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 今日のこの1曲コーナー

ペット・サウンズ・レコード店にて、その日に店内でかけていた曲の中から
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”をご紹介いたします。

以前こちらで掲載した“今日のこの1曲”は“今日のこの1曲 アーカイヴス”コーナーにてご覧になれます。

◆こちらでご紹介している商品もご注文いただけます◆

くわしくは通販コーナー、もしくは直接こちらまでご連絡くださいませ。
(廃盤・生産中止になっている商品もございますので、その際はご了承くださいませ)



2026年1月25日(日) 坂本龍一 「M.A.Y. IN THE BACKYARD」

映画『TOKYO MELODY RYUICHI SAKAMOTO』(4Kレストア版)を観ました。

坂本龍一が名盤『音楽図鑑』を制作し始めた1984年5月。
エリザベス・レナード監督を中心としたフランス国立視聴覚研究所が制作したドキュメンタリー映像作品です。

坂本龍一のインタビュー&スタジオでのレコーディング風景に加え、矢野顕子との連弾で「東風」を弾いている貴重映像や、1984年当時の東京の風景が収められていて、約1時間ながらとても興味深く鑑賞できました。

渋谷の東急文化会館(ヒカリエの場所にあったパンテオンなどが入っていたビル)、銀座線の古い列車、駅員が切符を切っている改札口、スクランブル交差点、パチンコ店、新宿アルタ前、原宿の竹の子族、浅草のお祭り、等々、昭和の東京の懐かしい景観が楽しめて、タイムカプセルを開けたような気分になれましたね。

今日のこの1曲は、『音楽図鑑』に収録されている「M.A.Y. IN THE BACKYARD」を。
スタジオで煙草を吸いながら試行錯誤しレコーディング、精彩を放っている坂本龍一(32歳)。
見ていて胸に迫るものがありました。森陽馬

★掲載ジャケットは、坂本龍一『音楽図鑑』(国内2枚組CD MDCL-5034 4,400円税込)

コラム・コーナーPET SOUNDS RECORDが選ぶ2025年ベスト・アルバムを更新しました。


2026年1月24日(土) Richard Marx 「All I Ever Needed」 feat.Chris Botti

シンガーとして、作家/プロデューサーとして、1980年代から数々のヒット曲を送り出してきたリチャード・マークス。

2026年発表の最新作は、オーケストラとの共演によるジャジーで壮麗な<グレイト・アメリカン・ソングブック>♪

Richard Marx『After Hours』
(輸入CD RM003)

「Fly Me To The Moon」、「Moolinght Serenade」、「Love Is Here To Stay」他、ガーシュウィン作やフランク・シナトラ、フレッド・アステアなどで知られるスタンダード名曲を、24人編成のオーケストラ、ランディ・ウォルドマン(pf)、ディーン・パークス(g)、ヴィニー・カリウタ(drs)ら全員で同じスタジオに入り、一斉にレコーディング!
徹底して生演奏にこだわったゴージャス&極上のサウンドを聴かせてくれます。

「1948年に自分がシナトラに曲を売り込む若いソングライターだとイメージした」
奥方デイジーとの共作でラテン調の「Magic Hour」、クリス・ボッティ参加「All I Ever Needed」など、自身のペンによるオリジナル新曲が今作の半数を占めており、彼のソングライターとしての手腕が発揮されています。

自分のヒーローだと語るロッド・スチュワートとのデュエット曲「Young at Heart」、ケニーG、クリス・ボッティ、トム・スコット、マイアミの女性シンガーDrea Tomeがゲスト参加しています。東尾沙紀


2026年1月23日(金) 坂本慎太郎 「麻痺」

1月23日発売で、昨日(1月22日)から販売開始している坂本慎太郎の新作『ヤッホー』。
彼の今までのソロ作と比べて、不穏な雰囲気がなく、開放感がありますね。
オリコンのデイリーアルバムランキング(2026年1月22日付)では初登場7位を記録し、当店でも好調な売れ行きです。

坂本慎太郎『ヤッホー』
(2枚組CD インスト収録ボーナスCD付 zel-029 2,860円/国内LP zel-030 3,520円)

メジャーとインディーズの垣根が無くなった、と言われる昨今ですが、初回盤の種類が多数あるアイテムではないインディーズの作品が、これだけ注目されて売れているのはなかなか凄いことです。

別冊ele-kingの書籍『坂本慎太郎の世界』(P-VINE社 2,090円税込)に掲載されている坂本慎太郎バンドのアメリカ/メキシコ・ツアー2025のレビュー(執筆:松永良平氏)からは、海外での人気の高まりも伝わってきました。

ということで、今日のこの1曲は、新作『ヤッホー』から、ファンキーな7曲目「麻痺」(Numb)を。
2025年の海外ツアーでは、ライヴスタートの1曲目がこの「麻痺」だったそうです。森陽馬


2026年1月22日(木) ビーチ・ボーイズ 「We Gotta Groove」

ビーチ・ボーイズの新アイテム発売が本日発表されました。

<2026年2月13日発売>
・ビーチ・ボーイズ『ウィ・ガッタ・グルーヴ:ブラザー・スタジオ・イヤーズ』
(国内3枚組SHM-CD仕様 英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 UICY-16375 5,500円)

今年は『ペット・サウンズ』発売から60周年ですが、『15ビッグ・ワンズ』発売から50周年でもあります。
『15ビッグ・ワンズ』は、ブライアン・ウィルソンが復活した1976年発表アルバム。
オールディーズのカヴァーが多いものの、ビーチ・ボーイズらしさ溢れる楽しい1枚なのです。

本作はその『15ビッグ・ワンズ』と、1977年発表アルバム『ラヴ・ユー』の時期の音源を収めた3枚組CD。
未発表曲・音源が35トラック、新ミックス22トラック含め全73トラック!
ブライアン・ウィルソンが1977年に手掛けていた未発表セッション『アダルト/チャイルド』の音源が初めて正式に収録されます!
更に、『ラヴ・ユー』ブライアン・ウィルソン・カセット・デモ、というマニア垂涎のトラックも!

ここ最近は寒い日が続いていましたが、ビーチ・ボーイズのホットな話題が届いてうれしいですね。森陽馬


2026年1月21日(水) 二階堂和美 「うまれてきたから」

「人は必ず死ぬのです。生まれてきたから死ぬのです。」
(二階堂和美「うまれてきたから」歌詞より)

お寺の住職であり、二児の母であり、音楽家である二階堂和美。
2011年発表作『にじみ』から約14年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『潮汐』を発表しました。

二階堂和美『潮汐』(ちょうしお)
(国内CD PCD-18928 3,000円税込)

ミュージシャンとして共に歩み、故郷の広島で一緒に生活してきた夫のガンジー西垣が2022年に急逝。
本作『潮汐』は、残された者の様々な想いが込められた1枚です。

今日のこの1曲は、アルバムの軸となっている歌「うまれてきたから」。
当たり前だけれど、意識したくない事実を突きつけられるこの歌を、あなたはどう受け止めますか?

共同プロデューサーの原田郁子(クラムボン)は、「この曲を聴かせるためのアルバム」と話しているそうです。森陽馬


2026年1月20日(火) NOTHING BUT THE FUNK 「Chicken George」

ファンキー&グルーヴィーなJAZZ FUNKの新譜この1枚!

NOTHING BUT THE FUNK『ナッシング・バット・ザ・ファンク』
(国内CD PCD-22449 2,420円税込)

NOTHING BUT THE FUNKは、沼澤尚がアメリカへ留学していた1980年代、プリンスやシーラEのバック・メンバーと知り合い結成した13キャッツが前身で、そこに他ミュージシャンや森俊之が加わり2000年から活動しているファンク・バンド。

現メンバーは、沼澤尚(Dr)、森俊之(Key)、エディ・M(Sax)、カール・ペラーゾ(Per)、レイモンド・マッキンリー(B)、ネイト・マーセロ(G)、スティーヴ・バクスター(Tron)の7人組。
ビルボード・ライヴ等で日本公演を何度も行っていましたが、本作が初のオリジナル・アルバムになります。
(トロンボーン奏者スティーヴ・バクスターは2025年に急逝。本作が彼の遺作だそう)

スガシカオが参加している2曲目「Frozen Funk」以外は基本的にファンク・インスト。
今日のこの1曲は、神戸のライヴ・ハウス<チキン・ジョージ>がモチーフと思われる⑤「Chicken George」を。
ソウライヴを思い出させる歯切れのいいジャズ・ファンク・ナンバーです。森陽馬


2026年1月19日(月) 星野源 「Eureka」

NHK-TVで今年1月7日から始まった番組『星野源と松重豊のおともだち』はいいですね。

好きな音楽を誰かと一緒に聴きながら、語り合い、そして、おいしいものを食べ飲む。

それだけのことをテレビ番組にして、観ている者をリラックスさせてくれる。
音楽の話題が中心なのもいいよね。

星野源はこれまでも、『おげんさんといっしょ』、『星野源のおんがくこうろん』、『おげんさんのサブスク堂』と、実験的とも言える興味深い番組を作ってきましたが、今回も視点をあちこちに散りばめてあって面白い。

ということで、今日は星野源の最新アルバム『GEN』から「Eureka」を。森勉

★掲載ジャケットは、星野源『GEN』(国内CD VICL-66033 3,410円)


2026年1月18日(日) ぷにぷに電機 「海を」 feat.和久井沙良

ぷにぷに電機「海を」は、じわじわと深みが出てきて、最近気に入ってよく聴いている1曲。

当店が選ぶ2022年ベスト・アルバムで選出した1stアルバム『創業』から約3年。
2025年10月にCD発売されたぷにぷに電機の2ndアルバム『株』に収録されています。

ぷにぷに電機『株』
(国内CD PNDN-015 3,850円/アナログLPは2026年2月11日発売 4,950円)

ぷにぷに電機といえば、都会的でクールな楽曲が魅力ですが、「海を」は切ないバラード・ナンバー。
自身の喪失と記憶を海へ打ち寄せる波に表現し、叙情的に描いた歌とピアノの響きが耳に残ります。

「海を」の編曲は、Adoのライヴ・サポート等、活動の幅を広げている女性ピアニスト和久井沙良が担当。
バック演奏は、藤井風のサポート・ドラマーで知られる上原俊亮、新世代ベーシストのマーティ・ホロベック、鬼才ギタリスト閑喜弦介という、これからの日本の音楽界を担うであろうミュージシャンによるものです。森陽馬


2026年1月17日(土) Bob Dylan 「Let The Good Times Roll」

レコード・コレクターズ誌2026年2月号に掲載された<リイシュー・アルバム・ベスト2025>。
ロック部門の第1位は、このアルバムでした。

ボブ・ディラン『Through The Open Window:ブートレグ・シリーズ第18集(1956-1963)』
(国内8CD BOX 完全限定盤 SICP-31807 28,600円/2CDスタンダード・エディション 4,180円もあり)

本作で一番の驚きは、ディスク1の1曲目「Let The Good Times Roll」でしょう。
なんと!ボブ・ディランが15歳の高校生だった時(1956年)に録音したシャーリー&リーのカヴァー!

