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2012年8月1日(水) Beach Boys 「From There To Back Again」 |
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ビーチ・ボーイズ来日が決まった時には、まだまだ先、と思っていた8月があっという間にやってきました。
16日の公演は前座として星野源も決定して楽しみが増えましたね。あとはメンバーが無事に日本にやってきてくれることと、当日の晴天を祈りましょう!
さて、その来日を祝するかのように、本日ビーチ・ボーイズ新作のアナログ盤が入荷してきました。
すでに何度も取り上げた新作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』。
LPでは曲順が変わっていて、CD5曲目「The Private Life Of Bill And Sue」はLPB面2曲目に。CD8曲目「Beaches In Mind」がLPA面5曲目にきて、CD7曲目「Daybreak Over The Ocean」がLPA面ラスト6曲目。LPB面1曲目はCD6曲目「Shelter」から始まるようになっています。
『サーフズ・アップ』を想起させる組曲的展開のラスト3曲(切ない歌詞が沁みる)が最近気に入っているので、個人的にレコードではB面を繰り返し聴きそうですね。
ちなみに本日入ってきたアナログはEU盤。
シングル・ジャケットで、裏ジャケ曲目部分に演奏者クレジットは記載されていましたが、残念ながら歌詞カードは入っていませんでした。
US盤が今週末か来週入ってくる予定なので、その仕様もわかったらこちらか通販コーナーでお伝えしたいと思っています。森 陽馬
★近日中に通販コーナーにも掲載予定。オマケも付けたいな、と。
★なお、今月はビーチ・ボーイズ関連イベントが盛りだくさん!
8月4日(土)18時から渋谷タワーレコードで、伊藤銀次氏と当店店長・森 勉によるトーク・イベント(観覧FREE)が開催!
8月12日(日)は当店地下アゲインにて、イシイモモコさん(元ハミングキッチン)と兄の石井犬一さんによるビーチ・ボーイズ来日記念カヴァー・ライヴが行われます。乞うご期待! |
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2012年8月2日(木) パーシー・フェイス・オーケストラ 「夏の日の恋」 |
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夏が来れば思い出すこのメロディー。
永遠の名曲というのは、こういう曲を言うのでしょうね。
1959年制作アメリカ映画『避暑地の出来事』(原題:A Summer Place)主題歌として大ヒット。全米ヒット・チャートでは1960年1月から5月までの長期間チャートインしていて、No.1を9週間も続けた記録が残っています。
タイトルから勝手な思い込みで夏にヒットしたと思っていたのですが、実は冬から春にかけてのヒットだったのですね。たぶん映画公開のタイミングが影響しているんでしょう。
作曲したのは映画音楽の巨匠と言われるマックス・スタイナー。
1930年代から60年代に多くの映画音楽を担当。あの『風と共に去りぬ』は彼の仕事で、その主題歌「タラのテーマ」も作曲しています。
それにしても、この「夏の日の恋」。
パーシー・フェイスのアレンジが本当に素晴らしい。
胸を締めつけるようなストリングスの響きにホーン・セクションが絡み、清らかな川の流れのようなメロディーを彩っています。ブラシで叩かれながらも意外なビート感を出すのに成功しているスネア・ドラムの音も絶妙。
なお、この日本編集盤ベストCD(『STAR BOX』 MHCP-63 2,520円)には、1976年のディスコ・ブームの際にパーシー・フェイス自らがリメイクした「夏の日の恋 '76」も収録されています。森 勉
★8月4日(土)18時から渋谷タワーレコードで、伊藤銀次氏と当店店長・森 勉によるトーク・イベントが行われます。時間は短いかもしれませんが観覧フリーですので、お近くお越しの際はお立ち寄りください。 |
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2012年8月3日(金) IRMA 「Every Smile」 |
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カメルーン出身、パリを拠点に活動する女性シンガーソングライター、IRMA(イヤマ)。
ローリン・ヒルのような佇まいに、アコースティック・ギター+柔らかな歌声はコリーヌ・ベイリー・レイを彷彿とさせます。
パリ留学中両親に贈る曲を動画サイトに投稿し、驚異的な再生数を記録...というのがデビュー作『LETTER TO THE LORD』リリースへの大きなきっかけになったのだそうです。(輸入CD My Major Company)
曲は全て英語詞。殆どが彼女のギターを中心としたオーガニックな雰囲気の演奏なので、心地良く聴ける一枚です。
マイナー調の切ないメロディーの曲も少なくはない中、「EVERY SMILE」のようなぬくもりのある歌声&ハーモニー、アコースティック・ギターの音色がリラックスさせてくれます。東尾沙紀 |
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2012年8月4日(土) School Of Architecture 「The Sound Of Architecture」 |
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穏やかにそしてメロウに、クールダウンできる極上の1枚。
リオ・デ・ジャネイロにある建築学校に由来したバンド名を持つ“スクール・オブ・アーキテクチャー”は、オランダ出身男性3人組ユニット。(国内CD PCD-17553 2,415円)
影響を受けたアーティストとしてバート・バカラック、アントニオ・カルロス・ジョビン、マイケル・フランクス、ケニー・ランキン、プリンスを挙げているように、ポップス、ソウル、そしてブラジル音楽など様々なルーツを感じさせながらも、自分達のオリジナルに見事組み込んでいます。
個人的には2009年ベストに挙げたスムース・リュニオンを想起しましたが、それをよりメロウにした感じ。
D「The Sound Of Architecture」、B「Ground Beneath Our Feet」冒頭で聴けるフェンダー・ローズの音色がとにかく美しい!
