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  今日のこの1曲 “Archives”

<2025月2月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2025年2月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。
<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2025年2月1日(土) ジャッキー・ロス 「セルフィッシュ・ワン」

ジャッキー・ロスは、1964年9月に「セルフィッシュ・ワン」という曲で全米ポップ・チャート11位を3週間続けた黒人女性シンガー。

1週ぐらいベスト10に入れてあげれば良かったのに・・・、と思いますが、当時はイギリスのグループがアメリカのチャートを席巻している時期。アニマルズ、デイヴ・クラーク・ファイヴ、ビートルズ、ジェリー&ザ・ペイスメーカーズがベスト10の中に居座っている状態で、逆に言えばよく11位までのヒットになったなあ、という感じかも。
それだけこの曲に特別なものがあったということなのでしょう。

彼女は当時まだ18歳。
ソウルフルながらも60'sガール・ポップにも通じるキュートさも漂ったヴォーカルが魅力です。

このCDは2014年にユニバーサル・ミュージック・ジャパンがチェス・レーベルの作品を大量に発売した時に出たものですが、まだ1,100円で手に入ります。
60'sのソウル・ファン&ポップス・ファンは是非1枚。森勉

★ジャッキー・ロス『フル・ブルーム』
(国内CD 解説・歌詞付 UICY-76561 1,100円税込)

★PET SOUNDS RECORDが選ぶ2024年ベスト・アルバム、コラム・コーナーにて。

2025年2月2日(日) David Paton 「All I Need」

パイロット/アラン・パーソンズ・プロジェクトで知られる英国のシンガーソングライター、デヴィッド・ペイトン。
本国では2024年に発表された最新作『コミュニケーション』の国内盤がリリースされました。

デヴィッド・ペイトン『コミュニケーション』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HYCA-8086 2,750円税込)

デビューから50年を超え、現在もなおコンスタントに作品を届けてくれるペイトン。
2022年発表のコラボ作『メロディーズ・アンド・エコーズ』も素晴らしかったSHEEP(田中久義、堀尾忠司)の2人が手掛けた楽曲を取り上げていたり、日本語で歌う曲があったり、ジャジーな雰囲気の素敵なアレンジの曲があったり。
彼らしいグッド・メロディに満ちた1枚となっています。

「君さえいれば他の誰も必要ない」と歌う、今作のリード・トラック「All I Need」はとても多幸感のあるポップなラヴ・ソング。
ハンドクラップに、ウーララ・コーラス、瑞々しいメロディ♪聴いていると心がポカポカしてくる1曲です。

日本盤ボーナス・トラックとして、娘のサディさんが歌うザ・プロクレイマーズ「I'm Gonna Be (500 miles)」のカヴァー(それと気付かないほどの洒落たアレンジ!)など2曲が追加収録されています。東尾沙紀


2025年2月3日(月) 竹内まりや 「人生の扉」(ライヴ)

暦の上では本日、立春となりました。
まだ寒い日が続いていますが、美しい桜をもうすぐ眺めることができると思うと気持ちが華やぎますね。

その桜の花が開く2ヶ月後、竹内まりやの新しいアイテムが4月2日発売決定しました。

竹内まりや『Precious Days』(souvenir edition)
(2025年4月2日発売 2枚組CD 初回生産限定盤 WPCL-13640 4,180円税込)

『TRAD』(2014)以来10年ぶりのオリジナル・アルバムとして、2024年に発表された傑作アルバム『Precious Days』に、ライヴCDを付属した2枚組CD盤になります。

ディスク2のライヴCDは、『Precious Days』デラックス盤に付属されていたBlu-ray/DVDのライヴ映像の音源を、再リマスタリング&セレクトした15曲が収められています。
「September」、「元気を出して」、「プラスティック・ラブ」、「駅」、「人生の扉」、「いのちの歌」、etc...。
人気曲をライヴ・バージョンで聴くベスト盤、として楽しめそうな1枚ですね。

♪満開の桜や 色づく山の紅葉を この先いったい何度 見ることになるだろう♪
本作に収録される「人生の扉」ライヴ音源は、2010年<souvenir again>のヴァージョンです。森陽馬



2025年2月4日(火) 東京ローカル・ホンク 「お手々つないで」

<音楽はアニメのおまけではない。音楽はてめえの趣味をひけらかすアクセサリーでもない。
音楽とは何か、生活とは何か。俺が好きなものってなんだっけ。
ホンクは俺の感性をリセットしてくれる。ホンクには本質しかない。音楽以外には何も付随しない。
ただ音楽そのもの。音楽が聴ける幸せを噛み締めている> (田中ヤコブ a.k.a.家主)

上記は、田中ヤコブ氏による、東京ローカル・ホンクの新作へ寄せた推薦文です。
ホンクへの愛情が伝わり、本質を突いたコメントですね。

その東京ローカル・ホンクの14年ぶりとなる新作『夜明け前』が本日入荷しました。

東京ローカル・ホンク『夜明け前』
(国内CD NNR-002 3,300円税込)

