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  今日のこの1曲 “Archives”

<2023月5月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2023年5月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2023年5月1日(月) 民謡クルセイダーズ 「炭坑節」

ハイドパーク・ミュージック・フェスティヴァル2023の2日目(4月30日)へ行ってきました。

細野晴臣さん、小坂忠さん他が1970年代に住んでいた埼玉県狭山市周辺、稲荷山公園での野外フェス。
2005年感動の第1回(
2005年9月3日、4日今日のこの1曲で紹介)、2006年の第2回(2006年9月9日、10日の今日のこの1曲で紹介)以来、約17年ぶりの開催です。

雨の予報でしたがそれほど降らず、稲荷山公園の穏やかな雰囲気がとても心地良かったです。

メインステージに加え、サブステージもあり、参加アーティストが増えました。
フード&ショップも充実していて、野外で音楽を聴く楽しみを満喫することができましたね。

僕が観たステージは以下でした。
★関口スグヤ・・・KEEPONから改名。弾き語り。
★ZYDECO KICKS・・・楽しいザディコ・サウンド健在。
★いーはとーゔ・・・日本の新世代ザ・バンド!?
★浮・・・米山ミサの深遠な歌声が素晴らしい!
★佐野史郎バンド・・・with 湯川トーベン&森信行。遠藤賢司「夢よ叫べ」カヴァーあり。
★民謡クルセイダーズ・・・サポートメンバー含め総勢12名。会場大盛り上がり!
★ハイドパーク・キャバレー・バンド・・・忌野清志郎「JUMP」などキラーチューンなカヴァー連発。
★塚本功+柴田聡子・・・柴田聡子さんのまっすぐで無垢な歌にほのぼの&じんわり。
★SION with 藤井一彦・・・麻田浩さんがマネージメントを当時していたそう。夜風に沁みる歌声。
★小坂忠トリビュートバンド・・・Dr.kyonバンマス。うじきつよし「しらけちまうぜ」、佐野史郎「どろんこまつり」、佐藤奈々子「ボンボヤージ波止場」、CHAKA「好きなんだから」、ダイヤモンド・ユカイ「Hot or Cold」、佐藤タイジ「ほうろう」、鈴木慶一「機関車」、全員で「ゆうがたラブ」、「ありがとう」。柳田ヒロも参加。21時20分頃終演。

また来年も開催してほしいですね。
ちなみに、ハイドパーク・フェス2023の模様が、7月1日25時からBSフジで放映決定!
見に行けなかった方も是非チェックしてみてください。森 陽馬

★掲載ジャケットは、最高!だった民謡クルセイダーズの2017年作『エコーズ・オブ・ジャパン』。
(国内CD PCD-25239 2,750円税込)



2023年5月2日(火) 山下達郎 「SPARKLE」

入荷しました!
山下達郎 RCA/AIR YEARS Vinyl Collection 第1弾『FOR YOU』。

いや~ぁ、やっぱり、実際に手に取ってみると、いいもんですねぇ。
存在感のある重み、そしてジャケットの色合い。
なんと、オリジナルにはなかった帯付きです。

その帯には、「全世界が待っていた!!」の文句が...。
「日本中が待っていた!」ではなくて、「全世界」なんですね。
やっぱり、シティ・ポップ・ブーム恐るべし、山下達郎恐るべし...。

音に関しては、家の普通のステレオ装置で聴いただけなので専門的なことは言えませんが、なかなかのイイ感じでした。
A面が「FUTARI」で終わり、盤をひっくり返してB面は「LOVELAND ISLAND」で始まる。ーこの感じ、この感じ。

以前のレコードに付いていた歌詞カード、内袋も復刻されていますし、達郎さんが新たに書き下ろしたライナーノーツ、曲目解説も付いています。

我がペット・サウンズ・レコードが1981年4月にオープンして、達郎さんの新作を初めて店で販売できたのが『FOR YOU』でした。
思えば41年前から、ずっと名盤であり続けている『FOR YOU』!
すごいアルバムです。

山下達郎『FOR YOU』
(国内LP BVJL-90 4,400円税込/カセット・テープ BVTL-2 3,300円税込)

ジャケット・デザインをあしらったポストカード付です。
あと、当店のみ、『FOR YOU』発売直前の1981年山下達郎ライヴをレポートしたリーフレットを差し上げています。森 勉



2023年5月3日(水) イハラカンタロウ 「ありあまる色調」

山下達郎、シティ・ポップ、フリーソウル・サウンドをお好きな方にオススメの新世代ミュージシャン♪
イハラカンタロウの新しいアルバムが発売されました。

イハラカンタロウ『Portray』
(国内CD PCD-25363 2,750円税込/アナログLPは7月19日発売予定)

イハラカンタロウは1992年生まれ埼玉県川越出身の男性シンガー/ギタリスト。
2022年にリリースした「I Love You」(ウェルドン・アーヴィンの日本語カヴァー。本作にも収録。)が人気曲ですが、彼のオリジナル楽曲もメロウ・グルーヴな魅力があって楽しめる1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、ボビー・コールドウェル「What You Won't Do For Me」(邦題:風のシルエット)へのオマージュを感じさせるイントロが印象深い「ありあまる色調」を。

ちなみに、「アーケードには今朝の秋」という曲には、僕が先日ハイドパーク・フェスで見て感銘を受けたバンド、いーはとーゔの菊池芳将(B)と梁島瞬(Key)が参加していました。森 陽馬



