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  今日のこの1曲 “Archives”

<2013月7月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2013年7月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2013年7月1日(月) 相川理沙 「アナログ」

 先月発売された当店推薦女性シンガー、相川理沙さんの新作『ただいま』。(APAR-1001 2,500円)

 当店にてお買い上げの方には7月3日当店地下アゲインで行なうライヴ・イベントご招待!、ということもあり、大好評発売中です。

 まだ多少入場枠がございます。
当日行けそうかな、という方は、当店へお電話にてご確認の上是非ご来店&お買い上げ、そしてご参加ください。

 今日のこの1曲は、その『ただいま』からオールドタイミーな雰囲気の8曲目「アナログ」。

 相川理沙さんの地元、福岡にあるロック・バー<ドリームボート>へ捧げられた1曲なのだそう。

 <ドリームボート>、実は僕も行ったことがあるのです。

 2003年ニール・ヤング福岡公演(ちょうどニールの誕生日11/12でしたね)を観に行った後、立ち寄りました。

 たまたま、福岡に公演で来ていたクリストファー・クロスが来店。
深夜遅くステージに上がり、店主ジュンペイさんのギターで「セイリング」を歌ってくれたのには感動しましたね。結局、朝までドリームボートにいたことを思い出します。

 アメリカン・ロック好きは福岡へ行ったならば立ち寄るべし! 森 陽馬


2013年7月2日(火) 竹内まりや 「Your Mother Should Know」

 竹内まりやの新曲シングルCDが、約4か月の短いインターバルで発売になりました。

 「Dear Angie ~あなたは負けない」と「それぞれの夜」は、TBS系『NEW23』で現在流れているものと以前使われていたエンディング・テーマ。

 「Dear Angie」は杉真理の作詞・作曲で、BOXが演奏とコーラスを担当しています。

 「それぞれの夜」は竹内まりや作詞・作曲、山下達郎編曲。

 今日はこの2曲ではなく、カップリングされたビートルズのカヴァーに注目。

 アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』に収録されていた「Your Mother Should Know」。

 バックはBOX。
さすがに竹内まりやとBOX! いいところをついてきます。

 杉真理、松尾清憲、小室和幸のコーラス・ハーモニーは、ビートルズをたっぷり感じさせてくれる素晴らしい仕上がりだと思います。

 初回限定盤には約8分間のDVD付。(初回盤 WPZL-30637 1,680円)

BOXも出演している「Dear Angie」のミュージック・ビデオと、2000年7月に行われた竹内まりやライヴ・ステージより「元気を出して」の2曲分の映像が見れます。
 (竹内まりやの映像が販売されるのは初めてなのです!)

 なお、ちょっとややっこしいのですが、通常盤はDVDが付いていないかわりに、CDに収録されている曲が1曲多いのです。(通常盤 ビートルズ・カヴァー「This Boy」を追加収録 WPCL-11523 1,260円)

 レコード会社の気持ちはわかりますが、悩ましい発売の仕方です。

 でもジャケット写真の違いも楽しめるし、内容が違うCDが2種類出たと考えて納得しました。ハイ。森 勉


2013年7月3日(水) Chihana 「Guitar Girl」

 ドブロギターを相棒に、渋いルーツ・ロック/カントリー/ブルースを歌う、88年生まれの女性シンガー、Chihana(チハナ)。

 椎野恭一(Dr)、千賀太郎(Harmonica)、Chihana & Satoshi名義で作品をリリースしているSatoshi(Ag&Vo)などがサポートした最新作『RED and BLUE』がリリースされました。(BBR-005 2,000円)

 自身のペンによるオリジナル曲(英語&日本語)の他、弾き語りによるビートルズ「In My Life」。

 ダン・ペン&スプーナー・オールダム作、オヴェイションズの「I'm Living Good」、「The Angels Rejoiced Last Night」(Louvin Brothers)などカバーを交えた全10曲。

 チップ・テイラー書き下ろしだという「Guitar Girl」。

 ゆったりとしたメロディーで、沁みる一曲です。東尾沙紀


2013年7月4日(木) The Nineteenth Whole 「Slippin' Into Darkness」

 ウドゥン・グラス・フィーチャリング・ビリー・ウッテン『ライヴ』をお好きな方は必聴!

 2004年リリース後、JAZZ FUNKファンの間で驚愕の秘蔵音源!と評され大ロングセラーのビリー・ウッテンライヴ盤。

 そのメンバーにコーネル・デュプリーが加わり、1972年スタジオ録音されていたのがこの1枚。
(国内CD The Nineteenth Whole 『SMILIN'』 PCD-93722 2,415円)

 ライヴでの痛烈な疾走感とはまた違った、70年代前半特有のグルーヴ感!

 ベースはゴードン・エドワーズだし、70'sソウル・ジャズ好きならば痺れること間違いなし!

 『ライヴ』1曲目だった③「Monkey Hips 'N' Rice」のスタジオ・ヴァージョンももちろんいいけど、ジャム・セッションのような②「Slippin' Into Darkness」がかっこいいですね。

 ビリー・ウッテンのヴィブラフォン・ソロ最高!

