トップページ        今日のこの1曲アーカイヴス



  今日のこの1曲 “Archives”

<2024月2月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2024年2月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2024年2月1日(木) ℃-want you! 「コステロメガネ」

4月上旬に8年ぶりの来日公演を予定しているエルヴィス・コステロ&スティーヴ・ナイーヴ。
東京・大阪の3公演が即日ソールド・アウトとなっていましたが、4月12日(金)浅草公会堂での追加公演も発表されましたね。

コステロの来日を楽しみにされているファンの方も要チェック♪
Magic,Drums&Loveのメンバーとしても活躍する女性シンガーソングライター℃-want you!(シー・ウォンチュ)による新曲7インチ・シングル、その名も「コステロメガネ」が雷音レコードからリリースされました

℃-want you!『コステロメガネ/Sugar Sugar』
(国内7インチ・アナログ RHION-35 1,760円税込)

本秀康さんイラストによる『Armed Forces』パロディ・ジャケもキュートな「コステロメガネ」は、コステロみたいな眼鏡をしたステージの彼に夢中!な女の子の抑えきれない恋心を歌った℃-want you!作詞・作曲による、とびきりキャッチーなナンバー♪
「Oliver's Army」の印象的なピアノのフレーズを織り交ぜた武藤星児さんのアレンジにも胸が躍ります。

モータウン・ポップなB面「Sugar Sugar」もとっても良い曲!
ガール・ポップお好きな方も必聴の1枚です。東尾沙紀


2024年2月2日(金) 大滝詠一 「マルチスコープ」

2024年3月21日に発売する大滝詠一『EACH TIME』40周年盤のメディア向け試聴会が本日行われ、関係者・制作側のご厚意で参加させていただきました。

まず最初に、限定VOXセットのBlu-rayに収録される映像「EACH TIME THE MOVIE」が上映。
この『EACH TIME THE MOVIE』は、『EACH TIME』のジャケットを手掛けた河田久雄氏の様々なイラストを基に、名アニメーターの方が新たに手を加えてミックスされた映像作品です。
これが、大滝詠一の志していたドリーミーなポップスを見事に表現した素晴らしい映像で、本当に感動的でした。
試聴会では1回のみの上映でしたが、リリースされたら何度も繰り返して鑑賞したいですね。

続けて、完成したばかりという5.1chサラウンドMix音源の「マルチスコープ」、「1969年のドラッグレース」、「ペパーミント・ブルー」、「レイクサイド・ストーリー」、「魔法の瞳」がかかりました。
3~4分の曲の中に、多彩な音が魔法のように詰まっているのを再確認して、大滝さんが長い時間をかけ苦心し当時制作したことを痛感できました。

ちなみに、『EACH TIME』1984年オリジナル盤制作の際、河田久雄氏が最初にアルバム・ジャケット用に提案した幻のジャケット・イラストが
公式ページに公開されました。
40周年盤に同梱されるブックレットの表紙に使用されるそうです。森 陽馬


2024年2月3日(土) Boygenius 「Not Strong Enough」

第66回グラミー賞授賞式が2024年2月4日(日本時間2月5日)に開催されます。

主要部門の本命は、テイラー・スウィフトorシザでしょうか。
6部門にノミネートされているボーイジーニアスにも勢いを感じますね。

ということで、今日のこの1曲は、ボーイジーニアスの疾走感溢れるナンバー「Not Strong Enough」を。

ボーイジーニアス『The Record』
(国内CD 「Not Strong Enough」収録 ボーナス・トラック4曲追加 歌詞・対訳付 2,860円税込)

ボーイジーニアスは、ジュリアン・ベイカー、フィービー・プリジャーズ、ルーシー・ダッカスによる女性シンガー3人によるユニットで本作が1stフル・アルバム。2023年春に配信&輸入盤で出て、国内盤CDがこの度やっと発売されました。

♪ドラッグ・レースで峡谷を走り抜けていく。「Boys Don't Cry」を歌いながら♪
(Boygenius「Not Strong Enough」歌詞より)

「Boys Don't Cry」はThe Cureの1979年発表ナンバーですね。
曲名「Not Strong Enough」は、シェリル・クロウ「Strong Enough」(1993)からインスパイアされたそうで、ポップなメロディーもさることながら、その歌詞やルーツにも親近感が湧きました。

なお、今回のグラミー賞授賞式で、ジョニ・ミッチェルがパフォーマンスを行います。
(『Joni Mitchell At Newport』(
2023年7月30日今日のこの1曲で紹介)がフォーク部門にノミネート!)
楽しみですね。森 陽馬


2024年2月4日(日) ジェイムス・ギャング 「ウォーク・アウェイ」

最近、ジョー・ウォルシュをよく聴いています。

ハードなギター・サウンドでガツン!ときながらも、ポップな感覚も持ち合わせた楽曲が彼の良さだと思います。

今日は彼がソロになる前のスリー・ピース・バンド、ジェイムス・ギャングでの1971年作品を。

ジェイムス・ギャング『サーズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-79496 1,100円税込)

彼らの3枚目のアルバムから1曲目に入っているシングルとしてもスマッシュ・ヒッツとなった「ウォーク・アウェイ」!

