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  今日のこの1曲 “Archives”

<2015月2月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2015年2月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2015年2月1日(日) Jesse Winchester 「Whispering Bells」

昨年4月、69歳で亡くなった男性シンガー・ソングライター、ジェシ・ウィンチェスター。

逝去する数週間前に録音された遺作『A Reasonable Amount Of Trouble』。
(輸入CD Appleseed Recordings APRCD-1139)

滋味に富むアルバムで、聴き込むほどに好きになってきました。

2009年発表『Love Filling Station』(
2009年8月6日に今日のこの1曲で紹介)も素晴らしい作品で、個人的には彼の初期代表作よりも気に入っているのですが、今作もシンガー・ソングライター・ファンにオススメの1枚です。

リヴィングストン・テイラー2014年リリース作も手掛けたナッシュビルのミュージシャン、Mac McAnallyがプロデュース&演奏を担当。ジェリー・ダグラス他も参加。
ジェシのほのぼのとした温かい歌声を引き立てています。

オリジナル曲の他、カスケーズ「Rhythm Of The Rain」(悲しき雨音)、クローヴァーズで有名なドゥーワップ名曲「Devil Or Angel」等のカヴァーも収録。

今日のこの1曲は、大滝詠一ファンお馴染み、キングトーンズもカヴァーしているデル・ヴァイキングス(The Dell-Vikings)「Whispering Bells」のカヴァー。小粋な歌声に心打たれます。

ちなみにジャケットの絵は、ジェシ・ウィンチェスターが1969年ヴェトナム戦争徴兵を避けカナダへ亡命していた時書いたイラストが元になっているようです。森 陽馬



2015年2月2日(月) Brian Wilson 「Love And Mercy」

ブライアン・ウィルソン新作『No Pier Pressure』が4月発売決定いたしました。
(輸入盤は4月7日。国内盤は4月8日予定)

ブライアン98年発表作『イマジネーション』やビーチ・ボーイズ2012年作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』等で関わってきたジョー・トーマスがプロデュースを手掛け、アル・ジャーディン、デヴィッド・マークス、ブロンディ・チャップリン、アルの息子マット・ジャーディンやダリアン・サハナジャ等ブライアン・バンドのメンバーが参加。

ズーイー・デシャネルとMウォードによるShe&Him、2014グラミーにてカントリー/新人賞ノミネートされた女性シンガー、ケイシー・マスグレイヴスが参加した楽曲も収録されていますが、当初噂された女性シンガーとのコラボ・アルバムではありませんでしたね。

スタンダード盤は13曲、デラックス盤は18曲、限定アナログ盤もリリースされるようです。
(国内盤は18曲収録予定)

当店のみの特典も作成予定。リリースを楽しみに待ちましょう。

ちなみに、ブライアン・ウィルソンの半生を描いた
映画『LOVE&MERCY』(原題)
今夏8月角川有楽町シネマほかで日本公開決定しました。
こちらも楽しみですね。

なお、今日のこの1曲「Love & Mercy」が収録されているブライアン・ウィルソン88年発表ソロ1stは、現在CDが生産中止状態ですが、新作のデラックス盤に収録されるようです。森 陽馬


★掲載ジャケットは4月発売予定新作『No Pier Pressure』。
ブライアンの娘、Daria Wilsonがジャケット・デザインを手掛けたそうです。



2015年2月3日(火) ボブ・ディラン 「That Lucky Old Sun」

ボブ・ディランの新作は、<フランク・シナトラが取り上げていた曲を歌う!>というアルバム。
(国内CD ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』 解説・歌詞・対訳付 2,400円+税)

まず聴いてビックリしたのが、バック・サウンドのシンプルさ。
リズム・トラックはほとんど入っていない!と言っても過言ではありません。

チャーリー・セクストン(g)やトニー・ガルニエ(b)も参加していますが、バック演奏の主はドニー・ヘロンによるペダル・スティール。
そのスティールの音色が作品全体のレトロな魅力を醸し出しています。

そして更にビックリなのが、ディランの歌声。
2009年クリスマス作のような潰れたダミ声ではなく、歌詞が聴きとれるくらいハッキリとした歌いっぷり!

今作は名エンジニア、アル・シュミットがミックスを担当していますが、一発録りで録音した音を聴いたディラン本人が、「こんなにいい音でぼくのヴォーカルが聞こえるのは初めてだ」と驚いたほど。
(上記コメントは、菅野ヘッケルさんによるライナーノーツから引用)

わずか35分/全10曲ですが、ニール・ヤング2014年作『A Letter Home』と同様、聴き込むほどに味わいが出てきそうな上質なヴォーカル・アルバムですね。

今日のこの1曲は、ブライアン・ウィルソンもカヴァーしている「That Lucky Old Sun」。
トランペット、トロンボーンが入っているものの仰々しくなく、ディランの歌声に優しく寄り添っています。

ちなみに、国内盤の菅野ヘッケルさんによるライナーノーツは、詳細な楽曲解説に加えタイトルや選曲など様々な推察や細かいデータが記されており、作品の深みをより感じることができました。森 陽馬



2015年2月4日(水) New Street Adventure 「THE BIG A.C」

ヴィンテージ・ソウル、UK好き注目のモッドなロンドン発新人バンド、ニュー・ストリート・アドヴェンチャー。

名門レーベルACID JAZZから2014年に発表したデビュー作『ノー・ハード・フィーリングス』は、これからが楽しみ!と思わせてくれるセンスある一枚♪
(国内CD AJXCDJ-344 2,300円+税)

オフィシャルには、カーティス・メイフィールド、ボビー・ウーマック、スモーキー・ロビンソン、ギャラガー・ブラザーズ.等の名前が並んでいますが、聴いていて一番に思い浮かぶのはスタイル・カウンシル!

