トップページ


 今日のこの1曲コーナー


ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2019年1月15日(火) Blue Rose Code 「Over The Fields」

天辰保文氏を招き、当店地下カフェアゲインにて行っているトーク・イベント『Talking Man』。
第12回目が2019年2月18日(月)開催決定いたしました。

-------------------
2019年2月18日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.12 リトル・フィート特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
-------------------


今回のお題は<リトル・フィート特集>の予定です。
2019年で結成50周年となるリトル・フィートの魅力を、レコードを聴きながら天辰保文氏に語っていただきます。
よろしければ是非お立ち寄りください。

今日は、2018年10月のイベントにて天辰保文氏が最近気に入っている作品として紹介してくれた1枚を。

Blue Rose Code『The Water Of Leith』
(輸入CD NAVIGATOR RECORDS 103)

エジンバラ生まれイースト・ロンドン育ち、現在はスコットランドを拠点に活動しているROSS WILSONによるユニット、Blue Rose Code。2017年発表アルバム。

慈愛に満ちたシンガー・ソングライター的側面に、ポップな楽曲と叙情的なサウンドが合わさった傑作。
なお、このユニット名は、デヴィッド・リンチ監督映像作『ツイン・ピークス』に出てくる謎の1つ<Blue Rose事件>から取られていると思われます。森 陽馬


★<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2018年ベスト・アルバム>選出いたしました。
上記特設ページに掲載


★新年1,000円以上お買い上げの方、先着で当店ロゴ入りタオルプレゼント!



2019年1月14日(月) ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「Snow Queen」

1月中旬になり、東京もかなり冷え込んできました。
日中は10℃近くあっても、夜になると1~2℃しかない日が続いています
北国の方にとっては1℃あれば暖かい、と言われそうですが、...。

さて、空気が冷たく感じる季節になると聴きたくなる曲があります。

ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ「スノウ・クイーン」です。
(『コンプリート・ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ』収録)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25710 1,714円+税)

ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作品。
歌詞の中の冬イメージをプロデューサー、トミー・リピューマとアレンジャーのニック・デカロがうまく引き出してサウンドに反映させていると思います。

そんなスノウ・クイーンの凍てついた雰囲気を表した歌詞や音作りなのに、曲全体としてはなんとも言えない温もりを感じるのは、紅一点メンバーであるメリンダ・マクリオードによる清流のようなリード・ヴォーカルが影響しているんでしょうね。

「スノウ・クイーン」はアルバムに収録される前は、ロジャー・ニコルズ・トリオ名義のシングル「ラヴ・ソング、ラヴ・ソング」のB面として1967年に発表されています。

なお、10枚のシングル・レコードをモノラル・ヴァージョンでBOXに収めた『ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 7インチ10枚組ボックス・セット』(国内EP UIKY-75031 10,000円+税)も発売中です。森 勉



2019年1月13日(日) T-GROOVE 「Groove For Free」 feat Jovan Benson

cero、Suchmos、Nulbarich、wonk、そして星野源。
近年の日本ポップスは、ソウルフルなサウンド志向の作品が多く輩出されています。

中でも、T-GROOVEは2018年影のMVPと言える存在でしょう。

2017年発表1st『Move You Body』(
2018年3月19日今日のこの1曲で紹介)、フランス発ユニットTWO JAZZ PROJECTと組んだ2018年作『NU SOUL NATION』(2018年5月19日紹介)がロングセラー&大好評でした。

更に2018年末リリースしたアルバムが、これまたソウル/ディスコファン必聴の素晴らしい1枚!

T-GROOVE『Get On The Floor』
(輸入CD Diggy Down DDR013)

T-GROOVEは1982年生まれ青森県八戸市出身日本人ミュージシャン/トラック・メイカー。
彼が生まれた頃のDISCO/ブギーな要素を前面に押し出し、ダンサブルかつメロウなSOULを楽しめる快作です。

今日のこの1曲は、ベースがブリブリ鳴っててタイトル通りグルーヴ全開な⑪「Groove For Free」を。森 陽馬


2019年1月12日(土) Mac DeMarco /Haruomi Hosono 「HONEY MOON」

2019年3月は大滝詠一ライヴ盤発売が楽しみですが、細野晴臣氏の新作も発売決定しました!


細野晴臣『HOCHONO HOUSE』

(2019年3月6日発売 国内CD VICL-65086 3,000円+税)

1973年発表、狭山/アメリカ村に当時あった細野さんの自宅でレコーディングされた名盤『HOSONO HOUSE』。
その収録曲を今の細野さんが新たにレコーディングしたアルバムです。

『HOSONO HOUSE』(1973)に参加していた松任谷正隆、鈴木茂、林立夫も参加。
どんな再構築がされているのか楽しみですね。

さて、今日のこの1曲では、細野さん関連で新年リリースされた盤を紹介しておきましょう。

Mac DeMarco/Haruomi Hosono『HONEY MOON』
(輸入アナログEP Light In The Attic LITA45-038)

1990年生まれカナダ出身男性シンガー・ソングライター、マック・デマルコ。
彼が細野晴臣「HONEY MOON」(1975年発表『トロピカル・ダンディー』収録曲)を日本語でカヴァーしたEP盤!

細野晴臣へのリスペクトが伝わってくる浮遊感漂うハニームーン♪
B面には細野さんのオリジナル・ヴァージョンも収録されています。森 陽馬



2019年1月11日(金) The Who 「My Generation」

映画『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』を先日鑑賞してきました。

イギリスの名優マイケル・ケインがプロデューサー/ナビゲーターを務め、自身の生い立ちと共に、 音楽、ファッション、アート、ドラッグと、カラフルな若者文化が花開いた60年代イギリスに焦点を当てたドキュメンタリーです。

ビートルズ、ローリング・ストーンズ、マリアンヌ・フェイスフル、マリー・クヮント、ヴィダル・サスーン、デイヴィッド・ベイリー、ツィギー...など当時の貴重映像や、音声のみですが今作のために録られたポール・マッカートニー、ロジャー・ダルトリー他様々な人物のインタビューも盛り込まれています。

階級社会の中、自身で道を切り開いてきたマイケル・ケインのだからこその力強い言葉にグッときました。

今日の1曲は、映画のタイトルとなり、オープニング映像でも印象的に使われているザ・フー「My Generation」を。
あのイントロとオープニング映像だけでもご飯10杯はいけそうです。


今作の字幕監修を担当したピーター・バラカンさんによると、本編を彩るブリティッシュ・ロックの数々は、映像と詞がリンクするように使われているとのことです。東尾沙紀

★掲載ジャケットはザ・フー「My Generation」収録2枚組ベスト『アルティメイト・コレクション』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-76293 限定価格 1,667円+税)



2019年1月10日(木) Angelique Kidjo 「Once In A Lifetime」

アンジェリーナ・ジョリーではありません。(古いとかじゃなく全然違うし)

1960年ベナン共和国生まれ、アフリカ発女性シンガー、アンジェリーク・キジョー。
2018年末に発表したアルバムがすんごくカッコイイのです。

アンジェリーク・キジョー『Remain In Light』
(国内仕様CD 日本語解説付 UNCD018 2,300円+税)

タイトルでピンときた方はその通り!
トーキング・ヘッズ1980年発表ロック名盤『リメイン・イン・ライト』をカヴァーした作品。

ジェフ・バスカーによるプロデュースで、リオネル・ルエケやトニー・アレン他アフリカ系ミュージシャンに加え、ピノ・パラディーノ、エイブラハム・ラボリエル、クエストラヴ、チャールズ・ヘインズ、更にはアリシア・キーズ等も参加。

トーキング・ヘッズ『リメイン・イン・ライト』はアフリカ音楽に影響を受けたデヴィッド・バーンとブライアン・イーノ(プロデューサー)がNEW WAVE的感覚で仕上げた1枚でしたが、それを現代アフロ・ビートでアップデート。
全9曲、ビックリするくらいグルーヴ感溢れるアレンジでとにかく最高!

今日のこの1曲は、彼女がトーキング・ヘッズを知るきっかけになったという④「Once In A Lifetime」を。森 陽馬



2019年1月9日(水) SILVA 「Milhoes De Vozes」

破壊王ヴァンダレイ・シウバではありません。(かなり古いな)

1988年生まれ2012年デビュー、ブラジルの若き男性シンガー・ソングライター、シルヴァ(Lucio Silva Souza)。

2018年末に発売されたアルバム『Brasileiro』がとにかく素晴らしい!

シルヴァ(SILVA)『BRASILEIRO』
(国内CD 歌詞・対訳付 THCD-546 2,300円+税)

デビュー初期はエレクトロニカなサウンドでしたが、今作はアコースティック&オーガニックな音作り。
シンセが入った曲も数曲ありますが、生音と融合して全体的に心地良い空気が流れています。

特にシンプルなギターと共に歌われる10曲目「Milhoes De Vozes」。

カエターノ・ヴェローゾの温もりと、ジョアン・ジルベルトのミニマリズムを合わせたような肌触り。
社会情勢やSNSの雑音と距離を置き、自らの音楽を志す決意が表れた今作。それを象徴する詞も良いですね。

乾ききった砂漠の中で、希望という名のオアシスを見つけたような、そんな1枚。森 陽馬


2019年1月8日(火) DJAVAN 「Cedo Ou Trade」

ナスDではありません。(ちと古いか)

ブラジルの男性シンガー・ソングライター、ジャヴァン。
2018年末に新作『VESUVIO』を発表しました。

DJAVAN『VESUVIO』
(輸入CD ブラジル・プレス SONY 19075900732)

ジャケットはこんなですが、朗らかで穏やかな歌声は健在。
青い広々とした空が目に浮かぶようなオーガニック・サウンドも変わらずゴキゲンですね。

今日のこの1曲は5曲目「Cedo Ou Tarde」。

1982年発表1st『ルース』の頃を彷彿とさせるポップセンスとグルーヴ感を併せ持ったナンバーです。
一足早い春をも感じさせてくれる1枚。森 陽馬



2019年1月7日(月) ビョーンズ 「そろりっそわ」

2018年5月発売されたビョーンズのファースト・アルバム『シリー・ポップス』は、聴いていてとても気持ちの良いアルバムなので、いまだに店でよく流れています。

そんなこともあり、
<2018年ベスト・アルバム>の1枚に選ばせていただきました。
東京インディーズ・シーンから登場した期待のグループです。

bjons(ビョーンズ)『シリー・ポップス』
(国内CD HAYABUSA LANDINGS HYCA-3070 2,000円+税)

メンバーはこのアルバムの曲をすべて作詞作曲しているヴォーカル&ギターの今泉雄貴、リード・ギターの渡瀬賢吾、ベースの橋本大輔による3人。
サポートとしてキーボードに谷口雄、ドラムスに岡田梨沙が参加しています。

直球勝負のような清々しさがあるサウンド、朴訥としたヴォーカルと魅力的なギターの音色が耳に残ります。

今日のこの1曲はいい曲ばかりでどれにするか迷いますが、ラストに入っている「そろりっそわ」を。

もうちょっとギター・ソロを聴きたいのに、というところでフェイドアウトしてしまうニクイ演出もなかなかのセンスと感じました。

ライヴを是非見たいと思っているので、ライヴ活動の再開を首を長くして待っています。森 勉



2019年1月6日(日) 西田佐知子 「くれないホテル」

年始に、NHKで『うたテクネ』という番組が放送されていました。
60~70年代の''まだミュージックビデオが一般的ではなかった時代の名曲''に、現代のクリエイターが新たな感覚で映像をつけるというものでした。

ニューオリンズのセカンドラインをCGアニメで表現した大滝詠一「ロックンロール・マーチ」、水中を揺らめく女性の柔らかな曲線を描いたアニメーションがアダルトな曲の雰囲気にぴったりだった来生たかお「マイ・ラグジュアリー・ナイト」、赤・青・黄の衣装の女性ダンサー27名が踊りまくる青山ミチ「ミッチー音頭」など。
30分ほどの番組でしたが、作家さん達の個性が光る映像の面白さは勿論、楽曲を改めて知るきっかけになりました。

中でも、最初に流れた西田佐知子さんの「くれないホテル」は、ゆったりとしたワルツのイントロから心を鷲掴みにされ、うっとり聴き入ってしまいました。

作詞:橋本淳、作曲/編曲:筒美京平による69年発表のシングル。
恋に破れた女性の心情を歌った切ない失恋ソング...当時ヒットしなかったとのことですが、ミュージシャンでフェイバリットに挙げている方も多く、長く愛されている曲だということを知りました。

色っぽさのなかに可愛らしさが滲む歌声と、素晴らしいアレンジ。何度聴いても胸がときめきます。

2019年早々、自分が今まで知らなかった素敵な名曲に出会えました。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「くれないホテル」収録の『ゴールデン☆ベスト』
(国内CD UPCY-9269 期間限定価格 951円+税)



2019年1月5日(土) Pegi Young 「Don't Let Me Be Lonely」 feat Neil Young

年始早々、ニール・ヤングファンにはショッキングなニュースが飛び込んできました。

<ニール・ヤングの元奥方、Pegi Youngが2019年1月1日癌のため逝去。享年66歳。>

1978年から36年間ニールと連れ添うも、2014年衝撃の離婚。
ニールはダリル・ハンナと2018年再婚し元気いっぱいですが、ペギさんはどうしてるのかな、と思った矢先...。

ニールを責める方もいらっしゃるかもしれませんが、彼自身が一番悲しい想いをしていると思うんですよね。
だから、切ないけれどあんまりニールを責めないでほしいな。長い夫婦生活、色々あったでしょうし、、、。

(2018年ブリッジ・スクール・ベネフィットを行わなかった際、ニールは「パーソナルな理由」と声明を出し、離婚が原因だろうなんて言われていましたが、実際はペギさんが病気だったため行わなかったのでしょう。)

ということで、今日は哀悼の意を込めペギ・ヤング2014年発表作から、ニール・ヤングがギター参加した曲を。

Pegi Young『Lonely In A Crowded Room』
(輸入CD NEW WEST RECORDS NW6322 「Don't Let Me Be Lonely」収録)

なお、ニール・ヤングは1月下旬から米国でソロ・ライヴを6本。
2月3、4日にカナダでクレイジー・ホースを引き連れコンサートを行う予定になっています。森 陽馬



2019年1月4日(金) The Jack Moves 「Free Money」

2016年1月23日今日のこの1曲で紹介した新世代ソウル・ユニット、ジャック・ムーヴス。

当店でも大好評だったアメリカ/ニュージャージー拠点に活動中のZee Desmondes&Teddy Powell2人組。
約3年ぶりとなる新作2ndアルバム『Free Money』を2018年末発表しました。

ザ・ジャック・ムーヴス『Free Money』
(国内仕様CD 日本語解説付 REDN-0007 2,400円+税)

ベン・ハーパーの初期作を手掛け、ジャック・ジョンソンを世に送り出したJPプルニエとの共同プロデュース作。

1stアルバム『The Jack Moves』に引き続き、スウィート・ソウルマナーな歌声とメロディー。
そして、ヴィンテージ感あるサウンドに、現代的スタイリッシュな雰囲気の楽曲も加味した仕上がりの全13曲です。

今日のこの1曲は、ベン・ハーパーが参加し、独特な浮遊感と美しさを併せ持った不思議な魅力を放つスローナンバー13曲目「Free Money」を。森 陽馬



2019年1月3日(木) 桑田佳祐&The Pin Boys 「レッツゴーボウリング」

正月三が日もあっという間に過ぎてしまいました。
皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

武蔵小山商店街は例年以上に人出が多かったです。
平常の賑わいと違って、この時期歩いている人々皆、華やかで幸せそうなのが伝わってきますよね。

普段は閑古鳥が鳴いている当店にもお正月から多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
というのも、昔は多かった1月1日新譜が年々少なくなる中、2019年はこの人の新曲が出たおかげもあります。

桑田佳祐『レッツゴーボウリング』
(CD 限定ピンバッチ&先着ステッカー付 VIZL-2000 1,111円+税)

桑田佳祐&The Pin Boysが主催するボウリング大会<KUWATA CUP>公式ソング。
♪ボウリングをしませんか ボウリング場に来ませんか♪という歌詞に、中山律子や岩上太郎他ボウリング界レジェンドの名前が織り込まれるなど、まさに“ストライク”なボウリング讃歌な1曲。

