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  今日のこの1曲 “Archives”

<2013月11月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2013年11月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2013年11月1日(金) Trombone Shorty 「Long Weekend」

 肌寒くなってきたので、ノリのいい曲でいってみましょう!

 ニューオリンズ出身若きトロンボーン奏者トロイ・アンドリュースこと、トロンボーン・ショーティ。

 2013年発表最新アルバム『Say That To Say This』から今日のこの1曲。
(輸入CD Verve B0018381-02)

 なんといっても今作は、ラファエル・サディークプロデュース!

 ニューオリンズの枠にとらわれない現代ソウル/R&Bの要素を前面に出しながら、ルーツ・サウンドもしっかり感じさせるトロイ&ラファエルのサウンド・センスはさすが。

 特に6曲目「Long Weekend」は、“いかにもラファエル・サディーク!”な1曲。

 ラファエルが在籍していたトニー・トニー・トニーを彷彿とさせる懐かしい感じがありますね。
トロンボーンらしくない、という方もいらっしゃるでしょうが、まあこれはこれで僕は好きです。

 ちなみに、ミーターズ1977年発表曲「Be My Lady」カヴァーもやってます。森 陽馬


2013年11月2日(土) Gregory Porter 「Wind Song」

 ブラックものでもう1枚。
じんわり沁みる渋いオススメ盤を。

 グレゴリー・ポーターはニューヨーク/ブルックリン出身の黒人シンガー。

 ブルーノート移籍第一弾アルバムで、ノラ・ジョーンズ1stのA&Rも手掛けたことでも知られるブライアン・バッカスがプロデュースした今作『Liquid Spirit』。(輸入CD Blue Note 374173-4)

ダニー・ハサウェイのようなスピリチュアルかつ包容力ある歌声がとにかく素晴らしい!

 ジャンル分けするとジャズ・ヴォーカルかもしれませんが、ソウル・ファンはもちろん、シンガー・ソングライター好きの方にもオススメしたい作品です。

 今日のこの1曲は、軽やかなピアノの響きが、彼の温かい歌声と美しく調和している10曲目「Wind Song」。

 今秋~冬の夜長、物思いに耽りながらじっくり聴きこみたい1枚。森 陽馬


2013年11月3日(日)The Blind Boys Of Alabama feat Justin Vernon「Every Grain Of Sand」

 11月3日は酉の市初日。
(2013年は、11月3日、15日、27日の三の酉です。火事には気を付けましょう)

 ということで、2日深夜(3日0時)浅草酉の市へ行ってきました。

 夜中にも関わらず境内の前は長蛇の列!

 熊手を売っている露店からイキのいい三本締めの掛け声がそこかしこから聞こえ、なおかつベビーカステラやお好み焼きなどの露店が深夜から軒を連ね賑わってました。

 楽しいと同時に、来年も健康でこの酉の市に参加できるよう頑張ろう!と身が引き締まる思いもしましたね。

 さて、日本の神社に対して、アメリカの教会で歌われるゴスペルの新譜を今日はご紹介。

ベテラン男性ゴスペル・グループ、“ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ”の新作『I'LL Find A Way』。
(輸入CD Masterworks 88883740582)

 今までもベン・ハーパーなど様々なミュージシャンとコラボレートしてきた彼らの今作は、なんとボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンプロデュース。

ボン・イヴェール的深遠な音世界になっているのかな、と思いきや、意外にも正統派なアレンジ。

 でもジャスティン・ヴァーノンらしい音の隙間を味わうようなサウンドは活かされていて、一般的なゴスペル・アルバムにある黒っぽさはあまり感じさせません。

 今日のこの1曲「Every Grain Of Sand」は、ボブ・ディランのカヴァー。
(オリジナルは1981年『Shot Of Love』に収録)

ジャスティン・ヴァーノンもヴォーカル参加しており、ボン・イヴェール・ファン必聴の1曲。

 ラスト11曲目「Jubilee」には、パティ・グリフィンも参加。

世代やジャンルを越えた伝統音楽の伝承、及びリスペクトが感じられる作品ですね。森 陽馬


2013年11月4日(月) GONTITI 「君住む街角」

 ゴンチチが2002年に発表した『A Magic Wand Of "Standards"』というアルバムは、いつ聴いてものんびりとした気分にしてくれる音がつまっています。

(ゴンチチ 『A Magic Wand Of "Standards"』 PCCA-1792 3,150円)

 ゴンザレス三上とチチ松村の2本のギターから繰り出される耳ざわりの良いソフトな弦の響きは、彼らのオリジナル曲でも素晴らしいものがあるのですが、今日はあえてスタンダードを演奏したものを選んでみました。

 「夜のストレンジャー」、「ラヴ」、「ブルーレディーに赤いバラを」、「ナイト&デイ」、「テネシー・ワルツ」、「ひまわり」、「煙が目にしみる」など名曲が並んでいますが、今日はミュージカル『マイ・フェア・レディ』挿入歌として知られる「君住む街角」(On The Street Where You Live)を。

 長い間コンビを組んでいる二人ならではの呼吸の合ったギター・アンサンブルが素敵です。森 勉



2013年11月5日(火) tonari session's 「海街アーカイブ」

 最近気に入って、店でよくかけている邦楽この1枚。

tonari session's の2ndアルバム『海街アーカイブ』。(NROL-003 2,000円)

 tonari session'sは、香川県三豊市出身4人組バンド。

 彼らが住んでいる香川県“海街”の情景が浮かんでくるような心温まる全10曲。

 おだやかで優しい歌、音と音の隙間を大事にしたサウンドが心地良く沁みます。

今日のこの1曲「海街アーカイブ」には、同郷の曽我部恵一がゲスト・ヴォーカルとして参加。

 叙情的な歌詞とゆったりとしたメロディが郷愁を誘います。

 サニーデイ・サービス、WATER WATER CAMELお好きな方にも是非聴いてもらいたいアルバムですね。森 陽馬



2013年11月6日(水) くらげ 「星々の悲しみ」

 当店通販コーナーに、“限定盤在庫あります”コーナーと、“日本インディーズ盤”コーナーを新設しました。

 限定盤コーナーに関しては、最近某通販サイトにてプレミア価格で売っている業者が多くなってきたことを受け、「まだ普通の値段で売っている店があるので、当店でなくても最寄の街のCD店に寄ってみてね」、という願いも込めアップしてみました。

