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  今日のこの1曲 “Archives”

<2021月8月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2021年8月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2021年8月1日(日) Kings Of Convenience 「Love Is A Lonely Thing」

ふと立ち止まって、昔のことや、今はいなくなってしまった人のことを考えることがある。

それは、哀しい感情ではなくて、切ない、というのとも、ちょっと違う。
うまく言葉では表すことができないけれど、温もりもあったりする。
でも、そこ(過去)へは戻れない。

キングス・オブ・コンビニエンスの「Love Is A Lonely Thing」は、そんな物想いに耽るとき、寄り添ってくれる1曲だ。

Kings Of Convenience 『Peace Or Love』
(輸入CD EMI CD 2038)

“ノルウェーのサイモン&ガーファンクル”とも評されるキングス・オブ・コンビニエンスは、Eirik Glambek Boe(アイリック・ボー)と、Erlend Oye(アーランド・オイエ)による2人ユニット。
2009年発表作『Declaration Of Dependence』(
2009年10月12日今日のこの1曲で紹介)から、約12年を経て、久々のアルバムを届けてくれた。

5曲目「Love Is A Lonely Thing」には、音と音の隙間に、様々な想いが隠れているように感じる。
ゲストで参加している女性シンガーFeist(ファイスト)の歌声が、その想いを優しく包んでいる。

ちなみに、アルバム・タイトルは、『Peace And Love』ではなく、『Peace Or Love』(平和、もしくは愛)だ。
たしかに、この二つは同列で語られることが多いが、実はそうとは限らないのかも、と気付かされた。森 陽馬


2021年8月2日(月) サイドウォーク・サーファーズ(ブルース・ジョンストン) 「ファン・ラスト・サマー」

お暑うございます。
今年は7月22日から8月6日が「大暑」という節気になるそうです。
暑さが最も激しい時期ということだそうです。

そんな時期なので、ラジオのプログラムも夏をテーマにした興味深い選曲の放送が色々ありました。

山下達郎D.J.による『サンデー・ソングブック』、7月25日放送回は<「夏」で棚からひとつかみ>。
ジェイムスタウン・マサカ「サマー・サン」、トレイドウィンズ「サマータイム・ガール」等がかかりました。

村上春樹D.J.による『村上RADIO』が、今年4月から1ヶ月に1回、月末の日曜日に聴けるようになって4本目。
通算では26本目の7月25日の回。<夏だ、ビーチだ、サーフィンだ>というタイトルで、セレブレーションの「オールモスト・サマー」、ブルース&テリーの「ハワイ」と、ビーチ・ボーイズ絡みがちゃんと選曲されてうれしかったですね。

細野晴臣D.J.による『Daisy Holiday!』。
8月1日放送回はSurfin Music特集で、ここでもビーチ・ボーイズがたくさんかかりました。

ということで、今日は夏っぽい曲。
その手の曲ばかり全23曲集めた日本編集のコンピレーションからこの曲を。

『シー・ライズ・ウィズ・ミー ~ワーナー・サーフィン&ホット・ロッド・ナゲッツ』
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-16660 1,760円税込)

ブルース・ジョンストンがビーチ・ボーイズに加入するちょっと前に、Jubileeレーベルから1965年に発表したシングル曲、サイドウォーク・サーファーズ「ファン・ラスト・サマー」。
作詞・作曲・歌はブルース・ジョンストンです。森 勉


2021年8月3日(火) 大滝詠一 「雨のウェンズデイ」

大滝詠一『A LONG VACATION』のSACDと、アナログ盤のアンコール・プレスが本日入荷しました。

大滝詠一『A LONG VACATION』
(SACD 初回限定仕様ナンバリングシール付 スペシャル・スリーブ仕様 SRGL-1000 5,900円税込)
(アナログLP 完全限定盤 ロンバケ着せ替えジャケット封入 SRJL-1234 3,850円税込)
先着特典ポストカード付

SACDの初回入荷分には、ナンバリングシールがジャケット裏に貼付。
当店に入荷した商品のナンバリングで一番大きな数字は4800番台でした。
(なので、SACDの初回生産は5,000枚くらい?)

初回限定盤のスペシャルスリーブ仕様ジャケットは、真ん中がくり抜かれていて、永井博さんのイラストが表側に見える仕様になっています。
SACD対応プレーヤーでロンバケの新しい世界を楽しんでみたいですね。

アナログ盤のアンコール・プレスには、着せ替えジャケットが入っています。
(昔のようなビニールを被せる着せ替えではなく、LPサイズのスリックが付いている仕様)
永井博さんによるこのイラストがまた素晴らしいですね。

2021年3月21日発売のロンバケアナログ盤初回プレスは、レーベル面に誤植があり、「雨のウィンズデイ」となっていましたが、今回はちゃんと修正されています。
アンコール・プレスも完全限定盤なので、購入予定の方はお早めにどうぞ。森 陽馬



2021年8月4日(水) 鈴木祥子 「GOD Can Crush Me.」

加納エミリがサウンド・プロデュースを手掛けたシングル「助けて!神様。~So Help Me.God!」から4ヶ月。
鈴木祥子2021年第2弾7インチ・シングルがリリースされました。

鈴木祥子『GOD Can Crush Me. c/w NO FEAR/あいすること』
(国内7インチ+CD BEEP-005 2,750円税込)

シックな黒のドレスにモノクロの映像、ドラムを叩く姿が神々しいミュージック・ビデオも注目の新曲!