桑田佳祐が近年書く歌は、哀しみや辛さではなく、生きていく上での楽しさや感謝が伝わってきて良いですよね。

なお、2曲目にはインスト・ヴァージョンが収録。
このインストを聴いて、曲中2分過ぎ、ボーリングのピンを倒す音が入っているのに気付きました。森 陽馬



2019年1月2日(水) 二名敦子 「真夏のスーパースター」(村田和人作曲)

二名敦子が1987年にビクターより発表した『フルアレスント・ランプ』がリマスターされ再発されました。

二名敦子『フルアレスント・ランプ』
(国内CD NCS-10210 2,300円+税)

このアルバムは全曲彼女の作詞作曲で、収録曲全てを自作で占めたのは初めてのことでした。
それまでのアルバムにも自作曲は収められていましたが、どちらかと言えば他のソングライターに曲を提供してもらうことが多かった彼女にしては、この『フルアレスント・ランプ』はかなりの意欲作だったと想像できるのではないでしょうか。

プロデュースはパラシュートやAB'sでキーボードを担当し、作詞家としても多くのシンガーに作品を提供していた安藤芳彦。(「一本の音楽」、「ボーイズ・ライフ」など村田和人の一連の作詞でもおなじみですね。)

参加ミュージシャンは島村英二、山木秀夫、高水健司、芳野藤丸、今剛、松原正樹、倉田信雄、中西康晴、浜口茂外也など、そしてアレンジは船山基紀、萩田光雄など、錚々たるメンバーが集まっています。

彼女のヴォーカルはそんなバックの音にあまり気負わず、自然体で歌っているところがこのアルバムの聴きやすさにも繋がっていると思います。

さて、このCDにはボーナス・トラックが2曲追加収録されています。
なんと、未発表曲を新録したものです。

2曲とも作曲:村田和人、作詞:二名敦子。
8年ほど前、二名さんがライヴ活動を復活するきっかけを作った村田和人が、4年半ほど前に彼女へプレゼントした16ビート曲とバラードです。
まさに村田メロディーと言えるイイ曲で、CD化に感謝。

軽快なリズムの「真夏のスーパースター」を今日のこの1曲に。
在りし日の村田さんを想い出さずにはいられない言葉があちこちに登場する村田愛に溢れた1曲です。

このCDはタワー・レコード限定商品なのですが、二名敦子さんのご厚意により、当店でも販売させていただいております。森 勉



2019年1月1日(火) ステファン・グラッペリ 「I'm Confessin'」(Alternative Take)

PET SOUNDS RECORDは1月1日14時から営業開始いたしました。
2019年もよろしくお願い申し上げます。

新年1,000円以上お買い上げの方先着で、ロゴ入りお年賀タオルを差し上げております。


よろしければ、お気に入りの音楽を是非探しに来てくださいね。

さて、ゆったりした空気が流れている年始の雰囲気にピッタリの1枚を。

ステファン・グラッペリ『ジャズ・グラッペリ ~ボストン・スウィング』
(国内CD 解説付 MZCS-1380 2,400円+税)

ヨーロッパの名ヴァイオリン奏者ステファン・グラッペリが、米国ジャズメンのケニー・バレル(g)、バッキー・ピザレリ(g)、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(ds)と1992年ボストンにてレコーディングしたインスト・ジャズ作品。

1993年『So Easy To Remember』、日本でもビデオアーツ社から『スタンダード・ソングブック』というタイトルで発売されたアルバムが、発掘マスターテープからリマスター&ボーナス・トラック追加収録し再発されました。

「Smoke Gets In Your Eyes」、「In A Sentimental Mood」、「Night And Day」、「Love For Sale」、「How High The Moon」等アメリカン・スタンダード全13トラック中から、本編収録ヴァージョンよりもテンポを落としじっくり聴かせるボーナス・トラック⑫「I'm Confessin'」(Alternative Take)を今日のこの1曲に。森 陽馬



2018年12月31日(月) ウエス・モンゴメリー 「酒とバラの日々」

昔、買ったレコードやCDを引っぱり出してきて、2018年はウエス・モンゴメリーをよく聴きました。

思えば、初めて買ったジャズのLPはウエス『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』でした。

1967年に発売された盤ですが、1年ほど経った1968年夏、新宿駅西口小田急ハルクの裏にあったオザワ・レコードで中古盤として買った記憶が残っています。

おそらく、1968年6月ウエスが亡くなり、ラジオでこのアルバムの中から何かが流れたんでしょうね。
ビートルズやアソシエイションの曲をカヴァーしていることも買うきっかけになったのだろうと思います。

高校2年生としては冒険の買い物でしたが、結果的には大正解でした。
永年の愛聴盤になっていますからね。

ウエスはCTI/A&Mやヴァーヴ時代も良いですが、今日はリヴァーサイド・レーベル在籍時の盤を。

ウエス・モンゴメリー『ボス・ギター』+2
(国内CD ユニヴァーサル UCCO-5571 1,500円+税)

このアルバムはウエスのギター、メルヴィン・ラインのオルガン、ジミー・コブのドラムスというトリオの演奏で、1963年4月ニューヨークで録音されています。

スウィングしたアップ・テンポのウエスのオリジナル曲「ザ・トリック・バック」や「フライド・パイズ」もいいのですが、今日はこのアルバムの中で一番静かな曲を選んでみました。

ヘンリー・マンシーニ作曲「酒とバラの日々」(Days Of Wine And Roses)。
少し大きめな音で聴くと、目の前でウエスが弾いてくれているみたいな感覚に・・・。森 勉



2018年12月30日(日) 相川理沙 「海が見えたら」

当店推薦の女性シンガーソングライター、相川理沙さん。
2018年は、ホーム・レコーディングによる5年ぶりとなる最新作『唄うように伝えられたなら』を届けてくれました。
(国内CD 全10曲収録 1,852円+税)

相川さんの唄とギターのみで録られた、とてもシンプルな作品。
家事をしながら、曇り空の日、一息つきたい時...そんな気分の時に引っ張りだしてはよく聴いていました。
電車が走る音、鳥や虫の声...じっと耳をそばだてていると生活の中の何気ない音が聴こえてきて、なんだかホッとするのです。

ソロだけでなく、The Breeze & I、She Breezeなどユニットでのライヴ活動や、2018年10月からは相川さん自身によるコラムなどが掲載された
月刊誌『Rinto』定期購読もスタート。

次に音源を出すとしたら『唄うように伝えられたなら』とは、また全然違ったものになると思いますよ!と仰っていたので、2019年の動向も要チェックです。

♪いま海が見えたなら 手紙を書いています♪
ライヴでも、このフレーズが印象的だった「海が見えたら」を今日の1曲に。
2019年もいろんな方から届けられる音の便りを楽しみにしたいと思います。東尾沙紀



2018年12月29日(土) 星野源 「サピエンス」

12月19日発売され、当店のこのコーナーでも12/18と12/20に取り上げた星野源『POP VIRUS』。
(初回A ブルーレイ付 VIZL-1490 5,000円+税/初回B DVD付 4,800円+税/CDのみの盤 3,000円+税)


初週売上28万枚を超え、2018年ソロ・アーティスト作品としては1位となる大ヒットを記録。
人気もさることながら内容も素晴らしくて、2018年を代表する名盤、彼の最高傑作と評せる1枚だと思います。
店でも毎日かけていますが、飽きることが全くなく、新たな発見がその都度あって奥が深い作品ですね。

歌詞カードを読み返していて、最近気づいたことがありました。
それは現在NTTドコモのCMソングとしても使われている10曲目「サピエンス」。

♪ふざけた愛しみを味わったまま やめない意味は いつの日も寂しさだ♪
という歌詞のフレーズで、♪かなしみ♪と歌う部分を、<愛しみ>と歌詞には記載しているのです。

寺尾紗穂2006年デビュー作『愛し、日々』を意識したのでしょうか。
(タイトルは「愛し」と書いて、<かなし>と読ませる)

星野源ソロ・デビュー前の2000年代中~後期、寺尾紗穂さんと一緒にライヴを時々行っていました。
小さいライヴハウスで弾き語り、源くんが作った「選手」を紗穂さんが歌うこともありましたね。
歌い出した頃の想い出やエッセンスをさりげなく作品に取り入れたのかな。

また、愛には楽しさだけではなく、かなしさも内包していることを、この歌詞で改めて実感した次第です。森 陽馬



2018年12月28日(金) 竹内まりや 「涙のワンサイデッド・ラヴ」

『ビギニング』に続いて、竹内まりやのセカンド・アルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』40周年記念リマスター盤が12月26日発売になりました。(オリジナル発売は1979年5月21日でした。)

竹内まりや『UNIVERSITY STREET』
(CD ライナーノーツ:能地祐子 BVCL-941 1,852円+税)

ジャケットや楽曲の歌詞からも伝わってくる大学のキャンパス・ライフがアルバム全体のテーマになっていて、当時慶応大学の学生だった竹内まりやの等身大の雰囲気が味わえるような作りになっています。

ファースト・アルバム同様、どんな曲調でも自分の声の特徴をうまく活かしつつ、のびのび歌っている彼女の歌唱は時を経ても変わらず聴き手へ響いてきます。

全10曲。作家陣は杉真理、加藤和彦、林哲司、山下達郎、大貫妙子、梅垣達志、竜真知子。
今日はその中から2曲目に収録されている竹内まりや自身が作詞・作曲した「涙のワンサイデッド・ラヴ」を。

初めて聴いた頃、片想いとせずにワンサイデッド・ラヴとする所が何とも言えないセンスを感じたものです。

この曲は竹内まりやのために山下達郎が初めて一人多重録音をしたものです。
ギター、ドラムス、バック・コーラス、...なんとも達郎アレンジが冴えた楽曲です。

このセカンドCDもファーストと同じように当時のライヴ音源3曲(「J-BOY」、「想い出のサマーデイズ」、「ブルー・ホライズン」)と、セカンド・シングルだった「ドリーム・オブ・ユー」シングル・ヴァージョンの計4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。森 勉


2018年12月27日(木) 山下達郎 「希望という名の光」

今年2018年もベスト・アルバムを選ばせていただきました。

作品だけでなく、2018年はポール・ウェラーに始まり、ママズ・ガン、イトウサチ&ブンケンバレエ団...
胸に残る素晴らしいライヴを観ることが
できました。

7月には、岡山に住む母を誘い、倉敷市民会館で行われた山下達郎さんのライヴへ行きました。

母は有名曲を数曲知っているかな?くらいでしたが、久々のライヴということもあり楽しんでもらえたようでした。
特に「希望という名の光」に感動したようです。

1人で観に行くライヴや映画も楽しいですが、家族でも友人でも共有できる存在がいることはとてもありがたいことだと、改めて実感した年となりました。東尾沙紀


★掲載ジャケットは「希望という名の光」収録、山下達郎3CDベスト『OPUS オールタイム・ベスト1975-2012』。
(国内CD WPCL-11205 3,790円+税)

★<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2018年ベスト・アルバム>選出いたしました。
上記特設ページに掲載



2018年12月26日(水) CHAINS 「Metronome」

PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2018年ベスト・アルバム>選出いたしました。
(上記特設ページに掲載)

2018年もたくさんの音楽に出逢うことができました。
人との結びつきと同じく、音楽も出逢いと縁に依るところが大きいと思います。

皆さんはどんな音楽と出逢うことができましたか?

さて、今日のこの1曲は最近出逢うことができた1枚を。

CHAINS『25th Anniversary Single』
(CDR 「Metronome」、「Athlete」2曲入り 463円+税)

1993年京都で結成5人組バンドCHAINS(チェインズ・・・新村敦史、横山道明、丸山桂、ラリー藤本、伊藤拓史)。
東京ローカル・ホンクが関西で対バンし、ホンクのドラマー田中邦雄さんに紹介していただきました。

結成25周年記念シングルは「Metronome」、「Athlete」、味わい深いロックな2曲収録で463円+税。
地味に富む演奏と歌声。25年やってきたバンドの奥深さを実感できる2曲です。森 陽馬

★当店でも販売開始いたしました。


2018年12月25日(火) 加藤和彦&サディスティック・ミカ・バンド 「塀までひとっとび」(Live)

目の覚めるような痛快発掘ライヴ音源!
昔の貴重音源が近年色々と出ており玉石混交だったりしますが、コレは凄いです!

加藤和彦&サディスティック・ミカ・バンド『1974 ワンステップ・フェスティバル』
(国内CD FJSP-359 2,000円+税)

加藤和彦、ミカ、高中正義、小原礼、高橋幸宏、今井裕によるサディスティック・ミカ・バンド。
1974年8月10日福島県郡山市開成山公園内で行われた『ワンステップ・フェスティバル』でのライヴ音源。

1974年と言えば、日本ロック史に残る名盤2nd『黒船』がリリースされた年。
その『黒船』をクリス・トーマスプロデュースで録音し、11月発売を控えた時期に行われた貴重ライヴです。

オーディエンス録音ではなく、コンサートPAからラインで録られた音源なので音質は極上。
その上、若々しいエネルギーというか会場の熱&臨場感が直に伝わってくる演奏がとにかく素晴らしい!
70's日本ロック好きのみならず、若い世代にも聴いてもらいたいですね。

高峰秀子「銀座カンカン娘」カヴァー、初期サンタナを彷彿させる小原礼作「ロックンロールバンド」が初出で聴きものですが、演奏が始まった瞬間ロック初期衝動が煽られる①「塀までひとっとび」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2018年12月24日(月) ジョン・レジェンド 「What Christmas Means To Me」feat Stevie Wonder

平成最後のクリスマス。今冬もたくさんのクリスマス・ソングを聴きました。

特に印象に残っているのは、12/17星野源×マーク・ロンソン、幕張でのダブル・ヘッドライナー・コンサートにて、マーク・ロンソンが大ヒット曲「Uptown Funk」や今は亡きエイミー・ワインハウスに続き最後DJプレイした「Happy Xmas (War Is Over)」(マイリー・サイラス×マーク・ロンソンによるカヴァーver)でしょうか。
星野源ファン含めた多くのお客さんに、ジョンの平和へのメッセージが伝わっているのが感じられましたね。

さて、2018年新緑クリスマス作を紹介しておきたいと思います。

ジョン・レジェンド『レジェンダリー・クリスマス』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-5927 2,400円+税)

2004年発表デビュー作『Get Lifted』でグラミー受賞、2016年映画『ラ・ラ・ランド』にはミュージシャン役で俳優デビューも果たした黒人男性シンガー・ソングライター、ジョン・レジェンド。
ヴィンテージなサウンドを吹き込む名手、ラファエル・サディークがプロデシュースした初クリスマス作です。

今日のこの1曲は、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカ参加した①「What Christmas Means To Me」を。森 陽馬


2018年12月23日(日) Bradley Cooper 「Black Eyes」

映画『アリー/スター誕生』を有楽町にて鑑賞。

1937年『スタア誕生』(ジャネット・ゲイナー主演)、1954年『スタア誕生』(ジュディ・ガーランド主演)、1976年『スター誕生』(バーブラ・ストライサンド主演)に続く、リメイク4作目はレディ・ガガ主演、ブラッドリー・クーパー監督。

物語に現代的な要素を組み込んで、ブラッドリー・クーパー&レディー・ガガが映画用楽曲を書き下ろし熱演。
そりゃないだろー的なツッコミどころありつつも、音楽エンターテイメント作として楽しめる仕上がりでした。

個人的には、僕の大好きなニール・ヤング要素がタップリで興味深かったですね。

まず映画冒頭ジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)が歌う「Black Eyes」!
エレキ・ギターがモロにニール・ヤングしているのです。

「ジャクソンのギターの音には具体的なイメージがあって、ニール・ヤングのようなたくましい音を奏でたいと思っていた。」というブラッドリーの発言がプログラムに掲載されていて、やっぱり!という感じ。

更に、そのブラッドリー演じる主人公のバック・バンドにルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアル!
そう!ニール・ヤングの現在のバック・メンバーがこの映画に出演、演奏しているんですよね!

