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  今日のこの1曲 “Archives”

<2026月8月>

当店ペット・サウンズ・レコード店にて、
その日に店内でかけていた曲の中から、
店員の独断と偏見で選んだ“今日のこの1曲”コーナー

2026年8月に更新した“今日のこの1曲”コーナー


廃盤・生産中止、規格番号の変更など、
情報が古くなっている商品もございますが、ご了承くださいませ。
<最新の“今日のこの1曲”はこちらのページをご覧ください>

2026年8月1日(土) セルジオ・メンデス&ブラジル'66 「ナイト・アンド・デイ」

暑い日が続いていますが、音楽で気分的に少し涼しくなるという事があるような気がします。

僕の場合、ボサノヴァっぽいものがそんな清涼感を運んでくれる音楽になっています。

ということで、今日はこのアルバムを。

・セルジオ・メンデス&ブラジル'66『分岐点~コンスタント・レイン』
(国内CD 解説・歌詞付 UCCV-3081 2,178円)

1967年発表、ブラジル'66としてはセカンド・アルバムになります。
このアルバムからは3曲のシングル・ヒットが生まれています。

「コンスタント・レイン」は、「マシュ・ケ・ナダ」と同じジョルジ・ベンの作品。
ブラジル'66らしいアレンジが施され、ミドル'60の曲ならではのシタールの音色が斬新さを運んでくれます。

「フォー・ミー」はエドゥ・ロボの作品。
途中でテンポが変化するアレンジの妙がなんともいい感じ。
セルジオ・メンデスの弾くオルガンがいいアクセントになっています。

「ナイト・アンド・デイ」はコール・ポーター作品のスタンダードを見事にアレンジ。
リード・ヴォーカルのラニ・ホールの声が素敵です。森勉



2026年8月2日(日) Trashcan Sinatras 「A View From Nowhere」

スコットランド出身のポップ・バンド、トラッシュキャン・シナトラズ。
2016年発表作『Wild Pendulum』(
2016年5月5日今日のこの1曲で紹介)以来10年ぶり、7枚目となる新作が発売になりました。

・トラッシュキャン・シナトラズ『エヴァー・ジ・オプティミスト』
(国内CD メンバーによる楽曲解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック1曲追加 VICP-65655 2,970円)

ジョン・ダグラスのソロ作、フランシス・リーダーの別ユニットなどメンバーの個別活動も挟みつつ、バンドとしては非常にのんびりとしたペースで作品を発表しています。

新作の先行シングルであるトレイシーアン・キャンベル(カメラ・オブスキュラ)と相性ぴったりのデュエット「Bad Husband」(エディ・リーダーらがコーラス参加)、爽やかなミディアム・チューン「The Bitter End」をはじめ、彼ららしい温かみのあるメロディ、穏やかな歌声とハーモニーは健在の充実作♪

前作『ワイルド・ペンデュラム』での煌びやかな装飾がだいぶそぎ落とされ、バンドらしいシンプルめなサウンドに立ち返ったのも良かったなと思います。

ゲストがもう1人、グリーン・ガートサイド(スクリッティ・ポリッティ)をフィーチャーした味わいある「Hold On To Today」、ひりつくようなギターが印象的なロック・ナンバー「Rome」、電子的でリズミカルなサウンドが新鮮な「The Associated Funk」...
変わらぬ空気感のなかに、新たな表情をみせてくれる作品でもあります。

本日はトラッシュキャン流の心地良いソフトロック・ナンバー「A View From Nowhere」を今日の1曲に。東尾沙紀


2026年8月3日(月) Lenny Kaye 「Goin' Local」

パティ・スミス・グループのギタリストであり、名コンピ『NUGGETS』(1972)を手掛けたのはこの人!

2026年で80才を迎えるレニー・ケイが、初ソロ・デビュー(!)・アルバム『GOIN' LOCAL』を発表しました。

・LENNY KAYE『GOIN' LOCAL』
(輸入CD YEP ROC RECORDS YEP-3129)

ほぼ全曲の作曲&メイン・ヴォーカルをレニー・ケイ自身が担当。
(歌い方はトム・ペティっぽい感じ?! ちなみに7曲目「Solstice」はパティ・スミスとの共作曲)
パティのバンドで一緒だったトニー・シャナハンが共同プロデュース&ベースで参加しています。

武骨なロックがかっこいいタイトル曲①から、味わい深いスロー・ナンバー、フォーキーなトラック等々。
全12曲の楽曲はバラエティに富みながら、彼らしい芯の通ったロックを聴かせる1枚です。

パティファンだけでなく、アメリカン・ロック好きな方は是非チェックしてくださいね。森陽馬


2026年8月4日(火) OCTOBER LONDON 「Missing You」

<Rebirth Of Marvin>(マーヴォンの生まれ変わり!)。
オクトーバー・ロンドンの2ndアルバムがフィジカル・リリースされました。

・OCTOBER LONDON『OCTOBER NIGHTS』
(輸入CD DRR-241002/輸入2枚組LPもあり)

1stアルバム(
2025年1月18日今日のこの1曲で紹介)の流れを引き継ぐ、メロウな仕上がりの1枚。
<マーヴィン・ゲイが90's~現代に生きていたら>と想起させるような極上のR&B楽曲全16曲を収録しています。