ベニー・シングス、ウーター・ヘメル、ジョヴァンカを擁するオランダの人気レーベル“DOX”からのリリースということで、その界隈のサウンドお好きな方にも大推薦のアルバムです。森 陽馬 |
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2012年8月5日(日) ビーチ・ボーイズ 「夢のハワイ」 |
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デビュー50周年目のビーチ・ボーイズ来日ライヴがいよいよ近づいてきました。
ということで今日もビーチ・ボーイズです。
よろしくお付き合いのほどをお願いいたします。
今日は『サーファー・ガール』の最新リマスター盤より「夢のハワイ」。(国内CD TOCP-71372 2,600円)
アルバム『サーファー・ガール』は、『トゥデイ』、『サマーデイズ』とは逆に今までステレオのみがCDになり、モノラル録音のものは未CD化でしたが、今回めでたくモノ&ステレオでCD化となりました。
左右のスピーカーにクリアに分離した音もいいのですが、コーラスも演奏もひとつのかたまりの音となって迫ってくるモノラルも味わい深いものがあります。
我々の世代には特に支持が厚い「夢のハワイ」ですが、1964年に日本独自にシングル・レコードとして出た時はモノラルでした。
そのモノラル・ミックスを今回のリマスターCDでいい音で聴くことができます。森 勉 |
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2012年8月6日(月) ニール・ヤング&クレイジー・ホース 「Over And Over」 |
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来日が近づいてきたビーチ・ボーイズはもちろんですが、個人的にはニール・ヤングの最近の動向も気になっています。
クレイジー・ホ−スとの連名で久々の新作アルバム『アメリカーナ』を今年5月にリリースしたニール。そのクレイジー・ホースを引き連れた全米ツアーが8月3日から始まったのです。
セットリストをチェックしてビックリ! 出たばかりの新作『アメリカーナ』収録曲はほとんどやらず、代わりにまだ世に出ていない新曲をバンバン披露! うーーーん、ニールらしい。更なる新作も年末には出るかもしれませんね。
ということで、今日はニール&クレイジー・ホース後期の傑作、1990年発表『傷だらけの栄光 (原題:RAGGED GLORY)』からこの1曲。(2012年5月にForever Youngシリーズで再リリース 国内CD WPCR-75680 1,800円)
90年代のアルバムと侮ることなかれ。『RAGGED GLORY』はニールの数多い作品の中でもベスト5に入る名作!と断言していいと思います。
“エレキのニール”の魅力が凝縮された1枚で、豪放なギター・ソロが連発! そして何より曲がいい! ライヴでよく演奏される長尺H「Love And Only Love」含め、ロック・スピリッツが外へ放たれたパワフルなアルバムですね。
8月5日Red Rocksでのライヴでは、なんとC曲目「Over And Over」も披露!(これは珍しい!) ニールの伸び伸びしたギターが泣けるほどかっこいい隠れた名曲です。森 陽馬 |
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2012年8月7日(火) NRBQ 「Bye Ya」 |
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先日こちらで紹介したビーチ・ボーイズ新作のアナログLP。
USプレス盤が入荷してきました。
基本的にUS盤とEU盤はほとんど一緒。
違いは、バーコード横<Made In U.S.A.>、もしくは<Printed In EU>が書いてある文面と、その横部分<FBI Anti-Piracy Warning:〜>記載の有無など、かなり細かい部分で、品番及びバーコード、収録曲順、シングル・ジャケット体裁も同じでした。(値段は当店ではUS盤の方がやや高め) オマケで当店ロゴ入りLPサイズタオルも差し上げております。お早めに。
さて、今日は新譜CDも色々と入荷。(高橋幸宏トリビュート完全限定Tシャツ付、矢野顕子ライヴ盤、七尾旅人新作、リトルフィート新作、SMAP新作、伊藤広規など)
その中からNRBQ最新作となるライヴ盤『We Travel The Spaceways』。(お買い上げの方先着でNRBQカンバッチをプレゼント! 国内CD TINK-1 2,500円)
テリー・アダムスを中心とした新生NRBQが、2011年4月2日ベアズヴィル・シアターで行ったライヴ音源を13トラック収録。(日本盤には2009年来日時の映像がCD-EXTRAとして5曲追加収録)
J「Bye Ya」はテリー・アダムスのフェイヴァリット・ジャズ・ピアニスト、セロニアス・モンクのカヴァー。
残念ながら今年1月に亡くなったNRBQのオリジナル・ドラマー、トム・アドリアーノもこの曲含む4曲にゲスト参加。パッケージ内側には彼の写真も掲載されています。森 陽馬 |
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2012年8月8日(水) Jellyfish 「半分裸の王様 (The King Is Half-Undressed)」 |
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発表したオリジナル・アルバムはたった2作。94年解散からいまだ根強い人気を誇る90年代のポップ・バンド、ジェリーフィッシュ。
オフィシャル・ライブアルバム『Live At Bogart's』が発売になりました。(輸入CD OVCD-25)
ジェイソン・フォークナー、クリス・マニング脱退前のツアー、1991年2月21日カリフォルニアのクラブで行われたライブ音源13曲を収録。
90年発表1st『Bellybutton』の曲を中心に、のちに2nd『Spilt Milk』に収録される「Bye Bye Bye」や、プレイヤー「Baby Come Back」、ウィングス「Let' Em In」、バッドフィンガー「嵐の恋」の格好良いカバーも織り交ぜた内容になっています。
今までBOXセットやリイシュー盤に収録された事もあるので真新しさは無いかもしれませんが、今回5曲の未発表音源を追加、完全版としてファンの方は必聴の一枚。
音質も良く、完成度の高い歌/演奏を楽しめます!
