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  今日のこの1曲 “Archives”

<2013月1月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2013年1月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。
廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2013年1月1日(火) Pirates Canoe 「Siren's Comb」

 新年あけましておめでとうございます。

 2013年もGood Musicを紹介していきますので、当店ペット・サウンズ・レコードをよろしくお願い致します。

 ということで、素晴らしいアルバムを早速ご紹介しましょう。

 京都発、男女6人グループ、“Pirates Canoe”(パイレーツ・カヌー)。

 
当店スタッフが選ぶ2012年ベスト・アルバムで、東尾がピックアップしていた彼女達の新作オリジナル・フル・アルバム『SALING HOME』が遂に発売になりました。(OTCR-003 2,000円)

<冬の寒い時は、身体がほっこり湯たんぽ代わり、
夏の暑い時は、心がすっきり風鈴みたいな、
いつもいつでも側に置いておきたい音楽  チチ松村>

CD帯に記載、ゴンチチのチチ松村さんによる推薦文通り!

 フィドル、マンドリン、バンジョー、ギター、アコーディオン。
澄んだ清流のような音と歌が1曲1曲に顕れています。

カントリー、アイリッシュ、ルーツ・サウンド好きの方は是非聴いてもらいたい1枚。

英語詞が中心ですが、今日のこの1曲には日本語詞「Siren's Comb」を。森 陽馬



1月1~3日 14時~18時
1月4~6日 11時~20時
1月7日(月)から通常営業(11時~22時)

2013年1月2日(水) シアター・ブルック 「(最近の)ありったけの愛」

 昨年末12月20日、佐藤タイジ主催、日本武道館の公演で使用する電源を太陽光発電でまかなうという壮大なイベント<THE SOLAR BUDOKAN>。
 僕は観に行けませんでしたが大成功だったようですね。

 4時間以上にも及ぶ日本武道館でのコンサートを成功させた意義は本当に大きいと思います。

 インディーズ、メジャーを問わず、ミュージシャンにはこれからも社会的な問題に対して背を向けずに、自分が思ったことを正直に歌へ託し、どんどん色々なことに挑戦をしていってもらいたいですね。

 その想いを込めて、佐藤タイジ率いるシアター・ブルックの新作『最近の革命』から今日のこの1曲。(LNCM-1016 3,150円)

 加藤登紀子をfeatしたタンゴ・ロック・ナンバー②「愛と死のミュゼット」も聴きものですが、やはりシアターといえばこれっ!

 よりファンキー&グルーヴィーになった⑦「(最近の)ありったけの愛」。
中間部分に、ミニー・リパートン「ラヴィン・ユー」的コーラスが織り込まれ、特典DVDにはMusic Videoも収録されています。森 陽馬


1月1~3日 14時~18時
1月4~6日 11時~20時
1月7日(月)から通常営業(11時~22時)

2013年1月3日(木) ビーチ・ボーイズ 「素敵じゃないか」

 毎年正月は駅伝を見たりして、ついついテレビの前にいる時間が増えてしまいます。

 CMも新しいものが多く放送され、使われている音楽に反応してしまうこともたびたびです。

 今年はビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」(Wouldn't It Be Nice)が突然流れてきてうれしいサプライズがありました。

 マンションのCMだったと思いますが、いいセンスしてますね。
マンション買いたくなりましたよ。(今すぐは買えないけれど・・・)

 「素敵じゃないか」はスティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイが出演している『エンド・オブ・ザ・ワールド』という映画にも使われているらしいのでチェックしに行きたいと思っています。(1月下旬公開予定)

 今年もビーチ・ボーイズから目が離せない1年になりそうです。森 勉

★掲載ジャケットは「素敵じゃないか」収録アルバム『ペット・サウンズ』。(国内CD TOCP-71349 2,600円 SACDハイブリッド限定盤も店頭にございます)

1月4~6日 11時~20時
1月7日(月)から通常営業(11時~22時)

2013年1月4日(金) Paul Buchanan 「After Dark」

 年末年始静まりかえった夜中に、ひっそりと聴いていた1枚。

 ポール・ブキャナン『Mid Air』。

 グラスゴー出身バンド、ブルー・ナイルのポール・ブキャナンが56歳にして初めて発表したソロ・アルバムです。(国内仕様盤 2CDデラックス・エディション MDJCD1044 2,100円)

 ほんの少しストリングスが入る以外は、ほぼ全編ピアノ弾き語り。

 最初聴いた時は、地味すぎるなあ、という印象でしたが、聴くほどに心に沁みてきました。

 ジャケットの世界観同様、夢の中で宙を彷徨っているようなピアノの音。
そして、陰があるけれど陽の射す方へ手探りしているような歌声。

欧米問わずシンガー・ソングライター好きの方にオススメしたいアルバムです。

 今日のこの1曲はラスト14曲目「After Dark」。
村上春樹の小説名から取られたのでしょうか?

