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2011年7月1日(金) ジャクソン・ブラウン 「Before The Deluge」 |
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8月7日、カリフォルニア州にあるShoreline Amphitheatreという会場で
“MUSE (Musicians United For Safe Energy)”というベネフィット・コンサートが開催決定しました。
出演者は、ジャクソン・ブラウン、ドゥービー・ブラザーズ、ボニー・レイット、CS&N、ジョン・ホール、ジェイソン・ムラーズ、トム・モレノetc。
そう! まさに『No Nukes』21世紀版、といったコンサートなのです。
『No Nukes』とは、今回の原発事故報道でもよく比較対象とされた1979年スリーマイル島原発事故の後、ジャクソン・ブラウン等が中心となって行なわれた反原発ライブ・イベント。(輸入CD 2枚組CD 605922)
福島原発事故後、再びこのようなイベントを立ち上げた彼らミュージシャンの志は本当に素晴らしい! (収益は非核エネルギーを推進する世界中の組織に寄付されるそうです。)
中立的立場を重んじる日本ではこういうイベントは難しいのかもしれませんが、強い意識を持って音楽活動をしているミュージシャンは是非、しがらみを恐れず声を上げて欲しいですね。
今日のこの1曲は、ジャクソン・ブラウンの名作『レイト・フォー・ザ・スカイ』のラストに収録されている黙示録的ナンバー。
『No Nukes』のライヴでも特に印象深く歌われています。森 陽馬 |
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2011年7月2日(土) Sondre Lerche 「Living Dangerously」 |
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約1年半ぶりに新作をリリースしたノルウェーのシンガーソングライター、ソンドレ・ラルケ。(輸入CD MONA-001)
本国デビューから今年で10周年。
6作目にして初のセルフタイトルが付けられています。
親しみやすいメロディーの楽曲が満載の前作『Heartbeat Radio』に比べると、落ち着いた雰囲気の曲が多く収録され、シンガーソングライター然とした曲が並びます。
ストリングスの他、音響的なアレンジが取り入れられていたり、フリート・フォクシーズのような分厚いコーラスが入っているものがあったりと最近の流行り(?)も取り入れつつ、彼らしいギターポップ・ナンバーも収録されています。
今日の一曲はハーモニカが入ったまったりとしたこの曲。
ジャケットは何故こういう写真にしたのかなぁと最初は不思議でした。
なんとなくザ・スミスのジャケットを意識しているのかもなんて思ったのですが実際のところはわかりません...ご意見お待ちしております。
今のところ、国内盤発売の予定はありません。東尾沙紀 |
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2011年7月3日(日) 青山 ミチ 「ミッチー・マーチ」 |
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英国出身新世代ジャズ・ファンク・バンド、“ニュー・マスターサウンズ”のリーダー/ギタリストであるエディー・ロバーツが新作アルバム『BURN!』をリリース。(国内盤のみRemix2曲追加収録 PCD-93411 2,415円)
重厚なファンキーグルーヴが魅力のニュー・マスターサウンズに比べ、よりジャジー、よりクールでかっこいいインスト・ジャズ!
古き良き60〜70'sソウル・ジャズのエッセンスを現代に甦らせた快作に仕上がっています。
12曲目ジャクソン・シスターズで有名な「I Believe In Miracles」のカヴァー。
この曲、ジャクソン・シスターズがオリジナルと思っていましたが、なんと!最近になって作曲者Mark Capanni(マーク・カッパーニ)というミュージシャンによるオリジナル・ヴァージョンの存在が発見されたそうです。
今回のエディー・ロバーツは、そのマーク・カッパーニによるややメロウなオリジナル・テイクを下敷きにしたカヴァー。フルートが主旋律のメロディーを奏でていてクール! やっぱり彼はジャズに関してとてもマニアックですね。
ちなみに、国内盤にはボーナス・トラックが2曲追加で入っているだけでなく、塚本謙という方の日本語解説が詳細でとてもわかりやすいので、インスト作品ではありますが国内盤をオススメします。森 陽馬 |
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2011年7月4日(月) Clay Hammond 「Take Your Time」 |
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サム・クックお好きな方に是非とも聴いてもらいたいのがこの人。
クレイ・ハモンド。(『ピース・オブ・マインド』 PCD-93416 2,415円)
ジョニー・テイラー「パート・タイム・ラヴ」の作者として知られる彼ですが、魅力はなんといっても包み込むようなそのハートウォーミングな歌声です。
60年代後半Kent録音中心ということもあり、サム・クック・フォロワーとして有名なオヴェイションズに比べ、よりサム・クックの歌心が乗り移ったような雰囲気。
楽曲もディープなバラード&ミディアム中心で、サム・クックにオーティス・レディング的なサザン風味とジェイムス・カー的男汁を少しまぶしたような深い味わい。
@「Take Your Time」はソウル・ファン必聴のナンバーですね!
