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  今日のこの1曲 “Archives”

<2022月3月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2022年3月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2022年3月1日(火) THE SUPER HIGHWAY BAND 「Just The Three Of Us」

3月に入って、東京はだいぶ暖かくなってきましたね。
気持ち的にも前向きに、外に出てドライヴしながら聴きたくなるこの1枚。

ザ・スーパーハイウェイ・バンド『STUDIO CITY』
(国内CD 金澤寿和氏による監修・解説付 PCD-25338 2,750円税込)

ザ・スーパーハイウェイ・バンドは、当店でもロングセラー中の現代AORユニット/ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスのショーン・リーと、そのホーン・アレンジを手掛け、インコグニート等にも参加しているトロンボーン奏者ニコル・トムソンによるコラボ・バンドで、本作はそのデビュー・アルバムです。

全曲インストで、ホーンが主旋律を奏でるフュージョン作品ですが、これがなかなかに心地良い!
ファンキー過ぎず、程好くグルーヴィーで、かつポップなアレンジ。
アヴェレイジ・ホワイト・バンド+シーウインドをよりAOR的にしたフュージョン、といった感じでしょうか。

今日のこの1曲は、「Just The Two Of Us」ならぬ9曲目「Just The Three Of Us」を。
EW&F「After The Love Has Gone」を彷彿とさせるナンバー♪

ちなみに、バンド名の由来は、スティーリー・ダン「Home At Last」(安らぎの家)の歌詞からだそうです。森 陽馬


2022年3月2日(水) BRONZE 「Orange Road 2.0」 with ELO

シティ・ポップお好きな方、要チェックの1枚!

BRONZE『Aquarium』
(輸入CD 8BallTown DDS-0001)

韓国のレーベル“8BallTown”のプロデューサーであるBRONZE。
当店でも大好評だった2019年発表作『EAST SHORE』(
2019年11月19日今日のこの1曲紹介)に続く、オリジナル・アルバム『Aquarium』がCD発売されました。

本作も、永井博氏による描き下ろしジャケット!
そのイメージ通り、80's日本シティ・ポップのオマージュ溢れる快心の仕上がりです。

9曲目「Waterfall」には、日本から一十三十一がヴォーカルで参加。
この曲以外は韓国ミュージシャンによる韓国語歌唱ですが、ポップな楽曲揃いで違和感なく楽しめます。

今日のこの1曲は、CDのみのボーナス・トラックとして10曲目に収録されている「Orange Road 2.0」 with ELO。
80年代の久保田利伸を彷彿とさせるナンバーですね。
ちなみに、ELOはジェフ・リンのE.L.O.ではなく、韓国の男性歌手ですのであしからず。森 陽馬


2022年3月3日(木) 須藤薫 「春の陽射し」

「なんとなく あたたかくて 時の流れ 感じているの もう春の陽射し」
(須藤薫「春の陽射し」歌詞より)

今日3月3日はひなまつり。須藤薫さんの命日です。
2013年に急逝されてから、早くも9年が経ちました。
まさに、時の流れを感じますね。

須藤薫「春の陽射し」は、1989年発表『Tender Love』に収録されている隠れた名曲。
新井正人作曲、小西康陽プロデュースによる楽曲は、ビーチ・ボーイズへのオマージュ溢れるアレンジです。

そして、彼女の歌声には、春の訪れを実感する喜びと、時の移り変わりで懐かしい想い出が遠い過去になっていく切なさが伝わってきます。

武蔵小山から徒歩約10分、林試の森公園にある河津桜が咲き始めました。
春はもうすぐそばまできています。森 陽馬

★掲載ジャケットは、須藤薫『HUMMINGBIRD YEARS SELECTION』。
(国内CD WPCL-13189 2,200円税込)


2022年3月4日(金) 亜蘭知子 「Midnight Pretenders」

近年のシティ・ポップ・ブームによって海外で人気となり、ここ数年間でLPや7インチが幾度と再発されている亜蘭知子の1983年発表3rdアルバム『浮遊空間』。

カナダのアーティストThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)が2022年1月に発表した新作『Dawn FM』収録曲「Out Of Time」で、亜蘭知子「Midnight Pretenders」をサンプリングしていることでも話題に!

CDは長らく廃盤となっていた今作が、SACDハイブリット仕様で再発されました。

亜蘭知子『浮遊空間』+1
(SACDハイブリッド 金澤寿和氏による解説付 WPCL-13367 2,860円税込)

「Midnight Pretenders」を作曲した織田哲郎さん曰く、この曲には当時好きだったスタイリスティックスやデルフォニックス、シャイライツなどのバラードのエッセンスが詰まっているとのこと。

アーバンな雰囲気でこちらも人気の高い「I'm in Love」、笹路正徳作曲「しゃくなYesterday)」ほか、80年代テクノ色も色濃いヴァラエティに富んだ内容。

サウンド・プロデュースを手掛けた西村昌敏(現・麻聡)、北島健二、山田亘(のちのフェンス・オブ・ディフェンス)、古村俊彦(現・敏比古)ら、参加ミュージシャンにも改めて注目して聴きたい1枚です。東尾沙紀


2022年3月5日(土) Mike Campbell & The Dirty Knobs 「Brigitte Bardot」

トム・ペティお好きな方必聴!

