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  今日のこの1曲 “Archives”

<2019月11月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2019年11月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2019年11月1日(金) ジェフ・リンズELO 「ソングバード」

メンバーがジェフ・リンだけになったエレクトリック・ライト・オーケストラ。
新録アルバムが本日発売になりました。

名義としては、ジェフ・リンズELO!
この名義は2015年発売の前作『アローン・イン・ザ・ユニヴァース』から使い始めたものですね。

ジェフ・リンズELO『フロム・アウト・オブ・ノーウェア』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31312 2,500円+税)

全曲ブランニュー・ソング。
ジェフ・リンらしい親しみやすいメロディに絶妙な楽器アンサンブルが施された楽曲が10曲。
(もっともっと聴きたいと思う気持ちが募るレコード時代のような約32分という短い収録時間もニクイ演出?)

ギター、ベース、キーボード、ドラムス、ヴィブラフォン、そしてヴォーカルとバック・コーラス。
すべてジェフ・リンです。

元ELOメンバーのリチャード・タンディが1曲だけ数秒ピアノ・ソロがあったり、エンジニアのスティーヴ・ジェイがタンバリン&シェイカーを担当したクレジットがありますが、ジェフ・リンひとりで作り上げたと言っていいと思います。

タイトル・ナンバー「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」、70's後半~80's始めのヒット量産時代の音を感じさせてくれる「ダウン・ケイム・ザ・レイン」、ジェフ・リン流ロックンロール「ワン・モア・タイム」もいい。

あの「テレフォン・ライン」のメロディも一節出てくる「タイム・オブ・アワー・ライフ」は、2015年6月イギリス/ウェンブリー・スタジアムで6万人を集めて行われたライヴの感動を歌ったもので、その時のジェフ・リンの高揚感が伝わってきます。

今日の1曲は、ラストに入っているメロウな「ソングバード」を。
間奏のギター・ソロ、泣けます。森 勉


2019年11月2日(土) ℃-want you! 「On The Beach」

2019年11月3日は<レコードの日>。
東洋化成(レコードのプレス会社)が主催するイベントで、様々なアナログ盤が発売されます。

その中からオススメのこの1枚。

℃-want you!『℃-want you!』
(国内LP 限定ピンク・クリア・カラー盤 RHION-LP1 3,300円+税)

Magic, Drums & Love/住所不定無職のキーボーディスト、℃-want you!1stソロ・アルバム。
レコスケくんでお馴染みのイラストレーター本秀康氏による雷音レコードから限定アナログLP化。

武藤星児プロデュースによる全10曲は、オールディーズ・ファン思わずニヤリ♪なアレンジ連発!
今日のこの1曲は、ビーチ・ボーイズ的で楽しい⑤「On The Beach」を。
杉真理さんがコーラス参加しています。森 陽馬



2019年11月3日(日) ルラル 「「ねぇ、ダーリン!!」」

1981年から約38年営業を続けてきたPET SOUNDS RECORD。
この度初となるレーベルを発足! 2019年12月3日に第1弾リリースが決定しました。

記念すべき第1弾アーティストは伝説の日本人女性4人組ガール・グループ、ルラル。

石川県金沢市で1994年11月3日結成。(そう!本日はルラル結成記念日!)
2004年12月まで活動していた彼女達のオリジナル曲「「ねぇ、ダーリン!!」」、「夢みがちクローバー」収録アナログEP盤に、秘蔵ライヴ音源「いちご畑でつかまえて」(オリジナル:松田聖子 作:大瀧詠一/松本隆)、「I'm Gonna Be Warm This Winter」(オリジナル:コニー・フランシス 邦題:想い出の冬休み)のカヴァーを加えた4曲入CDが付属。
初回生産500枚で、当店の店頭及び通販にて販売いたします。

音源は佐藤清喜さん(microstar)がマスタリングを担当。
ライナーノーツは島村文彦さん、デザインは高瀬康一さんに手掛けていただきました。

ちなみにレーベル・コンセプトは、ビーチ・ボーイズ1966年発表名盤『PET SOUNDS』が有する<イノセンス>。
ルラルの色褪せないピュアな唄と演奏を聴いて、<イノセンス>を感じてくれたらうれしいですね。森 陽馬


★ルラル『「ねぇ、ダーリン!!」/夢みがちクローバー』
(2019年12月3日発売 7インチEP+CD PET-001 1,800円+税)


2019年11月4日(月) B.J.WARD 「I Just Wasn't Made For These Times」

11月3日<レコードの日>発売タイトル中、TAHITI80のEPが当店では1番人気、本日完売しました。
ピチカート、KIRINJIのEPも好評で完売しましたが、くるり、℃-want you等は在庫ございます。
お探しのものありましたらお気軽にお問合せくださいませ。

さて、この素晴らしい復刻盤もまだ在庫あります!

