PET SOUNDS RECORD
今日のこの1曲 アーカイヴス


  今日のこの1曲 “Achives”

<2007月10月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2007年10月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。

廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。


<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2007年10月1日(月) 細野晴臣 feat UA 「YUME-MIRU YAKU-SOKU」

 今週末の10月6、7日に富士山近くで行なわれる野外フェス<朝霧ジャム>の出演アーティスト&タイム・テーブルが発表になりましたね。

 コーネリアス・グループ、ハナレグミ、UA、中納良恵、ソウライヴなどなど今年も魅力的なラインナップ。当然の如く入場チケットは売切れ(ここ数年は出演アーティストが発表になる前に売り切れてしまうという異様な人気!)で、今更観たい、なんて言ってもしょうがないのですが、いつかは行ってみたいな、と思っています。(かなり寒そうですが・・・。)

 今日のこの1曲は細野晴臣さんのアルバムでUAとデュエットしているナンバー。原曲は細野晴臣さんが1982年にYENレーベルから発表した『フィルハーモニー』の付録ソノシートに収録されていた楽曲。昭和歌謡的ながら、内橋和久によるダクソフォンやユーフォニウム、トロンボーン、そしてエレクトロニカ的な要素も加味された浮遊感あるサウンドと2人の歌声が妙にマッチしています。森 陽馬

2007年10月2日(火) 東京ローカル・ホンク 「生きものについて」

 2005年1月15日、雨が降る寒い1日、夕方からは雪もちらつき始めましたが、東京ローカル・ホンクのおかげで身も心も暖かく過ごせた夜でした。
 駅前再開発のため、立ち退きが決まっていた旧店舗4階で、その日彼等がライヴを、それもタップリとやってくれたのです。1981年から2005年まで過ごした旧店舗の想い出の中でも特に印象深く残っている出来事といえるものです。

 その東京ローカル・ホンクの新作である2枚目のアルバムが発売されました。(“うずまき”時代のものを加えると3枚目)
 ギター2本にベース、ドラムスの4人組。木下弦二のリード・ヴォーカルに井上文貴、新井健太、田中邦雄が絶妙なコーラスで加わる音は、1970年代前半の音楽シーンを想い起こさせてくれます。個人的には初めて聴いたうずまきの時に、これは一生付き合っていける優しさと力強さを持っているバンドだ、と感じました。

 この「生きものについて」は先に書いた第一期ペット・サウンズ閉店の記念ライヴの1曲目に披露された曲。やっとスタジオ録音されCDに収められました。うれしい!
 こういう味わいのあるギター・ソロをはさみながらのロック・グルーヴを出せるバンドが最近は本当に少ないのではないでしょうか。

 わがペット・サウンズではこのアルバムの良さと東京ローカル・ホンクのライヴを多くの方に体感していただきたいと思い、現在ニュー・アルバム『生きものについて』を当店にてお買い上げの方に、当店地下で行なうライヴにご招待を行なっております。
 ライヴの日時は10月6日(土)で、18時開演の会と20時30分開演の会のどちらかお好きな方をお選びいただけます。収容人員に限りがございますので、ライヴを御覧になりたい方はお早めに。森 勉

2007年10月3日(水) John Fogerty 「Creedence Song」

 あのCCRのジョン・フォガティが、その名も『リヴァイヴァル』というタイトルの新作アルバム(UCCO-1016 \2,500)を発表しました。

 2004年発表の前作『Deja Vu』は国内盤は発売されず輸入盤のみの発売で、内容は昔ながらのルーツ・サウンドからパンクっぽい曲など様々な曲が入り混じっており、玉石混淆 な印象がありました。
 しかしながら今作は彼らしい武骨なアメリカン・ロック・ナンバー連発で、ソウルフルなシャウトも健在。CCR時代の古巣Fantasyレーベルからの久々のリリース、ということもあってか原点に向き直ったような楽曲が並んでいます。

 特に3曲目。なんと!タイトルが「クリーデンス・ソング」!
♪クリーデンス・ソングを歌っていればまず間違いないのさ〜♪っていう感じの歌詞で、CCRの呪縛というかFantasyレーベルとの権利関係をめぐった法廷問題からは解き放たれたような1曲といえるでしょう。

 ただ個人的には、今まで60〜70'sサウンドの象徴ともいえるCCRを聴き込んできたせいか、アルバム全体的にちょっと音がクリア過ぎるような印象を受けたのは僕だけでしょうか? せっかくの国内盤なのに、歌詞の日本語対訳が付いていない(英詞はあり)のは不満が残ります。森 陽馬

2007年10月4日(木) ビーチ・ボーイズ 「カリフォルニア・ガールズ」

 8月末の公開からだいぶ経ってしまいましたが、ジャッキー・チェン主演の最新作「ラッシュ・アワー3」、99年公開の「1」、01年の「2」、いずれにもビーチ・ボーイズの『カリフォルニア・ガールズ』が使われているのをご存知でしょうか? (ファンの方の間では意外と有名な話だったりして...!?)
 
