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  今日のこの1曲 “Archives”

<2015月12月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー
2015年12月に更新した“今日のこの1曲”コーナー。


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。

<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>


2015年12月1日(火) 星野源 「ミスユー」

声の<波動>というのがあると思います。

歌が上手いとか高く澄んだ声が出るとかではなく、何かが伝わる、という歌声。

星野源はまさにそうで、歌詞の内容に関わらず、聴き手をホッとさせる不思議な魅力を持っています。

そんな彼の約2年半ぶり4thアルバム『YELLOW DANCER』が本日入荷しました。
(初回限定ブルーレイ付 VIZL-897 4,900円+税/初回限定DVD付 VIZL-498 4,600円+税/通常CD初回ブックレット付 VIZL-899 3,100円+税 先着特典:クリア・ファイル付)

くも膜下出血で休養していた2013年夏・真夜中、プリンス「I Wanna Be Your Lover」を聴いて、こんなアルバムを作りたいという希望が湧いたそう。
病を乗り越え、今春に所属事務所をサザンや福山雅治等が在籍するアミューズへ移籍。
そしてリリースされたのが今作です。

サウンドはよりふくよかになり、歌い方も前作に比べ力みが取れた感がありますね。
シングル曲「地獄でなぜ悪い」、「桜の森」、「Crazy Crazy」、「SUN」他、弾き語り曲「口づけ」、全ての楽器を自身で演奏しベースのみ細野晴臣に弾いてもらったというインスト曲「Nerd Strut」等、彼の魅力が詰まった全14曲。

ロック、フォーク、ソウル、歌謡曲、ジャズ、CLUB MUSIC、etc...。
ジャンル問わず、星野源が歌えば良い波動(Good Vibrations)が伝わってくる、ということを証明した1枚ですね。

今日のこの1曲は4曲目「ミスユー」。
河村“カースケ”智康(Dr)&伊賀航(B)のリズム隊を軸にした極上メロウ・グルーヴ・サウンドに、サザンオールスターズ「海」を彷彿とさせるメロディー・ライン。温もりを感じる名曲。森 陽馬


2015年12月2日(水) アール・ヴァン・ダイク 「ソウル・ストンプ」

イギリスのACEレコードは、ここ『今日のこの1曲』コーナーで何度も紹介しているソングライター・シリーズで有名なレーベルですが、今日紹介する『ジョージィ・フェイムが紡いだモッズのピース』のようなミュージシャンのルーツを辿る作品も時々発売しています。

今まで、エルヴィス・プレスリー、クリフ・リチャード、ダスティ・スプリングフィールド、デヴィッド・ボウイなどが出ていますが、どれも興味深い選曲になっています。

今回のテーマであるジョージィ・フェイムは1962年頃からロンドンのクラブで演奏を始め,、60~70年代に多くの作品を世に出し、現在でも現役で活動しているシンガー/キーボード奏者。(特にオルガン・プレイが絶品)

白人でありながらR&Bに根差した彼が影響を受けカヴァーした曲のオリジナルが25曲収録されているこの1枚。
(『ジョージィ・フェイムが紡いだモッズのピース』 国内仕様CD 英文解説対訳付 MSIG-1042 3,100円+税)

みんな魅力的な曲ですが、とりあえず1曲選んでみました。

モータウン・レコードの裏方ミュージシャン集団、ファンク・ブラザーズのキーボード奏者、アール・ヴァン・ダイクによるグルーヴィーでゴキゲンなオルガン・インスト・ナンバー「ソウル・ストンプ」。1964年の作品です。森 勉


2015年12月3日(木) THE CHARM PARK 「A LETTER」

美メロ・ポップ、大橋トリオお好きな方オススメの男性シンガーソングライター、THE CHARM PARK。

87年ソウル生まれ、アメリカ育ちの韓国系アメリカ人である彼は、2011年に<メンバー全員がバークリー音楽大学出身>という事で当初話題となったバンド、ヘメンウェイのギタリストとしてメジャー・デビュー。

昨年春にバンドは解散、ソロ・シンガーとして初の音源作品となる6曲入りミニアルバム『A LETTER』が、11月にリリースされています。
(TRJC-1050 1,800円+税)

作詞作曲、アレンジ、演奏、エンジニアリング、ミックスも、すべて自身で手掛けている今作。

1曲目「A LETTER」のイントロのピアノを初めて聴いた時、ふっと頭に浮かんだのは、キーンの名曲「Somewhere Only We Know」でした。

ちょっと切なくて美しいメロディは、トラヴィスなどUKのバンドに通ずるものがあると個人的に感じました。
バンドではギターを担当していた彼ですが、全編を通してピアノの音色も印象的です。

ほんの一部日本語詞ですが、殆ど英語の楽曲なので、洋楽ファンの方にもオススメの一枚です♪東尾沙紀

2015年12月4日(金) 木下弦二 「みもふたもない」

12月3日吉祥寺スターパインズカフェにて、東京ローカル・ホンクのリーダー、木下弦二さんの初ソロ・アルバム発売記念コンサートが行われました。

開演時間の20時になっても入場列が途切れず店内は超満員!
弦二さんの弾き語りをメインに、河野沙羅さん(パイレーツカヌー)、小滝みつるさん(シネマ他)、ホンクメンバー、そして谷川俊太郎さん(もちろん本人!もうすぐ84歳!)による朗読が曲毎に加わり2部構成約2時間半。

弦二さんのソロ・ライヴは今までに何度か拝見しながらも「東京ローカル・ホンクでこの曲が演奏される時はここでコーラスが入るんだよなー」と失礼ながら思ってしまうことが時折あったのですが、この日はそういう邪心が全く浮かばない素晴らしい一夜でしたね。

