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  今日のこの1曲 “Archives”

<2022月4月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2022年4月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2022年4月1日(金) 山下達郎 「俺の空」

山下達郎、待望の新作が6月22日発売決定しました。

<6月22日発売>
山下達郎『SOFTLY』
(初回限定2CD 4,400円税込/通常盤 3,300円/アナログ2LP 4,620円/カセットテープ 3,300円)

2011年発表作『Ray Of Hope』から、約11年ぶりのオリジナル・アルバムです。
タイトル『SOFTLY』には、「この動乱の時代を音楽で優しく・柔らかく包み込みたい」との思いが込められています。

映画『陽だまりの彼女』主題歌「光と君へのレクイエム」、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』主題歌「REBORN」、TBSドラマ『グランメゾン東京』主題歌「RECIPE」等のシングル曲以外に、サンデー・ソングブックで最近オンエアされた反戦歌の新曲「OPPRESSION BLUES(弾圧のブルース)」も収録された全15曲。
約3年ぶりの全国コンサート・ツアーも決定(6月11日から開始!)して、楽しみですね。

今日のこの1曲は、11年前の『Ray Of Hope』から、反骨のナンバー「俺の空」を。
この11年で、高いマンションが更に多く建築されて、武蔵小山の空も随分と狭くなってしまいました。森 陽馬



2022年4月2日(土) ジャッキー・デシャノン 「スモール・タウン・トーク」

ジャッキー・デシャノンは、十代の頃からシンガーとしてもソングライターとしても大活躍でしたが、今日紹介するのは、彼女が30歳の頃に発表したアルバムです。

ジャッキー・デシャノン『ユア・ベイビー・イズ・ア・レイディ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-14867 1,257円税込)

インペリアル・レーベルからアトランティックへ移って2枚目のアルバムです。
シングル・ヒットは出ていない時期ですが、アルバムは意欲的な所が感じられる作りになっています。

バックには、スティーヴ・ガッド、コーネル・デュプリー、リチャード・ティー、ヒュー・マクラッケン、ラルフ・マクドナルドが参加し、ニューヨークで録音されています。

今日は、1972年にボビー・チャールズがベアズヴィル・レーベルから出した名作に入っていた「スモール・タウン・トーク」のカヴァーを。
ボビーとリック・ダンコの共作曲です。ジャッキーのしゃがれた声にも合っている曲だと思います。森 勉


2022年4月3日(日) Silk Sonic 「Put On A Smile」

本日18時から放送されたinterFMラジオ番組『Barakan Beat』を聴いていたら・・・。
Iさんからのリクエストで、「元気がでるファンク・ナンバーをPET SOUNDS RECORDの森陽馬へ」、というお便りが読まれました! Iさん、ありがとうございます!! 元気が出ました!

リクエスト曲が何だったかは、聴いてのお楽しみということで。
番組後半19時からは朝妻一郎氏がゲスト出演していますので、よろしければradikoでチェックしてみてください。

さて、その御礼ということで、Iさんへこの曲を捧げましょう。
2021年に発表されたソウル・ミュージックお気に入り盤、シルク・ソニックのアルバムから「Put On A Smile」。

シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ&アンダーソン・パーク)『An Evening With Silk Sonic』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18451 2,200円税込)

70'sヴィンテージ・ソウルと、現在進行形の音楽が融合した奇跡的な作品。
この曲には、ブーツィ・コリンズ、ベイビー・フェイスもゲスト参加しています。

ちなみに、シルク・ソニックのアナログLPが、2022年8月に発売決定しました。
アナログ盤は出ていないのか?と多くの方から問い合わせを頂いていましたが、遂に出ます!
ソウル・ファン、アナログ好きの若いリスナーは要チェックですね♪ 森 陽馬

<2022年4月4日追記>
★祝!シルク・ソニックの本作がグラミー賞最優秀レコード賞&楽曲賞を受賞!


2022年4月4日(月) Mamas Gun 「You're Too Hip (For Me Baby)」

新型コロナの影響で延期となっていた第64回グラミー賞授賞式が4月3日(日本時間4日午前)、ラスベガスにて開催。
主要4部門のうち、シルク・ソニックが<年間最優秀レコード>、<最優秀楽曲賞>を受賞!
彼らが授賞式のオープニングで披露した「777」のパフォーマンスも話題ですね。

本日は、シルク・ソニックお気に入りの方にも是非チェックしていただきたい新譜ソウル・アルバム!

ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスとしても活動しているアンディ・プラッツが在籍するUKの5人組ソウル・バンド、ママズ・ガン。約4年半ぶり、5枚目となる新作が発売されました。

ママズ・ガン『キュア・ザ・ジョンズ』
(国内CD 解説・歌詞付 ボーナス・トラック1曲収録 PCD-94101 2,640円税込)

前作『ゴールデン・デイズ』同様、70年代ソウル・テイストの楽曲/生音にこだわったサウンドは引き継がれ、今作ではファルセット&ハーモニーを多用したスウィートで味わい深いナンバーが並んでいます。

切なく美しいバラード「When You Stole The Sun From The Sky」、ビル・ウィザースへのオマージュ・ソング「Looking For A Moses」、グルーヴィーなキラー・チューン「Winner's Eyes」(ギター・ソロ良い!)、マーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドを彷彿とさせるものなど、バンドのルーツを更に掘り下げた成熟したサウンドと歌声を聴かせてくれます。

今日の1曲はソウル・コーラス・グループのような甘いハーモニーにうっとり...「You're Too Hip (For Me Baby)」を。
東尾沙紀


2022年4月5日(火) Red Hot Chili Peppers 「Aquatic Mouth Dance」

4月1日に発売されてから、毎日店頭でかけているレッチリの約6年ぶり新作『アンリミテッド・ラヴ』。
繰り返し聴く毎に、好きな曲が変わっていく充実の1枚に仕上がっています。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Unlimited Love』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック収録全18曲 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18503 2,860円税込)

リック・ルービンがプロデュースを担当。
ジョン・フルシアンテが復帰して、彼らしいギター・ソロを随所に聴かせてくれます。

更に、現代主流になっているデジタルではなく、アナログ・テープでの録音!
生々しいバンド演奏が、奥行ある音質で真空パックされているのも魅力ですね。

今日のこの1曲は、フリーのベースから始まる3曲目「Aquatic Mouth Dance」。
新進気鋭の黒人サックス奏者Josh Johnson、トロンボーン奏者Vikram Devasshall他、ホーン&パーカッションが加わり、ファンキー&グルーヴィーに展開していくかっこいいナンバー!

ちなみに、本作のアナログ盤は今週末4月8日頃入荷予定。
低音が響くアナログ盤を、大音量でかけて楽しみたい作品ですね。森 陽馬


2022年4月6日(水) アール・クルー 「Long Ago And Far Away」(遠い昔)

ガット・ギターを軽快に奏でるアール・クルーの音楽は、何年経っても新鮮に響いてきます。

アール・クルー『フィンガー・ペインティング』
(国内CD 日本語解説付 UCCU-5802 1,650円税込)

このアルバムは、1977年録音・発表のブルー・ノート・レーベルでの3枚目。
フュージョン界の一流どころをバックに、アコースティック・ギターでグルーヴ感あふれる作品を生み出したのは、プロデューサーのデイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼンのセンスだったのでしょう。

アール・クルーのオリジナル曲「ドクター・マクンバ」、「キャサリン」(LPレコード時代のA面1曲目とB面1曲目)も、とてもいい味が出ていますし、オーリアンズのカヴァー「ダンス・ウィズ・ミー」も人気曲ですが、今日は「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」(遠い昔)を。

1971年にジェイムス・テイラーが発表した名作『マッド・スライド・スリム』に収録され、シングル・カットもされた美しい旋律をもったバラード曲をカヴァーしたものです。

デイヴ・グルーシンのキーボード、リー・リトナーのエレクトリック・ギター、アンソニー・ジャクソンのベース、ハーヴィー・メイスンのドラムス、ラルフ・マクドナルドのパーカッション、そして、アール・クルーの優しい音色のギター。
至福の5分30秒です。森 勉


2022年4月7日(木) KIQ 「あたちぱ」

<RHION IS BACK!>

イラストレーター本秀康によるレコード・レーベル、雷音レコード。
約2年ぶりとなる7インチ・レコードが2タイトル(KIQとKiss the gambler)、同時リリースされました。

どちらも、アナログ愛に溢れたジャケット&インナー・スリーブが素敵ですね。
今日紹介するのはこちら!

KIQ『あたちぱ/バルーン・バルーン・バルーン』
(7inchレコード 限定盤 RHION-26 1,500円税込)

KIQ(ききゅう)は、余命百年のやまのは(ボーカル、ギター)を中心に2021年結成されたロック・バンド。

はっぴいえんどとゆらゆら帝国が結婚して令和に産み落とされたような独特な世界観!
礒部智(ベース)、照沼光星(ドラム)、三ツ野大貴(ギター)によるバックの演奏は、浮遊感あってかっこいい!

今日のこの1曲A面「あたちぱ」は、サビの「あたちぱ」という不思議な言葉が耳に残るナンバーです。森 陽馬


2022年4月8日(金) kiss the gambler 「Fresh」

昨日紹介した雷音レコードの新アイテム、KiQに続きまして、本日はkiss the gamblerを。

kiss the gamblerこと<かなふぉん>は、2018年から下北沢を拠点に活動しているシンガーソングライター/鍵盤奏者。
飾り気のない飄々とした歌声と、どこかノスタルジックなメロディ、和めるバンド・サウンドがクセになります。

彼女が2021年8月に発表した1stアルバム『黙想』に収録されている「Fresh」が7インチでリリースされました。

kiss the gambler「Fresh/サマーサンライズ(Acoustic ver.)」
(7inchレコード 限定盤 RHION-27 1,500円税込)

