PET SOUNDS RECORD
今日のこの1曲 アーカイヴス


  今日のこの1曲 “Achives”

<2005月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2005年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。

廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。


<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2005年12月1日(木) The Beach Boys 「God Only Knows」

 いやはや、オープン日が近づいてきてしまいました。

 現在、せっせと仮店舗オープン準備中。
 この場所では約1年のみの営業、とはいえ、やっぱり“ペット・サウンズ・カラー”に染まった店内にしたいですからね。
(といっても、ビーチ・ボーイズ&緑色一色、というわけではもちろんないですよ。)

 今更ではありますが、“原点回帰”の意味合い?も込めて、『ペット・サウンズ』を聴きながら準備してみました。
 
 集中して作業していたせいか、いつの間にか「キャロライン・ノー」ラスト部分の汽車ポッポの音が聴こえてきて・・・。

 ロックの大名盤がまさにイージーリスニングと化してしまいましたが、何かしながら『ペット・サウンズ』聴くときって、こういうとき結構多くないですか? 気づいたらCDが終わっていた、という・・・。(自分勝手にフォロー・・・)

 とにもかくにも、3日オープンに準備が間に合うかは、“神のみぞ知る”ということか。森 陽馬

2005年12月2日(金) Santo & Johnny 「Sleep Walk」

 たくさんの励ましのお電話、メール、本当にありがとうございました。

 なんとか、オープンにこぎつけた、という感じで、元来の“ペット・サウンズ・カラー”にはまだまだかもしれませんが、
【お客様ひとりひとりに対して、それぞれのいい音楽を提供したい】
という気持ちはどこの大きな店よりも負けない気持ちで、これからもやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 ちなみにこの曲はオープン準備しながら、聴いていたナンバー。
 曲説明は本日は割愛。スミマセン・・・。
 
 明日、晴れるといいなあ。森 陽馬

2005年12月3日(土) The Beach Boys 「Wouldn't It Be Nice」

 本日11時、仮店舗がやっとオープンいたしました。

 初日からたくさんの方にご来店いただき、もう言葉に表せないほど感謝・感激しております。
 皆様、本当にありがとうございました。

 正直言って、“まだ準備中なのに、オープン日が来てしまった”と僕自身思ってしまうくらいに、まだまだ店頭は、以前の店ほどの充実空間には程遠い状態かもしれませんが、これからも徐々に、色々な面で魅力ある“街のCD・レコード店”にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
(このHPももっと充実させたいですね。)
 
 ちなみに、仮店舗オープン初日、11時に店頭でかけたのは、ベタではありますが、ペット・サウンズでした。
 特に決めていたわけではないんですけれどね。

 ということで、これからは店頭でその日にかけた曲をご紹介していきますので、何かございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 これからも末永くよろしくお願い申し上げます。森 陽馬

2005年12月4日(日)&5日(月) Manna 「GOTANDA」

 これを書いているのは、すでに6日(5日の夜26時)。
 いやー、更新が遅れてしまいましたね。

 ちなみに4日の日曜日は寒い雨の日にも関わらず、3日に続き多くのお客様にご来店いただいて、本当にありがとうございました。
 床が白めなせいか店内がなんかきれいな感じに見えすぎちゃっているので、ホント、もっと早く店内を汚く(?)して、更に在庫も充実させたいものです。

 で、4日&5日に何度も店内でかけていたのがこの1枚。
 林立夫さんがドラムを叩いている曲を集めたコンピ『Non Vintage』(2CD、MHCL-593 \3150)

 当店通販でもページでも掲載していますし、以前にもご紹介したことあるかもしれませんが、何度聴きかえしても、不思議なコンピですね。
 だいたいニューオリンズの名ミュージシャンだったロニー・バロンと、松田聖子が一緒に収録されていて、更に通して聴いても違和感が全くないオムニバスなんて、そうそうないですから。

 ディスク1の3曲目に収録されているのが、Mannaのこの79年発表曲。

 いかにも!という矢野顕子の作詞・作曲がまずNice!
 そして、Mannaのコケティッシュかつキュートなヴォーカルが、<五反田での待ち合わせに向かう>というシチュエーションというかドキドキ感が伝わってきて、僕はこの曲は恥ずかしながら知らなかったのですが、一気に気に入ってしまいました。
 後半のラスト、ヴァイブ(鉄琴のことです)を叩いているのは、名ヴァイブ奏者のカル・ジェーダー。

 Mannaの『エピック・コンプリート・イヤーズ』(2CD \3,150)というのもCD化・発売され、現在店頭にあるので、買おうかどうしようか迷っています。森 陽馬

2005年12月6日(火) シュガー・ベイブ 「想い」

 祝! 30周年記念エディション発売!
 なんと、80分近く収録で、2,100円という安さ!

