トップページ


 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2017年10月20日(金) We Banjo 3 「Little Liza Jane」

<アイルランドのパンチ・ブラザーズ>
と評され、本国だけでなく世界で活躍する新世代ケルト×ブルーグラス・バンド、We Banjo 3(ウィー・バンジョー・スリー)。

バンジョーの魔術師とも称される名手エンダ・スカヒルを中心に、フィドル、マンドリン、ギター、バウロンなどを駆使した躍動感ある演奏が魅力の兄弟2組からなる男性4人組。

現在最新作3rd『ストリング・セオリー』を引っ提げての来日ツアー中で、10月22日(日)にはピーター・バラカンさん主催イベント
『LIVE MAGIC!』にも出演。大トリを飾る予定です。
(国内CD 天辰保文氏による解説付 VIVO-461 2,500円+税)

親しみやすいメロディーとハーモニーを聴かせるオリジナル曲(歌もの&インスト)を中心に、アイルランドやアメリカの古い伝承曲もメドレーで繋いだりと盛りだくさん。

今日のこの1曲は、ニーナ・シモンやドクター・ジョンなどでも知られる「Little Liza Jane」。

We Banjo 3は、エリザベス・ミッチェルが子供達のためにアレンジし歌ったヴァージョンを基にしていると思われ、ボルチモアやシカゴ、東京など都市の名前が出てくる歌詞に、更に彼らが旅で訪れた土地(オハイオ、カンサス・シティ、ミルウォーキー他)を織り込むなど手を加え歌っています。

馴染みがない曲でもどこか懐かしさを感じたり、聴いていると自然と体が動きだしたり...。
そんなトラッドの魅力が詰まった1枚。

ライヴでは演奏の腕はもちろん、エネルギッシュなパフォーマンスも話題です。東尾沙紀



2017年10月19日(木) PIPER 「Summer Breeze」

村田和人バンドのギタリスト、山本圭右によるユニット、PIPER(パイパー)。

1980年代Yupitel Recordsからリリースした4枚のアルバムが初CD化決定!
2017年12月20日リリースされることになりました。

・『I'm Not In Love』(1981)
・『Summer Breeze』(1982)
・『Gentle Breeze』(1983)
・『Sunshine Kiz』(1984)
4作とも80'sシティ・ポップ/村田和人ファンは要チェックですね。

肌寒くて夏が恋しい今日のこの1曲は、1982年発表2作目『Summer Breeze』から爽快なタイトル・チューンを。

ちなみに、品切中だった村田和人『My Crew』もこのPiperCD化と同じタイミングで再プレスされるとのこと。
PIPER含めご予約受付しております。森 陽馬



2017年10月18日(水) 吉田省念 「カサナリアッテクオト」

ここのところ冷たい雨の日が続いていましたが、本日は束の間の晴れ。
太陽が顔を出して洗濯物を外に干せるだけで、ちょっとしたしあわせを感じてしまいました。

京都の男性シンガーソングライター、吉田省念が紡ぎ出すメロディや飾らない歌声にも、日常にあるちょっとしたしあわせや、ホッと心落ち着かせてくれるあったかさを感じます。

前作『黄金の館』(ポップな名作!)から1年5ヵ月ぶりとなる新作『桃源郷』が本日発売になりました。
(PCD-25241 2,500円+税)

伊藤大地(ドラム)、谷健人(ベース)、Yatchi(ピアノ)、四家卯大(チェロ)や千葉広樹(コントラバス)他、前作にも参加したメンバーらを交え、今作でも殆どの楽器を自身で担当。

前作のポップな世界観を引き継ぐ、心弾むタイトル曲「桃源郷」が耳に残りますが、「雨男」(前作には細野晴臣参加「晴れ男」という曲がありましたね)や、トイピアノの音にほっこりする「うたの木」など、今作ではそっと寄り添うような穏やかなナンバーがとても印象的です。

本編最後の「カサナリアッテクオト」はどことなく「Hey Jude」を感じさせるギターに、グッときました。東尾沙紀



2017年10月17日(火) 野宮真貴 「雪やコンコ」(原編曲:多羅尾伴内 a.k.a.大瀧詠一)

10月17日北海道・釧路で初雪を観測、というニュース。
関東では夏日が先週あり、半袖で過ごした日もあったのですが一気に寒くなりましたね。

冬の足音が聞こえてきたのと同時に、こんな素敵なアルバムも本日入荷してきました。

野宮真貴『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』
(国内CD 当店のみの先着特典バッチ付 UICZ-4406 2,593円+税)

永遠の渋谷系レディー、野宮真貴さんが冬のラヴ・ソング名曲を歌った1枚。

オリジナルと同じく高野寛をfeatしての「Winter's Tale」(高野寛&田島貴男)、横山剣とのデュエット「Baby, It's Cold Outside」(日本語歌詞:吾妻光良)、いしだあゆみ&ティンパンアレーによる名曲「ウインター・コンサート」、鈴木雅之をfeatした「冬がはじまるよ」(槇原敬之)など、秋冬をテーマにした渋谷系&ルーツ名曲を聴かせる作品。

今日のこの1曲は、童謡「雪やコンコ」。

でも単なる「雪やコンコ」ではありません。
大滝詠一が多羅尾伴内楽團名義1977年発表作内でカヴァーしていた「雪やコンコ」と同じアレンジ!

フィル・スペクター・サウンド的で、ペダル・スティールの演奏も駒沢裕城が弾いていたのと同じ雰囲気♪
多羅尾伴内はインストでしたが、野宮さんの歌声が加わり、より魅力的な「雪やコンコ」になっています。森 陽馬

★当店のみの特典、先着でジャケット・デザイン・カンバッチプレセント!


2017年10月16日(月) David Crosby 「AMELIA」

雲一つない青い空の下で楽しむ音楽も良いが、静寂佇む闇夜聴く音楽もまた格別だ。

David Crosby『Sky Trails』
(輸入CD BMG 4050538286458)

The Byrds、CSN(クロスビー,スティルス&ナッシュ)、CSN&Yで知られるデヴィッド・クロスビー。
2016年発表作『Lighthouse』(
2016年11月23日今日のこの1曲で紹介)の深遠な世界観を引き継ぎながら、ジャズ的アプローチで彼らしい独特な間を聴かせる2017年発表新作。

彼の息子James Raymondがプロデュースを担当。
ベッカ・スティーヴンス参加②「Sky Trails」、マイケル・マクドナルドとの共作曲④「Before Tomorrow Falls On Love」など素晴らしいが、今日のこの1曲は⑦「Amelia」。

ジョニ・ミッチェル1976年発表作『Hejira』(逃避行)収録曲のカヴァーだ。

ジョニの1968年デビュー作をプロデュースした彼が、病床の彼女へ祈るように歌う「Amelia」。
深夜心が震える想いで聴いた。森 陽馬


2017年10月15日(日) ダリル・ホール&ジョン・オーツ 「ふられた気持ち」

10月6日このコーナーで紹介したエヴァリー・ブラザーズは1950~60年代男性デュオの代表と言えると思いますが、今日は1970~80年代男性デュオの代表、ダリル・ホール&ジョン・オーツを取り上げたいと思います。

全米No.1ヒットの数では、エヴァリー4曲、ホール&オーツ6曲と、時代は違えどもホール&オーツの方に軍配が上がるんですね。

当店ペット・サウンズ・レコードがオープンした1981年4月頃に大ヒットしていた「キス・オン・マイ・リスト」。
それ以降にヒットした「プライヴェート・アイズ」、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」、「マンイーター」、「ワン・オン・ワン」、「セイ・イット・イズント・ソー」、「アウト・オブ・タッチ」、「エヴリシング・ユア・ハート・ディザイアー」等、1990年代初めまでの10年近く、店の売り上げに貢献してくれました。

もちろん好きな曲も多く、当時発売になったシングル・レコードの何枚かを今も大切に持っています。

ということで、今日のこの1曲は1979年に出た「ウエイト・フォーミー」にしようと思ったのですが、ちょっと変化をつけて、この曲にしました。「ふられた気持ち」(You're Lost That Lovin' Feeling)。

ライチャス・ブラザーズのカヴァーで1980年全米12位のヒットを記録しています。

最初に歌い始めるのはジョン・オーツ。
ドラムのビートがフィル・スペクター関連曲であることを特徴づけしているようでいいアレンジです。

日本では1981年「キス・オン・マイ・リスト」とのカップリングでシングルが出ています。森 勉

★掲載ジャケットは、ダリル・ホール&ジョン・オーツ『ザ・シングルズ」。
(国内CD ソニー SICP-30437 解説・歌詞・対訳付 全18曲収録 1,600円+税)


2017年10月14日(土) LUBY SPARKS 「THURSDAY」

<日本版シング・ストリート!?>

YUCK(UKのバンド)とのスプリット・カセットテープをカセット・ストア・デイ2017で発売したLUBY SPARKS。

2016年3月結成、Natsuki(B, Vo)、Emily(Vo)、Sunao(G)、Tamio(G)、Shin(Dr)、現役大学生5人組バンド。
人気急上昇中の彼らによる3曲入限定シングルCDが当店にて販売中です。

LUBY SPARKS『THURSDAY』
(国内CD 一部店舗のみの限定販売 DDCB-12976 500円+税)

今日のこの1曲は、ポップな楽曲にロックなアレンジが魅力的な1曲目「THURSDAY」。

20代前後の今の彼らでしか鳴らせない音。虚ろげな女性ヴォーカル、そして、瑞々しいメロディー。
初期スーパーカーが引き合いに出されるのも頷ける青春煌めくフレッシュ・キラーチューン!

なお、11月8日にはYUCKのマックスがプロデュースを担当したロンドン録音1stアルバムがリリース決定。
洋楽ギターポップファンも要注目の1枚となりそうです。森 陽馬


2017年10月13日(金) IKKUBARU feat Monari Wakita 「Cloudless Night」

2017年10月14日(土)はCASSETTE STORE DAY JAPAN 2017(カセット・ストア・デイ 2017)

カセット・テープ文化を盛り上げよう!と2013年イギリスでスタートしたイベント。
日本での開催は2回目。この日に合わせて限定カセットが色々リリースされます。

当店にて販売するカセットは以下タイトル。
・イックバル/トゥイーディーズ(ikkubaru/Tweedees)
・ヤック/ルビー・スパークス(YUCK/LUBY SPARKS)
・清水靖晃『案山子』 →こちらは入荷遅れる可能性

今日のこの1曲は、イックバルとTweedeesのスプリット・カセットテープから。

IKKUBARU/TWEESEES(イックバル/トゥイーディーズ)
(国内カセット ダウンロード・コード付 AW-008 1,500円+税)

インドネシア発シティ・ポップ・バンド、イックバルが脇田もなり2017年発表アルバム『I am ONLY』へ提供した楽曲「Cloudless Night」(
2017年7月25日今日のこの1曲で紹介)を、セルフカヴァーしたナンバー。

イックバルが日本語で歌っており、脇田もなりもヴォーカル参加。
キラキラした音色とグルーヴィーなサウンドが心ときめくアーバン・キラーチューン♪
2曲目に収録されているアルバム未収録の新曲「Skyline」もシティ・ポップファン要チェックです。森 陽馬


2017年10月12日(木) 寺尾紗穂 「思い出どおり」feat OKI

寺尾紗穂さんが発起人として行っているりんりんふぇす。
第8回目が2017年10月15日(日)外苑前・梅窓院 祖師堂にて行われます。
りんりんふぇす 『The BIG ISSUE』 Suport Live Vol.8

路上生活者が販売員となり売り上げの6割ほどがその人の収入になる仕組の雑誌『THE BIG ISSUE』。
音楽を楽しみながら知ってもらおう、活動を通して皆の生活・仕事・将来について考えよう、という催しです。

フェスや音楽イベントが近年増えてきましたが、僕はこのりんりんふぇすが大好き!
出演者、スタッフ、観客、参加している皆1人1人の優しい眼差し、手作り感が伝わってくるイベント。
2017年も開催が決まり本当にうれしいですね。

第8回目となる今年はキセル、OKI、折坂悠太、エマーソン北村、加納真実(パントマイム大道芸人)等が出演。
予約は
公式サイトから簡単にできますし当日券もあると思います。
お時間ある方は是非立ち寄ってみてください。

今日のこの1曲は、りんりんふぇすが行われる前、2009年に寺尾紗穂さんが発表したアルバム『愛の秘密』。
(国内CD MDCL-1493 3,000円+税)
トンコリ奏者OKIが参加している3曲目「思い出どおり」。森 陽馬


2017年10月11日(水) Beck 「Colors」

今月末、来日公演を控えているベック。
3年半ぶりの新作『カラーズ』が日本先行で発売になりました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSE-6963 2,490円+税)

前作『モーニング・フェイズ』のフォーキーなサウンドから一変。
新作はビートを効かせたダンス・ポップ/ロック・アルバムに。

作品やその時代ごとに装いをかえてきたデヴィッド・ボウイや、ビートルズなどにインスパイアされたという今作。
ポリスを想起させる曲があったり一言でいうと80'sな雰囲気なのですが、メロディの良さと1曲目「Colors」から全体に広がる高揚感にグイグイと引き込まれてしまいました。

ヴィンテージ感ある音と、緻密でカラフルな現在の音がうまく融合された音作りは、共同プロデューサーであるグレッグ・カースティンの貢献も大きいのでしょう。

グレッグはイナラ・ジョージとのユニット、ザ・バーズ・アンド・ザ・ビー、アデルやSIA、最近ではフー・ファイターズやリアム・ギャラガーの新作等にも携わっている売れっ子で、今作では共作、弦以外の殆どの演奏を2人で手掛けています。
(ロジャー・ジョセフ・マニングJr.がバック・コーラスで4曲参加。)

新作を聴いたら、ライヴを観てみたくなりました!
ちなみに、ベックのバンド・ギタリストとして来日するジェイソン・フォークナーも今月末単独公演を行う予定です。東尾沙紀


2017年10月10日(火) ウワノソラ 「パールブリッジを渡ったら」

2017年邦楽ベスト・アルバム候補!

ウワノソラ『陽だまり』が本日入荷しました。
(国内CD 当店作成角谷博栄インタビューリーフレット付 UWAN-003 3,000円+税)

2012年11月結成したウワノソラは角谷博栄、桶田知道、いえもとめぐみによるユニット。
2014年発表1stアルバム『ウワノソラ』から3年。
当店の2015年ベストにも選出したウワノソラ'67名義作から2年。

2017年に入り桶田知道が脱退したとのことですが、今作には彼が書いた楽曲・角谷さんとの共作曲も収録。
70'sシティ・ポップから幅広いルーツを、2017年今の時代に呼応するサウンドで聴かせる力作に仕上がっています。

今日のこの1曲は7曲目「パールブリッジを渡ったら」。
パールブリッジ(明石海峡大橋・・・神戸市と淡路島を結ぶ3911mの世界一のつり橋)の情景が浮かぶ、聴いていてとても心地良いナンバー。

角谷さん曰く<関西若手実力No.1>というトランペット奏者、横尾昌二郎によるトランペット・ソロが素晴らしい。
(『陽だまり』のメロディーそして8曲目「夏の客船」を意識したフレーズが織り込まれているような?!)

10曲目「鳥になったようだ」、12曲目「渚まで」含め、いえもとめぐみさんの表現力豊かな歌声が活かされたバラードも聴きものです。森 陽馬


2017年10月9日(月) クミコ with 風街レビュー 「恋に落ちる」

松本隆が描く大人の恋物語。

優しく穏やかなようで、哀しく、切なく、そして狂おしい恋模様にしっとりと浸れる作品が出ました。

クミコ with 風街レビュー『Deracine』(デラシネ)
(国内CD COCP-40092 2,778円+税)

クミコwith風街レビューは、歌手活動35周年を迎えたクミコが歌い、松本隆が作詞を手掛けるユニット。
冨田恵一がサウンド・プロデュースを全曲手掛けています。

菊地成孔、七尾旅人、横山剣、吉沢嘉代子、村松崇継、秦基博、亀田誠治、永積崇、つんく。
2015年に作詞家活動45周年を迎えた松本隆が、今まで組んだことがなかった作家陣へ作曲を依頼。

<大人の恋歌>をテーマに書かれた全10曲が静かに心を揺さぶります。

今日のこの1曲は、ハナレグミの永積崇が作曲した⑧「恋に落ちる」。
後半のリフレインは<恋に落ちる>心情を表現しているよう。

なお、『Deracine』(デラシネ)は、根無し草、故郷を去った人の意。
自らのルーツである土地・故郷を追われた人の喪失感、やるせない気持ち。
それを恋心と合わせ鏡にしタイトルとしたのかもしれません。森 陽馬


★この作品のアナログ盤が11月3日レコードの日に発売予定です。


2017年10月8日(日) Peter Gallway 「Feels Like Religion」

♪ New York Tendaberry blue berry ~ You looks like a city.
but you feel like religion to me. ♪
(ローラ・ニーロ「New York Tendaberry」歌詞より)

ローラ・ニーロが22歳の時、1969年発表した『ニューヨーク・テンダベリー』。
ニューヨーク讃歌ながら、大都市に潜む孤独感・光と陰を抽象的に描いた名作です。

同じく1969年、フィフス・アヴェニュー・バンドでデビューし、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで当時活動していたシンガー・ソングライター、ピーター・ゴールウェイ。

彼の2017年発表アルバム『Feels Like Religion』は、ローラ・ニーロへ捧げた1枚。

Peter Gallway『Feels Like Religion』
(輸入CD Gallway Bay Music GBM112)

Jerry Marotta、Annie Gallupが参加したシンプルなバックに、変わらぬ歌声で綴られるローラ・ニーロへの想い。
そして、1960年代ニューヨーク/グリニッジ・ヴィレッジへの追憶。

1997年ローラが病魔で命を絶たれてから早20年。
ピーター・ゴールウェイらしい優しい眼差しと悲哀が伝わる静かな傑作。森 陽馬


2017年10月7日(土) The Andy Tolman Cartel 「Cypher」

SpeedometerやLack Of Afro、Deep Street Soulなどの作品をリリースしているUKファンク・レーベルFREESTYLE RECORDSから、ファンク/フュージョン/サントラ好きにもおすすめのアーティストがデビュー♪

ロンドンの白人ベーシスト、アンディ・トールマンをリーダーとするアンディ・トールマン・カルテル。

ホーン・セクションを擁したグループのコンセプトのひとつとして掲げられている"Smells of 70's TV"。
1stアルバム『Cypher』には、1970年代のTVや映画テーマのゴージャスでスタイリッシュな雰囲気を漂わせるインスト・ナンバーが収録されています。

The AndyTolman Cartel『Cypher』
(国内仕様CD OTLCD-2327 2,200円+税)

キメのフレーズに気分が高まるディスコ/ファンクなタイトル曲「Cypher」がかっこいい!

