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2011年3月1日(火) ロネッツ 「ビー・マイ・ベイビー」 |
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フィル・スペクターのレコード会社、フィレス・レーベルの音源が久し振りにCD化されました。
オリジナル・マスター・テープからの最新リマスター。
オリジナル・モノラル・ヴァージョンです。
エンディングのフェイドアウトが数秒長かったり、ミックスがちょっと違って聴こえたり、ついつい何度も繰り返しプレイ・ボタンを押してしまいます。
クリスタルズ、ロネッツ、ダーレン・ラヴ、そしてその3種と曲はダブりますが、この『ヴェリー・ベスト・オブ・フィル・スペクター 1961-1966』。(全19曲収録 輸入CD Phil Spector Records/Legacy 88697612942)
フィル・スペクターが作り出した音楽を知る上では1番最適なCDだと思います。
今日はその中から1963年に大ヒットし、ブライアン・ウィルソンをはじめ多くのミュージシャンに衝撃を与えた名曲中の名曲。ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」を。
気のせいかもしれませんが、ハル・ブレインのドラムスの音が大きく聴こえるような・・・。森 勉 |
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2011年3月2日(水) グレッグ・オールマン 「Just Another Rider」 |
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夏フェスの出演アーティストが発表されてきました。
サマーソニックはレッチリ、ストロークス、復活ジョン・スペンサー等。
フジロックには、YMO、コールドプレイ、ケミカル、バディ・ガイ等。
レッチリ人気で、今年のサマソニは混みそう。
フジロックで見るYMO、というのはかなり魅かれますね。
まだまだ寒い日が続きますが、夏フェスのことを考えながら夜聴き込みたいブルージーな1枚をご紹介。
グレッグ・オールマンは、オールマン・ブラザーズ・バンドのシンガー&キーボーディスト。
Tボーン・バーネットプロデュースによる今作『ロウ・カントリー・ブルース』は、タイトル通り自身のルーツであるブルースを中心に取り上げたアルバム。(UCCO-6003 国内盤ボーナス・トラック収録 2,800円)
彼の73年発表ソロ名作『レイド・バック』とはまたちょっと趣きが違いますが、南部ブレンドで挽いたTボーン風味のブルースを堪能できます。
E・クラプトン・バンドでお馴染みのサウスポー、ドイル・ブラムホールUが随所でめちゃくちゃイイギター・ソロを弾いているのが印象的。
それに絡むドクター・ジョン(マック・レベナック名義)のピアノが最高!
ほぼブルースのカヴァーですが、E「Just Another Rider」はグレッグとウォーレン・ヘインズの共作。サザン・ソウル風な渋くてイイ曲です。
昨年6月にグレッグがC型肝炎による肝臓移植手術を受けた、と報道がされた時には心配しましたが、現在はツアーを再開しているようで一安心。(ちなみに今作は手術を受ける前に録音された作品だそう)
ちなみにフジには2007年にガヴァメント・ミュール(オールマンのギタリスト、ウォーレン・ヘインズによるバンド)、昨年はスーザン・テデスキ&デレク・トラックス、とオールマン繋がりのミュージシャンが続けて来ているので、新作をリリースしたグレッグにも是非来日して欲しいですね。森 陽馬 |
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2011年3月3日(木) クリスタルズ 「ダ・ドゥ・ロン・ロン」 |
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数日前にフィル・スペクター関連のベスト盤を紹介しましたが、今日は単体で発売されたクリスタルズのCDからのチョイスです。
(輸入CD The Crystals 『Da Doo Ron Ron:The Very Best Of』 Phil Spector Records/Legacy 612882)
1963年3月に録音され大ヒットとなった「ダ・ドゥ・ロン・ロン」。
この曲を聴くと、なぜかとても<ウララカ>な気持ちになります。
エリー・グリニッチ、ジェフ・バリー、フィル・スペクターの共作。
なんとも言えないドライヴ感を持った曲で、スペクター・プロデュース作品の中でも特に大好きな1曲です。
この曲のリード・ヴォーカルは、ラ・ラ・ブルックス。
クリスタルズのこれ以降のヒット曲(「Then He Kissed Me」、「Little Boy」、「All Grown Up」)は全て彼女のリードです。
あとこのCDの売りは、18曲目に入っている「Woman In Love (With You)」という未発表曲。
1964年9月にゴールド・スター・スタジオで録音されていたバリー・マン&シンシア・ワイル作の曲です。
ソングライター・ファンは要チェックの1曲です。森 勉 |
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2011年3月4日(金) テス・ヘンリー 「What You Won't Do For Love」 |
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プロダクション・デシネ・レーベルから昨年国内盤がリリースされたテス・ヘンリーという女性ソウル・シンガーのアルバム『EASY TO LOVE』(VSCD-9378 \2,100)がヘビーローテーション中です。
店頭でかけていると「これは誰ですか?」とお客さんに聞かれる事も多い一枚です。
彼女はシアトル在住現在22歳のシンガーソングライター。
USで2008年にリリースされた8曲入りミニアルバムに、ボーナス・トラック2曲(新録)を追加、ジャケットを替えて発売されたものが今作です。
コリーヌ・ベイリー・レイなどUK/フリーソウル系の軽やかなタイトル・ナンバー、ゴスペル・バラード、近年のR&Bテイストの曲などを気持ち良いアレンジで聴かせてくれます。
そのアレンジ及び殆どの演奏/プロデュースを手掛けるのはDavid Thomsonという人で、彼女の伸びのある綺麗な声がうまく活かされています。
そして新録として収録のボビー・コールドウェル「What You Won't Do For Love」のカバーがかっこいい!