 それにしても、1975年の発売から30年が経つのか、と感慨無量であります。
 その当時、生きがいのように通ったライヴは、形はないけど、今となっては心の中で宝物になっています。

 12月15日頃発売になるレコード・コクレターズ誌2006年1月号で、彼らのライヴに関して文章を書かさせてもらいました。(興味ある方はそちらもよろしく。)

 今回発売のCDには、1994年再発盤とは違うライヴ・ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されています。
 1974年4月、池袋シアター・グリーンでの「想い」と、「いつも通り」の2曲は本当に嬉しい収録です。

 音も演奏も素晴らしく、オリジナル・メンバーでのものというところが、価値を増すような気がします。
 特に「想い」は、初音源化曲。いい曲です。

 他のボーナス・トラックでは、最後に入っている「ダウン・タウン」のオリジナル・カラオケが聴きものです。
 村松邦男のギターは、シュガーベイブのひとつの象徴だったのです。森 勉

2005年12月7日(水) シュガー・ベイブ 「SUGAR」 (WILD MIX VERSION)

 このシュガーベイブの唯一のアルバムが当時発売されたのは1975年。
 その時、1974年生まれの僕は1歳になったばかり。

 しかしながら、このアルバムが当時の家の居間に置かれていたのは何故か記憶していて、このジャケットには、吸い込まれるような不思議な魅力を感じていたような気がします。
 実際、両親の話では、まだヨチヨチ歩きの僕がこのレコードを聴くと踊り出していた、とのこと(笑)。

 ですので、30年以上?聴き続けてきたこの盤が、こうやって30周年記念盤として発売されるのは感慨もひとしおです。

 30年間聴き続けてきたのでいいかげん飽きた、かと思えば、全然そんなことなくて、こうやって聴くとまた新たな発見や深みが感じられて、楽曲や演奏など音楽的な部分とはまた離れて、僕にとっては自分の分身のような存在なんだなあ、と実感。
 ボーナス・トラックもイイですね!
 ということで、今日の1曲は昨日に引き続きボーナス・トラックより。

 その名も、“WILD MIX VERSION”。
 以前までは聴こえてこなかった曲中の様々な掛け声が、MIXが大きくなっていて、今まで以上に楽しく感じられる1曲に生まれ変わっています。
 ここらへんは、さすが大滝詠一さん!という感じですね。

 この曲に限らず、全体的に暖かいぬくもりを感じるのは、やはり70年代の録音だからでしょうか?
 よく、○○年早かった、とか書かれたりしますが、逆にこのアルバムが今の時代に録音されていたら、こんなぬくもりは感じられなかっただろうな、と思っています。森 陽馬

2005年12月8日(木) ムーンライダーズ+細野晴臣 「蝶々ーSan」

 仮店舗オープンしてから早くも、もうすぐ1週間。
 色んなところに手を加えたり、面出ししている商品にキャプションを付けたりしたいのに、なかなかそういう時間も取れずちょっと歯痒い思いもしているのですが、ちょっとずつ落ち着いてきた感じ。

 でもこのままいって1年後、やっと、しっくりくるような店作りになったと思ったら、また引越ししなければならない、というのを考えると、仮店舗といえどもなんか立ち去り難い寂しい思いになりそうで・・・。
 なんて、気が早い話ですね。そんなこと考える前に、色々な商品も入ってきたので通販ページなども更新しなければなりませんね。更新頻度が下がってしまっていて申し訳ございません。

 さて、今週シュガー・ベイブ&オール・アバウト・ナイアガラ改訂版などが発売されて、ナイアガラ関連が色々と盛り上がってはいますが、こんなアルバムも発売されました。
 ムーンライダーズ 『ムーンライト・リサイタル1976』。

 1976年、鈴木慶一とムーンダイラース名義で発売された名作『火の玉ボーイ』が発売された後に、芝郵便貯金ホールで行われたライヴ音源が2枚組でCD化。(XPCA-1002 \3,675)
 
 『Japanese Girl』でデビューする前の矢野顕子と、細野晴臣さんも参加。ペダル・スティールで駒沢裕城も参加しており、この曲なんかでも絶妙なプレイを披露しています。

 細野さんがメインヴォーカルで参加しているということで、あえてdisc.1に収録されているこの曲を取り上げましたが、味わい深さ、というか濃さという点では、ムーンライダーズ・ワールドが広がるdisc.2の方でしょうか。
 洋楽では、ザ・バンドが、“当時、あんな若さでこんな音楽をやっていたな”とよく言われますが、このムーンライダーズの“渋さ”も相当ですよ。
 いい雰囲気が伝わってきて、聴いているとその場にいるかのようなゴキゲンな気分になれるライヴ盤です。(ブックレットなども充実!) 森 陽馬

2005年12月9日(金) Susan Tedeschi 「You Got The Silver」

 まさに、“ボニー・レイット2世”!

