トップページ        今日のこの1曲アーカイヴス



  今日のこの1曲 “Archives”

<2014月3月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2014年3月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2014年3月1日(土) デイヴ・ベイビー・コルテス 「リンキー・ディンク」

 デイヴ・ベイビー・コルテスはデトロイト出身のキーボード奏者。

 「リンキー・ディンク」は1962年に全米で大ヒットを記録したインスト・ナンバー。

 コルテスの弾くこの時代ならではのオルガンの音がなんともいい感じで響いてきます。

 ひとくちにオルガンといってもいろいろな音色があるもので、ジャズのジミー・スミスやベイビー・フェイス・ウィレット、ボサノヴァのワルター・ワンダレイ、ソウルのブッカーT・ジョーンズ、ロックのスティーヴ・ウィンウッド、ジョン・ロード、レイ・マンザレク(ドアーズ)などなど・・・。

 一人一人楽器が違えば奏でる音も違ってくるものです。

 この「リンキー・ディンク」はイギリスのインスト・コンボであるサウンズ・インコーポレイテッドもカヴァーしていて、映画『ポップギア』の中でコミカルな演奏を見せてくれたことも想い出します。森 勉


★掲載ジャケットはチェス・レーベル1,000円シリーズの中の1枚として再発されたデイヴ・ベイビー・コルテス『リンキー・ディンク』。(国内限定CD 解説・歌詞付 UICY-75978 952円+税)



2014年3月2日(日) フラリーパッド 「陽だまりにつつまれて」

 3月に入りましたがまだまだ寒いですね。

 春の訪れを願いつつ、店内で最近よくかけているのがこの1枚。

 fulare_pad(フラリーパッド)は、ウクレレ奏者前田大輔とギタリスト清水英之による京都発アコースティック・インスト・デュオ。

 村田和人さん、杉真理さんもお気に入りのユニット。
ライヴで共演したこともあるので、村田&杉さんファンの方はすでにご存じの方も多いかもしれませんね。

 そのフラリーパッドから、暖かい音の“オ・モ・テ・ナ・シ”。
新作アルバム『O・MO・TE・NA・SHI』が発売されました。(APAR-1002 2,381円+税)

 収録されている全13曲、ウクレレとギターが奏でるメロディーを主体にしたインストですが、ハワイアン的な作品とも違い、程良いポップなアレンジが味付けされているのがミソ。

 心弾むポップなメロディーと心地良いウクレレの音色がゴキゲンなアルバムです。

 今日のこの1曲「陽だまりにつつまれて」は、切ない旋律が心沁みるナンバー。
KBS京都ラジオ天気予報テーマ曲としても使われているそうです。

ジェイク・シマブクロをより親しみやすくした感じのサウンドなので、ウクレレ・ファンだけでなく、和やかなBGMお探しの方にもオススメしたい作品。
 山弦やゴンチチお好きな方も気に入ること間違いなしの1枚だと思います。森 陽馬


2014年3月3日(月) ピート・マクラウド 「Rolling Stone」

 なんとなく渋めのアメリカン・ロックが聴こえてきそうなジャケットですが、内容はとってもポップ♪

 グッド・メロディー満載のアルバム、ピート・マクラウドの『ローリング・ストーン~孤高の求導者たちへ~』は、アラン・マッギーが2013年に設立した新レーベル、359 musicからリリースされました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 VICP-65208 2,100円+税)

 ピート・マクラウドは、グラスゴー出身の35歳。
オアシス、オーシャン・カラー・シーンなど90年代ブリット・ポップの空気も感じられる正統派UKロック/ギター・ポップ♪

SIDE A(1~5曲目)は明るい雰囲気な曲中心。
SIDE B(6~11曲目)は地味めのアコースティック・ナンバー、
と、アナログを意識した構成になっています。

 スティーヴ・ホワイト(スタイル・カウンシル~ポール・ウェラー)がドラムで1曲、スペシャルズのホレス・パンターが語りで、UKロック好きな方にはツボな人脈も参加しています。

 今日の一曲は、来日中のあの人達にもひっかけまして「Rolling Stone」。

雑誌やラジオで取り上げられ、彼が本国で注目されるきっかけとなった曲。
 アルバムの中でも一際メロディアスで、良い曲です。東尾沙紀


2014年3月4日(火) ローリング・ストーンズ 「Midnight Rambler」

ローリング・ストーンズ東京ドーム公演2日目、行ってきました。

初日2月26日に行った方から、「キースが元気なかった」とか、「昨年観たポールの時より音が良くなかった」という感想を聞いていたので、正直言ってあまり期待していなかったのですが、予想以上に素晴らしいコンサートでしたね。

キース・リチャーズ、初日はただ単に体調か機嫌が悪いだけだったのでしょう。
今日のキースはいつも通り?の音を外したギターで、メンバー紹介やソロコーナーも笑顔でした。

 小走りで花道に出てきてセンターステージに向かったもののそこではギターを弾かず、帰り際いきなりギター・ソロを弾き出す場面とか良かったなあー。

 ミックも70歳とは思えないほど健在だったし、ポールほどではないけれど音もそれなりに良かったと思います。(セットリストも初日と結構違っていましたね)

 最終日もあるので詳しくはさておき、気が付いた点を挙げておきましょう。

・グッズ売り場は相変わらずの長蛇の列。16時半頃並んだ人が買えたのは18時過ぎだったとのこと。ただ、場内にもTシャツ以外の小さなグッズは何種類か販売しています。

・パンフレット(3,000円)はほぼ写真のみで日本語の文字も全く無し。良い写真が多いけれど・・・。(グッズ売り場以外でも販売してました)

