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　　今日のこの1曲　“Archives”

＜2021月11月＞

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2021年11月に更新した“今日のこの1曲”コーナー

廃盤・生産中止、規格番号の変更など、 情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。
＜最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください＞

2021年11月1日（月） トミー・ロウ 「ディジー」 トミー・ロウが1962年20歳の時「Shella」を全米No.1ヒットにした頃、僕はまだ本格的に洋楽を聴いていませんでした。 彼の名を初めて意識したのは、1966年ベスト10ヒットとなった「Sweet Pea」と「Hooray For Hazel」の2曲。 軽快なポップスで、ラジオから流れてきて、すぐに気に入った曲でした。 その後、2年半ほど忘れられた存在になっていた彼が復活したのが、1969年の「Dizzy」でした。 なんと、この曲は、No.1を4週間も続けました。 スライ＆ザ・ファミリー・ストーン「エヴリデイ・ピープル」、CCR「プラウド・メアリー」、クラシックスⅣ「トレイセズ」、ゾンビーズ「二人のシーズン」などを相手にしての4週間第1位。立派です。 さて、そのトミー・ロウのCDが人知れず、なんと日本で世界初CD化されています。 トミー・ロウ『ディジー』＋7 （国内CD　解説・歌詞・対訳付　UICY-15581　1,980円税込） スティーヴ・バリがプロデュースした1969年のアルバムに、シングル曲など7曲をプラスしたスグレものです。 ユニヴァーサルが、ワーナーの名盤探検隊シリーズに対抗したような形で発売していた＜名盤発見伝＞シリーズから出た1枚です。2016年発売なので、廃盤になる前にキープしておきたい作品です。 ということで、今日の1曲は、トミー・ロウの歌声とともに、ハル・ブレイン、ジョー・オズボーンの強力なリズム隊、ジンジャー・ブレイク（ハニーズ）などが参加したバック・コーラスも気になってしまう「ディジー」を。森　勉

2021年11月2日（火） microstar 「日常のSwing」 11月3日はレコードの日。 東洋化成（アナログ・レコードのプレス会社）が主催のイベントで、様々なレコードが発売されます。 竹内まりや3種、アン・サリー2種、microstar、nicely nice、GreeeeN、AJICO、シーナ＆ロケッツ、Sumire、オリジナル・ラブ、くるり、ともさかりえ（椎名林檎作）、一十三十一／ミズノマリ、岡本舞子、フラワーメグ、佐藤奈々子、高村亜留、秋元薫、庄野真代、二名敦子、etc...。 当店のイチ押しはコレ！ microstar『日常のSwing』　c/w「恋をするなら」 （国内7inchアナログ・レコード　ダウンロード・コード付　HCR9709　1,650円税込） 佐藤清喜と飯泉裕子による当店大推薦のユニット、マイクロスター。待望の新曲です！ A面の「日常のSwing」、早々に20回以上リピートしましたがどんどん好きになっていきます。 多幸感溢れるサウンドと、飯泉裕子さんによるドリーミーな歌声が最高♪ B面は、脇田もなりさんへ提供した「恋をするなら」のセルフ・カヴァー。 グルーヴィー＆ファンキー＆ロッキンなキラー・チューンで、こちらも素晴らしい！森　陽馬

2021年11月3日（水） nicely nice 「Beach Girl」 11月3日レコードの日、たくさんのご来店ありがとうございました。 お目当てのレコードは手に入りましたでしょうか。 レコードに限らず、音楽を楽しむ心の余裕を持って、生活していけるといいですね。 さて、昨日紹介したマイクロスターと共に、当店オススメのレコードの日アイテムこの1枚！ nicely nice『Time Of The Departure』　c/w「Beach Girl」 （国内7inchアナログ・レコード　ダウンロード・コード付　HCR9708　1,650円税込） マイクロスターの佐藤清喜によるソロ・プロジェクト、nicely nice（ナイスリー・ナイス）。 江口寿史の描き下ろしイラストをジャケットに配した限定7インチ・シングルがこの度発売。 佐藤清喜さんが全てのサウンドや歌＆コーラスを手掛けています。 今日のこの1曲は、B面「Beach Girl」を。 彼が音楽活動を始めるきっかけとなったTestpattern（テストパターン）のカヴァーです。 Testpatternは￥ＥＮレーベルから82年にデビューしたテクノ・ポップ・ユニット。 そのTestpattern「Beach Girl」を、nicely niceはビーチ・ボーイズ的コーラスを前面に押し出した編曲で聴かせます。 ビーチ・ボーイズ好きの方にも是非聴いてもらいたい素晴らしい1曲！ なお、レコードの日第2弾となる11月27日には、nicely nice待望の初アルバムが限定LPで発売決定。 そちらも江口寿史による描き下ろしジャケット・イラスト！　予約受付中です。森　陽馬

2021年11月4日（木） レターメン 「Put Your Head On My Shoulder」（肩にほほをうずめて） 2021年11月3日レコードの日を記念し、TOKYO FMで放送された『竹内まりや　RADIO Turntable』。 竹内まりやさんのアナログ愛が伝わってくる、楽しいラジオ・プログラムでしたね。 その番組内で、＜山下達郎さんとの結婚式に、新郎新婦入場時に使った曲＞と紹介されたのがこの曲です。 レターメン「Put Your Head On My Shoulder」（邦題：肩にほほをうずめて） オリジナルはポール・アンカで、1959年ビルボード・シングル・チャート全米2位のヒットを記録。 レターメンが1968年にカヴァーし再ヒットさせました。 レターメンのアルバムはCDであまり出ていませんが、この曲が収録されたベスト盤が出ています。 レターメン『ラヴ～レターメン・ベスト』 （国内2枚組CD　全30曲収録　解説・歌詞付　TOCP-375　2,096円税込） 美しいコーラス・ハーモニーとストリングスに、心癒されます。森　陽馬

