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2011年5月1日(日) SLEEPY HOLLOW 「Talking Out Of Turn」 |
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ビートルズ・フォロワー・バンドの超レア盤!
SLEEPY HOLLOWの72年発表作が入荷しました。(輸入CD AUCD-5016)
SLEEPY HOLLOWは、ソングライター/ギタリストのRichard Billayを中心に、Richie Bremen(B)、Joe Zucca(Dr)の3人で結成されたバンドで、このアルバムは1972年にフィラデルフィアで録音された唯一の作品。
音楽誌などでジャケットを見たことはありましたが聴くのは初めて。
サイケっぽいイメージもありましたがそんなこともなく、後期ビートルズとアメリカン・ロックを融合させたサウンドと、ジョン・レノン似のヴォーカルが楽しめる好盤でした。
特に興味深いトラックが4曲目「Talking Out Of Turn」。
この曲、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」の元ネタでは?と思えるくらい似ているのです。
曲構成やギター・ソロの全体的な雰囲気が「ホテル・カリフォルニア」的なんですよね。
たまたま似ているだけかもしれませんが、ドン・フェルダーがこの曲を当時聴いていたのかも、と想像すると面白いですね。森 陽馬 |
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2011年5月2日(月) Jet Harris & Tony Meehan 「Diamonds」 |
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イギリスの有名なインストゥルメンタル・グループ、シャドウズのベーシストであったジェット・ハリスと、ドラマーのトニー・ミーハン。
彼らが独立し、自分達でデュオと活動を始めたのは1962年の後半。
このCDはそのデュオとしての音源、及びその後各々ソロとして発展した楽曲も収録した彼らのアンソロジー的な内容です。(輸入CD 『Diamonds & Other Gems』 RPM Retro 825)
デュオとしての初ヒットとなったこの「ダイアモンズ」は、1963年イギリスのヒット・チャートではナンバー・ワンに輝いた1曲。
トニー・ミーハンの小気味良いドラムスの音に導かれるジェット・ハリスの6弦ベースによるものと言われる音色がなんとも哀愁を感じさせてくれます。
1960年代後半に大流行となる一連のマカロニ・ウエスタン映画に使われた音楽の先駆けのようなサウンドも感じられます。森 勉 |
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2011年5月3日(火) ハイ・ラマズ 「A Rock In May」 |
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ショーン・オへイガン率いるシアトルのポップ楽団ハイ・ラマズが、9枚目となる新作『タラホミ・ウェイ』(PCD-93395 2,415円))をリリースしました。
ソンドレ・ラルケ09年作でのストリングス・アレンジや、伊藤ゴローさんの2010年作などに参加していましたが、ハイ・ラマズとしては約4年ぶり。
聴いていると、波の上をゆらゆらと漂っているような、そんな心地良さを感じられます。
流麗なストリングス、美しいハープの音色、柔らかい雰囲気のホーン・セクション、マリンバ/ヴィブラフォン、スピネットやフェンダー・ローズなどの鍵盤楽器が気持ちよく溶け合っています。
1曲目は人物の名がタイトルの「Berry Adams」。
Berryの名が他曲にも登場したりするので、詞が不思議でよくわかりませんが、コンセプト作品なのかもしれません。
今日の一曲はタイトルで選んだようなものですが、5月なので「A Rock In May」。ハーモニカと追いかけるように重なるソフトロック的コーラスが印象的な一曲です。
2009年には10年ぶりに来日公演を行なった彼ら。このアルバムを引っ提げてまた来日してくれると良いなと思います。東尾沙紀 |
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2011年5月4日(水) Ingrid & Jim Croce 「What Do People Do」 |
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「I Got A Name」などで知られる名シンガー・ソングライター、ジム・クロウチが妻イングリッドとの連名で1969年にキャピトル・レコードからリリースした作品が再発されました。(輸入CD Ingrid & Jim Croce 『Croce』 CRTREE009)
ソロでも歌っている「Age」初期ヴァージョンを含め、ジム・クロウチらしい温もりある歌声とアコースティック・ギターを基調にしたフォーキーなサウンドがやさしく馴染んでくる全11曲。
特に奥方イングリッドさんの澄んだ美しいヴォーカルが素晴らしい!