 コーネル・デュプリーのらしいギターも炸裂してます。森 陽馬


2013年7月5日(金) ねじ梅タッシと思い出ナンセンス 「トゲトゲ」

 今年のレコードストアデイ(4/20)に、安藤明子とのスプリット・シングル限定アナログEPをリリースしたバンド、ねじ梅タッシと思い出ナンセンス。

 京都発!本職は板前という彼らの1stアルバムが遂に発売されました。
(ねじ梅タッシと思い出ナンセンス 『包丁とギターの調和』 RIOT-115 2,200円)

 歌や演奏の巧拙では語れない不思議な味わいがありますね。

♪サザンオールスターズ聞きながら飲む ファンタグレープの夏に想うよ♪
(③「ファンタグレープの夏」歌詞より)

♪みんな泣いてくれヨ オラの葬式 お経はいらん ブルーハーツをみんなで歌ってヨ♪
(⑪「火葬場で思い出したヨ」歌詞より)

 友部正人のような独特な節回しと、一筋縄ではない歌詞にも注目です。

 安藤明子カヴァー「トゲトゲ」。
オリジナルとは違ったバンド・アレンジで、僕は好きです。森 陽馬

★ちなみに安藤明子「トゲトゲ」が収録された2010年作アルバム『オレンジ色のスカート』も、新曲リリースに合わせて先月再発されました。(
通販コーナーにも掲載)


2013年7月6日(土) The Edgar Winter Group 「Free Ride」

 関東甲信地方も本日梅雨明けが発表されましたね。

 暑さに弱い私は最高気温35℃に早くもへばりそうですが、気分を上げよう!と今日はエドガー・ウィンター・グループの「Free Ride」という曲をずっと脳内再生していました。

 この曲が入った1972年のアルバム『They Only Come Out At Night(旧邦題:エドガー・ウィンター4)』。
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 EICP-1506 1,995円)

 「Frankenstein」が聴いてみたくて購入した一枚でしたが、ファンキーでカラッとした雰囲気の「Free Ride」がとても気に入りました。

 軽やかなギターカッティング、口ずさみやすいメロディ&歌詞、ヴォーカル・作詞作曲を担当したダン・ハートマンの歌声もすばらしい1曲♪

 ドライヴしながら聴いたら気持ちよさそうですね。東尾沙紀

2013年7月7日(日) 山田稔明 「ハミングバード」

 「逢うたびに感じる真っ直ぐな心がそのまま音に込められている様な気がした。
嘘つきの匂いがしない音楽っていいな。優しい時間をありがとう。」 片寄明人

 「70年代、買ってきた洋楽のアルバムに針を落とし(アナログ盤しかない時代)、
見っけ物に出会えた時の高揚感が久々に甦ったみたいだった。
夜の闇の中、世界には僕とこのアルバムだけしか存在してないような不思議な幸福感だった。」 杉真理

 片寄さんも杉さんも絶賛しているこの1枚。

 GOMES THE HITMANの山田稔明。
ソロ3作目となる新作『新しい青の時代』が、七夕の今日発売になりました。(GTHC-0004 3,000円)

今までの彼の楽曲・歌・ライヴでも感じたことですが、今作も彼の誠実さが音を通してじーんと伝わってきます。

 今日のこの1曲は10曲目「ハミングバード」。

 歌を作ること、歌うこと、そして届けることへの願いが込められ、優しくも力強さを感じさせる1曲です。森 陽馬


2013年7月8日(月) バーバラ・ルイス 「ベイビー・アイム・ユアーズ」

 ディープな渋いソウルもいいけれど、ライトでポップなソウルもいいものです。

 バーバラ・ルイスは黒人女性シンガー。

 1963年に自作の「ハロー・ストレンジャー」を大ヒットさせた才能豊かなソングライターでもあります。

あまり重くなり過ぎないソフトな歌声は、このジャケットが物語るように、当時白人にも受け入れられたようです。

 今日のこの1曲「ベイビー・アイム・ユアーズ」は1965年のヒット曲。

 ヴァン・マッコイの作品で、バート・バーンズがディレクションを行いました。

 当時ビートルズなどイギリスのビート・グループが全盛だった時に、ラジオから流れてきたこのメロディーはなんともスウィートで耳触りのいいものに聴こえました。

 その後すぐに、ピーター&ゴードンがカヴァーして、それも日本のラジオでよくかかっていました。

 現在このCDは<アトランティック1000R&Bコレクション>の1枚として、限定盤1,000円で発売中です。(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27631 1,000円) 森 勉


2013年7月9日(火) ザ・なつやすみバンド 「echo」

6月26日に告知したザ・なつやすみバンドの最新シングル『サマーゾンビー/echo』。(TNBCD-3 735円)

 最高にイイですねー。

 「サマーゾンビー」、「echo」の2曲に、各々のカラオケ含めた計4トラックのみながら、何度リピートしても飽きませんね。

 個人的には4曲目に収録されている「echo」のカラオケが気に入ってます。

 明るくて楽しい「サマーゾンビー」と違って、古い記憶の中にある切ない夏を思い起こさせるような「echo」。

 サウンド・アレンジが凝っていて、それをじっくり聴いてもらいたいがためにカラオケ・ヴァージョンを入れたのでは?と勘繰りたくなるくらい見事なトラックです。

 SAXを吹いているのは、あだち麗三郎さん。

 このレコーディング時にちょうどSAXが壊れてしまい、出せるキーが4~5音に限られてしまっていたそうですが、夏の儚い雰囲気がよく出ていて沁みますね。

 8cmシングルですが、ダウンロード・コードも付いていて、更にCDヴァージョンとダウンロード・ヴァージョンではマスタリングが違うそうです。是非購入して聴き比べてみてください。森 陽馬


★当店のみの先着特典、まだございます!
MC.sirafuさんデザインによるオリジナル・カンバッジ、先着でプレゼント!
(←25mmのミニサイズ・カンバッジ)


2013年7月10日(水) 中沢ノブヨシ 「If You Want It」

 AOR、シティ・ソウルお好きな方に推薦!