僕が日本一、いや世界一大好きなバンドの新作です。
ただ、コロナ渦以降のホンクのライヴには、井上文貴さん(ギター)が出演せず、本作にも参加していません。
リリース前は期待と不安が入り交じっていましたが、待っていて良かった!と心から思える素晴らしい1枚でした。

今日のこの1曲は、ホンクリズムの真骨頂!な③「お手々つないで」を。
<日本の明るい演歌とエチオピアの音楽が混ざったような、架空のアジアの町のお祭りのつもりでやってみた>(木下弦二さん談)、<セカンドラインと音頭の融合>(田中邦雄さん談)とおっしゃっているように、独特なノリが印象深いですね。

なお、当店のみの特典として、ジャケット・イラストのマグネットと、メンバー3人(木下弦二さん、新井健太さん、田中邦雄さん)へインタビューしたリーフレットを差し上げています。森陽馬


2025年2月5日(水) 東京ローカル・ホンク 「セキグチくん」

2025年ベスト・アルバム確定!?
東京ローカル・ホンクの新作『夜明け前』は本日2月5日発売日でした。

東京ローカル・ホンク『夜明け前』
(国内CD NNR-002 3,300円税込)

繰り返し何度聴いても飽きない、というより、どんどん深みが増していきますね。
歌詞の一言一言にグッときて、聴く度に好きな曲が変わります。

今日のこの1曲は、ライヴで初めて聴いたとき、目の覚めるような強烈なパンチを食らった「セキグチくん」を。

ニール・ヤングwithクレイジーホースのような武骨なバンド・サウンドがかっこいい!
更に歌詞が面白くもあり、とても痛快!

先生が小学生の子供たちへ「あなたたちはなんにでもなれる」と語り、それに対して“セキグチくん”は「ヘリコプターになりたい」と話します。そして、子供たちは大人の先生へ問います。
「先生、本当になれますか?」、「先生、あなたはどうですか?!」。

最後のフレーズが心に刺さりますね。森陽馬



2025年2月6日(木) Jesse Ed Davis 「Caravan」

2024年11月29日RSD/Black Friday(レコード・ストア・デイ秋版)で限定発売された、ジェシ・エド・デイヴィスの2枚組アナログLPが少量再入荷! 店頭で発売中です。

JESSE ED DAVIS『Tomorrow May Not Be Your Day-The Unissued Atco Recordings 1970-1971』
(輸入LP2枚組 Cobalt "Blue Jean" カラー盤 1,500枚限定プレス RGM-1817)

彼が1971年に発表した1stアルバム『JESSE DAVIS』&1972年に発表した名作2nd『ULULU』を録音していた時(1970年5月~1971年6月)の、貴重な未発表音源17トラックを収めた2LP。全世界1,500枚限定プレスのアナログ盤です。

ジェシ・エドが着ているジーンズと同じ色のカラーLPもうれしいですが、内容もマニア垂涎のトラック連発!
「Tracks Of My Tears」(スモーキー・ロビンソン作)や、「Love Minus Zero/No Limit」(ボブ・ディラン)のインスト等々、全曲未発表で聴き応えタップリ!

今日のこの1曲は、「Caravan」(ヴァン・モリソン)のインスト・カヴァーを。
ジャズ・スタンダードの「Caravan」と思い針を落としたら、ヴァン・モリソン作の方で狂喜!
1971年1月23日L.A.録音。ジェシ・エドらしさ全開のギターが渋くてかっこいいですね♪ 森陽馬


2025年2月7日(金) Andre Solomko 「May I buy you a drink, Sadao-san?」

70~80年代AOR/フュージョンお好きな方オススメ♪
ライト・メロウ人気ミュージシャン、アンドレ・ソロンコ7年ぶりの新作がリリースされました。

アンドレ・ソロンコ『ミッドサマー・レイン』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-25457 2,750円税込)

アンドレ・ソロンコは、ウクライナ出身、フィンランド・ヘルシンキを拠点に活躍しているサックス奏者/プロデューサー。

女性ヴォーカルをメインに据えた前作、前々作とは異なり、今作では男性ヴォーカルをフィーチャー&インストを中心とした作品に。

ジャジーなサックス、甘い響きのローズ・ピアノ、軽やかなフルート....曲が流れているだけでその場が極上の空間に変わってしまうような、良いムードが漂います。

今作の中でタイトルで気になった「May I buy you a drink, Sadao-san?」。
渡辺貞夫さんの作品にインスパイアされ、書かれた曲とのこと!
メロウ且つほのかに熱を帯びていく演奏聴きモノです。東尾沙紀


2025年2月8日(土) NOT WONK 「About Foreverness」

寺尾紗穂さんがアルバム『しゅー・しゃいん』(2024)を発表し、インタビューをさせていただいた時のこと。
「最近気になっているアーティストは?」の返答が、Sadfrankでした。