当然のことながら、ニューヨークへ移住しボブ・ディランと名乗る前のこと。
ロバート・ジマーマンとして地元ミネソタ/セントポールの楽器店で友人二人と録音した音源です。
こんな音源がよく残っていたなあ、と感心してしまいますね。

『時代は変る』発売前・録音直後の1963年10月カーネギー・ホール・コンサート完全版も歴史的価値あり。
映画『名もなき者』を見て、初期作を聴き込み、彼が書く詞に魅了された方。
本作を通し、若きディランの緊迫感ある親密さを感じてください。森陽馬


2026年1月16日(金) Young Gun Silver Fox 「You Can Feel It」(Live)

アンディ・プラッツ(ママズ・ガン)、ショーン・リーによるAOR/ソウル・ユニット、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス。
2025年発表最新作『プレジャー』も好評だった2人の初のライヴ盤がリリースされました。

ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス『ライヴ・フロム・ザ・トルバドゥール・アンド・パラディーゾ』
(国内CD 英文ライナーの翻訳付 PCD-25509 2,750円税込)

5thアルバム『プレジャー』発表後に行われた2025年ツアーから、LAの老舗ザ・トルバドゥールと、オランダ・アムステルダムにあるパラディーゾでのパフォーマンスを厳選して収録♪

Adrian Meehan(ドラム)、Paul Housden(ベース)、さらに3名のホーン・セクション(LA、オランダ各々異なるメンバー)を加えた7人編成でのステージ。
最新5thからはハーモニーが心地良い「Burning Daylight」と、ファンキーな「Steve&Sly」、アンディの熱唱が聴きモノ!ライヴ終盤の定番「Long Way Back」、映像も公開されている「Love Guarantee」など、1st/2ndアルバムの楽曲を中心にほぼ全作から披露された10曲がセレクトされています。

本日はエレクトリック&アコースティック・ギターでのシンプルな演奏で歌った、メロウな名曲「You Can Feel It」(1st『ウェスト・エンド・コースト』収録曲)を。
「一緒に歌えるよね?」の呼びかけで、途中からお客さんの熱い歌声も加わり、とても多幸感のある瞬間がパッケージされています。

日本でのライヴは、2nd『AMウェイヴス』リリース後(2018年8月)に行われたビルボード・ライヴ公演の一度きり...。
次回作あたりで、そろそろ日本でのライヴが実現すると嬉しいなと思います。東尾沙紀


2026年1月15日(木) ビーチ・ボーイズ 「ファン・ファン・ファン」

2026年になり、来日60周年という言葉がささやかれています。

1966年にビートルズが唯一の来日公演を日本武道館で6月30日、7月1日、7月2日と行ってから、60年ということなのですね。

が・・・。僕にとっての最初に思い出す来日60周年は、1966年1月に来日したビーチ・ボーイズなのです。

それまで、外国の人のライヴは、ヴェンチャーズ、ブレンダ・リーの公演へ行きましたが、ロック・ヴォーカル・バンドのライヴは、ビーチ・ボーイズの1966年1月7日渋谷公会堂の公演が初めてでした。

中学2年生の冬休み、最初は音の大きさにビックリしましたが、曲が進むうちにその迫力あるバンドのサウンド、そしてヴォーカルとコーラスのアンサンブルの良さに惹き込まれました。

ということで、今日はビーチ・ボーイズの「ファン・ファン・ファン」を。

1966年の日本公演では1曲目に演奏されました。
ブライアン・ウィルソンはその時来日せず、ブルース・ジョンストンが代役を務めました。

そう、ブライアンはL.A.に残り、あの『ペット・サウンズ』を録音していました。

アルバム『ペット・サウンズ』の裏ジャケットには、日本公演の模様や京都太秦・東映撮影所でビーチ・ボーイズがサムライの扮装をした写真を見ることができます。サムライ姿の撮影は1月10日京都公演と1月12日神戸公演の間の1月11日のオフ日に行われたと思われます。

それにしても、よくぞはるばる日本まで来てくれました。
プロモーター、レコード会社、そしてビーチ・ボーイズのメンバーに感謝です。森勉


2026年1月14日(水) ポニーのヒサミツ 「どこへいく?」

2026年は<うま年>ということで、<馬ジャケ>をまたまた紹介します。

ポニーのヒサミツ『ほうむめいど・かうぼうい』
(国内LP 雷音レコード RHION-LP5 3,850円税込)

男性シンガー・ソングライターのポニーのヒサミツが、2023年に配信リリースした作品。
配信よりも1曲(「自家製牛男」instrumental)多く、新ミックス&マスタリングが施され、本秀康さんの雷音レコードから2024年5月にリリースされたアナログLPです。

谷口雄、渡瀬賢吾、増村和彦、サボテン楽団、kiss the gambler、中川理沙が参加。
細野晴臣『HOSONO HOUSE』、はっぴいえんど『風街ろまん』の影響を強く感じさせます。

特に、B面1曲目「どこへいく?」は、はっぴいえんど「夏なんです」的な雰囲気ですね。森陽馬


2026年1月13日(火) Chris Thile 「J.S.BACH Sonata No.3 in C major BWV1005 Ⅱ.Fuga」

連休明けの火曜日、武蔵小山周辺はお休みの店が多く、街はいつもより静かでした。
(武蔵小山の商店街は、昔から火曜日を定休日にしている店が多いのです。)

穏やかな陽射しが降り注ぐ昼下がり、店内ではこのアルバムをかけていました。

クリス・シーリー『バッハ:ソナタとパルティータ Vol.2』
(輸入国内仕様CD クリス・シーリーによるコメントの日本語訳、矢澤孝樹の解説付 Nonesuch 7559.789541)

現代ブルーグラスを牽引するバンド、パンチ・ブラザーズの名マンドリン奏者クリス・シーリーが、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を、マンドリンの独奏で表現した作品です。

本作はVol.1(2013年1月録音)に続く第2弾アルバム(2025年4~5月録音)。
Vol.1には収められていなかったパルティータ第2番、ソナタ第3番、パルティータ第3番を演奏しています。

ヴァイオリン演奏ではないものの、超絶早弾きマンドリンによる繊細な表現で美しいメロディーを奏で、聴く者を優雅な気持ちにさせてくれます。

なお本作は、ニューヨークにあるReservoir Studioでの録音が中心ですが、ソナタ第3番Ⅱ.Fuga(CD7トラック目)は、クリス・シーリーお気に入りのニューヨークの公園Tompkins Square Parkにてレコーディング。
耳をすますと、公園の雑踏/人々の声も演奏の隙間から聴こえてきます。森陽馬


2026年1月12日(月) クリス・レア 「Hello Friend」

レコード・コレクターズ2026年2月号(ミュージック・マガジン社 930円)が発売中です。


特集は『この曲のピアノを聴け!ジャズ/フュージョン編』。
新年恒例の『リイシュー・アルバム・ベスト』、『私の収穫2025』も掲載されています。

その第1特集『この曲のピアノを聴け!』には、ビル・エヴァンスやキース・ジャレット等ジャズ界の名ピアニストに混じって、マックス・ミドルトンもジェフ・ベックの曲で紹介されていました。

マックス・ミドルトンといえば、彼が弾くピアノ/シンセを最近店でよく聴いていたのです。
そう、2025年12月22日に逝去したクリス・レアのクリスマス名曲「Driving Home For Christmas」、そして1986年発表の名盤『On The Beach』に彼は参加しています。

クリス・レア『On The Beach』(デラックス・エディション)
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18281 2,970円税込)

今日のこの1曲は、切なく沁みる「Hello Friend」。
クリス・レアの渋い歌声とブルージーなギター、そしてマックス・ミドルトンによる美しいピアノの調和は、本作ジャケットに映っているような青い空と共に、今はいなくなった友人や懐かしい記憶を想い出させてくれます。森陽馬


2026年1月11日(日) The Zombies 「This Will Be Our Year」

「僕の手をはなさないで 闇は消え去った 今年はきっと僕らの年になる 長い道のりだったね」

クリス・ホワイトのペンによる、穏やかな名曲「This Will Be Our Year」。

この曲を初めて聴いたのは、本家ゾンビーズではなく、ティム・クリステンセン(ディジー・ミズ・リジー)によるカヴァーでした。
ティムのバージョンはアルバム本編ではなく、日本盤ボーナス・トラックとして追加されていたものでしたが、素敵なメロディの曲だなと特に繰り返し聴いていたことを思い出します。

「This Will Be Our Year」、ヒット曲「ふたりのシーズン(Time Of The Season)」などが収録されたゾンビーズ1968年作『オデッセイ&オラクル』がモノラル・リマスター盤で再発されています。

The Zombies『Odessey and Oracle -Remastered Mono』
(輸入CD Beechwood Park Records BPR001)

本モノラル・リマスター盤で注目は、やはり「This Will Be Our Year」でしょうか。
ステレオ版ではカットされている、ホーン・セクションのパートが復活♪
柔らかなホルンなどが加わり、より華やかで温かみが感じられるアレンジで楽しむことができます。東尾沙紀



2026年1月10日(土) 安田成美 「星の降る夜」

1月9日21時半からEテレで放映(1月12日14時半~15時再放送予定)の番組『スイッチインタビュー』。
安田成美さんと大貫妙子さんの対談回
『安田成美×大貫妙子EP1 美声&歌作りの秘密』を見ました。

安田成美さんの1988年発表アルバム『Ginger』を大貫妙子さんがプロデュースした縁で、約38年ぶり(!)に会っての対談でしたが、大貫妙子さんの歌詞に関する話がとても興味深かったです。

「例えば、きれいな空を歌にしたいと思っても、音楽にはできない、伝えられないもの。その空を表現するのではなく、空が美しいとかいうことを言葉にするのではなく、歌詞に別の言葉に置き換えて物語を作る。」(大貫妙子談)
という、歌詞の創作過程にとても感銘を受けました。

あと、安田成美『Ginger』収録曲「星の降る夜」(作詞・作曲:大貫妙子)の話題。
この楽曲の歌詞について、安田成美は、「人物の中にいる、もう一人の自分」を描いた歌、という考察でした。
大貫さんはこの考察について、「80点」と言っていました。

切ないけれど、ロマンティック。
大貫妙子さんの歌詞に込められた真摯な想いが伝わってきました。

なお、アルバム『Ginger』のCDは入手困難な現状ですが、楽曲「星の降る夜」は、1984年発表1stアルバムにシングル曲を追加収録したCD『安田成美コレクション』(TKCA-73898 全17曲入 2,096円税込)で聴くことができます。森陽馬


2026年1月9日(金) 細野晴臣 「AIWOIWAIAOU」

神保町で行われている細野晴臣さんのポップアップストア『Hosono Record House』へ行ってきました。

場所は2025年夏に大滝詠一さんの特別企画展をやっていたのと同じ東京・神保町New Gallery。
細野晴臣さん関連のレコードやグッズ、作品に関しての解説付ポスター等が展示されています。

入場無料ですが、会場限定の7インチ・レコードや冊子も売っていて、ついつい散財してしまいましたね…。
開催は1月25日までの予定だそうなので、細野晴臣さんファンの方は是非覗いてみてください。

今日のこの1曲は、細野晴臣さんが近年のライヴでよく演奏しているという「AIWOIWAIAOU」を。

「AIWOIWAIAOU」は、アンビエントな楽曲が並ぶ1993年発表作『Medicine Compilation』に収録されているナンバー。
(国内CD 2020年最新リマスタリング MHCL-10137 3,300円税込)

会場で販売している冊子『Hosono Record House Vol.1』には、細野晴臣さんへのインタビューが掲載されていて、この「AIWOIWAIAOU」や「アーユルヴェーダ」(2008年公開映画『グーグーだって猫である』サントラ収録曲)を、最近のライヴで取り上げていることについても言及しています。森陽馬


2026年1月8日(木) ブルース・スプリングスティーン 「ハングリー・ハート」

ペット・サウンズ・レコードは今年4月22日で45周年を迎えます。

4月22日は何曜日かなとカレンダーを見ると水曜日でした。
す・・・水曜日! それって、オープンした曜日と同じ!
と思い、カレンダー全体を見渡すと、オープン年の1981年と同じまわりなんですね。

初心にかえり、がんばりたいと思います。

ということで、今日は45年前、オープン準備していた1981年の今頃ヒットしていた名曲を。

ブルース・スプリングスティーン「ハングリー・ハート」。
それまでシングルのベスト・テン・ヒットを持っていなかったブルースの初大ヒット・シングル。全米第5位!
(ちなみに、「ボーン・トゥ・ラン」は最高位第23位でした。)

このブルース・スプリングスティーン風のウォール・オブ・サウンドをラジオで聴きながら、商品カードや仕切り板の名前書きなどをしていたことを思い出します。
その頃のヒット曲で好きだったのは、ジョン・レノン「スターティング・オーヴァー」、「ウーマン」、ホール&オーツ「キッス・オン・マイ・リスト」、グローヴァー・ワシントンJr.withビル・ウィザース「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」、ダン・フォーゲルバーグ「懐かしき恋人の歌」(Same Old Lang Syne)、ティエラ「トゥゲザー」、スティーリー・ダン「ヘイ・ナインティーン」などがあります。森勉

★掲載ジャケットは、ブルース・スプリングスティーン『ザ・リバー』
(国内2枚組CD SICP-31648 3,300円税込)


2026年1月7日(水) GOOD BYE APRIL 「Velvet Motel」(大滝詠一カヴァー)

当店オススメの日本人ポップ・バンド、GOOD BYE APRIL。
通算6作目となるメジャー2ndアルバム『HOW UNIQUE!』が2月4日発売決定しました。


GOOD BYE APRIL『HOW UNIQUE!』
(2026年2月4日発売 国内CD CRCP-20620 3,300円)

2024年11月発売メジャー1stアルバム『HEARTDUST』(
2024年11月14日今日のこの1曲で紹介)は、グッド・メロディーが詰まった素晴らしい作品でした。

林哲司と共に制作された新作は、佐橋佳幸プロデュース曲「リ・メイク」や、常田真太郎(スキマスイッチ)プロデュース曲「ハーフムーンが見えたらさよならを」、林哲司作曲「Tokyo Weekend Magic」、大滝詠一「Velvet Motel」カヴァー等、注目曲が目白押し! 楽しみですね。

