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 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2017年4月29日(土) ウィリー・ネルソン 「Old Timer」

1933年4月29日生まれのウィリー・ネルソン。
2017年の今日で84歳を迎えました。おめでとう!ウィリー御爺さん!

自らの誕生日を祝すように、オリジナル・アルバム『God's Problem Child』(邦題:なんてこったい!』を発表。
これが心和む素晴らしい1枚でした。

ウィリー・ネルソン『God's Problem Child』(邦題:なんてこったい!)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5311 2,400円+税)

まず今作で特筆すべきは、日本盤ブックレットでしょう。
手に取って中をご覧なられれば一目瞭然!
萩原健太氏解説文そして歌詞・対訳の活字が、通常ブックレットより明らかに大きいフォントなのです。

<年齢高めで老眼が進んでいる人>という今作CD購入層へピンポイントな作り♪
この字の大きさによるブックレット仕様は他アーティスト作品にも活かしてもらいたいですね。

なお、作品内容はナッシュヴィル系ミュージシャンが参加し、ウィリー・ネルソンらしい穏やかな音感。
カントリー/アメリカン・ルーツ音楽好きの方必聴の全13曲。

中でも2曲目「Old Timer」。
ドニー・フリッツとレニー・ルブランによる共作曲。

この曲だけでも買い!と断言したい、マッスルショールズ系の沁みる極上ナンバーです。森 陽馬


★お買い上げの方先着当店ロゴ入りオリジナル・コースタープレゼント中♪



2017年4月28日(金) デイル・ホーキンス 「スージー・Q」

「スージー・Q」は我々60'sの音楽で育った者にとっては、1968年ヒットしたクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの長尺ヴァージョンで記憶に残る曲となりました。

CCR「スージー・Q」に関して当時のレコード解説や音楽雑誌記事を見ると、こんなことが書いてあったと思います。

<ローリング・ストーンズも以前歌っていましたが、オリジナルは1957年にヒットしたデイル・ホーキンスというルイジアナ出身の白人です>

これを読んでから友達が持っていたローリング・ストーンズ『NO.2』を借りてストーンズ・ヴァージョンを初めて聴くことができましたが、デイル・ホーキンスの「スージー・Q」はなかなか聴く機会がありませんでした。

それから約10年、1970年代半ばにやっと何かのオムニバスLPでこのオリジナルを聴くことができたわけですが、現在は簡単にCDで聴けるようになっています。しかも安い値段で。

デイル・ホーキンス『スージー・Q ~ベスト・オブ・デイル・ホーキンス』
(国内CD ユニバーサル UICY-77331 1,000円+税)

これも時が随分過ぎてからわかったことですが、この曲のリード・ギターは若きジェイムス・バートンが弾いているそうです。印象的なリフとワイルドな間奏、ロックしています。森 勉



2017年4月27日(木) SANTANA 「Soul Sacrifice」

サンタナ日本武道館公演を見てきました。

2017年で御年70歳となるカルロス・サンタナ。
白いスーツに白いTシャツ、白いズボンに白い帽子&白い靴、という全身白のいで立ち。
白熱の演奏をかき分けるように繰り出される情熱的なギター・フレーズ。

ステージ後ろのヴィジョンにウッドストック時の映像が映し出され、現在の姿&ライヴとシンクロした瞬間は感動してしまいましたね。

祈りの仕草をしてからギター・ソロへ入る場面を見て、一音に込める気持ちや熱が伝わってきました。

個人的には、約24~5年前レニー・クラヴィッツのコンサートで見て度肝を抜かれた女性ドラマー、シンディ・ブラックマンが現在はカルロス・サンタナの奥さんになっており、サンタナのドラマーとして昔以上に凄絶なプレイを見せてくれたこともうれしかったです。森 陽馬

★掲載ジャケットはRECORD STORE DAY2017で初アナログ・リリースの1枚。
サンタナがデビュー・アルバムをリリースする直前1969年ウッドストック・フェスでの熱狂ライヴ音源。
(輸入LP SANTANA『WOODSTOCK SATURDAY AUGUST 16,1969』 LEGACY/SONY 888751955551)



2017年4月26日(水) ジョン・メイヤー 「Still Feel Like Your Man」

♪今でもシャワーのところに君のシャンプーを取ってある。
君が髪を洗いたくなったときのためにね。 ~ 今でも自分が君の男みたいな気がしているから。♪
(ジョン・メイヤー「Still Feel Like Your Man」歌詞より)

昨日のこのコーナーで斎藤誠さんのことを、煮え切らない男の切ない心情を歌わせたら日本一、と書きましたが、世界には上がいるものですね。

ジョン・メイヤーが2014年夏から約3年かけて制作した2017年発表作は真に゛失恋”アルバム。
(国内CD ジョン・メイヤー『The Search For Everything』 解説・歌詞・対訳付 SICP-5193 2,400円+税)

ジョン・メイヤー&チャド・フランスコービアックによる共同プロデュース。
スティーヴ・ジョーダン、ピノ・パラディーノ、ラリー・ゴールディングス、グレッグ・リーズがバックを務め、アル・ジャーディンやシェリル・クロウもゲスト参加。

ルーツ色が濃かった近作に比べ今作のサウンドは、ソウルフルかつリラックスした温もりある雰囲気。

でも歌の内容は、昔の彼女(ケイティ・ペリー?)への未練、想い、半ばストーカー&鬱な感情が徒然と、、、。
歌詞を読んでいるこっちも悶々としてしまいそうなほど重々しい恋心が綴られています。

マーヴィン・ゲイ『離婚伝説』とは境遇が違いますが、ジョン・メイヤー『失恋伝説』と評したくなる1枚。

今まではスーパースター/正統派ギタリストなイメージだった彼。
人間味ある部分が色濃く出た今作を機に、煮え切らない男のブルースを地で行くような更なる飛躍に期待しましょう。森 陽馬



2017年4月25日(火) 斎藤誠 「夕陽の交差点」

斎藤誠さんが1996年から行ってきた弾き語りライヴ『ネブラスカ』。

ブルース・スプリングスティーン1982年発表アルバム『ネブラスカ』にちなんで名付けられた御馴染みライヴ・ツアーも2016年で20周年♪
それを記念し、弾き語りで自身の楽曲をセルフ・カヴァーした作品『ネブラスカレコード』がリリースされました。

斎藤誠『ネブラスカレコード』
(CD TECI-1542 2,778円+税)

1983年発表1st『LA-LA-LU』に収められていた「恋のやりとり」から、大・大・大好きな「Waltz In Blue」、2008年発表作『POP ROCK SHOP』収録名曲「天気雨」、2013年発表作『PARADISE SOUL』からのナンバーまで全13曲。

各々の楽曲・雰囲気に合わせて選定されたアコースティック・ギターの音色。
煮え切らない男の切ない心情を歌わせたら日本一♪ マコトさんの歌心が沁みるオススメの1枚です。

今日のこの1曲は、切なく沁みる名曲「夕陽の交差点」のネブラスカレコード・ヴァージョン。

オリジナルは斎藤誠1998年発表『Number 9』収録。
出逢い・別れ・すれ違いを描いたこの歌。本当に何時聴いてもグッとくるイイ曲なんですよね。

なお、今作を当店にてお買い上げの方先着でカンバッチ&発売記念インタビュー・リーフレット付です。森 陽馬


2017年4月24日(月) Ron Sexsmith 「Who We Are Right Now」

カナダのシンガー・ソングライター、ロン・セクスミス。
約2年ぶりの新作『ザ・ラスト・ライダー』が世界同時発売で先週リリースになりました。
(国内CD 歌詞・対訳・解説付 OTCD-6074 2,300円+税)

新作は、彼のバンドのドラマーでもあり2005年にセクスミス&カー名義で作品も発表しているドン・カーとの共同プロデュース。

録音にはジャケットにも登場しているツアー・メンバーらが参加しており、音からは非常にリラックスした雰囲気が伝わってきます。

愛する人へのロマンチックなラヴ・ソング、過去を想い返しつつも、前を向いている...そんな詞が印象的だったり、ラジオ業界への皮肉を込めた1曲も。

「大事なのは、今の自分達のあり方なんだ。」と歌うのは、「Who We Are Right Now」。

フレンチ・ホルンなどホーンを取り入れた柔らかいメロディが心地よい1曲です。東尾沙紀



2017年4月23日(日) INO hidefumi 「Good Night」

<RECORD STORE DAY2017>&当店のオープン36周年記念日だった2017年4月22日。
たくさんのご来店ありがとうございました。

開店直後はレジに人が並ぶという1年に1度あるかないかの賑わいでした。
アメリカ発祥で今年10年目だったRECORD STORE DAY。
音楽ファンに認知されてきた感が伝わってきましたね。

さて、日本人アーティストによるRECORD STORE DAY商品もご紹介しておきましょう。

INO hidefumi『Can't Sleep/Good Night』
(国内EP 700枚限定プレス IREP-010 1,500円+税)

2016年RSDリリースした1st『SATISFACTION』アナログ盤も大好評だったフェンダーローズ奏者INO hidefumi。
2017年発表予定5thアルバムからの先行シングルEPです。

♪ねむれない♪が連呼される一人多重録音ファンキー・ポップなA面オリジナル曲「Can't Sleep」も魅力ですが、ポール・マッカートニー来日公演(4/25~30)が近いということで、メロウ・グルーヴなフェンダー・ローズの音色が映えるビートルズカヴァーB面「Good Night」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年4月22日(土) ビートルズ 「ペニー・レイン」

2017年レコード・ストア・デイ!おめでとう!

日陰者になっていたレコードが奇跡の復活劇を見せてくれたのは、アナログ世代としてはうれしい限りです。

そして近年は、レコードが音楽ソフトの中心ではなくなった以降から音楽を聴き始めた世代が、新しい感覚でレコードを愛してくれているのがいいですね。

さて、RECORD STORE DAY2017もいろいろな限定レコードが出ましたが、まずはこれに反応してしまいました。

ビートルズ「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー c/wペニー・レイン」のシングル・レコードです。
(国内EP 日本初回盤シングルのジャケットを復刻封入 解説・歌詞・対訳付 PROT-7017 1,850円+税

5月26日発売予定の50周年記念盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の景気づけのような感じですが、このシングルも発売から今年50周年になります。(英米では1967年2月、日本では3月15日発売)

音はジャイルズ・マーティン&サム・オケルによる最新リミックス、英国初回盤のスリーヴを再現し、それに1967年当時の日本盤シングル・ジャケを封入。解説・歌詞・対訳も付いているスペシャルな日本仕様レコード・ストア・デイ限定7インチ・シングルです。

昔のシングル盤も持っていますが、やはりこれも欲しくなりますね。
この2曲に関してはいろいろと語りたいことがあるので、最新リミックスの音を聴いた感想と共に後日また、、、ということで。森 勉

当店通販ページRECORD STORE DAYコーナーに入荷した一部商品掲載しております。


2017年4月21日(金) ビートルズ 「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」

2017年4月22日(土)はRECORD STORE DAY

<街のレコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>
という主旨で、その日限定のレコードが色々と発売されます。

通販は発売1週間後まで禁止されており、予約・お取り置きもレコード・ストア・デイ当日はできません。
是非、店舗へ足を運んで、その店独自の品揃えやオススメもチェックしてみてくださいね。

なお、PET SOUNDS RECORDは4月22日が開店記念日(2017年で36周年!)ということもあり、店舗にてお買い上げの方先着で当店ロゴ入りオリジナル・コースターを差し上げます♪
 

なお、RECORD STORE DAYのイラストを毎年手掛けている永井博さんデザインによるスペシャル・グッズも当店では販売いたします。(タンブラー、ポスター、カンバッチ、ポストカード)
ご来店心よりお待ちしております。

さて、2017年のレコード・ストア・デイは邦楽だけでなく洋楽も注目アイテムが粒揃い!

中でも、『サージェント・ペパーズ・~50周年盤』発売を来月控えているビートルズ!
「ストロベリー・フィールズ・フォーラヴァー」と「ペニー・レイン」スペシャルEPが超限定で発売!
(国内EP 日本初回盤シングルのジャケットを復刻封入 解説・歌詞・対訳付 PROT-7017 1,850円+税)

ジャイルズ・マーティン&サム・オケル最新リミックスをこの盤で一足早く確認してみてください♪ 森 陽馬


2017年4月20日(木) エリック・バードン&アニマルズ 「サンフランシスコの夜」

1967年ビートルズが2月にシングル『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー c/wペニー・レイン』、そして6月にアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を発表したことにより、音楽界は一気にサイケ化していったような気がします。

エリック・バードン&アニマルズ『ウインズ・オブ・チェンジ』は、1967年9月発売になったとってもとってもサイケなアルバムです。
(国内CD エリック・バードン&アニマルズ『ウインズ・オブ・チェンジ』 限定盤 UICY-93374 2,571円+税)

「朝日のあたる家」、「悲しき願い」の頃とはエリック・バードン以外ガラッとメンバーは変わり(1966年から参加した元ナッシュヴィル・ティーンズのドラマー、バリー・ジェンキンスはそのまま在籍)、サウンドも時代の変化と共に新しい手法をどんどん取り入れて作られています。

このアルバムのB面1曲目に収められたのが、1967年夏に大ヒットした「サンフランシスコの夜」。

エリック・バードンのサンフランシスコへ捧げるというナレーションから美しいアコースティック・ギターのつま弾きが印象的な<サマー・オブ・ラヴ>時代を代表する1曲です。森 勉


2017年4月19日(水) DYGL 「Let It Out」

2017年大注目!洋楽ロック・ファンの方にもオススメの東京発男性4人組バンド、DYGL(デイグロー)。

2016年ベスト・アルバムに選出した1stミニ・アルバム『Don't know where it is』(2016年8月25日の今日のこの1曲で紹介)、7インチ・シングルを経て、待望の1stフル・アルバムが本日リリースになりました。
(国内CD 『Say Goodbye To Memory Den』 HEC-004 2,500円+税)

今作のプロデュースを手掛けたのはザ・ストロークスのアルバート・ハモンドJr.。
ザ・ストロークスとの仕事で知られるガス・オバーグがエンジニアを務めています。

一貫して全編英語詞、ギター/ベース/ドラム/歌のみ、余分なものは入れないシンプルなロックンロール。

ロックの初期衝動を感じさせるバンドの若いエネルギーと、キャッチーなメロディに満ちた渾身の1枚♪

ミニ・アルバム収録曲「Let It Sway」等も再録。ギターの尖った音がまた違った味わいでかっこいいです。

今日のこの1曲は、PVも公開されている「Let It Out」。
まずこの1曲を聴いてみてください!

お買い上げの方先着で特典ポストカード付きです。東尾沙紀


2017年4月18日(火) ジェフリー・フォスケット 「JODY」(山下達郎カヴァー)

<街のレコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>
という主旨の元、2008年頃からアメリカで始まったイベント
RECORD STORE DAY

2017年は4月22日(土)に行われます。
RYUTist×The Pen Friend Club、バニラビーンズ×The Pen Friend Club、フェイ・ウォン、Kan Sano、村八分、一十三十一、Predawn、INO hidefumi、Yogee New Waves、カジヒデキ、Luv Master X、Syunsuke Ono、台風クラブ、スチャダラパー他、メジャーからビートルズやトッド・ラングレンの限定アナログも発売。
2017年リリース作品はこちらのページ参照)

当店通販ページRECORD STORE DAYコーナーに入荷予定商品掲載しました。
輸入盤も色々入荷予定ですが、店着が4月22日以降になる商品もあると思われます。ご了承くださいませ。

さて、レコード・ストア・デイ2017注目盤の中から今日のこの1曲。

ビーチ・ボーイズの現メンバー、ジェフリー・フォスケットによる山下達郎「JODY」カヴァー!
完全限定500枚プレス。オレンジ・カラー盤仕様!(ちなみにB面はジェフ・ラーソン作隠れた名曲)
(4/22発売 国内EP ジェフリー・フォスケット『JODY/You Remind Me Of The Sun』 VSEP-826 1,500円+税)

レコード・ストア・デイ商品はご予約できません。
通販も在庫がある場合のみ5月初旬頃からとなります。
4月22日以降店頭でお早めにどうぞ。森 陽馬


2017年4月17日(月) The Beach Boys 「Good Vibrations」

初夏のような陽射しだった週末が終わり、今日は夕方過ぎから風雨が強くなってきました。
東京の桜は先週半ばあたりから葉桜が目立ってきましたが、この風雨でほとんど散ってしまうことでしょう。

「散る桜残る桜も散る桜」(良寛の句より)
命あるものは全て散ってしまう運命とはいえ、桜の花のそれは本当にあっという間ですね。

さて、2005年にペット・サウンズ・レコード旧店舗前から千葉へ移植された桜の木を先週見てきました。
(桜の木の今までの経緯に関しては
コラム・コーナー『武蔵小山駅前にあった桜の物語』をご参照ください)

←武蔵小山駅前/当店旧店舗前にあった時の桜(2004年撮影)

←千葉の土気へ移植された桜(2017年撮影)

2度の移植を経た老木ながら、昨年以上に枝を伸ばし桜の花も広がっていました。
害虫が付いていたのが心配ですが、命ある限りは美しい花を咲かせて欲しいと願っています。

この桜の木を見て思い出すのは、ブライアン・ウィルソン『スマイル』とその2005年来日コンサート・ツアー。
あの時聴いた「Good Vibrations」は忘れられないですね。