「Fresh」は彼女が社会人になって初めて後輩が出来た辛い時期のことを歌った曲とのこと。
小気味良いキャッチーなメロディに見え隠れする繊細な詞も彼女の魅力の1つです。

B面は同じく1stアルバム収録の「サマーサンライズ」アコースティックver.をカップリング。
この盤でだけ聴ける貴重なヴァージョンです。

4月23日のレコード・ストア・デイにて、彼女の1stアルバム『黙想』が雷音レコードよりLP化!
CDとはジャケット違い、ブルー・カラー盤です。女性シンガー、雷音レコード・ファンの方要チェックです。東尾沙紀


2022年4月9日(土) Daryl Hall 「Can We Still Be Friends」 with Todd Rundgren (Live From Daryl's House)

『LIVE FROM DARYL'S HOUSE』(ライヴ・フロム・ダリルズ・ハウス)は、ダリル・ホールがホストとなり、友人のミュージシャンを招いて、トークやセッションを楽しむ映像番組。
2007年頃からネット配信&TV放映されている人気のプログラムで、珍しい共演やパフォーマンス、興味深いカヴァーもあり、とっても面白いんですよね。

この度発売されたダリル・ホールのソロ・キャリアを包括したベスト・アルバムには、彼のシングル・ヒット曲等に加え、『LIVE FROM DARYL'S HOUSE』の音源が8曲公式収録されています。

ダリル・ホール『Before After』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加収録 解説・歌詞・対訳付 SICP-6447 3,300円)

今日のこの1曲は、トッド・ラングレンがゲスト参加した「Can We Still Be Friends」を。
トッドの1978年発表作『Hermit Of Mink Hollow』に収録されていたグッド・メロディーに、ダリル・ホールのソウルフルな歌声が沁みるナイス・カヴァー!

ルビー&ザ・ロマンティックスのカヴァー「Our Day Will Come」(邦題:燃ゆる初恋)も聴きものです。森 陽馬


2022年4月10日(日) Michelle Willis 「How Come」 feat Michael McDonald

デヴィッド・クロスビーの作品に参加し、ベッカ・スティーヴンスやスナーキー・パピー等とも交流がある女性シンガー、ミシェル・ウィリスのオリジナル・アルバムは、深遠な夢を見せてくれる1枚だ。

ミシェル・ウィリス『Just One Voice』
(国内CD 渡辺亨氏による解説・歌詞付 RPOP-10036 2,640円税込)

ミシェル・ウィリスは、1986年英国生まれのカナダ/トロント育ちで、現在はニューヨーク/ブルックリンを拠点に活動している女性シンガー・ソングライター。

デヴィッド・クロスビー『Lighthouse』(2016)、『Here If You Listen』(2018)を手掛けたFab Dupont(ファブ・デュポン)との共同プロデュースによる2022年発表本作は、デヴィッド・クロスビーやベッカ・スティーヴンスも参加している。

今日のこの1曲は、マイケル・マクドナルドがヴォーカルで参加している7曲目「How Come」を。
曲の中盤、響き合う多重コーラスによって、独創的に躍動する展開が出てくる。
その瞬間は、眠っていた感情が華やかな色彩に染められ、夢から現実へ突き抜けるかのようだ。森 陽馬


2022年4月11日(月) スパンキー&アワ・ギャング 「ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー」

その曲が流行していた当時は、普通にいい曲と思って聴いていたものが、時が経って聴き手にも知恵がつき、その曲の隠れていた深みがわかることが多くあります。

今日はそんな曲を。

スパンキー&アワ・ギャングは、1966年頃、シカゴで結成された女性ヴォーカリストを含む6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループです。

スパンキー&アワ・ギャング『ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15575 1,980円税込)

このアルバムは、「サンデー・モーニン」、「ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー」、2曲のヒット曲を収録した1968年発表の第2作目。

ノスタルジックな雰囲気を散りばめながら、凝ったサウンド作りとたくさんのアイディアが入ったコーラス・ワークが堪能できるアルバムです。
ソフト・ロック・テイストも含まれているので、そんなファンの方にも楽しめる1枚だと思います。

先に挙げた2曲のヒット曲のモノラル・シングル・ッミックスなど4曲のボーナス・トラック入り。森 勉


2022年4月12日(火) 伊藤広規 「Driving Music」

山下達郎、竹内まりやのバックで知られる名ベーシスト、伊藤広規さん。
約12年ぶりのオリジナル・ソロ・アルバム『's Wonderful』が、本日から店頭販売開始!好評発売中です。

伊藤広規『's Wonderful』
(CD KOKI-019 3,300円/アナログLP 限定カラー盤 KOKI-018 5,500円税込)

当店にてお買い上げの方に、<伊藤広規Music Story生解説&時空を超えたドラムセパレートリミックス>が聴けるQRコード付スペシャル・ステッカーを先着でプレゼント!