B.J.WARD『B.J.ウォードの世界』
(国内LP 企画・解説:プロダクション・デシネ丸山雅生 UIJY-75142 3,800円+税)

ソフト・ロックバンド、インナー・ダイアログに在籍していたアメリカ人女性歌手・俳優・声優、B.J.WARD。
1970年オランダ録音、オランダのみで当時発売された幻の1枚がこの度世界初正規再発。

オランダ人ミュージシャンによるジャジーな演奏と上品なソフト・ロック・アレンジが心地良い作品。
ニール・ヤング「The Loner」、ビーチ・ボーイズ「駄目な僕」カヴァーが収録されているのもうれしいですね。

今日のこの1曲は、ビーチ・ボーイズ「I Just Wasn't Made For These Time」(駄目な僕)カヴァーを。
『ペット・サウンズ』要素がサウンド・アレンジの端々に感じられ、歌詞の内容に反し多幸感ある仕上がりです。

ちなみに、企画・監修を担当した丸山雅生氏の解説文によると、この復刻には多くの苦難があったそう。
古き良き音楽を良質なアナログ盤で聴ける喜び、実感できる1枚。森 陽馬


2019年11月5日(火) ギブソンズ 「マジック・ブック」

このところ、マニアックな選曲のCDを編集し発売しているオーストラリアのレーベルTeensvilleからまた魅力的なCDが出ました。

『60年代英国ハーモニー・ポップ歌合戦 ギブソンズ対シンバライン』
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-1338 3,100円+税)

ギブソンズはオーストラリアで結成され、シカーダズという名で活動していましたが、イギリスへ渡りギブソンズと名を変えCBSレーベルからファースト・シングルを発表しました。
その後1968年までデラム、メイジャー、マイナーとレコード会社を移りながら7枚シングルを発売。

シンバラインも1965年レコード・デビュー。パイ、マーキュリー、フィリップスとレーベルを移籍しながら、1969年まで7枚のシングルを発表しました。

どちらのグループも残念ながらヒットチャートを賑わせることにはなりませんでしたが、ミドル60'sのブリティッシュ・グループらしいビートとハーモニーは聴き逃せないものがあります。
各グループのシングルAB面の全28曲に、シカーダズの2曲を加えた全30曲収録。

山下達郎さんお気に入りで、サンデー・ソングブックでもオンエアーされたことがあるギブソンズ「She's Not Like Any Girl」も収録されています。

今日の1曲は、僕が高校生の時に日本盤シングルを買ったギブソンズ「マジック・ブック」を。

当時、何回もリピートして聴いた曲を久し振りに聴きました。
ロジャー・グリーナウェイ&ロジャー・クックが作った曲だったんですね。森 勉


2019年11月6日(水)ルルルルズ 「ニュータウン」

モミ(vo)、奥野大樹(key)、コノミ美希(vl)、コバヤシアツシ(g)、石垣陽菜(b)、渡邊シン(dr)による、結成7年・東京発の男女6人組バンド、ルルルルズ。

バンド名を冠した2017年発表の前作『ルルルルズ』から約2年、3枚目となる新作がリリースされました。

ルルルルズ『僕らの生まれた町』
(国内CD RURUCD-002 2,000円+税)

ルルルルズのサウンドは、アルバムを発表する毎に洗練されていくイメージです。
今作はサックスやフルート他ホーン・セクション、パーカッションをフィーチャーした細やかなアレンジが光る1枚♪

イントロのフレーズがキャロル・キング「It's Too Late」を想起させる「白い朝」、♪シャラララ~♪コーラスが心地良いミディアム・バラード「わたしからあなたへ」、エレピとフルートの美しい響きとモミさんの物憂げな歌声に注目のメロウなナンバー「時代」など、70~80年代シンガーソングライター/ポップス作品の雰囲気を纏った全7曲を収録。

本日はモータウン調のポップなナンバー「ニュータウン」を今日の1曲に。東尾沙紀

2019年11月7日(木) 細野晴臣 「ろっかまいばいべいびい」

細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』を渋谷ユーロスペースにて鑑賞。

<細野観光>で紹介されていた生い立ち&キャリアを、近年のライヴ映像等と共に振り返る充実の96分。
観終わってすぐ、もう一度観たい!と思えるほど楽しめました。

大滝詠一、松本隆、鈴木茂、林立夫、久保田麻琴、高橋幸宏、坂本龍一、横尾忠則、星野源等との出逢い。
特に、大滝詠一とのエピソードや、ヴァン・ダイク・パークスとの再会の場面にはとても感動しましたね。

星野源のナレーション、細野晴臣インタビューで映画は進行。
「見る前の映画、聴く前の音楽が好き」
「自由にふれると心が躍る」
「タバコは煙をくゆらせる。音楽と同じ。その煙が出ているのを見るとほっとする」等、印象的な名言多数。
細野さん自らの言葉で語られると心に残りますね。細野観光へ行けなかった方も是非。

今日のこの1曲は現在進行形の細野さんですから2019年最新作『Hochono House』から。
豪雨後の狭山ハイドパーク・フェスライヴ映像も懐かしかった「ろっかまいばいべいびい」を。森 陽馬


2019年11月8日(金) Creedence Clearwater Revival 「Keep On Choolin'」

朝晩はだいぶ冷えてきましたね...。
寒いのが苦手な僕は、たくさん着こんでカイロを早くも使用しています。
音楽も身体が熱くなってくるものを店内でよくかけていますが、特にこの1枚は熱いっ!

