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  今日のこの1曲 “Archives”

<2018月4月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2018年4月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2018年4月1日(日) 古川麦 「Halo」

5月16日に3年ぶり4枚目となるアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』をリリースするcero。

そのceroのサポートや、あだち麗三郎クワルテッット、表現(Hyogen)などで活躍する男性シンガーソングライター/ギタリスト、古川麦(ふるかわばく)。

ソロ名義では、約3年半ぶりとなる新作2nd『シースケープ』が3月にリリースされました。

古川麦『シースケープ』
(国内CD PCD-25250 2,500円+税)

田中佑司(drs)、千葉広樹(b)、谷口雄(org/ex.森は生きている)等が参加。

躍動するリズム、軽やかで乾いたギター、穏やかな中にも熱を秘めた歌...ストリングスやヴィブラフォンを交え、ジャズのテイストを取り入れながらも、前作同様ジャンルわけできない魅力に満ちています。

女性シンガー、優河のヴォーカルをフィーチャーし、ギターとハーモニーで聴かせる爽やかな「Coo Coo」、ソプラノ・サックスの滑らかな音色が絡む「Halo」では、ceroの高城晶平が詞を提供。

DJ/トラックメイカーのMEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABOがシンセとプログラミングを担当した英語詞の「Here Lies the Sun」も今作の中では異色な雰囲気を放つかっこいい1曲です。東尾沙紀


2018年4月2日(月) ミシェル・ンデゲオチェロ 「Sometimes It Snow In April」

♪ 時には4月に雪が降ることもある。 ひどく落ち込むこともある。
人生が永遠に続くことを願うけれど、いいことには終わりがある。そう人は言うんだ。♪
(プリンス「Sometimes It Snow In April」歌詞より)

新しい月、新しい季節に、新しい場所、新しい環境、そして新たな想い。
希望・期待を夢見ながら4月を迎え、新たな一歩踏み出した方が多いと思います。

反面、不安を抱えながら、哀しみや苦しみを味わう方々もいらっしゃることでしょう。

そんな感傷的な想いを代弁してくれるのが、プリンス1986年発表名曲「Sometimes It Snow In April」。

華やかなようで憂鬱な4月、複雑な感情を表現したこの歌をミチェル・ンデゲオチェロがカヴァーしています。

ミチェル・ンデゲオチェロ『カヴァーズ~ Ventriloquism』
(国内CD PCD-24712 2,400円+税)

アルバム・タイトル『Ventriloquism』は腹話術の意。
2016年4月逝去したプリンスの精霊がミシェルへ宿ったかのような深遠な歌に心震わされます。森 陽馬


2018年4月3日(火) レズリー・ダンカン 「Love Song」

春に聴きたくなる名盤、というと、レスリー・ダンカン『ムーン・ベイジング』(1975)。

2016年ベストに選出(2016年1月14日今日のこの1曲で紹介)した大好きなアルバムです。

そのレスリー・ダンカン1971年発表1stアルバムが2018最新リマスタリングで日本初CD化されました。

レズリー・ダンカン『シング・チルドレン・シング』
(国内CD ボーナス・トラック6曲追加 小西勝氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-5761 1,300円+税)

彼女の夫ジミー・ホロヴィッツによるプロデュース/アレンジ。
<英国のキャロル・キング>と評された温もりある歌声が、木漏れ日のように柔らかく沁みてくる1枚。

今日のこの1曲は、エルトン・ジョンがカヴァーしたことでも知られる「Love Song」を。

ボーナス・トラックには、この曲の1969年シングル(B面)・オリジナル・ヴァージョンを収録。
そのシングルA面であったキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作「A Road To Nowhere」も追加収録されています。森 陽馬


2018年4月4日(水) オデッセイ 「Native New Yorker」

70'sソウル好きの方、フランキー・ヴァリファン、山下達郎お好きな方にもオススメの再発盤です。

オデッセイ『ODYSSEY』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5732 1,000円+税)

女性2人(リリアン&ルイーズ)&男性1人(トニー・レイノルズ)がニューヨークで結成した混成コーラス・トリオ。
その3人がオデッセイと名乗りRCAと契約、1977年発表1stアルバムがこの度日本初CD化されました。

70年代半ばニューヨーク、と言えば、山下達郎『サーカス・タウン』A面が録音された頃ですよね。

まさにその『サーカス・タウン』A面を手掛けたチャーリー・カレロが、このオデッセイ1stをプロデュース。
更には『サーカス・タウン』に携わったウィル・リー、ランディ・ブレッカー、ジェフ・ミロノフに加え、ゴードン・エドワーズやコーネル・デュプリー等名手も参加しています。

今日のこの1曲は、フランキー・ヴァリが歌っていることでも知られる1曲目「Native New Yorker」。
バリー・ホワイトを彷彿とさせる煌びやかなストリングス・アレンジが素敵なナンバーです。森 陽馬


