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  今日のこの1曲 “Archives”

<2021月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2021年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2021年12月1日(水) Joni Mitchell 「You Can Close Your Eyes」 feat James Taylor

2020年リイシュー・アルバム・ベスト(レコード・コレクターズ誌2021年2月号掲載)のロック部門1位に評され、多くの方から絶賛されたジョニ・ミッチェル『アーカイヴスVol.1』。
その続編『アーカイヴスVol.2』の国内盤が本日発売されました。

ジョニ・ミッチェル『Archives Vol.2 : The Reprise Years (1968-1971)』
(国内仕様5枚組CD 英文ライナー訳・歌詞・ライヴMCの日本語訳付 WPCR-18464 9,900円税込)

今回の第2弾は、リプリーズと契約した1968年の貴重音源から始まり、名作『ブルー』が発売された1971年までの未発表デモ/初オフィシャル化ライヴ・トラック等が5枚組CDに収められています。

前回(
2020年12月12日今日のこの1曲で紹介)に引き続き、キャメロン・クロウがジョニへインタビューしたブックレットが非常に充実していて、この冊子を読み進めるのがとても楽しいですね。
 名マネージャーとなるエリオット・ロバーツの逸話や、ジミヘンが録音したライヴ音源の話、『ブルー』録音時の想い出など、今まで聴いてきた彼女の歌がより深みを増してくるような、興味深い発言がたくさんありました。

今日のこの1曲は、1970年ロンドンのパリ劇場で行われたBBCライヴ音源(ディスク5)から、ジェイムス・テイラー作「You Can Close Your Eyes」を、ゲスト出演した彼と一緒に歌っている素晴らしいトラック。
当時、ジョニとジェイムスは付き合っていたそうで、仲睦まじい雰囲気が伝わってきます。森 陽馬

2021年12月2日(木) Dave Gahan & Soulsavers 「A Man Needs A Maid」(ニール・ヤングカヴァー)

僕はニール・ヤングが大好きなので、ニール・ヤングのカヴァー曲が入っている作品もよく購入しています。

このアルバムも、ニール・ヤングが1972年に発表した名盤『Harvest』に収録されている「A Man Needs A Maid」(邦題:男は女が必要)のカヴァーが入っていたので、ついつい手に取ってしまいました。

デイヴ・ガーン&ソウルセイヴァーズ『IMPOSTER』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6418 2,640円税込)

デイヴ・ガーンは、英国発NEW WAVEロック・バンド、デペッシュ・モードのヴォーカリスト。
本作『IMPOSTER』(詐欺師の意)は、ザ・バンドが『南十字星』を録音する時に設立し、現在はリック・ルービンが所有しているシャングリラ・スタジオでレコーディングされたカヴァー・アルバムです。

チャップリンの名曲「Smile」、チップス・モーマン&ダン・ペン作「The Dark End Of The Street」、ボブ・ディラン作「Not Dark Yet」、PJハーヴェイ「The Desperate Kingdom Of Love」等、通好みな曲を色々取り上げており、全体的にデペッシュ・モードのイメージとは違う落ち着いたアレンジで叙情的に聴かせます。
ニールのカヴァー「A Man Needs A Maid」も、低音ヴォーカルが効いた味わい深い仕上がりですね。森 陽馬


2021年12月3日(金) Secret Night Gang 「Captured」

今月のソウル/ファンク、オススメのこの1枚!

Secret Night Gang『Secret Night Gang』
(国内仕様CD 日本語解説付 BRBW-261 2,200円税込)

シークレット・ナイト・ギャングは、スティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる歌声が魅力的な黒人シンガーKemani Andersonとサックス奏者Callum Connellが中心の英国マンチェスター発ソウル・ファンク・バンド。
ジャイルス・ピーターソン主宰のレーベルBrownswood Recordingsから、1stアルバムが本日発売されました。

70'sソウルのルーツと、アシッド・ジャズ要素も加味したグルーヴ感溢れる生演奏がかっこいい!

今日のこの1曲は、ファンキーかつダンサブルな9曲目「Captured」を。
ギターのカッティングやローズの心地良い音色がゴキゲンで、リピートして聴きたくなりますね。森 陽馬


2021年12月4日(土) Jools Holland & Dr.John 「Boogie Woogie Twins」

元スクイーズのキーボーディストで、英国BBC人気音楽番組『Later...with Jools Holland』の司会者であるジュールズ・ホランドが、新しいアルバムを発表しました。

Jools Holland『PIANOLA,PIANO&FRIENDS』
(輸入CD 0190296656835)

タイトルになっている''ピアノラ''は自動演奏ができるピアノのこと。
そのピアノラも使用した楽曲も収められた今作で、ブギウギにスカ、ブルース、ビッグバンド・ジャズ、クラシックなど、様々なスタイルのピアノ・プレイを披露しています。

ロックダウン中にロンドン、ニュー・オリンズ、中国、ドイツでレコーディング。豪華ゲストも多数参加。
トロンボーン・ショーティ、ブッカー・T、トム・ジョーンズ、デイヴ・ギルモア、ラン・ラン、ジェイミー・カラム、ジョー・ボナマッサ、ピノ・パラディーノ、デヴィッド・サンボーン、ジュールズ作品でお馴染みルビー・ターナー他、インストを中心にたっぷり全21曲。