Sadfrankは、北海道苫小牧出身の男性ミュージシャン加藤修平によるソロ・プロジェクト。
寺尾紗穂さんは新代田でのライヴで共演したことがあり、<ツーマンが楽しみな人>とコメントしていました。

その加藤修平が苫小牧で2010年に結成したバンドNOT WONKの2025年新作が発売されました。

NOT WONK『Bout Foreverness』
(国内CD BFCD-1003 3,300円税込)

NOT WONKは、北海道・苫小牧にて加藤修平、藤田航平、高橋尭陸で2010年に結成したバンド。
藤田航平が2024年10月に脱退し、現時点では2人ユニット+サポートという体制ながら、本作に収録されている楽曲は、加藤修平による繊細なソングライティングに、ダイナミックな演奏とアレンジがかっこいい仕上がりです。

今日のこの1曲は、1曲目「About Foreverness」を。
ボン・イヴェールやフリート・フォクシーズをポップに爆裂アレンジしたような凄いナンバー!
言葉では表現できないような、突き抜けた魅力を持っていますね。

なお、ジャケットを手掛けている写真家:吉川周作による写真の一部が、歌詞カードにハンドメイドで貼り付けられている仕様に、インディーズ精神を感じました。森陽馬


2025年2月9日(日) LUTHER 「This Is For Real」

ルーサー・ヴァンドロスが亡くなったのは2005年7月。
早くも20年が経とうとしています。

そのルーサー・ヴァンドロスが1981年にソロ・デビューする前、Cotillion Records(コティリオン)から1976年と1977年にLUTHER名義で2枚のアルバムを発表しましたが、彼自身が版権を買い取り、遺族が所有・管理していたため、長らくCD化されていませんでした。

しかし、様々な権利がクリアになって2024年遂に再発!
レコード・コレクターズ誌2025年2月号掲載<リイシュー・アルバム・ベスト>のブルース/ソウル部門にて、1位に選出されたのがこの1枚です。

ルーサー『This Close To You』
(国内CD 完全生産限定盤 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック3曲追加 SICP-31721 3,300円税込)

本作は、デヴィッド・ボウイ『ヤング・アメリカンズ』のフィラデルフィア録音をきっかけに結成されたユニット、ルーサーによる1977年発表2ndアルバム。全曲をルーサー・ヴァンドロスが書き下ろし、ポール・ライザーがプロデュースを担当。
フィリー・ソウル的な曲もありますが、甘くとろけるようなバラード・ナンバーがいいですね。

今日のこの1曲は、アレサ・フランクリンもカヴァーしているバラード名曲「This Is For Real」を。
美しいストリングスに、ジョージ・ヤングのソプラノ・サックスが感動的♪
シックとしてデビューする頃のナイル・ロジャースが全曲に参加しています。森陽馬


2025年2月10日(月) キャステルズ 「アイ・ドゥ」

今日はワーナー・ミュージック・ジャパンが2015年から発売している<ナゲッツ>シリーズを話題にしたいと思います。

現在のところ、2020年に発売のものが最後になっていますが、5年間になんと32枚ものコンピレーションCDが発売されました。総曲数は驚きの758曲!

シリーズ別の曲数は
・ガール・グループ・ナゲッツ 8枚-177曲
・ポップ・ロック・ナゲッツ 13枚-316曲
・ソフト・ロック・ナゲッツ 4枚-96曲
・ドゥー・ワップ・ナゲッツ 3枚-73曲
・サーフィン・ホット・ロッド・ナゲッツ 1枚-23曲
・オリジナル・ナゲッツを含むナゲッツ 3枚-73曲

詳細な解説は全種に、歌詞も『ナゲッツ』3枚以外の29種に付いており、良き日本盤の伝統をちゃんと引き継いでいます。
価格も1,600円+税(『ドゥー・ワップ・ナゲッツ』のみ1,852円+税)という盛りだくさんの内容からすると、とてもお手軽なお値段。

今日の1曲は、キャステルズの「アイ・ドゥ」を。
ブライアン・ウィルソン作の隠れた名曲。
山下達郎さんもカヴァーしている曲のオリジナル・ナンバーです。森勉

★『サーフィン・ホット・ロッド・ナゲッツ ~シー・ライズ・ウィズ・ミー』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-16660 1,760円税込)


2025年2月11日(火) Donnie Emerson & Nancy Sophia Emerson 「When A Dream Is Beautiful」

映画『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』をkino cinema新宿にて先日鑑賞。

『ドリーミン・ワイルド』は、ブライアン・ウィルソンの半生を描いた映画『ラヴ&マーシー 終わらないメロディー』のビル・ポーラッド監督による2022年製作音楽映画。
ドニー&ジョー・エマーソン兄弟が1979年に10代で自主制作したアルバムが、約30年後の2010年前後に“埋もれた傑作”として再評価されながらも、複雑な心境で苦悩する主人公ドニーと、その家族たちを描いた実話の物語です。

