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  今日のこの1曲 “Archives”

<2019月6月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2019年6月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2019年6月1日(土) ウワノソラ 「Sweet Serenade」

PET SOUNDS RECORD推薦ユニット、ウワノソラ。
待望の3rdアルバムが2019年6月26日発売決定いたしました。

ウワノソラ『夜霧』
(国内CD UWAN-004 3,000円+税)

2017年発表2nd『陽だまり』は
当店が選ぶ2017年ベスト選出の1枚で全体的に<陽>のイメージでしたが、3rd『夜霧』はその対比で<夜>をコンセプトにした作品とのこと。

70'sニューソウルも加味されたスムースなシティ・ポップ・サウンド。
そして、いえもとめぐみさんの歌声がアダルトにより進化していて、更に高いレベルへ飛躍したウワノソラを実感できる仕上がりです。

今日のこの1曲は、1曲目のインスト「夜霧 -prelude-」から続く2曲目「Sweet Serenade」を。
マーヴィン・ゲイ「I Want You」~リオン・ウェアの影響を感じさせるメロウ・グルーヴなナンバーです。森 陽馬



2019年6月2日(日) SOLEIL 「メロトロンガール」

今春、高校生(祝!)になったばかりのそれいゆちゃんがヴォーカリストを務めるSOLEIL。

豪華作家陣参加7月17日発売3rdアルバム『LOLLIPOP SIXTEEN』に先駆け、新曲7インチEPがリリースされました。

SOLEIL『メロトロンガール/ハイスクールララバイ』
(国内7インチ・アナログEP 完全限定盤 HCR-9684 1,800円+税)

『LOLLIPOP SIXTEEN』然り、ブリティッシュ好きの心をくすぐるジャケットにも注目の新曲「メロトロンガール」は、作詞をマイクロスター飯泉裕子、作曲を岡田ユミが手掛けたナンバー。
メロトロンをフィーチャーしたサイケ・ポップなアレンジ、『サージェント・ペパーズ~』のあの名曲オマージュなラストにもグッときました。

カップリングには、イモ欽トリオのヒット曲「ハイスクールララバイ」の高速スカ・アレンジ・カヴァーが収録!
軽快なスカ・アレンジとキュートな歌声がマッチ!(そして勿論セリフ入り♪)
それいゆちゃんがお馴染みの振り付けを踊り唄うライヴPV(Short ver)もこれまたキュートです。

中森泰弘さんが5月20日をもってSOLEILを離れられ突然のことで寂しいですが、新曲を聴きながら7月の新作を楽しみに待つこととしましょう。東尾沙紀



2019年6月3日(月) Don Felder 「AMERICAN ROCK'N'ROLL」

6月に入り、陽射しが夏っぽくなってきましたね。
暑くなると暑苦しいロックが時々聴きたくなるから不思議です。

ということで、直球ど真ん中のアメリカン・ロック新譜アルバムをご紹介。

Don Felder『AMERICAN ROCK'N' ROLL』
(輸入CD BMG 4050538466645)

イーグルスの元メンバーで名曲「ホテル・カリフォルニア」の印象的なギターフレーズを奏でたドン・フェルダー。
2019年発表オリジナル・アルバムは、ジャケット及びタイトル通り正に<アメリカン・ロックンロール>!

スラッシュ、リッチー・サンボラ、サミー・ヘイガー、ピーター・フランプトン、デヴィッド・ペイチ、ネイサン・イースト、チャド・スミス、スティーヴ・ガッド、ジム・ケルトナー、マイク・フィネガン、グレッグ・リーズ他豪華ゲスト多数参加。

新曲のはずなのに、1980年代後半ラジオから流れているような既聴感があるんですよね。
ハード・ロックを通過した40~50才世代ならば、聴いていて懐かしくなってくるような1枚。

スラッシュとのギターバトル&レッチリのチャド・スミスがドラムを叩くタイトル曲①を今日のこの1曲に。森 陽馬



2019年6月4日(火) Jesse Colin Young 「Walk The Talk」

ヤングブラッズのジェシ・コリン・ヤング、2019年新録オリジナル・アルバムが発売されました。

Jesse Colin Young『Dreamers』
(輸入CD BMG 4050538481754)

77歳(1941年生)を迎えた彼の今作はカナダ出身ナッシュビルを拠点に活動しているColin Lindenプロデュース。
息子のTristan Youngとその友人たちがバック演奏をサポートし、気合いの入ったアメリカン・ロックを聴かせます。

リアノン・ギデンズがヴァイオリン参加①「Cast A Stone」、移民問題を扱った⑥「they Were Dreamers」、MeToo運動をテーマにした⑩「For My Sisters」等、社会問題を織り込みながら、魂焦がすような歌声で迫る全14曲。