ハービー・ハンコック、リック・ウェイクマン、グレゴリー・ポーターなど一部の楽曲は以前の録音で、ドクター・ジョンとの「Boogie Woogie Twins」はニューヨークのTVショーで共演した1988年の音源。
オマー・ハキム、マーカス・ミラーも参加し、お見事!な楽しいピアノの掛け合いを聴かせてくれます。東尾沙紀


2021年12月5日(日) ザ・バーズ 「オール・アイ・リアリー・ウォント・トゥ・ドゥ」

フォーク・ロック

サイケデリック・ロック

カントリー・ロック
と、3年間ほどで肩書きが変化していったザ・バーズ。
激動の1960年代後半に生きたバンドらしい歴史を持っているのが魅力です。

ということで、今日はザ・バーズのシングル集を。

ザ・バーズ『オリジナル・シングルズ A's&B's 1965-1971』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-3467~8 2,860円税込)

彼らが発表した全シングルのA面、B面を収録した全52曲を収録。
今日はその中から、<フォーク・ロック>期のボブ・ディランカヴァー「オール・アイ・リアリー・ウォント・トゥ・ドゥ」を。

この曲は、1965年の夏に、全米40位まで上昇していますが、本当はもっと上位までいってもいい曲だったと思います。
ちょうど同じ時期に発売された、シェールのヴァージョン(全米15位)とバッティングしてしまったのが原因かもしれません。

ザ・バーズの<フォーク・ロック>期のプロデューサーは、ビーチ・ボーイズとも関係が深かったテリー・メルチャー。
デビュー・ヒットの「ミスター・タンブリン・マン」のリズム・ギターのフレーズは、あの「ドント・ウォーリー・ベイビー」とそっくり。きっと、テリーのアイディアだったんだろうと思います。森 勉


2021年12月6日(月) GOV'T MULE 「Ain't No Love In The Heart Of The City」

12月も中旬に近づき、グッと寒くなると思い出すのが、パーク・タワー・ブルース・フェスだ。

パーク・タワー・ブルース・フェスティヴァルは、新宿西口都庁付近にあるパーク・タワー3Fのホールで、1994年から毎年12月に海外のブルースマンを招聘し行っていたブルース・イベント。
2003年まで全10回、色々なブルースマンを、このライヴ・イベントでたくさん見ることができた。

スヌークス・イーグリンやゲイトマウス・ブラウンをここで初めて観た、という方も多かっただろう。
ピークを過ぎたローウェル・フルソンの姿も、当時はショッキングだったけれど、今は良い想い出だ。
現在のようにネットで動画を簡単に見ることができない時代、生の演奏を楽しめる貴重な体験だった。

ブルースを聴きたい気分になったので、今日はブルース・アルバムの新譜を紹介しよう。

Gov't Mule『Heavy Load Blues』
(輸入CD Fantasy/Concord 0088807228136)

ガヴァメント・ミュールは、オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリスト、ウォーレン・ヘインズ中心のバンド。
2021年発表の本作は、オリジナル及びカヴァー曲含め、今までの作品以上にブルースに特化した仕上がりで、味わい深く聴かせる1枚だ。
今日のこの1曲は、ホワイトスネイクのヴァージョンでも有名なボビー・ブランド「Ain't No Love In The Heart Of The City」のカヴァーを。森 陽馬

2021年12月7日(火) SMOOTH ACE 「Sparkle」(山下達郎カヴァー)

昨日に続き、12月のライヴ、ということで思い出すのが、小坂忠2001年のコンサートだ。

忠さんの2001年は、細野晴臣プロデュースのアルバム『PEOPLE』を発表し、復活を印象付けた年であった。
その年末12月16日に新宿厚生年金会館で行われたのが<小坂忠&FRIENDS2021コンサート>。
ティン・パン・アレー(当時は佐藤博も健在だった)の演奏も素晴らしく、感動した記憶が強く残っている。

そのコンサートで、ヒックスヴィルと共に、コーラスを担当していたのが、SMOOTH ACEだ。
SMOOTH ACE(スムース・エース)は重住ひろこ、岡村玄、平慎也、李眞姫によるコーラス・グループ。
(現在は、重住ひろこと岡村玄の二人ユニットとして活動中)

この度、彼らが山下達郎「Sparkle」をカヴァーした楽曲の限定7インチ・アナログが発売された。

SMOOTH ACE『Sparkle/アロハ・オエ・ブルース』
(国内7inch JS7S307 B面はピチカート・ファイヴのカヴァー 1,760円税込)

なお、重住ひろこと岡村玄の間に生まれた息子、SOTAROが来週12月15日デビュー・シングルをリリースする。
その7inchシングル盤に収められるのは、山下達郎「パレード」のカヴァーだ。
そちらも是非チェックしてもらいたい。森 陽馬


2021年12月8日(水) 矢舟テツロー 「あまく危険な香り」(山下達郎カヴァー)

山下達郎のカヴァーが収録された限定7インチ・アナログ盤を、もう1枚紹介しましょう。

矢舟テツロー『あまく危険な香り/透明なひとときを』
(国内7inch URDC-34 B面は長谷川きよしのカヴァー 2,200円税込)

