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  今日のこの1曲 “Archives”

<2024月3月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2024年3月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2024年3月1日(金) 寺尾紗穂 「ある絵描きの歌」

寺尾紗穂さんが発起人として行っている<りんりんふぇす>。
路上生活者が販売員となり、売上の約6割が収入になる仕組みの雑誌『BIG ISSUE』を多くの人に知ってもらい、ホームレス問題や自分たちの生活・仕事について考えよう、との目的で行ってきたイベントです。

その第11回目
りんりんふぇす山谷が、3月3日(日)東京・山谷の玉姫公園にてフリーコンサートで開催されます。

出演は、寺尾紗穂、三輪二郎、池間由布子、川村亘平斎、新人Hソケリッサ!。
恒例の座談会や炊き出し(無料の軽食配布)なども行われます。

寺尾紗穂さんは大学時代に山谷の夏祭りへ行き、絵描きで元土方のSさんと出会いました。
Sさんはその5年後に急死しましたが、「ある絵描きの歌」、「アジアの汗」等の歌が生まれ、様々な人との出逢いを経てイベントを続けてきた紗穂さんにとって、山谷・玉姫公園での開催はとても意義深いものだと思います。

「隣」の人と「輪」になる、というメッセージが込められた“りんりん”ふぇす。
何かを感じられると思いますので、お時間ある方はよろしければ足を運んでみてくださいね。森 陽馬

★掲載ジャケットは、寺尾紗穂「ある絵描きの歌」収録の2006年発表ソロ・デビュー作『愛し、日々』。
(国内CD VCCM-2018 2,096円税込)



2024年3月2日(土) ロイ・オービソン 「カム・バック・トゥ・ミー」

今年も3月に突入しました。
3月と言えば桜でしょうか?
桜も待ち遠しいですが、ナイアガラ・ファンは、もういくつ寝ると3・21、という気持ちでしょうね。

2024年の3・21は、1984年に発売された『EACH TIME』から40年ということもあり、『EACH TIME 40th Anniversary Edition』が発売されます。

CDが3枚、ブルーレイ、2枚組LPレコード、そして豪華ブックレットをセットにしたBOXセット。
その名も『EACH TIME VOX』。お値段は税込25,000円!
絶賛予約受付中です。

さて、今日は、大滝さんが所有していたジューク・ボックスに入っていたお気に入りのシングル・レコードの音源を収録したCDを。
このCDも発売されてから約10年。なくならないうちにまた紹介したいと思います。

『大瀧詠一のジューク・ボックス~ユニヴァーサル・ミュージック編』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICZ-1585 2,200円税込)

1960年代前半に話題になり、大滝さんも大好きだった曲を全30曲収録。
ダイアン・リネイ、ポールとポーラ、レスリー・ゴーア、ガス・バッカス、トミー・ロウ、リトル・リチャード、シャーリー&リー、etc...。
今日はその中から、日本独自にシングル化されて、ラジオでもよくかかっていたロイ・オービソンの「カム・バック・トゥ・ミー」を。森 勉


2024年3月3日(日) Andy Partridge & Chris Braide 「Queens Of The Planet Wow !」

アンディ・パートリッジ(ex.XTC)最新作♪

Andy Partridge & Chris Braide『Queens Of The Planet Wow !』
(輸入CD Easy Action EAR205CD / 輸入10inchレコードもあり)

2023年は3人組バンドThe 3 Clubmenとして作品を発表したアンディが、今回はクリス・ブレイドとのコラボEP(全6曲)をリリースしました。
クリス・ブレイドはアンディより20歳ほど下の英国出身のシンガーソングライターで、現在はLAを拠点にSiaなど人気アーティストの楽曲/プロデュース、映画音楽などを手掛け大活躍しています。

今作は全曲2人による共作で、アンディはギターをメインに、クリスはピアノやベース等その他の楽器とリード・ヴォーカルを務め、ドラムにはティム・ウェラー(Divine Comedy)、アッシュ・ソーンが参加しています。

ジャジーなアレンジのタイトル曲「Queens Of The Planet Wow !」をはじめ、穏やかな歌声とメロディが耳に残ります。
ジャケットのイメージも相まって、ロマンティックでとても良い雰囲気♪
The 3 Clubmenとはまた一味違った素敵なポップス作品に仕上がっています。東尾沙紀


2024年3月4日(月) 松尾清憲 「ジュリア」(佐藤清喜プロデュース)

松尾清憲さんの新曲「ジュリア」が、本秀康さんの雷音レコードから4月24日発売決定しました。

松尾清憲『ジュリア/I'm A Singer』
(国内7inchアナログ・レコード RHION-36 1,760円税込)

2024年は、松尾清憲さんがソロ・デビュー曲「愛しのロージー」をリリースして祝40周年♪
オリジナル・アルバムを現在制作中だそうで、その新作からの7インチ・シングルカットです。

サウンドは、マイクロスターの佐藤清喜さんによるプロデュース!
A面「ジュリア」は超ポップなメロディーに、ナイアガラ的アレンジが印象的なキラーチューン♪
繰り返し聴きたくなるとっても素敵なナンバーですね。

