トップページ        今日のこの1曲アーカイヴス



  今日のこの1曲 “Archives”

<2022月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2022年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2022年12月1日(木) Numcha 「Merry Midnight」

2022年も残すところあと1ヶ月になりました。
<当店が選ぶ2022年ベスト・アルバム>をそろそろ考えないといけませんね。

と、思っていたら、年末が近づくにつれて、お気に入りの作品が次々と出てきました。
特に、ナムチャのこのアルバムは、何度もリピートしてしまうほど大好きな1枚になっています。

Numcha(ナムチャ)『Bloom』
(国内仕様CD 歌詞付 LIIP-1551 2,640円税込)

ナムチャはタイ/バンコク出身の女性シンガー・ソングライター。
2019年発表デビュー・シングル「Keep Cold」がyoutubeで1500万回再生を越えるヒットを記録。
2021年にバンコクのレーベルNewEchoesと契約し、「Butterfly」、「Ladybug」等をリリース。
そして遂に完成したオーガニックな1stフルアルバムが本作『Bloom』です。

メロウなエレピ&シンセが絡むインストの1曲目「Bloom」から、名盤確定!
彼女の歌声(英語詞)は、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーを想起させられ、とってもいい雰囲気です♪

今日のこの1曲は、台湾のバンド落日飛車(Sunset rollercoaster)のフロントマンTseng Kuo Hungをfeatしたセンチメンタルなクリスマス・ナンバー「Merry Midnight」を。森 陽馬



2022年12月2日(金) ぷにぷに電機 「君はQueen」

2022年の11月3日&12月3日は、東洋化成主催の<レコードの日>。
注目の新譜や入手困難だった作品の再発など、様々なアナログ・レコードが発売になります。

当店で販売する12月3日発売分は、小坂忠『ほうろう』、『PEOPLE』、大貫妙子『ミニヨン』、元ちとせ『ワダツミの木』、ムーンライダーズ『マニア・マニエラ』、ムーンライダーズ&佐藤奈々子、『アンファン2』、アン・サリー3種、PUNPEE、くるり『ワールズエンド・スーパーノヴァ』、チェッカーズ7inch BOX、CHARA、松崎ナオ、森広隆『BOMBER』(山下達郎カヴァー)、ジャンクフジヤマ「Ride On Time」、こだま和文、クレイジーケンバンド、showmore、原みどり、チャクラ、コシミハル、ダディ竹千代、河合奈保子、中山美穂、八神純子、PIPER、新井正人、the chef cooks me、akiko、slowly、グレンフェル、イックバル、アマネトリル、テリー・キャリア、等々。

なお、レコードの日商品ではありませんが、12月3日発売で当店オススメなのがこの1枚です。

ぷにぷに電機『創業』
(国内LP 限定竹紙仕様ジャケット PNDN-010-12 4,400円税込/国内CD PNDN-010 3,300円税込)

“ぷにぷに電機”は、2018年頃から活動している女性シンガー/プロデューサーによるソロ・ユニット。
『創業』は2022年6月29日にCD発売された1stフル・アルバムで、この度アナログ化されました。

全10曲彼女自身による作曲・作詞。サウンド・プロデュースはkan sano、Shin Sakiura、80KIDS、PARKGOLF、Mikeneko Homeless、Yohji Igarashi等、新進気鋭のミュージシャンが手掛けています。
都会的でクールなトラックと彼女のセクシーな歌声は、突き抜けた切れ味があってとてもかっこいいですね。

今日のこの1曲は、東京の街を闊歩したくなる新世代シティ・ポップなキラーチューン「君はQueen」。
パリス・マッチ、宇多田ヒカルをお好きな方にも是非聴いてもらいたい傑作です。森 陽馬



2022年12月3日(土) 小坂忠 「He comes with the glory」

12月3日の<レコードの日>、ご来店ありがとうございました。

今までに行われた<レコードの日>の中で、2022年はタイトル数が一番多かったそうです。
実際に手に取ると欲しくなるレコードがたくさんあって、どれを買おうか僕も迷いましたね。

でも、まずは小坂忠さんの2枚でしょうか。
1975年発表『ほうろう』の本日再発された盤は、オリジナル・マスター・テープから96KHz/24bitにデジタル変換した高音質音源データをもとに、世界的名エンジニアのバーニー・グランドマンによってリマスタリングとカッティングが施され、透明レッド・カラーレコード仕様になっています。

2001年発表『PEOPLE』の再発盤もバーニー・グランドマンがリマスタリング&カッティング。
盤の色は、カフェオレ・カラーレコード仕様です。

今日のこの1曲は、細野晴臣プロデュースによる2001年復活作『PEOPLE』から「He comes with the glory」を。

小坂忠『PEOPLE』
(LP 完全限定カフェオレ・カラーレコード仕様 MHJL-140 4,070円税込/CD MHCL-30630 2,750円税込)

「トランペットの響きがこの街を包んだら 永久の別れを告げる それは旅立ちの歌。
これは俺の晴れ舞台、湿っぽくしないでくれ。住み慣れたこの街から故郷へ帰るだけ。」

「この世では旅人でも向こうには住まいがある。何も持たずに生まれて裸で帰っていく。
心残りがあるなら、君に会えなくなること。先に行って待ってるよ。I hope that I will see you again」
(小坂忠「He comes with the glory」歌詞より)