あまり話題になっていませんが、映画自体はなかなかの力作でした。
音楽に関しても、実在するドニー&ジョー・エマーソンの楽曲だけでなく、ザ・バンド、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットの名曲が印象的に使われていましたね。

ただ、ケイシー・アフレック演じる弟ドニーが、才能あるが故に繊細で、優しい兄に対して厳しい言葉を浴びせる場面は、観ていて心が痛くなりましたね。ドニーの気持ちもわからなくもないけれど、兄ジョーが可哀想で切なかったなぁ。
ラストの終わり方は良かったので救われたけれど・・・。

今日のこの1曲は、ドニーと彼の妻ナンシーによる新曲「When A Dream Is Beautiful」を。
なお、映画ではナンシーを、『(500)日のサマー』やShe&Himで知られるズーイー・デシャネルが演じています。森陽馬

★掲載ジャケットは、この曲が収録されている映画オリジナル・サウンドトラック『Dreamin' Wild』。
(輸入LP Light In The Attic LITA216)


2025年2月12日(水) T.Rex 「Cosmic Dancer」

映画『ヒプノシス -レコードジャケットの美学』を鑑賞してきました。

唯一無二のセンスとアイデアで数多くのジャケット・デザインを手掛けた、イギリスのアート集団ヒプノシスのドキュメンタリー。
創設者ストーム・トーガソン、オーブリー・''ポー''・パウエルの出会い、ピンク・フロイド『神秘』からスタートした2人のキャリア、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニー&ウイングス、10cc、ピーター・ガブリエルなど代表的作品の制作過程、具現化するための行動力、ミュージシャン側からも飛び出すエピソードの数々。

気難しい人として知られるトーガソンがちゃんとイヤな奴(でも愛すべき天才)として語られるのも面白かったですし、ポール・マッカートニーの無茶ぶりでそんな所まで!、ピンク・フロイド『アニマルズ』のこんな映像が!、10cc『愛ゆえに』がなぜ潜水服なのか...
いずれの話も興味深く、アントン・コービン監督の見せ方も良く、とても楽しめました。

時代の変化と共に一時代が終わる。
彼らの光と影に触れて少し切ない気持ちにもなりました。

100分では到底収まりきらないほど象徴的な作品があるなか、本編ではチラッとジャケットが登場するだけなのですが、こちらもヒプノシス作品ということで、本日はT.レックス1971年作『電気の武者』を。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック8曲追加 UICY-20105 1,885円税込)

漆黒に浮かび上がるマーク・ボラン、この構図はどのようにしてうまれたのか?
今作のエピソードも聴いてみたかったなぁ。東尾沙紀



2025年2月13日(木) Michael Kiwanuka 「Follow Your Dreams」

ピーター・バラカン氏が2024年ベスト・アルバムに挙げていた1枚。
聴く毎にじわじわと温もりが染みわたってくる傑作です。

Michael Kiwanuka『Small Changes』
(輸入CD Polydor 659-465/輸入LP 659-472)

マイケル・キワヌカは1988年生まれイギリス/ロンドン出身の黒人男性シンガー・ソングライター。
本作『Small Changes』は、2019年発表作『Kiwanuka』以来となる4作目のオリジナル・アルバム。

ノラ・ジョーンズの2012年作『...Little Broken Hearts』等、先鋭的な傑作を多数手掛けているデンジャー・マウスが、前作に引き続きプロデュースを担当。
マイケル・キワヌカのフォーキーで慈愛に満ちたアコースティック・ソウルに、デンジャー・マウスによる現代の空気を震わすサウンド・プロダクションが見事に融合しています。

今日のこの1曲は、7曲目「Follow Your Dreams」を。
2児の父となった彼の、夢を追うこと/生きていくことを見守る優しい眼差しを感じました。森陽馬


2025年2月14日(金) 大滝詠一 「朝からゴキゲン」

3月に発売予定となっている究極のナイアガラ本『All About Niagara』新版。
リットー・ミュージックの通販サイト限定商品とお伝えしていた、ナイアガラTシャツと7インチ・レコードが付いたデラックス仕様が、当店でも数量限定で販売させていただけることになりました。

『All About Niagara 1973-2024 DELUXE EDITION』
書籍+大滝詠一「朝からゴキゲン」7インチ・レコード+ナイアガラTシャツ白orグレー
(2025年3月18日発売 リットー・ミュージック 12,540円税込)

以前に問い合わせをしていただいた方々には申し訳ございません!
リットー・ミュージックとナイアガラ・レーベルのご厚意で、急遽この度取り扱いできることとなりました。

Tシャツ色が白かグレー。サイズはS、M、L、XLがございます。
「気付いたら締切りが過ぎていて注文し忘れてしまった」、「やっぱり限定デラックス仕様が欲しい!」という方がいらっしゃいましたら、当店でご予約いただけますのでよろしくお願いいたします。