2021年11月5日（金） インスタント・シトロン 「Give Me The Tempo」 片岡知子と長瀬五郎によるユニット、インスタント・シトロン。 2021年はその全アルバムがアナログ化されましたが、CDでも聴きたい！という声もありました。 そうおっしゃっていただいた方へ朗報です！ 2001年作『ウナ・マルチーア』、2002年作『ユトレヒト＆マエストロ』が、再CD化されました。 リル・デイジー・レーベルから、紙ジャケット＆2021年リマスターでのリリースです。 今日のこの1曲は、インスタント・シトロン名義としては、実質的にラスト・アルバムとなってしまった2002年発表作『ユトレヒト＆マエストロ』から。 インスタント・シトロン『ユトレヒト＆マエストロ』 （国内CD　LDCD-015　2,750円税込／アナログLP　ジャケ違い　LDLP-009　3,850円） ＜ユトレヒト＞は敬愛するディック・ブルーナが在住していたオランダの町名。 ＜マエストロ＞はミラノで逢った映画音楽の巨匠ジャンピエロ・ボネスキ。 旅の経験が由来となったタイトル＆楽曲が、ホーム・レコーディングで制作された1枚です。 ラストに収録されている「Give Me The Tempo」には、NRBQのテリー・アダムスがピアノで参加。 打ち合わせで来ていた川勝正幸がコーラスに加わっており、アット・ホームな雰囲気が伝わってきます。森　陽馬

2021年11月6日（土） アグネス・チャン 「想い出の散歩道」 松本隆作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト<風街オデッセイ2021>in 日本武道館 11月5日(金)に行われた第一夜へ行ってきました。 トップバッターの鈴木茂・林立夫から、トリを飾るはっぴいえんどまで、.豪華出演者/風街ばんどによる歌と演奏で彩られた約3時間。楽しいイベントでした。 圧巻のパフォーマンス！大橋純子「シンプル・ラブ」、貴重な出演となったB'zによる「セクシャル・バイオレットNo,1」、曽我部恵一がヴォーカルを務めたはっぴいえんど「12月の雨の日」...見所聴き所沢山で挙げたらキリがないほどです。 バンドメンバー紹介での胸躍る大滝詠一メドレーから太田裕美「さらばシベリア鉄道」への流れも素晴らしかったです。 前半に登場したアーティストだと、アグネス・チャンが特に印象に残っています。 しんみりと寂しい気持ちを抱えつつ、女の子が成長していく姿が描かれた「想い出の散歩道」。 次ぐ「ポケットいっぱいの秘密」では松本さんが詞の中にしのばせた<秘密>をかわいい振り付きで披露してくれました。 掲載ジャケットは音楽評論家・田家秀樹氏企画・選曲・解説による『風街とデラシネ ～作詞家・松本隆の50年』 (国内CD2枚組　歌詞・解説掲載64Pブックレット付　MHCL-2946　3,300円税込) 田家さんがスタジオジブリ月刊誌『熱風』にて松本さんやアーティストのインタビューを交え紹介された楽曲が収録されています。東尾沙紀

2021年11月7日（日） SKYE 「ROCK'N PINO BOOGIE」 松本隆50周年記念コンサート＜風街オデッセイ2021＞、11月6日（金）の2日目へ行ってきました。 伊藤銀次＆杉真理＆鈴木茂の新編成トライアングル「A面で恋をして」からスタート。 南佳孝「スローなブギにしてくれ」、鈴木茂「砂の女」feat林立夫は、かっこよかったなあ。 小坂忠さんは先月手術をしたそうで退院1週間後でのステージ。熱い歌声に涙が溢れてきました。 中間には、堀込泰行、畠山美由紀、ハナレグミをfeatしての冨田ラボコーナー。 後半は、さかいゆうによる「いつか晴れた日に」、「Sweet Memories」が良かったです。 そして、本編ラストの吉田美奈子さんが歌う「瑠璃色の地球」、「ガラスの林檎」は圧巻の一言！ 全体を通して、バンマス井上鑑が手掛けたアレンジと、バック・バンドの演奏が素晴らしかったですね。 そして最後は、3人のはっぴいえんど＋鈴木慶一。 独特なタイム感ある歌と演奏で、まさに、約3時間半の公演が“はっぴいえんど”となりました。 終演後、出演者全員が出てきて記念撮影→松本隆による締めの一言の時に、鈴木茂が「松本さん、僕の曲に詞を付けてくださいよ。」と話し、松本さんが「ごめん。間に合わなかったんだよね。」というやりとりがありました。 鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆の4人バンド、SKYEが10月27日に発表したアルバムは、各メンバーがオリジナル曲を持ち寄り歌っている12曲入で、はっぴいえんど幻の未発表曲「ちぎれ雲」（作詞：松本隆、作曲：鈴木茂）のSKYE新録ヴァージョンも収録されていますが、鈴木茂作曲の10曲目「ROCK'N PINO BOOGIE」のみ、インスト曲なのです。 もしかしたら、「ROCK'N PINO BOOGIE」には、松本隆による新しい歌詞が付く予定だったのかも！？ SKYEは活動を継続していくそうですから、松本隆の新曲がこれから生まれるかもしれませんね。森　陽馬 ★掲載ジャケットは、SKYE（スカイ）のデビュー・アルバム『SKYE』。 （国内CD　COCB-54336　3,300円税込）