 山下達郎、鈴木雅之、佐藤竹善ファンにも是非聴いてもらいたい1枚。

 中沢ノブヨシ『COVERS~Mellow~』。(VSCD-3126 2,500円)

 AORスーパーヴァイザー、金澤寿和さんによる選盤“Light Mellow's Choice”シリーズの記念すべき150作目となる今作。

 近年ドリカムのバック・ミュージシャンとして活動していた中澤信栄が、中沢ノブヨシと改名しリリースしたカヴァー・アルバムです。

 ヤング・ラスカルズ「Groovin'」、ジノ・ヴァネリ「The River Must Flow」、ディー・ディー・ブリッジウォーター「It's The Falling In Love」、メイズ「Back In Stride」など、ライト・メロウ・グルーヴな選曲♪

 「What's Going On」、「People Get Ready」、「Let's Stay Together」などの王道曲カヴァーも、オリジナルに忠実にオーガニックなアレンジなので、洋楽ファンにこそオススメの作品です。

 今日のこの1曲は①「If You Want It」。

 山下達郎「SPARKLE」元ネタとしても有名なナイトフライト1979年発表ヒット曲をナイス・カヴァー! 聴きものです。森 陽馬


2013年7月11日(木) スパイダース 「バン・バン・バン」

 スパイダースはテレビによく出ていたり、1966年ビーチ・ボーイズ来日時のオープニング・アクトを務めたり、と僕にとっては一番身近にいる感じのグループ・サウンズでした。

 オリジナル曲はセンスがいいし、演奏力もあるし、ヴォーカルもしっかりしていたし、ステージ・パフォーマンスの質も高い。

 そして、笑いも忘れない演出はさすが、名喜劇役者・堺駿二の息子である堺正章がMCを担当しているだけのことがあると思われせてくれました。

 音楽的な中心人物はかまやつひろし。

 「フリ・フリ」、「ヘイ・ボーイ」、「ノー・ノー・ボーイ」、「サマー・ガール」、「なんとなくなんとなく」、「あの時君は若かった」など、、好きな曲はみんな彼の曲です。

 この「バン・バン・バン」もそうです。

 まず『スパイダース・アルバムNo.4 ~風が泣いている』の中に、「バン!バン!」というタイトルで収録され、その2か月後くらいに「いつまでもどこまでも」のB面にもなりました。

 その時はパーカッションが増量されたミックスになり、タイトルも「バン・バン・バン」に変更になりました。

このCDにはアルバム・ヴァージョンと、シングル・ヴァージョンもボーナス・トラックとして追加収録されています。
(ザ・スパイダース 『風が泣いている/スパイダース・アルバム No.4』 完全限定盤 TECH-20252 2,000円)

 後に10ccを結成するエリック・スチュワートが在籍していたバンド、マインドベンダーズの名曲「ア・グルーヴィ・カインド・オブ・ラヴ」のB面曲だった「ラヴ・イズ・グッド」(
2009年3月29日に取り上げました)のギター・リフをうまく取り入れたムッシュの音楽センスは、当時から日本人離れした感覚でした。

 ♪あいつには とってもかなわない・・・♪ 森 勉


2013年7月12日(金) 鈴木祥子 「45minutes」

 鈴木祥子さんの新リリースが7/14発売になります。
(商品は7/14当日入荷です。7/13には店頭にございませんのでお気を付けください)

 今回の新リリースは、なんと!新曲入りカセットテープ!
そして、カセットレコーダー“デンスケ”で録音されたライヴCD、の2タイトルです。
(カセットテープ BECT-016 2,100円 /2枚組ライヴCD BECD-014 3,800円)

 何故に今カセットテープ?!
と、僕も最初思ってしまいましたが、実際に聴いて納得!

 懐かしいような、温かいような、このなんともいえないカセットの音質。

 CDやレコードとも違った趣き、そして奥行きある音感。

 「カセットなんて何年も聴いていない」
 「最近音楽を聴くのは、ほとんどMP3」
という方にこそ、是非聴いてもらいたいですね。

 A面の2曲、「45minutes」と「Heart Like A Wheel」カヴァーには告井延隆さんがガット・ギターで参加。
 その告井さんの素晴らしいギターも聴きものです。

なお、その「45minutes」と「Heart Like A Wheel」カヴァーは、<ふたつでひとつの歌のような感じ>なのだそう。

 その理由や、カセットテープリリースの経緯、マスタリングでの話や、お気に入りのライヴ盤など、様々なことを鈴木祥子さんにインタビューし、リーフレットにまとめました。

 当店のみの先着特典バッジもございますが、最新インタビュー・リーフレットも内容充実!
お買い上げの方に配布いたしますのでお楽しみに! 森 陽馬


★予約が多く入ってきているため、7月14日発売日に店頭品切れとなる可能性もございます。
ご来店予定の方は、お早めにご予約いただくか、お電話かメールにて確認の上ご来店くださいませ。

(なお、カセット『45minutes』が店頭品切れした場合、次回入荷は7月下旬予定となりますのでご了承ください。)


2013年7月13日(土) 小坂忠 「シェリー」

 フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのジャパン・ツアー(といっても1日だけですが)まで、あと2か月となりました。

 フランキー・ヴァリはなんと初来日!

