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  今日のこの1曲 “Archives”

<2019月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2019年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2019年12月1日(日) Freiheit 「Keeping The Dream Alive」

今週発売されたこちらのコンピが人気です。

V.A『パワー・トゥ・ザ・ポップ』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31336 3,000円+税)

有名どころから知る人ぞ知るポップ職人達まで...BeatleDNA(ビートルズの遺伝子)を受け継いだグッド・メロディなポップ・ソングが、2枚組にたっぷり41曲!曲毎の丁寧な解説も付いた日本独自企画盤です。

仕掛け人であるソニーミュージック白木哲也氏、ストレンジ・デイズ岩本晃市郎氏により発案から30年という年月をかけて完成させた渾身のコンピレーションCD。ポップ・ファンのツボをグイグイ押しちゃう選曲や流れもさすがの一言です。

ディスク1にはユートピア、エリック・カルメン、ELO、10cc、バッドフィンガー、ロイ・ウッド、スタックリッジ、ラトルズ、チープ・トリック等70~80年代の楽曲、ディスク2にはジェリーフィッシュ、ベン・フォールズ、マイク・ヴァイオラ、オウズリー、ライトニング・シーズ、パグウォッシュ、ナインズ等90年代~現在までに発表された楽曲を収録。

80年代から活動しているドイツのバンド、フライハイトの美しいコーラスが耳に残る1988年楽曲を今日のこの1曲に。

岩本氏のライナーノーツを読むと、権利関係の問題や許諾が下りなかった曲など、あれもこれもこのコンピで聴いてみたかったなぁと思う曲ばかり...。自分でもビートリッシュなナンバーを色々集めてみたいなと思いました。東尾沙紀


2019年12月2日(月) チャック・ベリー 「スウィート・リトル・シックスティーン」

2019年11月22日今日のこの1曲で紹介したロニー・ウッドNEWアルバム、なかなかの評判です。

2017年に90歳でこの世を去ったチャック・ベリーの曲をカヴァーしたライヴを収録。
熱が入ったトリビュートCDでした。

それを何回も聴いているうちに本人の歌も聴きたくなったので、今日はチャック・ベリーでいってみましょう。

我々の世代はチャック・ベリーと言えば、ブリティッシュ・ビート・グループのカヴァーで聴くというのが普通でした。
・ビートルズ「ロック・アンド・ロール・ミュージック」、「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」。
・デイヴ・クラーク・ファイヴ「リーリン・アンド・ロッキン」
・アニマルズ「アラウンド・アンド・アラウンド」
・ローリング・ストーンズ「キャロル」、「カム・オン」
・キンクス「トゥ・マッチ・モンキー・ビジネス」、「ビューティフル・デライラ」
・ホリーズ「メンフィス」、「トゥ・マッチ・モンキー・ビジネス」等々、まだまだありますが...。

こういう曲のチャック・ベリーのオリジナル・ヴァージョンが日本で聴けるようになったのは1970年代に入ってからのことでした。
今では代表曲が全28曲も入っているCDが安い値段で出ています。

チャック・ベリー『ザ・ベスト・オブ・チャック・ベリー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-76225 926円+税)

今日はその中から、ブライアン・ウィルソンがメロディーを拝借し歌詞を変えて「サーフィンUSA」とした元曲「スウィート・リトル・シックスティーン」を。森 勉


2019年12月3日(火) ルラル 「夢みがちクローバー」

PET SOUNDS RECORDレーベル第1弾。
ルラルのEP+CDが本日12月3日遂にリリース!

ルラル『「ねぇ、ダーリン!!」/夢みがちクローバー』
(CDには「いちご畑でつかまえて」、「I'm Gonna Be Warm This Winter」カヴァー含む計4曲収録)
(7インチ+CD PET-001 1,800円+税)

この度、関係者の方々による協力があったおかげで今日を迎えることができました。

ルラルマネージャーとして、メンバーとの連絡やオマケ作成に尽力してくれた高橋千賀さん。
CDに収録したライヴ音源をご提供いただき、ライナーノーツを書いてくれた島村文彦さん。
素晴らしいジャケット及びレーベル・デザインを手掛けた高瀬康一さん。
マスタリングによって現代に呼応した音質へ蘇らせてくださった佐藤清喜さん。
レコード、CD、印刷の入稿を手助けしてくれた平澤直孝さん。
そして何より、色褪せない"夢"を歌に刻んでくれたルラルの4人。

作品は1人の力ではなく、多くの方の想いやお力添えがあって形になるのだ、ということを改めて実感しました。
関わっていただいた皆々様へ、この場を借りて御礼申し上げます。重ねてありがとうございました。

「幸せのクローバーはいつも私の胸の奥にある」
そのことを教えてくれた「夢みがちクローバー」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年12月4日(水) ヘイガーズ 「夢のチェリー・パイ」