2023年5月4日(木) 杉真理&レッド・ストライプス 「マドンナ」

「私の兄貴分 杉さんの人生は愛とギャグと音楽の魔法でできている」(竹内まりや推薦文より)

杉真理さんの自伝本が発売されました。

『魔法を信じるかい ミスターメロディ・杉真理の全軌跡』
(杉真理著 佐々木美夏構成  DU BOOKS 352ページ 2,750円税込)

2022年にデビュー45周年を迎えた杉さんの福岡生まれ/東京育ちな生い立ちから、竹内まりや&大滝詠一との出逢い、佐野元春、須藤薫、村田和人他多くのミュージシャンや楽曲に関して等々、たくさんの逸話が綴られています。

大滝さんとスタジオでコーラスしているショットや、デビュー時に竹内まりやさん他と一緒に撮った写真、村田和人さんとの懐かしいフォトなど、貴重な写真も掲載。
自伝でありながら、いちアーティストの物語として楽しめます。
杉さんが奏でる音楽の魔法にかけられたことがある方ならば、是非手に取ってもらいたい1冊ですね。

今日のこの1曲は、1978年発表2ndアルバム『SWINGY』の収録曲で、竹内まりや&安部恭弘がコーラス参加、青山純がドラムを叩いている「マドンナ」を。

当時のディレクターに「シングル用にわかりやすい曲を書いてよ」と言われて作ったのがこの「マドンナ」で、当初はシングル化される予定だったとのこと。
しかしながら、杉さん自身が「聴き直して恥ずかしく」なり、シングル化を止めてもらったそうです!
うーん、もったいない気もするけれど、杉さんらしいこだわりが伝わるエピソードですね。森 陽馬

★掲載ジャケットは、杉真理&レッド・ストライプス『SWINGY』
(国内CD 生産限定盤 VICL-65602 1,980円税込)



2023年5月5日(金) Rickie Lee Jones 「Just In Time」

ゴールデン・ウィーク、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
当店がある武蔵小山は、普段の日曜日よりもまったりとした時間が流れている感じです。

そんな休日の夕暮れから夜更けにかけて、ゆったりした気分で聴きたいオススメの1枚♪

Rickie Lee Jones『Pieces Of Treasure』
(輸入CD BMG 538877632)

1970年代から活躍している女性シンガー・ソングライター、リッキー・リー・ジョーンズの2023年作は、スタンダード曲をカヴァーしたジャジーなアルバムです。

彼女の名盤1st『浪漫』と2nd『パイレーツ』を手掛けたラス・タイトルマンがプロデュースを担当。
2010年代からニューオリンズに在住している彼女の近作は、ニューオリンズ録音が続いていましたが、本作はニューヨーク/マンハッタンにあるシアー・サウンド・スタジオで録音されています。

今日のこの1曲は、トニー・ベネットやディーン・マーティンで有名な「Just In Time」カヴァーを。
ムーディーかつセンチメンタルなアレンジに、彼女の気だるい歌声が見事にマッチしていますね。森 陽馬



2023年5月6日(土) ウィリー・ネルソン 「Beautiful Annabel Lee」

2023年4月29日で90歳を迎えたウィリー・ネルソンが、バースデー・コンサートを4月29&30日に行いました。

ニール・ヤング、スティーヴン・スティルス、トム・ジョーンズ、ブッカー・T、ノラ・ジョーンズ、シェリル・クロウ、ベック、ジャック・ジョンソン、スヌープ・ドッグ、更にキース・リチャーズ等豪華ゲストがハリウッド・ボウルに集結。

そして何より、年季の入ったギターを持って歌う、90歳のウィリー・ネルソン!
音楽への熱意を失わず、歌い続けるその姿勢が凄い!

そのウィリー・ネルソンが、最新スタジオ・アルバムを発表しました。

ウィリー・ネルソン『I Don't Know A Thing About Love』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6510 2,640円税込)

本作は、Harlan Howard(ハーラン・ハワード)という1960年代に活躍したソングライターの楽曲を取り上げた1枚。
レイ・チャールズで有名な「Busted」、ブレンダ・リーでヒットした「Too Many Rivers」等全10曲が収録されています。

今日のこの1曲は、ラスト10曲目「Beautiful Annabel Lee」を。

「輝く月を見ると、美しいアナベル・リーの夢を見ずにいられない」(「Beautiful Annabel Lee」歌詞より)
アナベル・リーは、米国の名詩人エドガー・アラン・ポーが亡き妻へ捧げる意で書いた最後の詩。
ミッキー・ラファエルのハーモニカ、マイク・ジョンソンによるスティール・ギターの音色が沁みますね。森 陽馬



2023年5月7日(日) Stephen Stills 「Cherokee」

4/29ウィリー・ネルソンの90歳記念コンサートや、4/22L.A.グリーク・シアターでのイベントで、ニール・ヤングと共に元気な姿を見せてくれたスティーヴン・スティルス。
1971年にバークレーで行われた彼のコンサート音源が初公式リリースされました。

Stephen Stills『Stephen Stills Live At Berkeley 1971』
(輸入CD Omnivore OVCD-515/輸入アナログLPもあり)

アコースティック・ギターを携えたジャケットから、全編ソロ・ライヴかと思いきや、アコースティック・セットは10曲目「Know You've Got To Run」まで。⑪「Bluebird Revisited」以降はバンド・サウンドで一気にヒートアップします。