 スーザン・テデスキは、ボストン出身の白人女性シンガー・ソングライター。
 小さい頃からブルースが好きだったようでサウンドにもそれは反映されていますが、どっぷり浸かったブルース、というのではなく、程よくレイドバックされたルーツ・ロック・サウンドがなんともゴキゲンな感じです。

 Verve移籍第一弾となる今年10月に発売されたこのアルバムも、すでに貫禄すら感じさせる仕上がり。
 また選曲が渋くて、1曲目に収録されているこの曲は、ローリンズ・ストーンズ・ファンならお馴染み(!)、69年作『レット・イット・ブリード』に収録されている隠れた名曲。
 出だしなんか、ホント“ボニー・レイット”そっくりです。

 オールマン・ブラザーズ・バンドの現リード・ギタリスト、デレク・トラックス2005年6月26日のこのコーナーでも紹介しました)の奥さんでもある彼女ですが、夫のデレクももちろんギターで参加。
 4曲目「Tired Of My Tears」のギターなんかは、聴いてすぐそれ、とわかるデレクらしいギター・ソロをキメています。森 陽馬

2005年12月10日(土) SALIF KEITA 「CALCULER」

“今年のワールド・ミュージック ベスト10の中の1枚”
と評判の高いサリフ・ケイタの3年ぶりとなる新作アルバム(『ムベンバ』 UCCM-1081 \2,548)より。

 サリフ・ケイタは、1949年生まれ、アフリカ/マリ出身のアーティストで、アフリカの伝統音楽を継承しながらも、ワールド・ミュージック初心者の人でも聴きやすいサウンド&メロディーで人気の高いミュージシャン。

 2002年に発表されたアルバム『モフー』(UCCM-1035 \2,548 これもオススメ!)も、素晴らしいアルバムで、僕的にはその年の全てのジャンルの作品の中でもトップ5に入るアルバムだったのですが、今作もその前作のアコースティック路線を推し進め、更に深みを増したような懐の深い1枚でした。

 アフリカ音楽、というと、ファンキーなリズムや呪術的なものを想像しがちですが、このアルバムは例えは悪いですが、イージーリスニング的な、というか、夜流しっぱなしにしていてもとても気持ちいいサウンドですね。

 この今日の1曲「カリキュラレ」は3曲目に収録されていて、アルバムの中でもアップ・テンポな方ですが、それでもじっくり身体に馴染んでいくような音色に癒されます。森 陽馬

2005年12月11日(日) ミーナ 「砂に消えた涙」 (日本語ヴァージョン)

 みなさんの無人島に持っていきたい曲ってなんでしょう?

 僕はミーナの「砂に消えた涙」に一応キメてあります。
(そのへんのくわしいことは、2000年刊行のレコード・コレクターズ増刊『無人島レコード』参照)

 この「砂に消えた涙」は、イタリア語ヴァージョンがオリジナルです。
 しかし、日本では圧倒的に、ミーナがたどたどしいながらも味のある日本語で歌ってくれた日本語ヴァージョンの方がポピュラーです。日本で多くの人々にカヴァーされていることからも、その深い浸透具合がわかります。

 それはやはりこの訳詞というか作詞をした漣健児(さざなみけんじ)の偉大なる功績といえると思います。
 
 10月に発売された『サザナミ・ケンジ・コレクション』(TOCT-25823 2CD \3,000)は、漣健児こと草野昌一の弟であり1960年代当時、東芝レコードのディレクターであった草野浩二の選曲・監修でレーベルを越えた充実の2枚組全50曲。

 なんと! 大瀧詠一のライナー・ノーツ付きです。
 短いですが、含蓄のある御言葉です。

 その他にも、九重佑三子「ロリー・ポップ・リップス」、
ザ・ピーナッツ「そよ風にのって」、ニール・セダカ「涙の小径」、
ナット・キング・コール「ラヴ」、リトル・ペギー・マーチ「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」、など、洋楽ポップスの日本語カヴァー全盛の蜜月期音源たっぷり。森 勉

2005年12月12日(月) レイ・ハラカミ 「after bonus」

 12日(月)は、お休みさせていただきました。休みなのをご存知でなく、店前まで来てしまった方がいらっしゃいましたら、申し訳ございませんでした。

 現在のレコード店(もしくはうちの店だけかもしれませんが・・・)にとって、1週間のうちで一番暇で、売上げ的にもイマイチなのが月曜日なのです。
 何故か、というのは様々な要因があるとは思いますが、まずは新譜入荷日が現在の流通のシステム上、火曜日入荷、というのが一般的であるため、その前日はレコード店にあまりお客様が寄らない、ということが一番の原因だと思います。
 (他にもお仕事されている方々が、休み明けの仕事で疲れて、寄り道せずまっすぐ家に帰ることが多いから?というのもあるかもしれません)

