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  今日のこの1曲 “Archives”

<2022月1月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2022年1月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2022年1月1日(土) ビーチ・ボーイズ 「ディズニー・ガール」(ライヴ)

あけましておめでとうございます。
2022年もよろしくおねがいいたします。

今年はビーチ・ボーイズから初めてみたいと思います。
2022年は彼らが「サーフィン」という曲でレコード・デビューしてから、60周年ということになります。

2012年以来の現フル・メンバーでの来日と、『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ』に続く、10年ぶりのオリジナル・アルバムの発表を期待したいところです。

2021年に発売された『フィール・フロウズ:サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ1969-1971』は大好評で、CD5枚組限定盤はあっという間に売り切れてしまいました。
しかし、2枚組の通常盤も捨てたもんではありません。

ビーチ・ボーイズ『フィール・フロウズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-15996 3,960円税込)

近年は再評価も高まり、名盤と言われている『サンフラワー』と『サーフズ・アップ』の最新リマスターに加えて、34曲ものボーナス曲が収録されています。

今日はその中から、ブルース・ジョンストンが書いた名曲「ディズニー・ガール」の1982年のライヴを。森 勉


2022年1月2日(日) 相川理沙 with 清水康弘 「しあわせに込めて」

新年早々、素敵なアルバムが届きました。

相川理沙 with 清水康弘『しあわせを束ねて』
(国内CD Barber Shop Records 6868-004 2,500円税込)

当店が応援している福岡出身女性シンガー、相川理沙。
数年前まで関東を拠点に活動していましたが、現在は福岡へ戻り、誠実な歌を歌い続けています。

その彼女が、ふるさとの福岡県糟屋郡宇美町にあるマルト醤油ギャラリー旬花にて行ったライヴ・レコーディングを収めた、初のライヴ・アルバムを2021年12月に発表。当店にて販売させていただけることになりました。

一般流通がされていない本作は、コロナ禍に書かれた新曲も多数含まれた全12曲入。
清水康弘&彼女のアコースティック・ギターと、美しい歌声がとても心地良く響く1枚。
聴いていて、心が洗われるようですね。

今日のこの1曲は、8曲目「しあわせに込めて」を。森 陽馬


2022年1月3日(月) Alex Malheiros 「Alto Verao (High Summer)」 feat Sabrina Malheiros

2021年12月は、注目新譜が色々発売されました。
映像作品は、風街レジェンド2015、映画『アメリカン・ユートピア』、映画『音響ハウス』、嵐ライヴ等。
CDは、YOASOBI、B'z、小沢健二新曲&再発、Original Loveベスト、東京事変ベスト、ニール・ヤング等。

カエターノ・ヴェローゾの新作は2022年1月発売延期となりましたが、ブラジルものも充実していましたね。
そのブラジル音楽関連の新譜から、気に入って店でよくかけていたのがこの1枚。

Alex Malheiros『Tempos Futuros』
(輸入CD FARO228CD/輸入LP FARO228LP)

ブラジリアン・ジャズ/フュージョンの名バンド、アジムス。
メンバーのアレックス・マリェイロス(ベース)による2021年オリジナル・ソロ・アルバムです。

アジムスらしいグルーヴィー&メロウ、かつスペイシーなサウンドが最高にクール♪
FAR OUTレーベルからのリリースで、CLUB JAZZ好きの方にもオススメしたい仕上がりです。

今日のこの1曲は、アレックスの娘サブリナ・マリェイロス(
2017年8月4日今日のこの1曲で紹介)をフィーチャーした「Alto Verao (High Summer)」を。
彼女の清涼感溢れる歌声とダンサブルな楽曲に、ブラジルの陽射しが感じられて、暖かな春~夏が待ち遠しくなるナンバーです。森 陽馬

2022年1月4日(火) ALDORANDE 「Vortex des Possibles」

“フランスのアジムス”!?
昨日に続き、アジムスお好きな方にオススメの1枚!

ALDORANDE『deux』
(輸入CD Favorite Recordings FVR179CD)

ALDORANDE(アルドランド)は、フランスの新世代ジャズ・グループ。
2019年発表1stアルバム『ALDORANDE』に続く2作目『deux』が、2021年12月に入荷しました。

ルーカス・アルーダ等を輩出したフランス発のレーベル<Favorite Recordings>からのリリース。
気持ち良いエレピの音色、メロウ・グルーヴな楽曲に、スペイシーな音世界が魅力です。

今日のこの1曲は、プログレッシヴかつクールな2曲目「Vortex des Possibles」を。
70'sブラジリアン・ジャズ/フュージョンをお好きな方、新世代JAZZリスナーも要チェックですよ。森 陽馬


2022年1月5日(水) Japanese Breakfast 「Paprika」

TOKYO FMで毎週日曜21時から放送されているラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』。
2021年12月19日放送の<2021年気になった曲>特集にて、草野さんが
''ジャケも曲もベスト・オブ・2021''、''今年(2021年)一番回数聴いた曲''
と紹介し、オンエアした「Paprika」が収録されている1枚です。

Japanese Breakfast『Jubilee』
(輸入CD Dead Oceans DOC225)