Mycle Wastmanという白人の男性シンガーとのソウルフルな掛け合いが聴きものです。オルガンの音色もGood!
今後の活躍が楽しみなシンガーです。東尾沙紀 |
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2011年3月5日(土) FUTABA enjoy with 冨田ラボ 「Get Up! Do the right! feat 佐藤竹善&bird」 |
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“日本のバート・バカラック”
“音の魔術師”
“日本一のアレンジ職人”
名アレンジャー/プロデューサー冨田ラボこと冨田恵一のワークス集『Keiichi Tomita WORKS BEST 〜beautiful songs to remember』が発売。(完全限定3CD+DVD RZCD-46838 7,350円)
彼が今までに関わった楽曲と坂本真綾をfeatした新曲「エイプリル・フール」を加えた2CDに、2010年発表作『Shipahead』のデモ音源を収録したCD、更に新曲の制作過程を追ったドキュメンタリーDVDが付いた仕様。
CD1枚のみの通常盤も出ていますが、ディスク2にも畠山美由紀「罌粟」、ボニー・ピンク「CHAIN」など名曲が多数入っているので、限定盤をオススメしたいですね。
そのディスク2の6曲目に収録されている「Get up! Do the right!」。
初めて聴きましたが、この曲!本当にすごいアレンジ!
女性ピアノ・デュオ、FUTABAの弾むピアノを、重厚なストリングス&疾走感溢れるポップなアレンジで昇華。
佐藤竹善&birdの歌声とのアンサンブルも見事で、聴けば聴くほど衝撃的に凄い1曲!
バックの演奏も、FUTABAのピアノ、金原千恵子ストリングス、村田陽一などのホーン隊以外のトラックは全て冨田恵一本人が担当!
とにかく聴きものです。森 陽馬 |
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2011年3月6日(日) Dezille Brothers 「やみつきスピード」 |
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その名も“デジル・ブラザーズ”!
そしてタイトルは『だしの取りかた』。(KICS-1645 3,000円)
単なる日本人おちゃらけバンド?と思いきや、これが聴けば聴くほどにいい汁が染み出てくる日本語ファンク・アルバムなのです。
椎名林檎の兄で、日本人ソウル・シンガーとして活動を続けている椎名純平を中心に、元スーパーバタードッグの竹内朋康、小沢健二やKREVAのツアー・ドラマーとして活躍中のファンキードラマー白根佳尚、多くのセッションに参加している名キーボーディストSWING-O、ベーシスト鈴木渉、というグルーヴマスターが集った超強力メンツ。
“ソウル愛”と“遊び心”が見事にミックス。
最高に楽しくてFUNKYな日本語ソウルを堪能できます。
グルーヴィーでかっこいいC「やみつきスピード」、フィリー・ソウル的ミディアムF「shine shine shine」やP-FUNKマナーな楽曲など、各曲に70〜80'sソウルのエッセンスがPOPな味付けでブレンドされています。
ダンスマン、久保田利伸お好きだった方にもオススメの1枚です。森 陽馬 |
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昨日の暖かさとは打って変わって午前中は雪、午後も冷たい雨が降る一日となりました。
今日みたいな日にはよりいっそうアコースティック・ギターと彼の歌声がじんわりと沁みこんできます。
昨年末にはサケロック新譜、そして歌心あふれる1stソロアルバム『ばかのうた』(2010年ベストに選出)がロングセラー中の星野源が、1stシングル『くだらないの中に』(VIZL-409 \1,890 初回DVD付)をリリース。
何気無い日常にある幸せを改めて感じさせてくれる「くだらないの中に」をはじめ、「歌を歌うときには」、「湯気」、弾き語り宅録ver「ブランコ」と「くせのうた」の全5曲。
聴けば聴くほどに好きになる曲ばかり。
「ブランコ」は初めて聴く曲だったのですが、やわらかいギターの音色が素敵な曲だなと思いました。
初回のDVDには「くだらないの中に」PV、「ばかのうた」レコーディング風景、初公開ライブ映像(渋谷クラブクアトロ他から3曲)、「くせのうた」PV&制作風景...と70分近くも入っていて盛り沢山!