なお、B面「I'm A Singer」はアルバム未収録&未配信になる予定とのこと。
松尾清憲&マイクロスターファンはもちろん、全ポップ・リスナー要チェックの7インチです。森 陽馬



2024年3月5日(火) 池間由布子 「とんかつ」

寺尾紗穂さんが発起人として行っているりんりんふぇすのVol.11が、3月3日に山谷の玉姫公園で行われました。

今回の<りんりんふぇす山谷>はフリー・コンサートで開催され、老若男女多くの人で賑わっていましたね。

一番盛り上がっていたのは『カラオケタイム』で、山谷にお住まいのご年配の方々が北島三郎や山内惠介をステージで歌う、というコーナーでしたが、観ていて朗らかな気持ちになり、とても良かったです。
様々な人たちの人生に歌が寄り添っていたんだなぁ、と実感して、じんわりと胸が熱くなりました。

今日のこの1曲は、夕方17時30分から登場した、池間由布子さんの「とんかつ」を。
♪とんとんと キャベツを切る♪
さりげない日常に移ろいゆく感情が描かれたこの歌を、りんりんふぇす山谷で聴き、背筋が伸びる思いになりました。

池間由布子『My Landsscapes』
(国内CD 「とんかつ」収録 2020年発表作 IKEMAYUKO003 2,200円税込)

ちなみに、トップバッターの寺尾紗穂さんは、「反骨の人」からスタート。
「魔法みたいに」、「心の旅」(チューリップカヴァー)、「たよりないもののために」を披露。
新人Hソケリッサの時にも出てきて、「孤独な惑星」、「楕円の夢」、「アジアの汗」を歌いました。

りんりんふぇす山谷“第1回目”、とMCで話していたので、2回目もいつか開催されるといいですね。森 陽馬


2024年3月6日(水) 家主 「耐えることに慣れ過ぎている!」

新しい世代のギタリスト/ソングライターで注目の存在、といえば、田中ヤコブです。

その田中ヤコブが中心のロック・バンド、家主(ヤヌシ)の3枚目となるCDアルバムが出ました。

家主『石のような自由』
(国内CD NFD-011 2,800円税込)

本盤は2023年12月に配信された新作アルバムの楽曲に、ボーナス曲を3曲追加したCD版。
これが、全編に生気が漲っていて、大きな音で繰り返し聴きたくなる傑作でした。

田中ヤコブのギターと才能も爆発していて、心臓を鷲掴みにするような力強さに満ちています。

今日のこの1曲は、グッド・メロディーな8曲目「耐えることに慣れ過ぎている!」を。森 陽馬


2024年3月7日(木) ロニー・ダンテ 「シンク」

オールディーズ・ファンにはすっかりおなじみになったティーンズヴィル・レーベルから、新しいコンピCDが発売になりました。

V.A『LOLLIPOPS & TEARDROPS~34 Pop Diamonds From The 1960s』
(輸入CD Teansville Records TV1063)

今回は男性歌手が中心の全34曲。
ヴォーカル・グループものが7曲、男女デュエットが1曲、そして女性シンガー1曲(このリンダ・ジーンという人の曲がとてもイイ感じ。Fayetteというレーベルから出ている「Spider & The Fly」というシングル!欲しいですね。) その他は男性ソロ・シンガー。

相変わらず珍しい曲ばかりなのに、オールディーズ好きの心をがっちり掴んでくれる曲が多いですね。
ボビー・ヴィー(未発表曲)、ジョー・サウス、B.J.トーマス、レターメンなどの有名アーティストも入っていますが、曲は捻りの効いたレアものばかり。

ボブ・フェルドマン、ジェリー・ゴールドスタイン、リッチャード・ゴッテラーのコンビ作品、ロン・ウィンターズ「マイ・ガール」、ジェリー・リオペルが1964年にレターメンへ提供した「ユー・ドント・ノウ・ジャスト・ハウ・ラッキー・ユー・アー」、P.F.スローン&スティーヴ・バリ作のジンジャー・スナップス「アイヴ・ガット・フェイス・イン・ヒム」など、気になる曲が満載ですが、今日の1曲は、アーチーズ、カフリンクスなどのヴォーカルを担当したロン(ロニー)・ダンテが1966年にコロンビアから発売した、知る人ぞ知るシングル曲を。森 勉


2024年3月8日(金) ノラ・ジョーンズ 「On My Way」

雨上がりに陽射しが出てきて、穏やかな空気が流れる昼下がりに聴きたいオススメ盤です。

ノラ・ジョーンズの新作オリジナル・アルバム『Visions』が本日入荷しました。

ノラ・ジョーンズ『Visions』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 初回DVD付 UCCQ-9666 3,630円税込/通常盤 UCCQ-1197 2,860円税込/輸入LPもあり)

本作は2021年発表クリスマス・アルバム『I Dream Of Christmas』を手掛けたリオン・マイケルズによるプロデュース。
彼女の美声が活かされたシンプルなサウンド・アレンジで、とても心地良い1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、鳥のさえずりや口笛がピースフルに響く10曲目「On My Way」を。
虹を探しに、朗らかな気持ちで散歩に出たくなりますね。森 陽馬