 デラックス・エディションのディスク2には、インスト・ヴァージョンも収録されています。森 陽馬


1月4~6日 11時~20時
1月7日(月)から通常営業(11時~22時)

2013年1月5日(土) マイク・ヴァイオラ 「Secret Radio」

 2013年に入り、色んな方から「○○のライブに行ってきた」というお話を早速聞かせて頂いたこともあり、自分は今年どんな音楽やライブに出会えるだろうかと、とてもワクワクしています。

 今月末ソウルフルな女性Vo&パワフルなライヴ・パフォーマンスで昨年注目を浴びたアラバマ・シェイクス初来日公演(東京で1日限り)や、2月初旬には、一時期NRBQに在籍していたピート・ドネリーと、今までに4度ほど来日しているジム・ボジアのジョイント・ライブ、3月下旬には、マイク・ヴァイオラの単独公演など...個人的に観たい&色んな人に観てほしいライブが、ちょこちょこと増えてきました。

 昨年ファウンテンズ・オブ・ウェインのオープニング・アクトとして来日したマイク。

 今回は、最新作『アコースト・デ・パーフェクト』(国内CD 2in1 AIRCD-112 2,625円)に参加しているエリック・サマーと二人でのライブです。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。東尾沙紀


1月4~6日 11時~20時
1月7日(月)から通常営業(11時~22時)

2013年1月6日(日) ビートルズ 「ツイスト&シャウト」

 ビートルズのファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』がイギリスで1963年に出てから今年で50周年になります。

 と言っても、日本で初めて彼らのLPが発売されたのは1年後ですし、内容もジャケットも違う『ミート・ザ・ビートルズ』でした。

 当時の日本人はその日本編集LPでこの「ツイスト&シャウト」を聴いたのだと思います。

 「抱きしめたい」、「シー・ラヴズ・ユー」、「フロム・ミー・トゥ・ユー」に続くA面の4曲目でした。

 ♪シェキナ・ベイビー♪とジョンがシャウトすれば、それに応えてポールとジョージが♪シェキナ・ベイビー♪と歌い、リンゴが小気味の良いリズムを刻んでいく最高にカッコイイナンバーです。

 間奏が終わったあと、ジョン→ジョージ→ポールの順に
♪アー♪ ♪アー♪ ♪アー♪ ♪ワァー!♪も聴きどころ。

 映画『ポップ・ギア』のシーンを思い出します。森 勉


★掲載ジャケットは『プリーズ・プリーズ・ミー』。
(国内CD TOCP-71001 2,600円)

2013年1月7日(月) Weldon Irvine 「Musical Interlude」

 本日から仕事始め、という方も多かったと思います。
年末年始の連休はいかがでしたでしょうか?

 CD店としては、1月1日新譜のタイトル数や、紅白歌合戦で歌われた曲のセールス的影響が、年々少なくなっているなあ、と感じます。

 1月1日新譜が少なくなっている理由は、セールス・プロモーションを年末年始に行うことが難しいからでしょうか?

 歌番組の影響減に関しては、チェックしている人はいるものの、気になった曲を買うまでには至らずレンタルやyoutube等でダウンロードして終了、という方が多いからかもしれません。

 アーティスト・パワー&曲の良さ、だけでは売れず、更にもう一つ何かがないと売れない現況。CD1枚売ることの難しさを日々実感しますね。

 ということで、新譜の売上が伸び悩んでいる分、旧譜再発のタイトル数は今年も多くなりそう。最近出る再発盤は、初CD化というインパクトのみならず、その存在さえ知られていなかったような珍しいものが本当によく出ています。

 そんな中から今日のこの1曲。

 黒人ソウル・ジャズ・キーボーディスト/コンポーザー、ウェルドン・アーヴィンが、自ら原作・脚本・音楽を手掛けた1977年ミュージカル『Young, Gifted And Broke』のサントラ盤が世界初登場音源(!)として昨年末CD化されました。(国内CD+DVD 完全限定盤 SHOUT215 3,675円)

 ミュージカルのサントラ盤ですから、出演者による歌が中心ながら、ウェルドン・アーヴィンによるバック・サウンドは全編通して最高にクールでかっこいい!

 特に8曲目に収録されている「Musical Interlude」!
レアグルーヴ・ファン卒倒必至の激キラー・チューン!

 これがミュージカル内の単なるInterludeだったなんて!
2分にも満たないインストですが、暖かなエレピの音色とファンキー&グルーヴィーな演奏は、ダニー・ハサウェイや70'sソウル・ジャズ好きならば絶対に聴きものですよ! 森 陽馬

2013年1月8日(火) バート・バカラック 「For The Chirdren」

 昨年末に出た再発盤の中でも特にオススメのアルバム。

 『バカラック・ベスト ~ バート・バカラック・ソングブック』。
(国内CD 2枚組 解説・歌詞・対訳付 UICZ-1454 3,200円)

 2008年に生誕80周年記念で発売されたベスト盤を持っているから今回はいいかな、なんて思っている方。それは間違い!

 なんといってもバート・バカラック本人演奏最新曲「フォー・ザ・チルドレン」が10分以上のフル・ヴァージョンで収録されているのですから。

 2008年来日公演でも披露されたこの「フォー・ザ・チルドレン」は、歌詞は付いていないクラシカルなインストながら、曲名通りバカラックの想いが詰まった美しい1曲。(2008年シドニー公演での録音)

 何度リピートしても飽きのこないメロディーと流麗なストリングス・アレンジ。バカラック・サウンド好きは必聴です。

 もちろん他の収録曲も、曲名は有名でも珍しいトラックが満載!(ラストには、先日他界したパティ・ペイジによるバカラック歌モノ1作目「Keep Me In Mind」が収録)

 そして、選曲・監修を手掛けた坂口修氏による愛情溢れるライナーノーツ(2012年感動の来日公演レポートも掲載)。 これを読むだけでも買う価値ありですね。

 “古き良き正しき国内盤”の見本のような1枚です。森 陽馬

2013年1月9日(水) センチメンタル・シティ・ロマンス 「雨はいつか」

 祝!結成40周年!
センチメンタル・シティ・ロマンスの旧譜が2月27日発売決定しました。

 1977年発表3rd『シティ・マジック』から、初CD化となる1982年作『DANCING』、はっぴいえんどのカヴァー作『はっぴいえんど』、1986年発表作『夏の日の想い出』など全8タイトル。

 長らく入手困難だったので、センチ・ファン待望ですね!

