PET SOUNDS RECORD
今日のこの1曲 アーカイヴス


  今日のこの1曲 “Achives”

<2012月11月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2012年11月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。
廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2012年11月1日(木) ヴァン・モリソン 「Retreat And View」

 今秋〜冬、味わい深い大人の1枚として末永く愛聴できそうな1枚。

 ヴァン・モリソンの新作『Born To Sing:No Plan B』。
(輸入CD EXILE Records 5099962349123)

 最近のヴァン・モリソンは、ブルージーかつジャジーな作風の楽曲が多く、今回もその流れを引き継いだ作品ではありますが、全体的に抑揚があって近作の中では一番聴きやすい仕上がりです。

 「クロスロード」のアンサーソングのようなH「Pagan Heart」、前半2分演奏のみでジャズ・インスト・ナンバーかと思いきや後半は快活なヴァンの歌声が楽しめるD「Close Enough For Jazz」など、故郷ベルファスト録音ということもあり、リラックスしたアーシーな魅力もあります。

 今日のこの1曲はF「Retreat And View」。
静かな出だしからだんだんとヴァン節が熱くなってくる展開は、これぞヴァン・モリソン!という感じ。中間のヴァン本人によるアルト・サックス・ソロも沁みます。

 それにしてもこのアルバム、ワビサビが効いたバックの演奏ももちろんですが、ミックスが素晴らしい! 森 陽馬

(国内盤は今のところ発売予定がありません。是非出して欲しいですね。)

2012年11月2日(金) Neil Young with Crazy Horse 「Walk Like A Giant」

 これぞ! ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース!

 今年6月にリリースされた『アメリカーナ』(6月12日にこのコーナーで紹)に続き、ニール・ヤングの新しいアルバム『Psychedelic Pill』がまたまた発売されました。(輸入盤2枚組CD Reprise 9362-49485-9 国内盤は11/21発売)

 これが凄い! どこを切ってもクレイジー・ホース、としか言いようがない演奏と、ニールらしいギターフレーズが連発!

 ニール・ファンなら胸が熱くなること必至!
武骨なニールのロック魂が伝わってくる感動的な1枚です。

 特にディスク2の2曲目「She's Always Dancing」と4曲目「Walk Like A Giant」。何度リピートしても飽きないですね。

 今日はニール&ポンチョによる口笛に導かれ曲が進行していく「Walk Like A Giant」を取り上げましょう。

 「Cowgirl In The Sand」のようであり、「Like A Hurricane」のようでもあり、ギター・ソロでは「Hey Hey My My」のようなフレーズも出てくるニール真骨頂の長尺ナンバー。

 ファンにはお馴染み(?)の終りそうで終らないラスト部分はやや冗長な感もありますが、曲名「Walk Like A Giant」をイメージし、巨人が歩いていく様を表現しているのでしょう。

 現在アメリカで行っているコンサート・ツアーでは、更に曲が長くなって披露されています。願!来日! 森 陽馬

2012年11月3日(土) Neil Young with Crazy Horse 「She's Always Dancing」

 ニール・ヤングの自伝、日本語訳が遂に発売されました。
(白夜書房 奥田祐士・訳 2,800円)

 ニール・ヤングに関する書籍は今までにもありましたが自伝は初めて。これが面白い!

 ゴーストライターがいて本人談をまとめた体裁での自伝も多く出版されてますが、このニール・ヤングの自伝は本当にニールが一生懸命(?)書いたんだな、というのが伝わってくる文章。

 自伝というか、日記で昔の回想やら日々の雑感を語っているような感じで、記載が時系列ではなく、話が様々な事象に飛び火し余談に余談が重なってしまうのがニールらしくて楽しいですね。少しずつ書き溜めていったんだな、というのが伝わってきます。

 自伝内の所々で、ニールが開発に携わっている音楽再生システム“ピュアトーン”に関する記述が出てきて、この自伝を出したのもその宣伝の一環なんじゃないの?と思える箇所もありましたが、まあそれだけニールは音楽界の将来を考えているんだな、とも感じとれました。
 とにかくもニール・ヤング好きの方は必読の1冊ですね。

 ということで、今日もニール・ヤングの新作からこの1曲。

 Disc.2の2曲目「She's Always Dancing」、かっこいい!最高!!

