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  今日のこの1曲 “Archives”

<2025月4月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2025年4月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。
<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2025年4月1日(火) 竹内まりや 「人生の扉」(ライヴ)

CDジャケットだけを見ると、まりやさんの新しいのがまた出た!と思ってしまいますが・・・。
これは、2024年10月23日に発売された『Precious Days』に加え、CD+ブルーレイ又はCD+DVDのライヴ映像部分の音源だけをCDにして付属した特別盤。
4月15日から始まる11年ぶりのライヴ・ツアーを記念して作られた2枚組CDです。

竹内まりや『Precious Days (souvenir edition)』
(2枚組CD 初回生産限定盤 先着でポストカード付 WPCL-13640 4,180円税込)

ディスク2のライヴCDには、映像は17曲入りでしたがCDの収録時間の関係もあり、洋楽カヴァー2曲(「瞳のささやき」、「悲惨な戦争」)をカットして、全15曲収録になっています。

・2020年11月20日Zepp Tokyo限定配信ライヴから「September」、「Oh No, Oh Yes!」、「静かな伝説」等8曲。
・2012年9月2日山中湖SWEET LOVE SHOWERから「家に帰ろう」、「元気を出して」の2曲。
・2010年12月4日日本武道館での「みんなひとり」。
・2010年12月21日大阪城ホールでの「人生の扉」。
・2014年12月13日大阪城ホールでの「いのちの歌」。
・2014年12月20日日本武道館での「プラスティック・ラヴ」、「駅」。
すべて、初CD化音源です。

2024年に出た『Precious Days』をお持ちの方は、1枚目はダブりますが、2枚目は上記のような内容ですので是非!
青いスーツ姿でギターを持つまりやさんの勇姿(2014年ライヴ・ツアー冒頭の衣装)、すてきです。
このジャケット、アナログの大きさでも欲しくなりますね。森勉


2025年4月2日(水) Curtis Stigers 「Until You Were Gone」

「I Wonder Why」のヒットなどで知られ、90年代初頭から活躍しているアメリカ出身のシンガーソングライター/サックス奏者、カーティス・スタイガース。
約3年ぶりの新作は、味わい深い歌声が活きるシンプルなシンガーソングライター作品♪

Curtis Stigers『Songs From My Kitchen Volume 1』
(輸入CD PPR002)

コロナ禍にもファンとの交流をと、愛犬4匹が自由に行き来する自宅の素敵なキッチンから配信された弾き語りライヴ(2021年4月から全53回!)をきっかけに生まれた本作。配信でいろんな曲を取り上げたことで再発見したオリジナル&カヴァーを、バンドで録音しています。

パティ・グリフィン「Goodbye」のカヴァーや、アイルランド出身ブライアン・ケネディとの共作曲「Don't Look At Me That Way」、兄ジェイクとの共作「Burn It Down」、50年近く経って初めて顔を合わせた父親との関係を描いた「Good To Know You」などなど全11曲。

本日は前々作でも取り上げていた、彼のお気に入りのシンガーソングライターJohn Fulbright「Until You Were Gone」カヴァーを。カーティスのハスキーな歌にもぴったり。穏やかなアレンジ、サックス・ソロが良い雰囲気です。

左の小さい画像ではわかりづらいのですが、小さくて可愛らしい愛犬1匹がいい感じに写り込んでいます。
犬ジャケ好きな方にも是非チェックしてほしい1枚です。東尾沙紀


2025年4月3日(木) Iggy Pop 「I Got A Right」

イギー・ポップ来日公演を2025年4月2日東京ガーデンシアターで観てきました。

ザ・クロマニヨンズが前座で疾風の約30分。イギーオマージュでヒロトが上半身裸になる熱演+「初めてロック・コンサートへ来た人は、きっと一生忘れられない1日になると思うよ!」という熱いMCもあり程よく温まった後イギー登場!

1曲目のイントロで早くも上半身裸になり、そこから怒涛の1時間半!まさに伝説ではなく現役!
77歳(4月21日で78歳!)ながら、客席へダイブしたり、マイクスタンドを投げ放つなど凄まじいステージでした。

ギター二人(片方はヤー・ヤー・ヤーズのニック・ジナー)、ベース、ドラム、キーボード、ホーン二人を加えた7人編成バンドはかなりの爆音! 耳鳴りが残るほどでしたが、PUNK魂が宿ったイギーの歌声はしっかりと聴き取れました。

そしてラスト、バンドと共に脇へ下がった後、イギーのみ再び登場し、マイク無しで何かを叫んでいました。
その勇姿を見て、言葉にならない感動が押し寄せ涙が溢れました。
生き抜くということ、その覚悟を持つことの大切さを改めて教えてもらった一夜となりました。森陽馬

★今日のこの1曲は、「Raw Power」「The Passenger」等も良かったけれど、最も盛り上がった「I Got A Right」!
掲載ジャケットは、イギーの最新盤『Live At Montreux Jazz Festival 2023』。(「I Got A Rightは未収録)
(国内Blu-ray+2CD 日本盤限定仕様 解説付 GQXS-90509 7,150円税込)


2025年4月4日(金) RUMER 「Dangerous」 with Redtenbacher's Funkestra

風はまだ冷たいけれど、陽射しはやっと春らしくなってきましたね。
そんな春の陽気にピッタリのアルバムを取り上げましょう。

RUMER『IN SESSION with Redtenbacher's Funkestra』
(輸入CD RUM001CD)

