PET SOUNDS RECORD
今日のこの1曲 アーカイヴス


  今日のこの1曲 “Achives”

<2012月5月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2012年5月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。
廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2012年5月1日(火) Peter Jay & The Jaywalkers 「Red Cabbage」

 ビシッとスーツで佇む姿が格好良く、60年代英国の薫りがぷんぷん♪

 60年代に活動していたPeter Jay & The Jaywalkersは、管楽器奏者2人を含むインストを中心としたグループ。

 こちらのCDは今年に入り再発された62〜65年のデッカとパイ・レーベルの音源18曲を収めた編集盤です。(輸入CD『JAYWALKIN' -SINGLES 1962-1965』 Retro 906)

 初期の作品にはジョー・ミークが作曲/プロデューサーとして携わっており、フレンチ・カン・カンをアレンジしたチャート31位のヒット「Can-Can '62」や、リーダー(?)のピーター・ジェイのドタバタドラムも印象的な活きのいいインスト・ナンバーは収められています。

 他にも「If You Love Me (愛の賛歌)」インスト・カバーや、「おもちゃの兵隊のマーチ」、ヴォーカル入りの「Kansas City」やシュプリームス「Where Did Our Love Go (愛はどこへいった)」など興味深いカバーも多数収録。

 中には、ブッカーT&M.G'S「Green Onions」そのまま!と突っ込みを入れたくなる、その名も「Red Cabbage (=赤いキャベツ)」なるクセのある楽曲も。

ブリティッシュ・ビート好きな方、要チェックの一枚です。東尾沙紀

2012年5月2日(水) Jake And The Rest Of The Jewels 「For No One But the Moon」

マジシャンズ、バンキー&ジェイクのジェイク・ジェイコブズが新作をリリースしました。(輸入CD Jake And The Rest Of The Jewels 『A Lick And A Promise』 884501598620)

 昨年末松永良平さんのブログで紹介され、“グッド・タイム・ミュージック”ファンの間で話題になったこの1枚。

 期待通り、いやそれ以上の素晴らしい仕上がり♪

 NRBQのテリー・アダムス、トム・アドリアーノ、ラヴィン・スプーンフルのジョー・バトラー等も参加。
 昨年亡くなった妻バンキー・スキナーがコーラスで参加した曲も。(ブックレット内には闘病中の彼女との写真が・・・)

 心が暖かくなる感動的なアルバムです。

 長門芳郎さん監修で国内仕様盤の発売が予定されているそうですので、夢街ファンはその国内盤を待ちましょう! 森 陽馬

2012年5月3日(木) Laura Nyro 「My Innocence」

 寺尾紗穂さん、小伝馬町cafe紅でのライヴ。

 古民家的和カフェの畳部屋に座り、美味な<春のおむすびセット>をいただきながら、紗穂さんの凛々しいピアノと歌声に心動かされました。

 大貫妙子「Alice」やビル・ウィザース「Lovely Day」のカヴァーも良かったです。ただ今日は彼女のオリジナル曲の力をより感じましたね。

 以前はジョニ・ミッチェルやジュディ・シルのような危うさを魅力に感じてましたが、今はローラ・ニーロのような大らかさ、気高さを感じさせます。

 6月6日発売が決定した新作『青い夜のさよなら』も楽しみですね。
(当店にてお買い上げの方には何かしら特典をお付けする予定です)

 さて今日は、ローラ・ニーロ、1990年ラジオでのスタジオ・ライヴ音源『Live From Mountain Stage』よりこの1曲。(国内仕様CD 解説:小尾隆 CRCD3389 2,500円)

 グランド・ピアノではなく、珍しいエレピでの弾き語りで、その温もりある音色とローラの神々しい歌声が何時聴いても沁みる隠れた名作ライヴです。森 陽馬

2012年5月4日(金) クロディーヌ・ロンジェ 「Who Needs You」

クロディーヌ・ロンジェは1942年フランス生まれの女優であり歌手。

 ジャケット写真でもわかるようにキュートなかわいらしさを感じさせてくれる女性でしたが、彼女を知った1967年頃にはもう人妻になってしまっていました。旦那様はアンディ・ウィリアムス。

 僕が中学・高校生時代にきれいなお姉さんだなぁと思っていた歌手とか女優さんは皆、それなりの人と結婚してしまっていましたね。

 シェリー・フェブレー→ルー・アドラー、アン・マーグレット→ロジャー・スミス、シルヴィ・バルタン→ジョニー・アリデイ、ジョアンナ・シムカス→シドニー・ポワチエ、パギー・リプトン→クインシー・ジョーンズなど。

 さてクロディーヌ・ロンジェ、今回A&M50周年企画で1967〜1970年にかけて発表された5枚のアルバムが再CD化されました。

 今日は1968年発表サード・アルバム『恋はみずいろ〜Love Is Blue』(国内CD 完全限定SHM-CD紙ジャケット仕様 UICY-75163 2,800円)から「フー・ニーズ・ユー」。

 この曲の中間部で出てくる男性の声はなんと!このアルバムのプロデューサーでもあるトミー・リピューマ。(ちょっとニック・デカロに似た声)