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのギタリスト、マイク・キャンベル率いるバンドの新作が出ました。

Mike Campbell & The Dirty Knobs『External Combustion』
(輸入CD BMG 538760912)

大好きなジェイホークスやティフト・メリットの名盤を手掛け、トム・ペティの2002年作『The Last DJ』をプロデュースしたGeorge Drakouliasが、共同プロデューサーとして名を連ねているのも注目ポイント!
現代にも呼応した切れ味あるサウンドで、ガッツのある武骨なアメリカン・ロックが楽しめる1枚です。

今日のこの1曲は、曲名から惹かれる2曲目「Brigitte Bardot」を。
ちなみに、5曲目「Dirty Job」にはイアン・ハンター(モット・ザ・フープル)、7曲目「Lightning Boogie」には盟友ベンモント・テンチがゲスト参加しています。森 陽馬


2022年3月6日(日) KHRUANGBIN & LEON BRIDGES 「B-SIDE」

プレイボタンを押して(もしくは、レコード盤に針を乗せて)、ほんの数秒で認識できる音。

アメリカ/テキサス州ヒューストン発、教会でゴスペルを一緒に演奏していたMark Speer(ギター)と、Donald "DJ"Johnson(ドラマー)に、女性ベーシストLaura Leeが加わった3人組バンド、クルアンビンが奏でる音楽には、聴いてすぐそれとわかる、異世界へ誘うような不思議な魅力を持っています。

同じテキサス州出身の新世代ソウル・シンガー、リオン・ブリッジスと組んだ本作でも、そんなクルアンビンらしさが全編に漂っていました。

KHRUANGBIN & LEON BRIDGES『TEXAS MOON』
(国内仕様CD DOC254JCD 1,628円税込/輸入LP 限定カラー盤 ダウンロードコード付 DOC254LP)

2020年発表作『Texas Sun』(4曲入)の続編と言える2022年ミニ・アルバム(5曲入)。
前作以上に、お互いの特性が響き合った充実の仕上がりです。

今日のこの1曲は、2曲目「B-SIDE」。
クルアンビンの人気曲「People Everywhere」のようなサウンドに、マーヴィン・ゲイを彷彿とさせるリオン・ブリッジスの歌声が、見事にハマっていますね。森 陽馬


2022年3月7日(月) ヴェンチャーズ 「木の葉の子守唄」

ヴェンチャーズは僕らの世代(主に1960年代洋楽の洗礼を受けた人たち)にとって、ビートルズと同様に避けて通れないミュージシャンでした。

ヴェンチャーズでまず1曲、というと、1965年に日本で発売された『ヴェンチャーズ・イン・ジャパン』の1曲目に入っていたメドレー(ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守唄)ということになるでしょうか。

1965年1月に、ドン・ウィルソン、ボブ・ボーグル、メル・テイラー、ノーキー・エドワーズの4人で初来日した際に、ライヴ録音されたものです。

1965年の時点では、リード・ギターはノーキーさんに代わっていましたが、このメドレーだけはボブさんがリードを引いています。
メドレーの3曲に関しては、ヴェンチャーズがドンさんとボブさんの二人組時代のレパートリーということで、ボブさんの出番となっているのでしょうね。

ということで、今日は、ボブ・ボーグルのギターをフィーチャーしたヴェンチャーズの曲を。
1961年4月にシングルとしてもちょっとヒットした「木の葉の子守唄」。

1961年9月に発表された彼らの3枚目のLP『アナザー・スマッシュ!!!』に収録されています。
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 UICY-77804 2,934円税込) 森 勉


2022年3月8日(火) 古内東子 「虜」

励ましや希望の歌が、必ずしも元気付けてくれるとは限らない。
時には、狂おしいほど切ない歌が、心を癒してくれるときもある。

そんなことを気付かせてくれたのがこの1枚だ。

古内東子『体温、鼓動』
(国内CD MHCL-2939 3,300円)

女性シンガー・ソングライター、古内東子のデビュー30周年を記念した新作オリジナル・アルバム。
美しくも切ないラヴ・ソング8曲に、新旧のピアニスト(中西康晴、河野伸、森俊之、草間信一、松本圭司、井上薫)を各々配し、聴く者にビターな甘い夢を描かせてくれる。

今日のこの1曲は、1曲目「虜」。
2021年末に傑作2ndを発表したブルー・ペパーズ(
2021年12月9日今日のこの1曲で紹介)の井上薫が参加。
彼が奏でるピアノの旋律は、古内東子の世界観と見事にフィットしており素晴らしい。

彼女の歌は女性の目線ではあるが、愛の“体温”や“鼓動”は、性別問わず伝わるはずだ。森 陽馬


2022年3月9日(水) 大村憲司バンド 「Mercy Mercy Mercy」(『ポンタ・セッション!』より)

2022年3月9日は、村上"PONTA"秀一さんの1周忌でした。

大きなコンサート会場から小さなライヴ・ハウスまで、様々なステージで見せてくれたドラミングをもう生で体感できないのだ、と考えるとなんとも寂しい心持ちです。
でも、ポンタさんが残したセッションやライヴ音源は大量に残っているでしょうから、後世に語り継ぐ意味でも、これからは良質な発掘/リリースを期待したいですね。