2022年4月29日に亡くなった忠さんが、僕らへ語りかけているような歌詞が印象的ですね。
「湿っぽくしないでくれ」とは言え、忠さんの生の声がもう聴けないのはやっぱり寂しいなあ。森 陽馬



2022年12月4日(日) ビーチ・ボーイズ 「リトル・セイント・ニック」(シングル・ヴァージョン ステレオ)

ビーチ・ボーイズが1964年に発表したクリスマス・アルバムの名作『ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム』が、ひさしぶりに国内盤CDで再発売されました。

ユニヴァーサル・ミュージックが過去に出たクリスマス・アルバムの再発を始めています。
2021年はジャズ系だけでしたが、今年はロック、ポップス、ソウルを中心に25種類が税込1,500円で発売になりました。

カーペンターズ2W、ジェイムス・ブラウン3W、ベンチャーズ、リンゴ・スター、シュープリームス、テンプテーションズ、ジャクソン5、チップマンクス、アーロン・ネヴィル、etc...。
この中に、ビーチ・ボーイズも入っていました。良かった・・・。

ビーチ・ボーイズ『ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム~完全盤』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-80205 1,500円税込)

ビーチ・ボーイズの今回の再発は、1998年に改訂盤として出た『Ultimate Christmas』と同じ仕様です。
1964年盤に14曲のボーナス・トラックを加えた全26曲入り。
ジャケットは1964年盤の方がクリスマスらしくて好きですが、1977年に企画され未発表だったクリスマス・ソングも追加されているので、内容的にはこれでいいかな、という感じです。(もっと入れて欲しい曲はあるけれど・・・)
1998年に出た時は、デニスのナレーションが入っていない「蛍の光」など、ボーナス・トラックに興奮した記憶が残っています。

今日は、ブライアン・ウィルソンが書いた曲の中でも、個人的にはかなりランクが上になる「リトル・セイント・ニック」を。
シングル・ヴァージョンはスレイベルが加わり、よりクリスマスっぽい雰囲気になっています。
そのステレオ・ヴァージョンがこのCDで聴けます。森 勉



2022年12月5日(月) Tom Petty & The Heartbreakers 「Eight Miles High」

アメリカン・ロックファン熱狂必至!
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが1997年にフィルモアで行ったライヴの音源が、公式発売されました。

Tom Petty & The Heartbreakers『Live At The Fillmore 1997』
(輸入4CD Warner 093624879633)

約1ヶ月間に20公演を行い、そのうちレコーディングしていた6公演から厳選された楽曲を4CDに収録。
トム・ペティのオリジナル曲「American Girl」、「Mary Jane's Last Dance」他に加え、珍しいカヴァー曲をたくさん披露しているのが聴きどころですね。

ローリング・ストーンズ「Time Is On My Side」、「(I Can't Get No) Satisfaction」、キンクス「You Really Got Me」、ボブ・ディラン「Knockin' On Heaven's Door」、J.J.ケイル「Crazy Mama」、ゼム「Gloria」カヴァー等々。

今日のこの1曲は、ロジャー・マッギンをゲストに迎えてのザ・バーズ「Eight Miles High」カヴァーを。
ハートブレイカーズの骨太な演奏&切れ味鋭いギターがかっこいい!
ジョン・リー・フッカーを招いての「Boogie Chillen」も聴きもの!

ちなみに、CDと同じサイズのコンパクトなBOXで、写真満載ブックレットやギターピック等のオマケが入っているのもうれしいですね。森 陽馬



2022年12月6日(火) Neil Young 「Alabama」

ニール・ヤングファン必見!

ニール・ヤングが1972年に発表した名作『ハーヴェスト』の50周年盤が出ました。
・Neil Young『Harvest 50th Anniversary Edition』
(輸入3CD+2DVD Reprise 093624881698 国内盤は12月21日発売/輸入2LP+7inch+2DVD仕様もあり)

この50周年盤に入っている2枚のDVDが見どころ満載!
特に、『Harvest Time』というドキュメンタリーは、『Harvest』をレコーディングしていた1971年頃の映像が初めて見るものばかりで、感動の連続でした。

当時のかっこいい(というかカワイイ?)スラッとしたニールはもちろん、ジャック・ニッチェ含むストレイゲイターズの演奏シーンに興奮! ニールのスタジオ<ブロークン・アロー・ランチ>での「Alabama」セッション最高!
別スタジオで、スティーヴン・スティルス&デヴィッド・クロスビーとニールが、ワンマイクでコーラスを録っているシーンも良かったなあ。

12月21日発売の国内盤は国内プレスで日本語字幕が付きます。
アナログBOXは輸入のみですが、CDで購入予定の方は国内盤を待った方がいいかも。乞うご期待! 森 陽馬



2022年12月7日(水) Todd Rundgren 「I'm Leaving feat.The Lemon Twigs」

多彩なゲスト陣とコラボレーションした、トッド・ラングレン2022年作の国内仕様盤がリリースされました。

トッド・ラングレン『スペース・フォース』
(国内仕様CD 日本語解説付 ATOZ157 3,740円税込)