全体的には、ボブ・ディランやサイモン&ガーファンクルに影響を受けたフォーキーなアレンジ中心ですが、シンガー・ソングライター好きの方にもオススメしたい1枚。
4曲目「What Do People Do」は、ボブ・ディラン「風に吹かれて」(Blowin' In The Wind)に節回しが似ていますね。
次の5曲目「Another Day, Another Town」のラストで聴ける口笛のメロディーも「風に吹かれて」そっくりです。森 陽馬 |
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2011年5月5日(木) Carly Simon 「The Letter」 |
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シンガー・ソングライター好きの方、要チェックのサントラ盤がこの1枚。
昨年アメリカで公開され、自閉症の人々が世界各国を旅する模様が描かれたドキュメンタリー映画作品『Wretches & Jabberers』。(日本公開未定)
このサウンド・トラックCDに通好みなミュージシャンが多数参加しており、なおかつ全曲この映画のために書き下ろされた新録音源が全20トラック収録。
ノラ・ジョーンズの美声が映えるA「Change Is Gonna Come」(サム・クックの有名曲とは異曲)、ジェイムス・テイラーの息子ベン・テイラーF、慈愛溢れる歌声が沁みるベン・ハーパーC、心震わす歌声アントニーDは特に聴きもの。
スティーヴン・スティルス、ジュディ・コリンズ、ボニー・ブラムレットなどのベテラン勢から、ヴィンセント・ギャロ、スカーレット・ヨハンセンなども参加しています。
今日のこの1曲は、カーリー・サイモンによるB「The Letter」。
母性愛に満ちた彼女のヴォーカルがやさしく響いてきます。森 陽馬 |
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2011年5月6日(金) Jane Monheit 「Tonight You Belong To Me」 |
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カズオ・イシグロの小説『Never Let Me Go』映画化作品『わたしを離さないで』を先月鑑賞。
原作の小説はアメリカ/イギリスで大ヒットしたそうですが僕は未読。
実際のところ映画では省かれている部分が多々あり、小説をご覧になった方からすればやや不満もあるようです。
ただ、この物語には主人公3人に秘密があり、それが作品の大きなテーマに関わっているので、その秘密を知らなかった僕は映画を見てとても衝撃を受けました。
震災後ということもあるかもしれませんが、生命の尊さという観点から更には人間のエゴという複雑な思いまで、様々な心情が入り混じる余韻が残りましたね。
ちなみに原題『Never Let Me Go』は、物語内で主人公の1人が少女時代にこっそり聴いているテープに収録されている曲名から取られています。
そのテープには“Judy Bridgewater”と書いてあり、映画内でも流れます(ジャズ・スタンダード曲「Never Let Me Go」とは同名異曲)が、その歌声を担当しているのが、2000年にデビューしたニューヨーク出身のジャズ・シンガー、ジェーン・モンハイト。
色気のあるヴォーカルが魅力的です。森 陽馬
★掲載ジャケットはジェーン・モンハイト2010年発表作『ホーム』。(国内CD UCCM-1189 2,500円) 今日のこの1曲「Tonight You Belong To Me」にはジョン・ピザレリが参加しています。 |
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2011年5月7日(土) ダン・ペン&スプーナー・オールダム 「スウィート・インスピレーション」(ライヴ) |
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今年初めに出たダン・ペン&スプーナー・オールダム作品集(今年2月26日の今日のこの1曲で紹介)は、幅広い音楽ファンに支持をされて、当店ではかなりのロングセラーを記録しています。
今日はその当人、ダン&スプーナー自身のアルバムを取り上げたいと思います。
この曲が収録されている『モーメンツ・フロム・ディス・シアター』というライヴCDは1999年に発売されました。10年以上経ったわけですが、ことあるごとに棚から出して聴きたくなってしまいます。(MSIG-288 2,835円)
彼らが書いた「アイム・ユア・パペット」、「クライ・ライク・ア・ベイビー」、「ドゥ・ライト・ウーマン、ドゥ・ライト・マン」などの名曲を、ダンの安定感ある渋い歌声とそれを絶妙なタッチでサポートするスプーナーのエレクトリック・ピアノによるセルフ・カヴァーで見事に甦らせてます。
今日はその中から、アレサ・フランクリンのバック・コーラス隊としても有名なスウィート・インスピレーションズに提供したこの曲を。
なお、このライヴ・アルバムは1998年イギリスでの録音。
ニック・ロウのライヴ・ツアーのスペシャル・ゲストとして、ダン・ペン&スプーナー・オールダムが招かれた時に録られたもの。
ニック・ロウってやっぱり粋でニクい人ですね。
ちなみにこのアルバムを聴いて想い出すのが、1999年12月にトムズ・キャビンの招聘で来日した二人のステージ。このCD同様、至福の時を味わえた素晴らしいものでした。森 勉 |
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2011年5月8日(日) リサ・ローレン 「Eight Days A Week」 |
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シカゴの女性ピアニスト/ジャズ・シンガー、リサ・ローレンによるビートルズ・カバー集『lisa lauren loves the beatles』(BUF-151 2,000円)。