レディー・ガガのプロモーション・ビデオのように感じる場面があったり、彼女演じるアリーの心情を後半もっと丁寧に描いた方が良かったのでは、とも思いましたが、音楽好きならば観ておいて損はないと思います。

ちなみにプログラムに掲載されていた松任谷正隆の映画評も面白かったです。森 陽馬

★掲載ジャケットは映画サントラ盤『アリー/スター誕生』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICS-1344 2,500円+税)


2018年12月22日(土) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

今年も山下達郎「クリスマス・イブ」の季節がやってきました。
元号として『平成』最後のクリスマスを想い出に残すとすれば、やはりこれでしょうか。

山下達郎『クリスマス・イブ』(2018クリスマス・スペシャル・パッケージ)
(CD 三方背BOX クリスマス・カード1枚封入 WPCL-11665 1,000円+税)

今夏公開された細田守監督による映画『未来のミライ』のテーマ曲を山下達郎が担当したこともあり、その作画監督であった青山浩行による描き下ろしジャケット。
くんちゃんとその妹ミライちゃんがモデルとなった愛らしいキュートなイラストによる限定パッケージです。

CD自体は現在通常盤として流通している30周年エディションの5曲入り(「クリスマス・イブ」オリジナル、イングリッシュ、アコースティック・ライヴ、そしてカラオケの4ヴァージョンに、「ホワイト・クリスマス」)が箱の中に入っています。

「クリスマス・イブ」はテレビで放映されたJR東海のCMで人気爆発、クリスマスのスタンダードになりました。
やっぱりあの映像と山下達郎「クリスマス・イブ」は最高のマッチングだなぁと思います。

なお、限定パッケージは12月25日までの限定出荷ですのでお早めに。森 勉


2018年12月21日(金) 大滝詠一 「I Call Your Name」

大滝詠一関連リリースが毎年あるナイアガラファン恒例の3月21日。
2019年の321商品発売が決まりました!

2019年3月21日はなんと!大滝詠一ライヴ・アルバム『NIAGARA CONCERT '83』!

大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83』
(2CD+DVD 完全限定盤 SRCL-11100  6,000円+税/通常CDのみ 2,500円+税)

1983年7月24日西武球場で行われた『ALL NIGHT NIPPON SUPER FES '83/ASAHI BEER LIVE JAM』。
大滝詠一名義で出演したコンサートとしては結果的に最後となった貴重ライヴ音源を完全収録した全16曲。

初回限定盤には、大滝詠一がライヴでカヴァーした貴重音源を17トラック収録したCD付!
(『EACH Sings Oldies From NIAGARA CONCERT』)
更に!1977年大滝詠一ライヴ・ツアー『THE FIRST NIAGARA TOUR』の模様を収めたDVDも!!

大滝さんが高校生だった1966年、故郷岩手で歌ったビートルズ「Yesterday」カヴァーも収録されるそうです。
こんな凄い音源がちゃんとした形で発売されるとは、ビックリですね。

ビートルズ関連ということでは、「I Call Your Name」も初回限定盤のCDに収録される予定です。
ロンバケ発売前の1980年12月16日芝・郵便貯金ホール『LET'S DEBUT AGAIN』。
約1週間前に急逝したジョン・レノンを偲んで歌われた貴重なビートルズ(ジョン作)カヴァー!

無事発売されることを祈って、2019年3月を心待ちにしていましょう。森 陽馬

★通販コーナーにて予約受付中。
なお、掲載ジャケットはビートルズ「I Call Your Name」が収録されている『パスト・マスターズ』。
(ビートルズ『パスト・マスターズ』 国内CD TYCP-60015 3,600円+税)


2018年12月20日(木) 星野源 「桜の森」スタジオ・ライヴ・ヴァージョン(初回盤特典映像より)

大ヒット・シングル「恋」、「Family Song」、そしてNHK朝ドラの主題歌として大評判だった「アイデア」(配信のみだったのでCDとして聴けるのは今回が初めて)を収録した星野源5枚目のアルバム『POP VIRUS』は、今年のベスト・アルバムに入れたい充実した内容です。(2018年ベストはもう決めてしまっていたので残念ですが...)

全14曲、どの曲も今の星野源をきちんと主張していて、歌詞の言葉、メロディの流れ、アレンジの組み立てなど、様々なパーツで聴く者を惹きつけてくれます。早くも名盤!の声がかかっていますね。

さて、今日は初回盤ブルーレイ又はDVDの映像を紹介しておきたいと思います。
この映像特典のために撮り下ろされたトータル時間98分の豪華2本立てです。

まずはステジオ・ライヴ。
息の合った9人のミュージシャンをバックに、「肌」、「KIDS」、「SUN」、「恋」、「アイデア」など11曲を気持ち良く歌ってくれます。大きな会場でのライヴとは一味違うリラックスした雰囲気のライヴが楽しめます。

もうひとつは創作密着ドキュメンタリー『ニセ明と、仲間たち』。
ニセ明(星野源)、ウソノ晴臣(ハマ・オカモト)、雅マモル(宮野真守)という豪華な出演者。
抱腹絶倒のシーン続出です。

1973年発表名盤『USONO HOUSE』の話題が出たり(細野晴臣さん公認だそうです。御安心を)、温泉シーンがあったり、リンゴ狩りがあったり、3人共演の新曲「リアル」が聴けたり、盛り沢山です。

今日のこの1曲はスタジオ・ライヴの映像から「桜の森」を。
星野源のエレキ・ギターによるカッティングと長岡亮介とのギター・アンサンブルがスリリングな展開のニュー・アレンジ・ヴァージョンです。森 勉


2018年12月19日(水) ニール・ヤング 「Tell Me Why」

ニール・ヤング未発表ライヴ音源がまたまた発売されました。

ニール・ヤング『Songs For Judy』
(国内CD 大鷹俊一氏解説&英文ライナー訳・歌詞・対訳付 WPCR-18154 2,457円+税)

ニールが初来日した1976年(『American Stars'n Bars』発売前年)の年末行われてい全米ツアー。
収録曲の約半分は、カメラマンのジョエル・バーンスタインがカセットで録音していた音源によるもの。

またライヴ盤か...、なんて思っていましたが、極上の音質&素晴らしい弾き語り!
大手CD店でも近年売られている海賊盤的なバッタもん(とか言いつつ買ってる)とは、やはり違いますね!
ツアーに帯同していたキャメロン・クロウとジョエル・バーンスタインによる解説文も臨場感が伝わって面白い!

タイトルは、冒頭のMCにて「ステージ上でジュディ・ガーランドの幻影を見た」という話から。
まさにニールは『オズの魔法使い』な世界へイッていたのかも?!
『ラスト・ワルツ』直前というのも頷ける、この頃のニールの危い魅力が充満した弾き語り全23トラックです。

今日のこの1曲は、大好きな「Tell Me Why」を。
オリジナル(『After The Gold Rush』収録)と少し違う、慈愛を感じさせる終わり方が沁みます。森 陽馬


2018年12月18日(火) 星野源 「Dead Leaf」

星野源、3年ぶりのニュー・アルバム『POP VIRUS』(ポップ・ウィルス)が本日入荷しました。

星野源『POP VIRUS』
(初回A ブルーレイ+特製ブックレット付 VIZL-1490 5,000円+税/初回B DVD付とCDのみの盤もあり)

前作『YELLOW DANCER』が出た2015年時点でもかなりの人気がありましたが、やはり2016年のTVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』主演と、その主題歌「恋」を歌って踊ったことで、星野源という名前を知らない人がいなくなった感がありますね。

新しいアルバムには、その「恋」、「Family Song」、「アイデア」をはじめ全14曲収録。
星野源のソウル・ミュージック好きが表現された曲が目立っていて、全体的に心地良いグルーヴに包まれているアルバムに仕上がっています。

参加ミュージシャンは、ドラムに河村“カースケ”智康、玉田豊夢。ベースに伊賀航、ハマ・オカモト。
ギターに長岡亮介。キーボードに小林創、櫻田泰啓、STUTS、石橋英子。ホーン・ストリングス隊。
そして、コーラスに山下達郎。

今日のこの1曲は、7曲目に入っている「Dead Leaf」を。

星野源曰く「日本人×ネオソウル×ドゥワップ・コーラスというアイデアが元になった曲」とのこと。
なんともクールでグルーヴィーな曲です。
全編にわたって効果的に耳を刺激してくれる独特な一人多重コーラスは山下達郎。

初回盤にはブルーレイorDVDが付いています。その内容に関してはまた後日取り上げたいと思います。森 勉


2018年12月17日(月) リチャード・トンプソン 「O Cinderella」

先日、ブリジット・セント・ジョン約8年ぶりの来日公演へ行ってきました。

ブリティッシュ・フォーク伝説の女性シンガーソングライターとして現在も支持される彼女は2018年で72歳。
年齢を感じさせない堂々としたオーラを放つ彼女が爪弾くギター、喉の奥を震わせるような低めの歌声がとても心地良く、静かで美しい世界にどっぷりと浸ることができました。

ジョニ・ミッチェルの「The Fiddle and The Drum」等カヴァー、日本人ミュージシャンをバックにバンドでの演奏も聴かせてくれました。

ブリジットと同時代、60年代後半から活躍する英国フォーク・ロック界重鎮でギター名手、リチャード・トンプソン。

2017年のアコースティック・セルフ・カヴァー2作品をはさみ、ジェフ・トゥイーディ(ウィルコ)がプロデュースを手掛けた前作『スティル』から約3年半ぶりとなる最新オリジナル・アルバム『13リヴァーズ』がリリースされています。

リチャード・トンプソン『13リヴァーズ』
(国内CD 歌詞・対訳・解説付 PCD-25270 2,500円+税)

アナログ録音でわずか10日間で録られたというロックなセルフ・プロデュース作。
前作『スティル』の空気感とは違った、ずっしりと重厚感あるバンド・サウンドに、切れ味鋭いゾクゾクするようなエレクトリック・ギターを存分に聴かせてくれます。

自ら弾くマンドリン、女性コーラスが重なる「O Cinderella」を今日の1曲に。東尾沙紀


2018年12月16日(日) Lisa Ekdahl 「Playful Heart Of Mine」

<ブロッサム・ディアリーとリッキー・リー・ジョーンズを合わせたような印象に残る歌声>

リサ・エクダールは1971年スウェーデン/ストックホルム生まれの女性ミュージシャン。
1994年デビュー時、日本盤も発売され女性シンガー好きの間で話題となりました。

その頃と歌声も雰囲気も変わらず、より魅力を増したオリジナル・アルバムが2018年11月発売。

Lisa Ekdahl『More Of the Good』
(輸入CD Okeh/Sony 19075878922)

Okehレーベル移籍第1弾となる今作は全10曲リサ・エクダール本人による作詞(英語詞)・作曲。
歌のみならずアコースティック&ジャジーな落ち着いたサウンド、心に残るメロディーとアレンジもNice♪

今日のこの1曲は2曲目「Playful Heart Of Mine」を。森 陽馬
ピアノ、ギター、そして時折入るコーラスが素敵な彼女の歌をより引き立てています。森 陽馬


2018年12月15日(土) ヴァレリー・カーター 「Baby It's You」

<ローラ・ニーロとリンダ・ロンシュタットを合わせたような美しい歌声>
ヴァレリー・カーターの歌を初めて聴いた時、上記のように感動したのを今でも憶えています。

その彼女も2017年3月急逝してしまいましたが、友人のKathy Kuraschが中心となり貴重音源が集結。
この度、未発表音源集『The Lost Tapes』が発売されました。

ヴァレリー・カーター『The Lost Tapes』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 HYCA-3077 2,400円+税)

ヴァレリーの遺物カセットや、ジャクソン・ブラウン所有テープに残されていた音源を纏めた全15トラック。
バック・ミュージシャンやレコーディング年も不明なものが多いのですが、彼女の感情豊かな美声が楽しめます。

話題曲としては、あのプリンスとヴァレリーが共作している⑫「I Got Over It」でしょうか。
当時2人は付き合っていたのかも?と想像させられるいかにもプリンスっぽいナンバー。
(途中でフェイドアウトしてしまうのが惜しい!)

今日のこの1曲には、バート・バカラック作でシレルズやビートルズで有名な⑥「Baby It's You」カヴァーを。
ニコレッタ・ラーソン、ローレン・ウッドと一緒に歌っており、楽しそうな録音の様子が伝わってきます。森 陽馬


2018年12月14日(金) Deny & Dino 「Pare Pare Pare」(Stop Stop Stop)

60'sブリティッシュ・ビート・グループの雄であるところのホリーズ。
彼らに興味のある方には注目して欲しいCDです。

『恋のサインで飛び出せ初恋 ~あなたの知らないホリーズ・ソングブック』
<原題『WISHYOUAWISH~The Hollies' Compositions By Other 1965~1968』>
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-1239 3,100円+税)

ホリーズの中心メンバーであったアラン・クラーク、グラハム・ナッシュ、トニー・ヒックス。
3人が共作した楽曲をカヴァーしたアーティストの曲を30曲も収録したCDです。

このような労作コンピレーションの編集で存在感を示しているオーストラリアのレーベル、ティーンズヴィルが企画・制作をしました。

ホリーズのシングル曲はメンバー以外のソングライターが書いたものが選ばれそれがヒットしてしまったために、今回収録された曲目だけ見るとちょっと地味に感じるかもしれませんが、聴いてみるとなかなかイイ曲が揃っていたんだということがわかると思います。

このCDに入っているアーティストとしては、イギリス勢のヤング・アイディア、サーチャーズ、ダナ・ギレスピー、エピソード・シックス(後のディープ・パープルのメンバーとなるイアン・ギラン、ロジャー・グローヴァーが在籍)。
アメリカ勢ではエヴァリー・ブラザーズ(彼らはホリーズの曲を8曲も収録したアルバムも発表)、キース、クリス・ジャンセン、バッキンガムス、エレクトリック・プルーンズ。
その他、オランダのティーンメイカーズ、スウェーデンのリー・キングス、ニュージーランドのボビー・デイヴィス、オーストラリアのトワイライツ等々、一般的には知られていないけれども興味深く、他ではなかなか聴けない音源がたっぷり詰まっています。

今日の1曲は、ブラジルのデュオ、デニー&ディノがポルトガル語で歌った「ストップ・ストップ・ストップ」を選んでみました。森 勉


2018年12月13日(木) エリック・クラプトン 「Layla」

映画『エリック・クラプトン 12小節の人生 LIFE IN 12 BARS』を先日鑑賞。

「暗い」、「観ていて辛い」、「ドキュメンタリー映画としては長い」等の感想を耳にしていたので、あまり期待せずに観に行きましたが、興味深い発言&秘蔵映像満載でなかなか楽しめました。

クラプトン自身が「自分が死んだ後に勝手に駄作を作られるのは嫌!」とのことで、リリ・フィニー・ザナック(「Tears In Heaven」が主題歌として使われた映画『ラッシュ』等の監督)へ依頼し制作されたドキュメンタリーなのですが、クラプトン本人がかなり赤裸々に当時のこと話しているのです。

母親と思っていたのが実は祖母で、実際の母は家を出て不在の姉と言われていた女性であることを後から知り、その実の母親と後に逢うも母であることを拒絶される、という幼少時の複雑な家庭環境。
それからヤードバーズ、ジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズ、クリーム時代。(ここまでが結構長い!)