 ウィスパリング・ヴォイスと大プロデューサーの貴重なヴォーカルが聴ける素敵な1曲。暖かくなってきた春から初夏にぴったり。森 勉

2012年5月5日(土) 伊藤広規 & His Friends 「Feelin' Alright」

 <僕の相棒の伊藤広規は、たくさんのトモダチがいる幸福な男です。気心知れた仲間たちとコーキの、音の宴をお楽しみください。山下達郎>

 昨年11月から続いていた山下達郎コンサート・ツアーももうすぐ終了。
そのバックで素晴らしいベース・プレイを聴かせてくれている伊藤広規を中心としたバンドのライヴCDが発売になりました。(伊藤広規&His Friends 『RELAXIN' AT IWAKI ALIOS』 ITOKOKI-1 3,000円)

 “His Friends”のメンバーは、四人囃子のギタリスト森園勝敏、達郎バンドで長年ドラムスを務めてきた青山純、中村哲(安全バンド)、南沢KAZという布陣。

 ヤング・ラスカルズの名曲「Groovin'」、ジョン・ハイアット作「Have A Little Faith In Me」、スティーヴ・ミラー・バンドで知られる「Baby's Callin' Me Home」から四人囃子「Lady Violette」まで、“大人のグルーヴ”を感じさせる熟した味わいでカヴァー。

 今日のこの1曲はデイヴ・メイスン作、トラフィックやジョー・コッカーで有名な「Feelin' Alright」を。

 ちなみに冒頭の一文は、このCDの帯に記載されている山下達郎さんからの寄稿文です。森 陽馬

2012年5月6日(日) BREEZE 「If I Never Saw Your Face」

 ゴールデン・ウィークもあっという間に終了。
今日は、夏が近づいてきたなあ、と思える陽気でしたね。

 さて今年のGW中、店内でよくかけていたのがこれ。

 ブリーズは1970年代初〜中期、東海岸を拠点に活動していた5人組バンド。彼らが1974年に発表したアルバムが世界初CD化されました。
(国内CD 完全限定紙ジャケット仕様 VSCD-3545 2,625円)

 ブレッド「Make It With You」の素晴らしいカヴァーや、ラストに収録されているラヴィン・スプーンフル「Do You Believe In Magic」にも注目ですが、聴きものはE「If I Never Saw Your Face」!

 この曲は本当にアルゾ&ユーディーンそっくり!
曲の雰囲気やコーラスの感じもアルゾっぽいキラーチューン!

 A&Mっぽいアレンジや後のAORに通じるメロディーの曲もあって、70'sグッド・タイム・ミュージックお探しの方に超オススメの1枚です。森 陽馬

2012年5月7日(月)ノラ・ジョーンズ 「アナザー・サウンド (I Don't Wanna Hear Another Sound)」

今年でデビュー10周年を迎えたノラ・ジョーンズ。

1月にリリースされ好評だったリトル・ウィリーズの2ndに続き、自身5作目となる新作『LITTLE BROKEN HEARTS』が発売になりました。(国内CD TOCP-71280 2,300円)

 従来のイメージに留まらず、様々なアプローチで前へと進んできた彼女の新作は、デンジャー・マウスことブライアン・バートン(ナールズ・バークレー/ブロークン・ベルズ/ゴリラズ他プロデューサー)との共同制作。

 全体的なトーンは暗めで、タイトルで予測がついた方もいらっしゃると思いますが、歌詞のテーマは恋人との別れや嫉妬など、彼女の苦しい心の内がストレートに綴られています。

「ちょっと重いなぁ」という方、「今の方が良い」という方...周りの評判は様々。

私も初めて聴いた時は少し暗いかなと思いましたが、ダウナーな雰囲気が逆に心地良くなり、だんだん耳に馴染んできました。

アルバムの中では比較的ポップなシングル曲「ハッピー・ピルズ〜幸せの特効薬」もいいですが、ロックなノラがかっこいい日本盤ボーナス・トラック「アナザー・サウンド」も注目の一曲です。東尾沙紀

2012年5月8日(火) Dr.John 「Getaway」

 今日は嵐の新曲が入荷(明日9日はミスチルベスト盤が入荷)。
忙しない1日でしたが、店でよくかけていたのは同じく今日入荷したドクター・ジョン新作国内盤と、イアン・アンダーソン(ジェスロタル)の新作『ジェラルドの汚れなき世界2』。どちらも凄くかっこよくてシビれましたね!

 特にドクター・ジョン新作『ロックト・ダウン』は刺激的!
(国内盤ボーナス・トラック2曲追加 WPCR-14469 2,580円)

 武骨で熱いロックを聴かせるアメリカン・バンド、ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースを担当。

 彼はニューオリンズまで出向き、ドクター・ジョンに「プロデュースさせてくれ!」と直訴したとのこと。ドクター・ジョンも孫娘からちょうどブラック・キーズを聴かせてもらったことがあったようでこの新作録音が実現したそうです。

 アナログ録音的な質感ながら活気ある“今”のサウンドが痛快!