 当店のみの特典として、8タイトル中5枚お買い上げの方にセンチロゴ入りトート・バックを差し上げることになりました。通販コーナーにも掲載しましたのでチェックしてみてください。

 さて、今日の1曲はそのセンチによる屈指の名曲!「雨はいつか」。

 現在でもライヴ終盤で必ず披露される感動の1曲。

♪ 雨はいつか上がるもの 雲はいつか切れるもの ♪

精神的&体力的にもキツイ時、この歌を思い出し心の中で歌っています。

 なお、「雨はいつか」や「夏の日の想い出」など全18曲収録されたセンチのゴールデン・ベストが、期間限定999円で現在発売。(UPCY-9308 999円) メーカー出荷は終了し店頭在庫限りです。お早めに! 森 陽馬

2013年1月10日(木) 坂本慎太郎 「まともがわからない」

2011年11月に発表したソロ1作目「幻とのつきあい方」から約1年。

坂本慎太郎、最新シングル「まともがわからない」がリリースされました。(初回限定盤CD2枚組 zel-007s 1,575円)

 11日(金)から放送のドラマ『まほろ駅前番外地』EDテーマとして書き下ろされたタイトル曲をはじめ、ウホウホと鳴るクイーカの音が印象的な「死者より」、1st等にも参加している女子高生Fukoさんとのデュエット「悲しみのない世界」(ハイラマズ的な浮遊感あるサウンド!)の3曲を収録。

 初回盤は坂本慎太郎が劇中の音楽を担当した上記ドラマのサントラ(14曲入り)も付いた2枚組!

 そのサントラには「まともがわからない (アコースティック・バージョン)」が収録。ゆったりと心地良いギター・インストで、ホーンをまじえたグルーヴ感あるシングル・バージョンとはまた違った味わいになっています。

 なおこちらの限定7インチ・アナログ盤(2曲入り 1,050円)は、2月上旬入荷予定です。東尾沙紀

2013年1月11日(金) ハービー・ハンコック 「FAT MAMA」

最近気に入っている喫茶店を紹介したいと思います。

武蔵小山駅から徒歩約6分、平和通り商店街の入口にある
“FAT MAMA”というジャズ喫茶です。

 外見は普通の喫茶店ですが、中に入ると店主の方がこつこつ集めたジャズのレコードが棚にズラリと並び、更に奥の方の席まで行くと、ジャズのライヴ映像を流した大画面TVと、JBLのスピーカーがドーーンと置いてあるのです。

 ジャズ喫茶というと敷居が高いイメージがありますが、FAT MAMA店主は本当に気さくなおじさまで、ジャズのオススメ盤などを色々と教えてくれます。

 コーヒーやサンドイッチ、カレーなども美味しいくて、店主のジャズ愛と温もりが伝わってくる素晴らしい喫茶店。ジャズは詳しくないという方こそ立ち寄ってもらいたいお店ですね。

 ということで今日のこの1曲は、ハービー・ハンコック1969年録音作品『ファット・アルバート・ロトゥンダ』から「ファット・ママ」。(国内CD 完全限定盤 WPCR-27155 1,000円)

 店名の由来はまだ聞いていなかったので、今度行ったときにお伺いしてみようかな。森 陽馬

2013年1月12日(土) Carnie Wilson 「Heaven」

 ブライアン・ウィルソンの長女として1968年に生まれたカーニーが2006年に発表した『A Mother's Gift ~ Lullabies From The Heart』は愛に満ち溢れたアルバムです。(輸入CD BIG3 Records 36787-2)

 カーニーに子供が生まれたことによって子守唄のようなアルバムを作りたいというのが制作動機だとのことですが、まず選曲が素晴らしい。

 オリジナル曲もいいし、「オーヴァー・ザ・レインボウ」、「ラヴ・ミー・テンダー」、「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」、「ユー・アー・ソー・ビューティフル」(この曲はブライアンがヴォーカル参加)などのスタンダード名曲も、カーニーの我が子を見つめる優しい気持ちが歌に表れているようです。

 叔父にあたるデニス・ウィルソンの名曲「フォーエヴァー」、そしてカール・ウィルソンの隠れ名曲「ヘヴン」も実にいいカヴァーに仕上がっています。

 このアルバムを久し振りにまた聴いてみようと思ったきっかけは、昨年暮に発売になった本『ビーチ・ボーイズ・コンプリート Revised Edition』です。

 1997年、2001年に続いて3rdエディションになりますが、その間の情報/データも含めて大幅に改訂・増補してあります。VANDAの佐野邦彦さんが企画・構成・監修をした全300ページを越える労作です。

 その本をパラパラめくっていたら、<レギュラー・アルバム未収録編>の200ページに載っていたこのアルバムが目にとまり聴きたくなってしまったというわけです。

 もちろん昨年のライヴの模様やモノ&ステレオ盤の聴き比べ記事もあります。ほんの少しですが、私も1966年初来日のことについて書き記していますので、本の方もよろしくお願い致します。森 勉

2013年1月13日(日) John Coltrane 「My Favorite Things」

 一昨日取り上げたFAT MAMAに続き、もう一店舗お気に入りの喫茶店を紹介しましょう。

 外苑前駅から徒歩7分、神宮前3丁目にある
J-COOKというお店です。

 1987年オープンなので、今年で26年目。
 朝8時から夜22時まで(日曜日は11時~18時 月曜定休)、中尾ご夫妻が二人だけで営業している喫茶店です。

 雰囲気ある内装や美味しいプリンなども魅力ながら、なんといってもご夫妻のお人柄/ホシピタリティが素晴らしい!

