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  今日のこの1曲 “Archives”

<2017月1月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2017年1月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2017年1月1日(日) ビーチ・ボーイズ 「We're Together Again」

新年がやってきました。
2017年もPET SOUNDS RECORDをよろしくお願い申し上げます。

1981年OPENの当店は今年36周年。
現在の場所へ移転したのが2007年でしたから、新店舗での営業は早くも10年目となります。

この10年で武蔵小山の街並みも随分変わりました。
現在駅前は大規模な再開発工事を行っていますが、その横側の区画で新たに再開発事業が始まるとのこと。
一部の店舗は2016年末で閉店し、2017年3月までにその区画の他の店舗も閉店していくそうです。
悟空とか新楽飯店とかじらい屋ももうすぐなくなっちゃうのかな、、、。寂しいですね。

さて、元旦の今日は雲一つない青い空で、とても穏やかな1日でした。

心地良いけれど、ちょっとセンチメンタルな気分の時に聴きたい1枚。

ビーチ・ボーイズ『フレンズ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-25598 1,714円+税)

『ペット・サウンズ』ばかりが注目されている昨今ですが、1968年発表の今作も聴いてもらいたい名作。

♪友達でいよう 僕らはしあわせも涙も共に味わってきた♪「Friends」。
♪僕の人生を支えてくれ♪と祈るように歌われる「Be Here In The Morning」。

『ペット・サウンズ』、発売中止となった『スマイル』、ブライアン・ウィルソンの栄光と挫折が折り重なった時期、ビーチ・ボーイズの結束を呼びかけるようなメッセージも感じられる、穏やかながらも心に沁みる作品。

今日のこの1曲「We're Together Again」は、『フレンズ』と同じ頃に録音されたオリジナル・アルバム未収録曲。
ブライアン・ウィルソン作らしい繊細で美しくも切ないメロディーとコーラスが素晴らしいですね。

現在発売されている『フレンズ』国内盤ボーナス・トラックに収録されています。森 陽馬



2017年1月2日(月) ミーターズ 「チキン・ストラット」

新しい年が始まりました。

2017年は酉年。
その前の酉年は2005年。
ついこの前の感覚が強いのですが、12年間が過ぎたのですね。

さて、酉年にちなんだ曲を、と思いまして色々考えました。
曲名はもちろん、ジャケットもトリがデザインされているものがいいのでは、ということで、このCDにしました。

ミーターズ『ストラッティン』
(国内CD ワーナー 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16375 1,143円+税)

1970年に発表されたミーターズ3枚目のアルバムです。

このアルバムの1曲目に入っているのが「チキン・ストラット」。

初期のミーターズらしいインスト曲。
ニューオリンズのグルーヴ感が味わえる独特なビート感が最高です。

1970年当時シングルでも発売され全米50位まで上がるヒットを記録しています。
ギターの弦をひっかくような音が、ニワトリの鳴き声を表現していて面白い効果を上げていますね。森 勉



2017年1月3日(火)Dr John、Aaron Neville and Charles Neville 「Please Send Me Someone To Love」

2016年末から新年にかけて、店内でよくかけているお気に入り盤。

V.A『The Musical Mojo Of Dr John Celebrating Mac And His Music』
(輸入2CD+DVD Concord 0888072017733)

2014年5月3日ニューオリンズSAENGER THEATREで行われたドクター・ジョン・トリビュート・コンサート。

ブルース・スプリングスティーン、ジョン・フォガティ、ウォーレン・ヘインズ、メイヴィス・ステイプル等大物から、アラン・トゥーサン、アーロン・ネヴィル他ネヴィル兄弟、ダーティー・ダズン・ブラス・バンド、アンダース・オズボーン、ミーターズのジョージ・ポーターJr、ジガブー・モデリステ他、ニューオリンズ人脈の盟友も多数参加。

ブルーノートの現社長でありストーンズ新作のプロデュースも手掛けたドン・ウォズがベースを担当し、チャック・リーベル(Key)やファンキー・ミーターズのブライアン・ストルツ他が加わったバック・バンドも素晴らしい!

22曲収録2枚組CDと、更にその映像が丸々収録されたDVDも付いて超お買い得価格ですので、ドクター・ジョン及びニューオリンズ好きの方は買っておいて損はない1枚です。

今日のこの1曲は、ポール・バターフィールズ・ブルース・バンドの名カヴァーでも知られるパーシー・メイフィールド作「Please Send Me Someone To Love」。

ドクター・ジョンによるピアノ伴奏、アーロン・ネヴィルの美声、チャールズ・ネヴィルのサックス・ソロにジーンときます。森 陽馬



2017年1月4日(水) Aaron Neville 「I Wanna Love You」

ニューオリンズ繋がりで、アーロン・ネヴィル2016年発表作から今日のこの1曲。

Aaron Neville『Apache』
(輸入CD tellit records TELIT001CD)

2013年ドゥワップ・カバー作『My True Story』
(2013年2月1日今日のこの1曲紹介)以来約3年ぶりのアルバム。

近年は歌もの&ゴスペル作が多かったのですが、今作はガラッと変わって、ファンキーなサウンド・アレンジ。

それもそのはず、ソウライヴのギタリストだったエリック・クラズノーがプロデュース/ギター/作曲を担当。
更にレタス等ファンク・バンドで活躍している凄腕ドラマー、アダム・ダイチが全曲ドラムを叩いています。