約7カ月ぶりの御無沙汰でしたワーナー・ミュージック・ジャパン人気の“ナゲッツ”シリーズが戻ってまいりました。

今回は2種類出ましたが、まずはこちらから。

『誓いの明日 ~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ Vol.11』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-18292 1,600円+税)

今回のテーマは帯に書いてある文章をお借りすると
<「無名ながら、今日においても鑑賞に堪えうる」70年代良質ポップスがここに集結>
ということになります。

アイズ・オブ・マーチ、ジュディ・シル、マロ、オーリアンズ、アンブロージア、マイケル・フランクス、レニー・ルブラン、ジミー・ウェッブ、ブルース・ロバーツ、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーなど耳馴染みのあるアーティストと、アライヴ&キッキング、セイルキャット、ラヴァーン&シャーリーなど、あまり知られていないアーティストがうまくブレンドされた全21曲。70'sロック&ポップス&シンガー・ソングライターのコンピになっています。

個人的には8~10曲目の流れがとても気に入りました。
シールズ&クロフツ「We May Never Pass This Way (Again)」~ヘイガーズ「Cherry Pie」~デヴィッド・ゲイツ「Never Let Her Go」、なんともすてきな選曲でシビレました。

例によって皆川勝さんの詳細なライナーノーツが興味深く、曲を聴きながら読むのが実に楽しいです。森 勉


2019年12月5日(木) 伊藤銀次 「愛をつかまえて」

2017年デビュー45周年を迎えオリジナル作『MAGIC TIME』を発表。
その後も精力的に活動を続けてきた伊藤銀次さん。

2010年代最後の年であり令和に変わった2019年12月に素晴らしい新作を届けてくれました。

伊藤銀次『RAINBOW CHASER』
(国内CD 当店のみの先着特典ロゴ入りクリア・ファイル付 BZCS-1184 2,273円+税)

オリジナル新曲5曲+45周年記念ライヴ音源「DOWN TOWN」&「こぬか雨」含む全7曲。
杉真理、EPO、高野寛、佐野元春がゲスト参加したライヴも良いですが、新曲がどれも素晴らしい!

ジョージ・ハリスン的ギターイントロでまず惹きつけられる①「誰もがきっと ~想い出に守られて~」。
音楽という「虹」を追いかけていきたいという想いが込められた②「RAINBOW CHASER」。
切ないメロディーとAOR/シティ・ポップ・アレンジが見事に融合した③「Try to Remember」。
シュガー・ベイブ/ココナツバンクを彷彿とさせる④「愛をつかまえて」。
切実な愛について歌われた⑤「生まれかわっても」。

その中から、銀次さん曰く「仕上がってみたら『Island Of Real』の頃のラスカルズみたいだった」という④「愛をつかまえて」を今日のこの1曲に。

なお、銀次さんへの最新インタビューをまとめたリーフレットを作成しました。
よろしければそちらも是非ご覧いただき、新作と一緒にお楽しみください。森 陽馬


2019年12月6日(金) Gaby Moreno & Van Dyke Parks 「Across The Borderline」

細野晴臣氏のラジオ番組『デイジー・ホリデー』、ピーター・バラカン氏のラジオ番組『ウィークエンドサンシャイン』で紹介され評判の1枚。

Gaby Moreno & Van Dyke Parks『iSPANGLED!』
(輸入CD nonesuch 7559-79255-0)

グアテマラ出身女性シンガーのギャビー・モレノと、
2013年1月来店していただいたこともある巨匠ヴァン・ダイク・パークスによる共作名義の2019年新録アルバムです。

1曲目「Across The Borderline」。(ライ・クーダー/ジョン・ハイアット/ジム・ディッキンソン作)
イントロの一音目から、ヴァン・ダイク・パークスが手掛けたとわかる美しいストリングス。

ジャクソン・ブラウンがゲスト・ヴォーカル参加。
ライ・クーダー、ジム・ケルトナーがバックを務めています。森 陽馬


2019年12月7日(土) Ry Cooder 「Across The Borderline」 feat Freddy Fender

昨日取り上げた「Across The Borderline」繋がりで、最近再発されたサントラ盤から同じこの1曲を。

Ry Cooder『The Border』
(輸入CD BGO Records BGOCD1394)

ジャック・ニコルソン主演、トニー・リチャードソン監督、ライ・クーダー音楽による1981年製作映画『The Border』。
1982年発売オリジナル・サウンドトラックがリマスターされ再CD化されました。

そのメイン・テーマが「Across The Borderline」。

リード・ヴォーカルはフレディ・フェンダーで、バック演奏がライ・クーダー(G)、ティム・ドラモンド(B)、ジム・ケルトナー(Ds)、ジム・ディッキンソン(P)、サム・サムディオ(Org)他。ストリングス・アレンジはニック・デカロという布陣。

米国へ密入国しようとするメキシコ人の悲哀と、国境警備隊員の揺れる胸中が乗り移ったようなフレディ・フェンダーの切実な歌声が心に響きます。森 陽馬


2019年12月8日(日) Jakob Dylan feat Neil Young 「I Just Wan't Made For These Times」

アメリカン・ロック好きの方は必聴! 映画サントラ盤の新譜オススメ盤。

OST『Echo In The Canyon』
(輸入CD BMG 538493924 輸入アナログLPも発売中)