今日のこの1曲は、新作にも収録予定のGOOD BYE APRILによる大滝詠一「Velvet Motel」カヴァーを。

GOOD BYE APRIL『Velvet Motel/ピンク・シャドウ』
(国内8cmシングルCD 完全限定盤 DBTU32 2,000円税込)

2025年7月7日短冊の日に、8cmシングルCDで発売されました。
カップリングには、彼らのライヴ定番曲であるブレッド&バター「ピンク・シャドウ」カヴァーが入っています。森陽馬


2026年1月6日(火) 岡沢章BAND 「Feelin' Alright」

六本木PIT INNが閉店したのは2004年7月末でした。
松木恒秀氏率いるバンドWhat Is Hip?が、ゲストを招いて連日出演していたことを思い出します。

その松木恒秀氏も2017年に逝去しましたが、彼の遺志を継ぐ作品が2025年末に発売されました。

岡沢章BAND『P.S.I LOVE YOU Dedicated to Tsunehide Matsuki/Live At Shinjuku PIT INN』
(国内CD PILJ0018 3,000円税込)

岡沢章BANDは、HIP?のメンバーだった岡沢章、渡嘉敷祐一、野力奏一に、小池修、三好功郎が加わった布陣。
本盤は2025年で60周年を迎えた新宿PIT INNで、2025年8月11日に行ったライヴ音源が収められています。

歌心伝わるインスト中心の全8曲から今日のこの1曲は、実際に岡沢さんが歌っている「Feelin' Alright」を。
トラフィック/デイヴ・メイスンの名演で有名なバンドのグルーヴ感が味わえるナンバーです。森陽馬


2026年1月5日(月) 婦人倶楽部 「こいっちゃ餅つき」

♪のびーるのびーるお餅はのびる このままずっとお正月気分、、、ってわけにはいかないかしらね♪

今日から仕事始めという方も多いでしょうか。
自分もようやくのんびりモードから日常のリズムを取り戻しつつあります。

...が、もう少しお正月気分に浸らせてください。

2025年ベスト・アルバムの1枚として選ばせてもらった婦人倶楽部『婦人日和』に収録されている「こいっちゃ餅つき」は、実にほのぼのとするお正月ソングで、<お餅食べる時Myテーマ・ソング>的存在でした。

大人も子供も集まってワイワイと準備する光景、ホカホカと立ちのぼる湯気、におい...曲を聴くだけでイメージが浮かんできます。
メロディカの軽やかな音色も良いアクセントになっています。

この歌の中のように臼と杵でペッタンペッタンとはいきませんでしたが、小さい頃は家に古い餅つき機があり、毎年祖母の手伝いをするのが楽しみでした。
自分で丸めた、出来たてのお餅を砂糖につけて食べるのが我が家の定番。ほんのり甘くて温かいお餅の味を思い出します。

お雑煮、海苔と醤油、おしるこ...たくさん準備したお餅を今年も結局余らせてしまいそうですが、オススメの食べ方があれば教えてください。東尾沙紀


2026年1月4日(日) 寺尾紗穂 「魔法みたいに」

NHKのTV番組『Dearにっぽん』で使用されている寺尾紗穂さんの歌「魔法みたいに」。
オリジナルは2008年発表アルバム『風はびゅうびゅう』に収録されていた楽曲です。
テレビでは番組用に歌詞を書き換えたヴァージョンが流れています。

寺尾紗穂さんはライヴでもTVヴァージョンの歌詞で歌っていた時期がありましたが、外国人排斥の動きが問題化してきた2025年夏以降は、オリジナルの歌詞に戻して歌い続けているそうです。

「もしも二人が笑えるのなら、みにくい嘘や偏見なんて、砂の城のように崩してしまえ、遥かな海に。」
「もしも二人が笑えるのなら、遠い遠い国で涙流す子の、涙の熱さを感じられるよ、握った手に。」
「もしも二人が笑えるのなら、楽しい時を謳えるのなら、欺く言葉に立ち向かえるよ。魔法みたいに。」
(寺尾紗穂「魔法みたいに」歌詞より)

2025年12月21日東京・上野YUKUIDO工房でのライヴで、紗穂さんはこの歌を涙を流しながら歌っていました。

2026年、そしてこれからの未来、思いやりの心が少しでも広がりますように。森陽馬


★掲載ジャケットは、(DVD)寺尾紗穂コンサート「しゅーしゃいん」リリースツアー サントリーホール ブルーローズ公演。(国内DVD 3,500円税込)
2024年12月6日東京サントリーホール/ブルーローズで行われたコンサート映像が収録。
寺尾紗穂さんのライヴ会場で販売している商品ですが、当店でも販売させていただけることになりました。店頭及び通販でご購入いただけます。



2026年1月3日(土) LDK(友部正人+ふちがみとふなと) 「未来」

「今は豊かな未来だ。SFみたいだ。
だけど、きたえておくんだ。体ひとつになっても。オーケー。」
<LDK(友部正人+ふちがみとふなと)「未来」歌詞より>

LDK名義としては約16年ぶりとなる新作2ndアルバムが出ました。

LDK(友部正人+ふちがみとふなと)『ブルースとワルツ』
(国内CD daidoko002 3,080円税込)

友部正人とふちがみとふなと(渕上純子&船戸博史)が組んだユニット、LDK。
本作は2024年9月26~28日に、京都のマザーシップスタジオで録音された彼らの2ndアルバムです。
朴訥&ゆるやかなようで、聴き込むほどに深く、力強く、そしてやさしく響く歌と楽曲が共鳴した1枚。

今日のこの1曲は、渕上さんがLDK用に歌詞を書き下ろし、友部正人が曲をつけた9曲目「未来」を。

なお、2009年に発表しライヴ会場にて手売りのみで販売→完売していた1st『二つの午後』が、本作に合わせて再プレスされ、一般流通も開始となりました。森陽馬


2026年1月2日(金) 森山良子 「変わらぬ心」(Somethings Never Change)

新しい年を迎えました。
2026年、令和8年。どんな年になるんでしょうか?
年齢を重ねるとこれといった抱負はありませんが、まずは健康ですね。

みなさんはお正月、いかがお過ごしでしょうか。
本年もペット・サウンズ・レコードをよろしくおねがいいたします。

2025年はいろいろなCDやレコードが発売されて楽しませてもらいました。
店の常連のお客様に、「2025年よく聴いたものは何でしたか?」という質問をしたところ、多かった答えが、『ロジャー・ニコルス作品集』でした。

ということで、今日の1曲はその中から選んでみました。

『ロジャー・ニコルス・ソングブック』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31776 2,860円税込)

ロジャー・ニコルスの作品は、さまざまな歌手・演奏家によってカヴァーされていますが、今日紹介するこの曲は、現時点ではこのヴァージョンのみだそうです。

森山良子が1973年にロンドンで録音した『イン・ロンドン』というアルバムに収録されていた「Somethings Never Change」(変わらぬ心)という曲で、作曲:ロジャー・ニコルス、作詞はカーペンターズのヒット曲「イエスタデイ・ワンス・モア」や「トップ・オブ・ザ・ワールド」などを書いたジョン・ベティス。
ロジャー・ニコルスの隠れた名曲と言っていい曲で、森山良子の歌唱も素晴らしい。森勉



2026年1月1日(木) Dinosaur Jr. 「Just Like Heaven」

PET SOUNDS RECORDは元旦14時から営業を開始いたしました。
2026年もよろしくお願い申し上げます。

今年の干支は<うま年>!
様々な<馬ジャケ>作品をこのコーナーで紹介していきたいですね。

まずは、新年早々からガツン!とくる<馬ジャケ>アルバムをピックアップしました。

ダイナソーJr.『The Black Session : Live In Paris 1993』
(国内仕様CD 日本語解説付 CDBRED897J 3,300円税込)

ダイナソーJr.が、1993年フランス/パリで放送用に録音していた秘蔵スタジオ・ライヴ音源。
名盤『Where You Been』をリリースした直後の録音。初期人気曲「Freak Scean」、「Budge」もやってます。
J・マスキスらしい魂のギターが爆発していてかっこいい!

今日のこの1曲は、ザ・キュアーのカヴァー「Just Like Heaven」! 森陽馬


2025年12月31日(水) ハンク・ジョーンズ 「アリガト」

2025年ご来店、お買い上げいただいた皆々様、ありがとうございました。

2026年は1月1日14時から営業を開始いたします。
1,000円以上お買い上げの方には先着でお年賀タオルをプレゼント♪
あなたにとっての"PET SOUNDS"(お気に入りの音)を探しに、よろしければご来店くださいませ。

2025年最後の<今日のこの1曲>は、1年の感謝を込めて「Arigato」を。

ハンク・ジョーンズ『アリガト』
(国内CD 1977年発表作 期間限定盤 日本語解説付 UVJZ-40183 1,100円税込)

名ジャズ・ピアニストのハンク・ジョーンズは、1970年代半ばから日本と縁深くなりました。
この「Arigato」は、リチャート・デイヴィス、ロニー・ベッドフォードとのトリオで1976年10月に録音された楽曲。
当時のハンクはグレイト・ジャズ・トリオを結成するなど、活躍の場を広げていました。
その勢いを感じさせる快活なピアノを聴かせます。

皆さんにとって、2026年が感謝と希望に満ちた1年になりますように。森陽馬


2025年12月30日(火) ゴリラ祭ーズ 「めくるめく師走」

素晴らしい音楽が2025年もたくさん発売されました。

そのラストを飾る2025年12月31日発売新譜、ゴリラ祭ーズの新作『The Drifter』が本日入荷しました。

ゴリラ祭ーズ『The Drifter』
(国内CD 先着でインスト収録のボーナスCD付 NFD-026 3,000円)

ゴリラ祭ーズは、古賀礼人、平野駿、舩越悠生の3人が2017年に結成した滋賀発のポップ・バンド。
本作『The Drifter』は彼らの3作目のオリジナル・アルバムになります。

不思議なバンド名ながら、穏やかな風が流れているサウンドと親しみやすいメロディ&歌が魅力的♪
同じ高校の吹奏楽部で結成したこともあり、管楽器が随所に入っているのもいいですね。
SAKEROCK、星野源へのリスペクト/影響も感じさせます。

今日のこの1曲は、作品中で最もファンキーかつ華やかなアレンジが耳に残る「めくるめく師走」。森陽馬


2025年12月29日(月) パール兄弟 「ぼくらはここにいる」

2026年でデビュー40周年を迎えるパール兄弟。

アニバーサリーイヤーを前に、デビュー当時のメンバー4人...サエキけんぞう(vo)、窪田晴男(g)、バガボン鈴木(b)、松永俊弥(drs)での活動を本格化。
先日、実に35年ぶりとなる東名阪ツアーを終えられたばかり。精力的にライヴ活動も行われています。

ツアーで先行販売された5年ぶりの最新作『ぼくらはここにいる』。
ひねくれポップあり、骨太ファンキーなナンバーあり、メンバーと同世代である小室哲哉参加の話題曲あり.と、彩り豊かな今作を最近よくリピートしています。

パール兄弟『ぼくらはここにいる』
(国内CD 歌詞付 5曲+インスト5曲 PEAR-5007 2,200円税込)

「離ればなれになってわかったよ。君がいないということがある。」
タイトル曲「ぼくらはここにいる」は、長年活動を共にし、旅立っていった仲間たちに捧げられたバラード。
寂しさを滲ませながらも瑞々しく力強いサエキさんの歌声と、アウトロで長めのソロを聴かせる窪田さんのギターにグッときました。東尾沙紀


2025年12月28日(日) Incognito 「It's About Time」 feat Joy Rose

年末ギリギリのこのタイミングで、ゴキゲンな新譜が出ました。

UKアシッド・ジャズの雄、インコグニートの20作目となる新作スタジオ・アルバムです。

インコグニート『MUSIC、MAGIC、IRONIC』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 PECF-3303 3,080円税)

ファンキーで、グルーヴィーで、スタイリッシュ♪
ダンサブルなポップ・ソウル全開の全17曲入。

ブルーイを中心としたバンドに加え、メイザ・リーク等の懐かしいメンバーも参加しているのが嬉しいですね。
インコグニートお好きな方ならば間違いなし!な仕上がりの1枚です。

今日のこの1曲は、英国黒人女性シンガーJoy Roseをfeatした1曲目「It's About Time」。森陽馬



2025年12月27日(土) The Beach Boys 「Forever」

「あなたのために歌うこの歌が、君の心を喜びで満たすのなら、僕は愛を込めて永遠に歌い続けるよ。」
(The Beach Boys「Forever」歌詞より)

12月28日はデニス・ウィルソンの命日(1983年逝去)になります。

ウィルソン兄弟の中で一番明るく外交的であったデニスが書く歌は、とても優しく、そして繊細でした。
特に「Forever」は、愛に溢れた名曲です。

兄ブライアンもコンサートで歌っていましたね。

そのブライアンが今年亡くなり、ウィルソン兄弟は皆、天に召されました。
でも、デニスが作った「Forever」の美しさは、“永遠”に不滅でしょう。

ちなみに、12月28日(日)夜19時から放送される村上春樹のTOKYO FMラジオ番組
『村上RADIO』は、ブライアン・ウィルソン特集だそうです。森陽馬

★掲載ジャケットは、「Forever」が収録されているビーチ・ボーイズ1970年発表アルバム『サンフラワー』。


2025年12月26日(金) 東京ローカル・ホンク 「軽い翼」

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2025年ベスト・アルバムをコラム・コーナーに更新いたしました。

当店スタッフが2025年に気に入っていた音楽や想い出を綴っています。
よろしければご覧くださいませ。
皆さんの2025年ベストは何でしたか?