2017年で76歳になるミュージシャンの新作とは思えないほど、活気溢れるグルーヴ感タップリの仕上がり。

でもやっぱり、アーロンの美しいファルセットが活かされたミディアム~スローな楽曲が僕は好きですね。

泣きのファルセット健在バラード⑤「Heaven』も彼らしい1曲ですが、今日はミディアム⑧「I Wanna Love You」。

テデスキ・トラックス・バンド現メンバーAlecia Chakourによるコーラスとアーロンの歌心が、優しく、力強く、愛の魂を揺さぶります。森 陽馬



2017年1月5日(木) 勝 新太郎 「サニー」

このCDはおよそ14年前に発売されたものですが、廃盤にならずしぶとく現行商品として残っています。

ペット・サウンズ・レコードでも隠れたベストセラーとして、常時店頭の壁を飾ってくれています。

勝新太郎『夜を歌う +8』
(国内CD 徳間ジャパン TKCA-72490 1,905円+税)

1969年に大映レコードよりLPとして発売された『夜を歌う』全12曲に、いろいろな所から集めた9曲をボーナスとして加えた全21曲が収録。

破天荒なイメージが充満しているカツシンさんですが、このアルバムに収められている楽曲はスタンダード・ナンバーということもあり、大真面目に取り組んでいるところが興味深く、微笑ましいところであります。

いい曲いっぱい入っていますが、ボブー・ヘブ1966年大ヒットを日本語(訳詞:曽根幸明)でカヴァーした「サニー」を今日のこの1曲に。森 勉


2017年1月6日(金) The Baker Brothers 「The Tide Is Turning」

日本でも人気のUKジャズ・ファンク・グループ、ザ・ベイカー・ブラザーズ。

1stアルバムから14年あまり、メンバー交代もありながら活動を続ける彼らの2017年最新作『ハイ・レズ』が、日本先行で本日発売になりました。
(国内CD 解説付 PCD-24482 2,400円+税)

オープニングに相応しいグルーヴィーなインスト「The Tide Is Turning」で幕を開ける今作。
(シンセ・ソロがかっこいい!)

新作は9曲のうち6曲がヴォーカル入り。

ニュー・オリンズ出身の黒人女性シンガー、アカンサ・ラングをフィーチャー。
彼女の歌声が入ることにより、インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズらを想起させるアシッド・ジャズ感があり、ファンキーなだけでなく緩急つけたソウル・アルバムに仕上がっています。

来週、新作を引っ提げて早々に来日も!
ヴァネッサ・フリーマンをヴォーカルに据えて、ビルボード・ライヴ東京と大阪で公演が行われる予定です。東尾沙紀



2017年1月7日(土) Eddi Reader 「Wild Mountainside」

東名高速から小田原厚木道路へ入りしばらく走ると、視界が広がるポイントがある。

陽の光を浴びながら、横目に富士山が見える瞬間。
心が浄化されるような想いで感極まりそうになるのは僕だけだろうか。

うまく表現できないが、言葉にならない想いが込み上げてくる。

富士山に何かがあるわけではなく、何かが待っているわけでもない。
ましてや、その何かが何かもわからない。
でも、その何かを探し求めて皆が生きている。

先日その道を走っている時、カーステレオからエディ・リーダー「Wild Mountainside」が流れてきた。

彼女の故郷スコットランド18世紀の名詩人ロバート・バーンズへ捧げた2003年発表作『Songs Of Robert Burns』に収録されているジョン・ダグラス作のナンバーだ。

その歌の中で、エディ・リーダーはこう歌っていた。
♪自然と自由の間を 私たちはあてもなく放浪する
Wild Mountainsideへ行ってみよう さまよいながら歩き回ろう そして山の呼ぶ声を聞こう♪ 森 陽馬


★掲載ジャケットは、「Wild Mountainside」収録、2016年発売2CD全30曲ベスト盤。
(輸入2CD Eddi Reader『The Best of Eddi Reader』 REVEAL059CDX)



2017年1月8日(日) イーグルス 「Outlaw Man」

2017年1月16日(月)当店地下アゲインにて、PET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man Vol.6』イーグルス特集を行います。

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2017年1月16日(月)
PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.6 イーグルス特集”
ライヴ・カフェ アゲイン(武蔵小山)
18時半開場 19時半開演 入場料1,500円
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2016年1月18日にグレン・フライが亡くなり、解散が表明されたイーグルス。
「ホテル・カリフォルニア」含め、イーグルス楽曲の魅力を天辰保文さんのお話しを伺いながら皆で噛みしめたいと思っております。お楽しみに。

さて、僕が好きなイーグルス楽曲は?

「Desperado」、「One Of These Night」、「I Can't Tell You Why」、「Take It Easy」、「Take It To The Limit」。
他にもイイ曲がたくさんあって絞れませんが、特に好きなのは2ndアルバム『Desperado』(ならず者)のB面!