人気曲「半分裸の王様 (The King Is Half-Undressed)」の中盤のアカペラのハーモニーも聴き所!東尾沙紀 |
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2012年8月9日(木) ビーチ・ボーイズ 「サマー・ミーンズ・ニュー・ラヴ」(恋の夏) |
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12種いっぺんに出たビーチ・ボーイズのモノラル&ステレオ両方のヴァージョンを収録した最新リマスター盤。存分に楽しんで聴いています。
まず7/25に『トゥデイ』から「Do You Wanna Dance」初ステレオ・ミックスの素晴らしさ&15秒ほど長いエンディングを興奮気味にお伝えし、先日8/5には『サーファー・ガール』からモノラル・ミックスの良さを紹介しましたが、今日は『サマー・デイズ』からこの1曲。(国内CD TOCP-71377 2,600円)
インストの「サマー・ミーンズ・ニュー・ラヴ」(邦題:恋の夏)です。
シングル「キャロライン・ノー」B面になったセンチメンタルなメロディを持ったブライアンの傑作曲。
『ペット・サウンズ』にもインストが2曲入っていますが、ある意味その前触れとなった曲と言っていいと思います。
さて、「サマー・ミーンズ・ニュー・ラヴ」初ステレオ・ミックス。
やはり新しい発見がありました。
リード楽器のギターもそうですが、ヴィヴラフォン、ストリングス、ホーンなどの音に奥行きとふくらみが出て聴こえます。
モノラルとの大きな違いは、エンディング近くの1分45秒あたりでよくわかります。モノラルではギターで弾いているところがステレオではなんと!ピアノの音に! 驚きました。
まだまだ色々な曲で未確認音像が体験できそうです。
“サマー・ミーンズ・ニュー・サウンド!” 楽しみな夏です。森 勉
★萩原健太氏による書籍『ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド』入荷しました。山下達郎さんへのインタビューも掲載されています。 |
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2012年8月10日(金) 七尾旅人 「圏内の歌」 |
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オリンピック/メダルラッシュに沸く日本。
かくいう僕も深夜遅くまでオリンピック中継を楽しんでいるが、この1曲を聴いて魔法が解けていくように“現実”を感じ、魂を揺さぶられた。
孤高のシンガー・ソングライター、七尾旅人「圏内の歌」。
(新作CD『リトルメロディ』 PECF-1052 3,000円)
夢物語ではなく現実に起こった2011年3月11日の大震災、そして原発事故。それによって代々伝わる愛する故郷を追われ今も避難生活を送っている人々。
♪離れられない 小さな町 私たちが育ったこの町
〜(中略)〜
子供たちだけでも どこか遠くへ逃がしたい ♪
(「圏内の歌」歌詞より)
七尾旅人の芯ある歌声には、あらゆるかなしさ、怒り、希望、そしてやさしさが詰まっているようだ。
寺尾紗穂「私は知らない」&「時よ止まれ」(アルバム『青い夜のさよなら』収録 七尾旅人参加)と連なり聴いてもらいたい。森 陽馬 |
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2012年8月11日(土) カーメン・マクレエ 「ドント・トーク」 |
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ジャズ・ヴォーカリストのカーメン・マクレエが1967年にアトランティック・レコードから発表した『フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ』は、ビーチ・ボーイズ・ファンに是非持っていてもらいたいジャズ・ヴォーカル・アルバムです。
というのは、アルバム『ペット・サウンズ』の中からなんと2曲もカヴァー収録されているからです。
シングル曲「素敵じゃないか」、「ゴッド・オンリー・ノウズ」、「スループ・ジョン・B」ではなく、「ドント・トーク」、「アイ・ジャスト・ウォズント・メイド・フォー・ディーズ・タイム」という渋い選曲なのです。
1967年4月ロンドン録音、アレンジ&オーケストラ指揮はイギリス人のジョニー・キーティング。やはり『ペット・サウンズ』はイギリスではアメリカより高評価だったんですね。
長らくこのCDは廃盤になっていましたが、ワーナー・ミュージックのジャズ・ベスト・コレクション1000というシリーズでめでたく再発になりました。(国内CD 完全限定盤 WPCR-27150 1,000円)
価格はなんと!1,000円ポッキリ。
解説・歌詞も付いています。
ビーチ・ボーイズ来日、そして録音スタジオの名がロンドン・オリンピック・スタジオ!(←こんなネーミングのスタジオがあったんですね。)
今買わなくてどうする!?・・・って感じでしょうか。
もちろんカーメン・マクレエのヴォーカルもいいですし、演奏も良い雰囲気です。森 勉 |
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2012年8月12日(日) ザ・スラッカデリクス 「Perfect Summer Night feat.Tingsek」 |
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ザ・スラッカデリクスは、カナダを拠点にスラッカー・ビート・チャイルドという名義でも活動しているプロデューサー/シンガー、ブライアン・“スラッカー”・ジョセフの新たなソロ・ユニット。(『The Other Side Of Tomorrow』 PCD-18013 1,890円)
“トロピカルなBECK - ゴリラズ?! オーガニックなレニー・クラヴィッツ?! ストリート生まれのタヒチ80?!”
