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  今日のこの1曲 “Archives”

<2023月8月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2023年8月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2023年8月1日(火) 山下達郎 「夏の陽」

今年の5月から始まった毎月第1水曜日のお楽しみも4回目です。
山下達郎RCA/AIRレーベルの作品をアナログ・レコードで再発するプロジェクトも8月を迎えました。

8月2日発売分の『SPACY』と『CIRCUS TOWN』が入荷しました。
今日はまずファースト・アルバムの『CIRCUS TOWN』から。

山下達郎『CIRCUS TOWN』
(国内LP BVJL95 4,400円税込/カセット BVTL7 3,300円税込)

オリジナル発売は1976年10月25日。
シュガー・ベイブを解散して約4か月後アメリカへ。

A面のニューヨーク・サイドは、山下達郎が十代の頃から好きで聴いていたフォー・シーズンズ/フランキー・ヴァリ等のアレンジャーとして有名なチャーリー・カレロにアレンジを依頼。
ニューヨークの一流スタジオ・ミュージシャンの緊張感のある演奏をバックに、23歳の山下達郎が唄う力作サイド。

B面は録音場所をL.A.に移し、これも山下達郎が好きだったフィフス・アヴェニュー・バンドのケニー・アルトマンなどの参加を得て、コーラス・ワークにも力を入れたフレンドリー・サイド。

記念すべきファースト・ソロ・アルバムのために、山下達郎が用意した曲はどれもが素晴らしく、特にA面で「サーカス・タウン」、B面では「夏の陽」が出色の出来栄え。

ラヴィン・スプーンフルの後期メンバー、ジェリー・イエスターがアイディアを出したコーラスが印象的なB面ラストの「夏の陽」を今日の1曲に。

ちなみに、山下達郎のジャケット・デザインの中では、この『CIRCUS TOWN』が一番好きです。
もみあげ、こんなに長くしてみたかったなぁ~。森 勉



2023年8月2日(水) 山下達郎 「朝の様な夕暮れ」

山下達郎RCA/AIRイヤーズ・ヴァイナル・コレクション第4弾は『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。

昨日は『CIRCUS TOWN』を取り上げましたが、今日はセカンド・ソロ・アルバム『SPACY』を。
オリジナルLPの発売は1977年5月25日です。

山下達郎『SPACY』
(国内LP BVJL94 4,400円税込/カセット BVTL6 3,300円税込)

海外でのレコーディングのノウハウを踏まえて東京で録音された『SPACY』は、かなりの意欲作でした。
しかし、発表当時は山下達郎のコアなファンには評判が良かったものの、一般的にはほとんど受け入れられない作品でした。

しかし、40年以上の時の流れを経て、アルバム『SPACY』がやっと正当な評価がされるようになりました。
うれしい事です。

そうなると、レコードで聴いてみたくなるのがアナログ・ファン。
でも『FOR YOU』に比べると、当時売れなかった分、世の中に出回っている数が圧倒的に少ないことから、オリジナル盤が高値に。でも、今回の再発できれいなジャケットで音の良いレコードが買えるようになりました。今回の赤い帯、すてきです。

今日の1曲は、B面3曲目の「朝の様な夕暮れ」を。
後半のコーラスがなんとも幻想的で、夕暮れの様な朝(?)を感じます。森 勉


2023年8月3日(木) Neil Young+Crazy Horse 「Born To Run」

ニール・ヤングというと、『After The Gold Rush』や『Harvest』など1970年代の作品が名盤として取り上げられることが多いのですが、ゲフィンからリプリーズ・レーベルへ戻った80年代後半から90年代も素晴らしいアルバムが出ています。

この度、ニール・ヤングのアーカイヴ・シリーズ、“オフィシャル・リリース・シリーズ”として、その頃の作品をまとめた6CD BOX(or 9LP BOX)が発売されました。

Neil Young『Official Release Series Discs 22、23+、24&25』
(輸入6CD 限定ナンバリング付 Reprise/Warner 9362488427/輸入9LP 9362488428)

・「Rockin' In The Free World」収録の『Freedom』(1989)
・クレイジー・ホースとの屈指の名作『Ragged Glory』(1990)
・爆音ライヴ傑作『WELD』(1991)
・ノイズの嵐『ARC』(1991)・・・初アナログ化!

目玉は、『Ragged Glory』に4曲入りボーナス・ディスクが付いていることです!
中でも聴きものは「Born To Run」!

「Born To Run」はブルース・スプリングスティーンのあの曲とは同名異曲で、ニール・ヤング『Archives Vol.2』(1972-1976)のBOXに完全未発表曲として初収録された武骨なナンバー。
ボーナス曲として今回出たのは、『Ragged Glory』録音と同時期にクレイジー・ホースとレコーディングしていた約12分に及ぶ「Born To Run」ロング・ヴァージョン!