バンドはほぼマナサス(ダラス・テイラー、カルヴィン・サミュエルズ、ポール・ハリス、ジョー・ララ他)。
メンフィス・ホーンズも加わったグルーヴィーな演奏がとてもかっこいいですね。

今日のこの1曲は、後半ラスト前、スティルスのギターがキレキレな長尺「Cherokee」!
なお、「You Don't Have To Cry」、「The Lee Shore」にデヴィッド・クロスビーがゲスト参加しています。森 陽馬



2023年5月8日(月) The Lemon Twigs 「Born To Be Lonely」

サウンドも佇まいも60~70年代から抜け出てきたかのようなニューヨーク出身の兄弟デュオ、ブライアン&マイケル・ダダリオによるザ・レモン・ツイッグスの2023年発表4作目がリリースされました。

グラム・ロッカーな出で立ちでジャケットを飾った2020年発表の前作『Songs For The General Public』、その前の2作ともガラリと印象が変わり、今作は2人のハーモニーを最大限に活かした繊細で美しいメロディが詰まった作品に♪

ザ・レモン・ツイッグス『エヴリシング・ハーモニー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 CT358JCD 2,750円税込)

フォーキーな「When Winter Comes Around」、「Corner Of My Eye」などサイモン&ガーファンクル/アート・ガーファンクルの影響を色濃く感じさせる楽曲や、疾走感あるギター・ポップ・ナンバー「Ghost Run Free」、伸びやかなファルセットに魅了される「Any Time Of Day」....1曲に絞り込めないくらい良い曲ばかりですが...

今日のこの1曲は、サビのメロディが名曲「ラスト・ワルツ」を彷彿とさせる「Born To Be Lonely」を。
温かな音色のユーフォニアムで始まるイントロ、曲全体を彩るストリングスの優雅なアレンジも聴きものです。東尾沙紀



2023年5月9日(火) 冬にわかれて 「水面の天使」

寺尾紗穂さんの才能を見出し、彼女のソロ・デビュー作リリースを手掛けた平井康二氏による店<Cafe Ikanika Prive>が、5月10日に移転オープンします。

新店は東京・緑ヶ丘駅から徒歩3分、奥沢駅or自由ヶ丘駅からは徒歩約10分の場所。
店内には平井氏によって描かれた絵画が飾られていて、“PRIVE”なスペースになっています。
ご飯の定食、カレーも美味しいので、近くにいらっしゃった方はチェックしてみてくださいね。

その平井康二氏が描いた絵が、冬にわかれての新作『flow』のジャケットに使われることになりました。

冬にわかれて『flow』
(2023年5月24日発売 KHGCD-003 3,300円税込)

“冬にわかれて”は、寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎のバンド。
『flow』は、2018年発表1st『なんにもいらない』、2020年発表2nd『タンデム』に続く、3作目のアルバムです。

「流れる」、「回る」、「循環する」を意味するタイトル『flow』。
聴く者の心を揺り動かすような1枚を、期待して待ちましょう。森 陽馬

★発売記念リーフレットや、ジャケット・デザインの特典もお付けできる予定です。予約受付中。



2023年5月10日(水) クリストファー・クロス 「セイリング」

コロナがどうにか下火になり(まだまだ注意しなければいけませんが)、海外ミュージシャンの来日が続いています。

クリストファー・クロスが2023年7月に来日します。
1979年にデビューして、早くも次の年1980年11月に初来日コンサートを開いて以来、もう15回ぐらい来日しているようです。

近年は、ブルーノートとかビルボードでの公演が主となっていますが、今回は東京・かつしかシンフォニーヒルズのモーツァルト・ホールや富山オーバードの中ホールでの公演も予定されているようです。

初来日の中野サンプラザ公演にも行ったはずなのですが、残念ながらほとんど記憶に残っていません。
しかし、3回目の来日となった1986年8月、グレン・フライとのジョイント・ライヴは忘れられません。

場所がよみうりランド・イーストという野外だったからかも知れませんが、とにかく、場の雰囲気と彼の声がマッチしていました。
東京郊外の丘陵に作られた会場で、夕方少し前に聴いたクリストファー・クロスのクリア・ハイ・トーンの「セイリング」、最高でした。森 勉

★掲載ジャケットは、クリストファー・クロスの1stアルバム『南から来た男』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-17405 1,430円税込)



2023年5月11日(木) 大滝詠一 「幸せな結末」

<短冊CDの日2023 シングルCDの祭典>が、2023年7月7日に開催決定しました。

1990年代/平成の時代に流行した8cmシングルCD(短冊CD)は、2023年で誕生から35周年を迎えます。
「現在は希少となったこのパッケージを通じて、令和に活動するアーティストの音楽とCDショップを盛り上げていこう」、というイベントで、新作・旧作を含めた約50作品の短冊CDが7月7日に発売される予定です。

その<短冊CDの日2023>リリース・アイテムで、大注目の目玉商品はこの1枚でしょう!

大滝詠一『幸せな結末/Happy Endで始めよう』
(2023年7月7日発売 完全生産限定盤 SRDL-4747 1,300円税込)

1997年発表大ヒット曲「幸せな結末」が、2023年最新リマスタリングを施され8cmシングルで復刻!
「幸せな結末」&「Happy Endで始めよう」のオリジナルカラオケも追加収録されています。

他に、マイクロスター、ザ・スクーターズなどの8cmシングルも出ます。
短冊CDが懐かしいという世代、もしくは知らない世代の方も、CDショップで手に取ってみてくださいね。森 陽馬

★情報解禁日5月11日24時以降に、今日のこの1曲をアップデートいたしました。
★通販も可能です。予約受付中!



