PET SOUNDS RECORD          Good Timin'コラム



 VOL.5 “FIRE AND RAIN”
~武蔵小山駅前から移植された桜の物語

◆1◆ 解体工事開始 (2005年4月)


 武蔵小山近辺にお住まいの方なら、もうごぞんじかもしれませんが、
当店があったビルの解体工事が先月から始まりました。



 今年2月に入った時点で、あの駅前の土地の所有権は品川区側に移っており、
引越し作業などのため、解体工事がやや遅れて行なわれたことなどから、
覚悟ができていた、というか、すでに周知の事実として受け止めてはいたのですが、
駅前を通るときは、見たくないものを見てしまうような、
なんとなく目を背けてしまうような気持ちになってしまいます。

 正直言うと、まだ実感がわかない、
というのが、当事者ながらの感想なのですが、
実際にあの場所が更地になるのは、5月に入ってからだそうで、
ヨーカ堂さんも含め、あの駅一体が、きれいさっぱり無くなってから、
解体された、という実感がわいてくるのかもしれません。

 まあどちらにしても、現在の駅前風景は、なんとも味気ないですね。

 ということで、現在はなんとも殺風景な武蔵小山駅前ですが、
みなさんは、昨年の今、4月の武蔵小山駅前、
もっというと、当店ペット・サウンズ・レコード店の前にあった
桜の木をおぼえていらっしゃいますでしょうか?



 
 もうかなり昔から武蔵小山に根をはり、
毎年春になると、美しい桜の花びらを風になびかせ
街行く人々の心を和ませてくれた桜の木。

 もともとは、今回の駅前開発・駅前広場計画を実行している
品川区まちづくり事業部により伐採される予定だったのですが、
昨年春、桜が咲いている時期に、その件に対する意見・抗議が品川区側に集中し、
めでたく移植されることとなったのです。

 (品川区側に意見を寄せていただいた方々、この場をかりて御礼申し上げます。)



◆2◆ 桜をめぐる冒険 へ続く




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