その「Good Vibrations」も2016年で発売50周年ということもあり12inchアナログが発売されました。
(輸入LP The Beach Boys『Good Vibrations』 Capitol/universal 00602557041781)

40周年盤CDと同じ収録曲をアナログ化。
太陽のような赤と黄色のマーブル・カラー盤仕様、当時の日本盤EPをLPの大きさに拡大したリトグラフ封入。
針を落とすと、50年という時の流れと年輪の深さを実感させられます。森 陽馬


2017年4月16日(日) Vikki Carr 「He's A Rebel」

また注目のガール・ポップものです。

『Love Charms ~West Coast Hits and Rarities From California Girls And Groups 1957-1962』
(輸入CD jasmine JASCD-963)

1957年から1962年に発表されたカリフォルニア周辺発ガール・ポップのあまり有名ではないけれどイイ曲に、ちょっとヒットした曲をまぶした全33曲を収録。なかなかイイ内容だと思います。

・ダーレン・ラヴ在籍ブロッサムズのチャレンジ・レーベル時代の4曲。
・テディ・ベアーズ紅一点だったキャロル・コナーズのエラ・レーベル2曲。
・マーシャル・リーブ(テディ・ベアーズ)がプロデュースして1962年全米81位のヒットとなった「エイント・ゴナ・キス・ヤ」を出したリボンズ。
・ジャック・ニッチェがアレンジしたセリナ・マリー。
・エリー・グリニッチ作品を歌っているキャシー・キャロール。
等、詳しいことを知らなくても、普通に聴いて楽しめる曲揃いです。

ヴィッキー・カー「ヒーズ・ア・レベル」は、クリスタルズが全米No.1を獲得した盤とほぼ同時期にリバティー・レーベルから発売されたのですが、残念ながらこちらは全米100位以内にチャートインできませんでした。(全米115位)

しかし、プロデュースはスナッフ・ギャレット、アレンジはアーニー・フリーマンなので、決して悪い出来ではありません。
ヒットしなかったのは時の運ということだと思います。

ジャケットも気に入りました。
水着女性の写真ではなく、左右端のピンクやオレンジ色のストライプ柄が、です。
1970年代前半アメリカの廉価盤会社ピックウィックから出たビーチ・ボーイズのLPジャケを思い出しました。森 勉


2017年4月15日(土) Neil Young 「Don't Be Denied」

ノラ・ジョーンズ2017年来日ツアー、日本武道館公演見に行きました。

老若男女幅広いファン層ですが、男性よりも女性客が中心、ノラよりも年上の人が多かったですね。
スタンディングになることなく、最後まで落ち着いた雰囲気で座って観ることができました。

あと、武道館とは思えないほど、ビックリするぐらい音が良かったです。
ノラのPA・音響スタッフが優秀なのでしょうね。

大阪・福岡・広島・名古屋公演が残っているので詳細は控えますが、セットリストは日々変わっているようです。

でも最新作『デイ・ブレイクス』収録のニール・ヤングカヴァー「Don't Be Denied」は必ず歌っているんですよね。

公演が始まる前の場内BGMでニール・ヤング「Journey Through The Past」がかかったり、(ちなみに公演後にはC&N「Southbound Train」がかかってた)、ノラのバンドPUSS N BOOTSは以前アルバムで「Down By The River」カヴァーしてたし、彼女は本当にニール・ヤング好きなんだな、と感じました。

ちなみにそのニール・ヤング。
先日行われたRock & Roll Hall Of Fame2017式典にパールジャムへのプレゼンターとして出演予定が、病気のため直前で出演中止。年初からのツアーが全て白紙になった上にこのキャンセル、とても心配です。
病状は明らかにされていませんが、また元気な姿を見せてほしいな。ガンバレ!ニール!願復活!森 陽馬


★掲載ジャケットはニール・ヤング「Don't Be Denied」収録、1973年発表アルバム『Time Fades Away』。
1973年ツアーを収めたライヴ盤、今まで一度もオフィシャルでCD化されていません。
近年アナログ盤で再発されたので、近々単体でCDも出ると思われます。
(『Time Fades Away』が入った『NEIL YOUNG OFFICIAL RELEASE SERIES DISCS5-8』は5月CD化予定)


2017年4月14日(金) Wouter Hamel 「When All The Bars Have Closed Again」

2007年1st作をリリースし、2017年でちょうどデビュー10周年となるオランダのポップ貴公子、ウーター・ヘメル。

3年ぶり5枚目となる新作『アモリー』がリリースになりました。
(国内CD 本人による各曲コメント・歌詞・対訳付 VICP-65419 2,500円+税)

今作は、UKソウル・バンドMamas Gun中心人物で、AORユニットYoung Gun Silver Fox等でも活躍するアンディ・プラッツが参加&共同プロデュースを務めています。

シンプルな詞に<性別関係なく、本当の自分で...>という深いテーマを込めて高らかに歌うリード曲「Hey Now」、AORテイストの「Incurable」、サビが激キャッチー「Soul Sold」など、近作の中では最もポップで、ソウルフルで充実のアルバム!

今日の一曲は、歌とアンディのピアノのみのデモを採用したという「When All The Bars Have Closed Again」。
アート・ガーファンクルを彷彿とさせるバラード、本編終盤の感動的な1曲です。

日本盤ボーナス・トラックには、盟友ベニー・シングスとの共作「Wiser Now」、日本のインディー・ポップ・バンド、LUCKY TAPESとのコラボ曲「So Much Better」が収録。

5月31日(大阪)、6月1日(東京)には、ビルボード・ライヴでの来日公演も予定されています。東尾沙紀


2017年4月13日(木) YASMINE HAMDAN (ヤスミン・ハムダン) 「DOUSS」

ジム・ジャームッシュ監督2013年公開映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
<現代に生きる吸血鬼の日常と音楽と恋愛>を描いた物語。
公開時映画館で観たものの、恥ずかしながらストーリー展開をほとんど憶えていないのですが、映画後半に出てくるヤスミン・ハムダンが歌うシーンは印象に強く残っています。

その場面は物語と直接関係ないのに、主人公男性が彼女の歌声を聴いて、「素晴らしい。彼女はきっと成功する。」というセリフまで出てくるのです。

そのヤスミン・ハムダンがソロ2ndアルバム『アルジャミラ~美しきもの (AL JAMILAT)』を発表しました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック追加 HSE-6386 2,400円+税)

ヤスミン・ハムダンは1976年レバノン生まれ女性シンガー。
Soapkills(アラブのマッシヴ・アタック、と評されていたらしいバンド)、Y.A.S.(フランス/パリ在住時ユニット)を経て2013年ソロ・デビュー。
4年ぶり2ndとなる今作はデペッシュ・モード等を手掛けた英国人ルーク・スミスがプロデュースを担当。

エレクトロニカを大胆に配したサウンドメイクな楽曲もあり、はっきりいって、プロデュース過多な感があります。
しかしながら、東京にいながら異国の地へ誘われるような、彼女の歌に秘めた求心力は伝わってくるはず。

<アラブの春>(2010年前後アラブでの大規模反政府デモ)について歌った①「DOUSS」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2017年4月12日(水) Ethan Gruska 「What Are You Thinking Of?」

昨日紹介したGood Harvestは太陽の降り注ぐ昼に聴きたい新星作品。

対して今日紹介するのは、深夜静けさの中でひっそり聴きたいシンガー・ソングライター新譜この1枚。

ETHAN GRUSKA『SLOWMOTIONARY』
(輸入CD Sire/Warner 558583-2)

イーサン・グルスカはカリフォルニア/アメリカ出身男性シンガー・ソングライター。
祖父は名映画音楽家John Williams、父はTV音楽を多く手掛けているJay Gruskaという血筋のミュージシャン。

姉Barbara GruskaとのTHE BELLE BROTHERSで2011年デビュー。
今作『SLOWMOTIONARY』がソロ・デビュー作になります。

最初聴いた時、女性シンガーが歌っていると思ったくらい中性的な歌声。
その歌声がポツリポツリと空間を漂うように紡がれるシンプルな楽曲と、独特の間を配したサウンド・センス。
とても不思議な魅力を持ったアルバムです。

アラバマ・シェイクスなどのプロデュースで名を広く知られるようになったギタリストBlake Mills、姉のBarbara Gruskaも参加している2曲目「Me Who Wasn't Trying」も魅力ですが、静寂の彼方へ吸い込まれるような一人多重録音の9曲目「What Are You Thinking Of?」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2017年4月11日(火) Good Harvest 「Charly」

<スウェーデン発・女性版サイモン&ガーファンクル+ニック・ドレイク+クランベリーズ>!?

女性シンガー新譜作品で最近気に入っている1枚。

Good Harvest『In A Life And Place Like This』
(輸入CD Space Station 12/BMG 7320470210017)

Good Harvestはスウェーデン出身、Ylva RrikssonとHanna Enlofによる女性シンガー2人ユニット。

2014年にEP『Bottom Dollar』でデビュー。
今作『In A Life And Place Like This』が1stアルバムになります。

アコースティック・ギターを基調にしたサウンドに、女性2人のハーモニー・アレンジが魅力。
北欧的なメロディーとフォーキーなブレンドもいい感じですね。

今日のこの1曲は、ギターとハーモニーがまさにサイモン&ガーファンクルを彷彿とさせる7曲目「Charly」。

なお、ラスト15曲目にはジョニ・ミッチェル作、CSN&Yで有名な「Woodstock」カヴァーのライヴ音源が収録。
軸がブレることなく、ルーツに根差しながら新たな音楽活動を続けていって欲しいニューカマーです。森 陽馬



2017年4月10日(月) バーバラ・ルイス 「Hello Stranger」

昨日に引き続き、映画『ムーンライト』で印象的に使われていたこの1曲。

バーバラ・ルイス「Hello Stranger」。

1943年ミシガン出身黒人女性シンガー、バーバラ・ルイス自身の作詞・作曲による名曲。
1963年5月ビルボード・シングル・チャート3位、R&Bチャート1位を記録した大ヒット・ナンバーです。

映画内で使われた場面の時代背景は比較的近年なので、主人公や映画スタッフはリアルタイムで聴いていたわけではないはずですが、バリー・ジェンキンス監督にとって思い入れのある楽曲だったのかもしれませんね。

映画の最後の方、ジュークボックスからかかるこの曲はとてもロマンティックに響きます。
(男性同士の恋愛ではありますが、、、)

ちなみに「Hello Stranger」が収録されているバーバラ・ルイス1966年発表アルバム『Baby, I'm Yours』。
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞付 WPCR-27631 952円+税)

1曲目のタイトル曲「Baby, I'm Yours」はヴァン・マッコイ作による1965年シングル・ヒット。
大滝詠一「幸せな結末」最後の方では、この♪Baby I'm Yours♪が織り込まれていましたね。
アメリカン・ポップス・ファンにもオススメの作品です。森 陽馬


2017年4月9日(日) カエターノ・ヴェローゾ 「ククルクク・パロマ」

映画『ムーンライト』を日比谷シャンテ(現TOHOシネマズシャンテ)にて鑑賞。

『ラ・ラ・ランド』と競ってアカデミー作品賞を受賞した黒人映画。
貧富の差、ドラッグ、いじめ、同性愛などをテーマにし、決して明るい作品ではないけれど、不思議と映画の中に入りこめたヒューマン・ストーリーでした。

というのも、若き黒人監督バリー・ジェンキンスは、ウォン・カーウァイ監督1997年映画『ブエノスアイレス』を大のフェイヴァリットに挙げているとのこと。

見た目だけでなく人間の内省的な部分を繊細な描写・優しい目線で表現していたと思います。

(ただ、共感し難い重いテーマを扱っているため、好き嫌いは分かれそう。
ミニシアター系人間ドラマお好きな方向けかな。)

多くはないけれど、音楽の使い方も印象的でした。

映画『ブエノスアイレス』冒頭でかかっていたカエターノ・ヴェローゾが歌う「ククルクク・パロマ」。
映画『ムーンライト』後半でも、バリー・ジェンキンス監督のオマージュが込められ使われています。
この曲を聴くと、鳥のように羽ばたいて旅へ出たくなるのは僕だけでしょうか。

なお、『ムーンライト』内でもう1曲、印象的に使われている楽曲があるのですが、それはまた後日に。森 陽馬


★掲載ジャケットは、カエターノ・ヴェローゾ「ククルクク・パロマ」収録。
映画に関わったカエターノ楽曲を集めた編集盤『シネマ・カエターノ』。
(国内CD 全16曲収録 中原仁による選曲・解説付 PHCY-1001 2,427円+税)


2017年4月8日(土) Aimee Mann 「Good For Me」

キャリア35年。今年で57歳(見えない!)となるアメリカの女性シンガー・ソングライター、エイミー・マン。

前作から約5年ぶり新作となる9thアルバム『メンタル・イルネス』が発売になりました。
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 SICX-77 2,400円+税)

ポップな前作から一転、ジェイ・ベルローズのドラムや、ストリングスを交えながら新作はシンプルなアコースティック作品に回帰。

アルバム・タイトルの『メンタル・イルネス』=''心の病''。
薬物中毒、虚言癖、人間関係など何かしら心に問題を抱える人々が抽象的に描かれています。

重くなりそうなテーマではありますが、サウンドやメロディは穏やか。
彼女の芯があり、温か味もある歌声のおかげで聴きやすい作品になっています。

制作時よく聴いていたというブレッドやダン・フォーゲルバーグなど70年代ロックの影響もあってか、さりげないハーモニーを聴かせる曲も。

美しいコーラスが耳に残る「Good For Me」を今日の1曲に。東尾沙紀


2017年4月7日(金) ビートルズ 「ゲッティング・ベター」

そろそろ発売になる頃だと思っていましたよ、50周年記念盤。

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
1967年6月1日、イギリスで発売されて今年で50年。(アメリカでは6月2日発売とのこと)

日本では7月5日と約1か月遅い発売でしたが、当時は英米での発売日がはっきりとファンに認識されていたわけではないので、遅いという印象はありませんでした。
あくまでも日本盤発売日が日本人一般ファンにとってビートルズの新しい曲がレコードで聴ける日だったのです。

さて、2017年5月26日に発売が決定した50周年記念エディション。CDとしては3種類。
価格の安い順番に紹介すると、
① ジャイルズ・マーティン(ジョージ・マーティンの息子)を中心に行われた最新リミックス盤『2017ステレオ・リミックス』。もちろん、オリジナル・マスターテープ使用。2,600円+税(1CD)。

② ①に別テイク・ディスクを加えた2枚組CD。別テイクはオリジナル曲順通りに並べられ、アルバムの前にシングル発売された「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」、「ペニーレイン」の最新ステレオ・ミックスと別ヴァージョンも収録。3,600円+税(2CD)。

③ ①にプラスしてレコーディング順に別テイク・ヴァージョンをいろいろ収録したCDが2枚と、モノラル・ミックスにこだわったCDが1枚、そしてサラウンドやハイレゾ・オーディオ及び制作時のドキュメンタリー・フィルム映像などが楽しめるブルーレイ&DVDを含めた6枚組。144ページ・ブックレット&ポスター等付完全生産限定スーパー・デラックス・エディション。18,000円+税(4CD+ブルーレイ+DVD)

やっぱり③でしょうね。
くわしくはまた、、、。

今日のこの1曲は「ゲッティング・ベター」。
50年前、初めて聴いた時の第1印象で1番気に入った曲でした。森 勉

★ご予約受け付けております。


2017年4月6日(木) 『明日に向かって撃て』サントラより 「サウス・アメリカン・ゲッタウェイ」

映画のサウンド・トラック盤で好きなものは?
という質問があったら、、、どう答えようか、、、。

いろいろ迷いはありますが、アイウエオ順に考えていくとまずは、
『明日に向かって撃て!』サントラかな、と答えようと思います。
(国内CD 完全限定盤 UICY-78159 1,000円+税)

1969年20世紀フォックス配給、ジョージ・ロイ・ヒル監督。
ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス出演。
原題は『Butch Cassidy And The Sundance Kid』。
音楽はバート・バカラックが担当。
主題歌「雨にぬれても」(Raindrops Keep Fallin' On My Head)を歌ったのはB.J.トーマス。

僕が初めて映画を観たのは、高校を卒業するちょっと前、1970年2月か3月。
日比谷のどこかでのロードショウだったと思います。

印象的なラストシーン、『卒業』に続いてキュートなキャサリン・ロス。
そして、すてきな音楽が心に残りました。

サントラLPもすぐ買ってよく聴きました。
バート・バカラックという作曲家をより強く意識した1枚です。

LPではA面ラストに入っていた「サウス・アメリカン・ゲッタウェイ」(自由への道)が特にお気に入りです。

躍動感溢れるコーラス隊のスキャットともの悲しい雰囲気のソロでのスキャットの対比が見事な1曲です。
アレンジャーとしてのバカラックの腕前に感服。森 勉


2017年4月5日(水) 加川良 「ラブ・ソング」

加川良さんが2017年4月5日朝、急性骨髄性白血病で逝去しました。(享年69歳)

♪命はひとつ 人生は1回 だから命は捨てないようにね あわてるとついフラフラと 御国のためなのと言われるとね 青くなってしりごみなさい にげなさいかくれなさい♪(加川良「教訓Ⅰ」歌詞より)