2018年4月5日(木) スパイダース 「いつまでも どこまでも」

スパイダースはグループ・サウンズの中ではやはり一番好きな存在でした。

ライヴも1966年1月、ビーチ・ボーイズの前座(前座でしたが、女の子の歓声が凄く、ビーチ・ボーイズが出てくる前にこんなに盛り上がっていてビーチ・ボーイズのファンとしては、本編でみんな静かだったらどうしよう、とちょっと心配になるほどでした。)や、日劇のウエスタン・カーニヴァルで観ましたが、演奏力&ステージの面白さはピカイチでした。

そんなスパイダースの2枚組ベスト盤です。
スパイダース『ツイン・ベスト・セレクション』
(2枚組CD TECH-31365 3,000円+税)

Disc1には1965年5月発売「フリフリ」から1970年10月発売「エレクトリックおばあちゃん」まで、シングル・オリジナル・ナンバーが28曲。
Disc.2には「ブーン・ブーン」、「悲しき叫び」、「悲しき願い」などアニマルズ関連の5曲をはじめ、デイヴ・クラーク・ファイヴ「シンキング・オブ・ユー・ベイビー」、トロッグス「僕は危機一髪」(I Can't Control Myself)など、洋楽カヴァーを28曲収録。

今日はこの中から井上順がリード・ヴォーカルをとった1967年10月発表「いつまでも どこまでも」を。

途中、セリフがありますが、テレビ目線で歌う井上順の少し照れた表情が思い出されます。森 勉


2018年4月6日(金) 須藤薫&杉真理 「COLOR THE WORLD」

ペット・サウンズ・レコード旧店舗前にあった桜の木。
2005年千葉へ移植されてから毎年見に行っていますが今年も行ってきました。
(桜の木の今までの経緯はコラム・コーナー『武蔵小山駅前にあった桜の物語』をご参照ください)

2018年東京の桜は早かったですね。
あっという間に散ってしまいましたが、例年は東京よりやや遅れ気味に咲く千葉でもすでに葉桜状態でした。
 

でも、昔旧店舗前にあった頃はゴールデン・ウィーク前に咲いていた八重桜の方が、早くも少し花を咲かせているのが確認できてうれしかったです。(写真右側)

周辺には若い桜の樹が植えられていますが、老木のこの桜も末永く花を咲かせてほしいですね。

今日のこの1曲は、千葉へ向かう道中聴いていた須藤薫さんの歌を。
太陽の陽射しのように明るく伸び伸びとした薫さんの歌声は、春の訪れを実感させてくれます。森 陽馬

掲載ジャケットは、2013年3月3日急逝した薫さんにとって最後の作品となってしまった2012年発表アルバム。
須藤薫&杉真理『恋愛同盟』(CD TECG-30062 2,857円+税)。


2018年4月7日(土) The Hues Corporation 「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker)」

<DISCO FEVER 40>1,000円シリーズで発売されたソウル名盤。
3/31に紹介したGQ、4/4オデッセイの他にも良作が色々出ています。

ヒューズ・コーポレーションは、<初めて全米No.1になったディスコ曲>と評されている「愛の航海」(Rock The Boat)をヒットさせた女性1人&男性2人によるコーラス・グループ。
今作は彼らの1973年発表1stアルバムですが、ディスコというより70'sソウル好きの方にオススメしたい1枚です。

ヒューズ・コーポレーション『Freedom For The Stallion』
(国内CD 限定盤 ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説付 SICP-5701 1,000円+税)

3人のコーラスもさることながら、バックのメンバーが豪華!
クルセイダーズのジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン他参加。
更に、ストリングス・アレンジにはジーン・ペイジの名前も!

先に挙げたヒット曲「Rock The Boat」に加え、アラン・トゥーサン作によるタイトル曲(1971年リー・ドーシーへの提供曲)「Freedom For The Stallion」も聴きものですが、今日のこの1曲は本編ラストに収録されている「Miracle Maker (Sweet Soul Shaker」を。

スウィートな魅力溢れるこの曲はバリー・マン&シンシア・ワイル作。
ジーン・ペイジのストリングス・アレンジ、イントロで入るエレクトリック・シタールの音色もNice!森 陽馬


2018年4月8日(日) パーシー・フェイス・オーケストラ 「夏の日の恋 '76」

パーシー・フェイス・オーケストラ「夏の日の恋」は1960年に大ヒットし、全米チャートNo.1の座を9週間も続けたインスト名曲です。

イージー・リスニングファンのみならず、ロックファンにも好きだという人が多い美しいメロディーを持った曲です。
大編成オーケストラならではの流麗なストリングスが耳を刺激し、心をほぐしてくれます。

その「夏の日の恋」がパーシー・フェイス自身により1975年、当時のディスコ・ブームに乗った形で再録音されたのが、「夏の日の恋 '76」です。

パーシー・フェイス・オーケストラ『夏の日の恋 '76』
(国内CD 限定盤 日本語解説付 SICP-5718 1,000円+税)

アメリカではチャート・アクションはありませんでしたが、日本ではパーシー・フェイスの来日コンサートが予定されていたこともあり、1975年暮れから1976年春先にかけてラジオで頻繁にオンエアーされていました。