幾重にもダビングされた躍動するギターに、まだ23歳のジョーの若々しいヴォーカルが乗り、独特のロック・グルーヴが迸っている曲です。

ジョーがソロになってから、そしてイーグルス時代にもずっと演奏している、ジョーにとっての大切な曲ですね。
このジェイムス・ギャングのヴァージョンがオリジナルということになりますね。森 勉


2024年2月5日(月) 竹内まりや 「人生の扉」

「降雪の影響で本日の商品出荷が行えない状況」と、取引先各所から連絡が入りました。
そのため、2月7日発売新譜は通常ならば2月6日店頭に並びますが、2月7日以降の商品入荷となります。
楽しみにしていたお客様には大変申し訳ございませんが、ご了承くださいませ。

さて、竹内まりやさんが2007年に発表した名作『DENIM』のアナログ・レコードが4月24日発売決定しました。

<2024年4月24日発売>
竹内まりや『DENIM』
(国内LP2枚組 完全限定盤 WPJL-10198 5,500円税込)

2007年はRECORD STORE DAYもまだ開催されておらず、アナログ盤の発売自体が少ない時期でした。
この『DENIM』に関しても、発売当時は商品化されなかったため、今回が初アナログ・リリースです。

センチメンタル・シティ・ロマンスとのセッションが心を温めてくれる「シンクロニシティ(素敵な偶然)」、『マイ・フェア・レディ』の中で歌われている名曲の素敵なカヴァー「君住む街角」(On The Street Where You Live)、ピカデリー・サーカス「Never Cry Butterfly」の名カヴァー、シングル曲「スロー・ラヴ」「返信」等々、イイ曲揃いのアルバムですね。

特に「人生の扉」は、年を重ね、出逢いや別れを経験して、歌に込められた切実さをより感じるようになりました。

「満開の桜や色づく山の紅葉をこの先いったい何度見ることになるだろう。ひとつひとつ人生の扉を開けては感じるその重さ。ひとりひとり愛する人たちのために生きてゆきたいよ。」(「人生の扉」歌詞より)

アルバム・タイトルの『デニム』という言葉は、この歌詞の後に出てきます。森 陽馬


2024年2月6日(火) ASOUND 「Midnight Drive」

2024年、新しい風を運びつつ、懐かしさも感じさせるニューカマーです。

ASOUND『オリジナル』
(国内LP 完全生産限定盤 SEJL-67 3,850円税込)

ASOUND(アサウンド)は、東京・神奈川を拠点に活動している2020年結成の男女4人組バンド。
レゲエを基に、ソウル&ワールド・ミュージックをブレンドさせたサウンドがかっこいいですね。
その勢いは、1990年代のラヴ・タンバリンズや、ブレイク寸前のUAを彷彿とさせます。

今日のこの1曲は、グルーヴが心地良い「Midnight Drive」を。

なお、メンバーは女性シンガーARIWAに、Manaw(ドラマー)、Couta(キーボード)、Soma(ベース)の4人。
ARIWAは、ZELDAのSAYOKOの娘。ドラマーのManawは、トンコリ奏者OKIの息子だそうです。森 陽馬


2024年2月7日(水) Paul Weller 「Rip The Pages Up」

2024年2月3日・4日にEXシアター六本木で行われた、ポール・ウェラー来日公演へ行ってきました。

前回の来日(2018年1月)以降、スタジオ・アルバム3枚、ライヴ・アルバム1枚、B面&レア音源集等リリースも色々あり、生で聴きたい曲が溜まっていく一方でしたが、『Fat Pop』(2021)など近作の曲を中心に、ソロ初期、ジャム、スタイル・カウンシル、さらには新曲をまじえ30曲近く♪アツいパフォーマンスを見せてくれました。

「Start!」「My Ever Changing Moods」「Shout To The Top」ほか昔の曲がやはり盛り上がるし楽しいのですが、最近の曲ほどライヴで聴くとより良い!と感じられたことがとても嬉しく思いました。

「That Pleasure」は絶対ライヴのアレンジがかっこいい!、ギブソンSGを弾く姿が沢山見れて感激...など書きだすとキリが無いので、本日は今回の日本ツアー全公演のオープニングを飾った「Rip The Pages Up」を今日のこの1曲に。

元々は、2008年発表作『22ドリームス』のリード・シングル「Have You Made Up Your Mind」のカップリング曲で、アルバム本編には未収録の曲ですが、ライヴでイントロが流れるとお客さんのテンションもMAX!
サビの♪Better Better...♪の合唱でも盛り上がるかっこいい曲です。

ロックン・ロールな「Jumble Queen」、バラード「Nothing」...披露してくれた新曲もすごく良かったので次回作への期待で胸が膨らみます。アルバムは5月頃を予定しているのだそうです!発表を楽しみに待ちましょう。東尾沙紀

★掲載ジャケットは、「Rip The Pages Up」収録されたボーナス・ディスクが付いた『22ドリームス』デラックス・エディション。(国内CD2枚組 解説・歌詞・対訳付 UICI-9032 税込3,666円)
(この曲は2022年発売のB面曲&レア音源集『Will Of The People』にも収録されています。)


2024年2月8日(木) エミー・ジャクソンとスマッシュメン 「涙の太陽」(Crying In A Storm)

それなりの年齢の方々、エミー・ジャクソンを覚えていますか?