と表現されている通り、ソウル、ロック、ポップス、R&B、ヒップホップなど様々なジャンルを取り込み、アコースティックでヴィンテージ感もある独自のサウンドに昇華しています。
'08年にデビューし、日本人ハーフのシンガーとして話題となったジャスティン・ノヅカ、スウェーデンのソウル系男性シンガー、ティングセック、カナダ在住の女性ソウル・シンガーやラッパー等ゲストを招いてのコラボ曲も。
特にティングセックが参加したアコースティックなソウル・ナンバー「Perfect Summer Night」がクール!
一度聴いたら口ずさめる「Dear Lucy」のようなキャッチーな曲もあり、とても聴きやすい一枚、夏のBGMにオススメです。東尾沙紀 |
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2012年8月13日(月) アート・ガーファンクル 「All I Know」 |
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ロンドン・オリンピックが終わり、お盆に入って商店街もいつもより静かな感じ。
AKB48新作やPerfumeシングルなど15日新譜が一足早く入荷してきましたが、8月は全体的に新譜が少なめですね。
そのかわり9月は新譜が盛りだくさん!
山下達郎ベスト盤、杉真理&松尾清憲を中心としたBOX22年ぶり新作、洋楽ではミレニウムBOX、ブラス・ロック名盤再発シリーズ、そして、アート・ガーファンクル各種限定紙ジャケ&リマスター再発も決定しました。
特にアート・ガーファンクル、長らく入手困難だった1981年発表作『シザーズ・カット』もリマスターで再発されるようで今から楽しみです。
ということで、愛聴盤アートのソロ1stから今日のこの1曲。(国内CD MHCL-199 1,785円)
なんといっても1曲目、ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムス作「Traveling Boy」が素晴らしいのですが、それと同じくらい好きなE「All I Know」(邦題:友に捧げる讃歌)。
ジミー・ウェッブ作らしい切ないメロディー・ライン&詞世界と、ピアノ&ストリングス・アレンジ。何時聴いても胸に迫ります。
なお、9月26日発売再発盤には、ボーナス・トラックが追加収録される予定です。森 陽馬 |
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2012年8月14日(火) Jo Stafford 「The Things We Did Last Summer」 |
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ビーチ・ボーイズ来日記者会見が本日14日ホテル・オークラでありました。
その記者会見がネット動画で配信(生中継)されていたので、リアルタイムでご覧になっていた方も多いでしょう。終始和やかな雰囲気で、ブライアン他メンバーも元気だったそうです。
とにかくも無事来日できて良かった良かった♪
なお、海外公演をご覧になった方によると、開演前場内でかかっていた音楽が素晴らしい選曲だったそうです。
来日公演行かれる方は早めに入場してチェックしてみてください。(海外公演と同じではないかもしれません。その際はご了承ください)
<ちなみに森勉が寄稿している日本限定プログラムも素晴らしい出来なので是非!>
さて、海外で最近発売された『The Roots Of The Beach Boys』というコンピから今日のこの1曲。
ビーチ・ボーイズがカヴァーした楽曲のオリジナル(ボビー・フリーマン「Do You Wanna Dance」、ミスティックス「Hushabye」等)を中心に収録した全27曲廉価コンピ。(輸入CD snapper SBLUECD20)
この21曲目に入っている「The Things We Did Last Summer」は、ジュール・スタイン&サミー・カーンによるスタンダード・ナンバー。
フランク・シナトラやディーン・マーティン、レスリー・ゴーア他数多くのミュージシャンがカヴァーしていますが、オリジナルは1946年に録音されたこのジョー・スタッフォードのようです。
ビーチ・ボーイズのカヴァー・ヴァージョンは、『グッド・ヴァイブレーションズBOX』にしか今のところ入っていません。“Summer”という単語が曲名に入っていますが、海外では“昨夏を回想する冬の曲”と捉えられているようなので、録音当時はクリスマス・アルバムに収録予定だったのかもしれません。
近い将来出るであろう新BOXに入れてもらいたいですね。森 陽馬 |
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2012年8月15日(水) 村田和人 with 竹内まりや 「サマー・ヴァケイション」 |
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夏! お暑うございます。
時候の挨拶としては、残暑お見舞い申し上げます、になるのですが、やはり暑さが残っているというより盛りという感じですね。
ということで、今日は夏男!村田和人。
1984年発表3rdアルバム『MY CREW』から、竹内まりやとのデュエット「サマー・ヴァケイション」を。(VSCD-1736 ボーナス・トラック8曲追加 2,730円)
まりやさんの声と村田さんの声って、うまく合っているように感じます。
そしてこの曲の隠れた魅力は、村田さんによるアコースティック・ギターの音です。ジックリ聴いてみてください。
なおこの曲が収録されている『マイ・クルー』のジャケット・イメージは、村田さんによると「ジェイムス・テイラー1979年発表アルバム『フラッグ』を参考にして欲しい」、とデザイナーの人に伝えたそうです。
数ヶ月前、アゲインでのライヴでそんなことを話していました。森 勉 |
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2012年8月16日(木) ビーチ・ボーイズ 「That's Why God Made The Radio」 |
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ビーチ・ボーイズ来日公演@幕張QVCマリンフィールド。
素晴らしいコンサートでした。
ほのぼの&じんわり沁みた星野源。
かっこいいアメリカ。
そして、待ちに待ったビーチ・ボーイズ。
夏の思い出として、一生記憶に残るであろう1日になりました。
ビーチ・ボーイズ来日公演は17日大阪、19日名古屋と続くので詳しいことはまだ書けませんが、とにかくマイク・ラヴの頑張りが目立ちました。
“ビーチ・ボーイズ50周年”は、マイクがライヴ・ツアーを続けていたからこそ成し得たのだな、と実感できましたね。
個人的には、新曲「That's Why God Made The Radio」が特に感動しましたね。マイクとブライアンがユニゾンで歌っているのを生で聴いてグッときました。森 陽馬
★グッズ売り場が大混雑で、15時から1時間並んでやっと買えました。内容充実パンフレット(2,500円)は終演後には売り切れていました。なお僕は買えませんでしたが、サイン入り4,500円という限定バンフレットも先着限定で販売されていたそうです。 |
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ビーチ・ボーイズ8月16日幕張公演の余韻がまだ残っています。
会場までの遠さやグッズ売り場に暑い中1時間並んだのも、今となっては良い思い出。蒸し暑い外の陽射しを浴びるたびに、あの場所あの時間に戻りたいなあ、と思ってしまいますね。
ちなみに先程、大阪遠征している父から連絡ありました。
大阪公演は幕張よりも曲が増えたそうです。(羨ましい・・・!)