・3月4日の公演では当日券も並ばず購入できたようです。

・メンバーもあまり移動せず意味のないセンターステージ。センターステージに近いゴールデン・サークル席(8万円)の人にはちょっと気の毒だったかも。

・開演予定時刻は18時半ですが予想通り?30分押しの19時スタート。終演は21時で、きっちり2時間。

・ブロンディ・チャプリン(元ビーチ・ボーイズ)は今ツアー不参加。


 今日のこの1曲は、やはり「ミッドナイト・ランブラー」!
2003年日本武道館公演でも盛り上がった1曲ですが、ミック・テイラーがギターで参加した今回のヴァージョンも良かった! 森 陽馬


★掲載ジャケットは「ミッドナイト・ランブラー」収録、1969年発表名作『レット・イット・ブリード』。(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-20003 2,200円)

2014年3月5日(水) センチメンタル・シティ・ロマンス 「教えておくれ」

ローリング・ストーンズの結成50周年には負けますが、センチメンタル・シティ・ロマンスも昨年40周年を迎えました。

<解散を一度もしないで、メンバーも基本的に変わらずに活動し続けるロック・バンド>、という観点からすれば、センチは日本最古と言えるかもしれませんね。

 その“日本ロック界のレジェンド”であるセンチが1979年にリリースしたアルバム『歌さえあれば』。
最新リマスタリング&Blu-spec CD仕様で久々に再CD化されました。(COCP-38449 2,200円+税)

 金澤寿和氏による監修・解説付。
ブックレットにはセンチへのインタビューを元に書かれた解説文も掲載。
 ファンにとってはうれしい丁寧な仕様での再発です。

 最近のライヴでもよく演奏されるかっこいい名曲「ハロー彗星」。
センチのベスト盤にも入っていない曲でしたが、このアルバムで聴けます!

 個人的には⑤「雨に濡れたハイウェイ」(細井豊作)、⑧「高く高く」(中野督夫作)、⑨「教えておくれ」(告井延隆作)も好きなナンバー。

♪なぜ歌を歌うのか 教えておくれ
どうしてほほえむの なぜしあわせなの
なぜなみだがでるの どうしてなの ♪ (「教えておくれ」歌詞より抜粋)

 レコードしか持っていなかった、という昔からのファンはもちろん、最近センチを好きになったという方にもオススメの1枚ですね。
森 陽馬


2014年3月6日(木) fox capture plan 「Far Out」

 全国のCDショップ店員による投票で選ばれるCDショップ大賞

第6回CDショップ大賞2014はマキシマムザホルモン『予襲復讐』が大賞受賞しました。

“配信・CDレンタル全面禁止商品”だったことも支持された要因だと思います。

今日は本年より新設された<JAZZ賞>を受賞したfox capture planからこの1曲。

fox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)は、JABBERLOOP(ジャバループ)のキーボード奏者MELTENこと岸本亮と、Immigrant's Bossa Bandのベーシストカワイヒデヒロ、nhhmbaseのドラマー井上司による3人組ジャズ・バンド。

 新作『BRIDGE』は岸本亮による流麗なピアノを主旋律に、ポストロックを通過したクールなCLUB JAZZサウンドを聴かせる1枚。かっこいいピアノ・インストお好きな方にオススメです。(国内CD PWT-007 1,905円+税)

 ハイパーに突っ走る①「Attack on fox」、②「RISING」からラスト⑩マッシヴ・アタック「Teardrop」カヴァーまで、全体的に前へ突き進んでいくような疾走感ある仕上がりですが、個人的には一昔前のフュージョン的な④「Far Out」が好きですね。

この曲での岸本亮のピアノ・プレイは、「CARMEL」の頃のジョー・サンプルを彷彿とさせます。
(曲名が「Far Out」だからマルコス・ヴァリも意識しているかな?) 森 陽馬


2014年3月7日(金) マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント 「ラ・ペティーテ・ヴァウセ」(小さなワルツ)

この人も昨年デビュー50周年を迎えたそうです。

ブラジルの名シンガー・ソングライター、マルコス・ヴァーリ。

70歳になった今もなお健在の彼。50周年を記念して行った昨年のライヴ音源がCD化されました。
(国内CD 日本盤ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞・対訳付 SICP-4086 2,400円+税)

アメリカはニュージャージー出身で、英語・フランス語そしてポルトガル語も堪能な才色兼備の女性ジャズ・シンガー、ステイシー・ケントをfeatしたブラジル/リオでのライヴ。

グルーヴィー&スムースな音を想像していたら、予想よりぐっとしっとりとしたサウンド・アレンジで、最初は拍子抜けしてしまいましたが、聴きこむうちにすっかり気に入ってしまいました。

マルコスの優しいピアノのタッチ、UK出身サックス奏者ジム・トムリンソン(ステイシー・ケントの夫)によるアダルトな音色、シンプルなサウンド・アレンジも魅力ですが、なんといってもステイシー・ケントの歌声が素晴らしい。

収録されている15曲(ボーナス曲含む)。
「サマーサンバ」、「バトゥカーダ」はもちろん、全てマルコス・ヴァーリ作。

今日のこの1曲「ラ・ペティーテ・ヴァウセ」(小さなワルツ)は、元々マルコス・ヴァーリ2005年発表アルバム『ジェット・サンバ』収録のインスト曲に、新たにフランス語の歌詞を付けたナンバー。

美しい古典のような趣をも感じさせる上品な1曲に仕上がっています。森 陽馬


2014年3月8日(土) ジェヴェッタ・スティール 「コーリング・ユー」

 3月10日(月)当店地下アゲイン山田稔明さんをお招きしてDJトーク&ライヴ・イベント<月あかりのナイトリスニング Vol.3>を行います。

GOMES THE HITMAN山田稔明さんのルーツとなった音楽をレコード、CDで楽しみながらファンの方々にも聴いていただき、より音楽の良さを知ってもらうことを主旨にした1部トーク、2部ライヴのスペシャル・イベント。