 映画&音楽がお詳しいお二人ですが、その趣味や嗜好を問わず、どんな方でも受け入れてくれる包容力に溢れたお店なのです。

 キラー通りから一本入った路地にあり、ちょっとわかりづらい場所にありますが、青山近辺に行かれたら是非コーヒー1杯でも飲みに(というか中尾ご夫妻へ会いに)立ち寄ってみてください。

 ちなみに、J-COOKという店名は、ご夫妻の好きなミュージシャンにアルファベットのJが付く人が多いから、というのが由来の一つだそうです。

 店内ではジャズ、ブルース、ロックなど様々な音楽がかかっていますが、例えばジョン・コルトレーン。
 『バラード』よりもJ-COOKならば『マイ・フェイヴァリット・シングス』(1960年録音名作 WPCR-27101 1,000円)という感じですね。

 まさに都会のオアシス。心落ち着く名店です。森 陽馬

2013年1月14日(月) ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「フィールズ・グッド・トゥ・ビー・バッド・アゲイン」

 東京人としては驚くほどの豪雪!
“ずーーっとずっと、ずっと雪かき”な1日でした。

 その間、店ではパイレーツ・カヌー新作をリピート&リピート♪
このアルバム本当にイイ! 雪景色にもピッタリな1枚ですね。

 ということですが、告知も兼ねて今日はこの1枚から。

 昨年末リリースからロングセラー中のロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズの新作『マイ・ハート・イズ・ホーム』。
 この人気作の完全限定アナログ盤のリリースが決定しました。
(2月上旬発売予定 完全限定 TR37LP 3,800円)

 限定アナログ盤には、アルバム全曲のLPに加え、「ムーン・イズ・レッド」と「フィールズ・グッド・トゥ・ビー・バッド・アゲイン」をカップリングした7インチEP付!(「フィールズ・グッド・トゥ・ビー・バッド・アゲイン」はこのアルバムラストに収録されている書き下ろし新曲)

 美しいハーモニー&コーラスは、やっぱりアナログ盤で聴きたいですね。
予約受付しておりますので、購入希望の方はお早めに。森 陽馬

2013年1月15日(火) 本多信介 「冬の花火」

 昨日とはうってかわって東京は日本晴れ。
しかしながら、路肩には雪がまだたくさん残っています。

 その残雪を横目に眺めながら、夜店内でかけていたこの1枚。

はちみつぱいのギタリスト、本多信介、ソロ最新作『冬の花火』。
(MOR6927 渋谷BYG浜野サトル氏によるライナーノーツ付 2,500円)

“冬の花火”のイメージ通り、叙情的なギター・インストを中心にした音世界。

 独特な浮遊感あるエレキ・ギターの音色は幻想的。
渋いヴォーカル曲も3曲入ってますが、アンビエント/音響好きの方、ジャズ好きの方にもオススメしたいアルバムです。

 今日のこの1曲はタイトル曲①「冬の花火」。
太宰治の小説で同名の『冬の花火』というのがありましたね。
それにインスピレーションを受けたのかもしれません。

 ちなみに今週末1月19日(土)、本多信介さんが当店地下ライヴ・カフェ・アゲインにてライヴを行う予定です。森 陽馬

2013年1月16日(水) THE BAWDIES 「Take A Chance」

 60~70'sソウル、ロックン・ロールをルーツとしたイキの良いサウンドと、パワフルなライブ・パフォーマンスで驀進するTHE BAWDIES。
 新作4thアルバム「1-2-3」が発売になりました。
(VIZL-516 初回限定DVD付 3,500円)

 昨年放送された向井理主演ドラマ『ハングリー!』主題歌「ROCK ME BABY」や、ペンタックスCM曲「LEMONADE」など、バンドの事を詳しく知らないという世代の方も最近は彼らの楽曲を耳にする機会が多くなってきましたね。

 新作も明快なメロディーでグイグイと押しまくるロック・ナンバーが満載!

 中でもアルバムにいつも1曲収められるTAXMAN(g,vo)がリード・ヴォーカルをとる曲がいつも楽しみで、今回の「TAKE A CHANCE」はファウンテンズ・オブ・ウェインなどを彷彿とさせるパワー・ポップ・ナンバーになっています。

 初回盤のみ約45分のレコーディング・ドキュメンタリーを収めたDVDと、ボーナス曲「1-2-3」(イントロが「ダンス天国」風!)を収録。

 THE BAWDIESは、1月19日(土) フジテレビ深夜25:30から生放送の『魁!音楽番付』特番にライブ出演。他にも大橋トリオ、浅井健一、OKAMOTO'Sなどが出るので、真夜中ですが要チェックです。東尾沙紀

2013年1月17日(木) Johnny Fairchild 「Well I Never Get Tired」

 THE BAWDIESのヴォーカリストROYくんが、レコード・コレクターズ新年最新号の人気コーナー<私の収穫 2012>で、昨年手に入れたお宝を紹介しています。

 それが、Mike Pedicinの7インチEP! 渋いっ!