更に副音声にご本人とスタッフによるコメンタリーを収録。
レコーディングの裏話や細野晴臣との共作曲「ただいま」について(たまに脱線するけれど)色々と聴けて、とても楽しめる内容でした。東尾沙紀 |
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2011年3月8日(火) 山下達郎 「愛してるって言えなくたって」 |
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昨年6月に発売された「街物語」以来、9ヶ月ぶり。
山下達郎のニュー・シングル『愛してるって言えなくたって」が出ました。(WPCL-10930 初回生産分のみアナログ盤などが当たる応募ハガキ封入 \1,000)
前作に続いてTBS系ドラマ日曜劇場の主題歌です。
しかし最近のドラマ主題歌はセリフがかぶってしまったり、短い時間しかかからなかったりで、テレビではあまりきちんと聴けないオンエアーのされ方になってしまっているようです。
時代の流れなのでしょうがないと思うのですが・・・。
山下達郎十八番のバラード・ナンバー。
『冬のサクラ』というドラマ(結局なんだかんだ言っても毎週見てます)の雰囲気にもぴったりで、プラトニックな愛、秘めた想いが伝わってくる達郎らしい詞と、静かに情感を伝えてくれるメロディーが円熟のヴォーカルで味わえます。
カップリングは「高気圧ガール」(2009年ライヴ・ヴァージョン)。
2009年4月25日北海道厚生年金会館(ニトリ文化ホール)での収録です。森 勉 |
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2011年3月9日(水) セルソ・フォンセカ 「トゥドゥ・ベン」 |
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春はもうすぐそこに来ている。
でも春ものの服装ではまだまだ肌寒い昨今。
暖かくなってきた陽射しを眺めながら、ゆっくりと聴きたいオススメの1枚。
セルソ・フォンセカは1980年代から活躍しているブラジル・リオ出身のシンガー・ソングライター/コンポーザー。
(2009年8月13日にこのコーナーで紹介した日本ボッサの名作Chie『sabia』は彼のプロデュース作。)
一昨年にはマルコス・ヴァリとの共作もリリースした彼が、アコースティック・ギター1本で聴かせるライヴ盤『声とギター』をリリース。(国内CD YMCP-10001 2,625円)
国内盤帯に“アンビエントなボサノヴァ”とあるように、最小限のプログラミング&エフェクトも加え、単なる弾き語りとは違った独特の音空間を演出。
セルソの優しい歌と絡み、慌しい現実を忘れさせてくれる一服の清涼剤のような作品だ。
8曲目「Tudo Bem」はルル・サントスというシンガー・ソングライターの80年代ヒット曲カヴァー。
坂本九「上を向いて歩こう」を想起させるメロディが沁みる。森 陽馬 |
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2011年3月10日(木)Steve Dobrogosz & Anna Christoffersson 「Like A Hurricane」 |
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昨日に続いて、シンプルながら深みもある1枚。
アメリカ人ながらスウェーデンやノルウェー含む北欧で活動の幅を広げているピアニスト、スティーヴ・ドブロゴスと、スウェーデン出身女性シンガー、アンナ・クリストッフェションによるデュオ・カヴァー・アルバム『カヴァーズ』。(国内CD BOM-24187 2,520円)
ジョン・レノン「ジェラス・ガイ」、ビリー・ジョエル「素顔のままで」、レオン・ラッセル「ソング・フォー・ユー」、ファイヴ・ステアステップス「ウー・チャイルド」、ロバート・プラント&アリソン・クラウスが取り上げたことでも有名なディラード&クラーク「スルー・ザ・モーニング、スルー・ザ・ナイト」などを、ドブロゴスのピアノとアンナの歌声のみでカヴァー。
基本的にオリジナルに忠実ながら、ジャジーでもなくポップでもなく、最小限の編成でオリジナリティも出しているアレンジがNICE。
特にニール・ヤング「ライク・ア・ハリケーン」のカヴァー。
ドブロゴスのピアノ・アレンジは原曲のツボを理解している感あり。
オリジナルではギター・ソロの部分を、アンナのヴォーカル・スキャット/フェイクで表現しているのも新鮮だ。森 陽馬 |
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2011年3月11日(金) 友部正人 「生きていることを見ているよ」 |
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本日15時前に起きた地震。皆様はご無事でしょうか?
当店はいくつかCDが落ちてきたくらいで、停電もなく大丈夫でした。
武蔵小山周辺は地震の影響で夕方で閉める店舗が多く見受けられました(駅ビル内の店や商店街内の飲食店もほとんど店を閉めていました)が、特に大きな災害はありません。
被害に遭われました皆様には心からお見舞いを申し上げます。森 陽馬
★掲載ジャケット&今日のこの1曲は、友部正人さんが昨年リリースした新作『クレーン』(TM-15 \3,000)より。 |
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2011年3月12日(土) Maxine Sullivan 「Blue Skies」 |
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東北地方太平洋沖地震。
あまりの被害の大きさに言葉もありません。
ご飯を食べて。
好きな音楽を聴いて。
青い空の下を散歩して。
そんな当たり前のような普段の生活が“幸せ”というのですね。
今回の地震で亡くなられた方々の分も、その“幸せ”を噛みしめながら生きていかなければならないな、と実感しています。
今日のこの1曲「Blue Skies」は、「ホワイト・クリスマス」や「ゴッド・ブレス・アメリカ」等数多くのスタンダード名曲を作ったアーヴィング・バーリン作による美しい1曲。
以前、日本HP社のCM曲として、このマキシン・サリヴァンのヴァージョン(1937年録音)が使われていたことがありました。森 陽馬 |
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2011年3月13日(日) Mac Rebennack 「SAHARA」 |
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ご報告・お詫びで申し訳ございません。
店は通常通り営業をしておりますが、荷物が入ってこない状況が続いております。
こちらから発送する荷物に関しても同様で、通販でご注文いただいてもお届けにお時間がかかる可能性がございますのであらかじめご了承くださいませ。(東北・北海道への荷物はどの配送業者も集荷を行なっていない状況です。)
暗い気分が紛れる古き良き“グッド・タイム・ロール”なコンピを今日はご紹介。
UKのACEレーベル監修による、古きニューオリンズのゴキゲンなR&Bやロックンロール貴重音源を集めた大好評コンピ『ACE STORY』第3弾。(『ACE STORY Col.3』 CDCHD-1297)
Vol.1、Vol.2は素晴らしい選曲・音質でロングセラーとなっていますが今回のVol.3も最高!
