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  今日のこの1曲 “Archives”

<2014月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2014年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2014年12月1日(月) ロイ・オービソン 「カム・バック・トゥ・ミー」

大滝詠一『BEST ALWAYS』発売間近。(12月2日入荷予定です)

同時発売『大瀧詠一のジューク・ボックス』サンプル盤が届きました。

まず、ブックレットに掲載されている亀渕昭信氏による寄稿文。
大滝詠一さんへの愛に溢れており、ナイアガラ・ファン皆にご覧いただきたい文章ですね。

そして収録曲。これを聴き、大滝詠一楽曲の元ネタ探しをしていたことが、いかに不毛なことであったか、ということを思い知らされました。

 たしかにイントロのフレーズやサビのメロディーが下地になった楽曲は多々あるでしょうが、この時代(50~60's)の音楽そのものが大滝詠一サウンドの血となり肉となっていたのだな、と。
 そして、ナイアガラ・サウンドとは古き良き音楽への愛の結晶なのだ、と今更ながら実感。

今日のこの1曲は、亀渕昭信氏の寄稿文でも語られているロイ・オービソン「カム・バック・トゥ・ミー」。
(掲載ジャケットは『大瀧詠一のジューク・ボックス ユニバーサル編』 UICZ-1585 2,000円+税) 森 陽馬


★当店にて『BEST ALWAYS』お買い上げの方には、特典ステッカー、オリジナル・リーフレットなど。
『大瀧詠一のジューク・ボックス』全3種お買い上げの方には、ナイアガラ・ヴィンテージ・ポストカード・セットを先着で差し上げます。


2014年12月2日(火) 大滝詠一 「夢で逢えたら」

大滝詠一、初のオールタイム・ベスト『BEST ALWAYS』。
本日入荷いたしました。
(初回限定盤3枚組CD SRCL-8010 4,000円+税)

楽曲はほぼ時系列に沿って収録されていますが、1曲目ははっぴいえんどではなく「ナイアガラ・ムーン」。
ナイアガラ・レーベルの始まりとなったこの曲で始まるところが良いですね。

「幸せにさよなら」別ヴァージョンや、新たな聴きどころもタップリ。

そして最大の聴きどころはやはり、大滝詠一本人が歌う「夢で逢えたら」。

バックのオケは吉田美奈子ヴァージョンではなく、シリア・ポールヴァージョン(鈴の音が大きい)だと思われます。

大滝さんの歌は、デモや仮歌ではなく新たに録音したテイクなのでしょう。
♪夢でもし逢えたら♪の歌唱部分を、少しフェイクして歌っていますし。

声の質や歌い方から判断すると、歌入れは1980年代ではなく、90年代、もしくは2000年代かもしれませんね。
(今回のベスト盤ラストに収録されている竹内まりやとのデュエット「Something Stupid」と同じ頃だったりして。あくまで僕の主観ですが)

ブックレットには、山下達郎、竹内まりや、伊藤銀次、佐野元春、杉真理の寄稿文に加え、安田謙一&能地祐子による楽曲解説も掲載。

大滝さんからのちょっと早いクリスマス・プレゼント。
感謝の気持ちを込めて聴き込みたいと思っております。森 陽馬


★『大瀧詠一のジューク・ボックス』全3種お買い上げの方、先着で差し上げているナイアガラ・ヴィンテージ・ポストカード3枚セットは、かなり昔(30年以上前?)販促用にメーカーで作成されたポストカードを取っておいたものです。数に限りがあるのでお早目に。


2014年12月3日(水) ビーチ・ボーイズ 「I'm Waiting For The Day」

大滝詠一『Best Always』、オリコン・デイリー・チャート初登場3位!

1位は難しいかもしれませんが、ウィークリーチャートでもベスト5入り確実でしょう。
『ロング・バケイション』のようにロングセラーとなりそうですね。

 ちなみにお客様から教えていただいたのですが、12月3日はナイアガラ発売日恒例3月21日の逆、というだけでなく、あの有名な『ヘッドフォン・コンサート』があった日(1981年)でもあるそうです。
 うーーーん、ナイアガラは奥が深い!(というか後付けかもしれませんが...)

そんな由緒ある12月3日、ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』の新仕様CDも発売されました。
(国内SHM-CD仕様 UICY-76847 2,667円+税)
(国内プラチナSHM-CD仕様 通常CDプレイヤーで再生可能 UICY-40112 3,250円+税)
(国内SACD-SHM-CD仕様 通常CDプレイヤーでは再生できません UIGY-9655 3,910円+税)

ジャケットや日本盤帯などオリジナルを忠実に再現したパッケージには制作者の熱意が感じられますね。

音源は米国オリジナル・アナログ・テープを基にした2014年DSDマスター。
オリジナルに忠実な再発というコンセプトのため、ステレオは入っておらずモノのみの収録。
2012年発売モノ&ステレオが十分良い音していましたから、店内では音質の違いがわかりづらい感あり。

今回の再発最大の魅力はライナーノーツかもしれません。
映画化され大ヒットした『陽だまりの彼女』で有名な小説家、越谷オサムさんが解説を執筆されています。

越谷オサムさんは『ペット・サウンズ』と『シャット・ダウンVol.2』。
ペンフレンドクラブの平川雄一さんが『トゥデイ』と『サマーデイズ』。
音楽プロデューサー竹内修さんが『オール・サマー・ロング』、『スマイリー・スマイル』のライナーを執筆。

