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  今日のこの1曲 “Archives”

<2024月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2024年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2024年12月1日(日) ℃-want you! 「恋は終電間近」

Magic,Drums&Love、ソロでも活躍中の女性シンガーソングライター、℃-want you!(シー・ウォンチュ!)。

オールディーズ/ナイアガラ・ファンの方も必聴の最新7インチ・シングルが、雷音レコードからリリースされました。

℃-want you!「MY FIRST TEDDYBEAR/恋は終電間近」
(国内7inchアナログ・レコード RHION-37 1,760円税込)

ライヴでも既に披露され人気のパワフルなロカビリー・チューン「MY FIRST TEDDYBEAR」も良いですが、本日はカップリングの「恋は終電間近」を激推ししたいと思います。

彼女のキュートな♪ワッシュワリワリ♪コーラスと、ナイアガラ・オマージュな武藤星児氏によるアレンジが聴きものの胸キュン・ポップ!

お互いのことが気になっているのに一歩踏み出せない男女の胸の内を、それぞれの目線で描いた歌詞にもドキドキ....。
終電間近、タイムリミットが近づく2人の恋の行方は!? 曲を聴いてぜひ確かめてみてください。東尾沙紀


2024年12月2日(月) Nelson Super Project 「Our Music」

ネルソン・スーパー・プロジェクトが初めてアナログLPとして発売になりました。
と言っても、あまり耳にしないグループ名?

ネルソン・スーパー・プロジェクトのメンバーは、
青山純、伊藤広規、佐橋佳幸、難波弘之、重実徹、土岐英史、国分友里恵、佐々木久美、三谷泰弘。

そう、山下達郎のツアー・バンドのメンバーが意気投合して2002年にCDを出し、それが今回アナログ化されました。
CDを出した後、京都、福岡、名古屋、大阪、東京でライヴも行いました。
(CDは2008年にその時のライヴ録音3曲をボーナス・トラックとして追加し、更にレコーディングのオフショットなどを収録したDVD付で再発されたこともありました。現在は生産中止)

今回のアナログは2枚組で、ライヴ録音3曲も収録。
「Let's Dance Baby」のカヴァーも聴けます。

Nelson Super Project『Nelson Magic』
(国内アナログ2枚組LP WQJL-188 5,720円税込)

今日の1曲は、ファンキーな三谷泰弘の作品「Our Music」を選びました。
バンドのグルーヴ最高。伊藤広規のベースと相性抜群の青山純のドラムス、やっぱりいいね。森 勉


2024年12月3日(火) Lisa Loeb & Nine Stories 「Stay (I Missed You)」

BLACK FRIDAY/Record Store Day秋版が先週あり、海外の限定アナログ盤が色々入荷しました。
(ビートルズ7inch、サム・クック7inch、アンジェロ・バダラメンティLP、ジャニス・ジョプリンLP、カーティス・メイフィールドワークスLP、ジョニ・ミッチェルLP等が当店には入荷)

そのBLACK FRIDAY商品ではありませんが、先週リリースされたお気に入りのLPを今日は紹介しましょう。

『REALITY BITES』(30th Anniversary Edition)
(輸入2枚組LP RCA/LEGACY 19802812991)

ウィノナ・ライダー&イーサン・ホーク主演、ベン・スティラー初監督による1994年青春恋愛映画『リアリティ・バイツ』のサウンド・トラック盤。劇場公開30周年を記念し、アナログLP2枚組仕様(元々は1LP)で再発されました。

ウィノナ・ライダー&イーサン・ホークはキラキラしていて、画面に出てくるだけで映えましたよね。
映画で使用された音楽からも、1990年代という時代を切り取った空気が伝わってきます。

ザ・ナック「マイ・シャローナ」から始まり、ジュリアナ・ハットフィールド、ポウジーズ、クラウデッド・ハウス、レニー・クラヴィッツ、ダイナソーJr、U2、スクイーズ、そしてラストはビッグ・マウンテン「Baby, I Love Your Way」。
自分自身が90年代に体験した様々な想い出も、音楽を聴くとフラッシュバックしてきますね。

今日のこの1曲は、映画『リアリティ・バイツ』と言えばこの曲!
リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ「Stay (I missed you)」。
歌声もメロディーもホントにイイ曲ですね。森陽馬


2024年12月4日(水) THE RUMBLE feat. Chief Joseph Boudreaux Jr 「Now You Know」

ニューオリンズ・ファンクのゴキゲンな新譜をお探しの方、コレはオススメです!

THE RUMBLE feat. Chief Joseph Boudreaux Jr『Stories From The Battlefield』
(輸入LP SHH004LP)

裏ジャケットに映っているマルディグラ・インディアンの装いが目を引く、Chief Joseph Boudreaux Jr(Golden Eaglesの2ndチーフ)を中心としたニューオリンズ発のファンク・グループ、THE RUMBLE。

ルイジアナ州Studio In The CountryとMarigny Studiosでの録音。
Aurelien Barnes、Joseph Maize、TJ Norris、Ari Teitel、Andriu Yanovski、Trenton O'Neal含めた7人に、Gladney、Issac Eady、Alfred Jordanも加わり総勢10名で制作されたデビュー・スタジオ・アルバムです。