曲の雰囲気もですが、ヴォーカルのニック・コービンの声や歌い方が、若い頃のポール・ウェラーを彷彿とさせます。
キーボーディストが居る事、ホーンのアレンジなどもそう思わせる理由かもしれません。

イントロがカーティス「Move On Up」を想起させる「Lucky Lady」。
ソウルフルなバラード「Foolish Once More」。

そして、シングルでもリリースされているブリティッシュらしいポップなメロディが耳に残る「THE BIG A.C」!
↑まずこの1曲聴いてみてほしいです!

本編13曲と、国内仕様盤にはボーナストラック2曲を収録したCD-R付です。東尾沙紀



2015年2月5日(木) フォー・シーズンズ 「アローン」

フランキー・ヴァリ来日(2014年1月)

映画『ジャージー・ボーイズ』日本公開(2014年秋)

そして遂に!ブロードウェイ・ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』来日公演決定(2015年6月)
と、フォー・シーズンズ・ファンにはうれしい三段跳びが実現しそうです。

そんなこともあり、フォー・シーズンズものが今週は発売されました。

まず映画『ジャージー・ボーイズ』のDVD+ブルーレイ。
(国内DVD+ブルーレイ デジタル・コピー特典付 3,790円+税)

映画館でご覧になった方もご覧になれなかった方も、あの感動をお茶の間で味わえます。
32分間の特典映像付きです。

もうひとつ、フランキー・ヴァリ&ザ・フォーシーズンズ『ジャージー・ビート・ボックス』と題されたCD3枚+DVDの4枚組。(国内盤 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 WPZR-30618 4,500円+税)

2007年ライノ・レーベルから出た時に大評判だった彼らのヒストリーBOXが、パッケージも新たに日本盤として初登場。縦長パッケージから収納しやすい小ぶりのサイズになったのと、お値段もかなりお買得になりました。

CDにはたっぷり76曲。
DVDには日本でほとんど見られなかった彼らがテレビ出演した時の貴重な映像が40分楽しめます。
このDVDに収録されている実際の彼らと映画のキャストによる映像を見比べてみるのも面白いと思います。

今日のこの1曲は「アローン」。

1964年僕が買った初めてのフォー・シーズンズのレコードはこの「アローン」のシングルでした。森 勉

PS
ビーチ・ボーイズとの競演曲「イースト・ミーツ・ウエスト」や、フランキー・ヴァリのソロ「太陽はもう輝かない」、「アイ・メイク・ア・フール・オブ・マイセルフ」、更には「レッツ・ハング・オン」トゥルー・ステレオ・ヴァージョンも収録されています。



2015年2月6日(金) Frazey Ford 「Indian Ocean」

これは秀作!
近年リリースされた新世代女性シンガー・ソングライター作品の中でも屈指の1枚でしょう。

Frazey Ford『Indian Ocean』
(輸入CD Nettwerk Production 067003103428)

フレイジー・フォードはカナダ出身の女性シンガー・ソングライター。
今作『Indian Ocean』は2014年発表2ndアルバムですが、これが本当に素晴らしい!

アル・グリーンで有名なメンフィスのロイヤル・スタジオ録音で、バックはまさにハイ・サウンド!

レイドバックした味わい深い演奏は、アル・グリーン『レッツ・ステイ・トゥゲザー』そのまま♪

そして彼女のヴォーカルは、マリア・マルダーの初期とジョニ・ミッチェルを彷彿とさせる魅力的な歌声。

このサウンドと歌声の取り合わせがアンバランスのようでいて絶妙ですね。

全10曲(+シークレット・トラック①の別ヴァージョン)、楽曲もメロディーもNICE!

