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  今日のこの1曲 “Archives”

<2021月10月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2021年10月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2021年10月1日(金) John Sebastian And Arlen Roth 「Did You Ever Have To Make Up Your Mind?」(vocal by John & The Monalisa Twins)

ジョン・セバスチャンの新しいCDが入荷しました。

John Sebastian And Arlen Roth『Explore The Spoonful Songbook』
(輸入CD BMG/Renew 538693322)

ジョン・セバスチャンが、ウッドストックのセッション・ギタリスト、アーレン・ロスと、ラヴィン・スプーンフルの名曲をコラボしたなんとも魅力的なアルバムです。

全14曲収録。セバスチャンの歌をフィーチャーした「Darling Be Home Soon」、「Lovin' You」、「Darlin' Companion」、「Jug Band Music」など、ロスのギターをフィーチャーしたインスト「Do You Believe In Magic?」、「Day Dream」、「Rain On The Roof」、「You Didn't Have To Be So Nice」などが、いい按配で並んでいます。

曲によって、ジェフ・マルダー、マリア・マルダーも参加したり、セバスチャン得意のハーモニカ、オートハープの音も聴こえてきます。
あと、ビートルズの曲を達者にカヴァーしてYoutubeを賑わせている女性二人組モナリザ・ツインズが、4曲でセバスチャンとナイス・コラボしています。

今日は、数年ほど前に、セバスチャンとモナリザ・ツインズがビデオでも共演してきた曲「Did You Ever Have To Make Up Your Mind?」(邦題:心にきめたかい?)を。ビデオとは別ヴァージョンです。

なお、ジャケットの曲目のところでは、この曲はジェフ・マルダー参加となっていますが、ミスプリントのようで、本当はジョン・セバスチャン&モナリザ・ツインズです。森 勉


2021年10月2日(土) Neil Young 「See The Sky About To Rain」(Live)

1970年は、ニール・ヤングにとって“激動”といえる1年でした。

・1970年3月初旬・・・『ライヴ・アット・フィルモア・イースト』ライヴ録音。
・1970年3月中旬・・・CSN&Y『デジャヴ』リリース。
・1970年6~7月・・・CSN&Yツアー(このツアーのライヴ音源が『4ウェイ・ストリート』)
・1970年9月・・・ニール・ヤング代表作『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』発売。
・1970年秋・・・牧場<ブロークン・アロー・ランチ>購入→椎間板ヘルニア発症
・1970年11月・・・ソロ・アコースティック・ツアー敢行。
・1970年12月4日&5日・・・ニューヨークの由緒あるホール、カーネギー・ホールでコンサート。

ニール・ヤングの新しいアーカイヴ・リリース<オフィシャル・ブートレグ・シリーズ>。
その第1弾としてこの度公式発売されたのが、1970年12月4日カーネギー・ホールのライヴ音源です。

Neil Young『Carnegie Hall 1970』
(輸入2枚組CD 093624885146/輸入2枚組LPもあり)

12月5日の公演の音源は、海賊盤として以前から出回っていました。
ジャケットは、その海賊盤を模したデザインですね。
なお、今回の12月4日の音源はとても珍しく、素晴らしい音質なのでマニアも要チェック!
(なお、ジャケット貼付のシールには12月5日と書かれていますが、曲順から12月4日の公演だと思われます。)

今日のこの1曲は、ピアノの弾き語りでラスト前に歌われている「See The Sky About To Rainを」。
この時点では未発売で、後に1974年発表『On The Beach』に収録される隠れた名曲です。

ちなみにこの歌は、クレイジー・ホースのダニー・ウィッテンが書き、ロッド・スチュワートがカヴァーしたことでも知られる名曲「I Don't Want To Talk About It」(もう話したくない)にメロディーがとても似ています。

クレイジー・ホースの1971年発表1stアルバムに収録された「I Don't Want To Talk About It」から派生してニールが「See The Sky About To Rain」を書いたと、昔は思っていましたが、実はその逆で、ダニー・ウィッテンが「See The Sky~」に影響を受けて書いたのかもしれません。森 陽馬


2021年10月3日(日) Bendigo Fletcher 「Sugar In The Creek」

カントリー・ロック、フォーク、サイケっぽい...だけでは括れない不思議な魅力を持ったバンドです。

Bendigo Fletcher『Fits Of Laughter』
(輸入CD elektra 2-654322)

Bendigo Fletcher(ベンディゴ・フレッチャー)は、アメリカ・ケンタッキー州ルイビル出身の男性5人組ロック・バンド。
インディーズで2枚のミニ・アルバムを発表、ウィルコ/アンクル・テュペロの元ドラマーKen Coomerを共同プロデューサーに迎え2019年12月に制作された1stフル・アルバム『Fits Of Laughter』が2021年夏にElektraからリリースされました。

ブックレットには架空の町<BENDIGO>が描かれ、ジャケットも謎めいた雰囲気が漂います。
フロントマンRyan Andersonによる独自の世界観を持った詞/メロディ、音域の高いヴォーカルも特徴的です。

リード・トラック「Evergreen」のようなロックなナンバーもあれば、息の合った美しいハーモニーを聴かせる「Astro Pup」、ドリーミーな「Buffaro Rodeo」でまた印象が変わったり...古さと新しさが入り混じった今作以降もどんな活躍をみせてくれるのか楽しみです。
(掴みどころがないという点でフィラデルフィアのバンド、Dr.Dogが思い浮かびました。)