くどいアウトロがニール・ヤング+クレイジー・ホースらしくていいですね。森 陽馬



2023年8月4日(金) BARBER IN THE LIVINGROOM 「Super Lover」

2023年8月5日(土)は、レコードのイベント<CITY POP ON VINYL>の日です。
シティ・ポップ系の色々な作品がアナログ盤で発売されます。

亜蘭知子『浮遊空間』(ブルーカラー盤)、伊藤銀次『Deadly Drive』(レッド・カラー盤)、ティン・パン・アレー&前田憲男『ソウル・サンバ』、小坂忠『ULTIMATE BEST』、小野リサ『サウダージ』、ゴンチチ『Vacances』、ハルナ『Hometown』(LP+7inch)、竹内アンナ、bice2種、『シティ・ポップ・ストーリー』(鈴木英人ジャケ)、国分友里恵『STEPS』(クリアブルー盤)、中森明菜『CRIMSON』(ホワイト・カラー盤)、大貫妙子『サマー・コネクション/部屋』(オレンジ・カラー7inch)、広末涼子『Majiで恋する5秒前』(オレンジ・カラー7inch)、AIRI『都会』(大貫妙子カヴァー)等々。

僕が注目しているのは、永井博さん描き下ろしジャケットが印象的なこの1枚。

BARBER IN THE LIVINGROOM『Barber In The Livingroom』
(国内LP HRLP306 4,180円税込)

バーバー・イン・ザ・リヴィングルームは、福岡を拠点に活動している新世代5人組シティ・ポップ・バンド。
本作が1stアルバムで、CDは出ておらず、アナログLPのみでの発売です。

今日のこの1曲は、山下達郎「Sparkle」を彷彿とさせるギターカッティングに、陽射しのように明るく前向きな女性ヴォーカルが耳に残る1曲目「Super Lover」。森 陽馬



2023年8月5日(土) 小野リサ 「Minha Saudade」(私のサウダージ)

本日は<CITY POP ON VINYL 2023>で、アナログ・レコードが色々発売されました。
猛暑の中、ご来店いただいたお客様皆々様、本当にありがとうございました。

今日出た商品の中で、手に取って感慨深かったのはこの1枚です。

小野リサ『サウダージ』
(国内LP 完全限定盤 MHJL-279 4,070円税込)

これはシティ・ポップなの?という疑問はさておき、僕はこのアルバムが大好きで昔よく聴いていました。
小野リサが1994年11月リオで録音し1995年に発表した7作目で、今回が初アナログ化です。

ジョアン・ドナートが手掛けた楽曲&編曲と、小野リサの清涼感ある歌声が見事に融合♪
心地良いリオの風が感じられる名盤です。

今日のこの1曲は、作曲ジョアン・ドナート、作詞ジョアン・ジルベルトによる「Minha Saudade」(私のサウダージ)。

なお、ジョアン・ドナートは2023年7月17日に亡くなりました。享年88歳。
サウダージ(郷愁)を胸に抱きながら、本作を久々に楽しみたいと思います。森 陽馬



2023年8月6日(日) Stewart Copeland 「Every Little Thing She Does Is Magic」

スチュワート・コープランド×フル・オーケストラによるポリス名曲カヴァー♪

Stewart Copeland『POLICE DERANGED FOR ORCHESTRA』
(輸入CD BMG 53885762)

ポリスの楽曲をフル・オーケストラ用にアレンジし、カヴァーするプロジェクト<The Police Deranged For Orchestra>。
ポリスのドラマー/作曲家スチュワート・コープランドが2021年にライヴ・ツアーからスタートさせ、欧米を中心に現在も継続して精力的にツアーを行っています。

細かいリズムを刻む特徴的なドラミング、女性ヴォーカリスト陣の熱唱、ダイナミックなオーケストラの演奏で楽しめる名曲の数々♪

「Message In A Bottle」、「Roxanne」、「Demolition Man」、「Kings & Pain」、美しく壮大なイントロが付いた「Every Breath You Take」、「Reggatta De Blanc」が合体した「Can't Stand Losing You」ほか、スタジオでレコーディングされたものが収録されています。

三者三様の歌声を聴かせるのは実力派ヴォーカリストAmy Keys、Carmel Helene、Ashley Támarの3人。
ポール・マッカートニーのバンド・ギタリストでも有名なRusty Anderson、ベースにArmand Sabai-Leccoが参加しています。

本日は、スティングの2023年来日公演でも披露された「Every Little Thing She Does Is Magic」を今日の1曲に。

コープランドが行っているツアーは必ずこの曲で締め括られているようですが、それも納得!
中盤からどんどん盛り上がっていく歌とアレンジがとってもかっこいいです。東尾沙紀


2023年8月7日(月) Andrew Gold 「Love Tonight」

名曲「ロンリー・ボーイ」が印象深い男性シンガー・ソングライター、アンドリュー・ゴールド。
カーラ・ボノフ達とのユニット<ブリンドル>、グレアム・グールドマンとの<WAX>等でも知られていますね。

その彼が宅録で制作し1997年に発表した知る人ぞ知る作品が、新装ジャケットで再発売されました。

Andrew Gold『The Fraternal Order Of The All - Greetings From Planet Love』
(輸入CD Esoteric/Cherry Red ECLEC2758/輸入10inchの2枚組アナログ盤もあり)