 第3回目のテーマは“映画音楽”です。

 想い出の映画や好きなサントラ盤などに関してアンケートにお答えいただき、リーフレットを作成しました。
イベント参加者に配布いたしますのでお楽しみに。

 そのアンケートの中から1曲だけ先に紹介しましょう。

 山田稔明さんが映画の中でかかる音楽で初めて印象的だと感じた曲。
映画『バグダッド・カフェ』主題歌、ジェヴェッタ・スティール「コーリング・ユー」。

ホリー・コールによるカヴァーヒットも有名ですが、やはり独特な空気感を持ったこのオリジナル・ヴァージョン。
聴いていると“バグダッド・カフェ”のあの不思議な世界へ誘われます。

 山田さんはこの映画の舞台になったカフェへも実際に行かれたことがあるとのこと。
その時のお話もお伺いしたいと思っています。森 陽馬


★掲載ジャケットは映画『バグダッド・カフェ』サウンドトラック。
現在999円(税込)という超お買い得価格で再発されています。(国内CD 限定盤 UICY-75726 951円+税)


2014年3月9日(日) Rachel Sweet 「I Go To Pieces」

デル・シャノンが作り、ピーター&ゴードンが歌った「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」は1965年初頭のヒット曲です。

その1965年は他にも煌めく名曲がたくさんありますが、1曲だけしか選べないとすると“1965年はこの曲”と決めています。

今日はその「アイ・ゴートゥ・ピーセス」の思いっきりキュートなカヴァー・ヴァージョンを紹介したいと思います。

1978年イギリスのスティッフ・レーベルから発売されたレイチェル・スウィートのヴァージョンです。

彼女は当時高校生ぐらいの年だったと思いますが、甘く独特の粘り気を持った歌い方は今聴くと後にデビューするバングルスのスザンヌ・ホフスに通ずるものを感じます。

 このレイチェル嬢、スティッフから出ていたのでずっとイギリスの女の子と思っていたのですが、なんとオハイオ出身のアメリカ人なのですねぇ。
 まだまだ知らないことがいっぱいありますね。

 このCDはスティッフ・レーベルでのレイチェル・スウィートの音源が全て入った2枚組CD。
(輸入CD RPM RETRO D939)
 イギリスでヒットした「B-A-B-Y」も収録されています。森 勉


2014年3月10日(月) ミッドレイク 「ANTIPHON」

 前作『The Courage Of Others』(2010年2月4日の今日のこの1曲で紹介しました)から約3年ぶりの新作『ANTIPHON』を昨年リリースしたテキサス出身バンド、ミッドレイク。(輸入CD ATO0208 今のところ国内盤が出る予定はありません

 通算4作目となる今作は、UKで高い評価を受けた前々作、ブリティッシュ・フォーク/サイケを追求した前作とは、また違ったロックなサウンドになりました。

 音の変化には、ソングライティング/メイン・ヴォーカルを担当していた中心人物の脱退が影響しているのだと思いますが、彼らの持ち味であるハーモニーを大事にしながら、独創的な世界観を作り上げています。

 ニール・ヤング「Cowgirl In The Sand」のイントロを意識した(?)「It's Going Down」など彼等のルーツをのぞかせる曲もありますが、今日のこの一曲は、交唱/合唱詩歌を意味する言葉である(または古代ギリシャの人名でもあるようです)タイトル・トラック「ANTIPHON」。

 太いベース音が響き、厚めのコーラスがかっこいいナンバー。
何気に韻を踏んでいる詞も面白いですね。

 全体的にメロディーは暗めではありますが、アメリカン・ロック、UKロック好きな方に聴いてみてほしいバンドです。東尾沙紀


2014年3月11日(火) Bob Marley & The Wailers 「Redemption Song」

 2014年本屋大賞にもノミネートされている小説、いとうせいこう『想像ラジオ』を先日読了。

 この小説は、2011年3月11日東日本大震災で被災した人々を描いた物語。

 亡くなった人々の無念さ悼み、そして語り継いでいくためにも、ドキュメンタリーだけでなく小説という形で作品を残していくことは重要なのだと思います。

 ただ、実際にあった悲劇を小説として仕上げることの難しさも感じましたね。
3年という月日は遠いようでまだまだ近い過去なのかも・・・。

 でも震災と真剣に向き合った作品であることには変わりありません。
読んで楽しくなる本では決してありませんが、震災があったということを改めて享受する意味でも読んで損はない1冊だと思います。

 ということで、今日は『想像ラジオ』の中に出てくる楽曲からこの1曲。

 ボブ・マーリー「Redemption Song」(リデンプション・ソング)。

 ジャマイカの国民的英雄であり、アフリカ/黒人民族主義の指導者であったマーカス・ガーベイによるスピーチが歌詞の元になっているという名曲。

 本当の意味での“Redemption”(救い・救済)を心から祈りましょう。森 陽馬

★掲載ジャケットは「Redemption Song」収録、ボブ・マーリーベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-75037 1,886円+税)


2014年3月12日(水) 大滝詠一 「夏のペーパーバック」

レコード・コレクターズ2014年3月号『追悼特集 大滝詠一1980-2013』が本日入荷。

前号にも増して読み応え十二分の1冊。

ラジオ番組『大瀧詠一の日本ポップス伝』、『大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝』で放送された楽曲リストなど、資料的価値もありますね。

井上鑑さんへのインタビューも興味深い発言が多かったです。

特に面白かったのは、書籍『フィル・スペクター 甦る伝説』、「オール・アバウト・ナイアガラ」を刊行した白夜書房の藤脇邦夫さんによる項<大滝詠一との知られざる本作りの舞台裏>。

 大滝詠一さんのこだわりは、音楽への愛情と熱意の賜物だったのでしょうね。
1冊の本を作る藤脇さんの苦労が伝わってくるエピソードです。

なお『EACH TIME」30周年記念盤は来週3月18日(火)夕方入荷予定。

その『EACH TIME』が1983年発売予定だったときの幻のジャケット・デザインがカラーページに掲載!
(これは初めて見ましたね! このデザインで出ていたらどうなっていたでしょう?)