僕が一番よく聴いたアルバムは、東京ローカル・ホンク『夜明け前』でした。

東京ローカル・ホンク『夜明け前』
(国内CD NNR-002 3,300円税込)

日本一、世界一、宇宙一好きなバンドの14年ぶり新作。
浜松エスケリータ68、京都磔磔、中央林間パラダイス本舗、鎌倉プチロックフェス、等々。
素敵な場所でホンクのライヴをたくさん見れてよかったです。

PET SOUNDS RECORD 2025年のトピックとしては、TV番組『出没!アド街ック天国』&書籍『アド街百景』で紹介されたこと、ダリアン・サハナジャが来店したことがうれしい出来事でした。森陽馬


2025年12月25日(木) Mike Reid & Joe Henry 「The Bridge」

静かな夜にひっそりと聴いていたい1枚。

Mike Reid & Joe Henry『Life And Time』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6271 3,080円税込)

マイク・リード、そしてジョー・ヘンリー。
アメリカのいぶし銀ソングライター2人が組んだ2025年発表アルバム。

マイク・リードの渋い歌声が沁みる。
そして、シンプルながら奥が深い、ジョー・ヘンリーらしいプロデュース・ワークも素晴らしい。

今日のこの1曲は、ボニー・レイットがヴォーカル参加している2曲目「The Bridge」を。

ちなみに、ボニー・レイットが歌ってヒットし、ジョージ・マイケルなどもカヴァーしている名曲「I Can't Make You Love Me」は、マイク・リードによる作曲だ。森陽馬



2025年12月24日(水) The Caraway 「Birthday Girl」

2025年で結成30周年を迎えた日本のギター・ポップ・バンド、Swinging Popsicle。
メンバー嶋田修によるソロ・ユニット、The Carawayが2年ぶりに7インチ・シングルをリリースしました。

The Caraway「Birthday Girl/I Love Your Tears」
(国内7inch 歌詞付 BLVD-056 200枚限定 2,420円税込)

2024年発表の名作ソロ2nd『Our Brilliant Weekend』に収録されている「Birthday Girl」をアップデート♪
まったりとしたアルバムver.からガラリ...ギター・ロックな疾走感溢れるアレンジに生まれ変わっています。

カップリングは、2021年にリリースされた*blue-very label*発のコンピレーション『explore the wonderful voices of bleu?composed by the Caraway』(The Carawayがサウンド・プロデュースを手掛け、各曲を女性ゲストに歌ってもらう作品)で、SaToAが歌唱した「I Love Your Tears」を新たに録音したものが収録されています。

アナログ用のマスタリングは、佐藤清喜(microstar/nicely nice)。
ジャケットは、アルパカ・スポーツなどのジャケットを手掛けるRay Kimuraによる書き下ろし。

今日は朝からひんやり雨模様でしたが、嶋田さんの曲を聴くと春~初夏の爽やかな風を感じます。東尾沙紀



2025年12月23日(火) ジミー・クラントン 「Everything I Touch Turns To Tears」

今日はまたまたマニアックな60'sポップスを発掘し続けるティーンズヴィル・レーベルのコンピCDを紹介します。

数えてみたところ、2025年だけでティーンズヴィル・レーベルのCDを6種も今日のこの1曲で取り上げていました。
ということで、今日は今年7枚目を。

『ヒア・イズ・マイ・ハート~60'sボーイズ&ガールズに贈るレア・ティーン・ポップ・ソングス』
(国内仕様CD 日本語解説付 TV1071CDJ 2,750円税込)

今回も全34曲、1963~69年に発売されながらもヒットには至らなかった興味深い60'sポップスのオンパレード。
本当に心地良いポップスが並んでいます。
注目曲を少し挙げておきましょう。

・8曲目:スウィート・ナッシングス
シカゴのガール・グループによるヘレン・ミラー&ハワード・グリーンフィールド作品

・10曲目:ジョーダネアーズ
エルヴィス・プレスリーのバック・コーラス隊とは別グループ。フォー・シーズンズ・テイストがいい感じ。

・15曲目:バディ・アーデン:女性的な声がスペクターっぽいサウンドに冴えています。

・19曲目:サンディ・カーメン:サンディ・ポージーの無名時代の作品。ナイス・ガール・ポップス。

・26曲目:ボビー・ヴィー:ジャック・ケラー作品の未発表曲。

いい曲がまだまだありますが、このへんにしておきましょう。

今日の1曲は、3曲目に入っているジミー・クラントン「Everything I Touch Turns To Tears」。
ペトゥラ・クラーク「ダウンタウン」のようなイントロから惹き込まれてしまった曲です。森勉



2025年12月22日(月) CONNY 「サーファーガール」

「キッスは目にして!」で知られるザ・ヴィーナスの女性シンガー、コニーさんのソロ新作が出ました。

CONNY『ROCK A HULA PARTY』
(国内CD GC-144 2,200円)

オールディーズの名曲、ザ・ヴィーナス時代の歌をハワイアン&ロカビリー風に仕上げた全15曲入。
「ロッカ・フラ・ベイビー」、「ブルー・ハワイ」や「パイナップルプリンセス」、「砂に消えた涙」。
そして、ビーチ・ボーイズ関連では、「サーフィンU.S.A.」、「サーファー・ガール」の日本語カヴァーも!

コニーさんの変わらない陽気な歌声&バックの演奏・アレンジがとってもゴキゲンでイイ感じです。

なお、このアルバムが発売された12月11日は、コニーさんのマネージャーであり旦那さまであった土屋和久氏(2025年4月25日逝去)の60歳の誕生日でもありました。
コニーさんが亡き夫に捧げた1枚。土屋氏も本作を天国で楽しんで聴いていることでしょう。森陽馬



2025年12月21日(日) オスカー・ピーターソン 「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」

ジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソンは、残念ながら2007年に82歳でこの世を去りました。

今年2025年は生誕100周年を迎え、彼の名盤・レア盤が音のいいUHQCDでいろいろと再発されました。
今日はその中からの1枚です。

オスカー・ピーターソン『ロマンス』
(国内CD UCCV-45017 2,200円税込)

流麗かつ力強いタッチのピアノ・プレイで聴く者の心を魅了した彼が、珍しく全編に渡ってヴォーカルを披露したアルバムです。

昔から大好きな1枚で、ペット・サウンズ・レコードがオープンした1981年当時からの隠れたベストセラーでした。
ジャケットもすてきです。

1952~53年の録音、ギターでバーニー・ケッセルやハーブ・エリスも参加し、オスカーももちろんピアノを弾いていますが、演奏はシンプルで落ち着いた雰囲気。オスカー・ピーターソンの意外な美声を活かした録音で、なごみの1枚と言えると思います。

「ニューヨークの秋」「スピリング・イズ・ヒア」「ジーズ・フーリッシュ・シングス」など、スタンダードの名曲が並んでいますが、今日の1曲は「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」を。

「水玉模様と月の光」、なんとも粋なタイトルですね。
この曲、大滝詠一「FUN×4」に影響を与えた1曲と言われていますが、歌詞も松本隆の詞に連動しているような気がします。森勉



2025年12月20日(土) 来海 「Toriguni」

「年末はいつまで営業していますか?」
→「ハイ!当店は12月31日まで営業いたします!」

12月30日まで11時~21時
12月31日 11時~20時
1月1日 14時~18時
1月2日 12時~18時
1月3日 12時~18時
1月4、5日 11時~20時
1月6日(火)以降は11時~21時


年末年始も休まず営業いたします。
よろしければ、“お気に入りの音”を探しにご来店くださいませ。

さて、2025年も残り少なくなりましたが、新譜はまだまだ出ています。

今日のこの1曲は、今週発売されたオススメの女性シンガーこの1枚。

来海『TORIGUNI』
(国内CD CMTR-0017 3,300円/アナログLPは2026年3月4日発売)

来海(クルミ)は、北九州出身の女性シンガー・ソングライター。
クニモンド瀧口主宰CMT Recordsのオーディションで多数の応募者の中から抜擢されました。
本作がデビュー・アルバムになります。

クニモンド瀧口氏による入魂のプロデュース作。
彼女の魅力的な歌声&JAZZYなサウンドが、心に温もりを与えてくれます。森陽馬


2025年12月19日(金) Crowded House 「Don't Dream It's Over」(Home Demo)

「終ったなんて、夢にも思っちゃいけないよ」
「再び歩き出す ドラムのビートに合わせて」(「Don't Dream It's Over」歌詞より)

ニュージーランド出身のニール・フィンが中心となり、オーストラリアで結成されたロック・バンド、クラウデッド・ハウスの1986年発表大ヒット・ナンバー「Don't Dream It's Over」は大好きな1曲です。

♪Hey Now Hey Now♪のサビが印象的ですよね。
そして、諦めではなく前を向いていくメッセージも感じさせてくれます。

その「Don't Dream It's Over」を収録した1stアルバムの2CDデラックス・エディションが、国内盤で発売されました。

・クラウデッド・ハウス『Crowded House』<Deluxe Edition>
(国内2枚組CD トール・ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 4,400円税込)

本作の貴重音源17トラック入りボーナス・ディスクに「Don't Dream It's Over」のデモ音源が収録されています。

このデモは、1985年にニール・フィンが4トラック・カセットで録音したホーム・デモ音源。
完成度が高くて、楽曲の良さがこの時点で伝わってきます。
なお、このホーム・デモでは、スネア・ドラムの代わりにマッチ箱を叩いていたそうです。森陽馬


2025年12月18日(木) 細野晴臣 「愛の夢」(demo version)

細野晴臣さん自身が参加している『細野晴臣トリビュート・アルバム』が発売されました。

・『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』
(国内CD VBCD-127 3,300円税込)

mona records21周年記念イベント(2025年3月28日開催)に、細野晴臣さんがシークレット・ゲストとして出演したことがきっかけで、小西康陽さんが発起人となり制作された1枚です。

INO hidefumi、金田康平、直枝政広、矢舟テツロー、ジョンとポール、伊藤尚毅、YOSSY LITTLE NOISE WEAVER、そして小西康陽による細野晴臣楽曲カヴァーに加え、細野さんがそのイベントに出演した時のライヴ音源「香港ブルース」、「恋は桃色」がMC部分含め収録されています。

中でも本作一番の注目は、アルバム最後に細野晴臣さんの未発表音源が入っていることでしょう!