2024年3月9日(土) 民謡クルセイダーズ 「南部俵積み唄」

祝受賞! 民謡クルセイダーズの2023年発表アルバム『日本民謡珍道中』が、第16回CDショップ大賞2024の関東ブロック賞に選ばれました。

日本各地の民謡に、様々な音楽要素が加味された“民クル”の音楽は、関東・日本に留まらず、世界でも評価されています。
民謡の素晴らしさをより多くの人に知ってもらえたらうれしいですね。

今日のこの1曲は、その『日本民謡珍道中』から「南部俵積み唄」(青森県)を。

民謡クルセイダーズ『日本民謡珍道中』
(国内CD UCCJ-9248 3,300円税込)

「南部俵積み唄」は青森県三戸町発祥の祝い唄。
まさに、祝い事で皆が踊りたくなるような“民クル・アレンジ”がとっても楽しい!
青森県出身の女性歌手、竹の子みどりさんによるこぶしの効いた華やかな歌声がいいですね。森 陽馬


2024年3月10日(日) Johnny's Uncalled Four 「Daydream」

サーフ・インスト、ガレージ好きな方も要チェック♪
オハイオ発60年代ロックンロール・コンボ未発表作が初リリース。

Johnny's Uncalled Four『The Lost Album』
(輸入CD WICK RECORDS WCK-007)

Johnny's Uncalled Fourは、フィフス・ディメンション、ビル・ウィザースをはじめ、60年代後半から現在まで数多くの作品に携わってきたマスタリング・エンジニアのジョニー・ゴールデンが高校時代に活動していた4人組バンド。

ニューヨークのレーベルDaptone Records創設者が古いテープをたまたま耳にしたことでリリースに至ったという本作には、1962~1965年頃に録音されたという完成度の高いカヴァーとオリジナル14曲が収録されています。

カヴァーはデュアン・エディ、バディ・ホリー、デイヴ・クラーク・ファイヴ、ベンチャーズ、リンク・レイ、「朝日のあたる家」、ジョニー・オーティス、アイズレー・ブラザーズやガーシュウィン等々。
インストが中心ですが、ジョニーさん自身のヴォーカルもなかなか良い感じです。

本日は、ジョニー・ゴールデン作によるオリジナル曲「Daydream」を今日の1曲に。
シャドウズ「春がいっぱい」を彷彿とさせる穏やかなインスト・ナンバー♪
うっすらと聴こえてくる女声コーラスも相まって、正に白昼夢に誘われるような心地良い1曲です。東尾沙紀


2024年3月11日(月) Glen Campbell 「Didn't We」

グレン・キャンベルが有名歌手になったのは、ジミー・ウェッブのおかげ・・・。
ジミー・ウェッブが有名作詞及び作曲家になったのは、グレン・キャンベルのおかげ・・・。

お互いに持ちつ持たれつのいい関係のシンガー(グレン・キャンベル)とソングライター(ジミー・ウェッブ)。
ジミー・ウェッブの曲だけのグレン・キャンベルのCDがACEレーベルから出ました。

GLEN CAMPBELL『Sings JIMMY WEBB ~ I Am A Lineman For The Country』
(輸入CD 20ページ英文ブックレット付 ACE CDTOP-1641)

全23曲。ACEならではの最新リマスター。
極上の歌唱で名曲が最高の音質で楽しめます。

1960年代の名曲3部作「恋はフェニックス」、「ウィチタ・ラインマン」、「ガルベストン」はもちろん、1980年代に入ってからの曲も含まれています。

今日はその中から、ジミー・ウェッブの入魂名盤、リチャード・ハリス『A Tramp Shining』に収録されていた「Didn't We」のグレン・キャンベルがカヴァーしたものを。

1969年に発表された2枚組ライヴLPからのうれしいチョイスです。
アレンジはアル・デ・ロイ。

それにしても、ジミー・ウェッブっていい曲を書きますね。森 勉


2024年3月12日(火) リトル・リチャード 「Tutti Frutti」

映画『リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング』を、新宿シネマートにて鑑賞。

本作は、ロックン・ロールの元祖、リトル・リチャードのドキュメンタリー映画です。
黒人でゲイを公表していた彼の人生にスポットを当てた内容で、かなり見応えのありましたね。
音楽に詳しくない方がご覧になっても、こんな破天荒な人がいたんだ、という感じで楽しめると思います。

インタビュー映像や関係者の証言を中心に構成されていて、ライヴ映像をじっくり観たかったな、とも感じましたが、リトル・リチャードの音楽ルーツも紹介され、シスター・ロゼッタ・サープ、マリオン・ウィリアムス等ゴスペル歌手のシャウトが、彼の歌い方へ大きな影響を与えたことも知ることができました。

今日のこの1曲は、リトル・リチャードが1955年(今から69年前!)に発表した最初のヒット曲「Tutti Frutti」。
たくさんの人がカヴァーしていますが、リトル・リチャードのオリジナルが圧倒的ですね。
エルヴィス・プレスリーやポール・マッカートニーがこの歌を聴いて、ロックンロールを志したのだな、と改めて実感。
ちなみに、ポール・マッカートニーやミック・ジャガーも映画に少しだけ出てきますよ。森 陽馬

★掲載ジャケットは映画サウンドトラック『リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング』
(国内CD 英文ライナー訳・解説・歌詞付 UCCO-1242 2,860円税込)


2024年3月13日(水) Tangarine 「Big Star」

双子のミュージシャン、というと、誰が思い浮かびますか?