1974年生まれ東京出身のピアニスト/シンガー・ソングライター、矢舟テツロー。
小粋なピアノ・プレイが魅力のミュージシャンです。

彼が2019年PIZZICATO ONEに参加したことがきっかけで、小西康陽がプロデュースを手掛けた本作。
山下達郎「あまく危険な香り」を、斬新なジャズ・アレンジでカヴァーしています。

イントロから、この曲のカヴァーとは気付かないくらいクール雰囲気があって、かっこいいですね。

なお、本曲を加えた小西康陽プロデュースのアルバム『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』が12月15日に発売。
そこには、野宮真貴とのデュエットによるPIZZICATO FIVE「陽の当たる大通り」や、細野晴臣「ろっかばいまいべいびい」のカヴァーも収められています。森 陽馬


2021年12月9日(木) ブルー・ペパーズ 「Owl's Manner」

令和時代の日本AOR界を担うミュージシャン、と評しても過言ではないでしょう!

福田直木(1992年生まれ)と井上薫(1993年生まれ)による男性二人ユニット、ブルー・ペパーズ。
約4年ぶりとなる待望の2ndアルバム『SYMPHONY』が発売になりました。

ブルー・ペパーズ『SYMPHONY』
(国内CD VSCD-3226 2,750円税込)

『AOR CITY BY THE SEA』(
2021年11月16日今日のこの1曲で紹介)の選曲・解説を手掛けるなど、執筆仕事や楽曲提供も増えてきている福田直木。
名キーボーディスト森俊之に師事し、高中正義や古内東子のバックなどで現在大活躍中の井上薫。
二人の充実ぶりが感じられる、質の高いAOR/メロウ・グルーヴな1枚に仕上がっています。

佐々木詩織が歌う③「マリンスノーの都市」、TWEEDEES清浦夏実をfeatした⑥「硝子の日々」、雄大な①「I'll Be There」、⑧「道」など、全8曲聴き応えありますが、インタールード的な④「Owl's Manner」を今日のこの1曲に。

ジョー・サンプル『虹の楽園』や、グレッグ・カルーカスの作品に収められているような、心地良いインスト楽曲。
スムース・ジャズ好きの方にも聴いていただきたいフュージョン・ナンバーです。森 陽馬


2021年12月10日(金) Paul Weller feat. James Morrison 「Broken Stones」

ポール・ウェラーがBBC交響楽団と共演したライヴを収めたアルバムが本日発売になりました。

ポール・ウェラー『オーケストレイテッド・ソングブック』
(国内CD 日本独自企画デラックス盤CD2枚組 解説・歌詞・対訳付 UPCY-79851 3,740円税込)

2021年最新オリジナル・アルバム『ファット・ポップ』発売の翌日5月15日にロンドンのバービカン・センターにて豪華オーケストラをバックに行ったコンサートの模様が収録されています。

ドラマティックでうっとりするオーケストラ・アレンジ...。
「English Rose」、「Carnation」、「My Ever Changing Moods」などザ・ジャム、スタイル・カウンシル、ソロ初期の楽曲を織り交ぜ、近年の楽曲を中心に全18曲。
ストリングスを取り入れた作品はこれまでいくつもありましたが、壮大なオーケストラの演奏で聴く楽曲はとても新鮮で特別だなと感じました。

更に、「You're The Best Thing」には.ボーイ・ジョージ、「Wild Wood」にはセレステ、「Broken Stones」にはジェイムス・モリソンがヴォーカルで参加。
ハスキーでソウルフルな歌声が魅力的なジェイムス・モリソンとの「Broken Stones」(『スタンリー・ロード』(1995)収録曲)は、特にグッときた1曲。イントロの美しいストリングスに引き込まれ、ウェラーの深みが増した歌声も相まってこの曲の良さを再認識した素晴らしいアレンジです。

日本独自企画デラックス盤はCD2枚組!
2020年11月になじみのバンドメンバーと共にウェラー所有のスタジオにて収録した配信ライヴ『ミッドサマー・ミュージック』全10曲が収録されています。東尾沙紀


2021年12月11日(土) トッド・ラングレン 「アイ・ソー・ザ・ライト」

2021年も、50周年、40周年、30周年ものなど、アニヴァーサリー・リマスター/リミックス作品がいろいろ出ました。
2022年はどんなものが出るのか楽しみです。

まだ何も発表されていないと思いますが、個人的に勝手に期待しているものがあります。
それは1972年発表のトッド・ラングレン『サムシング/エニシング?』の50周年盤です。

LP2枚組全25曲の本作は、4分の3をトッドの一人マルチ・プレイング。
コーラスも一人多重録音したもので占められています。

シングルでチャートインした「I Saw The Light」(瞳の中の愛)、「Couldn't I Just Tell You」(伝えられずにいられない)、「Hello It's Me」以外にも、「Sweet Memories」、「It Wouldn't Have Made Any Difference」、「Marlene」などを収録した、トッドのロックでポップなセンスが炸裂した名盤です。
未発表曲を含めて、まだ聴いたことがない音源が発表されるとうれしいな、と思っています。

今日はそんなことを夢想しながら、現在出ているトッドのベスト盤から「アイ・ソー・ザ・ライト」を。森 勉

トッド・ラングレン『ヴェリー・ベスト・オブ・トッド・ラングレン』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-26239 1,430円税込)


