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  今日のこの1曲 “Archives”

<2014月9月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2014年9月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2014年9月1日(月) MYLES SANKO 「Forever Dreaming」

英国音楽シーンで活躍する男性ソウル・シンガー、マイルス・サンコ。

日本でも人気のUKジャズ・ファンク・バンド、スピードメーターにヴォーカリストとして参加、2011年にはスピードメーターfeat.ビリー・ウッテンの公演で共に来日し、日本のファンの前でもアツい歌声を披露しています。

90年代後半から様々な活動をしているそうですが、彼名義の作品は2013年発表のミニ・アルバムと、日本先行でリリースされた2枚目となる新作『Forever Dreaming』になります。
(国内CD 歌詞・対訳付き PCD-93818 2,300円+税)

ジャケットからもヴィンテージ感が漂ってますが、楽曲も60~70'sマイナーな楽曲がズラリ♪

リード曲でノーザン・ソウル・テイストの「Forever Dreaming」、ホーンと畳み掛けるようなヴォーカルがかっこいい「Shooting Star」、バラード「So Much Indeed」など、熱唱系からスローなナンバーまで、混じりっ気なしの正統派ソウルを聴かせてくれます。

スピードメーターのメンバーも参加しています。東尾沙紀

2014年9月2日(火) 笹倉慎介 「顕微鏡で覗く世界 ミカヅキモ編」

NHK・Eテレ月曜日から金曜日まで放送中の『2355』『0655』

それぞれのおやすみソングとおはようソングの人気投票が行われ、その結果が先月発表されました。

・おやすみソングの第1位は『ファクトリー・オブ・ドリーム~夢を作る工場』
 (曲名はペギー・リー「I Don't Want To Play In Your Yard」)
・おはようソングの第1位は『Toi Toi Toi!』

さて、『2355』のおやすみソングで大健闘していたのは、当店ペット・サウンズ・レコードでもおすすめしている笹倉慎介くんの歌でした。

「顕微鏡で覗く世界」ボルボックス編がなんと5位!
ベスト10圏外ですが、「顕微鏡で覗く世界」ミカズキモ編が17位。
(映像と歌詞は違いますが、この2曲はメロディーは同じなので、同じ曲として集計してもいいのでは、と思ってしまうのですが・・・。もし票数を合計するとなんとなんと1位になってしまうんですねぇ。)

あと笹倉くんはベスト10圏外に「小さな恋の物語」その3 数字の恋の物語と、「小さな恋の物語」その2 たまごとミルクパン編の2曲もランクイン。
この2曲もメロディーは同じなので1曲として集計すると5位に入っちゃうんですねぇ。

ベスト5に2曲!
最優秀歌唱部門があるとすれば確実に受賞です。
これからもがんばれ!笹倉慎介。

今日のこの1曲は「顕微鏡で覗く世界 ボルボックス編」や「小さな恋の物語」2ヴァージョンは未CD化なので、「顕微鏡で覗く世界 ミカヅキモ編」を。
『2355 0655 ソングBest!』(国内CD COCX-38178 2,200円+税)に収録されています。森 勉


2014年9月3日(水) オールマン・ブラザーズ・バンド 「エリザベス・リードの追憶」(March 12,1971 Second Show)

買おうかどうしようか迷っていたオールマン・ブラザーズ・バンド『1971フィルモア・イースト・レコーディングス』。
(国内CD 完全限定6枚組BOX UICY-76507 12,000円+税)

ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』と同じく、今回で何枚目?!というくらい様々な種類の同タイトルを持っていますが、今作もやっぱり買ってしまいました。

正直言ってあまり期待していませんでしたが、イイですねー!これ!!

オールマンのフィルモア・イースト・ライヴは、1971年3月11日、12日、13日、6月27日に行なわれており、今までは13日1stショウと2ndショウ、6月27日公演を中心にオフィシャル音源として世に出ていました。

今回ほぼ初めて3月12日公演1stショウと2ndショウが全曲収録。
まずクレジットを見て気付くのが、「エリザベス・リードの追憶」の演奏時間。
12日は約18分。13日は約13分。5分も違う!

何が違うのかというと、12日の方はRudolph "Juicy" Carterというサックス奏者が参加!
イントロ部分、及びギター・ソロの合間に、彼のサックス・ソロも入っているのです。

解説によると、エンジニアのトム・ダウドがダメ出しして、13日の公演ではサックスが外されたとのこと。

そのエピソードも納得、やや冗長なサックス・ソロですが、これはこれで面白いエリザベス・リードですね。

ちなみに、Rudolph "Juicy" Carterと共に12日公演に参加しているボビー・コールドウェルというミュージシャン。
あのAORのボビー・コールドウェルとは同名異人だそうです。森 陽馬


2014年9月4日(木) 高中正義 「BLUE LAGOON」

昨日に続き、ギターもので今日のこの1曲。

高中正義の新作『SUPER STUDIO LIVE!』
(初回限定盤 CD+DVD QYZI-10023 3,500円+税)

約35年前の1979年12月、高中正義が日本武道館で行なったコンサートを収録したライヴ名盤『SUPER TAKANAKA LIVE!』。
その曲目&アレンジそのままに、今の高中正義がスタジオで再録音した作品です。

面白いのは、当時ライヴで間違えた演奏箇所をそのまま同じように間違えて演奏している点!