今日のこの1曲は、Colin Lindenによる後半のスライド・ギターソロがかっこいい入魂ロック③「Walk The Talk」を。

裏ジャケットに映っている精悍な表情、その彼のロック・スピリットに勇気づけられる1枚。森 陽馬



2019年6月5日(水) アン・サリー 「三時の子守唄」

人それぞれ癒される声というのは違うと思いますが、僕の場合、アン・サリーのヴォーカルはとても癒され度が高い声と言えると思います。

2016年11月20日今日のこの1曲で、アン・サリー『ムーン・ダンス』から「アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ」を紹介しましたが、今日はそのアルバムと同時発売された『デイ・ドリーム』を聴いてみたいと思います。

アン・サリー『デイ・ドリーム』
(国内CD BVCR-14008 2,700円+税)

2003年4月に発売されて以来、わがペット・サウンズ・レコードではロングセラーを続けている1枚です。

ビーチ・ボーイズ「ディズニー・ガール」、レスリー・ダンカン「ラヴ・ソング」、吉田美奈子「レインボー・シー・ライン」、佐藤奈々子「週末のハイウェイ」等、収録曲のセンスも抜群。

アン・サリーは近年、公式サイトまたはライヴ会場でしか新作を発表していませんが、またいつか普通のCD店でも扱えるCDを作って欲しいなと思います。

ということで、16年前に出たCDですが、これからも大切に聴いていきたい作品です。
今日のこの1曲は細野晴臣『トロピカル・ダンディー』に入っていた「三時の子守唄」名カヴァーを。森 勉


2019年6月6日(木) Morrissey 「Wedding Bell Blues」

映画『イングランド・イズ・マイン・モリッシー はじまりの物語』を先日鑑賞してきました。

皮肉屋で内向的な悩める青年スティーヴンが、<モリッシー>になるまでを描いた物語。

なので、スミスの楽曲は劇中で流れませんが、60~70年代ロックやポップス、Tシャツや部屋のポスター、本、ライヴ・シーンなど彼を形作ったものが様々な場面にちりばめられています。

仲間の成功、友人との別れ、ジョニー・マーとの出逢い。
静かだけれど何故かワクワクするラスト・シーンも印象的でした。
モリッシー/ザ・スミスを抜きにしても、青春・音楽映画として楽しめる作品だと思います。

5月22日で60歳の誕生日を迎えたモリッシー。
その直後、最新作であるカヴァー・アルバム『California Son』がリリースされました。

Morrissey『California Son』
(輸入CD BMG 4050538481129)

ジョニ・ミッチェル「Don't Interrupt The Sorrow」、ボブ・ディラン「Only A Pawn In Their Game」、ロイ・オービソン「It's Over」、ローラ・ニーロ「Wedding Bell Blues」、バカラック作「loneliness Remembers What Happiness Forgets」、ゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップ「Lady Willpower」、カーリー・サイモン「When You Close Your Eyes」等全12曲。

ジョー・チカレリをプロデューサーに迎え、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)をはじめ、グリズリー・ベアやブロークン・ソーシャル・シーンのメンバー他、若い世代のミュージシャンも参加。

元ジェリーフィッシュのロジャー・ジョセフ・マニングJrがピアノで参加、シングル・カットもされた「Wedding Bell Blues」を今日のこの1曲に。
ロジャーは他の曲でもストリングス・アレンジ、シンセ、コーラスなどで活躍しています。東尾沙紀


2019年6月7日(金) Neil Young & Stray Gators 「Out On The Weekend」

ニール・ヤング1973年秘蔵ライヴ音源が本日発売されました。

Neil Young & Stray Gators『Tuscaloosa』
(輸入CD Reprise 093624901112/輸入LPは2枚組/国内盤CDは6月26日発売予定)

1972年発表名盤『Harvest』のバック・バンド、ストレイゲイターズを従えた1973年ライヴ・ツアー。
今作は1973年2月5日アラバマ州タスカルーサ市にあるアラバマ大学で行われたコンサート音源です。

ストレイゲイターズはジャック・ニッチェ(P)、ベン・キース(G)、ティム・ドラムンド(B)、ケニー・バットレー(Dr)。
ニール以外のメンバー4人は逝去しましたが、今この場で演奏しているような臨場感が味わえる1枚。

クレイジーホースとまた違ったタイム感というか空気感には、70年代アメリカの大らかさが伝わってきますね。

今日のこの1曲は、ハーモニカと緩やかなリズムに包容力を感じる「Out On The Weekend」。

ちなみに、2枚組アナログ盤のSide4(ディスク2裏面)は、ワニが描かれたエッチング加工になってます。森 陽馬


2019年6月8日(土) Mavis Staples 「We Get By」 feat Ben Harper

黒人の子供達が鉄柵の外から公園内を眺めているジャケット。

アメリカの『LIFE』誌<The Restraints:Open And Hidden>に掲載された写真だそうです。
人種差別が色濃く残っていた時代の写真ながら、分断が進む現代アメリカを如実に物語っていますね。

メイヴィス・ステプルズ2019年発表作『We Get By』は、この写真と同様、様々な想いが詰まった1枚。

Mavis Staples『We Get By』
(輸入CD ANTI 1409-276702)

ベン・ハーパーが全曲の作詞・作曲、そしてプロデュースを担当。
そのため、ベンが唄ったらそのまま彼のアルバムになりそうな全11曲ですが、そこはさすがメイヴィス。
ステイプル・シンガーズとして1950年代からゴスペルの魂を歌い続けてきていますから歌に説得力があります。