ジャケット・イラスト通り、ビートルズっぽい曲や、ビーチ・ボーイズ的コーラスが映える曲、更にはザ・バーズ的なナンバーも入っていて、アンドリュー・ゴールドの趣味趣味音楽が1枚にギュッ!っと詰まった1枚です。

今日のこの1曲は、ビーチ・ボーイズ『スマイル』に入っていそうな浮遊感漂う3曲目「Love Tonight」を。

他の楽曲も60'sサウンド好きな方ならば絶対楽しめるハズ!の全20曲入。
初アナログ化となる10inchレコード2枚組という仕様もマニアックでいいですね。

ちなみに、「The Fraternal Order Of The Allという1963年結成5人組バンドが1967~1968年に録音した~」という解説&アーティスト写真がブックレットに記載されています。しかし!これは全部ウソというか冗談!
実際は、アンドリュー・ゴールドがほぼ一人で多重録音して制作された1枚です。森 陽馬



2023年8月8日(火) Secret Night Gang 「Do For You」

新世代ブリット・ファンク(=英国発ソウル/ファンク)の注目新譜が出ました。

Secret Night Gang『Belongs On A Place Called Earth』
(国内仕様CD 日本語解説付 BRBW305 2,200円税込)

シークレット・ナイト・ギャングは、黒人男性シンガーのケマニ・アンダーソンとサックス奏者カラム・コネルを中心にしたイギリス/マンチェスターを拠点に活動しているソウル・グループ。

本作は2021年発表1stアルバム(
2021年12月3日今日のこの1曲で紹介)以来の2ndアルバムで、全ての収録楽曲はケマニとカラムの2人によるオリジナル楽曲で構成されています。
アシッド・ジャズ的なナンバーが多かった1stに比べ、ネオ・ソウル度がグッと深まった印象ですね。

今日のこの1曲は、前作の流れを引き継ぐ軽快なファンキー&グルーヴィー・ナンバー「Do For You」を。森 陽馬



2023年8月9日(水) JOY 「So Lovely」

60'sポップス・ファンにはすっかりおなじみになったオーストラリアのマニアックな再発レーベル<ティーンズヴィル>から、また新しいCDが出ました。

V.A.『The Other Side Of Dreamland ~Sunshine, Soft & Studio Pop 1966-1970』
(輸入CD 24ページ英文カラー・ブックレット付 Teensville TV1060)

相変わらずほとんどが初めて聴く音源のあめあられ。1966~1970年にかけてのヒットしなかったけれど良質なソフト・ロック・テイストのポップスが約79分間全32曲収められています。
アメリカ、イギリスで人知れず発売されていたシングル・レコードを中心に、未発表のものも収録されています。

まだ知らない曲がたくさんあって、その中にはまだまだ自分の琴線に触れる良い曲があるんだということを思い知らされるシリーズです。
気になる曲はほぼ全曲ですが、今日は5曲だけ挙げておきたいと思います。

まず1曲目に入っているリッチー・アダムスは曲を書いているのが本人とテディ・ランダッツォ。
5曲目はウェイン・カーソン。ボックス・トップス「あの娘のレター」の作者で、この曲はボッサなイイ曲です。
13曲目に入っているトーケンズは1969年の未発表デモ。色々な事情があったんでしょうがいい曲です。
20曲目のラリー・ヘンリーは1964、1965年に大活躍したニュー・ビーツのリード・ヴォーカリスト。
ここでは奇声を封印して、普通の声で歌っています。ボビー・ゴールズボロ作曲のいい曲です。

今日の1曲は17曲目!
サンレイズのリック・ヘンのペンによるジョイ「ソー・ラヴリー」を。
ビーチ・ボーイズ・ファンとしては、おさえておきたい曲です。森 勉



2023年8月10日(木) The 3Clubmen 「Look At Those Stars」

アンディ・パートリッジ(ex.XTC)新プロジェクトによるデビューEP♪

The 3Clubmen『THE 3CLUBMEN』
(輸入CD Lighterthief Music TAB 001)

XTCによる変名バンドでThe Three Wise Menというのがありましたが、今回の新プロジェクトの名はThe 3Clubmen。
(イングランド内戦中に存在した自警団Clubmenが由来とのこと。)

アンディ・パートリッジ、アメリカの女性シンガーJen Olive、今作をリリースしているLighterthief Music主宰/ミュージシャンのStu Roweの3人によってスタートしたユニットで、10年以上前から制作されていた楽曲がようやく形に。

グロッケン、スライド・ギターに管楽器、そしてアンディとジェンの歌声/コーラス...様々な音が巧みに重なり合い、クセのあるメロディは聴き込むほどにやみつきになります。

リズミカルなギター、フルートが印象的な「Aviatrix」、女性ヴォーカル版のXTC的な雰囲気を持った「Racecar」、「Green Green Grasshopper」、どんなに憂鬱な気分のときも星を見上げてみたら?と歌うポップな「Look At Those Stars」の全4曲入りです。