帯には解説執筆者が明記されておらず値段も高めですが、マニアは要チェックです。森 陽馬


2014年12月4日(木) Gotch 「Route 6」

12月7日(日)、<りんりんふぇす2014~THE BIG ISSUE Support Live vol.5>が行なわれます。

路上生活者が販売者となり、売上の6割ほどがその人の収入となる仕組の雑誌『THE BIG ISSUE』。
寺尾紗穂さんが中心となり、BIG ISSUEを多くの人に知ってもらおう、という思いを込め2010年から行っている音楽イベントです。

場所は外苑前駅から徒歩1分の場所にある梅窓院 祖師堂にて14時から開催。
第2部は18時から行われますから、昼は用事が入っているという方も是非立ち寄ってみてください。

今年の出演者は、寺尾紗穂、あだち麗三郎、三輪二郎、新倉壮朗、ソケリッサ、そしてGotch(アジアン・カンフー・ジェネレーション)。
Gotch出演でたくさんお客さんが集まるかな? 盛り上がるといいですね。

今日のこの1曲は、Gotch「Route 6」。

2014年3月11日Gotchのサウンドクラウドにて1週間限定で発表された楽曲。
11月28日レコード・ストア・デイ<BLACK FRIDAY>の日に、限定アナログEP+CDで発売されました。
(EP+CD ODEP-007 1,500円+税)

シンプルながらも奥行きのある音像と歌声。
ジョン・マッケンタイアがミックスを担当しています。森 陽馬


★レコード・ストア・デイ商品なのでしばらくは店頭販売のみとさせていただきます。


2014年12月5日(金) Pegi Young 「Don't Let Me Be Lonely」

 今夏、ニール・ヤングが長年連れ添ったペギ・ヤングと離婚協議に入った、という情報がネット上で話題になりましたが、どうなったのでしょうか。

 二人で協力し毎年行っていた障害者チャリティ・コンサート<ブリッジ・スクール・ベネフィット>も例年通り開催されたようですし、二人とも自身のコメントは出していないので事実はわかりませんが、ファンとしては気になるところです。

そんな折、ニール・ヤングが新作『STORYTOONE』を発表したのに続き、ペギ・ヤングも新作を発表しました。

Pegi Young & The Survivors『Lonely In A Crowded Room』
(輸入CD NEW WEST RECORDS NW6322)

プロデュース&ミックスはNiko Bolasが担当。
(ニール新作『STORYTONE』もニコ・ボラスが関わってましたね)

スプーナー・オールダム、マッスルショールズ人脈のケルヴィン・ホリー、先日急逝したリック・ローサスが参加。

アメリカン・ルーツなサウンドとブルージーな楽曲に、ペギさんの渋い歌声が沁みる1枚。

6曲目「Don't Let Me Be Lonely」にはニール・ヤングがギターで参加。
(曲目が意味深)

ブックレット内Special Thanks欄には最後の行に以下の文言も...。
<To Neil, Wishing you "Peace of Mind">
森 陽馬


2014年12月6日(土) フォー・シーズンズ 「ハニー・ラヴ」

『大瀧詠一のジュークボックス』というオールディーズのコンピレーションCDが3種類発売されました。

お若い方は利用したことがないでしょうからね。
まずジュークボックスはどういうものかというのを説明しておきましょう。

中にシングル盤が50~100枚ほど入っており、硬貨を入れ自分の聴きたいレコードの表示番号をボタン操作。
そのレコードが自動的にターンテーブルへ運ばれ、音が出てくるというもの。

料金はよく憶えていないのですが、1960年代中頃1曲20円、3曲50円ぐらいだったような気がします。

シングル盤が1枚330円前後の時代。
気軽に好きな曲や知らない曲をジュークボックスで聴いてみよう、と思える便利な機械でしたね。

喫茶店やゲームセンターなどによく設置されていて、僕がよく利用したのは日比谷の映画街、有楽座と日比谷映画(現在シャンテのビルがある所)の間にあったゲームセンター(色々なピンボールゲームが置いてありました)のジュークボックスでした。

ここのジュークボックスの特徴は洋楽のレコードが多かったことでしょうか。
映画を見た後に、友達と何曲か聴いて帰った記憶があります。

そんな公共の場にあるのが当たり前だったジュークボックスを1970年代中期に個人宅で所有していた大瀧さんはやはり凄い人です。

さて、『大瀧詠一のジュークボックス』。
エルヴィス・プレスリー編、ユニヴァーサル・ミュージック編も出ていますが、今日はワーナー・ミュージック編からの1曲です。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16222 2,000円+税)

フォー・シーズンズのベスト盤には入っていないカヴァー曲ですが、彼らならではのコーラスとフランキー・ヴァリの声が印象に残る曲です。

『ナイアガラ・ムーン』収録のキングトーンズが参加している楽曲コーラスは、この曲を参考にしたんでしょうね。
♪ジニジニバ~、ジニジニバ~♪ 森 勉


2014年12月7日(日) Steve Marriott & Ronnie Lane 「Toe Rag」

ハンブル・パイ活動停止~スモール・フェイセス再結成の頃、再会したスティーヴ・マリオットとロニー・レイン。

二人が1981年に録音したアルバム『Majik Mijits』が再発されました。
(国内CD MSIG-964 3,300円+税 英文解説の対訳付)

キース・リチャーズらの資金援助によって制作されたものの、ロニーが病気を患っていたこともありリリースには至らず、2000年に発表されるまでは幻のアルバムとされていた今作。

しばらく手に入らない状態が続いていましたが、今回はアウトテイクやアルバム未収録曲など15曲を収録したボーナス・ディスク付き2枚組&リマスターで久々に再発。

ディスク①には、未発表のライブ音源3曲(スモール・フェイセス時代の「Whatcha Gonna Do About It」、「All Or Nothing」と「My Girl」(テンプテーションズ)を追加収録。(荒削りですが、かっこいい!)

