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  今日のこの1曲 “Archives”

<2021月2月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2021年2月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2021年2月1日(月) Matthew Sweet 「Blown Away」

アメリカの男性シンガーソングライター、マシュー・スウィート2021年新作が発売になりました。

猫好きのマシューらしいジャケットで、アルバム・タイトルは''猫の足''や''他人に思うように操られる人''を意味するそうです。

Matthew Sweet『Catspaw』
(輸入CD OMNIVORE OVCD-408)

ギター(Novo)、ベース(ヘフナー)、ピアノ、歌&コーラス、プロデュース、録音、ミックスなど殆どを1人で行い、2019年夏頃にホーム・レコーディングされたという作品。
ドラムはヴェルヴェット・クラッシュのリック・メンクが叩いています。

あまり自分ではリード・ギターを弾くことはないようですが、ガガッガガッと重厚なギターで幕を開ける①「Blown Away」をはじめ、彼の武骨なギタープレイがかっこいいストレートなロック・アルバムとなっています。東尾沙紀


2021年2月2日(火) ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 「北国の少女」

<父がロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を聴かせてくれたときのことは、よく覚えている。
10歳の頃、二人でニューヨークのフェスティバルに行き、ジェームス・ボンド・シリーズを観た時のことだ。
『ゴールドフィンガー』のテーマが聴こえてくると、父は私に身を寄せてこう言った。
「これが、世界最高のオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団だ。」>
ジョン・カーター・キャッシュ(ジョニー・キャッシュの息子)による一文より

アメリカン・ロック/カントリー界の重鎮、ジョニー・キャッシュ。
2003年71歳で逝去した彼の楽曲に、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団がコラボした作品が発売。

ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6364 2,400円+税)

エルヴィス・プレスリー、ロイ・オービソン、バディ・ホリー、アレサ・フランクリン、ビーチ・ボーイズ。
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は上記ミュージシャンとの共演作を今まで出し好評を博していました。
今回のジョニー・キャッシュも上品なストリングスを配し、歌と楽曲の素晴らしさをより引き出しています。

今日のこの1曲は、彼とボブ・ディランとのデュエット「北国の少女」(Girl From The North Country)。

ボブ・ディラン1969年発表作『ナッシュビル・スカイライン』収録「北国の少女」のヴォーカル&ギター・トラックに、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏(ストリングスだけでなくベースやピアノなども)をプラス。
ボブ・ディランの歌にロイヤル・フィルも素敵な組み合わせだと気付かされましたね。
いつかはボブ・ディラン&ロイヤル・フィルのアルバムも期待! 森 陽馬


2021年2月3日(水) Fred Hersch 「Wichita Lineman」

「最近リリースされた新譜をCD&サブスクで色々聴いているけれど、内に籠った作品が多くて」

先日、若い年のお客さんへ「最近どんなのを聴いていますか?」と伺った時の返答です。

うーん、たしかにコロナ禍、ミュージシャンは色々大変でレコーディングも苦労しているだろうからなぁ。
あと、聴き手側の気持ちというか音楽へ向かうテンションの温度差もあるでしょうし。

求めている音楽や、それを聴く環境は人それぞれ。
しかしながら2020~21年の音楽は全体的にみると内省的な作品が増えているかもしれませんね。
2021年のこれから、はたしてどんな音楽が生まれてくるのでしょうか。

今日のこの1曲は、Fred Herschが2020年に録音した作『Songs From Home』から。
フレッド・ハーシュ『Songs From Home』
(国内仕様CD 日本語ブックレット付 KKE-111 2,400円+税)

フレッド・ハーシュは米国ニューヨークを拠点に活動しているジャズ・ピアニスト。
コロナ禍後避難しているペンシルベニアの森中のセカンドハウスで録音されたソロ・ピアノ作。

ジャズ界で長年活躍中ながら、子供の頃ポップス好きだった彼が自身想い出の楽曲をピアノ・カヴァー。
ビートルズ「When I'm Sixty-Four」、ジョニ・ミッチェル「All I Want」、映画『マイフェアレディ』から「Wouldn't It Be Loverly」、名曲「The Water Is Wide」、そして、グレン・キャンベルで有名なジミー・ウェッブ作「Wichita Lineman」を取り上げています。森 陽馬


2021年2月4日(木) 安宅浩司 「それでいいんじゃないかと」

元々愛聴盤ながら、最近店で改めてよく聴いているこの1枚。

安宅浩司『それでいいんじゃないかと』
(CD CXCA-1214 2,000円+税)

2020年ベストに挙げた『THE ACES』も素晴らしいのですが、安宅浩司を聴くならまずはこの1枚!