 まあとにかくも、これからも勝手ながら月曜を不定休とさせていただきますので、よろしくお願い致します。(12月の他の営業・休業予定日はこち

 で、今日は諸々の雑仕事と、店内の商品整理などを、このCDを聴きながらやってました。

 レイ・ハラカミは、広島生まれ・京都在住の日本が誇れるエレクトロニカ・アーティスト。
 ジャンルでいえば、早い話が“テクノ”になるのでしょうが、“テクノ”という一般的な固定観念とは違った心地良い空間を作り出すインテリジェンスなテクノ。硬質な感じではなく、柔らかい手触り感の音響が独特な音世界を構築しています。近年ではUAや矢野顕子とのコラボも話題になりましたね。
 
 彼が98年に発表した1stアルバム『unrest』にボーナス曲を追加したリイシュー盤(IDCS-1018 \2,520)が発売されたのですが、この曲はそのボーナス曲。ハイパーな宇宙空間に迷いこみそうな1曲。

 なんでこんなこじゃれたのを聴いてるの? と言われそうですが、なにか作業をしている時に大好きなニール・ヤングとか聴いちゃうと、手が止まって聴きこんでしまいそうなので、夜仕事をしている時などはあえてこういう音響系をよく聴いています。森 陽馬

2005年12月13日(火) James Taylor 「Carry Me On My Way」

 当店のHPが出来てから、1年が経ちました。

 この1年の間に一時閉店・仮店舗営業再開など色々とあり、この“今日のこの1曲”コーナーでも様々なアルバムや曲を紹介してまいりましたが、このコーナーの一番最初はこのアルバムでした。

 ジェイムス・テイラーが2002年に発表したオリジナル・アルバム『Octorber Road』(SICP-215 \2,520)。
 
 ジェイムス・テイラーというと、70年代当時の「ファイアー・アンド・レイン」や、「寂しい夜」しか聴いていない、という方が多いかもしれませんが、このアルバムは本当に聴くたびに新たな発見と深みが感じられる素晴らしい作品。
 原点に戻る、という意味合いも込めて、一段と寒さが増した今日は、このアルバムを何度か繰り返しかけていました。

 9曲目に収録されているこの曲は、“ファイアー・アンド・レイン”をくぐりぬけてきた彼が
「このまま我が道を進ませてください」と懇願するようにゆったりと歌うナンバー。
 スティーヴ・ガッドのドラム、マイケル・ランドゥのギターが滋味ながらイイ雰囲気を演出しています。森 陽馬

2005年12月14日(水) Riovolt 「Brisa feat. Ju Cassou」

 2005年に発売されたCLUB/ラウンジ/エレクトロニカ・サウンドの中でも、僕的には3本指に入る1枚。

 ドイツ人プロデューサーNorbert Kupperによるユニット、Riovolt(リオヴォルト)の最新アルバム。
 2003年に発売された『Digital Audio Bossa』も、その年の当店のCLUB MUSIC NO.1アルバムでしたが、今作は更にそれを上回る出来!と思える内容。

 ブラジリアンなエレクトロニカ、ドラムンベースに、サンバ調のブレイクビーツ等、キャッチー&クールなサウンドに、キュートな女性ヴォーカルがかなりゴキゲンです。

 ちなみにこのアルバムで強調したいのは、音だけではなくて、その装丁。

 紙デジパックの作りや、ディスクのアートワークなどもかなり凝っていますが、面白いのは、音の入っているCDとは別にブランクのCDR(空CDR)も1枚入っていて、<違法コピーは1枚だけならOKだよ>的なコメントが添えられているなど、遊び心満載なのが楽しいです。森 陽馬

2005年12月15日(木) 王様 「米とげ、ザ〜ッと」

 王様が遂に禁断の地へ・・・?
その名も『カブトムシ外伝』(VICL-61832 \2,300)が発売されました。

 えっ? ビートルズやっちゃって大丈夫なのかな? 
と思いきや、ビートルズがカバーして人気になった有名曲を集めて日本語カバー、という裏技!
 でもアレンジは、ビートルズのアレンジそのままという、なんとも見事な、というか苦肉の策での“カブトムシ外伝”なのです。

 「ひねってワオ!(Twist&Shout)」、「お願い郵便屋さん(Please Mr. postman)」、「月光おじさん(Mr.Moonlight)」、「男子(Boys)」などなど、素晴らしい?直訳詞連発。

 その中にあって、「米とげ、ザーッと」(10曲目に収録)。

 これは反則?と思いきや、この曲だけは王様のオリジナル名義でした。
 下敷きになっているのはもちろん「Come Together」。
 作曲が王様名義になっているのが、逆に訴えられないかなぁ、と心配になってしまいますが、まあそのくらいは大目に見てやって欲しいですね。(ちなみにこの曲の次の曲もオリジナルで、そのタイトルは「Hey 柔道一直線」・・・。)

 アルバムの最後の最後に入っているシークレット・トラックに、今回の王様の苦労のほどが伝わってきます。森 陽馬

2005年12月16日(金) Peasall Sisters 「I Never Will Marry」

 10代の3姉妹による極上のコーラス・ハーモニーに心が和み、ゆったりした気持ちになれるアメリカン・ルーツ/カントリーおすすめの1枚。(BUF-601 \2,300)