反戦の歌であり、命の大事さを歌った名曲「教訓Ⅰ」で1971年デビュー。

CDでしか彼の歌を聴いたことがなかった僕は、<教訓Ⅰのフォーク・シンガー>という印象しかなかったのですが、2013年10月13日寺尾紗穂さん主催フェス『りんりんふぇす』にて加川良さんのステージを初めて拝見し、温かで包容力があって、そして一本芯が通ったその人柄と歌に、本当の意味で感動したものでした。

人に対してはもちろん、自分に正直でいることの大切さを教えてもらいました。
ありがとうございます。加川良さん。

今日のこの1曲は、鈴木茂、佐藤博、田中章弘、林敏明が参加しハックルバック結成のきっかけになった1974年発表名作『アウト・オブ・マインド』から大好きな1曲。(CD KICS-2583 1,429円+税)

♪どこか知らない街で 流れ星になるといいね♪と歌われる「ラブ・ソング」。森 陽馬



2017年4月4日(火) ボブ・ディラン「青春の思い出」(When The World Was Young)

2016年ノーベル文学賞を受賞。
2017年4月1日ツアー先のストックホルムにて正式に授与されたことで話題のボブ・ディラン。

通算38作目となるスタジオ・アルバム『トリプリケート』を発表しました。
(国内3CD トム・ピアッツァ、菅野ヘッケル、萩原健太解説・歌詞・対訳付 SICP-5302 4,000円+税)

2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』、2016年『フォールン・エンジェルズ』に続き、フランク・シナトラがレパートリーとして歌っていた楽曲を中心にしたスタンダード・カヴァー集。

「センチメンタル・ジャーニー」、「スターダスト」、「時の過ぎゆくままに」(As Time Goes By)、「P.S.I Love You」。
3枚組全30曲、ジャズをご存知でない方でもどこかで聴いたことがある定番曲は、名エンジニアのアル・シュミットが手掛けたことで、温もりあるモダンな音感に仕上がっています。

来日する直前2016年2~3月に録音されたようで、その来日公演でも感じたことですが、ディランは歌詞の一語一語を噛みしめるように大事に歌っているのが印象的。

バックの演奏も音数を極力絞ったアレンジ。
ジャズ愛好家にこそ聴いてもらいたい1枚ですね。

エディット・ピアフで知られるシャンソン名曲にジョニー・マーサーが英語詞を付けた名曲「青春の思い出」。
情感込めて歌うディラン。味わい深い歌唱が沁みるナンバーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2017年4月3日(月) 伊藤銀次 「こぬか雨」

PET SOUNDS RECORD2016年ベストに選出した伊藤銀次さん率いるココナツ・バンク新作。

2017年に入っても大好評ロングセラー中ですが、こんなCDも5月発売が決定いたしました。

伊藤銀次『デッドリイ・ドライブ 40周年記念デラックス・エディション』
(2017年5月24日発売予定 2枚組高音質SHM-CD仕様 WPCL-12639 3,704円+税)

1977年発表名作1stソロ・アルバム『デッドリイ・ドライブ』オリジナル・マスターから、伊藤銀次本人監修による新ミックス&新リマスターを施し、更に新たにミックスしたインスト・バックトラックを追加収録。

ボーナス・ディスクには、各曲数テイクある一発録りテイクから本人自ら厳選した未発表アウトテイクを7曲。
また「King King」SEとして制作されたジャングル音やエンジン音、「風になれるなら」と「デッドリイ・ドライブ」のシングル・ヴァージョン、そしてスペシャル・ボーナス・トラックとして「風になれるなら」と「こぬか雨」の弾き語りライヴ・ヴァージョンも収録と、充実の2枚組全27トラック決定盤!

メモリアル・ブックレットには、土橋一夫氏渾身のライナーノーツ再掲に追加新解説文。
更には牧村憲一氏による解説文の掲載されるとのこと。

当店のみの特典も制作する予定です。
ナイアガラ、山下達郎ファンも是非チェックしてくださいね。

今日は春の到来を告げるような雷雨(スコール)がありましたが、雨は雨でも「こぬか雨」を今日のこの1曲に。

山下達郎が歌っていることでも知られる名曲「こぬか雨」。
5/24発売40周年盤には、インスト・ヴァージョンと弾き語りライヴ音源も追加収録される予定です。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付中!


2017年4月2日(日) New Street Adventure 「What's So Good About Happiness?」

2015年2月4日今日のこの一曲で取り上げたACID JAZZ発/ロンドンのバンド、ニュー・ストリート・アドヴェンチャー。

先日リリースになった2017年新作2nd『Stubborn Sons』は、個人的に2017年ベスト・アルバムに入れたい!くらい、今お気に入りの1枚です。(輸入CD AJXCD 408)

イギリスらしいポップさと、ソウル/ファンクを下敷きにしたグルーヴィーなナンバー、哀愁漂うミディアム・バラードなどメロディ主体の楽曲がどれも良く、若いバンドらしい熱量が感じられる完成度の高い作品です。

疾走感あるリード曲で今作のオープニングを飾る「What's So Good About Happiness?」、
フロントマンNick Corbinの歌声にグッとくる「One & The Same」、
スタイル・カウンシルを彷彿とさせるポップな「If I Had You Back In My Life」等、
80~90年代、ポール・ウェラー、マット・デイトン(Mother Earth)お好きな方に是非聴いていただきたいです。
(Suchmos聴かれる方にも良いかもしれません。)

UKソウル/ロックを盛り上げていく存在になることを期待!
しばらくリピートが止まらなさそうです。東尾沙紀


2017年4月1日(土) リアノン・ギデンズ 「At The Purchaser's Option」

アメリカン・ルーツ・ミュージック界で今最も注目されている女性シンガー、リアノン・ギデンズ。

ノースキャロライナ発男女3人ブルーグラス・バンド、Carolina Chocolate Dropsを経て、2015年発表した1stソロ・アルバム『Tommorrow Is My Turn』(
2015年4月22日今日のこの1曲で取り上げました)はロングセラーを記録。
更には2016年3月来日公演も大好評だった彼女の2ndアルバムが発売されました。

リアノン・ギデンズ (RHIANNON GIDDENS) 『フリーダム・ハイウェイ』
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17676 2,400円+税)

T・ボーン・バーネットプロデュースだった1stに比べ、リアノン自身&ダーク・パウエル共同プロデュースである今作の方が、彼女の心奥から湧き上がってくるような情熱が直に伝わってきます。

息を呑むほど研ぎ澄まされたバンジョー、フィドル、ギター、そして崇高な歌声。
サウンドはカントリー/フォーク/アメリカーナながら、この上なくソウル(魂)を感じさせるのです。

今日のこの1曲は、CSN&Y「ohio」を彷彿とさせるリフが耳に残る1曲目「At The Purchaser's Option」。

“新世代のサイモン&ガーファンクル”ことMilk Carton Kids(
2013年5月3日今日のこの1曲で紹介)のジョーイ・ライアンとの共作曲。
19世紀アメリカで実際にあった「若い女性の奴隷を売る広告」記事からインスパイアされ書かれたナンバー。

アフリカ系アメリカ黒人が歩んできた苦悶の過去を引き受け、自由と言う名のハイウェイへ新たな一歩を踏み出さんと願うように歌われます。

2017年アメリカン・ルーツを代表する1枚、そして、後世に残るべき作品と言えるでしょう。森 陽馬



2017年3月31日(金) アート・ガーファンクル 「In Cars」(美しき若葉の頃)

様々な人にとって、その人それぞれの出会いと別れがある季節。
冬から春へと変わるこの時期、救いを求めるように聴きたくなるこの1曲。

アート・ガーファンクルが歌うジミー・ウェッブ作「In Cars」(美しき若葉の頃)

アート1978年発表作『ウォーター・マーク』ジャケット写真も手掛けた女優/写真家ローリー・バード。
二人は恋に落ち、愛し合っていたはずなのに1979年6月彼女は自殺してしまう。

別れ、悲しみ、孤独。
あらゆる切ない感情を胸に秘め歌われたのがこの曲。
1981年発表作『シザース・カット』からのナンバーだ。

二度と戻らない想い出の中にある彼女の姿。
リア・カンケルのコーラス、ポール・サイモンの儚い歌声、夢の中へ誘うようなフリューゲルホルンの音色。

そして、ラストにはサイモン&ガーファンクル名曲「スカボロー・フェア」の一説が歌われる。
♪Remember me to one who lives there. She once was a true love of mine♪

長いようであっという間だった3月も終わり、明日から新しい月が始まる。
この曲を聴き終えれば、春はもうすぐそこにあるはずだ。森 陽馬


★掲載ジャケットはアート・ガーファンクル1981年発表作『シザーズ・カット』。
アート・ガーファンクルベスト盤『シンガー』、輸入5CD『Original Album Classics』等にも収録。


2017年3月30日(木) Stone Foundation 「Your Balloon Is Rising feat. Paul Weller」

ポール・ウェラー、ソロ13枚目となる新作『A KIND REVOLUTION』が5月12日に本国でリリースされると、本日公式サイトでアナウンスされました。

P.P.アーノルド、マデリン・ベル、ロバート・ワイアット、ボーイ・ジョージ等が参加しているそう。
近作の実験的なサウンドの延長か...? 楽しみ半分と不安半分。期待して待ちたいと思います。

ウェラー最近のお仕事として、この作品が本日入荷しました。

2015年6月19日今日のこの1曲で取り上げた、ホーン・セクションを擁したUKの白人ソウル・バンド、ストーン・ファンデーション。
約2年ぶりとなる新作『Street Rituals』は、ポール・ウェラーがプロデュースを担当しています。
(国内CD 宮子和眞氏による解説付 PCD-24602 2,400円+税)

バラード「Your Balloon Is Rising」でメイン・ヴォーカルを務める他、コーラスやギター、ピアノその他の楽器で全面的に参加。スタイル・カウンシル~ソロ初期を感じさせる楽曲も。
録音もウェラー所有のスタジオが使用されています。

ベテラン・ソウル・シンガー、ウィリアム・ベルとベティ・ラヴェットもヴォーカルでゲスト参加。
ソウル愛がひしひしと伝わるナンバーがどれも味わい深く、渋味のあるアルバムになっています。

2017年5月末にはブルーノートで初の単独公演も予定されています。東尾沙紀


2017年3月29日(水) バッキンガム・ニックス 「Frozen Love」

2017年3月は注目の再発盤が色々出ていますが、その中でも“目玉”と言えるこの1枚!

バッキンガム・ニックス『Buckingham Nicks』
(国内仕様CD 限定紙ジャケット仕様 日本語解説付 2,700円+税)

フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが、バンド加入前の1973年にデュオでリリースした唯一のアルバム。

当時はカップルで仲睦まじかった二人。
しかしながら現在は袂を分かち活動しているせいか、ずーーっとCDは出ていませんでした。

スティーヴィー・ニックスの弾けるような魅力と、リンジーの原点的な音楽愛が伝わってくる隠れた名作。
ジム・ケルトナー、ワディ・ワクテル、ホルヘ・カルデロン等も参加。

韓国発レーベルBIG PINKからの再発盤ということで、本当に二人の許諾を得て制作したかは?な感じですが、貴重ライヴ音源などボーナス・トラック11曲追加されたこの作品をCDで聴けるのはうれしいですね。

今日のこの1曲は、7分を超える力作⑩「Frozen Love」。
ミック・フリートウッドが当時この曲を聴き、フリートウッド・マック加入のきっかけとなったそうです。森 陽馬


2017年3月28日(火) エルヴィス・プレスリー 「Too Much Monkey Business」

ACEレーベルの人気コンピ、ソングライター・シリーズ。
2017年3月18日、90歳で逝去したチャック・ベリー編が発売中。

V.A『ロックンロール・ミュージック!~ソングズ・オブ・チャック・ベリー』
(国内仕様CD 英文解説対訳付 PCD-17762 2,700円+税)

<ロックンロールの祖>と言われるチャック・ベリー。
「Rock And Roll Music」、「Johnny B, Goode」、「Roll Over Beethoven」、「Sweet Little Sixteen」、「Memphis」、「Maybelline」、「Too Much Monkey Business」、etc...

カントリー、ブルース等のルーツを基に<チャック・ベリー・スタイル>を築いた名曲群。
「Memphis」等、全ての楽器を一人多重録音で制作した楽曲もあると言われており、この作品集を聴くと<シンガー・ソングライターの祖>でもあることを実感できます。

そんな彼の楽曲はビートルズ含め他アーティストにカヴァーされることで有名になったものも多いのですが、この編集盤CDでは、埋もれていた質の高いチャック・ベリー・カヴァーを厳選して全24曲収録。

今日のこの1曲は、ロックン・ロールのキング、エルヴィスが歌った「Too Much Monkey Business」を。
エルヴィス・プレスリーが徴兵から戻り復活した1968年『カムバック・スペシャル』の頃に録音されたナンバー。

なお、チャック・ベリーは2016年10月自身90歳の誕生日に、2017年新作をリリースする、と宣言していました。
果たして新作(遺作)は出るのでしょうか? 森 陽馬


2017年3月27日(月) ラヴノーツ 「ベイビー・ベイビー・ユー」(ユー・ベイビー)

バリー・マン&シンシア・ワイルが作った楽曲を集めたコンピレーションCDが新しく発売されました。

『オン・ブロードウェイ ~ザ・ソングス・オブ・バリー・マン&シンシア・ワイル』
(国内仕様CD BSMF-7529 2,500円+税)

2009年、2013年にACEレーベルから同様のCDが出ましたが、今回はPLAYBACKというレーベルからです。
ACEレーベルの編集を踏まえた作りで、前のとはダブリがありません。
ブックレットも32ページ、アーティスト写真&解説(英文)も充実。
全28曲、さすがバリー・マン・ブランドの曲という感じで、マニアックな選曲ながら全編楽しめる内容です。

テリー・ナイト「カム・ホーム・ベイビー」、5A.M.イヴェント「ハングリー」、シレルズ「ザ・ゴスペル・トゥルース」、アールズ「リメンバー・ミー・ベイビー」、キース・パウエル「グッバイ・ガール」、トゥワイス・アス・マッチ&ヴァシュティ「コールデスト・ナイト・オブ・ジ・イヤー」(なんと、あのヴァシュティ・バニヤンの若き日の貴重なコラボ!)、チャック・デイ&ヤング・ジャイアンツ「朝日のない街」など、何回もリピートしたくなる曲がめじろ押し。

5曲目「ベイビー・ベイビー・ユー」はイントロを聴いてびっくり!
ビーチ・ボーイズ「ユーアー・ソー・グッド・トゥ・ミー」にそっくり!
このCDって、ブライアン・ウィルソンの作品集じゃないよね、、、。

似ているのはイントロだけですが、ビーチ・ボーイズ・ファンなら反応してしまうことでしょう。

なお、この「ベイビー・ベイビー・ユー」というタイトルは、おそらくこのラヴノーツだけが使ったタイトルで、一般的には「ユー・ベイビー」として知られている曲です。

ロネッツが最初に歌い、ラヴィン・スプーンフル、レン・バリーなどのカヴァーでも知られる曲ですが、このガール・ポップ・グループ、ラヴノーツのヴァージョンはかなり個性的で面白いアレンジになっています。森 勉


★PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2016年ベスト・アルバム、選出いたしました。
(上記リンク先のコラムー・コーナーに掲載)


2017年3月26日(日) ジェフリー・フォスケット 「FISH」

ジェフリー・フォスケットが歌う山下達郎作「踊ろよ、フィッシュ」英語詞カヴァーが収録された限定アナログ盤。
4月6日発売決定いたしました!

ジェフリー・フォスケット『FISH/This Could Be The Night』
(国内EP VSEP-822 1,500円+税)

山下達郎1987年発表(ちょうど30年前ですね)シングル「踊ろよ、フィッシュ」に、アラン・オデイが英語詞を付けた「FISH」。

現在はビーチ・ボーイズ正式メンバーとして活躍しているジェフリー・フォスケット。
1996年発表アルバム『Thru My Window』で好評を博し、彼の近作にも収録の人気曲が初アナログ化です。

なお、B面には山下達郎もカヴァーしている音壁名曲「This Could Be The Night」(フィル・スペクター/ハリー・ニルソン作)カヴァーを収録。

鮮やかなスカイブルーカラー盤(予定)限定プレス!
延期に次ぐ延期の間に予約も多く入っております。お早めにどうぞ。森 陽馬


2017年3月25日(土) Geyster 「When Love Breaks Down」(プリファブ・スプラウト・カヴァー)

今月中旬発売になった、渡辺亨さん最新著書『プリファブ・スプラウトの音楽 永遠のポップ・ミュージックを求めて』が評判ですね。

お客様から読み応えがあって面白かったとの感想もお聞きし、早く自分も読みたい!と思いつつ、引越の片付けが一段落した後の楽しみにしようと思っています。

書籍発売と同じ頃、プリファブ・スプラウト「When Love Breaks Down」のカヴァーが収録された、ガイスターの新作『With All Due Respect』が日本先行でリリースされました。
(国内CD 金澤寿和監修・解説 PCD-24605 2,400円+税)

ガイスターは99年に男女デュオとしてスタートし、現在はガエル・ベンヤミンのソロ・プロジェクトとして活動しているフランス発AOR/ポップ職人。

ディスコ調①「Easy」に始まり、女性コーラスを交えたメロウな「Emily」や、エレピ・ソロが聴きものの「Higher Lands」など、ソウル色の強いAORや80s好きな方にオススメです。

そしてアルバム最後を締め括るのは、プリファブ・スプラウトのカヴァー。
エレピを主体としたシンプルなアレンジが洒落ています。東尾沙紀


2017年3月24日(金) Young Rascals 「Good Lovin'」(モノラル)

3月20日全国の民放ラジオで放送された特別番組「We Love Radio」。
皆さんお聴きになったでしょうか?