8月19日名古屋公演へ行こうかどうしようかまだ迷っている方、絶対ご覧になった方がいいですよー! (ただ、プログラムが大阪公演では開場してすぐに売り切れていたそうです)
さて、16日幕張公演で一番最初16時半に登場した星野源くん。
ビーチ・ボーイズとはまた違った魅力で、じんわり沁みるいいステージでした。
“現代最強のいぶし銀リズム隊”、伊藤大地(dr)&伊賀航(b)のコンビに、ホーン隊4人。そして高田漣のペダル・スティールが西日が残るマリンフィールドに心地良く響き渡ってました。
今日のこの1曲には、最近のライヴでは定番となっている「老夫婦」。
しんみりする歌詞の曲ですが、お盆時期ということもあり心に残りました。森 陽馬
★掲載ジャケットは、「老夫婦」収録2010年発表1stソロ・アルバム『ばかのうた』。(VICL-63626 2,940円) |
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2012年8月18日(土) ザ・シンプル・カーニヴァル 「Nothing Will Ever Be As Good」 |
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昨日はビーチ・ボーイズ大阪公演を観に行ってきました。
終始美しいハーモニーに圧倒され、楽しいステージに感激しっ放しでした。明日でジャパン・ツアー最終日、名古屋公演も無事成功しますように!
さて、今日のこの1曲はブライアン・ウィルソン、トッド・ラングレン、ハーモニー・ポップお好きな方にオススメしたい一枚! アメリカの男性SSW、ジェフ・ボラーによる一人ユニット“ザ・シンプル・カーニヴァル”。(国内CDボーナス・トラック8曲追加 『ガールズ、エイリアンズ、フード』 VSCD-9420 1,995円)
キーボードを主に様々な楽器を一人でこなし、ソフト・ロック、ボサノヴァ、ポップスの要素を取り込んだ細やかながらシンプルなアレンジと美しいハーモニーが魅力!
声も少し似ているトッド・ラングレンを彷彿とさせる曲やボッサ・テイストなど色々良い曲がある中でも、一人アカペラで作り上げた「Nothing Will Ever Be As Good」。
美しい多重コーラスは、ビーチ・ボーイズ・ファンの方にも是非聴いていただきたい一曲です。
国内盤ボーナス・トラックには、ニルソン「Me And My Arrow」、ドゥービー・ブラザーズ「What A Fool Believes」のカバーも収録されています。東尾沙紀 |
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2012年8月19日(日) ビーチ・ボーイズ 「All Summer Long」 |
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ビーチ・ボーイズ50周年来日公演が終了。
16日幕張QVCマリンフィールドは33曲。
大阪公演では「Getcha Back」、「All Summer Long」、「Do You Wanna Dance?」が追加。
名古屋公演では更に「You're So Good To Me」、「Darlin'」が追加され、「Barbara Ann」ではブライアンがベースを持つというスペシャルもあったそうですね。
聴く者を楽しませる、という音楽の原点を体感させてくれたビーチ・ボーイズ。日本公演は終了しましたが、8月22日にはシンガポール公演があり(20日早朝の飛行機で日本を出るとのこと)、続いて香港、オーストラリア、9月にはロンドンとツアーは続いていきます。
このメンバーで再び日本に来ることはもうないかもしれませんが、無事にツアーを続け、新しい作品をリリースするなど末永く活動してもらいたいですね。
ビーチ・ボーイズ来日公演が終り、「Summer's Gone」という感傷もありますが、ここは感謝の意と無事ツアーが完了することを祈願して「All Summer Long」を。
♪ 夏の終わりは もう近い
でも僕らの夏は終らない ♪
(「All Summer Long」歌詞より) 森 陽馬
★掲載ジャケットは1965年発表名作『All Summer Long』。
モノ&ステレオ、最新リマスターで再発されました。
(国内CD TOCP-71375 2,600円) |
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2012年8月20日(月) アメリカ 「Sandman」 |
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ビーチ・ボーイズ来日公演で出演したアメリカも素晴らしかったですね。
1995年5月(渋谷ON AIR WESTでやりました。懐かしい!)以来ですから17年ぶりの来日。爽快かつ円熟味溢れる演奏&歌で、会場にウエスト・コーストの風を運んでくれました。
ジェリー・ベックリー&デューイ・バネルの変わらない歌声はもちろん、長年一緒にやっているベーシストとドラマーの演奏が凄く良かったです。
あと、ビーチ・ボーイズ同様ステージ後ろの大きいモニターにPV的な映像も流れて、視覚的にも楽しめました。
ということで、アメリカから今日のこの1曲「サンドマン」。
アメリカというと、ジェリー・ベックリーの甘い歌声、爽やかなハーモニー、ゴキゲンなアコースティック・ギターの響き、という印象が強いのですが、「サンドマン」はその映像(ベトナム戦争やケネディ大統領の映像など60〜70'sアメリカ合衆国をイメージさせる映像がこの曲の時は流れていました)と相まって、重厚なかっこいい演奏にシビれました。
幕張では、「Lonely People」という曲の時に、クリストファー・クロスが飛び入りゲストで参加したのも良かったですね。森 陽馬
★掲載ジャケットは「サンドマン」収録1972年発表1stアルバム『名前のない馬』。来日を記念して入手困難だった限定紙ジャケCDが再発されました。(国内CD 限定紙ジャケット仕様 WPCR-12678 2,300円) |
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文藝別冊『大瀧詠一 増補新版』(河出書房新社 1,260円)が入荷しました。
2005年河出から発売されたムック本に、3万字ロング・インタビュー<ソロ・アルバム『大瀧詠一』ができるまで>が追加掲載。(2012年6月4日湯浅学氏による大滝さんへの最新インタビュー!)