今日のこの1曲は、イントロのオルガンの音色で名曲を直感できる⑩「Indian Ocean」。

なお、このアルバムは、メンフィス・ソウル/ハイ・サウンドを支えた名セッション・ギタリストで今作にも全曲参加しているMabon "Teenie" Hodges(2014年6月逝去)へ捧げられています。森 陽馬



2015年2月7日(土) The Charlatans 「In The Tall Glass」

90年代から活動しているイギリスの人気ロック・バンド、ザ・シャーラタンズ。

''キャリアの中で最も素晴らしいアルバム''と称される、4年4か月ぶりの新作『モダン・ネイチャー』が発売になりました。
(国内CD OTCD-4360 2,300円+税)

2013年にバンド結成時のメンバーでドラマーのジョン・ブルックスが脳腫瘍で他界。
その後ドラムに新メンバーは加えず、ピーター・ソールズベリー(ザ・ヴァーヴ)がサポートしていましたが、今作にはピーターほか、スティーヴ・モリス(ニュー・オーダー)、ガブリエル・ガーンジー(ファクトリー・フロア)が参加しています。

ショーン・オヘイガン(ハイ・ラマズ、ステレオ・ラヴ)がストリングス、ジム・パターソン(デキシード・ミッドナイト・ランナーズ)がブラスのアレンジを手掛けています。

全体的に音に厚みがあり、アレンジやメロディも聴き応えのある楽曲が多い中、特に耳に残ったのがイントロのフレーズが「For Your Love」を連想させる「In The Tall Glass」。
オルガン・ソロもかっこいいです。

国内盤には、デモやリミックス、インスト・ヴァージョン、ジョン・ブルックス作の「Walk With Me」など8曲がボーナストラックとして収録。

バンドはフレッド・ペリー主催イベント・ライヴ出演のため、3月中旬来日が予定されています。東尾沙紀



2015年2月8日(日) ジミー・スコット 「ヘヴン」

最近当店で推薦している音楽書籍。
『音楽の架け橋 快適音楽ディスク・ガイド』。
(出版:シンコー・ミュージック 著者:渡辺亨 2,100円+税)

渡辺亨さんのセレクションによる333枚の<快適音楽>が紹介されているディスク・ガイド。

あるジャンルに特化した解説本ではなく、渡辺さんのパーソナルな価値基準で選ばれ、私的なエピソードも交えたアルバム紹介文は、読んでいるとその作品を聴きたくなってきますね。

片寄明人、ショコラ、チチ松村、ゴンザレス三上、畠山美由紀、高浪慶太郎によるエッセイも興味深いです。
装丁も美しい1冊。是非お手にとってご覧ください。

今日はその333枚の中からこの1枚。

ジミー・スコット『ヘヴン』。
(国内CD 完全限定盤 WPCR-27975 952円+税)

男性ですが女性のような奇跡の歌声が魅力のジャズ・シンガー。
昨年亡くなったジミー・スコット、1996年発表名作。

渡辺亨さんが白眉と評しているタイトル曲「Heaven」はトーキング・ヘッズのカヴァー。
2009年公開映画『私の中のあなた』(原題:My Sister's Keeper)で挿入曲として使われました。森 陽馬



2015年2月9日(月) 空気公団 「お山参詣登山囃子」

2014年11月東北へ行った際、青森県の岩木山神社に初めてお参りしました。

日本でも指折りのパワースポットとして知られる岩木山の麓にある神社ですが、凛としたおおらかな空気に包まれていて、本当に素晴らしい空間でした。

今は雪が多くて大変でしょうが、青森へ行く機会がある方は是非立ち寄ってみることをおすすめします。

その岩木山神社にて8月、豊作祈願で神社参拝後「さいぎ さいぎ」と登山囃子を歌いながら奥の宮へ練り歩く奥宮神賑祭(お山参詣)という行事があるとのこと。

空気公団の新作には、その「お山参詣登山囃子」が収録。
(空気公団 『こんにちは、はじまり。』 DDCZ-2005 3,056円+税)

青森出身の中心メンバー山崎ゆかりによる気高い歌声。
そしてゲスト参加、奇才山本精一のギター&ヴォーカル。

伝統的な祭囃子を空気公団らしい歌・演奏で見事アレンジしており、聴きものです。森 陽馬



2015年2月10日(火) オーティス・クレイ 「いとしのエリー」

オーティス・クレイが1978年来日し、東京・虎ノ門ホールで行なったライヴは、その後ビクター・レコードから発売されたLP2枚組『ライヴ』の効果もあり、伝説になっています。

昨年12月にその1978年ライヴはリマスターされ2枚組CDで完全復刻。
サンデーソングブックでも先日オンエアされ評判を呼んでいます。

さて、今日紹介するCDは、そのオーティス・クレイが1983年来日し、東京・芝郵便貯金ホールで行なったライヴの実況録音盤『ライヴ・アゲイン』です。

当時はユピテル・レコードというマイナーな会社から発売されていましたが、2008年ユニバーサル・レコードから再発されています。(国内CD 2枚組 UPCH-20122 3,619円+税)

オーティス・クレイ魂の熱唱とバック・メンバー8人の熱演は、1978年ライヴに負けないくらいの迫力で、音だけでも当時の会場にタイムスリップできます。

O.V.ライトの「ニッケル&ネイル」、アル・グリーンの「ラヴ&ハピネス」なども凄くいいのですが、今日は「いとしのエリー」でいってみましょう。

サザンオールスターズのあの名曲を英語詞で実にソウルフルにカヴァーしています。

約12分にも及ぶロング・ヴァージョンで、中間部から後半にかけての切々と歌い語るクレイ節には本当にシビレます。

ラストの「アリガト、アリガト、トウキョウ」には、彼のソウルを受け止めた観客への誠実な感謝が表現されていてホロリとしてしまいます。森 勉



2015年2月11日(水) The Pen Friend Club 「Tell Me (Do You Really Love Me?)」

今週発売の新作、注目の1枚♪

平川雄一率いる男女6人組グループ、ザ・ペンフレンドクラブ。

当店でも大好評の1stフル・アルバム『Sound Of The Pen Friend』から10か月。
待望の新作2ndアルバム『Spirit Of The Pen Friend Club』が発売になりました。
(SZNM-1055 2,200円+税)