更に、伊藤広規さんへ独占インタビューを敢行!
様々な質問に答えていただき、発売記念リーフレットを作成いたしました。
素晴らしいアルバムを聴きながら、お楽しみいただければ幸いです。

なお、アルバム収録曲に関しては、CDのブックレットに、広規さんご本人による詳細な解説が付いています。
そちらも是非ご覧くださいね。

今日のこの1曲は、旅に出たくなるようなインスト・ナンバー2曲目「Driving Music」を。
1990年頃に作った曲だそうで、青山純(ドラムス)、松下誠(ギター)が参加しています。森 陽馬



2022年4月13日(水) April March 「Open Your Window Romeo」

80年代半ばから活動しているアメリカ人女性シンガー、エイプリル・マーチ。(お誕生日もエイプリル)

レコード・ストア・デイ2021にてLPのみでリリースされたサニー・ポップな最新作が新装ジャケ、仏/英語の新規ライナーノーツ、ボーナス・トラック2曲が追加され、CD化されました。

April March『In Cinerama』
(輸入CD ominovore recordings OVCD-478)

Fuguとしての活動で知られるフランスの男性シンガーソングライター、Mehdi Zannad(メディ・ザナド)共同プロデュース。
生のブラスやストリングスを取り入れたアレンジが軽やかで、コーラス(ビーチ・ボーイズがお手本かな?という曲も)もふんだんに入っており、曲もキャッチー♪

2020年に亡くなったドラマーのトニー・アレン、バック・コーラスにはブライアン・ウィルソンの元妻マリリン・ウィルソン、ぺトラ・ヘイデンなどが参加しています。
③「Open Your Window Romeo」という曲ではショーン・オヘイガン(ハイ・ラマズ)がストリングス・アレンジを担当。
ドラマチックな弦の響き、聴きものです。

2021年4月に閉鎖されたハリウッドの有名な映画館<シネラマ・ドーム>らしき建物が裏ジャケットに描かれています。
彼女にとっても思い出の場所だったのかもしれませんね。東尾沙紀


2022年4月14日(木) James Taylor 「Fire And Rain」

雑誌POPEYE(ポパイ)のサイト、POPEYE Webに掲載されているTown Talkコーナーにて、PET SOUNDS RECORDが1ヶ月限定コラムを担当させていただくことになりました。

2022年4月13日(水)から5月4日(水)まで毎週水曜日、計4回掲載される予定です。
(このTown Talkコラム、先月は鈴木茂さん、今月は吾妻光良さんも書いています。)
よろしければご覧になってみてくださいね。

さて、コラム第1回目の回で、「大好きなジェイムス・テイラーの歌を聴きながら、~」と記しました。

「僕は炎をくぐりぬけてきたし、雨にも打たれてきた。でも、いつだって、君とはまた出逢えると思っていたんだ。」
(ジェイムス・テイラー「Fire And Rain」歌詞の一節より)

1970年ビルボード・シングル・チャート3位を記録した「Fire And Rain」は、自殺した友人、そして、自身のうつ病&ドラッグ中毒の苦悩が反映された1曲です。

この歌を聴くと、切なく辛い想い出が、大切な懐かしい記憶と共に、心へ浮かんでくるのです。森 陽馬

★掲載ジャケットは、ジェイムス・テイラーの1970年発表アルバム『Sweet Baby James』。
「Fire And Rain」は、ベスト盤や『The Warner Bros 1970-1976』(6CD)にも収められています。


2022年4月15日(金) KAN 「愛は勝つ」

<レコード店へ足を運び、アナログ・レコードを聴いて音楽を楽しもう!>

2008年米国で始まった中小レコード店とレコード・ファンのためのイベント、
RECORD STORE DAY
2022年は、グローバル・アンバサダーにテイラー・スウィフトを迎え、4月23日(土)と6月18日(土)に行われます。

今年のリリース・アイテムは
こちら。(RECORD STORE DAY公式ページ参照)
当店にてRSD商品をお買い上げの方には、ささやかなオマケも差し上げる予定です。
よろしければ、ご来店くださいね。
(RSD商品はご予約を受け付けておらず、通販も一定期間行いませんのでご了承くださいませ。)

4月23日に店頭出しされる国内RSD商品で、初アナログ化の注目盤といえばこの1枚!

KAN『愛は勝つ』
(国内7inch 限定盤 PROT-7173 1,980円税込)

1990年の大ヒット・シングル!
発売当時はCDに移行していたため、30年以上の時を経て、初アナログ化です。
「カラオケで歌った!」という方、発売時はまだ生まれていないという若い世代も、要チェック!森 陽馬


2022年4月16日(土) Molly Tuttle & Golden Highway 「Big Backyard」 feat Old Crow Medicine Show

<2022年を代表するブルーグラス・アルバム>といえば、PUNCH BROTHERS『Hell On Church Street』(2022年1月14日今日のこの1曲で紹介)になるでしょう。
演奏、歌、アレンジ、どれもが21世紀のブルーグラス現在進行形を実感させてくれる作品でしたね。