レコーディング・ミュージシャンとしても活動しており、過去4枚のアルバムをリリース。アメリカでは2006年10月に発売され好評だったという今作。国内盤として先日Buffalo Recordsさんからリリースされました。
彼女のピアノを中心にストリングスやサックスなど、ジャジーでゆったりとしたアレンジが心地良い一枚。歌声も素敵です。
レゲエっぽいリズムの「I'm Looking Through You」、“Him”に変えてしっとりと歌う「And I Love Her」、ふわ〜と広がるコーラスが印象的な「Eight Days A Week」、他にもアコースティック・ギターのカントリー・ポップ風のアレンジの曲もあります。
「Can't Buy Me Love」、「The Word(re-mix)」にはデヴィッド・サンボーン、「Love Me Do」ではウィリー・ポーターというシンガーが参加。
全体の落ち着いた雰囲気が夜にぴったり。ちょっと変わったビートルズ・カヴァーお探しの方にもオススメのアルバムです。東尾沙紀 |
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2011年5月9日(月) 西岡 恭蔵 「Glory Hallelujah」 |
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『W100 シンガー・ソングライター』(シンコー・ミュージック社より発売 1,050円)という日本人女性シンガーのインタビューを掲載した書籍にて、寺尾紗穂さんが「プロになる決意をしたきっかけは?」という問いに対して、<西岡恭蔵さんの「Glory Hallelujah」をカヴァーしたこと>と答えています。
この「Glory Hallelujah」は、西岡恭蔵さんの遺作となってしまった1997年発表作『Farewell Song』(MDCL-1323 3,059円)に収録。
1997年4月に愛妻KUROさんをガンで亡くし、その哀しみを乗り越えようと、“悲哀”ではなく“慈愛”に満ち溢れたアルバムを作り上げた恭蔵さんも、2年後の1999年4月に自殺して天国へ行ってしまうのです。
♪ Glory Glory Hallelujah 愛は生きる事
私が私で ある事を願いながら
心の中にある 神様の言葉が
祈りの唄になり あなたに届くように ♪
この曲以外にも「I Wish」、切ない歌詞の「Farewell Song」他、包容力がある歌声が心に沁みる名作です。森 陽馬 |
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2011年5月10日(火) Michael Franti & Spearhead 「The Sound Of Sunshine」 |
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ジョン・ウォーカー(ウォーカー・ブラザーズ 2011年5月7日逝去)、コーネル・デュプリー(名ギタリスト 5月8日逝去)。ミュージシャンの訃報が相次いでおり寂しいかぎりです。
“新世代のボブ・マーリィ”と評されているマイケル・フランティも、2009年に体調を崩し一時期生死を彷徨ったとのこと。
近作はレゲエ色が強まり、聴いていて怖いほどにメッセージ色の強い攻撃的な楽曲が多かった彼ですが、そのブランクを経て発表された新作『サウンド・オブ・サンシャイン』(国内CD 解説・歌詞・対訳付 TOCP-70988 2,500円)は、意外なほど明るい1枚でした。
サウンドもアコースティックかつ心地良い楽曲中心で、生きることの喜びを表したような前向きな雰囲気が伝わってきます。
1曲目「The Sound Of Sunshine」はタイトル通り開放感あふれるゴキゲンなナンバー。
ちなみに5曲目「I'll Be Waiting」は、彼にしては珍しくU2っぽい曲だな、と思ったら、ライナーノーツによると案の定U2を意識して作った曲だそうです。森 陽馬 |
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2011年5月11日(水) ブーツ・ウォーカー 「ジェラルディン」 |
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1960〜70年代は日本だけの大ヒット曲というのがよく生まれました。
当時のレコード会社で洋楽を担当されていた方々の研究熱心さと努力、そしてレコード会社の柔軟な姿勢があったからなのだと思います。
いろいろな日本独自のヒット曲がありましたが、ブーツ・ウォーカーの「ジェラルディン」が久し振りにCD化となりましたので今日はそれを。(『ベスト・ヒット100 60's』 国内5枚組CD 全100曲 UICZ-1379 3,980円)
なにしろ日本だけのヒットなので、輸入盤に収録されることがまずない曲です。
1969年当時、ラジオから本当によく流れていた曲なので、CDを探していた方も多いのではないでしょうか。
ブーツ・ウォーカーの単独CD化なんてまずないでしょうし、こういうオムニバスCDで聴く他に方法がないと言えるでしょう。
曲を作ったのは、Lou Zerato。
ブーツ・ウォーカーの本名だそうです。
アーニー・マレスカとの共作がローリー・レーベルのアーティストの作品として何曲かCD化されています。
そういえば「ジェラルディン」は1980年代に活躍した日本のハード・ロック・グループ、ラウドネスがカヴァーしていましたね。森 勉 |
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2011年5月12日(木) Christopher Cross 「November」 |
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大ヒット曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(原題:Arthur's Theme)で有名なクリストファー・クロス。