本日はバンジョーを取り入れたカントリー・ロック・ナンバー「Sugar In The Creek」を今日の1曲に。東尾沙紀


2021年10月4日(月) Chris Jagger 「Too Many Cockerels」

ローリング・ストーンズの北米ツアーが2021年9月下旬からスタートしました。
ツアー初日には、8月に亡くなったチャーリー・ワッツの追悼映像が流れたそうです。

ミックとキースが健在な限り、ローリング・ストーンズという看板は下ろさず、転がり続けるのでしょう。
チャーリー・ワッツが叩いている新録音源が残っているならば、新作としていつかリリースして、ストーンズとしての雄姿を日本で再び見せてほしいですね。

さて、ローリング・ストーンズ関連作品?ということで、今日はこの1枚を。
ミック・ジャガーの実弟、クリス・ジャガーの2021年オリジナル・アルバムです。

Chris Jagger『Mixing Up The Medicine』
(輸入CD BMG 538656392)

失礼ながら、あまり期待せずに聴きましたが、とってもゴキゲンな作品でした。
兄ミックとはまた違ったグッド・タイム・ミュージックな仕上がり。
チャーリー・ハート含め気心知れた仲間達と、大好きな音楽を楽しみながら制作したのが伝わってきます。

今日のこの1曲は、ザディコ・サウンドなラスト10曲目「Too Many Cockerels」を。
ちなみに、兄へ宛てたと思われる「Hey Brother」という歌も9曲目に収録。
ミック・ジャガーもゲスト参加しています。森 陽馬


2021年10月5日(火) matteo myderwyk 「remembrance」

最近、夜中によく聴いているこの1枚。

Matteo Myderwyk『notes of longing』
(輸入CD Warner Classics 0190296721304)

オランダ出身のピアニスト、matteo myderwyk(マッテオ・ミデルヴィーク)。
自宅スタジオと教会のチャペルにて、1人で録音された2021年発表1stアルバムです。

ピアノ、シンセ、フェンダー・ローズによるアンビエント・インスト。
夜の星空へ吸い込まれそうになるような静謐な音世界で、浮遊感ある夢の中へ誘います。

今日のこの1曲は、静かで美しいけれど、不思議な気持ちになる2曲目「remembrance」を。
ゴンザレス『ソロ・ピアノ』お好きな方に推薦。森 陽馬


2021年10月6日(水) ジリオラ・チンクェッティ 「愛は限りなく」

ジリオラ・チンクェッティは、特に1960年代中期からの10年間、本国イタリアだけでなく、日本の音楽ファンを楽しませてくれました。

彼女は1964年1月に行われたサンレモ音楽祭で、「夢みる想い」を歌って優勝し、一躍注目されることになりました。
「夢みる想い」のシングル・レコードは、当時日本でも発売され、無垢で可憐な写真が話題になり、その後も「ナポリは恋人」、「あこがれはいつも心に」、「愛は限りなく」、「雨」、「つばめのように」、「夢はめぐり来て」など、日本少年の音楽ファンをジャケット写真とその歌で、夢心地にさせてくれました。

ジリオラ・チンクェッティ『パーフェクト・ベスト』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-15045 2,200円税込)

このベストは日本編集で全23曲入り。
今日はこの中から「愛は限りなく」を。

1966年のサンレモ音楽祭で優勝を飾った曲で、原題の「ディオ・コメ・ティ・アモ」のフレーズが印象に残る名曲です。

ちなみにこのベストCDのジャケット写真は、1970年に日本で発売された「ロマンティコ・ブルース」のシングル盤のジャケット写真と同じポーズのものです。
当時のジャケットには、<万博来日記念盤>と書いてありましたね。森 勉


2021年10月7日(木) Brother Zulu 「Lights」

グッド・タイム・ネオ・ソウル・ミュージック♪ 推薦の1枚。

Brother Zulu『Brother Zulu』
(国内LP 完全限定プレス200枚 クリア・カラー盤 ARSM001 3,520円税込)

Brother Zuluはロンドン発男性5人組新世代ソウル・ユニット。
彼らがネット上で発表してきた楽曲を、神戸発新レーベル、ARISHIMA RECORDSが纏めて初アナログ化。

70~80年代ソウルをルーツとしながら、現代に呼応する洗練されたクールなサウンドが心地良いですね。
ベニー・シングス、メイヤー・ホーソーン、TENDRE、ナルバリッチなど、お好きな方にオススメ!

今日のこの1曲は、自然と身体がほど好く揺れるメロウ・グルーヴな「Lights」を。

なお、この盤は、ARISHIMA RECORDS有島彩花さんの音楽に対する愛情と熱意が感じられるリリースです。
音だけなら無料で聴けますが、アナログ盤を手に取って是非聴いてもらいたいですね。森 陽馬


2021年10月8日(金) Nate Smith 「Fly (For Mike)」 feat Brittany Howard

火傷を負ったように、心のひだにこびりついて、じわ~と熱くなるような想いになる1曲だ。

その曲は、ネイト・スミス2021年発表作『Kinfolk 2 : See The Birds』の最後に収められた「Fly (For Mike)」。
ブリタニー・ハワード(アラバマ・シェイクス)による神懸かった歌声は、筆舌に尽くし難い素晴らしさだ。

ネイト・スミス『Kinfolk 2 : See The Birds』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 日本語解説付 PCD-25335 2,750円税込)