アンドリュー・スレイター初監督、ジェイコブ・ディラン(ボブ・ディランの息子)ナビゲート担当。
1960年代ローレル・キャニオンでの音楽的歴史を紹介した豪華ゲスト多数参加の音楽ドキュメンタリー作。

ジェイコブのバンドにゲストが加わり、ローレル・キャニオンに纏わる60'sロック名曲をカヴァーした全13曲。
ベック参加「The Bells Of Rhymney」(バーズ)、フィオナ・アップル参加「In My Room」(ビーチ・ボーイズ)、アソシエイションで有名な「Never My Love」にノラ・ジョーンズ参加等、注目の選曲&ゲスト&アレンジの1枚。

今日のこの1曲は、ニール・ヤングがコーラス/ギターで参加しているブライアン・ウィルソン作「I Just Wasn't Made For These Times(駄目な僕)」を。ニールの登場は曲後半ながらさすがの存在感ですね。森 陽馬


2019年12月9日(月) The Who 「Rockin' In Rage」

ザ・フーが『トミー』を発表してから2019年でちょうど50年。
50周年記念リリースがあってもおかしくなかったこの年、最高にかっこいいオリジナル新作を届けてくれました。

ザ・フー『WHO』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナストラック収録 UICP-1197 2,600円+税)

ザ・フーとしては、前作『エンドレス・ワイヤー』から13年ぶり。
殆どが近年書かれたというピート・タウンゼントによる新曲で、楽曲もサウンドも想像を超える充実ぶり!
衰えるどころか歌に力強さと重みが増してゆくロジャー・ダルトリーと共に、70代半ばになってもこんなにパワフルでロックなアルバムを作れるってすごいです。

今作にはザック・スターキー(Ds)、ピノ・パラディーノ(B)、サイモン・タウンゼント(G)、ベンモント・テンチ(Key)、ジョーイ・ワロンカー(Ds)、カーラ・アザール(Ds)、ゴードン・ギルドラップ(Ag)等が参加。

ピートが歌う哀愁漂う「I'll Be Back」、サイモン・タウンゼント作「Break The News」など落ち着いた雰囲気も良いですし、<盛りはとっくに過ぎたが 幕を下ろすつもりはないぜ'>の一節がかっこいい怒れる「Rockin' In Rage」もかっこいい!

ピーター・ブレイクが手掛けた、バンドの歴史を凝縮したようなジャケットも良いですね。
ブックレット裏面に2019年7月亡くなったギターテクニシャンAlan Roganへの哀悼の意が記されています。東尾沙紀


2019年12月10日(火) ブリガッティ 「ゴッタ・ゲット・ネクスト・トゥ・サムバディ」

2019年12月4日今日のこの1曲で紹介した新発売『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』。
もう1枚の方も取り上げておきましょう。

『ラヴ・ハーツ~ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ Vol.12』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-18293 1,600円+税)

こちらも『Vol.11』同様、70's良質ポップス満載の全21曲。
フィフス・アヴェニュー・バンド、トッド・ラングレン、ネッド・ドヒニー、グラム・パーソンズ、エリック・カズ、ブリンズリー・シュウォーツなど、その筋のファンにはおなじみのアーティストに、ブルース・イメージ、ローズバッド、ジーニー・グリーン、ファニー、ケイシー・ケリー等マニアックながら選曲者:宮治淳一さんのセンスが光っているアーティストも含まれています。

今日はそんな中からブリガッティ「ゴッタ・ゲット・ネクスト・トゥ・サムバディ」を。

ブリガッティは元ラスカルズのエディ・ブリガッティとその兄デヴィッドが結成したブルー・アイド・ソウル・グループ。
ブリガッティ兄弟のヴォーカルとセッションマンとして参加した当時まだ若手のベーシスト、ウィル・リーに注目。

録音された1976年と言えば、山下達郎ソロ・ファースト『サーカス・タウン』が録音された年でもあります。
レコーディング場所はニューヨークのメディア・サウンド。この曲の録音と同じスタジオなのです。

なお、CDのラストには、ダニー・ハサウェイ「ディス・クリスマス」が入っています。
1970年12月発売されたクリスマス・シングルでしたが、当時はあまり話題になりませんでした。
しかし時が経ち、今ではクリスマスCDには欠かせない定番曲になっています。

ちなみに、『Vol.11』ラスト21曲目には、これもクリスマス曲の定番!ウィザード(ロイ・ウッド)の「アイ・ウィッシュ・イット・グッド・ビー・クリスマス・エヴリデイ」が収録されています。森 勉


2019年12月11日(水) ルラル 「いちご畑でつかまえて」

2019年12月3日発売PET SOUNDS RECORDレーベル第1弾作品。
ルラルEP+CD、好評発売中です。

レコード・プレイヤーは持っていない、という方でも聴けるようにCDも付いています。
高瀬康一氏渾身のイラストによるジャケット。是非手に取ってみてくださいね。

そのCDにはアナログEPの2曲にプラスして、貴重なライヴ音源が2曲追加!