 幻のEACH TIMEジャケ、必見です。
是非レココレを手に取ってご覧ください。森 陽馬


2014年3月13日(木) 藤波辰巳 「マッチョ・ドラゴン」

昭和プロレスファンならば知らない者はいない迷曲!
藤波辰巳「マッチョ・ドラゴン」!

以前収録されていたプロレスQのコンピCDは現在廃盤。
永らくCDで聞けませんでしたが、久々に収録されているCDが発売されました。

その名も・・・、『ヤバ歌謡』!
(『ヤバ歌謡 SUPER NONSTOP MIX Mixed by DJフクタケ TYCN-60084 2,000円+税)

邦楽、和モノ、昭和のアニメ・特撮音楽などをアナログ・レコードにこだわりDJプレイしているDJフクタケ氏が、自身で所蔵している7インチ・シングル・レコードを使用して編集したノンストップMIX CDです。

ハプニングス・フォー、ゴールデン・カップスのGSから、中原めいこ、リリィ、ソニア・ローザなど女性シンガー、少女隊、早見優のアイドル歌謡、サニートーンズ、サトーノト、いとうせいこう、野坂昭如、高見山大五郎ほか、個性豊かな楽曲全34曲がノンストップ・ミックスで収録。

グルーヴ感あるかっこいい楽曲揃いなので、昭和歌謡好きでなくても文句なく楽しめる1枚!

藤波辰巳「マッチョ・ドラゴン」は15曲目、富樫明生(m.c.A・T)とスターボーに挟まれるかたちで堂々収録。(MIX CDなので、フル収録ではないのが残念ですが・・・)

1984年レゲエ・ディスコ・キターチューン、エディ・グラント「Boys In The Street」に日本語詞をつけたカヴァー曲で、藤波辰巳の壮絶な歌声と相まってなんともいえない印象を残す1曲です。

当時のシングルB面曲「ドラゴン体操」もいつかCD化されないかな。森 陽馬


2014年3月14日(金) Terry Callier & Paul Weller 「Brother To Brother」

 サバービア主宰・橋本徹氏が手掛ける''フリー・ソウル''シリーズ。
今年で20周年を迎えます。

その20周年記念第1弾としてテリー・キャリアー編『Free Soul. the classic of Terry Callier』が発売されました。(国内CD UICZ-1532 2,000円+税)

(ちなみに3月19日にも『Free Soul ~2010s Urban Mellow Supreme』、4月2日には2枚組の『フリー・ソウル・キリンジ』...と盛り沢山)

 ''「Ordinary Joe」という曲に出会っていなかったら、フリー・ソウル・ムーヴメントは始まっていなかったかもしれない…''

 そんな思い入れたっぷりのコンピの中には、「Ordinary Joe」、「(I Just Can't Help Myself) I Don't Want Nobody Else」ほか...ヌジャベス feat.の「Ordinary Joe」、べス・オートンとの「Leon On Me」、ポール・ウェラーとの「Brother To Brother」など全17曲が収められています。

ポール・ウェラー参加「Brother To Brother」は2002年発表『Speak Your Peace』に収録されていた曲。

切ないメロディー、美しいギターとエレピの音色、哀愁を感じさせる2人の掛け合い、たまりません。

最後にポール・ウェラーここ最近の活動・・・4月4日イギリスのロイヤル・アルバート・ホールで行われるジョン・ロード(ディープ・パープルのキーボーディスト)のトリビュート・コンサートに出演するそうです。東尾沙紀


2014年3月15日(土) The Beach Boys 「Their Hearts Were Full Of Spring」

 本日3月15日は、ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴ、73歳の誕生日!
おめでとうマイク!

 そして、当店が新店舗に移ってちょうど7周年の日でもあります。
お客様皆々様、本当にありがとうございます。

 この7年の間にビーチ・ボーイズは、『SMiLE』発売、新作発表、そして50周年再結集コンサート・ツアー、など色々なことがありましたね。

今年もマイク&ブルースのビーチ・ボーイズがもうすぐ来日しますが、ブライアン久々の新作にも期待したいところ。

その期待感を更に高めさせるような映画!
『ブライアン・ウィルソン ソングライター ~ザ・ビーチ・ボーイズの光と影~』、劇場公開されることが決定しました。

4月5日シネマート六本木にて期間限定上映。
3時間もあるドキュメンタリーですが、ビーチ・ボーイズファンは是非チェックしてくださいね。

さて、今日のこの1曲はビーチ・ボーイズによる“春”ナンバー。
「Their Hearts Were Full Of Spring」(邦題:春がいっぱい」。

ボビー・トゥループオリジナル、フォー・フレッシュメンで有名な名曲。

ビーチ・ボーイズとしては『LIVE IN LONDON』でのライヴ・ヴァージョンが初出だと思いますが、デビュー当初からライヴ披露及び録音もしていたようです。

昨年発売された6枚組CDBOX『カリフォルニアの夢』ディスク1にデモ・ヴァージョンが収録。
(国内CD TOCP-71591 16,000円+税)

美しく温かいコーラスに春の訪れを感じさせます。森 陽馬


2014年3月16日(日) バート・バカラック 「April Fools」

バート・バカラックがまた日本に来て、4月にコンサートを行ってくれます。
(くわしくは
来日情報を)

ノリノリで盛り上がるロック・ライヴもいいですが、ゆっくり椅子に座って極上の楽曲を味わえるバート・バカラックのコンサートは、至福の時間になることうけあいです。

なんといっても、バカラック本人がステージ上にいて、ピアノを弾き、楽団を指揮し、時にはシブ~い声で歌まで歌ってくれるのですから。

思えばバカラック楽曲を初めて聴いてから、ボク個人としては今年2014年で50年になるんだと今気づきました。

 1964年、ディオンヌ・ワーウィック「ウォーク・オン・バイ」かダスティ・スプリングフィールド「ウィッシン&ホーピン」どちらかを一番最初に聴いたのではないかと思うのですが...。