3曲目「こいコーヒー」、1曲目「コロ」は多くの人に聴いていただきたい名曲。
卓越したギターと朴訥とした歌声。そして、さりげないようで心に響く歌詞が聴く毎に身に沁みますね。

今日のこの1曲はタイトル曲「それでいいんじゃないかと」を。

「悲しいことはいつも うれしいこともいつも 腹の立つこともいつも
当たり前のようにそこにあって それでこの胸いっぱいにしたらいいんじゃないかと」 森 陽馬



2021年2月5日(金) Deaf School 「Where Do We Go From Here?」

70年代後期に3枚のアルバムを発表し解散。
その後プロデューサーとして活躍するクライヴ・ランガー擁するリヴァプール出身バンド、デフ・スクール。

約3年ぶりの新曲を収録した最新編集盤がリリースされました。(日本のみCD発売!)

デフ・スクール『パリージ・マイ・ディア』
(国内CD 山田順一氏による解説・歌詞・対訳付 2,400円+税)

ロンドン、ダブリン、イタリアなどメンバーが住む各地からリモートで録音されたという最新曲「Where Do We Go From Here?」から始まる今作。
2006年の再結成以降(2009~2015年)に発表したアルバムやシングル曲を中心に、英国らしいひねくれポップ・センス溢れる<現在の>デフ・スクールを楽しめる1枚となっています。

さらに新曲「Where Do We~」のフルver(1分ほど長い)、1977年の未発表デモ2曲、レコードの日2020に7インチ・シングルでリリースされた日本のアイドル一色萌(ひいろもえ)による「TAXI」日本語カヴァー(デフ・スクールがバック・トラックを新録/初CD化)がボーナス・トラックとして追加収録されています。東尾沙紀


2021年2月6日(土) Sam Amidon 「Spanish Merchant's Daughter」

天辰保文氏HPの2020年ベスト・コーナーにて、「聴きながら、遠くに旅に出たくなった」と評されている1枚。

Sam Amidon『Sam Amidon』
(輸入CD NONESUCH 075597918281)

1981年生まれアメリカの男性シンガー・ソングライター、Sam Amidon(サム・アミドン)。
自身の名前をタイトルに冠した今作は2020年11月発表Nonesuchレーベルからのカヴァー・アルバム。

単なる有名曲カヴァーではなく、古くから伝わるトラディショナル曲を現代に呼応した空気感でアレンジ。
Joachim Cooderの作品(
2020年10月11日今日のこの1曲紹介)と対になっているような質感です。

今日のこの1曲は4曲目「Spanish Merchant's Daughter」を。
木漏れ日が降り注ぐ緑地からゆらゆらと空へ漂っていくような極上のトリップ感を与えてくれるナンバー。

妻のBeth Ortonがコーラス、NonesuchレーベルメイトのSam Gendelがサックスで参加しています。森 陽馬


2021年2月7日(日) Laura Marling 「Hope We Meet Again」

さりげないきっかけで出逢ったあの人は今何をしているのか?
またいつかどこかで会って、笑顔を見ることはできるのだろうか。

Laura Marling「Hope We Meet Again」を聴いていたら、そんな想いが溢れてきました。

Laura Marling『Song For Our Daughter』
(「Hope We Meet Again」収録 国内仕様CD BRRC002J 2,200円+税)

ローラ・マーリングは1990年生まれ英国出身女性シンガー・ソングライター。
グリン・ジョンズの息子で名作を多く手掛けているEthan Johnsとローラの共同プロデュース2020年作。

彼女の過去作は、心を棘で刺されているような痛みが伝わってくる印象でしたが、今作はアコースティックなサウンドと歌声に温もりが感じられる1枚。

クリス・ヒルマンによるペダル・スティールの音色が、遠い記憶に優しく寄り添います。森 陽馬


2021年2月8日(月) ディオンヌ・ワーウィック 「恋よ、さようなら」

バート・バカラック作品を歌うシンガーと言えば、ディオンヌ・ワーウィックです。

彼女のLPレコードを初めて買ったのは、1969年か1970年頃だったと思います。
テイチクからディオンヌ・ワーウィック『バート・バカラックを歌う』という全14曲入ベスト盤が出ていてそれを買いました。

ディオンヌが所属していたセプター・レコードは日本ではテイチクが配給していたんですね。
どの曲も親しみやすい曲ばかりで、繰り返しターンテーブルに乗せたレコードでした。
現在家に残っているこのLPはかなりスリ切れ状態ですが、大切な1枚です。

ということで、今店にあるディオンヌのCDから。

ディオンヌ・ワーウィック『ヴェリー・ベスト・オブ・ディオンヌ・ワーウィック』
(国内CD ライノ原盤英文ライナー和訳・歌詞付 WPCR-26327 1,300円+税)