なお、付属の7インチは、エレックレコードの目録に掲載されたのみで未発表に終わった幻のシングルを、誤植も含め当時のレーベルデザインで再現した妄想復刻レコード。
SideA「朝からゴキゲン」は、2005年発売『Niagara Moon』30周年盤のボーナス・トラックに入っていましたが、今回の7インチではSideB「FUSSA STRUT(PART1)」両面共に初出となる未公開ヴァージョンで収録されているそうです。森陽馬



2025年2月15日(土) Sam Amidon 「Friends And Neighbors」

白昼夢の中で、ゆらゆらと漂っているような心持ちにさせられる1枚。

Sam Amidon『Salt River』
(輸入CD River Lea Recordings RLR027CD)

1981年生まれアメリカ/ヴァーモント州出身の男性シンガー・ソングライター、サム・アミドン。
2021年発表作『Sam Amidon』(
2021年2月6日今日のこの1曲で紹介)以来、約4年ぶりの新作アルバムになります。

サム・ゲンデルが本作のプロデュースを担当。
まさに、二人のサムの幽玄的な世界が音の結晶となった不思議な作品です。

今日のこの1曲は、オーネット・コールマンのカヴァー曲「Friends And Neighbors」を。
サム・ゲンデルがSarune Bolonという独特な音色の民族管楽器を演奏しています。森陽馬


2025年2月16日(日) サイモン&ガーファンクル 「アイ・アム・ア・ロック」

今日はサイモン&ガーファンクルの名曲をたっぷり聴きたいので、このCDを用意しました。

サイモン&ガーファンクル『サイモン&ガーファンクルのすべて』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 MHCP-153 2,640円税込)

「サウンド・オブ・サイレンス」「早く家へ帰りたい」「スカボロー・フェア」「冬の散歩道」「ミセス・ロビンソン」「ボクサー」「明日に架ける橋」「いとしのセシリア」「コンドルは飛んで行く」「アメリカ」、そして「マイ・リトル・タウン」も入った全20曲。

オリジナル・アルバムを聴くのが基本だと思いますが、有名曲が次から次へと流れてくるベスト盤も大好きです。
本当に名曲揃い。それを作ったポール・サイモン、やっぱり天才だね。
そして、その曲を見事に歌いこなし、二人の美しいハーモニーを聴かせてくれたアート・ガーファンクル。
60's後半の音楽シーンを面白くしてくれたサイモン&ガーファンクルの楽曲を改めて堪能しました。

今日の1曲は、「ア・ウインターズ・デイ」という歌詞で始まる1966年のヒット「アイ・アム・ア・ロック」を。森勉



2025年2月17日(月) Vashti Bunyan 「Hidden」

英国フォーク女性シンガーソングライター、ヴァシュティ・バニヤンの名作2nd『Lookaftering』。

''幻の名作''1970年の1st『Just Another Diamond Day』から35年後、彼女が60歳の頃に発表され話題を呼んだ2005年作が、ボーナス・ディスクをプラスした20周年記念エクスパンデッド・エディションとして再発されました。

Vashti Bunyan『Lookaftering』(Expanded Edition)
(輸入CD2枚組 fatcat records FATCD38X 輸入LPもあり)

そよ風のような歌声とギター、プロデューサーを務めたマックス・リヒターによる幻想的なアレンジ/ピアノ、清らかなオートハープ、音の粒が降り注いでくるようなハンマーダルシマー、印象的なアートワークも含め、いまも特別な輝きを放っています。

ピアノから始まる「Hidden」、リコーダーを用いた牧歌的な雰囲気が好きな曲です。
ディスク2には、「Lately」の2006年ライヴ音源、2001~2004年の間に録られた本編楽曲のデモ・バージョンなど全10曲を収録。
ヴァシュティ自身のギター弾き語りで録られた「Hidden」のデモもより素朴で良い感じです。

ブックレットには、ヴァシュティ、マックス・リヒター、今作に参加したデヴェンドラ・バンハート、Fatcat RecordsのA&Rデイヴ・ハウエルによるライナーノーツを掲載。
いろんな巡り合わせで今作が作られたこと、制作中のエピソードも興味深く、皆の作品に対する温かな想いが伝わってきました。東尾沙紀


2025年2月18日(火) 東京ローカル・ホンク 「僕は大丈夫」

東京ローカル・ホンク『夜明け前』レコ発ミニツアー、2月16日浜松エスケリータ68公演へ行ってきました!