タイトなリズム隊に、サックス、トランペット、トロンボーンによるホーンのバランスも最高!
ミーターズ、ネヴィル・ブラザーズがお好きな方ならば、絶対に気に入るハズ!の1枚です。

今日のこの1曲は、A面1曲目「Now You Know」を。
なお、本作はアナログLPのみでCDは発売されていません。
どこかのレーベルが国内盤CDを出してくれたらうれしいな♪ 森陽馬


2024年12月5日(木) EZRA COLLECTIVE 「God Gave Me Feet For Dancing」 feat Yazmin Lacey

今日はイギリス/ロンドン発の新世代ジャズ推薦盤を紹介しましょう。

EZRA COLLECTIVE『Dance、No One's Watching』
(国内CD 解説付 PTKF3049-2J 3,080円税込/輸入LPもあり)

エズラ・コレクティヴは、ナイジェリア出身のドラマーFemi Koleosoを中心としたロンドン発5人組ジャズ・バンド。
本作は2022年発表作『Where I'm Meant To Be』(
2022年11月14日今日のこの1曲で紹介)以来、約2年ぶり3作目です。

「踊ろう!誰も見ていないから」というタイトル通り、クールでダンサブルなナンバーがかっこいい!
ラテンとアフロファンクが融合しながら洗練されている5曲目「AJALA」は、思わず身体が揺れますね。

今日のこの1曲は、女性シンガーYazmin Laceyをfeatした「God Gave Me Feet For Dancing」。
これぞ、現代UKのメロウ・グルーヴ♪ 森陽馬



2024年12月6日(金) 寺尾紗穂 「Spring Hymnのこと」 feat.謝明諺

本日開催された寺尾紗穂サントリーホール/ブルーローズ公演へ行ってきました。

ブルーローズは寺尾紗穂さんの師がリサイタルを昔開いていた場所でした。
中へ入って席に座るだけで、とても神聖な気持ちになるホールですよね。
今年はチケットが完売し、観客の大きな拍手・アンコールに胸が熱くなりました。

9月発売『しゅーしゃいん』(
2024年9月17日今日のこの1曲で紹介)のリリースツアーで、その収録曲中心の選曲。
バックは歌島昌智、伊賀航、近藤達郎、高橋三太、そして台湾のSAX奏者謝明諺(シェ・ミンイェン)が良かったですね。

アンコールの「こんばんはお月さん」、「楕円の夢」も感動的でしたが、1部のラストに披露された「スプリングヒムのこと」が印象深かったです。

謝明諺が初夏に行った来日ツアーで、ピアニスト栗林すみれとのデュオ公演を寺尾紗穂さんは観に行ったそう。
その時に聴いた栗林すみれ作「Spring Hymn」(「春の賛美歌」の意)に感銘を受け、歌詞を付けたのがこの曲。
学生時代に誕生日プレゼントを贈りあっていた先輩が亡くなった時の喪失感も歌に反映されているようです。
現実から夢の世界へ解放されるような、不思議な魅力を持ったナンバーでした。

なお、寺尾紗穂さんが発起人として運営している「りんりんふぇす」。
2025年は4月27日に山谷の玉姫公園で開催予定だそうです。いい天気でありますように。森陽馬

★掲載ジャケットは、寺尾紗穂『しゅーしゃいん』


2024年12月7日(土) Foreign Correspondent 「Pacific Detailers」

マイクロスターファン、グッド・タイム・ミュージック好きの方、要チェック!

オーストラリア/メルボルンで活動するポップバンド、Foreign Correspondent(フォリン・コレスポンデント)。
本日発売の2ndシングルは、マイクロスターの佐藤清喜さんがマスタリングを担当。
B面1曲目「Pacific Detailers」には、飯泉裕子さんがコーラスで参加しています♪

Foreign Correspondent『Sonnets for a Serviette』
(国内7inchアナログ blvd-045 2,420円税込)

良質なネオアコやグッド・ミュージックを紹介し続けているblue-very labelと、The Bookmarcs近藤健太郎氏が新たに設立したADVAN MUSICがタッグを組みリリースする第1弾作品。

甘酸っぱい青春と多幸感に溢れた3曲(「Tea With Sugar」、「Pacific Detailers」、「Blues in C」)+デジタル・ダウンロードできるボーナス曲「Quiet Of Time」が楽しめる7インチです。

嫌なことがあっても、耳にすると優しい気持ちになれるような「Pacific Detailers」♪
是非7インチを手に取って聴いてもらいたいですね。森陽馬


2024年12月8日(日) ブレッカー・ブラザーズ・バンド 「キープ・イット・ステディ」

ランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカーの兄弟が、ブレッカー・ブラザーズを結成して、ファースト・アルバムをアリスタ・レコードから発表したのは1975年でした。

ジャズ、ソウル、ロック、・・・、ジャンルを越えた新しい息吹を感じさせてくれるサウンドでした。

このアルバムは、そんな彼らの1976年発表のセカンド・アルバム。
メンバーは、ランディ&マイケル・ブレッカー、ドン・グロルニック、ウィル・リー、クリス・パーカー、スティーヴ・カーン、デヴィッド・サンボーン。曲によってはスティーヴ・ガットも参加しています。

ブレッカー・ブラザーズ・バンド『バック・トゥ・バック』
(国内CD 解説付 SICJ-173 1,100円税込)