さて、大村憲司BAND名義で、1989年12月27日~30日神戸チキンジョージにて行われた『PONTA SESSION 4 DAYS!』から、29日と30日のライヴ音源8曲を収録したCDが本日発売されました。

大村憲司バンド『ポンタ・セッション!』
(国内CD 村田誠二氏による解説付 STPR-30 2,750円税込)

大村憲司、高水健司、続木徹、重実徹、村上ポンタ秀一という布陣で、素晴らしい演奏が楽しめる1枚。
12月29日のライヴ4曲は完全未発表音源です。
今日のこの1曲は、スタッフを彷彿させるグルーヴと空気感が心地良く熱い10分超の熱演「Mercy Mercy Mercy」を。

ちなみに、2022年3月11日には東京国際フォーラムAで、
村上"PONTA"秀一トリビュート・コンサートが行われる予定になっています。森 陽馬


2022年3月10日(木) アサダワタルと下神白団地のみなさん 「愛燦燦」

3月11日に発売日を迎えるこの『福島ソングスケイプ』は、プロの歌手が歌っている作品ではない。
その上、見ず知らずの御年を召した方々の歌声は不安定で、拙いものが多い。
しかしながら、心を打たれる1枚だ。

アサダワタルと下神白団地のみなさん『福島ソングスケイプ』
(国内CD 寺尾紗穂による解説「歌のあるところに希望が生まれる」付 GR-01 2,530円税込)

本作は、東日本大震災の影響で原発付近から福島・下神白の団地へ避難してきた方々による想い出話と、その人の人生に寄り添ってきた曲を、アサダワタルを中心としたバンドの伴奏と愛ある歌で紡いだラジオ形式で構成されている。

「喝采」(ちあきなおみ)、「宗右衛門町ブルース」(平和勝次とダークホース)、「青い山脈」(藤山一郎)、「君といつまでも」(加山雄三)、「あゝ人生に涙あり」(里見浩太朗)、「愛燦燦」(美空ひばり)。
歌だけでなく、曲間に入る下神白団地での会話を聴き、故郷へ想いを馳せる方もいるだろう。

「愛燦燦」は、「人は哀しい 哀しいものですね」と歌われながら、「人生って 嬉しいものですね」で終わる。
人それぞれのさりげない日常に愛する歌がある、ということを教えてくれるアルバムだ。森 陽馬


2022年3月11日(金) Curtis Stigers 「(What's So Funny 'bout)Peace,Love And Understanding」

<平和、愛、理解を求めることの何がそんなにおかしいんだ?>

この曲を書いたニック・ロウ、この曲を取り上げ更に多くの人に届けたエルヴィス・コステロをはじめ、様々なアーティストにカヴァーされてきました。この人もその1人です。

Curtis Stigers『This Time』
(輸入CD 0602435783970)

2021年でデビュー30周年を迎えたアメリカのシンガーソングライター/サックス奏者カーティス・スタイガース。
前作から約2年ぶり、セルフ・プロデュースによる13作目がリリースされました。

「I Wonder Why」、バリー・マンとの共作「Never Saw A Miracle」、ドラマ主題歌「This Time」ほか90年代自身のヒット曲再録や、ガーシュウィン「Summertime」、レナード・コーエンのカヴァーなどを収録。
1曲目を飾るのは、ニック・ロウのカヴァー「(What's So Funny 'bout)Peace,Love And Understanding」です。

彼によるカヴァーが収められた映画『ボディガード』のサウンド・トラックが大ヒット。
本作のヴァージョンは、テンポの良い1992年版と違い、近年のニック・ロウの歌い方や演奏にも影響を受けているという、味わいあるソウル・ジャズなアレンジで歌われています。

ちなみに6月からスタートするエルヴィス・コステロのUKツアーに、ニック・ロウ&ロス・ストレイトジャケッツがスペシャル・ゲストとして参加することが発表されています。(その組み合わせ凄く観たいなぁ....。) 東尾沙紀



2022年3月12日(土) 佐野元春 「シュガータイム」

佐野元春が2022年3月13日で66歳を迎えます。
Happy Birthday MOTOHARU!

彼が参加した『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』の40周年記念盤ももうすぐ発売になります。
そして、3月9日のニュースでは、『第72回芸術選奨』の大衆芸能部門で文部科学大臣賞を佐野元春が受賞したそうです。
誕生日と合わせて、おめでとうございます。

さて、『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』が発売された1982年は、佐野元春にとって飛躍の年でした。
自身の3枚目のアルバム『サムデイ』、そして、シングルは「彼女はデリケート」、「シュガータイム」、「ハッピーマン」、「スターダスト・キッズ」と4枚も出ました。

今日は、1982年当時、毎日のように聴いていた「シュガータイム」を。
ベスト盤から聴いてみましょう。杉真理がコーラスで参加していますね。森 勉

佐野元春『ベスト・コレクション ~グレイテスト・ソングス・コレクション 1980~2004』
(3枚組CD MHCL-30644 4,400円税込)



2022年3月13日(日) リンダ・ロンシュタット 「Love Has No Pride」

僕が今楽しみにしているのは、4月22日劇場公開予定のこの映画です。

『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』

女性シンガー、リンダ・ロンシュタットの音楽ドキュメンタリー映画。
2021年第63回グラミー賞最優秀音楽映画賞を受賞した本作が日本公開決定!