まず1曲は、松田聖子1981年発表名盤『風立ちぬ』収録「いちご畑でつかまえて」のカヴァー!
(作曲:大瀧詠一、作詞:松本隆)

2001年5月12日、今は無き赤坂electric church loveにて、ルラルが布谷文夫さんと対バンした時の音源です。
貴重なライヴ音源を島村文彦氏よりご提供いただき、佐藤清喜氏にマスタリングしていただきました。

歌も、演奏も、そして音質も素晴らしい!
ナイアガラファンにも聴いていただきたいですね。森 陽馬


2019年12月12日(木) コニー・フランシス 「I'm Gonna Be Warm This Winter」

PET SOUNDS RECORDレーベル第1弾作品、ルラルのCDに追加されたライヴ音源。
昨日紹介した「いちご畑でつかまえて」に加え、もう1曲はコニー・フランシスのカヴァーです。

コニー・フランシスといえば「Vaction」、「Where The Boys Are」(邦題:ボーイハント)、「Pretty Little Baby」(邦題:可愛いベイビー)が有名ですが、この「I'm Gonna Be Warm This Winter」(邦題:想い出の冬休み)もイイ曲!

コニーのオリジナルは1962年12月発表シングルで全米18位のヒットを記録。
ツイスト的リズムで踊れるゴキゲンなナンバー♪

ルラルのカヴァーは2000年11月2日渋谷屋根裏でのライヴ録音。
寒い冬、この熱々のラブソングを聴けば身も心も暖まること間違いなし!

掲載ジャケットはコニー・フランシス「I'm Gonna Be Warm This Winter」他全30曲収録ベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-80023 2,095円+税)
コニーが歌う日本語ヴァージョンも収録されています。森 陽馬


2019年12月13日(金) 加納エミリ 「フライデーナイト」

作詞・作曲・振付・アレンジ・プログラミング・ミックスなどを自身で手掛けるセルフ・プロデュース・アイドルとして、2018年から活動している女性アーティスト、加納エミリ。

''NEO・エレポップ・ガール''としてジワジワと人気上昇中の彼女。
1stアルバム『GREENPOP』は、80年代ニューウェイヴ・サウンドを纏った正統派J-POP♪
新作にしてベスト・アルバムともいえる、良曲が詰まった1枚です。

加納エミリ『GREENPOP』
(国内CD REMIXアルバム付限定盤 HYCA-9004 3,000円+税)

インタビューではダフト・パンクやデペッシュ・モード、ソフト・セルなどがフェイヴァリットに挙がるなど、80年代音楽にも傾倒する95年生まれの加納さん。
一度聴くとなかなか頭から離れないメロディと、一度観たら忘れらないなかなか個性的な振付。
サウンドも彼女自身も中毒性があるというか...純粋に彼女の書く曲が良いなぁと思います。

好きな曲色々ありますが、本日はディスコ・ポップな「フライデーナイト」を今日の1曲に。
ギターに渡瀬賢吾(bjons/roppen)が参加しています。

12月14日(土)青山月ミル君想フにて、『GREENPOP』レコ発ワンマンライヴが行われる予定です。東尾沙紀


2019年12月14日(土) クルアンビン 「Maria Tambien」(Live)

2019年も残り半月ということで、2019年ベスト・アルバムに何を選出しようか考えています。
クリスマス前後あたりには当店スタッフ3人の<2019年ベスト>を発表予定。皆様のベストは何でしたか?

さて、<印象に残ったアーティスト>という観点では、このバンドを挙げる方が多いのではないでしょうか。

KHRUANGBIN(クルアンビン・・・タイ語で飛ぶエンジンの意)。
米国テキサス州ヒューストン、教会でゴスペルを一緒に演奏していたMark Speer(G)とDonald"DJ"Johnson(Dr)に、女性ベーシストLaura Leeが加わった3人組インスト・バンド。

2019年春の単独来日公演は即完売。
夏のフジロックフェス最終日フィールド・オブ・ヘヴンに出演し喝采を浴びたのも記憶に新しいところ。
そんな彼らの2018年4月シカゴLincoln Hallライヴ音源が再発されました。

クルアンビン『ライヴ・アット・リンカーン・ホール』
(国内CD 日本語解説付 BRC-622 1,800円+税)

ライヴをご覧になったことがある人なら、ベーシストローラの妖しく艶めかしい姿が目に浮かんでくるハズ。
今日のこの1曲は、シャドウズ「アパッチ」のフレーズを中間に織り込んだ「Maria Tambien」を。森 陽馬


2019年12月15日(日) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

今年も山下達郎「クリスマス・イブ」の季節がやってきました。
(去年の今頃もこんな文章を書いた気がします。)
令和になってもやはり12月は「クリスマス・イブ」を聴かなければね。