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル『Live At Woodstock』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1215 2,600円+税)

1969年伝説のウッド・ストック・フェスから50年。
今まで発表されなかったCCRのウッドストック・ライヴ音源が公式初音源化。
グレイトフル・デッドの後、真夜中に行われたCCRのステージ約60分全11曲。

これが素晴らしすぎる歌、演奏、そして音質! 50年前のライヴとはホント思えないですね。
ビートルズ『アビイ・ロード』50周年盤もそうでしたが、マスタリングに関する最近の技術は凄いなぁ。

今日のこの1曲はジョン・フォガティのブルース・ハープが炸裂する10分越え⑩「Keep On Choolin'」。
「雨を見たかい」で有名なCCRですが、このライヴにこそ彼らの真髄があります。森 陽馬


2019年11月9日(土) 折坂悠太 「朝顔」

"音楽から伝わる熱さ"は、音の大きさとか演奏の激しさだけではありません。

内に秘めた想いから伝わる熱さもあるのだ、と感じさせてくれるこの1曲。

折坂悠太『朝顔』
(国内アナログEP ORSK-008 1,500円+税)

フジテレビ月9ドラマ『監察医 朝顔』主題歌。
CDは今のところ未発売。11/3レコードの日に限定アナログ盤でこの度発売されました。

歌詞の中に何度も出てくる「願う」という言葉。
単なる希望ではない、祈りにも似た彼の唄には、心の底から沸々と湧いてくる何かを感じますね。

なお、B面収録ドラマ・ヴァージョンと違い、A面本編のラストはその想いが爆発するような展開あり。
是非、このアナログ盤に針を落として、溝から伝わる熱さを実感してみてください。森 陽馬


2019年11月10日(日) 朱里エイコ 「愛のめざめ」(I'm not a little girl anymore)

朱里エイコが1976年3月に発表したシングル「愛のめざめ」が11月3日レコードの日に復刻されました。

「愛のめざめ」(I'm Not A Little Girl Anymore)の魅力はなんといっても、タワー・オブ・パワーがバックを担当し、メンバーのEmilio CastilloとStephen Kupkaが曲作り・編曲をしている点でしょう。

朱里エイコのヴォーカルも日本人離れした(昔はこういう表現が多かった)もので聴き応えタップリです。

この曲、元々はリンダ・ルイスが1975年に発表したアルバム『Not A Little Firl Anymore』に収録されていたもので、彼女のヴァージョンは朱里エイコより少しおとなしい仕上がりになっています。

とにかく、うれしい7インチ・アナログ・シングル・レコード化です!
D.J.の方、これをあちこちでどんどんまわして欲しいと思います。森 勉

朱里エイコ「愛のめざめ」 c/w「絶対絶命」
(国内アナログEP WQKL5 2,000円+税)


2019年11月11日(月) オカモトコウキ 「未来で会いましょう」

2020年でメジャーデビュー10周年を迎える男性4人組ロック・バンド、OKAMOTO'S。
ギタリストであるオカモトコウキが初ソロ作を2019年10月発表しました。

オカモトコウキ『GIRL』
(国内CD SLRL-10045 3,300円+税)

「30代を目前にOKAMOTO'Sとして次のステージへ進む前に、自分のメランコリックさと女々しさ、音楽的衝動を出し切っておきたかった」と、作詞・作曲・全ての楽器を自身で演奏し1人で作り上げた意欲作!
(マスタリングはユニコーンのABEDON氏)

ビートルズ、UKロック、渋谷系など90年代ポップを想起させるメロディアスな楽曲、都会的なメロウなナンバー...と、バンドとはまた一味違った魅力がたっぷり詰まっています。

今日のこの1曲には、モータウン・ポップな「未来で会いましょう」を。
Cheap Trick「甘い罠」風のイントロから、ワクワクしてしまいます。

山田稔明、堂島孝平の歌声や楽曲お好きな方にも聴いていただきたい1枚。東尾沙紀


2019年11月12日(火) ニール・ヤング 「Rainbow Of Colors」(Solo First Performance)

11月12日はニール・ヤングの誕生日!(2019年で74歳!)
おめでとうニール!!