それは、フランツ・リストが作曲したピアノ曲「愛の夢」(原題:Liebestraume)のカヴァーです。
「愛の夢」は女性パフォーマーに頼まれて自分で録音したことがある、と以前語っていたことがありました。
短いインストながら、制作中と思われる細野さんの新作アルバムに期待を抱かせるトラックですね。森陽馬



2025年12月17日(水) Laufey 「Santa Claus Is Comin' To Town」

ニューヨークの冬の風物詩、ロックフェラー・センターのクリスマス・ツリー点灯式が今年も12月初旬に行われ、パフォーマーの一人として登場した女性シンガー、Laufey(レイヴェイ)。

クラシカルな赤い衣装に身を包んだ彼女の佇まい、歌声がとても素敵で画面(映像)に釘付けになってしまいました。
そのステージでも披露されたクリスマス・ソングのカヴァー「サンタが町にやってくる」、「Santa Baby」を収録した7インチ・シングルが発売になりました。

Laufey「A Very Laufey Holiday : Santa Claus Is Comin' To Town/Santa Baby」
(輸入7inch カラー盤 Snow Globe Glitter Vinyl LAUFHOL25)

2021年以降恒例となっている、クリスマス・ソングを発表するシリーズ<A Very Laufey Holiday>。
2025年の新録曲は、クリスマスの定番曲「サンタが町にやってくる(Santa Claus Is Comin' To Town)」。
彼女らしい華やかでノスタルジックなアレンジに胸が躍ります。

しっとりと歌い上げる、カップリングの「Santa Baby」(アメリカの女性シンガーEatha Kittの1953年楽曲)カヴァーも良い雰囲気です。東尾沙紀


2025年12月16日(火) タジ・マハール 「When I Feel The Sea Beneath My Soul」

2025年残り半月となりました。

忙しない日常で心に余裕がないなあ、と感じている方へオススメしたいのがこの1枚。

タジ・マハール『Music Keeps Me Together』
(国内CD 日本語解説付 SICP-6739 1,430円税込)

今年で83歳を迎え、ケヴ・モと組んだ新作もリリース(
2025年5月24日今日のこの1曲で紹介)したブルースマンのタジ・マハールが、レゲエ、カリビアン、カリプソ等の要素をミックスし、豊潤な音楽を聴かせる1975年発表のアルバム。
<発掘!洋楽隠れ名盤>シリーズで日本初CD化されました。

まず、アルバム・タイトル『Music Keeps Me Together』(音楽は私を支えてくれるの意)がイイですよね。
ゆるやかな雰囲気を持ちながら、一本芯が通ったものも感じさせます。

今日のこの1曲は、レゲエ風味なインスト②「When I Feel The Sea Beneath My Soul」を。
とっても心地良くて、リラックスできるナンバーです。森陽馬



2025年12月15日(月) 山下達郎 「ジングル・ベル・ロック」(ライヴ)

2025年の今年は、<山下達郎レコード・デビュー50周年>ということで、シュガー・ベイブ『ソングス』50周年と共に、ムーン・レコード移籍後に発表した『メロディーズ』、『ビッグ・ウェイヴ』、『ポケット・ミュージック』、『僕の中の少年』、『アルチザン』、そして11月には『シーズンズ・グリーティングス』のアナログ盤が再発になりました。

今日は季節柄、クリスマス・シーズンにぴったりな『シーズンズ・グリーティングス』を。

このアルバムが発表されたのは1993年。
その20年後の2013年にリマスターされ、CDには7曲も貴重なボーナス・トラックを収録。
「ホワイト・クリスマス」の別ヴァージョン、「イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム」のライヴ・ヴァージョン、そして、「ジングル・ベル・ロック」2ヴァージョンなどが入っています。

今日はその「ジングル・ベル・ロック」を。
今年出た『クリスマス・イブ』(All-in-One Edition)にも入っていないものです。
1995年に行われた東京FMホールでのスペシャル・ライヴの「ジングル・ベル・ロック」。
間奏のカズーは達郎さんの演奏です。森勉

★山下達郎『シーズンズ・グリーティングス』
(国内CD WPCL-11540 2,420円税込)


2025年12月14日(日) ローリング・ストーンズ 「Freeway Jam」 with ジェフ・ベック

ローリング・ストーンズは『It's Only Rock'n Roll』(1974)発表後、ミック・テイラーが急遽脱退します。

そのため1975年は曲作り&ライヴを続けながら、後任ギタリストを決めるためのオーディション&録音を行いました。
ウェイン・パーキンス、ハーヴェイ・マンデル(キャンドヒート)、ジェフ・ベック等がスタジオへ入り、ウェイン・パーキンスにほぼ決まりかけていたところ、最後にロニー・ウッドが現れ正式メンバーに決定!
そして、1976年4月に発表されたアルバムが『Black And Blue』です。

もうすぐ50周年を迎えるその『Black And Blue』が、拡張盤仕様でこの度発売されました。

ローリング・ストーンズ『Black And Blue』
(デラックス・エディション 国内2CD UICY-16345 4,400円/国内2LP 完全限定盤 7,700円)
(スーパー・デラックス・エディション 国内4CD+Blu-ray UICY-80684 22,000円/国内5LP+Blu-ray 38,500円)

デラックス盤の本編ディスク1は、世界最高峰の名エンジニア、スティーヴン・ウィルソンによる2025年新ステレオ・ミックスが施され、ストーンズらしさはそのままに、現代にも響くクリアな音質になっています。

ディスク2には、冒頭に書いた『Black And Blue』録音時の貴重なトラック&ジャムが6トラック収録!
一番の注目は、やはり、ジェフ・ベックとのジャム・セッションでしょうね。
ジェフ・ベック1975年発表名盤『Blow By Blow』の収録曲「Freeway Jam」を、ストーンズのメンバーと一緒に演奏している音源が正式にリリースされたことを素直に喜びたいと思います。
(ちなみに、スーパー・デラックス盤のディスク3、4&ブルーレイは1976年ライヴ音源&映像)

ただ、このジャムを聴いて、ロニー・ウッドが加入し50年経ったこともありますが、ジェフ・ベック等ではなく、ロニーが適任だったことを改めて感じました。森陽馬



2025年12月13日(土) 鈴木実貴子ズ 「かかってこいよバッドエンド」

今日は店を抜け出して、鈴木実貴子ズのワンマンライヴを見てきました。

場所は、東京の鶯谷にあるダンスホール新世紀。映画『Shall We ダンス?』の舞台モデルとなったホールで、東京キネマ倶楽部の横にあり、昭和の香りが残るレトロな建物&内装が印象的でした。

鈴木実貴子ズは、女性ヴォーカル&ギターの鈴木実貴子と、ドラマーのズ(高橋イサミ)による2人組ロック・バンド。
2012年に結成し名古屋を拠点に活動。その後2人は、結婚→別居→そして2024年に離婚・・・。
しかしながらバンドは継続し、2025年1月、結成13年目にしてメジャー・デビューを果たしました。

その鈴木実貴子ズの東京ワンマンライヴ、タイトルは『危機一発』!
インディーズ精神を失わない力強さと、結成13年の貫禄をも感じさせるパフォーマンスでした。

今日のこの1曲は、会場の熱が一気に上がった「かかってこいよバッドエンド」。
ズさん恒例?の「仲悪いMC」もありましたが、誰しもが感じたことがある哀しみや怒りの感情を代弁するような歌を、末永く歌い続けて欲しいですね。森陽馬


★掲載ジャケットは2025年1月発売メジャー1stアルバム『あばら』。
(国内CD CRCP-20613 3,300円)

なお、鈴木実貴子ズのメジャー2ndアルバム『いばら』が2026年1月28日発売決定!
『いばら』ツアー初日は2026年2月19日新代田FEVERにて、竹原ピストルとの対バン!



2025年12月12日(金) 佐野元春&THE COYOTE BAND 「吠える」(New Recording 2025)

2025年でデビュー45周年を迎えた佐野元春。
今までに発表してきた曲を<再定義>したアルバム『HAYABUSA JET Ⅰ』(
2025年3月12日今日のこの1曲で紹介)は、新旧のファンから大好評ですが、その第2弾となる『HAYABUSA JET Ⅱ』が早くも発売されました。

佐野元春&ザ・コヨーテバンド『HAYABUSA JET Ⅱ』
(国内CD 先着ポストカード付 DMA-045 3,850円税込)
(付属のブックレットには、北村和孝、斉藤鉄平、能地佑子、渡辺亨、宇野維正、萩原健太、今井智子、市川清師、森朋之、田中亮太、大谷隆之によるライナーノーツが掲載)

前作に引き続き、ザ・コヨーテバンドによるアグレッシヴな演奏&アレンジに加え、歌詞も一部改変されて、1982~2004年に作られた過去の歌が新しく生まれ変わりました。レコーディング・エンジニア渡辺省二郎、マスタリングMatt Coltonが手掛けたサウンドは、2025年の現代、リアルに響いてきます。

今日のこの1曲は、8曲目「吠える」(New Recording 2025)を。
1982年発表3rdアルバム『SOMEDAY』収録曲で、当時シングルカットもされた「Happy Man」をブラッシュアップし、タイトル及び歌詞の一部も変更(アスピリン→痛み止め、Shout→吠えろ、等々)したナンバー。

アレンジ面に関しては、「Happy Man」がブルース・スプリングスティーン+エルヴィス・コステロだったならば、「吠える」はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズですね。
演奏は完全にザ・ハートブレイカーズ的だし、佐野元春の歌い方もトム・ペティっぽい雰囲気を感じました。森陽馬



2025年12月11日(木) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

山下達郎「クリスマス・イブ」のシングルが、2025年も新しい仕様で発売されました。

<40年連続オリコン・シングルチャートTOP100以内>
という記録がかかっている今年は、シングルCDと7インチ・レコードの2種リリースです。

山下達郎『クリスマス・イブ』
(国内CD 2025 All-in-One Edition 期間生産限定盤 WPCL13707 1,540円)
(国内7inch 完全生産限定盤 WPKL-10009 2,200円)

シングルCDは、今まで出た盤に入っていたボーナス曲をまとめた全11トラック入。
7インチ・レコードは、1983年に12インチで発売された時のイラストを使用したデザインになっています。

「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう」
「きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ」
「まだ消え残る 君への想い」
切ない名フレーズに加え、50声分の多重コーラスを駆使し「パッヘルベルのカノン」のメロディーを一人アカペラで表現した中間部分の美しさは、何度繰り返し聴いても心打たれます。

ただ、2025年盤2種の特典は、指定法人のみの特典施策でした。(
こちらの公式サイト参照)
つまり、個人店&他販売店が100枚以上注文を出したとしても、特典を付与してくれません。

特定の大手法人のみを優遇・忖度して、個人店を排除する販売方法は、他の作品でも増えてきました。
メーカーや事務所の担当者は、小さな店にも昔からの顧客・音楽ファンがいることを全く考えていないのでしょう。
非常に残念なことです。森陽馬


2025年12月10日(水) Rosie Thomas 「Christmastime Is Here」

<心を安らかに静める音楽>を紹介するコンピレーション・シリーズ『クワイエット・コーナー』。

当店でも人気のシリーズ第6弾は、心地良く聴けるクリスマス・ソング集♪

『クワイエット・コーナー ~クリスタル・サイレンス』
(国内CD 解説付 RCIP-0381 2,860円税込)

アメリカのシンガーソングライターJosh Rouseの小粋な「New York Holiday」(ダニエル・タシアン共作)、当店でも人気の女性シンガー、ミンディ・グレッドヒル「Christmas Waltz」、Kate Davisによるプリテンダーズ「2000 Miles」カヴァー、バンクーバーの女性ピアニスト/シンガーJillian Lebeckが歌う『シンデレラ』名曲「夢はひそかに(A Dream Is A Wish Your Heart Makes)」ほか、ジョニ・ミッチェル「River」、「White Christman」など定番曲、オリジナル曲、インストもの...と穏やかな旋律の全17曲(初CD化音源含む)がセレクトされています。

本日は、アメリカの女性シンガー/コメディアンとしても活動するRosie Thomas「Christmastime Is Here」を。
カヴァー・バージョンも多い、ヴィンス・ガラルディ~ピーナッツの名曲♪
彼女のしっとりとした歌声も素敵で、この曲が収録された2008年発表のクリスマス・アルバム『A Very Rosie Christmas!』も聴いてみたいなと思いました。東尾沙紀



2025年12月9日(火) サニーデイ・サービス 「青空であること」

1995年発表1stアルバム『若者たち』から30年。
サニーデイ・サービスの2025年新作オリジナル・アルバム『サニービート』が発売されました。

サニーデイ・サービス『サニービート』
(CD ROSE358 2,750円/LP ROSE358X 3,300円/カセットテープ 2,200円)

ロックの初期衝動をそのまま真空パックしたような、サニーデイらしい1枚です。

今日のこの1曲は、1曲目「青空であること」。

青空の日に自分らしくいること。
そしてそのことが当たり前のようだけれど、良いな、と思えること。

曽我部恵一の歌には、さりげない日常にあるかけがいのない瞬間が描かれています。
それが、移ろいやすい僕の心を原点に戻し、フレッシュにさせてくれるのです。森陽馬


2025年12月8日(月) OLIVIA DEAN 「Nice To Each Other」

リアン・ラ・ハヴァス、シャーデーなど、英国発ネオ・ソウルお好きな方にオススメの1枚!