50〜60's前半のニューオリンズ・サウンドがガンボ風味のスパイスで存分に楽しめます。
ドクター・ジョンがMac Rebennack名義で出したインスト曲も2曲収録。
1961年録音「SAHARA」は、ニューオリンズR&B/ジャズ的ですが、1959年録音「FOOLISH LITTLE GIRL」はサント&ジョニーのようなシンプルなギター・インストで面白いですね。森 陽馬 |
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2011年3月14日(月) アディティア・ソフィアン 「Memilihmu (マミリムゥ)」 |
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3月4日にこちらでご紹介したテス・ヘンリーをリリースされているプロダクション・デシネ・レーベルからまたまたオススメの一枚。
インドネシア/ジャカルタ在住のシンガーソングライター、アディティア・ソフィアンの2008年作『クワイエット・ダウン』(輸入国内仕様 VSCD-93831 \2,100)。
自宅のベッドルームで吹き込まれた、優しいメロディーとそっと寄り添うような歌声が素敵なアコースティック・アルバム。本国でもラジオでのパワープレイ、映画で曲が使用されたりとヒットした作品のようです。
ノルウェーの人気デュオ、キングス・オブ・コンビニエンスがお好きな方なら絶対気にいること間違いなし!
特に印象に残ったのが2曲目「Memilihmu(マミリムゥ)」(ピックアップという意味らしいです)。
殆ど英語詞の中で唯一のインドネシア語で歌われており、♪チキ・チキ・バン・バン♪というフレーズが印象に残る一曲です。
ブックレットの中には、コーヒーカップとこのCDの絵が。
聴いていると心安らぎます。東尾沙紀 |
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2011年3月15日(火) RAYS 「Silhouettes」 |
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ニューヨーク出身の黒人ヴォーカル・グループ、レイズの「シルエッツ」は、ドゥワップの数ある名曲の中でも忘れ得ぬ名曲といっていいと思います。
といっても、1957年ヒットなので完全に後追いで知った曲なのですが。
「シルエッツ」といえば我々の世代では、1965年にハーマンズ・ハーミッツがカヴァーしたヴァージョンが有名で、当時のイギリスのグループらしいアレンジがとてもいい雰囲気を出していました。
レイズのヴァージョンは、70年代に入ってからリプロものか何かのオムニバスを聴いて、オリジナルはこれかぁ〜!と感激した記憶があります。
曲を作ったのはボブ・スレイとフォーシーズンズのプロデューサーとして後に名をはせるボブ・クリューの2人。
ACEレーベルからのニュー・リリース『The Golden Age Of American Rock'N'Roll Vol.12』にリマスターされイイ音で収録されています。(ACE CDCHD-1280)
1954〜63年の大ヒット、中ヒット、小ヒットが全30曲。
他には、ジミー・ジョーンズ「ハンディ・マン」(ジェイムス・テイラーもカヴァー)、マーヴェレッツ「プリーズ・ミスター・ポストマン」、ジョン・リー・フッカー「ブーン・ブーン」、スティーヴ・アラモ「エヴリデイ・アイ・ハヴ・トゥ・クライ」、ジェイムス・レイ「イフ・ユー・ゴッタ・メイク・ア・フール・オブ・サムバディ」などなど。森 勉 |
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2011年3月16日(水) 大橋トリオ 「ANGEL」 |
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地震の影響により、3/23及び3/30発売予定だった商品の多くが延期決定となりました。
しかしながら、3月21日発売ナイアガラ関連(NIAGARA CD BOOK、ロンバケ30周年盤)は予定通り発売とのことで一安心。流通に問題がなければ、明日17日昼過ぎには入荷予定です。(特典のLPジャケット・カレンダーも明日着予定)
さて、今週発売になった新譜では、このアルバムも注目。
大橋トリオ、カヴァー・アルバム第2弾『FAKE BOOK U』。
(RZCD-46800 2,100円)
第一弾『FAKE BOOK T』では、宇多田ヒカルや海援隊「贈る言葉」等邦楽カヴァーもありましたが、今回は全8曲すべて洋楽。
ママス&パパス「Callifornia Dreamin'」、デズリー「You Gotta Be」、スティーヴィー・ワンダー「My Cherie Amour」など、らしい選曲のカヴァーもありますが、意外なところではエアロスミス「Angel」、デヴィッド・ボウイ「The Man Who Sold The World」。
特に1曲目「Angel」。
「エアロスミスのこの曲がこんなにも優しい温もりある雰囲気になるんだ!」と聴いてビックリするくらい、大橋トリオ流アレンジが絶妙の1曲です。
大橋トリオ自らの新しいスタジオで録音された他の曲も、もちろん素晴らしい仕上がり。