邦楽はピーナッツ、リリーズ、ショコラ&ヒーコ、等々。
洋楽ならばビージーズでしょうかね。

今日紹介するのは、新しい世代でオススメの双子ユニットです。

タンジェリン(Tangarine)『Blank Cassette』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞付 PCD-26108 2,860円税込)

1983年オランダ生まれのアーノウト&サンダー・ブリンクス兄弟(一卵性双生児)によるユニット、タンジェリン。
本作は、彼らがオランダで2023年に発表した最新アルバムの日本盤CDになります。

これが、心地良い春の陽射しにピッタリの1枚でした。

70'sウエスト・コースト・ロック+ビージーズやブレッドを彷彿とさせるハーモニー♪
ジェリー・ベックリーのアメリカを彷彿とさせる雰囲気もありますね。

今日のこの1曲は、♪トゥル・ル・ル♪コーラスがアメリカ的で爽快な5曲目「Big Star」を。森 陽馬


2024年3月14日(木) 細野晴臣 「Undercurrent」

細野晴臣さんが音楽を手掛けた映画『アンダーカレント』(監督:今泉力哉監督、原作:豊田徹也)で使用された楽曲を、細野さん自身によって再構築した音源作品が10インチ・アナログ・レコードで発売されました。

細野晴臣『Undercurrent』
(10インチ・レコード 完全限定盤 カクバリズム KAKU-183 3,300円税込)

物語に出てくる人々の心象風景と同様に、心の奥底に眠っている想いへ、深く潜っていくような音楽。
旋律が美しいインストゥルメンタルで、繰り返し聴く毎に、じっくり沁み込んできますね。

なお、僕は最初恥ずかしながら33回転で聴いていましたが、このレコードは45回転です。
それはそれでアンビエント・ワークスのように楽しめましたが、お買い上げの方はご注意を。

ちなみに、映画『アンダーカレント』の最後の方に出てきた喫茶店は、千葉県の『音楽と珈琲の店 岬』です。
房総の海沿い/岬にあって、オールディーズやジャズがかかっている、のどかな雰囲気のお店。
人気店で混雑しているかも、ですが、音楽・映画好きの方はチェックしてみてください。森 陽馬


2024年3月15日(金) ビーチ・ボーイズ 「Fun Fun Fun」

PET SOUNDS RECORDは、1981年4月22日武蔵小山駅前にオープン。
駅前開発で2007年3月15日に現在の場所へ移り、早いもので17周年を迎えました。

武蔵小山駅周辺はこの17年で大きく様変わりしました。
それでも営業を続けることができているのも、お客様のおかげだと思っております。
本当にありがとうございます。そして、これからも末永くよろしくお願いいたします。

さて、3月15日は当店の現店舗オープン日であると同時に、マイク・ラヴの誕生日でもあります。
2024年で83歳! おめでとう、マイク!

マイク・ラヴはビーチ・ボーイズを率いて、2024年もライヴ・ツアーを続行中!
元気に楽しくロックし続けてほしいですね。

今日のこの1曲は、マイクがリード・ヴォーカルのビーチ・ボーイズ定番曲「Fun Fun Fun」!

♪まだまだ、お楽しみはこれからさ!♪
1964年にヒットしたナンバーなので、2024年でリリース60周年となります。森 陽馬

★掲載ジャケットは『サウンズ・オブ・サマー/ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-16075 2,750円税込)


2024年3月16日(土) Faye Webster 「Wanna Quit All The Time」

アトランタを拠点に活動している1997年生まれのシンガーソングライター、フェイ・ウェブスター。

ささやきに近い甘い歌声、他愛もない日常や恋愛のあれこれをメランコリックなメロディに乗せて歌う、彼女の5作目がリリースされました。

フェイ・ウェブスター『アンダードレスド・アット・ザ・シンフォニー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲追加 SC491JCD 2,750円税込)

彼女の楽曲ではペダル・スティールが印象的に使われています。演奏は過去作にも参加しているMatt 'Pistol' Stoessel。今作で特に耳に残った曲「Wanna Quit All The Time」でもペダル・スティールがフィーチャーされ、彼女の歌声を包み込むようにゆったりとやさしい音色を奏でています。

ブックレットに詳細なクレジットは記載されていませんが、先日の単独来日公演も評判となったウィルコのギタリスト、ネルス・クラインがこの曲に参加しています。
いつまでも聴いていたくなる、滑らかで心地良いギターソロは必聴です。東尾沙紀


2024年3月17日(日) 鈴木祥子 「名前を呼んで ~When You Call My Name」

大滝詠一『EACH TIME』40周年記念盤の発売が近づいてきました。

3月21日発売の商品ですが、3月19日(火)には店頭に並びます。
大滝さんの321新アイテムを手に取ると、春の訪れを感じますね。

さて、その前に、大滝詠一ファンも要チェックの新譜を紹介しておきましょう。

鈴木祥子『16 ALL-TIME SYOKOS BEARFOREST SINGLES AND MORE... 2009-20XX』
(国内CD+8cmCD BECD-30 4,180円税込)