 ピーソール・シスターズは、ギターを担当する18歳の長女サラ、マンドリンの14歳次女ハンナ、フィドルの12歳!三女リアの3姉妹によるユニット。
 演奏だけでなく、美しいコーラス&ヴォーカルももちろん彼女達自身歌っていて、これがもう純粋にイイ!のです。

 2000年に公開されアカデミー賞や映画音楽賞も受賞したコーエン兄弟監督映画『オーブラザー』のサントラがお好きな方なら、お気に入りになること間違いないでしょう。

 驚いたことになんと、その映画『オーブラザー』に村祭りのシーンでカーター・ファミリーの「In The Highways」をかわいらしく歌っていたのが、実は彼女達だったようで、3人とも成長して(といってもまだまだ若いですが)、こんなステキなアルバムを届けてくれました。

 ちなみにこの今日の1曲は、同じくカーター・ファミリーでお馴染みの名曲カバー。

 もう一度、『オーブラザー』の映画をチェックしてみようかな。森 陽馬

2005年12月17日(土) 古内 東子 「ドアを叩くように」

 古内東子 ポニーキャニオン移籍第2弾となる最新アルバム。

 最近ではスガシカオや椎名林檎らとの仕事で知られる森 俊之や、日本が誇れる名ギタリスト佐橋佳幸、名ドラマー沼澤尚など豪華メンツが参加。
 今までの路線はそのままに、ちょっとした冒険的なアレンジの曲もあり、古内東子ワールド健在の作品に仕上がっています。

 その森俊之アレンジの楽曲も良かったのですが、一番耳に残ったのは5曲目に収録されていたこの曲「ドアを叩くように」。

 この曲のアレンジとキーボードを担当しているのは、元スパンク・ハッピーの河野伸。ドラムは、マーカス・ミラー・バンドのドラマーでもあるPoogie Bellという布陣で、切ない歌詞と古内東子節をうまく引き出しています。

 彼女のライヴも一度は観に行きたいと思っているのですが、毎度躊躇してしまってまだ行ったことがありません。いつかは生の演奏&歌声も聴いて見たいと思っています。森 陽馬

2005年12月18日(日)Pearl Bailey & Hot Lips Page with Rhythm Accompaniment 「Baby, It's Cold outside」

 今日は寒い1日でしたね。
 いつのまにかクリスマス、そして年末も近づいていますが、当店で最近よくかけているクリスマス・アルバムはこれ。

 V.A 『A Merry 1940s Christmas』 (Collectors Choice A72858 \1,980)

 古い渋いタイトルばかり再発しているアメリカのレーベル、コレクターズ・チョイスから発売された1940年代のクリスマス・ソングや冬のナンバーを集めたコンピで、なんともほんわかしたノスタルジックな雰囲気の和めるナンバーを集めた全26曲。

 有名なところではウッディ・ハーマンの「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」やドリス・デイ、ダイナ・ショア、フランク・シナトラなどが収録されていますが、僕が好きなのは“クリスマス”というよりは、寒くなると聴きたくなってくるこの曲「Baby, It's Cold Outside」。

 レイ・チャールズ、ルイ・アームストロング、ディーン・マーティン等がカヴァーしているヴァージョンが有名ですが、男性と女性の掛け合いが楽しい曲で、他にもたくさんのカバーがあります。(集めると膨大になりそうで怖いので、まだ集めてはいないのですが・・・)

 ちなみに僕の一番のお気に入りのカバーは、吾妻光良さんが日本語カバーしているのが面白くて大好き! 森 陽馬

2005年12月19日(月) Dreams Come True 「Snow Dance」

 ドリカムのクリスマス/冬の曲というと、やはり「雪のクリスマス」(「Winter Song」)が一般的には有名ですが、僕はこの曲の方がお気に入り。

 バラードではなく、結構アップ・テンポの曲ではあるのですが、切ないメロディーに吉田美和のヴォーカル&詞が絶妙にマッチした名曲だと思っています。

 特にこのシングル(99年発表 TOCT-55010 \1,223)に収録されているアコースティック・ヴァージョン。

 ホメロ・ルバンボによる哀愁漂うスパニッシュ・ギターが、まさに“ハラハラ舞う雪”(「snow dance」歌詞より)を見事に表現していて、そのギターソロ&カッティング はドリカム・ファンでなくとも聴きもの。

 ちなみに4曲目にカップリングとして収録されている「dragonfly」も、目立たないながら味わい深い佳曲で、デヴィッド・T・ウォーカーがギターで参加してます。森 陽馬