ちなみに当店のみの特典として、ジャケット・デザインの携帯ストラップを先着で差し上げています。森 陽馬 |
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2011年3月17日(木) シリア・ポール 「ヴェリー・ソート・オブ・ユー」 |
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大滝詠一の『NIAGARA CD BOOK T』(12枚組CD BOX)と、『ロング・バケイション30周年記念エディション』(2枚組CD 純カラオケ&ボーナス・トラック収録)が入荷いたしました。
取り上げたい曲がいっぱいありますが、今日はBOXからチョイスします。
ずっと廃盤になっていた大滝プロデュースによるシリア・ポール『夢で逢えたら』がBOXの中の1枚として再発になりました。
このアルバムが最初に発売されたのは1977年。
我々の世代としては、あの“モコ・ビーバー・オリーブ”のオリーブであるところのシリア・ポールがナイアガラ・レーベルからレコードを出すということでも驚きでした。
そしてそれが、なんとも期待以上の素晴らしいサウンドだったので、それはそれは何回も何回も聴いた愛聴盤だったのです。
カスタネットの連打とシリア・ポールの声が見事に融合している「夢で逢えたら」、ニール・セダカのナイス・カヴァー「ウォーク・ウィズ・ミー」、フィル・スペクターのアレンジ・スタイルになった「トゥナイト・ユー・ビロング・トゥ・ミー (いちごの片想い)」、全く人知れずだったエリー・グリニッジの曲をカヴァーした「チャ・チャ・チャーミング」。
全曲これぞナイアガラ・ワールドを感じられるものです。
この「ヴェリー・ソート・オブ・ユー」は多くのカヴァーがあるスタンダード・ナンバーですが、ここではシリア・ポールと大滝詠一のデュエットというスペシャルな1曲。
山下達郎の絶妙なストリングス・アレンジも耳に残ります。森 勉 |
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2011年3月18日(金) 大滝詠一 「FUN×4」(純カラオケ) |
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『ロング・バケイション 30周年記念盤』(SRCL-8000 初回三方背仕様 2,625円)。店頭で繰り返し聴いています。
CD特有のキンキンした音ではなく、アナログっぽい音色になった感じがしますね。
そして、気になるボーナス・ディスク。
純カラオケ+「君は天然色」の未発表テイク(Original Basic Track)。
カラオケと侮ることなかれ。
今まで何百何千回と聴いてきた『ロンバケ』なのに、新たな発見が色々とあって本当に楽しい!
特に「FUN×4」。
この♪ダンドゥビ♪コーラスは聴きものですよ。
「恋するカレン」の純カラも感動ものでした。森 陽馬 |
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2011年3月19日(土) Rumer 「Come Saturday Morning」 |
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大地震から約1週間が経ちました。
1週間がこんなに長く感じたのは久し振り、というか初めてでしたね。
地球環境について、原発について、電気について、メディアについて、買占めについて、思いやりについて、そして、本当の幸せについて・・・。様々なことを考えさせられた1週間でした。
寒さも和らいで春の訪れを感じさせる土曜日。
この曲を店内で聴いていて、幸せを実感できました。
パキスタン系イギリス人女性シンガー、ルーマー。
昨年末12月24日このコーナーで勉が取り上げた彼女の1stアルバム『シーズンズ・オブ・マイ・ソウル』の国内盤が発売。(国内CD WPCR-13994 ボーナス・トラック3曲追加収録 2,180円)
その国内盤のみのボーナス・トラックとして、ラスト14曲目に「Come Saturday Morning」が収録されています。
サンドパイパーズがヒットさせたことで有名なドリー・プレヴィン&フレッド・カーリン作。穏やかな歌声とアレンジがじわじわと沁みる好カヴァーです。
ちなみにこのルーマー。2005年にベン・テイラーと仕事をしたのがきっかけで、ベンの母カーリー・サイモンの家で歌い、それを聞きつけたバート・バカラックが絶賛し今日に至ったそう。
やはり人と人の繋がりは何物にも代え難いものですね。森 陽馬 |
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2011年3月20日(日) Darlene Love 「Stumble And Fall」 |
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一昨日紹介した『ロング・バケイション』30周年記念盤。
大好評発売中です。
この30周年盤でなくても『ロン・バケ』はすでに持っている、という方が多いと思います。
この『ロン・バケ』は何度目の再リリースとなるのでしょうか?