その兄妹盤として語られることとなりそうな作品が、この度発売されました。

Molly Tuttle & Golden Highway『Crooked Tree』
(輸入CD nonesuch 075597911794)

1993年生まれ、2019年デビューの若きブルーグラス・レディー、モリー・タトルがnonesuchレーベルへ移籍!
本作はその第1弾作品であり、彼女の通算3枚目のフル・アルバムです。

名ドブロ奏者ジェリー・ダグラスが共同プロデュースを担当。
よりグレード・アップした存在感と、活き活きとした力強さを感じさせる1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、Old Crow Medicine Showをfeatした4曲目「Big Backyard」を。
⑫「Side Saddle」にGillian Welch、⑧「Over The Line」にSierra Hull、③「Dooley's Farm」にはBilly Stringsが参加し、Mollyの門出を華やかに彩っています。森 陽馬


2022年4月17日(日) M Ross Perkins 「Tired Of Me」

1987年オハイオ生まれの宅録系ポップ・シンガーソングライター、M Ross Perkins。

ポール・マッカートニー、ニルソン、エミット・ローズ、キンクス、ブライアン・ウィルソンなどが海外のレビューでは引き合いに出されることの多い彼の2022年発表2作目が、Karma Cheif/Colemine Recordsからリリースされました。

M Ross Perkins『E Pluribus M Ross』
(輸入CD Karma Chief/Colemine KCR-12012 / 輸入LPもあり)

前作ではサイケ・フォーク/ロックなイメージが強かったのですが、今作ではポップ度もバンド感もよりアップ♪

ビートルズからの影響がアレンジの其処此処に散りばめられていたり、リック・ネルソン「It's Up To You」ぽい曲があったり(店長談)、彼が書く楽曲、サウンドは60~70年代ブリティッシュ・ロックやアメリカン・ポップスの要素が感じられます。

まったりとしたヴォーカル&ハモリも派手さはないのですが、耳馴染みが良くずっとリピートしてしまいます。

本日は60'sブリティッシュ・グループのようなメロディの「Tired Of Me」を今日のこの1曲に。東尾沙紀


2022年4月18日(月) リチャード・ハリス 「マッカーサー・パーク」

ミュージック・マガジン社から出ているレコード・コレクターズ誌の今月号2022年5月号は、<60年代のロック・アルバム200>という特集です。

創刊40周年記念企画第1弾~現在の視点でのランキングで60年代をふり返る、という副題が付いています。

この企画は、創刊25周年記念の際、2007年5月号でも行われていまして、その時は25名の選者が1~25位まで選出してランキングを作るというものでした。

今回は、選者41名が1~30位までを選出するもので、前回とは多少違う結果が出ていますが、概ね一般的な60年代の名作は紹介されていると思います。紹介されてものが、100枚から200枚に増えたのは良かったと思います。

しかし、200枚もあるのに、僕が推したい60年代のアルバムがいろいろ選漏れしていました。
ということで、レコード・コレクターズ誌で選ばれていないアルバムばかりで、森勉が1~30位を選出してみました。
<Good Timin'コラム・コーナーVol.36>参照)
ヘソ曲がり的な部分もあるかもしれませんが、質の高いアルバムばかりだと思います。

今日のこの1曲は、個人的には第5位にランキングした、1968年に発表された俳優リチャード・ハリスの『ア・トランプ・シャイニング』から、「マッカーサー・パーク」を。
若きジミー・ウェッブが作詞・作曲・編曲・オーケストラ指揮を担当した、60年代の忘れてはいけない名作。森 勉

★リチャード・ハリス『ア・トランプ・シャイニング』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15573 1,980円税込)

森勉による<60年代のベスト30>(レココレ誌で選曲されなかったアルバムのみで構成)は、
<Good Timin'>コラムVol.36の所でご覧ください。


2022年4月19日(火) Valerie Carter 「Indivisible」 with John Lind

2017年3月に急逝した女性シンガー、ヴァレリー・カーター。
彼女が歌っているレアな音源を纏めた編集盤『The Lost Tapes』の続編が本日入荷しました。

ヴァレリー・カーター『The Lost Tapes Vol.2』
(国内CD 長門芳郎氏による解説・歌詞・対訳付 HYCA-8036 2,640円税込)

レア音源集というと、弾き語りだったり、音質の悪い楽曲が多いイメージですが、本作は違います!
ヴァレリーの古くからの友人であったキャシー・クラッシュがプロデュースを担当。
全12曲に、素晴らしいヴァレリーの歌声と、バックの演奏がしっかり入っています。

彼女の1st&2ndアルバムを愛聴している方には、是非聴いていただきたい感動的な音源集ですね。

今日のこの1曲は、ラリー・ジョン・マクナリーとジョン・リンドの共作曲④「Indivisible」。

ヴァレリーがソロ・デビューする前に活動していたバンド、ハウディ・ムーンで一緒に組んでいたジョン・リンド(後にフィフス・アヴェニュー・バンド在籍)が、2022年1月に病気で亡くなりました。
本作の「Indivisible」は、そのジョンとヴァレリーがデュエットで歌っている貴重なヴァージョンです。森 陽馬


