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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2018年5月21日(月) スピナーズ 「アイル・ビー・アラウンド」

キャロル・キングやジェイムス・テイラー等のシンガー・ソングライター系の洋楽か、URCレーベルを中心とした日本のフォークとロックばかり聴いていた1970年代初期でした。

中村とうよう氏が編集長だった月刊音楽雑誌『ニュー・ミュージック・マガジン』を隅から隅まで読んで、暇があればレコード屋へ行ってレコードを眺め(あまり買えないので)、家に帰ってくればまだ少ない手持ちのレコードを聴いたり、ラジオを聴いたりする毎日でした。

1972年のある日、そんな感じでのんびりとラジオを聴いていたら流れてきたのが、このイントロでした。

スピナーズ「アイル・ビー・アラウンド」。

彼らがアトランティックへ移籍して、リード・ヴォーカリストも変わって放ったヒット曲。
彼らの曲としては初のベスト10ヒットとなった曲。
その曲を作ったのは、トム・ベルです。

それまで、ソウルのレコードはあまり買っていませんでしたが、ソウルのヴォーカル・グループもいいなぁ~、レコード欲しいなぁ~と思った1曲でした。

スピナーズ『フィラデルフィアより愛をこめて』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27617 952円+税)

このアルバムには、この曲の他に「グッド・イット・ビー・アイム・フォーリング・イン・ラヴ」、「ワン・オブ・ア・カインド」、「ゲットー・チャイルド」のシングル・ヒットが収録されています。森 勉


★37周年記念! 1,000円以上お買い上げの方に当店ロゴ入りA5クリア・ファイルプレゼント中!



2018年5月20日(日) Bettye Lavette 「Political World」

「ボブ・ディランの曲は、ディラン本人が歌うよりカヴァーの方が良いヴァージョンが多いよね」
とは、僕の友人(ボブ・ディラン大ファン)の言葉です。

ディラン、そしてディランファンの方々、ごめんなさい。。。

まあでも、<ディランが優れたソングライター>であり、<良いカヴァーが多い>ということでもありますよね。
と、フォローを入れたところで、最近リリースされたボブ・ディランのカヴァー・アルバムを紹介しましょう。

Bettye Lavette『Things Have Changed』
(輸入CD Verve 00602567267850)

1939年ミシシッピ生まれ、1960年代シカゴからデビューした女性R&Bシンガー、ベティ・ラヴェット。
スティーヴ・ジョーダンをプロデューサーに迎えた2018年発表アルバムは、全12曲ボブ・ディラン作。

近年のディランも顔負けなくらい原曲とは違ったアレンジで、ソウルフル&ブルージーにカヴァー。
スティーヴ・ジョーダン、ピノ・パラディーノ、ディランのバックも経験しているラリー・キャンベルに加え、キース・リチャーズ、トロンボーン・ショーティ、アイヴァン・ネヴィル等もゲスト参加。
貫禄溢れる彼女の歌声はもちろんのこと、バック演奏もガンボスープのような味わい沁みる仕上がりです。

今日のこの1曲は、ディラン1989年発表名作『Oh Mercy』収録曲「Political World」カヴァーを。
キース・リチャーズらしいギター・ソロが堪能できます。森 陽馬



2018年5月19日(土) T-GROOVE & TWO JAZZ PROJECT 「Funky Show Time」

時間帯によって食べたいものが違うように、音楽もその日その時間で聴きたい音というのがありますね。

朝目覚めの曲、昼過ぎに聴きたいサウンド、そして夜向きの音楽。

今日紹介するのは、週末の夜にピッタリの新世代メロウ・グルーヴなアルバムです。

T-GROOVE & TWO JAZZ PROJECT『NU SOUL NATION』
(国内CD Yuki"T-GROOVE"Takahashi本人による解説付 KMKN-011 2,300円+税)

T-GROOVEは、1982年生まれ青森県八戸市出身日本人プロデューサー/トラック・メイカー。
2017年発表1stアルバム『Move You Body』(2018年3月19日今日のこの1曲で紹介)がロングセラー中。
そのT-GROOVEがフランス/マルセイユ出身ユニットTWO JAZZ PROJECTと組んだ2018年発表新作。

ファンキー&メロウなミディアム・ディスコ・チューン②「Funky Show Time」が最高にクール!

1曲目とラスト15曲目にはマーティン・ルーサー・キング牧師の有名な演説をモチーフにしたトラックを配すなど、踊るためだけのディスコ・ダンス作とは一線を画するコンセプトも敷かれたT-GROOVE入魂の1枚。
2018年現行ソウルの指針を示す重要作となりそうです。森 陽馬



2018年5月18日(金) showmore 「恋をした」

Suchmos、cero、Nulbarich、etc...
ソウルフルな魅力を持った日本発男性グループが色々出てきていますが、女性Vo推薦盤を今日はご紹介。

showmore『overnight』
(国内CD DQC-1608 1,852円+税)

showmore(ショウモア)は、根津まなみ(Vo/作詞/作曲)、井上惇志(Key/作曲/編曲)によるユニット。

ジャジーかつアーバン・ソウルな楽曲に、都会的&メロウ・グルーヴなアレンジがクール!
中西道彦(YASEI COLLECTIVE)、タイヘイ(Shunske G&The Peas)、ユースケ(TAMTAM)によるバック演奏。
そして、UAを彷彿とさせる根津まなみの歌声もNice!!

新世代シティ・ポップお好きな方から、UA、Charaを聴いていた方にもオススメしたい1枚です。

今日のこの1曲は、Charaのカヴァー「恋をした」。
Charaのオリジナルとはまた違ったグルーヴィー&ダンサブルなアレンジが耳に残るナンバー。

6月20日には限定アナログEP(B面はオリジナル人気曲「circus」)も発売予定です。DJ要チェック! 森 陽馬



2018年5月17日(木) Joel Sarakula 「Baltic Jam」

ヴィンテージ感あるソウル/ポップ、AOR、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス気に入られた方にもオススメの1枚。

ジョエル・サラクラ『ラヴ・クラブ』
(国内仕様CD LEGO0138JP 解説付 2,200円+税)

ジョエル・サラクラは、2002年デビュー。
シドニー出身でロンドンを拠点に活動している男性シンガーソングライター。
地元オーストラリアで3枚、拠点を移してから今作で3枚目、計6枚のアルバムをリリースしています。

グザヴィエ・ボワイエ(タヒチ80)に似た甘め&少しハスキーなヴォーカル、トッド・ラングレンや70年代ソウルの影響が窺えるサウンド&メロディ、ホーンやストリングスも取り入れたさりげないアレンジ...一つ一つにセンスを感じさせます。

黒すぎず、甘すぎず、聴いていてとても気持ちよいポップ・アルバムです。

イントロのキーボードから、トッド・ラングレンのカヴァー?と一瞬思わせるような「Baltic Jam」を今日の1曲に。

ザ・マジック・ナンバーズの女性メンバー、ミシェル・ストッダートとの共作曲で先行シングル「In Trouble」、女性コーラスを擁したサイケなインスト・ナンバー「Theme From The Love Club」なども聴きものです。東尾沙紀



2018年5月16日(水) ダニー・コーチマー 「Sayonara」

5月28日(月)天辰保文氏トーク・イベントを当店地下カフェアゲインにて開催いたします。
記念すべき第10回目となる『Talking Man』、特集は<ダニー・コーチマーとその仲間たち>に決まりました。

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2018年5月28日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.10 ダニー・コーチマーとその仲間たち特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1500円
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キャロル・キング、ジェイムス・テイラーとの共演で知られる名ギタリスト、ダニー・コーチマー。
リー・スクラー、ラス・カンケル他、多くの名盤に関わった彼らの魅力を天辰保文さんに語って頂きます。
よろしければ5/28武蔵小山へどうぞお立ち寄りください。

さて、そのダニー・コーチマー、自身名義として久々オリジナル・アルバムが本日発売。

ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリー『Honey Don't Leave LA』
(国内CD 36Pブックレット 天辰保文氏による解説・歌詞付 VSCD-3956 2,800円+税)
<当店にてお買い上げの方、6/17サイン会参加申込券を先着で差し上げています>

リー・スクラー、ラス・カンケルに加え、ワディ・ワクテル、ジム・コックス、スティーヴ・ポステルによる強力布陣。
更にジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラー、デヴィッド・クロスビ-、マイケル・マクドナルドもゲスト参加!

ジャクソン・ブラウン大ヒット曲「Somebody's Baby」、『孤独なランナー』収録ダニー作「Shaky Town」、ジェイムス・テイラー/ジョーママで知られる「Machine Gun Kelly」、ドン・ヘンリーとの共作曲「New York Minute」等のセルフ・カヴァー他、新曲含めた全12曲。安心して聴ける大人のロック・アルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲は、11曲目に収録されているダニー本人のペンによるオリジナル新曲「Sayonara」。
味わい深いスロー・ナンバーで、マイケル・マクドナルドがヴォーカル参加。

なお、6/14大阪ビルボード、6/16&18東京ビルボード、そして6/20ZEPP TOKYOにて来日公演も決定!
今作のバック・メンバーも一緒で、なおかつ6/20は小坂忠さん等と共演! 楽しみですね。森 陽馬



2018年5月15日(火)ラモント・ドジャー「Little Darling(I Need You)~Give Me Just A Little More Time」

1960年代モータウン・レーベルからはたくさんのヒットが生まれましたが、その中で最も多くのヒットを書いたのが、ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャー、エディ・ホーランドのソングライター・チームだと思います。

そのチームの一員、ラモント・ドジャーのセルフ・カヴァー集が発売されました。
ラモント・ドジャー『リイマジネーション』
(国内CD 28ページブックレット英文解説の和訳及び解説付 VSCD-3955 2,600円+税)

15年前ほどにもセルフ・カヴァー集を出しているラモント・トジャーですが、今回はピアノorギターをバックにシンプルなサウンドでじっくり自分の作品を歌ったものになっています。
そして、チョイ役的にですが、ゲスト・ヴォーカルが多く参加しているのにも注目です。

「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」にグラハム・ナッシュ、「ハウ・スウィート・イット・イズ」にはジャズ・シンガーのグレゴリー・ポーター、「ディス・オールド・ハート・イット・イズ」にクリフ・リチャード、「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」に、ルーマーなどが地味にですが参加しています。

とにかくヒット曲のオンパレード。シュープリームス、フォー・トップス、マーサ&ヴァンデラス、マーヴィン・ゲイ等の名曲がコンポーザーの歌で聴ける好企画アルバムです。

プロデュースはフレッド・モーリン。昨年発表されてソングライター・ファンの間で話題になったバリー・マン&シンシア・ワイル『プライヴェート・トレジャーズ』のプロデュースにも関わった人です。

今日のこの1曲は、マーヴィン・ゲイが1966年にスマッシュ・ヒットさせ、ドゥービー・ブラザーズがアルバム『運命の掟』の中でカヴァーした「リトル・ダーリン、アイ・ニード・ユー」と、1970年チェアメン・オブ・ザ・ボードが大ヒットさせた「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」をメドレーにした13曲目を。
盲目のピアニスト、ゴードン・モートのインパクトあるプレイも魅力です。森 勉



2018年5月14日(月) THE BEATNIKS 「I've Been Waiting For You」

昨日の<今日のこの1曲>で、ニール・ヤングという言葉が出てきたので、今日もニール・ヤングカヴァーを。

高橋幸宏と鈴木慶一によるユニット、THE BEATNIKS(ビートニクス)。
2011年発表作『LAST TRAIN TO EXITOWN』から約7年ぶりとなる新作『EXITENTIALIST A XIE XIE』に、ニール・ヤング「I've Been Waiting For You」カヴァーが収録されています。

THE BEATNIKS『EXITENTIALIST A XIE XIE』
(CD COCB-54260 3,000円+税)

高橋幸宏さんは以前にも「Only Love Can Break Your Heart」、「The Loner」、「Helpless」等、ニール・ヤング初期名曲をカヴァーしたことがありました。

「I've Been Waiting For You」は、ニール・ヤング1969年発表ソロ1stアルバムに収録されていたナンバー。
イントロの♪ハ~♪という謎の吐息部分もちゃんと再現していて、幸宏さんのニール愛を感じますね。

ちなみに、僕はこの曲を聴くと、2001年フジロックを想い出します。
夜も更けたグリーン・ステージに登場したニール・ヤング。
待ちわびた僕らの気持ちを代弁するかのように、この曲を2曲目に披露した時は感動&興奮しましたね。森 陽馬



2018年5月13日(日) The Magic Numbers 「Runaways」

イギリスの兄妹2組による4人組バンド、ザ・マジック・ナンバーズ。

2014年発表作『Alias』から約4年ぶり、5枚目となる新作『Outsiders』が発売になりました。

ザ・マジック・ナンバーズ『アウトサイダーズ』
(国内CD ボーナス・トラック3曲追加 メンバーによる解説・歌詞・対訳付 VJR-3209 2,400円+税)

<昔も、これからも、周りに合わせることなんてできない、特に今は。>
『アウトサイダーのためのアルバム』と語るフロントマン、ロメオ。

流行に捉われないメロディ、バンドの強みであるロメオと女性陣による特徴的なハーモニーを新作でも活かしながら、より骨太になったサウンドを聴かせてくれます。

スティーヴィー・ニックスを彷彿とさせるコーラス、全てを投げ捨ててでも突き進んでいく、という強い感情が込められた「Runaways」にはグッときました。

この曲に続く、ニール・ヤングの影響を感じさせる重厚な「Sweet Divide」も必聴です。

日本盤には、マグネティック・フィールズ「Papa Was A Rodeo」、ボブ・ディラン作「I Shall Be Released」、ニール・ヤング「Wrecking Ball」のカヴァー3曲を追加収録。

そして、久々の来日も決定!
7月6、7日、東京で行われるザ・ワイルドハーツのアコースティック・ライヴに、ゲスト・アクトとしての出演が予定されています。東尾沙紀



2018年5月12日(土) ライ・クーダー 「Straight Street」

本日、あるお客様が20年以上逢っていなかった知り合いの方と、当店の店内で偶然出会ったそうです。

そのお二人は1990年代関西のレコード店で同僚だったとのこと。
20年以上の時を経て、関西ではなく東京のこんな小さいレコード店で再会するというのが面白いですね。

話を伺ったら、片方のお客様はこちらへ来る途中車が急に不調となり、通常より1時間遅れて到着したそう。
いつも通り順調であったならば、お二人は再会しなかったでしょうから、人と人の縁というのは不思議ですね。

そんな出来事があった後、ライ・クーダー2018年発表新譜『The Prodigal Son』(ザ・プロディガルサン)を聴いていたら、人生は回り道のようでいて、実は予め決められたまっすぐな1本道だったりするのかな、と考えさせられました。

ライ・クーダー『The Prodigal Son』(ザ・プロディ・ガルサン)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSU-10202 2,490円+税)

ロック、ジャズ、ブルース等様々なルーツに根差した楽曲と、彼の自作曲で構成された全11曲。

その中から今日のこの1曲は、1930年頃結成されたゴスペル・グループPilgrim Travelersのカヴァー。
ライの滋味溢れる歌声と演奏が沁みる「Straight Street」を。森 陽馬



2018年5月11日(金) ジャネール・モネイ 「Dirty Computer」feat Brian Wilson

ビーチ・ボーイズ2018年夏、楽しみな作品が発売決定しました。

ビーチ・ボーイズ『ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
(6月8日発売 国内CD SHM-CD仕様 UICY-15747 2,500円+税)

ビーチ・ボーイズ名曲群のマルチ・トラック・テープからオリジナル・ヴォーカル・トラックを抜き出し、アビイ・ロード・スタジオにて新たなアレンジで録音したロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を組み合わせた作品集。

エルヴィス・プレスリー、アレサ・フランクリン、ロイ・オービソンで好評だった好企画のビーチ・ボーイズ版!
聴きなれたビーチ・ボーイズの曲がどんなアレンジになっているか楽しみですね。

さて、今日はビーチ・ボーイズ/ブライアン・ウィルソンマニアの方要注目の楽曲を取り上げましょう。

ジャネール・モネイは、新世代黒人女性SOUL/R&Bシンガー。
映画『ドリーム』、『ムーンライト』に出演し女優としても近年活躍している彼女の3rd作『Dirty Computer』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18003 1,980円+税)

その1曲目に収録されているタイトル曲「Dirty Computer」に、ブライアン・ウィルソンがコーラス参加!
(ちなみにアル・ジャーディンの息子、マット・ジャーディンも一緒に参加)

かなり意外な顔合わせですが、ブライアンらしいコーラスを聴くことができます。森 陽馬



2018年5月10日(木) 村田和人 「Summer Invitation」

「来年には続編の『ドピーカン』を必ずリリースします。
今後もあの30年前に村田が作ろうとしていた<夏に最適の音楽、歌>を死ぬまで作り続けます。」
(2015年7月 村田和人さんの言葉より)

村田和人2014年発表アルバム『ピーカン』発売から約1年後の2015年7月。
当時はライヴ会場のみで販売していた『ピーカン』をPET SOUNDS RECORDでも取り扱いさせていただけることになり、それを記念して村田さんへインタビューした際、今後の抱負は?という質問の答えが上記でした。