そんな『ロン・バケ』の歴史を研究されたのがこちらのサイト。
当店のお客様が最近開設したページなのですがこれが凄い!
品種、品番、マスター、ケース、盤面、デザインから刻印などの細かい違いまで徹底研究。同じ品番でも様々な違いがあることを発見できて本当に面白いですね。
『ロン・バケ』好きの方は是非チェックしてみてください。
さて、今日の1曲はフィル・スペクターも大のお気に入りだった女性ヴォーカリスト、ダーレン・ラヴの隠れた人気曲。
大滝詠一のアノ曲にとても似ています。森 陽馬
★掲載ジャケットは先日発売された最新ベスト盤。彼女がリードを取っているボブ・B・ソックス&ザ・ブルージーンズやブロッサムズの曲も収録されています。(Phil Spector Record/Legacy 88697-612902) |
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2011年3月21日(月) Lew Lewis 「Boogie On The Street」 |
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先週、イギリスのブルースハープ・ロッカー、ルー・ルイスのライブを観に行ってきました。
今月予定されていたライヴが色々と中止になった事もあり、彼等も来日しないのではないかと思っていましたが、本人達の希望もあって初来日が実現しました。
バンドには、ギターにウォーレン・ケネディ(元エディ&ザ・ホットロッズ)、ベースにスパルコ(Dr.Feelgood)、ドラムにジョン・ブルックス(シャーラタンズ)の3人。
メンバーも含め、会場に居た全員で1分間の黙祷の後ライブがスタートしました。
最小限の照明の中、MCも殆ど無くたんたんとライブは進みましたが、「My Babe」、「Little Red Rooster」などブルースのスタンダードを挟みながら硬派なステージをみせてくれました。
日本を元気付けよう!と思ってくれていたかは定かではありませんが、イギリスからはるばるやって来てくれた4人に感謝!東尾沙紀
★掲載ジャケットは、ルー・ルイスも在籍していたSTIFFレーベルの音源を集めた4枚組CDボックス『ビッグ・スティッフ・ボックス・セット』(国内仕様盤 PCD-17201 「Boogie On The Street」収録 \6,825)です。 |
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2011年3月22日(火) Robbie Robertson 「This Is Where I Get Off」 |
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3月は年度末ということもあり新譜が多い月です。
本日も安室奈美恵やKARAなど売れ筋新譜が入ってくる予定でしたが、地震の影響でほとんどの商品が発売延期/中止になってしまいました。
中古を扱っている店舗と違って新品のみを扱っているうちのような店舗は、新譜の売上が大きい割合を占めているのでやはり困りますね。
そんな中にあって、コロンビア・レーベルからの新譜商品は少し入ってきました。その中の1枚がこれ。
ザ・バンドのギタリストだったロビー・ロバートソン、13年ぶりの新作『How To become Clairvoyant』。(国内盤ボーナス・トラック追加 全13曲収録 COCB-53968 2,500円)
日本盤帯では、“ロビー・ロバートソン Feat エリック・クラプトン”となっている通り、クラプトンがほぼ全面協力。7曲にギター&ボーカル参加し3曲共作。随所でクラプトンらしい味のあるギター・ソロを弾いています。
スティーヴ・ウィンウッドが参加し、らしいオルガンを聴かせるC「The Right Mistake」、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが参加し、デュアンやリンク・レイ、ジャンゴなどギタリストの名前がたくさん出てくる歌詞が面白いH「Axman」、完全にクラプトンがリード・ヴォーカルのE「Fear Of Falling」など聴き所には事欠きませんが、気にいったのはD「This Is Where I Get Off」。
クラプトンとロビー・ロバートソンのギターソロ競演は聴きもの!