ご両親がいらしていたそうで1曲1曲に気持ちが入っているのを感じましたし、バンド編成時より<ソングライター木下弦二>の面が際立ち、歌詞の言葉が直に伝わってきました。

特に感動的だったのが、谷川俊太郎さんによる詩の朗読から、「みもふたもない」へ繋がるところ。

東京ローカル・ホンクのライヴで昨年頃から本編ラストに必ず演奏されていた「みもふたもない」。
弦二さんが若い頃インド旅行をした際、現地人から「私たちは困った時などに神へ祈りを捧げるが、無宗教だという君たちはそういう時誰へ祈るのか?」と質問を受け、それに答えた言葉がこの歌の歌詞に出てきます。

今までのライヴで披露してきたエレクトリック・ヴァージョンとは違う、アコースティック・バンド・アレンジ(今回のソロ作もこのアレンジで収録)でしたが、この歌が持つ“力”は変わらず!
多くの人に聴いてもらいたい名曲だと思います。

なお今作、木下弦二ソロ・アルバム『natural fool』(MR-026 2,800円+税)。
しばらくはライヴ会場限定販売で、2016年2月17日から一般流通するとのこと。
もちろん当店でも取扱い予定です。 森 陽馬


2015年12月5日(土) Count Basie Orchestra 「The Christmas Song」 feat Ledisi

クリスマスが近づいてきましたが、武蔵小山は駅前再開発で一部廃墟と化しているせいか、クリスマス気分には今一つな感じ。

音楽業界も一昔前はクリスマス/年末商戦とか言われましたが、現在はプロモーションの関連もあってか年末年始の新譜及びクリスマス作品リリースが減った印象です。

1/1発売嵐DVD/Blu-ray、1/6発売サザンDVD/Blu-ray(サザンが1/1発売でないのは、嵐と一緒だとオリコン1位が取れないからかな?)等売れ筋商品が、うちのような個人店では入荷枚数を制限されてしまい、大型店との格差は広がる一方。
メーカーは売り上げが上がらないと嘆いているのに売れ筋を作らないという矛盾。なんとかならないものでしょうかね。

と、愚痴をこぼしたところで、クリスマス新譜から今日のこの1曲。

カウント・ベイシーは1984年に亡くなってますが、彼の冠が付いたオーケストラは健在!
結成80周年にして初となるクリスマス・アルバム。
Count Basie Orchestra『A Very Swingin' Basie Christmas』
(輸入CD Concord Jazz CJA-38450-02)

トニー・ベネットやレイ・チャールズとの共演で知られるスコッティ・バーンハートがコンダクターを務める現在のオーケストラは総勢19名。(12月8日~12日ブルーノート東京来日!)

「Jingle Bells」、「Let It Snow」、「Sleigh Ride」、「Winter Wonderland」、「Silent Night」など定番曲を穏やかに華やかに聴かせます。

「The Christmas Song」では若手黒人女性シンガーLedisiをfeatしてしっとりと。
年末のささくれたった気分を落ち着かせてくれますね。森 陽馬


2015年12月6日(日) ジェフリー・フォスケット 「踊ろよ、フィッシュ」(FISH!)

2015年も例年通りあっという間に過ぎ去り、早12月となりました。

1年が早いと言っても1日は24時間あるわけでして、それが365日もあって1年になるわけですから、それこそ今年もいろいろなことがありました。そして来年も・・・。

2016年の楽しみは、まずはブライアン・ウィルソンの来日でしょうか。
ソロ公演としては『スマイル』ツアーで来日した2005年以来11年ぶり。
ブライアンも74歳ですので、是非見ておきたいですね。

先日は『BEACH BOYS PARTY! ~UNCOVERED AND UNPLUGGED』という2枚組未発表音源集も出ましたし、来年1月29日には映画『ラブ&マーシー~終わらないメロディー』がDVD/ブルーレイ化も決定しました。

というわけで、ビーチ・ボーイズ周辺が急に盛り上がってきた年末ですがもうひとつ。
かれこれ35年間もずっとビーチ・ボーイズ/ブライアン・ウィルソンをサポートし続けてくれているジェフリー・フォスケットが久し振りに日本で作品を発表してくれました。

ジェフリー・フォスケット『クラシック・ハーモニー』は全16曲入り。
(国内CD VSCD-3598 2,315円+税)

ジェフリーのオリジナルが2曲(シカゴのロバート・ラムとの共作)、彼が子供の頃から好きだった曲のカヴァーが12曲、それにボーナス曲としてロイウッドとビーチ・ボーイズのクリスマス・ソング・カヴァー2曲という構成です。

バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、バッドフィンガー、エヴリ・マザーズ・サン、MFQ、坂本九(「上を向いて歩こう」をなんと日本語で)など魅力的なカヴァー曲が並んでいますが、今日は山下達郎「踊ろよ、フィッシュ」カヴァーを。

アラン・オデイが作った英語詞で歌われているナイス・カヴァーです。

1996年サントリー・ビアカクテルのCMで使われたのを憶えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。森 勉


★当店にてジェフリー・フォスケット新作と、ジェフ・ラーソンのアルバム(ベストか新作どちらか)、合計2枚お買い上げの方にアルバム未収録曲収録スペシャルCDを先着でプレゼント!
Jeffrey Fosket「Stuck In The Middle」、Jeff Larson「Windblown Mind」(Alt Acoustic Mix)収録


2015年12月7日(月) The Pen Friend Club 「土曜日の恋人」

昨日12/6の今日のこの1曲で紹介したジェフリー・フォスケットが12月下旬プロモーション来日!
12月23日(水・祝)には一夜限りのクリスマス・パーティ・ライヴが決定しました。