そして、ジョージ・ハリスンの妻であったパティ・ボイドとの熱愛→「レイラ」の制作秘話。
(「レコーディングが行き詰った際、デュアンに参加してもらったんだ」という話から、デュアン・オールマンの映像が出てきた時は、キター!と盛り上がりましたね)
ドラッグ(コカインやってる映像も)&アルコール中毒(ステージ上で罵声浴び観客と喧嘩する音声も)の70~80'sから、子供が生まれ平穏になったと思いきや、転落死の失意から「ティアーズ・イン・ヘヴン」が生まれる話...etc。

まあ、ホントに絵に描いたようなブルース人生ですが、そういう苦難(ブルース)があったからこそ、「レイラ」等の名曲を残せたんだな、と実感できましたね。
ブルースでありながら、ある意味シンガーソングライターなのだな、とも感じました。

あと、酒・ドラッグ・女癖のクズっぷりな部分が多々出てくるのですが、それが何故か憎めないんですよね。
それはクラプトンが良い子ぶった完璧な男、というのではなく人間らしく感じられたからでしょうか。

B.B.キングで始まりB.B.キングで終わる、という構成も良かったな。
ということで、ファンでない方にはオススメできませんが、彼の音楽を好きならば観ておいて損はないと思います。

映画内でかかった曲の中では、ブラインド・フェイス「Presence Of The Lord」ライヴが素晴らしかったけれど、映画後にやっぱり改めて聴きたくなった「Layla」を今日のこの1曲に。森 陽馬

★掲載ジャケットは、映画サントラ盤『Eric Clapton:Life In 12 Bars エリック・クラプトン12小節の人生』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15738 2,980円+税)


2018年12月12日(水) 原田知世 「銀河絵日記」

邦楽/洋楽カヴァー、デビュー35周年を迎えた2017年に発表した新録セルフ・カヴァー・アルバムを挟み、オリジナル・アルバムとしては約4年半ぶりとなる新作『L'Heure Bleue(ルール・ブルー)』をリリースした原田知世。

原田知世『L'Heure Bleue』
(国内CD UCCJ-9216 初回盤DVD付 四つ折りミニ・ポスター封入 3,700円+税)

プロデュース/アレンジ/作曲/プログラミング等手掛けるのは、近年彼女に欠かせない存在となっている伊藤ゴロー。

作詞家陣には、高橋久美子(ex.チャットモンチー)、堀込高樹(KIRINJI)、土岐麻子、角田隆太(ものんくる)、角銅真実、辻村豪文(キセル/作曲も)が参加。

タイトル『L'Heure Bleue(ルール・ブルー)』とは、日の出や日の入り後に発生する空が濃い青色に染まるひととき<青の時間>を意味する言葉なのだそうです。

青空、深い海の底、星が瞬く夜、宇宙...アルバムの中にいろんな<青>が散りばめられ、ストリングスを交えたドラマチックなアレンジも印象的な一枚となっています。

本日は、透明感ある歌声にぴったりな世界観を描いた高橋久美子作詞による爽やかなリード曲「銀河絵日記」を。
本編最後には、この曲のピアノver.も。
初回盤のDVDには、知世さんがとってもキュートな「銀河絵日記」のPVが収録されています。東尾沙紀


2018年12月11日(火) 鈴木祥子 「鼓動(ハートビート)」

2018年でデビュー30周年を迎えた鈴木祥子さん。
2018年7月21日代官山ヒルサイド・プラザ・ホールで行った30周年記念ライヴが2枚組CDで発売されました。

鈴木祥子『Syk30/721』
(2枚組CD BECD-025 3,800円+税)

菅原弘明(G)、名村武(B)、Dr.kyOn(Key)、矢部浩志(Dr)によるバック演奏と、祥子さんの気合い入った歌声。
オーバーダブや修正は一切無し! 当日の曲順そのままの素晴らしい実況録音盤です。

大瀧詠一作はっぴいえんど「空いろのくれよん」カヴァーから始まり、デビュー曲「夏はどこへ行った」や初期名曲「ステイションワゴン」、90年代後半ワーナー期の楽曲や岡村靖幸「イケナイコトカイ」カヴァー、ジャーニー「Any Way You Want It」(お気に召すまま)カヴァー、「優しい雨」セルフカヴァー等充実の2CD。

「音楽の中では旅をして何歳にでもなれる」という印象的なMC後、本編ラストに歌われた2018年新曲「鼓動(ハートビート)」を今日のこの1曲に。

なお、「鼓動(ハートビート)」スタジオ音源は、ライヴ当日配布されたスペシャルCDのみに収録。
今のところ一般発売はされておりません。森 陽馬

★30周年記念ライヴ盤発売を記念したインタビューリーフレットを作成予定でしたが、発売日に間にありませんでした。当店にてお買い上げいただいた方には後日別送にてお届けする予定です。ご了承くださいませ。


2018年12月10日(月) DELVON LAMARR ORGAN TRIO 「Move On Up」

先週の夏日はどこへやら。各地冬将軍到来でしょうが、東京も10℃以下が続きかなり冷え込んできました。

ということで、身体が熱くなってくるようなライヴ盤を今日は店内でよくかけましたね。
その中から、最近出たファンキーなライヴ盤新譜をご紹介。

DELVON LAMARR ORGAN TRIO『LIVE AT KEXP!』
(輸入CD CLMN12020)

オルガン奏者デルヴォン・ラマーを中心にアメリカ/シアトルで結成したソウル・ジャズ・バンド。
Colemine Recordsから2018年春発表した1st『Close But No Cigar』がジャズ・ファンク好きの方から大好評。
今作は、そのデビュー作に続いてリリースされた熱狂ライヴ盤になります。

シアトルのラジオ局KEXPに2017年5月13日出演し行ったライヴ録音で、全曲インストながらかっこいい!
特に1曲目、カーティス・メイフィールド「Move On Up」カヴァー!

この選曲は反則だなぁ~!
まあでもオリジナルのグルーヴはそのままに、ヴィンテージ感あるハモンド・オルガンの音色Nice!
ソウライヴの疾走感あるファンキーさとブッカーT&MG'sの渋味を合わせたような魅力ですね。オススメ。森 陽馬


2018年12月9日(日) ステッペンウルフ 「ワイルドで行こう」

ビートルズ『ホワイト・アルバム』が50周年で盛り上がっていますが、この人たちもファースト・ヒットが出てから50周年になります。

ステッペンウルフ!
ヴォーカルのジョン・ケイを中心にL.A.で結成され、1968年夏に「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」が大ヒット。
日本でも「ワイルドで行こう」の邦題でラジオでもよく流れていました。

スネアドラムがストンときまり、ギター、ベース、そしてオルガンの迫力あるイントロから、ジョン・ケイのヴォーカル。
何度聴いても気持ちが熱くなってくる曲です。

1969年公開映画『イージー・ライダー』で印象的に使われたことによって、再度話題になりました。

50年前の1968年11月頃は第2弾ヒット「マジック・カーペット・ライヴ」が全米チャートベスト10に入っていました。
日本でのそのB面「スキー・スキー」もラジオからよく聴こえてきました。

近年はハード・ロック/ヘヴィ・メタルの元祖のように言われているステッペンウルフですが、やはりその押しの強いサウンドと圧倒的なヴォーカルは強さと重さを感じさせてくれるものがあります。森 勉


★掲載ジャケットのこのCDは全米HOT100にチャートインした13曲すべてを収めた全18曲入りベスト盤。
ステッペンウルフ『ワイルドで行こう ~ベスト・オブ・ステッペンウルフ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 限定価格盤 ユニヴァーサル UICY-77792 1,389円+税)


2018年12月8日(土) Buddy Holly with Royal Philharmonic Orchestra 「True Love Ways」

オリジナルの歌を活かし、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を新録音した人気シリーズ。
昨日紹介したカーペンターズに続き、バディ・ホリーのも出ているのでピックアップしておきましょう。

Buddy Holly with Royal Philharmonic Orchestra『True Love Ways』
(輸入CD DECCA 7702171 国内盤の発売予定は今のところございません)

エルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー等と並び、ロックン・ロールの祖とも言えるバディ・ホリー。
1959年2月飛行機事故にて22歳という若さで急逝した彼のヴォーカリストとしての魅力を改めて実感できる1枚。

特に、当時の妻Maria Elena Hollyへ結婚の記念として捧げた①「True Love Ways」。
亡くなる4か月前録音された愛溢れるこの曲には、ストリングスが元々入っていました。
そのオリジナルを忠実にアレンジし、より優雅で美しい1曲に仕上げています。

なお、エグゼクティヴ・プロデューサーはMaria Elena Holly。サウンド・プロデュースはエルヴィス・プレスリーやロイ・オービソンの今シリーズも手掛けたNick Patrickが手掛けています。森 陽馬


2018年12月7日(金) カーペンターズ 「Overture」~「Yesterday Once More」

歌から伝わってくる温もり、優しさ、そして切なさ、哀しさ。
様々な感情を内包しながら、聴く者を感動させてくれるカーペンターズの<新作>が発売されました。

カーペンターズ『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 全19曲 解説・歌詞・対訳付 UICY-15801 2,500円+税)

エルヴィス・プレスリーから始まり、ロイ・オービソン、ビーチ・ボーイズも発売された人気シリーズ。
オリジナルの歌や楽曲はそのままに、ストリングス/管弦楽団の新録バック演奏を活かした企画盤です。

今までと違うのは、リチャード・カーペンター本人がストリングス・アレンジを担当し、自ら指揮している点。
彼の解説によると、当時の録音に修正したい点や手を加えたい部分が多数あったとのこと。
この度念願叶い、彼の頭の中に鳴っていたアレンジでカレンの歌声をより良く聴こえるようにできたそうです。

今日のこの1曲は、新たに作られたリチャード入魂の「Overture」から名曲「Yesterday Once More」への流れを。

今は亡きカレン・カーペンターの美しい歌声がリアルに響いてきます。森 陽馬


2018年12月6日(木) KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION 「Driving Home For Christmas」

一昨日(12/4)はとても暖かかったのに、一気に冷え込んできましたね。
寒いのが苦手な僕は、カイロを下着に貼り、更にポケット内にも忍ばせております、、、。

クリスマスの曲は好きだけれど、寒々しくない中南米っぽい音楽を聴きたい。
そんな時にオススメのクリスマス・アルバムがこの1枚。

KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION『Christmas Meets Cuba 2』
(輸入CD SONY 19075899692)

ドイツ出身ミュージシャン3人(Kilian Forster、Tim Hahn、Bruno Bohmer Camacho)と、キューバ出身パーカッショニスト2人(Alexis Herrera Estevez、Elio Rodriguez Luis)が組んだユニットによる2018年新録クリスマス作。

ワム!「Last Christmas」、マライア・キャリー「All I Want For Christmas」等ヒット曲から、「White Christmas」、「Sleigh Ride」、「Let It Snow」等スタンダード・ナンバーを、キューバ音楽的絶妙なアレンジで聴かせます。

ジャズ、ラテン、マンボ、etc...、リズミカルなサウンドから落ち着いた雰囲気まで。
各曲様々ですが、全体的な音がとても上品で、聴いていて気持ち良いんですよね。

今日のこの1曲は、クリス・レア「Driving Home For Christmas」カヴァーを。
口笛で主旋律を奏でる後半の流れが、穏やかで優雅な気分に浸れます。森 陽馬


2018年12月5日(水) The Charm Park 「アタック」

大橋トリオのツアーギタリストや、他アーティストへの楽曲提供などでも活躍している男性シンガーソングライター、The Charm Park(ザ・チャーム・パーク)。

当店が選ぶ2015ベスト・アルバムにも選出した、2015年ソロ・デビューから約3年。
メジャー第1弾となる最新作『Timeless Imperfections』が本日発売になりました。
(国内CD CD2枚組 RZCD-86709 3,150円+税)

今作はなんと2枚組!(全17曲)
躍動感あるポップな楽曲をこれでもか!と聴かせてくれるディスク①。
情緒ある美しいメロディが詰まったディスク②。

作詞・作曲、アレンジは勿論、ストリングス以外の殆ど楽器を自身で手掛けるスタイルは変わらず(伊澤一葉(p)、神谷洵平(ds/赤い靴、大橋トリオ・サポート)等参加)ですが、さらに進化したThe Charm Parkワールドが広がっています。

1987年生まれのCharmさん、自身の現在の年齢のことであろう「三十一」という曲で始まります。
本日はディスク①から、どことなくブライアン・メイ風のギター・ソロが楽しいめちゃめちゃポップな「アタック」を今日の一曲に。東尾沙紀


2018年12月4日(火) Gregg Karukas + Shelby Flint 「Still」

今日の東京は12月とは思えない暖かさ(25℃のところも!)。

しかしながら、クリスマスは3週間後に迫っています。
ということで、クリスマス作品お気に入りの1枚をご紹介しましょう。

グレッグ・カルーキス+シェルビー・フリント(Gregg Karukas + Shellby Flint)『Home For The Holidays』
(国内CD 日本語解説付 MZCF-1379 2,400円+税)

Rippingtonsオリジナル・メンバーの名キーボード奏者グレッグ・カルカスと、「Angel On My Shoulder」(1961)で知られる女性シンガー、シェルビー・フリントが組み1993年録音したクリスマス・アルバム。
良質な音楽作品をリリースし続けているMUZAKレーベルから国内初CD化されました。

クリスマス・スタンダード中心に落ち着いて聴ける全12曲。(そのうち、シェルビー・フリントヴォーカル曲は6曲。)
シェルビー・フリントの包容力ある歌声も魅力ですが、グレッグ・カルカスのピアノが素晴らしいですね。

今日のこの1曲は、静かな感動を覚えたグレッグとシェルビーの共作オリジナル曲⑪「Still」を。森 陽馬


2018年12月3日(月) OLD DAYS TAILOR 「Velvet Motel」

2018年11月3日レコードの日にアナログLPで発売された『大瀧詠一Cover Book Go!Go! Aragain』。
そのCD盤が発売されました。

『大瀧詠一 Cover Book ネクスト・ジェネレーション編 Go!Go!Aragain
(国内CD 全12曲収録 MHCL-2794 2,500円+税)

大瀧詠一楽曲を、新世代インディー・ミュージシャンが各々の個性を活かすアレンジでカヴァーした1枚。

今日のこの1曲には、前田憲男氏(2018年11月25日逝去 享年83歳)がストリングスを手掛けていた「Velvet Motel」。
笹倉慎介が大滝詠一そっくりの声色で歌っているOLD DAYS TAILORによるカヴァー。

なお、今回出たCDは、LPと曲順が多少変わっただけでなく、ヴァージョン違いもございます。

特に、1曲目少林兄弟「君は天然色」の出だし!
ナイアガラに同じ物なし、の格言通り。
どう違うか、あとは各自で聴き比べてみてください。森 陽馬


2018年12月2日(日) WACK WACK RHYTHM BAND 「EASY RIDING」

楽しい!ゴキゲン! 聴いていてHAPPYになれるオススメ盤です。

WACK WACK RHYTHM BAND(ワック・ワック・リズム・バンド)『WEEKEND JACK +1ディスク』
(ボーナスCD付2枚組CD BRIDGE-261 2,500円+税)

渋谷のDJ BAR INKSTICKに集っていた仲間達で1991年頃結成されたWACK WACK RHYTHM BAND。
グルーヴィーなインストが持ち味の彼らが1998年発表した記念すべき1stアルバム。
発売20周年を機にこの度再CD化されました。

60~70'sソウル/ファンクから、ACID JAZZムーヴメントを通過したファンキー・ナンバー目白押しの全11曲。
更に、今回の再発盤にはレア音源&ライヴ&新曲収録のボーナスCDが付いており、これがまた最高なのです。

今日のこの1曲は、そのディスク2ボーナスCD最後に収録されている2018年新曲「EASY RIDING」を。
バカラック的なトランペットのメロディーに、軽快なグルーヴィーさが加味されたキラーチューン!

なお、この「Easy Riding」のミックスは佐藤清喜(マイクロスター)が手掛けています。森 陽馬


2018年12月1日(土) 高橋幸宏 「プレゼント」(ニュー・ヴォーカル・ヴァージョン)

1978年はYMOがファースト・アルバムを発表した年でした。

そして、メンバーの細野晴臣は『はらいそ』を、坂本龍一はファースト・ソロ『千のナイフ』を。
高橋幸宏もファースト・ソロ『サラヴァ!』を発表した年でした。

『サラヴァ』のマルチ・トラック・テープが発見されたということで、演奏部分をリミックスし、ヴォーカル部分を新しく録音しなおしたのが、今日紹介するCDです。

高橋幸宏『サラヴァ サラヴァ!』
(国内CD COCB-54275 3,000円+税)

アナログLPが発売された時からの愛聴盤でしたが、今回の新しい音になった全9曲を聴いて、改めて名作だなぁと思った次第であります。

イタリアのカンツォーネ「ヴォラーレ」、フランスのシャンソン「セ・シ・ボン」、デューク・エリントン作のジャズ「ムード・インディゴ」等のシャレたカヴァーは高橋幸宏の個性をとてもよく表現しているような気がします。

そして、「サラヴァ!」、「サンセット」、「ミッドナイト・クイーン」等のオリジナル曲は、メロディーと詞だけで映像が浮かんでくる不思議な世界を想像させてくれます。

僕のベスト・トラックはアルバムのラストに入っている「プレゼント」。
メロディーメイカーとしての高橋幸宏ここにあり、という名曲だと思います。

新しく録音されたヴォーカルは違和感なく耳に入ってきますし、高橋幸宏自身がアレンジしたリズム・トラックは、40年前のものとは思えない鮮度でヴォーカルに馴染んでいます。森 勉


2018年11月30日(金) 冬にわかれて(寺尾紗穂) 「北へ向かう」

11月30日(金)吉祥寺スターパインズカフェ、冬にわかれてリリースパーティー1stへ行ってきました。

寺尾紗穂(Vo,Key,P)、伊賀航(B)、あだち麗三郎(Ds)が組んだ3人バンド、冬にわかれて。
10月17日発売1stアルバム『なんにもいらない』リリースを記念してのライヴで超満員札止め!