ネイト・スミスは、ヴルフペックのベース奏者ジョー・ダートを中心とするThe Fearless Flyersや、ジョン・バティステ、ホセ・ジェイムスなどのバックで活躍している黒人ドラマー。

前へ進んでいく現代ソウル・ナンバーから、静かなグルーヴを内包したジャジーなインストなど、様々なドラミングを聴かせる本作だが、亡き父Mikeへの想いをブリタニーと共作した「Fly (For Mike)」は、彼女の歌を引き立たせるプレイに加え、人の心を鷲掴みにするソングライティングにも注目したい。

なお、日本盤ボーナス・トラックには、「Fly (For Mike)」(Alternate Instrumental Version)が追加収録。
ブリタニーの歌がなくとも、歌心溢れる演奏が堪能できるインストも聴きものだ。森 陽馬


2021年10月9日(土) Lisa Ekdahl 「You Can Close Your Eyes」

ジェイムス・テイラー&ジャクソン・ブラウンのコンサート・ツアーが、アメリカで現在行われています。
各々のライヴに加え、「Take It Easy」等の名曲を一緒にコラボする場面も! 生で見たいですね。

さて、ちょっと小粋に寛ぎたい秋の夜、オススメのこの1枚♪

LISA EKDAHL『Grand Songs』
(輸入CD Masterworks/Sony 194399206621)

リサ・エクダールはスウェーデン/ストックホルム出身、1971年生まれの女性ジャズ・シンガー。
ブロッサム・ディアリーを彷彿とさせるキュートな歌声が魅力です。

その彼女の2021年発表作『Grand Songs』は、カヴァー・アルバム。
ビートルズ「I Should Have Known Better」、シュープリームス「Stop! In The Name Of Love」、ドリス・デイやママス&パパスで有名な「Dream A Little Dream Of Me」、ビリー・アイリッシュ「Wish You Were Gay」など、様々な人気曲をジャジーなアレンジでカヴァーしています。

今日のこの1曲は、ラスト⑩ジェイムス・テイラーのカヴァー「You Can Close Your Eyes」を。森 陽馬


2021年10月10日(日) Paul Carrack 「a long way to go」

2021年4月で祝70歳♪
艶のある歌声も見た目もずーっと変わらず、精力的に活動を続けているイギリスのブルー・アイド・ソウル・シンガー、ポール・キャラック。

ラヴソング・ベスト、スタジオ・ライヴ盤などを挟み、前作『These Days』(2018)から約3年ぶり18枚目となる最新スタジオ・アルバム『one on one』がリリースされました。

Paul Carrack『one on one』
(輸入CD PCARCD35)

ロックダウン中にスタジオ入りし、キーボード、ギター、ベース、ドラム他の演奏、プロデュース、ミックスなど殆どを自身で手掛けたという本作。
アメリカのカントリー・シンガー、ケニー・オデル「Behind Closed Doors」カヴァー以外は全てオリジナル曲です。

ロビー・マッキントッシュ(g)、息子ジャック・キャラック(ds)もそれぞれ1曲ずつ、ホーン・セクションも数曲参加し、キャラック節全開のソウル・アルバムとなっています。

今作リリース後間もなくの9月23日、ホーン・アレンジと演奏で近年の作品には欠かせない存在となっていたサックス奏者ピー・ウィー・エリス(JBホーンズ他)がお亡くなりに。
本日はピー・ウィー・エリスらホーン・セクションが活躍する②「a long way to go」を今日の1曲に。

<一歩前進したかと思えばまた二歩下がる けれど僕らは信じ続ける 正しい道を進んでいると...>
UKの女性シンガーMichelle Johnのバック・コーラスも加わったソウルフルでかっこいい1曲!
ロビー・マッキントッシュによるギターソロも聴きものです。東尾沙紀


2021年10月11日(月) 大滝詠一 「君は天然色」(40th Anniversary Editon)

若い世代や海外でも近年話題となっているジャパニーズ・シティ・ポップ。
そのブームを象徴する名曲や、隠れた人気曲を収めた2CDコンピが、10月27日発売決定しました。

V.A『ALDELIGHT CITY - A New Standard For Japanese Pop 1975-2021』
(2021年10月27日発売 2枚組CD MHCL-2948 3,520円税込)

新レーベルALDELIGHT(アルデライト)のセレクトによる全31トラック。
EPO「Down Town」、ブレッド&バター「ピンク・シャドウ」、吉田美奈子「恋は流星」はPart.1と2両方収録。
レイニッチ×evening cinema「Ride On Time」(
2021年8月28日今日のこの1曲紹介)等、CD初収録曲もあり。

他にも注目曲が盛り沢山!
シティ・ポップ好きのみならず、イイ曲を探している方にもオススメしたい好内容です。

なお、ディスク1の1曲目は、大滝詠一「君は天然色」の40th Anniversary Versionで始まります。

『A LONG VACATION』40周年記念盤の発売時に公開された「君は天然色」Music Video。
そこで使用した、カウントから始まる「君は天然色」40周年ヴァージョンは初CD化!
大滝詠一マニアの方も要チェックですね。森 陽馬


2021年10月12日(火) so nice 「Love Sick」

<City Pop On Vinyl 2021>として8月28日発売予定から、リリース延期となっていたso niceの限定7インチ・アナログ盤が、10月16日に発売決定いたしました。

so nice『Tight Night/Love Sick』
(2021年10月16日発売 国内7インチ・アナログ 完全限定盤 OTS-259 2,200円税込)