2019年の今年は「クリスマス・イブ」のシングルCDが更に2曲増量され全7曲入。
トータル時間26分47秒になって新発売されました。

山下達郎「クリスマス・イブ」(2019ヴァージョン)
(国内CD とりみきさんイラストによるタツローくんグリーティング・カード封入 WPCL-13162 1,200円+税)

増えた2曲は2019年ツアーのアカペラ・コーナーで歌われた「ベラ・ノッテ」と「煙が目にしみる」です。
アカペラですが、ライヴならではの息遣いが伝わってきます。

特に「煙が目にしみる」ラストのロングトーンには、CDなのに拍手をしたくなってしまいます。
ちなみにこのライヴ音源は、2019年8月17日(土)神奈川県民ホールでの録音。

2019年ヴァージョンのCDは12月25日でメーカー出荷停止になり、今年限りの発売なのでお早めに。森 勉


2019年12月16日(月) Dionne Warwick 「The Christmas Song」 feat Wanya Morris

2019年12月で79歳を迎えた女性ソウル・シンガー、ディオンヌ・ワーウィック。
今春5月発売したオリジナル作『She's Back』に続き、新録クリスマス・アルバムをリリース!

Dionne Warwick 『Dionne Warwick & The Voices Of Christmas』
(輸入CD BMG 538529742 国内盤発売予定なし)

ジョニー・マティスとの「White Christmas」、マイケル・マクドナルドをfeatした「Jingle Bell Rock」、新世代黒人女性歌手アンドラ・デイと歌う「Rudolph The Red Nosed Reindeer」他全12曲。

うるさすぎず静かすぎず、適度にソウルフルかつアダルトな雰囲気。
安心して聴けるクリスマス・アルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲は、Wanya Morris(ボーイズⅡメン)とのデュエットが素晴らしい「The Christmas Song」を。森 陽馬


2019年12月17日(火) Chicago 「What The World Needs Now Is Love」(世界は愛を求めてる)

昨日に続き、2019年新録クリスマス・アルバムこの1枚。

1969年デビューから2019年で50年を迎えたロック・バンド、シカゴ。
37枚目のオリジナル・アルバムは、4作目となるクリスマス作。

Chicago『Chicago Christmas』
(輸入CD RHINO R2-604498 国内盤発売予定なし)

ロバート・ラムと共にオリジナル・メンバーであるLee Loughnane(リー・ロックネイン)によるプロデュース。
シカゴらしいホーンやコーラスを活かしたロック・アレンジで聴かせる自作曲中心の全11曲です。

新曲「Merry Christmas, I Love You」等も良いですが、バート・バカラック=ハル・デイヴィッド作「What The World Needs Now Is Love」(邦題:世界は愛を求めてる)カヴァーを今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年12月18日(水) paris match 「Saturday」(20th Anniversary Vintage)

Guitar magagine2020年1月号は、80'sシティ・ポップ特集。
<シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち ~真夜中のファンキー・キラー編>!

(リットー・ミュージック 900円+税)

山下達郎、松原正樹、角松敏生、松下誠、芳野藤丸、土方隆行、鳥山雄司、山本圭右。
カッティング・ギター名手の名演が聴ける楽曲や作品がタップリ紹介されています。

更に、松原正樹による2000年誌上セミナー『グルーヴ・ギター天国』CD付!
ギター/80's好きの方要チェックの1冊ですね。

さて、今日のこの1曲は、故・松原正樹のギタープレイが聴ける“新録”を。

paris match『all time classics 2000-2020』
(国内2枚組CD VICL-65272 3,000円+税)

杉山洋介とミズノマリによるユニット、paris match(パリスマッチ)。
2000年デビューから20周年を記念する2枚組ベスト・アルバムを発売。

その1曲目に、「Saturday」(20th Anniversary Vintage)が収録。
松原正樹が遺したオリジナル・ギター・トラックに、現サポートメンバーの演奏を融合させたスペシャルナンバー。

他楽曲でも松原正樹の素晴らしいギタープレイを聴くことができるオススメ盤です。森 陽馬


2019年12月19日(木) NAJEE 「Sumthin' Sumthin'」

PET SOUNDS RECORDは年末年始も休まず営業いたします。

2019年12月30日まで通常営業 11時~22時
2019年12月31日 11時~20時
2020年1月1日 14時~18時
2020年1月2日 14時~18時
2020年1月3日 11時~18時
2020年1月4日 11時~20時
2020年1月5日 11時~20時
1月6日以降は通常営業 11時~22時

2010年代の最後、もしくは2020年代の幕開け、よろしければお立ち寄りくださいませ。

さて、年末は忙しなくて心乱れがちですが、そんな気分を落ち着かせてくれるスムース・ジャズこの1枚。

NAJEE『Center Of The Heart』
(輸入CD Shanachie 5473)

ニューヨーク出身1986年ソロ・デビューのサックス奏者、NAJEE(ナジー)。
16作目となる2019年発表オリジナル・アルバムです。

今作もアーバン&スムースなサウンドに、彼らしいメロウなサックス/フルートの音色が心地良い全10曲。
今日のこの1曲は、リオン・ウェア作で90'sR&B名曲マックスウェル「Sumthin' Sumthin'」カヴァーを。森 陽馬


2019年12月20日(金) 大滝詠一 「Happy Endで始めよう」

大滝詠一デビュー50周年記念盤が2020年3月21日発売決定!