 劇中ではジャッキーがビーチ・ボーイズのファンという設定らしく、「1」ではビーチ・ボーイズをバカにする相方のクリス・タッカーに『彼らはとても素晴らしいバンドだよ!』と熱弁をふるうシーンがあったり、「2」では冒頭で2人仲良く車中でノリノリで歌っていたり、最新作「3」でも一瞬ですが、ある形でちゃんと登場していました。テレビでいつか放送されたら是非チェックしてみて下さい。東尾沙紀

2007年10月5日(金) 大貫 妙子 「何もいらない」

 最近はHPのコンテンツも更新が滞ってしまっていて申し訳ございません。来週あたりから色々と更新したいな、と思っておりますので、よろしくお願い致します。

 さて、紙ジャケット再発が乱発されている今日この頃ですが、今週の目玉としては大貫妙子さんのソロ1st(76年発表)と2nd(77年発表)がボーナス・トラック&リマスターで発売。シュガーベイブ解散後、ということもあり、その瑞々しい歌声と今聴いても色褪せないアレンジ&演奏が素晴らしい2作品です。その中でも最近の個人的お気に入り曲はこの曲「何もいらない」。

 この曲は、坂本龍一が実質的に全体のプロデュースを担当、名フュージョン・グループ“スタッフ”のドラマー、クリス・パーカーも参加している2ndアルバム『Sunshower』の3曲目に収録されているのですが、なんといっても、渡辺香津美のギター・ソロが聴きもの! ジョージ・ベンソン『ブリージン』的な音色で、切なくも流麗なソロを聴かせます。

 坂本龍一によるアレンジの妙、そしてフェンダー・ローズの響きがクールでかっこいい作品です。森 陽馬

2007年10月6日(土) 東京ローカル・ホンク 「カミナリ」

 本日6日(土)は、当店推薦のバンド、東京ローカル・ホンクのライヴが当店の地下にあるAGAINにて行なわれました。入替えの2回公演だったのですが、たくさんのお客様にお買い上げ・ご来店いただき、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

 今回はご都合が悪くてお越しいただけなかった方にも、是非いつか御覧になっていただきたいな、と思っているバンドですので、またこれからもよろしくお願いいたします。

 さて、今日やった曲の中では新曲も良かったのですが、昔から何度も聴いているナンバーをこの場で聴ける幸せを噛みしめていました。特に「カミナリ」と「社会のワレメちゃん」の熱演は良かったですね。

 ちょうど先日、新作の発売にあわせて、99年に発表されたうずまき時代のアルバムがリマスターで再発になり再入荷しましたので、東京ローカル・ホンクが気に入った方はこのアルバムも是非聴いてみてください。森 陽馬

2007年10月7日(日)大貫 妙子 「午后の休息」(DISKCHART DEMO)

一昨日こちらで紹介した大貫妙子さんの再発CDですが、こちら『GreySkies』(CRCP-20408 \2,300)のボーナス・トラックがとにかく聴きものなのです。

 当時、四谷にあったロック喫茶“ディスク・チャート”で閉店後に毎週セッションが行なわれていたそうなのですが、このデモはなんと!1973年!。まだシュガーベイブがCDデビューする2年前に録音された音源なのです。

 バックはもしかしたらシュガーベイブのメンバーになるかもしれなかった、という徳武弘文さん(G)・(B)に小宮康裕(G)、そして長門芳郎氏もバック・ヴォーカルとBongoで参加しており、シンプルながらも澄んだ大貫さんの歌声を引き立てています。

 おそらくカセットで録音されたと思われるのですが、音はとても良いので、こういう音源をもっと聴いてみたくなりますね。森 陽馬

2007年10月8日(月) Tracey Dey 「Jerry」

またまたイギリスのACEレーベルが面白いテーマのコンピレーションCDを出してくれました。(『The Answer To Everything』 ACE CDCHD-1166)

 今回のテーマは“アンサー・ソング”。
 アンサー・ソングというのは、大ヒット曲に便乗した形で企画・発売されたもので、そのヒットと曲は同じ(場合が多い、または似ている)で、歌詞は立場を変えたものとして作りかえられた曲のことを言います。

 エルヴィス・プレスリー「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」(今夜はひとりかい?)に答えたドディ・スティーヴンス「イエス・アイム・ロンサム・トゥナイト」や、ロジャー・ミラー「キング・オブ・ザ・ロード」に答えたジョディ・ミラー「クイーン・オブ・ザ・ハウス」などヒットした曲もありますし、サミィ・リン「ユー・シュッド・ノウ・アイム・スティル・ユア・ベイビー」(元は、ボビー・ヴィーの「テイク・グッド・ケア・オブ・マイ・ベイビー」)や、ウェンディ・ヒル「ゲイリー、プリーズ・ドンと・セル・マイ・ダイアモンド・リング」(元はゲイリー・ルイス&プレイボーイズの「ディス・ダイアモンド・リング」)など残念ながらヒットしなかったものもあります。(上記の4曲もこのCDに収録)