同時発売された77年録音作『Come Into These Arms Of Love』の初CD化(PCD-22347 2,310円)もオススメです。森 陽馬 |
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2011年7月5日(火) Brent Cash 「How Strange It Seems」 |
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2008年9月11日の今日のこの1曲でも取り上げたアメリカ/ジョージア州出身の男性シンガー・ソングライター、ブレント・キャッシュ。
ビーチ・ボーイズ・ファンに大好評だったその1stアルバムから約3年。
待望の新作『How Strange It Seems』が出ました。(VSCD-9394 2,415円)
前作に比べストリングスを多く加えたアレンジで、楽曲もより深みを増した印象。
アート・ガーファンクルのセンチメンタリズムと、ロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズのポップ&コーラスの魅力が合わさったような1枚です。
全体的にトータル・アルバムのような雰囲気もありますが、個人的にはビーチ・ボーイズ的ポップ・サウンドと切ないソングライティングが融合したタイトル曲Dにグッときました。森 陽馬 |
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2011年7月6日(水) ベス・ロジャース 「I Would Never」 |
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ベス・ロジャースは、ニューヨーク/ブルックリンを拠点に、ウクレレをメインにフルートなど様々な楽器を自らこなし、ポップなサウンドを奏でる女性シンガーソングライター。
日本デビュー盤『ベス・ロジャース・プレゼンツ・ベス・ロジャース』(VSCD-9381 2,415円)は、今年の1月にリリースされたものですが、ウクレレの音色と明るいメロディーがこれからの暑い季節にもぴったりな一枚♪
冒頭の弾むウクレレ・ポップ「I Don't Worry」、ホーンの音が爽快な「I Would Never」など、ウクレレ=のんびりとしたイメージとはまた違った快活なサウンドと親しみやすい楽曲が魅力です。
アルバム後半の穏やかな雰囲気の曲もとても良いですね。
女性ポップ・ヴォーカル、ギターポップお好きな方オススメの一枚です。東尾沙紀 |
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2011年7月7日(木) ハンバート・ハンバート 「好きになったころ」 |
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♪CD屋さんにならんだ知らない音楽 たくさん見くらべて選んだ
もじゃもじゃ頭にバイクのTシャツ 帰ってラジカセに入れた
〜
何の音かわからないし、どんな歌かもわからない
だけどなんか胸がさわぐ だけどなんか
こんないい歌何度も聴きたい
〜
エレキギター、ドラム、ベース、へたな歌と、へたなピアノ
長くのびる高い音が 僕の胸に ♪
これはハンバート・ハンバートの新作ミニ・アルバム『ニッケル・オデオン』(初回DVD付 UPCH-9654 3,000円)に収録されている曲「好きになったころ」歌詞の一部だ。
レーベルがミディからユニバーサルへ移り、数年前は当日券でも見に行けたライヴも今では前売チケットが即完売してしまうほどの人気者になったハンバート・ハンバート。
しかしながら、佐藤良成と佐野遊穂の二人は今も昔も変わらないスタンスで音楽と向き合っているのだろう。
なお、この曲の歌詞は最後にこう歌われている。
♪いいな ほんといいな いいな 僕もギター弾きたい
いいな ほんといいな 僕もそこへ行きたい ♪
ちなみに“もじゃもじゃ頭にバイクのTシャツ”がジャケットのアルバムというのは、おそらくボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』。
1曲目「ライク・ア・ローリング・ストーン」で“へたなピアノ”(オルガン)を弾いているのはアル・クーパーだ。森 陽馬 |
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2011年7月8日(金) ポール・マッカートニー 「It's So Easy」 |
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ポール・マッカートニー、ニック・ロウ、ルー・リード、グラハム・ナッシュ、パティ・スミス、マイ・モーニング・ジャケット、シー&ヒム、etc...
こんな豪華メンツが勢揃いしているCDが出ました。
バディ・ホリー生誕75周年を記念してリリースされたトリビュート盤『RAVE ON BUDDY HOLLY』。(輸入CD Fantasy 0888072326705)
どのアーティストも定番ロックンロール・ナンバーのオリジナル・アレンジをかなり崩し、各々の持ち味を盛り込んでカヴァーしていますが、一番ブッ飛んだ感じでやっているのが意外にもポール!
