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  今日のこの1曲 “Archives”

<2026月3月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2026年3月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。
<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2026年3月1日(日) Anthony Lazaro 「Sunday Breakfast」

武蔵小山駅から徒歩約10分の場所にある林試の森公園。
早朝からジョギングや犬の散歩などで近隣住民から親しまれているこの公園に、河津桜が11本あります。

2月中旬に開花し、見頃はやや過ぎましたが、濃いピンク色の花がきれいに咲いています。
穏やかな幸せと、春の訪れを感じることができました。平和であることに感謝ですね。

今日紹介するのは、暖かい陽射しとささやかな幸せを与えてくれる1枚。

アンソニー・ラザロ『Anthony Lazaro For Quiet Corner - Itallian Graffiti』
(国内CD 選曲・解説:山本勇樹氏 RCIP-380 2,750円)

アンソニー・ラザロはイタリア/ジェノヴァ出身の男性シンガー・ソングライター。
2018年頃から活動している彼の楽曲を、バー・ブエノスアイレスやクワイエット・コーナーのシリーズでお馴染みの山本勇樹氏がセレクトし、CDに纏めた日本のみのベスト編集盤です。

<マイケル・フランクスやジョン・ピザレリにも通じるクルーナー・ヴォイス>
という文が帯に記載されていますが、僕は彼の歌声を聴いてケニー・ランキンを思い浮かべました。

温もりある歌声と、ジャジーでメロウなサウンドが寛ぎのひとときを与えてくれます。森陽馬


2026年3月2日(月) Iron And Wine 「Wait Up」 feat.I'm With Her

春らしい陽気だった週末が明け、今週は冷え込む予報がでています。
洋服も音楽も<衣替え>は、もう少し先になりそうですね。

ということで、たき火にあたりながら、一人でひっそりと聴きたい1枚。

Iron And Wine『Hen's Teeth』
(輸入CD Sub Pop SPCD1707/国内仕様CDもあり)

Iron & Wine(アイアン&ワイン)は、アメリカ/サウスカロライナ出身1974年生まれの男性シンガー・ソングライター、サム・ビームによるソロ・ユニット。本作は、2024年発表作『Light Verse』(
2024年4月28日今日のこの1曲で紹介)から約2年ぶりとなる8枚目のアルバムです。

幻想的ながら美しいメロディーを持つフォーキーな楽曲に、冬眠中の洞窟奥から絞り出すように放たれる歌声が、不思議な世界へ誘いながらも、心を落ち着かせてくれます。

今日のこの1曲は、I'm With Her(サラ・ジャローズ、サラ・ワトキンス、イーシャ・オドノヴァン)をfeatして穏やかな川辺を連想させる7曲目「Wait Up」を。森陽馬


2026年3月3日(火) 須藤薫&杉真理 「君の物語」

3月3日はひなまつり。
そして、須藤薫さんの命日(2013年3月3日逝去)です。

雨が降り続いて肌寒い1日でしたが、薫さんの素晴らしい歌を改めて聴き、心が熱くなりました。
今日は、後世に歌い継いでもらいたい歌「君の物語」を取り上げたいと思います。

「君の物語」は、須藤薫&杉真理名義で2000年1月に発表した4曲入マキシ・シングル『君の物語』に収録されていた楽曲で、当時二人のライヴでも後半に歌われることが多かった名曲です。

作曲は杉真理さんと松尾清憲さんによるゴールデン・コンビ。作詞は杉真理さん。
ポップでセンチメンタルなメロディーと、ひたむきな薫さんと杉さんの歌に、何時聴いても感動で胸いっぱいになります。

♪同じ雨にぬれ 同じ虹を見て 心ふるえたよね♪
(「君の物語」歌詞より)

人生という名の旅が続く限り、この歌を心のポケットに入れて大事にしたいと思っています。森陽馬

★掲載ジャケットは、須藤薫『ゴールデン・ベスト 須藤薫シングル・コレクション』
(国内2枚組CD 「君の物語」他全38曲収録 MHCL-2272 3,143円)


2026年3月4日(水) 椎名林檎 「人生は夢だらけ」 映画『木挽町のあだ討ち』より

NHK・BSチャンネルの『京都人の密かな愉しみ』は、10年ほど前の2015年から不定期に放送されている好きなテレビ・ドラマです。(時々、ドキュメンタリー・タッチになります。)

その脚本を書き、演出をしているのが源孝志。
その源孝志が監督・脚本を担当しているということで、気になっていた
映画『木挽町のあだ討ち』を、TOHOシネマズ日比谷のスクリーン9で先日観てきました。

映画チラシに書いてあった「心震わす極上エンタメミステリー」というキャッチフレーズは本当でした。
それが時代劇として展開される面白さが満載の映画でした。

まず冒頭シーンの美しい映像と迫力のある殺陣は、つかみバッチリで、一気に映画の世界へ惹き込まれてしまいました。
それもそのはず、担当の殺陣師は、『侍タイムスリッパー』や『室町無頼』などで近年おなじみの清家一斗。

ということで、今日の1曲は、『木挽町のあだ討ち』のエンディング・テーマ曲、椎名林檎の「人生は夢だらけ」を。

椎名林檎『逆輸入~航空局』
(国内CD UPCH-20468 3,300円)

「人生は夢だらけ」は、2017年発表セルフ・カヴァー・アルバムに収録。
源孝志監督が椎名林檎のこの曲を選んだコメントも素敵でした。森勉


2026年3月5日(木) KAITA 「LOOKING FOR LOVE」

先週2/26(木)に取り上げた障子久美の再発盤と同様く、ビクターから再CD化されたオススメの1枚を紹介します。

KAITA『KAITA』+4
(国内CD 金澤寿和氏による解説付 VICL-77069 2,420円)

KAITAは能勢海太を中心とした日本人6人グループ。
1995年末にメジャーデビューする際、PUNCH KICKSからKAITAへ改名し1999年までオリジナル・メンバーで活動。
3枚のアルバムと7枚のシングルを残しました。

本作は、1996年に発表した7曲入り1stアルバムに、ボーナス・トラックを4曲追加した再発盤。
なんと、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトがプロデュースを担当し、L.A.で録音した作品です!