アルバム全10曲+彼女のソロ、わらべうた、あがた森魚カヴァーなどを披露。
3人が音楽で描く世界というか宇宙をじっくり堪能できました。

特に印象に残ったのが、「北へ向かう」という新曲(未発表)。

寺尾次郎氏(シュガーベイブのベーシスト/映画字幕翻訳家 2018年6月6日逝去)告別式の日、紗穂さんは金沢にてコンサートがあったため、骨を拾う前に葬式を退席し北陸新幹線で会場へ向かったそうで、その新幹線の中で書いたのがこの「北へ向かう」。

新幹線の窓から見えた頼りなく飛んでいる鳥に、自らの揺れる心を反映させた歌。
その場にいた観客皆、息を呑むように、歌の世界に吸い込まれるように聴いた1曲でした。森 陽馬

★掲載ジャケットは冬にわかれて『なんにもいらない』
(国内CD PCD-28041 2,800円+税 「北へ向かう」はアルバム未収録)


2018年11月29日(木) 小坂忠 「つるべ糸」

11月26日(月)東京国際フォーラムホールA <SONGS & FRIENDS 小坂忠『ほうろう』>へ行ってきました。

小坂忠1975年発表名作『ほうろう』を再現する一夜限りのプレミアム・コンサートです。

フォージョーハーフ再結成、ユーミン、田島貴男、BEGIN等ゲスト陣によるカヴァー&コラボ、ティンパンアレー&吉田美奈子のコーラスをバックに忠さんが歌う『ほうろう』ナンバーの数々、ゴスペル・クワイアと共にパワフルな歌声を聴かせてくれた「Amaging Grace」、出演者全員で演奏した「ゆうがたラブ」、締め括りは武部聡志のピアノで「You Are So Beautiful」...。

『ほうろう』を中心に忠さんの音楽人生を振り返るような、とっても充実したコンサートでした。
特に好きな曲というのもありますが、矢野顕子さんのピアノのみで歌われた「つるべ糸」が本当に素晴らしかったです。

コンサートの裏テーマは''奇跡''だったそうですが、2017年の大病を乗り越え、2018年7月で70歳を迎えられた忠さんが歌えば、なにか奇跡が起こるような気がしてきます。

『ほうろう』はペット・サウンズで出会った、すごく大切な作品の1つです。
大好きなアルバムを、特別なコンサートで観ることが出来て嬉しかったです。

掲載ジャケットは、2018年8月に発売されたライヴCD『HORO 2018 SPECIAL LIVE』です。
12月12日にアナログ盤(HRLP-144 3,800円+税)が発売予定です。(CDとジャケットが異なります。)東尾沙紀



2018年11月28日(水) ロイ・オービソン with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 「Danny Boy」

11月末、日中は心地良い暖かな陽射しながら、2018年も残り約1か月となりました。
紅葉の葉も風に吹かれ、年末が近づいてきたな、と感じますね。

1年が終わろうとしている感慨を胸にする時、僕はロイ・オービソンの歌声を聴きたくなるのです。
そのロイの新作と言えるアルバムが発売されました。

ロイ・オービソン・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団『アンチェインド・メロディーズ』
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 SICP-5934 2,400円+税)

1988年末52歳という若さで急逝したロイ・オービソン。
彼のヴォーカル・トラックはそのままに、新たにストリングス、バック演奏&コーラスをレコーディングした作品。
2017年発売『ア・ラヴ・ソー・ビューティフル』(
2017年11月29日今日のこの1曲で紹介)の第2弾となる1枚です。

今日のこの1曲は、ロイの伸びやかで包容力ある歌声が最も感動的に響く「ダニー・ボーイ」カヴァーを。

なお、バック・コーラスのアレンジはジェフリー・フォスケット(現ビーチ・ボーイズ)が手掛けています。森 陽馬


2018年11月27日(火) ポーラ・ウェイン 「イット・クッド・ハプン」

2016年『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』。
2017年『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズVol.2』。
そして2018年。女性シンガーにスポットを当てた姉妹編『コロンビア・グルーヴィー・ソングバーズ』が出ました。

『コロンビア・グルーヴィー・ソングバーズ』
(国内CD 解説:長門芳郎、歌詞・対訳付 SICP-31221 2,000円+税)

パイド・パイパー・ハウスの店長、長門芳郎さんの監修・選曲による、コロンビア・レーベルに眠っていた60'sガール・ポップの秘宝がうれしいCD化です。

世界初CD化10曲、日本初CD化12曲というレア音源アメアラレながら、レア度を感じさせない親しみやすいメロディーの隠れ名曲ばかり。12人の女性の歌を各2曲、全24曲収録。

トップを飾るのはボニー・ハーマン。
この名前だけでは誰?という感じですが、ジャズマン、ウディ・ハーマンの姪及びコーラス・グループ、シンガーズ・リミテッドの一員として活躍したシンガーと言えば、頷いてくれる方が多いはず。
彼女がグループを組む前に発表していた1966年2ndシングルA面のダンドゥビ・コーラスも入るポップな「ハッシュ、ドント・クライ」。B面のナイス・ビートルズ・カヴァー「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」は共にSランクの出来。

リズ・ヴェルディは高校を卒業後1964年にデビュー。
とても17歳とは思えない堂々とした歌い方と、彼女の姉ベアトリス・ヴェルディの書いた楽曲が魅力。
スーザン・クリスティが歌うノベルティ・ソング「アイ・ラヴ・オニオン」。
パティ・ペイジがドラマティックに歌うテディ・ランダッツォ作品「ユー・ドント・ニード・ア・ハート」。
ブロンド美女パティ・マイケルズが可憐に歌うヘレン・ミラー作「ミセス・ジョニー」。
女優バーナデッド・ピーターズが19歳の時に出したジョン・サイモンプロデュース「ユーアー・テイキング・ミー・グランテッド」等々、何回も繰り返し聴きたくなる曲ばかり。

今日のこの1曲は、ブロードウェイのミュージカルにも多く出演したというポーラ・ウェイン「イット・クッド・ハプン」。
いい曲だァー。

アーティスト写真満載の40ページに及ぶブックレットはデータも充実! 森 勉


2018年11月26日(月) ダイナソーJr 「Hold Unknown」

11月22日今日のこの1曲Jマスキスを聴いていたら、ダイナソーJrをやっぱり聴きたくなってしまいました。

ということで、先日発売されたダイナソーJr2CDベスト盤を購入。

ダイナソーJr『Ear Bleeding Country ~The Best Of Dinosaur Jr』
(国内仕様CD 2枚組 日本語解説付 AW033 2,350円+税/輸入アナログ盤も発売)

2001年にRHINOレーベルからリリースされたベストに、2007年再結成から近年の曲を収録したディスクを追加。
更に、シングルB面曲やコンピに入っていたレア曲、J Mascis & The Fog名義の楽曲も収録。

「Freak Scene」、「The Wagon」、「Out There」、「Feel The Pain」は当然ながら最強だな!、と感じたり、ディスク2の最近の曲は初期とはまた違ったパワーと疾走感があるな、と改めて実感しグッときましたね。

そして、なによりうれしいのは、ディスク2ラストに2018年新曲「Hold Unknown」(初CD化)が入っていること!

コレがまた、スピード感溢れる爆走&爆音ナンバー!
2019年で結成35周年を迎えるダイナソーJrの今と未来も感じつつ、心をスカッとさせてくれる1曲です。森 陽馬


2018年11月25日(日) 竹内まりや 「輝くスターリー・ナイト」

祝!竹内まりや デビュー40周年。

1978年11月25日発売になったファースト・アルバムが初めてリマスターされ、ボーナス・トラック4曲追加で再発CD化されました。

竹内まりや『BEGINNING』
(国内CD BVCL-940 ボーナス・トラック4曲追加 ライナーノーツ:能地祐子 歌詞付 1,852円+税)

彼女の洋楽テイストを感じさせてくれるヴォーカルと、初々しくもキュートなルックスは当時の音楽界においてとても新鮮でした。

プロデューサーは牧村憲一、ディレクターが宮田茂樹、というこの後音楽的に資質の高いミュージシャンを多く世に出す目利きのふたりに見守られてのデビュー。
林哲司、加藤和彦、山下達郎、細野晴臣、大貫妙子、告井延隆、杉真理という作曲陣の人選も、竹内まりやという個性にぴったりフィットしたアルバムとなりました。

収録11曲中4曲がL.A.録音。
残り7曲が日本録音で、センチメンタル・シティ・ロマンスが歌い手に寄り添った素晴らしい演奏を5曲披露しています。

ボーナス・トラックは初音源化となる1981年8月のライヴから「夏の恋人」、「グッバイ・サマーブリーズ」、「すてきなヒットソング」の3曲と、「戻っておいで・私の時間」オーケストラ・ヴァージョンを収録。
リマスターされたいい音でじっくり堪能したい『BEGINNING』です。

今日のこの1曲は、今日の気分で「輝くスターリー・ナイト」。
細野晴臣が“星娘”リンダ・スコットをイメージして作った曲だそうです。

なお、竹内まりやセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』リマスター盤は12月26日発売予定です。森 勉


2018年11月24日(土) Graham Parker 「Maida Hill」

グレアム・パーカー約3年ぶりの新作が発売になりました。

グレアム・パーカー『クラウド・シンボルズ』
(国内CD グレアム自身によるライナーノーツ対訳付 MSIG-1238 2,800円+税)

<冒頭曲の最初の2小説を聴いてもお尻が揺れないという方は、医師に相談する必要があるかもしれない。>
(帯掲載の本人によるコメントより)

アルバムを出す毎に枯れていくイメージがありましたが、今作では初期作に参加していたザ・ルーモア・ブラス(トランペット/テナーサックス/トロンボーン)が久々に加わり、まさにお尻が揺れちゃう軽快さが戻ってきた感じです。

ザ・ルーモアのマーティン・ベルモント(g)、ゲラント・ワトキンス(key)、元フェアグラウンド・アトラクションのサイモン・エドワーズ(b)とロイ・ドッズ(ds)らが参加。

近年のニック・ロウ作品で知られるニール・ブロックバンクが共同プロデューサーを務め、今作は制作中の2017年5月に癌で急逝したニールに捧げられています。

ポップな冒頭曲「Girl In Need」も良いですが、本日はロンドンにあるその地に立ち、自分の人生や国の歴史に想いを馳せる「Maida Hill」を。
この曲の切なさと哀愁ある歌声を際立たせるマーティン・ベルモントのギターが印象的な1曲です。東尾沙紀


2018年11月23日(金) Keith Richards 「Run Rudolph Run」

本日はBLACK FRIDAY、Record Store Day限定アナログ盤が色々発売されました。

ポール・マッカートニー『Come On To Me』EP、グレイトフル・デッド『Playing In The Band』(7,400枚限定LP)、ハンク・ウィリアムス『The First Recordings1938』(80周年!2,500枚限定EP)、イギー・ポップ『Rare Power』(ジャケ強烈)、バーズ『ロデオの恋人』50周年4LP、ウィーザー『Africa』(変形ピクチャー)、フランク・ザッパLP、ジミ・ヘンEP、エラ・フィッツジェラルドLP、スティング&シャギーEP等。

春(4月第3土曜日)のRecord Store Dayと比べ、秋版は邦楽が少ないのですが洋楽は充実していますね。

ローリング・ストーンズファンは要注目!ということで、今日のこの1曲はこちらを。

Keith Richards『Run Rudolph Run』
(輸入LP レッド・カラー盤限定 Mindless Records 4050538426830)

キース・リチャーズソロ・デビュー40周年を記念しての限定アナログ。
A面チャック・ベリーX'mas曲「Run Rudolph Run」カヴァー、B面ジミー・クリフ「The Harder They Come」カヴァー。
そして、2007年再発時B面曲「Pressure Drop」の3曲をスティーヴ・ジョーダンによる新ミックスで12インチに収録。

煙草を吸ったサンタ帽子姿のキースが描かれたHoliday Card封入されています。森 陽馬


2018年11月22日(木) J Mascis 「Sometimes」

心に鬱憤が溜まった時、爆音で聴きたくなるのがニール・ヤングかダイナソーJr。

モヤモヤとした気持ちを吹き飛ばしてくれるんですよね。

でも爆音はちょっと今は、、、という時にピッタリの1枚が出ました。

ダイナソーJrのJマスキス、ソロ3作目となるオリジナル・アルバム『Elastic Day』。
J Mascis『Elastic Day』
(輸入CD Sub Pop SP1270)

ほぼ全ての演奏をJ Mascisが多重録音。
ダイナソーJrをややアコースティック寄りにした感じで、メロディアスな楽曲やJのエレキギター・ソロは変わらず。
僕らの鬱な心を代弁してくれているようなJの歌も健在!

今日のこの1曲は10曲目「Sometimes」。
和やかに始まったと思いきや、2分過ぎくらいからいきなり疾走感アップし、3分直前からJのギター爆発!
いかにも、ダイナソーらしい展開が最高! ダイナソーJrファンは必聴の1枚。森 陽馬


2018年11月21日(水) ロイヤレッツ 「ゼア・ヒー・ゴーズ」

ACEレーベルより60'sガールものを集めたCDが新しく発売されました。

『SHE'S A DOLL! ~Warner Bros Feminine Side』
(輸入CD ACE CDTOP-1532)

ガール・ポップ・マニアであるイギリス人のミック・パトリックが選曲した全24曲入。
ワーナー&ロマ・レーベルから1962~68年に発売になったシングル曲をマニアな視点でセレクションしています。

何曲か注目曲を挙げておきましょう。
レニー・ワロンカーがプロデュースしたティーン・ターバンズ「ウィ・ニード・トゥ・ビー・ラヴド」と、アーティ・リップがプロデュースしたソシアライツ「ジャイヴ・ジミー」はともにヴァン・マッコイ作品。

シャーロット・オハラという名前でもレコードを出したことがあるボニー&トレジャーズのボニーによる「マイ・ラヴ・キープス・グローウィン」は後にあのパレードの中心人物として活躍するジェリー・リオペル作・編曲・プロデュース作品。

ラモーナ・キング「チコズ・ガール」(バリー・マン作品)は未発表音源だったり、ジャック・ニッチェが作・プロデュースに関わった1962年のダンス・ナンバー、シンダーズ「カモン・ウォーブル」やロニー&デイトナスのバッキー・ウィルキンが作・プロデュースのブレンダ・ホール「オー・エディ、マイ・ベイビー」(ビーチ・ボーイズ「ドント・ウォーリー・ベイビー」のギター・リズムが使われています)など、気になる曲が色々入っていて楽しいコンピです。

ヒットはしなかったのですが、その筋のファンには有名なハニーズ「ヒーズ・ア・ドール」(ブライアン・ウィルソン作・プロデュース作品)も入っています。

今日の1曲は8曲目に収録されているロイヤレッツ「ゼア・ヒー・ゴーズ」を。
テディ・ランダッツォプロデュースでブレイクする前の1964年ワーナーから出た貴重なシングルです。森 勉


2018年11月20日(火) トニー・ジョー・ホワイト 「Awful Dreams」

圧倒的な男気を感じさせる歌力、トニー・ジョー・ホワイト。

2018年10月24日心臓発作で急逝(享年75歳)した彼の最新かつ最後のアルバムは、沁みるブルース作。

トニー・ジョー・ホワイト『Bad Mouthin'』
(国内仕様CD 日本語解説付 2,400円+税)

ジョン・リー・フッカー「Boom Boom」、マディ・ウォーターズ「Baby Please Don't Go」、ジミー・リード「Big Boss Man」、チャーリー・パットン「Down The Dirt Road Blues」他、ブルージーなオリジナル5曲含め全12曲収録。

今日のこの1曲は、ライトニング・ホプキンス「Awful Dreams」カヴァーを。

最小限のリズム、ギター、ものすごくシンプルなバック演奏。
トニー・ジョーの歌声が地の底から湧き上がってくるように響いてきます。森 陽馬



2018年11月19日(月) 浜田真理子 「東京ドドンパ娘」

昨日に続いてカヴァー作品オススメ盤を。

浜田真理子『LOUNGE ROSES 浜田真理子の昭和歌謡』
(国内CD 松山晋也氏による解説付 COCP-40540 2,700円+税)

島根県松江在住女性シンガー・ソングライター、浜田真理子。
6月発売『NEXT TEARDROP』(
2018年6月5日今日のこの1曲で紹介)に続く本年2作目は昭和歌謡カヴァー作。

久保田麻琴プロデュース、伊藤大地(Ds)、加瀬達(B)、小島良喜(Key)、鈴木茂(G)ほか参加。

スナック/クラブを経営していた父親の影響で、子供の頃から昭和歌謡を弾き語りしていたとのこと。
彼女の唄には一朝一夕では生まれない深みを感じさせます。

今日のこの1曲は1曲目「東京ドドンパ娘」(オリジナルは渡辺マリ)。
ローウェル・ジョージを彷彿させる鈴木茂のギター、池村真理野(ブラックワックス)他によるホーン演奏が絶妙。

平成が終わっても心に残る歌は引き継がれ、懐かしさを越えた感慨を与えてくれることを実感した1枚。森 陽馬


2018年11月18日(日) Scary Pockets 「Never Gonna Give You Up」

カヴァー曲、色々出ている中で最近のお気に入りこの1曲。

スケアリー・ポケッツ『SCARY POCKETS』
(国内CD 日本語解説付 PCD-24774 2,400円+税)

Jack ConteとRyan Lermanを中心にしたアメリカ西海岸発ポップ・ファンク・ユニット、スケアリー・ポケッツ。
彼らがyoutube上にアップした様々なカヴァー楽曲を日本のみでCDにした編集盤。

ビートルズ「Yesterday」、クイーン「We Are The Champions」等定番曲から、ブルーノ・マーズ「That's What I Like」、アリシア・キーズ「If I Ain't Got You」他近年のヒット曲カヴァー、そしてオリジナル1曲含めた全15曲。

中でも最高にファンキーでかっこいいのが、ガンズ・アンド・ローゼズ「Sweet Child O'Mine」カヴァー.。
グルーヴィーな演奏、ポップなアレンジも魅力的なキラーチューンです。

でも今日のこの1曲には、何度も聴きたくなるリック・アストリー「Never Gonna Give You Up」カヴァーを。
オリジナルとは違ったスローかつアーバン・メロウなアレンジが素晴らしい! 聴きもの! 森 陽馬


2018年11月17日(土) The Monkees 「Unwrap You At Christmas」

2016年にデビュー50周年を迎え、復活オリジナル・アルバム『Good Times!』(2016年6月26日今日のこの1曲で紹介)を発表したモンキーズ。
約2年ぶりとなる最新作は、新録クリスマス・アルバムです!