OLIVIA DEAN『The Art Of Loving』
(輸入CD Capitol UK 602478163210)

オリヴィア・ディーンはイギリス人の父とジャマイカ系の母との間に生まれロンドン育ちの女性シンガー。
本作は2025年で26歳を迎えた彼女の2ndアルバムです。

伸びのある歌声に、オーガニックなサウンド。
そして、洗練されたソウルフルかつポップな楽曲がとても魅力的な1枚です。

今日のこの1曲は、約40秒の短いタイトル曲から続く2曲目「Nice To Each Other」を。
クールかつエレガントなアップ・テンポ・ナンバー♪
揺れながら疾走していく青春の光のような、儚くも躍動感に溢れた1曲です。森陽馬


2025年12月7日(日) クリス・モンテス 「ホエア・アー・ユー・ナウ」

クリス・モンテスのA&Mレーベル時代のアルバム4枚が、2枚組CDに全曲収録された形で再発されました。

CHRIS MONTEZ『The More I See You/Time After Time/Foolin' Around/Watch What Happens』
(輸入2CD 全46曲収録 BGO BGOCD1558)

4枚のアルバムがタイトルになっていますが、1966~68年にかけて発売されたものです。
どのアルバムもA&Mレーベルらしいソフト・サウンディング。
クリス・モンテスの力の抜けたヴォーカルと、バックのさりげないながらも細やかなアレンジが冴えています。

「コール・ミー」、「ザ・モア・アイ・シー・ユー」、「あなただけを (There Will Never Be Another You)」、「タイム・アフター・タイム」、「ビコーズ・オブ・ユー」、「愛の聖書 (Nothing To Hide)」など、ヒット曲満載。

ハーブ・アルパート、トミー・リピューマ、ニック・デカロなどにサポートされたA&M時代のクリス・モンテス。
僕は大好きです。

今日の1曲は、トニー・ハッチ&ジャッキー・トレント作品「ホエア・アー・ユー・ナウ」。森勉



2025年12月6日(土) 生活の設計 「タイニー・シャイニー」

レコードのプレス会社:東洋化成が、「アナログ盤の魅力を多くの人に知ってもらおう」とのコンセプトで2015年から主催してきたイベント、<レコードの日>。
2025年はDAY1(11月1日)とDAY2(12月6日)に分かれて、様々なレコードが発売されました。

当店に本日入荷したのは、江利チエミ7種、3776(
当店のみのアクスタ特典付!)、浦沢直樹、ブルー・ハーツトリビュート12inch&7inch、冨田ラボ、サテライト・ラヴァーズ、Bonnie Pink、クリィミーマミ(太田貴子)、ラ・ムー、岡崎友紀、福原希己江、きのこ帝国、『猫の恩返し』サントラ、笹生実久、登川誠仁&大城美佐子、生活の設計、コーレッツ、かもめ児童合唱団、TIDELAND、Swinging Popsicle、etc...。

今日のこの1曲は、生活の設計「タイニー・シャイニー」をピックアップ♪

生活の設計『タイニー・シャイニー/君に起こりますように』
(国内7inch 完全限定盤 SKSK-003 2,200円税込)

生活の設計(これがバンド名)は、大塚真太朗と大塚薫平の兄弟による音楽ユニット。
喫茶ロック/フォーキーなイメージでしたが、マーサ&ヴァンデラスやThe Whoで有名な「Heat Wave」的イントロから始まる「タイニー・シャイニー」は、弾けまくったポップ・ロック・ナンバー! ノリがよくて繰り返し聴きたくなる超ゴキゲンな曲でした。

大塚真太朗さんのコメントによると、ザ・リボンズ『君に届かない歌を大いに歌う』を雑誌記事きっかけで聴き、その時のトキメキをこの曲「タイニー・シャイニー」に込めたそうです。

なお、2025年10月15日に配信リリースされた生活の設計の2ndアルバム『長いカーブを曲がるために』が、アナログLPで2026年2月11日発売決定いたしました。(国内LP SKSK-004 3,800円)
GREAT3の片寄明人が2曲参加し、ブックレットには大塚兄弟と片寄さんの対談も掲載とのこと。楽しみですね。森陽馬


2025年12月5日(金) Khruangbin 「People Everywhere Ⅱ」

<クルアンビン的>という表現が近年増えてきました。

クルアンビンが2015年にデビュー・アルバム『The Universe Smiles Upon You』を発表して早10年。
この間世界各国をツアーし、色々な作品を発表して人気を確立/影響力を持った証拠でしょう。

その10年前のデビュー作と同じ日付、同じ録音場所で新たにレコーディングしたアルバムが本日発売されました。

Khruangbin『The Universe Smiles Upon You Ⅱ』
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック追加収録 日本語解説付 DOC383JCD 2,750円/輸入LPもあり)

アメリカ/テキサス州ヒューストン、地元の教会でゴスペルを一緒に演奏していたMark Speer(G)とDonald DJ Johnson(Dr)に、女性ベーシストLaura Lee Ochoaが加わった3人バンド、クルアンビン。
彼らの地元、ヒューストンとオースティンの間くらいの農場にある通称「The Barn」こと納屋で、「10年前に戻れるならば、自分たちに何を伝えるか?」をコンセプトに、その10年前に録った楽曲を今の彼らが新たに録音した1枚です。

麻薬のような中毒性ある浮遊感に満ちたグルーヴはそのままに、<陰>だけでなく<陽>のオーラが加わった雰囲気で、原点回帰ながら窓を開け放った2024年作『A LA SALA』(
2024年4月5日今日のこの1曲で紹介)の流れを感じさせます。

今日のこの1曲は、よりライヴ・アレンジに近づいた感があるキラー・チューン「People Everywhere Ⅱ」。森陽馬


2025年12月4日(木) 田中ヤコブ 「いつか終わる恋のために」 feat.榊原香保里

4人組ロック・バンド、家主(やぬし)のヴォーカル/ギターとしても活躍する田中ヤコブ。
家主と平行して、1年に1枚のペースでソロ作を発表している彼の5作目となる新作『にほひがそこに』がリリースされました。

田中ヤコブ『にほひがそこに』
(国内CD 歌詞付 NFD-024 2,750円税込)

歌、演奏、録音、ミックスすべて自身で手掛けるソロ最新作は、彼らしいポップなメロディもありながら、これまでのソロ作ともまた違ったメランコリックな雰囲気を持った作品に。
家主で聴けるような爆発力のあるギターは抑えめに、自身で重ねたコーラスと、柔らかく淡々と弾く鍵盤の音色が印象的に響きます。

穏やかなアコースティック・ギターに重なる、深いため息...。
Lamp榊原香保里が参加した、甘く切ないデュエット曲「いつか終わる恋のために」が気に入っています。
2人の素のやりとり、歌詞にも出てくる「蛍の光」が曲中に挟み込まれたり、独特なリズムも含め、不思議な余韻を残す1曲です。

続く「Something In The Air」でも彼女のハミングがフィーチャーされています。
ふわふわとした鍵盤の音色が耳に残るこのインストで今作は締めくくられます。東尾沙紀


2025年12月3日(水) 細野晴臣 (ギター:徳武弘文)「ラヴ・ミー」

12月に入りました。
今年を振り返る時期になりました。

2025年の今年、残念ながら多くのミュージシャンがお亡くなりになってしまいました。

5月には、僕の大好きな日本のギタリストがお二人、天に召されました。

エディ藩さんと徳武弘文さん。
違うタイプのギター・プレイを得意にするお二人。
エディ藩さんはブルース・ロック、徳武さんはカントリー・スタイルを基本にされていました。

今日は<ドクターK>こと徳武さんの独特なギタープレイが聴ける1曲を。

細野晴臣さんが2011年に発表した『HOSONOVA』に収録されているエルヴィス・プレスリーのカヴァー「ラヴ・ミー」。
この曲で徳武弘文さんはなんとも印象深いギターの音色を聴かせてくれます。

なお、このアルバム『HOSONOVA』は、2025年10月に重量盤アナログLPで再発されています。森勉

★細野晴臣『HOSONOVA』
(国内LP 生産限定重量盤 VIJL-60377 4,730円税込)


2025年12月2日(火) Chris Rea 「Driving Home For Christmas」

12月に入り、ラジオや街中からクリスマスの曲が聴こえてくるようになりました。

店で最近よくかけているクリスマス・アルバムは、先月末発売されたこの1枚です。

Chris Rea『The Christmas Album』
(輸入CD Warner 5021732863638)

渋い歌声が魅力の英国出身男性シンガー、クリス・レア。
人気曲「Driving Home For Christmas」含む、クリスマス関連曲を集めた全8トラック入りの作品集です。

クリスマスの日に大切な人が待つ家へ車を走らせて帰る時の、なんとも言えない気持ちが伝わってくる「Driving Home For Christmas」。とても華やかな多幸感に包まれますね。

本作には1988年にシングル発売され皆に親しまれているヴァージョンに加え、1986年にシングル「Hello Friend」のB面として最初に世に出たオリジナル・ヴァージョンもアルバム最後に収録されています。森陽馬


2025年12月1日(月) 大滝詠一 「FUSSA STRUT part.1」 (『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』より)

大滝詠一・伊藤銀次・山下達郎による1976年発表作『ナイアガラ・トライアングルVol.1』の50周年記念盤が、2026年3月21日に3形態発売決定いたしました。

・『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 VOX』
(3CD+Blu-ray 完全生産限定盤 SRCL-13550 19,000円税込)

・『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition LP』
(LP 重量盤アナログ・レコード 完全生産限定盤 SRJL-1178 4,400円税込)

・『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Editipn CD』
(CD+DVD SRCL-13554 4,200円税込)

完全生産限定盤VOXのブルーレイと通常盤付属のDVDには、オリジナル発売当時に制作されたプロモーション用スタジオライヴ映像『Fussa 45 Studio Live 1976』が収録されるそうです。収録曲の詳細は後日告知予定とのこと。楽しみですね。

本作オリジナルの11曲は、大滝詠一作3曲、伊藤銀次作4曲、山下達郎作3曲で構成されていました。
大滝詠一作は「FUSSA STRUT part.1」、「夜明け前の浜辺」、「ナイアガラ音頭」の3曲。

この中で、「FUSSA STRUT part.1」には坂本龍一が参加しており、細野晴臣との初遭遇だったそうです。
映像『FUSSA 45 Studio Live 1976』にも、YMO前夜・坂本龍一の貴重な動画が映っていますし、”トライアングル”の3人だけではなく、色々なミュージシャンや音楽ジャンルの交差点として、この機会に本作を改めて聴き込みたいと思っています。

ちなみに、1975年作『ナイアガラ・ムーン』に「FUSSA STRUT part.2」が入っていますが、「2があるなら1も」ということで、「part.1」の方が後に作られた楽曲でした。いかにもナイアガラ的なエピソードですよね。森陽馬


2025年11月30日(日) Lou Courtney 「I Don't Need Nobody Else」

ソニー・ミュージックから出た<発掘!洋楽隠れ名盤>再発CDシリーズがオススメです。

60~70年代の洋楽隠れ名盤が、日本語解説付で1,300円+税。
第1弾が2025年3月12日、第2弾が11月5日に国内CDで全79タイトル発売されました。

「ジャケットは見たことがあるけれど聴いたことがない1枚」
「有名ミュージシャンの知らなかったアルバム」
「レコードは持っているけれどリマスターCDで聴き直したい作品」
等々を、安心の国内盤、日本語解説付、お買得な価格で手にできるのはうれしいですね。

シリーズ中、11月6日に紹介したザ・グループと同様に、当店で好評なのがルー・コートニーです。

ルー・コートニー『I'm In Need Of Love』
(国内CD 林剛氏による日本語解説付 SICP-6750 1,430円)

2008年1月に限定紙ジャケでCD化された時にも人気が高かった1枚。(2008年1月25日今日のこの1曲で紹介)
程なく生産中止になり、入手困難な状態が続いていましたが、ボーナス・トラックはそのままで、値段が安くなりました。

ルー・コートニーは、後にフィフス・ディメンションにも加入したというニューヨーク出身黒人男性シンガー。
本作は1974年発表、ジェリー・ラゴヴォイとの共同プロデュースによる2ndアルバムです。

今日のこの1曲は、70'sメロウ・グルーヴ・ソウルで心地良くもかっこいい「I Don't Need Nobody Else」。
<マーヴィン・ゲイ+フィリー・ソウル>的なセクシーかつメロウ・グルーヴな歌とサウンドが最高! 森陽馬


2025年11月29日(土) The Style Council 「Take It To The Top」(Demo)

ポール・ウェラーとミック・タルボットによるユニット、スタイル・カウンシルが1984年に発表した1stフル・アルバム『カフェ・ブリュ』。

『カフェ・ブリュ』といえば、ウェラーが現在もライヴで演奏する「My Ever Changing Moods」、「Headstart For Happiness」や、トレイシー・ソーンをフィーチャーした「The Paris Match」などを収録した名作♪

2026年1月30日に、今作のスペシャル・エディション(CD6枚組ボックス!)が発売されます。
(国内CD6枚組 英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 ハードカバーブック仕様 UICY-80708 19,800円税込)

CD6枚に収められているのは、『カフェ・ブリュ』をはじめ、1983年のミニ・アルバム『スピーク・ライク・ア・チャイルド(Introducing The Style Council)』の拡張版、シングル(7インチ/12インチ・バージョンなど)、Bサイド、リミックス、デモ、BBCライヴ・セッションなどなど、てんこもりの全91曲入り。未発表音源も多数収録されているようです。