スパイやサスペンスもの、ガン・アクションに空撮。
曲を聴きながら頭の中で架空のオープニング映像を想像するのもまた楽しいです。

ジャミロクワイなどで知られるドラマー、ニック・ヴァン・ゲルダーが全面参加。
本作唯一のヴォーカル入り楽曲、白人女性ソウル・シンガーJo Harmanをフィーチャーしたジャニス・ジョプリン「Move Over」カヴァーも注目です。東尾沙紀


2017年10月6日(金) エヴァリー・ブラザーズ 「メイド・トゥ・ラヴ」

ドン・エヴァリーとフィル・エヴァリー。
兄弟二人によるエヴァリー・ブラザーズのハーモニーはワン・アンド・オンリーの響きを聴く者に与えてくれます。

エヴァリー・ブラザーズ『ア・デイト・ウィズ・エヴァリー・ブラザーズ』
(国内CD ワーナー 解説・歌詞付 WPCR-27806 952円+税)

1950年代後半ケイデンス・レーベルからヒットを連発した後、1960年にワーナー・ブラザーズ・レーベルへ移籍して発表したアルバムがこれです。

全米で5週間もNo.1を獲得した「キャシーズ・クラウン」を収録していますが、この曲以外もジミー・リード「ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ」、リトル・リチャード「ルシール」のナイス・カヴァーや、ブードロウ・ブライアント作品「ラヴ・ハーツ」などが彼らならではのハモリで楽しませてくれます。

今日は1曲目に入っている弟フィルが作った「メイド・トゥ・ラヴ」を選んでみました。

この曲は2年後の1962年にエディ・ホッジスがカヴァーしてアメリカでヒットしました。
「メイド・トゥ・ラヴ」歌詞前に歌われる「ガールズ・ガールズ・ガールズ」部分が印象付けられる軽快な1曲です。森 勉



2017年10月5日(木) 伊藤銀次 「堕落の夏」

ベルウッドと同じくデビュー45周年を迎えた伊藤銀次さん。
ソロ名義としては1993年『LOVE PARADE』以来、久々のオリジナル・アルバムが10月25日発売決定しました。

伊藤銀次『MAGIC TIME』
(2017年10月25日発売 国内CD BZCS-1158 2,778円+税)

2016年発表ココナツバンクのアルバムはバンドの持ち味が発揮された傑作で
当店の2016年ベストに選出。
ソロ名義の今作はシンガー・ソングライターとしての魅力が伝わる感動的な1枚に仕上がっています。

オリジナル曲以外にカヴァーも収録されており、注目は大滝詠一作「青空のように」。
そして、村田和人「堕落の夏」!

特に村田和人さん2010年発表『ずーーっとずっと、夏。』収録名曲「堕落の夏」カヴァーは泣けます、、、。

村田和人ファンにも是非聴いてもらいたい1曲ですね。森 陽馬

伊藤銀次『MAGIC TIME』、当店のみの特典も作成予定です。予約受付中!


2017年10月4日(水) 高田漣 「文違い」

2017年はベルウッド・レコード45周年、ということで、はっぴいえんどや大滝詠一の限定アナログ再発や名盤リマスター再CD化など関連アイテムが色々リイシューされましたが、こんな素晴らしい新譜も発売されました。

高田漣『ナイトライダーズ・ブルース』
(国内CD KICS-3525 2,778円+税)

父高田渡が亡くなって早12年。
今や名ギタリストとしてだけでなく、シンガーソングライター/文筆家としても一目置かれる存在となった高田漣。
ルーツ・ミュージック&フォーキーな魅力に、ブルージーな味付けも加わった快作です。

伊藤大地(Dr)、伊賀航(B)、野村卓史(P)等に加え、長岡亮介、佐藤良成(ハンバート・ハンバート)、秋田ゴールドマン(SOIL&"PIMP SESSIONS)、そしてTIN PAN(細野晴臣、林立夫、鈴木茂)もゲスト参加。

今日のこの1曲はそのTIN PANをバックに従えた8曲目「文違い」。

「文違い」とは、落語の題目で遊郭(昔の大人の遊び場)を舞台にした騙し騙される男と女の廓話のこと。

細野晴臣節な高田漣の歌から、後半のアウトロ部分が聴きどころ。
鈴木茂のスライド・ギターが味わい深いですね。

ちなみに、TIN PANが参加しているもう1曲、5曲目「Sleepwalk」カヴァーもお聴き逃しなく。森 陽馬


2017年10月3日(火) Kitty, Daisy & Lewis 「Black Van」

イギリス/ロンドン発3人兄弟(女2男1)、キティー・デイジー&ルイス。
4thアルバム『Superscope』が発売。
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 BRC-552 2,200円+税)

最高だった2011年発表2nd『Smoking In Heaven』に比べ、ミック・ジョーンズ(The Clash)がプロデュースした2015年発表3rd『The Third』は音がスッキリし過ぎているせいか、悪くはないけれどリピート率が低かったんですよね。

で、約2年半ぶりの今作。
コレはイイ!

作曲、プロデュース、エンジニアリングまですべて自分達で行ったとのこと。
演奏は荒々しさ抑えめで安定感がより増した印象ながら、初期のヴィンテージ感ある魅力が復活!
ロックンロールな楽曲多めでカッコイイ!

今日のこの1曲は5曲目「Black Van』。
途中からドライヴ感加わりスピード・アップする曲展開にゾクゾクさせられますね。

2018年1月22~26日来日公演も決定! 要チェック! 森 陽馬


2017年10月2日(月) スピッツ 「スパイダー」

10月1日はスピッツ結成30周年記念ツアー最終日、宮城セキスイハイムアリーナ公演へ。

1991年デビュー曲「ヒバリのこころ」から2017年最新曲「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」「1987→」まで25曲。
様々なファンの想いを乗せて紡がれるヒット曲、人気曲、レア曲...etc。

草野マサムネが持つ永遠の少年性、そして変わらぬ歌声に醒めない夢を彷徨った約2時間半だった。

派手なステージ演出、サプライズ的なMC、奇をてらったアレンジはほとんど無し。
そこにあるのは、30年続けてきた歌と演奏、そして夢と絶望を抱えながら彼らの歌を聴いてきたファンの眼差しだ。

30年前音楽が好きな4人が集まり組んだバンドが、時を越えそのまま演奏しているようなステージ。
集った観客の心も時空を越える。忘れかけていた記憶がフラッシュバックする。

そのことが当たり前のようだけれど、とても素敵に思えた一夜だった。

今日のこの1曲は、30周年ツアー締め括りとして、最後に歌われた1994年発表曲「スパイダー」。森 陽馬


★掲載ジャケットは、スピッツ『CYCLE HIT 1991-2017』。
(3枚組CDベスト限定盤 UPCH-7329 3,900円+税)

なお、この3CDベストが6枚組アナログLP BOXとなり12月27日発売。
このライヴ・ツアー映像も12月27日発売決定した。


2017年10月1日(日) The Alan Bown 「All Along The Watchtower」

ボブ・ディランのカバーというと、時代をまたいで数えきれないほど存在するのでしょうね。

先頃、60年代イギリスのミュージシャンによって録音されたバージョンに的を絞ったコンピレーションが、英aceから発売になりました。

V.A. 『テイク・ホワット・ユー・ニード~UKカヴァーズ・オブ・ボブ・ディラン・ソングズ 1964-69』
(国内CD 英文ライナーの対訳付 PCD-17768 2,600円+税)

マリアンヌ・フェイスフル「風に吹かれて」、チャド&ジェレミー「Mr.Tambourine Man」、ジョー・コッカー「Just Like A Woman」、サンディ・ショウ「Lay Lady Lay」、サンディ・デニーのヴォーカルによるフェアポート・コンヴェンション「I'll Keep It With Mine」、オルガン・プレイが炸裂するジュリー・ドリスコール,ブライアン・オーガー&ザ・トリニティの「I Am A Lonesome Hobo」他、イギリスで初のディラン・カヴァーだったというフェアリーズの音源など、全22曲が収録されています。

今日はその中から、ジミ・ヘンドリックスを筆頭に、デイヴ・メイスン、ニール・ヤング、U2、ポール・ウェラー等沢山のアーティストにカバーされている「見張り塔からずっと (All Along The Watchtower)」を。

今コンピに収められているのは、60~70年代に活動し、一時ロバート・パーマーが在籍していた事でも知られるThe Alan Bownのバージョン(1968年)です。
ホーン・セクションを擁したサイケ・ロックなアレンジ、威勢のいいジェス・ローデンの歌が聴きものです。東尾沙紀


2017年9月30日(土) プラターズ 「My Prayer」 (『ツイン・ピークス』サントラ盤より)

8~9月は寝不足気味だった、、、という方多いのではないでしょうか。
かくいう僕もそのうちの1人です。

理由は、、、ツイン・ピークス続編!

1990年~91年アメリカで放映されたTVシリーズ、1992年公開映画から約25年を経て復活した新シリーズ。
全18話をデヴィッド・リンチ自らが監督、とのことで期待していましたが、いやはや、、、ホント狂ってますね。

リンチの集大成と言えるようなカオスっぷりで、マニアをも置き去りにするような超絶描写。
普通の人が見てもワケわからんというか不快にさせる要素タップリ。
でもリンチファンならば狂喜連発! とにかく凄い!

特に第2~3話と第8話が強烈でしたね。(これを書いている現時点では9話までしか観てません。ご了承のほど)
深夜というか明け方4~5時に観直したら、赤いカーテンの世界へ本当にトリップしてしまいそうな衝撃度。
(今までのツインピークスを経験しある程度理解している"変人"向けではありますが、、、。)

なお、今回の続編は各回最後、バンバンバー(ロードハウス/ライヴハウス的飲食店)へ場面が転換し赤いカーテンをバックに様々なアーティストが演奏するシーンで終わることが多く、音楽的魅力が豊富なのも面白いですね。

『ブルー・ベルベット』でロイ・オービソン、『マルホランド・ドライヴ』でコニー・スティーヴンス、リンダ・スコットが使われたように、今回もパリス・シスターズ「I Love How You Love Me」やプラターズ「My Prayer」等、オールディーズが使われているのも興味深いところ。

今日のこの1曲は、大問題回の第8話にて美しくも不気味に響いたプラターズ「My Prayer」を。森 陽馬


★サントラ盤は歌ものを集めた盤とスコア盤の2種が発売。(「ツイン・ピークス」メインテーマは両方に収録)
掲載ジャケットは、プラターズ収録の歌もの盤『ツイン・ピークス Music From The Limited Event Series』。
(国内CD 日本語解説付 WPCR-17908 2,200円+税)


2017年9月29日(金) Lucky Soul 「No Ti Amo」

2007年発表デビュー作『The Great Unwanted(恋はゴージャスに)』で、60'sポップス~ガール・ポップ・ファンを胸キュンさせたイギリスの6人組グループ、ラッキー・ソウル。

2010年発表2nd『A Coming Of Age』からも早7年。
80年代ディスコ・ポップ~ファンキーなサウンドを纏った新作3rd『Hard Lines』を久々にリリース!
(国内仕様CD AW-001 解説付 2,300円+税)

鋭いギター・カッティング、太いベース、シンセ...前2作とはまた異なる音作りの中、ラッキー・ソウルらしいキャッチーなメロディ・センスは変わらず♪

今作の80年代的サウンド+紅一点ヴォーカリスト・アリの甘い歌声を聴いて、初期のマドンナを連想する方も多いのではないでしょうか。

かつての12インチ・バージョンを意識したような6分近くある先行シングル「Ti Amo」のような、ダンサブルだけどどこか切ないメロディ・ラインに乗せて歌われる詞の中には、本国の行く末への不安やフラストレーションも込められているとのこと。
バンドが進化しまた戻ってきてくれて嬉しく思います。東尾沙紀

2017年9月28日(木) ヴァン・モリソン 「Transformation」

雨が降って、一気に冷え込んだ今日の東京。

ヴァン・モリソンが聴きたくなる季節になってきましたね。

ということで、ヴァン・モリソン37作目となる2017年発表アルバム『Roll With The Punches』から今日のこの1曲。

ヴァン・モリソン『Roll With The Punches』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSU-10156 2,490円+税)

2016年発表作『Keep Me Singing』(
2016年9月30日今日のこの1曲で紹介)は、彼の生涯ベスト3と評してもいいくらい素晴らしいアルバムでしたが、今作もファンならば満足間違いなしの仕上がり。

ボ・ディドリー「I can tell」、サム・クック「Bring it on home to me」等、彼のルーツであるR&Bカヴァーやそのルーツに根差したオリジナル曲が多く、変わらぬヴァン節を楽しむことができます。

僕のお気に入りは、温もりあるスローナンバー②「Transformation」。

クリス・ファーロウのヴォーカルをfeatしたこの曲。
ギターを弾いているのは、なんと!ジェフ・ベック!

ヴァンのヴォーカルに負けない滋味深い余韻を残すギターソロ、聴きものです。森 陽馬

2017年9月27日(水) ブライアン・ウィルソン 「ラン・ジェイムス・ラン」

ブライアン・ウィルソンが初めてソロ・アルバムを発表したのが1988年。
もう、かれこれ30年になるんですね。

その間に発表されたアルバムは2015年『ノー・ピア・プレッシャー』までにライヴ盤なども含めると13枚。
ライヴ・ツアーもずっと継続していることを思えば、かなりいいペースで出し続けてくれているのではないでしょうか。

個人的な意見としては、ブライアンも御年なので、ハード・スケジュールのライヴよりも、スタジオで新しい録音をどんどん出してもらいたいのですが・・・。

さて、そんなブライアンのソロになってからの楽曲を集めたベスト・アルバムが発売されました。

ブライアン・ウィルソン『プレイバック~ザ・ブライアン・ウィルソン・アンソロジー』
(国内CD WPCR-17877 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 2,200円+税)

全18曲収録。その内2曲は未発表曲です。
アンディー・ペイリーとの共作「サム・スウィート・デイ」と、ジョー・トーマスとの共作「ラン・ジェイムス・ラン」。

前者はファースト・アルバムの頃の録音と思われるもの。
後者はマット・ジャーディンが参加していることもあり、ここ3年内の録音かな?

アルバム『ペット・サウンズ』が録音された1966年頃、インスト曲「ペット・サウンズ」に「ラン・ジェイムス・ラン」という仮タイトルが付けられていましたが、この曲はそれとは別物でしたね。

2曲の未発表曲だけでなく、「ラヴ&マーシー」、「サーフズ・アップ」(『スマイル』からも入っています)、「レイ・ダウン・バーデン」、「ソウル・サーチン」、「ザ・ライク・イン・アイ・ラヴ・ユー」(ジョージ・ガーシュウィンとの共作)、「ワン・カインド・オブ・ラヴ」などなど、約30年間のブライアンを凝縮!