2021年12月12日(日) Neil Young with Crazy Horse 「Canerican」

ロッキー山脈の麓、夜になると星が降ってきそうな、美しく大きい空の下。
ニール・ヤングの2021年新作オリジナル・アルバムは、ジャケット写真に映っている丸太小屋で、気心知れた仲間が集まり録音された作品だ。

Neil Young with Crazy Horse『BARN』
(輸入CD Reprise 093624876438/国内CDは12月29日発売予定)
(輸入LPのみ、輸入CD+LP+Blu-ray BOXセットもあり)

バックは、ラルフ・モリーナ、ビリー・タルボットに、ニルス・ロフグレンが加わった編成のクレイジー・ホース。
プロデューサーは、2019年発表作『コロラド』(
2019年10月25日今日のこの1曲で紹介)のジョン・ハンロンから、The Volume Dealers(ニール&ニコ・ボラス)へスイッチしている。

1曲目「Song Of The Season」から枯れた印象だが、2021年でニールは76歳。一番若いニルスも70歳だ。
狂馬も歳を重ね、持ち味の骨太な演奏に、柔和ないぶし銀の味も加わったのが感じられる1枚である。

もちろん、ニールらしい豪放なエレクトリック・ギターも健在で、カナダ人の“アメリカン”である自らのことを歌った4曲目「Canerican」と、7曲目「Human Race」は聴きものだ。

なお、輸入限定BOXに付属のブルーレイには、ニールの奥方ダリル・ハンナが監督(DHlovelife名義)を務めたドキュメンタリー映像が収録。全曲の録音風景と、大自然の息吹を吸い込んだスタジオ周辺の森羅万象が収められている。
この映像を観れば、本作の深みをより実感できるはずだ。森 陽馬

2021年12月13日(月) The Band 「4% Pantomime」(Takes1&2)

カナダ人の“アメリカン”、といえば、ザ・バンド。
メンバー5人中4人(ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン)がカナダ人だ。

そのザ・バンドが、1971年に発表した4作目『カフーツ』の50周年記念盤がこの度発売された。

ザ・バンド『カフーツ』(50周年記念2CDデラックス・エディション)
(国内2枚組CD 英文ライナー翻訳・歌詞・対訳付 UICY-16035 3,960円税込)

ザ・バンドの他の50周年盤と同じく、ボブ・クリアマウンテンによるニュー・ステレオ・リミックスが施されており、50年の時を全く感じさせない、最近録音されたかのような音質で楽しめる。
1971年5月25日パリのオリンピア・シアターで行われたライヴ音源が収録されているディスク2は、素晴らしい演奏及び臨場感ある雰囲気で聴きものだが、今まで何度も聴いてきた本編こそが聴きどころと言っても過言ではないだろう。

今日のこの1曲は、本編ディスク1にボーナス・トラックとして追加収録されている「4% Pantomime」別テイクを。
ヴァン・モリソンがゲスト・ヴォーカルで参加したこの曲。
セッションを重ねながら作り上げたことが実感でき、聴いていて胸が熱くなる貴重なアーリー・テイクだ。森 陽馬


2021年12月14日(火) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

2021年版の「クリスマス・イブ」が本日入荷しました。

山下達郎『クリスマス・イブ』(2021 Version)
(国内CD 歌詞付全8曲収録 WPCL-13340 1,650円税込)

とりみき画伯によるサンタ姿のタツローくんグリーティング・カードが封入され、手渡し特典として、ジャケット図柄のステッカー(6cm×6cm)が付きます。

今回の「クリスマス・イブ」CDの特徴は、達郎さんの自宅で録音された<おうちカラオケ><おうちアカペラ>でしょう。

コロナ禍で、『サンデー・ソングブック』の録音がFM TOKYOスタジオにて出来なかったため、自宅で放送用音源を収録せざるを得なかった時のお宝ものです。

フェイドアウトではない「ブロウ」、ヴォーカルのニュアンスが微妙に違う「マイティ・スマイル」、「ラヴ・キャン・ゴー・ザ・ディスタンス」など、重箱の隅をつっつくのがお好きな方には、なんとも美味な<おうちもの>な5曲です。森 勉


2021年12月15日(水) COFFEE HAUS 「クリスマス・イブ」

祝!山下達郎「クリスマス・イブ」(2021 Version)が、オリコンの2021年12月14日付デイリー・シングル・チャートで、初登場6位にランキングされました。

「クリスマス・イブ」は週間シングルTOP100内に35年連続ランクインを記録中。(2021年で36年連続確実!)
1983年に発売されたシングルが、これだけ長きにわたって毎年売れ続けているのは凄いことですね。
クリスマス(12月25日)より、クリスマス・イブの方が大事な風潮に日本でなっているのは、この歌のせいかも?

