーレン・ヘインズ他)

ボブ・ディラン作「All Along The Watchtower」、ブエナ・ビスト・ソシアル・クラブで有名な「Chan Chan」、サム・クック作「Bring It On Home To Me」等を各ミュージシャンの個性を活かしたアレンジで楽しめます。
ワールド・ミュージックお好きな方にもオススメの1枚。

今日のこの1曲は、ドゥービー・ブラザーズ名曲カヴァー新緑「Listen To The Music」を。
トム・ジョンストン&パトリック・シモンズ他、日本から我らがChar、平井大も参加しています。森 陽馬


2018年7月13日(金) 坂本慎太郎 「ディスコって」

♪今年も盆にはみんな来る さあ迎えよう 迎え火で♪
(坂本慎太郎「ディスコって」歌詞より)

迎え火とは、お盆に帰ってくる先祖・故人の霊が迷わないよう、火を焚き目印となる煙を出す風習のこと。
盆の入り前となる7月13日(もしくは8月13日)に行います。

現代はしきたり通り行うのが難しくなっているかもしれませんが、行動や言葉に出さなくとも、心の中で想いを込め感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

坂本慎太郎2016年7月発表アルバム『できれば愛を』に収録されている「ディスコって」。
(国内CD 初回限定盤インストCD付2CD仕様 ZEL-15s 2,600円+税)

スティール・ギターが絡む不思議な浮遊感漂うディスコ讃歌。
それでいて、ディスコって、踊るって、そして生きるってことを考えさせられます。

村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』中の言葉。
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。~踊るんだ、踊り続けるんだ。」
そんな一節も想い出しました。森 陽馬


2018年7月12日(木) The Charts 「Deserie」

山下達郎新曲好評発売中ですが、達郎ファンに是非注目してもらいたいアイテムがあります。

『ドゥーワップ・ナゲッツ』!
Vol.1、Vol.2、Vol.3の3種、8月8日発売が決定しました。
(山下達郎監修・選曲・解説 WPCR-18040、18041、18042 各1,852円+税)

山下達郎コンサート会場では開演前にドゥーワップが毎回かかっています。
これは、達郎さん自身が選曲しているドゥーワップ秘蔵音源なのですが、その中から厳選したコンピがこれ!

Vol.1とVol.2は、達郎さんの思い入れタップリなドゥーワップ隠れた名曲が各25曲。
Vol.3には山下達郎『オンスト』シリーズのオリジナル曲&達郎さんが手本とした楽曲を22曲収録。
オールディーズ/ドゥーワップ好きの方垂涎の音源多数!楽しみですね。

今日のこの1曲は、その『ドゥーワップ・ナゲッツ』Vol.1、冒頭1曲目に収録されるThe Charts「Deserie」を。

「人生の数あるドゥーワップの中で最も好きな1曲!」
「何百回、何千回聴いたかわからないくらい大好きな、永遠のオールタイム・フェイヴァリット」
と、山下達郎さんが語り、サンデーソングブックでもオンエアされたナンバーです。森 陽馬


2018年7月11日(水) 山下達郎 「うたのきしゃ」

山下達郎のニュー・シングル。
昨日は「ミライのテーマ」を紹介しましたが、今日はカップリング「うたのきしゃ」を取り上げたいと思います。

今回、収録曲の内容は同じ・ジャケット違いで、初回盤(昨日掲載)と通常盤(本日掲載)があります。
みなさん、お好きな方をお選びください。

山下達郎『ミライのテーマ/うたのきしゃ』
(通常盤CD WPCL-12893 1,000円+税)

細田守監督映画『未来のミライ』エンディング・テーマ「うたのきしゃ」も心弾む軽快な曲です。

汽車の汽笛のような音で始まり、達郎自身の小気味よいリズム・ギターがちょっと控えめながら気持ち良く鳴り響く中、存在感あるヴォーカルが映える5分55秒の曲です。

山下達郎のシングルには1995年以降ずっとオリジナル・カラオケが付いていますが、今回も付いていますよ。
「ミライのテーマ」と「うたのきしゃ」のカラオケは達郎自身が演奏している楽器のヴァリエーションが色々なので、達郎サウンドがお好きな方には、歌うというよりか聴いて楽しめるものになっていると思います。

そして、カラオケでははっきり聴こえてくるコーラス。
歌入りヴァージョンでは脇役ですが、カラオケでは主役級のインパクトを与えてくれます。
やっぱり、達郎のコーラスは最高! 森 勉


2018年7月10日(火) 山下達郎 「ミライのテーマ」

待ってました!!
「リボーン」以来10カ月ぶりに山下達郎の新曲発売です。

山下達郎『ミライのテーマ/うたのきしゃ』
(初回限定アニメ絵柄盤 CD WPCL-12892 1,000円+税)