今日のこの1曲は、ベイビー・フェイスが作詞作曲を手掛けた「Missing You」を。

アルバム・タイトル通り、10月の夜へ向けて、これから繰り返し聴くことになりそうです。森陽馬


2026年8月5日(水) America 「World Of Light」

「名前のない馬」、「金色の髪の少女」等のヒットで知られるバンド、アメリカは1971年にデビュー。
今年2026年でデビュー55周年を迎えました。

現在のアメリカは、ジェリー・ベックリーが現役メンバーとして在籍している形になっているものの、コンサート・ツアーからは引退し、デューイ・バネルがリーダーとして55周年ツアーを行なっています。

そのアメリカの新アイテムが発売されました。

・AMERICA『HALCYON DAYS』
(輸入CD Primary Wave Music PWM8816)

本作は、2011年にデビュー40周年記念で自主リリースしていたセルフ・カヴァー作品『HITS』の再編集盤。
2011年はカヴァー・アルバム『Back Pages』が好評でしたが、『HITS』の存在を僕は知りませんでしたね。

今回のリリースでは、『HITS』のラスト12曲目「Chasing The Rainbow」を「World Of Light」に差し替え、タイトルを『HALCYON DAYS』に変更。ブックレットには歌詞とバンドの歴史を綴ったライナーノーツ(英語)も記載されています。

今日のこの1曲は12曲目「World Of Light」。
2001年発売CD『The Complete Greatest Hits』に当時の新曲としてボーナス・トラックで収録された、他作品には入っていないジェリー・ベックリー作のナンバーです。森陽馬


2026年8月6日(木) ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸 「Shinjuku Neon」

ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸の2026年ツアーが発表になりました。

10月10日金沢もっきりやを皮切りに、10/11福井県鯖江、10/13京都磔磔、10/14名古屋得三、10/17大分、10/18福岡、10/20広島、10/21大阪、10/23香川県高松、10/24愛媛県松山、10/28、29東京目黒Blues Alleyと、日本各地を廻る予定です。

2025年発表作『EN』収録曲だけでなく、フィフス・アヴェニュー・バンドやソロの曲もやってくれるかも?
地方にお住まいの方も是非チェックしてみてくださいね。

そのピーターと佐橋さんが2025年6月にビルボード・ライヴで行ったコンサートの音源がCD化されました。

・ピーター・ゴールウェイ&佐橋佳幸『EN LIVE IN JAPAN』
(国内CD VSCD-3250 3,300円)

バック・バンドは、屋敷豪太、小原礼、Dr.kyOn、山本拓夫。
更に、大貫妙子と松たか子がコーラスで参加しています。

今日のこの1曲は、大貫さんと松さんの美しいコーラスが聴ける「Shinjuku Neon」。森陽馬


2026年8月7日(金) カイリー・ミノーグ 「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」

ワーナー・ミュージック・ジャパンから、<ヨウガク・ベスト>シリーズが税込1,650円という価格でいろいろ発売されています。

以前は2,500円~3,000円ほどで売られていたものがリニューアルされ低価格でお求めやすくなりました。
今回は高音質のBSCD2を採用して音質もアップしています。
注目のものを少し紹介しましょう。

・ミーターズ:Josieレーベル時代のインスト曲からワーナーに移籍後のヴォーカル曲を含めた全16曲。大滝詠一『ナイアガラ・ムーン』がお好きな方にはゼッタイ・オススメ。解説・歌詞付。

・デヴィッド・サンボーン:フュージョン・ジャズ・ファンにはおなじみの彼ですが、多数のアルバムを発表しているので、どれをまず聴いたらいいかわからないと思っている方に最適なベスト盤だと思います。全16曲収録。解説付。

・アントニオ・カルロス・ジョビン:1965~67年ワーナー在籍の作品に加えて、ポルトガル語ヴァージョンも収録した全28曲。解説・歌詞付。

・カイリー・ミノーグ:彼女のデビュー25周年を記念して企画された2012年発表のベスト・アルバム。
1988年英米での初ヒット「ラッキー・ラヴ」(I Should Be So Lucky)から、2010年のヒット「オール・ザ・ラヴァーズ」まで全21曲収録。解説・歌詞・対訳付。

今日の1曲は、この中から、いちばん僕のガラに合わないかもしれないカイリー・ミノーグを。
なんてったって、キャロル・キング作品の「ロコモーション」やチェアメン・オブ・ザ・ボードの「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」の好カヴァーが収録されているので。森勉


2026年8月8日(土) Any Joy? 「Where It Goes」

ビートルズの遺伝子を受け継ぐ、リヴァプール発のポップ・デュオ、<Any Joy?>デビュー作♪

・Any Joy?『Sweet Nothings』
(国内LP 歌詞付 TKSN-1001 5,500円)

Any Joy?は、2001年に鈴木博文主宰のメトロトロン・レコードからデビュー/名古屋を拠点に活動している柴山一幸(いっこう)と、リヴァプールを拠点とするイギリス人シンガーソングライターAli Hornの2人が、リヴァプールの老舗ジャカランダ・クラブでのイベントで出会い意気投合したことをきっかけに結成した男性2人組ユニット。

AnyJoy?としての初アルバム『Sweet Nothings』が7月22日にLPレコードで発売されました。(CDでは発売されていません)
日本とイギリスの遠距離コンビながら、オンライン上でのやり取りではなく、リヴァプールに何度も赴き制作されたという力作!