ミック・グリーン、メル・コリンズ、ジム・リヴァ―トンらが参加した、程良く力が抜けたロッキン&フォーキーなサウンドと、地味めですが良い曲が詰まった作品です。スリム・チャンスお好きな方にも。

スモール・フェイセス、フェイセズや様々なセッションで活躍したキーボーディスト、イアン・マクレガンが3日に脳卒中で急逝されました。ご冥福をお祈りします。東尾沙紀

2014年12月8日(月) エルヴィス・プレスリー 「スイムで行こう」

先日に続いて『大瀧詠一のジュークボックス』。
今日はエルヴィス・プレスリー編からの1曲です。
(『大瀧詠一のジューク・ボックス~エルヴィス・プレスリー編』 SICP-4346 2,000円+税)

先日書き忘れましたが、このシリーズは全てモノラル・ヴァージョンで収録されています。

当時のシングルは全てモノラルでしたし、ジュークボックスもスピーカーがひとつだったと思うのでモノラル再生でしたし・・・。
要するに大滝さんのジュークボックスで聴いている感じに近づけようという気配りがあるんです。

大瀧詠一所有のジュークボックスに入っていた洋楽シングル曲を集めたオールディーズ・コンピ3種類の監修は亀渕昭信さん。
各CD共通の亀渕さんによる寄稿文が大滝さんへの愛に溢れた文章でグッときてしまいます。

曲目解説は萩原健太さん。
こちらも大滝エピソードたっぷりのナイアガラ愛を含みつつ、エルヴィスのこともちゃんとわかるもの。
必読です。

さて、エルヴィス編ですが、1956年から1965年までの曲が大滝チョイスの雰囲気で聴けるわけですから、うれしいCDです。

「スリムで行こう」はシェリー・フェブレーと共演した1965年映画『フロリダ万才』で使用された曲。

原題は『Do The Clam』。
“スイム”という言葉がどうして使われたかは大滝さんなりの推測があったそうです。
詳しくはCDの解説で・・・。

なお、この「スイムで行こう」。
僕の体験としては「アカプルコの海」、「ラスヴェガス万才」に続いて買ったエルヴィスのシングルとして記憶に残っています。森 勉


★当店にて『大瀧詠一のジュークボックス』3種お買い上げの方には、ナイアガラ・ヴィンテージ・ポストカードを先着で差し上げています。

約30年前の販促ポストカード3種(ロンバケ、ソングブック2、イーチタイム)!
当店で保管していたものです。ご入用の方はお早目に!


2014年12月9日(火) 吉田美奈子 「CHRISTMAS TREE」

吉田美奈子、幻の名クリスマス・アルバムが祝再発!

1986年インディーズから限定3,000枚でCDリリースされたアルバム『BELLS』。

2002年エイベックスから再発されたことがありましたが、その際はコピー・コントロールCDでのリリース。
(コピー・コントロールCDとはコピー防止を名目として制作された規格ディスク。
CD売上衰退の一因にもなった忌まわしき仕様でした。)

それも廃盤となり入手困難な状況が続いていましたが、やっと正規CD化されました。
(吉田美奈子『BELLS』 1500枚限定CD USM-77 3,000円+税)

オリジナル6曲に「もみの木」を追加した全7曲。
全体的にシンプルな作りですが、なんといっても吉田美奈子さんの圧倒的な歌声。

深みある歌心は、教会にいるような心清らかな気持ちにさせてくれます。

1986年リリース当時のジャケット・イメージを再現し、版画紙をブックレット表紙に張り付けた仕様。
1500枚限定ですのでお早目に。森 陽馬


2014年12月10日(水) 曽我部恵一 「bluest blues」

大滝詠一特集が15ページ掲載されている雑誌『サウンドデザイナー』2015年1月号。

伊藤銀次、林立夫、曽我部恵一、カジヒデキのインタビュー、面白いですね。

銀次さんが大滝さんに「ギターも息継ぎが必要だ」と言われた話。
林立夫さんが大滝さんの家へ近年遊びに行った時の話。
90's後期ソニースタジオで大滝さんがカントリーのカヴァーを録音(!)していた現場に立ち会った曽我部恵一の話。
等々、興味深い逸話が語られています。
大滝詠一好きの方は是非ご覧になってみてください。

さて、そのインタビューにも登場した曽我部恵一。
スペシャルなクリスマス・シングルを発表しました。
(完全限定アナログEP+CD 曽我部恵一『bluest blues』 ROSE180 1,389円+税)