『グリーンデイル』のラストに収録されていた「Be The Rain」を彷彿とさせるナンバーです。森 陽馬

2012年11月4日(日) The Duckworth Lewis Method 「Mason On The Boundary」

 6月3日の今日のこの一曲でご紹介したアイルランドのグループ、PUGWASH(パグウォッシュ)の中心人物トーマス・ウォルシュと、同じくアイルランド出身で20年以上のキャリアを持つディヴァイン・コメディのニール・ハノンによるユニット、“The Duckworth Lewis Method”。

 ひねくれポップ職人コンビが2009年に発表した初作が国内盤でリリースされました。邦題は『ポップとクリケットの不思議な計算方式』(国内CD SNS-2005 2,500円)。

 イギリスの伝統的スポーツ“クリケット”を題材に、試合開始@「The Coin Toss」に始まり、終了K「The End Of The Over」までを描いたコンセプト作品。

 マスタリングはアビー・ロード・スタジオで行われ、ビートルズ、ジェフ・リン、アンディ・パートリッジ直系のメロディ&遊び心あるアレンジが満載です。

 今日の一曲は、ジェフ・リンを彷彿とさせるミドル・テンポのナンバー「Mason On The Boundary」。

 ピアノ中心のインストや、ビートルズ「A Day In The Life」を意識したエンディングにも注目です。

パグウォッシュ新作を気に入られた方、ブリティッシュ・ポップ好きな方お薦めの一枚!東尾沙紀

2012年11月5日(月) 大橋 好規 「poetry」

 園子音監督映画『希望の国』を先日鑑賞。

 予想以上に凄い映画で、心揺さぶられるほど感動!

 フィクション・ストーリーながら原発事故に伴う様々な問題が描かれ、今は平穏になり映画館で作品を見ることができるようになった僕らに、忘れかけていた不安と不条理な現場の現実を思い起こさせる133分でした。

この映画で重要な点は、単なる原発批判作ではなく、家族と人生の物語が根底に描かれていることでしょう。

 老夫婦を演じる夏八木勲と大谷直子の演技が特に素晴らしかった!
そして、その二人が“ある場所”で盆踊りをする場面は日本映画史に残る名シーンだと感じました。

 とにかく、園子音監督作は苦手という方から、原発問題は敬遠気味、という方にも是非ご覧になってもらいたい映画ですね。

 なお映画内の音楽は、マーラーの交響曲第10番「アダージョ」が印象的ですが、大橋好規(大橋トリオ)が2008年にリリースしたインストゥルメンタル集『borderless』(PWSR-1020 2,000円)から3曲、「7 colors of rain」、「tenboudai」、「poetry」も使われています。森 陽馬

2012年11月6日(火) キリンジ 「祈れ呪うな」

1996年から約16年間、堀込高樹&泰行の兄弟で活動を続けてきたキリンジ。

 弟の堀込泰行が2013年春に行われる予定のツアーをもって脱退することを先日発表。そしてこの度二人組キリンジとして集大成となる新作9thアルバムが本日入荷。(『SUPER VIEW』 初回限定DVD付 COZP-721 3,465円)

 これが素晴らしい出来! 重厚感ある傑作に仕上がっていますね。
全体的に開放感あるポップなメロディーだけではない魅力を感じられる力作です。

ストリングスとバンド演奏が渾然一体となった@「早春」が聴きものですが、アルバムの核は配信先行&アナログEPカットもされた7曲目「祈れ呪うな」。

 2011年福島原発事故を受けて、堀込高樹が書き下ろしたキリンジ流ロック・チューン。

 歌詞の言い回しが独特ですが“祈れ呪うな”というのは、原発事故後、責任の所在などを求め各々の悪を作り出しそれを呪う風潮が広まっている世情を、自戒を込めて「呪うのではなく祈ろう」、という思いが歌になっているのでしょう。

 単なるプロテスト・ソングではない、キリンジらしいポップ・センスに溢れた名曲です。森 陽馬

2012年11月7日(水) コルビー・キャレイ 「Christmas In The Sand」

 冬が近づいてきたな、と感じるのは、単なる肌寒さだけでなく、行き交う人々の服装(コート)であったり、ロングブーツであったり、街灯のイルミネーションだったりしますが、CD・レコード店としては、クリスマス・アルバムが入荷してきた時ですね。

 ということで、今年もクリスマス・ソングを楽しめる季節がやってきました。

 まずは新作クリスマス・アルバムこの1枚。

フリート・ウッドマック『噂』をプロデュースしたことで知られるケン・キャレイ(今作もプロデュース)の娘であり、2007年デビュー後「バブリー」や「ラッキー」のヒットで人気上昇中の女性シンガー・ソングライター、コルビー・キャレイ。初のクリスマス作『クリスマス・イン・ザ・サンド』。(国内CD UICU-1228 2,548円)

 カリフォルニア/マリブ出身らしい開放感ある歌声と健康的な魅力を活かしたゴキゲンなクリスマス・アルバムに仕上がっています。

 ギャヴィン・デグロウとの冬定番デュエット「Baby It's Cold Outside」、ジャスティン・ヤングとの「The Christmas Song」、ボーナス・トラック「Jingle Bell」など定番ソングも良いですが、オススメはオリジナル曲B「Christmas In The Sand」。

♪雪のクリスマスも大好きだけれど、砂まみれのクリスマスも最高よ♪という、まさにカリフォルニア・ビーチ仕様の多幸感満載クリスマス・ポップ・ソング。

 女性シンガー、正統派ポップ・ロック好きの方にオススメのクリスマス・アルバムです。森 陽馬

2012年11月8日(木) スウィンギング・ブルー・ジーンズ 「イット・イズント・ゼア」

 今年の5月からEMIミュージック・ジャパン(長年、東芝もしくは東芝EMIと言いなれてきたので、まだ馴染んでいません)で、『ROCK名盤999BEST&MORE』というシリーズが始まっています。