 第一線で活躍するROYくんのような若きアーティストが、敬意を持って自分の好きな音楽を紹介しているのを読みとてもうれしくなりました。

 若い音楽マニアが少なくなった、とよく言われますが、自分が生まれる前の時代の音楽を嗜好する人がもっと増えるといいですね。というか、そういう若い人へ年長者が古き良き音楽をどんどん引き継いでいかないといけませんよね。
 うちの店は中古は扱っていませんが、そんな思いも強く抱きました。

 ということで、ルイジアナのグッド・タイム・ミュージックがタップリ詰まったオススメ・コンピCD『ACE STORY Vol.5』から今日のこの1曲。(輸入CD ACE CDCHD-1351)

 当店で大好評!1950~60年代ルイジアナR&Bの魅力が詰まった人気シリーズCD『ACE STORY』、早くも第5弾。今回も全曲最高!

 Johnny Fairchildは「I Was A Fool」のオリジナルを歌っていることで知られるシンガーですが、その彼がアール・キング1957年シングルヒット曲「I'll Never Get Tired」のオケをそのまま使い、1959年(1960年?)に録音していたのがこの①「Well I Never Get Tired」。

 当時シングル・リリースされなかったようですが、ACE STORYコンピで陽の目を見た1曲で、その歌いっぷりはジミー・クラントンやフランキー・フォードを凌ぐくらいソウルフル♪ BAWDIES好きの若い音楽ファンにも聴いてもらいたいですね。森 陽馬

2013年1月18日(金) Sam Cooke 「Blowin' In The Wind」(邦題:風に吹かれて)

 サム・クックのライヴ盤、というと、黒人聴衆を前に熱くシャウトするサムが衝撃的な『ハーレム・スクエア・クラブ1963』を挙げる方が多いと思いますが、『ライヴ・アット・ザ・コパ』もオススメです。
(国内CD SHM-CD限定紙ジャケット仕様 UICY-75342 2,800円)

 実際に、オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、エディ・フロイドもこのコパのライヴ盤をフェイヴァリット・アルバムに挙げていたそうで、懐の深いサムのソウルフルな歌声が魅力の1枚です。

 「トライ・ア・リトル・テンダネス~センチメンタル・リーズンズ~ユー・センド・ミー」のメドレーや、「ツイストで踊りあかそう」などの人気曲もいいですが、PPMで有名な「If I Had A Mammer 邦題:天使のハンマー」(ピート・シガー作)と、「Blowin' In The Wind 邦題:風に吹かれて」(ボブ・ディラン作)というフォーク2曲を取り上げているのが聴きどころ!

 “コパ”(コパカバーナ)はニューヨークの高級クラブだったそうなので、「Change Is Gonna Come」はそのライヴ会場の雰囲気にそぐわないと判断して、このフォーク・ソング2曲を取り上げたのでしょう。

サムの歌もさることながら、スウィングするバック演奏が素晴らしい!

ちなみに、この当時のサム・クック・バンドには若きボビー・ウーマックが在籍していて、らしいギターが時折聴こえてきます。森 陽馬

2013年1月19日(土) マーサ&ヴァンデラス 「ヒート・ウェイヴ」

 昨年夏から冬にかけて、モータウン・レーベルの名作が最新リマスターSHM-CD/限定紙ジャケット仕様で多数発売されました。

 シュープリームス、ダイアナ・ロス、フォートップス、テンプテーションズ、スモーキー・ロビンソン(ソロもミラクルズも)、アイズレー・ブラザーズなど・・・いっぱい出ました。

 今日はその中からマーサ&ザ・ヴァンデラス。
1963年『ヒート・ウェイヴ』と1965年『ダンス・パーティ』が2in1で1枚のCDに収録され、ジャケットは別々に2種類の紙ジャケットが付いた親切仕様でのリリースです。(国内盤 UICY-75334 2,800円)

 商品としては『ダンス・パーティ』のジャケットしか見えませんが、その下に『ヒート・ウェイヴ』のジャケもありますので御安心を。

 個人的には3人がY字ポーズをしている『ヒート・ウェイヴ』のジャケットが大好きなので、そちらを上にして欲しかった気もしますが・・・。とにかく両方入っています。

 それにしても「ヒート・ウェイヴ」は身も心も踊るイイ曲です。

 モータウンらしいドラムのイントロから小気味のいいリズム隊が加わり、伸びのあるマーサ・リーヴスの歌声、そしてヴァンデラスが絶妙のタイミングで入ってくるコーラス!
 モータウン・ソングの中でもかなり好きな1曲と言えます。

 フーやリンダ・ロンシュタットのカヴァーも大好き! 森 勉

2013年1月20日(日) Alpaca Sports 「Just For Fun」

 独特なネーミングのユニット、“アルパカ・スポーツ”は、スウェーデン/ヨーテボリを拠点とするインディー・ポップ・ユニット。

 2012年リリースしたシングルなど7曲を収録した日本独自編集盤『Alpaca Sports』が、ディラン・モンドグリーンなどをリリースしているFastcut Recordsから発売になりました。(国内CD FCRD-45 歌詞・対訳付 \1,575)

 Andreas Jonssonを中心にしたユニットで、ジャケットにも描かれているキュートな歌声の女性Vo、Amanda Akemanとの掛け合い、疾走感のある澄んだメロディーが聴き所です。(アートワークは彼らの作品全てを手掛けている日本人女性イラストレーター、Ray Kimuraによるもの)

今日の一曲は、「パパパ~♪」コーラスが印象的なデビュー曲「Just For Fun」。

春~初夏の暖かな空気を感じさせる「She'll Come Back For Indian Summer」など、どの曲もオススメ!