大滝詠一『HAPPY ENDING』
(初回限定2CD SRCL-11430 3,000円+税/通常1CD 2,500円+税/限定アナログ盤 3,500円+税)

1990年代半ば以降、TVドラマのセッション時に書き下ろされた楽曲を中心とした全11曲。
「幸せな結末」、「恋するふたり」、「Happy Endで始めよう」ALBUM verに、なんと!初出の新曲も!

初回限定盤には、全曲初収録『Niagara TV Special Vol.1』(全12曲)を加えた2CD仕様。
英国ロンドンのメトロポリス・スタジオにてハーフ・スピードカッティングが施された限定アナログ盤も同時発売。

『EACH TIME』(1984)以来の新作オリジナル・アルバムがもし出ていたら、との妄想が現実になるような1枚。
冬が始まったばかりですが、2020年春が一気に待ち遠しくなりましたね。森 陽馬

★先着特典ポストカード・セット付!


2019年12月21日(土) The Pearlfishers 「Snowboardin'」

2019年最新作『Love & Other Hopeless Things』(2019年5月12日今日のこの1曲で紹介)も素晴らしかった、英グラスゴー出身デヴィッド・スコットによるユニット、パールフィッシャーズ。

今まで発表した作品の中でも特に可愛らしいジャケットが目を引く2004年発表作『A Sunflower At Christmas』は、クリスマスのワクワク感や、冬の澄んだ空気が感じられるウインター・アルバムです。

パールフィッシャーズ『サンフラワー・アット・クリスマス』
(国内流通仕様CD MACD63J 2,200円+税)

心躍るメロディ、小気味良いカッティングと打ち込みが特徴的な「Snouboardin'」。
アコースティック・ギターの音色にちょっとしんみり・・・「Winter Roads」。
雪の結晶がキラキラ舞うような音&スタンダード的趣きある「Away In A Manger/A Sunflower At Christmas」等。

7曲入りミニ・アルバムながら聴き応えのある1枚です♪ 東尾沙紀



2019年12月22日(日) ダーレン・ラヴ 「クリスマス」

この時期、繁華街のショッピングビル等に入ると、色々なクリスマス・ソングが流れていますね。
その中でも特に耳にすることが多いのが、フィル・スペクタープロデュースによるこのクリスマス・アルバムです。

ダーレン・ラヴ、ロネッツ、ボブ・B・ソックス&ブルー・ジーンズ、クリスタルズ
『ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-20447 1,905円+税)

クリスマス・スタンダード曲を個性豊かながらポップで楽しいサウンドに仕立て上げているのが、このアルバムが普遍性を持ち、長年聴き続けられている理由なんだろうと思います。

「ホワイト・クリスマス」、「フロスティー・ザ・スノウマン」、「サンタが街にやってくる」、「ママがサンタにキスをした」、「赤鼻のトナカイ」、「ウィンター・ワンダーランド」、etc...。
クリスマス定番曲がハル・ブレイン、レオン・ラッセル、トミー・テデスコ、スティーヴ・ダグラス等のレッキング・クルーによる演奏と、ロネッツなどフィレス・レーベルの看板アーティストの歌によって聴けるのですから。1963年発表の大傑作です。

今日は、このアルバム中唯一のオリジナル曲「クリスマス」(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)を。
エリー・グリニッチ&ジェフ・バリーとフィル・スペクターの共作。
ダーレン・ラヴの気持ちいい熱唱が光っています。森 勉



2019年12月23日(月) Vince Guaraldi Trio 「SKATING」

<ジャズ・クリスマス・アルバムで最も有名なアルバム中の1枚>と言っても過言ではないでしょう。

TV番組『A CHARLIE BROWN CHRISTMAS』の音楽としてヴィンス・ガラルディが制作した作品。
Vince Guaraldi Trio『A Charlie Brown Christmas』。

近年のアナログ・ブームに乗じて、その3インチ・レコードが発売されました。

Vince Guaraldi Trio『A Charlie Brown Christmas』 BLIND BOX
(国内プレス3インチ・レコード ミニ・ポスター封入 CR00206 1,100円+税)

片面1曲の3インチ・レコードに、以下4曲のうちいずれか1曲のみが収録されているというニクい仕様。
「Linus And Lucy」、「Christmas Time Is Here (vocal)」、「Skating」、「Hark, The Herald Angels Sing」。

僕が購入した盤は「Skating」でした。
(「Christmas Time Is Here」が欲しいから、もう1枚買ってみようかな、、、と思案中。)