 『ガンボ』のような和やかなニューオリンズ・ルーツとは全く対照的ながら、間違いなくドクター・ジョン後期の代表作と言えるでしょう。前に進んでいく気概を感じさせます。

 特に5曲目「ゲッタウェイ」。
アニマルズ「朝日のあたる家」、ゼム「I Put A Spell On You」を彷彿とさせるナンバー。心臓を鷲掴みにされるようなラストのギター・ソロ、聴きものです!! 森 陽馬

2012年5月9日(水) The Ad-Libs 「The Boy From New York City」

 アド・リブスはニュージャージー出身女性1人&男性4人、ドゥーワップ・テイストのR&Bコーラス・グループ。

 「ボーイ・フロム・ニューヨーク・シティ」を1965年にヒットさせた60'sポップス・ファンには忘れられない存在の5人組です。

 この曲を作ったジョン・テイラーという人が彼らを見出して、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーに紹介。そしてレッド・バード・レコードの姉妹レーベルであるブルー・キャットからデビューして大ヒットが生まれました。

 レーベルの事情もあってかブルー・キャットからは結局アルバムは発売されずシングル4枚のみしか出なかったので、単体でCD化されることはあまりありませんでした。

 しかしアメリカの再発レーベルの新興勢力であるREAL GONEレーベルがやってくれました。(輸入CD RGM-50)

 シングルAB面8曲に加え、未発表曲、別ヴァージョン、アカペラ・ヴァージョン(これがなかなか聴かせてくれるんです!)など23曲。更にシークレット・トラックでスタジオでの録音の模様も楽しめます。

 マンハッタン・トランスファーもカヴァーしてヒットさせた「ボーイ・フロム・ニューヨーク・シティ」のオリジナル・アーティストであるアド・リブス、とても魅力あるグループであったことがわかるこのCDの発売をとてもうれしく思います。森 勉

2012年5月10日(木) EARL KING 「Those Lonely, Lonely Nights」

 ACEレーベルの人気コンピといえば、先日キャロル・キング&ジェリー・ゴフィンの第3弾も発売された“ソングライター・シリーズ”がありますが、それと同じくらい当店で好評なのが“THE ACE STORY”。

 その第4弾が発売になりました。(輸入CD 『THE ACE STORY VOL.4』 CDCHD-1337)

 ヒューイ・ピアノ・スミス、ジョー・テックス、エディー・ボー、アール・キング他、1950年代後半ミシシッピ/ニューオリンズ産ロッキンR&Bの旨みを詰め込んだ全24曲。今回も1曲ごとの詳細な英文解説が付きオススメです!

 今日のこの1曲、アール・キングによる「Those Lonely, Lonely Nights」は1955年当時ビルボードR&Bチャートで7位まで上がったヒット曲。

 クレジット上ではレーベル面に<EARL KING featuring FATS on piano>と記載されていますが、英文解説によると実際はヒューイ・ピアノ・スミスが弾いていたとのこと。
 当時ヒットメイカーだったファッツ・ドミノの名前を出して、ヒットさせたい意向があったようです。

 ちなみに同じくアール・キングによる1958年録音「WELL-O WELL-O WELL-O BABY」(この曲も収録)のクレジットは、<EARL KING featuring HUEY SMITH on piano>。ヒューイ・ピアノ・スミスがその3年間で頭角を現してきたことを感じさせますね。森 陽馬

2012年5月11日(金) MARK ERIC 「California Home」

 ビーチ・ボーイズ、6月4日世界同時発売の新作国内盤にボーナス・トラックが入ることが決定しました。

 「Do It Again」2012年ヴァージョンが追加収録です。(昨年末再結集が決定して公式サイトで見れた「Do It Again」は2011年ヴァージョンだったから、それとは違うヴァージョンなのかな?単なる表記違い?) とにかくも来日含め今夏はビーチ・ボーイズ祭りですね。

 今日紹介するのは、ビーチ・ボーイズ/ソフト・ロック・ファンにオススメ! パートリッジ・ファミリーにも出演していた俳優マーク・エリックが1969年に発表したアルバム『a midsummer's day dream』です。

 約10年前REV-OLAレーベルから再発されていたものの長らく入手困難になっていましたが、16曲にも及ぶボーナス・トラックを追加し、ソフト・ロック系名盤を多数発掘している名レーベル“Now Sounds”から再リリースされました。(輸入CD CRNOW8)

 ビーチ・ボーイズ『オール・サマー・ロング』を彷彿とさせるジャケット通り、ビーチ・ボーイズっぽいメロディーとコーラス・ワーク、そしてA&M的な美しいアレンジが楽しめる好盤!

 バックには名ギタリスト、ジェイムス・バートンが参加。(ドラマーはJames Gordonとクレジットされているけれど、あのジム・ゴードンなのかも?!)