カレン・カーペンター似の歌声が魅力的なパキスタン生まれ英国育ちの女性シンガー、ルーマー。
ロンドンを拠点に活動中のオーストラリア人ギタリスト、Stefan Redtenbacherとの共同プロデュースによる、セルフ・カヴァーを中心とした新作アルバムです。

StefanのバンドRedtenbacher's FunkestraはUK発ジャズファンク作品を出していることもあり、本作もグルーヴ感あるアレンジになっているのかな?と思って聴き始めたのですが、その予想を良い意味で裏切り、今までのルーマーと基本的には変わらずの雰囲気。
より生バンド的な演奏と、彼女の柔らかな歌声が心地良く調和した1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、4曲目「Dangerous」。
ダンサブルなオリジナルよりもメロウ・グルーヴな編曲で、こちらの方が好みかも。
Pete Billingtonが奏でるエレピ&ハモンド・オルガンの温もり溢れる音色は、心穏やかになる春の陽射しのようです。森陽馬


2025年4月5日(土) エルトン・ジョン&ブランディ・カーライル 「ローラ・ニーロの薔薇」

曲名が「ローラ・ニーロの薔薇」(原題:The Rose Of Laura Nyro)。
どんな曲なのだろう?と興味が湧きますよね。

これは、エルトン・ジョンとブランディ・カーライルが組んだ新作アルバム『天使はどこに』(原題:Who Believes In Angels?)の1曲目に収録されている楽曲です。

エルトン・ジョン&ブランディ・カーライル『天使はどこに』(Who Believes In Angels?)
(国内CD DVD付完全生産限定盤 UICY-80579 7,700円税込/国内CD 通常盤 UICY-16279 3,300円税込)

本作のプロデュースは、ローリング・ストーンズの2023年傑作『ハックニー・ダイアモンズ』を手掛けたアンドリュー・ワット。
バックバンドは、チャド・スミス(レッチリ)、ピノ・パラディーノ、ジョシュ・クリングホッファーと超豪華メンツ!
『ハックニー~』を彷彿とさせるエネルギッシュなロックでポップな1枚に仕上がっています。

で、1曲目の「ローラ・ニーロの薔薇」。
ローラ・ニーロ「ELI'S COMIN'」を大胆に織り込んだ、エルトン印の壮大なポップ・ナンバーでした。
ブランディ・カーライルのきれいな歌声も素晴らしいですね。
アンドリュー・ワットの編曲パワー、おそるべし! 森陽馬


2025年4月6日(日) イノセンス 「メアジー・ドーツ」

ソニー・ミュージックから3月中旬発売になった<Hidden Gem In 60/70's~発掘!洋楽隠れ名盤>シリーズが、なかなかの評判です。
先日3月13日にこのページで、スリー・ディグリーズを紹介させてもらいましたが、今日はこちらを。

イノセンス『イノセンス』+3
(国内CD 解説付 SICP-6655 1,430円税込)

ソングライター・コンビのピート・アンダース&ヴィニ・ポンシアが中心となり、カーマ・ストラ・レコードの社長アーティ・リップを加えた3人が、イノセンスという名義で1967年に発表した唯一のアルバム。これがいいんです。

「すてきな言葉」(There's Got To Be A Word)と「メアジー・ドーツ」のチャート・ヒットがあるとは言え、当時の日本ではちゃんとした評価をされませんでした。しかし、CDの時代になり、何度か再発される内にソフトロックの隠れ名盤として知られるようになった、僕も大好きな1枚です。
ボーナス・トラック3曲の中の1曲は、「すてきな言葉」を作ったドン・シコーニが自ら歌ったヴァージョンも入っています。

今日の1曲は「メアジー・ドーツ」を。
古いノベルティ・ソングを彼ららしいアレンジで聴かせてくれるものです。

余談ですが、オールド競馬ファンにはこの曲タイトルに反応するかも?
当店がオープンした1981年、JRAの記念すべき第1回ジャパン・カップの勝ち馬は、キャッシュ・アスムッセン騎乗の伏兵【メアジー・ドーツ】というアメリカの馬でした。森勉


2025年4月7日(月) Alpaca Sports 「Tonight」

さわやかで甘酸っぱくて切ない、ギター・ポップ/ソフト・ロック・アルバム。

スウェーデン・ヨーテボリで結成、2011年から活動している男女インディー・ポップ・トリオ、アルパカ・スポーツ。
スペインの人気レーベルElefant Recordsから、約7年ぶりの新作がリリースされました。

アルパカ・スポーツ『アナザー・デイ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲 TCRD-042 2,200円税込)

春から初夏にかけてのやわらかな陽気が似合う彼らの音楽。
瑞々しいアレンジ、スウィートな歌声は変わらずながら、コロナ禍、結婚、最愛の母との別れ...中心人物アンドレアス(vo/g)の人生の転機となった出来事、心情が反映された詞には切なさ、儚さも感じられます。

今作には、彼の奥さんでミュージシャンのクリスティーナ・ケサダもバック・ヴォーカルで参加。
彼女の声も加わり、コーラス・ワークにはこれまで以上にこだわりが感じられます。

叙情的なメロディ、賛美歌のような美しいハーモニーに癒やされる「Tonight」を今日の1曲に。東尾沙紀



2025年4月8日(火) Silje Nergaard 「Tomorrow We'll Figure Out The Rest」

春の陽射しを感じながら、昼にゆったりと。
もしくは、疲れた身体と心をやさしく労わりながら、夜にしっとりと。

何時聴いても、穏やかな気持ちになれるオススメの1枚です。

SILJE NERGAARD『Tomorrow We'll Figure Out The Rest』
(輸入CD Masterworks/Sony 19802890702/輸入LPもあり)