曽我部恵一らしいセンチメンタルなソングライティング。
儚く響くギターの音色が切ない「bluest blues」。

青で統一された美しい水彩画ジャケットは、彼自身による描き下ろし。
歌で描かれている<孤独>、<青>のテーマが見事に表現されています。

なおアナログ盤ながら、同内容のCD付がうれしいですね。森 陽馬


2014年12月11日(木)サイモン&ガーファンクル 「スカボロー・フェア/詠唱」

アート・ガーファンクル来日公演最終日。
渋谷公会堂へ行ってきました。

途中20分の休憩や朗読を挟みながら約2時間。
彼が辿ってきた人生と自らの今までの道のりを回想しつつ、郷愁を覚えた感動的な一夜でした。

<天使の歌声>と評され約50年。全盛期のような神懸った高音はもう出ないのかもしれません。
でも、オリジネイターの歌唱には胸に迫る何かがあるものだ、と実感。

73歳になるアートの歌声は温かく、そして優しかったですね。
疲れた心が浄化されました。

ちなみにコンサートは、アコースティック・ギタリストとアートの2人だけ、というシンプルなステージ。
演出やサウンド・アレンジに頼らず、歌を聴かせることにコンセプトを置いた構成は、彼にとってもチャレンジであったと思います。
それを見事に実現できたのは、アートとファンの間に厚い信頼関係があるからこそでしょう。

アートの息子が途中出演し、エヴァリー・ブラザーズ「Let It Be Me」、「Devoted To You」、そして「水曜日の朝、午前3時」等を歌う場面も印象深かったです。
(アートの息子の歌声は、まさに<天使の息子の歌声>でしたね)

今日のこの1曲は最も心に沁みた「Scarborough Fair/Canticle」(スカボロー・フェア/詠唱」。森 陽馬

(掲載ジャケットは、映画サントラ『卒業』 MHCL-2065 1,700円+税)


2014年12月12日(金) Dan Fogelberg 「Lessons Learned」

寒くなってくると、このアルバムを聴く頻度が自然と増えてきます。

ダン・フォーゲルバーグ『ネザーランド』、1977年の4作目です。
(国内CD 紙ジャケットEICP-812 1,800円+税)

移住先のコロラドの山での生活、空気感が感じられるような楽曲&美しい歌声は、穏やかで時に寂しげで。

その土地の事はよく知りませんが、聴く度に美しい山々と冬の風景が目に浮かびます。

「Lessons Learned」のエレピの音色が美しいこと...。

「かかしの夢」も名曲ですね。東尾沙紀


2014年12月13日(土) ブライアン・ウィルソン 「ワンダーラスト」

ブライアン・ウィルソンの新作アルバム、2014年内には出ませんでしたね。
来年春ごろには発売予定、とのことなので楽しみに待ちたいと思います。

アメリカではブライアン・ウィルソンにスポットを当てた映画『LOVE AND MERCY』も公開予定だそうです。
役者が演じるブライアン、どんな感じになるんでしょうね。

さて、そんなことを考えていたら思わぬところでブライアンの歌声を聴くことができました。

『ザ・アート・オブ・マッカートニー~ポールへ捧ぐ』というポール・マッカートニーの楽曲を色々なミュージシャンがカヴァーしたオムニバスCDに、ブライアン・ウィルソンが参加していて「ワンダーラスト」を歌っています。
(日本盤のみ井上陽水「アイ・ウィル」追加収録 初回限定2CD+DVD付 UICY-76952 4,300円+税)

1982年発表『タッグ・オブ・ウォー』B面3曲目に収められていた「ワンダーラスト」を取り上げるなんて・・・。
ビックリです。
おそらく、ダリアン・サハナジャの差し金でしょうかね。

この「ワンダーラスト」。
ブライアンらしい素晴らしい出来に仕上がっています。

バック・メンバーはいつものブライアン・バンドですが、ジム・ハインズ(ドラムス)、ボブ・リジック(ベース)が参加しているということは少し前の録音なのでしょうか。

それにしても、このポール・マッカートニー・トリビュート・アルバム。
本当にイイ曲が多くて、ソングライターとしてのポールにまたまたまた惚れ直してしまいました。

ブライアン・ウィルソン以外の注目ベスト5(第一印象)は、
・ハート「バンド・オン・ザ・ラン」
・ユスフ(キャット・スティーヴンス)「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
・クリッシー・ハインド「レット・イット・ビー」
・チープ・トリック「ジェット」
・ジェフ・リン「ジャンク」
あと、アラン・トゥーサン「レディ・マドンナ」、スモーキー・ロビンソン「ソー・バッド」なども・・・。

2枚組で全35曲も入っているので、絞るのがムズカシイです。
みんな個性を出しつつも、変なフェイクをしていないのが聴きやすくて良いですね。森 勉


2014年12月14日(日) ヒックスヴィル 「今年のクリスマスソング」

約15年ぶり!
真城めぐみ、中森泰弘、木暮晋也、3人によるユニット、ヒックスヴィル。

待望の新作アルバム『ウェルカム・バック』が発売されました。
(VDCD-0001 2,800円+税)

真城めぐみさんは小沢健二、堂島孝平など様々なレコーディング&ライヴでコーラス参加し、木暮さん、中森さんもサポート等で活躍されていましたが、ヒックスヴィルとしての作品はご無沙汰でしたからね。
ロッテンハッツ時代からのファンとしては本当にうれしいかぎりです。

アルバムの内容もポップな魅力タップリ♪

今日のこの1曲は3曲目に収録されている「今年のクリスマスソング」。

これが、とびきりゴキゲンなクリスマスソング!