エンジニア中山佳敬を共同プロデューサーに迎え、こだわりのアナログ・レコーディング。
自身によるピアノ、ドラム、ハモンドに加え、名村武(b)、設楽博臣(g)、曽我淳一(key)が参加。

「神様」を題材にしながら愛に翻弄され苦悩する女性の心情にも重なる詞を、エモーショナルなバンド・アレンジで歌った重厚な愛の歌。
モーツァルトのレクイエム「キリエ」を多重コーラスで表現した美しい間奏も聴きものです。

カップリングには坂本真綾への提供曲「NO FEAR/あいすること」(2005年発表『夕凪LOOP』収録)のセルフ・カヴァー。

付属のCDには上記の2曲に加え、ピアノとハモンドのみで歌われる「GOD Can Crush Me.-naked ver.」、「GOD Can Crush Me.」のコーラス部分を抜き出した34秒の「Kyrie -syoko remix-」が追加収録されています。東尾沙紀


2021年8月5日(木) 高田渡 「酒」

2021年5月3日今日のこの1曲で、写真集『高田渡の視線の先に』(撮影:高田渡、文:高田渡)を紹介しました。


384ページもある写真集なので、まだ全ページを見ていなかったのですが、先日目を通してビックリ!
なんと、武蔵小山駅周辺の写真が4枚も掲載されていました。

渡さん、武蔵小山に来ていたんですね。
41階建てのタワー・マンションが2棟も建ち、3棟目、4棟目も計画されている現在の街の姿と、1970年代の武蔵小山とは当たり前ですが全然違っていて、昔は渡さんが大好きな渋い飲み処がいっぱいありました。
そんな場所を嗅ぎつける習性というか酒感が高田渡という人には備わっていたんでしょうね。

それにしても、当時の駅のホームからも見える所にあった『駒芳』という立ち飲み屋の写真が掲載されているとは...。
なんとも驚きであり、感激です。
ここの御主人は同じ町会だったのでよく憶えています。
1972~74年ごろに撮影されたものらしい1枚です。(363ページ)

あと、ペット・サウンズ・レコードがオープンする前の写真ですが、店になる場所の裏側の踏切が映っている写真もありました。(320ページ、321ページ)

ということで、今日の1曲は、「一杯飲み屋で、安酒をあおって」という言葉で始まる「酒」という曲を。

高田渡が1972年に発表した2ndアルバム『系図』に収録されています。森 勉

高田渡『系図』
(国内CD 解説付 KICS-2552 1,572円税込)


2021年8月6日(金) ジョージ・ハリスン 「All Things Must Pass」

ジョージ・ハリスンが1970年に発表した名盤『オール・シングス・マスト・パス』の50周年盤が発売されました。

ジョージ・ハリスン『All Things Must Pass 50th Anniversary』
(スーパー・デラックス・エディション5CD+Blu-ray Audio UICY-79729 解説・歌詞・対訳付 20,900円税込)
(3枚組CD版 UICY-79730 5,500円税込/2CD版 UICY-15999 3,960円税込などもあり)

未発表デモ/アウトテイクが大量に収録されていますが、注目はポール・ヒックスによる新リミックス!

今まで聴いてきた『オール・シングス~』とは全然違った音が聴こえてくるのです!
フィル・スペクターによる“音の壁”はスッキリして、各々の楽器の音が明確になりました。

これは、全く別物の『オール・シングス』ですね。
ウォール・オブ・サウンドから50年を経て、まさに現代に呼応したサウンドへ進化したと言えるでしょう。

「ずっと灰色なわけじゃないんだ。すべては流れ去るものなんだ。」
と歌われるタイトル曲「All Things Must Pass」を今日のこの1曲に。
ティモシー・リアリーが1966年に出した書籍『Psychedelic Prayers』の一節から影響を受けて書かれたそう。

なお、予想よりもコンパクトだったBOXには、ジョージの貴重な写真や曲目解説が充実したブックレット付。
このブックレットだけでも、購入してよかったなあ、と思えますね。
国内盤は、輸入仕様ではなく、各ディスク&箱を国内生産していて、しっかりした作りなのもうれしいです。森 陽馬


2021年8月7日(土) Bob James 「Feel Like Making Love」

ボブ・ジェイムスという名前を意識したのは、1974年発売のフィービ・スノウのファースト・アルバムだったと思います。

バック・ミュージシャン・クレジットに、テディ・ウィルソンやズート・シムズなどと共に名を連ねていたからでした。
そのアルバムで担当のオルガン・プレイは地味な存在でしたが、名前が単純で憶えやすかったので、ボブ・ジェイムスという名前はインプットされました。

それから数か月後、レコード店で見つけたのが、このアルバムでした。

当時はCTIレーベルから発売されていたことも、このアルバムに目が留まった一因でした。
そして、なんと言っても、ロバータ・フラックの歌でその年(1974年)大ヒットした「Feel Like Making Love」のカヴァーが入っていたのが購買の決定打となりました。
ボブ・ジェイムスが奏でるエレクトリック・ピアノの音は絶品でした。

なんと、そのアルバムが、2021年7月17日レコード・ストア・デイの中の1枚として、アナログで再発されました。

Bob James『One』
(1,000枚限定アナログLP 180g重量盤クリア・ヴィニール仕様 2021年リマスター EVLP034CL 4,400円税込)

ムソルグスキーの「はげ山の一夜」を壮大なアレンジでカヴァーしたり、「涙のカノン」(In The Garden)があったり、ボブ自身が書いた初期の名曲「ノーチラス」など全6曲収録。
このアルバムで、ボブ・ジェイムスは一躍、クロスオーヴァー/フュージョン界で名を知られるようになり、その後、ヒット作を連発することになります。

それにしても、B面2曲目の「Feel Like Making Love」!
至福の6分40秒、名演です。森 勉


2021年8月8日(日) Vulfpeck 「Game Winner」

2021年で結成10年♪LAの4人組ミニマル・ファンク・バンド、ヴルフペック。

ファンキー&ポップな楽曲とユニークなパフォーマンス、バンドに欠かせないサポート&ゲスト・ミュージシャンの存在も含め、ファンを魅了してきた彼らが2015年に発表した1stフル・アルバムが国内初CD化!