 観客としてコンサートをどのようにして対応し盛り上げていいのかわからないのですが、最大限の賛辞を込めて拍手をして、リヴィング・レジェンドであるフランキー・ヴァリに声援を送りたいと思っています。

 ということで、フォー・シーズンズのナイス・カヴァーを1曲。

 小坂忠がショーボート・レーベルに移籍して1976年発表した『CHEW KOSAKA SINGS』。
(『小坂忠シングス』 SWAX-705 2,940円)

 フォー・シーズンズのデビュー・ヒットである「シェリー」のカヴァーが入っています。

 軽快なポップ・ソングの「シェリー」を、チュウサンはスローなグルーヴの演奏に乗り、ソウル・フィーリングを効かせたヴォーカルで聴かせてくれます。森 勉


2013年7月14日(日) Nick Lowe 「Spotlight Roses」

 ポール・マッカートニー2013年11月来日公演!?、の噂が広がっていますね!

 来日するとしたら2002年以来11年ぶり! 決定してほしいですね。

 あと個人的に楽しみなのが、 パブロック・ファンの間で話題となっている、グラハム・パーカー久々の来日公演です。(9月14~15日ビルボードライブ東京

 国内盤は出ていませんが、昨年もルーモアとの名義で新作を発表したりと、精力的に活動しています。
ルーモアと一緒に来て欲しかったですが、今回はソロでの弾き語りのようです。

 グラハム・パーカーとも繋がりのある、ニック・ロウも11月5・6日ビルボードライブ東京、8日大阪で来日公演を行います。

 掲載ジャケットは、ニック・ロウの2011年作『オールド・マジック』(国内CD MSIG-744 2,940円)です。東尾沙紀

2013年7月15日(月) ヤング・ラスカルズ 「グルーヴィン」

 レコード・コレクターズ誌8月号は、アメリカン・ロック&ポップスの名曲ベスト100<1967~1975年>の特集。

 30人のレココレ執筆陣による投票によってベスト100を選ぼう、という企画です。

 各人30曲に順位を付けて(ここがミソ)選ぶわけですが、いろいろな規定が一応はあります。

・年代のしばり
・アメリカ大陸生まれ、又は活動拠点・デビューがアメリカ
(これによって、ジミヘン、ウォーカー・ブラザーズなどはイギリスものとして扱う)
・シングルになった曲
(アルバムの中の隠れ名曲的なものはダメ)、等々。

 ということで、レココレの投票者として参加させていただきました。
(前号のイギリス編、次号のソウル編ではお呼びがかからなかったのが残念ですが・・・)

 まず、ノートに候補曲を書き出してみたのですが、出てくる、出てくる、アノ曲、コノ曲。

 200アーティスト、250曲を越えるリストになってしまい、はたしてこれを30曲に絞れるのか?
(僕の場合、自分で新たな規定を設け、1アーティスト1曲にしました)

 かなり色々な順位を作ってみたのですが、結局あのような形で提出しました。

 ベスト100で選ばれたものの中に、自分の選んだ30曲中13曲が入っていましたが、多いのか少ないのか?

 17曲も入っていないことになりますが、それぞれの聴き方、感じ方があるので、ベスト100はひとつの形を表したものとして評価しています。

 十人十色、本当に人それぞれ、名曲は個々の胸の中に。
たまにこのような発表の場があると楽しいと思います。

 前置きが長くなりましたが、今日のこの1曲は僕の第1位曲です。

 ヤング・ラスカルズ「グルーヴィン」。
(この頃は、まだヤングが付いたラスカルズでした。)

 ドラムスもギターも使われていない曲ですが、1967年発表のロック名曲です。

 ベスト100でも多くの人の支持があって、第3位でした。森 勉

★掲載ジャケットは1967年発表作『グルーヴィン』。
(国内CD 「グルーヴィン」ステレオ&モノ両方収録 限定紙ジャケット仕様 WPCR-14703 2,100円)


2013年7月16日(火) Ben Taylor 「Oh Brother」

 ジェイムス・テイラーの息子、ベン・テイラー。

 今までにも何度か彼の作品を取り上げましたが、これは昨年2012年にリリースされたアルバム『Listening』。
(輸入CD SUN PEDAL RECORDINGS SRN2-90001)

 正直言うと、最初聴いたときはピンときませんでした。

 やはり、聴き手にとって父の印象が強すぎるせいでしょうね。
 固定観念なしに聴けば、シンガー・ソングライター新譜として普通に楽しめるはずですが、聴く前から父ジェイムス・テイラーの名作と比べてしまうんですね。

 でも、これはなかなかいいアルバムなのではないでしょうか。
曲もアレンジも良く、聴き込むごとに味が出てきました。

 父の影響を強く感じさせる2005年作『Another Run Around The Sun』(
2006年4月3日に紹介しました)に、オルタナティヴというか現代的な息吹を吹き込んだ雰囲気の作品です。

 今日のこの1曲は、2曲目「Oh Brother」。
テイラー・ファミリー特有の温かみある歌声とメロディが活かされたバンド・サウンドが見事に調和。

ちなみに、母カーリー・サイモン、姉サリー・テイラーがコーラスで参加している楽曲もあります。森 陽馬


2013年7月17日(水) 星野みちる 「ワンダランド」

 エレ・ポップ、歌謡曲、マイクロスター・ファンの方も要チェックの1枚!