「ウォーク・オン・バイ」、「アルフィー」、「小さな願い」、「ディス・ガール」、「サン・ホセへの道」等のバカラック・ナンバーの他に、スピナーズと共演した「愛のめぐり逢い」(Then Came You)、ジェリー・ラゴヴォイ・プロデュースによる「ムーヴ・ミー・ノー・マウンテン」等も入った全18曲収録。

今日は、1969~70年にかけて大ヒットした「恋よ、さようなら」(I'll Never Fall In Love Again)を。森 勉


2021年2月9日(火) 細野晴臣 「Sports Men」

細野晴臣が2019年6月アメリカで行ったコンサートがライヴ・アルバムとして発売されました。

細野晴臣『あめりか』
(国内CD 細野晴臣氏本人による解説付 VICL-65475 2,800円+税)

場所はアメリカ西海岸、L.A.にあるThe Mayan Theatre。
<30年代のアール・デコとハリウッド式異国趣味が見事に成功している様式美>
と解説に書かれ、ブックレット内に写真も掲載されている由緒あるホール。

その会場の精霊と伝統が音に乗り移ったかのような素晴らしいライヴです。

更に、観客の熱気が凄い!
僕が日本で何度か観た細野晴臣氏のライヴより、ライヴらしさを感じさせてくれる1枚。

今日のこの1曲は「Sports Men」を。
1982年発表『フィルハーモニー』収録。デヴェンドラ・バンハートがカヴァーするなど海外では人気曲だそう。
サビに入ってからの歓声と、曲終了後の熱狂が新鮮に響いてきますね。森 陽馬


2021年2月10日(水) Foo Fighters 「Making A Fire」

デイヴ・グロール率いるフー・ファイターズ、約3年5ヶ月ぶりの新作がリリースになりました。

フー・ファイターズ『メディスン・アンド・ミッドナイト』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6329 2,400円+税)

デビュー作から25年を越えた現在も変わらず目が覚めるようなパワフルなサウンドで楽しませてくれるフー・ファイターズの10作目です。
前作と同じく、グレッグ・カースティン(ザ・バード・アンド・ザ・ビー)が共同プロデューサーを務めています。

グレッグが弦のアレンジを手掛け、女優/ダンサーのソフィア・ブテラ共演によるモノクロMVも話題となった「Shame Shame」、有名ドラマーオマー・ハキムがパーカッションで参加「Medicine At Midnight」、激しめなサウンドの中にホッと一息「Chasing Birds」などなど、彼ららしいヴァラエティに富んだ内容の1枚!

今日の1曲は、イナラ・ジョージ、サマンサ・シドリー、バーバラ・グルスカ、デイヴの娘ヴァイオレットら女性陣によるナナナナ・コーラスがクールな①「Making A Fire」を。
この曲以外でも彼女達のコーラスが活躍しています。東尾沙紀


2021年2月11日(木) TRASHCAN SINATRAS 「The Closer You Move Away From Me」

CD・レコード店で働いていてよかった、と感じる瞬間は、ファンの愛や想いが伝わってきた時だ。

音楽を聴き自身の心が動かされることにも増して、その音楽を通して繋がった縁であったり、作り手の気持ちを橋渡しできた喜びは、とても大事なものだと思っている。

この度、温かいご縁と良心で紡がれTRASHCAN SINATRASの新しいシングル盤が到着した。

TRASHCAN SINATRAS『WAYS/The Closer You Move Away From Me』
(輸入7インチ・アナログ イエロー・カラー盤 木村孝之氏による日本語解説付 LNFG-42)

スコットランド発ロック・バンド、トラッシュキャン・シナトラズ。
2020年5月&11月デジタル発売された楽曲をグラスゴーのレーベルLast Night From Glasgowから7インチ化。
日本では流通しない予定だったが、ファン及び有志の方々による尽力で当店でも販売可能に。

今日のこの1曲AA面「The Closer You Move Away From Me」。
タイトルの言葉が連呼されるラストは、孤独な夜のふとした瞬間によぎる切なさと深い感動を覚える。

ただ、今回商品を手に取り開封、ターンテーブルに乗せ針を落とした時の感動はまた別次元であった。
日本語解説を寄稿した木村孝之氏(The Laundries/diogenes club)含め、今回の流通に関わった方々の想いが伝わり、暖かい気持ちになることができたからだ。森 陽馬


2021年2月12日(金) ポール・アンカ 「ボサ・ノヴァでキッス」(Eso Beso)

今日は最近めっきり語られることがなくなったポール・アンカを。

1957年に16歳で「ダイアナ」の大ヒットで華々しくデビューしたABCパラマウント・レーベル時代は後追いなのですが、1962年にRCA Victorレーベルへ移籍後の1963~64年頃はラジオから流れていたものをよく聴いていました。
文化放送の『S盤アワー』というラジオ番組で聴いた記憶があります。