ランディ・マイズナー作「Certain kind Of Fool」から、バーニー・レドンのバンジョー技が冴える「Doolin Dalton」。
そこからなだれ込むように続く「Outlaw Man」(デヴィッド・ブルー作)がかっこいいんですよね!
そしてイーグルスらしいサビのコーラスが切なく美しい「Saturday Night」。

このB面に初期イーグルスの魅力が凝縮されていると思います。森 陽馬



2017年1月9日(月) ファンキー・キングス 「スロー・ダンシング」

ファンキー・キングスが1976年に発表した唯一のアルバムが最新リマスターされ再発されました。
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 ソニー・ミュージック SICP-5156 1,300円+税)

ヒット曲としては1976年から1977年にかけてTOP100チャートに11週間入り、最高位61位まで上昇した「スロー・ダンシング」だけでしたが、アメリカン・ロック好きには無視できないアルバムでありグループだと思います。

この6人組グループには、3人のソングライターが在籍して腕を競ったかたちでアルバムを制作しました。

後にケニー・ロギンスと共作もするリチャード・ステコル。
シンディー・ローパーやバングルスに曲を取り上げられたジュールズ・シアー。
イーグルスへ曲を提供したり、グレン・フライとの共作も多いジャック・テンプチン。

それぞれがリード・ヴォーカルも担当し、ソングライティングと共にその個性を楽しむことができます。

なお、ジャック・テンプチンが作った今日のこの1曲「スロー・ダンシング」は、ジョニー・リヴァースが歌詞の中に出てくる「Swayin' To The Music」という言葉をタイトルにして全米10位まで上がるヒットを記録しました。森 勉



2017年1月10日(火) Jamestown Revival 「Love Is A Burden」

イーグルス/70年代アメリカン・ロックの良心を引き継ぐ最近のバンドも紹介しましょう。

Jamestown Revival『The Education Of A Wandering Man』
(輸入CD Republic Records B0025641-02)

Jamestown Revivalはテキサス出身Jonathan ClayとZach Chanceによる二人ユニット。

2014年発表1stアルバム『UTAH』(
2014年4月28日今日のこの1曲で紹介)はカントリー要素が強い作風&アレンジでしたが、2016年発表の今作はルーツ・ロック色が濃くなり、よりバンドっぽい仕上がりになりました。

メロディアスな楽曲及び二人のユニゾン・ヴォーカルはジェイ・ホークスを彷彿とさせますね。

今日のこの1曲は2曲目「Love Is A Burden」。

前作を取り上げた時はビートルズ「Hey Jude」を想起させるオリジナル曲「Home」が今日のこの1曲でした。

今作のこの1曲「Love Is A Burden」はビートルズ「Don't Let Me Down」的な雰囲気を持ったナンバー。
中間のギター・ソロもそれっぽい感じですね。

正統派アメリカン・ロックの王道をいくような3曲目「Journeyman」もお気に入りです。森 陽馬



2017年1月11日(水) La Turbo 「wistaria」

当店地下アゲインで毎月第一金曜日に定例ライヴを行っているLa Turbo(ラターボ)。

2013年秋からバンド活動は休止。
現在は加藤智子さん(vo/words)、村田潤哉さん(g/music)の男女ユニットとして活動中です。

2012年10月8日の今日のこの1曲で取り上げました前作『Share With』から約4年ぶり!
2016年発表5枚目となる新作『wistaria』は、お二人の''ギターと歌''で丁寧に紡がれたアコースティック・アルバム。(SRLT-2 全10曲 1,500円+税)

軽やかに爪弾かれるガット・ギター、少しハスキーで芯のある歌声に、ピアニカの懐かしい音色がちょこっと彩りを添えるほどのごくシンプルな作品です。

♪半世紀続く一件のある洋菓子店...Dear wistaria...♪
♪ウィスタリア(=藤)色した大きな看板 夕日に染まって♪
タイトル曲「wistaria」の詞の一部です。
ここに登場するお店は実在しているのかな?と想像を巡らせながらゆったりと音の波間を漂うのも楽しいです.。

最後を締めくくる「黄金色とノクターン」も、La Turboらしいブラジリアン・テイストの軽快な1曲♪
この曲を聴くと、あたたかな陽気が待ち遠しくなります。東尾沙紀



2017年1月12日(木) 小沢昭一 「流行歌のルーツ」

今日は新春初笑いといきましょう。

2016年は『ナイツ爆笑漫才スーパーベスト』という文字通り爆笑CDを紹介(
2016年1月9日今日のこの1曲)しましたが、2017年は少し落ち着いた笑いで攻めてみたいと思います。

小沢昭一『CD版小沢昭一的新宿末廣亭特選三夜』
(国内CD ビクター VICL-64684 2,200円+税)

2005年6月21~30日の10日間、小沢昭一は末廣亭の高座に連日上がり、粋な話を独特の語り口で聞かせてくれました。

俳句仲間であり、気心の知れた柳家小三治師匠の誘いで実現したこの企画は、6月下席夜の部の出し物のひとつとして、その日その場に居合わせた人のみが体験できたものでした。

その貴重な隋談が11年の時を経てCD化されました。

20数分の話×三夜、約1時間収録されています。

ノンキ節、オッペケペー節などを一節歌い流行歌のルーツを語ってくれたり、人間国宝・桂米朝師匠の秘密を語ったり、京都の鴨川沿いで昔見て忘れられない流しの夫婦の話とか、浪曲・清水次郎長伝の話があったり。