まさに“今年のクリスマスソング”はこの1曲に決定!ですね。森 陽馬


2014年12月15日(月)ラリー・カールトン「Rudolph The Red-Nosed Reindeer」(赤鼻のトナカイ)

クリスマスまであと10日。
(12月もあっという間に15日過ぎてしまいましたね)

ということで、今年出たクリスマス・アルバムからこの1曲。

名ギタリスト、ラリー・カールトンによる新録クリスマス作『Four Hands & A Heart CHRISTMAS』。
(輸入CD 335RECORDS 335-1411)

ラリー・カールトン自身がアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを多重録音し、プログラミングを少し加えたアルバム『Four Hands & A Heart』シリーズ。

「Have Yourself A Merry Little Christmas」、「The Christmas Song」、「Silent Night」など、クリスマス・スタンダード楽曲をその手法でカヴァーした作品です。

彼らしいフレーズは出てきますが、全体的に穏やかで静かな雰囲気。

『夜の彷徨』(1978年発表「Room335」収録1st)をフェイヴァリットに挙げている方にとっては、もっとガンガン弾きまくってほしい!と感じるでしょうね。
でも、これはこれで、今の彼の円熟味あるギタープレイを堪能できると思います。

今日のこの1曲は8曲目「Radolph The Red-Nosed Reindeer」(赤鼻のトナカイ)。
この曲ではスウィンギーに弾きまくっていてかっこいいですね。森 陽馬


2014年12月16日(火) ジョン・ゾーン 「Winter Wonderland」

ジャズのクリスマス作品では、昨年お客様から教えていただいたこのアルバムを気に入ってよく聴いています。

John Zorn 『A Dreamers Christmas』
(輸入CD TZADIK 7393CD)

ジョン・ゾーンというとアヴァンギャルド/前衛的なイメージがありますが、2011年発表の今作はその印象を覆すようなドリーミーで心地良い1枚。

「Winter Wonderland」、「Have Yourself A Merry Little Christmas」」等クリスマス定番曲プラス彼のオリジナル楽曲を、マーク・リボー等豪華バック陣による素晴らしい演奏で優しく聴かせます。
(ジョン・ゾーンはサックスを吹かず、プロデューサー&アレンジャーの役割。ヴォーカル曲はラスト「The Christmas Song」のみで基本的にジャズ・インスト)

今日のこの1曲は「Winter Wonderland」。
Kenny Wollssenによるグロッケン/ヴィヴラフォンの音色がいいですね。

ジョン・ゾーンオリジナル曲④「Santa's Workshop」、⑧「Magical Sleigh Ride」では、マーク・リボーが大活躍しているので、彼のギターお好きな方も要チェックの作品。

ちなみにジャケットに写っているかわいいサンタのイラストのステッカーが封入されています。
プレゼントにもいいかもしれませんね。森 陽馬


2014年12月17日(水) ephemerals 「Six Days A Week」

UK発新世代ヴィンテージ・ソウルお薦めバンド、ephemerals(エフェメラルズ)♪

NY生まれパリ育ちの黒人シンガーWolfgang Valbrun、ギター&全曲の作詞作曲を手掛けるHillman Mondegreenを中心に、ソウル、ジャズ、アフロビート・バンドなどで活動する人物が集まったロンドン拠点6人組グループ。

『nothin is easy』は2014年に発表された彼らのデビュー・アルバムです。
(国内盤 限定2枚組CD AGIP-3544 2,000円+税)

トランペット、サックスを擁した渋めのアレンジがかっこいい!

白人的黒っぽさを感じさせるハスキーなヴォーカルがNice!
フォーキーなソウル、サザンソウルお好きな方にもオススメです。

国内盤はCD2枚組でお買い得。
ディスク2にはリミックス9曲を収録、こちらはちょっと90年代を彷彿させます。

雪景色と馬のジャケットも雰囲気があって良いですね。東尾沙紀


2014年12月18日(木) ビートルズ 「ジ・エンド」

ビートルズも遂に紙ジャケ化です。

世界初/日本独自企画。オリジナルLPのアートワークを基調にして復刻された紙ジャケは日本が誇る技術とこだわりが感じられる一品と言えます。

音の方は2009年リマスター音源を使用。
ブックレット、解説も2009年と同じものが使われています。
どうせなら解説ぐらいはジャケットの事に特化した話をメインに新しいものを付けて欲しかったのですが・・・。

さて、オリジナル・アルバム13枚と『パスト・マスターズ』、『1962-1966』(赤盤)、『1967-1970』(青盤)の編集盤3枚、計16枚が発売になりましたが、この中から今日は『アビイ・ロード』をチョイス。
(国内CD 初回生産限定盤 SHM-CD仕様 UICY-76978 2,800円+税)

このアルバムを聴くといつも、ビートルズとしての無限の可能性を感じずにはいられない気持ちになってしまいます。
この録音を最後に別れ離れになってしまったのが残念で残念で・・・。

今回の『アビイ・ロード』のジャケットはオリジナルLPを復刻させたものですので、裏ジャケの曲目表記は「ジ・エンド」で終わっています。
これが美しい形だとオールド・ファンは思うわけです。
「ハー・マジェスティ」は表記しなくていいんじゃないですかね。
(スミマセン。「ハー・マジェスティ」ファンの方々。)

ずらっと発売された紙ジャケを見ていて思ったことですが、日本盤の帯がジャケット左端にある状態だと、ジョージの顔・姿が帯に隠れてしまっていることが多かったんですね。

『フォー・セール』、『ヘルプ』、『ラバー・ソウル』、『アビイ・ロード』。
この4枚は自宅にある当時の日本盤LPの帯、取り外して捨ててしまったようです。
ジョージ・ファンでなかったら、帯は残っていたのでしょうか・・・? 森 勉


2014年12月19日(金) ザ・ロネッツ 「フロスティ・ザ・スノウマン」

書籍『大瀧詠一 Writing&Talking』、2015年3月発売が決定しました。
(著:大瀧詠一 デザイン:中山泰 白夜書房 A5判 800ページ予定 4,500円+税)

大瀧詠一が関わったエッセイ、評論、インタビュー、ライナーノーツ、対談等を集大成した800ページ超の本!