干し柿を配したジャケット、アーティスト名が印象的なJapanese Breakfastは、1989年韓国生まれ/オレゴン育ちの韓国系アメリカ人シンガー、Michelle Zauner(ミシェル・ザウナー)のソロ・プロジェクト。

『Jubilee』は、クルアンビン、フィービー・ブリジャーズ等の作品をリリースしているDead Oceansから、2021年6月に発表された3作目。
ストリングス、ホーンを配した幻想的な「Paprika」を筆頭に、ヒリヒリとしたシンセ・ポップ/ロック・サウンドと、甘くけだるく、そして活力に満ちた歌声に引き込まれます。

今作は1月31日に授賞式が行われる第64回グラミー賞で最優秀新人賞、最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞にノミネートされています。東尾沙紀


2022年1月6日(木) 斎藤誠 「涙のMidnight Soul」

新年明けて3日に、久し振りに生のライヴへ行ってきました。

『バースデー・ライヴ!!斎藤誠のBIG LOVE大作戦2022』

2022年1月26日に8年ぶりのニュー・アルバム『BIG LOVE』を発売する斎藤誠が、なじみのミュージシャン、フル・メンバー6人を集めてのライヴでした。
新しい曲あり、古い曲ありの楽しい約2時間半でした。

ライヴが終了した後、会場にいる人限定で、ニュー・アルバムからの音源を1曲だけ聴かせてくれました。
家では聴けないような大きな音で、PAから流れてきたのは、なんともすてきな曲でした。

曲名は、「涙のMidnight Soul」。
斎藤誠作曲、桑田佳祐作詞、バック・コーラスその他のスペシャル・ソングです。

これで益々、『BIG LOVE』の発売が楽しみになってきました。
なお、この曲は、1月8日(土)放送のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で初オンエアされるそうです。森 勉

★掲載ジャケットは、2022年1月26日発売予定、斎藤誠『BIG LOVE』。
(初回数量限定生産盤 CD+LIVE DVD+Tシャツ付 XNSC-30009 6,800円税込/通常盤 XNSC-30011 3,300円税込)


2022年1月7日(金) Men I Trust 「Serenade Of Water」

昨日1月6日、関東ではたくさんの雪が降り積りました。
道端の所々に小さな雪だるまが作られていて、冬らしい情緒ある風景でしたね。

今日も寒い1日でしたが、人通りが多い道は、その雪のほとんどが夕方には消えました。
東京での栄枯盛衰を象徴しているようで、少し寂しく感じるのは僕だけでしょうか。

さて、雪が積もった昨夜、そして、溶けていく日中に聴いていたのが、このアルバムです。

Men I Trust『Untourable Album』
(国内CD 日本盤限定ボーナス・トラック2曲追加 日本語解説・歌詞付 RTACD034JP 2,530円税込)

メン・アイ・トラストは、カナダ出身のJessy(B)、Dragos(Key)、Emma(Vo)による男女3人組バンド。
浮遊感あるシンセ・サウンドなドリーム・ポップに、虚ろな女性ヴォーカルが魅力です。

コロナ禍に制作された4作目となる本作『Untourable Album』は、<ツアーができない作品>というタイトルからも、ダウナーな心境が垣間見えますが、自分の部屋で毛布に包まっているような心地良さも感じる1枚。

今日のこの1曲は、7曲目「Serenade Of Water」。不思議と心に沁みてきます。森 陽馬


2022年1月8日(土) 矢舟テツロー 「ろっかばいまいベいびい」

近年、シティ・ポップ系楽曲のカヴァーが増えています。
原曲の良さを活かした完コピのカヴァーが多い中で、アレンジ力に関してはこの人が随一ではないでしょうか。

矢舟テツロー『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』
(国内CD URDC-36 3,000円税込)

1974年生まれ東京出身のピアニスト/シンガー、矢舟テツロー。
小西康陽がプロデュースを手掛け、長年一緒に活動している鈴木克人(bass)、柿澤龍介(drums)とのジャズ・トリオで録音した2021年発表アルバムです。

ジャジーな素晴らしい演奏と、ポップな楽曲が見事にブレンド。
1枚通してクールで、本当にかっこいいんですよね。

今日のこの1曲は、1曲目に収録されている細野晴臣「ろっかばいまいべいびい」のカヴァー。
野宮真貴をfeatした「陽の当たる大通り」~「ヒッピー・デイ」のメドレーや、山下達郎「あまく危険な香り」カヴァーも聴きものです。

なお、本作の限定アナログLPが3月23日発売決定しました。ご予約はお早めにどうぞ。森 陽馬


2022年1月9日(日) Villagers 「So Simpatico」

アイルランド・ダブリン出身の男性シンガーソングライター、コナー・J・オブライアンが中心となって2008年に結成。
2013年に初来日し、同年くるり主催の京都音楽博覧会にも出演。
現在はコナーのソロ・ユニットとして活動しているフォーク・ロック・バンド、ヴィレジャーズ。

2021年発表5thアルバム『フィーヴァー・ドリームス』には、夢の世界を具現化したかのような、幻想的で奇妙で美しいサウンドが詰まっています。

ヴィレジャーズ『フィーヴァー・ドリームス』
(国内CD 日本語解説・歌詞付 BRWG463 2,200円税込 輸入LPもあり)

フォーク、ポップ、ロック、ジャズ、アンビエント...様々な要素がミックスされた不思議な世界観。
モノクロから一瞬でカラフルな世界へ連れて行ってくれる「The First Day」、グロッケン(?)、サックスを取り入れた美しいアレンジが聴きもの「So Simpatico」、終盤のギターソロへの展開が面白い「Circles in the Firing Line」等、今作のリード・トラックがどれも秀逸!