更に、ラジオ『ゴー!ゴー!ナイアガラ』全放送曲目リスト!
(資料的価値もありますね。)
あと『ポップス“普動説”』再録など、以前のものをお持ちの方にも新たな発見が多い増補新版。“夏バテ”しているナイアガラーも要チェックの1冊ですね。
特にインタビューには、はっぴいえんどの楽曲元ネタに関する話や大瀧詠一ファースト録音時の逸話など興味深い話が多数。はっぴいえんどやファーストの曲を聴き返したくなること必至です。
ということで今日は、1972年発表『大瀧詠一』から「おもい」。
自身の多重コーラスによる1曲ですが、ドゥーワップというよりはウエスト・コースト的なビーチ・ボーイズ的アカペラをやろう、ということで作った楽曲とのこと。元々は『Beach Boys Party!』的な想定だったそうです。
ちなみに、ベルウッド40周年記念として、はっぴいえんど3rdやライヴ盤、そしてこの大瀧詠一ファースト他ベルウッド40タイトルが、最新リマスターで10月3日に再CD化予定。(プラケース1,500円、紙ジャケ高音質CD 2,500円) 気になるところです。森 陽馬
★掲載ジャケはSONYから出ている現行CD『大瀧詠一』。
(ボーナス・トラック10曲追加 SRCL-4170 1,529円) |
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2012年8月22日(水) ビーチ・ボーイズ 「Why Do Fools Fall In Love」 |
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ビーチ・ボーイズ、帰っちゃいましたね。
来日が発表になった3月頃から楽しみに楽しみにしていたので、終ってしまうとその寂しさはかなりのものがあります。が、気を取り直して・・・。
僕にとって初日だった8月17日(金)大阪市中央体育館(広すぎず、音も良く、駅からも近く、感じの良い会場でした)から1週間ほど経ちましたが、本当にいいライヴを見せてくれたものだと感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。
ジェフリー・フォスケット、ダリアン・サハナジャなどブライアン・バンドと、スコット・トッテン、ジョン・カウシルのマイク&ブルースによるビーチ・ボーイズ・バンドが合体した音は、演奏及びコーラス共に申し分ない出来。
優れた演奏テクニックとセンス、そしてなによりもビーチ・ボーイズへの愛に満ちたバッキングでした。
それにブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストンの声が乗り、デヴィッド・マークスのギターが加わる。
過去、ビーチ・ボーイズとしても各ソロとしても来日公演が行なわれてきましたが、今回が最高のパフォーマンスだったと断言できると思います。
今日のこの1曲は、ライヴで演奏された楽曲の中でもとりわけコーラスの美しさにノックアウトされた「Why Do Fools Fall In Love」を。
アルがMCで「ドゥワップを歌うよ」と言って、コンサート中盤にやってくれました。
オリジナルのフランキー・ライモン&ティーネイジャーズの良さを残しつつ、ブライアンがフィル・スペクター・サウンドを取り入れて、ビーチ・ボーイズならではのヴァージョンに仕上げたのがこれです。森 勉
★掲載ジャケットは、「Why Do Fools Fall In Love」収録1964年発表アルバム『シャット・ダウン Vol.2』。(国内CD モノ&ステレオ TOCP-71374 2,600円) |
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2012年8月23日(木) Suzy Wallis 「Little Things Like That」 |
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久し振りに60'sガール・ポップス登場です。
暑い夏はまだまだ続きそうなので、大好きなガール・ポップスを聴いて乗り切っていこうということです。
ACEレーベルの名コンピ『Where The Girls Are Vol.1』から今日は選んでみました。ヒットしなかったけれど、無名なアーティストだけれども、どうしてこんないい曲ばかりなの?という好選曲シリーズで、現在Vol.7まで発売されています。そのVol.1ですからイイ曲目白押し! (国内仕様CD CDSOL-7373 2,625円)
1965年RCAレーベルよりシングル発売されたスージー・ウォリス「リトル・シングス・テイク・ザット」。
スージーさんに関しては詳しいことは何もわからないのですが、なかなか魅力的な声の持ち主です。
作曲は後にリッキー・リー・ジョーンズのプロデューサーとしても名を馳せるラス・タイトルマン。作詞はバリーマンと「I Love How You Love Me」を共作したラリー・コルバー。
♪シュビドゥダンダン♪コーラスで始まるデヴィッド・ゲイツによるアレンジも技ありの1曲です。森 勉 |
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2012年8月24日(金) レッド・クロス 「Stay Away From Downtown」 |
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バンドとしての活動歴は30年以上!