時の移ろいをしみじみ味わいつつ、ブライアンの衰えることのない創作意欲の結晶に舌鼓をうつ秋です。森 勉

2017年9月26日(火) キャロル・キング 「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」(ライヴ)

わが最愛のシンガー・ソングライター、キャロル・キングの新しいアイテムが発売になりました。

キャロル・キング『つづれおり:ライヴ・イン・ハイドパーク』
(国内CD+DVD キャロル・キングによる英文ライナーノーツ&ダニー・コーチマーの日本盤のみのインタビュー(共に日本語訳付) 解説・歌詞・対訳付 SICP-31074 4,200円+税)

2016年7月3日、ロンドンのハイド・パークで行われた歴史的名作『つづれおり』全曲再現をメインにしたライヴの模様をCDとDVDで楽しめるものです。

前半は『つづれおり』をオリジナル・アレンジに近い形で曲順通りに進行し、後半はソングライターとして活躍した60's前半のヒット曲をセルフ・カヴァーする構成になっています。本編最後は1974年大ヒット曲「ジャズマン」。ギタリストのダニー・コーチマーが参加。

車の中とか何かやりながらの時はCDで、画面に集中できる時はDVDで、両方楽しめるのがいいですね。
CD80分、DVD91分収録です。
入っている曲は同じですが、オープニングのトム・ハンクスなどのヴィジョン・コメントや曲間のMCが収められている分だけDVDの方が長くなっています。

全部がベスト・シーンと言っていいキャロルのライヴですが、見逃したくないシーンをひとつだけ挙げておきたいと思います。

「地の果てまでも」と「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」、「スマックウォーター・ジャック」で、キャロルの長女ルイーズ・ゴフィン登場。デュエットしたり、テレキャスターでギター・ソロをとったり、とても50代半ばと思えないキュートな姿を見せてくれます。娘との共演で74歳のキャロルの笑顔が一段とすてきです。森 勉

2017年9月25日(月) Bap Kennedy 「The Universe And Me」

9/25天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』Vol.8 ジャクソン・ブラウン特集。
ご来場のお客様、ありがとうございました。

天辰保文さんが語るジャクソン・ブラウンの魅力。
今まで何気なく聴いてきた彼の歌に、新たに気付かされる点が多々ありましたね。

ジャクソンの歌に関して天辰さんは、以下のようにお話しされていました。

<普段生活する上で、特別困ったりしているわけではなく、満足とまではいかなくとも、ある程度人並みだなと思いながら暮らしていても、ふとしか瞬間に、孤独だとか、不安だとか、何かに襲われるようなときがあります。そういう瞬間が人生には存在するということ、そしてその存在が大切だということを語りかけてくれているような気がします>

音楽は聴く人によって様々な解釈や受け取り方がありますが、天辰さんのような音楽の聴き方、楽しみ方ができるように真剣に音楽に向き合わなくては、とも僕は感じました。

さて、その天辰保文さんが今夏気に入ってよく聴いていた、という作品がこの1枚。

Bap Kennedy『Reckless Heart』
(輸入CD Last Chance Records LCR-048)

ヴァン・モリソンと同じ北アイルランド/ベルファスト出身男性シンガー・ソングライター、バップ・ケネディ。
2016年逝去した彼の遺作です。

ジャクソン・ブラウンとボブ・ディランを合わせたような味わい深い歌声が優しく心をノックします。森 陽馬

2017年9月24日(日) ジャクソン・ブラウン 「For Everyman」

9月25日(月)、PET SOUNDS RECORD企画/天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』Vol.8を行います。

-----------------------------
2017年9月25日(月)
PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.8 ジャクソン・ブラウン特集”
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
-----------------------------

第8回目の特集は、2017年10月来日公演が決定しているジャクソン・ブラウン。

デビュー45周年を迎えた彼の楽曲を聴きながら、天辰保文氏にお話を色々伺いたいと思っております。
ジャクソンのことをあまりご存じでなくても興味ある方は是非お気軽にお立ち寄りください。

さて、今日のこの1曲はジャクソン・ブラウン名作2ndアルバムからタイトル曲「For Everyman」を。

♪ユートピア(理想の国)へ木の舟に乗り漕ぎ出そう♪
という歌であるクロスビー・スティルス&ナッシュ1969年発表曲「Wooden Ships(木の船)」。

それに対し、木の舟に乗れなかった普通の人々へ視線を向けたのが、ジャクソン・ブラウン「For Everyman」。
つまり、「Wooden Ships」へのアンサー・ソングとなっているのです。

なおこの2ndアルバム『For Everyman』は、冒頭の2曲と最後の2曲が途切れず繋がっていて、コンセプト作品のような趣で制作されているのも魅力ですね。森 陽馬

2017年9月23日(土) ザ・バンド 「イン・ア・ステイション」

ザ・バンド!
なんと潔いグループ名なんでしょう。

1960年代後半、グループ名はどんどん長くなり複雑化していました。

ストロベリー・アラーム・クロック、サーティーンズ・フロア・エレヴェーターズ、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル等、言うことも、書くことも面倒くさくなるようなグループが登場していた時代を逆手に取ったザ・バンドという名前は目立ちましたね。

レコード・ジャケットがどんどん派手になっていった時代に、真っ白なジャケットで驚かせてくれたビートルズ『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』)にも通じる主張というか、決意を感じるシンプル・イズ・ベストなグループ名だと思います。

ということで、ザ・バンド、1968年発表ファースト・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』。
(国内CD 期間限定価格 解説・歌詞・対訳付 UICY-78288 1,380円+税)

「怒りの涙」、「ザ・ウエイト」、「アイ・シャル・ビー・リリースト」など名曲揃いの名盤ですが、今日はリチャード・マニュエル作「イン・ア・ステイション」を。森 勉

2017年9月22日(金) ルルルルズ 「(Something of Life) Place to Be」

メンバーチェンジを経て、本格的再始動-東京発シティ・ポップ・バンド、ルルルルズ。

2014年発表1stアルバム『色即是空』(2014年4月3日今日のこの1曲でご紹介)から、約3年半ぶり2枚目となる新作『ルルルルズ』が今週リリースになりました。
(RURUCD-001 2,000円+税)

ルルルルズの繊細な世界観、女性ヴォーカリスト・モミさんのしなやかな歌声はそのままに、2作目はソウル、ボサノバ、ジャズのエッセンスも散りばめられ、演奏もアレンジもより洗練された雰囲気に♪

ボサノバ調の「沙上のメモリアル」、「あまく危険な香り」等を彷彿とさせるカッティングが印象的な「スカイライン」、オルガンがクールなジャズ・ナンバー「Night Owl」など、グルーヴ感ある演奏も新生ルルルルズの持ち味となっていくのでしょうね。

今日の1曲は、英語詞の「(Something of Life)Place to Be」。

スティール・パンを取り入れた、ソウル・テイストのこの曲が個人的にお気に入りです。
ワウワウ(?)ギターと、ヴァイオリンが絡む間奏もかっこいい!東尾沙紀

2017年9月21日(木) ウワノソラ 「夏の客船」

ウワノソラ、2ndアルバム『陽だまり』が10月11日発売決定しました!

ウワノソラは角谷博栄、桶田知道、いえもとめぐみによるユニット。
2014年1stアルバム『ウワノソラ』をリリース。2015年に角谷博栄といえもとめぐみの二人によるウワノソラ'67名義で、ナイアガラ愛溢れたアルバム『Portrait in Rock'n 'Roll』を発表。

2017年に入り桶田知道が脱退したとのことですが、今作はウワノソラ名義でのアルバムになります。

ウワノソラ'67『Portrait in Rock'n 'Roll』は、大滝詠一/ナイアガラへのトリビュート的コンセプト作品でしたが、新生ウワノソラの2ndアルバムでは、彼らの様々なルーツが表現された仕上がりとなっているようです。

2017年邦楽のベスト・アルバム候補な1枚!
乞うご期待!

今日のこの1曲は、その新作2ndアルバム『陽だまり』から、晩夏の叙情感溢れる「夏の客船」を。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付開始!


2017年9月20日(水) 吉田美奈子 「時よ」

昨日に続き、1970年代日本女性シンガー名盤のアナログLP限定再発盤から、今日のこの1曲。

吉田美奈子『愛は思うままに』
(国内LP 限定盤 MHJL-12 4,500円+税)

RCAからの1976年名作『FLAPPER』、1977年『TWILIGHT ZONE』を経てアルファ・レコードへ移籍。
ジーン&ビリー・ペイジがプロデュース、アメリカ西海岸/ハリウッドのスタジオで録音された1978年発表作。

デヴィッド・T・ウォーカー、ワー・ワー・ワトソン、エド・グリーン等、LAミュージシャンが多数参加していますが、今作の魅力はなんといっても吉田美奈子の<歌>でしょう。

特にA面3曲目「時よ」。
山下達郎『イッツ・ア・ポッピン・タイム』でも有名なこの曲。
吉田美奈子の切ない情念が聴き手に伝わってくる神懸った歌声は何時聴いても心震わされます。

なお、この再発アナログ盤は名マスタリング・エンジニアBernie Grundmanによるカッティング。
アメリカのレコード・プレス会社Quality Record Pressingで製作。
とことんこだわったアナログ盤、素晴らしい音質ですが、LP1枚で4,860円(税込)はさすがに高いなぁ...。

ちなみに、1980年発表名盤『MONOCHROME』のアナログ盤も10月25日発売予定です。森 陽馬



2017年9月19日(火) 大貫妙子 「Summer Connection」

2017年8月7日テレビ東京で放映された番組『Youは何しに日本へ?』

アメリカから来た音楽好きのスティーブさんが、大貫妙子『SUNSHOWER』LPレコードを探す、というドキュメント。
皆さんはご覧になられましたでしょうか?
(上記リンク先、番組公式ページに写真にてダイジェストが掲載)

この番組終了後、大貫妙子『SUNSHOWER』が大人気!
現在出ている再発CDの注文が殺到し、しばらくの間メーカー品切れ。
再生産された分もまたたく間に売れたそうです。

この反響を受け、2014年にHMV渋谷店オープン記念で限定再発され完売していたアナログLPが再発決定!
本日入荷しました。

大貫妙子『SUNSHOWER』
(国内LP CRJ-1011 3,241円+税)

シュガー・ベイブ解散後、1976年1stソロ作『Grey Skies』に続き発表した1977年ソロ2作目。
坂本龍一が実質的にプロデュースを担当。
クリス・パーカー(スタッフの名ドラマー)、山下達郎、細野晴臣、松木恒秀、大村憲司、渡辺香津美、他強力布陣。

瑞々しい大貫さんの感性と素晴らしいバック演奏は、40年を経た現在でも全く色褪せない輝きを放っていますね。

今日のこの1曲は、当時シングル化もされた1曲目「Summer Connection」。

なお、現行CDにはアナログLPには入っていないそのシングル・ヴァージョンも追加収録。
アルバム・ヴァージョンよりスピードアップした超かっこいいシングルverも聴きものです。

ちなみに近年は『SUNSHOWER』ばかり注目されている感がありますが、大貫妙子さんを知らなかった若い世代には、1stアルバム『Grey Skies』も是非聴いてもらいたいですね。森 陽馬



2017年9月18日(月) アール・クルー 「キャプテン・カリブ」

1976年にブルーノート・レーベルから発表されたアール・クルーのセカンド・アルバム『リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ』は、41年経った現在でも時々引っぱり出して聴きたくなるジャズ/フュージョンの名盤です。

アコースティック・ギター(ガット・ギター)でフュージョンするということは、1976年当時ちょっと驚きでした。

プロデューサーであり、キーボード奏者として参加したデイヴ・グルーシンが実にうまくアール・クルーをサポートし、彼の個性を引き出すのに成功した作品になっています。

どれか1曲を選ぶとすればやはり1曲目でしょうか。
デイヴ・グルーシン作品「キャプテン・カリブ」。

1年後にリー・リトナー&ジェントル・ソウツの演奏でも有名になりますが、こちらが本家ということになります。

スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、ラルフ・マクドナルド、デイヴ・グルーシンがバックをがっちり固めて、その中でアール・クルーのガット・ギターが自由にグルーヴする5分20秒!
気分爽快になる1曲です。森 勉



2017年9月17日(日) Jake Bugg 「Southern Rain」

新世代フォークSSWとして注目を浴びた1st。
エレキ主体のロックンロール作品となった2nd。
ダンス・ミュージックやラップを取り入れた意欲作3rd....
2013年デビューから芯となるものは変わらず、アルバム毎に変化を遂げてきたイギリス出身ジェイク・バグ。

約1年ぶり、4枚目となる新作『ハーツ・ザット・ザ・ストレイン』がリリースになりました。
(国内CD 歌詞・解説・対訳付 ボーナス・トラック1曲収録 UICR-1132 2,500円+税)

2ndにもギターで参加したマット・スウィーニー、ジョニー・キャッシュ作品他エンジニアとして活躍するデヴィッド・ファーガソンの2人をプロデューサーに、ナッシュヴィルで3週間に亘り録音。

コンガの軽やかなリズムに、美しいハーモニーを聴かせる1曲目「How Soon The Dawn」を筆頭に、打ち込み等新しい一面を見せた前作から雰囲気はガラリと変わり、穏やかで叙情的なメロディ、今までになく柔らかい歌声がとても印象的。

ブラック・キーズのダン・オーバックが共作&ギターで、ドラムにフレッド・エルトリンガム(元ウォール・フラワーズ)、ブルージーな曲のデュエットのお相手にマイリー・サイラスの妹ノア・サイラスなどが参加。

今日の1曲には、恋人との別れを惜しむ切なく、美しい「Southern Rain」。
ジェイク作による豊かなメロディと、マンドリンの瑞々しい音色、ダン・ダグモア(RONIN、リンダ・ロンシュタット他)によるスティール・ギターが沁みます。東尾沙紀



2017年9月16日(土) デヴィッド・ローリングス 「Guitar Man」

アメリカン・ロック界最強のギタリスト夫婦、と言えばデレク・トラックス&スーザン・テデスキ。

その夫婦とはまた違った魅力を放つフォーク/アメリカーナ界随一のカップルと言えばこの二人でしょう。
デヴィッド・ローリングス&ギリアン・ウェルチ。

ギリアン・ウェルチ1996年発表1stアルバム『Revival』からずっとお互いをサポートし合い、寡作ながら素晴らしい作品をリリースし続けています。

その二人がデヴィッド・ローリングス名義で新作オリジナル・アルバムを発表しました。

デヴィッド・ローリングス『Poor David's Almanack』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6117 2,400円+税)

アメリカ合衆国100ドル紙幣の肖像になっているベンジャミン・フランクリン(変名リチャード・ソンダース)。
彼が18世紀出版した日めくりカレンダー『Poor Richard's Almanack』から発想を得て制作された今作。

ナッシュビルの伝統的なスタジオ、ウッドランド・サウンドにてレコーディング。
デヴィッド&ギリアンの他、ウィリー・ワトソン(元オールド・クロウ・メディスン・ショー)、ポール・コワート(パンチ・ブラザーズ)、ドーズのテイラー&グリフィン・ゴールドスミス兄弟等も参加。

ゆったりと、じっくりと、1秒1秒を味わうように奏でられるギターと歌。

持ち味のアコースティックではなくエレキ・ギターでソロを聴かせるデヴィッド&ギリアン共作7曲目「Guitar Man」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年9月15日(金) Michael McDonald 「Blessing In Disguise」

ソウルフルな味わい深い歌声健在!

中期ドゥービー・ブラザーズを支えた名シンガー、マイケル・マクドナルド。
スタジオ作として約8年ぶり、オリジナル・アルバムは約17年ぶり!となる2017年発表作が本日入荷。

Michael McDonald『Wide Open』
(輸入CD CHONIN RECORDS 538305292)

近年はTOTOのドラマーとしても活動しているSHANNON FORRESTがプロデュースを担当。
ロベン・フォード、マイケル・ランドウ、マーカス・ミラー、ウィリー・ウィークス、デヴィッド・ペイチ他参加。

じっくりまったりと聴かせる1曲目「Hail Mary」から、ウォーレン・ヘインズとロベン・フォードがブルージーなギターを披露する2曲目「Just Strong Enough」の流れで、落ち着いた仕上がりと思いきや、プログレッシヴでかっこいい12曲目「Free A Man」等スティーリー・ダンを彷彿とさせるナンバーもあったりして、全体的に聴きどころが多い1枚。

今日のこの1曲は、7曲目「Blessing In Disguise」。
ブランフォード・マルサリスのソプラノ・サックスが、マイケル・マクドナルドの歌声に負けない個性を発揮している大人のミディアム・ロック・ナンバーです。森 陽馬



2017年9月14日(木) 秘密のミーニーズ 「ヌマベの踊り」

このジャケットにピン!ときた方、オススメ!

(そう!ニール・ヤング1974年発表隠れた名作『On The Beach』(邦題:渚にて)のジャケットに...!?)
 

秘密のミーニーズ『イッツ・ノー・シークレット』
(国内CD HYCA-3063 2,300円+税)

秘密のミーニーズは、バンジョー&マンドリンやペダル・スティールを操る渡辺たもつ(Vo、G他)、菅野みち子(Vo、G)、淡路遼(Vo、Per、B)、青木利文(G.Violin)、高橋U太(Dr)、相本廉(B)の6人組バンド。
2011年結成の彼らによる記念すべき1stフル・アルバムが今作です。

全編70年代アメリカン・ロックの影響を感じさせる演奏&サウンド・アレンジが素晴らしい!