Paul Phillips(True Spilt Milk Designs)が手掛けたアートワークも目を引きます。
LPレコードには熊以外の生き物たちが描かれた全4種のジャケットが封入されており、着せ替えができるようになっています。東尾沙紀


2022年1月10日(月) ARLO PARKS 「Hope」

新成人の皆さま、おめでとうございます。

色々と不安もあるとは思いますが、期待を胸に抱きながら、年をとることを楽しんでいってほしいですね。

ということで、新成人の方々へ今日のこの1曲、アーロ・パークス「Hope」を捧げましょう。

ARLO PARKS『COLLAPSED IN SUNBEAMS』
(輸入CD Transgressive TRANS509CD/国内仕様盤もあり)

アーロ・パークスは、2000年8月生まれウエスト・ロンドン出身の女性シンガー・ソングライター。
本作は、彼女が20歳の時(2021年1月)に発表したデビュー作で、2022年グラミー新人賞にノミネートされました。

アルバムの4曲目に収録されている「Hope」。
<You're not alone>(あなたはひとりではないよ)というフレーズが、繰り返し歌われています。

決意を胸に秘めた、しっかりとした言葉で。
そして、温かく包み込むような歌声で。森 陽馬


2022年1月11日(火) シューマン 「子供の情景」 ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)

2022年劇場映画1発目、園子温監督映画『エッシャー通りの赤いポスト』を渋谷ユーロスペースで鑑賞。

ワークショップから派生して作られた映画、とのことですが、すごく心を揺さぶられました。
新人俳優たちの情熱ほとばしる演技に、上映後も余韻がなかなか冷めなかったです。

園子温監督らしい陽と陰が入り混じった展開&上映時間が長いため、好き嫌いは別れるかも。
でも、夢への志が伝わってくるインディーズ魂な作品なので、興味ある方は映画館に足を運んでもらいたいですね。

ちなみに話変わって、僕が2021年最後に観た映画は、濱口竜介監督の
『偶然と想像』でした。
カンヌやゴールデン・グローヴ賞を受賞し、話題になっている映画『ドライブ・マイ・カー』とはまた違って、濱口監督のエリック・ロメール愛が伝わってくる独特な味わいの短編3作でしたね。

今日のこの1曲は、映画『偶然と想像』の中で使われていたシューマンのピアノ曲『子供の情景』を。
掲載ジャケットは、名ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツによる演奏、1962年録音の名盤です。森 陽馬
(国内CD SICC-40061 1,760円税込)


2022年1月12日(水) 映画サウンド・トラック(音楽:石橋英子) 「Drive My Car」

カンヌ国際映画祭、全米批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞などを次々と受賞し、アメリカのアカデミー賞も有力候補か、と話題の村上春樹原作/濱口竜介監督映画『ドライブ・マイ・カー』。

石橋英子が手掛けたサウンド・トラックの限定アナログ盤が入荷しました。

映画オリジナル・サウンド・トラック(音楽:石橋英子)『ドライブ・マイ・カー』
(国内LP 完全限定盤 PEJF-91038 3,850円税込/国内CD PECF-1185 2,750円税込)

石橋英子は近年、星野源のバックで活躍していることでも知られる女性ピアニスト/ソングライター。
彼女と以前から繋がりが深いジム・オルークが演奏、ミックス、マスタリングで参加しています。

哀しさや切なさを乗り越えた先に見える、かすかな希望。
物語に出てくる人々の、心の奥底にある深い感情を、少しずつ降り積もっていく雪のように表現した音世界。
映画を実際にご覧になってから聴くと、より響いてくると思います。

上映時間は2時間59分と長い映画ですが、劇場で是非ご覧になってみてください。森 陽馬


2022年1月13日(木) The Grease Traps 「Bird of Paradise」

ファンキー&グルーヴィーな現行ソウル・バンド from オークランド!

ザ・グリース・トラップス『ソリッド・グラウンド』
(輸入盤国内仕様CD 日本語解説付 REDN-34 2,640円税込)

The Grease Trapsは2022年で活動20年。Kevin O'Dea(ギター)、Aaron Julin(キーボード)、黒人ヴォーカリストDaryl ''The Gata''Norcottら、ホーン隊を擁するアメリカの男性8人組バンド。

2013年にColemineから7インチ・シングルを発表、2021年にはイタリア・ミラノを拠点とするレーベルRecord Kicksより、バンド初のアルバム『ソリッド・グラウンド』がリリースされました。

ジャケットに写る8トラック・レコーダーを用い、アナログ録音にこだわったヴィンテージ感あるサウンドとタイトな演奏!
ケリー・フィニガンらモノフォニックスのメンバーも演奏やエンジニアとして参加し好サポート!
ケリーのスタジオTransistor soundもレコーディングに使用されています。