タイトル『サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』は、大好きなジミー・ウェッブ作「Still Within The Sound Of My Voice」(1989年発表作『Cry Like A Rainstorm』収録)から取られているのも、グッときますね。

さて、今日のこの1曲は、エリック・カズとリビー・タイタスの共作による名曲「Love Has No Pride」を。

リンダ・ロンシュタット『ドント・クライ・ナウ』
(国内CD 限定紙ジャケット仕様 WPCR-13853 2,934円税込/ベスト・アルバムにも収録)

ボニー・レイットのオリジナル・ヴァージョンも良いですが、リンダの歌声は神懸かっていて圧倒されますね。

ちなみに、ボニー・レイット久々の新作アルバム『Just Like That...』も4月22日発売予定です。
こちらも楽しみですね。森 陽馬


2022年3月14日(月) 杉真理 「バカンスはいつも雨(レイン)」

『ナイアガラ・トライアングルVol.2』の40周年記念盤。
3月21日発売ですが、店に入荷して発売OKになるのは3月17日木曜日になります。

今日はその露払い的な感じで、杉真理の曲を。
イイ曲が多いので、どの曲にしようか迷いましたが、トライアングル・イヤーに出た曲にしましょう。

1982年10月にシングルとして発売されヒットした「バカンスはいつも雨(レイン)」を。

ビートルズ好きの彼らしいリヴァプール・テイストにあふれた1曲です。
イントロのハーモニカや曲のそこかしこで、その雰囲気が味わえます。

ビートルズの幻のデビュー曲「How Do You Do It」(ジェリー&ザ・ペースメイカーズで大ヒット)のメロディーが思い浮かんできそうなこの曲は、当時から大好きな1曲です。

今日は、彼が他の人に提供した曲も入った2枚組のベスト・コレクションから。森 勉

杉真理&フレンズ『ゴールデン・ベスト』
(2枚組CD 本人の楽曲解説付 MHCL-597 3,122円税込)


2022年3月15日(火) 青野りえ 「Rain Rain」

2022年3月15日は、ビーチ・ボーイズのマイク・ラブ81歳の誕生日であり、当店の新店舗15周年日でした。

1981年4月22日武蔵小山にオープンした当店は、駅前開発で2007年3月に現在の場所へ移ってきました。
移転して早15年が経ちましたが、お客様それぞれの“ペット・サウンズ”(お気に入りの音)が見つかるように、今後も営業を続けていきたいと思っております。
ペット・サウンズ・レコードをこれからもよろしくお願いいたします。

さて、青野りえという女性シンガーを僕が知ったのは、新店舗1年目の2007年でした。
青野りえと山口洋輔によるユニット、aoyamaの『月を読む』(
2007年10月21日今日のこの1曲で紹介)は、聴いた瞬間に気に入って、店でよくかけていたのが懐かしいですね。

その彼女が2017年発表1stソロ作『PASTORAL』以来、約5年ぶりとなる新作2ndアルバムを発表しました。

青野りえ『Rain or Shine』
(国内CD VSCF-1776 3,000円税込)

関美彦プロデュース。バック・ミュージシャンは伊賀航、北山ゆう子、山之内俊夫、長谷泰宏。
マイクロスターの佐藤清喜がミックス/マスタリングを手掛けており、春から夏に吹き抜ける風のように爽やかで心地良い1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は、雨の日でもこの歌を聴けば、心が華やいで外に出たくなる2曲目「Rain Rain」を。

なお、当店にてお買い上げの方に、アルバム未収録曲「さよなら、こんにちは」を収録したスペシャルCDRを先着でプレゼント中。女性シンガーお好きの方は、是非チェックしてみてくださいね。森 陽馬


2022年3月16日(水) ザ・なつやすみバンド 「薫風ライナー」

遠出がしづらい状況が続いていますが、心地良いバンド・サウンドが''架空の場所''へ誘ってくれるような1枚です。

ザ・なつやすみバンド『NEO PARK』
(国内CD TNBCD-005 2,970円税込)

中川理沙、MC.sirahu、村野瑞希、高木潤の4人組ザ・なつやすみバンド。
<旅行三部作>第1弾『Terminal』以来となる約2年ぶりの第2弾『NEO PARK』は、2021年夏からライヴ会場等で先行発売されていた新作オリジナル・アルバム。待望の全国流通が開始されました。

ブラスのアレンジがブリティッシュな雰囲気でとてもポップな「たったひとさじの日々」、<鳥は好き?!><イェーイ!>の掛け合いで始まる「Torinos」、TNB流シティ・ポップ「ビーチサイドファントム」、「風の谷のナウシカ」のカヴァーなど全13曲。

本日は、爽やかな「薫風ライナー」を今日の1曲に。
夕暮れ時の情景が思い浮かぶ宮下広輔(PHONO TONES)の柔らかなペダル・スティール、オルガンのアレンジも聴きもの!