 今日紹介するのは、1962年の全米No.1ヒット、フォー・シーズンズ「シェリー」のアンサー・ソング、トレイシー・デイの「ジェリー」(アイム・ユア・シェリー)です。曲調は微妙に違えてありますが、「シェリー」を充分に感じさせてくれるもので、なんとも雰囲気が出ています。さすが、ボブ・ゴーディオ&ボブ・クルーのコンビ。

 それにしても、アンサー・ソング全盛だった1960年代、音楽界もシャレが通じるいい時代でしたね。森 勉

2007年10月9日(火) Ebony Alleyne 「Second Look」 

 “シャーデーを爽やかにポップ&ソウルにした感じ”、もしくは“往年のスウィング・アウト・シスター的な楽曲をシャーデーが歌っている感じ”と表現したくなるゴキゲン&オススメの1枚♪

 エボニー・アレインはUK出身の黒人女性ヴォーカリストなのですが、先日発売された彼女のアルバム『Never Look Back』(KCCD-293 \2,400)がとにかく心地良いオーガニックなUKソウル・アルバムに仕上がっていて、店内で今ヘヴィー・ローテーション中なのです。

 特に2曲目「Second Look」は、バカラック的な上品なストリングス・アレンジとフィリー・サウンド的なサウンド・メイキング、そしてスウィング・アウト・シスターを彷彿とさせるような楽曲と歌声が見事に絡み合った和み系キラー・チューン! 全19曲も収録されているのですが、他の曲も良くてアルバム全体が聴きものです。

 ちなみに、エグゼクティヴ・プロデューサーにはマフ・ウィンウッド(スティーヴ・ウィンウッドの兄であり、スペンサー・デイヴィス・グループの元メンバー)が名を連ねており、これからも注目したいアーティストです。森 陽

2007年10月10日(水) We Five 「You Were On My Mind」

 “ウィー・ファイヴ”といっても、現在では一般的知名度は低いでしょうね。
しかし、1960年代にヒット・ソングを聴いていたリアル・タイム派には意外と認知度が高いようです。なんてったって、1965年夏から秋にかけて全米3位まで上昇し大ヒットとなったこの曲の力が大きいのだと思います。

 女性シンガー、ビヴァリー・ビヴァンスをフィーチャーして、バーズ風12弦ギターの音色で味付けされたフォーク・ロック・サウンドとでも言いましょうか。アレンジを担当していたのは、リーダーのマーク・スチュアート。この人はキングストン・トリオにも在籍し、モンキーズの大ヒット曲「デイドリーム・ビリーヴァー」の作者でもあるジョン・スチュアートの弟とのことです。

 ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」がヒットするのが1966年ですから、その先がけとなった男女混声グループといえるかもしれません。昔からこの手のグループの曲は好きな歌が多いですね・・・。1967年にヒットしたローズ・ガーデンの「ネクスト・プレーン・トゥ・ロンドン」とか、サンシャイン・カンパニーの「バック・オン・ザ・ストリート・アゲイン」とか・・・。森 

★掲載ジャケットは、Collectors Choiceレーベルから発売されている『You Were On My Mind』と『Make Someone Happy』の2in1CD(DPSM-5172)。

2007年10月11日(木) 小坂 忠 「つるべ糸」

 小坂忠さんの『ほうろう』(ESCL-2281 \2,500)を初めて聴かせてもらったのは丁度去年の今頃だったような気がします。

 しばらくはこのアルバムをずっと聴いていて、「ゆうがたラブ」、「ほうろう」などの曲もかっこ良くてとても好きなのですが、特に個人的に気に入った曲が矢野顕子さん(当時鈴木晶子)作詞・作曲の「つるべ糸」です。

♪秋の日はつるべおとし〜小さくしぼむかえり道〜♪

 つるべおとしとは、秋の夕暮れに太陽が沈み始めて日が落ちるまでの間が短い事を言うのだそうですが、歌詞もメロディもシンプルで、まさに今の季節に聴くのにぴったりの曲ですね。
 なぜか私の場合、子供の頃に見た懐かしい情景を頭の中に思い起こさせてくれるのです。

 今も勢力的に各地でライブをされてる小坂忠さん。19日には横浜サムズ・アップで、林立夫さん、上原ユカリさん、バンバンバザール等をバックにライブをされるそうです。東尾沙紀

2007年10月12日(金) Night Shift 「All Night Through」

 秋になると聴きたくなるのがAOR。スティーヴン・ビショップやジム・フォトグロ、クリストファー・クロスなどが心地良く穏やかにスーと耳に入ってくる季節になってきましたが、当店で今、大・大推薦しているAORアルバムがコレッ! ナイトシフト『フルムーン』(ALP-4 \2,625)

 なんとフランスのAORデュオの2007年録音作で、このアルバムがデビュー作なのですが、とても今の音、と思えないほど“AOR”していて、内容も最高!