2019年のニール・ヤングは、1973年ライヴ盤『タスカルーサ』発売、クレイジー・ホースとの新作『コロラド』発表、ボブ・ディランとのダブル・ヘッドライナーライヴ等々、相変わらず活発な動向。

しかしながら、年初に元奥方ペギ・ヤング急逝、夏前にはニールのマネージャーを50年以上務めてきたエリオット・ロバーツ逝去など、哀しいニュースもありました。
止まることのないダンプカーのような活動の裏には、亡くなった盟友の分まで、という想いもあるのでしょうね。

2019年6月逝去したエリオット・ロバーツへ捧げられたアルバム『コロラド』。
今作のアナログLPには7インチEP盤が付いていて、CD未収録のスペシャル・トラックが2曲収録されています。
「Rainbow Of Colors」が初めて披露されたソロ・ライヴ・ヴァージョンと、クレイジー・ホースとの「Truth Kills」。

今日のこの1曲は、分断されつつある現在のアメリカに対し、「いろいろな色の虹があり、それを白く塗りつぶすことは誰にもできない」と歌われる「Rainbow Of Colors」を。(上記歌詞フレーズ後観客から歓声が!)
掲載ジャケットは、その2曲が収録されている7インチEPジャケットです。森 陽馬

Neil Young with Crazy Horse『Colorado』
(輸入2LP+EP Reprise Records 093624898917)


2019年11月13日(水) 小沢健二 「高い塔」

2019年、いや2010年代日本ポップスを語る上で避けては通れない作品となるであろう1枚!

小沢健二『So kakkoii 宇宙』
(国内CD TYCT-69163 3,500円+税)

小沢健二2002年発表『Eclectic』以来、ボーカル入りオリジナル作としては約17年ぶりフル・アルバム。

「そして時は2020 全力疾走してきたよね。1995年冬は長くって寒くって凍えそうだったよね。」
という歌い出しで始まる「彗星」から、
「どしゃぶりの雨の中で騒ごう。フジロックみたいに。」と畳みかける言葉の波で幕を閉じる「薫る」まで全10曲。

ポップで、前向きで、多幸感があり、かつ、未来の子供へ宛てた手紙のように切実な想いが弾けた傑作です。

今日のこの1曲は、東京で生きていくことの決意を歌ったようにも受け取れる⑧「高い塔」を。

なお、アルバム全編に渦巻くグルーヴは、白根佳尚によるソウルフルなドラミングが肝だと感じました。森 陽馬


2019年11月14日(木) 山崎ゆかり 「時間とテープ」

空気公団のヴォーカリスト山崎ゆかり、キャリア初となるソロ作が今月リリースされました。

山崎ゆかり『風の中にうたう』
(国内CD DDCZ-2242 2,700円+税)

空気公団では殆どの曲の作詞作曲を手掛け、日常や心の機微を穏やかに、丁寧に歌い紡いできた山崎さん。
今作では作詞は自身、作曲を他アーティストに委ね、歌い手としての表現に重きを置いた作品に。

作家陣には、EPO、松本良喜、妹尾武、菅野よう子、演奏には千ヶ崎学(KIRINJI)、KASHIF、澤部渡(スカート)、佐藤望(カメラ=万年筆)、鈴木広志(sax)、石成正人、アレンジを手掛けた五味俊也(キヲク座)等が参加しています。

もうそばにいない誰かとの思い出を抱えながら新しい日々へ...。
全7曲に散りばめられた切ない詞に胸がキュッとしてしまいます。

本日は、思い出に巻き戻される切ない心情を優しく歌う「時間とテープ」を今日の1曲に。
本編最後を飾るこの曲は、山崎さんの変名である岩舘レイ作曲によるものです。東尾沙紀


2019年11月15日(金) One Way featuring Al Hudson 「Hard To Walk Away」

2019年秋、当店で最もオススメしているソウル新譜この1枚!

ワン・ウェイ feat アル・ハドソン『New Old School』
(国内仕様CD 日本語解説付 OW-001 2,300円+税)

1970年代デトロイトにて結成されたアル・ハドソン&ザ・ソウル・パートナーズを母体に、ソウル/ディスコ/ファンク界のレジェンド・バンドとして活動を続け、近年再評価著しいOne Way featuring Al Hudson。
One Way名義としては超久々となるオリジナル・アルバムです。

これが、ファンキーかつダンサブル、そしてメロウな面も楽しめる素晴らしい仕上がり!
JB's直系ファンクからブギーもの、最近だとタキシードとかお好きな方にも是非聴いてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、スローバラード⑥「Hard To Walk Away」。
アル・ハドソンが、ロナルド・アイズレーそっくりに歌っています。
この曲だけ聴いたら、アイズレーの新曲、と言われてもわからないかも。森 陽馬


2019年11月16日(土) ヤング-ホルト・アンリミテッド 「ソウルフル・ストラット」

1960年代アメリカのヒットチャートでインストゥルメンタル・ヒットが多く生まれました。
特に1964~69年頃はジャズやソウル・テイストのインストが人気で今でも大好きな曲がたくさんあります。

例えば...
1964年ジミー・スミス「キャット」
1965年ジュニア・ウォーカー「ショットガン」
1965年ラムゼイ・ルイス・トリオ「ジ・イン・クラウド」
1967年キャノンボール・アダレイ「マーシー・マーシー・マーシー」
1967年バーケイズ「ソウル・フィンガー」
1968年ヒュー・マサケラ「グレイジング・イン・ザ・グラス」
1968年クリフ・ノブルズ&カンパニー「ザ・ホース」
1969年ブッカーT&MG's「タイム・イズ・タイト」、etc...