場所は目黒にあるVIVID SOUNDのスタジオ。
100名も入れないスタジオなので応募者から抽選発売とのことです。
VIVID SOUND専用ページから申し込み始まってますので、是非チェックしてみてください。

さて、そのイベントでジェフリーと共演するのがペンフレンドクラブ。
今年はゾンビーズ来日公演でも前座として出演した彼ら。

ノリにノッているペンフレンドクラブの新作3rdアルバムが2016年1月20日発売予定になっています。
(The Pen Friend Club『Season Of The Pen Friend Club』 PPRD-0001 2,315円+税)

先月11月28日当店地下アゲインにて行われたライヴでは、第2部で新作試聴会もあり一足早く聴くことができましたが、評判良かった1st及び2ndから更に進化した充実の全10曲!(MONO&STEREOで計20トラック)

新加入した女性ヴォーカリストもペンクラ楽曲と相性ピッタリです。
日本語オリジナル楽曲も初登場しますのでお楽しみに。

カヴァー曲の中で注目は山下達郎「土曜日の恋人」!

ペンフレンドクラブのリーダー平川雄一氏が山下達郎楽曲中最も好き!という1曲。
ゲイリー・ルイスマナーはそのままに、ペンクラ流キラキラ感溢れるカヴァーに仕上がっています。森 陽馬



2015年12月8日(火) Connie Francis 「I'll Be Home For Christmas」

店で最近よくかけているクリスマス関連アルバムがこの1枚。

『Christmas with ELLA & Friends』
(輸入2枚組CD Decca/Universal 600753653524)

エラ・フィッツジェラルドを中心に、ルイ・アームストロング、ナット・キング・コール、ビング・クロスビー等1940~60年代のハートウォーミングな定番クリスマス曲を集めた2枚組CD全50曲収録コンピ。

パブリックドメイン(著作権切れ)音源を使用したこのようなコンピは色々と出ていますが、今作はデッカ/ユニバーサル社からの正規リリース。

状態の良いマスターを使用しているせいか、もしくはBarry Grintによるマスタリングが素晴らしいこともあり、全体的に音質が良く感じますね。

古い音源に混じって、ダイアナ・クラール and The Clayton-Hamilton Jazz Orchestra2005年録音「Let It Snow」も入っていますが、音にばらつきがなく、通して聴いても違和感が全くありませんでした。

音楽/ジャズに詳しくなくても安心して聴けるクリスマス・コンピとしてオススメです。

今日のこの1曲は、コニー・フランシス「I'll Be Home For Christmas」。
1959年発表クリスマス・アルバム『Christmas In My Heart』に収録されていた楽曲。
Geoff Loveによる上品なオーケストラ・サウンドが美しいですね。

ちなみに、CDブックレットのこの曲のクレジット部分には
<Arranged by My Morning Jacket>という謎の記載が・・・。
(Jack Jonesの曲部分にも同じ記載あり)

My Morning Jacketのメンバーは参加どころかこの時代に生まれてもなかったでしょうし、同名のアレンジャーが当時いたとも思えないので、誤植と思われます。森 陽馬



2015年12月9日(水) Mike Lundy 「Nothin Like Dat Funky Funky Music」

メロウ・グルーヴ/フリーソウル好きの方へ推薦したいアルバムが再発されました。

マイク・ランディ『リズム・オブ・ライフ』 (Mike Lundy 『Rhythm Of Life』)
(国内仕様CD ライナー対訳付 AGSCD001JP 2,400円+税 輸入盤1,980円+税も発売中)

1979年ハワイで録音、1980年リリースされたもののプロモーション予算がなくほとんど宣伝されずに埋もれてしまった幻の1枚。

暗くてどんな音楽かわかりにくかったオリジナル・ジャケットをマイク・ランディ自身の写真を使用したデザインへ新装し、新規解説も付属。約35年前の作品ですがグルーヴ感あるサウンドは古さを感じさせませんね。

裏ジャケには<inspired by bands like Tower Of Power and Earth Wind & Fire>という一文。
ソウルフルだけれど暑苦しくはない彼の歌声には温もりが感じられ、ハワイ産AORやネッド・ドヒニーお好きな方にもオススメです。

今日のこの1曲は8曲目「Nothin Like Dat Funky Funky Music」。
女性コーラスが入るサビの多幸感が素敵♪
いつまでも聴いていたくなるキラーチューン! 森 陽馬


2015年12月10日(木) アニタ・カー・シンガーズ 「オール・ディス」

ワーナー・ミュージック・ジャパンの新・名盤探険隊シリーズがまたまたやってくれました。

いつもいつも優れた発掘音源を低価格でCD化してくれるこのシリーズ。
今回出た6種はコーラス・ハーモニーをテーマにしたもの。

世界初CD化のシンガーズ・インク『ボサ・ノバ』と、スカンジナビアのグループ、ギャルズ&パルズ『バカラックを歌う』にまず驚き!
日本初CD化のカテリーナ・ヴァレンテ・シンガーズ、そしてボーナス曲を加えたアニタ・カー・シンガーズ3種というラインナップに唸ってしまいました。

解説・歌詞・対訳もバッチリ付いて、なんと1枚1,143円+税というお財布にやさしいお値段!
ありがとう!