久々となるオリジナル・フル・アルバム『Doctor Faith』を発表しました。
(輸入CD Eagle Records ER202092)
人間味ある暖かなハイトーン・ヴォーカルは変わらず。
楽曲やサウンドも落ち着いたアレンジで、大人のポップ/AOR作品としてかなりいい仕上がりだと思います。
欲をいえば、全体的にコーラス・アレンジがもっと凝っていればなあ、とも感じますが良作であることは確か。アメリカ/ジェリー・ベックリーやティモシー・シュミットお好きな方にもオススメの1枚です。
5曲目「November」は、ニール・ヤング「See The Sky About To Rain」に節回しが似ていて、“切ない11月ソング”として末永く愛聴できそうな1曲。タイトル曲F「Doctor Faith」にはマイケル・マクドナルドも参加。
なお、このアルバムは何故か、彼の人生に影響を与えたというジョニ・ミッチェルに捧げられています。森 陽馬
★5月13日(金)は店舗休業いたします。ご了承くださいませ。
14日(土)以降は通常通り営業いたしますのでよろしくお願い申し上げます。 |
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2011年5月14日(土) ロイ・オービソン 「カム・バック・トゥ・ミー」 |
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ロイ・オービソンのベストCDが発売されました。
(『モニュメント・シングル・コレクション』 SICP-3110 完全限定 5,040円)
今回の企画は生誕75周年を記念してのもので、今までのものとは一味違う編集です。
全盛期である1960年代前〜中期、モニュメント・レーベル在籍時のシングル盤A、B面を全曲オリジナル・モノラル・ミックスで収録(2011年ニュー・リマスター!)し、1965年オランダでのライヴ・パフォーマンス9曲を収めたDVDが付いたCD2枚+DVDの計3枚組のセットです。
日本盤には、日本のみでシングル化されヒットした「カム・バック・トゥ・ミー」とそのカップリング「レインドロップス」がボーナス曲として追加されています。
「カム・バック・トゥ・ミー」は洋楽ポップスが好きで60年代前半にラジオの音楽番組を聴いていた人を皆とりこにした60'sポップスのお手本のような曲です。
「ロイ・オービソンの歌声は涙腺を刺激してくれます」(CD帯に書いてある大瀧詠一のコメントより)し、ブーツ・ランドルフによるサックスの音色は甘酸っぱい感覚を伝えてくれます。
なおそのベスト盤以外に、『シングス・ロンリー・ブルー』、『イン・ドリームス』、『クライング』、『オービソングス』、計4種の紙ジャケも発売されました。森 勉 |
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2011年5月15日(日) Bruce Cockburn 「Comets Of Kandahar」 |
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カナダ出身のシンガー・ソングライター、ブルース・コバーン。
約5年ぶりとなる久々のスタジオ・オリジナル・アルバム『Small Source Of Comfort』。(輸入CD True North TND536)
当初はノイジーなエレクトリック・アルバムを作る予定だったそうですが、実際届けられたのは、彼らしいやさしく哀しいアコースティック・ギターが全編に散りばめられた叙情感溢れる1枚でした。
渋味・深みを増した歌声には説得力があり、一語一句に魂が宿っているのが感じられます。
そしてなんといっても、哀愁を紡ぐギター。
数曲収録されているインスト楽曲が印象的で、特に10曲目「Comets Of Kandahar」。
タイトル通り“カンダハール(アフガニスタン)の彗星”をギターとヴァイオリンのコラボレーションによって見事に表現。言葉を発さずしてプロテストを感じさせ、まさにソングライター/ギタリスト、ブルース・コバーン真骨頂の1曲。
なおカナダ・オタワ出身の彼らしく、ブックレットにはフランス語の訳詞(オタワにはフランス語圏の地域がある)も付いています。森 陽馬 |
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2011年5月16日(月) Jonathan Jeremiah 「Heart Of Stone」 |
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Jonathan Jeremiah(ジョナサン・ジェレミー)は、イギリス生まれのインド人とアイルランド人の間に生まれたロンドン出身の新世代シンガー。
『A Solitary Man』(輸入CD Island 2712705)は今年リリースされたデビュー作で、初めて聴いた時は60〜70年代のシンガーかと思ったほど歌声も曲もその時代の雰囲気を感じさせます。
父親の影響で幼い頃からスコット・ウォーカー、キャット・スティーヴンス、ジョン・マーティン等を聴いていたそうです。
現時点での最新シングル「Heart Of Stone」は、バーナード・バトラー・プロデュースによるヴィンテージ感のあるソウル・ナンバー。
曲の感じは全然違いますがサビのメロディーラインがクリス・レアの「Fool (If You Think It's Over)」に少し似ています。
美しいストリングスやホーンが入ったバラードやフォーキーなものなど、作曲もほぼ全てが彼のペンによるもの。
低くソウルフルな歌声はポール・ウェラーやヴァン・モリソンを彷彿とさせます。東尾沙紀 |
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2011年5月17日(火) ベン・ハーパー 「ロックンロール・イズ・フリー」 |