「Bold Soul Sister,Bold Soul Brother」(The Black and White Affair)などマニアックなカヴァーも交え、オリジナルを中心とした全11曲の中から、オルガン・ソロ、ホーン・セクションとの掛け合いが聴きもののジャズ・ファンク・ナンバー「Bird of Paradise」を今日の1曲に。東尾沙紀


2022年1月14日(金) PUNCH BROTHERS 「Cattle In The Cane」

パンチ・ブラザーズ、待望の新作アルバムが本日発売されました。

PUNCH BROTHERS『Hell On Church Street』
(輸入CD nonesuch 75597912500/輸入LPもあり)

マンドリン奏者クリス・シーリーを中心とした5人組ブルーグラス・バンド、パンチ・ブラザーズ。
第61回グラミー賞最優秀フォーク・アルバム賞を受賞した2018年作『All Ashore』以来となるアルバムは、2020年に逝去したブルーグラス界のアコースティック・ギタリスト、トニー・ライスへ捧げられた作品です。

クリス・シーリーの2021年発表ソロ作『LAYSONGS』(
2021年6月4日今日のこの1曲紹介)は、古い教会にて歌と演奏を彼1人で録音した静謐な内容でしたが、本作はパンチ・ブラザーズのバンドとしての魅力が、白いキャンパスいっぱいにカラフルな色彩で描かれたような1枚。
クリス・シーリーのマンドリンも、バンド・メンバーの演奏に触発されてか、活き活きと響きわたっています。

今日のこの1曲は、心が浄化されるような素晴らしいインスト・ナンバー②「Cattle In The Cane」。
メンバー5人の中央に立てたワン・マイクで、アンサンブルを展開させるパンチらしさに胸が熱くなります。森 陽馬


2022年1月15日(土) Jamestown Revival 「Working On Love」

昨日紹介したパンチ・ブラザーズに続き、アメリカン・ルーツ・ロックの2022年新譜オススメ盤。

Jamestown Revival『Young Man』
(輸入CD Thirty Tigers JRR-049)

アメリカ/テキサス州出身のJonathan Clayと、Zach Chanceによるユニット、Jamestown Revival。
本作は2019年発表作『San Isabel』以来、約3年ぶり4枚目となるオリジナル・アルバムです。

2014年発表1stアルバム『Utah』(2014年4月28日今日のこの1曲紹介)、2016年発表2ndアルバム『The Education Of A Wandering Man』(
2017年1月10日今日のこの1曲紹介)を取り上げたことがありましたが、バックの演奏はより音数を省いて、グッと味わい深い仕上がりになっています。

今日のこの1曲は、ラスト10曲目「Working On Love」。
静かに、ゆったりと、時間が過ぎていくような、聴いていておおらかな気持ちになるナンバーです。森 陽馬


2022年1月16日(日) エルヴィス・コステロ 「ホワット・イフ・アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ」

2022年の新春に、うれしい、そして痛快な新作が届きました。

エルヴィス・コステロ『ザ・ボーイ・ネームド・イフ』
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック収録 解説・歌詞・対訳付 UICY-16039 2,750円税込)

前作『ヘイ・クロック・フェイス』(
2020年11月1日今日のこの1曲で紹介)から1年3カ月という、コステロらしい短いインターバルで発売された今作は、ロックでポップでコステロらしい豊潤なメロディーが満載のアルバムとなっています。

このアルバムのテーマについて、コステロは「“イフ”は架空の友達のニックネームで、実は隠された自分自身・・・」と語っているようです。

今回のバックは、絶賛された2018年作『ルック・ナウ』(
2018年10月12日今日のこの1曲紹介)と同じく、古くからの仲間、ピート・トーマス(ドラムス)、スティーヴ・ナイーヴ(キーボード)、デイヴ・ファラガー(ベース)のインポスターズ。

1曲目から、1970年代後半のコステロを想い出さずにはいられない疾走感あふれる曲が並んでいます。
今日は、コステロのソリッドなギター・プレイ(あのフェンダー・ジャズマスターによるもの?)も楽しめる5曲目「ホワット・イフ・アイ・キャント・ギヴ・ユー・エニシング・バット・ラヴ」を。森 勉


2022年1月17日(月) The Brief Encounter 「Where Will I Go」

先週発売されたレコード・コレクターズ誌2022年2月号は、<この曲のベースを聴け!>特集。
新春号の恒例、<リイシュー・アルバム・ベスト10/5>、<私の収穫2021>も掲載されています。
(ミュージック・マガジン社 880円税込)

近年のリイシュー関連は、○周年盤やBOXセットで発売されるものが増えてきました。
以前再発されたことがある名盤で、現在CDが出ていない盤もたくさんあるので、良質な作品をメーカーさんには出し続けていってほしいですね。

さて、2022年に入ってから発売されたリイシュー・アルバムで大好評なのが、ブリーフ・エンカウンターです。

ブリーフ・エンカウンターは、ノース・カロライナ州のベイリー4兄弟を中心とした9人組ソウル・グループ。
彼らが1970年代に発表したレコードは超レア盤で、昔から高値が付いていましたが、ただ珍しくて高いだけでなく、ファンキーな楽曲からミディアム~スローなバラードまで、素晴らしい楽曲が多くあります。