 ビーチ・ボーイズ・ファロワーとして最近大好評のエクスプローラーズ・クラブより40年も前にこういう作品を作っていたとは! 持ってて損なしの1枚ですヨ。森 陽馬

2012年5月12日(土) イアン・アンダーソン 「A Change Of Horses」

 8歳の少年が書いた詩に曲をつけ、アルバム通して1曲44分の大作ながらビルボード・チャート1位を獲得したジェスロ・タル72年作『ジェラルドの汚れなき世界』。今年でリリース40周年。

 当時、少年が架空の人物だと気付かない人も結構居たというエピソードからして面白い作品ですが、その続編として、少年<ジェラルド・ボストック>の40年後を描いた新録作を、バンドのヴォーカル/フルート奏者、イアン・アンダーソンがソロ名義で発表しました。
(『ジェラルドの汚れなき世界2』 初回DVD付 TOCP-71284 4,800円)

 彼がもしも銀行家だったら、ホームレスだったら、軍人だったら、聖歌隊だったら、ごく普通に暮らす人だったら...といった幾つかの物語で構成されており、トラッド、フォーク、舞台風、語りも少し入れて、ジェスロ・タルやソロ活動時のメンバー等とシンプルなアンサンブルで聴かせます。

 今日のこの1曲「A Change Of Horse」は、フルートとエレキ・ギターの掛け合いの様なソロがかっこいい一曲です。

 72年作同様に新聞風のジャケット・デザインも、新聞“紙”ではなく電子版となっているのも時代の流れが反映されていて面白いですね。

解説を赤岩和美さん、歌詞や新聞記事等の対訳を宮治ひろみさんが手掛けていらっしゃいます。東尾沙紀

2012年5月13日(日) ブッカー・T&MG's 「Something」

 レコード・コレクターズ最新号(2012年6月号)は先月に続き創刊30周年記念号ということで、<20世紀のベスト・ベーシスト/ドラマー100>特集。

 なので今日はその話題で、と思っていたら、ドナルド・ダック・ダンの訃報が突然入ってきてビックリ!

 ブルーノート東京で5月10日から12日まで3日間、<STAX! featuring STEVE CROPPER,DONALD "DUCK" DUNN & EDDIE FLOYD>公演を務めたばかり。東京のホテルで急死してしまったそうです。

 一時期に比べ最近痩せたなあ、と心配していたダック・ダン。
最近こういうニュースばかりで寂しいですね。

 個人的にはニール・ヤング2000年レッド・ロックス・ライヴでの勇姿が印象に残っていますが、ダック・ダンといえばやはりブッカー・T&MG's。

 掲載ジャケットはビートルズ『アビイ・ロード』収録曲をインスト・カヴァーした1969年作『マクレモア・アヴェニュー』。(国内CD ボーナス・トラック6曲追加 UCCO-5181 1,800円) 盟友スティーヴ・クロッパーとのツーショットはもう見れないのですね。残念。森 陽馬

2012年5月14日(月) The Beach Boys 「Do It Again」 2012 Version 

 ビーチ・ボーイズ・マニア必携のコレクターズ・アイテム!

 6月4日世界同時発売の新作に先駆けて、ビーチ・ボーイズデビュー50周年を記念したウォールマート限定CD付きBOOKが入荷してきました。(輸入CD+BOOK 『Limited Edition 50th Anniversary Retrospective Zinepak』 3,300円)

CDには「Do It Again」新録2012年ヴァージョン含むベスト選曲全11曲が収録。

 本は今回のツアー日程や各曲へのメンバーによるコメント、面白いインタビューなど盛りだくさんな内容で全72カラーページ読み応え充分! 更にポストカードも封入。コンパクトな大きさ(横14cm×縦17cm)もうれしいです。

 「もし1日だけ他の誰かになることができたら誰になりたい?」なんていう質問に、マイク・ラヴが「ジャスティン・ティンバーレイク」(イケメン歌手&俳優)と答えていたりしていて面白いですね。

 「Do It Again」の新録ヴァージョンも、映像ではなく音だけで聴くとコーラスの深みがより感じられます。限定ですのでお早めに。森 陽馬

2012年5月15日(火) 村田和人 「どこ吹く風」

 村田和人さんの新作『ずーーっとずっと、ずっと夏。』、そしてムーン時代の名作5タイトル再発が来週5月23日発売になります。

 今回も当店オリジナルの特典を作成しました!

 新作の特典は村田和人ロゴ入りオリジナル・ペン!
ボールペンとシャープペン、両方の機能が付いた便利なペンです。

 そしてムーン時代再発の特典は、5タイトル中2タイトルお買い上げの方に村田和人オリジナル・ノート!
 B6サイズ50ページ、かわいい赤リング<また明日ノート>と青リング<BOY'S LIFEノート>の2種類をご用意しました。(5タイトル全てお買い上げの方には、もちろん2種両方差し上げます!)

 そして恒例、村田さんへの最新インタビューを掲載した特製リーフレットもお楽しみに♪

 ということで今日のこの1曲は、一足早く聴かせていただいた新作から9曲目「どこ吹く風」を。

 この曲はビーチ・ボーイズ・ファンも必聴の1曲!

 詳しくは発売されてからのお楽しみ♪ですが、コーラスがとにかく素晴らしい! 田口俊による詞もイイんですよねー。来週がそして夏が待ち遠しいですね。森 陽馬


★特典のイメージ画像を通販ピックアップ・ページに掲載しました。

2012年5月16日(水) マイクロスター 「doo-da-loo」 

 当店で大推薦しているマイクロスター。21世紀ガール・ポップの最高峰!大名盤である2008年発表作『microstar album』がアナログLPで遂に発売されました。(HCR-9655 2,940円)

 マイクロスターの佐藤清喜さん曰く、アルバム制作時からアナログLPのA面B面を想定していたという今作。

 B面の1曲目(CDでは6曲目)「doo-da-loo」は、ナイアガラーも必聴のポップ・チューン!