一番よく覚えているのは、「ボサ・ノヴァでキッス ~ボサノヴァNo.1 (Eso Beso)」です。
1962年11~12月にかけて全米でヒットし、日本では翌年になってからシングル発売されました。

曲を作ったのは、ジョー・シャーマンとノエル・シャーマン。
作曲がジョーさん、作詞がノエルさんのようです。
この2人はフォー・フレッシュメン、ビーチ・ボーイズで有名な「グラデュエイション・デイ」も書いている人たちです。
このコンビの話をしていると先に進まなくなってしまうので今日はコンポーザーに関してはスルーさせていただきます。

「ボサ・ノヴァでキッス」は日本でも話題になり、梓みちよや藤木孝も日本語にしてカヴァー、シングルを発売しました。
イギリスではジョージィ・フェイムがカヴァー。人気ライヴ盤『リズム&ブルース・アット・フラミンゴ』に収録されています。

ということで、ポール・アンカ21歳の躍動感あふれる歌声を聴いてみましょう! 森 勉

★ポール・アンカ『ヴェリー・ベスト・オブ・ポール・アンカ』
(国内CD ソニー 解説・歌詞・対訳付 SICP-4482 1,300円+税)


2021年2月13日(土) Neil Young 「Raised On Robbery」feat Joni Mitchell

ニール・ヤングの2021年リリース・ラッシュがとんでもなく凄まじい!

・2月19日『The Times』輸入LP
・2月26日『Way Down In The Rust Bucket』(1990年発掘ライヴ)輸入2CD、4LP、BOX
・3月5日『Neil Young Archives Vol.2 1972-1976』 輸入10CD
・3月19日『After The Gold Rush』50周年記念盤 輸入LP+7インチ付限定盤
・3月26日『Young Shakespeare』(1971年秘蔵ライヴ) 輸入CD、LP、LP+CD+DVD
・3月31日『Way Down In The Rust Bucket』国内2CD
・3月31日『Young Shakespeare』国内CD

これでもかっ!と新作&再発織り交ぜ毎年出てますが、今年は冗談抜きで尋常じゃない発売ラッシュ!
いやはや、ニール・ヤング貯金がこの1ヶ月ちょっとですっからかんになりそうですよ。。。
まあでも、毎週のように楽しみがあるのはファンにとってうれしいですね。

さて、一番の楽しみはやはり、3/5発売『Neil Young Archives Vol.2 1972-1976』でしょう!

2009年発売され多くのニールマニアに衝撃を与えたアーカイヴBOX。
その第2弾として、オフィシャル・サイト限定で2020年11月発売→即完売した盤のコンパクト仕様です。

1972~76年の貴重音源が10CDにタップリ収録。
日本武道館での初来日音源や、『Tonight's The Night』未発表セッション等ファン垂涎の内容!

その中には『Tonight's The NIght』ディスクにはジョニ・ミッチェルが参加した「Raised On Robberry」も!
これ、ニールの自伝にも書かれていた秘蔵音源かな!?
とにもかくにも、ニール三昧で眠れない1ヶ月となりそうです。森 陽馬


2021年2月14日(日) The Band 「The Shape I'm In」

ザ・バンド1970年発表3rdアルバム『ステージ・フライト』の50周年記念盤が発売されました。

ザ・バンド『Stage Fright 50周年記念盤』
(国内2CD 英文解説の翻訳、歌詞・対訳付 UICY-15946 3,600円+税)

今回の50周年記念2CDデラックス・エディション、注目点は以下の項目です。
・ロビー・ロバートソンの意向で本編曲順&ジャケットが大幅に変更。
・ボブ・クリアマウンテンによるニュー・ステレオ・ミックス。
・ディスク1本編10曲+カルガリーのホテルの1室で録音されたジャム・セッション音源等未発表音源追加。
・ディスク2は1971年6月英国ロイヤル・アルバート・ホールでの未発表ライヴ音源20曲!