さて、「クリスマス・イブ」のカヴァー曲が、新たに限定7インチ・アナログ盤で本日発売されたので紹介しましょう。

COFFEE HAUS『クリスマス・イブ/Winter Wonderland』
(国内7インチ・アナログ 限定グリーン・カラー盤 TBV-23 1,980円税込)

COFFEE HAUSは、児玉奈央、佐藤克彦、伊賀航、北山ゆう子によるユニット。
2009年に発表されたアルバム『Acoustic Christmas』から、初アナログ化となるシングル・カットです。

鮮やかな緑色のカラー盤で聴く、落ち着いたアコースティック・アレンジ&女性ヴォーカルの「クリスマス・イブ」。
アナログ好きの方への、ささやかなクリスマス・プレゼントにも良いかもしれませんね。森 陽馬


2021年12月16日(木) The Korgis 「Bringing Back The Spirit Of Love」

「If I Had You」、「永遠の想い(Everybody's Got To Learn Sometime)」のヒットで知られるイギリスのポップ・バンド、ザ・コーギス。

バンドの中心人物James Warrenは、2015年にスタックリッジで来日したり、2017年にはソロ名義作を発表するなどありましたが、ザ・コーギスとしては約30年ぶり(!)となる2021年新作がこの度リリースされました。

The Korgis『Kartoon World』
(輸入CD 2CDデラックス・エディション SJPCD644)

過去から未来へ50年の音楽の旅を描く、''ザ・コーギスが語る世界の歴史1980-2030''と銘打たれたコンセプト・アルバム。
愛に始まり、愛に終わる....テーマは壮大ですが、ストリングスが奏でる序曲「Kartoon World Overture」から、ハートフルな「The Best Thing You Can Do Is Love Someone」まで、コーギスらしいグッド・メロディーは健在♪

序曲に続く、瑞々しいポップ・ソング「Bringing Back The Spirit Of Love」で心を掴まれました。
アコースティックな「Cartoon World」の切ないメロディもまた良いです。

デラックス・エディションには本編楽曲のVinyl Mixに加え、デモやリミックスなど20曲を収録したボーナス・ディスクが付いています。東尾沙紀

2021年12月17日(金) 大滝詠一、佐野元春、杉真理 「A面で恋をして」

大滝詠一、佐野元春、杉真理によるNIAGARA TRIANGLE Vol.2。
40th Anniversary Editionの通常盤が、2022年3月21日発売決定! 詳細が発表されました。

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』
(2022年3月21日発売 通常盤2CD 初回仕様応募券封入 SRCL-12310 3,300円税込)
(完全限定VOX、2LP限定アナログ盤も発売。各々予約受付中)

Disc1はオリジナル・アルバムの最新リマスタリング音源が全13曲収録。
Disc2には、『スピーチ・バルーン1982』と、『スピーチ・バルーン2012』再編集版の収録が決定!

『スピーチ・バルーン』は大滝詠一によるラジオ・プラグラムで、<1982>の方はナイアガラ設立からの経緯や『NIAGARA TRIANGLE』の企画立案に関することが語られています。
<2012>は、2002年に大滝詠一、佐野元春、杉真理の3人が集まり放映された素材を、未使用部分も使用して2012年に再編集したヴァージョン。

ロンバケ40周年盤に付属されていたボーナス・ディスクと同様に、作品の深みをより感じられる大滝詠一本人による解説は、マニアのみならずナイアガラ初心者にも楽しめる音源で、繰り返し聴くほどに新しい発見が見つかることでしょう。
なお、この『スピーチ・バルーン』の音源は、限定VOXには収録されません。通常盤も要チェックですね。森 陽馬


2021年12月18日(土) Quint Starkie 「Just Like You」

皆さんは、どんな時に音楽を聴きたくなりますか?

楽しいとき、寂しいとき、気持ちを奮い立たせたいとき、あの人を思い出したとき、etc...。

今日のこの1曲は、心の奥にある冷えてしまった何かを温めたいときに、聴きたい1曲です。

クイント・スターキー『QUINTESSENTIAL』
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞付 PCD-94066 2,640円税込)

クイント・スターキーは1960年英国出身、スウェーデン/ストックホルム在住の男性ミュージシャン。
イットバイツのツアーや、ペイジス・トリビュート・バンドにも近年参加していました。

本作は、2016年発表『GHOST IN MY HEART』(
2019年10月5日今日のこの1曲で紹介)以来となる新作。
美しいメロディーと、優しい音色のサウンドが、忙しない心を落ち着かせてくれる傑作です。

特に、<人生における特別な人へのラヴ・ソング>という2曲目「Just Like You」。
マーク・ノップラーの影響を感じさせるギターと、包容力ある歌声からは、暖かな良心が伝わってきます。森 陽馬

2021年12月19日(日) Barry Ryan 「Eloise」

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』を横浜で鑑賞。

『ベイビー・ドライバー』(2017)で知られるエドガー・ライト監督&脚本による2021年新作映画。
喧噪の60'sスウィンギン・ロンドンと、現代のロンドンを舞台にしたサスペンス・スリラーなストーリー展開。

主演女優二人(トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ)が魅惑的です。
予想よりホラーで怖かったけれど、60'sロンドンのイイ曲がたくさんかかって、とても刺激溢れる映画でした。

ピーター&ゴードン「愛なき世界」が映画冒頭にかかるのですが、この曲で歌われている<孤独>が本作のテーマとなっていて、物語が進むにつれて、重要な意味を持ってきます。
他にも、ペトゥラ・クラーク「ダウンタウン」など、歌詞の内容と物語とがリンクして使われており、エドガー・ライト監督のこだわりが伝わってきましたね。