 インディーズ盤コーナーに関しては、普通のインディーズとも違って、一般流通していない作品やライヴ会場のみで売っているCDR盤など、特殊な商品で取り扱っているものをこれから少しずつ紹介していきたいと思っています。

 通販のみならず店頭にももちろん置いてますので、近くお寄りの方は実際に手に取ってチェックしてもらえたら、CDショップ店員としてはとてもうれしいですね。

 さて、その日本インディーズ盤コーナーに掲載している1枚から今日のこの1曲。
((CD) くらげ 『星々の悲しみ/明るい部屋』 2曲入 315円)

 くらげは京都発、和中整(Vo&G)、澤柳圭祐(B)、橋本あさ子(Dr&Chorus)によるロック・バンド。

 ①「星々の悲しみ」は、浮遊感あるギターのリフ、しっかりとしたリズムを基調に聴かせる良質日本語ロック・サウンド。
 くるりお好きな方などに聴いてもらいたい1曲ですね。森 陽馬



2013年11月7日(木) イノトモ 「眠る猫」

 大好評発売中コンピ『猫と音楽の蜜月』を筆頭に、コーネリアス『100万回生きたねこ』、鈴木慶一を中心とした新バンドControversial Sparkの7インチなど、猫ジャケが続いていますね。

 ということで、猫が出てくるこの1曲。

 女性シンガー・ソングライター、イノトモ。
9作目となる新作『ねむるねこ』。(NTRL-001 2,300円)

 SASAKLAこと笹倉慎介さんの入間市にあるguzuriスタジオでの録音。
(先日10月25日に紹介した湯川トーベンさんの新作にもguzuriスタジオでレコーディングされた曲が入っていましたね)

 歌詞カード裏面にはレコーディング時の写真が掲載。
和やかな雰囲気で録音されたスタジオでの様子が温もりある演奏からも伝わってきます。

 1曲目「眠る猫」は、安宅浩司(G)、伊賀航(B)、北山ゆう子(Dr)という腕達者なバック・メンツ。
他の曲には、栗原正己(栗コーダーカルテット)、平泉光司(benzo)、笹倉慎介も参加しています。森 陽馬


★年末2013年12月27日、笹倉慎介さんのライヴ・イベントを当店地下
アゲインにて行なうことになりました。普段のライヴとはまた違った面白いイベントになる予定!SASAKLAファンは是非お越しください。


2013年11月8日(金) The Autumn Defense 「This Thing That I've Found」

 アメリカの人気ロック・バンド、ウィルコのメンバーであるジョン・スティラットとパット・サンソンによるユニット、ジ・オータム・ディフェンス。
 
 デュオ結成は1999年。これまでに2~3年に1枚のペースで4枚のアルバムを発表しています。

5枚目となる新作『Fifth』は日本先行でリリースされました。
国内CD PCD-93756 2,415円 海外発売は2014年1月予定)

“オルタナ・カントリー”というジャンルで括られるウィルコのサウンドとはまた違った雰囲気で、フォーキーで美しいメロディーと2人の相性抜群のハーモニーは心地良
く、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

 今日の一曲は、2曲目の「This Thing That I've Found」。

 パット作&リード・ヴォーカルの曲なのですが、スライドギターによるソロや曲の雰囲気がジョージ・ハリスンを彷彿とさせる1曲。
 彼の歌声もどことなくジョージに似ている気がします。

今年の4月、ウィルコの来日公演の後にオータム・ディフェンスのライブも小さめの会場で行なわれたのですが、来年の1月には東名阪での待望の単独公演が決定しています! 東尾沙紀



2013年11月9日(土) NINA VIDAL 「Crying」

 「洋楽が売れなくなった」、という声を音楽業界内でよく耳にします。

 実際、タワー・レコード渋谷店&新宿店リニューアル時に、アニメ、アイドル、K-POP売り場を拡張した反面、洋楽フロアが縮小されたことからも顕著に現れていますね。

 昔は必ず国内盤が出ていたアーティストが新作を出しても輸入盤流通のみ(ライ・クーダーの新作ライヴ盤も国内盤は出なそう)というのも、セールス面で見れば致し方ないところなのでしょう。

 何故売れなくなったのか?
その要因は色々とあると思うのでここでは論じませんが、逆説的な見方で言うと、今までが売れすぎていたのかな、とも思います。

 日本語の解説、歌詞、対訳、国内盤のみのボーナス・トラック、特典ポスター等々。
英語圏ではない国で、洋楽をこれだけ丁寧に売っているのは日本が随一でしょう。

 世界的にCDのセールスが落ちている中で、日本はまだ売れている方なわけですから、「売れなくなった」と見るのではなく、これを水準として維持できるように、洋楽ファンが喜ぶようなリリース(ベック・ボガード&アピス『ライヴ・イン・ジャパン40周年盤』は良い例ですね)や、将来的に洋楽リスナーが増えるような施策(Inter FMの番組プログラムは素晴らしい!)を継続していって欲しいところです。

 ということで前置きが長くなってしまいましたが、今日はニーナ・ヴィダルの新作『シルバー・ライニング』から。
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 歌詞・対訳付 ZLCP-143 1,780円)