モーリス・ホワイト&ビル・マイヤーズが手掛けたポップなサウンド・アレンジに、KAITAの1990年代らしい溌剌とした歌声が、とっても耳馴染みがよくて、何度リピートしても飽きないですね。

今日のこの1曲は、モーリス・ホワイト&ビル・マイヤーズが編曲だけでなく作曲も手掛け、当時シングル・カットもされたホーン入りのポップな名曲「LOOKING FOR LOVE」。
SING LIKE TALKINGやスタレビをお好きな方は是非チェックしてみてください。森陽馬


2026年3月6日(金) Squeeze 「Trixies (Part1)」~「Trixies (Part2)」

オリジナル・メンバーで、ソングライティングのコンビであるグレン・ティルブルック、クリス・ディフォードの2人を中心に、1970年代から活躍しているイギリスのポップ・ロック・バンド、スクイーズ。

主にツアーを活動の軸にしていた彼ら(現在メンバーは8人)が、約8年半ぶりの新作を発表しました。

Squeeze『Trixies』(Deluxe Edition)
(輸入2CD+Blu-ray BMG 964202933)

今作制作のきっかけは、結成年(1974年)に録音した古いテープを発掘したこと。
当時グレン16歳、クリス19歳と若かった2人が、架空のナイト・クラブ『Trixies』を舞台に制作した、お蔵入りとなっていたデモ音源を元に現在のバンドで完成させた作品です。

Trixiesで働く女性ダンサー、店の片隅の男女のやりとり、なにやら訳ありの人々が集う真夜中の人間模様を描いた物語性のある詞も、ひねりのあるメロディも、10代の頃の楽曲ながらスクイーズらしさ満載♪
コンセプト、現在のバンドの演奏、ハーモニー共に聴き応えのあるアルバムとなっています。

本編最後の「Trixies」の流れるような2部作の壮大なアレンジもすばらしい。
曲こそ昔のものですが、バンドはまだまだ進化しているのだと実感させてくれます。

デラックス盤のディスク2には、1974年録音のデモ音源(11曲)も収録。(比べて聴くとメロディ・ラインは殆どそのままです。)
デモに続いて、今作の曲を演奏した2024年ロンドンで演奏したのライヴ(2曲)、さらに本編のドルビー・アトモス・ミックス&24bitステレオ・マスターズが聴けるブルーレイ・ディスクも付いています。東尾沙紀


2026年3月7日(土) ウワノソラ 「土曜の夜は」

ウワノソラの公式サイトのみで発売しているライヴCDを、当店でも販売させていただけることになりました。

ウワノソラ『7 Years Live 2019 -Music & Movie-』
(国内2枚組CD ライヴ映像のダウンロード・コード付 UWAN-009 5,280円税込)

いえもとめぐみと角谷博栄によるポップ・ユニット、ウワノソラ。
本作は、ウワノソラ結成7周年を記念して2019年8月3日に東京・月見ル君想フで行った伝説の初ワンマン・ライヴ音源2CD+ライヴ映像視聴・ダウンロードQRコードが付いた新アイテムです。

今日のこの1曲は、角谷博栄が2016年にNegiccoへ楽曲提供した「土曜の夜は」を。
約4分半に及ぶピアノ・ソロから始まるドラマチックなアレンジが聴きもの。
このライヴのみの貴重なセルフ・カヴァーです。

なお、ウワノソラは2026年8月21日(金)に渋谷PLEASURE PLEASUREで、コンサートを行うことが決定しました。
公式サイトで
先行チケット販売が開始されています。
約7年前観た方&観れなかったという方も、“真夏のエコー”を縫って会いに行きましょう。森陽馬

★本盤は、収録内容のミスがあった初版を修正した再発盤(ブルー版)になります。


2026年3月8日(日) 渡辺満里奈 「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)[feat.渡辺満里奈、トータス松本、大滝詠一]

3月21日に発売される渡辺満里奈『Ring-a-Bell』30周年記念盤の収録詳細がやっと発表になりました。

・渡辺満里奈『Ring-a-Bell 30th Anniversary Deluxe Edition』
(2026年3月21日 2枚組CD SRCL-13588 3,960円税込)

本編に「冬の星座」(Duet with 大滝詠一)が追加されることに加え、ボーナス・ディスクには、「ダンスが終る前に」(feat.大滝詠一)、「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)[feat.渡辺満里奈、トータス松本、大滝詠一]も収録決定!
(『Niagara Triangle Vol.1』の50周年に合わせて、1990年代のNiagara Triangleが登場するとは!)