「Look At The Stars」は先日ミュージック・ビデオが公開されています。
とても素敵なので是非チェックしてみてください。東尾沙紀



2023年8月11日(金) ティエラ 「トゥゲザー」

ティエラはメキシコ系アメリカ人によるラテン・ソウル・ロック・バンドです。

彼らが歌う「トゥゲザー」を知ったのは、ペット・サウンズ・レコードをオープンするちょっと前のこと。
1981年2~3月頃、オープン準備をしながら、ラジオを聴いていたら流れてきたのが、ティエラ「トゥゲザー」でした。

「トゥゲザー」はフィラデルフィア出身のR&Bヴォーカル・グループのイントゥルーダーズが1968年にヒットさせたということは知っていたので、耳にとまったのかもしれません。

ティエラのヴァージョンは、オリジナルのフィリー・ソウル・サウンド特有の雰囲気に加えて、AORやラテン風味も含めたアレンジで印象に残りました。

そんなティエラのボードウォーク・レーベルから1980年に出たアルバムが最新リマスタリング&ボーナス曲入りで再発されました。

ティエラ『シティー・ナイツ』+2
(国内CD 生産限定盤 解説・歌詞付 OTLCD-5465 2,200円税込)

「トゥゲザー」はケニー・ギャンブル&レオン・ハフの作品。
いい曲を書きますね。森 勉



2023年8月12日(土) 村田和人 「LAST TRAIN」

村田和人さんの初期名盤が再CD化されました。
『また明日』(1982)、『ひとかけらの夏』(1983)、『MY CREW』(1984)の3作品です。

今回の再発盤には、村田さんと親交が深かった川崎太郎氏による素晴らしい新規解説が付いています。
当時のエピソードが色々書かれていて、村田さんファンの方々には是非ご覧になっていただきたいですね。

2023年最新リマスタリングで音質も良くなりました。
ボーナス・トラックは2006年にワーナー・ミュージックからCD化された時と同じ曲が追加されています。
なお、当店にてお買い上げの方には、ジャケット・デザインのマグネットを先着でプレゼント中!

今日のこの1曲は、1984年発表3rdアルバム『MY CREW』から、大好きな1曲「LAST TRAIN」を。

村田和人『MY CREW』+9
(国内CD BRIDGE-382 2,530円税込)

村田さんの雄々しい歌声と、山本圭右さんによるレスポールとストラトを駆使した1人掛け合いギター・ソロ!
とてもかっこよくて、何時聴いても、グッときますね。

今夏の驚異的な暑さは、村田さんを聴いて乗り切りましょう! 森 陽馬



2023年8月13日(日) Neil Young 「Hold Back The Tears」

お蔵入りとなっていたニール・ヤングのアルバム『Chrome Dreams』が、正規発売されました。

Neil Young『Chrome Dreams』
(輸入CD Reprise/Warner 093624869351/輸入2枚組LP 9362486937)

本作は1977年に発売予定だったものの、リリースされなかったアルバム。
後の『American StarsN'Bars』(1977)、『Comes A Time』(1978)等に収録された楽曲中心で構成されています。

「Like A Hurricane」、「Will To Love」は曲順こそ違えど『American StarsN'Bars』と同じテイク。
「Stringman」等はアーカイヴBOX Vol.2(2021)で初収録された音源が使われていたりと、昔の海賊盤『Chrome Dreams』を色々持っているニールファンからすると目新しさは少ないかも、、、。
でも音質は良好ですし、1つの作品としての流れで聴けて、味わい深いものを感じますね。

今日のこの1曲は、おそらく初出の「Hold Back The Tears」を。
リンダ・ロンシュタット&ニコレッタ・ラーソンのコーラスが印象的な『American~』収録のオリジナル・ヴァージョンは1977年2月6日録音ですが、今回のは1977年4月4日録音で、ニールが弾き語っている別ヴァージョン!

ちなみに、コロナ禍中ライヴ活動を中止していたニールは、今年に入ってツアーを再開しました。
またいつか来日してほしいですね。森 陽馬



2023年8月14日(月) 後藤杏奈 「青月浮く海」

<歌うきっかけをくれたのは、船旅だった。>
ナチュラルな歌声が魅力的な1996年生まれ女性シンガー、ファースト・アルバム。

後藤杏奈『Departure』
(国内CD HRBR-028 2,200円税込)

ブルガリアへの留学、通訳として世界一周の船旅、環境問題にも目を向けながら、現在はヨット・クルーの見習い中だという彼女が、さまざまな経験や旅を通じて出会った曲を、ギター、キーボードをメインにごくシンプルなバッキングでカヴァーした作品です。

伸びやかに歌う「Dreams」(クランベリーズ)、スモーキーな歌声とエレピの音色が心地良い「For The Love Of You」(アイズレー・ブラザーズ)、カーボ・ベルデの歌姫マイラ・アンドラーデの軽やかなカヴァー「Mana」をはじめ、「Colors」(ブラック・ピューマズ)、「How Deep Is Your Love」(ビー・ジーズ)、「Both Sides Now」(ジョニ・ミッチェル)など全7曲。

コロナ禍に友人を通じて出会い、不安な気持ちを和らげてくれたという、大橋トリオの「青月浮く海」はカヴァーは、今作で唯一の日本語詞曲。
ピアノの演奏をバックに、心のこもった歌唱が胸を打ちます。東尾沙紀