まず、曲順変更に関しては、聴くとこの流れで正解とは思うのだけれど、反則な感もあり...ノーコメント。

ボブ・クリアマウンテンによる最新ミックスは、1st&2ndの50周年盤と同様素晴らしい音質。
ザ・バンドらしい重厚感はそのままに、50年前とは思えないほどクリアで現代的にアップデートされた感じ。

ディスク2のライヴ音源はとにかく最高!
ボブ・ディランのバックでブーイングを浴びた1966年のリベンジ、ということで気合いが入っていたのかも。

結論としてザ・バンドファンは持ってて損なし!
『ラスト・ワルツ』は観たことあるけれど作品はあまり持っていない、という方にもオススメしたいですね。

「俺は刑務所に60日間ぶちこまれた。お金がないという理由だけで。
今こうして通りに戻ってきたが、今度はどこにも行く当てがない。」
と、当時のアメリカ社会の現実を皮肉った歌詞が出てくる「The Shape I'm In」を今日のこの1曲に。
ディスク2の1971年ライヴもこの曲からスタートしています。森 陽馬


2021年2月15日(月) ザ・ホワイト・ストライプス 「Fell In Love With A Girl」

「女の子に恋をした」
でも、お相手の赤い巻き毛の女の子は移り気で常に新しいもの(恋)を探している。

ザ・ホワイト・ストライプス「Fell In Love With A Girl」は、そんな彼女にヤキモキしている男性の気持ちが歌われています。

ジャック・ホワイトが在籍し、2011年まで活動していたザ・ホワイト・ストライプス。
活動停止から2021年2月で10年。意外にも初となるベスト・アルバムが発売になりました。

ザ・ホワイト・ストライプス『ザ・ホワイト・ストライプス・グレイテスト・ヒッツ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31413 2,500円+税)

このベスト盤には彼らが発表したオリジナル・アルバム6枚から満遍なく選曲されています。
「The Hardest Button To Button」、「Dead Leaves And The Dirty Ground」、「I Just Don't Know What To Do With Myself」、「Blue Orchid」、「Seven Nation Army」...他、良いとこどりの全26曲。

今日のこの1曲「Fell In Love With A Girl」は2分にも満たないガレージ・ロック・サウンド。
メグ・ホワイト(Ds)との男女コンビ、赤・白・黒で統一されたビジュアル。
そして、ミシェル・ゴンドリー監督が全編レゴ・ブロックだけで制作した一度観たら忘れられないMVのインパクトもあり、2002年特に印象に残る1曲となりました。東尾沙紀


2021年2月16日(火) Mime 「エメラルドグリーンの揺らめき」

高層ビル&マンション、夜空に煌めくネオン、たくさんの人が行き交う東京の街。
賑やかで、華やかで、そして楽しいはずなのに、寂しさをふと感じることがある。

Mimeの音楽は、言葉で説明できないその寂しさと切なさを優しく暖めてくれる。

Mime『Yin Yang』
(国内CD PCD-94021 2,400円+税)

東京を拠点に活動している日本人ユニット、Mime(マイム)。
今作『Yin Yang』は2018年発表1st『Capricious』(
2018年9月24日今日のこの1曲紹介)に続く2ndアルバム。

都会的なサウンド、女性シンガーひかりの歌、黄昏のメロディー。
シティ・ポップ好き、2020年ベストに選出したイックバル気に入った方にも推薦したい1枚だ。森 陽馬


2021年2月17日(水) 小林香織 「Seaside Memories」 feat 鈴木茂&ハックルバック

風は冷たくても、陽射しは心地良く爽やかに。
春の予感を抱かせてくれる清々しい風のような1枚。

小林香織『Now And Forever』
(初回限定CD+Blu-ray KICJ-90846 5,000円+税/通常盤CD KICJ-846 3,000円+税)

2020年でデビュー15周年を迎えた日本人女性ジャズ・サックス奏者、小林香織。
15周年を記念した2021年新作オリジナル・アルバム。

今日のこの1曲は、小林香織オリジナル曲⑤「Seaside Memories」を。
バックは鈴木茂&ハックルバック!(鈴木茂(G)、田中章弘(B)、中西康晴(Key)、上原ユカリ裕(Ds))
スムースなインスト・フュージョンで、鈴木茂のギター・ソロもあり♪

なお、初回限定盤に付いているBlu-rayには、この「Seaside Memories」と鈴木茂の名曲「ソバカスのある少女」未公開スタジオ・ライヴ映像、更に鈴木茂との対談インタビューも収録されています。森 陽馬


2021年2月18日(木) A.J.Croce 「San Diego Serenade」

名シンガー・ソングライター、ジム・クロウチの息子で1990年代半ばから活動しているA.J.クロウチ。

アメリカン・ルーツに根差した味わい深い旨みを感じさせるサウンド&アレンジ、ドクター・ジョンを意識したような渋い歌声、見事なピアノの腕前が魅力のミュージシャンです。

彼の2019年録音、最新作『By Request』はカヴァー・アルバム。

A.J.Croce『By Request』
(国内仕様CD 日本語解説付 BSMF-6199 2,400円+税)

アラン・トゥーサン作、ランディ・ニューマン作、ビーチ・ボーイズ「Sail On Sailor」、ニール・ヤング「Only Love Can Break Your Heart」等のカヴァー全12曲収録。
今日のこの1曲は、カリフォルニア州サンディエゴ育ちの彼が歌うトム・ウェイツ「San Diego Serenade」を。