全部紹介したいくらいですが、今日はまずアニタ・カー・シンガーズ『サウンズ』。
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 WPCR-16995 1,143円+税)

ボーナス・トラック3曲のうちの1曲「オール・ディス」は、シングルのみで発売された超ポップな仕上がりのバズ・クリフォード作品。

彼女たちのコーラスとディック・グラッサー・アレンジによるきらびやかなソフトロック・サウンドが光っています。

何回も何回もリピートしたくなる1品です。森 勉


2015年12月11日(金) JEFF LYNNE'S ELO 「When I Was A Boy」

リリースから1か月ほど経ちましたが、店頭でも家でもリピートが止まらない、ELOの新作『アローン・イン・ザ・ユニヴァース』。
(国内CD デラックス・エディションのみ2曲追加+日本盤ボーナストラック1曲収録 SICP-30890 3,000円+税)

2015年下半期リリースされた中でも特に素晴らしい1枚です♪

ジェフ・リン・チルドレンといえるバンド、パグウォッシュの新作(ジェフもほんのちょーっと参加)、プロデュースを手掛けたブライアン・アダムスの新作もとても良いアルバムでしたし、ジェフ・リンの新作が出るまで楽しみも色々とありました。

「悲しい曲が好き」という発言を最近のインタビューで読みましたが、今作は胸にグッとくる哀愁のあるメロディが耳に残ります。

リード曲「When I Was A Boy」、娘のローラさんがvo.で参加した「Love And Rain」、苦しんでいる大好きな人のために書かれた「The Sun Will Shine On You」、マージ―ビート風「Ain't It A Drag」、ロイ・オービソンに捧げた「I'm Leaving You」...良い曲ばかりです。

特にELO、ソロの区切りは感じさせず、自身が好きなものELO、ソロ、プロデューサーとしてのキャリアも集大成するような普遍的なメロディに溢れた1枚!

いつか宇宙船で日本に再上陸してくれるのを楽しみに待っています。東尾沙紀

2015年12月12日(土) Les Paul & Mary Ford 「Jungle Bells (Dingo-Dongo-Day)」

RECORD STORE DAYの秋版(冬版?)、Black Friday2015限定アナログが先日入荷しました。

4月ほどではありませんが、色々なアナログ盤が出るようになりましたね。
その中から厳選して何種類か仕入れしました。

・ブライアン・ウィルソンの映画『Love & Mercy』サントラのブルーマーブルカラー盤
・ブライアン・ウィルソン1988年1stソロ作にボーナス・ディスクを追加したデラックス2LP(こちらもカラー盤)
・レス・ポール&メリーフォード クリスマス10'カラー盤(2,000枚限定)
・映画『ハイフィディリティ』サントラ 2LPアナログ盤(これもカラー盤)
・NRBQテリー・アダムスのセロニアス・モンクカヴァー作2LP(900枚限定)
・アリエル・ピンク 映画『神様なんかくそくらえ』サントラ(手裏剣型特殊カラー盤)
・リンク・レイ『ランブル』 限定EP(これもカラー盤)
・ゾンビーズ『BBC Radio Session』などなど。

値段が高めで申し訳ないのですが、枚数は限られていますので品切れの際はご了承ください。

今日のこの1曲は、ジャケットも素敵なこの1枚から。

Les Paul & Mary Ford『Christmas Cheer!』
(輸入10'アナログ Capitol/Universal 602547466556)

1950年代半ばリリースされた4曲入りクリスマスEPに、2曲を追加した限定2,000枚プレス10インチ。
<Pressed on Red or Green Vinyl>と記載されたシールが貼ってある通り、赤か緑のカラー盤仕様。
(開封しないとどちらかわかりません。)

「Jingle Bells」、「White Christmas」等定番曲に追加された「Jungle Bells」(Dingo-Dongo-Day)。

「Jingle Bells」のフレーズを使ったノベルティ的モンドなナンバー。
1953年リリース・シングルからの1曲です。森 陽馬


2015年12月13日(日) Herb Alpert 「My Favorite Things」

今年80歳、新作『Come Fly With Me』(2015年10月11日今日のこの1曲で紹介)を発表したハーブ・アルパート。

彼が1968年発表したクリスマス・アルバムが久々に再発されました。
Herb Alpert And The Tijuana Brass 『Christmas Album』
(輸入CD Herb Alpert Presents HRB012 /輸入LP HRB010)

ハーブ・アルパート関連の音源は彼自身が管理しているため、近年国内盤は廃盤状態。
輸入盤でも出ていないタイトルが多かったのです。

今作はオリジナル・アナログ・テープから最新リマスタリング。
美しい演奏とコーラスが温もりある音色で楽しめます。

当時のA&M的朗らかなアレンジがゴキゲン①「Winter Wonderland」、「ビター・スウィート・サンバ」を踏襲した雰囲気もある②「Jingle Bells」、バート・バカラック作クリスマス曲⑦「The Bell That Couldn't Jingle」など、繰り返し聴いても飽きのこない名盤。

今日のこの1曲は、クリスマス曲ではないものの異色なアレンジが面白い③「My Favorite Things」。

ジョン・コルトレーンで有名なナンバーですが、こんな軽快な「My Favorite Things」は他にない?!
裏打ちリズムの演奏とハーブアルパートによるトランペットがかっこいい!

年末の忙しさを表現した感じのこの曲から、ハーブ・アルパートの歌声に癒される④「Christmas Song」への流れも素敵です。森 陽馬


2015年12月14日(月) 山下達郎 「クリスマス・イブ」

12月も中旬に入り、今年も「クリスマス・イブ」シーズンに突入しました。

初めてこの曲を聴いたのは1983年。
アルバム『メロディーズ』が発売される1か月ぐらい前でしょうか。

ムーン・レコードのスタッフが「出来立てホヤホヤ」と言って店へ持ってきてくれた、曲目しか書いていない『メロディーズ』のカセットでした。

A面が終わり、ひっくり返してB面・・・。
ラストに入っていたクリスマス・ソングの切ないメロディとタイトなリズムの中に突然現れるアカペラ・コーラス。
息をのみました。