 ちなみに、アートワークを担当した高瀬康一さんが今回のアナログ化デザインの苦労を自身のブログに書かれています。

 さりげないデザインにも様々な気持ちが込められているのですね。是非一読を。森 陽馬

2012年5月17日(木) Rita Wilson 「Will You Love Me Tomorrow」

 さわやかな風を運んでくれるような女性の歌声が魅力のCDが発売されました。

 リタ・ウィルソンのデビュー・アルバムです。(輸入CD DECCA 16586-02)

 彼女は俳優として有名なトム・ハンクスの奥様だそうで、もうそれなりの御年(松井秀喜選手の背番号と同じくらいの年齢)ですが、いい曲をきれいな声で歌っていてとても好感が持てます。

 アルバム・タイトルは『AM/FM』。彼女が子供の頃ラジオから流れていた60's、70'sの名曲14曲をナイス・カヴァーしています。

 エヴァリー・ブラザーズ「夢を見るだけ」、アソシエイション「ネヴァー・マイ・ラヴ」、「チェリッシュ」、シュプリームス「カム・シー・アバウト・ミー」、ロネッツ「ウォーク・イン・ザ・レイン」、ジミー・ウェッブ作「ウィチタ・ラインマン」、ウィー・ファイヴ「ユー・ワー・オン・マイ・マインド」、渋い!ダニー・オキーフ「グッド・タイム・チャーリーズ・ガット・ザ・ブルース」、デイヴ・ロギンス「プリーズ・カム・トゥ・ボストン」、ジョニ・ミッチェル「リヴァー」など、曲目を見ただけでもオールディーズ・ファンとしては触手がのびますね。

 このキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作の名曲では、シェリル・クロウがハーモニー・ヴォーカルに参加。その他の曲でもジャクソン・ブラウン、ヴィンス・ギル、フェイス・ヒル、ジェフリー・フォスケット、パティ・スキャルファ、ジミー・ウェッブ等がゲストでファースト・レコーディングを盛り立てています。森 勉

2012年5月18日(金) WATER WATER CAMEL 「くびなし」

 最近リリースされた日本人ミュージシャンのアルバムで愛聴している1枚。

 ウォーター・ウォーター・キャメルは山梨出身、中学の同級生だった齋藤キャメル、田辺玄、須藤剛志による3人組バンド。

 今までにリリースした3作も一般的なJ-POPとは違った独自のセンスを感じさせるサウンドでしたが、今作もキャンパスに絵を描いているような奥行きある音作りと詞世界。不思議な魅力があります。

 特に2曲目「くびなし」。

 アルバム中最もポップなメロディーながら、歌詞には幻想的な毒があってその対比が面白いです。コトリンゴがコーラスで参加。

 歌詞カード裏、楽器が描かれた絵も味があっていいですね。
音だけでなく、CD自体を大事に持っていたくなる作品です。森 陽馬

2012年5月19日(土) The Hollies 「Jennifer Eccles」

 ブリティッシュ・ビート・グループの雄、ホリーズのBBC音源を集めたCDが発売されました。(輸入CD 『RADIO FUN』 EMI 4407702)

 1965、66、67年を中心に1964〜71年の貴重な音源が全32曲収録されています。

 レコードとは違うヴァージョンを楽しめるのがなんといってもBBC音源の魅力ですが、それにしてもリード・ヴォーカルのアラン・クラークとそれをサポートするグラハム・ナッシュの歌のうまさは特筆すべきものがありますね。

 「バス・ストップ」、「アイ・キャント・レット・ゴー」、「アイム・アライヴ」、「ルック・スルー・エニー・ウィンドウ(恋は窓から)」、「ストップ・インサイド」など色々イイ曲をやっていますが、今日は1968年3月25日放送の「ジェニファー・エクルス」を。

 この曲を聴くとホリーズが唯一来日を果たした時のことを思い出します。
 1968年4月20日に羽田空港到着。それから10日間ほど日本に滞在しプローモーション活動を行い、東京では2回コンサートも開催されました。

 「ビート・ポップス」などテレビ番組にも出演、レコードを流しての口パクでしたが、動くホリーズの姿が初めて日本のお茶の間に紹介されました。その時流れたのが当時の新曲「ジェニファー・エクルス」でした。

 ちなみにホリーズのコンサートは4月24日渋谷公会堂、4月25日大手町サンケイ・ホールで行われ、S席1,500円、A席1,300円、B席1,000円、C席700円という価格でした。両日とも観に行きましたがホリーズは実にうまいバンドでした。森 勉

2012年5月20日(日) ALO 「Room For Bloomin」

 ジャック・ジョンソン主宰レーベル、Brushfire Recordsに所属するサンフランシスコ出身の4人組バンド、ALOが約2年ぶりの新作『Sounds Like This』(輸入CD B0016784-02)をリリースしました。

 ジャック所有ハワイのスタジオ録音/共同プロデュースだった前作『Man Of The World』はのんびりとしたオーガニックな雰囲気漂う作品でしたが、今作は逆にのんびりとした曲は少なめで、ロックでファンキーな曲が満載です♪