サブスクなどでは聴けない、メンバー各々が作曲、NEO PARK ENSENBLE参加による耳がくすぐられるような楽しいインスト4曲にも注目です。東尾沙紀


2022年3月17日(木) NIAGARA TRIANGLE 「A面で恋をして」(1981/12/3 Headphone Concert)

ナイアガラ・トライアングルVol.2の40周年盤が、本日3月17日から店頭に並びました!

『NIAGARA TRIANGLE VOL.2 40th Anniversary Edition』
・(3CD+Blu-ray Audio+7inch×3+ブックレット+キーホルダー 完全限定VOX 特典コースター付 SRCL-12300 20,900円税込)
・(通常盤2CD 先着特典ポストカード SRCL-12310 3,300円)
・(2LP限定アナログ盤 先着特典ポストカード SRJL-1235 4,950円)
当店作成発売記念リーフレット付♪

大滝詠一関連の3月21日発売商品、近年は祝日の配送・納品スケジュールにより、通常よりも早く入荷する傾向でしたが、今年は特に早い店頭販売開始となりました。
店内にピンク色のジャケットが広がり、一気に春が来た感じですね。

今日のこの1曲は、伝説の1981年12月3日ヘッドフォン・コンサートから「A面で恋をして」ライヴ音源。
大滝詠一、佐野元春、杉真理が揃い踏み! この度、限定VOXと通常盤2CDに初収録されました。

ちなみに、
「A面で恋をして」のミュージック・ビデオが公式youtubeにて公開スタート。
江口寿史のイラストを使用し、インドネシアの映像クリエイターArdhira Putraが編集を手掛けています。森 陽馬


2022年3月18日(金) EIVETS REDNOW 「Grazing In The Grass」

最近の東京は暖かい日が続いていましたが、今日は風雨が強く、とっても寒い1日でしたね。
明日からは天候回復することを祈って、大音量で聴きたいゴキゲンな1枚を紹介しましょう。

V.A『ALL TURNED ON! Motown Instrumentals 1960-1972』
(輸入CD ACE CDTOP-1613)

良質な再発やコンピを多数出しているACEレーベルの新リリース!
モータウン・レコードからリリースされたインスト・ナンバーを集めた編集盤です。

ソウルフルなインストだけでなく、サーフ・インストっぽい7inchオンリーの楽曲や、ジャジー&グルーヴィーなナンバーなど、60~70'sデトロイトの空気感が伝わってくる全24曲。
完全未発表音源も5曲あり、モータウン・マニアはもちろん、インスト好きの方にオススメしたいCDです。

今日のこの1曲は、スティーヴィー・ワンダーが1968年に変名(逆さ読み)で発表したインスト・アルバム『EIVETS REDNOW』から、B面ラストに収録されていた「Grazing In The Grass」を。

オリジナルは映画『サマー・オブ・ソウル』にも出演していたHugh Masekela。
それをアップテンポ&ノーザン・ソウルなアレンジで聴かせます。
春の暖かい風を運んでくれるような、スティーヴィーのハーモニカが最高! 森 陽馬


2022年3月19日(土) PAPIK & SARAH JANE MORRIS 「Sweet Love」

アナログ・ブームに象徴されるように、昭和/80年代の文化が、若い世代で流行っているそうですね。

昔に戻りたい!という方もいらっしゃいますが、僕は、女の子にフレれたり(単なる自滅)、身体中にじんましんが出たり(単なるアレルギー)、麻雀で大負けしたり(単に弱い)等々、楽しい想い出があまりないので、戻りたくはないなぁ...。

なんて、どうでもいい話はさておき、当時良い音楽がたくさんあったことは確かでしょう。

今日紹介するこのアルバムには、その時代の良い曲がたくさん取り上げられています。

PAPIK & SARAH JANE MORRIS『Let The Music Play』
(輸入CD irma IRM2036)

イタリア発IRMAレーベルの名プロデューサーでローマ出身のPAPIK(パピック)と、ソウルフルな歌声が魅力の英国出身女性シンガー、Sarah Jane Morris(サラ・ジェーン・モリス)が組んだ2021年作。
素晴らしい選曲を極上メロウ・グルーヴなアレンジで聴かせる傑作に仕上がっています。

「Let The Music Play」(バリー・ホワイト)、「You Are The Best Thing」(スタイル・カウンシル)、「Hello It's Me」(トッド・ラングレン)、「Missing」(エヴリシング・バット・ザ・ガール)、「Lovely Day」(ビル・ウィザース)他全11曲。スムースなBGMとしても楽しめる1枚ですね。

今日のこの1曲は、80's洋楽個人的ベスト5に入る「Sweet Love」(アニタ・ベイカー)のカヴァーを。森 陽馬


2022年3月20日(日) Moonchild 「Tell Him」 feat.Lalah Hathaway

R&B、ジャズなどをベースとしたメロウで心地良いグルーヴを生み出してきた、アンバー・ナヴラン、アンドリス・マットソン、マックス・ブリックによるアメリカの男女3人組ネオ・ソウル・バンド、ムーンチャイルド。

結成、デビュー作から10周年を迎える彼らの5作目は、節目に相応しい新たな一面を見せてくれる1枚です。

ムーンチャイルド『スターフルーツ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 BRC690 2,420円税込)