15年ぶりに新作をリリースしたアメリカのパワーポップ・バンド、Redd Kross(レッド・クロス)。
ジェフ&スティーヴン・マクドナルド兄弟を中心に、メンバーチェンジを繰り返しながらこれまで5枚のアルバムを発表。活動がない間は若手を中心に他アーティストのプロデューサーとしても活躍してきたそうです。
6枚目となる新作『Researching The Blues』は、ハード寄りなサウンドでパワー全開の一枚!(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 HSE-50075 2,490円)
ガレージ・ロックばりにガシガシ押しまくるタイトル曲に始まり、初期のチープ・トリックを連想させる「Stay Away From Downtown」、いかにもビートルズな「Meet Frankenstein」など、爽快なパワーポップ・ナンバー満載です。
メンバーがKISS風メイク&お揃いの衣装で演奏する「Stay Away From Downtown」のPVも、ふざけた感じが面白いので必見です。(動画サイトでご覧になれます。) 東尾沙紀 |
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2012年8月25日(土) Leslie Smith 「Love's A Heartache」 |
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新譜案内書にクリスマス商品のオーダーが入ってきて、厳しい残暑ながらも秋の気配を感じてます。
その秋を待たずして、最近気に入って店頭でよくかけているメロウ・ソウルこの1枚。
1970年代アメリカ西海岸を中心に活動していた黒人白人混成アーバン・ソウル・バンド、クラッキン。
そのヴォーカリストであったレスリー・スミスが1982年に発表した名作ソロ・アルバム『ハートエイク』が世界初CD化。(国内CD VSCD-3546 2,730円)
今回初めて聴きましたが、これめちゃくちゃイイですね!
AOR好きならばやはりデヴィッド・フォスター&ブレンダ・ラッセル作による@「It's Something」でしょうか。
ネッド・ドヒニー作で切ないメロディとストリングスが魅力のF「Love's A Heartache」もNice! 他もミディアム/スロー中心で、どの曲も素晴らしい仕上がり♪
メロウなシティ・ソウル、AOR好きの方必聴!
持ってて損なしの大推薦盤です。森 陽馬
★掲載ジャケは、今作の当時の日本版オリジナル・ジャケット。
今回の再発には、このデザインのジャケット・スリックが入っています。 |
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2012年8月26日(日) 寺尾 紗穂 「酒場の唄」 |
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武蔵小山駅前、小さい居酒屋やスナックがひしめく地区の再開発計画が説明会で先日発表されました。
なんと!39階建て! 142mの超高層マンション&商業施設。
都市計画として東京都の認可が下りれば、平成26年には着工し平成30年度竣工予定だそうです。
街が活性化するのは良いことですが、以前立退きされたことがある身としては、現在商売をしているのに場所を追われてしまう方々の気持ちを考えると複雑な心境ですし、武蔵小山の昔ながらの風景が変わっていってしまうのも少し寂しいものを感じますね。
今日のこの1曲は、寺尾紗穂の新作『青い夜のさよなら』に収録されている小品的名曲「酒場の唄」。
♪ 夜明けの酒場に溢れているのは
聞こえぬ嘆きと 気だるさの波
グラス傾けるたびに 何を忘れたの
明日になれば 見えないものが見えるかな
明日になれば 明るいほうへ行けるかな ♪
酒場に立ち寄る人々の心情と場の雰囲気が伝わる1曲です。森 陽馬
★寺尾紗穂さんが中心となり行われ大好評だったイベント『THE BIG ISSUE support Live vol.3』。今年の開催日が決定しました!
10月6日外苑前にある梅窓院 祖師堂にて。(詳細は上記リンク先)
今年は友部正人さんやなぎら健壱さん、片想いなど出演予定です。 |
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2012年8月27日(月) 山下達郎 「SPARKLE」 |
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ビーチ・ボーイズ漬けになっているこのカラダを少し元に戻さないと・・・、と言っても普段からかなり染まっている身ですから・・・。なかなか大変です。
こんな時期に行ってきました!