Ⅰナイアガラ・クロニクル
Ⅱナイアガラ・ミュージック・セミナー
Ⅲナイアガラ・グラフィティ
Ⅳナイアガラ・ライナーノーツ
Ⅴナイアガラ・クロストーク 対談

入手困難の雑誌や書籍に掲載されていた“大瀧詠一Writing&Talkingワークス”が集まった究極の1冊です。

以前発売された『オール・アバウト・ナイアガラ』も凄い本でしたが、今回は800ページ超ほとんどが文字で埋め尽くされているとのこと!
ナイアガラーにとって2015年3月は、“読書の春”となりそうですね。

当店にてお買い上げの方には、メーカー制作による中山泰デザイン・オリジナル・ポスターをプレゼント!
先着で差し上げる予定ですのでご予約はお早目に。

ちなみに、フィル・スペクター名盤クリスマス・アルバム『クリスマス・ギフト・フォー・ユー』。
80年代アナログLP再発された時の国内盤解説も大瀧詠一さんが執筆されていましたね。

現状CDにはそのライナーノーツは掲載されていませんが、『大瀧詠一Writing&Talking』には掲載されるかな? 森 陽馬

★掲載ジャケットは、『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』
(国内CD Blu-specCD仕様 SICP-20447 1,905円+税)


2014年12月20日(土) 堀込泰行 「ブランニュー・ソング」

キリンジを離れて、約1年と8か月。
初の音源をリリース!

<馬の骨>ではなく、<堀込泰行>としてのデビュー・シングルで冨田恵一とタッグを組んだ新曲「ブランニュー・ソング」が発売されました。

新曲は7インチ・シングルか配信のみのリリース!
(JS7S093 1,200円+税)

青山陽一(g)、沖山雄司(b)、伊藤隆博(key)、辻凡人(dr)、11月中旬から行われたツアー・メンバーでもある4人と、山本拓夫(テナーサックス)、村田陽一(トロンボーン)、西村浩二(トランペット)、佐藤潔(チューバ)が参加。

ブラス&ハモンド・オルガン/ウーリッツァーのアレンジが、印象的なポップ・ナンバー♪

♪見守ってくれ やりなおす僕を 友達よ♪
♪もういちど こんな歌のように始めよう♪

再スタートへの心境や意気込みを感じさせる詞も印象的ですね。
アルバムも楽しみにしております。東尾沙紀

2014年12月21日(日) 松尾清憲 「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」

松尾清憲が歌う大瀧詠一作「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」!

この幻の音源が本秀康さんによるアナログ・レーベル"雷音レコード"から2015年2月10日発売決定しました!
(7インチアナログEP RHION-09 1,000円+税)

1991年フジパシフィック出版が制作した業界向けサンプラーCD『25 ANNIVERSARY』に収録されていた楽曲。

もちろん一般的には初公式&初アナログ化!

レコスケくんでお馴染み本秀康さん自ら手掛けた新ジャケットも最高ですね。
このジャケットだけでも買いっ!

更にこのカヴァーの注目すべき点は、大滝さんのオリジナルとは歌詞が違うこと!
ナイアガラーの方々に是非聴いていただきたい1曲です。

(ちなみに裏面は「僕が蒸気のようにとろけたら」(『Hello Shakespeare』収録)をカップリングした両A面)

値段もお手頃のRHION RECORDSプレミアム・アイテム!
もちろん限定ですのでご予約はお早目に。森 陽馬


2014年12月22日(月) ジョニ・ミッチェル 「Mr.Blue」

慌ただしい年末。夜中に1人でひっそりと聴いていると、1960年代アメリカの小さいライヴ・ハウスにタイムスリップできそうな1枚。

ジョニ・ミッチェル『Through Yellow Curtains』
(国内仕様2枚組CD 宇田和弘氏による日本語解説付 MSIG-971 3,400円+税)

ジョニ・ミッチェルがワーナー/リプリーズからレコード・デビューしたのは1968年3月。
その前年1967年、フィラデルフィアのライヴ・ハウス<Second Fret>にて行なった弾き語りライヴを収めた2枚組CD。
(解説で宇田和弘さんが指摘している通り、帯には1966年と記載されていますがおそらく1967年録音でしょう)

貴重な音源であることには間違いないのですが、音質はあまり良くないですね。
途中でフェイドアウトしてしまう楽曲もあったりして、マニア向けアイテムというか、海賊盤と言っても過言ではないと思います。

ディスク2のラストには、ニール・ヤング作「シュガー・マウンテン」カヴァーも収録されていますが・・・。
うーーん、期待して聴くとがっかりするかも。

と、難ばかり書き連ねてしまいましたが、ジョニが公式音源化していない未発表曲もたくさん入っているので、聴きどころは多いです。

今日のこの1曲「ミスター・ブルー」は、フリートウッズのカヴァーではなく、たぶんオリジナル曲。

1960年代後半デヴィッド・ブルーと恋仲だったという噂もあるので、この「ミスター・ブルー」は彼のことを歌っているのかな?、とか後にリリースする大名盤『ブルー』の元になったのかな、と想像が膨らみますね。森 陽馬