 ニーナ・ヴィダルはニューヨーク出身黒人女性シンガー。

 洋楽が売れていた80~90年代、シャーデーやアニタ・ベイカー、トニー・ブラクストンなどがお好きだった方にオススメしたいジャジー・ソウルな1枚。

 7曲目「クライング」は、ロイ・オービソンの名曲カヴァー。

 ペダル・スティールが入った渋いアレンジながら、ジャジー&スムース感もあり、とてもいい雰囲気の仕上がりです。森 陽馬


2013年11月10日(日) Snow White Blackbird 「Movin'on」

 “現代版アース・ウィンド&ファイヤー”
という国内盤帯に記載の宣伝文句に釣られて購入♪ 早速聴いてみました。

 スノー・ホワイト・ブラックバードは、キューバ/ハバナ出身のベーシスト、ニーニョ・トレンテを中心にニューヨークで結成した男女混声5人グループ。

 楽曲ほぼ全曲のソングライティングを担当しているニーニョのルーツは70'sソウルで、ファンクからスウィートなものまでソウルの美味しいエッセンスが各曲に塗されています。

 EW&F名曲サビで感じるゾクゾクするような高揚感こそないものの、“心地良く聴けるスタイリッシュ・グルーヴィー・ソウル”な1枚ですね。

 メイズやフィリー・ソウル、アシッド・ジャズ系好きの方にも是非聴いてもらいたいアルバム。

 今日のこの1曲は、ギターのカッティングと5人のコーラス・ワークがクールかつかっこいいアップ・ナンバー1曲目「Movin'on」。

 どこか懐かしさも感じさせるサウンド・アレンジで、安心して聴けるソウルおすすめチューンです。森 陽馬


2013年11月11日(月) ビートルズ 「アスク・ミー・ホワイ」

 ビートルズの新しいアイテムが発売されました。

 『オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』!!

19年ほど前に発表された『ライヴ・アット・ザ・BBC』の続編ということになります。
(国内CD 英文ブックレット翻訳 日本語解説 歌詞・対訳付 TYCP-60034 3,780円)

イギリスBBCラジオで放送するためにBBCのスタジオで録音した貴重な音源です。

 1963~4年の間に録音された楽曲40曲に、会話(インタビューなど)23トラック含めた全63トラックが、2枚組CDに収められています。

 音を聴くまではあまり期待していなかったのですが、これはやっぱりイイですね。

 初期ビートルズの若々しくて、荒々しくて、手加減なしの一生懸命さにジーンときてしまいます。

 ラジオで放送するための音源ゆえ音も良いですし、ほとんどが一発録りで、ダビングも最小限に留められているので、より彼らの素晴らしさがダイレクトに伝わってきます。

 しばらく繰り返し聴く回数が多くなりそうです。

 今日のこの1曲は「アスク・ミー・ホワイ」。

 ジョンのリード・ヴォーカル、ポール&ジョージのコーラス、最高! 森 勉

★お買い上げの方、先着でビートルズのポスター差し上げています。


2013年11月12日(火) アンダース・オズボーン 「peace」

 11月12日はニール・ヤング68歳の誕生日!
おめでとう!ニール!

 クレイジー・ホースとのツアーも夏に終了し、最近はファームエイドやブリッジ・スクール・ベネフィットなど、フェスに時々出演。ライヴではカヴァーを多くやっているようです。(ボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」をよく歌っているみたい)

 ということで、今日はニール・ヤングネタ的なこの1曲。

 何度か取り上げた(
2008年2月25日2010年6月21日2012年6月16日)ことがあるアンダース・オズボーンは、ニューオリンズ在住スウェーデン出身の白人ブルース/シンガーソングライター。

 その彼の2013年発表新作『ピース』。(国内CD PCD-25161 2,625円)
全体的にはブルース・ロックな仕上がりでしたが、なんといっても注目は1曲目「peace」。

 この曲のイントロがニール・ヤング「コルテス・ザ・キラー」そっくり!
(ちなみに「コルテス・ザ・キラー」はニール・ヤング1975年発表作『ZUMA』収録)

というか、そのまんまだろっ!とツッコミ入れたくなるくらいギターのリフや音色まで同じなのです。

 ほとんどパクリではありますが、以前にも「オハイオ」をカヴァーしたことがあるニール好きの彼ですし、かっこいいから許しちゃいましょう。

 とにかくも、ニール好きの方は必聴!?の1曲ですね。森 陽馬


2013年11月13日(水) センチメンタル・シティ・ロマンス 「ロマンス航路」

 先週11月7日(木)、渋谷クワトロで行われたセンチメンタル・シティ・ロマンス40周年記念コンサートへ行ってきました。

 休憩を挟んで3時間タップリ!
センチの熟成されたサウンドを堪能した至福の時間でした。

 中野督夫、告井延隆、細井豊、野口明彦、瀬川信二に、パーカッションのマック清水も加わって、長年一緒にやっているバンドならではの結束感と、気心のしれたゆったり感を味わうことができました。

 第1部は「ムーンシャイン&サンシャイン」、「ロサンゼルス大橋Uターン」、「うん、と僕は」、とオールドファンにはたまらない曲並びで始まり約50分。
 第2部は最初30分間ゲスト・コーナーがあり、その後90分はセンチの新旧名曲オンパレードで、本当に充実した40周年記念ライヴだったと思います。

 今回のゲストは出演順で、伊勢正三「海風」、EPO「ダウン・ダウン」、鈴木慶一with武川雅寛「スカンピン」、というラインナップ。
 それぞれセンチとの思い出を語ってのジョイント演奏は、お互いの強い絆を感じさせるものでした。