全14トラック中10曲作曲に関わっている渡辺たもつは、The Byrdsとスティーヴン・スティルスが大好き、とのこと。
ジャケはニールですが、収録曲にはCSNやThe Byrds、ウエスト・コースト・ロックへの愛が伝わってきます。

と、書きつつ今日のこの1曲は、デレク&ドミノス的な9曲目「ヌマベの踊り」を。
曲後半ギターの掛け合いはライヴで実際に聴きたい(見てみたい)ですね。

なお、ミックスはDEWマキノ(毛皮のマリーズ等)、マスタリングは中村宗一郎が担当しています。森 陽馬



2017年9月13日(水) Pictured Resort 「Southern Freeway」

ネオアコ・ファンも注目の日本発アーバン・シンセ・シティ・ポップ・バンド、PICTURED RESORT。

約1年ぶりとなる最新作『SOUTHEN FREEWAY』が本日発売になりました。
(国内CD SLYD-006 1,600円+税)

<プリファブ・スプラウトが地中海イビザ島に行ったら、というような曲もあってひたすら清涼感があって気持ちいい。>
(橋本徹氏(SUBURBIA) 帯の推薦コメントより)

全英語詞&プリファブのような儚げなヴォーカル、少しエコーがかったドリーミーなサウンド♪

1曲目「Southern Freeway」のどこまでも続いていきそうな清爽感、2015年発表の1stミニ・アルバム『Now And On』収録曲を2017年版として再録した「Night Drive('17)」の高揚していくギター・ソロも必聴です。

ジャケットは永井博氏描き下ろしイラスト。
そのイラストのような青空が広がる海沿いの道を曲を流しながらドライヴすると気持ち良さそうですね。

今作の全7トラックから4曲を厳選して収録した12インチ・アナログ・シングルも同時発売になりました。
(国内LP SLYD-006EP 2,000円+税)
クリア・ヴァイナル&ダウンロード・コード付き。限定です、お早めに!東尾沙紀



2017年9月12日(火) 山下達郎 ・セリ(門脇麦)「REBORN」

東野圭吾原作の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が映画化され、9月23日全国ロードショー公開されます。

その映画の主題歌を山下達郎が担当して、シングルCDが9月13日発売。
本日より店に並んでおります。

山下達郎『REBORN』
(CD ワーナー WPCL-12715 1,200円+税)

小説の中に出てくる「再生」という曲を具体化するのは難儀なことだったと思いますが、物語の内容に寄り添ったいい作品に仕上がったのではないでしょうか。さすが、山下達郎。

映画の中で人気歌手になったセリが歌うヴァージョンもCD2曲目に収録。
セリ役の女優:門脇麦のあやうくもナイーヴな歌声が絶品です。
池永正二によるアンプラグドなアレンジも光っていますね。

3曲目には劇中で使用されているハーモニカ演奏ヴァージョンを収録。
これがなかなかの感動ものの演奏です。
実際にハーモニカを吹いているのは、ジャズ/ブルース・ハーピストとしてその筋では有名な続木力。

あと今回のシングルは盛り沢山で、「REBORN」の山下及びセリ各ヴァージョンのオリジナル・カラオケに加え、山下達郎最新ライヴ2曲も収録。
2017年ツアーから「ターナーの汽罐車」、2016年新宿ロフトでの「DRIP DROP」が城北トリオ(難波弘之、伊藤広規、山下達郎)の演奏で楽しめます。

映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の音楽プロデューサーは安井輝(ヤスイシン)。
『そして父になる』、『キツツキと雨』、『君と100回目の恋』など数多くの映画でいい仕事をしていますが、山下達郎とは『陽だまりの彼女』(主題歌「光と君へのレクイエム」)でもタッグを組んでいました。

今回の映画は小説に書いてあるエピソードが全部描かれているわけではなさそうですが公開が待ち遠しいです。
映画が終わった後のエンドロールの歌、どんな気持ちで聴けるのか、楽しみです。森 勉



2017年9月11日(月) ジャック・ジョンソン 「My Mind Is For Sale」

ジャケット写真でジャック・ジョンソンの周りを囲んでいる様々なプラスチック製品、、、。
これは海で拾ってきたプラスチック・ゴミなのでしょう、、、。

美しい海が汚された現状を伝えるドキュメンタリー短編映画『The Smog Of The Sea』。
その音楽及び制作にも関わった彼が地元ハワイのマンゴー・ツリー・スタジオで録音。
7枚目となるスタジオ・オリジナル・アルバムを発売しました。

ジャック・ジョンソン『All The Light Above It Too』
(国内CD ボーナス・トラック「Seasick Dream」追加収録 解説・歌詞・対訳付 UICU-1292 2,500円+税)

ハートフルかつ心地良いサウンドはそのままに、自然保護・平和を祈る力強いメッセージが伝わる1枚。

ゆるやかなグルーヴ⑥「Big Sur」、心和む⑦「Love Song#16」等、アコースティック&心優しい歌声がいつもながら魅力的ですが、今日のこの1曲は彼のひたむきなメッセージが示された4曲目「My Mind Is For Sale」。

アメリカ大統領/トランプ政権への警鐘を表した歌詞。
穏やかなヴォーカルとは裏腹に鋭く心に迫ります。森 陽馬



2017年9月10日(日) グレッグ・オールマン 「My Only True Friend」

2017年5月27日に69歳で逝去したグレッグ・オールマン。
遺作となるオリジナル・アルバムが発売されました。

グレッグ・オールマン『サザン・ブラッド』
(国内CD 解説・歌詞付 UCCO-6017 2,600円+税)

死期を悟っていた彼が最後の作品をレコーディングする場所として選んだのはマッスルショールズ。

兄デュアン・オールマン(1971年逝去)が多くのソウル名盤/セッションに参加したフェイム・スタジオ。
サザン・ロック&ソウルの魂が染みついた聖地と言える名スタジオで今作は録音されています。

プロデュースは名匠ドン・ウォズ。

ジャクソン・ブラウン作でジャクソン自身もヴォーカル参加している本編ラスト「Song For Adam」、リトル・フィート名曲「Willin'」カヴァー等聴きものですが、今日のこの1曲はグレッグのオリジナル曲①「My Only True Friend」。

彼の人生を集約させたお別れのメッセージともとれるサザン・スピリッツ溢れるナンバー。

体中の情念を振り絞るように歌うグレッグのヴォーカルと"オールマン"らしいギターの絡みが、青い空を自由に羽ばたく鳥のように揺らめきながら、僕らの胸を熱くノックします。森 陽馬



2017年9月9日(土) ニール・ヤング 「Give Me Strength」

静寂の闇が深まる夜。
乾いた心に隙間ができた時。
ニール・ヤングを無性に聴きたくなることがあります。

危くて、哀しくて、でも意志は鋭くどこかへ向いている歌声。

そのニール・ヤングが30歳を迎えた夏に録音していた弾き語り秘蔵音源が発売。

ニール・ヤング『ヒッチハイカー (hitchhiker)』
(国内CD SHM-CD仕様 大鷹俊一氏解説・歌詞・対訳付 WPCR-17885 2,457円+税)

名盤『ZUMA』(1975)と『American Stars N'Bars』(1977)の間。
初来日しスティルス・ヤング・バンド『Long May You Run』を発表した1976年の夏。
カリフォルニア州マリブにあるインディゴ・スタジオにて一発録り。

「Human Highway」、「Old Country Waltz」、「Powderfinger」等全10曲中、
4曲目「Hawaii」と5曲目「Give Me Strength」はオフィシャル完全未発表曲。

今日のこの1曲は、消え入りそうな歌と後半のハーモニカが沁みる「Give Me Strength」を。森 陽馬



2017年9月8日(金) Barry White 「Never, Never Gonna Give You Up」

昨日に続いて、本日も映画の話題をひとつ。

''カーチェイス版のラ・ラ・ランド!?''とも評されているエドガー・ライト監督
映画『ベイビー・ドライバー』を鑑賞しました。

ミュージカルでもなく、純粋な音楽映画という訳でもなく、ソウル~ロックの名曲とカーアクション、ラヴ・ロマンスが盛り込まれたアクション・エンターテインメント作品。

運転技術を買われ、強盗メンバーを逃がすためのドライバーとして組織に身をおく主人公ベイビー。
幼い頃の交通事故が原因で続く耳鳴りを和らげるのは、気分によって使い分けるipodに入れられた様々な音楽。

序盤で流れるジョン・スペンサー・グループを筆頭に、ザ・ダムド、ベック、クイーン、ビーチ・ボーイズ、T-Rex、コモドアーズ、サム&デイヴ、カーラ・トーマス、マーサ・リーヴス&ヴァンデラス他、劇中に登場する楽曲が、登場人物の心情やセリフ、アクション等にうまくリンクしていて、スピード感のあるストーリーと共に楽しめました!

ある女性との出会いで組織から離れようとする主人公と、行く手を阻む人物とが対峙するヒリヒリとした場面で流れるバリー・ホワイト「Never Never Gonna Give You Up」がとても印象的でした。

レッチリのフリー、ポール・ウィリアムス、スカイ・フェレイラなどミュージシャンがちょっとした役で出ているのも必見。

掲載ジャケットは、「Never,Never Gonna Give You Up」を収録したバリー・ホワイトの20曲入りのベスト盤『ALL-TIME GREATEST HITS』(輸入CD)です。東尾沙紀


2017年9月7日(木) イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ 「I Got A Right」

「音楽は人生だ。
だが、人生は商売(ビジネス)ではない。」
(イギー・ポップ 2010年ロックの殿堂授賞式での発言より)

映画『ギミー・デンジャー』を新宿シネマカリテにて鑑賞。

ジム・ジャームッシュ監督、イギー・ポップ&ザ・ストゥージズのドキュメンタリー映画。
イギー・ポップへのインタビューを軸に、昔のライヴ映像や他メンバーの証言で構成された約108分。

イギー・ポップの生き様に感動すら覚えました。
ストゥージズをよく知らない方にこそ見ていただきたい音楽映画です。

今日のこの1曲は、最高に突き抜けててかっこいい「I Got A Right」。
オリジナル・アルバム未収録曲ながら、イギーのPUNK精神を象徴するようなナンバー。

サントラには1973年発表名作『Raw Power』制作初期録音されたレアなアウトテイクが収録されています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、映画『ギミー・デンジャー』サントラ盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17711 2,400円+税)



2017年9月6日(水) ブリジット・バルドー 「ふたりの夏にさよなら」

ひさしぶりにNHK Eテレ『0655』『2355』からのネタです。

このところ以前に比べ熱心に番組を見ていないのですが、先日ひさしぶりに見た時、大好きな曲が『2355』おやすみソングとして流れていたので、つい反応して今日のこの1曲となったわけです。

『2355』では以前から時々オンエアされていますよね。
フランスの女優として有名なブリジット・バルドーが歌っている「La Madrague」。

やはりこの季節が似合っていますね。
夏が終わり、これから本来的な秋を迎えようかという時期・・・。

邦題は「ふたりの夏にさよなら」。
フランス語の空気が抜けるような語感とバルドーのかまととヴォイスがたまらないフレンチ・ポップスに仕上がっています。森 勉

★掲載ジャケットはブリジット・バルドー『ベスト・オブ・BB』。
(国内CD ユニヴァーサル 解説・歌詞・対訳付 UICY-15053 1,714円+税)



2017年9月5日(火) ごまのはえ 「留子ちゃんたら」

2017年で創立45周年となるベルウッド・レコードと共に、伊藤銀次さんもデビュー45周年を迎えます。

その伊藤銀次さんがデビューした時のバンド、ごまのはえ。
1972年発表唯一のシングル作品が7インチ・アナログ盤で復刻決定!
11月3日発売されることになりました。

ごまのはえ『留子ちゃんたら/のぞきからくり』
(2017年11月3日発売 国内EP FJEP-1010 1,852円+税)

ごまのはえは伊藤銀次、上原裕、末永博嗣、角谷安彦、藤本雄志の5人が大阪で結成したバンド。
1972年9月25日ベルウッド・レコードから今作でレコード・デビューしましたが紆余曲折ありバンドは解体。

その後伊藤銀次さんは大滝詠一氏の元でココナツバンク結成、布谷文夫のバック、シュガー・ベイブのサポート、ナイアガラ・トライアングル、ソロ、佐野元春との交流、ウルフルズ等プロデュース業等で活躍。
現在も精力的に活動していますが、ごまのはえはまさに銀次さんにとって音楽活動の原点。

45年の時を経て甦る「留子ちゃんたら」。
オリジナル・マスター・テープからカッティング、ジャケットや内袋もオリジナル盤を忠実に再現。
ベルウッド及び銀次さん45周年を祝して、是非手にとってみてください。森 陽馬


★なお、11月3日はレコードの日!様々なレコードが発売されます。
鈴木茂、ロジャー・ニコルズEP BOX、キリンジ初アナログ化商品などご予約受付中。

(発売前に予約終了となる可能性ございますのでご入用の方はお早めに)


2017年9月4日(月) はっぴいえんど 「さよならアメリカさよならニッポン」

ベルウッド・レコード45周年記念7インチ復刻シリーズ。
7/19第1弾大瀧詠一&細野晴臣、8/9第2弾高田渡&遠藤賢司に続き第3弾はっぴいえんど3種が9/6発売。

  
・はっぴいえんど『12月の雨の日/はいからはくち』(FJEP-1007 1,852円+税)
・はっぴいえんど『花いちもんめ/夏なんです』(FJEP-1008 1,852円+税)
・はっぴいえんど『さよならアメリカさよならニッポン/無風状態』(FJEP-1009 1,852円+税)

オリジナル・マスター・テープからカッティング、ジャケットや内袋も可能な限りオリジナル盤を再現。
オリジナル盤をお持ちでない方だけでなく、持っているという方にも魅力的なこだわりのアナログ盤です。

更に!当店のみの特典として、ジャケット・デザイン・マグネットをお買い上げの方先着でプレゼント!
はっぴいえんどを知らない新しい世代のアナログ・ファンもよろしければ是非。

今日のこの1曲は、ヴァン・ダイク・パークスがレコーディングに参加した「さよならアメリカさよならニッポン」。

1972年アメリカ/ロサンゼルス録音。
大滝詠一が作曲、松本隆が作詞を手掛けた曲(クレジットは<はっぴいえんど作詞/はっぴいえんど&ヴァン・ダイク・パークス作曲>)をヴァン・ダイク・パークスが編曲。

アメリカ西海岸1972年の空気感、独特なリズム感・グルーヴ・浮遊感が、溝から針を通って45年を経た現代へリアルに伝わってきます。森 陽馬


2017年9月3日(日) ドリフターズ 「アップ・オン・ザ・ルーフ」

アメリカのR&Bヴォーカル・グループ、ドリフターズは1953年に結成されました。

浮き沈みの激しい50~60'sアメリカン・ヒット・チャートの中で、1966年までシングル・ヒットを出し続けた稀有なグループと言っていいと思います。

しかし、このドリフターズはメンバー変遷が一筋縄ではいかない複雑な歴史を辿っているんですねぇ、これが。
くわしい話をしていると、とてもこのコーナーでは収まらないので今日はひとつまみ程度に・・・。

<その1>リード・ヴォーカリストがよく交代しました。
クライド・マクファター(「ハニー・ラヴ」)→ジョニー・ムーア(「フールズ・フォール・イン・ラヴ」)→ベン・E・キング(「ラスト・ダンスは私に」)→ルディ・ルイス(「オン・ブロードウェイ」)→ジョニー・ムーア(「渚のボードウォーク」)
・・・とメイン・ヴォーカルが変わりつつヒットが出ました。

<その2>1959年にメンバー総入れ替えがありました。
要するにまったく違うグループ(ファイヴ・クラウンズ)がドリフターズを名乗ることに。

なんともメンバーの出入りが激しかったドリフターズですが、いい曲がいっぱいあります。

このCDは1962年に出た全14曲入りのアルバム。
ドリフターズ『アップ・オン・ザ・ルーフ』
(国内CD 歌詞・解説付 WPCR-27629 952円+税)

ベン・E・キングがリードをとっている「ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー」、「ジス・マジック・モーメント」、「ラスト・ダンスは私に」も入っていますが、味のあるルディ・ルイスがリードをとっている1962~3年大ヒット「アップ・オン・ザ・ルーフ」。

作詞をしたジェリー・ゴフィンがドリフターズが歌うことを想定して一番の歌詞に「ドリフト」という単語を使った、というエピソードも残っている名曲です。森 勉


2017年9月2日(土) Paul Weller 「Above The Clouds」

1週間ほど前、ポール・ウェラー2018年来日公演が発表になりました。

2017年5月にリリースされた最新作『ア・カインド・レボリューション』を引っ提げての約3年ぶりの来日♪
2018年1月19日の大阪を皮切りに、20日・横浜、22~23日・東京2公演が決定しています。
まだまだ先ですが、新作を聴き込んで楽しみに待ちたいと思います!