 フランス人ながら英語で歌っていて、その見事なコーラス・ハーモニー、エレピ/フェンダー・ローズの響きに切ないギター・ソロ、サックス・ソロなど徹底したこだわりっぷりがとにかくすごい! AORマニアの方からすると、元ネタ探しの宝庫、となってしまうのかもしれませんが、純粋に良い曲が多いので、ペイジズ、ラーセン・フェイトン・バンド、スティーリー・ダン好きの方には是非聴いてもらいたいオススメの1枚です。森 陽馬

2007年10月13日(土) デヴィッド・サンボーン 「ドリーミング・ガール」

 松嶋奈々子が主演していたNHK連続ドラマ『ひまわり』が放送されていたのは1996年。もう11年も前なんですね。
 その主題歌が山下達郎の「ドリーミング・ガール」でした。

 それをなんと、ジャズ/フュージョンのサックス奏者、デヴィッド・サンボーンが当時カヴァーしていました。同じレコード会社(ワーナー)のよしみだったのか、テレビ放送の中でも使われ、うれしい驚きでした。

 一音一音大切に吹くサンボーンらしいメロディーの良さが際立つ演奏です。外国では発売されていないと思うので、日本のファンはこんな曲が聴けるなんて幸せですね。森 勉


★『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』(WPCR-762 \2,447)に収録

2007年10月14日(日) スピッツ 「点と点」

 結成20周年を迎えたスピッツ、久々2年9ヶ月ぶりの新作アルバム『さざなみCD』(UPCH-1620 \3,000)。
 シングル曲「群青」、「ルキンフォー」、「魔法のコトバ」以外にも、イントロのギターが印象的でポップな2曲目「桃」など、スピッツらしい楽曲が揃った1枚に仕上がっています。

 その中で聴いて、「アレッ?!」と思ったのが、今日のこの1曲、7曲目に収録されている「点と点」。

 出だしからAメロの部分が、アイルランドのロック・グループ、クランベリーズの「I Just Shot John Lennon」という曲(1996年発表アルバム『To the Faithful Departed』に収録)にソックリなのです。曲調だけでなく、草野マサムネの歌い方・節回しもほとんど同じ。おそらくこの曲を下敷きにしたのだと思いますが、どちらもかっこいい曲なので、スピッツファンもクランベリーズファンの方も是非チェックしてみてください。

 ちなみに今回のプロデュースも前作に続き、東京事変の亀田誠治。僕個人の感想としては、彼独特のソリッドな音質が密になったプロデュース・ワークはもうおなかいっぱいという感じで、90年代『ハチミツ』や『フェイクファー』あたりの程よく隙間のあるスピッツをまた聴きたいな、と思っています。森 陽馬

2007年10月15日(月) Bob Crewe 「Barbarella」

 映画に詳しくなくても、このジャケットは御覧になったことがある音楽ファンは多いのではないでしょうか? ジェーン・フォンダ主演の68年製作映画『バーバレラ』。韓国のレーベル“Beatball”から待望のCDが入荷してきました。(beat-32 \2,500)

 サントラ・ファンの方はもちろん要チェック!なのですが、ボブ・クリューが音楽を担当していることから、オールディーズ・ファン、ソフト・ロック好きの方にこそオススメの1枚。遊び心満載のイージー・リスニング・アルバムとしても楽しめる作品で、“ジャケガイノススメ”シリーズの雰囲気がお好きな方なら一聴の価値ありです。

 デジパック仕様の中には、映画や当時のポスターを掲載したブックレットも付属。同じBeatballレーベルから、エロの巨匠映画監督:ラス・メイヤーのカルト映画『Beyond The Valley Of The Dolls <ワイルド・パーティー>』のサントラ盤(こちらの音楽はStu Philips!)も発売され、そちらも現在店頭にございますので気になる方はチェックしておいてください。森 陽馬

2007年10月16日(火) mocca 「Life Keeps On Turning」

関西の方はまだ暖かい陽気が続いているようですが、東京は涼しい、というよりも“寒い”です。ここ数日はずっと曇り空で、本日16日は雨が降り出すとより冷え込みを感じました。秋って本当に短いですね。
 さて、昨日に続いて韓国のBeatballレーベルから発売されているちょっと変わった1枚をご紹介。(mocca 『My Diary』 BEAT-9 \2,500)

 この“mocca”というグループは、なんと!インドネシアのギターポップ・バンド。インドネシアというと、ワールド・ミュージック的なイメージしかなかったのですが、このバンドは、ネオアコ的な程よく隙間のあるサウンドにキュートな女性ヴォーカルで、全編英語で歌っています。

 もともとは2002年に発売されたそうなのですが、本国インドネシアでもヒットしてロングセラーとなり、韓国のインディー・レーベルであるBeatballが最近再発させたようです。