コーダのアソシエイション風コーラスがフェイドアウトしていく時には、魔法にかかったように、この曲の魅力に取りつかれていました。

それから32年。
JR東海のクリスマスCMなどもあり、日本のクリスマスには欠かせない名曲であり続けています。

今年は2015年スペシャル・パッケージ(三方背ボックス 2015年12月14日から25日までの期間限定出荷)。
写真だったクリスマス・リースが、金子辰也氏手書きイラストのジャケットになっています。
(CD自体は2013年に出たものと同じです。WPCL-11665 1,000円+税)

クリスマスが今年もやって来ます。森 勉


2015年12月15日(火) GALS & PALS 「Wives & Lovers」

このアルバムが<世界初のバート・バカラック楽曲ですべて構成された作品集>だそうです。

ギャルズ&パルズ『バカラックを歌う』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16997 1,143円+税)

1966年に発売されましたが、極少数のマニアがスウェーデン盤もしくはアメリカ盤LPを手に入れただけだったと思うので、この世界初CD化はうれしい限りです。

ギャルズ&パルズは1960年代にスウェーデンで活躍した男女各3人ずつの6人組コーラス・グループ。

アレンジ良し、ハーモニー良しで全14曲バカラック楽曲が楽しめます。
なんとも心地良い雰囲気を運んでくれるCDです。

どの曲もオススメですが、コーラスのスウィング感と演奏の隠し味になっているオルガンの音色が絶妙のハーモニーになっている「Wives & Lovers」を今日のこの1曲に。

<新・名盤探険隊> まだまだ紹介したいものがあります。森 勉



2015年12月16日(水) Learners 「I Want You To Be My Baby」

今年4月のレコード・ストア・デイ、11月のレコードの日にリリースした7インチがいずれも即完売となった、松田''CHABE''岳二とSARAを中心とした5人組バンド、Learners(ラーナーズ)。

バンドにとって初のCDリリースとなる1stアルバム『ラーナーズ』が発売になりました。
(KKV-022 2,000円+税)

ポップス、ソウル、ジャズ、パンク、スカの名曲を、ロカビリーを基調とした全編イキのいいアレンジでカバー!

ドリフターズ「Fools Fall In Love」、クリスタルズ「Da Doo Ron Ron」、ガールフレンズ「He's My One And Only Jimmy Boy」、「恋はヒートウェイヴ」、アンダートーンズ「Teenage Kicks」、エディ・リーダーのvoをフィーチャーした「Rhode Island Is Famous For You」など、7インチで発売された楽曲も収録されています。

The 5.6.7.8sの「Woo-Hoo」のメロディをそのままにバンドのテーマ風に仕上げた「LEARNERS YEAH!」、日本語詞によるポップなオリジナル曲「SHAMPOO PLANET」も注目。

今日の一曲はジョン・ヘンドリックス作、エリー・グリニッチなどもカバーしている「I Want You To Be My Baby」。
ライブ仕立ての楽しいミュージック・ビデオも公開中。

この曲をはじめ、ライブでの掛け合いが盛り上がりそうなパーティ・アルバムになっています♪東尾沙紀


2015年12月17日(木) Dave Rawlings Machine 「The Weekend」

2015年も残すところあと2週間。
今年はアメリカン・ルーツ・ロック系新譜で質の高いものが多くありました。

・ピーター・バラカン氏がミュージック・マガジン2016年1月号にて2015ベストに挙げているリアノン・ギデンズ(
2015年4月22日今日のこの1曲で紹介)
・ラリー・キャンベル&テレサ・ウィリアムス新作(
2015年8月19日の今日のこの1曲で紹介)
・DAWES(ドウズ)快心の新作(
2015年8月12日今日のこの1曲で紹介)
・リッキー・リー・ジョーンズ ニューオリンズ録音新作(2015年8月6日今日のこの1曲で紹介)
・リヴォン・ヘルムの娘エイミー・ヘルム初ソロ作(
2015年9月17日の今日のこの1曲で紹介)
・ドン・ヘンリー(イーグルス)新作(2015年10月3日今日のこの1曲で紹介)
ドニー・フリッツ、エリック・カズ、そしてニール・ヤングの新作も聴き応えありましたね。

今日紹介するこのアルバムも、2015年発表アメリカン・ルーツ・ロック新譜ベスト5に入る1枚。

Dave Rawlings Machine『Nashville Obsolete』
(輸入CD ACONY ACNY-1512)

女性シンガー・ソングライター、ギリアン・ウェルチの夫であるデイヴ・ローリングス。
ギリアンの作品プロデュース、上記に挙げたDAWESの新譜プロデュースも手掛けた彼のソロ2ndです。

2010年発表1st(
2010年3月21日今日のこの1曲で紹介)と比べ、ストリングスが入る楽曲もありより聴きやすくなった印象。(全7曲収録ですが10分以上の曲もあります)

ギリアン・ウェルチも全面参加。ギリアン好きの方にもオススメ。

年末になるにつれ、再開発で変貌していく武蔵小山の街。
彼が爪弾くアコースティック・ギターのメロディーは、さりげない過去の想い出を呼び覚ましてくれます。森 陽馬


2015年12月18日(金) Glen Campbell 「Have Yourself a Merry Little Christmas」

マイク・ラブ&ブルース・ジョンストンのビーチ・ボーイズ、2016年3月来日が決定しました。
3月23日・24日ビルボード・ライヴ東京3月26日ビルボードライヴ大阪

3月18日・19日に香港公演がブッキングされていたので来日の噂は以前からありましたが遂に正式発表。
ジェフリー・フォスケットが再加入してからのビーチ・ボーイズ、どんな曲をやってくれるのかな?
2016年4月ブライアン・ウィルソン来日公演と共に来年春が楽しみですね。