約半年後、村田さんが病魔に倒れた2016年2月22日まで必死に作り続けた作品。完成しなかった楽曲群。
様々な想いと共にその楽曲を託された杉真理さん他ミュージシャン仲間が、村田さんの遺志を引き継ぎ制作。

そして、遂に、『ド・ピーカン』が完成。2018年7月2日発売が決定しました。

村田和人『ド・ピーカン』
(2018年7月2日発売 国内CD UICZ-4428 3,000円+税)

全曲村田和人書き下ろしの新曲。
杉真理、湯川トーベン、山本圭右、向山テツ、小板橋博司、友成好宏、根本要、山田稔明、他参加。

<夏に最適の音楽、歌>が、2018年夏帰ってきます。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Summer Invitaton」収録2014年発表作『ピーカン』。
『ド・ピーカン』予約受付中です。


2018年5月9日(水) Ian Matthews 「Gimme An Inch Girl」

ソングライター・シリーズ等が人気のACEレーベルから、ロバート・カービーのワークス集が発売になりました。

『When The Day Is Done:The Orchestrations Of Robert Kirby』
(輸入CD CDTOP 1517)

学友でもあったというニック・ドレイクの作品でストリングス・アレンジ等を手掛けた事で知られる、ブリティッシュ・フォーク・シーンで活躍したアレンジャーです。
(今作の緑枠ジャケットも、ニック・ドレイクの『Five Leaves Left』が元となっていますね。)

このコンピレーションにはニック・ドレイクをはじめ、サンディ・デニー、ヴァシティ・バニヤン、シェラ・マクドナルド、ジョン・ケイル、リチャード&リンダ・トンプソン、イアン・マシューズ、アンディ・ロバーツほか全20曲。
70年代ものを中心にまとめられています。

音の隙間を埋めるためだけではなく、メロディを引き立て寄り添うような美しく叙情的なオーケストレーション。

今日の1曲はフェアポート・コンヴェンションにも在籍していたイアン・マシューズ「Gimme An Inch Girl」(1978年)を。
お琴をはじくような独特な弦の音色にどことなく和を感じさせる1曲です。

東京はここ数日ひんやり雨続きだったので、今日は英フォークの音に浸りたい気分でした。東尾沙紀



2018年5月8日(火) Chris Cornell 「You Never Knew My Mind」

今は亡きジョニー・キャッシュが残した未発表の詩&言葉に、様々なミュージシャンが曲を付けた作品集。

その名も『Forever Words』が発売されました。
(『ジョニー・キャッシュ:フォーエヴァー・ワーズ』 解説・歌詞・対訳付 SICP-5688 2,200円+税)

刑務所でもライヴを行ったジョニーの鬼気迫る決意、そして歌詞に込められたロックな精神。
その詩には夢であり、希望であり、そして愛が感じられるのです。

今作にはジョニーの娘ロザンナ・キャッシュ、映画『ウォーク・ザ・ライン』で音楽を担当したT・ボーン・バーネット、盟友ウィリー・ネルソン&クリス・クリストファーソンに加え、エルヴィス・コステロ、アリソン・クラウス、僕が大好きなジェイホークス、先日1stを発表したI'm With Her、更に新世代黒人ピアニスト、ロバート・グラスパーも参加。

眠っていた詩に、各々の解釈によるメロディーという名の息吹がかけられ新たに躍動する全16曲。

今日のこの1曲は、2017年5月に自死したクリス・コーネルが唄う「You Never Knew My Mind」を。
最後の録音としてこの詩を選んだ彼の歌声が、痛ましくも心に迫ります。森 陽馬



2018年5月7日(月) The Sea And Cake 「Any Day」

♪僕には進むことができないようだ  遠く はるか先へ♪ (「Any Day」歌詞より)

マッタリした空気中に独特な緊張感が漂っているゴールデン・ウィーク明けの平日。

メランコリックな心と耳に優しく響くオススメのロック・アルバムこの1枚。

ザ・シー・アンド・ケイク『Any Day』
(国内CD 片寄明人による解説・歌詞・対訳付 先着ポストカード付 HEADZ229 2,100円+税)

1993年結成シカゴ発USインディー・ロック・バンド、The Sea And Cake。
ジョン・マッケンタイア(トータス)、アーチャー・プレウィット、サム・クレコップ、エリック・クラリッジによる4人組。
2018年発表今作は、ベーシストのエリックが手根管症候群により脱退し3人組となってのオリジナル作です。

繊細に構築され研ぎ澄まされたサウンドはそのままに、有機的な叙情感も加味された全10曲。
③「Any Day」にはブライアン・ウィルソン・バンドのポール・マーテンズがフルート&クラリネットで参加。

メンバーと長年交流ある片寄明人さんが書き上げたライナーノーツも是非ご覧ください。森 陽馬



2018年5月6日(日)ヴァン・モリソン&ジョーイ・デフランセスコ 「Have I Told You Lately」

ヴァン・モリソンの新作アルバムがまたまた発売になりました。

ヴァン・モリソン&ジョーイ・デフランセスコ『ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5759 2,400円+税)

昨年2017年は9月に『ロール・ウィズ・ザ・パンチズ』、12月に『ヴァーサタイル』(共に日本盤の発売日を参考にしています)、そして2018年4月下旬にこの「ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジー」が出ました。
ニール・ヤングに負けじとどんどん出してくれます。

ゼムを辞めて1967年に「ブラウン・アイド・ガール」でソロ・デビューしてから50年でおおよそ(ライヴ盤や共演盤もあるのでこんな表現にしておきます)44枚目のアルバム!
2000年以降になってから数えると14枚目というハイペースです。

さて、今回のアルバムはヴァンが『テュペロ・ハニー』を出した1971年に生まれている巨漢オルガン・プレイヤー、ジョーイ・デフランセスコと組んだブルージーにしてヴァンの歌心が活かされた素敵な作品に仕上がっています。

ヴァンとジョーイの出会いのきっかけは、2017年10月サンフランシスコで行われたジャズ・フェスティヴァルでのスペシャル・セッションだったそうです。
そのライヴで意気投合し、その熱が冷めないうちにステジオへ入り録音されたのがこのアルバムとのことです。

ジャズのスタンダードがあったり、ギター・スリム「シングス・アイ・ユースト・トゥ・ドゥ」やB・Bキングで有名な「エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」があったり、ヴァン自身の曲をアレンジし直してセルフ・カヴァーした曲があったり、いろいろな曲が選ばれていますが、どれもヴァンの節回しに酔える曲ばかりです。
ジョーイのグルーヴィーなオルガンも全編でフィーチャーされています。

全15曲どの曲でもいいのですが、今日はスウィンギーに生まれ変わったヴァンの名曲「ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー」を。

1989年発表作『アヴァロン・サンセット』に収録のヴァージョンとは別曲のような大胆なアレンジですが、聴く度に趣が増してきます。

アルバムのラストに収められているヴァンのアルト・サックス・ソロがふんだんに楽しめるこのアルバム唯一のインスト曲「ケルティック・スウィング」もお気に入りです。森 勉



2018年5月5日(土) クララズ 「Just Coffee For Now !」

2011年結成、東京を中心に活動している女性シンガーソングライター、山内光のソロ・ユニット、クララズ。

2016年発表の3曲入りシングル「コンコース」から2年。
初の全国流通盤となる7曲入りの1stミニ・アルバム『海が見えたら』が今週リリースされました。

クララズ『海が見えたら』
(国内CD CFFEE-003 1,500円+税)

くるり、ティーンエイジ・ファンクラブ他、90年代US/UKロック、ギター・ポップ等の影響を感じさせるメロディ、
小柄で華奢な彼女のヴィジュアルからは想像できない、ザクッとした爽快なギターを主とした骨太なバンド・サウンド、芯のあるまっすぐな歌声が魅力!

収録曲唯一の英語詞であるオープニング・ナンバー「Just Coffee For Now!」のザックリとしたギター&キャッチーなメロディが個人的にマシュー・スウィートを想起させ、非常にツボです。

「リバー」の弾き語りも良いですし、オルタナ感のある「TODAY」も生でガツンと大きい音で聴いてみたくなりました。

フライングVを弾く姿がかっこいい、収録曲「エアメール」のミュージック・ビデオも公開されていますので是非ご覧下さい。

お買い上げの方に先着で、CD未収録曲「マイケル・ショート」がダウンロード出来るコード付きポストカードをプレゼント!東尾沙紀



2018年5月4日(金) 村田和人 「エイト・デイズ・ア・ウィーク」

ビートルズのカヴァー・アルバムはたくさん出ていて、好きだからと言って全てに反応していると大変です。

ですが、村田和人が歌っている曲が収録されているとなれば話は別で、大いに気になるところです。

このアルバムは2010年に発売されたいわゆるカフェ系コンピで、ビートルズの楽曲を日本人アーティスト中心にボサノヴァ風にアレンジした曲が17曲収められています。

ブレッド&バター、南佳孝、玉城ちはるなどの歌ものがあったり、ギター、ピアノ、スティールパンなどのインストものがあり、ゆったり気分で楽しめる1枚。

12曲目、村田和人による「エイト・デイズ・ア・ウィーク」に注目です。
このアルバムでしか聴けないものです。

学生時代から宅録でビートルズをカヴァーしていた筋金入りのビートルズ・ファンならではの独特な発想と愛情溢れるカヴァー・ヴァージョンになっています。

『午後のボッサ ~カフェ・ビートルズ』
(国内CD Della DLDH-1850 1,800円+税)

発表から8年過ぎましたので、入手困難になる前に要チェックです。森 勉

★永らく品切れしておりました村田和人『My Crew』が再入荷しました!


2018年5月3日(木) Neil Young+Promise Of The Real 「Cowgirl Jam」

ニール・ヤング関連リリースは、『ROXY - Tonight's The Night Live』が大評判(2018年4月21日今日のこの1曲で紹介)ですが、こんなアルバムも発売されました。

Neil Young+Promise Of The Real『PARADOX』
(輸入CD Reprise 2-565704 国内盤は5月30日発売予定)

ニール・ヤングは36年以上連れ添ったペギさんと2014年に離婚。
その後、新しいパートナーとして女優ダリル・ハンナと活動を共にしています。
今作はその彼女が監督・脚本を担当した映画『PARADOX』のサウンド・トラック盤。

ニールが手掛けたサントラ盤というと、『Journey Through The Past』、『Dead Man』がありますが、今作『PARADOX』はそこまでの問題作ではないものの、ニール・ヤングファン上級者向きと言える作品ですね。

近年リリースしたアルバムからの楽曲や新たなインスト・トラックに加え、プロミス・オブ・ザ・リアルのルーカス&ミカ・ネルソン(ウィリー・ネルソンの息子二人)によるタートルズ「Happy Together」カヴァー等、興味深いトラックも収録されていますが、映像を見てからでないとニール・ファンでも楽しめないかもしれません。

今日のこの1曲は、その中でも思わずツッコミたくなるこのナンバー「Cowgirl Jam」。

ニール・ファンなら皆大好き「Cowgirl In The Sand」のライヴ、、、
かと思いきや、イントロとギター・ソロが延々と続き、なかなか歌が始まらないな、という状況のまま10分経過。
その後、歌がないまま楽曲終了、、、という、まさに曲名通りの「Cowgirl Jam」!
ある意味、ニール・コア・ファン必聴の1曲ですね。森 陽馬



2018年5月2日(水) ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス 「Midnight In Richmond」

70~80年代AOR、ウエスト・コースト・ロックに影響を受けた爽やかで洗練されたサウンドを現代に鳴らすアンディ・プラッツ(ママズ・ガン)&ショーン・リーのユニット、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス。

2015年発表ロングセラー1stアルバム『West End Coast』から約3年。
待望の新作2nd『AM WAVES』がリリースされました。

Young Gun Silver Fox『AM WAVES』
(国内CD 解説付 PCD-24720 2,400円+税)

メロウでソウルフル!
1stよりさらにポップさも増した印象で、新作も2人のメロディ/サウンド・センスが光る良質な曲ばかりです。
発売になったばかりですが、もうリピートが止まりません。

特に!1、2,、3、4のカウントで始まるオープニング・ナンバー「Midnight In Richmond」...
切ないメロディに、アメリカやイーグルスを彷彿とさせるサビのハーモニーがたまりません。
YGSF必殺の1曲♪

アンディ・プラッツはママズ・ガンで2018年1月末に来日し、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれましたが、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスとしての公演も是非近いうちに実現すると良いなぁと思います。東尾沙紀



2018年5月1日(火) Hugh Coltman 「Little Big Man」

風が強く吹いていたゴールデン・ウィーク先日のこと。
通販の荷物を郵便局へ持って行った帰り、「ニューオリンズでは今頃フェスをやっているんだよなあ」なんて想いを馳せていると、新聞紙が風に乗って飛んできました。

自転車のタイヤに引っ掛かったその新聞紙を見てビックリ。
訃報欄にチャールズ・ネヴィル逝去の文字が...。

初めてニューオリンズへ行った時、訪れたライヴハウスで演奏していたのがチャールズ・ネヴィルでした。
ライヴ後、僕の拙い英語に優しく応じ、写真を一緒に撮ったりしてくれたのが昨日のことのように思い出されます。

遠い過去とニューオリンズへの想いが繋がったささやかな偶然へ感謝の意を込め、今日はこの作品を。

Hugh Coltman『Who's Happy?』
(輸入CD sony/okeh 190758131429)

ヒュー・コルトマンは1972年英国生まれ、現在はフランス在住の男性ジャズ・シンガー/ソングライター。
その彼がニューオリンズで録音した2018年オリジナル・アルバムが今作『Who's Happy?』。

スティングを彷彿とさせるドライな歌声と、ニューオリンズ録音らしいワビサビの効いた演奏。
聴き返すほどに味わいが増してくるシンガー・ソングライター作品としてもオススメしたい静かな傑作です。

今日のこの1曲はアルバムのラスト11曲目「Little Big Man」。
語るが如く歌われるその言葉と、ギター&ピアノの伴奏がセンチメンタルに心震わせます。森 陽馬



2018年4月30日(月) ジェフリー・フォスケット 「Love Can Go The Distance」(山下達郎カヴァー)

山下達郎ファン/ドゥーワップ好きの方、要チェックのCDが発売されることになりました。

『ドゥーワップ・ナゲッツ』
(6月27日発売予定 国内CD Vol.1 WPCR-18040 Vol.2 WPCR-18041 Vol.3 WPCR-18042 各1,852円+税)

山下達郎コンサート会場客入れ時の場内BGMは、達郎氏自らがセレクトしたレアなドゥーワップ楽曲が毎回かかっており、それもマニアの間では楽しみになっているのですが、その選りすぐりを集めたのがこのコンピ『ドーワップ・ナゲッツ』!(Vol.1とVol.2に収録)

なお、Vol.3には山下達郎アカペラ名盤『On The Street Corner』(通称:オンスト)シリーズでカヴァーしていたドゥーワップ楽曲のオリジナルや達郎さん本人が手本としたヴァージョンを収録予定。

『ワーナー・ガール・ポップ・ナゲッツ』&『ポップ・ロック・ナゲッツ』続編も8月8日発売予定になっており、オールディーズファンにとっては楽しみなリリースが今夏続きそうですね。

さて、RECORD STORE DAYもあり様々なアナログが発売された4月のラストということで、今日はこの曲を。

ジェフリー・フォスケット『Love Can Go The Distance』
(国内EP 限定カラーアナログ盤 VSEP-830 1,500円+税)

山下達郎1999年発表『オンスト3』収録オリジナル曲「Love Can Go The Distance」を、ジェフリー・フォスケット(ビーチ・ボーイズ)がアカペラでカヴァーした新録音源!
RECORD STORE DAY2018で発売され好評発売中です。

なお、サンデー・ソングブックのテーマ曲としておなじみ「Only With You」をカヴァーしたアナログ盤も同時発売。
今のところCDには収録されておらずこの限定アナログ盤のみの音源です。森 陽馬

★RECORD STORE DAY商品、
通販コーナーにて一部取り扱い開始いたしました。


2018年4月29日(日) cero 「waters」

日本音楽界で今最も勢いを感じさせるバンドのひとつ、cero(セロ)。

待望の新作4thアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』が5月16日発売されます。

各方面で絶賛された2015年発表3rd『Obsucure Ride』から約3年ぶり。
どのような作品になるのか?
その方向性を指し示し、期待を膨らませてくれるような先行シングル12インチ・アナログ盤が緊急入荷!

cero『waters』
(国内12インチ・アナログ 完全限定盤 KAKU-87 1,500円+税)

ロック・バンドでありながらソウル・ミュージックのスピリッツを融合し、懐かしさと新しさの両面を感じさせてくれた前作の流れを引き継ぎつつ、また新たな境地へ足を踏み込むような独特なソウルフル&クールネス!
不思議な浮遊感を感じさせるメロウ・グルーヴなサウンドと、現代の息吹が詰まった言葉が印象に残りますね。