今日のこの1曲は、80歳を迎えるメイヴィスがベンとのデュエットで味わい深く聴かせる③「We Get By」。森 陽馬


2019年6月9日(日) Our Native Daughters 「You're Not Alone」

バンジョーを携えた黒人女性4人グループ、Our Native Daughters。
ピーター・バラカン氏のラジオで紹介され、当店でも評判の1枚です。

Our Native Daughters(アワ・ネイティヴ・ドーターズ)『Songs Of Our Native Daughters』
(国内仕様CD 解説文の日本語対訳付 FLR-5509 2,500円+税)

2019年5月15日今日のこの1曲でソロ作を紹介したRhiannon Giddens(リアノン・ギデンズ)。
リアノンが組んでいたCarolina Chocolate DropsのサポートもしていたLeyla McCalla(レイラ・マッカーラ)。
カナダ発アメリカーナ・ユニットBIRDS OF CHICAGOのAllison Russell(アリソン・ラッセル)。
アメリカーナ/ニュー・フォーク・シーン新星Amythyst Kiah(アミシスト・キア)。

人種差別や女性蔑視等をテーマに、4人各々がアフリカ系黒人女性の悲哀を描いたアメリカン・ルーツ作品。
...と書くと、敷居が高そうですが、リズミカルなバンド・サウンドが加わり、それほど重苦しさを感じさせない全13曲。

今日のこの1曲は、気高く力強いアリソン・ラッセル作⑬「You're Not Alone」を。
心と体が自然と揺れるような2曲目「Moon Meets The Sun」も聴きものですね。 森 陽馬


2019年6月10日(月) ティモシー・B.シュミット 「ソー・マッチ・イン・ラヴ」

ポコ、イーグルスで透き通った美しい歌声を聴かせてくれているティモシー・B.シュミットが聴きたい気分。

ティモシー・B.シュミット『プレイン・イット・クール』
(国内CD 解説:天辰保文 歌詞・対訳付 WPCR-17474 1,300円+税)

ソロとして初ヒットとなったのが、1982年スマッシュ・ヒット「ソー・マッチ・イン・ラヴ」でした。

アメリカでは映画『初体験/リッチモンド・ハイ』に使われたのがチャートインした要因と言えますが、日本ではパイオニアのステレオのCM曲として使われて結構話題になりました。

オリジナルはフィラデルフィアの黒人グループ、タイムス。1963年全米No.1ヒットです。
ティモシー・ヴァージョンはオリジナルに負けない出来で、彼の一人多重録音によるほぼアカペラで歌われています。

これからちょっと憂鬱な梅雨の季節になりますが、ティモシーのさわやかな歌声が全面的にフィーチャーされているこのアルバムがあれば、湿度もクールさが保てそうです。森 勉


2019年6月11日(火) Duane & Gregg Allman 「Melissa」

今週はテデスキ・トラックス・バンドが来日中。(東京公演は6/14、15、16)

2019年2月15日新作『Signs』発表直後、キーボード奏者でありフルート等も担当していたメンバーKofi Burbridge逝去という悲報がありましたが、それを乗り越えてのライヴ・ツアー。しかと見届けたいと思っています。

さて、デレク・トラックスはオールマン・ブラザーズ・バンドのドラマー、ブッチ・トラックスの甥であることはよく知られていますが、そのブッチ・トラックスがオールマン結成前、スコット・ボイヤー(G)、デヴィッド・ブラウン(B)と組んでいたのが、The 31st Of Februaryというバンド。

そのThe 31st Of Februaryが1968年9月、アメリカ/フロリダのT.K.スタジオにてデュアン&グレッグ・オールマン兄弟をゲストに迎えレコーディング、後にDuane & Gregg Allman名義でLP発売された盤が公式CD化されました。

デュアン&グレッグ・オールマン『Duane & Gregg Allman』
(国内CD 完全限定盤 日本語解説付 CDSOL-5678 2,400円+税)

オールマン/サザン・ロックの原石、といった感じで味わい深いブルージーな魅力を感じさせる全9曲。
今日のこの1曲には、斎藤誠もカヴァーしている名曲「Melissa」初録音ヴァージョンを。森 陽馬


2019年6月12日(水) サンタナ 「Yo Me Lo Merezco」

2019年7月で72歳になるカルロス・サンタナのバンド、サンタナ。
アフリカをテーマにした2019年新作は、度肝を抜かれるような活気溢れる1枚!

サンタナ『アフリカ・スピークス』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1207 2,600円+税)

マヨルカ島出身スペイン人女性シンガー、ブイカがヴォーカルで全面参加。
「彼女にはニーナ・シモン、エタ・ジェイムス、アレサ・フランクリン、ティナ・ターナー等偉大な女性シンガーに通じるものを感じる」とサンタナが評している通り、ソウルフルな熱い歌声にまず圧倒されます。

更に、レッチリ等ロック名盤を数多く手掛けたリック・ルービンがプロデュースを担当。
アフリカンな要素とサンタナ・サウンドの融合をソリッドに聴かせる手腕はさすがリック・ルービン!