 特にセンチのコーラス&演奏で聴く「スカンピン」、良かったなぁ~。

 さて、当日演奏された曲から今日の1曲を選ぼうと思うのですが・・・。
いろいろ迷いますね。

 「夏の日の想い出」、「U.S.タイムマシーン」、「うちわもめ」、「雨はいつか」なども良かったのですが、今日は2ndアルバム『ホリデイ』に入っていた「ロマンス航路」。

 ドラムス野口明彦のリード・ヴォーカルによるなんとも夢見心地にしてくれる名曲です。

 今回のライヴではタイトなリズムを強調したアレンジになっており、昔から大好きな曲がますます好きになりました。森 勉

★掲載ジャケットは1stと2ndが一緒に収録されたセンチメンタル・シティ・ロマンス『GOLDEN☆BEST』。(MHCL-595 2,980円)


2013年11月14日(木) D.C.LEE 「The Paris Match」

 ワム!のバック・コーラス&ダンサーからキャリアをスタートさせ、その後スタイル・カウンシルに参加。
ポール・ウェラーの元奥様であるD.C.リーの86年の1stアルバム『SHRINE』が、2枚組デラックス・エディションで再発になりました。(輸入CD CRPOPD136)

 スタイル・カウンシルで活動中にリリースされた本作。
共作以外サウンド面ではポール・ウェラーは特に関わっておらず(プロデュースはBrian Robsonという人)、まさに80'sなサウンドではありますが、全英2位となった「See The Day」、ホール&オーツの「She's Gone」を女性版に置き換えカバーした「He's Gone」、こちらもシングルリリースされた「Come Hell Or Waters High」などバラードが特に良い感じです。

 ディスク1のボーナス・トラックには、「See The Way」の12インチシングルに入っていた「The Paris Match」と「Luck (Live version)」が追加収録されています。どちらもスタカンの名曲です♪

 「The Paris Match」は、トレイシー・ソーン、ポール・ウェラーも歌っている曲ですが、シンプルな演奏で歌うD.C.リーのバージョンもまた切ない気持ちにさせてくれます。

 ディスク2には、84~86年に発表されたシングルやリミックスなど13曲が収録されています。東尾沙紀


2013年11月15日(金) ビーチ・ボーイズ 「サーフィン・サファリ」

 文藝春秋2013年12月号に掲載されている村上春樹書下ろし短編小説『ドライブ・マイ・カー』を読了。

 『ノルウェイの森』じゃないけれどタイトルからしてビートルズの楽曲を意識した小説なのかな?と思いきや、いい意味で裏切られましたね。

 小説内に“ビートルズ”は出てきませんが、“ビーチ・ボーイズ”の文字は出てくるので思わずニヤリとしてしまいました。(そんなに時間かからず読めるので気になる方はチェックしてみてください)

 ストーリー的には夏目漱石(小説『ここから』とか)のようなところがありつつも、舞台設定は所々に村上春樹らしさがあって面白かったですね。

 ちなみに小説の主人公が乗っている車は黄色いサーブでしたが、“黄色い車”というと、映画『アメリカン・グラフィティ』。
 黄色いフォード・デュース・クーペが出てくる場面ではビーチ・ボーイズ「サーフィン・サファリ」がかかっていたことが思い出されます。

 ということで、今日は『アメリカン・グラフィティ』サントラ盤から。
今なら期間限定1,499円で発売。(国内CD 2枚組全41曲 解説・歌詞付 UICY-75716 1,499円)

 1962年前後が映画の舞台となっていて、オールディーズ好きはもちろん、オールディーズをこれから聴いてみよう、という若い方にもオススメのコンピです。森 陽馬


2013年11月16日(土) 鈴木祥子 「星影のワルツ」

 鈴木祥子のニュー・シングルが発売になりました。
(鈴木祥子『星影のワルツ』  BEHD-1004 1,500円)

 今回は日本の名曲、遠藤実メロディに挑戦です。

 昭和43年(1968年)、千昌夫が大ヒットさせた「星影のワルツ」をピアノ弾き語りのシンプルなスタイルでナイス・カヴァーしています。

 このCDは<ベアフォレスト・レコーズ・ジャパニーズ・エッセンシャル・ポップ・シリーズ VOL.1>ということで発売されました。
 このシリーズの趣旨は以下の通り。

【ベアフォレスト・レコーズが自信を持ってお届けするこのシリーズが試みることは、日本のポップの歴史の中で作られ歌われた数々の名作の中から、鈴木祥子の趣味の楽曲を
1、オリジナルのメロディに忠実に
2、日本語の美しさや響きに留意し
3、回顧よりもその音楽的香気が今日まで生きつづけている永遠のメロディを
一定の範囲に縛られずに表現してゆくことを目論んでいるものである】
(「星影のワルツ」ジャケット記載の文より)

 「星影のワルツ」はいわゆる歌謡曲畑の曲ですが、ヒットしていた当時から好きな楽曲でした。

 洋楽好きの僕でも気に入ってしまう旋律と雰囲気を持っているんですね、この曲は。
作曲者、遠藤実のマジックなんでしょうか。

 鈴木祥子の“気”がビンビン感じられる歌にひたることができる、静かなる濃密な4分21秒。

名曲名唱です。森 勉

★当店にてお買い上げの方、先着でささやかなオマケ差し上げています。

2013年11月17日(日) Lucy Wainwright Roche 「Seven Sundays」

山下達郎アナログ3タイトル&『クリスマス・イブ』初回限定DVD付CDがもうすぐ発売(11月20日)。

先日倉庫を整理していた時に、『メロディーズ』発売時のEPサイズ4ページチラシが少し見つかったので、『メロディーズ』新装アナログ盤お買い上げの方先着で差し上げたいと思っています。

あと、『オン・ザ・ストリート・コーナー』発売時のレコード・ビニール袋も出てきたので、こちらは『シーズンズ・グリーティングス』アナログ盤お買い上げの方に先着でプレゼントする予定。