日本大学芸術学部の音楽サークルに所属していた鎌倉克行を中心に、1976年結成されたバンドso nice。
幻の名作『LOVE』に収録されている、女性シンガーによる2曲を7インチ・シングル・カット。
(「Tight Night」は松島美砂子、「Love Sick」は中村弘美によるヴォーカル)

シュガー・ベイブ、山下達郎、吉田美奈子お好きな方は必聴のナンバーです。
今日のこの1曲は、ハーヴィー・メイスン1976年作『EARTH MOVER』のギターカッティングに影響を受け、チョッパーベースやドラムパターンも取り入れたファンキーチューン「Love Sick」を。

なお、ジャケットは、江口寿史氏による描き下ろしイラスト!
2014年に発売された『高速道路』の7インチは即完売でした。今回も購入予定の方はお早めにどうぞ。 森 陽馬


2021年10月13日(水) bjons 「鈍行アウェイ」

僕の大好きなバンド、bjons(ビョーンズ)の新しいアルバムが本日発売になりました。

ファースト・アルバム『SILLY POPS』(
2018年ベストに選出)が出たのが、2018年5月30日でしたから、3年5カ月ぶりのセカンド・アルバムということになりますね。待望の新作です。

2020年10月24日にアナログ・レコード・シングルで出た「抱きしめられたい」c/w「フォロー・ミー」の2曲も収録された全9曲のCDです。
ビョーンズ・ワールドに浸れる1枚です。

Bjons(ビョーンズ)『サークルズ』
(国内CD HYCA-8024 2,420円税込)

全曲を作詞・作曲し、朴訥ながら存在感がしっかりしたヴォーカルを聴かせてくれる今泉雄貴。
クリアーなトーンで多彩なギター・フレーズを紡ぎ出してくれる渡瀬賢吾。
エレキ・ベースを中心に3種類のベースを使い分け、ビョーンズならではのグルーヴを加えている橋本大輔。
そして、好サポートのキーボードの谷口雄と、ドラムスの岡田梨沙による5人。
息の合ったバンド・サウンドが楽しめます。

どの曲も気に入りましたが、今日は8曲目「鈍行アウェイ」を。

いつできるかはわかりませんが、各駅停車の旅を最近夢見ているので、タイトルに惹かれました。
Don't Go Awayということなので、いわゆる鈍行列車とは関係なさそうですが・・・。

ジャケット&ブックレットに、メンバーの写真が1枚もないのが、ちょっと寂しいかな。森 勉


2021年10月14日(木) Difford & Tilbrook 「The Apple Tree」

クリス・ディフォードとグレン・ティルブルックのソングライター・コンビを中心としたUKのポップ・ロック・バンド、スクイーズ。

2021年8月から2ヶ月間のアメリカ・ツアー(withホール&オーツ)、11~12月はマッドネスのツアーサポートと、バンドは現在も精力的にライヴ活動を行っています。2020年2月来日公演は残念ながらキャンセルとなってしまったのでまたそう遠くないうちに彼らのライヴが観れるといいなぁと思います。

『続・入手困難盤復活!!ロック黄金時代の隠れた名盤1976-1985編』で、スクイーズ1980年3rd『アージーバージー』と、クリスとグレンのコンビによる1984年作『ディフォード&ティルブルック』の2枚が再発されました。

『ディフォード~』はスクイーズが解散/バンド休止中に発表された唯一のデュオ名義作です。
最後に国内盤が出たのはおそらく1994年。長らく廃盤となっていた今作が再発され嬉しい限りです。

ディフォード&ティルブルック『ディフォード&ティルブルック』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-79745 1,100円税込)

数曲を除いてトニー・ヴィスコンティがプロデュースを担当。
シングル曲「Love Crashing Waves」、「Picking Up The Pieces」等このコンビらしいひねくれポップな曲が耳に残りやすいですが、弦がふんだんに入っていてアレンジが凝っていることや、ビートルズ「Because」等を想起させる「The Apple Tree」のサイケデリックな曲のかっこよさにも改めて気付きました。東尾沙紀

2021年10月15日(金) Santana 「Whiter Shade Of Pale」 feat Steve Winwood

驚くべき活力!
2019年作『AFRICAN SPEAKS』(
2019年6月12日今日のこの1曲紹介)以来となるサンタナの新作が、相変わらず凄い!
濃密かつ強烈なパワーがみなぎっている1枚です。

Santana『Blessings And Miracles』
(輸入CD BMG 538714542 国内盤は現状発売予定なし)

『AFRICAN SPEAKS』(2019)以後は、コロナ禍もあり、本作に集中していたとのこと。
セルフ・プロデュースで、リモート録音も駆使し、Kurk Hammett(メタリカ)、Corey Glover(リヴィングカラー)、Chick Corea、Rob Thomas等が参加しています。

今日のこの1曲は、プロコル・ハルム「Whiter Shade Of Pale」(青い影)のカヴァーを。
なんと!スティーヴ・ウィンウッドがヴォーカルで参加。
やや緩めなレゲエっぽいリズムに、特徴ある彼の歌声と熱すぎるサンタナのギター、聴きもの! 森 陽馬


2021年10月16日(土) Tony Joe White 「Over You」

秋~冬に聴きたくなる歌声、と言えば、トニー・ジョー・ホワイトでしょうか。

雄々しい低音ヴォーカルが渋くて、じわじわと心を温めてくれるのです。

今日紹介するこのアルバムは、2018年10月に亡くなった彼の歌とギターを活かし、ダン・オーバック(ブラック・キーズ)がバックの演奏を後から付け足して完成させた2021年の新作です。