鈴木祥子さんが主宰するBEARFOREST RECORDSの設立15周年を記念した編集盤CD。
大滝詠一の名曲「青空のように」カヴァー(2011)等のシングル曲や初CD化音源も収録されています。

更にブックレットには、祥子さん自身による詳細な曲解説に加え、「青空のように」をカヴァーする前の2010年に、祥子さんと大滝詠一がメールで直接やり取りした往復書簡を掲載。入口と出口の話など大滝さんらしい興味深い話です。

今日のこの1曲は、「この曲を作って録音する直前に大瀧詠一さんとお逢いしてお話する機会に恵まれた」(曲解説より)という2010年発表曲「名前を呼んで (When You Call My Name)」を。
ローラ・ニーロ「Wedding Bell Blues」とナイアガラ・サウンドを合わせたようなナンバーです。 森 陽馬


2024年3月18日(月) 大滝詠一 「熱き心に」

大滝詠一『EACH TIME』40周年に合わせて、こんな凄い本も出ました!


・『大滝詠一レコーディング・ダイアリー Vol.3 1983-1985』
(リットー・ミュージック社 A5サイズ 464ページ 2,750円税込)

1983年から1985年の間に大滝さんが行ったレコーディングやリリースの記録が網羅された書籍です。
貴重な写真も満載で、更に、吉川忠英さんへのインタビュー、エンジニア田中真也氏によるナイアガラ・セッション話、小林旭「熱き心に」制作秘話等々、興味深いコラムもあって読み応えタップリ!

『EACH TIME』のレコーディング・セッションやミックスをギリギリまで当時行っていたことが確認できて、1984年3月21日の発売によく間に合ったなぁ(と同時に、スタッフは大変だったんだろうな)と読んで感じましたね。

マニア向けな1冊ですが、これを読みながら『EACH TIME』を聴くと、より深みが増してくると思います。

今日のこの1曲は、大滝詠一が歌う「熱き心に」を。
この本によると、「熱き心に」の大滝詠一本人による仮歌は、1985年6月25日に録音されています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、大滝詠一『DEBUT AGAIN』
(国内CD 大滝詠一が歌う「熱き心に」収録 SRCL-8716 2,750円税込)


2024年3月19日(火) 大滝詠一 「ペパーミント・ブルー」(テイク1)

発売から40年!

大滝詠一『EACH TIME』の40周年記念盤『EACH TIME VOX』出ました。

大滝詠一『EACH TIME 40th Anniversary VOX』
(国内3CD+2LP+Blu-ray+ブックレット冊子他グッズ付 SRCL-12700 25,000円税込)

大きさ、重さに圧倒されますが、やはり、その内容の濃さとナイアガラ・スタッフの執念を感じるVOXセット。
全体の作りが凄い!

CD3枚に、ブルーレイ・ディスク、そしてLP2枚に厚いLPサイズのブックレット、更に、ステッカー、ポスター等グッズ満載の『VOX』です。

まだきちんと全部チェックできていないのですが、今日はすべて未公開だった<ディスク3>『EACH TIME Session』の中からの1曲を。

<ペパーミント・ブルー>(テイク1)
とにかく、ディスク3は、大滝さんの「ラ・ラ・ラ」コーラスや、スタジオ内での会話など・・・。
ヘッドフォンでじっくりチェックしたくなる音源ばかりです。ハナ歌万歳!

現在、当店で『EACH TIME 40th Anniversary VOX』をお買い上げの方には、特製トートバック、周年記念のタオル、オリジナル・リーフレットを差し上げています。森 勉


2024年3月20日(水) 大滝詠一 「恋のナックルボール」(1st Recording Version)(take1)

メジャーリーグ開幕戦(ドジャースVSパドレス)が韓国で本日行われました。

日本人対決(大谷VSダルビッシュ)が開幕から観れるなんて、40年前には考えられなかったですよね。
ということで、40年前に発売された『EACH TIME』から、野球名曲「恋のナックルボール」を取り上げましょう。

なお、『EACH TIME』40周年盤VOXには、「恋のナックルボール」のセッション音源がディスク3に入っています。
その名も「恋のナックルボール」(1st Recording Version)(Take 1)!

「恋のナックルボール」(1st Recording Version)は、『EACH TIME』20周年盤(2004年発売)に初収録されたヴァージョンで、通常よりもテンポダウンしたアレンジ。ダース・ベイダーのようなシーハーという息遣い(大滝氏曰く特に意味はないそう)が後半に入っていました。

今回の1st Recording Version(Take 1)は、そのテンポダウンしたバンド・アレンジで、大滝詠一の歌には歌詞がまだなく、ハミングで歌われているヴァージョン。(シーハーはなし)
冒頭の♪バンドゥビ・バンバンバン♪もなく、ハミングながら節回しも違っています。
初期セッションならではの、手さぐりな遊び心溢れるバンド演奏も聴きどころです。