2023年8月15日(火) 寺尾紗穂 「心のままに」

寺尾紗穂さんが編集した書籍で、彼女と親交があるミュージシャンが書き下ろしたエッセイ集『音楽のまわり』は、密かなロングセラー商品です。

それに続く、寺尾紗穂編集エッセイ集第2弾『わたしの反抗期』が出ました。
(書籍『わたしの反抗期』 全96ページ 1,600円税込)

Mom、タテタカコ、伊賀航、あだち麗三郎、飯田ネオ、チェ・ジェチョル、鳥羽和久、マーサ・ナカムラ、そして寺尾紗穂が、<反抗期>をテーマに書いたエッセイは、興味深いエピソード満載でとても面白かったです。
特に、あだち麗三郎さんが書いた「自由である」にはグッときましたね。

一般流通していない書籍ですが、当店では店頭&通販にて販売しています。
よろしければ手に取ってみてください。

今日のこの1曲は、アナログ盤で先日発売された寺尾紗穂2020年発表作『北へ向かう』から、伊賀航&あだち麗三郎の“冬にわかれて布陣”で録られている「心のままに」。森 陽馬

寺尾紗穂『北へ向かう』
(完全限定アナログ盤 PLP-7990 4,378円税込)



2023年8月16日(水) バリー・シスターズ 「アイ・マスト・ビー・ドリーミング」

宮治淳一さんD.J.によるラジオ日本の番組『名盤アワー』。
8月6日&13日はコルピックス・レーベルの特集でした。

とても良かったですね。2週間楽しめました。
その放送でオンエアーされた数曲がCDで聴くことができます。

『ア・ボーイ・ライク・ユー ~ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ Vol.5』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-16659 1,760円税込)

シェリー・フェブレー、ガールフレンズ、アール・ジーン、バリー・シスターズなどイイ曲がたっぷり20曲。
解説も充実しています。このコンピの選曲・監修は宮治さんです。

今日の1曲は、8月13日放送でかかったバリー・シスターズ「アイ・マスト・ビー・ドリーミング」を。
ヒットはしていませんが、本当にいい出来のアメリカン・ポップスですね。

元々はニール・セダカ1961年のヒット「小さな悪魔」(Little Devil)のB面曲で、ニール・セダカ&ハワード・グリーンフィールド作品。
「ダンドゥビ」コーラスがなんともいい感じの60'sガール・ポップに仕上がっています。森 勉



2023年8月17日(木) 大貫妙子&坂本龍一 「赤とんぼ」(Aka Tombo)

営業中にドアを開けていると虫が入ってくることが時々あります。

今日は、とんぼが入ってきました。

マリ・ペルセンのレコードにしばらく留まり、その後、坂本龍一『12』のCDへ移動。
蒸し暑い外より心地良いのか、夜になるまで店内でずっと音楽を聴いていました。

あの人が虫になって遊びに来たのかな、と思いましたね。

今日のこの1曲は、大貫妙子と坂本龍一が組んで、2010年に発表したアルバム『UTAU』から「赤とんぼ」を。

大貫妙子&坂本龍一『UTAU』
(国内2枚組CD 牧村憲一氏による解説付 RZCM-46624 3,666円税込)

大貫妙子が唄う歌詞は、坂本龍一へ宛てたラブレターのような1枚。

なお、2枚目のディスクには、インストゥルメンタルが9曲収録。
こちらの「赤とんぼ」も心が洗われるような気持ちになる素晴らしいインスト・トラックです。森 陽馬



2023年8月18日(金) 吉田美奈子 「WIND」

11月3日のアナログ・レコード・イベント、<レコードの日>。
今年2023年にリリースされる商品が発表されました。

100タイトル以上のラインナップから、当店のオススメ盤はコレです!

吉田美奈子『BELLS』(Special Edition)
(2023年11月3日発売 アナログLP 完全限定盤 UPJY-9325 4,180円税込)

1986年に自主製作盤CDとして3,000枚限定で発売された吉田美奈子のクリスマス作品『BELLS』。
オリジナルの6曲に「もみの木」を追加して、初めてのアナログ・レコード化が決定しました。

今日のこの1曲は、コーラスハーモニーのみながら、教会にいるような神聖な気持ちになる①「WIND」。

今年のクリスマスは、このレコードを聴きながら過ごせることを楽しみに待ちたいと思います。森 陽馬



2023年8月19日(土) 藤波辰巳 「マッチョ・ドラゴン」

11月3日<レコードの日>に、激熱アイテムがあります!
それがコレッ!!

藤波辰巳『マッチョ・ドラゴン/ドラゴン体操』
(2023年11月3日発売 完全限定7インチ・レコード UPKY-9116 2,200円税込)

プロレスラー藤波辰巳が1985年にリリースしたシングル「マッチョ・ドラゴン」が奇跡の復刻です。

中古市場で高値になっていたとはいえ、「マッチョ・ドラゴン」が復刻されるなんて、、、。
この珍盤が令和の時代に再び世に出るとは、ドラゴン本人はもちろん、誰も予想していなかったでしょうね。

原曲はレゲエ男性シンガーEddy Grantの1984年楽曲「Boys In The Street」(邦題:街角ボーイズ)で、森雪之丞が日本語の歌詞を付け、藤波辰巳が歌ったのがこの「マッチョ・ドラゴン」です。

ちなみに、B面の「ドラゴン体操」もある意味聴きものですよ。森 陽馬



2023年8月20日(日) Rhiannon Giddens 「Too Little, Too Late, Too Bad」

<2023年ベスト・アルバム候補>と、聴いた瞬間に感じた1枚!