今回も大型タイアップ曲です。
(現在、ノンタイアップでシングルを出すなんてありえないことですもんね。)
7月20日公開予定、細田守監督の最新作『未来のミライ』テーマ曲。

なんと、オープニング・テーマ曲とエンディング・テーマ曲の2曲もあります。
細田守監督といえば、2009年『サマーウォーズ』にも「僕らの夏の夢」を書き下ろしていましたね。

今回は細田守特集シングルCDのような感じになっていて、3曲目は2018年4月25日広島クラブ・クワトロで行われた伊藤広規、難波弘之をバックにした通称:城北トリオによる「僕らの夏の夢」ライヴ音源が収めされています。

さて、1曲目「ミライのテーマ」。
軽快なナンバーです。うれしい!
タイアップというとバラードが多かったんでね。決してバラードが良くないという意味ではありませんので...。

ドラムス小笠原拓海、ベース伊藤広規、ピアノ難波弘之、アルト・サックス宮里陽太というライヴ・ツアー・バンドの面々参加もうれしいところです。達郎らしいサウンドがギュッ!ギュッ!と詰まって大満足の新曲です。

映画公開まであと10日。
映画館スクリーンを見ながら、この曲を聴くのが待ち遠しい。

なお、、今日掲載したジャケットは初回盤です。
近日中に通常盤を紹介しがてら、2曲目「うたのきしゃ」及びカラオケについて書いてみたいと思っています。森 勉


2018年7月9日(月) エルトン・ジョン 「Rocket Man (I think it's going to be a long long time)」

祝ベスト8!錦織圭!
サッカーW杯に続き、テニスのウィンブルドンが始まり熱戦が繰り広げられていますね。

学生時代テニス部だった僕は深夜の放送に夢中で、相変わらず寝不足の日々が続いています。
(観出すと目が離せなくなるんですよね。困ったものです。)

さて、そのテニスを背景にした映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を新しくなった渋谷シネクイント(元シネパレス)で先日見てきました。

女子テニス・プレイヤー、ビリー・ジーン・キング役を『ラ・ラ・ランド』の主演女優エマ・ストーンが好演。
男女平等、フェミニズム、LGBTなど様々なテーマが盛り込まれていますが、1973年実際にあった出来事を今作通じて知ることができましたし、テニス・エンターテイメント映画としてとても楽しめました。
ヴァレリー・ファリス&ジョナサン・デイトン夫婦監督がデジタルではなくフィルム撮影、というのも凄いですね。

映画内でかかる音楽では、ジョージ・ハリスン「What Is Life」(美しき人生)、トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ「Crimson And Clover」、エルトン・ジョン「Rocket Man」が使われ印象に残りました。

特に「Rocket Man」は、主人公が心身共に追い詰められていた心境・悲哀を投影したのだと思います。森 陽馬

★「Rocket Man(I think it's going to be a long long time)」は1972年発表シングル曲で全英2位を記録。
掲載ジャケットは「Rocket Man」収録、エルトン・ジョンベスト盤。(国内CD UICY-20310 2,095円+税)


2018年7月8日(日) キャロル・ベイヤー・セイガー 「ホーム・トゥ・マイセルフ」

メリサ・マンチェスター「ミッドナイト・ブルー」が大ヒットしていた1975年。
この曲の作詞に携わっているのが、キャロル・ベイヤー・セイガーだということを知りました。

キャロル・ベイヤー・セイガーって、9年前の1966年に大ヒットしたあの名曲「ア・グルーヴィー・カインド・オブ・ラヴ」をトニィ・ワインと一緒に作ったキャロル・ベイヤーと同じ人なの?と最初思いましたが、めでたく同一人物でした。

それから2年後の1977年、そんな作詞家の彼女のファースト・アルバムがElektlaレーベルから発売されました。


キャロル・ベイヤー・セイガー『私自身』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17403 1,300円)

プロデュースはジャニス・イアンのヒット・アルバムを手掛けたことでも知られていたブルックス・アーサー。
作曲陣は、メリサ・マンチェスター、マーヴィン・ハムリッシュ、ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど。
この時代らしい女性シンガー・ソングライター+AOR風味のサウンドもとても耳になじむものでした。

しかし、ひとつだけ普通でなかったのは、彼女の声!
かなりのハスキー・ヴォイスというか、かすれているというか、しゃがれていたんですね。
でもこれが彼女の個性であり、魅力になりました。