2023年5月12日(金) Redbone 「Come And Get Your Love」

5月3日から劇場公開中の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を先日鑑賞しました。

2014年公開の第1作目、2017年の2作目、そしてこの3作目で銀河のはみだし者チームの壮大な物語が完結。(寂しい...)
最新作では粗暴なアライグマ<ロケット>が中心となったお話で、彼の哀しい過去が明らかになります。
今回もクセの強いキャラクター達のやりとりに笑って泣いて、ハラハラ・ワクワクして感情が忙しい150分でした。

宇宙船の中、戦いに挑んでいく時...様々なシーンで流れる幅広い楽曲も、ガーディアンズの魅力のひとつです。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 オーサム・ミックスvol.3 オリジナル・サウンドトラック』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICH-1022 2,750円税込)

レインボー、ハート、アース・ウィンド&ファイアなど70~90年代のものを中心にジェームズ・ガン監督の趣味も感じられつつ、ストーリーや登場人物の心情を台詞だけではなく、音楽でも感じとれるよう選曲されています。

冒頭でロケットが口ずさんでいるのはレディオヘッド「Creep」のアコースティック・バージョン。
♪完璧な体が欲しい 完璧な魂が欲しい...♪ ロケットが抱えてきた想い、これから始まる物語にうまくリンクしています。

1作目でも印象的に使われているアメリカのバンド、レッドボーンの「Come And Get Your Love」が今回のサントラに再び収録されているのも嬉しいところ♪ もう一度1作目を観直してこの感動をかみしめたくなりました。東尾沙紀



2023年5月13日(土) Brendan Eder Ensemble presents Edward Blankman 「Discovery at the Beach」

初夏の陽気だった先週よりもクールダウンして、やや肌寒い1日でしたね。
空模様も怪しいですし、読書日和な週末となりそうです。

ということで、読書しながら聴くのにピッタリなオススメの1枚を紹介しましょう。

Brendan Eder Ensemble presents Edward Blankman『Cape Cod Cottage』
(国内CD ASGE48 2,640円税込)

本作はブレンダン・エダーという作曲家によるインスト・アルバムですが、不思議なコンセプトの作品です。
そのコンセプトとは、<引退した歯科医のエドワード・ブランクマン(これ架空の人物!)が、1970年代に日々コツコツと作曲・録音していた小品集>。

ジャケットに記載されているアーティスト名がエドワード・ブランクマンですし、裏ジャケットやブックレット内には、そのエドワード・ブランクマンと思われる白いひげをたくわえた妙齢の男性写真が掲載。
更に、エドワード・ブランクマンがどのような日常を送りながら録音していたかが記述されたライナーノーツも付属。
CDを手に取って眺めるほどに、芸の細かさに感心しますね。

今日のこの1曲は、波の音から穏やかなエレピ&サックスのインストへ繋がる「Discovery at the Beach」を。
ちなみに国内CDにはボーナス・トラック的なライヴ音源が9曲追加収録されており、サント&ジョニー「Sleep Walk」のカヴァーも入っています。森 陽馬



2023年5月14日(日) 平山三紀 「真夏の出来事」(オリジナル・ヴァージョン)

ラジオから流れてきた「ビューティフル・ヨコハマ」を初めて聴いた時はビックリしましたね。

1970年秋のことだったと思いますが、歌謡曲にしてはシャレたメロディーライン、そしてその個性的な声!
平山三紀という新人歌手が歌っているとのこと。
すぐにレコードが欲しいところでしたが、洋楽だけでも欲しいレコードがいっぱいあるのに、歌謡曲まで手を伸ばしては、、、とグッと我慢して、ラジオでかかるのを楽しみにすることにした覚えがあります。

年が明けて、1971年初夏の頃、またあの個性的な女性歌手の歌声がラジオから聞こえてきました。
以前の曲とは違う曲だけれども、これも魅力的なメロディー。
それが「真夏の出来事」でした。

この曲は、いろいろな歌手によるカヴァーもあります。
そして、御本人も何回か歌い直したセルフ・カヴァーも出ています。

今日は1971年日本コロンビアから出たオリジナル・ヴァージョンです。
平山三紀『ドーナツ盤メモリー』
(日本コロンビア COCA-71101 2,305円税込)

このCDには「ビューティフル・ヨコハマ」も入っています。
なお、平山さんは現在も<平山みき>表記で御活躍中。
6月7日に東京・渋谷でコンサートも行われます。ゲストは野宮真貴さん! 森 勉



2023年5月15日(月) Madison McFerrin 「God Herself」

マディソン・マクファーリン、という名前を見て、おや?と思った方、その通りです!