The Monkees『Christmas Party』
(輸入CD RHINO 603497856657)

ミッキー・ドレンツ、マイク・ネスミス、ピーター・トーク各々の歌声で聴く、楽しく心和む作品に仕上がっています。

『Good Times!』と同じく、ファウンテンズ・オブ・ウェインのアダム・シュレンジャーがプロデュース&ミックスを担当。

アダム、アンディ・パートリッジ(XTC)、リヴァース・クオモ(ウィ―ザー)、以前にマイナス5名義でモンキーズを題材にした作品を発表した事もあるピーター・バック(ex.R.E.M)&スコット・マッコーイ提供曲に加え、ポール・マッカートニー「Wonderful Christmastime」、ウィザード「I Wish It Could Be Christmas Everyday」、ビッグ・スター「Jesus Christ」のカヴァーや、クリスマス・スタンダードなど13曲を収録。

デイヴィ・ジョーンズのヴォーカル・トラックを使用し、新たなアレンジを施した「Mele Kalikimaka」、「Silver Bells」収録も嬉しいところですね。

本日は、鈴の音に心弾む1曲目のアンディ・パートリッジ作の「Unwrap You At Christmas」を今日の1曲に。東尾沙紀


2018年11月16日(金) 朱里エイコ 「愛のめざめ」

2018年5月30日発売クリス松村監修・選曲・解説によるJ-POPコンピCD『クリス・ミュージック・プロマイド~あの夏のカセット』(2018年6月1日今日のこの1曲で紹介)は、内容の良さからとても評判になり、当店ではベストセラーになりました。

続編が待ち望まれていたのですが、11月14日第2弾が発売になりました。

『クリス・ミュージック・プロマイド~あのドライヴのカセット』
(国内CD クリス松村解説、歌詞付 MHCL-30563 2,000円+税)

今回はクリス松村が編集したカセットを聴きながらドライヴ気分が味わえる選曲。
A面吉田美奈子「Light'n Up」から桑名正博「キャデラック」。
B面笠井紀美子「フォール・イン・ラヴ」からSOAP「愛のTake Off」までの流れ。なんともいい感じです。

ドライヴがテーマなのでファンキーな曲が多めですが、今日のこの1曲はメロウな曲を選んでみました。

朱里エイコ「愛のめざめ」(I'm Not A Little Girl Anymore)は1976年3月ワーナーから発売されたシングル曲。
バックの演奏・編曲・作詞・作曲はタワー・オブ・パワーというなんとも魅力的な1曲です。
脚線美だけでなく彼女のヴォーカルは最高。

あともう1曲、凄い選曲があります。
フォーリーブス、1971年の未発表曲!

ジェリー&ザ・ペイスメーカーズが1964年にヒットさせた「Don't Let The Sun Catch You Crying」のカヴァー。
素晴らしい編曲は、マイク・カーブ&トニー・スコッティ。
ヴォーカルのピッチ・コントロールが気になる所ありますが、リード・ヴォーカル青山孝、やるじゃんという感じです。

この2曲をCDに収録したクリス松村はさすが!
その知識と実現力に脱帽です。森 勉


2018年11月15日(木) SOLEIL 「恋のハッピー・デート」(ノーランズカヴァー)

当店にて大人気!2018年3月発売1st及び9月発売2ndが大ロングセラー中のSOLEIL(ソレイユ)。

新アイテムが2018年12月12日発売決定しました。

SOLEIL『Baby Boo/恋のハッピー・デート』
(2018年12月12日発売 限定アナログ盤 HCR-9680 1,800円+税)

2ndアルバム『SOLEIL is Alright』から、マイクロスター(佐藤清喜&飯泉裕子)が手掛けたフィル・スペクター的ポップ歌謡チューン「Baby Boo」をシングルEPカット。

B面にはライヴで評判のノーランズ「恋のハッピー・デート」(原題:Gotta Pull Myself Together)カヴァーを初収録。

SOLEILが今までリリースした限定アナログ盤は完売状態。
今回のアイテムもお見逃しなく。森 陽馬

★通販コーナーで予約受け付けています。


2018年11月14日(水) The Pen Friend Club 「Frosty The Snowman」

今日の東京は日中から寒くて、冬の到来を感じましたね。
そんな本日、ペンフレンドクラブの新作となるクリスマス・アルバムが発売されました。

The Pen Friend Club『Merry Christmas from The Pen Friend Club』
(国内CD TOMMY(VIVIAN BOYS)による詳細な日本語解説付 PPRD-0004 2,500円+税)
当店にてお買い上げの方先着でThe Penfriend Clubロゴ入りオリジナル・ペン付!


2012年結成から2018年までオリジナル・アルバムを5枚発表してきましたが、今作は真に集大成と言える1枚。

ペンフレンドクラブのルーツであるフィル・スペクターやビーチ・ボーイズのサウンド・アレンジ。
そして、今まで培ってきたドリーミーで心弾む音楽の楽しさをクリスマス楽曲に詰め込んだ全16曲です。

ビーチ・ボーイズ「Little Saint Nick」、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」、ワム!「Last Christmas」、その他クリスマス・スタンダードが並ぶ中、今日のこの1曲は③「Frosty The Snowman」を。

出だしだけ聴いたら、ロネッツ「Do I Love You」だと思えるほど、「Do I Love You」アレンジでこの曲をカヴァー。

リーダー平川雄一氏はクリスマス・アルバム制作が念願だったとのこと。
コーラスや演奏、音の鳴りやドラムフィル等細かい部分含め、ペンフレンドクラブの歴史が投影された入魂作。
POPな中にも情熱が伝わってきます。森 陽馬


2018年11月13日(火) ビートルズ 「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(サード・ヴァージョン テイク27)

『ザ・ビートルズ』(通称『ホワイト・アルバム』)50周年盤スーパー・デラックス・エディション、11月9日の続きです。
(国内6CD+Blu-ray+豪華本 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-78856 19,500円+税)

なんてったってCD6枚にブルーレイ・オーディオ1枚、そして164ページ豪華本付という大盛感たっぷりの内容なので、全部を楽しむのに時間がかかりましたが、CDに関しては3回ほど通して聴いてだいたいの感じは掴めました。

『CD4』、『CD5』、『CD6』の『セッションズ』はほとんどが未発表音源。とても刺激的です。

このアルバムはメンバー個々のパーソナルな楽曲が多く、リード・ヴォーカルを歌っている人がひとりで録音しているイメージが強いのですが、セッションの模様を聴いたり、ブックレットの解説を読んだりすると意外にそうでもない楽曲が多いことに気付かされます。

最初の方のセッションズでは、まだ色付けされてなかったものがスタジオでいろいろ演っていくうちどんどん完成形へ近づいていく様がなんともビートルズらしいなぁと思いました。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの共同作業は世界遺産だと思います。

ジョージ・マーティンのピアノ伴奏でリンゴが歌う「グッド・ナイト」(テイク22)、「レヴォリューション」リハーサル・テイク、それに続くテイク14のインストゥルメンタル・バッキング・トラック、「マーサ・マイ・ディア」ブラス&ストリングスなしヴァージョンなどが現在気に入って繰り返し聴きたくなってしまいます。

そして、そして、やっぱりジョージ・ハリスンのあの曲!
『CD5』13曲目に収録「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(サード・ヴァージョン・テイク27)。

エリック・クラプトンのリード・ギターのフレーズが違う発展途上ヴァージョン、なんとも味わい深い3分15秒なのです。
この曲でのジョージのファルセットになる所は、スモーキー・ロビンソンを念頭に置いていたんですね。森 勉


2018年11月12日(月) Neil Young 「No One Seems To Know」

11月12日はニール・ヤングの誕生日でした。(2018年で73歳!)
おめでとう、ニール!

2018年は1973年秘蔵ライヴ『ロキシー』発売、それに合わせて久々にクレイジー・ホース(ギターはニルス・ロフグレン)とのライヴを行い、秋にはダリル・ハンナと結婚式を挙げるなど、相変わらず血気盛んなニール・ヤング。

カリフォルニア州山火事で被害を受けたのは心配ですが、<Heart Of Gold>を探し求め続けてほしいですね。

さて、ニール・ヤング関連では、1976年11月ライヴ未発表音源が11月30日発売予定です。
(国内盤は12月19日発売 ニール・ヤング『Song For Judy』 WPCR-18154 2,457円+税)

1976年は3月初来日、その後スティーヴン・スティルスとのスティルス・ヤング・バンドで作品を制作しツアー始めるも途中で頓挫。1976年11月には再びクレイジー・ホースとツアーを行っていました。

なお、1976年11月と言えば、ザ・バンド『ラスト・ワルツ』(11月25日)が行われた時期。
この頃のニールは活力に満ち溢れながら、危うさも併せ持っていましたよね。

今日のこの1曲は、このライヴ盤に収録予定の未発表曲「No One Seems To Know」を。森 陽馬


2018年11月11日(日) クイーン 「Bohemian Rhapsody」

映画『ボヘミアン・ラプソディ』を新宿にて鑑賞。

英国ロック・バンド、クイーンとそのリード・シンガーであったフレディ・マーキュリーを描いた映画。

前評判通りとても面白かったですね。
ラスト21分(家族を訪ねるシーン含め約30分)は実際にライヴ体験している如く心身共熱くなりました。

物語に深く引き込まれたのは、音楽映画でありながら、家族をテーマにしている点が大きいと思います。

私利私欲ではなく、本当に自分を大切に思ってくれる存在とは?
家族、友人との絆を考えさせられました。

サントラ盤はフレディのヴォーカル含め全てクイーンによってレコーディングされた音源。
感動のライヴ・エイド音源も4曲収録。(実際は6曲演奏、撮影も6曲撮ったが使われたのは4曲だったとのこと)。

クイーン『ボヘミアン・ラプソディ』(オリジナル・サウンドトラック)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15762 2,500円+税)

なお、フレディの恋人メアリーを、映画『シング・ストリート』の女優ルーシー・ボーイントンが演じています。森 陽馬


2018年11月10日(土) Luby Sparks 「Perfect」

2018年1月発表1stアルバム『Luby Sparks』が第11回CDショップ大賞2019一次ノミネート作品として選出。
洋楽ファンにも注目の日本人男女5人組ロック・バンド、Luby Sparksが4曲入りの最新EPをリリースしました。

Luby Sparks『(I'm) Lost In Sadness』
(国内CD DDCB-12107 1,300円+税)

1st発表後まもなく前ヴォーカリストEmilyが脱退し、モデルでも活躍する新ヴォーカリストErika Murphyが加入。
新体制初リリースとなる今作、前作と同じくYuckのMax Bloomが共同プロデューサーとして名を連ねています。

疾走する爽やかなギター・ポップから、白昼夢へと誘われるようなけだるい雰囲気も漂うドリーム・ポップへ...。
ゆらゆらと浮遊する男女ツイン・ヴォーカル、炸裂する轟音ギター。これは爆音で聴きたいですね!

今日の1曲は、Luby Sparksらしいキャッチーなメロディのリード・ナンバー「Perfect」を。
1度聴いたら耳から離れない♪Hey you, what's been up? ♪のフレーズ!
ミュージック・ビデオもかっこいいので是非ご覧ください。

今作は英語詞の対訳も掲載されています。(4曲目Mazzy Starのカヴァーは除く)
当店にてお買い上げの方、先着でポスター差し上げています。東尾沙紀


2018年11月9日(金) ビートルズ 「バック・イン・ザ・U.S.S.R」(2018ステレオ・ミックス)

祝!『ホワイト・アルバム』発売から50周年!
ビートルズの『ザ・ビートルズ』(ジャケットが真っ白だったため『ホワイト・アルバム』と呼ばれることになりました)が発表されたのは1968年。イギリスでは11月22日、アメリカでは11月25日、日本では年が明けた1969年1月21日の発売でした。

個人的な話をちょっとさせていただきます。
このアルバムが発売された頃、僕は17歳の高校生。そう高校2年生でした。それまでビートルズのLPはすべて日本盤を買っていましたが、この『ザ・ビートルズ』はアメリカ盤を買いました。理由は日本盤の発売まで待ちきれなかったことと価格が安かったことでしょうか。

1968年12月下旬2学期の期末試験が終わった頃、ふと立ち寄った西銀座ハンターに<『ザ・ビートルズ』2枚組・新品・直輸入盤>があったのです。価格は3,000円くらいだったと記憶しています。これは買うしかないということで購入しました。ハンターは中古レコード店だったのですが、60年代後半頃からは時々新品の輸入盤も売っていることがありました。

そうやって手に入れて日本盤発売前にいち早く聴けたビートルズの新しいアルバムは、期待を大きく上回る充実した内容でした。ビートルズの新曲がまとめて30曲も聴けた幸せ。そんな50年前の気分を思い出しながら聴く今回の新しくリミックスされた<2018ステレオ・ミックス>。実はまだ全部聴ききれていないので細かい所は後日また書きたいと思っています。

今日はとりあえず1曲目「バック・イン・ザ・U.S.S.R」を。
新しいミックス新鮮です。ジョン、ポール、ジョージによるビーチ・ボーイズ風コーラスがくっきりした音像になっていてうれしい! 森 勉

★掲載ジャケットはスーパー・デラックス・エディション。
(国内6CD+Blu-ray+豪華本 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-78856 19,500円+税)



2018年11月8日(木) Ben Pirani 「How Do I Talk To My Brother?」

カーティス・メイフィールド等70'sノーザン・ソウル、もしくはブルー・アイド・ソウル好きの方、必聴です!

Ben Pirani『How Do I Talk To My Brother?』
(国内仕様CD AMIP-152 2,100円+税)

米国出身白人男性シンガー・ソングライター、Benjamin Ouriachi Piraniによるデビュー・アルバム。
全曲オリジナル楽曲ながら、1970年代の音源かと思えるほど古き良きノーザン・ソウルな雰囲気でビックリ!

懐かしさを感じさせるアレンジとメロディー、そして現行ヴィンテージ・サウンドが見事に融合。

グルーヴィーな①「Try Love」、グイグイ迫る②「Not One More Tear」、とことん60'sな⑦「It's Understanding」。
そして、極上スウィート・ソウルなタイトル曲⑩「How Do I Talk To My Brother?」にソウルファン悶絶必至!