70's後半女性シンガー・ソングライター作品の中でも、大人の雰囲気及びアンニュイさではなかなかの作品だと思います。

今日はアルバムのラストに入っている「オーム・トゥ・マイセルフ」を。
共作者のメリサ・マンチェスターがコーラスで参加し、そのアレンジも担当しています。森 勉


2018年7月7日(土) Christopher Cross 「Roberta」(for Joni Mitchell)

「どこかで聴いたことがある歌声。今かかっているのは誰ですか?」
「あれっ!?このフラミンゴのジャケット。もしかしてあの人の新作?」

店内でこのCDをかけていると、最近このようによく聞かれるのです。

クリストファー・クロス『Take Me As I Am』
(国内仕様CD PRIMP-0006 2,700円+税)

2014年発表『シークレット・ラダー』(
2014年9月23日今日のこの1曲で紹介)以来の2018年発表オリジナル作。

これが本当に素晴らしい仕上がり!
クリストファー・クロスの澄んだ歌声はもちろんのこと、ポップで切ないメロディーと程よいAORロックなサウンド・アレンジが絶妙なバランス。
『南から来た男』を愛聴していた人ならば、絶対気に入るはずの1枚です。

今日のこの1曲は、ジョニ・ミッチェルへ捧げた3曲目「Roberta」を。森 陽馬


2018年7月6日(金) Ray Davies 「Muswell Kills」

<キンクス再結成>というニュースが最近話題となりました。

レイ・デイヴィス、デイヴ・デイヴィス、ドラマーのミック・エイヴォリーの3人によるオリジナル・メンバーで新作レコーディングがあるかも?とのこと。
これまで幾度となくそういう話はあったと思いますが、久々に同じステージに立つ日も近いかもしれませんね。

6月21日で74歳を迎えたレイ・デイヴィス、約1年ぶりの新作がリリースされました。

レイ・デイヴィス『アワ・カントリー:アメリカーナ第二幕』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31161 2,600円+税)

アメリカの長い旅での体験や想いを歌に込めた、2017年発表『アメリカーナ』の続編となる作品です。
前作と同じく、ギタリストのビル・シャンリー、ジェイホークスが主にバックを務め、ミック・タルボット等の名もクレジットされています。

英国の有名な合唱団が参加した美しい「Our Country」に始まり、語りをメインとした「The Invaders」(前作収録曲)、エディ・コクラン、チェット・アトキンスなどの名が登場し子供の頃を回想する50年代ロックンロール調の「Back In The Day」ほか、カントリー&ブルージーなサウンドが味わい深い1枚。

今日の1曲は、「マスウェル・ヒルビリー・ボーイ!」と高らかに歌う「マスウェル・キルズ」。
アルバムを締める曲が、今作で最もロックなこの曲で嬉しくなりました。東尾沙紀


2018年7月5日(木) Hothouse Flowers 「Dance To Save The World」

「うーーーん、どうしようかな...」と迷っていましたが、、、遂に決めました!
フジロック2018、ボブ・ディランを見に3日目7/29の1日券購入!

いざ決定したら、俄然楽しみになってきましたねー。
フジロックの雰囲気を味わえる、と想像しただけでワクワク感が日々高まってます。

ちなみに、ディラン以外で楽しみにしているのがホットハウス・フラワーズ。
17年ぶり来日となる彼らの約14年ぶり新作オリジナル・アルバムが発売されたので紹介しておきましょう。

ホットハウス・フラワーズ『Let's Do This Thing』
(国内CD 天辰保文氏による解説付 VITO-128 2,500円+税)

アイルランド/ダブリン出身、リアム・オ・メンリィを中心としたロック・バンドHothouse Flowers。
U2ボノに見出され1988年『People』でアルバムデビューしてから30周年という節目にリリースした今作。
夜の闇に染み入るが如く、重厚で深みのある1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、ラスト10曲目「Dance To Save The World」を。
ニーナ・シモン「Sinnerman」を意識したと思われる緊張感に満ちた演奏アレンジが印象的!

あとは、Green Stageのディランと、Field Of heavenのホットハウスがかぶらないことを祈るばかりです。森 陽馬


2018年7月4日(水) ウワノソラ 「渚まで」(Off Vocal Version)

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2017ベストに選出したウワノソラ『陽だまり』。
2018年に入っても大ロングセラー中のこの名作が限定アナログ・レコード化! 本日入荷しました。

ウワノソラ『陽だまり』
(国内2枚組LP KMKN-013 3,700円+税)

シティ・ポップだけでなく、洋楽ロック、ソウル、ジャズ、ブラジル音楽、そしてサントラ等、様々な音楽ルーツを2017年に呼応するサウンドで聴かせる素晴らしい1枚。

2枚組アナログLPながら3,700円+税、と近年の新譜アナログ相場と比べかなり安い値段設定がうれしいですね。

なお、当店にてお買い上げの方には、アルバム未収録トラックが5曲収録された特典CDRを先着プレゼント!
<1.午睡-Prelude- 2.プールサイドにて(いえもとめぐみ demo vocal version) 3.鳥になったようだ(another take version) 4.夏の客船(Off Vocal Version) 5.渚まで(Off Vocal Version)>