軽妙な語りのラストには、哀愁を帯びた音色が魅力のハーモニカ演奏も披露しています。森 勉



2017年1月13日(金) LAVA 「Larry Lee」

ジャケットからは内容の良さが伝わりにくい作品が時折ありますが、今日紹介するのもそんな1枚。

LAVA『ラーヴァ』
(国内仕様CD 金澤寿和氏による日本語解説付 TR049 2,400円+税)

<ノルウェーのTOTO>とも評されているSvein Dag Hauge(ギター)を中心とした4人組バンド。
1981年2nd&1982年3rdアルバムがAORマニアに知られているLAVA。
今作は1981年に発表されていた知る人ぞ知る1stアルバムです。

LAVAは英語で溶岩の意を持つので火山ジャケなのでしょうが、内容は心地良いフュージョン・サウンド。

ヴォーカルが入っているのは8曲中2曲のみで、他6曲は爽やかなインスト・フュージョン。
ラリー・カールトン、リー・リトナー、70年代後半フュージョンお好きな方なら絶対にオススメの隠れた名盤です。

今日のこの1曲は1曲目「Larry Lee」。

軽快かつ伸びやかに広がるギター・ソロが青い空に映えるゴキゲンなキラー・チューン♪
“ラリー”・カールトンと、“リー”・リトナーへのオマージュでしょうね。森 陽馬



2017年1月14日(土) 矢野顕子 「How Can I Be Sure」

映画『矢野顕子 SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女』(2017デジタル・リマスター版)が現在劇場公開中。

<2017年1月6日より新宿バルト9ほか映画館で15日限定ロードショー>とのことで、先日新宿へ行き開演ギリギリに間に合ったー、と思ったら、なんと!満席で入れず!

矢野顕子『SUPER FOLK SONG』は1992年発表ピアノ弾き語り一発録りによるカヴァー・アルバム。
この映画は、そのアルバムと同時に制作されたドキュメンタリー映像で以前TVかDVDで観たことがありました。

当日見に行こうと思い立って、予約もせずに新宿へフラッと向かったのですが、完全に侮ってましたね。

その映画『矢野顕子 SUPER FOLK SONG』。
昔見て印象に残っているのは、矢野顕子が同じ曲を何度も何度もやり直すシーン。

「アーティストの魅力は個性だ」とか「感性だ」と言う人もいるでしょうが、矢野顕子がその1曲のために悪戦苦闘している場面を見て、「重要なのは実力であり、努力であり、ひたむきな姿勢なのだ」と実感したことを憶えています。

なんとか、1月20日までに時間を作って、その場面をもう一度劇場で見たいですね。
(ちなみにその日は結局、シド&ナンシーの映画『サッド・ヴァケイション ラスト・デイズ・オブ・シド&ナンシー』を見ましたが、、。矢野顕子見る予定がシド・ヴィシャスになってしまうとは、、、うーん、、。)

今日のこの1曲は、矢野顕子『SUPER FOLK SONG』(国内CD 2013年リマスター MHCL-30075 1,800円+税)から、フェリックス・キャヴァリエ作/ヤング・ラスカルズの名曲「How Can I Be Sure」を。森 陽馬


2017年1月15日(日) シェイラ 「愛なき世界」(フランス語)

フランス・ギャル、シルヴィ・バルタンと共に、ミドル60'sのフレンチ・ポップス界を盛り上げてくれたシェイラ。

その彼女が1964年に発表したアルバムが日本初CD化されました。

シェイラ『ハロー・リトル・ガール』
(国内CD ワーナー 限定盤 WPCR-17556 1,143円+税)

新・名盤探険隊シリーズなので、低価格なのに詳しい解説・歌詞・対訳が付いているのがうれしいです。

このアルバムは、レノン&マッカートニー作品でイギリスではフォアモストがヒットさせた「ハロー・リトル・ガール」、マンフレッドマン「ドゥー・ワ・ディディ」、バート・バカラック作品2曲などをフランス語でカヴァーした曲や、フレンチ・ポップスらしいオリジナル曲を収録。

当時18才!キュートなシェイラの歌声と、フランスのスタジオ・ミュージシャンによるセンスある演奏が魅力です。

今日のこの1曲は、ピーター&ゴードンのデビュー・ヒット「愛なき世界」のフランス語カヴァーを。

フランス語は全くわからない僕ですが、なんとも語感がこの曲に合っている感じ。森 勉



2017年1月16日(月) The Tikis 「Pay Attention To Me」

60年代サイケ/ガレージ・パンクの有名・レアものを詰め込んだ人気ロック・コンピ・シリーズ <ナゲッツ>。

その発端となった、レニー・ケイ(パティ・スミス・グループ)監修・選曲『オリジナル・ナゲッツ』(72年)が2016年末に日本初CD化。(こちらは店長が後日ご紹介する予定です!)