 2007年までAKB48に在籍。
脱退後はソロとしてライヴ等を中心に活動している星野みちる。

 はせはじむ&佐藤清喜(マイクロスター)プロデュースによる1stアルバム『星がみちる』がリリースされました。
(HCCD-9538 2,415円)

 昨年7インチ・シングルレコードでリリースされた「い・じ・わ・る ダーリン」と「ワンダランド」という曲では、佐藤清喜さんが作曲を担当。

 「筒美京平メロディーを意識した」というこの曲は、アルバムの中でも一際ポップで煌びやかなアレンジ♪
とっても良い曲です!

 松本隆作詞/細野晴臣作曲「真空キッス」(アポジー&ベリジー/戸川純&三宅裕司の変名ユニット)の珍しいカヴァーも収録されています。

 アナログLP盤も発売中です。(HCR-9660 3,150円)

 ちなみにブックレット内には、当店ペット・サウンズ・レコード店内で撮影した星野みちるさんの写真も掲載されています。東尾沙紀


2013年7月18日(木) Lucas Arruda 「Who's That Lady」

 レジ付近ミニ特設コーナーで<フェンダーローズが使われているオススメ盤>を現在展示中。

 その中で、最近の一番のお気に入りは、アンドレ・ソロンコ。
(2013年6月8日のこのコーナーで取り上げました)

 まさに“北欧のマイケル・フランクス”な1枚で、アナログ的な音感が心地良いですね。

 そのアンドレ・ソロンコを見出したFavoriteというレーベルからニューカマー。

 フェンダーローズ好きの方にも大推薦したいのがこのアルバム。
ルーカス・アルーダ『サンバディ』。(国内CD PCD-93738 2,415円)

 ルーカス・アルーダはブラジル出身1983年生まれのミュージシャン。
ほぼ全ての楽器を自ら演奏し、マルコス・ヴァリ直系ブラジリアン・フュージョンを聴かせます。

 今日のこの1曲は収録曲中唯一のカヴァー・ナンバー。
アイズレー・ブラザーズ「ザット・レディ」ブラジリアン・カヴァーをピックアップ。

 本来はグルーヴィー&ファンキーな魅力を持った楽曲を、メロウ&クールにアレンジ。
ジャケットからは想像もつかないような清涼感あるライト・メロウな1曲に仕上がっています。

 マルコス・ヴァリ、アジムス、ロマン・アンドレンお好きな方は今夏要チェックですね。森 陽馬


2013年7月19日(金) POCO 「A Good Feelin' To Know」

 ポール・マッカートニー来日が決定し、11月を心待ちにしている音楽ファンが多いと思いますが、アメリカン・ロック・ファンにとっても楽しみな来日アーティストが決まりました。

 リッチー・フューレイ! 初来日!!
2013年10月5日、6日 ビルボード・ライヴ東京

 ニール・ヤング、スティーヴン・スティルスと共に1960年代組んでいたバンド、バッファロー・スプリングフィールド。
 バッファロー解散後ジム・メッシーナ等と組んだバンド、POCO。
70年代中盤に活動したサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド。そしてソロ&自身のバンド。

 80年代以降は牧師さんになったため音楽活動は控えめでしたが、コンスタントにアルバムを出したり、数年前にはバッファロー再結成ツアーで熱演を見せたりしていました。

 そして今回初来日。
自身のファミリー・バンドも連れてきてくれるのかな? 楽しみですね。

 さて、リッチーが絡んだ作品で僕が一番好きなアルバムといえば、文句無しにこれです!

 POCO『A Good Feelin' To Know』。

 1972年発表、POCO5作目にして名作!
カントリー・ロック/ウエスト・コースト・ロック系お好きな方は必聴の1枚ですね。

 タイトル曲「A Good Feelin' To Know」は、リッチー・フューレイらしさが凝縮されたナンバー。

 リッチーのハイトーン・ヴォーカル。
ゴキゲンなハーモニー・コーラス。
程好いカントリー・フレイヴァー。
王道アメリカン・ロックなバック演奏。

 うーーーん、何度聴いても名曲です! 森 陽馬

★掲載ジャケットは、『A Good Feelin' To Know』含む、POCO初期5作が全て入って超お買い得な5CDセット。
(輸入CD POCO 『ORIGINAL ALBUM CLASSICS』 Epic 88697302752)


2013年7月20日(土) POCO 「Neil Young」

 昨日に続いてPOCO。
今日は約11年ぶりとなる新作『ALL FIRED UP』。
(輸入CD BLUE ROSE BLU DP0600)

 現在在籍しているのは、唯一のオリジナル・メンバー、Rusty Youngを中心に、Jack Sundrud、George Lawrence、Michael Webbの4人。

 率直に言って、リッチー・フューレイ、ティモシー・シュミット、ポール・コットンがいた頃に比べると、ヴォーカルにやや物足りなさを感じますね。

 ただ、サウンドはPOCOらしいカントリー風味が効いた正統派アメリカン・ロックな仕上がり。

歌詞に、ビートルズやイーグルスが出てくる曲もあるので、ロック好きなら楽しめる1枚でしょう。

 今日のこの1曲は10曲目。
曲名がなんと!「Neil Young」!!