本編では角谷さんが歌っていた「プールサイドにて」をいえもとめぐみさんが歌っているヴァージョン等聴きもの!
この特典CDR目当てでも買っておいた方がいいと思いますよ。

今日のこの1曲は、その特典CDRに収録されている「渚まで」(Off Vocal Version)。
ヨーロッパ映画の上質なサウンドトラック盤のような、美しいストリングス&アレンジをご堪能ください。森 陽馬


2018年7月3日(火) リンダ・ケイ「I Can't Stop Thinking About You」(『トニー・マコウレイ作品集』より)

マニアックな内容で定評のあるオーストラリアのレーベルTEENSVILLEから、ソフト・ロック・ファンにはうれしい内容のコンピCDが発売されました。

『Reach The Top! ~Rare Gems From The Tony Macaulay Songbook 1965-1974』
(国内仕様CD『トップをねらえ~あなたの知らないトニー・マコウレイ名曲集1965-1973』 英文ライナー対訳付 MSIG-1216 3,100円+税)

トニー・マコウレイの名前にピンとこなくても、ファウンデーションズ「ベイビー・ナイ・ザット・アイヴ・ファウンド・ユー」、ビルド・ミー・アプ・バターカップ」、フライング・マシーン「笑ってローズマリーちゃん」、エジソン・ライトハウス「ラヴ・グロウズ」、ピケティウィッチ「ザット・セイム・オールド・フィーリング」、フォーチュンズ「ヒア・カムズ・ザット・レイニー・デイ・フィーリング・アゲイン」などのヒット曲は知っているという方が多いのではないでしょうか。これはすべて彼の作品。

今回のCDはレア曲を集めたコンピなので、上記に挙げた曲は収録されていませんが、名の知れぬアーティスト、有名ではない曲でもいい曲が多く、さすが、ブリティッシュ・ポップのヒットメイカー、トニー・マコウレイです。

全28曲みんないい曲。どの曲にしようか迷いましたが、このCDの中では数少ない女性シンガーの歌にしました。

18曲目に入っているリンダ・ケイ。
詳しいことはわからないシンガーですが、声量のあるしっかりしたヴォーカルは魅力的です。
そして派手なドラミングが目立つミドル60'sのブリティッシュらしい迫力ある演奏にも注目です。森 勉


2018年7月2日(月) バディ・ガイ 「Cognac」 featジェフ・ベック&キース・リチャーズ

♪今は亡きマディ・ウォーターズがもしここで一緒に飲んでいたら、ボトルの数はこの10倍にもなっていただろう。
マディ、あんたとはもう一緒に飲めないが、でもここにはキース・リチャーズがいる。
そっちはどうだい、ベック? 一緒にやろうじゃないか。<中略>一緒にギターのネックとXOでガンガンやろう♪
(Buddy Guy「Cognac」歌詞対訳より抜粋)

暑い! とにかく暑い!
そんな暑い時に聴きたい、とびきり熱い最高のブルース・アルバムが出ました。

バディ・ガイ『The Blues Is Alive And Well』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加全16曲 解説・歌詞・対訳付 SICP-5798 2,400円+税)

2018年7月で82歳となるブルース・レジェンド、バディ・ガイ。
2015年発表作『Born To Play Guitar』以来約3年ぶりとなる新作オリジナル・アルバムです。

2008年作『Skin Deep』からバディが信頼を寄せている白人ミュージシャンTom Hambridgeによるプロデュース。
本作収録楽曲ほぼ全曲の作曲にも彼が関わっています。

今日のこの1曲は、3曲目「Cognac」(コニャック)を。
キース・リチャーズとジェフ・ベックが参加。歌詞通りの熱く痛快なギターバトル聴きもの!