『山下達郎と星野源のラジオ放談』というタイトルで各放送局・同内容1時間のオンエアーでした。
楽しい放送でしたね。

トークの合間に、「ラジオでかかった衝撃の1曲コーナー」や、この番組でしか聴けないスタジオ・ライヴ音源があったりと、音楽的にもトーク的にも実の多い番組だったと思います。
ラジオの重要性と楽しさも多くの人々に伝わったのではないでしょうか。

星野源がかけた阪神タイガースのオマリー選手による「六甲おろし」が大きな話題になっているようですね。
天下の珍盤・奇盤好きの山下達郎を前に、この曲を選んだ星野源の大胆さに脱帽です。
(サンデー・ソングブックの珍盤・奇盤特集でも、オマリーはまだかかっていない曲でした)

山下達郎が選んだのは、ヤング・ラスカルズ(1968年からヤングが取れてラスカルズ表記になります)。
1966年全米No.1ヒット「グッド・ラヴィン」。

ロックン・ロールの醍醐味を感じる直球ど真ん中という選曲。
気持ち良かったですね。

そんなラスカルズが発表したシングル盤A面・B面すべてを収録したCDが出ました。

The Rascals『The Complete Singles A's & B's』
(輸入2枚組CD 全47曲 Real Gone/RHINO RGM-0518)

1965年から1972年にアトランティックとコロンビア・レーベルから発表された全シングル曲を収録。
シングルということで、ほとんどの楽曲はオリジナル通りのモノラル・ヴァージョン。

「グッド・ラヴィン」を番組でかけた時、山下達郎が力説していたモノがこのCDで聴けます。

なお
「We Love Radio」の放送はラジコのタイムフリーで3/27まで聴けますので、是非お聴きになってみてください。森 勉


2017年3月23日(木) Bobbi Boyle 「Rain Sometimes」

昨日紹介したボビイ・ボイル。
世界初CD化された2ndアルバム『シングス』(オリジナルは激レア!)も取り上げておきましょう。

ボビイ・ボイル『ボビイ・ボイル・シングス』
(国内CD 長門芳郎氏による日本語解説付 MZCF-1336 2,400円+税)

1970年発表今作は、1967年発表1stほどソフト・ロック・アレンジではなく、ジャジーかつしっとりと聴かせる1枚。

ジョージ・ハリスン作「Something」、キャロル・キング作「No Easy Way Down」、バカラック作「I'll Never Fall In Love Again」、ブレンダ・ハロウェイ作「You've Made Me So Very Happy」、ウイ・ファイヴやヤングブラッズのヒットで知られるディノ・ヴァレンテ作「Get Together」等、通好みな選曲を落ち着いた雰囲気で楽しめます。

今日のこの1曲はラスト8曲目「Rain Sometimes」。

ナンシー・ウィルソンの歌唱でも知られるアーサー・ハミルトン作。

ゆったりと間をとったピアノ、上品なヴィブラフォンの音色。そして情感豊かな彼女の歌声。
じんわりと沁みる、隠れた<雨>名曲ですね。森 陽馬


2017年3月22日(水) Bobbi Boyle 「Spring Can Really Hang You Up The Most」

風は肌寒いものの、春らしい陽気になってきましたね。

青い空を店内から眺めながら、昼間に最近よく聴いているお気に入りの1枚。

ボビイ・ボイル『ア・デイ・イン・ザ・ライフ (+2)』
(国内CD 日本語解説付 ボーナス・トラック2曲追加 MZCF-1335 2,400円+税)

Bobbi Boyleは1931年アメリカ/ボストン生まれの女性ジャズ・ピアニスト/シンガー。
60年代ロサンゼルスへ拠点を移し、Encino Recordsから1967年発表した1stアルバムが今作です。

ジミー・ウェッブ作フィフス・ディメンションで有名な「Up Up And Away」(ビートでジャンプ)で幕を開け、同じくジミー・ウェッブ作「By The Time I Get To Phoenix」(恋はフェニックス)、ロジャ・ニコ名曲「Love So Fine」、バカラック作「This Girl's In Love With You」などをゴキゲンなアレンジでカヴァー。

Ron Anthony(G)、Chris Clark(B)、Chuck Piscitello(Dr)という無名のバック・メンバーながら、ジャジーかつポップな楽曲アレンジ及び演奏は素晴らしいの一語。

ジャズ・ヴォーカルというより、ソフト・ロック好きの方へ大推薦したい作品ですね。

今日のこの1曲はジャッキー&ロイの名唱でも知られる「Spring Can Really Hang You Up The Most」。
軽快に、そしてクールに、なおかつ心地良いキラーチューン♪

ちなみに、「Sad Old World」、「Everybody's Talkin」がボーナス・トラックとして追加収録されています。森 陽馬


2017年3月21日(火) ビーチ・ボーイズ 「サーファー・ムーン」

小山台高校脇の道に1本だけある早咲きの桜。林試の森にある早咲きの桜。
どちらも散り始めていますが、普通の桜の開花がもうすぐというニュース(気象庁では3月24日頃とのこと)が伝わってきています。

もうすぐ春といえば、もうすぐ夏も近いということで、今日はビーチ・ボーイズ。

<今日のこの1曲>に、僕としては今年初めてビーチ・ボーイズについて書くような気がしますが、動機は『NIAGARA 45RPM VOX』に入っていた多羅尾伴内楽団によるインスト「サーファー・ムーン」を聴いたことです。

「サーファー・ムーン」は1962年ボブ&シェリに提供したブライアン・ウィルソン初期の名曲と言っていいでしょう。

アメリカではアルバム『サーファー・ガール』に収められていただけでしたが、日本では1964年「夢のハワイ」B面として「サーファー・ムーン」はシングル化されています。

この曲の歌詞に
♪Blame It All On The Surfer Moon♪
というフレーズが出てくるのが気になりますね。

「Blame It On The Bossa Nova」(恋はボサノヴァ)は1963年1月にヒットし始めています。
ボブ&シェリ「サーファー・ムーン」は1962年10月発売ですが人知れずの状態だったので偶然だとは思いますが...。

「サーファー・ムーン」 ~ 「恋はボサノヴァ」 ~ 「恋はメレンゲ」がぐるぐる頭の中を回り出しました。森 勉


2017年3月20日(月) Jens Lekman 「What's That Perfume That You Wear?」

丁度1か月前くらいになりますが、渋谷クラブ・クアトロでトラッシュキャン・シナトラズ×サニーデイ・サービスのカップリング・ライヴを観ました。

先手のサニーデイは胸が掻き毟られるような熱い演奏。
トラッシュキャンの方は彼らのあたたかい人柄が伝わる心地よいメロディ&ハーモニーの連続。

両バンドとも生は初体験だったのですが、またこの組み合わせでツアーをしてほしいなぁと思いました。

トラッシュキャンのフロントマン、フランシス・リーダーの声がお好きな方にオススメ♪
スウェーデンの男性シンガー・ソングライター、イェンス・レークマンが4年半ぶりの新作『LIFE WILL SEE YOU NOW』をリリース。(輸入CD SC339)

4作目となる今作では、ベン・ワット『ヘンドラ』やトレイシー・ソーンの近作を手掛けたイワン・ピアソンを共同プロデューサーに迎え、サンバやブラジル、ディスコなどをアレンジに取り入れた仕上がり。
これまでの彼のちょっと切ない作風とはまた違った、とてもポップな作品になっています。

トレイシー・ソーンとの共作&コーラスで参加した「Hotwire The Ferris Wheel」、名パーカッション奏者ラルフ・マクドナルド「The Path」をサンプリングしたリード・トラック「What's That Perfume That You Wear?」ほか、彼のしっとりとした歌声が活きるアコースティックな楽曲も聴きものです。
(同じ北欧のアーティスト、ディラン・モンドグリーンの声にも似ていますね。)

ボーナストラック4曲をダウンロードできるコードが付いた国内盤(HSE-6378)も4/5発売予定です。東尾沙紀


2017年3月19日(日) The Dynamics 「We Found Love」

ノーザン・ソウル/甘茶スウィート・ソウル・ファン狂喜!

デトロイト発60~70'sソウル/ヴォーカル・フループ、ダイナミックスの再発CDが出ました!

The Dynamics『Lights Out』
(輸入CD PLAY BACK Record PBR-8510)

60年代中期RCA時代の「I Need Your Love」、「You Make Me Feel Good」から、1969年メンフィス録音名盤1stアルバム全曲、更に1977年Columbiaからリリースされたレアスウィート貴重EP音源まで、黒汁タップリの美味なところをギッシリ詰め込んだ全20曲編集盤。

今日のこの1曲は、山下達郎サンデー・ソングブックでも昔かかった究極の甘茶ソウル「We Found Love」。
1977年コロンビア・レーベルから7インチリリースされたミディアム・メロウ・キラーチューン♪

この1曲が聴けるだけでも買いですね。森 陽馬



2017年3月18日(土) マイクロスター 「She Got The Blues」

PET SOUNDS RECORD2016年ベスト殿堂入りの名盤、マイクロスター『SHE GOT THE BLUES』。

限定アナログ盤が2017年5月24日発売決定いたしました!

<2017年5月24日発売>
・(LP)マイクロスター『SHE GOT THE BLUES』
(国内LP HCR9674 3,200円+税)

2017年に入っても大ロングセラー中の素晴らしい1枚。
アナログ盤で聴きたい!という方も多かったと思います。

収録曲はCDと同じですが、B面(6~10曲目)をアナログで聴いてみたかったんですよね。

高瀬康一デザインによる各曲毎のジャケットやブックレットがアナログ盤ではどのように表現されているのか?
LP用の帯も付くそうなので楽しみです。

今日のこの1曲は、シングル化はされていないアルバム中の大名曲「She Got The Blues」。

もうちょっと聴きたい、というところでフェイドアウトしてしまいますが、そうなってしまったのもLP化されることを想定し製作した(B面の収録時間が長くなり過ぎないようにした)所以だとか、、、?!

まあとにかくも、「She Got The Blues」をアナログで聴けるシアワセ♪
お早めにご予約ください! 森 陽馬

通販コーナーにてご予約受け付けております。当店オリジナル特典も検討中!


2017年3月17日(金) カルメン・マキ 「デラシネ」

カルメン・マキさんが近年ライヴで披露している新曲「デラシネ」が、アナログ・シングル盤で3月22日発売。

カルメン・マキ『デラシネ』(c/w 「望みのない恋 ~挿入朗読詩「波の音」~」
(国内EP glax-001 1,500円+税)

スーマー『ミンストレル』&『泥水は揺れる』も手掛けた桜井芳樹(ロンサム・ストリングス)がプロデュースを担当。

椎野恭一(dr)、西嶋徹(b)、清水一登(p)、桜井芳樹(g)をバックに、マキさんの魂宿った歌声が心奥まで響きます。

B面には、寺山修司「波の音」の朗読を曲間に挿入した「望みのない恋」を収録。
(作詞:ガルシア・ロルカ/日本語詞:長谷川四郎、作曲:桜井李早)

一般流通はしない限定盤で、ライヴ会場及び一部店舗のみの販売ですが、当店でも取り扱いできることになりました。マキさんの“現在(いま)”をアナログ盤でお聴きになってみてください。森 陽馬

★通販でもお買い求めいただけます。


2017年3月16日(木) 大滝詠一 「青空のように」(モノ&カラオケ)

アナログ・シングル盤が9枚、その全18曲を収録したCD、そして16ページブック・レットをBOXに収めた『NIAGARA 45RPM VOX』が本日入荷しました。

(9EP+CD『NIAGARA 45RPM VOX』 4,500セット完全限定盤 SRKL-3041 19,800円+税)

発売日設定は3月21日ですが、今日から店頭出ししていいとのことなので、予約していただいた方々、取りに来ていただいてOKですよ。
予約していないという方には、若干ですがキャンセル分など含め今なら在庫ありますのでお早めに、、、。

シングル盤は9枚中5枚が当時市販されたもの。
その他の4枚は一般人は見たことも触ったこともないプロモーション・オンリー盤を復刻したものになのです。

今日はその中から「青空のように」プロモ盤を。

市販ジャケに『DJ Copy Only~MONAURAL~NOT FOR SALE』のシールが貼ってあるマニア垂涎の一品。

ナイアガラの白レーベルがまぶしい、、、。
A面モノラル・ミックスもいいですが、B面インスト・ヴァージョンもエコーの塩梅、カスタネットの鳴り具合、サイコーです。アレンジは山下達郎&多羅尾伴内。森 勉


2017年3月15日(水) Diane Renay (ダイアン・リネイ) 「Billy Blue Eys」

ひさしぶりに60'sガール・ポップ・コンピCDの紹介です。

オーストラリアのティーンズヴィルというレーベルから出ている編集盤CD『GIRLS ON 45 Vol.4』。
(輸入CD Teensville TV1018)

副題に『26 Girl Groups, Girlie Pop And Soulful Ladies 1962-1967』とあるように、いかしたガール・ポップが全26曲収録されています。

内容はかなりレアなものが集められていて、初めて耳にした曲が多いのですがイイ曲ばかり。
60'sガール・ポップの奥深さに今さらながら舌を巻いてしまいますね。

何曲か注目曲を、、、。
4曲目と23曲目に入っているキャロル&シェリー。
1965年MGMのシングルですがこのキャロルさん、後のキャロル・ベイヤー・セイガー。
1970年代後半にソロ・アルバムを出した頃はかなりハスキーなお声でしたが、この頃はまだかわいいキュート・ヴォイス。曲もなかなかいい出来。

マーガレット・マンドロフの9曲目はシンシア・ワイル&ラス・タイトルマン作のバラード。
15曲目はなんと日本で1965年人気爆発していたエミー・ジャクソン。
「涙の太陽」ではなく、第2弾「夢見るマイ・ボーイ」が選ばれています。

その他、ガール・ポップ・ファンには楽しめる曲がたっぷり入っています。

今日のこの1曲に選んだのは、ナイアガラ・ファンにオススメの11曲目。
「ネイビー・ブルー」で有名なダイアン・リネイが、MGMに移籍して発表した「Watch Out, Sally」(涙のサリー)にカップリングされていた「ビリー・ブルー・アイズ」という曲です。

大滝さんがどんな風にこの曲に影響を受けたかは、『大瀧詠一SONGBOOK2 ~作品集Vol.2』中に入っている曲で各自お確かめください。

ナイアガラの滝つぼには、まだまだ秘密がいっぱいですな。森 勉


2017年3月14日(火) うずまき 「おいのりのうた」

PET SOUNDS RECORDは1981年4月22日武蔵小山駅前にオープン。

2005年1月末駅前開発による立ち退きで一旦閉店後、2005年末から仮店舗にて営業を再開。
2007年3月15日現在の場所に新店舗を再オープンいたしました。

そして、2017年3月15日。移転してきてちょうど10年目を迎えることになります。

本当にたくさんのお客様皆々様のおかげだと、ありがたい気持ちでいっぱいです。
感謝・感激、重ねてありがとうございます。

これからも良い音楽を皆さんと共有しながら、現在の店舗で営業を続けていきたいと思っております。
末永くよろしくお願いいたします。

ということで、3月15日から2,000円以上お買い上げのお客様に当店ロゴ入り新緑タオルを先着でプレゼント♪

お時間ある時に是非お越しください。

ちなみに、明日3月15日は当店地下アゲイン(アゲインも祝10周年!)にて、東京ローカル・ホンクに記念ライヴをやっていただける予定。とても楽しみですね。

♪どうか笑顔が絶えぬように 愛する人の行く先に どうか光があるように♪(「おいのりのうた」歌詞より)
森 陽馬


★掲載ジャケットは、東京ローカル・ホンクの原点!1999年発表うずまき名義の名作『ヒコーキのうた』。
(国内CD CRCD-5113 2,000円+税


2017年3月13日(月) ドミン・ギーニョス 「Abri a porta」

ブラジルへ旅行していた友人が帰国、おみやげを持ってきてくれました。

その友人は今までに何度もブラジルを訪れているのですが、今回初めて拳銃強盗に遭ったそうです。

両替所から出てしばらく歩いていると、拳銃を突き付けられ人通りのない場所へ、、、。
現金とiPhoneを盗まれたものの、怪我なく無事だったのは不幸中の幸いだと思います。
(実際に拳銃強盗による死者や怪我人が、五輪後のブラジルでは多発しているとのこと)

こういう話を伺うと、日本という国は平和だな、と改めて感じますね。
ブラジルに限らず海外へご旅行される方、気を抜かずにお気をつけて。

ということで、ブラジルの暗い話になってしまったので、対照的にブラジルの明るい音楽で今日のこの1曲。

ブラジルの名アコーディオン奏者、ドミン・ギーニョス。
1980年録音13作目『ケン・ミ・レヴァラ・ソウ・エウ』から、ジルベルト・ジルとドミン・ギーニョスの共作によるゴキゲンなナンバー「アブリ・ア・ポルタ」を。
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-4825 1,000円+税)