 あっ! ビートルズ「ベイビー・イッツ・ユー」の方が最初かもしれません。
 日本盤ファーストLPに収録されていましたから。
でも当時はバカラック作品という意識はありませんでしたが。

 とにかく50年の感謝を込めて、コンサートに行きたいと思います。

 ちなみに僕は大阪・京都公演へ行く予定。
また関西遠征です。

 今日のこの1曲は、バート・バカラック名義のアルバムから「エイプリル・フール」。
(国内CD 完全限定紙ジャケット仕様盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-75214 2,667円+税)

 いつ聴いても、このメロディーと演奏が胸に来ちゃいます。森 勉


2014年3月17日(月) GREAT3 「愛の関係」

 2012年夏、9年の沈黙を破り活動を再開したGREAT3。

 高桑圭の脱退を受け、若きベーシストjan(ヤン)が正式加入。
 同年11月発表したアルバム『GREAT3』
(2012年11月21日今日のこの1曲でも紹介)、そのリリースを記念したツアーも大好評でしたが、その新生GREAT3の新作『愛の関係』が早くも届けられました。
(3/18入荷 TYCT-60027 3,000円+税)

 アナログテープによる一発録音で作られた、という今作。
より“バンド”としての一体感が感じられる1枚!
前作にも増して聴き込むほどに深みが感じられる傑作に仕上がっています。

 特に2曲目「愛の関係」。

 作曲:白根賢一/作詞:片寄明人。
名曲「彼岸」と同じソングライター・チームによるこの曲。

ポップ・センス、グルーヴ感、まさにキラーチューンと言える超かっこいいナンバー!

新生GREAT3をまだ聴いたことがない方はもちろん、昔からのファンにも是非聴いてもらいたい1曲です。

なお、当店のみの特典!ジャケット・デザインの特製マグネットをお買い上げの方先着でプレゼント!

更に、片寄明人さんへの独占インタビューを掲載したオリジナル・リーフレットも作成しました。
(店内でフリーに取れるようにしてあります。もちろん通販の方にもお付けします。)

7月に『愛の関係』発売記念ツアーも決まったのでそれも楽しみですね。森 陽馬


2014年3月18日(火) 大滝詠一 「レイクサイドストーリー」

大滝詠一『EACH TIME』30周年記念盤、本日入荷しました。
(初となる純カラオケ・ディスク付2枚組CD 当店作成リーフレット付 SRCL-8005 2,500円+税)

初回限定盤はダブル・ジャケット・デジパック仕様、三方背BOXにも入っているので、ブ厚くてズッシリ重みもありイイですね。

最新リマスターのサウンドに関しては、以前にも増して抑揚がついた印象。
盛り上がるところではどーんと胸に迫ってくるものを感じます。

「レイクサイドストーリー」は、“本編”はフェイドアウト・ヴァージョンでした。

 しかしながら、今回初収録となる純カラオケ・ディスクを聴いてみると・・・。

なんと、純カラの「レイクサイドストーリー」はフェイドアウトではなく、ジャジャーンで終わるエンディング・ヴァージョン! (更には、純カラの方が10秒以上短い!)

 昔のヴァージョンと聴き比べして、より噛みしめて聴かなくてはいけませんね。森 陽馬


★NIAGARA CD BOOK1(ナイアガラのBOXセット)、アンコール限定プレスも入荷しました。
当店にてアンコール・プレスのBOXお買い上げの方には、超貴重なEACH TIME缶トレーを先着で差し上げます!(もちろん30年前当時のビンテージもの)


★3月21日15時より、乃木坂にあるソニーのビル1Fにて、
大滝詠一さんを偲ぶ追悼献花台が設置されるそうです。

2014年3月19日(水) 星野みちる 「離して、、、」

今回も完売必至!?

星野みちる2014年初リリースの新曲限定アナログEP「離して、、、」がリリースされました。
(HCCD-9543 1,500円+税 完全限定アナログEP+同内容のプレスCD付)

今作も今までと同じく、マイクロスター佐藤清喜さん&はせはじむさんがプロデュースを担当。

「離して、、、」は、はせさん作詞/佐藤さん作曲で、ジャケットのイメージにもぴったりの都会的なエレ・ポップ♪

カップリングの「Wish On A Starry Night」は、星野さん作詞・作曲(詞ははせはじむさんと共作)によるバラード。
「サテンの夜」(ムーディー・ブルース)または「ウィチタ・ラインマン」を彷彿とさせるこの曲のアウトロにも注目です。

付属のCDには上記2曲に加えインスト・ヴァージョンも収録!
(前作まではCDRでしたが、今作はプレスCDです)

4月16日(水)には、佐藤清喜×はせはじむプロデュースによるシングル「楽園と季節風」が同じくアナログEP+CD付き仕様で発売決定しました。 
通販コーナーにてご予約受け付けております。東尾沙紀


2014年3月20日(木) トビー・ボー 「マイ・エンジェル・ベイビー」

 以前ここで取り上げたことがあったかもしれませんが、いい曲は何回やってもいいのでは、ということで、今日は僕の大好きなこの曲を。

 相変わらずお古いところで申し訳ありませんが、1978年のヒット曲です。

 テキサス出身のカントリー・テイストを持ったロック・バンド、トビー・ボー「マイ・エンジェル・ベイビー」。
(国内仕様CD CRCD-3288 2,500円+税)