ちなみに⑧「You Did The Crime」ではミック・ジャガーによるいぶし銀ブルース・ハープを堪能できます。森 陽馬


2018年7月1日(日) cooking songs 「夢の舟乗り(キャプテン・フューチャー)」

<フリージャズ+ポップスでこんなにおいしくできちゃった>
歌と手料理を届ける、cooking songsの約2年ぶりアルバム。

ジャズ、ブラジル、ロック、ポップス、ファンク...いろんな具材をお鍋に詰め込んで美味しく仕上げた2nd『Curry Rice』がリリースされました。

cooking songs『Curry Rice』
(国内CD VSP-0018 2,000円+税)

高橋保行(tb,vo/渋さ知らズ)、伴瀬朝彦(p,g,vo/片想い)の2人を中心に、現在は池澤龍作(dr/スカダイロー)、田島拓(g)、ケイタイモ(b/WUJA BIN BIN)、上運天淳市(a.sax)、パニック大原(t.sax)を加えた7人編成で活動、都内を中心にメンバーによる手料理と共に音楽を楽しめるライヴ・イベントを開催されています。

女性シンガーmmm(ミーマイモー)をフィーチャーしたブラジリアンな風吹く「カレーライス」に始まり、高橋保行の低音ヴォイスがクリス・レアを彷彿とさせる「sunday」、むせびなくようなサックス・ソロが絡むドラマチックな「影と踊る」など、前作以上にごった煮感のあるサウンド!

今日はその中から、ある世代の方には懐かしい?70年代SFアニメ『キャプテン・フューチャー』のテーマ曲(大野雄二作曲)をファンクにアレンジしカヴァーした「夢の舟乗り(キャプテン・フューチャー)」を。(かっこいい!)

先着で、音源ダウンロードやレシピのサイトにアクセスできるQRコード付きマグネットが特典で付きます。

8月に開催されるリリース・ツアーにて、高橋保行シェフによるお手製カレーライスが全会場で食べられる予定とのこと。
良い匂いが漂う空間を想像していたらお腹が空いてきました...。東尾沙紀


2018年6月30日(土) 荒牧リョウ 「君と僕のカンケイ」

村田和人さんは、音楽専門学校の講師として音楽を教えていたことがありました。

その生徒さん達<村田チルドレン>は、プロ/アマ問わず、村田さんの遺志を継ぎ音楽を続けています。
(当店地下
アゲインにて毎月、『村田の実験室アーカイブ』として村田さん過去のライヴ映像と村田チルドレンのミニ・ライヴを行っています。村田さんファンの方はお時間合う時によろしければお越しください。)

その村田チルドレンの中でも、音楽愛と優しさを強く引き継いでいる女性シンガー、荒牧リョウさん。
通称“シャケちゃん”が2018年新作アルバムを発表!
「頑張っている女性に聴いてもらいたい!」(シャケちゃん談)という力強いメッセージに溢れた1枚。

荒牧リョウ『HEARTFULL』
(国内CD ARMK-0011 2,315円+税)

そんな彼女ですが2011年『COLORFULL』でデビューしたものの、音楽活動を一時期休止していました。

「せっかく色々教えてあげたのに、シャケちゃん音楽やめちゃったらしいんだよう」
当時、村田さんが寂しそうな顔で話していたのを想い出します。

現在は魂に火が付いたように動き出し、日本各地をツアーしている荒牧“シャケ”リョウさん。
村田さんも天国から応援していることでしょう。森 陽馬


2018年6月29日(金) 村田和人&HIS FRIENDS 「ONE AND ONLY」(Vocal:村田彼方)

澄み渡る青空とジリジリする陽射し。梅雨明けが発表されまさにピーカンとなった6月29日。

村田和人&His Friends名義となるオリジナル・アルバム『ド・ピーカン』が入荷しました。

村田和人&ヒズ・フレンズ『ド・ピーカン』
(国内CD UICZ-4428 3,000円+税)

2016年2月22日急逝した村田和人さんが次のアルバム用に録音してあったデモ曲から厳選。
村田バンド(山本圭右、湯川トーベン、小板橋博司、向山テツ、友成好宏)、杉真理、根本要、山田稔明などミュージシャン仲間が村田さんの遺志を継ぎ、楽曲を仕上げて1枚のアルバムにしたのが今作です。

そのため、村田さんがヴォーカルをとっているのは2曲のみ。(①「昭和の夏」と⑪「君という海」別ヴァージョン)
全曲村田和人書き下ろし新曲ではありますが、11曲中9曲は他アーティストがメイン・ヴォーカルをとっておりますのでご了承ください。

村田メロディー全開な中で、僕が一番グッときたのは5曲目「One And Only」(Vocal:村田彼方)。

村田和人の息子、彼方さんの雄々しい歌声には、村田イズムが確かに息づいていますね。
過去でも現在でもなく、未来を感じさせてくれたナンバー。

なお、PET SOUNDS RECORDにてお買い上げの方には、村田さんの笑顔が素敵な写真が使われたジャケット・デザイン・マグネットと、森勉が村田和人さんとの想い出を綴ったリーフレットを差し上げております。森 陽馬