 ペダル・スティールを絡めたファンキーな「Bark Of A Tree」(彼らのマネンジメント担当Jenna Lebowitz作詞曲)や、シンセやカオシレイターを使用し、ジャム・バンド的な展開を聴かせる長尺曲「Room For Bloomin」の軽やかなギターソロも聴きものです。

 ライブでどんどん発展していきそうな高揚感のある楽曲が多いので、是非生で観たいところ! 2007年以降単独での来日はありませんが、夏の野外ででも観られたら最高なのになぁ...と思います。東尾沙紀

2012年5月21日(月) GEORGE HARRISON 「Let It Be Me」

 単体でも出ると思っていましたが、意外と早く出してくれました。

 昨年末発売されたマーティン・スコセッシ監督によるジョージ・ハリスンの生涯を映画としてまとめた『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』のコレクターズ・エディションBOXセットに収められていた未発表音源を10曲収録したCDが単体で発売になりました。(輸入CD B001673402 輸入LPも発売中)

 タイトルは『EARLY TAKES VOL.1』。
貴重なデモ録音を中心に素のジョージが感じられる音源集です。

 今日はその中からジルベール・ベコー作曲のシャンソンに英語詞をつけたものがスタンダード化している「レット・イット・ビー・ミー」を。

 アメリカでは、エヴァリー・ブラザーズ、ジェリー・バトラー&ベティ・エヴェレット、グレン・キャンベル&ボビー・ジェントリー、日本では山下達郎&竹内まりや夫妻などデュエットで歌われることが多い名曲です。

 ジョージは彼らしいスライド・ギターで味付けし、一人二重唱でナイス・カヴァーしています。森 勉

2012年5月22日(火) 玉城 ちはる 「儚い蜜、月の涙」

 玉城ちはるさんの新作『ひだまり』が発売になりました。
(VSCD-1733 2,000円)

 昨年2月発表『ここにいること。』から約1年。
穏やかな楽曲が多かった前作に比べ、全体的によりポップな雰囲気で、バックのサウンドもバンド感ある仕上がり。

 玉城さんの歌声も伸び伸びとしていて、女性ヴォーカル・ファンにはオススメの快作です。

 1〜5曲目の作曲を手掛けた入倉都さん(ハセガワミヤコ)によるピアノ、吉良都さんのチェロの響きも沁みますね。

 更にゲスト陣も豪華で、伊藤銀次、杉真理、そして村田和人が参加。
特に2曲目「儚い蜜、月の涙」では伊藤銀次さんが入魂のギター・ソロを披露!

 バジー・フェイトンをイメージされて弾いたというソロ、聴きものです。

 ちなみに、当店のみの特典でジャケット写真を使った携帯ストラップ型キーホルダーと、玉城ちはるさんへの独占インタビューを掲載したリーフレットを差し上げています。
(店頭でお買い上げの方には先着で宣伝用ポスターもプレゼント!) 森 陽馬

2012年5月23日(水) キャロル・キング 「エヴリ・ブレス・アイ・テイク」

 なんともいやはや、凄いものが出ました。

 キャロル・キングが他のアーティストに曲を提供した際に自分で歌ったデモ・テープの存在は、以前からコレクターの間で評判になっていましたが、なんとその音源がオフィシャルで聴けることになったのです。

 タイトルは『レジェンダリー・デモ』。(国内CD UCCO-3040 2,800円)

 モンキーズに提供した「Pleasant Valley Sunday」、ボビー・ヴィーの「サヨナラ・ベイビー」、アレサ・フランクリン「ナチュラル・ウーマン」、エヴァリー・ブラザーズ「クライング・イン・ザ・レイン」、ライチャス・ブラザーズ「ジャスト・ワンス・イン・マイ・ライフ」などのキャロル・キング自身によるデモ録音が楽しめます。

 名盤『つづれおり』の時のデモも5曲収録。
ピアノだけの「イッツ・トゥー・レイト」、イントロがちょっと違う「You've Got A Friend」にもシビれることうけあい。

 日本盤にはボーナス・トラックが2曲追加されています。
「オー・ノー・ノット・マイ・ベイビー」と、ジーン・ピットニーに提供した「エヴリ・ブレス・アイ・テイク」。後者の録音は1961年。19歳時のキュートでイノセントなキャロルの声が印象的です。

 これを歌っていた頃のキャロルはまさか50年以上経ってから、このデモが発売されるなんて思っていなかったでしょうね。

 それにしても本当に魅力的なデモ録音ばかりで、しばらくはこのCDが店頭では何度も何度もかかることでしょう。森 勉

2012年5月24日(木) ボニー・レイット 「Standing In The Doorway」

 今週は嵐DVD、AKB48シングル、きゃりーぱみゅぱみゅ1st、そして村田和人さん新作、玉城ちはるさん新作発売、と邦楽新譜が多い週でした。(一般的には金環日食、東京スカイツリー開業と華やかな話題が多かったですね)

 そんな中、洋楽新譜も渋いイイものが色々と発売されています。

 ボニー・レイット、約7年ぶり新作『スリップストリーム』。
(国内CD 高音質K2HD+HQCD仕様 VICP-75054 2,800円)