Rhiannon Giddens『You're The One』
(輸入CD Nonesuch 75597903881/輸入LP 75597907483)

ノースキャロライナ発ブルーグラス・バンドCarolina Chocolate Dropsの後、ソロ活動に加え、Our Native Daughtersへの参加等、アメリカン・ルーツ・ミュージックの魅力を深く掘り下げてきた女性シンガー、リアノン・ギデンズ。

パートナーであるイタリア出身音楽家フランシスコ・トゥリッシの活動拠点アイルランドへ移って発表した2021年作『They're Calling Me Home』(
2021年4月9日今日のこの1曲で紹介)以来、約2年ぶりのアルバムです。

ルーツに根ざしシンプルかつ重みのある雰囲気の楽曲が多かった近作ですが、本作はジャック・スプラッシュをプロデューサーに迎え、華やかで活気あるバンド・サウンドへ一変しました。

彼女の素晴らしい歌声もより迫力を増して、前向きになった印象です。
今日のこの1曲は、ソウルフルなヴォーカルがかっこいい①「Too Little, Too Late, Too Bad」を。森 陽馬



2023年8月21日(月) 鈴木祥子 「夏はどこへ行った」

2023年9月21日でデビュー35周年を迎える鈴木祥子さん。

35周年を記念し、1988年のデビュー曲「夏はどこへ行った」をセルフ・カヴァー♪
祥子さんのお誕生日である本日、短冊(8cm)CDでリリースされました。

鈴木祥子『夏はどこへ行った1988/2023』
(国内8cmCD 完全限定盤 先着缶バッチ付 NRSD-3116 1,650円税込)

1988年9月21日発売、祥子さん23歳の頃のデビュー曲「夏はどこへ行った」(作詞:川村真澄)。

アコースティック・ギターの印象的なアルペジオ、祥子さんの落ち着いた歌声は変わらず、当時のアレンジより柔らかな印象をいだきます。列車の窓から差し込む陽射し、柔らかな風...情景が思い浮かぶ晩夏に聴きたい名曲です。

カップリングには、美しい1人多重コーラスが聴きものの2019年につくられ、2022年に録音された讃美歌「Lead me, guide me」と、両曲のオフ・ヴォーカルver.が収録されています。

現在、アルバムを鋭意制作中とのこと!
「夏はどこへ行った」を聴きながら楽しみに待ちましょう。東尾沙紀



2023年8月22日(火) ウワノソラ'67 「シェリーに首ったけ」

当店の大ロングセラー作! ウワノソラ'67のアルバム2種がアナログ・レコード化!
本日入荷しました。

特に大好きな「シェリーに首ったけ」、「雨降る部屋で」収録の2015年発表1stは、待望の初LP化ですね。

ウワノソラ'67『Portrait in Rock'n'Roll』
(国内LP 完全限定盤 当店作成インタビュー・リーフレット付 KMKN-124 4,400円税込)

大滝詠一が作ったナイアガラ・サウンド、フィル・スペクターが生み出したウォール・オブ・サウンド、シティ・ポップの儚いメロディーが合わさったマジカル・ポップ・アルバム!
新しい世代の音楽ファンにも是非聴いてもらいたい1枚です。

今日のこの1曲は、何時聴いても心が弾む「シェリーに首ったけ」を。森 陽馬



2023年8月23日(水) サディスティックス 「タイプⅠ」

高中正義、後藤次利、今井裕、高橋幸宏によるサディスティックスの唯一のライヴ盤を紹介したいと思います。

サディスティックス『ライヴ・ショウ』
(国内CD VICL-70214 2,530円税込)

1978年8月29日、日本武道館の近くにある九段会館での<サマー・リサイタル>の模様を1枚のLPにして、1979年1月に発売。それを2016年にリマスタリングしCD化したのがこのアルバムです。

メンバー4人の他に、パーカッションで斉藤ノブとペッカー、そしてドラムスで村上ポンタが参加。
高橋幸宏とのダブル・ドラムです。

ポンタさんのドラムスは客演ということもあっていつもより地味ですが、左右チャンネルから聴こえてくる二人のドラミングに耳を傾けるのも、このCDの楽しみ方のひとつです。
(左チャンネルが高橋幸宏、右チャンネルが村上ポンタだと思います。)

さて、今日のこの1曲は、1曲目「タイプⅠ」を。
エキサイティングでスリリングでグルーヴィーな演奏は、サディスティックスならでは。
ちなみに、ギターの高中正義は、ジョギングパンツ姿で弾きまくっています。森 勉



2023年8月24日(木) センチメンタル・シティ・ロマンス 「風景~Turn Turn Turn」

告井延隆さんが正式メンバーではなくなり(でも、ライヴには時々参加しています)、中野督夫さんが2021年に逝去しましたが、センチメンタル・シティ・ロマンスは永遠に不滅です!