ソロがクロスする瞬間は『ラスト・ワルツ』の名場面を想起します。
歌詞もザ・バンドを解散した当時の彼の心情を描いているようで興味深いですね。
意外にもナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが参加したインスト曲G「Madame X」もお気に入りトラックです。森 陽馬 |
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2011年3月23日(水) センチメンタル・シティ・ロマンス 「ロマンス航路」 |
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新譜商品リリース延期と同様に、音楽イベント/ライヴも続々と延期or中止となっています。
4/2予定だったムーンライダーズ『火の玉ボーイ・コンサート』、4/10予定の佐野史郎が企画した松本隆イベント『風街漂流記』も延期が決定したそうです。
被災された方々の心情、及び節電の問題を考慮すると致し方ないと思う部分もあるのですが・・・。
ポジティヴに日本を活気づけるためにも、会場設営に問題がなければ自粛せずにやってもらいたいですね。
ちなみに明日24日渋谷マウントレーニア・ホールで行われるセンチメンタル・シティ・ロマンスのライヴ(ゲストは村田和人!)は開催予定とのこと。
3ヶ月連続マンスリーのラスト、センチは3rdアルバムを全曲披露。
時間ある方は是非チェックしてみてください。
掲載ジャケットは2月24日に行なわれたライヴ盤『LIVE! February 24 2011』。(500枚限定 2枚組CDR 2,500円)
2ndアルバムを全曲曲順通りに演奏。
ドラムスの野口明彦さんもこの曲で珍しくヴォーカルをとっています。森 陽馬 |
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2011年3月24日(木) Fleetwoods 「Come Softly To Me」 |
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気持ちがどんどん沈んでしまうようなニュースが毎日報道されていますが、やはり自分の好きな音楽は、そんな時、一服の鎮痛剤のように気持ちを和らげてくれます。
このフリートウッズは1950年代後半から1960年代前半に活躍した女性2人、男性1人のコーラス・グループ。
どの曲も決してシャウトしない、ほんわかしたハーモニー・ヴォーカルで、聴く者を優しく包んでくれます。
ソフトな“ダンドゥビ”コーラス・グループとして、フリートウッズは貴重な存在だと思います。森 勉
★掲載ジャケットはイイ曲いっぱい全28曲ベスト。(EMI 7988302) |
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2011年3月25日(金) Lucinda Williams 「Seeing Black」 |
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アメリカの女性シンガーソングライター、ルシンダ・ウィリアムスが今年に入って約3年ぶりの新作を発表しました。タイトルは『BLESSED』。(神聖な〜/恵まれる、という意と反対に、忌々しいという意味もあると知りました。)
参加ミュージシャンは、ヴァル・マッカラム(g)、グレッグ・リーズ(g)、ラミ・ジャフェ(key)など。
ゲストにはエルヴィス・コステロがエレキギターで3曲、マシュー・スウィートがコーラスで3曲参加しています。ドン・ウォズが一部曲のプロデューサーとして名を連ねています。
割とスローな曲が多い中、一際ロックしているのがD「Seeing Black」。
終盤の長めのギターソロが凄くかっこいい!
聴いていて沸き立つような、力強さに溢れた曲です。
デラックス・エディションは“キッチン・テープス”と題された、彼女が台所で録音したデモ音源12曲(アルバムと同じ順番)ボーナスディスクが付いた2枚組。(輸入CD Lost Highway Records 0602527614304)
こちらはシンプルな弾き語りでせつせつと歌っているのがまた渋いです。東尾沙紀 |
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2011年3月26日(土) Brian Wilson 「Our Prayer」 |
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ビーチ・ボーイズ、幻の作品『SMiLE』が今年発売になるそうです。
発売日や詳細な仕様はまだ確定していないようですが、約2週間前にブライアン・ウィルソンのHPで告知されました。
個人的には、期待半分・不安半分といったところでしょうか。
どのような曲順・編集で出されるのか?といった期待と共に、『ペット・サウンズ』しか持っていないようなロック・ファンに大批評されるのでは?という不安もあります。
すでにブライアン・ウィルソン名義で新録ながら『SMiLE』は発表しているので、オリジナル曲順には無理にこだわらず、その時代に録音されていた未発表&既発トラックを良い編集でまとめてくれればそれでOKかな、と僕は思っています。
まあとにかくも、『SMiLE』が出る頃には、音楽を落ち着いて楽しんで聴ける環境になっているといいですね。
掲載ジャケットは2004年発表ブライアン・ウィルソンの『SMiLE』。
(国内CD WPCR-11916 2,625円)
旧店舗が閉店するその日(2005年1月31日)に、ちょうどブライアンが来日して『SMiLEツアー』をやってくれたのが懐かしいです。森 陽馬 |
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2011年3月27日(日)ローリング・ストーンズ 「一人ぼっちの世界」 |
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無性にローリング・ストーンズが聴きたい気分なので、1960年代の名曲がいっぱい詰まったベストCDを聴いています。(『ロールド・ゴールド・プラス〜ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ』 UICY-1397 3,200円)
イイですねぇ。
やはり自分にとって、中学・高校生時代に毎日のようにラジオから聴こえてきた曲たちは忘れられません。
「テル・ミー」、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」、「ハート・オブ・ストーン」、「ラスト・タイム」、「サティスファクション」、「一人ぼっちの世界」、「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」、「19回目の神経衰弱」、「アンダー・マイ・サム」、「黒くぬれ!」、「マザーズ・リトル・ヘルパー」、「レディ・ジェーン」、「マザー・イン・ザ・シャドウ」、「夜をぶっとばせ」、「ルビー・チューズデイ」、「ダンデライオン」、「シーズ・ア・レインボウ」、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、「ストリート・ファイティングマン」、「ホンキー・トンク・ウィメン」
2枚組全40曲ベスト盤の中でも、この20曲が個人的には特に好きな60'sストーンズです。
今日はその中から聴く度にイントロのチャーリー・ワッツのドラミングにシビれてしまう1965年大ヒット「一人ぼっちの世界」(ゲット・オフ・オブ・マイ・クラウド)を。森 勉 |
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2011年3月28日(月) J Mascis 「Several Shades Of Why」 |
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轟音・爆音で知られるロック・バンド、ダイナソーJr。
そのフロントマンであるJ・マスキスがなんと!新作アコースティック・アルバム『Several Shades Of Why』をリリースしました。(国内盤ボーナス・トラック2曲追加 PCDT-34 2,415円)
以前90年代にも『Matin+Me』というアコースティック的なソロ・ライヴ作を出したことがありましたが、今作は全曲スタジオ録音。
アコギ1本&あのダルい歌声でダラーとやっているのかな、と思いきや、1曲1曲がしっかりと作りこまれた美しいメロディー揃い!