今日は1曲目に入っている「キープ・イット・ステディ」を。
アヴェレイジ・ホワイト・バンドの「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」を思わせるファンキーな曲で、ランディのトランペット、マイケルのテナー・サックス、デヴィッド・サンボーンのアルト・サックスによる3本のホーンがゴキゲンな響きです。

サンボーンはこのアルバムを最後にグループのメンバーからは抜けてしまうので、貴重な時期の作品と言えるかもしれませんね。森勉


2024年12月9日(月) Ben Folds 「Me And Maurice」

東京は週末から少し気温が下がり、ようやくひんやりとした冬らしい寒さに。
店頭ではクリスマスのCDを手に取られるお客様も少しずつ増えてきました。

本日は2024年発表の新作クリスマス・アルバム、オススメ盤を紹介します。

ベン・フォールズ『スレイヤー』
(国内流通仕様CD CD-NW-6602J 3,190円税込)

アメリカのシンガーソングライター、ベン・フォールズがキャリア初のクリスマス・アルバムを発表しました。

定番曲「The Christmas Song」、バカラック作「The Bell That Couldn't Jingle」等カヴァーを交え、オリジナルを中心とした全10曲。
全編カヴァーにする計画もあったとのことですが、オリジナルが本当に素敵な曲ばかり♪

ハーモニカとコーラスが心地良い「Sleepwalking Through Christmas」、愛犬と過ごすイヴの雪道を描いた「Me and Maurice」.、穏やかなピアノ・インスト「Waiting for Snow」...ハートフルなのに少しセンチメンタルな気分になる前半の流れが特にお気に入りです。

ちなみに、ベンと愛犬モーリスが雪道を歩く、ほのぼのと可愛らしいジャケット・イラストを手掛けているのは、SNSでベンを題材にしたイラストを沢山発信されている日本人のYusuke Matsumotoさん。


2024年12月10日(火) 坂本龍一 「Merry Christmas Mr. Lawrence」~「opus - ending」

坂本龍一による最後の“芸術作品”『opus』。
2枚組CD、4枚組LP、Blu-rayのフォーマットで本日入荷しました。
(2枚組CD RZCM-67100 4,950円税込/4枚組LP RZJM-67096 15,950円税込/Blu-ray 8,250円税込)
先着特典クリアファイル付

本作は、2023年3月に亡くなった坂本龍一が、NHK509スタジオで2022年9月に撮影・録音したソロ・ピアノ作品です。

この演奏の一部が2022年12月中旬に『Ryuichi Sakamoto:Playing the Piano 2022』として初めて配信された時は、彼が存命中だったため、「ずいぶんと痩せてしまって、余命はあまり長くないのかもしれない」と、切なく感じたのを想い出しました。

しかし、改めて聴くと、燃え尽きる直前の一瞬の炎のような、気迫が伝わる演奏だったことを実感します。

最後に演奏された「Merry Christmas Mr. Lawrence」(戦場のメリー・クリスマス)。
そして、ラスト「opus - ending」。
人生が走馬灯のように駆け巡る、そして魂が浄化された気持ちになりました。森陽馬


2024年12月11日(水) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

2024年の今年も山下達郎「クリスマス・イブ」の季節がやってきました。

1983年発表のアルバム『メロディーズ』のB面5曲目に収録されて以来、今年で41年。
さまざまな記録を作った「クリスマス・イブ」ですが、発売当初は達郎のコアなファンのみが注目した楽曲だったと思います。

中間部分の幾重にも重ねられたアカペラ・コーラスは衝撃でした。
しかし、シングル曲でもありませんでしたし、『メロディーズ』の発売日は6月8日。季節はこれから夏に、、、という時期にクリスマス・ソング?と一般の人は面喰らったでしょうね。

この「クリスマス・イブ」、個人的にはアルバムのラストに入っている三大名曲のひとつになっています。
あと二つは、ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』の「キャロライン・ノー」と、ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」です。

ということで、今年の「クリスマス・イブ」のシングルCDの紹介を。

山下達郎『クリスマス・イブ』 2024 Version
(国内CD 期間限定盤 先着特典スマホサイズステッカー WPCL-13619 1,430円税込)

2024年仕様盤の初出音源は、ライヴ3曲です。
2013年12月19日大阪フェスティバル・ホールでのテイクで、アカペラ・コーナーでの3曲が収録されています。
全8トラック入り。トータル約30分収録。森勉


2024年12月12日(木) 高野寛 「青い鳥飛んだ」

「2024年、35周年が巡ってきた。
この数年書き続けた曲には、YMOや高橋幸宏さんの影響が強く滲んでいた」(高野寛コメントより)

「今、彼はモダンであり、ヴィンテージであり、未来的だ。」(トッド・ラングレンによる推薦コメントより)

2024年でデビュー35周年を迎えた高野寛の、5年ぶり新作アルバム『Modern Vintage Future』が発売されました。

高野寛『Modern Vintage Future』
(国内CD 高野寛自身によるライナーノーツ・楽曲解説付 UMA-1151 3,000円税込)

本作は、2020年~コロナ渦に打ち込みで制作した楽曲を収めたアルバムです。
プログラミングと楽器は全て高野寛自身。ミックスはAOKI takamasaと高野寛。
マスタリングは砂原良徳が手掛けており、クールでドライな高音質がVIVIDに響く1枚に仕上がっています。