ビーチ・ボーイズ関連ほか、ロネッツ「How Does It Feel?」、ニール・セダカ作、キャプテン&テニールで知られる「Love Will Keep Us Together」、グレン・キャンベル「Wichita Lineman」、アネット「The Monkey's Uncle」など、ちょっとマニアックなカバーも交えて、新作でも素晴らしいサウンド&ハーモニーを聴かせてくれます。

オリジナルへの愛に溢れたカバーは勿論、オリジナルの3曲もすごく良いです!
1曲目「Tell Me (Do You Really Love Me?)」のイントロからもうときめいてしまいました。

ポップス・ファンの方に是非聴いていただきたい1枚です。

今作もこだわりのステレオ&モノで収録(全20トラック)。
犬伏功氏による丁寧な解説付。

お買い上げの方に
・当店のみの特典ロゴ入りボールペン(1stの時とは色が違います!)
・緑と黄のペット・サウンズ・カラーのギターピック
先着で差し上げています。東尾沙紀


2015年2月12日(木) キーラ・ナイトレイ 「A Step You Can't Take Back」

映画『はじまりのうた』(原題:Begin Again)を先日鑑賞。

2007年公開大ヒット音楽映画『ONCE ダブリンの街角で』を手掛けたジョン・カーニー監督作。

「音楽は何気ない風景を真珠のように輝かせ意味のあるものにしてくれる」
という映画内のセリフ通り、音楽の魔法が楽しめる映画でした。

主演のグレタ役を演じたキーラ・ナイトレイの歌声も清々しくて良かったですね。
今の音楽業界におけるビジネス的側面やアレンジの問題等もさりげなく描かれていて興味深かったです。

野外レコーディング場面も面白かったのですが、特に印象的だったのはマーク・ラファロ演じる落ちぶれたプロデューサーがグレタの歌を初めて聴いた場面。

酔っぱらった彼がグレタの弾き語りを聴いて閃いた演奏アレンジ。
歌にそのアレンジが徐々に足されて楽曲が完成していく過程は、まさに音楽のマジックでしたね。

ちなみにマルーン5のアダム・レヴィーンがミュージシャン役で出演。
エレクトリック・レディランド・スタジオやグラマシー・シアターなど、ニューヨーク音楽名所が出てくるのも見どころです。森 陽馬

★掲載ジャケットは映画サントラ盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 『はじめりのうた』 UICS-1289 2,450円+税)


2015年2月13日(金)シャネルズwith大滝詠一「Who Put The Bomp "In The Bomp Bomp Bomp"」

シャネルズのライヴに大滝詠一が飛び入り出演した伝説の秘蔵音源!

3月4日発売、鈴木雅之『ALL TIME BEST』初回盤ボーナス・ディスクに収録されることが決定しました。
(初回限定盤4CD ESCL-4382 3枚組CD45曲+レア音源9曲収録ボーナスCD 4,167円+税)

時は1979年12月25日、シャネルズとしてレコード・デビュー前。
場所は新宿RUIDO。

大滝詠一作「クリスマス音頭」とバリーマン作「Who Put The Bomp」に大滝詠一が参加。
大滝さんはサンタクロースの格好をしてステージに登場したそうですね。

当時、父の勉が偶然観に行っていたそうなので、興味ある方は想い出話を聞いてあげてください。

なお、この貴重音源は初回限定盤のみの収録です。
大滝詠一ファンの方、ご予約はお早目に。森 陽馬


★掲載ジャケットは3月4日発売、鈴木雅之『ALL TIME BEST』。


2015年2月14日(土) Luther Vandross 「Goin' Out Of My Head」

1964年暮れから1965年にかけて全米で大ヒットしたリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ「ゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッド」は残念ながら当時日本ではあまり話題にならず終わってしまいました。

(僕はたまたま聴いていたFEN放送のおかげで知り、大好きな曲になりましたが・・・。)

その後この曲は、セルジオ・メンデス&ブラジル66、レターメン、ウエス・モンゴメリー、フランク・シナトラなどによってカヴァーされ、いろいろな音楽スタイルで耳に届いてきました。

ルーサー・ヴァンドロスの「ゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッド」は、1996年に出た『ユア・シークレット・ラヴ』(邦題:愛の秘密)というアルバムのラストに収められていたものです。

作者のテディ・ランダッツォによるドラマティックな作風が、ルーサーによってうまく表現されているヴァージョンだと思います。森 勉


★掲載ジャケットはルーサー・ヴァンドロス2枚組ベスト盤『The Essential』。
(輸入CD SONY 88697968932)


2015年2月15日(日) スペンサー・デイヴィス・グループ 「アイム・ア・マン」

この迫力! この音圧!