2021年11月8日（月） シンガーズ・アンリミテッド 「トライ・トゥ・リメンバー」 シンガーズ・アンリミテッドの『ア・カペラ』が発売されてから、ほぼ50年の時が過ぎました。 ロックのミュージシャンのように、華々しく50周年記念盤など出そうもないので、勝手にお祝いしたいと思います。 とにかく、すてきなハーモニーが堪能できるアルバムなのです。 シンガーズ・アンリミテッドは、男性ジャズ・コーラス・グループ、ハイ・ローズで活動していたジーン・ピュアリングとドン・シェルトンの2人に、レン・ドレスラーと、紅一点のボニー・ハーマンを加えた4人組。 多重録音されたハーモニーは、独特のシンガーズ・アンリミテッド・ブランドを感じさせてくれるもので、聴き手を魅了し、優しく包んでくれる温かさに溢れています。 シンガーズ・アンリミテッド『ア・カペラ』 （国内CD　解説・歌詞付　UCCU-6087　1,885円税込） 1971年発表。ア・カペラという言葉は、このアルバムでポピュラーな言い方になりました。 楽器演奏が入らない無伴奏コーラスの美しさをじっくり聴けるアルバムです。 ビートルズやジョニ・ミッチェルのカヴァーもいいのですが、今日は、ブラザーズ・フォーで有名な「トライ・トゥ・リメンバー」を。森　勉

2021年11月9日（火） The Pretenders 「The Wait」 ロックの初期衝動を感じさせてくれる名盤が、良質なリマスター＆未発表音源を追加した3CDで復刻！ プリテンダーズ1980年発表（USでは1979年12月）1stアルバムの40周年盤が発売されました。 The Pretenders『The Pretenders』 40th Anniversary 3CD Edition （輸入3枚組CD　Warner UK 0190296691874） クリス・トーマスがプロデュースを手掛けたこの1stはとにかくカッコイイ！ 1stシングル「Stop Your Sobbing」（キンクスのカヴァー）、2ndシングル「Kid」以外にもイイ曲いっぱい。 女性シンガー、クリッシー・ハインドのハスキーな歌声と、ソリッドな演奏は何時聴いても胸躍らせてくれます。 今回の再発は、その1stにデモ音源や未発表ライヴ、BBC音源を追加した3CD仕様。 当時の貴重な写真と新ライナーノーツ（英語）が掲載されたLPサイズのブックレットが同封されています。 フィル・スペクター作「Do I Love You」を演っている未発表音源も聴きものですが、今日のこの1曲は、初期プリテンダーズの魅力を凝縮した疾走感溢れる「The Wait」を。 シングル・ヴァージョンはニック・ロウによるプロデュースで、アルバムよりテンポが速くてパンキッシュ！ 唐突な終わり方もかっこいいですよね。 1979年1月2日、ロンドンThe Paris Theatreでのライヴ音源は爆音で聴きましょう！　森　陽馬

2021年11月10日（水） Gregory Porter 「No Love Dying (2021 ''Still Rising'' Version)」 特徴的な帽子がトレードマーク♪ 包容力のあるバリトン・ボイスで聴く者を魅了するアメリカの男性シンガー、グレゴリー・ポーター。 2021年11月4日に50歳の誕生日を迎えた彼のキャリア初のベスト・アルバムが発売になりました。 グレゴリー・ポーター『スティル・ライジング～ベスト・オブ・グレゴリー・ポーター』 (国内CD2枚組　解説付　UCCQ-1151　3,300円税込) 2010年にインディーズからリリースされた1作目『ウォーター』から2020年発表最新作『オール・ライズ』までのオリジナル・アルバム6作品から厳選(一部リアレンジ)、さらに新曲5曲、スティングのカヴァーなどをプラスしたディスク①。 バディ・ホリーとの「Rainning In My Heart」、ナット・キング・コールとの「イパネマの娘」、ジュリー・ロンドンとの「Fly Me To The Moon」ほか、レイラ・ハサウェイ、ジェイミー・カラム、ダイアン・リーヴス、リズ・ライト、ヨー・ヨーマらデュエット/コラボ音源を収録したディスク②。 ソウルフル＆ジャジーな歌唱がたっぷり全34曲。入門編としても楽しめます。 今日のこの1曲は、2013年ブルー・ノートから発表したデビュー作『リキッド・スピリット』に収録されている名曲「No Love Dying」の新アレンジver。東尾沙紀

2021年11月11日（木） Jennifer Hudson 「I Never Loved A Man (The Way I Love You)」 映画『リスペクト』を先日鑑賞。 2018年に亡くなった黒人女性シンガー、アレサ・フランクリンを、ジェニファー・ハドソンが演じた物語。 『ドリームガールズ』でアカデミー賞を受賞した彼女は、今作でも素晴らしい演技＆歌を披露しています。 映画はアレサの成功体験のみならず、忌まわしい記憶や苦悩が多く描かれており、見ていて辛くなる場面も多々あるのですが、ジェニファー・ハドソン自らが歌うライヴ・ステージと、ラストに流れる映像が大きな感動を与えてくれます。 ソウル・ファンはもちろん、アレサのことをよく知らない方にも見ていただきたい傑作ですね。 劇内では、スモーキー・ロビンソン、サム・クック、ジェリー・ウェクスラー、ジェームズ・クリーヴランド牧師役の人も出てきて、マニアックな視点からも楽しめる場面が盛り沢山！ 特に、アレサがマッスル・ショールズのフェイム・スタジオで録音するシーンでは、白人ミュージシャンのバック・メンバー、スワンパーズとセッションしながら、曲を作り上げていく過程が描かれていて、とても興味深かったです。 今日のこの1曲は、そのマッスル・ショールズで録音された名曲「I Never Loved A Man (The Way I Love You)」（邦題：貴方だけを愛して）。 若き日のスプーナー・オールダムが印象的なフレーズを弾いてアレンジが決まっていくところや、デヴィッド・フッドのベース・プレイの姿は、当時の雰囲気が伝わり、見ていてワクワクしましたね。 ちなみに、最後のエンドロール中に、キャロル・キングがジェニファー等と共作した楽曲「Here I Am」も流れます。 キャロル・キングファンも要チェック！　森　陽馬 ★掲載ジャケットは映画のサウンド・トラック。「I Never Loved A Man」「Here I Am」も収録されています。 『リスペクト』（国内CD　解説・歌詞・対訳付　SICP-31504　2,750円税込／輸入LPもあり）