まず、浜松のエスケリータ68が、とっても雰囲気の良いお店でしたね。
食事が美味しくて、ベーグルサンドを食べるだけでもまたお伺いしたいくらいです。

ライヴ当日は弦二さんの声が枯れ気味ながら、更なる新曲も披露され盛り上がりました。
2月15日がアラケンさん(ベース)の59歳の誕生日で、ハッピーバースデー合唱もあり♪
エスケリータ68を運営しているご夫婦&スタッフと、そこに集うお客さんの温かい雰囲気が心地良かったです。

今日のこの1曲は、新作アルバム『夜明け前』から、本編ラストに披露された「僕は大丈夫」を。
(国内CD NNR-002 3,300円税込)

弦二さん曰く「ホンクで演奏していると何かが込み上げてきます」。
クニオさんも「叩いていて物凄い気持ちが入っちゃう曲」と語っている通り、ライヴで涙が出るほど感動しました。
アラケンさんによる後半のベースソロにグッときますね。

ちなみに、ミュージック・マガジン2025年3月号が本日入荷。

ALBUM PICKUPのページに、東京ローカル・ホンク『夜明け前』のディスクレビューが掲載されていました。

「明確な色合いを持ち得ながらも、どこにも染まっていない。それが東京ローカル・ホンクの音なのだと思う。」
「横丁の路地を曲がったところで、ふと出くわしてしまったような傑作アルバムだ。」
等々、小川真一氏による評はホンクの音楽性を見事に著していて、なるほど!と唸ってしまいました。森陽馬


2025年2月19日(水) ボビー・ヴィー 「トゥデイ・アイム・イン・ラヴ」

超マニアックなオールディーズ・コンピを発売するレコード会社として、すっかり有名になったティーンズヴィル・レーベルから、また新しいCDが出ました。

『The Things I'll Remember - 34 Rare & Obscure gems From The 1960s』
(輸入CD Teensville TV1066 14ページ英文ブックレット付/日本語解説付国内流通盤もあり 2,750円税込)

ミドル60'sの楽曲を中心に、男性ティーンポップの隠れ名曲が全34曲収録。
相変わらずヒット曲ではないのにイイ曲ばかりで、またまたポップスの奥深さを感じてしまう編集です。

アソシエイションの大ヒット曲「ネヴァー・マイ・ラヴ」を作ったことで知られるアドリシ・ブラザーズが、ヴァリアント・レーベルから1964~5年に出したシングル曲。ポール・アンカのイギリス録音曲や、ジェリー・ロスの片腕となって名曲を残したジョー・レンゼッティと共作した2曲が印象的なニール・ブライアン。ノリー・パラマーに気に入られて発表したシングルがいい雰囲気のブライアン・デイヴィスなどなど。有名・無名関係なく良質のポップスが並んでいます。

このCDには、ボビー・ヴィーの未発表曲も2曲入っています。
今日はそれをいってみましょう。

1曲はヴァン・マッコイ作品。もう1曲はP.F.スローン&スティーヴ・バリ作品。
今日は前者の方を。森勉


2025年2月20日(木) ルカタマ 「愛・おぼえていますか」 佐藤清喜プロデュース

短冊CD(8cmシングルCD)が最初に発売されたのは1988年2月21日。
桑田佳祐「悲しい気持ち」、THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」等、約70タイトルが当時リリースされました。
(ちなみに、CD自体が最初に発売されたのは1982年10月1日。大滝詠一『A LONG VACATION』等50タイトル)

その短冊CD生誕37周年記念として、短冊CDの新譜が本日入荷しました。
3776(特典付)、MCあんにゅ(特典付)、ルカタマ(特典付)、tamayuram(特典付)、Tnaka(特典付)、ニャーウェイブ、杉本清隆(特典付)、能ある鷹は爪を隠す、叶芽フウカ、『BLUE TENTION』(特典付)、etc...。

今日のこの1曲は、マイクロスター佐藤清喜さんのプロデュースによるルカタマ「愛・おぼえていますか」を。

ルカタマ『女優志願  c/w愛・おぼえていますか』
(2025年2月21日発売 8cmCD 先着特典マグネット付 NRSD-3149 1,650円税込)

本シングルには、女性シンガーのルカタマさんによる、安井かずみ/加藤和彦作品カヴァーが2曲入っています。
1曲目「女優志願」のオリジナルは、加藤和彦の1983年発表アルバム『あの頃、マリー・ローランサン』収録曲。
2曲目「愛・おぼえていますか」は、飯島真理が1984年6月に発表した3rdシングル曲で『超時空要塞マクロス』主題歌。

どちらも佐藤清喜さんプロデュースでドリーミー&ポップな仕上がり♪
オリジナル・カラオケも各々収録されています。森陽馬


2025年2月21日(金) ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸 「Tokyo To Me」

フジ・ロック・フェス2025の出演アーティスト第1弾発表が本日ありました。
7/26(土)に山下達郎の出演(フジロック初!)が告知されましたね。

更に、4/23発売シュガー・ベイブ『SONGS』50周年盤CDの収録曲詳細も本日解禁!
『SINGS SUGAR BABE LIVE in 1994』のディスクに14曲収録が決定しました。

色々な情報が出てきて、春・夏が楽しみですね。
そのシュガー・ベイブ50周年盤が発売される4/23には、こんな作品もリリース予定になっています。

<2025年4月23日発売>
ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸『EN』
(国内CD 初回限定ミニポスター仕様ライナーノーツ&ステッカー封入 VSCD3245 4,000円税込)

フィフス・アヴェニュー・バンド等で知られる男性シンガー・ソングライター、ピーター・ゴールウェイと、日本が誇れる名ギタリスト佐橋佳幸が組み、日本で録音した新作オリジナル・アルバム。
細野晴臣、大貫妙子、矢野顕子、松たか子、小原礼、林立夫、屋敷豪太、Dr.Kyonが参加!