Tony Joe White『Smoke From The Chimney』
(輸入CD EASY EYE SOUND EES-016)

ダン・オーバックがプロデュースしている近年の作品は、グレン・キャンベルの影響を強く感じさせるアレンジが多いのですが、本作5曲目「Over You」は、特にグレン・キャンベルっぽい雰囲気。

トニー・ジョーのオリジナル曲にも関わらず、ジミー・ウェッブ作のようなメロディーに聴こえてくるほど、ダン・オーバックによる編曲の妙が効いています。森 陽馬

2021年10月17日(日) サラ・ヴォーン 「ラヴァーズ・コンチェルト」

「ラヴァーズ・コンチェルト」と言えば、1965年秋に女性3人組のトイズが大ヒットさせたことで知られる名曲です。

クラシックのメヌエットを参考に、フォー・シーズンズのヒット曲などを多く手掛けているサンディー・リンツァーとデニー・ランデルのコンビによって作られました。

当時の日本では、トイズのレコードは東芝が出していましたが、プッシュしていなかったので、ラジオではあまり流れていませんでしたね。

トイズがヒットした翌年春ごろから、日本のラジオでは違う人が歌っているヴァージョンがよくかかり出しました。
それが、サラ・ヴォーンでした。
トイズに比べると、太い重厚な声の「ラヴァーズ・コンチェルト」で、こちらもお気に入りになりました。

サラ・ヴォーン『ラヴァーズ・コンチェルト』(原題は、Pop Artistry)
(国内CD 解説・歌詞付 UCCU-5846 1,650円税込)

このアルバムには、「イエスタデイ」、「アイ・ノウ・ア・プレイス」、「涙でさよなら」、「世界は愛を求めている」、「ワルツ・フォー・デビイ」など、それぞれを素晴らしい解釈によるヴォーカルで全12曲収められています。森 勉


2021年10月18日(月) 加山雄三 「What Kind Of Fool Am I」(おろかな心)

映画『スターダスト』を日比谷シャンテにて先日鑑賞。
デヴィッド・ボウイが名盤『ジギー・スターダスト』(1972)を発表する前、知名度がまだ低かった時期にアメリカへプロモーションツアーをした頃のことが描かれた物語。
映画情報WEBサイトでのレビューは散々な評価ですが、気になっていたので観てきました。

うーん、なるほど。たしかに酷評されてもしょうがないかもしれませんね。
まず、デヴィッド・ボウイの映画なのに、ボウイの家族の承諾が得られず、彼の楽曲が1曲もかからないのです。

あと、事実に基づいた物語ながら、ファンが観ると不快になる場面や演出もあって...。
なので、マニア向けの内容ながら、ボウイ・ファンにはオススメしにくい、という微妙な映画なのです。

でも、ボウイの兄が抱えた精神病と、それが彼に与えた影響と苦悩は、映画として巧みに描かれていました。
ガブリエル・レンジ監督が示す『ジギー・スターダスト』への道、そして、ボウイ役のジョニー・フリンの熱演。
賛否こそあれ、映画の見所として興味深かったです。

なお、映画内ではAnthony Newleyによる「What Kind Of Fool Am I」が印象的に使われていました。
今日のこの1曲は、その「What Kind Of Fool Am I」を加山雄三がカヴァーしたヴァージョンを。
加山さんの包容力ある歌声が素晴らしいですね。森 陽馬

掲載ジャケットは、加山雄三『ポピュラー・ソング・コレクション』
(2枚組CD 「What Kind Of Fool Am I」(おろかな心)収録 MUCD-81012 3,143円税込)

2021年10月19日(火) 大滝詠一 「Water Color」

2022年3月21日発売の大滝詠一/ナイアガラ関連リリース情報が、本日告知されました。

大滝詠一、佐野元春、杉真理によるナイアガラ・トライアングルVol.2の40周年記念盤です!

<2022年3月21日発売>
・『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』 
先着特典:特製レコードコースター
(3CD+Blu-ray+7inch3枚+豪華ブックレット+復刻キーホルダー SRCL-12300 20,900円税込)
・『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』 
先着特典:特製ポストカード
(国内2枚組アナログ・レコード SRJL-1235 4,950円税込)

完全限定VOX、2LPアナログ盤、通常盤CD(後日告知)の3種が、2022年3月21日リリース決定。
限定盤の3CDがどんな内容になるのか楽しみですね。

限定VOXは、11月8日予約締切となっております。ご入用の方はお早めにご予約くださいませ。
(11月8日以降も店在庫がある場合は予約可能ですが、発売前に予約終了の可能性もございます。)

今日のこの1曲は、「もうじき夏さ」というより「もうじき冬さ」ですが、隠れた雨名曲「Water Color」を。森 陽馬

通販コーナーにて予約受付中!