能地佑子さん曰く、「大滝詠一さんの思いつきで即興レコーディングされ、他言無用だと念を押された関係者のみに渡されたプライベート音源」という「正月のモチつき」(「金曜日のウソつき」の替え歌)も収録。
大滝詠一/ナイアガラ・ファンは聴き逃せない1枚となりそうです。

なお、3月13日(金)20時半から、
ニッポン放送ラジオ番組『デビュー40周年記念特別番組 渡辺満里奈 Ring-a-Bell』が放送決定しました。30周年盤に収録される音源も先駆けてオンエアされるでしょう。要チェックですね。森陽馬


2026年3月9日(月) The Dictators 「(I Live For) Cars And Girls」

夜中に作業している時のBGMは、心落ち着く静かな音楽...ではなく、気合の入るロックを聴くこともあります。

最近は、店営業中も閉店後もこの4枚組CDがヘビーローテーション!

V.A.『CBGB:A New York City Soundtrack 1975-1986』
(輸入4枚組CD Cherry Red Records CRCD4BOX204)

ニューヨークの伝説的ライヴ・ハウスCBGBが活気に満ち溢れていた1975年~1986年頃の、ニューヨーク発バンドやミュージシャン達を全101曲ブチ込んだ、とにかくゴキゲンな4CDコンピ!

パティ・スミス、ラモーンズ、テレヴィジョン、トーキング・ヘッズ、ブロンディ等の有名どころから、SUICIDE、THE CRAMPS等アンダー・グラウンドなバンド、無名&初CD化音源までバラエティに富みながら、全体的にポップな楽曲揃い。PUNKが続くと思いきや、爽やかなTHE PALEY BROTHERSが入っていたり、知らないバンドなのにすごくグッとくる曲があったり。その度に、ブックレット(1曲ずつジャケ&英語の解説付)を開き確認して、仕事中なのに手が止まったりもしちゃいますね。

今日のこの1曲は、ディスク1の1曲目を飾るThe Dictators「(I Live For) Cars And Girls」。
ニューヨーク・パンクの元祖とも言えるバンド、The Dictatorsの最高にかっこいいナンバー!
<ニューヨークの不良なビーチ・ボーイズ!?>的な疾走感もあって、本作の1発目にピッタリですね。森陽馬


2026年3月10日(火) The Dells 「It's All Up To You」

素晴らしい編集盤を数多く出しているUKのACE Recordsから、チャールズ・ステップニーのワークスを纏めたCDが発売されました。

・『Eternal Journey - The Arrangements And Productions Of Charles Stepney』
(輸入CD BGP/ACE Records CDTOP-320)

ジャズのヴィブラフォン奏者として音楽活動のキャリアをスタートさせたシカゴ出身のチャールズ・ステップニーは、CHESS RECORDSやその傘下のCadetレーベルのソウル作品を手掛けていることで知られるアレンジャー/プロデューサー。

独特なストリングス・アレンジや、サイケデリックだったりポップス/ロック寄りな編曲も多く、黒人音楽ファンからは好き嫌いが別れるほど革新的なプロデュース・ワークであったことを、この編集盤で感じられると思います。

例えば、後に「ラヴィン・ユー」で大ヒットを出すミニー・リパートンが在籍していたThe Rotary Connectionや、テリー・キャリア「What Color Is Love」。本作の中でも一際光を放っているマリーナ・ショウ「California Soul」、アルバム・タイトルにもなっているサイケで先鋭的なクロスオーバー・サウンドが印象深いラムゼイ・ルイス「Eternal Journey」等は特徴的ですね。

今日のこの1曲は、テリー・キャリア作のザ・デルズ「It's All Up To You」を。
ソフト・ロック的なアレンジと、デルズのソウルフルな歌声が不思議とマッチしています。森陽馬


2026年3月11日(水) The Turtles 「Let Me Be」

イギリスのACEレーベルから発売されているソングライターの作品集があります。

・キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン
・エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー
・バリーマン&シンシア・ワイル
等々、この約20年の間に色々なCDが出ました。

再入荷して現在店頭で販売しているものを紹介しておきたいと思います。

・『You Baby : Words & Music By P.F.Sloan & Steve Barri』
(輸入CD CDTOP-1264)

P.F.スローンとスティーヴ・バリのコンビで作られた1964~1967年の楽曲を収録。
サーフィン/ホットロッドから、フォーク・ロック、そして反戦プロテスト・ソングまで全25曲。
時代の流れをうまく読み取ったこのコンピならではの曲が、フィフス・ディメンション、サーチャーズ、ママス&パパス、ジャン&ディーン、ブルース&テリー、バリー・マクガイアなどの歌で楽しめる作品集です。

今日の1曲は、1965年タートルズのセカンド・ヒット「レット・ミー・ビー」を。
フォーク・ロック・テイストの曲です。森勉


2026年3月12日(木) Jon Lucien 「We Got Love」

本日もACE/KENT SOULリリースものからオススメの1枚を。

甘く伸びやかなバリトン・ヴォイス、ジャズ、ブラジル、ラテン等を織り交ぜた独自のサウンドで人気の男性ソウル・シンガー、ジョン・ルシアン。
70年代前半にRCAから発表された代表作『Rashida』、『Mind's Eye』より以前の1969年に制作していたとされ、当時はお蔵入りとなった貴重な楽曲集が正式にリリースされました。

Jon Lucien『Search For The Inner Self』
(輸入CD KENT SOUL CDKENM536 / 輸入LPもあり)

今作のタイトルにもなっている「Search For The Inner Self」は、2025年にACEから発売されたポール・ウェラー選曲のソウル・コンピ『That Sweet Sweet Music』にも収録されていました。(ウェラーは90年代初頭にこの曲のシングルに出会い、その壮麗さに圧倒されたとコメントしています。)
Horace Ottが手掛けたアレンジ、ドラマチックなイントロとメロディ...コンピの中でもひときわ存在感を放っています。