なお、この12インチのB面には、5/16発売アルバムには未収録となるリミックス・ヴァージョンを収録。
『街の報せ』収録「ロープウェー」にてビートトラックのプログラミングを担当していたsauce81によるRemix。
「waters」歌詞中の♪踊ろう♪をループさせた出だし含めオブスキュアなダンスRemixな仕上がりです。森 陽馬



2018年4月28日(土) スプートニクス 「霧のカレリア」

ヴェンチャーズ、シャドウズ、アストロノウツ、シャンティーズ、サーファリーズ、T・ボーンズ、etc...。
1960年代中期、日本ではギター・インストゥルメンタル・グループがとても人気がありました。

スウェーデンのグループ、スプートニクスも忘れられない存在です。

1965年11月、日本のレコード会社のタイムリーな英断でシングル盤として発売された「霧のカレリア」は、ラジオで毎日のようにかかり大ヒットとなりました。

スプートニクス・サウンドの特徴はなんといってもリード・ギターのボー・ウインバーグが奏でる透明感&哀愁あるギターの音色だと思います。

スプートニクス『プレミアム・ベスト』
(国内CD テイチク TECH-35155 3,333円+税)

このアルバムは日本で編集された全56曲が収録された2枚組CD。
監修は中村俊夫氏、充実した解説を書いてくれているのはエレキ道のオーソリティー佐々木雄三氏です。

「空の終列車」という大好きなヒット曲もありますが、今日は王道の「霧のカレリア」で。森 勉



2018年4月27日(金) Elvis Costello 「Someone Else's Heart」

2017年新たなメンバーを迎え、新作をリリースしたイギリスのバンド、スクイーズ。

大型連休最終日(?)、5月6日(日)にビルボード・ライヴ東京で2年ぶりの来日公演を行う予定です。
前回の気合い入った演奏&楽しいステージが素晴らしかったので、また来てくれるのがとても嬉しいです。

来日を間近に控え、先週21日のレコード・ストア・デイでスクイーズ絡みの1枚がリリースになりました。

エルヴィス・コステロ「サムワン・エルスズ・ハート」
(国内仕様EP 限定アナログ盤 MSIEP-0001 2,300円+税)

コステロがプロデュースしたスクイーズの81年人気作『イースト・サイド・ストーリー』に収録されている楽曲を、コステロが米HIP HOPバンド、ザ・ルーツのメンバー等をバックにカヴァー。
お蔵入りとなっていた音源がこの度7インチ化されました。

オリジナルはグレン・ティルブルック/クリス・ディフォード/ポール・キャラックの共作。
クリスがメイン・ヴォーカルを担当し、『イースト~』の中では比較的目立たない曲です。

エッジの効いたギターが.オリジナルより尖った雰囲気で、地味ですがとってもクール!
2011年と比較的新しめの録音ながら、初期のコステロを彷彿とさせるサウンドになっています。東尾沙紀



2018年4月26日(木) APPLEWOOD ROAD 「Losing My Religion」

昨日に続いて、ナッシュビル産カントリー新譜作品をもう1枚ご紹介しましょう。

APPLEWOOD ROAD『Applewood Road』
(輸入CD GEARBOX GB1531CDUS)

Emily Barker、Amber Rubarth、Amy Speaceの女性3人がナッシュビルで結成したカントリー・ユニット。

ナッシュビルのWelcome To 1979スタジオにて、ジャケット写真通り1本のマイクで録音されたデビュー作です。

2月に発売されロングセラーとなっているI'm With Her(2018年2月16日今日のこの1曲で紹介。英国録音)に比べ、アメリカ/ナッシュビル的な空気感がより感じられる仕上がり。
ゆったりとした音と音の間に、アメリカの広大な景色が目に浮かんできます。

今日のこの1曲は、ラストに収録されているR.E.M.「Losing My Religion」カヴァーを。森 陽馬



2018年4月25日(水) Old Crow Medicine Show 「A World Away」

アメリカーナ/カントリー新譜オススメの1枚。

Old Crow Medicine Show(オールド・クロウ・メディスン・ショー)『Volunteer』
(輸入CD 88985-44256-2)

Old Crow Medicine Showは2018年で結成20周年を迎えたナッシュビル拠点に活動している6人組バンド。
カントリー、ブルーグラス、フォーク、ルーツ音楽を現代の息吹で聴かせるサウンド・スタイルが持ち味です。

前作『ブロンド・オン・ブロンド50周年記念ライヴ』(
2017年5月25日今日のこの1曲で紹介)は国内盤も発売されて、当店でもロングセラーとなりました。

ナッシュビルの人気プロデューサー、デイヴ・コブを迎え制作された今作は、彼らの持ち味である突っ走るような勢い溢れるカントリー・サウンドはそのままに、エレクトリック・ギターも程よく加味したゴキゲンなナッシュビル産カントリー・ロック・アルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲はハーモニカがアクセントになっている2曲目「A World Away」。
<ザ・バンドがナッシュビル録音でカントリーカバーをしている感じ>ですね。森 陽馬



2018年4月24日(火) The Who 「ハッピー・ジャック」(LIVE)

「リラックス」と「ア・クイック・ワン」が11分。
「マイ・ジェネレイション」が33分と、ナガ~イ曲も2分台の普通の長さの曲も入っています。

ザ・フー『ライヴ・アット・フィルモア・イースト1968』
(国内2枚組CD 英文ライナー和訳・歌詞・対訳付 ユニヴァーサル UICY-15727 3,600円+税)

1968年4月6日ニューヨーク、フィルモア・イーストで行われたフーのコンサートが50年の歳月を経て遂に、2枚組CDで公式発売!

色々なブートが出回っていたようですが、今回はオフィシャルということで復元補修作業もバッチリなされています。

1968年のフーならではの奔放さと繊細さが充分に堪能できる音になっていると思います。

エディ・コクランのカヴァー3曲、デビュー・ヒット「アイ・キャント・エクスプレイン」、異色の名曲「ボリスのくも野郎」、そして個人的には1966年フーを知るきっかけになった「アイム・ア・ボーイ」など、魅力ある曲がずらっと並んでいますが、今日のこの1曲は「ハッピー・ジャック」でいきましょう。森 勉



2018年4月23日(月) ママレイド・ラグ 「素敵なイルサ」

田中拡邦のソロ・バンド、ママレイド・ラグ。
2018年1月下旬から公式HPとライヴ会場で販売されていた7枚目となる最新アルバム『GOODBYE』が、4月18日から全国発売となりました。

ママレイド・ラグ『GOODBYE』
(国内CD ADT-008 2,778円+税)

軽やかなギターの音色が今の季節にぴったりの「Bon Voyage!」で始まる3年半ぶり新作。
ママレイド・ラグらしいビタースウィートで心地良いポップ・ソングが詰まった作品です。

♪恋を忘れてた 僕はモノクローム 色彩豊かな 君はフル・カラー♪
2曲目「素敵なイルサ」は、歌詞、歌声、メロディ、アレンジに、ナイアガラ・サウンドへの最上級のオマージュが込められた爽やかなナンバー!
続く3曲目「GOODBYE」も、「スピーチバルーン」を彷彿とさせる、憂いを帯びた歌声が切ないバラードです。

スライドを用いたブルージーなギターを聴かせる哀愁漂う「三日月の夜」も良いなぁ...。

ブックレットの1ページに記された、レイモンド・チャンドラーの小説から「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」の一文が気になりました。
今作のインスピレーション源になったものなのでしょうか...? 東尾沙紀



2018年4月22日(日) ウワノソラ 「渚まで」

本日もアナログ盤目当てのお客様に多くご来店いただきました。

アナログ・ブームと言うと、レコード世代のおじさんが昭和を懐かしがって買っているんでしょ、と思うかもしれませんがそうではなく、CDが一般的となった時代に生まれた若い世代がアナログを買っていかれることが多いんです。

ブームとかではなく、音楽文化を引き継ぐという意味で、これからも色々なレコードが出るといいですね。

さて、そんなアナログ好きの方へ注目リリース情報を。

ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2017ベストにも選出した新世代ポップ・ユニット、ウワノソラ『陽だまり』。
限定アナログ盤が2018年6月20日発売決定いたしました。

ウワノソラ『陽だまり』
(2018年6月20日発売 限定アナログ盤2枚組 KMKN13 3,700円+税/CD発売中 UWAN003 3,000円+税)

ポップな楽曲、緻密なサウンド・アレンジ、サウンド・トラックのような美しい流れ。
全14曲の素晴らしい今作が2枚組アナログ・レコードで堪能できます!
楽しみですね。

今日のこの1曲は、アルバム中でも特に叙情的な世界観が広がる「渚まで」。
フルート・ソロが切なく印象的に響きます。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付中!
入荷枚数が限られる可能性がございます。ご予約はお早めにお願い申し上げます。



2018年4月21日(土) Neil Young 「Walk On」

RECORD STORE DAY 2018。たくさんのご来店ありがとうございました。

お客様に店舗へお越しいただき、お買い上げいただけることが本当にありがたく、うれしいと実感できた1日でした。

通販は便利ですが、たまには店舗へ足を運び、お買い物を楽しんでくださいね。

さて、RECORD STORE DAY2018は輸入盤アイテムも多数入荷しました。
その中から個人的に購入し気に入っている盤から今日のこの1曲。

NEIL YOUNG『ROXY TONIGHT'S THE NIGHT LIVE』
(輸入LP 2枚組 reprise 9362-49079-7)

1973年9月20~22日、カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにあるロキシー・シアターのオープニング記念として行われた、バックバンドThe Santa Monica Flyers(クレイジー・ホースのビリー・タルボット、ラルフ・モリーナに加え、ベン・キース、ニルス・ロフグレン)を従えてのライヴ。

やっぱり、この時期のニール・ヤングは最高!
聴いていてゾクゾクするような緊張感と絶妙なルーズさが奇跡的に融合しているんですよね。
ニール・ファンは必聴のライヴ音源でしょう。

なお、アナログLPは通常盤も出る予定ですが、このRECORD STORE DAY限定仕様には、1973年当時のNeil Young & The Santa Monica Flyersライヴ写真が追加封入。
また、輸入CDは4月下旬、国内CDは5月30日発売予定となっています。森 陽馬



2018年4月20日(金) OLD DAYS TAILOR 「晴耕雨読」

2018年4月21日(土)はRECORD STORE DAY

洋邦様々なアナログ盤が限定発売される中から、当店推薦盤を紹介しておきましょう。

OLD DAYS TAILOR『晴耕雨読』
(国内EP 限定アナログ盤 TYO7S-1004 1,400円+税)

アーティスト名が当初<OLD and YOUNG>でしたが、<OLD DAYS TAILOR>と直前で変わりました。
(そのため、レコードのレーベル面及びRECORD STORE DAY JAPANカタログはOLD and YOUNGです)

「在りし日を紡ぎ、仕立てることで生まれる音や言葉、そんなことを大切にしたいという思いを込め、OLD DAYS TAILORとした」というこのユニットは、入間在住の男性シンガー・ソングライター笹倉慎介を中心としたバンド。

メンバーは伊賀航、森は生きているのメンバーであった岡田拓郎、谷口雄、増村和彦。
そして女性シンガー優河、濱口ちなが参加しています。

A面曲「晴耕雨読」、B面曲「南の窓から」、どちらも笹倉慎介のジェイムス・テイラー愛が伝わってくるナンバー。
これからの活動が楽しみな彼らの初リリース作品。是非手に取ってみてください。森 陽馬

★当店で販売予定のレコード・ストア・デイ商品、国内盤及び輸入盤を通販ページに一部掲載致しました。



2018年4月19日(木) エゴラッピン「A Little Dance SKA」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>、という主旨で、
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベントRECORD STORE DAY

2018年開催日は4月21日(土)。
その日に色々なアナログ盤が限定発売されます。
当店で販売予定のレコード・ストア・デイ商品、国内盤及び輸入盤を
通販ページに一部掲載致しました。

注意事項といたしまして、レコード・ストア・デイ商品はご予約受付・お取り置きができません。
また、通販受付は店頭販売開始から1週間後4月28日以降となりますのでご了承くださいませ。

今年の目玉商品はやはりこの1枚でしょうか。

エゴラッピン『A Little Dance SKA』
(国内EP 限定アナログ盤 MNSG0005 1,200円+税)

2018年RECORD STORE DAYアンバサダーを務めるエゴラッピン。
待望の新曲を限定アナログEP盤でリリース!

値段も安いですし、B面にはおそらくこのEP盤のみの収録となるであろうDUB Verも収録されますからね。
今作に限らずRECORD STORE DAY商品は入荷枚数に限りがあります。ご希望のものはお早めに。森 陽馬



2018年4月18日(水) 斎藤誠 「It's A Beautiful Day」

2018年1月で還暦(祝!)、デビュー35周年を迎えた斎藤誠さん。
とっても素敵な新曲を届けてくれました。

斎藤誠『It's A Beautiful Day』
(国内CD 当店のみの先着特典カンバッチ付 初回限定盤 TECI-613 1,389円+税)

斎藤誠さんのシングル発売は、なんと!2007年7月「天気雨」以来10年9カ月ぶり!

"煮え切らない男の切ない心情を歌わせたら日本一"な誠さんですが、新曲は春らしい晴れやかなナンバー。
ファンの皆への想いを歌にした、という2曲目「MUSIC LIFE」もすごくイイ曲!
斎藤誠画伯自ら手掛けたジャケットの富士山のようにゴキゲンなシングルです。

CDには新曲2曲に加え、「It's A Beautiful Day」オリジナル・カラオケのみならず、コーラス用カラオケ、アコースティック・ギター用カラオケ、マーティン・ギターCM/番組バージョン等全7トラック収録。

なお、購入したCDをスマホで聴けるプレイパス対応になっており、初回限定盤に封入されているコードを専用サイトで有効期限内に入力すれば、特典映像<斎藤誠の君も弾いてみないかい?「It's A Beautiful Day」>(斎藤誠さんが「It's A Beautiful Day」ギタープレイを教えてくれる映像)を見ることができます。森 陽馬


2018年4月17日(火) Bob Dylan 「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)

映画『さよなら、僕のマンハッタン』を新宿ピカデリーにて鑑賞。

私的大好きな映画ベスト3に入る『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督による最新作。
原題(The Only Living Boy In New York)はサイモン&ガーファンクルの曲名から取られており、映画『卒業』(1967)を想起させるようなニューヨークを舞台にした青春恋物語でした。

あらすじだけを記載すると陳腐になりそうなストーリーですが、マーク・ウェブ監督マジックが効いていましたね。
『(500)日のサマー』とはまた違った感性がときめく映画で物語が進むにつれて引き込まれました。

そして、なんと言っても、ジェフ・ブリッジス!
映画『ラストショー』(1971)で若き青年を演じた彼が、今作では悩める青年に道標を示す重要な役として出演。
奥深い人物像を見事に演じていました。
ジェフ・ブリッジス好きの僕としては、彼のこの演技を見るだけでも価値ある映画だと思いますね。

映画の中でかかる音楽は、サイモン&ガーファンクルのタイトル曲「The Only Living Boy In New York」はもちろんのこと、S&G「Blues Run The Game」、ニューヨーク繋がりでルー・リード「Perfect Day」、そして、ビル・エヴァンスやハービー・ハンコックなどジャズが使われています。

あと、印象的に使われているのが、ボブ・ディラン「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)。

映画内で主人公の青年を幻惑させるジョアンナは、この曲の歌詞から連想されたのかもしれません。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Vision Of Johanna」収録、ボブ・ディラン1966年発表アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-30028 1,800円+税)


2018年4月16日(月) 優河 「瞬く星の夜に」

4月13日(金)渋谷クラブ・クアトロで行われた優河さんのライヴへ行ってきました。

2018年3月リリースされた最新2ndアルバム『魔法』を引っ提げての東名阪ツアー初日。

エレキ/アコギを携えて、凛とした姿でステージに立つ優河さんは独特のオーラというか存在感がありました。
立ち姿だけでなく、もちろん美しい歌声も。
緩やかに、流れるように...深遠な歌の世界へ連れていってくれました。

バックは今作のレコーディング・メンバー、千葉広樹(b)、岡田拓郎(g)、谷口雄(p,key)、神谷洵平(drs)の4人。
途中千葉さんとのデュオ・コーナーあり、アイルランドの伝統歌のようなもの、モリアーティのカヴァー等英語詞の曲も歌われました。

波間を漂うような心地良い演奏で歌声を引き立てつつ、時折鬼気迫る瞬間もあり、とても緊張感のあるライヴでした。

今日の1曲は、アルバムではピアノで歌われているこの曲を、自身のギター弾き語りで披露した「瞬く星の夜に」。
歌に入る前にひと言、「生きていきましょう。」と呟いた言葉が印象的でした。

ツアーは17日(火)大阪・梅田シャングリラ、18日(水)名古屋TOKUZOと続きます。東尾沙紀


2018年4月15日(日) デヴィッド・キャシディ 「ゴー・ナウ」

デヴィッド・キャシディのCDは今までも発売されていましたが、日本未CD化だったものが3種発売されました。

①デヴィッド・キャシディ&パートリッジ・ファミリー『グレイテスト・ヒッツ~ディフィニティヴ・コレクション』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31142 1,600円+税)
全24曲、パートリッジ・ファミリー時代11曲、ソロ時代13曲。