今作はコラボ作品ということで、エイドリアン・ブリュー、ニール・フィン(クラウデッド・ハウス)、スパークス、リヴァース・クオモ(ウィ―ザー)、スティーヴ・ヴァイ、レモン・ツイッグス他、トッドのファンを公言する若手~古くから繋がりのあるミュージシャンまで全12組が参加。
主にゲスト陣が書きカタチになっていなかった曲などを、トッド・ラングレンがプロデュースし歌って完成させています。

ブルーアイドソウルなザ・ルーツとの「Godiva Girl」、もろにチープ・トリックなリック・ニールセンとのロック・ナンバー「STFU」、トーマス・ドルビーとのシンセ・ポップ「I'm Not Your Dog」など、ゲストそれぞれの特徴が色濃く出ていて、トッドのアルバムだけれどごった煮感があって面白いです。

中でも一番耳に残ったのが、レモン・ツイッグス(ダダリオ兄弟)との「I'm Leaving」。
レモン・ツイッグスの2018年作でもトッドが参加していたりと以前から交流がある2組の嬉しい再共演♪
70年代のトッド・ラングレンへのオマージュ的なメロディやハーモニーに、兄弟2人の新しい感覚が加わった軽快で楽しいポップ・ナンバーです。東尾沙紀


2022年12月8日(木) ヴェンチャーズ 「ブルー・クリスマス」

12月4日の今日のこの1曲で、ビーチ・ボーイズのクリスマス・アルバムを紹介しましたが、今日は、ヴェンチャーズ(レコード会社の表記はベンチャーズ)のクリスマス・アルバムを。

ユニヴァーサルの<クリスマス・アルバム名盤集>の1枚として、生産限定発売されています。

ヴェンチャーズ『ヴェンチャーズ・イン・クリスマス』
(国内CD 日本語解説付 UICY-80196 1,500円税込)

このアルバムが最初に発売されたのは1965年。
それ以来、いろいろなジャケットで再発されていますが、今回はこんなジャケットです。

とにかく楽しいクリスマス・アルバムなんです。
イントロに「ウォーク・ドント・ラン」、「ホワット・アイ・セイ」、「アイ・フィール・ファイン」、「メンフィス」、「ブルー・スター」、「ウーリー・ブーリー」、「テキーラ」等の有名曲をチョッピリ登場させて、本編のクリスマス・ソング名曲が始まるというアレンジも素敵です。

今日の1曲は、「ブルー・クリスマス」を。
この曲には、アルバム『ノック・ミー・アウト』での名演も有名なサーチャーズのヒット「ホエン・ユー・ウォーク・イン・ザ・ルーム」(ジャッキー・デシャノン作品)のフレーズが出てきます。
シビれるアイディアです。森 勉



2022年12月9日(金) Trashcan Sinatras 「There's Shadow」

年を重ねたせいでしょうか。
夕焼けを見ると、どこからか温かい想いが湧き出し、切ない気持ちが込み上げてくるようになりました。

西日に照らされた人の影はどんどん伸びて、でも次第に暗くなり、プツッと消えてしまう。
長いようで短い人生とその想い出は、影のようなものなのかもしれません。

さて、スコットランドの名バンド、トラッシュキャン・シナトラズの新曲がリリースされました。

Trashcan Sinatras『Lay Of The Land』
(輸入CD LNFG59CD/輸入12inch 限定カラー盤 LNFG59)

光と影が行き交うような鮮やかな色彩を放つポップ・ナンバー「Lay Of The Land」に加え、滋味溢れる「There's A Shadow」、「A Stone's Throw From Paradise」、「The Midas Touch」を含めた4曲入。

今日のこの1曲は、2曲目「There's A Shadow」を。
冷えた心にポッと灯りをともすような、夕焼けに似た温もりと切なさを与えてくれるナンバーです。森 陽馬



2022年12月10日(土) DYGL 「Road」

2022年で結成10周年となる日本人男性4人組ロック・バンド、DYGL(デイグロー)。
『A Daze In A Haze』(
2021年7月7日今日のこの1曲で紹介)から1年5ヶ月ぶりとなる最新作が発表されました。

DYGL『Thirst』
(国内CD 英詞/日本語詞付 HEC-008 2,750円税込)

エンジニアを付けず、レコーディングからミックスまでを自身で手掛けたセルフ・プロデュースによる4作目です。

前作の90'sオルタナ・ロックのイメージを引き継ぎつつ、エモやミクスチャーの要素も取り入れ、DYGL自身が<今本当に聴きたい音楽>として体現したアルバム。

MVやスタジオ・ライヴ映像が公開されている「Under My Skin」や「Road」など各楽曲で鳴るギターが表情豊かで印象的です。ヴォーカル秋山信樹の歌もこれまでのアルバムに比べると抑えめだけれど、バンドが鳴らすサウンドと共に青い炎がじりじりと燃えているような静かなエネルギーを感じます。

2023年1月からは新作を引っ提げ国内、3月にはUSツアー、2月に行われる予定のぺイヴメント来日公演サポート・アクト出演など、年明けから疾走していく彼らに注目です。東尾沙紀



2022年12月11日(日) 寺尾紗穂 「灰のうた」

2022年12月10日(土)、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で行われた寺尾紗穂さんのコンサート。
率直に言って、今まで見た彼女のライヴの中で一番良かった!と思えるほど心が浄化されました。