ソロとして再スタートし、1stアルバム『ポール・ウェラー』がリリースされて今年で25年。

スタイル・カウンシルがなくなり、ソロ・アーティストとしていちからまた地道にライヴ活動をはじめ、アルバムを制作したものの当初イギリス本国では契約が決まらず、日本で最初にリリースされた本作。

♪あの雲の上には何があるんだろう いつかあそこへ行けるんだろうか♪(「Above The Clouds」)

今作の詞の多くは、先への不安や葛藤など、当時苦悩するウェラーの心情が綴られています。
セットリストに織り込まれることの多い人気曲「Above The Clouds」。
現在行われているツアーでも演奏されているようです。

へこたれそうな時、夏の終わり聴きたくなる曲です。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「Above The Clouds」収録92年発表ソロ1stアルバム『ポール・ウェラー』。
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-93561 2,667円+税)


2017年9月1日(金) Jillette Johnson 「Love Is Blind」

秋風を運んでくるような女性シンガー新譜この1枚。

Jillette Johnson『All I Ever See In You Is Me』
(輸入CD Rounder 1166100260)

ジレット・ジョンソンは1989年生まれニューヨーク育ちの女性シンガー・ソングライター。
ナッシュビルを拠点に現在活動してる彼女、2017年8月発表2ndアルバムが今作です。

良質なナッシュビル産ロックを数々生み出している若きプロデューサーDave Cobbが全面的に関わった編曲は、70'sの香り漂うアコースティックなサウンド。
風通しよい演奏がフェミニンなムード溢れるジレット・ジョンソンの歌声を引き立てています。

今日のこの1曲は2曲目「Love Is Blind」。

フリートウッド・マックを意識したと思われるアレンジが秀逸。
彼女の歌もスティーヴィー・ニックスっぽく聴こえてくるマジカルなキラーチューンです。森 陽馬


2017年8月31日(木) ビーチ・ボーイズ 「ジャスト・ワンス・イン・マイ・ライフ」

ファンというものは、そのミュージシャンの作品の中で一般的評価が高くないものでも、高くないからこそ肩入れしたくなってしまうものです。

ビーチ・ボーイズの場合、1976年発表アルバム『15ビッグ・ワンズ』がそんな作品です。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25605 1,714円+税)

当時それまで隠居状態になっていたブライアン・ウィルソンが再び第一線に戻ってきたぞ!という触れ込みプロモーションが結構大きく展開されました。しかし収録15曲中ブライアンの作品は5曲と少なく、カヴァーが8曲も含まれていたこともあり、近年でも「これはいらない」と思っている方が多いように感じます。

しかし、でも・・・僕はこの『15ビッグ・ワンズ』が好きなんです。

1976年初めて聴いた時、何はともあれ、ブライアンが帰ってきたことが感じられたのです。
ずいぶんと太っていても、髭面になっていても、全曲自作でなくても、あの美しい声が出なくなっても・・・。
ブライアンは生きていて、仲間とまた音楽を始めてくれたんだから・・・。

「ジャスト・ワンス・イン・マイ・ライフ」は、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、そしてフィル・スペクターが加わって出来上がったライチャス・ブラザーズ1965年のヒット曲。

ビーチ・ボーイズ・ヴァージョンはブライアン流重厚なウォール・オブ・サウンド仕立て。

リード・ヴォーカルはカール・ウィルソンとガラガラ声のブライアン。
ブライアンの痛々しい歌唱を救ってくれるのは、カールの力強い名唱です。森 勉


2017年8月30日(水) Iron & Wine 「Summer Clouds」

まだまだ夏の暑さは続くでしょうが、時折涼しい風が吹くと夏が終わっていく寂しさを感じます。(少し気が早いですね...)
そんな残暑厳しいこれからの季節、穏やかに聴けるおすすめの1枚。

アメリカ・サウスカロライナ出身男性シンガー・ソングライター、サム・ビームのソロ・プロジェクト、アイアン&ワイン。

約4年ぶり、6枚目となる新作『ビースト・エピック』が発売になりました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤のみ2曲入りボーナス・ディスク付 OTCD-6162 2,300円+税)

バンド・オブ・ホーセズのベン・ブリッドウェルとの2015年のコラボ・カヴァー作、共同プロデュースを務めたティフト・メリット2017年新作等を挟んでの約4年ぶり新作は、古巣SUB POPからのリリースです。

オーバーダブを極力控え、ライヴ・レコーディングされたという今作。
ギター、ピアノ、バンジョー/マンドリン、ペダル・スティール、チェロなど、バンドとのさりげないアンサンブルが繊細な歌声とメロディを引き立てています。

今日の1曲は、内省的な詞とメロディに切なさが漂う「Summer Clouds」。
流れるようなペダル・スティール、どこか物悲しいチェロの音色が、夏のけだるさと雨の匂いを感じさせます。東尾沙紀


2017年8月29日(火) スティーヴ・ハイエット 「Standing There」

「コレはAORではないっ!」
と批判があるかもしれませんが、<AOR CITY2017>シリーズで密かにお気に入りの1枚。

スティーヴ・ハイエット『渚にて...』 (Steve Hiett『Down On The Road By The Beach』)
(国内CD 日本語解説付 SICP-5530 1,000円+税)

『Vogue』ほか一流ファッション誌のフォトグラファーとして活躍した英国男性写真家スティーヴ・ハイエット。
彼が自らエレクトリック・ギターを弾き、1982~1983年にかけて日本制作されたアルバムが世界初CD化!

CBS/SONY信濃町スタジオで10曲、ニューヨークで2曲、パリで1曲、と3か国で録音された全13曲。
加藤和彦、岡田徹、白井良明、鈴木博文、武川雅寛、エリオット・ランドールが参加。

<1980年代のサント&ジョニー>と表現したい白昼夢へ誘うようなエレクトリック・ギター。
(実際に、サント&ジョニー名曲「SLEEP WALK」カヴァーも12曲目収録)

S・ハイエット撮影によるジャケット写真の深い青空へ吸い込まれるような浮遊感ある音世界。
ヴォーカル入りは数曲で、ほぼ全編夢見心地のインストというのも魅力です。

今日のこの1曲は、晩夏に聴きたいラスト13曲目「Standing There」。
ゆったりとした音の隙間が波の如く揺れる極上の3分半。森 陽馬


2017年8月28日(月) FCC 「Where Did You Come From」

2017年8月23日発売された<AOR CITY 2017>シリーズ50タイトル中、当店の1番人気はこの1枚。

FCC『Do You Believe In Magic?』
(国内CD 金澤寿和氏解説付 SICP-5517 1,000円+税)

FCC(Funky Communication Committee)はヴォーカル&ギターのデニス・クリフトン中心白人5人組バンド。
1980年発表2ndアルバムの今作は世界初CD化(!)です。

マッスルショールズのウィッシュボーン・スタジオを拠点にした制作チーム、テリー・ウッドフォード&クレイトン・アイヴィーがプロデュースを担当。

サザン・ソウル名作を数多く生み出したマッスルショールズ発らしいソウルフルな楽曲&演奏が魅力。

マイケル・マクドナルドが入った頃のドゥービー・ブラザーズっぽい①「Give Me A Reason」、ボズ・スキャッグス「Lowdown」そっくり!?な⑩「Let The Love On Through」等、昨日紹介したソウル・サヴァイヴァーズなどブルー・アイド・ソウル好きの方は必聴ですね。

今日のこの1曲は、ミディアム・メロウ・キラーチューン④「Where Did You Come From」。
ラリー・カールトン1978年発表代表作『夜の彷徨』収録曲として有名(オリジナルはウィリアム・D・スミス)ですが、FCCヴァージョンの方がソウルフルかつメロウ・グルーヴな感じで僕は好きです。森 陽馬


2017年8月27日(日) ソウル・サヴァイヴァーズ 「シティ・オブ・ブラザリー・ラヴ」

<AOR CITY 2017>シリーズ、2017年8月23日発売分50タイトルが発売されました。

今回の50枚中半分以上はソウル系のミュージシャンですが、広く言えばというかサウンドを聴いてみるとAORイメージにフィットするものが選ばれているなぁと感じます。

ソウル・サヴァイヴァーズもそんな1枚です。

1967年に「Expressway To Your Heart」が全米4位の大ヒットとなり、一躍ブルー・アイド・ソウル・シーンの新星として人気を博しました。
その後グループは解散状態になっていましたが、1974年ケニー・ギャンブル&レオン・ハフを共同プロデューサーに迎えTSOPレーベルから発表したのがこの名作です。

ソウル・サヴァイヴァーズ『ソウル・サヴァイヴァーズ』
(国内CD 解説:長門芳郎 SICP-5518 1,000円+税)

オリジナル・メンバーでリード・ヴォーカルを担当するチャールズとリチャードのインガイ兄弟以外のメンバーは総入れ替えされ、フレッドとスティーヴのベックメイヤー兄弟やニール・ラーセンが参加。
なんとも張りがあるいい音を聴かせてくれます。

全曲オススメですが、今日はボビー・マーティンがアレンジに加わった「シティ・オブ・ブラザリー・ラヴ」を。

インガイ兄弟のヴォーカルがサイコー!
ラスカルズ・ファンにもおすすめです。その理由は聴いてもらえばわかると思います。森 勉



2017年8月26日(土) ジョー長岡 「猫背」

♪僕の背中が丸く曲がってるのは君のせいだよ 君が小さく君の目の位置が低いから
~中略~
僕の猫背はうなだれているわけじゃないのだよ 君の瞳の奥の奥を知りたいんだよ♪
(ジョー長岡「猫背」歌詞より)

実直な歌がやさしい心持ちにさせてくれる1枚。

ジョー長岡『猫背』
(CD ONB-001 1,852円+税)

ジョー長岡は1970年神戸生まれ男性シンガー・ソングライター/ナレーター/プランナー。
寺尾紗穂さんが年末行っている永福町ソノリウムでのライヴを企画・主催するなど、多くのミュージシャン・関係者と親交があり信頼を得ているアーティストです。

その彼がソロとして初のアルバムを2017年リリース。
ライヴ会場にて販売していましたが、当店でも取り扱いさせていただけることになりました。

武骨そうな面持ちとは対照的な、穏やかで柔らかな風のようにそよぐ歌声。
うのしょうじ(ウッドベース)、樋口裕志(ペダルスティール)、松村拓海(フルート)、岸田佳也(カスタネット)によるアコースティックなバック演奏もシンプルな深みを感じさせます。

今日のこの1曲は、上からではなく、下からでもなく、同じ目線でやさしく語りかける6曲目「猫背」。
彼が飼っていた猫まあまの声も最後に入っています。森 陽馬


通販コーナーに掲載いたしました。


2017年8月25日(金) A.J.Croce 「The Other Side Of Love」

あのジム・クロウチの息子であり、自身もシンガー・ソングライターとして1990年代から活動しているA.J.クロウチ。

ニューオリンズに影響を受けた作品やアラン・トゥーサンをプロデューサーに迎えた楽曲(
2014年4月20日今日のこの1曲で紹介「Tarnished And Shining」)を発表したことがある彼の新作オリジアル・アルバムが発売。

A.J.クロウチ『Just Like Medicine』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6116 2,400円+税)

今作はなんと!ダン・ペンプロデュース!

スティーヴ・クロッパー、コリン・リンデンに加え、マッスルショールズから名ベーシストデヴィッド・フッド!
更にはマッスルショールズのホーン・セクションもゲスト参加。

味わい深いオリジナル曲から、父ジム・クロウチの未発表曲③「Name Of The Game」(ヴィンス・ギル参加)、レオン・ラッセルとの共作曲②「The Heart That Makes Me Whole」などヴァラエティな全10曲。

聴きものは、ダン・ペン書き下ろし!6曲目「The Other Side Of Love」。

サザン・ソウルの旨味を凝縮させたような、これぞダン・ペンといったナンバー。
ダン・ペン自身が歌っているヴァージョンもあったらいつか聴いてみたいですね。森 陽馬


2017年8月24日(木) Stanton Moore 「JAVA」

先週までの涼しい夏はどこへやら、蒸し暑い猛暑が戻ってきました。

ムワッとした暑さを感じると、1990年代ニューオリンズへ旅行した時のことを想い出しますね。

ほとんどの観客やアーティストがTシャツや半袖という蒸し暑い中、アラン・トゥーサンはビシッとスーツにネクタイ姿、ジェントルマンないで立ちだったのが懐かしいなぁ。

2015年急逝したそのアランを偲んで、スタントン・ムーアがアラン・トゥーサントリビュート作を発表しました。

Stanton Moore『With You In Mind』
(輸入CD Cool Green Recordings CGR75302)

ニューオリンズ発ファンク・バンド、ギャラクティクの名ドラマーとして活動を続けているスタントン・ムーア。

今作はアラン・トゥーサン楽曲で統一し、シリル・ネヴィル、トロンボーン・ショーティ等ニューオリンズの盟友及びメイシオ・パーカーもゲスト参加。
ギャラクティクはHIP HOP色が濃くなり過ぎて、、、という方にもオススメしたいニューオリンズ色な仕上がりです。

今日のこの1曲は、アラン・トゥーサンがデビューした最初期1958年頃に作られた「JAVA」。

アル・ハートによるカヴァー「ジャワの夜は更けて」(邦題)で有名なニューオリンズを象徴する楽しいリズムのこの曲を、ニコラス・ペイトン、ドナルド・ハリソン、トロンボーン・ショーティをfeatしゴキゲンに演奏しています。森 陽馬


2017年8月23日(水) 桑田佳祐 「若い広場」

お父さん、みね子がとってもお世話になっている桑田佳祐さんの新しいアルバム『がらくた』が出ましたよ。

タイトルは『がらくた』だけれども、入っている15曲みんないい曲ばかりなんだから。

毎日聴いている「若い広場」、もちろん入ってますよ。
他にも「君への手紙」、「大河の一滴」、「百万本の赤い薔薇」、「ヨシ子さん」、「Yin Yang」などのタイアップ曲もいいですし、このアルバムで初めて発表されるロック調の1曲目「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」や最後に入っているバラード「春まだ遠く」も良かったです。

お父さん、一緒に聴きたいですね。
(NHK連続テレビ小説『ひよっこ』出演中の有村架純ちゃん演じる役柄の谷田部みね子の口調、もしくは父宛てに出す手紙の文章を想定して読んでいただければ幸いです。)

桑田佳祐『がらくた』
・初回生産限定盤A (CD+ブルーレイ+特製120ページブックレット) VIZL-1700 4,800円+税
・初回生産限定盤B (CD+DVD+特製120ページブックレット) VIZL-1701 4,500円+税
・初回生産限定盤C (CD+特製120ページブックレット) VIZL-1702 3,500円+税
・通常盤(CDのみ) VICL-65000 3,300円+税
・完全生産限定2枚組アナログLP (オリジナルB2ポスター封入) VIJL-61800 4,300円+税

お父さん、(まだ続きます...) みね子は7月にビルボードライヴ東京で行われたスペシャル・ライヴ映像8曲と「悪戯されて」ニュー・アレンジ・ヴァージョンのミュージック・ビデオが見れる初回Aブルーレイ付か初回BDVD付がおすすめだと思いますよ。森 勉


2017年8月22日(火) ケニー・ランキン 「Baby Goodbye」

ケニー・ランキンお好きな方、シンガー・ソングライターファン必聴の1枚が出ました!