2018年6月28日(木) CAETANO MORENO ZECA TOM VELOSO 「O SEU AMOR」

サッカーロシアW杯、日本決勝ラウンド進出おめでとうございます。

ベスト8まで上がればブラジルとの対戦もあるかもしれませんね。

ということで、今月リリースされたばかりのブラジル新譜オススメ盤をご紹介しておきましょう。

CAETANO MORENO ZECA TOM VELOSO『OFERTORIO』
(輸入CD UNIVERSAL BRASIL 060256745907)

ブラジル名音楽家カエターノ・ヴェローゾとその息子達3人(モレーノ、ゼカ、トン)による極上ライヴ音源。

アコースティック・ギターを基調にしたシンプルで美しいサウンド・アレンジと、滋味溢れるカエターノの歌声。
そして息子達のコーラス&サポートが心地良い空間を作り出しています。

今日のこの1曲は、冒頭1曲目ジルベルト・ジル作「O SEU AMOR」を。

ブラジル音楽好きの方は是非チェックしてみてください。 森 陽馬


2018年6月27日(水) ビリー・J・クレイマー・ウィズ・ザ・ダコタス「フロム・ア・ウィンドウ」

ひさしぶりに、60'sブリティッシュ・ビートいってみましょう。

ビリー・J・クレイマー・ウィズ・ザ・ダコタス『アイル・キープ・ユー・サティスファイド +22』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ワーナー WPCR-16844 1,800円+税)

2015年11月発売になっているCDですが、そろそろ入手困難になる時期なので紹介しておこうと思います。

ビリー・J・クレイマーはほぼリヴァプール出身(リヴァプールのちょっと北にあたるマージ―サイド州ブートル)。
バッキングを担当したダコタスはマンチェスター出身で、プロデューサーのジョージ・マーティンの助言もあって、ビリーと行動を共にし1963~65年にヒットを連発。イギリス、アメリカではかなりの人気を博しました。

日本ではラジオのヒットパレードでもベスト10になかなか入ってこなかったような気がします。
イイ曲が多かったんですけれどね。ビリーの7:3分けの髪形がいけなかったんでしょうか?

このCDは実に34曲入り。アメリカで1964年に出たセカンド・アルバム12曲に貴重なライヴ録音12曲、ダコタス名義の音源7曲なども収録されています。

「フロム・ア・ウィンドウ」は1964年夏シングルで発売されヒットしたレノン=マッカートニー作品(ジョン・レノン主動)。
たった1分53秒の曲ですが、イントロからエンディングまで最高のビート・ポップスに仕上がっています。

メロディーの良さもさることながら、個人的にはドラミングのおもしろさも昔から気になっています。
ダコタスのドラマーは、トニー・マンスフィールドという人です。
1980年代前半、New Musikというバンドをやっていたトニー・マンスフィールドとは同名異人のようです。森 勉


2018年6月26日(火) Swing Out Sister 「All In A Heartbeat」

好きになった子から声をかけられてドキドキしたり、ちょっとしたことで切なくなったり。

若い頃に味わった甘く苦い想い出、青春時代の心のうつろい。

スウィング・アウト・シスターの新譜は、そういう気持ちを呼び覚ましてくれるような素敵な1枚でした。

スウィング・アウト・シスター『Almost Persuaded』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 SICX-100 2,400円+税)

オリジナル・スタジオ・アルバムとしては2008年発表『Beautiful Mess』以来10年ぶり10作目。
セルフ・カヴァー作(2012)、ベスト盤(2014)を挟みリリースされた今作は、クラウドファンディング<プレッジ・ミュージック>を利用し制作された1枚とのこと。

名曲を多く発表し活動を続けているミュージシャンでも、クラウドファンディングを利用しなければ作品を制作しづらくなっている音楽業界の現状には複雑な思いもあるのですが、彼らがこのような素晴らしい新作を出してくれたことを素直に喜びたいですね。

スタイリッシュでエレガントな全14曲の中から、今日のこの1曲は9曲目「All In A Heartbeat」を。
まさに、胸の鼓動が高鳴るようなサビの歌とサウンド・アレンジが印象に残りました。森 陽馬


2018年6月25日(月) Olivia Chaney 「Shelter」

生きていれば楽しいことがあるけれど、辛くて苦しいこともある。

そんな時、どこかへ逃げ込みたい、と思うが、現実的にそんな場所はないもの。

忘れたふりをして、ただひたすら日々を過ごす。
そして、心の中に<Shelter>(避難所)を作り、そこへ哀しみを追いやる。

人は皆そうやって生きているのだろうか。
普段は意識していないけれど、ふと、そんなことを考えさせられた1枚。

Olivia Chaney 『Shelter』
(輸入CD nonsuch 7559-79305-2)

1982年イタリア生まれ英国オックスフォード育ちの女性シンガー・ソングライター、オリヴィア・チェイニー。
2015年発表『The Longest River』(
2015年7月8日今日のこの1曲で紹介)、2017年The Decemberistsと組んだユニットOFFA REXを経て、Thomas Bartlettをプロデューサーに迎え制作された2018年発表作『Shelter』。

歌に力がある、というのはこういう作品のことを言うのだろう。
英国の古き伝統を受け継ぎつつ、新たな現代の息吹を込めた歌と音楽。

聴く人にとっての<Shelter>となりうる強さと優しさに満ちた傑作。森 陽馬


2018年6月24日(日) Tracyanne & Danny 「The Honeymooners」

She & Himがお好きな方にもオススメの男女ポップ・ユニット!