いつ聴いても心躍る1967年の名曲です。

この曲の前にヒットした「ギミ・サム・ラヴィン」のカッコ良さにもかなりの衝撃を受けましたが、この「アイム・ア・マン」のパンチある強烈なサウンドには本当にノックアウトされました。

2分45秒の曲ですが、歌が出てくるまでのイントロが45秒もあります。

スティーヴ・ウィンウッドはハモンド・オルガンを主体としたインパクトあるイントロをたっぷり聴いてもらいたかったんでしょうね。

統計を取っているわけではありませんが、ミドル60'sの3分間以内歌ものシングル曲としては、ベスト10に入る長さのイントロだと思います。

カッコ良さももちろんベスト10入り間違いなし!

ウィンウッドはこの曲を置きみやげにグループを去り、トラフィックを結成することになります。森 勉


★掲載ジャケットはスペンサー・デイヴィス・グループベスト盤。
(期間限定盤 UICY-76271 926円+税)


2015年2月16日(月) Chris Rea 「Fires Of Spring」

「オン・ザ・ビーチ」、「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」等のヒットで知られる、低音ハスキーボイスが魅力の英国人シンガー/ギタリスト、クリス・レア。

新・名盤探険隊シリーズで、78年発表1st『何がベニーに起こったか (Whatever Happened To Benny Santini?)』、79年発表2nd『デルティクス』の2枚が再発になりました。

両作品とも、エルトン・ジョンの仕事で知られるガス・ダッジョンがプロデュース。
国内盤のCDが出るのは15年ぶり位なのではないでしょうか?!

本日は、当時英米でヒットした名曲「Fool (If You Think It's Over)」を収録した1stを。
(国内CD WPCR-16196 1,143円+税 2015年リマスター)

「Fool」は、失恋した女の子を励ます、エレピの音が印象的なバラード。
ベスト盤だと再録音バージョンが入っていたりするので、是非こちらも♪

あと個人的なオススメ曲が、今作の最後に収録されている「Fires Of Spring」です。

80年代ヒット・ナンバーから、ダンディでブルージーなAORというイメージが強いですが、数年前にこの曲で初々しくロックンロールしている当時の映像を観て以来、とても好きな曲になりました。ポップで凄く良いです。

荒削りながら、クリス・レア青年のアメリカン・ロックへの憧れを窺わせる一枚。
良い曲が詰まってます。東尾沙紀


2015年2月17日(火) 星野源 「老夫婦」

渋谷の東急プラザが2015年3月22日閉館。
残り約1か月の営業ということで、先日行ってきました。

子供の頃親に連れられ、東急文化会館に入っていたプラネタリウムを観た後、東急プラザにも寄り2階の喫茶店から渋谷の街を眺めた記憶が残っています。

当時2階の喫茶店は渋谷フランセでした。(平成18年に閉店)
現在は違う店になりレイアウトも多少変わってましたが、2階から見える渋谷の景色をもう一度見ておこうと思い、外が見える窓付近の席に着席。
渋谷駅の奥に、高くそびえ立つヒカリエが見え、時の経過を感じましたね。

なお、僕の隣には70~80才代と思われる女性が独りで座っており、首にかけたペンダントを時折握りながら、窓の外を眺めていました。
「居座ってごめんなさいね」とウエイターに話していましたから、長時間いらっしゃったのでしょう。
渋谷の街を見るその眼差しは遠い過去を振り返っているようでした。

その時、心に浮かんだのがこの1曲。
星野源「老夫婦」。

♪ おじいさんはひとり暮らし おばあさんは雲の上
楽しかった 悲しかった 日々よ
おじいさんは歩いてゆく おばあさんの好きな場所
なにもないし なにもしない
ただ来てみただけさ ボケたふりしただけさ ♪
(星野源「老夫婦」歌詞より)

他人から見れば何気ない場所・風景でも、人それぞれの想い出が詰まっているのかもしれません。森陽馬

★掲載ジャケットは「老夫婦」収録、2010年発表アルバム星野源『ばかのうた』。
(VICL-63626 2,800円+税)


2015年2月18日(水) ジョージィ・フェイム 「Eso Beso」

2月に入ったと思ったらあっという間に残り10日となりました。

その2月末で、ユニバーサル社から昨年リリースされた以下シリーズが出荷終了となる予定です。
・『Free Soul Collection 1000』 50タイトル
・『CLASSIC HIP HOP BEST COLLECTION 1000』 50タイトル
・『SOFT ROCK BEST COLLECTION 1000』 50タイトル

近年国内盤で出ていなかったタイトルも含まれており、当分再発されなそうな隠れた名盤も数多くございますので、購入予定の方はお早目に。

ということで、今日はフリーソウル1,000円シリーズの中からこの1枚。

ジョージィ・フェイム『リズム・アンド・ブルース・アット・ザ・フラミンゴ +10』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-76189 1,000円+税)