ジルベルト・ジルの憂いを帯びた歌声、そして、ドミン・ギーニョスによるアコーディオンの朗らかな音色が魅力的です。森 陽馬



2017年3月12日(日) ジョージ・ハリスン 「Someplace Else」

ジョージ・ハリスンがもし存命ならば、先月2月25日で74歳でした。

ラジオ日本で放送されている
『ビートルズ10』では毎週ビートルズの曲をベスト10形式で発表していますが、ジョージ、ポール、リンゴ、ジョン(誕生日順)の誕生日周辺ではソロ作品のみに限った<ソロ10>を発表しています。

先日放送された<ジョージ10>では初めて「ファー・イースト・マン」がチャートインしたり、毎年上位に食い込むも首位を獲得できなかった「セット・オン・ユー」が1位になったりと、新しい動きがあって楽しめました。

そんな慈愛の人、ジョージのアップル及びダーク・ホース・レーベルからの13枚のアルバムが最新リマスター&紙ジャケット仕様で再CD化されました。

レコード時代の帯や内袋などをCDサイズにして復元したり、ポスターが入っていた『オール・シングス・マスト・パス』はミニチュア化して封入されていたりと、日本盤ならではの細やかなアートワークが施されています。

今日はその中から、『B10/ジョージ10』No.1獲得記念ということで、「セット・オン・ユー」収録1987年発表アルバム『クラウド・ナイン』からシングルでない曲を選んでみました。
(ジョージ・ハリスン『クラウド・ナイン』 国内CD 完全限定盤 SHM-CD仕様 UICY-78146 2,667円+税)

LP時代はB面2曲目(CDでは8曲目)に収められていた「サムプレイス・エルス」。

このメロディー、この声、このスライド・ギター、ジョージ、、、。森 勉



2017年3月11日(土) ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ 「Where Is The Love」

村上春樹2017年発表長編小説『騎士団長殺し』を読了。

彼らしい示唆に富んだ言葉が多く、楽しく読むことができました。
穴であったり、壁であったり、暗闇であったり、春樹ワールドの象徴とも言える情景も存分に出てきたし、主人公の男性がレコードで音楽を聴く、という設定も良かったですね。

ブルース・スプリングスティーン『ザ・リヴァー』をターンテーブルに載せてレコードを聴く場面が後半あり、
<それはCDで続けざまに聴くアルバムではない。『ラバー・ソウル』だって『ペット・サウンズ』だって同じことだ。優れた音楽を聴くには、聴くべき様式というものがある。>
という文面が出てくるのです。
村上春樹の長編小説で久々に『ペット・サウンズ』という言葉を目にできただけで僕は満足ですよ(笑)。

あと別項で、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイのデュエット・アルバムが出てきたのもうれしかったです。
(『ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ』 国内CD WPCR-27610 952円+税)
今作には「Where Is The Love」(邦題:恋人は何処に)という名曲が収録されていて、この曲と小説内男性"諸君"の想いが繋がっているから使われたのかな、と想像したりして、、、。

そういう春樹的要素を含みながら、東日本大震災、南京大虐殺、ドイツに併合されたウィーンでの悲劇、戦争が生む残虐さ、などもさりげなく描写。彼の現代日本へ向けられた意志のようなものを感じられました。

ちなみに、物語内で印象的に使われている歌劇『ドン・ジョヴァンニ』と『薔薇の騎士』ハイライトを両方収録したCDが4月12日発売。(『ドン・ジョヴァンニと薔薇の騎士~小説に出てくるクラシック』 UCCS-3087 2,500円+税)
『騎士団長殺し』の世界へ浸りたい方はチェックしてみてください。森 陽馬



2017年3月10日(金) Kathryn Williams & Anthony Kerr 「The Very Thought Of You」

白日夢...このアルバムを聴いているとそんな言葉が浮かんできます。
フワフワと夢見心地で独特の空気感を持った作品です。

リヴァプール出身の女性フォーク・シンガー、キャスリン・ウィリアムス。11枚目となる新作『レゾネイター』。
(国内CD MZCF-1345 解説付 2,480円+税)

ジョージィ・フェイムやヴァン・モリソンなど多くのミュージシャンとの共演でも知られるヴィブラフォン奏者アンソニー・カーとコラボした、自身初のスタンダード・カヴァー集です。

「My Funny Valentaine」、「Every Time We Say Goodbye」、「Stormy Weather」、「Autumn Leaves」、「Embraceable You」、日本盤ボーナス・トラックに「Moon River」.など。

トランペットの深い音色、ベースが時折加わりますが、繊細な歌と柔らかく響くヴィブラフォンで形作られたゆったりとした静寂に包まれたアルバム。

今日の1曲は、彼女と同じ英国生まれのスタンダード・ナンバー「The Very Thought Of You」。
<君を想いて>物思いに耽る...そんな夜に聴くのもオススメの1枚です。東尾沙紀



2017年3月9日(木) セロニアス・モンク 「Japanese Folk Song」(荒城の月)

現在大ヒット上映中、2月26日今日のこの1曲でも取り上げた映画『ラ・ラ・ランド』

不思議と後を引く映画で、サントラを聴く度に高揚感であったり、狂おしいくらいの切なさであったり、様々な感情が心奥に甦ってきます。

そのサントラ盤には収録されていませんが、映画『ラ・ラ・ランド』内で主人公のピアニスト、セブがレコードを聴きながら繰り返し練習していたのがこの曲、セロニアス・モンク「Japanese Folk Song」(荒城の月)。

セロニアス・モンク1966年発表アルバム『ストレイト・ノー・チェイサー』収録。
(国内CD 日本語解説付 ボーナス・トラック3曲追加 SICP-4248 1,000円+税)

滝廉太郎が1900年に作曲した古き良き日本の名曲「荒城の月」。
1963年及び1966年に来日公演も行っているセロニアス・モンクは、どこかでこの曲を耳にしメロディーに心奪われ、1966年5月公演最終日で披露したこともあるそう。

ジャズに対して頑なな意志を持っている『ラ・ラ・ランド』主人公セブが、ビル・エヴァンスやキース・ジャレット等ではなく、独特のセンスでモダン・ジャズ・ピアノのスタイルを体現していたセロニアス・モンクを愛聴している、という設定にも、デイミアン・チャゼル監督のこだわりが感じられて興味深いですね。森 陽馬



2017年3月8日(水) Scott Walker 「Windows Of The World」

ウォーカー・ブラザーズのリード・ヴォーカリストだったスコット・ウォーカーがソロ作を出したのは1967年でした。

そのスコットの当時のソロ・アルバムが5枚まとまって低価格で発売されています。

Scott Walker『5 Classic Albums』
(輸入CD Spectrum/UMC 5370220)

『Scott』、『Scott2』、『Scott3』、『Scott4』、『'Til The Band Comes In』。
5枚のアルバム全曲(全62曲)聴くことができます。

アルバム単位の収録なので、シングルだけの発売だった「ジョアンナ」や「ライツ・オブ・シンシナティ」などが入っていないのは残念ですが、スコットのあの歌声をたっぷり聴けるのはうれしいです。
(「ジョアンナ」はACEレーベルから2014年出たトニー・ハッチ作品集『カラー・マイ・ワールド ~ソングス・オブ・トニー・ハッチ』に収録されています。)

「いとしのマチルダ」や「ジャッキー」などスコットのダイナミックな歌唱力が発揮されるのもいいですが、今日はバラードを選んでみました。

『Scott2』に入っているバート・バカラック&ハル・デヴィッドの曲「Windows Of The World」(世界の窓と窓)。

この曲を録音した当時、スコットはまだ24歳くらい。
なんというヴォーカルの説得力。素晴らしい! 森 勉



2017年3月7日(火) エリオット・スミス 「Angeles」

アカデミー2017主演男優賞を受賞したのは、大ヒット作『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングではなく、黒人名優デンゼル・ワシントンでもなく、ケイシー・アフレック(映画『マンチェスター・バイ・シー』)だった。

そのケイシー・アフレック及び兄ベン・アフレックが出演し、友人であったマット・デイモンがベンと共に脚本を手掛けたのが1997年公開ガス・ヴァン・サント監督映画『グッド・ウィル・ハンティング』。

心のどこかに孤独というか空虚な苛立ちを抱えながら日々過ごしていた約20年前。
おぼつかない足どりでも見えない出口を目指す勇気をもらえた印象深い名画であった。

その『グッド・ウィル・ハンティング』内、皆の哀しみを代弁するように歌っていたのがエリオット・スミスだ。

映画公開と同じ1997年に彼が発表した3rdアルバム『イーザー/オア』。
20周年を記念したエクスパンデッド盤が未発表曲含む2枚組CD仕様で本日リリース。

エリオット・スミス『イーザー/オア』 (エクスパンデッド・エディション)
(国内仕様CD 1996年インタビュー対訳・歌詞対訳付 2,400円+税)

人気曲「Say Yes」、「Between The Bars」もいいが、なんといっても「Angeles」だろう。

後に自らの心臓を刃物で刺してこの世を去ってしまう彼が、天使達へ許しを乞うように歌う「Angeles」。
聴く度に胸が狂おしく、そして切なくなる名曲。森 陽馬

★ボーナス・ディスクに「Angeles」1997年ライヴ・ヴァージョンも収録



2017年3月6日(月) Tomorrow's People 「Hurt Perversion」

<世のソウル/レアグルーヴ・フリーク達を泣かせてきた究極の1枚>
<現在の取引価格は1,800ドル超えの激レア盤>

上記は、この度世界初CD化されたトゥモローズ・ピープル日本盤帯に記載されている解説文の一部です。

トゥモローズ・ピープル(Tomorrow's People)『OPEN SOUL』
(国内CD 完全限定盤 日本語解説付 PCD-24596 2,400円+税)

こういう売り文句の再発盤は、実際に聴いてみると期待外れということが多々あるのですが、この作品は当たりでしたね。

Tomorrows Peopleはアメリカ/イリノイ州シカゴ出身の4人兄弟を中心に結成したバンド。
彼らが1976年発表した唯一のアルバムが今作『OPEN SOUL』です。

甘茶ソウル④「Hurry On Up Tomorrow」、②「It Ain't Fair」も良いですが、聴きものはファンキーな③「Hurt Perversion」と⑥「Open Soul」でしょう。

3曲目「Hurt Perversion」は、疾走感あるインスト・ファンク・トラック!
当時LPのB面を丸々全部使った20分にも及ぶ⑥「Open Soul」は、DJ/コレクターとして知られるSadar Baharがヘヴィ・プレイしていることでも知られるナンバー。

どちらもファンク好きは必聴のキラーチューンです。森 陽馬



2017年3月5日(日) The Move 「I Can Hear The Glass Glow」

ザ・ムーヴのオリジナル・アルバムやライヴ盤が曲を追加した形で2016年から再発されています。
(今日のこの1曲コーナーでも何度か取り上げさせていただきました。)

そして、新しいベスト・アルバムが発売されました。

ザ・ムーヴ『ベスト・オブ・ザ・ムーヴ』(Magnetic Wave Of Sound - The Best Of The Move)』
(輸入国内仕様CD+DVD 若月眞人氏による解説付 3,200円+税)

CDにはシングル&4枚のアルバムから21曲。
DVDには1967~70年のTV出演時のものを中心に約1時間の映像が収録されています。

DVDを再生してまず最初に観られるのは、とても画質が良いモノクロの「I Can Hear The Glass Glow」プロモーション・フィルム。

<優雅にお茶を楽しんでいたと思ったら女の子たちに洋服を剥ぎ取られる>
というシュールな設定ながら、ポップなこの曲に乗せて若くチャーミングなメンバーが楽しめます。

この他、公式では初リリースとなる映像が10曲程あり、時系列にまとめて観られるのは嬉しい限りです♪

メンバーの変遷、服装や髪型、増していく音の厚み...。
3年ほどの間に変化していくザ・ムーヴのサウンドを耳と目で楽しめるお得な1枚です。東尾沙紀


2017年3月4日(土) スティーヴン・ビショップ 「Looking For The Right One」

昔、スティーヴン・ビショップ『ケアレス』の中でどの曲が一番好きか?をある女性と話したことがあった。

定番「On And On」、切ない「Never Letting Go」、静かに沁みる「Madge」、小品的ながら美しい「Little Italy」、しっとりと聴かせる「One More Night」、そして、センチメンタルな「Rock And Roll Slave」etc...。

結局意見は一致せず、なおかつその女性はこんなことも話していた。
「『ケアレス』よりも2作目『BISH』の方がロマンティックよ。
「Looking For The Right One」の後半、ピアノ・ソロからストリングスが入る部分とかね。」

、、、時が経ち、2017年3月4日ビルボードライヴ東京、スティーヴン・ビショップ来日公演。

BISHは風邪をひいて声は辛そうだったけれど、それも含めて素敵なライヴだった。

本編ラストに「On And On」。そして、アンコールに応えて「Madge」。
やはり『ケアレス』の曲が素晴らしいな、と思っていた矢先、客席から声が飛んだ。
「Looking For The Right One」!

当初は別の歌で締める予定だったのだろう。
BISHも最初戸惑っていたが、キーボード奏者Jim Wilsonに指示して曲が始まった。
そう、「Looking For The Right One」。

♪ I 'm Looking For The Right One. When will the right one come along. ~
They say there's no use running afer something You'll never get ♪
(愛する人を探しているんだ いつになったら巡り合えるだろうか お前には無理だって そう人は言うけれど)

かすれ声での歌、後半のピアノ・ソロ。
そして、切ないストリングス、、、は演奏されなかったが、僕の心の中で優しく、確かに響いた。森 陽馬


★掲載ジャケットは、スティーヴン・ビショップ1978年発表2ndアルバム『BISH』(邦題:水色の手帖)。
(国内CD UICY-15161 1,714円+税)
ちなみに「Looking For The Right One」スタジオ録音は、デヴィッド・フォスターがピアノ、マーティ・ペイチがストリングス・アレンジを手掛けている。


2017年3月3日(金) 須藤薫 「RAINY DAY HELLO」

須藤薫さんの命日(2013年3月3日逝去)である本日。
7thアルバム『モア・ザン・イエスタデイ』リリース直後1988年4月24日東京・中野サンプラザでの未発表貴重ライヴ音源が初CD化されました。

須藤薫『ライヴ at 中野サンプラザ 1988』
(ボーナス・ディスク付2CD 土橋一夫監修・解説付 DQCL-3289 3,333円+税)

この日のバック演奏は、杉真理のバンド、ザ・ドリーマーズの清水淳(Ds)、京田誠一(key)、嶋田陽一(key)に、杉真理のコーラスを担当していたセイル・アウェイの向井寛(B)、ギタリスト山津亨(G)を加えたメンバー。

資料用に録音されていたカセット・テープ音源ながら音質はかなり良好。
伸びやかな薫さんの歌声には、約29年の時を経ても色褪せないときめきとイノセントな輝きを感じさせますね。

今日のこの1曲は、雨に関するMCから繋がる「Rainy Day Hello」。
1982年発表名作3rdアルバム『アメイジング・トイズ』収録の杉真理作。

薫さんの歌が少し苦しそうになる部分が曲中あるのですが、“生”を感じさせるその息遣いに心動かされます。

ボーナス・ディスクには「Rainy Day Hello」含め、「素敵なステディ」、「涙のマイ・ボーイ」、「恋の最終列車」等を英語詞による仮歌で録音していた未発表デモ音源が7曲収録。

なお、このCDはSony Music Shop通販限定商品ですが、ご遺族・制作関係者によるご厚意で、当店でも販売できることになりました。ご遺族の方々、関係者皆々様、そして薫さん、謹んで御礼申し上げます。森 陽馬



2017年3月2日(木) ディオン 「アブラハム、マーティン&ジョン」

ディオンは1950年代後半から1960年代初めにかけて、「アイ・ワンダー・ホワイ」、「浮気なスー」、「ザ・ワンダラー」、「かわいいドンナ」など多くのヒットを放ちました。
しかし、1964年からの5年間はほとんどヒットが出ない状況になっていました。

1968年11月全米チャートTOP10を紹介するラジオ番組で僕は初めてディオンを知ることになりました。

「アブラハム、マーティン&ジョン」が大ヒットし、ベスト10に入ってきていたのです。

先に挙げた彼のヒット曲はこの後おいおいやっと知ることになるのですが、ずいぶん昔から歌っていたんだなぁ、という印象でした。たかが10年前ぐらいなのですが、、、。

この「アブラハム、マーティン&ジョン」はそれまでのロックンロール/ホワイト・ドゥワップ的なディオンと違ってフォーク調の曲でした。

タートルズ「エレノア」、D.C.スミス「リトル・グリーン・アップルズ」、クリーム「ホワイト・ルーム」、メリー・ホプキン「悲しき天使」、ビートルズ「ヘイ・ジュード」など同時期にベスト10に入っていた曲で、その頃の僕にとっては新しいタイプのお気に入り曲となりました。

アブラハム・リンカーン、マーティン・ルーサー・キング牧師、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディに捧げられた静かに魂を揺さぶられる1曲です。森 勉

★掲載ジャケットはディオン『エッセンシャル・ディオン』。(国内CD SICP-4484 1,300円+税)



2017年3月1日(水) Brent Cash 「Fade/Return」

ブライアン・ウィルソン、ロジャニコ、アート・ガーファンクル、トッド・ラングレンなどのポップ・センスを凝縮した美しいハーモニー&メロディは健在♪

アメリカ/ジョージア州出身の男性シンガーソングライター、ブレント・キャッシュ。
2011年7月5日今日のこの1曲で取り上げた前作『How Strange it Seems』から約5年半ぶり、3作目となる新作『The New High』が発表になりました。
(輸入盤国内流通仕様CD MA81CDJ 2,100円+税)