さて、ビーチ・ボーイズ繋がりでグレン・キャンベル。
「Wichita Lineman」のヒットでカントリー歌手というイメージが強い彼ですが、ブライアン・ウィルソンがビーチ・ボーイズのコンサート・ツアーから抜けてスタジオ・レコーディングに専念することとなった1965年頃、ビーチ・ボーイズにツアー・メンバーとして参加していた時期があるのです。

そのグレン・キャンベルが1968年Capitolから発表したクリスマス・アルバム『That Christmas Feeling』に、ボーナス・トラックを7曲追加した盤が今年CD化されました。

Glen Campbell『Complete Capitol Christmas Recordings』
(輸入CD REAL GONE MUSIC RGM-408)

ストリングスが入り穏やかに聴けるアレンジで、包容力ある彼の歌声が沁みるクリスマス作品。
アンディ・ウィリアムスなどポピュラー・ヴォーカルお好きな方にオススメのクリスマス・アルバムです。

「Have Yourself a Merry Little Christmas」、「There's No Place Like Home」には、レターメンとボビー・ジェントリーがコーラス参加。美しいコーラスに癒されます。森 陽馬


2015年12月19日(土) フランク永井 「サンタクロースがやってくる」

フランク永井が1959年(昭和34年)に発売したクリスマス・ソング4曲入EP盤が56年の時を経て初CD化されました。

フランク永井『フランクのクリスマス』
(CD VICL-64477 1,500円+税)

少し甘さを感じさせる低音ヴォーカルのフランク永井が、きれいな響きの日本語で歌っています。

ここ数年、彼の歌がいろいろとCDで聴けるようになりましたが、待望のクリスマス曲集です。

たった4曲ですが、貴重な録音なのでよく噛みしめて聴きたいものです。

フランク永井と共にスリーグレイセスがヴォーカルで参加し、演奏は南部三郎クインテットが担当しています。

ビング・クロスビーをこよなく愛したフランク、27歳時の低音ヴェルヴェット・ヴォイスよ、永遠なれ。森 勉



2015年12月20日(日) Wizzard 「I Wish It Could Be Christmas Everyday」

近年ではニック・ロウがカバー、ジェフリー・フォスケットも新作『クラシック・ハーモニー』でカバーしている、ウィザードのクリスマス名曲「I Wish It Could Be Christmas Everyday (もしも毎日がクリスマスだったら)」。

弾むメロディ、音壁サウンド、こども達の合唱...
いつ聴いても、何度聴いても、このワクワク感がたまりません♪

ロイ・ウッドのオフィシャル・サイトをのぞいてみたら、今月上旬に、アンディ・フェアウェザーロウやチャズ&デイヴをゲストに招き、バーミンガムでクリスマス・ライヴを開催したよう。
この曲はもちろん、「ロックンロール・ウィンター」などもきっと演奏されたのでしょうね。

長らく作品は発表されていませんが、現在も精力的にライブは行っているみたいで嬉しい限りです。

HPでは、マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストン、デヴィッド・マークスとの写真も見られますよ。

掲載ジャケットは、「I Wish It Could Be Christmas Everyday」を収録した『THE WIZZARD! GREATEST HITS & MORE -THE EMI YEARS』(輸入CD)

ウィザード「See My Baby Jive」、ELO「Whisper In The Night」、ザ・ムーヴ「California Man」ほか、ロイ・ウッド名義の未発表2曲も収録した全20曲入りのベストです。東尾沙紀


2015年12月21日(月) Sarah Mclachlan 「River」

PET SOUNDS RECORD企画による天辰保文氏トーク・イベント『Talking Man』。
2016年1月18日(月)、当店地下アゲインにて第3回目の開催が決定しました。

1回目ジェイムス・テイラー特集、2回目ニール・ヤング特集に続き、第3回目はジョニ・ミッチェル特集。

病に倒れ活動休止中のジョニ・ミッチェル。
独特な感性で僕らを惹きつけたジョニの楽曲を聴きながら、天辰保文氏に彼女の魅力を語っていただきます。
お楽しみに。

今日のこの1曲は、サラ・マクラクラン2015年編集盤CDからジョニ・ミッチェル楽曲カヴァーを。

Sarah Mclachlan『The Classic Christmas Album』。
(輸入CD ARISTA 88843086482)

今作は、サラ・マクラクラン2006年発表アルバム『Wintersong』収録楽曲に、自身で運営しているサラ・マクラクラン音楽学校にて生徒と録音したオリジナル・クリスマス曲を追加収録した全17曲入り編集盤。

「River」のオリジナルはジョニ・ミッチェル1971年発表アルバム『BLUE』に収録されている名曲。

ジェイムス・テイラーのカヴァーも素晴らしいのですが、サラ・マクラクランの美声で歌われるこのヴァージョンも良いですね。森 陽馬


2015年12月22日(火) ダーレン・ラヴ 「クリスマス」

今年も店頭でよく流れているのが、『ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』です。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-20447 1,905円+税)

通称『フィル・スペクターのクリスマス・アルバム』。1963年録音。

「ホワイト・クリスマス」、「サンタが町にやってくる」、「そり滑り」、「ママがサンタにキッスした」、「赤鼻のトナカイ」」、「ウィンター・ワンダーランド」等クリスマス・スタンダード曲を、ウォール・オブ・サウンド仕立てに。

クリスマス気分を盛り上げてくれる音作りになっています。

そんなこともあり近年はこの季節、街でショッピングしていると、どこからともなく聴こえてくることが多いような気がします。

今日はアルバム唯一のオリジナル曲。
ジェフ・バリー、エリー・グリニッチ、フィル・スペクター共作による「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」を。

昔1984年に映画『グレムリン』を何の予備知識もなく観に行ったとき、オープニングでいきなりこの曲が流れてきて、感激したことを想い出しました。森 勉


2015年12月23日(水) ジェフリー・フォスケット 「Little Saint Nick」

12月23日午前11時半、ジェフリー・フォスケットがペット・サウンズ・レコードご来店!