ヴルフペック『スリル・オブ・ジ・アーツ』
(国内CD 解説付 PCD-94049 2,640円税込)

Apple iPhone XのCMソングに起用された「Back Pocket」、アントワウン・スタンリー(vo.)をフィーチャーした「Funky Duck」、デヴィッド・T・ウォーカー参加/テオ・カッツマンのヴォーカルも最高な「Christmas in L.A.」、ブレイク・ミルズがスライドバーを用い独特かつ素晴らしいギターを披露するインスト「RangoⅡ」など、歌モノもインストも実に楽しい1枚♪

本日は、ヴルフペックお馴染みのメンバー、ジョーイ・ドーシック作の「Game Winner」を今日の1曲に。
のちにジョーイ自身が歌うバージョンもソロ作に収められた、彼のバスケ愛が込められたスローな名曲。

こちらの曲でもデヴィッド・T・ウォーカーが絶妙な音色を奏でるほか、Charles Jonesのソウルフルな歌声も必聴です。

元シャムキャッツのベーシスト、大塚智之による解説付。曲毎の細やかな解説も嬉しいですね。東尾沙紀


2021年8月9日(月) Khruangbin 「Shida (Bella's Suite)」 Ron Trent Remix

湿気のある夏の夜、クルアンビンを聴くと、フジロック・フェス2019を思い出します。

2019年7月28日(日)、クルアンビンはフィールド・オブ・ヘヴンのトリでステージに登場しました。
ミラーボールが回る森の中での、独特なあのサウンド&パフォーマンス。
同時に、暗闇から囁くように吹く風や、煌めく光の結晶も記憶に甦ってきます。

そのクルアンビンが2020年6月に発表したアルバム『モルデカイ』(
2020年6月27日今日のこの1曲で紹介)の、リミックス・アルバムが発売されました。

クルアンビン『モルデカイ・リミクシーズ』
(国内CD 解説付 DOC230JCD 2,640円税込)

Kadhja Bonet、Ginger Root、Knxwledge、Soul Clap、Natasha Diggs、Quantic、Felix Dickinson、Mang Dynasty、Ron Trent、Mang Dynasty、Harvey Sutherland等、クルアンビンと音楽的な繋がり、もしくは何らかの関係を持っているミュージシャンがリミックスを担当しています。

今日のこの1曲は、シカゴ・ハウスのトラックメイカー、Ron Trentがリミックスした「Shida (Bella's Suite)」。
パーカッション、キーボードを大胆に付け足し、最高にクールでダンサブルにアップデート!
マジック溢れる異世界へ誘ってくれます。森 陽馬


2021年8月10日(火) Prince 「Hot Summer」

今日はとっても暑い1日でしたね。
まさに真夏!、ということで、今日のこの1曲は「ホット・サマー」という曲を。

プリンス『Welcome 2 America』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-31431 2,750円税込)
(初回限定ブルーレイ付 SICP-31432 6,600円税込などもあり)

2016年4月に急逝したプリンスが、2010年に録音していた未発表アルバムが発売されました。
デモとかではなく、完全に出来上がった素晴らしい作品ながら、何故かお蔵入りしてしまったようです。
人種・ジェンダーの差別問題や、現代にも繋がる社会的なメッセージに関する歌詞が多かったからでしょうか。

バックは、タル・ウィルケンフェルド(B)、クリス・コールマン(Ds)、モリス・ヘイズ(Key)他参加。
生演奏を主体にしたサウンドで、カーティス・メイフィールド的③「Born 2 Die」他、心地良いトラック揃いです。

5曲目に収録された「Hot Summer」は、なかなかにゴキゲンなプリンス流ロック・ポップスなナンバー。
暑い夏をテーマにした楽しい曲なようでいて、実は、地球温暖化/気候変動の問題を唄っているのかも。森 陽馬


2021年8月11日(水) Aretha Franklin 「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」

2020年秋から発売延期となっていた、アレサ・フランクリンの4CD BOXが遂に発売されました。

アレサ・フランクリン『アレサ ~ザ・グレイテスト・パフォーマンス』(デラックス)
(国内4枚組CD 英文ライナー訳・歌詞付 WPCR-18427 8,580円税込)
(通常1CD盤 WPCR-18431 2,420円税込)

2018年亡くなった“レディ・ソウル”、アレサ・フランクリンのアンソロジー。
初のレーベルを越えた編集盤です。

20年くらい前に出た5CDベストを持っているから、今回はいいかな...。
なんて、思っていましたが、名曲・人気曲に加え、注目の貴重音源が多数収録!
これは、ファンならば買わないわけにはいきませんね。

ローリング・ストーンズ「Satisfaction」カヴァーのUKシングル・ヴァージョン(エリー・グリニッチがコーラスで参加しているらしい?)、スティーヴィー・ワンダー作「Until You Come Back To Me」をリハで歌っている音源、『ソウル・トレイン』の79年放送回で、スモーキー・ロビンソンと一緒に歌った「Ooo Baby Baby」、映画『マルコムX』の中で歌われたダニー・ハサウェイ作「Someday We'll All Be Free」、TV番組でディオンヌ・ワーウィックとデュエットで歌った「I Say A Little Prayer」等々。