Silje Nergaard(セリア・ネルゴール)は、1966年生まれノルウェー発の女性シンガー。
セリアの名義で1990年頃に発表した「やさしい光につつまれて」(Tell Me Where You're Going)が、日本でもヒットしてラジオでよくかかっていました。
本作はその彼女が両親と家族への想い出を歌に込めた2025年作品です。

今日のこの1曲は、アルバム最後に収録されているタイトル曲「Tomorrow We'll Figure Out The Rest」。
セリアの透き通った歌声と、Vince Mendoza(ヴィンス・メンドーサ)が指揮するStavanger Symphony Orchestraの上品なバック・サウンドが美しく調和した、とても素晴らしいナンバーです。森陽馬



2025年4月9日(水) 相川理沙 「おくり火」

当店が応援し続けている福岡出身の女性シンガー、相川理沙さん。
彼女がライヴ会場で販売しているCDを、当店にて取り扱いさせていただけることになりました。

相川理沙『あの頃よりも、青く』
(国内CD TR-004 2,000円税込)

相川理沙さんは数年前まで関東を拠点にしていましたが、現在は故郷の福岡へ戻り活動中。
澄んだ美しい声は健在で、誠実な歌を歌い続けています。

本作は彼女が2024年に制作した6曲入りのミニ・アルバム。
ピアニスト郡奈津子、ドラムスchang skywalkerと共に、アコースティックな演奏をバックに録音された1枚です。

アン・サリーが歌う「蘇州夜曲」(『MOON DANCE』収録)を彷彿とさせるアレンジの「夏の風」も印象的ですが、今日のこの1曲は、亡き人を想う切ない気持ちが伝わってくる4曲目「おくり火」を。
包容力があって、安らぎを与えてくれる女性ヴォーカルお好きな方は、是非聴いてみてください。森陽馬

通販コーナーにも掲載しました。


2025年4月10日(木) LAKE 「Bucolic Gone」

当店の近隣にある桜の隠れ名所、かむろ坂や西小山の桜並木通りも、葉桜が目立ってきました。

開花後寒い日が続いたこともあり、例年よりも長く桜を楽しめましたが、だいぶ散ってきましたね。

そう、4月のこの時期は、春の陽射しを心地良く感じる日もあれば、今日のような雨模様の日もあります。
新しい出会いや生活で華やかな面があるのと対照的に、別れや郷愁で切ない想いになることもありますよね。

そんな春の曇り空の日、メランコリックな心持ちの時に聴きたくなるのが、今日紹介するこの1枚です。

LAKE『Bucolic Gone』
(国内CD 日本限定CD化 歌詞・対訳付 EPCD138 2,640円税込)

LAKEはイーライ・ムーア&アシュレー・エリクソン夫婦を中心にワシントン州オリンピアで結成されたユニット。
2025年で結成20周年を迎え、現在はアンドリュー・ドーセットを加えた3人編成で活動している彼らの通算10作目は、メロウなメロディーと浮遊感あるサウンドが合わさった、不思議な魅力を持ったアルバムです。

今日のこの1曲は、落ち込んでいる時でも、ほどよく心に響いてくるポップ・ナンバー「Bucolic Gone」。森陽馬


2025年4月11日(金) すずめのティアーズ 「糸繰り節」

2025年4月12日(土)はRECORD STORE DAY!

<レコード店へ足を運び、アナログ・レコードを聴いて音楽を楽しもう!>
RECORD STORE DAYは、2008年に米国で始まった中小レコード店と音楽ファンのためのイベント。
様々なレコードがRECORD STORE DAY当日に限定発売されます。

RECORD STORE DAY JAPAN 2025のアンバサダーは、DJ KOCO aka SHIMOKITA。
当店で販売する国内盤タイトルは以下になります。
DJ KOCO aka SHIMOKITA、3776、大貫妙子、一十三十一、さらさ、すずめのティアーズ、ムーンライダーズ、満島ひかり、Chilli Beans.、Alan Kwan&林正樹、Balming Tiger、Jah Gumby、Tiroleantape Chapter4、綾小路翔/夏海姉妹、45trio、かとうれい子、田中裕梨、渡辺シュンスケ、etc...。

入荷した輸入盤タイトルは以下です。
John & Yoko Plastic Ono Band、Taylor Swift、Liam Gallagher、Lianne La Havas、Nick Lowe、Joni Mitchell、Alex Chilton、PiL、The Cure、Jethro Tull、David Bowie、Michael Kiwanuka、Carla Thomas、Cimarons、Jackie DeShannon、Virgin Suicides OST、『Jazz Dispensary:Night Lights』、『Caroline Now! The Songs of Brian Wilson and The Beach Boys』
大幅にショートして1枚のみのタイトルがございます。売り切れの際はご了承ください。

今日のこの1曲は売切必至?!、すずめのティアーズ(佐藤あずさ&あがさ)の1stアルバムから「糸繰り節」。

すずめのティアーズ『Sparrow's Arrows Fly So High』
(国内LP RSD2025完全限定盤 DYSU1 5,000円税込/国内CD DYS007 3,300円税込)

ミュージック・マガジン誌2025年1月号『ベスト・アルバム2024』、JPOP/歌謡曲部門第1位を獲得した1枚!
すずめのティアーズによる日本民謡×ブルガリア民謡×二声ヴォーカルを、アナログで楽しみましょう。森陽馬