本編11曲+ボーナス4曲には、YMOへのオマージュが随所に感じられるものの、高野寛らしいポップネスは健在♪

今日のこの1曲は、2曲目「青い鳥飛んだ」。
高橋幸宏氏も好きでよく使っていたTwitterがXとなった時、走り書きした歌詞を元に作った1曲だそうです。森陽馬



2024年12月13日(金) Wack Wack Rhythm Band 「My Ever Changing Moods」

Monday満ちる、naomi & goro、Bonnie Pink、錦織一清など、日本のミュージシャン/シンガーにもカヴァーされているスタイル・カウンシルの名曲「My Ever Changing Moods」。

結成30年を超える東京発パーティー・バンド、WACK WACK RHYTHM BAND(ワック・ワック・リズム・バンド)がこの曲をカヴァー♪2024年の新録です。

WACK WACK RHYTHM BAND/Dee C Lee「My Ever Changing Moods/I Love you」
(国内7インチ・シングル・レコード IMWVR-1058 2,200円税込)

山下洋メイン・ヴォーカル、Takako(The Drops)のコーラスをフィーチャー。
オリジナルに近いアレンジながらも、シンセの音色が新鮮に響くゴキゲンなカヴァーです。

さらにAAサイドには、元スタイル・カウンシルのDee C Lee(ディー・シー・リー)が26年ぶりに発表した2024年新作『Just Something』から、ウェルドン・アーヴィンの「I Love You」カヴァーを収録。嬉しいカップリングです。

今作は、25周年を迎えるカフェ・アプレミディとインテリア・ブランドACME Furnitureのダブル・ネーム・コンピレーション『Interior Music』からの7インチ・シングル・カットされたものです。
『Interior Music』のLPレコードも同時発売されています。東尾沙紀


2024年12月14日(土) Whitney Houston 「I Will Always Love You」(LIVE)

1990年代初めまで、南アフリカはアパルトヘイト(人種隔離)が敷かれ、不安定な政情でした。
しかし、1994年4月に全人種が参加できる民主的な選挙が行われ、ネルソン・マンデラ大統領が誕生します。

そして、初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ大統領就任を記念したコンサートが開かれました。
本作は、ホイットニー・ヒューストンが1994年11月8日にDURBAN(Kings Park Stadium)で行った時のライヴ音源です。

Whitney Houston『The Concert For A New South Africa (Durban)』
(輸入2枚組CD 「Love Is」スタジオ・トラック2024mix追加収録 1980281983-2 Arista/Legacy)

映画『ボディガード』(1992)が大ヒットし、同年にボビー・ブラウンと結婚、1993年に娘を出産。
その翌年のライヴで歌声には伸びがあり、素晴らしいバック演奏含め、当時の勢いを感じさせますね。
「I Will Always Love You」の歌い出しに起こる大歓声が凄くて、この部分だけでも感動してしまいます。

なお、本作の映像も2024年10月23&27日に海外の一部の映画館で公開されました。
日本でも劇場公開されるといいですね。森陽馬


2024年12月15日(日) Michael Buble 「Feeling Good」

2024年も残り少なくなってきましたね。
年末恒例となっている「当店スタッフの2024年お気に入り盤紹介」も近日中に公開予定です。
皆さんの2024年ベストは何でしたか?

さて、2024年のスポーツ界では、大谷翔平の話題でずっと賑わっていましたね。
暗いニュースが多い中、何かしらの凄い記録や試合で楽しませてくれました。

その大谷翔平率いるドジャースがナ・リーグ優勝決定シリーズへ進出した後、彼の入場曲が変わりました。
それが今日のこの1曲、マイケル・ブーブレ「Feeling Good」です。

「Feeling Good」のオリジナルは、ニーナ・シモン1965年発表作『I Put A Spell On You』に収録。
映画『パーフェクト・デイズ』(ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演)でも使われたのが印象深いですね。

マイケル・ブーブレの「Feeling Good」は、2005年発表作『It's Time』に収録され当時シングルカットもされました。
マイケルと同郷のカナダ出身名プロデューサー、デヴィッド・フォスターが編曲を手掛けています。森陽馬

★掲載ジャケットは、「Feeling Good」が1曲目に収録されているマイケル・ブーブレの新ベスト盤。
マイケル・ブーブレ『The Best Of Buble』
(国内CD 全21曲入 歌詞・対訳・解説付 WPCR-18710 2,970円税込)


2024年12月16日(月) ブーガルー・ジョー・ジョーンズ 「ノー・ウェイ」

PET SOUNDS RECORD年末恒例、スタッフによるベスト・アルバム選出。
無事3名分出揃いました。

そこでわたくし森勉が取り上げたCDの内、1枚を紹介したいと思います。

『進撃のジャズファンク』
(国内2枚組CD ユニヴァーサル UCCU-1683 解説付 2,420円税込)

ギター・マガジン監修で、選曲とくわしい解説は、ジャズ・ギタリストに関しての著書も出版している久保木靖氏。
1960~1970年代のファンキー&グルーヴィーなギター名演が、CD2枚に全20曲、約140分収録。

1枚目には、ブーガルー・ジョー・ジョーンズ、メルヴィン・スパークス、ジョージ・ベンソン、ビリー・バトラー、メル・ブラウン、スティーヴ・ウィークリー、アーサー・アダムスのプレイを。

2枚目には、この分野ではこの人ということで、グラント・グリーンのプレイをたっぷり。

ギターだけでなく、オルガン、サックス、ドラムスなどのプレイにも引き込まれます。

ユニヴァーサル・ミュージックが現在所有しているプレステッジ、ヴァーヴ、ブルー・ノート、インパルスなどのレーベルからの選曲です。
レコード会社にしまっておくだけではもったいない。
いろいろ工夫して面白い企画をこれからも期待しています。
ガンバレ! 日本のレコード会社!