ちなみに、前田幸長投手が巨人に在籍していた時(2002~2007年)、東京ドームでの登場曲として「恋のナックルボール」(前田幸長ヴァージョン)が使用されていました。最近のようで、20年近く経つんですね、、、。森 陽馬


2024年3月21日(木) Rod Stewart with Jools Holland 「Almost Like Being In Love」

昨日3月20日に一夜限り、13年ぶりとなる来日公演を行ったロッド・スチュワート。
ロックやソウルの名曲カヴァーを中心に、約2時間ほどのステージは「セイリング」の大合唱で幕を閉じたのだそう。
スーパースターも来年で80歳!また元気に来日してほしいですね。

これまでも沢山の名曲を歌ってきたロッドが最新作のテーマに選んだのは''スウィング・ジャズ''♪
「センチメンタル・ジャーニー」、「テネシー・ワルツ」、「ぺニーズ・フロム・ヘヴン」他、ビッグ・バンド黄金期に生まれた名曲をカヴァーした作品です。

ロッド・スチュワート・ウィズ・ジュールズ・ホランド『スウィング・フィーヴァー』
(国内CD 解説付 WPCR-18658 3,300円税込 輸入LPもあり)

今作は、イギリスBBCの人気音楽番組『Later』司会者としても知られるミュージシャン/ピアニスト、ジュールズ・ホランドとコラボレーションしています。
ジュールズ率いるビッグ・バンドによる華やかで迫力あるサウンドと、ロッドのいい具合に掠れた声がベスト・マッチ♪

駅構内で撮影されたプロモーション・ビデオが公開されている「Almost Like Being In Love」は、ハートフルな雰囲気で特にお気に入りです。(その場に居合わせた人々も踊ったり、笑顔で楽しそう)

谷口雄さんによる各楽曲の細やかな解説によりますと、フランク・シナトラ、ナット・キング・コールによるバージョンが有名なのだそうです。東尾沙紀


2024年3月22日(金) THE SINSEERS 「Sinseerly Yours」

春分の日を過ぎましたが、まだまだ寒いですね。

例年なら満開近いかむろ坂上の陽光桜も、今年は二分咲きくらい。
ソメイヨシノの開花は来週以降でしょうか。
夕方過ぎると冷え込んで、温もり伝わる音楽が聴きたくなりますね。

ということで、味わい深い現代ソウル・グループの新譜推薦盤を紹介しましょう。

THEE SINSEERS『Sinseerly Yours』
(輸入CD COLEMINE RECORDS CLMN12030/輸入LPもあり)

ヴィンテージ感ある現代チカーノ・ソウルのミュージシャンJoseph Quinones(ジョセフ・キニョーネス)を中心としたグループ、THEE SINSEERS(ザ・シンシアーズ)。
オリジナル曲10曲を収めた初のフル・アルバムです。

現在進行形の渋いソウルを多数輩出しているオハイオ発のレーベル、COLEMINE RECORDSからのリリース。
生バンドのレトロな音と歌声&コーラス・ワークが渋い!
ファンキーなものより、スウィート&メロウなソウルがお好きな方にオススメ♪

今日のこの1曲は、ラスト10曲目のタイトル曲「Sinseerly Yours」を。
プラターズ、スカイライナーズのような50~60'sコーラス・グループ的で、心がほっこり暖まります。森 陽馬


2024年3月23日(土) Duane Betts 「Waiting On A Song」

オールマン・ブラザーズ・バンド、サザン・ロック好きの方に、是非聴いてもらいたい1枚!

Duane Betts『Wild & Precious Life』
(輸入CD RPF2309)

オールマンのギタリストとして、サザン・ロックの黄金期を支えたディッキー・ベッツの息子デュアン・ベッツは、Allman Betts Band名義で快作(
2019年9月13日2020年9月2日今日のこの1曲で紹介)を発表し、フジロック・フェス2024への来日も決定しました。
その彼が2023年に発表した初ソロ・アルバムです。

デレク・トラックス、ウォーレン・ヘインズ、デヴォン・オールマン他、オールマン人脈の中でも、デュアン・ベッツの本作が、一番オールマン的な楽曲&サウンド・アレンジですね。

特に2曲目「Waiting On A Song」は、完全に“新「ランブリン・マン」”!
父ディッキーの持ち味を引き継ぐカントリー・テイストな演奏と伸びやかなギター・ソロがNice♪

ちなみに、デレク・トラックスが⑥「Stare At The Sun」、マーカス・キングが⑨「Cold Dark World」に参加。
らしいギター・ソロを弾いています。森 陽馬


2024年3月24日(日) ヒメーシュ・パテル 「イエスタデイ」

「心に残るあの名作を聴こう!」
というキャッチフレーズで、サントラの名盤が3月27日に低価格で色々と再発されます。

1枚1,320円税込、2枚組は1,980円で、全71タイトル。
個人的に好きな盤を少し紹介したいと思います。

★『ロシュフォールの恋人たち』(リマスター完全盤)
ボーナス曲追加の2枚組CDです。音楽を担当したミシェル・ルグランの名曲たっぷり。
近年、車のCMに使用され話題になった「キャラバンの到着」収録。