 1枚999円という低価格ながら、解説・歌詞は付いている日本盤ならではの親切リリースです。

 現在までサーフィン&ホットロッドもの20種類。そして今回10月31日発売で待望のブリティッシュ・ビート編10種が出ました。

 アニマルズ2W、ホリーズ2W、ピーター&ゴードン、ハーマンズ・ハーミッツ、ジェリー&ペイスメーカーズ、スウィンギング・ブルー・ジーンズ、マンフレッドマン、ビリー・J・クレイマー&ダコタス。

 同時代の60年代中期に彼らの音楽を聴いてきた者としては、彼らの名前を書いているだけで心踊ってきます。ビートルズ、ローリング・ストーンズ以外でも、イギリスのビート・グループにはこんなカッコイイビートを奏でる人たちがたくさんいたんだ、と若い世代の音楽ファンにも感じてもらえるといいな、と思っています。

 スウィンギン・ブルー・ジーンズはリヴァプール出身。
 自分達で曲を作ったりはしませんでしたが、カヴァーセンスが抜群で、「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」、「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」などのスピード感あふれる演奏とヴォーカルは初期ビートルズに肉薄!というか同等のロックンロール・グルーヴが味わえます。(国内CD TOCP-71431 999円)

 今日の1曲はヒット曲ではないのですが、イイ曲なので・・・。

強めのビートに美しいメロディー、そして哀愁誘うハーモニカの音色。
リヴァプール・サウンドの隠れた名曲です。森 勉

2012年11月9日(金) Lucy Rose 「SHIVER」

 透き通る歌声、キュートなルックスで注目を集めているイギリス・ウォリックシャー出身の女性シンガーソングライター、Lucy Rose。

 彼女はロンドンを拠点に活動している89年生まれの23歳。
昨年から4枚のシングルを発表し、今年9月に1stアルバムをリリースしました。(輸入CD 『LIKE I USED TO』 Limited Edition SONY 88725463782)

 躍動的なアレンジの@「Red Face」やF「BIKES」などポップな楽曲も良いですが、ほぼ彼女の弾き語りによるシンプルなフォーク・ナンバーが良いですね。

 イギリスの曇り空に似合いそうな翳のあるメロディと静かな歌声が印象的です。

2000年代に登場した英国バンド、レイザーライトのギタリスト、ビヨルン・アグレンが、演奏、プロデュースで全面サポートしています。東尾沙紀

2012年11月10日(土) Dan Penn 「The Puppet aka I'm Your Puppet」

 2012年発掘リイシュー大賞確定!?

 ダン・ペンが1964〜66年の間に、マッスル・ショールズの名スタジオ、FAMEで録音していた貴重音源がCD化されました。(『DAN PENN The fame Recordings』 ACE CDCHD-1353 国内仕様盤は11/21発売予定)

 全24曲ほとんど未発表!ということで、デモ音源なのかな?と思いきや、どの曲もちゃんとバック演奏が付いていて、ダン・ペンの歌いっぷりも最高!

 味わい深いソウルフルな歌声は、アメリカン・ルーツ/ソングライター・ファンはもちろん、ソウル好きの方にもオススメです。

 今日のこの1曲は、ジェイムス&ボビー・ピュリファイ、サム&デイヴでも有名な名曲「I'm Your Puppet」のダン・ペン歌唱による本当のオリジナル・ヴァージョン!

 1994年復帰作『Do Right Man』、共作者であるスプーナー・オールダムとの名ライヴ盤でも歌われてましたが、60年代若きダン・ペンの歌声で聴くこの曲もイイですね。森 陽馬

2012年11月11日(日) ジェリーとペイスメイカーズ 「チルス」

 スウィンギン・ブルー・ジーンズに続いて999円のブリティッシュ・ビート国内盤シリーズから、ジェリー&ザ・ペイスメイカーズです。(国内CD 解説・歌詞付 TOCP-71430 999円)

 彼らはビートルズと同じくマネージャーがブライアン・エプスタインだったリヴァプール出身4人組。

 ジェリー・マーステンのヴォーカルとギターを中心に、ピアノ、ベース、ドラムスのシンプルな編成。ロックンロールにしてもバラードにしても、シンプルで気持ちいいストレートさが売りでした。

 「チルス」はアメリカ産のジャック・ケラー&ジェリー・ゴフィン作品ですが、オリジナルは誰なのか不明。1963年9月録音と、ビートルズがアメリカ上陸する前なので、きっと誰かが歌っていたものをカヴァーしたと思うのですが・・・。

 とにかくイイ曲で、これぞ60'sポップ!といった雰囲気の曲なのです。

 「マージー河のフェリーボート」、「ウール・ネヴァー・ウォーク・アローン」も収録。

 “リヴァプールのバタヤン”(ギターを脇に抱えるような高い位置に持つので。ジャケット参照)、ジェリー、いい声してます。森 勉

2012年11月12日(月) ジョニ・ミッチェル 「陽気な泥棒」(Raised On Robbery)

 今日11月12日はニール・ヤング67歳の誕生日!