②デヴィッド・キャシディ『チェリッシュ』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31144 1,600円+税)
1972年1月発表 ファースト・アルバム 全11曲

③デヴィッド・キャシディ『ロック・ミー・ベイビー』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31145 1,600円+税)
1972年10月発表 セカント・アルバム 全11曲

今日はアルバム『ロック・ミーベイビー』から、「ゴー・ナウ」を選んでみました。

この曲は1964年R&B女性歌手ベッシー・バンクスのヴァージョンがオリジナルですが、一般的に知られるのは1965年ヒットしたムーディ・ブルースのヴァージョンです。
この時のリード・ヴォーカルは、後のポール・マッカートニーと行動を共にすることになるデニー・レーン。

デヴィッド・キャシディのこのヴァージョンもそれに負けない熱唱です。デヴィッド22歳! 森 勉


2018年4月14日(土) 相川理沙 「星めぐりのうた」

当店PET SOUNDS RECORDが長年応援している女性シンガー、相川理沙さんが本日ご来店。
新作アルバム『唄うように伝えられたなら』を届けてくれました。

3月からライヴ会場で販売している完全自主制作した新作は全9曲、ギターの弾き語りのみ。
そのギターもよりシンプルなアレンジで。

今までの作品でも歌声の素晴らしさを感じ取れましたが、今作は特に<声>が心へ響いてきます。

清い川が流れているようなその歌声には雑念が全く感じられません。

美しい水で心が洗われる1枚。

宮沢賢治の詩を独唱している7曲目「星めぐりのうた」を今日のこの1曲に。森 陽馬


通販コーナーにも掲載いたしました。


2018年4月13日(金) Catherine Howe 「Where Would You Start?」(それは愛ですか)

昨日紹介したキャサリン・ハウのCDは、小西勝監修による<70's UKポップの迷宮>シリーズの再発盤。

2018年4/4ソニーから1,300円+税、解説・歌詞・対訳付、音もリマスターされ20タイトル発売された中の1枚です。

そのシリーズ中に、キャサリン・ハウ1975年発表作もありますので、こちらも取り上げましょう。

キャサリン・ハウ『Harry』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5775 1,300円+税)

エルトン・ジョン『黄昏のレンガ路』やニルソン『シュミルソン2世』を手掛けたDel Newmanプロデュース。
彼女のソングライティングの良さを活かしたポップなアレンジがNice。

ボブ・ディラン「To Be Alone With You」(『ナッシュビル・スカイライン』収録曲)、トム・ヤンス作「Loving Arms」(ドビー・グレイが1974年シングル発売)のカヴァー2曲も、違和感なくアルバムに溶け込んでいます。

今日のこの1曲はキャサリン本人によるオリジナル楽曲④「Where Would You Start?」。
これが本当にイイ曲!

カーペンターズ「I Need To Be In Love」(青春の輝き)は、この曲のサビ部分を聴いて作ったのでは?、と想像したくなるような切なくも美しいナンバーです。森 陽馬


2018年4月12日(木) Catherine Howe 「All The Music In Me」

神保町いもや(天ぷら、とんかつ)が2018年3月末で3軒とも閉店したそうです。

御茶ノ水~神保町周辺でレコード店巡りをした時はよく行きました。
食費を節約してCD・レコードばかり買っていたので、その日の収穫を抱えながら500~600円くらい(当時)でアツアツの天ぷらやとんかつをほおばれたのはうれしかったですね。

レコード店巡りは、欲しい商品を探すのももちろん胸踊るけれど、店員さんとのちょっとした会話であったり、その合間や帰りに行きつけの喫茶店・食堂でお気に入りを注文したりするのが、付随するささやかな楽しみだったりするんですよ。

と書いていたら、食事をした想い出と共にその頃買ったレコードのことも思い出してきました。

例えば、トニイレコードは基本的にジャズ専門だけれど、シンガー・ソングライター系が安く買えたので、ジャケットの雰囲気だけで色々購入したのです。

英国女性シンガー・ソングライター、キャサリン・ハウもその頃中古LPを手に入れて初めて聴きました。
英国のキャロル・キングと評されたレスリー・ダンカンも好きでしたが、キャサリン・ハウは歌声に凛とした強さがあって、楽曲やサウンドも聴きやすかったのですぐ気に入りましたね。

今日のこの1曲は、そのキャサリン・ハウ1976年発表アルバムから。

キャサリン・ハウ『Silent Mother Nature』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5776 1,300円+税)

穏やかな曲調が多い中、B面4曲目(CD10曲目「All The Music In Me」は面白いナンバー。
途中で転調してテンポアップする展開がかっこいい!
マイク・ジャイルズ(元キング・クリムゾン)がドラムを叩いており、彼がこのアレンジを発案したそうです。森 陽馬


2018年4月11日(水) 松任谷由実 「まずはどこへ行こう」

松任谷由実45周年記念ベスト・アルバム『ユーミンからの、恋のうた。』が発売になりました。
(3枚組CD ユニヴァーサル UPCH-20479 3,400円+税)

1973年『ひこうき雲』でデビューして、2018年の今年で45周年!
今年の9月からは『タイムマシーン・ツアー』と題してのライヴの日程も発表になりました。

休むことなく活躍し続けるユーミン、凄いなぁ。
45年間でオリジナル・アルバム38枚(ベスト、ライヴ・アルバムは除く)を発表! ワォー!

この3枚組ベストCDには、そのいろいろなアルバムから全45曲が選ばれています。
2012年に出た3枚組ベスト・アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』の続編ということでダブリ曲はありません。

さて、このCD、曲目が発表された時に、ちょっと地味な曲が多いかなと思ったのですが、なんのなんのこれが実にいいんです。歌詞とユーミンの自記筆コメントが載っている100ページにも及ぶブックレットを読みながら曲を聴いていると、さながら良質な短編小説を読んでいるような感覚になります。

今日はその中から新しい季節を感じながら、ほのかな恋心を胸にあたたかい風に吹かれて自転車をこぐ様子が目の前に浮かんでくる「まずはどこへ行こう」を。
2009年発表アルバム『そしてもう一度夢見るだろう』に入っていた曲です。

こういう新しめの曲だけでなく、「瞳を閉じて」、「雨の街を」、「セシルの週末」、「街角のペシミスト」、「夕涼み」、「雨のステイション」などなど、オールドファンにうれしい選曲もたっぷり。

なお、この3枚組CDにはブルーレイ付(4,500円+税)、DVD付(4,000円+税)も限定発売されています。
プラス1,100円or600円で様々なパターンのライヴ映像11曲と最新インタビューが楽しめるというものです。
77分収録という超お徳用価格です。森 勉


2018年4月10日(火) Ry Cooder 「Volver, Volver」

映画『ラッキー』を新宿シネマカリテにて先日鑑賞。

名画『パリ、テキサス』で知られる俳優ハリー・ディーン・スタントン(90歳)が主演。
架空の物語ながら、2017年9月亡くなった彼の人生になぞらえ描かれた脚本による映画作品です。

ハリー演じるラッキーのセリフは、実際に彼が経験した事(第二次世界大戦に出征し沖縄に上陸した話、子供時代に銃で鳥を撃ち哀しい想いをした話など)が元になっており、一言一言に重みが感じられました。

死生観に関する会話も哲学的・仏教的な視点があり興味深かったです。
特に最後、彼が「何もかも無になる」と説き、無ならどうする?と問われた後の言葉が良かったですね。

デヴィッド・リンチ、ジェームス・ダーレン等も出演。
ジム・ジャームッシュがお好きな方や『パリ、テキサス』見たことがある人は是非ご覧になってみてください。

ちなみに、映画内ではハリー自身が吹くハーモニカで「Red River Valley」が頻繁に流れます。
また、ハリーがメキシコの歌「Volver, Volver」を歌う場面がとても素晴らしかった!

そのハーモニカの音色とハリーの熱唱を聴くだけでも価値がある映画だと思います。森 陽馬


★掲載ジャケットは、ライ・クーダーが歌う「Volver, Volver」収録のライヴ盤『Show Time』。
なお、ライ・クーダーは新作『The Prodgal Son』を5月11日リリース予定です。


2018年4月9日(月) Cheap Trick 「Ain't That A Shame」

今月4月25日、『at 武道館』40周年を記念して、日本武道館でライヴを行う予定だったチープ・トリック。

ギターのリック・ニールセン体調不良により、暫くの間海外渡航が出来なくなり、残念ながら来日公演は延期未定となってしまいましたが、万全の状態で来てくれる事を楽しみに待ちたいと思います。

来日に合わせて、新しいベスト盤が発売になりました。

チープ・トリック『グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-』
(国内CD+DVD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31162 2,778円+税)

「甘い罠」「サレンダー」などEPIC在籍時に日本リリースされた全シングルを収録したCD(全21曲収録/2017年リマスター)と、MVや78年武道館ライヴ他など全18曲73分の映像を収録したDVD付です。

DVDの方には、日本初DVD化/世界初DVD化のものも多数。
EPIC時のMVなどがまとめて見られるが嬉しいですね。

個人的に(日本初)DVD化が嬉しかったのが、1980年のアメリカン・ミュージック・アワードで披露された「Ain't That A Shame」の映像です。
ドラム、ベース、ギターと順に音が重なっていき、1分半の長めのイントロの後、Vo.のロビンがようやく登場!

分厚いバンドの音に、リックのスライド・ギター、ロビンのシャウト...カヴァー曲ですが、バンドのかっこ良さが凝縮されていて、とにかくこのバージョン最高です。東尾沙紀

2018年4月8日(日) パーシー・フェイス・オーケストラ 「夏の日の恋 '76」

パーシー・フェイス・オーケストラ「夏の日の恋」は1960年に大ヒットし、全米チャートNo.1の座を9週間も続けたインスト名曲です。

イージー・リスニングファンのみならず、ロックファンにも好きだという人が多い美しいメロディーを持った曲です。
大編成オーケストラならではの流麗なストリングスが耳を刺激し、心をほぐしてくれます。

その「夏の日の恋」がパーシー・フェイス自身により1975年、当時のディスコ・ブームに乗った形で再録音されたのが、「夏の日の恋 '76」です。

パーシー・フェイス・オーケストラ『夏の日の恋 '76』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5718 1,000円+税)

アメリカではチャート・アクションはありませんでしたが、日本ではパーシー・フェイスの来日コンサートが予定されていたこともあり、1975年暮れから1976年春先にかけてラジオで頻繁にオンエアーされていました。

パーシー・フェイスは残念ながら1976年2月9日ガンのため67歳で亡くなってしまいます。

このアルバムが遺作となってしまいましたが、彼が構築したオーケストレーションの素晴らしさは、当時の流行のサウンドを取り入れながらも演奏の中にしっかり息づいています。森 勉


2018年4月7日(土) The Hues Corporation 「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker)」

<DISCO FEVER 40>1,000円シリーズで発売されたソウル名盤。
3/31に紹介したGQ、4/4オデッセイの他にも良作が色々出ています。

ヒューズ・コーポレーションは、<初めて全米No.1になったディスコ曲>と評されている「愛の航海」(Rock The Boat)をヒットさせた女性1人&男性2人によるコーラス・グループ。
今作は彼らの1973年発表1stアルバムですが、ディスコというより70'sソウル好きの方にオススメしたい1枚です。

ヒューズ・コーポレーション『Freedom For The Stallion』
(国内CD 限定盤 ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説付 SICP-5701 1,000円+税)

3人のコーラスもさることながら、バックのメンバーが豪華!
クルセイダーズのジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン他参加。
更に、ストリングス・アレンジにはジーン・ペイジの名前も!

先に挙げたヒット曲「Rock The Boat」に加え、アラン・トゥーサン作によるタイトル曲(1971年リー・ドーシーへの提供曲)「Freedom For The Stallion」も聴きものですが、今日のこの1曲は本編ラストに収録されている「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker」を。

スウィートな魅力溢れるこの曲はバリー・マン&シンシア・ワイル作。
ジーン・ペイジのストリングス・アレンジ、イントロで入るエレクトリック・シタールの音色もNice!森 陽馬


2018年4月6日(金) 須藤薫&杉真理 「COLOR THE WORLD」

ペット・サウンズ・レコード旧店舗前にあった桜の木。
2005年千葉へ移植されてから毎年見に行っていますが今年も行ってきました。
(桜の木の今までの経緯はコラム・コーナー『武蔵小山駅前にあった桜の物語』をご参照ください)

2018年東京の桜は早かったですね。
あっという間に散ってしまいましたが、例年は東京よりやや遅れ気味に咲く千葉でもすでに葉桜状態でした。
 

でも、昔旧店舗前にあった頃はゴールデン・ウィーク前に咲いていた八重桜の方が、早くも少し花を咲かせているのが確認できてうれしかったです。(写真右側)

周辺には若い桜の樹が植えられていますが、老木のこの桜も末永く花を咲かせてほしいですね。

今日のこの1曲は、千葉へ向かう道中聴いていた須藤薫さんの歌を。
太陽の陽射しのように明るく伸び伸びとした薫さんの歌声は、春の訪れを実感させてくれます。森 陽馬

掲載ジャケットは、2013年3月3日急逝した薫さんにとって最後の作品となってしまった2012年発表アルバム。
須藤薫&杉真理『恋愛同盟』(CD TECG-30062 2,857円+税)。


2018年4月5日(木) スパイダース 「いつまでも どこまでも」

スパイダースはグループ・サウンズの中ではやはり一番好きな存在でした。

ライヴも1966年1月、ビーチ・ボーイズの前座(前座でしたが、女の子の歓声が凄く、ビーチ・ボーイズが出てくる前にこんなに盛り上がっていてビーチ・ボーイズのファンとしては、本編でみんな静かだったらどうしよう、とちょっと心配になるほどでした。)や、日劇のウエスタン・カーニヴァルで観ましたが、演奏力&ステージの面白さはピカイチでした。

そんなスパイダースの2枚組ベスト盤です。
スパイダース『ツイン・ベスト・セレクション』
(2枚組CD TECH-31365 3,000円+税)

Disc1には1965年5月発売「フリフリ」から1970年10月発売「エレクトリックおばあちゃん」まで、シングル・オリジナル・ナンバーが28曲。
Disc.2には「ブーン・ブーン」、「悲しき叫び」、「悲しき願い」などアニマルズ関連の5曲をはじめ、デイヴ・クラーク・ファイヴ「シンキング・オブ・ユー・ベイビー」、トロッグス「僕は危機一髪」(I Can't Control Myself)など、洋楽カヴァーを28曲収録。

今日はこの中から井上順がリード・ヴォーカルをとった1967年10月発表「いつまでも どこまでも」を。

途中、セリフがありますが、テレビ目線で歌う井上順の少し照れた表情が思い出されます。森 勉


2018年4月4日(水) オデッセイ 「Native New Yorker」

70'sソウル好きの方、フランキー・ヴァリファン、山下達郎お好きな方にもオススメの再発盤です。

オデッセイ『ODYSSEY』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5732 1,000円+税)

女性2人(リリアン&ルイーズ)&男性1人(トニー・レイノルズ)がニューヨークで結成した混成コーラス・トリオ。

その3人がオデッセイと名乗りRCAと契約、1977年発表1stアルバムがこの度日本初CD化されました。

70年代半ばニューヨーク、と言えば、山下達郎『サーカス・タウン』A面が録音された頃ですよね。

まさにその『サーカス・タウン』A面を手掛けたチャーリー・カレロが、このオデッセイ1stをプロデュース。
更には『サーカス・タウン』に携わったウィル・リー、ランディ・ブレッカー、ジェフ・ミロノフに加え、ゴードン・エドワーズやコーネル・デュプリー等名手も参加しています。

今日のこの1曲は、フランキー・ヴァリが歌っていることでも知られる1曲目「Native New Yorker」。
バリー・ホワイトを彷彿とさせる煌びやかなストリングス・アレンジが素敵なナンバーです。森 陽馬


2018年4月3日(火) レズリー・ダンカン 「Love Song」

春に聴きたくなる名盤、というと、レスリー・ダンカン『ムーン・ベイジング』(1975)。

2016年ベストに選出(2016年1月14日今日のこの1曲で紹介)した大好きなアルバムです。

そのレスリー・ダンカン1971年発表1stアルバムが2018最新リマスタリングで日本初CD化されました。

レズリー・ダンカン『シング・チルドレン・シング』
(国内CD ボーナス・トラック6曲追加 小西勝氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-5761 1,300円+税)

彼女の夫ジミー・ホロヴィッツによるプロデュース/アレンジ。
<英国のキャロル・キング>と評された温もりある歌声が、木漏れ日のように柔らかく沁みてくる1枚。

今日のこの1曲は、エルトン・ジョンがカヴァーしたことでも知られる「Love Song」を。

ボーナス・トラックには、この曲の1969年シングル(B面)・オリジナル・ヴァージョンを収録。
そのシングルA面であったキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作「A Road To Nowhere」も追加収録されています。森 陽馬