1965年に「涙の太陽」を大ヒットさせた女性シンガーです。
英語詞の和製ポップスでしたが、ラジオでもよくかかり、彼女がテレビにもよく出演し、大人気の曲でした。

この曲の仕掛け人は湯川れい子さん。
当時はまったく気付きませんでしたが、作詞も湯川さんでした。

曲のクレジットには、作詞:R.H.Riversと書いてありましたね。
レイコ・ホット・リヴァース・・・。ホットなリヴァー・・・湯川・・・。

あと、バックを担当したスマッシュメン・・・。
実はブルー・コメッツが関係していたとの事です。
よく聴いてみると、バック・コーラスの声がブルコメっぽいですね。

ヒットした後に色々な種明かしがありましたが、エミー・ジャクソンのパンチのある歌声がとにかくイカしていました。

エミー・ジャクソン『エミー・ジャクソン・アルバム~涙の太陽+9』
(国内CD 紙ジャケット仕様 SWAX1034 2,970円税込)

彼女が1967年に発表したファースト・アルバム全12曲に、9曲をプラスしたCDです。森 勉


2024年2月9日(金) ザ・クロマニヨンズ 「くだらねえ」

ザ・クロマニヨンズの新作アルバム『ヘイ!ワンダー』に、「くだらねえ」(作詞・作曲:真島昌利)が入っています。

この曲の歌詞は「くだらねえ」のみ! かっこいい!!

ザ・クロマニヨンズ『ヘイ!ワンダー』
(国内CD BVCL-1356 3,204円税込/国内LP 完全生産限定アナログ盤 BVJL-104 3,204円税込)
先着特典:ステッカー付

先行シングル「あいのロックンロール」(
2023年12月14日今日のこの1曲で紹介)のB面も、歌詞は曲名の「SEX AND DRUGS AND ROCK'N'ROLL」だけでしたし、タイトルを連呼する歌は昔からありました。

今回は「くだらねえ」という言葉が刺さりました!
そして、その「くだらねえ」ことにも、温かい眼差しを感じさせてくれるのが、ザ・クロマニヨンズらしいですね。

ゆっくりした出だしから、どんどんスピードアップしていく「くだらねえ」。最高! 森 陽馬


2024年2月10日(土) オスカー・ピーターソン・トリオ 「Hymn To Freedom」(自由への賛歌)

映画『オスカー・ピーターソン』を吉祥寺アップリンクにて先日鑑賞しました。

本作は名ジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンのドキュメンタリー映画で、彼のライヴ&インタビューやトリビュート・コンサート、他アーティストのコメント等で構成された、カナダ制作の映像作品です。

オスカー・ピーター・ソンはカナダ人、ということを、この映画で初めて知りました。
また、あれだけ多くの名作を世に送り出し、世界各国をツアーで回っていたにも関わらず、黒人というだけで差別を受け苦労した時代があったことを告白していました。

その当時(1962年末)、マーティン・ルーサー・キングJr牧師の公民権運動に影響を受けて録音したのが、彼のオリジナル曲「Hymn To Freedom」(自由への賛歌)です。

オスカー・ピーターソン・トリオ『Night Train』
(国内CD 1963年発表作 「自由への賛歌」収録 UCCU-5563 1,650円税込)

映画内では、軽快でかっこいいピアノ曲が多くかかりますが、美しい「自由への賛歌」が印象に残りましたね。

あと、ハービー・ハンコック、クインシー・ジョーンズ、ラムゼイ・ルイス、ブランフォード・マルサリスに加え、ビリー・ジョエル、ジョン・バティステ等々、彼のことを語るアーティストが豪華でした。
音楽だけでなく、人間的な側面(亡くなるまで添い遂げた奥様&娘のことなど)にもスポットが当てられているので、ジャズに詳しくない方でも楽しめて勉強になる伝記映画だと思います。森 陽馬


2024年2月11日(日) Matthew Halsall 「Water Street」

ピーター・バラカン氏が2023年のベストとして紹介していた1枚。

Matthew Halsall『An Ever Changing View』
(輸入CD GONDCD062/輸入2枚組LP GONDLP062)

Matthew Halsall(マシュー・ハルソール)は、イギリス/マンチェスターを拠点に活動しているトランペッター/ジャズ・ミュージシャンで、Go Go Penguinを輩出したGONDWANAレーベルの創設者でもあるアーティストです。