デモ音源が収録されたディスク4には、見慣れない曲名がチラホラ...。
先頃、動画サイト等で先行公開された「Take It To The Top」(デモ)も、完全未発表曲!
デモなのでラフな音ではありますが、こんな貴重な音源がほかにも色々聴けるのかと思うと、とても楽しみであります。
ご予約はお早めにどうぞ。東尾沙紀


2025年11月28日(金) Neil Young with Santa Monica Flyers 「Walk On」(Original Recording)

ニール・ヤング・ファンにとって、避けては通れない踏み絵的なアルバム。
といえば、1975年発表作『Tonight's The Night』(邦題:今宵その夜)でしょう。

ドラッグ中毒で亡くなった盟友ダニー・ウィッテンとローディのブルース・ペリーへ捧げる形で、1973年8月夜中に酔っ払いながら録音しましたがレーベル側の判断でお蔵入り。しかし、リック・ダンコの進言で1975年に陽の目を見た1枚です。
この『今宵その夜』が、50周年記念盤としてCDと2LPで発売されました。

Neil Young『Tonight's The Night 50th Anniversary Edition』
(輸入CD Reprise 093624835103/輸入2LP Indie Store Exclusive限定クリア・カラー盤と黒盤の2種あり)

50周年盤はジャケットが新調。
更に、2025年最新リマスタリングが施され、オリジナル12曲に6曲が追加、計18曲入になっています。

追加された6曲の中で、ラスト18曲目「Tonight's The Night」(Take3)はおそらく初出。
アーカイヴBOX2に入って話題となったジョニ・ミッチェルが参加した「Raised On Robbery」も注目ですね。

13曲目「Walk On」は珍しいヴァージョンで、ニール公式サイトでは、<Neil Young with Santa Monica Flyers「Walk On」(Original Recording) 1973年8月26日録音>と記載されています。
『On The Beach』のヴァージョンと違い、ベン・キースがスライド・ギターではなくペダル・スティールを弾いているのが印象的!森陽馬


2025年11月27日(木) ハンバートハンバート 「夜明け」

NHK朝ドラ『ばけばけ』の主題歌、ハンバートハンバート「笑ったり転んだり」が好評です。

第76回紅白歌合戦に初出演も決定!<祝>
ハンバート佐野遊穂さんの歌声や曲のテンポが、朝の雰囲気にピッタリですよね。

その「笑ったり転んだり」が収録されたハンバートハンバートのベスト盤CDが発売されました。

ハンバートハンバート『入門編』
(初回限定Blu-ray付 DDCB-94037 5,500円/通常CD DDCB-14083 3,300円)

1曲目に新曲「笑ったり転んだり」を収録。
2曲目以降には人気曲・代表曲をリリース順に収めた全19曲入CDです。

今日のこの1曲は、その新曲ではなくて、2曲目「夜明け」を。

2001年発表デビュー・アルバム『For Hundreds Of Children』の1曲目を飾る「夜明け」。
佐野遊穂さんの透き通った声で歌われる決意表明のようなナンバーです。
現在の高評価が朝ドラによる突発的なものではなく、凛とした美しさと力強さをデビュー時から兼ね備えていたのだと、改めて実感しました。森陽馬


2025年11月26日(水) 山下達郎 「Happy Holiday」

<山下達郎でなければ決して成し得ないウインター・タイムの決定版!!>

本日11月26日発売になった山下達郎『Season's Greetings』のアナログ・レコードの帯に書かれている言葉です。

山下達郎ならではの一人多重録音によるアカペラ、そして服部克久アレンジによるフル・オーケストラをバックに、ポピュラーなクリスマス・ソング、讃美歌、アメリカン・スタンダード、ドゥワップなどを見事に1枚のアルバムにしてくれました。

40才になったばかりの山下達郎のヴォーカルが、パワーとテクニックで聴く者を圧倒し感動を与えてくれます。
アナログ盤で聴くと、その奥行きも感じられますね。

山下達郎『Season's Greetings』
(国内アナログLP 2025最新リマスター&カッティング 180g重量盤 山下達郎自身による解説付 WPJL-10263 4,400円)

今日の1曲は、B面2曲目に収められている「Happy Holiday」を。
スピード感のある一人アカペラ・コーラスが最高。森勉



2025年11月25日(火) The Bookmarcs 「花びら」

2025年3月発表のソロ作『Strange Village』(2025年3月9日今日のこの1曲で紹介)も好評だった近藤健太郎と、青野りえ『TOKYO magic』(2023年11月20日今日のこの1曲で紹介)のプロデュースを手掛けた洞澤徹によるポップ・ユニット、The Bookmarcs(ブックマークス)。
2021年作『BOOKMARC SEASON』以来、約4年ぶりの新作アルバム『BLOOM』が本日入荷しました。

The Bookmarcs『BLOOM』
(国内CD 先着特典CDR付 VSCF-1781 3,000円税込)

マスタリング・エンジニアは佐藤清喜(マイクロスター)が担当。
Swinging Popsicleの美音子 Fujishima、足立浩(Dr)、北村規夫(B)、佐藤真也(P)、Aloha Ichimuraが参加。
タイトル『BLOOM』とある通り、花がテーマになった歌が多い本作は、華やかなポップ・ナンバーだけでなく、花のように儚い恋心を描いたシンガー・ソングライター的楽曲が印象深い1枚でした。

今日のこの1曲は、その中から3曲目「花びら」を。
「夜が明けて、歩き始めたけど、時々ほら、振り向いてしまうよ」(「花びら」歌詞より)
花びら舞う場所の思い出は、必ずしも美しいだけでなく、切ないものなのかもしれません。

なお、当店にてお買い上げの方には、「Follow The Rainbow」と「街のレヴュー」の未発表別ヴァージョン(Acoustic Mix Version)を収録したCDRを先着で差し上げてます。森陽馬


2025年11月24日(月) Cheap Trick 「The Best Thing」

最後(?)の来日公演と銘打って7年ぶりの日本ツアーを大成功させたチープ・トリック。
17年ぶりとなった日本武道館公演(10月1日)は2階の後ろの方までお客さんがギッシリ!
『at武道館』を意識した流れ、初期作を中心とした選曲も楽しく、老若男女盛り上がっている光景にとても感激しました。

リリースに先駆け、来日公演でも披露された新曲「Twleve Gates」を含む、約4年半ぶりの新作『All Washed Up』が先日発表になりました。

チープ・トリック『オール・ウォッシュド・アップ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲 UICB-15007 3,300円税込)

『All Washed Up』は、「廃れた」「落ち目」「疲れた」などの意味があるそうで、いかにも彼ららしい自虐&シャレのきいたタイトルが付けられていますが、そんなネガティヴな言葉のイメージが吹き飛ぶほど1曲目からエンジン全開です。

ハード・ロッキンなリード・トラック「The Riff That Want Quit」のような押せ押せな曲もあれば、「The Best Thing」のような美しいバラードもあり、アコースティックな小品「Wham Boom Bang」で本編を締め括るのも意外で面白い...聴きどころいろいろです。

今作の中で特にお気に入りは、「君との出会いは人生で一番の出来事だ」とストレートな言葉で綴られたラヴ・ソング「The Best Thing」。
ロビンの柔らかく、伸びやかな歌声と美しいメロディ、エモーショナルな演奏は聴くたびにグッときます。

日本盤ボーナス・トラックとして、「The Best Thing」、「Bad Blood」のオルタナティヴ・バージョンを追加収録。
「The Best Thing」は、このパターンもすごく良いなぁと思いました。サビの部分が違うので、ぜひ聴き比べてみてください。東尾沙紀


2025年11月23日(日) Nicolette Larson 「Lotta Love」(Jim Burgess Disco Mix)

1977年、ニール・ヤングはリンダ・ロンシュタットへ電話して、制作中だった次作のコーラスを頼み、更に「もう一人、コーラスに参加してくれる良いシンガーはいないかな?」と尋ねました。

ちょうどその時、リンダの家に来ていたのが、友人のニコレット・ラーソン。
電話口の近くにいたニコレットのことを話して、二人はニールの作品にコーラスで参加することになります。

その縁で親しくなったニールとニコレットが車で移動中、置いてあるデモテープを彼女が聴き「素晴らしい曲!」と伝えたところ、ニールは「欲しいならあげるよ!これは君の曲だ!」と話し、ニコレットがその曲を歌うことになりました。
それが「Lotta Love」(邦題:溢れる愛)です。

テッド・テンプルマンのプロデュースによりポップな味付けがされた彼女のこのデビュー曲は、1978年11月に全米シングルチャート最高8位を記録し、多くの人にニコレットの可憐な魅力が伝わりました。

ニコレット・ラーソンのワーナー・ブラザーズ時代の音源を集めたこの4CD編集盤には、彼女のオリジナル・アルバム4作に加え、ライヴ&貴重音源が入っており、「Lotta Love」も違うヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されています。

今日のこの1曲は、「Lotta Love」(Jim Burgess Disco Mix)を。
1978年発売当時、プロモーション用12インチに収録されていた約4分20秒のロング・ヴァージョン。
グルーヴ感を増したイントロが長くて、ドラマチックなミックスです。

1997年に45歳の若さで急逝した彼女ですが、この歌に込められた"愛"は永遠に錆びつくことはないでしょう。森陽馬

★Nicolette Larson『Look In My Direction - The Warner Bros. Recordings』
(輸入4枚組CD Lemon/Cherry Red QCDLEM4BX263)


2025年11月22日(土) 渡辺満里奈 「うれしい予感」

ナイアガラファン要注目!
2026年の321リリース商品第1弾が発表されました。

デビュー40周年を迎える渡辺満里奈が、大瀧詠一プロデュースで1996年に発表した『Ring-a-Bell』の30周年盤!

<2026年3月21日発売>
渡辺満里奈『Ring-a-Bell 30th Anniversary Deluxe Edition』
(2枚組CD SRCL-13588 3,960円/国内LP 限定クリアヴァイナル仕様 SRJL-1189 4,950円)

ナイアガラ・トライアングルVol.1(1976)の50周年を予想していたので、1996年の30周年盤は意外でした。
でも、近年のナイアガラ関連イベントに出演していた“ナイアガラ・ガール”渡辺満里奈さんのリリースはうれしいですね。

本作『Ring-a-Bell』は、1996年3月21日に発表されたミニ・アルバムで元々は6トラック入り。
『ちびまる子ちゃん』オープニング曲で、さくらももこ作詞・大瀧詠一作曲の「うれしい予感」(アルバム・バージョン)に加え、佐野元春作「ダンスが終わる前に」、金延幸子作「あなたから遠くへ」カヴァー等が収録されていました。

今回の30周年盤には、大貫妙子書き下ろし曲「高い空遠い街」、大滝詠一とのデュエットで歌われる「冬の星座」(Duet with 大滝詠一)という2曲の未発表音源が追加収録されるそうです。
LPは初アナログ化、更にCDにはボーナス・ディスクが追加予定で楽しみですね。森陽馬


2025年11月21日(金) ビートルズ 「リアル・ラヴ」(2025ミックス)

出ました!
ビートルズ『アンソロジー・コレクション』(BOX)と『アンソロジー4』!