ということで、センチは細井豊さん中心に現在も活動中♪
2023年で結成50周年を迎え、様々なアイテムがリリースされています。

今週は、センチの1stアルバムと2ndアルバム『ホリデイ』が、ボーナス・ディスク追加で出ました。
そのボーナス・ディスクには、1975年8月21日に日仏会館で行ったセンチのライヴ音源が初収録!
音質は良くないのですが、臨場感があって、約48年前へタイムスリップした気持ちになれますね。

今日のこの1曲は、『ホリデイ』のボーナス・ディスクから、「風景~Turn Turn Turn」(1975年ライヴ)を。

センチメンタル・シティ・ロマンス『ホリデイ』 Special Edition
(国内2枚組CD 小倉エージ氏による解説付 MHCL-30870 4,500円税込)

曲後半にThe Byrds「Turn Turn Turn」へなだれ込んでいく展開がNice!
当時はメンバー全員20代前半ながら、センチらしい演奏&コーラス・ハーモニーが素晴らしいですね。

あと、センチの歌とコーラスは、夏の終わりにピッタリだな、と改めて感じました。森 陽馬



2023年8月25日(金) PAPIK presents Sea Breeze 「Biggest Part Of Me」

イタリアの名レーベル、IRMA Recordsからリリースされた作品は、毎度手に取っています。

センスが良く、ジャンル問わず聴いていて気持ち良いサウンドが多いんですよね。

この度発売された本作も、ジャケットの清涼感そのままに、グッド・タイム・ミュージックな1枚でした。

PAPIK presents Sea Breeze『West Coast Rendez Vous』
(輸入CD IRMA records IRM2244)

本作は、イタリア/ローマ出身の名プロデューサー、PAPIKが手掛けたAORプロジェクトのアルバム。
ほぼ固定のイタリア人バック・バンドに、様々なヴォーカリストが各曲に参加。
ウエスト・コースト・ロック/ブルー・アイド・ソウルなオリジナル曲に、カヴァーを織り交ぜた全15曲入です。

今日のこの1曲は、アンブロージアの名曲「Biggest Part Of Me」のカヴァーを。
メロウ&スムースに洗練されたアレンジで、爽やかに聴かせます。森 陽馬



2023年8月26日(土) Lisasinson 「No Sé Muy Bien (本気じゃないよ)」

スペインのインディー・ポップ・レーベルElefant Records発♪
<Punky Pop>なガールズ・ユニットの日本デビュー盤がリリースされました。

リサシンソン『365日革命(Un Año De Cambios)』
(国内CD HYCA-8055 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲追加 2,640円税込)

リサシンソン...ソロ・アーティストのような名前ですが、Míriam FerrerとPaula Barberánによる2人のユニットで、人気アニメ『シンプソンズ』キャラクター、リサ・シンプソンをスペイン語読みしたものが名前の由来なのだそう。

2018年に女の子4人組バンドとしてスタートし、2021年には1stミニ・アルバム(限定500枚のレコードはレーベルから1日で姿を消したのだとか!)、デジタル・シングルを中心にリリースを重ね、2023年1stフル・アルバムが発表されました。

夏バテした心と身体にパワーを注入してくれそうな溌剌としたスペイン語ヴォーカル、キャッチーなメロディ♪
彼女達の佇まいを見てシャンプーが思い浮かんだのですが、パンク・ロックを主体にシューゲイザーの要素もあり、80~90年代のガールズ・バンドのような懐かしさも感じさせます。

本日は2022年に配信リリースされている「No Sé Muy Bien」を今日の1曲に。
個人的にこの曲を一部を聴いて、ザ・ジャムを思い出しました。(メロディ・ラインが少し似ているのかな?)
ミュージック・ビデオもかわいいので是非チェックしてみてください。東尾沙紀



2023年8月27日(日) The Soultrend Orchestra 「Riding The Wave」

8月25日に取り上げたIRMA recordsからの商品で、お気に入りの新譜アイテムをもう1枚紹介しましょう。

The Soultrend Orchestra『LIVE FOR FUNK』
(輸入CD IRMA records IRM2121)

The Soultrend Orchestraはイタリア/ローマの名プロデューサー、PAPIKを中心としたソウル・ユニット。
本作は、試聴機に入れて大好評だった2018年発表作『84 King Street』(
2018年3月16日今日のこの1曲で紹介)以来の新作アルバム。タイトルに“Live”が入っていますがライヴ盤ではなく、スタジオ録音作です。

洗練されたディスコ・サウンドと、クールな90'sアシッド・ジャズが融合していてNice♪
インコグニートお好きな方にオススメしたいアルバムですね。

PAPIK絡みの他作品同様、各曲毎にゲスト・ヴォーカリストが加わっていますが、今日のこの1曲は、CD11曲目のインスト・ナンバー「Riding The Wave」を。
ヴィブラフォンの清涼感溢れる音色&流麗なフレーズが心地良くグルーヴしています。森 陽馬