ネオアコ/ギター・ポップお好きな方、注目のユニットです。東尾沙紀

2013年1月21日(月) stim 「Universe Disco」

 生音でラウンジー&クールなジャズ・インストをやっている新しいバンド、見つけました!

 stim(スティム)『NOON AFTER NIGHT』。
(限定盤ボーナスCD付 REVB-7 2,500円)

 ありそうで実は意外とないんですよね。
ファンキー&グルーヴィー過ぎず、かといってアンビエント/音響的な感じでもなく、エレクトロニカには頼らない生音でクールに聴かせてくれるサウンド。

 Taichi(Dr)というトラックメイカーを中心に松崎幹雄(Ba)、高田陽平(Per)、中村圭作(Key)、後関好宏(T.Sax)、上運天淳市(B.Sax)の6人編成で活動しているstim。

 今作『NOON AFTER NIGHT』は昨年末リリースされた彼らの2ndアルバムで、田我流のHIP HOPをfeatした③「√20」がリードトラックのようですが、それ以外のインスト・ナンバーの方が僕は好きですね。

 特に②「Universe Disco」。
暖かい音色のエレピが最高にメロウで、夜のオシャレなラウンジBGMとしても最適♪

CLUB JAZZお好きな方にもオススメの1枚です。森 陽馬

2013年1月22日(火) 堂島孝平 「ないてんのわらってんの」(A.C.E.2 MIX)

“キャッチーでユーモアに溢れかえったキレキレの11曲”!
(公式サイトの宣伝コピーより)

 新世代ポップ・マエストロ、堂島孝平が最新アルバム『A.C.E.2』をリリースしました。(初回限定DVD付 TECI-1355 3,000円)

 A.C.E.(堂島孝平/小松シゲル/鹿島達也/奥田健介)としての2作目ということで、ポップ・センス溢れるアレンジはより進化。

 今までの堂島くんの歌&曲ももちろん良かったけど、今回は特に振り切った感じで全曲最高! これ聴いてダメなら堂島くんを一生聴くな!、と断言したいくらいイイですね。

 聴いてるうちにクセになるシングル曲③「き、ぜ、つ、し、ちゃ、う」、疾走しまくり①「ア・ストロボーイ」&②「シンクロナイズド・モーニング」他聴きものですが、今日のこの1曲には⑥「ないてんのわらってんの」(A.C.E.2MIX)を。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「Can't Stop」(2002年作『バイ・ザ・ウェイ』収録)を彷彿とさせるイントロ! そして多幸感溢れるサビ! かっこいいですね。森 陽馬

2013年1月23日(水)パティ・ラベル&ブルーベルズ 「ア・グルーヴィ・カインド・オブ・ラヴ」

 後に10ccを結成するエリック・スチュワートがリード・ヴォーカルとギターを担当していたスリーピース・バンド、マインドベンダーズ。1966年の大ヒット曲「ア・グルーヴィ・カインド・オブ・ラヴ」は、ヒットしていた当時から現在まで、ずっとずっと好きな1曲です。

 この曲は当時まだティーンネイジャーだった二人の女の子によって作られました。作曲はトニィ・ワイン、作詞はキャロル・ベイヤー(・セイガー)。

 この曲のオリジナルは、バート・バーンズ・プロデュースによるパティ・ラベル&ブルーベルズのヴァージョン。

 残念ながら彼女たちのヴァージョンはヒットしませんでしたが、出来は申し分ない仕上がり。パティの豪快なヴォーカルがウォール・オブ・サウンド・テイストたっぷりの演奏の中で映えています。

 昨年11月に発売された【アトランティック1000R&Bコレクション】の1枚、パティ・ラベル&ブルーベルズ『オーヴァー・ザ・レインボウ』というアルバムの中に収録されています。(国内CD 完全限定盤 WPCR-27584 1,000円)

 1,000円で買えます! 日本初CD化! 森 勉

2013年1月24日(木) 前野健太 「国歌コーラン節」

 入間市が生んだ平成の異端詩人、前野健太。
オリジナル・アルバムとしては4作目となる新作『オレらは肉の歩く朝』が発売。(PECF-1062 2,625円)

 映画『ライブテープ』&『トーキョードリフター』画面上からも伝わる強烈な個性はもちろんのこと、元旦には渋谷WWWにて6時間半にも及ぶ111曲ライヴを敢行するなど、異彩を放ち続けているマエケン。

 なんと今作は、更に異端な変人、ジム・オルークがプロデュース!