2018年4月2日(月) ミシェル・ンデゲオチェロ 「Sometimes It Snow In April」

♪ 時には4月に雪が降ることもある。 ひどく落ち込むこともある。
人生が永遠に続くことを願うけれど、いいことには終わりがある。そう人は言うんだ。♪
(プリンス「Sometimes It Snow In April」歌詞より)

新しい月、新しい季節に、新しい場所、新しい環境、そして新たな想い。
希望・期待を夢見ながら4月を迎え、新たな一歩踏み出した方が多いと思います。

反面、不安を抱えながら、哀しみや苦しみを味わう方々もいらっしゃることでしょう。

そんな感傷的な想いを代弁してくれるのが、プリンス1986年発表名曲「Sometimes It Snow In April」。

華やかなようで憂鬱な4月、複雑な感情を表現したこの歌をミチェル・ンデゲオチェロがカヴァーしています。

ミチェル・ンデゲオチェロ『カヴァーズ~ Ventriloquism』
(国内CD PCD-24712 2,400円+税)

アルバム・タイトル『Ventriloquism』は腹話術の意。
2016年4月逝去したプリンスの精霊がミシェルへ宿ったかのような深遠な歌に心震わされます。森 陽馬


2018年4月1日(日) 古川麦 「Halo」

5月16日に3年ぶり4枚目となるアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』をリリースするcero。

そのceroのサポートや、あだち麗三郎クワルテッット、表現(Hyogen)などで活躍する男性シンガーソングライター/ギタリスト、古川麦(ふるかわばく)。

ソロ名義では、約3年半ぶりとなる新作2nd『シースケープ』が3月にリリースされました。

古川麦『シースケープ』
(国内CD PCD-25250 2,500円+税)

田中佑司(drs)、千葉広樹(b)、谷口雄(org/ex.森は生きている)等が参加。

躍動するリズム、軽やかで乾いたギター、穏やかな中にも熱を秘めた歌...ストリングスやヴィブラフォンを交え、ジャズのテイストを取り入れながらも、前作同様ジャンルわけできない魅力に満ちています。

女性シンガー、優河のヴォーカルをフィーチャーし、ギターとハーモニーで聴かせる爽やかな「Coo Coo」、ソプラノ・サックスの滑らかな音色が絡む「Halo」では、ceroの高城晶平が詞を提供。

DJ/トラックメイカーのMEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABOがシンセとプログラミングを担当した英語詞の「Here Lies the Sun」も今作の中では異色な雰囲気を放つかっこいい1曲です。東尾沙紀


2018年3月31日(土) GQ 「ディスコ・ナイツ」

'DISCO FEVER 40'というキャンペーンが始まり、ソニー・ミュージックより1970年代から1980年代初めにかけてのソウル/ディスコの名曲が入ったCDが50タイトル、3月21日発売されました。
各1,000円+税、新規解説付です。

ヒューズ・コーポレーション、ジミー・キャスター・バンチ、インスタント・ファンク、アンドレア・トゥルー・コネクション、メルバ・ムーア、フランティークなどのマニアックなものから、オージェイズ、MFSB、ワイルドチェリー、エモーションズ、EW&F、シェリル・リンなど人気・有名どころも入っています。

その中から今日は待望の日本初CD化となったGQ『ディスコ・ナイツ』を取り上げたいと思います。

GQ『ディスコ・ナイツ』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5738 1,000円+税)

GQはニューヨーク/ブロンクスで結成された4人組。
1979年に「ディスコ・ナイツ」が全米R&BチャートNo.1、ポップ・チャートでも12位と大ヒットしました。

キレのいいリズムと小気味良いギターのカッティングが耳に残ります。
ボーナス・トラックとして12インチ及び7インチ・ヴァージョンも入っています。

セカンド・ヒットとなったビリー・スチュワート「アイ・ドゥ・ラヴ・ユー」のナイス・カヴァーも収録。
シュビ・ドゥワ・コーラス最高! うれしい再発です。森 勉


2018年3月30日(金) ダニー・コーチマー・アンド・イミディエイト・ファミリー 「Honey Don't Leave LA」

東京の桜は満開。
武蔵小山&不動前周辺住民にとって最大の桜名所、かむろ坂は早くも桜吹雪状態です。

心地良い春の訪れと共に、初夏の楽しみな新譜&来日情報が入ってきました。

キャロル・キング、ジェイムス・テイラーとの共演で知られるダニー・コーチマー、久々オリジナル・アルバム!
更に、セクションのメンバー(リー・スクラー&ラス・カンケル)等を連れて6月来日公演決定!

<5月16日発売>
ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリー『Honey Don't Leave LA』
(国内CD 36Pブックレット 天辰保文氏による解説付 VSCD-3956 2,800円+税)

2017年7月来日公演(
2017年7月31日今日のこの1曲にて記述)でも元気な姿を見せてくれたダニー・クーチ。
そのライヴでも披露していたジャクソン・ブラウン『孤独なランナー』収録のダニー作「Shaky Town」、ジェイムス・テイラー/ジョーママで知られる「Machine Gun Kelly」、彼がドン・ヘンリーと共作した名曲「New York Minute」他、新曲含めた全12曲収録新作。

リー・スクラー、ラス・カンケルに加え、ワディ・ワクテル(!)、ジム・コックス、スティーヴ・ポステルによる強力布陣。
更にジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラー、デヴィッド・クロスビ-、マイケル・マクドナルドもゲスト参加!

このメンバーを引き連れての来日公演は2018年6月16日&18日
ビルボード・ライヴ東京にて。

数多くの名曲を支えてきた彼らが現役で、昔の仲間と一緒に新しい作品とライヴを届けてくれます。
楽しみですね。森 陽馬


2018年3月29日(木) Bruno Major 「Home」

”憂いのあるヴォーカルにメロウなトラック 叙情的な風景を想起させるナイトクルージング”
最近の夜聴くお気に入りはこれです。

ブルーノ・メジャー『ア・ソング・フォー・エヴリ・ムーン』
(国内CD 歌詞・対訳付 IPM-8089 2,200円+税)

ブルーノ・メジャーは、ロンドンを拠点に活動している男性シンガーソングライター。
無名ながら、ストリーミング・サービス<Spotify>にアップした楽曲が人気に。
2017年末本国でリリースされた1stアルバムが、歌詞・対訳付の国内盤でも発売されました。

『A Song For Every Moon』と名付けられた本作に収録された楽曲は、2016~2017年の間、満月の日毎にアップしてきたものをまとめたもの。(その試みも、アルバム・タイトルも素敵だと思います。)

打ち込みを取り入れたジャジー/ソウルなアレンジ、温かみのあるギターの音色、歌い上げ過ぎない心地良いヴォーカル...夜、物思いに耽りながら聴くのにぴったりなのではないでしょうか。

彼の歌声を例えるのに名が挙げられているサム・スミス他、ベニー・シングス、ジェイソン・ムラーズ等お好きな方にもオススメの1枚です。

ちなみに次の満月は2日後の31日です。東尾沙紀


2018年3月28日(水) Seatrain 「I'm Willin'」

アメリカン・ルーツ/カントリー・ロックファン、要チェックの再発盤!

シートレイン『海上列車』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SHM-CD限定紙ジャケット仕様 UICY-78612 2,667円+税)

アル・クーパーが在籍していたことで知られるバンド、ブルース・プロジェクト。
そのメンバーであったアンディ・カルバーグが中心となり、あのジョージ・マーティンがプロデュースを担当。
1970年制作されたのが、シートレインによる今作です。

元ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのフィドル奏者リチャード・グリーン、ブルーグラス出身のピーター・ローワンがメンバーに名を連ねており、カントリー/ブルーグラスを基にしたサウンド。
そこにジョージ・マーティン的エッセンスが加わり、異質かつ上質なカントリー・ロック名盤に仕上がっています。

今日のこの1曲は、ローウェル・ジョージ作「I'm Willin'」。

リトルフィートの代表曲となる「Willin'」と同曲ですが、年代的にこちらの方が先に出たのかも。
<ポコが「ウィリン」をカヴァーしたような雰囲気>と表現したくなるポップなアレンジで聴かせます。森 陽馬


2018年3月27日(火) Stills & Collins 「Who Know Where The Time Goes」(時の流れを誰が知る)

クロスビー、スティルス&ナッシュ1969年発表の名曲「組曲:青い眼のジュディ」。
この<ジュディ>は、スティーヴン・スティルスが当時付き合っていたジュディ・コリンズのことを歌っています。

交際期間は1968年から約9カ月と短かったそうですが、友情は50年続きこの度作品を一緒に制作。
それが今日紹介するこのアルバムです。

スティルス&コリンズ『Everybody Knows』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-5681 2,400円+税)

1939年生まれのジュディ・コリンズは2018年で79歳。
年下とはいえ1945年生まれのスティルスも73歳。
70歳を越える二人によるカヴァー中心の作品ではありますが、驚くほどの瑞々しい歌と演奏が素晴らしい!

単なるノスタルジックな作品集とは違い、新たな青春を吹き込んだような1枚です。

レナード・コーエン「Everybody Knows」、トラヴェリング・ウィルベリーズ「Handle With Care」、ボブ・ディラン「Girl From The North Country」、ティム・ハーディン「Reason To Believe」、ジュディ作新曲「River Of Gold」他全10曲。

スティルスとジュディが1968年初めて一緒に録音した「Who Knows Where The Time Goes」(時の流れを誰が知る)。
約50年を経て新録音したナンバーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年3月26日(月) デヴィッド・ゲイツ 「スプレイ・カラード・グラシズ」

ソフト・ロックというジャンルもなかなか深いものがあります。

色々な所で掘り起こしが行われていますが、このCDはオーストラリアの再発レーベル、ティーンズヴィルで企画されたマニアックな選曲のソフト・ロック・コンピレーションCDです。

『見せかけの世界 ~あなたの知らないソフト・ロック名曲選 1966~1972』
<原題『My World Of Make Believe ~Sunshine Soft & Studio Pop 1966~1972』>
(国内CD 安田謙一氏による日本語解説付  MSIG-1195 3,100円+税

20ページ英文ブックレットはACEレーベルのブックレットを踏まえた作りで写真も満載。
音を聴きながら想像力を巡らすことができます。

全32曲、一般的にはなじみのない曲ばかりですが、聴いていて心地良い曲ばかり。
選曲者の耳は確かなようです。

ちょっと気になる曲を挙げておきましょう。
バリー・ダーヴェルが歌う1曲目「My World Of Make Believe」はなんと、あの「ミスター・ベイスマン」のヒットを出したジョニー・シンバルの作品。
12曲目The New Establishment「Time For Everything」、29曲目Bob Dileo「Sing To Me」は共にミレニウム人脈の曲。
10曲目Kris Jensen「I Can't Get Nowhere With You」はホリーズ1966年頃の未発表曲(後年、編集CDに収録)。
21曲目Tony Scotti「I Just Haven't Got What It Takes」のロジャニコ作品は、「To Put Up With You」のタイトルでも知られる曲。
The Seagulls1966年のケニー・ヤング作28曲目「Don't Go Out Into The Rain (You're Gonna Melt)」は、翌年ハーマンズ・ハーミッツの歌で大ヒット。
26曲目Peter Courtney「Loving Two」はなかなかいい雰囲気の曲と思って解説を見たら、プロデュースがスナッフ・ギャレット、アレンジがアル・キャップスでした。

今日のこの1曲は、8曲目デヴィッド・ゲイツ1968年の未発表デモ録音「Thru Spray Colored Glasses」。

山下達郎サンデー・ソングブック2002年3月10日デヴィッド・ゲイツのソングライター特集でかかったディノ、デシ&ビリーの元になる貴重音源です。森 勉


2018年3月25日(日) Yogee New Waves 「Bluemin' Days」

昨日3月24日、千鳥ヶ淵の方へ桜を見に行ってきました。

咲いていない所もチラホラありましたので、東京では今日~来週が見頃でしょうか。
武道館付近には色とりどりの袴姿の学生さん達が居て、桜と共に華やかな雰囲気を楽しむ事が出来ました。

そんな春のワクワク感、まったり感が詰め込まれたYogee New Waves(ヨギー・ニュー・ウェイヴス)の最新作が昨日は頭の中をぐるぐると流れていました。

Yogee New Waves 『SPRING CAVE e.p.』
(国内CD 初回DVD付 VIZL-1315 2,300円+税)

今作からメジャーへ移籍、現在アジア3か国を含むツアーの真っ最中!

咲くという意味の<Bloom>に、不安で繊細な気持ち<Blue>が掛け合わされた言葉でしょうか...。
「花束をおくろう」というフレーズが耳に残るリード曲「Bluemin' Days」。
女性の背中をそっと押してくれるような詞が印象的な1曲です。

続く、軽やかなイントロに心弾む「Boyish」も春らしいとても気持ち良い1曲。

初回盤には、ドキュメンタリーやミュージック・ビデオ3曲が収録されたDVD(42分)が付いています。東尾沙紀



2018年3月24日(土) THE BABES 「I Hold You Back」

マレーシア産3人組ガール・グループ秘宝盤!?

THE BABES『Be-Bop Babes!』
(国内CD Mt. River Records MRRC0001 1,000円+税)

THE BABESはNabila Iman、Shasha Nelson、Jay Zainabによる女性3人グループ。
マレーシア/クアラルンプールで1960年代結成、1964年5曲入EP『Be-Bop Babes!』を発表。
アメリカでリリースされるもヒットには至らず1965年解散。
唯一・幻の1枚であった今作のマスターテープが奇跡的に発見されこの度リマスタリングされ復刻。

この5曲がどれも素晴らしい! 特に2曲目「I Hold You Back」!
ポップなアレンジとドリーミーなメロディー・センスが最高です。

と、ここまで書きましたが、完璧なまでの完成度、そして様々な要素を加味した洗練されたサウンド。
このグループ/この音源は本当に1960年代のものなのか?
それとも、、、実は、、、!?

とにもかくにも、内容は保証します。
是非、CDを購入して自分の耳で確かめてみてください。森 陽馬

通販コーナーにも掲載しました。


2018年3月23日(金) SOLEIL 「恋するギター」

大滝詠一さんがお住まいだった福生在住の方からおみやげをいただきました。

ラトリエ・サクラという洋菓子店の福生銘菓、その名も<ふくうむ>。
「福生行き」ならぬ、「福生はつ」の切符を模した"幸福入場券"が付く包装もうれしいですね。
(大滝詠一「福生ストラット」に、「福生行きの切符買って 福が生まれる町」という歌詞が出てきます。)

上記サイトから通販でも購入できるようですので、大滝詠一ファンは是非チェックしてみてください。

さて、ナイアガラ・ファンにも大評判!の新譜CD、ご紹介しましょう。

SOLEIL『My Name Is SOLEIL』
(国内CD 当店のみの先着特典バッチ付 VICL-64973 2,315円+税)

日本人女性14歳ヴォーカリスト、それいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)の1stフル・アルバム。
マイクロスター佐藤清喜さんが全曲のミックスを担当。(なんと!mono録音!)
サリー久保田(B)、中森泰弘(G)、白根賢一(Dr)が中心となった演奏/アレンジが最高の1枚です。

オールディーズ/ブリティッシュ/ガール・ポップお好きの方にオススメの全12曲。
その中から、マーシー(真島昌利)が作詞・作曲を手掛けた2曲目「恋するギター」を今日のこの1曲に。

なお、3月25日(日)代々木Zher the Zooにて発売記念ライヴも開催予定。
貴重かつ楽しいライヴとなりそうですね。森 陽馬



2018年3月22日(木) 太田裕美 「夢で逢えたら」

4枚組CD全86曲「夢で逢えたら」コンピ。売れてます!

大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)
(4枚組CD 全86曲収録 SRCL-9693 3,980円+税)

オリコンの3月20日付アルバム・デイリー・チャートでは初登場9位を記録。
(シリア・ポール『夢で逢えたら』は初登場8位!)

購入された方からも絶賛の声多数!
内容自体も素晴らしいので大滝詠一ファンでない方にも是非手に取ってもらいたいですね。

正直言うと、同じ曲86曲はさすがに飽きるよな、と思っていたのですよ。
でも、聴いてみたら全然そんなことなくて、かえって「夢で逢えたら」新緑コンピも今後期待!と感じたほど。
(マイクロスター、竹内まりやなどのヴァージョンもいつか聴いてみたい!)