2021年11月12日（金） Neil Young & Crazy Horse 「Hey Hey My My (Into The Black)」 11月12日はニール・ヤングの誕生日！（2021年で76歳！） おめでとうニール！！ 2021年のニール・ヤングは、ライヴ活動はなかったものの、関連リリースは多かったですね。 ・2月19日発売『The Time』アナログ盤 ・2月26日発売『Way Down In The Rust Bucket』（1990年クレイジーホースとの熱狂ライヴ盤） ・3月5日発売『NEIL YOUNG ARCHIVES VOL.2 1972-76』(10CD) ・3月19日発売『After The Gold Rush』50th Anniversary EditionアナログBOX ・3月26日発売『Young Shakespeare』（1971年1月22日アコースティック・ライヴ音源） ・5月14日発売CSN&Y『Deja Vu 50th Anniversary』(4CD＋LP) ・7月17日発売CSN&Y『Deja Vu 50th Alternates』（レコード・ストア・デイ限定アナログ） ・10月1日発売『Carnegie Hall 1970』（1970年12月4日カーネギー・ホールでのライヴ音源） そして、クレイジー・ホースを従えての新作『Barn』が12月10日発売決定！（国内CDは12月22日発売） とにかく1歩を踏み出す。そして「ウォーク・オン」していく。 過去を振り返りながら、前へ進んでいく。 76歳を迎えても活動し続けるニールのその姿勢が、胸を熱くしてくれるのです。 今日のこの1曲は、湾岸戦争が激化する最中に行われた1991年の爆音ライヴ・ツアー音源『WELD』から、ニール・ヤングを語る上で避けては通れない踏み絵的ナンバー、「ロックン・ロールは絶対に死なない！」と歌われる「Hey Hey My My (Into The Black)」を。森　陽馬 Neil Young & Crazy Horse『WELD』 （輸入2枚組CD　Reprise 7599-266712）

2021年11月13日（土） Joni Mitchell 「All I Want」 レコード・コレクターズ2021年12月号は、ジョニ・ミッチェル『ブルー』特集。 （ミュージック・マガジン社　880円税込） ジョニ・ミッチェルの秘蔵音源を纏めたアーカイヴ・シリーズが2020年から始まっています。 第1弾は1963年から1967年までの貴重音源が収録。（2020年12月12日今日のこの1曲で紹介） 第2弾は1968年から1971年の音源が収録されており、国内盤が2021年12月1日に発売予定です。 今回の特集記事を読んで、1971年作『ブルー』は、ジェイムス・テイラーと恋に落ち、別れを経験した当時のジョニだからこそ作り上げることができたアルバムなのだな、ということを改めて実感できました。 ジェイムス・テイラー、デニス・ウィルソンが出演していたカルト映画『断絶』（原題：Two-Lane Blacktop）の撮影中、ジョニは現場にいて、ヴェストを編んでいたとのこと。 1曲目「All I Want」には、「あなたにセーターを編んであげたい」という歌詞が出てきます。 「All I Want」は、グラハム・ナッシュ、もしくはレナード・コーエンのことを歌っていると今まで思っていましたが、実は、ジェイムス・テイラーとの狂おしい愛の歌なのかもしれませんね。 愛の喜びと哀しみ、そして痛みが、彼女の歌声から切実に伝わってきます。森　陽馬 ★掲載ジャケットは、ジョニ・ミッチェル『ブルー』。 （国内CD　WPCR-80280　1,540円税込／高音質盤UHQCD×MQA-CD　WPCR-18240 3,080円税込）

2021年11月14日（日） The Main Ingredient 「I'm So Proud」 イギリスACEレーベルから、待望のカーティス・メイフィールド作品集が発売になりました。 『People Get Ready ～ The CURTIS MAYFIELD Songbook』 （輸入CD　KENT/ACE　CDTOP506　20ページ英文ブックレット付） 全24曲。年代的には1960年代、1970年代の曲が中心に収録されています。 1980年代以降はケニー・バーク、アン・ヴォーグ、ジョン・レジェンド＆ルーツの3曲が入っていますが、なかなかいい選曲だと思います。 有名どころを挙げておきましょう。 カッコ内は、今回のCDに収録されているミュージシャンです。 「ジプシー・ウーマン」（インプレッションズ）、「モンキー・タイム」（ミラクルズ）、「ウム・ウム・ウム・ウム・ウム・ウム」（メイジャー・ランス）、「アイヴ・ビーン・トライング」（ジェリー・バトラー）、「イッツ・オール・オーヴァー」（ウォルター・ジャクソン）、「ピープル・ゲット・レディ」（ディオンヌ・ワーウィック）、「ギヴ・ミー・ユア・ラヴ」（バーバラ・メイスン）など、名曲揃いのコンピレーションCDです。 今日はその中から、インプレッションズが1964年にヒットさせた曲「アイム・ソー・プラウド」を、1971年にカヴァー・ヒットさせたメイン・イングリーディエントのヴァージョンを。 ニューヨーク出身らしい洗練されたコーラスが魅力です。 それにしても、カーティス・メイフィールドの作品、イイ曲が多いなぁ。森　勉