父ジムは1973年飛行機事故で急逝。2018年には妻を病気で亡くし、現在シングル・ファーザーだというA.J.。
今後の活動を影ながら応援したいですね。森 陽馬


2021年2月19日(金) ジュディー・アントン 「ア・リトル・ビット・モア」

このところ、テレビ/新聞などでもレコードのことがよく取り上げられています。
レコードからCDの時代になった1980年代後半、CD全盛の時でもアナログ・レコードを店頭に置き続けていた当店としてはうれしい限りの現象です。
それもレコードを知らなかった若い世代の方々の趣向がアナログ人気を押し上げているのが喜ばしいですね。それと、レコード人気と共に70's、80'sのJ-POP、いわゆる<シティ・ポップ>の盛り上がりも凄いものがあります。

今日はそんな二つのムーヴメントが合体して再発されたアイテムをご紹介したいと思います。
<CITY POP ON VINYL 2020>の名のもとに2020年再発されたレコードです。

ジュディー・アントン『スマイル』
(国内LP 解説・歌詞付 TEA-10 3,800円+税)

ジュディー・アントンはニューヨーク生まれのアメリカ人ですが、1970年代テレビ番組『11P.M.』アシスタントとして知られるようになりました。
彼女の妹シャーリーがギタリスト増尾好秋と結婚したことで音楽活動もするようになり、増尾好秋の名盤『セイリング・ワンダー』にも姉妹でコーラス参加しています。

さて、このアルバムは近年、アーバン・メロウの隠れ名盤として知られるようになり、発表当時より随分経ってから正当な評価を得た盤です。
原盤は1980年テイチク・レコード内のコンチネンタル・レーベルから発売されました。
アレンジは松下誠と向谷実が半分ずつ受け持ち、参加ミュージシャンはその二人に加えて、神保彰、桜井哲夫、山木秀夫、伊東たけし、松田正人、仙波清彦など豪華な顔ぶれです。

松下誠『ファースト・ライト』、カシオペアがお好きな方は必聴だと思います。
センスあるバッキングに乗って彼女のキュートなほんわかしたヴォーカルが耳に残ります。

今日のこの1曲はA面4曲目にしましょう。
作曲:増尾好秋、作詞:ジュディー・アントンの「ア・リトル・ビット・モア」。
松下誠のバック・ヴォーカルがいい味出ています。森 勉


2021年2月20日(土) Jakob Magnusson 「Movies」

ヒプノシスが手掛けたジャケットが目を引く、80年代AOR作品が紙ジャケットで再発!

ヤコブ・マグヌッソン『ジャック・マグネット(スペシャル・エディション)』
(国内2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 PCD-18884 3,500円+税)

ヤコブ・マグヌッソンはアイスランドを拠点に英米でも活躍した1953年北欧出身の鍵盤奏者。
2002年に世界初CD化された1981年LA録音作が、約18年ぶりにCD2枚組スペシャル・エディションとして再発されました。

裸の男の背中に刺さる無数のフォーク...インパクトのあるアートワークですが、洗練されたサウンドとスモーキーで良い声をしているマグヌッソン自身のヴォーカルが楽しめるAOR王道の1枚♪

ペイジズの2人、ジェイ・グレイドンらとの共作による「From Now On」、ビル・チャンプリンのファルセット・コーラスが印象的な「Movies」...ジェフ・ポーカロ、トム・スコット、ヴィニー・カリウタ、スタンリー・クラーク、フレディ・ハバード他有名ミュージシャンによる演奏も聴き応えたっぷりです。

今回のスペシャル・エディションは、初CD化となる1982年発表フュージョン・インスト作『Time Zone』をカップリング。
経歴や今作『ジャック・マグネット』がアイスランドでしかリリースされなかった経緯などご本人のインタビューを交えた金澤寿和氏によるライナーノーツ、歌詞・対訳を掲載した日本盤ブックレットに加え、オリジナルLP付属の新聞風ブックレット再現も封入されています。東尾沙紀


2021年2月21日(日) 村田和人 「Get Around The Night」

当店地下アゲインにて、山本圭右&湯川トーベン&小板橋博司による村田和人追悼ライブが行われました。

村田和人さんが亡くなったのは、冷たい雨が降っていた2016年2月22日。
あれから5年。
今日は、村田和人さんが太陽が連れて来てくれたような陽射しが暖かい1日でしたね。

今日のこの1曲は、村田バンドの骨太な演奏がかっこいい村田和人1989年作『太陽の季節』から。

村田和人『太陽の季節』
(国内CD ボーナス・トラック4曲追加  VSCD-1723 2,381円+税)