ドラムレスながらところどころにヴァイオリンやフルート、そしてコーラスも配置されており、予想以上に優しい温もりをも感じさせるシンガー・ソングライター作品に仕上がっています。
後半にJらしいエレキ・ギター轟くD「Is it Done」、国内盤ボーナス・トラックとして収録されているエディ・ブリケルのカヴァーK「Circle」、ダイナソー・アレンジでも聴いてみたい@「Listen To Me」など良かったのですが特に気に入ったのはタイトル・トラックA「Several Shades Of Why」。
美しいアルペジオからギター・カッティング、そしてヴァイオリンの音色がJらしい歌詞と相まって切なくも沁みる1曲。
ダイナソー・ファンは必聴の1枚ですね。森 陽馬 |
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2011年3月29日(火)アンディ・ウィリアムス「キャント・ゲット・ユーズド・トゥ・ルージング・ユー」 |
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1960年代中期、日本のテレビでもアメリカの音楽番組を少しずつでしたが楽しむことができました。
・「エド・サリバン・ショー」
・「ゴー・ゴー・フラバルー」
・「アンディ・ウィリアムス・ショー」
この3つの番組は毎週本当に待ち遠しい放送でした。
まだ家族用のビデオなどは無い時代。
白黒テレビの画面(カラー放送だったのかもしれませんが、我が家庭のカラー化は遅かったので)を食い入るように見つつ、オープンリールのテープ・レコーダーで音だけを録音していました。
それもジャックからではなく、テレビのスピーカーの前にマイクを置いたりして録音していたものです。誰かの声や電話がかかってきた音なども一緒に入ったりして・・・。
アンディ・ウィリアムスは中学・高校生にとっては大人の歌手でしたが、いい曲が多くその当時からファンになり、LPを買ったりしました。
この曲「Can't Get Used To Losing You」(邦題:もう離さない)も番組の中で歌われた時にすぐに気に入ってレコードが欲しくなった記憶があります。
その時はソングライターのことは全くわかりませんでしたが、ドク・ポーマス&モート・シューマンの作品です。森 勉
★掲載ジャケットは全22曲ベスト盤『STAR BOX』。
(MHCP-56 解説・歌詞・対訳付 2,520円) |
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2011年3月30日(水) ザーズ 「Je Veux (私の欲しいもの)」 |
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“ZAZ”(ザーズ)という、なにかの記号のような面白い名で活動しているフランス出身80年生まれの女性シンガー、イザベル・ジュフロワ。
本国で昨年5月にリリースされ、8週間トップの大ヒットとなったデビュー作の日本盤が先週発売されました。(『モンマルトルからのラブレター』 RES-180 \2,500 ボーナス・トラック2曲収録)
ハスキーで芯のある歌声が魅力的です。
シャンソン、マヌーシュ(ジプシー)・スウィング、ポップス。
様々な要素を盛り込みながらも、メロディーがポップで、普段ワールド音楽を聴かない方でも身近に感じられると思います。アコースティック・ギター、コントラバス、ホーン、アコーディオン..生楽器でのアレンジも良いです。
今日の一曲「Je Veux (私の欲しいもの)」は、曲中に登場するカズーのような音がとても印象的なのですが、ライブ映像を見るとカズーでは無く彼女が口に手を当てて似た音を出していたのでびっくり。
他には、エディット・ピアフのカバー「Dans Ma Rue (私の街で)」を収録。パリではピアフの再来か!と評されているのだそうです。
デビュー前の2009年にはフジロックで既に来日も果たしている彼女。路上など長年のライブ活動で鍛えたパフォーマンスを是非生で観てみたいですね。東尾沙紀 |
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2011年3月31日(木)ハンバート・ハンバート 「Blowin' In The Wind」 |
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今日で3月も終わり。
早いようでこんなに長く感じた1ヶ月は初めてでしたね。
地震のこと。原発のこと。そして将来のこと。
考えれば考えるほど不安が大きくなりますが、行く末は
“神のみぞ知る”(ビーチ・ボーイズ「God Only Knows」)
“答えは風の中に吹かれている”(ボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」)
あまり深く考えずに今できることを一つ一つやっていこうと思っています。
佐野遊穂と佐藤良成による男女デュオ、ハンバート・ハンバート。
2002年に発表した1stシングルでボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」(風に吹かれて)をカヴァー。
同年発表アルバム『アメリカの友人』(CXCA-1100 2,500円)に収録。更に昨年発売された『シングル・コレクション 2002-2008』(2枚組CD MDCL-1505 3,675円)にも収録されました。
ハンバートというと佐野遊穂さんの清々しい美声が魅力的ですが、佐藤良成さんの武骨な歌声が僕は好きです。森 陽馬
★掲載ジャケットは『シングル・コレクション 2002-2008』 |
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