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ダーニ・ハリソン&ジョジュア・アーサーとのコラボ、“フィストフル・オブ・マーシー”が当店ではロングセラー中(2011年2月8日にこのコーナーで紹介)のベン・ハーパー。
早くもベン単独名義の新作『ギヴ・ティル・イッツ・ゴーン』が発売。(国内ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 TOCP-71083 2,500円)
LAにあるジャクソン・ブラウンのスタジオで録音されたという今作。
なかなかに骨のあるロック・ナンバーが並び、ベン・ハーパーらしい荒々しい魅力が散りばめられた作品に仕上がっている。
特に3曲目「ロックンロール・イズ・フリー」。
♪ ロックンロールは欲しけりゃ自由に手に入る
もしオマエがそれを求めさえすれば ♪
と歌われる開放感あるロック賛歌。
2010年夏、ニール・ヤングのロンドン公演前座を務めた際に、ニールの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」爆演に衝撃を受け、すぐさま作り上げた楽曲だそうだ。
(ちなみに今作の国内帯&ライナーノーツには、「ロッキン・イン・ザ・ワールド」とフリーが抜けている誤りがあり情けない限り)
リンゴ・スターが参加したちょっとサイケなインストF「Get There From Here」も聴きもの。
ちなみに、ニール・ヤング関連では、ライヴ・アーカイヴ・シリーズ新作として1984年のライヴ音源がもうすぐ発売予定。(国内盤は7月) あと昨年行なわれたニールのトリビュート・ライヴ(『Musiccare Tribute To Neil Young』)のDVDとブルーレイも輸入盤で発売予定。こちらも楽しみだ。森 陽馬 |
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2011年5月18日(水) Bobby Vee 「Just One More Time」 |
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ボビー・ヴィーは1943年生まれといいますから今年68歳。
デビューは1959年ですから、16歳頃から歌っていたんですね。
その彼のレア音源を集めたその名も『レアリティーズ』という2枚組CDが少し前に発売されました。(輸入CD EMI 5099990720628)
リバティ・レーベルに所属している彼の未発表曲、別ヴァージョン、初ステレオ化音源など、文字通りレアなもの全61曲。
デビューが若かったこともあり、また60年代前半という時代性もあり、アイドル・シンガーとしての役割を担う形での活動になっていたとは思いますが、彼の歌はアイドルだけには留まらない何かがありました。
この曲は1962年に録音されていながら、今回まで未発表(なんてもったいないことを!)だったキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作品。
60's前半のポップスらしい実にイイ曲で、ボビー・ヴィーの弾むようなラバー・ヴォイスと、キャロル・キングの親しみやすくナチュラルなメロディーのブレンドが最高です。
ボビーの一人二重唱やバディ・ホリー風シャックリ唱法もきまっています。森 勉 |
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良質なJ-POP作品で今オススメの新譜がこれ!
ベベチオは関西出身の早瀬直久と平良正仁による2人ユニット。
約3年前にリリースされた前作『ちょうちょ』(2008年4月13日にこのコーナーでも取り上げました)は素晴らしいアルバムで個人的にも大好きな1枚でしたが、今回の新作『リビングのデカダンス』(XNHL-14003 2,520円)も期待通りの仕上がり。
早瀬直久の歌声とソングライティングには、昔の想い出が目の前に広がってくる成分が含まれているようで、聴いていて胸の奥がキュンと切なくなってきますね。
8曲目「蛍」は音数の少ないシンプルかつスローなナンバーですが、彼のそのメロディー・センスと哀愁の詞世界が見事に表現された1曲。
スピッツやサニーデイ、ママレイド・ラグなどお好きな方にも是非聴いてもらいたい邦楽推薦盤です。森 陽馬 |
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2011年5月20日(金) クラムボン 「バイタルサイン」(mono) |
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すでにベテランの風格も漂うクラムボン。
ちょうど1ヶ月前の4月20日にベスト盤2種を発売しました。
ワーナーとコロンビア、各々のレーベルでリリースした楽曲の中からファン投票で収録曲を決定。曲順もその順位通りに並べられ、初回限定盤には貴重なライヴ映像DVDを収録。(ワーナー初回 WPZL-30251、コロンビア初回 COZP-505 各4,200円)
投票した人はもちろん、クラムボンをまだ聴いたことがない方にも入門編としてオススメできるベスト盤です。
ワーナー・ベストの1位は「便箋歌」。
(「はなればなれ」だと思っていたので個人的には意外)
コロンビア・ベストの1位は「Folklore」、という結果でした。
ただ、コロンビアの方は、3位「バイタルサイン」(stereo)、5位「バイタルサイン」(mono)、そして収録はされませんでしたが20位「バイタルサイン」(Live)が入っていたので、実質的には「バイタルサイン」が1位、といっても過言ではないでしょう。
(「バイタルサイン」が収録されている2005年発表オリジナル・アルバム『てん、』は、モノとステレオ・ミックスの2枚組CD仕様という一風変わったリリース形態だったので、このように分散したのだと思います)