上記曲をはじめ、どれも当時未発表となってしまったのは勿体無い名曲揃い♪
(解説によると、90年代後半にルシアン自身が自主で制作したCD(100枚!)も存在しているとのこと...マニア垂涎の1枚ですね。)

70年代の諸作品に比べると、オーケストラのアレンジ、メロディもポップでより華やか。ルシアンの美声が響き渡ります。
ビー・ジーズ「To Love Somebody」を取り上げていたり、「We Got Love」などは、ポップス・ファンの方にも是非チェックしていただきたい名曲です。東尾沙紀


2026年3月13日(金) ジョニ・ミッチェル 「Chelsea Morning」

書籍『幸せな結末 大滝詠一ができるまで』(著者:萩原健太氏)が発売されました。


・書籍『幸せな結末 大滝詠一ができるまで』
(文藝春秋 萩原健太著 288ページ 1,925円税込)

萩原健太氏が1991年8月に大滝詠一のいる福生の仕事場に3日3晩泊まり込みしてインタビューした内容を、約35年を経て吟味し1冊の本に仕上げました。

大滝さんのしゃべり言葉をほぼそのままの形で記載しているので、ラジオで大滝さんがしゃべっているのを聴いているように読むことができて楽しいですね。
大滝さん自身が「死後公開」と明言していた通り、たくさんの逸話が語られています。

以前にも大滝さんが語ったことがあるエピソードとしては、はっぴいえんど結成前、ばれんたいん・ぶるうと名乗っていた頃に、大滝詠一さんと細野晴臣さんが二人でフォーク・コンサートに出演した時のこと。
そこで大滝さんは1曲目に、ジョニ・ミッチェル「Chelsea Morning」(チェルシーの朝)を唄ったそうです。
演奏後にジョン・セバスチャン・ファンクラブの会員だという女の子3人から<チェルシー>と呼ばれ、それが大瀧詠一のプロデューサー変名<ちぇるしぃ>となった話も掲載されています。

なお、大滝詠一さんの昔の貴重な写真に混じって、本秀康さんの愛犬モコゾウが映り込んでいる写真も載っていました。手に取られた方は是非探してみてください。森陽馬

★掲載ジャケットは、ジョニ・ミッチェル「Chelsea Morning」が収録されているアルバム『Clouds』(1969)。


2026年3月14日(土) エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン 「三月の雨」

映画『エリス&トム』を角川シネマ有楽町で鑑賞しました。

エリス・レジーナとアントニオ・カルロス・ジョビンが1974年2月にアメリカ/L.A.で録音した名盤『エリス&トム』のレコーディング映像を、約半世紀を経て再編集し作品として仕上げた音楽ドキュメンタリー映画です。

エリス・レジーナの作品制作で、アントニオ・カルロス・ジョビンはゲスト扱いだったのに、歌・演奏だけでなく編曲等にも関わってきて、エリスの夫でアレンジャー&ピアニストであったセザル含めたスタッフ皆が困惑しながらもレコーディングしていく現場が描かれています。

映画はスタジオ映像だけでなく、参加していたミュージシャン達による当時を回顧した2018年頃のインタビューや、エリスの1979年ライヴ映像等も織り込まれ、単なる50年前の制作現場を纏めた映像ではなく、エリス&トムの音楽家としての矜持が伝わる内容でした。
そして、1982年に急逝したエリスが<ブラジルを代表する歌姫>と評される所以も再認識できました。

ちなみに、この映画への渡辺貞夫さんのコメント(プログラムや公式サイトに記載)が、素晴らしい言葉でした。
さすが、世界のナベサダさん。実現しなかったエリスとの共演作も聴いてみたかったですね。森陽馬

★掲載ジャケットは、エシル・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン『エリス&トム』。
(国内CD 完全限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-79574 1,100円税込)


2026年3月15日(日) The Beach Boys 「Getcha Back」

本日3月15日はマイク・ラブの誕生日でした。
2026年で85歳♪ おめでとう!マイク♪

マイク・ラブ率いる現行ビーチ・ボーイズのツアー・メンバーから、ブルース・ジョンストンが勇退する、というニュースが先日ありましたが、マイクにはこれからも健康でいて、ビーチ・ボーイズのライヴバンドとしての看板を守り続けてもらいたいですね。

今日のこの1曲は、マイク・ラブとテリー・メルチャーの共作による「Getcha Back」を。
1985年発表アルバム『The Beach Boys』に収録。
発売当時、ビルボード・シングルチャートで最高位26位のヒットを記録しました。
「Hushabye」を元にしたビーチ・ボーイズらしいコーラス・ワークは、何時聴いてもジーンときますね。

ちなみに、
ガチャガチャのカプセルトイで、ビーチ・ボーイズのキーホルダーが出ています。
全10種類の中にこの『The Beach Boys'85』や『Friends』も入っているのがマニア心をくすぐりますね。森陽馬