この度、P-VINEから1stアルバムと2ndアルバム、貴重音源等を収録したコンピのCD3種が出ました。
彼らの作品をまだ聴いたことがないソウル好きの方は、まずは1stアルバムがオススメですね。

今日のこの1曲は、マニアなコンピ盤から、美しいほどスウィートなスローナンバー「Where Will I Go」を。
この極甘バラード曲が、70年代当時は未発表だったとは驚きです。森 陽馬

ブリーフ・エンカウンター『ゲット・ライト・ダウン~ザ・コンプリート・70'sシングルズ&モア』
(国内CD 解説・歌詞付 PCD-94078 2,640円税込)

2022年1月18日(火) The Brief Encounter 「Visions」

昨日紹介したノースカロライナ発のソウル・グループ、ブリーフ・エンカウンター。
彼らの1977年発表1stアルバムが、180g重量盤で限定アナログ復刻! 本日入荷いたしました。

ブリーフ・エンカウンター『ブリーフ・エンカウンター登場』
(国内LP 完全限定生産 180g重量盤 解説・歌詞・日本語帯付 PLP-7775 4,400円税込)
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 解説・歌詞付 PCD-94075 2,640円税込)

発売当時のオリジナルLPは、○十万円!?という超レアなこの1枚。
今までに何度か再発されたことがありましたが、それもプレミアが付いていました。
この度復刻されたLPは重量盤仕様で、日本語解説と歌詞、日本語帯も付いています。

唸りまくったベース・ラインがファンキーで、シングル化もされているキラーチューン!B面4曲目「Get A Good Feelng」他、グルーヴィーな楽曲も魅力的ですが、今日のこの1曲はスローなバラード曲、A面2曲目「Visions」を。
イントロのメロウな雰囲気は、AOR好きの方にも是非聴いていただきたいですね。森 陽馬


2022年1月19日(水) ザ・クロマニヨンズ 「ごくつぶし」

2021年8月からスタートした、ザ・クロマニヨンズ6ヶ月連続シングルCD&7インチ・リリースが完結!

今プロジェクトを締め括る第6弾シングル「ごくつぶし/イエー!ロックンロール!!」(CD/7インチ・レコード)と、15枚目のアルバム『SIX KICKS ROCK & ROLL』が本日同時発売されました。

切れ味鋭い最新曲「ごくつぶし」はライヴでも盛り上がること間違い無しの最高にかっこいいナンバー!
(イントロのギターを聴いて、個人的にザ・ジャム「バクダンさわぎ(A Bomb In Wardour Street)」が重なりました。)

アルバム『SIX KICKS ROCK & ROLL』は、「ごくつぶし」を含む6枚のシングル(カップリングを合わせて計12曲)を収録したディスク①、その12曲の中から「冬のくわがた(小さいメガネ)」、「光の魔人(夜空のビンギ)」2曲のアンプラグドなバージョンを収録したボーナス・ディスク付きCD2枚組。(レコード発売の予定はないそうです。)

シングルのリリース順ではなく、アルバムのために編まれた曲順で聴くのもまた新鮮です。

ザ・クロマニヨンズのジャケット・デザインを手掛ける菅谷晋一さんの制作密着映像(#0~#6まで各5分程)も公式HPから観る事が出来ます。菅谷さんが楽曲から受けたインスピレーションがカタチになる様子とお話が面白いので、そちらも合わせて是非♪東尾沙紀

ジャケットはザ・クロマニヨンズ『SIX KICKS ROCK & ROLL』
(国内CD 初回限定紙ジャケット仕様2枚組 BVCL-1160 3,500円税込)



2022年1月20日(木) Bobbie Gentry 「フール・オン・ザ・ヒル(日本語)」

1月9日深夜1:00~3:00(実際は1月10日)に、ラジオ日本で放送された『朝までラジオ~今宵は音楽について大いに語ろう~』は、とても面白い番組でした。

出演は、宮治淳一、湯山玲子、鷲巣功の御三方。
2時間の番組中、3人のおしゃべりが主体で、音楽がかかったのは3曲のみ。
そのどれもが興味深い選曲でした。

今日のテーマは、そこで宮治さんが選曲した1曲です。
ボビー・ジェントリー「フール・オン・ザ・ヒル」(日本語盤)
1969年に日本のみでシングル盤化された日本語で歌われたビートルズ・カヴァーです。

ボビー・ジェントリーは1967年に「Ode To Billie Joe」を全米で大ヒットさせた女性シンガーでありソングライター。
そんな彼女がなぜ日本語で・・・? それも、ビートルズのカヴァーを・・・?

いろいろ謎の多い曲ですが、慣れない日本語でいつもより可憐な歌い方が、なんとも魅力的なヴァージョンなんです。
『新春放談』に続いて、ナイス・チョイスな宮治さんです。森 勉

★この珍しい曲、今ならこのCDで聴けます。
Bobbie Gentry『The Girl From Chickasaw Country~The Complete Capitol Masters』
(UMC 5383971 輸入8枚組CD 全177曲内75曲が未発表 84ページブックレット付)


2022年1月21日(金) Raymond Scott 「Good News - Here's Hamm's Beer」(Mel Torme)

レイモンド・スコットをお好きな方、細野晴臣さんのラジオ『デイジー・ホリデー』リスナーにオススメの1枚!