2021年10月20日(水) インスタント・シトロン 「I love her, she loves me」

「パンがなければレコードを食べればいいじゃない。」

この言葉は、片岡知子さんのツイッター自己紹介欄に記載されている一文です。
彼女の強烈なレコード愛(偏愛?)が伝わってきますね。

その片岡知子さんが亡くなったのは、2020年10月20日のことでした。

ちょうど1年後の命日、彼女が関わった作品がアナログ・レコードとして2種類発売されました。

・片岡知子『スキマの国のポルタ~オリジナル・サウンドトラック盤』
(国内LP LDLP-012 4,400円税込)

・インスタント・シトロン『Lullaby in Winter』
(国内10inchアナログ LDEP-013 3,300円税込)

どちらも、夫・岡田崇さんによるリル・デイジー・レーベルからの愛あるリリース。
こだわりの質感、岡田崇さんの解説、レコード好きならば、是非手に取ってほしい仕上がりですね。

今日のこの1曲は、片岡知子さんが手掛けたイラスト、“リスード”がジャケットに描かれた10インチ・レコードから、インスタント・シトロンがメジャー・デビュー前(1994年)に録音していた未発表音源、NRBQ「I love her, she loves me」のカヴァーを。森 陽馬

★当店にてお買い上げの方、先着で特製A5クリア・ファイルをプレゼント!


2021年10月21日(木) 太田貴子 「魔法β」

『魔法の天使クリィミーマミ』の声優<太田貴子>+新世代ポップ職人<ayU tokiO>。

太田貴子31年ぶりのオリジナル・アルバムを、ayU tokiOがサウンド・プロデュース。
マジカルで、ドリィミーなガール・ポップ傑作が生まれました。

太田貴子『ヴォイス・オブ・エンジェル』
(国内CD CDSOL-1949 3,300円税込)

『魔法の天使クリィミーマミ』主題歌「デリケートに好きして」のセルフ・カヴァーから、ayU tokiO作の新曲「大・恋・愛β」、「魔法β」含む全12曲は、これぞドリーム・ポップな仕上がり!
全く色褪せない素敵な歌声に、大村雅朗を彷彿とさせるキラキラしたサウンド・アレンジが絶妙に合ってますね。

今日のこの1曲は、ラスト12曲目に収められているayU tokiO作の新曲「魔法β」。
夢の世界へ誘ってくれる感動的な1曲です。

なお、お買い上げの方に、特典イベント配信視聴券(12月11日14時スタート~2022年1月10日までアーカイブ視聴可能)を先着で差し上げています。森 陽馬


2021年10月22日(金) HOVVDY 「True Love」

事業認可から約30年という長い年月を経て、「ふたばトンネル」「豊トンネル」の2つのトンネルが本日11時開通となったそうです。車に乗る方は武蔵小山~大井町へのアクセスがスムーズになりますね。
さらにその区間を通る路線バスが開設されればより便利になるのですが。ぜひ近いうちに実現させてほしいです。

トンネルか或いは橋の下か...ハウディのジャケットを見て、この話題となりました。

ハウディ『トゥルー・ラヴ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 XQNK-1025 2,530円税込)

HOVVDY(ハウディ)はテキサス州オースティンを拠点とするCharlie MartinとWill Taylorによる男性デュオ。

現代のUSインディー・ポップ、シンガーソングライター的要素が合わさった情感溢れるメロディ、アコースティックを基調とした穏やかなサウンドが魅力の彼ら。今作で4作目となります。

今日東京はグッと気温が下がり12月並みの寒い一日でしたが、ハウディの2人が織りなすヴォーカル・ハーモニーを聴いていると優しく温かく包み込まれるような感覚になります。

タイトル曲「True Love」の沁みるリフレイン、多幸感溢れる「Joy」が特に好きでリピートしています。

引き合いに出されることも多いエリオット・スミス、デス・キャブ・フォー・キューティや、ホイットニー、アナザー・マイケル辺りがお好きな方にもオススメの1枚です。

Homecomingsの福富優樹さんによる解説付です。東尾沙紀


2021年10月23日(土) ヒップスター・イメージ 「Make Her Mine」[THE READYMADE ALL THAT JAZZ]

近年のアナログ・ブームで、色々な曲がアナログで再発されています。

先日は、こんな盤が出ました!

ヒップスター・イメージ『Make Her Mine』
(国内7inch 完全限定レッド・カラー盤 UIKY-75108 1,980円税込)

1999年頃、Levi's(リーバイス)のCM曲として使用され、日本でリバイバル・ヒットした60'sビート・ナンバーです。
ジャケットをご覧になって、懐かしい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この曲が評判となったこともあり、MODS系コンピが新たに編集されて話題になりましたね。

B面には、この「Make Her Mine」を小西康陽氏がリミックスした<THE READYMADE ALL THAT JAZZ>が収録。
当時発売された12インチは即完売した記憶がありますので、うれしいカップリング♪
赤盤をイメージ?したRED VINYL仕様でのリリースです。森 陽馬

2021年10月24日(日) nanan 「ノー・モア・ブルース」

ビクターから<マスターピース・コレクション~シティ・ポップ名作選>の第2弾が発売になりました。

杉真理、ブレッド&バター、りりぃ、石黒ケイ、惣領泰則&ジム・ロックス、丸山圭子、JIVE、木戸やすひろ、黒住憲五、BOSSANOVA CASSANOVA(大滝詠一「夏のリビエラ」をカヴァー!)など、17タイトルが出ました。

今日はその中からnananを。
6月に再発されたファースト・アルバム『c'est du nanan!」は
7月15日の今日のこの1曲で紹介させてもらいました。
このセカンド・アルバムも、上質なサウンドながら、ゆったり、リラックスできる雰囲気を作ってくれます。
20年前の録音とは思えない新鮮味を感じさせてくれます。

nanan『nanan style』
(国内CD 解説・歌詞付 VICL-65606 1,980円税込)