ピーターの味わい深い歌声&楽曲に、“古き良きロックを愛する永遠の音楽少年”佐橋佳幸さんの演奏&アレンジがどのように響き合っているのか? 期待して待ちましょう。森陽馬


2025年2月22日(土) The Clang Group 「Bulldozer」

デフ・スクールのメンバーで、プロデューサー/ソングライターとしても活躍してきたクライヴ・ランガー。

エルヴィス・コステロ、マッドネス、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズをはじめ、彼が携わってきた作品を見ると、これもそうなのか!と改めて驚くものばかりです。

その彼がプレイヤーとして自身の表現の場としているバンド、ザ・クラング・グループが2016年作以来となる新作2ndを発表しました。

ザ・クラング・グループ『ニュー・クラング』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲追加 先着特典マグネット付 HYCA-8087 2,750円税込)

2024年で70歳を迎えたランガー(vo,g)、デフ・スクールのグレッグ・ブレイデン(drs)、ジョン・ウッド(key)、ジェイミー・レイノルズ(b/クラクソンズ)というラインナップ。

パンキッシュな「Page 1」、ソリッドなギターがかっこいい「Bulldozer」、お酒/恋愛...依存について歌うポップな曲調の「Addiction」...
ライヴでより映えそうなシンプルなロック・アルバム!

ボーナス・トラック2曲をのぞいて本編最後にはキンクス「アルコール」(『マスウェル・ヒルビリーズ』収録曲)のカヴァーを収録。
40秒ほど短いものですが、ピアノ主体のアレンジ、味のあるヴォーカルとマッチしています。東尾沙紀


2025年2月23日(日) Kat Hawley 「Summer Breeze」

寒い冬の最中ですが、春~夏に吹くそよ風のような、温もりを感じさせてくれる作品が入荷しました。

Kat Hawley『X・IX・VⅢ』
(輸入CD MBF00012)

Kat Hawleyはカリフォルニア州ロサンゼルス出身の黒人女性シンガー。
本作はスムース・ジャズ・ギタリストの夫Adam Hawleyがバックアップし完成させた1stアルバムです。

メロウかつソウルフルなスムース・ジャズ・サウンドが心地良い全10曲を収録。
90'sR&B/フュージョンお好きな方にオススメの1枚です。

今日のこの1曲は、メロウ・グルーヴなオリジナル曲「Summer Breeze」を。
Adam Hawleyのギターがセンチメンタルに響きます。

なお、ラスト10曲目にはアデル「Chasing Pavements」のカヴァーが収録されています。森陽馬


2025年2月24日(月) ポール&リンダ・マッカートニー 「Uncle Albert / Admiral Halsey」

毎月最終日曜の夜にTOKYO FMでオンエア中の村上春樹DJによるラジオ番組『村上RADIO』
2025年2月23日放送回は、<一生ものレコード>特集でした。

村上春樹さんが愛聴してきた“一生ものレコード”を紹介しましたが、王道の名盤ではなく、ややマニアックというか聴き込むほどに思い入れが強くなるような作品を挙げていて、ある意味春樹さんらしい選盤でしたね。

(ビーチ・ボーイズ関連のレコードも何か入れて欲しかったなぁ。
ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』ではなく、動物ジャケでもあえてこちらを選んだのかも?)
・・・ということで、ビートルズ関連のレコードでは、このアルバムをピックアップしていました。

ポール&リンダ・マッカートニー『ラム』
(国内CD UICY-80466 解説・歌詞・対訳付 2,934円税込/4CD+DVDスーパーデラックス盤も在庫あり)

本作はポール・マッカートニーが当時の妻リンダと連名で1971年に発表したソロ2作目となるアルバム。
派手さはないものの、温もりあるメロディーメイカーなポールのソングライティングが楽しめる名盤です。

番組では、春樹さんがポールとジョン・レノンについても言及していましたね。
なるほど、小説『ノルウェイの森』に出てくるビートルズの曲はポール作が多かったような...。

さて、皆さんにとっての<一生ものレコード>は何でしょうか? 森陽馬


2025年2月25日(火) スターダスト☆レビュー 「星屑兄弟」

待ってました!
朗らかに優しく僕らを照らし続けてくれる“星”、スターダスト☆レビュー。
2020年7月発表作『年中模索』以来、約4年半ぶりとなる新作オリジナル・アルバムが本日入荷しました。

スターダスト☆レビュー『星屑冒険王』
(初回CD+DVD 根本要による曲解説付 COZP-2156 4,400円税込/通常CD COCP-42442 3,300円税込)