レイモンド・スコット『The Jingle Workshop:Midcentury Musical Miniatres 1951-1965』
(国内仕様2枚組LP 完全限定500枚 解説・帯付 LDLP-006 5,500円税込)

1908年生まれのアメリカ人作曲家、ピアニスト、アレンジャー、プロデューサー、そして様々な電子楽器を作りだした発明家であり名音楽家、レイモンド・スコット。

彼が1950~60年代にかけて、テレビやラジオのCMに提供したジングルやインストに、貴重なデモやアウトテイクも追加した編集盤です。

元々この盤は、2019年のRecord Store Day/Black Fridayで限定発売されたものの、日本にはほとんど入ってこなかった2枚組レコードで、それをリル・デイジーがレーベル元へ掛け合い、今回のリリースのために500枚だけ再プレス!
英文解説の対訳(翻訳:松永良平)、日本語帯、アナザー・ジャケット/岡田崇氏によるライナーノーツを付属した、“レイ・スコ愛”に溢れる復刻です。

今日のこの1曲は、ハムズ・ビールのCMソングで、メル・トーメがヴォーカルを務めている「Good News - Here's Hamm's Beer」。100回以上テイクを重ねている録音が残されていたそうです。森 陽馬


2022年1月22日(土) Brian Wilson 「I Just Wasn't Made For These Times」

ブライアン・ウィルソンが歌わずに、ピアノの演奏だけを録音した『アット・マイ・ピアノ』は、2021年11月20日の今日のこの1曲で紹介し、2021年ベスト・アルバムにも選出しました。
聴けば聴くほどに味わいが深まるアルバムです。

そのアルバムのアナログLPが発売されました。

Brian Wilson『At My Piano』
(輸入LP Decca 3850040)

曲目、曲順は同じですが、なんと、ジャケット及びレコード袋の写真が違います。
1966年頃のブライアンの写真です。

CDを持っているのに、レコードも買ってしまう駄目な僕なのであります。

というわけで、B面1曲目「I Just Wasn't Made For These Times」を。
おあとが、よろしいようで。森 勉


2022年1月23日(日) カエターノ・ヴェローゾ 「Sem samba nao da」(サンバがなくちゃ)

2022年で80歳を迎えるブラジルの名音楽家、カエターノ・ヴェローゾ。
彼が2021年10月にデジタル・リリースした新作アルバムが、解説・歌詞・対訳付の国内CDで発売されました。

カエターノ・ヴェローゾ『メウ・ココ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-6420 2,640円税込)

約50年関わったユニヴァーサルからソニー・ミュージックへ移籍し、全曲をカエターノ本人が作詞・作曲。
20代半ばのルーカス・ヌネス(カエターノの息子トン・ヴェローゾ在籍バンド、ドニカのメンバー)と共同プロデュースで制作された、まさに気概に満ちたオリジナル・アルバムです。

それでいながら、サウンドは美しくしなやか。そして、歌声はエロティックかつ柔らか。
タイトル『meu coco』は“私の脳みそ”の意で、ルーツと経験が蓄積されている彼の脳の中を、ブラジル音楽の歴史と共に振り返りながら旅するような、そんな魅力に溢れた傑作に仕上がっています。

今日のこの1曲は、現代ブラジル音楽の若手ミュージシャンの名前が約20組も歌詞に織り込まれている、サンバ讃歌な11曲目「セン・サンバ・ナォン・ダー~サンバがなくちゃ」。
マリーザ・モンチ『ボルタス』にも参加したパーカッション奏者、プレチーニョ・ダ・セヒーニャが手掛けるサンバ・リズムとカエターノの歌には、ブラジルの未来へ向けた優しい眼差しとエールが込められているように感じました。森 陽馬


2022年1月24日(月) Aoife O'Donovan 「Age Of Apathy」

ブルーグラス・バンドCrooked Stillや、サラ・ワトキンス、サラ・ジャローズとのユニットI'm With Herでも活躍する女性シンガー、イーファ・オドノヴァン。
ジョー・ヘンリーをプロデューサーに迎えた6年ぶりのソロ3作目がリリースされました。

イーファ・オドノヴァン『エイジ・オブ・アパシー』
(輸入盤国内仕様CD 歌詞・解説付 デラックス限定盤2枚組 BSMF-6216 3,300円税込)

しなやかな歌声、自由に躍動するメロディ、それらを引き立たせる深みのあるバンド・アレンジに魅了される1枚です。

2020年から彼女が拠点とするフロリダのスタジオにてまず自身の歌、ギター、ピアノをレコーディング。
ジョー・ヘンリーらとリモートでやりとりをし、音を重ねていったのだそう。
ジェイ・ベルローズ(ds)、デヴィッド・ピルチ(b)、アリソン・ラッセル(vo)、ティム・オブライエン(Mandola)、アメリカーナ新世代マディソン・カニンガム(g,cho)らが参加しています。

浮遊感あるタイトル曲「Age Of Apathy」では、ジョニ・ミッチェル「My Old Man」の一部を印象的に引用しています。
9.11で抱いた感情など彼女が昔見た情景が歌に込められています。