2005年12月20日(火) America 「Winter Wonderland」

 様々なアーティストがクリスマス・アルバムを出していますが、意外にも(?)彼らもこんな作品を発表しています。

 アメリカは、イギリス在住のアメリカ人、ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークの3人で結成され、1971年に「名前のない馬」をヒットさせたことでも有名なフォーク・ロック・グループ。
 ダン・ピークが1976年頃に脱退しましたが、現在もジェリー・ベックリーはソロ活動も含め健在です。

 そんな彼らが2002年に発表したのが『Holiday Harmony』(WPCR-11372 \2,520)。
 普段はしっとりと聴くようなクリスマス・ソングを、“アメリカ”風味に料理して、爽やかなハーモニーでアレンジ。

 1曲目に収録されているこの曲も、曲途中でまんま「名前のない馬」のフレーズがいきなり出てきて、アメリカの楽曲に親しんできた方なら、思わずニンマリ♪のはず。

 ちなみにプロデュースは、「ロンリー・ボーイ」でお馴染みアンドリュー・ゴールド(『2005年7月15日の今日のこの1曲』参照)。森 陽馬

2005年12月21日(水) Brian Wilson 「Little Saint Nick」

 ブライアン・ウィルソンが作った作品群(アルバム『PET SOUNDS』や『SMiLE』など)はどれも素晴らしく、最近になっての再評価も著しいが、この「リトル・セイント・ニック」という曲を作ったということも同じくらい評価されていいと思っている。

 1963年にビーチ・ボーイズ名義でシングル発売され、当時でも全米クリスマス・チャートにて3位になった、というブライアン作のこの曲。
 現在のバック・メンバーでもあるジェフリー・フォスケット&ワンダー・ミンツの面々と共に再録音され、今回のクリスマス・アルバム(BVCZ-31021 \2,548)に新たに収録されました。

 大ヒットしたカー・ソング「リトル・デュース・クーペ」をクリスマス&ソリ仕様にしたような楽曲で、コーラス・ワークの美しさもビーチ・ボーイズならではのナンバー。
 
 今回の新ヴァージョンもオリジナルに負けず劣らずの出来。
当時(オリジナル)のブライアンのパートをジェフリーが歌い、マイク・ラブのパートをブライアンが歌っている、という部分もミソですね。 森 陽馬

2005年12月22日(木) 寺尾紗穂 「燕の帰る晴れた朝」

 12月24日まではこのコーナーをクリスマス曲で繋げていこう、と思っていましたが、あまりにも素晴らしい歌を聴いたので、一足先にこちらでご紹介することにしましょう。

 iML record(ikanika Music Laboratory)という出来たばかりの小さなレーベルから発売された所属アーティスト5人、各2曲ずつが収録されたコンピ『ikanika Music Laboratory compilation』(IML-1001 \2,500)。
 こちらに収録されているこの寺尾紗穂という女性シンガー・ソングライターの歌を聴いた時、久々に“グワ〜〜〜”と湧き上がるような衝撃が走りましたね。

 ピアノの弾き語りながら、その表現力、歌唱力、ピアノの響きなど、どれをとっても個性的でかつ感動的なもので、例えがあまりにも陳腐かもしれませんが僕が感じたままに表現すると、
“声が大貫妙子、歌い方が吉田美奈子、ピアノが矢野顕子”!
これらの素晴らしさを併せ持った魅力がこの女性シンガーにはある、と僕には感じました。

 で、実際このシンガーのプロフィールを見るとなんと!シュガーベイブのベーシストであった寺尾次郎の娘さんだとのこと。どうりで・・・というかその才能に合点がいったのでした。

 とにもかくにも、他に収録されているサイトウタクヤという男性シンガーの曲もとても良いので、最近の邦楽でいいアーティスト&曲を探している、という方は是非手に取って欲しい1枚です。森 陽馬

2005年12月23日(金) Donny Hathaway 「This Christmas」

 クリスマス・ソングで好きな曲、と言われてまず思い浮かぶのがこの曲。

 CDでは、71年発表ダニー・ハサウェイの2ndアルバム(『Donny Hathaway』 AMCY-658 \2,447)のボーナス・トラックに収録されているナンバーですが、もともとは1970年11月にATCOよりシングル発売されていた曲で、当時オリジナル・アルバムには収録されなかったナンバー。

 この曲のバック・メンバーのクレジットは、ブックレットにも記載されていないのですが、おそらくギターのあの独特な響きはコーネル・デュプリー、ホーンはキング・カーティスではないでしょうか?