打ち込み的なサウンドが中心だった1988年作『GO POP』から一転。
バンド・サウンドを押し出した快作。

3曲目「Get Around The Night」には、根本要(スターダスト・レビュー)がヴォーカルで全面的に参加。
雄々しい村田さんの歌と優しいハイトーンの根本要さんによる歌声がマッチ。
太陽のように身体と心を暖めてくれます。森 陽馬


2021年2月22日(月) The Beach Boys 「That's Why God Made The Radio」

ビーチ・ボーイズ結成60周年を記念し2021年2月23日(火・祝)15時~Tokyo FMにて特番が放送決定!
タイトルは、
『Fun! Fun! Fun! The Beach Boys 60th Anniversary Special』

和田唱&黒沢秀樹による司会で、ビーチ・ボーイズの音楽を紹介する約1時間50分のプログラム。
PET SOUNDS RECORD森勉も、ほんの少しだけゲスト出演するかも!?
よろしければチェックしてみてくださいね。

さて、ビーチ・ボーイズとラジオ、と言えばこの曲!「That's Why God Made The Radio」。
キャピトル・デビュー50周年だった2012年発表アルバムのリード曲/ラジオ讃歌でした。

ビーチ・ボーイズ『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 TOCP-71311 2,381円+税)

ビーチ・ボーイズらしいコーラスが感動的なこの曲含め、今は亡きデニスとカールへ捧げたと思われる後半「Pacific Coast Highway」~「Summer's Gone」の切ない流れも美しい1枚。

ブライアン・ウィルソンが、「ロックンロール・アルバムも一緒に録音した」と発売当時話していたけれど、それは結局出ていないなあ。。。結成60周年となる2021年、新しい音源を出してくれるとうれしいですね。森 陽馬


2021年2月23日(火) The Explorers Club 「Don't Waste Her Time」

ビーチ・ボーイズ、ソフト・ロックお好きな方にオススメのバンド、エクスプローラーズ・クラブ。

2016年ベストに森勉が3rdアルバム『Together』を選出。
2020年発表オリジナル作(
2020年7月14日今日のこの1曲紹介)&カヴァー作も大好評。
ビーチ・ボーイズ・フォロワーの最右翼として知られる彼らの新アイテムが本日入荷しました。

エクスプローラーズ・クラブ『Rarities Volume 1』
(国内仕様CD 日本語解説付 GSRLP-004J 2,300円+税/輸入CDもあり)

2011~2013年に録音されていたアルバム未発表曲/トラックで構成された1枚。
配信限定EPに収録されていたクラシックス・フォー「Stormy」、ヴァニティ・フェア「Hitchin' A Ride」、バート・バカラック作「Walk On By」等カヴァーから、彼らのオリジナル曲別ミックスなど全11曲収録。

今日のこの1曲はラスト11曲目「Don't Waste Her Time」(orchestral version)。
ブライアン・ウィルソンとも縁深いアンディ・ペイリーと、中心人物ジェイソン・ブリューワーの共作曲。
ウォール・オブ・サウンドなストリングス・アレンジ、これぞサンシャイン・ポップ!なナンバーです。森 陽馬


2021年2月24日(水) Another Michael 「New Music」

夜更けにふと感じる孤独や寂しさがフッと浄化されるような美しいメロディと折り重なるハーモニー。
ホイットニーお好きな方にもオススメのUSインディー・フォーク・ポップ♪

Another Michael『New Music and Big Pop』
(輸入CD Run For Cover RFC210)

Another Michaelは、全曲の作詞作曲を手掛けるMichael Dohertyのソロ・プロジェクトとしてスタートした後、現メンバーであるNick Sebastiano、Alenni Davisが加入し、これまでに2枚のEPを発表。
フィラデルフィアを拠点に活動している男性3人組です。

『New Music and Big Pop』はニューヨークで制作され、Run For Coverから発表された2021年1stフル・アルバム。
マイケルの繊細な歌声&ハーモニー、アコースティックを基調としたバンド・アンサンブルが魅力の1枚。

今日の1曲は今作の1曲目を飾る「New Music」。
優しく爪弾かれるギターに導かれて<僕たちは遅くまでオンラインで新しい音楽について語り合っていた>という歌いだしから、<自分を抱きしめてこのひどい孤独を我慢する...>で締め括られるセンチメンタルなナンバーです。東尾沙紀


2021年2月25日(木) J Mascis 「Drawerings」(live)

ダイナソーJrの魅力とは?