 1971年デビューの彼女も今年で63歳。
熟練を感じさせる期待通りの味わい深いアルバム。

 ジョー・ヘンリーがプロデュース参加し、現代アメリカン・ルーツ・サウンドをバックにボニー・レイット節が心地良く沁みます。

 ボブ・ディラン後期名作1997年発表作『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されていた「Million Miles」、「Standing In The Doorway」を取り上げているのも興味深いですね。

 なおアルバム・ラストに収録されている「God Only Knows」は、ビーチ・ボーイズとは同名異曲でジョー・ヘンリー作によるもの。国内盤には長門芳郎さんによるライナーノーツに加え、ボニー本人による楽曲解説訳も付いています。森 陽馬

2012年5月25日(金)ファンタスティック・バギーズ 「Summer Means Fun」

 ビーチ・ボーイズ8月来日公演の前座がアメリカ(ジェリー・ベックリー&デューイ・バネル在籍。「名前のない馬」、「ヴェンチュラ・ハイウェイ」のヒット曲で有名)に決定したそうです。

 8月16日千葉でのコンサートは、まさに60〜70'sウエスト・コーストな1日になりそうですね。本当に楽しみ!

 さて、今週はビーチ・ボーイズ・ファン注目の再発もどーーんと出ました。
EMIレーベル999円シリーズ、なんと!サーフィン&ホット・ロッド編です。

 今まで単体ではあまり国内発売されていなかったジャン&ディーン6タイトル、ゲイリー・アッシャーによるスーパー・ストックス、サーフィン映画『エンドレス・サマー』サントラ、コンピ『シャットダウン』、そして今日紹介するファンタスティック・バギーズ!

 ACEレーベルのソングライター・シリーズでも取り上げられたP.F.スローン&スティーヴ・バリのコンビによるサーフィン・ユニット。1964年発表の名作です。(TOCP-71309 解説・歌詞付 999円)

 約10年前にサンデイズドから発売され国内仕様盤も出たことがありましたが、日本プレスできちんと国内盤リリースされたのは今回が初! 宇田和弘氏による詳細な解説も読み応えがあり、これで999円は安い!

 今週出た10タイトルの中では、楽曲もコーラスも一番ビーチ・ボーイズ的でオススメ!
 特に10曲目「Summer Means Fun」(邦題:青春の渚)。

 サーフィン・ソング名曲ベスト10には入るであろうキラー・チューン。
ブルース&テリーのヴァージョンが有名ですが、作者であるスローン&バリ本人達のヴァージョンもなかなかにゴキゲンですね。森 陽馬

★ちなみにサーフィン&ホット・ロッド編 part.2は7月4日発売。あのホットロッド大名盤!ナイツ『Hot Rod High』も999円で出ます!乞うご期待!

2012年5月26日(土) Bobby Day 「Over And Over」

 ボビー・デイは1950年代後半に活躍したR&Bシンガーですが、60'sブリティッシュ・ビート・グループ・ファンにも気になる存在のひとりです。

 デイヴ・クラーク・ファイヴが全米No.1ヒットにした「オーヴァー・アンド・オーヴァー」は、このボビー・デイが1958年にオリジナル・ヒットさせました。

作ったのも彼で、クレジットは本名のロバート・バード名義になっています。

 デイヴ・クラークはこの曲以外にもこのCD(輸入CD 『The Very Best Of Bobby Day』 全28曲収録 ACE CDCHD-834)に入っている彼の作品「リトル・ビティ・プリティ・ワン」もカヴァーしています。ボビー・デイが好きだったんでしょうね。

 なお、1958年CLASSレーベルから発売された時、この「オーヴァー・アンド・オーヴァー」はB面でした。

 A面は「ロッキン・ロビン」で、こちらはイキが良かった初期のホリーズがカヴァーしていました。森 勉

2012年5月27日(日) パブロ・クルーズ 「Ocean Breeze」

 気持ちの良いぽかぽか陽気。
夏好きの僕にはうれしい季節になりました。

 23日に発売された村田和人さんの新作『ずーーっとずっと、ずっと夏。』も大好評! 聴いていると店を飛び出して、ドライヴに出掛けたくなってしまいますね。

 さて、その新作お買い上げの方に、特典オリジナル・ペンと村田和人さんへの最新インタビューを掲載したリーフレットを差し上げていますが、そのインタビューで「村田さんの好きな夏の名曲・名アルバムは?」という質問をしたところ、<パーシー・フェイス・オーケストラ「夏の日の恋」と愛奴「二人の夏」で決まり!>というお答えをいただきました。(そうですね!この2曲は鉄板ですね。)

 それと<夏のアルバムならパブロ・クルーズもの、ファイアフォールものを昔よく聞きました>というお答えもいただきました。

 おお!パブロ・クルーズ!
 夏を感じさせてくれる爽やかなサウンドがゴキゲンな70年代に活躍したサンフランシスコ出身ロック・バンドです。天気がいい昼下がりに聴きたくなりますね。森 陽馬

★掲載ジャケットは最近国内仕様盤が発売された1975年発表1stアルバム『オーシャン・ブルーズ』。(CRCD-3387 日本語解説付 2,700円)

2012年5月28日(月) 村田和人 「BE WITH YOU」

 5月27日山下達郎のラジオ番組“サンデー・ソングブック”の1曲目に村田和人のセカンド・アルバム『ひとかけらの夏』から「一本の音楽」がかかったのでご承知の方も多いと思います。