2025年4月12日(土) LIANNE LA HAVAS 「Lost & Found」

本日のRECORD STORE DAY 2025、たくさんのご来店・お買い上げ、ありがとうございました。

音楽の聴き方や楽しみ方は変化していますが、音楽を聴いて心が熱くなる気持ちは忘れずにいたいですね。

僕が楽しみにしていたレコード・ストア・デイ2025アイテムはこの1枚です。

LIANNE LA HAVAS『Is Your Love Big Enough?』
(輸入LP Limited Edition PINK & BLUE GALAXY MARBLE VINYL 5021732550439)

1989年英国でギリシャ系父とジャマイカ人母との間に生まれた女性シンガー、リアン・ラ・ハヴァス。
<女性版プリンス>、<新世代のシャーデー>とも評される彼女が2012年に発表した1stアルバム。
聴いた瞬間、身体に電気が走るような歌声とオーガニックな演奏が素晴らしい作品です。

発売当時もアナログは出ていましたが、近年は中古LPが超高値なのでうれしいリイシュー。
シングル・ジャケットのカラー盤仕様になっています。

今日のこの1曲は、スローナンバーA面3曲目「Lost & Found」を。
疲れて帰ってきた夜遅くに、部屋でじっくりと聴いて、物心に耽りたくなります。森陽馬


2025年4月13日(日) 一十三十一 「Like A First Kiss」 feat. Wild Nothing

聴くたびに胸の鼓動が早くなって、夢のような現実を突き抜けさせてくれる1曲。
真に、First Kissのような・・・。

一十三十一(ヒトミトイ)がWild Nothingと組んだ新曲「Like A First Kiss」。

Jack Tatum(Wild Nothing)が手掛けた躍動感溢れるトラックと、一十三十一の艶やかな歌声は、"First Kiss"の如く忘れられず、音楽がかかっていない時でも脳内再生されるほど、媚薬のような中毒性を感じるキラーチューンです。

流線形の2006年発表傑作『TOKYO SNIPER』(リード・ヴォーカルは一十三十一)から早19年。
シティ・ポップを更にアップデートさせたグルーヴに心躍らされました。森陽馬


★掲載ジャケットは、Record Store Day 2025で発売された7inchアナログ盤。
一十三十一『Like A First Kiss』 feat. Wild Nothing
(国内7inch 限定盤 HBAJ-1001 2,200円税込)

★この曲が収録された彼女の約7年半ぶりとなる新作アルバム『Telepa Telepa』も好評発売中です。

(国内CD HBRJ-1029 3,080円税込)


2025年4月14日(月) Stone Foundation 「Cut Me Loose」 feat.J.P.Bimeni

ホーン・セクションを擁するUKの正統派8人組ソウル・バンド、ストーン・ファンデーション。
結成25周年を越え、作品毎に味わいが増していく彼らの3年ぶりの新作がリリースされました。

Stone Foundation『The Revival Of Survival』
(輸入CD 100% Records 100CD158 /輸入LPもあり)

11作目となる今作は、ストーン・ファンデーションらしい渋味の中に、じわじわと胸を熱くさせてくれるファンクネスが共存した、クールなナンバーがずらり♪

UK人気ベテラン・シンガーOmar、Acid Jazzの新鋭Laville、東アフリカ・ブルンジがルーツであるJ.P.Bimeni、Sheree Dubois&Carmy Loveの女性シンガー2人など多彩なゲスト・ヴォーカリストをはじめ、元スタイル・カウンシルのミック・タルボット、サックスにジャッコ・ピーク、エンジニアはチャールズ・リース...とポール・ウェラー人脈も参加。
おなじみとなったポール・ウェラー所有のBlack Barn Studiosでレコーディングされています。

J.P.ビメニの太い歌声がかっこいい「Cut Me Loose」は今作の中でも特にファンキーで熱い1曲!
Feel The Rhythm!Join Together! これはライヴで盛り上がりそうです。東尾沙紀


2025年4月15日(火) 鈴木雅之(竜ケ崎宇童) 「禁煙音頭」(Niagara Triangle 1978 Mix)

大滝詠一が1978年に発表した奇盤『LET'S ONDO AGAIN』。
B面2曲目収録の「禁煙音頭」は、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド「スモーキン・ブギ」(作曲:宇崎竜童)をビーチ・ボーイズ「ヘルプ・ミー・ロンダ」等をミックスした音頭にアレンジし、禁煙をテーマにした歌詞に改変した楽曲でした。

その「禁煙音頭」を歌っていたのが、竜ケ崎宇童(鈴木雅之の変名)。
シャネルズ「ランナウェイ」でデビューする約2年前のことです。

2025年でデビュー45周年を迎えた鈴木雅之がドゥーワップに特化した記念盤『All Time Doo Wop!!』を発表。
本作は「ランナウェイ」2025新ヴァージョンなど、単なる寄せ集めではなく新録音も収録した3CD編集盤です。
そのディスク1の1曲目には、「禁煙音頭」(Niagara Triangle 1978 Mix)が収録されていました。

鈴木雅之『All Time Doo Wop!!』
(初回限定3CD+Blu-ray ESCL-6076 7,700円税込/通常3CD ESCL-6080 5,500円税込)

この「禁煙音頭」(Niagara Triangle 1978 Mix)は、新たに発掘されたレア・トラック!
本編歌唱の一部を大滝詠一本人も一緒に歌っている未発表音源です。

なお、曲の中間、煙にむせて咳き込んでいるのは山下達郎によるもので、この3人が参加しているトラックということから、<Niagara Triangle 1978 Mix>という副題が付いているのでしょう。
栄えある45周年記念盤の1曲目に、こんなマニアックなトラックを選曲するなんて、マーチンのナイアガラ愛を感じますね。森陽馬