今日はそんなインスト・ヒットの中から、1968年暮から1969年初頭にかけて大ヒットしたヤング・ホルト・アンリミテッド「ソウルフル・ストラット」を。

以前はラムゼイ・ルイス・トリオのメンバーだったベースのエルディ・ヤングとドラムスのアイザック・“レッド”・ホルトが放ったなんともグルーヴィーな曲です。森 勉

ヤング・ホルト・アンリミテッド『ソウルフル・ストラット』
(国内CD 日本語解説付 UVPR-10115 1,000円+税)


2019年11月17日(日) 浜田真理子 「流れ星」

ミュージック・マガジン2019年12月号は<2010年代オールジャンル・アルバム・ベスト100>特集。
順位はさておき、特集記事を眺めて実感したのは、「2010年代があと1ヶ月半で終わるんだ」ということ。

"最近"だったはずの2000年代が来年には10年以上昔の出来事になっちゃうわけですから...。
言葉にすると当たり前ですが光陰矢の如し。平成が終わり令和になった2019年は区切りの年でしたね。

と、郷愁も少しはありますが、これから出逢う新しい音楽との接し方も大事にしたいなと僕は思っています。

先日お客様との会話で、「浜田真理子のライヴへ行って聴いた「流れ星」という歌が素晴らしくて、まだまだ聴いたことのない新しい音楽との出逢いがあるなあと感じた」と話を伺って、その想いがより強くなりました。

なお、MISIAの歌唱でも知られるその「流れ星」は、八ヶ岳在住女性シンガー里花によるオリジナル曲。
浜田真理子が歌う「流れ星」カヴァーは、彼女の自主レーベルカメリア・レコーズ1作目の1曲目に収録。
久保田麻琴プロデュース&ミックスのライヴ音源。金延幸子による帯推薦文同様、心揺さぶられます。森 陽馬

★浜田真理子『MARIKO HAMADA LIVE 2017-2019 VOL.1』
(CD CAM-001 2,000円+税)


2019年11月18日(月) アル・サニー 「How Does It Feel」

今春~夏ロングセラーだったルーカス・アルーダ『Onda Nova』。(2019年3月8日今日のこの1曲で紹介)
そのルーカス・アルーダを出したレーベルFavorite Racordingsから魅力的な作品が今秋リリースされました。

アル・サニー『PLANETS』
(国内CD 金澤寿和監修・解説付 PCD-24884 2,400円+税)

<フランスのネッド・ドヒニー>とも評されるフランス出身男性ミュージシャン、Alexandre Tricard。
通称Al Sunnyによる2019年発表2ndアルバムです。

2017年発表1st『Time To Decide』から更にメロウ・グルーヴ度が増し、より心地良いサウンドになった印象。
楽曲も粒揃いで、AOR系シンガー・ソングライターお好きな方にオススメしたい1枚ですね。

今日のこの1曲は、ネッド・ドヒニー『ハード・キャンディ』っぽい雰囲気を持った「How Does It Feel」を。森 陽馬


2019年11月19日(火) BRONZE 「Door」with SUMIN

新世代シティ・ポップ×極上AOR! from韓国!

韓国発インディーレーベル<8BallTown>のプロデューサー、BRONZE(ブロンズ)。
2019年夏配信&アナログリリースされた作品が国内盤CDで発売されました。

BRONZE『EAST SHORE』
(国内CD KMKN-049 2,300円+税)

永井博氏が手掛けたジャケット・イラストのイメージそのまま。
70~80年代シティ・ポップ/AOR/フュージョン・サウンドと現行ポップスを融合した楽曲とアレンジ♪
G.RINAをfeatした⑦「Rendezvous」以外の歌詞は韓国語ながら、違和感なく楽曲に馴染んでいます。

今日のこの1曲は、ドラム&ベースの音の雰囲気が吉田美奈子「Black Moon」や山下達郎「メリー・ゴー・ラウンド」を彷彿とさせるものがある③「Door」with SUMINを。
ちなみに、「Rendezvous」の7インチ・アナログも同時発売されました。限定ですのでお早めに。森 陽馬


2019年11月20日(水) Shawn Lee 「Yesterday Tomorrow Today」

ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス等ユニットや、ソロ、プロデューサーとしても活躍するアメリカ出身の男性ミュージシャン、ショーン・リー。ソロとしての新作アルバムが今月リリースされました。

Shawn Lee『Rides Again』
(輸入CD LEGO180)