パーシー・フェイスは残念ながら1976年2月9日ガンのため67歳で亡くなってしまいます。

このアルバムが遺作となってしまいましたが、彼が構築したオーケストレーションの素晴らしさは、当時の流行のサウンドを取り入れながらも演奏の中にしっかり息づいています。森 勉


2018年4月9日(月) Cheap Trick 「Ain't That A Shame」

今月4月25日、『at 武道館』40周年を記念して、日本武道館でライヴを行う予定だったチープ・トリック。

ギターのリック・ニールセン体調不良により、暫くの間海外渡航が出来なくなり、残念ながら来日公演は延期未定となってしまいましたが、万全の状態で来てくれる事を楽しみに待ちたいと思います。

来日に合わせて、新しいベスト盤が発売になりました。

チープ・トリック『グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-』
(国内CD+DVD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31162 2,778円+税)

「甘い罠」「サレンダー」などEPIC在籍時に日本リリースされた全シングルを収録したCD(全21曲収録/2017年リマスター)と、MVや78年武道館ライヴ他など全18曲73分の映像を収録したDVD付です。

DVDの方には、日本初DVD化/世界初DVD化のものも多数。
EPIC時のMVなどがまとめて見られるが嬉しいですね。

個人的に(日本初)DVD化が嬉しかったのが、1980年のアメリカン・ミュージック・アワードで披露された「Ain't That A Shame」の映像です。
ドラム、ベース、ギターと順に音が重なっていき、1分半の長めのイントロの後、Vo.のロビンがようやく登場!

分厚いバンドの音に、リックのスライド・ギター、ロビンのシャウト...カヴァー曲ですが、バンドのかっこ良さが凝縮されていて、とにかくこのバージョン最高です。東尾沙紀

2018年4月10日(火) Ry Cooder 「Volver, Volver」

映画『ラッキー』を新宿シネマカリテにて先日鑑賞。

名画『パリ、テキサス』で知られる俳優ハリー・ディーン・スタントン(90歳)が主演。
架空の物語ながら、2017年9月亡くなった彼の人生になぞらえ描かれた脚本による映画作品です。

ハリー演じるラッキーのセリフは、実際に彼が経験した事(第二次世界大戦に出征し沖縄に上陸した話、子供時代に銃で鳥を撃ち哀しい想いをした話など)が元になっており、一言一言に重みが感じられました。

死生観に関する会話も哲学的・仏教的な視点があり興味深かったです。
特に最後、彼が「何もかも無になる」と説き、無ならどうする?と問われた後の言葉が良かったですね。

デヴィッド・リンチ、ジェームス・ダーレン等も出演。
ジム・ジャームッシュがお好きな方や『パリ、テキサス』見たことがある人は是非ご覧になってみてください。

ちなみに、映画内ではハリー自身が吹くハーモニカで「Red River Valley」が頻繁に流れます。
また、ハリーがメキシコの歌「Volver, Volver」を歌う場面がとても素晴らしかった!

そのハーモニカの音色とハリーの熱唱を聴くだけでも価値がある映画だと思います。森 陽馬


★掲載ジャケットは、ライ・クーダーが歌う「Volver, Volver」収録のライヴ盤『Show Time』。
なお、ライ・クーダーは新作『The Prodgal Son』を5月11日リリース予定です。


2018年4月11日(水) 松任谷由実 「まずはどこへ行こう」

松任谷由実45周年記念ベスト・アルバム『ユーミンからの、恋のうた。』が発売になりました。
(3枚組CD ユニヴァーサル UPCH-20479 3,400円+税)

1973年『ひこうき雲』でデビューして、2018年の今年で45周年!
今年の9月からは『タイムマシーン・ツアー』と題してのライヴの日程も発表になりました。

休むことなく活躍し続けるユーミン、凄いなぁ。
45年間でオリジナル・アルバム38枚(ベスト、ライヴ・アルバムは除く)を発表! ワォー!

この3枚組ベストCDには、そのいろいろなアルバムから全45曲が選ばれています。
2012年に出た3枚組ベスト・アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』の続編ということでダブリ曲はありません。

さて、このCD、曲目が発表された時に、ちょっと地味な曲が多いかなと思ったのですが、なんのなんのこれが実にいいんです。歌詞とユーミンの自記筆コメントが載っている100ページにも及ぶブックレットを読みながら曲を聴いていると、さながら良質な短編小説を読んでいるような感覚になります。

今日はその中から新しい季節を感じながら、ほのかな恋心を胸にあたたかい風に吹かれて自転車をこぐ様子が目の前に浮かんでくる「まずはどこへ行こう」を。
2009年発表アルバム『そしてもう一度夢見るだろう』に入っていた曲です。

こういう新しめの曲だけでなく、「瞳を閉じて」、「雨の街を」、「セシルの週末」、「街角のペシミスト」、「夕涼み」、「雨のステイション」などなど、オールドファンにうれしい選曲もたっぷり。

なお、この3枚組CDにはブルーレイ付(4,500円+税)、DVD付(4,000円+税)も限定発売されています。
プラス1,100円or600円で様々なパターンのライヴ映像11曲と最新インタビューが楽しめるというものです。
77分収録という超お徳用価格です。森 勉