当時と今回とではバック・ミュージシャンも違うのですが、キーボーディストのミスを今回の録音時、同じように弾かせたそうです。

高中正義が使っているギターも35年前と全く同じブルーのSG。
やや走り気味のギターフレーズが若々しくてかっこいいですね。森 陽馬


2014年9月5日(金) Ian Gomm 「Magic Spell」

小尾隆さん監修の書籍『パブ・ロックのすべて』。
最近少しずつ読み進めています。

ニック・ロウやウィルコ・ジョンソンのインタビュー再掲など、後追いの私にはとても貴重なものばかりですし、佐野元春さんの新録インタビューでは『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』制作時のエピソードがとても興味深かったです。(欲をいえば“佐野さんのパブ・ロック愛聴盤”みたいなものも読んでみたかったです。)

小尾さんがお好きなブリンズリー・シュウォーツに在籍、ソロでも代表曲「Hold On」他たくさん良い曲を発表しているイアン・ゴム。彼のレア・ナンバーが、Sound Asleep Recordsというスウェーデンのレーベルから発売になりました。
(輸入CD Ian Gomm 『DEMONSTRATES』)

ソングライターとして自身を売り込むためのプロモーション用として1979年に制作されたシングル盤だそうで、それを当時と同じジャケットで再発したのがこのCDです。

CDは紙に挟んであるだけの簡素な造りで高音質とはいえませんが、曲はとっても良いです♪

約2分半の曲に込められた明快でポップ・センスに溢れた6曲、すべてこの盤でしか聴けません。

特に最後の「Magic Spell」が良い~!
親しみやすいメロディ、ポール・マッカートニー風の弾むベース、聴く度に気持ちがウキウキする1曲です。東尾沙紀

2014年9月6日(土) バーブラ・ストライサンド 「追憶」

そのメロディーが流れてくると、映画の様々な場面が頭の中に浮かんでくる映画音楽があります。

1973年制作『追憶』(原題:The Way We Were)は、監督シドニー・ポラック、主演バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォードによる名作映画。

同名の主題歌は作曲マーヴィン・ハムリッシュ、作詞アラン&マリリン・バーグマン(ミシュル・ルグラン作曲「風のささやき」、「おもいでの夏」等の作詞でも有名)。

バーブラに初の全米ナンバーワンをもたらした曲となりました。

切なくも美しいメロディーに、含蓄のある詞。
それを見事に歌いこなしたバーブラの歌唱はいつ聴いても胸にジーンと響いてきます。森 勉

★掲載ジャケットは1974年発表バーブラ・ストライサンド『追憶』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-8033 1,700円+税)


2014年9月7日(日) 東郷昌和 「A Wonderful Life ~素晴らしい日々」

9月に入ったと思ったら、もう1週間が過ぎてしまいました。
まだ先と思っていた竹内まりやさんの新作アルバムももうすぐ発売です。

そのまりやさんの新作、当店にて発売記念リーフレットを作成しました。
<森勉による『TRAD』一般的ではない私的曲目解説>
<森勉による竹内まりやライヴ・ツアー『souvenir 2014』 予想セットリスト>
など、ツッコミどころ満載な内容です。お買い上げの方に差し上げますのでお楽しみに。

あと、12月10日発売ベルウッドLPコレクション。
当店のみの特典でジャケット・イラストのマグネットもお付けできることになりました!
発注締切が9月9日なので、お早目にご予約くださいませ。

さて、今日のこの1曲は伊藤銀次プロデュースによるこの1枚から。

「ケンとメリー」のヒットで知られるBUZZの東郷昌和さん。
完全新録音によるソロ1stアルバムです。
(東郷昌和 『ア・ワンダフル・ライフ』 VSCF-1755 2,500円+税)

高橋幸宏、小原礼、杉真理、黒沢健一、ブレット&バターなど豪華ゲストが多数参加。

今日のこの1曲「A Wonderful Life」は高橋幸宏さんが作詞とドラムスを担当。

♪ そんなに 悩んで 生きてても 何にも 変わらないなら
こうして 夢見る 事だけで なんとかなるんじゃない ♪

東郷さんの温かい人柄が伝わってくる歌声。
心和む1曲です。

杉真理さん作詞・作曲による③「You Can Save The World」。
ブレバタのコーラス含めビーチ・ボーイズマナーな雰囲気の⑧「Brighter Days」も聴きもの!

ちなみにこの作品、歌入れは当店地下アゲインで行なわれたのです。
こういう良質なアルバムが当店地下で一部制作されたのは感慨深いですね。森 陽馬


2014年9月8日(月) トリオセンス 「Summer Rain」

9月8日中秋の名月。
東京の夜は雨模様でしたが、すっかり秋ですね。

過ごしやすくなってうれしい反面、夏が好きな僕は名残惜しい気分です。

ということで、夏の終わりにこの1曲。

トリオセンスはドイツ人ピアニスト、ベルンハルト・シューラーを中心に1999年結成したジャズ・ピアノ・トリオ。

2008年発表作『When You Come Home』は大好きなアルバムで、サラ・ガザレクをfeatした2010年発表アルバムも
その年のベストに挙げたくらい気に入っている現代のジャズ・トリオですが、彼らのライヴ盤がこの度リリースされました。
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 『ワン・サマー・ナイト』 RPOZ-10003 2,400円+税)

メロディアスかつ叙情的なピアノの響きがとにかく素晴らしい!