2021年11月15日（月） ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク＆シルク・ソニック 「Leave The Door Open」 2021年ソウル・ミュージックのベスト・アルバム、大本命盤が遂に出ました！ ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク＆シルク・ソニック『An Evening With Silk Sonic』 （国内CD　解説・歌詞・対訳付　WPCR-18451　2,200円税込） 人気ミュージシャンのブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるソウル・ユニット、シルク・ソニック。 2021年3月5日にネット上で公開された1stシングル「Leave The Door Open」が全世界で大きな話題に！ フィジカルでのリリースがずっと待たれていました。 そして、この度発表されたアルバムは、70'sヴィンテージ・ソウルと新世代の音楽が見事に融合した傑作！ ＜2021年新たなソウル名盤が誕生＞と、各界で早くも絶賛されています。 今日のこの1曲、極甘スウィートな「Leave The Door Open」は本当にイイ曲！ 70'sソウルお好きの方は必聴のナンバーですね。森　陽馬

2021年11月16日（火） ジェイムス・テイラー 「SECRET O'LIFE」 福田直木と井上薫による新世代AOR／シティ・ポップ・ユニット、ブルー・ペパーズ。 2017年発表1stフル・アルバム『レトロアクティヴ』（2017年11月17日今日のこの1曲紹介）以来、約4年ぶりの2ndフル・アルバム『SYMPHONY』が、12月8日発売決定いたしました。 完成度の高い彼らのサウンドが、この4年でどのように熟成されているか楽しみですね。 さて、そのブルー・ペパーズの福田直木が選曲・解説を手掛けたAORコンピが発売されています。 V.A『AOR CITY BY THE SEA』 （国内CD　福田直木による解説付　SICP-31478　1,980円税込） ボズ・スキャッグス、ネッド・ドヒニーのAOR定番曲から、山下達郎「スパークル」の元になったナイトフライト「If You Want It」やアイズレー・ブラザーズのソウル・ナンバー等も含めた全20曲。 ジャケット・イラストは、ロンバケでお馴染みの永井博氏。 紙ジャケット仕様で、手に取りやすい価格なのもウレシイですね。 今日のこの1曲は本作から、秋から冬に聴きたくなるジェイムス・テイラーの「SECRET O'LIFE」を。 オリジナルは1977年発表名盤アルバム『JT』のA面ラスト6曲目に収録。 「人生の秘訣は時の移り変わりを楽しむことだ。人生は素敵な旅。滑ったり、転んだり。素敵な旅を楽しもうよ。」 大人になってから感じる哀愁を、優しく語り掛けるように歌っています。森　陽馬

2021年11月17日（水） RISA COOPER 「フルムーンスープ」 2007～2016年はD.W.ニコルズに在籍、現在はbjonsのサポートをはじめ、フリーのドラマーとしてライヴやレコーディングなどで活躍している岡田梨紗。 2020年のレコードの日に、RISA COOPERとしてソロ・デビュー7インチ・シングル『Magic Hour Comes／はばたキッス」をリリースしています。 この度、上記2曲も収録された1stアルバム『RISALAND』が発売されました。 RISA COOPER『RISALAND』 （国内CD　HYCA-8027　2,750円税込） ひねくれポップに、80年代風アイドル・ソング、ちょっぴりホロ苦い恋の歌まで全10トラック。 ジャケットのイメージ通り、カラフルな楽曲と自然体な歌声が楽しい、ほんわか明るいムードが漂う1枚♪ 今泉雄貴（bjons）、渡瀬賢吾（bjons）、橋口靖正、谷口雄、松木俊郎、関取花、ファンファン、吉田健、鈴木健太（D.W.ニコルズ）、中澤寛規（GOING UNDER GROUND）、平田崇ほか、所縁あるミュージシャン達が曲提供＆演奏で参加しています。 本日はその中から、「フルムーンスープ」を今日のこの1曲に。 スレイベルの響きとゆったりしたメロディーが、これからの季節にぴったりのロマンチックなナンバーです。 マルチプレイヤーでもあるRISAさん。（youtubeチャンネルの洋楽カヴァーも要チェック！） ソロとしての今後の活動も楽しみです。東尾沙紀

2021年11月18日（木） ハンバートハンバート 「ねぎらい」 一仕事終えた後の自分へのねぎらい、皆さんは何でしょうか？ お酒を飲まれる方はビールorワインor日本酒？ 甘いものがお好きな方はチョコレートやシュークリームなどのスイーツ？ こだわりのコーヒーをじっくりと淹れる方もいらっしゃるかもしれませんね。 さて、今日のこの1曲は、ハンバートハンバート「ねぎらい」を。 この歌は、サントリー「プレミアム・モルツ」のCFソングとして、2018年に書き下ろされた楽曲です。 この度、テレビ東京で放送されているドラマ『僕の姉ちゃん』のオープニング曲「恋の顛末」が7インチ・アナログ盤でリリースされ、そのB面に「ねぎらい」が収録。初音源化されました。 ハンバートハンバート『恋の顛末／ねぎらい』 （国内7インチ・アナログ　完全限定盤　DDKB-94030　2,200円税込） 「おつかれさま　よくがんばりました。月曜の朝から楽しみにしていました。こうして君にビールそそぐこと」 （「ねぎらい」歌詞より） ある夫婦がねぎらいとしてビールを楽しむ風景が目に浮かんでくる、ハンバートらしい小粋なナンバーですね。 ちなみに、僕の一仕事終えた後のねぎらいは、ヤクルト1000をちびちびと飲むことです。森　陽馬