今までにもライヴで披露していたお気に入りバディ・ホリー・ナンバーをよりヘヴィーに、より弾けたアレンジでカヴァー。
ビートルズ時ジョンがヨーコへ向けて歌った「I Want You」の暑苦しさに対抗したかのような「It's So Easy」です。
カレン・エルソン(ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトの奥方)による「Crying, Waiting, Hoping」、シー&ヒム「Oh Boy!」、ニック・ロウ「Changing All Those Changes」もイイですね。森 陽馬 |
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2011年7月9日(土) フォー・トップス 「スタンディング・イン・ザ・シャドウズ・オブ・ラヴ」 |
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フォー・トップスの魅力って何でしょう?
彼らが60年代に放ったヒット曲の多くを作ったブライアン・ホーランド、ラモン・ドジャー、エディ・ホーランドによる楽曲や、モータウン・レコードのスタジオ・ミュージシャンによる歯切れの良い演奏が素晴らしいということ。
そしてなんといってもリード・ヴォーカリストのリーヴァイ・スタッブスの声の良さ!
張って良し、抑えて良しで、声量もバツグン!
「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」、「イッツ・ザ・セイム・オールド・ソング」、「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」、「サムシング・アバウト・ミー」など、60年代中期のヒットが満載のベストCDは、どの曲を聴いても体が動いてしまいます。
個人的には1967年上半期にラジオからもよく流れていたし、レコードも擦り切れるほど聴いた「スタンディング・イン・ザ・シャドウズ・オブ・ラヴ」、「バーナデッド」、「セヴン・ルームス・オブ・グルーム」の3連発ヒットが忘れられません。森 勉
★掲載ジャケットはベスト盤。(国内CD UICY-91316 2,500円) |
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2011年7月10日(日)THE NEW WAVE 「The Evening Mist - A Morning Dew」 |
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60'sソフト・ロック・マニアの方なら、ガイド本か中古レコード店の壁に飾ってある高額LPとしてご覧になったことがあると思われるこの1枚。
正規CDでは今までずっーーっと発売されたことがなかった幻の今作が遂に出ました!(『Little Dreams:The Canterbury Recordings』 輸入CD CRNOW-26)
THE NEW WAVEは、Tommy AndreとReid Kingによる二人ユニットで、この『Little Dreams』が1967年発表の唯一のアルバム。
CD化に際して、全曲のステレオとモノ・ヴァージョン、更にはデモ音源や1968年、1971年の貴重音源も追加収録されています。
この時代のこの手の作品は往々にして、サイケ色が強すぎる、もしくはつまらない曲が多い、など、名前ばかりが伝説化して、肝心の内容はイマイチ、というパターンが多いのですが、今作は内容も最高!
『ペット・サウンズ』にも参加していた女性ベーシスト、キャロル・ケイや、ヴァン・ダイク・パークス、そして名ドラマー、ハル・ブレイン等による演奏と、ジーン・ペイジによるストリングス・アレンジが素晴らしい!
「シェルブールの雨傘」カヴァーC「Autrefois」以外のオリジナル曲も不思議な魅力があります。
今日のこの1曲Bは、サイモン&ガーファンクル「冬の散歩道」に影響を受けたと思われるハイテンポなキラーチューン!
ソフト・ロック好きの方は必携の1枚ですね。森 陽馬 |
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2011年7月11日(月) 二階堂和美 「蝉にたくして」 |
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ジャズや歌謡曲などを織り交ぜたスタイルが魅力の女性シンガー・ソングライター、二階堂和美の5年ぶり新作『にじみ』(PCD-18654 2,800円)が先日リリースされました。
都はるみのようなコブシをまわす二階堂流演歌「説教節」、はっちゃけぶりが楽しい「Push Down」、スティール・パンの音色がゆったりと心地良い「Blue Moon」、サンバ調「お別れの時」など歌い方も楽曲の雰囲気もガラリと印象が変わり、二階堂ワールド全開!