「Don't Worry, Be Happy」のヒットで知られる男性ジャズ・シンガー、ボビー・マクファーリンの娘です。

1992年サンフランシスコで生まれ、現在はニューヨーク/ブルックリンを拠点に活動している彼女の1stフル・アルバムが発売されました。

Madison McFerrin『I Hope You Can Forgive Me』
(国内仕様CD MMM003JCD 2,750円税込/輸入CD MMM003)

1曲目「Deep Sea」から、さすがボビー・マクファーリンの娘!と感じずにいられない、めくるめくヴォーカル・ワーク。
深い海、夜の闇に吸い込まれそうになる歌声。
彼女自身が手掛けているシンセのトラックも神秘的に響いてます。

今日のこの1曲は、圧巻のアカペラ・ナンバー5曲目「God Herself」を。
ちなみに、父ボビーも4曲目「Run」にコーラスで参加しています。森 陽馬



2023年5月16日(火) バッキンガム・ニックス 「クライング・イン・ザ・ナイト」

リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスの二人が、フリートウッド・マック加入以前に発表していたアルバムは隠れ名盤だと思います。

バッキンガム・ニックス『バッキンガム・ニックス』
(国内仕様CD 解説・歌詞付 VSCD-5722 2,970円税込)

1973年にポリドール・レーベルから発売されましたが、当時はほとんど話題になりませんでした。
フリートウッド・マックにこの二人が1975年に加入してヒットを連発し、シングル「ドリームス」が全米No.1を獲得。アルバム『ルーモアズ』(噂)が大ヒットしていた1977年頃、都内の輸入盤店にこのLPが入荷して、「こんな盤が出ていたんだなぁ」とマック・ファンをビックリさせたアルバムでした。

その後、国内盤も発売されたと記憶していますが、残念ながらCD化は御本人たちの意向もあって(だろうと思います)、ずっとされていませんでした。

2017年3月29日の今日のこの1曲でも紹介してありますが、今日はアルバム1曲目「クライング・イン・ザ・ナイト」を。

なんと、CDの11曲目にはボーナス・トラックとして、この曲のシングル・ヴァージョンも入っています。
シングルはエレクトリック・ギター・ヴァージョンと呼べるもので、ちょっと、バッド・フィンガーを感じました。森 勉



2023年5月17日(水) 砂の壁 「僕だけの海」

初夏の陽射しのように心地良く、そよ風のように優しい、日本インディー・ポップの当店大推薦盤!
<砂の壁>の初ミニ・アルバムCDが本日発売されました。

砂の壁『GUMBO』
(国内CD COMPLEX AICP-33 1,650円税込)

砂の壁は、神戸の同大学出身4人(ボーカル/ギターのオボ、キーボーディスト青木、女性ベーシストのマオ、ドラマー大見)によるロック/ポップス・バンド。

猪爪東風(ayU tokiO)がプロデュースを担当しており、彼らの有機的な演奏&メロディーセンスと、ayU tokiO流サウンド&コーラス・アレンジが奇跡的に融合した傑作に仕上がっています。

今日のこの1曲は、センチメンタルかつグッド・タイム・ミュージックな1曲目「僕だけの海」を。
とっても良い雰囲気の1枚なので、ポップス好きの方には是非聴いてもらいたいですね。

なお、マイクロスターの佐藤清喜さんがマスタリングを担当しています。森 陽馬



2023年5月18日(木) スピッツ 「めぐりめぐって」

スピッツ2019年作『見っけ』から約3年半ぶりとなる新作『ひみつスタジオ』がリリースされました。
(発売日5月17日はギター三輪テツヤさん誕生日♪)

スピッツ『ひみつスタジオ』
(国内CD 初回限定盤ブルーレイ付 UPCH-7647 5,808円税込 / DVD付、通常盤、カセットもあり)

''4人で演奏するのが楽しい''
結成35年を越え、今もなおバンドで音を奏でるワクワクを持ち続けているスピッツ。
そんなワクワクが伝わるバンド・サウンドに乗せた優しい歌が、<君>の心をじんわりと温めてくれます。

今作は、4月発売の最新シングル「美しい鰭(ひれ)」、6月9日公開映画『水は海に向かって流れる』主題歌「ときめきPart1」、2021年配信シングル「大好物」(劇場版『きのう何食べた?』主題歌)など全13曲を収録した17枚目のアルバム。

メンバー全員がヴォーカルでソロ・パートをとる和める「オバケのロックバンド」、山形出身シンガー朝倉さやが参加した民謡×ロック「未来未来」、「めぐりめぐって」でのテンポ・ダウンなど新しい試みも♪

本日はその「めぐりめぐって」を今日の1曲に。
違う街で生まれ、年代も違うけれど今こうやって巡り会えたね..と歌われる疾走感あるロック・ナンバー!
6月から始まるツアーはこの曲からスタートしそうな予感ですね。

初回盤付属のブルーレイ/DVDには、「美しい鰭」、「オバケのロックバンド」などミュージック・ビデオ5曲(22分)が収録されています。東尾沙紀


2023年5月19日(金) Graham Nash 「It Feels Like Home」

グラハム・ナッシュの新作が本日入荷しました。

Graham Nash『Now』
(輸入CD BMG 4050538888812/輸入LPもあり)

オリジナル・アルバムとしては、2016年4月発表『This Pass Tonight』以来約7年ぶり。
彼のツアー・キーボーディストTodd Caldwellとの共同プロデュース作です。

やや暗めな雰囲気だった前作より、サウンドも歌声も穏やかで温もりが感じられる仕上がり。
「今まで作ったアルバムの中で最もパーソナルな作品」とのことで、愛する人への想いが溢れたのでしょうか。
「Stand Up」、「Golden Idols」など社会的なテーマの歌もありますが、全体的には優しさが伝わってくる1枚です。

今日のこの1曲は、彼の温もり&優しさを象徴するようなナンバー「It Feels Like Home」を。
ナッシュ自身によるハーモニカの音色に癒されます。森 陽馬



2023年5月20日(土) Allan Clarke 「Buddy's Back」

昨日紹介したグラハム・ナッシュの新作には、「Buddy's Back」という曲が入っています。

彼がキャリアをスタートさせたブリティッシュ・ビート・バンド、ホリーズ。
そのバンド名の由来であるバディ・ホリーへの感謝と愛に溢れたナンバーでした。

グラハム・ナッシュが書いたその「Buddy's Back」を、1ヶ月前すでに発表していた人がいます。
それが、ホリーズのヴォーカリストで、ナッシュの盟友であるアラン・クラーク!