今日のこの1曲は、「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」の貴重なライヴ音源を。

キャロル・キングが2015年にケネディ・センター名誉賞を受賞した際、ゲスト出演し歌った「ナチュラル・ウーマン」。
その場にいたキャロル・キングや、オバマ大統領も感涙した素晴らしいライヴです。
観客の歓声と共に、どんどん情熱的にヒートアップしていく彼女の歌声は、本当に感動的!
心を震わす歌というのは、まさに、こういうことを言うのでしょう。

ちなみに、聴き所が凝縮された1CD盤にもこのライヴが最後に入っています。森 陽馬



2021年8月12日(木) ペギー・スコット&ジョ・ジョ・ベンソン 「ソウル・シェイク」

ペギー・スコットとジョ・ジョ・ベンソンは、1960年代後半から1970年代初頭に活躍した男女ソウル・デュオです。

1969年にアメリカでヒットした「ソウル・シェイク」は、ラジオで聴き、好きになった曲でした。
おそらく、石田豊さんというNHKのアナウンサーがナビゲーションを担当していた、NHKラジオ『リクエスト・アワー』という、全米でヒットしている曲をよくかけてくれた放送で知ったと思います。

ペギー・スコット&ジョ・ジョ・ベンソン『ソウル・シェイク』+10
(国内CD ペギー・スコットのソロ・シングル等も追加収録 限定盤 UVPR-40143 1,100円税込)

ペギーさんとジョ・ジョさんのサザン・ソウル特有のシャウト・ヴォーカルも耳に残りますが、個人的なこの曲のポイントは、エレクトリック・シタールの音です。
エレクトリック・シタールの音には、特別な反応をしてしまうんですね。

この曲は、1970年にデラニー&ボニーによってカヴァーされ、ヒット・チャートに登場しています。
残念ながら、それにはエレクトリック・シタールは入っていませんでした。森 勉


2021年8月13日(金) JAM & LEWIS 「The Next Best Day」 feat BOYZ Ⅱ MEN

最近発売されたソウル新録音アルバムの中で、ダントツのお気に入り盤がこれっ!

JAM & LEWIS 『Volume One』
(輸入CD BMG 538691092)

80~90年代ソウル/R&Bのヒット・チャートを彩った名プロデューサー・チーム、ジャム&ルイス。
ジミー・ジャムとテリー・ルイスの2人が手掛けた楽曲は、ソウル好きでなくても誰しもが耳にしたことあるハズ。
ジャネット・ジャクソン『コントロール』、宇多田ヒカル「Addicted To You」も彼らのプロデュースでしたね。

有名なジャム&ルイスですが、自身の名義でアルバムを出したことがありませんでした。
それが、この2021年になんと!初のオリジナル・アルバムを発売!

さらに、その内容が素晴らしい!
ベイビー・フェイス、メアリー・Jブライジ、マライア・キャリー、トニ・ブラクストン、サウンズ・オブ・ブラックネス、ルーツ、ヘザー・ヘッドリー、チャーリー・ウィルソン、アッシャー、ザ・ルーツ他参加。

今日のこの1曲は、ボーイズⅡメンをfeatした3曲目「The Next Best Day」。
めくるめく甘く切ないコーラス・ワークに悶絶必至!
このデジタルの時代に、温もり溢れる生音R&Bサウンドと、メロウな歌声が沁みますね。

90年代R&Bが好きだった方に大推薦の1枚です。森 陽馬


2021年8月14日(土) プラチナム900 「セイ・ホワット?」

不覚にも知りませんでした!
プラチナム900!

流線形のクニモンド瀧口さんが選曲して、2020年11月に発売された『City Music Tokyo ~ invitation』というコンピレーションCD(
2020年11月4日今日のこの1曲で紹介)に収録されていた曲を聴いて、初めて彼らを知りました。

プラチナム900は、坂田直子(ヴォーカル、作詞)、西村一彦(ギター、ベース、ヴォーカル、作曲)、飯星裕史(キーボード、アレンジ)の3人組。

BMGレコードより、1997年と1998年にミニ・アルバム、そして、1999年に今回再発になったフル・アルバムを出しました。
発表された作品はそれだけで、ライヴはやらなかったため、知る人ぞ知るという存在になってしまったんでしょうね。

でも、ファンキーなソウル+グルーヴィーなフュージョン・サウンドは、今の時代にこそ、ぴったりくるような気がします。

サポートしているミュージシャンも魅力的な人たちが並んでします。
ドラムスに沼澤尚、サックス&フルートに中村哲、山本拓夫、トローンボーンに村田陽一、etc...。
メンバーの飯星裕史が弾くフェンダーローズなどエレピの音が全編にわたっていい音。

今日の1曲は、このアルバム唯一のインスト曲「セイ・ホワット?」を選びました。森 勉

プラチナム900『フリー (アット・ラスト)』
(国内CD ブックレットに最新インタビュー掲載 MHCL-30682 2,420円税込)


2021年8月15日(日) Rolling Stones 「Living In A Ghost Town」

コロナ禍で延期になっていたローリング・ストーンズの北米ツアーが、9月26日から再開されることになりました。

しかしながら、チャーリー・ワッツ(ドラムス)は不参加だそうです。
どこが悪いかは公表されていませんが、医療処置を受け、その回復中のためツアーには出れないとのこと。