''このアルバムをトニー・ジョー・ホワイトの音楽と思い出に捧げる''
スペシャル・サンクスにはグレン・キャンベルやJ.J.ケイルの名前も表記されていたり、ロンドンを拠点とする彼が自身のルーツに立ちかえったような、とてもリラックスしたサウンドのソウル/ルーツ・ロック・アルバムとなっています。

自身で殆どの楽器を演奏するほか、Joe Harey Whyte(Pedal Steel)、Carwyn Ellis(p)、Andy Ross(sax)、Everton Nelson(vl)がゲスト参加。

故郷ウィチタを曲名に冠し、ハーモニカの音色が郷愁を誘う「Wichita」、ペダル・スティールをフィーチャーした「Crystal Springs」、ヤング・ガン~的なブリージーなナンバー「Kansas City Summer」、沁みるバラード「Yesterday Tomorrow Today」など。

ヤング・ガン~では殆どリードをとりませんが、ちょっと枯れた味わいある彼の歌声もとても魅力的です。東尾沙紀


2019年11月21日(木) PUSSUNBOOTS 「The Great Romancer」

東京では昨日あたりからぐっと寒くなってきました。
クリスマスもあと約1ヶ月ということで、クリスマス新録アルバムをご紹介しましょう。

プスンブーツ『Dear Santa...』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCQ-1116 2,000円+税)

ノラ・ジョーンズ、サーシャ・ダブソン、キャサリン・ポッパー、女性3人によるユニットPUSSUNBOOTS。
2014年発表1st(
2014年7月15日今日のこの1曲で紹介)から約5年ぶり新作はクリスマス作。

3人の共作オリジナル曲①「Christmas All Over Again」、サーシャ・ダブソンがあのドン・ウォズと共作した②「The Great Romancer」、キャサリン・ポッパー作③「Christmas Butt」、ノラ・ジョーンズ作品に参加していたサラ・オダ作④「It's Not Christmas 'Til You Come Home」、スタンダード⑤「Silent Night」カヴァーの5曲入。
各々アメリカン・ルーツに根差した渋いアレンジで聴かせます。

今日のこの1曲は、ノラがリード・ヴォーカルの④「It's Not Christmas 'Til You Come Home」を。
サーシャによるMouth Hornで歓声も上がるほのぼのしたライヴ録音です。森 陽馬


2019年11月22日(金) Ronnie Wood with Wild Five 「Blue Feeling」

武蔵小山駅前にタピオカ人気店が本日オープンしました。
厳寒な雨が降っていたというのに、朝10時オープンから1日中長蛇の列!タピオカ恐るべし!

音楽業界の2019年トレンドは?、というとやはりサブスク(サブスクリプション)でしょうか。
聴き放題サービス等サブスク解禁するミュージシャンも増えて、CD・レコード店は肩身の狭い思いですよ。

でも、音楽配信が進むにつれ1曲&1枚を大事に聴くアナログ盤が見直されてきたように、サブスクが普及する反動で音楽ソフトの特性(ジャケットやモノとしての価値等)に愛着を持つ人が増える可能性あるかもな、と。

そんな音楽への愛情や楽しみ方を教えてくれる新譜作品から今日のこの1曲。

Ronnie Wood with Wild Five『Mad Lad : A Live Tribute To Chuck Berry』
(輸入CD BMG 538527702 /輸入LP、CD+LP BOXもあり)

ローリング・ストーンズ、フェイセズのロニー・ウッド。
2018年英国Tivoli Theatreにて行われたチャック・ベリーのトリビュート・ライヴ音源を収めた1枚。

ロニー自ら手掛けたイラストのジャケットを手にしながら、チャック・ベリーへの敬意溢れる演奏に乾杯!森 陽馬


2019年11月23日(土) SOLEIL 「Twinkle Heart」

60'sガール・ポップのテイストとビート・グループのグルーヴをたっぷり感じさせてくれたSOLEIL(ソレイユ)が2019年12月22日のライヴを最後に活動を休止する、というニュースが流れたのは10月10日頃でした。

残念ですが、中心人物のそれいゆちゃんが学業に専念するということであれば致し方ありませんね。
普通の女の子に戻って楽しい学生生活を送ってほしいと思います。(・・・親心・・・)

そんなSOLEILの新曲が11月20日発売になりました。
今回はCDではなくシングル・レコードです。

SOLEIL『Twinkle Heart』
(国内EP 完全限定盤 ビクター VIKL-30012 1,800円+税)

タイトルは「トゥインクル・ハート」で、この時期にぴったりのクリスマス・ソング!
フィル・スペクター風ウォール・オブ・サウンドに、それいゆちゃんのキュートなヴォーカルが乗った素敵な曲です。

A面がフィル・スペクターなら、B面はインストということで、YMO「MULTIPLIES」カヴァーを収録。
それいゆちゃんはコーラス&かけ声、そして得意のグロッケンを担当しています。
いつものようにジャケット写真もいいですね。森 勉


2019年11月24日(日) The Band 「We Can Talk」

天辰保文氏をお迎えしてミュージシャンの魅力を語っていただくトーク・イベント<Talking Man>。
11月25日(月)に行うVol.14はザ・バンド特集です。

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2019年11月25日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.14 ザ・バンド特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山 当店地下)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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ウッドストック出演及び2ndアルバム発売から2019年で50周年となるザ・バンド。
11月25日はそのザ・バンドにとって重要なことがあった日なのです。(答えは、、、調べてみてくださいね)
記念すべき日、天辰保文さんのお話とザ・バンドの音楽を皆さんで楽しみましょう!