本作は、彼がスピリチュアルなジャズと新世代のエレクトロニカを融合した2023年発表アルバム。
・・・と書くと、CLUB MUSIC的or難解なイメージですが、実際聴いてみると、凄く気持ち良い作品♪
ジャズやエレクトロニカに興味ない方が聴いても、穏やかに心地良く楽しめる1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、2曲目「Water Street」。
彼自身が奏でるカリンバ、グロッケン、トランペット他に加え、ゲスト・ミュージシャンによるフルートやローズの奏が美しく絡みあい、極上の音浴に浸れます。森 陽馬


2024年2月12日(月) The Move 「消えた稲妻(たった一度の稲妻に) (Lightnin' Never Strikes)」

ロイ・ウッド、ジェフ・リンらが在籍した英国のロック・バンド、ザ・ムーヴ。
シングルAB面+レア・トラックを収録した日本独自企画によるベスト盤がリリースされました。

ザ・ムーヴ『グレイテスト・ヒッツ UKシングルズ1966-1970+2』
(国内CD 日本独自企画 解説・歌詞対訳付 CDSOL-3149 2,420円税込)

1966~1970年にデラム、リーガル・ゾノフォン、フライから発表された10枚のシングルAB面曲(「Night Of Fear」から「When Alice Comes Back To The Farm」まで計20曲)が時系列に収録されています。

「I Can Hear The Glass Glow」、「Blackberry Way」他人気のあるA面だけでなく、B面にも良い曲が色々あることを再発見出来ました。メンバーの入れ替わり、ジェフ・リン加入によるサウンドの変遷も楽しめる1枚です。

本日は、スライド・ギターが炸裂する重厚なロック・ナンバー「Brontosaurus」(1970)のB面曲「Lightnin' Never Strikes」を今日の1曲に。
ベーシストとして一時在籍したリック・プライスとマイク・テイラー(シェリダン)による共作曲で、プライスがリード・ヴォーカルも務めています。曲終盤のシタール(?)を用いたサイケデリックな展開が特徴的なムーヴ版は、テンポの良いプライス&シェリダン版とはまた違ったかっこ良さがあります。

さらに「Something」のイタリア語ver.や「Brontosaurus」のエディットver.の2曲も追加されています。東尾沙紀


2024年2月13日(火) J Mascis 「Old Friends」

ダイナソーJrのJ・マスキス、ソロ名義としては4作目となるアルバムが出ました。

J Mascis『What Do We Do Now』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 OTCD-6870 2,860円税込)

2018年発表の3作目『Elastic Day』(2018年11月22日今日のこの1曲で紹介)以来ながら、J節の泣きメロ健在!
演奏はほぼJの多重録音ですが、バンド感ある仕上がりです。
エレキ・ギター・ソロも各曲に入っているので、ダイナソー好きの方は必聴ですね。

では、ダイナソーとどこが違うのか?、というと、リズムギターがアコースティックなことでしょうか。
歌詞もソロの方が言葉数が多いような、、、。
もっとラウドな音で聴きたい、という人もいるでしょうが、これはこれで僕的にはかなりゴキゲンな1枚です。

今日のこの1曲は6曲目「Old Friends」を。
曲後半のかっこいいギター・ソロの後、心なしかテンポアップするところが、Jらしくていいですね。森 陽馬


2024年2月14日(水) キンモクセイ 「この世の果てまで」

2024年のベスト・アルバム、早くも確定!?

キンモクセイの新作オリジナル・アルバム『洋邦問わず』が本日発売。
感動的な素晴らしい作品でした。

キンモクセイ『洋邦問わず』
(国内CD KMKS-001 3,300円税込)

キンモクセイは1998年頃結成された日本人ロック・ポップス・バンド。
2023年にベーシスト白井雄介が脱退して4人編成となった彼らの、新たなスタートと言える1枚です。

これが、エヴァー・グリーンなポップ・サウンドと、グッド・メロディーが詰まった大傑作!

捨て曲なしの全10曲から、今日のこの1曲はラスト10曲目「この世の果てまで」を。
伊藤俊吾によるソングライティングの秀逸さを多くの人に知ってもらいたくなる名曲です。森 陽馬


2024年2月15日(木) クリエイション 「スピニング・トー・ホールド」

廃盤や生産中止になっていたクリエイション及び竹田和夫の作品が、リマスターされ紙ジャケット仕様で全11種再発売されています。

今日はその中から、1977年発表のサード・アルバムを取り上げたいと思います。

クリエイション『ピュア・エレクトリック・ソウル』
(国内CD 紙ジャケット仕様 UPCY-7908 3,000円税込)

なぜ、このアルバムを選んだのかというと、昭和プロレス・ファンの僕にとっては、忘れられない曲が入っているからです。

曲名は「スピニング・トー・ホールド」。
ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンクによるファンク兄弟の必殺足技「スピニング・トー・ホールド」をイメージした曲!
カッコよく、印象的なリフを持つこの曲は、ザ・ファンクスにイメージぴったりの躍動感を持っていましたね。
竹田和夫のレスポールと飯島義昭のストラトキャスターによるツイン・ギター、しびれるインスト・ナンバーです。