2018年4月12日(木) Catherine Howe 「All The Music In Me」

神保町いもや(天ぷら、とんかつ)が2018年3月末で3軒とも閉店したそうです。

御茶ノ水~神保町周辺でレコード店巡りをした時はよく行きました。
食費を節約してCD・レコードばかり買っていたので、その日の収穫を抱えながら500~600円くらい(当時)でアツアツの天ぷらやとんかつをほおばれたのはうれしかったですね。

レコード店巡りは、欲しい商品を探すのももちろん胸踊るけれど、店員さんとのちょっとした会話であったり、その合間や帰りに行きつけの喫茶店・食堂でお気に入りを注文したりするのが、付随するささやかな楽しみだったりするんですよ。

と書いていたら、食事をした想い出と共にその頃買ったレコードのことも思い出してきました。

例えば、トニイレコードは基本的にジャズ専門だけれど、シンガー・ソングライター系が安く買えたので、ジャケットの雰囲気だけで色々購入したのです。

英国女性シンガー・ソングライター、キャサリン・ハウもその頃中古LPを手に入れて初めて聴きました。
英国のキャロル・キングと評されたレスリー・ダンカンも好きでしたが、キャサリン・ハウは歌声に凛とした強さがあって、楽曲やサウンドも聴きやすかったのですぐ気に入りましたね。

今日のこの1曲は、そのキャサリン・ハウ1976年発表アルバムから。

キャサリン・ハウ『Silent Mother Nature』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5776 1,300円+税)

穏やかな曲調が多い中、B面4曲目(CD10曲目「All The Music In Me」は面白いナンバー。
途中で転調してテンポアップする展開がかっこいい!
マイク・ジャイルズ(元キング・クリムゾン)がドラムを叩いており、彼がこのアレンジを発案したそうです。森 陽馬


2018年4月13日(金) Catherine Howe 「Where Would You Start?」(それは愛ですか)

昨日紹介したキャサリン・ハウのCDは、小西勝監修による<70's UKポップの迷宮>シリーズの再発盤。

2018年4/4ソニーから1,300円+税、解説・歌詞・対訳付、音もリマスターされ20タイトル発売された中の1枚です。

そのシリーズ中に、キャサリン・ハウ1975年発表作もありますので、こちらも取り上げましょう。

キャサリン・ハウ『Harry』
(国内CD 2018年最新リマスター 解説・歌詞・対訳付 SICP-5775 1,300円+税)

エルトン・ジョン『黄昏のレンガ路』やニルソン『シュミルソン2世』を手掛けたDel Newmanプロデュース。
彼女のソングライティングの良さを活かしたポップなアレンジがNice。

ボブ・ディラン「To Be Alone With You」(『ナッシュビル・スカイライン』収録曲)、トム・ヤンス作「Loving Arms」(ドビー・グレイが1974年シングル発売)のカヴァー2曲も、違和感なくアルバムに溶け込んでいます。

今日のこの1曲はキャサリン本人によるオリジナル楽曲④「Where Would You Start?」。
これが本当にイイ曲!

カーペンターズ「I Need To Be In Love」(青春の輝き)は、この曲のサビ部分を聴いて作ったのでは?、と想像したくなるような切なくも美しいナンバーです。森 陽馬


2018年4月14日(土) 相川理沙 「星めぐりのうた」

当店PET SOUNDS RECORDが長年応援している女性シンガー、相川理沙さんが本日ご来店。
新作アルバム『唄うように伝えられたなら』を届けてくれました。

3月からライヴ会場で販売している完全自主制作した新作は全9曲、ギターの弾き語りのみ。
そのギターもよりシンプルなアレンジで。

今までの作品でも歌声の素晴らしさを感じ取れましたが、今作は特に<声>が心へ響いてきます。

清い川が流れているようなその歌声には雑念が全く感じられません。

美しい水で心が洗われる1枚。

宮沢賢治の詩を独唱している7曲目「星めぐりのうた」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2018年4月15日(日) デヴィッド・キャシディ 「ゴー・ナウ」

デヴィッド・キャシディのCDは今までも発売されていましたが、日本未CD化だったものが3種発売されました。

①デヴィッド・キャシディ&パートリッジ・ファミリー『グレイテスト・ヒッツ~ディフィニティヴ・コレクション』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31142 1,600円+税)
全24曲、パートリッジ・ファミリー時代11曲、ソロ時代13曲。

②デヴィッド・キャシディ『チェリッシュ』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31144 1,600円+税)
1972年1月発表 ファースト・アルバム 全11曲

③デヴィッド・キャシディ『ロック・ミー・ベイビー』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-31145 1,600円+税)
1972年10月発表 セカント・アルバム 全11曲

今日はアルバム『ロック・ミーベイビー』から、「ゴー・ナウ」を選んでみました。

この曲は1964年R&B女性歌手ベッシー・バンクスのヴァージョンがオリジナルですが、一般的に知られるのは1965年ヒットしたムーディ・ブルースのヴァージョンです。
この時のリード・ヴォーカルは、後のポール・マッカートニーと行動を共にすることになるデニー・レーン。