新作『クラシック・ハーモニー』プロモーション来日中のジェフリー。
10時半頃J-WAVEラジオ生出演後、VIVID SOUNDスタジオへ移動中に急遽お立ち寄りいただきました。

僕が他のお客様を接客中に、エリック・カルメン2CDベスト国内盤(
2015年1月1日今日のこの1曲でも取り上げた1枚)を店内でめざとく見つけ、なんとお買い上げ!

<ジェフリー・フォスケット参加!>と書いてある手書きポップも欲しい、とのことで、特製タオル等もお付けしてお渡ししました。(あぁ、もっときれいな字で書いておけばよかった・・・)

写真も一緒に撮っていただきました。

Thank You For Your Kindness! Jeffrey!

今日のこの1曲は、ジェフリー新作から「リトル・セイント・ニック」。
ジェフリー・フォスケット『クラシック・ハーモニー』
(国内CD VSCD-3598 2,315円+税)

ビーチ・ボーイズ(ブライアン&マイク共作)によるオリジナル・クリスマス名曲カヴァー。
ホント、これは何度聴いてもイイ曲ですね。

80年代ビーチ・ボーイズツアーメンバーとして活躍し、2011年アル・ジャーディン来日公演にも参加していたビリー・ヒンチ(ディノ・デシ&ビリー)がキーボード/鉄琴/グロッケンで参加しています。森 陽馬


2015年12月24日(木) 青野りえ&hums 「with a smile」

今週末12月27日(日)には競馬のGIレース有馬記念があります。
クリスマスもそうですが有馬記念が近づくと、今年も終わりだなあ、と感じますね。

ということで、白い馬の絵がジャケットに映っているこの1枚から。

青野りえ&hums『one』
(AONT-1001 5曲入 1,500円+税)

aoyama(
2007年10月21日今日のこの1曲で紹介)、沖井礼二のユニットFROGのヴォーカル等で知られる女性シンガー・ソングライター、青野りえ。
2013年頃結成し活動しているバンド、青野りえ&humsが今月リリースした1stミニ・アルバムです。

僕は彼女の歌声が大好きで、心をキュッと掴まれるような優しさを感じるのです。

北山昌樹(dr)、吉村類(g)、内田晴元(b)、平野友義(g)によるバックの演奏もワビサビがあって良いですね。
伸びやかだけれど切なさも内包した歌声が印象的な4曲目「with a smile」を今日のこの1曲に。

さて、有馬記念。
白い馬というと引退レースとなるゴールドシップでしょうか?
個人的には、有馬記念を勝てなかったシービークロス→タマモクロス(芦毛)の血を継ぐヒットザターゲットも応援したいと思っています。森 陽馬


2015年12月25日(金) ikkubaru 「Slide Away」

インドネシアのシティ・ポップ・バンド、イックバルの最新CDが今週発売になりました。

当店でもロングセラーとなっている1stアルバム『Amusement Park』から約1年ぶりとなる、5曲入りの最新ミニ・アルバム『BRIGHTER』。
(国内CD HYSR-0004 1,500円+税)

今作のジャケット・イラストは、6月下旬に発売された1stのアナログ盤と同じく、永井博さんによる描き下ろし!
海に映る街の灯り...とても素敵なジャケットです。

イックバルの最新曲は、ジャケットのイメージぴったりの都会の夜な雰囲気に仕上がっています。
全体的に80年代テイストのアレンジで、切ないメロディが印象的です。

特にメロウな①「Slide Away」。
今作中でもメロディ、アレンジ共に耳に残る1曲。

ベースから始まる(「BOMBER」を意識?)キラキラした「Seaside」も良いですね。
ギター・カッティングもかっこいい♪東尾沙紀



2015年12月26日(土) paris match 「アーヴィング・ペンの花のように」

<ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2015年ベスト・アルバム> 更新いたしました。

2015年もたくさんの素晴らしい作品がリリースされましたね。
<各スタッフのお気に入り盤>ということでご笑覧ください。

さて、12月中旬発売だったため2015年ベストに選出できませんでしたが、最近よく聴いているこの1枚。

paris match『11』
(VICL-64486 3,000円+税)

ミズノマリと杉山洋介によるユニット、パリスマッチ。
約3年ぶり、11枚目となる新作オリジナル・アルバムです。

杉山洋介による誰にも真似できないような素晴らしいプログラミングと生楽器を融合させたグルーヴ&メロウなサウンド・アレンジ。そして、女性シンガー、ミズノマリのセクシーな歌声は変わらず健在!

パリス・マッチのハイセンスなイメージはそのままに、今作は生演奏のアンサンブルをより重視した印象。
都会の夜のドライヴにピッタリな1枚。

今日のこの1曲は、沖山優司(B)、松原正樹(G)も参加している9曲目「アーヴィング・ペンの花のように」。

アーヴィング・ペンはアメリカの名写真家。
彼が撮影した美しく緻密なモノクロ写真のようにクールなキラーチューン!