グラスゴーの人気ポップ・バンド、カメラ・オブスキュラの女性ヴォーカリスト、トレイシーアン・キャンベルが新ユニット
<Tracyanne & Danny>を結成、1stとなるセルフタイトル作をリリースしました。

Tracyanne & Danny『Tracyanne & Danny』
(輸入CD MRG627)

生の弦&管楽器、ペダル・スティール、アコーディオンなどを取り入れ、60'sポップスのエッセンスが散りばめられたホワッと和めるサウンド♪

今作のプロデュースを、エドウィン・コリンズとショーン・リード(デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)が務めています。

相棒は、クライベイビーという名で活動する英ブリストル出身の男性SSW、ダニー・コクラン。
お互いにメイン・ヴォーカルをとりつつ、二人の柔らかい歌声から生まれるハーモニーも聴きどころです。
コーラスの一つ一つにも細やかなこだわりを感じます。

今日の1曲は、T&D版ウォール・オブ・サウンド「The Honeymooners」を。

今作は、2015年に亡くなったカメラ・オブスキュラの女性メンバー、キャリー・ランバーへ捧げられています。東尾沙紀


2018年6月23日(土) Love Unlimited Orchestra 「My Sweet Summer Suite」

胸がキュンと締め付けられる流麗なストリングス。
その美しい音色に浸りながらも、心と身体が躍動してくるグルーヴィーなサウンド。

バリー・ホワイト率いるLove Unlimited Orchestraが奏でる音楽には、琴線へ響かせる魅力があります。

そのLove Unlimited Orchestraが1973~1979年の間に20Century RecordsからリリースしたシングルA面&B面曲と、8曲分の長尺12インチ・シングル・ディスコ・ヴァージョンも追加した2CD全32トラックの編集盤が発売されました。

Love Unlimited Orchestra『The 20Century Singles(1973-1979)』
(輸入2枚組CD 0602567410744)

ニューヨークのUniversal Mastering Studioにて、Kevin Reevesによりマスタリングされた素晴らしい音質。
時代を越え更に輝きを増したストリングスの音色を新しい世代にも是非聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、1976年ビルボード・シングル・チャート最高位48位となったグルーヴィー・チューン「My Sweet Summer Suite」を。森 陽馬


2018年6月22日(金) 村田和人&竹内まりや 「SUMMER VACATION」

2018年11月にデビュー40周年を迎える竹内まりやさんの映画が公開決定しました。

映画のタイトルは
『souvenir the movie~Mariya Takeuchi Theater Live~』
2018年11月23日から12月7日まで全国の映画館で期間限定ロードショー予定。

過去の貴重なライヴ映像+αとのことで、これは見逃せませんね。
(以前公開された山下達郎シアター・ライヴも、再上映してくれたらうれしいな)

今日のこの1曲は竹内まりやと村田和人が夏の訪れを実感させてくれるナンバー「SUMMER VACATION」を。

村田和人1984年発表3rdアルバム『MY CREW』収録。
(CD ボーナス・トラック8曲追加 VSCD-1736 2,600円+税)
永らくメーカー品切れしていましたが、現在は再入荷して好評発売中です。

ちなみに、2018年7月2日発売、村田和人&HIS FRIENDSによるアルバム『ド・ピーカン』。
6月29日(金)店頭入荷することが確定いたしました。来週の今頃には店頭に並んでいる予定です。森 陽馬


2018年6月21日(木) ウォーレン・ジヴォン 「Desperados Under The Eaves」

今週6/18、6/20、ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリーのコンサートへ行ってきました。

ダニー・コーチマー、リー・スクラー、ラス・カンケル、ワディ・ワクテル、スティーヴ・ポステルという強力布陣。
リー・スクラーのベースがとにかく凄かった! 8ビートが別物なくらいスケールアップ!
熱い男たちの大人のロックを堪能しました。