デヴィッド・キャシディのこのヴァージョンもそれに負けない熱唱です。デヴィッド22歳! 森 勉


2018年4月16日(月) 優河 「瞬く星の夜に」

4月13日(金)渋谷クラブ・クアトロで行われた優河さんのライヴへ行ってきました。

2018年3月リリースされた最新2ndアルバム『魔法』を引っ提げての東名阪ツアー初日。

エレキ/アコギを携えて、凛とした姿でステージに立つ優河さんは独特のオーラというか存在感がありました。
立ち姿だけでなく、もちろん美しい歌声も。
緩やかに、流れるように...深遠な歌の世界へ連れていってくれました。

バックは今作のレコーディング・メンバー、千葉広樹(b)、岡田拓郎(g)、谷口雄(p,key)、神谷洵平(drs)の4人。
途中千葉さんとのデュオ・コーナーあり、アイルランドの伝統歌のようなもの、モリアーティのカヴァー等英語詞の曲も歌われました。

波間を漂うような心地良い演奏で歌声を引き立てつつ、時折鬼気迫る瞬間もあり、とても緊張感のあるライヴでした。

今日の1曲は、アルバムではピアノで歌われているこの曲を、自身のギター弾き語りで披露した「瞬く星の夜に」。
歌に入る前にひと言、「生きていきましょう。」と呟いた言葉が印象的でした。

ツアーは17日(火)大阪・梅田シャングリラ、18日(水)名古屋TOKUZOと続きます。東尾沙紀


2018年4月17日(火) Bob Dylan 「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)

映画『さよなら、僕のマンハッタン』を新宿ピカデリーにて鑑賞。

私的大好きな映画ベスト3に入る『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督による最新作。
原題(The Only Living Boy In New York)はサイモン&ガーファンクルの曲名から取られており、映画『卒業』(1967)を想起させるようなニューヨークを舞台にした青春恋物語でした。

あらすじだけを記載すると陳腐になりそうなストーリーですが、マーク・ウェブ監督マジックが効いていましたね。
『(500)日のサマー』とはまた違った感性がときめく映画で物語が進むにつれて引き込まれました。

そして、なんと言っても、ジェフ・ブリッジス!
映画『ラストショー』(1971)で若き青年を演じた彼が、今作では悩める青年に道標を示す重要な役として出演。
奥深い人物像を見事に演じていました。
ジェフ・ブリッジス好きの僕としては、彼のこの演技を見るだけでも価値ある映画だと思いますね。

映画の中でかかる音楽は、サイモン&ガーファンクルのタイトル曲「The Only Living Boy In New York」はもちろんのこと、S&G「Blues Run The Game」、ニューヨーク繋がりでルー・リード「Perfect Day」、そして、ビル・エヴァンスやハービー・ハンコックなどジャズが使われています。

あと、印象的に使われているのが、ボブ・ディラン「Vision Of Johanna」(ジョアンナのヴィジョン)。

映画内で主人公の青年を幻惑させるジョアンナは、この曲の歌詞から連想されたのかもしれません。森 陽馬


★掲載ジャケットは「Vision Of Johanna」収録、ボブ・ディラン1966年発表アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-30028 1,800円+税)


2018年4月18日(水) 斎藤誠 「It's A Beautiful Day」

2018年1月で還暦(祝!)、デビュー35周年を迎えた斎藤誠さん。
とっても素敵な新曲を届けてくれました。

斎藤誠『It's A Beautiful Day』
(国内CD 当店のみの先着特典カンバッチ付 初回限定盤 TECI-613 1,389円+税)

斎藤誠さんのシングル発売は、なんと!2007年7月「天気雨」以来10年9カ月ぶり!

"煮え切らない男の切ない心情を歌わせたら日本一"な誠さんですが、新曲は春らしい晴れやかなナンバー。
ファンの皆への想いを歌にした、という2曲目「MUSIC LIFE」もすごくイイ曲!
斎藤誠画伯自ら手掛けたジャケットの富士山のようにゴキゲンなシングルです。

CDには新曲2曲に加え、「It's A Beautiful Day」オリジナル・カラオケのみならず、コーラス用カラオケ、アコースティック・ギター用カラオケ、マーティン・ギターCM/番組バージョン等全7トラック収録。

なお、購入したCDをスマホで聴けるプレイパス対応になっており、初回限定盤に封入されているコードを専用サイトで有効期限内に入力すれば、特典映像<斎藤誠の君も弾いてみないかい?「It's A Beautiful Day」>(斎藤誠さんが「It's A Beautiful Day」ギタープレイを教えてくれる映像)を見ることができます。森 陽馬


2018年4月19日(木) エゴラッピン「A Little Dance SKA」

<レコード店へ足を運び、レコードを聴いて音楽を楽しもう>、という主旨で、
2008年頃米国で始まった中小レコード店&アナログ・ファンのためのイベントRECORD STORE DAY

2018年開催日は4月21日(土)。
その日に色々なアナログ盤が限定発売されます。
当店で販売予定のレコード・ストア・デイ商品、国内盤及び輸入盤を
通販ページに一部掲載致しました。

注意事項といたしまして、レコード・ストア・デイ商品はご予約受付・お取り置きができません。
また、通販受付は店頭販売開始から1週間後4月28日以降となりますのでご了承くださいませ。

今年の目玉商品はやはりこの1枚でしょうか。

エゴラッピン『A Little Dance SKA』
(国内EP 限定アナログ盤 MNSG0005 1,200円+税)

2018年RECORD STORE DAYアンバサダーを務めるエゴラッピン。
待望の新曲を限定アナログEP盤でリリース!