あわせて日本編集/初CD化曲も満載の『ナゲッツ Vol.2』、『ナゲッツ Vol.3』も同時発売になりました。

65~68年の間に発表されたものにこだわり、エレクトリック・プルーンズ、ラヴ、デイヴィー・ジョーンズ(デヴィッド・ボウイ)、アートウッズなど名の知れたアーティストは収録されていますが、全部知ってるという方はかなりのツウ!という程、マニアックな名前が並んでいます...。

Vol.2とVol.3の監修者・伊藤秀世さんによる各曲の詳細な解説を読むと、新しい発見がたくさん♪

例えば、Vol.3に収録されているザ・ティキスですが、ハーパース・ビザールの前身となるグループ。
65年発表のシングルB面「Pay Attention To Me」はもろにビートルズに影響を受けた1曲になっています。

歌詞・対訳はありませんが、充実の日本語解説&最新リマスターで聴き応えありの内容です!東尾沙紀

★掲載ジャケットは『ナゲッツ Vol.3』
(国内CD 解説付 WPCR-17539 1,600円+税)



2017年1月17日(火) イーグルス 「You Are Not Alone」(邦題:陽だまりの中へ)

1月16日PET SOUNDS RECORD presents“天辰保文 Talking Man Vol.6 イーグルス特集”。
お越しいただいたお客様皆様、ありがとうございました。

日本列島大寒波のピークで朝からとても寒い1日でしたが、天辰保文氏の温かいトークと、イーグルスの素敵な歌に心が暖まりましたね。

グレン・フライが逝去したのが、2016年1月18日。
もうすぐ1周忌ということもあり、イベントの最後にはこの曲を天辰保文氏に選んでかけていただきました。

イーグルス「You Are Not Alone」

イーグルスの最新にして実質ラスト・オリジナル・アルバムとなってしまった2007年発表作『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』(国内2CD 天辰保文氏による解説、歌詞・対訳付 UICY-15005 2,857円+税)。
2枚組CDのうちディスク1の最後11曲目に収録されているナンバー。

グレン・フライが作詞・作曲・メイン・ヴォーカル。
♪孤独な夜に別れを告げよう 君はひとりじゃない♪と歌われる、彼らしい優しさと切なさに溢れた1曲。

天辰保文氏は、グレン・フライが亡くなった時、この曲を1日中聴いていたそうです。森 陽馬


2017年1月18日(水) The Pen Friend Club 「夏のペーパーバック」

2017年2月8日発売The Pen Friend Club『Wonderful World Of The Pen Friend Club』。
(国内CD 『陽だまりの彼女』等の作家越谷オサム氏によるライナーノーツ付 SZDW-1029 2,500円+税)

当店PET SOUNDS RECORDのみの先着オリジナル特典が決定いたしました!

大滝詠一「夏のペーパーバック」カヴァーのインスト&アカペラ・ヴァージョンを収録したCDR!

更に!恒例のThe Pen Friend Clubロゴ入りボールペンも先着で差し上げます!!

どちらも数に限りがありますのでご予約はお早めに。

ということで、今日のこの1曲はその2/8発売アルバムから、大滝詠一『EACH TIME』収録の名曲カヴァーを。

なお、この曲以外にも、ビーチ・ボーイズ「Sherry She Needs Me」(ブライアン・ウィルソン1998年発表作『Imagination』収録曲「She Says That She Needs Me」の元となった未発表曲)や、ロネッツ「Born To Be Together」のカヴァー。そして、素敵なオリジナル曲も収録された充実の4thアルバム。

平川雄一(G.Cho)、藤本有華(Vo.Cho)、西岡利恵(B.Cho)、祥雲貴行(Dr.Per)、ヨーコ(Org.P.Cho)、中川ユミ(Glo.Per)、大谷英紗子(Sax)による7人組となり、更に進化したペンクラ・サウンドをお楽しみに♪ 森 陽馬



2017年1月19日(木) COUCH 「ちいさな星」

東京都には現在1300万人以上の人が住んでいるそうだ。

渋谷や新宿など中心部はもちろん、たくさんの人が行き交う東京という街。
でも、その都会の雑踏にいると、なぜか無性に寂しさを感じることがある。

すれ違う通行人の疲れた横顔。
どこかに心を置き忘れてきたサラリーマンの無表情な目線。
名も知らない家族の楽しそうな風景。

騒音の中の静寂、ふと誰かのことを思い出す。
果たして自分という存在は、その誰かにとって意味があるものなのだろうか。

benzoの平泉光司、シアター・ブルックの中條卓、大橋徹也による3人組バンド、COUCH(カウチ)。
グルーヴ感溢れる演奏と平泉光司の真っすぐな歌声が持ち味である彼らの2017年発表新作『リトル・ダンサー』9曲目に収録されている切なくて美しいスロー・ナンバー「ちいさな星」を聴いて、そんなことを想った。

なお、その「ちいさな星」の後には、大貫妙子名曲「都会」のカヴァーがボーナス・トラックとして収録。
「都会」カヴァーは限定アナログEP盤で2017年1月25日発売されるそうだ。森 陽馬


★掲載ジャケットはCOUCH『リトル・ダンサー』。
(国内CD HRBR-004 2,000円+税)



2017年1月20日(金) サンドラ・アレキサンドラ 「夜霧よ今夜もありがとう」

1960~70年代、外国人が日本語で歌うレコードが数多く発売されました。
このCDはそんな曲を全20曲集めた労作コンピです。

『昭和カタコト歌謡曲 <女声編>』
(国内CD コロンビア COCP-39523 2,200円+税)