 さわやかに聴けるギターポップ・アルバムとしても楽しめますが、アルバム全体の歌詞が“ある女の子の恋物語日記”といったコンセプトになっていて、ちょっぴり甘酸っぱい面も魅力。ネオアコ、スウェーディッシュ・ポップお好きな方、フリッパーズ・ギターやシンバルズなどがお好きだった方にもオススメの1枚です。森 陽馬

2007年10月17日(水) 山崎 まさよし 「昭和モダン」

 昭和・日本音楽の源流ともいえる服部良一、生誕100周年を記念して、豪華ミュージシャンが集ったトリビュート・アルバムが発売されました。(UPCI-1071 \3,150)

 福山雅治による「東京ブギウギ」から始まり、井上陽水「胸の振り子」、ゴスペラーズ「銀座カンカン娘」、スカパラ「青い山脈」、小田和正「蘇州夜曲」他、一青窈、徳永英明、さだまさし、レ・フレール、布施明&森山良子、ヘイリー、変わったところでは、関ジャニ∞、松浦亜弥&日野皓正などが参加。服部良一ナンバーの名曲を各々カバーしており、それを服部克久と服部隆之がプロデュースしているという全16曲新録音(!)の1枚。単なるトリビュート作品とは一線を画した完成度の高い作品です。

 その中で異色でもあり、最も印象に残ったのが山崎まさよしによって歌われているこの曲「昭和モダン」。

 このアルバムのために服部隆之が書き下ろした曲に、松本隆が歌詞を付けた新曲で、バックのアレンジも含めてすごくイイ曲! 山崎まさよしの歌唱も曲に合っていて、タイトル通り“昭和”の香りを匂わせながらも、新しい21世紀ポップスの息吹をも感じさせる素晴らしいナンバーに仕上がっています。

 ブックレットも丁寧な作りなので、是非お手にとってみてください。ちなみにアナログ盤(UPJI-1015 \4,500 収録曲同じ)も同時発売されています。森 陽馬

2007年10月18日(木) Tom Middleton 「Shinkansen」

 アンビエント/チル・アウト、というと今ではテクノ界に限らず一般的な音楽ジャンルとして確立していますが、その“アンビエント的要素”をテクノに持ち込んだ、とされているのが、このトム・ミドルトン。
 先日、朝霧ジャムにも来日。90年代の名テクノ・ユニット、エイフェックス・ツインのオリジナル・メンバーでもあったその彼が先日新作アルバムを久々に発表しました。(『Lifetracks』 FICC-1001 \2,625)

 アンビエント/チル・アウト音楽に生演奏をふんだんに取り入れ、ジャズ/ロック/ダウンテンポな楽曲がありながらもオーガニックに聴かせる絶妙な21世紀型イージー・リスニングに仕上がっています。

 ブックレット内には、1曲ごとに写真が掲載されていて、その写真(風景)がモチーフとなって楽曲が作られたようなのですが、その写真がそれぞれ美しく、ジャケット・イメージ共々ハイセンス。3曲目に収録されているこの「Shinkansen」(新幹線)には、写真の下に<Fuji-san from Tokaido Shinkansen, Japan>という解説が付いており、新幹線内から撮影したと思われる綺麗な富士山が映っています。

 CLUB MUSIC好きな方にはもちろん、レイ・ハラカミなどのエレクトロニカ、音響お好きな方、ロータスのようなジャム・バンド好きの方にもオススメの1枚です。森 陽馬

2007年10月19日(金) リンゴ・スター 「オンリー・ユー」

 突然ですが、<リンゴ・スター>というパンがあるのをご存知でしょうか?
 浅草橋のドーメルというパン屋で作られているものなのですが、アップルパイの中身をアンパンのようなかたちのパンの中に入れ、上にカスタード・クリームで星印をトッピング、といった感じなのですが、これがなかなか美味なのです。

 今回出たリンゴ・スターのベスト・アルバムのレーベルデザイン<星印>を見ていたらそんなことを思い出しました。それにしても普通ならアップルパン、<リンゴ・スター>とはいいネーミングですね。

 さて、待望のリンゴのベスト、やっぱりいいです。
 なんとも言えぬユルイ雰囲気、のんびり聴いているうちに気分もゆったりしてきます。各曲のミュージシャン・クレジットを見ながら聴いていると、面白いことに気付いたりもしました。

 たとえば、プラターズの有名曲をカヴァーしたこの「オンリー・ユー」。(原曲とは全く違った曲調ですが素晴らしい出来。ニルソンのバック・コーラスがシャレてます。)
 アレンジとイントロの生ギターはジョン・レノン。ジョンの「スタンド・バイ・ミー」とほとんど同じだったりして・・・。森 勉

2007年10月20日(土) James Taylor 「Never Die Young」

 ジェイムス・テイラーの新作が、ポール・マッカートニー、ジョニ・ミッチェルの新作をリリースした“ヒア・ミュージック”から12/5発売決定!