★『アメリカン・グラフィティ』
ジョージ・ルーカス監督作品。50's、60'sのポップス、ドゥーワップ名曲がめじろ押しの2枚組CD。

★『パイレーツ・ロック』
1960年代イギリスのラジオ局事情を皮肉たっぷりに描いた音楽映画。
キンクス、クリーム、ホリーズ、トロッグスなど、イギリスのグループだけでなく、ビーチ・ボーイズ、タートルズ、ボックス・トップス、ミラクルズ、オーティス・レディング、シュプリームスなどの楽曲を収録した60'sのヒット曲集としても聴ける好選曲。

その他、この機会に揃えておきたいサントラCDがいっぱいです。

今日は、5年ほど前に公開された、とても印象に残っている映画から。
物語も音楽も最高でした。

・『イエスタデイ』
(3/27発売 国内CD UICY-80381 1,320円税込)
もしも、ビートルズの存在を誰も知らなかったら・・・、という設定が斬新でした。森 勉


2024年3月25日(月) The Who 「Getting In Tune」

映画『COUNT ME IN 魂のリズム』をヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。

ドラマーが音楽やドラムについて語るドキュメンタリー映画で、楽しく観ることができました。

出演するドラマーは、チャド・スミス(レッチリ)、シンディ・ブラックマン・サンタナ(サンタナの奥様、レニー・クラヴィッツ等)、スティーヴン・パーキンス(ジェーンズ・アディクション)を中心に、スチュワート・コープランド(ポリス)、ロジャー・テイラー(クイーン)、ニコ・マクブレイン(アイアン・メイデン)、イアン・ペイス(ディープ・パープル)、ニック・メイスン(ピンク・フロイド)、エイブ・ラボリエル・ジュニア(ポール・マッカートニー)、ジム・ケルトナー、故テイラ・ホーキンス他多数。ラストにはドラム・セッションもあり。

技術論ではなく、ドラマーとしての生きがいや、自身がドラムを始めたきっかけ(女性ドラマーのサマンサ・マロニーが、モトリー・クルーのコンサートを観てドラムを叩きたくなった経緯から、実際にモトリー・クルーのツアーメンバーに参加した話は最高!)を各々語っていて、<ドラム愛>をひしひしと感じられる作品でした。

チャーリー・ワッツ(ローリング・ストーンズ)、キース・ムーン(The Who)、リンゴ・スター(ビートルズ)、ジョン・ボーナム(レッド・ツェッペリン)等、60~70年代ロックの礎を築いたドラマーにもスポットを当てており、当時の楽曲や映像が多く流れたのもよかったですね。

映画内では、キース・ムーンのところでThe Who「Who Are You」がかかりましたが、今日のこの1曲は、ドラミングのみならず、バンど自体の魅力が伝わる1971年発表名盤『Who's Next』から「Getting In Tune」を。森 陽馬

・The Who『Who's Next/Life House』
(国内2枚組CD UICY-16182 3,960円税込)


2024年3月26日(火) James Taylor 「Shower The People」(Live)

ジェイムス・テイラーの来日公演が近づいてきました。

2024年4月6日(土)東京ガーデンシアターにて1日限りのコンサートです。
東京の桜はまだまだですが、その頃にはちょうど満開になっているかもしれませんね。

さて、来日を記念して、ジェイムス・テイラーの1993年発表ライヴ名盤が再CD化されました。

ジェイムス・テイラー『ライヴ』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31705 2,970円税込)

1992年秋に行われた全米ツアーの名演からセレクトされた全30曲収録のライヴ・アルバム。
2024年最新リマスター&新規解説付で、パッケージもスリム・サイズになりました。
当時の盤を持っているのでスルーしようかなと思いましたが、やっぱり持っておきたい1枚ですね。

東京ではずっと雨が降っていたので、今日のこの1曲は「Shower The People」(愛の恵みを)。

オリジナルはジェイムス・テイラーが1976年に発表したアルバム『In The Pocket』に収録。
♪誰の人生にも雨は降るものだよ。(中略) 愛する人たちへ愛の光を降り注ごうよ♪ 森 陽馬


2024年3月27日(水) 大滝詠一 「魔法の瞳」

書籍『大滝詠一 EACH TIME読本』が入荷しました。


(ステレオサウンド 監修:湯浅学 B5サイズ 154ページ 2,750円税込)

湯浅学さん監修による超充実のEACH TIME研究本です。
40周年盤の解説、マスタリング・エンジニア内藤哲也氏へのインタビュー、井上鑑と湯浅学によるEACH TIME各種聴き比べ、関連アーティストへの最新インタビュー(稲垣潤一、斉藤ノブ、中西康晴、浜口茂外也、松武秀樹)等々、EACH TIME40周年盤をより楽しめる1冊になっています。

「YMO第4の男」と呼ばれている松武秀樹さんですが、ここでのインタビューを読めば、大滝詠一さんとの結びつきも非常に深かったことが実感できます。
「魔法の瞳」のレコーディングで「紙テープを投げる音を作ってくれ」と言われ苦労した話が面白いですね。
♪Magic In Your Eyes~♪の後、右チャンネルに入る“シューッ”というのがその音だそうです。森 陽馬


2024年3月28日(木) 離婚伝説 「追憶のフロマージュ」

甘酸っぱくて爽やかで、グルーヴィーでちょっと懐かしい...今大注目の男性2人組、<離婚伝説>。
結成から約2年、セルフタイトルを掲げた待望の1stフル・アルバムがリリースされました。

離婚伝説『離婚伝説』
(国内CD 歌詞付 RKN-10001 3,000円税込)

先頃、アリオラジャパンからメジャーデビューすることも発表された別府純(g)、松田歩(vo)によるユニット。
(一度聴いたら忘れない名前の由来はマーヴィン・ゲイのアルバム邦題から!)