ドライヴ・ミュージックにもぴったりな激キャッチーな先行シングル「What Could I Do?」、サビのみ日本語「Hohoemi Kakete」など、UKポップ好きの心をグッと掴むメロディ、遊び心をプラスしたアレンジ・センスが光る1枚。

上記2曲はもちろん、ハーモニーが心地良いオープニング曲「Where It Goes」もお気に入りの1曲です。東尾沙紀



2026年8月9日(日) 山下達郎 「俺の空」

山下達郎のライヴ盤『JOY2』が10月14日発売決定しました!

<2026年10月14日発売>
・山下達郎『JOY2』
(初回限定4枚組CD WPCR-13825 6,900円)
(通常3枚組CD WPCR-13790 6,600円)

1989年発売ロングセラー・ライヴ盤『JOY』から37年ぶり!
2008年~2025年の18年間で実施した600以上の公演から、山下達郎本人が厳選した38トラックが収められています。
(初回限定盤には更にボーナスCDの9トラックが追加。
「INSERTED SONGS into "LET'S DANCE BABY"2014 大瀧詠一VERSION」というトラックもあり!)

今日のこの1曲は、『JOY2』に収録予定の「俺の空」。

近年は披露しておらずシングル化もされていないこの歌を選曲したところに、達郎さんのロック魂を感じますね。
2011年発表アルバム『レイ・オブ・ホープ』に収録されている痛烈な歌詞が印象的なナンバーです。
オリジナルは山下達郎のみのギター・ソロですが、ライヴでは佐橋佳幸とのギターの掛け合いがかっこよかったなぁ。

8月14日から映画館での山下達郎シアターライヴ、9月から全国ツアーも始まりますし楽しみですね。森陽馬

★掲載ジャケットは、「俺の空」収録の2011年発表アルバム『レイ・オブ・ホープ』。


2026年8月10日(月) ウワノソラ 「台風くん」

当店オススメのポップ・ユニット、ウワノソラの新作『Ema』が本日発売になりました。

・ウワノソラ『Ema』
(国内CD UWAN-010 2,640円)

ウワノソラは、女性シンガーのいえもとめぐみと音職人の角谷博栄(カドヤヒロヒデ)によるユニット。
本作は『Ema』は、ウワノソラ名義としては4作目となる8曲入りのアルバムです。

フェンダー・ローズ、ウーリッツァー、ヴィンテージ・シンセの音色が全体に配されて、温もりを感じる1枚。

フランス発のレーベル、Favorite Recordingsの作品群のような雰囲気がありますね。
アンドレ・ソロンコ(
2014年6月17日今日のこの1曲などで紹介)のサウンドを僕は想起しました。

今日のこの1曲は、台風の日、部屋でまったりと佇むようにメロウな4曲目「台風くん」。
渡辺翔太によるウーリッツァー、仲郷流のベース、越智祐介のドラムス。
音の隙間を優しく漂うような演奏が素晴らしいナンバーです。森陽馬


2026年8月11日(火) 黒沢健一 「A Summer Song」

8月11日は、黒沢健一さん(L⇔R)の誕生日でした。

2016年12月5日に逝去し、ご存命ならば58才。
若くして旅立ってしまったのだな、と改めて感じますね。

その彼が2013年に発表した生前最後のオリジナル・アルバム『BANDING TOGETHER in Dreams』が、アナログ・レコードで12月5日に発売されることになりました。

<2026年12月5日発売>
・黒沢健一『BANDING TOGETHER in Dreams』
(国内LP 雷音レコード RHION-LP6 4,400円)

発表当時の2013年はレコードブーム前でした。今回が初のアナログ・レコード化です。
しかしながら、本作の全10曲を真ん中で分けると、A面もB面もぴったり18分だったそう。
健一さんはいつかアナログLP化されることを想定して制作したのかもしれませんね。

今日のこの1曲は、「A Summer Song」。
この歌のグッド・メロディーとコーラスは、過ぎ去った夏の日の記憶を蘇らせ、懐かしいけれど少し切ない気持ちにさせられます。

なお本作は、健一さんとレコード友達であった本秀康さんのレーベル、雷音レコードからのリリースです。森陽馬

★
通販コーナーにて予約受付中!


2026年8月12日(水) 三輪二郎 「It's A Beautiful Day」

晴れたり、雨が降ったり、今日の天気のように人生もいろいろ。

でも、何気ない日常が、実はかけがえのない素敵な1日なのかもしれません。

三輪二郎が歌う「It's A Beautiful Day」は、青い空へ向かい歩んでいきたくなる、そんな1曲でした。

・三輪二郎『マリアード・ベイビー』
(国内CD ROSE372 2,200円/国内LP 完全限定盤 ROSE372X 4,400円)

1976年神奈川県横浜出身の男性シンガー・ソングライター、三輪二郎。
『マリアード・ベイビー』は、2019年発表作『しあわせの港』以来、約7年半ぶりのオリジナル・アルバムです。

曽我部恵一のレーベル、ROSE RECORDSからのリリース。
伊賀航(ベース)、北山ゆう子(ドラムス)の演奏、中村宗一郎による録音、ミックス、マスタリング。
そして、三輪二郎の朴訥なようで芯のある歌声が素晴らしい!