 親しみやすいポップなメロディーに、メリハリのあるリズム、いい感じのトーンのギター、そしてリード・ヴォーカルに気持ち良く絡んでくるハーモニー。

 こんな言い方は変かもしれませんが、イーグルスにカヴァーして欲しくなる1曲です。

 昔ラジオ関東で放送されていた「スネークマンショー」のスポンサーがジーンズ・メーカーのエドウィンで、そのCMがなんとなくこの曲の雰囲気に似ていた記憶があるのですが・・・?
 (『スネークマンショー』は『ゴー・ゴー・ナイアガラ』が終わった後の時間に放送されていました。) 森 勉


2014年3月21日(金) サム・クック 「ワンダフル・ワールド」

春一番が吹いて、3月21日が今年もやってきました。

大滝詠一『EACH TIME』30周年盤、店内で何度も繰り返しかけました。

『ロング・バケイション』は「FUN×4」が収録されていることもあってHAPPYな雰囲気もありますが、『EACH TIME』の方は、改めて聴くと切ない歌詞が多いですね。

今まで聴いてきた『EACH TIME』とは違う感覚で心に沁みてきます。

今日のこの1曲は、大滝さんも敬愛していたキャロル・キング作も多く入っているルー・アドラー関連作品集『ルー・アドラー ~ア・ミュージカル・ヒストリー』から。
(国内仕様CD 詳細な英文解説対訳付 MSIG-918 3,000円+税)

サム・クックの代表曲ともいえる「Wonderful World」。
ルー・アドラー&ハーブ・アルパート、そしてサム・クックの共作なのですね。

この曲の歌詞が昔から大好きです。

今日は地元・武蔵小山にある小山台高校がセンバツ甲子園初出場ながら0-11で負けてしまったし、大滝詠一さんお別れの会もあったけれど、高校野球に熱狂できて音楽を楽しめることは“Wonderful World”だな、ということでこの曲を。森 陽馬


2014年3月22日(土) タワー・オブ・パワー 「Soul Vaccination」

山下達郎のラジオ、サンデー・ソングブックで2月にオンエアされ大反響!

しばらく店頭品切していたタワー・オブ・パワーのライヴ盤が先日やっと再入荷してきました。

タワー・オブ・パワー『ヒッパー・ザン・ヒップ ライヴ・イン・ザ・スタジオ 1974』
(国内仕様CD 2枚組CD PCD-17660 3,200円+税)

うーーーん、これはかっこいい!

代表作『バック・トゥ・オークランド』発表後、1974年ラジオ放送用のスタジオライヴ音源。

クリアではないけれど生々しい音像は臨場感があっていいですね。

デイヴィッド・ガリバルティによる超絶ドラミング! まさにグルーヴマスター!
ロッコが生み出すベースラインとの絡みは唯一無二!

ファンク史の中でも、五指に入るリズム隊、といっても過言ではないでしょう。

今日のこの1曲は、そのガリバリティによるキレキレなハイハット、そして当時のヴォーカリスト、レニー・ウィリアムスの歌声も魅力的な「Soul Vaccination」。

 
5月に来日公演も決定しています。
この最強リズム隊、今も健在なので生で是非! 森 陽馬


2014年3月23日(日) ネイザン・イースト 「Daft Funk」

先月のエリック・クラプトン来日公演でもツアーメンバーとして味のあるプレイを聴かせていた名ベーシスト、ネイザン・イースト。

1970年代からジャズ、ロック他様々な場で活動してきた彼の初となるソロ名義アルバムが日本先行発売されました。(国内CD 『Nathan East』 YCCW-10217 2,500円+税)

 昨年出たウィル・リーのソロ
(2013年7月24日今日のこの1曲で紹介)もそうでしたが、今まで関わってきたミュージシャンが多数参加し、各楽曲多彩なサウンドを聴かせる仕上がり。

 でもネイザン・イーストらしい統一感はあって、ジャンル問わず楽しめる1枚です。(ラストの方に入っている「America The Beautiful」は仰々しい感もありますが)

 クールなフュージョン・ナンバー①他、パット・メセニーで有名な③「Letter From Home」、スティーヴィー・ワンダー作②「Sir Duke」、マイケル・マクドナルドが歌うヴァン・モリソン作④「Moon Dance」など注目曲揃い。
 その中から今日のこの1曲は⑥「Daft Funk」。

 グラミー受賞したDaft Punk(ダフトパンク)の2013年大ヒット曲「Get Lucky」でベースを弾いていたネイザン・イースト本人による、Daft Punkへのアンサー・ソング、といったところでしょうか。

 エフェクト処理されたヴォーカルを絡ませるなどやり過ぎ感もありますが、彼らしい大人の遊び/洒落を感じさせる面白い1曲ということで。森 陽馬


2014年3月24日(月) Bap Kennedy 「Let's Start Again」

 ヴァン・モリソンと同じ北アイルランド/ベルファスト出身の男性シンガー・ソングライター、Bap Kennedy(バップ・ケネディ)。

 2012年発表前作『The Sailor's Revenge』(2012年9月2日にこのコーナーで紹介)は、マーク・ノップラープロデュースによる傑作で、当店でも密かなロングセラー・アルバムになっています。

 その
彼の新作『Let's Start Again』が発売になりました。
(輸入CD 限定2枚組CD仕様 proper records prpcdx117)

 今回はMudd Wallaceという人とBapによる共同プロデュース作。

 前作よりアメリカン・ルーツ/カントリー色が増したサウンド・アレンジ。
個人的にはヨーロッパとアメリカが絶妙にブレンドされた前作の方が良かったような気がしますが、今作も味わい深いソングライティングは存分に楽しめる仕上がり。

 ボブ・ディランとジャクソン・ブラウンを合わせたような歌声なので、
ディラン・フォロワーやシンガー・ソングライター好きの方にオススメしたい1枚ですね。

 今日のこの1曲は①「Let's Start Again」。

 Bapの奥さん、Brenda Noyd Kennedyもヴォーカルで参加。
コーラスが入るところは、イーグルス「New Kid In Town」っぽい雰囲気ですね。