 ニールは現在も元気にクレイジーホースと爆音ツアー中。
僕も将来、こんな67歳でいたいな、と思いますね。(って周りが迷惑?)

 さて、絶賛発売中の書籍『ニール・ヤング自伝』(白夜書房 2,800円)で面白かったのは、当時行ったライヴやセッションでの逸話で、特に75年発表作『今宵この夜』を録音したときの話。(録音は1973年)

 CSNYのローディーをやっていた故ブルース・ベリー(ジャン&ディーンのジャン・ベリーの弟だったとのこと)、そして元クレイジー・ホースの故ダニー・ウィットンへの鎮魂歌として、ニール含む参加メンバーが泥酔しながらレコーディングした、というのは有名ですが、ある晩になんと!ジョニ・ミッチェルが参加していたとのこと。

 そこでジョニが歌った「陽気な泥棒」(原題:Raised On Robbery)が、ニール曰く“とびっきりセクシーであけすけなヴァージョン”で、“彼女がレコーディングしたどの曲よりもファンキーだった!”そうなのです。

 いまだにジョニがリリースを拒んでいるそうですが、聴いてみたいですねー。

 そのエピソードが書かれている章には、当時の二人の珍しい写真が掲載されていて微笑ましいです。森 陽馬

★掲載ジャケットはジョニ・ミッチェル「陽気な泥棒」が収録されている1974年発表作『コート・アンド・スパーク』(国内CD WPCR-75232 1,800円)

2012年11月13日(火) ローリング・ストーンズ 「Doom And Gloom」

 ビートルズ最新リマスター音源のアナログ盤が入荷。

 各々重量盤なので、16枚組LP BOXは特にズッシリ!
値段もズッシリ!(各3,800円、2LP4,800円、BOXは59,800円!)

 更にビートルズに負けじと、ローリング・ストーンズ新ベスト盤『GRRR!』も出ました。(国内CD 全50曲3CD 解説は寺田正典さん UICY-10033 2,980円 デラックス盤は11月28日発売予定)

 ストーンズのオール・タイム・ベストというと、10年前に発売された『フォーティー・リックス』でしたが現在は廃盤状態。
 今回の新ベストは新曲が2曲入っているので、『フォーティー・リックス』を持っていない方には超オススメ! すでにお持ちの方は悩むところかもしれませんが、その新曲2曲がスゴクいい曲でした。

 「Doom And Gloom」の方は、ミック・ジャガー節健在でストーンズの魅力を凝縮したようなキラー・ロック・チューン! キースのギターがギャンギャン鳴っていてかっこいいですね。

 そしてもう1曲「One More Shot」は、キース・リチャーズとスティーヴ・ジョーダンの共作で、キースらしいロック・ナンバーをミックが歌っています。
 どちらも“今”のストーンズが感じられ何度聴いても飽きないですね。

 今週末11月17日から23日まで1週間限定公開のローリング・ストーンズ結成50周年記念映画『クロスファイアー・ハリケーン』も楽しみです。森 陽馬

(『クロスファイアー・ハリケーン』のDVD&Blu-rayは12/19発売予定)

2012年11月14日(水) グレゴリー・アンド・ザ・ホーク 「cause it's cold」

 ニューヨークの女性シンガーソングライター、メレディス・ゴドルーのソロ・ユニット、グレゴリー・アンド・ザ・ホーク。

 自主制作盤を含めて、これまでに3枚のアルバムを発表している彼女の2年ぶりの新作『カム・ナウ』がリリースされました。(国内CD PCD-93598 2,415円)

 ほぼすべての曲が自身による録音&ミックスで、アコースティック・ギターを基本にエレキ、バンジョーなど楽器演奏も彼女一人でこなしています。

 シンプルなアコースティック・ポップに少し歪んだ90年代オルタナティヴのテイストが合わさったサウンドが、不思議と心地良く癒されます。

 彼女を2008年のデビュー時からサポートしているマイス・パレードのアダム・ピアースがドラムで一曲参加。フォーキー・ポップ、ウィスパー・ヴォーカルお好きな方におすすめです。東尾沙紀

2012年11月15日(木) サイゲンジ 「海のそばに」

寺尾紗穂さんが以前ライヴでサイゲンジの曲をカヴァーしたことがありました。

 その時は意外な感じもしたのですが、今回発売されたサイゲンジの新作を聴くにつれ、ブラジリアンという一言では括れない“ソングライター”としての魅力が存分に感じられ、今まで聴いてきた楽曲にも深みを覚えました。