昔のビル・エヴァンスやセロニアス・モンク等も良いけれど、現代活動している彼らの演奏をジャズファンならずとも原体験してもらいたいですね。

なお、カリンバの音色を冒頭に入れた「サマー・レイン」の前には、哀愁たっぷり「ウインター・レイン」も収録されています。森 陽馬


2014年9月9日(火) 竹内まりや 「たそがれダイアリー」

竹内まりや、7年振りニュー・アルバム『TRAD』が本日入荷いたしました。
(初回限定DVD付 WPZL-30906 3,500円+税)

7年といってもその間、シングルCDが色々出たり、ベスト盤『EXPRESSIONS』があったり、2010年にはライヴもあったりで、そんなにブランクは感じませんでしたね。

全15曲、まりやさんらしいヴァラエティに富んだ内容で楽しめるアルバムになっています。

 すでにシングルで発売になりよく聴いていた曲「縁の糸」、「ウイスキーが、お好きでしょ」、「静かな伝説(レジェンド)」、「いのちの歌」。
 今回初めて聴く松田聖子に書いた「特別な恋人」や松たか子に書いた「リユニオン」などのセルフ・カヴァー。
 山下達郎楽曲をカヴァーした「Your Eyes」他、『TRAD』(トラッド)というアルバムの中でそれぞれの曲が個性を主張しながらも、いい流れを作っています。

 今日のこの1曲をどれにしようか?
山下達郎のビーチ・ボーイズ的アレンジとまりやさんのヴォーカルが見事に結実した「夏のモンタージュ」もいいし、地味ながらメロディーと言葉がじわじわ沁み込んでくる「深秋」もいいし、山下達郎のカッティング・ギターと松木恒秀のギター・ソロ両方が楽しめ16ビートのまりやヴォーカルでウキウキ感が満喫できる「アロハ式恋愛指南」もいいし・・・。

 決めました!
11曲目に入っている「たそがれダイアリー」。

シングルで発売された時からお気に入りの曲でしたが、『TRAD』の中の1曲として聴いて、益々この曲のトリコになっています。

後半曲が終わりそうになった後に出てくる達郎&まりやの「ダイアリー」掛け合いコーラスの他、おいしいところがタップリ詰まった1曲。

御本人による様々なエピソードが記された曲目解説付き36ページ・ブックレット入り。
彼女の故郷、島根県出雲での写真も満載です。

また、コンサートのチケット及びグッズが当たる応募ハガキも初回プレス盤に封入されています。(応募締切は9月30日消印有効) 森 勉


2014年9月10日(水) 鈴木雅之 「幸せな結末」 feat 松たか子

Kinki Kids&吉田拓郎のメインホストに、毎週ゲストを迎え1990年代放送されていた音楽バラエティ番組『LOVELOVEあいしてる』。

1997年12月、松たか子がその番組にゲスト出演し「幸せな結末」(大滝詠一作)を歌ったことがありました。
あれから早17年。不思議とあの回は印象に残っています。

鈴木雅之も松たか子が「幸せな結末」を歌ったことを憶えていたそうですね。

鈴木雅之の新作で「幸せな結末」を一緒に歌うことをオファーし、デュエットでカヴァーしています。
(鈴木雅之『DISCOVER JAPAN』 初回限定のみ全曲のインストを収録したボーナスCD付 ESCL-4268 3,426円+税)

服部隆之アレンジによるストリングスの静かな出だしから徐々にリズムがプラス。
ナイアガラ・リスペクトを感じさせる見事なアレンジに仕上がっています。

ちなみにこのアルバムのラストには大瀧詠一作がもう1曲。

『ナイアガラ・トライアングルVol.1』(1976)に収録されている「夜明け前の浜辺」カヴァーも収録。
佐橋佳幸(松たか子の旦那さま)によるペダル・スティール・ギター、聴きものです。森 陽馬


2014年9月11日(木) 玉城ちはる+さらさ feat.balconny 「指を鳴らそう」

広島育ちの女性シンガーソングライター、玉城ちはるさん。
9月24日発売メジャー・デビュー・アルバム『私は生きてる』に先駆けて、こちらの新作が今週発売になりました。

広島を拠点に活動するアイリッシュ・ハープ&アコースティック・ギターの男女インスト・デュオ、''さらさ''と玉城さんのコラボ・アルバム(『天泣(てんきゅう)に包まれて』。
(VSCF-1756 紙ジャケット仕様 2,000円+税)