聴いていると踊りたくなったり、ワクワクしたり、ほっこりしたり。
ソウル・ミュージックの楽しさを今の時代に体現した傑作だと思います。森 陽馬



2018年11月7日(水) Herb Alpert 「Bittersweet Samba」 Reimagines version

来日中のポール・マッカートニー(76歳)、昨日紹介したマイク・ラヴ(77歳)、そしてこの人も元気一杯!

A&Mレーベル創始者にして名トランペッター/コンポーザー、ハーブ・アルパート。
1935年生まれ、2018年で83歳を迎えた彼の新録音アルバムです。

Herb Alpert『Music Volume3 Herb Alpert Reimagines The Tifuana Brass』
(輸入CD HRB-197)

プロデューサーJochem van Der Saagがシンセ&打ち込みでサウンド・アレンジを担当。
1960年代ティファナ・ブラス期の名曲群をReimagines(新たにレコーディング)した全12トラック。

バック・サウンドは重厚感に欠けますが、その分ハーブらしいトランペットの音色が若々しく響きますね。
今日のこの1曲はオールナイトニッポンテーマ曲でおなじみ、「ビタースウィート・サンバ」新緑を。森 陽馬



2018年11月6日(火) Mike Love 「Finally It's Christmas」 feat Hanson

ハロウィンが終わったと思ったら、早くもクリスマス・アルバム2018年新譜が色々出てきています。
(エリック・クラプトン、マイケル・マクドナルド、モンキーズ等々)

中でも、ビーチ・ボーイズファン必聴!この1枚!

Mike Love『Reason For The Season』
(輸入CD BMG 538430792)

ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴ、2018年新作はクリスマス・アルバム。
これが予想以上にイイ出来!

ゴキゲンな仕上がりだった2017年末発表オリジナル作『Unleash The Love』(
2017年12月8日今日のこの1曲で紹介)に続き、今作もコーラスやサウンドが77歳を感じさせないフレッシュなアレンジ。

ジョン・カウシル、スコット・トッテン、ジェフリー・フォスケット他によるビーチ・ボーイズ人脈参加。更にマイク・ラヴ・ファミリー総出で楽しく華やかに、そしてラストではしっとりとクリスマスを演出してくれる1枚です。

今日のこの1曲は2曲目「Finally It's Christmas」 feat Hanson。
現ビーチ・ボーイズ・メンバー&ハンソン・ファミリーによる最高に心弾むX'masナンバー! Nice! 森 陽馬



2018年11月5日(月) The Willows 「What Are You Waiting For?」

カナダ/トロントから華やかな女性コーラス・グループが日本デビュー盤をリリース。

The Willows『Tea For Three』
(国内CD FBAC-62 2,200円+税)

ノスタルジックな雰囲気漂うオールド・スタイルのジャズ・アレンジ。
アルト/ソプラノ/メゾソプラノの三声の爽やかなハーモニー。
さらに、学生の頃に学んだというダンスでも魅了する容姿端麗な3人組♪

1stアルバム『Tea For Three』は、本国では2017年に発表されています。

カナダのジャズ・シーンで活躍するミュージシャンをバックに、スタンダードのカヴァー集かなと思いきや、全曲がオリジナルで、メンバーの1人であるLauren Pedersenと、Chris Grahamという人物が中心に共作しているようです。

本日はジャジー・ポップな「What Are You Waiting For?」を今日の1曲に。
親しみやすいメロディも彼女達の澄んだハーモニーを引き立てています。

日本限定のボーナストラックには、アンドリュース・シスターズのカヴァー「(I'll Be With You) in Apple Blossom Time」が追加収録されています。東尾沙紀



2018年11月4日(日) イソップス・フェイブルズ 「テイク・ア・ステップ」

『ラヴ・ランド~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ Vol.7』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-17950 1,600円+税)

ポップ・ロック・ナゲッツ・シリーズ『Vol.7』はR&B/ソウル編です。
今回もこだわりの選曲、1961~71年の音源を全25曲収録。とにかく聴いていて気持ちが高揚してくるメロディの良さを感じられる曲ばかり。全曲コメントを書きたくなってしまいますが、そうもいかないので数曲挙げておきましょう。

ボブ・クルー、サンデー・リンツァー、デニー・ランデル作品のバーバラ・ルイス「プッシン・ア・グッド・シング・トゥ・ファー」。
プロデュースがディック・グラッサー、アレンジにジーン・ペイジを配した3人組アポラス「ロック・ミー・イン・ユア・ハート」。
フィリーらしいスウィートな雰囲気が魅力の4人組ハニー&ビーズ「ウィ・ガット・トゥ・ステイ・トゥゲザー」等は、ヒットはしていないけれど、良質のガール・ポップスとして楽しめる曲。

あと、ヒットした曲もうまく散りばめられていて、いいアクセントになっています。
ミシガンのカーティス・メイフィールドと呼びたいデオン・ジャクソン「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」。
ニュージャージーの歌姫リンダ・ジョーンズの情感あふれる歌が沁みる「ヒプノタイズド」はジョージ・カープロデュース。
かっこいい太い音色のギター・カッティングで始まる「バット・イッツ・オールライト」はヴォーカルも野太い声質でせまってくるJ.J.ジョンソン。
ミディアム・メロウな隠れた名曲「アイ・ラヴ・ユー・フォー・オール・シーズンズ」を歌う女性4人組ファズなどはヒットした当時それなりに話題を集めていましたが、近年はまったく顧みられなかった曲たちなので、とてもうれしい収録です。

今日のこの1曲は15曲目に入っているイソップス・フェイブルズ「テイク・ア・ステップ」。

ラスカルズやソウル・サヴァイヴァーズのテイストを感じるロング・アイランドのグループで、中心人物ソニー・ボタリのレコードも含めて集めたくなりました。

『Vol.7』の日本語解説は平野孝則さん。楽曲への興味が増してくる詳しい解説です。森 勉



2018年11月3日(土)BLOODEST SAXOPHONE feat Crystal Thomas 「Your Eyes」 山下達郎カヴァー

11月3日<レコードの日>。
たくさんのお客様ご来店、そしてお買い上げありがとうございました。

ご予約及び一定期間通販禁止のRECORD STORE DAYと違い、レコードの日は予約&通販も可。
それなのに、わざわざお店まで足を運んでいただき、レコードを手に取っていただけて本当にうれしいですね。
オマケもご用意しておりますので、よろしければ店にお立ち寄りください。

ということで、レコードの日アイテムから今日のこの1曲。

BLOODEST SAXOPHONE feat TEXAS BLUES LADIES『Your Eyes/The Grape Vine』
(国内EP 限定アナログ SPACE-015 1,600円+税)

甲田伸太郎を中心に1998年結成したジャンプ・ブルース/ソウル・バンド、ブラッデスト・サキソフォン。
今作はアメリカのテキサス/オースティンにてレコーディング。
山下達郎がライヴ最後に必ず唄う名曲「Your Eyes」をソウルフルにカヴァーしています。

黒人女性シンガーCrystal Thomasをfeatし、サザン・ソウルの滋味をブレンドした極上「Your Eyes」!
これは聴きものですよ。森 陽馬

★「Your Eyes」収録の新作CD『I Just Want To Make Love To You』は11月21日発売予定。



2018年11月2日(金) KEEPON 「ロックン・ロール・マーチ」

2018年11月3日は<レコードの日>!
東洋化成(レコードのプレス会社)が主催するアナログ・レコード祭。
様々なアナログ盤が限定発売されるこのイベントも2018年で4年目を迎え、リリース・タイトルが増えました。

その中でも2018年目玉アイテムはやはりこの1枚。

『大瀧詠一 Cover Book ネクスト・ジェネレーション編 Go!Go!Aragain』
(国内LP 限定クリアカラー盤 解説・歌詞付 TYOLP8-1103 3,000円+税)

新世代アーティストが中心になり、大滝詠一楽曲をカヴァーした新緑アルバムです。

ザ・ナイアガラ・エンタープライズ楽曲管理部門ARAGAINが制作協力。
『GO!GO!NIAGARA』含めナイアガラ作ジャケット多くを手掛けた中山泰による新ジャケ・デザインも魅力的。
大滝詠一ファンはもちろんのこと、幅広い日本ポップス好きの方に聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、A面ラスト6曲目に収録されているKEEPON「ロックン・ロール・マーチ」。

2003年東京生まれ(この曲録音時は14歳!)のKEEPONは凄い!(細野晴臣氏も絶賛)
ナイアガラ要素をこの1曲に集約させたようなこのカヴァーは、ダイナマイトが百五十屯な破壊力!
レコード針が上がる最後までじっくり聴いて、この曲が何故A面ラストなのかを確認してください。森 陽馬

★『Go!Go!Aragain』。12月3日にCD発売も決まりました。


2018年11月1日(木) トニー・サマーズ 「メイク・タイム・スタンド・スティル」

2018年10月31日発売された3枚の『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』。
どれも聴き心地が良いので、店でもガンガン流しています。

今日は『Vol.6~アイ・ヒア・ユー・ノッキング』の中から1曲選んでみたいと思います。
『アイ・ヒア・ユー・ノッキング~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.6』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 WPCR-17949 1,600円+税)


『Vol.5』はアメリカで作られたものを集めていましたが、『Vol.6』は1964~1978年に発表されたイギリス産のもので構成されています。

全25曲、有名な曲と無名ながら今日においても鑑賞に堪えうる良質なポップスがバランス良く並んでいます。
とにかく1曲目から25曲目までなんともワーナーのナゲッツ・シリーズならではの流れで大満足の選曲です。

1曲目ジェリー&ペイスメイカーズ「ホエア・ハヴ・ユー・ビーン」は「恋するカレン」、2曲目マット・モンロー「ウォーク・アウェイ」は「冬のリヴィエラ」&「熱き心に」を思い出さずにはいられないナイアガラ・モードな始まりで、つかみはバッチリ。
20曲目ウィザード「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ」でもナイアガラ・テイストをタップリ感じられると思います。

キース・リチャーズ&アンドリュー・オールダム作を歌う正統派ブリティッシュ・ビート・グループのトガリー・ファイヴ、バリー・マン作を歌うヴォーカルも達者なシャドウズ、トニー・リヴァース&キャスタウェイズ「神のみぞ知る」、フェイセズのロニー・レインとロッド・スチュワートが歌うポール・マッカートニー・ソロ作「恋することのもどかしさ」等々、イギリス・ポップ&ロックの奥深さがじんわりと感じられる曲多数。

今日のこの1曲は、このCDで初めて聴いた曲ながら、とても気に入った16曲目。
ニュージーランド出身のトニー・サマーズ「メイク・タイム・スタンド・スティル」。

魅惑のウォール・オブ・サウンドです。
CDラストに入っているラトルズ「恋の乗車券」的に邦題をつけるとすればどんな感じがいいか考えてみました。

「会ったとたんに太陽はもう輝いていた」
なんていうのはいかがでしょうか? 森 勉



2018年10月31日(水) ポール・マッカートニー 「Come On To Me」

ポール・マッカートニーFRESHEN UP TOUR 2018 10/31東京ドーム公演へ行ってきました。

当日券で2階席上の方でしたが、約2時間半、とても楽しかったですね。

<FRESHEN UP TOUR>と銘打たれ、ホーン隊が3人加わった2018年の今ツアー。
以前に披露されたことがある楽曲もロック色をより強め熱を帯びたかっこいいアレンジ!
セットリストだけでは伝わらない現地・生ならではの良さが1曲毎にありました。

ポールは後半声が苦しくなる部分もありながら、こちらが心配になるくらいシャウトしまくり。
いつも以上にギターをガンガン弾いていた印象で、最高にフレッシュな76歳でしたよ。
(10/31はポールの母メアリー・マッカートニーの命日だったので、気合いが入っていたのかな)

2018年9月発売新作『エジプト・ステーション』からも3曲やってくれましたね。

ポール・マッカートニー『エジプト・ステーション』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 初回仕様UICC-10040/通常UICC-10041 2,600円+税)

今作はポールのメロディーメーカーぶりが堪能できる傑作アルバムです。
ソロ作はあまり聴いたことがないという方もこの機会に是非。森 陽馬



2018年10月30日(火) ジャン・ローズ 「チェイシン・ハニー」

「オマットサンデシタ」。
ずーーっと延期・延期(最初の発売日設定は2017年11月29日でした)になっていた『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』シリーズのVol.5、Vol.6、Vol.7が遂に発売となりました。

もしかしたら、もうこれはボツになってしまうのでは?と心配していましたが、このコンピを企画・選曲した宮治淳一さんのこのシリーズにかける情熱とこだわり、そして根気強いネバリがあったからこその実現だと思います。音楽ファンの一人として、「お疲れさま&ありがとう」の声をかけてあげたいと思います。次なる企画も期待しています。

さて、今日はまず『Vol.5~ナイスフォークス』からいってみましょう。

『ナイス・フォークス~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツVol.5』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 WPCR-17948 1,600円+税)

アメリカ産のポップスという括りでワーナーが現在販売権を持っているレーベルを駆使して1964~1973年の音源全25曲が集められています。

ちょっと知られている曲もありますが、ほとんどはヒットしていない無名の曲です。
でも、イイ曲ばかり。ざっと注目曲を挙げておきましょう。

ラモーナ・キング「ヘイ・エヴリバディ」、ピーター・ジェイムス「ステージ・ドア」、シェール「ユアーズ・アンティル・トゥモロウ」の3曲はキャロル・キング&ジェリー・ゴフィンの隠れ名曲。
ジミー・ウェッブ作品ならではの哀愁が感じられるジェイムス・ダーレン「ディドゥント・ウィ」、ジェフ・トーマス「アイ・キープ・イット・ヒッド」。トニー・ハッチ作のキーリー・スミス「オープン・ユア・ハート」、バート・バカラック作のレスリー・アガムス「イン・ザ・ランド・オブ・メイク・ビリーヴ」の女性シンガーものやジェイムスタウン・マサカ「サマー・サン」(遥かなる夏の陽)もうれしい収録。

今日のこの1曲は、有名ソングライター曲を押しのけて、ナゾが多い12曲目ジャン・ローズ「チェイシン・ハニー」を。

皆川勝さんの詳しいライナー・ノーツは分量が多くて文字が小さくなっていますが、拡大鏡を使ってでも読む価値があると思います。特にこの曲に関しての妄想的考察は、ポップス・ファンが模範にしたい道標になるような気がします。

それにしても、まだこんないい曲が埋もれているんですね。
60'sガール・ポップ・ファンには是非聴いてもらいたい1曲です。森 勉



2018年10月29日(月) James Taylor 「Caroline I See You」

<秋>に聴きたくなる大好きな1枚。

James Taylor『October Road』
(輸入CD Columbia CK63584 2018年時点で国内盤は生産中止状態)

1960年代から活動し、シンガー・ソングライターの礎を築いたジェイムス・テイラー。
『Mud Slide Slim』等70年代中心に名盤を数多く残していますが、2002年発表今作は最高傑作と称したい名作。

1曲目「September Grass」、2曲目「October Road」、9曲目「Carry Me On My Way」。
日々のさりげない出来事や想い出、その大切さを気付かせてくれるのです。

今日は、長いイントロと優しい彼の歌声が解毒剤のように心に安らぎを与えてくれる⑩「Caroline I See You」を。

なお、本編最後12曲目には「Have Youself A Merry Little Christmas」カヴァーが収録。
冬の訪れも告げてくれる作品でもあります。森 陽馬


2018年10月28日(日) クリフ・リチャード 「ダディーズ・ホーム」

年金受給者になった世代の洋楽ファンには、クリフ・リチャードは忘れられない存在の歌手です。

「ヤング・ワン」、「レッツ・メイク・ア・メモリー」、「バチュラー・ボーイ」、「サマー・ホリデイ」、「ラッキー・リップス」、「コンスタントリー」、「オン・ザ・ビーチ」、「いつも青空」、「コングラチュレーションズ」(全曲今日紹介のCDに収録されています)など、1960年代日本のラジオでのヒットパレード番組ではいつも上位にくい込むヒットを出していました。

クリフ・リチャード『グレイテスト・ヒッツVol.1』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 全25曲収録 WPCR-26326 1,300円+税)

本国イギリスでは1950年代後半から現在まで100曲以上をチャートインさせているという、長い年月にわたって人気を保ち、いい曲を歌い続けているレジェンドなのです。

1981年から1982年にかけてヒットした「ダディーズ・ホーム」は全英2位、全米23位を記録しました。
この曲はカヴァーで、オリジナルは1961年にヒットしたシェップ&ライムライツのドゥーワップ・ナンバー。

クリフのヴァージョンはライヴですが、彼の美声が活かされていて、ヒットした理由がわかります。森 勉


2018年10月27日(土) The Magic Gang 「Oh,Saki」

メガネの人が一人いて、どこか冴えない感じも含め、現代版のハウスマーティンズ、はたまたウィ―ザーか?
と、ジャケットを初めて見た時思いました。

2015年に結成された英ブライトン出身4人組、ザ・マジック・ギャング。
2018年発表1stフル・アルバムの国内盤が今週リリースされました。

ザ・マジック・ギャング『ザ・マジック・ギャング』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤ボーナス・トラック7曲 WPCR-18097 1,980円+税)

サウンドは引き合いに出される事も多いというウィ―ザーに、UKらしいポップ・エッセンスが合わさった感じ。

ライヴの楽しさが想像できる、一緒に歌いたくなるキャッチーな曲が多く、そんな中に「Take Care」みたいな切なげな曲がポツンと入っていて、ジャケ写のメンバーからは掴みきれない魅力を感じました。

そして全国の<サキ>さんに伝えたい!1曲目のタイトルはなんと「Oh,Saki」...。

女性の名前が付けられた曲は数多くありますが、<サキ>なんて最初で最後なんじゃないでしょうか?
後半で聴かせるコーラスも地味ですがなかなかイケてます♪

11月8日(木)に代官山SPACE ODDにて一夜限りの来日ショーケース・ライヴも予定されています。東尾沙紀


2018年10月26日(金) JACYE 「Who's Gonna Save Me」

目隠ししてこの曲を聴き、テデスキ・トラックス・バンドの新作だと言われたら、そう信じてしまいそうな1曲!