 そのサイゲンジの新作『One Voice, One Guitar』は全曲弾き語りのアルバム。(XQJT-1005 2,100円)

 ライヴでのファンキーな一面とは対照的に、今作では彼の味わい深い歌心とギターテクニックを存分に堪能できます。

 「海のそばに」はライヴでも定番のオリジナル名曲セルフカヴァー。
日本語詞も沁みます。森 陽馬

2012年11月16日(金) GREAT3 「スター・ツアーズ」

新生なったGREAT3のNEWアルバム『GREAT3』が11/21発売になります。

 新作としては9年ぶり、待ち遠しい新しいGREAT3サウンドです。

 そんなこともあり最近、GREAT3のアルバムを聴き直しています。

 2ndアルバム『METAL LUNCHBOX』は1996年発表。
(TOCT-12001 1,500円)

粒揃いの楽曲は16年経ったと思えないほど今でも輝きを失わずに存在しています。

 ポップなメロディーと共存する荒削りの強いビートがGREAT3の持ち味。
この「スター・ツアーズ」も激しいギター・ストロークで始まるイントロからして最高です。

 今回NEWアルバムも出るということで、1996年から2002年の間に発表された2枚目から6枚目のアルバムが1,500円で再発されています。(1枚目はすでに再発済)

 ヴォーカルの片寄明人くんとは、不思議な縁で結ばれている当店ペット・サウンズ・レコードなので、GREAT3活動再開のニュースはうれしい出来事です。森 勉

★なお新作お買い上げの方には、片寄明人最新インタビュー・リーフレットを差し上げる予定です。

2012年11月17日(土) トニー・オーランド 「チルス」

 先日11月11日、ジェリー&ペイスメイカーズ「チルス」を取り上げた時、オリジナルは誰だろう、と書いたところ、すぐにアゲインの石川さんより「それはトニー・オーランドです」と教えてもらいました。ありがとうございました。

 そこで、はたと思い出したのです。
そうだ、2000年代に発売されたトニー・オーランドのCDに「チルス」が入っていたんだ、と。

 そのCDが出た時、大好きな曲「チルス」はこれがオリジナルだったのか、と認識したつもりだったのですが・・・。それから数年経ち、わかったということを忘れてしまっていたんですね。
 ペイスメイカーズのを聴いて好きになって、熱心にオリジナルを探していたこともなく40年ほど過ぎ、ずっとオリジナルがわからないなぁ〜、という記憶の方が頭の中で優先されてしまったようです。

 50歳を過ぎてからは、新しく憶えたことをすぐ忘れてしまうのに、昔のことは忘れないなあ、と思うことが本当に多いですね。年をとるのは楽しいこともあるのですが、やっかいなものです。

 前置きが長くなりましたが、ついでに「チルス」のオリジナルを。

 2006年にACEレーベルから出たトニー・オーランド『ハーフウェイ・トゥ・パラダイス〜ザ・コンプリート・エピック・マスターズ 1961-1964』に入っています。(国内仕様CD VSCD-4737 2,835円)

 イギリスではA面として発売されたようです。
ペイスメイカーズよりゆったりとしたアレンジで、このオリジナルもイイ感じ。森 勉

2012年11月18日(日) The Overtones 「Perfect」

 例えるならイギリス版ゴスペラーズ??

 イギリス/アイルランド人を中心とした男性5人組コーラスグループ、THE OVERTONES。

 ビシッとキメたスーツ姿がかっこいい...と見た目だけでなく、歌声やハーモニーは本格的です。

 今風なアレンジのオリジナル曲もありますが、本国で10月に発表された2枚目となる新作『Higher』(輸入CD Warner 825646557332)では、フェアグラウンド・アトラクション「Perfect」、ラスカルズ「Groovin'」、バリー・マン作「ふられた気持(You've Lost That Loving Feeling )」、ナット・キング・コール「Unforgettable」、ヴァニラ・ファッジのカバーで有名な「You Keep Me Hanging On」など、カバーも多数収録されています。

 今作には、プロデューサーズ名義で新作発表&来日公演も行なった、トレヴァー・ホーンが「Perfect」含む5曲でプロデュースを担当しています。ロル・クレームも演奏に参加。

 「Perfect」のビッグバンドアレンジがポップでかっこいいです。東尾沙紀

2012年11月19日(月) 松任谷由実 「翳りゆく部屋」

 ユーミン40周年記念ベスト・アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』が本日入荷。(3CD+DVD限定盤 TOCT-29100 4,200円)

 3枚組CDに荒井由実時代を含めた代表曲45曲収録。

 「コバルトアワー」が入っていない、とか、ブックレットに演奏者クレジットの記載がない、など物言いしたくなる部分もありますが、2012年最新デジタル・リマスターで音も良くなってますし、値段も安いし、更にプロコル・ハルムとの7分にも及ぶ新録曲「青い影」が入っているので、ファンならずともユーミンのCDを持っていないという方に、まずはこの1枚というベスト盤です。

そして、注目は初回盤に付いている貴重ライヴ映像含む約60分のDVD。

 1976年シングル・リリースされた「翳りゆく部屋」の幻のミュージック・クリップが収録されているのですが、なんと!この映像にコーラスで参加している山下達郎が約5秒映っているのです!