中でも優しくてちょっと寂しい、ピアノ弾き語りによる「蝉にたくして」がとても良い曲だなと思いました。
♪八月のなき声は 蝉にたくして 悲しみも悔しさも 蝉にたくして♪
この一節がとても心に響きました。
ピアノに重なる蝉の声に、懐かしい夏の情景が頭の中に広がります。
本物の蝉の声をきけるのも、もうそろそろでしょうか。
いまなら、トシちゃんの「ハッとしてGOOD」のカバーを収録した特典CDが先着で付いてます。東尾沙紀 |
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2011年7月12日(火) 山下 達郎 「僕の中の少年」 |
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山下達郎、8月10日発売予定の新作『Ray Of Hope』。
この新作お買い上げの方から抽選で、秘蔵ライヴ映像及び山下達郎本人のトークも楽しめる映画館イベントへ招待!という施策が決定しました。(詳細はこちらのオフィシャル・ページに)
8/23名古屋、8/25大阪、8/29博多、8/31札幌、9/4新宿、9/6仙台。
各所映画館、収容人員は500名前後ですから競争率は高そうです。
(特に9/4新宿は唯一の日曜日ということで集中しそうですね)
いつか映画館で普通に上映されたらうれしいですね。
今日のこの1曲は、個人的に夏になると聴きたくなる山下達郎この1枚。
山下達郎のアルバムはほとんどが英語タイトルですが、唯一の日本語タイトルである1988年発表作『僕の中の少年』。
B面(E「ルミネッセンス」〜F「マーマレイド・グッドバイ」〜G「蒼氓」〜H「僕の中の少年)の流れが好きです。森 陽馬 |
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2011年7月13日(水) Gustavo Santaolalla 「Blak Butterflies」 |
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先日、映画『ビューティフル (Biutiful)』を鑑賞。
『アモーレス・ペロス』、『21グラム』、『バベル』で知られるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督によるスペイン/メキシコ映画で、今年のアカデミー賞にもノミネートされた作品。
全体的に暗く重いストーリー展開で、見ていて楽しくなるような映画では決してないものの、鑑賞後にずっしりと心に残る強烈な映画でした。
サブリミナル的な映像(主人公の男性がトラブルの元となる暖房器を購入する時にTVに写っていた映像など)や、ちょっとした会話の内容が物語に繋がっていく(ライオンが飼い主を噛殺したという警官の会話がラストに繋がっていくこと)など、この監督らしい仕掛けが随所にあって、約2時間半、釘付けにされました。
約2ヶ月の余命を宣告される主人公を演じたハビエル・バルデム、そして、その元妻マランブラを演じたマリセル・アルバレスの演技が圧巻!
スペインのバルセロナというと、サグラダ・ファミリアや多数の美術館など華やかなイメージがありましたが、貧富の差が激しい移民問題などを浮き彫りにしていて、そういう面でも印象に残りました。
なお、この映画/物語は、監督がラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」を聴いたことがきっかけで制作されたそうです。森 陽馬
★掲載ジャケットはグスターボ・サンタオラヤ(Gustavo Santaolalla)がスコアを手掛けたサントラ盤。 |
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2011年7月14日(木) Left Banke 「Pretty Ballerina」 |
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ビートルズをはじめとしたイギリスのビート・グループが1964年に大挙してアメリカに押し寄せたことにより、アメリカの若者だけでなくミュージック・ビジネスにも多くの影響を与えました。
レコード会社もソロ歌手よりグループで売り出そうという意識が強くなり、ミドル60'sからレイト60'sにかけては、様々なアメリカン・ビート・グループがデビューしました。
フォーク・ロック、ソフト・ロック、サイケ、バブルガムなど流行のサウンドに乗りつつも、グループの個性が出た名曲が数多く生まれました。
今日はそんな中からレフトバンクを。
1966年秋に「いとしのルネ」(Walk Away Renee)の大ヒットを放った、ニューヨークで結成された5人組。
彼らのサウンドの特徴はビートの強さをウリにするのではなく、クラシックの要素を取り入れたものでした。バロック・ロックなんて呼び方もありましたね。
この「プリティ・バレリーナ」は第2弾ヒットとなった1967年初頭に発表された曲。(輸入CD Sundazed SC6276 国内仕様盤も近日発売予定)
クラシカルなピアノとヴァイオリンの音がフィーチャーされたアレンジと中世時代を思わせる曲調はレフト・バンクというグループの個性をタップリと印象づけてくれました。
曲を作ったのはメンバーのマイク・ブラウン(キーボード担当)。
レフト・バンク解散後、彼はストーリーズというグループを始め、「ブラザールイ」(1973年全米No.1)の大ヒットを出すことになります。森 勉 |
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2011年7月15日(金) 小野 一穂 「Diamonds On The Inside」 |
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友部正人の息子、小野一穂。
佐藤克彦、伊賀航、椎野恭一、他が参加した1stアルバム『綿帽子』。
(自主制作盤 Kotoba Records KR-001 2,100円)
搾り出すような声で歌う父とは違った苦味のない澄んだ声色ながら、その歌声には武骨な魂が確かに宿っている。
ジャケットの強い眼差し同様、ひとつひとつの“歌”に心臓を鷲掴みにされるようだ。
9曲目に収録されている唯一の英語タイトル曲「Diamonds On The Inside」はベン・ハーパーの日本語カヴァー。
ベンが書いた英語詞を彼自身の解釈も交えて訳し、自らの血肉となるような日本語で歌っている。森 陽馬 |
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2011年7月16日(土) ソーイング・パターン 「Julie」 |