2022年4月20日(水) 野宮真貴 「大人の恋、もしくは恋のエチュード」

2021年にデビュー40周年を迎えた野宮真貴の新作アルバムが発売されました。

野宮真貴『New Beautiful』
(初回限定CD+Blu-ray VIZL-2055 8,030円税込/通常CD VICL-65698 3,300円税込)

「東京は夜の七時」のNight Tempoによる新ヴァージョンや、大瀧詠一作「夢で逢えたら」を鈴木雅之とのデュエットでカヴァーした2020年8月19日ライヴ音源も魅力ですが、本作のために制作された新曲5曲がどれも素晴らしい!

・④「CANDY MOON」・・・GLIM SPANKYの松尾レミ書き下ろし曲。
・⑤「おないどし」・・・横山剣が作詞・作曲・編曲したデュエット曲。
・⑥「大人の恋、もしくは恋のエチュード」・・・カジヒデキ作詞、高浪慶太郎作曲&プロデュース曲。
・⑦「Portable Love」・・・ポータブル・ロックの新曲!
・⑧「美しい鏡」・・・佐藤奈々子作詞/鈴木慶一作曲でムーン・ライダーズがバック演奏!

今日のこの1曲は、ゴキゲンなサンシャイン・ポップ・ナンバー「大人の恋、もしくは恋のエチュード」。
カジヒデキ&高浪慶太郎&野宮真貴によるコーラスは、ロジャー・ニコルスを彷彿とさせますね。

なお、アルバム・ラストには、小西康陽とステージ上で久々の共演となった「サンキュー」(2021年12月18日ライヴ音源。ピチカートファン感涙!)が収録されています。森 陽馬


2022年4月21日(木) はしだのりひことシューベルツ 「風」

今の時代<風>と言ったら、現在24歳のシンガー・ソングライター藤井風ということになるのでしょう。

しかし、我々の世代の<風>と言ったら、伊勢正三と大久保一久のフォーク・デュオ<風>を思い出しますが、今日は、はしだのりひことシューベルツの1969年の大ヒット曲「風」をテーマにしたいと思います。

作詞:北山修、作曲:端田宣彦の名曲です。
1960年代後半から1970年代前半にかけて、はしだのりひこは時の人と言ってもいい活躍でした。

フォーク・クルセイダーズのメンバーであり、解散後、はしだのりひことシューベルツを結成。
「風」、「さすらい人の子守唄」のヒットを出しました。
シューベルツ解散後は、女性シンガーを含めた、はしだのりひことクライマックスを結成し、「花嫁」の大ヒットが生まれています。
その後、はしだのりひことエンドレスを結成し、大ヒットとまではいきませんでしたが、「嫁ぐ日」などを発表し、活動を続けていました。

ということで、今日は風は風でも曲の方の「風」を。

はしだのりひことシューベルツ『未完成』+1
(国内CD UPCY-7198 1,980円税込)

このアルバムは1969年に発表された彼らのファースト・アルバム。
シューベルツのメンバーは、その後、ジローズで「戦争を知らない子供たち」のヒットを放つ杉田二郎、女性に圧倒的な人気がありましたが病気で亡くなってしまう井上博、そして、ライヴでのMCも担当し、はっぴいえんど、遠藤賢司などが出演した1970年<ロック反乱祭>の司会などトーク・センス抜群だった越智友嗣でした。森 勉


2022年4月22日(金) 3776 「盆唄音頭」

<レコード店へ足を運び、アナログ・レコードを聴いて音楽を楽しもう!>

2008年米国で始まった、中小レコード店とアナログ・レコードファンのためのイベント、RECORD STORE DAY。
2022年は、明日4月23日(土)と6月18日(土)に開催、様々なレコードが発売されます。

当店にてアナログ・レコードを3,000円以上お買い上げの方に、先着で当店ロゴ入り特製バックをプレゼント!
←レコードも入る大きめなサイズながら、使わない時はコンパクトに丸めてしまえる便利なバック♪

ローラ・ニーロのライヴ・イン・ジャパンなど、海外のRSD商品も販売いたします。
よろしければご来店くださいね。(RSD商品のご予約・お取り置きはできませんのでご了承くださいませ。)

今日のこの1曲は、レコード愛とナイアガラ・オマージュが最も感じられる作品から!

3776『3776カレンダー』
(国内LP+同内容のCD付 完全限定盤 LX-3776-E 5,500円税込)

大滝詠一『ナイアガラ・カレンダー』のコンセプト、ジャケット&帯はもちろん、オリジナル盤に入っていたすごろく、福笑い、更には手書きの歌詞カードまで忠実にオマージュされた、究極のカレンダー・トリビュート作品!
ファンへ綴られた手紙や品番など、ここまでやるか!?とツッコミたくなるくらいのカレンダー愛が伝わってきます。
(ちなみに、収録楽曲はカヴァーではありません)

ナイアガラ・ファンには、実際に手にとってみてもらいたい1枚ですね。森 陽馬


2022年4月23日(土) 一色萌 「トラブル・ボーイズ」

本日は、RECORD STORE DAY 2022でした。
ご来店、そしてお買い上げいただいたお客様、ありがとうございました!