石橋英子、須藤俊明、ジム・オルークによるバンド“ソープランダーズ”(はたまたなんちゅう名前・・・)をバックに従えた楽曲を中心にマエケン節が炸裂した傑作に仕上がっています。

 前野健太というと、性的な表現を用いた歌詞が多いことで知られ、今回もラスト「女を買いに行こう」などそれを象徴する歌もありますが、ただエロイだけではないのが彼のソングライティングの深いところ。

 シリアスで重い歌も身近なボキャブラリーを使うことにより軽さを与え、不思議にスッと聴き手へ入ってくるのです。

 例えば1曲目「国歌コーラン節」。

 歌詞カードを見ないと、♪コカコーラ♪と歌っているように聴こえます。

“国歌”及び“コーラン”という歌として扱いにくい言葉を、全世界で呑まれている飲料(コカコーラ)のように聴かせることによって、他の言葉も聴く人によって様々な意味に取れるような(隠喩を含んでいるような)歌にしてしまうところが、マエケンらしいですね。

今作が10万枚売れることは決してないでしょうが、マエケンは10年後も異端ぶりを更に増しながら活動しているだろう、と確信できる1枚。森 陽馬

★当店にてお買い上げの方には、オリジナル特典マエケン・マグネットを先着で差し上げてます。旧作の限定アナログ盤も発売中!

2013年1月25日(金) Neil Young 「Crime In The City」

 待望の書籍、ニール・ヤング自伝Ⅱが発売になりました。
(白夜書房 訳:奥田祐士 2,800円)

 ニール本人が書いた、ということがわかる武骨な文章。
コアファン向きではありますが、ニールの実直さが伝わってきますね。

 時系列はバラバラながら、今までは明かされなかったニールらしいエピソードも満載の自伝です。

『On The Beach』のジャケットを撮影した時のエピソードや、「Hey Hey My My」歌詞/『Rust Never Sleeps』に関しても書いてあって面白いですね。

 パラパラとページをめくったら、最後の方にはジャック・ニッチェやフィル・スペクターに関する記述も! 早く読みたい気持ちを抑えつつ、じっくり楽しみたいと思います。

 ということで、今日はニール・ヤングを。

 1989年発表アルバム『フリーダム』(国内CD WPCR-75679 1,800円)は、代表曲「Rockin' In The Free World」が収録されていることで有名ですが、ニール・ファンならばこの曲「Crime In The City」も外せませんね。畳み掛けるような社会的歌詞が痛快!

ライヴ盤『WELD』に収録されている轟音ヴァージョンも聴きものです。森 陽馬

2013年1月26日(土) Van Dyke Parks 「The All Golden」

 26日昼、ヴァン・ダイク・パークスが来店しました!

 
1月28日、29日、ビルボード・ライヴ東京にて細野晴臣をゲストに迎え来日公演を行うヴァン・ダイク。

 そのビルボード・ライヴによる企画で、“ヴァン・ダイクが選んだCDをプレゼント!”というスペシャルなコーナーが作られ、当店にて取材&撮影が行われたのです。

 ヴァン・ダイク・パークスといえば、ビーチ・ボーイズの名曲「英雄と悪漢」、「サーフズ・アップ」等をブライアン・ウィルソンと共作し『スマイル』制作にも関わったことで知られ、更にははっぴいえんど1972年LA録音作に参加し「さよならアメリカ、さよならニッポン』を共作したことでも有名な名ミュージシャン。

 当店ペット・サウンズ・レコードにとっては真に“神”とも言える彼が来店したことは、本当に夢のようでしたね。
 とても気さくな温かい方で、グッド・ヴァイブレーションを感じました。ありがたい気持ちでいっぱいです。

 そのヴァン・ダイクが選んだCDは?
それは、来週ビルボードのサイトでアップされるそうなのでお楽しみに。
当店トップページに写真を1枚掲載しました)

28、29日のチケットはまだあるそうなので、ライヴもお見逃しなく。森 陽馬


★掲載ジャケットは、昨年自主レーベルからリリースしたシングルEP盤。(BANANASTAN RECORDS 『The All Golden/Sassafrass』) 6種類出ているうちの1枚で、今作はビートルズ『リボルバー』のジャケットを手掛けたことで有名なクラウス・フォアマンがジャケット・イラストを描いています。

2013年1月27日(日) Susanna Hoffs 「Petite Chanson」

 昨年8月28日の今日のこの1曲コーナーでご紹介したスザンナ・ホフス、16年ぶりソロ新作『SOMEDAY』の国内盤が先日発売になりました。(国内CD TOCP-71450 2,200円)

輸入盤には付いていなかった歌詞とその対訳、天辰保文さんによる解説付です。

 更に国内盤には、ボーナス・トラックが追加収録されています。

 エコーがかった彼女の声がいくつも重なって夢見心地な「Petit Chanson」と、爽やかなアコースティック・ナンバー「Summer Daze」の2曲。

 どちらも『SOMEDAY』収録曲とは少し違ったテイストでとても良い曲です。(ネット上でダウンロードできる5曲入りミニ・アルバム『Some Summer Days』からの楽曲)

 今作は、ミッチェル・フルーム・プロデュース。
2月20日に国内盤がリリースされるロン・セクスミスの新作『フォーエヴァー・エンデヴァー』も彼がプロデュースしているので、そちらも楽しみです。東尾沙紀

2013年1月28日(月) ヴァン・ダイク・パークス 「セイリン・シューズ」

 ヴァン・ダイク・パークス来日公演 at ビルボードライヴ東京。

 ドン・ヘフィントン(Dr)、徳澤青弦(cello)、鈴木正人(B)、彩愛玲(Harp)のバック・バンドを従え、70歳にして元気一杯!素晴らしいパフォーマンス!