ワディ・ワクテルが何曲かヴォーカルをとり、ギターをたくさん弾いてくれたのもうれしかったですね。

中でも、ウォーレン・ジヴォンの歌を歌ってくれたのは感動しました。
披露してくれたのは、「Lawye,r Guns & Money」と「Werewolves Of London」(ロンドンの狼男)!
今は亡きウォーレンの魂が宿ったような歌声とワディらしいロック・ギターがズンと胸に響きました。

今日のこの1曲は、ウォーレン・ジヴォン1976年発表アルバムから「Desperados Under The Eaves」(命知らず)。
ウォーレン・ジヴォン『さすらい』
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17734 1,300円+税)

ジャクソン・ブラウンプロデュース。ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンがコーラス参加しています。

ちなみに、会場で販売していたパンフレットに、ツアーメンバー5人各々が選んだ<無人島へ持って行きたい5枚>が紹介されていて、ワディ・ワクテルが選ぶ5枚の中には、ビーチ・ボーイズ『スマイリー・スマイル』が!
ビルボード・ライヴ東京公演後のサイン会で、「僕はペット・サウンズ・レコードという店で働いているんだ」とワディへ話したら、「ペット・サウンズも同じくらい好きだよ」と気さくに話してくれてうれしかったです。森 陽馬


2018年6月20日(水) ベック・ボガート&アピス 「アイム・ソー・プラウド」(LIVE)

今年も梅雨の時期がやってきました。
ジメジメした天気なんかどこかへ飛んで行け~ということで、今日はこんなものを選んでみました。
人によっては、逆に暑苦しくなってしまうかもしれませんがご了承ください。

ベック・ボガート&アピス『ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 MHCP-963 2,500円+税)

ジェフ・ベックが、ヴァニラ・ファッジ~カクタスのティム・ボガート(ベース)とカーマインアピス(ドラム)をバックに、ベック・ボガート&アピスを結成して、スタジオ録音のアルバムを出したのは1973年2月頃でした。
それから3か月後の5月に来日し、その模様が録音され日本だけでLP2枚組ライヴ・アルバムが発売されました。
(1973年5月18、19日大阪厚生年金ホールでのライヴを収録)

3人のバトルのような演奏のぶつかり合いはやはりライヴならではの熱さを感じます。

トーキング・モジュレーターを使った「迷信」、「黒猫の叫び」、ドン・ニックス作「ゴーイング・ダウン」、「スウィート・スウィート・サレンダー」、ヤードバーズ時代の「ジェフズ・ブギー」、『ベック・オラ』に入っていた「プリンス」など、どの曲も梅雨をぶっ飛ばすパワーを持っていますが、今日はインプレッションズのカヴァー、カーティス・メイフィールド作品「アイム・ソー・プラウド」を。(ジェフ・ベックは後にカーティス作「ピープル・ゲット・レディ」もカヴァー)

強力リズム・セクション、ティム&カーマインのヴォーカルのハモリと、ジェフのリード&リズムと大忙しプレーが聴きものです。

ちなみにジェフのギターは、ライヴ写真を見ると、黒のギブソン・レスポールを使っていたようですね。森 勉


2018年6月19日(火) OLD DAYS TAILOR 「風にあわせて ver2」

<音は、どこか、衣のようにも思えます。
大切な一着のように、肌に触れ、心に纏う。>
(『OLD DAYS TAILOR』CDブックレット序文より)

入間在住男性シンガー・ソングライター笹倉慎介を中心に、森は生きているに在籍していた岡田拓郎、谷口雄、増村和彦と、伊賀航(B)、優河、濱口ちなが加わった7人バンド、OLD DAYS TAILOR。
待望の1stアルバムが本日入荷しました。

OLD DAYS TAILOR『OLD DAYS TAILOR』
(国内CD 当店のみの2大先着特典付! PCD-25258 2,500円+税)

まさに、ジェイムス・テイラー『ワン・マン・ドッグ』と細野晴臣『HOSONO HOUSE』を合わせて、2018年の現代にアップデートしたような1枚。

ジャケット写真に映っているguzuri recording house(入間市ジョンソン・タウンにある笹倉さん運営スタジオ)の穏やかな空気感が、歌と演奏から伝わってきます。

今日のこの1曲には、特典音源「風にあわせてver2」を。
「最後のミックスまでこっちにしようか迷った」(笹倉慎介)というメロディーや歌詞が異なる別ヴァージョン音源。

谷口雄によるウーリッツァの音色は、ヤングブラッズ「Ride The Wind」を想起させます。森 陽馬


★PET SOUNDS RECORDのみの2大先着特典!
<特典①>OLD DAYS TAILORロゴ入り巾着バック(17cm×26cmミニサイズ巾着)
<特典②>「風にあわせてver2」特典CDR(アルバムとはメロディ&歌詞が異なる別ヴァージョン音源)




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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