なお、トーマシン・マッケンジー演じる主人公エロイーズの名前は、バリー・ライアンの1968年ヒット曲「Eloise」(双子の兄ポール・ライアン作)から取られており、劇内でもかかりました。

ちなみに映画タイトル『ラストナイト・イン・ソーホー』は、デイヴ・ディー・グループ(Dave Dee,Dozy,beaky,Mick&Tich)による1968年楽曲「Last Night In Soho」が基になっています。森 陽馬

2021年12月20日(月) Lake Street Dive 「Nobody Stopping You Now」

<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2021年ベスト・アルバム>
Good Timinコラム・コーナーのVol.35特設ページに掲載いたしました。
上記リンク先からご覧になれますので、よろしければ、チェックしてみてくださいね。

僕の2021年ベストは、かなり前から決めていました。
洋楽はレイク・ストリート・ダイヴ『OBVIOUSLY』。
邦楽は空気公団『僕と君の希求』。
どちらも、聴く毎に新しい発見があって、とても楽しめました。

特に、レイク・ストリート・ダイヴは、休みの日に車の中でもよく聴きましたね。
光が射すように明るく前向きなサウンドと、レイチェル・プライスの伸びやかな歌声には、毎度心が洗われました。

今日のこの1曲は、そのレイク・ストリート・ダイヴの傑作アルバムから、胸が熱くなる感動的なスロー・ナンバー「Nobody Stopping You Now」を。森 陽馬

★Lake Street Dive『OBVIOUSLY』
(輸入CD nonesuch 075597919585/輸入LPもあり)

2021年12月21日(火) B.B.King 「When I Sing The Blues」

<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2021年ベスト・アルバム>のコーナーにてピックアップしたCD・レコード以外では、映画館で観た音楽映画が印象深かったです。

特に以下の3作品には、音楽の力強さを教えてもらいました。
・『アメリカン・ユートピア』
・『サマー・オブ・ソウル』
・『リスペクト』

中でもソウルファン必見と言える映画『サマー・オブ・ソウル』のオリジナル・サウンドトラックが、2022年1月(国内盤は2月23日予定)にリリース決定いたしました。

OST『Summer Of Soul(...Or, When The Revolution Could Not Be Televised)』
(2022年1月下旬発売 輸入CD Legacy/国内盤は2月23日発売予定 SICP-6441 2,640円税込)

フィフス・ディメンション、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ニーナ・シモン、チェンバーズ・ブラザーズ、ステイプル・シンガーズ、デヴィッド・ラフィン、モンゴ・サンタマリア、レイ・バレット他の熱演が収録予定です。

個人的に一番ゾクッ!としたのは、B.B.キング「When I Sing The Blues」でしょうか。
キレッキレッな60年代のB.B.キングが超かっこよかった!

見逃したという方も、サントラ盤は是非チェックしておいてくださいね。森 陽馬

2021年12月22日(水) The Vinyl Kings 「Sycamore Bay」

マイク・ヴァイオラ、L.E.O、ティム・クリステンセン、『パワー・トゥ・ザ・ポップ2』と、ソニーBeatle DNA(ビートルズの遺伝子)シリーズから新作、再発、編集盤含め嬉しいリリースが、2021年も色々ありました。

そして、このシリーズ締め括り(!)になるという<ヴィニール・キングス>と<セス・スワースキー>の日本独自企画2作品が同時発売されました。

本日は、日本初CD化となる2000年代知る人ぞ知るバンド、ヴィニール・キングスを。

ヴィニール・キングス『ザ・ベスト・オブ・ヴィニール・キングス』
(国内CD 日本独自企画盤 解説・歌詞付 SICX-174 2,750円税込)

メンバーは『ロンリー・フリーウェイ』(1982)で知られるラリー・リーを中心に、ジョシュ・レオ、ジム・フォトグロ、元シルヴァーのハリー・スティンソン、マイケル・ローズ。

ソロ・アーティスト、セッション・プレイヤーとして既にキャリアのあった彼らが青春時代に聴いて影響を受けたビートルズやビーチ・ボーイズに敬意を表すために作ったというオリジナル・ソングはどれも絶品♪

元ネタ探しも楽しいビートルズ色濃い2002年作『A Little Trip』、ELO風の楽曲に始まり、ビーチ・ボーイズのような美しいハーモニー・ポップが聴きものの2005年作『Time Machine』の2作品(全24曲)が1枚のCDに収録されています。

本日は2005年作『Time Machine』の方に収録されている「Sycamore Bay(シカモア・ベイ)」を。
波の音、冒頭のアカペラ・コーラスが印象的なとても心地良い1曲。
歌詞に登場する「Sloop John B」にもご注目♪ 東尾沙紀

2021年12月23日(木) Jose James 「This Christmas」

2021年のクリスマス・アルバム、当店の1番人気はノラ・ジョーンズ『I Dream Of Christmas』でした。
しっとりと落ち着いて聴ける作品で、女性ヴォーカルお好きな方にも好評です。

今日紹介するのは、男性ヴォーカルの2021年新譜クリスマス・アルバムこの1枚。

ホセ・ジェイムズ『ホセ・ジェイムズのクリスマス・タイム』
(UCCU-1654 2,750円税込)