今日のこの1曲「It's A Beautiful Day」は本作の1曲目に収録。
何度聴いてもリピートしたくなる。不思議な魅力を持ったナンバーです。森陽馬


2026年8月13日(木) 近藤研二 「朝がきました」

NHK Eテレの人気番組『0655/2355』をはじめ、映画やアニメーション劇伴など数多く手掛ける音楽家、近藤研二。
今月60歳の誕生日を迎え、ソロ名義作としては実に11年ぶりとなる2ndアルバムをリリースしました。

・近藤研二『Life Swing』
(国内CD 歌詞付 mmr-0006 3,300円)

2015年の初ソロ作『子猫のロンド』はギターとウクレレによるインスト作品でしたが、''自分自身を深掘りしたような内容''だと語る今作は愛する猫がテーマのほのぼのとした曲はもちろん、次世代を見守る優しい目線、人生観が詞に反映された歌ものも織り交ぜられています。

徳澤青弦ら弦のカルテットが参加したアシッド・フォーク的な「Sunset Sunrise」、どこかで聴いたことのあるフレーズが盛り込まれた(?)おもちゃ箱のようなエレキ・インスト「薄明薄暮競争曲」など、遊び心ある曲も印象的です。

本日は優しい歌声が心地良いフォーク・ナンバー「朝がきました」を今日の1曲に。
安宅浩司のペダル・スティール、コーラス(山田稔明、笹倉慎介ら参加)がとても良い雰囲気です。

♪さあ 僕たちも 歌いはじめよう 今日もまた 素晴らしい日になるように♪

一日のスタート、締め括りに聴きたい、穏やかな気持ちにさせてくれる1曲です。東尾沙紀


2026年8月14日(金) renata louisa 「day by day」

「We live day by day side by side.~ We count the trees but not the times.」
(私たちは一日一日を共に生き、木々だけを数え、時間は数えない)

この言葉は、Renata Louisa「day by day」の歌詞の一節です。

Renata Louisaは、ベルギー/アントワープを拠点に活動中の女性シンガー、Hanne Peetermansによるソロ・ユニット。
彼女が配信リリースした作品『mother』に、アコースティック・ヴァージョンやMoondog「High On A Rocky Ledge」カヴァー等を追加し、<クワイエット・コーナー・エディション>として日本のみで独自CD化されました。

・レナータ・ルイーザ『マザー』(クワイエット・コーナー・エディション)
(国内CD 全12曲収録 日本語解説・歌詞 RCIP-386 2,640円)

本作1曲目に収録されているのが、冒頭の一節が歌われる「day by day」。
この歌を作った頃、彼女は母を亡くし、自身は子供を授かり母となった時期だそう。

ナチュラルな歌声の奥に、日々の日常を大切に生きていく確かな意思が感じられます。森陽馬


2026年8月15日(土) 田中ヤコブ 「前蛹の詩」

例年8月は新譜が少ないのですが、今年は充実しています。

ロックバンド家主のギター&ヴォーカリスト田中ヤコブ、2026年ソロ新作『県央の憂鬱』も出ました。

・田中ヤコブ『県央の憂鬱』
(国内CD ボーナス・トラック3曲追加全16曲収録 NFD-030 3,000円)

2025年11月19日発売『にほひがそこに』(
2025年12月4日今日のこの1曲で紹介)以来約9か月ぶり。
ソロ作は全ての楽器演奏&録音&ミックスも彼自身が行っています。
更に、家主の新曲&ライヴもその間にありましたから、ヤコブさんの音楽への情熱には圧倒されますね。

今日のこの1曲は、12曲目「前蛹(ぜんよう)の詩」。
コレがすごくイイ曲!
東京ローカル・ホンクっぽさを感じるのは僕だけでしょうか。

ちなみに、家主&田中ヤコブの作品は配信もありますが、CD等のフィジカル商品には、未配信の音源を追加収録してくれるのがうれしいですね。本作CDにも2020年のライヴ音源が3曲ボーナス・トラックとして入っています。森陽馬


2026年8月16日(日) ビートルズ 「ドライヴ・マイ・カー」

2026年、今年の10月は注目のミュージシャンの気になるアイテムが色々と発売になります。

まずは、山下達郎のライヴ・アルバム『JOY2』。
初回盤は4枚組CDで税込6,900円。
おなかいっぱいになりそうなヴォリュームですが、まだまだ足りないと思っているコアな達郎ファンも多いのかな?
とにかく10月14日の発売日が楽しみです。

10月2日には、エルヴィス・コステロの1977年発表デビュー・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』の発売49周年記念エディションが出ます。
あの名盤を多角的に楽しめる5枚組CDで税込28,600円。
ワォー! 内容にも価格にもビックリです。

同じ10月2日にはビートルズの『ラバー・ソウル』が遂に新スペシャル・エディションで発売です。
こちらは発売61周年。1年間お待たせしました、という感じでしょうか。
様々なパターンが出ますが、メインはやはり全68曲収録の4CDスーパー・デラックス盤27,500円と、アナログの5LP+7インチ・シングル付41,800円。
ブライアン・ウィルソンが『ペット・サウンズ』を作るきっかけになったと言われる、通常と違う曲目のアメリカ盤仕様も含まれています。
「ユー・ウォント・シー・ミー」の未発表セッションがゼロというのがちょっと寂しいですが、発売が楽しみです。森勉