「反骨の人」、「シャボンの名前」と初期の歌から始まり、コロナ禍に生まれた「光のたましい」、吉田美奈子「愛があたためる」のカヴァーが披露された第1部で、早々に胸が熱くなりました。
第2部は、冬にわかれての2人(伊賀航&あだち麗三郎)と管弦の4人、『はっぴいな日々』から抜け出してきたような風貌で今の音を鳴らすMom(マム)が加わって、更に素晴らしかったですね。

特に、『余白のメロディ』の収録曲「灰のうた」、「歌の生まれる場所」、「グローリー・ハレルヤ」は感動的でした。

戦争で灰になり、津波で流され、取り戻せないことが起きても、この街は続いていく。
私たちは様々なことに自答しながら、この街で立ち続けていく。
そんな決意と覚悟が、「灰のうた」の儚さと力強さから伝わってきました。

そして、チェロとヴァイオリンの生音は、紗穂さんの歌とピアノに呼応して、聴く者を温かく包んでくれました。森 陽馬

★掲載ジャケットは「灰のうた」、「歌の生まれる場所」、「グローリ・ハレルヤ」収録のアルバム『余白のメロディ』。
(国内CD KHGCD-002 3,300円税込/国内LP KHGLP-002 3,850円税込)



2022年12月12日(月) Andrea Corr 「Curoo Curoo (Carol Of The Birds)」

12月も中旬に入って、年末が近づいてきたなあ、と感じるようになりました。

12月23日が仕事納めという取引先もあるので、年末年始に売れそうなものは注文を出しておかないと...。
(ちなみに、当店は12月31日まで営業します! ご希望商品のご注文・ご予約はお早めにどうぞ♪)

さて、クリスマスまで2週間を切りましたし、クリスマス・アルバムの2022年新譜アルバムを紹介しておきましょう。

Andrea Corr『The Christmas Album』
(輸入CD EastWest/Warner 5054197212604)

アンドレア・コアーは、アイルランドの兄弟姉妹ポップ・グループ、コアーズの女性シンガー。
本作は、2007年発表ソロ1st『Ten Feet High』、2011年発表作『Lifelines』に続くフル・アルバムです。

今日のこの1曲は、アイリッシュのクリスマス・ソング「Curoo Curoo」(Carol Of The Birds)を。
ロニー・ウッド(ローリング・ストーンズ)がギターとコーラスで客演。
更に、アイリッシュ・トラッドの名才ドーナル・ラニー、マーティン・オコナー、ゾーイ・コンウェイもゲスト参加。

鳥の鳴き声から、ギターと彼女の歌声、アコーディオンとフィドルの美しい響き、ゲスト陣のコーラスが加わっていくアレンジは、プロデューサーAnna Riceによるもの。アイリッシュな魅力が感じられるクリスマス・ナンバーに仕上がっています。森 陽馬



2022年12月13日(火) 杉並児童合唱団 「CHRISTMAS TREE」(吉田美奈子カヴァー)

ジャケットやタイトルは、<子供向けクリスマス・アルバム>な1枚。
実際にその通りの内容ではありますが、ラスト23曲目に入っている楽曲に注目です!

吉田美奈子さんの1986年発表名盤『BELLS』に収録されている「CHRISTMAS TREE」。
それを、杉並児童合唱団が素晴らしい歌声でカヴァーしています。

『クリスマス・ベスト みんなで歌おう』
(国内CD 歌詞付 CRCD-2521 1,650円税込)

本作は今年11月にクラウン・レコードから発売されました。
「CHRISTMAS TREE」は新録音で、永野光浩さんという方がアレンジを担当しています。
吉田美奈子さんも公認&絶賛! 7分36秒にも及ぶヴァージョンです。

これから歌い継がれていくといいですね。森 陽馬



2022年12月14日(水) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

今年も山下達郎の「クリスマス・イブ」の季節がやってまいりました。

2021年に出た「クリスマス・イブ」のシングルCDは、<おうちカラオケ>(コロナでラジオの放送局へ行けなかった時に、在宅でカラオケをバックに歌ったテイク)を5曲追加したヴァージョンでした。

今年は<2013年ヴァージョン>(イングリッシュ&アコースティック・ライヴ・ヴァージョンも収録)に、サンタ姿のクマがクリスマス・ツリーの横でギターを弾いているイラストの三方背ジャケットが付いています。

山下達郎『クリスマス・イブ』(2022クリスマス・パッケージ)
(国内CD WPCL-11665 1,100円税込)

ヤマザキマリさんによるクマの表情が、なんとも柔和なお顔で、コレクションしておきたくなる1枚です。森 勉


2022年12月15日(木) Marker Starling 「OK TO NEED」

飾らない歌声とエレクトリック・ピアノを主体としたメロウかつグルーヴ感あるサウンドで、
<フリーソウルを唄うロバート・ワイアット>と評されるカナダ・トロント出身のミュージシャン、マーカー・スターリング。

約2年半ぶりとなるニュー・リリースも、自身が奏でるウーリッツァーやローズなど柔らかな音色の鍵盤を中心にミニマルなバンド・アレンジで聴かせるソフト・ポップな1枚♪

マーカー・スターリング『ダイアモンド・ヴァイオレンス』
(国内CD 歌詞・対訳・解説付 EPCD-129 2,420円税込)