今日の1曲は、ブーガルー・ジョー・ジョーンズに弾き倒してもらいましょう。森勉


2024年12月17日(火) Fairground Attraction 「Miracles」

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2024年ベスト・アルバムコラム・コーナーに更新いたしました。

当店スタッフが2024年に気に入っていた作品を紹介しています。
よろしければご覧になって、音楽と共に1年の出来事を振り返ってみてください。
皆さんの2024年ベストは何でしたか?

さて、僕が2024年に1番気に入ってよく聴いたのは、このアルバムでした。

フェアーグラウンド・アトラクション『Beautiful Happening』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICX-30208 2,970円/国内LP SIJP-1099 4,950円)

エディ・リーダーとマーク・ネヴィンを中心としたグループ、フェアーグラウンド・アトラクション。
1988年発表1stアルバム『The First Of Million Kisses』以来、36年ぶり!の新作です。

内容的にも素晴らしく、まさに“Beautiful Happening”でしたね。
マークが書いた歌からは、色々な気付きを感じることができました。

今日はリズミカルなナンバー「Miracles」から、印象に残った歌詞のフレーズを。
「Miracles start in the heart.」(奇跡は心の中で始まるものよ) 森陽馬


2024年12月18日(水) CaSSETTE CON-LOS 「フランクシナトラ」

PET SOUNDS RECORDが選ぶ2024年ベストをアップしましたが、今年これから出る新譜がまだあります。

ということで、本日発売されたオススメ盤を紹介しましょう。

CaSSETTE CON-LOS『Calypso EXPRESS』
(国内CD CLJI-4 2,750円税込/国内LP CLJI-5 4,400円税込)

カセットコンロスは、2000年頃に結成された日本人カリプソ/ラテン/多国籍音楽バンド。
メンバーは、ワダマコト、アンドウケンジロウ、辻コースケ、田名網ダイスケによる4人組。
本作は、内田直之を迎え廃校を改装したスタジオで録音した約13年ぶりの新作アルバムです。

細野晴臣さんのラジオ『デイジー・ホリデー』2024年11月24日放送回(『カリプソ特集)で、カセットコンロスによる「Four Mills Brothers」のカヴァーがオンエアされましたよね。
「Four Mills Brothers」は入っていませんが、あの雰囲気が気に入った方ならば是非手に取ってもらいたい1枚です。

今日のこの1曲は、サビの♪ああー、フランク・シナトラ♪が耳に残る4曲目「フランクシナトラ」を。
フランクシナトラがカリプソを歌っていたら・・・?!
ちなみに、アンドリューシスターズも歌詞に登場します。森陽馬


2024年12月19日(木) 畠山美由紀 「Travelin' Light ~旅する気持ち」

昨日に続いて、12月18日新譜をピックアップしましょう♪

畠山美由紀『Travelin' Light』
(国内CD HRBR-030 3,000円税込)

畠山美由紀の新作は、自身がDJを務めるFMヨコハマの番組『Travelin' Light』をタイトルに冠した1枚。

そのタイトル曲①「Travelin' Light」と⑥「きっと、大丈夫」は、高野寛がサウンド・プロデュース&演奏を担当。
最近は大橋トリオ等との仕事で知られる高木大丈夫や、千葉広樹、藤本一馬、林正樹、江藤有希、徳澤青弦、仲野麻紀、斉藤哲也、伊吹文裕などもアルバムに参加しています。

今日のこの1曲は、高野寛が作詞・作曲も手掛けている①「Travelin' Light ~旅する気持ち」を。

♪今日もやりきれないニュースが、おだやかな夢を切り裂いて。
そう幸せはいつでもここにある。うつむかないで、胸に問いかけて。♪(「Travelin' Light」歌詞より)

高野寛らしいグッド・メロディーに、さりげない日常へのメッセージ。
彼女の包容力ある歌声が、ジャケット写真(高野寛撮影)の羽ばたく鳥のように、心の空へ広がります。森陽馬


2024年12月20日(金) DYGL 「Drug」

2024年10月に配信リリースされた新作EP『Cut The Coller』を引っさげての国内ツアーを終えたばかりのDYGL(デイグロー)。

そのツアー会場で先行販売されていた『Cut The Coller』の限定12インチ・レコードが、先日入荷しました。

DYGL『Cut The Coller』
(国内12インチ・レコード Orange Opaqueカラー盤 歌詞付 EEA-001 3,300円税込)

2022年発表の4thアルバム『Thirst』以来となるフィジカル・リリースである最新作は、「Crawl」、「Drug」、「Evil」、「Point Of View」の4曲が収録されたEP。

新境地となった『Thirst』を含め、90年代オルタナ・ロックの影響を滲ませた2021年作『A Daze In A Haze』以降の流れを汲んだヘヴィさも残しつつ、バンドの原点に立ち返ったという本作。