2025年のビートルズは『ラバー・ソウル』の60周年エディションと言われていましたが、8月下旬になんと今年は『アンソロジー』との発表が・・・。
まぁ、そちらも30周年という節目だったかぁ、とその時気づいたわけですが・・・。

さて、『アンソロジー』。
BOXの『アンソロジー・コレクション』については、CDは8枚組、LPは12枚組。
以前出ていた『1』、『2』、『3』をリマスターし、今日初めて世に出るヴァージョンを多く含んでいる初登場の『4』が目玉。『アンソロジー4』は、CD2枚組、またはLP3枚組の単体で発売されています。

今日はその『4』から。
注目曲満載ですが、やはり「リアル・ラヴ」(2025ミックス)。

30年ほど前、初めて聴いて驚き、プロモーション・ビデオを見て涙し、そして今回、音の良さも含めて感激・感涙でした。
16秒ほどフェイドアウトが早くなったのは残念ですが・・・。

ありがとう、ジェフ・リン、ジャイルス・マーティン。
ネット上に氾濫しているオフィシャルではない類似ヴァージョンに御注意ください。森勉

★ビートルズ『アンソロジー4』
(国内2枚組CD UICY-16350 4,400円/国内仕様3枚組LP UIJY-75360 14,300円)


2025年11月20日(木) Sarah McLachlan 「If This Is The End...」

「今この世界で、状況をどう乗り越えていけばいいのか?
すべてが崩れ落ちていくように感じる時、どうしたら沈まずにいられるか?
本作の歌詞は、このような問いから生まれました。」(サラ・マクラクランのコメントより)

カナダ出身の女性シンガー、サラ・マクラクランの新作『Better Broken』が発売されました。
眠れない夜、押しつぶされそうな時に、寄り添ってくれる1枚です。

Sarah McLachlan『Better Broken』
(輸入CD Concord 00888072708556)

2014年発表作『Shine On』から、約11年ぶりの新作オリジナル・アルバム。
プロデュースは、フィービー・ブリジャーズやボーイジーニアスを手掛けたTony BergとWill Maclellanが担当しており、深みのあるサウンド・アレンジが、彼女の美しい歌声をより際立たせています。

今日のこの1曲は、ラスト11曲目「If This Is The End...」。
映画『On The Beach』(1959)の場面からインスパイアされ制作したナンバーとのこと。
娘のIndiaとTaja含む約30名のコーラス&力強い彼女の歌声が、一歩踏み出す勇気と安らぎを与えてくれます。森陽馬


2025年11月19日(水) Yufu 「3rd Dose Of Your Mystic Drug」

ネオ・ヴィンテージ・ソウル from 台湾♪

ユフ『ヒール・ミー・グッド』
(国内CD 解説付 ボーナス・トラック2曲 KMKN-152 3,300円税込 / 限定LP KMKN-153 4,950円)

アジア、特に彼の出身地である台湾では珍しいという本格派ソウル/ファンクを鳴らすシンガーソングライター、Yufu(ユフ)。

2025発表1stフル・アルバム『Heal Me Good』の日本盤帯に並ぶマーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、ティミー・トーマス、ベティ・ライトなど主に70年代ソウルに影響を受けたアナログ感のあるサウンド、スモーキーでほどよく甘い歌声は、ここ日本でもじわじわと注目を集めています。

ファンキーなオープニング曲「Are You Elevated?」、キレのあるインスト「Serchin' For Some Lovin'」などクールなテイストも良いですが、メロウな曲も抜群です。
本日は揺らめくようなシタールとワウギター、官能的な世界に連れて行ってくれるミディアム・バラード「3rd Dose Of Your Mistic Drug」を今日の1曲に。

9月下旬から10月初旬にフリーイベント出演のため来日していましたが、2026年2月22日には日本初公演となる沖縄でのライヴが発表されています。バンドを従えた本格的な日本ツアーにも期待したいですね。東尾沙紀

2025年11月18日(火) 松任谷由実 「ひとちがい」

「淋しさだけが支えなの」(松任谷由実「ひとちがい」歌詞より)

ユーミンらしい歌詞のフレーズが出てくる「ひとちがい」は、今から約40年前の1985年に、松任谷正隆がプロデュースした女性シンガー、麗美への提供曲として、松任谷由実が書き下ろした楽曲です。

1989年に西村知美がカヴァーしましたが、ユーミン自身が歌ったヴァージョンは世に出ていませんでした。
その松任谷由実が歌う「ひとちがい」が、本日発売された新作『Wormhole』に収録されています。

松任谷由実『Wormhole/Yumi Arai』
(初回限定盤2CD+Blu-ray UPCH-29499 7,700円/通常CD 初回仕様あり UPCH20710 3,600円)

40作目となる今回の作品は、<AIと人間の共生>をテーマに制作された1枚。
荒井由実時代からの過去の歌声と現代の声をAIにラーニングさせ、第三の歌声Yumi Araiを生成。
それを今の生の歌声とコラージュさせてヴォーカルトラックを録音した楽曲が全12曲収められています。

発売前は?でしたが、実際に聴くと今まで通りのユーミンらしい楽曲揃いで、歌も違和感なく聴けました。
昨日11月17日から始まったツアーのテーマは<私が私に逢いに行く夢」だそう。
CDに購入者対象チケット先行予約抽選受付コードが入っています。応募してライヴも体感してください。

今日のこの1曲は、冒頭に挙げた「ひとちがい」を。
1980年代に自身の歌で録音したがお蔵入りになった、という話もあり、今回はAIで生成した第三の歌声で表現することにより再録音できたのでしょう。80年代的なサウンド・アレンジもかっこよくて、本作中一番気に入っているナンバーです。

なお、11曲目「ひとちがい」の後、「人影に会いたい。自分以外の誰かに。ただ、抱きしめ、永遠のさよならが言いたい」と歌われる12曲目「そして誰もいなくなった」へ繋がり、『Wormhole』は幕を閉じます。森陽馬


2025年11月17日(月) ポール・マッカートニー 「ワンダフル・クリスマスタイム」

11月10日にジョン・レノンのクリスマス・ソングを紹介しましたが、ポール・マッカートニーのクリスマス・ソングも同様に7インチ・アナログ・シングル(カナリー・イエロー・カラー盤)で再発になっています。

ポール・マッカートニー『ワンダフル・クリスマスタイム』
(国内仕様盤7inchレコード カナリー・イエロー・カラー 歌詞・対訳付 UIKY-75124 2,750円)

ポールはウイングスとしてアルバム『バック・トゥ・ジ・エッグ』を発表したのが1979年6月。
その年の11月中旬に、このクリスマス・シングルは発表されています。

ポップなメロディー、口ずさめるサビ。
ポールらしい楽曲です。

サウンドは次のシングル「カミング・アップ」、次のアルバム『マッカートニーⅡ』に繋がるようなシンセ・ポップ。
80'sに向けて新しいサウンドを模索していたんでしょうね。森勉


2025年11月16日(日) Brian Wilson 「Let It Shine」(Live)

時は1999年7月9日、場所は大阪フェスティヴァル・ホール。
開演後、ライヴではなく、舞台にはショート・フィルムが映し出されます。
しばらく上映が続き、後半に「The Little Girl I Once Knew」が奏でられました。それに呼応して幕が上がり、実際のブライアン・ウィルソン・バンドが演奏を始めた瞬間の感動は、今でも心に深く刻まれています。

観客のほとんどは、僕と同じように感動で胸が詰まり、固まっていたのではないでしょうか。
「The Little Girl~」と次の「This Whole World」は、皆が夢を見ているように聴いていた印象があります。

そう、あれはまさに夢だった、と約26年経って改めて思うのです。
ブライアンが元気に歌っている。それもライヴ(目の前)で。

そんな、胸が熱くなるような想いを呼び起こしてくれるライヴ盤が発売になりました。

Brian Wilson『Live At The Roxy Theatre』
(輸入2枚組CD OGLIO OGL82100-2)

ブライアン・ウィルソンが2000年4月7&8日にカリフォルニアのロキシー・シアターで行ったライヴ音源。
輸入CDで2001年6月に発売、国内CDもボーナス・トラックを5曲追加し2002年2月に出て好評だったライヴ盤に、今回は更に6曲を追加した仕様で再発売されました。

当時何度も聴いたライヴ音源ながら、約26年の時を越えて懐かしい気持ちになりますね。
「Be My Baby」カヴァーの多幸感はこの上ないものです。

今日のこの1曲は、今回新たに追加された「Let It Shine」のライヴを。
これが素晴らしい! クレジットによると、2002年11月19日ニューヨークでのライヴ音源だそう。

なお、ブックレットには、デヴィッド・リーフがブライアン逝去の2週間後(2025年7月)に書いた文が掲載されています。
最後にその寄稿文の一部を記しましょう。

「ブライアンはたくさんの夢を叶えてくれました。<中略> God bless you、ブライアン。私たちがあなたの世界の一部であったことはとても幸運なことでした。」(デヴィッド・リーフによる寄稿文より) 森陽馬


2025年11月15日(土) Little Feat 「Long Distance Love」

昨日に続いて、リトル・フィート。
今日は1975年発表の5thアルバム『ラスト・レコード・アルバム』を取り上げましょう。

リトル・フィート『ラスト・レコード・アルバム』デラックス・エディション
(国内仕様4枚組CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18786 6,050円税込)

ポール・バレア&ビル・ペイン&ケニー・グラッドニーによる共作「Romance Dance」で始まり、同じく3人による「One Love Stand」、ポール・バレア作「All That You Dream」、ビル・ペイン作「Day Or Night」など、ローウェル・ジョージ以外のメンバーも存在感を増して、リトル・フィートというバンドらしさが成熟した1枚。

でも、この傑作から1曲挙げるなら、やっぱりローウェル作の名曲「Long Distance Love」でしょう。
彼らしい黄昏の叙情感溢れるメロディー&歌、そして、ヴァレリー・カーターのコーラスが泣けますね。

今回のデラックス盤ディスク2には、「Long Distance Love」のAlternate Version、更に未発表Rough Mixも入っていましたが、ヴァレリー・カーターのコーラスも入っている本編のヴァージョンが結局は一番かな。

ちなみに、昨日の『アメイジング!』もそうですが、本編の最新リマスターが凄くきれいな音質になっていて、好き嫌いあるかもですが、音圧も上がってすっきりしたとても良い音質だと僕は思います。(ディスク3と4の1975年10月31日ボストン未発表ライヴ音源も超良質!)

なお、本作タイトルの"ラスト"は最後ではなく、ピーター・ボグダノヴィッチ監督の名映画『ラスト・ショー』をモチーフにしたもの。ネオンパークによるジャケットもそのイメージで描かれています。森陽馬


2025年11月14日(金) Little Feat 「Cold Cold Cold/Dixie Chicken/Tripe Face Boogie」(Live)

リトル・フィートといえば2nd『セイリン・シューズ』(1972)、3rd『ディキシー・チキン』(1973)が名盤として多く紹介されるのですが、4th『アメイジング!』(1974)、5th『ラスト・レコード・アルバム』(1975)も素晴らしいアルバムです。

そのデラックス・エディションが国内盤CDで各々発売されました。

ニューオリンズ/ルーツに根ざしていたローウェル・ジョージと、クロスオーバー志向になっていく他メンバーとの間で不和が生じ始めたのもこの頃でしょうか。稲妻轟く山道を走る車が描かれた『アメイジング!』のジャケットは、その危険なバンド内を暗示していたのかもしれません。

さて、『アメイジング!』(原題:Feats Don't Fail Me Now)は、ヴァン・ダイク・パークスが関わった「スパニッシュ・ムーン」、ローウェルによるアラン・トゥーサン讃歌「ロックン・ロール・ドクター」等を収録した1974年発表作品。
今回のデラックス盤には、ディスク2にアウトテイク&レア音源。ディスク3には、1975年2月1日にパリで行ったライヴ音源が入っています。

パリのライヴは全て未発表で、音質の良いブート的な感じではありますが、観客の声援も大きくてイイですね。
ワーナー・ブラザーズのミュージック・ショウとして、ドゥービー・ブラザーズ、タワー・オブ・パワー、モントローズ等と一緒にツアーを廻っていたようですが、フィートのライヴ・パフォーマンスがダントツに評判良かった、という逸話も納得の演奏です。

今日のこの1曲は、そのパリでのライヴ音源から「Cold Cold Cold/Dixie Chicken/Tripe Face Boogie」。
後半のビル・ペインによるフランス風アドリブ・ソロが入った後、爆発するTripe Face Boogieの盛り上がりが最高!森陽馬

★リトル・フィート『アメイジング!』デラックス・エディション
(国内仕様3枚組CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18783 3,740円税込)


2025年11月13日(木) Chrissie Hynde with Brandon Flowers 「I'm Not In Love」

プリテンダーズのクリッシー・ハインド最新作は、敬愛する友人たち(Pals)とのデュエット・カヴァー・アルバム。

Chrissie Hynde&Pals『Duets Special』
(輸入CD Parophone 5021732961716)

「親密で、夜のムードのある、スモーキーな作品にしたかった。」
ゲストとの静かな重なりを楽しむようなクリッシーの抑えたヴォーカルと、最小限のバンド・アレンジで聴かせる本作は、深い夜のゆったりとした時間が似合います。

ルーファス・ウェインライトのパートナーとの会話を発端にスタートとした本作には、ルーファスをはじめ、k.d.ラング、ジュリアン・レノン、ルシンダ・ウィリアムス、ダン・オーバック(ブラック・キーズ)、デビー・ハリー(ブロンディ)、2022年に亡くなったマーク・ラネガン、カーリーン・アンダーソン、キャット・パワーらが参加。

「Me & Mrs.Jones」、「Can't Help Falling Love」(エルヴィス・プレスリー)、「It's Only Love」(ビートルズ)、「(You're My)Soul & Inspiration」(ライチャス・ブラザーズ)に、ローリング・ストーンズ、ブレンダ・ハロウェイ、10cc、ザ・スミス、フレッド・ニールなど、しっとりと聴かせてくれます。

本日は、ブランドン・フラワーズ(ザ・キラーズ)との共演による、10ccの代表曲「I'm Not In Love」を。
夜空に溶けていくようなグレッグ・リーズのペダル・スティール・ギターも印象的な1曲です。東尾沙紀



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■

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