2026年8月17日(月) Phoebe Bridgers 「Lost Boys」

<夜の闇を振り返らずに揺れながら疾走していく。>

フィービー・ブリジャーズ『Lost Weekend』は、そんなイメージを抱かせる1枚でした。

・Phoebe Bridgers『Lost Weekend』
(国内CD 日本語解説・歌詞・対訳付 DOC400JCD 3,080円)

フィービー・ブリジャーズは1994年生まれカリフォルニア州パサデナ出身の女性シンガー・ソングライター。
2017年に『Stranger In The Alps』でデビューし、ルーシー・ダッカス&ジュリアン・ベイカーと組んだグループ、ボーイジーニアスとして発表した『The Record』(
2024年2月4日今日のこの1曲紹介)は2023年度グラミー賞を受賞するなど、現代アメリカの音楽を牽引しているミュージシャンです。

彼女の2026年ソロ作『Lost Weekend』は、Dead Oceanレーベルからのリリース。
カントリー、ポップ等から離れ、レディオヘッド的な音世界を交えて、新たなステージを感じさせるアルバムです。

今日のこの1曲は、夢の中を彷徨いながら、現実を切り裂くキラーチューン「Lost Boys」! 森陽馬


2026年8月18日(火) Nick Lowe 「I Knew The Bride (When She Used To Rock And Roll)」

2026年夏/お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?

僕は、書籍『ママがロックンロールしてたころ』(著:東山彰良)を読了しました。
(集英社 1,870円)

久保田ペイジと名付けられたギター少年が、バンド活動・日常生活を通じて成長し人生を歩んでいく物語。
序盤はノリが軽いなぁ、と感じましたが、進むにつれて楽しんで読むことができました。
ラストはちょっと切ない青春映画を観終わったような気持ちになりましたね。

登場人物の会話などに実在のアーティスト名や曲名がとにかくたくさん出てきます。
レッド・ツェッペリンはもちろん、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・シェンカー、ドッケン、オジー・オズボーン等メタル系から、ビーチ・ボーイズ、ニック・ロウ、イギー・ポップ、キャット・スティーヴンス、ハリー・ベラフォンテ、ナット・キング・コール、ベッシー・スミスから岡村孝子(?)まで!
東山彰良さんの音楽体験(ギターも昔弾いていたそう)が小説に反映されていて面白いです。

ちなみに、タイトルの『ママがロックンロールしてたころ』は、ニック・ロウの1985年発表作『The Rose Of England』(掲載ジャケット)に収録されている楽曲「I Knew The Bride (When She Used To Rock And Roll)」が元となって付けられたそうです。森陽馬


2026年8月19日(水) 和久井沙良 「Chord」

ぷにぷに電機の2025年発表2ndアルバム『株』に、「海を」という曲が収録されています。
(
2026年1月18日今日のこの1曲で紹介)
ダンサブルで都会的な楽曲が並ぶ中、「海を」は叙情感あるピアノの旋律が印象的なナンバーでした。

その「海を」を編曲していたのが和久井沙良さん。
1998年生まれ栃木県足利出身の女性ピアニストで、Adoのバックを務めるなど活躍中です。

その彼女のソロ・アルバム『Nothing But Living』が本日発売になりました。

・和久井沙良『Nothing But Living』
(国内CD APLS2607 3,300円)

今までの作品と違い、本作ではほぼ全曲で和久井沙良自身が歌っています。
藤井風のサポートでも知られる上原俊亮(Dr)、高橋佳輝(B)、イシイトモキ(G)がバック演奏で参加。
サウンド&アレンジと同様に、彼女の歌と歌詞はカラフルで、現代の空気を震わす波動が伝わってきます。

今日のこの1曲は、「狂ってる時にしか書けない歌がある」という歌い出しで始まる「Chord」。

「コードは変えるな そのままでいい 気分は変わるが この進行は今でも変わらずここにあるから 悲しいことばかりさ でもそれでいい それを愛せばいい」(「Chord」歌詞より)

今を"生きている"彼女の個性と眼差しが、聴く者の心を鋭く射貫きます。森陽馬


2026年8月20日(木) Bangs & Talbot 「Chilli Tamales」

イギリスの鍵盤奏者ミック・タルボットの50年近いキャリアで、代表的なのはスタイル・カウンシルでの活動だと思いますが、マートン・パーカス、タルボット/ホワイト、ザ・プレイヤーズ、ストーン・ファウンデーション、デキシーズ(・ミッドナイト・ランナーズ)、マザー・アース等々、サポートを含め様々なユニットでも活躍しています。

近年ではこのバングス&タルボット。
''アシッド・ジャズのゴッドファーザー''と呼ばれるクリス・バングスとのインストを中心としたユニットです。
2022年発表の1作目『Back To Business』から約3年半ぶり、2作目となる最新作『Smokin' Aces』を発表しています。

Bangs & Talbot『Smokin' Aces』
(輸入CD ACID JAZZ AJXCD885)

ハモンド・オルガン、ピアノ、ローズにウーリッツァー...鍵盤を主体とした身も心も躍るクラブ・ジャズ・サウンド♪

ファンク・インスト人気曲「K-JEE」(ナイト・ライターズ)、女性Vo,アナスタシアをフィーチャーした「T.L.C. Tender Lovin' Care」(オリジナルはP.J.というアーティスト/1972年Tamla)、ディジー・ガレスピー作ラテン・ジャズ・ナンバー「Soul Sauce」などツウなカヴァーも取り上げられています。