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猫と女の子のジャケットがかわいいこちらのアルバムは、シカゴ在住の中国系アメリカ人、アンジー・マーによるポップ・ユニット、“ソーイング・パターン”の2作目にして、日本デビュー盤『Sewing Pattern』(VSCD-9393 2,415円)です。
現在25歳の彼女が奏でる音楽は、80年代ネオアコを軸に、ジャズ、ボサノヴァ、ソフトロック、映画音楽などを吸収したアレンジ。流麗なストリングスやホーンが絡むドリーミーなメロディーが心地良いポップ・ミュージック。
オープニングを飾るチェンバー・ポップ「Sugar Into Tea」もオススメですが、今日の一曲は「Julie」という曲。
スタイル・カウンシル「Shout To The Top」を思い起こさせる軽快な一曲♪
今後ソングライターやアレンジャーとしての活躍も期待したい女性シンガーです。東尾沙紀 |
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2011年7月17日(日) Lucy Wainwright Roche 「Open Season」 |
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“ウェインライト”といえば、近年評価が高い男性(中性?)シンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライトを思い浮かべる方が多いと思います。
ルーシー・ウェインライト・ローチェは、そのルーファスの異母妹。
ラウドン・ウェインライト3世と、姉妹ユニットとして人気だったローチェスのスージー・ローチェとの間の娘にあたりますが、その彼女が1stアルバム『LUCY』を発表しました。(輸入CD Strike Back Records SBR130CD)
高く澄んでいながら可憐な魅力もある歌声(湯川潮音に似ている)と、アコースティック・サウンドが見事に調和。女性シンガー・ソングライター好きの方には是非聴いてもらいたい1枚です。
ローチェスをfeatしたサイモン&ガーファンクル名曲カヴァー「アメリカ」、シークレット・トラック13曲目エリオット・スミスの名作『Either/Or』に収録されていた楽曲のカヴァー「Say Yes」も良いのですが、オリジナル曲も素晴らしい。
2曲目「Open Season」は、出だしのメロディと歌にニール・ヤングの影響も感じられる好ナンバーです。森 陽馬 |
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2011年7月18日(月) Beach Boys 「Wonderful」 |
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出る!と噂されながら、なかなか発売されないビーチ・ボーイズ『SMiLE』。
ファンの期待と不安な思いを更に焦らすかのように、こんなマニア垂涎のアイテムもリリースされました!
英国の音楽誌“MOJO”の特別版『SMiLE』特集号。
見たことがなかった写真が掲載されている書籍も必見(ビーチ・ボーイズ以外の記事も充実)ですが、なんといってもオマケに付いている限定7インチ・アナログEP!
ジャケット・スリーヴもちゃんとあって、『SMiLE』収録曲の「Cabin Essence」と「Wonderful」が収録。
透き通った美しい黄色のカラー・レコードにBrother Recordsのレーベル面というのもマニア心をくすぐりますね。
オマケのアナログ・レコードは再生産などしないでしょうから、雑誌自体も再入荷しない可能性大。アナログ好きの方は要チェックの1冊&1枚です。森 陽馬 |
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2011年7月19日(火) コーネル・デュプリー 「Doin' Alright」 |
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原田芳雄さんが逝去。
日本人らしい気概がありながら、温かみもあるいぶし銀の演技が魅力でした。(タモリ倶楽部での鉄道特集にもよく出ていましたね。) ご冥福をお祈りいたします。
“いぶし銀”といえば名ギタリスト、コーネル・デュプリー。
彼も今年5月に亡くなってしまいました。
スタッフ、ガッドギャング、ダニー・ハサウェイ、アレサ・フランクリン、他多数の名作に携わったギタリストでありながら、リーダー作は少なかった彼ですが、遺作となる新作『Doin' Alright』が本日発売されました。(国内CD PCD-25132 2,625円)
2011年3月録音ですから、亡くなる直前に制作された作品。
しかしながら全13曲、彼のギタリストとしての魅力が凝縮された大傑作に仕上がっています。
特にグルーヴ感溢れる1曲目「Doin' Alright」。
炎がほとばしるような外に放たれた“生”の活力を感じます。森 陽馬 |
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2011年7月20日(水) ファウンテインズ・オブ・ウェイン 「アセラ」 |
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ファウンテインズ・オブ・ウェインのニュー・アルバム『スカイ・フル・オブ・ホールズ』が発売されました。(国内CD WPCR-14133 2,580円)
オリジナル・アルバムとしては5枚目。
今回も気分爽快にしてくれるポップ・ナンバー満載です。
メンバーのアダム・シュレシンジャーとクリス・コリングウッドの共作曲はどれも質のいい曲ばかりで、どの曲を今日の1曲にしようか迷いましたが、3曲目に入っている「アセラ」を。
レーナード・スキナードの「スウィート・ホーム・アラバマ」を思い起こさせてくれる雰囲気を持った曲です。
アダム・シュレシンジャーの名前を知ったのは1996年。
トム・ハンクス監督・出演映画『すべてをあなたに』(That Thing You Do)主題歌の作者としてでした。
なんともカッコイイ60'sテイストの曲で一目ぼれ(一聴きぼれ)し、いまだに大好きな1曲です。
その後、ファウンテインズ・オブ・ウェインのファースト・アルバムを聴き、その才能とセンスに驚き、現在に至っています。
なお日本盤にはボーナス・トラックとして、ムーディ・ブルースの71年発表名作アルバム『童夢』冒頭を飾った名曲「The Story In Your Eyes」のカヴァーが収められています。
ほぼ完コピに近い演奏ですが、キャッチーなギターリフは迫力抜群!