値段も安いですし、B面にはおそらくこのEP盤のみの収録となるであろうDUB Verも収録されますからね。
今作に限らずRECORD STORE DAY商品は入荷枚数に限りがあります。ご希望のものはお早めに。森 陽馬


2018年4月20日(金) OLD DAYS TAILOR 「晴耕雨読」

2018年4月21日(土)はRECORD STORE DAY

洋邦様々なアナログ盤が限定発売される中から、当店推薦盤を紹介しておきましょう。

OLD DAYS TAILOR『晴耕雨読』
(国内EP 限定アナログ盤 TYO7S-1004 1,400円+税)

アーティスト名が当初<OLD and YOUNG>でしたが、<OLD DAYS TAILOR>と直前で変わりました。
(そのため、レコードのレーベル面及びRECORD STORE DAY JAPANカタログはOLD and YOUNGです)

「在りし日を紡ぎ、仕立てることで生まれる音や言葉、そんなことを大切にしたいという思いを込め、OLD DAYS TAILORとした」というこのユニットは、入間在住の男性シンガー・ソングライター笹倉慎介を中心としたバンド。

メンバーは伊賀航、森は生きているのメンバーであった岡田拓郎、谷口雄、増村和彦。
そして女性シンガー優河、濱口ちなが参加しています。

A面曲「晴耕雨読」、B面曲「南の窓から」、どちらも笹倉慎介のジェイムス・テイラー愛が伝わってくるナンバー。
これからの活動が楽しみな彼らの初リリース作品。是非手に取ってみてください。森 陽馬


2018年4月21日(土) Neil Young 「Walk On」

RECORD STORE DAY 2018。たくさんのご来店ありがとうございました。

お客様に店舗へお越しいただき、お買い上げいただけることが本当にありがたく、うれしいと実感できた1日でした。

通販は便利ですが、たまには店舗へ足を運び、お買い物を楽しんでくださいね。

さて、RECORD STORE DAY2018は輸入盤アイテムも多数入荷しました。
その中から個人的に購入し気に入っている盤から今日のこの1曲。

NEIL YOUNG『ROXY TONIGHT'S THE NIGHT LIVE』
(輸入LP 2枚組 reprise 9362-49079-7)

1973年9月20~22日、カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにあるロキシー・シアターのオープニング記念として行われた、バックバンドThe Santa Monica Flyers(クレイジー・ホースのビリー・タルボット、ラルフ・モリーナに加え、ベン・キース、ニルス・ロフグレン)を従えてのライヴ。

やっぱり、この時期のニール・ヤングは最高!
聴いていてゾクゾクするような緊張感と絶妙なルーズさが奇跡的に融合しているんですよね。
ニール・ファンは必聴のライヴ音源でしょう。

なお、アナログLPは通常盤も出る予定ですが、このRECORD STORE DAY限定仕様には、1973年当時のNeil Young & The Santa Monica Flyersライヴ写真が追加封入。
また、輸入CDは4月下旬、国内CDは5月30日発売予定となっています。森 陽馬


2018年4月22日(日) ウワノソラ 「渚まで」

本日もアナログ盤目当てのお客様に多くご来店いただきました。

アナログ・ブームと言うと、レコード世代のおじさんが昭和を懐かしがって買っているんでしょ、と思うかもしれませんがそうではなく、CDが一般的となった時代に生まれた若い世代がアナログを買っていかれることが多いんです。

ブームとかではなく、音楽文化を引き継ぐという意味で、これからも色々なレコードが出るといいですね。

さて、そんなアナログ好きの方へ注目リリース情報を。

ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2017ベストにも選出した新世代ポップ・ユニット、ウワノソラ『陽だまり』。
限定アナログ盤が2018年6月20日発売決定いたしました。

ウワノソラ『陽だまり』
(2018年6月20日発売 限定アナログ盤2枚組 KMKN13 3,700円+税/CD発売中 UWAN003 3,000円+税)

ポップな楽曲、緻密なサウンド・アレンジ、サウンド・トラックのような美しい流れ。
全14曲の素晴らしい今作が2枚組アナログ・レコードで堪能できます!
楽しみですね。

今日のこの1曲は、アルバム中でも特に叙情的な世界観が広がる「渚まで」。
フルート・ソロが切なく印象的に響きます。森 陽馬



2018年4月23日(月) ママレイド・ラグ 「素敵なイルサ」

田中拡邦のソロ・バンド、ママレイド・ラグ。
2018年1月下旬から公式HPとライヴ会場で販売されていた7枚目となる最新アルバム『GOODBYE』が、4月18日から全国発売となりました。