さらさの2人によるハープとギターの美しく繊細な音色に、二胡やフィドルも交えたシンプルなアレンジ、玉城さんの優しく包み込むような歌声が心地良い一枚。

ボーナス・トラックとして収録されている「指を鳴らそう」は、玉城さんのライブでも定番となっている一曲。

福岡を拠点に活動しているグループ、balconnyがアレンジ&参加したポップなナンバー。

♪通り雨にふられても 気にしない 悲しい時にはね 指をならせばいいだけなのさ♪

落ち込む日があっても、玉城さんの明るい歌声を聴くと元気を貰えそうです。東尾沙紀



2014年9月12日(金) ベベウ・ジルベルト 「Harvest Moon」

秋になると聴きたくなる1曲。
ニール・ヤング「ハーヴェスト・ムーン」。

奥方ペギ・ヤングへの愛が込められた歌詞。
アコースティックなニールの魅力が溢れた1992年発表の名曲です。

先日、その
ニールとペギさんの離婚報道がありましたが、実際のところどうなんでしょうね。
ニール&ペギ本人はその件に関して全く発言していないので、経過を見守りたいと思っています。

さて、その「ハーヴェスト・ムーン」のゴキゲンなカヴァーが最近出たのでご紹介。

ブラジル/ボサノヴァの至宝、ジョアン・ジルベルトの娘であるベベウ・ジルベルト。

彼女の最新作『tudo』(トゥード)は、心地良く穏やかなシンガー・ソングライター的ボッサな1枚。
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付SICP-4168 2,400円+税)

ビースティ・ボーイズ、ジャック・ジョンソン、ベックの作品を手掛け、ベベウの今までの作品にも関わっていたマリオ・カルダートJrがプロデュースを担当。

「ハーヴェスト・ムーン」は、カサンドラ・ウィルソンによるカヴァーも印象深いのですが、このベベウのヴァージョンも良いですね。

今秋ヘビーローテーションとなりそうな仕上がりです。森 陽馬


2014年9月13日(土) ポール・ピーターセン 「She Rides With Me」(ブライアン・ウィルソン作)

ワーナー・ミュージック・ジャパンからオールディーズ・ファン大注目のCDが25種類発売になりました。

おそらく過去最高のラインナップと言っていいと思います。

素晴らしい内容なので、25種全てを紹介したい気分になってしまいます。
価格もなんと952円+税というウソみたいなお値段です。

まず今日はコルピックス・レーベルの『モア・ティーンエイジ・トライアングル』からこの1曲。
(V.A 『モア・ティーンエイジ・トライアングル』 解説・歌詞付 WPCR-27871 952円+税)

ジェイムス・ダーレン、シェリー・フェブレー、ポール・ピーターセンの青春スター3人によるアルバム。
1963年に出た『ティーンエイジ・トライアングル』の続編として、1964年発表されました。

この中になんと!ポール・ピーターセンが歌うブライアン・ウィルソン作品が入っています!!

「シー・ライズ・ウィズ・ミー」!
プロデュースもブライアン・ウィルソンです。

バック・コーラスはイコライザーがかかっていて誰が参加しているか不明ですが、ブライアンやハニーズがやっているかも、と想像して聴くと曲の楽しさが一層増すような気がします。

ビーチ・ボーイズの初期LPに入っていても合うような軽快なホット・ロッド・ナンバーです。森 勉


通販コーナーのオールディーズ1000円コーナーに、このMASTERS OF POP1000シリーズ商品を掲載しております。


2014年9月14日(日) フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズ 「恋は曲者」

オールディーズ・ファンが狂喜しているワーナー・ミュージックからのMASTERS OF POP1000。

今日もそのシリーズの中から紹介したいと思います。

ワーナーが今年から販売権を獲得したEMI/パーロフォン・レーベルの傘下にルーレット・レーベルもあり、その系統のドゥワップが今回たくさん発売になりました。

キャデラックス、フラミンゴス、シャンテルズ、リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ、ハートビーツ、マーセルズ、リージェンツ、ダブス、ジェスターズなど日本初CD化アルバムばかり! 凄い!

今日は1956年「Why Do Fools Fall In Love (恋は曲者)」の大ヒットを出したフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズ。

1970年代にレコード店でこのLPジャケット(再発ものでしたが)を初めて見た時の興奮は忘れられません。

「恋は曲者」はビーチ・ボーイズ、カリフォルニア・ミュージック、山下達郎(『オンスト3』に収録)もカヴァーしたドゥワップ名曲中の名曲です。森 勉


通販コーナーのオールディーズ1000円コーナーに、このMASTERS OF POP1000シリーズ商品を掲載しております。


2014年9月15日(月) yojikとwanda 「ほしいものがほしい」

当店オススメの日本人男女ユニット、yojikとwanda(ヨージクとワンダ)。
ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2013年ベストにも選出)

そのyojikとwandaのライヴ・イベントが10月11日(土)14時から当店地下アゲインで行われることになりました。

題して、<yojik VS wanda vol.1>!