ちなみに、この盤は3インチ・レコード専用プレイヤーのみでしか聴けません。ご了承ください。森 陽馬



2019年12月24日(火) GOMES THE HITMAN 「ブックエンドのテーマ」

2010年代最後のクリスマス・イブ。素敵なアルバムが届けられました。

GOMES THE HITMAN『memori』
(CD 当店のみの先着特典マグネット付 UICZ-4467 3,000円+税)

山田稔明、須藤俊明、堀越和子、高橋結子による4人バンド、ゴメス・ザ・ヒットマン。
2005年発表『ripple』以来、14年ぶりオリジナル・アルバムです。

青春時代に親しかった友人と久し振りに会い旧交を温めたような、そんな気持ちにさせてくれる1枚。

瑞々しいメロディーと歌が、歳を重ねても色褪せない想い出や純粋な心に彩を与える全11曲。
その中から、山田稔明の想いが集約されたラストナンバー「ブックエンドのテーマ」を今日のこの1曲に。
(曲名の由来はサイモン&ガーファンクル「Old Friends/Bookends」)

♪みんなが元気で そして幸せでありますように♪ (「ブックエンドのテーマ」歌詞より) 森 陽馬



2019年12月25日(水) Jimmy Webb 「Old Friends」

<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2019年ベスト・アルバム>
上記リンク先特設ページに掲載・選出いたしました。

2019年も素晴らしい音楽にたくさん出逢うことができました。
皆さんの2019年ベストは何でしたか?

さて、僕が2019年最も繰り返し聴いたのはこの1枚です。

JIMMY WEBB『SlipCover』
(輸入CD BMG 4050538475821)

大好きなソングライター、ジミー・ウェッブによるピアノ・インスト・カヴァー・アルバム。

「The Moon Is A Harsh Mistress」以外は、ローリング・ストーンズ「Moonlight Mile」、ビーチ・ボーイズ「God Only Knows」、ジョニ・ミッチェル「A Case Of You」など他アーティストの楽曲。
でも、ジミー・ウェッブが奏でると彼の自作曲のようになるのです。

今日のこの1曲は、美しく切ない旋律が沁みるサイモン&ガーファンクル「Old Friends」カヴァーを。森 陽馬



2019年12月26日(木) The Nines 「Lost And All Alone」

今年も2019年ベストを選ばせていただきました。

選出したザ・ミスティーズをはじめ、2枚組コンピレーション『パワー・トゥ・ザ・ポップ』など、ソニー<BEATLEDNA(ビートルズの遺伝子)>シリーズから色々と嬉しいリリースが続き、2020年もとても楽しみです。
今週は同シリーズから、こんなCDが発売されました。

ザ・ナインズ『ザ・ベスト・オブ・ナインズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICX-146 1,800円+税)

ザ・ナインズは、カナダ出身スティーヴ・エッガーズを中心に結成され1998年にデビューしたポップ・プロジェクト。
ぬくもりある歌声やポップな曲の雰囲気は、正にポール・マッカートニー♪
ビートルズ、ジェフ・リン、エミット・ローズ、ビージーズ等を彷彿とさせるとびきりメロディアスな楽曲が魅力です。

今作は日本初発売となる2007年発表4作目『グラン・ジャクルズ・フィールド』に加え、彼らがこれまでに発表したアルバムから厳選した12曲をプラス全24曲入り日本独自企画盤となります。

さらにこのベストのために録音されたという新曲を収録!
スティーヴが16歳の頃に書いたというピアノ・バラード「Lost And All Alone」を今日の1曲に。
全曲良いので聴いたことがないという方は是非!東尾沙紀


2019年12月27日(金) キンモクセイ 「都市と光の相対性」

伊藤俊吾を中心に1998年頃結成した5人組ポップ・ロック・バンド、キンモクセイ。
2008年に活動休止していましたが再集結し約14年ぶりとなるオリジナル・アルバムを発表しました。

タイトルは、超ド直球!『ジャパニーズポップス』!!

キンモクセイ『ジャパニーズポップス』
(初回DVD付CD 先着特典ステッカー付 BVCL-1050 3,500円+税)

メンバー5人各々が書き下ろした全11曲。
ヴァラエティに富みながらも、正にジャパニーズポップスな1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は伊藤俊吾作による④「都市と光の相対性」。
曲の演奏、歌い回し、アレンジ、全体の雰囲気が、荒井由実「コバルトアワー」そっくり! 森 陽馬



2019年12月28日(土) バリー・マニロウ 「レッツ・ハング・オン」

ソニー・ミュージックから価格の安いベスト盤がたくさん出ました。
景気の良かった1980年代後半から1990年代頃は毎年年末になると、各メーカーがここぞとばかりベスト盤を発売することが多くありました。
しかし近年はアーティストの権利関係の厳しさ、及びレコード会社の元気の無さもあって、年末といってもあまりそういう企画がなかったような気がします。