前作までは基本的にメンバーだけでアルバム制作してきた彼らが、新作では黒人女性アーティストをゲストに招き、多彩なコラボレーションを披露しています。

レイラ・ハサウェイをフィーチャーした「Tell Him」をはじめ、今作にはアレックス・アイズレー(アーニー・アイズレーの娘)、ニューオリンズ出身の男女4人組タンク・アンド・ザ・バンガス、シャンテ・カン、ラッパーのラプソディー、イル・カミーユ他。

ムーンチャイルドが作り出す気持ち良いリズム、アンバー・ナヴランと参加アーティストとのヴォーカルとの相性も抜群。
今後様々なコラボレーションも期待したいですね。

国内盤ボーナス・トラックには「Rainy Day」を追加収録。短い曲ですが美しいインストです。東尾沙紀


2022年3月21日(月) マイケル・マクドナルド with パティ・ラベル 「オン・マイ・オウン」

1980年代は洋楽のデュエット・ヒットがとても多かったですね。

今日はそのデュエットでも、ロック系のミュージシャンとソウル系のミュージシャンが共演した曲を取り上げてみたいと思います。

ざっと思い浮かぶものを挙げてみると、
・1982年ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー「エボニー&アイボリー」→No.1
・1983年ポール・マッカートニー&マイケル・ジャクソン「セイ・セイ・セイ」→No.1
・1984年フィル・コリンズ&フィリップ・ベイリー「イージー・ラヴァー」→No.2
・1987年ジョージ・マイケル&アレサ・フランクリン「愛のおとずれ」(I Knew You Were Waiting)→No.1
・1989年リンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィル「ドント・ノウ・マッチ」→No.2

みんな大ヒットしています。
それぞれのファンの推しが相乗効果となり、さらに新しい魅力がプラスされた結果なんでしょうね。

今日のこの1曲は、そんな仲間に入る1曲です。
1986年No.1ヒットとなったマイケル・マクドナルド&パティ・ラベルの「オン・マウ・オウン」です。

曲を書いたのは、バート・バカラックとその時の奥さまキャロル・ベイヤー・セイガー。
当時から大好きな1曲です。森 勉

★掲載ジャケットは、ドゥービー・ブラザーズでのヒット曲も収録されたベスト盤。
マイケル・マクドナルド『アルティメイト・ベスト』
(国内CD 英文ライナー和訳・歌詞・対訳付 WPCR-26216 1,430円税込)


2022年3月22日(火) みらん 「低い飛行機」

映画『愛なのに』を新宿武蔵野館で先日鑑賞。

『愛なのに』は、『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉が脚本を手掛け、城定秀夫が監督を務めた恋愛青春映画。
モヤモヤする展開で、ツッコミどころも満載の物語ですが、さとうほなみ(ゲスの極み乙女のドラマー、ほないこか)と、中島歩(ダメ男ぶりが最高!)の演技は見どころタップリでした。
『猫は逃げた』(今泉力哉監督、城定秀夫脚本)に繋がる猫も出てきます。今泉作品お好きな方は要チェックですね。

さて、『愛なのに』のエンディングに主題歌としてかかったのが、みらん「低い飛行機」でした。

みらんは、1999年生まれ兵庫県出身女性シンガー・ソングライター。
「低い飛行機」は、曽我部恵一がプロデュースとミックスを担当しています。

この曲が収録されたデビュー・アルバム『Ducky』がP-VINEから好評発売中。

みらん『Docky』
(国内CD PCD-94089 2,640円税込)

弾けるような彼女の歌声と青春迸るサウンドが素晴らしい!
“令和のaiko”と表現したくなる活き活きとした真っ直ぐな歌に、グッときました。森 陽馬


2022年3月23日(水) 優河 「灯火」

「どこへも行かないで この愛の海に浮かび 夜明けのような あなたのそばにいたい。
~ 灯火踊る夜は 彼方に想い馳せて 手のひら触れるように 心を重ねあえたら」
(優河「灯火」歌詞より)

石橋凌と原田美枝子を親に持ち、2011年にデビューした女性シンガー・ソングライター、優河。
本作は、TBS系金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の主題歌「灯火」を収録した、彼女の新作アルバムだ。

優河『言葉のない夜に』
(国内CD YUGA-1001 2,750円税込/アナログLPは2022年6月発売予定)

哀しさ、切なさ、そして、愛の温かさ、優しさが込められた全10曲。

2018年頃から活動を共にしている魔法バンド(千葉広樹、岡田拓郎、谷口雄、神谷洵平)の演奏は、優河の求心力ある歌声をより深遠に響かせている。

「灯火」によって、優河という歌い手の存在が広く知られることとなったが、彼女の歌を必要としている人は、まだまだいるはずだ。森 陽馬


2022年3月24日(木) コーコーヤ 「ノンキナトウサン」

武蔵小山近辺にある桜の隠れ名所、かむろ坂の桜も少しずつ咲き始めました。

ソメイヨシノはまだ1~2分咲きですが、かむろ坂を登りきった通りの陽光桜は満開です。
風は冷たいものの、春の訪れを感じますね。

さて、そんな春の陽気にぴったりの1枚が発売されました。

コーコーヤ『TASTE』
(国内CD HRBR-024 2,530円税込)