カヴァーセンスも大したものです。森 勉 |
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2011年7月21日(木) Gillian Welch 「Down Along The Dixie Line」 |
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酷暑・台風の隙間を縫って、肌寒いくらいにひんやりとした昼下がり。
アメリカの女性シンガー・ソングライター、ギリアン・ウェルチの約8年ぶり5作目となる新作『The Harrow & The Harvest』(ACONY ACNY-1109)を店で聴いてみた。
何かに急かされるように続いていく日常。
忙しなく時間だけが過ぎていく日々。
ギリアン・ウェルチの歌声はそんな時間を止めるかのように響く。
長年共に活動しているDavid Rawlings(2010年3月21日に紹介した彼の新作も印象的でした)との二人だけ。リズム・トラックはなく、ギター、バンジョー、ハーモニカのみのシンプルな演奏。
なのに、これ以上ないくらい切ないメロディが心に沁みてくる。
滋味ながら、いつまでも深く愛したい傑作だ。
(ちなみに、ケースに入っているジャケットは通常の紙ブックレットとは違い、和紙に刻印したような独特な手作り感がある。是非実際に手にとってみてもらいたい。) 森 陽馬 |
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今日も空気が爽やかで終始過ごしやすい一日でした。
明日以降はまた厳しい暑さに逆戻りという事ですが、そんな暑い毎日に涼しい風を送りこんでくれそうな一枚を。
神奈川県出身女性ピアニスト/シンガーソングライター、森ゆに。
6月にリリースされた2ndアルバム『夜をくぐる』(XQFL-1019 1,995円)です。
WATER WATER CAMELの田辺玄をエンジニアに迎え、WWCの故郷である山梨は身延町にあるホールでレコーディングされた全編ピアノ弾き語りの凄くシンプルな作品。
バッハや讃美歌が好きだという彼女のピアノの旋律は、清らかでどこか懐かしい響きを感じさせます。
一曲目、金延幸子の「春一番の風は激しく」カバー(後奏には彼女が好きなバルバラ風のメロディーが盛り込まれているとの事)も良く、山梨の美しい夜景に感動し書かれた「星のうた」を聴くと優しい気持ちになります。
全8曲で30分も満たないのですが、不思議と短さを感じさせない作品。
浜田真理子さんがお好きな方にもオススメです。東尾沙紀 |
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2011年7月23日(土) DENI 「Refem」 |
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ブラジル音楽というと、ボサノヴァ/サンバを連想する方がほとんどでしょうが、今日紹介するこの1枚は、ブラジリアンAOR。
今ひとつピンとこないかもしれませんが、これが素晴らしい1枚なのです。
(輸入CD DENI 『VELOZ』 DRC-12005)
歌は全曲ポルトガル語。サウンドは生バンドを主体にしたメロウなアレンジで、聴くほどに爽快!
ブラジリアン・ポップの人気ミュージシャン、ジョルジ・ベルシーロを手掛けたトルクアット・マリアーノがプロデュースを担当。
オーガニックなAORサウンドが現代風の絶妙な味付けで楽しめます。
ジャヴァン『ルース』やジョルジ・ベルシーロ好きの方は必聴!