小気味良いリズムに身体が自然と揺れる「Crawl」、重厚な「Drug」...
レコーディングには初参加、サポート・ドラマーとして活動を共にする鈴木健人(never young beach)との5人で鳴らすシンプルなバンド・サウンドがかっこいい1枚です。東尾沙紀


2024年12月21日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'66 「恋のおもかげ」

2024年9月に83才で惜しくも亡くなってしまったセルジオ・メンデス。
A&Mレーベルでのアルバムが8タイトル、アンコール・プレス&再発されました。

今日はその中から、1967年発表のアルバムの曲を。

セルジオ・メンデス&ブラジル'66『ルック・アラウンド~恋のおもかげ』
(国内CD ユニヴァーサル 解説・歌詞付 UCCV-3082 2,178円税込)

ブラジル生まれのセルジオ・メンデスが、ブラジル'66で登場したのが1966年。
ロック・ファンも注目し、大変な話題になったサウンドでした。

セルメン(みんな縮めるのが好きですね)は、日本に何度も来てくれて、ファンを楽しませてくれました。
ブラジル'66時代にも来日し、その模様がテレビ中継されたのを観た記憶が残っています。

今日の1曲は、ブラジル'66時代のサード・アルバムから、シングル・カットされ1968年に大ヒットとなった「ルック・オブ・ラヴ」(恋のおもかげ)を。

バート・バカラック作品で、1967年にはダスティ・スプリングフィールドの歌でヒットしましたが、セルメン・ヴァージョンはそれを越えるヒットとなりました。
後に、ハープ・アルパート婦人になるラニ・ホールの歌声が素敵です。森勉


2024年12月22日(日) 竹内まりや 「リンダ」(1981年12月22日厚生年金ホール SO LONG LIVE音源)

竹内まりや初期5作のアナログ化に、ボーナス・ディスクを付けたBOXが3月19日発売決定しました。

<2025年3月19日発売>
竹内まりや『Mariya Takeuchi RCA YEARS Vinyl Box Collection』
(6LP BOX 完全限定盤 BVJL-110~115 19,800円税込)
2025年最新リマスター&カッティング、各180g重量盤。
くるみ三方背BOX、紙ジャケ、解説・内袋・ポスター・フォトカード復刻封入。

・Disc1『BEGINNING』(1978)
・Disc2『UNIVERSITY STREET』(1979)
・Disc3『LOVE SONGS』(1980)
・Disc4『MISS M』(1980)
・Disc5『Portrait』(1981)
・Disc6『Special Bonus Disc』
SideA 1.戻っておいで・私の時間(オーケストラVer) 2.J-Boy(LIVE Ver) 3.SEPTEMBER(LIVE Ver) 4.Special Delivery~特別航空便~(LIVE Ver) 5.象牙海岸(LIVE Ver) 6.すてきなヒット・ソング(LIVE Ver) ※2~6 1981年8月25日中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源
SideB 1.Sweetest Music(LIVE ver) 2.二人のバカンス(LIVE Ver) 3.Natalie(LIVE Ver) 4.リンダ(LIVE Ver) 5.五線紙(LIVE Ver) 6.Ask Me Why(ビートルズカヴァー) ※1~3 1981年8月25日中野サンプラザ音源 4~5 1981年12月22日厚生年金ホール SO LONG LIVE音源

竹内まりやの初期、RCA時代の5作最新リマスター音源をヴァイナル・カッティング。
更に貴重なライヴ音源など収録のボーナス・ディスクを追加した6枚組アナログLP BOXです。

43年前の今日、1981年12月22日のライヴ音源「リンダ」と「五線紙」がボーナス・ディスクに収録されます。
このライヴ音源は当時レコードに入っていなかったので初アナログ化ですね。予約受付中です。森陽馬


2024年12月23日(月) カーペンターズ 「Merry Christmas Darling」(ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団ヴァージョン)

「『クリスマス・ワンス・モア』の準備にあたり、ボリュームを上げて一人きりで両方のクリスマス・アルバムを通して聴きました。カレン(1983年急逝)の比類ない声に改めて驚かされました。<中略> あなたとあなたの大切な人にメリー・クリスマス。」
(リチャード・カーペンターのメッセージより)

カーペンターズには2枚のクリスマス・アルバムがあります。
本作は、その2作(『クリスマス・ポートレイト』(1978)、『オールド・ファッションド・クリスマス』(1984))から16曲を選出。
リチャード・カーペンターが監修して、オリジナル・マスターテープから新たにミックスし直した1枚です。

カーペンターズ『クリスマス・ワンス・モア』
(国内CD リチャード・カーペンターのメッセージ&歌詞・対訳付 UICY-16256 2,750円税込)

今日のこの1曲は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のバック演奏を加えた「Merry Christmas Darling」。

リチャード自らがストリングス・アレンジ&指揮を担当した2018年発表アルバム『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』に収録されていたトラックながら、新ミックスの他クリスマス・ソングとの流れで聴くと、より感動的に響きますね。