2026年3月16日(月) ナイアガラ・トライアングル 「幸せにさよなら(山下&大滝ヴォーカル・バージョン)」

『ナイアガラ・トライアングルVol.1』50周年記念のVOXセットの発売が近づいてきました。

発売は3月21日(土)ですが、店には3月19日(木)昼過ぎには入荷する予定です。

VOXセットには、今回初めてお披露目される音源が数多く含まれています。
資料の曲目を見ると早く聴いてみたいと思うものがたくさんありますが、まずはこれでしょうか。

<ディスク3>の8曲目「幸せにさよなら」(山下&大滝ヴォーカル・バージョン)!
3月19日が待ち遠しい。

なお、50周年記念盤を当店でお買い上げの方には、当店のみの特典を用意しています。
50年前このアルバムが出た時に、大滝詠一、伊藤銀次、山下達郎の三人が一堂に会した「ナイアガラ・トライアングル・コンサート」(1976年3月29日開催)を誌上レビューした、ペット・サウンズ・レコード特製リーフレットを作成しました。
さて、どんなコンサートだったのでしょう? こちらのリーフレットもお楽しみに。森勉


2026年3月17日(火) Noah Samuel 「You've Been Good To Me」

当店の入口前には公衆電話ボックスがあります。
一昔前は駅周辺や街中に必ずありましたが、現在は珍しいですよね。

その公衆電話が映っているジャケットが印象的な新譜レコードが発売されました。

Noah Samuel『Too Young To Die』
(輸入LP ARSM-010)

Noah Samuel(ノア・サミュエル)は、日本生まれフランス育ちの日本&フランスのハーフで、近年は下北沢を拠点に活動している男性シンガー・ソングライター。
本作はイギリス/ロンドン滞在中に多重録音し制作された彼の2026年発表2ndアルバムです。

ジャケットのロゴがイーグルス『ホテル・カリフォルニア』を彷彿させるなど懐かしい雰囲気の見た目ですが、楽曲やサウンド、そして彼の歌声も1970~80年代の温もりを感じさせてくれます。

今日のこの1曲は、A面1曲目「You've Been Good To Me」を。
なお、基本的には英語詞ですが、日本語詞にチャレンジした歌(A面3曲目「Yesterday」)もあり。
ネッド・ドヒニー、マーカス・ジョセフなど1970年代後半SSW/AORお好きの方にオススメの1枚です。森陽馬


2026年3月18日(水) 大橋トリオ 「スタンダード」 feat.Hina(スーパー登山部)

東京の桜開花宣言はまだですが、陽当たりのいい場所にある桜は咲いていますね。

かむろ坂上の陽光桜も満開になっている樹が1本ありました。
他の樹も蕾が膨らんできて、今にも咲きそうな雰囲気です。
明日の雨上がりには咲いているかな?

そんな春を感じさせる桜を眺めながら聴くのにピッタリな作品が本日発売されました。

大橋トリオ『A BAND』
(初回限定Blu-ray付 RZCB-87203 6,820円/通常盤 RZCB-87204 3,520円)

大橋トリオの2026年作は、ロックをテーマにしたアルバム、、、
ながら、いつも通りの大橋トリオを感じられる仕上がりの1枚。

やさしくて、温もりを感じられて、でもどこか切なくて。
心を豊かにしてくれる音楽です。

今日のこの1曲は、2曲目「スダンダード」feat Hina(スーパー登山部)。
スーパー登山部(これがバンド名)の女性シンガーHinaの歌声も、大橋トリオのサウンドに合っていますね。

なお、アルバムのラストには、人気曲「HONEY」の2026ヴァージョンも収録されています。森陽馬


2026年3月19日(木) 渡辺満里奈 「ダンスが終る前に」(Live Version)

東京の桜の開花が発表された本日、2026年ナイアガラ関連アイテムが入荷しました。

2026年のリリースは『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』50周年盤。
そして、大瀧詠一プロデュースによる渡辺満里奈『Ring-a-Bell』の30周年盤も要注目の内容です。

渡辺満里奈『Ring-a-Bell』(30th Anniversary Deluxe Edition)
(国内2枚組CD 能地祐子さんによる詳細な解説付 SRCL-13588 3,960円税込)

まず第一に、満里奈さんの歌がとってもイイですよね。
聴いていると、ピュアでドリーミーな気持ちになれるのです。

さて、30周年盤の本編ディスク1は、元々の6曲に未発表だった2曲を追加し全8曲入。
その2曲は、大滝詠一とのデュエットで聴かせる「冬の星座」と、大貫妙子書き下ろしの完全未発表曲「高い空遠い街」! 「うれしい予感」(アルバム・バージョン)が1曲目になり、曲順も大幅に変更されました。

そして、ディスク2には、貴重音源が全17トラックも収録。
「うれしい予感」(Niagara Triangle 1996 Mix)や、「ダンスが終る前に」 feat.大滝詠一(佐野元春作。2020年作『Happy Ending』とは違ったバック・トラック!)で、大滝さんの歌声をたくさん聴くことができて、まさにうれしい予感ですね。
ブックレットやインレイ(CDトレイの内側)に、満里奈さん&大滝さんの写真もたくさん掲載されています。

今日のこの1曲は、ディスク2のラスト17曲目「ダンスが終る前に」の2025年ライヴ・ヴァージョンを。
井上鑑氏のアレンジによって、大滝詠一が発するカウントがイントロに挿入されています。
能地祐子さんがライナーノーツにも書いていますが、<渡辺満里奈、井上鑑、大滝詠一によるナイアガラ・トライアングル2025>といっていいかもしれませんね。森陽馬


2026年3月20日(金) Tedeschi Trucks Band 「Who Am I」

2026年のアメリカン・ロックを代表する1枚!
となるであろう、テデスキ・トラックス・バンド待望の新作オリジナル・アルバムが本日入荷しました。

テデスキ・トラックス・バンド『Future Soul』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 UCCO-1248 3,300円税込)

女性シンガー/ギタリストのスーザン・テデスキと、名ギタリストの夫デレク・トラックスを中心としたバンド、テデスキ・トラックス・バンド。2011年発表1st『レヴェレイター』から作品を重ね、前作のライヴ盤『マッド・ドッグス&イングリッシュメン・リヴィジテッド』(
2025年9月12日今日のこの1曲で紹介)も好評でしたが、本作が最高傑作でしょう!