彼の繊細で温かな人柄がうかがえる詞にも惹かれます。
♪いいと思うな たくさんの愛を必要としたって そしてどうか 君が感じとったその愛が形となって現れますように♪
優しい旋律に身を委ねたくなるスロー・ナンバー「Ok To Need」を今日のこの1曲に。

日本盤CDのみボーナス・トラック5曲を追加。
同郷カナダのアーティスト、Andy Swan「Starfucker」、Sloan「The Good In Everyone」のカヴァーも収録されています。東尾沙紀



2022年12月16日(金) ニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンス 「ザ・コールデスト・ナイト・オブ・ザ・イヤー」

ニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンスは弟と姉のデュオ。
(兄と妹の記述もありますが、近年の情報では弟と姉が正しいらしいです。)

ナイアガラの滝近くの出身ということもあってか、大滝詠一さんも大好きだった男女デュオです。

この曲は1965年にシングルで発売された曲ですが、B面ということもありチャートインしませんでした。
しかし、とてもいい曲なので紹介したいと思います。

「ザ・コールデスト・ナイト・オブ・ザ・イヤー」、バリー・マン&シンシア・ワイルの作品。
アレンジはジミー・ハスケルで、ウォール・オブ・サウンド風のサウンドが耳に留まります。

ニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンス『ヘイ・ベイビー』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-27817 1,047円税込)

1966年発表のこのアルバムには、エイプリル・スティーヴンスがソロとして1959年に全米86位を記録した「ティーチ・ミー・タイガー」の1965年ヴァージョンも収録されています。森 勉



2022年12月17日(土) Gloria Scott 「So Wonderful」

緑色の洋服を身に纏った淑女のジャケット写真を見て、もしや?と思った方は鋭い!

バリー・ホワイトがプロデュースを手掛けた1974年発表名盤『What Am I Gonna Do』(
2015年2月19日今日のこの1曲参照)で知られる女性シンガー、グロリア・スコット。
なんと、その1stアルバムから48年ぶり!の新作フル・アルバムが発売されました。

グロリア・スコット『So Wonderful』
(国内仕様CD AJXCD646J 2,640円税込)

本作のプロデュースはアンドリュー・マッギネス(Andrew McGuinness)。
2003年に亡くなったバリー・ホワイトの遺志を継ぐような、生演奏によるサウンド・アレンジが絶妙な1枚です。

特に、グロリアとアンドリューによる共作曲③「So Wonderful」は聴きもの。
バリー節なイントロから多幸感溢れる音世界へ進んでいく展開は、感動的ですらあります。森 陽馬



2022年12月18日(日) Sinesis Duo 「Sin tiempo y sin distancia」

サッカーFIFAワールドカップカタール大会2022、祝アルゼンチン優勝!
アルゼンチンVSフランスの決勝は、歴史に残る熱戦になりましたね。

ということで、今日は今年2022年にリリースされたアルゼンチン音楽の推薦盤を紹介しましょう。

Sinessis Duo『Hojas y rutas nuevas』
(国内CD ライナーノーツ:栗本斉 RCIP-326 2,860円税込)

シネシス・デュオは、アルゼンチンの名ギタリストQuique Sinesi(キケ・シネシ)と、彼の息子Augusto Sinesi(アウグスト・シネシ)による親子ユニット。本作がシネシス・デュオ名義での1stアルバムになります。

メッシが繰り出すボールテクニックのような研ぎ澄まされたギター・プレイ♪
美しいワンタッチ・パスの如き、流麗なアンサンブル・サウンドが楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、5曲目「Sin tiempo y sin distancia」を。
アルゼンチンの名ピアニスト/コンポーザーであるカルロス・アギーレが参加。
(なお、ジャケットはカルロス・アギーレが撮影した写真が使用されています。)
アウグストによるクールなスキャット・ヴォーカルも絶妙なアクセントになっていますね。森 陽馬



2022年12月19日(月) 大滝詠一 「サイダー79」(サンシャイン・ガール)

大滝詠一の2023年3月21日発売商品情報が本日解禁になりました。

タイトルは、『大滝詠一 Novelty Song Book』!
(2023年3月21日発売 2枚組CD 先着特典ステッカー付 初回仕様あり SRCL-12450 3,960円税込)

大滝詠一が作曲した中から、コミックソングやリズムに特徴があるノベルティ・ソングを集めた企画アルバムです。
ディスク1は大滝詠一が歌唱した音源が収録。
ディスク2は大滝詠一が他アーティストへ提供した楽曲をセレクト。
未発表音源も多数入る予定とのこと。どんな曲が収録されるか楽しみですね。

さて、大滝詠一のノベルティ・ソングといえば、三ツ矢サイダー!
そのサイダーCM曲がたくさん入っている『CMスペシャルVol.1 30th』から「サイダー79」を。

『ナイアガラCMスペシャル VOL.1 30th Anniversary』
(国内CD 全70トラック収録 SRCL-5007 2,200円税込)

1979年の三ツ矢サイダーCM曲はサザンオールスターズが担当したため、大滝さんが作った「サイダー79」は当時使われずお蔵入りし、CMスペシャルVol.1 30周年記念盤のボーナス・トラックとして初お目見えしました。

ソフト・ロックの名グループ、パレードの1967年ヒット曲「Sunshine Girl」を下敷きにした楽曲で、「透明ガール♪」(作詞:伊藤アキラ)と大滝さん本人のヴォーカルで歌われています。