マリブのシャングリラ・スタジオにて10日間で49曲をほぼ一発録りし、そこから厳選された11曲(+ボーナス2曲)。
今日のこの1曲は、ゆったりした出だしからサンタナらしいめくるめくギターが炸裂→グルーヴィーな曲展開になる後半が圧巻な④「Yo Me Lo Merezco」を。森 陽馬


2019年6月13日(木) Lydia Persaud 「Well Wasted」

暑くもなく寒くもなく、冷暖房もつけず快適に終日過ごせる1日。
こんな日和がずっと続けばいいのになあ。
でも、暑い夏や寒い冬の四季があるからこそ、彩豊かな景色があり、様々な感情が生まれてくるのかも。

同じように音楽も、熱く激しい音楽があれば、冷たく哀しい音楽もあって。
見て聞いて起こったことで、その日毎に気持ちの揺れ方は変わり、音楽の聴こえ方も変化してきますよね。

最初聴いた時は、心地良く爽やかな印象だった彼女の歌声も、時として切なく響いてくるようになりました。

Lydia Persaud(リディア・パーソード)『Let Me Show You』
(国内CD 4曲入り限定ボーナスCD&日本語解説付 BSMF-6166 2,400円+税)

カナダ/トロント出身1994年生まれ女性シンガー、リディア・パーソード。2019年発表デビュー・アルバム。
キャロル・キング的70'sオーガニックな質感と、デズリーのようなスムース・ソウルの要素を併せ持った1枚。

フリーソウル&フォーキーな①「Hold Out」も魅力ですが、やるせない切なさと憂いが感じられる⑧「Well Wasted」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年6月14日(金) aiko 「こんぺいとう」

aikoブレイクのきっかけとなった「花火」(99年)を聴くと、「aikoええよね!関西では前からラジオのDJとしても有名やったんやで~」と、当時自慢げに教えてくれたお姉さんの事を思い出します。

想いがたくさん詰まった恋や愛の歌を唄い続けてきた、aikoのメジャーデビュー21年を総括するシングル・コレクションが発売になりました。

aiko『aikoの詩。』
(国内CD 4CD+初回DVD付 PCCA-15020X 4,000円+税)

メジャーデビュー曲「あした」から最新シングル「ストロー」までを時系列ではなく、3つのテーマを決め、ライヴのセットリストを組むように自身で選曲した42曲(ディスク①~③)と、数あるカップリング曲から厳選した14曲入りカップリング・ベスト(ディスク④)のCD4枚組。

トッド・ラングレン風の間奏ギターが楽しい「前ならえ。」、優しい声と口笛が心地良い「テレビゲーム」、秘密の恋にドキドキ「ココア」など、カップリングにも名曲多し!という事で本日はディスク④から、忘れられない苦い恋を歌った「こんぺいとう」を今日の1曲に。

初回盤には、<aiko はじめてのスタジオライブ>と題した20分ほどのDVDも付いています。
佐野康夫らバンド・メンバーと向いあわせになって、「ドライヤー」「冷凍便」「雨は止む」「大切な人」の4曲を披露。
1曲毎に衣装やヘアスタイルが変わるのにも注目。かわいいです♪ 東尾沙紀


2019年6月15日(土) グラハム・ナッシュ 「Military Madness」

天辰保文氏にミュージシャンの魅力を語っていただくトーク・イベント<Talking Man>。
6月17日(月)に行うVol.13はCSN&Y特集です。

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2019年6月17日(月)
PET SOUNDS RECORD presents
天辰保文 Talking Man Vol.13 CSN&Y特集
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山駅当店地下)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ニール・ヤング。
ソロでも各々活動していますが、個性豊かな4人がぶつかり合った時の爆発力に心震わされますよね。

CSN&Yの音源を聴きながら、天辰保文氏へその音楽がどう響いてきたかを伺いたいと思っております。
よろしければ武蔵小山へお立ち寄りください。

さて、CSN&Yの中でまとめ役と言えるのはグラハム・ナッシュでしょう。
2015年CSN来日公演でも彼の誠実さというかリーダーシップぶりがMC等でも伝わってきましたよね。

そのナッシュのベスト・アルバムとデモ音源を集めた2枚組全30曲アンソロジー盤から。
グラハム・ナッシュ『Over The Years...』
(国内2枚組CD 英文ライナーノーツ訳・歌詞・対訳付 WPCR-18053 2,600円+税)

反戦の想いが込められた「Military Madness」を今日のこの1曲に。森 陽馬



2019年6月16日(日) PHOEBE SNOW 「Two Fisted Love」

フィービ・スノウは1974年にシェルター・レーベルから衝撃のデビューを果たし、次のセカンド・アルバムはコロンビア・レーベルへ移籍。1976年に発表されました。

今日はそのアルバムから聴いてみたいと思います。

PHOEBE SNOW『Second Childhood』
(輸入CD MOCCD13285)