(当時の販促物のため一部汚れてますが、オマケということでご了承ください。)

 さて、今日のこの1曲は、最近気に入ってよく聴いている女性シンガー作品から。

 Lucy Wainwright Roche(ルーシー・ウェインライト・ローチェ)は、ラウドン・ウェインライト3世&スージー・ローチェの娘であり、ルーファス・ウェインライトの異母妹。

 
2011年発表1stアルバム『Lucy』(2011年7月17日に紹介)よりサウンド・アレンジは多少凝った感じになりましたが、可憐な歌声は変わらず魅力的♪

 おだやかな楽曲にほどよいポップ感もあるので、新世代女性シンガー・ソングライター好きの方にオススメの1枚です。
(輸入CD 『There's a last time for everything』 Maeby Music 884501983228)

今日は日曜日なので、10曲目「Seven Sundays」。

シンプルかつ地味ですが、こういうタイプの曲が彼女には合っている感じがしますね。森 陽馬


2013年11月18日(月) ポール・マッカートニー 「Save Us」

ポール・マッカートニー東京ドーム11月18日公演へ行ってきました。

 いやー、凄かった!
約2時間40分、興奮冷めやらずとはまさにこのこと!

 ドームだからサーカスやショーを観るつもりで行ったけれど、感動的な“コンサート”でしたね。

 スタンド席でも音は良かったし、遠くてもポールの気合いがビンビン伝わってきました。

 洋楽のドーム・コンサートで、ビッシリ満席なのも壮観!
あれだけの観客を多幸感いっぱいにするポールのパワーに脱帽した一夜でした。

 19日(火)、21日(木)もあるので詳しい曲などに関しては後日にしましょう。
その代わりこれから見に行かれる方のために、気付いた点などを記しておきます。

・当日券も売っていました。18時頃には列もなくすぐに購入できるようでした。
(売り場付近でウロウロしていたら、「チケット余っているので買いませんか?」と一般の方から声をかけられました。余って困っている人も実際いるようです)

・グッズ売り場は長蛇の列。14~15時くらいから販売しているそうなので、グッズ購入したい方は開場前に行っておいた方がいいかも。(一部のグッズは場内でも販売)

・プログラム(3,000円)はグッズ売り場でなくても何ヶ所かで売っていました。
21ゲート付近(野球グッズ店前)で並ばず購入。写真だけでなくインタビュー等も充実。3Dメガネも付いてます。

・ドーム入場口&場内はすごい人なので、水道橋駅から自分の席に辿り着くまで15~20分くらいは見ておいた方がいいかも。ちなみに18日は19時10分くらいに始まりました。

・開演前に場内でかかっているリミックス音源も聴きもの。

・外野席側&ステージ横側用のモニターが用意されているので、ステージから遠い席でも楽しめるような工夫が色々あり。

・アリーナ席は1曲目から総立ち。スタンド席も場所によって立つ人多数。

 あと、新作『NEW』からも結構やりましたから、ちゃんと聴いて予習していった方がいいですよ。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UCCO-3048 2,600円)

歌詞も迫ってくるものがあって、CDで聴く以上にグッときました。森 陽馬


2013年11月19日(火) 松任谷由実 「Early Springtime」

 ポール・マッカートニー感動的なコンサートの余韻も冷めないままに夜が明け、19日は新譜が色々と入荷。

(山下達郎『クリスマス・イブ』初回DVD付、山下達郎アナログ3種、松任谷由実新作、寺尾紗穂新作、大橋トリオ新作ウインター・アルバム、二階堂和美、中島みゆき、モータウン・ソウル1,000円シリーズ等々。)

 その中からこの1枚。
ユーミン通算37作目となる入魂の新作オリジナル・アルバム『POP CLASSICO』。
(松任谷由実 『POP CLASSICO』 初回DVD付 TYCT-69100 3,150円)

 リリース前、“ブリティッシュ、ラテン、フレンチ・ポップ等様々な音楽要素を取り入れた意欲作”というアルバム評を読んで、ちょっと取っ付きにくそうなアルバムかな?と懸念していましたが、ほど良く“ユーミン・ポップス”に昇華されていて聴きやすいですね。

 森本千絵が担当したアートワークも素晴らしい!
ユーミンがこのアルバムに込めた“生”への強い想いがジャケットからも伝わってきます。

 バック・ミュージシャンも、リー・スクラー(B)やジョン・ロビンソン(Ds)、ディーン・パークス(G)など、海外の腕達者が参加。
 アル・シュミットによるミックスというのも聴きどころのひとつ。

 今日のこの1曲は9曲目「Early Springtime」。
プロコル・ハルムの影響を感じさせるイントロのキーボードが印象的。
 この曲は河村カースケ智康(Ds)、鳥山雄司(G)、美久月千晴(B)と、日本人職人ミュージシャンがバックを固めています。

 ちなみに初回DVDには、「ひこうき雲 (RE-MIX) 荒井由実×松任谷由実」のミュージック・クリップが収録。過去のユーミンと今のユーミンがシンクロする映像にグッときます。
 初回も通常盤も値段は同じなので、購入予定の方はお早目に。森 陽馬


2013年11月20日(水) 寺尾紗穂 「インドへ」

 デビュー時から当店でずっと応援し続けている女性シンガー・ソングライター、寺尾紗穂さんの新しいアルバムが2種類発売されました。

 版画家奥山義人による珈琲にまつわる歴史を100余の版画に綴った『珈琲版画』作品映像集、DVD『版画珈琲物語』のイメージ・アルバムで、珈琲をテーマにした寺尾紗穂楽曲を収録したアルバム『珈琲』。
(CD+DVD 寺尾紗穂 『珈琲』 MDCL-1541 2,625円)