デラックス限定盤は、アルバム本編から8曲のアコースティック・ヴァージョン(ギター弾き語り)を収録したボーナス・ディスク付きです。東尾沙紀

2022年1月25日(火) David Bowie 「月世界の白昼夢」(Moonage Daydream)

デヴィッド・ボウイのライヴ映画『ジギー・スターダスト』を渋谷ル・シネマで鑑賞。

2022年は、デヴィッド・ボウイ生誕75年&名盤『ジギー・スターダスト』が1972年に発売されてから50周年!
それを祝して、1973年ロンドンでのライヴ映像を収めた映画『ジギー・スターダスト』が劇場公開中です。

監督は、ボブ・ディラン『ドント・ルック・バック』も手掛けたD.A.ペネベイカー。
日本語字幕は寺尾次郎。(歌詞の対訳も寺尾次郎による字幕で表記)
DVDにもなっている映像作品ですが、映画館の大きな音で聴くと、迫力と波動が伝わってきて良いですね。

「アメリカと日本で成功し戻ってきました!」というアナウンスで始まるこのライヴは、1973年7月3日ロンドンのハマースミス・オデオンにて行われたツアーの最終日で、『ジギー・スターダスト』楽曲のステージ演出に加え、バック・ミュージシャン達(ミック・ロンソン、トレヴァー・ボルダー、ウディ・ウッドマンジー他)の素晴らしい演奏も聴き所です。

今日のこの1曲は、「月世界の白昼夢」(Moonage Daydream)。
後半のミック・ロンソンによるギター・ソロがかっこいい!
このギター・ソロの間、楽屋で着替えて次曲の準備をしているボウイの映像も描かれています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、デヴィッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16707 1,760円税込)


2022年1月26日(水) 斎藤誠 「And I Love You」

斎藤誠のニュー・アルバムが、めでたく本日発売になりました。

サザン・オールスターズ/桑田佳祐のライヴをはじめ、様々なミュージシャンのサポート・ギタリストとして活躍している彼の、ポップで、ロックで、メロウなアルバムです。

全13曲、粒揃いの楽曲の中から、今日は5曲目に入っている「And I Love You」を。
僕の大好物な8分の6拍子の曲で、60'sを感じさせてくれる曲です。

初回盤には、2018年日本橋三井ホールでのライヴ71分のDVDと、オリジナルBIG LOVE Tシャツが付いています。
斎藤誠『BIG LOVE』<数量生産限定盤>
(初回限定CD+DVD+Tシャツ XNSC-30009 6,800円税込)

CDだけでOKの方は、こちらを。
斎藤誠『BIG LOVE』(国内CD XNSC-30011 3,300円税込)

初回・通常、どちらもブックレットには、歌詞&斎藤誠自身による各曲のコメント付です。森 勉


2022年1月27日(木) 笹倉慎介 「始まりの灯り」

<和製ジェイムス・テイラー>なシンガー・ソングライター、笹倉慎介が久々のアルバムを発表しました。

笹倉慎介『Embankment』
(国内LP+CD 初回限定盤CD付アナログ盤 TYOLP-1045 3,960円税込)

入間にあったスタジオguzuriは2020年に閉店し、新たに立ち上げた“studio土の上を歩く”で録音された全9曲。
フル・アルバムとしては、2013年発表『Spring Has Come』(
2013年5月14日今日のこの1曲で紹介)以来、彼が中心となったユニット、OLD DAYS TAILOR(2018年6月9日今日のこの1曲で紹介)からは約3年半ぶりとなる新作です。

温もり伝わる歌声、音と音の隙間を大事にした演奏とサウンドは変わらず。
タイトルの『Embankment』は、コロナ禍で表面化した小さな頂き(堤防)の意。
どこか遠くへ行きたくなるような、でも、懐かしいあの場所に帰りたくなる、そんな郷愁を感じさせる1枚。

今日のこの1曲は、B面3曲目(CD8曲目)「始まりの灯り」を。
伊賀航(B)、増村和彦(Dr)、谷口雄(Syn)、大久保真奈(Fiddle)がバック演奏を担当。
他の楽曲には、湯川トーベン、北山ゆう子、岡田拓郎、中村大史も参加しています。森 陽馬


2022年1月28日(金) ザ・ピーナッツ 「エピタフ」

歌って踊るザ・ピーナッツを毎週見ることができた日本テレビの『シャボン玉ホリデー』と、フジテレビの『ザ・ヒットパレード』は、1960年代の忘れられないテレビ番組です。

今日はそんなザ・ピーナッツの洋楽カヴァーを。
キング・クリムゾンが1969年に発表したファースト・アルバム『In The Court Of The Crimson King』に入っているグレッグ・レイクの名唱曲「エピタフ」を、なんと!ザ・ピーナッツはカヴァーしているんです。

余談ですが、キング・クリムゾンのそのレコードが日本盤として発売されたのは、1971年春、ワーナー・ブラザーズ・パイオニアからでした。
邦題は、『クリムゾン・キングの宮殿』。
日本人の多くは、この日本盤で初めてキング・クリムゾンを知ることになったんだと思います。

1972年8月にザ・ピーナッツは、東京の厚生年金ホールと文京公会堂でコンサートを行っているのですが、その模様を同年『オン・ステージ~さよならは突然に』という2枚組のLPで発表しています。