<スウィンギン・ロンドン>、<モッズ>を代表するオルガン奏者&シンガー、ジョージィ・フェイム。
1963年ロンドン/ウォーダー街にあるクラブ、フラミンゴで行なったライヴ名盤です。

荒々しい演奏・音質ながら熱気と臨場感が伝わってきますね。

オススメは4曲目「Eso Beso」。
オリジナルはポール・アンカで、「ボサノヴァでキッス」という邦題でも知られる1962年ヒット曲。

カリプソ風アレンジでノリノリなジョージィ・フェイムのヴァージョン!最高!
3曲目「Do The Dog」後、観客が犬の鳴き声を真似て熱狂しているところから、この「Eso Beso」になだれ込んでいくところが好きです。森 陽馬


2015年2月19日(木) グロリア・スコット 「What Am I Gonna Do」

昨日に続き、2月末で出荷終了になるフリーソウル1,000円シリーズからこの1枚。

グロリア・スコット『ホワット・アム・アイ・ゴナ・ドゥ』
(国内CD 解説・歌詞付 UICY-76175 1,000円+税)

黒人女性シンガー、グロリア・スコットが1974年発表した1stアルバム。

バリー・ホワイトがプロデュース。
これぞメロウ・グルーヴ!という名作ですね。

バリー・ホワイト&ジーン・ペイジらしい流麗なストリングス・アレンジ。
シャウトしないながらもソウルフルなグロリアの歌声と、切ないメロディーの楽曲。

ディスコの影響をまだ受けていないスムースな70'sソウルお好きな方は必聴です。

ミュージシャン・クレジットは記されていませんが、同時期録音されたバリー・ホワイト『Can't Get Enough』、ジーン・ペイジ『Hot City』(2015年1月19日今日のこの1曲で紹介)と同じバック・メンツでしょう。

デヴィッド・T・ウォーカー、ウィルトン・フェルダー、エド・グリーン等によるツボを心得た味のある演奏も聴きどころです。森 陽馬


2015年2月20日(金) ボブ・ジェームス 「ウエストチェスター・レディ」

ボブ・ジェームスが1970~80年代タッパン・ジー・レコードから発表したスタジオ録音アルバム14枚。
1,000円+税という低価格で再発されました。
(アール・クルーとの『ワン・オン・ワン』と、1979年ニューヨークでのライヴ2枚組(1,500円+税)、2枚組ベスト盤も一緒にリリース)

1974年発表『ONE』(邦題:はげ山の一夜)から1983年発表『HANDS DOWN』の10枚は、レコードで本当によく聴きましたねぇ。

クロスオーヴァー(フュージョンという言葉が使われる前はこんな言い方が一般的でした)が大好きになったのは、僕の場合クルセイダーズとボブ・ジェームス(特に最初の3枚)の影響が大きかったと思います。

今日のこの1曲は『ONE』の「Feel Like Making Love」か、『TWO』(邦題:夢のマルディ・グラ)の「You're As Right As Rain」か、『THREE』のこの曲か迷いましたが、7分24秒とこの中では一番長い「Westchester Lady」を。
(ボブ・ジェームス 『スリー +1』 国内CD VICJ-61716 1,000円+税)

ボブによるフェンダー・ローズ他のキーボード・プレイも見事ですが、ベースのウィル・リー、ドラムスのハーヴィー・メイスンによる自由な発想で変化に富んだリズム・セクションに耳が釘付けになってしまいます。森 勉


2015年2月21日(土) Alex Tait 「Scary」

アレックス・テイトは、カナダの10人組バンド、ザ・スパンデッツで活躍している女性ヴォーカリスト。

2013年に発表されたザ・スパンデッツの1作目は、ファンク、ディスコ、ポップスなどなど色んなジャンルの要素を凝縮した作品でしたが、先日リリースされた彼女の初ソロ・アルバム『Thirty』はジャズ作品。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 PCD-93876 2,300円+税)

歌うだけではなく、今作の殆どの楽曲の作曲やプロデュースも手掛けている彼女の歌声は、キュートで透明感がありとても魅力的です。

最近の人だと、オランダの黒人女性シンガー、ジョヴァンカに近い声かなと思います。
随所で聴ける、自身で重ねたハーモニーがとっても耳に心地良いのです。

軽快なものから、ギターの演奏でしっとりと聴かせるもの、大胆にジャズ・アレンジしたビョーク「Scary」のカバーなどもあり、ポップス/ロック好きな方も楽しめる作品になっています。

まだまだ寒いですが、もっと暖かくなってきたら散歩のお供にしたいなと思いました。

日本語解説は渡辺亨さんが手掛けています。東尾沙紀


2015年2月22日(日) HIGH RED 「I Got It Bad」

2月8日当店地下アゲインで行なわれた金澤寿和さんによる『Light Mellow 音盤&トーク・ライヴ』。

AORの名曲&レア音源を、
エルプ社のレーザーターンテーブル(針ではなくレーザー光線で読み込むアナログ・プレイヤー。音質も凄いが値段も凄い!約○○○万円!)で聴くというイベント。

第1回目ながら大盛況! 5~6月頃に第2回目を行う予定だそうです。
AOR好きの方、レーザーターンテーブルに興味ある方は是非チェックしておいてください。

さて、その金澤寿和さん監修による新しいシリーズ<Light Mellow Searches>。
AOR現行アーティストや隠れた傑作に光を当てるセレクトで、その第一弾リリースがこの1枚。

ハイレッド『HIGH RED』。
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説付 PCD-93878 2,300円+税)

ノルウェー出身男性4人組。
ラリー・カールトン、マイケル・ランドウ等との共演歴を持つメンバーによるAOR/ブルー・アイド・ソウルバンド。

これが演奏、歌、アレンジ、楽曲、全て素晴らしい!