 もう1枚は、DVD『版画珈琲物語』のサウンドトラックで、寺尾紗穂さんが全曲ソロ・ピアノを奏でたインスト作品になっています。
(CD 『版画珈琲物語オリジナル・サウンドトラック』 MDCL-1540 2,625円)

 今日のこの1曲は、紗穂さんの深く美しいピアノが堪能できる『版画珈琲物語』サントラから。

 クラシックでもなく、ジャズでもなく、イージー・リスニングでもない、叙情性を帯びた彼女のソロ・ピアノは遠い過去の記憶を呼び覚ますような郷愁を覚えます。
(ちなみに今日のこの1曲「インドへ」はもう1枚の『珈琲』に歌入りも収録。)

 これからの季節、読書しながらのBGMにもピッタリ合いそうな1枚。

 なお、寺尾紗穂さん、昨日紹介した松任谷由実も参加した大貫妙子トリビュート・アルバムが12月18日発売決定しました。(『大貫妙子トリビュートアルバム』 2枚組CD RZCM-59438 3,990円)

 寺尾紗穂さんは隠れた名曲「Rain」をカヴァー。
ユーミンはなんと!キャラメルママ(細野晴臣・林立夫・鈴木茂・松任谷正隆)をバックに「色彩都市」をカヴァー!

 年末とても楽しみなリリースです。森 陽馬


2013年11月21日(木) ジェイク・バグ 「Me And You」

 本日はポール・マッカートニー来日公演最終日。
私は19日(火)観に行き、71歳とは思えない軽やかな身のこなしと力強い歌声にただただ圧倒されました。
 ビートルズ、ウイングスの曲は勿論、新作のナンバーが生で聴くととてもかっこよかったです。一生の宝物となる体験になりました!

 ポールのような長年一線で活躍するミュージシャンになっていってほしい!と願っているのが、UK期待の若手ミュージシャン、現在19歳のシンガーソングライター、ジェイク・バグ。

 全英1位を獲得し“次世代のボブ・ディラン”と例えられたデビュー作(
2013年2月6日の今日のこの1曲で紹介しました)から約1年、早くも新作2nd『シャングリ・ラ』がリリース
(国内CD ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 UICR-1111 2,300円)


 名プロデューサー、リック・ルービンを迎えた今作は、米マリブにあるリックのスタジオ(名前はシャングリ・ラ)で録音。
 チャド・スミス(Dr./レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ピート・トーマス(Dr./アトラクションズ他)などがレコーディングに参加、ブレンダン・ベンソンが3曲共作でクレジットされています。

 デビューからの1年、彼がよく聴いていたというニール・ヤングからの影響が色濃く出た「All Your Reasons」、チャドが叩くとどことなくレッチリぽい?「Simple Plasures」他、アメリカンな空気も取り込んだバンドサウンドを軸に、前作より更にロックな作品となりました。

合間に挟まれる「Me And You」や「A Song About Love」などフォーキーな曲も良いですね。
20歳前の若者らしい複雑な心中を心地良いメロディーで聴かせてくれます。東尾沙紀



2013年11月22日(金) ビートルズ 「アンド・アイ・ラヴ・ハー」

 やはりポール・マッカートニー来日について触れておかないといけませんね。

 遅ればせながら、11月21日(木)、ポール・マッカートニーのソロとして4度目の来日<アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー>東京ドーム公演最終日、行ってきました。

 東京ドームでのライヴに関しては、1989年ミック・ジャガーのソロ・ライヴ以来でした。
というのも、その時の音のひどさ、その他諸々がトラウマになって、ドーム・コンサートはもう行きたくない、とずっと思っていたからです。

 しかし、音響面ではかなり改善されているという話を以前から耳にしていたので、いつかは「東京ドームは嫌だ症候群」を克服しなければ、と思っていました。

 そのような経緯があってのポールのライヴ。
まずポールの存在感の凄さ、そして今まで彼が作ってきた楽曲の力強さが際立っているステージの素晴らしさに感動しました。

 (『アビー・ロード』B面ラストのメドレーは3曲としてカウントして)演奏された全39曲。
 どの曲が良かったか?

 今の僕にその質問は愚問です。

 全部! すべて良かった! ありがとうポール!!

 ただ、ここは今日のこの1曲決めなければいけないので・・・。
コンサート中盤14曲目に披露された「アンド・アイ・ラヴ・ハー」を。

 オリジナルに忠実に歌ってくれるポール。
しばし目を閉じて聴くと、そこには映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』のシーンが・・・。

 ジョンのリズム・ギター、リンゴのボンゴ、そしてジョージのガット・ギターの音色も聴こえてくるような。

 ポール絶品のバラード、71歳になっても健在。
だから僕たちはポールをいつまでも好きなのさ。

 ライヴの模様、感じることが多すぎて書き切れないので、詳しくはHPではなく店頭でお話を。森 勉

★掲載ジャケットは「And I Love Her」収録、1964年発表アルバム『ハード・デイズ・ナイト』。(国内CD 期間限定価格盤 TOCP-54503 1,950円)


2013年11月23日(土) 完熟トリオ(小坂忠/鈴木茂/中野督夫) 「青い影」

 小坂忠、鈴木茂(はっぴいえんど)、中野督夫(センチメンタル・シティ・ロマンス)によるスペシャル・ユニット、完熟トリオ。

 数年前から活動を開始し、昨年はFUJI ROCK、今年はRISING SUN ROCKフェスに参加する他、地方のライヴ・ハウス含め全国各地でコンサートを続けています。

 今までCDは出ていませんでしたが、この度ライヴ盤2種類が発売!
当店で取り扱えることになりました!