ブラジルもの聴かないAORファンの方にもオススメです。森 陽馬 |
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2011年7月24日(日) Adam Dunning 「'S Wonderful」 |
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ブラジル/ボサノヴァのオススメ盤をもう1枚。
アダム・ダニングは、オーストラリア/メルボルン出身の男性シンガー。
今作『Sunset Monkeys』(国内CD PCD-93420 2,415円)は、ブラジル/リオ・デ・ジャネイロにて録音した新作で、「O Barquinho (小舟)」などボサノヴァの名曲を多数作曲したホベルト・メネスカルや、ジョアン・ドナートなど本場の名ボサノヴァ・ミュージシャンも参加。
オーストラリアのおおらかな心とブラジルのナチュラルな感性が穏やかに絡み合った快作で、ジャケットのイメージ同様、心地良く和める1枚です。
今日のこの1曲は、ブライアン・ウィルソンも新作でカヴァーしていたジョージ・ガーシュウィン作の名曲。
ゴキゲンなボサノヴァ・アレンジで、何故かフランス語で歌っています。森 陽馬 |
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2011年7月25日(月) ロイ・オービソン 「Dream」 |
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武蔵小山商店街奥の脇道にあった小山ブックセンターという本屋が先日閉店しました。
約20年前の開店時は近辺で一番広い本屋でしたが徐々に縮小し遂に閉店。店員の方がおっしゃるには、近くにブックオフができてから売上が一気に落ちてしまったとのことで、ブックオフを先に見て欲しい本があればそこで購入→無い場合のみ来店する、という流れになってしまったそうです。
時代の流れとはいえ、日本全国の本屋がこのような状況になっていると思うと、なんとも虚しいですね。
本屋といえば思い出すのが映画『ユー・ガッタ・メール』(1999年日本公開)。
メグ・ライアンとトム・ハンクスが主演のラヴ・ストーリーで、ニューヨークの本屋が舞台。メグ・ライアン演じる主人公の小さい本屋が、近隣の大型店オープンの影響により閉店してしまうというストーリーでした。
キャロル・キングがこの映画のために書き下ろした「Anyone At All」、ニルソン「The Puppy Song」、スティーヴィー・ワンダー「Signed Sealed Delivered, I'm Yours」、ロイ・オービソン「Dream」などが使われ、音楽も良かったのが印象に残っています。森 陽馬
★掲載ジャケットは「Dream」収録のロイ・オービソン1963年発表作『イン・ドリームス』。(国内CD 限定紙ジャケ SICP-3115 1,995円) |
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2011年7月26日(火) Down To The Bone 「Closer」 |
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ブラン・ニューヘヴィーズ、インコグニートなど、アシッド・ジャズ/ファンクがお好きな方に大推薦したいのがこの1枚。
“ダウン・トゥ・ザ・ボーン”は英国出身ティム・スチュワートを中心にした現代ジャズ・ファンク・グループ。
最新作『ザ・メイン・イングリーディエンツ』(国内CD PCD-93412 2,415円)には、ポール・ウェラー・バンドのパーカッショニストだったミュージシャンや、スノウボーイのベーシスト&ドラマー、インコグニートのベーシストなどグルーヴ・マスターが集結。切れのあるファンキーな演奏を聴かせます。
特にImaaniという女性シンガーがfeatされた@「Closer」は、全盛期のインコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ「Dream On Dreamer」を彷彿とさせるキラー・チューン。
他全10曲、ニューマスターサウンズなどの現代ジャズ・ファンクよりライトに聴けて、ダンサブルに楽しめるグルーヴィーな作品に仕上がっています。
ちなみにこのグループ名は、70年代サンフランシスコを拠点に活躍したファンク・バンド、コールド・ブラッドが1972年に発表した3rdアルバム『ファースト・テイスト・オブ・シン』に収録されている「ダウン・トゥ・ザ・ボーン」という曲から取られています。森 陽馬 |
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2011年7月27日(水) We'll Make It Right 「Another Song」 |
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単独来日公演を約2週間後に控えた、オランダのシンガー/プロデューサー、ベニー・シングス。
ベニーの別プロジェクトであるウィー・ウィル・メイク・イット・ライトの第2弾アルバム『ウィー・ウィル・ライト・メイク・イット』がリリースされました。(国内CD PCD-22351 \2,310)
ウィー・ウィル・メイク〜は、ベニーも所属するオランダのDOXレコードのレーベルメイトらと組んだ6人組ユニット。
“休日のための音楽”をテーマに、09年の前作同様皆で共同生活して作り上げられたのが本作。
幼い子どものかわいいカウントから始まるオープニング曲から、ポップス、ボサノバ、ジャズっぽいアレンジのゆったりと聴かせるものを中心に、ベニーらしいビートを強調したトラックも収録。
紅一点ルース・ヨンカーがリードをとる心地良いバラード「Another Song」他で聴けるサックスの音色も印象的です。
来日公演のメンバーはこの6人!