代役は、スティーヴ・ジョーダン!
キースのバック等もやってましたし、これ以上の代打はいないと断言できますが...。
やっぱり、チャーリーがいないのは寂しいですね。
80歳という高齢ではありますが、元気な姿をまた見せてほしいものです。

今日のこの1曲は、ローリング・ストーンズが2020年7月にリリースした新曲「Living In A Ghost Town」。

ローリング・ストーンズ『Living In A Ghost Town』
(国内10インチ・アナログ オレンジ・カラー盤 解説・歌詞・対訳付 UIJY-75167 2,420円税込)

「廃墟に住むゴーストだ。皆閉じ込められてしまった。」
「面白いことがなにもない。パーティーをしたいけれど、一人きりのパーティーなのさ。」
と歌われるこの曲は、メンバー曰く2019年に録音していたそうですが、コロナ禍で無人化した街を表しているようだ、と言われました。

ちなみに、この曲はCDでは出ておらず、アナログ盤か配信のみの発売。
新作アルバムがリリースされて、それに収録されるといいですね。森 陽馬


2021年8月16日(月) OCHA∞ME 「恋も仕事も」

2021年8月初旬から全国ロードショーされている映画『サマーフィルムにのって』を鑑賞しました。

仲間と共に映画を撮る、高校生たちの夏の1コマを描いた、これぞ青春!な作品。
映画部に所属する時代劇(特に座頭市)が大好きな女子高生ハダシを中心とした個性的なキャラクター達、ほろ苦い恋模様、さらにSFをも絡めた、爽やかで楽しくてちょっぴり切ない夏にぴったりな1本です。

主題歌にCody・Lee(李)、挿入歌にはCRCK/LCKS、OCHA∞ME、やけのはら×ロンリーなど、インディー・ポップ系お好きな方も注目の楽曲が使われています。

OCHA∞ME(オチャメ)は映画のために「ライトスピード」という新曲を書き下ろしています。(リリースは未定です)

OCHA∞MEは、下北沢THREEに遊びに来ていた音楽とお酒が好きな20代の女の子たちを中心に結成された男女7人組。
ギター、ベース、ドラムにトロンボーンという編成で、フロントに立つ個性豊かな女性4人によるパワフルなヴォーカルが特に印象的。会場の誰よりもライヴを楽しんでいる姿にも元気をもらえます。

掲載ジャケットは、OCHA∞MEが2019年にリリースした2nd7インチ・シングル「恋も仕事も/魔法の言葉」。
入岡佑樹(SUPER VHS)作による「恋も仕事も」はモータウン調のアレンジにキュートなユニゾン・ヴォーカルが乗ったポップな1曲♪ 東尾沙紀

(国内7インチ・アナログ DLコード付 HR7S130 1,540円税込)


2021年8月17日(火) 山下達郎 「スプレンダー」

山下達郎が1991年6月に発表したオリジナル・アルバムとしては10枚目、『アルチザン』の30周年リマスター盤が発売!

ボーナス・トラック6曲が入ったCDと、ボーナス・トラックは入っていませんが、音質重視180g重量盤2枚組のアナログLPも出ました。
『アルチザン』のアナログLPは当時出なかったので、初めてということになります。

ジャケットの迫力に圧倒されると共に、見開きジャケットの内側のデザインも新鮮。
そして、何よりそのレコードに針を置くことができる幸せを感じることができます。

山下達郎『ARTISAN』
(国内CD WPCL-13305 2,420円税込 / 国内LP WPJL-10143 4,400円税込 本人書き下ろしによる詳細なライナーノーツ付)

今日の1曲は、達郎さん曰く「心の中のB面1曲目」の「スプレンダー」を。

リード・ギターは達郎さんです。
コーラスには、竹内まりや、村田和人、杉真理の御三方が参加。(「アトムの子」のコーラスもこの3人です。)

重箱の隅をつっつく的な聴き方ですが、「Tokyo's A Lonely Town」のフェイドアウト寸前の3連ドラムもお聴き逃しなく!
打ち込みなのに、お約束のドンドンドン。
これぞ、職人、さすがです。

先着特典ポストカード&当店作成による発売記念リーフレットもプレゼント中です。森 勉



2021年8月18日(水) GREENWOOD 「Loveland Island」

山下達郎「スパークル」の英語カヴァーで知られるハワイのバンド、GREENWOOD(グリーンウッド)。
『アルチザン』30周年盤に合わせるように、2021年新作アルバムを発表しました。

GREENWOOD『MUSIC BOOK』
(輸入CD Forest In Leaf Records GW0721)

GREENWOODは、ハワイ生まれの日系ミュージシャンRobin Kimuraを中心としたAOR/ソウル・バンド。
今作でも山下達郎の楽曲「Loveland Island」、「Music Book」、「Mermaid」をカヴァーしています。

演奏やアレンジはほぼ完コピですが、歌詞は英語なので新鮮に響きますね。

特に1曲目「Loveland Island」。
タイトルにアイランドと入っていることもあり、ハワイ的な開放感が伝わってきます。森 陽馬



2021年8月19日(木) Kate Taylor 「I Will Follow」

70年代シンガー・ソングライター/女性シンガーお好きな方、オススメの新譜です。

Kate Taylor『Why Wait!』
(輸入CD RHR CD 322)

ケイト・テイラーは、ジェイムス・テイラーの妹で、1971年に『シスター・ケイト』でデビュー。
2021年でデビュー50周年を迎えました。

本作は、ピーター・アッシャーをプロデューサーに迎え、古き良き仲間と共に録音した新作アルバム。
バックは、ダニー・コーチマー、ラス・カンケル、リー・スクラーによる、ザ・セクションのメンバー!
さらに、ワディ・ワクテル、アルバート・リー、スカーレット・リヴェラ、ジェフ・アラン・ロス他参加。

ハートフルな歌声と、それを温かく包み込むようなバック・バンドの演奏がとても心地良いですね。
生まれ育った実家へ久々に帰ってきたような、ホッとする1枚。

今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラーが1981年に発表したアルバム『Dad Loves His Work(ダディーズ・スマイル)』で歌っていた「I Will Follow」のカヴァー。森 陽馬



2021年8月20日(金) microstar 「日常のSwing」

毎年11月3日に開催される<レコードの日>で発売されるアイテムの第1弾が発表になりました。

その中になんとも嬉しいリリース作品が!

