2022年10月4日(火) 松任谷由実 「Anniversary」 |
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1972年に荒井由実名義のシングル「返事はいらない」でデビューしてから50年。
ラジオ・リスナーからのリクエストを基に選曲された、松任谷由実50周年記念ベスト・アルバムが発売されました。
松任谷由実『ユーミン万歳! 松任谷由実50周年記念ベスト・アルバム』
(3CD+BD UPCH-29441 5,280円税込/3CD+DVD UPCH-29442 4,730円/3CD UPCH-20629 3,850円税込)
各々の初回仕様盤には、アリーナツアー2023チケット最速先行予約抽選シリアルコード封入
ブックレットには、各曲毎にラジオ・リスナーのエピソード・コメントが掲載され、とても興味深い内容です。
これを読みながら、曲を聴き、そして改めて歌詞を追っていくと、歌の深みがより増してきます。
(特に「Hello, my friend」のコメントは、まさにドラマのようなエピソードですね。)
新曲「Call me back」は、現在のユーミンと、最新のAIで再現された荒井由実の歌声で構成された話題曲。
松任谷正隆がプロデュースした白石まるみ1982年のユーミン作楽曲「恋人がいても」のデモを基に制作したそう。
なお、世界的エンジニアGOH HOTODAの2022年最新リマスタリングと、松任谷正隆が手掛けた新たなリミックスによって、70年代の古い楽曲と最近の曲が違和感なく洗練された音質で並んでいるのも、本作のポイントと言えるでしょう。
ただ、「Anniversary」は、リミックスによってユーミンの歌声はクッキリしたものの、リズム・トラックが穏やかになりすぎた印象で、以前のヴァージョンに比べ、後半の盛り上がりが大きく欠けてしまったように僕は感じました。
昔聴き込んでいた音が脳裏に残っている場合、リミックスの好みは人によって分かれるかもしれませんね。
まあでも、格段に音質が向上した楽曲も多いので、同じ曲を昔のCDと聴き比べる楽しみもあると思います。森 陽馬
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