2025年4月16日(水) 大滝詠一 「恋の汽車ポッポ」(シングル・ヴァージョン)

「僕のやりたい音楽は、“POP”なのだ。」

1972年に愛用していた手帳の巻頭の一言として、大滝詠一が記していた言葉です。
(2023年11月1日発売はっぴいえんど『HAPPY END』(3rdアルバム)のブックレットに掲載されていました。)

個人的にははっぴいえんど時代の大滝詠一は、「ロックの人」というイメージでした。
しかし、1971年に出たソロ・シングル第一弾「恋の汽車ポッポ」、その後1972年のソロ・ファーストLPを聴いてからは、オールディーズ/50's、60'sのポップスにとてもシンパシーを感じている人になりました。

そして、ラジオ番組『GO GO NIAGARA』が始まった1975年からは、本当にオールディーズを研究しつくしている人となったのです。

ということで、今日はこのアルバムから。
大瀧詠一『乗合馬車(オムニバス)』
(国内CD SRCL-12345 4,290円税込)

なお、短い時間ですが、ひさしぶりに恵比寿『セイリン・シューズ』でDJをさせていただく事になりました。
4月28日(月)19時~ 『ナイアガラ・ナイト』
この日はノー・チャージ・デイで、ドリンク代だけでいいそうです。
わたくしの出番は20:00~21:00頃の予定です。
大滝詠一関連の曲を12~15曲ぐらい。トークもします。森勉


2025年4月17日(木) 上原ひろみ HIROMI'S SONICWONDER 「Yes! Ramen!!」

武蔵小山にはラーメン店がたくさんあります。
ボニート・ボニート、じらい屋、楽観、一途、風は南から、がんくろ、爆龍、はいむる、一球、坂内、せい家、どさん子、ニュータンタンメン本舗、きりきり舞、街中華の明星飯店、鉱月、とき、銀嶺、等々激戦区ですね。
皆さんのお気に入りのラーメン店は何処でしょうか?

さて、今日のこの1曲は、ラーメン大好きミュージシャンによるラーメン讃歌の楽曲。
上原ひろみのバンド、HIROMI'S SONICWONDER「Yes! Ramen!!」!

上原ひろみ HIROMI'S SONICWONDER『OUT THERE』
(国内CD 初回限定DVD付 UCCO-8048 4,180円税込/CDのみ UCCO-1248 3,300円/輸入LPもあり)

現代で日本一人気と実力を兼ね備えたJAZZピアニスト、上原ひろみが中心となって、アドリアン・フェロー(B)他と組んでいるバンド、HIROMI'S SONICWONDER。傑作1st『Sonicwonderland』(
2023年9月10日今日のこの1曲で紹介)以来となる2ndアルバムが先日発売されました。

その2曲目に収められているのが、「Yes! Ramen!!」。
ラーメン屋の店主が1杯のラーメンに人生をかける想いを、上原ひろみが影響を受け書き下ろした1曲。
ラーメンを食べて美味しかった時の高揚感が伝わってくる、アグレッシヴでかっこいいジャズ・ナンバーです。森陽馬


2025年4月18日(金) Cyndi Lauper 「Girls Just Want to Have Fun」

明日4月19日の大阪公演を皮切りに、6年ぶりの日本ツアーがスタートとするシンディ・ローパー。
ツアー引退を表明し、今回が最後の来日...。

来日に先駆け、4月11日から1週間限定で劇場公開されたドキュメンタリー映画『シンディ・ローパー:レット・ザ・カナリア・シング』を観ました。

幼少期から、ソロ・デビュー前<ブルー・エンジェル>でのバンド活動、ソロ・シンガーとしての成功、LGBTQ+をはじめとする支援活動、ミュージカルに取り組む近年の姿までが1時間半ほどにギュッと凝縮されていて、とても面白かったです。

「Girls Just Want to Have Fun」がカヴァー曲で、男目線の曲だと最初は拒絶していたこと、この曲をヒットさせるための一風変わったプロモーション、「Time After Time」制作時の話など、どのエピソードも自分には新鮮で、彼女のひと言ひと言を書き留めておきたくなったり、胸が熱くなるような場面も沢山ありました。
パティ・ラベルとの熱い掛け合い、「Change Of Heart」2004年のライヴなど、パワフルなパフォーマンスにも圧倒されました。

海外ではLP、配信のみでリリースされている本作品のサウンドトラックが、来日記念盤として日本のみで世界初CD化!
「ジャンルはパレットよ」...ブルース、スタンダード、ダンス・ミュージックなど型に嵌らない表現を続けてきた歴史、幅広い世代のアンセムとなった名曲・ヒット曲が収録されています。

シンディ・ローパー『レット・ザ・カナリア・シング (ジャパン・エディション)』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック6曲収録 SICP-31756 2,200円税込)

楽曲のエピソード/劇中での描き方も印象的だった「Hat Full Of Stars」もサントラに入れてほしかったです...。
今まで知らなかった素敵な曲に出会えて嬉しかったです。東尾沙紀


2025年4月19日(土) トミ藤山 「Danny Boy」

2005年9月3、4日に狭山の稲荷山公園で行われたハイドパーク・ミュージック・フェスティヴァル。
暑かった1日目、豪雨で過酷だった2日目、虫の鳴き声をバックに聴いた細野晴臣さん。
数日前のことのように色々と思い出すことができます。