本日はメキシコの郷土料理名を冠したインスト曲「Chilli Tamales」を今日の1曲に。
<
60年代のラムゼイ・ルイス・トリオがピアノではなく、ハモンドを弾いていたら?>
そんなことを妄想させるタルボットのクールなプレイをご堪能あれ。東尾沙紀


2026年8月21日(金) ウワノソラ 「Ema」

2026年8月21日、渋谷・PLEASURE PLEASUREで行なわれた、ウワノソラのライヴを見てきました。

2019年8月3日、青山・月見ル君想フでの結成7周年、初のワンマンライヴ以来約7年ぶり!
満員の観客を前に、スタジオ音源とは違ったグルーヴと緊張感が伝わってくる貴重なコンサートでした。

バンド・メンバーは総勢11名!
ウワノソラの2人(いえもとめぐみ、角谷博栄)に加え、越智祐介(Dr)、仲郷流(B)、難波大介(G)、杉山悟史(key)、宮脇翔平(key)、杉野幹起(sax)、玉田和平(per)、深町仰(Cho)、やおいまりな(cho)。素晴らしい演奏でしたね。

角谷博栄さんは拳を振り上げるような感情を表に出すタイプではありませんが、静かな炎を内に秘めながらこのライヴに臨んでいることが伝わってきました。
特に、アンコール1曲目に角谷さん自身が声を絞り出すようにして歌った「Autumn Ballad」は、後半のギター・ソロ含め、胸に迫るものがありました。

今日のこの1曲は、その次(アンコール2曲目)に披露された「Ema」を。
8月10日発売新作『Ema』のタイトル曲は、現時点でのウワノソラの最高傑作と言えるでしょう。

最高傑作をこれからも更新し続けて、ウワノソラ"にまたいつか逢えることを楽しみにしたいと思います。森陽馬

★掲載ジャケットは、ウワノソラ『Ema』(国内CD UWAN-010 2,640円)



2026年8月22日(土) ALLEN TOUSSAINT 「What Do You Want The Girl To Do」

ニューオリンズの音楽に興味を持ち始めたのは、レコード店に初めて勤めた1974年頃でした。

ドクター・ジョンの『ガンボ』を聴き、その後、大滝詠一の伝説のラジオ番組で、ヒューイ・ピアノ・スミスやプロフェッサー・ロングヘア、ミーターズなどを教えてもらい、アラン・トゥーサンという作曲家がいることを知りました。

ALLEN TOUSSAINT
最初、なんて発音していいのかわかりませんでしたね。

・アラン・トゥーサン『サザン・ナイツ』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 WPCR-16377 1,257円)

ワーナーの名盤探検隊シリーズで出たCDが廃盤にならずに入手可能です。

作詞・作曲・プロデュース・アレンジ・ピアニスト・シンガーと、マルチな活躍のアラン・トゥーサンですが、僕がポップスを聴き始めた頃にこの人が作った曲を何気なく好んで聴いていました。

1964年全米で大ヒットしたトランペッター、アル・ハートの「ジャワの夜は更けて」(Java)という曲が結構好きでした。
その頃はアラン・トゥーサンの名を全く意識していませんでした。
1966~67年にヒットしたアーロン・ネヴィルの「テル・イット・ライク・イット・イズ」(アランの作品でしたが名義はナオミ・ネヴィル)も大好きな1曲でした。
中学生・高校生の時に聴いた曲の中に、アラン・トゥーサンが潜んでいたんですね。

ということで、今日は『サザン・ナイツ』のアルバムから、「あの子に何をして欲しいの」(What Do You Want The Girl To Do)。
ボズ・スキャッグスもアルバム『シルク・ディグリーズ』の中でカヴァーしている曲です。
ちなみに、そちらの方の邦題は「あの娘に何をさせたいんだ」です。森勉


2026年8月23日(日) ニール・セダカ 「The Diary」(恋の日記)

亀渕昭信さんによる書籍『アメリカン・ポップス大全 ドーナッツ盤に恋をして』が発売されました。

・『アメリカン・ポップス大全 ドーナッツ盤に恋をして』
(著者:亀渕昭信 白水社 336ページ 2,640円)

2026年で84才を迎えた亀渕昭信さんによる入魂の書き下ろし本です。

帯には<佐野元春推薦>の文字あり!
大瀧詠一さんと2011年に行った濃い内容の対談や、牧村憲一氏の解説も掲載されています。

アメリカン・ポップスの歴史から2026年最新の音楽事情まで、音楽愛に溢れた1冊。
亀渕さんのラジオでの語り口と同じように、文章も読みやすいですね。

約30ある章の中には、2026年2月に逝去したニール・セダカへの追悼も記されています。
アメリカン・ポップス好きの方はもちろん、亀渕さんのことをご存じの方は是非手に取ってくださいね。森陽馬

★掲載ジャケットは、ニール・セダカのベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 SICP-4481 1,430円)


2026年8月24日(月) MIKE D'ABO 「Broken Rainbows」

84才の亀渕昭信さんに負けじと、2026年で82才を迎えたマイク・ダボも元気いっぱい!
ソロ・アルバム『The Journey... So Far』を発表しました。

・MIKE D'ABO『The Journey... So Far』
(国内仕様CD CDSOL-72789 3,630円)