1978年アメリカ/ミネアポリス生まれの男性ジャズ・ヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズ。
ダンディーかつ渋い歌声が魅力的な彼の、キャリア初クリスマス・アルバム。

ブルー・ノートからのリリースで、現在注目のジャズ・ベーシスト、ベン・ウィリアムスが編曲を担当。
古き良きジャズの良さを踏襲しながら、新世代の息吹も感じさせる演奏も素敵な作品です。

今日のこの1曲は、僕が大好きなクリスマス曲であるダニー・ハザウェイ「This Christmas」のカヴァーを。
斬新なジャズ・アレンジ&アダルトな唄で聴かせます。森 陽馬


2021年12月24日(金) マイケル・ブーブレ 「Let It Snow! (10th anniversary)」

<クリスマス・ナンバーがかかる映画>で、印象に強く残っているのは『ダイハード2』です。

ハラハラドキドキのアクションから、爽快なラストでかかる「Let It Snow」。
クリスマスの夜、雪が降ってきた空港での安堵感というか多幸感が伝わってきて、いいんですよね。

今日のこの1曲は、マイケル・ブーブレが歌っている「Let It Snow」を。

2011年に発表したクリスマス・アルバムの10周年盤が発売され、そのボーナス・ディスクに「Let It Snow」10周年ヴァージョンが収録されています。

マイケル・ブーブレ『クリスマス』(スーパー・デラックス・エディション)
(国内2枚組CD 歌詞・対訳付 WPCR-18476 2,860円税込)

カナダ出身ながら、“現代のフランク・シナトラ”とも評されるダンディな彼の歌声が僕は大好き!
オリジナルに忠実で、なおかつゴージャスな編曲も素敵なクリスマス・スタンダードです。森 陽馬


2021年12月25日(土) Seth Swirsky 「Picture」

BeatleDNA(ビートルズの遺伝子)シリーズより、12月22日の今日のこの曲で紹介したヴィニール・キングスと同時発売されたのが、アメリカ出身の男性シンガーソングライター、セス・スワースキーの本作です。

セス・スワースキー『ザ・ベスト・オブ・セス・スワ―スキー』
(国内CD 日本独自企画盤 解説・歌詞付 SICX-173 2,750円税込)

1960年生まれの彼は、80年代にエアサプライ、アル・グリーンなど他アーティストに楽曲を提供するソングライターとしてキャリアをスタートさせ、2000年代以降はマイク・ルークバーグとのユニット、レッド・バトゥンやソロとしても作品を発表。
2013年劇場公開された映画『ビートルズと私』の監督を務め、ビートルズ・マニアとしても知られています。

日本独自企画ベストには、ソロ、レッド・バトゥンの楽曲に加え、2022年2月リリース予定のソロ4作目となる新作『Songs From The Green Couch』から3曲も特別収録♪(全20曲)
柔らかな歌声とハーモニー、親しみやすい温かなメロディーがギュッと凝縮された1枚です。

60'sレトロなジャケットも素敵なレッド・バトゥンのアルバムより「Picture」を今日の1曲に。
ソフト・ロックお好きな方にも聴いていただきたいナンバーです。
ブックレットにはセス本人による楽曲解説も掲載されています。東尾沙紀


2021年12月26日(日) ビートルズ 「プリーズ・プリーズ・ミー」

年末になると思い出す、ひとつの出来事です。

今から58年前の1963年12月末。
ラジオから耳慣れない音楽が流れてきました。

初めて聴いた曲でしたが、今までにはなかった演奏と歌に、気持ちが高ぶった記憶が脳裏に残っています。

どの番組だったかは憶えていませんが、イギリスのビートルズというグループの「プリーズ・プリーズ・ミー」という曲だ、と紹介されました。

リズミカルなハーモニカの音と、途中の「カモン、カモン」のところが、特に印象的でした。

メンバーの名前など、まだ何もわからない時期でしたが、ビートルズという名は胸に強く刻まれました。

これがビートルズとの出逢いでした。森 勉

ビートルズ『プリーズ・プリーズ・ミー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 期間限定価格 UICY-78990 1,980円税込)


2021年12月27日(月) Uniolla 「無重力」

最近店でよくかけている、お気に入りの日本ロック・ポップ・バンド、新譜この1枚。

Uniolla『Uniolla』
(国内CD VICL-65577 3,300円税込)

Uniolla(ユニオラ)は、ラヴ・サイケデリコの女性シンガーKumiと、佐野元春&コヨーテ・バンドで活躍中のギタリスト深沼元昭を中心に、トライセラトップスのベーシスト林幸治と、ドラムス岩中英明を加えた4人組バンド。

Kumiが全曲メイン・ヴォーカルですが、ラヴ・サイケデリコとは違ったポップ感覚がありますね。
更に、深沼元昭のソロ・ユニットMellowheadとは似て異なるロック・バンド的躍動感があって、とてもかっこいい!
2018年に結婚した二人(Kumiと深沼元昭)の多幸感が音に表れたような、前向きなエナジー溢れる傑作です。

今日のこの1曲は、2曲目「無重力」を。
ZAZの「Je Veux」や「Le long de la route」っぽい雰囲気で、イントロからグッと掴まれます。森 陽馬