ケニー・ランキン『コロンビアUSシングルズ 1963-1966』
(国内LP 完全限定アナログ180g重量盤 監修・解説:長門芳郎 歌詞・対訳付 SIJP-54 3,400円+税)

『Silver Morning』(1974)、『The Kenny Rankin Album』(1977)で知られる1940年L.A生まれ男性シンガー。
優しくソフトな歌声と心地良いアコースティック・サウンドで多くの人を魅了した彼(2009年逝去)が1963年コロンビア・レーベルからリリースしたシングル音源全10曲を、こだわりのアナログ・レコード180g重量盤で世界初再発した編集盤です。

単に貴重音源というだけでなく、60年代ケニー・ランキンの瑞々しい魅力が詰まった楽曲が良いですね。
特に、『Silver Morning』収録曲「In The Name Of Love」、「Haven't We Met」の初期ヴァージョンは聴きもの♪

今日のこの1曲は、1963年発表コロンビア移籍第1弾シングル曲「Baby Goodbye」。
ティナ・ハセル作詞作曲、ランキン自身がつま弾くクラシック・ギターの音色に、柔らかで穏やかな彼の歌声とストリングスがじわじわ沁みるナンバー。

パイド・パイパー・ハウスの長門芳郎氏が監修・解説。
細野晴臣、近年のナイアガラ関連作品などのアートワークを手掛けている岡田崇さんがデザインを担当。

今のところCD化の予定はないそうです。森 陽馬


2017年8月21日(月) OKAMOTO'S 「時差」

星野源8/16発売最新シングル「Family Song」、性別問わずいろんな世代の方が購入されていきます。

毎回カップリング曲も楽しみで、初期プリンスを意識したという「プリン」は、全編裏声を駆使したノリノリな1曲♪
レコーディングなどサポートでもおなじみハマ・オカモトがこの曲でベースを担当、OKAMOTO'Sメンバー全員がコーラス参加しています。
「Family Song」初回盤DVDには、この曲の実に楽しそうなレコーディング風景も収録。
曲の途中にはさみ込まれる寸劇での、ハマ・オカモト名演もお見逃しなく!(笑)

OKAMOTO'Sも、今月7枚目となる新作『NO MORE MUSIC』をリリースしています。
(BVCL-820 初回DVD付 3,500円+税)

4人らしいガンガン押していくロックな曲は少なめで、90年代的~ソウル寄りのサウンドで洗練された印象に。

未練を残しながら旅立とうとする者の切ない心情を歌った「時差」は、切ないメロディも相まって今作の中でも特に胸に残る1曲!ギタリストのオカモトコウキ作詞・作曲です。
(春頃放送されていたNHK BSプレミアムドラマ『嘘なんてひとつもないの』主題歌)

ピアニカ&フェンダーローズで参加したINO hidefumiの熱演も大きいですね!
シティ・ポップ+ダブなアレンジや中盤での展開も聴きもの...最近のOKAMOTO'Sでは一番好きです。東尾沙紀


2017年8月20日(日) The Jerry Douglas Band 「The Last Wild Moor」

昨日に続き、アメリカン・ルーツ新譜作品からこの1枚。

1956年生まれの名ドブロ・ギター奏者、ジェリー・ダグラス。
2014年来日公演での超絶プレイも記憶に新しい彼の新作オリジナル・アルバムが発売されました。

The Jerry Douglas Band『What If』
(輸入CD ROUNDER 1166100259)

ブルーグラス/アメリカン・ルーツに根差しながら、ロック、ジャズのテイストを融合させた極上の仕上がり。

トランペット、サックスも加わり、ジャジーなテイストも感じさせる冒頭①「Cavebop」から、ジミヘンで有名な⑤「Hey Joe」のドライヴ感あるブルーグラスヴァージョンなど、彼の音楽的魅力が凝縮された充実の全11曲。

今日のこの1曲はオリジナル・インスト作10曲目「The Last Wild Moor」。

ジェイムス・テイラーやジミー・ウェッブの名曲を彷彿とさせる哀愁帯びたメロディーが沁みます。森 陽馬


2017年8月19日(土) The Secret Sisters 「Kathy's Song」

♪ I hear the drizzle of the rain. Like a memory it falls.
Soft and warm,continuing. Tapping on my roof and walls ♪
(霧雨の音が聞こえる 想い出のようなその雨は 優しく暖かく降り注ぎ 僕の心の屋根と壁を叩いている)

サイモン&ガーファンクル「Kathy's Song」。
名曲「America」の歌詞にも出てくる恋人キャシーへの想いを綴ったポール・サイモン作。
1966年発表アルバム『Sound Of Silence』収録曲の大好きな歌い出しの歌詞一節です。

東京で今日降った雨は、優しくなく暖かくもなく、雹を伴って恐ろしいほどのどしゃ降りでした。
夏の恋にはそんな激しさもあるのかもしれませんね、、、

ということで、「Kathy's Song」のカヴァーを今日のこの1曲に。

The Secret Sistersはアラバマ州マッスルショールズ育ちのLaura RogersとLydia Rogersによる姉妹ユニット。
Tボーン・バーネットプロデュースだった2010年発表1st、2014年発表2ndに続く約3年ぶり3作目が今作。
The Secret Sisters『You Don't Own Me Anymore』(輸入CD NEW WEST Records NW6397)

Brandi Carlile、Tim Hanseroth、Phil Hanserothをプロデューサーに迎え、ハーモニーやサウンドにより深みが増した素晴らしい仕上がり。現代女性版エヴァリー・ブラザーズorサイモン&ガーファンクルな雰囲気も感じさせます。

アコースティック・ギターの音色と2人のコーラスが優しく暖かい「Kathy's Song」カヴァーは5曲目に収録。
他オリジナル曲も、遠い夏の想い出に優しく暖かく心をノックしてくれます。森 陽馬


2017年8月18日(金) アース・ウインド&ファイアー 「ラヴズ・ホリデイ」

アース・ウインド&ファイアー(以下EW&F)は1975年から約10年ぐらいの間、好きでよく聴いていました。

ブラック・ミュージックとしてアルバム・コンセプトはしっかりしているし、シングルになる曲はポップでファンキーでインパクトの強いものだったし、何よりもリーダーでありソングライター/プロデューサー/ドラマー/カリンバ奏者、そしてリード・ヴォーカリストであったモーリス・ホワイトの声が好きでした。

ということで、今日はEW&Fが聴きたい気分。
どうせならベスト盤にあまり入っていない曲を。

「ラヴズ・ホリデイ」。
1977年発表アルバム『太陽神 (All 'N All)』に収録されています。

EW&Fのホーン・セクションのゆったりしたイントロから、フィリップ・ベイリーのファルセットを効かせたバック・コーラス、そして聴き手の耳だけでなく心にも巻きついてくるようなモーリス・ホワイトのヴォーカル。

好きだなぁ、この曲。
歌の後ろで地味に刻まれているアル・マッケイのギターもEW&Fの聴き所のひとつです。森 勉


2017年8月17日(木) Melissa Manchester 「The Warmth Of The Sun」

昨日に引き続き、AOR1,000円シリーズからもう1枚。

ジャケット写真のような土砂降り...とはいかないまでも、東京はずっと雨/くもりの日が続いています。

『雨と唄えば』という素敵な邦題(原題は『Singin'...』)に惹かれて、メリサ・マンチェスターの77年発表の6作目を聴いてみました。
(国内CD SICP-5441 1,000円+税)

リオン・ウェア作/マイケル・ジャクソンの「I Wanna Be Where You Are」、ネッド・ドヒニー「A Love Of Your Own」、ジェイムス・テイラー「You Make It Easy」、スライ&ザ・ファミリー・ストーン「Stand」、スリー・ドッグ・ナイト「Let Me Serenade You」など、大半をカバーが占める本作。

ヴィニ・ポンシア・プロデュース。デヴィッド・スピノザ、スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、トニー・レヴィン等による洗練された演奏にのせ、ときにしっとりと、ソウルフルに歌い上げています

最後に収録されているのは、ビーチ・ボーイズの「The Warmth Of The Sun」。
ホワーッと空間に溶けていくようなエレピと、重なるギターの音色が心地良いジャジーなアレンジは、再生するたびにうっとり聴き惚れてしまいます。東尾沙紀


2017年8月16日(水) リッキー・マーティン 「ストップ・ルック・アラウンド」

ソニー・ミュージックから2016年夏も発売されたAOR1,000円シリーズ。今年も出ました。

監修:金澤寿和、イラストレーション:永井博のあのシリーズです。

2016年のキャッチ・フレーズは『夏と、AORと、』でしたが、2017年は『A面で恋に落ちた、夏。』。

まず8月2日に48タイトル出ました。そして8月23日に50タイトル。
先日発売された中から何か紹介したいと思います。
2016年100種リリースされた後とはいえまだまだ名盤は残っています。

今日はビーチ・ボーイズ絡みでいってみましょう。

リッキー・マーティン『ビーチト』
(国内CD SICP-5461 1,000円+税)

プエルトリコのリッキーとは別人、ディーン・マーティンの息子が1977年発表した唯一のアルバムです。

プロデュースはカール・ウィルソンとビリー・ヒンチ。
参加ミュージシャンはデニス・ウィルソン、ヴァン・ダイク・パークス、ピーター・セテラ、ジェイムス・パンコウ、ジェリー・ベックリーなど。
カリフォルニアらしいさわやかなビーチ・サウンドを運んでくれます。

当時「ストップ・ルック・アラウンド」と「ムーンビームス」がシングル盤としてカップリングされましたが、今回のCDにはボーナス・トラックとして、それぞれのシングル・ヴァージョンとモノラルのプロモ・シングル・ヴァージョンが追加されています。森 勉


2017年8月15日(火)  ローラ・ニーロ 「Save The Country」

森泉岳土という漫画家をご存じでしょうか?

装画を水で書き、そこに墨を落として爪楊枝や割りばしを使い描かれる独特な絵世界。
シンプルなようで奥深い物語にとても惹きこまれています。

特に寺尾紗穂さんも絶賛している彼の著書『うとそうそう』は、何度読み返しても心にじんわり沁み入りますね。
日常を描いていながら、普段は見過ごしている心象や忘れていた感情を呼び覚ましてくれるのです。
漫画や本は普段読まない、という方にも是非手に取ってもらいたい1冊ですね。

なお、彼が2014年出した著書『耳は忘れない』も不思議な余韻を残す作品。
1994年主人公がインド旅行に出て帰国してからの恋模様が、その時代の音楽と共に綴られた短編です。
僕もちょうどその頃インド旅行へ約1か月行ったことがあったので、読後懐かしい想い出が、、、。

1994年に聴いていた音楽。
シェリル・クロウ、ジャミロクワイ、オアシス、ブラー、ベック、ポール・ウェラー、マライア・キャリー、etc...。
他にも様々なヒットが出ていたと思いますが、実際のところ僕はニール・ヤングばかり聴いていました。

ニルヴァーナのカート・コバーンがニール「Hey Hey My My」歌詞一節を遺書に記し自殺。
それを受けてリリースした『Sleeps With Angels』(1994)、パールジャムとの共演作『Mirror Ball』(1995)。
この2作は本当によく聴きましたね。

将来への不安や孤独感を掻き消すようにニール・ヤング三昧だったそんな1994年。
僕にとって最も<耳は忘れない>出来事がありました。
それが、ローラ・ニーロ来日公演。

音楽に関わる仕事をしたい、と初めて思った瞬間がまさに1994年ローラ・ニーロ生の歌声だったのです。

♪争いはもういらない♪
その来日公演でも歌われた「Save The Country」を今日のこの1曲に。森 陽馬

★掲載ジャケットは「Save The Country」収録、ローラ・ニーロ1969年発表作『ニューヨーク・テンダベリー』。


2017年8月14日(月) ミック・ジャガー 「Gotta Get A Grip」

2017年7月26日で74歳になったミック・ジャガーの新曲が凄い!

ミック・ジャガー『Gotta Get A Grip/England Lost』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-5133 740円+税/輸入アナログ盤も発売中)

2016年12月発表ローリング・ストーンズによるブルース・カヴァー・アルバム『ブルー&ロンサム』が最高にかっこよくて、同時期に録音したと噂されるオリジナル作も!?と思われていた矢先、ミックのソロが突然発売。

何故にこのタイミングでソロ?と最初は思いましたが、歌詞を読んで納得。

1曲目「Gotta Get A Grip」は米国トランプ政権を揶揄した歌。
2曲目「England Lost」は、応援しているサッカーチーム(イングランド代表)についてかと思いきや、EU離脱を決定した英国への不安や皮肉を込めた歌詞になっているのです。

ローリング・ストーンズは万人が楽しめるエンターテイメント。
だから政治的な歌は持ち込まず、それをソロ作として、アルバムではなくシングルで表現したということなのでしょう。

<音楽>が安売りされ使い捨ての如く消費されていく現代。
ロックな精神息づく歌を世に出した74歳ミックの志に脱帽! 森 陽馬


2017年8月13日(日) リンジー・バッキンガム/クリスティン・マクヴィー 「Carnival Begin」

願・来日!フリートウッド・マック!

ということで、2017年初夏リリースされ現在もロングセラーとなっているこの1枚。

リンジー・バッキンガム/クリスティン・マクヴィー
(国内CD 室矢憲治氏による解説・歌詞・対訳付 WPCR-17838 2,400円+税)

1967年結成(ブルース期含む)英国バンド、フリートウッド・マック。
そのギタリストであるリンジーと、女性シンガー&キーボーディストのクリスティンによる初デュオ作です。

2人のソングライティング、そして歌声&演奏は健在。
更にミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーも参加しているので、マックファン必聴の全10曲。

今日のこの1曲はクリスティン作のラスト10曲目「Carnival Begin」。

<新しいメリーゴーラウンド>、<北へ、西へ、東へ、南への船出>、そして<カーニヴァルの始まり>。
フリートウッド・マック最後のツアーを想起させる新たな再出発の歌。

弾くぞと見せかけてあまり速弾きしないリンジーが、最後聴かせるギター・ソロに心打たれます。森 陽馬


2017年8月12日(土) 星野源 「ファミリー・ソング」

星野源の新曲「ファミリー・ソング」が8月16日発売予定です。

初回盤をご希望の方はお早めに。
約600円の違いで新春Live『YELLOW PACIFIC』ライブ映像など充実したDVD付初回盤はお得だと思います。

さて、その「ファミリー・ソング」は10か月ぶり10枚目のシングル。
日本テレビ系で放送されている高畑充希主演ドラマ『過保護のカホコ』主題歌です。

前作「恋」は大ブームとなったダンス・ナンバーでしたが、今回はゆったりしたミディアム・テンポの曲調。
星野源曰く「1960年代後半から70年代前半のソウルを意識した曲調になっています」とのこと。

すてきなイントロは個人的にヴァン・モリソン「クレイジー・ラヴ」をほんのちょっぴりですが感じてしまいました。

名ギタリストでもある星野源も相変わらずいいフレーズを弾いているようなのですが、ネット上&ラジオでは充分に伝わってこないので、CDの音でそこらへんも感じ取りたいですね。森 勉

★先着特典クリアファイルも当店でお付けできることになりました。


2017年8月11日(金) 花柄ランタン 「風のサニー」

2016年の今頃、花柄ランタンという大阪出身・京都在住の男女フォーク・ポップ・デュオを知りました。

彼らが2016年に発表した曲「生成りのこころ」のMVを見て、ハンバートハンバートぽいな、と思ったのがきっかけでしたが、この曲含め詞やメロディ、ギターの音、ハーモニー...2人の空気感が良くて、それから気になる存在です。

結成は2011年。
ピアニカなども担当するまっすぐな歌声の中田ぷき、作詞・作曲・ギター&コーラスの村上真平の2人組。

これまで自主制作で3枚のアルバムを発表しており、今週発売になった新作『まともな愛のま、まほうの愛のま。』が、4枚目にして初の全国流通盤となります。
(GRRN-05 1,800円+税)

♪せやかて、せやかて~♪と大阪弁のノスタルジックな詞と、アンデス(リコーダーの音がする鍵盤楽器)が印象的な初期人気曲「風のサニー」再録バージョン、甘酸っぱい「初恋」、今までになかったバンド・サウンドを取り入れた朗らかな「キャラバン」...など全9曲。

新しい試みと、何より音楽を楽しんでいる気持ちが伝わってくる1枚♪

現在新作をひっさげ各地をツアー中。
東京でも今月ライヴがありますので、気になる方がいたら是非チェックしてみていただきたいです。東尾沙紀


2017年8月10日(木) ヴェイパー・トレイルズ 「サーフサイド・フリーウェイ」(『ベスト・ヒットUSA』のテーマ)

このところ山下達郎『COME ALONG』の話題が続きましたが、小林克也繋がりでもうひとつ。

現在も克也さんの司会で続いているテレビ番組『ベスト・ヒットUSA』。
全米チャートをカウントダウンしていく音楽番組で、1980年代は毎週楽しみに見ていました。

チャートも興味深かったし、古い曲が流れるタイムマシーンのコーナーや来日したミュージシャンがゲスト出演したりと、洋楽ファンとしては欠かせない番組でした。克也さんの曲紹介、かっこ良かったし。

さて、みなさん『ベスト・ヒットUSA』のテーマ曲、覚えていますか?
(今でも使われているのですが、現在は見ていない方が多いだろうとこんな問いかけになってしまいました。)

爽快なギター・リフが印象的なあの曲です。
ヴェイパー・トレイルズ「サーフサイド・フリーウェイ」。

なんとかっこいい曲名!
しかし、なんと、これ邦題です。
原題は「Don't Worry Baby」。
プロデューサーはラリー・カールトン。センスの良さはさすがです。

今でもCDが発売されています。
ヴェイパー・トレイルズ(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17402 1,300円+税)

1980年代当時はVT's(ヴィーティーズ)と訳されてレコードが出てたりしましたね。森 勉


2017年8月9日(水)  ジャクソン・ブラウン 「If I Could Be Anywhere」

PET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』。
2017年9月25日(月)、第8回目の開催が決定いたしました。

第6回目イーグルス特集、第7回目リンダ・ロンシュタット特集、ときて第8回目はジャクソン・ブラウン特集!

-----------------------------
2017年9月25日(月)
PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.8 ジャクソン・ブラウン特集”
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
-----------------------------

2017年10月来日公演が決定しているジャクソン・ブラウン。
彼の楽曲を皆で聴きながら、天辰保文氏にお話を色々伺いたいと思っています。
秋の一夜、お時間ある方は是非お越しください。

今日のこの1曲は、ジャクソン・ブラウン2014年発表現時点での最新オリジナル・アルバム『Standing In The Breach』から、プラスティック廃棄物による海洋汚染問題をテーマにした5曲目「If I Could Be Anywhere」。

1970年代から自然保護、反原発・核廃絶を訴えているジャクソン。
21世紀の現在も変わらぬ不安を抱えている社会に、そして僕らに、美しいメロディーで紡ぐ力強いメッセージ。

前を向く新しい世代にも聴いてもらいたい名曲です。森 陽馬


2017年8月8日(火) ニール・ヤング 「The Old Country Waltz」

東京では蒸し暑い毎日が続いていますが、暦では今週から<立秋>。
これからの猛暑も<残暑>ということになります。

まだしばらくはその残暑が続くでしょうが、涼しい秋が待ち遠しくなるニュースが届きました!

ニール・ヤング1976年8月録音未発表アルバムが2017年9月8日発売決定!