普段のライヴとは違った趣向で、2人のルーツと魅力を探るトークからスタート。
その合間にyojikさん及びwandaさんに各々ソロを披露してもらう予定です。
そして、そのソロをご覧いただいたお客様にどちらが良かったか投票もしてもらおう!という実験企画。

もちろんyojikとwandaによるライヴも第2部でたっぷりやっていただく予定。

昼14時開演ですので、夜用事がある方も是非ご参加くださいね。

今日のこの1曲はyojikとwanda2010年発表アルバム『DREAMLAND』から「ほしいものがほしい」。
(CXCA-1278 2,000円+税)

♪ほしいものがほしいわ♪と繰り返されるこの曲。

でも中間で、♪ ほしいものがわからない時こそ ほしいものがほしいわ ♪と歌われ、
更に最後の一節では、♪ ほしいものはいらないわ ♪との言葉で締めくくられる。

yojikさんによるこの歌詞は人の欲求に対する真意を付いていて興味深いです。森 陽馬


2014年9月16日(火) SONDRE LERCHE 「Sentimentalist」

ノルウェー出身、1982年生まれの男性シンガー・ソングライター、ソンドレ・ラルケ。

セルフタイトルが付けられた前作から約3年振り。
7作目となる新作オリジナル・アルバム『PLEASE』がFLAKE RECORDSから日本先行で発売になりました。
(国内CD 歌詞付 FLAKES-109 2,037円+税)

これまでのギターポップ路線とも、以前に発表したパワー・ポップ路線とも、落ち着いた作風だった前作ともまた違った雰囲気の今作。

リード・トラック①「Bad Law」曲中突然ドカドカと入ってくるドラムや、要所に現れるノイジーなギターなどのアレンジに、最初はとっつきにくさを少し感じましたが、根っこにある彼らしいポップな魅力も随所に聴ける1枚。

今日のこの一曲は、今の季節に聴きたい「Sentimentalist」。

厚みのある音&声、叙情的なメロディー。
タイトルのイメージ通り、センチメンタルな気分にさせられる一曲です。

ソンドレ流ひねくれポップ「After The Exorcism」も良いですね。

今年3月に来日していたソンドレ・ラルケ。
11月中旬にはこの新作を引っ提げ、再来日ツアー(東京/大阪)が決定しています。東尾沙紀


2014年9月17日(水) くるり 「Amamoyo」

 くるり約2年振りの新作『THE PIER』が本日発売。
(初回限定盤 CD+楽譜+ハイレゾ1曲ダウンロードコード封入 VIZL-719 5,000円+税)
(通常盤CD VICL-64167 2,900円+税)

1曲ごとの密度が濃くて、作り込んだ感がひしひしと伝わってくる作品ですね。

東欧、アジア、沖縄etc...、もちろんアメリカン&ブリティッシュ・ロックの要素も盛り込まれたサウンド。

この説明だけだと、ごった煮でまとまりがない作品のようですが、見事にJ-POPとして昇華されているところが見事!
濃密でコクもタップリだけれど、聴き終わった後にすっきりとした印象もある仕上がりです。

くるりが今まで辿ってきた音楽の旅をギュッと詰め込んだ、“くるり流ガンボ・スープ”な1枚。

今日のこの1曲は11曲目「Amamoyo」。
佐藤征史作曲のナンバーで、ベースラインがグルーヴィー! かっこいい!
不思議な力があって好きな曲です。

ちなみに、初回限定盤に付いている楽譜(336ページ!)も濃厚ですね。
例えば5曲目「Liberty & Gravity」で使われているシタールやフリューゲルホルン、「Amamoyo」でのクラヴィネットやティンパニなど、使われた全楽器の楽譜が本当に載っているのです。

「カヴァーできるならしてみろ!」という凄みが伝わってきます。森 陽馬


2014年9月18日(木) デイヴィッド・ジョーンズ 「悲しきベイビー」

 デイヴィッド・ジョーンズって・・・?

ジャケットを見ると、髪型は違いますがあの人みたい・・・?

そうです! モンキーズのデイヴィー・ジョーンズです。

モンキーズのメンバーとして有名になる前、1965年にコルピックス・レコーズからソロ・デビューしていた音源が日本初CD化されました。
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27875 952円+税)

彼ならではのミルキー・ベイビー・ヴォイスがタップリ楽しめるポップでメロディアスな曲が揃っているのですが、発売された当初は話題にならずじまいでした。

でも考えてみると、もしこのアルバムがメチャメチャ売れていたら、デイヴィーがモンキーズに抜擢されることはなかったでしょうね。

アルバム1曲目「What Are We Going To Do?」のシングルが全米93位に登場したぐらいがちょうどよかったのかも。

今日のこの1曲は、ボブ・ディランのカヴァー「悲しきベイビー」(It Ain't Me Babe)。森 勉


2014年9月19日(金) 玉城ちはる 「もう泣かないで」 feat 村田和人

 来週9月24日発売、女性シンガー・ソングライター玉城ちはるの新作『私は生きてる』。(TECG-30100 2,800円+税)

当店のみの特典として、ポストカード・セットとインタビュー・リーフレットをお付けできることになりました。
  

2012年発表前作『ひだまり』(
2012年5月22日の今日のこの1曲で紹介)も好評でしたが、今作はメジャー・デビュー・アルバムということで、よりサウンドの幅も広がって入魂の仕上がりです。

今日はその中から先行で1曲紹介しましょう。

4曲目「もう泣かないで」は、新生キリンジの弓木英梨乃が作曲&編曲を担当。

彼女によるサウンド・アレンジが絶妙で聴きものですが、更に注目なのはバック・コーラス!

全編に村田和人さんによるコーラスが入っていて、それだけで村田ワールドなナンバー!