『山下達郎 シアター・ライヴ〜PERFORMANCE 1984-2012』。
新宿バルト9、シアター9での初日8月25日(土)の初回12:10の回は、最前列まで満席状態! 映画館が満席というのを久し振りに味わってきました。
ネタばれがないように詳しい内容に関しては書きませんが、迫力ある音は最近のシネコンならではで、本物のコンサートに負けないものを感じながら楽しめました。
それになんといって、実際のライヴで達郎をあんなにアップで眺めることは出来ませんからね。
青山純、椎名和夫、村田和人など以前バックを固めていたサポート・メンバーの顔が見れるのも懐かしい瞬間でした。
この曲はどうせ含まれているだろう、と思っている方が多いでしょうからお許しを願って紹介したいと思います。
ライヴ幕開けの定番中の定番「スパークル」。
最近の円熟味を増した「スパークル」もいいですが、若い「スパークル」も聴きごたえ&見ごたえ充分! 暴走一歩手前の迫力、恐れ入りました。
東京では8/31までの予定でしたが、大好評につき9/2(日)まで延長になったそうです。また行こうっと。森 勉
★掲載ジャケットは名ライヴ盤『JOY』。(WPCV-10024 4,788円) |
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2012年8月28日(火) スザンナ・ホフス 「Holding My Breath」 |
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2000年代後半にはマシュー・スウィートとの60's&70'sロック・カバー集『Under The Cover』シリーズ、昨年はバングルスとしても久々に新作をリリースし、近年精力的に音楽活動を続けているスザンナ・ホフス。
今夏、ソロとしては16年ぶりとなる新作『SOMEDAY』がリリースされました。(輸入CD Baroque Folk 78253-2)
プロデューサーにミッチェル・フルームを迎えた今作では60'sをテーマに、ストリングス、フルートやサックスなどを交え、彼女独特の艶のある歌声が引き立つアレンジで、心地良いポップスを聴かせてくれます。
ほとんどが彼女とアンドリュー・ブラッセルという人との共作で、中には古くに書かれたものだというマイク・キャンベル(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ)との共作曲も。
全10曲、瑞々しいメロディーの良い曲が詰まっています。
中でも「Holding My Breath」の歌いだし、女の私でもキュンときてしまいました。
ジャケットの彼女もかわいらしくてとても素敵です。東尾沙紀 |
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2012年8月29日(水) ゴンザレス 「White Keys」 |
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“ソロ・ピアノ”というと、あなたは誰を想像しますか?
キース・ジャレット? チック・コリア? セロニアス・モンク? もしくはグレン・グールド?
現代ならば、なんといってもこの人、ゴンザレスでしょう。
以前2008年6月10日のこのコーナーでも紹介したカナダ生まれの奇人ミュージシャン、Chilly Gonzales(チリー・ゴンザレス)。
個人的愛聴盤ベスト10に入るであろうゴンザレス『ソロ・ピアノ』。
その続編となる新作『ソロ・ピアノU』が発売になりました。
(国内CDボーナス・トラック追加 BRC-339 2,200円)
うーーーん、これは素晴らしい!
ジャズでもなく、クラシックでもなく、単なるピアノ・インストでもない独特な切なさと浮遊感。
100曲以上の曲の断片から生まれた新しいソロ・ピアノ30曲から更に厳選された14曲(+国内盤ボーナス・トラック1曲)。
まずは1曲目「White Keys」。
タイトル通りピアノの白鍵のみで作られ、黒鍵は一切使われていないのに不思議な魅力を持ったゴンザレスらしい1曲。ショパン『黒鍵のエチュード』へのアンサー・ソングなのだそうです。
ゴンザレスへのインタビューを基に書かれた井上由紀子さんによる詳細な日本語解説も読み応えがあり必読!
全曲ソロ・ピアノでインストではありますが、国内盤を是非。森 陽馬 |
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2012年8月30日(木) ミッシェル・フィリップス 「ノー・ラヴ・トゥデイ」 |
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『ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス・ソングブック』という全23曲入りの充実した作品集が発売されました。(国内CD 監修・解説:土橋一夫 歌詞・対訳付 UICZ-1452 2,600円)
A&Mレーベルを中心にユニヴァーサル・ミュージック音源を使っての日本企画盤です。
この二人が共作した曲を中心に収録されていますが、ニコルズ、ウィリアムス共に、他のソングライターと共作した楽曲も収められています。
今日はそんな1曲、ロジャー・ニコルズがウィル・ジャニングスとコンビを組んだ「ノー・ラヴ・トゥデイ」を。
1976年映画『走れ!走れ!救急車』の主題歌になった曲で、歌っているのは元ママス&パパス、すらりとしてロングヘアが素敵な、そして目元キリリのミッシェル・フィリップス。(1977年発表ジャック・ニッチェ・プロデュース作『ヴィクティム・オブ・ロマンス』が9/26限定紙ジャケで出ます!)
ロジャニコの曲とミッシェルの声は実によくフィットしています。
ジーン・ペイジのよる美しいアレンジも聴きどころです。森 勉 |
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2012年8月31日(金) ビーチ・ボーイズ 「Summer Means New Love」 |
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酷暑が続いてますが、8月も今日で最後。
皆さんにとって今年の夏はいかがでしたか?
僕の一番の思い出はやはりビーチ・ボーイズ来日公演ですね。
コンサートの内容はもちろんですが、公演が始まる前お客様や友人と話したことや、グッズ売り場に長時間並んだこと、コンサート終了後『サウンド・オブ・サマー』(ベスト盤)と新作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』を聴きながら帰途へ着いたことなど、その過程も含めて心に残る1日でした。
ということで、今日は“今夏のこの1曲”。
ビーチ・ボーイズ「Summer Means New Love」。
ビーチ・ボーイズ終演後、場内にこの曲が流れましたね。
「ああ、終っちゃったんだな・・・」となんともいえない感慨が湧いたのが印象深いです。
ちなみに、この曲は1965年発表作『サマー・デイズ』に収録。
(国内CD TOCP-71377 2,600円 8月9日のこのコーナーでも勉が書きましたが、モノとステレオでヴァージョンが違います。)
ストリングス、ホーンを導入したアルバム唯一のインスト曲。
翌年ブライアン・ウィルソン名義で出たシングル盤「キャロライン・ノー」のB面に収録されたことからも、『ペット・サウンズ』へと繋がる1曲だと言えるでしょう。森 陽馬 |
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