ニール・ヤング『ヒッチハイカー (hitchhiker)』
(2017年9/8発売 国内CD SHM-CD仕様 解説・歌詞・対訳付予定 WPCR-17885 2,457円+税)

1976年はニール・ヤングが初来日した年。
アルバムでいうと、『ZUMA』(1975)と『American Stars N'Bars』(1977)の間。
スティルス・ヤング・バンド『Long May You Run』リリースと同じ年代ですね。

収録曲は後のアルバムに入っている楽曲が多い(タイトル曲「Hitchhiker」も2010年作『Le Noise』収録)のですが、この時期のニールによる弾き語りはまた一段と良いですからねー。
シンプルながらニールらしい70年代中期の歌とギターが堪能できる作品だと思います。

特にラスト「The Old Country Waltz」。
コレ、大好きな曲なんですよ。

『American Stars N'Bars』に収録されたヴァージョンが本当に最高!泣けるっ!
今回の『ヒッチハイカー』はソロ・アコースティック・ヴァージョンかな?

まあとにかくも、ジャケットかっこいいし、リリースが楽しみですね。森 陽馬




2017年8月7日(月) フォーク・クルセダーズ 「悲しくてやりきれない」

8月6日(日)WORLD HAPPINESS 2017へ行ってきました。

2017年で10周年を迎えた音楽野外フェスティバル、ワールド・ハピネス。
夢の島公園競技場で行われていましたが、2020年オリンピック開催に伴い今年は葛西臨海公園で開催。

天候にも恵まれお客さんもたくさん入っていましたが、とにかく暑かったですねー。
陽射しが強くて、日陰になる場所へ何度か退避したもののかなり日焼けしてしまいましたよ。
でも、海沿いで雰囲気も良かったし、野外で音楽を聴くのはやっぱり楽しかったです。

高橋幸宏といとうせいこうがキュレーターを務め、くるり、電気グルーヴ、GLIM SPANKY、いとうせいこう&DUBFORCE featスチャダラパー&高木完、コトリンゴ、TOWA TEI、Nulbarich、みうらじゅん、竹中直人、鈴木慶一&高野寛&METAFIVE等が出演。

電気グルーヴ、くるりのステージはもちろんのこと、いとうせいこう&DUBFORCEにスチャダラパーをfeatした「今夜はブギーバック」がとても盛り上がっていました。(DUBFORCEの演奏最高!)

でも、ハイライトはコトリンゴのステージでスペシャル・ゲストのんが歌った「悲しくてやりきれない」でしょうか。
広島平和記念日であったこの日最も暑い時間帯でしたが、この歌の時は静かで深遠な空気になりました。

なお、トリの高橋幸宏スペシャル・バンドでのんが再登場。
豪華メンツをバックに従え披露した「タイムマシーンにおねがい」も良かったです。

ちなみにラストはいとうせいこう&METAFIVEによる「東京ブロンクス」。
日本語ラップの原点とも言える1986年発表いとうせいこう&タイニイパンクスの楽曲でワーハピ2017は終了。
来年もこの場所で開催してほしいですね。森 陽馬




2017年8月6日(日) 山下達郎 「LOVE TALKIN'」

今週は『COME ALONG』ウィーク、ということで残りの『COME ALONG2』も紹介しちゃいましょう。

山下達郎『COME ALONG2』
(CD 解説:山下達郎 歌詞及び小林克也・竹内まりやのナレーション部分対訳付 BVCL-836 1,852円+税)

『ムーングロウ』、『ライド・オン・タイム』、『フォー・ユー』のアルバムからと、1982年発表シングル「あまく危険な香り」を加えた全11曲を収めてあります。

1984年に出た当時はアナログ盤だったので、A面<ナイト・サイド>、B面<デイ・サイド>というコンセプトでした。

この『COME ALONG2』でも小林克也のDJは冴え渡り、山下達郎楽曲に新しい魅力をプラスしてくれています。

「ラヴ・トーキン」でのイントロのDJは、克也さんのセンスの良さを感じる一品!
“山下達郎は1953年に生まれて、学生の時ブラス・バンドをやって、その後シュガー・ベイブを結成して、、、”
というナレーションが実にうまく「ラヴ・トーキン」前奏にはまっています。

「ダウン・タウン」、「サーカス・タウン」と韻を踏むところなどは、思わず拍手です。森 勉




2017年8月5日(土) ワークシャイ 「Quiet Storm」

昨日に引き続き、爽やかな風を運んでくれる女性シンガー新譜この1枚。

ワークシャイ『WAYWARD』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 PCD-25229 2,500円+税)

1989年デビュー、クリスタ・ジョーンズとマイケル・マクダーモットによる英国ロンドン発男女ユニット、ワークシャイ。

6年半ぶり11作目となるオリジナル・アルバム『WAYWARD』。
スタイリッシュなアーバン・メロウ・ポップが楽しめる仕上がりだ。

全11トラック中、唯一のカヴァーは「Quiet Storm」。
ミラクルズで多数のヒット曲を出したスモーキー・ロビンソン、1975年発表ソロ3作目に収録されている名曲。

ゆったりと、穏やかなようでいて、さざ波のように押し寄せる<Quiet Storm>(静かな嵐)。
それは天候の嵐ではなく、心の中にやさしく温かく、そして激しく湧き上がる恋の嵐。

WAYWARD(わがままな、気まぐれなの意)な恋心を語りかけるように表現したアダルトなアレンジ。
夏の陽射し、秋の風に吹かれながら聴きたいナンバーを今日のこの1曲に。森 陽馬




2017年8月4日(金) Sabrina Malheiros 「Celebrar」

心地良い風を運んでくれるブラジル音楽2017年新譜この1枚!

Sabrina Malheiros『Clareia』
(輸入CD FAR OUT FARO-199CD)

ブラジリアン・フュージョン名グループ、アジムスのベーシスト、アレックス・マリェイロス。
彼の娘であるサブリナ・マリェイロス2017年発表オリジナル・アルバムです。

ブルーイ(インコグニート)の息子、ダニエル・モーニックがプロデュースを担当。
リオデジャネイロ録音、新世代ブラジリアン・ジャズを聴かせてくれる爽快な作品に仕上がっています。

穏やかな波の音から、父アレックスのベース・リフ・イントロで幕を開ける1曲目「Celebrar」。
FAR OUTレーベルらしいクールかつメロウなグルーヴ感が最高なキラーチューン♪

同じFAR OUTからリリースされたマルコス・ヴァリ関連、アジムスのアルバム気に入っている方、清涼感ある女性シンガーお好きな方にもオススメしたい2017年夏ブラジル特選盤。
夕暮れに差し掛かる時分、海辺でドライヴしながら聴いたら気持ちいいでしょうね。森 陽馬




2017年8月3日(木) 冬にわかれて 「耳をすまして」

2017年6月21日リリース寺尾紗穂最新アルバム『たよりないもののために』と同時発売予定ながら延期となっていた<冬にわかれて>デビュー・ソングル限定7インチ・シングルが今週入荷しました。
(アナログEP 冬にわかれて『耳をすまして/優しさの毛布でわたしは眠る』 P7-6221 1,700円+税)

<冬にわかれて>は、寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎の3人によるバンド・プロジェクト。

ピアノでしっとりと始まり、躍動していく「耳をすまして」。
あだち麗三郎のサックスが絡む「優しさの毛布でわたしは眠る」の2曲。

伊賀さん&あだちさんは以前の作品同様新作『たよりないもののために』にも参加されていますが、<冬にわかれて>は、リズム隊がグイグイと引っ張っている印象があります。

「耳をすまして」では、弾むメロディとピアノも相まって、3人でこそのグルーヴ感が生まれているなと感じます。

今後も7インチでのリリースが予定されているとのこと。
伊賀さん作新曲もたしか6月に行われた配信生ライヴで歌われていたと思いますが、そちらも音源化されるのがとても楽しみです。東尾沙紀




2017年8月2日(水) 山下達郎 「WINDY LADY」

『COME ALONG3』を昨日紹介しましたが、RCA時代の『COME ALONG』、『COME ALONG2』もリマスターされソニーから同時発売されています。

まず山下達郎『COME ALONG』。
(CD 解説:山下達郎 歌詞及び小林克也・竹内まりやのナレーション部分対訳付 BVCL-835 1,852円+税)

聴けば聴くほど素晴らしい選曲、曲順、演技力たっぷりの小林克也ナレーションです。

もちろん、山下達郎楽曲のインパクトがあってこそなのですが、1979年当時のレコード会社スタッフの山下作品への愛情と、こんなイイモノを売らなくてどうするという情熱が伝わってくる『COME ALONG』なのです。

それに、アカペラ・タグの入れ方にもアイディアの良さを感じます。
竹内まりや「ドリーム・オブ・ユー」のコーラス部分、「This Could Be The Night」のアカペラ部分、そして、そして、他では聴くことが出来ない!山下達郎「蛍の光」などが絶妙なタイミングで挿入されています。

今日のこの1曲は、ワイオラに住んでいてリンカーン・ハイ・スクールに通っている17歳(役柄上)竹内まりやのナレーションの後に流れてくる「WINDY LADY」を。森 勉



2017年8月1日(火) 山下達郎 「Southbound#9」

山下達郎の楽曲に小林克也のD.J.をのせるという発想は、まだ知る人ぞ知るという存在だった山下達郎をもっと多くの音楽ファンに知ってもらいたい、と思っていた1979年当時の所属レコード会社であるRVCレコード宣伝スタッフが思いついたものでした。

そして作られたのが、『カム・アロング』でした。

当初は店頭演奏用の非売品レコードでしたが、それが評判になり、1980年カセットのみで発売され、後にLPにもなり、1984年には続編『カム・アロング2』も出て、その後CD化もされました。

既存のよく知っている曲でも、曲順が変わったり、DJが入ったりすると、なんとなく違う雰囲気で聴こえてきたりします。

ということで、『カム・アロング3』。
(国内CD 山下達郎『COME ALONG3』 WPCL-12690 2,200円+税)

『カム・アロング』はRCA時代、『カム・アロング2』はAIR時代の音源で構成されていましたが、今回の『カム・アロング3』はムーン・レコード時代からの音源です。
1983年から2016年の33年間に発表された楽曲から12曲選ばれています。

今日はその中からラストに入っている「サウスバウンド・ナンバー9」。

1998年発表アルバム『コージー』に入っている曲だから、もうかれこれ20年近く前の曲だけれど、『カム・アロング3』の中で聴くと実に新鮮に響いてくるんですね。
今回の12曲の中で一番うれしい選曲でした。

なお、お買い上げの方には、『カム・アロング』発売記念で作ったペット・サウンズ・レコード特製・山下達郎リーフレット差し上げています。
特集は1980年5月1日山下達郎初の中野サンプラザ・ライヴ!です。森 勉




2017年7月31日(月) James Taylor 「Machine Gun Kelly」

ダニー・コーチマー、2017年7月30日ビルボードライヴ東京公演を見てきました。

ジェイムス・テイラーとのフライング・マシーン、キャロル・キングとのシティ、リー・スクラー&ラス・カンケル&クレイグ・ダーギーと組んだザ・セクション、ソウルフルな魅力もあったジョー・ママ、そしてセッション・ギタリストとして数多くの名曲に関わった名ギタリスト、ダニー・コーチマー。

<DANNY KORTCHMAR & FRIENDS>名義での今公演は、Steve Postell(G.Vo)、Bob Glaub(B)、Jeff Young(Key. Vo)、Steve Holley(Dr)という布陣。
予備知識を持たず会場へ足を運びましたが、期待以上に楽しいライヴでした。

ジャクソン・ブラウン『孤独のランナー』(Running On Empty)収録の共作曲「Shaky Town」、映画『初体験リッチモント・ハイ』に使われ大ヒットしたジャクソン・ブラウン「Somebody's Baby」、イーグルスのコンサートでも御馴染みドン・ヘンリー「Dirty Laundry」、「New York Minute」、ジェイムス・テイラー『JT』収録曲「Honey Don't Leave LA」、そしてジョー・ママでも演奏しているジェイムス・テイラー「Machine Gun Kelly」等々。

オリジナルとはまた違った演奏・アレンジながら1970年代アメリカン・ロックを堪能できる良いコンサートでしたね。

特に「Machine Gun Kelly」は驚き!?のレゲエ・アレンジ!
でもこれが意外に凄く良かったんだよなぁ。

とにかくも御年71歳になる“クーチ”がギターを弾いている姿・佇まいを目にできただけで感無量。
終了後は無料でサイン会を実施。長い列ができながらファン一人一人気さくに応じていました。
またいつかその雄姿を見せてもらいたいですね。森 陽馬

★掲載ジャケットは「Machine Gun Kelly」収録、ジェイムス・テイラー1971年発表作『Mud Slide Slim』。



2017年7月30日(日) ブルー・ペパーズ 「ずっと」

ブルー・ペパーズの新曲がアナログ・シングル・レコード+シングルCD付で発売されました。

ブルー・ペパーズ『ずっと c/w秋風のリグレット』
(EP+CD VSEP-828 1,500円+税)

2015年10月に『ブルー・ペパーズEP』という6曲入りミニ・アルバムを発表した時から、センスのいい音を出しているなぁ、と思っていました。

ブルー・ペパーズはキーボード井上薫とギター福田直木による男性二人のシティ・ポップ新世代ユニット。
1970~80年代AORサウンドの流れを受け継いださわやかで締まった音作りが魅力なのです。

A面「ずっと」では佐々木詩織のヴォーカルがフィーチャーされています。
彼女の声はブルー・ペパーズの作るサウンドと相性がとても良く感じます。

前作「6月の夢」同様この曲も近年の日本人ヴォーカリストにはない小細工しない素直な歌い方&たっぷりの声量で好感が持てます。
さすが、あの佐々木久美さんの娘さんですね。

あと、この「ずっと」にはもうひとり強力な助っ人が参加しています。
ドラムスに佐野康夫。独特のスティックさばきが楽しめます。

9月には初めてのフル・アルバムが発売されるそうですが、その前に是非このシングルを。
ジャケット写真はAORファンなら話が広がるデザインですね。
なお、CDにはインストゥルメンタル・トラックも収録されています。森 勉




2017年7月29日(土) 山田稔明 「Brand New Day, Brand New Song」

♪時計の針は前へ前へ 二度と巻き戻ることはない 夢を見て夜が明けて また新しい日々だ♪
(村田和人2014年発表作『ピーカン』収録曲「Brand New Day, Brand New Song」歌詞より)

村田さんのライヴでは、観客がタオルを振って盛り上がるのが定番だった「Brand New Day, Brand New Song」。

この歌の作詞を担当したGomes The Hitman山田稔明さん、初のライヴ盤が発売になりました。
山田稔明『DOCUMENT』
(2枚組CD 先着で特典ステッカー付 GTHC-0010 3,000円+税)

アコースティック・ギター弾き語りのディスク1、バンド・セットのディスク2、2枚組CDに全27トラック。
ソロ代表曲から未発表曲も含め山田稔明ベスト選曲な実況録音盤です。

そのディスク1、6曲目に「Brand New Day, Brand New Song」セルフ・カヴァーが収録。

ナイーヴな青年が切なさや悲しさを抱えながら青い空へ向けて歌っているような山田稔明ヴァージョン。

山田さんのファンは内気な人が多い印象だけれど、彼がこの曲を披露する時は恥ずかしがらずにめいっぱいタオルを振って欲しいな。

なお、今作タイトル&帯は、山田稔明さんが大好きなバンドR.E.M.1987年発表作『DOCUMENT』へのオマージュになっていますね。森 陽馬

★今作は基本的にライヴ会場限定CDですが、山田稔明さんのご厚意で当店でも販売させていただいております。




2017年7月28日(金) Matthew Sweet 「End Is Near」

2013年発表スザンナ・ホフスとのカヴァー・シリーズ『Under The Covers Vol.3』を挟んで、約6年ぶりとなる新作『Tomorrow Forever』をリリースしたアメリカのシンガーソングライター、マシュー・スウィート。
(輸入CD HH001-CD)

ここ数作の中では、一番ポップでストレートなロック!