一聴するだけだと同じに聴こえますが、続けて聴いてみると、ベースのトラック(orミックス)が違って聴こえますね。
ちなみにこの「バイタルサイン」は、2004年新潟県中越地震で子供が救助された際、救助隊員の「バイタルサイン、異常なし!」と言った言葉にインスパイアされて作られた1曲。
以前日比谷野音でのライヴで、この曲中にミトのベースがアクシデントで音が出なくなったものの、途中から爆音で復活した瞬間の情熱的な演奏が今でも忘れられません。森 陽馬 |
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2011年5月21日(土) ブッカー・T&MG's 「タイム・イズ・タイト」 |
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佐野元春がNHK・FMでDJを務める<元春レディオ・ショー>は、毎週とても楽しみな放送です。(毎週火曜日夜23時放送。時々聴きそびれることがありますが・・・)
テンポの良いおしゃべりと選曲の良さが魅力です。
60〜70'sの古い曲と最近発売になった新しいものが絶妙なバランスで1時間という放送時間の中に配されていて、いつもあっという間に楽しい時が過ぎてしまいます。
毎回、番組のエンディング・テーマとして流れるのがこの曲。
ブッカー・T&MG's、1969年の大ヒット「タイム・イズ・タイト」。
インスト曲ながら全米ベスト10に入ったゴキゲンなナンバー。
ブッカー・Tのでしゃばりすぎないオルガン、スティーヴ・クロッパーの切れのいいギター、ドナルド・ダック・ダンの重みのあるベース、アル・ジャクソンのタイトなドラムスがなんともいい雰囲気を運んでくれます。森 勉
★掲載ジャケットは20曲入ベスト盤。(国内CD UCCO-4042 2,300円) |
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2011年5月22日(日) Benny Sings 「Downstream」 |
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昨年ウーター・へメルが公演を行なった際、共に来日しゲスト出演したオランダのシンガー/プロデューサー、ベニー・シングス。
近年はウーター、ジョヴァンカなどプロデューサーとしての活動が目立ちましたが、前作から約3年ぶり4枚目となる自身の新作『ART』(VICP-64947 \2,625 国内盤ボーナス・トラック1曲追加収録)を先日リリースしました。
昨年ライブで新曲だと披露してくれた「Big Brown Eyes」でスタート。
今作は作詞作曲、演奏やアレンジも全てベニー1人によるもの。
前作より華やかなポップさはあまりありませんが、彼のスウィートな歌声が引き立つ控えめなトラックも聴き込む程に心地良くなる一枚。
中でもアルバム本編最後の「Downstream」はギター、バンジョーの一音一音に温か味を感じられる一曲です。
8月9日はビルボード・ライブでの単独公演が決定!
ベニー自身も参加するレーベルメイト等とのセッション・プロジェクト“We'll Make It Right”をバックに、アルバムとは一味違ったライブをみせてくれそうですね。
猫ジャケ好きな方も要チェックの一枚です。東尾沙紀 |
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2011年5月23日(月) プリシラ・アーン 「I Don't Have Time To Be In Love」 |
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“プロデューサー買い”。
この人がプロデュースを担当していたら、買って聴いてみよう!、と思う作品のことです。
個人的には、昨日紹介されたベニー・シングス。
ジェイホークスなどを手掛けたジョージ・ドラキュリアス。
そして、レイ・ラモンターニュなどで有名なイーサン・ジョーンズ。
彼らがプロデュースした作品は良質な作品が多く、ハズレがほとんどないのでついつい手に取ってしまいます。
2008年『グッド・デイ』でデビューし、“ノラ・ジョーンズに続く新星”と評された女性シンガー・ソングライター、プリシラ・アーン。
彼女の約3年ぶり新作2ndアルバム『When You Grow Up』(邦題:幸せのみつけ方)は、イーサン・ジョーンズがプロデュースを担当していました。(国内CD TOCT-70982 2,300円)
プリシラの透明感ある繊細な歌声を邪魔しないアコースティックなサウンド・アレンジ。フォーキーになり過ぎず、かといってジャジーでもない穏やかな女性ボーカル作品に仕上がっています。オススメ曲は6曲目「I Don't Have Time To Be In Love」。
(ちなみに5曲目「City Lights」はイナラ・ジョージとの共作。後半のコーラスがLiving Sistersっぽい雰囲気)
なお国内盤のみのボーナス・トラックには、ジョン・デンバーで有名な「カントリー・ロード」の日本語(!)カヴァーが収録。
これは彼女が大好きなスタジオジブリ映画『耳をすませば』の主題歌でこの曲が使われていたことから、日本語詞を自身で憶えて録音したものだそうです。森 陽馬 |
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2011年5月24日(火) Kitty, Daisy & Lewis 「What Quid?」 |
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ロンドン出身、平均年齢20歳の兄弟(女2男1)3人バンド、キティー・デイジー&ルイス。
2008年発表1stアルバムは当店でも評判で、このコーナーでも取り上げました(2008年10月2日)が、約3年ぶりとなる新作『スモーキング・イン・ヘヴン』がこの度発売されました。(国内盤ボーナス・トラック収録 BRC-292 2,200円)
これが最高にかっこいいっ!