ブリティッシュ・ビート・レジェンドらしいロックな2023年新作『I'll Never Forget』。
8曲目に「Buddy's Back」が収録されています。

Allan Clarke『I'll Never Forget』
(輸入CD BMG 538867162)

バック・トラックは各々少し違いますが、ナッシュの方にアラン・クラークがヴォーカルで参加。
アランの方には、ナッシュが美しく柔和な歌声で一緒に歌っています。
(ちなみにナッシュは全11曲中7曲参加。内ジャケットには二人の仲睦まじい写真も。)
是非聴き比べてみてくださいね。森 陽馬



2023年5月21日(日) グロー・マカーリ 「ヒー・ノウズ・アイ・ラヴ・ヒム・トゥ・マッチ」

今日は、古いけれどいいものを聴いていただきましょう。

アメリカのガール・ポップもいいのですが、イギリス60'sガール・シンガーも強力なものがいっぱいあります。

このCDは、2016年に発売になったものですが、とても素晴らしい編集CDなので取り上げたいと思います。

V.A『スクラッチ・マイ・バック ~パイ・ビート・ガール1963-1068』
(国内仕様CD 英文カラー24ページブックレット対訳解説付 MSIG-1072 3,410円税込)

日本ではほとんど名前を知られていないシンガーばかりですが、“スウィンギン・ロンドン”の時代にふさわしい、キュートで、ビートがあって、メロディアスな曲が揃っています。

1963~1968年の間に、パイ又はピカデリー・レーベルから発売された全24曲。
その手のファンの方は、是非ご賞味あれ。

今日はその中から、20曲目に入っているグロー・マカーリ「ヒー・ノウズ・アイ・ラヴ・ヒム・トゥ・マッチ」を。

曲は1962年にパリス・シスターズでヒットしたジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作品。
オリジナルはフィル・スペクターがプロデュースですが、ウォール・オブ・サウンドを実践する前の音でした。

このグロー・マカーリは1965年発表なので、ちゃんとウォール・オブ・サウンドになっております。
アレンジを担当したのは、ジョー・ミークとの仕事で知られるアイヴァー・レイモンド。

ちなみに、ジャケットの御み足がきれいな女性は、裸足の女王と言われたサンディ・ショウです。森 勉



2023年5月22日(月) The Milk Carton Kids 「Will You Remember Me?」

月曜日のCD・レコード店は、全般的に穏やかな雰囲気です。

土日のような賑わいはなく、商品入荷も基本的にはありません。
(新譜は一般的に火曜日入荷が多いですね)

そんな月曜日のオープン時、本日店でかけていたのはこの1枚です。

The Milk Carton Kids『I Only See The Moon』
(輸入CD Thirty Tigers/Far Cry Records FCR0005CD 輸入LPもあり)

The Milk Carton Kidsは2011年頃から活動しているKenneth PattengaleとJoseph Edward Ryanの2人ユニット。
“新世代のサイモン&ガーファンクル”と評され、アコースティックかつフォーキーな演奏と歌が魅力です。

本作『I Only See The Moon』は、オリジナル・アルバムとしては5枚目となる2023年作。
2018年発表の前作『All The Things That I Did And All The Things That I Didn't Do』はジョー・ヘンリープロデュースでしたが、今回はメンバーのKenneth自身がプロデュースを担当しています。

今日のこの1曲は、沁みるラスト10曲目「Will You Remember Me?」を。

無駄な音をできるだけ排除したギターと歌は、“フォーク界のジョアン・ジルベルト”とも評したくなりますね。
彼らの音楽を聴いている時は、時間の流れがゆっくりと進んでいるように感じます。森 陽馬



2023年5月23日(火) 冬にわかれて 「もしも海」

「流れる」、「回る」、「循環する」・・・flow

アルバム制作中、寺尾紗穂さんのソロ・デビューを手掛けた平井康二氏(CIP in the arts/Cafe ikanika prive店主)が描いた画集を見て、紗穂さんは『flow』という言葉が浮かんだそうです。

その平井康二氏の絵をジャケットとして使用した、冬にわかれての3rdアルバム『flow』が本日入荷しました。

冬にわかれて『flow』
(国内CD KHGCD-003 3,300円税込)

寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎。
3人の個性がぶつかり、融合し、解き放たれた全10曲。

今日のこの1曲は、あだち麗三郎作詞・作曲による6曲目「もしも海」。
まさに海のように、バーンと心が開かれるような気持ちになる1曲ですね。

なお、この曲には、細井徳太郎さんというギタリストが参加しています。
彼と冬にわかれてがイベントで共演したのをきっかけに、あだちさんが彼の作品を聴いて感動し、その日に作った楽曲だそうです。森 陽馬



2023年5月24日(水) Dan Penn 「Testimony Of A Fool」

サザン・ソウル名ソングライター、ダン・ペンの未発表音源がアナログLPで発売されました。

Dan Penn『Unheard Demos』
(輸入LP LMLP230 クリア・グリーン・カラー盤)