ザ・ピーナッツ『ザ・ピーナッツ・オン・ステージ』
(国内CD KICX-7098 2,096円税込)

そこに「エピタフ」が入っています。
宮川泰アレンジ、高橋達也と東京ユニオンの演奏、なかなかなものです。
日出代さん(伊藤エミ)と月子さん(伊藤ユミ)、二人のハーモニーでの「エピタフ」。
多くの人に聴いてもらいたい出来だと思います。

このアルバム、2002年に初CD化され、現在でもぎりぎり入荷してきている感じです。
ジャケットは変わりましたが・・・。
ピーナッツ自身のヒット曲に加え、とにかく洋楽カヴァーの選曲が凄い!
「対自核」、「バック・オブ・ブガルー」なども入っています。森 勉


2022年1月29日(土) BO GUMBOS 「トンネルぬけて」

毎年4~5月に開催しているニューオリンズの音楽フェス、New Oleans Jazz & Heritage Festival
2022年の開催日(4/29~5/8)とラインナップが
公式サイトで告知されました。

The Who、エルヴィス・コステロ、ノラ・ジョーンズ、リッキー・リー・ジョーンズ、ボズ・スキャッグス、ランディ・ニューマン、ブラック・クロウズ、スティーヴィー・ニックス、ライオネル・リッチー、エリカ・バドゥ等から、ニューオリンズゆかりのミュージシャンまで、出演メンバーを眺めているだけで楽しい気分になれますね。
2020年、2021年はコロナ禍で中止になってしまいましたが、今年は開催されることを願っています。

さて、ニューオリンズのフェスに出演した日本のバンド、と言えば、ボ・ガンボスです。
1989年にニューオリンズを訪れ、1stアルバムのレコーディングで現地ミュージシャンとも共演を果たしてます。

そのボ・ガンボスの1stアルバム収録の2曲が、どんとの命日1月28日に限定7インチ・アナログ化されました。

BO GUMBOS『ダイナマイトに火をつけろ/トンネルぬけて』
(国内7inch 完全生産限定盤 パープル・クリア・カラー MHKL-56 1,980円税込)

かっこいいA面「ダイナマイトに火をつけろ」も最高ですが、今日のこの1曲は、沁みるAA面「トンネルぬけて」を。
バーニー・グランドマンによるカッティング、美麗パープル・クリア・カラー盤です。ご希望の方はお早めに。森 陽馬


2022年1月30日(日) Tanya Donelly 「Heart Of Gold」

「CD・レコードを買ったら、同じ内容のものを持っていた!」
皆さんはこんな経験をしたことありますか?

僕は2022年に入り、早速やってしまいました...。
問題のブツは、この1枚です。

V.A『Cinnamon Girl:Women Artists Cover Neil Young For Charity』
(輸入2CD American Laundromat Records ALR-0012/輸入2LP 1,000枚限定カラー・レコード ALR-0012)

ニール・ヤングの曲を女性アーティストがカヴァーしたアルバム。
CDをかけたら、あれっ!?なんとなく聴いたことがあるような...。
改めて調べると、2007年頃にリリースされたことがあった作品で、今日のこの1曲で取り上げてもいました!
2008年2月15日今日のこの1曲で紹介)

この度入荷したCDとLPは、ジャケットを新装して再発売された商品で、開封してから気づきましたね。
アナログLPは前回出ていなかったし、カラー盤だからいいとして、CDは同内容だからなあ、、、。

ということで、2007年盤をすでに持っている方はご注意を。
まだお持ちでない方は、ニール・ヤング好きならば楽しめるアルバムですので要チェック♪

今日のこの1曲は、1曲目に収録されているTanya Donelly「Heart Of Gold」。
なお、American Laundromat Records創設者Joseph H. Spadaroが監修した本作は、乳がんで亡くなった彼の母への追悼の意が込められており、収益は乳がんを患った女性へ寄付されるチャリティ・アルバムとなっています。森 陽馬

2022年1月31日(月) GLAD 「Say What You Mean」

イーグルス、ポコのメンバーで知られるティモシー・B・シュミット。
彼の美しい高音ヴォーカルとベース、そしてソングライティングが僕は大好きです。

その彼がポコ加入前の1960年代に在籍していたバンド、GLAD(グラッド)がCDで再発されました。

GLAD『Feelin' GLAD』
(国内仕様CD 日本語解説付 VSCD-5994 2,970円税込)

GLADは“サクラメントのビートルズ”と評されていたThe New Bleedが母体の男性4人組グループ。
L.A.へ拠点を移しエリック・ヴァンバーグプロデュースで1968年にリリースした唯一のアルバムが本作です。

今日のこの1曲は、ギタリストRon Flogel作の2曲目「Say What You Mean」を。
ママス&パパス的なサンシャイン・ポップで、ゴキゲンなハーモニーがNice♪
他の楽曲は、バッファロー・スプリングフィールドや英国ロックに影響を受けた雰囲気もありますね。

なお、本作が発売された時、ティモシーはポコ加入が決定、すでに脱退していたそうです。
残ったメンバーは、アンドルー・サミュエルズを迎え、Redwingと後に改名しました。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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