プロデューサーはフィル・ラモーン。
これ以前には、ポール・サイモン『ひとりごと』、『時の流れに』。
これ以後は、ビリー・ジョエル『ストレンジャー』、『ニュヨーク752番街』等をプロデュースし名作を生み出しています。

このアルバムでも第2作目でまだレコーディングに慣れていないフィービー・スノウをうまくリードして、彼女の魅力を最大限に引き出しています。
さすが!いい仕事しています。

今日のこの1曲は、1曲目に収められている「Two Fisted Love」。
彼女ならではのビブラート唱法がたまりません。森 勉


2019年6月17日(月) CSN&Y 「Find The Cost Of Freedom」(邦題:自由の値)

天辰保文氏によるトーク・イベントTalking Man、Vol.13のCSN&Y特集。
たくさんのご来場ありがとうございました。

各々の魅力はもちろん、個性豊かな4人が集まった時の素晴らしさを再認識することができました。
CSN&Yとして集まることは近年なくなりましたが、それぞれ音楽活動を続けています。
またいつか4人のハーモニーを聴かせてもらいたいですね。

さて、<CSN&Yを最も象徴している曲>として天辰保文氏にご紹介いただいたのは「自由の値」でした。

「自由の値」(Find The Cost Of Freedom)は、映画『イージー・ライダー』最後のシーンで使える曲をと、デニス・ホッパーから依頼されスティーヴン・スティルスが書いたと言われている名曲。

アコースティック・ギターと4人の歌&コーラスのみ。
当時コンサートでは必ず最後に4人揃って歌っていたそうです。

自由というのがどれほど大切か。
その自由を求め闘った著名な方、そうでない名のない人達への想いが短い歌詞に込められています。森 陽馬


★掲載ジャケットは、「OHIO」やこの「自由の値」(Find The Cost Of freedom)も収録ライヴ盤『4 Way Street』。
「組曲:青い眼のジュディ」が終わりニール・ヤングが紹介され、「On The Way Home」を歌い出す最初の部分が、天辰保文氏は大好きだそうです。CSNにYが加わりCSN&Yとなった瞬間を表現しているようですね。


2019年6月18日(火) LO BORGES 「Rio Da Lua」

来週6月26日発売となるウワノソラ『夜霧』。
前作『陽だまり』と同様、角谷博栄さんへインタビューさせていただき、発売記念リーフレットを作成予定です。
作品自体も素晴らしい内容!乞うご期待!

さて、角谷さんへ以前インタビューした際、ミナス音楽の影響について語っていただいたことがありました。

ミナス音楽とは、ブラジル南東部にあるミナス・ジェライス州で生まれた音楽のこと。
リオ、サンパウロに次ぐ都市で、ミルトン・ナシメントやトニーニョ・オルタ等の良作を多く輩出しています。

そのブラジル/ミナス音楽、良心に溢れた2019年新譜を紹介しましょう。

LO BORGES『Rio da Lua』
(輸入CD Deck 22298-2)

ロー・ボルジェスは1952年生まれミナス・ジェライス出身男性シンガーソングライター。
ブラジル音楽好きならば、名盤『A VIA-LACTEA』(1979)をご存知の方も多いと思います。

今作はミルトン・ナシメントとの仕事で知られるネルソン・アンジェロが全曲作詞を担当。
ロー・ボルジェスの瑞々しい歌声、オーガニックな美しい演奏とメロディアスな楽曲が素晴らしい仕上がり!

今日のこの1曲は、アコースティック・ギターの音色が心地良いイントロで惹き込まれる①「Rio Da Lua」を。森 陽馬


2019年6月19日(水) スピッツ 「優しいあの子」

現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』。
ドラマは勿論、毎朝楽しみなのが、可愛らしいオープニング・アニメーションと共に流れる「優しいあの子」。
記念すべき朝ドラ100作目となる『なつぞら』の主題歌をスピッツが担当しています。

「みなと」以来約3年ぶり、42枚目のシングルとして本日リリースされました。

スピッツ「優しいあの子」
(国内CD UPCH-5962 1,000円+税)

草野マサムネが、物語序盤の舞台となる北海道・十勝に実際に赴き、書き上げたという新曲。
<氷を散らす風>、<丸い大空>、アイヌの言葉で部落・集落を意味する<コタン>など、詞の中に散りばめられた北海道の大地をイメージさせる言葉、フレンチホルンの柔らかい音色、爽やかなメロディが朝にぴったりの1曲です。

カップリングは、ライヴでは既に披露されているノリノリのロック・ナンバー「悪役」を収録。
「優しいあの子」とは真逆なハードなギターが爽快!
欲しいのものが手に入るなら悪役にもなる...ファンの方の人気が高まりそうな曲です。東尾沙紀


2019年6月20日(木) フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ 「キャンディ・ガール」

やったぁ~!
フランキー・ヴァリの来日が発表になりました。

2019年9月10日(火)、11日(水)東京公演 昭和大学人見記念講堂
2019年9月13日(金) 大阪公演 フェスティヴァル・ホール
各公演 S席12,800円 A席10,800円