今作には、ダン・ペン&スプーナー・オールダム作「I'm Your Puppet」で知られるジェイムス&ボビー・ピュリファイのデュオで活躍したボビーが、ダン・ペンのプロデュースで2005年に発表したソロ作『Better To Have It』収録楽曲の元となったデモ音源10曲が収録されています。

セッション・キーボーディスト/ソングライターとして活躍したカーソン・ウィットセット、ダン・ペン作品でもお馴染みバッキー(ホイ)・リンゼイのチームによる楽曲を、3人の歌と演奏で楽しめる作品です。

笑い声や口笛が聴こえ、レコーディング時の和やかなムードも感じとれる中、ダン・ペン『Junkyard Junky』(2007)に再録が収録された「Forever Changed」、ダン・ペンの語りから始まる「Better To Have It」など、哀愁漂う歌とごくごくシンプルな演奏はやはり渋い...じっくり聴き入ってしまいます。

本日は、ウィットセットのドラマチックなピアノと、ダン・ペンのソウルフルな歌唱が沁みる名バラード「Testimony Of A Fool」を今日の1曲に。ボビー・ピュリファイのバージョンも改めて聴いてみたくなりました。

盤はジャケットの色にリンクしたクリア・グリーン・カラー仕様です。東尾沙紀



2023年5月25日(木) Durand Jones 「Wait Til I Get Over」

現行サザン・ソウルの新譜この1枚!

Durand Jones『Wait Til I Get Over』
(国内仕様CD 解説付 DOC280JCD 2,640円税込/輸入アナログLPもあり)

新世代ソウル・バンドDurand Jones & The Indicationsのフロントマンとして、幅広い世代から支持されているドラン・ジョーンズが初ソロ・アルバムを発表しました。

彼のルーツであるルイジアナ州ヒラリーヴィルに根ざした土着的な雰囲気もあれば、ソウルフルな歌声にシンセを加えた近代的なアレンジ、更にダニー・ハサウェイ「Someday We'll All Be Free」の斬新なカヴァー等、バンド・サウンドとはまた違ったアプローチで聴かせる作品に仕上がっています。

今日のこの1曲は、アルバム・タイトル曲「Wait Til I Get Over」。

ドラン・ジョーンズの自宅ベッドルームにマイクを設置し、ドラン自身が左から中央、右へと移動しながら、一人でコーラスを重ねていったそうです。
ゴスペルの合唱隊のように聴こえて、ソウルを感じますね。森 陽馬



2023年5月26日(金) キャロル・キング 「なつかしきカナン」(LIVE)

キャロル・キングが1973年5月26日にニューヨークのセントラル・パークで行ったライヴが、50年の時を経て商品化されました。

CDとDVDが別売りで出ました。
今日はまずCDを。

キャロル・キング『ホーム・アゲイン ~ライヴ・フロム・セントラル・パーク 1973』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31618 2,750円税込)

ライヴが行われた1973年5月というと、ソロになって5枚目のアルバム『ファンタジー』発売間近の時期。
したがってライヴの内容も『ファンタジー』の中から主要10曲が演奏されています。

『ファンタジー』の曲を演奏する時は、レコード録音時に参加していたミュージシャンがステージに登場し、キャロルのバッキングを担当しています。

デヴィッド・T・ウォーカー(彼はキャロルと同じレコード会社ODEレーベルに所属し、キャロルが参加したソロ・アルバムも発表)、ハーヴィー・メイスン、トム・スコット、そして当時、キャロルの旦那であったチャールズ・ラーキーなど11名がファンキーな演奏で好サポート。

今日の1曲は、『ファンタジー』の部分ではない、キャロル・キングのピアノ弾き語りの所から選んでみたいと思います。
「ビューティフル」、「ウェイ・オーヴァー・ヨンダー」、「スマックウォーター・ジャック」、「ホーム・アゲイン」、「スウィート・シーズンズ」、「イッツ・トゥ・レイト」、「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」・・・アルバム『タペストリー』から6曲、『ミュージック』から1曲、そして今日紹介したいのは、4枚目『ライム&リーズンズ』からの「なつかしきカナン」(Been To Canaan)を。
彼女の中では1972~3年にかけての地味なヒット曲ですが、昔からこの曲が大好きなのでうれしい選曲です。

なお、CDとDVDではジャケット・デザインが違います。
CDの写真は3歳ぐらいのキャロルを映したもの。当時の愛犬も一緒です。森 勉



2023年5月27日(土) Shirley Collins 「Archangel Hill」

富士吉田市にある小室浅間神社では、珍しく馬が飼育されています。
9月に流鏑馬祭が行われることもあり、神馬として大事にされているのです。

先日その小室浅間神社へ伺ったら、神馬としてキングズオブザサン(競走馬名)がいました!


キングズオブザサンは、2013年にJRAでデビュー、G1レースにも出走して上位に入るなど活躍した競走馬。
引退後は日大馬術部でも頑張って、2021年からこの神社へ移ってきたそうです。
現在は富士山が見えるこの場所で、穏やかに暮らしていて良かったですね。
(ちなみに、300円でエサをあげることもできました♪)

明日5月28日(日)は競馬の祭典ダービーです。
皆さんの予想はいかがでしょうか?
「無事是名馬」という格言もありますからね。全馬無事の激闘を期待しましょう。
(ちなみに僕の予想は、皐月賞をあえて使わずにここ目標で、ルメール騎手が選んだスキルヴィング)

さて、今日のこの1曲は、最近発売された“馬ジャケ”の1枚。
1935年生まれ英国女性フォークのレジェンド、シャーリー・コリンズの2023年新作から「Archangel Hill」。森 陽馬

★SHIRLEY COLLINS『Archangel Hill』
(輸入CD WIGCD494)



2023年5月28日(日) PUFFY AMIYUMI 「Love So Pure」

英国BIG BEAT/ace発のコンピ『GIRLS GO POWER POP!』(2020年9月20日今日のこの1曲で紹介)に続く、ガールズ・ロック・コンピが発売になりました。

V.A.『SHE'S GOT THE POWER!Female Power Pop,Punk&Garage』
(輸入CD BIG BEAT CDTOP352)

今回はブロンディ、GO-GO's、少年ナイフなど有名どころから、2022年末来日公演も行い日本でも人気のザ・コーレッツ含め現在活躍中のバンドまで、1970~2010年代24組のガールズ・ロックものをセレクト!