お目当てのレコードは見つかりましたでしょうか?
テイラー・スウィフトやジョニ・ミッチェルなど、輸入盤のRSD商品一部は海外からの入荷が遅れており、来週半ば店着予定になっています。
後日再入荷するRSD商品もありますので、お探しのものございましたらお気軽にお問合せくださいね。

今日のこの1曲は、本日発売のRSD商品の中から、パブロック愛に溢れたナンバー!

一色萌『トラブル・ボーイズ/太陽を盗んだ女』
(国内7inch 完全限定盤 NRSP-7102 1,870円税込)

プログレ・アイドル・ユニットXOXO EXTREMEのメンバーであり、ソロでは“パブロック・アイドル”の異名も持つ女性アイドル・シンガー、一色萌(ひいろもえ)が、デイヴ・エドモンズ「Trounble Boys」を日本語でカヴァー!

バック演奏は、ニック・ロウが在籍していたロック・パイルのギタリスト、ビリー・ブレムナー率いるバンドが担当!
武骨なパブロック・サウンドに、一色萌によるパンチの効いた歌声がバッチリ合っています。
ミックスはマイクロスターの佐藤清喜さんで、音質&音圧も最高!

ちなみに、佐藤優介(カメラ=万年筆)作で、空中カメラがバックを務めたB面「太陽を盗んだ女」もかっこいいですよ。森 陽馬


2022年4月24日(日) Laura Nyro 「My Innocence/Sophia」

RECORD STORE DAY 2022のリリースで、僕が一番うれしかったのはこの盤です。

Laura Nyro『Trees Of The Ages - Laura Nyro Live In Japan』
(輸入2枚組LP 完全限定アナログ・レコード OVLP-431)

ローラ・ニーロが1994年2月に来日公演を行った時の貴重音源を収録したライヴ・アルバム。
海外のOMNIVORE RECORDINGSにより、初アナログ化されました。

当時、僕は渋谷ON AIR WESTでの公演を見に行っていました。
生の歌声を体感して感動、「音楽に関わる仕事をしたい」と決意させてくれた思い出深いライヴです。

ローラ・ニーロはこの来日公演の3年後、1997年に49歳で亡くなりました。
約28年の時を経ても、輝きが色褪せない彼女の歌を聴くと、忘れかけていた純粋な心が甦ります。森 陽馬


2022年4月25日(月) 大滝詠一 「夢で逢えたら」

大滝詠一が歌う「夢で逢えたら」が、2022年8月公開映画『ぜんぶ、ボクのせい』エンディング・テーマに決定!
映画の最後にどんな余韻を残しながら、「夢で逢えたら」が流れるのか、とても興味深いですね。

そのニュースに合わせて、大滝詠一「夢で逢えたら」と、ナイアガラ・トライアングルVol.2の40周年盤から「A面で恋をして」が、7インチ・アナログ・レコードで8月3日に発売されることが本日告知されました。

<2022年8月3日発売 完全限定7インチ・アナログ盤>
・大滝詠一『夢で逢えたら/FUN×4』(SRKL-3052 1,980円税込)
・NIAGARA TRIANGLE「A面で恋をして」/金沢明子「イエローサブマリン音頭(特別変)」(SRKL-3051 1,980円税込)

それぞれ先着特典で、オリジナル・ジャケット・デザイン・ステッカー付!

そして、どちらもB面に注目!
「夢で逢えたら」は、『麒麟 発酵レモンサワー』CMソングの「FUN×4』。
「A面で恋をして」は、金沢明子「イエローサブマリン音頭」の別ヴァージョンである(特別変)が収録!
2022年版最新カッティングでの7インチ・アナログ盤です。ジャケットも楽しみですね。森 陽馬

掲載ジャケットは、「夢で逢えたら」が86曲収録された、大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』(1976~2018)。
(4枚組CD SRCL-9693 4,378円税込)


2022年4月26日(火) Bonnie Raitt 「Made Up Mind」

最初の一音、イントロの数秒をかけただけで、「このアルバムはイイぞ!」と感じることがあります。

ボニー・レイットの2022年発表作『Just Like That...』は、まさにそんな1枚でした。

Bonnie Raitt『Just Like That...』
(輸入CD REDWING Records RWR080)

2021年でデビュー50周年を迎えた女性シンガー/ギタリストのボニー・レイット。
本作は、2016年発表作『Dig In Deep』(
2016年3月9日今日のこの1曲で紹介)以来、約6年ぶりのアルバムです。

レッチリの新作『Unlimited Love』もそうでしたが、長く一緒にやっているバンドの音は違いますね。
ベーシストのJames Hutchinson、ビーチ・ボーイズに在籍していたことでも知られるドラマーのRicky Fataarが屋台骨を務め、ボニーのかっこいいギターと凛々しい歌声をしっかりと支えています。