切なくなるほど温かく優しいカレンの歌声は、時を越えてイノセントな夢を運んでくれます。森陽馬


2024年12月24日(火) 小田和正 「すべて去りがたき日々」

クリスマス、そして年末が近づいてくると、小田和正さんの歌声が心に響いてきます。
さりげない会話のような歌詞でも、小田さんが歌うと沁みますよね。

その彼の名曲を集め、新曲3曲を追加し収めた『自己ベスト3』が発売されました。

小田和正『自己ベスト3』
(国内CD 全16曲収録 FHCL-3019 3,300円税込)
(『自己ベスト』、『自己ベスト2』含む3枚組CD 初回限定盤 FHCL-3016 7,700円税込)

今日のこの1曲は、1曲目に収録されている新曲「すべて去りがたき日々」を。
明治安田企業CM曲として書き下ろされた2024年楽曲。

バック演奏は、木村万作(ドラムス)、ネイザン・イースト(ベース)、佐橋佳幸(ギター)、朝川朋之(ハープ)、金原千恵子ストリングス。更に、松たか子、和田唱がコーラスで参加。
人生における出逢いと別れ、大切な想い出への感謝が込められたナンバーです。

なお、2001年から続いていたTV番組『クリスマスの約束』は、20回目となる2024年の放送で終了になりました。
名アーティスト達による見事な合唱・コーラスが楽しめた素晴らしい音楽番組でした。
またいつか、違う形でも企画・放映されることを祈っています。森陽馬


2024年12月25日(水) Earth,Wind & Fire 「September」

2025年4月に8年ぶりの来日ツアーが決定したアース、ウィンド&ファイアーの名曲「セプテンバー」。
現在劇場公開中の海外アニメーション映画『ロボット・ドリームズ』で、この曲がとても印象的に使われてます。

ニューヨークで孤独に暮らす<ドッグ>が、テレビ通販で購入したともだち<ロボット>。
いつも一緒だったのに、ある夏の日の出来事から離ればなれになってしまった2人。
再会を夢見るロボットら、キャラクターの胸中や日常がセリフ無しで描かれています。

「セプテンバー」は2人の楽しかった日々の中にあった曲。
今まで幾度となく耳にしてきた「セプテンバー」が、ラストこんなに切なく温かく胸に響いてくるとは思いませんでした。

経験や思い出の中に音楽が強く紐付いていること、誰かを思い遣る気持ち、今ある幸せを大切にすること,,,
いろんなことを気付かせてくれる作品でした。

他にも劇中ではバック・オーウェンズ、ウィリアム・ベル、ブッカー&ザ・MGズ、ザ・フィーリーズなどが良い曲が使われています。小ネタも色々転がっているのも楽しいので、ぜひチェックしてみてください。

2025年1月29日には日本独自企画として、『ロボット・ドリームズ』オリジナル・サウンドトラックの発売が決定しています。
音楽を担当したアルフォンソ・デ・ヴィラロンガのスコアがメインで、上記アーティストの楽曲は入っていませんが、ボーナス・トラックとして「セプテンバー」が収録される予定です。

掲載ジャケットは「セプテンバー」収録、アース、ウィンド&ファイアー『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』(国内CD 解説・歌詞・対訳付 2CD+DVD SICP-31381 3,960円税込)です。東尾沙紀


2024年12月26日(木) Bobby Darin 「Beyond The Sea」

2024年は、「ありきたりな日常の中にある、かけがえのない大切な瞬間」を感じた3作の映画に出逢うことができました。

1本目は、『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)。
役所広司演じる公衆トイレ清掃員・平山の、同じようで違う日々の生活には、木漏れ日のようなささやかな奇跡が確かに存在することを教えてくれました。平山がニーナ・シモン「Feeling Good」を聴いて去来する想いとは何だったのでしょうか。

2本目は、『本日公休』(フー・ティエンユー監督)。
理髪店で40年以上働いている女性美容師を描いた台湾映画です。
日常の積み重ねで訪れる出逢いと別れを経て、商売を続けていくことの信念に身が引き締まる思いでした。

そして3本目は、『SUPER HAPPY FOREVER』(五十嵐耕平監督)。
妻を亡くした男性が、その妻と出逢った熱海へ友人と再び訪れます。そこで5年前に起きたこととは...?
よくある普通の日常が、喪失の時を経て、とても幸せな瞬間だったのだ、ということに気付かされます。
カップラーメンを夜中に食べるシーン。何気ない場面のようで、人生における大事な1ページに感じられグッときました。

今日のこの1曲は、『SUPER HAPPY FOREVER』の劇内でかかった「Beyond The Sea」を。
「Beyond The Sea」はフランス人歌手シャルル・トレネ「La Mar」に、ジャック・ローレンスが英語詞をつけ、ボビー・ダーリンが1960年にヒットさせた名曲。映画では主人公や出演者が歌うなど、様々なシーンで使われていました。

なお、『SUPER HAPPY FOREVER』の音楽は、櫻木大悟(D.A.N.)が手掛けています。森陽馬


2024年12月27日(金) ルルルルズ 「ゆらめき」

当店スタッフが選んだ2024年のベスト・アルバム。
ご覧になっていただけましたでしょうか?