初来日だった前回の来日は1回だけの公演で2014年1月18日東京・日比谷公会堂にて行われました。
もう5年以上経ちますが、あのコンサートの感動は忘れられません。
9月は聴きにいかなくちゃ、見に行かなくちゃです。

フォー・シーズンズ時代もソロとしてもヒット曲がたくさんあり、ライヴで聴きたい曲は山のようにあります。
前回は残念ながら歌われなかった「キャンディ・ガール」を今日のこの1曲に。

1963年全米3位! 歌ってほしいなぁ。
「ガール・カム・ランニング」も聴きたいけれど、これは1965年全米30位。どうかなぁ。
微妙だけれど期待して9月を待ちたいと思います。森 勉

★掲載ジャケットはフランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ『ヴェリー・ベスト・オブ~』。
(国内CD 限定盤 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 WPCR-26211 1,300円+税)


2019年6月21日(金) ブルース・スプリングスティーン 「Hello Sunshine」

馬ジャケ好きとして、このジャケットの馬は躍動感に溢れていて良いですね。

でも、広がる空と砂漠の中、孤独でどこか寂しげな姿に映ります。

Eストリート・バンドではなく、ブルースソロ名義の2019年作は、その孤独な心情を表現したような美しくも切ない1枚。

ブルース・スプリングスティーン『WESTERN STARS』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6183 2,400円+税)

アメリカ西部の男の切なさを描いた歌詞は、まさにジミー・ウェッブ「ウィチタ・ラインマン」を引き継ぐ世界観。
そして、メロディアスな楽曲と歌い回しはグレン・キャンベルを意識したよう。

「孤独な町がずっと好きだった。人っ子ひとりいない街路が。でも、孤独と恋に落ちると、逃げられなくなる。
ハロー・サンシャイン、頼む、ここにいてくれないか。」(「Hello Sunshine」歌詞より)

悲哀を背負った男に、陽射しが優しく降り注ぐ⑫「Hello Sunshine」を今日のこの1曲に。森 陽馬


2019年6月22日(土) Emma Frank 「Either Way」

先日、『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』という映画を観ました。
レコード店を営む元バンドマンのシングルファーザー、進学のためもうすぐ親元を離れる娘を中心とした音楽映画です。
父親の楽しみは自宅での親子ジャム・セッションで、2人で録音した曲をSpotifyに登録したら反響を呼び...という風に物語が進んでいきます。
劇中ではトゥイーディ、Mitsuki、アニマル・コレクティヴ、スリーター・キニーなどの名前や楽曲が登場、90年代~近年のインディーロック系がお好きな方は楽しめるのではないでしょうか。(ウィルコ・ファンの方ならニヤリとするシーンも...。)

映画とは関係ないのですが、ウィルコの素敵なカヴァーが入っているアルバムをご紹介したいと思います。

エマ・フランク『カム・バック』
(国内CD 日本盤ライナーノーツ付 RCIP-0289 2,300円+税)

エマ・フランクはボストン出身、ニューヨークを拠点とする女性シンガー。過去3枚のアルバムを発表しています。
憂いを帯びた美しい歌声、人気ピアニストのアーロン・パークスらNYジャズ・ミュージシャンのしなやかな演奏が心地良く、雨の季節のBGMにもぴったりの1枚。
ジャズ・ヴォーカルとの位置付けですが、シンガーソングライターものお好きな方にも聴いていただきたいです。

オリジナル曲に混じり、新作ではウィルコ「Either Way」(『Sky Blue Sky』収録)が取り上げられています。
ピアノと歌によるシンプルなカヴァー。
繊細かつ穏やかな歌を引き立たせる、アーロン・パークスのピアノも聴きものです。東尾沙紀


2019年6月23日(日) 小倉博和 with 斎藤誠 「Ya Ya (あの時代を忘れない)」

ギタリスト小倉博和の新作が発売になりました。

小倉博和『サウンド・オブ・ストリングス・スケッチ・ソング ~スプリング&サマー』
(国内CD マーティン&ゴールデン 曲目解説付 GT1113 2,700円+税)

様々なミュージシャンをサポートしたり、佐橋佳幸とのギター・デュオ山弦で活動している名ギタリスト小倉博和の新しいアルバムは、初夏にふさわしい爽やかな音色たっぷり。

大阪のFM局FM COCOLOで毎週金曜日に彼がナビゲーターを務めている『サウンド・オブ・ストリングス』では、リスナーのリクエストを演奏するコーナーがあり、このアルバムはそれをCDで再現したものです。

全8曲。リスナーのリクエストということもあり、いろいろなタイプの曲が選ばれていますが、どの曲でもメロディーの良さが活かされた演奏。いい感じでツボを押してくれます。

1曲目は番組テーマのアコースティック・ヴァージョン。2曲目は映画『ディアハンター』から「カヴァティーナ」。3曲目は2011年東日本大震災復興ソング「花は咲く」。4曲目はクラシック「アルハンブラの思い出」。5曲目は1987年スザンウ・ヴェガの大ヒット曲「ルカ」。6曲目は小倉博和が高校生時代に話題になっていたというラリー・カールトン「ルーム335」。7曲目は「アンチェインド・メロディ」。