・佐藤清喜&飯泉裕子によるユニット、マイクロスター結成25周年を記念した待望の新曲「日常のSwing」
・佐藤清喜ソロ・プロジェクト、nicely nice(ナイスリー・ナイス)の新曲「Time Of The Departure」

共に7インチ・アナログ・レコード+DLコード付で、11月3日(水・祝)<レコードの日2021>に発売されます。

マイクロスターは、2016年発表名作2nd『She Got The Blues』以来となる約5年ぶりの新曲!
サリー久保田ジャケット・デザイン、ギターに小川タカシ(カンバス)、キーボードに中山努参加のアコースティック・スウィング♪
B面には脇田もなりに提供した「恋をするなら」セルフ・カヴァーが収録されます。

nicely niceは今後発売が予定されている最新アルバムからの先行シングル♪
\ENレーベルのテクノユニットTestpattern「Beach Girl」カヴァーをカップリング。
江口寿史が手掛けたポップなイラスト・ジャケットも目を引きますね。

どちらもまだ音を聴いていませんが、今からワクワクしております。ご予約受付中です!東尾沙紀


2021年8月21日(土) DAVE McMURRAY 「The Music Never Stopped」

グレイトフル・デッドファン必聴!

ドン・ウォズを中心としたバンドWas Not Wasのメンバーで、現在はデトロイトを拠点に活動しているサックス奏者、デイヴ・マクマレー。
そのドン・ウォズが現在社長を務めるブルー・ノートからの2021年新作は、グレイトフル・デッドのカヴァー集!

DAVE McMURRAY『Grateful Deadication』
(輸入CD Blue Note B003346902)

“グレイトフル・デディケイション”というアルバム・タイトルがまず最高!
ボブ・ウィアーや、ベティ・ラヴェット、グレッグ・リーズ他も参加。
デッドのフリーキーで開放感ある雰囲気に、現代に呼応したジャズやロックの息吹も加わった快作です。

今日のこの1曲は、ラスト10曲目「The Music Never Stopped」。
野外フェスとかで、何も考えずに身体揺らしながら聴いたら気持ちいいだろうなぁ...。森 陽馬



2021年8月22日(日) 加山雄三 「マイ・ジプシー・ダンス」(君が好きだから)

夏だ! 海だ! エレキだ! 加山雄三だぁ~!!

加山雄三は、東芝レコードと契約して歌手活動を行っていましたが、このLPはなぜか日本コロンビアから1966年に発売されました。

加山雄三『エキサイティング・サウンズ・オブ・ユウゾー・カヤマ&ザ・ランチャーズ ~恋は紅いバラ』
(国内CD MUCD-1005 2,619円税込)

歌入り7曲、エレキインスト5曲、全12曲。
すべて加山雄三の作品です。

歌はすべて英詞で、東芝から出ているものとは別テイクです。
当時の日本コロンビア・レコードの録音スタッフの優秀さがわかる、正にタイトル通りのエキサイティング・サウンドに全曲が仕上がっています。

多くの音楽ファンに知っていただきたい、ジャパニーズ・シティ・ポップスの夜明けのサウンドだと思います。

今日の1曲は、このアルバムから「君が好きだから」の英語詞ヴァージョン「マイ・ジプシー・ダンス」を。森 勉


2021年8月23日(月) Corinne Bailey Rae 「Put Your Records On」

アナログ・ブームということもあってか、うれしいアナログ化が国内外で増えてきました。

山下達郎『ARTISAN』もそうですが、90~00年代はアナログが出ていない作品が多いのです。
当時出ていたとしても、アナログ需要が下火でプレス枚数が少なかったため、市場で今高くなっていますね。

さて、最近アナログ化されて、個人的に胸躍ったのがこの1枚。

Corinne Bailey Rae 『Corinne Bailey Rae』
(輸入LP 180g重量盤 ダウンロード・コード封入 EMI 3561604)

1979年生まれ、イギリスのリーズ出身女性シンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイ。
極上のアコースティック・ソウルを聴かせる2006年発表デビュー・アルバムが、発売15周年で待望の再発!

シルキーでキュートな彼女の歌声が、ソウルフルでとても魅力的ですね。
<褐色のノラ・ジョーンズ>とも当時評されたジャジー&ソウルなサウンドが、その歌声を引き立てています。

今日のこの1曲は、メロディアスなポップ・ソウル・ナンバー「Put Your Records On」。

ちなみに、当時日本盤CDのボーナス・トラックであった「Another Rainy Day」が追加収録。
ジャケ表シールには記載されていませんが、ダウンロード・コードも封入されていました。森 陽馬



2021年8月24日(火) 矢野顕子 「遠い星、光の旅。」

矢野顕子の最新アルバムが本日入荷しました。

矢野顕子『音楽はおくりもの』
(国内CD 初回限定ブルーレイ付 VIZL-1833 7,480円税込/ 通常CD VICL-65453 3,300円税込)

タイトルは、『音楽のおくりもの』ではなく、『音楽はおくりもの』。
音楽の力を信じているからこそ、の言葉なのでしょう。
音楽に携わる仕事をしている自分にとって、とても勇気づけられるタイトルです。

その本作は、佐橋佳幸、小原礼、林立夫とのバンド編成でレコーディングされた全10曲が収録。
2021年でソロ・デビュー45周年を迎えた矢野顕子さんの大きな包容力に、優しい気持ちになれる1枚。

今日のこの1曲は、冒頭1曲目「遠い星、光の旅。」を。
「電話線」でのローウェル・ジョージを彷彿とさせるギター・ソロが聴きもの!