前2作同様、ストリングス四重奏の演奏を除くすべての楽器を自身が担当。

10cc「I'm Not In Love」のような余韻を残しつつ終わっていく「The Way You Were」、ビーチ・ボーイズ「Surf's Up」を彷彿とさせる内省的な「Fade/Return」など、後半へと聴き進むにつれ寂しげなメロディが耳に残り、胸が切なくなります。

今作も、ふんだんに取り入れた弦のアレンジが素晴らしく、木洩れ日のように穏やかなコーラス・ワークは一足早く春の空気を運んできてくれます。東尾沙紀



2017年2月28日(火) スティング 「Shape Of My Heart」

<映画内でかかる名曲>ということで、僕がまず思い浮かんだのはこの曲でした。

映画『レオン』(1994年製作)で印象的に使われたスティング「Shape Of My Heart」。

スティング1993年発表アルバム『Ten Summoner's Tales』収録曲。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-20449 2,095円+税)

彼と長年活動を共にしているギタリスト、ドミニク・ミラーとの共作曲。
ドミニクによる哀愁込められたギターの爪弾きとメロディーが美しいナンバーです。

ジャン・レノ演じる殺し屋レオンの゛Heart (心)”が、ナタリー・ポートマン演じる少女マチルダとの交流で次第に優しい心へと象られていくものの、切ない結末となるラスト。
そこで、レオンの気持ちを代弁するかのようにかかる「Shape Of My Heart」。

映画『レオン』が製作される前に作られた楽曲ですが、歌詞に出てくる仮面を被ったカード・プレイヤーの葛藤を抱く゛Heart (心)”と見事にリンクした名曲&名場面ですね。森 陽馬



2017年2月27日(月) サム・クック 「Change Is Gonna Come」

店内特設コーナーでは、<映画内でかかる名曲特集>としてサントラを中心に推薦盤をご紹介中。

黒人少年の成長と愛を描いた
映画『ムーンライト』がアカデミー作品賞を受賞したということで、黒人映画で使われた名曲から今日のこの1曲。

スパイク・リー監督による1992年製作映画『マルコムX』。
ソウルの名曲が色々使われていましたが、サム・クック「Change Is Gonna Come」が一番印象深いですね。

黒人問題や息子の死、そしてボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」からインスパイアされたとも言われる1964年発表楽曲。

ただ、映画『マルコムX』サントラ盤にはサム・クック「Change Is Gonna Come」が収録されていないのです。

サム・クックの編集盤にも入っていないことが多いのですが、このベスト盤には代表曲含め収録。
全31曲入っており歌詞・対訳も付いているので、廉価なベストよりもこのCDをオススメしています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、サム・クック『ポートレイト・オブ・ア・レジェンド』
(国内CD 英文ライナー対訳・歌詞・対訳付 UICY-15185 2,095円+税)



2017年2月26日(日) ジャスティン・ハーウィッツ「Epilogue」(映画『ラ・ラ・ランド』サントラより)

<ラ・ラ・ランド>・・・ロサンゼルス/ハリウッド地域の愛称。もしくは陶酔する状態のこと、夢の国、、、。

アカデミー賞に多数ノミネートされている話題
映画『ラ・ラ・ランド』を見てきました。

心躍るオープニング、華やかな映像美、胸がワクワクする展開。
様々な名作映画のオマージュを散りばめながら、現代オリジナル作に仕上げた若きチャゼル監督の手腕。

本当に素晴らしい映画でしたが、こんなにも切ない物語だったとは、、、。
賛否両論分かれているのもわかるような気がします。

今日のこの1曲に選んだ「Epilogue」がかかるラスト10分。
走馬燈のように駆け巡る夢か幻か、はたまた現実・二次元をも超えたシーンは、甘くロマンティックでありながら、この上なく切ないものでしたね。

鑑賞後は、人生の分岐点に出会った人、自分が今ある礎となった時期にすれ違った大切な人、でもこれからの人生においておそらく2度と逢うことはないであろうそういう人たちのことが思い出され、その過去を愛おしくもほろ苦く感じさせられました。

なお、映画にはジョン・レジェンドがミュージシャン役で出演。
見事なパフォーマンスも披露し、劇中で歌われた「Start A Fire」がサントラ盤に収録されています。森 陽馬


★掲載ジャケットは、映画『ラ・ラ・ランド』サントラの輸入盤オリジナル・ジャケット。
(国内盤は解説・歌詞・対訳付 UICS-1322 2,500円+税)



2017年2月25日(土) つのだひろ 「アイ・ラヴ・ユー」

近頃、日本のロック黎明期のアルバムをよく聴いています。

グループ・サウンズが終わろうとしていた1969年以降、俄然日本ロック・シーンが動き出したという感じでしたね。

はっぴいえんどが一番のひいきでしたが、英語で歌うグループも気になるものが多くありました。

日比谷の野外音楽堂で行われた10円コンサートに行くと、そんなグループがいろいろと出演していて、日本人もみんなうまくなったなぁ、なんて思ったりしていました。

さて、そんな時代に大活躍したのがつのだひろです。
パワフルなドラムス、そしてヴォーカルも達者だということで、引く手あまたでした。

フード・ブレイン、ストロベリー・パス、フライド・エッグで作品を残し、ジャックスや渡辺貞夫グループにも参加して話題を集めたことも、、、。
自身をフィーチャーしたキャプテン・ひろ&スペース・バンドなんていうのもありました。

今日はつのだひろの歌を聴いてみましょう。

「メリー・ジェーン」は定番すぎるので、「アイ・ラヴ・ユー」でいってみましょう。
彼の作曲によるミディアム・バラードの名曲です。森 勉

★掲載ジャケットは、つのだひろ『ゴールデン・ベスト』。
(CD UICZ-6051 1,886円+税)



2017年2月24日(金) ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン「ベートーヴェン:大公」

村上春樹著による2017年発表長編小説『騎士団長殺し』が本日発売。
僕も近所の本屋で早速購入しました。

第1部の途中までしか読んでいませんが、村上春樹らしい独特な言葉の表現・流れは不変。
タイトル『騎士団長殺し』は、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』から取られたようです。

この曲以外にもクラシック音楽をアナログ・レコードで聴く場面が小説内で度々登場。
物語とどのように結びついていくか楽しみですね。
読了後、感想含めまたこちらで『騎士団長殺し』で印象的に使われた曲を取り上げたいと思っています。

ということで、今までの村上春樹著書籍内で印象的に使われたクラシック音楽から今日のこの1曲。

『海辺のカフカ』(2002年長編小説)で、中日ドラゴンズファンの星野さんが音楽の素晴らしさに目覚めるベートーヴェン『大公』はこれっ!

ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン『ベートーヴェン 大公トリオ他』
(国内CD Blu-SpecCD仕様 SICC-30397 1,600円+税)

ベートーヴェンが当時弟子であり恩人であったオーストリア皇帝レオポルドⅡ世末子のルドルフ大公に捧げた曲「大公」(ベートーヴェン:ピアノ3重奏曲第7番変ロ長調)。

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)、エマニュエル・フォイアマン(チェロ)、ソリスト3人によるこの「大公」は1941年録音。
スーク・トリオ(チェコスロバキアのピアノ・トリオ)による「大公」もCD出ていますので、そちらと合わせて聴き比べてみてください。森 陽馬



2017年2月23日(木) Mondo Gascaro 「Naked」

当店でも人気のアディティア・ソフィアン、爽やかギター・ポップを奏でるダリル・ウェジーなど、インドネシア発の良質なポップスを発掘し届けてくれるプロダクション・デシネから、またまた注目の作品がリリースされました。

インドネシアと日本のハーフで、ジャカルタを拠点に15年ほど前から活躍している男性シンガーソングライター/プロデューサー、モンド・ガスカロ。

本国では2016年リリースの1st『旅する風』は、あたたかく心地よい空間へと誘ってくれる1枚♪
(国内CD 歌詞・解説付 ボーナストラック2曲収録 VSCD-9829 2,200円+税)

穏やかな波音の間から聴こえてくるパーカッションのリズムに、エレピ、ストリングス、ホルン、甘い歌声とハーモニーが重なっていく1曲目「Naked」から、贅沢な音作りに魅了されてしまいました。

60~70年代ポップ/ロック、ジャズ、ソフトロック、AOR、映画音楽、ブラジル、日本のシティ・ポップなどの影響も
滲ませるメロディ&アレンジ。

映画音楽も手掛けてきた手腕が発揮された、優雅なストリングスや女性コーラスを織り交ぜたインストもとてもロマンティックで素敵です。東尾沙紀



2017年2月22日(水) 村田和人 「Boy's Life」

永遠に冬が続いてしまうのでは、と思えるような冷たい雨が降った2016年2月22日。

村田和人さん逝去の報が入ってきたのは、底冷えするそんな日の夜でした。

月並みな言い方ですが長いようで短い、でもあっという間のようで長く感じた1年でしたね。

何事もなかったかのようにさりげなく2月22日が過ぎてしまうのは切ないので、春の訪れを告げるような風が強くなってきた夜、村田さんの曲を繰り返し店内でかけていました。

村田和人『Boy's Life』
(CD 解説付 ボーナス・トラック7曲追加 VSCD-1738 2,600円+税)

1987年6月25日発表5thアルバム。
全曲の作詞を安藤芳彦、作曲を村田和人本人が手掛け、編曲はロニー・フォスターが担当。
A面がLA録音、B面は東京でのレコーディング。湯川トーベン、友成好宏、山本圭右、小板橋博司他参加。

2017年1月2日に行われた杉真理さん主催ライヴ『杉まつり』では、村田和人さんの息子でドラマーの村田彼方さんがこの「Boy's Life」を歌いました。

♪Oh, Boy! 擦り傷ぐらい あたりまえの 毎日さ♪

今まで人前では歌ったことがなかった彼方さんが村田さんの歌を、それも「Boy's Life」を選んだことが感慨深いですね。森 陽馬



2017年2月21日(火) 小沢健二 「神秘的」

小沢健二最新シングル『流動体について/神秘的』が本日入荷。
(国内CD 完全限定盤 TYCT-39050 1,200円+税)

<19年ぶりシングル!>との宣伝文句が一部踊っていますが、2002年作『Eclectic』、2006年作『毎日の環境学 Ecology Of Everyday Life』もあったし、2010年ツアー『ひふみよ』、2012年ツアー『東京の街が奏でる』、そして2016年ツアーで新曲も披露されていましたから、ブランクをそれほど感じないんですよね。

それよりも、<『球体の奏でる音楽』から21年>という印象の方が強いのは僕だけでしょうか。
←小沢健二『球体の奏でる音楽』(2nd『LIFE』に次ぐ1996年発表3作目)

波打ち際を走っていた青年が様々な経験を重ね、21年を経ての視線の先が海辺を歩く子供を見つめるショットとなったことがなんとも感慨深いのです。

時は流れても歌、サウンド、楽曲はあくまで小沢健二のまま。
そういう意味で、曲目は<神秘的>だけれど、歌自体は<現実的>かつ<日常的>な想いも馳せらされる2曲目「神秘的」を今日のこの1曲に。

服部隆之によるストリングス・アレンジ。
インスト・ヴァージョンの美しさと切なさに、青春の郷愁をおぼえました。森 陽馬


★2017年3月22日発売 渡辺満里奈『バースデイ・ボーイ』限定アナログ盤。
小沢健二全面プロデュースによる素晴らしい楽曲が初アナログ化です。ご予約はお早めに。



2017年2月20日(月) バーニー・ケッセル 「MEU IRMAO」

ギタリストのお客様から、武蔵小山の喫茶店でかかっていた曲について質問されたことがありました。

その曲はギターのインスト・ナンバーで、リズミカルなラテン的&ボッサ調。
喫茶店では有線かもしれないけれどよくかかっている、とのこと。

バーデン・パウエルなど60'sブラジルのギター曲を聴いてもらったのですが、その時は結局わからず、、、。

でも後日喫茶店で再びかかっている際、Shazam(楽曲が検索できる携帯アプリ)をかざして判明しました!

それが今日のこの1曲!
バーニー・ケッセル「MEU IRMAO」(メウ・イルマオ)

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』にも参加していることで知られる名ジャズ・ギタリスト、バーニー・ケッセル。
彼が1969年イタリアにて現地ミュージシャンをバックに録音した作品『Kessel's Kit』に収録。
(バーニー・ケッセル『ケッセルズ・キット』 国内CD 解説付 完全限定盤 SICJ-100 1,000円+税)

2曲目に収録されている「MEU IRMAO」はイタリア人ギタリスト、Carlo Pes(カルロ・ペス)による作曲。

たしかにこれはブラジリアンな雰囲気でかっこいいですね。他の収録曲もとってもイイ感じです。
今なら超お買得価格でCD出ているので、ギターインスト好きの方は是非チェックしてみてください。森 陽馬



2017年2月19日(日) ポール・ウィリアムス 「こんな恋ってはじめて」(I Never Had It So Good)

2016年末発売された『ロジャー・ニコルス・トレジャリー デモ&CMトラックス』は、ロジャニコ・ファンから御好評をいただき、発売から約2か月が経ちましたが、当店ではロングセラー続行中です。

デモ録音と言っても、質の高いものばかりで普通のアルバムと同等に聴ける曲がたっぷり収録されていたのが良かったのではないでしょうか。

そして、それらの曲の多くをポール・ウィリアムスのヴォーカルで聴けたということも、いいなぁ~と思うキメ手になったと思います。

今日はそんなポール・ウィリアムスの歌が聴きたい気分なので、1971年発表アルバム『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』を引っぱり出してきました。

ポール・ウィリアムス『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』
(国内CD 限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-76750 1,000円+税)

聴いている者を優しく包み込んでくれるポール・ウィリアムスの歌声と、ラス・カンケル、リーランド・スクラー、デヴィッド・スピノザ等によるツボを心得た演奏が見事に結集した1枚です。

「愛のプレリュード」も入っていますが、今日は「こんな恋ってはじめて」を。森 勉



2017年2月18日(土) 大橋トリオ 「りんごの木」

作品が出る度に購入している大好きな男性シンガー・ソングライター、大橋トリオ。

2017年で活動10周年を迎える彼の新作アルバム『Blue』が発売されました。
(大橋トリオ『Blue』 CD+Blu-ray RZCD-86262 4,800円+税/CD+DVD、CDのみの盤も発売中)

温もり溢れる楽曲と、耳・体・心に優しいサウンド・アレンジは健在。

大橋トリオが紡ぎ出す音楽に魅せられたことがあるならば、変わらぬ包容力で温かい気持ちになれる1枚です。

今日のこの1曲は2016年シングル・カットもされた9曲目「りんごの木」。

♪小さな君に伝えたいこと 赤いリンゴが甘いこと♪、の歌い出しから、
♪いつかは君もこの大空を一人で飛びたがる日が来て そしたら僕に教えて欲しいんだ どんな美しい世界か♪
というサビへ繋がる歌詞が印象的。

日々成長していく愛する子供へ宛てた歌でしょうか。

穏やかな歌声、大切に奏でられる音とハーモニー。
ほんわかした想いと同時に、ちょっと切ない感慨/まなざしも感じさせるナンバーです。森 陽馬



2017年2月17日(金) 浜田真理子 「春の嵐の夜の手品師」(あがた森魚カヴァー)

恋愛にまつわる歌を書かせたら、古内東子、aiko、そして浜田真理子。
日本人でこの3人より右に出る者はいない、と僕は思っています。

中でも、2002年作『あなたへ』、2006年作『昼も夜も』、2009年作『うたかた』(
2009年12月21日今日のこの1曲で紹介)など、寡作ながら永く聴ける良作をリリースしている名シンガー・ソングライター、浜田真理子。

2017年発表6作目となるオリジナル・アルバム『Town Girl Blue』は、久保田麻琴プロデュースによる入魂作。
(CD 浜田真理子『Town Girl Blue』 VSCD-9725 2,700円+税)

<今回はドロドロした感情を沈殿させ、その上澄みのところを歌った感じかな。決して真水じゃないのよ。元は泥水でそれをろ過したもの。>(
和田靜香さんによる解説文から浜田真理子の発言を抜粋)

たしかに一聴だけだとすっきりした感じかもしれないけれど、歌詞をじっくりと味わいながら聴き込むと、ピアノと歌の隙間から奥深い愛しみ(かなしみ)が伝わってくる1枚。

今日のこの1曲は、あがた森魚のカヴァー「春の嵐の夜の手品師」。

浜田真理子の歌はカヴァー曲より彼女自身の楽曲でこそ美しく生きる、と感じていましたが、この曲のカヴァーに関しては歌詞の雰囲気含め、パズルがピタリと合わさるように今作ラストひっそりと収まっています。森 陽馬



2017年2月16日(木) The Excitements 「The Mojo Train」

セクシーなタイトスカートでパワフルに踊り歌う姿がティナ・ターナーを彷彿とさせるココ・ジャン・デイヴィスをフロントに、ホーンを擁する演奏も熱いスペインのR&B/ソウル・バンド、ジ・エキサイトメンツ。

本国では2016年発表の最新作『Breaking The Rule』の国内盤が昨日リリースになりました。
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-24591 2,400円+税)

ウィルソン・ピケット、エタ・ジェイムス、アイク&ティナ・ターナー他、メンフィス、デトロイト、ニュー・オリンズR&Bなど、50~60年代のソウル・サウンドを現代に受け継ぐ7人組。

ニュー・オリンズ・テイストのリード曲「The Mojo Train」、グルーヴィーなオルガンとギターが絡む疾走感あるインスト「Chicken Pickin'」、男女の会話から始まる「Did I Let You Down」など、ヴォーカルもバンドもキレッキレでとにかくかっこいいです♪

ライヴ・パフォーマンスはさらにアツイという彼ら。
ココ嬢のエネルギッシュな歌を生で体感してみたいものです。東尾沙紀



2017年2月15日(水) 脇田もなり 「Boy Friend」

マイクロスター・ファン、要チェック!