今日のこの1曲は、2ndアルバム『The Band』50周年記念盤のボーナスCDから。
1969年ウッドストック・フェスライヴ音源が初の全曲フル収録! 演奏も、歌も、音質も良いですね。森 陽馬

ザ・バンド『The Band』(50周年記念2CDデラックス・エディション)
(国内2枚組CD 英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 UICY-15848 3,600円+税)


2019年11月25日(月) The Band 「Don't Do It」

PET SOUNDS RECORD presents 天辰保文トーク・イベントTalking Man Vol.14ザ・バンド特集。
たくさんのご来場ありがとうございました。

本日11月25日は...、1976年ザ・バンド解散コンサート『ラスト・ワルツ』が行われた日なのです。
その『ラスト・ワルツ』を当時サンフランシスコでご覧になられた天辰さんのザ・バンド話。
興味深い話題がたくさんあってとても勉強になりましたね。

以下天辰さんの印象に残ったコメント。
・リック・ダンコ、リヴォン・ヘルムの歌も素晴らしいけれど、リチャード・マニュエルの歌声は泣ける。
・ラスト・ワルツ一番印象に残ったのはザ・バンドの演奏。「Up On Crippele Creek」が始まったときは身体が震えた。
・ザ・バンドの音楽は、いつも旅を感じさせてくれるところも好きだった。

メンバー5人の個性と志が合わさって生まれた音楽の素晴らしさを実感できました。

今日のこの1曲は『ラスト・ワルツ』から「Don't Do It」。
映画では冒頭1曲目に演奏シーンが出てきますが、実際はその日の本当にラストの1曲だったそうです。

長時間のライヴで夜中1時過ぎ。
演奏前、リヴォン・ヘルムが足をストレッチする場面が映っているのはそのせいだったのですね。森 陽馬

・『ラスト・ワルツ』(2枚組 特別版)
(国内2枚組DVD MGBQY-17337 1,419円+税)


2019年11月26日(火) 山下達郎 「RECIPE」 c/w「サウスバウンド#9」(ライヴ)

毎年、全国各地をまわる半年ほどの長いライヴ・ツアーを続けている山下達郎。
2019年は色々アクシデントありましたが、残るはオマケのような12月1日熊本城メイン・ホールのみとなりました。

66歳になってあのグレードで3時間を越えるライヴを続けている達郎さん、本当に凄いことだと思います。
そんな気合いの入ったライヴを続けていることもあってか、新作にしてもリマスター盤にしてもCDの発表が少なくなってしまっているのがちょっと残念ではあります。(ぜいたく言って申し訳ございません。)

そんな多忙な中、今年も新曲を発表してくれました。

山下達郎『RECIPE』(レシピ)
(CD ワーナー WPCL-13149 1,000円+税)

2016年「Cheer Up The Summer」
2017年「Reborn」
2018年「ミライのテーマ」
今年2019年は「RECIPE」(レシピ)です。
TBSテレビ日曜劇場『グランメゾン東京』主題歌となっています。

カップリングは『PERFORMANCE 2019』ツアーでライヴ初披露された「サウスバウンド#9」を収録。
今年のライヴ(2019年9月7日NHKホールでの音源)がもう聴けてしまうなんてうれしいことです。
「RECIPE」のオリジナル・カラオケも入っています。
すっかりおなじみになったとりみきさんによるタツローくんキャラのジャケットもいいですね。森 勉


2019年11月27日(水) 矢野顕子 「スプリンクラー」

11月3日レコードの日以降も色々なアナログ盤が出ています。
(今週末11/29にはRECORD STORE DAY/Black Fridayで海外のRSD商品も一部入荷予定)

再発ものでオススメなのがこの1枚。

矢野顕子『Super Folk Song』
(国内LP MHJL-14 3,700円+税)

矢野顕子1992年発表ピアノ弾き語りルバム、初アナログ化です。

THE BOOM「中央線」、佐野元春「SOMEDAY」、大貫妙子「横顔」、ラスカルズ「How Can I Be Sure」他カヴァーに、クラムボンによるカヴァーでも有名なパット・メセニー作に詞をつけた「PRAYER」他全13曲。

中でも僕が好きなのは、山下達郎「スプリンクラー」カヴァー。
原曲とは全然違ったアレンジながら、切なさと寂寥感がピアノの響きで美しく表現されています。
音もなく降る雨の夜中、独りでじっくりと聴きたい1曲。