村田さんファンも必聴の1曲ですね。森 陽馬



2014年9月20日(土) Lord Huron 「Last Night You Were A Dream」

今年リリースした最新作『Morning Phases』が好評のベック。

トリビュートとも、カバー集ともまた違う面白い試みの作品がリリースされました。

2012年に楽譜本で発表したアルバム『Song Reader』の楽曲を、国もキャリアも違う様々なミュージシャン20組が歌い演奏した『Beck Song Reader』。
(国内CD ベック本人による解説、歌詞・対訳付 HSU-10017 2,371円+税)

Fun.、トゥイーディ(ウィルコのジェフ親子ユニット)、ノラ・ジョーンズ、ジャック・ホワイト、ジャーヴィス・コッカ―、マーク・リーボウ、スパークス、ラウドン・ウェインライトⅢ、俳優/ミュージシャンのジャック・ブラックなど...。
ベック本人も一曲参加しています。

これだけ多彩なアーティストが集まっているので、ごちゃまぜ感があるかと思いきや、それぞれの個性も感じられて、不思議と統一感がある一枚。

今日の一曲は、ロード・ヒューロンというバンドが担当したこの曲を。
ロサンゼルスを拠点に活動しているそうで、全然知らないバンドだったのですが、メロディ&アレンジの良さも相まって、とても耳に残る一曲でした。東尾沙紀


2014年9月21日(日) シェリー・フェブレー 「ラヴ・レターズ」

 1962~63年頃、日本のお茶の間でも放映されていた『うちのママは世界一』(原題:The Donna Reed Show)に出演していたシェリー・フェブレー。

 当時の日本の女優や歌手にはない垢抜けた可憐さに心を奪われましたね。
(こちらはまだ小学生だったんですけれど・・・。)

 その後、エルヴィス・プレスリーの映画に出た彼女を見て、特に1965年の『フロリダ万才』での姿には完全にノックアウトされました。

 姿だけでなく、その歌声にもとても、とても惹かれました。

 このファースト・アルバムは60'sガール・ポップの一番いいところを聴かせてくれるステュ・フィリップスによるプロデュース&アレンジも見事で、大ヒットした「ジョニー・エンジェル」をはじめ全11曲、イイ曲が選ばれています。
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27866 952円+税)

 今日は1曲目のスタンダード・・カヴァー「ラヴ・レターズ」を。

 ちなみにこのアルバム。日本では初CD化!
LPの時から数えると、なんとなんと、52年振りの再発ということになります。
価格もなんと952円+税。うれしいうれしい発売です。

 なお、シェリー・フェブレーはセカンド・ヒット「ジョニー・ラヴス・ミー」収録アルバム『夏の思い出』(原題:The Things We Did Last Summer)も同シリーズ『MASTERS OF POP1000』の中の1枚として出ました。森 勉


2014年9月22日(月) ヘレン・シャピロ 「ムーヴ・オーヴァー・ダーリン」 「恋のハッスル」

 昨日紹介したシェリー・フェブレーの可憐でか細いキュートな声もいいですが、女性としては低めの声で堂々とした歌声を聴かせてくれるヘレン・シャピロもまた魅力的です。

 彼女の全盛期はビートルズがイギリスでデビューする少し前、1961~62年にかけてでした。

 とても14~15才とは思えない見事な歌唱力と低音ヴォーカルを聴かせてくれる「子供じゃないの」、「悲しきかた想い」、「夢見る恋」、「涙のかた想い」などは、イギリスや日本ではかなりのヒットとなりました。

 このCDは、そんなヘレン・シャピロのシングル曲を中心に収録した日本編集ベスト盤。
1961~67年の音源が全26曲で1,300円+税というナイス・プライスです。
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-15853 1,300円+税)

 「ムーヴ・オーヴァー・ダーリン」はテリー・メルチャーがコンポーザーに加わっているドリス・デイの持ち歌ですが、ヘレンのカヴァー・ヴァージョンもいい出来です。
 ミドル60'sのイギリスらしいゴージャスなバック・サウンドにヘレンの歌が映えています。

 今日はあともう1曲。

「恋のハッスル」は1964年に日本で少しヒットした曲。

 この1964年、彼女が来日。
TV『ザ・ヒットパレード』に出演してこの曲を歌ったことが、記憶の片隅に残っています。森 勉


2014年9月23日(火) クリストファー・クロス 「Simple」

 クリストファー・クロスは元々好きですが、意外な場所で生歌を聴く機会が2度ありました。

 まずは2003年11月12日福岡。
ニール・ヤング来日公演を追っかけて福岡サンパレスまで見に行った日(ニール・ヤングの誕生日!)。

 ニール・ヤング熱狂のライヴを堪能後、DREAMBOATというロック・バーへ直行。
ニール・ファンの方々と談笑していたら、なんと!福岡ブルーノート公演を終えたクリストファー・クロスがスタッフを連れて来店。
 DREAMBOATのマスターと親交があったこともあり、「セイリング」をサービスで歌ってくれたことがありました。
(深夜聴いた「セイリング」、良かったなぁ~)

 もう1回は、2012年8月再結集ビーチ・ボーイズ来日公演。

 この時もクリストファー・クロスは他のイベントでちょうど来日していたようで、ビーチ・ボーイズ「ココモ」に急遽参加。カールのパートを歌ってくれたのが記憶に新しいですね。

 というように、不思議と縁のある(?)クリストファー・クロス。

彼の約3年振りとなる新作『シークレット・ラダー』が国内盤で発売されました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 VICP-75139 2,700円+税)