そして、ラスト8曲目は感動せずにいられないサザン・オールスターズの名曲「Ya Ya」。

この「Ya Ya」には斎藤誠が参加して、素晴らしいギター・デュオを聴かせてくれます。
この二人、山弦ならぬ海弦とでも命名しておきましょうか。

桑田佳祐への感謝と尊敬に裏打ちされた二人による静かな魂の爆発が感じられるアコースティック・ギター・インスト。桑田作品への愛情あふれる1曲です。森 勉


2019年6月24日(月) プリンス 「Manic Monday」

♪ああ、また慌ただしい月曜日がやってきた。
日曜日だったらいいのになぁ。私には楽しい日。でも今日は慌ただしい月曜日だ。♪(「Manic Monday」歌詞より)

「Manic Monday」は、スザンナ・ホフスを中心にした女性バンド、バングルスによる1985年12月発表シングル。
全米シングル・チャート2位を記録した大ヒット曲は、プリンス(クリストファー名義)による作詞・作曲です。

休み明け、女の子のちょっと憂鬱な気持ちを表現したこの歌を、プリンス自ら歌ったら、、、?!
そんな妄想を実現してくれる1枚。
プリンスが他アーティストへ提供した曲の、自身で歌っているヴァージョンを集めた編集盤が出ました。

プリンス『オリジナルズ』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック追加収録 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18221 2,400円+税)

デモ音源というより、タイトル通りプリンスの<オリジナル>音源を楽しめる全16トラック。
80年代の録音が中心なので、『パープル・レイン』頃のプリンスお好きな方は必聴でしょう。

なお、「Manic Monday」は元々、アポロニアとのデュエット用として『パープル・レイン』前に書かれた楽曲。
キラキラしたブリティッシュ・ポップ的な香りが漂うプリンス・ヴァージョンもイイ感じですね。森 陽馬


2019年6月25日(火) ウワノソラ 「蝶の刺青」

6/25(火)は嵐ベスト盤フラゲ日<発売日前日の店頭入荷日>でした。
(当店のような小さな店舗には初回盤が割り当てられ、少量の入荷です...)

その嵐の入荷枚数以上に仕入れ、大プッシュしているこの1枚!

ウワノソラ『夜霧』
(国内CD UWAN-0004 3,000円+税)

角谷博栄と女性シンガーいえもとめぐみによる二人ユニット、ウワノソラ。
2017年発表『陽だまり』は
2017年ベストに選出し大ロングセラー中。
2019年発表作『夜霧』はその対比で<夜>をテーマにした70'sソウルの香りも漂うメロウ&スムースな作品です。

今日のこの1曲は、まさに『陽だまり』の夜サイドを感じる11曲目「蝶の刺青」を。

イントロのエレピの雰囲気は、角谷さんが当店でお買い上げいただいたWEE「You Can Fly On My Aeroplane」を彷彿とさせますが、本編はまた違った雰囲気。
ホーンの音色にバカラック的な温かさもあり、いえもとさんの歌声は情感溢れていますね。

角谷さん曰く、「ちょっぴりエッチな感じにも挑戦した」とのこと。
あべゆきこさんが手掛けたこの曲のMusic Videoは、女性同士の甘く切ない恋愛をちょっとエロティック描いた映像に仕上がっています。森 陽馬

★当店のみの特典ポストカード・セット付!
更に角谷博栄さんへインタビューしたリーフレットも差し上げています。

 


2019年6月26日(水) 村田和人 「一本の音楽」(シングル・ヴァージョン)

クリス松村氏選曲・監修オムニバス盤『クリス・ミュージック・プロマイド』第3弾が本日発売されました。

『クリス・ミュージック・プロマイド ~あの空と旅のカセット~』
(国内CD クリス松村解説付 MHCL-30603 2,000円+税 先着特典カセット・インデックス)

今回のテーマは<空と旅>。
第1弾<夏>(
2018年6月1日今日のこの1曲で紹介)、第2弾<ドライヴ>(2018年11月16日紹介)にも、空・旅を連想させる楽曲がありましたが、今作は飛行機好きのクリス氏選りすぐり全18曲、タップリ79分収められています。

大滝詠一、松田聖子、寺尾聰、八神純子など大物ミュージシャンから、初CD化のHORIZON「風のエンジェル」(ポカリスエットCM曲)等珍しい音源まで聴き所満載ですが、今日のこの1曲はやはり①村田和人「一本の音楽」!