 ニール・ヤングのことが歌われてはいますが、この曲を書いたラスティ・ヤングが「ニール・ヤングは俺の兄弟ではない」と唄っているように、ジョークも多少入った歌なのでしょう。

 ニールっぽいエレキ・ギターが入っていたりもして、面白い1曲ですね。森 陽馬


2013年7月21日(日) EPO 「Just One Little Kiss」

 待ちに待ったEPOのリマスターCDが出ました。
(完全限定CD EPO 『ハーモニー』 MDCL-5011 3,150円)

 EPOがミディ・レーベルから1985年に出した『ハーモニー』が初のリマスター化。
ボーナス・トラックも3曲追加されています。

(帯などにその記述はありませんが、中に入っている歌詞カードには書いてあります。
実はそこにも書いていないシークレット・トラックのボーナスがもう1曲!
このアルバム収録曲を7分間のダイジェストにした“7ミニッツ・オブ・エポ『ハーモニー』”と言ってもいいメガ・ミックスが14曲目に入っています。お聴き逃しなきよう)

 アルバム・タイトル曲「ハーモニー」が当時JRA(日本中央競馬会)のCM曲に使われたり、「上海エトランゼ」を高見知佳に提供したり、色々な話題があった後に発売されたのがこのアルバムだったと思います。

 アレンジを担当しているのは清水信之。
ドラムス、ベース、ギター、キーボードなどの楽器もすべて(特記事項がない場合)、彼が演奏しています。

 清水信之によるそのマルチ・プレイが、『ハーモニー』の魅力のひとつであります。

 そんなお楽しみもありますが、なんといってもメインのEPO!

 若くエネルギッシュでありながら、しっかりした歌唱力とポップでキャッチーなのに渋いツボは押さえているソングライティング・センス! 光ってます。

 弾むリズムに切ない詞の名曲「夕闇のストラット」や、シュガーベイブ・テイストなサウンドの「私について」(リード・ギターに佐橋佳幸が参加)等、シングル曲も良いのですが、今日のこの1曲はアルバムでしか聴けない「Just One Little Kiss」。

 60'sの甘酸っぱい雰囲気を感じさせながら、しっかりEPO流ポップ・ミュージックに仕上がっています。森 勉


2013年7月22日(月) Simon Dalmais 「Relaxandra」

 ビーチ・ボーイズ、ビートルズ、ニック・ドレイク等に影響を受けたという1981年生まれフランス人男性シンガー・ソングライター、シモン・ダルメ。

 フランスで2011年(日本盤は2012年)にリリースされた『The Songs Remain』は、ジャズ系セッション・ピアニストとしても活躍する彼の弾き語りを中心に、控えめながら美しいハーモニーと、ピアノやストリングスの旋律が絡み、とても心地良く聴ける一枚です。
(国内CD RCIP-175 2,415円)

 特にデニス・ウィルソンが好きだ、と公言する彼の書くメロディーは、ビーチ・ボーイズからの影響を強く感じさせます。

 クレア&リーズンズのメンバーで、クレア・マルダーの旦那さんでもあるオリヴィエ・マンションが5曲のアレンジ、ギターやヴァイオリンなどで参加。

 オリヴィエ率いるオーケストラの演奏が少し淋しげなメロディーを引き立てているインスト「Relaxandra」聴きものです。東尾沙紀


2013年7月23日(火) Vikki Carr 「He's A Rebel」

 今年に入ってから格安の輸入CDが色々と発売されています。

 2013年の今年、発売から50年以上経過した音源に関しては権利が切れてしまうようで、1962年ものがいろいろ出てきました。

 その中でも最近一気にリリースされた、レコード会社別コンピはオールディーズ・ポップス・ファン注目のシリーズです。

 チャンセラー、ケイデンス、チャレンジ、コルピックス、カメオ=パークウェイなどのレーベル音源がそれぞれ2枚組全50曲収録されています。

 特にオススメは、3枚組全75曲収録『The Liberty Records Story 1962』。
(輸入3CD 『Point Of No Return ~ The Liberty Records Story 1962』 DAY3CD-026)

 1962年にリバティ・レーベルから発売されたシングル曲が、75曲も聴けるCDです。

 ジーン・マクダニエルズ、ボビー・ヴィ、リヴィングトンズ、ジャン&ディーン、ジョニー・バーネット、ジャッキー・デシャノン、クリケッツなど有名アーティストもいれば、日本ではあまり知られていないアーティストも多数収録され、なんとも勉強になります。