 5秒とはいえ、山下達郎ファンは要チェックですね。森 陽馬

2012年11月20日(火) マイクロスター 「Happy Christmas To You From Me」

 当店大推薦ユニット、マイクロスターのNEWシングルが遂に発売!
(限定EP+CDR HCR-9658 1,260円)

A面『夜間飛行』は新曲で超ゴキゲンなシティ・ソウル・ポップ・チューン!

 前作「夕暮れガール」は“ドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド”的アレンジでしたが、今作は“RAH BAND”的アレンジがNICE♪
(ただ、マイクロスターに関しては○○的という言葉はもう必要ないですね。完全に“マイクロスター・サウンド”になっているのですから)

 B面は“英国のBe My Baby”とも評される「恋のウー・アイ・ドゥ」で有名なリンジー・ディ・ポールと、その共作者バリー・ブルーのデュエットによる1974年作「Happy Christmas To You From Me」カヴァー。

 この曲、僕は全く知りませんでしたが、マイクロスターのカヴァーはとにかく最高! 2012年No.1クリスマス曲確定!な1曲です。

マイクロスター佐藤さんの実のお子様によるキュートなコーラスも聴きもの! 何度聴き返しても飽きませんね。

今回も限定盤ですのでお早めに。森 陽馬

2012年11月21日(水) GREAT3 「彼岸」

 ロッテンハッツでデビューして20年! GREAT3、Chocolat&Akito他、音楽活動を続けてきた片寄明人さん。

 実は学生時代、当店旧店舗4Fにあった学習塾へ通っていたことがあり、ペット・サウンズ・レコードとは縁深い間柄なのです。

 その片寄さん率いるGREAT3が9年ぶりに新作を発表しました。
(『GREAT3』 TOCT-29080 3,000円)

 ベーシストの高桑圭は脱退し、佐藤奈々子の息子で22歳、ベース歴半年!というjan(ヤン)が加入した新生GREAT3。長田進が共同プロデュース&ギターで参加し、全11曲快心のロック・アルバムに仕上がっています。

 その中でも、10曲目「彼岸」。

 亡くなった友人や家族への愛情が感じられる切なくも美しい詞と、片寄さんの無垢な歌声、GREAT3らしいメロディーラインが絡み合った素晴らしい1曲。

 youtubeでmusic videoが5万回再生と話題になっています。
是非ご覧になってみてください。森 陽馬

★当店にて片寄さんへの独占インタビューを元にしたリーフレットを作成しました。店頭で配布しています。ちなみに来週28日にはChocolat&Akitoの新作も発売!そちらも大推薦!

2012年11月22日(木) ラスカルズ 「マイ・ハワイ」

 ラスカルズがアトランティック・レーベルに残したオリジナル・アルバム7枚と1968年発表ベスト・アルバム『タイム・ピース』を加えた計8枚が、2012年デジタル・リマスター音源&限定紙ジャケット仕様にてワーナー・ミュージック・ジャパンから発売されました。

 解説・歌詞・対訳付で、価格も紙ジャケとしては2,100円と安いのがうれしいところ。

 今日はその中から4枚目として1968年発表された『ワンス・アポン・ア・ドリーム (邦題:夢みる若者)』をフィーチャーします。(国内CD 限定盤 WPCR-14704 2,100円)

 見開きジャケットを開くと変則的ブックレットが付いて、そこにリーダーであるフェリックス・キャヴァリエによる「夢は天から我々に送られてくるメッセージである。−中略− 人類の夢は、地球の平和と人への善意、その夢にこのアルバムを捧げます」というメッセージが寄せられてあります。(今回の紙ジャケットでも、そのアートワークは見事に再現されています。)

 戦争や人種差別などアメリカが抱えていた問題にだんだんと強い関心を示すようになったフェリックスの心情がさりげなく綴られています。

 今日の1曲は、LP時代A面のラスト・ナンバーだった「マイ・ハワイ」を。

 エディ・ブリガティ得意の語りも入ったいいバラードです。

 シュガーベイブ時代の山下達郎がステージでカヴァーしたこともあります。

 言い忘れましたが、ステレオ&モノラルの両ヴァージョンが収録されています。森 勉

2012年11月23日(金) 玲里 「思い出ポケット」

 当店で今イチ押しの新人女性シンガーはこの人! 玲里(れいり)。

 11月21日に発売された2ndアルバム『Never Let Me Go』は、店内の試聴機にも入れ大好評!(XQKH-1002 2,940円)