ロック、ブルース、ジャズ、そしてスカを取り入れたオーセンティックなサウンドは、音の雰囲気が生々しくて、目の前で演奏しているような臨場感。
自宅スタジオでアナログ機材だけを使用して録音しているとのことでヴィンテージ感ある音色。当店でロングセラー中のコンピ『ACE STORY』(1950〜60年代ニューオリンズR&Bが収録されているオムニバス)に入っていても、全く違和感がないような楽曲揃いです。
@や先行シングルI「I'm So Sorry」のようなスカ・ナンバーもいいけれど、武骨なロック・インストG「What Quid?」のかっこよさは言葉では表現できないほどクール! (7曲目「Messing With My Life」もお気に入り)
2011年を代表する名盤となりそうな1枚ですね。森 陽馬 |
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2011年5月25日(水) ジョニー・バーネット・トリオ 「トレイン・ケプト・ア・ローリン」 |
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坂本龍一が監修する『音楽の学校』シリーズ、“コモンズ:スコラ”。
VOL.8が発売になりました。(RZCM-45968 8,925円)
今回のテーマは『ロックへの道』。
選曲は大瀧詠一が担当しています。
全23曲入りのCDと大瀧&坂本の対談や原曲解説・年表などが掲載された120ページ・ハードカヴァーの本がセットになった仕様での発売です。
消費税込の価格が8,925円とちょっと値が張りますが・・・。
今日のこの1曲は、「トレイン・ケプト・ア・ローリン」。
ジョニー・バーネット・トリオのヴァージョンは70年代になってから初めて聴きましたが、ヤードバーズのカヴァーで60年代から気になっていた曲です。
「ストロール・オン」という替え歌もありましたし。
やっぱり、ロックンロール最高! 森 勉 |
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2011年5月26日(木) マイクロスター 「東京の空から」 |
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27日(金)24時、FMラジオJ-WAVEの<TOKYO REAL-EYES>という番組内で、当店ペット・サウンズがオススメするインディーズ・アーティストが3曲紹介される予定です。
時間は24時45分頃(27日(金)の夜中ですね)、IMOARAIZAKA RECORDSコーナーで約10分間。
当店推薦のあのアーティストのあんな曲がかかるかも? J-WAVE聴ける環境の方はチェックしてみてください。
さて、インディーズ・アーティストの作品で、当店一番のロングセラーといえば、やはりマイクロスター!
ナイスミュージックの佐藤清喜による素晴らしいサウンド・アレンジ、飯泉裕子のキュートな歌声が全曲最高! 高瀬康一(Good Time Graphics)が手掛けたジャケット・デザインも素晴らしい! ポップ好き全ての方に大推薦したい1枚です。
実は現在メーカー品切中なのですが、6月初旬に再入荷予定。
当店のみの特典もございますのでお持ちでない方は是非!
今日のこの1曲「東京の空から」は、心がやさしくなる歌詞と切ないメロディーが魅力の密かな人気曲です。森 陽馬 |
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2011年5月27日(金) サンタナ feat ミシェル・ブランチ 「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」 |
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今日はかねてからこのコーナーで取り上げようと思っていた大好きな1曲です。
個人的には2000年代(2000〜2009年)で確実にベスト10に入る1曲!
何度聴いても飽きない曲なのです。
元々は2002年発表サンタナのアルバム『シャーマン』の中の曲ですが、シングル・カットされ大ヒットしました。ヴォーカルは当時まだ十代だったミシェル・ブランチ。
このサンタナのベスト・アルバム(『ヴェリー・ベスト・オブ・サンタナ』 BVCP-21561 2,548円)には彼女のヴァージョンと共に、なんとティナ・ターナーがヴォーカルをとったヴァージョンもボーナス・トラックとして入っています。
どうやら当初はティナの歌が採用される予定だったらしいのですが、若いフレッシュなミシェル・ブランチの方が最終的に選ばれたとのこと。ヒット曲の裏側には本当にいろいろなことがありますね。
歌だけではなく、サンタナのギターもテイクが違っていて、両ヴァージョンとも趣があります。それにしてもサンタナのギターって昔から同じ感じなのですが、30年以上もヒットを出し続けるって凄いです。
さて、この曲どうしてこんなに好きになったのか?
ミシェルの歌がキュート、サンタナのギター・フレーズがいい、という単純な理由しか思いついていなかったのです。
しかし苦節(?)8年余。
やっと本当の理由のようなものが判明しました!
「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」の作者はアレックス・アンダーとリック・ノウェルズ。
このリック・ノウェルズの作るメロディーを以前から気に入っていたのです。
先日家で何気なくベリンダ・カーライルの「ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」を聴いていて、作者クレジットを見ると、エレン・シュプレー&リック・ノウェルズとあるではないですか!