 選曲は伏せますが、まさにアメリカン・ルーツ再発見音楽絵巻でしたね。
2部終演後にはサイン会もあり、長蛇の列にも関わらず一人一人に優しくそして熱心に語りかけていたのが印象的でした。

 29日の公演も席種によっては多少空きがあるようなので、ヴァン・ダイクの音楽に魅了されたことがある方は是非ご覧になってみてください。(細野さんもゲストで出てきますよ。)

 ということで、ヴァン・ダイクといえばやはりこの1枚でしょうか。
1972年発表ソロ2ndアルバム『ディスカヴァー・アメリカ』。(国内CD 限定紙ジャケ WPCR-12755 2,200円)

 スティール・ドラムが入って、カリプソ的で、更には「Occapella」(アラン・トゥーサン作)ではニューオリンズ風味も混ざって、一度聴くだけだとなんだかよくわからないけれど聴くほどに味が出てくるヴァン・ダイクらしい名作。

 今日のこの1曲は、ローウェル・ジョージ自身も参加しているリトルフィートカヴァー「セイリン・シューズ」を。森 陽馬

2013年1月29日(火) ヘレン・メリル 「A Heart Full Of Love」

 昨年発売され評判のワーナー・レーベル名盤1,000円シリーズ。

 特にソウル編は大好評で、第2弾も3/20&4/24に100タイトル発売決定しました。
 アレサ・フランクリンやダニー・ハサウェイなど定番ものから、ジミーキャスター・バンチやソウル・サヴァイヴァーズの世界初CD化ものなども含め、次回も超充実のラインナップ! 楽しみですね。

 ジャズ編も1月23日に発売され、オススメ盤が多数あるので、今日はその中からこの1枚。

 名ジャズ・シンガー、ヘレン・メリルがカントリーの名曲を歌った1959年録音盤『アメリカン・カントリー・ソングス』。世界初CD化です。(国内CD 解説付 完全限定盤 WPCR-27246 1,000円)

 これが素晴らしく良いっ!

ヘレン・メリルのクセのない美声と、カントリー・メロディーは相性ピッタリ。

 ハンク・ウィリアムス4曲に、エヴァリーのヒット曲カヴァーなど選曲もNice!

 チャック・セイグルによるストリングス・アレンジが、大仰過ぎず程良い感じでヘレンの歌声を引き立てていますね。

 エヴァリー・ブラザーズ「Maybe Tomorrow」、「Devoted To You」も聴きものですが、個人的にはエディ・アーノルド「A Heart Full Of Love」のカヴァーにシビれました。

 心温まる推薦盤です。森 陽馬

2013年1月30日(水) アイドル・レース 「ガール・アット・ザ・ウィンドウ」

 昨年9月に発売以来、当店ではロングセラーを記録しているジェフ・リンのソロ・アルバム『ロング・ウェイヴ』ですが、今日はジェフ・リンの若い時の作品です。

 アイドル・レース1969年発表セカンド・アルバム『アイドル・レース』に収められている「ガール・アット・ザ・ウィンドウ」は、ジェフ・リンのその後の運命をほのめかしているような曲なのです。ジェフは預言者?
(国内CD 完全限定紙ジャケット仕様 TOCP-70272 2,600円)

 歌詞の中にビートルズ(個人名でジョン、ポール、リンゴ、ジョージ)が出てくるのは、彼らのことが大好きだったジェフとしては当然のなりゆきだと思います。
 が、なんと!「フリー・アズ・ア・バード」という言葉も出てくるんですよねぇ。

 ジョン・レノンが「フリー・アズ・ア・バード」をデモ録音したのが1977年、そして1995年にそのデモを元にビートルズ名義で「フリー・アズ・ア・バード」を新曲として発表しました。

 その時プロデューサーとしてジェフ・リンの名がビートルズの4人の名と一緒にクレジットされていたのです。

 うれしかったでしょうね。
ジェフ・リンが21歳の時に書いたこの曲が、見えない糸を繋いだのかもしれませんね。

 余談ですが、ジャケットに写っているジェフ・リンのモジャモジャ頭は今と変わりませんが、サングラスをしていないとこんなに優しそうな目をしているんですね。森 勉

2013年1月31日(木) The Style Council 「My Ever Changing Moods」

 プロデューサーや作曲家としても活躍されている伊藤ゴローさんと布施尚美さんのボサノヴァ・ユニット “naomi & goro”が3月6日に『CAFE BLEU SOLID BOND』という新作アルバムをリリースします。

 タイトルでピンときた方も多いかと思いますが、なんとスタイル・カウンシルの1st『Cafe Bleu』をまるごと1枚をカバーした作品!
 更にボーナス・トラックには、「My Ever Changing Moods」(Band ver.)とThe Jamのアコースティック・バラード「English Rose」(「All Mod Cons」収録)のカバーが収録されます。

 ミック・タルボットによる軽快なピアノ・インストやトレイシー・ソーンをヴォーカルに迎えた名曲「The Paris Match」などなど、お二人によってどのようなアレンジに生まれ変わるのか、とっても楽しみです。

 今日の1曲は、ウェラーが現在もライブで歌うことの多い「My Ever Changing Moods」。

アルバムのしっとりしたバージョンも良いですが、今回はこちらのシングル・ヴァージョンを。東尾沙紀


★掲載ジャケットは、『ザ・スタイル・カウンシル・ベスト』です。(国内CD 限定盤 UICY-91545 1,200円)



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■


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