Vol.1は2012年3月29日名古屋ell.FITS ALLでのライヴ。
Vol.2は2012年4月6日東京・曙橋461でのライヴ。

 どちらも盤はCDRで音質もオーディエンス録音的ではありますが、この3人ならではの暖かい雰囲気が伝わってくる臨場感あるライヴ音源です。

 Vol.1の方には永原元(Per)が参加、鈴木茂がベースを弾いている曲もあるのでそちらもオススメですが、今日は曙橋461の方からこの1曲。

 プロコル・ハルムの名曲「青い影」カヴァー!

イントロのあの有名なフレーズを鈴木茂がエレキ・ギターで弾いています!
 そして小坂忠さんによる包み込むような歌声も最高!

 ライヴ会場にはなかなか行けない、という方は是非。森 陽馬

★通販コーナーにも掲載しました。


2013年11月24日(日) 山田稔明 「O CHRISTMAS TREE」

 来週12月2日(月)、当店地下アゲインにて山田稔明さんをお招きしてDJトーク&ライヴ・イベント『月あかりのナイトリスニングVol.2>を行います。

 今回は“クリスマス特集”として、山田稔明さんの膨大なクリスマス・コレクションの中から、フェイヴァリットなクリスマス曲を紹介してもらう予定です。

 ライヴもクリスマス曲を中心に演奏していただくので、一足早いクリスマス気分を味わいたい方は是非お越しください。

 さて、その山田稔明さんによるクリスマス・アルバムが先日発売されました。
(『Christmas Songs』 GTHC-003 2,100円)

 収録楽曲全ての演奏、歌、多重コーラス、アレンジ、録音、ミックスなどを山田稔明さん自身が担当。

 クリスマス・スタンダードを手作り感溢れるアレンジで聴かせるゴキゲンな1枚に仕上がっています。

 ラスト12曲目「O CHRISTMAS TREE」(邦題:もみの木)。

 新たに日本語詞を乗せた温もりある1曲。
最後の最後に猫の鳴き声も入ってます。森 陽馬


2013年11月25日(月) 大橋トリオ 「MAGIC」

 当店大推薦の男性シンガーソングライター、大橋トリオ。
前作から約8か月ぶりとなる最新作『MAGIC』がリリースされました。
(RZCD-59436 DVD付 3,990円 通常CDのみ2,940円もあり)

 新作はキャリア初となるウィンター/クリスマス・アルバム!

 全体的にゆったりとシンプルなアレンジのものが多く、暖かい部屋でまったりと聴きたいアルバムです♪

 1曲目のユーミン「恋人がサンタクロース」やマライア・キャリー「All I Want For Christmas」などが原曲のイメージからガラリと変わってしっとりとムードある雰囲気に。

 他にも、ドラマの挿入歌として使用されたデヴィッド・ボウイ「Starman」、ジョニ・ミッチェル「River」、レナード・コーエン「Hallelujah」、イーグルスのバージョンが有名な「Please Come Home For Christmas (二人だけのクリスマス)」など名曲を大橋トリオ流にカバーしています。

 カバーも良いですが、今日の一曲はオリジナル曲で今作のリードトラック「MAGIC」を。

 友達以上恋人未満の男女の恋を男性の目線から描いた詞とポップなメロディが、ハッピーな気持ちにさせてくれる一曲です。

 DVDには大橋さん自身も出演されている三宅唱監督による短編映画『TREE HOUSE』(他に村上淳、沢尻エリカなどが出演。)と、「MAGIC」のミュージック・ビデオが収録されています。東尾沙紀


★お買い上げの方に、大橋トリオロゴ入り豪華オリジナル・ペンを先着でプレゼント中。


2013年11月26日(火) カルメン・マキ&OZ 「私は風」

 11月25日(月)、古田たかしドラム生活40年祭“しーたか40”コンサートが渋谷AXで行われました。

 ロック・ドラマー、古田たかしさんのデビュー40周年を祝うコンサートで、佐野元春、Char、奥田民生、田島貴男、渡辺美里、PUFFY、カルメン・マキ、大橋卓哉(スキマスイッチ)、長田進、根岸孝旨、佐橋佳幸など名ミュージシャンが多数参加した、楽しくて賑やかな3時間♪

 古田さんの温厚な人柄と、それに付随した人との繋がり&ご縁が、良い音楽で表現された素晴らしいコンサートでしたね。

 奥田民生&Charによる「Come Together」や、Char熱演ヴァニラ・ファッジ「You Keep Me Hanging On」カヴァー、田島貴男が「気絶するほど悩ましい」を唄ったり等々、見どころ満載でしたが、白眉はなんといってもカルメン・マキ!

 Charをギターに迎え、近年封印していた「私は風」!
それもOZ時代を彷彿とさせるオリジナル・アレンジ・ヴァージョン!
 最高にかっこよかったなあ。

 まあとにかくも古田たかしさん、デビュー40周年おめでとうございます。
50周年、もしくは還暦記念コンサートも是非やってくださいね! 森 陽馬


★掲載ジャケットはカルメン・マキ&OZ「私は風」収録。1975年発表1stアルバム。(POCH-1414 1,529円)


2013年11月27日(水) 奥田民生 「風はどこから」

 古田たかしドラム生活40年祭“しーたか40”コンサートでは、スペンサー・デイヴィス・グループ「Keep On Running」、ORIGINAL LOVE「接吻」、という意外なカヴァーを披露した奥田民生。

 約3年ぶり新作『O.T.Come Home』をリリースしました。
(初回DVD付 KSCL-2336 6,500円  通常盤KSCL-2339 3,059円)

 これがめちゃくちゃかっこいい1枚!