 ちなみにボーナスCD付の限定盤には、前作に収録されていた名曲「Jimmy Sanchez」のアコースティック・ヴァージョンも収録されています。森 陽馬


2014年3月25日(火) レスリー・ゴーア 「It's Just About That Time」

 レスリー・ゴーアが1964年に発表した4枚目のLP『ガール・トーク』が、ボーナス・トラック13曲を含めて全25曲入りCDで再発されました。
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-920 3,000円+税)

 彼女の歌は60'sガールポップの良さをたっぷり感じさせてくれます。

 楽曲はアルドン系のソングライターの曲を中心に選ばれており、プロデューサーはクインシー・ジョーンズ、アレンジャーはクラウス・オガーマンという鉄壁の布陣。

 シングル曲だけでなく、アルバム曲も充実した内容のものばかりです。

 もちろんシングル曲として大ヒットした「メイビー・アイ・ノウ」、「ルック・オブ・ラヴ」(共にエリー・グリニッチ&ジェフ・バリー作品)もめちゃくちゃに良い曲で大好きなのですが、今日はベスト盤に入らないとっておきのバラード・ナンバー「イッツ・ジャスト・アバウト・ザット・タイム」を。

 ヴァン・マッコイ作品の隠れた名曲と言っていいと思います。

 当時18歳とは思えないレスリーの見事な歌いっぷりを堪能できます。
あぁ、いい曲だなぁ~。森 勉


2014年3月26日(水) Foster The People 「Are You What You Want To Be?」

 グラミー賞ノミネート(2012年授賞式ではビーチ・ボーイズと共演)、海外の名立たる音楽フェスに多数出演、日本でもCDショップ大賞2012の洋楽賞に選出され、デビュー作から世界的ブレイクを果たしたLAの男性3人組バンド、フォスター・ザ・ピープル。

 2011年デビュー作『Toches』から約3年、2枚目となる新作『Supermodel』が今月発売になりました。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 SICP-4097 2,200円+税)

 80'sニューウェイヴ/ダンス・ポップ色が濃かった前作より、さらにロックなテイストに。
曲のバリエーション、音の厚みも増し、バンドとしての勢いと進化を感じさせます。

 プロデュースはアデル、フレンドリー・ファイアーズなどを手掛けたポール・エプワース。

 ポール・マッカートニー『NEW』でも「Save Us」など4曲をプロデュースした人です。
彼が手掛けた、ダンス×ロックなフレンドリー・ファイアーズに雰囲気は近いかもしれません。

 今日の一曲は、ライブで大合唱が起きそうなオープニング曲「Are You What You Want To Be?」。

 この曲はフロントマンのマーク・フォスターが旅したアフリカやモロッコのビートを取り入れたかっこいい一曲♪

プロデューサー/ザ・バーズ&ザ・ビーのメンバーとして活躍するグレッグ・カースティンが共作者としてクレジットされています。東尾沙紀


2014年3月27日(木) The Pen Friend Club 「I Fell In Love」

ポール・マッカートニー再来日公演(5/17&18 国立競技場、5/24 長居)が決まりましたね。

野外公演ということで、どんな天候でどんな内容になろうとも記憶に残る公演となりそうです。

ちなみに、ビーチ・ボーイズも今現在日本ツアー中!
3月28、29、30日の3日間、ビルボードライヴ東京で公演があります。

 3/25札幌公演では「ディズニー・ガール」をやったとか!
ビルボードでもやってくれるとうれしいな。

ということで、今日はビーチ・ボーイズファンにも注目の情報を。

大好評の日本人6人組バンド、ペンフレンドクラブ。
4月16日に待望のフルアルバムが発売決定しました。(SZNM-1053 2,200円+税)

タイトルは『Sound Of The Pen Friend Club』。
ビーチ・ボーイズ『オール・サマー・ロング』を彷彿とさせるジャケットもうれしいですね。

当店のみの先着特典で、The Pen Friend Clubオリジナル・ペンをプレゼントすることになりました!

ビーチ・ボーイズ「Darlin'」、「When I Grow Up」、ブルース&テリー「Don't Run Away」等のカヴァーも最高ですが、オリジナル曲「I Fell In Love」等もドリーミーで素晴らしいので、60's好きの方は是非! 森 陽馬


2014年3月28日(金) ビーチ・ボーイズ 「Darlin'」

ビーチ・ボーイズ、3月28日(金)ビルボードライヴ東京2ndステージ公演。観てきました。

昨年3月に観た公演より、演奏もコーラスも断然良かったですね。

メンバー後ろのヴィジョンに、曲に合わせた映像を映し出していたのも効果的だったと思います。
(「サーファー・ガール」の時はサーフボードを持った美人の女性が映ったり、「God Only Knows」ではカールの歌声と共に当時の写真が色々と出てきました)

昨年はやらなかった曲や、ジョージ・ハリスンに捧げるマイクの新曲(?)も披露されて、とても満足度は高かったです。(ジョージの写真もヴィジョンにたくさん出てきました。ジョージファンも必聴!?)

「あんまり毎年来られるとありがたみがなくなる」とか、「ブライアンがいないと・・・」という意見もありますが、活動し続けているだけでも素晴らしいことですし、とにかく楽しいコンサート♪
 マイク&ブルースのビーチ・ボーイズには定期的に日本に来てもらいたいですね。

この日は期待していた「ディズニー・ガール」をやりませんでしたが、ブルースが歌う「Do You Wanna Dance」は疾走感に溢れていて感動的! ランデル・カーチのファルセットも絶好調。

 あと、ジョン・カウシル(ドラム)が歌う「Darlin'」!
これも素晴らしかったなあ。

当日でも入れますので、行こうか迷っている方は“百聞は一見にしかず”ということで是非。森 陽馬


★昨年2013年に発売されたビーチ・ボーイズBOX『カリフォルニアの夢』。
(国内CD 6枚組BOX TOCP-71591 16,000円+税)
ディスク3が各曲頭出しに2秒間の空白がある不良盤に関して、ユニバーサルカスタマーセンターに連絡あったものは国内盤もディスク交換に応じるそうです。
詳しくは以下メーカー窓口までお問合せくださいませ。

ユニバーサル・ミュージック カスタマー・サービスセンター
電話:045-330-7213
月~金 10:00~18:00 (祝祭日を除く)


2014年3月29日(土) ペギー・リプトン「Wear Your Love Like Heaven (天国の愛につつまれて)」

 みなさんはルー・アドラーという名前を聞いて、まず何を思い浮かべるでしょうか?