初回盤のブルーレイで、2020年12月に行われた『さとがえるコンサート』の映像を見ることができます。森 陽馬



2021年8月25日(水) カーペンターズ 「ファン・ファン・ファン」

カーペンターズの『ナウ&ゼン』が発表されたのは、1973年。
この頃、わがビーチ・ボーイズは人気が底の状態でしたが、ファンとしてはうれしいカヴァーが、この『ナウ&ゼン』には入っていました。

LPレコードB面はオールディーズ・メドレーになっていて、1960年代前半のヒットが8曲、その中にビーチ・ボーイズ1964年のヒット「ファン・ファン・ファン」が収録されていたのです。

リチャード・カーペンターは1946年、カレンは1950年生まれなので、60's前半のアメリカン・ポップスは大好きで聴いていたのでしょうね。

「私がまだ小さかった頃、よくラジオを聞いていました。好きな歌が流れてくると、胸をときめかせていました」
という歌詞の「イエスタデイ・ワンス・モア」で始まり、この曲が終わると、車の爆音と共に、「ファン・ファン・ファン」が流れてくるのです。

その後、「この世の果てまで」、「ダ・ドゥ・ロン・ロン」、「デッドマンズ・カーヴ」、「ジョニー・エンジェル」、「燃ゆる瞳」、「アワ・デイ・ウィル・カム」、「ワン・ファイン・デイ」、そして、「イエスタデイ・ワンス・モア」の短いヴァージョンで締めるこのメドレーは、今聴いても気持ちが高揚してきますね。森 勉

カーペンターズ『ナウ&ゼン』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25298 1,885円税込)


2021年8月26日(木)birch 「灯りをともしたら」

roppenや夢見る港、サポートなどでも活躍している鍵盤奏者、松野寛広(のぶひろ)。

ダイアン・バーチが名前の由来のひとつだという、自身のソロ・プロジェクト''birch (バーチ)''1stアルバム『私だけの朝』が今週リリースされました。

birch『私だけの朝』
(国内CD HYCA-8022 2,420円税込)

活動休止を発表した菅野みち子(ex.秘密のミーニーズ)がゲスト・ヴォーカルとして全10曲中9曲に参加しています。

風吹き抜ける荒野、深い森、異国の街...
そんな情景が思い浮かぶフォーク/トラッドに影響を受けた物語性ある詞の世界観。
でも決してマニアックではなく、深みのあるメロディと菅野さんの表現豊かな歌声が心地良い日本語ポップス/女性ヴォーカル作品となっています。

本日は、アルバムのオープニングを飾る「灯りをともしたら」を今日の1曲に。

自身が手掛けたストリングス(チェロ、ヴァイオリン)のアレンジがシンプルながらとても素敵だと感じました。
隙間を埋めるのではなく、各楽器を活かしながら丁寧に音を紡いでいるのが伝わる1枚です。東尾沙紀



2021年8月27日(金) Chappie 「七夕の夜、君に逢いたい」

CITY POP On Vinyl 2021>として、シティ・ポップ系のアナログ盤が8月28日に発売されます。

EPO『Down Town』カラーLP、間宮貴子『Love Trip』Deluxe 2LP、久保田麻琴と夕焼け楽団、松任谷正隆『夜の旅人』、プラチナム900、キングトーンズ&マリエLP、大橋トリオ、YOGEE NEW WAVES『Blueharlem』、ナツサマー『Hello, future day』、レイニッチ「Ride On Time」カヴァー7inch、ジャンクフジヤマ「スパークル」カヴァー7inch、アマネトリル「Lady Pink Panther」カヴァー7inch、EMMA HAZY MINAMI「真夜中のドア」カヴァー7inch、GOOD BYE APRIL「セーラー服と機関銃」7inch、スーパーパンプキン「カリプソ・レディ」7inch、マザーグース「貿易風にさらされて」7inch、イックバル「Summer Love Story」7inch、Chappie「水中メガネ」7inch、evening cinema「雨のウェンズデイ/カナリア諸島にて」カヴァー7inch、etc...。

初アナログ化や注目のカヴァー曲等、アナログ盤で持っておきたいアイテムがたくさんありますね。
限定プレスですので、お早めにどうぞ。

今日のこの1曲は、松本隆ファン、細野晴臣/ティンパンファン、そして、森高千里ファンも要チェックの7inch。

Chappie『水中メガネ/七夕の夜、君に逢いたい』
(国内7inch MHKL-47 1,980円税込)

デザイン集団GROOVISIONSが開発した着せ替えキャラクター、Chappie(チャッピー)。
1999年7月にCD発売された3rdシングル曲「水中メガネ」(作詞:松本隆、作曲:草野正宗)と「七夕の夜、君に逢いたい」(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:TIN PAN ALLEY)が初アナログ7inch化!