 新作といっても、<今年行なったライヴ音源CD+そのライヴ映像とインタビューを収めたDVD>という仕様なのですが、彼の代表曲をエピソードを加えたMCを挟みながら、ピアノ及びギターによる弾き語りで綴っていく、といった内容のようで、今からとても楽しみです。

 収録曲はほぼベスト的な選曲ですが、今日のこの1曲「ネヴァー・ダイ・ヤング」も収録予定。1988年発表アルバム『Never Die Young』(MHCP-1193 限定紙ジャケ \1,890)は、彼としては後期の作品ですが、暖かいJTの眼差しが優しく伝わってくる好盤です。

 先々月(2007年8月31日)の今日のこの1曲コーナーでも取り上げたルシアーナ・ソウザとのこの曲の素晴らしいデュエットも記憶に新しいですね。森 陽馬

2007年10月21日(日) aoyama 「月読み」

 “aoyama”と書いて“アオヤマ”。
 女性ヴォーカリスト、青野りえと山口洋輔による2人ユニットなのですが、このグループの1stアルバム『月を読む』(SLMN-1004 \1,890)がとにかく素晴らしい。

 CDの帯に、<70年代のシュガーベイブや荒井由実を彷彿とさせる懐かしさ>いう売り文句があるのですが、まさにそういう70年代的なサウンドで、心地良くスゥ〜と馴染んでくるような音感。
 青野りえのヴォーカルは空気公団の山崎ゆかり似で、嫌味のない歌声がバックの“喫茶ロック”サウンドにも合っています。

 今日のこの1曲はアルバムのラストに収録されている「月読み」(つくよみ)を選びましたが、収録曲全6曲どれもイイ曲なので、先程挙げたシュガーベイブや荒井由実などの70'sシティ・ポップスお好きな方から、ハンバート・ハンバート、寺尾紗穂、空気公団など気に入っている方にも超オススメの1枚です。森 陽馬

2007年10月22日(月) ロバート・ワイアット 「Just As You Are」

 前作『クックーランド』から約4年振り、ドミノに移籍して第一弾となる新作『コミック・オペラ』(国内盤のみボーナス・トラック収録 ピーター・バラカンさんによるライナー・ノーツ付 HSE-10053 \2,490)を発表したロバート・ワイアット。
 参加ゲストはブライアン・イーノ、フィル・マンザネラ、ポール・ウェラー等、前作と同じような面子が揃います。そんなに彼の作品を聴いた事が無いのですが、不思議な世界観に少しハマりつつあります。
 
 今作は「雑音に紛れて」、「日常」、「妖精とおでかけ」の3部構成になっており、3部「妖精〜」の歌詞は他に比べ宗教的な感じが強く、英語以外の言語で歌われています。
 
 その中でもいいなと思った曲が1部に含まれるこの曲。
 恋人同士の壊れそうな関係をA(女性)とB(男性)の歌詞に分け、それぞれをブラジルの女性シンガー、モニカ・ヴァスコンセロス、ワイアットが歌っています。短いですが、その間を繋ぐギターを弾いているのがポール・ウェラー。彼のソロ作では聴けないような悲しい雰囲気が漂うギター・ソロです。この曲のクレジットには無いトランペット(?)の音色もとてもいいです。
 
 全体的にトーンが暗いので店内演奏には向きませんが、夜、部屋で聴くのがいいかもしれません。東尾沙紀

2007年10月23日(火) Eric Anderson 「Blue River」 (Live)

 トップページやこちらの通販ピックアップにも掲載しましたが、あの『ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005』のDVD発売が決定し、当店でも取り扱いが決まりました!(更に当店のみの特典付♪)

 2005年のハイドパーク、といえば細野さんをはじめ各アーティストの素晴らしいパフォーマンスももちろんですが、やはり2日目の豪雨! あの雨はホント凄かった・・・。途中で帰宅された方も多かったと思いますが、そういう方にも待望のDVD化ですね。

 さて、その豪雨が止みかけた時にちょうどステージに上がっていたのが、このエリック・アンダーソン。ステージ脇や客席前方はもう水溜りが湖のようになってしまっていて、客席芝生のいたるところに“川”ができていましたが、そんなシチュエーションで歌われた彼の代表曲「ブルー・リヴァー」はとても印象に残っています。

 この今日の1曲のライヴ・ヴァージョンは、今年発売された彼のライヴ盤『Blue Train』(PCD-23973 \2,415)に収録。「ブルー・リヴァー」以外はブルース・アレンジの楽曲が多い感じのライヴ音源です。森 陽馬

2007年10月24日(水) Neil Young 「Ordinary People」

 ニール・ヤングの新作『Chrome Dream U』、輸入盤DVDオーディオ付が昨日入荷。(国内盤はCDのみで11月21日発売) もう個人的に昨夜はこればっか聴いていました。