 生楽器による温もりあるポップなサウンド、及びプログレッシヴな展開が絶妙なロック・ナンバーなど全16曲聴き所タップリの1枚に仕上がっています。

 参加アーティストが超豪華で、難波弘之、伊藤広規、佐橋佳幸、小笠原拓海という山下達郎の主要バック・メンツが揃い踏み! 更には根岸孝旨、土屋昌巳、吉良知彦など凄腕ミュージシャンが全編脇を固めています。

 でも一番の魅力は、なんといっても伸びやかな彼女の歌声。

 一本筋の通った正直な歌は、ひたすら真っ直ぐ心に響いてきます。

 来年1月18日には渋谷エッグマンで初のワンマン・ライヴも開催決定。
このCDもライヴも是非チェックしてみてください。森 陽馬

★当店で新作CDお買い上げの方には、玲里携帯ストラップ・キーホルダーを先着でプレゼントしています。

2012年11月24日(土) Mateo Stoneman 「Eu Sei Que Vose Amar」 (あなたを愛してしまう)

 GREAT3の片寄明人さんが“2012年愛聴盤”として挙げている1枚!

マテオ・ストーンマン『Mi Linda Habana』。(国内CD VSCD-9423 2,415円)

 マテオ・ストーンマンはアメリカ/ニューハンプシャー出身ながら、録音機材横領の罪で刑務所に入っていた際見た映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に影響を受け、出所後キューバを中心に活動するようになった、という異色の経歴を持つ男性シンガー・ソングライター。

 スペイン語で歌われるソフトなヴォーカルと、音と音の隙間を縫うノスタルジック・アコースティック・サウンドは、聴いていて心落ち着きますね。

“フィーリンの伊達男”、ホセー・アントニオ・メンデスの影響も感じさせます。

 今日のこの1曲は、アントニオ・カルロス・ジョビン作「Eu Sei Que Vose Amar」(邦題:あなたを愛してしまう)のカヴァー。

 キューバ音楽/ボレロに馴染みがなくても、ボサノヴァお好きな方なら気に入ること間違いなし!のオススメ盤です。森 陽馬

2012年11月25日(日) ミンディ・グレッドヒル 「リトル・セイント・ニック」

 昨年の今頃は、ズーイ・デシャネルが歌うシー&ヒム名義のクリスマス・アルバム(2011年11月21日の今日のこの1曲で紹介)に入っていた「リトル・セイント・ニック」をよく聴いていました。

 今年はこのミンディ・グレッドヒル嬢の「リトル・セイント・ニック」が、店内を暖かな雰囲気で満たしてくれています。

 ミンディ・グレッドヒルはカリフォルニア生まれのアメリカ人女性シンガー・ソングライター。

 今年5月にリリースされた『アンカー』というアルバム(こちらは2012年6月23日に紹介)は、きれいなデザインのワンピースを着て、スニーカーを履き、手には赤い傘というジャケットが印象的でした。

 今回もジャケットが素敵。
『ウインター・ムーン』と題されたクリスマス・アルバム(国内CD VSCD-9427 2,100円)ですが、白っぽいワンピースに、ブーツを履いて、手にはラッパという出で立ち。

 彼女の「リトル・セイント・ニック」は、ビーチ・ボーイズのヴァージョン同様、今年のクリスマス定番曲となりそうです。森 勉

2012年11月26日(月) Tracey Thorn 「Joy」

 近年はソロ名義でアルバムを発表している、エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーン。

 約2年半ぶりとなる新作は自身初のクリスマス・アルバム。
(『ティンセル&ライツ』 国内CD HSE-30297 2,100円) 

 定番曲「Have Yourself A Merry Christmas」、ブラス・バンドの演奏のみで歌うジョニ・ミッチェルの名曲「River」ほか、ロン・セクスミス、ザ・ホワイト・ストライプス、ランディ・ニューマン、スフィアン・スティーヴンス、スクリッティ・ポリッティ(別の曲にグリーン・ガートサイドがデュエットで参加)など、珍しいクリスマス/ウィンター・ソングを取り上げています。

 オリジナルは「Joy」、「Tinsel & Lights」の2曲。
どちらも凄く良い曲なのでもっと自作曲を聴いてみたかったところ。

 ベン・ワットが今作で数曲ギター/キーボードで彼女をサポートし、彼女のピアノで静かに始まる「Joy」には、2人のこども達がコーラスで参加。

 彼女の歌声も演奏も全体的に落ち着いた雰囲気で、穏やかに聴ける一枚です。東尾沙紀

2012年11月27日(火) Beach Boys 「Isn't It Time」

 ビーチ・ボーイズ50周年記念、レコード・ストアデイ3,000枚限定プレスのアナログ盤が入荷しました。

 10インチのA面に1962年キャピトルからのデビュー曲「Surfin Safari」と「409」、B面には今年発売された最新アルバム『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』から「Isn't It Time」と「From There To Back Again」が収録。

 ダブル・ジャケットの内側には、デビュー当時の写真と現在の5人の写真が並べられ、何故か名前やSCHOOL、TEACHER、FAVORITE BEACH BOYS ALBUMなどを記入する欄まであります。