ママレイド・ラグ『GOODBYE』
(国内CD ADT-008 2,778円+税)

軽やかなギターの音色が今の季節にぴったりの「Bon Voyage!」で始まる3年半ぶり新作。
ママレイド・ラグらしいビタースウィートで心地良いポップ・ソングが詰まった作品です。

♪恋を忘れてた 僕はモノクローム 色彩豊かな 君はフル・カラー♪
2曲目「素敵なイルサ」は、歌詞、歌声、メロディ、アレンジに、ナイアガラ・サウンドへの最上級のオマージュが込められた爽やかなナンバー!
続く3曲目「GOODBYE」も、「スピーチバルーン」を彷彿とさせる、憂いを帯びた歌声が切ないバラードです。

スライドを用いたブルージーなギターを聴かせる哀愁漂う「三日月の夜」も良いなぁ...。

ブックレットの1ページに記された、レイモンド・チャンドラーの小説から「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」の一文が気になりました。
今作のインスピレーション源になったものなのでしょうか...? 東尾沙紀


2018年4月24日(火) The Who 「ハッピー・ジャック」(LIVE)

「リラックス」と「ア・クイック・ワン」が11分。
「マイ・ジェネレイション」が33分と、ナガ~イ曲も2分台の普通の長さの曲も入っています。

ザ・フー『ライヴ・アット・フィルモア・イースト1968』
(国内2枚組CD 英文ライナー和訳・歌詞・対訳付 ユニヴァーサル UICY-15727 3,600円+税)

1968年4月6日ニューヨーク、フィルモア・イーストで行われたフーのコンサートが50年の歳月を経て遂に、2枚組CDで公式発売!

色々なブートが出回っていたようですが、今回はオフィシャルということで復元補修作業もバッチリなされています。

1968年のフーならではの奔放さと繊細さが充分に堪能できる音になっていると思います。

エディ・コクランのカヴァー3曲、デビュー・ヒット「アイ・キャント・エクスプレイン」、異色の名曲「ボリスのくも野郎」、そして個人的には1966年フーを知るきっかけになった「アイム・ア・ボーイ」など、魅力ある曲がずらっと並んでいますが、今日のこの1曲は「ハッピー・ジャック」でいきましょう。森 勉


2018年4月25日(水) Old Crow Medicine Show 「A World Away」

アメリカーナ/カントリー新譜オススメの1枚。

Old Crow Medicine Show(オールド・クロウ・メディスン・ショー)『Volunteer』
(輸入CD 88985-44256-2)

Old Crow Medicine Showは2018年で結成20周年を迎えたナッシュビル拠点に活動している6人組バンド。
カントリー、ブルーグラス、フォーク、ルーツ音楽を現代の息吹で聴かせるサウンド・スタイルが持ち味です。

前作『ブロンド・オン・ブロンド50周年記念ライヴ』(
2017年5月25日今日のこの1曲で紹介)は国内盤も発売されて、当店でもロングセラーとなりました。

ナッシュビルの人気プロデューサー、デイヴ・コブを迎え制作された今作は、彼らの持ち味である突っ走るような勢い溢れるカントリー・サウンドはそのままに、エレクトリック・ギターも程よく加味したゴキゲンなナッシュビル産カントリー・ロック・アルバムに仕上がっています。

今日のこの1曲はハーモニカがアクセントになっている2曲目「A World Away」。
<ザ・バンドがナッシュビル録音でカントリーカバーをしている感じ>ですね。森 陽馬


2018年4月26日(木) APPLEWOOD ROAD 「Losing My Religion」

昨日に続いて、ナッシュビル産カントリー新譜作品をもう1枚ご紹介しましょう。

APPLEWOOD ROAD『Applewood Road』
(輸入CD GEARBOX GB1531CDUS)

Emily Barker、Amber Rubarth、Amy Speaceの女性3人がナッシュビルで結成したカントリー・ユニット。

ナッシュビルのWelcome To 1979スタジオにて、ジャケット写真通り1本のマイクで録音されたデビュー作です。

2月に発売されロングセラーとなっているI'm With Her(2018年2月16日今日のこの1曲で紹介。英国録音)に比べ、アメリカ/ナッシュビル的な空気感がより感じられる仕上がり。
ゆったりとした音と音の間に、アメリカの広大な景色が目に浮かんできます。

今日のこの1曲は、ラストに収録されているR.E.M.「Losing My Religion」カヴァーを。森 陽馬


2018年4月27日(金) Elvis Costello 「Someone Else's Heart」

2017年新たなメンバーを迎え、新作をリリースしたイギリスのバンド、スクイーズ。

大型連休最終日(?)、5月6日(日)にビルボード・ライヴ東京で2年ぶりの来日公演を行う予定です。
前回の気合い入った演奏&楽しいステージが素晴らしかったので、また来てくれるのがとても嬉しいです。

来日を間近に控え、先週21日のレコード・ストア・デイでスクイーズ絡みの1枚がリリースになりました。

エルヴィス・コステロ「サムワン・エルスズ・ハート」
(国内仕様EP 限定アナログ盤 MSIEP-0001 2,300円+税)