オリジナルは2000年10月発売。
nananのメンバーは、浜口茂外也、吉川忠英、新川博、高水健司、山本潤子。
録音は前作と同じくハワイ。
「ビートでジャンプ (Up Up And Away)」、「マシュケナダ」、「ジス・ガイ」、「オーヴァー・ザ・レインボウ」等の名曲をセンス良くカヴァーしたものがあったり、高水健司のオリジナル曲2曲にベース・ソロがあったり、高水自身のハーモニカが聴けたりと、セッションマンとしての彼とは違う側面を感じることができます。

今日のこの1曲は、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲による「ノー・モア・ブルース」。
浜口茂外也のヴォーカルがなんともいい心持ちにしてくれます。
後半、山本潤子もヴォーカルで加わります。森 勉


2021年10月25日(月) paris match 「lounge of rapture」

昨日に続き、ビクター・レコード<シティ・ポップ名作選>第2弾からこの1枚。

paris match『type Ⅲ』
(国内CD 金澤寿和氏解説付 VICL-65615 1,980円税込)

ミズノマリ、杉山洋介、古澤大によるユニット、パリス・マッチ。
“和製CTIレーベル”とも評されたaosis recordsから、2002年に発表された3rdアルバムがこの度再CD化。

パリス・マッチというユニット名は、スタイル・カウンシルの曲名が由来です。
スタイリッシュな洋楽の流れを汲んだ<日本のスウィング・アウト・シスター>として、僕は当時聴いていました。

彼らの代表曲となった1曲目「Satueday」。
沖山優司のベース、堀秀彰によるエレピ、松原正樹のギターの演奏が素晴らしい②「Deep Inside」。
オマーのカヴァー③「There's Nothing Like This」feat TOKU。

全曲名曲な中から、9曲目「lounge of rapture」を今日のこの1曲に。
本作が発表された2002年前後は、クラブ・ジャズ/ブラジリアン・ブームがあったことも想い出しました。森 陽馬


2021年10月26日(火) 高田みち子 「TOKYO GIRLS TALK」

若い世代や海外でも人気のジャパニーズ・シティ・ポップ。
リアルタイムで聴いていた方から、シティ・ポップ初心者の方にもオススメの編集盤が発売されました。

V.A『ALDELIGHT CITY - A New Standard For Japanese Pop 1975-2021』
(2枚組CD MHCL-2948 3,520円税込)

新レーベル<ALDELIGHT>(アルデライト)から、第1弾リリースとなる本作。
ソニー・ミュージックのディレクターとして、GREAT TRACKSのアナログ再発や伊藤銀次さんのリイシュー仕事など、良質な作品を世に出してきた蒔田聡氏による企画・監修の2枚組オムニバスCDです。

大滝詠一「君は天然色」40th Anniversary Version(初CD化)、大貫妙子「4:00A.M.」、山下達郎作による笠井紀美子「バイブレイション」、吉田美奈子「恋は流星」Part.1とPart.2等、1975年から83年の楽曲を収めたディスク1。
1990年から2021年までのシティ・ポップ的ナンバーをセレクトしたディスク2。
合わせて全31トラック、心地良く聴けるオススメのナイス・コンピです。

今日のこの1曲は、ディスク2に収録されている高田みち子「TOKYO GIRLS TALK」を。
サウンド・プロデュースは、2017年に亡くなった松木恒秀さん。
岡沢章(ベース)、渡嘉敷祐一(ドラムス)、野力奏一(キーボード)、松木恒秀(ギター)によるかっこいい演奏と、高田みち子さんの歌声が素晴らしい!

この曲が収録された高田みち子2008年発表作『TOKYO GIRLS TALK』は永らく生産中止状態。
2000年代ジャパニーズ・ポップの名盤/松木恒秀ワークスとして、再発してもらいたいですね。森 陽馬


2021年10月27日(水) Steph Jenkins 「Indiana on the Steeple」

シンガーソングライター、バンジョー奏者、ベーシスト、映像作家等、マルチな才能を持つ女性アーティストが日本独自企画でCDデビュー♪

ステフ・ジェンキンス『エンド・オブ・ザ・シーズン』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HYCA-8026 2,420円税込)

マンハッタン出身、幼い頃から音楽に囲まれた環境で育ったという現在33歳のステフ・ジェンキンス。
(彼女の姉カサンドラ・ジェンキンスも2021年発表作が高い評価を受ける注目のシンガーソングライター!)

アン・ハサウェイ+リヴ・タイラー的な美しい容姿にも目を奪われますが、彼女自身が弾くバンジョーと歌声には凛とした力強さがあり、現代アメリカーナ・サウンドお好きな方にも是非聴いていただきたいです。

今作はデジタル・リリースのみだった柔らかな雰囲気の2021年6月の最新2ndEP『The Season』と、土臭さも感じさせる2018年発表1stEP『End To End』の2枚のミニアルバムに、8月にレコーディングされた新曲2曲をプラスした全14曲入りの日本独自企画盤。(全曲初CD化!)