コーコーヤ(ko-ko-ya)は、笹子重治(ギター)、江藤有希(ヴァイオリン)、黒川紗恵子(クラリネット)の3人によるインスト・ユニット。
本作は、2013年発表作『トラヴェローグ』(
2013年10月29日今日のこの1曲で紹介)以来、約9年ぶりとなるオリジナル4thアルバムです。

ブラジルのショーロを下敷きにしつつ、心地良いアンサンブルと郷愁誘うメロディーで紡がれた14曲を収録。
CDをかけていると、穏やかな雰囲気になり、ほのぼのとした心持ちで安らげます。

今日のこの1曲は、笹子重治さんが作曲した13曲目「ノンキナトウサン」を。森 陽馬



2022年3月25日(金) Tahiti 80 「Vintage Creem」

フランスのバンド、タヒチ80の新作が発売になりました。

タヒチ80『ヒア・ウィズ・ユー』
(国内CD 歌詞・対訳・メンバーによる各曲解説付 ボーナス・トラック3曲収録 VICP-65581 2,750円税込)

シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」日本語カヴァーが収録され、当店でも評判となった前作『フィア・オブ・アン・アコースティック・プラネット』から、約2年半ぶり9作目となるアルバムです。

聴いていると自然に体が揺れるディスコ~シンセ・ポップ・サウンドと、タヒチ80らしいキャッチー&胸キュンなメロディが合わさった1枚♪

フロントマンのグザヴィエ・ボワイエがクラウドに上げた音にメンバーがどんどんパートを足していくという、パンデミック中ならではの新しい試みもあったようです。

本日は♪Boom Shaka Boom♪のフレーズやコーラスが耳に残る「Vintage Creem」を今日の1曲に。
ジャクソン5「I Want You Back」などを意識したという今作の中でもひときわポップなナンバーです。

国内盤にはグザヴィエ・ボワイエによる各曲解説付き。
本編の楽曲「Hot」、「Lost In The Sound」、「Zoo」のアコースティック・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録されています。東尾沙紀


2022年3月26日(土) マイケル・ブーブレ 「Crazy」 with Willie Nelson

フランク・シナトラ、トニー・ベネット、ディーン・マーティン、etc...。
名だたる歌手のスピリットを受け継ぐヴォーカリスト、といえば、マイケル・ブーブレでしょう。

楽曲のアレンジやジャンル問わず、包容力溢れる歌声が素晴らしいです。
そんな彼の2018年発表作『ラヴ』以来となる新作アルバム『ハイヤー』が発売になりました。

マイケル・ブーブレ『Higher』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-18501 2,860円)

本作は曲毎にプロデューサーが違いますが、全体を纏めたのは、全13曲中7曲を担当したGreg Wells。
ジャズ・スタンダードから、ボブ・ディラン、サム・クックのカヴァー、現代的な新曲含め、マイケル・ブーブレらしい伸びやかな歌声が活かされた仕上がりです。

今日のこの1曲は、ウィリー・ネルソン作で、彼とのデュエットでじっくり聴かせる7曲目「Crazy」。

もうすぐ89歳を迎えるウィリー・ネルソンの味わいある歌声が沁みますね。
寄り添うように歌うマイケル・ブーブレの抑えめな声色もまた良いです。

なお、ポール・マッカートニーのカヴァーである2曲目「My Valentine」は、ポール本人がプロデュースを担当し、レコーディングにも一緒に参加したとのこと。ポール・マニアも要チェック! 森 陽馬



2022年3月27日(日) シュガー・ベイブ 「こぬか雨」(ライヴ)

3月31日と4月1日はなんの日?

僕にとっては、シュガー・ベイブの解散記念日です。

彼らのラスト・ライヴが、荻窪ロフトで1976年3月31日(水)と4月1日(木)に行われました。
当初の発表は3月31日だけでしたが、会場に収容しきれないくらい人が集まってしまったために、急遽そのあぶれてしまった人たちのために、次の日もライヴを行うことになった経緯がありました。

そんなわけで、今日はシュガー・ベイブを。
46年前の荻窪ロフトの貴重な音源を聴いてみたいと思います。

シュガー・ベイブ『ソングス』40周年2枚組仕様
(国内2CD 山下達郎による解説+データ+フォト+歌詞付 WPCL-12160 3,080円税込)

2015年に発売されたこのCDには、ボーナス・トラックが15曲収録されており、解散ライヴの音源も入っています。
「パレード」、「こぬか雨」、「雨は手のひらにいっぱい」の3曲です。

今日は「こぬか雨」を。
村松邦男のリード・ギターに、ツイン・リードのような形で絡んでくる山下達郎のギター、そしてサビのところで山下のリード・ヴォーカルに絡んでくる大貫妙子のヴォーカルが、個人的なツボの聴き所です。

あれから、46年かぁ・・・。森 勉


2022年3月28日(月) 伊藤広規 「A*I Groovy Game "YASAGURE"」

山下達郎のバックで知られる名ベーシスト、伊藤広規。
約12年ぶりのオリジナル・ソロ・アルバムが4月13日に発売されます。

伊藤広規『's Wonderful』
(2022年4月13日発売 CD KOKI-019 3,300円税込/アナログLP 限定カラー盤 KOKI-018 5,500円税込)