麻田浩さんのステージに客演した、日本カントリー界の女王、トミ藤山さんも印象深いですね。
ギター早弾きと圧倒的な歌声、貫禄のパフォーマンスでした。

あれから約20年を経て2025年。85歳になったトミ藤山さんは今も現役です。
この度、スタンダード・ジャズを歌った新作アルバムを発表しました。

トミ藤山『トミ・シングス・ジャズ』
(国内CD MIRION-21 3,300円税込)

トミ藤山さんの味わい深いヴォーカル、そして、渋谷毅(ピアニスト、85歳!)、廣木光一(ギター)、飯田雅春(ベース)による、彼女の歌声を引き立たせる素晴らしい演奏が心に沁みる1枚♪
今日のこの1曲は、ずっと聴いていたくなる11曲目「Danny Boy」。森陽馬


2025年4月20日(日) Neil Young 「SONG X」

ニール・ヤングの2023年ソロ・ツアー・ライヴ&舞台裏を纏めた映像作品『COASTAL』(監督はニールの現妻:ダリル・ハンナ)のサントラ盤『COASTAL:THE SOUNDTRACK』が、4月18日にCD、LPで発売されました。

・・・が、マスター不良の連絡があり、CDは急遽出荷停止に・・・。
配信も一部ストップしているようです。

しかしながら、アナログLPは回収にならず、店に入荷したので早速聴いてみました。

Neil Young『COASTAL:THE SOUNDTRACK』
(輸入LP Reprise/Warner 9362483877)

うーーーん、このLPもマスター不良なのでは?と思える箇所があるんですよね。
後半の「SONG X」、「I AM A CHILD」の歌が、ニールとは別人のような低い男性の声なのです。
(というか、ニールの声を遅い回転数で聴いたような、もしくは仮歌のような小さく低い声)
映画を観ていないのでなんとも言えませんが、違和感を感じました。

ハーモニカと歌が被っている箇所があることを指摘している方もいて、オーバーダブの問題でしょうか?
買ったのに聴いていないマニアに、ちゃんと聴きなさい!という裏メッセージなのか?!
どの点が不良かわからないので、良品が届いてから再検証することとしましょう。森陽馬


2025年4月21日(月) ビーチ・ボーイズ 「Our Prayer」

1981年4月22日にオープンしたPET SOUNDS RECORDは、明日2025年4月22日で44周年を迎えます。
お客様皆様、ありがとうございます。

街のCD・レコード店として、できる限り営業を続けていきたいと思っております。
これからも末永くよろしくお願い申し上げます。

さて、2005年武蔵小山駅前再開発の時、当店を救ってくれた恩人ともいえる桜の木(
こちらのコラムコーナー参照)を、移植先へ先日見に行ってきました。


老木でありながら、新しい枝も増えて、桜の花を広げていました。
移植後も花を咲かせているこの桜の木を、当店も見習わなければ、と感じましたね。

今日のこの1曲は、ビーチ・ボーイズ『スマイル』の1曲目「Our Prayer」を。
桜の木が武蔵小山駅前にまだあって、当店旧店舗が閉店した時(2005年1月)。
ブライアン・ウィルソンの来日公演で、この歌のコーラスを聴いた瞬間の感動は忘れられません。森陽馬

★掲載ジャケットは、ビーチ・ボーイズ『スマイル』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 TOCP-71112 2,619円税込)


2025年4月22日(火) 山下達郎 「ドリーミング・デイ」

シュガー・ベイブの唯一のアルバム『SONGS』発表から50周年、おめでとうございます。

何回か再発されてきたので、それをお持ちの方がいらっしゃると思いますが、今回は見逃せない内容になっています。

アナログLP、カセットも出ましたが、そちらはオリジナルのフォーマットでの発売です。
CDは2枚組でボーナス・トラックがたくさん収められています。

シュガー・ベイブ『SONGS』 50th Anniversary Edition
(国内2枚組CD 山下達郎による解説付 WPCL-13642 4,180円税込)

CDのディスク1には、オリジナル・フォーマットの11曲に加え、デモ・ヴァージョン4曲、仙台でのライヴ4曲の全19曲収録。一応、今までのCDで聴ける音源です。

ディスク2は初CD化となる1994年の<山下達郎 SINGS SUGAR BABE>の音源を全14曲収録。
中野サンプラザ・ホールで4日間だけ行われた伝説のコンサートです。
どの曲も達郎さんの声の出が素晴らしく、圧倒されます。

今日はその中から、ディスク2の5曲目に入っている「ドリーミング・デイ」を。
♪パパ・ドゥ・ランラン♪コーラスで始まり、ゴキゲンな演奏を伸び伸びしたヴォーカルで包み込み、ラストはラスカルズの名曲「ア・ビューティフル・モーニング」の一節を気持ち良く歌う。―なんて素敵な瞬間だったのでしょう。森勉


2025年4月23日(水) ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸 「Tokyo To Me」

ニューヨーク州ロング・アイランドで1947年に生まれたピーター・ゴールウェイと、東京で1961年に生まれた佐橋佳幸が交差点で出会い、ギターケースを抱えてハイタッチをしているジャケット。
まさに、EN(縁)を感じさせるコラボ・アルバムが本日発売されました。

ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸『EN』
(国内CD 初回生産分のみA3ポスター&ステッカー封入 VSCD-3245 4,000円税込)