スティーリー・ダン的なイントロにシビれる②「Favor To Ask」。
マイケル・ランドウがギター参加した④「Can't Take It Anymore」。
ボビー・コールドウェルカヴァー⑪「Carry On」。
等々、聴きどころ満載ですが、オススメは①「I Got It Bad」。

メロウなギター・カッティングとベース&ドラムの味わいあるグルーヴ。
そして、なんといってもソウルフルな歌声!

このヴォーカリストは本当に歌が上手いですね。聴きものです。森 陽馬


2015年2月23日(月) シルヴィ・バルタン 「わたしを愛して」

シルヴィ・バルタンは1944年生まれとのことですから、現在70歳!

今でも時々来日し元気な姿を見せてくれています。
昨年2014年来日した時は、残念ながら見れなかったのですが、ウルトラマンの怪獣として有名なバルタン星人との共演(?)も果たしたそうですね。

さて、50年前。
日本で大ヒットした「アイドルを探せ」に続いて「わたしを愛して」(CAR TU TEN VAS)という曲がシングルとして発売され、ラジオのヒットパレードでよくかかっていました。

シルヴィの甘い声とフランス語独特の息が抜けたような語感が相乗効果になって、「アイドルは探せ」とは違ったバラードの魅力を教えてくれた曲でした。

元々この曲は、アメリカのカントリー畑の曲で「Since You Don't Care」がオリジナル。

1964年シルヴィは3枚目のアルバムを作るために、アメリカ/ナッシュビルで何曲かを録音していますが、この曲はその中の1曲だと思われます。

英語ヴァージョンもありますが、やはりこのフランス語ヴァージョンがいいですね。森 勉

掲載ジャケットは「わたしを愛して」収録。
『ベスト・オブ・シルヴィ・バルタン』(国内CD BVCM-37319 1,800円+税)


2015年2月24日(火) 高田渡 「冷やそうよ」

3月21日発売『NIAGARA CD BOOKⅡ』、書籍『大瀧詠一Writing&Talking』は3月17日入荷予定ですが、その週は他にも注目の新譜がリリース予定になっています。

・寺尾紗穂新作『楕円の夢』(P-VINE移籍第一弾! 当店のみの特典付予定)
・矢野顕子とTIN PAN『さとがえるコンサート2014』2CD+ブルーレイ付初回限定盤
・『URCゴールデンベスト』 初回生産限定盤 2CD+DVD+LP+コレクターズ・アイテム入りBOX

『URCゴールデンベスト』詳細内容が決定したので紹介しましょう。
(3/18発売 『URCゴールデンベスト』初回限定盤 PCCA-4148 12,000円+税)

日本最初のインディペンデント・レーベル、と言われているURCレコード。
今回の編集盤は、当時在籍していた岡林信康、中川五郎、遠藤賢司、友部正人、大塚まさじ、金延幸子ほかミュージシャンの自薦曲、及び鈴木慶一、高田漣、中村よおほか著名人の選曲による全34曲収録。

更に会員制組織としてスタートし最初に配布された『高田渡/五つの赤い風船』(URC-1001)アナログ復刻盤。
1970年未公開映像含む秘蔵8mmフィルムを佐野史郎氏の語りで綴るスペシャル映像収録DVD。
当時の会報『フォークリポート』創刊号レプリカなど、コレクターズ・アイテムも含めた限定BOX仕様。

選曲者によるコメントを収録したブックレットも楽しみですね。

今日のこの1曲は、高田漣が選んだ高田渡の1曲「冷やそうよ」。

ハンク・ウィリアムス作名曲「I Saw The Light」に、オリジナルとは全く違う日本語詞を付けたプロテスト・ソング。

なお、4月15日には高田漣の新作『コーヒーブルース~高田渡を歌う』もリリース予定です。森 陽馬


2015年2月25日(水) ikkubaru 「City Hunter」

イックバルは、2011年にインドネシア・バンドンで結成された男性4人組バンド。

まだメンバーは20代かと思うのですが、なんと!山下達郎や角松敏生、80年代シティ・ポップなど日本の音楽にとても影響を受けているのだそうです。
(彼らのSoundCloudには、達郎さん他、吉田美奈子さん、キリンジなどカバーも色々とアップされています。)

2013年、日本のネット・レーベルMaltine Recordsから、1st EP『Hope Your Smile』(無料DLのみ)を発表。
今年の1月には初のCDで10曲入りのフル・アルバム『Amusement Park』がリリースされました。
(国内CD HYSR-0001 2,000円+税)