2021年11月19日（金） スティング 「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」 本日は様々な洋楽新譜が発売されました。 アデル（新作）、ブルース・スプリングスティーン（1979年ライヴ！）、ブライアン・ウィルソン（ソロ・ピアノ作）、スティング（新作）、ロバート・プラント＆アリソン・クラウス（新作。輸入盤のみ）、オアシス（ライヴ）、etc...。 この中から、スティングの新作をピックアップしましょう。 スティング『The Bridge』 （国内CD　ボーナス・トラック追加　解説・歌詞・対訳付　UICY-16021　2,750円税込／初回DVD付もあり） 2016年発表『ニューヨーク9番街57丁目』（2016年11月14日今日のこの1曲で紹介）以来のオリジナル・アルバム。 ボーナス・トラック曲以外のオリジナル10曲は、全てコロナ禍に書いた楽曲だそうです。 だからといって内省的になりすぎず、彼らしい美しいメロディーと叙情的な世界観は健在。 水をテーマにした楽曲が並び、瑞々しい感性と70歳を迎えての円熟味を同時に享受できる仕上がりです。 今日のこの1曲は、ボーナス・トラックに収録されているカヴァー曲「ドック・オブ・ベイ」を。 オーティス・レディング「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」は、スティングの大のお気に入り曲とのこと。 ウェールズエンドのハイ・ストリートにあるブレイドフォード楽器店でシングル盤を購入したことを、今でもはっきり憶えているそうです。 この度、アルツハイマー病の慈善団体から、自分の音楽人生にとって特別な曲をレコーディングしてほしい、と依頼を受け初めて録音。オリジナルに忠実なアレンジで、スティングのルーツとソウル愛が伝わってきます。森　陽馬

2021年11月20日（土） ブライアン・ウィルソン 「フレンズ」 ブライアン・ウィルソンのピアノ・ソロ・アルバムが発売されました。 ブライアンが歌わずに、自分でピアノだけを弾いたインストゥルメンタル作品です。 ブライアン・ウィルソン『アット・マイ・ピアノ』 （国内CD　SHM-CD仕様　解説付　UCCM-1267　2,860円税込） ビーチ・ボーイズで発表した「ゴッド・オンリー・ノウズ」、「ドント・ウォーリー・ベイビー」、「カリフォルニア・ガールズ」、「サーフズ・アップ」、「グッド・ヴァイブレーションズ」など15曲と、ソロになってからの「ラヴ・アンド・マーシー」を含めた全16曲が収録されています。（アルバム『スマイル』に入っていた曲をメドレーにした9曲目「スケッチ・オブ・スマイル」は、1曲としてカウントしてあります。） ブライアンの弾くピアノは、決して技巧的なテクニックを披露するものではなく、あくまでもシンプルにメロディーの良さを感じさせてくれる音になっています。 なんてったって、作曲した本人が弾くんだからね。作ったブライアンしか知り得ない曲ができた時の感情とか、いろいろな秘密がピアノの音色に込められているような気がします。 今日の1曲は、「僕を信じて」、「駄目な僕」の『ペット・サウンズ』組にも惹かれますが、エリック・サティ？！と思わせるイントロの11曲目「フレンズ」を。 このアルバムのミュージカル・ディレクターは、ダリアン・サハナジャです。 こんなすてきなアルバムをありがとう！ダリアン。 ちなみに、ブライアンがこのアルバムで弾いているピアノは、ヤマハ製とのことです。森　勉

2021年11月21日（日） Novelty Island 「Turtle Rock」 ソニーのBeatleDNAシリーズ（ビートルズの遺伝子）シリーズから、新たに2組の日本独自企画盤が12月22日に同時発売予定です。 その2組とは、『パワー・トゥ・ザ・ポップ2』（2021年9月8日今日のこの1曲で紹介）に収録されたセス・スワースキーとヴィニール・キングス。 セス・スワースキーはレッド・バトゥンというバンドやソロでも作品を発表し、2013年日本公開のドキュメンタリー映画『ビートルズと私』では監督を務めた人物です。 ヴィニール・キングスはナッシュビルのミュージシャンらで結成され、ラリー・リーが在籍したバンド。2000年代に2枚のアルバムも発表しています。 どちらのアーティストもこれまで国内盤は未発売だったので、リリースが楽しみですね。 さて、同シリーズではありませんが、リヴァプールから新たな“ビートルズの遺伝子”がデビュー作を発表しました。 ノヴェルティ・アイランド『ハウ・アー・ユー・コーピング・ウィズ・ディス・センチュリー？』 （国内CD　日本語解説付　ATOZ-148　2,860円税込） ノヴェルティ・アイランドは、リヴァプールを拠点に活動している男性シンガー・ソングライター、トム・マッコネルによるソロ・プロジェクト。 トム・マッコネル名義でも活動してきた彼（30歳前後？）が、ロックダウン中にスタートしたこのソロ・ユニットは、1曲目を聴いただけで、ビートルズ、特にポール・マッカートニーが好きなんだな、というのが伝わってきます。 作詞・作曲・演奏をすべて一人で手掛けており、粗削りな部分も感じられますが、フォーキーでちょっとサイケで90年代的な懐かしさもあったり、その中でもキラリと光る曲があったり。 「Turtle Rock」のようなロックな曲が特に良かったので、バンド・サウンドな曲をもっと聴いてみたいと思いました。 ボーナス・トラックとして、ポール＆リンダ・マッカートニー「Uncle Albert/Admiral Halsey」や、バッドフィンガー「Baby Blue」のカヴァーを含む6曲がプラス！全18曲入りです。東尾沙紀