今回出たのは、<ヨーガクトクセンBEST (洋楽得千特選ベスト)>と題されたシリーズで、以前はもう少し高い価格だったものが全部1,000円+税での発売です。日本語解説・歌詞・対訳は付いていませんが、なかなかいい選曲のベスト盤が揃っています。

12月25日発売になったのは全部で52種類。
サイモン&ガーファンクル、シェリル・リン、EW&F、シンディ・ローパー、バングルス、ボズ・スキャッグス、TOTO、ホイットニー・ヒューストン、ホール&オーツ、ジャミロクワイ、ヨーロッパ、ジェニファー・ロペス、フリオ・イグレシアス、サム・クック、マライア・キャリー、サンタナ、ジャニス・ジョプリン、エア・サプライ、ノーランズetc...有名どころが目白押しです。

今日はその中から、バリー・マニロウのベストを選んでみました。

バリー・マニロウ『歌の贈りもの ~ベスト・オブ・バリー・マニロウ』
(国内CD 完全限定盤 このCDは歌詞付 SICP-6296 1,000円+税)

ブルース・ジョンストン作のグラミー受賞曲「歌の贈りもの (I Write The Songs)」もいいですが、フォー・シーズンズをナイス・カヴァーした1982年ヒット「レッツ・ハング・オン」を。

こんな曲を聴いちゃうと、2019年9月来日したフランキー・ヴァリ&フォーシーズンズのコンサートを想い出してしまいますね。森 勉



2019年12月29日(日) ルラル 「夢みがちクローバー」

♪夢みがちクローバーは 今も 私の胸の奥にあって~♪

ルラル「夢みがちクローバー」は気付けばよく口ずさみ、2019年特に大好きになった1曲です。

ルラルは、ペット・サウンズでは折に触れて話題に挙がるお馴染みの存在でしたが、PET SOUNDSレーベル第1弾としてアナログ化された「「ねぇ、ダーリン!!」/夢みがちクローバー」は新しい曲に触れるような新鮮な気持ちで聴いています。

10月下旬、出来立てほやほやのラッカー盤を地下のアゲインで聴かせてもらいました。
キラキラした音のシャワーがスピーカーから降り注いでくるような不思議な感覚、幸福感に包まれたひと時でした。

恋をした時、大好きな音楽に出会った時...聴く人によって色んな想いが重なる、メンバーのピュアな気持ちが音や詞に込められた名曲。2019年に改めてこの曲に出会えてよかったなぁと思います。東尾沙紀



2019年12月30日(月) 渥美清 「男はつらいよ」

映画『男はつらいよ お帰り寅さん』を新宿ピカデリーにて先日鑑賞。

渥美清主演『男はつらいよ』、1969年劇場公開された第1作目から50年目の2019年。
シリーズ通算50作目となる映画が今作。

桑田佳祐が歌う「男はつらいよ」が冒頭に配され、往年の出演者に加え著名人がゲスト出演。
物語自体は吉岡秀隆演じる満男の近況を軸にしていますが、寅さんの昔の映像や約50年前の柴又駅(昔ながらの改札とプラットホーム)が出てくる場面だけでも、郷愁を誘われホロッときましたね。

ラスト、満男が執筆する小説タイトルを見て、山田洋次監督は満男に自身を投影していたのかな、と。
(劇内の満男が妻を6年前に亡くしているように、山田洋次監督も2008年に妻が他界)

「寅さんにまた逢いたい」という監督、出演者、そして観客皆の気持ちが伝わる作品でした。

掲載ジャケットは、山本直純氏が音楽を手掛ける『男はつらいよ お帰り 寅さん』オリジナル・サウンドトラック。
(国内CD SOST-1038 2,500円+税)
渥美清が歌う「男はつらいよ」は映画最後に流れます。森 陽馬



2019年12月31日(火) Peter Gallway & The Real Band 「Walking On Ice」

2019年ご来店・お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

2020年は1月1日14時から営業いたします。
(1/1、2 14~18時、1/3は11~18時、1/4、5は11~20時、1/6以降11~22時)

新年1,000円以上お買い上げのお客様には、当店ロゴ入りお年賀タオルを先着でプレゼント!
よろしければお時間ある時にでもご来店くださいませ。

2019年最後の今日のこの1曲は、年末入荷してきた味わい深い1枚から。

Peter Gallway & The Real Band『Reach For It』
(輸入CD Gallway Bay Music GBM15)

フィフス・アヴェニュー・バンド、オハイオノックスのニューヨーク出身ソングライター、ピーター・ゴールウェイ。
Mark Wainer(G)、Andrea Re(Vo, Dr, Per)とのトリオ、The Real Band名義による2019年新録アルバム。

滋味溢れるピーターの歌声が、寒風で冷えた身体と心を温めてくれます。
今日のこの1曲は、ピーターがプロデュースを手掛けたDEVONSQUARE(デヴォンスクエア)1987年発表「Walking On Ice」カヴァーを。森 陽馬





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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