今作には2022年1stシングル「愛が一層メロウ」から最新曲「あらわれないで」まで、配信リリースされてきたシングルを中心に10曲が収録されています。

ロック、ソウル、70~80年代の日本のポップスなど様々なルーツを感じられる2人の楽曲はとってもキャッチー♪
ダンサブルな曲も良いですが、本編最後を飾る名曲「メルヘンを捨てないで」などバラードにも注目してほしい、ということで本日は「追憶のフロマージュ」を今日の1曲に。

切ないメロディに心地良いハイトーン・ヴォーカル、そして終盤のギター・ソロ、何度聴いてもジリジリと胸が熱くなります。
この曲には佐野康夫(ds)、山本連(b/LAGHEADS)、柿沼大地(key/Chapman)らが参加しています。東尾沙紀


2024年3月29日(金) Dent May 「You Already Know」

朝食はパン? 和食? どちらでしょうか。

Dent Mayの新作ジャケットに映っているパンケーキ、美味しそうですねー。
(でも、朝からこんなに食べれるのかなぁ。)

Dent May『What's For Breakfast?』
(輸入CD Carpark Records CAK171)

デント・メイはミシシッピ州出身で、現在はL.A.拠点に活動している男性シンガー・ソングライター。
本作『What's For Breakfast?』は、彼の6作目となる2024年発表アルバムです。

ポップなサウンドとメランコリックなメロディーが、雨上がりの陽射しのように優しい1枚。
今日のこの1曲は、ブライアン・ウィルソンの影響も感じさせるポップ・センスな①「You Already Know」を。

ちなみに、裏ジャケットには、目玉焼き2つとカリカリに焼いたベーコン。(これも美味しそう♪)
内ジャケットには、食べ残したパンケーキ(やっぱり食べきれなかった?)の写真が映っています。森 陽馬


2024年3月30日(土) The Spinners 「Could It Be I'm Falling In Love」(フィラデルフィアより愛をこめて)

山下達郎さんD.J.によるラジオ番組『サンデー・ソングブック』。
2024年3月の放送は、<フィリー・ソウル特集>連発!でした。

イイ曲がたくさんかかりましたが、フィリー・ソウル関連のCDは入手困難なものが現在多いのです。
2010年前後は国内盤でも色々出ていたんですけれどね。

でも、フィラデルフィアを代表する名グループ、スピナーズに関しては、こんな凄いBOXが2023年に出ました。

The Spinners『Ain't No Price On Happiness:The Thom Bell Studio Recordings』
(輸入CD7枚組 QSMCR-5212BX/帯のみ付いた国内仕様盤CDSOL-71588 8,250円)

スピナーズが1972年から79年の間に発表した8枚のアルバム全曲に、未発表音源を多数追加した7CD。
タイトルは“トム・ベル・スタジオ・レコーディングス”!
素晴らしい歌声はもちろん、名アレンジャー、トム・ベルが手掛けた優雅でグルーヴィーなサウンドを満喫できます。

今日のこの1曲は、1972年12月にシングル・ヒットし、1973年リリースのアトランティック移籍第1弾アルバム『SPINNERS』に収録された「Could It Be I'm Falling In Love」(邦題:フィラデルフィアより愛をこめて)。森陽馬


2024年3月31日(日) Chaz Jankel 「Mitts Blues」

2023年発表作になりますが、英国ベテラン・ミュージシャンのこんな新作がリリースされています。

Chaz Jankel『Flow』
(輸入CD 歌詞付 CJ Records CJF001)

チャズ・ジャンケルは、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのメンバーで、クインシー・ジョーンズの大ヒットで有名な「愛のコリーダ」作者としても知られるミュージシャン。
『Flow』は、ファンク、ジャズ、ダブ、R&B、クラブ・ミュージックなど、ジャケット・アートのような様々な色が混ざり合った、全曲オリジナルによる13年ぶりの新作です。

ザ・ブロックヘッズのDave Lewis(sax)が参加、イアン・デューリーの歌が聴こえてきそうな怪しげなファンク・チューン「Key To Life」、クラブ・インスト「Dreamtime」、アフロっぽいリズムの「Deep Water」、ヴォーカリストAndrea Melody Parmer&Christina Matavouをフィーチャーした洗練されたR&Bナンバー「Meet Me In The Middle」など全13曲。

最初に聴いた時は全編打ち込みで少し軽いかもと感じたのですが、聴き込むほどにカッコよさが増していくアルバム。
アコースティック・ギターとハープが絡みあうブルージーな「Mitts Blues」がお気に入りです。東尾沙紀




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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