ジャケットを最初見た時は、あれっ!?と思いましたが、内容は本当に素晴らしい!
サザン・ロック、カントリー、ブルース、etc...アメリカン・ロックの歴史を辿っているように感じさせる1枚です。

プロデュースを担当したのはマイク・エリゾンドという人で、ドクター・ドレー、エミネムや、フィオナ・アップル、P!NK等の作品も手掛けたプロデューサー/ベーシストですが、これが見事にハマりました。
ルーツを深堀し過ぎてマニアックになりがちだったテデスキ・トラックス・バンドの楽曲&アレンジが、とても親しみやすく、なおかつ、ライヴ感を感じる仕上がりになっています。

今日のこの1曲は、3曲目「Who Am I」。
彼らの代表曲「Midnight In Harlem」を彷彿とさせるような、じわじわと沁みてくる名曲です。
国内盤CDのボーナス・トラックには、「Who Am I」ライヴ・ヴァージョンも追加収録。
生のライヴでも体感したいですね。願・来日! 森陽馬


2026年3月21日(土) Mod Lang 「TV Star」

当店でも大推薦♪USロングアイランド出身の兄弟ユニット、レモン・ツイッグスの2年ぶり6枚目となる新作『ルック・フォー・ユア・マインド!!』が2026年5月8日(金)発売になります。
先行トラック「I Just Can't Get Over Losing You」も彼等らしいレトロな質感のポップ・ソング♪アルバムの発売が楽しみです。

本日は、レモン・ツイッグスお好きな方も要チェックの新人バンド、Mod Langを取り上げたいと思います。

Mod Langは、2024年に結成されたデトロイト出身の男女4人組ロック・バンド。
バンド名は、アレックス・チルトンらが在籍したビッグ・スターの曲名(『Radio City』収録曲)が由来とのこと。
メンバーは見た感じ10代後半から20代前半とまだまだ若そうですが、60~70年代ロック/ポップスのエッセンスを感じさせるサウンドと、ライヴ・パフォーマンスが評判となっているようです。(ライヴではキンクスのカヴァーもレパートリー)

結成以降リリースが無かった彼等が、2026年満を持して1stアルバム『Borrowed Time』を発表。
アルバムに先駆け、7インチ・シングルで発売された「TV STAR」は、パワー・ポップ・ファンも思わず反応してしまうキャッチーなロックンロール・ナンバー♪
これからの活躍が楽しみなバンドです。東尾沙紀

Mod Lang「TV STAR / 3+1」
(輸入7インチ・アナログ・シングル JUST ADD WATER JAW075)


2026年3月22日(日) Sam Greenfield 「CASIONAKA」

渋谷、新宿のレコード店へ立ち寄ると、外国人観光客がたくさん購入しているのを近年よく見かけます。
(某レコード店は、1日の売り上げの半分以上が外国人観光客によるものだとか...)
武蔵小山にあり、新品商品のみの当店には、外国人観光客がほとんどいらっしゃらないですね。
ただ、ごくまれに、何かの都合で武蔵小山へ来た方が寄ってくれることがあります。

その外国人観光客からの問い合わせで一番多いのが、高中正義、CASIOPEA。
CITY POPと同じかそれ以上に、日本JAZZ/フュージョンの再評価・人気高騰を実感しますね。

今日紹介する1曲「CASIONAKA」は、まさに日本のフュージョン人気を象徴するナンバー!

サム・グリーンフィールド『Worst Of Sam Greenfield』
(国内CD 日本語解説付 PCD-25522 2,750円)

サム・グリーンフィールドは、アメリカ/フィラデルフィア出身1992年生まれのサックス奏者。
コリー・ウォンのバンドや多くのセッションに参加している彼の最新作が日本限定でCD化されました。

その5曲目に収録されているのが、「CASIONAKA」!
CASIOPEAと高中正義を組み合わせた造語で、楽曲自体もオマージュ的な爽快フュージョン♪
高中サウンドお好きな方も是非チェックしてみてください。森陽馬


2026年3月23日(月) LUCAS SANTTANA 「A Historia Da Nossa Lingua」

1960年代ブラジルでは、トロピカリズモという音楽ムーヴメントがありました。

トロピカリズモ/トロピカリアは、1960年代後半にカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルが中心となり、欧米の音楽カルチャーや芸術を取り入れながら、新たなブラジル文化を志した運動のこと。
軍事政権であった当時のブラジルでは規制され、亡命を余儀なくされたミュージシャンもいましたが、後のブラジル音楽に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

そのトロピカリズモを継承しながら、現代の空気も震わせる2026年作の新譜がリリースされました。

LUCAS SANTTANA『BRASILIANO』
(輸入CD NOF69/輸入LP NOFLP69)

ルーカス・サンタナは、ブラジル/サルヴァドール出身1970年生まれの男性ミュージシャン。
トン・ゼーの甥であり、フランスのパリ/モンパルナスにホーム・スタジオを持つ彼が、祖国ブラジルとフランスを往復し、様々な音楽要素を練り込んで本盤を作り上げました