タイトルに歌謡曲とありますが、フランス・ギャル「夢みるシャンソン人形」、コニー・フランシス「ヴァケイション」、ダニエル・ビダル「オー・シャンゼリゼ」のような外国曲に日本語詞を付けて歌ってくれた曲も収録されています。

タイトル通り「カタコト」の美学が満載で、現在日本で活躍中のクリス・ハートのような流暢すぎる日本語ではなく、あやうさ、かわいさ、さりげなさが魅力の楽曲がずらっと並んでいます。

一般にも知られラジオでもよく流れていたベッツィ&クリス、ミルバ、ヴィッキーに加えて、グラビア界で人気だったアグネス・ラムや、美人ゴルファー、ローラ・ボーのキュートな日本語は誰にもまねできない雰囲気を感じさせてくれます。

今日はその中から、1970年前後に東京のクラブで歌手として活躍していたアメリカ黒人歌手、サンドラ・アレキサンドラが歌う浜口庫之助の名曲はいかがでしょうか。
ソウルフルな「夜霧よ今夜もありがとう」です。森 勉


2017年1月21日(土) チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス「Masters Of War」(戦争の親玉)

ピーター・バラカン氏が2016年ベストに挙げているアルバム。

チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス(Charles LLoyd & The Marvels)『I Long To See You』
(国内CD SHM-CD仕様 日本語解説付 UCCQ-1060 2,600円+税)

チャールス・ロイドは1938年メンフィス/テネシー生まれ、1960年代から活動しているジャス・サックス奏者。
2016年で御年78歳を迎えた彼。老舗ジャズ・レーベル、ブルーノートからリリースした入魂作がこの1枚。

ビル・フリーゼル、グレッグ・リーズ、ルーベン・ロジャース、エリック・ハーランドをバックに従え紡ぎ出す演奏は、静かで洗練された美しさがありながらも、その中に主張であったり優しさが込められていて、聴くほどにじんわりと沁みてきます。

ノラ・ジョーンズがしっとりと歌う「You Are So Beautiful」(ビリー・プレストン作カヴァー)、ウィリー・ネルソンをfeatした「Last Night I Had The Strangest Dream」が聴きものですが、今日のこの1曲はボブ・ディラン「戦争の親玉」(Masters Of War)カヴァーを。

♪戦争の親玉よ、そんなに金が欲しいか?お前が死ぬ時どんなに金があってもその魂は買い戻せないんだぜ♪
というディランのこの曲を、歌がなくとも気高い演奏と気品に満ちたアンサンブルで見事に表現しています。森 陽馬



2017年1月22日(日) Jimmy Webb 「Across The River」

ジミー・ウェッブマニア、要チェックの1枚!

映画OST『VOICES』
(輸入CD Varese Sarabande 3020674288)

1978年製作映画『VOICES』(邦題:ふたりだけの微笑)は、ジミー・ウェッブが音楽を担当。
サントラ盤には14トラック収録されており、そのうち12トラックをジミー・ウェッブが作曲。
(残り2曲は、Tom Petty&The Heartbreakers「Anything That's Rock'n'Roll」と、Willie Nelson「Bubbles In My Beer」)

ジミー・ウェッブ作12トラック中ヴォーカル曲は4曲だけで小品的作品ではありますが、どの曲も彼らしいセンチメンタルな旋律が楽しめます。

Burton Cummingsが歌う主題歌「I Will Always Wait For You」、あのアンディ・ウィリアムスの甥Andy&David Williamsがアート・ガーファンクルを彷彿とさせる歌声で聴かせる「The Children's Song」が聴きどころでしょう。

ただ、僕が一番気に入ったトラックは9曲目「Across The River」。

サックスが主旋律を奏でる約3分間のジャジーなインスト・ナンバー。
ジミー・ウェッブ作が持つ切なさと悲哀が内包された美しい1曲です。森 陽馬



2017年1月23日(月) The Smiths 「Asleep」

隙間からヒューヒューと吹いてくる冷たい風のような音。
どこか儚げで淡々と繰り返されるピアノのフレーズ。

♪眠れるよう歌って その後は一人にして 朝になっても起こそうとしないで
  僕は居なくなってしまうだろうから♪

ザ・スミス「Asleep」の詞の一部分、モリッシーらしいナイーヴな胸のうちが綴られた曲です。

冬の曲という訳でもないですし、どちらかというと詞もメロディも暗いのに、不思議と癒しをくれる1曲です。

飄々としてるのに切ない歌声と、美しいピアノの音色は、目を瞑って聴いていると違う世界へ連れて行ってくれます。東尾沙紀


掲載ジャケットは、ザ・スミスの「Asleep」収録の2枚組ベスト『ザ・ベスト~サウンド・オブ・ザ・スミス』です。
(国内CD WPCR-17186 1,800円+税)



2017年1月24日(火) コニー・スティーヴンス 「Tick-Tock」

2016年7月に発売され大好評を博した長門芳郎氏監修によるコンピレーションCD『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』の第2弾が発売になりました。