ちなみに、ジャケットに写っているタバコ/モノクロ写真はアーヴィング・ペンを意識したものでしょう。 森 陽馬


2015年12月27日(日) MURMAIDS 「Heartbreak Ahead」

2015年は60'sガール・ポップのイイものが色々とCDになりました。

今日はそんな年を締めくくる意味でも、ACEレーベルから発売された60'sガール・グループの至宝と言ってもいい白人女性3人組、マーメイズを紹介したいと思います。

The Murmaids『A Few Of The Things We Love』
(輸入CD ACE CDTOP-1459)

1963年秋に発売した「ポプシクルズ&アイシクルズ」(邦題:「恋のドライヴ・イン」)が、年をまたいで全米3位と大ヒットを記録した頃のマーメイズはまだ高校生だったそうです。

彼女たちは結局シングルのみでアルバムを発売しなかったのですが、なぜか1980年になって未発表だった曲を含めてLPが出たりしたことがありました。

このCDにはそんな貴重な音源を含めて全21曲収録。
なんともキュートな歌声は、これぞ60'sガール・グループ!なのです。

「ハートブレイク・アヘッド」は1964年発表セカンド・シングル曲。
ヒットした「ポプシクルズ&アイシクルズ」と同じくデヴィッド・ゲイツ作品で良い仕上がりなのですが、なぜかヒット・チャートには登場しませんでした。

「アローン」、「ミスター・サンドマン」などのカヴァー曲も収録されています。森 勉



2015年12月28日(月) Courtney Barnett 「Nobody really cares if you don't go to the party」

今日・明日で仕事納め、という方が多いようですね。
2015年おつかれさまでした。

当店は12月31日20時まで営業しております。(新年は1月1日14時から営業)
お暇な方は冷やかしにご来店ください。

さて、このコーナーでまだ紹介していない2015年リリース注目盤からこの1枚。

コートニー・バーネット『Sometimes I Sit And Think, And Sometime I Just Sit』
(国内CD ボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 TRCP-182 2,100円+税)

オーストラリア出身女性シンガー・ソングライター/左利きギタリスト、コートニー・バーネット。
2015年3月に国内発売されたデビュー・アルバムです。

山田稔明さんのトーク&ライヴ・イベントを10月に行った際、彼が<今年のベスト!>と断言していた作品。

<ニルヴァーナの影響を受けたオルタナ女子>
シェリル・クロウがグランジになった感じでかっこいい!
トランスジェンターの彼女が書く歌詞は一風変わっていて面白いですね。

グラミー新人賞にもノミネートされており今後ブレイクしそう。
女性ロック好きは要チェックです。森 陽馬



2015年12月29日(火) Patty Griffin 「Made Of The Sun」

パイレーツ・カヌーの女性シンガー、エリザベス・エタさんが以前来店された時、「敬愛しているミュージシャンは?」との問いに即答いただいたのがパティ・グリフィンでした。

ナッシュビル出身女性シンガー・ソングライター/孤高のアメリカーナとして活動中のパティ・グリフィン。

2015年秋にリリースした新作『Servant Of Love』も気高い仕上がりの1枚です。

Patty Griffin 『Servant Of Love』
(輸入CD PCM-001)

レニー・クラヴィッツ仕事で知られるギタリスト、Craig Ross(クレイグ・ロス)との共同プロデュース作。

特殊加工されたジャケット同様、高貴な香りとアメリカン・ルーツの奥深さを同時に感じさせる音世界。
エリザベスさんに大きな影響を与えた歌唱も不思議な魅力を放っています。

今日のこの1曲は6曲目「Made Of The Sun」。
ショーン・コルヴィンがヴォーカル参加。森 陽馬



2015年12月30日(水) シルヴァー 「Goodbye,So Long」

ジェフリー・フォスケット久々のリリース作『クラシック・ハーモニー』1曲目が、シルヴァー「恋のバンシャガラン(Wham Bam)」だった事もあり、今月はジェフリーverと共にオリジナルもよく聴いています。

シルヴァー唯一のアルバム『ファースト』は、いつだったか店頭で初めて聴いて、ウエスト・コーストの爽やかなハーモニーに一瞬で心奪われた作品でした。

郷愁を誘うメロディ...秋以降、特にくり返し聴きたくなる1枚です。

「恋のバンシャガラン」、「ミュージシャン」など、どれも良い曲ばかりですが、アルバム最後の曲「Goodbye,So Long」は切なくて美しいバラード名曲。

来年で発表されて40年になるのですね。
たった一枚のアルバムでも、現在も愛され続けている事が本当に素晴らしいと思います。

そんな素敵な作品に出会えるよう、来年はもっともっと色んなところにアンテナを張っていきたいなと思っています。東尾沙紀



2015年12月31日(木) イシイモモコ 「ずっと前」

♪ いくつもの季節がすぎさって年をとっていく
きのうのことさえも ずっと昔みたいに ♪ (フィッシュマンズ「ずっと前」歌詞より)

2015年あっという間に今日で終わり。
お客様、お世話になった皆々様、ありがとうございました。

年明け2016年は、1月1日14時から18時まで営業いたします。
お買い上げの方先着で当店ロゴ入りお年賀タオルをプレゼント!(店頭でも通販でも差し上げます)
2016年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年最後の今日のこの1曲は、先日12/22当店地下アゲインでビーチ・ボーイズ・カヴァー・ライヴをやっていただいた石井健一&イシイモモコ兄妹から、最近のイシイモモコさんワークスとして教えていただいた1枚。

V.A『PEACEFUL』
(メロディ・パンチ・レコード MPCS-12 2,000円+税)

70~00年代の邦楽名曲を女性シンガーがカヴァーした企画盤CD。
児玉奈央「夏なんです」(はっぴいえんど)、武田カオリ「色彩都市」(大貫妙子)、cana「ぼくらが旅にでる理由」(小沢健二)、エルー「孤独な旅人」(エレファント・カシマシ)、ナガノトモカ「だいすき」(岡村靖幸)、小池光子「プライマル」(ORIGINAL LOVE)など全12曲収録。

イシイモモコさんはフィッシュマンズ「ずっと前」と、荒井由実「瞳を閉じて」をカヴァー。
情感溢れる彼女の歌声はやはり素晴らしいですね。
ハミングキッチンお好きだった方にも是非聴いていただきたい2曲。

2016年が皆さまにとって『PEACEFUL』な1年でありますように。森 陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
 “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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