前作『Doctor Faith』(
2011年5月12日の今日のこの1曲で紹介)も良かったですが、今作はよりウエスト・コースト・サウンドな感じ。ジェフリー・フォスケット、マイケル・マクドナルドもゲスト参加しています。

オススメは7曲目「Simple」。
健在のハイトーン・ヴォイスと、切ないメロディー&コーラスが沁みる1曲です。森 陽馬


2014年9月24日(水) アーランド・オイエ 「Same Some Loving」

 ノルウェーのフォーク/ポップ・デュオ、キングス・オブ・コンビニエンス。

そのヴォーカル&ギターでメガネがトレードマークの男性ミュージシャン、アーランド・オイエが、ソロ2枚目となる『LEGAO』を日本先行でリリースしました。
(国内CD 国内盤ボーナス・トラック1曲追加 PCD-93829 2,300円+税)

ソロでのリリースは約11年振り。
キングス・オブ・コンビニエンス最新作から早5年経っているので、これは待望の新作♪

今作は、アイスランドのレゲエ・バンド、HJALMAR(ヒャルマー)とのコラボ。

主張し過ぎずないけど絶妙な演奏を聴かせるバンドと、オイエの飄々とした歌声の相性も良く、レゲエのまったりとしたリズムが終始心地良い一枚。

レゲエに特化したというわけではなく、サックスとトロンボーンを取り入れた洗練された雰囲気の「Garota」。
ピアノと歌で聴かせる「Who do You Report To」。
ポップな「Same Some Loving」など、最初はちょっと地味かなと感じたのですが、キングス・オブ・コンビニエンスとはまた違った魅力を魅力を放つ楽曲が詰まっています!

ジャケットと中のイラスト(メンバーの似顔絵)もとてもかわいく、アートワークにも注目の作品です。東尾沙紀


2014年9月25日(木) サーチャーズ 「イーチ・タイム」

 ジャッキー・デシャノンが作った曲を集めた作品集Vol.2が発売になりました。
(『ベティ・デイヴィスの瞳 ソングス・オブ・ジャッキー・デシャノン Vol.2』 MSIG-952 英文解説対訳付 3,100円+税)

Vol.1は1960年代中期までの曲が収められていましたが、今回のVol.2は1980年代まで幅を広げた選曲。

ジャッキー作の楽曲が全26曲、存分に楽しめます。

ACEのソングライター・シリーズなので、ライナーノーツも魅力のひとつです。

ジャッキー自身が各曲に関して、作者ならではのコメントを寄せていて、それを読むと収録曲への興味がより増幅することうけあいです。

キム・カーンズの大ヒット曲「Betty Davis Eyes (邦題:ベティ・デイヴィスの瞳)」以外は耳慣れない曲ですが、オリビア・ミュートン・ジョンのレアなデビュー・シングル曲や、ダンナ様であるランディ・エデルマンとの共作曲、ジャッキーが歌う未発表デモなど、他ではなかなか聴けない曲も多数収録されています。

ブライアン・ウィルソンが歌詞の中に出てくる、なんともいい浮遊感を持ったカーペンターズ「ボート・トゥ・セイル」もお気に入りですが、今日は曲名に惹かれてこの曲「イーチ・タイム」!

サーチャーズが1965年に出したアルバムの中に入っている曲です。

彼ららしいハーモニーと、12弦ギターを使ったギター・アンサンブルがすてきな1曲。
プロデュースはトニー・ハッチ。森 勉


2014年9月26日(金) 玉城ちはる 「カーニバル」 feat 伊藤銀次

先週リリース前に紹介した玉城ちはるメジャー・デビュー・アルバム『私は生きてる』。
好評発売中です。(TECG-30100 2,800円+税)

リード曲①「私は生きてる」。
村田和人さんのコーラス最高④「もう泣かないで」。
杉真理メロディー全開⑦「お喋りGIRL!」。

注目曲色々ありますが、今日のこの1曲は伊藤銀次作曲&デュエット参加曲⑩「カーニバル」

フランク&ナンシー・シナトラで有名なデュエット名曲「Something Stupid」(恋のひとこと)を、大滝詠一さんと竹内まりやさんがデュエット・カヴァーした時の雰囲気を感じさせますね。

玉城ちはるさんの歌声もいつもと違った感じで聴こえます。
実際に、銀次さんから歌い方のディレクションがあり、「かわいく!」を心がけて歌ったとのこと。

ちなみに、GOMES THE HITMANの高橋結子さんがドラム&パーカッションで参加しています。森 陽馬


2014年9月27日(土) GOMES THE HITMAN 「星に輪ゴムを」

9月29日(月)、当店地下アゲインで行うイベント。
<PET SOUNDS RECORD presents 山田稔明 月あかりのナイトリスニング>。

第5回目となる今回のテーマは、
<山田稔明がナビゲートするGOMES THE HITMANの世界>特集!

2014年10月11日吉祥寺STAR PINE'S CAFEにて7年振りとなる公演が決まったGOMES THE HITMAN。
山田稔明さんご本人に、今年結成15周年となるバンド、GOMES THE HITMANについて熱く語っていただく予定です。

第2部にどんなセットリストで演っていただけるかも楽しみですね。乞うご期待!