 全曲の作詞作曲はもちろん、ギター、ベース、ドラムス、ハーモニカなど全ての楽器も自ら演奏。

 そういう作りの場合、シンガー・ソングライター的な仕上がりになりがちですが、バンドで一発録りしたような雰囲気あるサウンドがいいですね。

 特に9曲目「風はどこから」。

 ニール・ヤングを彷彿とさせるギターが最高!
奥田民生&クレイジー・ホース、みたいな1曲。

 InterFMラジオ番組に奥田民生が以前出演した際、アメリカン・ロックで思い入れある曲として、ニール・ヤング「Rockin' In The Free World」を挙げていたことを思い出しました。森 陽馬


2013年11月28日(木) ビリー・ジョー+ノラ 「I'm Here To Get My Baby Out Of Jail」

 ノラ・ジョーンズの最新作は、なんとも意外な組み合わせ!?な、グリーン・デイのフロントマンであるビリー・ジョー・アームストロングとのデュエット・アルバム。
(国内CD ビリー・ジョー+ノラ 『foreverly』 WPCR-15480 2,580円)

 今回のコラボは、ビリー・ジョーが好きだというエヴァリー・ブラザーズ『Songs Our Daddy Taught Us』(エヴァリーのルーツであるトラッドやカントリー・ソングを歌った1958年作)を、女性シンガーと一緒にカバーしてみたい、という案から始まったそう。

グリーン・デイのパンクなイメージとは別人のようなクセのない歌声を聴かせるビリー・ジョー。

曲によってメイン・ヴォーカルを変えながら、ノラとの素敵なハーモニーを聴かせてくれます。

 ノラが弾くバンジョーで始まる「I'm Here To Get My Baby Out Of Jail」他、マンドリンやフィドル、ペダル・スティールを取り入れたアレンジもシンプルなので、ゆったりと心地良く聴ける作品です。

 
アルバム・タイトル『フォーエヴァリー』
“'エヴァリーに捧げる”、“エヴァリーは永遠!”など、色々な意味が込められているのでしょうね。 東尾沙紀


2013年11月29日(金) ブレッド&バター 「ピンク・シャドウ」

 今日は『ノン・ヴィンテージ』というタイトルのオムニバスCDを紹介したいと思います。
(『Non Vintage/林立夫セレクション』 2枚組CD MHCL-593 3,150円)

 もう8年以上も前、2005年発売ですが、とてもユニークな企画なので是非。

 キャラメルママ/ティンパンアレーのドラムス、林立夫が参加している楽曲を2枚組CDに収録したオムニバスCDです。

 セレクションは林立夫自身が担当。
ブックレットには各曲のコメントも掲載。

 彼が叩いた膨大な数の曲の中から、1972~2004年に録音された全31曲が選ばれています。

 荒井由実、吉田美奈子、大貫妙子、矢野顕子など日本を代表する女性シンガー・ソングライターの曲。
 元はっぴいえんどの細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂の曲。
 林立夫自身が参加していたグループ、パラシュート、アラゴンの曲。
 珍しいところでは、ロニー・バロン、宮沢和史、そして松田聖子も。

 様々なタイプがありながら、通して聴いても気持ち良い気分にしてくれる楽曲が並んでいます。

 まだ大学在学中、1972年録音の金延幸子、遠藤賢司の曲もいいし、井上陽水の名曲「帰れない二人」(忌野清志郎と陽水による共作)のドラミングも印象的だし、大滝詠一今のところ最後(?)のレコーディング「恋するふたり」も独特の雰囲気が出てるし、やはり林立夫のドラミングには華がありますね。

 ニューオリンズのリズムから静かなバラード、はたまたアイドルまでいろいろな顔をのぞかせてくれるドラムの表情が楽しめるコンピだと思います。

 今日のこの1曲はベタですが、1974年ブレッド&バター永遠の名曲「ピンク・シャドウ」。

 ちなみに、『ノン・ヴィンテージ』とは収穫年によって味にばらつきが出ないように、異なるヴィンテージ(収穫年)のブドウをブレンドしたシャンパンの製造方法のことだそうです。
 ブドウ酒をこよなく愛し、こだわりを持っている林立夫らしい言葉をアルバム・タイトルに選んでいます。森 勉


2013年11月30日(土) Van Dyke Parks 「Come To The Sunshine」

 今日で11月が終わり、2013年も残り1か月。
ヴァン・ダイク・パークスが来店したのが
今年1月26日でしたから、もう10か月が経ってしまいました。早いですね。

 さて本日は、RECORD STORE DAY2013・Black Fridayの限定アナログ盤が一部入荷してきました。

・ボブ・ディラン『SIDE TRACKS』(3LP 限定ナンバリング入)
・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『I'm Beside You』(2LP 限定ナンバリング)
・ニック・ロウ『QUALITY STREER』ピクチャー盤(1000枚限定)
・ジミ・ヘンドリックス『FIRE/Foxey Lady』(限定ナンバリング入りEP)
・スライ&ザ・ファミリーストーン『Sexy Situation』(限定ナンバリング入EP)
・リー・ペリー『Super Ape』 限定2LP
・サーファリス『Wipe Out』 限定EP
・ヴァン・ダイク・パークス『Come To The Sunshine』 限定EP

 その中から今日のこの1曲は、ヴァン・ダイク・パークス「Come To The Sunshine」。

 ハーパース・ビザールのカヴァー(1967年発表1stアルバム『Feelin' Groovy』収録)でも有名なこの曲はヴァン・ダイク・パークス作。

 その「Come To The Sunshine」は1965年(1966年?)にヴァン・ダイク本人がMGMレーベルからシングル・リリースしており、そのシングル盤にピクチャー・スリーヴを付けて復刻したのが今回の限定EPです。
(Van Dyke Parks 『Come To The Sunshine/Farther Along』 sundazed S275)

 『SMiLE』はもちろん、『PET SOUNDS』もまだ発売されていない時期の1曲。

1968年作1st『Song Cycle』の雰囲気もすでに感じさせますが、世に出たのが早すぎたのかもしれませんね。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■


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