なお、リマスター&廉価(MHCL-30075 1,800円+税)でCDも発売中です。森 陽馬


2019年11月28日(木) Luby Sparks 「Somewhere」

武蔵小山駅前に新しく出来た41階建てマンション。その周辺商店が少しずつオープンしてきました。

タピオカ店ゴンチャ、猿田彦珈琲、カルディの珈琲店舗、冷凍食品専門店Picard、あけぼの(和菓子)、晩杯屋(立ち飲み)、鳥勇、日比谷花壇、目利きの銀次(海鮮居酒屋)、アイシティ、果物店、ちよだ寿司等々。

タピオカ片手に談笑している高校生カップル、なんていう“青春”をビンビンに感じさせる光景も♪
(昔そこが飲み屋街だった時は、年配の酔っ払いがスナックのお姉さんに絡んでいるのが日常でしたが)

さて、“青春”を感じさせてくれるリリースから今日のこの1曲。

Luby Sparks『Somewhere』
(国内EP 限定クリアカラー・アナログ盤 DDKB-91017 1,600円+税)

リーダーのNatsuki(B.Vo)と、Erika(Vo)、Sunao(G)、Tamio(G)、Shin(Dr)による日本人5人組バンド。
映画『シングストリート』から飛び出してきたような彼らのルーツ80~90年代ロックの魅力が凝縮された新曲。
B面には、Natsukiが敬愛するRobin Guthrie(コクトーツインズ)によるRemixが収録されています。森 陽馬


2019年11月29日(金) Paul McCartney 「Home Tonight」

11/29はRECORD STORE DAYの秋版、BLACK FRIDAY 2019でした。

RSD春版程の賑わいはないものの、限定アナログ盤が海外アーティスト中心に今回も色々発売。
当店には以下が入荷しています。(これ以外に入荷が遅れているアイテムもあり)

・(EP)Paul McCartney『Home Tonight』 ・(EP)Norah Jones『I'll Be Gone』 ・(EP)The Monkees『Christmas Party』 ・(EP)Bruce Springsteen『Western Stars』 ・(LP)Pearl Jam『MTV Unplugged』 ・(LP)J.S.Ondara『Tales Of American B Sides』 ・(LP)Frank Sinatra『My Way』 ・(LP)Jeff Buckley『Live On KCRW』 ・(LP)U2『Three』 ・(LP)『Joni75』 ・(LP)Elvis Presley『American Sound 1969 Highlights』 ・(LP)The Doors『Live At The Isle Of Wight Festival』 ・(LP)Jimi Hendrix『Merry Christmas~』等。

Black Friday2019、目玉アイテムから今日のこの1曲。

Paul McCartney『Home Tonight / In A Hurry』
(輸入EP 12,000枚限定ピクチャー・レコード Caitol 602508223532)

ポール・マッカートニー2018年発表オリジナル・アルバム『Egypt Station』のために、プロデューサーのグレッグ・カースティン(ザ・バード・アンド・ザ・ビー)とのセッション中録音されていた未発表の新曲。
『Egypt Station』はデラックス増補盤が後から出ましたが、それにも収録されていなかった楽曲ですね。

ホーンが所々に配された軽快なポップ・ロック・ナンバー。
なお2020年ヨーロッパ・ツアーの日程も発表! ホーン入りのライヴでやったら映えそうです。森 陽馬


2019年11月30日(土) Jeffrey Foskett 「Adios」

現在のビーチ・ボーイズ及びブライアン・ウィルソンのライヴには欠かせない助っ人、ジェフリー・フォスケットの最新アルバムがアメリカで発売されました。

・JEFFREY FOSKETT『Voices』
(輸入CD BMG 538543562)

近年日本ではVIVID SOUNDがジェフリーのCDを発売していますが、こちらはアメリカで出たCDです。
全12曲、日本盤として出たものと数曲のダブリはありますが、ジェフリーの澄んだ青空のようなクリアートーン・ヴォイスが楽しめます。価格も1,550円+税(2019年11/30現在当店価格)とお手頃です。

マイク・ラヴ2017年発表2枚組CDに収録されているジェフリー参加曲「Wouldn't It Be Nice」と「Good Vibrations」も入っています。
ザ・バンドで有名な「I Shall Be Released」、バカラック・ナンバー「I Say A Little Prayer」もいい味が出ていますし、アカペラによるアソシエイション「Everything That Touches You」(ヴァレリー・カーターがゲスト・ヴォーカルで参加)、ニール・セダカ「Laughter In The Rain」、ママス&パパス「Twelve Thirty」もジェフリーの声に魅了されてしまいます。

今日の1曲は、ラストに入っている「アディオス」を。
ジミー・ウェッブ作の名曲を申し分のない歌唱で聴かせてくれます。

1989年発表リンダ・ロンシュタットのヴァージョンでは、ブライアン・ウィルソンがバク・ヴォーカルで参加していたことを思い出さずにはいられませんね。
ジェフリー、この曲をカヴァーしてくれてありがとう! 森 勉




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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