「オケに負けないようにと助言を受け歌い直した」(クリス氏解説文より)1983年3月発表シングル・ヴァージョン。
村田さんの歌声は、夏を、広い空を、そして果てしない人生という名の旅を実感させてくれますね。

クリス松村氏の解説文、村田和人さんに関する長い記述から愛情が伝わってきます。森 陽馬


2019年6月27日(木) 楠瀬誠志郎 「トム・ソーヤ」

これぞ、ポップ・ソング・マスター!
楠瀬誠志郎が1986年デビュー以降発表してきた全シングルに、新曲も追加した2CD編集盤が出ました。

楠瀬誠志郎『Single Collection and Something New』
(国内CD MHCL-30604 4,000円+税)

大ヒット曲「ほっとけないよ」、郷ひろみが歌ったことで知られる「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」等お馴染みの曲以外にも、井上鑑プロデュースによるデビュー曲「宝島 -TREASURE ISLAND」、ナイアガラ・ファン必聴「一時間遅れの僕の天使 Lately X'mas」他、心が躍る名曲満載。

シュガー・ベイブのライヴを見て音楽の道を志した、という彼のポップ・ワールドが凝縮された全29トラック。
当時シングル曲を耳にしていた方、シティ・ポップ好きの若い世代にも聴いていただきたいですね。

ディスク2のラスト2曲に入っている新曲「小さな手のひら」(ライヴ)と「トム・ソーヤ」がとってもイイ曲!
今日のこの1曲は、大人になっても失いたくない少年の心を歌に込めた疾走感溢れる「トム・ソーヤ」。森 陽馬


2019年6月28日(金) ブギ連 「軽はずみの恋」

内田勘太郎、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトがブルース・デュオを結成、その名も<ブギ連>!
全編オリジナル曲による1stアルバムが今週発売されました。

ブギ連『ブギ連』
(国内CD BVCL-960 2,913円+税)

2013年11月、ライヴでの共演が発端となり、5年越しに本格始動&アルバム・リリースが実現。
ブギ連という名前の由来は、ジョン・リー・フッカー「Boogie Chillen」からなのだそうです。

リトル・ウォルター、歌詞にも登場するマディ・ウォーターズやエルモア・ジェイムス...
ブルースに魅了された2人が、歌・ハーモニカ、アコースティック・ギターのみで奏でる極めてシンプルで渋かっこいい日本語ブルース・アルバム!

乾いたスライド・ギターが炸裂「あさってベイビイ」、♪人間ナマズ~♪のフレーズが強烈な印象を残す「ナマズ気取り」他、ヒロトさんのブルース・ハープも堪能できます。
本日はヒロトさんによるセンチメンタルな詞、勘太郎さんの穏やかなギターが切なく胸に響く「軽はずみな恋」を今日の1曲に。

ボーナス・トラック「道がぢるいけえ気ィつけて行かれえ」(道がぢるい=道がぬかるんでいる)の岡山弁も新鮮!東尾沙紀


2019年6月29日(土) ハンバートハンバート 「小さな声」

学校へ行きたくない、会社に出たくない、人と会いたくない、etc...。
心が折れるような辛い思いは、原因はどうあれ誰しもが経験あるのではないでしょうか。

誰にも気づいてもらえず(気づかれないようにしているからだけれど)、孤独と不安を抱えている方も多いと思います。

ハンバートハンバートのライヴ音源によるバラード・ベスト編集盤『WORK』。
ラスト12曲目に収録されたスタジオ録音新曲「小さな声」は、そんな追い詰められた弱者の視点で描かれた1曲。

ハンバートハンバート『WORK』
(国内CD 初回限定盤のみライヴ中のMC収録ボーナスCD付 DDCB-94023 3,000円+税)

恵まれない環境の労働者や弱い立場の貧困者の視点で歌を唄っていた高田渡。
その精神を引き継ぐように、弱者の<小さな声>を救い上げ、歌へ託すハンバートの意気に心熱くなりました。

なお、この「小さな声」Music Videoは、ハンバート人気曲「ぼくのお日さま」MVや現在話題のテレビ東京ドラマ『きのう何食べた?』、2018年公開映画『嘘を愛する女』の中江和仁監督が手掛けています。森 陽馬


2019年6月30日(日) Tedeschi Trucks Band 「Midnight In Harlem」

今日で2019年の半分が終了。時が経つのは本当に早いですね。

この半年で印象に残っているのは、テデスキ・トラックス・バンド来日公演!
あれは本当に凄かったなぁ。

今回の日本ツアーは計5日間、各日セットリストが違うものの「今まで見たライヴで一番感動した!」という声続出。
バンドメンバーの気持ちが重なりあって発する力というのは、選曲に関わらず聴く者へ届くのだと実感しました。

僕は6/14東京1日目へ行き、2曲目の「Do I look Worried」(2013年作『Made Up Mind』収録)に鳥肌!
本編ラスト「I Want More」から、サンタナ「Soul Sacrifice」長尺カヴァーに血圧上昇!
更にアンコール、ドン・ウォズ(現ブルーノート社長)がゲスト参加「Statesboro Blues」で大興奮!

その素晴らしい来日公演を記念し、500枚限定ナンバリング入りでプレスされた2011年作『レヴェレイター』アナログ盤から、彼らの代表曲とも言える名曲「Midnight In Harlem」を今日のこの1曲に。

今ツアーでは、この曲の崇高なイメージを更に高めたスピリチュアルなイントロがとても印象的でした。森 陽馬

Tedeschi Trucks Band『Revelator』
(国内仕様LP 日本語帯付 イエロー・カラー盤 MOVLP1361)




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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