歌い方・サウンド・アレンジは十人十色、好みも人それぞれ。
僕が気に入った「夢で逢えたら」は、太田裕美ヴァージョン♪
1981年大滝詠一ロンバケ・コンサートに太田裕美がゲスト出演した時のライヴ音源です。

なんと、いきなり歌い出しミス!更に歌詞間違い!
でもそれがライヴならではの良さですよね。彼女らしい無垢で美しい歌声が素晴らしいな。

ちなみに大滝詠一MC、歌の後の太田裕美MC「歌詞間違えちゃった~」も収録されています。森 陽馬



2018年3月21日(水) 吉岡聖恵(いきものがかり) 「夢で逢えたら」

シリア・ポール『夢で逢えたら』40周年記念盤と同時発売で、収録曲全て「夢で逢えたら」の楽曲で構成された4枚組CDが発売されました。

大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)
(4枚組CD 全86曲収録 SRCL-9693 3,980円+税)

別のミュージシャンによって録音された同じ曲を40年以上に渡ってこれだけの数集めたCDは、前例がなかったのではないでしょうか。

年代順に集計してみると、
<1970年代3曲、1980年代11曲、1990年代12曲、2000年代19曲、2010年代41曲、
と、近年「夢で逢えたら」をカヴァーする人が飛躍的に増えているのがわかります。

全86曲普通の歌ものだけでなく、オルゴールがあったり、京浜急行電鉄の駅メロディーがあったり、演奏ものが10曲、あのダーレン・ラヴが歌っているものを含めて英語詞が5曲、あとロシア語、フランス語で歌われているのが各1曲、とたった1曲のカヴァー集と言えども、ヴァラエティーに富んだコンピレーションCDになっています。
なんてったって1曲換算46円+税ですからねぇ。

1976年に大滝プロデュースによって吉田美奈子がアルバム『フラッパー』の中で歌った最初のレコーディングで始まり、桜田淳子、石川ひとみ、北原佐和子などのアイドルあり、多岐川裕美、桃井かおりなど女優ものあり、ラッツ&スター、キンモクセイももちろん入っていますし、小西康陽アレンジによる森丘祥子、NHK TV『SONGS』での特別ヴァージョンだった大滝詠一・鈴木雅之・薬師丸ひろ子による夢のコラボ・ヴァージョンにも注目です。

そして、新録音された吉岡聖恵(いきものがかり)と吉田美奈子2018ヴァージョン。
大滝さん、いい歌作ってくれて、ありがとう! 森 勉



2018年3月20日(火) シリア・ポール 「こんな時」

シリア・ポール『夢で逢えたらVOX』(SRJL-1112 20,000円+税)。
本日入荷いたしました。

やはり、当たり前のことですが、画像で見るより実際に実物を手に取ってみると違いますねぇ。
インパクトあります。

縦32cm、横32cm、厚み2.8cmの美しくコーティングされた三方背BOXで微笑むシリアさんにまずはごあいさつ。
その中にミックス及び曲順の異なる30cmLP盤2枚を収めたジャケットで、また微笑んでいるシリアさんがいます。

更にシリアさんの顔がアップになった白黒写真が表紙になった30cmLP型のアルバムが。
この中にはCDが4枚、アナログ・シングル盤が2枚、LPと同じサイズの40ページ・ブックレットが入っています。

CDは1977オリジナル・シングル(ステレオ&モノ)、音響ハウスミックス、1986吉田保リミックス、ライヴ、カラオケ、アウトテイク、CM曲など、ナイアガラ・レーベルに残されたシリア・ポール音源のすべてが聴ける仕組みになっています。

「夢が逢えたら」オリジナル・シングルとモノラル・ヴァージョンとそのインストを収めたプロモーション・シングル2枚は、ポケットのような凝ったデザインのところに収納されています。

そして、充実のブックレット。
大滝詠一のノートやレコーディング・シート、マスターテープの写真、その他貴重な資料や曲目解説、シリア・ポールへのインタビューなど何回も見たり読み返したくなるものです。
とにかく、サウンドにもヴィジュアルにも圧倒される『夢で逢えたらVOX』です。

今宵、60'sガール・ポップを踏まえたシリア・ポールのキュートな歌声と、フィル・スペクター・サウンドをナイアガラ流に昇華させた大滝詠一のプロデューサー/アレンジャー/エンジニアとしてのこだわりを楽しみ尽くしたいと思います。森 勉



2018年3月19日(月) T-GROOVE 「Move Your Body」feat B.Thompson

先日3/16、The Soultrend Orchestraを取り上げましたが、同様に新世代ソウル/ブギー推薦盤をもう1枚。

T-GROOVE『Move Your Body』
(輸入CD Diggy Down Recordz DDR-008)

T-GROOVEは、1982年生まれ青森県八戸市出身、東京在住の日本人プロデューサー/トラック・メイカー。
ヨーロッパを中心にリミックス仕事やアレンジャーとして活躍している彼の2017年発表1stアルバムです。

日本人ながら、フランスのディスコ/ブギー名門レーベルDiggy Downからのリリース。
国内盤は出ておらず輸入CDと配信のみですが、これは名盤!と早くも業界内外で話題となっていますね。

70~80'sディスコ/ブギー、シックお好きな方なら絶対オススメの全13曲。
今日のこの1曲は、ダフトパンク「Get Lucky」をも彷彿とさせるタイトル曲「Move Your Body」を。

ちなみにこの曲がアナログ7インチ・カット決定!
4月25日発売予定です。要GET! 森 陽馬



2018年3月18日(日) コースターズ 「ヤング・ブラッド」

バングラデシュ・コンサートの中で、レオン・ラッセルが中心となって「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」と「ヤング・ブラッド」のメドレーを演奏するシーンの迫力に圧倒されて、「ヤング・ブラッド」という曲に興味を持ちました。

映画公開時のパンフレットか何かで、この曲は1950年代に活躍したコースターズというR&Bヴォーカル・グループがオリジナルだ、ということを知り、そのレコードを探したりましたが、残念ながらその当時は見つけることができませんでした。

それから数年後、新たに編集されたベスト盤でやっとオリジナル音源が聴けたのですが、今はなんと低価格のCDで聴けるんです。

コースターズ『コースターズ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27628 952円+税)

「ヤング・ブラッド」は1957年に「サーチン」のB面として発売されて両面ヒットを記録しました。

ジェリー・リーバー、マイク・ストーラー、ドク・ポーマスによる共作曲です。森 勉



2018年3月17日(土) The Family Silver 「It Comes In Waves」

ポール・ウェラーが在籍したスリーピース・バンド、ザ・ジャム。
その元ベーシストであったブルース・フォクストンが、バンドを率いて来日(おそらく約30年ぶりでしょうか?)。
先日ライヴを観に行ってきました。

2007年頃から、ポール・ウェラー似のギター&ヴォーカルと共に、ジャムの楽曲を歌うライヴ活動を行っており、<From The Jam>としては初来日。
当時のようにピョンピョン跳ねながら、バキバキとしたベースを弾く姿を初めて生で観られて感激!
熱いパフォーマンス&大合唱が楽しい夜でした。

本日は、ポール・ウェラー繋がりでこちらの新譜を。

元マザー・アースのマット・デイトン(g,vo)、スタイル・カウンシル~ポール・ウェラーソロを支えたスティーヴ・ホワイト(Drs)、元オーシャン・カラー・シーンのデーモン・ミンチェラ(b)によるバンド、The Family Silver。

2016年2月7日ご紹介した1stアルバム(2015年)から久々となる新作ミニ・アルバム(全6曲)をリリースしました。

The Family Silver 『Blaze Of Light』
(輸入CD 0700461952183)

熱量の高いロックなナンバーで固められ、気迫ある骨太なサウンドを聴かせてくれます。

⑥「It Comes In Waves」は、エルヴィス・コステロのバンドで長年活躍するスティーヴ・ナイーヴがハモンド・オルガンで参加。
終盤のスペイシーな展開に一役買っており、前作にはなかったスケール感で締め括ってくれます。東尾沙紀



2018年3月16日(金)The Soultrend Orchestra 「Don't You Ever Loose It」feat Frankie Lovecchio

ディスコ・ブームの火付け役となった映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(日本公開1978年)。
2018年はその日本公開から40周年ということで、Soul/Discoの名盤が色々再発予定です。

新譜でも、ソウル/ディスコ/ブギーを取り入れたアレンジの作品・楽曲が増えていますね。

今日紹介するThe Soultrend Orchestraは、イタリア発ソウル/ディスコ・ユニット。
2011年発表『Soultrend』に続く2018年新録音2ndアルバムですが、70~80'sソウルファンに超オススメの1枚です。

The Soultrend Orchestra『84 King Street』
(輸入CD IRMA IRM1638)

イタリアの人気プロデューサー、パピックを中心に総勢36名のミュージシャンが集って制作された全20曲。

クレジットの最後に<In Memory Of Three Giants:Maurice White、Barry White & Bernard Edwards>の文面。
そして、ニューヨークにあるディスコ聖地パラダイス・ガレージの住所を冠したタイトル『84 King Street』通り、様々なソウル・エッセンスがミックスされながら、グルーヴ感溢れるサウンド・アレンジに統一感があって、全曲Nice!

特に13曲目「Don't You Ever Loose It」! バリー・ホワイト/ラヴ・アンリミテッド好きは必聴!
ストリングス・アレンジがジーン・ペイジ的、メロウ・グルーヴが美しくも切ないナンバーです。森 陽馬



2018年3月15日(木) Mike Love 「Fun Fun Fun」

PET SOUNDS RECORDは新店舗へ移転して2018年3月15日で11周年を迎えました。
(旧店舗含めると4月で37周年)

夢の中に時折出てくるのは昔の旧店舗で、今の店で働いている夢は不思議と見ないということもあり、新店舗移転からそんなに月日が経っていない印象だったのですが、、、。もう11年か、というのが率直な思いです。

とにかくも、こうして店が続けられているのは、お客様皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。

なお、3月15日はマイク・ラブ(ビーチ・ボーイズ)の誕生日!
2018年で77歳!喜寿!! マイク、おめでとう!

ということで、2017年末に出たマイク・ラブ新作から楽しい定番曲「Fun Fun Fun」を今日のこの1曲に。
(Mike Love『Unleash The Love』 輸入2枚組CD BMG 538337182)

ビーチ・ボーイズ・ファン皆が「思ったより良い!」(期待値が低かったから?)と評判の2枚組。
新録ナンバーを集めたディスク1、ブライアン・ウィルソンとの共作&往年の名曲をセルフ・カヴァーしたディスク2。
どちらも聴いていてゴキゲンな快作です。

公式サイトによると、9月までびっしりツアーが入っているビーチ・ボーイズ。
また来日して楽しいステージを見せてほしいですね。森 陽馬



2018年3月14日(水) 斉藤和義 「オモチャの国」

2018年でデビュー25周年となる斉藤和義。
新作オリジナル・アルバム『Toys Blood Music』が本日発売。

斉藤和義『Toys Blood Music』
(CD 初回限定盤のみタイアップ曲6曲収録ボーナスCD付2CD VIZL-1800 3,800円+税)

今作は従来の1人多重録音に加え、LINN DRUM、TR-808、アナログ・シンセを使用。
ロックンロール軸はそのままに、一味違うサウンド・アレンジで聴かせる1枚に仕上がっています。

彼らしい恋愛観を描いた詞世界が中心の楽曲中、耳を引いたのは2曲目「オモチャの国」。

♪ご主人さまはいつでもちょっとだけ乱暴だけれど
お金をちゃんと払えばここに住んでもOKって言うんだよ

オモチャのテレビに 今日もオモチャの国会議事堂
言葉の通じない人に バンバン土地を売ってあげたりしてる
優しいなご主人様は 太っ腹だなご主人様♪(「オモチャの国」歌詞より)

2011年原発事故の時、「ずっと好きだった」の替え歌で「ずっとウソだった」を歌った彼らしい1曲。

ちなみにボーナスCD収録シングル曲「遺伝」は、細野晴臣(B)、林立夫(Dr)が参加しています。森 陽馬



2018年3月13日(火) Femi Kuti 「One People One World」

ナイジェリアの雄、フェラ・クティが1970年代確立させた音楽、アフロ・ビート。

伝統的なアフリカ音楽、アメリカのファンク/ジャズを融合し、血湧き躍るグルーヴ感で聴かせるサウンド。
その音楽スタイルには、アフリカ/ナイジェリア政治への不満・怒りが込められていました。

フェラ亡き後の現代、アフロ・ビートのリズムを取り入れたミュージシャンは数多くいますが、真の意味でその精神を継いでいるのは、フェミ・クティ(フェラの長男)でしょう。

父フェラのバンドへ1970年代後半加入した後、自らのバンドポジティヴ・フォースを結成。
精力的に活動し作品を発表してきたフェミ。この度前作から約4年半ぶり新作をリリースしました。

フェミ・クティ『One People One World』
(国内CD 北中正和氏による解説・歌詞対訳付 HSE-4466 2,490円+税)

今作にはフェミの息子オモリンマディ・クティがピアノ/ベースで参加。
より強靭となったアフロ・ビートには聴く者の身体を自然と動かし、高揚させる力が備わっています。

そして、政治的/怒りの感情だけでなく、愛や平和への想いも込められたメッセージ。
♪ひとつの人類 ひとつの世界 いがみ合っている時点で どの国もみんな悪い
今こそ平和のために動くべき それが我々の責任だ♪(「One People One World」歌詞より)

前向きな志が、熱いアフロビートに乗せて伝わってくる1枚。森 陽馬


2018年3月12日(月) 鈴木茂 「レイニー・ステイション」(2018 リミックス)

鈴木茂が1978年1月発表したソロになってからのサード・アルバム『Caution!』が40周年を迎え、スペシャル盤が発売されました。

鈴木茂『Caution! 2018 Special Edition』
(国内CD クラウン CRCP-20551 2,778円+税)

オリジナルに収録されていた全9曲を本人自らリミックスし、今まで未発表だった「涙の糸と銀の針」を加えた全10曲に、更にボーナス・トラックとして全曲のバッキング・トラックが収録されています。

このアルバムはファースト、セカンドに比べると、鈴木茂のヴォーカリスト及びアレンジャーとしての側面を強調した雰囲気があります。

バックには細野晴臣、林立夫、松任谷正隆を中心に腕利きが参加しているので、各曲のバッキング・トラックでその腕前がたっぷり楽しめます。
歌のうしろに隠れていた伴奏の音がとても新鮮に聴こえます。森 勉



2018年3月11日(日) Tracey Thorn 「Queen」

今でも根強い人気を誇る男女ユニット、エヴリシング・バット・ザ・ガール。
女性ヴォーカリスト、トレイシー・ソーンの新作が今月発売になりました。

クリスマス・アルバムや映画のために書き下ろした作品を挟んでの、約8年ぶりオリジナル・アルバム!

トレイシー・ソーン『レコード』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 HSU-10178 2,490円+税)

裏ジャケにも、ブックレットにもキラキラ輝くミラーボール...。
2010年発表前作『ラヴ・アンド・イッツ・オポジット』がシンプルなアコースティック調の作品だったのに対して、新作は80年代シンセ・ポップ~ディスコ・テイストなアレンジとなっています。

高揚感のあるものが新作のテーマとしてあったようで、1曲目「Queen」はポップでまさに心弾むナンバー♪

10代の頃の恋心を綴った「Guitar」、独り立ちしていく子供に向けた「Go」、別れた夫の行く末をSNSでこっそり探っている「Face」...毒っ気の中にも繊細さ、反骨心が内包された詞、打ち込み主体のサウンドにも埋もれることなく、どっしりと落ち着いていて、低音が魅力の歌声は健在です。

プロデュース&ミックスはお馴染み、イワン・ピアソン。
コリーヌ・ベイリー・レイや、ウォーペイントのメンバー等がゲスト参加しています。東尾沙紀


2018年3月10日(土) 大津賀八郎/スタンダードジャズバンド 「青空」(My Blue Heaven)

日本のジャズ注目盤として、店頭でお客様が手に取る確率が高いCDを紹介しましょう。
といっても、普通のジャズではありません。

<これは酷い! 昭和初期に夜店で売られていた怪しきインチキレコードたち>
(CD帯文より抜粋)

『へたジャズ!昭和戦前インチキバンド1929-1940』
(国内CD G10035 2,200円+税)

戦前日本のジャズマンによる録音から、<ベスト・オブ・下手>を基準に保利透氏が選曲・監修したSP音源集。
難曲へのチャレンジ故か演奏がヨレヨレの曲、音程がずれた歌など全23トラック。

中でも、この編集盤を制作するきっかけになったというのが、ラスト23曲目大津賀八郎「青空」。
名曲「My Blue Heaven」を見たまま聞いたままと思われる出鱈目のような英語で歌っています。

むむむ、、、これは凄いというかなんというか、、、。
とにかくも、昭和歌謡マニアの方は要チェックの1枚ですね。森 陽馬


2018年3月9日(金) Matador! Soul Sounds 「Move Move Move」

アメリカの<ソウライヴ>!
イギリスの<ニュー・マスターサウンズ>!

21世紀に入ったばかりの2000年代前半は、新世代ジャズ・ファンク・ブームでした。
ソウライヴとニュー・マスターサウンズは特に好きで、来日公演も行きましたね。

そのブームの筆頭であったソウライヴのアラン・エヴァンス(Ds)と、ニュー・マスターサウンズのエディ・ロバーツ(G)を中心に結成された新しいバンドが今日紹介する<マタドール!ソウル・サウンズ>です。

マタドール!ソウル・サウンズ『GET READY』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 PCD-24671 2,400円+税)

ヴィンテージ感あるサウンドで、期待通りのかっこいいファンキーな仕上がり。
ヴォーカルをfeatした楽曲もあり、70'sソウルお好きな方にもオススメの1枚!