本作は、ピーター・ゴールウェイが2025年1月に来日し、佐橋佳幸と日本で録音した新作アルバムです。
バックは、林立夫、屋敷豪太、小原礼、Dr.kyon、山本拓夫が務め、更にピーターが初来日した1978年時に共演したことがあった細野晴臣、大貫妙子、矢野顕子が、また一緒に演奏したいとのピーターの希望もあり、ゲストで参加しています。

今日のこの1曲は、松たか子もコーラスで参加している3曲目「Tokyo To Me」を。
ピーターの味わい深いソングライティングと歌声、そして佐橋佳幸のギター・ソロに温もりを感じますね。

ちなみに、「Kyoto」「Shinjuku Neon」「Meiji Shrine」「Decidedly Kabuki-cho」という曲も収録されています。森陽馬


2025年4月24日(木) Lucy Rose 「Over When It's Over」

リリースされたのは2024年4月。ほぼ1年前の作品になりますが、ここ最近ずっと聴いている1枚です。

Lucy Rose『This Ain't The Way You Go Out』
(輸入CD COMMUNION COMM574)

ルーシー・ローズは1989年生まれ、イギリス・ウォリックシャー出身、2012年にデビューした女性シンガーソングライター。
結婚・出産(現在2児のママ)を経て、約5年ぶり5枚目となる最新作です。

これまでの作風はフォーキーで穏やかなものが多かったのですが、ギターではなくピアノ主体になったこと+ジャズ/ソウルのエッセンス/グルーヴが加わって、彼女のソングライターとしての新たな魅力が開花!

1人目を出産して経験した身体の不調、人間関係...曲のテーマは決して明るいものばかりではないけれど、しなやかな歌声、躍動するメロディに、とても強い生命力を感じます。
「Over When It's Over」を筆頭に、彼女のこれまでの楽曲とはまた違った高揚感を味わえます。
フルートのソロもかっこいいです。

エレクトロニカの分野でも活躍する男性アーティストKwes.(クウェズ)をプロデューサーに迎え、打ち込みと生の管弦楽器を用いたアレンジも聴きものです。お子さんの声が収録されたインタールードに和みます。東尾沙紀


2025年4月25日(金) 寺尾紗穂 「悲しみが悲しみであるうちに」

寺尾紗穂さんが発起人となって行われている<りんりんふぇす>。
第12回目となる今年は、東京・山谷の玉姫公園で2025年4月27日(日)に開催されます。


路上生活者が販売員となり、売上の約6割が収入になる仕組みの雑誌『BIG ISSUE』を多くの人に知ってもらい、ホームレス問題や自分たちの生活・仕事について考えよう、という目的で行われてきたイベントです。
2025年の入場料金は自由価格。様々な方々の想いが来場者に伝わるといいですね。

なお、今年の出演者は、寺尾紗穂、坂口恭平、よしだよしこ、川村亘平斎、新人Hソケリッサ!。
モンゴル発のDelkhiiはキャンセルとなり、冬にわかれて(寺尾、伊賀航、あだち麗三郎)の出演が決定しました。
恒例の座談会や炊き出し(無料の軽食配布)も行われます。
お時間ある方は是非立ち寄ってみてください。

今日のこの1曲は、2023年3月りんりんふぇすVol.10のステージで初めて聴き、印象に残った「悲しみが悲しみであるうちに」を。

ウクライナのある少年が「戦争の止め方」とネット検索していたのが1年後には「武器がほしい」と語っている、という記事を読んだことがきっかけで書かれた楽曲。悲しみが怒りや憎しみへ変わる前に、私たちはこの世界をどうにかできないのだろうか、と願う紗穂さんの気持ちが痛いほど伝わってくるナンバーです。森陽馬

★掲載ジャケットは、「悲しみが悲しみであるうちに」収録の2024年発表作『しゅーしゃいん』。
(国内CD KHGCD-004 3,300円税込)


2025年4月26日(土) yojikとwanda 「ヘイヒュー」

一息ついた時につまむクッキーと紅茶のように、ささやかな平穏と幸せを与えてくれる1枚。

僕が長年応援している二人ユニット、yojikとwandaの新作アルバムが本日入荷しました。

yojikとwanda『シーセイ』
(hdhg-2504 先着特典:ジャケット・イラスト四角マグネット 2,500円税込)

変わらぬ素晴らしい歌声が魅力的な女性シンガー、yojikさん。
唯一無二の個性を持つwandaくん。
アンバランスなようで相性バツグン!?な二人によるyojikとwanda。

コロナ禍に入った2020年以降、宅録&データのやりとりで制作した楽曲を中心に構成された本作。
二人らしいゆるやかなようでいて奇想天外。でも、心に沁みる楽曲が14曲収められています。

今日のこの1曲は、5曲目「ヘイヒュー」を。
yojikとwandaの代表曲「I Love You」と同様に、優しさと切なさを感じさせるナンバーです。

なお、歌詞のイメージを散りばめたジャケットは富山在住のイラストレーターおざわさよこ氏とデザイナー高森崇史(T&K)氏が手掛けており、そのイラストのマグネットを当店でお買い上げの方に先着で差し上げています。森陽馬


2025年4月27日(日) 寺尾紗穂 「Glory Hallelujah」

寺尾紗穂さんが発起人のりんりんふぇすVol.12が、東京・山谷の玉姫公園にて本日行われました。

玉姫公園での<りんりんふぇす山谷>は、昨年に引き続き2回目(
2024年3月5日今日のこの1曲で紹介)。
初夏のような陽気の素晴らしい1日で本当によかったです。

今年から入場料は自由価格で、入場時に各々の気持ち分を支払うシステムでしたが、混乱や滞りは特になし。
山谷にお住まいの方含め、老若男女たくさんの方々が楽しめたと思います。