 なんといっても目玉は3曲目に収録されているこの曲「Ordinary People」!
 1980年代にライヴで数回演奏され、一般的には全く流通していないもののそのライヴ音源が海賊盤で出回り、ニール・コア・ファンの間では伝説となっていたナンバーなのですが、そのスタジオ・ヴァージョンが遂に正規アルバムに収録となりました。

 タイトル通り街の様々な人々が描かれた大作で、ニールの曲としては珍しくホーンが大々的にフィーチャー。ニールのギターとホーンがソロを取り合いながら、じわじわと熱くなっていく演奏と歌が魅力の長尺の曲なのですが、なんと今回のこのスタジオ・ヴァージョンは18分超! ニール・ヤング・ファン以外の方には、「単にダラダラ長い曲」と感じるでしょうが、ニール・ファンにとってはこの上なくニールらしさを感じられる最高の1曲に仕上がっています。(ちなみに9曲目「No Hidden Path」も約14分!この曲も聴きもの!)

 ちなみに輸入盤のみに付いているDVDオーディオは、前回の『ライヴ・アット・マッセイ・ホール』の時のような映像は入っておらず、基本的に高音質DVDオーディオ+録音時の写真が収録。そのDVDオーディオをかけている間、画面にはニール自身コレクターであるクラシック・カーの錆びた車体/古びた車内などのアップ画像が映し出されるのですが、よっぽどのクラシック・カー・マニア以外は理解しがたいイメージ画像が延々と映るのです。まあ、この常人には理解できない部分もニールらしいといえばニールらしいのですが・・・。森 陽馬

2007年10月25日(木) William Bell 「A Tribute To A King」

 今日はソウル・バラードを。
 最近、ユニバーサルよりスタックス・レーベル音源がど〜んと再発されましたが、その中の1枚『ヴェリー・ベスト・オブ・ウィリアム・ベル』からの1曲。

 1968年春、ちょっとヒットした「ア・トリニュート・トゥ・ア・キング」は、オーティス・レディングに捧げられた楽曲。

 ツアー中の1967年12月10日に飛行機事故で亡くなってしまったオーティスを追悼してウィリアム・ベルとオーティスのレコーディングにも参加していたブッカーT・ジョーンズが作ったもので、悲しみが伝わってくるウィリアム・ベルの歌声が沁みてきます。森 勉

2007年10月26日(金) Bruce Springsteen 「Radio Nowhere」

 ブルース・スプリングスティーンの新作『Magic』国内盤(SICP-1570 \2,520)がやっと発売。
 輸入盤発売から約3週間のタイムラグはやや歯痒いものがありましたが、内容は素晴らしいロックな出来! 今作もプロデュースを担当しているブレンダン・オブライエンとの相性が良いように感じます。

 さて、気になる楽曲としては6曲目に収録されている「Girls In Their Summer Clothes」という曲が、“ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』的要素とスプリングスティーンのロックを合わせたような曲”という話だったのですが、まさにそういう雰囲気の楽曲だったので思わずニヤリ♪

 でもやはり1曲目「Radio Nowhere」! これは本当にカッコイイ1曲。
♪故郷に帰る道を見つけようとしていた。ラジオから聞こえてきたのはただブーンという単調な音。人工衛星を通して配信される個性のない音楽。<中略> 聴きたいのは激しいリズム!欲しいのは千のギター!欲しいのは轟くドラム!欲しいのは熱狂的な百万の声!♪ (歌詞一部抜粋)

 これからの彼のライヴでも盛り上がり時に演奏される定番曲となりそうな疾走&重量感あるロック・ナンバーの誕生です。森 陽馬

2007年10月27日(土) Yanna 「I Was Wrong」

 本日の東京はホントひどい天気でした。豪雨と強風が一日中続き、今これを書いている夜23時時点で風雨ともピッタリ止みましたが、街中は壊れたビニール傘やゴミで散らかり放題という感じです。
 さて、やっと静かになったこのウィークエンドの夜に、アダルトな雰囲気でじっくり聴きたいのがこの1枚。

 ヤンナはヘルシンキ在住の女性シンガー。以前こちらのコーナー(2007年7月22日の今日のこの1曲)でも取り上げた“北欧のスティーヴィー・ワンダー”ことトゥオモと同じフィンランドのJupiterレーベルからのリリース。そのトゥオモもプロデュースなどで参加しており、極上のジャジー・ソウルを聴かせる作品に仕上がっています。

 ジャジーといっても静かすぎず、ソウルといっても熱すぎず、程よい上品なスムースな雰囲気を持った1枚。シャーデーやスウィング・アウト・シスター、コリーヌ・ベイリー・レイなどが気に入った方など、女性ヴォーカル好きの方に激押し! 都会的・大人なソウルを聴きたい方に特にオススメです。森 陽馬

2007年10月28日(日) アート・ガーファンクル 「愛への旅立ち」

 東京は台風一過で本日28日は本当にいい天気! 心地良い陽射しで、一年中こういう天気だったらな、と感じました。
 こんな気持ちの良い昼下がりの午後に、聴きたくなって店でかけていたのが、サイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが1975年に発表したこのアルバム『愛への旅立ち』(MHCP-200 \1,785)。