・キャロル・キングの歴史的名盤『Tapestry (つづれおり)』のプロデューサーであり、そのレコードを発売したODEレーベルのオーナー
・「明日なき世界」(バリー・マクガイア)、「夢のカリフォルニア」(ママス&パパス)などの大ヒットを生んだダンヒル・レーベルの設立者
・多くのカヴァー曲を生むことになるサム・クックの名曲「ワンダフル・ワールド」をハーブ・アルパートと一緒に作った人
・有名人が出演するクラブとして名高い“ロキシー”をLAにオープンした人
・ロック・ミュージカル『ロッキーホラーショー』オリジナル・キャストのレコードをプロデュースした人

 その他にも1967年に開催されたロック・フェス『モンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァル』を主催したり、マニアックなところではロバート・アルトマン監督映画『バード・シット (原題:Brewster McCloud)』をプロデュースしたりしています。(この映画は当時日本未公開だったのですが、2012年に新宿武蔵野館で上映され一部のマニアで話題になりました。)

 僕個人としては、ルー・アドラーといえば1960年代前半大好きだった歌手・女優のシェリー・フェブレーと結婚してしまった憎きおじさん、と言ったところでしょうか。

 そんなルー・アドラーの素晴らしい仕事の成果を収めたCDがACEレーベルから発売されました。
(国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-918 3,000円+税)

 『ア・ミュージカル・ヒストリー』と題され、全25曲がレーベルの枠を越えて収録されています。
サム・クック、ジャン&ディーン、ママス&パパス、ブロッサムズ、キャロル・キング、etc...

 今日はその中からペギー・リプトンが1970年に出したラスト・シングル「天国の愛につつまれて」(原題:Wear Your Love Like Heaven)。

 昨年再発された彼女のアルバムには未収録のシングル・オンリー楽曲です。

 1967年にドノヴァンがヒットさせた曲のカヴァーですが、イントロに彼の「サンシャイン・スーパーマン」のメロディーを味付けしたシャレたアレンジになっています。森 勉


2014年3月30日(日) Bardorf & Rodney 「Can You See Him」

ウエスト・コースト・ロック、アメリカ、CSNお好きな方に超オススメ!

最近、ワーナーの名盤探検隊シリーズで再発され、気に入ってよく聴いている1枚。

バドーフ&ロドニー『オフ・ザ・シェルフ』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-15410 1,143円+税)

バドーフ&ロドニーは1970年代LAを拠点に活動していたジョン・パドーフとマーク・ロドニーによる2人ユニット。

『オフ・ザ・シェルフ』は1971年発表デビュー作で、アトランティック・レコード創設者であるアーメット・アーティガンが自らプロデュースしたアルバム。

主にマッスル・ショールズ録音なので、ソウルフル&土着的かと思いきや、爽快なウエスト・コースト・サウンド♪

アメリカの1st『名前のない馬』、イーグルスやCSN好きの方は必聴の隠れた名作ですね。

アーメット・アーティガンが気に入りプロデュースするきっかけとなった①「Oh My Suprise」もすごくイイ曲ですが、今日のこの1曲は③「Can You See Him」。

アコースティック・ギターのアンサンブルがアメリカ「サンドマン」を彷彿とさせますね。

ちなみに、アメリカ『名前のない馬』に影響を受けてリリースされた作品、と思っていたのですが、発売されたのはバドーフ&ロドニーの方が早いみたいです。

同レーベルのほぼ同時期のリリースですが、実はアメリカ1stの方が今作を下敷きにしたのかもしれません。森 陽馬


2014年3月31日(月) Neil Young 「All Along The Watchtower」

 長いようで短かった3月も今日で終わり。

 今年は3月末で閉店してしまう店(外苑前にあるベルコモンズも3月30日で閉館だったようです)が多かったり、明日4月1日から消費税8%になることもあって、例年以上に区切りを感じますね。

 それにしても2014年に入ってもう3か月が経過してしまったとは・・・。
時が経つのは早いものです。

 1992年10月16日ニューヨーク/マジソン・スクエア・ガーデンで行われたボブ・ディラン30周年記念コンサートも、“最近”と思っていたらもう20年以上が経ってしまったのですね・・・。光陰矢の如し。

 そのボブ・ディラン30周年記念コンサートが遂に初DVD&ブルーレイ化!
そしてCDもリマスター&ボーナス・トラックが追加され再発されました。
(国内CD 2枚組CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-30550 3,600円+税)

 このライヴは本当に最高!

 ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ルー・リード、ロジャー・マッギン、トム・ペティ、ジョニー・ウィンター他豪華ゲストが多数参加しているだけでなく、各々が気合い入りまくりの熱演!

 そして、最後に出てくる大将ボブ・ディラン!
他出演者はにこやかなのに、1人無表情でムスッとしているのがディランらしいですね。

 どの曲も名演(特に「マイ・バック・ペイジズ」は感動的!)ですが、ニール・ヤングによる「All Along The Watchtower」(見張り塔からずっと)はホントかっこいい!

 シニード・オコナーがローマ法王批判に因るブーイングを浴び退場してしまった後、ざわついた会場の雰囲気を一変させた奇跡のパフォーマンス! 聴きものです。森 陽馬





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■


トップページ