『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ Vol.2』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ソニー SICP-31038 2,000円+税)

全24曲収録。今回も前回同様ただのカタログ・コンピではなく、長門さんの音楽体験と知識に裏付けされた趣味趣味ミュージックがタップリ。世界初CD化、日本初CD化音源ざっくざっくです。

珍しい曲だけでなく、我々の世代にはおなじみのバッキンガムス、スパイラル・ステアケース、ゲイリー・パケット&ユニオン・ギャップ、サークルなど60'sの名曲も散りばめてあり、こういう曲も若い世代に聴いてほしいという長門さんの想いも伝わってきます。

選曲、ライナーノーツ、ジャケット・デザイン、三拍子揃って、聴いて、読んで、見て楽しいコンピ。
今回も長い間店頭演奏されることでしょう。

今日のこの1曲は、とびっきりのガール・ポップスを。
コニー・スティーヴンス1970年のシングルB面曲「チック・タック」(Tick-Tock)。

プロデュース&アレンジはこの後フィラデルフィア・サウンドの重鎮となるトム・ベル。
めでたく世界初CD化です。

なお、前作『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』が全16曲入でアナログ化されました。
あのジャケットがLPサイズに。イイです。森 勉



2017年1月25日(水) Suchmos 「PINKVIBES」

年が明けたと思ったら、あっという間に1月も下旬になってしまいましたね。
忙しなく過ぎてしまったこの年始、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

CD店としては、昨年末から年始にかけてSMAPのベスト盤がたくさん売れました。

ここ10年以上CDを買っていなかった、というような方もご購入層で多くいらっしゃいましたからね。
CD不況と言われていますが、リスナーが望んでいる商品を出せば売れるんだな、というのを感じました。
とにかくも、街のCD店としてはこういうヒット商品があるのは本当にありがたい限りです。

さて、「最近売れているCDは?」と聞かれたら、今はこのアルバムと答えるでしょう。

Suchmos(サチモス)『THE KIDS』
(限定盤CD+DVD PECF-9023 3,500円+税/通常盤CD PECF-3174 2,500円+税)

2015年発表1stアルバム『The Bay』が当店でも超ロングセラーを記録。
2015年7月13日今日のこの1曲で紹介)
2016年1月発表シングル収録曲「STAYTUNE」が車のCMソングとして使われブレイク。
夏フェス出演でファン層を広げ、満を持しての2ndアルバム発売、という見事な流れ。

<湘南のジャミロクワイ>なんて表現を以前使いましたが、そんな形容詞はもう不要でしょう。
このデジタルの時代に、幼馴染のメンバー6人がスタジオで音を出し合い魂込めて作ったSuchmos Soundは、これから更に多くの人へ聴かれることになると思います。

今日のこの1曲は、メロウかつグルーヴィーなエレピの音色と、ベース&ドラムのアンサンブルが最高にシャレている3曲目「PINKVIBES」を。森 陽馬



2017年1月26日(木) Nulbarich(ナルバリッチ) 「NEW ERA」

<黒っぽい日本のマルーン5>!?

昨日1/25の今日のこの1曲で取り上げたSuchmosに続き、ブレイクが期待されるバンド。

Nulbarich『Guess Who?』
(国内CD NCS-10121 2,200円+税)

Nubarich(ナルバリッチ)は、シンガー・ソングライターJQを中心にした日本人グループ。

ポップなメロディーに、生演奏を主体にしたソウルフルなアレンジがNice♪
大橋トリオのような洋楽っぽい邦楽、Suchmos、cero等SOULの影響を受けたPOP/ROCK好きの方にオススメ。

今日のこの1曲は、2016年10月発表1stアルバムから、まさに"新世代"を意味する2曲目「NEW ERA」を。

なお、この1stアルバム『Guess Who?』は、
第9回CDショップ大賞2017にノミネートされています。森 陽馬


2017年1月27日(金) カウント・ファイヴ 「サイコティック・リアクション」

エレクトリック・プルーンズ、ストレンジラヴス、シャドウズ・オブ・ナイト、シーズ、カウント・ファイヴ、クライアン・シェイムス、ブルース・マグース、ナッズ、、、。
グループ名を口にしただけでも、1960年代中期ロック・シーンの興奮が甦ってくるなぁ。
中学・高校時代を思い出します。

『オリジナル・ナゲッツ』(国内CD ワーナー WPCR-17537 1,600円+税)は、そんな時代(1965~68年)のサウンドが全27曲詰め込まれているナイス・コンピCDです。
ミドル60'sの音楽シーンを知る上で欠かせないアメリカン・ビート・グループの活きの良さをたっぷり楽しめるものです。

ビートルズを中心にしたブリティッシュ・グループに圧倒されていた時期もありましたが、このCDに入っている曲などを聴けば、アメリカのグループも捨てたもんじゃないと感じる方が多いと思います。

ファズ、ワウワウ、フィードバックなどのギター・サウンドを強調しながらロックンロールするサイケなサウンドは、時を超えて『ナゲッツ』として存在しています。

チョコレート・ウォッチ・バンド、マジック・マッシュルームス、サーティーンズ・フロア・エレヴェーターズなど、名前だけでそそられるグループもいます。

カウント・ファイヴはカリフォルニア/サンノゼ出身、10代の5人組。
メンバー全員の共作「サイコティック・リアクション」は、1966年10月に全米チャートで最高位5位を記録した大ヒットとなりました。

当時ヒットしたからこそ知った1曲ですが、今でも大好きな1曲です。

ファズを効かせたギターで始まり、楽器がひとつずつ加わっていくイントロと強引な転調。
熱演に心熱くなります。森 勉



2017年1月28日(土) ダイナソーJr 「Tiny」

ダイナソーJr、最高!!