寺尾紗穂with新人Hソケリッサ、坂口恭平(ゲスト七尾旅人)、よしだよしこ、冬にわかれて、川村亘平斎(影絵)に加えて、ご年配の方々が歌う『カラオケタイム』が今年も大好評! 座談会・慰霊にも多くの来場者が耳を傾けていました。

特に、よしだよしこさんが歌う「高野君の焼き鳥屋」、「クラウディオさんの手」に僕はとても感動しました。
この場で歌われることに意義を感じましたね。誠実な歌声に背筋が伸びる想いでした。

なお、寺尾紗穂さんは「青春時代」「たよりないもののために」「アジアの汗」。
冬にわかれてでは、「君の街」「もうすぐ雨は」「しゅーしゃいん」「なんにもいらない」「君が誰でも」を披露。
りんりんふぇすラストで毎回歌われる「どうにかなるさ」の後に、「グローリーハレルヤ」も歌ってくれました。

「愛は生きること。私が私であることを願いながら。」
「私もあなたも一人じゃないと。共に生きている。」
この歌に込められた想いを日々噛みしめなければ、と改めて今感じています。
寺尾紗穂さん、りんりんふぇすスタッフの皆様、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。森陽馬

★掲載ジャケットは、寺尾紗穂さんが歌う「Glory Hallelujah」収録の2022年発表10作目『余白のメロディ』(KHGCD-002 3,300円税込)。なお「Glory Hallelujah」のオリジナルは西岡恭蔵さんです。


2025年4月28日(月) ジョン・クリアリー 「So Damn Good」

ニューオリンズでは、恒例のNew Oleans Jazz & Heritage Festival(通称ジャズフェス)が現在開催中。
ジャズフェス会場はもちろん、バーボン・ストリート他中心街は夜中も賑わっているのでしょうね。

そのジェズフェスと合わせるように、ジョン・クリアリーの新作アルバムが発売されました。

ジョン・クリアリー『The Bywater Sessions』
(国内CD ピーター・バラカン氏による解説・歌詞・対訳付 SICX-30233 2,970円税込)

アラン・トゥーサン&ドクター・ジョン亡き後、ニューオリンズ・ピアノの正しき継承者とも言えるジョン・クリアリー。
彼自身のスタジオFUNK HEADQUATERSでの録音で、John Poterとの共同プロデュースによる新作です。
バック演奏はジョンのバンドAbsolute Monster Gentleman(Cornell Williams、A.J.Hall、Nigel Hall、Pedro Segundo、Xavier Lynn、Aaron Narcisse、Charlie Halloran、Jason Mingledorf、Harry Shearer)が務めています。

今日のこの1曲は、冒頭のファンキー・チューン「So Damn Good」。
2ビートのゴスペル調ファンクで最高にかっこいい!

なお、日本盤CDには、2024年ジャズフェスでのライヴ音源が3曲追加収録されています。森陽馬


2025年4月29日(火) ジェフリー・フォスケット 「Do It Again」

この所、これといった話題が少ないビーチ・ボーイズ界隈です。が・・・

今年は2025年。
1965年に出た『トゥデイ』そして『サマー・デイズ』は60周年ということになります。

もっと言うと、1985年発表「ゲッチャ・バック」収録の『ビーチ・ボーイズ』は40周年。
それから、ブライアン・ウィルソンのソロで1995年に出たドン・ウォズ・プロデュースの『アイ・ジャスト・ワズント・メイド・フォー・ジーズ・タイム』(駄目な僕)は30周年なんです。

エ~イ、なんでもいいから出してくれ~、と言いたくなりますね。

今日の1曲は、ブライアン・ウィルソンを、ビーチ・ボーイズを助けてくれた影の立役者、ジェフリー・フォスケットの歌。森勉

ジェフリー・フォスケット『ヴィンテージ・サマー』
(国内CD 解説付 VSCD-3984 2,547円税込)


2025年4月30日(水) Sting 「SynchronicityⅡ(Live)」

2年ぶりの来日公演が発表になったスティング。
2025年9月12~21日の間に、神戸・東京・名古屋・広島・福岡の5都市(6公演)を回るツアーです。

盟友ドミニク・ミラー(g)と、マムフォード&サンズのサポート等で活躍するルクセンブルク出身のクリス・マース(dr.)と共に2024年からスタートさせた今回のツアーは、ポリス以来のトリオ編成ということでも話題となっています!

<スティング3.0>として世界各国を絶賛ツアー中である彼らの最新ライヴ・アルバムがリリースされました。

スティング『3.0ライヴ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本限定デラックス2CD UICY-80593 4,400円税込)

「孤独のメッセージ」に始まり、「Englishman In New York」、「Fields Of Gold」、「見つめていたい」、「シンクロニシティーⅡ」、「Seven Days」、「世界は悲しすぎる(Driven To Tears)」、ライヴ音源としては初収録となる最新曲「I Wrote Your Name(Upon My Heart)」など、ポリスやソロの楽曲を交えたキャリアを総括する内容。

これまでのツアーでもヒット曲・名曲は沢山演奏されていると思いますが、クリス・マースのアグレッシヴ且つ表現力豊かなドラムが新鮮に響きます。大ベテラン2人と若き(?)ドラマーとの熱いライヴを是非生で体感してみたいですね。

日本限定デラックス盤は嬉しいことにCD2枚組!
レコード・ストア・デイ2025限定で発売された今作のデラックス2LPのディスク2の音源が、日本のみでCD化されています。東尾沙紀




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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