 今日のこの1曲はソロとなってからのその2ndアルバム(同名タイトル)に収録されている名曲で原題は『Break Away』なのですが、この邦題「愛への旅立ち」がいいですね。この曲を作ったのはイギリスのソングライター、ギャラガー&ライルの2人。やさしさと切なさを内包した楽曲と彼の歌声が沁みる1曲です。

 コーラスでブルース・ジョンストン、グラハム・ナッシュ、デヴィッド・クロスビーも参加。でもなんといっても、ビル・ペインによるエレクトリック・ピアノの暖かくやさしい音色が素晴らしく、何時聴いても胸が締めつけられるような切ない気持ちになるのです。森 陽馬

2007年10月29日(月) 黒沢 秀樹 「愛のゆくえ」

 「ソバカスのある少女」、「ピンク・シャドウ」、「ありがとう」、「Let's Dance Baby」、「ラスト・ステップ」、「天気雨」、「ソノーエキスプレス」、「ハリケーン・ドロシー」、「海と少年」...etc。

 70's邦楽のティンパン系お好きな方ならご存知の曲ばかりだと思いますが、これらは、エルアールの黒沢秀樹さんが全面プロデュースを手掛ける70's日本ロック・トリビュートCD(『Sunshine Days of 70's tribute album』 11/21発売決定!)にてカヴァー&収録される楽曲なのです!

 featヴォーカル、バック・ミュージシャンとして、ママレイドラグ、ハミングキッチン、櫛引彩香、有里知花、平泉光司、中條卓(シアターブルック)、辻凡人(bonobos)などが参加しているのですが、なんと!その中に黒沢健一さんの名前も!

 久々の共演、小坂忠さんの「ありがとう」という選曲もいいですね。カヴァーだけでなく是非近い将来、新曲も作ってもらいたいものです。

 ちなみに今日のこの1曲「愛のゆくえ」は、黒沢秀樹さんの2004年発表ミニ・アルバム『winter』の1曲目に収録されているナンバー。“冬”を強く感じさせる曲というわけではないのですが、秋〜冬に時折無性に聴きたくなる1曲なのです。森 陽馬

2007年10月30日(火) イーグルス 「宇宙の中心で愛を叫ぶ」

 なんといっても、イーグルス。ライヴなども含まれていた1994年発表『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』を除けば28年ぶり新作スタジオ・アルバム『Long Road Out Of Eden』(2CD UICO-1134 \3,800)が遂に発売。

 内容は絶対にいいだろう、と内心は思いつつも、あまり過度の期待はせずに聴いたのですが、やっぱりいいですね!

 グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・シュミットによる“後期イーグルス”の布陣ではありますが、Disc.1は初期イーグルスらしいアコースティックな雰囲気の楽曲中心。Disc.2の実質ラストのナンバー「It's Your World Now」(邦題:夢のあとさき)なんかも、「テキーラ・サンライズ」の21世紀版的な曲で、純粋にイイ曲がタップリです。
(あと、Disc.2の1曲目、タイトル曲である「Long Road Out Of Eden」は、サウンドも歌詞もまさに“21世紀版ホテル・カリフォルニア!”)

 ちなみに、ほぼ全曲国内盤には邦題がついていて、この今日の1曲はDisc.2の8曲目に収録されているナンバーのタイトル。最初、オイオイ・・・、と思ってしまいましたが、原題が「Center Of The Universe」で歌詞もそれっぽい愛の歌なので、あながち間違っていないな、と・・・。
 とにかくもイーグルスお好きだった方なら、まず間違いない出来の新作です。森 陽馬

2007年10月31日(水) キャロル・キング 「ユー・ジェントル・ミー」

 地下にあるカフェ「アゲイン」で毎月やっている、僕の好きな曲をかけまくり、勝手におしゃべりするイヴェント<森 勉の気まぐれ音楽寄席>も先日、第7回にして念願のキャロル・キング特集をすることができました。
 ソングライター時代を中心に約40曲、まだまだかけたりない感じなので、是非また機会を設けたいと思っています。

 さて、その時に“シュビドゥビ・シュビドゥワのキャロル”と題したコーナーで、シフォンズの「ワン・ファイン・デイ」、ハニー・ビーズの「ワン・ワンダフル・ナイト」などと一緒にかけたのがこの曲でした。

 大ヒット曲「ジャズ・マン」が入っている1974年発表の名作『ラップ・アラウンド・ジョイ (邦題:喜びにつつまれて)』(限定紙ジャケ EICP-846 \1,890)にひっそりと収められている曲ですが、60'sポップスの王道的な“シュビドゥワ・コーラス”が入っていて、ソングライター時代のキャロルを感じさせてくれるなんとも素敵な曲なのです。森 勉



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