2023年8月28日(月) グレン・キャンベル 「トゥルー・グリット」

グレン・キャンベルは2017年8月8日に残念ながら亡くなってしまいましたが、名曲をたくさん歌ってくれました。

様々なベストCDが出ていますが、僕のおすすめの2枚組ベストCDを紹介したいと思います。

GLEN CAMPBELL『The Capitol Years 65/77』
(輸入2枚組CD Capitol/Zonophone 724382183426)

2枚のCDに全46曲。「恋はフェニックス」、「ウイチタ・ラインマン」、「ガルベストン」、「ハニー・カンバック」、「ラインストーン・カウボーイ」、「サザン・ナイツ」など有名曲はもちろん、ブライアン・ウィルソンがグレンへ贈った曲として知られる「ゲス・アイ・ダム」が入っているのが、ビーチ・ボーイズ・ファンとしてはうれしいところです。

今日の1曲は、1969年のヒット曲で「トゥルー・グリット」を。
同年に公開された映画『勇気ある追跡』(原題:TRUE GRIT)の主題歌です。

なんと、この映画にはグレンが出演もしていました。
ジョン・ウェイン主演の西部劇です。

『勇気ある追跡』(TRUE GRIT)は2010年にコーエン兄弟によってリメイクされ、日本では2011年に公開されました。
その時の主役はジェフ・ブリッジスで、グレンの役はマット・デイモンが演じました。
残念ながら、主題歌は再使用されませんでしたね。森 勉



2023年8月29日(火) 加藤いづみ 「星空のジェットプレイン」

30年前に想いを寄せていた女性と再び出逢ったような、トキメキを感じさせてくれる1枚♪

加藤いづみ『Sweet Love Songs +[Remastered]』
(国内CD PCCA-6219 2,640円税込)

1991年にデビューし、現在でもソロに加え、小田和正や吉田拓郎、ももクロのバック・コーラス等、歌手活動を続けている女性シンガー、加藤いづみ。

1993年ポニー・キャニオンから発表した名作『Sweet Love Songs』が最新リマスタリングを施し素晴らしい音質となり、更に、「好きになって、よかった」2023年新録音ヴァージョン(編曲:武部聡)を追加して再リリースされました。

キュートながら親近感が湧く歌声と、切なく甘い恋の物語が綴られた歌世界が見事にフィット。
主に高橋研が手掛けた楽曲&編曲と見事なバック演奏は、30年を経ても全く色褪せていません。

中でも、TVドラマ『悪魔のKISS』挿入歌のシングル曲「好きになって、よかった」は、やっぱり名曲!
とっても可愛い「シャンプー」も素敵ですが、今日のこの1曲は②「星空のジェットプレイン」を。
90年代当時の空気感というか、高揚感が伝わってきますね。
印象的なギターは、吉田拓郎や中島みゆきとの仕事で知られる古川望が弾いています。森 陽馬



2023年8月30日(水) 細川たかし 「Let's ONDO Again」

大滝詠一『暑さのせいEP』8cmシングルCDが本日発売されました。

それに合わせて、当店ロゴ入り新コースターを先着でプレゼントしております。

(店頭にある商品でしたら、大滝詠一関連でなくてもお買い上げの方へプレゼント中)

2023年夏の想い出に、よろしければお使いください♪

さて、ナイアガラ・ファン要チェックのアナログ盤が本日告知されました。

<10月18日発売>
・細川たかし『Let's ONDO Again』
(国内7inchアナログ・レコード JS7S390 2,420円税込)

大滝詠一作で布谷文夫の歌唱でお馴染みの音頭名曲「Let's ONDO Again」。
1982年に細川たかしがカヴァーしたヴァージョンが初アナログ化!

チャビー・チェッカー「Let's Twist Again」他、様々なオマージュやナイアガラの粋が詰め込まれたナンバーです。
ちびまる子ちゃんジャケも素敵ですね。ご予約はお早めにどうぞ。 森 陽馬



2023年8月31日(木) Pale Jay 「By The Lake」

ロサンゼルスを拠点とする赤い目出し帽のソウルマン、ペイル・ジェイ。

その見た目からは想像できないシルキーなファルセット・ヴォーカル♪
スウィート・ソウル新世代のシンガーソングライターとして注目を集めた、Karma Chiefからの2021年のデビューEP以来となる新作『Bewilderment』がリリースされました。

ペイル・ジェイ『ベウィルダメント』
(輸入盤国内流通仕様CD AMIP-0332 2,640円税込)

大学でジャズを学んでいたという彼は作詞・作曲・ミックスなどほとんどを自身で手掛けています。
70年代ソウルに現代的な要素も取り込み、薄いヴェールを纏ったようなノスタルジックなサウンドと、甘いハーモニーがなんとも夢心地。

本日は美しいストリングスを擁した先行シングル曲「By The Lake」を今日の1曲に。
Steve Okonskiらドラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズのメンバーらによるインスト・ユニットOKONSKIのピアノをサンプリングした特別なコラボ曲です。東尾沙紀




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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