Especiaに在籍していた脇田もなりのソロ・シングル第2弾は、マイクロスターが完全プロデュース!

脇田もなり『Boy Friend/赤いスカート』
(初回限定CD+DVD 初回のみPV収録DVD付&off vocal ver追加収録 HCCD-9583 1,800円+税)

佐藤清喜さんが作曲&バック・トラック制作&アレンジ&ミックス、飯泉裕子さんが作詞&コーラスを担当。

゛カイリー・ミノーグやシニータをデヴィッド・モーションがプロデュースしたイメージ”で作られたという①「Boy Friend」。
80'sの薫り漂うラグジュアリー・シンセ・ポップな1曲に仕上がっています。

ちなみに②「赤いスカート」も①と同じくマイクロスターのお二人によるプロダクションです。

初回限定盤のみ佐藤清喜制作のバック・トラックが細部までよくわかるoff vocalヴァージョンが追加収録。
限定アナログ(HCR-9673 1,400円+税)も同時発売されました。(掲載ジャケットは限定アナログ盤) 森 陽馬



2017年2月14日(火) ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド 「Travelin' Cheeba Man」

2003年12月、今はなき新宿リキッドルーム。
゛ペダル・スティール界のジミヘン!”、ロバート・ランドルフ初来日公演には度肝を抜かれましたね。

ジャムバンド・ブームがまだ続いていた時代で、客席後方空間では天使のような恰好をした女性が踊っていたり、ちょっと怪しい煙の匂いが漂っていたり、とヒッピー的な雰囲気が会場内にはありました。

盛り上がる観客を更に煽るように、ジミヘンのカヴァーを披露。
ペダル・スティール・ソロを延々と弾きまくっていた彼の熱演が今も瞼に焼き付いています。

あの強烈なライヴを体感してしまったせいか、その後の彼の作品は食い足りないものをずっと感じていました。
音楽的には成熟していったのかもしれませんが、ロバート・ランドルフの魅力がどうにも伝わってこないのです。

でも本日入荷した約3年ぶりとなるオリジナル5作目『GOT SOUL』。
あの生の興奮を呼び覚ましてくれる素晴らしいアルバムでした。

ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド『ガット・ソウル』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 SICP-5170 2,200円+税)

原点に立ち返ったロックで、ソウルで、ブルージーで、ファンキーな、体中が熱くなる1枚!

フーティー&ザ・ブロウフィッシュ(懐かしい!)のヴォーカリスト、ダリアス・タッカーをfeatした「Love Do What It Do」や、スナーキー・パピーのキーボーディスト、コリー・ヘンリー参加のサム&デイヴカヴァー「I Thank You」もいいけれど、ロバート・ランドルフらしい早弾きペダル・スティールが疾走するインスト・キラー・チューン!10曲目「Travelin' Cheeba Man」を今日のこの1曲に。

この曲名になった面白いいきさつは、日本盤ライナーノーツをご覧ください。森 陽馬



2017年2月13日(月) 高中正義 「Thunder Storm」

映画『LIVE FOR TODAY 天龍源一郎』を新宿武蔵野館にて先日鑑賞。

プロレスラー天龍源一郎が2015年2月引退を発表してから2015年11月15日両国国技館引退試合までの舞台裏&試合の一部を追ったドキュメンタリー作品。

心躍って、興奮して、時折笑って、でもホロッとさせられて、、、これはプロレスファン必見!!

プロレスに対する実直な姿勢はもちろんのこと、奥さんの病気が原因で引退を決意した経緯や娘さんが天龍プロジェクトの代表を務めている背景など、家族への温かい想いも伝わってきて本当に感動しましたね。

昭和プロレスを盛り上げた名レスラーも多数出演。(スタン・ハンセン、小橋、川田、小川、カブキ、藤原、グレート小鹿、鈴木みのる、長州、越中、そしてドリー・ファンクJr! 遅れて会場入りする年老いたドリー。でもリングに上がると闘志むき出しになったその姿に感動の嵐!)

プロレスは「技を出す」スポーツではなく、「技を受ける」スポーツだと僕は考えています。
ここが格闘技との決定的な違いだと思うんですよね。
天龍源一郎はそういう意味でも真にプロレスラーだったな、と実感できた映画でした。
(ちなみに、ガラガラ声&滑舌の悪さで評判?の天龍ですが、映画内の会話は字幕が入りますのでご安心を)

ということで、今日のこの1曲は長年使われた天龍の入場テーマ曲!高中正義「Thunder Storm」!
(高中正義 1981年発表アルバム『虹伝説』収録 UPCY-6718 1,886円+税)

なお、映画内に高中正義本人も出てきますよ。(引退試合の日が初対面だったそう。) 森 陽馬



2017年2月12日(日) 角川博 「うさぎ温泉音頭」 大瀧詠一プロデュース

大瀧詠一プロデュースによる「うさぎ温泉音頭」は、一般に発売されたものではなく、テレビの劇中でオンエアするため1982年に作られた曲です。

歌っているのは当時人気があって毎日のようにテレビに出ていた演歌歌手の角川博。

水谷豊が主演していたドラマ『あんちゃん』のお祭りシーンで流れたそうです。
実際にそのシーンを見ていないので、どんな感じだったのかお話しできないのが残念ですが、1982年10月の放送と記録には残っています。

それにしても、そんなTVドラマのワンシーンのために曲を作ってしまうなんて、いい時代というしかないですね。
大滝さんのことですから、制作費もそれなりにかかっていそうですし、、、。

♪ 空にウットリ お月様 ほらうさぎと飛び出して ~ うさぎ温泉 湯煙音頭
 ハァ ピョンピョン ハァ ピョンピョン ♪

作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一、編曲:萩原哲晶の素晴らしいトライアングルでの作品です。

そしてこのセッションが世紀の「イエロー・サブマリン音頭」へとなだれ込んでいくわけなのですね。森 勉

★掲載ジャケットは、角川博「うさぎ温泉音頭」収録。
『大瀧詠一 SONGBOOK2 (1971-1988)』(CD ビクター VICL-2154 1,942円+税)



2017年2月11日(土) カウント・ベイシー・オーケストラ 「Dinner With Friends」

武蔵小山には食事処がたくさんあります。

有名店や人気店も多いのですが、チェーンストアにはない心も満たしてくれるようなお店が僕は好きですね。

りんくすという食事処は、中高年のご夫婦がお二人だけで営業している洋食店。
こだわりのブランド豚メニューやフライ、ドライカレーなど美味しいんですよねー。

店内ではいつもスウィング・ジャズがかかっていて、それも僕にとっては魅力のひとつ。
(ジャズの中でもハードバップやフュージョンではなく、必ずスウィングなんです。)

レトロだけれどどこかほっとするような温かい居心地で落ち着くんだよなぁ。

その店にいるご夫婦、そしてお客さんにも合った音楽がBGMとして馴染んでいる感じ。
武蔵小山駅からは少し離れているけれど(定休日は日曜日)、フラッとまた立ち寄りたいと思っています。

ということで、スウィング/ビッグ・バンド・ジャズと言えばカウント・ベイシー・オーケストラ。

そのカウント・ベイシーが゛ニュー・ベイシー”と称され始めた頃1950年代中期の名盤『エイプリン・イン・パリ』。
カウント・ベイシー・オーケストラ『エイプリル・イン・パリ』
(国内CD 完全限定盤 UCCU-99022 1,000円+税)

♪ワン・モア・タイム♪の掛け声で繰り返されるエンディングが有名なタイトル曲「April In Paris」が有名ですが、ラストに収録されているゴキゲンな「Dinner With Friends」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年2月10日(金) ザ・タイマーズ 「総理大臣」

1988年日本はバブルのピーク。
音楽業界も好景気で、たくさんのヒット・ソングが出ていました。

そんなバブリーな世相と浮かれた業界へのアンチテーゼとして出てきたのがザ・タイマーズ!

忌野清志郎扮するZERRYを中心にした4人組。
RCサクセションや清志郎ソロとも違った強烈なメッセージ性とユーモアを含んだ歌が物議を呼びながらも、多くの人の心の蝋燭に火を点けた1stアルバムに、初期音源を収録したCDと貴重ライヴ&PV映像DVDを付属したスペシャル・エディション版が2016年末出ました。

ザ・タイマーズ『ザ・タイマーズ スペシャル・エディション』
(国内2CD+DVD 高橋ROCK ME BABYによる解説付 UPCY-7179 5,000円+税)

CMで使われた人気曲モンキーズの日本語カヴァー「デイ・ドリーム・ビリーバー」。
「モンキーズのテーマ」を絶妙な日本語で歌った「タイマーズのテーマ」。

更には゛原子爆弾ブルース”とも言える「Long Time Ago」。
♪政治家はただ選挙で争ってる 宗教の奴らは神様で争ってる 科学者ときたら特許で争ってる 企業はひたすら利益を争ってる♪という詞が今作から約30年を経ても変わっていないことを実感させる「争いの河」、、、。

♪なんにもはっきり言わねぇ総理大臣~アメリカ行っても恥ずかしくねぇ様に~プロデュースしてやるぜ♪
と清志郎が歌う「総理大臣」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2017年2月9日(木) 大村憲司 「Tokyo Rose」

2月1日発売された書籍『大村憲司のギターが聴こえる』。
(リットー・ミュージック 150ページ 2,800円+税)


この本は凄いですね。

1998年逝去したギタリスト、大村憲司のワークス等を掲載したCD付書籍ですが、使用ギターはもちろんのこと、ギターのパーツや調整用の細かいツール、彼が収集していたレコードや読書家だった彼の愛書、サングラス・コレクションや洋服、更には小学校時の書道(習字)まで写真掲載。

彼の生い立ち、ディスコグラフィー、参加作品紹介、昔のインタビュー、そして、息子でギタリストの大村真司から村上ポンタ秀一、矢野顕子ほかの最新インタビューも読み応えあり!

大村憲司のギターに一度でも魅了されたことがある方ならば必読の1冊でしょう。

さて、その書籍と時をほぼ同じくして、『ベスト・ライヴ・トラックス』シリーズ第7弾が発売されました。

大村憲司『レインボウ・イン・ユア・アイズ ~ベスト・ライヴ・トラックスⅦ』
(国内CD 解説付 STPR-007 2,400円+税)

貴重ライヴ音源8曲中6曲が完全未発表トラック。
レオン・ラッセル作「Rainbow In Your Eyes」をグルーヴィーにアレンジした1978年六本木ピットイン音源①含め全曲素晴らしい演奏ですが、聴きものは②「Tokyo Rose」。

大村憲司が晩年病に侵され入院している間に書いたというオリジナル・インスト曲。
1997年4月12日チキンジョージ。村上ポンタ秀一、青木智仁、小林信吾との未発表ライヴ音源。

東京ローズとは、太平洋戦争中、日本がアメリカ軍含め連合国向けへ行っていた放送の女性アナウンサーのこと。情念溢れる彼のギタープレイに胸が熱くなります。森 陽馬



2017年2月8日(水) The Pen Friend Club 「Wonderful World Of The Pen Friend Club」

本日発売日♪
ザ・ペンフレンドクラブの4枚目となる新作『Wonderful World Of The Pen Friend Club』。
フラゲ日の昨日から店内でもガンガン流れております。
(国内CD SZDW-1029 2,500円+税)

大谷英紗子(sax)が加入、新ヴォーカリスト藤本有華を迎え、現在7人組で活動中のザ・ペンフレンドクラブ。

大滝詠一「夏のペーパーバック」を筆頭に、ロネッツ、フィフス・ディメンション他ポップス・ファンの心をくすぐるカヴァーを交えつつ、サックスも入り、更に厚みが増したサウンド&ハーモニーを聴かせてくれます。

1月にシングルでも発売された「ふたりの夕日ライン」(新潟のアイドル・RYUTistへの提供曲セルフ・カヴァー)と「微笑んで」、大滝さん+ビーチ・ボーイズ「Don't Worry Baby」的な「8月の雨の日」などオリジナル曲も充実♪

アルバム終盤には、バンド初となるオリジナル・インスト曲「Wonderful World Of The Pen Friend Club」も。
『ペット・サウンズ』へのオマージュに溢れた1曲です。

作家・越谷オサムさんによる丁寧なライナーノーツ付(各曲ごとの解説も)で読み応えアリ!東尾沙紀

当店のみの先着特典付き!大滝詠一「夏のペーパーバック」のインスト&アカペラver.収録のCD-R、
特製ロゴ入りボールペン差し上げております。



2017年2月7日(火) 松原正樹 「旅立ちの日」

名ギタリスト、松原正樹が61歳で亡くなったのは2016年2月8日。

あれからちょうど1年。
松原正樹による最新そして最後のアルバムが発売されました。

松原正樹『旅立ちの日』
(国内CD RCM-1028 2,778円+税)

彼が生前に残した未発表曲、デモトラックのギターパートを元に、盟友ミュージシャンがレコーディング。
奥さまの南部昌江さんプロデュースにより全10曲の素晴らしい作品に纏め上げました。

彼のギターに思い入れがある人には、複雑な心境の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このCDを手に取り、南部昌江さんの解説文を読み、楽曲を聴けばその想いは晴れることでしょう。

今作で聴けるのは、まぎれもなく松原正樹のギター。
参加ミュージシャンの演奏も、ギターに寄り添うような優しい表情で、楽曲&ギタープレイを引き立てています。

今日のこの1曲はタイトル曲③「旅立ちの日」。
高水健司(B)、村上ポンタ秀一(Dr)、斉藤ノブ(per)によるバック布陣。
南部昌江さんによるシンセ音、八木のぶおが吹くハープは、遠い場所への旅立ちを想起させる松原正樹のギターのフレーズを、切なくも温かく包み込むように泣いています。森 陽馬



2017年2月6日(月) トム・ウェイツ 「Christmas Card From A Hooker In Minneapolis」

映画『スモーク』デジタル・リマスター版を恵比寿ガーデン・シネマで先日鑑賞。

1995年作映画ですが、公開当時3回劇場へ観に行ったくらい大好きな映画。

約20年ぶりに観ましたが、やはり素晴らしい!
想い出の中に眠っていた感動はそのままでしたね。

この映画を観ると、日々すれ違う人々にも様々な人生があるのだということ、そして、普段は気に留めることがないようなさりげない出来事にも意味があるのだ、と感じられるのです。

映画の最後、ハーヴェイ・カイテル演じるオーギーが語るクリスマス・ストーリー回想シーン。
トム・ウェイツ「Innocent When You Dream」(夢見る頃はいつも)が沁みるんだよなぁ。
(この曲は
2006年12月23日の今日のこの1曲で取り上げました)

ご覧になったことがない方、観たことがあるという方もこの機会に是非!

今日のこの1曲は、映画『スモーク』ではかからないけれど、トム・ウェイツを聴きたい気分なので1978年発表作『ブルー・ヴァレンタイン』からセンチメンタルで切ない「Christmas Card From A Hooker In Minneapolis」(ミネアポリスの女からのクリスマス・カード)を。(国内CD 限定紙ジャケット WPCR-13779 2,095円+税)

今作裏ジャケットには、当時彼の恋人だったリッキー・リー・ジョーンズの後ろ姿も映っています。森 陽馬



2017年2月5日(日) TORO Y MOI 「What You Want」

この盤、最高にカッコイイ!!!

TORO Y MOI『Live From Trona』
(輸入LP Carpark Records 2枚組限定ピンク・カラー・アナログ盤 677517011715)

コロンビア出身Chaz Bundick(チャズ・バンディック)によるユニット、TORO Y MOI(トロ・イ・モア)。
2016年11月に出たライヴ盤。
CDは出ておらずこのアナログLPor配信のみのリリースです。

ジャケット写真にもなっている米国カリフォルニアのモハベ砂漠にあるトロナ・ピナクルズでのライヴ音源。
ポップかつダンサブルな楽曲を有機的かつグルーヴ感溢れる演奏で聴かせます。
(Andy Woodward(dr)、Patrick Jeffords(B)、Jordan Blackmon(G)、Anthony Ferraro(rhordes)、Brijean Murphy(Per)というバック布陣。)

有料配信で映像&音源ダウンロードもできますが、独特な色味のカラー・レコードで聴く音の雰囲気が最高!

今日のこの1曲は2015年発表作『What For?』冒頭を飾っているキラー・チューン!「What You Want」!