ということで、今日のこの1曲はGOMES THE HITMAN。
今のところの最新オリジナル・アルバム2005年発表作『ripple』から「星に輪ゴムを」。
(VPCC-81502 2,381円+税)

今年3月26日東京・王子北とぴあプラネタリウムで行なった山田稔明さんのライヴでも歌われましたね。

ちなみに、女性シンガー・ソングライター、エディ・ブリケル(ポール・サイモンの奥方)。
1988年発表アルバムの邦題に『星に輪ゴムを』というのがありました。

サイモン&ガーファンクル、エディ・ブリケルもフェイヴァリットに挙げている山田さん。
当然その作品を意識して付けた曲名だと思います。森 陽馬


2014年9月28日(日) ビリー・スチュワート 「アイ・ドゥ・ラヴ・ユー」

チェス・レーベルの1,000円シリーズで、昔から大好きな曲を紹介したいと思います。

ビリー・スチュワートは1937年ワシントンDC生まれのR&Bシンガー&ソングライター。

ふくよかな体型からのハイトーン・ヴォイスと早口的節回しが印象的なヴォーカル・スタイルです。

コンポーザーとしても優秀で、ジョージィ・フェイムのカヴァーで有名な「シッティング・イン・ザ・パーク」という名曲も書いています。

今日のこの1曲「アイ・ドゥ・ラヴ・ユー」は1965年のヒット曲。
(国内CD ビリー・スチュワート『アイ・ドゥ・ラヴ・ユー』 解説・歌詞付 UICY-76566 1,000円+税)

当時ラジオを聴いていたら、ハーマンズ・ハーミッツの「シルエット」、「ミセス・ブラウンのお嬢さん」、フレディ&ドリーマーズ「アイム・テリング・ユー・ナウ」、ウェイン・フォンタナ&マインドベンダーズ「ゲイム・オブ・ラヴ」、ビートルズ「涙の乗車券」など、ブリティッシュ・グループのヒット曲がたくさんかかる中で、このビリー・スチュワートの曲も流れてきて、なんとなく気に止まり、潜在意識の中に残る1曲となりました。

「ディスコ・ナイト」の大ヒットで知られるGQが1979年にカヴァーしたヴァージョンもなかなかいい出来で、いつかここで紹介したいと思っています。森 勉


2014年9月29日(月) Marvin Gaye & Tammi Terrell 「Ain't No Mountain High Enough」

公開から約2週間ほど経ちますが、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を先日鑑賞しました。

銀河を舞台に、ワイルドなアライグマに、手足の生えた木人、緑色の女星人などアメコミらしいキャラクター。
よくあるスーパーヒーロー、アクションものでしょう...と甘くみてましたが、母子や仲間達との絆も描かれ、予想以上に面白くて感動する映画でした。

88年、まだ幼い主人公が最愛の母を亡くし、悲しんでいる最中に宇宙船にさらわれる...というところからお話が始まります。
その後主人公が成長してもなおずっと大切にしているのが、サントラCDのジャケットにもなっている母親お気に入りの曲を収録したカセットテープ<AWESOME MIX VOL.1>。
(輸入CD 『GUARDIANS OF THE GALAXY Original Motion Picture Soundtrack』)

テレビCM等でも流れている♪ウガチャカ・ウガウガ♪のフレーズが耳に残るブルー・スウェード「Hooked On Feeling」、ファイヴ・ステアステップス「O-O-H CHILD」他10cc、ラズベリーズ等々、60~70'sの名曲が様々なシーンで印象的に使われています。

終盤では、モータウンのデュエット名曲でホロッ...。

2017年に続編が公開される予定だそうです。
なぜ主人公が宇宙へ行くことになったのかきっとそこで明らかになるのでしょうね。
どんな楽曲が使われるのか、そちらも楽しみです。東尾沙紀

2014年9月30日(火) ジェフ・バックリー 「ラスト・グッドバイ」

クリント・イーストウッド監督、フランキー・ヴァリ&フォーシーズンズを描いた物語。
映画『ジャージー・ボーイズ』。大好評ですね。

9月27日公開後、ご覧になられた方から「面白かった!」という感想をたくさんお伺いしました。

僕はまだ見ていません・・・。
10月中には観に行きたいと思っています。

もう1作、10月公開予定で観に行こうと思っているのがこの映画。
『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの』

1960年代~1975年に活動していた伝説のアシッド・フォーク・シンガー、ティム・バックリー。
(1975年にドラッグ中毒で死去)

そのティムの息子で、1990年代流星のように駆け抜けたロック・シンガー、ジェフ・バックリー。
(1997年不慮の事故で急逝)

父と息子それぞれの人生を描いた音楽ドラマ映画です。

1995年ジェフ・バックリー唯一の来日公演を見に行きましたが、あれからもうすぐ20年なのですね。
時が経つのは早いものです。

甘いルックスもあり、女性客が7:3か8:2くらいの割合で多かった日本青年館。
ライヴでは歌声もさることながらノイジーなギターを弾き、圧倒された記憶があります。

ということで今日のこの1曲は、ジェフ・バックリー1994年発表作『グレース』から、かっこいいギターと神がかった歌声を堪能できるナンバー「Last Goodbye」。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■


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