2014年12月23日(火) 竹内まりや 「静かな伝説(レジェンド)」

クリスマス・シーズン真っ盛りですので、そんな感じのジャケットを選んでみました。

竹内まりや『TRAD』のクリスマス・パッケージ仕様ジャケットです。
(CD+DVD 完全限定盤 WPZL-30906 3,500円+税)

内容は同じですが、今日のこの1曲コーナーにこのジャケ写を残しておきたいな、という気持ちが強かったものですから・・・。

それに12月21日(日)日本武道館でのコンサートの余韻がまだまだ強く残っているものですから。

本当にいいコンサートでした。
竹内まりや59歳、ひさしぶりのステージで約3時間近く、あれだけグレードの高いライヴが出来るなんて凄い!
素晴らしい!としか言えませんね。

コンディションの維持など大変な1か月間だったと思いますが、おつかれさまでした。
そして、素晴らしいコンサートをありがとうございました。

コンサートではこの曲も含めて『TRAD』から4曲。
コンサートは26曲歌ってくれましたが、各オリジナル・アルバムからまんべんなくやってくれて、様々なファンへの気配りが感じられる好選曲。

『クワイエット・ライフ』、『ラヴ・ソングス』から4曲。
『リクエスト』3曲。『ヴァラエティ』、『ユニヴァーシティ・ストリート』から2曲。
『ビギニングス』、『ミスM』、『ポートレート』、『ボナペティ』、『デニム』から1曲。これで24曲。
あと、『エクスプレッションズ』(ベスト)、『スーヴェニール』(ライヴ)だけに入っているのが各1曲。
本当に見事な構成でした。

今日のこの1曲は、まりやさんの吹くハーモニカにしびれた「静かな伝説(レジェンド)」。森 勉


2014年12月24日(水) 清水ミチコ 「TASTURO作曲法」

山下達郎「クリスマス・イブ」のカヴァーではありませんが、歌詞に「クリスマス・イブ」が出てくるこの1曲。

曲名は「TASTURO作曲法」!

モノマネ界のレジェンド、清水ミチコ。
記念すべき10作目となる2014年最新アルバム『趣味の演芸』。
(MHCL-2490 2,778円+税)

今作13曲目に「TASTURO作曲法」が収録されています。

♪ 奥さん MARIYAさ ♪
♪ 声は 鼻にぬけろ アカペラに こだわって テレビは 断って ♪
(「TASTURO作曲法」歌詞より抜粋)

2分に満たない曲ですが、YAMAHA QY100を駆使し、アレンジ&コーラスもTASTUROを意識した雰囲気。

他の楽曲も、シンガー、女優、有名タレント、様々な人物(?)が登場。
これぞ趣味趣味音楽ですね。

2015年1月2日には日本武道館にて『清水ミチコ一人武道館~趣味の演芸』を開催予定です。森 陽馬


2014年12月25日(木) 森は生きている 「プレリュード」~「影の問答」

早いもので2014年うま年もあと1週間。

ペット・サウンズ・レコード、スタッフ3人の選出による恒例<今年のベスト・アルバム>。
発表時期となりました。

悩みながらも1年を振り返って、あれこれ迷いながら選ぶのは楽しいものです。

店頭ではフリー・ペーパーを配りはじめましたし、WEB上でも近々アップしますのでよろしくお願い致します。

今日は僕が選んだものを紹介したいと思います。

森は生きている。
なかなかいいバンドです。
(CD 森は生きている 『グッド・ナイト』 PCD-24373 2,400円+税)

今回のセカンド・アルバムのメインはLPで言うとB面にあたる組曲「煙夜の夢」だと思うのですが、A面トップにあたるこの1曲目から2曲目の流れも充分なインパクトがあると思います。

ファズをかけたギターとさまざまな音色のギター・アンサンブルにやられました。森 勉


2014年12月26日(金) D'ANGELO AND THE VANGUARD 「ANOTHER LIFE」

カーティス・メイフィールドが亡くなってちょうど15年。

そして、ディアンジェロ2ndアルバム『Voodoo』発表から約14年。

1st『Brown Sugar』(1995)、2nd『Voodoo』(2000)で新世代ソウルの旗手となったディアンジェロ。
しかしながら、新作リリースはこの14年間全く無し。

もう出さないのか、と思いきや、2014年が終わろうとしている年末。
待望の新作が急遽発売されました。

D'ANGELO AND THE VANGUARD 『BLACK MESSIAH』
(輸入CD RCA 88875-05655-2)

時を経て、流行や世情も変化。
旧作と比べ、サウンドも多少雰囲気が変わりましたが、やはりどこを切ってもディアンジェロ。

ジェイムス・ギャドソン(Dr)、ピノ・パラディーノ(B)が参加。
P-FUNK調あり、スピリチュアル系な楽曲あり、生のリズム隊が絶妙にグルーヴする曲あり、の全12曲。

『Voodoo』と同様、繰り返し聴く毎に味がどんどん出てきそうな1枚。

先日の星野源コンサートでは、客入れの音楽でディアンジェロのこの新作がかかっていたそうですね。

ちなみに国内盤は2015年2月4日発売予定です。森 陽馬


<ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2014年ベスト・アルバム> 更新しました。


2014年12月27日(土) スーマー 「ミンストレル」

<ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2014年ベスト・アルバム> 更新いたしました。

今年よく聴いたアルバムは、なんといってもパイレーツ・カヌー『One For The Pain In My Heart』!
そしてスーマー『ミンストレル』。

繰り返し聴いても飽きない、というか聴く度に深みも出てきて良かったですね。

特にスーマーさんの低音ヴォイスには癒されました。

細野晴臣『ホソノハウス』や西岡恭蔵お好きな方に大推薦の1枚です。
(ちなみに、歌声が細野晴臣さんに似ている、とよく言われますが、スーマーさんご本人は全く意識していないそうです。)

ということで今日のこの1曲は、スーマー「ミンストレル」。
(MS-001 2,315円+税)

年末の夜聴くと沁みますね。

まさに、<日本のトム・ウェイツ>!
<21世紀のクロージングタイム>!! 森 陽馬


2014年12月28日(日) David Crosby 「What's Broken」

2014年ベスト、選ばせていただきました。

私もパイレーツ・カヌー、ヘビーローテーションの1枚でした!