1980年代後半、ベリンダのヒット曲やアルバムの中の好きな曲はみんなリック・ノウェルズ作だったのですね。「サークル・イン・ザ・サンド」、「ランナウェイ・ホーセズ」、「リーヴ・ア・ライト・オン(輝きのままで)」など。
今まで点で存在していた大好きな「ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」と「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」が線で結ばれたわけです。80年代以降のソングライターをもっと勉強しないといけませんね。
なお、リックは近年、ジュエル、ダイド、コルビー・キャレイ、ジョン・レジェンドなどに曲を提供しヒットを放っています。
いいメロディーを書ける才能がある人なのですね。森 勉 |
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2011年5月28日(土) Very Truly Yours 「Puddles」 |
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2011年2月7日の今日の一曲で取り上げたジョニー(ノーマン・ブレイク&エイロス・チャイルズ)の来日公演最終日に行ってきました。
途中からサニーデイ・サービスの田中貴さん等が数曲バック・バンドを務め、熱い演奏を聴かせてくれました。アンコールにはティーンエイジ・ファンクラブ、ゴーキーズ・ザイゴディック・マンキの曲をそれぞれ3曲ずつ。2人のハーモニーが本当に素晴らしいライブでした。
ジョニーに直接関係はありませんが、最近のギターポップでオススメがこちらのVery Truly Yours(ベリー・トゥルーリー・ユアーズ=手紙などの最後に記される“親愛なるあなたへ”の意味)です。
Kristine Capuaを中心したシカゴの男女5人組グループ。
デビュー作『Things You Used To Say』(HPPR-32 2,300円)は、カメラ・オブスキュラ、シー&ヒムなどガール・ポップがお好きな方に推薦です。
Capuaの歌声もキュートで、ハンドクラップが軽快なオープニングナンバーや、ウー・ラ・ラ・ラ♪とコーラスが入る「Puddles」などなど。
グロッケンやヴァイオリン、トランペットが入った、ゆる〜いエコーの効いたかわいらしいポップ作品です。東尾沙紀 |
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2011年5月29日(日) ジョニー・ウィンター・アンド 「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」 |
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先月、名ロック・ギタリスト、ジョニー・ウィンターが初来日。
ステージ上では椅子に座ったままながらも、ライヴは大盛況だったそうですね。やっぱり見に行けばよかったかな?
その来日を祝し、最新リマスター&限定紙ジャケット仕様で彼の名作群が再CD化されました。
ブルージーなロックン・ロールがかっこいい名作揃い。
中でも一番のオススメはやはりライヴ盤でしょう!
1971年発表名作『ライヴ・ジョニー・ウィンター・アンド』(SICP-3101 1,995円)
特にローリング・ストーンズのカヴァー「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」!
ストレートかつ豪放! とにかくカッコイイ1曲!
この時代ならではの音色で、熱い雰囲気が伝わってきます。
ボーナス・トラックとして、1970年10月3日フィルモアでのライヴ音源も2曲追加収録。(「It's My Own Fault」は20分超!)
まだジョニー・ウィンターのCDを持っていない方にも推薦の1枚です。森 陽馬 |
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2011年5月30日(月) chie umezawa 「Carinhoso」 |
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日本人女性ボサノヴァ・シンガー、chie。
2004年発表アルバム『sabia』は当店のロングセラー作品で、2009年8月13日にこのコーナーでも取り上げたことがありましたが、その彼女が“chie umezawa”名義で久々の新作『flor de mim』をリリースしました。(RCIP-147 2,520円)
全曲ブラジル/ミナス録音。エリス・レジーナの娘であり現代ブラジル名女性シンガー、マリア・ヒタへの楽曲提供などで知られるヘナート・モタが全面プロデュース。
同じくマリア・ヒタのバック・ミュージシャン、チアゴ・コスタ(P)、シルヴィーニョ・マズッカ(B)、そしてミルトン・ナシメント・バンドのドラマー、リンコルン・シェイプ、とブラジル音楽ファンならば狂喜の豪華メンツが参加しながら、音は全体的にシンプルでゆったりと流れるような作品に仕上がっています。
全く無駄な音が入っていない極上のボサノヴァが楽しめる素晴らしい1枚。
穏やかなBGMお探しの方にもオススメです。森 陽馬 |
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2011年5月31日(火) Raphael Saadiq 「The Answer」〜「The Perfect Storm」 |
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楽しみにしていたラファエル・サディークの新作『ストーン・ローリン』が本日入荷。(国内CD ボーナス・トラック4曲追加 SICP-2787 2,520円)
前作『The Way I See It』は60〜70'sソウルのルーツを現代に引き継いだ素晴らしい作品で、2009年ベスト・アルバムに選出したくらい気に入った1枚でした。
その前作でもミックスを担当していたチャールズ・ブランガードとの共同プロデュースによる今作は、時代を更にさかのぼり、50〜60'sの空気感を漂わせる雰囲気。
それもソウルというよりは、ロックン・ロールに影響を受けた曲も多く、1stシングルB「Radio」なんかはモロにチャック・ベリー・マナー!
ちょっと遡り過ぎ?な感もありますが、全体的には聴きやすくかっこいいアルバムです。
個人的には後半の70'sソウルな雰囲気の方が好きかな。
スティーヴィー・ワンダー70's三部作で聴けるストリングスを現代に甦らせたような本編ラストI「The Answer」は聴きもの。
この10曲目「The Answer」終了後、約1分半の空白があって、ラリー・グラハムがヴォーカル&ベースで参加している「The Perfect Storm」という曲がシークレット・トラックで入っているので、お聴き逃しご注意を。森 陽馬 |
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