こう説明すると少し敷居が高い印象もあるかもですが、全体的には陽気で快い歌と音がゴキゲンな1枚♪
カラフルでポップなサウンドに、トロピカリズモの精神が宿った傑作です。

今日のこの1曲は、ジルベルト・ジルが参加した1曲目「A Historia Da Nossa Lingua」。
ルーカス・サンタナは、ジルベルト・ジルのバックでフルート奏者としてキャリアをスタートしたそう。
2026年で84歳を迎えるそのジルベルト・ジルと共に、新時代のトロピカリズモを体現したナンバーです。森陽馬


2026年3月24日(火) Nubiyan Twist 「Azimuth」

昨日に続いて、ワールド・ミュージック的な新譜この1枚。

Nubiyan Twist『Chasing Shadows』
(国内仕様CD STRUT507CDJ 2,970円税込/輸入LP STRUT507LP)

ヌビヤン・ツイストは英国/ロンドンを拠点に活動しているジャズ・プロジェクト。
前作『Find Your Flame』(
2024年7月27日今日のこの1曲で紹介)は当店でもロングセラーになりました。
通算5作目となる2026年発表の本作も、洗練されたグルーヴがクールでかっこいい1枚です。

今日のこの1曲は、1曲目「Azimuth」。
ブラジリアン・フュージョンの名グループAzymuth(アジムス)をイメージしたと思われるこの曲。
アフロビートを基調にしながら、ブラジル風味がミックスされ、身体と心を揺らしてくれるキラーチューン♪

ジャイルズ・ピーターソンがセレクトするClub Jazzお好きな方にオススメです。森陽馬


2026年3月25日(水) 優河 「soba ni ite」

2024年9月に発表された前作『Love Deluxe』では、ダンサブル&メロウなサウンドにのせ、クールな歌声を聴かせてくれた女性シンガーソングライター、優河。

2025年12月にデジタル・リリースされた約1年ぶりとなる最新EP『All the words you said』は、新境地といえる前作から一転、彼女のしなやかな息遣いが伝わる静謐な作品に。
配信のみだった今作が、12インチ・アナログ・レコードでも発売されました。(CDは出ていません)

優河『All the words you said』
(国内12インチ ライナーノーツ・歌詞付 YUGA-002 4,400円)

今作はL.Aを拠点とするシンガーソングライター/プロデューサー鹿野洋平と出会ったことをきっかけに、2024年末単身渡米し、
Tortoiseのメンバーとしても知られるギタリスト、ジェフ・パーカー、セッションドラマー/パーカッショニストのジェイ・ベルローズら共に、現地でレコーディングした作品です。

英語詞を織り交ぜた全6曲。
優河さんの清らかな歌声にそっと寄り添うよう、一音一音を丁寧に奏でるバンドの演奏が心地良く響いてきます。
本日は美しく切ない余韻を残す日本語詞の「Soba ni ite」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年3月26日(木) Aubrey Johnson 「Chorinho」

パット・メセニー・グループのピアニストであり、パットの盟友であった故ライル・メイズ。
彼の姪にあたる女性シンガー、オーブリー・ジョンソンが新作を発表しました。

Aubrey Johnson(オーブリー・ジョンソン)『The Lively Air』
(国内CD 日本盤のみボーナス・トラック追加収録 解説付 RPOZ-10115 2,750円税込)

彼女の前作は、2020年に発表したアルバム『Unraveled』。
約6年の間に、敬愛していた叔父ライル・メイズが亡くなり、コロナ禍がありました。
本作はそれを乗り越えての作品になります。

ボーナス・トラック含め全11曲中6曲が自作で、ジョニ・ミッチェル「Help Me」のカヴァーも注目ですが、今日のこの1曲は、叔父ライル・メイズが書いた楽曲「Chorinho」(ショリーニョ)のカヴァーを。

ブラジル音楽/ショーロのスタイルを元にした楽曲で、ライルが弾いていたメロディー部分を、オーブリー・ジョンソンはスキャットで唄い表現しています。森陽馬


2026年3月27日(金) Inara George 「Undreamy Dreams」

ローウェル・ジョージ(リトル・フィート)の娘、イナラ・ジョージの新作がCD発売されました。

イナラ・ジョージ『Songs Of Douglass & Littell』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 HYCA-8096 3,080円税込)

彼女の友人であるフィリップ・リテルとエリオット・ダグラスが1990年代初頭に制作したオペラ『No Miracle:A Consolation』の楽曲を中心に、二人が書いた楽曲を取り上げた1枚。
プロデュースはマイク・アンドリューズが手掛けており、全体的にジャジーな仕上がりです。

わずか3日間でライヴ録音し制作された本作には、ジェフ・バブコによるオーケストラが入った楽曲もありますが、シンプルな編成の方が彼女の素晴らしい歌声が映えて僕は好きですね。

今日のこの1曲は、エリオット・ダグラスが弾くピアノとイナラの歌声のみによる「Undreamy Dreams」を。
「夢とは思えないような夢」にまつわる物語のような歌詞、そして、イナラの歌の力に魅了されます。森陽馬


2026年3月28日(土) ドノヴァン 「サンシャイン・スーパーマン」

ドノヴァンがエピック・レコード(イギリスではパイ・レコードのまま)に移籍した1966年から1969年にかけて発表したアルバムが5枚、そして1973年に行われた日本公演の模様をライヴ録音して、日本でのみ1974年発売されたライヴ盤1枚が、ソニー・ミュージックから最新リマスター&紙ジャケット仕様で3月25日に発売されました。