2021年11月22日（月） nicely nice 「Time Of The Departure」 マイクロスターの佐藤清喜さんによるソロ・プロジェクト、nicely nice（ナイスリー・ナイス）。 待望の1stアルバムが11月27日にアナログ盤で発売されます。 nicely nice『The adventures of nicely nice』 （2021年11月27日発売　完全限定アナログ盤　ダウンロード・コード付　HCR-9711　3,850円税込） 11月3日に発売された7インチに続き、本作のジャケットも江口寿史氏による描き下ろしイラスト！ どんなポップ・ワールドが展開されているのか楽しみですね。 そのnicely nice11/27発売アルバムをお買い上げの方に、当店のみの特典が決定いたしました！ 7インチの2曲（「Time Of The Departure」と「Beach Girl」）のカラオケ音源収録CDRです！ 佐藤清喜さんによる一人多重録音で制作されたインスト＋コーラスの音源。 懐かしくも新鮮に響くフューチャー・ポップ・サウンドと、素晴らしいコーラス・アレンジは聴きものですよ♪　森　陽馬

2021年11月23日（火） Leo Nocentelli 「Give Me Back My Loving」 ニューオリンズ音楽ファン要チェック！ ニューオリンズ・ファンクの名バンド、ミーターズ。 そのギタリストであるレオ・ノセンテリが、1970年頃に録音していたソロ作の秘蔵テープが発掘！ この度、Light in the Atticレーベルから初リリースされました。 Leo Nocentelli『Another Side』 （輸入CD Light in the Attic　LITA 191-2） 全10曲中9曲はレオのオリジナル曲で、ラストにはエルトン・ジョン「Your Song」のカヴァーが収録。 バックは、ミーターズのジガブー・モデリステ(Dr)、ジョージ・ポーターJr(B)に、アラン・トゥーサンも参加。 このメンツなのでファンキーな作品？と思いきや、意外にもシンガー・ソングライター的な1枚です。 ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』（1970年2月発売）にかなり影響を受けたのでしょう。 3曲目「I Want To Cry」のイントロは、ギターフレーズや音色も含めて、ジェイムス・テイラー的な雰囲気ですね。 今日のこの1曲は、作品中最もグルーヴィーでリズミカルな5曲目「Give Me Back My Loving」を。森　陽馬

2021年11月24日（水） ダイアナ・クラール 「ザ・クリスマス・ソング」 あと1ヶ月で、今年もクリスマスがやってきます。 新発表のクリスマス・アルバムは年々少なくなっていますが、ジャズ系の再発ものでいいアルバムが色々と発売されているので、それを紹介したいと思います。 ユニヴァーサル・ミュージックで＜ジャズ百貨店＞という再発シリーズがありますが、今年はクリスマスものが10種類再発になりました。価格は各1,650円税込です。 エラ・フィッツジェラルド、ジミー・スミス、ケニー・バレル、ラムゼイ・ルイス・トリオ、デューク・ピアソン、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、ヴィンス・ガラルディ・トリオ、そして、今日紹介するダイアナ・クラール。 永らく廃盤だったものもあり、うれしい再発です。 ダイアナ・クラール『クリスマス・ソングス』 （国内CD　解説・歌詞付　UCCU-5895　1,650円税込） 彼女が2005年に発表したアルバムで、「ホワイト・クリスマス」、「ウィンター・ワンダーランド」、「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、「レット・イット・スノウ」など、クリスマス・スタンダードを12曲収録しています。 時にスウィンギー、時にムーディーに、情緒たっぷりのヴォーカルが楽しめます。 プロデュースは、彼女自身と御大トミー・リピューマ。 いい仕事しています。森　勉

2021年11月25日（木） Orleans 「Quiet Place」 70'sアメリカン・ロックお好きな方にオススメのクリスマス・アルバム新譜この1枚！ Orleans『New Star Shining』 （輸入CD　Sunset BLVD Records　CDSBR-7008） 「ダンス・ウィズ・ミー」等のヒットで知られるロック・バンド、オーリアンズ。 1972年で結成50周年を迎える彼らの、初となるクリスマス・アルバムが発売されました。 ジョン・ホール他メンバーの温もり伝わる歌声と、見事なコーラス・ワーク♪ 収録曲の録音年月は各々違うようですが、オリジナル及びカヴァー曲もオーリアンズらしいアレンジで、とても良質な仕上がりの1枚です。 今日のこの1曲は、John Hallと彼の奥方Jobanna Hall、Jonell Mosserによる共作曲②「Quiet Place」を。 ジョン・セバスチャンが奏でるハーモニカと、コーラス・ハーモニーが優しく沁みます。森　陽馬

2021年11月26日（金） Carole King 「So Far Away」 feat James Taylor 本日はBLACK FRIDAY！ ＜レコード・ストア・デイの秋版＞として、輸入盤の限定アナログが数タイトル入荷しました。 その中から、注目の1枚がコレッ！ キャロル・キングが、イギリスの放送局BBCで1971年に行ったライヴ音源です。 Carole king『In Concert Live At The BBC,1971』 （輸入アナログ　Legacy/Sony 19439853751） 2021年2月9日（キャロル・キングの誕生日）にネット上で公開された映像の音源がうれしい初フィジカル・リリース！ ダニー・コーチマー率いるジョー・ママがバック演奏で参加しています。 今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラーをfeatした「So Far Away」を。 ちなみに、明日2021年11月27日は、レコードの日第2弾。 11/22に紹介したnicely niceのLPや、松原みき「真夜中のドア」7インチ限定カラー盤、ピチカート・ファイヴ、LOVE JETS、登川誠仁LPなど、色々な国内レコードが発売されます。森　陽馬