 まだまだ未知のものがたくさんあって楽しめるオーディーズ・ワールドですね。

 さて、今日のこの1曲はどれにしようか目移りしましたが、クリスタルズで大ヒットした「He's A Rebel」をヴィッキー・カーが歌っている楽曲を。

 こちらの方が録音したのは早かった、との話があります。

 ヴィッキー・カーが「It Must Be Him」でヒット歌手になる5年前のことです。森 勉


2013年7月24日(水) ウィル・リー 「Fooled Him」

 24丁目バンド、ブレッカー・ブラザーズ他、ジャズ、ソウル、ロック問わず様々なセッションで1970年代から活躍している名ベーシスト、ウィル・リー。

 最近では、矢野顕子バンドやオズ・ノイ、ボブ・ジェームス、はたまた自身のバンドで来日し、60歳を過ぎても元気な姿を見せてくれてます。

 そんな彼の本人名義ソロ作は、1994年発表『OH』以来出ていませんでしたが、この度約20年ぶり!となる新作2ndアルバムが発売されました。
(国内CD 日本先行発売 『Love, Gratitude and Other Distractions』 KICJ-656 2,800円)

 まずはなんといっても超豪華な参加ミュージシャン。

 スティーヴ・ガッド、ボブ・ジェームス、スティーヴ・ルカサー、オズ・ノイ、チャック・ローブ、ジョン・トロペイ、ピーター・アースキン、クリス・パーカー、ナラダ・マイケル・ウォルデン、矢野顕子。
 意外なところでは、ビリー・ギボンズ(ZZトップ)、アラン・トゥーサン、ラリー・キャンベル、ラリー・ホッペン(オーリアンズ)等々。

 ロックあり、ジャズあり、AOR風味あり、ソウルフルなナンバーあり、良い意味でごった煮な1枚。

 でも、全体的な雰囲気はまさにウィル・リーって感じですね。
90年代に出したアルバム、と言われても信じちゃいそうなくらい、前作『OH』を引き継いだ90年代な雰囲気を持っています。(ウィル・リーが使っているシンセ/プログラミングのせいかも)

 ビリー・キボンズ&アラン・トゥーサンが参加したファンキーロックな②「Get Out Of My Life Woman」(リードーシーで有名)、矢野顕子がヴォーカルも取る⑦「1、2、3」にも惹かれましたが、今日のこの1曲は、一番AOR的な⑤「Fooled Him」。

 ドラムはスティーヴ・ガッド。ギターはチャック・ローブ。

 ドナルド・フェンゲンが歌ったら『ナイトフライ』に入っても違和感がなさそうな1曲ですね。森 陽馬


2013年7月25日(木) COMEBACK MY DAUGHTERS 「No One Knows」

 明日26日からフジ・ロック・フェスですね。

 今年は不参加ですが、マムフォード&サンズをフジのステージで見たかったなぁ。

 まあでも、こんないいアルバムを知ったので、今週末は店でガンガン聴きまくりたいと思います。

 COMEBACK MY DAUGHTERS 『MIRA』。(COCP-38033 2,625円)

 “マムフォード&サンズへの日本からの回答”?!

 今まで出した4作品は全てハイスタンダードで有名なPIZZA OF DEATHレーベルからリリースしていたので、J-PUNK的なイメージが個人的にあったのですが、ニューヨーク録音の今作は、マムフォード&サンズに代表される新世代ネオ・カントリーを感じさせる快心の仕上がり。
(前作もカントリー調だったようですが、僕は聴いていませんでした)

 カントリー&アメリカン・ルーツに現代的な要素が含まれ、更にイギリス&日本を通過したミクスチャーなロック・サウンド。

 音感の風通しの良さ、日本語で表現しようという意気込みも素晴らしい!

 今後もこの路線を進化させながら活動していってもらいたい注目バンドです。森 陽馬


2013年7月26日(金) アルバート・キング 「Like A Road Leading Home」

 ダン・ペン作品集の第2集が、ACEレーベルより発売されました。
(国内仕様盤 『ア・ロード・リーディング・ホーム~ダン・ペン作品集』 MSIG-867 3,150円)

 前回は相棒であるスプーナー・オールダムとの共作曲が収められましたが、今回はダン・ペンの単独作や、ドニー・フリッツ、リック・ホール、チップス・モーマン、マーリン・グリーン、ドン・ニックスなど、スプーナー以外との共作曲も含めた全24曲。

 珍しい渋い曲が多いですが、ダン・ペン楽曲は本当にイイ曲ばかり。

 基本的にはR&Bソングですが、ポップなものもあり、カントリー・テイストもあり、歌詞も含めてジワ~と沁みてくる曲を作る名人と言えます。

 ブルースマン、アルバート・キングが1971年に発表したアルバム『ラヴジョイ』にひっそりと収録されていた隠れた名曲が、このコンピCDのラストを飾っています。

 ドン・ニックスとの共作曲でゴスペル風味のバラードですが、中間部とラストで聴けるアルバート・キングのギターも聴きものです。森 勉


2013年7月27日(土) Dave Davies 「Remember The Future」

  キンクスのデイヴ・デイヴィス、約6年ぶりの新作『I Will Be Me』がリリースされました。
(輸入CD CLP-0496)

 2004年病に倒れたというニュースから9年。

 この間には、オリジナルアルバムも発表していますし、つい最近、5月末から6月初旬には10か所ほどを回るUSツアーにも出て、元気な姿を見せてくれたようです。

 へヴィで少しだる~な雰囲気の曲から、ちょっとサイケっぽい曲、穏やかなメロディーを聴かせるものまで、シンプルなバンド・サウンドに立ち返った作品。

 初っ端からハードなギターリフを聴かせる、リードトラック「Little Green Amp」。

 イントロが「You Really Got Me」、サビはどことなく「All Day All Of The Night」と、キンクス・ファンにも「おっ!」と思わせるフレーズが盛り込まれています。

 今作には、クリス・スペディングやジェイホークスなどがゲスト参加。

 今日の一曲は、ジェイホークスが参加した「Remember The Future」を。

 ジェイホークスによるコーラスがきれいで、アルバム全体のへヴィな雰囲気の中で、ほっと一息つける美しいナンバーです。東尾沙紀


2013年7月28日(日) The Dukes Of Surf 「Summer Of Love」

  “ハワイのビーチ・ボーイズ”!?