なお、このアルバムには、ヤードバーズ後期の名曲「幻の10年」(Happenings Ten Years Time Ago)のカヴァーも収録。森 勉


2024年2月16日(金) 平山みき&野宮真貴 「ホットな地球よ」

昨日2月15日、東京では春一番が吹き、最高気温が20℃を越えました。
今週は各地でも暖かい日が多かったようですね。

さて、筒美京平作の新曲(!)が、シングルCDで2月14日に発売されました。
平山みきさんと野宮真貴さんによるデュエットで、「アーティスト」と「ホットな地球よ」の2曲です。

平山みき&野宮真貴『アーティスト/ホットな地球よ」
(国内2枚組CD DDCS-12985 3,300円税込)

本作は、筒美京平(2020年他界)が作曲していた楽曲に、橋本淳が盟友への想いを込めて作詞した新曲です。
「アーティスト」は船山基紀、「ホットな地球よ」は本間昭光がサウンド・プロデュースを担当。
多くの筒美京平作品に関わってきた名編曲家二人が、筒美メロディーを見事に引き立たせていますね。

今日のこの1曲は、ピチカート・ファイヴ的グルーヴィーなアレンジがかっこいい「ホットな地球よ」を。
橋本淳による一見奇想天外な歌詞は、元々は戦争反対をイメージして書かれたそうです。
(「アーティスト」の方は、筒美京平とその妻の想い出が基になっているとのこと)

ちなみに、ボーナス・ディスクは、野宮真貴2023年9月18日ビルボードライヴ東京でのライヴ音源。
平山みきもゲスト出演し、「アーティスト」のライヴ・ヴァージョンや和やかなMCも収録されています。森 陽馬


2024年2月17日(土) ジョニ・ミッチェル 「Down To You」(あなたのもとへ)

書籍『じゃじゃ馬娘、ジョニ・ミッチェル伝』が本日入荷しました。

(亜紀書房 デヴィッド・ヤフィ著 丸山京子翻訳 全492ページ 4,950円税込)

本書は、2017年に発売されたジョニ・ミッチェル評伝『Rockless Daughter:A Portrait Of Joni Mitchell』の翻訳本です。

値段が高いな・・・、と最初思いましたが、約500ページにも及ぶ内容はとても濃いですね。
丸山京子さんによる翻訳は読みやすく、巻末に索引(ニール・ヤング ○○ページ、ボブ・ディラン ○○ページ、アルバム『ブルー』に関しては○○ページ、等々)が付いているので、気になる部分をかいつまんでチェックこともできます。

ボブ・ディラン『ローリング・サンダー・レビュー』に参加した時のエピソードや、『マイルズ・オブ・アイルズ』の話、『ラスト・ワルツ』ニールのバックで歌った時のこと等をまず読んでみましたが、とても面白いですね。

<望むものを得るために望まないものを受け入れたのよ。そこからは美しい音楽が生まれ、私たちは互いから学び合った>(帯文記載のジョニ・ミッチェルによる言葉より)

彼女の恋多きエピソードだけでなく、印象深い言葉や歌の意味がより深く感じられる1冊となりそう。
これから読み進めていくのが楽しみです。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ジョニ・ミッチェル『アーカイヴスVol.3:アサイラム・イヤーズ1972-1975』
(国内5枚組CD WPCR-18635 12,100円税込)


2024年2月18日(日) Natalie Merchant 「Come On, Aphrodite」

音楽ライターの天辰保文さんが、2023年ベスト3に挙げている1枚。

Natalie Merchant『Keep Your Courage』
(輸入CD Nonesuch Records 07559707858)

本作は、女性シンガー・ソングライター、ナタリー・マーチャントの約9年ぶりとなるオリジナル・アルバム。
天辰保文さんが運営しているWEBサイトの
<私の、僕のbest3 2023年>にて紹介している方が多かったので、気になっていた作品でした。

暗めなジャケットにNonesuchレーベルからのリリースということで、重い質感を想像していましたが、曲調やサウンドはポップで聴きやすく、彼女の力強い歌声に、“勇気(Courage)”づけられる傑作でした。

今日のこの1曲は、静かな出だしから徐々に盛り上がっていく「Come On, Aphrodite」を。
中盤から後半に躍動するホーンの音色とナタリーのヴォーカルは、目線を上に向ける力を与えてくれます。

なお、タイトルの言葉『Keep Your Courage』(勇気を持ち続けて)は、ラスト10曲目「The Feast Of Saint Valentine」の歌詞に登場します。森 陽馬


2024年2月19日(月) Chris Smith 「Don't Let Anybody Keep You Down」

金澤寿和氏監修<Light Mellow Searches>から、90年代のシンガーソングライター/AOR良作が再発♪

クリス・スミス『ルーム・インサイド・マイ・ハート』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-26087 2,860円税込)