 ダニー・ハサウェイのこの曲はスタンダードというわけではありませんが、最近の黒人R&Bアーティストにもよくカヴァーされていますね。
 あのディスティニーズ・チャイルドやアシャンティもカヴァーしていますが、やはり、ダニーの魂込められた歌声が一番好きだな。森 陽馬

2005年12月24日(土) Patti Smith 「My Generation」(2005年ライヴ)

 クリスマス・イブということで、当然のことながらクリスマス・ソング中心の店内演奏でしたが、パティの痛烈な咆哮にあまりにも痺れてしまったので、あえて今日取り上げることにしましょう。

 75年発表されたパティ・スミスの1stアルバム『Horses』30周年記念盤。
(限定盤 BVCM-34043 \3,990)

 Disc-1には、オリジナル音源のリマスター+76年当時のクリーヴランドでのライブ「My Generation」。
 そしてDisc-2には、今年2005年6月にイギリスのロイヤル・フェステイヴァル・ホールで行われた『Horses』全曲ライヴの音源+そのライヴ時に演奏された「My Generation」が収録。

 76年の危ういハイ・テンションで突っ走りまくる「My Generation」もイイッ!と思いましたが、Disc-2の今年のライヴを聴いて、凄い!というよりはもうそれを通り越して感動してしまいましたね。

 60歳間近にしてこの迫力、存在感、説得力。
 「Gloria」、「Free Money」は歌も演奏も当時を凌いでいるのでは?と思わせるほどの破壊力。
 そして、このフーの名曲カヴァー。
 
 テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン(G)、レッチリのフリー(B)の客演なんていう売り文句なんて霞んでしまうほどのパティの叫び(中間のギター轟音後に“ファッ○ン!ジョージ・ブッシュ!”の咆哮!)、そして変わらぬ音楽に対する情熱に、これ以上なく癒された今年のクリスマス・イブでした。森 陽馬

2005年12月25日(日) Crusaders 「Scratch」

 クルセイダーズは、現在も活動を続ける実に長い歴史を持ったグループです。

 ジャズ・クルセイダーズと名乗っていた頃、モータウン系のレコード会社“Chise”から出した『オールド・ソックス、ニュー・シューズ、ニュー・ソックス、オールド・シューズ』をジャケ買いしたのが最初の出会いでした。1970年代の初めくらいだったかなぁ。
 その中に入っていたスライ&ファミリー・ストーンのカヴァー「サンキュー」がとても気に入った覚えがあります。

 この1974年に発売された『スクラッチ』というライヴ・アルバムは、オールタイム・フェイヴァリットな1枚です。
 1曲目の「スクラッチ」の尋常じゃないテンションの演奏は本当に凄いの一語。
 
 スティックス・フーバー(Ds)、マックス・ベネット(B)、ジョー・サンプル(P)、による2分間近く続くイントロから、ウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)、ウィルトン・フェルダー(T・Sax)の2ホーン・アンサンブルが聴く者の気持ちを高めてくれます。
 ラリー・カールトン(G)も参加していますが、この曲では後半に一瞬らしさを披露してくれますが、裏方に徹したプレイ。

 この曲を聴くと、吉田美奈子の『フラッパー』の中のファンキーなあの1曲を思い出します。森 勉

2005年12月26日(月) John Mayer Trio 「Wait Until Tomorrow」

 本日(26日)は店舗休業ということで、店前までいらっしゃっていただいてお休みだと知った方、申し訳ございませんでした。
 営業時間の変動はあるものの、年末年始は営業しておりますので、またよろしくお願いいたします。

 ということで、休みではありましたが店舗の方に来て、夕方までは諸々の作業をしていたのですが、その際に聴いていたのがこのCD。(ジョン・メイヤー・トリオ『TRY!』 SICP-977 \2,520)

 正直言うと、ジョン・メイヤーは“優等生”的なイメージを勝手に持っていたのですが、これを聴いて印象がかなり変わりましたね。

 もうホント、声がスティーヴィー・レイヴォーンそっくり!
 もちろんギターはそこまでのブッ飛び感はないものの、トリオだけにリードをガンガン弾いています。

 で、そのトリオのメンツが、ドラムはスティーヴ・ジョーダン、ベースはピノ・パラディーノという鉄壁の布陣! 今年9月から10月にかけて全米をツアーした中から厳選されたライヴ盤なのですが、自分の曲に加えてこういうジミヘンのカヴァーもやっていて、なかなかの出来。(ジミヘンのオリジナルは、67年発表2nd『Axis:Bold As Love』に収録)

 “モダン・ブルース・ロック”というテーマがあるせいか、ちょっと演奏が“鉄壁”すぎるかな〜、という気がしないでもないが、単なるシンガー・ソングライターという枠に収まらず、こういう試みをする意気込みやよし。
 彼のこれからの展開も楽しみです。森 陽馬

2005年12月27日(火) ハイロウズ 「サンダーロード」

 2006年1月1日発売新譜が27日入荷してきました。

 毎年、J-POP大物アーティストの新譜が何かしらあるのですが、今年(来年)は、浜崎あゆみ新作、m-flo、ハイロウズベスト盤といったところが発売。

 おそらく浜崎あゆみがオリコン1位となるでしょうが、個人的な思い入れという点では、やはり今年のフジロックで感動のステージを見せてくれたハイロウズの方ですね。

 残念ながら、今秋に活動休止宣言が出たハイロウズではありましたが、ヒロトとマーシーのこれからの活動に期待したいところ。あの二人のことですから、変わらぬロック魂をまた見せてくれることでしょう。