①『サンシャイン・スーパーマン』 +3
②『メロー・イエロー』 +4
③『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』(2枚組)
④『ハーディー・ガーディー・マン』 +5
⑤『バラバジャガ』 +3
⑥『ライヴ・イン・ジャパン:スプリング・ツアー1973』(CD+当時のドキュメンタリー・フィルム映像DVD付)

今日の1曲は、この中から「サンシャイン・スーパーマン」を。

ドノヴァン『サンシャイン・スーパーマン』
(国内CD 紙ジャケット仕様 解説・歌詞・対訳付 SICP-31845 2,530円税込)

それまでの「キャッチ・ザ・ウインド」、「カラーズ」などギター1本でのフォーク調とは異なり、インド音楽に影響を受けたサイケなロック調だったこの曲は当時から大好きでした。

ギターでジミー・ペイジが参加していることはだいぶ経ってから知りました。
その後、ヴァニラ・ファッジやスーパーセッションにカヴァーされる「魔女の季節」(Season Of The Witch)のオリジナルも収録されています。森勉


2026年3月29日(日) Charile Puth 「Home」 feat.Hikaru Utada

本国アメリカのみならず、世界的人気のシンガーソングライター、チャーリー・プース。
アルバム・デビュー10周年となる2026年、4作目となる新作をリリースしました。

チャーリー・プース『ホワットエヴァーズ・クレヴァー!』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤のみボーナス・トラック追加収録 WPCR-18814 3,300円 / グッズ付限定盤、輸入LPもあり)

2月に開催されたスーパーボウルで国歌斉唱の大役を務めたりと文字通り人気者の彼(今月第一子となる男の子が誕生したそうです)ですが、曲は殆ど聴いたことがありませんでした。

2026年版のヨット・ロック・アルバムを目指したという新作の楽曲、アレンジは70~80年代AOR/ポップ・ロックの影響が色濃く表れており、ケニーGをフィーチャーした「Cry」、マイケル・マクドナルド&ケニー・ロギンスがヴォーカル参加した「Love In Exile」等はまさにそんな雰囲気♪
憧れの存在に会った後悔を歌った90年代R&B的バラード「Don't Meet Your Heroes」、アコースティック・ギターで歌う「I Used To Be Cringe」など、ゆったりと聴かせる曲もいい感じです。

全体に先達へのリスペクトを込めつつ、彼の素直な歌声、メロディの良さが感じられて、とても耳に馴染む作品だなと思いました。

日本語歌唱で参加した宇多田ヒカルとのコラボ曲「Home」も話題ですね。
もうすぐ1000万回再生に届きそうなMVには、彼女も出演しているので是非チェックしてみてください。東尾沙紀


2026年3月30日(月) The Black Crowes 「Prophane Prophecy」

90年代に活躍し一度解散したものの再結成→近年活動している兄弟バンド。
・・・と言えば、イギリスのオアシスが人気ですが、アメリカには、ブラック・クロウズがいます。

クリス(ヴォーカル)とリッチ(ギター)のロビンソン兄弟を中心としたブラック・クロウズ。
彼らの持ち味でもあるかっこいいアメリカン・ロックが炸裂した新作を発表しました。

ブラック・クロウズ『A Pound Of Feathers』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SAR67CDJ 3,410円税込)

グラミー最優秀ロック・アルバムにノミネートされた2024年発表の前作『Happiness Bastards』と同じく、ジェイ・ジョイスによるプロデュース。サザン・ロックのイメージもあるブラック・クロウズですが、本作はナッシュビル録音。
それもあってか重すぎず、だからといって軽くないロックンロールを聴かせる1枚です。

今日のこの1曲は、1曲目「Prophane Prophecy」。
イントロのギターリフから最高!
激辛ではないけれど、ほどよくスパイスが効いたカレーを食べた後のような、爽快感かつ力強さがありますね。

なお、2026年4月14、15日に、東京Zepp DiverCityで来日公演を行う予定です。森陽馬


2026年3月31日(火) Bruce Hornsby & The Range 「Mandolin Rain」

東京の桜は満開になり見頃を迎えましたが、今日は強い雨と風が終日吹く1日でした。

出会いと別れが交差するこの時期。
季節の狭間に降る雨の日に聴きたくなるのが、ブルース・ホーンズビー「Mandolin Rain」です。

1954年生まれアメリカ/ヴァージニア州出身のピアニスト/シンガー・ソングライター、ブルース・ホーンズビーが中心となって1984年に結成したバンド、Bruce Hornsby & The Range。
彼らが1986年に発表した名作1stアルバム『The Way It Is』に、「Mandolin Rain」は収録されています。
(翌年1987年にシングル・カットされ、全米4位のヒットも記録)

♪Listen To The Mandolin Rain. Listen To The Music On The Lake.
Ah,Listen To My Heart Break. Every Time She Runs Away.♪
(マンドリンのような雨の音を聴いてくれ。湖上で鳴っている音を聴いてくれ。
あぁ、そして、彼女が去ってしまう時に傷つくこの心の音を。♪

今はいない彼女との想い出の湖で、マンドリンのような雨とその日にあった出来事を回想する1曲。
切ないけれど、その想い出にはやさしさと温もりも込められているのでしょう。
ブルースが弾くピアノの旋律は、新たな一歩を踏み出す勇気も与えてくれるように感じます。森陽馬

★ブルース・ホーンズビー『The Way It Is』
(国内CD 日本語解説付 SICP-5478 1,100円税込)




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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