クリス・スミスは、1989年に3人組ロック・バンド、レガッタのメンバーとしてデビュー。
ソロでも4枚のアルバムを発表、現在もライヴを中心に活動しているカナダ人シンガーソングライターです。

今回再発されたのは、1995年発表のソロ1stアルバム『Room Inside My Heart』。
日本では殆ど知られていない存在とのことですが、アコースティックを基調としたバンド・サウンドは今聴いてもあまり古さを感じさせませんし、良いメロディーの曲が多く、新作を聴く感覚で楽しんでいます。

メロディーや曲展開がどことなくスティングを彷彿とさせる曲があったり、「What's Going On」風のイントロが印象的な②「The Wisdom Of Insecurity」など70年代ソウルの影響も感じられたり...。
個人的には、アルバム最後を締め括るピアノをメインとした「Don't Let Anybody Keep You Down」が気に入っています。

解説によりますと、2024年は久々に新作をリリースする予定があるとのことです♪東尾沙紀


2024年2月20日(火) The Bremenrocks 「闇のまにまに」 feat 畠山英莉

インスタント・シトロン、PANICSMILE、インディー・ガール・ポップお好きな方、要チェックの1枚!

The Bremenrocks『ブレーメンロックス』
(国内CD PECF-3284 2,750円税込)

ブレーメンロックスは、竹村カツジ、長瀬五郎、吉田肇によるポップ・ロック・ユニット。
インスタント・シトロン結成前に長瀬五郎と、片岡知子さんも在籍していたそう。

本作は、約30年の時を経て再集結し、女性シンガー(畠山英莉、TOMO、山田マキ)をfeatして制作された新作。
佐藤清喜(マイクロスター)がマスタリングを手掛けておりサウンドもNice♪
ポップで甘い女性シンガー好きならば楽しめるハズ!の全10曲入りです。

今日のこの1曲は、キャッチーなメロディーが印象的な1曲目「闇のまにまに」。
ヴォーカルは、カノサレ(元・彼女のサーブ&レシーブ)の畠山英莉。
なお、ジャケットは岡田崇さんによるデザインです。森 陽馬


2024年2月21日(水) ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ 「ラヴ・ソー・ファイン」

若い頃はテレビっ子でした。
スポーツ中継、ドラマ、ドキュメンタリー、音楽、映画、バラエティ、アニメ、海外ドラマ、etc...
本当にいろいろなものを見ていました。

しかし、自分の年齢が還暦を過ぎたあたりから、見たい番組がどんどんなくなり、現在では一部の旅番組と街歩きものを少し見る程度になってしまっています。
昔のテレビに比べて今のテレビは、、、なんて言うつもりはありません。
自分の興味がいろいろと変化してきているのでしょう。

今、そんな僕でも、テレビから偶然流れてくる素敵な曲に反応してしまうことが度々あります。
それは映像のバックに差し込まれてくるBGMだったり、好きな曲の一部がジングルとして使われているのを聴いたりする時です。

今日はそんな中から、1週間に1回はテレビから流れてくる「ラヴ・ソー・ファイン」を。
NHKの朝の番組『あさイチ』の中で、博多華丸さんが「みんな!グリーンだよ!」と言ったあとに、この曲のイントロがかかるんですね。
誰が選曲したのかわかりませんが、さわやかな曲なので朝にぴったり。いいセンスだと思います。森 勉

★ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
『コンプリート・ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ』
(国内CD 解説:小西康陽 歌詞・対訳付 UICY-25710 1,885円税込)


2024年2月22日(木) 村田和人 「SEE YOU AGAIN」

先週、春を飛び越して初夏の陽気だったというのに、今日の東京は息も白くなる冷たい小雨の1日でした。

ちょうど8年前、2016年2月22日もひどく寒い日で、嫌な感じの雨がずっと降り続いていました。
店内も不思議と重い雰囲気が漂っていたその日の夜、村田和人さんの訃報が届いたのです。

村田さんの音楽、そして存在自体は太陽のようでした。
でも、太陽が見えない冷たい雨の日にこそ、村田和人さんのことを想い出してしまいます。

♪あふれそうな想い出の扉をたたけば、会えるはずの君は遠い人♪
(村田和人「SEE YOU AGAIN」歌詞より)

村田和人「SEE YOU AGAIN」は、1986年発表4thアルバム『Showdown』に収録。
竹内まりやさんが手掛けた歌詞が胸に響きます。

なお、『Showdown』はロニー・フォスターによるプロデュース作でロサンゼルス録音が中心ですが、「SEE YOU AGAIN」は日本でレコーディング(青山純&伊藤広規のリズム隊)され、そのテープを持ち込みトラックダウンのみL.A.で行ったそうです。森 陽馬

★村田和人『SHOWDOWN』(+8)
(国内CD 川崎太郎氏による新規解説付 BRIDGE-383 2,530円税込)