今日のこの1曲は、ブレない意志が伝わってくる1曲目「Made Up Mind」。森 陽馬


2022年4月27日(水) Andy Partridge 「Seesaw」

アンディ・パートリッジ(XTC)が他アーティストに提供するため書いた曲をセルフ・レコーディングするシリーズ、『成功しなかった私の作曲キャリア』EP第2弾が発売されました。

Andy Partridge『My Failed Songwriting Career・Vol.2』
(輸入CD APEEP904CD)

2021年にリリースされた前作(
2021年7月30日今日のこの1曲で紹介)と同じく今回も4曲入り。
ジャケット内側には、アンディの自虐&ユーモアも込められたミニ解説と、歌詞が掲載されています。

「ある大物歌手のためにビートルズ風の曲を...」という依頼で書いた曲、男性シンガーに歌ってもらうことを意識したジャズ・ナンバー、ウォーター・ボーイズのメンバー、セッション・ドラマーラルフ・サルミンスが参加したサイケなナンバーなど。
(どの曲も諸事情で今まで世に出なかったのが勿体無いっ)

1曲目の「Seesaw」は、「スモール・フェイセスのような曲を作ってほしい」との依頼を受けて書いた曲だそう。
XTC「Playground」の''親戚''のような曲だと語る、ギター・リフが耳に残るポップ・ロックなナンバーです。東尾沙紀


2022年4月28日(木) 大貫妙子 「愛は幻」

2022年4月23日土曜日のレコード・ストア・デイ2022は、多くの方に楽しんでいただいたようです。

いろいろ売り切れてしまったものが多いのですが、まだ少し在庫があるものもございます。
今日はその中から1枚紹介したいと思います。

大貫妙子『愛は幻』 c/w「One's Love」
(7インチ・シングル・レコード CRK-1026 2,200円税込)

このシングルAB面とも1976年発表の彼女のソロ・ファースト・アルバム『グレイ・スカイズ』に収録されていた曲です。
が、シングルとして出るのは、今回が初めてなのです。

「愛は幻」はシュガー・ベイブ時代に書かれた曲で、1975年半ばあたりから、ほぼ毎回ステージ演奏されていましたが、スタジオ録音は残されていませんでした。
シュガー・ベイブ時代は、タイトルが決まっていなかったため、ずっと「ターボーの新曲」と呼ばれていた曲だったんです。ソロ・アルバム収録ということで、やっと「愛は幻」というタイトルが決定した曲でもあります。

シュガー・ベイブ時代の曲ということもあり、リズム・アレンジは山下達郎が担当。コーラス・アレンジは大貫妙子。ドラムスは上原裕、ベースは寺尾次郎、ギター(6弦&12弦)は山下達郎が参加。その他、ピアノは坂本龍一、リード・ギターは中野督夫というメンバー。
B面の「One's Love」は、細野晴臣と大貫妙子の共同アレンジ。

やっぱり、好きな曲を7インチで聴くのはいいよね。森 勉


2022年4月29日(金) 小坂忠 「機関車」

小坂忠さんが、本日2022年4月29日に亡くなりました。
享年73歳。

包容力あるあの歌を、生でもう聴けないんだ、と思うと、ただただ寂しいですね。

いや、歌ではなくて、忠さんの“声”と書くべきかもしれません。
たとえば、ライヴで歌い出す前の、「どうもー」というさりげない挨拶にも、やさしさが溢れていました。

小坂忠『ほうろう 2018 SPECIAL LIVE』
(国内CD COCB-54264 3,520円税込)

今日のこの1曲は、大病を患った後、奇跡的に復帰を果たして行った2018年のライヴ盤から。
自身の人生を回顧するような、滋味深い「機関車」を。森 陽馬


2022年4月30日(土) Art Farmer 「Crawl Space」

山下達郎のバックで知られる名ベーシストで、久々のソロ作を今月発表した伊藤広規さん。
5月1日16時頃、当店へ出没(ご来店)決定!

ソロ作をお持ちの方は、当店でお買い上げでなくても、サインを入れていただけます!
よろしければお立ち寄りくださいね。

さて、伊藤広規さんソロ作『's Wonderful』発売記念で、当店ではインタビュー・リーフレットを作成しました。
広規さんには、音楽に関することはもちろん、様々な質問に丁寧に答えていただきました。

その中で、「影響を受けたベース・プレイは?」という質問に対し、挙げていただいたうちの1つがこの曲です。

アート・ファーマー『Crawl Space』
(国内CD KICJ-2503 1,100円税込)

トランペット/フリューゲルホーン奏者、アート・ファーマーがCTIへ移籍し、1977年に発表した名作。
図太いベースは、ウィル・リー!
鍵盤のデイヴ・グルーシンが作曲&編曲。スティーヴ・ガッドのドラミングもかっこいいですね。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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