スーザン・テデスキに歌がそっくり!
サウンドやバック演奏もアメリカン・ルーツの良心を感じさせる素晴らしいアルバムが出ました。

JACYE『That Was Then』
(輸入CD CCR-009)

ルイジアナ州出身女性シンガー・ソングライター、JACYE GUERINのデビュー・アルバム。
Andreas Werner(Crazy Chester Recordsオーナー)プロデュース、ナッシュビル&マッスルショールズでの録音。
David Hood(B)、Jimmy Johnson(G)等マッスルショールズの名ミュージシャンが多数参加しています。

今日のこの1曲は、かっこいい1曲目「Who's Gonna Save Me」を。

なお、中盤から後半はレイドバックした雰囲気の楽曲多め。ボニー・レイット好きの方にもオススメです。森 陽馬


2018年10月25日(木) The Marcus King Band 「Autumn Rains」

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2016年ベストに選出したマーカス・キング・バンド。
約2年ぶり、3作目となるアルバムをリリースしました。

マーカス・キング・バンド『Carolina Confessions』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 UCCO-1199 2,500円+税)

1996年生まれサウスカロライナ州育ちのマーカス・キングを中心としたバンド。
今作はカントリー系新録を多く手掛けグラミー受賞歴あるDave Cobbによるプロデュースでナッシュビル録音。

ウォーレン・ヘインズ(オールマン・ブラザーズ・バンド/Gov't Mule)プロデュースで豪放だった2016年2ndに比べ、サウンドの雰囲気がやや洗練され、ソウル/ブルース色が薄れた印象ですが、マーカス・キングの歌、ギター、そしてソングライティングはサザン・ロックの未来を感じさせてくれます。

今日のこの1曲は、オールマン的でアメリカの広大な大地が目に浮かぶような⑧「Autumn Rains」を。

ちなみに、元々はエリック・クラズノー(ソウライヴのギタリスト)がプロデュースを担当する予定だったとのこと。
ヴィンテージ感と新味を融合させるのが得意な彼の手による作品もいつか聴いてみたいですね。森 陽馬


2018年10月24日(水) トム・ペティ 「Two Men Talking」

<これはソングライターであり、あらゆる面で素晴らしい男だったトム・ペティの生涯に対し、愛を込めて私達がまとめ上げたボックス・セットです。 (中略) 彼はまさにアメリカン・ドリームの申し子でした。いつも愛と希望に溢れていました。このボックス・セットにもそれが詰め込まれています。>
(トム・ペティ『アメリカン・トレジャー』ブックレット記載 エイドリア・ペティによる前書きより)

トム・ペティの長女でありアート・ディレクターのエイドリア・ペティが発起人となり、家族、親友、仲間が協力し制作されたトム・ペティ音源集『アメリカン・トレジャー』、国内仕様盤が本日発売。

トム・ペティ『アメリカン・トレジャー:デラックス・エディション』
(国内仕様CD 4枚組CD限定盤 詳細な楽曲解説含む英文ライナー対訳付 WPCR-18115 4,800円+税)

デラックス盤4CDの全63曲は、ヒット&シングル曲を基準に選曲されたのではなく、アメリカン・ロックを体現したトム・ペティの神髄を感じさせる未発表曲、ライヴ音源、別ver等中心に収録。
友人や家族との貴重な写真を多数収めた52Pブックレット含め、有名曲だけではない彼の魅力が伝わってきます。

今日のこの1曲はディスク4の9曲目に収録されている2012年録音の未発表曲「Two Men Talking」を。
マイク・キャンベルのギター、ベンモント・テンチのピアノ、後半のジャム的演奏に胸が熱くなりました。森 陽馬


2018年10月23日(火) エディ・リーダー 「MAID O'THE LOCH」

ひんやりとしてきた秋の空気に、温もりと郷愁を感じさせてくれる歌声。

フェアーグラウンド・アトラクション、そしてソロで長年活動し続けているスコットランド/グラスゴー出身女性シンガー・ソングライター、エディ・リーダー。

2014年発表『Vagabond』(
2014年4月11日今日のこの1曲)以来、約4年半ぶりオリジナル・アルバムが発売。

エディ・リーダー『Cavalier』(キャヴァリア)
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加全18曲 解説・歌詞・対訳付 SICX-30063 2,600円+税)

地元グラスゴーで、気心の通じたメンバーとのレコーディング。
夫でありトラッシュキャン・シナトラズのメンバーであるジョン・ダグラスとの共同プロデュース。
とてもポップなタイトル曲③「Cavalier」(ジョン・ダグラス作)もありつつ、今までと変わらず落ち着いて聴ける1枚。

今日のこの1曲は9曲目「Maid O'The Loch」を。
曲名のメイド・オー・ザ・ロッホは、スコットランドにあるローモンド湖にて、古くからある乗客船の名称。
多くの人々を楽しませてきた船と付随する想い出が、優しい眼差しと美しいメロディーで紡がれています。森 陽馬


2018年10月22日(月) ステファン・グラッペリ 「今宵の君は」

ヴァイオリンでジャズる心を感じさせてくれるなんて、いかしてますよね。

ステファン・グラッペリは1908年フランス・パリ生まれのヴァイオリニスト。
1930年代からギタリストのジャンゴ・ラインハルトと一緒にグループ活動をするなど、1997年に89歳で亡くなるまで、さまざまなミュージシャンと共演し、すてきな演奏をたくさん残してくれました。

今日ご紹介するのは、ステファン・グラッペリがGRPレーベルから1987年に発表した極上のスタンダード集です。

ステファン・グラッペリ『煙が目にしみる』
(国内CD ユニヴァーサル UCCV-9528 1,000円+税)

原題は『Plays Herome Kern』。
ミュージカルの作曲家として有名なジェローム・カーンの作品を集めたCDです。
二人のギタリストを含む少人数のコンボとストリングス隊をバックに、ステファン・グラッペリのヴァイオリンがその中で気持ち良く泳いでいるような軽やかな演奏が印象的です。

今日は2曲目に入っている「今宵の君は ~ The Way You Look Tonight」を。森 勉


2018年10月21日(日) 高野寛 「Moon Shadow」

2018年10月でデビュー30周年を迎えたシンガーソングライター、高野寛。
ポップな魅力を凝縮したCD3枚組ベスト・アルバムが今月リリースされました。

高野寛『SPECTRA~30th All Time & Collaboration Best~』
(国内CD セルフライナーノーツ付 UPCY-7545 3,900円+税)

ディスク①には、デビュー曲「See You Again」、代表曲「虹の都へ」、「ベステンダンク」等88~95年までの15曲。
ディスク②には、96年『Rain or Shine』から、2017年発表作『Everything Is Good』までの15曲。
ディスク③には、田島貴男との「Winter's Tale~冬物語~」をはじめとしたコラボ曲、pupa他参加ユニット楽曲等を中心に未発表やライヴ音源を含めた16曲を収録。

「平成とCDと高野寛の30年」と題し、これまでの活動と音楽への想いを丁寧に綴ったセルフライナーノーツ、収録曲全てに対するコメント、歌詞やクレジットが記載された充実のブックレットも付いています。

本日は月がきれいに見えたので、ディスク②から斎藤誠共同プロデュース&アレンジ「Moon Shadow」を。

森川美穂&高中正義と3人でプロモ用に録音されたビーチ・ボーイズ「Good Vibrations」カヴァー(92年)などレアな音源にも注目です。東尾沙紀

2018年10月20日(土) Marcia Ball 「Take A Little Lousiana」

ニューオリンズの良心を体現しているミュージシャン、と評しても過言ではないでしょう。
1949年テキサス生まれルイジアナ育ちの女性シンガー/ピアニスト、Marcia Ball(マーシャ・ボール)。

1970年代初期Freda & the Firedogsとして活動し1978年ソロ・デビュー。
日本での知名度は低いのですが、ニューオリンズ界隈では知らぬ者がいないくらい一目置かれた存在なのです。
(僕も1990年代初めてニューオリンズへ行った際、一番惚れたミュージシャンがマーシャでした!)

近年も変わらず地道に活動を続けている彼女が2018年快心のアルバムを届けてくれました。

Marcia Ball『Shine Bright』
(輸入CD Alligator Records ALCD-4982)

ロス・ロボスのSteve Berlinプロデュース。
ロック、ソウル、ブルース、ジャズ、ザディコ、ラテン等ごった煮なニューオリンズ・サウンド。
そして、持ち味であるコロコロと転がりながらグイグイ前へ出てくるピアノが最高にゴキゲンな全12曲。

今日のこの1曲はラスト12曲目、ジェシ・ウィンチェスターのカヴァー「Take A Little Louisiana」を。

なお今作は、今は亡きアラン・トゥーサン、ファッツ・ドミノ、バックウィート・ザディコへ捧げられています。森 陽馬


2018年10月19日(金) 坂本龍一 「opus」

『個人的で親密な音楽-BTTBの世界』 村上春樹

上記のタイトルで、村上春樹が書き下ろしライナー・ノーツを寄稿したCDが発売されました。

坂本龍一『BTTB 20th Anniversary Edition』
(国内CD ライナー・ノーツ:村上春樹 WPCL-12924 2,600円+税)

坂本龍一による1998年発表ピアノ・ソロ・インスト・アルバム『BTTB』。
発売20周年を記念し新たにリマスタリングが施され、1999年発表『ウラBTTB』に収録されていた「energy flow」(リゲインCM曲)、『BTTB』インターナショナル版収録曲「reversing」を追加。

坂本龍一の思慮深いピアノの奏を堪能できる全18曲、新BTTBな1枚です。

今日のこの1曲には、冒頭①「opus」を。

村上春樹はこの作品を朝早く(5時前後)に聴くそう。
『BTTB』=『Back To The Basic』の略。心をリセットできる音楽なのかもしれませんね。森 陽馬


2018年10月18日(木) 古内東子 「Enough is Enough」

「誰より好きなのに」等、恋愛の狂おしい想いを数多く描いてきた女性シンガー、古内東子。
2018年でデビュー25周年を迎えた彼女の最新オリジナル・アルバムが発売されました。

古内東子『After The Rain』
(国内CD 初回DVD付 UMCK-9970 3,600円+税/通常盤 UMCK-1610 3,000円+税)

結婚・出産を経て、2016年ユニヴァーサルへ移籍し男性とのデュエット作『with 10 legends』発売。
オリジナル・アルバムとしては2012年『夢の続き』以来となる作品です。

彼女の名作に関わってきた石成正人、河野伸、そして松本良喜、小松秀行、インコグニート他が参加。
「誰より好きなのに」のアレンジを彷彿とさせる⑨「Just Because I Know」含め全11曲。
意識的にか切ない恋心を綴った詞が多い印象ですが、『Dark Ocean』程の重さはなく、爽やかに聴ける1枚です。

今日のこの1曲はクニモンド瀧口が編曲を担当している①「Enough is Enough」。
松木俊郎(B)、北山ゆう子(Ds)、シーナアキコ(key)というバック布陣が個人的にうれしいですね。

ちなみに「Enough is Enough」は、<必要>ではなく、<もう我慢できない、もうたくさんだ>の意。
歌詞中に「Enough is Enough」の言葉は出てきませんが、この曲名に深く秘めた想いを込めたのでしょう。森 陽馬


2018年10月17日(水) 竹内まりや 「小さな願い」

竹内まりやデビュー40周年記念日がもうすぐやってきます。
1978年11月25日がファースト・アルバム『BEGINNING』及びファースト・シングル『戻っておいで・私の時間』発売日でした。

その前に露払いのような形で本日10月17日発売になったのが、このブランニュー・シングルです。

竹内まりや『小さな願い/今を生きよう(Seize the Day)』
(国内CD WPCL-12937 1,111円+税)
歌入り4曲、カラオケ3曲を収録。

まず1曲目は10月26日に全国ロードショー公開になる映画『あいあい傘』(倉科カナ/市原隼人/立川談春/原田知世が出演)の主題歌「小さな願い」。

2曲目は「今を生きよう (Seize the Day)」。こちらは10月27日より放送がスタートするNHK総合・土曜ドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り』(連続8回)の主題歌。

3曲目は「声だけ聞かせて」、2011年11月発売、松田聖子のシングル「特別な恋人」のカップリング曲として竹内まりやが提供した曲をセルフ・カヴァー。セリフ入りです。

4曲目は「シャンプー」。アン・ルイスが1979年に発表したアルバム『ピンク・キャット』(Pink Pussycat)に山下達郎が提供した曲をカヴァー。

5、6、7曲目には歌うためだけでなくバックのサウンド解明にも有意義なオリジナル・カラオケを収録。
アルバム『TRAD』及び前シングル「静かな伝説」から早4年。待ち遠しかった分、盛りだくさんのシングルでうれしい限りです。

「小さな願い」は以前の曲でいうと「スロー・ラヴ」タイプの曲で、アレンジとしては12弦ギター、間奏のオルガンは「マージービートで唄わせて」を思い出しました。
「今を生きよう」は「人生の扉」を感じる曲調で、山下達郎のアレンジとギターが耳に残ります。
この2曲は両A面扱いです。

とにかく、まりやさんの歌声が新曲として聴けるひさしぶりのシングルです。
封入のハガキで応募すると、運の良い方はまりやさん自身が出演するファン・ミーティングに参加できます。
自分自身を含めて、応募する方の幸運を祈っています。森 勉



2018年10月16日(火) 冬にわかれて 「なんにもいらない」

<冬にわかれて 私の春を生きなければならない>(尾崎翠の詩より)

寺尾紗穂(Vo,Key,P)、伊賀航(B)、あだち麗三郎(Ds)が組んだ3人バンド。
尾崎翠による詩の一節から命名された<冬にわかれて>、1stアルバムが入荷しました。

冬にわかれて『なんにもいらない』
(国内CD PCD-28041 2,800円+税)

寺尾紗穂ソロ作とはまた違った味わいを感じさせる全10曲。
伊賀航作詞・作曲①「君の街」、あだち麗三郎作⑤「冬にわかれて」含め、各々の個性が色濃くでています。

今日のこの1曲は、タイトル曲⑧「なんにもいらない」。
心の揺れが細やかに描かれた歌詞。その揺れを表現するようにどこかへ飛んで行ってしまう如き3人の演奏。

なお、この歌を書くきっかけとなったのは、吉原聖洋というライターの死だったそう。

寺尾紗穂エッセイ集『彗星の孤独』(10/17発売書籍 スタンドブックス 1,900円+税)。
あとがきにそのことが記されています。森 陽馬


★当店のみの3大特典! 先着で以下を差し上げております。
①ササキエイコさんのアート作品を起用したジャケット・イラストのマグネット
②冬にわかれて3人が映ったポストカード
③寺尾紗穂独占インタビュー・リーフレット



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

トップページ