ギターのカッティング、シンセの音が正に!な、ツボをついたアレンジ!
元ネタはこれかな?という聴き方もアリですが、メロディ、サウンド、リード・ヴォーカルの爽やかな歌声ともに洗練された雰囲気で、とても良質なポップ・ソングを聴かせてくれます♪

日本のアイドルに曲を提供したり、tofubeatsやShin Rizumuなど日本の新世代のミュージシャンとも以前から交流があるようなので、これからもっと活躍の場が広がっていきそうですね。東尾沙紀


2015年2月26日(木) ジョージ・ハリスン 「ファー・イースト・マン」

大好きになったきっかけは何だったんだろうなぁ。
ジョージ・ハリスン・・・。

ビートルズのメンバーはみんな好きなのですが、やはり1964年映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』でしょうかね。

走る姿、しゃべる姿、カメラマンに百面相を披露する姿、ガット・ギターをつま弾く姿、12弦ギターを弾きながらステップを踏む姿、ひげそりを教える姿、空き地で走り回りジャンプする姿。
そして、「すてきなダンス」を歌う姿など、動いているジョージを初めて見た時から、大好きな4人の中でも特別な存在になったんだろうと思います。

2001年11月、ジョージは天に召されてしまいました。
まだ58歳だったんですね。

気がつくと自分自身がその年齢を越えていることに驚いてしまいますが、ジョージはまだ若かった。
まだまだ新しい作品を発表して欲しかったなぁ。

そんなジョージの誕生日は2月25日でした。

もしまだ違う世界に旅立っていなければ72歳。
ハッピー・バースデイ・ジョージ!

僕の最も好きなジョージの曲(数曲あります)の中の1曲「ファー・イースト・マン」が聴きたい気分です。

1974年暮れに発表されたアルバム『ダークホース』に収録されています。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 2014年リマスター ボーナス・トラック2曲追加 UICY-76640 2,500円+税)

シングル曲ではありませんが、ジョージならではの気持ちの良いゆるいグルーヴ感のある1曲。
トム・スコットのサックスがいいアクセントを添えてくれています。

もちろんジョージ独特のあのスライド・ギターも入ってます。森 勉


2015年2月27日(金) John Martyn 「Head and Heart」

書籍『音楽の架け橋』に掲載されているコラム<私の「快適音楽」この1枚>にて、片寄明人さんが推薦している作品。

ジョン・マーティン『Bless The Weather』
(輸入CD Island Records IMCD321)

ベン・ワットが2014年発表アルバム『Hendra』リリースに合わせて、<This Music Made Me>と題し、影響を受けた音楽を紹介しているレビューから、片寄さんはこの作品を知ったそうです。

僕も初めて聴きましたが、ベン・ワットのルーツというのも納得の1枚。

そして、ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークによるバンド、アメリカが1972年発表した2ndアルバム『Homecoming』で取り上げていた曲「Head and Heart」が、ジョン・マーティン作であることを再認識しました。

1971年発表の今作『Bless The Weather』に、その「Head and Heart」オリジナルが収録。
アメリカによるカヴァーは、ほぼ完コピだったことがわかりますね。

なお、2005年Island Recordsから出た再発CDには、ボーナス・トラックが7曲追加されており、約10分に及ぶ「Head and Heart」(Band version)も収録されています。

ベン・ワット、片寄明人、ブリティッシュ・フォーク、そしてアメリカお好きな方も是非聴いてみてください。森 陽馬


2015年2月28日(土) グレンダ・グリフィス 「Angel Spread Your Wings」

店頭でかけていたら、「ブラックホーク(伝説のロック喫茶)で聴いて以来だ!」とお客様に言われた1枚。

グレンダ・グリフィス『GLENDA GRIFFITH』
(国内CD 紙ジャケット仕様 歌詞・日本語解説付 VSCD-5569 2,600円+税)

アメリカ西海岸の女性シンガー、グレンダ・グリフィスが1977年発表した1stアルバム。
約38年の時を経て、めでたくCD化されました。

イーグルスのドン・ヘンリーと、イーグルスのストリングス・アレンジを手掛けていたエド・ノーマンによる共同プロデュース作で、参加アーティストが超豪華!

ジョー・ウォルシュ、ドン・フェルダー、ティモシー・B・シュミット、J.D.サウザー、アンドリュー・ゴールド、ダニー・クーチ、ワディ・ワクテル、ケニー・エドワーズ、ラス・カンケル、キャロル・キング、カーラ・ボノフ、ヴァレリー・カーター等当時の西海岸人脈が挙って参加しています。

キャロル・キング作⑦「Eagle」、ジェシ・ウィンチェスター作⑨「Isn't That So」もありますが、やはりダニー・オキーフ作の1曲目「Angel Spread Your Wings」がいいですね。

ウエスト・コースト・ロック、リンダ・ロンシュタットやヴァレリー・カーター等70's女性シンガー好きの方は是非チェックしてみてください。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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