2021年11月27日（土） nicely nice 「偶然の音楽」 11月27日レコードの日第2弾、たくさんのご来店とお買い上げ、ありがとうございました。 配信＆ストリーミングは手軽で便利ですが、やっぱり、アナログ盤を手にとって聴くのが楽しいですよね。 さて、多くのレコード盤が本日発売されましたが、当店イチオシはこの1枚です！ nicely nice『The Adventure Of nicely nice』 （国内アナログ盤　完全限定　ダウンロード・コード封入　HCR-9711　3,850円税込） マイクロスターの佐藤清喜さんによるソロ・プロジェクト、nicely nice（ナイスリー・ナイス）。 待望の1stアルバムが、限定アナログ＋ダウンロード・コード封入で発売されました。 こんなに多幸感溢れるシンセ・ポップは今までにあったでしょうか？！ マイクロスターとはまた違った、ドリーミーな浮遊感♪　音の抜けが本当に心地良いんです。 今日のこの1曲は、飯泉裕子作詞、佐藤清喜作曲、お二人の娘さん（noi and coco）がコーラスで参加しているB面3曲目「偶然の音楽」。 なお、当店のみの特典！7インチの2曲（Time Of The Departure」、「Beach Girl」）のインスト＋コーラス音源が収録されたCDRを先着で差し上げています。森　陽馬

2021年11月28日（日） リチャード・カーペンター 「愛のプレリュード」(We've only just begun) 先日11月20日の今日のこの1曲では、ブライアン・ウィルソンのピアノ・ソロ・アルバムを紹介しましたが、今日はカーペンターズのお兄ちゃん、リチャード・カーペンターのピアノ・ソロ・アルバムを。 リチャード・カーペンター『ピアノ・ソングブック』 （国内CD　解説及びリチャード・カーペンター自身のコメント対訳付　UCCM-1266　2,860円税込） このアルバムを作るキッカケになったのは、リチャードが数年前来日して朝の情報番組に出演した際に、テレビ局から日本で大ヒットした「青春の輝き」(I Need To Be In Love)をピアノで弾いて欲しい、とリクエストされ演奏したことだそうです。 「イエスタデイ・ワンス・モア」、「シング～愛にさよならを～眠れない夜～雨の日と月曜日は」、「青春の輝き」、「遥かなる影」、「トップ・オブ・ザ・ワールド」、「愛のプレリュード」、「ふたりの誓い」など、カーペンターズの名曲が並んでいますが、今日のこの1曲は、ロジャー・ニコルス＆ポール・ウィリアムス作の「愛のプレリュード」を。 もう少し聴きたい、と思うところで終わってしまうのが残念ですが...。 ちなみに、リチャードがこのアルバムで弾いているのは、スタインウェイ＆サンズのピアノだそうです。 リラックスしたい時にとてもいいアルバムです。 カレンの声が聴きたくなってしまうアルバムでも...。森　勉

2021年11月29日（月） 無果汁団 「ミラクル・ポリッシュ」 テクノ・ポップ×シティ・ポップ＝テクノロジー・ポップス・ユニット、無果汁団が2ndアルバムをリリース。 無果汁団『うみねこゲイザー』 (国内CD　MKJR-002　2,750円税込) 元blue marbleのショック太郎(作詞・編曲)、とんCHAN(作曲・キーボード・コーラス)と、みさき(ヴォーカル)による3人組。 シンセサイザーのキラキラとした音の粒、清涼感ある女性ヴォーカルが耳に心地よい無果汁団のサウンド♪ 2020年発表1st『マドロム』（2020年8月15日今日のこの1曲で紹介）から約1年。 新作2ndも懐かしくもさらに洗練されたポップ・ワールドが広がっています。 ほっこり＆詞はちょっぴり切ない「電話でクリスマス」、夜の街が似合うシティ・ポップ・ナンバー「環状線から」全11曲聴き所沢山なのですが、特にYMOオマージュと話題の「ミラクル・ポリッシュ」は曲のはじまりから終わりまでワクワクが止まらない名曲！ 前作と同じく森達彦(hammer label)ミックス、佐藤清喜(マイクロスター)マスタリング。 ブックレット掲載の各曲の架空8cmシングル・ジャケットのデザイン、今回も遊び心があって楽しいです。(8cmシングルというところが良いですね。) 当店にてお買い上げの方には、先着で特典音源「カメラ・パースペクティブ」を収録したCDR付です。 ショック太郎さんによると元々アルバム最後の曲だったそうですが収録分数にこだわりがあり本編からはカットされたとのこと。こちらも是非ゲットしてください！東尾沙紀

2021年11月30日（火） Roman Andren 「O Mundo e Seu - The World Is Yours」 今月（2021年11月）は、アナログ・レコードがたくさん売れた1ヶ月でした。 ＜レコードの日＞対象アイテムでは、竹内まりや3種、アン・サリー、nicely nice、マイクロスター7inch。 それ以外でも、岡村靖幸『家庭教師』、ナイトフライト等が好評でした。 アナログ・ブームと世間で言われても、数年前まではあまりピンとこなかったんですけれどね。 20～30代の若い世代がアナログ盤を購入していく機会が増えて、それを実感できるようになりました。 日本のメジャー・レーベルは、その流行に追いつけていない感が強いのですが、今後はどうなるでしょうか。 さて、今月発売されたアナログ盤の中で、個人的にとてもうれしかったオススメのこの1枚！ ロマン・アンドレン『ファニータ』 （国内LP　PLP-7161　3,850円税込） “スウェーデンのデオダート”こと、ロマン・アンドレン。2008年に日本発売された作品『ファニータ』。 21世紀のブラジリアン・ジャズを、アナログの質感を持ったサウンドで聴かせる大傑作アルバムです。 本作がこの度待望の初アナログ化！ 全曲最高ですが、僕が一番好きなのはB面1曲目「O Mundo e Seu - The World Is Yours」。 猛烈にかっこいい長尺キラーチューン！聴きもの！！　森　陽馬

これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
■　“今日のこの1曲　アーカイヴス”　コーナーにてご覧になれます。■

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