1月27日(金)ダイナソーJr、六本木EXシアター単独公演へ当日券で行ってきました。

怒り、悲しみ、痛み、、、僕らの日々もやもやした想いを解放してくれるような轟音!
その轟音の霧奥から微かに聴こえてくるJ・マスシスの怠い歌声。
そして、その深い霧を切り裂くようなJのギターと、爆走するマーフのドラム&ルーのベース!

1日何十回もリピートしてバカみたいに昔聴きまくった「Out There」をやってくれた時は、ホント涙出そうになりましたよ。

爆音シャワーを浴びてたら、学生時代の色々なことを思い出してなんだか感動しちゃったなあ。

古い曲聴いてアガったけど、2016年発表作『Give A Glimpse Of What Yet Not』から演った5曲も良かった。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HSE-6192 2,490円+税)

ということで、今日のこの1曲は「Out There」の直前に披露された「Tiny」を。森 陽馬



2017年1月29日(日) OASIS 「Live Forever」

2016年末から公開されているオアシスの映画『オアシス:スーパーソニック』を先日鑑賞しました。

リアム&ノエル・ギャラガー兄弟製作総指揮。
バンド結成時~2日で25万人を動員した96年ネブワース公演まで、絶頂期の彼らを凝縮したドキュメンタリーです。

メンバーにツアーマネージャー、2人の母親などのインタビューとライブ映像を交えた約2時間。

当時の彼らの悪ガキっぷり、父親との確執、どのようにしてモンスターバンドへとのし上がっていったかという事も世代ではない自分にはよくわかりましたし、日本初来日時の映像も結構あり見応えがありました。

何より大きい音で聴くライヴ映像,,,。
特にノエル兄ちゃん弾き語りによる「Live Forever」にはグッときてしまいました。

掲載ジャケットは「Live Forever」を収録した94年の1stアルバム『オアシス(Definitely Maybe)』。
(国内CD 20周年記念デラックス・エディション3枚組 SICP-4110 4,000円+税) 東尾沙紀



2017年1月30日(月) LONGBRANCH/PENNYWHISTLE 「Don't Talk Now」

1990年代某レコード店に勤めていた時、中古LP買取でLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが入ってきました。

音楽雑誌で存在は知っていたものの初めて見る盤!
仕事中ながら半ば興奮しつつ、店内営業中に針を落としてみました。

1度通して聴き、名残惜しい思いで店頭に出したら、高額ながらその当日に即売!
もう少し聴き込みたかったなぁ、と感じたのが懐かしいですね。

そのLONGBRANCH/PENNYWHISTLEが、遂に初CD化されました。

ロングブランチ/ペニーホイッスル『LONGBRANCH/PENNYWHISTLE』
(国内仕様CD 日本語解説・歌詞付 2,700円+税)

イーグルスのグレン・フライと、ソングライターのJ.D.サウザーがアサイラムからデビューする前に組んでいたユニット。1969年発表唯一のアルバムです。

当時はAmos Recordsというレーベルからの発売で全くヒットしなかったのでプレス枚数も少ないのでしょう。
あの時一度聴いて以来、何度か見かけたことはありましたが、○万円という価格で手が出ませんでした。

約20年ぶり!やっとじっくり聴くことができてうれしい限り♪
ジェームス・バートン、ライ・クーダー、ジョー・オズボーン、ジム・ゴードン、バディ・エモンズ、ラリー・ネクテル、ダグ・カーショウ等バック・ミュージシャンが凄腕揃いだったのも今回初めて知りました。

今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラー作「Don't Talk Now」。
あのジェイムス・テイラーがアップル時代に出した作品の1曲目に収録されていた楽曲のカヴァーです。
ライ・クーダーのギターが印象的に響いてきます。森 陽馬



2017年1月31日(火) トゥーツ・シールマンス 「ザ・マウンテン・ウィスラー」

トゥーツ・シールマンスは1922年ベルギー/ブリュッセル生まれ。
惜しくも2016年8月に94歳で亡くなってしまいましたが、ハート・ウォーミングな作品をたくさん残してくれました。

このアルバムは1961年にスウェーデンのメトロノーム・レーベルから発表されたもの。
CD化は世界初となるそうです。

トゥーツ・シールマンス『トゥーツ』
(国内CD 解説:大江田信 WPCR-17585 1,500円+税)

トゥーツと言えば暖かな音色のハーモニカ演奏が代名詞になっていますが、このアルバムではそれに加えて彼の口笛とギターがフィーチャーされています。

「ブルーゼット」の初演ヴァージョンも収録されていますが、今日は1曲目に入っているほのぼのとした雰囲気に心和む「ザ・マウンテン・ウィスラー」。森 勉





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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