クリスタルズ「Da Doo Ron Ron」×ラモーンズのパンキッシュなカヴァーThe Dollyrots、ジャケットに登場Baby Shakes、アダム・シュレンジャー在籍IVY、モーターヘッドの妹分Girlschool、2019年再結成スウェーデン4人組Sahara Hotnights、ブライアン・ジョーンズ伝記からインスパイアPalmyra Delran「You're My Brian Jones」等々盛り沢山。

US/UK以外ではスペイン、ノルウェーなど様々な国のアーティストが収録されている中、日本からは少年ナイフと共に、「愛のしるし」がリバイバル・ヒット中のPUFFYの曲が♪

2000年代初頭PUFFY AMIYUMIとしてのアメリカ・デビュー盤『SPIKE』ボーナス・トラック曲である「Love So Pure」(「すみれ」英語ver.)。
作曲・プロデュースは、PUFFYの楽曲をいくつも手掛けているアンディ・スターマー(ex.Jellyfish)。
気持ち良く重なる2人の歌声と多幸感溢れるメロディ...名曲です。東尾沙紀



2023年5月29日(月) オーティス・レディング 「アイヴ・ガット・ドリームス・トゥ・リメンバー」

忌野清志郎さん、かまやつひろしさん、音楽評論家の桜井ユタカさん。
みんな、オーティス・レディングが大好きで、推してくれていた人たちでした。

そんな方々が亡くなってしまって、オーティスを語ってくれる人がちょっと少ないような気がしたので。
今日は、オーティス・レディングのソウルフルな1曲を。

オーティスは1967年12月に飛行機事故で残念ながら26才という若さで亡くなっています。
生前に発表された曲も素晴らしいものがありますが、彼の死後発表されたアルバムから今日のこの1曲。
「アイヴ・ガット・ドリームス・トゥ・リメンバー」。

オーティスと彼の妻ゼルマ・レディングの共作曲で、不滅の・・・とタイトルが付いた1968年発表のアルバム1曲目に収録されています。

オーティス・レディング『イモータル』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27559 1,047円税込)

オーティスのベスト・ヒット全16曲収録『ベリー・ベスト』(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-26240 1,430円税込)にも入っています。森 勉



2023年5月30日(火) プリシラ・アーン 「野生の風」

不安定な天候がこれから続くようですが、東京では青空を本日見ることができました。

初夏の空気を感じながら、今夜はプリシラ・アーンの美しい歌声に癒されたいと思います。

プリシラ・アーン『A Better Place』
(国内CD プリシラ・アーン本人による楽曲解説・歌詞付 VICP-65613 2,860円税込)

2008年にブルーノートからデビューした彼女は日本との繋がりが深く、本作では山下達郎「Ride On Time」カヴァーや森山直太朗書き下ろしのオリジナル楽曲「さよならアモル」等、全11曲中4曲が日本語歌唱です。

その中から、9曲目「野生の風」を今日のこの1曲に。

「野生の風」は、今井美樹が1987年に発表したシングル曲(筒美京平作曲、川村真澄作詞)。
プリシラ・アーンのカヴァーは、ギターのみのバック・サウンドでシンプルなアレンジ。
純真さを表現した、という彼女のきれいな歌が、爽やかな風のように伝わってきます。森 陽馬



2023年5月31日(水) ファンクザウルス 「メルカリFUNK」

2023年5月は、アナログ・レコードの新譜リリースがとても多い1ヶ月でした。

山下達郎『FOR YOU』、桑田佳祐『いつも何処かで』(ベスト盤4LP)、椎名林檎再発7種、スピッツ『ひみつスタジオ』、細野晴臣『HOSONO HOUSE』50周年盤、映画OST『怪物』(坂本龍一)他、キャロル・キング『Home Again』、レモン・ツイッグス『Everything Harmony』等洋楽・輸入盤も入荷が色々ありましたね。

その中から、こっそり?オススメしたいアナログ盤この1枚!

ファンクザウルス『ファンクザウルス EP』
(国内LP 完全限定カラーレコード VIJL-60291 3,000円税込)

ファンクザウルスは、スガシカオ率いるファンク・バンド。
田中義人(ギター)、坂本竜太(ベース)、Gakushi(キーボード)、岸田容男(ドラムス)によるファンキーな演奏と、スガシカオらしい風刺の効いた面白い歌詞がとにかく最高!です。

<女性に貢いだ色々なプレゼントが、メルカリに出される哀しい男の嘆き・・・。>
そんな歌が、極上ファンク・ナンバーになっている「メルカリFUNK」聴きもの!

ライヴでは新曲も披露したそうなので、曲を追加してフル・アルバムも出してほしいですね。森 陽馬





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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