なお、ショコラ&アキトとのコラボ(2016年ベストにも選出)や今作にもゲスト参加している双子ユニットThe Mattson 2と、トロ・イ・モアの新作アルバムも今春発売予定だそうです。森 陽馬



2017年2月4日(土) ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ 「No Woman, No Cry」(Live)

今日は珍しくレゲエです。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『ライヴ!』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-77305 1,389円+税)

初めてこの盤を聴いたのは、41年前のちょうど今頃の季節だったと思います。

新宿にあるレコード店に勤め始めてのある日、先輩が入荷したてのイギリス盤の『ライヴ!』を店頭演奏する1枚に選び、その日1日何回も繰り返して聴くことになりました。

ハマりましたねぇ。
それまでは「アイ・ショット・ザ・シェリフ」くらいしか認識がなかったのですが、この『ライヴ!』に収録されている「ノー・ウーマン・ノー・クライ」にノックアウトされました。

ボブ・マーリーとコーラス隊の掛け合いに、ウェイラーズのアツイ演奏。
永遠のライヴ名盤です。

時々引っ張り出して聴きたくなるんですね。森 勉



2017年2月3日(金) Tift Merritt 「Heartache Is an Uphill Climb」

ここ数年、アメリカで活躍する女性シンガーの良い作品が色々リリースされていますね。

もうすぐキャリア20年となる彼女も2017年に入り、5年ぶりの新作を発表しました。
当店大推薦の女性シンガー・ソングライター、ティフト・メリット6枚目となる『Stitch Of The World』。
(国内CD 解説付 BSMF-6099 2,400円+税)

ロックな曲でのちょっとハスキーな声、バラードでの柔らかくやさしい声。
今作のレコーディング中、お腹に新しい命を宿していたという彼女。
40代となり、円熟味も増したような...心地良い歌声は、変わらず素敵です。

今作は、彼女と親交のあるアイアン&ワインことサム・ビームとの共同プロデュース。
マーク・リボー(g, ukulele, banjo)、ジェイ・ベルローズ(drums)等が参加しています。

今日の1曲は、MVも作られている②「Heartache Is an Uphill Climb」(自然体な姿がグッド♪)。
彼女自身によるピアノ、エリック・ヘイウッドのペダル・スティールも印象的なバラードです。

初回限定盤には今作の中から3曲のアコースティック・バージョンを収録。
サム・ビームとの息のあったハーモニーも聴きものです。東尾沙紀



2017年2月2日(木) スーマー 「もうない船」

少し気が早いかもしれないが、<2017年ベスト・アルバム>候補の1枚が出た。

スーマー『泥水は揺れる』
(国内CD 全12曲+α MS-009 2,593円+税)

2016年末に200枚限定アナログLPとしてライヴ会場及びHPのみで販売、即完売した2ndアルバム。

そのLPに収録されていた10曲に、ライヴで評判の「愛がぶらさがっている」、ビートルズのカヴァーを中村まりと歌う「Mother Nature's Son」、そしてアナログ盤では収録時間の関係でフェイドアウトされていた「Winter Song」をFull Version収録した全12曲(+α)。

スーマーの切ない情念が籠った歌声。そして、
劇画作家エルド吉永氏による各曲毎に描き下ろしたイラストと歌詞を掲載したブックレットがとにかく素晴らしい。

高田渡「酒が飲みたい夜は」カヴァー、心の蝋燭を優しく灯すような「Winter Song」も良いが、つまらない自分の人生を束の間振り返りたくなる「もうない船」を今日のこの1曲に。

たくさんの哀しみや涙が入り混じり、泥水のように濁ってしまった心と瞳。
その奥底に沈殿した過去の忘れたい記憶や想い出。

それらが一緒くたに揺さぶられ、様々な表情で聴く者へ何かを問いかけてくる静かな傑作だ。森 陽馬



2017年2月1日(水) ザ★ガソリンズ 「かくれんぼ」

当店が長年応援している東京ローカル・ホンクとも関わり深い門脇大作氏率いるザ★ガソリンズ。

(例えば、東京ローカル・ホンクが近年ライヴで披露している「たまらない夜」。
あの楽しくも不思議な切なさと余韻を残す名曲を作ったのが、ザ★ガソリンズ門脇大作さんです。
1990年代うずまきのメンバーだったことも一時期あったとか。)

その大作さんの音楽活動約30年において初音源商品となるCDが2016年11月発売。
ライヴ会場で販売されていましたが、ペット・サウンズ・レコードにて取り扱いさせていただけることになりました。

ザ★ガソリンズ『ドゥルーズビート』
(国内CD GAS0001 926円+税)

<ロックの源流をさかのぼってぶち当たったブルースと、いつか昔耳に聴いて離れない童謡を脈打つ心臓の鼓動のようなビートで思いっきりシェイクした音楽>・・・『ドゥルーズビート』(門脇大作さん命名!)

今作に収録されたドゥルーズビートな全6曲。
大作さんの真っすぐな歌声と心奥からの叫びのような詞世界、そして武骨な演奏に心打たれます。

初期のRCサクセションや、東京ローカル・ホンクの歌を好きな方に推薦したい1枚ですね。

僕が一番好きな1曲は4曲目「かくれんぼ」。

♪君の顔が見れなくっちゃ さみしいんだ♪
♪苦しい胸を叩きながら 君の名前を叫んでるんだ♪
♪僕はここにいる だから見つけておくれよ♪

喉から血が滲むように吐き出されるこの歌を聴くと、伏し目がちに、でも自らの怖れを振り払うが如く懸命に歌っている大作さんの姿が目に浮かんで、何気ない日常やかけがえのない家族・親友のことが愛おしくなってくるのです。森 陽馬



2017年1月31日(火) トゥーツ・シールマンス 「ザ・マウンテン・ウィスラー」

トゥーツ・シールマンスは1922年ベルギー/ブリュッセル生まれ。
惜しくも2016年8月に94歳で亡くなってしまいましたが、ハート・ウォーミングな作品をたくさん残してくれました。

このアルバムは1961年にスウェーデンのメトロノーム・レーベルから発表されたもの。
CD化は世界初となるそうです。

トゥーツ・シールマンス『トゥーツ』
(国内CD 解説:大江田信 WPCR-17585 1,500円+税)

トゥーツと言えば暖かな音色のハーモニカ演奏が代名詞になっていますが、このアルバムではそれに加えて彼の口笛とギターがフィーチャーされています。

「ブルーゼット」の初演ヴァージョンも収録されていますが、今日は1曲目に入っているほのぼのとした雰囲気に心和む「ザ・マウンテン・ウィスラー」。森 勉



2017年1月30日(月) LONGBRANCH/PENNYWHISTLE 「Don't Talk Now」

1990年代某レコード店に勤めていた時、中古LP買取でLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが入ってきました。

音楽雑誌で存在は知っていたものの初めて見る盤!
仕事中ながら半ば興奮しつつ、店内営業中に針を落としてみました。

1度通して聴き、名残惜しい思いで店頭に出したら、高額ながらその当日に即売!
もう少し聴き込みたかったなぁ、と感じたのが懐かしいですね。

そのLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが、遂に初CD化されました。

ロングブランチ/ペニーホイッスル『LONGBRANCH/PENNYWHISTLE』
(国内仕様CD 日本語解説・歌詞付 2,700円+税)

イーグルスのグレン・フライと、ソングライターのJ.D.サウザーがアサイラムからデビューする前に組んでいたユニット。1969年発表唯一のアルバムです。

当時はAmos Recordsというレーベルからの発売で全くヒットしなかったのでプレス枚数も少ないのでしょう。
あの時一度聴いて以来、何度か見かけたことはありましたが、○万円という価格で手が出ませんでした。

約20年ぶり!やっとじっくり聴くことができてうれしい限り♪
ジェームス・バートン、ライ・クーダー、ジョー・オズボーン、ジム・ゴードン、バディ・エモンズ、ラリー・ネクテル、ダグ・カーショウ等バック・ミュージシャンが凄腕揃いだったのも今回初めて知りました。

今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラー作「Don't Talk Now」。
あのジェイムス・テイラーがアップル時代に出した作品の1曲目に収録されていた楽曲のカヴァーです。
ライ・クーダーのギターが印象的に響いてきます。森 陽馬



2017年1月29日(日) OASIS 「Live Forever」

2016年末から公開されているオアシスの映画『オアシス:スーパーソニック』を先日鑑賞しました。

リアム&ノエル・ギャラガー兄弟製作総指揮。
バンド結成時~2日で25万人を動員した96年ネブワース公演まで、絶頂期の彼らを凝縮したドキュメンタリーです。

メンバーにツアーマネージャー、2人の母親などのインタビューとライブ映像を交えた約2時間。

当時の彼らの悪ガキっぷり、父親との確執、どのようにしてモンスターバンドへとのし上がっていったかという事も世代ではない自分にはよくわかりましたし、日本初来日時の映像も結構あり見応えがありました。

何より大きい音で聴くライヴ映像,,,。
特にノエル兄ちゃん弾き語りによる「Live Forever」にはグッときてしまいました。

掲載ジャケットは「Live Forever」を収録した94年の1stアルバム『オアシス(Definitely Maybe)』。
(国内CD 20周年記念デラックス・エディション3枚組 SICP-4110 4,000円+税) 東尾沙紀



2017年1月28日(土) ダイナソーJr 「Tiny」

ダイナソーJr、最高!!

1月27日(金)ダイナソーJr、六本木EXシアター単独公演へ当日券で行ってきました。

怒り、悲しみ、痛み、、、僕らの日々もやもやした想いを解放してくれるような轟音!
その轟音の霧奥から微かに聴こえてくるJ・マスシスの怠い歌声。
そして、その深い霧を切り裂くようなJのギターと、爆走するマーフのドラム&ルーのベース!

1日何十回もリピートしてバカみたいに昔聴きまくった「Out There」をやってくれた時は、ホント涙出そうになりましたよ。

爆音シャワーを浴びてたら、学生時代の色々なことを思い出してなんだか感動しちゃったなあ。

古い曲聴いてアガったけど、2016年発表作『Give A Glimpse Of What Yet Not』から演った5曲も良かった。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSE-6192 2,490円+税)

ということで、今日のこの1曲は「Out There」の直前に披露された「Tiny」を。森 陽馬



2017年1月27日(金) カウント・ファイヴ 「サイコティック・リアクション」

エレクトリック・プルーンズ、ストレンジラヴス、シャドウズ・オブ・ナイト、シーズ、カウント・ファイヴ、クライアン・シェイムス、ブルース・マグース、ナッズ、、、。
グループ名を口にしただけでも、1960年代中期ロック・シーンの興奮が甦ってくるなぁ。
中学・高校時代を思い出します。

『オリジナル・ナゲッツ』(国内CD ワーナー WPCR-17537 1,600円+税)は、そんな時代(1965~68年)のサウンドが全27曲詰め込まれているナイス・コンピCDです。
ミドル60'sの音楽シーンを知る上で欠かせないアメリカン・ビート・グループの活きの良さをたっぷり楽しめるものです。

ビートルズを中心にしたブリティッシュ・グループに圧倒されていた時期もありましたが、このCDに入っている曲などを聴けば、アメリカのグループも捨てたもんじゃないと感じる方が多いと思います。

ファズ、ワウワウ、フィードバックなどのギター・サウンドを強調しながらロックンロールするサイケなサウンドは、時を超えて『ナゲッツ』として存在しています。

チョコレート・ウォッチ・バンド、マジック・マッシュルームス、サーティーンズ・フロア・エレヴェーターズなど、名前だけでそそられるグループもいます。

カウント・ファイヴはカリフォルニア/サンノゼ出身、10代の5人組。
メンバー全員の共作「サイコティック・リアクション」は、1966年10月に全米チャートで最高位5位を記録した大ヒットとなりました。

当時ヒットしたからこそ知った1曲ですが、今でも大好きな1曲です。

ファズを効かせたギターで始まり、楽器がひとつずつ加わっていくイントロと強引な転調。
熱演に心熱くなります。森 勉



2017年1月26日(木) Nulbarich(ナルバリッチ) 「NEW ERA」

<黒っぽい日本のマルーン5>!?

昨日1/25の今日のこの1曲で取り上げたSuchmosに続き、ブレイクが期待されるバンド。

Nulbarich『Guess Who?』
(国内CD NCS-10121 2,200円+税)

Nubarich(ナルバリッチ)は、シンガー・ソングライターJQを中心にした日本人グループ。

ポップなメロディーに、生演奏を主体にしたソウルフルなアレンジがNice♪
大橋トリオのような洋楽っぽい邦楽、Suchmos、cero等SOULの影響を受けたPOP/ROCK好きの方にオススメ。

今日のこの1曲は、2016年10月発表1stアルバムから、まさに"新世代"を意味する2曲目「NEW ERA」を。

なお、この1stアルバム『Guess Who?』は、
第9回CDショップ大賞2017にノミネートされています。森 陽馬


2017年1月25日(水) Suchmos 「PINKVIBES」

年が明けたと思ったら、あっという間に1月も下旬になってしまいましたね。
忙しなく過ぎてしまったこの年始、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

CD店としては、昨年末から年始にかけてSMAPのベスト盤がたくさん売れました。

ここ10年以上CDを買っていなかった、というような方もご購入層で多くいらっしゃいましたからね。
CD不況と言われていますが、リスナーが望んでいる商品を出せば売れるんだな、というのを感じました。
とにかくも、街のCD店としてはこういうヒット商品があるのは本当にありがたい限りです。

さて、「最近売れているCDは?」と聞かれたら、今はこのアルバムと答えるでしょう。

Suchmos(サチモス)『THE KIDS』
(限定盤CD+DVD PECF-9023 3,500円+税/通常盤CD PECF-3174 2,500円+税)

2015年発表1stアルバム『The Bay』が当店でも超ロングセラーを記録。
2015年7月13日今日のこの1曲で紹介)
2016年1月発表シングル収録曲「STAYTUNE」が車のCMソングとして使われブレイク。
夏フェス出演でファン層を広げ、満を持しての2ndアルバム発売、という見事な流れ。

<湘南のジャミロクワイ>なんて表現を以前使いましたが、そんな形容詞はもう不要でしょう。
このデジタルの時代に、幼馴染のメンバー6人がスタジオで音を出し合い魂込めて作ったSuchmos Soundは、これから更に多くの人へ聴かれることになると思います。

今日のこの1曲は、メロウかつグルーヴィーなエレピの音色と、ベース&ドラムのアンサンブルが最高にシャレている3曲目「PINKVIBES」を。森 陽馬



2017年1月24日(火) コニー・スティーヴンス 「Tick-Tock」

2016年7月に発売され大好評を博した長門芳郎氏監修によるコンピレーションCD『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』の第2弾が発売になりました。

『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ Vol.2』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ソニー SICP-31038 2,000円+税)

全24曲収録。今回も前回同様ただのカタログ・コンピではなく、長門さんの音楽体験と知識に裏付けされた趣味趣味ミュージックがタップリ。世界初CD化、日本初CD化音源ざっくざっくです。

珍しい曲だけでなく、我々の世代にはおなじみのバッキンガムス、スパイラル・ステアケース、ゲイリー・パケット&ユニオン・ギャップ、サークルなど60'sの名曲も散りばめてあり、こういう曲も若い世代に聴いてほしいという長門さんの想いも伝わってきます。

選曲、ライナーノーツ、ジャケット・デザイン、三拍子揃って、聴いて、読んで、見て楽しいコンピ。
今回も長い間店頭演奏されることでしょう。

今日のこの1曲は、とびっきりのガール・ポップスを。
コニー・スティーヴンス1970年のシングルB面曲「チック・タック」(Tick-Tock)。

プロデュース&アレンジはこの後フィラデルフィア・サウンドの重鎮となるトム・ベル。
めでたく世界初CD化です。

なお、前作『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』が全16曲入でアナログ化されました。
あのジャケットがLPサイズに。イイです。森 勉



2017年1月23日(月) The Smiths 「Asleep」

隙間からヒューヒューと吹いてくる冷たい風のような音。
どこか儚げで淡々と繰り返されるピアノのフレーズ。

♪眠れるよう歌って その後は一人にして 朝になっても起こそうとしないで
  僕は居なくなってしまうだろうから♪

ザ・スミス「Asleep」の詞の一部分、モリッシーらしいナイーヴな胸のうちが綴られた曲です。

冬の曲という訳でもないですし、どちらかというと詞もメロディも暗いのに、不思議と癒しをくれる1曲です。

飄々としてるのに切ない歌声と、美しいピアノの音色は、目を瞑って聴いていると違う世界へ連れて行ってくれます。東尾沙紀


掲載ジャケットは、ザ・スミスの「Asleep」収録の2枚組ベスト『ザ・ベスト~サウンド・オブ・ザ・スミス』です。
(国内CD WPCR-17186 1,800円+税)



2017年1月22日(日) Jimmy Webb 「Across The River」

ジミー・ウェッブマニア、要チェックの1枚!

映画OST『VOICES』
(輸入CD Varese Sarabande 3020674288)

1978年製作映画『VOICES』(邦題:ふたりだけの微笑)は、ジミー・ウェッブが音楽を担当。
サントラ盤には14トラック収録されており、そのうち12トラックをジミー・ウェッブが作曲。
(残り2曲は、Tom Petty&The Heartbreakers「Anything That's Rock'n'Roll」と、Willie Nelson「Bubbles In My Beer」)

ジミー・ウェッブ作12トラック中ヴォーカル曲は4曲だけで小品的作品ではありますが、どの曲も彼らしいセンチメンタルな旋律が楽しめます。

Burton Cummingsが歌う主題歌「I Will Always Wait For You」、あのアンディ・ウィリアムスの甥Andy&David Williamsがアート・ガーファンクルを彷彿とさせる歌声で聴かせる「The Children's Song」が聴きどころでしょう。

ただ、僕が一番気に入ったトラックは9曲目「Across The River」。

サックスが主旋律を奏でる約3分間のジャジーなインスト・ナンバー。
ジミー・ウェッブ作が持つ切なさと悲哀が内包された美しい1曲です。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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