「七夕の夜、~」は、松本隆&細野晴臣のコンビによる楽曲に、ティンパンがアレンジを手掛けたナンバー。
Chappieは楽曲によって違うシンガーが歌っていましたが、これは森高千里による歌唱だと思われます。森 陽馬



2021年8月28日(土) Rainych 「RIDE ON TIME」(山下達郎カヴァー)

本日は<CITY POP On Vinyl 2021>で、シティ・ポップ系のアナログ盤が色々発売されました。
ご来店、お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

そのCITY POP On Vinyl 2021アイテムの中から、大人気のこの1枚。

レイニッチ『RIDE ON TIME/Say So -Japanese Edition(tofubeat remix)』
(国内7インチ・アナログ クリア・ブルー・カラー盤 MHKL-49 1,980円税込)

インドネシア在住の20代女性シンガー、Rainych(レイニッチ)。
「真夜中のドア」カヴァー(
2021年5月31日今日のこの1曲紹介)が大好評だった彼女の第2弾限定アナログ・リリースは、山下達郎「RIDE ON TIME」カヴァー!

今回のCITY POP On Vinyl2021で、大滝詠一「雨のウェンズデイ/カナリア諸島にて」のカヴァーを限定7インチで出しているユニット、evening cinemaがサウンド・アレンジを担当。彼女のキュートな歌声とマッチしていますね。

B面には、ドージャ・キャット「Say So」の日本語カヴァー楽曲を、tofubeatsがRemixしたヴァージョンが収録されています。森 陽馬



2021年8月29日(日) David Crosby 「I Think I」

2021年8月で80歳を迎えたデヴィッド・クロスビーが新作を発表した。

David Crosby『For Free』
(輸入CD BMG 538689942)

クロスビーの息子ジェイムズ・レイモンドによるプロデュースで、父の魅力を存分に引き出した1枚だ。

マイケル・マクドナルドと共作し、彼もヴォーカルで参加している1曲目「River Rise」。
ドナルド・フェイゲンが作詞で参加した3曲目「The Other Side Of Midnight」。
サラ・ジャローズが美しい歌声を聴かせるジョニ・ミッチェルのカヴァー「For Free」。

聴き所は色々あるが、一番心に響いた歌は、2曲目「I Think I」。

ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリーでの活躍も記憶に新しい男性シンガー/ギタリストのスティーヴ・ポステルが共作し参加した楽曲で、「自らの道を見つけた」と連呼されるクロスビーらしいナンバーである。
グレッグ・リーズがペダル・スティールで参加している点も注目したい。

ちなみに、ジャケットの絵は、ジョーン・バエズが描いたそうだ。森 陽馬



2021年8月30日(月) ビーチ・ボーイズ 「リトル・ガール・アイ・ワンス・ニュー」

もうすぐ夏が終わってしまいますが、夏と言ってまず想い出すのは、1999年の夏ですね。

ブライアン・ウィルソンが初の単独公演で来日したのが、1999年の夏でした。

大阪で1回、東京で3回のコンサート。
第1部と第2部との間に休憩を入れて、2時間とちょっと。
ブライアンは出ずっぱりで、全ての曲のリード・ヴォーカルを担当してくれました。

ワンダーミンツのメンバーやジェフリー・フォスケットに助けられながらでしたが、見事な復活を印象づけてくれた、記憶に残る夏のライヴでした。

その1999年の来日コンサートで1曲目に歌われたのが、「リトル・ガール・アイ・ワンス・ニュー」でした。
ブライアン・ウィルソン復活までを紹介する25分ほどの映像が流れた後に、ブライアンとバック・メンバーがステージに登場して、この曲が始まりました。

22年経った今でも、この曲のイントロを聴くと、あの日が頭によみがえってきます。

この曲は、1965年11月に発表されたシングルで、オリジナル・アルバムには収録されていない曲でしたが、現在では『サマー・デイズ』のボーナス・トラックや、『ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ No.2』で聴くことができます。森 勉

ビーチ・ボーイズ『サマー・デイズ』+3
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25594 1,885円税込)



2021年8月31日(火) ビーチ・ボーイズ 「ディス・ホウル・ワールド」

うれしいよね。
何がって、50年ほど前はごく一部の限られたファンにしか受け入れられなかった作品が、多くのファンに注目されながら、たくさんの未発表音源を含めて再発されるんですから・・・。

ビーチ・ボーイズが1970年に発表した『サンフラワー』と、1971年に発表した『サーフズ・アップ』のアルバムの曲をメインに、1969~1971年頃の未発表曲、未発表テイク、未発表ライヴなども含めて、ど~ンといっぱい収録したCDが出ました。

ビーチ・ボーイズ『フィールズ・フロウ ~サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ 1969-1971』
(国内2枚組CD UICY-15996 3,960円税込/限定5枚組CD UICY-79724 17,600円税込)

5枚組CDは48ページのブック型パッケージ。
レア写真、手書き歌詞の写真、当時のメンバーへのインタビュー発言などを掲載。
解説、英文ライナー翻訳、歌詞、対訳付。
パッケージ・ブックレットは輸入盤仕様で、CDのディスクは日本プレスのSHM-CD。全133トラック収録。

2枚組CDは通常の形ですが、紙ジャケ風パッケージで、ジャケットもCDも日本プレス。
こちらもSHM-CD仕様で、全56トラック収録・解説、英文ライナー翻訳、歌詞、対訳付。

とにかく、盛りだくさんな内容なので、今日はとりあえず、5枚組CDの方にしか入っていませんが、「ディス・ホウル・ワールド」のロング・ヴァージョン・トラック&バッキング・ヴォーカルを。
彼らでしかありえないこのハーモニー! お宝をありがとう! 森 勉





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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