 注目はB面「Isn't It Time」。Single Mixで完全な別ヴァージョン!
 中盤ジェフリー・フォスケットのファルセットだった部分がマイク・ラブのヴォーカルに変わっていたりして楽しめます。

 ちなみに前回レコード・ストアデイの時に出た「Good Vibrations」限定10インチは78回転でしたが、今回は33回転。普通のプレイヤーでも聴けますね。
 その前回は7,500枚で完売しましたが、今回は限定3,000枚と更に枚数が少ないようなので、購入予定の方はお早めに。森 陽馬

2012年11月28日(水) ジェフ・リン 「慕情」(Love Is A Many Splendored Thing)

 発売されてから、かれこれ2ヶ月が経とうとしていますが、ジェフ・リン久し振りのソロ・アルバム『ロング・ウェイヴ』がロングセラーを続けています。(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 MICP-30034 2,900円)

 1990年発表前作『アームチェアー・シアター』からなんと22年ぶりの新作です。

 満を持しての新作なのでオリジナル曲で構成されたものかと思いきや、なんと全曲カヴァー。ジェフ・リンが昔から好きだった曲が、映画音楽、スタンダード、ロックンロール、R&B、ポップスなど様々なジャンルから選ばれています。

 ちょっと意外だなあと思う曲もありましたが、聴いてみると全てがすんなりとジェフ・リン風におさまっているので、さすが!と思いました。

 それにしてもジェフ・リンが「慕情」を歌うとは思わなかったな。

 1955年のアメリカ映画『慕情』の主題歌。
これぞ映画音楽のスタンダード。多くのアーティストがカヴァーしています。

 ブックレットにはジェフ・リン自身の各曲に対してのコメントが掲載。
それによると、「慕情」を作曲したサミー・フェインに、ジェフは20歳頃(アイドル・レースというグループをやっていた頃)に出会って、曲作りなどについて色々教えてもらったとのこと。そんなエピソードがあったんですね。

 一般的にはオモテに表れない深い繋がりで選ばれた曲が詰まったカヴァー・アルバムだ、ということを聴く側も意識しないといけませんね。

 この曲のエンディングには、ちゃんとビートルズ好きのジェフ・リンを感じさせてくれる「イフ・アイ・フェル」風の終わり方です。森 勉

2012年11月29日(木) Chocolat & Akito 「静かな平和」

 快心のロック・アルバムだったGREAT3新作(先週11月21日紹介)に続き、片寄明人さんとショコラさんによるおしどり夫婦ユニット、ショコラ&アキトの新作も今週発売になりました。(『DUET』 RYECD-145 2,000円)

 これが全8曲自費製作ながら超ポップで最高! J-POPファンはもちろん!ガール・ポップ好きの方にもオススメしたい1枚です。

 切ないメロディーラインが沁みる極上POP@「One」、2人のスキャット・ハーモニーがゴキゲンなA「ジョヴァンニ」、歌詞が印象に残るシングル曲B「扉」、夫婦喧嘩の歌C「Daddy Daddy」など、どの曲もサウンド&歌に温かみがあって素晴らしい!

 今日のこの1曲は6曲目「静かな平和」。

 一言で表すと、ロッテンハッツ風♪
こういうリズムの曲を片寄さんがまた書いてくれたことがうれしいですね!

 12月16日仙台Cafe Mozart Atelierライヴ、来年2月15日には渋谷Duoでフルバンド編成コンサートも開催決定。要チェック! 森 陽馬

2012年11月30日(金) 松井 須磨子 「カチューシャの唄」

12/8発売、鈴木祥子新作クリスマス・アルバムに当店のみの特典が決定しました!(鈴木祥子『Merry Christmas From Bearforest Records』 BECD-12 3,500円)

ジャケット・デザイン仕様の四角マグネット! 更に祥子さんへの最新インタビューを元にしたオリジナル・リーフレットを先着で差し上げます。

作品自体もソノシート付(!)の完全限定盤!購入予定の方はお早めに。

 さて、その新作。スタンダード・カヴァーやオリジナル新曲に混じって、ジャーニー「Sweet And Simple」や、「竹田の子守唄」、「カチューシャの唄」等、普通の作品でもあまりカヴァーされないような楽曲を、今回のクリスマス・アルバムで取り上げているところが祥子さんらしいですね。

 一般的なクリスマス作とは一味も二味も違ったオリジナリティあるウインター・アルバムになってそうでとても楽しみです。

 今日のこの1曲は、その新作で祥子さんがカヴァーしている松井須磨子「カチューシャの唄」。近代日本歌謡の祖とも言われる1914年の楽曲。

 この歌をカヴァーしたきっかけは、大瀧詠一さんのラジオ『スピーチ・バルーン』遠藤実特集だったそうです。森 陽馬


★掲載ジャケットは松井須磨子「カチューシャの唄」収録コンピ『大正ロマンのうた』(COCJ-37507 2,000円)。






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