今日のこの1曲はボーナス・トラックとしてラストに収録されている「Move Move Move」。
ソウライヴのかっこいいオルガン・ジャズと、ニュー・マスターサウンズのクールな魅力が合わさった激グルーヴィー・キラー・チューン! 聴きもの!森 陽馬


2018年3月8日(木) Pugwash 「What Are You Like」

''ダブリンのジェフ・リン''こと、トーマス・ウォルシュ率いるポップ・バンド、パグウォッシュ。

ジャケットに描かれた丸っこいおじさんがトーマスその人(似てます。)
現在は彼の1人ユニット状態のようですが、まろやかな歌声&ELO、ビートルズ、XTCなどに影響を受けたポップな世界観は変わらず♪

元ジェリーフィッシュ~ソロ、Beckなどサポートでも活躍しているジェイソン・フォークナーをプロデューサーに迎えた約2年ぶりの新作が2017年に発表されています。

Pugwash『Silverlake』
(国内流通仕様CD LJX111CDJ 2,100円+税)

流行に捉われず、毎度良いメロディを届けてくれる彼の7枚目となる新作は、トーマスが全ての曲を書き、ジェイソンと共に多数の楽器を自ら演奏。
参加ミュージシャンも最小限に、ほぼ二人三脚で作り上げたアルバムです。
(見開きジャケには、素敵な笑顔の2ショットが...)

リード・トラックで1曲目「The Perfect Summer」、XTC感のある「Why Do I...」、ストリングスを交えたアコースティック・ナンバー「Sunshine True」、ビートルズ「Tomorrow Never Knows」を彷彿とさせるサイケな「Deeper Deeper」(ボーナス・トラック)で締め括る全12曲。

こちらもリード・トラックで、ちょっとセンチメンタルな「What Are You Like」を今日の1曲に。
MVにはイギリスの俳優/ミュージシャン、Matt Berryが出演しています。東尾沙紀

2018年3月7日(水) bice 「How Deep Is Your Love」

<街のレコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>、という主旨で、
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベント
RECORD STORE DAY

2018年は4月21日(土)に行われることが決定!(2018年アンバサダーはエゴ・ラッピン!)
リリース・タイトルも公式ページで発表になりました。

数多い注目タイトルの中から1枚ご紹介しておきましょう。

bice『Spotty Syrup』
(10インチ・アナログ盤 JS10S010 2,100円+税)

小西康陽もフェイヴァリットに挙げ、近年再評価されている女性シンガー・ソングライター、bice。
2010年急逝してしまった彼女の1998年発表初期作『Spotty Syrup』が10インチ・アナログ化。

90年代後期サニーデイ・サービスやZEPPET STOREを輩出したインディー・レーベル、アンダー・フラワー。
そのアンダー・フラワー・レコーズ代表田中謙次とbiceによる共同プロデュース作で、当時同レーベルに所属していたNONA REEVESの奥田健介(G)、小松シゲル(Dr)も参加。
アコースティック/ベッドルーム・ポップな全6曲です。

今日のこの1曲は、ビージーズ「How Deep Is Your Love」カヴァーを。森 陽馬



2018年3月6日(火) 星野源 「ドラえもん」

星野源の新曲「ドラえもん」シングルCDが発売になりました。

星野源『ドラえもん』
(国内CD DVD付初回限定盤 VIZL-1346 1,800円+税)

2017年8月発売「Family Song」から早6カ月、待望の新曲は3/3公開『映画ドラえもん のび太の宝島』主題歌です。

もちろん、作詞・作曲は星野源自身。アレンジ・プロデュースも彼です。
シングルといっても、今回も盛り沢山です。CDは4曲入り。

1曲目「ドラえもん」は主題歌らしいスピード感のある曲で、河村"カースケ"智康&ハマ・オカモトのリズム・セクションによるグルーヴ感と共に含蓄のある言葉で綴られた詞を歌う源くんの歌も魅力です。
2曲目「ここにいないあなたへ」は映画の中で使われている挿入歌で、いいバラードに仕上がっています。
3曲目「The Shower」はスモーキー・ロビンソン・スタイル(はっぴいえんど「あしたてんきになあれ」クレジット参照)というか裏声で歌われる、源曰く思春期の女の子をイメージした曲。
4曲目はいつものように自宅弾き語り曲。今回はあの♪こんなこといいな できたらいいな♪の「ドラえもんのうた」をカヴァー。ドラえもんも声のゲスト参加を果たしています。

そして、いつものように初回盤には約70分間も収録された山岸聖太監督によるDVD付です。
今回はまたまたニセ明登場! タイトルが「ニセ明をスキーに連れてって」。
平昌オリンピックにあやかったわけではないようですが、ニセ明がスノーボードやスキーに挑戦しています。
ご覧になればわかりますが、大爆笑の連続で顔の筋力が自然にいい運動をしてしまいます。
初登場のチャックにも注目です。

DVDには音楽もちゃんと入っています。
2016年10月に行われた<テレビ朝日ドリームフェスティバル>に出演した際のライヴ4曲。
「化物」、「地獄でなぜ悪い」、「恋」、「SUN」をいつものバンド演奏ではなく、アコースティック・ギター弾き語りで聴かせてくれます。
源くんのギタリストとしての側面も見聞きできる映像です。

もちろん、山岸聖太との息の合った漫才のようなオーディオコメンタリーも聞き逃せませんよ。森 勉


2018年3月5日(月) 小坂忠 「氷雨月のスケッチ」

小坂忠 feat鈴木茂、小原礼、Dr.kyon、屋敷豪太、斎藤有太&Aisa ビルボードライヴ東京公演を見てきました。

2017年8月S字結腸ガン・胃がんで緊急入院、大病を患っていた小坂忠さん。
10時間にも及ぶ大手術、術後も肺に水がたまり息ができなくなるなど、生死を彷徨う日が続いたそうです。

苦難を乗り越え行われた復活コンサート。
忠さんには失礼ながら見る前は期待・心配が半々という心持ちでした。

そして迎えた3月5日、スライ&ザ・ファミリー・ストーン「Everyday People」で入場してきた忠さんは、日中の強風雨とこちらの不安を吹き飛ばすような変わらぬパワフルな歌声!
『ほうろう』全曲+アンコール(ビリー・プレストン「You Are So Beautiful」、「上を向いて歩こう」、ボブ・ディラン「Forever Young」カヴァー)含め約85分。

「みんなの励ましがあって元気になれた。ありがとう。」、と事あるごとにMCでおっしゃっていましたが、いやいや、忠さんの朗らかなお人柄と歌に、こちらが元気付けられた一夜でした。

鈴木茂(この日はいつもよりギターの音が大きかった!)含めバックの演奏も素晴らしかったですね。
新アレンジで聴かせた「機関車」、ファンキーな「夕方ラブ」、素晴らしかった「流星都市」、ライヴではほとんど歌ったことがなかったけれど歌ってみるといい歌だね、と話していた矢野顕子作「つるべ糸」。
どの曲にも忠さんへの温かい愛情が感じられました。

今日のこの1曲は、はっぴいえんど1973年3rd収録でも知られる鈴木茂作曲・松本隆作詞「氷雨月のスケッチ」。
ソウルフルというかまさにソウル(魂)が宿った忠さんのシャウトに、身も心も熱くなった1曲。

終演後、場内でかかったキャロル・キング「You've Got A Friend」も印象に残りました。森 陽馬


★掲載ジャケットは小坂忠『ほうろう 40th Anniversary Package』
(国内CD 1975年オリジナル音源と2010年新緑の2枚組 MHCL-30322 3,241円+税)


2018年3月4日(日) ルエジ・ルナ 「na beira」

ブラジル音楽新世代ミュージシャンによる新譜オススメの1枚。

Luedji Luna(ルエジ・ルナ)『Um Corpo No Mundo』
(国内CD 日本語解説付 RCIP-0270 2,200円+税)

ルエジ・ルナは1987年生まれブラジル/サルヴァドール出身女性シンガー。
現在はサンパウロを拠点に活動している彼女が、スウェーデン出身ドラマー/パーカッショニストのセバスティアン・ノティーニをプロデューサーに迎え、2017年暮れに完成させた1stアルバムです。

アフロ・ブラジリアンなパーカッションのリズム。
バイーアのルーツを感じさせるオーガニックな演奏。
そして、彼女の芯ある奥深い歌声が懐かしくも新しく響く快作に仕上がっています。

今日のこの1曲は南米の清らかな川の流れを想起させる⑨「na beira」(国境)。

アコースティックなブラジリアン・シンガー・ソングライター/女性MPB好きの方も要チェック♪ 森 陽馬


2018年3月3日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'77 「寂しい夜」(Don't Let Me Be Lonely Tonight)

セルジオ・メンデスと言えば、ブラジル'66、そしてA&Mでの作品が有名です。

が、今日は1973年にベル・レーベルから発表されたブラジル'77名義の作品を紹介したいと思います。

セルジオ・メンデス&ブラジル'77『ラヴ・ミュージック』
(国内CD 完全限定盤 SICJ-313 1,000円+税)

A&M時代も抜群の聴き心地良さを届けてくれていましたが、この盤でも極上のブラジリアン・テイスト・ポップスを聴かせてくれます。

プロデューサーはボーンズ・ハウ。
アソシエイションやフィフス・ディメンションを手掛けたことでも知られるポップスの極意をわかっている人なので、セルジオ・メンデスの選曲センスの良さと合体して全10曲、すべて素晴らしい出来になっています。

ラニ・ホールはメンバーから離れていますが、二人の女性ヴォーカルは実にいい雰囲気で歌っています。

ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムス作「愛は夢の中に」、バート・バカラック&ハル・デイヴィッド作「ウォーク・ザ・ウェイ・ユー・トーク」、デニス・ランバート&ブライアン・ポッター作「プット・ア・リトル・ラヴ・アウェイ」や「ラヴ・ミュージック」などイイ曲が並んでいますが、今日はジェイムス・テイラーの名曲をカヴァーした「寂しい夜」を。

間奏でのセルメンのエレクトリック・ピアノの音色、サイコーです。森 勉


2018年3月2日(金) チェン・ビー 「夜の枯れ花」

中国人アーティストとの交流が以前より活発になり、良質な作品やライヴが近年増えてきました。

今日紹介する作品は、注目の中国人女性シンガーを日本人ミュージシャンがバックアップした新譜この1枚。

チェン・ビー『歩いても歩いても』
(国内CD BRANCD003 2,500円+税)

チェン・ビーは中国山東省生まれ、北京大学(外国語学部日本語科、修士号)卒業の女性シンガー。
日本文化に親しみを持ち、谷川俊太郎や金子みすゞの詩を自ら訳して楽曲にしたことも以前あった彼女。

5枚目となるアルバム『歩いても歩いても』は鈴木惣一朗がプロデュースを担当。
演奏はワールド・スタンダード(たなかゆうじ、伊賀航、安宅浩司、中島久美、白佐武史、武嶋聡、三浦千明)。
味わい深い演奏・アレンジ、彼女の美声が心地良く融合しています。

今日のこの1曲は、金子みすゞの詩を中国語訳し曲を付けて歌った⑨「夜の枯れ花」。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ「Chan Chan」のアレンジを大胆に取り入れています。森 陽馬


2018年3月1日(木) 優河 「さよならの声」

深夜降った台風のような雨も朝には止み、東京では日中20度に。

春の訪れを感じさせる3月の始まり。
とても素敵なアルバムが入荷しました。

優河『魔法』
(国内CD PCD-25248 2,500円+税)

1992年東京生まれの女性シンガー・ソングライター、優河。
求心力ある歌声は以前から評判で、牧村憲一氏含め多くの著名人が絶賛。
この度P-VINEへ移籍し、千葉広樹と共同プロデュースで作り上げたのが今作『魔法』です。

森は生きているに在籍していた岡田拓郎、谷口雄、増村和彦。
そして、千葉広樹、haruka nakamura、神谷洵平、林正樹、木下陽輔、田辺玄が参加。

聴く者皆の魂をこがす歌の力。
それを引き立てる演奏と絶妙な音の間。

暗闇から伸びた一筋の光、ほのかな温もりを帯びた手を差し伸べられたよう。
日々垂れ流されるように出てくる音楽に対し、やや不感症になっていた僕が久々に感動した1枚。森 陽馬

★当店ではP-VINE SSWキャンペーンを実施中!
優河、寺尾紗穂などCDをお買い上げの方、特製CD付き卓上カレンダーを先着でプレゼントしています。


2018年2月28日(水) Graham Gouldman 「Play Nicely and Share」

現在も10ccを率いてライヴ活動を行っているグレアム・グールドマン。

2017年12月18日の今日の1曲で店長がご紹介した、ACEのソングライター・シリーズ<グレアム・グールドマン編>は当店でも好評となっています。
ソングライターとして活躍した時代から50年を超える長いキャリアの中で、10ccやWAXなどは除いてソロ名義のアルバムはほんの3枚ほど。
ソロとしてはとても寡作な人ですが、2012年発表の前作『Love and Work』(アンドリュー・ゴールドに捧げられた名作♪)から約5年ぶりとなる新作ミニ・アルバムが出ました。

本国では2017年9月頃にリリースの『プレイ・ナイスリー・アンド・シェア』。
2018年1月に、MSIから歌詞対訳付きの国内仕様盤が発売になっています。
(国内仕様 歌詞対訳付 MSIG-1184 2,500円+税)

バディ・ホリーで有名な「Rave On」のカヴァーを含む6曲入り。
親しみやすくて、牧歌的で、でもちょっぴり切ないグールドマンらしいメロディが凝縮されています。

現10ccのメンバーであるミック・ウィルソンが共同プロデュース/演奏で、アメリカの女性シンガー、ベス・ニールセン・チャップマンが共作&デュエットで参加しています。

今日の1曲は、タイトルにもなっている「Play Nicely and Share」。
仕事に出かけるとき、夫人が掛けてくれる「気持ちよくやって 皆でわかち合ってね」という言葉が元になっているそう。
何気ない一言から生まれた、愛と優しさが込められた1曲。
落ち着いた歌声も相まって、聴くとなんだかホッと心がほぐれる気がします。東尾沙紀


2018年2月27日(火) Jules Shear 「Painkiller」

痛み、哀しみを伴った歌。

聴き手にとってはそれが癒しとなることもあります。

自らの心を代弁しているからか。
それとも、言葉にならない想いを歌に投影させてくれるからか。

今日紹介するアルバムは、そんな感慨に浸れる1枚。

ジュールズ・シアー『One More Crooked Dance』
(国内CD 長門芳郎氏による日本語解説・歌詞・対訳付 HYCA-3068 2,400円+税)

ジュールズ・シアーは1952年生まれアメリカ/ペンシルヴァニア州ピッツバーグ出身。
ファンキー・キングスのメンバーとして1976年デビュー。ジュールズ&ザ・ポーラー・ベアーズとして活動後、1983年トッド・ラングレンプロデュース『ウォッチドッグ』でソロ作をリリース。その後もコンスタントに作品を発表している男性シンガー・ソングライターです。

14作目となる今作のバック演奏は、ピアノ伴奏とMolly Farleyのコーラス、そして、ジョン・セバスチャン(ラヴィン・スプーンフル)によるハーモニカのみ。
ジャクソン・ブラウン似のジュールズの歌声が、苦悩を綴った詩と共にじんわり響いてきます。

今日のこの1曲は、「どんな万能な痛み止めでもこの心の痛みを止めることはできない」と歌われる深遠な②「Painkiller」を。森 陽馬


2018年2月26日(月) George Jackson 「A Man And A Half」

今月のソウル再発盤、一番のオススメがこの1枚!