2024年2月23日(金) Neil Young With Crazy Horse 「Kansas」

ニール・ヤングのアナログLP新アイテム『DUME』が本日入荷しました。

Neil Young With Crazy Horse『DUME』
(輸入2枚組LP Reprise/Warner 093624882107)

この『DUME』は、2021年3月に発売された輸入CD10枚組BOX『Neil Young Archives Vol.2(1972-1976)』のディスク8を、単体で初アナログ化したものです。

内容は、1975年発表名盤『ZUMA』の楽曲(「Cortez The Killer」、「Dangerbird」他)を中心に、その時期のクレイジー・ホースとのセッションで生まれた音源を未発表含め全16曲収録。

「わたしの人生でもとりわけすばらしく、生気にあふれていた時期だった」
と、ニールが自伝で語っている通り、クレイジー・ホースとの演奏からは強靭な活力が伝わってきますね。

ブルース・スプリングスティーンの人気曲とは同名異曲の「Born To Run」、「Kansas」のクレイジー・ホース・ヴァージョン、「Powderfinger」の初期ヴァージョン等々、初アナログ化の貴重音源も聴きものです。

なお、CDの裏ジャケには、黒猫と映っているニールの写真が使われていましたが、LPの裏ジャケ及びインナースリーヴは、James Mazzeo(後の『Greendale』(2003)ジャケットもこの人)のイラストになりました。
Wジャケット内側は、CDと同じくヘンリー・ディルツ撮影によるニール&クレイジー・ホースのモノクロ写真を使用。
この写真は4人の表情が清々しく、個人的にも好きなフォトなので、LPサイズになってうれしいですね。森 陽馬


2024年2月24日(土) REOスピードワゴン 「Keep The Fire Burnin'」

皆さんのお気に入りのラジオ番組は何でしょうか?

僕のお気に入り番組は、日曜日に集中しています。
早朝5時の根本要さん『要のある音楽』から始まり、『山下達郎サンデー・ソングブック』、カックルさん&麻耶さんの『Lazy Sunday』、片寄明人『洋楽グロリアスデイズ』、ピーター・バラカン『Barakan Beat』、『宮治淳一のラジオ名盤アワー』、クリス松村の『いい音楽あります』、『スピッツ草野マサムネのロック大陸漫遊記』、そして、深夜25時からの細野晴臣さん『Daisy Holiday!』等々。本当に日曜日は盛り沢山で楽しいですね。

しかし、NHK-FM片寄明人の番組『洋楽グロリアスデイズ』が2024年3月で放送終了となるそうです。
70~80年代の様々な洋楽がかかり、片寄さんの曲解説&語り口もゴキゲンだったんですけれどね。
新年最初の放送で恒例だった佐野元春さんとの新春放談も終わってしまうのかな、、、残念!

とにかくも片寄明人さん、毎週の放送8年間お疲れさまでした。

今日のこの1曲は、REOスピードワゴンの1982年発表曲「Keep The Fire Burnin'」を。
『洋楽グロリアスデイズ』のオープニング・ナンバーです。森 陽馬

★REOスピードワゴン『ジャパニーズ・シングル・コレクション』
(国内CD+DVD SICP-31372 3,300円)


2024年2月25日(日) The Caraway 「Our Brilliant Weekend」

春が待ち遠しくなる、ネオアコ/ギターポップ新作この1枚♪

The Caraway『Our Brilliant Weekend』
(国内CD 歌詞付 blvd-036 2,500円税込)

Swinging Popsicleの嶋田修によるソロ・ユニット、The Carawayが18年ぶりとなる2ndアルバムをリリース。
爽やかな歌声/ハーモニー、シンプルな英語詞、多幸感溢れるメロディが満載です。
ひんやり雨ばかりでまだまだ寒い日が続きますが、今作を聴いているとやわらかな春の匂いを感じます。

イケミズマユミ(Three Berry Icecream)がアコーディオン&コーラスで参加、可愛らしい世界観の「Cookies dances waltz at midnight」、岩渕尚史(Sloppy Joe)がベースで参加「All up to you」などゲスト陣も華を添える全11曲。

本日はその中から、軽快なパーカッションとアコースティック・ギターが気持ち良い「Our Brilliant Weekend」を。
素敵な週末を過ごせば次の1週間もまた頑張れる...川上桃子さん(Keichi & The Coconut Groove)のトランペットをフィーチャーした心弾む1曲です。

ミックスは嶋田さんご自身、マスタリングは佐藤清喜さん(microstar)が担当されています。東尾沙紀


2024年2月26日(月) ローザ三宅 「浦島太郎」

朝ドラ『ブギウギ』人気に便乗してか、戦後~昭和の歌謡曲が最近色々再発されています。
先日はこんな珍しい1枚も出ました。

ローザ三宅『ブラジルの妖精/ローザ三宅 日本を歌う』
(国内CD 2024年最新リマスタリング UPCY-7930 2,750円税込)
<アナログLPも2024年3月27日再発売予定>