こちらを当店にてお買い上げの方に、伊藤広規music story生解説付QRコードが入った's Wonderfulステッカーを先着で差し上げることが決定しました。

ロック・スピリット溢れるグルーヴィーなベース・プレイが楽しめるインスト作品です。
山下達郎の新作も楽しみですが、是非こちらもチェックしてくださいね。

今日のこの1曲は、本作8曲目に収録されている「A*I Groovy Game "YASAGURE"」。
盟友・青山純と1980年にカセットレコーダーで録音していたリズム・セッション音源で、『JOY』に収録されている「メリー・ゴー・ラウンド」での掛け合いのような、熱いヴァイヴを感じさせてくれます。森 陽馬


2022年3月29日(火) Dinosaur Jr 「Raisins」(Live)

シネマート新宿にて、映画『ダイナソーJr/フリークシーン』と、『実演!バグ/ダイナソーJr』を連続鑑賞。

映画『ダイナソーJr/フリークシーン』は、ダイナソーJrの貴重映像や発言で綴られた音楽ドキュメンタリー作品。
フランク・ブラック(ピクシーズ)、キム・ゴードン(ソニック・ユース)、ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ)が語るバンド論や、J・マスキスがバンド結成前にドラムを練習する際、「ドラム・セットのそばにプレイヤーを置き、ハードコアの曲に合わせて叩いた。早く演奏するため、33回転のレコードを45回転で再生していた。」という話が、興味深かったです。

『フリークシーン』公開記念!として限定上映されている
『実演!バグ/ダイナソーJr』は、2011年6月ワシントンで行われた、1988年発表3rdアルバム『BUG』全曲再現ライヴの映像。
これが、なかなかの爆音上映!
日々のストレスや不安、モヤモヤした気持ちを吹き飛ばすような心地良い轟音が最高でしたね。
ラストにアンコールでやった「Raisins」には感動したなぁ。

今日のこの1曲は、『Where You Been』(1993)のデラックス盤ボーナス・ディスクに収録の「Raisins」ライヴ音源を。
この時期のライヴはオリジナル・メンバーではありませんが、これはこれでかっこいい!

ダイナソーJr『Where You Been』(Deluxe Expanded Edition)
(輸入国内仕様CD AW-061 2,750円税込)

ちなみに、「Raisins」オリジナルが収録されている1987年発表2nd『You're Living All Over Me』は長らく廃盤状態。メンバー自身も最高傑作と評している名盤なので、いつか再発されるといいですね。森 陽馬


2022年3月30日(水) Rex Orange County 「Open A Window feat.Tyler,The Creator」

本国イギリスのみならず、世界的人気の若きシンガーソングライター、アレックス・オコナーの1人ユニット、レックス・オレンジ・カウンティ。

作詞・作曲・演奏・録音などすべて自身で手掛けてきた彼の最新作はベニー・シングス共同プロデュース!
約2年ぶり、4枚目となる新作『フー・ケアーズ?』がリリースされました。

レックス・オレンジ・カウンティ『フー・ケアーズ?』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲収録 SICP-6443 2,640円税込)

2017年発表のシングル「Loving Is Easy」で既にコラボレーションを果たしている2人ですが、今作ではベニーが曲作りやアレンジ、録音、演奏などで全面参加しています。
「彼(ベニー・シングス)がいなければ僕のキャリアはなかった。」と語るほどベニーの音楽に影響を受けているアレックス。歌い方や楽曲の雰囲気もどこか似ているし、相性はバッチリ♪といった感じです。

弱気な詞が多いですがメロディやサウンドは軽やか。
ベニーのプログラミングによるストリングスが多くの曲で取り入れられているのも印象的です。
本日は、タイラー・ザ・クリエイターをフィーチャーした②「Open A Window」を今日の1曲に。
ベース・ライン(演奏:Joe MacLaren)が耳に残る1曲です。東尾沙紀


2022年3月31日(木) ピーター、ポール&マリー 「花はどこへ行った」

ピーター、ポール&マリーは、1960年代に何度か来日しましたが、残念ながら生のステージを見るチャンスはありませんでした。
当時、レコードはコンパクト盤を中心に何枚か買ったんですが・・・。

でも、よくテレビ出演してくれていたので、レコードではないライヴ感覚の歌と演奏を楽しむことができた時代でした。
ピーターさんとポールさんの見事なアルペジオ奏法を見て、自分でも弾いてみたいと思ったのですが、結局ギターはあまり上達せず、自分は聴く人に徹しようと思うことになりました。

さて、今日はそんなピーター、ポール&マリーの曲の中から、「花はどこへ行った」(Where Have All The Flowers Gone)を。

ピート・シーガーが作った反戦歌です。
キングストン・トリオやブラザーズ・フォアなど、いろんな人が歌っていますが、今日はPPMで。森 勉

ピーター、ポール&マリー『ヴェリー・ベスト・オブ・ピーター、ポール&マリー』
(国内CD 英文ライナー訳・歌詞・対訳付 WPCR-14490 2,075円税込)





これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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