ちなみに、その2年後1981年に発表された「君は天然色」(作詞:松本隆)で、「カラー・ガール」という歌詞が出てくるのは、偶然でしょうかね。森 陽馬



2022年12月20日(火) エイプリル・スティーヴンス 「ティーチ・ミー・タイガー」

12月16日の今日のこの1曲で紹介した弟と姉のデュオ、ニノ&エイプリルのエイプリルさんの1960年発表ソロを今日は紹介したいと思います。

エイプリル・スティーヴンス『ティーチ・ミー・タイガー』
(国内CD UCCU-8299 解説・歌詞付 1,980円税込)

ユニヴァーサル・ミュージックから12月7日に発売された、ジャズ女性ヴォーカリストの見栄えのいいジャケットを集めた<見つめていたい歌姫たち 紙ジャケ・コレクション復刻>シリーズの中の1枚です。
10年ほど前にいろいろ出た中から、30タイトルがセレクションされて再発されています。

ペギー・リー、スー・レイニー、ジューン・クリスティ、ケイ・スターなど出ましたが、ポップス・ファンとしては、このエイプリル・スティーヴンスでしょうか。

「ティーチ・ミー・タイガー」は1959年暮れに全米86位と少しヒットしただけでしたが、60年代中期、ニノ&エイプリルの曲が売れたこともあり、再録音されたものが当時ラジオで時々流れていました。

このアルバムには、1959年のオリジナル録音が収録されています。
彼女のなんとも艶めかしいささやきヴォーカルが堪能できる曲です。
ジャケットもいいですね。森 勉



2022年12月21日(水) マイクロスター 「ドライブ」(album version)

何度聴いても飽きない。
聴き返すごとに新しい発見がある。

ビーチ・ボーイズ『PET SOUNDS』のような永遠の魅力を放つマイクロスターの2008年発表アルバム『microstar album』が、2022年最新リマスターが施され再CD化しました。

マイクロスター『microstar album』 2022 Remaster
(国内CD VSCD-3228 2,750円税込)

従来の盤と同じ紙ジャケット仕様&収録曲ながら、中身の音は佐藤清喜さん本人が手掛けた2022年最新リマスタリングによって、飯泉裕子さんの歌部分やストリングスの音質が以前よりスッキリとした印象を受けました。
改めて聴いていると、心が浄化されていくようで、多幸感をひしひしと感じますね。

今日のこの1曲は、切ない想いや悩みを抱えつつも、疾走感あるサウンドと共に躍動しながら進んでいく人生を表したような名曲「ドライブ」を。森 陽馬



2022年12月22日(木) Punch Brothers 「Church Street Blues」

<PET SOUNDS RECORDスタッフが選ぶ2022年ベスト・アルバム>
Good Timinコラム・コーナーのVol.38特設ページに掲載いたしました。

上記リンクからご覧になれます。
よろしければ、チェックしてみてくださいね。

僕の2022年ベストは、
・邦楽:フライダーズ『LONG TIME AGO』
・洋楽:ティアーズ・フォー・フィアーズ『The Tipping Point』

そして、“2022年の1曲”は、Punch Brothers「Church Street Blues」でした。

2020年に逝去したブルーグラス界の名ギタリスト、トニー・ライスの曲を取り上げたパンチ・ブラザーズのアルバム『Hell On Church Street』1曲目に収録されている楽曲です。

Punch Brothers『Hell On Church Street』
(輸入CD nonesuch 75597912500)

クリス・シーリーを中心とした素晴らしい演奏は、何度繰り返し聴いても、心が洗われるような気持ちになります。

皆さんの2022年お気に入りの1枚&1曲は何でしたか? 森 陽馬



2022年12月23日(金) 片岡知子 「Cat Song」

今年も<2022年ベスト>を選ばせていただきました。

5枚の他には10月20日にリリースされた片岡知子さんの<ネコード>。
愛らしい音と猫愛がたっぷり詰まっていて、特に「Cat Song」はよく頭の中でぐるぐると鳴っているお気に入りの曲です。

片岡知子『ネコとミーシャのアルバム L'album de minet et Micha』
 (10inchアナログ 完全限定盤 LDLP-016 3,520円税込)
 (国内CD 一部店舗のみの販売 LDCD-017 2,750円税込)

アダム・サンドラー主演のコメディ映画『Funny People (素敵な人生の終わり方)』(日本劇場未公開/2009年)劇中にも登場する楽曲を、片岡さんが新たに歌唱したセルフ・カヴァー・バージョン。

子供達のコーラスや笑い声、猫目線の可愛らしい詞やサビのキャッチーなフレーズ、ハンドクラップ...♪
とってもハートフルな雰囲気で聴く度に楽しい気持ちにさせてくれます。東尾沙紀


2022年12月24日(土) ビーチ・ボーイズ 「セイル・オン・セイラー」(ソングライティング・セッション)

お待ちどうさま。
発売が何回か延期になっていたビーチ・ボーイズ『セイル・オン・セイラー1972』BOX仕様の6枚組日本盤が、12月23日に発売になりました。

ビーチ・ボーイズ『セイル・オン・セイラー1972』<6CD完全生産限定盤>
(国内6枚組CD 完全生産限定盤 48ページハードカヴァーブックレット仕様 英文ライナー和訳・解説・歌詞・対訳付 UICY-80213 20,900円税込)