今年出たルルルルズの5年ぶり4枚目のアルバムを気に入ってよく聴きました。

ルルルルズ『ひとびと』
(国内CD SOYL-3001 3,300円税込)

アルバムを出す度に気持ち良い風を運んでくれる彼ら&彼女らが醸し出すサウンドは、心持を良くしてくれます。

今回のアルバムは、そこに新しい風を歌詞の面で送り込んでくれているような・・・。
世相をしっかりした目線で切り取り、世の中の矛盾を静かにプロテストしてくれています。

全10曲、どの曲でもルルルルズの良さが感じられますが、今日の1曲は「ゆらめき」を選びました。
過去の作品もまた聴きたくなりました。森勉


2024年12月28日(土) 東京ローカル・ホンク 「あおいとりをたべる」

「よいお年を」と別れ際に声を掛け合うことが多くなり、年末らしくなってきましたね。

当店は年末年始も営業いたします。
12月30日まで 11時~21時
12月31日 11時~20時
2025年1月1日 14時~18時
1月2日 12時~18時
1月3日 12時~18時
1月4~6日 11時~20時
1月7日(火)以降は、11時~21時。

よろしければ、お気に入りの音を探しにご来店くださいませ。

さて、当店がずっと応援し続けているバンド、東京ローカル・ホンクが14年ぶりに新作を発表することが決まりました。

<2025年2月5日発売>
東京ローカル・ホンク『夜明け前』
(国内CD NNR-002 3,300円税込)

近年のライヴで必ず披露している「みもふたもない」、「セキグチくん」、「僕は大丈夫」も収録されています。

♪さよならがなければ しあわせなのかな♪
♪しあわせじゃない日は いらない日なのかな♪ (「あおいとりをたべる」歌詞より)
ライヴで初めて聴いた時から印象深かった「あおいとりをたべる」も、この度初めて公式音源化!
とても楽しみですね。森陽馬

★通販コーナーにて予約受付中!


2024年12月29日(日) Tangarine 「The World We Live In」

70年代ウエスト・コースト・ロック、フォーク・ミュージックを現代に鳴らすオランダの双子ユニット、タンジェリン。

日本デビュー盤となる『Blank Cassette』(
2024年3月13日の今日のこの1曲で取り上げました)は、ハーモニーの気持ちよさを実感させてくれる作品でした。
どの曲も自然と口ずさめるくらい、店頭だけでなく普段もよく聴いていた1枚です。

タンジェリン『Blank Cassette』
(国内CD ボーナス・トラック1曲追加 解説・歌詞付 PCD-26108 2,860円税込)

柔らかな旋律にのせ人生についての深いテーマを歌った「The World We Live In」は美しいハーモニーに引き込まれます。
哀愁を帯びたメロディ、アコースティック・ギターの和やかな音色、心地良いグルーヴは、季節を通して穏やかな気持ちにさせてくれました。

彼らのyoutubeチャンネルで、ビーチ・ボーイズ「God Only Knows」をパフォーマンスした映像がアップされています。
女性コーラス、ストリングスをバックにした美しいカヴァー。こちらもぜひチェックしてみてください。東尾沙紀


2024年12月30日(月) デイヴ・クラーク・ファイヴ 「Any Way You Want It」

デイヴ・クラーク・ファイヴは我々世代にとっては、その名前を出すだけでごはん三杯いけちゃう存在です。

「ビコーズ」を聴いてファンになり、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」「ビッツ&ピーセズ」の迫力あるサウンド&ヴォーカル、そしてドラムの連打に興奮し、「エヴリバディ・ノウズ(アイ・スティル・ラヴ・ユー)」「カム・ホーム」のセンチメンタルなバラードに魅了されました。

これは2年ほど前に発売された7インチ・シングル10枚を収めたBOXセット。
このボックスのためにカップリングされた全20曲を収録。
彼らの1963~1970年までの代表曲がシングル・レコードで聴けます。
全てピクチャー・スリーヴ付です。

Dave Clark Five『All The Hits ~ The 7" Collection』
(輸入7inch Single10枚組 BMG CAT574BOX)

今日の1曲は、彼らの曲の中でも一番の音圧で迫ってくる「エニー・ウェイ・ユー・ウォント・イット」を。
ちょうど60年前の今頃の時期に流行っていた名曲です。森勉


2024年12月31日(火) 仲井戸麗市 「音楽」

2024年にご来店・お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

2025年は1月1日14時から営業を開始いたします。
1,000円以上お買い上げの方には、当店ロゴ入りお年賀タオルを先着でプレゼント♪
よろしければ、お気に入りの音を探しにお立ち寄りくださいませ。

今日のこの1曲は、仲井戸麗市が2024年12月25日に発表した新作『Experience』から「音楽」を。

仲井戸麗市『Experience』
(国内2枚組CD ボーナス・トラック4曲含む全20曲収録 LNCM-1526 4,950円税込)

本作は、2025年にデビュー55周年を迎える仲井戸麗市が、CHABO BAND(早川岳晴、河村カースケ智康、Dr.kyOn)でレコーディングした快心の新作アルバムです。

中でも印象に強く残ったのは、ディスク2のボーナス曲前・本編ラストに収録されている「音楽」。
戦禍の銃撃音が鳴り、そしてバンドの演奏、CHABOの願いにも似た武骨な歌が弾き出されます。

「音楽がある この街には 当たり前のように。
音楽がない あの街には 音楽さえない。(中略)
返せ暮しを 返せ生活を 返せあの街に せめて音楽を あの瓦礫の街へ」(「音楽」歌詞より)

悲痛な叫びのように轟く、梅津和時のサックス・ソロが心に響きました。

2025年も良い音楽に巡り会えますように。森陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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