マイク・ダボは、1960年代イギリスで活躍したマンフレッド・マンの2代目ヴォーカリスト&ピアニスト。
「The Mighty Quinn」(ボブ・ディラン作)等を歌い1966~69年に在籍。バンドの黄金期を支えました。
英国のポップ職人として、ソロ&ソングライターとしても永く活動を続けています。

その彼の2026年最新作は、過去の楽曲を再録音したナンバー&新曲で構成された全16曲入。
これが味わい深くてとてもいいですね。

タイトな演奏&バック・コーラスも見事に配置されていて、バックのサウンドが素晴らしい!
シンガー・ソングライター好きの方にもオススメしたい1枚。

今日のこの1曲は、1974年発表曲「Broken Rainbows」の新録セルフ・リメイクを。
マイク・ダボのややハスキーながらソウルフルな歌声が沁みます。

なお、CDのレーベル面には、IMMEDIATEの大きなロゴ文字が!
更にジャケットの写真は1966年当時のマイク・ダボですが、裏ジャケットには60年後の2026年にほぼ同じポーズで撮影(車種は違うけれど)された、現在のマイク・ダボの写真が使われています。森陽馬


2026年8月25日(火) 難波弘之 「夏への扉」

祝!難波弘之さん、音楽活動50周年!

1976年に金子マリ&バックス・バニーのメンバーとしてデビューした名鍵盤奏者、難波弘之さん。
鍵盤生活50周年を記念したベスト的編集盤が2種類発売になりました。

・難波弘之『夏への扉 ~難波弘之アンソロジー』
(国内CD セルフライナーノーツ掲載 2026年リマスター KICS-4266 3,300円)

・難波弘之『シルバーグレイの街 ~難波弘之アンソロジー』
(国内CD セルフライナーノーツ掲載 2026年リマスター MHCL-31282 3,300円)

ポップス、プログレッシヴ・ロック、ジャズ/フュージョン、歌もの、インスト、etc...。
ジャンルは様々ながら、難波さんの優しいお人柄がその音楽から伝わってきます。

今日のこの1曲は、1979年に発表した初ソロ作に収録されている名曲「夏への扉」。
山下達郎『RIDE ON TIME』(1980)に収録のヴァージョンが有名ですが、難波さんの方がオリジナルです。

好きな海外のSF作品と作者へ音楽の捧げ物をする、というコンセプトで制作された『Sense Of Wonder』。
そのB面1曲目に収録されていたのが、山下達郎作曲、吉田美奈子作詞による「夏への扉」でした。

ロバート・A・ハインラインによる1956年発表SF小説『夏への扉』を、吉田美奈子さんに読んでいただき歌詞を書き下ろしてもらったそうで、小説に出てくる猫(ピート)も歌詞に出てきますね。その歌詞部分で猫の鳴き声が入っているのもお聞き逃しなく。森陽馬


2026年8月26日(水) Julia Cumming 「Sounds Of A Secret」

70年代の風ふんわり薫る、メロディアスな女性シンガー/ポップ・アルバム♪

・Julia Cumming『Julia』
(輸入CD PTSN3059-2)

ジュリア・カミングは、ニューヨーク出身の3人組ロック・バンドSunflower Beanのベース/リード・ヴォーカルとしても活動している、1996年生まれの女性シンガーです。

10代の頃からアメリカのインディー・シーンで活躍する彼女が、どんな流行にも枠にもとらわれず自分が歌いたいものを...と制作した初ソロ作『Julia』は、メロディ際立つ正統派ポップ・アルバム。

自身が影響を受けた60~70年代ポップスの要素が、メロディやアレンジ、演奏のあちらこちらに感じられて、1枚通して気持ち良く聴ける作品だと思います。少し鼻にかかった伸びやかな歌声もまた魅力的。
(インタビューによると意外(?)にも彼女のヒーローはブライアン・ウィルソンなのだとか!)

心を隠そうとする相手にあなたの居場所はここにあるから...と歌われる「Sounds Of A Secret」は、70年代女性シンガーの雰囲気漂う美しく切ないバラード。
この曲をはじめ、今作でピアノ、キーボードを担当しているのはロジャー・ジョセフ・マニングJr.(ex.ジェリーフィッシュ)。
彼のセッション仕事としても注目したい1枚です。東尾沙紀


2026年8月27日(木) 東京ローカル・ホンク 「お手紙」

2026年9月末に閉店する横浜サムズアップで行われた、東京ローカル・ホンクのライヴを見てきました。

サムズアップは、エリック・カズや細野晴臣さんの公演等も拝見した思い入れのあるライヴ・ハウスです。
そこでのラストとなるホンクの今日のライヴは、とても感慨深い一夜となりました。

2025年発表作『夜明け前』の楽曲、2026年に入ってからライヴで披露している新曲「すてきなおさるさん」、「球体の上」含め、3人ホンクの演奏と歌にはいつも以上に気合が感じられましたね。

そして、アンコールに驚きの展開が!
2020年以降、ホンクの活動には参加していなかったギターの井上文貴さんが急遽登場!
「お手紙」(この日2回目)、「おいのりのうた」、「くるまのうた」で、4人ホンクが一時的に復活しました!