枯れた雰囲気もありつつ、メロディアスな部分が戻ってきた感じで全17曲。
アビー・ロード・スタジオでマスタリングされています。

リック・メンクやポール・チャスティン他なじみのメンバーに加え、ゲイリー・ルーリス(ザ・ジェイホークス)、デビ・ピーターソン(バングルス)、ロッド・アージェント(ゾンビーズ)、ジャクソン・ブラウンのバックなどで活躍するギタリスト、ヴァル・マッカラムが参加。

90年代の楽曲を想起させるポップな「Music For Love」、ロッド・アージェントがピアノで参加した「Hello」、メロトロンの音色が印象的でヴァル・マッカラムがスライドを弾く「End Is Near」も切ない余韻を残す曲...沁みます。

独特の雰囲気を放つジャケットの道化師の絵は、MAIOという女性アーティストが62年頃に描いたもので、ブックレットに違う絵がいくつか掲載されているのですが、長年マシューのスタジオの壁に飾られているコレクションの一部なのだそうです。東尾沙紀



2017年7月27日(木) Livingston Taylor 「I Must Be Doing Something Right」

忙しい日々の合間、穏やかにそして心豊かにさせてくれる静かな愛聴盤。

2016年9月心温まる来日公演も記憶に新しいリヴィングストン・テイラー。
音楽活動50周年を迎える2017年、『ブルー・スカイ』以来約3年ぶりとなるオリジナル・アルバムが発売。

Livingston Taylor『Safe Home』
(輸入CD CHESKY JD385)

1990年代発表作『Good Friends』、『ink』と同じジャズ・レーベルCHESKY Recordsからのリリース。

ジャズ・ピアニストShelly Bergを中心にしたバック・サウンドはシンプルかつゆったりとしたアレンジ。

ビートルズ「Penny Lane」、エヴァリー「Bye Bye Love」、スタンダード「My Romance」、「Merry Old Land of Oz/Over The Rainbow」など全14曲。
LIVの作品ながら、Chelsea Berryという女性シンガーがヴォーカルをとっている楽曲が半分近くありますが、クセのない綺麗な歌声は違和感なく今作に馴染んでいます。

今日のこの1曲は、優しい彼の表情が目に浮かぶオリジナル曲①「I Must Be Doing Something Right」を。森 陽馬




2017年7月26日(水) バリー・マン 「Kicks」

バリー・マン&シンシア・ワイルの作った数々のヒット曲をいろいろなアーティストの歌で聴ける作品集は今までに何枚か発売され、ブリルビルディング系ソングライター・ファンに高い評価を受けていました。

今回はそういう作品集とはまた違ったもので、バリー・マン家門外不出のお宝音源オンパレード!という興味深いものです。

『バリー・マン&シンシア・ワイル ~プライヴェート・トレジャーズ』(原題:Original Demos,Private Recordings and Rarities)は、タイトル通り作者のバリー・マンが歌ったデモ・テープなどを中心に集めたマニア垂涎の楽曲を集めたものです。
(国内CD ヴィヴィッド・サウンド VSCD-3954 初回のみボーナスCD付2枚組 バリー・マン&シンシア・ワイルへのロング・インタビュー日本語訳掲載ブックレット付。解説は長門芳郎と金澤寿和)

今日は1966年ポール・リヴィア&レイダーズで全米4位のヒットとなった「キックス」のバリー・マン歌唱によるデモ録音を。
マーク・リンゼイの歌に負けないバリーのロックな歌が聴けます。

なお、ブックレットに掲載されているロング・インタビューによると、この「キックス」はバリー曰く「ドラッグに捕らわれてしまっていた我々の友人のために書いた」とのこと。
近年この曲が初めてヒットしたアンチ・ドラッグ・ソングと言われているのは、そんな歌詞だったからなんですね。

ちなみに、ボーナスCDは1990年代半ばに録音されたバリー・マンのピアノ弾き語り4曲を収録。森 勉




2017年7月25日(火) 脇田もなり 「Cloudless Night」 feat イックバル

Especiaに在籍していた女性シンガー、脇田もなり。ソロ1stアルバムが本日入荷。

脇田もなり『I am ONLY』
(国内CD HCCD-9590 2,500円+税)

マイクロスターが楽曲制作・プロデュース・ミックス(⑦「Boy Friend」、⑩「赤いスカート」等)で携わっていることでも注目していた1枚。
実際に聴くとアルバムを通して様々なミュージシャンが参加しているにも関わらず統一感もあって、とっても完成度の高い仕上がりでした。

冗談伯爵の新井俊也プロデュースでキレキレな①「In The City」を筆頭に、NONA REEVESの西寺郷太作&プロデュース③「泣き虫レボリューション」、福富幸宏作・プロデュース⑧「I'm with you」、矢船テツロー作⑨「EST! EST!! EST!!!」他、捨て曲なしの全12曲。

星野みちるなど現代シティ・ポップ好きの方は必聴のアルバムですね。

中でも僕が一番気に入ったトラックは5曲目「Cloudless Night」。

インドネシアの新世代シティ・ポップ・バンド、イックバルが楽曲制作及びバック演奏を担当。
この傑作揃いの中にあって、抜群のグルーヴ&存在感!
イックバルのセルフ・カヴァーも聴いてみたい、と思わせるキラーチューンです。森 陽馬




2017年7月24日(月) 中野督夫 「Good by the Summer Breeze」

♪ あの日の夏はもう二度と帰らないけど ずっと約束はここにあるよ
あの日の夏が教えてくれたメロディ 今も胸の奥で響いている もう一度 会いたい ♪
(中野督夫「Good by the Summer Breeze」歌詞より)

センチメンタル・シティ・ロマンス中野督夫さん2016年12月発表ソロ作『輪』。
12曲目収録「Good by the Summer Breeze」は2016年2月逝去した村田和人さんへ捧げられたナンバー。

中野督夫『輪』
(国内CD kiss-1090 2,778円+税)

村田和人さんの盟友であった山本圭右がギター、湯川トーベン&永井ルイがコーラス参加。
更に、村田さんが山下達郎ツアーメンバーであった時、同じくコーラスとしてメンバーだった佐野公美さんが"Summer Wind Harmonies"として特別参加。

雄々しいアメリカン・ロックなサウンドに、愛情溢れるコーラス&歌声が夏の青空に沁みます。

なお、この中野督夫『輪』はライヴ会場限定販売CDですが、当店で取り扱いできることになりました。

CD帯には竹内まりやさんからの推薦コメントも!
センチ好きの方はもちろん、村田さんファンなど多くの方に聴いていただきたい1枚です。森 陽馬




2017年7月23日(日) チャレンジャーズ 「ミスター・モト」

せっかくの夏ですので、エレキ・インストいってみたいと思います。

エレキ・インスト界では有名曲のひとつ、ベルエアーズ「ミスター・モト」という曲がありますが、それを共作しそこでドラムを叩いていたのがリチャード・デルヴィーという人でした。

そのリチャードがリーダーとなって1962年後半に結成したのがチャレンジャーズです。

『サーフビート』はVAULTレーベルから1963年1月に発表された彼らのファースト・アルバム。
(国内CD ワーナー ボーナス・トラック2曲追加全14曲収録 解説:長門芳郎 WPCR-16625 1,200円+税)

今日はその中からベルエアーズのヴァージョンを完コピしてセルフカヴァーした「ミスター・モト」を。

この曲、2017年3月21日発売された『NIAGARA 45RPM VOX』に収められていた「霧の彼方へ」の原曲なんですよね。

こんな曲をカヴァーする大滝詠一さんのマニアックぶりとシングル盤にしてしまった大胆さに今更ながら驚いています。

もうすぐ7月28日! ミスター・ナイアガラ生誕69周年ですね。森 勉




2017年7月22日(土) yojikとwanda 「大きなかぶ」

東京在住女性シンガーyojik、大阪在住男性シンガー・ソングライターwanda。
二人合わせてyojikとwanda。

多くの学生にとって夏休みが始まる本日7月22日、待望の新商品がリリースされました。

yojikとwanda『Summer Gift』
(CD hdhg-1707 2,000円+税)

『ナツ三部作』として2016年フリーダウンロード・リリースされた3曲(「ナツ」、「夜は終わらない」、「午前5時」)のリマスター&リミックス・トラックス。
更にライヴ音源や未発表音源など12トラックにも及ぶボーナス・トラックを追加した大盤振る舞い全18曲入!

yojikとwandaらしい楽しさ、切なさ、そして不思議なユーモアが詰まった夏ギフトな1枚ですね。

『ナツ三部作』の3曲は魅力ですが、ファンにとって今作一番のサプライズは「大きなかぶ」が収録されたことでしょう!

ライヴでは数年前から披露されていた史上最大の珍曲「大きなかぶ」。
初CD化はうれしいものの、実際に見たことがないと音だけではよくわからないだろうなぁ~。

゛大きなかぶ”を観客全体(?!)で引っ張る臨場感。
yojikさんの熱演&ラストの感動はCDでは伝わりにくいかも、、、。

まあでも、この曲聴いてなんだこれ!?と思った方は、yojikとwandaのライヴへ是非足を運んでみましょう! 森 陽馬




2017年7月21日(金) イックバル 「Brighter」

アジア新世代シティ・ポップ・バンドで最も新作が待たれる存在、インドネシアのイックバル。

2015年12月発表された大ロングセラー5曲入りミニ・アルバムが限定アナログ化!
8月19日発売決定いたしました。

イックバル『BRIGHTER』
(2017年8月19日発売予定 国内LP 完全限定アナログ盤 AW-002 2,400円+税)

1stアルバム『Amusement Park』よりメロウ・グルーヴ度が増した全5曲がどれもイイ曲!

80'sなキラキラとしたサウンド・アレンジと切ないメロディー・ラインが何度聴いても飽きないんですよね。

名イラストレーター永井博さんによるジャケット・イラスト含め、本当に大好きな作品!待望のアナログ化です。
2015年6月発売『Amusement Park』アナログ盤はリリース直後即完売でしたので、ご予約はお早めに。

今日のこの1曲は、聴く度胸に込み上げるものを感じるラスト5曲目「Brighter」。森 陽馬




2017年7月20日(木) 雀斑 Freckles 「Imperfect Lover」

台湾発<シュガー・ベイブ+土岐麻子的>!?

注目の新世代シティ・ポップ・バンドが台湾から登場です。

雀斑 Freckles 『Imperfect Lover』
(国内CD 歌詞日本語訳付 BRRCD-012 2,315円+税)

雀斑 Frecklesは、作詞・作曲及びボーカル&ギターを担当している林以樂(benben)と、実の兄弟である偉博(ウェイボー)、ボーカル&ギター偉安(ウェイアン)、ドラマー菜圃(ツァイプー)で2003年結成した台湾出身4人組バンド。

一旦解散したものの2014年再結成、2017年制作・発表したアルバムが今作です。

ポップなグッド・メロディーに、心地良いサウンド・アレンジがとにかく素晴らしい!
歌詞は台湾の言語ですが、キュートな女性ヴォーカル&シティ・ポップ好きの方は必聴の1枚ですね。

今日のこの1曲はタイトル曲②「Imperfect Lover」。
耳に残るメロディ・ラインと見事な演奏&サウンドがクセになるキラーチューン♪

7月26日には青山月見ル君想フにて、LUCKY TAPESをゲストに迎え来日公演行う予定とのこと。
要チェック! 森 陽馬




2017年7月19日(水) 佐野元春&ザ・コヨーテバンド 「純恋(すみれ)」

佐野元春&ザ・コヨーテバンドとしては4枚目、約2年ぶりとなる新作『Maniju(マニジュ)』がリリースされました。
(特別編集版 限定2CD+DVD+100Pブックレット POCE-9393 4,500円+税)

''誰の心の中にもある厄除けのまじないの珠''を指す禅の言葉<摩尼珠>をタイトルに掲げた本作。

エキゾチックなサウンドを取り入れたサイケ・ロックに、「What's Going On」を想起させるソウル・ナンバー、60年代フォーク・ロックなど......鮮やかなジャケットのイメージ通り、多彩な楽曲を収録。

世界や日常のニュースを悲観するようなシリアスなものもありながら、聴く者を鼓舞するようない軽やかで力強いビートは、希望に溢れています。

「この曲を少年達に捧げたい」と自身が語る先行シングル「純恋(すみれ)」は、魔法の季節を生きる思春期/若い世代へのメッセージが込められた瑞々しく、疾走感溢れる1曲。
恋する気持ちを原動力に何事にも前進していってほしいという、そんな熱い想いが感じられます。

限定盤には、ミュージック・ビデオ6曲を収録したDVD、元春レイディオショー特別盤(CD)、特製ピンナップ、100ページ・ブックレット、6枚組ポストカード、未収録曲「こだま-アメリカと日本の友人に」ダウンロード・パスキーが封入されています。東尾沙紀




2017年7月18日(火) 細野晴臣 「恋は桃色」

1972年キング・レコード三浦光紀氏が中心となり設立された音楽レーベル、ベルウッド・レコード。

2017年で創立45周年!
10月8日新宿文化センター大ホールでの記念コンサートや、様々な再発盤リリースが企画されています。

中でもレコード・ファンに注目なのが<7インチ復刻シリーズ>。
第1弾として、大瀧詠一『恋の汽車ポッポ』、『空飛ぶくじら』、細野晴臣『恋は桃色』がアナログEPで限定発売されました。

3種とも中古市場では5ケタ以上の超高値で取引されているアイテム。
それをジャケット及び内袋(レーベル紙スリーブ)も可能な限りオリジナル盤に忠実に再現しただけでなく、音にもこだわりオリジナル・マスター・テープから新たにカッティング。

CDや配信とはまた違ったアナログの質感で聴く1970年代ベルウッド・レコード・サウンドをお楽しみください。

なお、この第1弾は大好評ですでにメーカーにて完売、再プレスは一切行わない予定とのこと。
店頭在庫のみとなりますのでご入用の方はお早めに。森 陽馬


★当店のみの特典!ジャケット・デザイン・マグネットを先着でプレゼント!
掲載ジャケットは、1973年9月25日オリジナル盤発売、細野晴臣『恋は桃色/福は内鬼は外』。
(国内EP FJEP-1003 1,852円+税)

★8/9発売第2弾(高田渡、遠藤賢司2W)、9/6発売第3弾(はっぴいえんど3種)も予約受付中。



2017年7月17日(月) Daniele di Bonaventura 「Orizzonte」

ジャケットに映っている海は、南フランス/ロクブリュンヌ・カップ・マルタンの高台から眺めた地中海だそうだ。

多くの人で賑わう真夏の海もいいが、心が洗われるような美しい景色で魅せる海にも憧憬させられる。

2017年7月17日は<海の日>。
地中海と室内楽をテーマにした今作からこの1曲。

『バー・ブエノスアイレス 地中海と室内楽』
(国内CD RCIP-0255 2,400円+税)

bar buenos aires(バー・ブエノスアイレス)は、吉本宏、山本優樹、河野洋志による監修・選曲トリオ。
アルゼンチン/南米/ヨーロッパを中心に世界のハイセンスな楽曲を紹介・編集。
多くのリスナーから信頼を得ており、今までの関連作品はロングセラーとなっている。

第6弾となる今作も、穏やかで心地良い風を感じるような心安らぐ楽曲を16曲セレクト。

その中から今作のためにレコーディングされた<地平線・水平線>の意を持つ16曲目「Orizzonte」。
イタリアのバンドネオン奏者ダニエーレ・ディ・ボナヴェントゥラによる叙情的な独奏を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年7月16日(日) ペリー・コモ 「想い出はやすし」(It's Easy To Remember)

胸に沁みる美しいメロディーと心に残る言葉で綴られる歌詞を情感こめて歌うシンガー。

そんなスタンダード・ナンバーを独自の目線で選んだCDが出ました。

和田誠が企画・監修・選曲・解説・デザインを手掛けた『いつか聴いた歌』の第3弾。
今回は『ブロードウェイ・アンド・ハリウッド』編です。
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 ソニー SICP-31059 2,700円+税)

曲を聴いて映画のシーンを思い出すもよし。
その逆に曲を気に入ったことにより初めて映画を観るもよし。
全47曲珠玉の楽曲が並んでいます。

「二人でお茶を」(ドリス・デイ)、「恋人よ我に帰れ」(フランク・シナトラ)、「スマイル」(ディーン・マーティン)、「ラヴ・レターズ」(パティ・ペイジ)、「酒とバラの日々」(アンディ・ウィリアムス)、「トゥルー・ラヴ」(ジョニー・マティス)。
そして、アゲイン店主石川さんが大好きな「今宵の君は」(フレッド・アステア)など、名曲揃い。

どの曲も素晴らしいのですが、今日はクルーナー唱法の見本のようなペリー・コモによる「想い出はやすし」(It's Easy To Remember)を。森 勉



2017年7月15日(土) Minnie Riperton 「Inside My Love」

愛をテーマにした歌は数あれど、<本当に人を愛した時の気持ちが伝わってくる歌>というのがあります。
その中から特に心奥へ深く入ってくる愛/LOVEの歌を今日のこの1曲に。

アーバン・ソウル/メロウ・グルーヴの巨匠、レオン・ウェア。
2017年2月逝去した彼の編集盤が、Free Soulで知られる橋本徹氏監修・選曲の下発売されました。

『フリー・ソウル クラシック・オブ・レオン・ウェア&ヒズ・ワークス』
(国内2枚組CD 日本語解説付 UICZ-1655 2,500円+税)

彼のシンガーとしてリリースした楽曲を21曲集め86分も収録されているディスク1。
ソングライター/作曲家/プロデューサーとしてのワークス&名カヴァーをセレクトしたディスク2。
UNIVERSAL及びSONY、WARNER、P-VINE等他社ライセンス音源も許諾を取り丁寧に紡いだ全42曲。

その42曲中、ミニー・リパートン/リチャード・ランドルフ夫婦&レオン・ウェアによる共作曲「Inside My Love」が3ヴァージョン(ミニー・リパートン(1975年)、トリーナ・ブラッサード(1997年)、レオン・ウェアセルフ・カヴァー(1979年))収録されていますが、なんといってもミニー・リパートンの歌が白眉でしょう。

1979年病魔で逝くことになるミニーが自らを削るように歌う「Inside My Love」。

恋人への愛、家族への愛、様々なかたちの愛。
表層的ではなく、相手を思いやり、心の中へ入っていく真実の愛が感じられる名曲です。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

トップページ