ジョージ・ジャクソン『リーヴィング・ユア・ホームワーク・アンダン~イン・ザ・スタジオ1968-71』
(国内仕様CD 原盤Kent Soul 英文解説対訳付 PCD-17776 2,700円+税)

秘蔵音源が多数発掘され、近年再評価著しいサザン・ソウルのシンガー/ソングライター、ジョージ・ジャクソン。
彼がフェイム/マッスル・ショールズ期に録音していながら未発表になっていた音源集第4弾です。

今まで出た3枚の未発表音源集は素晴らしい内容だったけれど、さすがに4枚目になると...と思いきや。
いやいや、今までで一番完成度が高い演奏・楽曲が並んだ全24曲。

1968~71年マッスル・ショールズ・スタジオでの録音、ということですから、バックはスワンパーズ(Swampers)!
Jimmy Johnson(G)、David Hood(B)、Barry Beckett(Key)、Roger Hawkins(Dr)による演奏も聴きどころです。

今日のこの1曲はウィルソン・ピケット「A Man And A Half」のジョージ・ジャクソン・ヴァージョンを。

スワンパーズの演奏がオリジナルよりもラフでグルーヴィーかつかっこいい!
ウィルソン・ピケットを意識してか、ジョージ・ジャクソンがラストに高い声で吠えているのも印象的ですね。森 陽馬


2018年2月25日(日) 加山雄三 「アイ・ライト・ザ・ソングス」

今から5年前の2013年2月25日、午前11時30分頃だったでしょうか。

散歩番組の撮影であの加山雄三さんがペット・サウンズ・レコードへ来てくれました。

永遠の若大将はやはりオーラ排出量が半端ない量で圧倒されました。
特に我々の世代にとっては、真のスーパースターでしたから。

自分で作った曲を歌って、かっこよくギターを弾いて、映画の中でハツラツと演技をして。
そして、星由里子演じるきれいなスミちゃんといつも恋仲になってしまうんですから・・・。
憧れましたね。

さて、今日はあの日から5周年記念ということで、若大将の歌を聴きましょう。
オリジナルもいいのですが、今日は洋楽をカヴァーした曲を集めたアルバムでいってみましょう。

加山雄三『ポピュラー・ソング・コレクション』
(2枚組CD 曲目解説・歌詞付 MUCD-81012 2,857円+税)

1983年発表アルバム『フォー・ザ・グッド・タイムズ』と1986年『イエスタデイ』に収録されていた楽曲を中心に、1996年『鯛取る』、2005年『ナチュラル』などのアルバムから選曲された2枚組全30曲。

フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」、「レット・ミー・トライ・アゲイン」、エルヴィス・プレスリー「ラヴ・ミー・テンダー」、「好きにならずにいられない」、ビートルズ「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」、「サムシング」他、スタンダードの「想い出のサンフランシスコ」、「スターダスト」、「スマイル」、「虹の彼方に」、「魅惑のワルツ」などを歌心を大切にした若大将節で聴かせてくれます。

1曲だけ選ぶのは難しいのですが、今日の気分でこの曲。
ビーチ・ボーイズのブルース・ジョンストンが作って、バリー・マニロウの歌で大ヒット、グラミー賞も獲得した「アイ・ライト・ザ・ソング」のカヴァーを。

ペリー・コモの音楽監督をしていたこともあるニック・ペリートのドラマティックなアレンジに応えるような、加山雄三さんの見事な歌唱に注目です。1986年録音。森 勉


2018年2月24日(土) SOLEIL (ソレイユ) 「MARINE I LOVE YOU」

2018年3月21日は、ナイアガラ関連アイテム(シリア・ポール、『夢で逢えたら』コンピ、『夢で逢えたら』アナログ盤)の他に、The Pen Friend Club新作、PIPER再発4タイトル、竹内まりや『リクエスト』30周年アナログ盤、ディスコ1,000円シリーズ等、色々な商品が発売予定となっています。

中でも、フレッシュな新譜!ということで当店が大プッシュしたい1枚がこれっ!

SOLEIL『My Name Is SOLEIL』
(国内CD 当店のみの先着特典付! VICL-64973 2,315円+税)

日本人女性14歳(!)のボーカリスト、それいゆを擁するバンド、SOLEIL(ソレイユ)。
待望のファースト・アルバムです。

サリー久保田(B)、中森泰弘(G)、白根賢一(Dr)による演奏。
真島昌利、カジヒデキ、高浪慶太郎、かせきさいだぁ、近田春夫等が楽曲提供!
更に、マイクロスター佐藤清喜さんがミックスを担当!(全曲モノラル録音!)

こんな豪華メンツで作られたサウンド&アレンジは、オールディーズ/ポップ・ロック好きの方にオススメ!
それいゆちゃんのキュートな歌声はガール・ポップ・ファンにも是非聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、マイクロスター佐藤清喜&飯泉裕子さんが作曲・作詞を手掛けた「MARINE I LOVE YOU」。

なお、3月25日には代々木Zher the Zooにて発売記念ライヴも決定!
4月から中学3年生となる彼女の貴重なライヴ、お見逃しなく! 森 陽馬

★先着で当店のみの特典バッチ付!予約受付中!


2018年2月23日(金) Graham Parker & The Rumour 「Discovering Japan」

ニック・ロウが2018年の間に新作を出す予定があると聞き、いつ頃なのかまだ何の詳細も出ていないのでわかりませんが、.新譜の楽しみがまた一つ増えました。

さて本日は、ニック・ロウに関連付けまして、この人の再発ものを。

現在も現役バリバリ!サングラスがトレードマークのグレアム・パーカー。
ザ・ルーモアとの4作目(通算5作目)となる、1979年発表の『スクイージング・アウト・スパークス』です。
(国内仕様CD 本人によるライナーノーツの対訳付 MSIG-1194 2,600円+税)

ホーンなども取り入れていたそれまでの作品とはまた違うものをと、ジャック・ニッチェをプロデューサーに迎えて制作された本作。
グレアム本人によるライナーには、制作時のジャック・ニッチェとのエピソードが少しですが綴られています。

2013年の来日公演でも、ひと際盛り上がったと記憶している「Discovering Japan」を筆頭に、痛快でストレートなロックを聴かせる、ファンの方の間でも人気の高い1枚です。

今回の再発では、新たにリマスターされた本編10曲のほか、79年6月24日シアトルのパラマウント・シアターでのライヴ音源11曲(未発表)が追加収録されています。東尾沙紀


2018年2月22日(木) Petra Van Nuis & Andy Brown 「Try To Remember」

女性ジャズ・ヴォーカルもの、今月の新譜この1枚。

ペトラ・ヴァン・ナウス&アンディ・ブラウン『トライ・トゥ・リメンバー』
(国内CD MZCF-1367 2,400円+税)

シカゴを拠点に活動している女性シンガー、ペトラ・ヴァン・ナウス。

ビヴァリー・ケニーとブロッサム・ディアリーを合わせたような彼女の歌声。
そして、アンディ・ブラウンによるエレキ・ギター伴奏がシンプルながらもセンチメンタルに響く作品です。

①「Speak Low」から、ビル・エヴァンスで有名なミシェル・ルグラン作「You Must Believe In Spring」まで全17曲。

今日のこの1曲は、過ぎ去った古き良き想い出を回想する⑬「Try To Remember」を。
温かいギターの音色と歌の隙間から、郷愁が滲み出てきます。森 陽馬


2018年2月21日(水) サイモン&ガーファンクル「The Only Living Boy In New York」(ニューヨークの少年)

武蔵小山駅前開発&41階タワーマンション建設が進んできました。

日に日に高くなっていく建物と共に、店内から見える空がどんどん小さくなっていきます。
まさに山下達郎「俺の空」状態ですね。(富士山は元々見えませんが...)

駅前開発の横(不動前側)にも40階タワマン建設予定で、そこにあった既存の建物も解体工事中。
あっという間に更地となり、飲み屋街や飲食店が並んでいた面影はほとんど残っていません。

生まれ育ってきた街・慣れ親しんだ風景が無くなっていくのは、やはり寂しい気持ちになりますね。
新しい店ができる期待ももちろんありますが、、、都会・東京という街に住む宿命でしょうか。

さて、舞台は東京ではなくニューヨークですが、このような映画が2018年4月公開予定になっています。
『さよなら、僕のマンハッタン』

『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督最新作青春ドラマ映画。
<サイモン&ガーファンクルが流れると思い出す 今甦る、あの頃の青春物語>というキャッチ・コピー。

「The Only Living Boy In New York」(邦題:ニューヨークの少年)が映画内でかかるようです。
『(500)日のサマー』でもサイモン&ガーファンクルが印象的に使われていましたが、今回もどのような場面でかかるのか楽しみですね。森 陽馬


★掲載ジャケットは、サイモン&ガーファンクル「ニューヨークの少年」収録、1970年発表オリジナル・アルバム『明日に架ける橋』。ベスト盤にも収録されています。

2018年2月20日(火) Jimmy Webb 「Adios」

同じ作品のCD・レコードはできるだけ買わない!
と、2018年に入ってから決めていたのに、早くもその禁を破ってしまいました...。

Jimmy Webb『Angel Heart』35th Anniversary Expanded Edition
(輸入CD Real Gone RGM-656)

名シンガー・ソングライター、ジミー・ウェッブ1982年発表(1978年録音)名作『Angel Heart』。
アート・ガーファンクルへ提供した「Scissors Cut」、「In Cars」等を収録した大好きな1枚です。

今作の35周年盤は、ビーチ・ボーイズ関連のエンジニア仕事で知られるマーク・リネットがオリジナル・マスター・テープからリマスター。更にプロデューサーのフレッド・モーリンが所有していた未発表音源を6曲追加!

その6曲の中でも特に聴きものは13曲目「Adios」。

リンダ・ロンシュタットの歌(1989年発表作『Cry Like A Rainstorm』収録)で知られる感動の名曲。
この「Adios」をジミー・ウェッブ本人が、リンダより10年以上前に録音していたとは!
それも弾き語りではなく、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、リー・スクラー、ヴィクター・フェルドマン、フレッド・タケットという『Angel Heart』収録曲と同じ布陣!

スーザン・ウェッブがコーラス参加⑫「High Rent Ghetto」含め、この2曲だけでも購入して良かったかな。

ただ、2010年リマスター盤とこの35周年盤を聴き比べたら、2010年盤の方が音が良く聴こえるんですよね。
今回の35周年盤より2010年盤の方が音圧が高くて、低音やヴォーカルも前に出ている印象。
音質は35周年盤の方がすっきりして整った感もあるので、音マニアの方、チェックしてみてください。森 陽馬

2018年2月19日(月) 高中正義 「アイ・リメンバー・ユー」

高中正義は現在でもライヴ活動を続け、コンスタントに新しいアルバムを出し続けている稀有なミュージシャンだと思います。

1972年、まだ10代の時に成毛滋のフライド・エッグというグループで初レコーディングを経験し(この時はベーシスト)、1973年に加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドで弾けるギタリストとして名を知られるようになりました。
そして、1976年にソロ・アルバム『シェイシェルズ』を発表して以来、歌を歌わないギタリストとしては最多ではないかと思える30枚以上のアルバムを発表しています。

彼の場合、ギタリストとしての腕前はもちろんなのですが、作曲家としても秀でた才能があったからこそ、これだけ長い間第一線での活躍ができているのだと思います。

ということで、今日は彼の作曲家としてのセンスが発揮されているこの1曲を。

マンボの曲があったり、高中の初シングルにもなった「スウィート・アグネス」が収録されている1977年発表セカンド・アルバム『TAKANAKA』(UPCY-6710 1,886円+税)より、美しいメロディーを持った「アイ・リメンバー・ユー」。森 勉


2018年2月18日(日) Darjeeling 「J・Tea」

Dr.kyOnと佐橋佳幸によるインスト・ユニット、Darjeeling(ダージリン)。

2017年発足の自身のレーベル、GEAEG RECORDS(ソミラミソ・レコーズ)から2nd『8芯二葉~梅鶯Blend』が、2月14日今日のこの1曲でご紹介した高野寛新作と同日にリリースされました。
(国内CD CRCP-40530 2,315円+税)

ジェイムス・テイラーの歌が聴こえてきそうなインスト…その名も「J・Tea」から始まる今作。
ダニー・コーチマー、エイモス・ギャレットを意識したというギターソロも披露する佐橋さんのJT愛が伝わる1曲です。

今回、作詞も担当するゲスト・ヴォーカルは4名。(歌もの4曲+インスト4曲の全8曲)

キンモクセイの伊藤俊吾Vo.によるポップな「泣き虫ケトル」(「ハートに火をつけて」のフレーズが?)、石橋凌Vo.による重厚感があり男臭い「タフ ラブ」、''日本のマリア・マルダー''中村まりVo.によるアメリカン・ルーツなナンバー「Funky Tea Race」、デーモン閣下のシャウトも炸裂「巳年のペリカン」など...ゲスト陣の個性と、ダージリンによる遊び心が詰まった1枚♪

演奏陣には、屋敷豪太、高桑圭、三沢またろう、小原礼、島村英二、河合徹三、納浩一、古田たかし、MONKEYが参加しています。東尾沙紀


2018年2月17日(土) Brandi Carlile 「Fulton Country Jane Doe」

引き続き、アメリカーナ/フォーク系女性シンガーの新譜をご紹介。
といっても、昨日紹介したI'm with herに比べ、本日のはかなり気合の入った骨太な仕上がりの作品。

Brandi Carlile『by the way, I forgive you』
(輸入CD low Country Sound/Electra 7507-80501-8)

ブランディ・カーライルはアメリカ/ワシントン州レーベンズデール出身女性シンガー・ソングライター。
2005年メジャー・デビュー後、コンスタントに作品を発表。
プロデューサーとして関わったSecret Sisters2017年発表作『You Don't Own Me Anymore』(
2017年8月19日今日のこの1曲で紹介)がグラミーにノミネートされるなど、着実にキャリアを重ねているミュージシャンです。

2018年発表6枚目となるオリジナル・アルバム『by the way,I forgive you』はDave Cobbプロデュース。
ナッシュビル録音ながら、ガッツある歌と演奏で聴かせる全10曲。

全体的にやや力み過ぎな感があるものの、⑥「Fulton Country Jane Doe」含め良曲多し。
メリッサ・エスリッジ、シェリル・クロウお好きな方にオススメですね。

なお今作は、2017年逝去した英国人コンポーザーPaul Buckmasterへ捧げられています。森 陽馬


2018年2月16日(金) I'm With Her 「See You Around」

2018年アメリカーナ/フォーク ベスト・アルバム候補、と評判の作品が遂に発売!

I'm With Her『See You Around』
(輸入CD rounder 00888072040724)

I'm With Herは、Sara Watkins(サラ・ワトキンス)、Sarah Jarosz(サラ・ジャローズ)、Aoife O'donovan(イーファ・オドノヴァン)による女性3人組フォーク・コーラス・ユニット。

ピータ・バラカン氏主催イベント、LIVE MAGIC 2015に来日し、多くの観客を魅了した彼女たち。
待望の1stアルバムは、イーサン・ジョーンズとの共同プロデュース作。

ピーター・ガブリエルが所有する英国Real World Studiosにてほぼ一発録りで制作された全12曲。

今日のこの1曲は、冒頭のタイトル曲「See You Around」を。

贅肉を削ぎ落とすかの如くシンプルに研ぎ澄まされた3人の歌と演奏。
静かで穏やかな透き通った清流を連想させます。森 陽馬


2018年2月15日(木) ペニー・シスターズ 「ディン・ドン」

60'sガール・グループのレアものコンピ『GIRLS ON 45』シリーズで有名なオーストラリアのTeensvillレコードから、新しいガール・ポップ・コンピが出ました。

『Lookin' For Boys!~Girl Pop & Girl Group Gems In Stereo 1962~1967』(Teensvill TV1024)です。
この輸入盤に帯と英文解説の和訳を付けたCDがMSIから発売されました。

『ユッキン・フォー・ボーイズ~60's ガール・ポップ蔵出し名曲選』
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-1188 3,100円+税)

このCDの売りは収録32曲中29曲がステレオ・ミックスになっているということでしょうか。
(それ以前にモノラルだとしても珍しい曲がいっぱい入っているんですけどね)

エンジェルズのNo.1ヒット「マイ・ボーイ・フレンズ・バック」を手掛けたプロデューサー&ソングライター・チーム、ボブ・フェルドマン、ジェリー・ゴールドスタイン、リチャード・ゴッテラーの楽曲が数多く収録されていますが、なんとその当人のボブ・フェルドマンが所蔵しているマルチトラック・マスターを使用しているからこそ、この貴重なステレオ・ミックスや別ミックスを収めることが出来たとのことです。

マルリナ・マーズ、タウニー・ウォン、ジュディ・ワセンダ、シェリー・デニング、エレクトラズ、シック・レッツなど耳慣れない歌手が多いですが、60'sガール・ポップスの良さはバッチリ味わえました。

今日は、B.T.パピー・レーベルから出たペニー・シスターズ「ディン・ドン」を。
ニール・セダカの作品です。森 勉

2018年2月14日(水) 高野寛 「みじかい歌」

高野寛2017年10月発表作『Everything is good』は、ミニ・アルバムながらバラエティ豊かでポップな魅力が凝縮された1枚でした。

本日2月14日発売の約4ヶ月ぶり最新作『A-UN』は、Dr.kyOnと佐橋佳幸のユニットDarjeeling(ダージリン)のレーベル<GEAEG RECORDS(ソミラミソ・レコーズ)>からのリリース作です。
(ダージリンの新作2nd『8芯二葉~梅鶯Blend』も同じく本日発売!)

高野寛 『A-UN』
(国内CD CRCP-40543 2,315円+税)

以前から親交のあるダージリンの2人がプロデュース&全面サポートし、リズム隊には屋敷豪太、高桑圭、コーラスで坂本美雨、野宮真貴が参加。

書き下ろし新曲2曲、田島貴男とのシングル「Winter's Tale」(92年)カップリング曲「Affair」や提供曲のセルフ・カヴァー、自身が訳詞を手掛けたボブ・ディラン「時代は変わる」カヴァー、6分を超えるロックなギターインストなど全9曲。
バンドと、''A-UN''の呼吸で作り上げた味わいのある楽曲が並んでいます。

今日の1曲は、ウーリッツァーの温かな音色に誘われて...書き下ろし新曲から「みじかい歌」を。

♪100年後の今も 陽はまた昇るだろう 君も僕もいないこの場所に 
  そんなこと考えて 愛おしくて こんな平凡な毎日が ♪

普遍的な詞も、優しい歌声にもどこか切なさが滲んでいて、聴いていて心がキュッとなる1曲です。東尾沙紀



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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