満員の観客、そしてステージ上のメンバーも感極まっていましたね。
生ではもう2度と聴くことができないと思っていた、井上さんが弾くイントロ&ギターソロ付の「お手紙」。
メンバー4人の演奏とハーモニーが重なった瞬間の感動は言葉になりません。

ホンクを好きでよかった!
そして、サムズアップ、ありがとう! 森陽馬

★掲載ジャケットは、東京ローカル・ホンク「お手紙」収録の2005年発表作『東京ローカル・ホンク』。
(アナログLP2枚組 TBV-67 6,600円)


2026年8月28日(金) ダイナソーJr. 「no friends」

フジロックフェス2005(リンク先は僕の駄文レポート)での再結成ライヴから早21年。
ダイナソーJr.の2026年新作アルバム『there near』が本日発売になりました。

・ダイナソーJr.『there near』
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 ボーナス・トラック2曲追加 JAG480JCD 2,860円)

J・マスシス節全開のギター&哀愁のメロディーが炸裂!
ダイナソー・ファンならば胸が熱くなること間違いなしの傑作です。

1985年発表1st録音の際、エンジニアのクリス・ディクソンが使っていた70年代製Mesa Boogie MK1のアンプを、J・マスシスが最近入手し今回使用しているとのこと。原点回帰したギターを轟かせています。

今日のこの1曲は、2曲目「no friends」。
心奥に秘められた切なさや哀しさが、爆音に覆われながら突き抜ける痛快なナンバー!
ダイナソーの曲は熱狂的なのに、聴いていると涙が出そうになるのは何故なのだろう? 森陽馬


2026年8月29日(土) Duane Betts 「Winners Of War」

ディッキー・ベッツの息子であり、オールマン・ベッツ・バンドのギタリストであるデュアン・ベッツが、2023年作『Wild & Precious Life』(2024年3月23日今日のこの1曲で紹介)以来となるソロ2作目『Isle Of Hope』を発表しました。

・Duane Betts『Isle Of Hope』
(輸入CD Sun Records SNEO81782)

多くの傑作を手掛けているデイヴ・コブがプロデュースを担当。
前作はオールマン・ブラザーズ・バンドを意識した要素が濃い内容でしたが、『Isle Of Hope』(希望の島)とのタイトルを冠した今作はルーツ色が増し、シンガー・ソングライター/スワンプ・ロック的な味わい深い仕上がりです。
名前は”デュアン”ながら、グレッグ・オールマンのソロを彷彿とさせる1枚。

今日のこの1曲は、「戦争の勝者たちは、自分たちが何のために死んでいくのかを知らない」と歌う「Winners Of War」。

サザン・ロックの魂を引き継ぎながら、新たな時代のアメリカ社会を見つめ直すデュアンの想いが伝わってきます。森陽馬


2026年8月30日(日) キャロル・キング 「ナイチンゲール」

キャロル・キングの半生を描いたミュージカル『ビューティフル』が、日本人キャストによって帝国劇場で上演されたのは、2017年夏のことでした。

大好きなキャロル・キングの物語なので、3回観劇しました。
キャロル・キング役は平原綾香と水樹奈々のダブル・キャストで、二人とも素晴らしい歌と演技を披露してくれました。
また、他のキャストやミュージシャンも自分が想像していた以上のパフォーマンスで大満足の舞台でした。
特にバリー・マンとシンシア・ワイルを演じた中川晃教とソニンの存在感、グッときました。

そのミュージカルが日本上陸少し前に編集されたキャロル・キングのオード・レーベル時代のベスト盤から、今日の1曲を選んでみようと思います。

・キャロル・キング『ビューティフル・コレクション ~ベスト・オブ・キャロル・キング』
(国内CD 天辰保文氏による解説・歌詞・対訳付 SICP-30888 1,980円)

海外編集の15曲に、日本盤のみ5曲のボーナス・トラック(なかなかいい選曲です)の全20曲を収録。

今日の1曲は、ミュージカルの中には出てこない曲ですが、1974年発表のアルバム『Wrap Around Joy』に入っていて、翌年シングル・カットされ全米9位の大ヒットとなった「ナイチンゲール」を。
キャロル・キングならではのメロディーラインを持った軽快なナンバーです。森勉


2026年8月31日(月) スターダスト☆レビュー 「路傍の歌」

映画『ゴースト・オブ・ウエノ』を渋谷ユーロスペースにて鑑賞。

東京の上野公園周辺を舞台にした路上生活者/失踪者にまつわる物語。
名作映画『スモーク』(1995)を手掛けたウェイン・ワンが共同脚本で参加しています。
主演の竹中直人、門脇麦の演技は素晴らしかったですね。

ただ、終わり方がやや消化不良でした。
撮影カメラの反射が映り込む場面があるのも気になりました。
作品が提示している問題点は伝わってきただけに、もう一押しあれば、、、と僕は感じましたね。

なお、映画のエンドロールには、スターダスト☆レビュー「路傍の歌」が流れます。
ワン・チイ監督が、スタレビのライヴへ直接足を運び、この歌の使用をオファーしたそう。

「路傍の歌」は、スターダスト☆レビューの2018年発表傑作アルバム『還暦少年』に収録されている名曲。
(国内CD COCP-40399 3,157円)
映画の雰囲気&テーマとピッタリ合っていました。森陽馬




これより以前に掲載した“今日のこの1曲”は、
■ “今日のこの1曲 アーカイヴス” コーナーにてご覧になれます。■



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