2021年12月28日(火) 村田和人 「一本の音楽」

PET SOUNDS RECORDは年末年始も休まず営業いたします。

12月30日まで、11時~21時
12月31日 11時~20時
1月1日 14時~18時
1月2日 12時~18時
1月3日 12時~18時
1月4日 11時~20時
1月5日 11時~20時
1月6日以降は、11時~21時

寒い日が続きますが、よろしければご来店くださいませ。
(通販も行っております。お気軽にお問合せください。2021ベストの商品も近日UP予定)

さて、年始1月2日は村田和人さんの誕生日!
1982年にデビューした村田さんが生きていれば、2022年でデビュー40周年だったのですね。

その村田さんの1983年発表2ndアルバム『ひとかけらの夏』が、2022年リマスター&SACDハイブリッド仕様で2022年2月23日発売が決定いたしました。村田さんの命日2月22日に入荷予定です。

<2022年2月23日発売>
村田和人『ひとかけらの夏 (+2)(SACDハイブリッド)』
(国内SACDハイブリッド盤 通常のプレイヤーでも再生可能 WPCL-13369 2,860円税込)

山下達郎プロデュースで知られる名盤ですが、何よりも村田さんの伸び伸びした歌が素晴らしい!
当店地下アゲインでのアットホームかつ雄々しいライヴが懐かしいですね。森 陽馬

2021年12月29日(水) NRBQ 「The Moon And Other Things」

2021年ベスト・アルバムには入れませんでしたが、NRBQの7年ぶりの新作を最近よく聴いています。

NRBQ『Dragnet』
(輸入CD omnivore OVCD-451 LPも発売中)

The Flat Fiveのメンバーとしても活躍するScott LigonとCasey McDonough、Jon Perrinら2010年代に加入した3人、そしてバンドを率いるTerry Adamsの4人で現在も活動中。

新作のタイトルにもなっているアメリカの人気ドラマ『Dragnet』のテーマ(インスト)をTerryがアレンジ/カヴァーしたものや、Terryが映画『Change In The Air』(2018年/日本未公開)に書き下ろした「Sunflower」、メンバー各々が作曲したオリジナル曲が収録されています。

ほぼ3分に満たないほんわか&ロッキンなNRBQらしい楽曲が並ぶ中、特にCasey McDonough(b,vo)が作曲した「The Moon And Other Things」がお気に入りです。

♪暗い夜でもあなたはとても輝いている あなたは世界中を笑顔にする
あなたが僕を抱きしめているときほど 自由を感じることはない♪

大切な人を明るい月になぞらえた心温まるポップ・ナンバー。
Caseyの優しい歌声も魅力的な1曲です。

ちなみにCaseyは2017年に行われたペット・サウンズ50周年ツアーでマット・ジャーディンの代役として一部公演に参加していたのだそうです。この曲をきっかけにまた新たな発見ができて嬉かったです。東尾沙紀


2021年12月30日(木) 伊藤蘭 「あなたのみかた」

2021年も残りわずかとなりましたが、本年に発売されたオススメ作品はまだまだございます。
2022年に入ってから、このコーナーで少しずつ紹介していきますので、引き続きよろしくお願い致しますね。

さて、2021年中にピックアップしておきたかった傑作の1枚から、今日のこの1曲。

伊藤蘭『Beside You』
(初回限定CD+Blu-ray MHCL-30683 3,900円税込/通常CD MHCL-30685 3,300円税込)
(掲載ジャケットは初回限定盤)

“キャンディーズの蘭ちゃん”、伊藤蘭。
2019年発表ソロ1st『My Bouquet』以来となる2ndアルバムです。

多保孝一(Superfly)、布袋寅泰、トータス松本などが楽曲提供し、佐藤準がサウンド・プロデュースを担当。
活気あふれる楽曲とサウンドに、蘭ちゃんの変わらぬ歌声が躍動する素晴らしい仕上がりの全10曲。

特に聴きものは、トータス松本作による5曲目「あなたのみかた」。
王道ガール・ポップ~ナイアガラ的なアレンジに、ダン・ドゥ・ビ・コーラスも入った超ゴキゲンなナンバー!
中間に入る蘭ちゃんからの温もり溢れる“セリフ”もグッときますね。森 陽馬


2021年12月31日(金) ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース 「Welcome Back」

2021年、ご来店・お買い上げいただいた方々、ありがとうございました。
皆様にとって、2021年はどんな1年でしたか?

2022年は、1月1日14時から営業を開始いたします。
1,000円以上お買い上げのお客様には、当店ロゴ入りお年賀タオルを先着プレゼント!
新年、お時間ある方はよろしければお立ち寄りくださいね。

今日のこの1曲は、
2021年ベストに選出したニール・ヤング『BARN』から、8分越えの「Welcome Back」を。

ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース『BARN』
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 WPCR-18497 2,860円税込)

「On The Beach」の現代版と表現したくなるような、最小限に絞られた演奏と、呟くようなニールの歌声。
そして、何かを訴えかけるようなギター・ソロ。

「今、お前に古い歌を聴かせてやろう。それは、お前の魂の窓かもしれない。ゆっくりと俺が開けてやるよ。
お帰り、よく戻ってきたな。前と同じではないけれど。この影は、お前の瞬きだ。」(「Welcome Back」歌詞より)

最近は、閉店後、一人になったら、この曲ばかりリピートして聴いています。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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