 この売り文句につられ聴いてみたら期待以上の素晴らしさ!

 これ本当にビーチ・ボーイズ好きの方に大推薦です!

 ハワイ/ホノルルを拠点に活動している3人組ロック・バンド、デュークス・オブ・サーフ。
快心のデビュー・アルバム『サーフィン・ワ・イ・キ・キ』。(国内CD VICP-65160 2,625円)

今までにもビーチ・ボーイズ・フォロワー・バンドはありましたが、このバンドは随一かも!?と思わせる完成度!

 初期のノリノリ感と中~後期の叙情感がうまく融合されていて、楽曲もコーラスも完璧!

 ビーチ・ボーイズの色々な良さをミックスしたオリジナル曲も見事で、ヘタなコピーバンドより全然いいですね。

8曲目「Summer Of Love」は、ビーチ・ボーイズ2012年新曲「That's Why God Made The Radio」を彷彿とさせる1曲。

 8月28日発売ビーチ・ボーイズBOXが出るまで、ヘビーローテーションとなりそうな1枚です。森 陽馬


2013年7月29日(月) Shadow Morton 「Dressed In Black」

 プロデューサー、ソングライター等、影の存在があって歌手というメインの存在に光が当たるわけですが、今日紹介するCDは、その影の存在をメインにしたACEレーベルの編集盤です。

 『ザ・シャドウ・モートン・ストーリー』は、その影を名前にしたシャドウ・モートンことジョージ・モートンによる作詞・作曲やプロデュース作品を集めたもの。
(国内仕様CD 英文解説の対訳付 MSIG-868 3,360円)

・60'sを代表する白人ガール・グループ、シャングリラスの一連のヒット。
・15歳ジャニス・イアンのデビュー・ヒット。
・ニュー・ロック時代に話題を提供したヴァニラ・ファッジやアイアン・バタフライ。
・70'sになってからのモット・ザ・フープル、ニューヨーク・ドールズ。
など、幅広い音楽性を持った楽曲を24曲収録。

 貴重な写真や秘話満載の40ページ・ブックレット付。

 シャドウ・モートンの興味深い人となりを知ると、収録曲がまた輝き始めるような気がします。

 今日のこの1曲は、CDのラストに入っている彼自身の声が聴ける貴重なデモ音源。

 まだ歌詞が付いていない、ちょっと不安定な♪ラララ♪歌唱ですが、意外に高い声で写真のイメージと違ったりします。森 勉


2013年7月30日(火) uncle-jam (伊藤銀次×黒沢秀樹) 「ウキウキMUSIC ~毎日はメリーゴーラウンド」

 伊藤銀次さんと黒沢秀樹さんによるユニット、アンクル・ジャム。

 待望の1stアルバムが遂に8月1日発売になります。
(『UNCLE-JAM』 WSBR-002 2,000円)

 基本的にライヴ会場及び通販限定の商品なのですが、当店でも取扱いできることになりました!

 8月1日(木)から店頭販売予定。
当店通販サイトからもご注文できますので、銀次さん&秀樹さんファンは是非!!

 元々、銀次さんと秀樹さんで<ロックパイルのコピーバンドをやろう!>ということから始まったバンドなので、ブリティッシュなグッド・メロディーが満載ですよ。

 全6曲、60'sロックがベースになっているものの、20代の杉未来(杉真理さんの息子)がドラムを叩いていることもあって、若々しいエネルギーが伝わってくる1枚に仕上がっています。

 ブックレットに記載されている、黒沢秀樹さんによる結成&レコーディング時の話。
そして、伊藤銀次さんによる各曲解説もいいですね。
 二人の音楽への愛情が伝わってきます。

 今日のこの1曲は、“日本一のウキウキ男!”による最新ウキウキ・ソング! 森 陽馬



2013年7月31日(水) Silver Screen 「Mercy」

 夏の暑さを和らげてくれる涼しげなギターポップお薦め盤♪

Silver Screenは、2005年にデビューしたカリフォルニア出身の男性SSWのソロ・プロジェクト。

 約8年ぶりの2ndアルバム『when you and I were very young』は、元々bandcampという海外通販のみで販売され容易に購入できないものでしたが、国内盤が先日リリースされました。(IPM-8040 歌詞付 1,980円)

 音の雰囲気は、彼が好きだというトラッシュキャン・シナトラズなど英国音楽に影響を受けたネオアコ/ギターポップ。

 美しいメロディー、時に女性のような透明感のある歌声、エコーがかったサウンドは、80~90年代のちょっと懐かしい雰囲気も漂わせています。

 今日の一曲は、今作の中で一番強く印象に残った「Mercy」。

なんとなく初期のオアシスを思い起こさせるメロディーと、曲を盛り立てる後半のギターソロ聴きものです。東尾沙紀




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■


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