スーマーさん『ミンストレル』と共に、伴瀬朝彦のソロ作『カリハラ』は、特に歌声に惹かれたアルバム。
この先ずっと聴いていきたいと思える作品に出会えました。

洋楽では、ジャケットの佇まい(LPのサイズで見ると更に迫力が...)も含め、ひっそりとお気に入りだったのが、デヴィッド・クロスビー『CROZ』です。
(輸入CD BLUE CASTLE RECORDS BCR1142-1)

アルバム全体の印象は地味ですが、一貫して穏やかで深みのある楽曲&歌声にひき込まれました。

USの人ですが、個人的にUKっぽい雰囲気も感じられた一枚です。東尾沙紀


2014年12月29日(月) 伊東ゆかり 「クロス・トゥ・ユー」

伊東ゆかりが1960~70年代に発表したLPが紙ジャケCDで色々と再発されています。

8月24日にカンツォーネを歌った『サン・レモのゆかり』(1965年発表)をここで紹介しましたが、今日は1971年発表『LOVE ~ゆかりとニューサウンズ』からこの1曲。
(CD SWAX-1019 2,700円+税)

このアルバムは1曲目に入っている「グリーン・ジンジャー・フライング」以外、発売当時話題になっていた洋楽カヴァーですが、ソフト・サウンディング・アレンジ(編曲:東海林修)で、ゆったり聴ける隠れた名盤だと思っています。

A&Mサウンドがお好きな方は特にオススメです。

ジャケットは地味ですが、見開きの中にはレコーディング中の当時の貴重な写真が掲載されています。

当時まだ20代前半という若さだった伊東ゆかりによる曲の良さをうまく生かしたヴォーカルと、バックコーラスを担当したグリーン・ジンジャー(東海林修、岡崎広志、伊集加代子の特別コーラス・ユニット)のハーモニーが独特な雰囲気を運んでくれます。

今日のこの1曲はバート・バカラック&ハル・デイヴィッド作による名作「クロス・トゥ・ユー」ナイス・カヴァー。

何故この曲を選んだかと言うと、最近TV-CMとして流れているグリコのCMがいいな、と思ったからです。

妻夫木聡が出ているスマイル・グリコ編で流れているのは、New Found Landというユニットがやっているらしいのですが、音源が出ていないようです。

カーペンターズでも良かったのですが、珍しいところで伊東ゆかりヴァージョンを今日は選んでみました。森 勉



2014年12月30日(火) Rick Nelson 「My Blue Heaven」

今日は大滝詠一さんの一周忌。
冷え込みましたが、東京は爽やかな青空でしたね。

今月12月3日発売された大滝詠一『Best Always』。
そのタイトルの元となったリック・ネルソン1965年発表アルバム『Best Always』から今日のこの1曲。

1950年代デビューしたリック・ネルソンは1960年代中盤デッカ・レーベルへ移籍。
アイドル的なイメージから脱皮して、ポップ&ロックな魅力が合わさった良曲を多く出しています。

1965年作『Best Always』、B面4曲目に収録されている「My Blue Heaven」。

多くのミュージシャンがカヴァーしており、大滝さんもカヴァー(1998年新春放談でオンエア)している名曲。

リック・ネルソンのヴァージョンは、冒頭いきなりドラムのスネア連打から始まるロックなアレンジですね。

ちなみにこのCDは、『Best Always』に、同じく1965年発表アルバム『Love And Kisses』を加えた2in1CD。
(輸入CD ACE CDCHD-669)
全24曲、聴きどころが多い1枚です。森 陽馬


2014年12月31日(水) Skeeter Davis 「(I Want To Go) Where Nobody Knows Me」

2014年当店にてお買い上げ、ご来店、そしてこのページをご覧になった皆様方。
ありがとうございました。

本日20時(厳密には21時)、2014年の営業を終了いたしました。

また明日1月1日、営業いたします。

新年お買い上げの方先着で、当店ロゴ入りお年賀タオル差し上げますので、お時間ある方はお立ち寄りください。
(1月1日~3日は14時~18時と営業時間が短いのでお気を付け下さいませ)

さて、今年最後の今日のこの1曲。

スキーター・デイヴィスというと、やはり大名曲「The End Of The World」でしょうか。
その「The End Of The World」も収録されていますが、ナッシュビル録音による1963年発表3rdアルバムは他にもイイ曲が入っていますね。
(国内CD 日本語解説付 ODR6019 1,500円+税)

特に8曲目(B面2曲目)「(I Want To Go) Where Nobody Knows Me」。

イントロにペダル・スティールが入っていて、メロディーが「My Blue Heaven」そっくり♪

スキーター・デイヴィスの歌声に癒されます。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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