コステロがプロデュースしたスクイーズの81年人気作『イースト・サイド・ストーリー』に収録されている楽曲を、コステロが米HIP HOPバンド、ザ・ルーツのメンバー等をバックにカヴァー。
お蔵入りとなっていた音源がこの度7インチ化されました。

オリジナルはグレン・ティルブルック/クリス・ディフォード/ポール・キャラックの共作。
クリスがメイン・ヴォーカルを担当し、『イースト~』の中では比較的目立たない曲です。

エッジの効いたギターが.オリジナルより尖った雰囲気で、地味ですがとってもクール!
2011年と比較的新しめの録音ながら、初期のコステロを彷彿とさせるサウンドになっています。東尾沙紀


2018年4月28日(土) スプートニクス 「霧のカレリア」

ヴェンチャーズ、シャドウズ、アストロノウツ、シャンティーズ、サーファリーズ、T・ボーンズ、etc...。
1960年代中期、日本ではギター・インストゥルメンタル・グループがとても人気がありました。

スウェーデンのグループ、スプートニクスも忘れられない存在です。

1965年11月、日本のレコード会社のタイムリーな英断でシングル盤として発売された「霧のカレリア」は、ラジオで毎日のようにかかり大ヒットとなりました。

スプートニクス・サウンドの特徴はなんといってもリード・ギターのボー・ウインバーグが奏でる透明感&哀愁あるギターの音色だと思います。

スプートニクス『プレミアム・ベスト』
(国内CD テイチク TECH-35155 3,333円+税)

このアルバムは日本で編集された全56曲が収録された2枚組CD。
監修は中村俊夫氏、充実した解説を書いてくれているのはエレキ道のオーソリティー佐々木雄三氏です。

「空の終列車」という大好きなヒット曲もありますが、今日は王道の「霧のカレリア」で。森 勉


2018年4月29日(日) cero 「waters」

日本音楽界で今最も勢いを感じさせるバンドのひとつ、cero(セロ)。

待望の新作4thアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』が5月16日発売されます。

各方面で絶賛された2015年発表3rd『Obsucure Ride』から約3年ぶり。
どのような作品になるのか?
その方向性を指し示し、期待を膨らませてくれるような先行シングル12インチ・アナログ盤が緊急入荷!

cero『waters』
(国内12インチ・アナログ 完全限定盤 KAKU-87 1,500円+税)

ロック・バンドでありながらソウル・ミュージックのスピリッツを融合し、懐かしさと新しさの両面を感じさせてくれた前作の流れを引き継ぎつつ、また新たな境地へ足を踏み込むような独特なソウルフル&クールネス!
不思議な浮遊感を感じさせるメロウ・グルーヴなサウンドと、現代の息吹が詰まった言葉が印象に残りますね。

なお、この12インチのB面には、5/16発売アルバムには未収録となるリミックス・ヴァージョンを収録。
『街の報せ』収録「ロープウェー」にてビートトラックのプログラミングを担当していたsauce81によるRemix。
「waters」歌詞中の♪踊ろう♪をループさせた出だし含めオブスキュアなダンスRemixな仕上がりです。森 陽馬


2018年4月30日(月) ジェフリー・フォスケット 「Love Can Go The Distance」(山下達郎カヴァー)

山下達郎ファン/ドゥーワップ好きの方、要チェックのCDが発売されることになりました。

『ドゥーワップ・ナゲッツ』
(6月27日発売予定 国内CD Vol.1 WPCR-18040 Vol.2 WPCR-18041 Vol.3 WPCR-18042 各1,852円+税)

山下達郎コンサート会場客入れ時の場内BGMは、達郎氏自らがセレクトしたレアなドゥーワップ楽曲が毎回かかっており、それもマニアの間では楽しみになっているのですが、その選りすぐりを集めたのがこのコンピ『ドーワップ・ナゲッツ』!(Vol.1とVol.2に収録)

なお、Vol.3には山下達郎アカペラ名盤『On The Street Corner』(通称:オンスト)シリーズでカヴァーしていたドゥーワップ楽曲のオリジナルや達郎さん本人が手本としたヴァージョンを収録予定。

『ワーナー・ガール・ポップ・ナゲッツ』&『ポップ・ロック・ナゲッツ』続編も8月8日発売予定になっており、オールディーズファンにとっては楽しみなリリースが今夏続きそうですね。

さて、RECORD STORE DAYもあり様々なアナログが発売された4月のラストということで、今日はこの曲を。

ジェフリー・フォスケット『Love Can Go The Distance』
(国内EP 限定カラーアナログ盤 VSEP-830 1,500円+税)

山下達郎1999年発表『オンスト3』収録オリジナル曲「Love Can Go The Distance」を、ジェフリー・フォスケット(ビーチ・ボーイズ)がアカペラでカヴァーした新録音源!
RECORD STORE DAY2018で発売され好評発売中です。

なお、サンデー・ソングブックのテーマ曲としておなじみ「Only With You」をカヴァーしたアナログ盤も同時発売。
今のところCDには収録されておらずこの限定アナログ盤のみの音源です。森 陽馬





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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