ローザ三宅は、祖父母が岡山県出身の日系3世で、ブラジル生まれ&育ちの女性シンガー。
ロベルト・カルロスに見出されて1966年に歌手デビュー。
本作は、1968年に来日した20歳の彼女が日本で録音したアルバムです。

“ブラジルの妖精”とタイトルに書かれているので、アストラッド・ジルベルトやソニア・ローザをイメージして聴いてみたら、ボサノヴァな感じとは全然違って、まさに“昭和歌謡”な作品でした。

14曲中12曲が歌謡曲のカヴァーで、伊東ゆかり「小指の想い出」「恋のしずく」、西田佐知子「涙のかわくまで」、ロス・インディオス「コモエスタ赤坂」、小川知子「ゆうべの秘密」「恋のときめき」、黛ジュン「天使の誘惑」等収録。

今日のこの1曲は、唱歌と思いきやオリジナル?!の「浦島太郎」を。
アルキメデス・メシーナ作曲、サカオ・ヒデノリ作詞のこの歌。
「昔、昔、浦島は、助けた亀につれられブラジルにやってきて」から始まり、「玉手箱あければびっくり、その中には日本まで往復切符。早速飛んでった」で終わる、なんだか凄い1曲です。森 陽馬


2024年2月27日(火) 13(ワンサン) 「ガラクタ」(フェイセズの日本語カヴァー)

<日本が産んだパブロックならぬ、パブフォークの真髄を聴け!>(13『ALBUM』帯裏の文より)

13(ワンサン)は、一色進(CINEMA、ジャック達)と河合徹三(ラストショウ)によるフォーク・デュオ。
1971年高校時代に意気投合し一緒にバンド活動をしていた2人が、2004年に再びデュオを組んでから約20年を経て、遂に1stアルバム『ALBUM』をリリースしました。

13(ワンサン)『ALBUM』
(国内CD NRSD-25127 2,800円税込)

パブフォーク/デュオですが、サウンドは味わい深いロック・バンドな雰囲気で聴きやすいですね。
オリジナル曲に加え、一色進が歌詞を書き河合徹三が作曲したラストショウ「バンジョー・マン」のセルフカヴァー等全9曲収録されています。

今日のこの1曲は、フェイセズ「Debris」(ロニー・レイン作)の日本語カヴァー⑤「ガラクタ」を。
一色進さんが日本語訳を手掛けており、元の歌詞の意味そのままではなく、日本的なアレンジで「ガラクタでも誰かにとっては宝物かもね」という意味合いの歌になっています。森 陽馬


2024年2月28日(水) ドアーズ 「タッチ・ミー」

今日は久しぶりにドアーズが聴きたい気分。

ドアーズのレコードは、アメリカやイギリスではエレクトラ・レーベルが発売していました。
1960年代後半、日本ではエレクトラ・レーベルはビクターが販売権を持って発売していました。
なので、家にあるドアーズのレコードはほとんどビクター盤だと思います。

さて、今日はドアーズの曲で、僕が一番ポップだと思う曲を。

「ハートに火をつけて」、「まぼろしの世界」、「ラヴ・ミー・トゥ・タイムズ」、「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」。
いろいろヒット曲がありますが、1969年に日本でも大ヒットした「タッチ・ミー」をこの20曲入りのベストCDで。

ドアーズ『ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-26203 1,430円税込)

この曲を聴くと、1972年に日本で大ヒットとなった山本リンダの「どうにもとまらない」が頭に浮かんできてしまうのは、日本人のさがなのでしょうか。森 勉


2024年2月29日(木) Geraint Watkins 「Champion」

ヴァン・モリソン、ニック・ロウ、デイヴ・エドモンズ、ロリー・ギャラガー、ビル・ワイマンをはじめ、数多くのレコーディングやツアーサポートでも活躍してきた英ウェールズ出身のシンガーソングライター/鍵盤&アコーディオン奏者、ゲラント・ワトキンス。

パブ・ロックと聞いてイメージするミュージシャンは人それぞれかと思いますが、このワトキンスさんも欠かせない存在です。
今作はソロ・キャリアを総括する2枚組ベスト♪
デイヴ・エドモンズやロックパイル等を想起させる''Theパブ・ロックな70~90年代の作品から選曲したディスク1、味わい深い近年の楽曲を中心としたディスク2。たっぷり全41曲が収録されています。

ゲラント・ワトキンス『エイドメモワール』
(国内流通仕様CD LMCD233J 3,300円税込)

活きのいい初期作もかっこいいですが、本日は2008年発表の名作『In A Bad Mood』に収録されている「Champion」を今日の1曲に。
優しい音色のピアノに、やわらかな管楽器のアレンジも素敵な1曲です。

曲によって音の大きさにバラつきがあるのが少し難点なCD(ディスク1)ですが、入門編として是非チェックしていただきたい1枚。ビーチ・ボーイズ「英雄と悪漢」、ニック・ロウ「Heart Of The City」など小粋なカヴァーがセレクトされているのも嬉しいところです。東尾沙紀




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



トップページ