この6枚組のCDは、アルバム・タイトルにあるように1972年頃のビーチ・ボーイズを知る上で、とても意義あるものだということがわかりました。

聴く前までは、1972年5月発売の『カール&ザ・パッションズ~ソー・タフ』と1973年1月発売の『オランダ』、共に発売時は評価が低かったこと、及びブライアン・ウィルソンの不調時代ということもあり、あまり期待していなかったのは事実です。スミマセンでした。

しかし、しかし、未発表音源がスゴイ!
まず、不調だったとはいえ、ブライアンが「セイル・オン・セイラー」を作りかけているディスク5の13曲目<ソングライテング・セッション>からの14曲目<アカペラ・ミックス>の流れに感動。

そして、このディスク5のラストには、3曲のブライアン・ウィルソン作曲未発表もの。
歌詞は付いていませんが、ブライアンならではのメロディー・センスを感じられると思います。

今日はブライアンをフィーチャーしましたが、他のメンバーの頑張りが感じられる曲も多数。
それは次回に。
とにかくこの6枚組、曲目を眺めているだけではわからなかった魅力が満載でした。森 勉



2022年12月25日(日) ホイットニー・ヒューストン 「I Have Nothing」

映画『ホイットニー・ヒューストン』をTOHOシネマズ新宿にて鑑賞しました。
2012年2月に急逝したホイットニー・ヒューストンの生涯を描いた物語。
ドキュメンタリーではなく、俳優が実在の人物を演じています。

約2時間半の上映時間で、観る前は期待と不安が半々でしたが、僕はすごく感動しました。
特にラストのライヴ・シーン!
切なさが募りながらも、それを越える“歌”の力に心打たれ、涙が出ましたね。

劇内で描かれているライヴ・シーンは映画『ボヘミアン・ラプソディ』におけるフレディーの歌唱と同じように、ホイットニー自身の歌を使用しているそうです。

なお、本作の日本公開に合わせて、シングル・ベスト2CD+DVDが新しく発売されました。
2CDに全35曲が2022年最新リマスターで収録。DVDには33曲ものMusic Videoが入っています。

ホイットニー・ヒューストン『ジャパニーズ・シングル・コレクション』
(国内2CD+DVD SICP-31591 解説・歌詞・対訳付 4,400円税込)

更に、ホイットニー・ヒューストンのホログラム・コンサートが2023年に公演決定しています。
ホログラム・コンサートは今まで観たことがないので、どんな雰囲気なのか気になりますね。森 陽馬



2022年12月26日(月) ビーチ・ボーイズ 「ユー・ニード・ア・メス・オブ・ヘルプ・トゥ・スタンド・アローン」(アカペラ・ミックス)

ビーチ・ボーイズのCD6枚組BOXセット、当初考えていたより何倍も楽しんで聴いています。

BOXといっても箱ではなく、縦33cm・横25cmの48ページ写真集のようなブックレット・タイプになっています。

『カール&パッションズ~ソー・タフ』も『オランダ』も、地味で埋もれがちなアルバムなので、ディスク3、4の1972年11月23日にカーネギー・ホールで行われた未発表ライヴ音源(60'sヒット曲たっぷり)を強調して収録していると思っていました。

ブロンディ・チャップリン、リッキー・ファターを加入させての力のはいったライヴももちろん良かったのですが、それ以上にスタジオでの未発表音源が実に聴き応えありなのです。

別ミックス、アカペラ・ミックス、バック・トラック・ミックス、etc...。
カール・ウィルソンを中心に展開するコーラスや演奏が、実にいい感じなのです。
こういう音源を聴いてから、もう1度完成ヴァージョンを聴いてみることをおすすめいたします。

今日は<1972セッションズ>と題されたディスク5から、アルバム『カール&パッションズ~ソー・タフ』の1曲目を飾った「ユー・ニード・ア・メス・オブ・ヘルプ・トゥ・スタンド・アローン」のアカペラ・ミックスを。

カールの力強いリード・ヴォーカルに絡んでくるコーラス。
これがビーチ・ボーイズだよね。森 勉



2022年12月27日(火) 田中ヤコブ 「今は今を生きる」

ビートルDNAが脈々と流れる東京の宅録ポップ職人♪

4人組ロック・バンド家主(やぬし)のフロントマンとしても注目を集める男性シンガー・ソングライター、田中ヤコブ。
作詞・作曲・演奏・録音・ミックスを自身が手掛けるソロ3作目がリリースされました。

田中ヤコブ『IN NEUTRAL』
(国内CD 先着でボーナスCD付 NFD-003 2,500円税込)

ひねりの効いたメロディ、気持ち良い多重コーラスとギタープレイ、飾り気のない言葉で綴る日本語詞。
ビートルズをはじめ、XTC、ELO、Pugwash、Heron(他多数)などをフェイヴァリットに挙げる彼の音楽は、ポップなメロディの中に淋しさや繊細さがちらりと滲むエミット・ローズをどこか彷彿とさせます。

服部将典がチェロとヴァイオリンで参加した叙情的な「夢からさめて」、爽快なギターソロも聴きもの!
Kaede(Negicco)へ提供した「サイクルズ」。
“かけがえのある僕が今を生きている”と歌う「今は今を生きる」は、愛車のバイク旅から生まれた曲でしょうか。