彼女のバンジョーを存分に味わえる新録曲「Indiana on the Steeple」を今日の1曲に。東尾沙紀


2021年10月28日(木) 山下達郎 「Blow」(おうちカラオケ Home Karaoke)

今年も「クリスマス・イブ」の仕様発表時期となりました。

ほぼ毎年10月下旬になると、山下達郎「クリスマス・イブ」がどんな内容で発売になるのかが判明しますが、今年も新しい内容での発売が決定いたしました。
2020年は7インチ・アナログ・シングル・レコードでしたが、今年はCDです。

<日本のクリスマス・ソングを代表する永遠のベストセラー「クリスマス・イブ」の2021年ヴァージョン発売! 既存シングルの収録曲に、今年は“おうちカラオケ”、“おうちアカペラ”5曲を追加した全8曲。“豪華ステイホーム・エディション”ともいえる内容のCD。12月15日に期間限定商品として発売されます。お楽しみに!>
というのが、メーカーの宣伝文句をかいつまんだものです。

「クリスマス・イブ」、「ホワイト・クリスマス」、「クリスマス・イブ」(オリジナル・カラオケ)が既存曲で、新しく収録されるのは、「Blow」、「Misty Mauve」、「Mighty Smile」(以上3曲はHome Karaoke)。「おやすみロージー」、「Love Can Go The Distance」(この2曲はHome Acappella)となっています。

『サンデーソングブック』をお聴きになっていない方には、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、Home Karaokeというのは、おうちでカラオケをバックに歌っているという意味で、ちゃんと歌入りのものです。

昨年2020年、コロナが流行しだした際、放送局へ行くこともできなかった時期の貴重な産物だと思います。
CDの歌とはちょっと違う、自宅でカラオケを使って歌ったこの5曲、聴きものです。
発売は2021年12月15日。年内のみの期間限定販売。予約受付中です。森 勉


2021年10月29日(金) ドゥービー・ブラザーズ 「Just Can't Do This Alone」

アメリカン・ロック・バンド、ドゥービー・ブラザーズ。
2021年オリジナル・アルバムが本日発売されました。

ドゥービー・ブラザーズ『リベルテ』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 UICY-16016 2,750円税込)

現在の中心メンバーは、トム・ジョンストン、パトリック・シモンズ、ジョン・マクフィー。
この3人に、ビル・ペイン、ジェフ・バプコ、ヴィクター・インドリッツォ、ボブ・クラウブが加わった布陣です。

アイランド・レコード移籍第1弾である本作の注目点は、ジョン・シャンクスのプロデュース、ということでしょう。
ジョン・シャンクスは、ボン・ジョヴィの2005年人気作『Have A Nice Day』をプロデュースしたミュージシャンで、このドゥービーのアルバムでは、ほとんどの曲を共作し演奏でも参加しています。
活気溢れるサウンドは、まさにボン・ジョヴィ的な雰囲気ですね。(ドゥービー・ファンには賛否あるかも)

今日のこの1曲は10曲目「Just Can't Do This Alone」を。
ドゥービーらしいギター・カッティングのイントロがうれしい! 森 陽馬


2021年10月30日(土) マキシ・アンダーソン 「Let Him In」

入手困難盤復活!! 名門レーベルに残されたJAZZ秘蔵の名盤>シリーズがユニバーサル社から出ました。

2021年10月20日に第1回100タイトル、11月24日に第2回100タイトル、計200タイトルが解説付で発売。
ストリーミング未配信の作品や、近年は発売されていなかった盤も含まれています。
初回プレスのみの限定盤! 気になるタイトルございましたらお早めにどうぞ。

さて、本シリーズの中から、ソウル好きの方にもオススメしたいこの1枚。

マキシ・アンダーソン『maxi』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 UCCU-8136 1,100円税込)

マキシ・アンダーソンは、カリフォルニアを拠点にセッション・シンガーとして活動していた黒人女性ミュージシャン。
本作『マキシ』は、1977年にブルーノートから発表した彼女の唯一のアルバムです。

これが、ジーン・ペイジによるプロデュース&アレンジで、メロウ・グルーヴな素晴らしい仕上がり!
デヴィッド・T・ウォーカー、ウィルトン・フェルダー、ジェイムス・ギャドソン他鉄壁のバック布陣も最高!

今日のこの1曲は、英国のシンガー・ソングライター、ゲイリー・ベンソン作による①「Let Him In」を。
あのジョン・トラボルタが1976年にヒットさせた「Let Her In」の女性ヴァージョンです。
彼女の歌声は、マリーナ・ショウとミニー・リパートンを合わせたような魅力を持っていますね。森 陽馬


2021年10月31日(日) 竹内まりや 「プラスティック・ラヴ」

2021年10月22日から始まった、相葉雅紀主演テレビ朝日系ドラマ『和田家の男たち』。
夜23時15分放送という遅めの番組、皆さんはご覧になられましたでしょうか?

このドラマ主題歌は、Peach&Apricotというアーティストの楽曲「Watching Over You」なのですが...。
お聴きになれば、ピン!とくるハズ! 明らかに、竹内まりやさんと杏里さんによる歌声なのです!
今後どのような形で正式発表されるのか楽しみですね。

さて、11月3日は<レコードの日>ということで、様々なアナログ・レコードが発売されます。
そのアイテムの中で、竹内まりや『VARIETY』(2021 Vinyl Edition)の追加入荷が決まりました。
(早々に予約受付を終了していたため、予約希望を断られた、という方々には申し訳ございませんでした。)

「プラスティック・ラヴ」収録の1984年発表名盤が、1LP仕様でアナログ復刻!
昔からのファンも、シティ・ポップ/アナログ好きの若い世代も、要チェックです。森 陽馬

★竹内まりや『VARIETY』(2021 Vinyl Edition)
(2021年11月3日発売 国内1LP 先着特典クリアファイル付 WPJL-10153 3,630円税込)




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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