 ちなみにこのベスト盤(BVCR-11083 \3,059)は、全18曲で代表曲はほぼ全て収録。
 当店では横18.5cm、縦13cmのアルバムサイズよりやや大きめなステッカーを先着で御買い上げの方に差し上げています。森 陽馬

2005年12月28日(水) Bruce Springsteen 「Hungry Heart」

 現在、店内中央特設コーナーにて、
“村上春樹 『意味がなければスイングはない』 発売記念特集”を展開中。

 オープン時は季節的にも“クリスマス・コーナー”としてましたが、これからは、こういう変わった(?)特集をどんどん展開していきたいな、と思っております。

 今日のこの1曲は、その新刊『意味がなければ〜』にも掲載されていたブルース・スプリングスティーンのナンバーから。

“2枚組の『ザ・リヴァー』はよく聴いたレコード・・・、そこに収められていた「ハングリー・ハート』はとくに好きな曲”
という村上春樹の記述が本にも載っていましたが、このアルバムは1980年発表作品。佐野元春の「サムデイ」などにも大きな影響を与えた名盤・名曲です。

 サウンドもそうですが、やはり1曲1曲がストーリー的な詞になっていて、全20曲が不思議と繋がっていく感覚がこの『ザ・リヴァー』にはあり、後の『ボーン・イン・ザ・USA』とはまた違った魅力がありますね。

 “村上春樹特集”に関しては、いつか近いうちにHP上でもどんな作品を展示しているかご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。森 陽馬

2005年12月29日(木) Vinicius Cantuaria 「A Dor」

 こんな寒い時にブラジル音楽というのもピンとこないかもしれませんが、今年の最後になって素晴らしいアルバムが発売されましたね。

 ヴィニシウス・カントゥアリアは、以前にも“今日のこの1曲コーナー”(2005年4月7日)で取り上げたことがあるブラジルのシンガー・ソングライター。

 前作も素晴らしい内容でしたが、今作『SILVA』(VACM-1300 \2,548)もまさに新世代のBrasil/Bossa Novaを感じさせてくれる奥深い1枚。

 アート・リンゼイ、三宅純との共作曲などもありますが、やはりヴィニシウスのよりシンプルになった音作りと、朴訥な語り口・歌声がさらに純度を増したのが最大の魅力といえる作品に仕上がっています。

 年越しの夜に聴くのは、パッー!と盛り上がる音楽もいいですが、今年は部屋でのんびりこういうのを聴いて過ごそうかな、と。森 陽馬

2005年12月30日(金) 竹内まりや 「クワイエット・ライフ」

 1992年発表(もう13年もたっちゃったんだ)のアルバム『クワイエット・ライフ』(WPCV-10042 \2,957)からの1曲。

 ラストに入っていた隠れた名曲のアルバム・タイトル曲をやっとここで取り上げることになりました。
 以前から、“今日のこの1曲”でやろうと思っていたのですが・・・。

 曲全体が素晴らしいのですが、特に後半が実にいい雰囲気。
 アレンジャーとしての山下達郎のセンスが十二分に発揮されています。それに応えるべく竹内まりやのヴォーカルも抑制のきいた味わい深いものになっています。

 エンディング近くの「All you need is a quiet, quiet life」のコーラス(村田和人、佐藤竹善、安部恭弘などが参加)に絡む竹内まりやの貴重なファルセット・ヴォイスにも注目。

 いろいろあった2005年ももうすぐ終わりです。
 この曲を聴くと、ささやかな幸せの大切さをいつも想います。森 勉

2005年12月31日(土) ブライアン・ウィルソン 「蛍の光」

 当店ペット・サウンズにて年末12月31日の最後、閉店の時に店内でかける音楽は、1981年に開店して以来ずっと、ビーチ・ボーイズのクリスマス・アルバムに収録されている「蛍の光」でした。

 デニス・ウィルソンのナレーションも入り、美しい彼らのコーラス・ハーモニーに心清められる「蛍の光」。

 しかしながら今年は、これに続いて更に、ブライアン・ウィルソンによる「蛍の光」をかけながら、シャッターを閉めました。
 <今年発売されたブライアン・ウィルソンのクリスマス・アルバム『ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス』(BVCZ-31021 \2,548)の12曲目に、新しいヴァージョンが収録。>

 この新しい「蛍の光」にはナレーションが入っていませんが、アルバムの最後15曲目に収録されている「きよしこの夜」の最後に、ブライアンによるナレーションが入っています。

 ビーチ・ボーイズの美しいハーモニー、そしてデニスの遺志は、まさに“エンドレス・ハーモニー”の字の如く、ちゃんとブライアンが引き継ぎ、この21世紀にも伝わっているのですね。

 来年2006年も、皆が健康でよい年でありますように。森 陽馬



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