作品同様まったりと楽しい時間が過ごせそうですね。東尾沙紀 |
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2011年7月28日(木) Fountains Of Wayne 「The Summer Place」 |
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先週20日にこのコーナーで取り上げたファウンテインズ・オブ・ウェインの新作『スカイ・フル・オブ・ホールズ』(国内CD WPCR-14133 2,580円)。
本当に素晴らしいアルバムで、今年のベスト5には確実に入りそうなほど気に入っています。
僕が特に好きなのは1曲目「The Summer Place」。
アメリカ「金色の髪の少女」を彷彿とさせるイントロのメロディ&ギターが印象的です。
そのアメリカの新作『Back Pages』が本日入荷してきましたが、なんと!ファウンテインズ・オブ・ウェインの曲をカヴァーしているのです。
その曲については、また明日にご紹介しましょう。森 陽馬 |
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2011年7月29日(金) America 「A Road Song」 ファウンテインズ・オブ・ウェインのカヴァー |
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ジェリー・ベックリーとデューイ・バネルによるアメリカが新作『Back Pages』をリリース。(輸入CD EOMCD-2137)
今作はカヴァー・アルバム。
サイモン&ガーファンクル「America」、ビーチ・ボーイズ「Caroline No」、ジョニ・ミッチェル「Woodstock」、ゾンビーズ「Time Of The Season」、ジェイムス・テイラー「Something In The Way She Moves」、ボブ・ディラン「My Back Pages」、バッファロー・スプリングフィールド「On The Way Home」(ニール・ヤング作)、アート・ガーファンクルで有名なジミー・ウェッブ作「Crying In My Sleep」他60〜70年代の通な名曲をアメリカ流アレンジでナイス・カヴァー。
ヴァン・ダイク・パークス、ジェフリー・フォスケット、マーク・ノップラーもゲスト参加しています。
この2曲目で、昨日紹介したファウンテインズ・オブ・ウェインの新作に収録されている「A Road Song」をカヴァーしているのには驚きました。
更にその楽曲後半で、自らのヒット曲「金色の髪の少女」のギター・フレーズを織り込んでいるのです!
世代の違うこの二つのポップ・ロック・バンドが、偶然か必然か繋がっているのがわかってうれしいですね。森 陽馬
★この新作が届いたその日に、アメリカに以前在籍していたダン・ピークの訃報が報じられました。昔の作品も聴いて冥福をお祈りしたいと思います。 |
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2011年7月30日(土) ロバート・ジョン 「ヘイ・ゼア・ロンリー・ガール」 |
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ロバート・ジョンが1980年に発表した名作アルバム『バック・オン・ザ・ストリート』(2005年5月25日に取り上げたことがありました)が待望の再発です。(国内CD CMYK-6304 2,415円)
プロデューサーはジョージ・トビン。
翌1981年には日本でちょっとしたヒット・アルバムになったジョン・ヴァレンティの2nd『女はドラマティック』(I Won't Change)をプロデュースすることになる人です。
“白いスモーキー・ロビンソン”的なロバート・ジョンのファルセット・ヴォイスがうまく活かされていると思います。
このアルバムからシングルとしてヒットしたのは、カヴァー曲の「ヘイ・ゼア・ロンリー・ガール」と「シェリー」。
今回は前者を取り上げてみたいと思います。
オリジナルは1963年のルビー&ロマンティックスで、女性が歌っているのでタイトルは「ヘイ・ゼア・ロンリー・ボーイ」でした。
1970年にはエディ・ホールマンが「ヘイ・ゼア・ロンリー・ガール」にして全米2位の大ヒットとなりました。
そしてロバート・ジョンが31位のヒットに。
僕自身が知った順序は、エディ・ホールマン→山下達郎(ライヴでカヴァー)→ロバート・ジョン→ルビー、となります。
みんないいヴァージョンで、愛着がありやはり名曲ですね。
このロバート・ジョン・ヴァージョンの肝は、個人的にはイントロ含めてのドラミングにあるように思います。
この曲だけドラムスはエド・グリーンが担当しています。
♪ トンストトン ♪というタムの音がたまりません。森 勉 |
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2011年7月31日(日) 児玉奈央と青柳拓次 「私の青空」 |
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これまでに星野源とのデュオPolyp他、現在は主にソロシンガーとして活動する児玉奈央と、青柳拓次(KAMA AINA、リトル・クリーチャーズetc)のコラボ・アルバム『Family Songs』(VICB-60076 2,500円)が先日リリースされました。
タイトルの通り“家族”をテーマにした楽曲を取り上げカバーした作品です。
ウルフルズ「かわいいひと」、忌野清志郎「パパの歌」、ハナレグミ「家族の風景」、竹内まりや「家に帰ろう〜マイ・スウィート・ホーム」、奥田民生「息子」、童謡「パタパタママ」、オリジナル「おかえり」など全10曲。
ゆらり柔らかい雰囲気を持つ彼女の歌声と、マンドリン、ウクレレなどアコースティックを基調としたサウンドがほっこりと心和ませてくれます。
今日の一曲は、川畑文子や二村定一、榎本健一で有名な「私の青空」。
オートハープによるイントロが、ビーチ・ボーイズ「Would'nt It Be Nice」を彷彿とさせる一曲です。
青柳さんが唯一メインを取るスライ&ザ・ファミリーストーン「Family Affair」なんてのも収録されています。東尾沙紀 |
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