コロナ渦&オリジナル・メンバー林VOH紀勝さんの喉頭がんによる療養など、苦難を乗り越えてのアルバムは、ポジティヴな愛のパワーに満ちた素晴らしい1枚に仕上がっています。

NHK『みんなのうた』2025年2~3月放送曲「ナントとカナルの物語」、シングル曲「はっきりしようぜ」、本作で一番最初に出来た曲という「冒険王」(ジェイムス・テイラー「Your Smiling Face」的アレンジが印象的)等、秀曲揃い!
今日のこの1曲は、ライヴで盛り上がりそうな②「星屑兄弟」を。

<宇宙から来たバンドが音楽で世界を救う>という壮大なテーマを基に、林VOHさん(本作にも参加!)と根本要さんが共に手掛けた歌詞には、♪ワッショイ♪を連呼するサビに加え、♪歌うだけで 戦車も核もいらないんだ♪というメッセージも込められていて、グッときますね。

本作をしっかり聴き込んで、2027年まで続くスタレビ45周年記念ツアーに足を運びましょう。森陽馬


2025年2月26日(水) TESTPATTERN 「Crecent Moon」

佐藤清喜(microstar/Nicely Nice)が音楽を始めるきっかけとなったテクノ・ポップ・ユニット♪

細野晴臣がプロデュースを手掛けた、テストパターン1982年唯一作が40年余りの時を経て、CD/LPで待望の再発!

テストパターン『アプレ・ミディ』
(国内CD 解説・歌詞付 MHCL-31029 2,750円税込 / LP 4,400円)

テストパターンは、グラフィック・デザイナー比留間雅夫、市村文男で結成された、YENレーベル発のテクノ・ユニット。

ポップでエキゾチックで、フレンチ・ポップのアンニュイな感じもオシャレで、歌モノのA面/インストのB面、シンセの音色、シンプルすぎるほどの音の構成...いま聴いても新鮮に響いてきます。

<あこがれのミュージシャンはテストパターン>と公言するNicely Nice(佐藤清喜さんソロ・プロジェクト)が2021年にアルバム/シングルでカヴァーした「Crecent Moon」、「Beach Girl」は今作に収録。

オープニングを飾る「Crecent Moon」は、ピュアなメロディと歌声が心地良いエヴァーグリーンな名曲です。東尾沙紀


2025年2月27日(木) 多羅尾伴内楽團 「雪やコンコン」

大滝詠一関連作品の中でも、一番マイナーな存在になっているのは、多羅尾伴内楽團だろうと思います。

大滝詠一もしくはナイアガラの文字がタイトルに入っていないので、販売元のソニー・ミュージックでも大滝作品だと気がつかなかった、という昔の逸話があるぐらいですからね。

『多羅尾伴内楽團Vol.1』は1977年11月、『多羅尾伴内楽團Vol.2』は1978年6月に出ました。
現在ではVol.1とVol.2を一緒にして、ボーナス・トラック4曲を追加した2007年発売の30周年記念エディションが流通していますが、40周年盤は残念ながら出ませんでしたね。ならば、50周年盤に期待ということで、あと2年ありますが、いち早くラヴコールを送っておこうと思います。

来年か再来年の<ナイアガラ・サンデー>のコンサート(今のところ、恒例化されるニュースはありませんが)は、駒沢裕城のスチール・ギターをフィーチャーした場面を是非、ということで。

今日の1曲は『Vol.1』から、スペクター・サウンド調アレンジの「雪やコンコン」を。森勉

★多羅尾伴内楽團『Vol.1&Vol.2 30th Anniversary Edition』
(国内CD SRCL-5008 2,200円税込)


2025年2月28日(金) 青葉市子 「惑星の泪」

近年の音楽や物事は、他よりも前に出ることを優先し制作されている、と頻繁に感じます。
(それは、聴き手の感覚にも依るところが大きいのかもしれませんね。)

そんな浮世とは別次元の静寂の中から、自らの音を紡いでいる作品が本日発売されました。

青葉市子『Luminescent Creatures』
(CD HERMCD3 3,300円税込/限定カラーLP HERMLPX3 6,600円/黒盤LP HERMLP3 4,400円)

1990年生まれの女性シンガー・ソングライター、青葉市子。
2020年発表作『アダンの風』(
2021年1月5日今日のこの1曲で紹介)以来、7作目となるアルバムです。

『アダンの風』に引き続き、梅林太郎との共同プロデュース作。
角銅真実、梶谷裕子、水谷浩章、朝川朋之、多久潤一朗、平山織絵等の演奏は、深緑の森の奥で奏でているよう。
青葉市子の歌声は、宇宙の彼方から囁いているように、静かに響いてきます。
穏やかな心で、耳をそばだてながら聴きたい1枚。

なお、来年2026年3月31日に、英国ロイヤル・アルバート・ホールで単独公演を行うことが決定したそうです。森陽馬



これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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