 1982年レコード・デビューから1987年まで在籍していたムーン・レコードで発表した5枚のアルバムが最新リマスターSHM-CD仕様で再発されました。

 『また明日』、『ひとかけらの夏』、『MY CREW』、『SHOWDOWN』、『BOY'S LIFE』の各アルバムには未発表ライヴ・ヴァージョンなどボーナス・トラックもたっぷり収録されています。

 今日はその中からファースト・アルバム『また明日』をチョイス。
(国内CD VSCD-1734 限定紙ジャケット仕様 2,730円)

 このアルバムが発売されてから30年間聴き続けていますが、まったく飽きることがありません。

 伸びのあるハツラツとしたヴォーカルと、爽やかでありながらタイトな演奏が合体した村田サウンドは、本当に耳ざわりがいいし心地良い気分にしてくれます。

 「電話しても」、「WHISKY BOY」、「想いは風に」、「LADY SEPTEMBER」、いろいろイイ曲が並んでいますが、今日は井上鑑アレンジの「BE WITH YOU」。森 勉

2012年5月29日(火)ティム・クリステンセン&ザ・ダム・クリスタルズ 「Never Be One Until We're Two」

 90年代半ば、ビートルズやハード・ロック、オルタナの流れを汲むハード・ポップなサウンドで人気を得たデンマークのバンド、ディジー・ミズ・リジー。

 解散後はソロとして3枚のアルバムを発表しているティム・クリステンセンが、久々にバンドスタイルに回帰した新作をリリースしました。(国内CD 『ティム・クリステンセン&ザ・ダム・クリスタルズ』 初回盤ライヴCD付2枚組 SICP-3493 3,780円)

ギターが鳴るハードでポップな楽曲が詰まった作品になっています。

 活きのいい曲ばかりではなく、ギターを爪弾き歌う「Never Be One Until We're Two」のような美しいメロディを持つ楽曲もとても魅力的です。

 日本盤ボーナス・トラックにはカバー3曲(クラウデッド・ハウス「Distant Sun」、チープ・トリック「Mandocello」、ゾンビーズ「This Will Be Our Year」)を収録。どれも原曲を崩しすぎず、とても良い感じにカバーしています。

 デラックス・エディションには、未発表ライヴ('09年コペンハーゲン)を収録したボーナスCD付き。ソロ楽曲の他、ディジー・ミズ・リジーの「Rotator」等も演奏していて、10月初旬に行われる来日公演の予習にもぴったりの一枚!東尾沙紀

2012年5月30日(水) The Butterflys 「I Wonder」

 1ヶ月ほど前(4月27日)に紹介したキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作品集Vol.3に続いて、ACEソングライター・シリーズとして、エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー作品集Vol.2『ダ・ドゥ・ロン・ロン』が出ました。(国内仕様CD MSIG-790 英文解説の日本語訳付 3,150円)

 今回はフィル・スペクター・プロデュース関連曲も収録され、更に充実した内容になっています。全24曲、これぞアメリカン・ポップス王道、エリー&ジェフの作品が堪能できます。

 その中から今日はこれ。
レッド・バード・レーベルの女性4人組、バタフライズ。

 クリスタルズやロネッツも歌っている「アイ・ワンダー」。
歌い手やアレンジが違うと、また別の魅力が出てくる曲です。
 ステレオ・ヴァージョンで収録。森 勉

2012年5月31日(木) 寺尾 紗穂 「富士山」

 ビーチ・ボーイズ待望の新作発売が来週月曜日(6月4日当日入荷予定)と近づいてきましたが、個人的にもう1枚、来週楽しみにしているのが6月6日発売寺尾紗穂の新作『青い月のさよなら』。(MDCL-1525 3,150円)

 一足先に音資料を聴かせていただきました。

 うーーーん、これは凄い!
どこがどう凄いかを一言では表せないのですが、今までにないようなサウンド・アレンジがスリリングながらも、紗穂さんの一本芯が通った歌声と眼差しはよりくっきりと浮かび上がった傑作に仕上がっています。

 HIP HOPが入る曲や、エレクトロニカ・アレンジの曲、歌詞に沿ったSEが随所に入る楽曲など、今まで弾き語り中心だった紗穂さんファンの中には戸惑う方がいらっしゃるかもしれません。

でも紗穂さんの軸は全くブレておらず、より深みを増した感もあるのです。

 とにかくも、今まで紗穂さんファンだった方はもちろん、ご存知でなかった方にも聴いてもらいたい1枚ですね。

 発売後にまた取り上げると思いますが、まずは今日のこの1曲。

 平田俊子の詩に曲を付けた9曲目「富士山」。
Kazumasa Hashimotoによる音響/エレクトロニカ・サウンドと紗穂さんの気高い歌声。深夜聴いていると“青い夜”へ吸い込まれてしまいそうになる不思議な1曲です。森 陽馬


★なお当店のみの特典として、最新インタビューを掲載したオリジナル・リーフレット(紗穂さんの発言は興味深いです!)と、ジャケット写真特製マグネットを作成しました。お買い上げの方先着で差し上げます。






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