爆音、強烈なギター・ソロ、ハイテンションな演奏。
でも一番のポイントは、剥き出しの自分を曝け出すようなJ・マスキスそのものなのだろう。

そんなことを実感させてくれるこの1枚。

J・マスキス『Fed Up And Feeling Strange (Live And In Person 1993-1998)』
(国内仕様3枚組CD 日本語解説付 PCDTRED829J 3,500円+税)

ダイナソーJrのJ・マスキスが1990年代に行ったソロ・アコースティック・ライヴ音源。
ダイナソー/ソロ曲だけでなく、スミス「The Boy With The Thorn In His Side」、カーリー・サイモン「Anticipation」、レーナード・スキナード「Every Mother's Son」カヴァーも収録した3CD。

今日のこの1曲は、大好きなダイナソーJr1993年発表作『Where You Been』収録曲から。
屈折した悩みを絞り出すような歌声とギターにハッとさせられる「Drawerings」。森 陽馬


2021年2月26日(金) Neil Young with Crazy Horse 「Danger Bird」(live)

ニール・ヤングがクレイジー・ホースを従え1990年11月13日に行った熱狂ライヴ!出ました!

Neil Young with Crazy Horse『Way Down In The Rust Bucket』
(輸入2枚組CD Reprise 093624893684 国内盤は3月31日発売/輸入4LPもあり)

1990年発表名作『Ragged Glory』(邦題:傷だらけの栄光)発表直後。
1991年名ライヴ盤『WELD』の前に、カリフォルニア州サンタクルーズにて行った伝説の一夜です。

『Ragged Glory』収録曲中心に、「Surfer Joe And Moe The Sleaze」、「T-Bone」(『Re-ac-tor』収録曲)や「Bite The Bullet」(『American Stars'N Bars』収録曲)等、珍しいナンバーも収録。

「Like A Hurricane」、「Mansion On The Hill」等は、『WELD』の重いヴァージョンよりテンポ速め。
「Love And Only Love」での強烈なギターソロ含め、クレイジー・ホースとの化学反応が凄まじい全19曲。

今日のこの1曲は、『ZUMA』(1975)に収録されている隠れた名曲「Danger Bird」。
意外にもこの日がライヴ初披露! クレイジー・ホースらしいまったりした唯一無二のタイム感。
遠くの世界へ飛ばされるようなニールのギター・ソロに不思議と感動を覚えました。森 陽馬


2021年2月27日(土) B.J.トーマス 「バット・ラヴ・ミー」

2012年に日本独自企画として発売された秀逸コンピレーションCDが廃盤にならずにまだメーカーから出荷可能な状態です。

『ニック・デカロ・ワークス』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICZ-1433 2,500円+税)

ニック・デカロがアレンジャーとして携わった全23曲が収録されています。
このコンピの監修&選曲をしたのは土橋一夫さんと2020年惜しくも亡くなってしまった片岡知子さん。
片岡さんのニック愛にあふれる文章もブックレットに綴られています。

楽曲や歌手の声を活かすためのアレンジがニックの信条だったと思いますが、細部に渡って練られた各楽器の配分は本当に聴き応えがあります。

ロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズ、クリス・モンテス、クロディーヌ・ロンジェ、ベン・シドラン、サンドパイパーズ、ルビー&ロマンティックス、リヴィングストン・テイラー、ジェイムス・テイラーなど多くのアーティストの曲でのアレンジが楽しめる1枚。

今日のこの1曲は、ニック・デカロがプロデュースも手掛けたB.J.トーマス「バット・ラヴ・ミー」を。
途中から歌のうしろでさりげなく流れてくるストリングスに注目! 森 勉


2021年2月28日(日) 古澤隆広&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「メレンゲ」

日本にいながら世界旅行をしているような、ロック/ポップス万華鏡な1枚。

古澤隆広&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『GOOD DAY MUSIC』
(国内CD TURUKAME-0004 2,273円+税)

1980年代にプレッシャー、コンクリーツ、恒松正敏&ヴィジョンズ、チャンス・オペレーション、バナナリアンズ等でキーボード奏者として活動していた古澤隆広(Vo,アコーディオン他)を中心に、長田杉一(G,Vo)、フジタヨシコ(B)、KYOKO(Vo,Key)、伊藤正也(Dr)による5人組バンド。今作では浅野紘子(フルート)も2曲参加。

古澤隆広はポルトガルで1年間暮らした経験があるそうで、その影響を感じさせるヨーロッパ/中南米音楽、更にはアジア、ブラジル/ラテンの要素も加味した楽曲に、日本語ロックを融合させた全11曲。
(11曲目インスト曲後、シークレット・トラックも収録されているのでお聴き逃しなきよう)

今日のこの1曲は、8曲目「メレンゲ」。
イーディ・ゴーメ「恋はボサ・ノバ」→大滝詠一「恋はメレンゲ」の流れを引き継ぐようなナンバー。

ちなみにブックレット内には、画家でもある古澤隆広氏の絵画が一部掲載されています。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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