晴れた日の気持ち良い風を感じる、心弾むこの「今は今を生きる」を今日の1曲に。

お買い上げの方に先着で、アルバム未収録の3曲&本編収録「遠乗り」の(DEMO 2010)を含む計4曲入ボーナス・ディスク付です。東尾沙紀



2022年12月28日(水) ミッシェル・ポルナレフ 「Tout, tout pour ma cherie」(2022 version)

クリスマスを過ぎると、一気に年末モードですね。
仕事納めされた方、まだまだこれから忙しいという方も、皆さまお疲れさまでした。

さて、PET SOUNDS RECORDは年末年始も休まず営業いたします。

12月30日まで 11時~21時
12月31日 11時~20時
1月1日 14時~18時
1月2日 12時~18時
1月3日 12時~18時
1月4日 11時~20時
1月5日 11時~20時
1月6日から 11時~21時

年内中にやらなきゃいけないことがあったとしても、ちょっとの息抜きに音楽を楽しめるといいですね。
お時間ありましたら、お気に入りの音を探しに是非店へお立ち寄りくださいませ。

今日のこの1曲は、この年末に発売されたミッシェル・ポルナレフのなんと新作(!)から。

Michel Polnareff『Chante Polnareff』
(輸入CD Warner Music France 5054197243462)

2022年で78歳を迎えたミッシェル・ポルナレフが、自身の名曲をピアノ・ソロでセルフ・カヴァーした1枚。
日本のファンにもお馴染みの「シェリーに口づけ」(Tout, tout pour ma cherie)も取り上げていて、ドゥーワップ的なヴォイス・アレンジが聴きどころです。森 陽馬


2022年12月29日(木) mei ehara 「ゲームオーバー」

“mei ehara”
細野晴臣D.J.によるインターFMのラジオ番組『Daisy Holiday!』で紹介されて以来、気になっている人です。

番組でかかった「ゲームオーバー」のシングル・レコードが先日発売されました。
CDは未発売。

mei ehara『ゲームオーバー』 c/w「ピクチャー」
(国内7inch KAKU-162 1,650円税込)

彼女は愛知県出身、1991年生まれのシンガー・ソングライター。
2017年に『sway』、2020年に『Ampersands』のアルバムを発表。
この「ゲームオーバー」は最近曲。

バンド参加メンバーは、ヴォーカル、ギター、ピアノがmei ehara。
ギターに鳥居真道(トリプルファイヤー)、ベースにcoff、ドラムスに浜公氣、キーボードに沼澤成毅、トランペットに高橋一(思い出野郎Aチーム)。

心地良くゆれるバンド・アンサンブルと彼女の声がすばらしい。森 勉



2022年12月30日(金) 吉田拓郎 「ペニーレインでバーボン」

2022年は新譜だけでなく、再発盤のリリースも非常に充実していました。

名作の○○周年記念盤、発掘音源が収録されたアルバムや好編集盤、80~90年代にCD化されながら永らく入手困難になっていた作品のリイシューも色々あり、新たな発見&魅力に気付かされることが多かったです。

その2022年締め括りに、吉田拓郎1974年発表の本作がオリジナルと同じ仕様で遂に出ました!

吉田拓郎『今はまだ人生を語らず』
(完全限定盤SACDハイブリッド MHCL-10158 4,400円税込/通常盤 MHCL-30772 2,420円税込)

♪テレビはいったい誰のためのもの。見ている者はいつもつんぼさじき。気持の悪い政治家どもが、勝手なことばかり言い合って~♪ (1曲目「ペニーレインでバーボン」の歌詞より)

上記歌詞の「つんぼさじき」部分が差別用語ということで、90年代に再発されたCDはすぐ生産中止に。
その後、このアルバムはずっと再発されずに入手困難となっていました。

今回の再発では、歌詞カードにもその部分が記載され、更にバーニー・グランドマンが手掛けたリマスタリングで、音質が格段に向上! 雄々しい拓郎の歌声とハーモニカには、約48年の時を越えて胸に迫ってくるものがあります。

ちなみに、小坂忠「どろんこまつり」も、歌詞に「つんぼ」という言葉があるため永らく入手困難状態です。
この曲が収録された小坂忠ソロ1st『ありがとう』を、いつか単体で再発してもらいたいですね。森 陽馬



2022年12月31日(土) 山下達郎 「フェニックス」~「LOVE'S ON FIRE」

2022年もペット・サウンズ・レコードを御愛顧いただきまして、ありがとうございました。

長引くコロナ禍の中、たくさんの方に店へ来ていただいたり、通販をご利用いただき、本当にありがとうございました。
2023年も引き続きまして、よろしくお願い申し上げます。

さて、2022年、ペット・サウンズ・レコードで一番売れたものはなんだったでしょうか?

やっぱり、これだったでしょうか。
11年ぶりの新作。ジャケット・デザインも話題になりましたね。

山下達郎『SOFTLY』
(初回2枚組CD WPCL-13359 4,400円税込/通常CD WPCL-13361 3,300円税込)

レコード、カセット、クマさんジャケのウインター・パッケージも、現在まだ在庫ございます。森 勉





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



トップページ